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【シャニマス×ダンガンロンパ】灯織「その矛盾、撃ち抜きます!」【安価進行】

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315 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/04(火) 22:41:33.92 ID:/8Dwz+lS0
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【美術室】

咲耶さんと樋口さんの証言では、この辺りで不審者を目撃したらしい。
何か不審者が潜んでいた痕跡でもあればいいんだけど……


めぐる「あっ!灯織!これ見て!」

灯織「……それって、彫刻刀……だよね?」

めぐる「うん、甘奈が握ってたのと同じ型みたい……やっぱりここにあったものを凶器として持ち出したんだね」

灯織「……うん、数も合ってないし、やっぱりそういうことなんだ」

灯織「そう考えるとデビ太郎の着ぐるみもここで作られたものなのかな……ほら、あそこにビニールシートみたいなのもあるし、使用後の塗料もある」

めぐる「ホントだ……!!今回の事件に関係するものは、ほとんどここから持ち出されてたんだね!」

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めぐる「あれ、そういえばこの部屋って鍵がついてるんだね」

灯織「めぐる?」

めぐる「ほら、美術倉庫の扉だよ。ここって内側から鍵がかけられそうじゃない?」

灯織「え?……ホントだ、個室以外にこんなところがあったんだ」

めぐる「ここになら潜伏できそうじゃないかな?」

灯織「……うん、めぐるの言う通りだよ。ここなら不審者は捜査の目を掻い潜って潜むことができたんだよ」

めぐる「ここに隠れてタイミングを伺って……それで咲耶と円香の前に現れたんだね?」

灯織「うん……そうだと思う」


コトダマゲット!【美術倉庫】
〔学校エリアで唯一内側から鍵をかけることができる部屋。不審者はここに潜伏していた可能性が高い〕

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316 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/04(火) 22:43:15.09 ID:/8Dwz+lS0
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【甘奈の部屋】


めぐる「甘奈の部屋……もしかしたらここにも手がかりがあるかもしれないんだね」

灯織「うん、遺書が本当だとしたら事件の計画書なんかがあってもおかしくない……調べておいて損はないよ」

めぐる「でも……どうしよう、個室だから調べようにも鍵がないよ?」

灯織「それはそう、なんだけど……」

めぐる「あっ……もしかして」

灯織「うん、あんまり呼びたくはないんだけど、仕方ないかなって……モノクマ」

モノクマ「はいはいお呼びですかお嬢さん?!」

めぐる「わわっ?!どこから出てきたの?!」

モノクマ「イカがインクの中に潜むように、クマは陰に潜むことができるんだよ」

灯織「はぁ……」
317 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/04(火) 22:44:19.12 ID:/8Dwz+lS0

モノクマ「で?なんの御用?」

灯織「あの……甘奈の部屋の扉の鍵開けてもらえないでしょうか」

モノクマ「あらま!破廉恥!」

灯織「ち、違っ……!」

モノクマ「いいねぇ、青春まっしぐらですな。ボクもそういう時代があったもんだよ。かつてはこのキュートな見た目の中にピンクの綿が詰まってたからね」

めぐる「ん?破廉恥ってどういうこと?」

モノクマ「……八宮さんは眩しいなぁ」

灯織「あの、モノクマ。これは捜査のためなんです。学級裁判を公平に運営する立場なら捜査に協力してもらえませんか」

モノクマ「……うーん、プライバシーやらリテラシーやらデモクラシーやらモロモロを天秤にかけて……いいでしょう!許可します!」

めぐる「やった、ありがとう!」

モノクマ「被害者の私生活にもヒントがある、その着眼点が気に入りました!力を貸してしんぜよう!」
318 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/04(火) 22:46:18.35 ID:/8Dwz+lS0

モノクマ「危ないから二人はちょっと離れててね」

モノクマは私たちを廊下の隅に追いやると、
なにやら仰々しい構えで甘奈の部屋の扉の前に向き直った。

モノクマ「……すぅぅぅぅぅぅ」

モノクマ「開けクマーーーーー!!」


モノクマが叫ぶと数瞬の静寂の後、ガチャリという音が響いた。


めぐる「す、すごい……音声認識だ!」

灯織「だとしても私たちを離す必要はあったの?」

モノクマ「ふぅ……もう大丈夫だよ、無事に扉は開かれました!」

めぐる「ありがとうモノクマ!」

モノクマ「いやいや、礼には及びませんよ!なんたってボクは世界一フェアな学園長なんですから!」


モノクマの態度に多少いらつきながらも、そのまま甘奈の部屋の捜査を開始した。
319 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/04(火) 22:49:18.55 ID:/8Dwz+lS0

扉を開けると甘い香りが鼻孔をくすぐる。
甘奈が生きていたとき、幾度となく嗅いでいた彼女の香りだ。

部屋も甘奈らしく可愛らしい装飾が施されていて、棚の上には甜花さんとのツーショット。
『大崎甘奈』という存在が強く刻み付けられたこの部屋では、気を抜くと涙がこみあげてきてしまう。

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目に着いたのは甘奈の部屋の卓上。
一封の封筒がそこには置かれていた。


めぐる「なんだろう、お手紙かな!」


糊付けよりも更に上の部分でハサミか何かを使用して開封したような跡を見ても、
誰かが甘奈に送ったものを甘奈が開封したもののようだ。
封筒の中にはめぐるの予想通り、一通の手紙。


灯織「……読んでみるね」


折り畳まれたその手紙をゆっくりと開いた。
しかし、その瞬間私たちは言葉を失うことになる。


めぐる「こ、これって……」

灯織「きょ、脅迫状……?」


その筆跡は書かれている言葉以上に荒々しく、殺意のようなものが透けて見える。
これは正常じゃない……


コトダマゲット!【脅迫状】
〔甘奈が受け取っていた脅迫状。『大崎甘奈 お前の命運は既に私の手中にある すべてを失いたくないのなら私の命令に従え』〕

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320 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/04(火) 22:51:49.52 ID:/8Dwz+lS0
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めぐる「よし、とりあえず調べたいところは一通り調べ終わったかな?」

灯織「うん、手がかりもだいぶ集まってきたと思うよ」


____と、一通り調べておきたいところの調査を終えたところだった。


めぐる「よし、それじゃあ一旦保健室に戻って咲耶たちと合流……」

摩美々「あ、ここにいた」


息を切らしながら私たちのところに駆けつけてきたのは、摩美々さんと樋口さん。


灯織「……摩美々さん?それに樋口さんも、どうして?」

円香「どうしても何も……お仲間、見つかったんだけど」

めぐる「えっ?!凛世たちが?!どこ、どこ?!」

摩美々「体育館、今から助けるから急いでついてきてー」

灯織「は、はい……!」


私たちはすぐに体育館へとむけて駆けだした。

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321 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/04(火) 22:52:58.27 ID:/8Dwz+lS0
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【体育館】

摩美々さんたちの言葉通り、体育館扉を開けてみるとそこには拘束された状態のチョコ、愛依さん、凛世、霧子さんの姿があった。

めぐる「わーーーー?!みんな、大丈夫?!」

愛依「〜〜〜〜〜!!」


私たちの声はどうやら聞こえているらしく、声にならない呻き声で反応して答える。


摩美々「とりあえずは解くところから、円香も手伝ってよー?」

円香「……了解」


私たちは急いで4人の拘束を解いていった……


灯織「大丈夫?!凛世?!」

凛世「灯織さん……凛世は、無事です……」

めぐる「すごいきつく結んである……!うんしょ……!」

愛依「めぐるちゃん、角度が……か、角度が……!」

摩美々「ほら暴れなーい」

智代子「ま、摩美々ちゃん〜〜〜!!怖かったよ〜〜〜!!」

円香「……ほら」

霧子「ありがとう……円香ちゃん……!」


322 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/04(火) 22:54:01.80 ID:/8Dwz+lS0

智代子「ぷは〜!生き返る〜〜〜!」

愛依「あ〜、マジで辛かった……」

凛世「助かりました……」

霧子「うん……すごく、怖かった……」

灯織「皆さんがご無事で良かったです……どこか体に異常などは……!?」

愛依「うーん、大丈夫、それは問題なさそう!」

摩美々「凛世は怪我が悪化とかしてないー?」

凛世「摩美々さん、お気遣いありがとうございます……凛世は無事です……」

霧子「良かった……凛世ちゃんのことも気になってたんだ……」

円香「……」


ひとまず四人とも無事なようで一安心。
結論からしてみれば、モノクマの言葉通りだったことになる。
一応は公平な立場というのも嘘じゃないらしい。

しかし楽しい歓談をしている時間はない、本題に戻らなければならない。
323 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/04(火) 22:56:03.42 ID:/8Dwz+lS0

智代子「そ、それよりさっき鳴ってたのって死体発見アナウンスだよね?!しかも二回も鳴ってなかった?!」


そう、四人の預かり知らぬところで事件は起きてしまっている。


灯織「……甜花さんと甘奈が、亡くなってしまって」

愛依「……嘘、そんな……」

霧子「甜花ちゃん……ここにいないと思ったら……」


自分たちの知らない間に二人の仲間の命が失われた、そのことは事件が起きた以上の衝撃を与えている様子だった。
だけど、そんな感傷に浸るような時間がないことはもうみんな気付いている。
この学園では生き残るためには無理やりでも前に進むしかない。


摩美々「細かい説明は後でするから、とりあえず四人に話を聞かせてもらうよー」

摩美々「もう学級裁判までの時間もあんまり残ってないしねー」

愛依「……うん、うちらの知ってることで力になれることがあれば何でも話すから!」

智代子「と言ってもずっと閉じ込められてたし話せることってそこまでないんだけどね」

凛世「凛世たちの知ることは、包み隠さず全てお話しいたします……」

霧子「うん、不審者さんのことも……知ってる範囲でなら……」

(ここで手に入る情報が事件の最後の手掛かりになる……)

(情報の取りこぼしはないようにしないと……!)

324 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/04(火) 22:57:53.04 ID:/8Dwz+lS0
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愛依「うちとチョコちゃんはここに閉じ込められて既に数時間ぐらい経ってたよね?」

智代子「うん、朝礼の後学校を散歩してたら突然後ろから襲われて……気がついたら体育館にいたんだよ!」

灯織「じゃあ、襲ってきた犯人とかは……?」

愛依「ごめん、分かんないわ」

めぐる「そっか……」

智代子「確か私が体育館に押し込められた時にはもう愛依ちゃんはいたよね?」

灯織「そうなんですか?」

愛依「うん、多分うちのが先だった……捕まってしばらくしたら扉の開く音がして、チョコちゃんっぽい呻き声が聞こえたし……」

めぐる「あれ?そういえば二人、音は聞こえてたんだね」

智代子「へ?」

灯織「そういえば……手と足と口と目は塞いでいても、耳は塞がれてなかったね」

愛依「うん、おかげで死体発見アナウンスが聞こえたわけだしね」

智代子「ほかの情報は入ってこないから、音の情報には注意しておりました!」


コトダマゲット!【愛依と智代子の監禁】
〔二人は事件発生前より体育館で監禁されていた。手足を縛られ、目を封じられていたが耳は自由だった〕

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325 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/04(火) 22:59:03.17 ID:/8Dwz+lS0
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灯織「そ、それじゃあ何か手掛かりになるような音とか……」

智代子「そ、それが……」

愛依「アハハ……」

めぐる「うーん、そんな都合のいい話はないかー……」

智代子「聞き落としとかはないと思うんだけど……体育館の扉の開閉音以外には、特に……」

灯織「体育館の扉の開閉音……?」

智代子「多分凛世ちゃんと霧子ちゃんを不審者が連れて来た時の音じゃないかな?」

めぐる「そっか……ここまで連れてこられてたんだもんね」

智代子「……あれ?」

灯織「どうかした?チョコ?」

智代子「そういえば、時間差でもう一回扉が開いてたような気がするんだよね……」

めぐる「えっ?!」

愛依「そういや確かに……なんか一回あったような……?」

(時間差で聞こえた、体育館の扉の開閉音……?)

(何か手掛かりになるのかな、覚えておこう……)


コトダマゲット!【体育館の扉の開閉音】
〔智代子は監禁されてから救出されるまでに体育館の扉の開閉音を二回聞いている。うち一回は犯人が霧子と凛世を監禁するためのものと思われる〕


灯織「そっか……ありがとう、話聞かせてくれて」

智代子「ううん、こっちこそ力になれなくてごめんね?」

灯織「二人が捕まっていた、それだけで十分な手掛かりになるよ」

めぐる「うん、推理は灯織に任せて!」

愛依「アハハ、頼りになる〜!」

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326 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/04(火) 23:00:34.36 ID:/8Dwz+lS0
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灯織「二人とも体育館に監禁されてたんですね……」

霧子「うん……みんなと別れてしばらくしてから、保健室に不審者さんがやってきちゃって……」

めぐる「その不審者って凛世が見た不審者と一緒だったの?」

凛世「はい、凛世が見たのと同じデビ太郎さまの姿をしておりました……」

霧子「抵抗しようとしたんだけど、すぐに薬か何かを嗅がされちゃって気絶させられて……」

凛世「目が覚めた時には既に体育館でございました……」

霧子「病気だった甜花ちゃんは逃げることもできずに、そのまま殺されちゃったんだね……」

灯織「……はい」

めぐる「不審者がやってきたのが何時ごろかってのはわかるかな?」

凛世「いえ、その……凛世も一度襲われたばかりでまだ頭が真っ白な状態で……」

霧子「わたしも、時計は見てなかったから……」

灯織「そうですか……」

(私たちが保健室を離れた後にそんなことがあったなんて……)

(何か私たちにできなかったのか、悔やんでも仕方ないけど……)

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327 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/04(火) 23:01:43.97 ID:/8Dwz+lS0
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灯織「そうだ、凛世。一つ確認したいことがあるんだけど……」

凛世「はい、なんでしょうか……」

灯織「不審者に襲われた時に撮影した写真、あれを今でもみることってできる?」

凛世「こちらに……」

凛世「デジカメで撮影したものですので……こちらの写真で、ございます……」

(……やっぱり)


さっき保健室で甘奈の着ぐるみで確認した、ガムテープの補修痕がこの写真の中の不審者にも確認できる。
やはり凛世を襲ったのは甘奈だったと見て問題ないみたい。


凛世「咄嗟ゆえ、あまりうまく撮れておりませんが……」

灯織「ううん、大丈夫だよ凛世……十分な証拠だよ」


コトダマアップデート!【補修痕】→【凛世の写真】
〔凛世を襲った不審者を撮影した写真。不審者の着ぐるみにはガムテープで補修した痕が残っている〕

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328 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/04(火) 23:04:07.90 ID:/8Dwz+lS0
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キーンコーンカーンコーン……

『子供の時って20分の休憩時間でめちゃくちゃ遊べたのに、大人になったら20分なんてあっという間に感じるのどうしてなんだろうね?』

『一説によりますと時間の流れを感じる脳内分泌物が年齢とともに増加するようになるため、なんて言われてるらしいね』

『オマエラはあの20分休憩のことなんて呼んでた?ボクはエンペラータイムって呼んでたよ!』

『まあそんなことは置いといて、そろそろ学級裁判と洒落込もうじゃないの!学校エリア一階、エレベーターホールに集合だよー!』

(……時間だ)


今回の事件は、これまでと違って私たち全員がその輪の中に入れられたリアルタイムの事件。
それ故に感じるのはこれまで以上の無念さ。

防ぐことはできなかったのか、何かできることはなかったのか……
そんな感情が湧き上がるのは今更止めようもない。

だから、ここでその贖罪をしないといけない。


灯織「めぐる、行こう」

めぐる「うん、ここからが本番だよ……気合入れていかないとね!」


前に進まないと、いけない。

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329 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/04(火) 23:05:13.06 ID:/8Dwz+lS0
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【エレベーターホール】


エレベーターホールでは既にみんなが待ち受けており、情報共有に勤しんでいた。
特に体育館に監禁されていたみんなは、今回の事件の流れすらよくわかっていない。
……今回の事件は一筋縄ではいかない。


咲耶「みんなお疲れ様、捜査の程はどうだったかな?」

灯織「はい、概ね調べたいところは全て……」

雛菜「お疲れ様で〜す、雛菜たちはずっと現場にいたけど異常なかったですよ〜?」

めぐる「うん、雛菜もありがとう!」

摩美々「円香も私の視界では何もやってなかったと思いまーす」

円香「……」


今回は今まで以上に私たちにかかる責任は大きい。
事件の当事者……そして推理を託された人間として、最後まで食らいついていかないと……!

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330 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/04(火) 23:06:40.34 ID:/8Dwz+lS0
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めぐる「ねえ、灯織……どうして今回の事件は起きたのかな」

灯織「……めぐる?」

めぐる「わたしね、捜査中ずっと考えてたんだ……わたしたちの中に、こんな残虐な犯行に及んだ人がいるなんてとても思えなくて……」

めぐる「モノクマだって今回はほとんど何もしてないのに……」

めぐる「誰かが、ずっと胸の奥にしまい込んでたのが爆発しちゃったのかな……?」

(そうだ、今回の事件は動機が見えていない……モノクマの提供した動機は今回はあくまで道具のプレゼントでしかなかったはず……)

(それなのに、どうしてこんな凶行は起きてしまったんだろう……)


コトダマゲット!【モノクマの動機】
〔今回の事件でモノクマが提供した動機は各人の才能に応じたプレゼントの贈呈だった〕

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331 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/04(火) 23:08:02.10 ID:/8Dwz+lS0

エレベーターに私が乗り込むと、すぐに扉は閉まり下降を始めた。
これで耳にするのは三度目になるエレベーターの音。
ゴウンゴウンという音と共に全身に伝わってくる振動……
事件の衝撃で未だ揺さぶられ続けている脳がより一層揺れるような錯覚。

……ふと振り返った。
私の後ろにいるのは、10人の仲間たち。
既に6人の仲間が、ここまでに離脱してしまった。
私たちの歩んだ道には、その六人の尸が積み重なっている。

……この揺さぶりを感じなくなる頃には、私の心は既に麻痺し切っているんだろう。
まだこの居心地悪い振動を感じられている限りは大丈夫、まだ前に進める。

自分にひたすらにそう言い聞かせる長い長い時間の末、

_______チーン

エレベーターは停止した。


モノクマ「はいはい、いらっしゃいませー!」

智代子「また模様替えしてる……」

モノクマ「尊き双子の犠牲を弔う意味を込めて、ふたご座流星群をモチーフにした模様替えだよ!」

咲耶「……こんな学園でなければ、もう少しロマンチックだったのだけれどね」

332 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/04(火) 23:09:31.30 ID:/8Dwz+lS0

犠牲になったアルストロメリアの二人……

お姉さんの甜花さんは、
マイペースな一面からムードメーカー的な役割も果たしていて、
こんな状況下で戸惑う私たちを癒してくれていた。
それに他のみんなにも負けず劣らずの努力家で、私たちもその背中を見て頑張らないとって思えたんだ……


妹の甘奈は私よりも一つ年上だけど人懐っこくて、誰とでもすぐ打ち解けられる人だった。
気後れする私に率先して話してくれて、そのおかげで私は元気をもらえたんだ。

二人は誰がみても仲良しの姉妹で、二人を見ているだけで元気をもらえた……


______そんな二人は死んだ。

刃物で刺され、裂かれ……
これまでの事件とは違う残虐な方法で……

333 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/04(火) 23:10:29.89 ID:/8Dwz+lS0

こんな事件を引き起こした人間が私たちの中に、本当にいるの……?


そんなことは信じたくないし、できれば考えたくもない……


でもこの合宿生活に「できれば」なんてものは存在しない。


意思とは関係なくその選択は迫ってきて、逃げ場なんかない。


だから今回も私たちがやるべきことは、それに正面から挑むこと。
真実を明らかにすること。

334 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/04(火) 23:11:06.41 ID:/8Dwz+lS0





____学級裁判で生き残ること。

その選択肢しか、選ぶ余地はない。





335 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/04(火) 23:16:09.27 ID:/8Dwz+lS0

というわけで捜査パートが終わったところで今回はここまで。
次回より学級裁判パートに移ります。

今章もこれまでと同じように具体的なネタバレコメントは避けていただくようにお願いします。

次回更新は5/5か6の22:00〜……また明日、いけるかどうかわかり次第書き込ませていただきます。
出来れば日曜までで3章を終わらせてしまいたいと思っています。

学級裁判パートのご参加、お待ちしております。

それではお疲れ様でした。
336 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/04(火) 23:18:17.82 ID:8zSvM5Ra0
乙です
確かに動機がよくわからないな
337 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/05(水) 18:45:43.13 ID:TKz/MKzN0
本日も更新できそうです。
22:00~更新しても大丈夫そうでしょうか。
学級裁判パートは概ね三回に分けての更新を予定しております。
338 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/05(水) 20:10:02.96 ID:zIVbz5Zw0
了解です!
全裸待機
339 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/05(水) 21:03:38.63 ID:EpTj6fjS0
承知しました
340 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/05(水) 22:03:13.49 ID:TKz/MKzN0
【コトダマ】
‣【モノクマファイル3】
〔被害者は大崎甜花。死因は腹部を滅多刺しにされたことによる出血死。
被害者は大崎甘奈。死因は頸動脈を裂かれたことによる出血死。〕

‣【甘奈の着ぐるみ】
〔甘奈の死体が着ていた着ぐるみは血液が内側にしか付着していない。刃物で切った痕跡は甘奈の首元と一致しているため、着ぐるみの上から切りつけたものと思われる〕

‣【デビ太郎の着ぐるみ】
〔シーツのような布地を上から着色し、てるてる坊主のように仕立てたもの。頭部より下はポンチョのようになっているので手足は自由に動かすことができる〕

‣【甘奈の右手】
〔甘奈の右手には血液がべったり付着している。その痕跡は首元と完全に一致。甘奈が絶命前に止血を試みていたことがわかる〕

‣【甘奈の遺書】
〔現場に落ちていた甘奈の遺書。犯行を自供する内容が書かれており、甘奈は心中のために犯行に及んだ。『遺書 もうこれ以上コロシアイに耐えられません。お姉ちゃんを殺したのは甘奈です。みんなを道連れにして甘奈は死にます。ごめんなさい。』〕

‣【彫刻刀】
〔甘奈が実際に持っていた凶器。美術室で誰でも入手可能な代物で、人を刺殺するためのもの。不自然なまでにきれいな状態である〕

‣【輸血パック】
〔保健室の冷蔵庫に備蓄されていた輸血パック。ゴミ箱に乱雑に空の容器が捨てられていた〕
341 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/05(水) 22:04:36.91 ID:TKz/MKzN0

‣【湯たんぽ】
〔保健室のベッドの下に押し込められていた湯たんぽ。中にお湯を入れて抱きしめておくだけで体中がグッと温まる〕

‣【不審者の目撃情報】
〔まず最初に凛世が学校エリアの廊下で襲われた。
その後不審者は階段を使って上の階に移動し、灯織たちはそこで探索を開始。
咲耶が3階から降りていく不審者を発見し、一同は階段を駆け下りて、保健室が荒らされていることに気づく。
そこで覗いてみると甜花の死体があった。
それと同時に円香が合流。
姿を消した霧子と凛世を追うため円香の証言を基に不審者を捜索、一同は再度階段を登ることに。
捜索を続けていると不審者が再度出現、またしても階段を駆け下りたので後を追うと保健室の中に不審者と全く同じ格好で息絶える甘奈の姿があった〕

‣【ストップウォッチ】
〔1-Bに置かれていたストップウォッチ。一定の時間を設定することができ、時間になると学校中に響き渡るほどの爆音が鳴る。咲耶が不審者を目撃したときにも鳴っていた〕

‣【教室の着ぐるみ】
〔1-B教室のロッカー内に押し込まれていた着ぐるみ。デザインは全く甘奈のものと同じ。誰かが着用したような痕跡がある〕

‣【美術倉庫】
〔学校エリアで唯一内側から鍵をかけることができる部屋。不審者はここに潜伏していた可能性が高い〕

‣【脅迫状】
〔甘奈が受け取っていた脅迫状。『大崎甘奈 お前の命運は既に私の手中にある すべてを失いたくないのなら私の命令に従え』〕

‣【愛依と智代子の監禁】
〔二人は事件発生前より体育館で監禁されていた。手足を縛られ、目を封じられていたが耳は自由だった〕

‣【体育館の扉の開閉音】
〔智代子は監禁されてから救出されるまでに体育館の扉の開閉音を二回聞いている。うち一回は犯人が霧子と凛世を監禁するためのものと思われる〕

‣【凛世の写真】
〔凛世を襲った不審者を撮影した写真。不審者の着ぐるみにはガムテープで補修した痕が残っている〕

‣【モノクマの動機】
〔今回の事件でモノクマが提供した動機は各人の才能に応じたプレゼントの贈呈だった〕

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342 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/05(水) 22:05:43.15 ID:TKz/MKzN0

【学級裁判 開廷!】


モノクマ「まずは学級裁判のルールの確認から始めます」

モノクマ「学級裁判では皆さんの中に潜むクロを探していただきます」

モノクマ「議論の結果指摘されたクロが正解ならクロのみがおしおき、不正解ならクロ以外の全員がおしおきとなります」

モノクマ「まあ流石にもう慣れたよね!気ままにやってくれていいから!」

愛依「気ままに……って、二人も死んでるんだしそんな気になんないでしょ……」

めぐる「甘奈と甜花、二人も殺した犯人がこの中にいるんだよね……」

円香「お得意の絆とやらはまったく抑止力にはならなかったみたいね」

灯織「樋口さん……?」

円香「死者の想いを引き継いで頑張ることで、この裁判場には二度と戻ってこないようにできる、とか息巻いてたのはどこの誰だったの?」
343 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/05(水) 22:06:31.44 ID:TKz/MKzN0

円香「まあそんな詭弁に縋るようだから今回のように付け込まれるんだけど」

灯織「……」

咲耶「灯織、落ち込んでいる時間はないよ」

摩美々「生き残るためには裁判をやりきるほかないからねー」

凛世「今回の事件はこれまでの二件と異なり、凛世たち全員が事件をリアルタイムに体験しました……」

智代子「うん、事件が起きたのは日中。しかも凛世ちゃんと霧子ちゃんは実際に襲われてるし、愛依ちゃんと私は体育館につかまってたからね……」

霧子「うん……犯人さんをみんな目撃してるんだよね……」

摩美々「ま、その犯人さんは着ぐるみを着てたから実際に誰かまではわからないんですけどねー」

摩美々「今回の事件は複雑ですしー、とりあえずは流れから整理してみませんかー?」

霧子「うん……わたしも保健室で凛世ちゃんの手当てをしてたり……」

霧子「不審者さんに襲われて捕まったりしてたから、知らないことも多くて……教えてもらえると嬉しいな……」

灯織「そうですね、事件を初めから一度整理してみましょう」
344 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/05(水) 22:08:34.74 ID:TKz/MKzN0

めぐる「っていうと最初はー……」

凛世「凛世でございます」

凛世「ことの始まりは午後13時ごろ……凛世が学校エリアを散歩しておりましたところ……」

凛世「どこからか現れたデビ太郎さまに、突如として襲われたのです……」

雛菜「その時にあげた悲鳴で雛菜たちはすぐに駆けつけたんですよね〜?」

摩美々「この時集まったのは灯織、めぐる、咲耶、私、雛菜だったよねー?」

智代子「うん……この時にはもう私と愛依ちゃんは体育館に捕まってたはずだから……」

めぐる「凛世の証言では不審者はその後学校エリア一階の廊下を走って行って……」

めぐる「それで上の階に逃げていったんだよね?」

霧子「うん……わたしと、甜花ちゃんもその時の階段の音を聞いてたから……」

咲耶「怪我をした凛世を連れ回すわけにも行かないから、私たちは保健室の霧子に凛世を託して上の階の探索を開始したんだ」

霧子「凛世ちゃんの捻挫は結構酷かったから……わたしが治療をしたよ……」
345 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/05(水) 22:11:30.82 ID:TKz/MKzN0

灯織「私とめぐると市川さんで二階の探索をして、咲耶さんと摩美々さんが三階の探索をしたんですよね」

摩美々「そうだったねー」

咲耶「次に不審者が現れたのは私の目の前だったね……」

咲耶「物理室での探索を終えた私の視界に、階段に向かって走り抜けていくデビ太郎の姿が入ったんだ」

摩美々「咲耶の声に従って私たちは全員で一階に駆け下りてー」

雛菜「でも、もう遅かったんですよね〜?」

灯織「はい……その時にはすでに、保健室が不審者によって襲撃された後だったんです……」

咲耶「恐ろしい早技だったんだろうね……甜花が殺害された上に、凛世と霧子は気絶させられそのまま誘拐されてしまった」

凛世「はい……このとき凛世と霧子さんは体育館に連れて行かれていたのです……」

愛依「そん時の扉の開閉音はうち達が聞いてたよ!」
346 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/05(水) 22:12:27.14 ID:TKz/MKzN0

円香「そこに私が合流した」

灯織「ちょうど樋口さんが寄宿舎エリアからやってきたのがこのタイミングだったんですよね」

円香「そう、まあ別にクロとかはもうどうでもいいんだけど居合わせてしまったものだから成り行きで私も協力した」

めぐる「円香の証言から、寄宿舎エリア方向に犯人がいないことがわかって……」

円香「私が来た方向ではそんな人間見てないから、消去法でね」

灯織「犯人と行き違いになったと思った私たちは上の階に戻って探索を再開したんです」

円香「で、次に不審者が現れたのは私の前」

円香「甜花が好きだったキャラクターの着ぐるみを来たアイツは下の階に逃げていったから……皆さんをお呼びして」

摩美々「ホントせわしない犯人ですよねー」

雛菜「でもこれもまた、遅かったんですよね〜」

灯織「……はい、犯人の後をおって一階に降りると再び保健室の扉が開かれていて」

灯織「……その中には、死亡した甘奈の姿があったんです」

347 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/05(水) 22:13:59.38 ID:TKz/MKzN0

灯織「これが事件の一連の流れ、ですよね?」

めぐる「どうかな、大体整理できた?」

愛依「う〜ん、ややっこしいけど大体は!」

智代子「でも複雑な割に事件の結末自体はあっさりしてたんだよね!」

雛菜「あは〜?」

灯織「それって、遺書のこと……?」

智代子「うん……甘奈ちゃんが握りしめてたあの遺書、それに全部が書いてあった……そう聞いたよ!」

摩美々「確かに現場には、遺書らしきものがありましたねー」

円香「……」

(そう、現場には甘奈が全ての罪をかぶる趣旨の遺書があった)

(あれが本当なら、この事件の犯人は結局甘奈で、甘奈は自殺……)

(でも、鵜呑みにしていいの……?)

348 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/05(水) 22:15:09.35 ID:TKz/MKzN0
-------------------------------------------------
【ノンストップ議論開始!】

コトダマ
‣【凛世の写真】
‣【教室の着ぐるみ】
‣【不審者の目撃情報】
‣【甘奈の遺書】
‣【甘奈の着ぐるみ】


咲耶「複雑怪奇な今回の事件、その結末はあっさりとしたものだった……」

智代子「現場に落ちてた遺書だよ!」

智代子「あれには【甘奈ちゃんが全部やった】っていう趣旨の内容が書いてあったんだよね!」

雛菜「でもなんでこんな事件を起こしたんですかね〜?」

智代子「それも書いてあったよ!」

智代子「甘奈ちゃんはこの<コロシアイ合宿生活で精神を病んで>……」

智代子「【みんなを巻き添えにして心中する】ためにこの事件を引き起こしたんだよ」

円香「まるで私みたいですね」

円香「綺麗事を唱えるだけじゃ<誰も救われない>……」

円香「それが良く分かりますよね」

雛菜「円香先輩、陰湿できら〜い」

円香「……」


【正しいコトダマで矛盾する発言を論破もしくは正しい発言に同意しろ!】

↓1
-------------------------------------------------
349 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/05(水) 22:21:31.17 ID:hCH/pwRC0
【甘奈ちゃんが全部やった】に【教室の着ぐるみ】
350 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/05(水) 22:21:48.04 ID:OgGOHGr00
【甘奈ちゃんが全部やった】に【教室の着ぐるみ】
351 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/05(水) 22:27:39.57 ID:TKz/MKzN0
すみません、めちゃくちゃでかいミスしてました…
想定では【甘奈ちゃんが全部やった】は同意ポイントでした…

もうちょい後の展開でそこの議論はやる予定なので…

誤答判定はとらないので
一旦仕切りなおせてもらいます、すみません!
-------------------------------------------------
【ノンストップ議論開始!】

コトダマ
‣【凛世の写真】
‣【教室の着ぐるみ】
‣【不審者の目撃情報】
‣【甘奈の遺書】
‣【甘奈の着ぐるみ】


咲耶「複雑怪奇な今回の事件、その結末はあっさりとしたものだった……」

智代子「現場に落ちてた遺書だよ!」

智代子「あれには〈甘奈ちゃんが全部やった〉っていう趣旨の内容が書いてあったんだよね!」

雛菜「でもなんでこんな事件を起こしたんですかね〜?」

智代子「それも書いてあったよ!」

智代子「甘奈ちゃんはこの<コロシアイ合宿生活で精神を病んで>……」

智代子「【みんなを巻き添えにして心中する】ためにこの事件を引き起こしたんだよ」

円香「まるで私みたいですね」

円香「綺麗事を唱えるだけじゃ<誰も救われない>……」

円香「それが良く分かりますよね」

雛菜「円香先輩、陰湿できら〜い」

円香「……」


【正しいコトダマで矛盾する発言を論破もしくは正しい発言に同意しろ!】

↓1
-------------------------------------------------
352 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/05(水) 22:31:29.13 ID:tz1+QMZAO
【甘奈の遺書】→【みんなを巻き添えにして心中する】
353 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/05(水) 22:32:57.29 ID:TKz/MKzN0
灯織「それは違います!」

【BREAK!】

灯織「確かに甘奈の遺書には、犯行を自白する内容が書いてあった……」

灯織「でも、これってやっぱりおかしくないかな?」

智代子「え?な、なにが……?」

灯織「遺書の内容と甘奈の意志とが矛盾してるんだよ」

愛依「遺書と甘奈ちゃんが矛盾……?」

摩美々「考えてもみてよー」

摩美々「甘奈が事件を起こしたのは【みんなと一緒に心中するため】、つまり学級裁判を失敗させるのが目的だったわけでしょー?」

モノクマ「校則で一人が殺せるのは二人までになってるから、学級裁判を利用しなきゃ皆殺しはできないよね!」

摩美々「となるとたとえ自殺で終わらせるにしてもこんな遺書を書く必要がないんだよねー」

摩美々「自分が犯人だって暴露しちゃったら裁判で勝つも負けるもなくなっちゃうよねー?」

愛依「あ、確かに!」

雛菜「犯人が分かり切ってたら投票を間違えることなんて、まず無いもんね〜」

354 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/05(水) 22:34:27.29 ID:TKz/MKzN0

めぐる「ちょっと待って!」

咲耶「どうしたんだい、めぐる。何か気になることがあるのかい?」

めぐる「その論理はわかるんだけど……甘奈が途中で心変わりしちゃった、みたいな可能性はないのかな?」

めぐる「ほら、今回の事件では甜花が死んじゃってるでしょ?大好きなお姉ちゃんを殺してしまった時に、もうどうでも良くなっちゃって」

めぐる「遺書とは関係のない自殺をした、とか」

灯織「……確かに、そういう可能性もあったかもしれない」

灯織「けど、それは甘奈が本当に遺書を書いていた時ならの話だよ」

霧子「え……?」

灯織「あの遺書には、そもそも致命的な矛盾があったんです……!」

(そう、あれは確実に偽造された遺書だ……)

(甘奈なら書かないだろうことが、あの遺書には書いてあった……)

-------------------------------------------------

【スポットセレクト】


『もうこれ以上コロシアイに耐えられません。お姉ちゃんを殺したのは甘奈です。みんなを道連れにして甘奈は死にます。ごめんなさい』


【怪しい部分を指摘しろ!】

↓1
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355 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/05(水) 22:35:47.46 ID:EpTj6fjS0
甜花のことをお姉ちゃんと書いていること
356 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/05(水) 22:38:20.83 ID:TKz/MKzN0

灯織「ここです!」

【解!】

灯織「お姉ちゃん……甘奈は、甜花さんのことをそんなふうに呼んでいたでしょうか」

霧子「そっか……甘奈ちゃんはお姉ちゃんの甜花ちゃんも含めて、みんなをちゃん付けしてたんだね……」

摩美々「頼りになるお姉ちゃん、大好きなお姉ちゃん……そんなふうに話すことはあっても、本人を呼んだりするときは『甜花ちゃん』呼びだったよねー」

咲耶「そうだったね、姉妹でありながらまるで親友のような距離感は見ていて微笑ましい関係性だった」

灯織「あの遺書はそもそも偽造されたものだった……甘奈は自殺ではなかったんです……!」

智代子「ま、待って灯織ちゃん!」

灯織「チョコ……?」

智代子「遺書の中で甜花ちゃんのことをお姉ちゃんって書いてたからって根拠としては弱くないかなーと思いまして……」

智代子「ほら、正式な文章だとお母さんのことを母って書いたりするでしょ?そんな感じで遺書だから呼び方を変えた可能性もあるんじゃないかな!?」

灯織「そ、それは、確かにありえなくはないけど……」

摩美々「それじゃあ遺書の謎はいったん置いておいて、甘奈の死の謎を解き明かしちゃおっかー」

摩美々「甘奈の死が自殺だったのか、他殺だったのか。それがはっきりすれば遺書もおのずと解決するよねー」

めぐる「そっか、他殺だったら遺書があるわけないもんね!」

咲耶「よし、それでは甘奈の死について議論を交わすことにしよう」

357 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/05(水) 22:40:09.32 ID:TKz/MKzN0
-------------------------------------------------

【ノンストップ議論開始!】

コトダマ
‣【甘奈の着ぐるみ】
‣【輸血パック】
‣【不審者の目撃情報】
‣【モノクマの動機】
‣【甘奈の右手】


咲耶「甘奈は自殺か他殺か……みんなはどう思う?」

摩美々「【遺書が怪しい】時点で他殺だと思うけどねー」

愛依「<自分で首を切る>ってめっちゃ勇気いるし……」

愛依「自殺するにしてもそんな方法にするかな……?」

凛世「甘奈さんが亡くなられたとき、凛世たちの全員にアリバイがございました……」

凛世「そもそも<殺害は不可能>ではないでしょうか……」

雛菜「じゃあやっぱり【自分で首を切って自殺した】んじゃないんですか〜?」

めぐる「これまでの事件みたいに<事故死>の可能性はないかな?!」

咲耶「うーん……どの可能性も捨てがたいね」


【正しいコトダマで矛盾する発言を論破もしくは正しい発言に同意しろ!】

↓1
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358 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/05(水) 22:42:51.96 ID:hCH/pwRC0
【自分で首を切って自殺した】に【甘奈の右手】
359 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/05(水) 22:44:17.05 ID:TKz/MKzN0
灯織「それは違います!」

【BREAK!】

灯織「いや、やっぱり甘奈は殺されたんですよ……」

雛菜「え〜?雛菜何か変なこと言いましたか〜?」

灯織「甘奈の死体を思い出してください、右手の掌。あそこには血液がべったり付着してましたよね?」

智代子「確かに、言われてみたらそうだった気がする……」

灯織「その血の跡と首元の出血痕……合わせてみたら完全な一致をするんですよ!」

めぐる「ってことは甘奈は首元の傷跡を手で押さえてたってこと?」

霧子「止血、してたんだと思うな……」

霧子「手で抑え込むだけでも出血量はある程度抑えられるから、甘奈ちゃんは必死に生き残ろうとしたんじゃないかな……」

咲耶「なるほど、自殺する人間がわざわざ自分の傷跡を止血するとは考えづらいね」

灯織「どうでしょう、甘奈はやはり他殺だったのではないでしょうか」

智代子「うん、ナットクだよ灯織ちゃん!」

愛依「あれ?ってなると……」

愛依「甘奈ちゃんは真犯人のクロに犯行をなすりつけられたってこと?」

咲耶「そういうことになるね」

円香「スケープゴート。文字通りの身代わりだったわけ」

霧子「ひどい……」

雛菜「犯人は投票先を誘導しようとしたんでしょうね〜、それで雛菜たちに裁判で勝つつもりだった」

灯織「狡猾な犯人、なんでしょうね」

めぐる「でもこれではっきりしたよね!遺書が偽造されたんだったら偽造した人が犯人なんだよ!」

(めぐるのいう通り……偽造された証拠なら、かえってそれがてがかりになる……)

(ここから新しい可能性を見つけていこう……!)
360 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/05(水) 22:46:10.60 ID:TKz/MKzN0
-------------------------------------------------

【ノンストップ議論開始!】

コトダマ
‣【モノクマファイル3】
‣【甘奈の着ぐるみ】
‣【教室の着ぐるみ】
‣【体育館の扉の開閉音】
‣【凛世の写真】


摩美々「あの遺書は偽造されたものだった」

摩美々「それは紛れもない事実だよねー」

雛菜「【犯人が罪をなすりつけようとした】ってことですよね〜?」

咲耶「ああ、犯人の目的は甘奈を身代わりにすること」

咲耶「【事件とは無関係な】甘奈をクロに仕立て上げようとしたんだ」

円香「死者の尊厳を死後踏みにじる」

円香「お仲間の中には随分な方がいらっしゃるようですね」

めぐる「も〜、円香イジワル言い過ぎだよ!」

円香「でもどうするんですか?」

円香「次に見つけるべきは【遺書を偽造した】人間」

円香「<筆跡鑑定>でもするおつもりで?」


【正しいコトダマで矛盾する発言を論破もしくは正しい発言に同意しろ!】

↓1
-------------------------------------------------
361 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/05/05(水) 22:52:15.38 ID:EpTj6fjS0
【事件とは無関係な】に【凛世の写真】
362 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/05(水) 22:55:14.65 ID:TKz/MKzN0
咲耶「おや……?その写真に写っているのは、私も見た不審者だね」

咲耶「だが、それは甘奈とは無関係じゃないかな?」

灯織(しまった……現段階の議論ではまだこの写真の人物と甘奈は結び付かない……)

灯織8
363 :途中送信すみません ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/05(水) 22:56:03.03 ID:TKz/MKzN0
咲耶「おや……?その写真に写っているのは、私も見た不審者だね」

咲耶「だが、それは甘奈とは無関係じゃないかな?」

灯織(しまった……現段階の議論ではまだこの写真の人物と甘奈は結び付かない……)

灯織(もっと明確に結びつきを確認できる証拠でないと……)

-------------------------------------------------

【ノンストップ議論開始!】

コトダマ
‣【モノクマファイル3】
‣【甘奈の着ぐるみ】
‣【教室の着ぐるみ】
‣【体育館の扉の開閉音】
‣【凛世の写真】


摩美々「あの遺書は偽造されたものだった」

摩美々「それは紛れもない事実だよねー」

雛菜「【犯人が罪をなすりつけようとした】ってことですよね〜?」

咲耶「ああ、犯人の目的は甘奈を身代わりにすること」

咲耶「【事件とは無関係な】甘奈をクロに仕立て上げようとしたんだ」

円香「死者の尊厳を死後踏みにじる」

円香「お仲間の中には随分な方がいらっしゃるようですね」

めぐる「も〜、円香イジワル言い過ぎだよ!」

円香「でもどうするんですか?」

円香「次に見つけるべきは【遺書を偽造した】人間」

円香「<筆跡鑑定>でもするおつもりで?」


【正しいコトダマで矛盾する発言を論破もしくは正しい発言に同意しろ!】

↓1
-------------------------------------------------
364 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/05(水) 22:58:02.24 ID:hCH/pwRC0
【事件とは無関係な】に【甘奈の着ぐるみ】
365 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/05(水) 22:59:16.72 ID:TKz/MKzN0

灯織「それは違います!」

【BREAK!】

灯織「甘奈は罪をなすりつけられた……」

灯織「でも、甘奈は本当に事件とは無関係な人間だったんでしょうか」

めぐる「え?ど、どういうこと?」

灯織「現場を思い出して、現場にはデビ太郎の着ぐるみが落ちてたよね?」

霧子「うん……デビ太郎さんも甘奈ちゃんの血液で赤くなってたよね……」

灯織「そう、問題はその血液なんです」

灯織「あの血液は着ぐるみの内側にしか付着していなかった……」

灯織「つまり甘奈は着ぐるみを着ている状態で、犯人によって殺害されたんです!」

摩美々「着ぐるみの内側に血液が付着する状況はそうとしか考えられないよねー」

366 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/05(水) 23:00:05.66 ID:TKz/MKzN0

摩美々「着ぐるみは薄手の素材を使ってたからその上から刃物を通すことも難しくなさそうだしー」

めぐる「えっ……それってつまりは……」

めぐる「不審者の正体は甘奈だったってこと?!」

灯織「……多分、その可能性は高いと思う」

灯織「実際、今回の事件の大部分でアリバイが一人だけなかったわけだし、甘奈が事件に絡んでるのは間違いないんだと思う」

愛依「んん〜?でも不審者が今回の犯人なんじゃん?」

愛依「だったら結局クロも甘奈ちゃんってことにならん?」

智代子「でも遺書は偽造されてたんだよ?」

愛依「あ〜、もうこんがらがってきた!」

摩美々「それなら解決できる方法があるでしょー?」

愛依「え?何々、摩美々ちゃん教えて?!」

(摩美々さんの言っている解決できる方法はあれのことだ……)


・甘奈は記憶喪失だった
・甘奈は二重人格だった
・甘奈と犯人は共犯関係だった

【正しい選択肢を選べ!】

↓1
367 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/05/05(水) 23:01:30.58 ID:uBcoJ4/F0
甘奈と犯人は共犯関係だった
368 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/05(水) 23:02:57.23 ID:TKz/MKzN0

灯織「これです!」

【解!】

灯織「甘奈と犯人は共犯関係だったんじゃないでしょうか……」

愛依「きょ、キョーハン?」

灯織「甘奈は不審者役で、本当のクロが遺書を書いていた」

灯織「甘奈が知らないところで遺書を書いていた……クロははなから裏切るつもりだったのかもしれない」

円香「はぁ……信頼がどうとかいってたのはどこの誰なんですか」

灯織「……」

めぐる「大丈夫だよ灯織、負けないで!」

智代子「でもちょっと待って!共犯関係っておかしくない?」

智代子「コロシアイ合宿生活では共犯者はクロ扱いにならないから成功したとしても【卒業】できないんだよね?」

智代子「わざわざ共犯関係なんてなる意味あるの?」

(確かにメリットだけを考えていると、共犯関係なんて考えづらい……)

(でも、もしも共犯にならないことにデメリットがあったのなら……?)


【正しいコトダマを指摘しろ!】

>>340>>341

↓1
369 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/05(水) 23:04:09.92 ID:OgGOHGr00
【脅迫状】
370 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/05(水) 23:04:26.98 ID:uBcoJ4/F0
【脅迫状】
371 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/05(水) 23:06:19.06 ID:TKz/MKzN0

灯織「これです!」

【解!】

灯織「甘奈の部屋に落ちていた手紙、これが共犯関係を示してるよ」


『大崎甘奈
 お前の命運は既に私の手中にある
 すべてを失いたくないのなら私の命令に従え』


愛依「な、なにこれ……禍々しい文字……?!」

めぐる「甘奈が書いたものじゃないのは明らかだよね、誰かから甘奈に送り届けられたものだよ!」

灯織「書いてある内容の意味はわからない、けど甘奈は犯人に脅されていたことは文面からわかるよね?」

智代子「ってことは、犯人に脅されて甘奈ちゃんはデビ太郎の着ぐるみをかぶってたの?」

灯織「そう考えるのが妥当なんじゃないかな?」

雛菜「でも、なんでわざわざ犯人は共犯者なんか作ったんですかね〜」

雛菜「事件に関わる人が増えるとそれだけ面倒なこともおきそうですけど〜」

摩美々「逆に言えば、事件を複雑にすることも可能だよねー」

摩美々「人が増えたことで可能になるトリック、とかねー」
372 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/05(水) 23:07:17.79 ID:TKz/MKzN0

咲耶「だけど、その共犯者というのは誰なんだい?」

智代子「甘奈ちゃんを殺害した実行犯、てことだよね」

咲耶「事件発生当時、甘奈以外の全員にアリバイがあるんだよね?」

凛世「智代子さん、愛依さん、霧子さん、そして凛世は体育館で縛られておりました……」

雛菜「残りの雛菜たちは探索中でしたよね〜?」

円香「探索中にお互いの監視を逃れて、というのも考えづらい」

灯織「はい……樋口さんの呼びかけに全員が集まっていましたから……」

めぐる「崩せないアリバイが、全員に存在するよ……?」

(どういうことなの……?あの遺書は、甘奈が書いたものじゃないはず……)

(それなのに、もう一人の存在の可能性が浮かび上がってこない……)

愛依「こうなるとやっぱ甘奈ちゃんが犯人なんじゃん……?」

愛依「アリバイがあるんじゃどうしようもないっしょ?」

霧子「うん……他に可能性がないなら、投票したほうがいいんじゃないかな……」

摩美々「……もう忘れたんですかー?」

(……え?)

摩美々「なーんか、前にも似たような話ありませんでしたっけー」

(前にも、似たような話……?私たちは、何か見落としている……?)
373 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/05(水) 23:08:55.30 ID:TKz/MKzN0
-------------------------------------------------
【ノンストップ議論開始!】

‣【モノクマファイル3】
‣【甘奈の右手】
‣【湯たんぽ】
‣【凛世の写真】
‣【美術倉庫】


咲耶「事件発生当時私たち≪全員にはアリバイ≫があった……」

愛依「甘奈ちゃんは他殺でも、うちら全員無理じゃんね?」

凛世「実は、≪アリバイが無い方がいらっしゃった≫のでしょうか……」

霧子「≪共犯者さんがもう一人いた≫のかな……」

めぐる「≪甘奈の死んだタイミングが違う≫とか!」

智代子「やっぱり≪甘奈ちゃんは自殺だった≫んだよ!」

摩美々「なんか前にも似たような話がありましたよねー」

摩美々「ここまで言えばわかるよね、灯織」


【正しいコトダマで矛盾する発言を論破もしくは正しい発言に同意しろ!】

↓1
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374 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/05(水) 23:24:31.22 ID:OgGOHGr00
≪甘奈の死んだタイミングが違う≫に【湯たんぽ】
375 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/05(水) 23:29:59.20 ID:TKz/MKzN0
めぐる「ひ、灯織……?その湯たんぽが甘奈の死に何か関係してるの……?」

めぐる「うーん、他の物なんじゃないかな……?がんばろう!」

灯織(しまった……みんなの心証が悪くなったみたい)

灯織(共犯者の存在を浮上させるために必要なのは、私たちの間の【アリバイ】を破る可能性……)

灯織(つまり、甘奈を殺害する時間さえあったと推理できれば、共犯者の可能性も見出すことができるはず……)

-------------------------------------------------
【ノンストップ議論開始!】

‣【モノクマファイル3】
‣【甘奈の右手】
‣【湯たんぽ】
‣【凛世の写真】
‣【美術倉庫】


咲耶「事件発生当時私たち≪全員にはアリバイ≫があった……」

愛依「甘奈ちゃんは他殺でも、うちら全員無理じゃんね?」

凛世「実は、≪アリバイが無い方がいらっしゃった≫のでしょうか……」

霧子「≪共犯者さんがもう一人いた≫のかな……」

めぐる「≪甘奈の死んだタイミングが違う≫とか!」

智代子「やっぱり≪甘奈ちゃんは自殺だった≫んだよ!」

摩美々「なんか前にも似たような話がありましたよねー」

摩美々「ここまで言えばわかるよね、灯織」


【正しいコトダマで矛盾する発言を論破もしくは正しい発言に同意しろ!】

↓1
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376 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/05(水) 23:33:03.28 ID:hCH/pwRC0
≪アリバイが無い方がいらっしゃった≫に【凛世の写真】
377 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/05(水) 23:34:49.45 ID:lGVwNDS70
湯たんぽは死亡推定時刻の偽装に使われたっていう意図かな…
まあまだ先の話だわね
378 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/05(水) 23:39:12.08 ID:TKz/MKzN0
ちょっと事件が事件なんで、ロンパ既にできそうな謎とかは結構出てきているとは思うんですが、
一応ストーリー上のキャラクターの理解度・認識に合わせて物語は進めていくのでそこら辺とすり合わせてお考え下さい…

凛世「凛世が写真を撮ったのは甘奈さんが殺害されるずっと前……」

凛世「如何様に、関与しているのでしょうか……」

灯織(これも違う……)

灯織(甘奈の死んだタイミング、私たちは事件をリアルタイムに経験したからあのタイミングだと思い込んでいるけど……)

灯織(実際にいつ死んだのかはわかっていないはず)

灯織(その証拠に、あの人は私たちに情報の一部を制限しているんだ……)

-------------------------------------------------
【ノンストップ議論開始!】

‣【モノクマファイル3】
‣【甘奈の右手】
‣【湯たんぽ】
‣【凛世の写真】
‣【美術倉庫】


咲耶「事件発生当時私たち≪全員にはアリバイ≫があった……」

愛依「甘奈ちゃんは他殺でも、うちら全員無理じゃんね?」

凛世「実は、≪アリバイが無い方がいらっしゃった≫のでしょうか……」

霧子「≪共犯者さんがもう一人いた≫のかな……」

めぐる「≪甘奈の死んだタイミングが違う≫とか!」

智代子「やっぱり≪甘奈ちゃんは自殺だった≫んだよ!」

摩美々「なんか前にも似たような話がありましたよねー」

摩美々「ここまで言えばわかるよね、灯織」


【正しいコトダマで矛盾する発言を論破もしくは正しい発言に同意しろ!】

↓1
-------------------------------------------------
379 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/05(水) 23:43:21.91 ID:jmCiMSfZ0
≪甘奈の死んだタイミングが違う≫ に同意
380 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/05(水) 23:48:22.03 ID:jmCiMSfZ0
≪甘奈の死んだタイミングが違う≫ に【モノクマファイル3】で同意
381 :時間的に次の議論で中断します ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/05(水) 23:49:37.38 ID:TKz/MKzN0

灯織「それに賛成です!」

【同意!】

灯織「そうか……摩美々さん、そういうことですね!?」

摩美々「やっぱり灯織は賢い子ですねー」

灯織「モノクマファイルを見てください……真乃の事件の時と同じ、【死亡推定時刻】の記載がまたしてもありませんよね?」

めぐる「わわっ!ほんとだよ!」

愛依「ってことは……うちらが思ってるタイミングじゃなかったってこと?」

摩美々「可能性は結構あるんじゃないかなー」

灯織「真乃の事件の時、記載のなかった浅倉さんの死亡時刻が事件においてかなり重要なポイントでした」

灯織「書いてある情報は公平ですが、表に出す情報は必ずしも公平じゃないのがモノクマファイルなんですよ!」

モノクマ「なんかチクチクした言い方だよねー」

モノクマ「ボクってば環境にやさしいクマだからさ。ゴミだけじゃなく情報も分別しちゃうんだよね!」

灯織「数分でも誤差があれば、違和感に私たちが気づく……それを危惧したんじゃないでしょうか!」

智代子「甜花ちゃんと甘奈ちゃんのどっちが先に死んでいたかが変わるだけでも、私たちのアリバイが変わっちゃうんだね?!」


【咲耶「その推理は美しくないね!」反論!】
382 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/05(水) 23:51:44.86 ID:TKz/MKzN0
咲耶「摩美々、灯織……少し待ってくれないか」

灯織「さ、咲耶さん……」

咲耶「死亡推定時刻の記載は確かにモノクマファイルにない……」

咲耶「ただ、モノクマを信用しすぎるのも問題じゃないかい?彼は私たちにコロシアイを強いる張本人。どこまで信用に足るかは怪しいよ」

灯織「そ、それはそうですが……」

咲耶「もっと信頼のできる証拠を提示してもらおうか!」

-------------------------------------------------

【反論ショーダウン開始!】

コトノハ
‣【美術倉庫】
‣【甘奈の遺書】
‣【教室の着ぐるみ】
‣【愛依と智代子の監禁】
‣【モノクマファイル3】


咲耶「甘奈の死亡推定時刻の記載がモノクマファイルに無かった」

咲耶「だからといって今回も甘奈の死んだタイミングがずれると考えるのは些か早計じゃないかな?」

咲耶「甘奈がただの被害者ならいざ知らず」

咲耶「甘奈は事件にもっと根底で絡んでいる人間だったよね?」

咲耶「もっと落ち着いて考えてはどうかな」

-------------------------------------------------
【発展!】

灯織「だからこそです……」

灯織「甘奈が事件に根底で絡んでいるからこそ、死亡のタイミングがずれているならそれを明らかにしなくてはいけません」

灯織「摩美々さんが示した可能性は看過できません!」

-------------------------------------------------

咲耶「それはそうだけど……」

咲耶「そもそも不審者の正体は甘奈だったと今判明したばかりじゃないかい」

咲耶「私たちはデビ太郎の着ぐるみを来たままに…」

咲耶「校内を階を跨いで駆け回る【甘奈の姿】を実際に目撃している」

咲耶「殺害されたタイミングはやはり2回目の捜索中しかありえないんじゃないかい?」


【矛盾する発言を正しいコトノハでコンマ50以上で論破しろ!】

【スキル:意地っ張りサンセットの効果が発動します】

【コンマの値が+10されます】

↓1
-------------------------------------------------
383 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/06(木) 00:04:10.92 ID:aGmKwR2+0
【甘奈の姿】に【教室の着ぐるみ】
384 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/06(木) 00:07:52.51 ID:WtFFoSln0
コンマ判定もバッチリ規定ラインを越えたところで今回はここまで。
ちょっと今回の更新分はいろいろとボロがありましたね…
難易度をあげようかとコトダマを不用意に増やした結果混乱させてしまったようです、申し訳ない…

原作同様いくらか既に分かり切ってる謎を迂回している部分が
今後も出てくるかもしれないですが、どうか気長にみてやってください。

次回は咲耶を論破したところから再開します。
5/6 22:00〜更新予定です。
それではお疲れ様でした。
385 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/06(木) 00:10:56.15 ID:aGmKwR2+0
乙です
頭の中で論理が飛躍しすぎてミスってるな、反省する
386 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/06(木) 00:11:04.36 ID:1PedGsW40
お疲れ様でした
387 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/06(木) 00:12:07.71 ID:u6X2VaBi0
ところでずっと気になってたんだけど、着ぐるみ類を着用する時の表現が基本全部「来て」になってるんだけど
388 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/06(木) 00:17:18.45 ID:WtFFoSln0
>>387
ホントですね……?!
ご指摘ありがとうございます、次回更新までに書き溜め分修正しておきます!
389 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/06(木) 21:50:54.77 ID:WtFFoSln0
少し早いですが、再開します。
咲耶を反論ショーダウンで打ち破ったところからになります。
390 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/06(木) 21:52:20.41 ID:WtFFoSln0

灯織「その矛盾、切らせてもらいます!」

【BREAK!】

灯織「不審者の正体が甘奈、それは間違いないと思います」

咲耶「ああ、着ぐるみの内側の血液の付着がそれを物語っていたね」

灯織「ただ、私たちの見た不審者の全てが甘奈だったとは限らないはずです」

咲耶「……なんだって?」

灯織「1-B教室のロッカー。その中に入っていたんです、もう一つ同じ着ぐるみが」

めぐる「犯人はとっさにロッカーに隠したんだと思うよ!かなり雑に押し込まれてあったから!」

智代子「ホントだ……しわくちゃ……」

灯織「甘奈が着用していた着ぐるみは死体のそばにあったものと見て間違いないはずです。でしたら、この1着は誰が着用していたものなんでしょうか!」

咲耶「……なるほど、そうなると私たちは推理を根底から見返す必要がありそうだね」

霧子「うん……不審者さんは、一人じゃなかったんだね……」
391 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/06(木) 21:53:27.17 ID:WtFFoSln0

雛菜「雛菜たちは不審者を何回か目撃してるんですよね〜?」

凛世「はじめは凛世を襲った時……」

咲耶「次は私が三階の捜索中に目撃した時だね」

霧子「その直後わたしと凛世ちゃんが襲われて……」

円香「最後は私が一階に降りるのを目撃した」

めぐる「この四回のうち、どれかは甘奈じゃなかったってことだよね?」

咲耶「このうち、私と霧子の目撃情報は同一のものとみていいだろうね」

咲耶「だから実質三択さ」

智代子「うーん……でも、どれかが甘奈ちゃんじゃなかったとしてもだよ?」

智代子「結局円香ちゃんが最後に目撃してる以上、甘奈ちゃんの殺害のタイミングは変わらないんじゃないのかな……」

(そう……問題はそこだ……)

(生きた甘奈と思われる不審者が最後に目撃されている……)

(殺害されたタイミングがぶれることなんて本当にあるのかな……)
392 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/06(木) 21:54:46.34 ID:WtFFoSln0

摩美々「それはそうだケド、とりあえずは甘奈じゃない可能性のある目撃証言を考えてみない?」

灯織「摩美々さん……?」

摩美々「ほら、小さな疑問が大きな結果をもたらすことはこれまでにもあったでしょー?」

摩美々「今回も、そこから連鎖して真実にたどり着くかもしれないよー?」

愛依「そっか、よし!それじゃ、みんなで考えてみよ!」

円香「……」

霧子「それならやっぱり……凛世ちゃんを襲った、1回目の不審者さんじゃないかな……」

凛世「霧子さん……」

霧子「だって、他のタイミングではみんなにアリバイがあるんだよね……?」

灯織「いえ、霧子さん……1回目の襲撃は間違いなく甘奈だったはずです」

霧子「えっ……」

(そう、1回目だけは確証を持って甘奈だったと言える証拠がある……)


【正しいコトダマを指摘しろ!】

>>340>>341

↓1
393 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/06(木) 22:01:54.01 ID:9IOTTPgx0
【凛世の写真】
394 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/06(木) 22:03:02.66 ID:WtFFoSln0

灯織「これです!」

【解!】

霧子「写真……?」

凛世「はい、凛世がデビ太郎さまに襲われた際に……持っていたカメラで撮影したものでございます……」

智代子「あ、灯織ちゃんにもらったやつだ!」

凛世「はい、以前の探索の際に灯織さんが見つけてくださったカメラを常に携帯していたのですが……」

凛世「凛世の撮った写真と、甘奈さんが使っていた着ぐるみには共通点がございます……」

愛依「ん〜?」

愛依「……あ、もしかしてこのガムテ?!」

灯織「はい、甘奈の着用していた着ぐるみとこの写真の着ぐるみ……そのどちらもガムテープで補修したような跡があるんです」

めぐる「もちろんロッカーに押し込まれてた方の着ぐるみにはついてなかったよ!」

摩美々「となると凛世を襲ったのは甘奈で間違いなさそうだねー」
395 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/06(木) 22:04:22.89 ID:WtFFoSln0

雛菜「あれ〜?それなら他の人もガムテープによる補修の跡があったかどうか聞けば解決ですか〜?」

霧子「ごめんなさい……わたしは、襲われたパニックでしっかりと見れてないかな……」

咲耶「私も目撃したのは一瞬だからね、力になれなくて申し訳ない」

円香「私も同じ」

凛世「緊急時ゆえ、致し方ありません……」

灯織「でも大丈夫、これで絞ることができました……」

摩美々「それじゃあ最初の一回を除外して、咲耶が目撃した不審者、円香が目撃した不審者……」

摩美々「どっちが甘奈じゃなかったかだねー、灯織はわかる?」

灯織「え、えぇっと……」

(うーん、不審者が甘奈じゃなかった可能性があるものはいつかってことなら……)

(そのタイミングはつまり、甘奈以外の人間が不審者を演じることが可能だったタイミングということになる……)

(つまりは、私たちの中の誰かにアリバイがなかったタイミングってこと……)

灯織「わかった、かもしれません……!」

めぐる「灯織、ほんと?!」

灯織「うん……甘奈以外の人間が演じていた不審者……それは!」


・凛世が目撃した不審者
・咲耶が目撃した不審者
・円香が目撃した不審者

↓1
396 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/06(木) 22:08:35.28 ID:1PedGsW40
咲耶が目撃した不審者
397 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/06(木) 22:10:57.43 ID:WtFFoSln0

灯織「これです!」

【解!】

灯織「咲耶さんが目撃した不審者、あのタイミングなら別の人間が演じることが可能です」

咲耶「私が目撃した不審者かい?」

灯織「他のタイミングではそのいずれも、全員が体育館に拘束されているか、不審者を捜索しているかのアリバイが存在しているために物理的に不審者を演じることは不可能です」

灯織「ただ、このタイミングにおいてだけ、ある一人の人物のアリバイがないんです」

めぐる「ある一人の人物……あ!」

灯織「そう、樋口さん……あなたが合流したのはこのタイミングより後の話なんです!」

円香「……は?」

灯織「あの時樋口さんは寄宿舎エリアからやってきたと言っていましたが、本当は……」

灯織「三階で咲耶さんに目撃されたのち、1-B教室まで逃亡してそこで着ぐるみを脱ぎ捨ててから私たちに合流したんじゃないですか?」

円香「……そんな根拠はないでしょ?」

灯織「物的証拠はなくても、他の要素が物語っています」

灯織「他の人間には崩せないアリバイがある以上、あなたが不審者を演じていたのは間違いありません!」


【円香「ゴミクズ以下……」反論!】
398 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/06(木) 22:14:25.75 ID:WtFFoSln0

円香「なんとしても私を不審者にしたいみたいだけど……見通しが甘い」

灯織「な、なんですって……」

円香「私以外にも不審者を演じることは可能だった、違う?」

灯織「ち、違いますよ!樋口さんしかいません!」

円香「……はぁ、呆れた」

円香「仕方ないから教えてあげる」

円香「灯織の仮説は根本から間違えている」

-------------------------------------------------

【反論ショーダウン開始!】

コトノハ
‣【モノクマファイル3】
‣【彫刻刀】
‣【愛依と智代子の監禁】
‣【ストップウォッチ】
‣【輸血パック】


円香「不審者の正体は甘奈だけじゃなく」

円香「他の人間が演じているタイミングもあった」

円香「それはそうなんだろうけど」

円香「見通しが甘すぎる」

円香「アリバイから消去法的に私を選んだんだろうけど」

円香「そもそも私以外にもアリバイは成立しているの?」

-------------------------------------------------
【発展!】

灯織「何を言ってるんですか……」

灯織「体育館に拘束されている人たち、保健室で解放している人たち、学校で捜索している人たち」

灯織「みんな動かぬアリバイがあるじゃないですか……!」

-------------------------------------------------

円香「は?どこが成立してるわけ?」

円香「保健室組と捜索組は無理だろうけど」

円香「体育館に拘束されていただけの二人は違うでしょ?」

円香「【五感が封じられた状態】の二人……」

円香「片方が変なことをしていてももう片方が気づきようがない」

円香「そこの二人にアリバイは存在しない」

円香「事が終わった後に自分で縛りなおしでもしたんじゃない?」


【矛盾する発言を正しいコトノハでコンマ50以上で論破しろ!】

↓1
-------------------------------------------------
399 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/06(木) 22:16:37.84 ID:aGmKwR2+0
【五感が封じられた状態】に【愛依と智代子の監禁】
400 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/06(木) 22:19:26.52 ID:WtFFoSln0

灯織「その矛盾、切らせてもらいます!」

【BREAK!】

灯織「いや、やっぱり体育館の二人にも不審者になることは不可能ですよ!」

円香「はぁ?聞いてた?拘束されて前後不覚状態なんだから片方が不審者やってても気づきようが……」

灯織「樋口さん、あえて触れないようにでもしているんですか?愛依さんとチョコ……二人は確かにアイマスクに猿轡、手足の拘束と厳重に縛られていましたが」

灯織「耳だけは封じられていなかった、事実二人とも音に関しては証言をしています」

智代子「うん、意識を戻してからは状況を把握するためにずっと音に集中してたよ!」

愛依「けど、うちもチョコちゃんも変な音は聞いてないよ!」

灯織「そう、いわば二人は音で監視状態だった……不審者を演じていたなら、もう片方が気づかないはずがない……!」

円香「……っ!」

灯織「どうなんですか、樋口さん……!樋口さんが不審者だったんですか?!」

円香「違う」

(えっ?!)

円香「はぁ……消去法的に決めても意味がない、そもそも第三者が不審者を演じていたっていう前提からしておかしいのに」

咲耶「それはどういう意味だい?」

円香「そのまんまですよ、第三者が不審者を演じる方法だとリスクが大きすぎ。それなのに無駄な議論に固執しすぎ」

(いや、そんなはずはない……)

(アリバイから考えて樋口さんが不審者だったのは疑いようもない)

(樋口さんの主張は確実に矛盾があるはず、そこを指摘しないと!)
401 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/06(木) 22:21:45.19 ID:WtFFoSln0
-------------------------------------------------
【ノンストップ議論開始!】

コトダマ
‣【教室の着ぐるみ】
‣【体育館の扉の開閉音】
‣【凛世の写真】
‣【甘奈の着ぐるみ】
‣【美術倉庫】


円香「アリバイがどうとか関係ない」

円香「そもそも【甘奈以外の不審者がいた】んならどこにいたわけ?」

円香「灯織たちの不審者の捜索……」

円香「どこに行くかまでは【他の人間にはわからない】でしょ?」

円香「その時点で不審者の入れ替わりなんて不自然」

円香「【潜んでる最中に見つかったら】元も子もないでしょ?」

円香「大体着ぐるみがしわくちゃだったからって【使われた証拠になるわけでもない】」

円香「不審者はやっぱり≪全部甘奈だった≫んじゃないの?」


【正しいコトダマで矛盾する発言を論破しろ!】

↓1
-------------------------------------------------
402 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/06(木) 22:23:56.11 ID:u6X2VaBi0
【潜んでる最中に見つかったら】>【美術倉庫】
403 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/06(木) 22:26:56.23 ID:WtFFoSln0

灯織「それは違います!」

【BREAK!】

灯織「往生際が悪いですよ、樋口さん……そんな小手先で誤魔化せるとお思いですか?」

円香「……どういう意味?」

灯織「美術室の奥の美術倉庫、あそこは内側から施錠することが可能です」

灯織「寄宿舎の個室以外で唯一、他の人間の侵入を防げるポイントだったんですよ」

灯織「あそこに潜んでいれば見つかるリスクはない……確か咲耶さんの目撃証言も美術室の方向から出て来た不審者を目撃したんでしたよね?」

咲耶「ああ、そうだね。紫の布に全身を包んだ不審者……彼女は美術室からでてきたんだ」

灯織「推理を根底から覆させはしませんよ!」

円香「……」









円香「…………そう、私がもう一人の不審者」

めぐる「やった!円香が認めたよ!」
404 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/06(木) 22:31:36.72 ID:WtFFoSln0

円香「仕方ない……私以外のアリバイがあまりに完成しすぎている……」

咲耶「私があの時見たのは円香だったのか……」

愛依「でも円香ちゃんならマジ納得じゃん、だって円香ちゃんと甘奈ちゃんって確か身長も一緒だったよね?」

凛世「着ぐるみを纏えば、見分けはつかない事でしょう……」

円香「……うまくいくと思ったんだけど」

めぐる「ん?ってことは……円香と甘奈が共犯でこの事件を引き起こしたってことでいいんだよね?」

咲耶「一度不審者の入れ替わりがあったことを基準に流れを考え直してみようか」

咲耶「凛世をはじめに甘奈が襲った後、上の階に移動……」

雛菜「今度は円香先輩が不審者になって下の階まで一気に逃げて〜」

めぐる「その直後に霧子と凛世が不審者に襲われて……あれ?」

めぐる「甘奈と円香が入れ替わってたんだったらこの【霧子と凛世を襲った不審者】も円香なんだよね?」

智代子「そうなるよね!不審者は3階で姿を見られた後、一階まで一気に駆け下りて保健室を襲撃!」

智代子「甜花ちゃんを殺害して、霧子ちゃんと凛世ちゃんを襲って誘拐して……」

智代子「そのあと着ぐるみを脱いで、みんなに合流したってことになるよね」
405 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/06(木) 22:33:11.66 ID:WtFFoSln0

咲耶「……実際目の当たりにしたけど、それでもやはり現実味のない話だね。とてつもない早業じゃないかい?」

雛菜「恐ろしく早い犯行、雛菜たちじゃなきゃ見逃してましたね〜」

愛依「ひ、雛菜ちゃんそれ言っちゃって大丈夫?!めっちゃ死亡フラグじゃない?!」

雛菜「え〜?」

円香「実際、やったんだから何を疑う事があるわけ?」

(……それはずっと疑問に感じていた)

(私たちは実際に事件の発生から収束まで現場に居合わせていたわけなんだけど、不審者もといクロの行動はあまりにも忙しなさすぎる)

摩美々「咲耶が私たちを呼び集めるのにそんなに時間かかってたっけー?」

咲耶「声を張り上げたから、みんなが集まるまでにそこまでの長い時間をかけた気はしないね……大体数分ぐらいじゃないかい?」

摩美々「そんな数分で人一人殺して、二人を誘拐なんて本当にできるわけー?」

円香「……くどい、実際にやってるんだから疑う余地はない」

(やっぱり変だ……)

(私たちは何か重大な可能性を見落としている可能性がある……!)

(それを明らかにしないと、真実は見えてこない……!)

-------------------------------------------------

【ロジカルダイブ開始!】

Q1.
円香が不審者を演じていたのはどのタイミング?
A.凛世を襲った不審者
B.咲耶が目撃した不審者

Q2.
3階から逃亡した不審者が真っ先に向かったのはどこ?
A.保健室 B.玄関ホール C.1-B教室

Q3.
実際の順序ではどちらの目撃証言が先?
A.霧子と凛世を襲った不審者
B.咲耶の目撃した不審者


【正しい道筋を選んで推理を組み立てろ!】

↓1
-------------------------------------------------
406 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/06(木) 22:37:32.21 ID:aGmKwR2+0
BAA
407 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/06(木) 22:40:51.70 ID:WtFFoSln0
灯織(いや、本当にそうかな……)

灯織(咲耶さんが目撃した不審者が樋口さんで、霧子さんと凛世を襲った不審者とは別)

灯織(そうなると、咲耶さんが目撃した不審者は保健室に行く必要は……?)

-------------------------------------------------

【ロジカルダイブ開始!】

Q1.
円香が不審者を演じていたのはどのタイミング?
A.凛世を襲った不審者
B.咲耶が目撃した不審者

Q2.
3階から逃亡した不審者が真っ先に向かったのはどこ?
A.保健室 B.玄関ホール C.1-B教室

Q3.
実際の順序ではどちらの目撃証言が先?
A.霧子と凛世を襲った不審者
B.咲耶の目撃した不審者


【正しい道筋を選んで推理を組み立てろ!】

↓1
-------------------------------------------------
408 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/06(木) 22:42:27.35 ID:u6X2VaBi0
B-C-Aかな
409 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/06(木) 22:46:22.89 ID:WtFFoSln0

灯織「そうか……わかりましたよ!」

【COMPLETE!】

灯織「そうだ……私たちは誤解していたのかもしれません」

めぐる「誤解……?」

灯織「というか、先入観に囚われすぎていた……不審者が複数人だったと判明しても、まだ一人だと思い込んでいた時の考え方のままだったんです」

咲耶「灯織、説明してくれるかい?」

灯織「はい、当初私たちは不審者が凛世を襲った後上の階で潜伏、下の階に逃げようとしたところ咲耶さんに目撃された後に一階で犯行に及んだと思っていましたよね?」

灯織「ですが実際は不審者は二人いた……なら、咲耶さんが目撃していないもう一人の不審者は私たちが捜索途中は何をしていたんでしょう?」

智代子「あ……!」

灯織「私たちは彼女たちの作り出したシナリオの流れに飲まれてしまっていたんです……目撃証言が必ずしも時間軸通りに並んでいたとも限らないのに……!」

咲耶「私が目撃するよりも先に凛世たちが襲撃されていた可能性があるということかい!?」

愛依「マジで……?でも確かにそれなら、甜花ちゃんを殺害して二人を誘拐するだけの時間もあるかもしんない……!」

摩美々「凛世、霧子ー……詳しく話を聞かせてもらえるー?」

霧子「う、うん……わかった、摩美々ちゃん……」

咲耶「二人はできるだけ詳しく、不審者がやってきた時のことを話してもらえるかな?」

凛世「かしこまりました……」

(よし、可能性が見えてきた……)

(二人の不審者、彼女たちがこの事件で何を行ったかその全貌を解き明かすんだ……!)
410 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/06(木) 22:51:00.88 ID:WtFFoSln0
-------------------------------------------------
【ノンストップ議論開始!】

コトダマ
‣【ストップウォッチ】
‣【甘奈の右手】
‣【甘奈の着ぐるみ】
‣【脅迫状】
‣【モノクマの動機】


凛世「不審者がやってきた時、凛世は霧子さんの手当てを受けておりました……」

霧子「凛世ちゃんの傷は結構深かったから、【消毒や包帯を巻くのにも時間がかかって】……」

凛世「不審者に襲われた恐怖と興奮で、凛世の体は火照っておりましたが……」

霧子「一階はその間は静かだったから、【犯人さんは上の階に逃げた】んだって安心してたんだ……」

凛世「すると【静寂の中より突然デビ太郎さまが姿を現した】のです……」

霧子「抵抗しようと思ったんだけど、とっさのことですぐに薬か何かを嗅がされて……」

凛世「凛世も霧子さんも、【すぐに意識を失ってしまいました】……」

愛依「それでうちらの監禁されてた体育館に連れてこられたんだねー」

智代子「それはしっかりわたしたちが聞いてたから間違いないよ!」


【正しいコトダマで矛盾する発言を論破しろ!】

↓1
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411 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/06(木) 22:59:59.36 ID:1PedGsW40
【静寂の中より突然デビ太郎さまが姿を現した】に【ストップウォッチ】
412 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/06(木) 23:02:49.24 ID:WtFFoSln0

灯織「それは違います!」

【BREAK!】

灯織「不審者は静寂の中から現れた、それは本当?」

凛世「はい、静まりかえった校内より……音もなく出現いたしました……」

灯織「……それはおかしいよね、だって咲耶さんの目撃した不審者が一階に駆け下りて行った時……」

灯織「学校中に響き渡るぐらいの音量でストップウォッチが鳴ってたんだよ?」

凛世「すとっぷうぉっち……?」

めぐる「わたしと灯織が着ぐるみを発見したのと同じ教室に落ちてたんだよ、一定の時間を設定するとそれが1秒ずつ減っていって……」

めぐる「残り0秒になるとものすっごく大きな音が鳴るんだ!」

智代子「体育館で縛られてたわたしたちにも聞こえてたからよっぽど大きな音だったんだね!」

咲耶「そういえば保健室で甜花の死体を見つけた時以来、気づいたら音が止んでいたね……」

雛菜「でもそれまではずっと鳴ってたっていうことですよね〜?」

灯織「そう、咲耶さんの見た不審者と二人を襲った不審者が同一人物ならこの音を聞いていないのはおかしいんです!」

凛世「……そんな」

霧子「それじゃあつまり……あの時わたしたちを襲ったのは、甘奈ちゃんだったってことだよね……」

灯織「はい、おそらくは……」

愛依「ん?あれ……?」

灯織「私たちは時間軸での前後を誤認していたんです」

愛依「ちょいおかしくね……?」

灯織「実際は樋口さんが階段を駆け下りた方が後」

愛依「ちょいちょい!タンマ!」

灯織「甘奈が二人を襲った方が先だったんです」


【愛依「ストップスト〜〜〜〜〜ップ!」】反論!
413 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/05/06(木) 23:04:08.46 ID:WtFFoSln0

愛依「はぁ、はぁ、やっと聞いてくれた……灯織ちゃん」

灯織「め、愛依さん……何か気になることでも……?」

愛依「や、逆にみんなは気になんないの?!」

愛依「だって今の話は明らかおかしいじゃん!」

灯織「ど、どういうことでしょう……」

愛依「マジ?……よっし、しゃーない……うちが正論ビシッと決めて、教えてあげるしかないか……」

愛依「泥舟?に乗ったつもりで任せるし!」

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【反論ショーダウン開始!】

コトノハ
‣【不審者の目撃情報】
‣【凛世の写真】
‣【彫刻刀】
‣【ストップウォッチ】
‣【甘奈の遺書】


愛依「不審者が二人いて」

愛依「3階から逃げたのが円香ちゃんだった」

愛依「でも霧子ちゃんと凛世ちゃんを襲ったのが甘奈ちゃんなのはおかしいって!」

愛依「ジョーシキ的にありえないよ!」

愛依「だって甘奈ちゃんなんだよ?!」

愛依「甘奈ちゃんが、そんな……」

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【発展!】

灯織「め、愛依さん落ち着いて……!」

灯織「しっかり聞きますから……」

灯織「おかしいと思った根拠を、教えてもらえませんか?」

-------------------------------------------------

愛依「オッケー……落ち着くわ」

愛依「あのさ、甘奈ちゃんと甜花ちゃんは姉妹……」

愛依「事務所の中でもずば抜けて仲がいい二人だったわけじゃん」

愛依「このコロシアイ合宿生活っていう生活とはいえ」

愛依「【甘奈ちゃんが甜花ちゃんを殺す】のは流石にありえないって!」

愛依「あんなにお互いのことが大好きなのに……」

愛依「そんな裏切りはありえないっしょ!」


【矛盾する発言を正しいコトノハでコンマ50以上で論破しろ!】

↓1

414 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/06(木) 23:07:35.14 ID:aGmKwR2+0
【甘奈ちゃんが甜花ちゃんを[ピーーー]】に【彫刻刀】
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