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【シャニマス×ダンガンロンパ】灯織「その矛盾、撃ち抜きます!」【安価進行】

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1 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/27(土) 20:58:17.12 ID:wsdCZq+f0
‣前スレ
【シャニマス】灯織「それは違います!」【ダンガンロンパ】
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1613563407/#footer

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※注意

・本作は「ダンガンロンパ」のコロシアイ学園生活をシャニマスのアイドルで行うSSです。
 その特性上アイドルがアイドルを殺す描写などが登場します。苦手な方はブラウザバックを推奨します。
・キャラ崩壊注意です。
・ダンガンロンパシリーズ(1,2,3,v3,絶対絶望少女等)のネタバレを一部含みます。
・舞台は初代ダンガンロンパの希望ヶ峰学園となっております。マップ・校則も原則共有しております。
・越境会話の呼称などにミスが含まれる場合は指摘いただけると助かります。修正いたします。

以上のほどよろしくお願いいたします。

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SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1616846296
2 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/27(土) 21:00:24.46 ID:wsdCZq+f0
【3章現在での主人公の情報】

【超高校級の占い師】風野灯織

・習得スキル

【一番星の魔法】
〔自由行動二回目終了時にモノクマメダル10枚を消費することで、その日の自由行動を一回プラスすることができる〕

【ポシェットの中には】
〔自由行動のある日に限り一日の終わりにコンマ判定を行い、末尾の数字の枚数分だけのモノクマメダルを獲得できる〕

【意地っ張りサンセット】
〔反論ショーダウン・PTAのコンマ値の基礎値が+10される〕

・現在のモノクマメダル…75枚

・所持アイテム
【色恋沙汰リング】
【スカラベのブローチ】
【新品のサラシ】
【斬鉄剣】
【昭和ラジオ】
【携帯ゲーム機】
【超技林】
【ジャスティスV変身ベルト】
3 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/27(土) 21:01:30.26 ID:wsdCZq+f0
【校則】

【1】生徒達はこの学園内だけで共同生活を行いましょう。共同生活の期限はありません。
【2】夜10時から朝7時までを"夜時間"とします。夜時間は立ち入り禁止区域があるので注意しましょう。
【3】就寝は寄宿舎エリアに設けられた個室でのみ可能です。他の部屋での故意の就寝は居眠りとみなし罰します。
【4】希望ヶ峰学園について調べるのは自由です。特に行動に制限は課せられません。
【5】学園長ことモノクマへの暴力を禁じます。監視カメラの破壊を禁じます。
【6】仲間の誰かを殺したクロは"卒業"となりますが、自分がクロだと他の生徒に知られてはいけません。
【7】生徒内で殺人が起きた場合は、その一定時間後に、生徒全員参加が義務付けられる学級裁判が行われます。
【8】学級裁判で正しいクロを指摘した場合は、クロだけが処刑されます。
【9】学級裁判で正しいクロを指摘できなかった場合は、クロだけが卒業となり、残りの生徒は全員処刑です。
【10】コロシアイ合宿生活で同一のクロが殺せるのは、2人までとします。
4 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/27(土) 21:02:41.35 ID:wsdCZq+f0
【通信簿および親愛度】

・【超高校級の飼育委員】櫻木真乃……1.0【DEAD】
・【超高校級の占い師】風野灯織……(主人公)
・【超高校級の助っ人】八宮めぐる……0

・【超高校級の保健委員】幽谷霧子……0
・【超高校級のモデル】白瀬咲耶……0
・【超高校級の服飾委員】田中摩美々……1.5

・【超高校級の幸運】園田智代子……1.0
・【超高校級の応援団長】西城樹里……3.0【DEAD】
・【超高校級の日本舞踊家】杜野凛世……0

・【超高校級のゲーマー】大崎甜花……0
・【超高校級のスタイリスト】大崎甘奈……1.0

・【超高校級のギャル】和泉愛依……0

・【超高校級の???】浅倉透……0【DEAD】
・【超高校級のディベート部】樋口円香……0
・【超高校級の帰宅部】市川雛菜……1.0
・【超高校級の学級委員】福丸小糸……12.0【DEAD】
5 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/27(土) 21:06:57.66 ID:wsdCZq+f0

ひとまず今回はスレ立てだけ。
校則などシナリオと同時に変動していた部分、個人的メモの意味合いもかねてまとめさせていただきました。
2章最後の円香との会話で校則には【10】の条項が追加されたことになります。

後日Chapter3冒頭部より再開予定です。
前スレの余剰分は別途シナリオに関与しないネタや雑談などで埋める予定です。

本日もわずかながら前スレの埋めネタの方ご用意いたしましたので、よろしければご覧になってください。
6 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/30(火) 22:03:30.38 ID:tCjji0x70
昨日前スレの方で22:00〜と予告していましたが
急ぎの用事が入ったので更新は23:00にさせてください、すみません…
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/30(火) 22:04:02.45 ID:jrepNfB90
了解です
8 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/30(火) 22:58:51.75 ID:tCjji0x70





_______あなたたちの言う絆なんて嘘っぱち。





9 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/30(火) 23:00:52.93 ID:tCjji0x70

死を超えた人と人との繋がり?
想いの継承?

そんなの自分の感情に対するただの逃避行動。
本当にその人のことを思うなら、仇はとって然りでしょ。

憎しみは何も生まないだなんて偽善者がよく口にする論調があるけど、あんなの欺瞞。
憎しむことで救われる想いもあるのに、清廉潔白という理想を追うがために蔑ろにしているだけ。

_______私は、憎しみ続ける。

精神の支柱とも言うべき幼なじみを、強引に、乱暴に、理不尽に奪い去ったあなた達を絶対に許さない。
悪いのはこんな状況に陥れた黒幕。
それはそうかもしれないけど、私の憎しみのベクトルは同じだけの尺度であなた方にも向けられていることをお忘れなく。

10 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/30(火) 23:02:12.80 ID:tCjji0x70

感情はそんな簡単に割り切れるものじゃない。
あなた方はそれをわかってて見過ごしているだけ。
だから私が教えてあげる。


_______あなた達の【絆】をめちゃくちゃにして、


_______生きる希望を奪って、


_______仲間との別れに絶望させて、


_______憎しみの種を植え付けて、
11 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/30(火) 23:03:31.29 ID:tCjji0x70





それでもあなたたちは今の【絆】を追い続けるの?





12 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/30(火) 23:04:01.47 ID:tCjji0x70
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CHAPTER03

部屋とオーパーツとワタシ

(非)日常編


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13 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/30(火) 23:05:07.43 ID:tCjji0x70
【食堂】

樹里と小糸の事件の翌日。
朝礼にいつも早めに集まるメンバーも歯抜けになってしまい、すこし寂しい雰囲気が漂っていた。


咲耶「やあ、灯織。よく眠れたかい?」

灯織「……ほどほど、ですね」

咲耶「いや、すまない……不躾な質問だったね」

灯織「いえ!お気遣いなく!あ、あの……凛世は?」


やはりこのメンバー内に気にかかるのは凛世。
放クラのメンバーであった樹里があんな感じで抜けてしまったからには凛世の心中も穏やかではないはず。


咲耶「今日も変わらず出席しているよ。……声をかけてやってくれるかい?」

灯織「は、はい!……もちろん!」


14 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/30(火) 23:06:05.25 ID:tCjji0x70
【食堂 厨房】

凛世は厨房でテキパキと朝ごはんを拵えていた。
咲耶さんは自分が代わろうかと申し出たらしいけど、凛世はそれを断ったらしい。


灯織「凛世……おはよう」

凛世「灯織さん、おはようございます……」

灯織「その、凛世……大丈夫?無理はしてない?」

凛世「いえ、無理などは……ただ、凛世はこちらに来てから毎朝樹里さんと朝食を作っていたので……」


凛世がちらりと視線を寄せた先には生前樹里が使っていたエプロン。
樹里のことに気持ちの整理をつけるためにも、体を動かしていたいようだ。


灯織「……凛世、今日も変わらず美味しいご飯をお願いできるかな」

凛世「はい、お任せを……!」


そう言って腕まくりする凛世の姿には樹里の姿がどこか重なって。
……私がわざわざ心配しなくても凛世なら大丈夫そう。
凛世も二回の事件を経て大きく変わろうとしているんだ。
15 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/30(火) 23:06:40.14 ID:tCjji0x70

私は厨房を後にすると徐々にみんなが集まり出していた。
8時にもなれば、ほぼ全員が集まり、朝礼が始まった。
________ただやはり、樋口さんの姿だけはそこになかった。


咲耶「みんな、集まってくれてありがとう。昨日の今日で色々と割り切れないものもあると思うけど、少しずつでも前に進んで行こう」

めぐる「うん、まだまだ頑張るからね!」

智代子「……絶対、生きて帰ろうね!」

摩美々「で、また事件が一つ終わったわけだからもしかして新しいエリアが解放されたりするんじゃないのー?」

甘奈「あ、確かに!」

甜花「浅倉さんの事件の後に、二階が開いたんだよね……」

霧子「それじゃあ、今回は3階……?」

モノクマ「その通りー!」

智代子「わああああああ?!?!」

雛菜「どこから湧いてきたんですか〜?」
16 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/30(火) 23:10:41.35 ID:tCjji0x70

モノクマ「オマエラのご期待に応えてアナウンスだよ!」

モノクマ「こんぐらっちゅれーしょん!福丸さんと西城さんの尊い犠牲のおかげで学校エリアを一部新たに解禁いたしましたー!」

愛依「犠牲って……今更言ってもしゃーないけど……マジにムカつく系」

摩美々「なんか周りくどい言い方ですねー」

灯織「え?」

摩美々「ただ三階を開けるだけならそう言えばいいですよねー?」

モノクマ「いい質問ですねぇ!その通り!今回は新たに一階の保健室もオープンいたします!」

霧子「保健室……!」

モノクマ「簡単な薬なら倉庫にも入れておいたけど、こっちの方が本格的な治療は行えるからね!興味があったら覗いてみてね!」

めぐる「うんうん、何をするにも怪我はつきものだからね!」

雛菜「保健室ならベッドもあるんですかー?」

モノクマ「もちろん!……あ!保健室でも居眠りは禁止だからね!」

モノクマ「病気の治療で泊まる必要があるとかじゃない限り保健室登校は許可しませんので、悪しからず!」

雛菜「ちぇ〜」

(い、市川さんに対するツッコミ役が不足している……)

咲耶「よし、それじゃあ今日は三階の調査からだね」

愛依「おっし、絶対手がかり見つけるかんね!」

めぐる「灯織!」

灯織「うん、めぐる……行こう、私たちも」

(今度こそ、脱出の糸口を見つけないと……!)

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【探索について】
場所指定の安価と同時にコンマを判定し、末尾の数字と同じ枚数だけモノクマメダルが獲得できます。
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めぐる「灯織、どこから探索する?」

灯織「えーっと……そうだね」

-------------------------------------------------
1.【学校エリア3F】娯楽室
2.【学校エリア3F】美術室
3.【学校エリア3F】物理室
4.【学校エリア1F】保健室

↓1
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/30(火) 23:12:39.47 ID:jrepNfB90
4
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/30(火) 23:12:43.76 ID:FoOVCUpe0
4
19 :そういえば昨日前スレで購買パートをやったのでメダル枚数が変動してます、悪しからず ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/30(火) 23:15:26.19 ID:tCjji0x70
4選択

【保健室】

これがモノクマの言っていた保健室らしい。学校エリア一階で唯一閉鎖されていた部屋。この部屋が……もしも小糸の事件の段階で開いていたらもしかして……
いや、こんなことを考えても仕方ない……

霧子「うん、大体の怪我は治療ができそう……輸血パックもあるから、緊急時にも使えるかも……」

灯織「アンティーカの皆さん……どうでしょうか、設備は使えそうですか?」

咲耶「ああ、霧子に見てもらっているけど今のところは実用的みたいだ」

摩美々「うっかり灯織が階段から落ちてもヘーキだねー」

灯織「お、落ちませんよ!」

霧子「ふふ、病気になっても安心だね……!」

めぐる「霧子がいれば看病もしてもらえるもんね!」

摩美々「ただ設備が充実してるってことはその分警戒もした方がいいかもねー」

灯織「え……?」

摩美々「医療の現場にあるものって大体悪用できそうじゃない?ほら、注射器とかー、チューブとかー」

咲耶「……大丈夫、考えすぎさ」

摩美々「だといいですケド」

(……これからお世話になりそうな部屋だけど、扱いは慎重にした方がいいかも)

【コンマ47】

【モノクマメダル7枚を獲得しました!】

【現在のモノクマメダル…52枚】

-------------------------------------------------
1.【学校エリア3F】娯楽室
2.【学校エリア3F】美術室
3.【学校エリア3F】物理室

↓1
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/30(火) 23:25:27.16 ID:FoOVCUpe0
3
21 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/30(火) 23:28:19.00 ID:tCjji0x70
3 選択

【物理室】

……なんだこれ。
部屋に入るなり仰々しい装置が目につく。
よくテレビなんかで静電気発生マシーンをやっているけれど、あれによく似た形状の半透明な装置……何に使うんだろうか。


モノクマ「キミは今!因果律の歴史を作り替える装置に向かって一歩踏み出した!」

めぐる「わぁっ?!モノクマ?!」

灯織「な、何の用ですか……?」

モノクマ「忠告しにきたんだよ、このまま放っておいたら風野さんが危ないところだったからね!」

灯織「こ、この装置危ないものだったんですか?」

モノクマ「ああ、うっかり触れちまうと因果律の彼方、全ての物理が起する前段階に戻されるんだ!」

めぐる「んー?」

モノクマ「要は過去に戻るってことだね!」

灯織「た、タイムマシーン?!」

モノクマ「そういうこと、超高校級の物理学者が残した遺産さ。いつでもどこでも2秒前の世界に戻ることができる優れもの!」

灯織「……え?に、2秒?」

モノクマ「2秒」

(つ、使えない……!!)

めぐる「2秒じゃ意味ないよ……もっと一ヶ月ぐらい戻れたら真乃にもう一回会えたのに!」

モノクマ「……ぶひゃひゃひゃひゃ!嘘だよ嘘!タイムマシーンなんかじゃないよ、現代の人間の力じゃ2秒どころか0.000000001秒戻ることも不可能だからね!」

灯織「……は?」

モノクマ「これは空気清浄機!オマエラがこの学園で澄んだ空気を吸えるのはこいつのおかげ!だからくれぐれも壊さない様に!」

めぐる「……行っちゃった」


何やらくどくどと話していたけど……
要は空気清浄機には近づくな、ってことらしい。
こんなに大層な装置が必要なのかはわからないけど従っておいた方が良さそう。

【コンマ16】

【モノクマメダル6枚を獲得しました!】

【現在のモノクマメダル…58枚】

22 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/30(火) 23:29:57.32 ID:tCjji0x70
【物理準備室】

物理室の奥の空間には実験器具などが並べられた倉庫の様な空間がある。
至って事務的で無機質な空間だ。

その空間の中央にポツリと置かれているのは……今度はカメラ?


めぐる「デジカメ……みたいだね?」

灯織「このカメラ……なんだか見たことがあるような……」

めぐる「え?……誰かが持ってたやつ?」

灯織「……これ、結華さんが持ってたカメラと同じ型じゃないかな」

めぐる「確かに、そうかも……!前に一度猫のスナップを見せてもらったよ!」

灯織「そっくりだよね……いや、流石に結華さん自身のものってことはないと思うけど……」

(でもアンティーカの皆さんに一度見てもらった方がいいかもしれない……)

灯織「これ、預かっててもいいかな?」

めぐる「えっ?うん……壊さないように気を付けてね!」

-------------------------------------------------
1.【学校エリア3F】娯楽室
2.【学校エリア3F】美術室

↓1
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/30(火) 23:30:33.91 ID:jrepNfB90
1
24 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/30(火) 23:33:28.21 ID:tCjji0x70
1 選択

【娯楽室】

ここは……学校には珍しいスペースだ。
ビリヤード台やダーツスペース、漫画雑誌まで置いてある。


雛菜「あ〜、これ読みたかったやつ〜!」

めぐる「なんか本当にここが学校なのか自信を失っちゃいそうな空間だね……」

灯織「うん、うちの学校にはこんなのなかったよ」

めぐる「うーん……ビリヤードとかって知ってはいるけどルールがわかんないよね」

灯織「そうだね、プレイしてる人とかすごく大人でカッコいいなって思うんだけど……実際プレイするとなるとね」

甜花「甜花、ルールぐらいなら大体わかるよ……?」

灯織「甜花さん?!」

甜花「ビリヤードなら簡単なナインボール、ダーツならカウントアップかな……?どれもヤクザ屋さんのゲームで、ミニゲームにあったから……」

(どんなゲームなんだろう……)

甘奈「甜花ちゃんさっすが!せっかくだしみんなでやってみようよ☆」

雛菜「いいですね〜、雛菜はオセロがいいかも〜」

灯織「うん、また今度。甜花さん……私にもルールを教えてもらってもいいでしょうか?」

甜花「に、にへへ……うん!甜花、遊びの先生だから……」

【コンマ91】

【モノクマメダル1枚を獲得しました!】

【現在のモノクマメダル…59枚】

-------------------------------------------------

(よし、あとはあそこだけだね……)

【選択肢が最後の一つとなったので、残った探索先の美術室へ向かいます】

【コンマ判定でモノクマメダル獲得枚数の判定を行います】

↓1
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/30(火) 23:36:03.42 ID:FoOVCUpe0
ほい
26 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/30(火) 23:38:02.29 ID:tCjji0x70
【美術室】

ここは美術室、みたい。
石膏像やキャンバスがこれ見よがしに並べられてるし……壁はステンドグラス。
どこからこんなに予算を回してきたんだか。


灯織「彫刻刀とか絵具とか……設備も充実してるんだね」

めぐる「みたいだね、なんだか事務所でペンキを塗ったの思い出すなー」

灯織「流石にここで作品を作る気には、ならないかも……」

愛依「あれ……墨汁なんかもあるんだ……」

灯織「愛依さん?それは?」

愛依「あー灯織ちゃん!これ、墨汁っぽいんだよね。書道教室は流石に単体じゃ無いかー」

灯織「そういえば愛依さんは書道がお得意でしたよね」

愛依「んー?まあ、ボチボチ?昔っからおばあちゃんに教えてもらってたからねー」

愛依「あーなんかあさひちゃんのこと思い出しちゃうわ〜、あさひちゃんの書いた字も味があっていいんだよね!」

めぐる「灯織灯織!こっち、もう一つ部屋があるよ?」

灯織「えっ……?」

(美術倉庫……ここの扉は鍵付きだ、内側からかけるタイプみたいだけど……)

【コンマ42】

【モノクマメダル2枚を獲得しました!】

【現在のモノクマメダル…61枚】
27 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/30(火) 23:40:31.25 ID:tCjji0x70
【美術倉庫】

美術倉庫の名前の通り、美術の授業で使うような用具がこちらにもゴロゴロと転がっている。
中でも目につくのは大きなハンマーの数々かな?
壁にかけられたハンマーは石膏像を作るときに使うんだろう。

だけど、一番目を引いたのは部屋の隅に落ちていた一枚の写真。


灯織「写真……?誰が撮ったんだろう……?」


そう、純粋な興味で私はその写真を手に取った。
この学校に関係するものだろうか、外の世界に関係するものだろうか。ただそれだけの興味だった。
でも、そこに残されていたのは。

(……え?)




_______真乃と小糸が二人で料理をしている写真だった。


(……な、なんで?)

めぐる「こ、これって……?」

モノクマ「わーーーーー!!なに見てるのさーーーー!!」


思わずめぐるも私もたじろいでいると、どこからともなくモノクマが現れて、手に持っていた写真を引ったくってしまった!


モノクマ「プライバシーもあったもんじゃないね!この野郎!……いや、野郎じゃないか」

灯織「も、モノクマ?!今のは?!」

モノクマ「あー、あー!知りませーん!ボクはなにも知りませんよーだ!」


私の質問になにも答えることもなくそのまま逃げてしまった。


めぐる「い、今の写真……」

灯織「小糸と真乃ってそんなに仲良かったのかな……あの写真、背景から見てどこかのキャンプ場だったよね……?」

めぐる「ずるいなー真乃!わたしももっと小糸と仲良くなりたかったのにー!」

(なんだろうこの違和感……二人とも知り合いだったわけだし、あんな写真があったとしてもおかしくはないんだけど……)

(なにか、重大な見落としが……?)

28 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/30(火) 23:42:14.20 ID:tCjji0x70
【空き教室】

学校という施設である以上当然ながら教室も存在する。
三階にもこれまでの階と同様にいくつかの教室があり、その中の一つを何気なく開いてみた。


円香「……」

灯織「ひ、樋口さん?!どうしてここに……?」

円香「どうしても何も無いでしょ、私も灯織達と同じ生徒。モノクマがお節介焼いただけだから」


乱暴な口調で樋口さんは私に言い訳をするとそそくさと部屋を後にしようとドアノブに手をかける。


めぐる「待って!」

灯織「めぐる……?」

円香「……何?」

めぐる「円香は今何を考えてるの?」

円香「……は?」

めぐる「お願い……教えてもらえないかな。わたしね、ここにいる皆で協力すれば絶対モノクマに負けないって思うんだ」

めぐる「円香は透と小糸が死んじゃって……わたしたちのことを信じられないのもわかる……わかるけど!」

めぐる「円香も一緒に帰らないと意味がないから!円香だってわたしの友達だと思ってるから!」

円香「……お生憎様、私に協力の意思はない」

めぐる「……円香」

円香「変に期待を持たれても困るから先に言っておく」
29 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/30(火) 23:43:30.47 ID:tCjji0x70





円香「私は必ず誰かを殺す」




30 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/30(火) 23:45:06.47 ID:tCjji0x70

灯織「……!?」

めぐる「……え?」

円香「灯織とめぐるが真乃にほだされて見出した【絆】……そんなのただの綺麗事。向き合うべき感情に対する逃避行動でしかない」

めぐる「ち、違うよ!真乃に透に樹里に小糸!四人の思いを引き継いで……」

円香「勝手に透と小糸を入れないで」

めぐる「……っ!」

円香「あんたに死んだ人間の何が分かるっていうの?透も小糸も……私の方が分かってる」

灯織「そ、それは……」

円香「なかよしごっこするならご自由にどうぞ。私は知ったこっちゃないから」


樋口さんが去り際に吐き捨てるように残した言葉がしばらく胸に刺さっていた。何も言い返せなかった。
幼なじみを立て続けの失った樋口さんの心境なんか私たちにわかるはずもないし、分かろうとすることすら樋口さんは嫌がるはずだ。


めぐる「灯織……」

灯織「……」


でも、だからといってここで折れるわけにはいかない。
それこそ絆を樋口さんの言うように独りよがりなものだと認めたことになるから。
背負って生きると決めた以上、止まるわけにはいかない。


灯織「めぐる、行こう」

めぐる「……うん」


絶対に皆で生きて帰るんだ……!!
31 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/30(火) 23:46:59.16 ID:tCjji0x70
【食堂】

新しく広がったエリアの探索を終え、食堂に戻るとすぐに報告会が始まった。


咲耶「さて、みんな一通り探索を終えたところで今回も報告会と行こうか」

甘奈「甘奈と甜花ちゃんと雛菜ちゃんは娯楽室を色々と調べてたんだけど、沢山ゲームがあって楽しそうだったよ!」

甜花「ダーツにビリヤード……ゲームとして申し分なし……!」

雛菜「漫画雑誌も読みたい奴がありましたよ〜」

摩美々「オセロなんかもあったし今度灯織一緒にやろうよー」

灯織「……お、お手柔らかにお願いします」

愛依「美術室は画材?とかもめっちゃあって色々できそうだったよ!」

咲耶「彫刻造りの材料もひとしきり揃っていたね、芸術をするにはうってつけな環境のようだ」

智代子「うんうん、しかも愛依ちゃんの得意な書道セットもあったよね!」

愛依「マジマジ!久しぶりに一筆、書いてみますかー!」

凛世「物理室には、かなり仰々しい装置がございました……」

智代子「モノクマが言うには空気清浄機、らしいね!」

灯織「私は初め、タイムマシーンだとからかわれました……」

摩美々「確かにそう見えなくてもないケド、信じたのー?」

灯織「し、信じてません!」

霧子「保健室には、倉庫以上の設備が充実してたよ……」

霧子「怪我をしちゃっても、これで安心できる……かな……」

咲耶「私たちには白衣の天使がいるからね、もしもの時には頼らせてもらおうか」

霧子「さ、咲耶さん……」

32 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/30(火) 23:49:41.78 ID:tCjji0x70

報告がひと段落したので、私たちはずっと気になっていた話題を持ち出した。


灯織「その……私とめぐるから一ついいでしょうか」

咲耶「なんだい?聞かせて欲しいな」

めぐる「あの写真のことだよね?」

甜花「しゃ、写真……?」

灯織「はい……モノクマに回収されたので手元には残っていないんですが、美術準備室に入った際に一枚の写真を拾ったんです」

愛依「あー、あん時?写真なんかあったんだ!」

めぐる「愛依は美術準備室には入らなかったの?」

愛依「うん、うちはさらっと美術室の方しか見てなかったカンジ」

灯織「その、写真には……真乃と小糸が写っていて」

雛菜「……小糸ちゃんが?」

灯織「は、はい……二人で屋外で料理をしていて……まるでキャンプの様でした」

摩美々「それ、この合宿よりも前に撮られたやつってコトだよねー?」
33 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/30(火) 23:50:49.99 ID:tCjji0x70

雛菜「……」

咲耶「どうだろう、雛菜。何か心当たりはないかな?」

雛菜「……小糸ちゃんはアンティーカの人とは仲良かったみたいですけど、他のアイドルとは別に聞いてないですね〜」

霧子「わたしのことかな……?」

灯織「真乃は誰とも打ち解けやすいとは思いますが……小糸と特別仲が良かったとかはイルミネも聴いてないですね……」

甘奈「二人が実は生きてて、キャンプの真っ最中とか?」

摩美々「流石にないでしょー……真乃に至っては、私たちが目の前で死んだのを確認してるんだしー……」

(そうだ……真乃は間違いなく、モノクマのおしおきで命を落とした)

(それをここにいる全員が目撃している)

愛依「うーん、現物見てないしなんとも言えんカンジだね」

めぐる「ほ、ホントなんだよ?!」

咲耶「大丈夫さ、疑ってるわけじゃない」

摩美々「……」
34 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/30(火) 23:52:50.51 ID:tCjji0x70

摩美々「一旦考えても仕方ない謎は置いとこうよー」

灯織「あ、それでしたらこちらのカメラの話をしませんか?」

凛世「カメラ、ですか……」

灯織「はい……こちらは物理準備室で拾ったものなんですが」

智代子「すごいね灯織ちゃん……いろいろ見つけたんだね!」

めぐる「このカメラ、アンティーカのみんなは見覚えないかなー?」

咲耶「……おや?これは結華の持っていたものと同じ型のカメラかい?」

摩美々「まさかそっくりそのまま同じやつー?」

霧子「結華ちゃんのカメラさん、なのかな……」

灯織「どうでしょう、何かわかりませんか……?」

咲耶「うーん、データは残っていないみたいだね」

摩美々「似てはいるけど、これだけじゃ判別つかないですねー」

凛世「……」

智代子「凛世ちゃん?」


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