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荒潮「カミサマ」
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1 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2021/03/08(月) 02:18:01.93 ID:3gV1RL+U0
【艦これ】しおい「人魚」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1564806716/
【艦これ】北上「笠地蔵」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1565713898/
【艦これ】島風「祠」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1569270915/
【艦これ】伊19「魔法の鏡」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1570997084/
【艦これ】アトランタ「今日は何羽落とせるかな」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1580839688/
などの続き、という程繋がりはないので気にしなくても大丈夫です。
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1615137481
2 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2021/03/08(月) 02:19:11.43 ID:3gV1RL+U0
青年「道?」
艦載機の攻撃からアテもなく山の中を逃げ回っているとふと目の前に道が現れた。
それだけであれば別に声を出してしまうようなことはないのだが、その道は普通の山道ではなかった。
青年「車…いや荷車か何かか」
その道は人が通った形跡があった。真ん中だけ草木があまり生えておらず、また両脇に何かを引きずった様な細い跡が走っていた。
人がいるというだけでも珍しいのに、ましてこんな山奥で?
深海棲艦(ヤツら)に見つからないようにという点では正しいのかもしれないが。
この先に何があるかは分からないがこのままでは日が暮れてしまう。
どの道この跡を辿って行く他ないのだ。
青年「艦娘がいればなぁ」
疲弊した足をどうにか動かしながら、何度も口にした愚痴をまた零す。
3 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2021/03/08(月) 02:19:32.44 ID:f3uPxE0SO
青年「道?」
艦載機の攻撃からアテもなく山の中を逃げ回っているとふと目の前に道が現れた。
それだけであれば別に声を出してしまうようなことはないのだが、その道は普通の山道ではなかった。
青年「車…いや荷車か何かか」
その道は人が通った形跡があった。真ん中だけ草木があまり生えておらず、また両脇に何かを引きずった様な細い跡が走っていた。
人がいるというだけでも珍しいのに、ましてこんな山奥で?
深海棲艦(ヤツら)に見つからないようにという点では正しいのかもしれないが。
この先に何があるかは分からないがこのままでは日が暮れてしまう。
どの道この跡を辿って行く他ないのだ。
青年「艦娘がいればなぁ」
疲弊した足をどうにか動かしながら、何度も口にした愚痴をまた零す。
4 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2021/03/08(月) 02:20:06.54 ID:f3uPxE0SO
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「と、止まれ!!怪しいヤツめ!」
青年「えっ」
呼び止められた。
山道を辿った先にあったのはお寺だった。いや、鳥居があるのは神社なんだっけ?
とにかく道は赤い鳥居を境に石でできたものになりそこから先に石の階段が伸びているのが見えた。
木々に囲まれた山の中で鳥居の先だけが広場のようになっていて、きっと由緒正しいなにかなのだろうと思えた。
そして何より人の手が加えられていた。広場や道の雑草は切り取られていたし落ち葉もない。鳥居も傷などは仕方ないが汚れは目立たなかった。
呼び止められたのはその鳥居を潜り石の階段に向かって歩き出した時だった。
青年「えっと俺はうわっ!?」
横を向くとそのには随分と長い、槍?ではないな。槍の先に刀を付けたような、ともかく間違いなく殺傷能力のある武器を構えた男がいた。
どうやらこの広場の端にある木製の屋根と椅子だけの休憩所のような所にいたらしい。
武器を構えたままずんずんとこちらに向かってくる。
青年「待ってくれ!怪しいもんじゃない!」
「うるさい!いいからそこを動くな!」
そう言うと男は懐から笛を取り出して思い切り吹いた。
甲高い音が山に響き渡る。
5 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2021/03/08(月) 02:20:46.96 ID:f3uPxE0SO
青年「…」
見た目は40代のオッサンってところか。
リーチのあるあの武器は厄介だが構えを見る限り武術の心得があるとは思えない。隙さえつければ逃げられるだろう。
しかしどうする…そもそも山を登ったのが逃げるためだ。ここでまた逃げても後がない。暫くは様子を見るしか…
青年「!」
ふと階段の先を見た。
そこには目の前の男と同じ武器を携えこちらに駆け下りてくる男が二人いた。
物騒な状況に変わりはないがここでひとつ確信が持てた。
この先に人の住む集落があるに違いない。
それだけで随分と心が軽くなった。
話が通じるだけ非人間型深海棲艦(ケモノ)なんかよりよっぽどマシだろう。
6 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2021/03/08(月) 02:21:17.80 ID:f3uPxE0SO
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「いいか。お前は特別なお許しがあってここにいるんだ。何かしでかしたら生きて帰れると思うなよ」
青年「分かってますよ」
あの後、何やら話し合いがあったらしく暫く待たされた。
伝令役の者が階段を行ったり来たりし三度目の往復でどうやら俺を連れて行くという結論になったらしい。
しかしあの階段。登る時数えたが52もあったぞ。それをわざわざ往復するなんて、どうにもここには通信機のような機材はないようだ。
登った先にあったのは大きな建物だった。神社なのか寺なのかは知らないが如何にも古そうな建物があった。
しかも随分と複雑な形をしている。元々複数あった建物を無理やり廊下で繋げたような、右に左にまるで木の根のように伸びていた。もっとも根と違ってキッチリ直線だけで出来ているが。
そんな妙な建物の中を歩かされた。靴は入口で没収。でもリュックはそのままだった。身体検査もなくポケットの中の拳銃も無事。何がしたいんだ?
7 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2021/03/08(月) 02:21:49.77 ID:f3uPxE0SO
そうして恐らくこの敷地の一番奥。一目見てここが一番偉いやつのいる所だとわかる豪華さのある建物の前に着いた。お寺、と言うより御堂ってやつか?
ここに通じる廊下だけやけに細く、両脇には小さな池がある。間違いなく特別な場所だ。
少年「こちらです」
俺の先を歩いていた少年が細い廊下をゆく。
俺もそれに従ってついて行く。
青年「あれ?」
気付かれない程度に後ろを見ると男は廊下の前で止まりこちらを見送っていた。
どういう事だ?怪しいヤツを見張らなくていいのか?
ギィという木材の重苦しい音に前を向く。少年が大きな扉を開け中に入っていった。
青年「さぁて」
交渉、になるだろう。こちらに危害を加える気はまずなさそうだ。となればわざわざここに連れてきた意味がある。
交渉なら得意だ。伊達に商人をやってるわけじゃない。気合い入れてくぞ!
8 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2021/03/08(月) 02:22:29.82 ID:f3uPxE0SO
扉の先には襖がズラリと並んでいた。どうやら大きな部屋が真ん中にあるようだ。
少年「僕の役目はここに貴方を連れてくることです。ここから先は一人で」
青年「あぁ、その、ありがとうな」
少年「い、いえ、僕はこういう役目なので」
少し恥ずかしそうに目を伏せる。うん普通の少年だな。
少年「お連れしました」
「入ってもらって構わないわよぉ」
少年「はい」
襖が開かれ、構造上あまり日の差し込まないらしい少し仄暗い部屋に足を踏み入れる。慣れない畳の感触に居心地の悪さを感じた。
後で少年が襖を閉じ戻っていく音がした。
9 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2021/03/08(月) 02:23:04.81 ID:f3uPxE0SO
さて肝心なのは第一印象だ。先程の声は女性だったな。どう出る?
「うふふ、ビックリさせちゃったかしらぁ。でも私もそうなのよ〜。こぉんな所に人が来るなんて」
暗い部屋の奥から少しづつ小さな影がこちらに…ん?小さな影?
青年「貴方は?」
足が見えた。黒いストッキングを履いた細い足が。
白いフリフリの着いた黒のスカート、いやエプロンか?サスペンダーの付いたそれの名称は知らないが白のシャツにそれだ。
薄い茶色をした少し癖のある長めの髪。この光の少ない部屋でも分かる金色の瞳。
その容姿は間違いなく
青年「子供!?」
「そう見える?そうよねぇ、その通りだわ〜」
俺の反応が心底楽しいというように軽くステップを踏みながら目の前まで歩み寄る。
目の前というか、目の下なんだが。身長的に。
荒潮「私、荒潮です。よろしく頼むわねぇ」
青年「お、俺は 」
先程の少年より少し高い程度の背丈。如何にも子供といった容姿。
しかしそれらに反したとても子供とは思えない怪しげな、どこかズレたような不思議な微笑みはなんとも言えない魅力があった。
10 :
◆rbbm4ODkU.
[saga]:2021/03/08(月) 02:25:19.42 ID:f3uPxE0SO
ヒエッ
大発駆逐艦があまりに少ないので荒潮を育て始めたらドハマりしたので書きました。
最後まで書き終えてはいるのでちょこちょこ投下していきます。
11 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/03/08(月) 02:56:46.64 ID:iwCpmLkLo
おつー
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