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【艦これ】龍驤「足りないもの、その後」その8【安価】

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61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/23(火) 20:21:22.00 ID:PkKGj1H0O
>>60
富士の成長のことも考えたら安定してたほうがいいはずにゃ〜
62 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/23(火) 20:30:29.56 ID:MGB5/bq00
多摩「そもそも菊月提督は何をするつもりにゃ?富士の成長のことも考えたら安定してたほうがいいはずだにゃ」


菊月提督「かつて俺たちが居た場所…それを調べるんだ」


多摩「あの繭があった所かにゃ」


菊月提督「俺たちの痕跡は全て無かったことになっている。それを調べるのは今しか無い」


菊月提督「菊月達だけでも十分だったかもしれないが、富士も自分の力をコントロールできるようになってきた」


多摩「……あんな子どもを使うのか」


菊月提督「使いたくなかったがそれしかない。そもそも富士をあの姿にしたのは龍驤だ」


多摩「それは…」


菊月提督「なぜ富士がああなったのか。それも含めて全てを明らかにしたい」
63 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/23(火) 20:33:29.84 ID:MGB5/bq00
多摩「提督を続けながらは不可能なのかにゃ」


菊月提督「いつ帰ってこれるか分からない上に命の保証もない」


多摩「死にに行くなら全力で止める」


菊月提督「お前に菊月が止められるのか?」


多摩「……富士が悲しむぞ」


菊月提督「海月姫は置いていく。彼女は俺たちの過去とは関係が無い」


多摩「納得するはずが無いだろう…」


菊月提督「それは俺たちの問題だ。多摩は干渉する所じゃない」


多摩「はぁ…これだからもう……」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/23(火) 20:38:36.20 ID:sW03Rzxzo
仲間の問題にゃ
これだけ関わってて他人だとは言わせんにゃよ
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/23(火) 20:41:11.18 ID:VkG/AuuDO
自分達だけでやろうとするな
そうやって突っ走った結果どうなるか解らないお前じゃないだろうと多摩
どうせなら皆…それこそ大本営も巻き込んで万全の体勢で行けばいい
今の大本営はお前達の敵じゃないんだ
66 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/23(火) 20:47:45.59 ID:MGB5/bq00
多摩「自分達だけでやろうとするな、そうやって突っ走った結果、どうなるか分からないお前じゃないだろう」


菊月提督「関係の無い奴を巻き込む必要は無い」


多摩「なぜ決めつける。どうせなら皆、それこそ大本営も巻き込んで万全の体勢でやればいい」


菊月提督「大本営……」


多摩「今の大本営はお前達の敵じゃない。横須賀も頼れるはずだろう」


菊月提督「……」


多摩「よく考えるのはお前もだ」
67 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/23(火) 21:08:05.03 ID:MGB5/bq00
ーー多摩の家


多摩「にゃあぁぁ…」


先生「凄い話になってるみたいですね」


多摩「多摩が提督なんて無理にゃし…菊月提督もなにを考えてるんだにゃ…」


先生「多摩さんが提督……少し見てみたい気もしますね」


多摩「にゃ…?」


先生「戦う姿も素敵ですけど、凛々しい姿も…」


多摩「にゃ……」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/23(火) 21:13:26.69 ID:INgxNBf4o
いい雰囲気になりかけ、口づけをしようとするも二人同時にいやそんな場合じゃない(にゃ)と我に返る
受けた場合の提督の仕事の忙しさ、受けない場合は誰かいるのか、二人でも話し合う
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/23(火) 21:16:58.86 ID:PkKGj1H0O
>>68
70 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/23(火) 21:29:18.89 ID:MGB5/bq00
多摩「多摩のこと……好きなのにゃ…」


先生「どんなことをしてても多摩さんは素敵ですよ」


多摩「先生……」


先生「……」スッ


多摩「……いやいや、そんな場合じゃないにゃ!」


先生「そ、そうですね…」


多摩「もし多摩がその話を受けなかったらどうなると思うにゃ?」


先生「受けないと…難しいですね。他に適任が居ないのかもしれませんね……」
71 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/23(火) 21:34:34.48 ID:MGB5/bq00
先生「それともし提督になったとして……」


多摩「先生と過ごせる時間は少なくなるにゃね」


先生「そうですね…」


多摩「それは嫌だにゃ…先生と過ごせる時間はなによりも大切なんだにゃ…」


先生「でも……我儘は言えませんよね」


多摩「…にゃ」


先生「過ごせる時間が少なくなっても、多摩さんを思う気持ちは変わりません」


多摩「…嬉しいにゃ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/23(火) 22:11:29.85 ID:PkKGj1H0O
新しい仲間ができていた、その事が意識できてなかったと反省する菊月提督
海月姫も何を考えてるかくらいわかるわよ夫婦だものって寄り添ってる
反対には菊月もいて、元がどうあれもう切っても切れない関係なんだから手を取って最善を尽くすしかないだろうって
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/23(火) 22:19:04.28 ID:sW03Rzxzo
>>72
74 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/23(火) 22:25:43.62 ID:MGB5/bq00
ーー足りないもの鎮守府


菊月提督「新しい仲間ができていた…その事が意識できてなかったのか」


深海海月姫「あなたが何を考えてるかくらいわかるわよぉ…だって『夫婦』じゃない」


菊月「……」


菊月提督「菊月…」


菊月「…元がどうあれもう切っても切れない関係なんだ。なら協力して最善を尽くすしかないだろう」


菊月提督「…そう言ってくれるか」


菊月「あんな深海棲艦だけに任せるわけにはいかない」


深海海月姫「あらぁ…言ってくれるわねぇ」


菊月「言う権利は私にはある」


深海海月姫「うふふふ…」
75 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/23(火) 22:30:13.08 ID:MGB5/bq00
菊月「…司令官、本当にやるのか」


菊月提督「やらなければいけないことだ」


菊月「最悪どうなるか分かっているか?」


菊月提督「死ぬ程度では済まないだろうな」


菊月「この世界から消えるだけじゃない、存在自体も無かったことになる」


菊月「私も司令官も深海海月姫も…富士を除く全ての存在が消える」


菊月「そのリスクがあるなら、無理にやるべきことではないんじゃないか」


菊月提督「俺は無理をしてでもやるべきことだと思う。この世界に俺達が存在している限りはやるべきなんだ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/23(火) 22:38:41.71 ID:INgxNBf4o
今俺達って言ったわね?なら私達にも手伝わせなさいよ!
ぼの始め元の菊月提督配下の娘達が部屋にログイン
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/23(火) 22:51:46.34 ID:PkKGj1H0O
>>76
更にそんな大変なことなら黙っていられないのがこの鎮守府
78 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/23(火) 23:02:49.18 ID:MGB5/bq00
ガチャッ


曙「今俺達って言ったわね?なら私達にも手伝わせなさいよ!」


菊月提督「……曙達はともかくお前達は関係ないだろう」


北上「そんな大変なことなら黙ってられないんだよね〜」


深海夕張「この鎮守府の伝統みたいなものですね」


ガングート「私達の提督なら分かっているだろう?」


リュウジョウ「司令官、断るわけにはいかんと違うかな」


千代田「提督の為なら例え地獄でも着いていくわ!」

79 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/23(火) 23:06:54.25 ID:MGB5/bq00
朝雲「できることがあるならなんでも手伝うわ!」


山雲「サポートは任せておいて〜」


ヴェールヌイ「少しでも恩を返したいんだ」


グラーフ「こ…怖いけど……本当はやりたくないけど…」


菊月提督「…グラーフまで来てくれたのか」


曙「グラーフどころか全員よ!何回言っても一人で全部なんとかしようとするでしょ!いい加減にしなさいよクソ提督!!」


菊月「…どうやら協力してもらうしか無いようだな」


菊月提督「……」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/23(火) 23:11:29.15 ID:VkG/AuuDO
そんな折
退院していた雲林院が箱を抱えて菊月を訪ねてきた
夢を見たんだ
知らない私が箱を開けろと
友人を助けろと

こんなタイミングでよく来たものだと多少驚く菊月
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/23(火) 23:19:17.04 ID:sW03Rzxzo
>>80
82 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/23(火) 23:23:34.28 ID:MGB5/bq00
雲林院「なんだ全員ここに居たのか」


菊月「……雲林院」


雲林院「ここに入るのに憲兵に許可はもらったからな」


曙「アンタはなにしに来たのよ」


雲林院「これをお前たちに渡しに来た」スッ


リュウジョウ「箱……?」


菊月「それはお前にとって大切なもののはずだぞ」


雲林院「……夢を見たんだ」
83 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/23(火) 23:28:37.40 ID:MGB5/bq00
雲林院「知らない『雲林院』が箱を使え、そして友人を助けろと言ってきたんだ」


菊月「このタイミングでか」


雲林院「そっちの事情は知らない。だが助けにはなるはずだろう」


菊月「その通りだ…これは私が使う」


雲林院「好きにしてくれ」


北上「さて、お膳立てはこれくらいでいいかな?」


深海夕張「指揮は貴方がお願いします!」


ガングート「私達の提督なんだからな」


菊月提督「俺の…俺達の為に…」


深海海月姫「いい仲間に…巡り会えたわねぇ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/23(火) 23:39:25.22 ID:VkG/AuuDO
菊月提督は考え込む
このまま向かっていいのか?
まだ何か「足りないもの」は無いか?
確かに戦力は充分だろう
このメンツに勝てる奴はそうは居ないはず
だがなんだ…この胸騒ぎは…と
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/23(火) 23:47:41.87 ID:PkKGj1H0O
>>84
86 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/23(火) 23:51:03.15 ID:MGB5/bq00
菊月提督(このまま向かっていいのか?まだ何か「足りないもの」は無いか?)


菊月提督(確かに戦力は充分だろう、このメンツに勝てる奴はそうは居ないはず)


菊月提督(だがなんだこの胸騒ぎは……)


菊月「どうしたんだ司令官」


リュウジョウ「今更怖気ついとったらあかんで!」


千代田「全部ぶっ飛ばしてやるわよ!」


菊月提督「……」


下3 コンマ判定

偶数 ○
奇数 ×
ゾロ目 ?
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/23(火) 23:51:58.48 ID:PkKGj1H0O
こわい
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/23(火) 23:54:30.04 ID:sW03Rzxzo
おねがいします
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/23(火) 23:54:49.34 ID:tLotPB28O
求めよ、さらば与えられん
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/23(火) 23:57:21.21 ID:INgxNBf4o
本当にまたそっちいったんか?や〇〇……
91 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/24(水) 00:01:08.88 ID:y50LaKMd0
菊月提督「…少し時間をくれないか」


曙「ここまで来て止めるって!?」


菊月提督「違う、かつて繭のあったあの場所への出撃は行う。だがもう一つ準備がしたい」


望月「これだけ揃ってるのにまだ必要なの〜?」


菊月提督「必要なんだ」


菊月「司令官がそう言うのなら今は止めておこう」


菊月提督「ありがとう…準備ができればすぐに知らせる」
92 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/24(水) 00:11:58.31 ID:y50LaKMd0
ーー足りないもの鎮守府、地下室


菊月提督「おかしい…ずっと何かが足りないと思っていた。この違和感は今に始まったことじゃない」


菊月提督「しかしその違和感は泡のように消え、いつしか考えることすら無くなってしまった」


菊月提督「それは俺が忘れたからじゃない…考えることができなかったからだ」


菊月提督「かつての世界から切り離され…もう干渉できないものだと思っていた」


菊月提督「そう、思っていただけだ。本当は始まってすらいなかったんだ」


菊月提督「足りないもの鎮守府には縁もゆかりも無いが、あるとすればここだ」


菊月提督「提督から聞いた。この隠された地下室にはドラッグが山のようにあって、艦娘に投与される実験が行われていた」


菊月提督「そんな曰く付きの場所だからこそ……」


「……」


菊月提督「そうだよな…やっぱりお前はここに居るな」


「久しぶり…ね……もう忘れられたかと……思ったわ…」


菊月提督「ついさっきまで忘れていたさ。思い出したのは運があったのかもしれない」


「運に…感謝しなくちゃね……」


菊月提督「これだ……紛い物じゃなく、これこそが本物の忌玉…」


如月「さぁ……終極へ行きましょうか……」


ーー
93 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/24(水) 00:12:35.88 ID:y50LaKMd0
今日はここまでです
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/24(水) 00:14:11.57 ID:A3VOcTj4o
おつでした
如月!
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/24(水) 00:18:52.14 ID:OYPGpq7DO
お疲れ様でした
やっぱり普通に向かってたら危なかったわけか…
如月は当時の富士のなりすましかと思っていたけどそういえば最後に入れ替わったような場面があった気がするなあ…
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/24(水) 00:19:19.00 ID:5QqzTXjqo
あっ如月全員って言われたシーンで出てきてない…よくお気づきになられましたね!
本当の前作主人公も動き出し、物語は加速していくぅ
おつでした
97 : ◆X87gBrHVzk [saga]:2021/02/24(水) 19:48:07.83 ID:EFwPkMiJ0
人が居るなら少し更新しようかと思うんですがどうでしょうか
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/24(水) 20:19:58.16 ID:uyx5vVb6o
一応いけます
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/24(水) 20:20:06.19 ID:aql4k9Tqo
あい
100 : ◆X87gBrHVzk [saga]:2021/02/24(水) 20:30:52.67 ID:EFwPkMiJ0
ーー霞の部屋


榛名「体調は悪くありませんか?」


霞「思ったより平気ね。日頃から徹夜してる甲斐があったって所かしら」


榛名「笑えない冗談ですね…」


霞「母乳をあげるのに二時間おきに起きたりするけど、私からすれば二時間も寝られるって感覚ね」


榛名「霞ちゃんは頑張り過ぎです、提督もそんなことは望んでいないじゃないですか」


霞「それは分かってるけど私がそうしたいのよ。皆んなが私を頼ってくれるのが嬉しいっていうのもあるけど」


霞「もちろん皆んなの中にはお姉さまも入ってるわよ。お姉さまが居なかったら今の私は無いわ」


榛名「それは榛名も同じです、霞ちゃんが居たからここまで来れたんです」
101 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/24(水) 20:33:08.31 ID:EFwPkMiJ0
かすみ「ふぇぇ…」


霞「あら起きちゃったわね。ちょっと待ってて…」


榛名「手伝いますよ霞ちゃん」


霞「ありがとうお姉さま…よいしょ……」


榛名「こうして見ると…本当に母親になったんですね…」


霞「今更なに?」


榛名「ごめんなさいちょっと……」グスッ


霞「情緒不安定なのお姉さま…なんて、冗談よ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/24(水) 20:39:52.59 ID:7bOvkMXvO
あ、そういえばお姉さまは伯母さんになったのよ
確かに伯母さんなんですけどおばさんと呼ばれるとそんなに歳はとってないって言いたくなちゃいますね
なんてくだけた話も
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/24(水) 20:40:54.50 ID:uyx5vVb6o
霞「ほーらかすみ〜榛名おばちゃんよ〜」
榛名の反応はお任せ
104 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/24(水) 20:46:09.74 ID:EFwPkMiJ0
霞「ほらかすみ、榛名おばちゃんよ」


かすみ「だぁ…」


榛名「私が榛名おばさんですよー」


かすみ「ふぁぁ…」


霞「あら笑顔になったわ。お姉さまのことが分かってるのかもしれないわね」


榛名「そうだとしたら嬉しいですね」


霞「榛名おばさん……そんな歳じゃないのに、呼び方としてはそうなっちゃうわね」


榛名「榛名はそれで構いません、霞ちゃんとは間違いなく姉妹なんですから」


霞「おばさんって呼ばれるのが私達の絆の証ってことね」
105 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/24(水) 20:49:57.62 ID:EFwPkMiJ0
コンコン


霞「入ってきていいわよ」


提督「榛名も一緒だったか」ガチャッ


榛名「提督はお昼休みですか?」


提督「そうだ、休憩がてら霞達の様子を見に来たんだ」


霞「この子はあなたに似ていい子よ、子どもってこんなに愛しいのね」


提督「あぁ……俺と霞の子ども…」


霞「ほらあなたが抱きなさいよ。この子の父親ならそれらしく振る舞わないと」


提督「よし……」スッ


かすみ「んぇ…」


榛名「幸せそうな顔……」


霞「かすみも司令官のことが好きみたいね」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/24(水) 21:13:37.55 ID:7bOvkMXvO
やっぱりここが霞に似てるとかここは提督に似てるとか目つきは似なくてよかったですねまったくだとか
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/24(水) 21:16:48.22 ID:uyx5vVb6o
>>106
霞ガチ勢榛名さん、とても細かい霞と似ている所を次々と発見
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/24(水) 21:18:21.38 ID:uyx5vVb6o
連取りになるんじゃないかこれ
すまんよければ>>106だけで
109 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/24(水) 21:31:08.60 ID:EFwPkMiJ0
榛名「目は霞ちゃんに似てよかったです。提督のような怖い目より可愛らしい霞ちゃんの目が素敵です」


霞「でも口元は司令官に似てるわよね」


榛名「耳の形も提督に似てます。でも鼻の感じは霞ちゃんで可愛らしいです」


提督「…榛名は本当によく見ているな。親の俺と同じかそれ以上だ」


榛名「当たり前です、霞ちゃんは大事な妹であって何度も体を重ねたんです。目をつぶっても霞ちゃんの顔は分かります」


提督「目をつぶったら分からないだろう」


榛名「例えで言ってるんですよ!それくらいわかって下さい!」


提督「あ、あぁ…」
110 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/24(水) 21:35:28.27 ID:EFwPkMiJ0
霞「…お姉さま、抱かれた数で言えば司令官の方が多いわね」


榛名「そんな!?」


霞「お姉さまの方が期間は長いけど司令官とは濃度が濃いって感じかしら」


榛名「そんな……私の方が霞ちゃんを大切に思ってるのに…」


提督「回数の問題じゃないだろう」


霞「そうよ、お姉さまも司令官も大切な家族。それでいいじゃない」


榛名「霞ちゃんがそう言うなら…」


霞「私はこれで幸せなの。本当に家族ができて良かったわ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/24(水) 21:41:17.93 ID:7bOvkMXvO
提督が抱っこしたかすみが霞と榛名の指を握って一繋がり(人繋がり)
榛名もほっこりほころぶ

てなわけで今日は年に数度の夜勤なのでこれにて…
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/24(水) 21:42:34.64 ID:aql4k9Tqo
>>111
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/24(水) 21:43:31.25 ID:5QqzTXjqo
>>111
妹を見に来て中の様子にまごついてた朝霜も早霜に押されて入室
114 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/24(水) 21:48:54.84 ID:EFwPkMiJ0
かすみ「んぁ〜〜」ギュッ


霞「あら…」


榛名「霞ちゃんと榛名の指を掴んでます…」


提督「これで本当に繋がった…ということになるな」


霞「うふふ、そうね」


榛名「はぁぁ…とっても可愛いです……」


提督「可愛いな…」


霞「可愛いわよね……」
115 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/24(水) 21:51:40.47 ID:EFwPkMiJ0
コンコン


S朝潮『司令官、そろそろ仕事に戻って下さい』


提督「おっと…もうそんな時間か」


榛名「いつの間にこんなに時間が経ったんでしょうか」


霞「かすみは私に任せて二人は自分の持ち場に戻りなさい」


榛名「そうですね…それでは榛名は出撃の準備をします」


提督「俺は鎮守府に戻ろう。すぐに行くから朝潮は先に行っててくれ」


S朝潮『わかりました』


下2 この後の展開やその他起こったことなど
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/24(水) 22:01:21.84 ID:5QqzTXjqo
自分の記憶と現在の世界との違いを確認しているS朝潮
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/24(水) 22:38:30.59 ID:uyx5vVb6o
幸せが溢れている提督はもちろん嬉しいがわりとそれどころではないS朝潮
なぜ八島は自分を置いて消えたのか、なぜ自分の体が戻っているのか、悩みが尽きない
118 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/24(水) 22:48:24.66 ID:y50LaKMd0
ーー


提督「かすみは本当に可愛いな…親バカの気持ちが理解できる」


S朝潮「……」


提督「霞との間に子どもを作ると決めた時は色々と葛藤があったが…この選択をして正解だった」


S朝潮「……」


提督「どうしたんだ朝潮?」


S朝潮「なぜ八島さんは私を置いて消えたんですか…私の体が元に戻ったということは因果も元に戻っているはず……」


S朝潮「八島さんは…私に苦しめと言いたいんですね……結婚するとまで言ってくれたのに……」


提督「本当にどうしたんだ朝潮……」


S朝潮「…すいません司令官、お昼休みはまだ終わっていないんです」


提督「なに?」


S朝潮「ちょっと私の部屋まで来てもらいます」グイッ


提督「お、おい…なんなんだ一体…」
119 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/24(水) 22:51:39.86 ID:y50LaKMd0
ーーS朝潮の部屋


提督「一体なんだって言うんだ?」


S朝潮「司令官はこれから私と繋がるんです」


提督「お……おい…」


S朝潮「大丈夫ですよ、司令官に記憶は残りません。安心して眠って下さい」


提督「な…ん……」パタッ


S朝潮「もう敷島になれなくてもこれくらいのことはできます」シュルッ


提督「……」


S朝潮「八島さんが最も傷付くのは私がこういうことをすること。それくらい分かってるんですよ」


提督「……」


S朝潮「八島さんに見せつけてあげましょうね司令官」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/24(水) 23:04:07.11 ID:pDdfycKfO
寸前でやられたからやり返す、それは違うと思いとどまるS朝潮
それは同じことの繰り返し、八島さんが訳もなくそんなことをするはずはない
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/24(水) 23:29:13.06 ID:5QqzTXjqo
>>120
聞いていますか…八島さん…謝ります…ごめんなさい…!
122 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/24(水) 23:41:02.24 ID:y50LaKMd0
S朝潮「……やられたからやり返す、それでは同じことの繰り返しじゃないですか」


S朝潮「八島さんが訳もなくこんなこと…でも八島さんなら……」


S朝潮「……とりあえずは謝っておきます。八島さん、ごめんなさい」


S朝潮「……」カタカタ


S朝潮「やっぱり…震えちゃいますね……自分からなんてとても無理です…」


S朝潮「次があるなら…司令官からやってもらわないと……」


提督「ん……」


S朝潮「大丈夫ですよ司令官…ここではなにもありませんでしたから……」


ーー
123 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/24(水) 23:49:23.50 ID:y50LaKMd0
ーー


八島「ふーーー…ふーーーーっ……!!」


八島「よくやった…よく朝ちゃんを汚さないでくれたよ……!」


八島「朝ちゃんもあたしのことをよく知ってるから…ほんとに……敵に回すと厄介…」


八島「敵……朝ちゃんとは敵になる……」


八島「そうだね…朝ちゃんを守ってくれたから一つだけ……教えてあげる……」


八島「あたしが世界を滅ぼすのは確定事項。これはどうやっても覆らない」


八島「でも…考え方、解釈を変えることはできる」


八島「今日はこれまでにしとこうよ…本当……朝ちゃんが無事で良かった……」


八島「カミサマをこんなにするなんて…覚えてろよ朝ちゃん……」


ーー
124 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/24(水) 23:49:52.56 ID:y50LaKMd0
今日はここまでです
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/25(木) 00:17:34.46 ID:VRqqFH7co
おつです
家族団欒頂戴もっともっともっともっと頂戴
S朝潮のネガティブ方向アグレッシブは毎回ヒヤッとしてんのよこっちもねぇ!
やっちゃん、まだメタ神性は保持したままか?ならまだ希望はある…!
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/25(木) 00:30:08.12 ID:IF4+SzykO
前回は世界は滅ぶ、しかしそれがいつとは言っていないだったけど今回はどうすべきだろうな
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/25(木) 01:36:42.54 ID:FAZV8J2DO
お疲れ様でした
来てたのか…完全に見逃した
自分の運命と戦うんじゃなかったのか八島
なんで受け入れてるんだか…
128 : ◆X87gBrHVzk [saga]:2021/02/25(木) 19:26:57.71 ID:N6wHkCJl0
また土曜日が微妙なので今日は更新しておきます
129 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/25(木) 19:31:55.41 ID:N6wHkCJl0
ーー足りないもの鎮守府


曙「つまりあんたが裏切ったんじゃなくて、途中から『アイツ』に乗っ取られたっていうのね」


如月「ええ…私が裏切ったと思われても…仕方ないわ…」


菊月「どこからお前じゃなかったんだ」


如月「扉の話を…貴方達に持ちかけた辺り…」


千代田「結構前からじゃないのよ!」


グラーフ「全く違和感は無かった…」


如月「ずっと…裏で見ていたんでしょうね…」


望月「あたしの予知でも見えなかったしそりゃ無理だ」
130 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/25(木) 19:35:09.63 ID:N6wHkCJl0
菊月提督「如月も加わったことで準備も整った。これであの島に行ける」


菊月「あの繭があった場所には廃墟となった鎮守府がある。今も残っているかはわからないが…」


曙「あの繭が島ごと吸収したから残ってないんじゃない?」


望月「その辺は行けば分かるって〜」


菊月提督「多摩達も協力してくれる。何か手がかりの一つでも見つけよう」


如月「私も…サポートするわよ…」


菊月「…行くぞ、私達の未来のために」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/25(木) 19:45:08.86 ID:FAZV8J2DO
一方S朝潮
回想で八島が言っていた事を思い出す
存在しないものと戦うにはどうしたらいいのかって考えた…魔王は復活前には倒せない

その時の朝潮にはまるで意味が解らなかったがなんとなく理解した

「八島」という兵器を現界させそれを破壊する
世界を滅ぼす兵器は世界を滅ぼせなかったという事実を作り出すのだと
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/25(木) 19:51:20.68 ID:Ltka0Rm80
鎮守府の廃墟の中の古井戸で
曙がお宝(何かはお任せ)発見!
133 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/25(木) 19:57:35.77 ID:N6wHkCJl0
ーー%E7%85%89%E7%8D%84


多摩「島がある……繭に飲み込まれて消えたはずなのに…」


深海夕張「深海棲艦の姿も見当たりません」


北上「どうやら存在するのは島だけじゃないみたいだね〜」


菊月「鎮守府だ…」


望月「廃墟になってるけど間違いなく鎮守府だね」


曙「見覚えもあるんじゃないかしら」


グラーフ「ううう…怖い……」


菊月「とりあえず上陸する。そして各自にこの島を調べてみるぞ」
134 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/25(木) 20:01:46.31 ID:N6wHkCJl0
ーー


曙「もう殆ど忘れかけてるけど…記憶が確かならここに井戸がある」


曙「…あった。水は枯れてるみたいだし、中に入って調べてみましょう」


……


曙「よっ……と。これくらいの深さならちゃんと降りれるわね。さて、どうしたものかしら」


曙「なんとなく井戸を選んでみたけどどうやら大当たりみたいね。こんな洞窟みたいに横穴なんて普通無いもの」


曙「この奥に…なにかがあるのね」


曙「暗いけど…あたしの能力を使えば問題無いわね」ボボボッ
135 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/25(木) 20:15:36.77 ID:9qrE5gaLO
ーー


曙「奥まで来たけど酸素が届いてる。やっぱりなにかがあるのね」


曙「着いた、ここが最奥ね」


曙「……なるほど」


曙「こんなものが隠されてたって訳ね。だからこの島も再び姿を表した」


曙「鏡……真っ黒で何も写さない。これは今を写すものじゃない」


曙「これは回収していきましょう」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/25(木) 20:22:51.04 ID:FAZV8J2DO
ここに来てから箱の中身が振動しているのを感じる菊月
そういえば…と過去の記憶を辿り内側から食い破られた遺体があった場所に行ってみる
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/25(木) 20:26:07.95 ID:VRqqFH7co
>>136
138 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/25(木) 20:34:55.34 ID:N6wHkCJl0
ーー


菊月「ここに来てから箱が震えている…気のせいじゃない」


菊月「何かに反応しているのか?だとすれば…」


菊月「……死体」


菊月「私達があの時見つけたのは艦娘や深海棲艦の死体。殆どが外側からの傷が原因で死んでいた」


菊月「だが例外も居た、あの時の私と同じように鯖があり内側から食い破られた死体があった」


菊月「……その死体があった部屋に行ってみるか」
139 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/25(木) 20:39:15.02 ID:N6wHkCJl0
ーー


菊月「……死体だ」


菊月「どうしてあの時のままの姿で残っている?」


菊月「これは…どういうことなんだ」


菊月「……」グチャッ


菊月「ミイラ化もしていない、ついさっき死んだような形を保っている」


菊月「内側から食い破られた跡……位置から考えれば子宮だ」


菊月「リュウジョウの時と同じようなことが起こったのは間違い無さそうだ」


菊月「……その中身はどこに消えた?」


菊月「繭の中身であるはずの幼体は…どこに……」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/25(木) 20:42:39.36 ID:Ltka0Rm80
海坊主のような姿の
幼体が沖に出現した
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/25(木) 20:46:43.84 ID:FAZV8J2DO
待て…ついさっきだと…あの時あの後何が起きた?
嫌な予感がして他の皆に連絡して集合させる菊月
142 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/25(木) 20:54:22.55 ID:N6wHkCJl0
菊月「待て、ついさっきだと……あの時あの後何が起きた?」


菊月「……」


菊月「嫌な予感がする。全員に集合をかけるか」


菊月『聞こえるか、一度全員で集まるぞ。足りないもの鎮守府の奴らも連れて来い』


望月『場所はどうするの〜?』


菊月『入り口のすぐ横にある会議室にする』


望月『了解〜』


菊月「嫌な予感が当たらなければいいが…」
143 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/25(木) 20:59:14.57 ID:N6wHkCJl0
ーー会議室


ゴォォォォォ


菊月「クソ…やっぱりか」


千代田「なによこの大嵐!これじゃあの時とまるで同じじゃない!」


多摩「前にも同じことがあったのか」


菊月「そうだ、その結果私達はここに…」


ハグロ「ねぇ曙はどうしたの?」


菊月「……望月」


望月「う…わ…………」


千代田「まさか…」


望月「井戸の奥で……土左衛門…」


菊月「予知ができなかったのか」


望月「急な嵐だったから…いやでもそれはおかしいって……」


菊月「お前の予知で見えなかったのならまだ希望はある。急ぐそ!」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/25(木) 21:31:12.24 ID:VRqqFH7co
今まで経験のない、色々な未来(曙がぴんぴんしていたり)が見えてきて混乱する望月
ここは…今までいた世界と違う……?

(煉獄ってなんだよ怖えよお)
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/25(木) 21:32:38.47 ID:4VCwoKTmo
>>144
実際のところは桶に捕まって井戸の口まで浮かんできてる曙、ギリギリセーフねって
146 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/25(木) 21:39:06.92 ID:N6wHkCJl0
ーー


菊月「曙ーーー!」


千代田「…手遅れだったみたいね」


グラーフ「そんな……」


ブクブクブク…


曙「……ぶはっ!!」


菊月「曙!」


曙「なんなのよ急に…ってこの大嵐じゃ納得ね」


菊月「ギリギリセーフか。望月、やはり間に合ったということは…」


望月「……」


菊月「…どうした」


望月「知らない知らない知らない知らない…」ガタガタ


菊月「……」
147 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/25(木) 21:42:40.77 ID:N6wHkCJl0
望月「曙が死んでるし生きてるし死んでるし……」


曙「こんな望月見たことないわよ」


菊月「とにかく外は危険だ、一旦中に帰るぞ」


望月「ダメ!!中に戻ると死ぬ!」


グラーフ「じゃあこのまま外に!」


望月「あああぁぁっ!!このまま外に居ても死ぬ!!」


曙「なにが起こってるのよ…」


菊月「落ち着け望月、予知能力はお前にしか無いんだ。お前が冷静でなければ私達は道を間違える」


望月「ううううぁぁーーーー!!」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/25(木) 21:57:57.71 ID:FAZV8J2DO
気を確かに
ここにはあらゆる死が渦巻いてる
飲まれたらそれが現実になってしまうと如月
そう…ここは限りなく彼岸に近い場所
たまに生きたままあっちに迷い込む者も居る
いわゆる神隠しだと
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/25(木) 22:03:36.19 ID:Tdd1L22jO
>>148
150 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/25(木) 22:08:00.75 ID:9qrE5gaLO
如月「望月…気を確かに……ここはそういう場所なのよ…」


菊月「どういうことだ?」


如月「ここには…あらゆる死が渦巻いてるの…それに飲まれてしまけば…現実になってしまう…」


千代田「ここはA島じゃないの!?」


如月「ここは限りなく彼岸に近い場所…天国と地獄の間の…煉獄…」


菊月「半分あの世。だからあの死体もあったということか」


如月「そういうことね…」
151 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/25(木) 22:12:07.26 ID:9qrE5gaLO
グラーフ「つまり私達は死んだ!?」


如月「いいえ…まだ帰ることはできる…」


曙「早く帰らないとおしまいってことね。なら帰るしかないわ」


千代田「この嵐を足りないもの連中を連れて帰るの!?」


如月「飲み込まれてしまえば終わり…神隠しのように…二度と帰ってはこれない…」


曙「帰るしかないわよね菊月」


菊月「…まだだ。まだ調べ足りない」


曙「正気!?」


菊月「どちらにせよこの嵐では帰れない。嵐の様子を監視する組と探索組で別れて行動だ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/25(木) 22:26:56.42 ID:FAZV8J2DO
鎮守府の状態を調べたところ設備はまだ生きていた
保管庫にも資源や食料も備蓄されているようだった
これならしばらくは持つか…と菊月提督
そんな時神威の様子が少しおかしい
菊月達が来る前
その惨劇のフラッシュバック
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/25(木) 22:33:06.48 ID:50npQRejo
>>152
154 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/25(木) 22:39:31.88 ID:9qrE5gaLO
ーー鎮守府内


菊月提督「驚いたな、設備はまだ生きているようだ」


多摩「あの外観からは考えられない…」


北上「時間の流れがおかしいとか…なんてね」


深海夕張「いえ、あながち間違ってないかもしれません。保管庫には資源や食料も備蓄されていました」


北上「……笑えないんだけど」


菊月提督「この嵐では帰ろうにも帰れない。しばらくは持つだろうが…」


神威「ふー…ふーっ…」


多摩「息が荒いようだがどうした」


神威「思い…出してきた……ここで…何があったか…」


菊月提督「聞かせてくれ神威…いや、北方水姫」
155 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/25(木) 22:43:59.61 ID:9qrE5gaLO
神威「私は…私達は……この鎮守府で…艦娘と共に……過ごして…」


神威「提督は……私達にも好意的に…ここは…楽しい場所……」


神威「提督は……艦娘だけじゃなく…私達も…愛してくれた……」


神威「やがて……子どもができて…皆んなで喜んで……」


神威「う、うぅぅぅ……」


北上「ちょ、ちょっとさぁ…」


深海夕張「様子がおかしい……」


多摩「…全員コイツから離れろ」


神威「艦娘も増えて……幸せだった……それなのに…」


神威「……アイツが!!全てを終わらせたんだ!!」
156 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/25(木) 22:48:45.52 ID:9qrE5gaLO
神威「腹の中から…母体を食い破って……私達は全滅した…」


神威「たった一人……私を除いて…」ぐにゃっ


菊月提督「な……」


神威「お、ぉぉ…」


北上「一体なにが起こってんのさぁ!」


深海夕張「この鎮守府の時間が戻っているとすれば…そこに居た人の時間も戻ってしまう……」


菊月提督「そうか!神威を鎮守府の外に運び出せば…」


「もう遅い」


多摩「ひ……っ!」


北方水姫「……」


北方水姫「テキは…ゼンイン…シズめる…!」ジャキッ


下2 この後の展開やその他起こったことなど
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/25(木) 23:08:26.68 ID:50npQRejo
すんでのところで北方水姫の射線から逃れる提督達
交戦する案が頭をよぎったが、ここで死が起きると非常にまずい事態が進んでしまうと判断し、鎮守府外におびき寄せる案を考える
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/25(木) 23:09:03.44 ID:Tdd1L22jO
落ち着きなさいと海月姫が北方水姫を触手でぷすり
ばらまいた胞子から情報を集めてる海月姫だからわかる
嵐なんて起きてない、ここには鎮守府なんてない

何も写さない鏡の意味よ、見えているものが真実ではないわ
目を閉じなさいここは静寂な島よ
159 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/25(木) 23:20:56.55 ID:HJGoOC8l0
深海海月姫「落ち着きなさい…」ブスッ


北方水姫「……」パタッ


菊月提督「触手で刺したのか…助かった」


深海海月姫「あなたの為だもの。さて…そろそろいいかしら」


北上「なにが…?」


深海海月姫「ここに着く前から胞子をばら撒き続けてたけど、その結果が分かったのよ」


深海夕張「…ちょっと待って下さい、胞子がばら撒けるってことは、なにも異常は無いんじゃないですか?」


深海海月姫「その通りよぉ、嵐なんて起きてないし、そもそもここには鎮守府なんて存在しないわ」


菊月提督「幻……ということなのか」


菊月「どうしたんだ!」ダダダッ


深海海月姫「ちょうどいいわ…全員一箇所に集まりましょう」
160 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/25(木) 23:24:46.26 ID:HJGoOC8l0
ーー


深海海月姫「見えるものが真実じゃないの…それを胞子が物語ってる」


深海海月姫「全員目を閉じて……ここはなにも無い海上…鎮守府なんかあるわけ無いの…」


北上「いきなりそんなこと言われてもね…」


深海海月姫「……」ブスッ


北上「あひぃん…」ガクッ


深海海月姫「無理だと思うなら私の触手に頼りなさい」


多摩「お願いするにゃ…」


深海海月姫「うふふ…」ブスッ


多摩「……」ガクッ


深海海月姫「さぁ…現実に戻るわよ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
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