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【艦これ】龍驤「足りないもの、その後」その8【安価】

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545 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/13(土) 20:34:48.29 ID:k2ScNfgvo
>>544
546 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/13(土) 20:47:15.27 ID:AmOkkg2eO
ーー深夜、横須賀鎮守府


名取「変な気配がする……」


名取「由良が居ない日に限ってこういうことが起こるなんて…でも仕方ないよね」


名取「セキュリティ万全のここに忍び込むなんて自殺行為だと思うけど……」


名取「一応調べおかないと。由良が居ないんだから、私が見回りをしなきゃ」


名取「……」


名取「風上から匂いはしない。やっぱり気のせいかもしくは…相当の相手か」


名取「偶然もあるかもしれないけど、よく注意して調べよう」
547 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/13(土) 20:51:50.13 ID:AmOkkg2eO
ーー


名取「……」


名取「執務室の方かな………」


名取「先に提督の無事を確認するべきか…暗殺とか考えられるもんね」


名取「でも執務室の機密情報狙いなら阻止しないと…」


名取「いや…そもそも侵入者なのかハッキリしておかないといけないか。動物の可能性もあるし…」


名取「よし……本気出しちゃおう。いつまでも由良に負けてられないし」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
548 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/13(土) 21:23:39.08 ID:dp3VS5QDO
しかし見付けられない
そんな中保管庫から妙な気配
以前響達が超常体験して保管庫に封印したビデオテープから影が
549 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/13(土) 21:29:06.22 ID:XBy6FkP7o
>>548
550 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/13(土) 21:36:56.85 ID:rEubkrOI0
ーー


名取「居ない……痕跡すら見つけられない」


名取「やっぱり気のせい?でもあの気配は気のせいなんかじゃない」


名取「……」


名取「また気配 …」


名取「これは執務室じゃなくて保管庫の方?」


名取「凄く嫌な気配…早く行って確かめないと」
551 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/13(土) 21:38:55.30 ID:rEubkrOI0
ーー保管庫


名取「誰も居ないけど間違いなくナニかがある…」


名取「……」


名取「誰!?」


……


名取「人じゃない…!?影が蠢いてる!?」


名取「術の類いじゃない!これは……!」


……


名取「う…!!」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
552 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/13(土) 22:33:31.85 ID:dp3VS5QDO
へぇ…私の気配を察知できるなんてね…
まあ今はあんたに用は無い少し寝てもらう
影が何らかの能力を行使したと認識した途端、憎悪や不安、恐れなどの感情が名取の意識を奪う

かつて足りないもの達がどうしてあんなに簡単に発狂したのか
今は心が強くなったのか私の干渉でも容易く発狂はしないようだけどね…さて…資料室はと姿を消した
553 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/13(土) 22:53:48.75 ID:VhS8VSlIo
>>552
554 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/13(土) 23:01:18.63 ID:AmOkkg2eO
ズズズズズ…


名取「な、なにが……実態が無いからどうしようも…」


ズズズッ


名取「う…うぅぅっ……!」


名取「一体…なに……が…」ドサッ


「私の気配を察知できるなんてね……」


「まあ今はあんたに用は無い少し寝てもらうとして…やれやれ、忍びはこれだから嫌いなのよ」


「さて……邪魔者は居なくなったし、私も動こうかしら」
555 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/13(土) 23:07:10.82 ID:AmOkkg2eO
ーー執務室


「足りないもの鎮守府に居た時は楽しかったわね。艦娘達を発狂させて毎日飽きなかったわ」


「でも今は心が強くなったみたいね、私の干渉でも容易く発狂はしないようだけど…」


「やり方は色々あるわよ、ふふふ…」


「……これが傀儡艦娘の資料」ペラッ


「…ありがとう、全て覚えたわ。後はこの情報を……ふふ…」


「あの子がまさか…このことを知ったら提督はどうなるのかしらね……」


下3 コンマ


偶数  ルートN
奇数  ルートA
ゾロ目 ルートK
556 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/13(土) 23:12:54.67 ID:dp3VS5QDO
なんの頭文字なんですかね…
後からでも種明かししてくれたらなあ
557 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/13(土) 23:24:17.83 ID:2UM85rpI0
なるようにしかならないよ
558 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/14(日) 00:21:05.96 ID:OKMMXH+mO
ぬん
559 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/14(日) 00:24:13.01 ID:mSqNMGPDO
土曜日は無いと思って来なかった人も居るかな
そんな時にこんな重要な安価が…
560 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/14(日) 00:26:44.71 ID:j3ban7g2o
すみませんこのタイプの安価はもう踏めない
>>558ありがとう、ごめんなさい
561 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/14(日) 00:39:21.55 ID:CBY6uD+P0
ーー


「そうだ次の傀儡の情報が手に入った」


「情報源は横須賀だ。奴らが偽の情報を手にするとは思えない」


「私は奴をよく知っているならな……なに?」


「奴とは横須賀提督だ。私は…」


……


「傀儡の処理が終われば知らせろ。この世から傀儡艦娘は全て消えるべきなんだ」


「…ああ、装置は改良せずそのままでいい。私はテロがしたいわけじゃない、傀儡艦娘を処理できればそれでいいんだ」


「旧大本営のように核をばら撒く気もなければ、無闇に爆発させて被害を大きくするつもりもない」


「目的を忘れて下衆な存在になるんじゃないぞ」


「……」


「私の情報…役に立って嬉しいわ」


「協力感謝する。実態の無いお前ならやりたい放題だからな」


「ふふふ…本当にそうよね」
562 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/14(日) 00:46:17.68 ID:CBY6uD+P0
「貴女が面白そうなことを考えていたから協力してあげたのよ」


「面白いことではない、傀儡艦娘の存在は悪だ」


「いいわよ…貴女のそういう所が素敵なの」


「お前は私達の側に居て随分と楽しんでいたそうじゃないか」


「ふふふ…艦娘が狂っていく姿は最高だったわ」


「趣味の悪い奴だ」


「その趣味の悪い存在の力を借りているのは誰?」


「……」


「ふふふふふふふ…」


「貴女は足りないもの鎮守府から横須賀に移るゴタゴタに紛れて自分の存在を消した」


「本当に消したのかどうかまでは知らないけど……みーんな貴女のことを忘れているわ」


「ねぇ、貴女は私と組んでまで何をしたいの?」


「私は……」


長門「紛い物が存在しない、清浄な世界を望むだけだ」


「貴女の夢は…きっと叶うわよ」


ーー
563 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/14(日) 00:46:51.61 ID:CBY6uD+P0
今日はここまでです
564 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/14(日) 00:49:38.79 ID:mSqNMGPDO
お疲れ様でした
長門か…
影の方は個人的にはまた違う存在を想定していたけどこれあいつなのかな
565 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/03/14(日) 00:53:32.90 ID:j3ban7g2o
おつ
ながもん!?死んだはずじゃ…いや明記されてなかったか…
じゃあAは旧人格だったか…Kはわからん!
566 : ◆X87gBrHVzk [saga]:2021/03/14(日) 19:33:08.15 ID:CBY6uD+P0
ーー医務室


名取「……」ムクッ


漣「おはようございます名取さん」


名取「あれ……どうして…」


漣「廊下で寝てたのを医務室に運んできたんですよ」


名取「なんで…うぅん……」


漣「外傷も無かったんで寝ぼけたとかじゃないですか?」


名取「そんなこと…」


漣「まあ忍びが寝ぼけるなんてあり得ないと思いますけど、何か覚えてません?」


名取「……」


漣「覚えていないと。じゃあ問題無しでいいんじゃないですか?」


名取「そうなのかな…」
567 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/14(日) 19:40:07.29 ID:CBY6uD+P0
漣「侵入者にやられたとして、無傷で倒れてるのはおかしいですよね?」


名取「うん…忍びにやられたとしたら生きてるはずがない。忍び以外がここに忍び込む方法も無い」


漣「全員の点呼も終わってます。誰かを拐いに来たということもありませんでした」


名取「霞も赤ちゃんも無事…」


漣「名取さんが由良さんの代わりに見回りをしてくれるのは有難いです。でも無理をしてまではいいんですよ」


名取「うーん……何も覚えてないけど…何も無かったのかなぁ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
568 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/14(日) 20:07:29.21 ID:mSqNMGPDO
そんな時幹部が新たな事実を突き止めた
元々の足りないもの鎮守府は旧大本営の別派閥、深海棲艦の研究を行っていた派閥の実験場だったと
殲滅派が主流だった為に陰に隠れて目立つ事は無かった
艦娘の深海化のメカニズムを解明する為に提督の思想を利用していたらしい
そうでなければ精神や身体に不安のある艦娘は解体させられていただろうと
569 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/14(日) 20:08:22.91 ID:j3ban7g2o
忍者提督に念の為確認
昏倒や記憶を飛ばす術を使える者は居ないか
570 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/14(日) 20:22:36.88 ID:CBY6uD+P0
ーー


名取「お久しぶりです、忍者提督に聞きたいことがあるんですけどいいですか?」


忍者提督『名取から連絡とは珍しい。由良ならまだ帰れないが…』


名取「そうじゃありません、術について聞きたいんです。相手を昏倒させたり記憶を飛ばす術はありますか?」


忍者提督『もちろんあるぞ』


名取「じゃあそれを受けた後の後遺症か何かはありますか?」


忍者提督『昏倒させた場合は体に攻撃の痕が残る。記憶を飛ばした場合は頭が酒に酔ったような状態が続いたあと、記憶が飛ぶ』


名取「……」


忍者提督『その術をくらったのか?』


名取「外傷は無かったので昏倒ではなく記憶を飛ばされた可能性があります」


忍者提督『状況を詳しく教えてくれ』
571 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/14(日) 20:27:40.89 ID:CBY6uD+P0
忍者提督『……確かに不自然だ。名取が寝ぼけて廊下で寝るなんて考えられない』


名取「でも鎮守府に被害は無いんです。誰も怪我をしてないし何も盗まれていません」


忍者提督『そう決めつけるのは早い。盗むといっても物だけじゃないだろう』


名取「……情報」


忍者提督『書類が手元に残っていても情報を覚えてしまえばいい。そうなると実質盗まれたと同じだ』


名取「ありがとうございます、提督さんに確認してみます」


忍者提督『本当に記憶を飛ばされていたらどうしようも無い。よく考えて行動をするんだぞ』


下2 この後の展開やその他起こったことなど
572 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/14(日) 20:55:44.66 ID:mSqNMGPDO
ところで由良の事は…と聞くのを迷う名取
一番つらいのは忍者提督だろうと
573 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/14(日) 21:54:57.15 ID:o+l9MlR7o
>>568
574 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/14(日) 22:17:24.75 ID:CBY6uD+P0
ーー大本営


幹部「これは……」


深海綾波「なにしてんだよオッサン」


幹部「旧大本営についての新たな資料を手に入れたんだが…こんなことになっていたとはね」


深海綾波「アイツらなら何をしてもおかしくないだろ」


幹部「だとしても深海棲艦を実験台にするとは…どこまでも愚かな連中だ」


深海綾波「どれどれ……はっ、艦娘を深海棲艦にする研究ぅ?頭おかしいな」


幹部「旧大本営の中でも少数派だったようだね。だから今になって資料が出てきたんだ」


深海綾波「旧大本営は核戦争がやりたかったんだろ?こんな派閥は内部で潰されてただろ」
575 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/14(日) 22:24:07.08 ID:CBY6uD+P0
幹部「私が気になったのはこの派閥が居た場所だ。この鎮守府では艦娘に対してドラッグを投与する実験も行われていた」


深海綾波「曰く付きの場所だな。そんな鎮守府に居たら頭がおかしくなるだろうな」


幹部「……」


深海綾波「急に黙ってどうしたんだよ」


幹部「君の言うことは間違っていなかったのかもしれないね。この実験が行われていたのは足りないもの鎮守府、かつて提督君が率いていた鎮守府だ」


深海綾波「うーーわ…それ絶対……」


幹部「詳細は残っていないが相当数の艦娘が解体させられていただろう。当時の提督に逆らうことは死を意味する」


深海綾波「曰く付きの場所でキチってる奴らを集めた…そりゃ狂って当然だな」


幹部「これを知っていれば私は…提督君をあそこには着任させなかった……」


深海綾波「終わったことだし仕方ねぇだろ。死んだのは当時の朝潮だけっていうのは救いだな」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
576 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/14(日) 22:42:30.04 ID:mSqNMGPDO
その資料ではあの羽根の事にも触れられていた
完全体となった深海棲艦の細胞を艦娘や他の生物に移植する事
これは人類の進化にも繋がる崇高な実験なのだと狂気を感じさせる論文もあった
この論文を書いた人物はそんな以前から成虫の存在を察知していた…?と幹部
577 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/14(日) 22:43:17.98 ID:Wy2mIP1Uo
>>576
578 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/14(日) 23:02:50.07 ID:CBY6uD+P0
深海綾波「おい、資料に書いてあるこの羽ってなんなんだ?」


幹部「私が知っている『羽』は使うと艦娘の姿を変異させて、化け物のようにしてしまうんだよ」


深海綾波「もうなんでもありだな…」


幹部「……羽を艦娘ではなく深海棲艦に使えば、深海棲艦は完全体となる。完全体となった深海棲艦の細胞を艦娘や他の生物に移植すれば…」


深海綾波「したらどうなるって言うんだよ」


幹部「人類は深海棲艦には勝てない。艦娘でできることは時間稼ぎだけ。我々は深海棲艦に滅ぼされるか受け入れるしかない」


幹部「この完全体を細胞を使えば人類は進化する。この実験は世界を救うための実験……そう書いているみたいだね」


深海綾波「なんで頭が良い奴に限ってキチるんだろうな。そんなこと考える暇があれば普通に過ごせただろうに」
579 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/14(日) 23:10:46.88 ID:CBY6uD+P0
幹部「それだけじゃない……成虫にも触れている。これを書いた人物は以前から成虫の存在を察知していたというのか?」


深海綾波「……それは変だな」


幹部「それに『この完全体の細胞』とある。彼らの定義する深海棲艦の完全体は出来上がっていたのか?」


深海綾波「そんな敵は居なかったぞ」


幹部「実験の結果には触れられていない。やはり実験は失敗したのか…」


深海綾波「なにかが残っていたとしても気にする必要は無いだろ。力があるならあの成虫騒ぎに加わってたはずだ」


幹部「それはそうかもしれないが……」


深海綾波「実験が成功してたならこの今は存在しない。心配するだけ損って奴だな」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
580 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/14(日) 23:16:55.76 ID:mSqNMGPDO
羽根は深海棲艦を進化させ完全体にする
なら羽根の元になったのはなんなのか、何処から来たのか
羽根を作ったのもそいつらなのかと綾波
581 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/14(日) 23:45:42.64 ID:j3ban7g2o
>>580
582 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/14(日) 23:57:27.41 ID:CBY6uD+P0
ーー


深海綾波「羽は深海棲艦を進化させ完全体にする。だったら羽の元になったのは何なのか…綾波はどう思う」


(まだ私達の知らない何かでしょう)


深海綾波「だよな…あの巨大な繭を成虫だって気付けた奴は居なかった。でも気付いてた奴が居た」


(気付いていたのではなく知っていたのかもしれませんよ)


深海綾波「そんな奴らがわざわざ羽って名前を付けた何かがあった……」


(大量には生産できないみたいですね)


深海綾波「それは分からない。大量に作ったが相手にされずに別の派閥の奴らに潰された可能性がある」


(その時に羽を使えばよかったんじゃないですか?)


深海綾波「使った結果負けたとも考えられるだろ。完全体は複数個できていないのは確実、そんな中でヤク漬け艦娘と深海棲艦しか居ないんだぞ?」


(羽を使った所で、ということですか)


深海綾波「流石に当時の痕跡は残ってないだろうが一応確認しに行くか」
583 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/15(月) 00:02:00.27 ID:2SdtEOjb0
ーー足りないもの鎮守府


菊月「あの部屋は立ち入り禁止だ」


深海綾波「駄々をこねるな、こっちは調査で来てるんだよ」


菊月「帰れ」


深海綾波「はいはいそうですかって帰るわけないだろ。ドラッグが隠されてた隠し部屋はどこだ」


菊月「教えると思っているのか」


深海綾波「面倒臭せぇ…もういい、帰る」


菊月「二度と来るな」


深海綾波(…ま、隠し部屋の場所と入り方は知ってるんだけどな。こうやっておけば菊月は誤魔化せる)


深海綾波(バレないように軽く壁でも掘ってみるか…何か面白いものでも出てくるかもしれないしな)


下2 この後の展開やその他起こったことなど
584 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/15(月) 00:17:15.95 ID:x5Tx8TJqo
出ていくまでぴったり張り付いてきた菊月と追いかけっこになる
キレて羽の事を言い敵じゃねえから協力しろと走りながら叫ぶ深海綾波
585 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/15(月) 00:20:34.92 ID:Mr28bW4DO
>>584
586 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/15(月) 00:32:44.56 ID:2SdtEOjb0
ーー


深海綾波「なんで追いかけてきてんだよ!」ダダダッ


菊月「お前が帰らないからだ」ダダダッ


深海綾波「帰るって言ってんだろうが!」ダダダッ


菊月「なら早く出ていけ」ダダダッ


深海綾波「コイツ…!」


菊月(あの部屋には誰も入れられないからな)


深海綾波「だぁぁ…もう!こっちは敵じゃないのはわかるだろ!大人しく協力しろ!」


菊月「何の話だ」


深海綾波「『羽』だ!お前らも知ってて何か情報を握ってるから、ここまでしつこいんだろ!」


菊月「……」


深海綾波「あ…あぁん?」


山雲「ねぇ…羽って言った?あの羽の話をしてるの?」


深海綾波「どこから声が…?」


菊月「お前は知ってるのか」


山雲「ええ…羽は忘れたくても忘れられないわ」


ーー
587 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/15(月) 00:33:20.08 ID:2SdtEOjb0
今日はここまでです
588 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/15(月) 00:42:26.47 ID:x5Tx8TJqo
乙でした
山雲…気を強く持っていてくれよ…
589 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/15(月) 00:51:22.80 ID:Mr28bW4DO
お疲れ様でした
菊月が邪魔をするのは朝霜か…
590 : ◆X87gBrHVzk [saga]:2021/03/15(月) 19:34:57.02 ID:2SdtEOjb0
ーー


山雲「羽は旧大本営派の艦娘…その中でも下っ端の使い捨てのような艦娘に与えられたもの」


山雲「追い詰められたらこれを使え。どうなるかは説明されなかったけど、自決用のナニかであることは理解していたわ」


菊月「下っ端に渡されたということは数はそれなりにあったということだな」


山雲「そのはずよ…」


菊月「だがそんなものは聞いたことも無いし見たこともない」


山雲「そのはずよ…配られた羽は全て使われてしまったの……使用者も生き残ることはできないから情報が残らないのよ」


深海綾波「お前が生き残っているのは奇跡って話か?」


山雲「そうでしょうね…羽を使用して生きているのは私以外に存在しないはずだから」
591 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/15(月) 19:40:37.05 ID:2SdtEOjb0
菊月「羽とはなんなんだ。夕張のトリガーのような負荷装置なのか?」


山雲「私もそう考えていた…けどどうやっても再現できなかったの」


深海綾波「そんなオーバーテクノロジーを旧大本営がねぇ…」


山雲「残っているたった一つの羽も解析できなかった。どこをどうやっても合成された成分を何も分からなかったのよ」


菊月「結局正体は分からないということか」


山雲「いいえ…合成されていないというのなら一つの仮説が立つの。これが本当に羽であるとするなら話の辻褄は合うわ」


深海綾波「そんな危ないもんが付いてる生物が居るっていうのかよ、冗談も大概にしろってヤツだ」


山雲「それしか無いのよ…これは人工的に作られたものじゃない……」


菊月「私の知らない事がまだあったことは確かだ。こっちも動く必要があるかもしれないな」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
592 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/15(月) 19:47:47.94 ID:6XBvAIa20
「怪しい大きな鳥について……何か
知ってる?」と、艦娘仲間に聞く山雲
593 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/15(月) 19:50:36.91 ID:Mr28bW4DO
最初に羽根が配られてから時間もかなり経ったはずだな?
そいつらがまだ健在ならその使い捨てにしか使えない羽根に何らかの手を加えている可能性もある
私も少し調べてみようと菊月
594 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/15(月) 20:02:13.69 ID:2SdtEOjb0
ーー


菊月「最初に羽根が配られてから時間もかなり経っている」


曙「そいつらがまだ生きてるなら羽は使い捨てにはなってないわね」


菊月「少し調べておく必要がありそうだな」


曙「何から調べるの?」


菊月「羽を配っていた奴らだ。塀の中に居る連中に話を聞く」


曙「ならあたしは別方向を調べるわ。この足りないもの鎮守府は色々と曰く付きだって分かったし」
595 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/15(月) 20:07:54.00 ID:2SdtEOjb0
ーー地下室


深海綾波「なるほどな、菊月がここに来させたくなかった理由はこれか」


「ギ…ギギ……」


深海綾波「朝霜の中に早霜が入ってるって所か、ん?」


「…」ギギッ


深海綾波「哀れなもんだな、これがお前らの結末とはな」


「……」


深海綾波「見なかったことにしてやるからお前はそこから出るな。出ようと思っても出られないだろうけどな」


深海綾波「さて…また面倒なことになりそうだな」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
596 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/15(月) 20:27:09.75 ID:P4ZR8p/Go
kskst
597 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/15(月) 20:47:57.65 ID:x5Tx8TJqo
菊月による尋問パート
598 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/15(月) 20:56:47.51 ID:2SdtEOjb0
ーー


「羽…羽か。あれの詳細は知らない」


菊月「嘘を言うな」


「嘘じゃない。上から渡されたものをそのまま艦娘達に渡していただけだ」


菊月「チッ、外れか」


「トップシークレットというより、何処からかぶんどって来たものが使えそうだから渡されたという様子だった。詳細を知ってる奴は少ないだろう」


菊月「羽は旧大本営の別の派閥で作られていたものだ」


「全く知らないな……」


菊月「もういい。これ以上話しても時間の無駄だ」
599 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/15(月) 21:03:10.14 ID:2SdtEOjb0
ーー


「羽……」


菊月「お前も知らないのか」


「そのものは知らないが話は聞いたことがある」


菊月「話せ」


「羽は実験の副作用的に手に入ったもので本来の目的とは違う…」


菊月「本来の目的とはなんだ」


「艦娘の深海棲艦…化?詳しくは知らない」


菊月「なら成虫についてはどうだ」


「…あの成虫以外に成虫が居たのか?」


菊月「…ダメか。やはり当時のあの鎮守府の人間を探すしかないが、提督は死んだと聞いている。旧大本営派の人間も死んでいるだろう」


菊月「なんでもいい何か情報が欲しい。ここで追跡できなくなったらそれで終わりだ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
600 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/15(月) 21:29:12.82 ID:Mr28bW4DO
色々調べていくうちに当時の死んだとされている提督の秘書艦を突き止める
その名前は龍飛
そんな艦娘は知らないが飛龍の間違いか…?と菊月
601 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/15(月) 21:46:21.58 ID:AhsjFTX/o
>>600
602 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/15(月) 21:56:22.25 ID:2SdtEOjb0
ーー


菊月「この資料にも書いてある……やはり当時の提督は死んだのか。しかし死体を確認していない以上は確定ではない」


菊月「それにこの秘書艦と記録のある艦娘…龍飛とはなんだ?」


菊月「解体した後の個人名にしては不自然だ、飛龍の間違いの方が信憑性はある」


菊月「この際名前はどうでもいい、この秘書艦はどこに行ったんだ?」


菊月「どの資料を辿ってもコイツは見つけられなかった。そうなるとやはり解体されたのか、もしくはドラッグ漬けで再起不能か」


菊月「…再起不能は無いか。病院に入れられたのならその記録がある。コイツはどこに行ったのかまるで分からないんだ」


菊月「クソ…確実に迫っているのにあと一歩が届かない。これだから旧大本営絡みの話はややこしいんだ」
603 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/15(月) 22:02:52.06 ID:2SdtEOjb0
龍驤「お目当ての資料は見つかったん?」


菊月「あることはあったがハズレだ」


龍驤「そうなんやね…こっちは書庫でも保管庫でも好きなだけ調べてもらってもええからね」


菊月「…次は書庫だ。旧大本営に関する資料もあると言っていたな」


龍驤「全部まとめて書庫にあるよ。今案内するからちょっち待っててな」


提督「菊月、探し物は見つかったのか?」


菊月「求めているものでは無かった。暫く書庫に籠らせてもらうぞ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
604 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/15(月) 22:30:19.37 ID:Mr28bW4DO
古い資料を見付けた菊月
羽根を利用した実験だったが結果は失敗
被験体となった艦娘はなんと分裂したらしい
別れた片方は一命を取り止めたがもう片方は影のように消えてしまったとある
その名前が先にあった龍飛だった
一命を取り止めた片方は名前を変え艦娘を続けているらしい
605 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/15(月) 22:31:31.95 ID:P4ZR8p/Go
>>604
606 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/15(月) 22:42:28.68 ID:2SdtEOjb0
ーー執務室


提督「わざわざ執務室にまで来たということは何かあったのか」


菊月「龍飛という名前を知っているか」


提督「…知らないな」


菊月「そうか。この龍飛というのは艦娘でお前達の居た鎮守府で秘書艦をしていた」


龍驤「そんな艦娘聞いたことないで?」


菊月「私も最初は飛龍の間違いだと思った。だがそうでは無いようだ」


菊月「龍飛というのはある艦娘に使われるはずの名前だった。しかしあることが原因でその名前は使われなくなった」


提督「そのあることは?」


菊月「龍飛は旧大本営の実験台にされ結果は失敗。その上甚大な被害も出たようだ」


龍驤「その実験って羽を使った実験?」


菊月「どんな内容かは分からないが羽を使ったことに間違いない。龍飛はその実験で死んだ」


提督「……」


菊月「話はまだ終わりじゃない。龍飛は死んで終わりではなかったんだ」
607 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/15(月) 22:47:41.73 ID:2SdtEOjb0
菊月「龍飛が死んだ所では黒いシミが残っていた。影のように人型がこびり付いて取れなかった」


菊月「だが…数日後に突然と消えた。そしてあることが起こった」


提督「あること?」


菊月「龍飛が死んだ部屋である艦娘が見つかったんだ」


龍驤「それはドロップ……じゃないでな」


菊月「理屈は知らないが記録には見つかったとだけ書いてある」


提督「その艦娘はどうしたんだ?」


菊月「実験台にされる寸前で逃げ出したようだ」


龍驤「良かった…その子に被害はなかったんやね」


菊月「これを見つけて驚いた。ある意味運命なのかもしれないとでも思った」


提督「なにがだ?」


菊月「龍飛が使われなくなり別の名前が使われるようになった艦娘…その名前だ」


菊月「その艦娘の名前は……鳳翔」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
608 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/15(月) 23:04:26.54 ID:x5Tx8TJqo
まさか…
お世話になった孤児院の鳳翔さんが浮かぶ龍驤
609 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/15(月) 23:07:40.07 ID:FinUrHGwO
>>608
610 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/15(月) 23:14:08.70 ID:2SdtEOjb0
提督「……」


菊月「鳳翔のことを知っているようだな」


龍驤「そんな嘘や…鳳翔さんが……孤児院で世話になって…」


提督「鳳翔さんは伊168達が世話になったが…そうか、足りないもの鎮守府から近くの店をやっていたのは……そういう…」


菊月「お前達が着任してから店を開いたんだろう。自分の追っ手が来ないのを確認するには十分だからな」


提督「鳳翔さんとは思想の違いもあった……それは旧大本営によるものだった?」


菊月「詳しい話は会ってから話す。店の住所を教えろ」


龍驤「鳳翔さんにそんな過去があったやなんて…」
611 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/15(月) 23:17:27.56 ID:2SdtEOjb0
ーー孤児院


鳳翔「ごめんなさい、お店は閉じたの」


菊月「そのようだな。お陰でここに来るのに苦労した」


鳳翔「龍驤さんに聞いたんじゃないんですか?」


菊月「……お前があの鎮守府に居たのは事実だな」


鳳翔「そうですね」


菊月「あの時なにがあった?」


鳳翔「龍飛…当時の鳳翔に羽を使った実験をしたんです」


菊月「その内容は?」


鳳翔「……昔の話です。ゆっくり話しましょう」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
612 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/15(月) 23:48:34.97 ID:Mr28bW4DO
深海棲艦という新しい生物に人類の未来を見た学者が居た
その友人の鳳翔の提督もそれに協力していて助ける為に実験に志願した当時の龍飛
羽根がなんなのかは提督も学者さんも教えてはくれませんでしたが…彼らの役に立てるならどうでもよかった
しかし実験は失敗
そして私は…私は龍飛であり龍飛ではありません
記憶自体は同じですが彼女はまだ存在していると鳳翔

影…か?と菊月
613 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/16(火) 00:05:30.35 ID:knlZatcYo
>>612
614 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/16(火) 00:14:14.69 ID:kvJWsuj80
鳳翔「深海棲艦という未知の新しい生物に人類の先を見た学者が居ました」


鳳翔「その友人の提督もそれに協力し、提督の為にと実験に志願したのが当時の龍飛です」


鳳翔「羽がなんなのか提督は知らなかったようですが、彼らの役に立てるならどうでもよかったんです」


鳳翔「しかし……実験は失敗してしまいました」


菊月「そしてお前が生まれた」


鳳翔「生まれた…というのは間違いでもあり合ってもいます私は鳳翔であり龍飛でもあるんです」


菊月「記憶が残っているというのか」


鳳翔「はい…ですからこの話を菊月さんにすることができるんです」


菊月「そうか、お前があの店をあそこの場所に構えた理由は提督か」


鳳翔「どの記録を辿っても提督は死んだとなっていました。でも私は納得できません、きっと戻ってくると信じてあの場所でお店を開いたんです」


菊月「危険なのは承知でか」


鳳翔「ええ…提督に会えるなら多少のリスクは気にしません」
615 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/16(火) 00:21:03.96 ID:kvJWsuj80
鳳翔「菊月さんどうかお気をつけて下さい。龍飛はまだ存在しています」


菊月「実験に失敗して死んだんじゃないのか」


鳳翔「影です」


菊月「影…」


鳳翔「体という器が無くなって魂だけで存在している。部屋にこびり付いていた影がそれを物語っているんです」


菊月「影が動いているというのか」


鳳翔「もしかすると影というのは目視できる形で、魂だけの存在になっているのか…とにかく死んでなんか居ないんです」


鳳翔「どうか彼女を、私を助けてあげて下さい」


菊月「影か…いや、何度殺しても復活する奴よりかはマシだと思っておくか」


ーー
616 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/16(火) 00:21:35.74 ID:kvJWsuj80
今日はここまでです
617 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/16(火) 01:19:39.73 ID:knlZatcYo
おつおつ
つながったなー!
影か…
618 : ◆X87gBrHVzk [saga]:2021/03/16(火) 19:19:29.20 ID:kvJWsuj80
ーー大本営


幹部「名取君から返事は来ない…罠を仕掛けたのはいいがそれに食いつかなかったのか」


幹部「それとも敵はこちらが思いもしない方法で既に情報を手にしてしまったか…」


幹部「どちらにせよ向こうが動けばわかるようになっているからね。名取君が渡した偽情報はここの特務艦達が傀儡だと書いてある」


幹部「傀儡でない彼女達になにをしても爆発することはない。むしろ向こうを捕まえることもできる」


幹部「特務艦になれる艦娘の実力は伊達ではないからね。偽情報には特務艦であることすら書いていないが、これは大本営に所属している時点で勘づかれている可能性はある」


幹部「情報が行き渡っているとするなら…そろそろ動いてくるだろう」
619 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/16(火) 19:23:42.06 ID:kvJWsuj80
幹部「綾波君は帰ってこないが彼女も動いてくれているようだね」


幹部「さて…待ち構えているだけではなく、こちらから動くとしよう」


幹部「傀儡艦娘を敵より先に保護。これが最優先で次いで敵の排除だ」


幹部「申し訳ないが提督君達にも協力を仰ごう。人手は多ければ多いほどいい」


幹部「我々は旧大本営とは違う、艦娘の為にも戦うということを思い知らせてやろうじゃないか」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
620 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/16(火) 19:36:36.76 ID:HFNKfSfDO
一方長門
旧大本営よりはマシだが今の大本営もまた温すぎる
自爆や暴走の恐れがある傀儡共を放置するなどあり得ない
私達艦娘の為にも排除しなければ…
もしも必要なら頭のすげ替えも考えないとならないだろうか

ますば情報を吟味
大本営の艦娘が傀儡…?
しかし特務艦は旧大本営時代からの者も多い
爆弾を内臓している傀儡をそのまま使うだろうかと疑念
621 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/16(火) 19:38:13.00 ID:sI8pAoH50
622 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/16(火) 20:01:54.32 ID:kvJWsuj80
ーー


長門「旧大本営よりはマシだが今の大本営は温過ぎる」


長門「自爆や暴走の恐れがある傀儡共を放置するなどあり得ない。私達艦娘の為にも排除するのが当然だ」


長門「必要なら頭のすげ替えも考えないとならないな。爆弾は首の辺りに着いていて外しようもない」


長門「…とりあえず今は処分を優先だ。龍飛の手に入れた情報を確認してみるか」


長門「……大本営の艦娘が傀儡だと?」


長門「特務艦は旧大本営時代からの者も多いが、爆弾が仕掛けられている傀儡をそのまま使うのか?」


長門「いや…手術を行った可能性もあるのか。確か提督の所に居る陽炎はその手術を受けていたな」


長門「手術を受けると副作用で体の一部に変化が現れる。資料にあるコイツらがそうなのか確認する必要がある」


長門「それともう一つ…だな」
623 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/16(火) 20:06:31.18 ID:kvJWsuj80
ーー深夜、横須賀鎮守府


陽炎「んー…なんだか寝付きが悪いわね……どうしたのかしら」


陽炎「せっかく新しい枕を金メッキにしたのに…私なら絶対すぐに寝れるわよ」


陽炎「…少しお水でも飲もうかしら」スッ


陽炎「……あれ?何か違和感が………」


陽炎「私の影……こんな…変な……蠢いて…」


龍飛「ばぁぁぁ〜」


陽炎「……」ガクッ


龍飛「体を乗っ取ることはできないけど自由を奪うことくらいはできちゃうのよね」


龍飛「さぁて、じっくり調べさせてもらうわよ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
624 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/16(火) 20:42:01.92 ID:K7kxXaH1O
kskst
625 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/16(火) 20:45:08.39 ID:HFNKfSfDO
やっぱり爆弾は取り除かれてはいるわね
でもまだまだ他の傀儡艦娘はろくにしゅじちゅ…しゅ…
まだ爆弾が残ったままの傀儡は沢山居る
資料が出来るくらいには把握してるのに進んでいないのは何故か
この陽炎からヒントが得られないかと龍飛
626 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/16(火) 21:00:22.15 ID:kvJWsuj80
ーー


龍飛「やっぱり爆弾は取り除かれてはいるわね。そして髪色が金色なのが副作用ってところね」


龍飛「髪色が変わるのがこの子だけの特徴なのかどうかまでは分からないけど、一つの基準にはなるわ」


龍飛「まだ爆弾が残ったままの傀儡は沢山居るのにしゅ…手術が進んでいないのは何故なのかしら」


陽炎「……」


龍飛「この子を使って調べられないかしら…」
627 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/16(火) 21:11:06.98 ID:kvJWsuj80
ーー


陽炎「あ、あれ……私…」


ビチャッ


陽炎「い…嫌……まさか…漏らしたの…?」


陽炎「ううう最悪…ズボンと下着がびしょ濡れ…」


陽炎「とりあえず着替えて…いやでも先にお風呂に……」


陽炎「こんな時間だし誰も居ないわよね…脱いでからお風呂に行けば……」シュルッ


龍飛(そうよね、この時間なら服は脱ぐわよね)


陽炎「あ……」ガクッ


龍飛「ふふふ、調べるにはとりあえず裸にしないといけないわよね。精神に干渉できても行動を操ることはできないから回りくどい方法になってしまうけど…」


龍飛「さぁ貴女の全てを見せて。そして全てを私に教えて」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
628 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/16(火) 21:40:20.43 ID:knlZatcYo
鏡に向かってポージングしている(ように見える)陽炎を発見し、姉を心配して頭を叩く不知火
なおクリーンヒットで気絶
629 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/16(火) 21:57:26.27 ID:K7kxXaH1O
>>628
630 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/16(火) 22:10:47.93 ID:kvJWsuj80
不知火「物音がしましたがどうしたんですか」ガチャッ


龍飛(おっと…)ズズズッ


不知火「……なにをやっているんですか貴女は」


陽炎「ん…んん……?」


不知火「鏡の前で一人ストリップとは性癖が歪んでいますね」


陽炎「え……?」


不知火「……お休みなさい」キュッ


陽炎「あふん…」カクッ


不知火「……ストレスが溜まっていたんですね。司令にそれとなく知らせておきましょう」
631 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/16(火) 22:15:02.26 ID:kvJWsuj80
ーー隼鷹の部屋


隼鷹「陽炎の様子はどうだった?」


不知火「…少しストレスが溜まっていたようです」


隼鷹「そっか…最近色々あったもんな」


不知火「不知火に隼鷹さんが居なかったらどうなっていたか分かりません」


隼鷹「よしよし…今日も一緒に寝ような」


不知火「はい……」


龍飛(そう言えばこの子も傀儡だったわね。手術はしてないようだけど…暫くはこの子に付いて様子見ね)


下2 この後の展開やその他起こったことなど
632 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/16(火) 22:35:53.40 ID:knlZatcYo
謎現象にあった仲間で名取と共に提督に話しに行く不知火
633 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/16(火) 22:43:12.87 ID:HFNKfSfDO
>>632
自分の存在が認知され始めていると察する龍飛
もう少し慎重にならないとね…と
634 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/16(火) 22:49:17.45 ID:kvJWsuj80
ーー翌日、執務室


提督「三人とも謎の現象にあったというんだな」


名取「はい…」


陽炎「言い訳じゃなくて本当におかしくて…」


不知火「わかっています、不知火も不思議な体験をしましたから」


提督「三人に共通していることはあるか?」


名取「思い付きません…」


陽炎「私と不知火だけなら傀儡って言えるけど違うわね」


不知火「外傷が無いのは共通でしたね」


提督「陽炎達を狙った結果名取が巻き込まれたとも考えられる。暫くの間は警戒を高めておこう」


不知火「宜しくお願いします」


龍飛(…この子とはここまでね)ズズズッ
635 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/16(火) 22:53:44.82 ID:kvJWsuj80
龍飛(不知火は鋭いわね。私の存在が認知されかけているわ)


龍飛(もう少し慎重になって…そうねまた暫くここを離れましょう)


龍飛(長門はあの情報を元に動いているはずだし、もう結果も出てるかもしれない)


龍飛(この子達ではまだまだ遊べるし、焦らずゆっくりじわじわとイジメてあげるわ)


龍飛(影になって寝ることも食べることも出来なくなった。唯一の娯楽がこれなのよ)


龍飛(みーんな、死んじゃえばいいのに)


下2 この後の展開やその他起こったことなど
636 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/16(火) 23:36:02.83 ID:V3gJsnKao
龍飛補足のために動いている菊月サイド
637 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/17(水) 00:19:56.82 ID:yfiBqR3Uo
>>636
638 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/17(水) 00:22:36.27 ID:1vlK01P9O
人が居ないのに安価を続ける意味が判らない
やめたらいいのに
639 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/17(水) 00:35:08.49 ID:sHL/+k5y0
ーー足りないもの鎮守府


曙「ここに居たとしてどうするのよ」


菊月「どうにかする」


曙「アンタねぇ…そもそも影に炎が効くかも分からないのよ?」


菊月「それでも探すしかない。鳳翔の話からするとまだこの鎮守府に居る可能性がある」


曙「探すって言ったってねぇ、なにかあるなら多摩達が既に見つけてるでしょ?」


菊月「それでも探すんだ」


曙「はいはい…」


菊月(私達でどうにかできる可能性は低い。だがどこに潜んでいるのかという場所は特定すべきだ)


菊月(万が一、先手を取られても逃げることは容易い。そもそも影が攻撃できるのかどうかも怪しいがな…)


ーー
640 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/17(水) 00:35:49.46 ID:sHL/+k5y0
今日はここまでです
641 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/17(水) 00:57:25.48 ID:yfiBqR3Uo

龍飛が乗り移ってたんかなぁ
そうならあの…神さま……?いやそのくらい力があるってことか…?
642 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/17(水) 01:02:25.62 ID:bkfKEb/DO
お疲れ様でした
敵だからってガバムーブするとは限らないよねぇ…
643 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/17(水) 01:07:28.18 ID:bkfKEb/DO
あと同じように追いかけてる人が居るなら出来れば引用だけじゃなく参加してほしい…
644 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/17(水) 19:22:43.44 ID:r5PImkZZO
人がいなくてペースも落ちてるし安価は出さないで進めて欲しい
重要な選択肢の場面はコンマで決めればどうよ
645 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/17(水) 19:43:04.98 ID:ZhquspkHO
何がトリガーでバッドに進むか分からないから安価を出したくない
プランを考えても報酬がなければ別の所にいかせて貰いますって思いになる
646 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/17(水) 19:45:36.31 ID:ZhquspkHO
いっそずっとこのまま停滞させ続けて結末に至らない事が永遠の勝利とさえ思える
647 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/19(金) 20:54:32.83 ID:RjYDpEXv0
でも世界は滅んじゃうんだよなぁ
いっそのこといったん世界滅ぼして作り直しもアリか?
下手すれば八島がやろうとしてるのはそれかもしれないけど(朝潮がメチャクチャになったり富士が実体を無くしたりしたやつ)
648 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/19(金) 21:05:00.72 ID:69ez74Qso
GMとPLで殴り合いが発生してるようなもんだなぁ
649 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/19(金) 21:10:42.55 ID:le+Kud8KO
世界そのものが偽物説
今見てる世界は棺に入った龍驤の夢にすぎないとか
650 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/19(金) 22:55:55.20 ID:mbIXarpDO
偽りの世界はもう前にやったし無いんじゃないかな
651 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/20(土) 19:36:02.16 ID:dVSHMswH0
今日は大丈夫でしょうか
652 : ◆X87gBrHVzk [saga]:2021/03/21(日) 19:10:19.27 ID:DMfblefu0
何人くらい居ますでしょうか
誰も居ないのでしたら色々考えます
653 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/21(日) 19:19:34.68 ID:iaLXbS2DO
居ます
654 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/21(日) 19:23:04.60 ID:JFWtrxgao
はい
655 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/21(日) 19:23:21.12 ID:KN2vZwJ3o
はい
656 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/21(日) 19:23:53.43 ID:bFISOMq/0
はーい
657 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/21(日) 19:34:29.84 ID:DMfblefu0
ーー横須賀鎮守府


提督「あの傀儡艦娘の資料は罠だったのか…」


速吸「連絡が遅れてすいませんでした」


龍驤「ウチらの中に裏切り者がおるとしたら、その作戦は正解やから気にしてないよ」


速吸「ありがとうございます」


提督「それで…資料は流失したのか?」


速吸「そう考えられます。大本営に所属している特務艦の周りに不審人物を確認しました」


提督「……そうか」


龍驤「っていうことはこの鎮守府に……そういうことになるんやな…」


速吸「それがそうとも限らない可能性が出て来たんです」
658 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/21(日) 19:39:34.55 ID:DMfblefu0
速吸「……この資料にある通り、足りないもの鎮守府ではこんなことが行われていたんです」


龍驤「酷いな…」


速吸「そして事故で亡くなった龍飛、彼女が関わっているとも考えられます」


提督「影……」


速吸「実体のない存在なら盗み見ることは容易です」


龍驤「この資料はまた改めて確認しとく。ウチらはなにをやればええん?」


速吸「色々と手伝ってもらうことになります。傀儡艦娘を救うという点ではお互いにやることは共通ですから」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
659 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/21(日) 19:53:21.93 ID:KN2vZwJ3o
影とは異なる次元に潜んでいるということ
まずはその次元に干渉できるタイミングを見つけ出す
朝霜の亡くなった日の天候、気温、風向き、月の満ち欠け、深海棲艦の動向全てを洗い出す
660 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/21(日) 20:01:17.48 ID:iaLXbS2DO
菊月が鳳翔を連れて横須賀に
鳳翔は渋々といった感じだが今回はそうも言っていられない
提督達と情報の共有を
661 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/21(日) 20:02:30.92 ID:JFWtrxgao
>>659
必然朝霜が落ちた日を思い起こすので辛いかもしれませんが…と気遣う速吸にいいんだ、朝霜の為でもあると提督
662 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/21(日) 20:06:43.52 ID:DMfblefu0
漣「お取り込み中失礼しま〜す、お客さんが来ましたよ〜」


提督「悪いが今日は…」


漣「菊月さんと鳳翔さんが来たんですけど追い返しますか?」


提督「鳳翔さんが来てくれたのか」


龍驤「龍飛の件もあるから直接話聞くのは悪くないで」


速吸「私もそう思います」


提督「そうだな、なら二人をここまで呼んできてくれ」
663 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/21(日) 20:10:14.80 ID:DMfblefu0
ーー


菊月「龍飛が何かしら干渉しているという所までは共通の認識だな」


提督「どうやらそのようだな」


鳳翔「……」


龍驤「鳳翔さんの表情が変なのはウチらに協力したくないから?」


鳳翔「考え方の違いはどうやっても埋まりません。しかし協力しなければならないことがあるのも事実です」


提督「龍飛を放っておけばそちらにも被害が出ます、どうか今だけは協力してください」


鳳翔「…はい」
664 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/21(日) 20:14:51.61 ID:DMfblefu0
菊月「相手が影だとするならどう対策する?私達の能力でも太刀打ちできないぞ」


提督「できることとできないことがあるはずだ。なんでもできるのなら既に行動を起こしている」


龍驤「情報は見れても実物には触れやんとか?」


菊月「情報を手に入れたとしても龍飛だけでは何もできないのか」


速吸「もしそうだとしたら、他に協力者がいる…」


提督「その線で調べるのはいいかもしれないな」


菊月「私は龍飛が何もできないとは思っていない。きっと対策さえすれば干渉も受けない」


龍驤「まずはどこにおるんか見当をつけなあかんな…」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
665 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/21(日) 20:26:58.57 ID:JFWtrxgao
所属不明艦を調べられないか
666 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/21(日) 20:33:23.55 ID:qdGYk6zzO
>>661
667 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/21(日) 20:40:22.32 ID:DMfblefu0
菊月「影ということは異なる次元に潜んでいるということだ。まずはその次元に干渉できるタイミングを見つけ出す必要がある」


龍驤「タイミング次第で干渉はできるんやね?」


菊月「できなければこちらの敗北だ」


龍驤「…わかったわ」


菊月「その為には朝霜が死んだ日の天候、気温、風向き、月の満ち欠け、深海棲艦の動向などの全てを洗い出す」


提督「……」


速吸「朝霜さんがああなってしまった日を思い起こすので辛いかもしれませんが…」


提督「いや、いいんだ。これは朝霜の為でもあるんだからな」


龍驤「そうやね、これが終わったら朝霜の所に会いに行ったろな。例え意識が戻らんでもきっと喜んでくれるはずやから」


菊月「…………」
668 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/21(日) 20:44:55.90 ID:DMfblefu0
ーー書庫


潜水新棲姫「天候や海の様子はそっちの方にまとめてある」


龍驤「ありがとうな」


潜水新棲姫「深海棲艦の動向は分からない。この辺りを見張ってくれているレ級に聞くのが早いだろう」


提督「そうか、なら直接聞いてくる」


漣「……」


潜水新棲姫(どうしたんだ)


漣(朝霜さんが死んだのは八島とかいう奴のせいですよね)


潜水新棲姫(得体の知れないものより、敵のせいにしたいと思う提督の気持ちは分かる)


漣(ですけど…)


潜水新棲姫(龍飛という変な存在があるのは確かなんだ、調査には協力するぞ)


漣(はいはい…)


下2 この後の展開やその他起こったことなど
669 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/21(日) 21:00:26.53 ID:iaLXbS2DO
しかしなかなかに調査は難航
龍飛本人を探すよりその協力者を見付ける方がいいんじゃないか?と新棲姫
確実に生きて存在しているなら何の痕跡も残さないのは不可能だと
670 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/21(日) 21:02:15.61 ID:KN2vZwJ3o
>>669
例えば実験に関わっていた大本営の軍人がいないだろうかと
671 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/21(日) 21:09:37.70 ID:DMfblefu0
ーー


龍驤「……あかん、規則性も何もない」


提督「レ級にも話を聞いてきたが…」


潜水新棲姫「難航しているのなら龍飛本人を探すより、協力者を見付ける方がいいんじゃないか?」


漣「龍飛が本当にチート的存在だとしても、協力者は普通に生きてるなら、痕跡の一つや二つはありますよ」


提督「協力者か…だが何も目星も無い状況なんだ」


潜水新棲姫「例えば実験に関わっていた大本営の軍人は居ないのか?」


提督「関係者は行方不明か死亡している。生きていたとしても見つけるのは困難だ」
672 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/21(日) 21:15:49.81 ID:DMfblefu0
ーー


菊月「お前達も何も情報は得ていないのか」


幹部『あれば提督君に教えている。こちらも見当もついていない状況だ』


菊月「旧大本営派の仕業かどうかすら分からないのか」


幹部『分からないね』


菊月「役立たずが…もういい」ガチャッ


鳳翔「相手は傀儡艦娘の存在を知っている時点で、旧大本営のことも知っていますよね」


菊月「確定できる情報はそれだけのようだな」


鳳翔「せめて目的が分かればいいんですけど…」


菊月「偽の情報で動きを止めている今がチャンスだ。向こうがそれに気付き次のターゲットを決められるとマズイからな」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
673 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/21(日) 21:42:43.28 ID:iaLXbS2DO
長門サイド
龍飛からの情報でこちらの存在に感づかれているようだと察する
標的の大本営の傀儡艦娘も爆発しなかった
罠か…と急いで撤収する
しかし特務艦達の網に僅かな痕跡を残してしまう
674 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/21(日) 21:48:10.75 ID:n1NlVEWTO
>>673
675 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/21(日) 21:56:57.46 ID:DMfblefu0
ーー??


長門「……そうか」


長門「こちらの存在に感づかれたか。提督のことを舐め過ぎていたようだな」


長門「大本営の傀儡艦娘も爆発しなかった、全て罠だったというわけか」


長門「こうなった以上は撤退だ。この場所を放棄して次の拠点に向かう」


長門「次…そうだ、我々には強力な後ろ盾が居るわけではないが、いくらでも協力者は募ることができる」


長門「次の目星はもう付いている。そこに向かうとしよう」
676 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/21(日) 22:02:50.45 ID:DMfblefu0
ーー数日後


幹部「提督君、例の件だが情報を入手したよ」


提督「本当ですか?」


幹部「鎮守府跡で火事があってそこを調べたんだが、燃え残った残骸に傀儡艦娘の情報があったんだ」


提督「その傀儡艦娘は爆破された艦娘だったんですか?」


幹部「そうなんだ、だから向こうはあそこを拠点にして動いていたんだ」


提督「敵は、確かに存在するんですね」


幹部「龍飛だとか影は置いておいても、結局動くのは誰かなんだ。不思議な力なんかそうそうあるもんじゃない」


提督「これで光が見えた…奴らをきっと止められる」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
677 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/21(日) 22:12:09.99 ID:JFWtrxgao
痕跡からの追跡に忍びの手も借りたい
名取を通して頼めないか打診
678 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/21(日) 22:26:05.22 ID:iaLXbS2DO
>>677
由良が居ればな…心配だが今はとにかく痕跡を追わなければ…と提督
679 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/21(日) 22:32:07.80 ID:DMfblefu0
ーー


提督「痕跡からの追跡に忍びの手も借りたい、なんとかならないか?」


名取「正式な依頼なら受け付けますけど…」


提督「なら頼む。金はなんとか用意する」


名取「お小遣いでどうにかできる値段じゃありませんよ?」


提督「相手の始末を頼むわけじゃない、あくまで場所を知りたいだけなんだ」


名取「確かにそれならそこまでのお金は必要ありませんけど…」


提督「借金には慣れている、どうにかして金は作るから頼む」


名取「…分かりました。忍者提督を通して依頼とお金をお願いします」


提督「あぁ、すぐにでも済ませよう」
680 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/21(日) 22:37:11.52 ID:DMfblefu0
名取(由良が居れば提督さんの頼みなら無償でやってたのかな)


名取(…居ない人のことを考えても仕方ない。私は自分のやり方でやる)


名取(忍びの技術は安売りするものじゃない。例え大切な人のお願いでも依頼じゃないなら断る)


名取(忍びは表に出ちゃいけない、裏で暗躍するのが仕事)


名取(忍者提督の言ってることの殆どは分かるけど、艦娘が忍びをやることは理解できない)


名取(忍びが鎮守府なんかに居ちゃいけないのに。どうしてこんなことをしてるんだろう)


名取(……今は仕事に集中しよう)


下2 この後の展開やその他起こったことなど
681 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/21(日) 23:00:38.51 ID:iaLXbS2DO
名取や他の忍が調べた結果相手の規模はそれほど大きくはない事が判る
多くても十数人…人間には必要の無い資材の残骸もある事から艦娘であるようだ
ちなみに提督個人の依頼で片付ける事態ではないので料金は大本営持ちになった
682 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/21(日) 23:05:04.01 ID:KN2vZwJ3o
>>681
683 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/21(日) 23:17:27.51 ID:DMfblefu0
ーー


名取(相手の規模はそれほど大きくはないんだ。多くても十数人かな)


名取(よく調べたら資材の残骸もあった。相手は艦娘で間違いない)


名取(旧大本営派かどうかは確定できなかったけど多分違う。旧大本営ならこんな回りくどいことはしない)


名取(傀儡艦娘に拘る艦娘の集団…聞いたことがないってことは昔からあるものじゃない)


名取(なにかがきっかけで集まって傀儡艦娘を駆逐しようとしている。そのきっかけが分かれば…)


名取(よし、このまま調査を続けよう)


名取(……でも一旦鎮守府に帰ろうかな。情報を整理したいし少し休憩も兼ねて戻ろう)
684 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/21(日) 23:22:10.26 ID:DMfblefu0
ーー横須賀鎮守府


名取「……」シュバッ


秋雲「お疲れ様〜ってとこ?」


名取「うん、そんなところ」


秋雲「なんかまたややこしい連中が居るらしいじゃん。ほんとに暇人も多いよね」


名取「…提督さんはどうしたの?」


秋雲「霞と龍驤と漣にアホみたいに怒られてるとこ」


名取「…また浮気したんだ」


秋雲「違う違う、忍びへの依頼金を一人で払おうとしたのがバレたらしいよ」


秋雲「結局費用は大本営が出したらしいんだけどさ、ほんとあの人は物好きだよね〜」


名取「……」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
685 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/21(日) 23:35:37.48 ID:JFWtrxgao
かすみを育てていかなくてはならないのに家族に内緒で出費する癖は不安だし悲しい…と心にくる責め方の霞
財布管理経験者の二人?仁王像になってるよ
686 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/21(日) 23:48:49.30 ID:3gPoxOmVO
部屋に入ったら>>685の光景に名取が硬直
687 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/22(月) 00:13:40.48 ID:/eReTjnX0
ーー


霞「あのね……これからかすみを育てていかなくちゃいけないし…家族に内緒で出費する癖は……不安だし悲しいの…」


提督「……」


霞「誰にも迷惑をかけたくないって…あなたの考え方は素敵だけど……家族が大変なことになるかもしれないのよ…?」


提督「…………」


霞「私……あなたを信用したい…でも……こんなことが続いたら…もう…一緒にはいられないじゃない…」


提督「………………」


霞「ねぇ……分かってるわよね…?」
688 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/22(月) 00:22:54.27 ID:/eReTjnX0
名取「あ、の…?」


龍驤「なんや、邪魔すんな」


漣「ここまでくると提督には呆れますよ」


名取「そこまで怒らなくても…」


龍驤「アホ、あの借金提督は過去に数千万の借金作りよったんや」


漣「それも自分の為じゃなく艦娘の為ですからね」


龍驤「借金してお土産買ってたとか…ほんまに別れたろうか思ったわ」


漣「三人で行った旅行にケチがつきましたからね」


名取「……」


龍驤「他人を思いやるのと金は結びつかん。司令官は勘違いし過ぎなんや」


漣「霞のあの責めで少しは改心してもらわないと困りますよ」


龍驤「将来的に司令官には提督以外の仕事をさせる必要があるな……」


漣「言い方は悪いですけどご主人様に親が居なかったのも影響してます。空気を読んでばっかりだったご主人様にはその辺が欠けてるんですよ」


龍驤「今回のは簡単には許されへんな……司令官…覚えときや……」



ーー
689 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/22(月) 00:23:31.99 ID:/eReTjnX0
今日はここまでです
690 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/22(月) 00:37:43.98 ID:W031myjDO
お疲れ様でした
お金貸してって誰かに土下座でもされたら貸してしまいそうだしもし保証人になってたりしたら…
691 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/22(月) 00:43:24.11 ID:yIQHI5u7o
おつおつ
保証人関係は親が教育するの所はなるほどなと腑に落ちる
692 : ◆X87gBrHVzk [saga]:2021/03/22(月) 19:32:14.69 ID:/eReTjnX0
ーー


名取「傀儡艦娘に被害を与えている敵は旧大本営とは関係無さそうです」


提督「じゃあ一体誰なんだ?」


名取「傀儡艦娘という存在を忌み嫌っている集団です」


提督「傀儡だろうが艦娘には変わりないだろう…」


名取「向こうはそうは思っていないみたいです」


提督「戦力はどうなんだ?」


名取「特務艦で囲んでしまえば勝つことはできるはずです」


提督「特別な戦力は無いということか」
693 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/22(月) 19:36:38.56 ID:/eReTjnX0
名取「戦力に問題はありませんが、龍飛の存在が気になります」


提督「やはりそこを解決してからでないと難しいか」


名取「干渉はできないと決めつけてしまうのも危険です」


提督「…実体の無いものをどうする?」


名取「龍飛が協力しているのは明らかなので、向こうと合流するのを待つのはどうでしょうか」


提督「また罠を張っても同じ手には引っかからないだろうな」


名取「そうですね…」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
694 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/22(月) 20:03:17.29 ID:yIQHI5u7o
鳳翔さんにもうちょっとなにか聞けないか…!
695 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/03/22(月) 20:07:25.84 ID:W031myjDO
>>694
彼女をどうするつもりですか
もしも殺すつもりなら協力は出来ませんと前置きされる
696 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/22(月) 20:23:40.19 ID:/eReTjnX0
ーー


菊月「龍飛について情報は無いのか」


鳳翔「あることはありますが一つ条件があります」


菊月「なんだ」


鳳翔「彼女をどうするつもりなんですか。もしも殺すつもりならこれ以上は協力はしません」


菊月「私達に交渉できると思っているのか?」


鳳翔「彼女は私です。自分のことは自分が一番分かっています」


菊月「傀儡艦娘が全員殺されてもその態度でいられるか?」


鳳翔「はい」


菊月「……」
697 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/22(月) 20:28:44.66 ID:/eReTjnX0
鳳翔「爆発させるのはやり過ぎですが、深海棲艦も傀儡艦娘も滅びるべきだと思います」


菊月「滅ぼすなら爆破だろうが変わりない」


鳳翔「……」


菊月「これ以上は協力しないと言うんだな」


鳳翔「彼女を殺さないのなら協力します」


菊月「……勝手にしろ」スタスタ


鳳翔「彼女…昔の自分を殺すなんてできません。私はそこまで強い艦娘じゃないんです」


鳳翔「彼女が歪んでしまっていても……殺されるのは認められません」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
698 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/22(月) 20:35:12.58 ID:4rJ+Rmd9o
菊月「ああそうだ…施設の子供達なんだが、あの地域は退役した艦娘が多いらしいな。爆発でも起きないといいんだが」
699 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/22(月) 20:54:56.15 ID:yIQHI5u7o
>>698
望月「脅すなよー逆効果じゃん?……とはいえ退役艦も珍しくなくなって来てるし孤児院近くで爆発がある可能性はあるんだよねぇ。不殺で無力化出来るならこっちもそうしたいから何か手があれば教えてくれない?」
700 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/22(月) 21:04:41.22 ID:/eReTjnX0
菊月「ああそうだ、施設に居る子ども達だがあの地域は退役した艦娘が多いらしいな。爆発でも起きないといいんだがな」


鳳翔「貴女は子ども達を人質にするんですか!?」


菊月「私には関係ないことだ」


鳳翔「この外道……!」


望月「菊月〜そういうのは逆効果だって」


菊月「……」


望月「菊月のはやり過ぎだけど、退役艦も珍しくなくなって来てるし孤児院近くで爆発がある可能性はあるよ〜」


鳳翔「だからって…」


望月「不殺で無力化出来るならこっちもそうしたいしさ、何か手があれば教えてくれない?」


鳳翔「……」


望月「信用できない?」


鳳翔「できると思いますか?」


望月「菊月〜〜」


菊月「うるさい」
701 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/22(月) 21:09:50.56 ID:/eReTjnX0
鳳翔「貴女達とはここまでです。それでは失礼しますね」


望月「…あーあ、やっちゃった」


菊月「どうせアイツは何も知らなかった」


望月「そう言うしかないよねぇ」


菊月「……」


望月「で、どうするの?」


菊月「どうにかする」


望月「具体的には?」


菊月「……」


望月「はいアウト〜」


菊月「うるさい……」
702 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/22(月) 21:14:08.83 ID:/eReTjnX0
ーー


鳳翔「龍飛は影となってしまいました。けどまだ生きているんです」


鳳翔「悪いことをしているのも少し拗ねているだけなんですね。話せばきっと分かってくれます」


鳳翔「……新月」


鳳翔「全てが影で覆われるこの時期が一番力が強くなるんですよね」


鳳翔「これ以上悪事を重ねる前に気付いて下さい。そんなことをしても意味は無いんです」


鳳翔「貴女は何を望むんですか……」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
703 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/22(月) 21:18:18.44 ID:W031myjDO
龍飛の目的は実験を成功させる事
自分のせいで失敗して大切な人達も居なくなったと自らを責めていた
自分一人では何も出来ない
だから手足となってくれる者を常に探している
今はたまたま長門達だがこれではまだまだ足りない…と
704 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/22(月) 22:00:41.70 ID:4rJ+Rmd9o
>>703
705 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/22(月) 22:11:20.53 ID:/eReTjnX0
ーー??


長門「お前か」


龍飛「向こうがここに気付くのも時間の問題よ」


長門「また拠点を移すことになるのか」


龍飛「こっちは戦力が整っているわけじゃないから、まともにやり合っても不利じゃない」


長門「分かってる」


龍飛「大本営と横須賀から遠ければ遠いほど安全なのは仕方ないこと」


長門「奴らめ…どうしてそこまでして傀儡を庇う。あんなものは存在していいものじゃない」


龍飛「じゃあ後は頑張って。私もサポートは続けてあげるから」
706 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/22(月) 22:17:13.21 ID:/eReTjnX0
龍飛(…長門を騙すようで申し訳ないけど全ては実験を成功させる為なのよ)


龍飛(私のせいで失敗して大切な人達も居なくなった。あの実験に成功すれば全てが元通りになる)


龍飛(こんな形になってしまった自分一人では何も出来ない。足りないものの子達を地獄に落とそうとしたけど無理だった)


龍飛(今は長門達が居るけどまだまだ足りない。ここに居る全員を生贄しても無理)


龍飛(……羽)


龍飛(艦娘に使えば化け物になったり、人間に使うば急激に老化する不思議な羽)


龍飛(『羽』を作ったんじゃない、あるものの翼から落ちた『羽』)


龍飛(……深海棲艦に成虫体があるのは私達は気付いていた)
707 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/22(月) 22:23:29.08 ID:/eReTjnX0
龍飛(幼虫、蛹〈繭〉、成虫。この順番の変態が正しいとされている。けど深海棲艦はそうじゃない)


龍飛(外部からの力を加えれば『進化』をする。成虫からいきなり成虫になった)


龍飛(あの日……私達は翼を見た。人形の深海棲艦に真っ黒な翼が生えて……)


龍飛(…そこから先のことは覚えていない。けど一つだけ覚えていることがある)


龍飛(門が……開いた)


龍飛(それが何を意味していたのか分からない。けど何が起こるのかは理解できた)


龍飛(あれは地獄の門。その門の向こうには……全てを無に返す何かがある)


龍飛(深海棲艦の進化によって開いたのだとしたら、艦娘でもできるはず。その為には地獄に落とした艦娘が必要…)


龍飛(全てをリセットする……あんなことが起こらないように…)


下2 この後の展開やその他起こったことなど
708 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/22(月) 22:26:56.40 ID:W031myjDO
そこに繋がるのなら阻止するしかないなあ…
安価下
709 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/22(月) 23:35:11.19 ID:yIQHI5u7o
菊月がやらかしちゃってね?ごめんね?これこれこういう感じだからそっちの方で鳳翔さんと交渉できない?
と望月から提案(?)される提督ら
710 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/22(月) 23:47:02.89 ID:/eReTjnX0
ーー


望月『……ってわけでさぁ、菊月がやらかしちゃってね〜』


望月『こっちはもう無理っぽいからそっちの方で鳳翔さんと交渉できない?』


提督「…やってみるが、本当に鳳翔さんが他に情報を持っているのか?」


望月『あの言い方なら間違いなくあると思うよ』


提督「鳳翔さんが…龍飛を庇うのか」


望月『だって元は同一人物だし。助けられるなら助けたいのは当たり前じゃない?』


提督「……」


望月『まあそっちは朝霜とか色々干渉されてる可能性はあるからなんとも言えないか』


提督「…鳳翔さんの件はこちらでなんとかしてみる。他に何かあればいつでも知らせてくれ」


望月『はいよ〜っと』
711 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/22(月) 23:55:58.69 ID:/eReTjnX0
龍驤「菊月の気持ちも分かるけど言い方が悪いわなぁ」


提督「……」


龍驤「朝霜が龍飛のせいと決まったわけやない。決めつけるのはあかんのやろ?」


提督「…あぁ」


龍驤「傀儡艦娘を狙う連中も追い詰めてる。もう少しでなんとかなるから頑張ろな」


提督「……そうだな」


龍驤「……」


龍驤(朝霜をやったのは誰かは分からん。けど利用されるのは間違いない)


龍驤(ウチが大本営にあった核地雷を使って地獄(ゲヘナ)の門を開けようとした。ほんで全てを無かったことにしようとしたんや)


龍驤(これはウチが思い付いたことやないけどハッキリと記憶に残ってる。頭の中で囁いた悪魔が言うてたことも覚えてる)


龍驤(地獄の門を開けるには地獄に堕ちた魂か…他の贄があればええ。そうすれば開くんや)


龍驤(ウチは核地雷を起動させて大虐殺をやろうとした。とんでもない数の魂を使おうとしたんや)


龍驤(龍飛が門を開こうとしとるなら…絶対に止めなあかん)


下2 この後の展開やその他起こったことなど
712 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/23(火) 00:06:08.27 ID:s9sPw83DO
鳳翔と話す提督
俺は以前に結局鳳翔の期待には応えられなかったが…もう一度チャンスをくれないだろうか?
横須賀の提督として出来る事は前より増えたからと
それが貴方のキャパシティを超えているという自覚はありますかと鳳翔
713 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/23(火) 00:07:27.19 ID:hQw5Ynqoo
龍飛の動向はまだ掴めないが遂に協力者の一部を探り当てたと名取から報告。写真に見覚えのある姿が
提督「この長門は……!?」
714 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/23(火) 00:18:13.77 ID:dJ3Sf9sO0
シュバッ


名取「提督さん、報告があります」


提督「何か分かったのか?」


名取「龍飛の動向はまだ掴めませんが、協力者の一部を探り当てました。これがその写真です」スッ


提督「これは…この長門は!?」


名取「そうです、あの長門です」


提督「まさか、そんな……」


名取「それだけじゃありません、彼女は喋れるようにもなっています」


龍驤「急に治ったってわけやないやろうな」


名取「恐らく龍飛が関係していると思います」


提督「長門……生きていたのは嬉しいが、こんな形で…」


龍驤「どんな考えがあるか知らんけど、やってることは悪や。ウチらが止めたるのが一番やで」


提督「……そうだと、思うしかないな」


ーー
715 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/23(火) 00:18:46.30 ID:dJ3Sf9sO0
今日はここまでです
716 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/23(火) 00:43:53.54 ID:s9sPw83DO
お疲れ様でした
世界の命運が掛かってくると気軽に出せなくなるなあ…
そうでなければもう少し相手方にも色々させてみたいところ
717 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/23(火) 01:25:30.29 ID:snjII2Dno
おつおつ
ながもん…立派()な悪役になってしまいやがって……
718 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/23(火) 19:33:43.10 ID:dJ3Sf9sO0
ーー


長門「奴らがここを探し当てるのも時間の問題だ。だが黙ってやられるわけにはいかない」


長門「一度奴らには私達が死んだと思わせる。その間に体制を整える」


「ん、んんん!」モゾモゾ


長門「コイツは捕まえておいた傀儡艦娘だ。これを爆破させて私達が自爆したと思わせる」


「んーーーーー!!」


龍飛「ねぇ長門、どうせ爆破させるならいい考えがあるんだけど」


長門「なんだ」


龍飛「ここに誘い込んだ上で爆発させるのはどう?そうすれば何人かを巻き込むことができるわよ」


長門「それはやらない。私達は傀儡艦娘を認めないんだ、無意味に艦娘を殺す必要は無い」


龍飛「…そう」
719 : ◆X87gBrHVzk [saga]:2021/03/23(火) 19:40:21.80 ID:dJ3Sf9sO0
龍飛(長門とはここまでかしら。この艦娘を使えば何人かを殺せて……門を開けるかもしれない)


龍飛(必要なパーツはまだ揃っていないけど、このチャンスを逃すわけにはいかないわ)


龍飛(深海棲艦が必要…急いで用意して傀儡艦娘と共に爆破させて深海棲艦を進化させる……)


龍飛(地獄に堕ちた魂と進化した深海棲艦。これで扉が開く…はず)


龍飛(このままだと爆発の威力が低いわね、それもなんとかしないと)


龍飛(こんなチャンスは逃すことはできないわよね)


下2 この後の展開やその他起こったことなど
720 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/23(火) 19:56:21.45 ID:snjII2Dno
龍飛(細かいリークをしてここに突入させると同時に爆破…これだ
となれば深海棲艦もいる、横須賀にまた行きましょうかねぇ(ニヤリ)
721 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/23(火) 20:30:17.39 ID:hQw5Ynqoo
>>720
長門には爆発の威力が低いと偽装とバレる、もう何人か攫って来るよう言う
722 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/23(火) 20:39:20.74 ID:dJ3Sf9sO0
龍飛「長門…一人じゃ足りないわよ」


長門「どうしてだ?」


龍飛「たった一人が爆発した所で、貴女達全員が死んだことにするには無理があるわよ」


長門「…やはりそうか」


龍飛「最低でもあと一人は欲しいわね。できたら二人ってところかしら」


長門「情報はあるのか」


龍飛「もちろんよ。うまく使ってちょうだい」
723 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/23(火) 20:46:33.46 ID:dJ3Sf9sO0
ーー横須賀鎮守府


龍飛(進化させる深海棲艦は人型であれば望ましいわ。横須賀には何人か居たわよね)


龍飛(潜水新棲姫か中枢棲姫…港湾棲姫も居た。誰にしようかしら)


龍飛(長門達の細かい情報を大本営に伝える。そうなるとかなりの戦力を使うでしょうね)


龍飛(中枢棲姫は小さい子が居ないと動かないだろうし…潜水新棲姫になるかしら)


龍飛(彼女をうまく前線に運ぶように誘導して、長門達の所に向かわせましょう)


龍飛(問題は傀儡艦娘の爆発は進化を促す程強い力になるのかって所よね)


龍飛(爆薬は多めに用意して損はなさそうね。失敗しても次があるんだから)


下2 この後の展開やその他起こったことなど
724 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/23(火) 21:07:54.64 ID:snjII2Dno
深海勢には取り憑けるか試してみる龍飛
まずは通りかかった中枢に
725 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/23(火) 21:16:13.29 ID:s9sPw83DO
ちょうど鳳翔が龍飛を庇っている声を聞く
またあいつは…と複雑な気分
とりあえずあいつには手を出さないし出せないから放置ね…
そして>>724
726 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/23(火) 21:25:42.40 ID:dJ3Sf9sO0
ーー


鳳翔『彼女は私でもあるんです。殺すのではなく話し合えばきっと分かってもらえるます』


鳳翔『彼女の心は悪に染まっては……』



龍飛「あいつは本当に……でも放置するしかないわね」


龍飛「邪魔をしないならそれでいいのよ。勝手に妄想を吐き捨てればいいわ」


龍飛「さて……ここまで来たしアレを確かめてみようかしら」


龍飛「潜水新棲姫だけじゃなく中枢棲姫も呼んでこれれば文句は無いわよね」


龍飛「艦娘には取り憑いたり干渉したりできたけど深海棲艦はどうかしらね…っと」


中枢棲姫「……」スタスタ
727 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/23(火) 21:31:47.72 ID:dJ3Sf9sO0
龍飛「……」ズズズッ


中枢棲姫「ん?」バッ


龍飛「……」


中枢棲姫「気のせいか。何か気配を感じたように思ったが」


龍飛(警戒心が強くて干渉も難しい…成る程ね)


龍飛(長門達のところには自力で来てもらうしか無さそうね。そうなると……)


龍飛(中枢棲姫を使うなら小さい子、潜水新棲姫を使うなら漣をどうにかすればいいわね)


龍飛(順調に進んでるわ。もう少し、もう少しよ…)


下2 この後の展開やその他起こったことなど
728 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/23(火) 21:41:21.52 ID:snjII2Dno
では漣にちゃちゃっと入り込みましょうか
そして龍飛は対峙する…漣の中の奴に!
729 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/23(火) 22:30:35.02 ID:hQw5Ynqoo
>>728
730 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/23(火) 22:46:02.40 ID:dJ3Sf9sO0
ーー


漣「さてと、仕事も終わったので書庫に居る嫁を迎えに行きますかと…」


龍飛「……」ズズズッ


漣「ん……ぅ…」


龍飛「やっぱり艦娘は簡単ね、楽に干渉できるわ」


龍飛「そうね、長門の所に行くのに不安だから潜水新棲姫について来て欲しいって提案してみましょう。あの子なら断ることはしないわよね」


龍飛「あとは念の為にサブプランを用意しておいて…」


漣『ん、んん…どうしたんだ漣?』


龍飛「……」
731 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/23(火) 22:53:12.54 ID:dJ3Sf9sO0
重巡棲姫『気絶するにしてもおかしい。まるで誰かに操られているようだったぞ』


龍飛「……」


重巡棲姫『おい起きろ、しっかりするんだ漣』


漣(ん、んんん、ん……?)


重巡棲姫『大丈夫か』


漣(んと…どうしたんすかねぇ?)


重巡棲姫『立ったまま自我を失っているようだったぞ』


漣(あれ……そんなに疲れてましたか…?)


重巡棲姫『精神的な疲れがあったんじゃないか』


漣(それを言われると…うぅん…)


重巡棲姫『あとは私に任せておけばいい』


漣(そうですね…仕事も終わったんで……あ…あの子だけ迎えに行ってあげて下さい…)


重巡棲姫『分かっている任せておけ』
732 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/23(火) 23:00:28.74 ID:dJ3Sf9sO0
龍飛(…やっぱり深海棲艦とは相性が悪いわね。表に出てきた途端に弾かれたわ)


漣『……これは龍飛の仕業か?だとしたら何故漣を狙った?』


龍飛「……」


漣『そもそも龍飛の目的が分からない。無差別で狙っているとしたら理由は無いのか』


漣『手当たり次第にということなら警戒すべきだと提督に知らせておくか』


龍飛(中に深海棲艦が居る艦娘が無理なら、向こうに連れて行ける深海棲艦は限られてくるわね)


龍飛(これは最終手段だけど拐ってしまうという手もある)


龍飛(より確実な方法を選択しないといけないわね…)


下2 この後の展開やその他起こったことなど
733 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/23(火) 23:12:31.09 ID:s9sPw83DO
上手く誘導するにしても発言に影響力のある艦娘を選ばないとね
そして漣が無理となると…やっぱり龍驤かしら
リークした情報を提督達がどう判断するかまだ判らないしここは慎重に選ばないと…と龍飛
734 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/23(火) 23:25:50.84 ID:dZ3Na77+o
>>733
悩んでるとまた来ていた鳳翔さんの呼びかけについイライラ
(鳳翔さんの方も自分の半身だから何となくいるのが分かる)
735 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/23(火) 23:33:42.19 ID:dJ3Sf9sO0
ーー


龍飛「上手く誘導するにしても発言に影響力のある艦娘を選ばないといけないわね」


龍飛「漣が無理となるとやっぱり龍驤かしら。こっちがリークした情報を提督達がどう判断するかまだ判らないし、慎重に選ばないといけないわね」


鳳翔「……」


龍飛「コイツまた…」


鳳翔「私には姿は見えません、けどこの近くに居ますよね。私も貴女なので分かるんです」


鳳翔「私に全てを話して下さい同じ自分だから分かり合えるんですよ」


鳳翔「一方的な思想は……」


龍飛「もう、イライラさせるわね。とても同じ存在だとは思えないわ」


龍飛「コイツの近くじゃ冷静に考えられないわね…偵察も兼ねて龍驤の部屋に行きましょう」
736 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/23(火) 23:43:47.96 ID:dJ3Sf9sO0
ーー龍驤の部屋


龍驤「……」


龍飛「龍驤の中には誰も居ないし普通の艦娘と変わらない。こっちの干渉も受け付けるでしょうね」


龍飛「精神を病んでて完治してないのも好都合よ。他の艦娘よりやり易いわ」


龍飛「念の為に試してみましょう……」ズズズッ


龍驤「……」ガクッ


龍飛「やっぱり問題無いわね。干渉するのは龍驤だとしてどうやって深海棲艦を連れて行くのか」


龍飛「連れて行かざるを得ない状況を作るのでもいいわね。龍驤の言葉はある程度は優先されるはず…」


龍飛「龍驤を旗艦にできれば望ましい…その方が手っ取り早くていいわよね」
737 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/23(火) 23:48:39.17 ID:dJ3Sf9sO0
龍飛「…そろそろ長門達が傀儡艦娘を捕まえてる頃かしら。一度確認の為に戻りましょう」


龍驤「……」


龍飛「せっかく貴女に干渉したんだし、一つお土産でも残していってあげるわ」


龍飛「最近提督と少しいざこざがあったみたいじゃない。お金の話は仕方ないのかもしれないけど…」


龍飛「貴女はそれを絶対に許せない。暴力を振るってでも提督を拒否するの」


龍驤「……」


龍飛「これで次に戻って来た時は、色々とやりやすくなってるでしょうね」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
738 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/23(火) 23:59:23.52 ID:s9sPw83DO
出ていく際にまた鳳翔に声を掛けられる
こちらは手を出せない
生きた存在である鳳翔が錨のようになっていて実体の無い龍飛が現世に留まれていると理屈ではなく理解している
もし鳳翔が死ぬような事があれば自分もどうなるか…
せめて出来るのは憎まれ口を叩く事くらい
739 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/24(水) 00:04:43.13 ID:8Cxi5qOlO
>>738
そして龍驤だからこそわかる
ついにウチのとこに来たかって
誰か知らんが思い通りにはさせへんぞ
740 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/24(水) 00:11:07.14 ID:V1ksPN/10
ーー


龍飛「…懲りないわね」


鳳翔「こちらからは貴女に手を出せません。生きている私が錨のような存在となって貴女が現世に留まれているんです」


龍飛「貴女の声は私には届かない」


鳳翔「もし私が死ぬような事があれば貴女も同じことになるでしょうね」


龍飛「勝手に言ってなさい」


鳳翔「私に出来るのは憎まれ口を叩く事くらい…でも貴女は違いますよね」


龍驤「せやね、鳳翔さん」


龍飛「貴女……」


龍驤「ついにウチのとこに来たか。思い通りにはさせへんからな」
741 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/24(水) 00:17:37.79 ID:V1ksPN/10
龍驤「さっきのであんたのやり口は分かった。これから好き勝手にできると思っとったらあかんで」


龍飛「防げるものなら防いでみなさい」


鳳翔「龍驤さんは姿が見えるんですか?」


龍驤「残念ながら見えへんよ。でもここにおってウチらの声が届いてるのがハッキリと分かる」


龍飛「そんな訳ないでしょう」


龍驤「ウチやから分かるんや。何度も道を踏み外したウチやから言える」


龍飛「…勝手に言ってなさい」
742 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/24(水) 00:19:35.18 ID:V1ksPN/10
龍驤「……消えたな」


鳳翔「諦めた、ということでは無さそうですね」


龍驤「ここから移動してどっかに行ったってとこやろな」


鳳翔「せめて話すことができればいいんですが」


龍驤「それはウチもそう思う。けど現状はどうやっても無理や」


鳳翔「そうみたいですね…」


龍驤「アイツの好きにはさせへんで」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
743 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/24(水) 00:28:12.10 ID:qOzXr7pZo
鳳翔さん「今更ですが…大丈夫ですか?」
龍驤「ちょっちキツいわ…もうムカムカして…けどこれは龍飛のせいよりもこのやり口で狂わされたであろう他のだれかのためや…絶対に何とかするで、あんたのためにもな!」
744 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/24(水) 00:31:41.48 ID:tjP5YDywo
>>743
745 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/24(水) 00:40:53.13 ID:V1ksPN/10
鳳翔「龍驤さん、今更ですが…大丈夫ですか?」


龍驤「ん……ちょっちキツいわ。もうムカムカして堪らんけど、これはアイツのせいっていうか……このやり口で狂わされたであろう誰かの分もある」


龍驤「アイツは絶対に何とかするで、鳳翔さんの為にもな!」


鳳翔「…はい」


龍驤(ウチらの鎮守府でずっと悪さをしとたっていうんやったらアンタの罪は重い。なにをしたいんか知らんけど、よくも司令官を苦しませたな)


龍驤(アイツを消す為に鳳翔さんを手にかけなあかんとしたら…ごめん、躊躇いなくやってしまうと思う)


龍驤(もしそうなったら孤児院の子らは全員面倒見る。艦娘も辞めて全ての責任は取るで)


龍驤(それくらいの覚悟はあるけど…そんなことにはならんといてな)


龍驤(お願いやで鳳翔さん……)


ーー
746 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/24(水) 00:41:29.55 ID:V1ksPN/10
今日はここまでです
747 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/24(水) 00:46:23.16 ID:THNb9wTDO
お疲れ様でした
手が出せないのは逆のつもりだったけど書き方が悪かった
どちらにしても龍飛から鳳翔さんをどうにかするのは自殺行為だからお互いには何も出来ないけど
748 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/24(水) 01:35:29.13 ID:qOzXr7pZo
おつー
菊月みたいなこと考えんなよ龍驤オラァん?!
龍飛は深海と相性悪いのはキーになるな…
749 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/28(日) 19:33:51.32 ID:i7xIpqZw0
ーー


幹部「ついに敵の拠点を突き止めた。あとはこちらが動くだけという状況だ」


提督「長門達を全員捕まえるんですね」


幹部「敵の戦力の全容は分かっていない。特務艦で囲んで勝てる保証も無いんだ」


幹部「そこで提督君の力を借りたい。危険な任務ではあるが長門君のことを知っている君だからこそ協力をして欲しいんだ」


提督「……」


幹部「それに向こうには強力な深海棲艦がいる可能性がある。君の所に居る深海棲艦の力も借りたいと思っている」


提督「幹部さんの頼みなら断ることはしません。ですが一つだけ条件を言ってもいいでしょうか?」


幹部「もちろんだ構わないよ」
750 : ◆X87gBrHVzk [saga]:2021/03/28(日) 19:39:22.63 ID:i7xIpqZw0
提督「長門は捕まえるのではなく、本当は沈めるつもりですよね?」


幹部「…分かってしまうかい」


提督「長門を絶対に沈めないことが私が協力する条件です」


幹部「……提督君がそう言ってくれるのを待っていたのかもしれないね。私だって長門君を沈めるようなことはしたくなかった」


提督「立場の問題ですか?」


幹部「艦娘が艦娘に危害を加えている構図は表に出せない。傀儡艦娘と言っても一般人からすれば艦娘に違いないからね」


提督「長門達を葬れば事件は表に出ません。しかしそれでは殺された傀儡艦娘が浮かばれませんよ」


幹部「…提督君の言う通りだ。君の条件を飲む」


提督「それではこちらからは戦力と深海棲艦…恐らく中枢棲姫を派遣します」


幹部「ああ…頼むよ提督君」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
751 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/28(日) 19:50:38.94 ID:1hiDJUg4o
中枢と交渉
長門はロリじゃ無いので明らかにやる気がなさそう
なにかその気にさせるのはないか……
752 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/28(日) 20:27:55.49 ID:n5NxJN9DO
>>751
何故お前達の問題に私が動かないとならない?
私になんのメリットがある?と
753 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/28(日) 20:32:40.99 ID:i7xIpqZw0
ーー


中枢棲姫「なぜお前たちのことで私が動く必要があるんだ」


提督「…そうだな」


中枢棲姫「話を聞けば長門はロリではないな?それでいて私になんのメリットがある?」


提督「……メリットは無いな」


中枢棲姫「なら私が協力するはずが無いだろう」


提督「無条件で協力してくれるならそれに越したことは無いと思ったが…流石に無理だったか」


中枢棲姫「私は他の奴らと違う。ここで無くとも生きていけるのを忘れるなよ」
754 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/28(日) 20:37:24.60 ID:i7xIpqZw0
提督「ならばここからは交渉だ。これを見てくれ」スッ


中枢棲姫「これは!」


提督「ヒトケタ少女の下着だ」


中枢棲姫「…これは盗んだものじゃないな。どうやって手に入れた?」


提督「情報と引き換えに貰ったものだ。この少女を好きにする代わりに協力をと言ったらどうだ?」


中枢棲姫「それは提督が勝手に言っているんじゃないのか?向こうの許可は得ているのか?」


提督「……高くつくが同意は得ている」


中枢棲姫「ほう……」


提督「これなら悪くないだろう?」


中枢棲姫「ククク…そうなるな」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
755 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/28(日) 20:40:00.60 ID:t5zUo9Bwo
中枢棲姫が詳しく話を聞いていくとロリっ子傀儡艦娘もターゲットに含まれるらしい
756 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/28(日) 21:10:42.34 ID:xxqc1x71o
>>755
義憤に燃え上がる中枢棲姫
757 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/28(日) 21:20:49.69 ID:i7xIpqZw0
ーー


龍驤「中枢棲姫が協力してくれて良かったなぁ」


提督「あぁ」


龍驤「一筋縄ではいかんと思ってたけど、流石は司令官やね」


提督「海防艦の傀儡艦娘がターゲットになっていたことを話せば分かってくれたんだ」


龍驤「ほぉん…ロリコンも使い方やってことやね」


提督(幼女提督のことは龍驤には言えないか…傀儡艦娘の話は中枢棲姫にも言ってあるから嘘ではない)


龍驤(この顔、また何か隠し事しとるな。でも長門のことが解決するまでは放っておくしか無さそうやな)


龍驤「…長門らを捕まえられたらええな」


提督「あぁ……」
758 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/28(日) 21:27:55.22 ID:i7xIpqZw0
ーー某所


「まさかアンタと組む事になるなんて」


中枢棲姫「それほど相手が強力ということなんだろう」


「こっちの指揮には従いなさいよ」


中枢棲姫「断る。私は自由にやらせてもらうぞ」


「コイツ…!」


中枢棲姫(ヒトケタ少女の為とロリ艦娘を助ける為に戦う…悪くはないぞ)


「これで実力は本物だから文句は言えないのよね」


「もう…さっさと長門を捕まえて帰るわよ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
759 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/28(日) 21:53:05.09 ID:1hiDJUg4o
独断専行する奴を勘定に入れて作戦を確認する特務艦ら
760 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/28(日) 22:21:42.76 ID:+0TIYGBzO
>>759
761 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/28(日) 22:30:10.69 ID:i7xIpqZw0
「もう、アイツは勝手に先行させときましょうよ」


「そうね、今のうちに作戦を確認しておきましょう」


「あそこに長門達が居るから突入して捕まえればいいんでしょ」


「正面からやり合うからそれなりの戦闘にはなる…か」


「長門…どれくらいの強さなのかしら」


「これだけ特務艦が必要なくらいには強い可能性はあるのよ」


中枢棲姫「ククク……」ズンズン


「深海棲艦が居てもアイツに任せればいいでしょ」


「楽観視するわけじゃないけどそこまで気負う必要も無さそうね」


「いくわよ、突撃よ!」
762 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/28(日) 22:36:26.14 ID:i7xIpqZw0
ーー


長門「ようやく来たか」


龍飛「思ってるより遅かったわね」


長門「捕まえた特務艦の準備も済んだ」


龍飛(こっちの予定通りに深海棲艦も来た…思惑通りね)


長門「もう爆破させてもいいだろう」


龍飛「いいえまだよ、全員が中に入ったのを確認してから」


長門「随分と用意周到だな」


龍飛「万が一にでも生き残りを存在させたくないのよ」


長門「成る程な」


龍飛(進化させる為の深海棲艦と地獄の門を開く為の犠牲…全てが揃った)


龍飛(これで全てが元通りになる…!)


下2 この後の展開やその他起こったことなど
763 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/28(日) 22:45:35.95 ID:t5zUo9Bwo
中枢棲姫まあ明らかにおかしいと察して、特務艦を止める
特務艦も誘い込みだと察してる
で、登場するのが過去大本営が傀儡を爆破するの防ぐために使ってたジャミング装置
764 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/28(日) 22:50:37.89 ID:n5NxJN9DO
>>763
爆破に失敗したと察し素早く撤退する長門達
こちらは数も戦力も劣る
決して正面からやり合う場面は作らないと全員に徹底させている
765 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/28(日) 22:52:12.72 ID:4dZAQ8xKO
>>763
追手を一網打尽にする方法を考えれば私でもそうする
中枢棲姫はただの変態じゃなかった
龍飛と長門のプランを崩していく
766 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/28(日) 22:57:10.77 ID:i7xIpqZw0
中枢棲姫「……待て」


「なによ」


中枢棲姫「様子がおかしい」


「誘い込まれてるんでしょ、それくらい分かるわよ」


「戦力では負けてないんだから望む所よ!」


中枢棲姫「違う。ここには誰かが居るのは確かだが猛者の気配が無い」


「なによそれぇ!」


「ねえ待って、ここに居るのか長門達じゃないなら…」


中枢棲姫「奴らは捕まえた艦娘をここに置いているんじゃないのか」


「待って、そうだとしたら……」


「ジャミング装置なら持ってきています!」


中枢棲姫「死にたくないのならそれを起動させておけ」
767 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/28(日) 23:01:05.59 ID:i7xIpqZw0
ーー


長門「傀儡が爆発しない。作戦は失敗だ撤退するぞ」


龍飛「……」


長門「こちらは数も戦力も劣る、正面からやり合う場面は作らない」


長門「我々の目的は傀儡艦娘の処理。戦うだけ無駄なのは分かっているだろう」


龍飛「……」


長門「どこに行く」


龍飛「…諜報活動よ」


長門「そうか。我々は次の場所に向かっているぞ」


龍飛「……」
768 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/28(日) 23:06:27.98 ID:i7xIpqZw0
龍飛(どうして…!あと少しで全てが終わったのに!)


龍飛(これ以上のシチュエーションはもう無い……これの為にどれだけ準備をしたと思ってるの…)


龍飛(門も開けないなら私はずっとこのまま…!?)


龍飛(こんな死に損ないみたいな存在で永遠に彷徨うだなんて…!)


龍飛(私が…なにをしたのよ……)


龍飛(……)


龍飛(少し艦娘を殺して何人かを地獄に堕とそうとしただけじゃない)


龍飛(私は悪くないのよ)


下2 この後の展開やその他起こったことなど
769 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/28(日) 23:12:31.45 ID:4dZAQ8xKO
(地獄は今満員です。他を当たってください。あと他人に迷惑をかけないように。)
770 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/28(日) 23:43:18.20 ID:1hiDJUg4o
鳳翔さんの声が思い出される
せめてむかつきをぶつけてやろうと彼女の元へ飛ぶ
771 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/28(日) 23:48:40.64 ID:i7xIpqZw0
ーー足りないもの鎮守府


龍飛「そんな所に居たのね」


鳳翔「貴女が来るのがなんとなくわかりましたから」


龍飛「ここでなら迷惑がかからないって言うの?」


鳳翔「貴女がしそうなことくらいわかりますよ」


龍飛「ふ…ふふふ……じゃあ遠慮なくやらせてもらうわよ」


鳳翔「自分で自分を傷付けているだけなら誰にも迷惑がかかりませんからね」


龍飛「その余裕も今のうちよ…私のサンドバッグになってもらうから」
772 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/28(日) 23:53:18.63 ID:i7xIpqZw0
ーー横須賀鎮守府


幹部「敵を捕まえることはできなかったが、捕まっていた傀儡艦娘を保護することはできた」


提督「五人も捕まえていたんですね」


幹部「特務艦と捕まっていた傀儡艦娘に話しを聞いたんだが、彼女達を爆発させてこちらに被害を出そうとしていたらしい」


提督「長門がそんなことを…」


幹部「中枢棲姫君が気付いていなければ大惨事だった。彼女のお陰で助かったよ」


提督「…捕まっていた彼女達は?」


幹部「心労もあるからこちらで様子を見るよ。中には精神を病んでしまっている子も居るようでね…」


提督「…分かりました」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
773 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/28(日) 23:58:45.30 ID:n5NxJN9DO
一方長門
爆破を阻害する装置か…これが有効となれば更に配備されるだろう
やり方を変える必要があるようだな
もう少し仲間を集めてみるか
774 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 00:14:50.91 ID:xW2J5/Cmo
鳳翔さんと龍飛
こうやって言葉を交わせるのになぜ意思は交わせないのか
貴女も他の艦娘も傀儡だって今ここに存在するのになぜそれを奪おうとしてるのか
775 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/29(月) 00:20:56.38 ID:tmbaovbQ0
ーー


鳳翔「こうやって言葉を交わせるのになぜ意思は交わせないんですか」


龍飛「意味が無いからよ」


鳳翔「貴女も他の艦娘も傀儡だって今ここに存在しています。それなのになぜ奪おうとしているんですか」


龍飛「貴女と同じだからよ」


鳳翔「違います、私は貴女のような考えは持っていません」


龍飛「貴女が未練がましくここに残っているのと同じだって言ってるのよ」


龍飛「鎮守府の近くに店を開いたり孤児院に行ったりしてるのも全てがその為」


龍飛「死んだ人間は戻らない」


鳳翔「彼はまだ生きています」


龍飛「死んだわよ。あの門が開く時の生贄になった」


鳳翔「なっていません」


龍飛「本当に諦めが悪いわね」
776 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/29(月) 00:25:32.13 ID:tmbaovbQ0
龍飛「もう一度門を開けば提督は帰ってくるのよ」


鳳翔「その為に何人殺そうとしているんですか」


龍飛「提督の為なら些細な犠牲」


鳳翔「犠牲にされる方の事も考えて下さい」


龍飛「提督だけじゃない。あんな狂った日々が無かったことになるのよ」


鳳翔「……」


龍飛「貴女は私。近いうちに私の味方をするのは分かってるの」


鳳翔「絶対にあり得ません」


龍飛「その時が来るのを楽しみに待っているわね」


鳳翔「……絶対にありません」


ーー
777 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/29(月) 00:26:08.67 ID:tmbaovbQ0
今日はここまでです
778 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 00:40:31.45 ID:wWcsMnJDO
お疲れ様でした
敵というか…相手の指揮官が有能だった場合どんな感じになるのか…
779 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 01:01:13.25 ID:3jCOdbK+o
おつおつ
鳳翔さん頑張って下さい…!
今後の希望になるかもなので……!
780 : ◆X87gBrHVzk [saga]:2021/03/29(月) 19:21:26.61 ID:tmbaovbQ0
ーー横須賀鎮守府


龍驤「長門らを追い詰めたと思ったけどそういう作戦やったとはな…」


提督「大本営の特務艦隊も頑張っているらしいが行方は全く追えていないらしい」


龍驤「楽にはいけへんってことやな…」


提督「保護した傀儡艦娘達の手術は終わったらしい。ほぼ全員は大本営で様子を見ると言っていた」


龍驤「ほぼ全員……な」


提督「傀儡艦娘の一人がこちらで様子を見ることになった」


龍驤「話は聞いてるよ。心の健康をちょっと崩してる子やんな」


提督「軟禁されていた上に目の前で爆破させるとも言われたそうだ。そんな状況で…よく耐えたと思う」
781 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/29(月) 19:28:05.79 ID:tmbaovbQ0
提督「蒼龍と青葉、そして響が抜けたこともある。人員を増やすという意味は通っている」


龍驤「蒼龍らは天城の所に異動で響は解体…もっと盛大に送り出してもよかったけど…な」


提督「お別れ会は既に行ったし朝霜のこともある。喪に服すじゃないがこれでいいと言ってくれた」


龍驤「響には新しい人生を送って欲しいね…」


提督「…さて、例の艦娘がそろそろ来る頃だろう」


龍驤「まずはゆっくりと落ち着いてくれたらええんやけどね」


下2 艦娘名を
782 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 19:37:18.73 ID:q4LFSdoyO
山風
783 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 19:40:13.51 ID:hg2OJzU40
雪風
784 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 19:40:52.62 ID:3jCOdbK+o
海風
785 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/29(月) 19:59:22.50 ID:IlecQVa0O
ーー


雪風「……」


龍驤「わざわざ来てくれてありがとうな」


雪風「……」


提督「…手術の経過はどうだ?」


雪風「……」


龍驤「ここにはあんたの敵はおらへん。落ち着くまでゆっくりしたらええんやで」


雪風「……」


提督「この鎮守府に対して何か質問はないか?それとも他に…」


雪風「……」カタカタ


龍驤「ごめんな司令官のこと怖いわな。あんな顔で質問されたら恐怖を感じても不思議やないよ」


提督「……」
786 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/29(月) 20:02:43.11 ID:IlecQVa0O
龍驤「司令官はな顔は怖いけどええ人やから。ほんでウチの夫なんやで」


雪風「え……」


提督「龍驤とはそういう関係だ」


雪風「……」


龍驤「意外やろ?こんなウチやけど愛してくれてるんやで」


提督「腕や脚が足りないくらい何とも思わない。誰にだって足りないものはある」


龍驤「せやから誰もあんたのことを責めたりせぇへん。今は落ち着くのが仕事やと思っとき」


雪風「……」


龍驤「ほな部屋に案内するわな。司令官、行ってくるで〜」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
787 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 20:09:06.00 ID:3jCOdbK+o
うちの傀儡艦組が飛び出してきた!
788 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 20:36:19.66 ID:xW2J5/Cmo
>>787
なかーま!なかーま!
789 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 20:36:57.74 ID:8yFOfHzGo
一通り案内するも誰と会っても詳しく説明しようとする龍驤の袖をぎゅっと引っ張って静止する雪風
龍驤(傀儡やろうとここでは誰も気にせんけどそないすぐ慣れんよな…)
790 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/29(月) 20:44:08.18 ID:tmbaovbQ0
ーー


陽炎「ここからは私達が案内するわよ!」


雪風「…っ」


不知火「陽炎は日陰に移動して下さい」


陽炎「日陰でも眩しさは変わらないわよ」


雪風「……」


不知火「この髪色で分かる通り陽炎は傀儡艦娘です」


陽炎「私は割と初期の手術だから副作用でこうなってるのよ。貴女は副作用が無かったみたいね」


雪風「……」


不知火「もちろん不知火も傀儡艦娘ですよ」
791 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/29(月) 20:49:39.66 ID:tmbaovbQ0
陽炎「傀儡艦娘ってだけでもあれだけど、全員陽炎型っていうのも何かの縁よね!」


不知火「そうかもしれませんね」


雪風「……」


陽炎「ここは横須賀だけど色々緩いし、休むには丁度いいと思うわよ」


不知火「傀儡艦娘の同士として相談にも乗りますよ」


雪風「……」


陽炎「あ、もし暇だったら工廠に来て手伝って!いい気分転換にもなると思うわよ!」


不知火「不知火はスパッツの素晴らしさを教えてあげますよ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
792 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 21:01:05.40 ID:3jCOdbK+o
実は自分が傀儡艦娘だと最近知った雪風、長年雪風としては変わっている事(運が良くないとか)悩んでいたが今度は自分が偽物だと悩んでる
そんな彼女に二人は眩しい存在(物理的・精神的)でギクシャクしてしまう
793 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 21:02:34.74 ID:hg2OJzU40
不知火の勧めで試しに
スパッツを着用する雪風
794 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/29(月) 21:12:52.83 ID:tmbaovbQ0
ーー不知火の部屋


不知火「スパッツに興味を持って貰って嬉しいです」


雪風「……」


不知火「これが初心者にはオススメですよ」スッ


雪風「……」


不知火「適度な締め付けが運動能力を向上させ気分も高揚します。王道の中の王道ですよ」


雪風「……」


不知火「ではゆっくりと試着して下さい」ガチャッ


雪風「……」
795 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/29(月) 21:16:48.88 ID:tmbaovbQ0
ガチャッ


不知火「よく似合っていますよ。良い陽炎型の着こなしです」


雪風「……」


不知火「良ければスパッツの話を聞いていきませんか?」


雪風「……」フルフル


不知火「ではまたの機会に。部屋に戻りますか?」


雪風「……」コクリ


不知火「分かりました。あと予備のスパッツも持っていって下さい」スッ


雪風「……」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
796 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 21:36:19.30 ID:3jCOdbK+o
雪風「あの人達も傀儡なのにスゴいな……雪風なんて……」(過去回想)
797 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 21:56:07.58 ID:8yFOfHzGo
>>796
798 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/29(月) 22:06:07.88 ID:tmbaovbQ0
ーー雪風の部屋


雪風(あの人達、傀儡なのに凄いな……)


雪風(自分に自信があって堂々としてて…それに比べて雪風なんて……)


雪風(訓練所では成績上位、所属していた鎮守府では第一艦隊の旗艦で皆んなから頼られる駆逐艦…)


雪風(今までそう思っていたのに……この記憶は全て…作られたものだったなんて…)


雪風(雪風が旗艦なんかできるはず無いのに…なんでそれに気付けなかったんだろう……)


雪風(それに気付けていれば…特殊任務の為に引き抜かれたんじゃないって……思えたのに…)


雪風(雪風は紛い物……艦娘でもなんでも無い…)
799 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/29(月) 22:09:18.22 ID:tmbaovbQ0
コンコン


潮「ごめんね…入ってもいい?」ガチャッ


雪風「……」


潮「幹部さんからお話聞いちゃったんだけど…雪風ちゃんも私と同じなんだよ」


雪風「……」


潮「私も偽物の記憶があるの。訓練所とか存在しない鎮守府での記憶」


雪風「あ……」


潮「私は傀儡の中でもチューナーっていう変な存在なんだけど、傀儡艦娘には変わりないよ」


雪風「……」


潮「ゆっくり…お話しよ?」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
800 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 22:27:14.65 ID:3jCOdbK+o
やっぱり卑屈になりがちな雪風に優しく抱きしめる潮
801 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 22:36:00.80 ID:uue9hMHwO
>>800
今ここにいる雪風は本物だよって
802 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/29(月) 22:46:46.02 ID:tmbaovbQ0
ーー


雪風「やっぱり私は……皆さんと違います」


潮「そんなことないよ」


雪風「一人じゃ何もできない…文字通り傀儡なんです」


潮「雪風ちゃんそんなこと言わないで」ギュッ


雪風「やめて下さい…」


潮「私も最初はいっぱい迷ったよ。生きてていいのかなってずっと思ってた」


潮「でもね、ここの皆んなが教えてくれたの。ここに居る私は本物なんだって」


潮「だから雪風ちゃんも本物だよ。記憶が偽れてもここにいる雪風ちゃんは偽物なんかじゃない」


雪風「……」
803 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/29(月) 22:51:36.21 ID:tmbaovbQ0
雪風「潮ちゃんは出撃…してるんですよね」


潮「うん、空母になったり戦艦になったりしながら出撃してるよ」


雪風「雪風はもう…無理なんです。演習すらできないんです」


潮「どうし……あ…爆弾…」


雪風「……主砲も構えられないんです。爆発音とか大きい音が鳴るだけで過呼吸になって…」


潮「大丈夫。ここなら出撃しなくてもいいから」


雪風「……」


潮「提督と話してもいいし何もしなくてもいいよ」


雪風「どうして…」


潮「雪風ちゃんに笑って欲しいから…って提督ならそう言うと思うよ」


雪風「……」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
804 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 23:07:57.22 ID:3jCOdbK+o
今日は一緒に寝ることに
805 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 23:30:42.49 ID:8yFOfHzGo
提督に聞きに行く
潮の言ってる事は本当か
途中から不安の吐露に
806 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/29(月) 23:40:26.02 ID:tmbaovbQ0
ーー提督の部屋


提督「俺と話してくれるだけで嬉しいんだ。なんでも聞いてくれ」


雪風「潮ちゃんから聞いたんですけど……雪風はここで何もしなくていいって…」


提督「君が砲撃の音に拒否反応があるのは知っている。それを知っていて出撃させようとはしない」


雪風「……」


提督「潮が言っていたのはそれだけじゃないだろう?」


雪風「なんで…知って…」


提督「潮も同じ悩みを持っていた。君と全く同じというわけでは無いだろうが、ある程度は想像できる」


提督「潮と同じ励まし方になるがそれでも言わせてくれ。偽物の記憶があったとしても雪風は本物なんだ」


雪風「どうしてそこまで言えるんですか…今日初めて会ったばっかりなのに……」


提督「俺はそういう人間なんだ。そうだな…龍驤の話をしよう。本人の居ない所で話すことでは無いかもしれないが、それも含めて贖罪としよう」
807 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/29(月) 23:45:18.90 ID:tmbaovbQ0
ーー


提督「……ざっとこんな所だな」


雪風「全部本当にあったこと…?」


提督「疑うのなら本人に聞けばいい。こんな龍驤でも俺は受け入れたんだからな」


雪風「……」


提督「傀儡だろうが艦娘には変わりない。陽炎は傀儡ということ意外にも大きな悩みがあったがそれも乗り越えた」


提督「俺から何かをしろと強制することは絶対にしない。だから雪風も一つだけ約束してくれ」


雪風「約束…」


提督「悩む前に誰かに相談するんだ。絶対に自分で命を絶とうなどと思わないでくれ」


雪風「……」


提督「それが約束できないのならここから去ってもらうが…勿論できるよな?」


雪風「……」コクリ


提督「よし、なら俺から話すことはもう無い。あとは雪風に任せる」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
808 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/30(火) 00:09:46.18 ID:wIjzqHLQo
傀儡四人で一緒寝ましょ
陽炎「一応陽炎型長女として妹が心配でゴニョゴニョ」
不知火「はっきり一緒に寝たいと言ったらどうですか」
潮「ふふ…おいで?」
809 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/30(火) 00:20:17.06 ID:69ruoHhnO
>>808
810 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/30(火) 00:20:39.89 ID:Yw/TMOpVO
>>808
811 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/30(火) 00:28:53.57 ID:3XQyiaG10
ーー潮の部屋


不知火「潮の部屋はぬいぐるみだらけで狭いですね」


陽炎「私の部屋は論外なのは分かるけど不知火の部屋はダメだったの?」


不知火「ちょうどスパッツを干していたので。それより陽炎まで来る必要は無かったんですよ」


陽炎「それは…一応、陽炎型の長女として妹が心配っていうか…」


不知火「はっきり一緒に寝たいと言ったら良いんですよ」


陽炎「…そうね」


潮「雪風ちゃんおいで…?」


雪風「……」ダキッ


陽炎「傀儡艦娘なんか作ってた旧大本営には色々と言いたいことがあるけど、私達が集まれたのは良かったわね」


不知火「唯一の褒められる点ですね」


陽炎「傀儡は敵の前に自分と戦わなくちゃいけない。雪風は乗り越えてくれるかしら」


不知火「それでもやるしか無いんです」


潮「私達が居るからね…大丈夫だから…」


雪風「……はい」


ーー
812 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/30(火) 00:29:24.57 ID:3XQyiaG10
今日はここまでです
813 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/30(火) 00:56:20.88 ID:wIjzqHLQo
乙乙
つくづく業が深い旧本営周り…
814 : ◆X87gBrHVzk [saga]:2021/03/30(火) 19:31:23.75 ID:3XQyiaG10
ーー


長門「……」


長門「……」


長門「……」


龍飛「お待たせ」


長門「どこに行っていたんだ」


龍飛「貴女達が新しい拠点に移るのと同じ。私にも色々あるのよ」


長門「暫く離れるのならそう言っておいてくれ」


龍飛「そうよねぇ、貴女は私の力を借りているお陰で喋れるんだから居ないと困るわよね」


長門「……」


龍飛「離れているときでも力を貸していたけど…ちょっとそっちに貸す力が弱まってたみたいね」


長門「…そのようだ」
815 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/30(火) 19:34:29.92 ID:3XQyiaG10
龍飛「深海に片足を突っ込んだ貴女だから力を貸せているの。そこを忘れてはいけないわよ」


長門「…お前は深海棲艦なのか」


龍飛「違うわ。れっきとした艦娘よ」


長門「その姿でか」


龍飛「うふふふふふ」


長門「…今の装置は無効化されたも当然だ。新しい対傀儡装置を開発する」


龍飛「頑張ってちょうだい、影ながら応援してるわよ…うふふ、影なだけに」
 

下2 この後の展開やその他起こったことなど
816 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/30(火) 19:56:00.52 ID:y5Y0/dPDO
その前にひとつ試したい事があると長門
そして幹部の前に一人で現れる
完全に丸腰の状態で話がしたいと
大本営の代表から退いてくれないか
昔の幹部なら丸腰の敵が現れたなら容赦無く拘束するか殺しただろうが今は出来ないと解っていた
817 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/30(火) 20:00:50.54 ID:mGdVpmTu0
818 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/30(火) 20:13:29.99 ID:3XQyiaG10
ーー大本営


幹部「……どこから現れたと聞きたいが、それどころじゃ無さそうだ」


長門「安心しろ、こちらは丸腰だ」


幹部「艦娘にそう言われてもね…」


長門「お前と話がしたい」


幹部「……」


長門「昔のお前なら容赦なく拘束しようとしたが、今は出来ないだろう。こっちはそこまで分かっている」


幹部「……話の内容を聞かせてもらおうか」
819 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/30(火) 20:19:41.71 ID:3XQyiaG10
長門「大本営の代表から退いてくれ」


幹部「どうしてだ?」


長門「それがお互いの為になる」


幹部「私はなるとは思えない」


長門「傀儡艦娘の存在が世に出ることになるぞ」


幹部「……」


長門「一般人に傀儡の区別はつかない。ただでさえ艦娘の人権が危うい時にこの事実は世に出るべきじゃない」


幹部「だから殺すというのか」


長門「あれはゴミ処理と変わらない。負の遺産は残すべきじゃないのが分からないのか」


幹部「傀儡だろうが彼女達は生きている」


長門「それは深海棲艦も同じだ。我々のさじ加減一つで命は善にも悪にもなる」


長門「傀儡艦娘は悪だ。この事実だけはどうやっても変わる事がない」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
820 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/30(火) 20:21:56.90 ID:mGdVpmTu0
隣の部屋でこっそり
聴いた雪風が驚いた
821 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/30(火) 20:45:17.73 ID:wIjzqHLQo
長門
私はお前達の為にも言っている
傀儡が謎の死を遂げいなくなってしまえば生き残った者はみな幸せになるだろう。それが達成された暁には……私の命はくれてやる、この国の為の礎となろう
私はここまでの覚悟がある

822 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/30(火) 20:57:31.48 ID:3XQyiaG10
長門「私はお前達の為にも言っているんだ」


幹部「なにをバカなことを」


長門「傀儡がこのまま謎の死を遂げいなくなってしまえば生き残った者はみな幸せになる。それが達成された暁には私の命はくれてやる」


幹部「……」


長門「私はこの国の為の礎となろう。ここまでの覚悟がある者をお前は無下にはできない」


幹部「…ダメだ。どんな理由があっても傀儡艦娘を殺していい理由にならない」


長門「そうか、あの形が邪魔だと言うんだな」


幹部「なに…?」


長門「お前の言い分はよく分かった。また近いうちに会うことになるだろう」ズズズッ


幹部「……その潔さをもっと別の方向に使って欲しかったと、心からそう思う…」
823 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/30(火) 21:03:09.52 ID:3XQyiaG10
ーー某所


長門「そうだ、傀儡艦娘を深海棲艦に寄せる。本当に深海棲艦にする必要は無い」


長門「元が傀儡だからやり易いだろう。皮膚を溶かしたり腕を潰せば異形に見える」


長門「前の装置は…いわば電子レンジのようなものだった。今回のはそれに比べれば簡単だ」


長門「奴らもこれで納得する。なまじ見た目が艦娘と同じだから混乱するんだ」


長門「戦争が終わったなら兵器は必要ない。旧大本営が無くなったのなら傀儡艦娘も必要ない」


長門「世界の平和のためには傀儡艦娘は不要だということを、改めて教えてやるんだ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
824 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/30(火) 21:14:31.55 ID:y5Y0/dPDO
それにしてもあの幹部も甘くなったものだなと長門
殺しては駄目だなどと…必要とあらば艦娘だろうと深海だろうと手段は選ばなかった
あの提督と…駆逐棲姫の影響か
825 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/30(火) 21:33:15.77 ID:wIjzqHLQo
>>824
826 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/30(火) 21:42:29.35 ID:3XQyiaG10
長門「…それにしてもあの幹部も甘くなったものだ」


長門「殺しては駄目だなどと…必要とあらば艦娘だろうと深海だろうと手段は選ばなかった奴が言う台詞じゃない」


長門「これもあの提督と…駆逐棲姫の影響か」


長門「提督はどうしようも無いがあの深海棲艦だけなら対処は容易いか」


長門「龍飛を使えば居場所の特定もできる。後は奴をどうするかだが…」


長門「いきなり殺しては意味が無い。きちんと理解させてやる必要があるな」
827 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/30(火) 21:48:11.25 ID:3XQyiaG10
ーー


駆逐棲姫「今日は野菜が安かった。久しぶりに幹部に手料理を作ってやろう」


長門「動くな」


駆逐棲姫「……」


長門「深海棲艦が人の真似事か」


駆逐棲姫「……」


長門「私には関係ない話か。殺されたくなければ言うことを聞け」


駆逐棲姫「…なにをすればいい」


長門「幹部を大本営の代表から降ろせ」


駆逐棲姫「私にそんな権限は無い」


長門「…」ミシッ


駆逐棲姫「ぐぁぁ…っ!!」


長門「お前の言うことなら奴も聞く。奴を降ろすかお前が死ぬかの2択だけだと思え」


駆逐棲姫「……」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
828 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/30(火) 22:08:49.68 ID:wIjzqHLQo
何度も危険な目に合わせた経験は無駄じゃない
護身用電撃迎撃装置、発動!
829 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/30(火) 22:11:47.21 ID:y5Y0/dPDO
[ピーーー]なら殺せと抵抗する駆逐棲姫
実際それでは意味が無いどころかより敵愾心を煽るだけ
ならばと腹を割って話す
傀儡艦娘の危険性とそれを秘密にしている事への不誠実さ
本来なら傀儡艦娘の去就も民衆に委ねるべきだったと
830 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/30(火) 22:11:50.76 ID:ybmUSZF7O
>>828
ついでに防犯ブザーもだ!
近所じゃ名のしれた若奥様なんだぜ!
831 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/30(火) 22:21:11.83 ID:3XQyiaG10
駆逐棲姫「殺すなら今ここで殺せ」


長門「…ほう」


駆逐棲姫「私を殺すことが目的じゃないんだろう。むしろ殺さられれば困る」


長門「幹部の入れ知恵か」


駆逐棲姫「違う。姉から学んだことだ」


長門「レ級か……アイツも厄介な奴だ」


駆逐棲姫「長門が生きていたことにも驚いたがどうしてこんなことをしているんだ」


長門「…いい機会だ、お前と話そうじゃないか」
832 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/30(火) 22:26:06.72 ID:3XQyiaG10
ーー幹部の家


長門「傀儡艦娘の危険性、そして秘密にしている事への不誠実さが致命的だ」


長門「旧大本営と同じように傀儡艦娘の去就も民衆に委ねるべきだった」


駆逐棲姫「そうなれば艦娘への差別が強まる」


長門「傀儡と艦娘は別物だ」


駆逐棲姫「人間にとっては同じなんだ。人間社会に適応してまだ時間が浅いが人間の愚かさは身に染みている」


長門「人間はそこまで愚かだというのか」


駆逐棲姫「長門は人間を信じ過ぎている。旧大本営がどんなことをしていた思い出せ」


長門「あれは狂った人間だ」


駆逐棲姫「狂ってなんかいない、むしろあれこそが人間本来の形なんだ」


駆逐棲姫「他者より強く、他者より上へ。その結果核に手を出したに過ぎない」


長門「……」
833 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/30(火) 22:29:55.29 ID:3XQyiaG10
駆逐棲姫「自我の無い同胞達が人間を襲う理由はそれかもしれない。人間は邪魔な生き物なんだ」


長門「人間の世話になっているお前が言う台詞か」


駆逐棲姫「言える。人間は醜い」


長門「……」


駆逐棲姫「幹部が大本営から居なくなれば艦娘の地位や人権も危ない。ただの兵器として扱われる」


駆逐棲姫「それは長門も望んでいないはずだ。傀儡艦娘を許せないのは分かったが他の方法に頼るしかないぞ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
834 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/30(火) 22:42:07.48 ID:wIjzqHLQo
やはりわかり合えないようだな…まだ
今日は引こう…………乱暴だった事、すまない
835 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/30(火) 22:49:55.42 ID:Y41NrLh4O
誰しもどんな種にも醜い点がある
醜いから消す、そうすれば次に醜いモノが目立つので消す
その先に待つ清浄な世界はとても澄んでいるが何ない世界だろう
836 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/30(火) 23:08:19.52 ID:3XQyiaG10
駆逐棲姫「どんな種にも醜い点がある醜いから消す、そうすれば次に醜いモノが目立つので消す」


駆逐棲姫「その先に待つ清浄な世界はとても澄んでいるが、何ない世界だ」


長門「そうだ」


駆逐棲姫「そう…だ?」


長門「この世界は汚れ過ぎている」


駆逐棲姫「長門は…世界を滅ぼすのか……?」


長門「私にそのつもりは無い。傀儡艦娘を駆逐できれば私の命を差し出す」


駆逐棲姫「一体なにがしたいんだ?」


長門「あるべき場所にあるべき存在する。それこそが自然の摂理だ」
837 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/30(火) 23:15:54.27 ID:3XQyiaG10
駆逐棲姫「傀儡艦娘は自然じゃないから受け入れられないのか」


長門「あんな紛い物は生物じゃない」


駆逐棲姫「分からない……何が自然でそうじゃないのか…お前のさじ加減じゃないのか…」


長門「それこそお前のさじ加減だ。傀儡艦娘が艦娘だというのもお前たちの決めつけ」


駆逐棲姫「長門……もう戻ってこないのか…?」


長門「……」スッ


駆逐棲姫「私にはお前が何を考えているのか分からない…でもこれだけは言え……」


長門「…」ガシッ


駆逐棲姫「…………」ガクッ


長門「…その先は言わせない。さらばだ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
838 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/30(火) 23:25:17.19 ID:y5Y0/dPDO
人間は醜いと言いながらもお前も人間を信じたいのだろう
だが深海棲艦故にかどうしてもその愚かさが目に付くようだな

提督達すら例外じゃない
時に利己的だった事は私も知っている
それなのに一般人は別で邪悪だと何故分けて考えるのかと内心考える長門
839 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/30(火) 23:26:46.72 ID:wIjzqHLQo
帰ってきた幹部さん、椅子で気絶している駆逐棲姫を心配する
彼を押し留め質問する駆逐棲姫「自然とはなんだろうか…」
(長門は椅子に運んでくれました)
840 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/30(火) 23:37:13.98 ID:3XQyiaG10
ーー


幹部「クキ君!一体なにがあったんだい!?」


駆逐棲姫「……私は平気だ。それより質問に答えて欲しい」


幹部「か、構わないが…」


駆逐棲姫「世界で一番強い生物はなんだ」


幹部「……深海棲艦ということになるのかもしれないね」


駆逐棲姫「陸ではどうだ」


幹部「陸……象は意外と強いと聞いたことがあるが一番と言われると…」


駆逐棲姫「人間ではないな」


幹部「…間違いなくそうだね」


駆逐棲姫「弱肉強食でいえば人間がヒエラルキーの頂点にいるのはおかしい」


幹部「そうだね、むしろ人間は下の方に居る存在だ」


駆逐棲姫「それなのになぜ人間が世界を支配している」


幹部「人間には知恵があったからじゃないかと私は思うよ」


駆逐棲姫「知恵があれば世界を支配していいのか」


幹部「…いいとは言えないね」
841 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/30(火) 23:41:11.56 ID:3XQyiaG10
駆逐棲姫「なぜ人間は生きる」


幹部「…分からない」


駆逐棲姫「奴らが平気で食べている肉は殺す必要の無いものだ」


幹部「野生生物のように自分で獲物を狩ることはしないね」


駆逐棲姫「その上で食べ残しを山のように捨てる」


幹部「…捨てている」


駆逐棲姫「人間は自然に反しているんじゃないのか?」


幹部「反して…いる」


駆逐棲姫「弱きは死に、強き者が生き残るのが自然じゃないのか?」


幹部「……」


駆逐棲姫「この世界は…なんなんだ……」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
842 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/30(火) 23:56:01.00 ID:y5Y0/dPDO
駆逐棲姫は誤解している
悪人多数で提督達のような善人少数なのではない
全員がグレーなんだ
場合によってはどちらにも転ぶ
それでも私は人間が好きだ
だからこそいつ事故が起こって汚染を撒き散らすか暴走して人間を傷つける可能性のある傀儡をどうにかしたいと長門の一人言
843 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/31(水) 00:28:13.59 ID:jzNKTIwPo
>>842
844 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/31(水) 00:45:01.67 ID:DJcIfGKN0
幹部「クキ君は誤解しているよ。悪人多数で提督君のような善人少数なのではない」


駆逐棲姫「違うのか……?」


幹部「全員がグレーだ、場合によってはどちらにも転ぶのが人間なんだよ。私も提督君も一歩違えば悪だ」


幹部「だが勘違いしないで欲しい、それでも私は人間が好きなんだよ」


駆逐棲姫「悪にも善にもなる人間が好き…」


幹部「悪は悪、善は善だと割り切れる君達は素敵だと思う。しかしそれは人間社会では通用しないんだよ」


駆逐棲姫「私は…何も分かっていなかった」


幹部「説明しようとしなかった私が悪い。クキ君が気にすることではないよ」


駆逐棲姫「長門の言う澄んだ世界こそが……正しい…のか……」


ーー
845 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/31(水) 00:45:38.22 ID:DJcIfGKN0
今日はここまでです
846 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/31(水) 00:58:04.43 ID:jzNKTIwPo
おつおつ
くっ今日はながもんが上手だったか…
やっぱり第二の主人公感ある幹部さん
クキをはなすんじゃねぇぞ…!
847 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/31(水) 01:01:15.96 ID:M8Pv6lTDO
お疲れ様でした
なんか会話がおかしいような…
848 : ◆X87gBrHVzk [saga]:2021/04/04(日) 19:31:12.77 ID:1U9a1L0+0
ーー大本営


幹部「久しぶりに姿を見たような気がするよ」


夕立「言葉に気をつけろっぽい。夕立の立場は分かってるはずぽい」


幹部「…失礼したようだね」


夕立「この資料を見ろ」バサッ


幹部「これは…」


夕立「各地の鎮守府に居る傀儡艦娘の情報ぽい」


幹部「こんな資料が…これがあれば全員無事に手術を受けられる。感謝するよ夕立君」


夕立「この資料にある艦娘は全員こちらが引き取る」


幹部「なんだって?」


夕立「所属もこちらの国になる。そっちには拒否権はないぽい」


幹部「随分と急な話だね…」
849 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/04/04(日) 19:35:05.22 ID:1U9a1L0+0
幹部「こちらに拒否権は無いかもしれないが、抵抗することくらいはできる」


夕立「そんなことをすればどうなるかは分かってるぼい」


幹部「……彼女達をどうするんだ」


夕立「利用するぽい」


幹部「……」


夕立「そっちが乗り気じゃないならこっちが勝手にやるだけ。傀儡を傷付けられたくなかったら、大人しく引き渡した方がいいっぽい」


幹部「分かった……各地の鎮守府には通達しておこう…」


夕立「それでいいっぽい」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
850 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/04(日) 19:40:57.08 ID:k/aKjo0DO
しかし傀儡艦娘も今や我々の貴重な戦力である事には変わりない
事は日本の防衛にも関わる
いくら大本営の代表とはいえ私の一存で決める訳にはいかないと幹部
851 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/04(日) 20:22:02.08 ID:qkfCckCHo
>>850
852 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/04/04(日) 20:36:41.36 ID:1U9a1L0+0
幹部「…しかし傀儡艦娘も今や我々の貴重な戦力である事には変わりない。そうなるとこの国の防衛にも関わってくる」


幹部「いくら大本営の代表とはいえ、私の一存で決める訳にはいかない」


夕立「減ったら補充すればいいだけぽい。さっさと新しい艦娘を建造しろっぽい」


幹部「我々は旧大本営とは違う、そんな簡単に建造をすることは無くなった」


夕立「それしか選択肢が無いっぽい。国はこっちの話を理解してくれたっぽい」


幹部「まさか…」


夕立「北の領土をチラつかせたら簡単に言うことを聞くぽい」


幹部「……」


夕立「伝えるべきことは伝えた、もう帰るっぽい」
853 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/04/04(日) 20:42:32.75 ID:1U9a1L0+0
ーー


『交渉はどうだったんだ?』


夕立『問題無かった』


『それは良かった。やはり艦娘のことは艦娘が交渉するべきたったようだ』


夕立『傀儡のことが表に出れば艦娘の人権が危うい。大事になる前にこちらで使ってやるのがいい』


『大本営から回収した核地雷。その核の平和利用としてあるものを作ることになった』


夕立『それがあの原子力列車か』


『極寒の地でも止まることがなく非常時には移動式発電所にもなる。技術に問題は無かったが操縦者やクルーの問題があった』


夕立『それを傀儡艦娘にやらせれば問題は解決ぽい』


『これが成功すれば夕立は大統領からの勲章モノだ。いずれは私を追い抜いていくのは間違いないだろう』


夕立『…そんなものに興味はない』


下2 この後の展開やその他起こったことなど
854 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/04(日) 20:59:09.47 ID:k/aKjo0DO
全ての傀儡艦娘を一度にというのは現実的じゃない
空いた穴を埋める為に建造するといっても時間が掛かる
まずは数人の傀儡艦娘をという話
855 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/04(日) 21:13:34.83 ID:qkfCckCHo
>>854
急速な変化は誤解を受けやすいと説得
856 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/04/04(日) 21:18:57.58 ID:1U9a1L0+0
ーー横須賀鎮守府


提督「……それでどうしたんですか?」


幹部「全ての傀儡艦娘を一度にというのは現実的じゃない。空いた穴を埋める為に建造するといっても時間が掛かる」


幹部「だからまずは数人の傀儡艦娘を送る…という話になった」


提督「送るというのは確定したんですね…」


幹部「国はロシアの肩を持つようだ。大人しく従う意外に選択肢はないだろう」


提督「…はい」
857 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/04/04(日) 21:26:20.56 ID:1U9a1L0+0
幹部「送る艦娘を数人ずつにするのが限界だった。急速な変化は誤解を受けるとなんとか説得したんだ」


提督「夕立は…ロシアはなにを考えているのでしょうか」


幹部「傀儡艦娘を実験台にするようなことはしないと思うが…」


提督「…龍驤に調査をさせましょうか?」


幹部「龍驤君は確か勲章を貰っていたね。なら調べることは可能かもしれないが、危険が伴う可能性もある」


提督「それはそうですが、大勢の傀儡艦娘の命を守れるのなら…」


幹部「その気持ちは受け取っておこう。ありがとう提督君」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
858 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/04(日) 21:31:46.25 ID:k/aKjo0DO
それに今現在傀儡艦娘は狙われています
送り続けた場合あちらで何が起こるか…と提督
859 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/04(日) 21:56:35.95 ID:QKvhve57o
>>858
護衛の名目で第一団には誰か付けようとの話に
860 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/04/04(日) 22:04:43.78 ID:1U9a1L0+0
提督「今現在、傀儡艦娘は狙われています。向こうに送り続けた場合、何が起こるか……」


幹部「護衛の名目で第一団には誰か付けようとは思っていたんだ。こちらとしては特務艦を考えていたが、龍驤君にやってもらうのは悪くない…」


提督「自分もそう思います」


幹部「下手をすると向こうは傀儡艦娘が狙われているということを知らない可能性もある」


提督「幹部さんはその話はしなかったんですか?」


幹部「知っているものと思い込んでしまったんだ。確認しなかったのは私のミスだね」


提督「その話は龍驤に聞いてきてもらいます。第一団の準備が終えるまでに、こちらも準備を終えます」


幹部「頼み事ばかりで申し訳ない、協力に感謝するよ」
861 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/04/04(日) 22:08:20.70 ID:1U9a1L0+0
ーー


漣「龍驤ネキ〜シベリア送りってマ?」


龍驤「どうやらそうらしいわ」


漣「普通なら特務艦の仕事なんでしょうけど、下手に勲章貰ったんで行かないと仕方ないですよね」


龍驤「向こうにその気があるかは知らんけど、特務艦よりウチが話聞いてきた方がええやろうしね」


漣「流石は龍驤ネキ」


龍驤「なぁ漣、司令官のこと頼んだで」


漣「ういっす」


龍驤「ウチに何かあっても霞はおるけど…やっぱり漣も必要やから」


漣「は?」


龍驤「ほな行ってくるわな、ありがとうな漣」


漣「……フラグ建てて行くとか最悪なんですけどマジで」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
862 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/04(日) 22:12:15.37 ID:9xEyt1ldo
第一次派遣隊の面々に挨拶くらいはしておく龍驤
863 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/04(日) 22:14:24.35 ID:gv1Y1hgLO
>>862
あのときの軍人さんチームもいる
864 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/04/04(日) 22:28:49.70 ID:1U9a1L0+0
ーー


龍驤(皆んなに挨拶は済ませたけど…あの様子やと自分が傀儡やって知らされた後みたいやね)


龍驤(その上でロシアに送られるんやから……よくない想像しかしてないやろうなぁ)


龍驤(酷い目には遭わされへんはずやけど確証が無いし下手なことは言われへん……)


龍驤(この空気のまま出発するのはちょっち気が重いわ…)


隊長「おいお前はあの時の」


龍驤「……隊長さん?どうしてここにおるんよ」


隊長「俺達は艦娘の護衛として呼ばれたんだ」


龍驤「あ…あの時ウチを病院に捕まえに来た皆んなもおるんやね」


隊長「我々はチームで動く。この前のように単独行動の方が珍しい」


龍驤「そうやったんやね…隊長さんらがおったら百人力やわ」


隊長「全員揃っているなら出発する。我々に着いてこい」


龍驤「皆んな、そういうわけやからこの人らに着いていこな」
865 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/04/04(日) 22:33:30.85 ID:1U9a1L0+0
龍驤(……なぁ隊長さん)


隊長(無駄話をするな)


龍驤(ちょっとだけ聞きたいことがあるんよ)


隊長(なんだ)


龍驤(あんたらが来た理由って護衛と違うやろ。もしウチらが逃げたり暴れたりしたら仕留める為やね?)


隊長(……)


龍驤(情報がいってるかどうか知らんから説明しとくわな。傀儡艦娘には爆弾が埋め込まれてるから下手に撃ったらあかんで)


隊長(嘘を言え、出撃はどうなっている)


龍驤(艤装の展開中は問題無いんよ。それに深海棲艦の弾が貫通することなんて滅多にない)


龍驤(でもあんたらの持ってる銃やったらウチらの体は簡単に貫通する。もちろん陸で艤装してないっていうのも大きいけどな)


隊長(…いいから黙ってついてこい)


下2 この後の展開やその他起こったことなど
866 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/04(日) 22:46:03.78 ID:k/aKjo0DO
ナーバスになっている傀儡艦娘のケアに龍驤は話を聞いて回る
ウチがカウンセラーの真似事をするなんて人生って分からんなあ
話の聞き方など患者側だったとはいえ熟知している龍驤
867 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/04(日) 22:57:59.09 ID:qkfCckCHo
>>866
隊長さんも感心
868 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/04/04(日) 23:09:27.80 ID:1U9a1L0+0
ーー


「今までの記憶が全部偽物だったなんて…」


龍驤「記憶はそうかもしれんけど、あんたがここに居るのは本当なんやで」


「ううぅ……嫌だよぉ…」


龍驤「大丈夫やから安心しとき。ウチがおる以上変なことはさせへんから」


「本当…?」


龍驤「任せとき!せやから落ち着いて向こうに着くの待っとこな」


「はい……」


龍驤(まさかウチがカウンセラーの真似事をしてるやなんて…自分が散々受けたから聞き方もなんとなく分かるんよね。伊達に何回も病院送りになってないってことや)
869 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/04/04(日) 23:14:35.99 ID:1U9a1L0+0
ーー


隊長「艦娘の様子はどうだ」


龍驤「何人かの子は不安になってるみたいやけど、話したら落ち着いてくれたよ」


隊長「お前が話か」


龍驤「うん?」


隊長「以前の時とはまるで違うな。自分を好きにしろとまで言ったお前の台詞とは思えない」


龍驤「ウチかって成長するんよ、いつまでも甘えてばっかりなんかおられへん」


龍驤「脚も腕も片方無いけどたったそれだけや。甘えていい免罪符にはなれへんのよ」


隊長「別人とはまでは言わないが、余程のことがあったんだろう」


龍驤「隊長さんは相変わらずみたいやね」


隊長「俺はこれが仕事だ。変わることは任務の妨げになる」


龍驤「…はいはい、ちゃんと頑張りよ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
870 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/04(日) 23:25:31.68 ID:k/aKjo0DO
しかし体内に爆弾…そして汚染の恐れがある傀儡艦娘を欲しがるとはな
それを知っていて要求したのか?
捨て駒にするにしてもリスクが高いだろうが…と隊長
871 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/04(日) 23:33:13.32 ID:QKvhve57o
隊長と話す龍驤
露の目的が分からんねん…とこぼす龍驤に今俺と話してもしょうがない、何が起こっても任務は遂行すると隊長
(色々荒事の想定もされている事は伏せる)
872 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/04/04(日) 23:56:47.08 ID:1U9a1L0+0
龍驤「傀儡艦娘を集めてどうしたいんや…向こうの目的が分からんねん」


隊長「俺と話してもしょうがない。何が起こっても任務は遂行する」


龍驤「それはそうかもしれんけど…」


隊長(荒事の想定もされて俺達が動いている訳だが、確かにロシアの目的が分からない)


龍驤「色々と想像はできるけど傀儡艦娘じゃないとあかんって理由が思い付けへんねん」


隊長「…お前も自分の任務に集中していろ」


龍驤「そんなん言われてもなぁ…」


「あの……」


龍驤「ん、ウチと話そうか。ほな隊長さんまた後でな」


隊長「……」
873 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/04/05(月) 00:02:22.92 ID:6g8qX4Mi0
ーー


『やぁ、任務中に君からの連絡だなんて珍しいじゃないか』


隊長「調べて欲しいことがある」


『君が向かっている国に関してかな?』


隊長「調べてあるなら教えてくれ。なにがあった?」


『うーん核の何かを作ったみたいだけど、悪いことを企んではないみたい』


隊長「新しい発電所か?」


『動いた鉄や鉛の量が異常だね……ふむ、これは噂で聞いてたアレが完成したのかも』


隊長「新兵器か」


『そうなる可能性はあるモノだよ。原子力列車…機関車ってところかな?』


隊長「炉を積んだ列車だと?」


『それが関係してるのか分からないけど、知っておいて損はなかったでしょ?』


隊長「そうだな、隙があれば現地で調べてみる」


『無茶はダメだよ、あくまで任務が優先なんだから』


下2 この後の展開やその他起こったことなど
874 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/05(月) 00:16:23.33 ID:/0A4x5zlo
向こうの使者はやっぱり夕立
再会をつかの間喜ぶ龍驤
875 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/05(月) 00:26:27.40 ID:z9E8guyDO
>>874
うちの娘達も会いたがっていた
どうもお前は子供に好かれる質っぽい
また子守りさせる気なん?と龍驤
そうだな…今回はあくまでゲストとしてもてなそうと夕立
876 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/04/05(月) 00:42:11.82 ID:6g8qX4Mi0
ーー


龍驤「三つ子ちゃんの世話して以来やね。あの子らは元気なん?」


夕立「……うちの娘達も会いたがってたぽい」


龍驤「ウチのこと覚えてくれてるん?」


夕立「現代艦娘の能力は恐ろしっぽい」


龍驤「成長も早いし大変なのには変わりないんやね。ところで…子守りさせる気であの子らを呼んだんや無いわな?」


夕立「そうっぽい。お前はあくまでゲストとしてもてなすっぽい」


龍驤「ウチはええねん、あの子らがどうなるか聞いてるんやで」


夕立「こっちの考えがあるからそれに従ってもらうっぽい」


龍驤「わかった、ほなその考えをウチに話してもらおか」


夕立「あの傀儡は別の場所に向かわせる。隊長はそれの護衛をすればいいっぽい」


龍驤「その間にウチと二人で話そうってことか…ええで、じっくり話そか」


ーー
877 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/04/05(月) 00:42:42.13 ID:6g8qX4Mi0
今日はここまでです
878 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/05(月) 00:44:54.39 ID:z9E8guyDO
お疲れ様でした
さて…これを長門達が知ったらどう動くかな
879 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/05(月) 00:56:18.72 ID:/0A4x5zlo
おつです
隊長さん大立ち回りは見たくないけど魅たい…
880 : ◆X87gBrHVzk [saga]:2021/04/05(月) 19:23:16.71 ID:6g8qX4Mi0
ーー


龍驤「傀儡艦娘を原子力列車に使うっていうんやな」


夕立「これが一番いい方法っぽい」


龍驤「あのなぁ…あの子らのことも考えたってや」


夕立「傀儡のせいで艦娘が不幸になるっぽい」


龍驤「あの子らも間違いなく艦娘や」


夕立「爆弾を抱えてる奴らが社会に出られるわけがないっぽい」


龍驤「それは解決してんねん、手術で安全に対処できるんや」


夕立「時間がかかり過ぎて現実的じゃないぽい」
881 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/04/05(月) 19:29:13.74 ID:6g8qX4Mi0
龍驤「あんたの意見はともかく、ロシアはそう思ってるんやな」


夕立「夕立が進言したっぽい」


龍驤「……」


夕立「艦娘が人間と同じ扱いを受けるにはこれしかないぽい」


龍驤「夕立がそんなことを言うなんて考えられへん。娘の為やな」


夕立「だとしたらどうする」


龍驤「ちゃんとお母さんしてるなって言うたるわ」


夕立「……」


龍驤「原子力列車の危険性は大丈夫なんやろうけど、艦娘がやるべきことではないと思うよ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
882 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/05(月) 19:53:21.71 ID:/0A4x5zlo
傀儡艦へ夕立式説得
脅し成分過多だが迫害については納得させられる所もあり、傀儡艦という存在に蓋をするつもりではないようにみえる
883 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/05(月) 20:21:56.55 ID:0+2NBHTl0
いいや私達がやるべき事だ
与えられた役割に艦娘も人間も無い
艦娘だからと分けて考えている内は差別も無くならない
私は私のやるべき事をやるだけたと夕立
そして>>882
884 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/04/05(月) 20:30:24.76 ID:6g8qX4Mi0
夕立「いいや夕立達がやるべき事っぽい」


龍驤「その理由はなんなんよ?」


夕立「与えられた役割に艦娘も人間も無い。艦娘だからって分けて考えている内は差別も無くならないっぽい」


龍驤「差別を無くす為にあえてやるって言うんか」


夕立「夕立は自分のやるべき事をやるだけっぽい」


龍驤「あんたの言い分は分かった。とりあえずは様子見させえもらうで」


夕立「好きにしてろっぽい。お前は客人扱いぽい」
885 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/04/05(月) 20:35:07.53 ID:6g8qX4Mi0
ーー


夕立「お前たちに逃げ場は無い。殺されたくなければ大人しく従え」


「ひ……」


夕立「ここに居れば傀儡だと差別されることも無い。周りに迷惑をかける心配もない」


「それは確かに…」


夕立「危険を撒き散らす存在ではないということをその命を持って示せ…ぽい」


「核の管理なんて危険だけど…ちゃんとできるって所を見せられたら……」


「鎮守府の皆んなに迷惑をかけれないし…やるしか無いのかな」


夕立「精々頑張れっぽい」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
886 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/05(月) 21:04:14.23 ID:0+2NBHTl0
人間の技術者に学びながらどうにか頑張っている傀儡艦娘達
夕立もなんだかんだ面倒見がいいのでいつの間にか姉御扱いに
887 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/06(火) 06:16:36.80 ID:aplPMLguO
スマホ回線で一部のブラウザからしか見れないみたいね
安価下
888 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/13(火) 11:52:13.07 ID:JRS7TqkaO
復活したか
889 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/20(火) 22:47:17.76 ID:XMjDgn1b0
>>886
890 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/21(水) 20:20:41.98 ID:46ZRSMJ8o
よく考えたら安価先がないまま止まってたのね忘れてた
891 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/21(水) 22:25:13.25 ID:tvJnMrIDO
下2って加速待ちで時間開くけど1〜3高コンマとどちらがましだろう
892 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/04(火) 22:35:40.16 ID:ylRcOvQqO
まだか
893 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/04(金) 18:39:52.34 ID:fqzPKwwH0
もう二度と更新しないのかな
894 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/05(土) 00:17:48.78 ID:G3eQbfNDO
前例があるからなあ…
また出来ない状態なのかも
895 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/06(日) 22:54:44.16 ID:eThPTNbq0
おーぷんの創作発表で書いてる朝潮安価のは別人か?
896 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/06(日) 23:15:37.69 ID:D968WtIUo
別人でしょう
897 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/07(月) 14:08:50.65 ID:7fPzsV2yO
本人かもしれない
こっちが落ちてからおーぷんで始まったし安価の捌き方が似てる
898 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/08(火) 17:17:20.43 ID:udSSVgWqO
お久しぶりです


まだ残ってくれている方はいらっしゃるでしょうか
899 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/08(火) 18:01:07.89 ID:9+BrPANBo
いるよ
900 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/08(火) 18:26:31.81 ID:TpKZ79OZo
おかえりー
901 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/08(火) 19:12:33.88 ID:z96r1Czq0
以前とは違って不定期な更新になるかもしれません


ちゃんと終わらせるまでやりますが、所々設定が矛盾するかもしれません。その場合は指摘してもらえたら助かります



とりあえず現在の状況は、夕立が原子力列車の運営の為に傀儡艦娘をロシアに連行してそれに龍驤も同行


で合ってるはずです
902 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/08(火) 19:33:15.48 ID:aa/5eRcwo
ok
無理しないでね
903 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/06/08(火) 19:39:25.64 ID:z96r1Czq0
ーー


「だいぶ作業にも慣れてきたわね」

「原子炉って言っても小型だからまだなんとかなる」

「緊急停止のボタンさえ押せば被害が出ることはない…」

夕立「お前らサボるなっぽい」

「夕立さん…」

「今は休憩中です」

夕立「そんなの関係ないぽい」

「そうですよね、私たちの代わりに原子炉の見回をしてたんですよね」

夕立「……」
904 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/06/08(火) 19:43:25.29 ID:z96r1Czq0
龍驤「アンタの魂胆は知られとるな」


夕立「黙れ」


龍驤「面倒見がええのは良いことやで」


夕立「お前は黙って子守をしてろっぽい」


龍驤「もちろんそのつもりやで。でもそろそろウチをここに呼んできた理由を教えてくれへん?」


夕立「…明日は列車の試運転がある。夕立と一緒に乗れっぽい」


龍驤「はいはい、了解やで」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
905 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/08(火) 19:58:07.31 ID:TpKZ79OZo
三つ子それぞれ個性が出てきてて面白い
龍驤「よっしゃ!あんたらのママが昔やんちゃだった時の話したるで!」
906 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/08(火) 20:05:29.73 ID:9+BrPANBo
>>905
907 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/08(火) 20:15:53.79 ID:z96r1Czq0
ーー


「「「きゃっきゃっ」」」


龍驤「あんたらはほんま元気やなぁ。ほなママがやんちゃしてた頃の話したろか」


「ママの?」


「聞きたいー」


「教えて龍驤!」


龍驤「これはウチが日本でおった頃の話や。ウチらの鎮守府でな……」
908 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/08(火) 20:19:26.90 ID:z96r1Czq0
夕立「つまらない話をするな」


「ママー」


「今日はお仕事は終わり?」


夕立「これからが本番っぽい」


「なんだぁ」


龍驤「ウチも列車に乗るんやったわな。準備するからちょっち待っててな」


夕立「やっぱりいい」


龍驤「ん?」


夕立「お前はそこで子守をしてろぽい」


「ママはどうしたんだろ」


龍驤「わからん…ええって言うんやったらみんなの面倒見とくで」


「じゃあ話の続き聞かせて!」


「聞きたい〜」


龍驤「ええけど…夕立はどないしたんやろな」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
909 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/08(火) 20:33:03.70 ID:aa/5eRcwo
念には念を入れて整備点検
テロ予告のようなものがあったようで…
910 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/08(火) 21:20:10.57 ID:TpKZ79OZo
>>909
怪しいものは見つからなかった
襲撃に気を張る夕立
911 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/08(火) 21:24:22.74 ID:z96r1Czq0
ーー


「こっちには異常ありません」


「こちらもです」


夕立「設備に悪戯されたわけじゃないっぽい」


「この列車を爆破する…テロ予告ですか」


夕立「愉快犯かこの列車だと知ってなのか判断できないっぽい」


「原子力列車だと知っていれば大変なことになります」


夕立「でも列車には仕掛けはなかった。この列車のことを知ってる可能性は低いぽい」


「それなら良かったです」


夕立「あとはテスト中に何かないか見張るだけぽい」
912 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/08(火) 21:27:16.29 ID:z96r1Czq0
ーー運行テスト中


「出力安定してます」


「速度制限下での運行は順調です」


夕立「…」


「テロが本当ならこの列車に乗り込んで来ますよね」


夕立「テスト走行だからスピードが出せないぽい。車より遅いから簡単に追いつかれるぽい」


「どう思うますか?」


夕立「可能性は低いぽい。列車を奪っても線路の上しか移動できないぽい」


「そうですよね…」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
913 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/08(火) 22:16:04.29 ID:9+BrPANBo
街や村の通過点にあるか確認する夕立
914 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/08(火) 22:17:43.03 ID:TpKZ79OZo
夕立「……原子炉が狙いか……?」
テストをこの辺て切り上げて護衛してもらおう
915 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/08(火) 22:29:55.71 ID:aa/5eRcwo
連取り?
一応>>913
916 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/08(火) 22:39:12.07 ID:z96r1Czq0
夕立「……狙いは原子炉か?」


「中間車両を重点的に見張りますか?」


夕立「いやテストは切り上げて護衛を要請する」


「無理ですここで止めてしまったらいい的なってしまいます」


夕立「それでいい」ガチャッ


「夕立さん!?」


夕立「お前たちは関係者に連絡しろっぽい。夕立が待ち構えてやってやるぽい」


「列車は止めますから飛び降りようとしないで下さい!」


夕立「…」バッ


「夕立さーーん!」
917 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/08(火) 22:42:06.32 ID:z96r1Czq0
夕立(近くに街も村もない。仕掛けるとしたらここ)


夕立(あえて的になって相手の出方を見るっぽい)


夕立(テロ予告が悪戯ならそれでいい。もし違ったら大変なことになる)


夕立(さぁどっちぽい)


夕立「……」


夕立(こっちは覚悟できてるっぽい)


下2 この後の展開やその他起こったことなど
918 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/08(火) 23:07:47.93 ID:pvER3MIDO
遠くから銃声
夕立がそちらに向かうと隊長の部隊が既に交戦中
人間とはいえさすがに歴戦の猛者
艦娘である夕立から見ても無駄が無い
だが隊長は厳しい表情
奴らはどれだけ銃弾を受けても倒れない
今は弾幕で抑えているが突破されるのも時間の問題だと
919 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/08(火) 23:17:14.96 ID:aa/5eRcwo
>>918
920 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/08(火) 23:24:10.79 ID:z96r1Czq0
夕立(向こうから銃声…!)


夕立「あの銃はアイツらが使ってる……」ダダダッ


夕立「どうなっ…」


隊長「大声を出すな!」


夕立「…」


夕立(特殊部隊なのは伊達じゃないっぽい。動きに全く無駄がないぽい)


隊長「クソ、奴らどうなってやがる」


夕立「まともな相手じゃないっぽい」
921 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/08(火) 23:28:31.28 ID:z96r1Czq0
隊長「こちらの銃撃は当たっているはずだ」


夕立「向こうは傀儡を使ってるぽい」


隊長「今は弾幕で抑えているが突破されるのも時間の問題だ」


夕立「もう少し待たせろぽい」


隊長「なにか考えがあるのか」


夕立「原子炉を爆破する」


隊長「なんだと!?」


夕立「傀儡艦娘は全員逃がす」


隊長「死ぬつもりか!?」


夕立「それは最終手段だ。傀儡とやり合って負ければそうする」


隊長「クソ…武器が通じないとは」


夕立「傀儡艦娘を逃がす時間を稼いだら逃げろ。あとはこっちの仕事だ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
922 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/08(火) 23:33:29.23 ID:9+BrPANBo
簡単に原子炉をどうこう言ってくれるがね
放射性物質がばら撒かれるだろ
そうなりゃあんたの予想以上に被害が出る、だからここで踏ん張る
と気合を出す隊長
923 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/08(火) 23:45:19.26 ID:pvER3MIDO
>>922
それに対し夕立
そうか
ならもう少し付き合ってもらおうか
と弾幕を抜けて来た傀儡の核を一撃でぶっこ抜く
お前は傀儡とは戦った事は無いだろう?
こうするのさとニヤリ
924 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/08(火) 23:46:05.94 ID:TpKZ79OZo
(軍人さん嫉妬の予感んんん)
925 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/08(火) 23:51:51.60 ID:z96r1Czq0
隊長「簡単に原子炉を爆破させると言ってるが放射性物質がばら撒かれるだろ」


隊長「そうなれば被害が出る、だからここで踏ん張るしかない」


夕立「周りに街も村も無いのは確認済みだ」


隊長「甘い予想を立てるな、ここで踏ん張るぞ!」


夕立「いくら撃っても無駄なんだ」


「…」


隊長「一人抜けて来たか!」


夕立「銃ごときじゃ無駄だということを教えてやる」
926 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/08(火) 23:56:13.76 ID:z96r1Czq0
夕立「フンッ!!」グチャッ


隊長「なんだと!?」


夕立「コイツらは核を壊さない限り動き続ける」


隊長「素手で…だと…」


夕立「傀儡との戦い方を知らない奴は足手まといだ、お前らは傀儡艦娘を逃がせ」


隊長「これは俺の仕事だ」


夕立「役立たずは頭を使え。得体の知れない奴らに原子炉を奪われるのが最悪のパターンだ」


夕立「それを回避するのを優先しろ。銃が効かない相手をしている時間はない」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
927 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/09(水) 00:25:59.67 ID:jjXwVoRDO
核の位置は共通か?と聞く隊長
ああ、だいたいはなと夕立
素早く部隊に伝達、情報を共有
貫通力のある弾丸に変えて再び射撃
傀儡の数体を見事に倒していく
部隊そのものがまるでひとつの生き物のようだと感じる夕立
928 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/09(水) 00:33:22.13 ID:XslrmKK2o
>>927
929 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/09(水) 00:38:53.70 ID:6ITw6IsG0
隊長「核の位置は共通なのか?」


夕立「一部例外はいるが大体はそうだ」


隊長「それが分かれば十分だ。おい」


「…」ジャキッ


夕立「なんだ、弾を替えたところでどうにか…」


「…」ズガンッ


夕立「……」


隊長「俺達も素人じゃない、解決策さえ分かれば対応できる」
930 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/09(水) 00:47:33.66 ID:6ITw6IsG0
隊長「いっておくがお前が居なくともなんとかする方法はあった」


夕立「言ってみろ」


隊長「グレネードランチャーが直撃して生きている生物は居ないだろう?」ジャキッ


夕立「…」


隊長「相手が不死の生物でない限り俺達は戦える」


夕立「…そうか」


「隊長、ショットガンでも対処できそうです」


隊長「ダメだ、接近されると味方への誤射の可能性がある」


夕立(コイツらは個人で動いているというより、部隊で一つの生物…)


隊長「いいか核の部分だけを狙え、人質を取っている犯人の頭を狙うよりは的はデカいぞ」


「ラジャー!」


夕立「…ここはコイツらに任せておくっぽい」


ーー
931 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/09(水) 00:48:10.29 ID:6ITw6IsG0
今日はここまでです
932 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/09(水) 00:52:14.86 ID:jjXwVoRDO
お疲れ様でした
そしてお帰りなさい
とはいえご無理はせず充分な休息を
それにしてもバトルがあると楽しい
こっちもこっちで忘れてる部分多くてまともに安価思い付かないかとも思ったけど直近なら割といけそうかな
933 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/09(水) 01:02:20.55 ID:fEzbyvAjo
おつおつ
帰還に感謝
ここのぽいぽい本当に好きなんだ……
934 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/09(水) 18:19:08.62 ID:ZMVyP3h/O
ーー


『我々の作った傀儡はどうだったかな?』


夕立『どういうことだ』


『勘違いしないで欲しいが、我々は君たちに喧嘩を売るつもりはない。特に君は総司令官と繋がりがあるんだ』


夕立『奇襲をかけておいてか』


『それは申し訳ない。君が過ごしている家に連絡をしたんだが、まさか二時間も前に現場に向かっているとは思わなかった』


夕立『当日に連絡しようとするな』


『彼らに華を持たせたかったというのもあった。特殊部隊が戦闘無しとは退屈だからね』


夕立『最悪の場合…』


『それは起こり得ない。その理由は君も分かっただろう?』


夕立『…アイツらは武器を持っていなかった』


『そういうことだ』
935 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/09(水) 18:23:15.35 ID:ZMVyP3h/O
『ソビエト派から押収した傀儡の技術はかなり再現できている』


夕立『そうだな』


『将来的にあの傀儡達が原子力列車の運用を行う。日本から来た艦娘はそれまでの間、繋ぎとして働いてもらうことに変わりはない』


夕立『そうか』


『彼女達が残りたいというのなら仕事も与えるがどうなんだ?』


夕立『…まだ未定だ』


『そうかなら早めに彼女達に知らせておいてくれたまえ』


夕立「…傀儡の完成度はかなり高いっぽい。想像してたより早く完成する…」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
936 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/09(水) 18:31:52.70 ID:jjXwVoRDO
それとだ…以前傀儡の機材が破壊されたゴタゴタで技術流出の疑いがある
この技術はどんな国も喉から手が出るほど欲しがっているからな
調べてみてくれないかと
937 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/09(水) 20:06:17.30 ID:2lehRHIKo
>>936
938 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/09(水) 21:35:18.26 ID:wCncBFRw0
『それとだ、以前傀儡の機材が破壊されたゴタゴタで技術流出の疑いがある』


『この技術はどんな国も喉から手が出るほど欲しがっている、調べてみてくれないか』


夕立『タダでやれというなら断る』


『そこをなんとかして欲しいんだがね』


夕立『連絡が遅れておいて図々しいぞ』


『…分かった、君が望むものを用意しておこう』


夕立『それでいい』
939 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/09(水) 21:38:19.62 ID:wCncBFRw0
ーー


龍驤「夕立、大丈夫やったんか!?」


夕立「問題ないっぽい」


龍驤「緊急の電話やって言うのは分かったけど言葉はサッパリ分からんし…」


夕立「それは解決したっぽい」


龍驤「そうみたいやね、こうやって無事に戻ってきてるし」


夕立「それよりやってもらうことができたっぽい」


龍驤「ええけどあの子らはどうすんの?」


夕立「ジジイに送りつけておくっぽい」


龍驤「総司令官にようそんなこと言えるわ…」


夕立「とにかく一緒に来いっぽい」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
940 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/09(水) 21:41:52.28 ID:XslrmKK2o
傀儡の子たちが日本食に飢えてる
龍驤は料理できるっぽい
941 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/09(水) 22:14:34.07 ID:+ElBEswAO
>>940
腕奮ったるで!
942 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/09(水) 22:53:18.02 ID:ZMVyP3h/O
ーーとある拠点


龍驤「日本食を作ったってか…確かにそろそろ故郷が恋しくなってくる頃かもしれんからな」


龍驤「夕立は一人でどっか行ってしもたけど、料理はウチ一人でできる!」


龍驤「司令官の為に鍛えた腕を存分に振るったるからな!」


龍驤「…と。材料はちゃんとあるんか?」ゴソゴソ


龍驤「うん、ちゃんと用意してくれてあるみたいやね。これやったらあの子らを満足させてあげられるわ」


龍驤「やっと役に立てるんや、張り切って作るで!」
943 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/09(水) 22:56:40.00 ID:ZMVyP3h/O
ーー


「凄い…」


「これを本当に龍驤さんが?」


龍驤「そんな大袈裟やで普通の日本食やんか」


「そう、これはただの日本食…これを龍驤さんが作ったから凄いんです」


「片腕と片足が無いのに…」


「……龍驤さん、あの話って…」


「やめておきなさいよ」


龍驤「多分夕立が話してるやろ?全部ほんまやで」


「全部って…」


龍驤「怪我する前は体売って浮気しまくってたし、怪我した後は鬱で迷惑かけた」


龍驤「今は多少マシになったかもしれんけど、それでも迷惑はかけとる。でもこうやって生きてるんやで」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
944 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/09(水) 23:04:10.17 ID:2lehRHIKo
それもこれもウチを見捨てずに支えてきてくれた人達がおったからや
あんたらもそういう人は大切にしときな?
945 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/09(水) 23:12:35.06 ID:XslrmKK2o
>>944
身の回りにええ人おったら捕まえて絶対逃したらあかんで〜
946 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/09(水) 23:43:43.44 ID:6ITw6IsG0
龍驤「それもこれもウチを見捨てずに、支えてきてくれた人達がおったからや」


龍驤「あんたらもそういう人は大切にしとかなあかんし、ええ人おったら捕まえて絶対逃したらあかんで〜」


「支えてくれたらって…」


「あの、体売るとかって犯罪ですよね?」


龍驤「そうやね、それにウチの夫の司令官に貢がせてたしアウトやったね」


「それを許すって……」


「その罰で腕と脚が無くなったと思えば…」


「そんな簡単な話じゃないわよ」
947 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/09(水) 23:47:10.83 ID:6ITw6IsG0
「いい人が居たらって言いましたけど、私たちは帰れるんですか?」


「こっちで見つけろって意味じゃないの?」


龍驤「夕立から詳しくは聞いてないけど、皆んなは帰れるよ」


「なにを根拠に?」


龍驤「帰られへんのやったら戸籍いじったりする。夕立やったらそこまでするで」


「それが無いから帰れる…」


龍驤「数年以内とかやなくて遅くても年内には帰れるわ」


「帰れるのは嬉しいけど…私達の問題が無くなったわけじゃないのよね」


「そうよね…」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
948 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/09(水) 23:58:45.23 ID:jjXwVoRDO
夕立サイド
破壊された施設の技術者の数人の行方が判らない
おそらくもう国外か…
現在傀儡はこの国と日本
しかしこうなるともう何処から現れるか予想がつかない
いや…ひとつだけ心当たりがある
かつての組織の出資者達
彼らなら何処の国に渡ったか把握しているかもと
949 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/10(木) 00:15:51.28 ID:Vs8XGtUqo
>>948
国の名前が替わる前からこういうのが得意な奴らを抱えていただろう、調べるから貸せ、とまあ口は悪いが対応する気の夕立
950 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/10(木) 00:16:36.42 ID:Vs8XGtUqo
(主語がなーい相手は総司令官のつもりでしたごめん)
951 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/10(木) 00:42:41.26 ID:rbjKrmUK0
ーー


総司令官『破壊された施設の技術者の数人の行方が判らん。おそらくもう国外だ』


総司令官『現在傀儡はこの国と日本が所有している。しかしこうなるともう何処から現れるか予想がつかん』


夕立『いや、一つだけ心当たりがある。かつての組織の出資者達だ』


総司令官『ほう』


夕立『アイツらなら何処の国に渡ったか把握している可能性がある』


総司令官『確かにそれはあり得るな…』
952 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/10(木) 00:49:23.00 ID:rbjKrmUK0
夕立『国の名前が替わる前から、そういうのが得意な奴らを抱えていただろう』


夕立『調べてやるからそいつらをこっちに貸せ』


総司令官『いや、やめておこう』


夕立『どうしてだ』


総司令官『エースパイロットの妻を危険な目に合わせるわけにはいかない』


夕立『そんなの関係ない』


総司令官『残念ながらあるんだ。お前は子育てに集中しててくればいい』


夕立『……』


総司令官『いやあ孫は可愛いぞ!』


夕立『このクソジジイが…』


ーー
953 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/10(木) 00:49:54.68 ID:rbjKrmUK0
今日はここまでです
954 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/10(木) 00:52:19.88 ID:f8IzJahno
ぽい〜
955 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/10(木) 01:11:06.13 ID:gvfQ3u2DO
お疲れ様でした
この先どんなフラグが必要になるのか…
956 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/10(木) 01:17:21.97 ID:Vs8XGtUqo

完全に孫可愛がる好々爺じゃねーかっぽい!
957 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/10(木) 18:11:02.65 ID:wZoX/PNSO
ーー横須賀鎮守府、執務室


潜水新棲姫「提督…」ガチャッ


漣「残念ながらお休み中で〜す」


潜水新棲姫「そうか、急ぎの用じゃないからいい」


漣「急ぎの用でもご主人様は休ませてあげてくださいね〜」


潜水新棲姫「…なにかあったのか」


漣「なにも無いからですよ。ご主人様は霞と子どもの三人で幸せな時間を過ごしてます」


潜水新棲姫「そういうことか」


漣「これまでは休めって言っても休みませんでしたけど、かすみが産まれてから休むようになりましたね」


潜水新棲姫「適度な休息は必要なんだ。理由を付けて休むくらいが丁度いい」
958 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/10(木) 18:14:30.38 ID:wZoX/PNSO
漣「龍驤さんも帰ってきませんし、霞との時間を大切にして欲しいですね」


潜水新棲姫「なあ漣」


漣「答えたくありません」


潜水新棲姫「まだ何も言ってない」


漣「貴女の言いそうなことくらい、わかるんですよ」


潜水新棲姫「そうか」


漣「……」


漣「龍驤さんがこのまま戻ってこない方がいいとか、間違っても聞くんじゃねぇですよ」


潜水新棲姫「わかった」


漣「漣だって複雑なんですよ、今の龍驤さんは昔と違うわけであって、でも…」


漣「イラつかせた罰です、漣の膝の上に座っていって下さい」


潜水新棲姫「喜んでその罰を受けよう」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
959 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/10(木) 19:07:56.88 ID:Hcuawff2O
私達の子どもはいつになるかなと聞く潜水新棲姫
960 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/10(木) 19:46:17.92 ID:lppzZ4J4o
>>959
961 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/10(木) 20:05:51.93 ID:9s0CrXrS0
潜水新棲姫「なぁ漣」


漣「なんでしょう」


潜水新棲姫「ワタシ達の子どもはいつになる?」


漣「なんなら今ここで仕込んでやりましょうか」


潜水新棲姫「遠慮しておこう」


漣「なぜですか?」


潜水新棲姫「ストレス解消に使われるのとは違う」


漣「……」


潜水新棲姫「そんな時にできた子どもは、ロクな奴に育たない」
962 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/10(木) 20:10:19.29 ID:9s0CrXrS0
潜水新棲姫「提督の幸せそうな様子を見るのが辛いのか」


漣「辛くはありません」


潜水新棲姫「嫉妬か」


漣「ええ」


潜水新棲姫「漣こそ休むべきだ」


漣「嫉妬に狂ってるわけじゃないんですよ。イラっとするとかそのレベルです」


潜水新棲姫「そうか…」


漣「ムカツいてるのは龍驤さんですね。忙しいのかもしれませんけど、連絡の一つも無いのは違うでしょう」


潜水新棲姫「提督と霞との時間を邪魔したくないんだろう」


漣「そうじゃねぇだろぉ〜〜!って怒鳴りたいです」


潜水新棲姫「それは漣が正しいな」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
963 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/10(木) 20:12:13.21 ID:Vs8XGtUqo
言ってやったらどうだ?
こっちから連絡してもいいだろう
964 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/10(木) 20:40:26.11 ID:w/rkE2oDo
>>963
965 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/10(木) 20:58:55.60 ID:9s0CrXrS0
ーー


龍驤「ウチに電話?誰からやろ…もしもし?」


漣『こんにちはアバズレさん』


龍驤「……」


漣『黙るってことは全部わかってんすね?』


龍驤「いや…ちょっち言い訳させて」


漣『どうぞ』


龍驤「数年は帰られへんと思ってたんよ。せやから司令官には電話もせぇへんかった」


龍驤「でもな、そんなことないって確信できたから、近々連絡するつもりやったんよ」


漣『なるほどなるほど』


龍驤「ちょっとは分かってくれた?」


漣『そんなわけないでしょバーーーーカ』


龍驤「……」
966 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/10(木) 21:03:00.50 ID:9s0CrXrS0
漣『帰れないと思ったから連絡しなかった時点でクズです』


龍驤「……」


漣『あの…いい加減にして下さいよ?こんなやり取り何回やればいいんですか?』


漣『霞との時間を邪魔したくないってあんた本物のアホでしょ』


龍驤「……」


漣『そんな知恵遅れの龍驤さんに朗報です。漣はもう注意しません』


漣『どういう意味か分かりますね?チャンスを逃す漣じゃないんですよ』


龍驤「あんたの嫁…」


漣『こっちの事情に突っ込む暇があったら真面目に考えろクズが!!』


龍驤「……」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
967 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/10(木) 21:33:22.43 ID:Vs8XGtUqo
提督に電話する龍驤
寂しかったぞとまくしたてられる
968 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/10(木) 21:43:18.59 ID:djYiLIqbO
>>967
969 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/10(木) 21:47:30.75 ID:9s0CrXrS0
ーー


提督「…もしもし」


龍驤『あ…』


提督「…随分と久しぶりな気がするな」


龍驤『……ごめんな』


提督「なにを考えているのかは分かる」


龍驤『また…キミの優しさに甘えてしまったわ…』


提督「そうだな」


龍驤『ほんまにウチ…あかんな……』


提督「今に始まった話じゃない、慣れている」


龍驤『…うん』
970 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/10(木) 21:52:27.54 ID:9s0CrXrS0
提督「ちょうど距離を置く、いいタイミングだったのかもしれないな」


龍驤『嫌や…嫌や!!ウチには司令官しか…』


提督「じゃあどうして連絡しなかった…となるな」


龍驤『ごめん…ほんまごめんな……』


提督「寂しい思いをしたんだ、これくらいは許されるだろう?」


龍驤『うん……』


提督「龍驤も居て俺の家族が成り立つんだ。龍驤のことを忘れて霞だけとなんて言った覚えはない」


龍驤『うん…』


提督「…続きは帰ってからにしよう」


龍驤『また電話するから…絶対するから…ちゃんと出てな……』


提督「もちろんだ」


龍驤『ほんまに…ごめんなさい……』


下2 この後の展開やその他起こったことなど
971 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/10(木) 22:08:19.51 ID:lppzZ4J4o
霞のターン!
初めすこーしだけ司令官を満喫していると言うがすぐに細かく龍驤の様子の聞き取りに入る
まともに帰ってきて貰わないと困るのはこっちなんだから!
972 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/10(木) 22:12:53.22 ID:VJptvVKAO
扉の影で電話を聞いて離れる漣
やりたいことはやった…いやまだ残っているかと潜水新棲姫を押し倒す
973 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/10(木) 22:31:27.03 ID:wZoX/PNSO
ーー


潜水新棲姫「なんとかなったようだな」


漣「本っ当に世話かけ過ぎですよあの女」


潜水新棲姫「戻ってこれない可能性はあったが、連絡しないのは意味が分からない」


漣「アバズレに意味のある行動を求めても無駄です」


潜水新棲姫「そうか」


漣「さて、もう用事は済んだので最後の仕事をしましょう」


潜水新棲姫「もう今日やるべき仕事はなかっただろう」


漣「いえいえ、まだ残ってるんですよ」
974 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/10(木) 22:34:58.22 ID:wZoX/PNSO
漣「よいしょ……」グイッ


潜水新棲姫「え…?」


漣「さぁて、一発仕込んでやりますか」


潜水新棲姫「ま…待て!ここは廊下で…」


漣「もちろん分かってますよ。この近くにトイレがありますよね?」


潜水新棲姫「ほ、本気で……」


漣「すぐに出来るか分かりませんけど、とりあえず今日から避妊は無しです」


潜水新棲姫「あ……」


漣「今日はまともに寝かせませんからね。覚悟しておいて下さい」


潜水新棲姫「…ん」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
975 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/10(木) 22:50:36.56 ID:w/rkE2oDo
二桁回数を超える行為の末に下腹に今までと違った熱を感じる潜水新棲姫
976 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/10(木) 22:58:38.18 ID:gvfQ3u2DO
そんな中枢棲姫が不審な動き
くくく…ついに産まれたぞ
だがまだ早い、あともう少し成長すれば最高の状態に…
977 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/10(木) 23:16:20.59 ID:rbjKrmUK0
ーー


中枢棲姫(ククク…ついに産まれたな)


中枢棲姫(だがまだ早い。もう少し育てば食べ頃だ)


中枢棲姫(艦娘の子は育つのが早い。気を抜いていたらすぐに成長してしまう)


中枢棲姫(…まてよ)


中枢棲姫(いまのうちに味見をしておくのはどうだ?)


中枢棲姫(肉の熟成具合を確かめるのに、試食するのと同じだ)


中枢棲姫(どれ、様子を伺ってみるか)
978 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/10(木) 23:19:35.87 ID:rbjKrmUK0
霞「すぅ…」


かすみ「……」


中枢棲姫(提督は不在でコイツがいるだけ、しかも二人とも寝ている)


中枢棲姫(これはチャンスだろう、起きないように慎重に……)スッ


かすみ「……」


中枢棲姫(オオオオオ…!いや、まだ早い。楽しむのは今じゃない)


中枢棲姫(熟成具合を確認しようじゃないか、こんな布は邪魔だ)シュルッ


かすみ「……」


中枢棲姫(ほおぉぉぉぉぉ……これはいいぞぉ…)


下2 この後の展開やその他起こったことなど
979 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/10(木) 23:22:56.57 ID:f8IzJahno
なにやら悪いスケベな気配を感じたと龍驤から霞に着信が入る
980 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/10(木) 23:33:11.81 ID:djYiLIqbO
>>979
私は悪いロリコンですと正座させられてぽっぽ姉妹からゲシゲシされてる中枢棲姫が目撃される
981 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/10(木) 23:59:39.42 ID:rbjKrmUK0
中枢棲姫(小指ならもう入るか?試す価値はある…)スッ


ピピピピピッ


中枢棲姫「!」


霞「うーん……電話…龍驤さんから…?」


中枢棲姫「しまった子どもは裸のまま…」


霞「あ………」


中枢棲姫「……」


霞「な、なにしてんのよーーー!!」
982 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/11(金) 00:04:02.56 ID:EOrI9sKd0
私は悪いロリコンです


中枢棲姫「……」


北方棲姫「最低」ゲシゲシ


北方棲妹「サイテー!」ゲシゲシ


提督「まさかかすみを狙うとは…」


霞「龍驤さんからの電話がなかったらヤバかったわよ。指を入れようとしてたのよ?」


霞「悪い意味のスケベな気配を感じたからって…本当にギリギリだったわね」


提督「弁解する気はあるか?」


中枢棲姫「あれは味見だ」


提督「……」


霞「下手に出て行けとは言えないのがタチが悪いのよね」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
983 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/11(金) 00:16:20.57 ID:et/3n4JDO
中枢と話す提督
仮に俺があの姉妹に手を出そうとしたらお前はどう思う
口調は静かだが割と怒っているようだ
ほう…それはそれで楽しそうだな、その時は私も仲間に入れてもらおうと中枢
おいおい…と頭を抱える提督
984 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/11(金) 00:41:52.67 ID:m/6x9R0co
>>983
怒りは伝わった様なので念押しして手を出さないよう頼む
985 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/11(金) 00:56:49.74 ID:EOrI9sKd0
ーー


提督「俺があの姉妹に手を出そうとしたら、お前はどう思う?」


中枢棲姫「ほう、それはそれで楽しそうだな。その時は私も仲間に入れてもらおうか」


提督「おいおい……」


中枢棲姫「妹の方はまだ膜有りだ。提督にならやってもいいぞ?」


提督「……」


中枢棲姫「なんだ冗談か、つまらないな」


提督「本気にするとは思ってなかったんだよ…」
986 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/11(金) 01:01:52.78 ID:EOrI9sKd0
中枢棲姫「私は提督が羨ましい。女を楽しませるものを持っているからだ」


中枢棲姫「そんな提督が私の下僕とやりたいというのなら、喜んで差し出すぞ」


提督「…分かった、この話を出した俺が悪かった」


中枢棲姫「どういうことだ」


提督「うちの娘には手を出すな」


中枢棲姫「そうか」


提督「…随分と物分かりがいいな?」


中枢棲姫「提督が止めろというのなら止める。それ以外で楽しむ方法はいくらでもある」


提督「……皐月か」


中枢棲姫「そうだ一つ条件を加えてやろう。その命令を聞く代わりに皐月と私の間に入れ」


提督「……」


中枢棲姫「私は冗談は言わない、覚悟しておくといい」


提督「…こうなるとは思わなかった」


ーー
987 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/11(金) 01:02:32.61 ID:EOrI9sKd0
今日はここまでです
988 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/11(金) 01:27:00.59 ID:et/3n4JDO
お疲れ様でした
子供が増えれば増える程ロリコンにはパラダイス…
989 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/11(金) 01:47:07.38 ID:m/6x9R0co
おつおつ
多分今身内で一番ヤベー奴>中枢
990 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/11(金) 10:49:19.53 ID:ACahpOoRO
ロリコンつーかペドの領域
991 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/11(金) 21:52:37.67 ID:dPC2y2290
すいませんやっぱり新スレを建てれないので、また建てておいてもらえると助かります
992 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/11(金) 22:05:55.96 ID:6Zh9THEbo
やってみる
993 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/11(金) 22:07:43.67 ID:6Zh9THEbo
【艦これ】龍驤「足りないもの、その後」その9【安価】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1623416799/
建ちました
994 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/11(金) 23:56:58.85 ID:m/6x9R0co
おつおつ
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