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【艦これ】龍驤「足りないもの、その後」その8【安価】

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2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/22(月) 19:35:24.83 ID:LVlURMnso
代理です
3 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/22(月) 19:37:22.99 ID:3mSVsqz/0
代理ありがとうございます
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/22(月) 19:38:05.20 ID:faGVgwnXo
たておつー
5 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/22(月) 19:43:00.56 ID:3mSVsqz/0
ーー執務室


隼鷹「なんだか随分と寂しい執務室じゃんか」


提督「本当なら龍驤や漣が居るんだが、それぞれ理由があってここに居ない」


隼鷹「龍驤さんは確かまた入院したんだよなぁ」


提督「予定ではもう少し先だったんだが、体調不良もあって早めに入院したんだ」


隼鷹「もともと一時退院だったから仕方ないけど、やっぱり寂しいな」


提督「ここで無理をするとまた長期入院もあり得る。ゆっくりと体調と心を整えて欲しい」


隼鷹「無理は禁物なのは当たり前だしな」
6 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/22(月) 19:48:19.23 ID:3mSVsqz/0
提督「漣は白露と電の仲裁に向かった。あまりいい話ではないが電が白露を叩いたらしい」


隼鷹「電…最近まで調子良かったのにな」


提督「いや、精神面に異常は無さそうだ。これは白露が悪いんだ」


隼鷹「なにがあったんだよぉ?」


提督「白露は以前に電と関係があったんだが、白露がそれを忘れて抱こうとしたらしい」


隼鷹「…うわ」


提督「口説き文句や体の重ね方、電は最初は我慢していたそうだが途中で我慢できず…」


隼鷹「それは白露が悪いな……」


提督「そういうわけで今執務室には俺一人なんだ」


隼鷹「そっか…うん、なら丁度いいというかなんというか……話、聞いてくれよぉ」


提督「もちろんだ」
7 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/22(月) 19:52:28.21 ID:3mSVsqz/0
隼鷹「あたしが艦娘辞めたいって言ったら…どうする?」


提督「止めることは無いが理由を聞きたい」


隼鷹「そうだよな…提督は止めることなんかしないもんなぁ」


提督「止めて欲しかったのか?」


隼鷹「止めてくれたら諦めがつくというか…うーん……」


提督「察しは付くが辞めるから不知火と共にだろう。何かあったのか?」


隼鷹「あたしさ…夢があるんだよ。世界中を旅したいとかそんなありふれた夢……」


隼鷹「響を見てたらさ…なんか……艦娘って辞めれるんだよな…とか…色々考えちゃって……」


提督「俺でよければいくらでも話は聞く。だが不知火ともよく話しておくべきだぞ」


隼鷹「分かってる…うん、分かってるんだよ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/22(月) 19:56:15.42 ID:JgaZObZyO
そういえば龍驤が病院に戻る前に気になる事を言っていたと思う提督
朝潮がまるで記憶を確認するかのように朝潮の事情を言ってきたと
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/22(月) 20:19:34.04 ID:gzrDJ4FDO
実は不知火にはもう話したんだよねと隼鷹
不知火も世界を回るのは悪くないと思ったがそれと艦娘を辞めるのは別だと
そもそも傀儡の艦娘って普通に辞められるのかという疑問も
10 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/22(月) 20:27:44.22 ID:3mSVsqz/0
隼鷹「実はさ…不知火にはもう話したんだよ」


提督「そうだったのか」


隼鷹「不知火はあたしと世界を回るのは悪くないって言ってた…けど艦娘を辞めるのは別の話だって」


提督「…不知火らしいな」


隼鷹「アイツは艦娘として戦うのが自分のやるべきことだって…そもそも傀儡の艦娘って解体できるのかも分かんないし…」


提督「それは整備士に確認するしか無いな」


隼鷹「提督……あたしどうしたらいい…?」


提督「…あくまで俺個人の意見として聞いてくれ」
11 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/22(月) 20:32:02.14 ID:3mSVsqz/0
提督「不知火は仲間を傷付けて、自分のせいでかつての仲間が全員殺されたと思っている」


提督「そんな不知火に一緒に解体しようと言っても、一筋縄ではいかないだろう」


隼鷹「やっぱり…」


提督「だが隼鷹が言えば別だ。本気で二人の時間を過ごしたいのならそう言えばいい」


隼鷹「……」


提督「解体が可能か不可能かは関係なく、不知火は隼鷹の隣に居ることを望んでいる」


提督「解体することを迷っているのなら考えない方がいい。響の場合はもう戦うことができないという事情が理解できた」


提督「ふわふわした考えではなく、本気で考えてその結果を不知火に伝えればいいと思う」


隼鷹「…ありがと、やっぱり提督に相談して良かった」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/22(月) 20:38:06.61 ID:MrpCEL66O
本気で考えれば考えるほど考えることがプロポーズになってく隼鷹さん
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/22(月) 20:48:40.10 ID:faGVgwnXo
不知火との出会い、出来事を思い出しながら>>12
14 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/22(月) 20:59:14.96 ID:3mSVsqz/0
ーー


隼鷹「不知火とは足りないもの鎮守府からの付き合いで…気が付いたらこんな関係になって…」


隼鷹「はじめは不知火は恋愛感情は無かったって言ってたのに……」


隼鷹「どうすりゃいいんだよ…考えれば考えるほど不知火のことが……」


隼鷹「こんなに誰かを好きになったことなんか無いんだよ……」


隼鷹「不知火を自分の物にしたい…ずっと一緒に居たい……」


隼鷹「自分でもなに考えてるか分かんなくなってきた…あーー…もう…」
15 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/22(月) 21:04:55.56 ID:3mSVsqz/0
隼鷹「世界を回るのはあたしの夢で……でもそれは艦娘を辞めることとは関係無くて…」


隼鷹「関係無い……?ある…?」


隼鷹「……」


隼鷹「こんなに悩んだことなんか無かった…酒で悩んでた時より考えてる…」


隼鷹「酒……」


隼鷹「酒飲めば……解決する…うん、そうだ……」


隼鷹「酒……あたしに酒を…」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/22(月) 21:10:46.78 ID:CKGCiUsfo
酒を探してるのなっちさんに見つかって何をやってるんだとたしなめられる
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/22(月) 21:30:02.08 ID:nqOs4WiSO
>>16
悩んでることの相談にも乗ってくれる
18 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/22(月) 21:34:39.35 ID:3mSVsqz/0
ーー食堂


那智「……気配がする」


那智「こんな時間に食堂…銀蠅か?どちらにせよ褒められたことではないぞ」


那智「…誰だ」


隼鷹「う……」


那智「なにをしている」


隼鷹「酒……無い…」


那智「禁断症状でも出たのか。霞に言って薬を用意させるから待っていろ」


隼鷹「違う…飲めば解決するから……酒があればあたしは…」


那智「様子がおかしいな、とりあえず私の部屋に来い」
19 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/22(月) 21:38:34.39 ID:3mSVsqz/0
ーー那智の部屋


那智「酒に頼るのは悪とは言わないが、お前は依存症になるほど溺れたんだろう」


隼鷹「昔は…酒のことしか考えられなかった」


那智「困ったからと言って酒を頼るのは間違いだ」


隼鷹「じゃああたしはどうしたらいいんだよ…」


那智「相談には乗ってやるが答えを出すのはお前自身だ。暫くの間忘れるのも手段の一つではある」


隼鷹「忘れる…」


那智「常に考える必要は無い。時間を決めてそのことに集中して考えるのは悪くはないだろう」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/22(月) 21:50:30.23 ID:nqOs4WiSO
では一時的に考えないでいいように今度は私の話も聞いてくれと那智
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/22(月) 21:57:00.18 ID:gzrDJ4FDO
>>20
私と愛宕の事は知っているだろう
私は愛宕を憎からず思っているし好意もある
だが好意があれば必ず恋人関係にならなければいけないのかと
22 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/22(月) 22:04:00.17 ID:3mSVsqz/0
那智「では…一時的に考えないでいいように今度は私の話も聞いてもらおうか」


隼鷹「那智の話って…」


那智「想像通りだ、私と愛宕の事は知っているだろう」


那智「私は愛宕を憎からず思っているし好意もある。だが好意があれば必ず恋人関係にならなければいけないのか?」


隼鷹「同性だから…難しいよな」


那智「私が聞きたいのはそこじゃない。性別は関係なく聞いているんだ」


隼鷹「同性でも異性でも、好意があるなら恋人にならないといけない……」


那智「それは違うだろうと私は考えている」


隼鷹「…結果を求めるか過程を大事にするかの違いじゃないのか?」


那智「結果も過程も必要の無い関係があっても……」
23 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/22(月) 22:07:13.00 ID:3mSVsqz/0
ーー


隼鷹「…そうだよな、誰でも悩みはあるんだもんな」


那智「そんなのは龍驤を見れば明らかだろう。奴はいつでも頭を抱えて悩んでいる」


隼鷹「ちょっと…重く考え過ぎてた。そんで答えを急がないとって思い込んでたみたいだなぁ」


那智「お前と不知火の仲は良好だ、焦る必要はなにもない」


隼鷹「その通りかな…久しぶりにテンパってちょっとおかしくなってたのかなぁ」


那智「不安なら霞に強めの薬を出してもらえ。仲間は頼る為にあるんだろう?」


隼鷹「そうだな、ありがとな那智!」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/22(月) 22:08:55.99 ID:faGVgwnXo
傀儡の解体について整備士、すぐ連絡取れないなら幹部さんに確認を入れる提督
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/22(月) 22:24:21.68 ID:nqOs4WiSO
>>24
26 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/22(月) 22:33:01.57 ID:3mSVsqz/0
ーー


整備士『傀儡の艦娘は解体しない方がいいよ』


提督「どうしてだ?」


整備士『何が起こるか保証できないんだ。僕が作った傀儡なら大丈夫だけど、旧大本営が作ってた傀儡はね…』


整備士『爆弾が仕掛けられてるのは知ってるでしょ?最悪はそれが爆発して死んじゃうね』


提督「爆弾を取り除く手術を受けさえすれば問題は無いんだな?」


整備士『その通りだけど、傀儡の艦娘がどれだけの数が居るのか把握できてる?』


提督「……」


整備士『現実的なのは解体せずに現状維持になると思うよ』
27 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/22(月) 22:36:52.05 ID:3mSVsqz/0
整備士『解体じゃなくて除籍はどうなの?それなら解体しなくて済むよね?』


提督「除籍だと人間としての扱いがされない。艦娘という物扱いだ」


整備士『それは法を定めた人がおかしい。艦娘も傀儡も生きているんだ』


提督「それは俺がどうこうできる問題じゃないんだ」


整備士『本当に人間は自分勝手だなぁ…やっぱり僕は人間は嫌いだね』


提督「ひとまずは礼を言う。お前の傀儡なら解体しても安心だということが分かっただけでも進歩だ」


整備士『力になれたんなら良かったよ。また何かあったら連絡してね』


下2 この後の展開やその他起こったことなど
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/22(月) 22:41:59.97 ID:gzrDJ4FDO
ところで…伊400と夕雲の事についてすまなかった…と謝罪する提督
別に構わないよ
君も人間だったというだけの事さ
だけどまあそうして反省出来るだけまだマシだと思っておくよと整備士
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/22(月) 22:50:39.02 ID:CKGCiUsfo
>>28
タシュがああなった経緯を伊400に詳しく突っ込んだらなかなかヤンチャしてたらしく彼女も反省が必要だねって整備士
夕雲は調べた後、元に戻したら素直にタシュと一緒にお手伝いしてるって
30 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/22(月) 22:58:45.62 ID:3mSVsqz/0
提督「ところで……伊400と夕雲の事についてすまなかった」


整備士『ああ別に構わないよ、君も人間だったというだけの事だからね』


提督「そうだな…俺も大多数の人間と変わりない」


整備士『それは違うよ、提督さんは貴重な人間だ。ちゃんと反省できるし、僕が嫌悪する人間とは種類が違うよ』


提督「いや、俺も所詮は人間なんだ」


整備士『まあ伊400は中々ヤンチャしてたみたいで彼女も反省が必要だし、夕雲君は軽く調べた後、元に戻しておいたから』


提督「…二人のことは頼む」


整備士『ちゃんと手伝ってもらってるから安心してよ。彼女達が提督さんを恨んでいるかまでは分からないけどね』
31 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/22(月) 23:04:13.44 ID:3mSVsqz/0
提督「……龍驤のことになると我を失ってしまうようではまだまだだな」


提督「冷静に対処しなければいけないのは分かっているが、やはり…」


提督「マシにはなってきているはずなんだが…うぅむ」


提督「龍驤がまた入院…いや、良くなってはきているんだ。俺が不安になっていてどうする」


提督「俺はもう父親なんだから冷静に…熱くならずに落ち着けばいい」


提督「……」


提督「…仕事に戻ろう」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/22(月) 23:12:38.59 ID:gzrDJ4FDO
一方
さすがに自分が悪いと土下座する白露と腕組み仁王立ちの電
電って怒ると怖いんですねぇ…と電を宥めながら漣
響はもうすぐ居なくなり暁は大抵レ級と一緒
雷はラジオやテレビの仕事で忙しい
そうしていつしか白露を寄る辺に見出だしていた電
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/22(月) 23:28:29.58 ID:nqOs4WiSO
タシュケントが本来の夕雲は臆病だけどまじめな子だねと整備士と話してる
ただ私が伊400はあたしが言うのも何だけど過激なところが目立つよ

社会への艦娘の受け入れが進んでいる中で力を好き勝手に振るうとそれが壊れてしまう
提督と話していた艦娘を人間として扱うこともその先にあるはずだからね

だから根気強く正していかないといけないよ
34 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/22(月) 23:37:06.12 ID:3mSVsqz/0
ーー大本営、研究室


タシュケント「本来の夕雲は臆病だけどまじめな子みたいだね」


整備士「真面目だからこそああなってしまったのかもしれないね」


タシュケント「でもあたしが言うのも何だけど、伊400は少し過激なところが目立つよ」


整備士「そうだね……彼女は要注意かもしれないね。どうやら社会では艦娘の受け入れが進んでいるみたいだ」


整備士「その中で力を好き勝手に振るうとそれが壊れてしまう。 提督さんが話していた艦娘を人間として扱うということも、その先にあるはずだからね」


タシュケント「じゃあやっぱり彼女はバラバラにする?」


整備士「その必要は無いよ、ゆっくり正していけばきっと分かってくれるからね」


タシュケント(同志はとても正す側の人間とは思えないけど)
35 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/22(月) 23:42:02.23 ID:3mSVsqz/0
整備士「どうしたの?なにか言いたそうだけど」


タシュケント「…彼女を正す前にまずは同志からじゃないかな」


整備士「僕?」


タシュケント「いつまで吹雪のことを引きずってるんだい?」


整備士「彼女は…危険な存在だ」


タシュケント「それは君の意見だ、吹雪を狂わせたのは同志なんだ」


整備士「僕も…自分の誤ちに向き合えって言うんだね」


タシュケント「それしか無いよ。あたしだって偉そうに言えないけど、理由を付けて逃げるのは違う」


タシュケント「あたしは殺した数より一人でも多く救うって決めた。その中に同志も入っているからね」


整備士「そうか…うん。分かった、逃げるのはもう…やめておくよ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/22(月) 23:45:56.27 ID:faGVgwnXo
>>32
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/22(月) 23:48:26.35 ID:CKGCiUsfo
>>32
普段はかかあ天下?といえばいいのか尻に敷かれるといえばいいのかになっちゃう白露
これを気に真面目なお付き合いについて考え出す
38 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/23(火) 00:00:35.91 ID:MGB5/bq00
ーー横須賀鎮守府


白露「……」土下座


電「……」


漣「いやぁこれぞ正に修羅場ですな」


電「ちょっと黙ってて欲しいのです」


漣「…うぃっす」


漣(電は怒ると怖いと聞いてましたが本当みたいですねぇ。この睨みは素人じゃできませんよ)


漣(まあ今回のは白露さんが悪いんで擁護はしませんが、暴力を働いたら止める程度にしておきましょう)


漣(面白がっちゃいけないのは分かってますけど、こんなの興味津々に決まってるじゃないですかヤダー)
39 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/23(火) 00:07:01.21 ID:MGB5/bq00
漣(響はもうすぐ居なくなって暁は大抵レ級と一緒。雷はラジオやテレビの仕事で忙しいんで電は拠り所が欲しかったんですな)


漣(その相手に白露がいいかもと思っていた矢先にこれ…一度抱かれたことを忘れただけでも重罪なのに、これはいけませんよぉ)


漣(電の心の内は大体分かりましたけど、白露さんはどうなんでしょうね……気になるんで動きますか)


漣「…ここは漣が仲裁させてもらいますよ。おおよその事情は聞いているので白露さん、何か言いたいことはありますか?」


白露「…一度抱いたことを忘れるなんて、一番最低なことをしました」


電「……」


漣「普段から遊びまくってる白露さんからすれば、電さんを抱いたのは一度くらいの遊びだと思ったんですね?」


白露「その時は…」


電「その時もクソも無いのです」


白露「違うの…話を聞いて」
40 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/23(火) 00:09:45.13 ID:MGB5/bq00
白露「夕立が幸せそうにしてるのを知って…時雨も最上といい感じだし……こういうのも悪くないのかなって…」


漣「こういうのとは?」


白露「真面目な付き合いっていうのかな…真剣な交際というか」


電「……」


白露「ねぇ電…チャンスをくれない……?もう悲しい思いはさせないから…」


漣「…と仰ってますが?」


電「安価」


下2 電の台詞やその他起こったことなど
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/23(火) 00:12:35.11 ID:VkG/AuuDO
電は初めてだったのに忘れられたなんて悲しかったのです…と白露に抱き着く
他の白露型はこんな風に甘えてはこないのでクリティカル
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/23(火) 00:13:55.10 ID:rfWPlVEjO
>>41
43 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/23(火) 00:22:54.55 ID:MGB5/bq00
電「……」スッ


漣(お、動く…殴るなら止めないとですけど…)


電「電は……初めてだったのに…忘れられたなんて凄く悲しかったのです…」ギュッ


白露「……」


電「白露ちゃん達はえっちなことが大好きなのは知ってたのです。でも…忘れられるのは凄く辛かったのですよ」


白露「……」


電「…聞いてるのですか?」


白露「ごめん…こんな風に甘えられたの……初めてで…」


漣「そりゃそうでしょうよ、おたくら白露型のは性行為というより搾取のされ合いですからな」


白露「これ…凄くいい……今までで一番かも…」


電「大袈裟なのです」


白露「違う本当に…こんな優しく……甘い感じで…抱きつかれたことなんか無い…」


電「……」ギュッ


白露「あ、あぁ……これ…なに……?こんなの…知らない…」


漣「……あとはごゆっくり…ですかね」
44 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/23(火) 00:28:12.92 ID:MGB5/bq00
ーー


漣「仲裁どころかむしろ仲が進みそうな結果で大満足ですな。これはご主人様も喜んでくれるでしょう」


潜水新棲姫「漣」


漣「んぁーー可愛い私の嫁が歩いてるぅ!」


潜水新棲姫「んん…惚気てる場合じゃないぞ。早く執務室に帰った方がいいんじゃないか」


漣「そうですよね今ご主人様一人だけですから」


潜水新棲姫「それもあるがさっきS朝潮が執務室に向かって行く所を見たんだ」


漣「…あのトラブルメーカーがご主人様の所に」


潜水新棲姫「何かあっては遅い、だから早く帰って方がいいと言ったんだ」


漣「まーた最近変なこと言い出しましたからね。忠告どうもと、早く執務室に帰ります!」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/23(火) 00:33:56.16 ID:rfWPlVEjO
八島が何かしでかしてることをS朝潮が提督に伝えてる所に戻ってくる漣
自分の力もなくなってはないけど八島が返事をしてくれない
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/23(火) 00:42:10.43 ID:VkG/AuuDO
漣が執務室に向かうと話の最中だった
見慣れない白い着物の人物…その顔には見覚えがあるような無いような…
あの子は結局あれを向こうに連れて行かなかった
何をするつもりかまだ判らないけれど備えてほしいと
47 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/23(火) 00:47:00.30 ID:MGB5/bq00
ーー


漣「ご主人様……」ガチャッ


「……」


漣「おおっと不審者ですか、随分と大胆ですね」ジャキッ


「…あの子は結局あれを向こうに連れて行かなかったわ」


漣「動くと撃ちますよ」


「何をするつもりかまだ判らないけれど、備えていて損は無いわ」


漣「真っ白な着物でも着て何様のつもりですか」


「忠告は…したわよ」


漣「貴女…どこかで見たような顔ですね。それって…」


「……」パチンッ
48 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/23(火) 00:51:53.54 ID:MGB5/bq00
ーー執務室


漣「ご主人様……」ガチャッ


S朝潮「失礼します」タタタッ


漣「…問題児に変なことでもされましたか?」


提督「いや…それが俺にも良く分からないんだ」


漣「言っておきますがね、あの朝潮はご主人様の子どもをどうにかしてもおかしく無いんですよ。極力、二人だけになるのは控えて下さい」


提督「そんなことは…」


漣「無いとは言い切れないでしょうよ。いつだったかご主人様に作った料理をご主人様が食べないなら捨てるとまで言うんですから」


漣「龍驤さんが入退院を繰り返している今がチャンスだと、思われてもおかしくない状況だと理解して下さい」


提督「……そうか」


ーー
49 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/23(火) 00:52:31.55 ID:MGB5/bq00
新スレでも宜しくお願いします
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/23(火) 00:59:17.63 ID:VkG/AuuDO
お疲れ様でした
とりあえずひとつ…

整備士が元に戻したはあんまり信用出来ないなあ…
対象の生命維持を優先に記憶を読み取ったり移植したりとバラバラにして解析するのはわけが違う気がする
整備士は夕雲に対して特に思い入れも無いから尚更
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/23(火) 00:59:24.08 ID:rfWPlVEjO
おつでした
やっぱ色んなキャラの話してるの好きだな
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/23(火) 01:02:17.61 ID:INgxNBf4o
よろしくお願いします
S朝潮ちゃんに前作主人公感を覚える…
ここの六駆は皆良いキャラ立ってて好きだー!
53 : ◆X87gBrHVzk :2021/02/23(火) 19:45:19.29 ID:MGB5/bq00
ーー足りないもの鎮守府


多摩「……定時にゃ。多摩はこれで失礼するにゃ」


菊月提督「少し待て」


多摩「断るにゃ。先生の家に一秒でも早く帰りたいにゃ」


菊月提督「これからについて大事な話がある」


多摩「…仕方ないにゃ、さっさと済ませるにゃよ」


菊月提督「そのつもりだ。お前にはあることを提案するだけだからな」
54 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/23(火) 19:51:46.37 ID:MGB5/bq00
菊月提督「俺と菊月達は本来この鎮守府ではない別の所に居た。その場所は無かったことになったから俺達はここに居る」


菊月提督「幹部や提督が言うからこの鎮守府の提督をしているだけであって、俺には別にやるべきことがある」


菊月提督「だがこの鎮守府を放置するわけにはいかない。後任を呼ぶと言ってもこの鎮守府の事情を知らない物には難しい」


菊月提督「後任を任せるのなら俺や提督が知る人物が最適だな?」


多摩「そうにゃね」


菊月提督「…知っているか?元艦娘が所属している鎮守府の提督を任されることがあるらしい」


多摩「……にゃ?」


菊月提督「俺は多摩にこの鎮守府の提督をやってもらおうかと考えている」


多摩「ちょ……待って…」


菊月提督「もちろん今すぐという話じゃない。将来的な話として考えてもらいたい」


多摩「冗談じゃないにゃ……」


菊月提督「俺は冗談は言わない。話は以上だ、引き留めて悪かったな」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/23(火) 19:53:52.38 ID:INgxNBf4o
別にやることって…何をするつもりにゃ?
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/23(火) 19:54:17.41 ID:6Uit5ffkO
急すぎる話にゃ、多摩にも家庭生活とかあるのにゃ
他に候補は?
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/23(火) 19:58:08.56 ID:VkG/AuuDO
ずっと気になっていた
繭の生まれた場所の鎮守府の事
あの時はろくに調査も出来なかったし生き残るので精一杯だったが今なら…と菊月提督
聞いた話では今の世界のあの場所にも鎮守府はあったらしいがやはり放棄されていると
58 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/23(火) 20:00:30.51 ID:MGB5/bq00
多摩「ちょっと待つにゃそんな言いっぱなしで終われるわけないにゃ!」


菊月提督「急いでいるんだろう」


多摩「それとこれとは話が別にゃ!いきなり急過ぎるし多摩にも家庭生活とかあるにゃ!」


菊月提督「それは分かっている」


多摩「他に…候補は無いのかにゃ?」


菊月提督「ガングートも悪くないがロシアとの関係が複雑になる可能性がある。北上は素行に問題が見受けられる」


菊月提督「秘書艦としての能力も高いのは知っているし消去法でいってもお前になる」


多摩「そんなつもりで秘書艦はしてなかったにゃ…」


菊月提督「こちらも適当に選んだわけじゃないということを知って欲しかっただけだ」


多摩「にゃぁぁ……」
59 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/23(火) 20:05:34.08 ID:MGB5/bq00
多摩「多摩が提督……?」


菊月提督「そこまで動揺するとは思わなかったな」


多摩「動揺しない方がおかしいにゃ…」


菊月提督「引き受けろと念を押すわけじゃないが、何も知らない後任にこの鎮守府を任せられると思うか?」


多摩「……無理にゃ」


菊月提督「お前でなくともここと関係のある艦娘が最適なのには変わりないぞ」


多摩「他の誰かなら…多摩が…にゃ……」


菊月提督「お前にとっても悪い話ではないからな」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/23(火) 20:12:04.23 ID:sW03Rzxzo
そもそも菊月提督は何をするつもりなんにゃ?
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/23(火) 20:21:22.00 ID:PkKGj1H0O
>>60
富士の成長のことも考えたら安定してたほうがいいはずにゃ〜
62 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/23(火) 20:30:29.56 ID:MGB5/bq00
多摩「そもそも菊月提督は何をするつもりにゃ?富士の成長のことも考えたら安定してたほうがいいはずだにゃ」


菊月提督「かつて俺たちが居た場所…それを調べるんだ」


多摩「あの繭があった所かにゃ」


菊月提督「俺たちの痕跡は全て無かったことになっている。それを調べるのは今しか無い」


菊月提督「菊月達だけでも十分だったかもしれないが、富士も自分の力をコントロールできるようになってきた」


多摩「……あんな子どもを使うのか」


菊月提督「使いたくなかったがそれしかない。そもそも富士をあの姿にしたのは龍驤だ」


多摩「それは…」


菊月提督「なぜ富士がああなったのか。それも含めて全てを明らかにしたい」
63 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/23(火) 20:33:29.84 ID:MGB5/bq00
多摩「提督を続けながらは不可能なのかにゃ」


菊月提督「いつ帰ってこれるか分からない上に命の保証もない」


多摩「死にに行くなら全力で止める」


菊月提督「お前に菊月が止められるのか?」


多摩「……富士が悲しむぞ」


菊月提督「海月姫は置いていく。彼女は俺たちの過去とは関係が無い」


多摩「納得するはずが無いだろう…」


菊月提督「それは俺たちの問題だ。多摩は干渉する所じゃない」


多摩「はぁ…これだからもう……」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/23(火) 20:38:36.20 ID:sW03Rzxzo
仲間の問題にゃ
これだけ関わってて他人だとは言わせんにゃよ
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/23(火) 20:41:11.18 ID:VkG/AuuDO
自分達だけでやろうとするな
そうやって突っ走った結果どうなるか解らないお前じゃないだろうと多摩
どうせなら皆…それこそ大本営も巻き込んで万全の体勢で行けばいい
今の大本営はお前達の敵じゃないんだ
66 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/23(火) 20:47:45.59 ID:MGB5/bq00
多摩「自分達だけでやろうとするな、そうやって突っ走った結果、どうなるか分からないお前じゃないだろう」


菊月提督「関係の無い奴を巻き込む必要は無い」


多摩「なぜ決めつける。どうせなら皆、それこそ大本営も巻き込んで万全の体勢でやればいい」


菊月提督「大本営……」


多摩「今の大本営はお前達の敵じゃない。横須賀も頼れるはずだろう」


菊月提督「……」


多摩「よく考えるのはお前もだ」
67 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/23(火) 21:08:05.03 ID:MGB5/bq00
ーー多摩の家


多摩「にゃあぁぁ…」


先生「凄い話になってるみたいですね」


多摩「多摩が提督なんて無理にゃし…菊月提督もなにを考えてるんだにゃ…」


先生「多摩さんが提督……少し見てみたい気もしますね」


多摩「にゃ…?」


先生「戦う姿も素敵ですけど、凛々しい姿も…」


多摩「にゃ……」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/23(火) 21:13:26.69 ID:INgxNBf4o
いい雰囲気になりかけ、口づけをしようとするも二人同時にいやそんな場合じゃない(にゃ)と我に返る
受けた場合の提督の仕事の忙しさ、受けない場合は誰かいるのか、二人でも話し合う
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/23(火) 21:16:58.86 ID:PkKGj1H0O
>>68
70 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/23(火) 21:29:18.89 ID:MGB5/bq00
多摩「多摩のこと……好きなのにゃ…」


先生「どんなことをしてても多摩さんは素敵ですよ」


多摩「先生……」


先生「……」スッ


多摩「……いやいや、そんな場合じゃないにゃ!」


先生「そ、そうですね…」


多摩「もし多摩がその話を受けなかったらどうなると思うにゃ?」


先生「受けないと…難しいですね。他に適任が居ないのかもしれませんね……」
71 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/23(火) 21:34:34.48 ID:MGB5/bq00
先生「それともし提督になったとして……」


多摩「先生と過ごせる時間は少なくなるにゃね」


先生「そうですね…」


多摩「それは嫌だにゃ…先生と過ごせる時間はなによりも大切なんだにゃ…」


先生「でも……我儘は言えませんよね」


多摩「…にゃ」


先生「過ごせる時間が少なくなっても、多摩さんを思う気持ちは変わりません」


多摩「…嬉しいにゃ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/23(火) 22:11:29.85 ID:PkKGj1H0O
新しい仲間ができていた、その事が意識できてなかったと反省する菊月提督
海月姫も何を考えてるかくらいわかるわよ夫婦だものって寄り添ってる
反対には菊月もいて、元がどうあれもう切っても切れない関係なんだから手を取って最善を尽くすしかないだろうって
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/23(火) 22:19:04.28 ID:sW03Rzxzo
>>72
74 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/23(火) 22:25:43.62 ID:MGB5/bq00
ーー足りないもの鎮守府


菊月提督「新しい仲間ができていた…その事が意識できてなかったのか」


深海海月姫「あなたが何を考えてるかくらいわかるわよぉ…だって『夫婦』じゃない」


菊月「……」


菊月提督「菊月…」


菊月「…元がどうあれもう切っても切れない関係なんだ。なら協力して最善を尽くすしかないだろう」


菊月提督「…そう言ってくれるか」


菊月「あんな深海棲艦だけに任せるわけにはいかない」


深海海月姫「あらぁ…言ってくれるわねぇ」


菊月「言う権利は私にはある」


深海海月姫「うふふふ…」
75 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/23(火) 22:30:13.08 ID:MGB5/bq00
菊月「…司令官、本当にやるのか」


菊月提督「やらなければいけないことだ」


菊月「最悪どうなるか分かっているか?」


菊月提督「死ぬ程度では済まないだろうな」


菊月「この世界から消えるだけじゃない、存在自体も無かったことになる」


菊月「私も司令官も深海海月姫も…富士を除く全ての存在が消える」


菊月「そのリスクがあるなら、無理にやるべきことではないんじゃないか」


菊月提督「俺は無理をしてでもやるべきことだと思う。この世界に俺達が存在している限りはやるべきなんだ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/23(火) 22:38:41.71 ID:INgxNBf4o
今俺達って言ったわね?なら私達にも手伝わせなさいよ!
ぼの始め元の菊月提督配下の娘達が部屋にログイン
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/23(火) 22:51:46.34 ID:PkKGj1H0O
>>76
更にそんな大変なことなら黙っていられないのがこの鎮守府
78 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/23(火) 23:02:49.18 ID:MGB5/bq00
ガチャッ


曙「今俺達って言ったわね?なら私達にも手伝わせなさいよ!」


菊月提督「……曙達はともかくお前達は関係ないだろう」


北上「そんな大変なことなら黙ってられないんだよね〜」


深海夕張「この鎮守府の伝統みたいなものですね」


ガングート「私達の提督なら分かっているだろう?」


リュウジョウ「司令官、断るわけにはいかんと違うかな」


千代田「提督の為なら例え地獄でも着いていくわ!」

79 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/23(火) 23:06:54.25 ID:MGB5/bq00
朝雲「できることがあるならなんでも手伝うわ!」


山雲「サポートは任せておいて〜」


ヴェールヌイ「少しでも恩を返したいんだ」


グラーフ「こ…怖いけど……本当はやりたくないけど…」


菊月提督「…グラーフまで来てくれたのか」


曙「グラーフどころか全員よ!何回言っても一人で全部なんとかしようとするでしょ!いい加減にしなさいよクソ提督!!」


菊月「…どうやら協力してもらうしか無いようだな」


菊月提督「……」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/23(火) 23:11:29.15 ID:VkG/AuuDO
そんな折
退院していた雲林院が箱を抱えて菊月を訪ねてきた
夢を見たんだ
知らない私が箱を開けろと
友人を助けろと

こんなタイミングでよく来たものだと多少驚く菊月
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/23(火) 23:19:17.04 ID:sW03Rzxzo
>>80
82 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/23(火) 23:23:34.28 ID:MGB5/bq00
雲林院「なんだ全員ここに居たのか」


菊月「……雲林院」


雲林院「ここに入るのに憲兵に許可はもらったからな」


曙「アンタはなにしに来たのよ」


雲林院「これをお前たちに渡しに来た」スッ


リュウジョウ「箱……?」


菊月「それはお前にとって大切なもののはずだぞ」


雲林院「……夢を見たんだ」
83 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/23(火) 23:28:37.40 ID:MGB5/bq00
雲林院「知らない『雲林院』が箱を使え、そして友人を助けろと言ってきたんだ」


菊月「このタイミングでか」


雲林院「そっちの事情は知らない。だが助けにはなるはずだろう」


菊月「その通りだ…これは私が使う」


雲林院「好きにしてくれ」


北上「さて、お膳立てはこれくらいでいいかな?」


深海夕張「指揮は貴方がお願いします!」


ガングート「私達の提督なんだからな」


菊月提督「俺の…俺達の為に…」


深海海月姫「いい仲間に…巡り会えたわねぇ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/23(火) 23:39:25.22 ID:VkG/AuuDO
菊月提督は考え込む
このまま向かっていいのか?
まだ何か「足りないもの」は無いか?
確かに戦力は充分だろう
このメンツに勝てる奴はそうは居ないはず
だがなんだ…この胸騒ぎは…と
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/23(火) 23:47:41.87 ID:PkKGj1H0O
>>84
86 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/23(火) 23:51:03.15 ID:MGB5/bq00
菊月提督(このまま向かっていいのか?まだ何か「足りないもの」は無いか?)


菊月提督(確かに戦力は充分だろう、このメンツに勝てる奴はそうは居ないはず)


菊月提督(だがなんだこの胸騒ぎは……)


菊月「どうしたんだ司令官」


リュウジョウ「今更怖気ついとったらあかんで!」


千代田「全部ぶっ飛ばしてやるわよ!」


菊月提督「……」


下3 コンマ判定

偶数 ○
奇数 ×
ゾロ目 ?
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/23(火) 23:51:58.48 ID:PkKGj1H0O
こわい
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/23(火) 23:54:30.04 ID:sW03Rzxzo
おねがいします
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/23(火) 23:54:49.34 ID:tLotPB28O
求めよ、さらば与えられん
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/23(火) 23:57:21.21 ID:INgxNBf4o
本当にまたそっちいったんか?や〇〇……
91 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/24(水) 00:01:08.88 ID:y50LaKMd0
菊月提督「…少し時間をくれないか」


曙「ここまで来て止めるって!?」


菊月提督「違う、かつて繭のあったあの場所への出撃は行う。だがもう一つ準備がしたい」


望月「これだけ揃ってるのにまだ必要なの〜?」


菊月提督「必要なんだ」


菊月「司令官がそう言うのなら今は止めておこう」


菊月提督「ありがとう…準備ができればすぐに知らせる」
92 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/24(水) 00:11:58.31 ID:y50LaKMd0
ーー足りないもの鎮守府、地下室


菊月提督「おかしい…ずっと何かが足りないと思っていた。この違和感は今に始まったことじゃない」


菊月提督「しかしその違和感は泡のように消え、いつしか考えることすら無くなってしまった」


菊月提督「それは俺が忘れたからじゃない…考えることができなかったからだ」


菊月提督「かつての世界から切り離され…もう干渉できないものだと思っていた」


菊月提督「そう、思っていただけだ。本当は始まってすらいなかったんだ」


菊月提督「足りないもの鎮守府には縁もゆかりも無いが、あるとすればここだ」


菊月提督「提督から聞いた。この隠された地下室にはドラッグが山のようにあって、艦娘に投与される実験が行われていた」


菊月提督「そんな曰く付きの場所だからこそ……」


「……」


菊月提督「そうだよな…やっぱりお前はここに居るな」


「久しぶり…ね……もう忘れられたかと……思ったわ…」


菊月提督「ついさっきまで忘れていたさ。思い出したのは運があったのかもしれない」


「運に…感謝しなくちゃね……」


菊月提督「これだ……紛い物じゃなく、これこそが本物の忌玉…」


如月「さぁ……終極へ行きましょうか……」


ーー
93 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/24(水) 00:12:35.88 ID:y50LaKMd0
今日はここまでです
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/24(水) 00:14:11.57 ID:A3VOcTj4o
おつでした
如月!
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/24(水) 00:18:52.14 ID:OYPGpq7DO
お疲れ様でした
やっぱり普通に向かってたら危なかったわけか…
如月は当時の富士のなりすましかと思っていたけどそういえば最後に入れ替わったような場面があった気がするなあ…
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/24(水) 00:19:19.00 ID:5QqzTXjqo
あっ如月全員って言われたシーンで出てきてない…よくお気づきになられましたね!
本当の前作主人公も動き出し、物語は加速していくぅ
おつでした
97 : ◆X87gBrHVzk [saga]:2021/02/24(水) 19:48:07.83 ID:EFwPkMiJ0
人が居るなら少し更新しようかと思うんですがどうでしょうか
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/24(水) 20:19:58.16 ID:uyx5vVb6o
一応いけます
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/24(水) 20:20:06.19 ID:aql4k9Tqo
あい
100 : ◆X87gBrHVzk [saga]:2021/02/24(水) 20:30:52.67 ID:EFwPkMiJ0
ーー霞の部屋


榛名「体調は悪くありませんか?」


霞「思ったより平気ね。日頃から徹夜してる甲斐があったって所かしら」


榛名「笑えない冗談ですね…」


霞「母乳をあげるのに二時間おきに起きたりするけど、私からすれば二時間も寝られるって感覚ね」


榛名「霞ちゃんは頑張り過ぎです、提督もそんなことは望んでいないじゃないですか」


霞「それは分かってるけど私がそうしたいのよ。皆んなが私を頼ってくれるのが嬉しいっていうのもあるけど」


霞「もちろん皆んなの中にはお姉さまも入ってるわよ。お姉さまが居なかったら今の私は無いわ」


榛名「それは榛名も同じです、霞ちゃんが居たからここまで来れたんです」
101 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/24(水) 20:33:08.31 ID:EFwPkMiJ0
かすみ「ふぇぇ…」


霞「あら起きちゃったわね。ちょっと待ってて…」


榛名「手伝いますよ霞ちゃん」


霞「ありがとうお姉さま…よいしょ……」


榛名「こうして見ると…本当に母親になったんですね…」


霞「今更なに?」


榛名「ごめんなさいちょっと……」グスッ


霞「情緒不安定なのお姉さま…なんて、冗談よ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
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