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【シャニマス】灯織「それは違います!」【ダンガンロンパ】

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882 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/23(火) 22:43:28.82 ID:NYbaCknc0

モノクマ「ヒャァーホォウッッ!やっと終わった!なんだよあのDV女!ボクのプリチーな体を傷めつけやがって!」

モノクマ「ま、スペアは無限なんで意味はないんですがね!」


樹里が死んだ。彼女の死にざまが目に焼き付いて離れない。

命の灯が消えるその瞬間まで、モノクマに…黒幕に…彼女は拳をふるい続けた。
目は血走り、唇をかみちぎりそうなほど食いしばり、その手は自分の血にまみれていた。
その光景だけ見れば彼女は修羅のようだった。

でも、私たちにはおしおきという言葉を出されても一切ひるまない樹里の姿は、強く気高く見えた。
血を流そうが何があろうがひるまない……それは一つの、【希望】の姿だったんだ。
最後まで絶望に抗い続けたんだ。


だからおしおきが終わった後でも私たちは……


めぐる「泣かない……泣かないから、樹里……!」

モノクマ「……はれ?」

883 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/23(火) 22:45:36.45 ID:NYbaCknc0

悲しみに飲まれるんじゃなく、その胸には火をともしていた。
樹里から受け継いだ【命】……それはモノクマに対する反逆の火。


咲耶「みんな、帰ろう」

モノクマ「あれ?随分とあっさりしてるんだね、もしかして西城さんってハブられてた?」

甘奈「樹里ちゃんは私たちのかけがえのない仲間だよ!でも、だからこそ」

甜花「西城さんのために、甜花たちは泣かない……!」

愛依「……うん、樹里ちゃんと小糸ちゃんの想いを絶対無駄にしちゃだめだもんね」

智代子「ここで泣いちゃってたら、樹里ちゃんに怒られちゃうよね!」

凛世「はい……樹里さんのことです、天国より叱責されてしまいます……」

灯織「うん、樹里ならそれぐらいやっちゃいそうだよね……!」

摩美々「まずは帰ってしっかり休んで……明日から頑張るんでしょー?」

霧子「うん……立ち止まってちゃ、ダメだよね……!」

めぐる「樹里、見守っててね……モノクマなんかに負けないから!」


そう、私たちは戦い続ける……

樹里と一緒に、戦うんだ……!
884 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/23(火) 22:47:04.94 ID:NYbaCknc0

摩美々「その前に、一つだけいいですかぁ?」

(……摩美々さん?)

摩美々「樹里のおしおきの直前、モノクマが言ってた『プログラミングなんてこの世界では意味ない』ってやつ……あれってどういう意味なんですかぁ?」

モノクマ「ん?」

摩美々「だっておかしいでしょー、私たちにとって【世界】なんてこの学校だけで完結してるのに、なんでわざわざそんな言い方する必要があるわけー?」

モノクマ「細かいこと気にするんだね、さては文系だね?」

摩美々「答えてもらえますー?」

モノクマ「深い意味はないよ、文字通りこの世界ではプログラミングなんか意味ないってだけ!」

モノクマ「それ以上でもそれ以下でもない!」

摩美々「だから聞きたいのはそんなことじゃ……」


モノクマをつなぎとめようとする摩美々さんを無視して、モノクマはそのまま姿を消してしまった。
885 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/23(火) 22:48:54.56 ID:NYbaCknc0

咲耶「ふぅ……やはり私たちにとって得になることはしてくれないようだね」

摩美々「あしらうにしてももっと上手にやってほしいんだケド」

摩美々「まぁ考えても仕方ないですねー」

めぐる「うんうん、とりあえずはこれからに向けて頑張らないと!」


私たちはそのまま涙を流さずに、裁判場を後にした。
その足のまま、食堂で私たちは食事会を開いた。

樹里と小糸は、きっと私たちが落ち込むことをよしとしないから。
少しでも前を向くために、少しでも絆を深めるために。
いっぱいご飯を食べて、いっぱい笑って、いっぱい泣いた。
生きる……生きるんだ。
それが生き残った私たちの義務なんだから。





……でも、この私たちの絆の輪とも言うべき結束には、そもそも前提として欠落がある。

【彼女】は食堂にはいなかったから。

886 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/23(火) 22:50:24.43 ID:NYbaCknc0

【???】

円香「……モノクマ」

モノクマ「はいはい!およびですか?……ってなんだ樋口さんじゃん、裁判お疲れ様!キミのおかげで今回の裁判もよかったよ?」

円香「……そう」

モノクマ「今回の事件ってさ、キミがいないとすっごい退屈なものだったと思わない?」

モノクマ「やっぱりこうやってかき乱してくれる存在がいないと、予定調和になっちゃうからさ!」

円香「……」

モノクマ「で?なんの用なの?」

円香「……単刀直入に聞きます」

円香「もし仮に……」
887 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/23(火) 22:50:50.10 ID:NYbaCknc0





円香「私が全員を皆殺しにする計画を立てるから協力してほしいってなったらモノクマは協力してくれるの?」




888 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/23(火) 22:54:10.30 ID:NYbaCknc0

モノクマ「うぷぷぷ……そんなことを言ってくるなんて変わってるねキミは」

円香「できるかできないかで答えて」

モノクマ「できないよ!」

円香「……ふーん」

モノクマ「ボクは別にシリアルキラーでもないんだ。みんなに死んでほしいんじゃなくて、みんなに絶望してほしくてこのコロシアイ合宿生活を始めたんだから、皆殺しなんて許せないよ」

モノクマ「むしろコロシアイにおいてメインなのはほら、学級裁判なわけじゃん!」

円香「やっぱりそうなんだ」

モノクマ「そういうこと!……面白い相談だけど、今回は断らせてもらうよ!ごめんね!」

円香「……まあ、だろうと思ったけど」

モノクマ「でも、キミのおかげで校則の抜け目を見つけられたよありがとうね!」


【校則が追加されました】

【コロシアイ学園生活で同一のクロが殺せるのは、2人までとします】


モノクマ「これでよしっと!」

円香「……なるほどね」
889 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/23(火) 22:55:06.72 ID:NYbaCknc0

円香(別に今すぐ全員を殺そうなんて本気で思ってるわけじゃない)

円香(ただ私は……透と小糸を裏切ってものうのうと生きてる連中に)

円香(詭弁の【絆】なんてものをありがたがってる連中に)

円香(死者の想いを引き継ぐこと、【絆】を守るということの本当の意味を)

円香(傷を刻み付けることで教えてやるだけ)

円香(その心をズタズタのぼろぼろに引き裂くまで、私は止まらない)

円香(それが私にとっての【絆】になる)

円香(偽善者たちに、思い知らせてやるだけ)






モノクマ「うぷぷぷ……いいねえ、いい顔してるよ」

モノクマ「ボクのゲームに乗ってくれる奴はこれまでにも何人もいたけど、キミは中でもいい顔してるよ」

モノクマ「絶望を生み出せる……選ばれた人間だけができる顔だよ」

モノクマ「キミがそうやって絶望を振りまいて振りまいて……」

モノクマ「みんなが絶望に沈み切ったときにこそ」
890 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/23(火) 22:55:56.86 ID:NYbaCknc0





モノクマ「________きっと美しい希望は生まれるんだろうね」





891 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/23(火) 22:56:52.02 ID:NYbaCknc0
-------------------------------------------------


【CHAPTER 02 存在証明を、この悲鳴を、或いは絶望を】


END


残り生存者数 12人


To be continued...


-------------------------------------------------
892 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/23(火) 22:57:47.45 ID:NYbaCknc0


【CHAPTER02をクリアしました!】


【学級裁判クリア報酬としてモノクマメダル49枚を入手しました!】


【CHAPTER02クリア報酬としてアイテム『紅蘭偉魔空珠』を手に入れました!】
〔CHAPTER02を生き抜いた証。ドラマで演じた不良と、彼女の最期には共通したものを感じさせる。熱い命がそこで燃やされたことを決して忘れてはいけない〕


【CHAPTER02クリア報酬としてスキル『意地っ張りサンセット』を習得しました!】
〔反論ショーダウン・PTAのコンマ値の基礎値が+10される〕

893 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/03/23(火) 22:59:20.63 ID:/UnYgk+i0
乙です

悲しい・・・・・・
894 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/23(火) 23:04:19.74 ID:NYbaCknc0

というわけで2章が完結したところまで更新はここまで。
正直小糸の親愛度がカンストまで行くとは思っていなかったので事件発生過程が若干ぎこちない感じになってしまいましたね。
まあそこは肉体派アイドルのお膝元の放クラの方が【強そう】に見えたってことで……

3章までは書き溜めがある程度あるのでまた数日~一週間程度お休みをいただいてから3章から再開するつもりです。

3章は新しくスレ立てをしてから再開した方がいいですかね?
残り書き込めるレス数も100ちょいと心もとないですし……

そして今後についてなのですが、4月からはリアルが多忙になるので、もしかすると更新自体滞ることがあるかもしれません。
4章以降はまだ構想も十分に練れておらず、書き溜めする時間も取りづらくなってくるので……
数か月単位で空くときもあるかもしれませんが、完結までしっかり完走はしたいと思っていますのでどうかお付き合いいただけると幸いです。


ひとまず今回もお付き合いいただきありがとうございました、またよろしくお願いします。
895 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/23(火) 23:07:09.21 ID:mF6cGlTb0

円香が冷静なら小糸は助かってたのでは……?

今後の更新と新スレ把握です
896 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/23(火) 23:08:16.14 ID:m4M5Lkgyo

100レス残ってるなら最初の自由行動までとかキリのいいところまでこのスレ使っていいと思う
897 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/23(火) 23:12:41.85 ID:8kLQLJFW0
シリアルキラー化しそうな樋口はともかくとして今回ひなななの姿がまったく見えてないのが超気になる
898 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/23(火) 23:38:58.52 ID:7yldUyP30
なんだかんだ樋口は生きそうね…
完走までついていきますぞ、乙です
899 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/24(水) 08:47:14.23 ID:lYiB13wy0
乙です
更新があることをすっかり忘れていた…
900 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/27(土) 21:16:03.75 ID:wsdCZq+f0





【モノクマげきじょう】




901 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/27(土) 21:17:43.51 ID:wsdCZq+f0

モノクマ「人生とは選択の積み重ねなんだ」

モノクマ「どこを切り取ったとしても、そこで必ず人は選択を行なっているんだよ」

モノクマ「意志と言い換えてもいいだろうね。人間は常に何かと何かを比べて選び取ることでしか生きていけないんだよね」

モノクマ「例えば朝起きた時、この時点であなたは選択をすでに終えているのです」

モノクマ「春の麗かな温もりの下に、睡眠の快楽を享受するという選択肢を捨てて、社会の歯車となるために起床するという選択をしたわけだね」

モノクマ「いやぁ……殊勝でケッコウケッコウ!」

モノクマ「それで社会の歯車となることを決意したあなたは次の選択に移ります」

モノクマ「昨日の飲み会帰りに撒き散らした自分の吐瀉物を掃除するか、締め切りを過ぎた書類についての謝罪の電話を上司にするかの二択だね!」

モノクマ「どっちを選んだとしても、異なった結末がそこには待っていることはもはや言うまでもないよね!」

902 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/27(土) 21:18:16.39 ID:wsdCZq+f0

モノクマ「こうやって人の人生……80年という年月は過ぎていく」

モノクマ「毛細血管が体中に張り巡らされているように人生という表面の下にはグロい数の枝分かれがあるんだよ!」

モノクマ「そう、人生はマルチエンディングなんだ!」

モノクマ「どう生きるか、どう死ぬかを決めるのもすべてはあなた次第なんだ!」

モノクマ「……そういう意味では、あの子たちはつまんない選択をしたんだね」

モノクマ「だって一回きりの人生、殺されてちゃ勿体ないよね!」

モノクマ「だから仏のように慈悲深いボクが彼女たちに、『あるかもしれなかった』エンディングを見せてあげようかと思うんだよね」

モノクマ「うぷぷぷ……今から始まるのは、枝分かれと枝分かれの成れの果て」
903 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/27(土) 21:19:15.59 ID:wsdCZq+f0





モノクマ「もはやそうなることはあり得ない、もう一つの結末ってやつだよ」





904 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/27(土) 21:20:10.74 ID:wsdCZq+f0
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GAMEOVER

アサクラさんがクロにきまりました。
おしおきをかいしします。



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905 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/27(土) 21:23:10.98 ID:wsdCZq+f0

肩を竦めて椅子に腰掛けている浅倉さん。
おやおや、どうしたことでしょうか、顔色が悪いですね。
ダメですよ浅倉さん、成績が芳しくなかったんですからしっかりと“追試”は受けてもらわないと。


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     【追試】
      retest

【超高校級の??? 浅倉透 処刑執行】


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_______カタタタタ…

浅倉さんの座る椅子と机はベルトコンベアでどんどん後ろへと運ばれていきます。

試験官モノクマも浅倉さんの追試を見届けるために同じくベルトコンベアに乗って進んでいきます。
906 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/27(土) 21:24:50.08 ID:wsdCZq+f0

そしてその行き着く先には、酸でできたプール。
浅倉さんの後ろにいる生徒たちは次々とプールに飲み込まれていきます。

_______ジュワァァァ…

この音はプールに生徒たちが呑み込まれて行く、落第のサインなのでしょう。

浅倉さんもほら、ちゃんと試験を頑張らないと!
肩で呼吸をして鼻息を荒くしてる場合じゃないですよ!

目の前の試験用紙、そして黒板には
『人間の記憶について』と書かれています。
そういえば浅倉さんは誰かに自分のことを思い出してほしいんでしたっけ?

それなら自分自身が一番そのことに詳しくないとダメですよね!

_______ジュワァァァ…

……でも、彼女に解答なんてできません。
死がすぐそばまで迫っているのです、まともな思考すらできません。
907 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/27(土) 21:26:21.09 ID:wsdCZq+f0

_______ジュワァァァ…

あ、ほらまた後ろで生徒が一人溶けたみたいです。

あんなにクールだった浅倉さんの表情も気がつけば真っ青に。
豪胆ぶってもやっぱり人の子なんですね。

_______ジュワァァァ…

ほら、終着点まであと少しですよ。
早くしないと落第ですよ!

_______ジュワァァァ…

浅倉さんは歯を食いしばり、目を目一杯瞑った後に助けを懇願するかのように、弱々しく顔を上げました。
そりゃそうです、試験官だって先生なんですから。学生が先生に助けを求めるのは当然のことです。

ですが、先生も先生である以前に人の子、いやクマの子でしたね。
どうやら眠たくなってお昼寝中のようです。

浅倉さんが最後に見せた表情は、
顔面が蒼白を通り越して紫色に染まった、絶望的な表情でした。








_______ジュワァァァ…

容姿端麗、クールな彼女の姿は
彼女自身のミュージックビデオのように泡沫に消えて行きましたとさ。
908 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/27(土) 21:27:06.07 ID:wsdCZq+f0
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GAMEOVER

フクマルさんがクロにきまりました。
おしおきをかいしします。



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909 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/27(土) 21:28:29.92 ID:wsdCZq+f0

いや〜〜〜めでたい!
まさかうちの学校からあの大会に優勝する学生が出るなんてね、これは盛大に祝わないといけませんよね!
学校をあげて応援しちゃいましょう!
先生もみんな揃って、生徒もみんな揃って!

当然、ボクらの学級委員である福丸さんにも祝ってもらいますよ!

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【祝!全国大会出場!】

【超高校級の学級委員 福丸小糸 処刑執行】


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合格をお祝いするためにはやっぱり垂れ幕を作らないとダメですよね。
というわけで今回は書道家として高名なモノクマ先生にお越しいただきました。

_______先生、今日はよろしくお願いします。

_______先生、道具から拘っていらっしゃるんですって?

なるほど、凡庸な毛先の筆では良い書は書けない……
910 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/27(土) 21:29:47.97 ID:wsdCZq+f0

______だから福丸さんを棒の先端に縛り付けてあるんですね!

成績優秀な福丸さんの髪を使って書を書けば、さぞいい作品が出来上がるでしょうね!

福丸さんを頭から墨汁でジャブジャブしたら準備OK!
それでは一筆入魂……参ります!

おっと!流石は書道家モノクマさん、気迫が違う!
躊躇うことなく福丸さんを頭から紙に擦り付けていく!

どんどん書き上げられていく垂れ幕!
世界よ、見ているか?!これが日本の芸術だ!!


何度も何度も福丸さんを墨汁の中に押しつけ、


何度も何度も紙に頭から擦り付け、


それを繰り返すことで芸術は生まれるのです!





芸術は爆発だーーーーーーー!!!
911 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/27(土) 21:31:20.40 ID:wsdCZq+f0





そして書き上げられた垂れ幕。

『呪!大食いコンテスト全国大会出場!』

いやぁ……美しい文字ですね。

______特にこの、途中から墨汁に赤色が混じるところがいいですね。

命の躍動感と言いましょうか、魂の叫び、苦しみの中から捻り出した感情のようなものを感じられます。
やっぱり書道家の先生は違いますね!

って先生!最初の漢字間違えちゃってますよ!
画竜点睛を欠くとはこのことですね。

えへへ、いっけね☆



使い終わったし筆は適当に捨てちゃいましょうね、
どうせこんなボロボロの筆二度と使えないし。
912 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/27(土) 21:38:44.15 ID:wsdCZq+f0

というわけで埋めネタの浅倉透版、福丸小糸版おしおき案でした。
このスレはこんな感じでメインシナリオとは関与しないネタを書いたり、
何かシナリオに関わるものやそのほか質問などあれば残りのレス使って答えたり、
そんな風にして残りを埋めることにします。

次スレからキリよく3章はじめから始めた方が何かと都合もよいので……
3章開始の準備もだいぶ整ってきたのでもう少しでお届けできるかなと思います。
開始する際には前日までにこのスレでも告知するつもりです。

突然の更新失礼しました。
またよろしくお願いします。


※先ほどスレ立ては終えておきましたのでこちらからどうぞ。
・【シャニマス×ダンガンロンパ】灯織「その矛盾、撃ち抜きます!」【安価進行】
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1616846296/

913 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/28(日) 12:38:09.20 ID:Q0TXTGQYo
914 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/29(月) 21:02:25.49 ID:2Dkr5fwy0

3章の準備が整ったので、明日3/30(火)22:00~で再開できそうです。
新スレの方で3章冒頭から始める予定なのですが、
新スレに行く前にこのスレの残りを埋めるのもかねて購買パートやっちゃうのもありですかね?
モノモノマシーンを引くとなるとコンマ判定も時間がかかりますし……
購買パートやらないならやらないで別途埋めネタを用意するのでどちらでも大丈夫です!

現在モノクマメダルは75枚ありますがどうでしょう?

所持品
【色恋沙汰リング】
【スカラベのブローチ】
【新品のサラシ】
【斬鉄剣】
【昭和ラジオ】
【携帯ゲーム機】
【超技林】
【ジャスティスV変身ベルト】
915 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 21:21:04.27 ID:sOdw4Q7c0
購買やっとくのいいと思います
自販機のシステム忘れたんですけどガシャなら15回くらいですかね?
916 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/29(月) 21:36:26.27 ID:2Dkr5fwy0
自販機はまだ作中で登場自体はしてないです!
メダル複数枚消化で特定アイテム取得のシステムです。

モノモノマシーンでの使用するメダルの枚数にも特に上限はないのでご自由にしていただければ。

とりあえずテンプレ置いておきますね。

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【購買】

灯織「さて……せっかくだし何か買っておこうかな?」

【自動販売機】

【贈答用】
・ノロマ号 10枚
・希望のパーカー 10枚
・最高にカッコいいネックレス 10枚
・にちかちゃん人形 10枚
・柄入りブルゾン 10枚
・カミサマの憤懣 10枚
・親愛のお守り 20枚

【お役立ち品】
・ロボット掃除機 30枚…生活が豊かなものになるかも?
・283プロのタオル 30枚…裁判で有利に働くかも?
・サイリウムブレード 40枚…裁判で有利に働くかも?
・敏腕記者の名刺 60枚…生活が豊かなものになるかも?
・スーパーはづきさん人形 99枚…?????

-------------------------------------------------

【現在モノクマメダルを75枚所持しています】

どうしますか?

【自動販売機を使って商品購入する場合は商品指定
モノモノマシーンに挑戦する際は枚数指定をお願いします】

【同時選択可】

917 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 21:56:20.24 ID:cR/u4R9ro
マシーン 30回
918 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/29(月) 22:06:22.49 ID:2Dkr5fwy0

モノクマメダルを30枚消費してモノモノマシーンに挑戦します。
かなり時間とレスがかかるので連投でもなんでも気軽にしていただければ。
12時ごろにも到達してなかったら私が適当に連投して判定しておきます。

【モノクマメダルを30枚消費します】

【残りモノクマメダル45枚】

【直下より30回コンマ判定します】

【消費した枚数分だけコンマ判定を行い、番号に応じたアイテムが獲得できます】

↓1〜30
919 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 22:07:50.63 ID:sOdw4Q7c0
うぷぷ
920 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 22:10:39.37 ID:mQH8LiBCO
よいしょ
921 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 22:17:06.88 ID:OVK/fi/u0
ちぇすとー
922 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 22:18:23.41 ID:mQH8LiBCO
ラッキーの時間ですよ
923 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 22:19:04.87 ID:cR/u4R9ro
任せろ
924 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 22:19:53.92 ID:cR/u4R9ro
責任は取る
925 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 22:20:20.50 ID:cR/u4R9ro
びゃ……
926 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 22:20:58.03 ID:mQH8LiBCO
運命の鍵を回すばい
927 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 22:21:42.07 ID:cR/u4R9ro
むん
928 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 22:22:16.25 ID:cR/u4R9ro
はい
929 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 22:22:43.85 ID:cR/u4R9ro
それは違うよ
930 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 22:23:34.22 ID:cR/u4R9ro
小糸のおしおきキツくない
931 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 22:24:08.61 ID:mQH8LiBCO
流石に長いっすね…
932 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 22:24:25.95 ID:cR/u4R9ro
ぴえ
933 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 22:25:15.04 ID:cR/u4R9ro
正直すまんかった
934 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 22:25:45.01 ID:mQH8LiBCO
そろそろ半分ですね〜
935 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 22:26:01.83 ID:cR/u4R9ro
はい
936 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 22:27:52.22 ID:cR/u4R9ro
今のところすれ違いと事故だが
937 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 22:28:34.24 ID:cR/u4R9ro
やがて明確な殺意をもった犯行もあるのだろうか
938 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 22:29:23.86 ID:cR/u4R9ro
だとすれば悲しい
939 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 22:29:47.18 ID:sOdw4Q7c0
記憶消されてないからねえ
940 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 22:29:55.25 ID:mQH8LiBCO
餃子、パリッとさせたくて
941 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 22:30:03.60 ID:cR/u4R9ro
むん……
942 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 22:30:34.89 ID:cR/u4R9ro
終わりが見えた
943 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 22:31:02.53 ID:cR/u4R9ro
30回もやれば被りもあるか
944 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 22:32:01.82 ID:mQH8LiBCO
笑顔は無敵……だから!
945 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 22:32:31.83 ID:sOdw4Q7c0
久々に原作引っ張り出そうかな
946 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 22:33:19.21 ID:cR/u4R9ro
無印しかプレイしたことないな
947 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 22:33:56.96 ID:mQH8LiBCO
そういえばロンパも10周年でしたね……
蘇れ蘇れ
948 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 22:37:31.19 ID:cR/u4R9ro
終わり?
949 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/29(月) 22:55:27.88 ID:2Dkr5fwy0
ご協力ありがとうございました!
30コンマ分アイテム調べてきます…
950 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/29(月) 23:00:42.93 ID:2Dkr5fwy0
【ミネラルウォーター】
【ルアックコーヒー】
【ローズヒップコーヒー】
【虹色の乾パン】
【色恋沙汰リング】
【ツルカメダイヤモンド】
【ブルベリの香水】
【スカラベのブローチ】×2
【あしたのグローブ】
【おでこのメガネ】×2
【もちプリのフィギュア】
【高級チンチラシート】
【むらまさ】
【狂戦士の鎧】
【水晶のドクロ】
【黄金のスペースシャトル】
【月の石】
【蝶ネクタイの変声機】
【古代ツアーチケット】×2
【もしもFAX】
【キャットドッグプレス】
【隕石の矢】
【アゴドリル】
【みどりの着ぐるみ】
【あかの着ぐるみ】
【EYE GRASS】
【ダンベル君主論】
【冬優子ちゃん育成キット】
を手に入れました!

灯織「張り切って回しすぎた……?いや、でもどうせみなさんにもお分けするんだし……」

-------------------------------------------------
92.EYE GRASS
〔とあるアイドルとのタイアップで作られた商品。機能性に優れたデザインでありつつも、どこか女性らしさを感じさせるフォルムは同世代からの支持も厚い〕

95.ダンベル君主論
〔ダンベルに電子書籍が埋め込まれた画期的商品。ダンベルを持ち上げる度一ページ詠み進めよう。文武両道を目指すあなたにおすすめ〕

96.冬優子ちゃん育成キット
〔超高校級の昆虫博士と超高校級の生物学者が共同で作ったクワガタ育成キット。箱を開けるとともにフリーズ状態の幼虫が蘇生し、成長を始める〕
-------------------------------------------------

【残りモノクマメダル枚数…45枚】

(どうしよう、これで終わっておこうか?)

↓1
951 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/29(月) 23:27:00.40 ID:2Dkr5fwy0

自販機での買い物は大丈夫そうですかね?
一応所持品をまとめて整理しなおしておいたので
明日から更新予定の三章でも反映しておきます。

またしても突然の更新でしたがありがとうございました。
それではお疲れ様でした…

-------------------------------------------------
・現在の所持品
【ミネラルウォーター】
【ルアックコーヒー】
【ローズヒップコーヒー】
【虹色の乾パン】
【色恋沙汰リング】×2
【ツルカメダイヤモンド】
【ブルベリの香水】
【スカラベのブローチ】×3
【あしたのグローブ】
【おでこのメガネ】×2
【新品のサラシ】
【もちプリのフィギュア】
【高級チンチラシート】
【残鉄剣】
【むらまさ】
【狂戦士の鎧】
【昭和ラジオ】
【水晶のドクロ】
【黄金のスペースシャトル】
【月の石】
【携帯ゲーム機】
【超技林】
【蝶ネクタイの変声機】
【古代ツアーチケット】×2
【もしもFAX】
【キャットドッグプレス】
【隕石の矢】
【アゴドリル】
【みどりの着ぐるみ】
【あかの着ぐるみ】
【EYE GRASS】
【ジャスティスV変身ベルト】
【ダンベル君主論】
【冬優子ちゃん育成キット】

・現在のモノクマメダル枚数…45枚
952 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/30(火) 09:14:34.83 ID:jrepNfB90
乙です
完全に乗り遅れちまった…
953 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/30(火) 18:35:51.01 ID:Lvh/VFTe0
上に同じく乗り遅れたぜ…
プレゼントはもう十分そうだし実用品が欲しいところですね
954 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/02(金) 03:28:34.43 ID:pvODFvKQ0
955 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/04/05(月) 23:19:07.67 ID:dNWZ7uNU0
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CHAPTER-EX

それは単純で軽率な光彩の交わり


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956 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/04/05(月) 23:20:51.83 ID:dNWZ7uNU0

冬優子「はぁ?!き、希望ヶ峰学園ってあの希望ヶ峰学園?!」

愛依「ウッソー……希望ヶ峰学園なんてマジでテレビでしか知んないんだけど……」

P「俺も驚いたよ……まさかこんな仕事が舞い込んでくるとはな」

冬優子「驚いたどころじゃないわよ……大きな仕事が舞い込んできた、どころの騒ぎじゃないじゃない」

あさひ「……?そんなにすごいんすか?」

冬優子「あさひ……冗談よね?流石のあんたでも、希望ヶ峰学園を知らないーなんて抜かすわけ」

あさひ「なんなんすか?」

冬優子「はぁ……うっそでしょ、信じらんない」

愛依「あさひちゃん、マジで知んないの?希望ヶ峰ってあの希望ヶ峰だよ?」

あさひ「聞いたことはあるっすけど実際どんな感じかはよく知らないっす」

冬優子「あんた、説明」

P「お、おう……いいか、あさひ。希望ヶ峰学園ってのは文字通り日本の未来を担う才能……超高校級の学生を育てるための学校なんだ」

あさひ「ちょう……こうこうきゅう……なんか聞いたことあるっす!」

P「学園に入るのはずば抜けて優れた才能を持った学生としてスカウトされた現役の高校生のみ」

P「卒業すれば人生の成功を約束される……そこまで言われる神格化された教育機関、それが希望ヶ峰学園なんだ」

あさひ「ってことは……その学校にいる人、みんなすごい人なんすか?!」

P「ははっ、そういうことだな」
957 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/04/05(月) 23:22:10.03 ID:dNWZ7uNU0

冬優子「すごいなんてもんじゃないわよ……あんなの化け物、同じ人間とは思えないような才能の持ち主ばっかなの」

愛依「うちも毎年テレビで見るの楽しみにしてるんだよねー、今年の超高校級はどんなんなんだろーって」

あさひ「で、その希望ヶ峰学園がどうしたんすか?!」

P「ああ、すごいぞ……なんとストレイライトが見学取材をすることになったんだ!」

冬優子「ほんと……信じらんないわ」

あさひ「嫌なんすか?」

冬優子「んなわけないでしょ!……希望ヶ峰学園なんか普通一生縁がない場所なのよ……そんなところに、仕事で行けちゃうなんて最高じゃない!」

愛依「アッハハ!うちも結構ミーハーだから、スゲーテンション上がっちゃうわ〜!」」

P「そう言ってもらえると嬉しいよ、せっかくの大きな仕事、喜んで取り組んでもらえた方が俺も助かる」

あさひ「あはは、わたしも楽しみっす!」

冬優子「……ねえ、あんた今回限りは好き勝手な行動すんじゃないわよ?」

あさひ「……?しないっすけど」

冬優子「オッケー、当日は首輪でもつけることにするわ」

P「お、おい……」

冬優子「万が一にでも失礼を働いてみなさいよ……ふゆたちどころか事務所ごと飛ぶわよ……あさひの好きにはさせられないわ」

P「怖いこと言うなよ……」

冬優子「希望ヶ峰は国家機関……これでも警戒は足りないぐらいよ」

あさひ「冬優子ちゃんは心配性っすね、大丈夫っすよ」

愛依「アッハハ、大丈夫大丈夫!うちが当日はちゃんと見とくからさー」

冬優子「愛依、絶対よ。絶対だからね!ふゆはこんなところで死にたくないから!」

愛依「冬優子ちゃんオーゲサすぎだって〜、あさひちゃんも変なことしないから安心しなよ〜」
958 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/04/05(月) 23:28:52.41 ID:dNWZ7uNU0
_________

______________

____________________


冬優子「……なんて言ってたのはどこのどいつだっけ?」

愛依「……うち、です」

冬優子「質問その2、今芹沢あさひはどこにいるんでしょうか」

愛依「……わかんないです」

冬優子「はぁぁぁぁぁぁ……どうすんのよホントに……!なんなのアイツ……野生動物でももう少し行動が把握できるわよ」

【現在地:希望ヶ峰学園】

冬優子「どういうことなのよ、校門潜った瞬間消えてるって」

愛依「手繋いでたはずなんだけどなー……?」

冬優子「その状態でどういう原理で気づかずに消えれんのよ……愛依」

愛依「アッハハ……メンボクない……」

P「冬優子ーーーー!」タッタッタッ

P「ダメだ、警備員さんも見てないって」

冬優子「……ったくどこに行ってんのよアイツ……!!まさか生徒と接触なんかしてないわよね……!?」

冬優子「愛依、あんたも手伝いなさい!1秒でも早いとこあさひを捕まえるわよ!」

愛依「う、うん……!そだね!」

冬優子「あいつが誰かに接触する前に……ふゆたちの首が飛ぶ前に確保すんのよ!」

-------------------------------------------------

あさひ「あはは、すっごく広い学校!ひゅ〜〜〜〜〜!!」

あさひ「あ、そうだ。せっかくだし超高校級の高校生に会ってみようかな……」

あさひ「すごい才能……見てみたい!」


【ストレイライトのセンター、芹沢あさひが希望ヶ峰学園第78期生と交流します】

959 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/04/05(月) 23:31:04.36 ID:dNWZ7uNU0
-------------------------------------------------
【超高校級の幸運】


あさひ「苗木さんは才能ないっすか?」

苗木「うっ……直球だね……」

苗木「まあ、その通りなんだけどさ。ボクは他のみんなと違ってなんの才能もなく、抽選で選ばれただけの【超高校級の幸運】だから」

あさひ「ふーん、そうなんすね。それじゃ苗木さんはこれからなんすね!」

苗木「えっ……?」

あさひ「え?希望ヶ峰学園って才能の研究をしてるんすよね?それなら苗木さんもこれから新しい才能に目覚めるかもしれないじゃないっすか」

苗木「ははは、ボクなんか、何も出来やしないって」

あさひ「そういうもんっすか?」

苗木「ボクは大和田クンみたいに腕っ節が強いわけでも、十神クンみたいに頭がいいわけでもないからさ」

苗木「ボクに才能はないんだ、ごく普通のどこにでもいる高校生。それがボクだからね」

あさひ「ふーん……」
960 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/04/05(月) 23:31:57.74 ID:dNWZ7uNU0

苗木「でも、そんなボクだからこそこの学園でできるものもある、とは思ってるんだ」

あさひ「どういう意味っすか?」

苗木「逆にみんなはボクみたいな普通の人を知らないわけだからさ、何か彼らにも刺激になったりなんて……」

苗木「えっと、こんなこと初めて会ったキミに言うべきじゃなかったかな?」

あさひ「わたしは苗木さんはそんなに普通だとは思わないっすよ」

苗木「え?」

あさひ「アイドルやってたらいろんな人と話しますけど、苗木さんみたいに前向きでずっとい続けられる人ってそんなに多くないっすよ」

あさひ「苗木さんの中にもキラキラした何かがあるとわたしは思うっす」

苗木「芹沢さん……そう言ってもらえると嬉しいな」

苗木「で、今更なんだけど……他のアイドルの人とか、マネージャーさんとかは一緒じゃないのかな……?」

あさひ「え?……あー、大丈夫っす!」

苗木「……ほ、ホント?」

-------------------------------------------------
961 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/04/05(月) 23:34:22.85 ID:dNWZ7uNU0
-------------------------------------------------
【超高校級の野球選手】

桑田「うおっ、芹沢あさひ?!」

あさひ「……?なんすか?」

桑田「いやいや、オメー芹沢あさひだろ?!ストレイライトの!え、何なに?もしかしてオレのファンだったみたいな?!」

あさひ「用がないなら先行っていいっすか?超高校級の人に会う時間がなくなるっす」

桑田「おいおい!オレも超高校級だっつーの!超高校級の野球選手だよ!」

あさひ「野球選手……?野球選手って坊主なんじゃないんすか?」

桑田「だー!そんなダセェ格好しねーよ!そんな古臭え慣習に縛られなくてもオレはデビルツエーかんな!」

あさひ「ふーん、そうなんすか?」

桑田「ふーんじゃねえよ、反応薄いなオイ!」

桑田「あのな、オレはすげーんだぞ?あの王や長嶋よりもよっぽど速い球を投げれるし打てれんだよ!何やってもオレってできちゃうわけ!」

桑田「どうよ、鬼カッケーだろ?」
962 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/04/05(月) 23:37:43.55 ID:dNWZ7uNU0

あさひ「運動神経いいんすね!見てみたいっす!」

桑田「ヘヘッ、それなら今度練習でも観に来いよ。めちゃくちゃカッケーからそこで惚れちまうかもな!」

あさひ「それはないっす」

桑田「……」

桑田「てかさてかさ、ストレイライトなら黛冬優子とも仲良んだろ?!サインちょうだいよサイン!」

あさひ「冬優子ちゃんのサイン?どうしてっすか?」

桑田「黛ちゃんマジカワイイじゃん……オレめっちゃ好きなんだよ!」

あさひ「わたしのサインはいらないんすか?」

桑田「え?あー、おー……そんじゃ一応」

桑田「へへっ、別に年下にはそこまでキョーミねえけどよ、オメーもアイドルだし価値はあんだろ!」

あさひ「わかったっす!それじゃまた今度持ってくるっすよ!」

桑田「えっ?!おい、ちょっと待て!今度っていつなんだよ!」

あさひ「次会う時までには準備しておくっすー!」

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963 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/04/05(月) 23:49:20.24 ID:dNWZ7uNU0
-------------------------------------------------
【超高校級の探偵】


あさひ「響子ちゃん、探偵ってことは事件を解決したりしたんすか?!」

霧切「……ええ、霧切家の人間だもの」

あさひ「響子ちゃんの話聞きたいっす!何か面白い事件とかないっすか?!」

霧切「別に面白い話なんかないわ、人の生き死になんて」

霧切「それに私は誰かに語れるほど立派な人間じゃないもの」

あさひ「……?その手袋と関係あるっすか?」

霧切「……昔の話よ、これもある事件で負った火傷。とてもじゃないけどあなたに見せられるものじゃない」

あさひ「その事件って?何があったんすか?」

霧切「……教えない」

あさひ「ヒントだけでもいいっす、その火傷……なんなんすか?」
964 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/04/05(月) 23:49:47.12 ID:dNWZ7uNU0

霧切「……少し話しすぎたわね。私のことはいいから、学校見学を楽しんできた方がいいわ」

あさひ「むー、響子ちゃん何も教えてくれないっす」

霧切「ふふ、探偵としての性分のようなものだから」

あさひ「ずるいっすー……せっかく希望ヶ峰学園に来たんだしもっと色々お話聞きたいっす」

霧切「それなら十神くんなんかいいんじゃないかしら、彼面倒見はいいようだし」

あさひ「十神さんっすか?」

霧切「超高校級の御曹司……この世界でも有数のお金持ちが見る世界、興味はない?」

あさひ「わかったっす!それじゃあとりあえず十神さんのところに行ってくるっすから、戻ったら響子ちゃんの話聞かせてほしいっす!」

霧切「……え?」

あさひ「それじゃあまた後でー!」

霧切「……まるで台風ね」

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965 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/04/05(月) 23:53:03.97 ID:dNWZ7uNU0
-------------------------------------------------
【超高校級の御曹司】

タッタッタッ

十神「……」

タッタッタッ

十神「……おい、貴様何をウロチョロしている」

あさひ「……?探検してるっすけど」

十神「目障りだ、今すぐこの部屋から出ろ。そしてその姿を今後一生見せるな」

あさひ「ここ、十神さんの部屋なんすか?」

十神「ああ、そうだ。俺の所有物のようなものだ。わかったならさっさと出て行け」

あさひ「でもここ、学校の教室っすよ?」

十神「ここでは俺がルールなんだよ、そしてお前はルールに既に抵触している」

あさひ「えー、そんなのずるいっす」

十神「ずるい?なにがずるいんだ、言ってみろ。俺は自分の立場相応の命令を下しているだけだ、そこになんの不合理もない」

あさひ「十神さんの言うこと、よくわからないっす」

966 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/04/05(月) 23:53:36.00 ID:dNWZ7uNU0

十神「これ以上俺の時間を無駄にするな、お前の1秒と俺の1秒とでは価値が違いすぎるんだよ」

あさひ「十神さんそれ何読んでるっすか?」

十神「話を聞け……!」

あさひ「十神さん、社長さんなんすか?」

十神「これか?……フッ、こんな凡夫の駄文を俺が本気で読んでいるとでも思ったか?」

十神「人生の敗北者がどんな文章を書くのか、冷やかし混じりの関心を気まぐれに抱いただけだ」

あさひ「えぇ……でも社長さんってお金いっぱい持ってるっすよね?」

十神「ああ、俺の預金の一厘ほどは持っているだろうな」

あさひ「……よくわかんないっすけど、十神さんってすごいっす!」

十神「おい……俺をそんな稚拙な語彙力で評するな、不快なんだよ」

あさひ「十神さん普段どんなことしてるんすか?」

十神「だから話を聞けと言っているだろう……!」

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967 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/04/06(火) 00:05:37.39 ID:7ilcFB/90
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【超高校級の同人作家】

山田「ヒィィィィ!!慈悲を!!お慈悲を!!」

あさひ「なんで逃げるんすかー?ちょっと山田さんの描いた漫画見せて欲しいだけなんすよー!」

山田「それだからダメなんだよ!拙者の描く世界はその…………純粋無垢な女子の見るような代物ではない!」

あさひ「よくわかんないっす、一回見せて欲しいっす」

山田「だからダメなんだって!旧タイプの乗り方も知らないのにニュータイプに乗るようなものなんだって!」

あさひ「山田さんの言うこと難しくてよくわかんないっすよー」

山田「……あのですな、拙者の書く同人誌の題材は大人の階段を手すりから踊り場に至るまで網羅した作品……性の向こう側を題材としているんですな」

あさひ「せいのむこうがわ……っすか?」

山田「ピンと来ていないご様子……見た目通りのピュアさとお見受けしましたぞ!」

山田「拙者は青少年の健全育成を応援しているでござる!故に、なんとしても我がジャガーノートは芹沢あさひ殿には見せられぬ!」

山田「情報統制、財団職員になって出直して参れ!!」

あさひ「どういう意味っすか?それ」

山田「去れい去れい!」

あさひ「むー……」

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968 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/04/06(火) 00:07:19.67 ID:7ilcFB/90
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【超高校級のプログラマー】

不二咲「だからね、話しかけたらそれに適切な解答をAIが導き出して勝手に返事をしてくれるんだ……」

不二咲「ボクたち人間と会話して成長する学習型AI、それがアルターエゴなんだぁ」

あさひ「こんにちはー!芹沢あさひっすー!」

アルターエゴ『こんにちは、ご主人公タマのお友達の方なのかな?』

不二咲「えっと、芹沢さんは今日は見学に来てるんだよ」

アルターエゴ『そうなんだ、よろしくね芹沢さん!』

あさひ「はいっす!」

アルターエゴ『あれ?もしかして芹沢さん……ストレイライトの芹沢あさひさん?』

あさひ「えっ?!知ってるんすか?!」

アルターエゴ『えっと……カメラがついてるから、そこから顔認証して検索しただけなんだ。知ってたわけじゃなくてごめんね』

不二咲「あはは……芹沢さんはアイドルだからすぐにわかっちゃったみたいだね」

あさひ「すごいっす!カメラで人を判別できるんすか?!」

不二咲「うん、アルターエゴはそれに加えて体調管理もやってくれるんだぁ。血色とか、網膜とかから情報を読み取ってポートフォリオを作成管理するシステムを組み込んでるから……」

不二咲「よかったら、芹沢さんのスマホにも簡易版のデータを送るけど……どうかな?」

あさひ「ホントっすか?!やったっすー!」

アルターエゴ『えへへ、アイドルとしても女の子としても無邪気でかわいい子なんだね』

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969 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/04/06(火) 00:08:56.67 ID:7ilcFB/90
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【超高校級の風紀委員】

石丸「むっ、君が芹沢あさひくんかね?」

あさひ「はいっす!お兄さんも希望ヶ峰学園の学生さんっすか?」

石丸「ああ、石丸清多夏。超高校級の風紀委員だ。座右の銘は質実剛健だ」

あさひ「芹沢あさひっす!アイドルやってるっす!」

石丸「アイドル……ということは舞園くんとは同業にあたるわけだな。はっはっはっ、若いのに殊勝なことだな芹沢くん!」

あさひ「……?それより石丸さんは、どんな才能があるんすか?」

石丸「む……いや、すまないな。僕には才能と呼べるものは何一つないんだ」

あさひ「え?どういうことなんすか?」

石丸「僕は祖父のようにはならない。その一心でこれまで努力を続けただけだ、その積み重ねの結果全国一位の学力を身につけてこの学園に招待されたんだ」

石丸「だが、僕は今の立場に甘んじることはないぞ!この学園に呼ばれたからには更なる研鑽に努めるつもりだ!」
970 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/04/06(火) 00:09:32.43 ID:7ilcFB/90

あさひ「へぇ……それじゃ石丸さんは勉強が大好きなんすね!」

石丸「勉強が、好き……そうだな、勉学は何事にも通じる。人生を豊かにしてくれるものだからな!」

あさひ「石丸さんが頭がいいのはわかったっす、他には何かないっすか?」

石丸「む……?ほ、他には……?」

あさひ「石丸さんは超高校級の風紀委員なんすよね?きっと頭がいいだけじゃないはずっす!もっと他に隠してることとかないっすか?!」

石丸「えーっと……それはだな……」

あさひ「石丸さんは何か凄いことができるんすか?!わくわく!」

石丸「……いいだろう!それならば僕も芹沢くんの期待に応えようじゃないか!」

石丸「今日からは勉学のみならず肉体の鍛錬の時間も大幅に増やそうじゃないか 、そして芹沢くんを驚愕させる特技を新たに習得してみせる!」

あさひ「ホントっすか?!」

石丸「学生諸君の期待に応えてこその超高校級の風紀委員だからな!ハーッハッハッハ!」

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971 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/04/06(火) 00:12:53.38 ID:7ilcFB/90
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【超高校級のスイマー】

朝日奈「あさひちゃんすごいねー!ここまでついて来られるとは思わなかったよ!」

あさひ「あはは、葵ちゃん元気っすね!楽しくなってきたっす!」

朝日奈「あさひちゃん、何か運動とかやってるの?」

あさひ「運動っすか?……うーん、レッスンと、レッスンと……あと、レッスン……」

朝日奈「アイドルってすごい運動量なんだもんね!舞園ちゃんも言ってたよ!」

あさひ「そっすね、普通に練習してるだけで結構汗だくになるっすよ!だから体力なら、負けないっすよー!」

朝日奈「よーし、私も負けてらんないね!燃えてきたよー!」

あさひ「次はなにするっすか?」

朝日奈「走り込み20kmの後はやっぱり水泳だよ!泳ぐんだよ!泳ぎ倒すんだよ!」

あさひ「葵ちゃん水泳上手なんすよね!見てみたいっす!」

朝日奈「あさひちゃんは泳げる?」

あさひ「小学校で習ったっす!クロールと平泳ぎ背泳ぎ、あとバタフライ!」

朝日奈「一通りできるんだね……ふむふむ、よーしそれじゃあ5kmノンストップメドレーで対決だよ!」

あさひ「あはは、面白そうっす!」

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972 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/04/06(火) 00:17:45.28 ID:7ilcFB/90
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【超高校級の暴走族】

大和田「テメェが話に聞いてた見学に来たアイドルってやつか?」

あさひ「はいっす!大和田さんはなんの超高校級なんすか?」

大和田「超高校級の暴走族だよ、わかんだろ?夜の高速をバイクでかっ飛ばすんだよ」

あさひ「バイク!運転できるんすか?」

大和田「たりめーだろ、それが暴走族だ」

あさひ「後ろ、載せてほしいっす!」

大和田「は?!テメェ本気か?!あのな、“走り”ってのは男同士のガチの勝負だ、オレらは女子供乗っけたりはしねーんだよ」

あさひ「ダメなんすか?」

大和田「ダメだダメだ、そんな気軽に載せるようなものじゃねーんだよ」

あさひ「えー、ちょっとだけでいいんすよー」

大和田「しつけーぞ、ゼッテェに許可しねーかんな」

大和田「オレらにとってバイクは誰にも犯させねえ絶対領域なんだよ、テメェみたいな新参者に載せる席なんかねー」

あさひ「……そっすか」

大和田「あ?」

あさひ「……ごめんなさい、もうわたし行くっすから」

大和田「行くってどこにだよ」

あさひ「帰るっす」

大和田「ち、ちょっと待て急に……」

あさひ「大和田さんに迷惑かけたら冬優子ちゃんに怒られるっすから」

あさひ「お邪魔しましたっす」

大和田「……あー、もう、しょうがねえな!載せんのは無理だけどバイク見せるぐれーならしてやる!こっち来い!」

あさひ「ホントっすか?!」

大和田「……ったく」

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973 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/04/06(火) 00:19:46.16 ID:7ilcFB/90
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【超高校級の格闘家】

あさひ「さくらちゃんさくらちゃん!肩車してほしいっす!」

大神「芹沢か……よかろう、気をつけて乗るのだぞ」

あさひ「あはは、すごく高いっす!」

大神「少し歩くぞ、お主に中庭の花を見せてやろう……今の時期が見どころなのだ」

あさひ「そうなんすか?さくらちゃん詳しいっすね」

大神「朝日奈や舞園が教えてくれたのだ。闘いに身を置くのではなく、何もない安息の時間に見出す悦楽もあるということをな」

あさひ「そういえばさくらちゃん、めちゃくちゃ強いんすよね?どれくらい強いんすか?」

大神「すまぬ……我にも実力はわからぬ……我はただ、己を超える強者を求め戦うのみなのだ」

あさひ「へぇ〜……さくらちゃん、すごいっすね」

大神「芹沢よ……お主は我のことを恐れぬのか?」

あさひ「……?さくらちゃんのどこが怖いんすか?」

大神「我は年頃の付き合いとは無縁、むしろ無骨の道を歩んできた。過ぎた力は、他の人間には恐れられて然りであろう」

あさひ「でも、さくらちゃんはわたしたちに悪いことなんかしないっすもん。ただの友達っす、何も怖くないっすよ」

大神「芹沢……」

あさひ「さくらちゃんもわたしと一緒の女の子っす!」

大神「ふっ……お主のその天真爛漫さこそがアイドルたる所以なのやもしれぬな」

あさひ「……?そっすか?」

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974 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/04/06(火) 00:24:13.33 ID:7ilcFB/90
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【超高校級の文学少女】

腐川「……なによ」

腐川「わ、わかってんのよ!そんな……本棚の影でDVに怯えるガキみたいに姿隠したところで、わ、わわ私にはわかるんだからぁ!」

ヒョコッ

あさひ「冬子ちゃん面白いこと言うっすね」

腐川「と、と、と……!?あんた、今なんてった……?!」

あさひ「……?冬子ちゃんどうかしたっすか?」

腐川「あ、あ、あんた、わざとやってんの?!あんたね、次同じこと言ってみなさい、そのだらしなく開いた口にこの部屋中の埃詰め込んでやるんだから!」

あさひ「……下の名前嫌いなんすか?」

腐川「別に嫌いってわけじゃないけど……な、慣れてないのよそんな馴れ馴れしいデリカシーのない呼び方……」

あさひ「えー……冬優子ちゃんみたいで可愛いっすよ?」

腐川「誰よそいつ……あんたに懐かれてるってことはきっと私によく似て苦労人なんでしょうね」

あさひ「それより冬子ちゃん、何やってるんすか?」

腐川「んひぃぃぃぃぃぃ!!」

あさひ「話にならないっす……」

あさひ「それより冬子ちゃん変な匂いがするっすよ?雨の後のマメ丸みたいな匂いがするっす」

腐川「は?な、なによそれ……まさか犬の名前じゃないわよね」

あさひ「果穂ちゃんちのペットっす!」

腐川「〜〜〜〜〜!!あ、あんた前世でどんな罪を犯したのよ!どうやったらそんなにデリカシーってのを失ったまま産まれられるわけ?!」

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975 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/04/06(火) 00:25:59.73 ID:7ilcFB/90
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【超高校級のギャンブラー】

セレス「あら?あなたは……」

あさひ「……!超高校級のギャンブラー見つけたっす!」

セレス「ふふふふ……はい、わたくし超高校級のギャンブラー、セレスティアルーデンベルクと申します。退屈でしたらわたくしと一局いかがでしょうか」

あさひ「セレスちゃんゲーム強いんすよね?やってみたいっす!」

セレス「ふふふふ……でしたら手軽なところで、テキサスポーカーなどいかがでしょう?」

あさひ「わぁ!いいんすか!負けないっすよー!」


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あさひ「むー……勝てないっすー」

セレス「あら、あなたはよくやっているほうだとは思いますが」

あさひ「そんなことないっす!トータルで見たらセレスちゃんの圧勝じゃないっすか!」

セレス「ふふ……芹沢さんはセオリーにこだわりすぎなのです。わたくしたちがしているのはギャンブルなのですから、楽しみませんと」

あさひ「楽しむ……?」

セレス「運否天賦、ということですわ。いかに頭脳を捻って巧緻を極めて戦略でも、幸運の前には無力ですもの」

セレス「賭け事に興じるからには、賭けを避けてばかりでは勝てませんこと」

あさひ「セレスちゃんはとにかく運がいいってことっすか?」

セレス「ふふ……そうですわね」

あさひ「それじゃあ神社でおみくじ引いたらいつでも大吉が引けそうっすね!」

セレス「……随分と俗的な比喩ですわね」

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976 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/04/06(火) 00:27:58.44 ID:7ilcFB/90
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【超高校級の占い師】

葉隠「うおっ、なんでこんなところに子供がいるんだべ?」

あさひ「……?お兄さんも超高校級の学生っすか?」

葉隠「ん?オメーもしかして……今日見学に来るアイドルってやつか?」

あさひ「はいっす!芹沢あさひっす!」

葉隠「ナッハッハ!んなわけねーべ、いいか?アイドルってのは舞園っちみたいなやつのことを言うんだ、オメーみたいなちんちくりんお呼びじゃねーべ!」

あさひ「むー……ホントっすよ?」

葉隠「ま、オメーがアイドルかどうかなんてのはさして問題じゃねー、俺にはとっちゃ大事なのは顧客かそうじゃないかだからな!」

あさひ「顧客ってどういう意味っすか?お兄さんはお店やってるんすか?」

葉隠「俺の名は葉隠康比呂、泣く子も黙る超高校級の占い師ってんだ!」

あさひ「占い……!!葉隠さん、すごいっす!」

葉隠「おっ、興味あんのか?それじゃあ今から俺がオメーを占ってやっから、なんか気になってることとかねーか?」

あさひ「そうっすね……」

葉隠「オメーがアイドルだってんならその仕事運とかでもいいぞ?」

あさひ「いや、それはいいっす。占いなんか聞いちゃったら楽しみ半減じゃないっすか」

葉隠「お?……まあ、オメーがそう言うなら」



977 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/04/06(火) 00:29:35.80 ID:7ilcFB/90

あさひ「明日の天気、教えてほしいっす!」

葉隠「明日の天気?!俺は天気予報士じゃねーぞ!?……まあ、別にいいけどよ」

葉隠「むむ……むむむ……見えた!明日は昼から土砂降りのゲリラ豪雨が来るべ!」

あさひ「雨降るんすか?!こんなに晴れてるのに?!」

葉隠「言ったべ?ゲリラだって、東南アジアのスコールばりの雨が降ると見えたべ……くれぐれも布団だけは干すんじゃねーぞ?」

あさひ「葉隠さんの占いは当たるんすか?」

葉隠「俺の占いは3割当たる!」

あさひ「3割……すごいっす……!」

葉隠「なんか逆に素直に認められると調子狂うべ……あ、そうそう今回の占いの料金はちゃんと貰うからな。代金10万円を所定の口座にお支払い頼むべ」

あさひ「じ、十万円なんて持ってないっすよ!」

葉隠「あー心配いらんべ、とっておきの魔法があるんだ。どこからでもお金を引っ張ってこれる魔法の言葉を教えてやる」

あさひ「魔法の言葉っすか?」

葉隠「オメーもアイドルなら事務所に入ってんだろ?だったらマヤより伝わる伝説の呪文『ケーヒ』を使えばいいべ、そしたら事務所の事務員だろうが社長だろうが喜んでお金を出してくれるはずだ!」

あさひ「……葉隠さんすごいっす!物知りっすね!」

葉隠「だろ?あんま褒められると照れるべ」

あさひ「早速プロデューサーさんに試してみるっす、じゃあ!」

葉隠「おー、頼んだぞー!」

葉隠「……いいパトロンになりそうだべ」

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978 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/04/06(火) 00:32:15.63 ID:7ilcFB/90
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【超高校級のギャル】

江ノ島「あれ、芹沢ちゃんじゃーん、何してんのー?」

あさひ「……ああ、愛依ちゃんが読んでる雑誌の!」

江ノ島「おっ、知ってくれてんのー?嬉しいじゃーん、一応超高校級のギャルってことでやらせてもらってんだけどさー」

江ノ島「せっかくだしここで一枚写真撮ってもいい?ほら、アタシもツイスタやってるからさ」

江ノ島「芹沢ちゃんみたいにかわいい子見かけたら乗っけとかなきゃ損じゃん?」

あさひ「写真、いいっすよ。いつでもどうぞっす!」

江ノ島「おっ、いいねえ、決まってるねえ……流石中学生でアイドルやってるだけあって肝も座ってんねえ!」

江ノ島「キラキラな目も輝いてるわぁ〜……希望が詰まった綺麗な瞳をしてるわぁ〜……!」

あさひ「……?もういいっすか?」

江ノ島「オッケーオッケー、サンキュね。おかげでいい写真が撮れたわ〜!後でツイスタに乗っけとくからあさひちゃんも共有とかモロモロよろしくー!」

あさひ「はいっす!」

江ノ島「お、いい返事!やらなさそー!」

あさひ「盾子ちゃんとはどこかお仕事でまた一緒になるっすかね?そん時またよろしくっす」

江ノ島「オッケー、こっちこそー!」

あさひ「それじゃまた、バイバイっすー!」

江ノ島「ばいばーい♪」

タッタッタッ

江ノ島「……うぷぷぷぷ」

江ノ島「未来ある若者ってやつだね、はぁ……思わずため息が出ちゃうよ」

江ノ島「______あんな子も、自分から進んで未来を投げ打ち、無駄にするような世界……そんなの、最悪ですよね……」

江ノ島「私様も理想的で絶望的な未来の創造のために腕を振るわねばならないわね」

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979 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/04/06(火) 00:34:25.02 ID:7ilcFB/90
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【超高校級の傭兵】

戦刃「……」

戦刃「……ッ?!」チャキッ

あさひ「わぁっ?!ビックリしたぁ?!じゅ、銃?!」

戦刃「……誰?」

あさひ「ストレイライトの芹沢あさひっす、今日は見学に来てるんす」

戦刃「そうなんだ……よろしくね。あ、えっと……超高校級の傭兵の、戦刃むくろです……」

戦刃「もう、盾子ちゃんには会ったかな……?私、お姉ちゃんなんだ……盾子ちゃんの」

あさひ「へぇ……似てないっすね!」

戦刃「うん、すっごく似てないの。盾子ちゃんは私と違ってすごく可愛くてすごく頭も良くてすごく人気者で……」

あさひ「むくろちゃん、何食べてたんすか?」

戦刃「え?あ、これはレーションだよ。軍事用の携帯食品みたいなものなんだけど、厳しい環境下でもいつでも食べられるように保存しやすいような加工がしてあるんだ。それでいて戦闘中の合間に食べやすいように、チューブ型のものであったりとか……」

あさひ「うぇぇ……なんか変な味っす」

戦刃「あっ……口に合わなかった、かな……」

あさひ「傭兵さん、いっつもこんなの食べてるんすか?大変っすね……」

戦刃「慣れたら癖になる味なんだよ」

あさひ「ホントっすか……?わたし、すごい苦手っす……」

戦刃「あっ……それだったら初心者におすすめのやつもあるから……あっ、でもこれ盾子ちゃんにもあげたらクソまずいって突き返されたんだっけ」

あさひ「……むくろちゃん?」

戦刃「あの時の盾子ちゃんの顔、可愛かったなぁ……いつも可愛いけど、苦々しい表情をする時もいつもと違った魅力があるんだよね……」

あさひ「……返事してくれないっす」

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980 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/04/06(火) 00:35:50.54 ID:7ilcFB/90
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【超高校級のアイドル】

あさひ「さやかちゃーーーーーーん!」ダダダダダダダ

舞園「あさひちゃん、もう来てたんですね!ごめんなさい、迎えに行けなくて」

あさひ「さやかちゃんは仕事帰りっすか?」

舞園「はい、午前中は撮影があって……あさひちゃんはもう学校の中見て回ったんですか?」

あさひ「はいっす!希望ヶ峰学園って面白いんすね!みんなすごい人ばっかりで、ドキドキが止まらないっす!」

舞園「ふふっ、そうですね。私も毎日圧倒されてばっかりなんですよ?」

あさひ「でも、さやかちゃんも超高校級のアイドル、なんすよね?」

舞園「はい!私もすごいんです!」

舞園「みなさんが、そう認めてくれたから……超高校級のアイドルでいられるんです」

あさひ「……?」

舞園「でも、私がここまで来るには……努力と時間、そして覚悟が必要だったんです」

あさひ「さやかちゃん……?」

舞園「嫌なことだってやったし……手段は選んでいられませんでした……」

舞園「でも、夢のためなら……一番になるためなら、そのためならと思って……」

あさひ「……」
981 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/04/06(火) 00:36:51.74 ID:7ilcFB/90

舞園「……なーんて、忘れてください!」

あさひ「えぇ……?どういう意味っすか?」

舞園「うーん、私はあさひちゃんみたいなアイドルにも憧れてるって意味ですかね」

あさひ「わ、わたしっすか?」

舞園「はい!あさひちゃんってすごく自由に、楽しそうにアイドルやってるなーって」

舞園「ふふ、ステージにいる時のあさひちゃん、すごく楽しそうに見えますよ?」

あさひ「そっすね……わたし、実際アイドルのお仕事好きっすから」

舞園「それが何より一番ですよ!お仕事も楽しくないと続けられませんよね!」

あさひ「はいっす!さやかちゃんも、アイドル好きだからずっと続けてるっすもんね!」

舞園「……はい!もちろんです!」

舞園「あさひちゃんと話してたらなんだか仕事の疲れも吹き飛んじゃいました!よーし、こうなったらあさひちゃんのためにこの学園のおすすめスポットを紹介しますよ!」

あさひ「ホントっすか?!やったー!」

舞園「ふふ、こっちです!いきましょう!」

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