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【シャニマス】灯織「それは違います!」【ダンガンロンパ】
- 794 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/20(土) 23:52:11.81 ID:EV1WKVmy0
- お疲れ様でした
待ち遠しさ半分怖さ半分ですなー
- 795 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/21(日) 20:33:23.87 ID:pEV0iz4B0
- すみません、シャニ2ndで公式が放り込んできた情報があまりにもクソデカなので処理の時間をください
21:00〜予定でしたが22:00〜からにさせてください……
※現状このSSが大きく方針転換するようなことはないと思います
- 796 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/21(日) 20:40:55.10 ID:N/HLS2lJ0
- 了解ですw
SHHisは衝撃でしたね…
- 797 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/21(日) 21:53:01.02 ID:pEV0iz4B0
- 色々と整理したのでぼちぼち再開します……
SHHis……あまりにも付随情報が強すぎる……
(にちかちゃんロンパ主人公適正ありそうですよね)
- 798 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/21(日) 21:54:13.65 ID:pEV0iz4B0
-
灯織「あなたしか、いない……!」
【解!】
灯織「樹里と身長差がある相手、小糸なんじゃないでしょうか」
めぐる「こ、小糸が?!」
愛依「いや、待って!確か小糸ちゃんって犯人に呼び出されてたよね?」
愛依「ほら、死体のそばにあった手紙……樹里ちゃんより一時間も後に呼び出されてんじゃん!」
摩美々「別の誰かが偽造したんじゃない?それこそさっきの連続殺人鬼さんが、あたかも自分が二人を襲ったように見せかけるため、とか」
円香「……」
摩美々「ほら、偽造しちゃえば犯行順序の偽装なんかもできるわけじゃないですかー」
智代子「いやいや!円香ちゃんは小糸ちゃんを刺したって自白してたよね?!犯人は、円香ちゃんなんじゃないの?!」
摩美々「刺した、とは言ったけど殺した、とは言ってないよねー」
円香「……」
【甘奈「ちょっと待ったー☆」】反論!
-------------------------------------------------
甘奈「樹里ちゃんと身長差がある子が樹里ちゃんを呼んだのはわかったよ?」
甘奈「でも小糸ちゃんが呼び出したってのはやっぱりおかしいよ!」
甘奈「他にも樹里ちゃんより背の低い女の子はいるわけだし……
甘奈「灯織ちゃんの推理はどこかで決定的に間違ってるんじゃないかな?!」
(確かに今ある情報では、小糸に絞り込めないかも……)
(ただ、小糸の発見当時のあれで、もっと絞り込めるんだ……)
- 799 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/21(日) 21:55:04.64 ID:pEV0iz4B0
- ------------------------------------------------
【反論ショーダウン開始!】
コトノハ
‣【小糸の持っていた手紙】
‣【死体発見アナウンス】
‣【日本殺人鬼大観】
‣【脚立】
甘奈「樹里ちゃんの骨折は」
甘奈「ガタガタの脚立を使ったせいで落ちちゃって」
甘奈「とっさに掴んだ本棚が倒れたせい」
甘奈「それだけなら呼び出した人は別に小糸ちゃんじゃなくてもいいよね?!」
甘奈「だって小糸ちゃんは被害者なんだよ?!」
甘奈「別の誰かがいたんじゃないかな?」
-------------------------------------------------
【発展!】
灯織「でも、樹里を頼るほどの身長差があるんだよ……?」
灯織「そんなの10cm以上の身長差がある相手じゃないとおかしいよね?」
灯織「候補は福丸さん以外にいない……!」
-------------------------------------------------
甘奈「樹里ちゃんは160cm」
甘奈「小糸ちゃんは148cm」
甘奈「確かに身長の上では自然だけど」
甘奈「樹里ちゃんと身長差が10cm以上ある候補は小糸ちゃんだけじゃないよ?!」
甘奈「【智代子ちゃんだって犯人候補】だよ!」
甘奈「もっと他に疑う人がいるよね?!」
【矛盾する発言を正しいコトノハでコンマ40以上で論破しろ!】
↓1
-------------------------------------------------
- 800 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/21(日) 21:58:17.11 ID:/Yv7LF+t0
- 【智代子ちゃんだって犯人候補】に【死体発見アナウンス】
- 801 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/21(日) 21:59:29.67 ID:pEV0iz4B0
-
甘奈「小糸ちゃんが呼び出したなんて考えられないよ……!」
甘奈「灯織ちゃん、考え直して……!」
(くっ……手ごわい……)
(反論をねじ伏せるには、あと少し、力が足りない……!)
------------------------------------------------
【反論ショーダウン開始!】
コトノハ
‣【小糸の持っていた手紙】
‣【死体発見アナウンス】
‣【日本殺人鬼大観】
‣【脚立】
甘奈「樹里ちゃんの骨折は」
甘奈「ガタガタの脚立を使ったせいで落ちちゃって」
甘奈「とっさに掴んだ本棚が倒れたせい」
甘奈「それだけなら呼び出した人は別に小糸ちゃんじゃなくてもいいよね?!」
甘奈「だって小糸ちゃんは被害者なんだよ?!」
甘奈「別の誰かがいたんじゃないかな?」
-------------------------------------------------
【発展!】
灯織「でも、樹里を頼るほどの身長差があるんだよ……?」
灯織「そんなの10cm以上の身長差がある相手じゃないとおかしいよね?」
灯織「候補は福丸さん以外にいない……!」
-------------------------------------------------
甘奈「樹里ちゃんは160cm」
甘奈「小糸ちゃんは148cm」
甘奈「確かに身長の上では自然だけど」
甘奈「樹里ちゃんと身長差が10cm以上ある候補は小糸ちゃんだけじゃないよ?!」
甘奈「【智代子ちゃんだって犯人候補】だよ!」
甘奈「もっと他に疑う人がいるよね?!」
【矛盾する発言を正しいコトノハでコンマ40以上で論破しろ!】
↓1
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- 802 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/21(日) 22:02:34.19 ID:hxj2+utY0
- 【智代子ちゃんだって犯人候補】に【死体発見アナウンス】
- 803 :コンマェ…… ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/21(日) 22:04:37.68 ID:pEV0iz4B0
- 【コンマ19】
甘奈「小糸ちゃんが呼び出したなんて考えられないよ……!」
甘奈「灯織ちゃん、考え直して……!」
(くっ……手ごわい……)
(反論をねじ伏せるには、あと少し、力が足りない……!)
------------------------------------------------
【反論ショーダウン開始!】
コトノハ
‣【小糸の持っていた手紙】
‣【死体発見アナウンス】
‣【日本殺人鬼大観】
‣【脚立】
甘奈「樹里ちゃんの骨折は」
甘奈「ガタガタの脚立を使ったせいで落ちちゃって」
甘奈「とっさに掴んだ本棚が倒れたせい」
甘奈「それだけなら呼び出した人は別に小糸ちゃんじゃなくてもいいよね?!」
甘奈「だって小糸ちゃんは被害者なんだよ?!」
甘奈「別の誰かがいたんじゃないかな?」
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【発展!】
灯織「でも、樹里を頼るほどの身長差があるんだよ……?」
灯織「そんなの10cm以上の身長差がある相手じゃないとおかしいよね?」
灯織「候補は福丸さん以外にいない……!」
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甘奈「樹里ちゃんは160cm」
甘奈「小糸ちゃんは148cm」
甘奈「確かに身長の上では自然だけど」
甘奈「樹里ちゃんと身長差が10cm以上ある候補は小糸ちゃんだけじゃないよ?!」
甘奈「【智代子ちゃんだって犯人候補】だよ!」
甘奈「もっと他に疑う人がいるよね?!」
【矛盾する発言を正しいコトノハでコンマ40以上で論破しろ!】
↓1
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- 804 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/21(日) 22:08:37.18 ID:Kq0lX80H0
- 【智代子ちゃんだって犯人候補】に【死体発見アナウンス】
- 805 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/21(日) 22:11:04.99 ID:pEV0iz4B0
-
コンマが振るいませんね……
正直謎の難易度が易しい分、コンマで厳しめに判定とって調整させてくださいね
【コンマ18】
甘奈「小糸ちゃんが呼び出したなんて考えられないよ……!」
甘奈「灯織ちゃん、考え直して……!」
(くっ……手ごわい……)
(反論をねじ伏せるには、あと少し、力が足りない……!)
------------------------------------------------
【反論ショーダウン開始!】
コトノハ
‣【小糸の持っていた手紙】
‣【死体発見アナウンス】
‣【日本殺人鬼大観】
‣【脚立】
甘奈「樹里ちゃんの骨折は」
甘奈「ガタガタの脚立を使ったせいで落ちちゃって」
甘奈「とっさに掴んだ本棚が倒れたせい」
甘奈「それだけなら呼び出した人は別に小糸ちゃんじゃなくてもいいよね?!」
甘奈「だって小糸ちゃんは被害者なんだよ?!」
甘奈「別の誰かがいたんじゃないかな?」
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【発展!】
灯織「でも、樹里を頼るほどの身長差があるんだよ……?」
灯織「そんなの10cm以上の身長差がある相手じゃないとおかしいよね?」
灯織「候補は小糸以外にいない……!」
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甘奈「樹里ちゃんは160cm」
甘奈「小糸ちゃんは148cm」
甘奈「確かに身長の上では自然だけど」
甘奈「樹里ちゃんと身長差が10cm以上ある候補は小糸ちゃんだけじゃないよ?!」
甘奈「【智代子ちゃんだって犯人候補】だよ!」
甘奈「もっと他に疑う人がいるよね?!」
【矛盾する発言を正しいコトノハでコンマ40以上で論破しろ!】
↓1
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- 806 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/21(日) 22:11:28.32 ID:hxj2+utY0
- コンマ弱過ぎて正論ぶつけられても絶対意見を曲げない甘奈が誕生してしまった
- 807 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/21(日) 22:12:19.72 ID:N/HLS2lJ0
- 【智代子ちゃんだって犯人候補】に【死体発見アナウンス】
逆にすごい()
- 808 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/21(日) 22:13:44.10 ID:pEV0iz4B0
-
惜しい……
甘奈めーっちゃ手ごわい……
【コンマ32】
甘奈「小糸ちゃんが呼び出したなんて考えられないよ……!」
甘奈「灯織ちゃん、考え直して……!」
(くっ……手ごわい……)
(反論をねじ伏せるには、あと少し、力が足りない……!)
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【反論ショーダウン開始!】
コトノハ
‣【小糸の持っていた手紙】
‣【死体発見アナウンス】
‣【日本殺人鬼大観】
‣【脚立】
甘奈「樹里ちゃんの骨折は」
甘奈「ガタガタの脚立を使ったせいで落ちちゃって」
甘奈「とっさに掴んだ本棚が倒れたせい」
甘奈「それだけなら呼び出した人は別に小糸ちゃんじゃなくてもいいよね?!」
甘奈「だって小糸ちゃんは被害者なんだよ?!」
甘奈「別の誰かがいたんじゃないかな?」
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【発展!】
灯織「でも、樹里を頼るほどの身長差があるんだよ……?」
灯織「そんなの10cm以上の身長差がある相手じゃないとおかしいよね?」
灯織「候補は小糸以外にいない……!」
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甘奈「樹里ちゃんは160cm」
甘奈「小糸ちゃんは148cm」
甘奈「確かに身長の上では自然だけど」
甘奈「樹里ちゃんと身長差が10cm以上ある候補は小糸ちゃんだけじゃないよ?!」
甘奈「【智代子ちゃんだって犯人候補】だよ!」
甘奈「もっと他に疑う人がいるよね?!」
【矛盾する発言を正しいコトノハでコンマ40以上で論破しろ!】
↓1
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- 809 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/21(日) 22:16:30.10 ID:N/HLS2lJ0
- 【智代子ちゃんだって犯人候補】に【死体発見アナウンス】
- 810 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/21(日) 22:17:16.31 ID:b6MKWW0bo
- 更新来てると思ったら甘奈が意固地過ぎたww
- 811 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/21(日) 22:17:23.94 ID:pEV0iz4B0
- ひぃん……
【コンマ10】
甘奈「小糸ちゃんが呼び出したなんて考えられないよ……!」
甘奈「灯織ちゃん、考え直して……!」
(くっ……手ごわい……)
(反論をねじ伏せるには、あと少し、力が足りない……!)
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【反論ショーダウン開始!】
コトノハ
‣【小糸の持っていた手紙】
‣【死体発見アナウンス】
‣【日本殺人鬼大観】
‣【脚立】
甘奈「樹里ちゃんの骨折は」
甘奈「ガタガタの脚立を使ったせいで落ちちゃって」
甘奈「とっさに掴んだ本棚が倒れたせい」
甘奈「それだけなら呼び出した人は別に小糸ちゃんじゃなくてもいいよね?!」
甘奈「だって小糸ちゃんは被害者なんだよ?!」
甘奈「別の誰かがいたんじゃないかな?」
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【発展!】
灯織「でも、樹里を頼るほどの身長差があるんだよ……?」
灯織「そんなの10cm以上の身長差がある相手じゃないとおかしいよね?」
灯織「候補は小糸以外にいない……!」
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甘奈「樹里ちゃんは160cm」
甘奈「小糸ちゃんは148cm」
甘奈「確かに身長の上では自然だけど」
甘奈「樹里ちゃんと身長差が10cm以上ある候補は小糸ちゃんだけじゃないよ?!」
甘奈「【智代子ちゃんだって犯人候補】だよ!」
甘奈「もっと他に疑う人がいるよね?!」
【矛盾する発言を正しいコトノハでコンマ40以上で論破しろ!】
↓1
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- 812 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/21(日) 22:17:59.95 ID:/Yv7LF+t0
- 【智代子ちゃんだって犯人候補】に【死体発見アナウンス】
- 813 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/21(日) 22:18:06.11 ID:N/HLS2lJ0
- 【智代子ちゃんだって犯人候補】に【死体発見アナウンス】!!!!
- 814 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/21(日) 22:18:33.78 ID:/Yv7LF+t0
- セーフセーフ
- 815 :乙です……コンマスレの妙ですね ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/21(日) 22:20:26.03 ID:pEV0iz4B0
-
灯織「その矛盾、切らせてもらいます!」
【BREAK!】
灯織「甘奈、チョコは犯人候補にはなりえないんだよ」
甘奈「えっ?な、なんで……?」
灯織「死体発見アナウンスだよ……あれはもともと、【犯人以外の三人が】死体を目撃した瞬間に鳴るものなんだけど」
灯織「チョコの叫び声を聞いた私が駆け付けた時点でアナウンスが鳴ったの」
樹里「ってことは灯織とチョコはクロになることはありえねーのか」
灯織「そもそも樋口さんの話にチョコは全く登場してないし、やっぱり呼び出したのは小糸だったんだよ」
凛世「お待ちください……!」
灯織「凛世?どうしたの?」
凛世「死体発見アナウンスは犯人以外の三人が死体を目撃した際に鳴るのでしたよね……?」
凛世「だとすれば、残り一名はどなたなのですか……?」
めぐる「確かに!チョコと灯織より先に小糸の死体を見つけてた人がいるってこと?!」
摩美々「……そういうことかぁ」
灯織「それならもうわかってるよ」
めぐる「……えっ?!」
-------------------------------------------------
(今までの議論の流れからしても、私たちより先に小糸の遺体を目撃していた可能性があるのは、あの人しかいない……!)
【怪しい人物を指摘しろ!】
↓1
- 816 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/21(日) 22:21:10.57 ID:b6MKWW0bo
- 樋口
- 817 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/21(日) 22:22:40.05 ID:pEV0iz4B0
-
灯織「あなたしか……いません!」
【解!】
灯織「樋口さん、ですよね?」
円香「……」
智代子「相変わらずのだんまりでいらっしゃる……」
灯織「あなたは犯行を自白したのに、樹里の骨折については説明もできなかった……しかし、それ以外の情報は正確なものだった」
灯織「となると、事件現場にいた、加害者でも被害者でもない第三者だったということになるんです!」
樹里「ど、どうなんだよ!円香!」
灯織「あなた以外の人間が小糸の遺体を目撃していたなら既に名乗り出ているはずです……認めてください」
円香「……はぁ」
円香「……ご明察。私は犯人じゃない」
愛依「……ま、マジ?!」
咲耶「……つまり円香は、樹里を殴って小糸の死体に包丁を刺しはしたが、直接その命を奪ってはいないということかい?」
円香「……はい、私がしたのはそこまで。私に投票しても得は何一つないですよ」
甘奈「な、なんでこんな攪乱なんか……?!」
円香「……」
(多分、樋口さんの目的はあれだ……)
-------------------------------------------------
・間違った結論にもっていくため
・犯人をかばうため
・真犯人をあぶりだすため
・自己満足
【正しい選択肢を選べ!】
↓1
- 818 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/21(日) 22:23:57.20 ID:/Yv7LF+t0
- 間違った結論にもっていくため
- 819 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/21(日) 22:25:27.58 ID:pEV0iz4B0
-
灯織「これです!」
【解!】
灯織「もしかして、心中するつもりだったんじゃないですか?」
霧子「し、心中……?!」
灯織「樋口さんは明らかなミスリードをいくつも設けて、自分に投票させようとしていた……」
灯織「裁判中の豹変も、殺人鬼を演じることで票を集めやすくしていたんですよね?」
愛依「確かにうちは、連続殺人鬼っていうイメージに引っ張られて投票しようとしてたしね……」
めぐる「じゃあ円香はこの裁判に負けようとしてたの……?!」
甜花「樋口さんは、死にたがってたの……?」
甘奈「学級裁判を使っての自殺ってこと……?」
円香「そんなんじゃない……私がやりたかったのは」
- 820 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/21(日) 22:26:03.89 ID:pEV0iz4B0
-
円香「全員をこの場で殺すこと」
- 821 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/21(日) 22:27:39.46 ID:pEV0iz4B0
-
(……!!)
樹里「な、なに言ってんだよ……」
円香「この学園に来てから……私は透と小糸、二人の幼馴染を失った……しかも、あなたたちのお仲間に殺されて」
灯織「……っ!」
めぐる「で、でも!透の裁判では一緒に進もうって、前に向かって頑張ろうって誓ったよね!?」
円香「その誓いを踏みにじったのはどちらですか?」
灯織「……ふ、踏みにじるって……!」
円香「確かに私もあなたがたの妄信する【絆】とやらを一度は信じようとしました、それは小糸と雛菜も同じ」
円香「実際小糸は私たちの誰よりも早く立ち直り、あなたがたと一緒に希望を持つことを望んだ……」
円香「朝礼にも自分から顔を出し、交流も積極的になった」
円香「それなのに、小糸は殺された……!【絆】なんてものを信じたせいで、小糸は殺された……!」
(……!!)
円香「許せるわけない……憎しみしかない……」
円香「美徳を掲げることだけに執着して、他の人間の事なんか蔑ろにして……」
円香「それでも生に縋る、醜いあなたたちに反吐が出た」
円香「だから、殺そうとした」
(そうだ……樋口さんは、誰よりも優しいから……誰よりも強く、裏切りを感じてしまったんだ……)
円香「理解してもらおうとは思いませんし、あなた方に理解ができるとは思えません」
円香「だってこの場で私たちだけが、『奪われ続けた人間』なんですから」
(続けざまに幼馴染二人を失って……彼女は、殺意を抱いてしまったんだ……!)
- 822 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/21(日) 22:29:16.98 ID:pEV0iz4B0
-
雛菜「もう……やだ……」
灯織「……え?」
(市川さん……?)
雛菜「……円香先輩なんか……円香先輩なんか……」
雛菜「円香先輩なんか、大っ嫌い!!!!」
円香「……は?」
雛菜「雛菜はずっと気づいてたよ、円香先輩が何をしたのかも……何を思ってたのかも」
咲耶「え?ひ、雛菜は全部知っていたのかい?」
雛菜「わかりますよ、だって他のアイドルと違って雛菜は円香先輩と幼馴染ですから!」
そう言って裁判場に響き渡る絶叫する市川さんの眼もとには、うるうると涙が滲んでいた。
……私たちの前で、はじめて市川さんが感情をあらわにしていた。
雛菜「小糸ちゃんの死体発見の時、円香先輩は透先輩の時と反応が明らかに違ったもん!」
雛菜「小糸ちゃんの死を知って……憎むんじゃなくて、もうすでに何かを決意した目をしてた!」
円香「……」
雛菜「それ見た瞬間、円香先輩は……犯人なんかどうでもよくなってたのがわかったよ」
雛菜「だって幼馴染だったんだもん……一目でそれぐらいの事わかるもん……」
- 823 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/21(日) 22:31:19.42 ID:pEV0iz4B0
-
雛菜「それなのに、円香先輩は透先輩の気持ちも、小糸ちゃんの気持ちもまるでわかってないじゃん!」
円香「……ちょっと、雛菜うるさい」
雛菜「小糸ちゃんが殺されたからってみんなを恨みながら死んでいったと本当に思ってるの?!円香先輩のバカ!バカバカ!バ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜カ!」
灯織「い、市川さん、落ち着いて……」
雛菜「雛菜決めたよ、もう円香先輩のことなんか知らな〜い!絶交だから!」
めぐる「ぜ、絶交なんて……ダメだよ雛菜!」
雛菜「円香先輩のこと許せないよ……勝手にみんな殺そうとして、そのために小糸ちゃんの死体を傷つけて……もう幼馴染なんかじゃないから!」
円香「好きにすれば?……雛菜こそ、まるで現実を理解してない。この人たちは仲間なんかじゃない、絆なんて耳触りがいいだけの言葉を妄信する愚鈍な人たち」
円香「私が、本当の【絆】を教える……絶対、この合宿生活で私が勝利して透と小糸の無念を晴らすから」
それだけ言うと樋口さんはまたしても押し黙る形となり、しばらく市川さんの泣きじゃくる声だけがこだましていた。
幼馴染の絶交……私たちのどのユニットよりも深い縁だったであろう縁が、
目の前でぷっつりと切れてしまったことに、私たちも言葉を挟めずにいた。
雛菜「……うぅ……ひっぐ……」
モノクマ「えーっと……すっごくボク気まずいんだけど、オマエラどうにかしてくんない?」
モノクマ「ボクってさ、事なかれ主義だからさ。人が揉めてたりしたら席移動するタイプだからさ、酔っ払いがいたら車両変えるタイプだからさ」
智代子「え、えーっと……じゃあ……議論、再開、する?」
雛菜「雛菜も協力しま〜す……もう円香先輩のことなんか知らないから」
灯織「え、ええっと……」
(樋口さんと市川さんが仲違いした形になったけど……これで、よかったのかな)
(今の二人の話に嘘はないだろうけど……)
- 824 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/21(日) 22:31:59.98 ID:pEV0iz4B0
-
摩美々「でも、もうほとんどすべてのピースは揃ってるんだよねー、あの図書室で何が起きたのか、あとはピースをつなぎ合わせるだけ」
愛依「え?!そうなん?!」
摩美々「ここまでやったから円香の話は信用していいと思うしねー」
灯織「はい……あとは論理でそれらを合わせるだけ、ですよね……」
摩美々「本当の犯人にたどり着くまであと少し……灯織、あとはそのロジックを完成させてー」
灯織「はい……私たちは私たちで……絆を証明して見せます!」
(よし……考えるんだ……あの図書室、本当の事件現場でなにがあったのか……!)
-------------------------------------------------
【ロジカルダイブ開始!】
Q.1 図書室に樹里と小糸がやってきた順序は?
A.樹里が先 B.小糸が先 C.同時
Q.2 樹里が本棚の下敷きになったとき側にいたのは?
A.円香 B.小糸
Q.3 小糸はいつ死んだ?
A.樹里が殴られる前 B.樹里が殴られた後
【正しい道筋を選んで推理を組み立てろ!】
↓1
-------------------------------------------------
- 825 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/21(日) 22:36:52.55 ID:hxj2+utY0
- c→b→a
- 826 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/21(日) 22:38:38.52 ID:pEV0iz4B0
-
(あれ……?樹里は確か小糸に呼び出されてたはずだったよね……)
(だったら二人の間には到着までのタイムラグがあったはず……)
-------------------------------------------------
【ロジカルダイブ開始!】
Q.1 図書室に樹里と小糸がやってきた順序は?
A.樹里が先 B.小糸が先 C.同時
Q.2 樹里が本棚の下敷きになったとき側にいたのは?
A.円香 B.小糸
Q.3 小糸はいつ死んだ?
A.樹里が殴られる前 B.樹里が殴られた後
【正しい道筋を選んで推理を組み立てろ!】
↓1
------------------------------------------------
- 827 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/21(日) 22:39:36.73 ID:b6MKWW0bo
- bbaかな?
- 828 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/21(日) 22:39:52.12 ID:/Yv7LF+t0
- b.b.a
- 829 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/21(日) 22:41:07.80 ID:pEV0iz4B0
-
灯織「推理はつながりました!」
【COMPLETE!】
灯織「……そうか、わかりましたよ!あの日、図書室で何が行われていたのか、その全貌が!」
愛依「マジで?!」
灯織「樹里に小糸が本棚の本を取ってもらったということは、二人は同時に図書室にいたことになりますよね」
灯織「ということは、樹里が本棚に下敷きになったときも小糸は側にいたはずです」
灯織「となると、樹里が図書室で樋口さんに襲われたときにも、その場に小糸も居合わせていた……普通ならその段階で樋口さんのことを止めますよね?」
咲耶「ああ、幼馴染ならなおさらね」
雛菜「小糸ちゃんならそうしたと思います〜、小糸ちゃん優しくて正義感が強かったから〜」
灯織「だけど、小糸はそんなことをしていないし、樋口さんもそんな証言はしていない……その段階で小糸は命を落としていたと思われます」
甘奈「ってことは……樹里ちゃんと二人で図書室にいるときに、小糸ちゃんは死んじゃったってこと……?」
甜花「あ、あれ……?それって、つまり……」
摩美々「灯織、犯人は分かったよねー?」
灯織「……はい」
(そう、この事件の登場人物はもともと少なかった)
(樋口さんの大胆な偽装工作、その目撃者がいなかった時点であの場にいた人間は限られる)
(……嫌だ、認めたくない……)
(けど、ここで止まるわけにはいかない!)
(小糸のためにも……私たちのためにも!)
-------------------------------------------------
【怪しい人物を指摘しろ!】
↓1
- 830 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/21(日) 22:43:49.47 ID:hxj2+utY0
- 西城樹里
- 831 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/21(日) 22:43:49.66 ID:/Yv7LF+t0
- 樹里
- 832 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/21(日) 22:45:03.53 ID:pEV0iz4B0
-
灯織「犯人は……あなたです!」
【解!】
灯織「犯人は、樹里なんじゃないかな……?」
樹里「なっ……あ、アタシ……?ちょ、ちょっと待てよ、アタシそんなの知らねー……」
灯織「うん……樹里は覚えてない、忘れちゃったんだよ……」
智代子「ちょっ、ちょっと待ってよ灯織ちゃん!樹里ちゃんは骨折してるし、殴られてるし……こ、殺すなんて!」
摩美々「殴られたのは事件が終わった後、円香がやったことでしょー?事件には関係しないでしょー」
凛世「なら、骨折はどうなるのですか……?骨を折った後に、小糸さんを殺害したというのですか……?」
灯織「確かに、骨を折った状態では殺害は難しい……」
灯織「けど、この方法なら、樹里の骨折は殺害を否定できなくなる!」
-------------------------------------------------
・樹里の骨折と小糸の死は同時だった
・樹里がトリックをつかって小糸を殺害した
・樹里の骨折は演技だった
【正しい選択肢を選べ!】
↓1
- 833 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/21(日) 22:45:40.24 ID:b6MKWW0bo
- 樹里の骨折と小糸の死は同時だった
- 834 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/21(日) 22:47:35.51 ID:pEV0iz4B0
-
灯織「これです!」
【解!】
灯織「樹里が骨折したのと、小糸が殺されたのが同時だったなら……どうでしょう?」
樹里「は、はぁ?!」
灯織「つまり、小糸は樹里と同時に本棚の下敷きになっていたんです」
灯織「足場がガタガタになっていた脚立を使用していた以上、その支えに小糸はついていたんじゃないでしょうか……?」
灯織「そうなると倒れてくる本棚を避けることもできない……」
樹里「な、なに言ってんだよ……」
灯織「私たちの中で一番小柄な小糸なら、身動きも取れずそのまま圧死……というのも考えられませんか?」
摩美々「小糸は死後包丁を突き立てられたのが確定していて、ずっと本当の死因が謎だったんですよねー」
摩美々「切り傷や刺し傷をつけず、後も残りにくい死に方……圧死ならあてはまるんじゃない?」
霧子「本棚くらい重たいものなら……内臓が圧迫されて、死んじゃうこともあるかも……」
めぐる「確かに……地震が起きた時の死因に家具に押しつぶされちゃうのが多いってのは聞いたことがあるよね」
智代子「い、いや!そんなわけないよ!だって樹里ちゃんだよ!?」
智代子「あんなに面倒見もいいし、面白いし、かっこいいし……人を殺すなんてないない!」
灯織「それは、わかってる……だから、この殺人は……事故、だったんだと思う」
凛世「事故……」
- 835 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/21(日) 22:48:24.31 ID:pEV0iz4B0
-
灯織「小糸に促されるまま、本棚の本を取ってあげてるのは……私たちもよく知る樹里の人柄からして想像できる」
灯織「たまたま、偶然にもその時脚立が破損したがゆえに起きてしまった事件だったんだよ……」
樹里「……ま、マジかよ……」
灯織「そのことも……樋口さんに殴られたときに、記憶を失ってしまったんだと思う」
めぐる「そ、そんな……」
摩美々「ねぇモノクマー、被害者が事故死だった場合ってクロはどうなるのー?」
モノクマ「浅倉さんの時にも話したけど、クロの判定は被害者が死ぬことになった直接の原因を引き起こす行動を起こした人がクロになるんだよ?」
モノクマ「だから本棚が倒れて福丸さんが死んだなら、本棚を倒した人……脚立から落ちた人がクロになるんじゃないですかね!」
智代子「……違う!違う!樹里ちゃんが犯人なわけないよ!」
智代子「本棚が倒れてたからって……本当にそれに小糸ちゃんが巻き込まれた証拠もないよね?!」
智代子「た、多分……図書室にはもう一人犯人がいたんだよ!それで小糸ちゃんを殺して……」
灯織「そうなると、死体発見アナウンスの説明が……」
智代子「じゅ、樹里ちゃんは目隠ししてたんだよ!」
樹里「チョコ……」
智代子「だ、だから!絶対に樹里ちゃんは犯人なんかじゃない!」
(……心苦しいけど、ここは退けない)
(チョコに……小糸が本棚の下敷きになったその証拠を突き付ける!)
(それでこの事件に……決着をつける!)
- 836 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/21(日) 22:49:40.77 ID:pEV0iz4B0
- -------------------------------------------------
【パニックトークアクション開始!】
智代子「違う違う違う!」【防御力25】
智代子「精進が足りないよ!」【防御力30】
智代子「糖分が足りてないんじゃない?」【防御力35】
智代子「樹里ちゃんはすっごく優しいんだから!」【防御力40】
智代子「灯織ちゃん!聞いてよ!」【防御力45】
【盾の防御力をコンマで削り取れ!】
↓直下より5回連続でコンマ判定
-------------------------------------------------
- 837 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/21(日) 22:50:19.24 ID:b6MKWW0bo
- はい
- 838 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/21(日) 22:50:22.00 ID:hxj2+utY0
- ほ
- 839 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/21(日) 22:50:47.29 ID:hyZLlh/No
- あ
- 840 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/21(日) 22:51:48.68 ID:Kq0lX80H0
- それ
- 841 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/21(日) 22:52:22.96 ID:/Yv7LF+t0
- あ
- 842 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/21(日) 22:53:54.04 ID:pEV0iz4B0
- コンマ00は100とみなす最高値です
-------------------------------------------------
【パニックトークアクション開始!】
智代子「違う違う違う!」【残り防御力1】
智代子「精進が足りないよ!」【BREAK!】
智代子「糖分が足りてないんじゃない?」【残り防御力6】
智代子「樹里ちゃんはすっごく優しいんだから!」【BREAK!】
智代子「灯織ちゃん!聞いてよ!」【BREAK!】
【盾の防御力をコンマで削り取れ!】
(あと少し……)
(チョコにも、真実を届けないと……)
(この事件は、終われない……!)
↓直下より2回連続でコンマ判定
-------------------------------------------------
- 843 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/21(日) 22:54:24.53 ID:b6MKWW0bo
- うん
- 844 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/21(日) 22:54:48.66 ID:/Yv7LF+t0
- ほい
- 845 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/21(日) 22:55:42.55 ID:pEV0iz4B0
-
【ALL BLEAK!】
-------------------------------------------------
【智代子「小糸ちゃんが本棚の下敷きになった証拠なんかないよね?!樹里ちゃんとは別の事件だったんだよ!」】
折/肋骨/の/骨
【正しい順番に並び替えて、コンマ値50以上でぶつけろ!】
↓1
-------------------------------------------------
- 846 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/21(日) 22:56:15.66 ID:b6MKWW0bo
- 肋骨の骨折
- 847 :以上で安価とコンマは終了になります、お疲れ様でした。 ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/21(日) 22:59:07.05 ID:pEV0iz4B0
-
灯織「これで証明する!」
【BREAK!】
灯織「チョコ……小糸の死体には、もう一つ謎が残ってたんだ」
智代子「……えっ?」
灯織「肋骨の骨折……樋口さんの証言でも、これを解決する要素はなかったんだ」
智代子「で、でも外傷はないって……」
灯織「切り傷や刺し傷といった目に見える外傷は、なんだよ……骨折はこれに含まれてなかったんじゃない?」
モノクマ「ギクゥ!?」
めぐる「肋骨の骨折なんて普通じゃありえないよね……押さえつけられるみたいな力がないと……」
智代子「そんな……」
灯織「間違いない、小糸は本棚に下敷きになってたんだよ!」
灯織「……これが、私たちの推理。私たちの結論……どうかな、樹里……」
樹里「…………」
- 848 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/21(日) 23:00:34.36 ID:pEV0iz4B0
-
樹里「_______そっか、多分間違いねえよ」
智代子「樹里ちゃん!」
樹里「チョコ、凛世、ありがとな。嬉しかったぜ、最後まで庇ってくれてさ」
凛世「最後なんて言わないでください……凛世は、凛世は……」
樹里「灯織、アタシはみんなのことを信じてる……だからみんなで導き出した納得できる結論なら、それに間違いはないと思うぜ」
灯織「樹里……」
樹里「だからさ、最後にこの事件の全貌を教えてくれねーか?今から処刑されちまうアタシに、納得させてくれよ……」
凛世「樹里さん……」
智代子「うぅ……うぅ……」
灯織「わかった……事件をはじめから全部振り返って……これでこの事件を終わらせるから!」
樹里「……おう!頼んだぜ!」
(……やるしかない)
(それが樹里のため、私たちのためだから……!)
- 849 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/21(日) 23:01:13.65 ID:pEV0iz4B0
- -------------------------------------------------
【クライマックス推理開始!】
【act.1】
灯織「今回の事件はもともとは単純な事故でした。それに第三者の樋口さんの介入があって、複雑になってしまった事件……。それをはじめから振り返ります」
灯織「事件は、小糸が今回の犯人を図書館に呼び出したことに始まります。夜時間にわざわざ呼び出して二人で……そこで何があったのかはわかりませんが、おそらく血なまぐさいやりとりはなかったものと思われます。だって小糸には争った痕跡は微塵もありませんでしたから」
灯織「小糸は浅倉さんの事件を経て、変わろうとしていた。そのために、男勝りな性格で、他のみんなにも頼られている……そんな強いイメージのある犯人に会っていたのかもしれません」
【act.2】
灯織「小糸は呼び出した犯人に、本棚の上段にあった本を自分の代わりに撮ってもらうように頼みました。二人の身長差は約12cm、小糸では届かないところにも犯人なら届くと考えたんでしょう」
灯織「その時に用いたのが図書室に備え付けの脚立。ただ、この選択が結果として不幸にも事件を引き起こすことになったんです」
灯織「足場がガタガタになっていた脚立から犯人が落下。とっさに掴んだ本棚はその勢いのまま二人側に倒れこんだんです!」
灯織「その際に脚立を支えていた小糸は避けることもできず、結果として犯人よりも抜け出しづらい体制のままプレスされることになったんです。あんなにギチギチに詰め込まれた本棚……その重量はすさまじく、人ひとり押しつぶすには十分だったでしょう」
灯織「一方で犯人も右脚が下敷きになり骨折。そんな状態の犯人では本棚を立て直すことは不可能……おそらくそのまま、小糸の救出は間に合わず……死んでしまったんだと思います」
- 850 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/21(日) 23:01:52.43 ID:pEV0iz4B0
-
【act.3】
灯織「その後、遅れて図書室にやってきた樋口さんはその場で小糸の死を知りました。記憶を失う前の犯人に直接聞いたのかもしれません。だって犯人は殺意があって小糸を殺したわけではないんですから」
灯織「でも、樋口さんはそれを許しませんでした。激昂した樋口さんはその場で犯人を後頭部が出血するほどの勢いで殴りつけたんです!そのまま昏倒した犯人をプールサイドのロッカーに押し込んだところで、樋口さんの偽装工作が始まったんです」
灯織「もしかすると、この段階で樋口さんは犯人のことを殺したと思い込んでいたのかもしれませんね。だってそうでもないと、わざわざ自分を連続殺人鬼だなんて偽る理由がないですから。いかれた殺人鬼の連続殺人が今ここに始まったように思わせようとしたのかもしれません」
【act.4】
灯織「図書室に戻ってきた樋口さんは本棚を起こし、散らばった本を手当たり次第に適当に戻しました……凛世が感じた本棚の並びの違和感は、おそらくここで生じたんだと思います。樋口さんも錯乱状態にあっただろうし、並びなんて些細な事、そこまで気が回らなかったんでしょうね」
灯織「樋口さんは本棚により圧死した小糸の死体を玄関ホールまで連れて行き、その場で包丁を胸に突き刺しました。これは連続殺人鬼、ジャスティスブラックの犯行だと思わせ、捜査を攪乱する狙いがあったんです」
灯織「しかし、樋口さんの知識は世界殺人鬼名鑑にとどまっていたので、日本殺人鬼大観にあった【Vの血文字】、被害者の法則などは抜け落ちてしまっていた。その結果犯人はジャスティスブラックではないということが分かったんですがね」
灯織「樋口さんの偽装工作に加え、本人自体が殺害を忘れていてしまったことから、ここまで闇に隠れ続けていた犯人……」
灯織「……それは、樹里だったんだよ」
【COMPLETE!】
-------------------------------------------------
- 851 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/21(日) 23:03:18.64 ID:pEV0iz4B0
-
灯織「どうかな、これが樹里の失われた記憶……小糸の事件のすべてだよ」
樹里「……へっ、へへっ」
樹里「そっか……本当に、アタシだったんだな……」
樹里「ったくよ……みんなのことを守るだのなんだの息まいておいて……むしろ小糸のこと殺してんじゃねーか……」
樹里「世話ねーよな、ほんと」
智代子「じゅ、樹里ちゃん……」
樹里「もう、いいよ……もう、終わりにしてくれ……」
咲耶「なんてことだい……」
円香「……」
モノクマ「どうやら議論が終わったようですね!」
モノクマ「それではオマエラはお手元のスイッチで、犯人と思う生徒に投票してください!」
モノクマ「裁判の結果導き出したクロは正解なのか、不正解なのかー!さあ、どっちなんでしょうかね?」
- 852 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/21(日) 23:04:24.39 ID:pEV0iz4B0
- -------------------------------------------------
【VOTE】
〔樹里〕〔樹里〕〔樹里〕
CONGRATULATIONS!!!!
パッパラー!!!
-------------------------------------------------
【学級裁判 閉廷!】
- 853 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/21(日) 23:08:36.98 ID:pEV0iz4B0
-
というわけで更新はここまで。
今回はだいぶコンマに苦しめられましたね……
次回裁判終了パート、おしおきと2章ラストまでになります。
次回更新は3/23(火)22:00~予定です。
安価・コンマはないと思います。
それではお疲れ様でした。
- 854 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/21(日) 23:13:50.63 ID:/Yv7LF+t0
- 乙です
事故でも死の直接的な原因となれば
クロになってしまうのがダンガンロンパの怖い所だよなぁ
- 855 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/21(日) 23:14:38.10 ID:N/HLS2lJ0
- 乙でした、つらい……
- 856 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/21(日) 23:18:57.44 ID:hxj2+utY0
- 乙
犯人を責められない形で士気高翌揚能力の高い子が2人も退場するのダメージヤバいな
- 857 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/21(日) 23:19:50.01 ID:b6MKWW0bo
- 乙
小糸がなんで樹里を呼び出したのか、もうわからないんだもんなあ
親しい人間からいなくなっていくのが辛い
- 858 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/21(日) 23:42:36.78 ID:ZuqkUHwC0
- 乙です
今回はただただ悲しい事件だった…
- 859 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/21(日) 23:55:18.90 ID:zwnIfXFq0
- 今更だけど>>800はゾロ目クリティカルの扱いでも良かったんでないかなあとか思ったり思わなんだり
- 860 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/22(月) 11:13:33.71 ID:GemEuxKR0
- この状況だと円香とのコミュができなくなりそう
というより好感度上がる余地がなさそうに見える
- 861 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/23(火) 21:58:05.95 ID:NYbaCknc0
-
予定通りそろそろ裁判終了パート更新します
今回更新部分、そこそこ前に書き溜めていたものになるため
小糸と灯織の親愛度を鑑みた際に一部違和感があるかもしれません。
そこはあらかじめご了承ください。
>>859
確かにそうですね!
今後の進行の際、コンマ判定においてぞろ目は別途考慮することも検討しておきます!
- 862 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/23(火) 22:01:29.79 ID:NYbaCknc0
-
モノクマ「というわけで、福丸さんを殺した”不運”と”踊”っちまったクロは西城さんなのでしたー!」
樹里「……」
(……これで、よかったんだ)
(樹里がクロだった、それなら私たちは……樹里に投票する)
(これしか、選択肢は無かったんだ……)
智代子「そんな……そんな……おかしいよ……」
凛世「凛世は、信じません……」
モノクマ「しかしつまんない事件だったね!結局のところ事故じゃん!コロシアイとしては消化不良なんだよね!」
モノクマ「それでも攪乱を図ってくれた円香さんのおかげで学級裁判を開けるぐらいにはなったから、樋口さんにはモノクマポイントを進呈しようかな!」
円香「……生きてたんだその設定」
- 863 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/23(火) 22:03:52.01 ID:NYbaCknc0
-
智代子「も、モノクマ!」
モノクマ「ん?どうしたの?」
智代子「今言った通り樹里ちゃんの事件は完全に事故だったんだしさ……」
智代子「おしおきはしなくていいよね?!ね?!だってクロじゃないんだよ?」
モノクマ「何言ってるの?西城さんがクロじゃない?」
モノクマ「そんなわけないでしょ!西城さんは立派なクロ!殺人犯ですよ!」
智代子「なんで……?だって樹里ちゃんは記憶もなくて……事故の記憶もないんだよ!そんなんでおしおきなんて……理不尽だよ!」
モノクマ「理不尽?なにそれ、意味わかんないんですけど!」
モノクマ「あのねぇ……覚えてないから無罪?それだったら園田さんは百万円貸した友達も、借りたことを忘れてたら返済免除するの?違うよね?」
モノクマ「それに事故って言ってもしっかり西城さんの行動が原因で本棚が倒れてるんだから見方によっては立派な殺人だよ!」
モノクマ「そもそもここでの生活において事故死なんかないんだよ!殺人以外の死なんて病死か衰弱死ぐらいのものなんだよ!」
凛世「そんなの……あんまりでございます……」
樹里「……悪い、チョコ」
智代子「じゅ、樹里ちゃんが謝ることなんてないよ……!」
- 864 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/23(火) 22:05:41.47 ID:NYbaCknc0
-
モノクマ「それにさぁ……ほんとに西城さんはまるっきり覚えてなかったのかな?」
(……!?)
灯織「ど、どういう意味ですか……?!」
モノクマ「西城さんはしっかり覚えてて嘘ついたんじゃないかっていうこと!そう簡単に人の記憶が飛ぶと思う?そうじゃないよね?」
違う。絶対に樹里は覚えてなかったんだ。
そうじゃないと……この裁判でのやり取りは……!?
凛世「違います……樹里さんは、いつもと変わらぬ樹里さんでした……もし記憶が健在ならば、凛世は必ず……気づきました……!」
モノクマ「オマエラとしてはそう思いたいよね?でも実際のところは西城さん以外分かんないんだよね!」
樹里「…………」
モノクマ「ほら、素直になっちゃえよ!」
智代子「違う!樹里ちゃんは!」
樹里「……覚えては、無かったよ」
灯織「そうだよね……樹里、だって」
樹里「途中までは、な……」
(……!?)
- 865 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/23(火) 22:09:12.88 ID:NYbaCknc0
-
そう語る樹里の顔は、私たちを欺き生き残ろうとした人間としてはあまりにも悲しすぎた。
本当に他の人間を蹴落とそうとしていたなら、こんな表情はしない。
樹里「裁判の途中で、断片的に記憶が何度もよみがえったんだ。あのときの痛み、あのときの苦しみ、あのときの小糸の声……それはアタシの目の前で小糸が死んだことを表してて……」
樹里「言えなくて……悪かった」
モノクマ「ぷひゃひゃひゃひゃ!あんなに仲間意識の強かった西城さんが裏切ってたんだって!どう思う?みんな!」
灯織「……違う」
灯織「樹里は裏切ってなんかないです……!だって、樹里もこの裁判で、命を懸けていたんだから……これは裏切りなんかじゃなくて……!」
樹里「そう言ってくれると助かるよ、灯織」
モノクマ「ふぅ……見上げたお仲間意識ですなぁ!」
智代子「樹里ちゃん……私も灯織ちゃんと同じだよ!だから……」
智代子「私たちに悪いとか思わなくていいんだよ、樹里ちゃんは樹里ちゃんのやるべきことをやっただけだよ!」
樹里「……ああ」
モノクマ「しっかし事故とはいえ胸が痛みますなぁ……西城さんみたいに強い人間が福丸さんのように弱い人間を殺す!まさに弱肉強食!残酷な世界やで……」
樹里「小糸は弱くなんかねーよ!!」
灯織「……樹里?」
樹里「小糸が弱いわけないだろ……あん時だってよ……小糸は必死にモノクマ、てめーに立ち向かおうとしてたんだよ!」
- 866 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/23(火) 22:11:14.64 ID:NYbaCknc0
- ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【図書室】
樹里「……おーい、誰だ?こんな時間に呼び出して」
小糸「あ、あの……西城さん……こんばんは」
樹里「小糸……?!どうしたんだよ、急に呼び出したりして」
小糸「あ、あの……ち、ち、力を……貸してもらいたくて」
樹里「力?」
小糸「あそこの本棚、気になる本があるんです……とってもらえませんか?」
樹里「そ、そんなんでいいのか……?なんでわざわざアタシなんだ?身長もそんな変わんねー円香とか、背なら雛菜の方がでけーだろ」
小糸「円香ちゃんも雛菜ちゃんも、今は透ちゃんのことで葛藤していて……これ以上、背負わせたくないんです……」
樹里「い、いや……だとしてもよ」
小糸「それに……西城さんに、あこ……あ……憧れて、ます……」
樹里「あ、憧れ?!あ、アタシに?!」
- 867 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/23(火) 22:14:01.23 ID:NYbaCknc0
-
小糸「さ、西城さんは、皆さんの中でも……一番強そうで……」
小糸「モノクマにも立ち向かっていける勇気があるから……わ、わたしも……そうなりたくて!」
樹里「アタシは別にそんな……」
小糸「だ、だから……一緒にトレーニングとかも、できたらな……って」
樹里「でも、なんだってそんなに強くなろうとしてんだ……?アタシたち仲間だっているんだし、みんなを頼っても……」
小糸「それも確かにそうなんですけど……」
小糸「西城さんは、この前のモノクマの動機をどう思いますか……?」
樹里「……っ!……果穂と夏葉は無事だ、アタシはそれを信じることしかできねー」
小糸「そう……ですよね、わたしも……そう思うんですけど……」
小糸「やっぱり、プロデューサーさんが無事かどうか……気になって……」
樹里「おいっ!間違っても誰かを殺すなんて考えんじゃねーぞ!」
小糸「ぴぇっ?!い、いえ!だ、誰かを殺すなんかじゃなくて……その……」
樹里「あ、悪い……つい大きい声出しちまった」
- 868 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/23(火) 22:15:49.37 ID:NYbaCknc0
-
小糸「自分の力で脱出して、実際どうなのか……自分の目で見てみたくて……!」
樹里「そりゃそれができれば一番いいけどよ……結局二階にも手掛かりなかっただろ?」
小糸「ま、まだ調査が終わってないのがありますよね……っ!」
樹里「え?」
小糸「そ、そこのノートパソコンです……詳しい人がいなかったから、おいてありますけど……」
小糸「わ、わたしがプログラミングを学んだり、もっと詳しくなったりしたら……どうにかならないかなって……!」
樹里「……!」
小糸「少しでも、外の世界のことが分かれば……みなさんの希望になるのかなって!」
樹里「小糸……それでこんな本棚の上にある分厚い本を……」
小糸「は、はい……まずは入門レベルから、ですけど……わたしも、何か役に立ちたくて……!」
樹里「……そっか。任せとけ!勉強もちょっとぐらいなら……付き合うぜ?」
小糸「ぴゃっ?!ほ、ほんとですか……!?」
樹里「ああ」
確かに小糸は体も小さくて……ちょっと臆病で……気も弱いかもしれない。
けど、自分にできることは何かないかって身近なところから希望を見出して……
嘆いてばかりのアタシたちなんかよりよっぽど強い奴だったんだよ。
- 869 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/23(火) 22:17:00.54 ID:NYbaCknc0
-
樹里「……まあ、とりあえず本とりゃいいんだな?」
小糸「は、はい!」
樹里「……っしょっと!小糸、しっかり支えてくれよ」
小糸「は、はい!へーきです!」
だからアタシは小糸のことを応援してやりたくて、小糸のためにできることならやってやりたくて……
アタシは脚立に登ったんだ。
でも、それは突然だったんだ。
______バキッ!
樹里「……っ!?」
突然、足元が抜けた。
やばい、怪我しちまう……そう思うより早く手は本棚をつかんでいた。
けどその勢いは止まることなく、ぐるんと本棚は視界の外に消えた。
______そしてそのままアタシは、頭を床に強く打ち付けた。
- 870 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/23(火) 22:18:31.97 ID:NYbaCknc0
-
とてつもない轟音とともに一気に埃が舞い上がり、事態を把握するにはしばらく時間がかかった。
アタシは必死に脚を本棚から引き抜いた後もしばらく痛みに悶えていた。
樹里「いってぇ……くそっ……脚が、下敷きに……」
樹里「……あれ?小糸は?」
微かに聞こえてくる喘ぎ声。
それは本棚の下から聞こえてくる。
樹里「まさか……おい!小糸!?無事か?!」
小糸「……ぁ……か……」
樹里「くそっ!待ってろ!今助ける!」
だけど、アタシの右脚は既に折れちまってて……
樹里「痛っ!!ダメだ……力が入らねえ!アタシ一人じゃ……助けらんねえのかよ!」
- 871 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/23(火) 22:20:20.34 ID:NYbaCknc0
-
樹里「……チクショウ!小糸、もう少しだ……もう少しだけ待ってくれ!今すぐみんなを起こしてくる!」
けど、この時にはすでに円香はアタシのことを見ていたんだろうな。
円香の目には、アタシが小糸を見殺しにしたように映ったんだろ……
あの時の円香は、本気でアタシを殺す気だった。
樹里「とりあえずは咲耶とめぐるか……?インターホン鳴らせば起きるか……?」
樹里「待ってろよ……絶対、助けるからな……っ!」
_____ガララッ
円香「……許さない」
アタシはそのとき円香には気づいちゃいなかった。
だから振り下ろされた一撃は、完全に想定外で、無防備にアタシは後頭部にそれを食らっちまったんだ。
_____ガンッ!!
図書室の扉を開けた瞬間。
世界が砕けるような音がして、アタシは意識を手放した。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
- 872 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/23(火) 22:22:01.45 ID:NYbaCknc0
-
樹里「小糸は、最後の最後までみんなの希望であり続けたんだ……だから、だから!」
樹里「小糸のことを弱いなんて言うんじゃねえ!」
灯織「……樹里」
樹里は私たちをいつも引っ張る立場にいて、常に私たちのことを支えてくれていた。
そんな彼女のことを私も強いヒトだと感じていたけど、それだけじゃない。
人の強さも弱さもわかってくれる、【強くて弱いヒト】だったんだ。
モノクマ「確かに他のオマエラよりは福丸さんは前向きだったかもね!あのパソコンなんて初日に調べて他のみんなはすぐ諦めちゃってたもんね!」
樹里「……ああ、小糸はアタシたちよりも未来のことを見据えて、それでなにができるか考えて……」
モノクマ「まあその福丸さんの着眼点もミスっちゃってるんだけどさ!」
樹里「……は?」
- 873 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/23(火) 22:25:28.18 ID:NYbaCknc0
-
モノクマ「これだよね?そのノートパソコンってさ!」
モノクマがどこからか取り出したそれには強い既視感。
確かに図書室にあったものだ。
モノクマ「これさ……そもそもおもちゃなんですけど!」
樹里「……えっ?」
モノクマ「だから、ただのおもちゃだよ!キーボードなんか押したところで反応するわけないし、液晶もつくわけない!小学生が遊ぶためのなんちゃってパソコンなんだよ!」
モノクマ「それなのに福丸さんったら必死にプログラミングなんか覚えようとして……こんな世界でプログラミングなんか学んだところで意味ないのにさ!」
足元が抜け落ちたように、全身の血の気が引いた。
……最悪だ。モノクマがやっていることは単純な挑発じゃない、小糸が最後に掴もうとした希望を私たちの前で踏みにじる……
小糸の想いすらも粉々に砕こうとするようなそんな真似だった。
言い得も知れぬ喪失感で凍り付く中、彼女は全身の血を沸騰させるほど怒り狂っていた。
樹里「……ざけんな」
モノクマ「え?」
樹里「ふざけんな!お前は……お前はどこまで人を馬鹿にしたら気が済むんだよ!」
私たちが気が付いた時には樹里は声を張り上げるとともに、
血が出るほどに強く握りこんだ拳でモノクマのことを殴りつけていた。
- 874 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/23(火) 22:28:19.32 ID:NYbaCknc0
-
智代子「じゅ、樹里ちゃん?!そんなことしたら!」
樹里「関係ねえ!どうせアタシはおしおきされるんだ!なら……なら……!」
樹里「死ぬその瞬間までこいつのことを殴らねえと!小糸の希望を馬鹿にしたこいつを殴らねえと!」
樹里「じゃないと小糸が……報われないだろ!」
(……!!)
泣いていた。モノクマを殴りつける樹里は泣いていた。
拳と金属がぶつかる鈍い音が響くたび、赤と無色の飛沫があたりに飛び散る。
樹里「小糸に謝れ!小糸に謝れよ!」
モノクマ「痛っ!痛いよっ!校則違反にも限度があるよ!」
樹里の校則違反、これが無数に湧き出るモノクマに対して無力なことであることは本人にもみている私たちにもわかっていた。
______でも、私たちはそれを止めようとはしなかった。
むしろ、心の中では樹里のことを応援する気持ちすらあった。
(樹里……負けないで……!頑張って……!)
- 875 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/23(火) 22:30:16.09 ID:NYbaCknc0
-
樹里「どうなってもいい……アタシは、アタシの命と引き換えにしてでもぶん殴らねえと気が済まねえんだ!」
モノクマ「くそっ!離せ、離せよう!」
樹里が一発一発殴るたび、私たちの背中が押されているような気がしたから。
樹里の一発はむしろ私たちに向けられている。
一発一発がぶつけられる度、私たちの中でじんわりと広がっていくものがある。
モノクマ「あーもう!仕方ないな!余韻もボインもあったもんじゃないね!こうなったらおしおき強行だ!」
樹里「好きにしろ!アタシは殺されようがこの拳は止めねーぞ!」
樹里の死……それを目前にして、私たちは樹里から託される熱いものを感じていた。
_____それは【命】。絆よりももっと熱くて重くて、強いものだ。
私たちには、託される【命】を最後のその瞬間まで見届ける義務があるんだ……!
- 876 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/23(火) 22:31:38.18 ID:NYbaCknc0
-
モノクマ「超高校級の……痛っ!【応援団長】痛っ!……の西城さんのために……痛っ!」
樹里「お前だけは……!お前だけは……!」
モノクマ「スペシャルなおしおきを用意しました!痛いよ!しつこいなぁ!」
樹里「みんなのために、アタシも爪痕を残す……【絆】をつなぐんだ……!」
- 877 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/23(火) 22:32:16.14 ID:NYbaCknc0
-
モノクマ「痛っ!痛いよ!……あーもう、張り切って参りましょう!おしおきターイム!」
樹里「地獄の底まで一緒に殴り合おうぜ、モノクマ!」
- 878 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/23(火) 22:33:54.83 ID:NYbaCknc0
- -------------------------------------------------
GAMEOVER
サイジョウさんがクロにきまりました。
おしおきをかいしします。
-------------------------------------------------
- 879 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/23(火) 22:35:30.21 ID:NYbaCknc0
-
紅蘭偉魔空珠学園……
かつて伝説の不良たちが名を轟かせたこの学園も、今となっては一人の生徒会長による絶対統制により脅かされていた。
そんな腐った学校をぶっ壊すために……
金色の猛獣・ジュリが今、殴りこむ……!!
-------------------------------------------------
【人生☆CLIM@X!!
超高校級の応援団長 西城樹里 処刑執行】
-------------------------------------------------
指をぽきっと鳴らせば臨戦態勢。
不良たちの喧嘩はステゴロが基本。
右脚が折られているものの、そんな怪我なんか気にしない……それがアタシたちのルール。
____アンタたちが何人いようが関係ねーよ。
たった一人でジュリは無数のモノクマたちに殴りかかった!
彼女の拳は的確に一撃一撃でモノクマたちを仕留め、破壊破壊破壊!
- 880 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/23(火) 22:37:14.63 ID:NYbaCknc0
-
取り囲まれようと、不意打ちを食らおうとも、負傷した右脚を狙われようとも。
ジュリはひるまず、臆さず、ただ拳をふるい続けた。
全ては学園の自由のため、そして己の意地とプライドのため_____
貫き通すものがあるヤツは、強ェーんだ。
いつしか全身はボロボロ……
口にたまった血涎を吐き捨てる。
____どうやらアタシの勝ちみてーだな。
気が付けばジュリを取り囲んでいたはずのモノクマはもはやあと四人にまで減っていた。
喧嘩の終わりが見えてきて思わず口角が上がるジュリ。
滴る汗を拳で拭い、最後の闘争に向かって駆けだした!
____オラァッ!
- 881 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/23(火) 22:41:42.46 ID:NYbaCknc0
-
最後の戦い、振り上げた拳!!
……は空中でそのまま静止した。
ジュリにはその拳を振り下ろすことなんかできなかった。
______果穂?
このまま拳をふるえば、ジュリは何よりも大切な仲間の顔を殴ることになる。
残りのモノクマは、ユニットの仲間たちのお面をつけていたのである……!!
まさに外道!
ジュリの優しき心に付け込んだ非道な戦法!
その一瞬の心の揺らぎ、それをモノクマたちは見逃しませんでした。
……悲しいけどこれおしおきなのよね。
まあ、生き残るだなんだの瀬戸際で、
お仲間の顔が見えただけで拳をふるえなくなっちゃうようなもやしじゃ、この先も生き残れないってことで!
伝説の不良とやらはお仲間のお面をつけたモノクマにリンチでミンチにされちゃいましたとさ、おしまい。
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- 882 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/23(火) 22:43:28.82 ID:NYbaCknc0
-
モノクマ「ヒャァーホォウッッ!やっと終わった!なんだよあのDV女!ボクのプリチーな体を傷めつけやがって!」
モノクマ「ま、スペアは無限なんで意味はないんですがね!」
樹里が死んだ。彼女の死にざまが目に焼き付いて離れない。
命の灯が消えるその瞬間まで、モノクマに…黒幕に…彼女は拳をふるい続けた。
目は血走り、唇をかみちぎりそうなほど食いしばり、その手は自分の血にまみれていた。
その光景だけ見れば彼女は修羅のようだった。
でも、私たちにはおしおきという言葉を出されても一切ひるまない樹里の姿は、強く気高く見えた。
血を流そうが何があろうがひるまない……それは一つの、【希望】の姿だったんだ。
最後まで絶望に抗い続けたんだ。
だからおしおきが終わった後でも私たちは……
めぐる「泣かない……泣かないから、樹里……!」
モノクマ「……はれ?」
- 883 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/23(火) 22:45:36.45 ID:NYbaCknc0
-
悲しみに飲まれるんじゃなく、その胸には火をともしていた。
樹里から受け継いだ【命】……それはモノクマに対する反逆の火。
咲耶「みんな、帰ろう」
モノクマ「あれ?随分とあっさりしてるんだね、もしかして西城さんってハブられてた?」
甘奈「樹里ちゃんは私たちのかけがえのない仲間だよ!でも、だからこそ」
甜花「西城さんのために、甜花たちは泣かない……!」
愛依「……うん、樹里ちゃんと小糸ちゃんの想いを絶対無駄にしちゃだめだもんね」
智代子「ここで泣いちゃってたら、樹里ちゃんに怒られちゃうよね!」
凛世「はい……樹里さんのことです、天国より叱責されてしまいます……」
灯織「うん、樹里ならそれぐらいやっちゃいそうだよね……!」
摩美々「まずは帰ってしっかり休んで……明日から頑張るんでしょー?」
霧子「うん……立ち止まってちゃ、ダメだよね……!」
めぐる「樹里、見守っててね……モノクマなんかに負けないから!」
そう、私たちは戦い続ける……
樹里と一緒に、戦うんだ……!
- 884 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/23(火) 22:47:04.94 ID:NYbaCknc0
-
摩美々「その前に、一つだけいいですかぁ?」
(……摩美々さん?)
摩美々「樹里のおしおきの直前、モノクマが言ってた『プログラミングなんてこの世界では意味ない』ってやつ……あれってどういう意味なんですかぁ?」
モノクマ「ん?」
摩美々「だっておかしいでしょー、私たちにとって【世界】なんてこの学校だけで完結してるのに、なんでわざわざそんな言い方する必要があるわけー?」
モノクマ「細かいこと気にするんだね、さては文系だね?」
摩美々「答えてもらえますー?」
モノクマ「深い意味はないよ、文字通りこの世界ではプログラミングなんか意味ないってだけ!」
モノクマ「それ以上でもそれ以下でもない!」
摩美々「だから聞きたいのはそんなことじゃ……」
モノクマをつなぎとめようとする摩美々さんを無視して、モノクマはそのまま姿を消してしまった。
- 885 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/23(火) 22:48:54.56 ID:NYbaCknc0
-
咲耶「ふぅ……やはり私たちにとって得になることはしてくれないようだね」
摩美々「あしらうにしてももっと上手にやってほしいんだケド」
摩美々「まぁ考えても仕方ないですねー」
めぐる「うんうん、とりあえずはこれからに向けて頑張らないと!」
私たちはそのまま涙を流さずに、裁判場を後にした。
その足のまま、食堂で私たちは食事会を開いた。
樹里と小糸は、きっと私たちが落ち込むことをよしとしないから。
少しでも前を向くために、少しでも絆を深めるために。
いっぱいご飯を食べて、いっぱい笑って、いっぱい泣いた。
生きる……生きるんだ。
それが生き残った私たちの義務なんだから。
……でも、この私たちの絆の輪とも言うべき結束には、そもそも前提として欠落がある。
【彼女】は食堂にはいなかったから。
- 886 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/23(火) 22:50:24.43 ID:NYbaCknc0
-
【???】
円香「……モノクマ」
モノクマ「はいはい!およびですか?……ってなんだ樋口さんじゃん、裁判お疲れ様!キミのおかげで今回の裁判もよかったよ?」
円香「……そう」
モノクマ「今回の事件ってさ、キミがいないとすっごい退屈なものだったと思わない?」
モノクマ「やっぱりこうやってかき乱してくれる存在がいないと、予定調和になっちゃうからさ!」
円香「……」
モノクマ「で?なんの用なの?」
円香「……単刀直入に聞きます」
円香「もし仮に……」
- 887 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/23(火) 22:50:50.10 ID:NYbaCknc0
-
円香「私が全員を皆殺しにする計画を立てるから協力してほしいってなったらモノクマは協力してくれるの?」
- 888 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/23(火) 22:54:10.30 ID:NYbaCknc0
-
モノクマ「うぷぷぷ……そんなことを言ってくるなんて変わってるねキミは」
円香「できるかできないかで答えて」
モノクマ「できないよ!」
円香「……ふーん」
モノクマ「ボクは別にシリアルキラーでもないんだ。みんなに死んでほしいんじゃなくて、みんなに絶望してほしくてこのコロシアイ合宿生活を始めたんだから、皆殺しなんて許せないよ」
モノクマ「むしろコロシアイにおいてメインなのはほら、学級裁判なわけじゃん!」
円香「やっぱりそうなんだ」
モノクマ「そういうこと!……面白い相談だけど、今回は断らせてもらうよ!ごめんね!」
円香「……まあ、だろうと思ったけど」
モノクマ「でも、キミのおかげで校則の抜け目を見つけられたよありがとうね!」
【校則が追加されました】
【コロシアイ学園生活で同一のクロが殺せるのは、2人までとします】
モノクマ「これでよしっと!」
円香「……なるほどね」
- 889 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/23(火) 22:55:06.72 ID:NYbaCknc0
-
円香(別に今すぐ全員を殺そうなんて本気で思ってるわけじゃない)
円香(ただ私は……透と小糸を裏切ってものうのうと生きてる連中に)
円香(詭弁の【絆】なんてものをありがたがってる連中に)
円香(死者の想いを引き継ぐこと、【絆】を守るということの本当の意味を)
円香(傷を刻み付けることで教えてやるだけ)
円香(その心をズタズタのぼろぼろに引き裂くまで、私は止まらない)
円香(それが私にとっての【絆】になる)
円香(偽善者たちに、思い知らせてやるだけ)
モノクマ「うぷぷぷ……いいねえ、いい顔してるよ」
モノクマ「ボクのゲームに乗ってくれる奴はこれまでにも何人もいたけど、キミは中でもいい顔してるよ」
モノクマ「絶望を生み出せる……選ばれた人間だけができる顔だよ」
モノクマ「キミがそうやって絶望を振りまいて振りまいて……」
モノクマ「みんなが絶望に沈み切ったときにこそ」
- 890 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/23(火) 22:55:56.86 ID:NYbaCknc0
-
モノクマ「________きっと美しい希望は生まれるんだろうね」
- 891 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/23(火) 22:56:52.02 ID:NYbaCknc0
- -------------------------------------------------
【CHAPTER 02 存在証明を、この悲鳴を、或いは絶望を】
END
残り生存者数 12人
To be continued...
-------------------------------------------------
- 892 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/23(火) 22:57:47.45 ID:NYbaCknc0
-
【CHAPTER02をクリアしました!】
【学級裁判クリア報酬としてモノクマメダル49枚を入手しました!】
【CHAPTER02クリア報酬としてアイテム『紅蘭偉魔空珠』を手に入れました!】
〔CHAPTER02を生き抜いた証。ドラマで演じた不良と、彼女の最期には共通したものを感じさせる。熱い命がそこで燃やされたことを決して忘れてはいけない〕
【CHAPTER02クリア報酬としてスキル『意地っ張りサンセット』を習得しました!】
〔反論ショーダウン・PTAのコンマ値の基礎値が+10される〕
- 893 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/03/23(火) 22:59:20.63 ID:/UnYgk+i0
- 乙です
悲しい・・・・・・
- 894 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/23(火) 23:04:19.74 ID:NYbaCknc0
-
というわけで2章が完結したところまで更新はここまで。
正直小糸の親愛度がカンストまで行くとは思っていなかったので事件発生過程が若干ぎこちない感じになってしまいましたね。
まあそこは肉体派アイドルのお膝元の放クラの方が【強そう】に見えたってことで……
3章までは書き溜めがある程度あるのでまた数日~一週間程度お休みをいただいてから3章から再開するつもりです。
3章は新しくスレ立てをしてから再開した方がいいですかね?
残り書き込めるレス数も100ちょいと心もとないですし……
そして今後についてなのですが、4月からはリアルが多忙になるので、もしかすると更新自体滞ることがあるかもしれません。
4章以降はまだ構想も十分に練れておらず、書き溜めする時間も取りづらくなってくるので……
数か月単位で空くときもあるかもしれませんが、完結までしっかり完走はしたいと思っていますのでどうかお付き合いいただけると幸いです。
ひとまず今回もお付き合いいただきありがとうございました、またよろしくお願いします。
- 895 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/23(火) 23:07:09.21 ID:mF6cGlTb0
- 乙
円香が冷静なら小糸は助かってたのでは……?
今後の更新と新スレ把握です
- 896 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/23(火) 23:08:16.14 ID:m4M5Lkgyo
- 乙
100レス残ってるなら最初の自由行動までとかキリのいいところまでこのスレ使っていいと思う
- 897 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/23(火) 23:12:41.85 ID:8kLQLJFW0
- シリアルキラー化しそうな樋口はともかくとして今回ひなななの姿がまったく見えてないのが超気になる
- 898 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/23(火) 23:38:58.52 ID:7yldUyP30
- なんだかんだ樋口は生きそうね…
完走までついていきますぞ、乙です
- 899 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/24(水) 08:47:14.23 ID:lYiB13wy0
- 乙です
更新があることをすっかり忘れていた…
- 900 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/27(土) 21:16:03.75 ID:wsdCZq+f0
-
【モノクマげきじょう】
- 901 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/27(土) 21:17:43.51 ID:wsdCZq+f0
-
モノクマ「人生とは選択の積み重ねなんだ」
モノクマ「どこを切り取ったとしても、そこで必ず人は選択を行なっているんだよ」
モノクマ「意志と言い換えてもいいだろうね。人間は常に何かと何かを比べて選び取ることでしか生きていけないんだよね」
モノクマ「例えば朝起きた時、この時点であなたは選択をすでに終えているのです」
モノクマ「春の麗かな温もりの下に、睡眠の快楽を享受するという選択肢を捨てて、社会の歯車となるために起床するという選択をしたわけだね」
モノクマ「いやぁ……殊勝でケッコウケッコウ!」
モノクマ「それで社会の歯車となることを決意したあなたは次の選択に移ります」
モノクマ「昨日の飲み会帰りに撒き散らした自分の吐瀉物を掃除するか、締め切りを過ぎた書類についての謝罪の電話を上司にするかの二択だね!」
モノクマ「どっちを選んだとしても、異なった結末がそこには待っていることはもはや言うまでもないよね!」
- 902 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/27(土) 21:18:16.39 ID:wsdCZq+f0
-
モノクマ「こうやって人の人生……80年という年月は過ぎていく」
モノクマ「毛細血管が体中に張り巡らされているように人生という表面の下にはグロい数の枝分かれがあるんだよ!」
モノクマ「そう、人生はマルチエンディングなんだ!」
モノクマ「どう生きるか、どう死ぬかを決めるのもすべてはあなた次第なんだ!」
モノクマ「……そういう意味では、あの子たちはつまんない選択をしたんだね」
モノクマ「だって一回きりの人生、殺されてちゃ勿体ないよね!」
モノクマ「だから仏のように慈悲深いボクが彼女たちに、『あるかもしれなかった』エンディングを見せてあげようかと思うんだよね」
モノクマ「うぷぷぷ……今から始まるのは、枝分かれと枝分かれの成れの果て」
- 903 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/27(土) 21:19:15.59 ID:wsdCZq+f0
-
モノクマ「もはやそうなることはあり得ない、もう一つの結末ってやつだよ」
- 904 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/27(土) 21:20:10.74 ID:wsdCZq+f0
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GAMEOVER
アサクラさんがクロにきまりました。
おしおきをかいしします。
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- 905 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/27(土) 21:23:10.98 ID:wsdCZq+f0
-
肩を竦めて椅子に腰掛けている浅倉さん。
おやおや、どうしたことでしょうか、顔色が悪いですね。
ダメですよ浅倉さん、成績が芳しくなかったんですからしっかりと“追試”は受けてもらわないと。
-------------------------------------------------
【追試】
retest
【超高校級の??? 浅倉透 処刑執行】
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_______カタタタタ…
浅倉さんの座る椅子と机はベルトコンベアでどんどん後ろへと運ばれていきます。
試験官モノクマも浅倉さんの追試を見届けるために同じくベルトコンベアに乗って進んでいきます。
- 906 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/27(土) 21:24:50.08 ID:wsdCZq+f0
-
そしてその行き着く先には、酸でできたプール。
浅倉さんの後ろにいる生徒たちは次々とプールに飲み込まれていきます。
_______ジュワァァァ…
この音はプールに生徒たちが呑み込まれて行く、落第のサインなのでしょう。
浅倉さんもほら、ちゃんと試験を頑張らないと!
肩で呼吸をして鼻息を荒くしてる場合じゃないですよ!
目の前の試験用紙、そして黒板には
『人間の記憶について』と書かれています。
そういえば浅倉さんは誰かに自分のことを思い出してほしいんでしたっけ?
それなら自分自身が一番そのことに詳しくないとダメですよね!
_______ジュワァァァ…
……でも、彼女に解答なんてできません。
死がすぐそばまで迫っているのです、まともな思考すらできません。
- 907 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/27(土) 21:26:21.09 ID:wsdCZq+f0
-
_______ジュワァァァ…
あ、ほらまた後ろで生徒が一人溶けたみたいです。
あんなにクールだった浅倉さんの表情も気がつけば真っ青に。
豪胆ぶってもやっぱり人の子なんですね。
_______ジュワァァァ…
ほら、終着点まであと少しですよ。
早くしないと落第ですよ!
_______ジュワァァァ…
浅倉さんは歯を食いしばり、目を目一杯瞑った後に助けを懇願するかのように、弱々しく顔を上げました。
そりゃそうです、試験官だって先生なんですから。学生が先生に助けを求めるのは当然のことです。
ですが、先生も先生である以前に人の子、いやクマの子でしたね。
どうやら眠たくなってお昼寝中のようです。
浅倉さんが最後に見せた表情は、
顔面が蒼白を通り越して紫色に染まった、絶望的な表情でした。
_______ジュワァァァ…
容姿端麗、クールな彼女の姿は
彼女自身のミュージックビデオのように泡沫に消えて行きましたとさ。
- 908 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/27(土) 21:27:06.07 ID:wsdCZq+f0
- -------------------------------------------------
GAMEOVER
フクマルさんがクロにきまりました。
おしおきをかいしします。
-------------------------------------------------
- 909 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/27(土) 21:28:29.92 ID:wsdCZq+f0
-
いや〜〜〜めでたい!
まさかうちの学校からあの大会に優勝する学生が出るなんてね、これは盛大に祝わないといけませんよね!
学校をあげて応援しちゃいましょう!
先生もみんな揃って、生徒もみんな揃って!
当然、ボクらの学級委員である福丸さんにも祝ってもらいますよ!
-------------------------------------------------
【祝!全国大会出場!】
【超高校級の学級委員 福丸小糸 処刑執行】
-------------------------------------------------
合格をお祝いするためにはやっぱり垂れ幕を作らないとダメですよね。
というわけで今回は書道家として高名なモノクマ先生にお越しいただきました。
_______先生、今日はよろしくお願いします。
_______先生、道具から拘っていらっしゃるんですって?
なるほど、凡庸な毛先の筆では良い書は書けない……
- 910 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/27(土) 21:29:47.97 ID:wsdCZq+f0
-
______だから福丸さんを棒の先端に縛り付けてあるんですね!
成績優秀な福丸さんの髪を使って書を書けば、さぞいい作品が出来上がるでしょうね!
福丸さんを頭から墨汁でジャブジャブしたら準備OK!
それでは一筆入魂……参ります!
おっと!流石は書道家モノクマさん、気迫が違う!
躊躇うことなく福丸さんを頭から紙に擦り付けていく!
どんどん書き上げられていく垂れ幕!
世界よ、見ているか?!これが日本の芸術だ!!
何度も何度も福丸さんを墨汁の中に押しつけ、
何度も何度も紙に頭から擦り付け、
それを繰り返すことで芸術は生まれるのです!
芸術は爆発だーーーーーーー!!!
- 911 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/27(土) 21:31:20.40 ID:wsdCZq+f0
-
そして書き上げられた垂れ幕。
『呪!大食いコンテスト全国大会出場!』
いやぁ……美しい文字ですね。
______特にこの、途中から墨汁に赤色が混じるところがいいですね。
命の躍動感と言いましょうか、魂の叫び、苦しみの中から捻り出した感情のようなものを感じられます。
やっぱり書道家の先生は違いますね!
って先生!最初の漢字間違えちゃってますよ!
画竜点睛を欠くとはこのことですね。
えへへ、いっけね☆
使い終わったし筆は適当に捨てちゃいましょうね、
どうせこんなボロボロの筆二度と使えないし。
- 912 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/27(土) 21:38:44.15 ID:wsdCZq+f0
-
というわけで埋めネタの浅倉透版、福丸小糸版おしおき案でした。
このスレはこんな感じでメインシナリオとは関与しないネタを書いたり、
何かシナリオに関わるものやそのほか質問などあれば残りのレス使って答えたり、
そんな風にして残りを埋めることにします。
次スレからキリよく3章はじめから始めた方が何かと都合もよいので……
3章開始の準備もだいぶ整ってきたのでもう少しでお届けできるかなと思います。
開始する際には前日までにこのスレでも告知するつもりです。
突然の更新失礼しました。
またよろしくお願いします。
※先ほどスレ立ては終えておきましたのでこちらからどうぞ。
・【シャニマス×ダンガンロンパ】灯織「その矛盾、撃ち抜きます!」【安価進行】
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1616846296/
- 913 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/28(日) 12:38:09.20 ID:Q0TXTGQYo
- 乙
- 914 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/29(月) 21:02:25.49 ID:2Dkr5fwy0
-
3章の準備が整ったので、明日3/30(火)22:00~で再開できそうです。
新スレの方で3章冒頭から始める予定なのですが、
新スレに行く前にこのスレの残りを埋めるのもかねて購買パートやっちゃうのもありですかね?
モノモノマシーンを引くとなるとコンマ判定も時間がかかりますし……
購買パートやらないならやらないで別途埋めネタを用意するのでどちらでも大丈夫です!
現在モノクマメダルは75枚ありますがどうでしょう?
所持品
【色恋沙汰リング】
【スカラベのブローチ】
【新品のサラシ】
【斬鉄剣】
【昭和ラジオ】
【携帯ゲーム機】
【超技林】
【ジャスティスV変身ベルト】
- 915 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 21:21:04.27 ID:sOdw4Q7c0
- 購買やっとくのいいと思います
自販機のシステム忘れたんですけどガシャなら15回くらいですかね?
- 916 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/29(月) 21:36:26.27 ID:2Dkr5fwy0
- 自販機はまだ作中で登場自体はしてないです!
メダル複数枚消化で特定アイテム取得のシステムです。
モノモノマシーンでの使用するメダルの枚数にも特に上限はないのでご自由にしていただければ。
とりあえずテンプレ置いておきますね。
-------------------------------------------------
【購買】
灯織「さて……せっかくだし何か買っておこうかな?」
【自動販売機】
【贈答用】
・ノロマ号 10枚
・希望のパーカー 10枚
・最高にカッコいいネックレス 10枚
・にちかちゃん人形 10枚
・柄入りブルゾン 10枚
・カミサマの憤懣 10枚
・親愛のお守り 20枚
【お役立ち品】
・ロボット掃除機 30枚…生活が豊かなものになるかも?
・283プロのタオル 30枚…裁判で有利に働くかも?
・サイリウムブレード 40枚…裁判で有利に働くかも?
・敏腕記者の名刺 60枚…生活が豊かなものになるかも?
・スーパーはづきさん人形 99枚…?????
-------------------------------------------------
【現在モノクマメダルを75枚所持しています】
どうしますか?
【自動販売機を使って商品購入する場合は商品指定
モノモノマシーンに挑戦する際は枚数指定をお願いします】
【同時選択可】
- 917 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 21:56:20.24 ID:cR/u4R9ro
- マシーン 30回
- 918 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/29(月) 22:06:22.49 ID:2Dkr5fwy0
-
モノクマメダルを30枚消費してモノモノマシーンに挑戦します。
かなり時間とレスがかかるので連投でもなんでも気軽にしていただければ。
12時ごろにも到達してなかったら私が適当に連投して判定しておきます。
【モノクマメダルを30枚消費します】
【残りモノクマメダル45枚】
【直下より30回コンマ判定します】
【消費した枚数分だけコンマ判定を行い、番号に応じたアイテムが獲得できます】
↓1〜30
- 919 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 22:07:50.63 ID:sOdw4Q7c0
- うぷぷ
- 920 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 22:10:39.37 ID:mQH8LiBCO
- よいしょ
- 921 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 22:17:06.88 ID:OVK/fi/u0
- ちぇすとー
- 922 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 22:18:23.41 ID:mQH8LiBCO
- ラッキーの時間ですよ
- 923 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 22:19:04.87 ID:cR/u4R9ro
- 任せろ
- 924 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 22:19:53.92 ID:cR/u4R9ro
- 責任は取る
- 925 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 22:20:20.50 ID:cR/u4R9ro
- びゃ……
- 926 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 22:20:58.03 ID:mQH8LiBCO
- 運命の鍵を回すばい
- 927 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 22:21:42.07 ID:cR/u4R9ro
- むん
- 928 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 22:22:16.25 ID:cR/u4R9ro
- はい
- 929 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 22:22:43.85 ID:cR/u4R9ro
- それは違うよ
- 930 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 22:23:34.22 ID:cR/u4R9ro
- 小糸のおしおきキツくない
- 931 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 22:24:08.61 ID:mQH8LiBCO
- 流石に長いっすね…
- 932 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 22:24:25.95 ID:cR/u4R9ro
- ぴえ
- 933 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 22:25:15.04 ID:cR/u4R9ro
- 正直すまんかった
- 934 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 22:25:45.01 ID:mQH8LiBCO
- そろそろ半分ですね〜
- 935 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 22:26:01.83 ID:cR/u4R9ro
- はい
- 936 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 22:27:52.22 ID:cR/u4R9ro
- 今のところすれ違いと事故だが
- 937 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 22:28:34.24 ID:cR/u4R9ro
- やがて明確な殺意をもった犯行もあるのだろうか
- 938 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 22:29:23.86 ID:cR/u4R9ro
- だとすれば悲しい
- 939 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 22:29:47.18 ID:sOdw4Q7c0
- 記憶消されてないからねえ
- 940 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 22:29:55.25 ID:mQH8LiBCO
- 餃子、パリッとさせたくて
- 941 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 22:30:03.60 ID:cR/u4R9ro
- むん……
- 942 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 22:30:34.89 ID:cR/u4R9ro
- 終わりが見えた
- 943 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 22:31:02.53 ID:cR/u4R9ro
- 30回もやれば被りもあるか
- 944 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 22:32:01.82 ID:mQH8LiBCO
- 笑顔は無敵……だから!
- 945 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 22:32:31.83 ID:sOdw4Q7c0
- 久々に原作引っ張り出そうかな
- 946 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 22:33:19.21 ID:cR/u4R9ro
- 無印しかプレイしたことないな
- 947 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 22:33:56.96 ID:mQH8LiBCO
- そういえばロンパも10周年でしたね……
蘇れ蘇れ
- 948 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 22:37:31.19 ID:cR/u4R9ro
- 終わり?
- 949 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/29(月) 22:55:27.88 ID:2Dkr5fwy0
- ご協力ありがとうございました!
30コンマ分アイテム調べてきます…
- 950 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/29(月) 23:00:42.93 ID:2Dkr5fwy0
- 【ミネラルウォーター】
【ルアックコーヒー】
【ローズヒップコーヒー】
【虹色の乾パン】
【色恋沙汰リング】
【ツルカメダイヤモンド】
【ブルベリの香水】
【スカラベのブローチ】×2
【あしたのグローブ】
【おでこのメガネ】×2
【もちプリのフィギュア】
【高級チンチラシート】
【むらまさ】
【狂戦士の鎧】
【水晶のドクロ】
【黄金のスペースシャトル】
【月の石】
【蝶ネクタイの変声機】
【古代ツアーチケット】×2
【もしもFAX】
【キャットドッグプレス】
【隕石の矢】
【アゴドリル】
【みどりの着ぐるみ】
【あかの着ぐるみ】
【EYE GRASS】
【ダンベル君主論】
【冬優子ちゃん育成キット】
を手に入れました!
灯織「張り切って回しすぎた……?いや、でもどうせみなさんにもお分けするんだし……」
-------------------------------------------------
92.EYE GRASS
〔とあるアイドルとのタイアップで作られた商品。機能性に優れたデザインでありつつも、どこか女性らしさを感じさせるフォルムは同世代からの支持も厚い〕
95.ダンベル君主論
〔ダンベルに電子書籍が埋め込まれた画期的商品。ダンベルを持ち上げる度一ページ詠み進めよう。文武両道を目指すあなたにおすすめ〕
96.冬優子ちゃん育成キット
〔超高校級の昆虫博士と超高校級の生物学者が共同で作ったクワガタ育成キット。箱を開けるとともにフリーズ状態の幼虫が蘇生し、成長を始める〕
-------------------------------------------------
【残りモノクマメダル枚数…45枚】
(どうしよう、これで終わっておこうか?)
↓1
- 951 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/29(月) 23:27:00.40 ID:2Dkr5fwy0
-
自販機での買い物は大丈夫そうですかね?
一応所持品をまとめて整理しなおしておいたので
明日から更新予定の三章でも反映しておきます。
またしても突然の更新でしたがありがとうございました。
それではお疲れ様でした…
-------------------------------------------------
・現在の所持品
【ミネラルウォーター】
【ルアックコーヒー】
【ローズヒップコーヒー】
【虹色の乾パン】
【色恋沙汰リング】×2
【ツルカメダイヤモンド】
【ブルベリの香水】
【スカラベのブローチ】×3
【あしたのグローブ】
【おでこのメガネ】×2
【新品のサラシ】
【もちプリのフィギュア】
【高級チンチラシート】
【残鉄剣】
【むらまさ】
【狂戦士の鎧】
【昭和ラジオ】
【水晶のドクロ】
【黄金のスペースシャトル】
【月の石】
【携帯ゲーム機】
【超技林】
【蝶ネクタイの変声機】
【古代ツアーチケット】×2
【もしもFAX】
【キャットドッグプレス】
【隕石の矢】
【アゴドリル】
【みどりの着ぐるみ】
【あかの着ぐるみ】
【EYE GRASS】
【ジャスティスV変身ベルト】
【ダンベル君主論】
【冬優子ちゃん育成キット】
・現在のモノクマメダル枚数…45枚
- 952 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/30(火) 09:14:34.83 ID:jrepNfB90
- 乙です
完全に乗り遅れちまった…
- 953 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/30(火) 18:35:51.01 ID:Lvh/VFTe0
- 上に同じく乗り遅れたぜ…
プレゼントはもう十分そうだし実用品が欲しいところですね
- 954 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/02(金) 03:28:34.43 ID:pvODFvKQ0
- あ
- 955 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/04/05(月) 23:19:07.67 ID:dNWZ7uNU0
- -------------------------------------------------
CHAPTER-EX
それは単純で軽率な光彩の交わり
-------------------------------------------------
- 956 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/04/05(月) 23:20:51.83 ID:dNWZ7uNU0
-
冬優子「はぁ?!き、希望ヶ峰学園ってあの希望ヶ峰学園?!」
愛依「ウッソー……希望ヶ峰学園なんてマジでテレビでしか知んないんだけど……」
P「俺も驚いたよ……まさかこんな仕事が舞い込んでくるとはな」
冬優子「驚いたどころじゃないわよ……大きな仕事が舞い込んできた、どころの騒ぎじゃないじゃない」
あさひ「……?そんなにすごいんすか?」
冬優子「あさひ……冗談よね?流石のあんたでも、希望ヶ峰学園を知らないーなんて抜かすわけ」
あさひ「なんなんすか?」
冬優子「はぁ……うっそでしょ、信じらんない」
愛依「あさひちゃん、マジで知んないの?希望ヶ峰ってあの希望ヶ峰だよ?」
あさひ「聞いたことはあるっすけど実際どんな感じかはよく知らないっす」
冬優子「あんた、説明」
P「お、おう……いいか、あさひ。希望ヶ峰学園ってのは文字通り日本の未来を担う才能……超高校級の学生を育てるための学校なんだ」
あさひ「ちょう……こうこうきゅう……なんか聞いたことあるっす!」
P「学園に入るのはずば抜けて優れた才能を持った学生としてスカウトされた現役の高校生のみ」
P「卒業すれば人生の成功を約束される……そこまで言われる神格化された教育機関、それが希望ヶ峰学園なんだ」
あさひ「ってことは……その学校にいる人、みんなすごい人なんすか?!」
P「ははっ、そういうことだな」
- 957 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/04/05(月) 23:22:10.03 ID:dNWZ7uNU0
-
冬優子「すごいなんてもんじゃないわよ……あんなの化け物、同じ人間とは思えないような才能の持ち主ばっかなの」
愛依「うちも毎年テレビで見るの楽しみにしてるんだよねー、今年の超高校級はどんなんなんだろーって」
あさひ「で、その希望ヶ峰学園がどうしたんすか?!」
P「ああ、すごいぞ……なんとストレイライトが見学取材をすることになったんだ!」
冬優子「ほんと……信じらんないわ」
あさひ「嫌なんすか?」
冬優子「んなわけないでしょ!……希望ヶ峰学園なんか普通一生縁がない場所なのよ……そんなところに、仕事で行けちゃうなんて最高じゃない!」
愛依「アッハハ!うちも結構ミーハーだから、スゲーテンション上がっちゃうわ〜!」」
P「そう言ってもらえると嬉しいよ、せっかくの大きな仕事、喜んで取り組んでもらえた方が俺も助かる」
あさひ「あはは、わたしも楽しみっす!」
冬優子「……ねえ、あんた今回限りは好き勝手な行動すんじゃないわよ?」
あさひ「……?しないっすけど」
冬優子「オッケー、当日は首輪でもつけることにするわ」
P「お、おい……」
冬優子「万が一にでも失礼を働いてみなさいよ……ふゆたちどころか事務所ごと飛ぶわよ……あさひの好きにはさせられないわ」
P「怖いこと言うなよ……」
冬優子「希望ヶ峰は国家機関……これでも警戒は足りないぐらいよ」
あさひ「冬優子ちゃんは心配性っすね、大丈夫っすよ」
愛依「アッハハ、大丈夫大丈夫!うちが当日はちゃんと見とくからさー」
冬優子「愛依、絶対よ。絶対だからね!ふゆはこんなところで死にたくないから!」
愛依「冬優子ちゃんオーゲサすぎだって〜、あさひちゃんも変なことしないから安心しなよ〜」
- 958 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/04/05(月) 23:28:52.41 ID:dNWZ7uNU0
- _________
______________
____________________
冬優子「……なんて言ってたのはどこのどいつだっけ?」
愛依「……うち、です」
冬優子「質問その2、今芹沢あさひはどこにいるんでしょうか」
愛依「……わかんないです」
冬優子「はぁぁぁぁぁぁ……どうすんのよホントに……!なんなのアイツ……野生動物でももう少し行動が把握できるわよ」
【現在地:希望ヶ峰学園】
冬優子「どういうことなのよ、校門潜った瞬間消えてるって」
愛依「手繋いでたはずなんだけどなー……?」
冬優子「その状態でどういう原理で気づかずに消えれんのよ……愛依」
愛依「アッハハ……メンボクない……」
P「冬優子ーーーー!」タッタッタッ
P「ダメだ、警備員さんも見てないって」
冬優子「……ったくどこに行ってんのよアイツ……!!まさか生徒と接触なんかしてないわよね……!?」
冬優子「愛依、あんたも手伝いなさい!1秒でも早いとこあさひを捕まえるわよ!」
愛依「う、うん……!そだね!」
冬優子「あいつが誰かに接触する前に……ふゆたちの首が飛ぶ前に確保すんのよ!」
-------------------------------------------------
あさひ「あはは、すっごく広い学校!ひゅ〜〜〜〜〜!!」
あさひ「あ、そうだ。せっかくだし超高校級の高校生に会ってみようかな……」
あさひ「すごい才能……見てみたい!」
【ストレイライトのセンター、芹沢あさひが希望ヶ峰学園第78期生と交流します】
- 959 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/04/05(月) 23:31:04.36 ID:dNWZ7uNU0
- -------------------------------------------------
【超高校級の幸運】
あさひ「苗木さんは才能ないっすか?」
苗木「うっ……直球だね……」
苗木「まあ、その通りなんだけどさ。ボクは他のみんなと違ってなんの才能もなく、抽選で選ばれただけの【超高校級の幸運】だから」
あさひ「ふーん、そうなんすね。それじゃ苗木さんはこれからなんすね!」
苗木「えっ……?」
あさひ「え?希望ヶ峰学園って才能の研究をしてるんすよね?それなら苗木さんもこれから新しい才能に目覚めるかもしれないじゃないっすか」
苗木「ははは、ボクなんか、何も出来やしないって」
あさひ「そういうもんっすか?」
苗木「ボクは大和田クンみたいに腕っ節が強いわけでも、十神クンみたいに頭がいいわけでもないからさ」
苗木「ボクに才能はないんだ、ごく普通のどこにでもいる高校生。それがボクだからね」
あさひ「ふーん……」
- 960 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/04/05(月) 23:31:57.74 ID:dNWZ7uNU0
-
苗木「でも、そんなボクだからこそこの学園でできるものもある、とは思ってるんだ」
あさひ「どういう意味っすか?」
苗木「逆にみんなはボクみたいな普通の人を知らないわけだからさ、何か彼らにも刺激になったりなんて……」
苗木「えっと、こんなこと初めて会ったキミに言うべきじゃなかったかな?」
あさひ「わたしは苗木さんはそんなに普通だとは思わないっすよ」
苗木「え?」
あさひ「アイドルやってたらいろんな人と話しますけど、苗木さんみたいに前向きでずっとい続けられる人ってそんなに多くないっすよ」
あさひ「苗木さんの中にもキラキラした何かがあるとわたしは思うっす」
苗木「芹沢さん……そう言ってもらえると嬉しいな」
苗木「で、今更なんだけど……他のアイドルの人とか、マネージャーさんとかは一緒じゃないのかな……?」
あさひ「え?……あー、大丈夫っす!」
苗木「……ほ、ホント?」
-------------------------------------------------
- 961 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/04/05(月) 23:34:22.85 ID:dNWZ7uNU0
- -------------------------------------------------
【超高校級の野球選手】
桑田「うおっ、芹沢あさひ?!」
あさひ「……?なんすか?」
桑田「いやいや、オメー芹沢あさひだろ?!ストレイライトの!え、何なに?もしかしてオレのファンだったみたいな?!」
あさひ「用がないなら先行っていいっすか?超高校級の人に会う時間がなくなるっす」
桑田「おいおい!オレも超高校級だっつーの!超高校級の野球選手だよ!」
あさひ「野球選手……?野球選手って坊主なんじゃないんすか?」
桑田「だー!そんなダセェ格好しねーよ!そんな古臭え慣習に縛られなくてもオレはデビルツエーかんな!」
あさひ「ふーん、そうなんすか?」
桑田「ふーんじゃねえよ、反応薄いなオイ!」
桑田「あのな、オレはすげーんだぞ?あの王や長嶋よりもよっぽど速い球を投げれるし打てれんだよ!何やってもオレってできちゃうわけ!」
桑田「どうよ、鬼カッケーだろ?」
- 962 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/04/05(月) 23:37:43.55 ID:dNWZ7uNU0
-
あさひ「運動神経いいんすね!見てみたいっす!」
桑田「ヘヘッ、それなら今度練習でも観に来いよ。めちゃくちゃカッケーからそこで惚れちまうかもな!」
あさひ「それはないっす」
桑田「……」
桑田「てかさてかさ、ストレイライトなら黛冬優子とも仲良んだろ?!サインちょうだいよサイン!」
あさひ「冬優子ちゃんのサイン?どうしてっすか?」
桑田「黛ちゃんマジカワイイじゃん……オレめっちゃ好きなんだよ!」
あさひ「わたしのサインはいらないんすか?」
桑田「え?あー、おー……そんじゃ一応」
桑田「へへっ、別に年下にはそこまでキョーミねえけどよ、オメーもアイドルだし価値はあんだろ!」
あさひ「わかったっす!それじゃまた今度持ってくるっすよ!」
桑田「えっ?!おい、ちょっと待て!今度っていつなんだよ!」
あさひ「次会う時までには準備しておくっすー!」
-------------------------------------------------
- 963 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/04/05(月) 23:49:20.24 ID:dNWZ7uNU0
- -------------------------------------------------
【超高校級の探偵】
あさひ「響子ちゃん、探偵ってことは事件を解決したりしたんすか?!」
霧切「……ええ、霧切家の人間だもの」
あさひ「響子ちゃんの話聞きたいっす!何か面白い事件とかないっすか?!」
霧切「別に面白い話なんかないわ、人の生き死になんて」
霧切「それに私は誰かに語れるほど立派な人間じゃないもの」
あさひ「……?その手袋と関係あるっすか?」
霧切「……昔の話よ、これもある事件で負った火傷。とてもじゃないけどあなたに見せられるものじゃない」
あさひ「その事件って?何があったんすか?」
霧切「……教えない」
あさひ「ヒントだけでもいいっす、その火傷……なんなんすか?」
- 964 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/04/05(月) 23:49:47.12 ID:dNWZ7uNU0
-
霧切「……少し話しすぎたわね。私のことはいいから、学校見学を楽しんできた方がいいわ」
あさひ「むー、響子ちゃん何も教えてくれないっす」
霧切「ふふ、探偵としての性分のようなものだから」
あさひ「ずるいっすー……せっかく希望ヶ峰学園に来たんだしもっと色々お話聞きたいっす」
霧切「それなら十神くんなんかいいんじゃないかしら、彼面倒見はいいようだし」
あさひ「十神さんっすか?」
霧切「超高校級の御曹司……この世界でも有数のお金持ちが見る世界、興味はない?」
あさひ「わかったっす!それじゃあとりあえず十神さんのところに行ってくるっすから、戻ったら響子ちゃんの話聞かせてほしいっす!」
霧切「……え?」
あさひ「それじゃあまた後でー!」
霧切「……まるで台風ね」
-------------------------------------------------
- 965 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/04/05(月) 23:53:03.97 ID:dNWZ7uNU0
- -------------------------------------------------
【超高校級の御曹司】
タッタッタッ
十神「……」
タッタッタッ
十神「……おい、貴様何をウロチョロしている」
あさひ「……?探検してるっすけど」
十神「目障りだ、今すぐこの部屋から出ろ。そしてその姿を今後一生見せるな」
あさひ「ここ、十神さんの部屋なんすか?」
十神「ああ、そうだ。俺の所有物のようなものだ。わかったならさっさと出て行け」
あさひ「でもここ、学校の教室っすよ?」
十神「ここでは俺がルールなんだよ、そしてお前はルールに既に抵触している」
あさひ「えー、そんなのずるいっす」
十神「ずるい?なにがずるいんだ、言ってみろ。俺は自分の立場相応の命令を下しているだけだ、そこになんの不合理もない」
あさひ「十神さんの言うこと、よくわからないっす」
- 966 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/04/05(月) 23:53:36.00 ID:dNWZ7uNU0
-
十神「これ以上俺の時間を無駄にするな、お前の1秒と俺の1秒とでは価値が違いすぎるんだよ」
あさひ「十神さんそれ何読んでるっすか?」
十神「話を聞け……!」
あさひ「十神さん、社長さんなんすか?」
十神「これか?……フッ、こんな凡夫の駄文を俺が本気で読んでいるとでも思ったか?」
十神「人生の敗北者がどんな文章を書くのか、冷やかし混じりの関心を気まぐれに抱いただけだ」
あさひ「えぇ……でも社長さんってお金いっぱい持ってるっすよね?」
十神「ああ、俺の預金の一厘ほどは持っているだろうな」
あさひ「……よくわかんないっすけど、十神さんってすごいっす!」
十神「おい……俺をそんな稚拙な語彙力で評するな、不快なんだよ」
あさひ「十神さん普段どんなことしてるんすか?」
十神「だから話を聞けと言っているだろう……!」
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- 967 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/04/06(火) 00:05:37.39 ID:7ilcFB/90
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【超高校級の同人作家】
山田「ヒィィィィ!!慈悲を!!お慈悲を!!」
あさひ「なんで逃げるんすかー?ちょっと山田さんの描いた漫画見せて欲しいだけなんすよー!」
山田「それだからダメなんだよ!拙者の描く世界はその…………純粋無垢な女子の見るような代物ではない!」
あさひ「よくわかんないっす、一回見せて欲しいっす」
山田「だからダメなんだって!旧タイプの乗り方も知らないのにニュータイプに乗るようなものなんだって!」
あさひ「山田さんの言うこと難しくてよくわかんないっすよー」
山田「……あのですな、拙者の書く同人誌の題材は大人の階段を手すりから踊り場に至るまで網羅した作品……性の向こう側を題材としているんですな」
あさひ「せいのむこうがわ……っすか?」
山田「ピンと来ていないご様子……見た目通りのピュアさとお見受けしましたぞ!」
山田「拙者は青少年の健全育成を応援しているでござる!故に、なんとしても我がジャガーノートは芹沢あさひ殿には見せられぬ!」
山田「情報統制、財団職員になって出直して参れ!!」
あさひ「どういう意味っすか?それ」
山田「去れい去れい!」
あさひ「むー……」
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- 968 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/04/06(火) 00:07:19.67 ID:7ilcFB/90
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【超高校級のプログラマー】
不二咲「だからね、話しかけたらそれに適切な解答をAIが導き出して勝手に返事をしてくれるんだ……」
不二咲「ボクたち人間と会話して成長する学習型AI、それがアルターエゴなんだぁ」
あさひ「こんにちはー!芹沢あさひっすー!」
アルターエゴ『こんにちは、ご主人公タマのお友達の方なのかな?』
不二咲「えっと、芹沢さんは今日は見学に来てるんだよ」
アルターエゴ『そうなんだ、よろしくね芹沢さん!』
あさひ「はいっす!」
アルターエゴ『あれ?もしかして芹沢さん……ストレイライトの芹沢あさひさん?』
あさひ「えっ?!知ってるんすか?!」
アルターエゴ『えっと……カメラがついてるから、そこから顔認証して検索しただけなんだ。知ってたわけじゃなくてごめんね』
不二咲「あはは……芹沢さんはアイドルだからすぐにわかっちゃったみたいだね」
あさひ「すごいっす!カメラで人を判別できるんすか?!」
不二咲「うん、アルターエゴはそれに加えて体調管理もやってくれるんだぁ。血色とか、網膜とかから情報を読み取ってポートフォリオを作成管理するシステムを組み込んでるから……」
不二咲「よかったら、芹沢さんのスマホにも簡易版のデータを送るけど……どうかな?」
あさひ「ホントっすか?!やったっすー!」
アルターエゴ『えへへ、アイドルとしても女の子としても無邪気でかわいい子なんだね』
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- 969 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/04/06(火) 00:08:56.67 ID:7ilcFB/90
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【超高校級の風紀委員】
石丸「むっ、君が芹沢あさひくんかね?」
あさひ「はいっす!お兄さんも希望ヶ峰学園の学生さんっすか?」
石丸「ああ、石丸清多夏。超高校級の風紀委員だ。座右の銘は質実剛健だ」
あさひ「芹沢あさひっす!アイドルやってるっす!」
石丸「アイドル……ということは舞園くんとは同業にあたるわけだな。はっはっはっ、若いのに殊勝なことだな芹沢くん!」
あさひ「……?それより石丸さんは、どんな才能があるんすか?」
石丸「む……いや、すまないな。僕には才能と呼べるものは何一つないんだ」
あさひ「え?どういうことなんすか?」
石丸「僕は祖父のようにはならない。その一心でこれまで努力を続けただけだ、その積み重ねの結果全国一位の学力を身につけてこの学園に招待されたんだ」
石丸「だが、僕は今の立場に甘んじることはないぞ!この学園に呼ばれたからには更なる研鑽に努めるつもりだ!」
- 970 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/04/06(火) 00:09:32.43 ID:7ilcFB/90
-
あさひ「へぇ……それじゃ石丸さんは勉強が大好きなんすね!」
石丸「勉強が、好き……そうだな、勉学は何事にも通じる。人生を豊かにしてくれるものだからな!」
あさひ「石丸さんが頭がいいのはわかったっす、他には何かないっすか?」
石丸「む……?ほ、他には……?」
あさひ「石丸さんは超高校級の風紀委員なんすよね?きっと頭がいいだけじゃないはずっす!もっと他に隠してることとかないっすか?!」
石丸「えーっと……それはだな……」
あさひ「石丸さんは何か凄いことができるんすか?!わくわく!」
石丸「……いいだろう!それならば僕も芹沢くんの期待に応えようじゃないか!」
石丸「今日からは勉学のみならず肉体の鍛錬の時間も大幅に増やそうじゃないか 、そして芹沢くんを驚愕させる特技を新たに習得してみせる!」
あさひ「ホントっすか?!」
石丸「学生諸君の期待に応えてこその超高校級の風紀委員だからな!ハーッハッハッハ!」
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- 971 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/04/06(火) 00:12:53.38 ID:7ilcFB/90
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【超高校級のスイマー】
朝日奈「あさひちゃんすごいねー!ここまでついて来られるとは思わなかったよ!」
あさひ「あはは、葵ちゃん元気っすね!楽しくなってきたっす!」
朝日奈「あさひちゃん、何か運動とかやってるの?」
あさひ「運動っすか?……うーん、レッスンと、レッスンと……あと、レッスン……」
朝日奈「アイドルってすごい運動量なんだもんね!舞園ちゃんも言ってたよ!」
あさひ「そっすね、普通に練習してるだけで結構汗だくになるっすよ!だから体力なら、負けないっすよー!」
朝日奈「よーし、私も負けてらんないね!燃えてきたよー!」
あさひ「次はなにするっすか?」
朝日奈「走り込み20kmの後はやっぱり水泳だよ!泳ぐんだよ!泳ぎ倒すんだよ!」
あさひ「葵ちゃん水泳上手なんすよね!見てみたいっす!」
朝日奈「あさひちゃんは泳げる?」
あさひ「小学校で習ったっす!クロールと平泳ぎ背泳ぎ、あとバタフライ!」
朝日奈「一通りできるんだね……ふむふむ、よーしそれじゃあ5kmノンストップメドレーで対決だよ!」
あさひ「あはは、面白そうっす!」
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- 972 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/04/06(火) 00:17:45.28 ID:7ilcFB/90
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【超高校級の暴走族】
大和田「テメェが話に聞いてた見学に来たアイドルってやつか?」
あさひ「はいっす!大和田さんはなんの超高校級なんすか?」
大和田「超高校級の暴走族だよ、わかんだろ?夜の高速をバイクでかっ飛ばすんだよ」
あさひ「バイク!運転できるんすか?」
大和田「たりめーだろ、それが暴走族だ」
あさひ「後ろ、載せてほしいっす!」
大和田「は?!テメェ本気か?!あのな、“走り”ってのは男同士のガチの勝負だ、オレらは女子供乗っけたりはしねーんだよ」
あさひ「ダメなんすか?」
大和田「ダメだダメだ、そんな気軽に載せるようなものじゃねーんだよ」
あさひ「えー、ちょっとだけでいいんすよー」
大和田「しつけーぞ、ゼッテェに許可しねーかんな」
大和田「オレらにとってバイクは誰にも犯させねえ絶対領域なんだよ、テメェみたいな新参者に載せる席なんかねー」
あさひ「……そっすか」
大和田「あ?」
あさひ「……ごめんなさい、もうわたし行くっすから」
大和田「行くってどこにだよ」
あさひ「帰るっす」
大和田「ち、ちょっと待て急に……」
あさひ「大和田さんに迷惑かけたら冬優子ちゃんに怒られるっすから」
あさひ「お邪魔しましたっす」
大和田「……あー、もう、しょうがねえな!載せんのは無理だけどバイク見せるぐれーならしてやる!こっち来い!」
あさひ「ホントっすか?!」
大和田「……ったく」
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- 973 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/04/06(火) 00:19:46.16 ID:7ilcFB/90
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【超高校級の格闘家】
あさひ「さくらちゃんさくらちゃん!肩車してほしいっす!」
大神「芹沢か……よかろう、気をつけて乗るのだぞ」
あさひ「あはは、すごく高いっす!」
大神「少し歩くぞ、お主に中庭の花を見せてやろう……今の時期が見どころなのだ」
あさひ「そうなんすか?さくらちゃん詳しいっすね」
大神「朝日奈や舞園が教えてくれたのだ。闘いに身を置くのではなく、何もない安息の時間に見出す悦楽もあるということをな」
あさひ「そういえばさくらちゃん、めちゃくちゃ強いんすよね?どれくらい強いんすか?」
大神「すまぬ……我にも実力はわからぬ……我はただ、己を超える強者を求め戦うのみなのだ」
あさひ「へぇ〜……さくらちゃん、すごいっすね」
大神「芹沢よ……お主は我のことを恐れぬのか?」
あさひ「……?さくらちゃんのどこが怖いんすか?」
大神「我は年頃の付き合いとは無縁、むしろ無骨の道を歩んできた。過ぎた力は、他の人間には恐れられて然りであろう」
あさひ「でも、さくらちゃんはわたしたちに悪いことなんかしないっすもん。ただの友達っす、何も怖くないっすよ」
大神「芹沢……」
あさひ「さくらちゃんもわたしと一緒の女の子っす!」
大神「ふっ……お主のその天真爛漫さこそがアイドルたる所以なのやもしれぬな」
あさひ「……?そっすか?」
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- 974 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/04/06(火) 00:24:13.33 ID:7ilcFB/90
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【超高校級の文学少女】
腐川「……なによ」
腐川「わ、わかってんのよ!そんな……本棚の影でDVに怯えるガキみたいに姿隠したところで、わ、わわ私にはわかるんだからぁ!」
ヒョコッ
あさひ「冬子ちゃん面白いこと言うっすね」
腐川「と、と、と……!?あんた、今なんてった……?!」
あさひ「……?冬子ちゃんどうかしたっすか?」
腐川「あ、あ、あんた、わざとやってんの?!あんたね、次同じこと言ってみなさい、そのだらしなく開いた口にこの部屋中の埃詰め込んでやるんだから!」
あさひ「……下の名前嫌いなんすか?」
腐川「別に嫌いってわけじゃないけど……な、慣れてないのよそんな馴れ馴れしいデリカシーのない呼び方……」
あさひ「えー……冬優子ちゃんみたいで可愛いっすよ?」
腐川「誰よそいつ……あんたに懐かれてるってことはきっと私によく似て苦労人なんでしょうね」
あさひ「それより冬子ちゃん、何やってるんすか?」
腐川「んひぃぃぃぃぃぃ!!」
あさひ「話にならないっす……」
あさひ「それより冬子ちゃん変な匂いがするっすよ?雨の後のマメ丸みたいな匂いがするっす」
腐川「は?な、なによそれ……まさか犬の名前じゃないわよね」
あさひ「果穂ちゃんちのペットっす!」
腐川「〜〜〜〜〜!!あ、あんた前世でどんな罪を犯したのよ!どうやったらそんなにデリカシーってのを失ったまま産まれられるわけ?!」
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- 975 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/04/06(火) 00:25:59.73 ID:7ilcFB/90
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【超高校級のギャンブラー】
セレス「あら?あなたは……」
あさひ「……!超高校級のギャンブラー見つけたっす!」
セレス「ふふふふ……はい、わたくし超高校級のギャンブラー、セレスティアルーデンベルクと申します。退屈でしたらわたくしと一局いかがでしょうか」
あさひ「セレスちゃんゲーム強いんすよね?やってみたいっす!」
セレス「ふふふふ……でしたら手軽なところで、テキサスポーカーなどいかがでしょう?」
あさひ「わぁ!いいんすか!負けないっすよー!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
あさひ「むー……勝てないっすー」
セレス「あら、あなたはよくやっているほうだとは思いますが」
あさひ「そんなことないっす!トータルで見たらセレスちゃんの圧勝じゃないっすか!」
セレス「ふふ……芹沢さんはセオリーにこだわりすぎなのです。わたくしたちがしているのはギャンブルなのですから、楽しみませんと」
あさひ「楽しむ……?」
セレス「運否天賦、ということですわ。いかに頭脳を捻って巧緻を極めて戦略でも、幸運の前には無力ですもの」
セレス「賭け事に興じるからには、賭けを避けてばかりでは勝てませんこと」
あさひ「セレスちゃんはとにかく運がいいってことっすか?」
セレス「ふふ……そうですわね」
あさひ「それじゃあ神社でおみくじ引いたらいつでも大吉が引けそうっすね!」
セレス「……随分と俗的な比喩ですわね」
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- 976 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/04/06(火) 00:27:58.44 ID:7ilcFB/90
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【超高校級の占い師】
葉隠「うおっ、なんでこんなところに子供がいるんだべ?」
あさひ「……?お兄さんも超高校級の学生っすか?」
葉隠「ん?オメーもしかして……今日見学に来るアイドルってやつか?」
あさひ「はいっす!芹沢あさひっす!」
葉隠「ナッハッハ!んなわけねーべ、いいか?アイドルってのは舞園っちみたいなやつのことを言うんだ、オメーみたいなちんちくりんお呼びじゃねーべ!」
あさひ「むー……ホントっすよ?」
葉隠「ま、オメーがアイドルかどうかなんてのはさして問題じゃねー、俺にはとっちゃ大事なのは顧客かそうじゃないかだからな!」
あさひ「顧客ってどういう意味っすか?お兄さんはお店やってるんすか?」
葉隠「俺の名は葉隠康比呂、泣く子も黙る超高校級の占い師ってんだ!」
あさひ「占い……!!葉隠さん、すごいっす!」
葉隠「おっ、興味あんのか?それじゃあ今から俺がオメーを占ってやっから、なんか気になってることとかねーか?」
あさひ「そうっすね……」
葉隠「オメーがアイドルだってんならその仕事運とかでもいいぞ?」
あさひ「いや、それはいいっす。占いなんか聞いちゃったら楽しみ半減じゃないっすか」
葉隠「お?……まあ、オメーがそう言うなら」
- 977 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/04/06(火) 00:29:35.80 ID:7ilcFB/90
-
あさひ「明日の天気、教えてほしいっす!」
葉隠「明日の天気?!俺は天気予報士じゃねーぞ!?……まあ、別にいいけどよ」
葉隠「むむ……むむむ……見えた!明日は昼から土砂降りのゲリラ豪雨が来るべ!」
あさひ「雨降るんすか?!こんなに晴れてるのに?!」
葉隠「言ったべ?ゲリラだって、東南アジアのスコールばりの雨が降ると見えたべ……くれぐれも布団だけは干すんじゃねーぞ?」
あさひ「葉隠さんの占いは当たるんすか?」
葉隠「俺の占いは3割当たる!」
あさひ「3割……すごいっす……!」
葉隠「なんか逆に素直に認められると調子狂うべ……あ、そうそう今回の占いの料金はちゃんと貰うからな。代金10万円を所定の口座にお支払い頼むべ」
あさひ「じ、十万円なんて持ってないっすよ!」
葉隠「あー心配いらんべ、とっておきの魔法があるんだ。どこからでもお金を引っ張ってこれる魔法の言葉を教えてやる」
あさひ「魔法の言葉っすか?」
葉隠「オメーもアイドルなら事務所に入ってんだろ?だったらマヤより伝わる伝説の呪文『ケーヒ』を使えばいいべ、そしたら事務所の事務員だろうが社長だろうが喜んでお金を出してくれるはずだ!」
あさひ「……葉隠さんすごいっす!物知りっすね!」
葉隠「だろ?あんま褒められると照れるべ」
あさひ「早速プロデューサーさんに試してみるっす、じゃあ!」
葉隠「おー、頼んだぞー!」
葉隠「……いいパトロンになりそうだべ」
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- 978 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/04/06(火) 00:32:15.63 ID:7ilcFB/90
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【超高校級のギャル】
江ノ島「あれ、芹沢ちゃんじゃーん、何してんのー?」
あさひ「……ああ、愛依ちゃんが読んでる雑誌の!」
江ノ島「おっ、知ってくれてんのー?嬉しいじゃーん、一応超高校級のギャルってことでやらせてもらってんだけどさー」
江ノ島「せっかくだしここで一枚写真撮ってもいい?ほら、アタシもツイスタやってるからさ」
江ノ島「芹沢ちゃんみたいにかわいい子見かけたら乗っけとかなきゃ損じゃん?」
あさひ「写真、いいっすよ。いつでもどうぞっす!」
江ノ島「おっ、いいねえ、決まってるねえ……流石中学生でアイドルやってるだけあって肝も座ってんねえ!」
江ノ島「キラキラな目も輝いてるわぁ〜……希望が詰まった綺麗な瞳をしてるわぁ〜……!」
あさひ「……?もういいっすか?」
江ノ島「オッケーオッケー、サンキュね。おかげでいい写真が撮れたわ〜!後でツイスタに乗っけとくからあさひちゃんも共有とかモロモロよろしくー!」
あさひ「はいっす!」
江ノ島「お、いい返事!やらなさそー!」
あさひ「盾子ちゃんとはどこかお仕事でまた一緒になるっすかね?そん時またよろしくっす」
江ノ島「オッケー、こっちこそー!」
あさひ「それじゃまた、バイバイっすー!」
江ノ島「ばいばーい♪」
タッタッタッ
江ノ島「……うぷぷぷぷ」
江ノ島「未来ある若者ってやつだね、はぁ……思わずため息が出ちゃうよ」
江ノ島「______あんな子も、自分から進んで未来を投げ打ち、無駄にするような世界……そんなの、最悪ですよね……」
江ノ島「私様も理想的で絶望的な未来の創造のために腕を振るわねばならないわね」
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- 979 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/04/06(火) 00:34:25.02 ID:7ilcFB/90
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【超高校級の傭兵】
戦刃「……」
戦刃「……ッ?!」チャキッ
あさひ「わぁっ?!ビックリしたぁ?!じゅ、銃?!」
戦刃「……誰?」
あさひ「ストレイライトの芹沢あさひっす、今日は見学に来てるんす」
戦刃「そうなんだ……よろしくね。あ、えっと……超高校級の傭兵の、戦刃むくろです……」
戦刃「もう、盾子ちゃんには会ったかな……?私、お姉ちゃんなんだ……盾子ちゃんの」
あさひ「へぇ……似てないっすね!」
戦刃「うん、すっごく似てないの。盾子ちゃんは私と違ってすごく可愛くてすごく頭も良くてすごく人気者で……」
あさひ「むくろちゃん、何食べてたんすか?」
戦刃「え?あ、これはレーションだよ。軍事用の携帯食品みたいなものなんだけど、厳しい環境下でもいつでも食べられるように保存しやすいような加工がしてあるんだ。それでいて戦闘中の合間に食べやすいように、チューブ型のものであったりとか……」
あさひ「うぇぇ……なんか変な味っす」
戦刃「あっ……口に合わなかった、かな……」
あさひ「傭兵さん、いっつもこんなの食べてるんすか?大変っすね……」
戦刃「慣れたら癖になる味なんだよ」
あさひ「ホントっすか……?わたし、すごい苦手っす……」
戦刃「あっ……それだったら初心者におすすめのやつもあるから……あっ、でもこれ盾子ちゃんにもあげたらクソまずいって突き返されたんだっけ」
あさひ「……むくろちゃん?」
戦刃「あの時の盾子ちゃんの顔、可愛かったなぁ……いつも可愛いけど、苦々しい表情をする時もいつもと違った魅力があるんだよね……」
あさひ「……返事してくれないっす」
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- 980 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/04/06(火) 00:35:50.54 ID:7ilcFB/90
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【超高校級のアイドル】
あさひ「さやかちゃーーーーーーん!」ダダダダダダダ
舞園「あさひちゃん、もう来てたんですね!ごめんなさい、迎えに行けなくて」
あさひ「さやかちゃんは仕事帰りっすか?」
舞園「はい、午前中は撮影があって……あさひちゃんはもう学校の中見て回ったんですか?」
あさひ「はいっす!希望ヶ峰学園って面白いんすね!みんなすごい人ばっかりで、ドキドキが止まらないっす!」
舞園「ふふっ、そうですね。私も毎日圧倒されてばっかりなんですよ?」
あさひ「でも、さやかちゃんも超高校級のアイドル、なんすよね?」
舞園「はい!私もすごいんです!」
舞園「みなさんが、そう認めてくれたから……超高校級のアイドルでいられるんです」
あさひ「……?」
舞園「でも、私がここまで来るには……努力と時間、そして覚悟が必要だったんです」
あさひ「さやかちゃん……?」
舞園「嫌なことだってやったし……手段は選んでいられませんでした……」
舞園「でも、夢のためなら……一番になるためなら、そのためならと思って……」
あさひ「……」
- 981 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/04/06(火) 00:36:51.74 ID:7ilcFB/90
-
舞園「……なーんて、忘れてください!」
あさひ「えぇ……?どういう意味っすか?」
舞園「うーん、私はあさひちゃんみたいなアイドルにも憧れてるって意味ですかね」
あさひ「わ、わたしっすか?」
舞園「はい!あさひちゃんってすごく自由に、楽しそうにアイドルやってるなーって」
舞園「ふふ、ステージにいる時のあさひちゃん、すごく楽しそうに見えますよ?」
あさひ「そっすね……わたし、実際アイドルのお仕事好きっすから」
舞園「それが何より一番ですよ!お仕事も楽しくないと続けられませんよね!」
あさひ「はいっす!さやかちゃんも、アイドル好きだからずっと続けてるっすもんね!」
舞園「……はい!もちろんです!」
舞園「あさひちゃんと話してたらなんだか仕事の疲れも吹き飛んじゃいました!よーし、こうなったらあさひちゃんのためにこの学園のおすすめスポットを紹介しますよ!」
あさひ「ホントっすか?!やったー!」
舞園「ふふ、こっちです!いきましょう!」
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- 982 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/04/06(火) 00:38:23.78 ID:7ilcFB/90
-
P「その……本当にありがとうございます、うちのあさひが何かご迷惑をおかけしたりは」
舞園「いえいえ!むしろ私があさひちゃんとお話しさせてもらえて良かったです!」
冬優子「さやかちゃん、ありがとう!ふゆ、あさひちゃんが見当たらなくてすっごく心配してたんだ〜!」
あさひ「ごめんなさい冬優子ちゃん……」
愛依「あさひちゃん、無事で良かった……」
P「あさひの面倒みるの……大変だったでしょう?」
舞園「なんだか妹ができたみたいな感覚で新鮮でした!」
冬優子(ふゆならこいつが妹なんて天地がひっくり返っても御免ね)
舞園「ストレイライトの皆さん、すごく仲がいいんですね」
冬優子「……え?」
舞園「ふふ、見てれば分かりますよ!お互いのこと大好きなんですね!」
冬優子「……う、うん!愛依ちゃんもあさひちゃんもふゆには勿体無いぐらいにいい子だから!」
舞園「私も負けていられないですね……超高校級のアイドルの座は、渡しませんよ!なーんて」
冬優子「ふ、ふふふ……負けないよ!」
冬優子(ちくしょう……めちゃくちゃかわいいわねコイツ……)
- 983 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/04/06(火) 00:40:13.36 ID:7ilcFB/90
-
スタッフ「ストレイライトの皆さん、そろそろ出番ですー!」
舞園「あ、そろそろ時間みたいですね」
あさひ「さやかちゃん、ありがとうっす!また一緒に出るときはよろしくっすー!」
舞園「はーい!頑張ってくださいねー!」
タッタッタッ
冬優子「……行ったわね」プルプルプルプル
愛依「ホンモノだった……ホンモノのさやかちゃんだったよ……」
冬優子「何度か仕事一緒になったことはあるでしょ……いい加減慣れなさいよ」プルプルプルプル
あさひ「冬優子ちゃんなんで震えてるんすか?」
冬優子「舞園さやかのかわいさに屈服しそうなのを必死にこらえてるの」
愛依「アッハハ!マジでかわいかったもんね!」
- 984 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/04/06(火) 00:41:12.78 ID:7ilcFB/90
-
冬優子「認めざるを得ないわ、流石は超高校級のアイドルね」
冬優子「……でも、そんなすごいアイドルを倒せたら……理想的よね?」
あさひ「あはは、冬優子ちゃんすごい顔っす」
冬優子「茶化すんじゃないわよ」
愛依「でも、そーだよね……うん、あさひちゃんと冬優子ちゃんと一緒に……さやかちゃんも超えていく」
愛依「うちら三人そろったら最強だもんね!」
冬優子「ま、ふゆはその中でも一番だけどね」
あさひ「……よくわかんないっすけど、わたし超高校級のアイドルになりたいっす!」
冬優子「あんたはそれでいいわ、せいぜい頑張りなさい」
冬優子「さ、そろそろ行くわよ……」
冬優子「ふゆたちが超高校級……希望ヶ峰学園を踏み台にするための仕事が始まるんだから!」
- 985 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/04/06(火) 00:44:44.59 ID:7ilcFB/90
-
というわけで埋めネタその2、
メインシナリオ、灯織ロンパには一切関与しない別世界線の話での
ストレイライトとダンガンロンパ無印勢のただ単純なクロスオーバーです。
本編にあさふゆ出ない分の欲求をぶつけさせてもらいました。
このスレも残り15レスほどになったので、1000まで適当に埋めちゃって次スレに完全移行しましょうか。
とりあえずはここまでお付き合いありがとうございました。
次スレ再掲
【シャニマス×ダンガンロンパ】灯織「その矛盾、撃ち抜きます!」【安価進行】
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1616846296/
- 986 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/13(火) 15:39:05.61 ID:eWwr/Isqo
- 速報生き返った乙
- 987 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/14(水) 09:01:09.20 ID:U47/1vfB0
- あ
- 988 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/14(水) 09:01:53.62 ID:U47/1vfB0
- うめ
- 989 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/14(水) 09:02:20.65 ID:U47/1vfB0
- い
- 990 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/14(水) 09:02:58.32 ID:U47/1vfB0
- うめ
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- らすと
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- わ〜い、>>1001ゲット〜
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| ‖ / |ノ ,>
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