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【シャニマス】灯織「それは違います!」【ダンガンロンパ】

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513 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/13(土) 22:37:13.79 ID:czw+ipLf0

樋口さんの手には【睡眠薬】が握られていた。確か倉庫にあったものだ。
はじめギョッとしたけど、その目元は確かにクマが出来ている。
……私もまだ真乃については割り切れないところがあるし、
浅倉さんを被害者として失ってしまった樋口さんは私以上に思うところがあるのは当然だ。


めぐる「そっか……コップも厨房にあるよ、場所分かる?」

円香「大丈夫、邪魔した」

甘奈「あっ……円香ちゃんも一緒にどう?」

灯織「は、はい!せっかくですし……あ、ホットミルク樋口さんの分も淹れましょうか?」

円香「……いい、すぐ部屋戻るから」


樋口さんはどこか申し訳なさそうに厨房に入っていき、すぐに食堂を後にした。


めぐる「う〜ん、やっぱりまだ元気ないね……」

灯織「うん……変に考え込まないといいんだけど」

甘奈「円香ちゃんはしっかりしてる……けど、この状況だとちょっと心配だよね」

灯織「今日も朝礼にはしっかり出席してたから今すぐどうってことはないと思うんだけど……」


しばらく樋口さんのことについて話し合ったのち、私たちは個室に戻った。
結束が以前より強まった来た中、樋口さんの存在がどうしても気にかかる。
……私にも何か、できることはないのかな。
514 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/13(土) 22:38:21.93 ID:czw+ipLf0

【灯織の部屋】

キーン、コーン…カーン、コーン

モノクマ『えー、校内放送でーす。午後10時になりました。ただいまより、“夜時間”になります。間もなく、食堂はドアをロックされますので、立ち入り禁止となりま〜す』

モノクマ『ではでは、いい夢を。おやすみなさい…』

(もう夜時間……何も進まなくても時間はすぐに過ぎてしまう……明日も頑張らないと)

そう決意を胸に私は眠りについた。

515 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/13(土) 22:40:35.95 ID:czw+ipLf0
___

_____

_______

【灯織の部屋】

キーン、コーン…カーン、コーン

モノクマ『オマエラ、おはようございます!朝です、7時になりました!起床時間ですよ〜!さぁて、今日も張り切っていきましょう〜!』

(……朝)

(とりあえず朝礼に行かないとね)

-------------------------------------------------

【食堂】


今日も食堂に入ると福丸さんが出迎えてくれた。


小糸「か、風野さん……お、おお……おはよう!」

灯織「お、おはようございます!」

小糸「え、えへへ……き、き、今日も頑張ろうね!」

咲耶「灯織、今日はサプライズがあるんだ」

灯織「え?サプライズ……ですか?」

めぐる「今日の朝ご飯は小糸が作ったんだよー!」

凛世「はい……凛世と樹里さんも今日は休暇をいただきました……」

小糸「た、大したものじゃないですけど……わたしも、なにかしてみたくて……」

樹里「いや、照れなくていーぞ!うまいこと出来てたし……家で料理とかやるのか?」

小糸「た、たまに……」

灯織「福丸さん……ありがとうございます」

小糸「い、いえ!そんな……」


今日の朝礼は福丸さんが作ってくれたごはんとお味噌汁を食べながら過ごした。
福丸さんもみんなに料理をほめてもらって嬉しそう。

樋口さんのところにも福丸さん、感想を伺いに行ってたけど……どうだったんだろう?

ほんとに福丸さんは頑張ってる。
516 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/13(土) 22:42:22.75 ID:czw+ipLf0
-------------------------------------------------
【灯織の部屋】

(……福丸さん、ほんと表情が明るくなったな)

(気がかりなのは、樋口さんと市川さんだけど……)

(……今の私にできることをやろう、ただそれだけ)

(さて、今日はどうしようかな?)

【自由時間開始】

-------------------------------------------------

灯織「さて、どうしようかな……」

1.購買に行ってモノモノマシーンか自動販売機を使う(現在モノクマメダル40枚)
2.交流 (人物指定安価)
3.休憩

↓1
517 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/13(土) 22:48:23.97 ID:mO1gBNi00
2 小糸
518 :コピペして投稿してる部分の修正忘れがちょくちょくありますね、すみません ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/13(土) 22:53:46.00 ID:czw+ipLf0

2 小糸選択

【小糸の部屋】

ピンポーン

灯織「あ、福丸さん……今お時間大丈夫ですか?」

小糸「え、あ、はい!大丈夫です!」

灯織「せっかくですし、何か一緒に時間を過ごすことが出来たらなと……」

小糸「そ、そうですね……ええっと……風野、さんは……何が好きですか……?」

灯織「わ、私ですか……?そうですね、占いを見るのは好きですね……あとは料理もたまに……」

小糸「う、占い……あ、あの……図書室で占いの本でも、読みますか……?」

(図書室で福丸さんと占いの本を読んで過ごした……)

-------------------------------------------------
プレゼントを渡しますか?

現在
【永遠のミサンガ】
【色恋沙汰リング】
【スカラベのブローチ】
【新品のサラシ】
【斬鉄剣】
【昭和ラジオ】
【アンティークドール】
【アンティークドール】
【携帯ゲーム機】
【超技林】
【水笛】
【無銘の巾着】
【ジャスティスV変身ベルト】
を所持しています。

1.渡す(プレゼントを一つ選択)
2.渡さない

↓1
519 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/13(土) 22:55:53.99 ID:gYTSXSS40
1【永遠のミサンガ】
520 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/13(土) 23:02:16.52 ID:czw+ipLf0

【永遠のミサンガ】を渡した……

小糸「み、ミサンガ……」

灯織「ミサンガ、ご存じでしょうか……?」

小糸「は、はい!切れたら……願いが、適うんですよね……?」

灯織「はい!そのミサンガです!ですから、福丸さんも何か大切なお願い事をそれに込めていただけたらなと……」

小糸「あ、あの……えっと……」

灯織「……ど、どうかしましたか?!」

小糸「このミサンガ、絶対に切れないって書いてるんですけど……」

灯織「えっ」

小糸「え、えへへ……ぶ、ブレスレット代わりにしますね!」

(気を使わせてしまった……)

-------------------------------------------------

灯織「福丸さん、今朝は朝ごはん、おいしかったです。普段からお料理はされるんですか?」

小糸「え、ええっと……た、たまに、お母さんの手伝いとか……」

灯織「なるほど、でしたら味付けはお母さんから教えてもらったり、でしょうか」

小糸「そ、そんな感じです……」

小糸「え、えっと……か、風野さんも料理するんですよね……?」

灯織「はい……私もたまに、ですが」

小糸「そ、そうですか……」

灯織「……」

小糸「……あ、あの!風野さんは、占いはどうして好きなんですか?!」

灯織「ど、どうして……」

小糸「あ、む、無理だったら大丈夫です!」

(ふ、福丸さん……今日はよく話してくれる……)

(むしろ話そうとしてくれてるんだよね、それならちゃんと返さないと……)


1.占いを見るのが日々のルーティンでして……
2.私の背中を押してくれるんです
3.自由安価

↓1
521 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/13(土) 23:05:10.82 ID:0kmmc2QJ0
2
522 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/13(土) 23:13:40.95 ID:czw+ipLf0

2 選択

灯織「占いは私の背中を押してくれるんです」

小糸「えっと……それって……?」

灯織「私、あまり打たれ強い方ではないので……大きな仕事のある日なんかは、ちょっと気後れしてしまう時もあって……」

灯織「そんな中で、朝に見る運勢がよかったら、『私は大丈夫、頑張ろう』なんて励ましをもらった気になって……」

灯織「占いに心酔しすぎるのはよくないですけど、ゲン担ぎみたいな形なら、楽しいですよ」

小糸「で、でも……運勢がよくなかったら……?」

灯織「そ、そういう時もありますよね……」

小糸「ぴぇっ……ご、ごめんなさい!」

灯織「前までなら、それで輪をかけて気分が沈むこともありましたが……」

灯織「最近では、イルミネのみんなもいるんだから悪い運勢も寄ってこない!なんて都合のいい解釈をするようになっちゃいました」

小糸「わぁっ……す、すごく仲良しなんですね!」

灯織「ノクチルの皆さんほどではないですよ……あ!」

(し、しまった……浅倉さんを思い出させるような発言を……)

小糸「え、えへへ……そうですね」

小糸「わ、わたしたちも、風野さんたちと一緒で、いつまでも、どこまでも……仲良しですから!)

(福丸さん……)

(その笑顔に偽りはなかった。福丸さんもまた、私たちと同じく、浅倉さんから引き継いだ絆を信じている)

(遺されたもの同士、この想いは共通だ)


【親愛度が上昇しました!】

【福丸小糸の現在の親愛度…4.0】
523 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/13(土) 23:16:40.82 ID:czw+ipLf0

【灯織の部屋】

(福丸さんと占いについて話をした……)

(福丸さんにも、私にも確かな絆というよりどころがある)

(私たちは、負けない)

(……そのためにも、今できることをやらないと)

【自由時間開始】

-------------------------------------------------

灯織「さて、まだ時間があるけどどうしようかな……」

1.購買に行ってモノモノマシーンか自動販売機を使う(現在モノクマメダル40枚)
2.交流 (人物指定安価)
3.休憩

↓1
524 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/13(土) 23:20:41.36 ID:gYTSXSS40
2.小糸
525 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/13(土) 23:25:05.60 ID:czw+ipLf0

2 小糸選択

【食堂】

灯織「福丸さん……料理の準備中でしたか?」

小糸「え、あ……は、はい……晩御飯、手伝うから……」

灯織「私も手伝いますよ、二人でやった方が早く終わりますよね」

小糸「あ、ありがとう……ございます!」

灯織「礼には及びませんよ、ふふ」

(福丸さんと晩御飯の準備をして過ごした……)

-------------------------------------------------
プレゼントを渡しますか?

現在
【色恋沙汰リング】
【スカラベのブローチ】
【新品のサラシ】
【斬鉄剣】
【昭和ラジオ】
【アンティークドール】
【アンティークドール】
【携帯ゲーム機】
【超技林】
【水笛】
【無銘の巾着】
【ジャスティスV変身ベルト】
を所持しています。

1.渡す(プレゼントを一つ選択)
2.渡さない

↓1
526 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/13(土) 23:35:10.88 ID:mO1gBNi00
1 【アンティークドール】
527 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/03/13(土) 23:36:03.06 ID:rGjqNa4gO
1【水笛】
528 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/13(土) 23:41:47.33 ID:czw+ipLf0

【アンティークドール】を手渡した……

小糸「わぁっ……すごくかわいい……!」

灯織「ど、どうでしょう、骨とう品の様でしたが」

小糸「い、いえ!むしろそんな貴重なものを頂いていいんですか?!」

灯織「わ、私よりも、喜んでいただける方が持っていた方が、そのアンティークドールも嬉しいと思いますから」

小糸「お人形さん、すごくかわいいです!え、えへへ!ありがとうございます!」

(ここまで喜んでいただけると、渡した甲斐がある……!)

【PERFECT COMMUNICATION】

【親愛度がいつもより多めに上昇します】

-------------------------------------------------

【倉庫】


灯織「……あれ?」

(何か物音が聞こえたような……誰かいるのかな?)

灯織「す、すみませーん……誰かいらっしゃいますかー……?」

???「ぴぇっ?!ご、ごめんなさい!!」

灯織「ひゃぁっ?!……ふ、福丸さん……?」

小糸「……あ、あれ?か、風野さん……?」

灯織「どうしたんですか……?そんな大きな箱を抱えて……」

小糸「……ご、ごめんなさい!」

灯織「え、ええっ?!あ、謝られてもこ、困ります!別に怒ってませんし……!」

小糸「ほ、ほんとですか……?」

灯織「はい……大丈夫ですよ、落ち着いてください」

小糸「お、落ち着いて……すぅ……はぁ……」

小糸「あ、あの……わたし、この飴が、すごく、大好きで」

灯織「飴……?」

(福丸さんは大量の飴玉の袋が収められた箱を大事そうに抱えている)

小糸「これ、わたしが持って帰っても……ダメ、です、よね……あ……ごめんなさい……」

灯織「え、ええっ?!」


1,大丈夫だと思いますよ?!
2.私にも一つ分けてください
3.自由安価

↓1
529 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/03/13(土) 23:50:11.53 ID:jwghC95k0
2
530 :もう少ししたら区切りをつけていったん終了します ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/13(土) 23:55:35.17 ID:czw+ipLf0

2 選択

灯織「私にも一つ分けてください」

小糸「ぴ、ぴぇっ?!」

灯織「これで、共犯です」

小糸「え、え……?」

灯織「共犯になっちゃったからには、私もばれたら怒られちゃうかもしれませんね」

灯織「だから、お互い黙っておきましょうか?……ど、どうでしょう」

小糸「……」

(な、慣れないキザな真似をしてしまった……)

(うぅ……福丸さん、きょとんとしていらっしゃる)

小糸「……」

小糸「……はい!」パァァァァ

(よかった……!)

小糸「か、風野さんとわたしは、お仲間……ですから!」

小糸「な、内緒ですよ!」

灯織「はい!仲間ですから!」

(福丸さんと心の距離がぐっと近づいたのを感じる……)


【親愛度が上昇しました!】

【福丸小糸の現在の親愛度…6.0】

-------------------------------------------------

【スキル:一番星の魔法を発動できます】

【モノクマメダルを10枚消費することにより、本日の自由行動をもう一度だけ追加することができます】

【現在のモノクマメダル 40枚】

【スキル:一番星の魔法】を使用しますか?
↓1
531 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/13(土) 23:57:26.38 ID:gYTSXSS40
使用する
532 :この選択で最後にします ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/14(日) 00:01:38.98 ID:ZxWL6/Is0
【スキル:一番星の魔法を使用しました】

【現在のモノクマメダル…30枚】

-------------------------------------------------

【灯織の部屋】

(福丸さんと秘密の共有をした……)

(飴玉をあんなに抱えて、ほんとに好きなんだな……)

(……チョコとかとも好みが合うのかも?)

【自由行動開始】

(さて、もう少しぐらいは行動する時間があるかな?)

-------------------------------------------------

1.購買に行ってモノモノマシーンか自動販売機を使う(現在モノクマメダル30枚)
2.交流 (人物指定安価)
3.休憩

↓1
533 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/14(日) 00:02:25.40 ID:kRbsOeAi0
2 小糸
534 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/03/14(日) 00:06:49.49 ID:QCIxzVcI0
小糸大人気だな...
535 :この選択で最後にします ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/14(日) 00:09:10.55 ID:ZxWL6/Is0

というわけでお疲れ様でした。
今回の更新はここまでになります。
予定より数日遅れの更新となり申し訳ありませんでした。

次回は小糸を選択したところより再開。
動機発表も次回更新分に含まれるかと思います。

今のところ3/15(月)22:00~を予定しています。
536 :この選択で最後にします ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/14(日) 00:09:47.30 ID:ZxWL6/Is0

そろそろ自分用のメモの意味もかねて情報を整理しておきます。

主人公:風野灯織
・習得スキル
〔一番星の魔法〕
〔自由行動二回目終了時にモノクマメダル10枚を消費することで、その日の自由行動を一回プラスすることができる〕

・所持アイテム
【色恋沙汰リング】
【スカラベのブローチ】
【新品のサラシ】
【斬鉄剣】
【昭和ラジオ】
【アンティークドール】
【携帯ゲーム機】
【超技林】
【水笛】
【無銘の巾着】
【ジャスティスV変身ベルト】

・モノクマメダル…30枚

・現段階での親愛度
櫻木真乃……1 【DEAD】
八宮めぐる……0
田中摩美々……1.5
白瀬咲耶……0
幽谷霧子……0
西城樹里……3.0
杜野凛世……0
園田智代子……1.0
大崎甘奈……1.0
大崎甜花……0
和泉愛依……0
浅倉透……0 【DEAD】
樋口円香……0
福丸小糸……6.0
市川雛菜……1.0


それでは今度こそおやすみなさい……
537 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/03/14(日) 00:10:21.08 ID:QCIxzVcI0
お疲れ様でした
538 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/14(日) 00:14:42.59 ID:kRbsOeAi0
お疲れ様です
539 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/14(日) 00:23:41.69 ID:KZjjzzLW0
乙です
小糸ちゃんは何か今の内に交流しとかなきゃ感がすごくてね……
540 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/14(日) 00:25:05.81 ID:nY5+56yS0
乙です
541 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/14(日) 00:45:43.15 ID:4h/OHk3N0
おまえらそんなに小糸のぱんつが欲しいのか!わたしはほしいです
542 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/14(日) 01:31:09.34 ID:kRbsOeAi0
プレゼント込みで上手く行けば後3回でmaxいけますねー
途中で一回モノモノマシーンで補充した方が良いかも
543 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/15(月) 22:01:10.55 ID:8YjB0g7C0
予定通り、自由行動で小糸を選択したところより再開します

>>541
親愛度最高値に到達した際の報酬アイテムは一応考えています
流石にロンパ原作おなじみのパンツではないですが…
そういうのは公式供給を待ちましょう()
544 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/15(月) 22:01:42.95 ID:8YjB0g7C0
2 小糸選択

【ランドリー】

灯織「あれ、福丸さん?」

小糸「ぴゃっ?!こ、こんばんは」

灯織「今日はなんだかよく会いますね」

小糸「え、えへへ……そうですね」

灯織「私も洗濯するものがあるので、待ち時間少しお話でもどうですか?」

小糸「は、はい!ぜひ!」

(福丸さんと洗濯の待ち時間にお話をして過ごした……)

-------------------------------------------------
プレゼントを渡しますか?

現在
【色恋沙汰リング】
【スカラベのブローチ】
【新品のサラシ】
【斬鉄剣】
【昭和ラジオ】
【アンティークドール】
【携帯ゲーム機】
【超技林】
【水笛】
【無銘の巾着】
【ジャスティスV変身ベルト】
を所持しています。

1.渡す(プレゼントを一つ選択)
2.渡さない

↓1
545 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/15(月) 22:08:48.98 ID:thyuxw360
1でアンティークドール(一度パフェ出たアイテムならもう一度パフェなるよね?)
546 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/15(月) 22:14:57.38 ID:8YjB0g7C0

【アンティークドール】を手渡した……

灯織「福丸さん、こちらをどうぞ」

小糸「あっ、こ、これ……この前もらったお人形とそっくりですね!」

灯織「はい、以前とても喜んでいただけたようだったので……あ、不要でしたら破棄していただいても……」

小糸「そ、そんな……!捨てたりなんかしませんよ!」

灯織「そうですか……良かったです……!」

小糸「これ、すごくかわいくて……それに、部屋で見てると風野さんのことを思い出して……」

灯織「私、ですか……?」

小糸「い、いえ!なんでもないです……!」

小糸「え、えへへ……ありがとうございます、大切にしますね!」

【PERFECT COMMUNICATION】

【親愛度がいつもより多めに上昇します】

-------------------------------------------------

小糸「あ、あの……そういえば、あ、あの時は……すみませんでした」

灯織「あ、あの時……?な、なんのことでしょうか……」

小糸「え、えっと……クリスマスの……せ、聖歌隊の時……」

灯織「えっと……?」

(そういえば、事務所のみんなで聖歌隊を組んで商店街の皆さんに披露した時があった……)

(その時に福丸さんとは初めてご一緒したんだった)

灯織「な、なにも謝ることは……」

小糸「わ、わたし……今みたいに風野さんとお話しすることが、で、できなくて……」

灯織「いえ、そんな……!わ、私こそ慣れていらっしゃらない福丸さんのことに気が回らず、息詰まるような思いをさせてしまい……!」

小糸「わ、わたしがもっと、お話……できてたら……!」

灯織「い、いえ……私こそ……!」

小糸「わたしが……!」

1.私たち似たもの同士ですね
2.これじゃキリがありませんね
3.自由安価

↓1
547 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/15(月) 22:24:32.35 ID:b/Jng8rc0
1
548 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/15(月) 22:28:03.15 ID:8YjB0g7C0

1 選択

灯織「私たち似たもの同士ですね」

小糸「ぴぇっ……?」

灯織「ふふ、お互い譲らないんですから」

小糸「え、えへへ……お互い、謝ってばっかりですね」

灯織「もう口癖みたいになっちゃってますから」

小糸「た、たしかに……」

灯織「たまにめぐるに怒られるんですよ、一人で責任感を感じすぎだよーって。なかなか難しいんですけどね」

小糸「……わたしも、そうなのかな」

灯織「私たち二人とも、もう少し肩の力を抜いてみてもいいのかもしれませんね」

小糸「そ、そうですね!みんな……優しい人がたくさんですし!」

灯織「そうですよ、皆さんを頼っちゃいましょう」

小糸「は、はい!……頑張ります!」

灯織「もう、福丸さん、肩に力が入ってますよ」

小糸「ぴぇっ……!え、えへへ……」

【親愛度が上昇しました!】

【福丸小糸の現在の親愛度…8.0】
549 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/15(月) 22:30:34.16 ID:8YjB0g7C0

【灯織の部屋】

(そろそろ夜時間……)


ピンポンパンポーン

だけど、鳴り響いたのは夜時間のチャイムとは異なる聞きたくなかったあの音。
モノクマのたくらみが動き出したことを告げる最悪のチャイムだ。


『ようオマエラやってる?飯食って寝てるだけの家畜と変わらない生活楽しんでる?』

『そんな退屈な生活に飼いならされてたらオマエラの牙も抜け落ちちゃうよね!だから今日はオマエラに喝を入れるプレゼントをご用意しました!』

『そう!恒例の動機提供の時間だよ!視聴覚室に夜時間までに集合だよ!拒否権はもちろんないからねー!』

(……は?)


動機、提供……?
前回の事件で言う【他の人の秘密】のこと?あれ自体は意味を持たない秘密だったけど、それをモノクマが持ってきたことで私たちの間に疑心暗鬼の種が撒かれ、結果として事件は起きてしまった。
まさか、今回も……?

頭の中がぐるぐるする。

『もう私たちは大丈夫、絆を信じて立ち向かえる』

そう誓ったはずなのに、芯が揺らぐような音が脳内に響く。


(……行くしか、ないんだよね)
550 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/15(月) 22:32:59.84 ID:8YjB0g7C0

【視聴覚室】

視聴覚室にはすでにみんなの姿、そしてモノクマの姿があった。

めぐる「あっ、灯織……」

灯織「めぐる、もう来てたんだ」

モノクマ「集まったみたいだね!」

摩美々「なんなんですかぁ?プレゼントって」

モノクマ「欲しがりさんだなぁ、そう焦らなくてもちゃんとプレゼントするから落ち着きなよ!」

モノクマ「……ほら、これだよ!『モノクマビデオ』〜!」


そう言って掲げられたモノクマの手には私たちの名前だけがラベリングされたDVD。
パッケージも何もないそれからは、他の情報は一切得られない。


モノクマ「一人一枚ずつ、しっかりご用意させていただきました!備え付けのビデオデッキでご覧くださいね!」


前回の【秘密】は私たちの自主性に任せられていたけど今回は違う。
拒否権はない、その言葉は文字通りらしい。
仁王立ちするモノクマからはこれまでにない圧を感じる。

……どうせ見なくちゃいけないんだ。

私たちはモノクマからそのDVDをひったくるようにして、それぞれの席についた。
551 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/15(月) 22:34:50.55 ID:8YjB0g7C0
-------------------------------------------------

DVDをビデオデッキに差し込むと、
しばらくの無音と暗闇の後、プツンと音を立てて映像が流れ始めた。

その映像は私たちイルミネーションスターズのライブ映像だった。
センターで笑顔を輝かせるのは、今は亡き友達の真乃。
その横で私とめぐるがステップをとり、三人の演技は完成する。


『大人気のアイドルユニット、イルミネーションスターズ。かわいらしく、華やかな彼女たちにはアイドルのステージが本当によく似合いますね』

『ここにたどり着くまで、彼女たちは絶え間ない努力を積み重ねてきました』


モノクマのわざとらしいナレーションで台無しだけど。


『しかし、彼女たちの仲間はこの三人だけではありません!彼女たちを裏でサポートしていた、いわば四人目のイルミネーションスターズともいうべき人がいますよね!』

(……四人目?)
552 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/15(月) 22:35:21.33 ID:8YjB0g7C0





……プロデューサーだ。




553 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/15(月) 22:36:16.40 ID:8YjB0g7C0

そこにいたのは私たちイルミネーションスターズを担当しているプロデューサー。
私たちをここまで連れてきてくれた、これ以上ない恩人のプロデューサー。

だけど、その目は黒布で塞がれ、両の手足は手術台のようなものに縛り付けられている。
拘束されていないその口は必死に画面の前の私に何か叫びかけているように見えるが、その音声は届かない。
編集でつけられた、悪趣味なBGMにかき消されている。


灯織「な、なんで……!?」


思わず画面にかじりついて声をあげてしまう。

カメラアングルが差し代わる。
プロデューサーの顔を画面全体でとらえていた映像は、横向きの俯瞰映像に。

_______そこで私は、この映像の本当の意味を知った。
554 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/15(月) 22:37:42.99 ID:8YjB0g7C0

手術台に横たえられていたプロデューサー、その眼前には回転する鋸が迫っていた。
目隠しされているものの、その音は聞こえているらしく、プロデューサーの絶叫はその勢いを増す。


灯織「やめて……やめて……!!」


クレーンは徐々に下がっていき、プロデューサーと回転鋸の距離は近づいていく。


灯織「なんで……?なんでプロデューサーが?!やめて!!」


プロデューサーの体に鋸が重なりかけたその瞬間……停止。

流れていた映像そのものが止まり、浮かび上がる文字。
555 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/15(月) 22:38:17.11 ID:8YjB0g7C0





【真実は卒業のあとで!】


『うぷぷぷぷ……みんな大好きプロデューサークンは一体どうしちゃったんですかね?もう職場復帰はできないのかな?』

『……でもでも、それを知るには卒業するしかないんだよね!』




556 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/15(月) 22:39:20.85 ID:8YjB0g7C0
-------------------------------------------------

映像が、終わった。


灯織「……は?」


心臓の鼓動がとてつもなく早くなる一方で、全身の血の気が引いていく。
視界はぐらぐらとゆらぎ、自分の目の前の画面すら、捉えることは困難になっていた。


モノクマ「お、風野さん終わったかな?どうだった?ボクの秘蔵の隠しビデオ(秘)!」

灯織「どういう……ことですか……?!」

モノクマ「どういうこと?あー中身の事ね!それが気になるなら……」

モノクマ「コロシアイをまた始めるしかないよね!」

(……!?)


モノクマの狙いはそれだ。
前回は私たちの絆を破壊しようとして、今回は私たち個人に対する攻撃。
身近な人の生死不覚という絶望の淵に急に立たされた私たちを一気に揺さぶりにかけている。
557 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/15(月) 22:40:23.62 ID:8YjB0g7C0

ガタガタという音が鳴っていることに気づいた。
それはほかならぬ私自身から発せられた音。奥歯が震えて打ち鳴らす音。

……出なきゃ、出てプロデューサーの無事を確かめないと!


モノクマ「いいねえ、いいねえ!その顔その顔!自分だけでなく、自分の大切な人まで窮地に立たされていることを知ったとき、人はすごいいい顔になるんだ」

モノクマ「怒り憎しみ悲しみ戸惑い不安……全部持ってる美しい顔になるんだよ」


視聴覚室に響き渡るみんなの声はモノクマの言うとおり、様々なものを孕んでいた。
それは学級裁判で味わった……あの絶望の声だ。


円香「……心外ですね」

モノクマ「ん?」

円香「動揺したことは否定しませんが、私がわざわざあの人のために外に出ようとするとでも?」

モノクマ「うーん……まあ樋口さんはそうかもね!」

円香「は?」
558 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/15(月) 22:41:30.77 ID:8YjB0g7C0

甘奈「千雪さん……?!」

(……!?)

咲耶「恋鐘……結華……!?」

樹里「果穂っ!!夏葉っ!!おい、どうなったんだよ!二人は、どうなったんだよ!?」

愛依「あ、ああ……あさひちゃん……!?冬優子ちゃん……どうして……?!」

(ほかのみんなは、見ている映像が違ったの……?!)

モノクマ「うぷぷぷぷ……283プロのユニットは女子高生以外も在籍するユニットがあるからね!せっかくだからユニットアイドルの方が絶望感が増すかなって!」

モノクマ「そういうわけで、イルミネとノクチルのみなさんにはプロデューサーさんの映像、他のユニットはアイドル仲間の映像をご提供させていただきました!」

灯織「なんで……なんでこんな酷いことをするんですか……?!」

モノクマ「なんでって言われてもなー、それはボクがモノクマだからとしか言いようがないよね!」

灯織「……どういう意味なんですか!」

モノクマ「オマエラが呼吸するのと一緒!ボクは生きると同時に絶望を振りまいているからね!オマエラが望もうが望むまいが、ボクは絶望をもたらし続けるんだよ!」

モノクマ「気になるならやるしかないよね!ユー、さっさと殺っちゃいなよ!気になるあの子の生死を知るには生きたままここを卒業するしかないんだよ!」


私たちは無言でモノクマの言葉を聞くことしかできなかった。
この学園から完全に脱出することが頭の中を支配していた。
早まる鼓動が思考を遮る。

疑心暗鬼じゃない……

自分自身を信用できるかどうかの闇に放り込まれたんだ。
私はこの衝動を……本当に抑え込めるのかな……

559 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/15(月) 22:42:33.94 ID:8YjB0g7C0
___

_____

_______


【灯織の部屋】


キーン、コーン・・・カーン、コーン


モノクマ『オマエラ、おはようございます!朝です、7時になりました!起床時間ですよ〜!さぁて、今日も張り切っていきましょう〜!』


昨晩の動機発表。
あのビデオで見た光景が目に焼き付いて離れなかった。
前回の動機とは異なる直接的な揺さぶり。
仲間との協力で押さえつけられるような衝動ではない何かが、自分の中で湧き出しているのを感じる。

でも、その一線を越えるわけにはいけない。
それをしてしまえば、真乃を、みんなを裏切ることになる……だから今は堪えるしかない。
大丈夫、プロデューサーは無事。


(……行こう)


ベッドの傍らに置いてあったモノクマビデオをゴミ箱の中に放り込んだ。
560 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/15(月) 22:43:26.85 ID:8YjB0g7C0

【食堂】


咲耶「……やあ、灯織」


今日も変わらず咲耶さんは出迎えてくれる。
だが真乃の事件の直後とはまた違った意味合いで元気がない。


摩美々「おはよう灯織―」

灯織「摩美々さん?!き、今日はお早いんですね!?」

摩美々「昨日の今日だしね、早めに手は打っておかないとー」

灯織「ど、どういう意味でしょう……?」

摩美々「わかってるでしょ?前回の動機とはわけが違う、今回は直接的な動機……」

摩美々「既に誰かが別の誰かを殺す計画を立てててもおかしくないんだよねー」

灯織「……っ!?」


摩美々さんの口ぶりは、重たかった。
冗談なんかじゃない……
私自身その言葉が真実味を帯びていることはいやでも感じている。

______否定は、できない。


摩美々「今日の朝礼は何があっても全員参加してもらう、灯織たちも呼び出し手伝ってくれるー?」

灯織「は、はい……」
561 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/15(月) 22:44:50.26 ID:8YjB0g7C0

摩美々さんの指示に従い、いつも通りの朝礼一番乗り組で他の全員を食堂へと呼びだした。
幸い誰もまだ危害を加える加えられたの関係性ではないようだったけど、
集まった全員が全員。その瞳に不安と動揺と携えていることが見て取れた。


咲耶「すまないね、今日は早めに全員に集まってもらった」

めぐる「ううん!しょうがないよ!」

愛依「うん……むしろこうやってみんなで集まってる方が安心できるし……」

円香「……昨日の件でしょ?」

甘奈「昨日の……ビデオ……」

智代子「……か、果穂……」

樹里「……くそっ」

摩美々「……あのビデオ、信じる信じないは別にしろ、かなり悪趣味なものだったよねー」

凛世「……いまだに凛世は、受け入れられません」

愛依「許せない……絶対許せないよ」


怒り、憎しみ、焦燥……
みんなの顔には同じ表情が浮かぶ。

562 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/15(月) 22:45:20.85 ID:8YjB0g7C0

摩美々「でも、間違っても誰かを殺そうなんて考えない方がいいよー」

灯織「……はい」

愛依「そりゃそうだけど……!」

雛菜「みんなそれは思ってますよ〜?」

雛菜「でも、事件は既に一度、起きちゃいましたよね〜」

めぐる「そ、それは……!」

摩美々「具体的に抑止する方法はない、それは確か」

霧子「ま、摩美々ちゃん……」

咲耶「……残念だがその通りだよ、この合宿生活で制限を賭けようにもある程度の限界はある」

咲耶「かえってそれを犯行に利用される恐れもあるところだ」

小糸「ぴぇっ……!」

摩美々「口約束なんて守らなかったらそれまで、事実真乃と透は守らなかったわけだしー」

円香「……結局何が言いたいの」
563 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/15(月) 22:46:28.57 ID:8YjB0g7C0




摩美々「人を殺すリスクを考えてほしいんだよねー」

摩美々「真乃と透の事件でわかったよね、出ようとしたところで失敗すれば待っているのは最悪のおしおき」

摩美々「普通に死ぬ方が楽だろうねー」




564 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/15(月) 22:47:28.86 ID:8YjB0g7C0

今でも、目を閉じれば浮かび上がる。
あの時の真乃の惨状。
いつも一緒にいた真乃の可愛らしい、元気な笑顔は一瞬の間に無機質な死体へと変えられてしまった。

そう、学級裁判に勝つことが出来なければクロになったところで待っているのは最悪の結末。

摩美々さんは、不安に恐怖を上塗りすることで抑止力にしようとしているんだ。


凛世「筆舌に尽くしがたい、苦痛を味わうやもしれません……」

愛依「想像しただけで吐きそう……」

樹里「あいつ、人の死をなんとも思っちゃいねー。むしろショーみたいに楽しんでやがる」

霧子「どうして、そんなことができるんだろう……」

摩美々「それにもし仮に卒業に成功したとしても、その先に待っているのはまた別の地獄だよ」

摩美々「誰かをその手で殺した、それに加えて私たち全員を犠牲にしたっていう罪悪感を抱えてこの先何十年と生きていくわけでしょ?」

摩美々「そんなの、死よりも辛そうだよねー」


そうだ、人を殺すということはこの学園から離れても重い十字架を背負い続けるということ。
どんなに勇気があっても、それを乗り越えることは、耐え抜くことは容易じゃない。
そんなことができる人間は、もはや人間とすらいえないのかもしれない。


めぐる「……わたしなら、耐えれないよ」

小糸「……そう、です……ね……」

摩美々「それだけ言いたかったので、集まってくれてありがとうございましたー」


摩美々さんは語り終えるとどっしりと椅子に腰かけた。
565 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/15(月) 22:48:29.10 ID:8YjB0g7C0

智代子「人を殺す、覚悟……」

樹里「そんなもの、できなくていいんだよ」

灯織「……樹里」

樹里「そんな覚悟ができることが強くなることなら、アタシは弱いままでいい。そんな強さはでたらめだ」

凛世「はい……理に背く強さは、蛮勇に過ぎません……」

めぐる「……うん!そうだよ!それにまだあのビデオが本当かどうか決まったわけでもないんだし!」

灯織「……めぐる」

めぐる「だってそうでしょ?わたしたちを監禁してるだけじゃなくあんなことまでしてたら大犯罪者だよ!?」

愛依「……そうだよ、ね。うん……あさひちゃんも冬優子ちゃんも、うちよりよっぽどすごいんだし……あんなの嘘に決まってる、そうだよね!」

甜花「なーちゃん、みんなの言う通りって……甜花も思うよ」

甘奈「甜花ちゃん……?」

甜花「千雪さんは、甜花となーちゃんの、二人のお姉ちゃん、だから……絶対無事……!」

霧子「そうだよね……恋鐘ちゃんも結華ちゃんも無事だよね……」

咲耶「ああ、二人を捕らえることなんて魔法使いでもない限りは不可能さ」

めぐる「うん!みんなを信じよう!みんなもきっと頑張ってるんだよ!」

めぐる「だからわたしたちも頑張ろうよ、ね!」

摩美々「……ふふー」

(摩美々さん……まさかこの流れも計算して……?いや、まさか……)


でも、摩美々さんとめぐるのおかげでみんなの表情はぐっと変わった。
食堂に入ってきたときの不安げな色はだいぶやわらぎ、視線も自然と上向きになっていた。
私の心も、少しばかり軽くなった気がする。

これなら大丈夫……かもしれない。
566 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/15(月) 22:49:08.59 ID:8YjB0g7C0
-------------------------------------------------

【灯織の部屋】


食堂での励まし合いを終え自分の部屋に戻ってきた……

昨日の動機発表で一時はどうなることかと思ったけど、この調子なら協力も出来そう。
交流も滞りなく行えるかな。
むしろ今だからこそ交流は大事になるかも、私にできるところから始めよう。


【自由行動開始】


灯織「さて、どうしようかな……」

-------------------------------------------------

1.購買に行ってモノモノマシーンか自動販売機を使う(現在モノクマメダル30枚)
2.交流 (人物指定安価)
3.休憩

↓1
567 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/15(月) 22:58:41.90 ID:thyuxw360
2.小糸
(どうせだからスキル拾いに行きたいけど交流が偏るのはスレ的にどうなのだろう)
568 :まあスキル取りにいくために一人のキャラ連続は原作でもよくあるので… ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/15(月) 23:04:07.88 ID:8YjB0g7C0
2 小糸選択

【小糸の部屋】

(……今回の動機を見た時から、福丸さんのことが気にかかっていた)

(大丈夫、かな……?)

ピンポーン

小糸「あ、風野さん……」

灯織「こんにちは、その……大丈夫ですか?」

小糸「え、あ……は、はい!大丈夫です、ありがとうございます」

小糸「田中さんも、八宮さんも……言ってたことを、私も信じるしかないかなって……思う、から……」

灯織「福丸さん……」

(福丸さんと静かに時を過ごした……)

-------------------------------------------------
プレゼントを渡しますか?

現在
【色恋沙汰リング】
【スカラベのブローチ】
【新品のサラシ】
【斬鉄剣】
【昭和ラジオ】
【携帯ゲーム機】
【超技林】
【水笛】
【無銘の巾着】
【ジャスティスV変身ベルト】
を所持しています。

1.渡す(プレゼントを一つ選択)
2.渡さない

↓1
569 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/15(月) 23:06:21.11 ID:b/Jng8rc0
1 【水笛】
570 :そういえばアナウンスを入れ忘れましたが事件発生前最終日の自由行動です ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/15(月) 23:10:38.99 ID:8YjB0g7C0

【水笛】を渡した……

灯織「福丸さん、これどうぞ」

小糸「……こ、これって?可愛い形ですね……」

灯織「水笛と言って、笛の一種です。試しに吹いてみてください」

小糸「は、はい……」

ピーヒョロロ……

小糸「わぁ……可愛い音……」

灯織「どうでしょう、この音色で少しでも気持ちが休まれば……」

小糸「ありがとうございます……大事にしますね、すごくかわいいです……!」

【PERFECT COMMUNICATION】

【親愛度がいつもより多めに上昇します】

-------------------------------------------------

灯織「福丸さん……大丈夫、ですか?」

(福丸さん、昨日までの溌溂とした表情とは異なり、どこか沈んだ表情だ……)

(昨日モノクマに見せられたビデオが気にかかっているんだろう……)

小糸「だ、大丈夫ですよ!か、風野さんこそ!」

灯織「わ、私ですか?……正直、気になりはしています。プロデューサーは私にとってかけがえのない恩人ですし、今すぐにでも無事を確かめたいと思っています」

小糸「そ、そうですよね……」

灯織「ですが、摩美々さんも仰っていた通り……ここは堪えるしか」

小糸「う、うぅ……」

(福丸さん、震えている……)

小糸「わたしも、プロデューサーさんの無事が気になって……でも、それ以上に……」

小糸「こわい……」

1.ノクチルの皆さんがいるじゃないですか
2.私も支えますから
3.自由安価

↓1
571 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/15(月) 23:17:34.05 ID:thyuxw360
2
572 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/15(月) 23:21:31.55 ID:8YjB0g7C0
2 選択

灯織「福丸さん、前も言いましたよね。皆さんを頼っちゃいましょうって」

小糸「……!!」

灯織「怖いなら、誰かを頼るのもいいんじゃないでしょうか」

灯織「その恐怖に正面から一人で向き合う必要は必ずしもない、と思います」

灯織「その、もしよろしければ……私もいることですから」

小糸「か、風野さん……?」

灯織「わ、私も……支えますから……!」

小糸「あ、ありがとう……ちょっと気が楽になりました……」

灯織「そ、そうですか?なら良かったです」

小糸「え、えへへ……また、励まされちゃった……」

灯織「福丸さん……」

小糸「あの……ま、また!話に来てくれると、嬉しいです……!」

灯織「もちろんですよ!ぜひ!」

小糸「や、約束ですよ!」

(福丸さんとまた一緒にお話しする約束をした……)


【親愛度が上昇しました!】

【福丸小糸の現在の親愛度…10.0】
573 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/15(月) 23:23:42.94 ID:8YjB0g7C0

【灯織の部屋】

(福丸さん、最後には明るい表情になってよかった)

(……だいぶ、仲を深めることができているんじゃないかな)

(い、いや……私だけがそう感じている可能性もあるし、慎重に接するようにしないとだめだよね、うん……)

【自由行動開始】

【事件発生前最終日の自由行動です】

灯織「さて、どうしようかな」

-------------------------------------------------

1.購買に行ってモノモノマシーンか自動販売機を使う(現在モノクマメダル30枚)
2.交流 (人物指定安価)
3.休憩

↓1
574 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/15(月) 23:25:59.29 ID:b/Jng8rc0
2 小糸
575 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/15(月) 23:29:01.11 ID:8YjB0g7C0

【小糸の部屋】

ピンポーン

小糸「あ、か、風野さん!えへへ、会いに来てくれたんですか?」

灯織「はい、福丸さん……ぜひ一緒に過ごせればと」

小糸「も、もちろんです!どうぞ!」

灯織「ありがとうございます……お邪魔します」

(福丸さんと楽しくおしゃべりして過ごした……)

-------------------------------------------------
プレゼントを渡しますか?

現在
【色恋沙汰リング】
【スカラベのブローチ】
【新品のサラシ】
【斬鉄剣】
【昭和ラジオ】
【携帯ゲーム機】
【超技林】
【無銘の巾着】
【ジャスティスV変身ベルト】
を所持しています。

1.渡す(プレゼントを一つ選択)
2.渡さない

↓1
576 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/15(月) 23:46:36.72 ID:b/Jng8rc0
1 無銘の巾着
577 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/15(月) 23:51:28.31 ID:8YjB0g7C0

【無銘の巾着を渡した……】

灯織「福丸さん、これをどうぞ……」

小糸「巾着、ですか……?わぁ、すごくかわいいですね」

灯織「はい、手作りで、作った人の気持ちがすごく籠ってるんです」

小糸「……ですよね、その、風野さん」

灯織「福丸さん……?」

小糸「その、だ、だからこそ……もっとこの巾着袋は、その人と強いつながりがある人が受け取るべきなんじゃないかなって思うんです」

小糸「ご、ごめんなさい……別にいらないとかそういうわけでは、すごく嬉しいんですけど!」

小糸「わ、わたしよりもっと渡すべき人がいるんじゃないかなって……」

-------------------------------------------------

灯織「福丸さん、元気が出たようで良かったです」

小糸「えへへ、か、風野さんのおかげですよ!」

小糸「み、見て下さい!風野さんにもらったプレゼントもしっかり飾ってるんですよ!」

灯織「わぁ……本当ですね、ありがとうございます」

小糸「そ、その……それで、いつももらってばかりだから……」

灯織「福丸さん?」

小糸「こ、これ……!もらってください!」

(福丸さんが渡して来たのは……【アンティークドール】?)

灯織「あ……ふ、福丸さん……不要、でしたよね……」

灯織「そうですよね、一個ならまだしも二つは、流石に邪魔になりましたよね……」

小糸「ああいえ、違うんです!これ、せっかく二つ頂いたので私なりの気持ちをこめて、服をお裁縫道具で作ってみたんです……!」

(そういえば、それぞれの個室にはモノクマ曰く犯行にも使える裁縫道具セットがあったんだっけ……)

灯織「これを福丸さんが……?たしかに、私が渡した時とは布地も違う……」

小糸「い、いらなかったですか……?」

灯織「そ、そんな……!大変ありがたいです……!」

小糸「えへへ……よかった」

1.これでお揃いですね
2.家宝にします
3.自由安価

↓1
578 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/15(月) 23:56:02.47 ID:thyuxw360
1
579 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/15(月) 23:56:30.08 ID:x1PQmEk70
2
580 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/16(火) 00:02:34.99 ID:08s1xuh70

灯織「そ、その……福丸さん、これでお揃い……ですね」

小糸「……!そ、そうですね……!」

灯織「福丸さんの人形と私がいただいたお人形で、まるで姉妹みたい……」

小糸「姉妹……」

灯織「福丸さん?」

小糸「あ、いえ!なんでも、ないです!」

灯織「?……そうですか」

灯織「私も自分の部屋にいるときでも福丸さんのことが、この人形を見ればいつでも思い出せそうです」

灯織「すごく嬉しいです……本当にありがとうございます」

小糸「い、いや……もともと、風野さんが私に何度も話しかけてくれたおかげですし……」

小糸「あ、あの……本当に、いつもありがとうございます!」

灯織「こちらこそ、福丸さんにはいつも救われてますから」

小糸「か、風野さんって大人ですね……」

灯織「そ、そうですか?」

【親愛度が上昇しました!】

【福丸小糸の現在の親愛度…11.5】

-------------------------------------------------

【スキル:一番星の魔法を発動できます】

【モノクマメダルを10枚消費することにより、本日の自由行動をもう一度だけ追加することができます】

【現在のモノクマメダル 30枚】

【スキル:一番星の魔法】を使用しますか?

【事件発生前最終日の自由行動です】

↓1

581 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/16(火) 00:04:49.36 ID:6ACb8ive0
使う
582 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/16(火) 00:07:04.85 ID:08s1xuh70
【スキル:一番星の魔法を使用しました】

【現在のモノクマメダル…20枚】

-------------------------------------------------

【灯織の部屋】

(福丸さんにプレゼントを頂いてしまった……)

(思いがけない一品、実際もらってみるとこんなにうれしいものなんだな)

(さて、今日ももう少しだけ頑張ってみよう)

【自由行動開始】

【事件発生前最終日の自由行動です】

灯織「さて、どうしよう……?」

-------------------------------------------------

1.購買に行ってモノモノマシーンか自動販売機を使う(現在モノクマメダル20枚)
2.交流 (人物指定安価)
3.休憩

↓1
583 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/16(火) 00:15:27.58 ID:RpJRJqfg0
2.小糸
584 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/16(火) 00:18:08.46 ID:08s1xuh70
2 小糸選択

【食堂】

灯織「あ、福丸さん……こんばんは」

小糸「こ、こんばんは……」

灯織「晩御飯ですか?……ご一緒してもいいでしょうか」

小糸「は、はい!ぜひ……!」

灯織「ありがとうございます、隣、失礼しますね」

小糸「え、えへへ……」

-------------------------------------------------
プレゼントを渡しますか?

現在
【色恋沙汰リング】
【スカラベのブローチ】
【新品のサラシ】
【斬鉄剣】
【昭和ラジオ】
【携帯ゲーム機】
【超技林】
【ジャスティスV変身ベルト】
を所持しています。

1.渡す(プレゼントを一つ選択)
2.渡さない

↓1
585 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/16(火) 00:19:13.26 ID:RpJRJqfg0
2
586 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/16(火) 00:20:32.59 ID:oBmwRmMC0
もうそろそろ結婚申し込む頃では?
1色恋沙汰リング
587 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/16(火) 00:21:36.70 ID:08s1xuh70

【プレゼントを渡しませんでした】

灯織「ふふっ、福丸さんよく笑うようになりましたね」

小糸「そ、そうですか?」

灯織「あ、す、すみません……私個人の見解なのですが、ここにくる以前より福丸さんの笑顔を多く見かけるようになったような気がします」

小糸「た、多分それは……風野さんのおかげだと思います」

灯織「わ、私ですか……?」

小糸「は、はい……透ちゃんの事件の裁判で、か、風野さんが言ってた【絆】……わ、わたしも考えてみて」

小糸「透ちゃんがいなくなっても、わたしの中で透ちゃんは生き続けてるんだって思うようになって……」

灯織「福丸さん……」

小糸「それに、風野さんはわたしに何度も話しかけてくれて……そのたびにわたし、嬉しくて……次に会えるのはいつかなって、楽しみになってて」

灯織「そこまで思ってくれていたんですか……?」

小糸「あ、す、すみません!」

灯織「いえ、そんな、謝らないでください!私も同じですから!」

小糸「ぴぇっ?!」

灯織「私も、次にお会いしたら何を話そうか、何をしようか。そうやって思いを巡らせるようになってて……」

小糸「か、風野さん……」

灯織「その、だから……」

1.福丸さんのこと、小糸って呼んでもいい……かな?
2.もう、友達ってことで、いいのかな……?
3.自由安価

↓1
588 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/16(火) 00:24:13.85 ID:vfoJ7LHG0
1
589 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/16(火) 00:24:30.44 ID:6ACb8ive0
1
590 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/16(火) 00:25:54.86 ID:08s1xuh70
1 選択

灯織「福丸さんのこと、小糸って呼んでもいい……かな?」

小糸「え……?」

灯織「あ、いや……もし嫌でしたらお断りしていただいても!」

小糸「だ、大丈夫だよ!……灯織ちゃん!」

灯織「……!」

小糸「え、えへへ……灯織ちゃんとわたしはもう、と、と、友達……だからね!」

灯織「……はい!ありがとうございます」

小糸「も、もう灯織ちゃん!敬語になってるよ!」

灯織「あ、いや……つい……」

小糸「も、もう……灯織ちゃんはうっかり屋さんだなぁ!」

灯織「あはは……ごめん、小糸」

小糸「そうだ、せっかく友達になれたんだし……こ、これ灯織ちゃんに!」

灯織「こ、これって……?」

小糸「あ、飴玉だよ!実は、この学校に入ったとき既にポケットに入ってたもので……わ、わたしのお気に入りなんだ!」

灯織「そんな貴重なものを……」

小糸「もう、と、と、友達だからトーゼンでしょ!」

灯織「……うん、ありがとう小糸」

小糸「えへへ……」

(小糸との間に確かな絆を感じる……)

(心の内側からじんわりと広がっていく温かさ、確かな友情がここにある)

(この絆は、絶対に切れない)

【親愛度が上昇しました】

【親愛度MAX!】
591 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/16(火) 00:26:33.23 ID:08s1xuh70

【アイテム『お気に入りの飴玉』を手に入れました】
〔外にいた時、普段小糸が口にしていた飴玉。口に入れるだけで頬が蕩けるほど甘い〕

【スキル『ポシェットの中には』を習得しました】
〔自由行動のある日に限り一日の終わりにコンマ判定を行い、末尾の数字の枚数分だけのモノクマメダルを獲得できる〕


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おめでとうございます。福丸様との親愛度が最大限に到達いたしました。
自由行動での目標は到達いたしましたが、以降も交流で福丸様を選択いただくことは可能です。
その際にはモノクマメダルをコンマ値に応じて獲得できるイベントが発生いたします。
必要に迫られることがあれば、ご活用くださいませ。

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592 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/16(火) 00:27:41.72 ID:08s1xuh70

【灯織の部屋】

キーン、コーン…カーン、コーン

モノクマ『えー、校内放送でーす。午後10時になりました。ただいまより、“夜時間”になります。間もなく、食堂はドアをロックされますので、立ち入り禁止となりま〜す』

モノクマ『ではでは、いい夢を。おやすみなさい…』

(一日が、終わってしまった)

今日も日中は皆さんと交流した。
そのおかげで私自身気も楽になったし、他の皆さんも昨晩ほどの沈みようは感じなくなった……と思う。

大丈夫、何も心配することなんかない。

……あのビデオも、嘘っぱちなんだから。

そう自分に言い聞かせながら、私は目をつむった。
593 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/16(火) 00:28:09.23 ID:08s1xuh70


……でも、思えばそんな虚勢ははじめから意味なんて無かったのかもしれない。

理不尽は、そんなもの関係なしにやってくるからこそ、理不尽なんだ。





___________もう、絶望は迫っていた。




594 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/16(火) 00:35:21.34 ID:08s1xuh70
というわけで今回の更新はここまでになります。
小糸の親愛度が12に到達しましたね。
おかげで書き溜め分の灯織→小糸の呼び名を修正しなくてはなりませんね……(笑)

小糸から習得したスキルは永続的に発動する(予定)なので、今後メダルには困らないかも……?
今回もこのレスの直下のレスでコンマ判定をさせてもらい、次回更新時に反映させていただきます

途中小糸にも言及させましたが、モノモノマシーンの91~100で排出される私が考えたアイテムは
シャニマスのアイドルに関連した物品になるので、関連性の強いアイドルに渡すことが求められます。
今回は外れてしまいましたが……

次回更新は事件発生~捜査パートになります
3/16 22:00〜から更新できたらやります
それではまたよろしくお願いします、おやすみなさい……

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【スキル:ポシェットの中にはの判定を行います】

【末尾の数字と同じだけのモノクマメダルが獲得できます】

↓1
595 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/16(火) 00:38:57.06 ID:6ACb8ive0
乙です
596 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/16(火) 00:45:03.28 ID:vfoJ7LHG0
乙です
小糸ちゃん……!!!
597 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/16(火) 11:41:21.11 ID:sUiK05Vro
死なないでくれ……
598 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/16(火) 22:04:44.71 ID:08s1xuh70

予定通り事件発生から少し更新します……


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>>595

【コンマ06】

【スキル:ポシェットの中にはの効果でモノクマメダルを6枚手に入れました!】

【現在のモノクマメダルの枚数…26枚】
599 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/16(火) 22:07:17.14 ID:08s1xuh70

___

_____

_______


【灯織の部屋】


キーン、コーン・・・カーン、コーン


モノクマ『オマエラ、おはようございます!朝です、7時になりました!起床時間ですよ〜!さぁて、今日も張り切っていきましょう〜!』

(……朝だ)

昨日は結局何事もなく一日が終わった、けど……
みんなはどう思っているんだろう。

朝礼ではみんな前向きになっていたし、
その後の交流でもそこまで思い詰めた人はいなかった、ように思う。

でも、私の視点からそう見えるだけで、実際のところはわからない。

楽観的になんて、なれないよ……
600 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/16(火) 22:09:36.55 ID:08s1xuh70

【食堂】


食堂の扉を開けると、出迎えてくれたのは咲耶さんだった。


灯織「おはようございます」

咲耶「やあ、おはよう」


ああ、よかった。いつもと変わらない朝だ。
咲耶さんの笑顔はいつも通り華やかで、卓には既に温かい飲み物と一緒にくつろいでいるみんな。


霧子「おはよう、灯織ちゃん……」

凛世「おはよう、ございます……」


霧子さんに、凛世。


(……あれ?)


______『みんな』は、欠けていた。


灯織「凛世?樹里と小糸は?」

凛世「はい、今朝呼び鈴を鳴らしても返事がなく……食堂に先にいらしているものかと思っていたのですが……」
601 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/16(火) 22:12:25.69 ID:08s1xuh70

咲耶「珍しいね、樹里が寝坊とは……」

凛世「こちらに来てからも、生活習慣を崩されているご様子はなかったのですが……」

霧子「疲れが、出ちゃったのかな……?」

灯織「こ、小糸もですか……?」

咲耶「二人同時に寝坊……」

咲耶「…………」

咲耶「…………であって欲しいけれど」

霧子「……!!まさか、何かあったんじゃ……」

凛世「……まさか」

(……嫌な予感がする)


昨日の動機がよみがえる。

モノクマに見させられた悪趣味な映像。
阿鼻叫喚というほかない地獄の光景。

私の脳内に常に流れ続けているこの映像……

もし、万が一。
誰かがこの衝動に飲み込まれたんだとしたら。


灯織「わ、私、樹里の部屋に行ってみます!」


_______いてもたってもいられなかった。


咲耶「私たちは小糸を探そう!霧子、凛世!」

凛世「はい、参りましょう……!」
602 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/16(火) 22:14:07.29 ID:08s1xuh70

【樹里の部屋前】

ドンドンドンドンッ!


灯織「樹里?起きてる?返事して!」


インターホンを何度鳴らしても、扉を乱暴に叩いても、廊下で声を張り上げても……返事はない。

脳裏によぎる浅倉さんの事件。
……いや、そんなわけない。
私たちはあの時裁判上で誓ったんだ

……殺しなんて、事件なんか起きてるはずがない!


灯織「樹里!樹里!」

めぐる「あれっ灯織!?どうしたの!?」

灯織「め、めぐる!樹里の姿が見えなくて……」

めぐる「樹里が?!いっつもあんなに早く集合してるのに?!」

灯織「そう……だから妙だなって思って……でもこうやって部屋を訪ねても反応がないの!」

めぐる「よし、みんなで探そう!大丈夫、どこかにいるはずだよ!」

灯織「あ、めぐる!樹里だけじゃなくて小糸も朝礼に来てないの……小糸も探してもらえる?」

めぐる「うん、もちろん!今からみんなの部屋のインターホンを鳴らして叩き起こして捜索開始!」

(そ、それはそれで困るけど……)

603 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/16(火) 22:16:53.41 ID:08s1xuh70

めぐるの協力もあり、すぐに樹里と小糸を除く全員が集まった。

智代子「じゅ、樹里ちゃんがいないの?!」

灯織「うん……いつも朝礼に早くから集まってるのに、今日はまだ二人とも……」

愛依「どうしたんだろ……誰か見た人もいない系?」

甘奈「ううん、甘奈たちは見てないよ……」

甜花「どうしちゃったんだろう……」

円香「…………」ギリッ


めぼしい目撃情報もなし。
明らかな異常事態に、すぐさまに二人の捜索が始まった。


灯織「ダメ、いない……!」


倉庫、ランドリー、大浴場……
教室、視聴覚室、購買……

片っ端から覗き込んでも二人の姿はない。
604 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/16(火) 22:17:58.71 ID:08s1xuh70





_____焦燥が体の震えに変わりだした頃、学校中に響き渡る、それが聞こえた。

「わああああああ!!!」





605 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/16(火) 22:20:55.08 ID:08s1xuh70

(今の声は……チョコ?!玄関ホールから?!)

私はすぐさま調べていた教室を抜け出し、声の方へと駆けつけた。

玄関ホール。学校エリア一階の正面に位置する場所からチョコの声は聞こえた。

普段から開け放たれた玄関ホールからは心なしか冷たい空気が漂っている。

事実を確認しようとするその足取りは重たい。
まるで足枷をつけられているかのように、一歩を踏み出すのが苦しい。

______違う、そんなわけはない。
もう私たちの間でコロシアイなんか起きるはずない。
そう確信していたし、今も頭の中で何度も何度も叫び続けている。






でも、この……血の匂いだけは……
ただ一つの認めたくない現実を表している。
606 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/16(火) 22:23:03.10 ID:08s1xuh70


大きな唾を一つ、呑み込んで、私は玄関ホールに踏み込んだ。


そして、私は【それ】を見た。


それを見て……


それを見て……


見、て…………


…………………………


……………………………………………………


…………………………………………………………………………………………………………

607 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/16(火) 22:23:48.83 ID:08s1xuh70





【玄関ホールの中央に胸部に深々と包丁を突き刺され絶命している福丸小糸の姿があった】





608 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/16(火) 22:25:40.49 ID:08s1xuh70
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CHAPTER02

存在証明を、この悲鳴を、或いは絶望を

非日常編


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609 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/16(火) 22:26:39.38 ID:08s1xuh70

ピンポンパンポーン!

「死体が発見されました!一定の捜査時間の後、学級裁判を開きまーす!」




………………
………………………………
………………………………………………え?

しばらくしてから絶叫している自分に気がついた。
目の前で広がる赤々とした惨状。
完全に力の抜けた小糸の遺体。

誰よりも小さなその身体で、誰よりも一生懸命現実に立ち向かい、自分の中の殻を破った小糸。
私たちがモノクマにもう一度立ち向かうそのきっかけをくれた小糸。

______そして、ここでの生活で本当の友達になれた小糸。

そんな彼女は、もう動かない。
610 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/16(火) 22:28:21.76 ID:08s1xuh70

他のみんなが集まるまでそう時間はかからなかった。


めぐる「こ、小糸?!」

咲耶「……なんてことだい」

雛菜「こ、小糸……ちゃん……?」

円香「…………」

灯織「……なんで、なんでまた」

灯織「コロシアイが起きてしまうんですか!」


絶叫虚しく、その答えが返ってくるはずもない。


モノクマ「てやんでいてやんでい!」

めぐる「も、モノクマ!」

モノクマ「天下の往来の玄関ホールで殺したぁ肝の座った犯人でねぇか!」

凛世「今回も、犯人は凛世たちの中に……?」

モノクマ「タリメェよ!おみゃーらん中に犯人はいるんでい!っちゅーわけで」

モノクマ「ザ・モノクマファイル2!渡しておくでい!」
611 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/16(火) 22:34:55.68 ID:08s1xuh70

甘奈「うぅ……また、始まるの……」

甜花「もう、やだよ……学級裁判なんて……」

モノクマ「いやもへったくれもねー、もうおみゃーらは現実に向き合うしかないんじゃ!」

灯織「……っ!」


……悔しいけど、こればかりはモノクマの言う通り。
私たちがこうして嘆いていても小糸は帰らない。

自然と、そのことを自分が理解するのにそう時間は要さなかった。


(……真乃の事件で、慣れてしまっているんだ)

(このいかれた状況に)


灯織「……モノクマ、ファイルを頂けますか」

めぐる「ひ、灯織……?」

灯織「めぐる……小糸のためにも、今は動くしかない……そうでしょ?」

めぐる「……そうだけど!」

モノクマ「風野の嬢ちゃんは立派だね、もうこの状況に慣れつつあるんじゃな」

モノクマ「他のおみゃーらも見習うように!」

愛依「んなこと言ったって……」
612 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/16(火) 22:40:22.39 ID:08s1xuh70

摩美々「モノクマ、私にもファイルくださーい」

霧子「ま、摩美々ちゃん……」

摩美々「昨日も確認したでしょ?学級裁判にかかってるのは私たちのおしおき」

摩美々「私は死にたくないのでー」

智代子「う、うぅ……」

円香「……それじゃあ私も、ファイルいただきます」

雛菜「……雛菜も」

モノクマ「ほっほっほっ、いいのういいのう、後ろ向きな前向きじゃのう!」

愛依「……あーもう!しょうがない、うちにもちょうだい!」


みんないやいやながらも私たちの後に続いてファイルを受け取っていき、
やがて全員の手に行き届いた。


摩美々「……灯織、今回は切り替え早かったね」

灯織「別に切り替えたわけではありません……」

灯織「小糸の遺志を継ぐこと、それは真乃と約束したことでもある」

灯織「……それなら向き合うことから逃げてる時間はないんです」

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