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【シャニマス】灯織「それは違います!」【ダンガンロンパ】

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174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/26(金) 23:24:26.15 ID:Q/I3YILW0
「…あ。ふふっ、ごめん。命ないわ」

そういやメダルってどうやったら見つかる設定になってますかね?ガシャが、ガシャが回したい
おつー
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/26(金) 23:45:51.48 ID:sKMtvN6xo
おつおつー
176 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/26(金) 23:56:21.81 ID:9WXccj5H0
>>174
モノクマメダルは学級裁判のクリア報酬と章はじめの探索パートのコンマ値での回収を考えています
1章は探索パートを急ぎ足で進めて安価を待たずに進めてしまったので救済措置がなかったですね……
そのぶん2章で回してやってください……
177 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/27(土) 20:34:36.25 ID:S0vsazIV0
本日は21:30より再開します
捜査パートも行動安価を出す予定なのでよろしくお願いします。
178 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/27(土) 21:31:41.46 ID:S0vsazIV0


…………


……………………


…………………………………………………………………………………………………………


一秒にも満たない時間に世界が目の前で崩れ落ちた。

赤。
私の視界を一面に満たすその赤色が、私の正気を奪い去り、絶叫を喚起するには時間を要さなかった。


灯織「うわあああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」

霧子「……え…………」

凛世「……っ!」


思わず膝から崩れ落ちる。目の前で起きている事実が受け入れられない。
つい昨日まで会話をしていた人間が、絶命している。


ノクチルのセンター、浅倉透が死んだのだ。


そして、変わり果てた友人の姿に阿鼻叫喚する私たちを嘲笑うかのように、それは始まった。
179 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/27(土) 21:32:32.70 ID:S0vsazIV0
ピンポンパンポーン

『死体が発見されました!一定の自由時間の後、学級裁判を開きます!』

めぐる「い、今のアナウンスは?!」

灯織「学級……裁判……?」

モノクマ「始まるぞ!始まるぞ!」

灯織「も、モノクマ……!」

モノクマ「学級裁判が始まるぞーーーー!!」

咲耶「悪いが君の相手は後にさせてもらえないかい!今はそれどころじゃないんだ!」

モノクマ「それどころ?それどころってどこのところよ?」

モノクマ「うぷぷぷ……オマエラに感傷に浸る時間なんてないよ!ま、とりあえずは体育館に集まってよね、これからのことをおいおい説明するからさ!」

愛依「……た、たいいくかん…………?」

めぐる「そんな、体育館なんかに行ってる場合じゃ……!」

凛世「……お待ち下さい」

めぐる「り、凛世……?」

凛世「いまは、モノクマさまに従っておくべきと……存じます……下手に抗うと、身を滅ぼす恐れが……」

めぐる「……でも!」

モノクマ「杜野さんは賢いねえ……先生オマエみたいな生徒が大好きだよ!先生の言いなりになっておけばいいっていう主体性に乏しい学生!」

咲耶「従って欲しいのかそうじゃないのかどっちなんだい……」

モノクマ「勿論ゼンシャー!体育館集合ね!ボクもここにいない連中をかき集めてくるからさ!」
180 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/27(土) 21:33:46.31 ID:S0vsazIV0

一方的にまくし立てるとモノクマはそのまま姿を消した。
取り残されたのは、透さんの死体と私たち。しばらく言葉も交わさず、呆然と立ち尽くしていた。


真乃「ホントに……死んじゃってるんだよ、ね……」

咲耶「……呼吸が無い、彼女の死亡は紛れもない事実のようだ」


浅倉さんの手に触れる。
かつて生きていたものとは思えないほどにその手は冷え切っていて、生気というものを感じない。


樹里「……クソッ!」

霧子「……透ちゃん、痛そう…………」

めぐる「この机の下敷きになって……死んじゃったのかな……」

灯織「…………」

咲耶「……仕方ない、取り敢えずは体育館に向かおう。凛世の言う通り、むやみやたらに歯向かうのはリスキーだ」

凛世「……はい…………」

咲耶「灯織、大丈夫かい?」


黙りこくっている私の顔を覗き込み心配してくれた咲耶さん。
ただ、今の私は……それに対して反応すらできない。


霧子「咲耶さん……わたしが、灯織ちゃんは……」

咲耶「霧子……頼めるかい?」

霧子「うん……」


私は霧子さんに介助される形で体育館へと送り届けられた。
181 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/27(土) 21:35:00.08 ID:S0vsazIV0
【体育館】

咲耶「……」


体育館には居心地の悪い沈黙が流れていた。気持ちの切り替えなんてできるはずもなく。
浅倉さんが血の海に沈んでいた光景が目にこびりついて離れない。
血の飛沫がそこら中に飛んで、真っ赤に染まった教室。
絶命により、重く閉ざされた瞼。
胸に突き刺さった感情が、声というものを発せさせなかった。

その場に段々とモノクマが連れてきた面々が揃い、始まった。


モノクマ「よーし、これで全員揃ったね!」

円香「…………!!」

雛菜「透先輩が、いないんだけど……」

小糸「……な、なんでぇ…………?」


ノクチルの面々は、既に到着段階で感づいている様子だった。
死体が発見されました、なんて文言と今この場に透さんがいないことを鑑みれば、嫌でも一つの事実が浮かび上がってくる。


モノクマ「はい!オマエラもご存知の通り、ついに!いよいよ!」

モノクマ「参加者の一名が死亡いたしましたー!はい、拍手ー!」

めぐる「拍手なんかできないよ……」

智代子「そん、な…………」
182 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/27(土) 21:35:39.85 ID:S0vsazIV0
モノクマ「さて、誰が死んだかわかるかなー?」

円香「ふざけないで……!」

モノクマ「ん?」

円香「透が、死ぬはずない……!」

モノクマ「だいせいかーい!今回の事件で死んじゃったのは、ノクチルのセンター浅倉透さんでーす!」

小糸「……う、嘘だよね……」

モノクマ「なにそれ?キミのお友達はアンドロイドか何かだと思ってた?」

円香「はぁ?」

モノクマ「命あるものはやがて死にゆく定めなのです……生まれた時から変えられぬ運命……生と死は背中合わせの兄弟分……」

円香「おちょくらないで……!」

樹里「大体殺したのはお前だろ!モノクマ!」

モノクマ「ちょっ、ちょっと急に何言ってるのさ!」

樹里「アタシらの誰かが殺しなんかするわけねー、お前がやったんだろ!」

モノクマ「はぁ……鬱陶しいなぁ、ゲームの進行を阻害されると見てる側も萎えちゃうんだよね。お口チャックだよ!」
183 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/27(土) 21:36:40.01 ID:S0vsazIV0
モノクマ「それに、これだけは断言するけど……今回の浅倉透さんの殺害は、間違いなくオマエラの中の誰かが行ったものだから!」

灯織「……!?」

摩美々「……ふーん」

モノクマ「ま、信じないなら信じないで別にボクはいいけどね、それで困るのはオマエラの方だから」

甘奈「それ、どういう意味……?」

霧子「もしかして……校則のことなのかな……?」

咲耶「第6項……クロとなったことがバレてはいけない……この部分か」

モノクマ「ではここで、学級裁判についてお話しします!」

モノクマ「お手元の電子生徒手帳から確認できる校則にもあるように、殺害を行えば無条件に卒業というわけではありません!」

モノクマ「自分がクロとなったことを他の生徒に知られてはならないのです!」

モノクマ「そこで開かれるのが学級裁判です!生徒たちが全員参加で討論を行い、一人のクロ候補を指摘!」

モノクマ「指摘が見事成功すればクロだけがおしおき、失敗すればクロ以外の全員がおしおきされてクロになった生徒のみが卒業となります!」

愛依「ちょ、ちょちょ、ちょい待ち!おしおきってなんのこと?初耳なんだけど……」
184 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/27(土) 21:37:43.62 ID:S0vsazIV0





モノクマ「処刑だよ、しょ・け・い!」

モノクマ「電気椅子でビリビリ!シュレッダーでバキバキ!プレス機でグチュグチュ!その他多種多様なおしおきをご用意しております!」




185 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/27(土) 21:38:55.15 ID:S0vsazIV0
灯織「……は?」

真乃「しょ、処刑……?」

モノクマ「そりゃそうでしょ、だってこれはコロシアイ合宿生活なんだから!命を懸けて臨んでもらわないと興醒めだよねー」

モノクマ「おしおきがないコロシアイなんて、梅干しのない日の丸弁当だよー!」

摩美々「要は透を殺した犯人を当てなきゃ、次は私たち全員が死ぬってことですかー?」

モノクマ「いいねぇ、賢いチンパンジーだね!さりげなく自分が犯人じゃないとアピールするところもグッド!」

摩美々「……うざー」

凛世「お待ち下さい……」

モノクマ「なんだよ質問が多いな!ここは国会答弁の場じゃないんだよ!」

凛世「その正誤の判別は、誰が致すのでしょうか……?」

モノクマ「勿論ボクだよ!だって犯人も手口も何もかもぜーんぶ知ってるからね!」

智代子「ええ?!なんで?!やっぱりモノクマが犯人?!」

モノクマ「しつこいなぁ……覚えてるでしょ、学校のそこら中に監視カメラがあること。それで一部始終、徹頭徹尾、鶏口牛後お見通しなわけ!」

霧子「あ……最後は違う……」

樹里「……てことはてめーは殺人現場を目撃したのに、それを黙って見過ごしたってことか?」

モノクマ「おうよ!ワイン片手にぐいっとね!いい肴になったよ!」

樹里「…………ぶん殴るぞ」

モノクマ「うぷぷ……校則違反が怖くて何もできないくせに……」


無茶苦茶だ。
急に仲間が死んだと思ったらその犯人を突き止めろ?失敗したら自分が死ぬ?
そんな理不尽を前に……どうすればいい?

視界の中にいる誰を信じて、誰を疑えばいいのかすら分からない。そんな状況に唐突に投げ出された。
186 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/27(土) 21:39:51.15 ID:S0vsazIV0
モノクマ「学級裁判までには数時間の猶予を設けてあります!その間にしっかり捜査をして、犯人を突き止めるように!」

モノクマ「あ、そうだ!これを渡しておくから操作に役立ててよね!……ザ・モノクマファイルー!」


モノクマに手渡されたのはA4サイズほどの書類一式。
開いてみると透さんの死体、その検分が記されていた。


モノクマ「今の若者っててんとう虫も触れないらしいじゃない、死体もどうせ触れないだろうから予め必要な情報はまとめておいたよ!」

霧子「…………!」

摩美々「一部例外もいると思いますケド」

咲耶「ねえ、このファイルは信用していいものなのかい?これに基づいて推理を組み立てる以上、モノクマが犯人に加担するようなことがあれば私たちの未来は危うくなってしまうと思うのだけど」

モノクマ「その点は信用してね!ボクはクロにもシロにもつかないよ!だってモノクマなんだもん!きわめて公正に、客観的な視点から記録をしております!」

モノクマ「ま、それじゃ後は頑張ってねー」


モノクマはそのまま姿を消して、動揺する私たちだけが残された。
187 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/27(土) 21:41:41.57 ID:S0vsazIV0
智代子「行っちゃった……」

樹里「……くそっ、マジなのかよ」

円香「…………あの、いいですか」

咲耶「円香?」

円香「この中に透を殺した犯人がいるんですよね?」

樹里「……モノクマの話通りならな」


樋口さんは樹里の言葉を聞くと、しばらく目をつむって考え込むようなそぶりを見せ……

次に開いたその瞳は、鋭くとがっていた。


円香「絶対に許しませんから。……探し出して、暴き出して……」
188 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/27(土) 21:42:26.49 ID:S0vsazIV0





円香「……私が殺す」




189 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/27(土) 21:44:47.23 ID:S0vsazIV0
灯織「……!?」

甘奈「ちょ、ちょっと円香ちゃん……なんで」

円香「なんで?分かりきってるでしょ?……幼なじみが殺されて、その犯人は今目の前にいる。憎しみを抱かない方が異常」

智代子「だ、だからって……」

円香「皆さんは学級裁判に参加されないおつもりなのかもしれませんが、私は絶対に参加して、犯人を特定します」

円香「……では」

小糸「……あ、ま、円香ちゃん…………!」

雛菜「……雛菜も失礼しまーす」


ノクチルの3人はそのまま体育館を後にしてしまった。
残された12人は、呆然と立ち尽くす。
190 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/27(土) 21:48:24.48 ID:S0vsazIV0
咲耶「……どうしたものか」

甜花「あぅ……」


そう、みんなやるべきことは分かっているのに。
それでもまだ……喪失感から立ち直れていない。
絶望感が思考と足取りを縛りつけ、その一歩を踏み出せずにいた。

全員が全員を疑い合う疑心暗鬼。
そんなマイナス感情の相互作用が私たちを飲み込んでいるのだ。




摩美々「もう私も行っていいですかー?」

そんな中で最初に声をあげたのは摩美々さんだった。

咲耶「摩美々……?」

摩美々「わたし、死にたくないのでー」

摩美々「ここでじっとしてたら犯人もわかりませんし、学級裁判で死ぬのはわたしたちだよねー?」

灯織「……っ!!」


そうだ、今はまだ立ち直れなくても……
私たちは前を向かなくちゃいけない……そうじゃないと、私たちは死んでしまう。

絶望から逃れられなくても、希望が見えなくても……その中で足掻くしか道はないんだ。


灯織「……やりましょう、皆さん!」

真乃「灯織ちゃん……」

めぐる「うん!灯織と摩美々の言う通り!ここでじっとしてたらクロの狙い通りだよ!」

愛依「……だね、透ちゃんがいないのはマジで辛くて、苦しくて……でも、うちらはそれでも進まないと」

甘奈「うん……甘奈たちが諦めちゃったら透ちゃんを、甘奈たちも裏切ることになるもんね」

咲耶「……そうだね、私たちもノクチルの3人に続こう!」

191 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/27(土) 21:49:14.32 ID:S0vsazIV0
摩美々「ちょっとタイムー」

灯織「ま、摩美々さん……?いま摩美々さんの意思についていく形で操作を始めるって話になったのでは……?」

摩美々「それはいいんだけどさー、殺害現場の監視が必要じゃなーい?」

智代子「そっか、クロが大事な証拠を隠しちゃう可能性もあるんだね!」

樹里「ならアタシに任せろ。捜査とか頭使うのはそこまで得意じゃねーしな」

摩美々「一人よりも二人いた方がいい、樹里がクロだった場合が困るしー」

樹里「なっ……ちげーよ!」

摩美々「あくまで可能性だからー」

愛依「はいはい!それじゃうちが手伝う!」

咲耶「……決まりだね、後のみんなは捜査に当たってくれ」


そうしてパラパラと体育館をみんなは後にし、イルミネの三人が最後に残った。
モノクマの言っていたことが本当なら、私たちの中に犯人がいる……
なんとしてそれを暴き出さないと……!
192 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/27(土) 21:50:15.09 ID:S0vsazIV0
灯織「よし……それじゃ私たちも捜査を始めよう。まずはモノクマファイルの情報を確認しようか」

真乃「そうだね……」

【被害者は浅倉透。死因は頭部に強い衝撃を受けたことによる脳挫傷。致命的な衝撃を受けたことにより、ほぼ即死だったと思われる。手足は拘束され、口には猿轡が噛まされている。手足首にはくっきりと痕が残るため、長時間放置されたものと思われる】

真乃「ほわ……本当に透ちゃん、死んじゃったんだね……」

灯織「うん……認めたくはないけど」

めぐる「昨日まで一緒にお話ししてたのにね……なんでこんなことになっちゃったんだろう……」

灯織「何かモノクマファイルで気になる点はない?」

真乃「うーん……特に思いつかないな、めぐるちゃんはどうかな?」

めぐる「さるぐつわ……って何?」

灯織「えっと確か……口にタオルとかを噛ませて、喋れなくさせる方法だよね」

灯織「そういえば浅倉さんの遺体には声を出せなくしたり、身動きを取れなくしたりする枷がついていた気がする……」

真乃「じゃあ犯人は、透ちゃんを縛った上で、抵抗をできないようにして机で殴ったのかな……っ」

灯織「多分そうなんだと思う……」

めぐる「うー……無抵抗な相手を一方的に殴りつけるなんて酷いよ……」


コトダマゲット!【モノクマファイル1】
〔被害者は浅倉透。死因は頭部に強い衝撃を受けたことによる脳挫傷。致命的な衝撃を受けたことにより、ほぼ即死だったと思われる。手足は拘束され、口には猿轡が噛まされている。手足首にはくっきりと痕が残るため、長時間放置されたものと思われる〕


(後で殺害現場に行った際にそれはしっかり確認しておこう)
193 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/27(土) 21:53:28.60 ID:S0vsazIV0
(捜査の基本は殺害現場からだよね……よし)

【死体発見現場 1-A】

灯織「……あっ」

小糸「……ぴぇっ」

殺害現場にはすでにノクチルの面々がおり、捜査の真っ最中だった。

円香「……何?」

めぐる「円香、大丈夫……?気分とか……」

円香「近づかないで」

めぐる「ご、ごめん……」

円香「今は誰も信用できない。話しかけないで」

ダメだ。
円香さんは透さんの誰よりも近くにいた人。
彼女を失ったことによるショックは誰よりも大きい。私たちの働きかけでどうにかなるものじゃない。彼女を刺激しないようにしながら捜査するしかない……

灯織「真乃、めぐる……そっとしておこう」

真乃「うん……」

めぐる「……そうだね」

(……さて、どこから捜査しよう)

-------------------------------------------------

1.死体周辺
2.現場を見張っている愛依の話を聞く
3.現場を見張っている樹里の話を聞く
4.教室全体を見回す

↓1
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/27(土) 21:54:52.16 ID:omXFCdfw0
4
195 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/27(土) 22:01:22.55 ID:S0vsazIV0
(死体も気になるけど、まずはこの教室全体を見渡してみよう……)

死体は教室入り口付近で血の海に沈んでいる。
出血量はかなりのものみたい。

確か死体発見時には机が死体の上に散乱していたはずだけど……
あれはもうどかしたみたい。

でも、なんで机が浅倉さんの上に乗ってたんだろう……
それに食堂で聞いたあの音、無関係なわけないよね……

そうやって考えながら教室を歩き回っていると、気になるものがいくつか浮かび上がってきた。

-------------------------------------------------

灯織「……ん?なんでこんなところに血痕があるんだろう」

めぐる「え?……ホントだ!透のいた場所から結構遠くまで血が飛び散ったんだね!」

真乃「相当激しく殴られたんだね……っ」

灯織「……あれ?透さんの頭部の出血はまだ乾いていないのに、ここの血痕は乾いてる……」

めぐる「確かに……でも水の量の違いなんじゃない?ほら、やっぱ少ない方が蒸発しやすいし」

灯織「そんな話なのかな……」


コトダマゲット!【教室の血痕】
〔教室内には透の死体から離れた場所にも血痕があった。遺体の頭部の血液はまだ乾いていないのに対し、この血痕は乾いている。〕




196 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/27(土) 22:02:44.27 ID:S0vsazIV0

灯織「あれ?こんなところに目覚まし時計?」

愛依「あーそれ、うちが止めたやつ!」

灯織「そういえば、死体発見の時にも鳴ってた……」

めぐる「えっ、それわたしの持ってるやつにそっくりだよ?!」

灯織「め、めぐるの?!」

真乃「ううん、めぐるちゃんだけじゃなくてわたしもあるよ……モノクマに希望すれば誰でももらえたみたいっ」

灯織「そうなんだ……で、愛依さんはこれはどうして?」

愛依「うちが隣の教室にいた時、こっちの部屋から急にアラームが鳴って。そん時にあったのがこれだわ」

灯織「なるほど……本当ですね、私たちが死体を発見した直前、7時25分にアラームが設定されてます」

〔コトダマゲット!【目覚まし時計】
1-A教室内に落ちていた目覚まし時計。7時25分にアラームが設定されており、死体発見当時も鳴っていた。〕
197 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/27(土) 22:04:23.76 ID:S0vsazIV0
めぐる「あれ?なんだろう、これ」

灯織「めぐる?何か見つけた?」

めぐる「これ見て!何かプラスチックのかけらっぽいんだけど……この前この教室に入るときはなかった気がするんだよね」

灯織「うーん……なんだろう、何かが割れた後みたいに見えるけど……現場に関係ありそうなもの、ではなさそうだよね……」

真乃「ほわ……一応覚えておいた方がいいかな?」

灯織「記録だけはしておこうか」

めぐる「うーん、お手柄になるかと思ったのに……残念」

コトダマゲット!【プラスチック片】
〔死体発見現場に落ちていたプラスチック片。何かが割れた後に見えるが、事件との関連性は不明。〕

-------------------------------------------------

(教室をおおまかに確認することはできたし、そろそろ本格的な検証に入ろうかな)

1.死体周辺
2.現場を見張っている愛依の話を聞く
3.現場を見張っている樹里の話を聞く

↓1
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/02/27(土) 22:06:07.31 ID:yZ4KvPXw0
2
199 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/27(土) 22:09:47.59 ID:S0vsazIV0
2 選択

灯織「そういえば死体を最初に見つけたのは愛依さんなんですよね?」


そう、死体を私たちが発見した時。誰よりも先にその場にいたのは愛依さんだった。


愛依「……多分、うちが来た時にはまだ誰もいなかったし……」

灯織「詳しく話を聞かせてもらってもいいですか?」

愛依「オッケー、話は元々夜時間から始まるんだけどさ」

愛依「前の日の晩、うちが寝ようとしてたら部屋がノックされて。扉を開けようとしたら下から手紙が入れられてたんだよね」

灯織「……手紙?」

愛依「これなんだけどさ」


『脱出の手がかりを見つけました。黒幕にバレてはいけないので、一人で朝7時20分に1-B教室に来てください』


灯織「隣の教室ですね……」

愛依「ま、怪しいっちゃ怪しいけどマジだったらいけないし、朝その時間ピッタシに教室に行ったんだよね」

愛依「でも誰もこなくてさー、しばらくその教室で待ってたら突然隣の部屋から目覚ましの音が聞こえてきたわけ!」

愛依「もうビビっちゃって!誰かいるのかと思って急いでこの教室の扉を開けたんだよね!したらすぐそこに透ちゃんの姿があって……」

愛依「……あとは、灯織ちゃんたちの見た通り」

愛依「ごめん、うちもまだ整理し切れてないから変な情報になったかも」

灯織「いえ、ありがとうございます」

(今の話を総合すると、愛依さんは何者かに呼び出され、意図的に第一死体発見者にさせられたことになる……のかな……)

-------------------------------------------------

(愛依さんの話で死体発見までの流れは確認できた……)

(やっぱり誰かの意図的なものを感じる……これは本当に、殺人なんだ……)

1.死体周辺
2.現場を見張っている樹里の話を聞く

↓1
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/27(土) 22:13:08.08 ID:omXFCdfw0
1
201 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/27(土) 22:17:33.02 ID:S0vsazIV0
1 選択

(……よし)

大丈夫、覚悟は決めた。
生き残るため……浅倉さんのため。
この現実から目を背けない……!


まず目につくのはやはり浅倉さんの死体。
発見時には机がその上に散乱していたけど……


愛依「あー樹里ちゃんと一緒に退けたんだけど……ダメだった?」

灯織「いえ、大丈夫です。それより愛依さん机を退けたりして……痛くなかったですか?」

真乃「……?どこか怪我してるんですか……?」

愛依「うん、ちょっち右肩がね!昨日頑張りすぎちゃってさー」

めぐる「結構痛そうだったよ?もう大丈夫なの?」

愛依「これ持ち上げるくらいはね、樹里ちゃんもいたし!」

樹里「ていうかほぼアタシがやったんだよ……円香が言うから」

愛依「でも腕を肩より上には上げるのはしんどいわ……マジ痛みで捩れるから」

灯織「お体には気をつけてくださいね……」

コトダマゲット!【愛依の怪我】
〔昨日の球技大会で愛依は軽い脱臼状態であるため、机を持ち上げる程度ならまだしも、右腕が肩より上に上がらない状態にある。〕

-------------------------------------------------

(死体付近の情報はやっぱり大事だよね……念入りに調査しないと)

1.死体そのものを調べる
2.死体の横たわる床を確認する
3.退かした机を確認する

↓1
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/27(土) 22:18:41.29 ID:HpDHPDRA0
1
203 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/27(土) 22:21:22.89 ID:S0vsazIV0
灯織「さて……」

(浅倉さんの遺体を調べると決めたものの……流石に死体を触った経験はないし……)

(……とりあえず!とりあえずは!)

灯織「うん、モノクマファイルの情報通り。透さんの口と手足には拘束具がつけられてる」

めぐる「うわっ、すごく固く結んであるよ!全くほどけてない!」

真乃「これじゃ声も出せないし身動きも取れないね……っ」

灯織「しかも手足首には痕がくっきり……長時間つけっぱなしだったんだね」

めぐる「うぅ……苦しそう」

灯織「口元の猿轡もだいぶきつく縛ってるね……」

めぐる「こんな乾燥した布を押し込まれたら口がイガイガしちゃうよ!」

灯織「一体なんの布で拘束してあるんだろう……」

めぐる「なんだか見覚えのある素材なんだけど……なんだろう」

コトダマゲット!【拘束具】
〔透の手足を拘束していた布製の枷と口に嚙ませてあった猿轡。枷は少しも緩んでおらず、猿轡は乾燥していない。その素材はどこか見覚えがあるが……?〕
204 :書き溜め段階で灯織→透の呼び方を一部ミスってますね……申し訳ない ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/27(土) 22:24:35.38 ID:S0vsazIV0
灯織「……」

(うう、遺体を調べないわけにはいかないんだけど……)

(これは生理的に、とかではなく……人間が本能的に感じ取る恐怖、人の死に対する恐怖感)

(……手が、伸びない)

円香「ちょっと」

灯織「え?あ!ごめんなさい!」

円香「何謝ってるの?……透の体調べないなら退いて」

灯織「えっ……あっ……すみません」


樋口さんは私たちを退かすと、なんの躊躇もなく浅倉さんの体をベタベタと触りはじめた。


円香「……愛依」

愛依「えっ?!うち?!」

円香「透の第一発見者は愛依って聞いたけど、発見時の透の体勢を教えてもらえる?」

愛依「発見したときの透ちゃんの姿勢……確か横向きで……いまとなんも変わらないと思うよ!」

円香「……そう、ありがとう」

灯織「何か、気になることが……?」

円香「……これ」


そう言って樋口さんは力なく倒れ込んでいる浅倉さんの体を引き起こし、私にその額を見せた。


円香「ここ、はっきりと打撲痕がある。愛依の証言だと透の側頭部に机が落ちてきていたはずなのに……」

灯織「そうか……額にそれだと打撲痕ができるはずが……」

円香「……しかも出血もしてる。事件と無関係なはずはない」

灯織「……なるほど」


コトダマゲット!【死体の打撲痕】
〔透の死体には、側頭部だけでなく額にも激しい打撲痕があり、そこからも出血した痕がある。〕
205 :基本灯織からは「浅倉さん」の苗字呼びで脳内変換お願いします ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/27(土) 22:27:24.47 ID:S0vsazIV0
樋口さんが持ち上げた浅倉さんの遺体を元通り横たえようとしたその時。


めぐる「あ!ちょっと待って!」

円香「……何?」

めぐる「……なんだか血痕、変わったつき方してるよね?」

灯織「え?……ほんとだ」

円香「……透の頭を縁取ったみたいな血痕……」

灯織「浅倉さんはおそらく撲殺されたと推定されます……そのまま床に倒れて……」

めぐる「こんなにくっきり縁取る形になるのかな?」

円香「立った状態で殴られたらそうはならないと思う」

円香「逆に言えば、寝転んだ状態で殴られたら……こんな痕になるかもね」


コトダマゲット!【頭部付近の血痕】
〔遺体付近の血痕は、透の頭を縁取ったような痕になっている。寝転んだ状態で殴打されたものと推定される。〕

-------------------------------------------------

(浅倉さんの遺体は一通り調べ終わったかな……)

1.死体の横たわる床を確認する
2.退かした机を確認する

↓1
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/02/27(土) 22:27:58.14 ID:yZ4KvPXw0
1
207 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/27(土) 22:30:25.09 ID:S0vsazIV0
(浅倉さんの遺体付近の床には……不自然なへこみがある)

灯織「二人とも……見て、この床の傷」

真乃「ほわ……犯人が透ちゃんを殴ったときにできたのかな?」

めぐる「ん?ってことは……犯人は透を殴った勢いのまま机を手放したの?」

灯織「……どうなんだろう。だとしたら傷のあとはこんなに垂直に溝にはならないんじゃないかな?」

灯織「見て、結構この溝は深さがある」

真乃「ほんとだ……っ」

めぐる「えーっと……ってことは、何かが垂直に落ちて来た……ってこと?」

灯織「でも、いったい何が……?」


コトダマゲット!【床のへこみ】
〔透の遺体付近にできていた床のへこみ。深さのある溝になっており、何かが垂直に落ちてできた痕跡となっている〕
208 :選択肢がそれぞれ一つとなったので自動進行します ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/27(土) 22:31:53.24 ID:S0vsazIV0

(あとは、この机かな……?)

灯織「愛依さんと樹里とがどかした机だ……」

(私も居合わせた死体発見現場、確かあの時には……この机が浅倉さんの後頭部に落っこちてきたような形になっていたはず)

めぐる「あ!机の角!」

灯織「うっ……」

(べったりと血痕が付いている。間違いない、これが浅倉さんを殴った凶器なんだろう)

真乃「教室内のほかの机を見たけど、血がついているのはこのあたりの机だけみたいだね」

灯織「じゃあ浅倉さんの上に落ちて来たこの机たちが、凶器とみていいのかな……?」


〔コトダマゲット!【凶器の机】
透の死体発見現場の机。角には透の血液が付着しており、犯行に用いられたものと推定される。死体発見当時は透の死体の上に数台の机が散乱していた。〕
209 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/27(土) 22:33:39.89 ID:S0vsazIV0

(……最後に、樹里の話も聞いておこう)

(現場を見張りしているうちに気づいたこともあるかもしれないし)

灯織「樹里は何か気づいたことはない?」

樹里「おう……気づいたこと、というか事件に関係しているのかもわからねーんだけどさ」

めぐる「ん?樹里、そっちは廊下だよ?」

樹里「教室のドア、外側を見てみてほしいんだけどさ」

灯織「……紐?」

樹里「スライド式のドア……そのドアノブに紐がなぜか括り付けてあるんだよな」

真乃「ほわ……なんだろう、これ……っ」

灯織「事件に何か関係はありそうだね……」

めぐる「うん、結構な長さがあるよね……何かをこれで引っ張った、とか?!」

樹里「どうだ?使えそうか?」

灯織「うん、樹里ありがとう」


コトダマゲット!【紐】
〔1-A教室入り口のドア、その外側のドアノブに括りつけてあった。かなりの長さがあり、ドアに括ったまま何かを引っ張ることもできそう。〕
210 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/27(土) 22:35:25.46 ID:S0vsazIV0

灯織「死体発見現場で調べられるのはこれぐらいかな……?」

真乃「うん……後はどこを調べればいいかな?」

めぐる「誰かに話を聞いてみるのもいいかも!」

灯織「死体発見の時は……私たちと咲耶さん、霧子さん、樹里、凛世は一緒にいたし、他の人たちに話を聞いてみようか」

めぐる「うんうん!そうしよう!」

(ノクチルの三人は……ちょっと今は声かけづらいな、他の人に話を聞いてみようか)

-------------------------------------------------

【事件現場より移動します】

1.智代子の話を聞く
2.甜花の話を聞く
3.摩美々の話を聞く

↓1
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/27(土) 22:39:52.30 ID:omXFCdfw0
3
212 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/27(土) 22:43:13.96 ID:S0vsazIV0
【ランドリー】

摩美々「あれ、イルミネじゃーん」

灯織「摩美々さん……調査中ですか?」

摩美々「まあねー、手掛かりは意外なところにあるかもしれないしー」

めぐる「でも流石にランドリーには無いんじゃないかな?」

摩美々「ふふー、一つ見つけましたよー」

真乃「ほわっ……何があったんですか……?」

摩美々「これー」

灯織「……これは、シーツですか?」

摩美々「そう、私たちがベッドで使ってるのと同じ奴。これが洗濯機の中に入ってたんだよねー」

めぐる「えー?誰かが洗濯してたんじゃないのかな?」

摩美々「こんな引き裂かれたシーツを使ってる人、いるんですかねー?」

灯織「……!!」

摩美々「それに、ここ。血がついてるんですよねー。、事件に絡んでるのは明らかでしょ」

真乃「ほわっ……?!」


コトダマゲット!【シーツ】
〔ランドリーの洗濯機の中に残されていたシーツ。ところどころ裂かれており、血液も付着しているため、事件に関係しているものと思われる。〕


摩美々「さてここで問題でーす」

灯織「も、問題?摩美々さん、いまはそれどころじゃ……」

摩美々「犯人は、どうしてこの洗濯機にシーツを入れっぱなしにしてたんだと思うー?」

灯織「ど、どうしてといわれましても……」

真乃「……証拠隠滅、ですよねっ」

摩美々「まぁそうなるよねー、でも、ランドリーに放り込むだけって隠滅方法としてはお粗末じゃなーい?」

摩美々「近くにトラッシュルームがあるんだから、燃やしちゃえば早いよねー?」

灯織「なんで犯人は燃やさなかったんでしょうか……?」

摩美々「ふふー」

(か、肝心なところは教えてくれない……!)

-------------------------------------------------

1.智代子の話を聞く
2.甜花の話を聞く

↓1
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/02/27(土) 22:44:08.60 ID:yZ4KvPXw0
2
214 :すみません、ナチュラルに大崎姉妹間違えてました…… ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/27(土) 22:46:19.32 ID:S0vsazIV0
【甘奈の部屋】

ピンポーン

めぐる「ごめん、大丈夫かな?」

甘奈「めぐるちゃん……あ、イルミネのみんな……ごめん、甘奈ショックで……」

真乃「ううん、仕方ないよ……っ!」

灯織「あれだけのことがあったんだもん……」

甘奈「それで、甘奈に何か用かな?」

灯織「その……私たち、今事件の調査をしてるんだけど、何か気になったこととかないかな?」

甘奈「気になったこと……甜花ちゃん、何かないかな?」

甜花「え……?うーん……なーちゃん、昨日のは……?」

めぐる「昨日の……?」

甘奈「ううん、なんでもないの!ごめん、甘奈たちは特に……」

灯織「甘奈!なんでもいいから話してくれないかな!少しでも手掛かりが欲しい状況だから……」

甘奈「でも、昨日のって……」

甜花「甜花たちの見間違いかもしれないし……」

灯織「見間違い……?何か見たんですか……?」

真乃「甜花ちゃん!話してもらえないかな……っ!」

甜花「えっと……昨日は、なーちゃんと一緒にお泊りしたんだけど……」

甘奈「甘奈もここでの生活が不安だから……一緒に寝てたんだ……」

甜花「でも、十二時ぐらいになって……甜花がトイレに行きたくなったから……なーちゃんについてきてもらったんだ……」

甜花「でね、帰ってきたら……甜花たちは、見たんだ……」

めぐる「……うん」

甜花「お化け……!」

灯織「……」

真乃「……」

めぐる「お化け?!?!」

甘奈「甘奈も見たの、暗い廊下にぼんやり真っ白なシルエットが浮かび上がってて……あれは幽霊だったんだよ!」

灯織「幽霊……」

甜花「甜花たち、怖くなって……急いで個室に戻ったから、それ以降は見てない……」

甜花「おしまい……」

めぐる「えーっと……」

灯織「……ありがとう、二人とも」

〔コトダマゲット!【甜花の証言】
昨晩の十二時ごろ、甜花と甘奈は二人で寄宿舎の廊下を歩く幽霊を目撃した。〕
215 :選択肢が残り一つなので自動進行します ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/27(土) 22:48:04.44 ID:S0vsazIV0
【食堂】


灯織「あっ……チョコ、今大丈夫かな」

智代子「あれ、イルミネのみんなどうしたの?」

めぐる「事件の調査中だよ!何か気になったこととかないかな?」

智代子「うーん……私は死体発見の場にも居合わせなかったし……アリバイも無いし……」

灯織「そっか……ううん、大丈夫、ありがとう」

智代子「あっ!事件に関係あるかはわからないんだけど一つ気になってることならあるかも!」

めぐる「何々!?どうしたの?!」

智代子「えっとね……食堂の厨房、調理道具が一通りそろってるんだけどね。事件の前日くらいから包丁がなくなってるんだよね」

灯織「包丁が……?」

智代子「でも、死体発見現場にも無いし、透ちゃんも切り傷とかないし……どこに行っちゃったのかな?」

真乃「そうだね……っ、犯人が持ち出しちゃったのかな……?」


コトダマゲット!【食堂の包丁】
〔事件の前日から厨房に備え付けの包丁が一本足りていない。死体発見現場にも包丁の姿はなく、死体にも切り傷すらないため、所在は不明。〕
216 :選択肢が残り一つなので自動進行します ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/27(土) 22:50:06.91 ID:S0vsazIV0

灯織「そういえば私たちは事件の始まりはこの食堂で迎えたんだよね……」

真乃「ほわ……ついさっきの出来事なのに、実感がなんだかないよね……」

めぐる「いつも通りの朝だったのに……」

灯織「確かあの音を聞いたのは、7時30分だったよね?」

めぐる「うん、食堂を出る前に咲耶が確認してたよ!」

灯織「死体を発見する直前になった音……無関係なはずがないよね」

真乃「きっと事件の手掛かりで重要になるはずだよっ!」

灯織「うん、しっかりと覚えておこう……」


コトダマゲット!【食堂で聞いた音】
〔灯織たちは朝7時30分に学校エリアの方から何か金属が床にぶつかるような大きな音を聞いた。食堂には真乃・灯織・めぐる・咲耶・霧子・樹里・凛世がいた〕

-------------------------------------------------

(……さて、いろいろと話を聞けたけど一つ気になることがあるな)

(摩美々さんの出した問題……『どうしてクロはトラッシュルームで証拠隠滅をしなかったのか』)

(それを確かめる意味でもトラッシュルームには行ってみた方がいいかも)
217 :選択肢が残り一つなので自動進行します ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/27(土) 22:51:05.18 ID:S0vsazIV0
【トラッシュルーム】


(……あれ?あそこにいるのはノクチルの皆さん?)

(さっきの事件現場でのやり取り……一応話には応じてくれる、よね?)

雛菜「特に怪しいものはないね〜」

小糸「う、うん……犯人は、焼却炉は使ってないみたい!」

灯織「あの……皆さん、今お時間大丈夫でしょうか……」

雛菜「え〜?なんですか〜?」

めぐる「あのね!今犯人の証拠隠滅の方法を調べてるんだけど、どうして犯人はこの焼却炉を使わなかったんだとおもう?」

円香「……雛菜」

雛菜「当たり前ですよ〜」

雛菜「雛菜以外焼却炉は使えないですから〜」

真乃「ほわっ……どういう意味か教えてもらっても、いいですか……?」

雛菜「あのですね〜、トラッシュルームはもともとシャッターが閉まってて〜そのシャッターを開けられるのは掃除当番だけなんですよね〜」

灯織「掃除当番……」

雛菜「この前この部屋に入ったらモノクマに押し付けられて〜、週替わりで担当するみたいですよ〜?」

(週替わりって……何日間いさせる気……?)

雛菜「で、そのカギは雛菜がずっと持っていたので〜犯人は使えなかったんだと思いますよ〜?」

円香「……一応確認のために寄ったけど、無駄足だった」

灯織「な、なるほど……ありがとうございます」


コトダマゲット!【掃除当番】
〔トラッシュルームのシャッターを開けられるのは毎週一人に割り振られる掃除当番のみ。今週の掃除当番は雛菜だった。〕
218 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/27(土) 22:53:01.30 ID:S0vsazIV0
______

_________

____________

キーンコーン……カーンコーン

『えー、みなさん……初めての捜査に不慣れなことだとは思いますが、ボクもそろそろ飽きてきちゃったので……』

『タイムアップ!捜査はそこまでだよー!さっさとメインディッシュの学級裁判をいただきましょう!』

『学校エリア一階の、赤い扉の前に全員集合だよー!』


真乃「……時間みたいだね」

灯織「うん……」

めぐる「大丈夫かな……犯人、当てなきゃなんだよね」

灯織「わからない……けど、やるしかないから……」

めぐる「うぅ……たとえ当てられたとしても、犯人はモノクマにおしおきされちゃう……これから起きる学級裁判でまた一人は殺されちゃうんだよね……」

(そう、学級裁判は私たちの生存をかけた戦いであると同時に……誰か一人を殺すための戦いでもある……)

(そんな覚悟が、私たちに今、あるのだろうか)

真乃「灯織ちゃん、めぐるちゃん!」

灯織「……真乃?」

真乃「行こう!進むしかない……なら、自分で納得できる道をいかないと!」

真乃「ファイトだよ!むんっ!」

灯織「……そうだね、真乃」

灯織「行こう、めぐる……自分自身のため、みんなのためにも!」

めぐる「……うん!」
219 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/27(土) 22:54:23.53 ID:S0vsazIV0
【学校エリア エレベーター前】


赤い扉を開けた先にはエレベーターホール。
とても学校には似つかわしくない空間が、私たちを待ち受けていた。


樹里「灯織たちで最後だな」

灯織「ごめん、遅くなった……」

モノクマ「ようやくお揃いのようですね!」

智代子「わっ!モノクマ?!」

モノクマ「予定よりも少々遅れてしまっておりますが、まあいいでしょう!僕はクマ一倍レディには優しいことで有名だからね!」

愛依「いやいやどこで有名なん……」

モノクマ「一足先にボクは下の裁判場で待ってるから、覚悟が出来次第エレベーターに乗り込んでよね!」

凛世「また消えてしまわれました……」

咲耶「もう、引くことはできない……やるしかないようだね」

霧子「うん……犯人さんを、見付けなきゃ……」

円香「……絶対ね」


モノクマに促されたまま、次々にエレベーターに乗り込んでいく。
学級裁判……私たちの中に潜むクロを探すための、生き残るための裁判。
もう、行くしかない……それはわかっているのに、どうしても体が震え、足がすくんでしまう。


めぐる「灯織!」

真乃「灯織ちゃん!」


でも、私にはみんなが、イルミネがいる。


灯織「……いくしかない!」


声を張り上げ自分自身に虚勢を張る。
覚悟が決まってなくても、勇気がなくても、私は進むしかない。
もう道は、そこにしかない……!
220 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/27(土) 22:55:07.37 ID:S0vsazIV0

私がエレベーターに乗り込むとともにドアは締まり……
エレベーターが動き出す。

ゴウンゴウンと機械音を立てながらエレベーターは下っていく。
どこまでも深く、地の底まで下りていくようなエレベーター。

これが止まると同時に、私たちはお互いを奪い合う敵同士になる。
ああ、できることならもう止まらないでほしい。
ずっとこのエレベーターの中で良い。
仲間を疑いあうくらいなら、この中で息絶えてしまいたい。

そんな願いは届くはずもなく、エレベーターは停止した。


モノクマ「学級裁判場へようこそ!」


ドアが開いた先に待つ世界。
我々がよく知る裁判上のようでありながら、装飾があちらこちらに凝らされた空間はどこかポップさを滲ませる。それがまた私たちの不安を掻き立てる。


凛世「地下に、このような空間が……」

愛依「学校ってなんだっけ……もうわけわかんないんだけど……」

モノクマ「せっかくなんで皆さんに喜んでもらえるよう、裁判場にも彩を加えてみました!ただの裁判場じゃ退屈だもんね!」

摩美々「や、それはよくわかんないケド」

モノクマ「ま、細けえことは置いといて……さっさと裁判を始めちゃいましょう!みんなも退屈だろうしね!」
221 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/27(土) 22:55:46.14 ID:S0vsazIV0

ついに始まる……
たとえ答えにたどり着いても、最悪の結末しか待っていない物語が。


超高校級の???なんて才能を与えられた浅倉さん。
でも、私自身も浅倉さんのことをよく知らないままに……浅倉さんは死んでしまった。
まだまだお話ししたかったし、アイドルとして、同じステージにも立ってみたかった。
そんな彼女を殺した犯人が、私たちの中にいる。


______これが私たちにとって、初めての学級裁判。
初めての口論、初めての騙しあい、初めての裏切り、初めての悪夢……


222 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/27(土) 22:56:30.35 ID:S0vsazIV0







______________初めてのコロシアイ。







223 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/27(土) 22:58:50.21 ID:S0vsazIV0
というわけで今回の更新はここまで、次回より学級裁判パートに突入します。
ノンストップ議論では安価を積極的に活用していきます。

ミステリは正直そこまで詳しくないのでトリックなどお粗末な点は多々あるとは思いますが、
ネタバレコメントなどは避けていただけると幸いです。

次回更新は早いうちに、現状未定です。明日できればやります。
それではまた、よろしくおねがいします。
おやすみなさい……
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/02/27(土) 22:59:38.85 ID:yZ4KvPXw0
乙です
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/27(土) 23:02:12.99 ID:HpDHPDRA0
乙乙
楽しみ
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/27(土) 23:03:02.60 ID:omXFCdfw0
乙ー
227 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/28(日) 20:52:47.33 ID:xGgDQXIf0
21時より学級裁判パートから再開します。
ロンパSSではおなじみのシステムですが一応説明文を作っておきました。

【学級裁判パートについて】
・メインとなるのはノンストップ議論になります。捜査パートで手に入れたコトダマの情報と矛盾する発言を合わせて指摘、【論破】していただくのが基本ルールです。はじめのうちはこれだけですが、途中から【同意】も始まります。コトダマの情報で発言を支持する参道の意を示すわけですが、やることは【論破】と何ら変わりません。加えて、他の人の発言を【記憶】し、コトダマとすることで【論破】の材料とすることもあります。本家をプレイしている方からすればお決まりのやつです。
・ほかにも本家で存在するミニゲームを一部採用しています。その中では一部コンマで一定の数値をクリア条件とするものも考えております。コンマは自由行動パートによりスキルを獲得すると緩和することも可能になります。スキル獲得に向けて自由行動はキャラを絞るのもありです。
・もちろん、クリア後報酬としてモノクマメダルをご用意しております。
228 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/28(日) 21:01:22.55 ID:xGgDQXIf0
【コトダマ】

‣【モノクマファイル1】
〔被害者は浅倉透。死因は頭部に強い衝撃を受けたことによる脳挫傷。致命的な衝撃を受けたことにより、ほぼ即死だったと思われる。手足は拘束され、口には猿轡が噛まされている。手足首にはくっきりと痕が残るため、長時間放置されたものと思われる〕

‣【教室の血痕】
〔教室内には透の死体から離れた場所にも血痕があった。遺体の頭部の血液はまだ乾いていないのに対し、この血痕は乾いている。〕

‣【目覚まし時計】
〔1-A教室内に落ちていた目覚まし時計。7時25分にアラームが設定されており、死体発見当時も鳴っていた。〕

‣【愛依の怪我】
〔昨日の球技大会で愛依は軽い脱臼状態であるため、机を持ち上げる程度ならまだしも、右腕が肩より上に上がらない状態にある。〕

‣【拘束具】
〔透の手足を拘束していた布製の枷と口に嚙ませてあった猿轡。枷は少しも緩んでおらず、猿轡は乾燥していない。その素材はどこか見覚えがあるが……?〕

‣【死体の打撲痕】
〔透の死体には、側頭部だけでなく額にも激しい打撲痕があり、そこからも出血した痕がある。〕

‣【頭部付近の血痕】
〔遺体付近の血痕は、透の頭を縁取ったような痕になっている。寝転んだ状態で殴打されたものと推定される。〕

‣【床のへこみ】
〔透の遺体付近にできていた床のへこみ。深さのある溝になっており、何かが垂直に落ちてできた痕跡となっている〕
229 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/28(日) 21:01:53.72 ID:xGgDQXIf0
‣【凶器の机】
〔透の死体発見現場の机。角には透の血液が付着しており、犯行に用いられたものと推定される。死体発見当時は透の死体の上に数台の机が散乱していた。〕

‣【紐】
〔1-A教室入り口のドア、その外側のドアノブに括りつけてあった。かなりの長さがあり、ドアに括ったまま何かを引っ張ることもできそう。〕

‣【シーツ】
〔ランドリーの洗濯機の中に残されていたシーツ。ところどころ裂かれており、血液も付着しているため、事件に関係しているものと思われる。〕

‣【甜花の証言】
〔昨晩の十二時ごろ、甜花と甘奈は二人で寄宿舎の廊下を歩く幽霊を目撃した。〕

‣【食堂の包丁】
〔事件の前日から厨房に備え付けの包丁が一本足りていない。死体発見現場にも包丁の姿はなく、死体にも切り傷すらないため、所在は不明。〕

‣【食堂で聞いた音】
〔灯織たちは朝7時30分に学校エリアの方から何か金属が床にぶつかるような大きな音を聞いた。食堂には真乃・灯織・めぐる・咲耶・霧子・樹里・凛世がいた〕

‣【掃除当番】
〔トラッシュルームのシャッターを開けられるのは毎週一人に割り振られる掃除当番のみ。今週の掃除当番は雛菜だった。〕
230 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/28(日) 21:04:25.47 ID:xGgDQXIf0

‣【プラスチック片】
〔死体発見現場に落ちていたプラスチック片。何かが割れた後に見えるが、事件との関連性は不明。〕


※一つ抜けてました……
231 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/28(日) 21:04:52.37 ID:xGgDQXIf0
【学級裁判 開廷!】


モノクマ「まずは学級裁判のルールの確認から始めます」

モノクマ「学級裁判では皆さんの中に潜むクロを探していただきます」

モノクマ「議論の結果指摘されたクロが正解ならクロのみがおしおき、不正解ならクロ以外の全員がおしおき!」

モノクマ「さあ命を懸けた議論を始めてチョーダイな!」

灯織「本当にこの中に犯人がいるんですよね……?」

モノクマ「はい、間違いありません!」

咲耶「確認しておくけど、モノクマはフェアな立場にいてくれるんだよね?」

モノクマ「はい、これまた間違いありません!ボクが取り仕切る以上、このコロシアイ合宿生活は正々堂々フェアな体制で進行しております!」

モノクマ「もう質問はない?いいね?」

モノクマ「それでは、お前らの中に潜む裏切り者を探してレッツトーキング!」
232 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/28(日) 21:05:33.07 ID:xGgDQXIf0
甘奈「……っていってもどこから始めればいいのかな?」

凛世「はい、凛世は学級裁判の経験がございません……」

樹里「それはみんなだろ……」

咲耶「まずは疑問点の解消を目標にしよう。私たちが推理に不慣れである以上、できるところから進めていく必要があるね」

咲耶「小さな疑問点でもあれば、すぐに指摘するようにしてほしい」

智代子「よし、それじゃあまずは凶器の話からだね!」

小糸「き、凶器……?」

樹里「死体発見の現場に居合わせたのはここにいる全員じゃねえ」

樹里「一度確認しておくのは重要かもな」

霧子「うん……凶器と死因、その特定から、始めよう……」

咲耶「よし、それでは議論開始と行こうか」

(ついに始まる……学級裁判が!)
233 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/28(日) 21:06:11.87 ID:xGgDQXIf0
-------------------------------------------------

【ノンストップ議論開始!】

コトダマ
‣【教室の血痕】
‣【モノクマファイル1】
‣【凶器の机】

智代子「モノクマファイルによると……」

智代子「透ちゃんの死因は頭を殴られたことによる【脳挫傷】……」

甜花「頭をごちんと殴られて……うぅ……痛そう……」

甘奈「犯人は透ちゃんに恨みでもあったのかな?」

円香「透は誰かに恨まれるような人間じゃ……」

小糸「透ちゃんは【バットか何か】で殴られて、死んじゃったんだね……」

小糸「まさかこんな形でお別れなんて……」


【矛盾する発言を正しいコトダマで論破しろ!】

↓1
-------------------------------------------------
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/02/28(日) 21:08:40.24 ID:EaucJ8JQ0
【バットか何か】を【凶器の机】
235 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/28(日) 21:09:23.45 ID:xGgDQXIf0
灯織「それは違います!」

【BLEAK!】

灯織「いえ、浅倉さんを殺害した凶器は判明しています」

小糸「……ぴぇっ?!」

雛菜「え〜?なんですか〜?」

灯織「1-Aの教室の机……あれが凶器です」

摩美々「机が凶器―?」

灯織「死体発見当時、浅倉さんの遺体の真上に散乱していた机、その角にはべったりと血液が付着していたんです」

灯織「机が凶器となったなら、浅倉さんの死因の脳挫傷とも合致します」

小糸「そ、そうなんだ……ごめんなさい……透ちゃんの死体を、直視できなくて……」

灯織「い、いえ……心中お察しいたします」
236 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/28(日) 21:10:03.58 ID:xGgDQXIf0
樹里「まあ凶器は机だとしてもよ、机ならだれでも使用可能だよな」

灯織「うん、犯人の特定には至らない……」

凛世「そもそも、なぜ犯人は教室での犯行に及んだのでしょうか……?」

雛菜「人を殴って殺すんだったらもっといい道具がありそうですよね〜」

めぐる「うん……机じゃ持ちにくいもんね」

甜花「殴打なら、ひのきの棒とか、ポピュラー……」

樹里「んなもん学校にはねーだろ……」

咲耶「じゃあ次は、なぜ机を殺害道具に選んだのかを考えてみようか」

灯織「凶器が机だった、理由……?」

咲耶「殺害方法と机、この二つを合わせて考えることで何か見えてこないかな?」

(机を凶器に選んだ理由か……犯人はどうやって机で殺害したんだろう……)
237 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/28(日) 21:10:57.05 ID:xGgDQXIf0
-------------------------------------------------
【ノンストップ議論開始!】

コトダマ
‣【モノクマファイル1】
‣【床のへこみ】
‣【食堂で聞いた音】

雛菜「殺害方法から考えるって言っても〜」

雛菜「透先輩は【撲殺】されたんですよね〜?」

智代子「透ちゃんの撲殺は、何か変わった点があったのかな」

樹里「【机を使って殴った】んだろ?」

樹里「別に机自体は普通だしな……」

甜花「机だと、クリティカル率が高く設定されてるとか……?」

樹里「おいおい、ゲームじゃねーんだから」

霧子「教室内に、【他に凶器になりそうなものはない】し……」

霧子「犯人さんは、近くにあった机を選んだんじゃないかな……」


【矛盾する発言を正しいコトダマで論破しろ!】

↓1
-------------------------------------------------
238 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/28(日) 21:31:14.21 ID:GasllPH60
【撲殺】に【モノクマファイル1】
239 :学級裁判パートは直下安価じゃない方がいいですかね? ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/28(日) 21:35:51.82 ID:xGgDQXIf0
雛菜「え〜?脳挫傷でも撲殺は撲殺ですよね〜?」

雛菜「何かおかしなこと言いましたか〜?」

(違う……浅倉さんの死因自体は間違いない……)

(現場の状況を見たら、浅倉さんは【ただ殴られただけ】じゃないってわかったはず……)

(その状況をあの人の証言にぶつければ……)

-------------------------------------------------
【ノンストップ議論開始!】

コトダマ
‣【モノクマファイル1】
‣【床のへこみ】
‣【食堂で聞いた音】

雛菜「殺害方法から考えるって言っても〜」

雛菜「透先輩は【撲殺】されたんですよね〜?」

智代子「透ちゃんの撲殺は、何か変わった点があったのかな」

樹里「【机を使って殴った】んだろ?」

樹里「別に机自体は普通だしな……」

甜花「机だと、クリティカル率が高く設定されてるとか……?」

樹里「おいおい、ゲームじゃねーんだから」

霧子「教室内に、【他に凶器になりそうなものはない】し……」

霧子「犯人さんは、近くにあった机を選んだんじゃないかな……」


【矛盾する発言を正しいコトダマで論破しろ!】

↓1
-------------------------------------------------
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/28(日) 21:39:57.88 ID:Ppvw18lv0
【机を使って殴った】に【食堂で聞いた音】?
241 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/28(日) 21:43:58.00 ID:xGgDQXIf0
樹里「うーん、その音はアタシも聞いたけど、それだけじゃ現場の状況はわかんねーな」

樹里「殴ったことを否定すんなら殴ってない証拠とかはないのか?」

(そうか……現場に残っていた【殴っていない証拠】……)

(確か【死体周辺】を調べた時に、ただ殴っただけじゃつかない【痕跡】があるってやり取りをしたんだったっけ……)

-------------------------------------------------
【ノンストップ議論開始!】

コトダマ
‣【モノクマファイル1】
‣【床のへこみ】
‣【食堂で聞いた音】

雛菜「殺害方法から考えるって言っても〜」

雛菜「透先輩は【撲殺】されたんですよね〜?」

智代子「透ちゃんの撲殺は、何か変わった点があったのかな」

樹里「【机を使って殴った】んだろ?」

樹里「別に机自体は普通だしな……」

甜花「机だと、クリティカル率が高く設定されてるとか……?」

樹里「おいおい、ゲームじゃねーんだから」

霧子「教室内に、【他に凶器になりそうなものはない】し……」

霧子「犯人さんは、近くにあった机を選んだんじゃないかな……」


【矛盾する発言を正しいコトダマで論破しろ!】

↓1
-------------------------------------------------
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/28(日) 21:47:47.69 ID:GasllPH60
【机を使って殴った】に【床のへこみ】かな?
絶妙に「これダメなのか……」感のある外れ出しちゃうのロンパ感ある
243 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/28(日) 21:49:24.20 ID:xGgDQXIf0
灯織「それは違います!」

【BLEAK!】

灯織「机を使って殴った……本当にそうなのかな」

樹里「えっ?」

灯織「浅倉さんの死体付近にあった床のへこみ……あれって机が落下した時の凹みだよね」

愛依「それなら投げたりしても凹むんじゃね?」

円香「……違う、あれは相当な溝になってた。それこそ垂直に落下でもしない限りできない深さ」

真乃「ほわ……じゃあ犯人は透ちゃんの頭に向けて垂直に机を落としたってことなのかな?」

灯織「うん、そうなると思う」

めぐる「……ん?それっておかしくない?机を透の頭に落とすんだったら犯人は透よりも大きくなきゃいけないよね?」

凛世「殺害ともなると、ただ背が高いだけではなりません……」

凛世「透さんよりも、相当背が高くなければ……」
244 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/28(日) 21:49:59.52 ID:xGgDQXIf0
甘奈「透ちゃんの身長は……160cmだったよね」

甘奈「透ちゃんより大きいのは樹里ちゃん、霧子ちゃん、摩美々ちゃん、愛依ちゃん、雛菜ちゃん、咲耶ちゃんだよね」

摩美々「一番大きな咲耶でも175cm……透の脳天に垂直に机を落とすには無理があるでしょ」

霧子「身長が3mぐらいないと……机を垂直に落として殺害は、できないよね……」

智代子「そんなの巨人だよ!?」

甜花「どこかの研究所から、タイラントが逃げ出して……」

小糸「た、タイラント……」

摩美々「……」

摩美々「まあどうあれ、現実的じゃないんじゃなーい?」

(確かに、私たちの身長の範囲では浅倉さんの脳天めがけて垂直に机を落とす芸当は不可能だ)

(でも、それは透さんも立っていた場合だ。浅倉さんが机が落下した時に立っていなかった可能性を提示できれば……)
245 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/28(日) 21:51:29.22 ID:xGgDQXIf0
-------------------------------------------------
【ノンストップ議論開始!】

コトダマ
‣【頭部付近の血痕】
‣【モノクマファイル1】
‣【愛依の怪我】

樹里「犯人は【垂直に】机を透の頭に落とした……」

雛菜「透先輩は身長が160cmだから〜」

霧子「犯人は3m近い巨人さんだね……」

咲耶「私たちの身長から考えてみても……」

咲耶「【立ったまま】の透に垂直に机を落とすなんて不可能じゃないかい?」

甜花「逆転の発想……」

甜花「浅倉さんが、【机に垂直に落下した】可能性……」

愛依「バンユーインリョクって奴?」

智代子「物理法則を無視しすぎだよ?!」


【矛盾する発言を正しいコトダマで論破しろ!】

↓1
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246 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/02/28(日) 21:59:25.72 ID:EaucJ8JQ0
【立ったまま】に【頭部付近の血痕】
247 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/28(日) 22:03:02.01 ID:xGgDQXIf0
灯織「それは違います!」

【BLEAK!】

灯織「立ったままの浅倉さんに机を垂直に落とす……それは現状不可能でしょう」

真乃「ほわ……灯織ちゃん?!」

灯織「でも、浅倉さんが立っていなかったら?」

甘奈「立ってなかった?!」

咲耶「確かに現場の透の死体は寝そべっていたけど……殺害の瞬間もそうだったとは限らないんじゃないかい?」

灯織「いえ、殺害の瞬間もやはり浅倉さんは寝そべっていたんです」

灯織「浅倉さんの遺体を起こした時、頭部を縁取るような形で血痕が床に付着していたんです」

円香「机がぶつかって頭の皮膚が裂けて流血……滴った血液は頭伝いに床まで垂れる」

円香「透がねそべっていたなら床と頭の接触面は血がつかなくなる」

めぐる「そういえばそうだった!」

めぐる「現場の血痕はそこだけポッカリと空いてたよ!」

小糸「じ、じゃあ……透ちゃんは床に寝そべってるところを襲われたんだ……」

智代子「ん?でもそれっておかしくないかな」

智代子「普通自分が寝転んでるところに机が落ちて来たなら抵抗とかするんじゃない?」

樹里「……チョコ、お前現場は?」

智代子「え、えへへ……気が引けて……」

樹里「灯織、教えてやってくれ」

灯織「うん……」

(机の落下時、浅倉さんは抵抗できない状態にあった……その証拠もあったはず)

【正しいコトダマを指摘しろ!】
コトダマ>>228>>230

↓1
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/28(日) 22:06:09.34 ID:GasllPH60
【モノクマファイル1】
249 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/28(日) 22:08:23.17 ID:xGgDQXIf0
灯織「これです!」

【解!】

灯織「浅倉さんは手足を拘束されて身動きの取れない状態だったんだよ」

智代子「えっ?!」

灯織「手足に付けられた拘束具……これじゃ抵抗しようにもできないよね?」

智代子「ほ、ほんとだ……!」

樹里「現場を見れば一発だよ……あんな真似しやがって……犯人め、殺意がむき出しだぜ」

摩美々「モノクマファイルすら見てないのー?」

智代子「え、えへへ……」

真乃「さらに透ちゃんは猿轡もかまされてて……」

真乃「助けを呼ぼうにも呼べない状態だったんだと思う……」

円香「……許せない」

円香「今この場にいる犯人、判明し次第……わかってるよね?」

(うう……樋口さんの気迫、本当に危害を加えかねない……)
250 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/28(日) 22:09:19.41 ID:xGgDQXIf0
凛世「しかし、これでは議論は振出しに戻ってしまいます……」

真乃「うん……判明したのは殺害方法だけだから、犯人につながる手掛かりがないね……」

甘奈「うーん……」

咲耶「どうしたんだい?甘奈」

咲耶「何か疑問点があるなら気軽に共有してくれるかい?」

甘奈「うん、単純な疑問なんだけど……」

甘奈「机を落として殺害……なんて方法をしたらものすごい音が鳴ってバレたりしないのかな?」

灯織「……え?」

円香「刃物じゃないから透に落下したらそのまま刺さったりするはずない」

円香「透の頭からバウンドして床にぶつかった音が少なからず鳴ってたはず」

甘奈「そう、甘奈が言いたかったのはそういうこと!」

真乃「音……」

灯織「……」

(私たちは、知っている……)

(食堂にまで響いた、あの音は、もしかして……)

【正しいコトダマを指摘しろ!】
コトダマ>>228>>230

↓1
251 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/02/28(日) 22:11:20.81 ID:EaucJ8JQ0
【食堂で聞いた音】
252 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/28(日) 22:16:09.64 ID:xGgDQXIf0
灯織「これです!」

【解!】

灯織「……朝時間になって、私たちイルミネと、咲耶さん霧子さん、樹里と凛世は食堂にいたんだけど」

灯織「その机が落ちた時の大きな衝撃音、聞いてるんだ」

甘奈「え?!」

咲耶「ああ、まるで金属が床に勢いよくぶつかったような乾いた音……」

咲耶「あれはまさに机と床の奏でた二重奏だったというわけだ」

めぐる「うん、わたしも聞いた!あれは死体発見の直前だったんだよね!」

甘奈「ちょっ、ちょっと待って!」

灯織「どうしたの、甘奈」

甘奈「甜花ちゃんと甘奈は二人で一緒に甜花ちゃんの部屋にいたけどそんな音聞いてないよ!」

灯織「ああ、それなら寄宿舎の個室は完全防音だったから、聞こえなかったんだと思う」

めぐる「そっか……あんなに大きな音だったのに食堂にいたわたしたちしか集まらなかったのは、みんな個室にいたからだったんだ!」

真乃「うん、そもそも音が聞こえてなかったらアナウンスまで気づくことができなかったんだよ」
253 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/28(日) 22:17:46.20 ID:xGgDQXIf0
霧子「確かあれは七時半、ぴったりだったよね……」

凛世「はい、食堂の時計で確認いたしましたので、間違いございません……」

樹里「……ってことは、殺害時刻もその音が鳴った瞬間」

樹里「7時30分だったってことか!?」

円香「朝早くに殊勝な殺人犯ですね、吐き気がします」

智代子「す、すさまじい憎悪!!」

雛菜「それじゃあ犯人は7時30分にアリバイがない人ってことですか〜?」

咲耶「……それもそうだけど」

咲耶「……私たちは、話を聞かねばならない相手がいるようだよ」

甜花「……え?」

灯織「殺害時刻が7時30分……死体発見時刻とほぼ同時……」

灯織「だとしたら、怪しい人が一人浮上します」

智代子「え、えっ?!誰の事?!」

甘奈「音を聞いてない人はいっぱいいるよね……?」

(その人は音が鳴ったその瞬間に、現場にいたと思われる人……)

【怪しい人物を指摘しろ!】

↓1
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/28(日) 22:19:59.22 ID:GasllPH60
和泉愛依
255 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/28(日) 22:22:28.22 ID:xGgDQXIf0
灯織「あなたしか、いません!」

【解!】

灯織「……愛依さん」

愛依「……う、うち?!」

円香「……愛依」

智代子「ステイ!円香ちゃんステイだよ!」

灯織「私たちが机の落下したと思われる音を聞いて駆けつけた時、現場にただ一人先にいたのはあなたでしたよね」

灯織「……事情を、詳しく聞かせてもらえますか」

小糸「ま、まさかの第一発見者が犯人だったパターン?!」

雛菜「割とミステリーではありがちだけどね〜」

愛依「………………ちがう」

愛依「ちがう!違うって!うちはマジで知らないの!透ちゃんの死体を発見しただけだから!」

樹里「愛依、落ち着けって!別にアタシたちは愛依が犯人だって断言したわけじゃねえ!」

灯織「はい!樹里の言う通り……愛依さんは第一発見者で、殺害時刻にその現場に居合わせていた【重要参考人】というだけで……」

真乃「そ、その言い方だとあんまり変わらないよっ!灯織ちゃん!」

咲耶「愛依、君の容疑を晴らす場合でも君の話を私たちは聞かなくちゃならないんだ」

凛世「はい、凛世も……死体発見時の詳しいお話を、伺いたく存じます……」

灯織「愛依さん、真犯人を発見するためなんです。ご説明願えますか?」

愛依「…………」

めぐる「愛依!お願い!」

愛依「……わかった」

(今一番怪しいのは愛依さん……これは否定しようがない……)

(まずは愛依さんの証言から真実を見つけ出すんだ!)

256 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/28(日) 22:23:28.67 ID:xGgDQXIf0
-------------------------------------------------
【ノンストップ議論開始!】

コトダマ
‣【甜花の証言】
‣【食堂の包丁】
‣【目覚まし時計】

愛依「そもそも始まりは夜時間、自分の部屋で……」

愛依「うちは【7時20分に1-B教室】に呼び出されてたんだよね」

愛依「誰にも言わず一人で……って書かれたメモがドア下から投げ込まれたんだよね」

愛依「そんで【教室にいた】んだけど」

愛依「なかなか誰も来ないしなにも聞こえても来ないし」

愛依「めっちゃ静かでなんか変だなーって思ってたんだけど」

愛依「突然【隣の教室から机が落ちる音がした】からあわてて駆け付けたの!」

愛依「だからうちはマジで関係ないの!透ちゃんの殺人にはムカンケー!」

円香「……証言次第で覚悟しておいてよ」

智代子「円香ちゃん、一緒に深呼吸しない?!」


【矛盾する発言を正しいコトダマで論破しろ!】

↓1
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257 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/02/28(日) 22:28:09.05 ID:EaucJ8JQ0
【隣の教室から机が落ちる音がした】に【目覚まし時計】
258 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/28(日) 22:29:43.52 ID:xGgDQXIf0
灯織「それは違います!」

【BLEAK!】

灯織「机が落ちる音がして教室に駆け付けた……それは本当ですか?」

愛依「うん!だからうちが教室に行ったときには既に……」

灯織「それは、違うんです」

愛依「……え?!」

灯織「事件現場に残されてた目覚まし時計、このアラーム機能は7時25分。机が落下した時間より早くに設定されていたんです」

愛依「なっ……マジ?!」

摩美々「つまり時計がずれたりしてない限りは絶対先に目覚ましが鳴ってたことになるんだよねー」

めぐる「モノクマ!時計って……!」

モノクマ「学校内の時計はすべて、電波時計を採用しております!」

モノクマ「寸分たりとも誤差なく正確な時刻を刻む時計だよ、オマエラに渡した目覚まし時計も同様にね!」

灯織「……らしいです、愛依さん」

愛依「い、いや……それは……そう!教室も寄宿舎の個室と同じで完全防音だったから気づかんかったの!」

円香「だとしたらなんで机の落ちる音は聞こえたわけ?」

愛依「……!」
259 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/28(日) 22:30:24.98 ID:xGgDQXIf0
灯織「愛依さんは今『何も聞こえなかったところに突然机の落ちる音がして』と言いました……でも、それはあり得ないんです」

愛依「……や、その……」

円香「まさか忘れてた、なんていうつもり?」

円香「今朝の出来事、しかも死体発見なんてインパクトある出来事で記憶違いをするとは思えないけど?」

愛依「……うっ」

咲耶「愛依、本当のことを話してくれないかい?」

愛依「…………うん。嘘ついた」

樹里「愛依……なんで嘘なんか!」

愛依「目覚ましの音が聞こえてうちは1-Aに行ったよ、でもそれだけだから……うちはそれ以上……」

円香「違う」

(……え?)

円香「まだ隠してることがあるでしょ?……ウソなんてつくの慣れてないくせに、バレバレ」

愛依「……違う!うちはマジでこれ以上は!」

円香「ならもう一度証言して、そこでその矛盾を明らかにするから」

(……愛依さんが隠している矛盾?)

(もう一度、愛依さんの証言に耳を傾けよう。そこに隠された真実が……)

(たとえ残酷な現実でも!)
260 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/28(日) 22:31:39.01 ID:xGgDQXIf0
-------------------------------------------------
【ノンストップ議論開始!】

コトダマ
‣【目覚まし時計】
‣【愛依の怪我】
‣【食堂で聞いた音】

愛依「うん……うちは【目覚ましの音を聞いて】1-Aに行ったよ」

愛依「でも、それだけだから!」

愛依「教室についたら【既に透ちゃんに机が落っこちてて】」

愛依「透ちゃんは【死んじゃってた】んだよ……」

愛依「そこに灯織ちゃんたちが集まってきて」

愛依「うちはそれ以降死体にも触れてないし、マジで無関係なんだって!」

愛依「お願い信じて!」

円香「……はぁ」

愛依「円香ちゃんのため息めっちゃ怖いんだけど?!」


【矛盾する発言を正しいコトダマで論破しろ!】

↓1
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261 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/28(日) 22:33:48.98 ID:GasllPH60
【既に透ちゃんに机が落っこちてて】に【食堂で聞いた音】
262 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/28(日) 22:35:43.81 ID:xGgDQXIf0
灯織「それは違います!」

【BLEAK!】

灯織「愛依さんが教室についていたときに、すでに机が落っこちていた……それはあり得ないんです」

愛依「えっ……?!な、なんで?!」

灯織「もしも机がすでに落っこちていたとしたら私たちの聞いた音の説明がつきません」

愛依「……やばっ!」

咲耶「私たちはあの音が聞こえたからこそ現場に駆け付けたのだからね」

灯織「あの音が机の落下音以外だというなら、その可能性を示してもらえませんか?」

愛依「…………」

摩美々「だんまりってことは認めたってことでいいのー?」

愛依「うちは……うちは……」

摩美々「今の話を総合すると、愛依が目覚ましの音を聞いて1-Bから1-Aに移動して、そこで机が落下したんだねー」

小糸「じゃ、じゃあ……殺害現場に、和泉さんは居合わせていたってこと……?」

灯織「机が落下した時に、その場にいたのは間違いない、と思う……」

灯織「愛依さん……お願いです、教えてもらえませんか?」

灯織「あの時、教室で何があったのかを」

愛依「……うちは、本当に目覚ましの音が聞こえたから教室に向かっただけで」

摩美々「……愛依―?」

愛依「したら、扉を開けた瞬間……」
263 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/28(日) 22:36:12.75 ID:xGgDQXIf0






愛依「うちの目の前に机が降ってきたの」





264 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/28(日) 22:36:53.71 ID:xGgDQXIf0
甘奈「机が……」

智代子「降ってきた?!?!?!」

愛依「本当にそうしか言いようがないんだって!うちは扉を開ける以外は何もしてない!」

愛依「目の前に机が急に現れたから驚いて目をつむっちゃって!」

愛依「目を開けたら透ちゃんが下敷きに……!」

愛依「これはなんも嘘ついてないから!うちはマジでなんも知らない!ムカンケーだから!」

円香「…………」

(いや……これは、違う……)

(今の愛依さんの話は、むしろ…………)

(愛依さんにとって、私たちにとって、何よりも残酷な事実を示しているんじゃない……?)

円香「……モノクマ、一つ聞いてもいい?」

モノクマ「ん?どうしたの?」

円香「例えば……誰かが作動した瞬間別の誰かを殺害するトラップを作った場合、クロになるのはそのトラップを作った人間?それともそのトラップを作動させた人間?」

(……!?)
265 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/28(日) 22:38:01.19 ID:xGgDQXIf0
小糸「ま、円香ちゃん!?」

モノクマ「ふむふむ……面白い疑問だね。お答えしましょう!」

モノクマ「その場合、クロになるのはトラップを作動させた側の人間です!当然だよね、自分の行動で人が命を落としてるんだから!」

円香「……なるほど、ありがとうございます」

円香「なら、クロはもう決まった」

(……え?)

円香「愛依、今回のクロはあなたしかいないのでは?」

愛依「ええええええっ?!いや、ちがう!違うんだって!マジで!」

円香「本人にその意識はないかもしれない……けど、さっきのモノクマの回答からすれば愛依がクロになるはず」

愛依「そんな……ウソだって、ありえない系!?」

(……今のモノクマの話……それに愛依さんの証言)

(円香さんが言おうとしているのは、そういうことだ……)
266 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/28(日) 22:38:37.08 ID:xGgDQXIf0
【ノンストップ議論開始!】

コトダマ
‣【食堂で聞いた音】
‣【紐】
‣【目覚まし時計】

愛依「ちょい待ち!うちはマジで知らないんだって!」

円香「知っているか否かは関係ない」

円香「愛依が【扉を開けた瞬間に】机が透の上に落ちて来た……」

円香「机が凶器である以上、そのクロは愛依になる」

愛依「いやいや……うちが扉を開けたのと机が落ちたタイミングは……」

愛依「【偶然】!たまたま一致しただけなんだって!」

愛依「うちはマジで知らないから!」

咲耶「……嵌められたね」


【矛盾する発言を正しいコトダマで論破しろ!】

↓1
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267 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/02/28(日) 22:39:50.29 ID:EaucJ8JQ0
【偶然】に【紐】
268 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/28(日) 22:42:16.16 ID:xGgDQXIf0
灯織「それは違います!」

【BLEAK!】

灯織「……愛依さん、扉を開けた瞬間机が落ちて来た……それはやっぱり偶然ではないですよ」

愛依「そんな……!」

灯織「教室の外側のドアノブに括りつけられていた紐です。これを使えば、愛依さんの言う偶然が必然になるんです」

灯織「教室の扉はスライド式。外側のドアノブと机の脚とを紐で結んでおくんです」

甘奈「そんな状態で扉を開けたら……」

甜花「机が、落っこちちゃう……!」

愛依「……じゃあうちが見た、降ってきた机ってのは」

摩美々「愛依が引っ張って落っことした机だったんだねー」

愛依「そん、な……」

凛世「落下した机はその勢いのまま、透さんの頭に衝突……」

凛世「透さんは、そのまま命を落としてしまわれた……」

愛依「でも、うちはそんな仕掛けなんか……」

円香「さっきのモノクマの話」

円香「クロは仕掛けを作った人間じゃない、作動させた人間」

愛依「……っ!」

めぐる「愛依は、他の誰かに……クロにさせられたの……!?」

智代子「そんな……!!」
269 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/28(日) 22:43:22.47 ID:xGgDQXIf0
モノクマ「あら?もう結論出ちゃった感じですか?これ」

モノクマ「思ってたより早かったですね、なかなか優秀な探偵たちがお揃いな様子で!」

モノクマ「どこぞの年増ばかりの探偵事務所も見習ってほしいものですね!」

(……でも、これで本当にいいのかな……?愛依さんが嵌められて、トラップを作動させて、透さんを殺してしまった…………)

(筋は通っているし、私たちが目撃した現場にも矛盾は……ない)

灯織「ちょっといいですか?!」

モノクマ「ん?」

灯織「その、このままで本当に、いいんでしょうか……?」

(私はまだ、納得がいかない……!!)

愛依「……えっ?」

灯織「……この学級裁判は私たちの命が懸かっています。それに、真実を解明しなければ、亡くなってしまった浅倉さんの遺志を私たちが無碍にすることになってしまいます」

灯織「もう少し、議論をさせてもらっても……!」

樹里「……でもよ、透を殺害した仕掛けはわかった。それに愛依が引っ掛かってしまったことは否定のしようがねー」

樹里「その仕掛けを作った奴は許せねえけどその手がかりもない……」

樹里「どうすりゃいいんだよ!」

(それはそうだ……愛依さんより先に教室に誰かが訪れたことを指し示す証拠があるなら覆せるけど、そんなものもない)

(愛依さんが仕掛けを作動させたことは今更疑いようがないんだ)

摩美々「愛依が仕掛けを作動させたことは間違いないケド」
270 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/28(日) 22:44:03.49 ID:xGgDQXIf0






摩美々「本当にそれで透は死んだのかなー?」





271 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/28(日) 22:46:05.36 ID:xGgDQXIf0
円香「…………は?」

雛菜「それ、どういう意味ですか〜?」

霧子「摩美々ちゃん……透ちゃんは、本当に……」

摩美々「別に透が死んでないなんて言うんじゃなくてー」

摩美々「逆に透が仕掛けで机を落とされるより前に死んでた可能性はないのー?」

(仕掛けよりも、前に死んでいた……?)

(そんなこれまでの議論を根底から覆すような話……)

(もしそれが本当なら、愛依さんはクロでなくなって……)

(この学級裁判は、どこに向かっていくんだろう……?)


【学級裁判 中断!】
272 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/28(日) 22:50:55.49 ID:xGgDQXIf0
今回の更新はここまでです。
ロンパSSは初挑戦なので出題の意図が分かりづらい部分もあったかと思います、申し訳ない…
安価も直下だと回答しづらいとかありますかね?
参加者さんが少数なので進行速度を維持するためにも直下のまま次回は更新する予定ですが、
都合が悪ければ別途考慮します。

次回更新は近いうちに。またのご参加よろしくお願いします。

それではおやすみなさい……
273 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/02/28(日) 22:53:01.67 ID:EaucJ8JQ0
乙です
私は直下でも問題ないですー
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