【ヒープリ】のどか「ザ・クイズショウ…？」【加筆修正版】

Check Tweet

1 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2021/02/13(土) 22:14:17.84 ID:30kaFi0n0

案内人「花寺のどかさん…ですね？」

のどか「……そうですけど…？」

案内人「私、銀河テレビの者ですが…」

のどか「…テレビですか…？」

ｻｯ

案内人「…おめでとうございます。」

案内人「花寺のどかさん、貴方を、『THE QUIZ SHOW（ザ・クイズショウ）』にご招待いたします！」



のどか「………えええええ！？」


※数日前に書いた『【ヒープリ】のどか「ザ・クイズショウ？」』の大幅加筆修正版です。
（https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1613027888/）


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1613222057

2 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2021/02/13(土) 22:14:53.65 ID:30kaFi0n0

―――銀河テレビ・Aスタジオ

スタッフ「本番5秒前、4、3、2……」

＜ON AIR＞ ｶﾞｺﾝ

？？？「人は誰でも、華やかな夢に憧れる…」

？？？「世界中を旅したい者、大きな家に住みたい者、はたまた大金を手にしたい者…」

？？？「そんな夢の終着点、それがこの『THE QUIZ SHOW』！！！」

ﾜｰﾜｰ ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

？？？「さあ今週も始まりました『THE QUIZ SHOW』、司会は私、MC樽井！」

樽井「そして本日の解答者はこの方！！」

3 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2021/02/13(土) 22:15:24.86 ID:30kaFi0n0

ﾌﾟｼｭｰ

樽井「すこやか大学病院・研修医、花寺のどか！！」

のどか「……」ﾍﾟｺﾘ

ﾜｰﾜｰ ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

樽井「さあどうぞ、此方の方へ！」

のどか「はい、よろしくお願いします！！」


VTR『花寺のどか・25歳、研修医。』

VTR『かつて幼少期に重い病気を患い長期入院していたが、その後は回復し、現在ではすこやか大学病院の研修医として勤務中。』

VTR『余談ですが中学時代にはプリキュアとしても活躍していたとのこと！』

4 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2021/02/13(土) 22:15:59.12 ID:30kaFi0n0

のどか「…えっ、あっさり言っちゃって大丈夫ですか？プリキュアの事とか…」

樽井「それがこの番組の醍醐味ですから。」

のどか「す、すごいですね…」

樽井「とはいえ、今は大学病院の研修医として働いていらっしゃるのですね。」

のどか「はい、私が幼少期の時に重い病気を患っていたので…その分今度は私が皆に恩返しできるように頑張ってます！！」

樽井「なるほどー、なかなか素晴らしいと思いますよ！」

のどか「ありがとうございます！！」｝

5 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2021/02/13(土) 22:16:26.39 ID:30kaFi0n0

樽井「それではここで、この番組のルールを説明しましょう！」

樽井「この『THE QUIZ SHOW』は、全7問のクイズで構成されています。」

樽井「クイズに正解する毎に賞金が上がっていき、7問突破した時点で、貴方の獲得金額は1,000万。あなたはその後、1,000万を賭けて、『ドリームチャンス』に挑戦することが出来ます。」

樽井「そのドリームチャンスに挑戦し、見事クリアすることが出来れば、貴方が手に入れるのは『夢』…そう、文字通り1つだけ夢を叶えることが出来るのです。」

樽井「…宜しいですね？」

のどか「はい！」

6 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2021/02/13(土) 22:16:55.79 ID:30kaFi0n0

樽井「それでは前もって聞いておきましょう。7問正解したのち、貴方はドリームチャンスに挑戦する意思はありますか？」

のどか「…あります！」

樽井「それでは伺います…あなたの夢は何ですか？」

のどか「私が尊敬する人として…幼少期に病気の私をいつも助けてくださった、蜂須賀先生がいます。」

のどか「その蜂須賀先生が今は海外の研究機関にいらっしゃるので、海外まで会いに行って、元気になった私の姿を見せてあげたいです！」

樽井「わかりました！それではドリームチャンスに成功した暁には、その海外渡航の費用も銀河テレビが負担することをお約束いたします！」

のどか「本当ですか？…ありがとうございます！！」

7 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2021/02/13(土) 22:17:21.82 ID:30kaFi0n0

樽井「それでは、すこやか大学病院の研修医・花寺のどかが、この『THE QUIZ SHOW』に挑みます！」

樽井「イッツ、ショーターイム！！！」

ﾜｰﾜｰ ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ


ディレクター「はい、オープニングOK！どんどん行け、どんどん行けよォ！」

ディレクター「…おい文尾！お前チンタラやってんじゃねーよォ！段取りどうなってんだよォ！」

プロデューサー「………。」

8 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2021/02/13(土) 22:17:51.61 ID:30kaFi0n0

樽井「それでは早速第1問です！」

樽井「国民的アニメ『ドラえもん』の登場人物・のび太の苗字はどれ？」

樽井「A：野比、B：源、C：出木杉、D：剛田。」

のどか「…Aの『野比』！」

樽井「正解ー！」

ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

＜￥100,000＞

9 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2021/02/13(土) 22:18:18.50 ID:30kaFi0n0

樽井「続いて第2問！」

樽井「次のうち、太宰治の書いた小説はどれ？」

樽井「A：『坊っちゃん』、B：『走れメロス』、C：『伊豆の踊子』、D：『浮雲』。」

のどか「ちょっと待って、どれだったっけ…」

樽井「……。」

のどか「えっと…Bの『走れメロス』！」

樽井「…正解でーす！」

ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

＜￥500,000＞

10 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2021/02/13(土) 22:18:46.46 ID:30kaFi0n0

樽井「それでは第3問！」

樽井「次のうち、元素記号の『Ca』に該当する元素はどれ？」

樽井「A：炭素、B：マグネシウム、C：クリプトン、D：カルシウム。」

のどか「…Dの『カルシウム』！」

樽井「…正解ー！」

＜￥1,000,000＞

ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

樽井「いやー花寺さん、なかなか調子いいですねー！」

のどか「あ、ありがとうございます…！」

11 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2021/02/13(土) 22:19:13.71 ID:30kaFi0n0

樽井「では第4問……おっ、これはラッキー問題ですね？」

樽本「最初のVTRにもありましたが…花寺さん、中学生時代にプリキュアとしても活躍されていたそうですね？」

のどか「はい。」

樽井「では、貴方がプリキュアとして実際に使っていた必殺技は次のうちどれ？」

樽井「A：『ビートソニック』、B：『ファイナルヒーリングっど・シャワー』、C：『しねしねこうせん』、D：『ラブアローシュート』。」

のどか「…Bの『ファイナルヒーリングっど・シャワー』！」

樽井「正解ー！」

＜￥2,000,000＞

ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ


樽井「いやー、それにしてもあらためて凄いですね、プリキュアとしても活躍されていたなんて！」

のどか「…はい、私にとっても大きな成長のきっかけになりました！」

樽井「いいですねー、私も一度ファイナルヒーリングっど・シャワーを喰らってみたいなー、なんて…！」

のどか「…ははは……」

12 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2021/02/13(土) 22:19:44.36 ID:30kaFi0n0

樽井「それでは第5問！ちょっとこれは難しいかなー。」

樽井「英語の『Self-contradiction』の日本語訳は何？」

のどか「………。」

のどか「…いや、わからないです、これ…」

樽井「流石に選択肢も無いから難しいですよね、そろそろここらで『奥義（オウギ）』使ってみますか？」

のどか「…じゃあ…使います。」

樽井「出ました！『奥義』です！！！」

13 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2021/02/13(土) 22:20:12.46 ID:30kaFi0n0

＜奥義 ―Ougi―＞

樽井「奥義を使えるのは1回だけ、良いですね？」

のどか「…はい。」

樽井「では、ルーレットスタート！」

ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟ…

のどか「…ストップ。」

　『召喚』
→『以心伝心』
　『導きの手』

樽井「…『以心伝心』！」

樽井「花寺さんと関係のある方と電話がつながっております…もしもし？」

14 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2021/02/13(土) 22:20:45.17 ID:30kaFi0n0

？？？『…もしもし？』

のどか「…もしもし？」

樽井「おっと、お名前をお願いします。」

？？？『……沢泉ちゆです。』

樽井「はい、電話のお相手は沢泉ちゆさんでーす！！」

ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

樽井「因みに花寺さん、沢泉さんとはどのようなご関係で？」

のどか「あの…私と一緒にプリキュアをしていた…親友の一人です…」

樽井「なるほどね…では、沢泉ちゆさんどうぞ！」

15 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2021/02/13(土) 22:21:18.12 ID:30kaFi0n0

ちゆ『…もしもし？』

のどか「ちゆちゃん？…何でちゆちゃんが…？」

ちゆ『わ、私だって分からないわよ…急にテレビ局の人が入ってきて…』

のどか「いや、でも…」

樽井「花寺さん、制限時間があるんで…」

のどか「は、はい…じゃあちゆちゃん、問題読むね…」

ちゆ『…うん。』

のどか「英語の『Self-contradiction』の日本語訳…ってわかる？」

ちゆ『待って、今スタッフさんから電子辞書を渡されてるから調べてみる……』

のどか「………。」

樽井「………。」

16 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2021/02/13(土) 22:21:45.46 ID:30kaFi0n0

ちゆ『………自己矛盾……』


樽井「………。」

のどか「ちゆちゃん、今何て…？」

ちゆ『だから……自己矛盾……』

のどか「………。」

樽井「さあ花寺さん、答えをどうぞ！」

のどか「……自己矛盾……？」

樽井「正解でーす！」

＜￥4,000,000＞

のどか「………。」

17 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2021/02/13(土) 22:22:17.01 ID:30kaFi0n0

樽井「それでは、第6問に参りましょう！」

樽井「まずは此方の人物の写真をご覧ください。」

［ダルイゼンの顔写真］

のどか「……………え？……ちょっと、これって…？」

樽井「花寺さん、此方の人物を御存じで？」

のどか「は、はい………私がプリキュアの時に…敵のビョーゲンズの幹部だった…ダルイゼンです………」

樽井「どのような敵だったんですか？」

のどか「とにかく……自分さえ良ければ良くて……人の心すら全くない……最後まで本当に許せない敵でした……」

樽井「なるほど……それではここで問題です！」

18 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2021/02/13(土) 22:22:47.04 ID:30kaFi0n0

樽井「その敵組織・ビョーゲンズの幹部であるダルイゼンにとって、花寺さんとの本当の関係は次のうちどれでしょうか？」

のどか「…！？」

樽井「A：親友、B：師弟関係、C：お笑いコンビの相方……」

樽井「………D：宿主。」

のどか「………！？」ｿﾞｸｯ……

19 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2021/02/13(土) 22:23:13.75 ID:30kaFi0n0

のどか「あの……」

樽井「どうしました？」

のどか「樽井さん…答え…知ってるんですか……？」

樽井「ええ…私はすべてを知っています。」

のどか「………！？」

樽井「…さあ、それでは答えをどうぞ！！」

のどか「………Dの……宿主……」

樽井「……正解です！」

＜￥8,000,000＞

のどか「………。」

20 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2021/02/13(土) 22:23:49.36 ID:30kaFi0n0

樽井「それでは第7問！」

樽井「これは、貴方の記憶に訴えかける問題です。」

のどか「………。」

樽井「貴方が、最後にビョーゲンズ幹部・ダルイゼンを倒す前に、直接彼に放った言葉は次のうちどれでしょう？」

のどか「…っ！？」

樽井「A：『あなたの笑顔も守らなきゃ』。」

樽井「B：『友達を助けるのに理由なんて無い』。」

樽井「C：『どんな人でも怪我をして苦しんでいるなら、私は助けてあげたい』。」

のどか「………。」

21 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2021/02/13(土) 22:24:16.99 ID:30kaFi0n0

樽井「……D：『都合のいいときだけ私を利用しないで』。」


のどか「………！」

樽井「っ！？」ｶﾞﾀｯ

のどか「！？」

樽井「ううっ、あ、頭が…ぐっ……」

のどか「えっ、あっ…ちょっと…大丈夫ですか……？」

22 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2021/02/13(土) 22:24:43.94 ID:30kaFi0n0

…………………


樽井「うう…」

樽井「すみません、急に取り乱してしまいました…」

のどか「…………。」

樽井「では、問題に戻ります。」

樽井「貴方が、最後にビョーゲンズ幹部・ダルイゼンを倒す直前、直接彼に言った言葉は…」

のどか「……『D』。」

樽井「……。」

のどか「Dの……『都合のいいときだけ私を利用しないで』…」


樽井「………。」

樽井「…正解です！これで1,000万円獲得です！」

＜￥10,000,000＞

ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

のどか「…………。」

23 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2021/02/13(土) 22:25:17.57 ID:30kaFi0n0

樽井「これで貴方は、ドリームチャンスへの挑戦権を得たことになります！」

のどか「…………。」

樽井「ただし、ドリームチャンスに失敗すればそれまでの獲得賞金はゼロになってしまいます。」

樽井「勿論、このまま1,000万円をもってドロップアウトすることも出来ますが…」

樽井「…貴方は、ドリームチャンスに挑戦する意思がありますか！？」

のどか「…………。」

のどか「……挑戦します。」

ｵｵｵｫｫｫ…!

樽井「ドリィィィムチャンス！！！！！」

＜DREAM CHANCE!!＞

ﾃﾞﾝﾃﾞｹﾃﾞﾝ,ﾃﾞﾝﾃﾞｹﾃﾞﾝ…



のどか「…………。」

24 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2021/02/13(土) 22:25:46.34 ID:30kaFi0n0

樽井「それではあらためてお聞きします…花寺のどかさん、貴方の夢は何ですか？」

のどか「…蜂須賀先生と再会すること…」

樽井「承知いたしました…そういえば、貴方の幼少期の病気の原因が、ビョーゲンズ幹部・ダルイゼンだったと…」

のどか「…もうこれ以上言わないで！！」

樽井「っ………」

25 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2021/02/13(土) 22:26:17.74 ID:30kaFi0n0

のどか「ダルイゼンは……本当に最悪な敵です……本当に、初めからあいつさえいなければ、私は……」

樽井「…それで、瀕死直前で命乞いしたダルイゼンに対して、『都合のいいときだけ私を利用しないで』と言って、躊躇なく彼を倒した、と。」

のどか「……！？」ｿﾞｸｯ…

のどか「……だから……何で……全部…知ってるんですか……！？」

樽井「言ったでしょう…私は貴方のすべてを知っています。」

樽井「…もっとも、私も、自分自身が何者なのか分からないんですけどね…」

のどか「…えっ…？」

26 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2021/02/13(土) 22:26:50.09 ID:30kaFi0n0

樽井「…それでは、花寺のどかさんに最後の問題です。」

樽井「あの時、貴方がビョーゲンズ幹部・ダルイゼンを倒した後、続けてボスのネオキングビョーゲン、同じくその配下の幹部・シンドイーネと対峙しましたね？」

のどか「……はい。」

樽井「ではその際に、貴方が取った行動はどれ？」

のどか「……！？」

樽井「…A：『ネオキングビョーゲンだけ許した』。」

樽井「…B：『シンドイーネだけ許した』。」

樽井「…C：『ビョーゲンズに降参をした』。」

のどか「…………。」

樽井「……D：『ネオキングビョーゲンを倒す手段として、シンドイーネを道具にした』。」

のどか「…………！」

27 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2021/02/13(土) 22:27:33.62 ID:30kaFi0n0

…………………
…………………
…………………

のどか『自分さえ良ければいいの！？』

ダルイゼン『…いいけど？』

…………………

のどか「…………」

…………………

ダルイゼン『助けてくれ…オレはオレじゃなくなる…！』

のどか『…都合のいいときだけ私を利用しないで！』

…………………

のどか「…………」

樽井「どうしました？あなた自身の事ですよ？」

のどか「…………」

28 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2021/02/13(土) 22:28:02.35 ID:30kaFi0n0

…………………
…………………
…………………

アスミ『私の中にメガパーツを宿せば…！』

…………………

のどか・ちゆ・ひなた『『『プリキュア・ヒーリングオアシス！！！』』』

シンドイーネ『ヒーリングッバーイ……！』

…………………
…………………

ちゆ『……『自己矛盾』………』

…………………

のどか「………っ！」

29 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2021/02/13(土) 22:28:37.76 ID:30kaFi0n0

…………………
…………………
…………………

ダルイゼン『…お前俺に言ったよな！？『自分さえ良ければ良いのか』って！！…結局お前も同じじゃん！！』

…………………


樽井「残り、10秒…」

のどか「………。」

樽井「9、8、7、6、5、4…」

30 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2021/02/13(土) 22:29:05.86 ID:30kaFi0n0

のどか「……『D』…」ｸﾞｽﾞｯ…

樽井「………？」

のどか「Dの…シンドイーネを……道具にした……」ｸﾞｽﾞｯ…

のどか「ネオキングビョーゲンの…体内に入るために………」ｸﾞｽﾞｯ…


樽井「………宜しいですね？」

のどか「……はい。」ｸﾞｽﾞｯ…

樽井「………。」

31 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2021/02/13(土) 22:30:32.67 ID:30kaFi0n0

のどか「…私は…」ｸﾞｽﾞｯ…

樽井「……？」

のどか「私は……ダルイゼンに………自分の体を……またボロボロに……されるのが……怖かった……」ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ…

樽井「………。」

のどか「なのに……私……最低…ですよね……自分で言った事すら……直後に…すぐ破るなんて……」ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ…

のどか「私だって……自分の都合で…ビョーゲンズの命を奪って………」ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ…

樽井「………。」

のどか「完全に………やってることは……命の………選別ですよね……」ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ…

樽井「………。」

32 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2021/02/13(土) 22:31:23.87 ID:30kaFi0n0

のどか「…ダルイゼンだって……シンドイーネだって……」ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ…

のどか「もしかしたら……本当は……好き好んでビョーゲンズに…生まれたかったわけじゃない…はずなのに……」ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ…

樽井「………。」

のどか「私は……こんな…こんな考えで……医者になんて……絶対…なれるわけがない……」ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ…

樽井「でも…貴方は、医者を目指したいんですよね…？」

のどか「……はい……」ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ…

のどか「私は…う゛っ……皆を……地球のみんなを……幸せにする…っ…医者に…う゛うっ……なりたい…です……！」ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ…

樽井「………。」

33 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2021/02/13(土) 22:31:54.44 ID:30kaFi0n0

樽井「………正解！おめでとうございます！！！」

＜Congraduation!!＞

ｳﾜｧｧｧｧｧｧ…! ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ…



樽井「さあ花寺さん、まずは記念のトロフィーを…」

のどか「う゛っ……う゛うっ……」ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ…

樽井「………。」


樽井「………花寺さん。」

樽井「正義って…本当に難しいですね。」

のどか「…………。」ｸﾞｽﾞｯ…

樽井「誰かが言ってました…行き過ぎた正義は、時には自分を見失ったり、誰かを犠牲にすることもある……」

樽井「でも、これに気付くことによって、人は成長していくものだと思うんです…」

34 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2021/02/13(土) 22:32:26.52 ID:30kaFi0n0

樽井「…なんつって！」

樽井「というわけで今回、花寺のどかは見事、自分の夢を叶えることに成功しました！」

樽井「次週、自らの夢に挑戦するのは一体誰なのか、来週もこの時間にお会いしましょう！」


樽井「…貴方の夢を、叶えます！！！」

ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ…



のどか「…………。」ｸﾞｽﾞｯ…

35 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2021/02/13(土) 22:34:18.34 ID:30kaFi0n0

―――白い部屋。

樽井「…………」ｶﾞｸｶﾞｸ…

…………………
…………………
…………………

のどか『自分さえ良ければいいの！？』

ダルイゼン『…いいけど？』

…………………

樽井「…俺は…」ｶﾞｸｶﾞｸ…

樽井「俺は……ビョーゲンズの…幹部……！？」ｶﾞｸｶﾞｸ…

…………………

ダルイゼン『助けてくれ…オレはオレじゃなくなる…！』

のどか『…都合のいいときだけ私を利用しないで！』

…………………

樽井「……キュアグレースが…花寺のどかが…俺の宿主……！？」ｶﾞｸｶﾞｸ…



樽井「う゛わああああああああああああああああああああああ！！！！！！！！！！！！！！！！！」



…………

プロデューサー「………。」

プロデューサー「いい加減に思い出したか……お前の前世の記憶……」


To be Continued……？

36 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2021/02/13(土) 22:37:38.45 ID:30kaFi0n0

というわけで、42話・43話への怒りそのままに勢いで書いたSSを大幅に修正して書きました。
第1期(深夜ドラマ時代)の『THE QUIZ SHOW』を元ネタという形で使わせていただきました。
ありがとうございました。

37 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2021/02/14(日) 00:24:44.02 ID:GqLtvuVpo

乙でした
地球にビョーゲンズの居場所はなかったのだ

38 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2021/02/14(日) 21:04:35.87 ID:G2xZTv9Q0

和解拒否、死体蹴り、下剋上失敗、完全消滅…
久々に完膚なきまでにやられた敵になったな