【のんのんびより】あかね「人狼、ですか？」【安価SS】

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1 ： ◆86inwKqtElvs ：2021/01/28(木) 16:41:43.54 ID:ROBs89dt0

《富士宮の家》


このみ「〜〜♪」

あかね「〜〜♪」

このみ「ちょっと休憩入れようっか」

あかね「あ、は、はい」

このみ「いやー上手になったねえ。出来のいい後輩をもってわたしは幸せだよ」

あかね「いや、そんな……」ﾃﾚｯ

このみ「まだソロやる気にならない？」

あかね「やる気にならないというか、私じゃ無理というか……、やっぱり、まだ緊張してしまって……」

このみ「うーん、どうしよっか。やらないのはもったいないと思うんだけどね」

あかね「は、はあ……」

あかね「………………」

　ｻﾞﾜｻﾞﾜﾜｲﾜｰｲ

あかね「あ、なんだか今日はとなり、にぎやかですね」

このみ「あ、れんげちゃんたちが来てるんじゃないかな？　休憩ついでに、ちょっと遊びに行ってみようっか」

あかね「あ、はい！」


《越谷の家》


あかね「―――――――――――――」

このみ「あれ、蛍ちゃんやれんげちゃんだけかと思ったら、楓ちゃんやひかげちゃんも。東京から帰ってたんだ？」

楓（以下、駄菓子屋）「ん、あたしは届け物があって寄っただけだ」

ひかげ「たまたまみんなスケジュールが空いててさ、夜に花火でもしようってなって」

れんげ「花火ん！！」

ひかげ「で、その子はお初？」

このみ「あ、ひかげちゃん達は初めてだよね。あかねちゃん、挨拶」

あかね「…………ｱ､ﾊｲ､ﾄﾞｰﾓﾃﾞｽ……」

ひかげ「だ、大丈夫？」

夏海「うちらの時もこんなだったよ」

小鞠「びっくりしたら慣れるらしいけどね」

小鞠「最初の時はうちにお化けが出たんだっけ……」

蛍「ああ、クッキーの」

れんげ「あれホントにお化けだったのん？」

ひかげ「あ、わたしは宮内ひかげです。高一です」

あかね「あ、ああ！　じゃ、じゃあ、私と同い年ですね！」

ひかげ「ああ、じゃあため口でいい？」

あかね「あ、は、は、い、その方が助かり、る！」

ひかげ「で、こっちが駄菓子屋」

駄菓子屋「こら、あたしには加賀山楓って名前があるんだ」

あかね「か、加賀山さん！　よろしくお願いします！」

駄菓子屋「え？　あ、ああ、まあそんなにかしこまらなくてもいいが……」



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2 ： ◆86inwKqtElvs [saga]：2021/01/28(木) 16:45:20.01 ID:ROBs89dt0

　ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ


一穂「やあやあ、外はあっついねー。あれ、その子誰？」

あかね「ｱ､ｴｯﾄ､ｱ､ｴ」

一穂「あ、やー、ごめんごめん。宮内一穂。旭丘分校の教師をしています」

あかね「ｱ､ｴｯﾄ、……」

あかね「…………」

あかね「篠田、あかねです……」



　　　　＋


れんげ「いっぱい人いるん！　夜までなんかして遊ぶのん！」

れんげ「駄菓子屋も遊ぶのん！」

駄菓子屋「ああ？　店開けてきてるし」

れんげ「……遊べないん？」

駄菓子屋「……ん、まあ、ちょっとぐらいならいいが」

れんげ「あそぶーん！」

このみ「あかねちゃんも、ほら、一緒に遊べば緊張ほぐれるって」

あかね「そ、それはいいんですけど、何をして遊ぶんですか？」

ひかげ「外はあっちぃし、夜まで家の中にいときたいなー」

れんげ「ふっふっふ。こんな時のために学校で練習しておいたやつがあるのん」

蛍「あ、人狼ゲームのこと？」

ひかげ「え、人狼？　流行ってんの？」

このみ「へえ、人狼かー」

小鞠「あかねちゃんはルール知ってる？」

あかね「い、一応、クラスの子がやるところを見てたので。やったことはないですけど」

駄菓子屋「私に一穂先輩、このみに越谷家三人とひかげとれんげ、蛍ちゃんにあかねちゃんで、全部で九人か」

一穂「あれ、うちも入っていいのん？　みんなとちょっとやったことあるけど、配役ってどうなってるのん？」

蛍「私、狼と占い師がいるやつしかやったことないんですけど……」

夏海「まあ学校の五人じゃ狼一匹と占い師、村人三人が限界だわな」

このみ「えっと、本当は霊媒師がいるんだっけ？」

れんげ「狩人もいるん！　うち狩人やりたいん！」

蛍「狩人は確か、自分以外を夜、守れるんだよね」

3 ： ◆86inwKqtElvs [saga]：2021/01/28(木) 16:45:59.50 ID:ROBs89dt0

ひかげ「狩人どうするー？　連ガありにする？」

あかね「連ガ？」

夏海「連続ガード。同じ人物を連夜守り続けられるかどうかってやつだよ」

駄菓子屋「９人じゃ縄数少なすぎるだろ。連ガないと村人陣営に不利すぎじゃないか？」

このみ「じゃあ、連続ガードはありで。れんげちゃん、わかる？」

れんげ「わかるのーん！　占いは初日白だけなのんな？」

小鞠「…………」

蛍「…………」


小鞠　蛍　あかね　←連ガ、縄数などには若干ついていけてない初心者だが最低限の用語などは理解している


一穂「うちもプレイヤーってことは、ゲームマスターはどうするのん？」


　ﾐﾝﾅｰ､ｵﾔﾂﾖｰ


雪子（卓、小鞠、夏海の母親）「あら、カードゲームするの？」

雪子「ああ、学校ではやってるって言ってたゲームやね」

れんげ「でもゲームマスターが足りないのん」

雪子「じゃあうちがしようか？　百人一首の読み手みたいなもんよね？」

夏海（母ちゃん参戦きたー！！）

小鞠（まさかのゲームマスター……夏海、反則は絶対なしだかんね）

夏海（母ちゃん相手にそれ無理だって！！）

れんげ「人狼はどうするん？」

蛍「え、えっと、狂人って役があったんじゃないかな」

蛍「狼陣営だけど、占っても、霊媒師の結果でも、村人陣営と判断されちゃう役があったはずだよ」

れんげ「む、それは厄介なんなー」

あかね「あ、あの、大丈夫、でしょうか？」

このみ「まあゲームだし。気楽にやればいいよ」