【咲-Saki-】京太郎「たのしい宮永一家」【微安価】

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1 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2021/01/21(木) 16:37:22.21 ID:VtKT70Eh0
・咲-Saki-スレです
・京太郎SSです
・重要人物で一人オリキャラいます
・あまり楽しい話ではありません
・基本非安価、たまに安価あります

以上を確認・了承の上、お読みください

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1611214641
2 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2021/01/21(木) 16:41:03.23 ID:VtKT70Eh0
【12月上旬】


―――― 長野県内 市街地


同僚「おっす宮永!」

後輩「お疲れ様です、宮永先輩」

京太郎「おう、お前らも上がりか?」

後輩「はい。それで今日はまだ早いし、飲みに行こうかって話になってるんです」

同僚「最近駅前に出来た焼き鳥屋あるだろ?総務の池田が行ったって言うんだが、結構旨いらしいぜ」

同僚「つーわけで今晩一緒にどうよ。お前の昇進祝いもせにゃならんしな」

京太郎「あー、悪いな。今日は家で祝ってくれる事になってるんだ」

同僚「なんだとー?つれないヤツだなぁお前は!」

京太郎「あはは、大体お前らいつも遅くまで連れ回すだろ。明日は色々と忙しいし」

京太郎「ってことで今日はパスだ。また来週にでも誘ってくれよ」

同僚「明日?......ああ、今年もそんな時期か」

京太郎「そういうわけだから俺はもう帰るよ」

同僚「仕方ないか。こればっかりは文句も言えないしな」

京太郎「んじゃ、また連休明け!」

後輩「あーあ、行っちゃった......何かあるんですか?宮永先輩」

同僚「.........まぁ、色々と」
3 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2021/01/21(木) 16:43:00.18 ID:VtKT70Eh0
―――― 在来線 車内


京太郎「.................ん?」

夢うつつで座席に寄りかかっていた俺は車内アナウンスに目を覚ました。
どれだけぐっすり眠りこけていたとしても、この声が耳に入るだけで一瞬で起きることができるのだから不思議なものだ。
パブロフの犬みたいなものだろうか。知らんけど。

京太郎「ふぁぁあ......そろそろ連絡しとくか」


>あと20分くらいで帰る

>おっけー。こっちはごはんの準備、もう少しかかるかも

>腹減った......飲みに誘われたけど断ってきたぜ

>当たり前だよ!お祝いなんだから、断らなかったら絶対怒るからね!

>分かってるって


俺の名前は須賀京太郎――――いや、今は宮永京太郎か。
上京したり結婚したり転職したりと色々あった俺ではあるが、今では故郷である清澄でそこそこの生活をしている。
普段なら乗るはずの誘いを丁重に断った俺は携帯電話を片手に取りつつ、真っ暗の車窓に点々と浮かぶ人明かりをぼんやりと眺めていた。
4 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2021/01/21(木) 16:43:59.88 ID:VtKT70Eh0
やがて列車が見慣れた駅舎に停まると、今度は近くの駐輪場に停めたバイクを北の方へ走らせる。
そう経たないうちにとある一軒家を見つけることが出来るだろう。小さいが立派な俺の城だ。

京太郎「ただいま」

「おかえりなさーい。お疲れ様、ご飯までちょっと待っててね」

京太郎「なら先に風呂に入っちまおうかなぁ。もう入れるのか?」

「ちょっと前に沸かし始めたけど......うーん、たぶん大丈夫だと思うよ」

京太郎「そうか、ありがとう」
5 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2021/01/21(木) 16:45:20.35 ID:VtKT70Eh0
【数時間後】


―――― 宮永邸 リビング


京太郎「ふぅ......食った食った」

「どうだった?」

京太郎「美味かった!ぐうの音も出ないくらいの大満足だよ。ありがとな」

京太郎「あの酒もずっと気になってた奴だ。どうして知ってたんだ?」

「検索履歴に何回も出てたから。飲みたいのかなって思ってネットで注文したの」

京太郎「人のパソコンを勝手に覗くとは趣味の悪いやつめ......ま、美味かったし良しとするか」ナデナデ

「えへへ」ニコニコ

京太郎「しかし、あんなご馳走作ってて大丈夫だったのかよ」

京太郎「そっちだって忙しいだろうし、今度の日曜に大会あるって言ってなかったっけ」

「あーあれ?大丈夫大丈夫、いつも通り打ってればいいって言われたもん」

京太郎(こいつの言う『大丈夫』ほど信頼できない言葉もないんだがな)
6 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2021/01/21(木) 16:46:59.43 ID:VtKT70Eh0
「そういえば、お姉ちゃんから電話かかってたよ」

京太郎「照さんから?」

宮永照――――つまりプロ麻雀界最強クラスの雀士であり、俺の義理の姉でもある女性。こいつ然り照さん然り、宮永家は麻雀民族の血でも流れているんだろうか。
そんな彼女が掛けてくる電話の殆どは吉報とは言えない。怪しい勧誘がどうとか保険金がどうとか、とにかく大抵の場合ロクな用事ではないのだ。
しかしこの時期となれば話は別で、その用件には大方予想がつく。

京太郎「それでなんだって?」

「明日の昼過ぎくらいにそっちに着くけど、持っていくお土産は何が良いかって」

京太郎「お土産?東京ばな奈に決まってる」

「うん、私もそう伝えたんだけどさ」

「そしたらお姉ちゃん、たまには別のものも食べたいくないか?って執拗に」

京太郎「別にいつも通りで全然構わないんだけど......どうせ照さんが自分で食べたいだけだな」

京太郎「.........おっと」チラッ
7 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2021/01/21(木) 16:48:09.60 ID:VtKT70Eh0
リビングの壁に掛けられた時計に目をやると、短針は既にその頂上を過ぎていた。
俺はこの和やかな雰囲気に浸り続けていたいという気持ちを堪えて、

京太郎「ほら、そろそろ寝ないとな。明日は朝早いんだろう?」

「早いっていうか、いつも通りの時間だよ」

京太郎「知らん。俺は明日休みだし」

「えー!ずるーい!」

京太郎「ズルいもクソもねーよ!ただでさえ有休溜まってるんだから」

「私も明日休もうかな」

京太郎「おいおい、お前は休んじゃダメだろ」

「そもそもなんで――――――――」

京太郎「そりゃ――――――――」

「――――――――!」

京太郎「――――――――」


結局俺たちが眠りについたのは、それから一時間ほど経った後の事だった。
8 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2021/01/21(木) 16:48:55.60 ID:VtKT70Eh0
【翌朝】


「おはよう!もう起きたんだ?」

京太郎「あぁ、おはよう......」

「ごめん、私忙しいから朝ご飯は自分でなんとかしてね!」ドタバタ

京太郎「そんくらい自分で何とかするさ」

俺が休日にしては――――世間的には平日だが――――比較的早い時間帯に目を覚ますと、既に着替えを終えた彼女があっちこっちと騒がしく走り回っていた。
起きたばかりの胃袋は朝飯を消化するにはもう少しウォーミングアップの時間が欲しいと訴えかけている。
何もしないのもむず痒い俺がやはり働かない頭でいくらか考えた結果、たまには玄関で見送りでもしようかと思い立った。

「ヤバいヤバい、早く行かなきゃ!......何やってるの?」

京太郎「いや、朝日があったかいなぁと」

「そ、そっか......とにかく、私早く行かないといけないから」

京太郎「おう――――――――」
9 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2021/01/21(木) 16:49:43.12 ID:VtKT70Eh0
1. 行ってらっしゃい、咲

2. 早めに帰ってこいよ?


↓3まで多数決、無効下
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/21(木) 16:53:54.66 ID:N2ignXYaO
2
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/21(木) 18:11:22.75 ID:dW6UOt+10
1
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/21(木) 18:29:46.18 ID:DGhYO9P5O
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