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やる夫が正史を書くようです51
579 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/03/22(月) 22:06:06.92 ID:aC16MavU0 こんな奴が跋扈すれば、そりゃ滅びますわ。 楊駿が分別ある大人に見えて来るから困る
580 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/22(月) 23:45:50.53 ID:AyUh0aHc0 乙です 司馬顒主従ってもはや倫さん主従と同レベルで国家の害になる連中ですね… 亮さんを例外として八王は年長者ほどアカンのだろうか
581 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/03/22(月) 23:49:57.99 ID:uDChhb/z0 乙でした いわゆる八王の中では長沙王は確かにまともな方だけど、自分が斉王討伐の功績を独占した事で 河間王と成都王がどれだけイライラしているかに気づいている様子が見えないのはやっぱりいただけない・・・
582 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/22(月) 23:53:51.91 ID:AyUh0aHc0 独占もクソもあの状態で長沙王が決起しなかったら生贄待ったなしだし 完全に正当防衛だと思うんだが…
583 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/03/22(月) 23:57:18.00 ID:aC16MavU0 >>581 むしろかなーり気を使っている様に見えるが
584 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/23(火) 08:27:22.93 ID:/OVVk4HSo むしろ長沙王の立場からしたら河間王ぶん殴っても文句言われる筋合いがないと言うか…
585 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/23(火) 09:09:56.93 ID:ylDQcRlf0 >>584 それでも中央に呼んで自分の上位に就けた方が良かったように思います 一応、弾劾文には連署してた上、一族の上の世代に当たりますから
586 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/23(火) 09:17:04.48 ID:ExNbrpRXO 乙 河間王と李含が欲深すぎる…… なまじ本人に知恵と意志がある分、趙庶人より厄介かもしれないですね
587 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/23(火) 09:23:53.02 ID:mv5KVsJjO >>585 都督として大兵力を擁する河間王を下手に都に召喚しようとしたら 逆に挙兵されかねないと思うんですが…
588 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/23(火) 09:39:34.21 ID:6SmgORHMO 思慮が足りないというのであれば舞台に立たされた時点でもうほとんど詰みなのよね 河間王の頭の中では長沙王は死んでるはずの人間なんだから
589 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/03/23(火) 12:22:26.13 ID:WfVLirfZ0 長沙王が何をいっても「うるさいお前の命と権力を寄越せ」が河間王主従の大義だし、譲歩を譲歩と認識しない。 傍目には無茶苦茶だが、「あいつを亡き者にすれば我が天下」という展望が見えてしまっているからもう止まらない。
590 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/23(火) 12:32:09.80 ID:1/fi7N0E0 >>585 長沙王が既に乱を収めた後に呼び出しとか、 上位に就けると言っても、招き寄せて誅殺計ってる、とか疑われたかもな。
591 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/23(火) 12:45:03.24 ID:ZCDtQUTWO まともな大義名分もなく無茶苦茶するあたり 無残様は孫秀(悪)よりも数段劣る参謀に見える
592 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/03/23(火) 14:25:19.10 ID:Hk3LAM2b0 楊駿一派を粛清した時にデタラメやった時点で、処刑の箍が外れている 趙庶人が一時的にせよ簒奪した時点で、皇帝の権威は落ちている 敵を殺すことを「禍根の根を断つ」というけど、殺せば終わるわけじゃなくて、加速度的に殺しの箍が外れるだけだから、虐殺の歯止めが利かなくなる。 最初に楊駿一人を斬って残りは生かしておけばよかったんじゃね、という。 もっといえば、あのおっさんは、交州にでも流しておけば何もできなかったのではないだろうか。 楊駿は碌なことをしなかったが、政敵を殺さない程度の分別はあったんだよなあ。 敢えて言えば、司馬炎の路線は意識していたのだと思う。
593 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/23(火) 15:04:45.90 ID:IFJMYlPB0 >>1 乙ー。 かつて羊祜の元で働いていた劉弘が荊州の統治者となり、その劉弘の下で陶侃が世に出始めるってのが 連連と連なる時代の流れを感じさせていいな。
594 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/24(水) 01:25:08.27 ID:YTk0v8eB0 羊祜と言えば陸抗 その陸家の御曹司たちもそろそろ大活躍な雰囲気ですね!
595 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/24(水) 05:17:21.99 ID:ddnQeB/n0 まだ辺境の反乱だった頃に政権中央の内紛が収まってればどうにかなったかもしれないけど 中原が燃え始めても内紛が収まってないなら もうしょうがないね
596 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/24(水) 09:49:11.70 ID:0lZmxH03O 自分の管轄で李雄が大暴れしてて しかもそのお隣の荊州で王朝を滅ぼしかねない大反乱が起きているのに…河間王ェ……
597 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/03/25(木) 03:20:06.89 ID:0SLH93XG0 「長沙王が死ななかったのが悪い」
598 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/25(木) 09:46:09.93 ID:P4g9TMGeO この状態で長沙王倒して国政を握っても罰ゲームにしかならないと思うのだが……
599 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/25(木) 11:14:06.01 ID:6SoeohZSO それがわかるくらいの聡明さが一族にあるならそもそもこんな状況には…
600 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/25(木) 18:33:50.04 ID:wKPDVLgR0 「状況が悪いから今は政権握りたくないなぁ」なんて人達じゃなくて 「今よりさらに状況を悪化させてでも政権を握りたい」人達の争いだから
601 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/25(木) 21:01:39.61 ID:yuWiAk8+0 今獲りに行かないともっと状況が悪くなって自分の命が危ない、じゃね
602 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/25(木) 21:36:13.67 ID:Z+ieubQco 殺らなきゃ殺られるになってるよな。原因は楚王か皇帝殺しを正当化しちゃった司馬昭か
603 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/25(木) 22:19:03.39 ID:P4g9TMGeO 河間王と成都王に関しては地方で大兵力握っているから中央も簡単には手出しできないのになあ
604 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/03/25(木) 22:21:47.21 ID:0SLH93XG0 直接の引き金は楚王・司馬瑋と東安王・司馬繇。 でも、前兆は斉万年征伐の処遇であった。 友軍を故意に見捨てたら死刑になるはずなのに、司馬肜がのうのうと天寿を全うした。 裏返せば、賈南風・張華政権が処分に踏み切れなかったのは、呉人への差別意識ばかりのせいでもあるまい。 潘岳『関中詩』の岩波文庫版解説によると、夏侯駿が「斉万年を討った」と嘘の戦功報告をして誅殺されたそうだが、 これも誰も処分しないのでは体裁が悪いので、夏侯駿を斬って見せしめにした様に見える。 勢族・宗室なら死罪でも許されるが、権力者に目を付けられれば、簡単に冤罪で殺される。 誰も司法を信用できなくなれば、自力救済にためらいがなくなるだろう。
605 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/26(金) 13:46:38.17 ID:gAm8X2x70 つまり、誰も皇帝権力を信用していないんだよな 楊駿と今の皇帝が悪い
606 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/26(金) 14:13:40.55 ID:EewXkZ/WO 結局そこに戻ってしまうんですよねぇ… 認印とはよく言ったものである
607 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/26(金) 19:01:20.08 ID:ecc+hQfO0 ・楊駿による政権の私物化 ・司馬繇による恣意的な政敵の抹殺 ・司馬瑋による衛瓘・司馬亮の抹殺 ・賈南風・張華政権による政敵の抹殺 ・司馬倫・孫秀による皇太子殺害の煽動・政敵の大規模な抹殺・皇帝簒奪 ・司馬冏の無気力統治 ・司馬乂による政敵の抹殺 ・司馬顒・李含による、政権奪取のための流言飛語・戦争誘発・現政権へのサボタージュ ・総体として、宗室・勢族・閨閥の有無による恣意的な裁決・裁判、法制度の無力化 後になるほどひどくなってるのがよくわかる。 一応司馬乂はかなりまともな方だが…… というか、司馬冏もまだ無害なほうではあったのだな。 政権に不適格なだけで。
608 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/26(金) 22:57:33.93 ID:7ckq/Vaw0 長沙王が楊駿誅殺あたりでイニシアティヴを握っていれば…
609 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/03/27(土) 04:22:12.68 ID:Fb/aN7MF0 >>608 若すぎて貫目が足りない。 あそこは何としても、司馬亮・衛瓘殺害を阻止しなければならなかったんだろうな。 あとは無駄に序列の高い趙庶人を…… せめて王から公に降格しておけば。
610 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/27(土) 04:38:42.16 ID:G9yJ4mLvo 正直同性王ってトラブルにしかならないイメージあるが上手くできた王朝あったのだろうか?
611 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/27(土) 10:06:54.19 ID:J/iaWyOa0 趙庶人については斉万年の乱の時に上奏どおり孫秀(悪)を誅殺できてればその後何も成せなかったような… 周処さんの件も合わせると梁王も八王中位クラスの戦犯ですな
612 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/03/27(土) 14:47:35.68 ID:iewVwsta0 >>610 異姓諸侯王は基本的に存在しないから(一応陳留王・曹奐はまだ生きてる)。 血縁を問わず実力者をドシドシ王にすべし、とすると、皇帝も簡単に取られちゃうから、血縁者で固めるのは仕方ないですね。 血縁と違った支配の方式が中国で脚光を浴びるのは、まだ千年以上先。
613 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/03/27(土) 14:58:32.15 ID:iewVwsta0 >>612 【訂正】 曹奐は302年が没年でした。 作中の時間軸では、去年亡くなったことになります。しかし曹氏の誰かが陳留王は継いでいるはず (『晋書』にもそれらしき人物は出ているが、名前が分からない)。
614 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/27(土) 16:43:31.55 ID:CdvVHNIWo 梁王は最上位クラスの戦犯でしょ
615 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/03/27(土) 17:22:32.61 ID:Fb/aN7MF0 戦犯多過ぎ問題ですが、「八王」以外で、東安王と梁王は確実に上位に来るでしょう。 武茂や文俶を冤罪で始末したり、周処を敵を利用して殺したことは、当時の基準でも犯罪になるはずですが、 一方でこれらの行動に快哉を叫んだ者は、当時少なからず居たはずです。 しかしそれで失った信用、呉人の失望を考えますと、どれほどの害を与えたのか。
616 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/27(土) 22:11:46.51 ID:J/iaWyOa0 今のところ趙庶人に河間王に梁王と年長者ほどやらかしが酷いから 東海王がどうなるのか怖いですね
617 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/27(土) 22:46:56.70 ID:xjmZ0g7Q0 梁王はなんていうか無能 ただただ無能
618 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/27(土) 23:16:05.56 ID:j5933n9k0 年長者ほど若く暗愚で無力な皇帝を舐めてるだろうからな まぁそいつら自身も暗愚だったんだが
619 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/28(日) 17:13:00.13 ID:Ea6UJ6iP0 そもそも君主に求められる姿(理想の君主、とはまた別)というのが主に二つの考え方があって 1:強いリーダーシップを持って主体的にバリバリ政策を推し進め、臣下をどんどん引っ張るタイプ (始皇帝、前漢武帝、曹操・曹丕・曹叡など) 2:我を張らず、忠臣・名臣・賢臣の言う事をよく聞いてその提案を承認する事に徹するタイプ (前漢後期〜後漢の皇帝はだいたいこっち) という対立軸がどの時代でも起きる(単に意見の問題だけじゃなくて人集め金集めが絡むから根深い) 司馬衷は2の典型例として擁立されているから、余程の事が無いと“忠臣・名臣・賢臣”の言う事には逆らわない 何より問題なのが、「自分が必要とする忠臣は彼だ」と言えるだけの発言権と判断基準を持てていない事なので 名族や宗族の「「「自分こそが晋王朝を支える名臣だ!」」」という排除合戦にどんどん歯止めがかからなくなっていく・・・
620 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/28(日) 21:00:18.22 ID:e3AeBb7m0 始皇帝や漢武帝タイプだと皇帝対宗族の構図で内紛になりそう 司馬衷にとって理想は呉の孫休みたいに振舞う事だったと思う
621 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/03/28(日) 21:01:38.70 ID:mfJZAJMc0 おめでとう。 劉備と関羽が婚約?張飛と趙雲、孫権がお祝いに駆け付ける??? 人民網日本語版 2021年03月25日14:55 http://j.people.com.cn/n3/2021/0325/c94475-9832534.html
622 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/03/28(日) 23:40:16.30 ID:+8RFZ9420 ミャンマー軍部の狼藉で胸糞写真を見てしまった。 ある意味ネタバレ写真
623 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 17:51:02.56 ID:LyPuZKdmo あれ長沙王だったのか
624 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 09:51:33.14 ID:X607wjJx0 【>>568 の続き】 【紀元303年7月 晋 首都 洛陽】 x仝x ‖___,,|冖|_/i:i|i:i|'///|:|//// 。 ´。o个o。 ` . ‖___|冖|/'/|i:i:|i:i|'//,_|:|,、-ー ´。s≦i:i:i:i:i:i:i:i:≧s。 `丶、、 j{___,.:|冖|'///|i:i:|i:i|'"´ :|:|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `丶、 : .、 i|__,,/..|冖|‐'"´|i:i:|i:i| _|:|,、-‐ ZZZZZZZZZZZZZZZZZZ彡s。`` .,________i|_,,/|:| | |冖| |i:i:|i:i|'"´ .|:| | ||二| ||二| |二二| | | ||三三≧zz弌三三三三三三三三三[| ||:| | |冖|‐'"´|i:i:|i:i| |:| | || ̄| || ̄| | ̄ ̄| | | ||¨¨..| |¨¨| |¨¨¨ | |¨¨¨¨| |¨:| |¨¨¨¨¨~|:| ||:| | |冖| |i:i:|i:i| |:| 王王王王王王王王王王王─‐| |─| |─‐ | |──| |‐:| |──ー|:| ||:| | |冖| |i:i:|i:i| |:| | || ̄| || ̄| | ̄ ̄| | ̄ ̄ | ||¨¨¨[]¨¨[]¨¨¨¨[]¨¨¨¨[]¨¨[]¨¨¨弌s。⌒└‐|冖| |i:i:|i:i| |:| | ||─| ||─| |──| |── | ||────‐_‐_‐,口‐_ ‐_ ‐_‐_ ‐_ ‐,`弌≧s。|冖| ̄ ┴ | |:| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : {ハハ} ‐_ ‐_ ‐_ ‐_ ‐_ ‐_ `'弌|冖ト ̄ ̄ ̄ ̄ ── _ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :( ̄)く二≧≦つ‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ : : : : : : : : : : : : : :_、-=ニニニ=ュ: :_‐_‐_rつ‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐_从从‐_ / ̄ ̄ | なるほど | _:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:丿三三二ニシ_‐_‐_‐_‐_‐_ノつ‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐_| ̄ ̄ ̄ヽ_______乂 ______,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; / ```````‐_‐_‐_‐_wwwww ̄丶___ノ_|冖|‐_‐_‐_‐ `'弌i:i:i:i:i: ~ ‐ _:::::::::::::::::::::::::::::⌒-  ̄ ̄ ̄ : : : : ー=_=_=_=_州州州州州州=_=|冖|=_=_=_=_=_=_`'< : : :~ ‐ _::::_ - ⌒ : : : : :, :, :, :, ----=_=_=_=,川川川川川川==|冖|=_=_=_=_=_=_=_=_ : : : : :∨ : : : : : : : :, :, :, :, :, :, :,..‐‐‐辷辷辷癶从从从从乂ニ|冖|辷辷辷辷辷辷辷 : : : : : : : : : : : : : : :, :, :, :, - ---辷辷ぅ辷ぅ辷ぅ辷ぅ辷ぅ辷ii|冖|辷ぅ辷ぅ辷ぅ辷ぅ辷 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ 先に述べたように、 Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 李含は皇甫重の抹殺を企てていた。 \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ それが皇甫重の知る所となり、告発に至るという流れである ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
625 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 09:51:59.51 ID:X607wjJx0 /................< _ ((__...........................> /.................\...―...........\__ ....l...r....― 、......:..............\...........< .l...r 、|―ヘ....|、....l}......\.......\............."< .l...|、 ´))了l...|.∨.l.....\.......\................ > .、|、ー_、 z‐z7)ノ...∨\.... \.......\<  ̄ 如何致しましょう? 八 i / 、\∨ \.....................\ l\ ― /l\ ̄...∨/ lノl.......\..........\ .御命令とあれば、 .>_∧  ̄ 八-\......\ \.......l................> .我ら兄弟で李含めを討ち果たす所存 >----/l ∧ / /l|---\......ヽ |.......\............丶 ./-----//|\、/ //l|------ 、 l............|............\ /-----/ |:::::.\ /.::::j∨------∨ ノ.............\.......丶 /-----/l ∧::::/.:::::/ v------ ∨´ ̄).............) __∠:.'´:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:Y:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ / ./-----/ l| /∧ :::::/ /l∨------∨  ̄\( /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`、:.:.:.:.:.:.:.:.:. |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:〈 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: `、/:.:.:.: /|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. |:.:.i :.:.:.:.ト、:,:.|:.:.:.:.:.:. i:.:.:./:.:.:.、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`、 |:.:.|:.:.:.i:.| /:.:|:.:.:.:.:.:. |/:.:.:.:.:.:.:`、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`、 |:.:.|:.:.:.|:.|'__Vl:.:.:.:.:|:.:|'⌒ヽ:.:.:.:.:.:`、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`、 |:.:.|:.:.:.:ィ'ハ } |:.:.:.:.:ト::〈ヽノ }:.:.:.:/:`、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`、 . 人:.ト、:.:.| tリ |:.:.:.:.:||:i:;∨ ,:.:/:/ :.`、:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.: `、 ヽ >ゝ |:.:./lノ|:|_〉V:,_:.:.:.:.:.:.:.:./:`、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.. それ、あなたが李含を討ちたいだけよね? く / :|:| ヾ、`'〜、;./ヘ:::::\:.:.:.:.:.:.:.:.:\:.:. . ヽ、__ ::! ∨))、:::::::\:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: . 心 ,l:| ∨__\:::::: \:.:.:.:.:.:.i:. ゝ-‐≦{ ヾ:、 У/\ 、::::::::ヽ:.:.:.:|:. ヾ /ハ .// ヽ、 __}__:.|:. jI斗:r'' |:i} // / ` /´ / : : l Vk / / /
626 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 09:53:35.79 ID:X607wjJx0 / / ', / } / i ', < / /_ ./_ | ', ≧=---r'∠__ 〃 ` ̄ / | ', ', V / { / ハ i ', i マ≦ 乂_ イ ′ | i 斗 七'' ̄「 | i | / | i .」__ i i } | | | ハ | | .i <.._| | | | ̄「 .ハ | | ! .ハ / | .i | i / | | | | | / ' l / j/ j.ィチ ̄, /| / i く {⌒| | __|_j/ ', /}/ ,ィ´:ij:::} | / j/ .i / ./| \ {:::ij:_ }/ 乂::ノ / / / | i //| ハ | | 乂::ノ , /.イ | // .| ∧ 、 ト.{ハ. _ _ _ / .| / | /イ , \ト.._{ .| ∧--vfニニニYニニYニニト-- </_ .| 時節柄、事を荒立てたくありません。 ./ / i .-=〈ニニニニニ|ニニニ}ニニニニニ/ニニ.\| / / / }_.-=fニニ∨ニニニニ|ニニi|ニニニニ/ニニニニi .皇甫重殿には兵を解散させましょう ./ / / /ニニヽニニ∨ニニニニニニ|ニニニ_/ニニニニニj / / / r≦ニヽニニニ、ニニ.∨ニニニ|ニニニニニニ/ニニニニ/| ./ /イ .′.|ニニニ.\ニニ、ニ∨ニニニ|ニニニニニ/ニニニ_./\| / / / >、ニニニ\ニニ、ニ∨ニニニ!ニニニニ/ニニニ/ / ヽ 〃 / /_ `''<ニニ\ニニニニニニ!ニニニ./ニニニ/ , / V .// , V `ヽ `''<ニニニニ∨ニニ|ニニニ/ニニ/ / / ', , i ヽ ''<ニニニニニ|ニニ/ニ/ / / _i__ i { / | ∨ ''<ニ> ´ ̄ ̄ ̄_ノ / / .ィf笊/ | | / / _|_ .∨ V / {´ ー== ニ、: : ', {/ .イ笊イ ′ | | ./ / マ笊笊≧x ハ }/ { | __ ---ィ: : :} /{ィ笊イ { :, ./ ∨ ミ笊} _...ィ .{ | __): : : : : } /、/ /イ ハ ', ∨ / ∨ {ff_/ { |_ ィ < ̄ ̄/ \ / 〉 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 長沙王は慎重だった。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 彼はこれ以上の軍事行動を欲していなかった ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
627 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 09:54:15.04 ID:X607wjJx0 ('⌒\ヽi:i:ヽi:i:} r /⌒ヽヽi:i:i:i}i:ノヽ 乂ー-' _、‐¬Y´´⌒\ノ_ ⌒>`冖冖i:i:/i:i_; ヘi:i:i:i:_、ミi:i:iヽ⌒ (/_、-i:i:i:i://i:i:/心..ヘ:i:i\沁 ///i:i:i:i:i/i:i:〔i:i:〔 ⌒;;;}i:i:i:iヽi} / /i:i:i:i:i:i{i:i:i〔{i{i〔 ;綴}i;}}i:i沁 たi:i:i:i:八i:i:圦Lト ‐ノ-リ|i:|i:} (乂_ ノ;i:i:i:i:i:i:i:}ヽ个ゞ゙` ´窃刈i:|〔 よろしいので? ア:if'i:i:i:i:i:i:i:i:}i:叭 〈{ cふ八 /i:i:八i:i:i:i:i:i:i:i:リ;ノ公, ‐- .公リ( ^/i{∧i:i:i:i:i:/^\[]_ ` - ´/ [] {∧i:i:\i:iノ.:.:.:.:.:.:.‐-ミ,, _ /L _ノ「 ̄:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\ ヘ}\ , / V ∧ ⌒ヽ!:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\ }:.]i` |\ / \ ̄ ----∧ | ヽ:/ \ } ___ \ / ,' l ` ト- / ̄ / __〉{ :| l l | | } V / \ 从 | l l l / / ,: /-< ̄ 、 > -〉 |\|\ |ヘ l // |/-|/| / / / \ 人 、人ィヘ云ミ Vヘ / / イ芹≠V // |Y^Y_ / \,,/| \\ 从廴.::ノ ゞ- イ//イ } || |_|l ただし、李含殿は名目をつけて都へ召還します | | |_|ヽ|ヽ ' | |_ノ , |_| | 心 | | V ' l l ト ` ´ イ ,; V , , /l | > _ イ _ | / V V / / l -- V∧ // l / 〉\ ヽ l / / ̄/ ̄| V∧////l / /| \ \ / l 〈 | V//// l / ´ | \ ヽ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 長沙王は詔勅で皇甫重に兵の解散を命じる一方、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 李含を河南尹に任命、洛陽に戻るよう命じたと『晋書』『皇甫重伝』は記す ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
628 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 09:56:50.49 ID:X607wjJx0 【紀元303年7月 晋 雍州 長安】 |.:.:./ .:.:.:.:.:.: |.:.:.:.:.:./ :.: l:.:.:.:.:.:.:.:|.:.:.:|.:.:.:.:.:.:/ .:.:.: | |.:./.:.:.:.:.:.:./ |.:.:.:.:./ :.:.: |:.:.:.:.:.:./|:.:.:.|:.:.:.:.:/ l.:.:.:.: | ∨.:.:.:. /;,; |.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.|:.:.:__,,.l.:.:.:|.:.:.:/;'´|.:.:.: / Y:/.:.lγ |.:.:.:.:.|.:.:.:./|.:.:./ |.:./:.:.:/,ィ》.:.:.:./ ……だそうです。 .ィ/ l.:\:.:.、、 |.:.:.:.:.|.:.:/_,ィf斧テ‐∨|/ {.ノ'.:.:.:./ / |/∧.:.\ヾ:.、|.:.:.:.:.l:./ ゛ 乂ノ `i.:.:.:./ ここらへんが落し所でしょうか .. ./ |//∧.:.:.:∨l |.:.:.:.:.|' 〉/.:.:.:/ . / .|///∧.:.:.l/l |.:.:.:.:.l 、 _, イ.:.:.:∧ l ∨.//∧://l |.:.:.:./ >_.、 /:.:.:.//∧ l 丶∨/////l |.:.:./ / //≧ ´/.:.///,' ', . /:::::::/::/:::::::__:/:::::__:::::/、::::}ァ'::\ | 丶 \//// |// ,////// l//// } __,/:::::::/::/:::::/:::/:::::/::::::/\:::::::}-‐:::::::. |. 丶',:::\// l´ ` ー''´////////l//ィ'/ / ::: イ:::/::/::/::::: /_/::__:/''''"^^ ヽ:::ヽ::}::::::. :::レ /::::/:::::/:::::::/:::/____ ∨::}:{:::∨ :::::::{:::::{::__:{::::::/{:::::::{ `丶、 ∨::}::::{ }:::: |:::/rへ\:{:/\::} ,,,_ ` ::ヽ:ヽ . j::::::ヽ{ { r {::{ }:} ヽ 逃jヽ ‐-}:::::l〉:} ::::::::::{ハ ヽ-、 ヽヽ {::{ `` 〈_,..,,'〉:/::/ \:::::ヽ:\__, 、 リ. V ヾ'{::;'ヽ( 河南尹なら悪くないな。 }ハ::::\:::} } イ{:::. }:::::::::::{ ', `ー __, ′ヽ} 殿下が都へ戻る日も近いかもしれん ∨}:::::::} / /ヽ}:::{ r / \ニ}ノニ-,_ } ≧s。,.__/ ;:;:;:;:;:;:;:}\ニニニ-,_ { / } \;:;:;:; }:.:.:.\ニニ-,_ /_ ;;:;:;\/: :,.,.,/;:\ニニ-,_ /ヽ;:;\ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 意外にも、李含は詔勅に従い洛陽へ赴いた N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
629 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 09:57:25.88 ID:X607wjJx0 【紀元303年7月 晋 秦州 冀城】 , --──-、 , イ / ヘ ト 、 i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ | ヽ ' _ ` イ 長沙王殿下は、 l l ´=` l .あなたが集めた兵を解散せよと仰せです。 ノ ヽ _,、__ノ _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 .代わりに騒動の発端となった /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ 李含殿を河南尹にして長安から遠ざけるとの事 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 . i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: _____/::::::::::::::::::::\____ /:::::::::::::::::/::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ /:::::::/::::::::/::::/::::|:::::::::::::::::::\__/ . _/::::::/::::::::::::::|/:::::::|:::::::::::::::::::::::::\ |\]::::::/:::::::::::::::ノ:::::::::::::::::::|:::::::::::::::\::::\_ |::::::|:::::::::::::::: /⌒|::::::::|::::::|::::::::::::::::::::::く ̄ ̄ /::::/:::::|:::::::::::::::::::::::|::::::::|::::::|::::::::::::::::::::::::::\ 馬鹿な…… _/::::/::::::::|:::::::::::::::::::::::|::::::/::::: |::::::::::/:::::::::::〈 ̄\  ̄ ̄〉::::::/|:::::〈\::::::::::|⌒|::::::: |:::::::/:::::::::::::::::\ 都へ呼びつけた程度では李含は死なぬ…… /::::::/:::|::::::::Lノ]::::::::::::::|::::::: |::::/::::::::::: |::::::::::::\_ /::::::/::::::|:::::::::( ⌒_::ノ:::::::::: /⌒|:::::::/::::::::::〈 ̄ ̄ 騒々しく立ち回る昆虫の如き男……  ̄ ̄|::::::/:::::|⌒\ ⌒7:::::::|:::::::厶/|::::::::::::::\ .|/|:::::人 /:::::::::|:::::/::::::::::|:::::::::::::<⌒ / |::::| \_/:::::::::::::::j/::/::::::::|::::::::::::::::\ |::::| /:::::::::::::::/::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::| |:::゙ /:::::::::::::::/::::::::::/::::/::::::::::::::::::::人|\ |/ / ̄厂|:::/:::::::::://:::::::::::::::::::::::::(--|--\
630 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 10:00:31.64 ID:X607wjJx0 /::::::::::::::::::::::::::\:::::/:::::::::::::::::::::::::\______ /::::::::::::::::::::::::::::-―─―--::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ /:::::::::::::::::::/::::::{:::::::::::::::::}:::::::::}:::::\::::::::::::::::::::::/ ー=ニ:::::::::::::::::::::::/-‐::::::´\:::::::::/::::::_______::::}:::::::\::::::::\ `ア:::::::::::/´::::/:::::::::::::::::ヽ:/::::/___:::::::::::::::\:::::::\::::::::\ /:::::::::::::/:/:::/:::::/\::\:::}::::/::::::::::::::\::::::::::\:::::::{::::::f⌒ . /:::::::::::::/::/:::/:::::/>''"\::::::::イ;;ィZ,,__:::::\::::::::::\:|:::ニ=- . /イ¨¨ア::::::::::::::::::::::::/ ⌒厂;;;;;;;;;;;;;;;;\::|::::::::「⌒!::::> / /::/}::::::/::::::::/ ト _ {/⌒)厂);;;;;;;;(__| ::l::::|:::::::\ }/::::: |:::/::::::::/ }xYXx\ ./XYXア;;;|::::l:: |::::\::::\ /:::::::::::l::::/::::/:{ \(爨)x} /x(爨)∠;;;;;;|:::::::::V::::::::\::::\ かくなる上は…… . /イ /::/:::/::::/::::| 丁スTヽ`ヽ} }Xx/スTア;;;V:::::::::\:::::::::::::::::::\ ー==彡::::::::/::::::::| V(壱)x\ /x(峠)/);;;(|::::::::::::::::\:::::::::::::::::: 私だけでも李含を討つ…… /::/:::::::/ }::::::::: | `""""` ´"""´ノ;;;;∧::::::::::::::::::::\:::::::::::: ::::/:::::::/ /::::::/:∧ ,ィfス丁ア l||l ヽスTマヽ⌒7ヽ:::::::::::::::::::__:::::\(\ :/::::/ ./::::::/:/:::∧X(爨)ノ ヽ(爨);Vイ:、::::::::::::{:\ `⌒ /::::::/:::::::/::∧/(__ノ{ ` ´ `""/|:::l:::|\:::::::|:::::::\ . /:::::::::::::::::::::{::::::::|\;;;;;;;;ノ-===- / .|:::l:::|:::: `ト:|:::::::::::::ヽ /:::::::::/::::::__|::::::::|;;(/\ノ;;;( / ∧:::/:::::::∧:::::::::::::::::::::\ /:::::::::/:::/ニニ/_|::::::::|;;;;;;;;;;/\;;)____/ / /:::::::/::::ヽ::「 ̄ ‐- ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .しかし、皇甫重は詔勅に従わなかった。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 兄弟揃って、そんなに李含が嫌いだったのだろうか? ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
631 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 10:01:10.15 ID:X607wjJx0 【紀元303年7月 晋 雍州 長安】 .: : : : : : : : : : : : :ハ: : : : : : :ヽ /: : : : : : : : : : : : : : : :: : : : : : :ハ : : : : : : : : : |: : : |: : : : : : : : : : : : |:_:|,: : : ー:/}/: : |:: : ::|: : : : : : : ::| |: :|: : /芹芋ミ : : : : : : : : : : : : | }ハ芹 }Jノ }〉 i: : : :|ハ: : : : : : ; |jリ ^__ノ : : : :|k{: : : : : / |i ' U | : : 小--━ く: ー=ミ 込 「\ .: : :/ ∠ニニニニ\__: : \ あの人、何を考えているんですか? |:个ー イ: / ∠ニニニニニニニニ=- _ }/ }/ /ニニ=----=ニニニニニニ=- _ とにかく、近隣の諸郡に討伐させましょう / }/ニ7 / `ー=ニニニ/ / ]ニア `寸/ \ _/ rく __ / \ r仁=-/ / 7`寸7ニニ=- ._ / / /`寸ニニニニニ=-/- _ ハ / / >--=ニニ7 ニ=- _ / , / イ |iニニ=- _ } / ./ / } \ [ニニニニ=-_ _-〈 // ヘ ' 、 _ -[ニニニニニ=- _ _ -=ニニム / / \____' ,_ -=ニニニ}iニニニニニニ=- _ニニニニニニニ_ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ これが河間王に皇甫重排除の絶好の口実を与えた。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 彼は金城太守游楷、隴西太守韓稚ら、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .四郡の兵に皇甫重を攻撃させたと『晋書』『皇甫重伝』にある `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
632 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 10:05:38.59 ID:X607wjJx0 【紀元303年7月 晋 秦州 冀城】 ヾー─ー─ー──ー──ー──ー─ー,ィ ||; |; |i |; |; |; |i |; |; |; |i | || ||i |; |; |; |i |; |; |; |i |; |; | || 弋┼i‐‐l!‐i!‐‐i──i‐‐l─i‐ l‐ l‐il┼‐ フ 弋ェェt┼┬┌───────┐ ,‐i┼t'ェ,ィフ il_,└───────┘ , i! :''''"~ ̄~`'' | ̄ ̄|| | ̄ ̄|i | ̄ ̄|| | ̄ ̄|l ....;:''''"~ ̄~`''-、__,,.... ;:''''"~ ̄~`''-、_ || ̄ ̄| ̄ ̄l ̄ ̄| ̄ ̄! ̄ ̄| ̄ ̄| ̄|| l| ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄l ̄ ̄| ̄ ̄! ̄ ̄|l | ̄ ̄|l | ̄ ̄|| || ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄|| | ̄ ̄|| | ̄ ̄|i  ̄i ̄ ̄|゙ '' ̄i ̄ ̄|| ̄! ̄ ̄;/  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄ヾ ̄| ̄ ̄|i ̄| ̄`~|i ̄ ̄| ̄ ̄  ̄ ̄| ̄ ̄i`~ ̄| ̄i| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|| ̄ ̄i ̄″| ̄ ̄|i ̄  ̄| ̄;゙|i ̄ ̄l! ̄ ̄|| ̄| ̄ ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄i ̄ ̄|| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄~`l  ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i、 ;|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|l ̄ ̄| ̄`~|i ̄″| ̄  ̄i ̄`~| ̄ヾl; ̄ ̄l| ̄| ̄ ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄| ̄ ̄|| ̄| ̄ ̄i| ̄ ̄| ̄ ̄ `、 ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄! ̄|| ゙̄ ゙i ̄ ̄| ̄ヾi| ̄ ″| ̄ ̄i| ̄!,,| ̄ ̄i| ̄! ̄ ; :|: : : : : : : : : : : : : : : i ̄| ̄ ̄|| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄l | ̄~~i ̄ ̄| ̄ i ; ̄|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|| ̄゛| ̄ ̄|i ̄ ̄| ̄_ ''- .._ ~""''' ‐- ...,,__ _,,..-‐''~""''' ‐- ...,,___,,.-‐' |\_/ ̄ ̄\_/| |\_/ ̄ ̄\_/| |\_/ ̄ ̄\_/| \__人_人从_人_人从/ |\_/ ̄ ̄\_/| |\_/ ̄ ̄\_/| |\_/ ̄ ̄\_/| .|_/ _) (__ \_| |_/ ..\_| .|_/ \_| |_/ /\ ) 秦州刺史皇甫重! ( \ / / \ ./ / .\ / \ |  ̄ ̄) ( ̄ ̄ / \ | | ./ \ | | / \| .| /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ |\_/ ̄ ̄\_/| |\_/ ̄ ̄\_/| |\_/ ̄ ̄\_/| |\_/ ̄ ̄\_/| |\_/ ̄ ̄\_/| |\_/ ̄ ̄\_/| .|_/ \_| |_/\\_| |_/ \_| |_/ /\ \ / / \ ./ / .\ / \ | / \ | | . / \ | | / \| .| |
633 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 10:06:15.92 ID:X607wjJx0 \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ ≧ < -=ニ 詔勅に従わぬは謀反と同義ッ!! ≦ ≧ ≦ /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ ≧ < -=ニ 秦州諸郡の兵が貴様を討伐する!! ≦ ≧ ≦ /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ |::::::::/"丁(_,入::::::::::::::::::::::::::::::\:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ \ -─- . {:::::::ヽ:::::/二二ニ=\::::::{ニニニヾ二ヽ::::::l\:::∨:::::::::: / \\:::::::::::{、=rヘ〃\ニ\{ニニ=ヘrヘニ∨:| \∨::::: | 抜 此 / <:\_::::V=ヽ.l{i:i:i:i::寸\(⌒7:::::ヽ Yニ∨ __,,,.. ∨::::| .か .方 . { い 無 ',::/ :::∧)ノ l{i:i:i:i:i:i::.. 〃i:i:i:i:i:iVノ)ノ/i:i:i:i:i:} ∨::. ね も . j う .作 }'::::::::::∧ l{:f粢ヽi:i} l{:i:i:i:i:i:i:i:}. 〃i:i__i:i:i:i:il. ∨} ば / も 法 }:::::::::::{::::\ヾニニ=イ ヾ:(垓>/ l{i:(>坐ヽi/ く : / . { の と /::::::::::::|::::::::::`丶、 \i:i/ j{i:i:i>=''" }ヽ .: .:: : {ヽ;:::::|\:::::::::::::::::::`` ー- .,_ ''"´ |:::::\ /:::: \ : \\{ }:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ |:::: / ` ーr::''":::: ト、 . \ /⌒ ヽ |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::{ |/ / }::::::::::::| ‐--‐ ''"´ ヽ :::::::: |::::::::::::::::::::: |ハ ...::‐- 、___,《___ / {::::::::::: | }:::::::::::ト、|::::::::::::::::::|:::::´::::::::::::::::::::::::::::::::}`` ー‐ {:::::::::::/ /イ{::::::{ |:::::::::::/::::::::::::ヽ::::::::::::ト:::::::::::::::| ∨::::/ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 皇甫重は討伐軍を冀城で迎え撃った。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 八王の乱の片隅で ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .約一年半に渡って繰り広げられた冀城攻防戦の始まりである `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
634 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 10:09:19.41 ID:X607wjJx0 【紀元303年7月 晋 首都 洛陽】 . /: : : : : : : : : : \: : : : \: : : : : : : :.\ . /: : : : : : : : :_:_: : : : :\: : : : ヽ: : : : : : : : \ . イ : : : : : : :./: : : :∧ : :.:.:.:|: : : :.:.:.|:\: : : : : : : :\ /..|:.|: : : :|: : ′: :./. ^ト、: : |∨ _: : |: : :》、: : : : : : : :.\ |:.|: : : :|: : |: : : { | \{ }^: : :|{⌒, \: : : : : : : : \ おたくの兄上殿は何がしたいのかと? |:.|: : : :|: : |∨: { jI斗 ^ _xz}: : :イ 〉 / > : : : : : : : :∨ |:.ト: : : |: : |― :{: 斗匕ン"}: / 〈ノ ><: : : :.|! 人{: 〉: :{: 才刃ト, }イ /:(⌒~ ヽ: :.八 /: :/ \{\{ `" }:| / ∨_ }:/\\ ,.: : / \ \ ′ r_ ァ 乂 ∨:.:∨ j´ \∨ >──-ミ :./{ .>。 _ / /:.:.:.:.≧s。 .乂 彡:i:i:i:i:\:i:i:∧ __ /: :.{. /二二ニニ=‐‐¨入 /:.:.:./ /:.:.>〜y {イ:i:i:i:i:i:i:i:/{:i:i:i:V:i:i:iー-≧=ミ... }: : :| //ニニニニニニ/:.:./} /:.:/ /:.:.:./../ト、 艾:i:i:/:i:i/:i:∧:i:i:i:i\:i:i/:i:i:i:i寸/:iヽ }: :./ //ニニニニ斗匕:.:.:.:./ /:.:.:./ /:.:.:.:.:/Y{,/ }厂> ー=彡:i:イ:i:i:iV:i{:i:i:i∧:i:i:i:i/:i:i:i:i:i:{-─寸ハ /:i:i:i:ノ:i:i:i:i{八:i:i:i:i:i\:{:i:i:i:i:i:i:i八 }:i:ハ .厶イ:i乂:i:i:i:{:i:i:i\:i/ニ Y:i:i:{乂─-- |八{ |:iノ个:i八:i:i:i:i八(:マ {乂( -==ッ. / ノ:i:i乂:i:i:i:i:\:i:i:i∧_。_  ̄ \ ノイ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i个≦:「:†:}', r‐ ' ただただ李含を討ち果たすのが宿願です ノ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:人:\l.⌒|∧ 7′ ノイ:i:i:i|:i:i:i:i:i:i从\ 寸| ≧=- 个:. 乂:i:i:i八:i:i:i:i:个\:\ \∧:i:i人:i:乂 才:i:i:i:i:i/}:i:i:i八: : :\:\ .| |VV:i:i:i:ハ ア:i:i:i:i:/:iハ:i:i:i:i}\: : :\ 寸 .|:.VV:i:i:乂 /:i:i:i:i:i:/: : : : : : : : :∧ : :.∧. |:::} V:i:i:ハ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 各地の情勢は混乱の一途をたどっていた N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
635 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 10:10:14.14 ID:X607wjJx0 _...._ _,.-':::::::::::::`ヽ、 ,..-':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ __ /:::::::::::::::::::::::::::::\:::::::ヘ l::::::::::::::::::: ̄::::::ー.../::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ ヽ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ::ニ'::::l ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ `ヽ:::::::l \::::::::::::::::::::::\::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:、 ';::::::| ,ン、:::::::::::::::::::::`:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::\ ';:::| / | |`ト 、_:::::::::::::::::::::`:::ー-......__/::::::::::::::\ヾl l ト ト. ト、ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ `ハ_|ヾ 弋弍f'ー、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ '´く. 'ーイ l j、7ァt、__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l 混乱に拍車をかけたのが、 rヽ 、 lー'-'ノ_ノ∠Lゝト弋ー-- :::_:ノ .鄴の成都王司馬穎の存在である。 ヘ ヽ--j..-<}::::::::::::〈.` ,レ-'⌒:、 ヽ:::::::::::ヽ- 、 ここで一旦鄴の様子を紹介しておきたい ,. -‐、 ヽニ.:::::;r‐ '´ l::::::::::::::::::::ヘ ,r'::::.,.-' r'´ ::::ヽ __'Jノヽ::::::::::::::::::ハ /:::::/ | l::: ` ヽ、_ ヽ_,l:::::::::::::::::::::l . | :::| | lヽ、__,. 、 ';::::::::::::::::::::::::::::::l.、 . | | | |:::::::::::::::ヽ. l::::::::::::::::::::::::::::::|:ヽ l. l ヽl. ..|::::/::::::::::´:::::::::::::::::::::::::::::::|::::l. ヽ ヽ.__ ノ | ::|:'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| ` ー- 一 ヘ |::::ー-、.._:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::|ヽ 7ハ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::|:::ヽ /::|::|:ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::|::::::ヽ /::::::|:::|:::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::|:::::::::ヽ /::::::::::{:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::|:::::::::::`
636 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 10:11:10.37 ID:X607wjJx0 【紀元303年7月 晋 冀州 鄴】 _n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_l二二二ln_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n :.. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :| | || | |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 森森森森森森森森п森::::::....∧Ali;'i゙i゙l'i,::;...;;.;;ii:i;;:ili、_,i斤il]il] ,,,,,__i;;ii:i;;ir=ュ;;;;;;;;,,,,,,............n........ ヮ,'lil、l゚i: :.lA゙ill#「ll!l;lfni|』┌==┬─ii┐.,,'#ll,』 |.lll,,тgi゙i゙lェli;'ュョョョ゙ill#‐「ll!l;li+;;ii: ;rヘ∧凸;;;;;; 田┐工ユE∧ヰA┌─≡─!杢卦士⊂ニ⊃;:::┌┐;;;;;;;:::,,,,,ロ卅ユ鬥H出Tエニ斤彳凵Ξ|田 =,ィ'⌒ニニエニニil]1lー-i]__森森森森_トロロロi|::rーilil==┬≡┐| ̄|─r‐┬||irr-、v冖v"|l巫]||斤 、_|il]il]_三rー| ̄ ̄|─r‐┬|iΠп/____/| |、__\| ̄冂ПーГ┬┬ヱ ̄|─r‐┬|Π /三三三| ̄≡≡ ̄|/二三 〉====Π/ ゙.ヘ_===_\_ |FF|ニ|i ̄ ̄i| /⌒\ /二三 /二二 /∧ ̄∧\ 「 ̄ ̄ ̄/「 ̄ ̄二二|j ゙、_三__| i|三三三三|i |二二! 三\ __,,.‐',. ‐'i| 田|「| | 田,. イ___/´| | il |\ __] Πпr―.、=ニ二>、|| 田 | ェェェ=‐´ 田|/二ニ,ハ_,.-_‐=_二l |__| '|___| |l二ニ‐- 、 ,,_丶、` ‐ 、_,,...> ___ ≡≡===> ,. - ‐''´‐ '' "´i i i i i i i| / \ |l i l i l i`''ー-.、`、‐-、|皿皿|丶、_ ニ―-┐γ´ r''´i i| i| i_l⊥l,.-‐''´ ::'' i '':: `''‐-.l l_i l| i| il|`ヽ、`゙ヽ、 .vi== _,,... -┤ゝ、_゙丶i,''"´ \ .:' :i: ':. / `ヽl| il| i|ノ )、 |! ロ r┐:|-‐''´/|_ `ー-ァ―ァ、 _ |圭圭圭圭圭| _ ._,,...-‐''´ _,.イj:::丶| l^ 」 .i__| :|_,,/n | / / / ||  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |ヽ ._,,..-‐<´-‐||:::::::::ヽ! :| | / ヽ|/∧’/ / i|| / \ |丶\ \ | | | 川 ノ::::::::::::::ヽ -‐ /|| ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄||\ /川||_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_||川 /川 / \
637 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 10:13:19.98 ID:X607wjJx0 \ヽ-lヽ―- 、 ,..-‐ ̄: :. :|: :. :. :. :∧ /:. :. :/: :i :∧:ト: :. :. 廴)ヘ //7: :/:,.._|/ |:|>-‐|: : :|ヽ.ヽ |: :,イ ∠L ヽL--ァ: |: :| \ | / |:イセf !='ハ: :j、 |イ/ VヘV:| __ 〉/ノ | :| ∨ゝ、 !‐ ‐┘/ソ: : j: :| ここが鄴か。 |: : /`7 } /: : /:. :| |: :/ |ミ-彳/: :./ヽ :| 洛陽はともかく、建業より広くないかしら? | :j \. |丶イ: : :/ l| レ' l L_/:. :/... || |ヽ__| |-/,|: : /┬‐〒| |: | | | ゝイ :/ | :| | |:.| j | | | |:/ | :| | >‐、ヘ>7k/__λ、 |:.| 「 .Lハハ|' l :l | ./: : : : :>ム' ̄\ゝ: : : ヽ、 /: : : : :/: メ /ヘ: : : :\: :i: : : :ヽ 晋 無職 陸機 /: : : : : : : ィ: :/l ハ: : : : : : : : l: : : : :ヽ /: : : : : : : // / j ハ: : :.l: : : : l: : : : : : :ヽ /: : : / 'イ// / l ハ .ーl、: : : :!/: : : : : : : l /: :/: :l: : :/ l / .ll V .ト ヽ: : /: : : :/: : :.l /: : |: : |: :/ |/ l V.|ヽ': : :/: : : :/: : : :| かつては魏の都だったからね。 | /|: | ∧/_, 、 Vヽ: :./: : : ://: :/ . |/ |: :l |ヘir=ミ ニミト、 ∨: : : ://: : / 左思殿の『三都賦』もここを題材にしてるし l-l^トV {  ̄\ミ、/: : :ん: : :イ 、 ゝ⌒'ゝ、.!、 ;__, ゙ソ: : :ノ/ノ::// .>ムヽ_、 ソ/V>、( ) ,ィ/: :/イク/l/ イ 〉ト,/ _/ '个ァ イ ^ y く/)YV ./^'ヘ/‐'く ヽ/ / /ムヽ'くヽ 、>' , ヽ、、\ ん-、〜/'/ )ヽ
638 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 10:15:25.09 ID:X607wjJx0 (ヽ、00 ∩ ⊂ニ、ニ⊃ ⊂ ⊃ ,, -‐- \ | |/⌒ヽ 〇 〇 ( ⊂ニニ / /⌒) ) `ー――'′ し∪ (ノ (ヽ、00 ∩ ⊂ニ、ニ⊃ ⊂ ⊃ ,, -‐- \ | |/⌒ヽ 〇 〇 ( ⊂ニニ / /⌒) ) `ー――'′ し∪ (ノ \ヽ-lヽ―- 、 ,..-‐ ̄: :. :|: :. :. :. :∧ /:. :. :/: :i :∧:ト: :. :. 廴)ヘ //7: :/:,.._|/ |:|>-‐|: : :|ヽ.ヽ |: :,イ ∠L ヽL--ァ: |: :| \ | / |:イセf !='ハ: :j、 |イ/ VヘV:| __ 〉/ノ | :| 天下は広いのね。 ∨ゝ、 !‐ ‐┘/ソ: : j: :| |: : /`7 } /: : /:. :| ん、あれは何の騒ぎかしら? |: :/ |ミ-彳/: :./ヽ :| | :j \. |丶イ: : :/ l| レ' l L_/:. :/... || |ヽ__| |-/,|: : /┬‐〒| |: | | | ゝイ :/ | :| | |:.| j | | | |:/ | :| | |:.| 「 .Lハハ|' l :l |
639 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 10:16:18.09 ID:X607wjJx0 , ' ̄ ̄ ̄ ゙̄ヽ ,イ / ノ( ヽ ト、 i ヽ─、 ^ |ー' i ヾ_,,;;;》 〉 ヾj j/ 〈;;_ノ l ヾニアミ fニアl 俺たちは天下のためにここに集まった! i 〈 i | イrェェェュ / だが、成都王殿下は俺たちに活躍の場を与えてくれない!! .| \ `ニニ´/ | ヽ ー '_ ,-ー、 ヽ;;;;;;;;;;;`ー-、 ;;;;;;;;;;\ー、 ,-i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ /ニYニヽ ;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\ /( ゚ )( ゚ )ヽ /::::⌒`´⌒::::\ | ,-)___(-、| | l |-┬-| l | こんな所で暇するぐらいなら故郷へ帰りたいっていう!! \ `ー'´ /l!| ! / \ |i / ヽ !l ヽi ( 丶- 、 しE |そ `ー、_ノ 煤@l、E ノ ___ / / )))) / /_ ⊂ノ / /|\_/ ̄ ̄\_/| / / \\_| ▼ ▼ |_/ おい! / / \ \ 皿/ ヽ ⌒\ 城門に何か落書きされてるぞ!! ノ /> > / / 6三ノ ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
640 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 10:18:02.09 ID:X607wjJx0 ∫ι__________ ./丁了 ヾー─ー─ー──ー──ー──ー─ー,ィ ||; |; |i |; |; |; |i |; |; |; |i | || ||i |; |; |; |i |; |; |; |i |; |; | || 弋┼i‐‐l!‐i!‐‐i──i‐‐l─i‐ l‐ l‐il┼‐ フ 弋ェェt┼┬┌───────┐ ,‐i┼t'ェ,ィ il_,└───────┘ , i! | ̄ ̄|| | ̄ ̄|i | ̄ ̄|| | ̄ ̄|l || ̄ ̄| ̄ ̄l ̄ ̄| ̄ ̄! ̄ ̄| ̄ ̄| ̄|| l| ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄l ̄ ̄| ̄ ̄! ̄ ̄|l | ̄ ̄|i | ̄ ̄|l | ̄ ̄|| || ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄|| | ̄ ̄|| | ̄ ̄|i | ̄ ̄||  ̄| ̄`~|i ̄ ̄| ̄ ̄ ̄i ̄ ̄|゙ '' ̄i ̄ || ̄! ̄ ̄/  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄ヾ ̄| ̄ ̄.|i ̄| ̄`~|i ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄`~|i ̄ ̄| ̄ ̄ | ̄ ̄i ̄″| ̄ ̄|i  ̄ ̄| ̄ ̄i`~ ̄| ̄i| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|| ̄ ̄i ̄″| ̄ ̄|i ̄| ̄ ̄i ̄″| ̄ ̄|i ̄ | ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄~ ̄| ̄;゙|i ̄ ̄l  ̄ ̄|| ̄| ̄ ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄i ̄ ̄|| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄~`| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄~`ll`l l ̄ ̄| ̄`~|i ̄″|  ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i、 ;|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|l ̄ ̄| ̄`~|i ̄″| ̄l ̄ ̄| ̄`~|i ̄″| ̄ | ̄| ̄ ̄i| ̄ ̄| ̄  ̄i ̄`~| ̄ヾl; ̄ ̄l| ̄| ̄ ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄| ̄ ̄|| ̄| ̄ ̄i| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄| ̄ ̄i| ̄ ̄| ̄ ̄ | ゙̄ ゙i ̄ ̄| ̄ヾ| ̄`.. ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄! ̄|| ゙̄ ゙i ̄ ̄| ̄ヾi| ゙̄ ゙i ̄ ̄| ̄ヾi| ̄ | ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄ | ̄ ̄ | ̄!,, ̄ ̄i| ̄! ̄ ; :|: : : : : : : : : : : : : : : i ̄| ̄ ̄|| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄ll | ̄゛| ̄ ̄|i ̄ ̄| ̄| ̄~~i ̄ ̄| ̄ i; ̄|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|| ̄゛| ̄ ̄|i ̄ ̄| ̄| ̄゛| ̄ ̄|i ̄ ̄| ̄___ γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ | えーと、何々…… .| ヽ___________乂
641 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 10:21:08.25 ID:X607wjJx0 /` ー''"´ .,,_ 、 `丶、 _,,.-‐,7 ! `ヽ、`7〜⌒;;;,,,、 ,.:'' '"/ ! ハ _ 、ヽ{;;;;;;;!;;;;;;;;;;;;;;;> / j :| .,'! ,/ 、 : ヾ\;;;;l゙、;;;;/ィ′ /,:' !::j i::l ,xャ、:、: . ヾ;;;;;;;;|::Y: :{ 大事は解散し、速やかに蚕を欲する。 l/ j::::!l;'ハ. 行、:、ヾ: . マ゙゙゙:::i: : : i ′ !:::}/ ! ヒ! ヾ:、 `ヾ、∨:::ハ: : :i .帰還を請い、時務に赴きたい。 ∨ ! _ イ/`: /l: :i: : :i ` ´_ .,, /:: /:N: :.i: : i 昔は義によって来て、今は義によって去る。 r<!' /_ヾ、!: :!: : i r/ // .厶‐二ヾ:.!: : i .もし、再び急が有れば、仲間に入れてもらいたい ,,!i./7 ,:' '" ';.!: : i ,-宀、7| ,.' l:l : i / ,, i/ ゙:, ヾ!: j ヽ/ハ j / _ ノ: :| -> 、_rイ_/ヽ、 . /: : /-‐ 7「`丶\: :.\ /: :. :.レ': /: .イ 小: :|: : : : : : :.\ . /: : : : |: :ム/: / | ヽ|- 、|: : : : : :.ヽ f: : : : :.| イ / |/ | ヽ\`|: : .|: :. :.} | :| |: : .レ|/=、 | テミ.l.|: : .|: :ト、l |: :l:l: : :|イう } |┘ヾ|: :|.|: :| l| ああー。 . } :ヽ: : :,代_ ノ 弋ンλハ|: :| .| |: :入: : | "" __ "" ヒノ: : | こりゃまた誰か逃亡しちゃったかな .|:トヽゝ: ヽ、 `´ ノ: ∧: :| |.j ', ト ,勹> -- z</|: :/ |./ \f ムくノ └l::\レ' |' .{ -‐ユf――/::::::\ /弋 ,ノ /:::::::/ \ Λ .〉 }| /:::/ /ヽ
642 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 10:21:53.02 ID:X607wjJx0 '´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\.:.:.:.:ヽ __ /.:.:/.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:j.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ.:.:./⌒く 7 \ /::::/ :::::::::::/ :::::::/:::ハ:::ヽ、::\:::::::::::::::::::ヾ///∧///\ / -‐/::::/:::::::::/:::⌒/|::/ ' : | \⌒ヽ::::::::::::::::::∨ '/∧//// /::::/:::::::::,'::::::::/ l/ ヽ| \::ハ:::::::::::::::::::∨/ '∧// / :::,' ::::::::::|:::::ャ=ァz、 ,z=弌〒} :::::::! :::|////|/ l::::/|:::::::::::::|:::/{ f_)ハ イ、_)ハ∨ :::::::|:::::|////| 逃亡? |:∧|:::::::::::::l∧ |トし::| |トしイ::| ヘ:::::::∧ :jー┬r' ' l:::::::::∧::ハ. Vヒリ ゝ辷.リ '.::::ハ ∨:::::l::| .穏やかじゃないわね ' ::::/!∧:::::} , '' ィ∨ー':::::::::,' :| ∨│小::人 r , //:/ ::::::::::::/ :::| | ::|:::V::::> , . _ ィ⌒V:/::::::::::::::/:::::::| | ::|:::::::::::|:::::レ「 `┴‐‐<_」/ ::::::::::::/ ::::::::| !` 、 / ! | ::|:::::::::::|/ `'ー―一'´ /:::::::::::: /|:::::::::::| .\ ヽェ/ / / '"`',⌒`く:、`丶 , ' / /'| l、 i l ヽ ./ / T¨/l l l Vヽi! ', //.l イ/ l ! |_ V:i :,!: :j /.i :j ./,ィミ ゙{Tミ{ : /: : ! .//!: :l.ハ{ ト'| トハ. :./: :./ 趙王討伐の時に {' !: ;イ:.}└'' し' ゛:/): / 河北の人士が成都王殿下の下に集まったでしょ? .|/ |:/ ト. ,,_ . _/ :./:/V {' lハ:;r厂j7 /l/'′ あれ以来、みんな鄴に留められてるから、すっかり焦れちゃってるんだよ /,.‐'ッ'゙ シ'>、 ィi l / ///,,. ィ .ハ !゙i //,,-''" | ./ N//,. | 〈 Y´У l ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } この話、『晋書』『成都王穎伝』に記されている N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
643 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 10:24:38.79 ID:X607wjJx0 , --──-、 , イ / ヘ ト 、 i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ | ヽ ' _ ` イ 殿下。 l l ´=` l ノ ヽ _,、__ノ .近頃将兵の逃亡が相次いでいます。 _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ .いずれも趙王討伐に参集した者たちのようです 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 . i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: ,′ { / } } l| ,′ { ′ } l| // { l | ,′ / / / ト|、_ハ ト、 / l / { / 从 |r==寸ミ辷 ̄l /ト辷从 / / / { ヾl _) J圷 ``'ヽ/斧圷ァ}/人 { ; / 厶 人} ` 乂zシ ヒzソ /,ィ/ 元々義勇兵なんだから仕方ないわよ {l| | / {ゝ """"" , 7 ア } 八 l 从{ |ー 、 u /ノ | } ヽ{\ 丶 l|从}\ ⌒ ノ }/ | .′ \ \りゝL _ > . _ < ノ} /l/ ,ィニ、=─f={ : : : : `:ー┼‐: 〉 /从 /// ./ニニ',ニニ|i\_ : : : : : : |:o:/`ト. _厶イ l/ /ニニニ',ニ|i二\` ー‐┼:.7ニ',ニ`ヽ ,'ニニニニ',=|i二二\: : : |:o:}ニ=',ニ}ニ', ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 成都王は逃亡する将兵を留められないと知って送り出した。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 『晋書』『成都王穎伝』は、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 成都王の振舞いに百姓が安心したと擁護する記述をしている。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ しかし、実態は将兵の逃亡を止められなかったのだろう ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
644 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 10:25:15.28 ID:X607wjJx0 【紀元303年7月 晋 冀州 鄴】 / / / ハ ∧:.. i:. \::::::::::V::::::::::::\ / ,.-/ / / V ! ',\::.. l_j ヽ:::::::ハ:::::::::::::::::\ /,. ´ / / |: / ', ', ヽ \::.. ヽ ヽ::::::',::::::::::::::/ / // i :| / ヽ:', ヽ_ ,.\-‐ ト !::::::',:::::/ /:::/ i | ‐/‐V- ., ヽ'´ ヽ_,,.-X::. i::ヽ':::::::i/ `゙,' l | :/ ―- '"_rオ示斤 :l::::/ ̄li i:. ハ | :∧<f代テミ ,イ/::::i } リ ヽ::. |/.:: l', どうしてよ? { /|::::i l i :ハ k i:::: } ト y‐ j ri }.:: |:i |:/ `∧ |! :| i 辷 ン ヽ廴ン / l |::.: ! l 成都王殿下は ! i ハ |ヽl """ _,| |:.::. ,' | 親孝行で士を大切にするって評判よね。 j ヽ :|:./! '"" イ ̄:/|!::.:: /.::. l l ::.::.ヽ// 、 ―-―‐ ィ´ /::/.::.:: /.::.::. ! 将兵に逃亡されるようには見えないわ | ::.::./ / `゙ ‐-‐ ´ l // /:|::.::. l | ::.::.ヽ ゝ"´} _ _/ ヽ/ ,.ハ::l::.::.: | | ::.::::{ '"´ }´‖ / ,.< i:l::.::.: } ─-ぇ-─ 、 | :.::.:il / ヽ }‖ / ,..< \ l|::.::.: | ∠. ___rく.__ > /:.:.:.:.:.;L:.!|ヽ:.:-、.: \ / .:/ l .:/::/l| `、|.:.|:.:、:ヽ .:..::|. .:.|/|;厶リ jA.:.!::.:W |.:.::|::..:.|/r':ハ r小ハ::.:! |.::rli::.:.| 込リ ヒソ:{:.|V 風評って大切だよねー .j:::`li\|、 ヮ ,.イ:.:! V\lY¬ミ、t-</lハ/ . 〈___`ヽ | /⌒ヽヽ!> . l ! l′ '.! ハ ! |! {. ! | |!
645 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 10:25:45.25 ID:X607wjJx0 _n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_l二二二ln_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n :.. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :| | || | |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 森森森森森森森森п森::::::....∧Ali;'i゙i゙l'i,::;...;;.;;ii:i;;:ili、_,i斤il]il] ,,,,,__i;;ii:i;;ir=ュ;;;;;;;;,,,,,,............n........ ヮ,'lil、l゚i: :.lA゙ill#「ll!l;lfni|』┌==┬─ii┐.,,'#ll,』 |.lll,,тgi゙i゙lェli;'ュョョョ゙ill#‐「ll!l;li+;;ii: ;rヘ∧凸;;;;;; 田┐工ユE∧ヰA┌─≡─!杢卦士⊂ニ⊃;:::┌┐;;;;;;;:::,,,,,ロ卅ユ鬥H出Tエニ斤彳凵Ξ|田 =,ィ'⌒ニニエニニil]1lー-i]__森森森森_トロロロi|::rーilil==┬≡┐| ̄|─r‐┬||irr-、v冖v"|l巫]||斤 、_|il]il]_三rー| ̄ ̄|─r‐┬|iΠп/____/| |、__\| ̄冂ПーГ┬┬ヱ ̄|─r‐┬|Π /三三三| ̄≡≡ ̄|/二三 〉====Π/ ゙.ヘ_===_\_ |FF|ニ|i ̄ ̄i| /⌒\ /二三 /二二 /∧ ̄∧\ 「 ̄ ̄ ̄/「 ̄ ̄二二|j ゙、_三__| i|三三三三|i |二二! 三\ __,,.‐',. ‐'i| 田|「| | 田,. イ___/´| | il |\ __] Πпr―.、=ニ二>、|| 田 | ェェェ=‐´ 田|/二ニ,ハ_,.-_‐=_二l |__| '|___| |l二ニ‐- 、 ,,_丶、` ‐ 、_,,...> ___ ≡≡===> ,. - ‐''´‐ '' "´i i i i i i i| / \ |l i l i.γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ ニ―-┐γ´ r''´i i| i| i_l⊥l,.-‐''´ ::'' i '':: `''‐-| 呉国の陸士衡、参上致しました | _,,... -┤ゝ、_゙丶i,''"´ \ .:' :i: ':. / ヽ________________乂 r┐:|-‐''´/|_ `ー-ァ―ァ、 _ |圭圭圭圭圭| _ ._,,...-‐''´ _,.イj:::丶| l^ 」 .i__| :|_,,/n | / / / ||  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |ヽ ._,,..-‐<´-‐||:::::::::ヽ! :| | / ヽ|/∧’/ / i|| / \ |丶\ \ | | | 川 ノ::::::::::::::ヽ -‐ /|| ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄||\ /川||_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_||川 /川 / \
646 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 10:28:33.60 ID:X607wjJx0 __,...\_/_ `ヽ、 ー- 、_: : : :`{: : ヽ: : : : : : : :/:ヽ: : \___ /:  ̄: :.|: : : : : : : : : : : : : : V77//////ヽ /: : /: : : l: : :l: : : : : : : : : : : : :Vr―--、/// /: イ´: : : : : /!: :.|、: : : : :∨: : : : : :∨/////`ヽ / /: : : : /: / |',: :| \: : : :.∨: : : : : :∨//////! イ: : : : イ、/ | ',:.| \: : :∨_: : : : :.∨///// お久しぶりです。 l: : : :,ハオ≧、 ',:| , イ\ ̄_、: : : : : l//// |: : :///l トijl リ イ示心ア 、: : : : :|/イ かつて殿下に |: :///八`" , 弋z(ソ \:l\: : l: :.| 命を救われた恩に報いるべく参りました。 l/ ` ̄´l\ _ , イ/: : l\!: :| |: :._>`_` _,.. < /イ: : : | |: :.| 殿下の御功業の一助になりたく思います |: \ | / l/ l: : :,イ |: :.| |: :./ 〉 / { /: : :/  ̄`ヾ、 /|: :{ 〈 / ,r-_| /: : :イ , / , / l ‘, l l l l l l l l l ' l ' l ┼-l 、lハ r、 | lvヽ_jl / ヽ 元気そうね。 ./ ∨从VV大| \/l/ ̄ l/ l ヽ '/ ハ| t==ミ t==ミ/j/ 从 l ちょうど平原国内史の席が空いているから務めて頂戴。 lハ lゝ_‘, /ノ /l /lj ‘, ヽハ l ゝ f 7 ノ //,イ / 司馬穎の属官も兼任で . \l {ヽノ 〉> __ <lノl/}_/ }/ _></7:::::::「:o:::l::::::l><_ '::::l/////:::::::::}::::::::|::::::ヽ////l::::ヽ /::::::: ̄:::::::::::::::::|::::::::|:::::::::::::::: ̄::::::::l ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 陸機は大将軍参軍となり、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 成都王の上奏で平原国内史に任じられた。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .彼が陸平原と呼ばれるのはこれに由来する `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
647 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 10:29:00.15 ID:X607wjJx0 / \ / / ヽ / / / ‘, ′ .′ .′ | | | .′ ' / | | | | / | ノ | | / j| l | j'′ / i|イ|``〜、、 l从ト _| .j| l八 ./ ノ 从人|∨ |从 从匕乏j| 八| / ./ / ー爻≠ミ、\/ ィ==ミ∨∨ ‘, .′ ′ / 、、、、、 、、、 ハ ‘, 今夜はあなたを歓迎する酒宴を用意するわ 八 |ハ 人 ` /ノ ヽ ',‘, V | ハ{ i ¨ヽ {^ ) '´ } }ヽ |V 、\ { レ={ー> ー ' イ l ノ .ノ ノ ノ V \|--ミノニn^h:::::::>-<::ト、ノ_ノィ/|/レ' .1 /} ,ィ /ニニニ|=/}.} } }::::::::::}:o:::::}ニ',ニニ=、 | |/ j/ }-, _ノニニニニ|/ { { { {7::::::{::::::::::}ニニ',ニ|ニ=- r 、} ' ,' / / }ニニニニ>''"} ' ト、:::::',o:::::}ニニ',ニ|ニニ} Y / / /ニニ>''"{ニニト ヽ ノニ\ }:::::/╋ニ',ニニニ} 八 __/ -‐''"二二{ニニ{:... _,イニニ\/ニニニ',ニニ入 ′ノ}ニ\ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 当時の成都王について、『晋書』『成都王穎伝』は次のように記す N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
648 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 10:31:30.80 ID:X607wjJx0 , / l ‘, l l l l l l l l l ' l ' l ┼-l 、lハ r、 | lvヽ_jl / ヽ / ∨从VV大| \/l/ ̄ l/ l ヽ '/ ハ| t==ミ t==ミ/j/ 从 l lハ lゝ_‘, /ノ /l /lj 今晩は陸機の仕官を祝って! ‘, ヽハ l ゝ f 7 ノ //,イ / \l {ヽノ 〉> __ <lノl/}_/ }/ _></7:::::::「:o:::l::::::l><_ '::::l/////:::::::::}::::::::|::::::ヽ////l::::ヽ /::::::: ̄:::::::::::::::::|::::::::|:::::::::::::::: ̄::::::::l ,. -‐==、、 ,. ===、、 o ○o. i :::ト、 _,/ `ヾ´´`ヽ、 ゚ .l :::ト、\ \__人_人从_人_人从/ // .::::/ :::::!===l :::|ス. ', _) (__ /./ .::::/ ::::l | __ ..... _::::|} ヽ l-、 ) 乾杯ッ!!! ( . ,ィク ,'..__ .::::/ ::::l :l '´ `)'`ヽ ヾ;\  ̄ ̄) ( ̄ ̄ /::{゙ ヽ、 ``丶、;/‐‐- 、::::l `'::┬‐--<_ } ./;:::::\ /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ /::::::::! ,>---‐'゙ー- ...__)イ ,. -‐‐-、ト、 |l::ヽ /;';';';';::::\ . /|::::::;';';'\/} (ヽ、 _/| (´ _,.ィ!::ヽ. ヾー'´;';';';';';';';';:: /ヽ、 / ,ノ:::;';';';';';';';';'/ /ヽ、二ニ-イ ヾT ¨´ ,/;';';::`、. \';';';';';';';';';';〈::... . / i::;';';';';';';';';';'/ ,イ.:::::::::::::::::: ! ヽ`ー‐'";';';';';';';ヽ \';';';';';';';';';!:::::
649 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 10:32:45.09 ID:X607wjJx0 _| ̄|_| ̄| | ̄|_| ̄|__| ̄|_| ̄| | ̄|_| ̄|_| ̄| |_ _|| | ̄ | | | | ̄ | |  ̄| r┘└へ| |二コ ┌'| |二コ ┌| |二コ ┌'| |二コ ┌┘ 〈 〈] ゚,、〈| | o ヽ| | o ヽ| | o ヽ| | o └「 ̄\ ヽ-ヘ_>ノ_ノ|_|、_ハ/|_|、_八ノ|_|、_ハ/|_|、_ハ/`⊇.ノ ___ _,,,,,,,,,_ {n_} ,,,x-─''''''''''''''''ー-─く,,,,:..:.:::..;~゙''',二区い}つ ,z'~:; 彡;:. : .::.;'':::.. ,,:.:;''..:.,~ミt、:::;;t~ {こ} __ ,,,イ~ .;:`メ:;;...,'',:::..:::,:..;::::..;:. __,,,,,;;;;,二ュ,,,,,,,,,,__{n_}_ ン~;: ,,:' ,,,:::,':,;'::゙;;';;:...:::.'';::.,;:: ,r'~ `". ;:... .::::;;,;::,:'.:,,,;;;}い,}二) __,,,,,,,,,,,,,,,,,,,__ A彡ノ,''. :: ' ;,:.::, :::,Zx,,:::';;`,:; ,::,;..゙:: ';: ..;;::..,;:: ::;r''~,,__ 込} i<___>! ∧,、{米ミ,,:.: ;:;.`::.;,'':...::'';''::,,ノヤ; 炎';;,.:. ::::,:.. :.;;:...;;;;/Y,,, i巛), ;;;;;;;;k,,;;;;;;;;;;;;;;;;;,,-'|__ノYて){ミ;爻i;;;.::;`:.:;;:.;;r‐'''~ ,,;ジ::,: ::,;; "::,,::';;;;;;;ッぎテ~..';;;ア(')}心ュ,,___________ ..:. .|: ;::.. ; :::l:::.:| メヾW个`=ベ-ェ、,,;.:{;,,. ;=~~'''ュ,,,;,_:::.:,':...::,;===''~.:::;;;ソViYY)K)Ei゙ヾ,、 .. :.. :::...: : ..:.... . .: .|: L::. j ::|;;:::|. .いYソヽ/A(Yい)V台、>-、,,,,. ,:::,:..,;;~ヱ;;;,,,:::::.、、=X〆()のr、iミ}Tノル/゙j .. : ::.. :. . {・;;;;.::,,;;..;;.....} i`ヾ、、i^rひMべTノ のl'*=z=爻m≡'∧ひ,六俎ミどヾ)メ2ノハ)=ィ",ノ _,,,-‐'''"tュ~r-ミニ'‐-、,,, ..:. ::.人,;;__;;;ソ;;;..:_ `-、`ヾ、ッニ士t),;豆ZY)亘ミメX)rYt川广}ハir、tわ&YO,,=-'~,,-''~ i' (,_ 々(コ/´ ::;}J ,; .゙i . ; .`''''':; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::;,::. .~`-=,二二二二二二二二二二二二二二二二二二,=-''~ ...... .. .`-、,,_ `゙'"~ __,,,-´  ̄~~~~~~~ ̄:
650 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 10:34:09.14 ID:X607wjJx0 _| ̄|_| ̄| | ̄|_| ̄|__| ̄|_| ̄| | ̄|_| ̄|_| ̄| |_ _|| | ̄ | | | | ̄ | |  ̄| r┘└へ| |二コ ┌'| |二コ ┌| |二コ ┌'| |二コ ┌┘ 〈 〈] ゚,、〈| | o ヽ| | o ヽ| | o ヽ| | o └「 ̄\ ヽ-ヘ_>ノ_ノ|_|、_ハ/|_|、_八ノ|_|、_ハ/|_|、_ハ/`⊇.ノ ___ _,,,,,,,,,_ {n_} ,,,x-─''''''''''''''''ー-─く,,,,:..:.:::..;~゙''',二区い}つ ,z'~:; 彡;:. : .::.;'':::.. ,,:.:;''..:.,~ミt、:::;;t~ {こ} __ ,,,イ~ .;:`メ:;;...,'',:::..:::,:..;::::..;:. __,,,,,;;;;,二ュ,,,,,,,,,,__{n_}_ ン~;: ,,:' ,,,:::,':,;'::゙;;';;:...:::.'';::.,;:: ,r'~ `". ;:... .::::;;,;::,:'.:,,,;;;}い,}二) __,,,,,,,,,,,,,,,,,,,__ A彡ノ,''. :: ' ;,:.::, :::,Zx,,:::';;`,:; ,::,;..゙:: ';: ..;;::..,;:: ::;r''~,,__ 込} i<___>! ∧,、{米ミ,,:.: ;:;.`::.;,'':...::'';''::,,ノヤ; 炎';;,.:. ::::,:.. :.;;:...;;;;/Y,,, i巛), ;;;;;;;;k,,;;;;;;;;;;;;;;;;;,,-'|__ノYて){ミ;爻i;;;.::;`:.:;;:.;;r‐'''~ ,,;ジ::,: ::,;; "::,,::';;;;;;;ッぎテ~..';;;ア(')}心ュ,,___________ ..:. .|: ;::.. ; :::l:::.:| メヾW个`=ベ-ェ、,,;.:{;,,. ;=~~'''ュ,,,;,_:::.:,':...::,;===''~.:::;;;ソViYY)K)Ei゙ヾ,、 .. :.. :::...: : ..:.... . .: .|: L::. j ::|;;:::|. .いYソヽ/A(Yい)V台、>-、,,,,. ,:::,:..,;;~ヱ;;;,,,:::::.、、=X〆()のr、iミ}Tノル/゙j .. : ::.. :. . {・;;;;.::,,;;..;;.....} i`ヾ、、i^rひMべTノ のl'*=z=爻m≡'∧ひ,六俎ミどヾ)メ2ノハ)=ィ",ノ _,,,-‐'''"tュ~r-ミニ'‐-、,,, ..:. ::.人,;;__;;;ソ;;;..:_ `-、`ヾ、ッニ士t),;豆ZY)亘ミメX)rYt川广}ハir、tわ&YO,,=-'~,,-''~ i' (,_ 々(コ/´ ::;}J ,; .゙i . ; .`''''':; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::;,::. .~`-=,二二二二二二二二二二二二二二二二二二,=-''~ ...... .. .`-、,,_ `゙'"~ __,,,-´  ̄~~~~~~~ ̄: , -―/l-// ∧: .: .: .: :|: .: : ̄‐-.., . < 廴) : .: :イ:∧: i: :ヘ: .: .:\ . / /.:|: : :|‐-<|:|. ヘ.!_..,:ハ: :lヾ:ハ / |: :| :.r--_l:/ _lン、 :ト、 :| \イ| :,i.: :ハ'=! f刋.ト:|:ハ | . |: | (.ヘ〈. __ |:V/V . |: :i : ハ:\└‐ ‐゙ _ノ.∨ どっかで見た光景ね |: : V:∧ { f´\: : .| . |: / V:∧、ト-イ| V:| . |l V:∧〉.- '| ./ !: | || V∧___!. l. ヽ! |〒‐┬V: :!iハ-| |._./:|
651 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 10:34:49.43 ID:X607wjJx0 ', / } \ ', ', . ノ ヽ l ', ', | ハrl l '⌒l. ト、 \ |ノ ,ィ⌒丶 |l 丿 V ヽ 从 ', ,\ | ' l、{ _ヾレ'~ r==ミぅ / r、', { j | ',.ィ'⌒ /// 厶 } ヾ ', 今夜のお酒は美味しいわ! ./レ'\{寸// r ⌒ヽ ノ{ ノ }l } {,ィ ゝ ノ / V^' {/} ノ レ 陸機を迎えられたおかげね!! | /> ─-r_ ´┴ ┐_人{  ̄ レヘ l/ (ハ_f :: {: o: : :_:_」〕iト __ ∨r{///,}‐┼‐''''//////,}///L ィi〔////人:.}: //ャ‐'^L////////\ /////〕iト////∨////V⌒ィ//////// , ─── 、 //⌒ ⌒ヽ \ / | ・|・ |− 、 ヽ // ー● ー ´ \ ヽ___ l 三 | 三 ヽ .| | ささ、殿下。 .(____|____ l__.| 酒 | .ヽ\ , ── 、 ノ (__ |__| もう御一献 ヽ ヽ、/___/ / / >━━,-、━━━′ / ∠. / ヽフ \ l (__ | l ┌──┐ l | ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } すでに功を恃んで驕奢であり、弛み廃る事多く、斉王の時より甚だしい N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
652 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 10:37:54.17 ID:X607wjJx0 _| ̄|_| ̄| | ̄|_| ̄|__| ̄|_| ̄| | ̄|_| ̄|_| ̄| |_ _|| | ̄ | | | | ̄ | |  ̄| r┘└へ| |二コ ┌'| |二コ ┌| |二コ ┌'| |二コ ┌┘ 〈 〈] ゚,、〈| | o ヽ| | o ヽ| | o ヽ| | o └「 ̄\ ヽ-ヘ_>ノ_ノ|_|、_ハ/|_|、_八ノ|_|、_ハ/|_|、_ハ/`⊇.ノ , -―/l-// \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ ∧: .: .: .: :|: .: : ̄‐-.., ≧ < . < 廴) : .: :イ:∧: i: :ヘ: .: .:\ ≧ またベイスが負けたってよ!! ニ=- . / /.:|: : :|‐-<|:|. ヘ.!_..,:ハ: :lヾ:ハ ≧ ≦ / |: :| :.r--_l:/ _lン、 :ト、 :| /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ \イ| :,i.: :ハ'=! f刋.ト:|:ハ | . |: | (.ヘ〈. __ |:V/V . |: :i : ハ:\└‐ ‐゙ _ノ.∨ |: : V:∧ { f´\: : .| . |: / V:∧、ト-イ| V:| \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ . |l V:∧〉.- '| ./ !: | ≧ < || V∧___!. l. ヽ! ≧ やっぱセ・リーグはこうでないと!!! ニ=- |〒‐┬V: :!iハ-| |._./:| ≧ ≦ /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 斉王よりひどいと酷評されたわけだ。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 成都王の評判と実態はかなり乖離していたようである。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .果たして陸機の目に、 `ヘ:ゝ .' 小/ 当時の成都王の姿はどう映ったのだろうか? ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
653 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 10:39:00.27 ID:X607wjJx0 _| ̄|_| ̄| | ̄|_| ̄|__| ̄|_| ̄| | ̄|_| ̄|_| ̄| |_ _|| | ̄ | | | | ̄ | |  ̄| r┘└へ| |二コ ┌'| |二コ ┌| |二コ ┌'| |二コ ┌┘ 〈 〈] ゚,、〈| | o ヽ| | o ヽ| | o ヽ| | o └「 ̄\ ヽ-ヘ_>ノ_ノ|_|、_ハ/|_|、_八ノ|_|、_ハ/|_|、_ハ/`⊇.ノ ___ _,,,,,,,,,_ {n_} .γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ ,,,x-─''''''''''''''''ー-─く,,,,:..:.:::..;~゙''',二区い}つ | ………… | ,z'~:; 彡;:. : .::.;'':::.. ,,:.:;''..:.,~ミt、:::;;t~ {こ} __ ヽ_______乂 ,,,イ~ .;:`メ:;;...,'',:::..:::,:..;::::..;:. __,,,,,;;;;,二ュ,,,,,,,,,,__{n_}_ ン~;: ,,:' ,,,:::,':,;'::゙;;';;:...:::.'';::.,;:: ,r'~ `". ;:... .::::;;,;::,:'.:,,,;;;}い,}二) __,,,,,,,,,,,,,,,,,,,__ A彡ノ,''. :: ' ;,:.::, :::,Zx,,:::';;`,:; ,::,;..゙:: ';: ..;;::..,;:: ::;r''~,,__ 込} i<___>! ∧,、{米ミ,,:.: ;:;.`::.;,'':...::'';''::,,ノヤ; 炎';;,.:. ::::,:.. :.;;:...;;;;/Y,,, i巛), ;;;;;;;;k,,;;;;;;;;;;;;;;;;;,,-'|__ノYて){ミ;爻i;;;.::;`:.:;;:.;;r‐'''~ ,,;ジ::,: ::,;; "::,,::';;;;;;;ッぎテ~..';;;ア(')}心ュ,,___________ ..:. .|: ;::.. ; :::l:::.:| メヾW个`=ベ-ェ、,,;.:{;,,. ;=~~'''ュ,,,;,_:::.:,':...::,;===''~.:::;;;ソViYY)K)Ei゙ヾ,、 .. :.. :::...: : ..:.... . .: .|: L::. j ::|;;:::|. .いYソヽ/A(Yい)V台、>-、,,,,. ,:::,:..,;;~ヱ;;;,,,:::::.、、=X〆()のr、iミ}Tノル/゙j .. : ::.. :. . {・;;;;.::,,;;..;;.....} i`ヾ、、i^rひMべTノ のl'*=z=爻m≡'∧ひ,六俎ミどヾ)メ2ノハ)=ィ",ノ _,,,-‐'''"tュ~r-ミニ'‐-、,,, ..:. ::.人,;;__;;;ソ;;;..:_ `-、`ヾ、ッニ士t),;豆ZY)亘ミメX)rYt川广}ハir、tわ&YO,,=-'~,,-''~ i' (,_ 々(コ/´ ::;}J ,; .゙i . ; .`''''':; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::;,::. .~`-=,二二二二二二二二二二二二二二二二二二,=-''~ ...... .. .`-、,,_ `゙'"~ __,,,-´  ̄~~~~~~~ ̄:
654 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 10:40:02.52 ID:X607wjJx0 / / / / i i |i | ヘ i / / . /イ / / '|│! ! i ! !| ! / , ' 〃'./ ' ,' ! | ! | li i| |!/ , l / ,'/i ! | !| | jヒ弋¬¬ !! , -ィ ,. i i ! !|‖i ィ´二!  ̄弐¬ヤ | |! ' i , ' l | ` 「i ト ヤT ー' i| !i ,/l ! ! 陸機。 | ! |i! `丿 !| ||/l l i |! |.l. ||ト __ 〃! |i i ! | | |! 裏切り者の癖に、よく殿下の御前に現れたものです || || i 丶´ / i !! ! ! ! ! !! || || | |ト、 _, ' / |! !!i i i l | |! || ||i.! |i 冫ィァ -‐|| |! ll | i l !i || |||!! !i !7'´ ヽ. |! |ム!| ! ! ! !i ....::::::::::::::::::::::` ..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ 晋 北中郎将 王粹 /::::::::::::::ト、:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ::::::::::::∧| \:::::::::::::::::::::::::::::::、 |:::::::: / \/\::::::::::::::::::::::::::::, |:::::::/--、 ィ妁ス|::::::::::::::::::::::::, :::::イャ妁, |/^Y::::::::::::::::::, 王粹殿はあの者とお知り合いで? 〉´iハ _ イ:::::::::::::::::::::, / Jゝ ` イi:i::::::::::::::::::::::::::, ___/ ノ ´ノ:>:.. イ |:i:i::::::::::::::::::::::::::::, /∨ _,,xく::::::VT¨¨¨ ̄ ̄]___:::::::::::::::::::::::, . /......\_∧::::| \::マ-―…ァ´ >トミ::::::::::::::, 〈............. \|ヘ广¨|\ /X¨¨¨7.../......∨:::::::| 晋 散騎常侍 盧志 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 王粹。司隷弘農郡の人。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 呉討伐の立役者王濬の孫の一人で、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 司馬炎の娘である潁川公主の夫であり、賈謐二十四友に名を連ねた。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 成都王が大将軍になった際、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 任命の使者として鄴を訪れ、そのまま成都王の下に留まっていたらしい _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
655 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 10:41:48.86 ID:X607wjJx0 / / / / i i |i | ヘ i / / . /イ / / '|│! ! i ! !| ! / , ' 〃'./ ' ,' ! | ! | li i| |!/ , l / ,'/i ! | !| | jヒ弋¬¬ !! , -ィ ,. i i ! !|‖i ィ´二!  ̄弐¬ヤ | |! ' i , ' l | ` 「i ト ヤT ー' i| !i ,/l ! ! 共に賈謐殿の下に出入りしていました。 | ! |i! `丿 !| ||/l l i |! |.l. ||ト __ 〃! |i i ! | | |! 彼は我々を売って趙王に与したのです || || i 丶´ / i !! ! ! ! ! !! || || | |ト、 _, ' / |! !!i i i l | |! || ||i.! |i 冫ィァ -‐|| |! ll | i l !i || |||!! !i !7'´ ヽ. |! |ム!| ! ! ! !i ....::::::::::::::::::::::` ..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ /::::::::::::::ト、:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ::::::::::::∧| \:::::::::::::::::::::::::::::::、 |:::::::: / \/\::::::::::::::::::::::::::::, |:::::::/--、 ィ妁ス|::::::::::::::::::::::::, :::::イャ妁, |/^Y::::::::::::::::::, ふむ 〉´iハ _ イ:::::::::::::::::::::, / Jゝ ` イi:i::::::::::::::::::::::::::, ___/ ノ ´ノ:>:.. イ |:i:i::::::::::::::::::::::::::::, /∨ _,,xく::::::VT¨¨¨ ̄ ̄]___:::::::::::::::::::::::, . /......\_∧::::| \::マ-―…ァ´ >トミ::::::::::::::, 〈............. \|ヘ广¨|\ /X¨¨¨7.../......∨:::::::| ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } その経歴故だろうが、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 陸機を怨む心が有ったと『晋書』『陸機伝』にある ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
656 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 10:44:09.27 ID:X607wjJx0 _| ̄|_| ̄| | ̄|_| ̄|__| ̄|_| ̄| | ̄|_| ̄|_| ̄| |_ _|| | ̄ | | | | ̄ | |  ̄| r┘└へ| |二コ ┌'| |二コ ┌| |二コ ┌'| |二コ ┌┘ 〈 〈] ゚,、〈| | o ヽ| | o ヽ| | o ヽ| | o └「 ̄\ ヽ-ヘ_>ノ_ノ|_|、_ハ/|_|、_八ノ|_|、_ハ/|_|、_ハ/`⊇.ノ ___ _,,,,,,,,,_ {n_} . ,,,x-─''''''''''''''''ー-─く,,,,:..:.:::..;~゙''',二区い}つ ,z'~:; 彡;:. : .::.;'':::.. ,,:.:;''..:.,~ミt、:::;;t~ {こ} __ ,,,イ~ .;:`メ:;;...,'',:::..:::,:..;::::..;:. __,,,,,;;;;,二ュ,,,,,,,,,,__{n_}_ ン~;: ,,:' ,,,:::,':,;'::゙;;';;:...:::.'';::.,;:: ,r'~ `". ;:... .::::;;,;::,:'.:,,,;;;}い,}二) __,,,,,,,,,,,,,,,,,,,__ A彡ノ,''. :: ' ;,:.::, :::,Zx,,:::';;`,:; ,::,;..゙:: ';: ..;;::..,;:: ::;r''~,,__ 込} i<___>! ∧,、{米ミ,,:.: ;:;.`::.;,'':...::'';''::,,ノヤ; 炎';;,.:. ::::,:.. :.;;:...;;;;/Y,,, i巛), ;;;;;;;;k,,;;;;;;;;;;;;;;;;;,,-'|__ノYて){ミ;爻i;;;.::;`:.:;;:.;;r‐'''~ ,,;ジ::,: ::,;; "::,,::';;;;;;;ッぎテ~..';;;ア(')}心ュ,,___________ ..:. .|: ;::.. ; :::l:::.:| メヾW个`=ベ-ェ、,,;.:{;,,. ;=~~'''ュ,,,;,_:::.:,':...::,;===''~.:::;;;ソViYY)K)Ei゙ヾ,、 .. :.. :::...: : ..:.... . .: .|: L::. j ::|;;:::|. .いYソヽ/A(Yい)V台、>-、,,,,. ,:::,:..,;;~ヱ;;;,,,:::::.、、=X〆()のr、iミ}Tノル/゙j .. : ::.. :. . {・;;;;.::,,;;..;;.....} i`ヾ、、i^rひMべTノ のl'*=z=爻m≡'∧ひ,六俎ミどヾ)メ2ノハ)=ィ",ノ _,,,-‐'''"tュ~r-ミニ'‐-、,,, ..:. ::.人,;;__;;;ソ;;;..:_ `-、`ヾ、ッニ士t),;豆ZY)亘ミメX)rYt川广}ハir、tわ&YO,,=-'~,,-''~ i' (,_ 々(コ/´ ::;}J ,; .゙i . ; .`''''':; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::;,::. .~`-=,二二二二二二二二二二二二二二二二二二,=-''~ ...... .. .`-、,,_ `゙'"~ __,,,-´  ̄~~~~~~~ ̄: γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ | 失礼します | ヽ_______乂
657 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 10:46:16.14 ID:X607wjJx0 ,: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: :i: ::.::. √.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: ∧::. ::. |.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: /.:: .:: .: ,゙ /::. ::.| |.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .::, .:: .:: : //个::.八 .八.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: | .:: .:∠.___ |.: ゙ .陸機殿とお見受けします。 /.:: / .:: .:: .:: .::/.:: .:: .:: .:: | イ´ ィf芹 |/ ,'.:: / .:: .:: .:: .::/.:: .:: .:: .:: /| / ` リ ` ┐ 私は散騎常侍を務める /:/: .: .: .: //.:: .:: .:: .:: / i|{ .′ .幽州范陽国の盧志、字を子道という者 /.:: .:: .:: /.:: ′.:: .:: .:: :人儿 ,,/ .:: .:: .::./.:: /.:: .::.:: .::∠ ⌒\ / .: .: /.:: /.:: .:: .:ー=ニア¨\_ /)ー=< j/.:: /.:: .:: .:ー=ニ7. . .  ̄[〉o|/ハ ー=ニ=─-:「`ー──-. . .: ::/.:: .::ー==ニニア¨\. |{__/ //| , . :´: : : : : :ハ: : : : : : : : : : `: .、__ ___/. : : :/: : : :/ ',: : : : : : : : : :\/<> ._ /////:/: : /: : : :.′ ヽ:.:.、: : : : : : : : ヽ//<///7 \///:/: : :.': : : i: | ',: :.\: : :ヽ: : : :.V/∧/// く//ヽ!:i: : :.:.|: : :.ハ! \:」.斗、: :',: :ヽ V/∧/ ヽfニニコ: : {: : / `Tニ´ `ヽ \:i: :.:|: :「ヽ/ i/`ヽ: : :|: :i下、元下 下元7フヽ: :|V: ', どうも。 _/ `ト: :|ヽハ// ̄ /////  ̄ //ハ:r':i:.:.| /.:{ ー气: : :.:八 、__,、__, .ィ7: i: /: :.i 揚州呉国の陸機、字は士衡よ 」.:.ヽ ,r=ニV:|ヽ: : : :「≧─---‐ァ:.≦ /: : /: :.:.:| { !.:.:.:/ニニニVヽ',: : : ',:.:.:.ヽ ' |:.:.:.:.:./._:∠|: : :.:| | ゝ:/ニニニ∧ {ヽ: : ヽ.:.:.:.',-‐-「 ̄ ̄ _ノ:::}|、: : :| |i |ニニニニ! ヽ \: :',:.:.:.ヽ | 「`¨´:::::::::i| ヽ:′ }',. |ニニニニ! ト ',: :ト:.:.:.',λ',::::::::::::::::'ノ ', / |ニl. | / `ー}:.|‐-≧iィゝ`=-‐<=‐- ヽ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 『晋書』『陸機伝』に曰く。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ある時、盧志は人々のいる席で陸機に問うた ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
658 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 10:47:10.82 ID:X607wjJx0 ./::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/| |\::::::::::::.. /::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::: / i::| ヽ:::::::::::. /::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::__>< ::ノ :::::::::: | /::::::::::::::::::::::::/:::::::::::笊卞尤仆、 / __| :::::::::| / ::::::::::::::::::::::::::::::::ィ::/ V辷ソ / ´___ | :::::::::| / ::::::::::::::::::::::::::i::::/ |::| f尤癶::::::: リ ./::::::::::::::::::::::::::::::j:/〈八| , /:::::/|/ ところで、陸遜・陸抗とあなたの関係は? /::::::::::::::::::::::::::::::::八___、 厶イ ..:::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::小、 ( 丿 // . / ::::::::::::::::::::::::::: /::/:::::::::::::::| 丶 ...:::/ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/∧::┌‐┴=-、 > ,__,.. イ ::// ::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ :::{  ̄`广¨∨|:::::::| 厂ヽ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::___/::::_人 {.○ }|:::::::| ノ///〉 ___ :::/:::::::::::::::::::::::__r< ∨::/ ∧ ̄ ̄\_} 广¨¨¨¨トミ_ ノ//// /////\ ::::::::::::::::::::::/ \ \く .:´ 〈 .:´ ∨.:´\ }/// く///{ ̄`V∧ ノ// \ノ ̄//// し' /////// 「\ |/// ̄ {///) _人ノ  ̄ 〈//ハ }//ノ  ̄ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 陸機曰く N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
659 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 10:47:43.08 ID:X607wjJx0 ___ _\: : : `: .、 ,. : :´: : : : : : : : : : : : i⌒`ヽ-. . . .、 _,/: : :/: : : : : : : : : : : ,.!: : : : : : _: : : \  ̄ 7: : : : : : : : : :,: : :.//{: : : : : : : :ヽ: : : :ヽ /: : : :/: : : :,イ: : :// !: :.|: : : : : : :\: _', . /: : : ./: : : :/_ l: : / | {:.:.:|,: : :.!: : : : :.∨/∧ |: : /イ: : : ://≠、 | ∨:|∨:_l:_: : : i: :.∨/ハ |: // !: : /芹示圷 リ´l: /Y: : |: : :|//∧ {/l//l: ://i 弋z(ソ ィ斥圷弍: :l: : :}//// |! }:`.Y´: } , 弋z(ソ 、:.!: : |// |: : |: :.:八 /ソリ : /:l |: : |: : : :.| 、 r 、 ,イ l:.l: /: :| あなたと廬毓・盧珽の如し .|: : |: : : :.|_ > _ ,.. <j:/ !:l/ : : ! |: : |: : : ヽ | , | 斗- l: : : : :i! |: : |: : : :_} / / ! } |: : : : ;l |: : | // // / ∨ !: : : /:l l: / { ∧ / j: : : | \ / l /:::::::. r-/{ l: : : :! ヽ { / Y:::::::::::ヽ-::::´:::::::| |: : : | } l ,' |::::::::::::::/::::::::::: | |: : : | | / { .|::::::::::::::::::::::::::::::::| |: : : | ト、 . / ; j:::::::::::: ::::::::::::::::: | |: : : | / \ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 廬毓は盧志の祖父、盧珽は盧志の父親に当たる N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
660 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 10:49:06.56 ID:X607wjJx0 _....::::::::::........ ./::::::::::,::::::::::::::::::`:::、 /:::::::::::./!{v:::::::::::::::::::::ヽ .::::::::::/ ヘ:、ヽ::::::::::::::::::::::i {::::::/ニ´、 :.`二‐::::::i::::::::::i :::::イl ・ ・ ヾ::i::::::::' i:::::i ´ , `" iイ:::::::! l:::::,、 _ ノ:!::::::::i i、::{::ヽ ´ー` イ:::i:::::::::{ ヾ:{::::::r= イ_:::j::::::::ハ {ゝ_| _ --- 7:::j ) / , ィヘ:ソ ノイ / __ :.i / // / `:! ン`ヽ、 / i / } /o ` i / ! .'o l l :o i .j :. :i l ヘ 〈 l { | l | | l | | | | | | ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 盧志は黙り込んでしまった N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
661 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 10:49:48.73 ID:X607wjJx0 _,,.. r=i r--== ´ .| } | /\ ヽ_,.. r≦、 , 、 | ,. ´ ./ / __ ,.. r≦ i! / ,. r== 、 ´ / , / | 「」 ハ i! /./ , ,イ `= / , ` ´ .`´ ` .´/ , \,. ≦≧s。__} ./ ,イ / , .、 ,.イ 、 / ヽ ./ \ / ` ___ _,,,,,,,,,_ {n_} . ,,,x-─''''''''''''''''ー-─く,,,,:..:.:::..;~゙''',二区い}つ ,z'~:; 彡;:. : .::.;'':::.. ,,:.:;''..:.,~ミt、:::;;t~ {こ} __ ,,,イ~ .;:`メ:;;...,'',:::..:::,:..;::::..;:. __,,,,,;;;;,二ュ,,,,,,,,,,__{n_}_ ン~;: ,,:' ,,,:::,':,;'::゙;;';;:...:::.'';::.,;:: ,r'~ `". ;:... .::::;;,;::,:'.:,,,;;;}い,}二) __,,,,,,,,,,,,,,,,,,,__ A彡ノ,''. :: ' ;,:.::, :::,Zx,,:::';;`,:; ,::,;..゙:: ';: ..;;::..,;:: ::;r''~,,__ 込} i<___>! ∧,、{米ミ,,:.: ;:;.`::.;,'':...::'';''::,,ノヤ; 炎';;,.:. ::::,:.. :.;;:...;;;;/Y,,, i巛), ;;;;;;;;k,,;;;;;;;;;;;;;;;;;,,-'|__ノYて){ミ;爻i;;;.::;`:.:;;:.;;r‐'''~ ,,;ジ::,: ::,;; "::,,::';;;;;;;ッぎテ~..';;;ア(')}心ュ,,___________ ..:. .|: ;::.. ; :::l:::.:| メヾW个`=ベ-ェ、,,;.:{;,,. ;=~~'''ュ,,,;,_:::.:,':...::,;===''~.:::;;;ソViYY)K)Ei゙ヾ,、 .. :.. :::...: : ..:.... . .: .|: L::. j ::|;;:::|. .いYソヽ/A(Yい)V台、>-、,,,,. ,:::,:..,;;~ヱ;;;,,,:::::.、、=X〆()のr、iミ}Tノル/゙j .. : ::.. :. . {・;;;;.::,,;;..;;.....} i`ヾ、、i^rひMべTノ のl'*=z=爻m≡'∧ひ,六俎ミどヾ)メ2ノハ)=ィ",ノ _,,,-‐'''"tュ~r-ミニ'‐-、,,, ..:. ::.人,;;__;;;ソ;;;..:_ `-、`ヾ、ッニ士t),;豆ZY)亘ミメX)rYt川广}ハir、tわ&YO,,=-'~,,-''~ i' (,_ 々(コ/´ ::;}J ,; .゙i . ; .`''''':; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::;,::. .~`-=,二二二二二二二二二二二二二二二二二二,=-''~ ...... .. .`-、,,_ `゙'"~ __,,,-´  ̄~~~~~~~ ̄: ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } しばらくして陸雲が陸機に言った N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
662 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 10:53:31.95 ID:X607wjJx0 : :: :|: : : : : :/: : : ,イ: ハ: :: :|: : |: : : : : :\ : : : !: : : : ム: : :/ |/ V :ハ、_.!: : : : : : ヽ\ : : : !: : :,イ: :. :./ |' l:| Vヽ: : : : : : :.ト: :', : : : |: : 〃: : :/ .| !| l: :|: : |: : : ::l\l : : : .!: :/!: : / / | l ハ: : !: : : :.| | : : : :∨ ! :/ __ _ !ハ: :|: : : : ! お兄ちゃん。 : : : : :!: レ' zニ-; ┌‐ミ、 ト |: :|: : | : : : : : レ'´, -‐┘  ̄`ヾト!::|: :|: : | 盧志殿は国が遥か遠くて、よく知らなかったんだよ。 : : : : :: V´ ,, !ル': :|: : | .い: : : : :', r― 'l }: : : ハ: :| どうしてこうなった? -Vトぃ: : :', l ノ ,, イ: : :/ ! l 、 ト、!ヾ: : :.ト、 _ `¨f^vイ V: : / レ′ \ド」 ヽ: : !:}  ̄「.| |;/ .|: :/ 、_ \ト 入: : ! r‐ヽ h___」:/ _\: :.ヽ{:ヽ´: ̄: :`ヽ、 / \\ f⌒ヽ\| !| \ /: : : : : : : :l: : : : : : : \: :\_ /_,.:': : : : :: : : {: : :l: : : 、: : :\//`ヽ ´ /: : :,: : :/: :./| 、: ト、: : :∨: : :∨_// / : イ: : /: \ | ヽ: ',\: :.},ィ: :l:∨//} /´ |: :イ:下tf_、 ヽ},.斗テ矛: ト,:∨/ |:/:{:ハ.弋zソ , 弋zソハ: !:Yイ |' |: :込、 ,ハ´|: : |:.| あのねぇ l: : :l > _`_ イイ___|: : |:.| |: : / } ; |/ } |: : |:.| |: : ヽ / / `/ |: : |:.| /|: : :| 、 ∧ /! |: : |`ヽ、 . { |: : :| ∨::::`::´:::::::! |: : | } i |: : :l |::::::::::::::::::: | |: : | / /! |: : :i |::::::::::::::::::: | r-- |: : | {\ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 陸機曰く N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
663 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 10:53:59.88 ID:X607wjJx0 .. ≧ー‐: : : : : :/ : : : : : : : : : : : :>、 イ: : : : : : : : : : : : : | : : : : : : : : : : : : : : : \ . /: : : / : : : : : : : :/: │: : : : : : : : : : : : : : : : : \ /: , -/ : : : : /: : : :/ : : ,|: :|: : : : : :| : : : : ヽ : : : : : :ヽ /: //: : :/: : :/: : : ,イ: : :/ |: :|: : : : : :| : : : : : :', : : : : |_ 」__ /: / .': : : :/ : : /.: : :/ |: : イ |: :|', : : : : | : : : : : : ',ニ/⌒ヽ.:.:>、 . // /: : : :/: : : .': \/ |: /:| ',: ',ヽ: : : :|', : : : : : : ',/ ̄.:ヽ}___.:.:.:.\ / /: : : :/|: : : :|: : :/\.|/ | v ', \斗―: : : : : :|.: \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ |: : : /.:.|: : : :|: :f≧x、ヽ | ヽ{ /ヽ| ', : : : : : |.: ≧ < |: : ∧.:.|: : : :|: :|! {rイ心 、__ /x≦云示ア/⌒ヽ-=ニ 我が父祖の名は四海に及ぶわ!! ≦ |: :/ ヽ!: : : :!:ハ Y::::j} 〃frイ:::::::::/' ≧ ≦ |:/ V: : :|{: :ハ ヽzソ vトーイ/ / /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ |{r=≠ニヘ : ∧/ {.:.:.:.:. 、 ヽzxV /____」 :| } |V : : :个 、 f⌒ヽ .:.:.:.{ ′: : : :/ : : : | { \ー‐|: : : : : |: /「 >- 、___ノ__ ... -', {: : : :/: : : : │ | `ー|: : : : : |/ :| | | ヽ x-- 、/ } |: /:}: : : : : : | ヽ.ヽ、 ヘ : : : :∧/| | . >ー{ ヽ/ ̄ ̄ ̄ヽ. |: : : : : :│ {ヽ.__ム: : : {-ヘ ー ' {.:.:.:.:.:.>、 { ',ヽ: : : : : | ヽ.ー―ヘ: : :|-/ヽ 〉ーく /ヽ ヽ/⌒ | ',: : : : | }ー―ヘ : |/ ,/ \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ ≧ < -=ニ 知らないはずないでしょうが!!! ≦ ≧ ≦ /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ .
664 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 10:55:48.11 ID:X607wjJx0 . ` 、 ` 、 ,―ー'フ \ ヽ ,r' / , ーヽ i.v' / . , ': : : : : :>、 └i/ _/、 / ̄ ̄ ̄ ヽ ': : : : : : :κ'ーテ‐ヘー<ヽ、` 、 / そ そ お \ :./: : : : :/: :/: : : :ノ个、`\l : : ヽ / う .う .前 | /: : : : ム-ー、: :/./ | V :|: : \ : ヘ / な 思 が : : : : イ//: :// | v>、: : :l: : `、 |. ん う : : : :レ: :/ // | Yヘ: :ヽ: |: : :ヽ | だ ん \__人_人从_人_人从/ : : : :.| /'-―' | | V. !: :|: : : :`、 | ろ な _) (__ : : : :,|=≡三、 ト 、 V: :/|: : :ト、 | ヽ. う ら ) まったく!! ( : : : :.|` ,, イミミ、 〉/:j: : : | `.| ゝ  ̄ ̄) ( ̄ ̄ ト: : :.| ' ,, ヽ'/レ: /: : :.| / /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ |V: : | (` j . /: : /.:/|. :| / お ・ | V: :|` 、 ` /: : // | / | で 前 ・ >\|―f`ヽ -.┬__ニ´|: : /' レ. | は ん ・ \\::::::ヽ' |`フ::|.|`!/ ヽ な 中 ・ ::::::\\:::ヽ、__|::::|.|:::|:\ \ / ::::::::::::\\:::ヽ ノ:::ノノ:ノ::::/:). \___/ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 人々はこの一事をもって二陸の優劣を定めた N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
665 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 10:57:39.56 ID:X607wjJx0 ___ _,,,,,,,,,_ {n_} . ,,,x-─''''''''''''''''ー-─く,,,,:..:.:::..;~゙''',二区い}つ ,z'~:; 彡;:. : .::.;'':::.. ,,:.:;''..:.,~ミt、:::;;t~ {こ} __ ,,,イ~ .;:`メ:;;...,'',:::..:::,:..;::::..;:. __,,,,,;;;;,二ュ,,,,,,,,,,__{n_}_ ン~;: ,,:' ,,,:::,':,;'::゙;;';;:...:::.'';::.,;:: ,r'~ `". ;:... .::::;;,;::,:'.:,,,;;;}い,}二) __,,,,,,,,,,,,,,,,,,,__ A彡ノ,''. :: ' ;,:.::, :::,Zx,,:::';;`,:; ,::,;..゙:: ';: ..;;::..,;:: ::;r''~,,__ 込} i<___>! ∧,、{米ミ,,:.: ;:;.`::.;,'':...::'';''::,,ノヤ; 炎';;,.:. ::::,:.. :.;;:...;;;;/Y,,, i巛), ;;;;;;;;k,,;;;;;;;;;;;;;;;;;,,-'|__ノYて){ミ;爻i;;;.::;`:.:;;:.;;r‐'''~ ,,;ジ::,: ::,;; "::,,::';;;;;;;ッぎテ~..';;;ア(')}心ュ,,___________ ..:. .|: ;::.. ; :::l:::.:| メヾW个`=ベ-ェ、,,;.:{;,,. ;=~~'''ュ,,,;,_:::.:,':...::,;===''~.:::;;;ソViYY)K)Ei゙ヾ,、 .. :.. :::...: : ..:.... . .: .|: L::. j ::|;;:::|. .いYソヽ/A(Yい)V台、>-、,,,,. ,:::,:..,;;~ヱ;;;,,,:::::.、、=X〆()のr、iミ}Tノル/゙j .. : ::.. :. . {・;;;;.::,,;;..;;.....} i`ヾ、、i^rひMべTノ のl'*=z=爻m≡'∧ひ,六俎ミどヾ)メ2ノハ)=ィ",ノ _,,,-‐'''"tュ~r-ミニ'‐-、,,, ..:. ::.人,;;__;;;ソ;;;..:_ `-、`ヾ、ッニ士t),;豆ZY)亘ミメX)rYt川广}ハir、tわ&YO,,=-'~,,-''~ i' (,_ 々(コ/´ ::;}J ,; .゙i . ; .`''''':; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::;,::. .~`-=,二二二二二二二二二二二二二二二二二二,=-''~ ...... .. .`-、,,_ `゙'"~ __,,,-´  ̄~~~~~~~ ̄: 〉、::::::::::::::::::::::────::::::::::::/、/ | |ヽ! .>、 `゙ 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::イ| ヽ .| ,' リ ,ィ炙三k、.  ̄ ̄ ̄ /| ̄ イ´ヽ ヽ! ././ ‘萄三三三三=>---.//-─ァ ヽ! |リ. ∠ ´ ∧ ,.zx、_ l / __ ヽ \ .rV 、゙芸ァ / \ ヽ} l < ̄ / ⌒ア¨アイ/⌒ヽ 無礼な奴だ ∧- ∠ イノ ア!¨ ´ /´ リ ゝ--ァ´__ .イ:::|≧s。、 ./::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::Y 晋 盧志の甥 廬綝 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー この逸話、『世説新語』『方正篇』にもほぼ同様の話がある。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 父祖の名を諱で呼ぶのは非礼であり、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 諡号・官職・字で呼ぶのが普通とされていた。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ちなみに、方正とは正しい行いを意味し、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 『方正篇』は特に行いが厳格で己を曲げない人々の話を集めている _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
666 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 10:59:11.95 ID:X607wjJx0 、_ _\: :.ヽ{:ヽ´: ̄: :`ヽ、 /: : : : : : : :l: : : : : : : \: :\_ /_,.:': : : : :: : : {: : :l: : : 、: : :\//`ヽ ´ /: : :,: : :/: :./| 、: ト、: : :∨: : :∨_// / : イ: : /: \ | ヽ: ',\: :.},ィ: :l:∨//} /´ |: :イ:下tf_、 ヽ},.斗テ矛: ト,:∨/ |:/:{:ハ.弋zソ , 弋zソハ: !:Yイ |' |: :込、 ,ハ´|: : |:.| l: : :l > _`_ イイ___|: : |:.| _| ̄|_| ̄| | ̄|_| ̄|__| ̄|_| ̄| | ̄|_| ̄|_| ̄| |: : / } ; |/ } |: : |:.| |_ _|| | ̄ | | | | ̄ | |  ̄| |: : ヽ / / `/ |: : |:.| r┘└へ| |二コ ┌'| |二コ ┌| |二コ ┌'| |二コ ┌┘ /|: : :| 、 ∧ /! |: : |`ヽ、 〈 〈] ゚,、〈| | o ヽ| | o ヽ| | o ヽ| | o └「 ̄\ . { |: : :| ∨::::`::´:::::::! |: : | .ヽ-ヘ_>ノ_ノ|_|、_ハ/|_|、_八ノ|_|、_ハ/|_|、_ハ/`⊇.ノ i |: : :l |::::::::::::::::::: | |: : | / /! |: : :i |::::::::::::::::::: | r-- |: : | {\ / | : リ {::::::,::::::::/:::{ { X }|: : | \ /\ !:./ |::::::::,::::/:::: | |: :リ / \ \__{:{ j:::::::::::/::::::::| l:./  ̄ _/ | リ i::::::::::,:::::::::::j /イl_,....イ |/ />!、:::::::::::,:::::/ <\ ! l | . /r_//二二[]二{ \_>} } , l`、_/三\三\ l_,..イ´\ ! ! | !三ヽ三\三\三ヽ三ニ\ ! ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ それを踏まえると、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 『世説新語』の編者は陸機の発言を肯定的に見ていたようだ。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .読者諸兄は、陸機と陸雲のどちらが優れていると思われるだろうか? `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
667 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 10:59:44.18 ID:X607wjJx0 / / ヽ / / / ‘, ′ .′ .′ | | | .′ ' / | | | | / | ノ | | / j| l | j'′ / i|イ|``〜、、 l从ト _| .j| l八 ./ ノ 从人|∨ |从 从匕乏j| 八| / ./ / ー爻≠ミ、\/ ィ==ミ∨∨ ‘, . __「L, /〉 __「L /〉 __「L /)/) .′ ′ / 、、、、、 、、、 ハ ‘,.. └┐i7― 、 _ { {└七[ _ { {└七[ _ 〈/〈/ 八 |ハ 人 ` /ノ ヽ ',‘ . /ィ l´⌒) ) `つ) V ((フノ` `つ) V ((フノ` `つ) o o, V | ハ{ i ¨ヽ {^ ) '´ } }ヽ |V ¨ ´ `´ `´ 、\ { レ={ー> ー ' イ l ノ .ノ ノ ノ V \|--ミノニn^h:::::::>-<::ト、ノ_ノィ/|/レ' .1 /} ,ィ /ニニニ|=/}.} } }::::::::::}:o:::::}ニ',ニニ=、 | |/ j/ }-, _ノニニニニ|/ { { { {7::::::{::::::::::}ニニ',ニ|ニ=- r 、} ' ,' / / }ニニニニ>''"} ' ト、:::::',o:::::}ニニ',ニ|ニニ} Y / / /ニニ>''"{ニニト ヽ ノニ\ }:::::/╋ニ',ニニニ} 八 __/ -‐''"二二{ニニ{:... _,イニニ\/ニニニ',ニニ入 ′ノ}ニ\ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー さて、成都王は鄴から動かなかった。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 生母の程太妃が鄴を愛したのもあるが、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ここにいれば皇帝気取りでいられたのも大きいだろう。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ また、成都王の実態を知らない洛陽の朝臣は、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 事の巨細を問わず鄴に連絡を欠かさなかったという _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
668 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 11:03:51.66 ID:X607wjJx0 |┃ /ニYニヽ |┃ ガラッ /( ゚ )( ゚ )ヽ |┃ 三 /::::⌒`´⌒::::\ |┃ | ,-)___(-、| 殿下! |┃ . | l |-┬-| l | |┃ \ `ー'´ / 都より使いが参りましたっていう!! |┃ / `ヽ. |┃ 三 ./ \ 一大事ですっていう!! ,⊆ニ´⌒ ̄ ̄ " y r、 ヽ ⊂二、 ,ノ──-‐'´ | | l" | |┠ ' | l/'⌒ヾ , -'" \ ', / } \ ', ', . ノ ヽ l ', ', | ハrl l '⌒l. ト、 \ |ノ ,ィ⌒丶 |l 丿 V ヽ 从 ', ,\ | ' l、{ _ヾレ'~ r==ミぅ / r、', { j | ',.ィ'⌒ /// 厶 } ヾ ', ./レ'\{寸// r ⌒ヽ ノ{ ノ }l } どうしたのよー {,ィ ゝ ノ / V^' {/} ノ レ | /> ─-r_ ´┴ ┐_人{  ̄ レヘ l/ (ハ_f :: {: o: : :_:_」〕iト __ ∨r{///,}‐┼‐''''//////,}///L ィi〔////人:.}: //ャ‐'^L////////\ /////〕iト////∨////V⌒ィ//////// ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 『晋書』『恵帝紀』に曰く N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
669 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 11:04:20.23 ID:X607wjJx0 \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ ≧ < -=ニ 長沙王が河南尹李含を誅殺!! ≦ ≧ ≦ /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ ≧ < -=ニ 侍中馮蓀・中書令卞粹も同じくっていう!! ≦ ≧ ≦ /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ ....::::::::::::::::::::::` 、 ..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ /::::::::::::::ト、:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ::::::::::::∧| \:::::::::::::::::::::::::::::::、 |:::::::: / \/\::::::::::::::::::::::::::::, |:::::::/--、 ィ妁ス|::::::::::::::::::::::::, :::::イャ妁, |/^Y::::::::::::::::::, 〉´iハ _ イ:::::::::::::::::::::, / Jゝ ` イi:i::::::::::::::::::::::::::, ___/ ノ ´ノ:>:.. イ |:i:i::::::::::::::::::::::::::::, /∨ _,,xく::::::VT¨¨¨ ̄ ̄]___:::::::::::::::::::::::, . /......\_∧::::| \::マ-―…ァ´ >トミ::::::::::::::, 〈............. \|ヘ广¨|\ /X¨¨¨7.../......∨:::::::| /...\........../∨____|/__,/_,/______/∨..........| ::〈八 /................、/../ F7 / |...j ......... | :::::\ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 七月。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 中書令卞粹、侍中馮蓀、河南尹李含らが長沙王司馬乂に二心を抱いた ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
670 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 11:06:31.03 ID:X607wjJx0 :|: : : l:l: : : : : :.l: l: : : : : : : : : : : : :|: : : : : : l: :l :|: : : |:l: : : : /:|l: l: : : : : : : : : : : : :|: : : : : : l: :l :| ̄`トハ、: : l:.八ハ: : r: : : : : : : : :/: : : : : :/: ,' :}i : ',rl─‐≧トJ廴 : l、: ; : : : : : /l: : :/_ハ: l ハ: : トllf ̄'⌒笊心Τヽ: : 斗7'゙ l: ̄: : /: l:.l 盧志。 : : ',: :l ヾ fイ゙n l} ヾ l/'~尤抃リ>, ' : : V : : : ハ{ V辷り __ fイJ l //'/}: : : ', 馮蓀と卞粹って、確か…… : : :/:. , ゝzソ /ィ.: :.}: : : :ト : :/ー、 ι / }: : :}: : : :|:.' : l {ヘ /‐彡} : }: : :从:l : l 丶\ r ⌒ っ __ ィ: :イり}: :}: ,ィ リ : l \ ≧ァ _, <l }⌒ヽ /: // ....::::::::::::::::::::::` 、 ..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ /::::::::::::::ト、:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ::::::::::::∧| \:::::::::::::::::::::::::::::::、 |:::::::: / \/\::::::::::::::::::::::::::::, |:::::::/--、 ィ妁ス|::::::::::::::::::::::::, :::::イャ妁, |/^Y::::::::::::::::::, 先日、勅使として鄴に来た二人ですね。 〉´iハ _ イ:::::::::::::::::::::, / Jゝ ` イi:i::::::::::::::::::::::::::, 大王に都で政を補佐してもらいたいと述べていましたが…… .___/ ノ ´ノ:>:.. イ |:i:i::::::::::::::::::::::::::::, /∨ _,,xく::::::VT""" ̄ ̄]___:::::::::::::::::::::::, . /......\_∧::::| \::マ-―…ァ´ >トミ::::::::::::::, 〈............. \|ヘ广¨|\ /X"""7.../......∨:::::::| /...\........../∨____|/__,/_,/______/∨..........| ::〈八 /................、/../ F7 / |...j ......... | :::::\ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 長沙王は彼らを疑って殺害した N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
671 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 11:08:12.95 ID:X607wjJx0 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | 本日のその時がやって参りました |:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、 \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶 ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´ | | ヾN ゞソ ゞソ// 再び洛陽に話を戻し、 | | >:´|、 - ,|`:< .そこに至った経緯を述べておこう | | |::::::::| > イ |::::::::| | | >-、\! !/::,-< | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
672 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 11:09:58.42 ID:X607wjJx0 【紀元303年7月 晋 首都 洛陽】 (二二二ニ/二二ニ/二|二二ヽ二ヽ二ニニ) //_/__//_/__//_/| |ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ //_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ //_/__//_/__//_/__| |_ヽ_ヽヽ__ヽヽ_ヽヽ 二二二ニ/二二ニ/二二二//_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ__ヽヽ_ヽヽヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ //_/__//_/__//_/__///_/_//_/__//_/_ | |___ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ //_/__//_/__//_/__//○====○====○======.○=====○===○===○===○ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ //_/__//_/__//_/__//_| |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|__|_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ ○====○====○====○===.| |││││││││││││││││|| .||===○===○===○===○===○ | |││││││││││││││││|| 李 || | |┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴|| .|| | |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|| .|| ___________| |││││││││││││││││||.含..||____________ \/\/\/\/\/\| |││││││││││││││││|| .||\/\/\/\/\/\/ /\/\/\/\/\/| |││││││││││││││││| ̄ ̄|/\/\/\/\/\/\ """ ̄ ̄ ̄'''''''''''''''""""" ̄""" ̄ ̄''''''''''""""""""""""""""""""""""""" ̄ ̄'''''''''"""" ̄ ̄ ̄ ̄""""""""" \__人_人从_人_人从/ _) (__ ) 河南尹李含ッ!! (  ̄ ̄) ( ̄ ̄ /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 ≧ < :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ≧ 長沙王殿下の暗殺を謀った罪で逮捕する!! ニ=- ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. ≧ ≦ : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ この事件、『晋書』『長沙厲王乂伝』や『河間王顒伝』『李含伝』に散見される \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
673 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 11:12:55.60 ID:X607wjJx0 /⌒Y⌒uヽ /(○) (○)ヽ / ニYニヽ _ /::::⌒`´⌒:::: \ / (●)(●)ヽ /´ | ,-) (-、| / ⌒`´⌒\ ./' | l ヽ__ノ l. | / ,-) (-、\ ,゙ / ) \ `⌒´ /、 | l __ l | |/_/ ヽ り、李含殿 \ ` ⌒´ / // 二二二7 u' __ ヽ ,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノ゙-、. /'´r -―一ァ"i .-‐ \ : | '; \_____ ノ.| ヽ i / // 广¨´ /' /´ ̄`ヽ ⌒ヽ | \/゙(__)\,| i | .ノ ' / ノ :::/ / ヽ } > ヽ. ハ | || _/`丶 / ::i {:::... イ _ /............ヽ l.....l...}....l..l ___((、..|......//____ ___/ - - - -}≧/----------\ /. : : \ - - - - ノ〃--〃 ̄ ̄ ̄ ̄\}l お前たちには失望した < : : : : : :|rr、- - r " ‖--‖-----------}l  ̄ ̄( l- - ノ ‖--‖-----------‖ _ く \/ ‖--‖-----------‖ /、---\_l l ‖--‖-----------‖ l---\----- \ ノ‖--‖-----------‖ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 『晋書』の記述を総合すると、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 河南尹李含、中書令卞粹、侍中馮蓀が長沙王を襲い殺害しようと企てた。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .なお、『晋書』『李含伝』によれば、侍中馮蓀は河間王の党派だったという `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
674 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 11:14:46.14 ID:X607wjJx0 //////////////.ヽ '/.∨/////////// ∧ '/ ‖/ }//////,イ////} |//|///}//./!,' Z//i! |//ト,//〕/=={{ } }:}/}! 皇甫商殿。 |//{ ヽ/}匁アゝ{ ィ7ノy/}! |//)h、ヾ! ! ´}/‖/i! .あなたの見立て通りでしたね |////} ヽ 、 // {ヾ |>=={、:.:.)h、__´。イ====、 .〈二二ニニ==/ΥΥ) (_ _ __ _ /ヽ { >イ//{/}:.:.∨\ ⌒)i)´i:i:i:i:i:iヽi:\ /:.:./ )hzzzzzz彡ノ/,':.:./:.:./∨:.} _ _、--ミ--<i:i:i:i:i:i:}i:i:i:ヽ ,:.:.:.i ゝ:.:.:.>''~´ /:.:/:.:./:.:.〕:.:i ⌒ヽY'i:i:i:i:i:i:i:\_i:i:\i:i:ノi:i:i}i:i:i:., _ノ⌒ヽf'⌒~"''ヽ(⌒i:i:i心i:i:iノi:i:i:i〔:, 晋 驃騎従事中郎 苟晞 ⌒7i:i:/´ ;;綴_ツヘi:i:i:i:i:iい(i:i:i:i:i:i〔/, {i:i:i{, -、 '´,.抒ぅァ;;;{i:\i:i:i:}i:i:i:i:i:i:i〔i:i:\ _ ノi:iハィぅ "^`,;;八i:i:i:\'i:i:i:i:i:i:i}i:\:i:i:\ ⌒, -‐う: ´ ′ _,,.. .:⌒ヽ)i:i:/i:i:i}i:i:i:i:\:i:i:\ , -‐う' ̄込rこ=- ┘ ' i Yi:i:i:/i:i:i八i:i:i:i:i:、i:i:i:i:i:\ あの男ならありえる話なので r く´' { y冖>h。. _ イ 〕 _Yi:i{i:i:i:i:i:i:i\i:i:i:i\:i:i:i:i:i:i: !^┘ ´ ′ ∧: . _、-''~/二、(i:i:i:i:i:_,i:ヽi:i:i:i:i≧=-i 〕 ) ノ , ハ/_、-''./:.:.:.:.:>‐-くi:i:i:}i:i:i:i:i:i:i:i:i:i: ′ ´ / _-ア/ //. ./:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.- ミi:}i:i:i:i:i:i:i:i:i:i: ′/〃 {´ /. . /:.:.:.:.:.:.:'.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:ヽi:i:i:i:i:i:i:i:i:i: _/ ./:.:// ;/ . . . √:.:.:.:/.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.‘,~"''ー- ̄ . _、-f/ .√:.:/ 〔/. . . ./√:.:. /.:.:.:.:. /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:‘,_i:i:i:i:i:i:i ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 皇甫商は以前から /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 李含の偽りの多さと河間王の陰謀に備えるよう長沙王に進言していた。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .故に李含の謀略を察知できたのだろう `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
675 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 11:15:50.01 ID:X607wjJx0 /:::/:/::::/::::::/ }:::::::}\:::::::::}::}::::::}::\ ノ:::::::::::::::}::::::} }:::::/ }::::::/:::}::::::}:::::::} /´::::::::::::::::/:::::/___ /:/ ___,j:::/:: /:::::/ヽ:::: {::/"ア::::/::/ ``丶 /:/"´ {::::::::/::::/{:::::::V .皇甫商。 . リ ./::::/::::::ハ ..,,,___ {:::{ _{:::::/}:::/ }:::{〉:} . {:::::{:::::/ r \乂リヽ )::) イ乂{:::{/{:::{ .∧::::〈 どこまで私の邪魔をすれば気が済む。 \{:::∧.{ r, /ノ \V:::j/ }::::::} /::/::∧`ー /: /::::/ー /}:::/ .しかも、よりにもよって長沙王に与するなど . {/´}::{ .{:\,_ ,、{/ /⌒_, イ./:/ /:/,ノ::::/ハ 、 ______ , { /}:::::::} {:{ {::{/::://{ ヽ `¨こ¨´ .イ .|:/:/ リ V/´ .l \ \ / ./{::{``ヽ _ /:i:i:i:i:i:i:i\ /:i:i:i/:i:\:i:i:i:i\:iー---=ニ二___彡イ /:i:>ー{\:i:i:\:i:i:i:i\:i:i:i\_:i:i:i:i:i/:i乂 __/:i:/:i:i:i:i人:i:i\__:i:i:i寸j:乂:_:_:_:_:_艾:i:i<:i:i:i:\ ._/:i{/:i/:i:i/:i:i/>‐=ニ:i_:_寸:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i\:i:\:i:ハ /:i:i{:i/:i:i/:i/:i/:i:i:}:i:\:i:i:i:i:\:i\<:i:i:i:i:i:i:i\ハ:寸 }:i:∧_:i/:i/:i/:i:i:i/:i:i:|:ハ:i:i:i:i:i:\:i\i:i\:i:i:i:i:i:ム从{ .从:i八寸V寸:i:i:i:i:i:i/:i:i:i:|:i:/ \:i:\:\:\:i:\:i:i:i:iム 何故命を踏みつけにする? / }:i:i:} |ノ `⌒V乂i乂ハ. ∨ハ:ハ:iハ:iV\:i:iハ ノ:i:iノ _|_ /二二二二∨:i:i:i}:i:i:}:i:i:八∨ハ:i:i:} 何が楽しい? (ハ{ |Q|\_}//: : : : : _ニ厶:i‖:i‖:/:i:i}:i:∨:i|:‖ .|l l| //_:_-─ /才:i:i:i/:i:i:i:i/:i:i/:i:i:i:|:i:|/ 何が面白い? ./: : : : : : : :彡:i:i:i:i_:i:i:i/}:i:i:i/:i:i:i:i:il:i:| /: : : : : : : : :/:/:/}:i:i:}:i:i}:i:八:/}:i:i:i:i:i八| __/: : : : : : : : : : :{/:i:/: 乂:i:/:i/:i:i:i:i//:i:i:i:i/:i:i:i| |: : : : : : : : : : : : : : : 乂(: :イ/:i:/:i:i:i:i//:i:i:/):i:i:/ |:∨: : : : : : : : : : : : : : : :/:i:/:i:i:/:i:i:i:i//:i/:./:i/ |: :.\: : : : : :./>ー=彡:/:i:i:/:i:i:i:i/イ: : /イ∧ ::厶 |: : : : \: : :/:i/:i:i:i:i/:i:i/:i/:i:i:i/:}: : :./: : :.:.∧ 寸 厶 /:.|: : : : : : :\{:i:{:i:i{:i:i{:i/:i/{:i:i:/: : :.:|: : : : : : : : :ハ
676 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 11:16:20.80 ID:X607wjJx0 ‐- |:.、:i:\: : : : :(( : : 、i:i:i:i\i:i:i:i:i:i:i:\i:i:i:i:i:i:i/、/i:i:'⌒ \ : : : : : : : . .:.:.:.:.:.:.:.:.:. . . .|:.:.\i:i:i〕iト _⌒`\i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:,i:i:i/i:i:i/´ヽ} \: : : : : : . .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. . .|:.:.:.:. \i:i:i:i:i:i:i:i:i:ニ=-- - ミi:i:i:i:i:i:i:}i:i/i:i:i{i://⌒ ヽ: : : : : , ___ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\── ミ:.:. ‐-=ニi:i:i:i:i:i:i:i\i:i:ヽi:i:i:i:i}/i:i:i:ノ´ /i:i/ }.:.:.:.:.:.:.〈:.:.:/ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\.:.:.:.:.:\:.:. : : : : : :((⌒\i\i:}i:i:i:i:´'< ノi:i/:.:\ ./.:.:.:.:.:.:.:.:.V .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:):.:\.:.:.:.:.:\:.:. : : : : )': : :.ノi:ijIニニi:i)i:i:i:i`i:i/:.:.:.:.:. \_//.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:. - _ _:.:.:\_ r : ⌒ア´i:{i:i:i/i:i:i:>、冖 -ミ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. _.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.':.:.:/ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\_ ,込\_/i:i:i:i:iVi:i/i:i:i:i∧⌒ヽ).:.:.:.:.:.:.:.: /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.  ̄~"'' ‐- {:.:.:.{∧.:.:.:.:.:.:.:.''"~:.:. ⌒\i:i:i/⌒\v¬冖、こニ彡'⌒.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. . た- /^ 、:.V∧.:.:.:.{.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ノi:{i:i:i:{´^ ぞハi:i{<i:iノ⌒ハ.:.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. . た-./ \\',:.:.:{.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:(^从i(t恣 竺'いヾ`r‐'i:ノ_.:.:.:/^\.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. r‐`` -‐ ´ 「^、:`、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.,叭 ^`/} ^k公ソノ<⌒:.:.\¬、:.:´'+:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ノ / :::::::\\.:.: 〔.:.:.:.:.:.<_/沁 丶 '/〔⌒\>:.:.:.:.:.:.`:.:.:\:.:.:.:.}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. { _..、 ヽ |::::::::::::\\〔.:.:.:.:.:i:.:.〔{∧丶_ イ /-〔 .〕.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: \:.}.:.:.:.:.:.:.:.:.: / └「 ̄ ̄!' |:::::::::::::::: \〔:.:.:.:.:l.:.:〔{/∧ 'ニ〔 〕.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./):.,:.:.{.:.:.:.:.:.:.:.:./ 命を何だと思っているんだ └「 i┘ !::::::::::::::::::::::!:.:.:.:\} v/∧-/ニ-ノ 〕.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:/.:ノ:.:.:.:.:.:.: / !- ::::::::::::::::::::::::\_ ノ\\ ニニ/ /:{.:.:._、‐''~_ 、 -‐/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ -- 丶:::::::::::::::::::::::::〈 . . . . \\/ /.:ノ/,√ ̄ 廴 -‐¬=‐- . -- \:::::::::::::::::: ∧:. . .. . ..丶─`` ̄. .//::::::::::::::::} /:::::{ -- ── ノ:、 \‐-_. . . ._、‐''~¬∧\:::::::/ /:::::: { . -{ :. ゚ /ア⌒``r┐、 ̄ ̄ イ^ニァrヽ¬' .イ::::::::::{\___ - :. {ニゝ--- '冖} :--=≦ニ/r '_,{[ j} "+, ::::::: {.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: - 、 \ 「j ,ヤニニニニ/ }ニニニ/ニrマツ」 ′ ´ -_!.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: {( --\ ´ /_ヤニニニニ廴 ノ/-ニ/ニニヽ ¨´ / \、.:.:.:.:.:.:.:.:.: 、\_ ) ‐- {=-ヤニニニ=-/ニニ-/ニニニ└´≦〔 r, )〕.:.:.:.:.:.:.:.: ー─ 、 \{ニ ヤニニニ/ニニ /ニニ=-√ ]-] ´ 丶.:.:.:.:.: -- ヽ __ \ニヤニニたニニニ_-ニニ=-√ ]-j(_ ノ  ̄ -- ノ { \ ヽ_Yこたニニ _- ニ/ニニ}√ └´⌒ --(_ ノ ヽ :-Yたニ- /ニ-/ニニ]√ -- } }ニ-たこ/ニニ/ニニ/; -- } }こた/ニニニ/ニ/こ〔
677 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 11:18:52.83 ID:X607wjJx0 ,, . / | /| /| . /:::::i /::i |:::::i /::::::::i |::::! .i::::::i . i::::::::::i i::::i i:::::::i . i:::::::::i. i::::i,/i:::::/' . i:::::::::i. i:::/::::i:::/ . i:::::::::i i/:::::::i/:| . i:::::::::"::::::::::/ i:::::::::::::::/ i:::::::::/ i::::::::i . i:::::::i . i:::::::i i:::::::i . i::::/ ,,. ,. _,,.r':/ /::| /'''"´:::::/ ./:::::::| ./:::::::::::,,.//:::::::/ /:::;.r''" /:::::::/ '"´ ./:::::::/ /:::::::/ /::::::::/ |:::::::/ i::/ i/
678 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 11:19:47.89 ID:X607wjJx0 x仝x ‖___,,|冖|_/i:i|i:i|'///|:|//// 。 ´。o个o。 ` . ‖___|冖|/'/|i:i:|i:i|'//,_|:|,、-ー ´。s≦i:i:i:i:i:i:i:i:≧s。 `丶、、 j{___,.:|冖|'///|i:i:|i:i|'"´ :|:|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `丶、 : .、 i|__,,/..|冖|‐'"´|i:i:|i:i| _|:|,、-‐ ZZZZZZZZZZZZZZZZZZ彡s。`` .,________i|_,,/|:| | |冖| |i:i:|i:i|'"´ .|:| | ||二| ||二| |二二| | | ||三三≧zz弌三三三三三三三三三[| ||:| | |冖|‐'"´|i:i:|i:i| |:| | || ̄| || ̄| | ̄ ̄| | | ||¨¨..| |¨¨| |¨¨¨ | |¨¨¨¨| |¨:| |¨¨¨¨¨~|:| ||:| | |冖| |i:i:|i:i| |:| 王王王王王王王王王王王─‐| |─| |─‐ | |──| |‐:| |──ー|:| ||:| | |冖| |i:i:|i:i| |:| | || ̄| || ̄| | ̄ ̄| | ̄ ̄ | ||¨¨¨[]¨¨[]¨¨¨¨[]¨¨¨¨[]¨¨[]¨¨¨弌s。⌒└‐|冖| |i:i:|i:i| |:| | ||─| ||─| |──| |── | ||────‐_‐_‐,口‐_ ‐_ ‐_‐_ ‐_ ‐,`弌≧s。|冖| ̄ ┴ | |:| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : {ハハ} ‐_ ‐_ ‐_ ‐_ ‐_ ‐_ `'弌|冖ト ̄ ̄ ̄ ̄ ── _ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :( ̄)く二≧≦つ‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ : : : : : : : : : : : : : :_、-=ニニニ=ュ: :_‐_‐_rつ‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐_从从‐_ / ̄ ̄ | 李含めを捕らえました | _:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:丿三三二ニシ_‐_‐_‐_‐_‐_ノつ‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐_| ̄ ̄ ̄ヽ____________乂 ______,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; / ```````‐_‐_‐_‐_wwwww ̄丶___ノ_|冖|‐_‐_‐_‐ `'弌i:i:i:i:i: ~ ‐ _:::::::::::::::::::::::::::::⌒-  ̄ ̄ ̄ : : : : ー=_=_=_=_州州州州州州=_=|冖|=_=_=_=_=_=_`'< : : :~ ‐ _::::_ - ⌒ : : : : :, :, :, :, ----=_=_=_=,川川川川川川==|冖|=_=_=_=_=_=_=_=_ : : : : :∨ : : : : : : : :, :, :, :, :, :, :,..‐‐‐辷辷辷癶从从从从乂ニ|冖|辷辷辷辷辷辷辷 : : : : : : : : : : : : : : :, :, :, :, - ---辷辷ぅ辷ぅ辷ぅ辷ぅ辷ぅ辷ii|冖|辷ぅ辷ぅ辷ぅ辷ぅ辷 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 『晋書』『李含伝』によれば、皇甫商は長沙王に説いて言った \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
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