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やる夫が正史を書くようです51
579 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/03/22(月) 22:06:06.92 ID:aC16MavU0 こんな奴が跋扈すれば、そりゃ滅びますわ。 楊駿が分別ある大人に見えて来るから困る
580 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/22(月) 23:45:50.53 ID:AyUh0aHc0 乙です 司馬顒主従ってもはや倫さん主従と同レベルで国家の害になる連中ですね… 亮さんを例外として八王は年長者ほどアカンのだろうか
581 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/03/22(月) 23:49:57.99 ID:uDChhb/z0 乙でした いわゆる八王の中では長沙王は確かにまともな方だけど、自分が斉王討伐の功績を独占した事で 河間王と成都王がどれだけイライラしているかに気づいている様子が見えないのはやっぱりいただけない・・・
582 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/22(月) 23:53:51.91 ID:AyUh0aHc0 独占もクソもあの状態で長沙王が決起しなかったら生贄待ったなしだし 完全に正当防衛だと思うんだが…
583 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/03/22(月) 23:57:18.00 ID:aC16MavU0 >>581 むしろかなーり気を使っている様に見えるが
584 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/23(火) 08:27:22.93 ID:/OVVk4HSo むしろ長沙王の立場からしたら河間王ぶん殴っても文句言われる筋合いがないと言うか…
585 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/23(火) 09:09:56.93 ID:ylDQcRlf0 >>584 それでも中央に呼んで自分の上位に就けた方が良かったように思います 一応、弾劾文には連署してた上、一族の上の世代に当たりますから
586 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/23(火) 09:17:04.48 ID:ExNbrpRXO 乙 河間王と李含が欲深すぎる…… なまじ本人に知恵と意志がある分、趙庶人より厄介かもしれないですね
587 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/23(火) 09:23:53.02 ID:mv5KVsJjO >>585 都督として大兵力を擁する河間王を下手に都に召喚しようとしたら 逆に挙兵されかねないと思うんですが…
588 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/23(火) 09:39:34.21 ID:6SmgORHMO 思慮が足りないというのであれば舞台に立たされた時点でもうほとんど詰みなのよね 河間王の頭の中では長沙王は死んでるはずの人間なんだから
589 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/03/23(火) 12:22:26.13 ID:WfVLirfZ0 長沙王が何をいっても「うるさいお前の命と権力を寄越せ」が河間王主従の大義だし、譲歩を譲歩と認識しない。 傍目には無茶苦茶だが、「あいつを亡き者にすれば我が天下」という展望が見えてしまっているからもう止まらない。
590 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/23(火) 12:32:09.80 ID:1/fi7N0E0 >>585 長沙王が既に乱を収めた後に呼び出しとか、 上位に就けると言っても、招き寄せて誅殺計ってる、とか疑われたかもな。
591 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/23(火) 12:45:03.24 ID:ZCDtQUTWO まともな大義名分もなく無茶苦茶するあたり 無残様は孫秀(悪)よりも数段劣る参謀に見える
592 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/03/23(火) 14:25:19.10 ID:Hk3LAM2b0 楊駿一派を粛清した時にデタラメやった時点で、処刑の箍が外れている 趙庶人が一時的にせよ簒奪した時点で、皇帝の権威は落ちている 敵を殺すことを「禍根の根を断つ」というけど、殺せば終わるわけじゃなくて、加速度的に殺しの箍が外れるだけだから、虐殺の歯止めが利かなくなる。 最初に楊駿一人を斬って残りは生かしておけばよかったんじゃね、という。 もっといえば、あのおっさんは、交州にでも流しておけば何もできなかったのではないだろうか。 楊駿は碌なことをしなかったが、政敵を殺さない程度の分別はあったんだよなあ。 敢えて言えば、司馬炎の路線は意識していたのだと思う。
593 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/23(火) 15:04:45.90 ID:IFJMYlPB0 >>1 乙ー。 かつて羊祜の元で働いていた劉弘が荊州の統治者となり、その劉弘の下で陶侃が世に出始めるってのが 連連と連なる時代の流れを感じさせていいな。
594 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/24(水) 01:25:08.27 ID:YTk0v8eB0 羊祜と言えば陸抗 その陸家の御曹司たちもそろそろ大活躍な雰囲気ですね!
595 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/24(水) 05:17:21.99 ID:ddnQeB/n0 まだ辺境の反乱だった頃に政権中央の内紛が収まってればどうにかなったかもしれないけど 中原が燃え始めても内紛が収まってないなら もうしょうがないね
596 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/24(水) 09:49:11.70 ID:0lZmxH03O 自分の管轄で李雄が大暴れしてて しかもそのお隣の荊州で王朝を滅ぼしかねない大反乱が起きているのに…河間王ェ……
597 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/03/25(木) 03:20:06.89 ID:0SLH93XG0 「長沙王が死ななかったのが悪い」
598 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/25(木) 09:46:09.93 ID:P4g9TMGeO この状態で長沙王倒して国政を握っても罰ゲームにしかならないと思うのだが……
599 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/25(木) 11:14:06.01 ID:6SoeohZSO それがわかるくらいの聡明さが一族にあるならそもそもこんな状況には…
600 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/25(木) 18:33:50.04 ID:wKPDVLgR0 「状況が悪いから今は政権握りたくないなぁ」なんて人達じゃなくて 「今よりさらに状況を悪化させてでも政権を握りたい」人達の争いだから
601 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/25(木) 21:01:39.61 ID:yuWiAk8+0 今獲りに行かないともっと状況が悪くなって自分の命が危ない、じゃね
602 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/25(木) 21:36:13.67 ID:Z+ieubQco 殺らなきゃ殺られるになってるよな。原因は楚王か皇帝殺しを正当化しちゃった司馬昭か
603 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/25(木) 22:19:03.39 ID:P4g9TMGeO 河間王と成都王に関しては地方で大兵力握っているから中央も簡単には手出しできないのになあ
604 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/03/25(木) 22:21:47.21 ID:0SLH93XG0 直接の引き金は楚王・司馬瑋と東安王・司馬繇。 でも、前兆は斉万年征伐の処遇であった。 友軍を故意に見捨てたら死刑になるはずなのに、司馬肜がのうのうと天寿を全うした。 裏返せば、賈南風・張華政権が処分に踏み切れなかったのは、呉人への差別意識ばかりのせいでもあるまい。 潘岳『関中詩』の岩波文庫版解説によると、夏侯駿が「斉万年を討った」と嘘の戦功報告をして誅殺されたそうだが、 これも誰も処分しないのでは体裁が悪いので、夏侯駿を斬って見せしめにした様に見える。 勢族・宗室なら死罪でも許されるが、権力者に目を付けられれば、簡単に冤罪で殺される。 誰も司法を信用できなくなれば、自力救済にためらいがなくなるだろう。
605 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/26(金) 13:46:38.17 ID:gAm8X2x70 つまり、誰も皇帝権力を信用していないんだよな 楊駿と今の皇帝が悪い
606 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/26(金) 14:13:40.55 ID:EewXkZ/WO 結局そこに戻ってしまうんですよねぇ… 認印とはよく言ったものである
607 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/26(金) 19:01:20.08 ID:ecc+hQfO0 ・楊駿による政権の私物化 ・司馬繇による恣意的な政敵の抹殺 ・司馬瑋による衛瓘・司馬亮の抹殺 ・賈南風・張華政権による政敵の抹殺 ・司馬倫・孫秀による皇太子殺害の煽動・政敵の大規模な抹殺・皇帝簒奪 ・司馬冏の無気力統治 ・司馬乂による政敵の抹殺 ・司馬顒・李含による、政権奪取のための流言飛語・戦争誘発・現政権へのサボタージュ ・総体として、宗室・勢族・閨閥の有無による恣意的な裁決・裁判、法制度の無力化 後になるほどひどくなってるのがよくわかる。 一応司馬乂はかなりまともな方だが…… というか、司馬冏もまだ無害なほうではあったのだな。 政権に不適格なだけで。
608 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/26(金) 22:57:33.93 ID:7ckq/Vaw0 長沙王が楊駿誅殺あたりでイニシアティヴを握っていれば…
609 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/03/27(土) 04:22:12.68 ID:Fb/aN7MF0 >>608 若すぎて貫目が足りない。 あそこは何としても、司馬亮・衛瓘殺害を阻止しなければならなかったんだろうな。 あとは無駄に序列の高い趙庶人を…… せめて王から公に降格しておけば。
610 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/27(土) 04:38:42.16 ID:G9yJ4mLvo 正直同性王ってトラブルにしかならないイメージあるが上手くできた王朝あったのだろうか?
611 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/27(土) 10:06:54.19 ID:J/iaWyOa0 趙庶人については斉万年の乱の時に上奏どおり孫秀(悪)を誅殺できてればその後何も成せなかったような… 周処さんの件も合わせると梁王も八王中位クラスの戦犯ですな
612 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/03/27(土) 14:47:35.68 ID:iewVwsta0 >>610 異姓諸侯王は基本的に存在しないから(一応陳留王・曹奐はまだ生きてる)。 血縁を問わず実力者をドシドシ王にすべし、とすると、皇帝も簡単に取られちゃうから、血縁者で固めるのは仕方ないですね。 血縁と違った支配の方式が中国で脚光を浴びるのは、まだ千年以上先。
613 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/03/27(土) 14:58:32.15 ID:iewVwsta0 >>612 【訂正】 曹奐は302年が没年でした。 作中の時間軸では、去年亡くなったことになります。しかし曹氏の誰かが陳留王は継いでいるはず (『晋書』にもそれらしき人物は出ているが、名前が分からない)。
614 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/27(土) 16:43:31.55 ID:CdvVHNIWo 梁王は最上位クラスの戦犯でしょ
615 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/03/27(土) 17:22:32.61 ID:Fb/aN7MF0 戦犯多過ぎ問題ですが、「八王」以外で、東安王と梁王は確実に上位に来るでしょう。 武茂や文俶を冤罪で始末したり、周処を敵を利用して殺したことは、当時の基準でも犯罪になるはずですが、 一方でこれらの行動に快哉を叫んだ者は、当時少なからず居たはずです。 しかしそれで失った信用、呉人の失望を考えますと、どれほどの害を与えたのか。
616 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/27(土) 22:11:46.51 ID:J/iaWyOa0 今のところ趙庶人に河間王に梁王と年長者ほどやらかしが酷いから 東海王がどうなるのか怖いですね
617 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/27(土) 22:46:56.70 ID:xjmZ0g7Q0 梁王はなんていうか無能 ただただ無能
618 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/27(土) 23:16:05.56 ID:j5933n9k0 年長者ほど若く暗愚で無力な皇帝を舐めてるだろうからな まぁそいつら自身も暗愚だったんだが
619 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/28(日) 17:13:00.13 ID:Ea6UJ6iP0 そもそも君主に求められる姿(理想の君主、とはまた別)というのが主に二つの考え方があって 1:強いリーダーシップを持って主体的にバリバリ政策を推し進め、臣下をどんどん引っ張るタイプ (始皇帝、前漢武帝、曹操・曹丕・曹叡など) 2:我を張らず、忠臣・名臣・賢臣の言う事をよく聞いてその提案を承認する事に徹するタイプ (前漢後期〜後漢の皇帝はだいたいこっち) という対立軸がどの時代でも起きる(単に意見の問題だけじゃなくて人集め金集めが絡むから根深い) 司馬衷は2の典型例として擁立されているから、余程の事が無いと“忠臣・名臣・賢臣”の言う事には逆らわない 何より問題なのが、「自分が必要とする忠臣は彼だ」と言えるだけの発言権と判断基準を持てていない事なので 名族や宗族の「「「自分こそが晋王朝を支える名臣だ!」」」という排除合戦にどんどん歯止めがかからなくなっていく・・・
620 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/28(日) 21:00:18.22 ID:e3AeBb7m0 始皇帝や漢武帝タイプだと皇帝対宗族の構図で内紛になりそう 司馬衷にとって理想は呉の孫休みたいに振舞う事だったと思う
621 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/03/28(日) 21:01:38.70 ID:mfJZAJMc0 おめでとう。 劉備と関羽が婚約?張飛と趙雲、孫権がお祝いに駆け付ける??? 人民網日本語版 2021年03月25日14:55 http://j.people.com.cn/n3/2021/0325/c94475-9832534.html
622 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/03/28(日) 23:40:16.30 ID:+8RFZ9420 ミャンマー軍部の狼藉で胸糞写真を見てしまった。 ある意味ネタバレ写真
623 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 17:51:02.56 ID:LyPuZKdmo あれ長沙王だったのか
624 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 09:51:33.14 ID:X607wjJx0 【>>568 の続き】 【紀元303年7月 晋 首都 洛陽】 x仝x ‖___,,|冖|_/i:i|i:i|'///|:|//// 。 ´。o个o。 ` . ‖___|冖|/'/|i:i:|i:i|'//,_|:|,、-ー ´。s≦i:i:i:i:i:i:i:i:≧s。 `丶、、 j{___,.:|冖|'///|i:i:|i:i|'"´ :|:|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `丶、 : .、 i|__,,/..|冖|‐'"´|i:i:|i:i| _|:|,、-‐ ZZZZZZZZZZZZZZZZZZ彡s。`` .,________i|_,,/|:| | |冖| |i:i:|i:i|'"´ .|:| | ||二| ||二| |二二| | | ||三三≧zz弌三三三三三三三三三[| ||:| | |冖|‐'"´|i:i:|i:i| |:| | || ̄| || ̄| | ̄ ̄| | | ||¨¨..| |¨¨| |¨¨¨ | |¨¨¨¨| |¨:| |¨¨¨¨¨~|:| ||:| | |冖| |i:i:|i:i| |:| 王王王王王王王王王王王─‐| |─| |─‐ | |──| |‐:| |──ー|:| ||:| | |冖| |i:i:|i:i| |:| | || ̄| || ̄| | ̄ ̄| | ̄ ̄ | ||¨¨¨[]¨¨[]¨¨¨¨[]¨¨¨¨[]¨¨[]¨¨¨弌s。⌒└‐|冖| |i:i:|i:i| |:| | ||─| ||─| |──| |── | ||────‐_‐_‐,口‐_ ‐_ ‐_‐_ ‐_ ‐,`弌≧s。|冖| ̄ ┴ | |:| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : {ハハ} ‐_ ‐_ ‐_ ‐_ ‐_ ‐_ `'弌|冖ト ̄ ̄ ̄ ̄ ── _ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :( ̄)く二≧≦つ‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ : : : : : : : : : : : : : :_、-=ニニニ=ュ: :_‐_‐_rつ‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐_从从‐_ / ̄ ̄ | なるほど | _:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:丿三三二ニシ_‐_‐_‐_‐_‐_ノつ‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐_| ̄ ̄ ̄ヽ_______乂 ______,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; / ```````‐_‐_‐_‐_wwwww ̄丶___ノ_|冖|‐_‐_‐_‐ `'弌i:i:i:i:i: ~ ‐ _:::::::::::::::::::::::::::::⌒-  ̄ ̄ ̄ : : : : ー=_=_=_=_州州州州州州=_=|冖|=_=_=_=_=_=_`'< : : :~ ‐ _::::_ - ⌒ : : : : :, :, :, :, ----=_=_=_=,川川川川川川==|冖|=_=_=_=_=_=_=_=_ : : : : :∨ : : : : : : : :, :, :, :, :, :, :,..‐‐‐辷辷辷癶从从从从乂ニ|冖|辷辷辷辷辷辷辷 : : : : : : : : : : : : : : :, :, :, :, - ---辷辷ぅ辷ぅ辷ぅ辷ぅ辷ぅ辷ii|冖|辷ぅ辷ぅ辷ぅ辷ぅ辷 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ 先に述べたように、 Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 李含は皇甫重の抹殺を企てていた。 \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ それが皇甫重の知る所となり、告発に至るという流れである ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
625 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 09:51:59.51 ID:X607wjJx0 /................< _ ((__...........................> /.................\...―...........\__ ....l...r....― 、......:..............\...........< .l...r 、|―ヘ....|、....l}......\.......\............."< .l...|、 ´))了l...|.∨.l.....\.......\................ > .、|、ー_、 z‐z7)ノ...∨\.... \.......\<  ̄ 如何致しましょう? 八 i / 、\∨ \.....................\ l\ ― /l\ ̄...∨/ lノl.......\..........\ .御命令とあれば、 .>_∧  ̄ 八-\......\ \.......l................> .我ら兄弟で李含めを討ち果たす所存 >----/l ∧ / /l|---\......ヽ |.......\............丶 ./-----//|\、/ //l|------ 、 l............|............\ /-----/ |:::::.\ /.::::j∨------∨ ノ.............\.......丶 /-----/l ∧::::/.:::::/ v------ ∨´ ̄).............) __∠:.'´:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:Y:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ / ./-----/ l| /∧ :::::/ /l∨------∨  ̄\( /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`、:.:.:.:.:.:.:.:.:. |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:〈 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: `、/:.:.:.: /|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. |:.:.i :.:.:.:.ト、:,:.|:.:.:.:.:.:. i:.:.:./:.:.:.、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`、 |:.:.|:.:.:.i:.| /:.:|:.:.:.:.:.:. |/:.:.:.:.:.:.:`、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`、 |:.:.|:.:.:.|:.|'__Vl:.:.:.:.:|:.:|'⌒ヽ:.:.:.:.:.:`、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`、 |:.:.|:.:.:.:ィ'ハ } |:.:.:.:.:ト::〈ヽノ }:.:.:.:/:`、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`、 . 人:.ト、:.:.| tリ |:.:.:.:.:||:i:;∨ ,:.:/:/ :.`、:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.: `、 ヽ >ゝ |:.:./lノ|:|_〉V:,_:.:.:.:.:.:.:.:./:`、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.. それ、あなたが李含を討ちたいだけよね? く / :|:| ヾ、`'〜、;./ヘ:::::\:.:.:.:.:.:.:.:.:\:.:. . ヽ、__ ::! ∨))、:::::::\:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: . 心 ,l:| ∨__\:::::: \:.:.:.:.:.:.i:. ゝ-‐≦{ ヾ:、 У/\ 、::::::::ヽ:.:.:.:|:. ヾ /ハ .// ヽ、 __}__:.|:. jI斗:r'' |:i} // / ` /´ / : : l Vk / / /
626 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 09:53:35.79 ID:X607wjJx0 / / ', / } / i ', < / /_ ./_ | ', ≧=---r'∠__ 〃 ` ̄ / | ', ', V / { / ハ i ', i マ≦ 乂_ イ ′ | i 斗 七'' ̄「 | i | / | i .」__ i i } | | | ハ | | .i <.._| | | | ̄「 .ハ | | ! .ハ / | .i | i / | | | | | / ' l / j/ j.ィチ ̄, /| / i く {⌒| | __|_j/ ', /}/ ,ィ´:ij:::} | / j/ .i / ./| \ {:::ij:_ }/ 乂::ノ / / / | i //| ハ | | 乂::ノ , /.イ | // .| ∧ 、 ト.{ハ. _ _ _ / .| / | /イ , \ト.._{ .| ∧--vfニニニYニニYニニト-- </_ .| 時節柄、事を荒立てたくありません。 ./ / i .-=〈ニニニニニ|ニニニ}ニニニニニ/ニニ.\| / / / }_.-=fニニ∨ニニニニ|ニニi|ニニニニ/ニニニニi .皇甫重殿には兵を解散させましょう ./ / / /ニニヽニニ∨ニニニニニニ|ニニニ_/ニニニニニj / / / r≦ニヽニニニ、ニニ.∨ニニニ|ニニニニニニ/ニニニニ/| ./ /イ .′.|ニニニ.\ニニ、ニ∨ニニニ|ニニニニニ/ニニニ_./\| / / / >、ニニニ\ニニ、ニ∨ニニニ!ニニニニ/ニニニ/ / ヽ 〃 / /_ `''<ニニ\ニニニニニニ!ニニニ./ニニニ/ , / V .// , V `ヽ `''<ニニニニ∨ニニ|ニニニ/ニニ/ / / ', , i ヽ ''<ニニニニニ|ニニ/ニ/ / / _i__ i { / | ∨ ''<ニ> ´ ̄ ̄ ̄_ノ / / .ィf笊/ | | / / _|_ .∨ V / {´ ー== ニ、: : ', {/ .イ笊イ ′ | | ./ / マ笊笊≧x ハ }/ { | __ ---ィ: : :} /{ィ笊イ { :, ./ ∨ ミ笊} _...ィ .{ | __): : : : : } /、/ /イ ハ ', ∨ / ∨ {ff_/ { |_ ィ < ̄ ̄/ \ / 〉 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 長沙王は慎重だった。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 彼はこれ以上の軍事行動を欲していなかった ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
627 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 09:54:15.04 ID:X607wjJx0 ('⌒\ヽi:i:ヽi:i:} r /⌒ヽヽi:i:i:i}i:ノヽ 乂ー-' _、‐¬Y´´⌒\ノ_ ⌒>`冖冖i:i:/i:i_; ヘi:i:i:i:_、ミi:i:iヽ⌒ (/_、-i:i:i:i://i:i:/心..ヘ:i:i\沁 ///i:i:i:i:i/i:i:〔i:i:〔 ⌒;;;}i:i:i:iヽi} / /i:i:i:i:i:i{i:i:i〔{i{i〔 ;綴}i;}}i:i沁 たi:i:i:i:八i:i:圦Lト ‐ノ-リ|i:|i:} (乂_ ノ;i:i:i:i:i:i:i:}ヽ个ゞ゙` ´窃刈i:|〔 よろしいので? ア:if'i:i:i:i:i:i:i:i:}i:叭 〈{ cふ八 /i:i:八i:i:i:i:i:i:i:i:リ;ノ公, ‐- .公リ( ^/i{∧i:i:i:i:i:/^\[]_ ` - ´/ [] {∧i:i:\i:iノ.:.:.:.:.:.:.‐-ミ,, _ /L _ノ「 ̄:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\ ヘ}\ , / V ∧ ⌒ヽ!:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\ }:.]i` |\ / \ ̄ ----∧ | ヽ:/ \ } ___ \ / ,' l ` ト- / ̄ / __〉{ :| l l | | } V / \ 从 | l l l / / ,: /-< ̄ 、 > -〉 |\|\ |ヘ l // |/-|/| / / / \ 人 、人ィヘ云ミ Vヘ / / イ芹≠V // |Y^Y_ / \,,/| \\ 从廴.::ノ ゞ- イ//イ } || |_|l ただし、李含殿は名目をつけて都へ召還します | | |_|ヽ|ヽ ' | |_ノ , |_| | 心 | | V ' l l ト ` ´ イ ,; V , , /l | > _ イ _ | / V V / / l -- V∧ // l / 〉\ ヽ l / / ̄/ ̄| V∧////l / /| \ \ / l 〈 | V//// l / ´ | \ ヽ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 長沙王は詔勅で皇甫重に兵の解散を命じる一方、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 李含を河南尹に任命、洛陽に戻るよう命じたと『晋書』『皇甫重伝』は記す ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
628 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 09:56:50.49 ID:X607wjJx0 【紀元303年7月 晋 雍州 長安】 |.:.:./ .:.:.:.:.:.: |.:.:.:.:.:./ :.: l:.:.:.:.:.:.:.:|.:.:.:|.:.:.:.:.:.:/ .:.:.: | |.:./.:.:.:.:.:.:./ |.:.:.:.:./ :.:.: |:.:.:.:.:.:./|:.:.:.|:.:.:.:.:/ l.:.:.:.: | ∨.:.:.:. /;,; |.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.|:.:.:__,,.l.:.:.:|.:.:.:/;'´|.:.:.: / Y:/.:.lγ |.:.:.:.:.|.:.:.:./|.:.:./ |.:./:.:.:/,ィ》.:.:.:./ ……だそうです。 .ィ/ l.:\:.:.、、 |.:.:.:.:.|.:.:/_,ィf斧テ‐∨|/ {.ノ'.:.:.:./ / |/∧.:.\ヾ:.、|.:.:.:.:.l:./ ゛ 乂ノ `i.:.:.:./ ここらへんが落し所でしょうか .. ./ |//∧.:.:.:∨l |.:.:.:.:.|' 〉/.:.:.:/ . / .|///∧.:.:.l/l |.:.:.:.:.l 、 _, イ.:.:.:∧ l ∨.//∧://l |.:.:.:./ >_.、 /:.:.:.//∧ l 丶∨/////l |.:.:./ / //≧ ´/.:.///,' ', . /:::::::/::/:::::::__:/:::::__:::::/、::::}ァ'::\ | 丶 \//// |// ,////// l//// } __,/:::::::/::/:::::/:::/:::::/::::::/\:::::::}-‐:::::::. |. 丶',:::\// l´ ` ー''´////////l//ィ'/ / ::: イ:::/::/::/::::: /_/::__:/''''"^^ ヽ:::ヽ::}::::::. :::レ /::::/:::::/:::::::/:::/____ ∨::}:{:::∨ :::::::{:::::{::__:{::::::/{:::::::{ `丶、 ∨::}::::{ }:::: |:::/rへ\:{:/\::} ,,,_ ` ::ヽ:ヽ . j::::::ヽ{ { r {::{ }:} ヽ 逃jヽ ‐-}:::::l〉:} ::::::::::{ハ ヽ-、 ヽヽ {::{ `` 〈_,..,,'〉:/::/ \:::::ヽ:\__, 、 リ. V ヾ'{::;'ヽ( 河南尹なら悪くないな。 }ハ::::\:::} } イ{:::. }:::::::::::{ ', `ー __, ′ヽ} 殿下が都へ戻る日も近いかもしれん ∨}:::::::} / /ヽ}:::{ r / \ニ}ノニ-,_ } ≧s。,.__/ ;:;:;:;:;:;:;:}\ニニニ-,_ { / } \;:;:;:; }:.:.:.\ニニ-,_ /_ ;;:;:;\/: :,.,.,/;:\ニニ-,_ /ヽ;:;\ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 意外にも、李含は詔勅に従い洛陽へ赴いた N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
629 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 09:57:25.88 ID:X607wjJx0 【紀元303年7月 晋 秦州 冀城】 , --──-、 , イ / ヘ ト 、 i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ | ヽ ' _ ` イ 長沙王殿下は、 l l ´=` l .あなたが集めた兵を解散せよと仰せです。 ノ ヽ _,、__ノ _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 .代わりに騒動の発端となった /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ 李含殿を河南尹にして長安から遠ざけるとの事 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 . i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: _____/::::::::::::::::::::\____ /:::::::::::::::::/::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ /:::::::/::::::::/::::/::::|:::::::::::::::::::\__/ . _/::::::/::::::::::::::|/:::::::|:::::::::::::::::::::::::\ |\]::::::/:::::::::::::::ノ:::::::::::::::::::|:::::::::::::::\::::\_ |::::::|:::::::::::::::: /⌒|::::::::|::::::|::::::::::::::::::::::く ̄ ̄ /::::/:::::|:::::::::::::::::::::::|::::::::|::::::|::::::::::::::::::::::::::\ 馬鹿な…… _/::::/::::::::|:::::::::::::::::::::::|::::::/::::: |::::::::::/:::::::::::〈 ̄\  ̄ ̄〉::::::/|:::::〈\::::::::::|⌒|::::::: |:::::::/:::::::::::::::::\ 都へ呼びつけた程度では李含は死なぬ…… /::::::/:::|::::::::Lノ]::::::::::::::|::::::: |::::/::::::::::: |::::::::::::\_ /::::::/::::::|:::::::::( ⌒_::ノ:::::::::: /⌒|:::::::/::::::::::〈 ̄ ̄ 騒々しく立ち回る昆虫の如き男……  ̄ ̄|::::::/:::::|⌒\ ⌒7:::::::|:::::::厶/|::::::::::::::\ .|/|:::::人 /:::::::::|:::::/::::::::::|:::::::::::::<⌒ / |::::| \_/:::::::::::::::j/::/::::::::|::::::::::::::::\ |::::| /:::::::::::::::/::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::| |:::゙ /:::::::::::::::/::::::::::/::::/::::::::::::::::::::人|\ |/ / ̄厂|:::/:::::::::://:::::::::::::::::::::::::(--|--\
630 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 10:00:31.64 ID:X607wjJx0 /::::::::::::::::::::::::::\:::::/:::::::::::::::::::::::::\______ /::::::::::::::::::::::::::::-―─―--::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ /:::::::::::::::::::/::::::{:::::::::::::::::}:::::::::}:::::\::::::::::::::::::::::/ ー=ニ:::::::::::::::::::::::/-‐::::::´\:::::::::/::::::_______::::}:::::::\::::::::\ `ア:::::::::::/´::::/:::::::::::::::::ヽ:/::::/___:::::::::::::::\:::::::\::::::::\ /:::::::::::::/:/:::/:::::/\::\:::}::::/::::::::::::::\::::::::::\:::::::{::::::f⌒ . /:::::::::::::/::/:::/:::::/>''"\::::::::イ;;ィZ,,__:::::\::::::::::\:|:::ニ=- . /イ¨¨ア::::::::::::::::::::::::/ ⌒厂;;;;;;;;;;;;;;;;\::|::::::::「⌒!::::> / /::/}::::::/::::::::/ ト _ {/⌒)厂);;;;;;;;(__| ::l::::|:::::::\ }/::::: |:::/::::::::/ }xYXx\ ./XYXア;;;|::::l:: |::::\::::\ /:::::::::::l::::/::::/:{ \(爨)x} /x(爨)∠;;;;;;|:::::::::V::::::::\::::\ かくなる上は…… . /イ /::/:::/::::/::::| 丁スTヽ`ヽ} }Xx/スTア;;;V:::::::::\:::::::::::::::::::\ ー==彡::::::::/::::::::| V(壱)x\ /x(峠)/);;;(|::::::::::::::::\:::::::::::::::::: 私だけでも李含を討つ…… /::/:::::::/ }::::::::: | `""""` ´"""´ノ;;;;∧::::::::::::::::::::\:::::::::::: ::::/:::::::/ /::::::/:∧ ,ィfス丁ア l||l ヽスTマヽ⌒7ヽ:::::::::::::::::::__:::::\(\ :/::::/ ./::::::/:/:::∧X(爨)ノ ヽ(爨);Vイ:、::::::::::::{:\ `⌒ /::::::/:::::::/::∧/(__ノ{ ` ´ `""/|:::l:::|\:::::::|:::::::\ . /:::::::::::::::::::::{::::::::|\;;;;;;;;ノ-===- / .|:::l:::|:::: `ト:|:::::::::::::ヽ /:::::::::/::::::__|::::::::|;;(/\ノ;;;( / ∧:::/:::::::∧:::::::::::::::::::::\ /:::::::::/:::/ニニ/_|::::::::|;;;;;;;;;;/\;;)____/ / /:::::::/::::ヽ::「 ̄ ‐- ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .しかし、皇甫重は詔勅に従わなかった。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 兄弟揃って、そんなに李含が嫌いだったのだろうか? ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
631 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 10:01:10.15 ID:X607wjJx0 【紀元303年7月 晋 雍州 長安】 .: : : : : : : : : : : : :ハ: : : : : : :ヽ /: : : : : : : : : : : : : : : :: : : : : : :ハ : : : : : : : : : |: : : |: : : : : : : : : : : : |:_:|,: : : ー:/}/: : |:: : ::|: : : : : : : ::| |: :|: : /芹芋ミ : : : : : : : : : : : : | }ハ芹 }Jノ }〉 i: : : :|ハ: : : : : : ; |jリ ^__ノ : : : :|k{: : : : : / |i ' U | : : 小--━ く: ー=ミ 込 「\ .: : :/ ∠ニニニニ\__: : \ あの人、何を考えているんですか? |:个ー イ: / ∠ニニニニニニニニ=- _ }/ }/ /ニニ=----=ニニニニニニ=- _ とにかく、近隣の諸郡に討伐させましょう / }/ニ7 / `ー=ニニニ/ / ]ニア `寸/ \ _/ rく __ / \ r仁=-/ / 7`寸7ニニ=- ._ / / /`寸ニニニニニ=-/- _ ハ / / >--=ニニ7 ニ=- _ / , / イ |iニニ=- _ } / ./ / } \ [ニニニニ=-_ _-〈 // ヘ ' 、 _ -[ニニニニニ=- _ _ -=ニニム / / \____' ,_ -=ニニニ}iニニニニニニ=- _ニニニニニニニ_ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ これが河間王に皇甫重排除の絶好の口実を与えた。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 彼は金城太守游楷、隴西太守韓稚ら、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .四郡の兵に皇甫重を攻撃させたと『晋書』『皇甫重伝』にある `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
632 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 10:05:38.59 ID:X607wjJx0 【紀元303年7月 晋 秦州 冀城】 ヾー─ー─ー──ー──ー──ー─ー,ィ ||; |; |i |; |; |; |i |; |; |; |i | || ||i |; |; |; |i |; |; |; |i |; |; | || 弋┼i‐‐l!‐i!‐‐i──i‐‐l─i‐ l‐ l‐il┼‐ フ 弋ェェt┼┬┌───────┐ ,‐i┼t'ェ,ィフ il_,└───────┘ , i! :''''"~ ̄~`'' | ̄ ̄|| | ̄ ̄|i | ̄ ̄|| | ̄ ̄|l ....;:''''"~ ̄~`''-、__,,.... ;:''''"~ ̄~`''-、_ || ̄ ̄| ̄ ̄l ̄ ̄| ̄ ̄! ̄ ̄| ̄ ̄| ̄|| l| ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄l ̄ ̄| ̄ ̄! ̄ ̄|l | ̄ ̄|l | ̄ ̄|| || ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄|| | ̄ ̄|| | ̄ ̄|i  ̄i ̄ ̄|゙ '' ̄i ̄ ̄|| ̄! ̄ ̄;/  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄ヾ ̄| ̄ ̄|i ̄| ̄`~|i ̄ ̄| ̄ ̄  ̄ ̄| ̄ ̄i`~ ̄| ̄i| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|| ̄ ̄i ̄″| ̄ ̄|i ̄  ̄| ̄;゙|i ̄ ̄l! ̄ ̄|| ̄| ̄ ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄i ̄ ̄|| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄~`l  ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i、 ;|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|l ̄ ̄| ̄`~|i ̄″| ̄  ̄i ̄`~| ̄ヾl; ̄ ̄l| ̄| ̄ ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄| ̄ ̄|| ̄| ̄ ̄i| ̄ ̄| ̄ ̄ `、 ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄! ̄|| ゙̄ ゙i ̄ ̄| ̄ヾi| ̄ ″| ̄ ̄i| ̄!,,| ̄ ̄i| ̄! ̄ ; :|: : : : : : : : : : : : : : : i ̄| ̄ ̄|| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄l | ̄~~i ̄ ̄| ̄ i ; ̄|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|| ̄゛| ̄ ̄|i ̄ ̄| ̄_ ''- .._ ~""''' ‐- ...,,__ _,,..-‐''~""''' ‐- ...,,___,,.-‐' |\_/ ̄ ̄\_/| |\_/ ̄ ̄\_/| |\_/ ̄ ̄\_/| \__人_人从_人_人从/ |\_/ ̄ ̄\_/| |\_/ ̄ ̄\_/| |\_/ ̄ ̄\_/| .|_/ _) (__ \_| |_/ ..\_| .|_/ \_| |_/ /\ ) 秦州刺史皇甫重! ( \ / / \ ./ / .\ / \ |  ̄ ̄) ( ̄ ̄ / \ | | ./ \ | | / \| .| /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ |\_/ ̄ ̄\_/| |\_/ ̄ ̄\_/| |\_/ ̄ ̄\_/| |\_/ ̄ ̄\_/| |\_/ ̄ ̄\_/| |\_/ ̄ ̄\_/| .|_/ \_| |_/\\_| |_/ \_| |_/ /\ \ / / \ ./ / .\ / \ | / \ | | . / \ | | / \| .| |
633 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 10:06:15.92 ID:X607wjJx0 \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ ≧ < -=ニ 詔勅に従わぬは謀反と同義ッ!! ≦ ≧ ≦ /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ ≧ < -=ニ 秦州諸郡の兵が貴様を討伐する!! ≦ ≧ ≦ /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ |::::::::/"丁(_,入::::::::::::::::::::::::::::::\:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ \ -─- . {:::::::ヽ:::::/二二ニ=\::::::{ニニニヾ二ヽ::::::l\:::∨:::::::::: / \\:::::::::::{、=rヘ〃\ニ\{ニニ=ヘrヘニ∨:| \∨::::: | 抜 此 / <:\_::::V=ヽ.l{i:i:i:i::寸\(⌒7:::::ヽ Yニ∨ __,,,.. ∨::::| .か .方 . { い 無 ',::/ :::∧)ノ l{i:i:i:i:i:i::.. 〃i:i:i:i:i:iVノ)ノ/i:i:i:i:i:} ∨::. ね も . j う .作 }'::::::::::∧ l{:f粢ヽi:i} l{:i:i:i:i:i:i:i:}. 〃i:i__i:i:i:i:il. ∨} ば / も 法 }:::::::::::{::::\ヾニニ=イ ヾ:(垓>/ l{i:(>坐ヽi/ く : / . { の と /::::::::::::|::::::::::`丶、 \i:i/ j{i:i:i>=''" }ヽ .: .:: : {ヽ;:::::|\:::::::::::::::::::`` ー- .,_ ''"´ |:::::\ /:::: \ : \\{ }:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ |:::: / ` ーr::''":::: ト、 . \ /⌒ ヽ |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::{ |/ / }::::::::::::| ‐--‐ ''"´ ヽ :::::::: |::::::::::::::::::::: |ハ ...::‐- 、___,《___ / {::::::::::: | }:::::::::::ト、|::::::::::::::::::|:::::´::::::::::::::::::::::::::::::::}`` ー‐ {:::::::::::/ /イ{::::::{ |:::::::::::/::::::::::::ヽ::::::::::::ト:::::::::::::::| ∨::::/ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 皇甫重は討伐軍を冀城で迎え撃った。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 八王の乱の片隅で ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .約一年半に渡って繰り広げられた冀城攻防戦の始まりである `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
634 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 10:09:19.41 ID:X607wjJx0 【紀元303年7月 晋 首都 洛陽】 . /: : : : : : : : : : \: : : : \: : : : : : : :.\ . /: : : : : : : : :_:_: : : : :\: : : : ヽ: : : : : : : : \ . イ : : : : : : :./: : : :∧ : :.:.:.:|: : : :.:.:.|:\: : : : : : : :\ /..|:.|: : : :|: : ′: :./. ^ト、: : |∨ _: : |: : :》、: : : : : : : :.\ |:.|: : : :|: : |: : : { | \{ }^: : :|{⌒, \: : : : : : : : \ おたくの兄上殿は何がしたいのかと? |:.|: : : :|: : |∨: { jI斗 ^ _xz}: : :イ 〉 / > : : : : : : : :∨ |:.ト: : : |: : |― :{: 斗匕ン"}: / 〈ノ ><: : : :.|! 人{: 〉: :{: 才刃ト, }イ /:(⌒~ ヽ: :.八 /: :/ \{\{ `" }:| / ∨_ }:/\\ ,.: : / \ \ ′ r_ ァ 乂 ∨:.:∨ j´ \∨ >──-ミ :./{ .>。 _ / /:.:.:.:.≧s。 .乂 彡:i:i:i:i:\:i:i:∧ __ /: :.{. /二二ニニ=‐‐¨入 /:.:.:./ /:.:.>〜y {イ:i:i:i:i:i:i:i:/{:i:i:i:V:i:i:iー-≧=ミ... }: : :| //ニニニニニニ/:.:./} /:.:/ /:.:.:./../ト、 艾:i:i:/:i:i/:i:∧:i:i:i:i\:i:i/:i:i:i:i寸/:iヽ }: :./ //ニニニニ斗匕:.:.:.:./ /:.:.:./ /:.:.:.:.:/Y{,/ }厂> ー=彡:i:イ:i:i:iV:i{:i:i:i∧:i:i:i:i/:i:i:i:i:i:{-─寸ハ /:i:i:i:ノ:i:i:i:i{八:i:i:i:i:i\:{:i:i:i:i:i:i:i八 }:i:ハ .厶イ:i乂:i:i:i:{:i:i:i\:i/ニ Y:i:i:{乂─-- |八{ |:iノ个:i八:i:i:i:i八(:マ {乂( -==ッ. / ノ:i:i乂:i:i:i:i:\:i:i:i∧_。_  ̄ \ ノイ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i个≦:「:†:}', r‐ ' ただただ李含を討ち果たすのが宿願です ノ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:人:\l.⌒|∧ 7′ ノイ:i:i:i|:i:i:i:i:i:i从\ 寸| ≧=- 个:. 乂:i:i:i八:i:i:i:i:个\:\ \∧:i:i人:i:乂 才:i:i:i:i:i/}:i:i:i八: : :\:\ .| |VV:i:i:i:ハ ア:i:i:i:i:/:iハ:i:i:i:i}\: : :\ 寸 .|:.VV:i:i:乂 /:i:i:i:i:i:/: : : : : : : : :∧ : :.∧. |:::} V:i:i:ハ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 各地の情勢は混乱の一途をたどっていた N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
635 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 10:10:14.14 ID:X607wjJx0 _...._ _,.-':::::::::::::`ヽ、 ,..-':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ __ /:::::::::::::::::::::::::::::\:::::::ヘ l::::::::::::::::::: ̄::::::ー.../::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ ヽ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ::ニ'::::l ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ `ヽ:::::::l \::::::::::::::::::::::\::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:、 ';::::::| ,ン、:::::::::::::::::::::`:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::\ ';:::| / | |`ト 、_:::::::::::::::::::::`:::ー-......__/::::::::::::::\ヾl l ト ト. ト、ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ `ハ_|ヾ 弋弍f'ー、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ '´く. 'ーイ l j、7ァt、__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l 混乱に拍車をかけたのが、 rヽ 、 lー'-'ノ_ノ∠Lゝト弋ー-- :::_:ノ .鄴の成都王司馬穎の存在である。 ヘ ヽ--j..-<}::::::::::::〈.` ,レ-'⌒:、 ヽ:::::::::::ヽ- 、 ここで一旦鄴の様子を紹介しておきたい ,. -‐、 ヽニ.:::::;r‐ '´ l::::::::::::::::::::ヘ ,r'::::.,.-' r'´ ::::ヽ __'Jノヽ::::::::::::::::::ハ /:::::/ | l::: ` ヽ、_ ヽ_,l:::::::::::::::::::::l . | :::| | lヽ、__,. 、 ';::::::::::::::::::::::::::::::l.、 . | | | |:::::::::::::::ヽ. l::::::::::::::::::::::::::::::|:ヽ l. l ヽl. ..|::::/::::::::::´:::::::::::::::::::::::::::::::|::::l. ヽ ヽ.__ ノ | ::|:'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| ` ー- 一 ヘ |::::ー-、.._:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::|ヽ 7ハ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::|:::ヽ /::|::|:ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::|::::::ヽ /::::::|:::|:::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::|:::::::::ヽ /::::::::::{:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::|:::::::::::`
636 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 10:11:10.37 ID:X607wjJx0 【紀元303年7月 晋 冀州 鄴】 _n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_l二二二ln_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n :.. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :| | || | |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 森森森森森森森森п森::::::....∧Ali;'i゙i゙l'i,::;...;;.;;ii:i;;:ili、_,i斤il]il] ,,,,,__i;;ii:i;;ir=ュ;;;;;;;;,,,,,,............n........ ヮ,'lil、l゚i: :.lA゙ill#「ll!l;lfni|』┌==┬─ii┐.,,'#ll,』 |.lll,,тgi゙i゙lェli;'ュョョョ゙ill#‐「ll!l;li+;;ii: ;rヘ∧凸;;;;;; 田┐工ユE∧ヰA┌─≡─!杢卦士⊂ニ⊃;:::┌┐;;;;;;;:::,,,,,ロ卅ユ鬥H出Tエニ斤彳凵Ξ|田 =,ィ'⌒ニニエニニil]1lー-i]__森森森森_トロロロi|::rーilil==┬≡┐| ̄|─r‐┬||irr-、v冖v"|l巫]||斤 、_|il]il]_三rー| ̄ ̄|─r‐┬|iΠп/____/| |、__\| ̄冂ПーГ┬┬ヱ ̄|─r‐┬|Π /三三三| ̄≡≡ ̄|/二三 〉====Π/ ゙.ヘ_===_\_ |FF|ニ|i ̄ ̄i| /⌒\ /二三 /二二 /∧ ̄∧\ 「 ̄ ̄ ̄/「 ̄ ̄二二|j ゙、_三__| i|三三三三|i |二二! 三\ __,,.‐',. ‐'i| 田|「| | 田,. イ___/´| | il |\ __] Πпr―.、=ニ二>、|| 田 | ェェェ=‐´ 田|/二ニ,ハ_,.-_‐=_二l |__| '|___| |l二ニ‐- 、 ,,_丶、` ‐ 、_,,...> ___ ≡≡===> ,. - ‐''´‐ '' "´i i i i i i i| / \ |l i l i l i`''ー-.、`、‐-、|皿皿|丶、_ ニ―-┐γ´ r''´i i| i| i_l⊥l,.-‐''´ ::'' i '':: `''‐-.l l_i l| i| il|`ヽ、`゙ヽ、 .vi== _,,... -┤ゝ、_゙丶i,''"´ \ .:' :i: ':. / `ヽl| il| i|ノ )、 |! ロ r┐:|-‐''´/|_ `ー-ァ―ァ、 _ |圭圭圭圭圭| _ ._,,...-‐''´ _,.イj:::丶| l^ 」 .i__| :|_,,/n | / / / ||  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |ヽ ._,,..-‐<´-‐||:::::::::ヽ! :| | / ヽ|/∧’/ / i|| / \ |丶\ \ | | | 川 ノ::::::::::::::ヽ -‐ /|| ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄||\ /川||_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_||川 /川 / \
637 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 10:13:19.98 ID:X607wjJx0 \ヽ-lヽ―- 、 ,..-‐ ̄: :. :|: :. :. :. :∧ /:. :. :/: :i :∧:ト: :. :. 廴)ヘ //7: :/:,.._|/ |:|>-‐|: : :|ヽ.ヽ |: :,イ ∠L ヽL--ァ: |: :| \ | / |:イセf !='ハ: :j、 |イ/ VヘV:| __ 〉/ノ | :| ∨ゝ、 !‐ ‐┘/ソ: : j: :| ここが鄴か。 |: : /`7 } /: : /:. :| |: :/ |ミ-彳/: :./ヽ :| 洛陽はともかく、建業より広くないかしら? | :j \. |丶イ: : :/ l| レ' l L_/:. :/... || |ヽ__| |-/,|: : /┬‐〒| |: | | | ゝイ :/ | :| | |:.| j | | | |:/ | :| | >‐、ヘ>7k/__λ、 |:.| 「 .Lハハ|' l :l | ./: : : : :>ム' ̄\ゝ: : : ヽ、 /: : : : :/: メ /ヘ: : : :\: :i: : : :ヽ 晋 無職 陸機 /: : : : : : : ィ: :/l ハ: : : : : : : : l: : : : :ヽ /: : : : : : : // / j ハ: : :.l: : : : l: : : : : : :ヽ /: : : / 'イ// / l ハ .ーl、: : : :!/: : : : : : : l /: :/: :l: : :/ l / .ll V .ト ヽ: : /: : : :/: : :.l /: : |: : |: :/ |/ l V.|ヽ': : :/: : : :/: : : :| かつては魏の都だったからね。 | /|: | ∧/_, 、 Vヽ: :./: : : ://: :/ . |/ |: :l |ヘir=ミ ニミト、 ∨: : : ://: : / 左思殿の『三都賦』もここを題材にしてるし l-l^トV {  ̄\ミ、/: : :ん: : :イ 、 ゝ⌒'ゝ、.!、 ;__, ゙ソ: : :ノ/ノ::// .>ムヽ_、 ソ/V>、( ) ,ィ/: :/イク/l/ イ 〉ト,/ _/ '个ァ イ ^ y く/)YV ./^'ヘ/‐'く ヽ/ / /ムヽ'くヽ 、>' , ヽ、、\ ん-、〜/'/ )ヽ
638 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 10:15:25.09 ID:X607wjJx0 (ヽ、00 ∩ ⊂ニ、ニ⊃ ⊂ ⊃ ,, -‐- \ | |/⌒ヽ 〇 〇 ( ⊂ニニ / /⌒) ) `ー――'′ し∪ (ノ (ヽ、00 ∩ ⊂ニ、ニ⊃ ⊂ ⊃ ,, -‐- \ | |/⌒ヽ 〇 〇 ( ⊂ニニ / /⌒) ) `ー――'′ し∪ (ノ \ヽ-lヽ―- 、 ,..-‐ ̄: :. :|: :. :. :. :∧ /:. :. :/: :i :∧:ト: :. :. 廴)ヘ //7: :/:,.._|/ |:|>-‐|: : :|ヽ.ヽ |: :,イ ∠L ヽL--ァ: |: :| \ | / |:イセf !='ハ: :j、 |イ/ VヘV:| __ 〉/ノ | :| 天下は広いのね。 ∨ゝ、 !‐ ‐┘/ソ: : j: :| |: : /`7 } /: : /:. :| ん、あれは何の騒ぎかしら? |: :/ |ミ-彳/: :./ヽ :| | :j \. |丶イ: : :/ l| レ' l L_/:. :/... || |ヽ__| |-/,|: : /┬‐〒| |: | | | ゝイ :/ | :| | |:.| j | | | |:/ | :| | |:.| 「 .Lハハ|' l :l |
639 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 10:16:18.09 ID:X607wjJx0 , ' ̄ ̄ ̄ ゙̄ヽ ,イ / ノ( ヽ ト、 i ヽ─、 ^ |ー' i ヾ_,,;;;》 〉 ヾj j/ 〈;;_ノ l ヾニアミ fニアl 俺たちは天下のためにここに集まった! i 〈 i | イrェェェュ / だが、成都王殿下は俺たちに活躍の場を与えてくれない!! .| \ `ニニ´/ | ヽ ー '_ ,-ー、 ヽ;;;;;;;;;;;`ー-、 ;;;;;;;;;;\ー、 ,-i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ /ニYニヽ ;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\ /( ゚ )( ゚ )ヽ /::::⌒`´⌒::::\ | ,-)___(-、| | l |-┬-| l | こんな所で暇するぐらいなら故郷へ帰りたいっていう!! \ `ー'´ /l!| ! / \ |i / ヽ !l ヽi ( 丶- 、 しE |そ `ー、_ノ 煤@l、E ノ ___ / / )))) / /_ ⊂ノ / /|\_/ ̄ ̄\_/| / / \\_| ▼ ▼ |_/ おい! / / \ \ 皿/ ヽ ⌒\ 城門に何か落書きされてるぞ!! ノ /> > / / 6三ノ ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
640 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 10:18:02.09 ID:X607wjJx0 ∫ι__________ ./丁了 ヾー─ー─ー──ー──ー──ー─ー,ィ ||; |; |i |; |; |; |i |; |; |; |i | || ||i |; |; |; |i |; |; |; |i |; |; | || 弋┼i‐‐l!‐i!‐‐i──i‐‐l─i‐ l‐ l‐il┼‐ フ 弋ェェt┼┬┌───────┐ ,‐i┼t'ェ,ィ il_,└───────┘ , i! | ̄ ̄|| | ̄ ̄|i | ̄ ̄|| | ̄ ̄|l || ̄ ̄| ̄ ̄l ̄ ̄| ̄ ̄! ̄ ̄| ̄ ̄| ̄|| l| ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄l ̄ ̄| ̄ ̄! ̄ ̄|l | ̄ ̄|i | ̄ ̄|l | ̄ ̄|| || ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄|| | ̄ ̄|| | ̄ ̄|i | ̄ ̄||  ̄| ̄`~|i ̄ ̄| ̄ ̄ ̄i ̄ ̄|゙ '' ̄i ̄ || ̄! ̄ ̄/  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄ヾ ̄| ̄ ̄.|i ̄| ̄`~|i ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄`~|i ̄ ̄| ̄ ̄ | ̄ ̄i ̄″| ̄ ̄|i  ̄ ̄| ̄ ̄i`~ ̄| ̄i| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|| ̄ ̄i ̄″| ̄ ̄|i ̄| ̄ ̄i ̄″| ̄ ̄|i ̄ | ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄~ ̄| ̄;゙|i ̄ ̄l  ̄ ̄|| ̄| ̄ ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄i ̄ ̄|| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄~`| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄~`ll`l l ̄ ̄| ̄`~|i ̄″|  ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i、 ;|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|l ̄ ̄| ̄`~|i ̄″| ̄l ̄ ̄| ̄`~|i ̄″| ̄ | ̄| ̄ ̄i| ̄ ̄| ̄  ̄i ̄`~| ̄ヾl; ̄ ̄l| ̄| ̄ ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄| ̄ ̄|| ̄| ̄ ̄i| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄| ̄ ̄i| ̄ ̄| ̄ ̄ | ゙̄ ゙i ̄ ̄| ̄ヾ| ̄`.. ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄! ̄|| ゙̄ ゙i ̄ ̄| ̄ヾi| ゙̄ ゙i ̄ ̄| ̄ヾi| ̄ | ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄ | ̄ ̄ | ̄!,, ̄ ̄i| ̄! ̄ ; :|: : : : : : : : : : : : : : : i ̄| ̄ ̄|| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄ll | ̄゛| ̄ ̄|i ̄ ̄| ̄| ̄~~i ̄ ̄| ̄ i; ̄|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|| ̄゛| ̄ ̄|i ̄ ̄| ̄| ̄゛| ̄ ̄|i ̄ ̄| ̄___ γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ | えーと、何々…… .| ヽ___________乂
641 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 10:21:08.25 ID:X607wjJx0 /` ー''"´ .,,_ 、 `丶、 _,,.-‐,7 ! `ヽ、`7〜⌒;;;,,,、 ,.:'' '"/ ! ハ _ 、ヽ{;;;;;;;!;;;;;;;;;;;;;;;> / j :| .,'! ,/ 、 : ヾ\;;;;l゙、;;;;/ィ′ /,:' !::j i::l ,xャ、:、: . ヾ;;;;;;;;|::Y: :{ 大事は解散し、速やかに蚕を欲する。 l/ j::::!l;'ハ. 行、:、ヾ: . マ゙゙゙:::i: : : i ′ !:::}/ ! ヒ! ヾ:、 `ヾ、∨:::ハ: : :i .帰還を請い、時務に赴きたい。 ∨ ! _ イ/`: /l: :i: : :i ` ´_ .,, /:: /:N: :.i: : i 昔は義によって来て、今は義によって去る。 r<!' /_ヾ、!: :!: : i r/ // .厶‐二ヾ:.!: : i .もし、再び急が有れば、仲間に入れてもらいたい ,,!i./7 ,:' '" ';.!: : i ,-宀、7| ,.' l:l : i / ,, i/ ゙:, ヾ!: j ヽ/ハ j / _ ノ: :| -> 、_rイ_/ヽ、 . /: : /-‐ 7「`丶\: :.\ /: :. :.レ': /: .イ 小: :|: : : : : : :.\ . /: : : : |: :ム/: / | ヽ|- 、|: : : : : :.ヽ f: : : : :.| イ / |/ | ヽ\`|: : .|: :. :.} | :| |: : .レ|/=、 | テミ.l.|: : .|: :ト、l |: :l:l: : :|イう } |┘ヾ|: :|.|: :| l| ああー。 . } :ヽ: : :,代_ ノ 弋ンλハ|: :| .| |: :入: : | "" __ "" ヒノ: : | こりゃまた誰か逃亡しちゃったかな .|:トヽゝ: ヽ、 `´ ノ: ∧: :| |.j ', ト ,勹> -- z</|: :/ |./ \f ムくノ └l::\レ' |' .{ -‐ユf――/::::::\ /弋 ,ノ /:::::::/ \ Λ .〉 }| /:::/ /ヽ
642 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 10:21:53.02 ID:X607wjJx0 '´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\.:.:.:.:ヽ __ /.:.:/.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:j.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ.:.:./⌒く 7 \ /::::/ :::::::::::/ :::::::/:::ハ:::ヽ、::\:::::::::::::::::::ヾ///∧///\ / -‐/::::/:::::::::/:::⌒/|::/ ' : | \⌒ヽ::::::::::::::::::∨ '/∧//// /::::/:::::::::,'::::::::/ l/ ヽ| \::ハ:::::::::::::::::::∨/ '∧// / :::,' ::::::::::|:::::ャ=ァz、 ,z=弌〒} :::::::! :::|////|/ l::::/|:::::::::::::|:::/{ f_)ハ イ、_)ハ∨ :::::::|:::::|////| 逃亡? |:∧|:::::::::::::l∧ |トし::| |トしイ::| ヘ:::::::∧ :jー┬r' ' l:::::::::∧::ハ. Vヒリ ゝ辷.リ '.::::ハ ∨:::::l::| .穏やかじゃないわね ' ::::/!∧:::::} , '' ィ∨ー':::::::::,' :| ∨│小::人 r , //:/ ::::::::::::/ :::| | ::|:::V::::> , . _ ィ⌒V:/::::::::::::::/:::::::| | ::|:::::::::::|:::::レ「 `┴‐‐<_」/ ::::::::::::/ ::::::::| !` 、 / ! | ::|:::::::::::|/ `'ー―一'´ /:::::::::::: /|:::::::::::| .\ ヽェ/ / / '"`',⌒`く:、`丶 , ' / /'| l、 i l ヽ ./ / T¨/l l l Vヽi! ', //.l イ/ l ! |_ V:i :,!: :j /.i :j ./,ィミ ゙{Tミ{ : /: : ! .//!: :l.ハ{ ト'| トハ. :./: :./ 趙王討伐の時に {' !: ;イ:.}└'' し' ゛:/): / 河北の人士が成都王殿下の下に集まったでしょ? .|/ |:/ ト. ,,_ . _/ :./:/V {' lハ:;r厂j7 /l/'′ あれ以来、みんな鄴に留められてるから、すっかり焦れちゃってるんだよ /,.‐'ッ'゙ シ'>、 ィi l / ///,,. ィ .ハ !゙i //,,-''" | ./ N//,. | 〈 Y´У l ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } この話、『晋書』『成都王穎伝』に記されている N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
643 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 10:24:38.79 ID:X607wjJx0 , --──-、 , イ / ヘ ト 、 i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ | ヽ ' _ ` イ 殿下。 l l ´=` l ノ ヽ _,、__ノ .近頃将兵の逃亡が相次いでいます。 _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ .いずれも趙王討伐に参集した者たちのようです 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 . i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: ,′ { / } } l| ,′ { ′ } l| // { l | ,′ / / / ト|、_ハ ト、 / l / { / 从 |r==寸ミ辷 ̄l /ト辷从 / / / { ヾl _) J圷 ``'ヽ/斧圷ァ}/人 { ; / 厶 人} ` 乂zシ ヒzソ /,ィ/ 元々義勇兵なんだから仕方ないわよ {l| | / {ゝ """"" , 7 ア } 八 l 从{ |ー 、 u /ノ | } ヽ{\ 丶 l|从}\ ⌒ ノ }/ | .′ \ \りゝL _ > . _ < ノ} /l/ ,ィニ、=─f={ : : : : `:ー┼‐: 〉 /从 /// ./ニニ',ニニ|i\_ : : : : : : |:o:/`ト. _厶イ l/ /ニニニ',ニ|i二\` ー‐┼:.7ニ',ニ`ヽ ,'ニニニニ',=|i二二\: : : |:o:}ニ=',ニ}ニ', ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 成都王は逃亡する将兵を留められないと知って送り出した。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 『晋書』『成都王穎伝』は、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 成都王の振舞いに百姓が安心したと擁護する記述をしている。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ しかし、実態は将兵の逃亡を止められなかったのだろう ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
644 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 10:25:15.28 ID:X607wjJx0 【紀元303年7月 晋 冀州 鄴】 / / / ハ ∧:.. i:. \::::::::::V::::::::::::\ / ,.-/ / / V ! ',\::.. l_j ヽ:::::::ハ:::::::::::::::::\ /,. ´ / / |: / ', ', ヽ \::.. ヽ ヽ::::::',::::::::::::::/ / // i :| / ヽ:', ヽ_ ,.\-‐ ト !::::::',:::::/ /:::/ i | ‐/‐V- ., ヽ'´ ヽ_,,.-X::. i::ヽ':::::::i/ `゙,' l | :/ ―- '"_rオ示斤 :l::::/ ̄li i:. ハ | :∧<f代テミ ,イ/::::i } リ ヽ::. |/.:: l', どうしてよ? { /|::::i l i :ハ k i:::: } ト y‐ j ri }.:: |:i |:/ `∧ |! :| i 辷 ン ヽ廴ン / l |::.: ! l 成都王殿下は ! i ハ |ヽl """ _,| |:.::. ,' | 親孝行で士を大切にするって評判よね。 j ヽ :|:./! '"" イ ̄:/|!::.:: /.::. l l ::.::.ヽ// 、 ―-―‐ ィ´ /::/.::.:: /.::.::. ! 将兵に逃亡されるようには見えないわ | ::.::./ / `゙ ‐-‐ ´ l // /:|::.::. l | ::.::.ヽ ゝ"´} _ _/ ヽ/ ,.ハ::l::.::.: | | ::.::::{ '"´ }´‖ / ,.< i:l::.::.: } ─-ぇ-─ 、 | :.::.:il / ヽ }‖ / ,..< \ l|::.::.: | ∠. ___rく.__ > /:.:.:.:.:.;L:.!|ヽ:.:-、.: \ / .:/ l .:/::/l| `、|.:.|:.:、:ヽ .:..::|. .:.|/|;厶リ jA.:.!::.:W |.:.::|::..:.|/r':ハ r小ハ::.:! |.::rli::.:.| 込リ ヒソ:{:.|V 風評って大切だよねー .j:::`li\|、 ヮ ,.イ:.:! V\lY¬ミ、t-</lハ/ . 〈___`ヽ | /⌒ヽヽ!> . l ! l′ '.! ハ ! |! {. ! | |!
645 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 10:25:45.25 ID:X607wjJx0 _n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_l二二二ln_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n :.. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :| | || | |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 森森森森森森森森п森::::::....∧Ali;'i゙i゙l'i,::;...;;.;;ii:i;;:ili、_,i斤il]il] ,,,,,__i;;ii:i;;ir=ュ;;;;;;;;,,,,,,............n........ ヮ,'lil、l゚i: :.lA゙ill#「ll!l;lfni|』┌==┬─ii┐.,,'#ll,』 |.lll,,тgi゙i゙lェli;'ュョョョ゙ill#‐「ll!l;li+;;ii: ;rヘ∧凸;;;;;; 田┐工ユE∧ヰA┌─≡─!杢卦士⊂ニ⊃;:::┌┐;;;;;;;:::,,,,,ロ卅ユ鬥H出Tエニ斤彳凵Ξ|田 =,ィ'⌒ニニエニニil]1lー-i]__森森森森_トロロロi|::rーilil==┬≡┐| ̄|─r‐┬||irr-、v冖v"|l巫]||斤 、_|il]il]_三rー| ̄ ̄|─r‐┬|iΠп/____/| |、__\| ̄冂ПーГ┬┬ヱ ̄|─r‐┬|Π /三三三| ̄≡≡ ̄|/二三 〉====Π/ ゙.ヘ_===_\_ |FF|ニ|i ̄ ̄i| /⌒\ /二三 /二二 /∧ ̄∧\ 「 ̄ ̄ ̄/「 ̄ ̄二二|j ゙、_三__| i|三三三三|i |二二! 三\ __,,.‐',. ‐'i| 田|「| | 田,. イ___/´| | il |\ __] Πпr―.、=ニ二>、|| 田 | ェェェ=‐´ 田|/二ニ,ハ_,.-_‐=_二l |__| '|___| |l二ニ‐- 、 ,,_丶、` ‐ 、_,,...> ___ ≡≡===> ,. - ‐''´‐ '' "´i i i i i i i| / \ |l i l i.γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ ニ―-┐γ´ r''´i i| i| i_l⊥l,.-‐''´ ::'' i '':: `''‐-| 呉国の陸士衡、参上致しました | _,,... -┤ゝ、_゙丶i,''"´ \ .:' :i: ':. / ヽ________________乂 r┐:|-‐''´/|_ `ー-ァ―ァ、 _ |圭圭圭圭圭| _ ._,,...-‐''´ _,.イj:::丶| l^ 」 .i__| :|_,,/n | / / / ||  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |ヽ ._,,..-‐<´-‐||:::::::::ヽ! :| | / ヽ|/∧’/ / i|| / \ |丶\ \ | | | 川 ノ::::::::::::::ヽ -‐ /|| ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄||\ /川||_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_||川 /川 / \
646 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 10:28:33.60 ID:X607wjJx0 __,...\_/_ `ヽ、 ー- 、_: : : :`{: : ヽ: : : : : : : :/:ヽ: : \___ /:  ̄: :.|: : : : : : : : : : : : : : V77//////ヽ /: : /: : : l: : :l: : : : : : : : : : : : :Vr―--、/// /: イ´: : : : : /!: :.|、: : : : :∨: : : : : :∨/////`ヽ / /: : : : /: / |',: :| \: : : :.∨: : : : : :∨//////! イ: : : : イ、/ | ',:.| \: : :∨_: : : : :.∨///// お久しぶりです。 l: : : :,ハオ≧、 ',:| , イ\ ̄_、: : : : : l//// |: : :///l トijl リ イ示心ア 、: : : : :|/イ かつて殿下に |: :///八`" , 弋z(ソ \:l\: : l: :.| 命を救われた恩に報いるべく参りました。 l/ ` ̄´l\ _ , イ/: : l\!: :| |: :._>`_` _,.. < /イ: : : | |: :.| 殿下の御功業の一助になりたく思います |: \ | / l/ l: : :,イ |: :.| |: :./ 〉 / { /: : :/  ̄`ヾ、 /|: :{ 〈 / ,r-_| /: : :イ , / , / l ‘, l l l l l l l l l ' l ' l ┼-l 、lハ r、 | lvヽ_jl / ヽ 元気そうね。 ./ ∨从VV大| \/l/ ̄ l/ l ヽ '/ ハ| t==ミ t==ミ/j/ 从 l ちょうど平原国内史の席が空いているから務めて頂戴。 lハ lゝ_‘, /ノ /l /lj ‘, ヽハ l ゝ f 7 ノ //,イ / 司馬穎の属官も兼任で . \l {ヽノ 〉> __ <lノl/}_/ }/ _></7:::::::「:o:::l::::::l><_ '::::l/////:::::::::}::::::::|::::::ヽ////l::::ヽ /::::::: ̄:::::::::::::::::|::::::::|:::::::::::::::: ̄::::::::l ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 陸機は大将軍参軍となり、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 成都王の上奏で平原国内史に任じられた。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .彼が陸平原と呼ばれるのはこれに由来する `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
647 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 10:29:00.15 ID:X607wjJx0 / \ / / ヽ / / / ‘, ′ .′ .′ | | | .′ ' / | | | | / | ノ | | / j| l | j'′ / i|イ|``〜、、 l从ト _| .j| l八 ./ ノ 从人|∨ |从 从匕乏j| 八| / ./ / ー爻≠ミ、\/ ィ==ミ∨∨ ‘, .′ ′ / 、、、、、 、、、 ハ ‘, 今夜はあなたを歓迎する酒宴を用意するわ 八 |ハ 人 ` /ノ ヽ ',‘, V | ハ{ i ¨ヽ {^ ) '´ } }ヽ |V 、\ { レ={ー> ー ' イ l ノ .ノ ノ ノ V \|--ミノニn^h:::::::>-<::ト、ノ_ノィ/|/レ' .1 /} ,ィ /ニニニ|=/}.} } }::::::::::}:o:::::}ニ',ニニ=、 | |/ j/ }-, _ノニニニニ|/ { { { {7::::::{::::::::::}ニニ',ニ|ニ=- r 、} ' ,' / / }ニニニニ>''"} ' ト、:::::',o:::::}ニニ',ニ|ニニ} Y / / /ニニ>''"{ニニト ヽ ノニ\ }:::::/╋ニ',ニニニ} 八 __/ -‐''"二二{ニニ{:... _,イニニ\/ニニニ',ニニ入 ′ノ}ニ\ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 当時の成都王について、『晋書』『成都王穎伝』は次のように記す N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
648 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 10:31:30.80 ID:X607wjJx0 , / l ‘, l l l l l l l l l ' l ' l ┼-l 、lハ r、 | lvヽ_jl / ヽ / ∨从VV大| \/l/ ̄ l/ l ヽ '/ ハ| t==ミ t==ミ/j/ 从 l lハ lゝ_‘, /ノ /l /lj 今晩は陸機の仕官を祝って! ‘, ヽハ l ゝ f 7 ノ //,イ / \l {ヽノ 〉> __ <lノl/}_/ }/ _></7:::::::「:o:::l::::::l><_ '::::l/////:::::::::}::::::::|::::::ヽ////l::::ヽ /::::::: ̄:::::::::::::::::|::::::::|:::::::::::::::: ̄::::::::l ,. -‐==、、 ,. ===、、 o ○o. i :::ト、 _,/ `ヾ´´`ヽ、 ゚ .l :::ト、\ \__人_人从_人_人从/ // .::::/ :::::!===l :::|ス. ', _) (__ /./ .::::/ ::::l | __ ..... _::::|} ヽ l-、 ) 乾杯ッ!!! ( . ,ィク ,'..__ .::::/ ::::l :l '´ `)'`ヽ ヾ;\  ̄ ̄) ( ̄ ̄ /::{゙ ヽ、 ``丶、;/‐‐- 、::::l `'::┬‐--<_ } ./;:::::\ /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ /::::::::! ,>---‐'゙ー- ...__)イ ,. -‐‐-、ト、 |l::ヽ /;';';';';::::\ . /|::::::;';';'\/} (ヽ、 _/| (´ _,.ィ!::ヽ. ヾー'´;';';';';';';';';:: /ヽ、 / ,ノ:::;';';';';';';';';'/ /ヽ、二ニ-イ ヾT ¨´ ,/;';';::`、. \';';';';';';';';';';〈::... . / i::;';';';';';';';';';'/ ,イ.:::::::::::::::::: ! ヽ`ー‐'";';';';';';';ヽ \';';';';';';';';';!:::::
649 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 10:32:45.09 ID:X607wjJx0 _| ̄|_| ̄| | ̄|_| ̄|__| ̄|_| ̄| | ̄|_| ̄|_| ̄| |_ _|| | ̄ | | | | ̄ | |  ̄| r┘└へ| |二コ ┌'| |二コ ┌| |二コ ┌'| |二コ ┌┘ 〈 〈] ゚,、〈| | o ヽ| | o ヽ| | o ヽ| | o └「 ̄\ ヽ-ヘ_>ノ_ノ|_|、_ハ/|_|、_八ノ|_|、_ハ/|_|、_ハ/`⊇.ノ ___ _,,,,,,,,,_ {n_} ,,,x-─''''''''''''''''ー-─く,,,,:..:.:::..;~゙''',二区い}つ ,z'~:; 彡;:. : .::.;'':::.. ,,:.:;''..:.,~ミt、:::;;t~ {こ} __ ,,,イ~ .;:`メ:;;...,'',:::..:::,:..;::::..;:. __,,,,,;;;;,二ュ,,,,,,,,,,__{n_}_ ン~;: ,,:' ,,,:::,':,;'::゙;;';;:...:::.'';::.,;:: ,r'~ `". ;:... .::::;;,;::,:'.:,,,;;;}い,}二) __,,,,,,,,,,,,,,,,,,,__ A彡ノ,''. :: ' ;,:.::, :::,Zx,,:::';;`,:; ,::,;..゙:: ';: ..;;::..,;:: ::;r''~,,__ 込} i<___>! ∧,、{米ミ,,:.: ;:;.`::.;,'':...::'';''::,,ノヤ; 炎';;,.:. ::::,:.. :.;;:...;;;;/Y,,, i巛), ;;;;;;;;k,,;;;;;;;;;;;;;;;;;,,-'|__ノYて){ミ;爻i;;;.::;`:.:;;:.;;r‐'''~ ,,;ジ::,: ::,;; "::,,::';;;;;;;ッぎテ~..';;;ア(')}心ュ,,___________ ..:. .|: ;::.. ; :::l:::.:| メヾW个`=ベ-ェ、,,;.:{;,,. ;=~~'''ュ,,,;,_:::.:,':...::,;===''~.:::;;;ソViYY)K)Ei゙ヾ,、 .. :.. :::...: : ..:.... . .: .|: L::. j ::|;;:::|. .いYソヽ/A(Yい)V台、>-、,,,,. ,:::,:..,;;~ヱ;;;,,,:::::.、、=X〆()のr、iミ}Tノル/゙j .. : ::.. :. . {・;;;;.::,,;;..;;.....} i`ヾ、、i^rひMべTノ のl'*=z=爻m≡'∧ひ,六俎ミどヾ)メ2ノハ)=ィ",ノ _,,,-‐'''"tュ~r-ミニ'‐-、,,, ..:. ::.人,;;__;;;ソ;;;..:_ `-、`ヾ、ッニ士t),;豆ZY)亘ミメX)rYt川广}ハir、tわ&YO,,=-'~,,-''~ i' (,_ 々(コ/´ ::;}J ,; .゙i . ; .`''''':; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::;,::. .~`-=,二二二二二二二二二二二二二二二二二二,=-''~ ...... .. .`-、,,_ `゙'"~ __,,,-´  ̄~~~~~~~ ̄:
650 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 10:34:09.14 ID:X607wjJx0 _| ̄|_| ̄| | ̄|_| ̄|__| ̄|_| ̄| | ̄|_| ̄|_| ̄| |_ _|| | ̄ | | | | ̄ | |  ̄| r┘└へ| |二コ ┌'| |二コ ┌| |二コ ┌'| |二コ ┌┘ 〈 〈] ゚,、〈| | o ヽ| | o ヽ| | o ヽ| | o └「 ̄\ ヽ-ヘ_>ノ_ノ|_|、_ハ/|_|、_八ノ|_|、_ハ/|_|、_ハ/`⊇.ノ ___ _,,,,,,,,,_ {n_} ,,,x-─''''''''''''''''ー-─く,,,,:..:.:::..;~゙''',二区い}つ ,z'~:; 彡;:. : .::.;'':::.. ,,:.:;''..:.,~ミt、:::;;t~ {こ} __ ,,,イ~ .;:`メ:;;...,'',:::..:::,:..;::::..;:. __,,,,,;;;;,二ュ,,,,,,,,,,__{n_}_ ン~;: ,,:' ,,,:::,':,;'::゙;;';;:...:::.'';::.,;:: ,r'~ `". ;:... .::::;;,;::,:'.:,,,;;;}い,}二) __,,,,,,,,,,,,,,,,,,,__ A彡ノ,''. :: ' ;,:.::, :::,Zx,,:::';;`,:; ,::,;..゙:: ';: ..;;::..,;:: ::;r''~,,__ 込} i<___>! ∧,、{米ミ,,:.: ;:;.`::.;,'':...::'';''::,,ノヤ; 炎';;,.:. ::::,:.. :.;;:...;;;;/Y,,, i巛), ;;;;;;;;k,,;;;;;;;;;;;;;;;;;,,-'|__ノYて){ミ;爻i;;;.::;`:.:;;:.;;r‐'''~ ,,;ジ::,: ::,;; "::,,::';;;;;;;ッぎテ~..';;;ア(')}心ュ,,___________ ..:. .|: ;::.. ; :::l:::.:| メヾW个`=ベ-ェ、,,;.:{;,,. ;=~~'''ュ,,,;,_:::.:,':...::,;===''~.:::;;;ソViYY)K)Ei゙ヾ,、 .. :.. :::...: : ..:.... . .: .|: L::. j ::|;;:::|. .いYソヽ/A(Yい)V台、>-、,,,,. ,:::,:..,;;~ヱ;;;,,,:::::.、、=X〆()のr、iミ}Tノル/゙j .. : ::.. :. . {・;;;;.::,,;;..;;.....} i`ヾ、、i^rひMべTノ のl'*=z=爻m≡'∧ひ,六俎ミどヾ)メ2ノハ)=ィ",ノ _,,,-‐'''"tュ~r-ミニ'‐-、,,, ..:. ::.人,;;__;;;ソ;;;..:_ `-、`ヾ、ッニ士t),;豆ZY)亘ミメX)rYt川广}ハir、tわ&YO,,=-'~,,-''~ i' (,_ 々(コ/´ ::;}J ,; .゙i . ; .`''''':; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::;,::. .~`-=,二二二二二二二二二二二二二二二二二二,=-''~ ...... .. .`-、,,_ `゙'"~ __,,,-´  ̄~~~~~~~ ̄: , -―/l-// ∧: .: .: .: :|: .: : ̄‐-.., . < 廴) : .: :イ:∧: i: :ヘ: .: .:\ . / /.:|: : :|‐-<|:|. ヘ.!_..,:ハ: :lヾ:ハ / |: :| :.r--_l:/ _lン、 :ト、 :| \イ| :,i.: :ハ'=! f刋.ト:|:ハ | . |: | (.ヘ〈. __ |:V/V . |: :i : ハ:\└‐ ‐゙ _ノ.∨ どっかで見た光景ね |: : V:∧ { f´\: : .| . |: / V:∧、ト-イ| V:| . |l V:∧〉.- '| ./ !: | || V∧___!. l. ヽ! |〒‐┬V: :!iハ-| |._./:|
651 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 10:34:49.43 ID:X607wjJx0 ', / } \ ', ', . ノ ヽ l ', ', | ハrl l '⌒l. ト、 \ |ノ ,ィ⌒丶 |l 丿 V ヽ 从 ', ,\ | ' l、{ _ヾレ'~ r==ミぅ / r、', { j | ',.ィ'⌒ /// 厶 } ヾ ', 今夜のお酒は美味しいわ! ./レ'\{寸// r ⌒ヽ ノ{ ノ }l } {,ィ ゝ ノ / V^' {/} ノ レ 陸機を迎えられたおかげね!! | /> ─-r_ ´┴ ┐_人{  ̄ レヘ l/ (ハ_f :: {: o: : :_:_」〕iト __ ∨r{///,}‐┼‐''''//////,}///L ィi〔////人:.}: //ャ‐'^L////////\ /////〕iト////∨////V⌒ィ//////// , ─── 、 //⌒ ⌒ヽ \ / | ・|・ |− 、 ヽ // ー● ー ´ \ ヽ___ l 三 | 三 ヽ .| | ささ、殿下。 .(____|____ l__.| 酒 | .ヽ\ , ── 、 ノ (__ |__| もう御一献 ヽ ヽ、/___/ / / >━━,-、━━━′ / ∠. / ヽフ \ l (__ | l ┌──┐ l | ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } すでに功を恃んで驕奢であり、弛み廃る事多く、斉王の時より甚だしい N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
652 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 10:37:54.17 ID:X607wjJx0 _| ̄|_| ̄| | ̄|_| ̄|__| ̄|_| ̄| | ̄|_| ̄|_| ̄| |_ _|| | ̄ | | | | ̄ | |  ̄| r┘└へ| |二コ ┌'| |二コ ┌| |二コ ┌'| |二コ ┌┘ 〈 〈] ゚,、〈| | o ヽ| | o ヽ| | o ヽ| | o └「 ̄\ ヽ-ヘ_>ノ_ノ|_|、_ハ/|_|、_八ノ|_|、_ハ/|_|、_ハ/`⊇.ノ , -―/l-// \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ ∧: .: .: .: :|: .: : ̄‐-.., ≧ < . < 廴) : .: :イ:∧: i: :ヘ: .: .:\ ≧ またベイスが負けたってよ!! ニ=- . / /.:|: : :|‐-<|:|. ヘ.!_..,:ハ: :lヾ:ハ ≧ ≦ / |: :| :.r--_l:/ _lン、 :ト、 :| /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ \イ| :,i.: :ハ'=! f刋.ト:|:ハ | . |: | (.ヘ〈. __ |:V/V . |: :i : ハ:\└‐ ‐゙ _ノ.∨ |: : V:∧ { f´\: : .| . |: / V:∧、ト-イ| V:| \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ . |l V:∧〉.- '| ./ !: | ≧ < || V∧___!. l. ヽ! ≧ やっぱセ・リーグはこうでないと!!! ニ=- |〒‐┬V: :!iハ-| |._./:| ≧ ≦ /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 斉王よりひどいと酷評されたわけだ。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 成都王の評判と実態はかなり乖離していたようである。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .果たして陸機の目に、 `ヘ:ゝ .' 小/ 当時の成都王の姿はどう映ったのだろうか? ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
653 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 10:39:00.27 ID:X607wjJx0 _| ̄|_| ̄| | ̄|_| ̄|__| ̄|_| ̄| | ̄|_| ̄|_| ̄| |_ _|| | ̄ | | | | ̄ | |  ̄| r┘└へ| |二コ ┌'| |二コ ┌| |二コ ┌'| |二コ ┌┘ 〈 〈] ゚,、〈| | o ヽ| | o ヽ| | o ヽ| | o └「 ̄\ ヽ-ヘ_>ノ_ノ|_|、_ハ/|_|、_八ノ|_|、_ハ/|_|、_ハ/`⊇.ノ ___ _,,,,,,,,,_ {n_} .γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ ,,,x-─''''''''''''''''ー-─く,,,,:..:.:::..;~゙''',二区い}つ | ………… | ,z'~:; 彡;:. : .::.;'':::.. ,,:.:;''..:.,~ミt、:::;;t~ {こ} __ ヽ_______乂 ,,,イ~ .;:`メ:;;...,'',:::..:::,:..;::::..;:. __,,,,,;;;;,二ュ,,,,,,,,,,__{n_}_ ン~;: ,,:' ,,,:::,':,;'::゙;;';;:...:::.'';::.,;:: ,r'~ `". ;:... .::::;;,;::,:'.:,,,;;;}い,}二) __,,,,,,,,,,,,,,,,,,,__ A彡ノ,''. :: ' ;,:.::, :::,Zx,,:::';;`,:; ,::,;..゙:: ';: ..;;::..,;:: ::;r''~,,__ 込} i<___>! ∧,、{米ミ,,:.: ;:;.`::.;,'':...::'';''::,,ノヤ; 炎';;,.:. ::::,:.. :.;;:...;;;;/Y,,, i巛), ;;;;;;;;k,,;;;;;;;;;;;;;;;;;,,-'|__ノYて){ミ;爻i;;;.::;`:.:;;:.;;r‐'''~ ,,;ジ::,: ::,;; "::,,::';;;;;;;ッぎテ~..';;;ア(')}心ュ,,___________ ..:. .|: ;::.. ; :::l:::.:| メヾW个`=ベ-ェ、,,;.:{;,,. ;=~~'''ュ,,,;,_:::.:,':...::,;===''~.:::;;;ソViYY)K)Ei゙ヾ,、 .. :.. :::...: : ..:.... . .: .|: L::. j ::|;;:::|. .いYソヽ/A(Yい)V台、>-、,,,,. ,:::,:..,;;~ヱ;;;,,,:::::.、、=X〆()のr、iミ}Tノル/゙j .. : ::.. :. . {・;;;;.::,,;;..;;.....} i`ヾ、、i^rひMべTノ のl'*=z=爻m≡'∧ひ,六俎ミどヾ)メ2ノハ)=ィ",ノ _,,,-‐'''"tュ~r-ミニ'‐-、,,, ..:. ::.人,;;__;;;ソ;;;..:_ `-、`ヾ、ッニ士t),;豆ZY)亘ミメX)rYt川广}ハir、tわ&YO,,=-'~,,-''~ i' (,_ 々(コ/´ ::;}J ,; .゙i . ; .`''''':; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::;,::. .~`-=,二二二二二二二二二二二二二二二二二二,=-''~ ...... .. .`-、,,_ `゙'"~ __,,,-´  ̄~~~~~~~ ̄:
654 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 10:40:02.52 ID:X607wjJx0 / / / / i i |i | ヘ i / / . /イ / / '|│! ! i ! !| ! / , ' 〃'./ ' ,' ! | ! | li i| |!/ , l / ,'/i ! | !| | jヒ弋¬¬ !! , -ィ ,. i i ! !|‖i ィ´二!  ̄弐¬ヤ | |! ' i , ' l | ` 「i ト ヤT ー' i| !i ,/l ! ! 陸機。 | ! |i! `丿 !| ||/l l i |! |.l. ||ト __ 〃! |i i ! | | |! 裏切り者の癖に、よく殿下の御前に現れたものです || || i 丶´ / i !! ! ! ! ! !! || || | |ト、 _, ' / |! !!i i i l | |! || ||i.! |i 冫ィァ -‐|| |! ll | i l !i || |||!! !i !7'´ ヽ. |! |ム!| ! ! ! !i ....::::::::::::::::::::::` ..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ 晋 北中郎将 王粹 /::::::::::::::ト、:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ::::::::::::∧| \:::::::::::::::::::::::::::::::、 |:::::::: / \/\::::::::::::::::::::::::::::, |:::::::/--、 ィ妁ス|::::::::::::::::::::::::, :::::イャ妁, |/^Y::::::::::::::::::, 王粹殿はあの者とお知り合いで? 〉´iハ _ イ:::::::::::::::::::::, / Jゝ ` イi:i::::::::::::::::::::::::::, ___/ ノ ´ノ:>:.. イ |:i:i::::::::::::::::::::::::::::, /∨ _,,xく::::::VT¨¨¨ ̄ ̄]___:::::::::::::::::::::::, . /......\_∧::::| \::マ-―…ァ´ >トミ::::::::::::::, 〈............. \|ヘ广¨|\ /X¨¨¨7.../......∨:::::::| 晋 散騎常侍 盧志 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 王粹。司隷弘農郡の人。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 呉討伐の立役者王濬の孫の一人で、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 司馬炎の娘である潁川公主の夫であり、賈謐二十四友に名を連ねた。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 成都王が大将軍になった際、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 任命の使者として鄴を訪れ、そのまま成都王の下に留まっていたらしい _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
655 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 10:41:48.86 ID:X607wjJx0 / / / / i i |i | ヘ i / / . /イ / / '|│! ! i ! !| ! / , ' 〃'./ ' ,' ! | ! | li i| |!/ , l / ,'/i ! | !| | jヒ弋¬¬ !! , -ィ ,. i i ! !|‖i ィ´二!  ̄弐¬ヤ | |! ' i , ' l | ` 「i ト ヤT ー' i| !i ,/l ! ! 共に賈謐殿の下に出入りしていました。 | ! |i! `丿 !| ||/l l i |! |.l. ||ト __ 〃! |i i ! | | |! 彼は我々を売って趙王に与したのです || || i 丶´ / i !! ! ! ! ! !! || || | |ト、 _, ' / |! !!i i i l | |! || ||i.! |i 冫ィァ -‐|| |! ll | i l !i || |||!! !i !7'´ ヽ. |! |ム!| ! ! ! !i ....::::::::::::::::::::::` ..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ /::::::::::::::ト、:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ::::::::::::∧| \:::::::::::::::::::::::::::::::、 |:::::::: / \/\::::::::::::::::::::::::::::, |:::::::/--、 ィ妁ス|::::::::::::::::::::::::, :::::イャ妁, |/^Y::::::::::::::::::, ふむ 〉´iハ _ イ:::::::::::::::::::::, / Jゝ ` イi:i::::::::::::::::::::::::::, ___/ ノ ´ノ:>:.. イ |:i:i::::::::::::::::::::::::::::, /∨ _,,xく::::::VT¨¨¨ ̄ ̄]___:::::::::::::::::::::::, . /......\_∧::::| \::マ-―…ァ´ >トミ::::::::::::::, 〈............. \|ヘ广¨|\ /X¨¨¨7.../......∨:::::::| ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } その経歴故だろうが、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 陸機を怨む心が有ったと『晋書』『陸機伝』にある ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
656 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 10:44:09.27 ID:X607wjJx0 _| ̄|_| ̄| | ̄|_| ̄|__| ̄|_| ̄| | ̄|_| ̄|_| ̄| |_ _|| | ̄ | | | | ̄ | |  ̄| r┘└へ| |二コ ┌'| |二コ ┌| |二コ ┌'| |二コ ┌┘ 〈 〈] ゚,、〈| | o ヽ| | o ヽ| | o ヽ| | o └「 ̄\ ヽ-ヘ_>ノ_ノ|_|、_ハ/|_|、_八ノ|_|、_ハ/|_|、_ハ/`⊇.ノ ___ _,,,,,,,,,_ {n_} . ,,,x-─''''''''''''''''ー-─く,,,,:..:.:::..;~゙''',二区い}つ ,z'~:; 彡;:. : .::.;'':::.. ,,:.:;''..:.,~ミt、:::;;t~ {こ} __ ,,,イ~ .;:`メ:;;...,'',:::..:::,:..;::::..;:. __,,,,,;;;;,二ュ,,,,,,,,,,__{n_}_ ン~;: ,,:' ,,,:::,':,;'::゙;;';;:...:::.'';::.,;:: ,r'~ `". ;:... .::::;;,;::,:'.:,,,;;;}い,}二) __,,,,,,,,,,,,,,,,,,,__ A彡ノ,''. :: ' ;,:.::, :::,Zx,,:::';;`,:; ,::,;..゙:: ';: ..;;::..,;:: ::;r''~,,__ 込} i<___>! ∧,、{米ミ,,:.: ;:;.`::.;,'':...::'';''::,,ノヤ; 炎';;,.:. ::::,:.. :.;;:...;;;;/Y,,, i巛), ;;;;;;;;k,,;;;;;;;;;;;;;;;;;,,-'|__ノYて){ミ;爻i;;;.::;`:.:;;:.;;r‐'''~ ,,;ジ::,: ::,;; "::,,::';;;;;;;ッぎテ~..';;;ア(')}心ュ,,___________ ..:. .|: ;::.. ; :::l:::.:| メヾW个`=ベ-ェ、,,;.:{;,,. ;=~~'''ュ,,,;,_:::.:,':...::,;===''~.:::;;;ソViYY)K)Ei゙ヾ,、 .. :.. :::...: : ..:.... . .: .|: L::. j ::|;;:::|. .いYソヽ/A(Yい)V台、>-、,,,,. ,:::,:..,;;~ヱ;;;,,,:::::.、、=X〆()のr、iミ}Tノル/゙j .. : ::.. :. . {・;;;;.::,,;;..;;.....} i`ヾ、、i^rひMべTノ のl'*=z=爻m≡'∧ひ,六俎ミどヾ)メ2ノハ)=ィ",ノ _,,,-‐'''"tュ~r-ミニ'‐-、,,, ..:. ::.人,;;__;;;ソ;;;..:_ `-、`ヾ、ッニ士t),;豆ZY)亘ミメX)rYt川广}ハir、tわ&YO,,=-'~,,-''~ i' (,_ 々(コ/´ ::;}J ,; .゙i . ; .`''''':; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::;,::. .~`-=,二二二二二二二二二二二二二二二二二二,=-''~ ...... .. .`-、,,_ `゙'"~ __,,,-´  ̄~~~~~~~ ̄: γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ | 失礼します | ヽ_______乂
657 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 10:46:16.14 ID:X607wjJx0 ,: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: :i: ::.::. √.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: ∧::. ::. |.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: /.:: .:: .: ,゙ /::. ::.| |.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .::, .:: .:: : //个::.八 .八.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: | .:: .:∠.___ |.: ゙ .陸機殿とお見受けします。 /.:: / .:: .:: .:: .::/.:: .:: .:: .:: | イ´ ィf芹 |/ ,'.:: / .:: .:: .:: .::/.:: .:: .:: .:: /| / ` リ ` ┐ 私は散騎常侍を務める /:/: .: .: .: //.:: .:: .:: .:: / i|{ .′ .幽州范陽国の盧志、字を子道という者 /.:: .:: .:: /.:: ′.:: .:: .:: :人儿 ,,/ .:: .:: .::./.:: /.:: .::.:: .::∠ ⌒\ / .: .: /.:: /.:: .:: .:ー=ニア¨\_ /)ー=< j/.:: /.:: .:: .:ー=ニ7. . .  ̄[〉o|/ハ ー=ニ=─-:「`ー──-. . .: ::/.:: .::ー==ニニア¨\. |{__/ //| , . :´: : : : : :ハ: : : : : : : : : : `: .、__ ___/. : : :/: : : :/ ',: : : : : : : : : :\/<> ._ /////:/: : /: : : :.′ ヽ:.:.、: : : : : : : : ヽ//<///7 \///:/: : :.': : : i: | ',: :.\: : :ヽ: : : :.V/∧/// く//ヽ!:i: : :.:.|: : :.ハ! \:」.斗、: :',: :ヽ V/∧/ ヽfニニコ: : {: : / `Tニ´ `ヽ \:i: :.:|: :「ヽ/ i/`ヽ: : :|: :i下、元下 下元7フヽ: :|V: ', どうも。 _/ `ト: :|ヽハ// ̄ /////  ̄ //ハ:r':i:.:.| /.:{ ー气: : :.:八 、__,、__, .ィ7: i: /: :.i 揚州呉国の陸機、字は士衡よ 」.:.ヽ ,r=ニV:|ヽ: : : :「≧─---‐ァ:.≦ /: : /: :.:.:| { !.:.:.:/ニニニVヽ',: : : ',:.:.:.ヽ ' |:.:.:.:.:./._:∠|: : :.:| | ゝ:/ニニニ∧ {ヽ: : ヽ.:.:.:.',-‐-「 ̄ ̄ _ノ:::}|、: : :| |i |ニニニニ! ヽ \: :',:.:.:.ヽ | 「`¨´:::::::::i| ヽ:′ }',. |ニニニニ! ト ',: :ト:.:.:.',λ',::::::::::::::::'ノ ', / |ニl. | / `ー}:.|‐-≧iィゝ`=-‐<=‐- ヽ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 『晋書』『陸機伝』に曰く。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ある時、盧志は人々のいる席で陸機に問うた ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
658 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 10:47:10.82 ID:X607wjJx0 ./::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/| |\::::::::::::.. /::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::: / i::| ヽ:::::::::::. /::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::__>< ::ノ :::::::::: | /::::::::::::::::::::::::/:::::::::::笊卞尤仆、 / __| :::::::::| / ::::::::::::::::::::::::::::::::ィ::/ V辷ソ / ´___ | :::::::::| / ::::::::::::::::::::::::::i::::/ |::| f尤癶::::::: リ ./::::::::::::::::::::::::::::::j:/〈八| , /:::::/|/ ところで、陸遜・陸抗とあなたの関係は? /::::::::::::::::::::::::::::::::八___、 厶イ ..:::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::小、 ( 丿 // . / ::::::::::::::::::::::::::: /::/:::::::::::::::| 丶 ...:::/ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/∧::┌‐┴=-、 > ,__,.. イ ::// ::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ :::{  ̄`广¨∨|:::::::| 厂ヽ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::___/::::_人 {.○ }|:::::::| ノ///〉 ___ :::/:::::::::::::::::::::::__r< ∨::/ ∧ ̄ ̄\_} 广¨¨¨¨トミ_ ノ//// /////\ ::::::::::::::::::::::/ \ \く .:´ 〈 .:´ ∨.:´\ }/// く///{ ̄`V∧ ノ// \ノ ̄//// し' /////// 「\ |/// ̄ {///) _人ノ  ̄ 〈//ハ }//ノ  ̄ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 陸機曰く N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
659 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 10:47:43.08 ID:X607wjJx0 ___ _\: : : `: .、 ,. : :´: : : : : : : : : : : : i⌒`ヽ-. . . .、 _,/: : :/: : : : : : : : : : : ,.!: : : : : : _: : : \  ̄ 7: : : : : : : : : :,: : :.//{: : : : : : : :ヽ: : : :ヽ /: : : :/: : : :,イ: : :// !: :.|: : : : : : :\: _', . /: : : ./: : : :/_ l: : / | {:.:.:|,: : :.!: : : : :.∨/∧ |: : /イ: : : ://≠、 | ∨:|∨:_l:_: : : i: :.∨/ハ |: // !: : /芹示圷 リ´l: /Y: : |: : :|//∧ {/l//l: ://i 弋z(ソ ィ斥圷弍: :l: : :}//// |! }:`.Y´: } , 弋z(ソ 、:.!: : |// |: : |: :.:八 /ソリ : /:l |: : |: : : :.| 、 r 、 ,イ l:.l: /: :| あなたと廬毓・盧珽の如し .|: : |: : : :.|_ > _ ,.. <j:/ !:l/ : : ! |: : |: : : ヽ | , | 斗- l: : : : :i! |: : |: : : :_} / / ! } |: : : : ;l |: : | // // / ∨ !: : : /:l l: / { ∧ / j: : : | \ / l /:::::::. r-/{ l: : : :! ヽ { / Y:::::::::::ヽ-::::´:::::::| |: : : | } l ,' |::::::::::::::/::::::::::: | |: : : | | / { .|::::::::::::::::::::::::::::::::| |: : : | ト、 . / ; j:::::::::::: ::::::::::::::::: | |: : : | / \ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 廬毓は盧志の祖父、盧珽は盧志の父親に当たる N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
660 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 10:49:06.56 ID:X607wjJx0 _....::::::::::........ ./::::::::::,::::::::::::::::::`:::、 /:::::::::::./!{v:::::::::::::::::::::ヽ .::::::::::/ ヘ:、ヽ::::::::::::::::::::::i {::::::/ニ´、 :.`二‐::::::i::::::::::i :::::イl ・ ・ ヾ::i::::::::' i:::::i ´ , `" iイ:::::::! l:::::,、 _ ノ:!::::::::i i、::{::ヽ ´ー` イ:::i:::::::::{ ヾ:{::::::r= イ_:::j::::::::ハ {ゝ_| _ --- 7:::j ) / , ィヘ:ソ ノイ / __ :.i / // / `:! ン`ヽ、 / i / } /o ` i / ! .'o l l :o i .j :. :i l ヘ 〈 l { | l | | l | | | | | | ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 盧志は黙り込んでしまった N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
661 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 10:49:48.73 ID:X607wjJx0 _,,.. r=i r--== ´ .| } | /\ ヽ_,.. r≦、 , 、 | ,. ´ ./ / __ ,.. r≦ i! / ,. r== 、 ´ / , / | 「」 ハ i! /./ , ,イ `= / , ` ´ .`´ ` .´/ , \,. ≦≧s。__} ./ ,イ / , .、 ,.イ 、 / ヽ ./ \ / ` ___ _,,,,,,,,,_ {n_} . ,,,x-─''''''''''''''''ー-─く,,,,:..:.:::..;~゙''',二区い}つ ,z'~:; 彡;:. : .::.;'':::.. ,,:.:;''..:.,~ミt、:::;;t~ {こ} __ ,,,イ~ .;:`メ:;;...,'',:::..:::,:..;::::..;:. __,,,,,;;;;,二ュ,,,,,,,,,,__{n_}_ ン~;: ,,:' ,,,:::,':,;'::゙;;';;:...:::.'';::.,;:: ,r'~ `". ;:... .::::;;,;::,:'.:,,,;;;}い,}二) __,,,,,,,,,,,,,,,,,,,__ A彡ノ,''. :: ' ;,:.::, :::,Zx,,:::';;`,:; ,::,;..゙:: ';: ..;;::..,;:: ::;r''~,,__ 込} i<___>! ∧,、{米ミ,,:.: ;:;.`::.;,'':...::'';''::,,ノヤ; 炎';;,.:. ::::,:.. :.;;:...;;;;/Y,,, i巛), ;;;;;;;;k,,;;;;;;;;;;;;;;;;;,,-'|__ノYて){ミ;爻i;;;.::;`:.:;;:.;;r‐'''~ ,,;ジ::,: ::,;; "::,,::';;;;;;;ッぎテ~..';;;ア(')}心ュ,,___________ ..:. .|: ;::.. ; :::l:::.:| メヾW个`=ベ-ェ、,,;.:{;,,. ;=~~'''ュ,,,;,_:::.:,':...::,;===''~.:::;;;ソViYY)K)Ei゙ヾ,、 .. :.. :::...: : ..:.... . .: .|: L::. j ::|;;:::|. .いYソヽ/A(Yい)V台、>-、,,,,. ,:::,:..,;;~ヱ;;;,,,:::::.、、=X〆()のr、iミ}Tノル/゙j .. : ::.. :. . {・;;;;.::,,;;..;;.....} i`ヾ、、i^rひMべTノ のl'*=z=爻m≡'∧ひ,六俎ミどヾ)メ2ノハ)=ィ",ノ _,,,-‐'''"tュ~r-ミニ'‐-、,,, ..:. ::.人,;;__;;;ソ;;;..:_ `-、`ヾ、ッニ士t),;豆ZY)亘ミメX)rYt川广}ハir、tわ&YO,,=-'~,,-''~ i' (,_ 々(コ/´ ::;}J ,; .゙i . ; .`''''':; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::;,::. .~`-=,二二二二二二二二二二二二二二二二二二,=-''~ ...... .. .`-、,,_ `゙'"~ __,,,-´  ̄~~~~~~~ ̄: ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } しばらくして陸雲が陸機に言った N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
662 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 10:53:31.95 ID:X607wjJx0 : :: :|: : : : : :/: : : ,イ: ハ: :: :|: : |: : : : : :\ : : : !: : : : ム: : :/ |/ V :ハ、_.!: : : : : : ヽ\ : : : !: : :,イ: :. :./ |' l:| Vヽ: : : : : : :.ト: :', : : : |: : 〃: : :/ .| !| l: :|: : |: : : ::l\l : : : .!: :/!: : / / | l ハ: : !: : : :.| | : : : :∨ ! :/ __ _ !ハ: :|: : : : ! お兄ちゃん。 : : : : :!: レ' zニ-; ┌‐ミ、 ト |: :|: : | : : : : : レ'´, -‐┘  ̄`ヾト!::|: :|: : | 盧志殿は国が遥か遠くて、よく知らなかったんだよ。 : : : : :: V´ ,, !ル': :|: : | .い: : : : :', r― 'l }: : : ハ: :| どうしてこうなった? -Vトぃ: : :', l ノ ,, イ: : :/ ! l 、 ト、!ヾ: : :.ト、 _ `¨f^vイ V: : / レ′ \ド」 ヽ: : !:}  ̄「.| |;/ .|: :/ 、_ \ト 入: : ! r‐ヽ h___」:/ _\: :.ヽ{:ヽ´: ̄: :`ヽ、 / \\ f⌒ヽ\| !| \ /: : : : : : : :l: : : : : : : \: :\_ /_,.:': : : : :: : : {: : :l: : : 、: : :\//`ヽ ´ /: : :,: : :/: :./| 、: ト、: : :∨: : :∨_// / : イ: : /: \ | ヽ: ',\: :.},ィ: :l:∨//} /´ |: :イ:下tf_、 ヽ},.斗テ矛: ト,:∨/ |:/:{:ハ.弋zソ , 弋zソハ: !:Yイ |' |: :込、 ,ハ´|: : |:.| あのねぇ l: : :l > _`_ イイ___|: : |:.| |: : / } ; |/ } |: : |:.| |: : ヽ / / `/ |: : |:.| /|: : :| 、 ∧ /! |: : |`ヽ、 . { |: : :| ∨::::`::´:::::::! |: : | } i |: : :l |::::::::::::::::::: | |: : | / /! |: : :i |::::::::::::::::::: | r-- |: : | {\ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 陸機曰く N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
663 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 10:53:59.88 ID:X607wjJx0 .. ≧ー‐: : : : : :/ : : : : : : : : : : : :>、 イ: : : : : : : : : : : : : | : : : : : : : : : : : : : : : \ . /: : : / : : : : : : : :/: │: : : : : : : : : : : : : : : : : \ /: , -/ : : : : /: : : :/ : : ,|: :|: : : : : :| : : : : ヽ : : : : : :ヽ /: //: : :/: : :/: : : ,イ: : :/ |: :|: : : : : :| : : : : : :', : : : : |_ 」__ /: / .': : : :/ : : /.: : :/ |: : イ |: :|', : : : : | : : : : : : ',ニ/⌒ヽ.:.:>、 . // /: : : :/: : : .': \/ |: /:| ',: ',ヽ: : : :|', : : : : : : ',/ ̄.:ヽ}___.:.:.:.\ / /: : : :/|: : : :|: : :/\.|/ | v ', \斗―: : : : : :|.: \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ |: : : /.:.|: : : :|: :f≧x、ヽ | ヽ{ /ヽ| ', : : : : : |.: ≧ < |: : ∧.:.|: : : :|: :|! {rイ心 、__ /x≦云示ア/⌒ヽ-=ニ 我が父祖の名は四海に及ぶわ!! ≦ |: :/ ヽ!: : : :!:ハ Y::::j} 〃frイ:::::::::/' ≧ ≦ |:/ V: : :|{: :ハ ヽzソ vトーイ/ / /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ |{r=≠ニヘ : ∧/ {.:.:.:.:. 、 ヽzxV /____」 :| } |V : : :个 、 f⌒ヽ .:.:.:.{ ′: : : :/ : : : | { \ー‐|: : : : : |: /「 >- 、___ノ__ ... -', {: : : :/: : : : │ | `ー|: : : : : |/ :| | | ヽ x-- 、/ } |: /:}: : : : : : | ヽ.ヽ、 ヘ : : : :∧/| | . >ー{ ヽ/ ̄ ̄ ̄ヽ. |: : : : : :│ {ヽ.__ム: : : {-ヘ ー ' {.:.:.:.:.:.>、 { ',ヽ: : : : : | ヽ.ー―ヘ: : :|-/ヽ 〉ーく /ヽ ヽ/⌒ | ',: : : : | }ー―ヘ : |/ ,/ \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ ≧ < -=ニ 知らないはずないでしょうが!!! ≦ ≧ ≦ /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ .
664 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 10:55:48.11 ID:X607wjJx0 . ` 、 ` 、 ,―ー'フ \ ヽ ,r' / , ーヽ i.v' / . , ': : : : : :>、 └i/ _/、 / ̄ ̄ ̄ ヽ ': : : : : : :κ'ーテ‐ヘー<ヽ、` 、 / そ そ お \ :./: : : : :/: :/: : : :ノ个、`\l : : ヽ / う .う .前 | /: : : : ム-ー、: :/./ | V :|: : \ : ヘ / な 思 が : : : : イ//: :// | v>、: : :l: : `、 |. ん う : : : :レ: :/ // | Yヘ: :ヽ: |: : :ヽ | だ ん \__人_人从_人_人从/ : : : :.| /'-―' | | V. !: :|: : : :`、 | ろ な _) (__ : : : :,|=≡三、 ト 、 V: :/|: : :ト、 | ヽ. う ら ) まったく!! ( : : : :.|` ,, イミミ、 〉/:j: : : | `.| ゝ  ̄ ̄) ( ̄ ̄ ト: : :.| ' ,, ヽ'/レ: /: : :.| / /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ |V: : | (` j . /: : /.:/|. :| / お ・ | V: :|` 、 ` /: : // | / | で 前 ・ >\|―f`ヽ -.┬__ニ´|: : /' レ. | は ん ・ \\::::::ヽ' |`フ::|.|`!/ ヽ な 中 ・ ::::::\\:::ヽ、__|::::|.|:::|:\ \ / ::::::::::::\\:::ヽ ノ:::ノノ:ノ::::/:). \___/ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 人々はこの一事をもって二陸の優劣を定めた N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
665 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 10:57:39.56 ID:X607wjJx0 ___ _,,,,,,,,,_ {n_} . ,,,x-─''''''''''''''''ー-─く,,,,:..:.:::..;~゙''',二区い}つ ,z'~:; 彡;:. : .::.;'':::.. ,,:.:;''..:.,~ミt、:::;;t~ {こ} __ ,,,イ~ .;:`メ:;;...,'',:::..:::,:..;::::..;:. __,,,,,;;;;,二ュ,,,,,,,,,,__{n_}_ ン~;: ,,:' ,,,:::,':,;'::゙;;';;:...:::.'';::.,;:: ,r'~ `". ;:... .::::;;,;::,:'.:,,,;;;}い,}二) __,,,,,,,,,,,,,,,,,,,__ A彡ノ,''. :: ' ;,:.::, :::,Zx,,:::';;`,:; ,::,;..゙:: ';: ..;;::..,;:: ::;r''~,,__ 込} i<___>! ∧,、{米ミ,,:.: ;:;.`::.;,'':...::'';''::,,ノヤ; 炎';;,.:. ::::,:.. :.;;:...;;;;/Y,,, i巛), ;;;;;;;;k,,;;;;;;;;;;;;;;;;;,,-'|__ノYて){ミ;爻i;;;.::;`:.:;;:.;;r‐'''~ ,,;ジ::,: ::,;; "::,,::';;;;;;;ッぎテ~..';;;ア(')}心ュ,,___________ ..:. .|: ;::.. ; :::l:::.:| メヾW个`=ベ-ェ、,,;.:{;,,. ;=~~'''ュ,,,;,_:::.:,':...::,;===''~.:::;;;ソViYY)K)Ei゙ヾ,、 .. :.. :::...: : ..:.... . .: .|: L::. j ::|;;:::|. .いYソヽ/A(Yい)V台、>-、,,,,. ,:::,:..,;;~ヱ;;;,,,:::::.、、=X〆()のr、iミ}Tノル/゙j .. : ::.. :. . {・;;;;.::,,;;..;;.....} i`ヾ、、i^rひMべTノ のl'*=z=爻m≡'∧ひ,六俎ミどヾ)メ2ノハ)=ィ",ノ _,,,-‐'''"tュ~r-ミニ'‐-、,,, ..:. ::.人,;;__;;;ソ;;;..:_ `-、`ヾ、ッニ士t),;豆ZY)亘ミメX)rYt川广}ハir、tわ&YO,,=-'~,,-''~ i' (,_ 々(コ/´ ::;}J ,; .゙i . ; .`''''':; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::;,::. .~`-=,二二二二二二二二二二二二二二二二二二,=-''~ ...... .. .`-、,,_ `゙'"~ __,,,-´  ̄~~~~~~~ ̄: 〉、::::::::::::::::::::::────::::::::::::/、/ | |ヽ! .>、 `゙ 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::イ| ヽ .| ,' リ ,ィ炙三k、.  ̄ ̄ ̄ /| ̄ イ´ヽ ヽ! ././ ‘萄三三三三=>---.//-─ァ ヽ! |リ. ∠ ´ ∧ ,.zx、_ l / __ ヽ \ .rV 、゙芸ァ / \ ヽ} l < ̄ / ⌒ア¨アイ/⌒ヽ 無礼な奴だ ∧- ∠ イノ ア!¨ ´ /´ リ ゝ--ァ´__ .イ:::|≧s。、 ./::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::Y 晋 盧志の甥 廬綝 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー この逸話、『世説新語』『方正篇』にもほぼ同様の話がある。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 父祖の名を諱で呼ぶのは非礼であり、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 諡号・官職・字で呼ぶのが普通とされていた。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ちなみに、方正とは正しい行いを意味し、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 『方正篇』は特に行いが厳格で己を曲げない人々の話を集めている _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
666 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 10:59:11.95 ID:X607wjJx0 、_ _\: :.ヽ{:ヽ´: ̄: :`ヽ、 /: : : : : : : :l: : : : : : : \: :\_ /_,.:': : : : :: : : {: : :l: : : 、: : :\//`ヽ ´ /: : :,: : :/: :./| 、: ト、: : :∨: : :∨_// / : イ: : /: \ | ヽ: ',\: :.},ィ: :l:∨//} /´ |: :イ:下tf_、 ヽ},.斗テ矛: ト,:∨/ |:/:{:ハ.弋zソ , 弋zソハ: !:Yイ |' |: :込、 ,ハ´|: : |:.| l: : :l > _`_ イイ___|: : |:.| _| ̄|_| ̄| | ̄|_| ̄|__| ̄|_| ̄| | ̄|_| ̄|_| ̄| |: : / } ; |/ } |: : |:.| |_ _|| | ̄ | | | | ̄ | |  ̄| |: : ヽ / / `/ |: : |:.| r┘└へ| |二コ ┌'| |二コ ┌| |二コ ┌'| |二コ ┌┘ /|: : :| 、 ∧ /! |: : |`ヽ、 〈 〈] ゚,、〈| | o ヽ| | o ヽ| | o ヽ| | o └「 ̄\ . { |: : :| ∨::::`::´:::::::! |: : | .ヽ-ヘ_>ノ_ノ|_|、_ハ/|_|、_八ノ|_|、_ハ/|_|、_ハ/`⊇.ノ i |: : :l |::::::::::::::::::: | |: : | / /! |: : :i |::::::::::::::::::: | r-- |: : | {\ / | : リ {::::::,::::::::/:::{ { X }|: : | \ /\ !:./ |::::::::,::::/:::: | |: :リ / \ \__{:{ j:::::::::::/::::::::| l:./  ̄ _/ | リ i::::::::::,:::::::::::j /イl_,....イ |/ />!、:::::::::::,:::::/ <\ ! l | . /r_//二二[]二{ \_>} } , l`、_/三\三\ l_,..イ´\ ! ! | !三ヽ三\三\三ヽ三ニ\ ! ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ それを踏まえると、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 『世説新語』の編者は陸機の発言を肯定的に見ていたようだ。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .読者諸兄は、陸機と陸雲のどちらが優れていると思われるだろうか? `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
667 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 10:59:44.18 ID:X607wjJx0 / / ヽ / / / ‘, ′ .′ .′ | | | .′ ' / | | | | / | ノ | | / j| l | j'′ / i|イ|``〜、、 l从ト _| .j| l八 ./ ノ 从人|∨ |从 从匕乏j| 八| / ./ / ー爻≠ミ、\/ ィ==ミ∨∨ ‘, . __「L, /〉 __「L /〉 __「L /)/) .′ ′ / 、、、、、 、、、 ハ ‘,.. └┐i7― 、 _ { {└七[ _ { {└七[ _ 〈/〈/ 八 |ハ 人 ` /ノ ヽ ',‘ . /ィ l´⌒) ) `つ) V ((フノ` `つ) V ((フノ` `つ) o o, V | ハ{ i ¨ヽ {^ ) '´ } }ヽ |V ¨ ´ `´ `´ 、\ { レ={ー> ー ' イ l ノ .ノ ノ ノ V \|--ミノニn^h:::::::>-<::ト、ノ_ノィ/|/レ' .1 /} ,ィ /ニニニ|=/}.} } }::::::::::}:o:::::}ニ',ニニ=、 | |/ j/ }-, _ノニニニニ|/ { { { {7::::::{::::::::::}ニニ',ニ|ニ=- r 、} ' ,' / / }ニニニニ>''"} ' ト、:::::',o:::::}ニニ',ニ|ニニ} Y / / /ニニ>''"{ニニト ヽ ノニ\ }:::::/╋ニ',ニニニ} 八 __/ -‐''"二二{ニニ{:... _,イニニ\/ニニニ',ニニ入 ′ノ}ニ\ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー さて、成都王は鄴から動かなかった。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 生母の程太妃が鄴を愛したのもあるが、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ここにいれば皇帝気取りでいられたのも大きいだろう。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ また、成都王の実態を知らない洛陽の朝臣は、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 事の巨細を問わず鄴に連絡を欠かさなかったという _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
668 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 11:03:51.66 ID:X607wjJx0 |┃ /ニYニヽ |┃ ガラッ /( ゚ )( ゚ )ヽ |┃ 三 /::::⌒`´⌒::::\ |┃ | ,-)___(-、| 殿下! |┃ . | l |-┬-| l | |┃ \ `ー'´ / 都より使いが参りましたっていう!! |┃ / `ヽ. |┃ 三 ./ \ 一大事ですっていう!! ,⊆ニ´⌒ ̄ ̄ " y r、 ヽ ⊂二、 ,ノ──-‐'´ | | l" | |┠ ' | l/'⌒ヾ , -'" \ ', / } \ ', ', . ノ ヽ l ', ', | ハrl l '⌒l. ト、 \ |ノ ,ィ⌒丶 |l 丿 V ヽ 从 ', ,\ | ' l、{ _ヾレ'~ r==ミぅ / r、', { j | ',.ィ'⌒ /// 厶 } ヾ ', ./レ'\{寸// r ⌒ヽ ノ{ ノ }l } どうしたのよー {,ィ ゝ ノ / V^' {/} ノ レ | /> ─-r_ ´┴ ┐_人{  ̄ レヘ l/ (ハ_f :: {: o: : :_:_」〕iト __ ∨r{///,}‐┼‐''''//////,}///L ィi〔////人:.}: //ャ‐'^L////////\ /////〕iト////∨////V⌒ィ//////// ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 『晋書』『恵帝紀』に曰く N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
669 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 11:04:20.23 ID:X607wjJx0 \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ ≧ < -=ニ 長沙王が河南尹李含を誅殺!! ≦ ≧ ≦ /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ ≧ < -=ニ 侍中馮蓀・中書令卞粹も同じくっていう!! ≦ ≧ ≦ /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ ....::::::::::::::::::::::` 、 ..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ /::::::::::::::ト、:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ::::::::::::∧| \:::::::::::::::::::::::::::::::、 |:::::::: / \/\::::::::::::::::::::::::::::, |:::::::/--、 ィ妁ス|::::::::::::::::::::::::, :::::イャ妁, |/^Y::::::::::::::::::, 〉´iハ _ イ:::::::::::::::::::::, / Jゝ ` イi:i::::::::::::::::::::::::::, ___/ ノ ´ノ:>:.. イ |:i:i::::::::::::::::::::::::::::, /∨ _,,xく::::::VT¨¨¨ ̄ ̄]___:::::::::::::::::::::::, . /......\_∧::::| \::マ-―…ァ´ >トミ::::::::::::::, 〈............. \|ヘ广¨|\ /X¨¨¨7.../......∨:::::::| /...\........../∨____|/__,/_,/______/∨..........| ::〈八 /................、/../ F7 / |...j ......... | :::::\ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 七月。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 中書令卞粹、侍中馮蓀、河南尹李含らが長沙王司馬乂に二心を抱いた ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
670 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 11:06:31.03 ID:X607wjJx0 :|: : : l:l: : : : : :.l: l: : : : : : : : : : : : :|: : : : : : l: :l :|: : : |:l: : : : /:|l: l: : : : : : : : : : : : :|: : : : : : l: :l :| ̄`トハ、: : l:.八ハ: : r: : : : : : : : :/: : : : : :/: ,' :}i : ',rl─‐≧トJ廴 : l、: ; : : : : : /l: : :/_ハ: l ハ: : トllf ̄'⌒笊心Τヽ: : 斗7'゙ l: ̄: : /: l:.l 盧志。 : : ',: :l ヾ fイ゙n l} ヾ l/'~尤抃リ>, ' : : V : : : ハ{ V辷り __ fイJ l //'/}: : : ', 馮蓀と卞粹って、確か…… : : :/:. , ゝzソ /ィ.: :.}: : : :ト : :/ー、 ι / }: : :}: : : :|:.' : l {ヘ /‐彡} : }: : :从:l : l 丶\ r ⌒ っ __ ィ: :イり}: :}: ,ィ リ : l \ ≧ァ _, <l }⌒ヽ /: // ....::::::::::::::::::::::` 、 ..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ /::::::::::::::ト、:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ::::::::::::∧| \:::::::::::::::::::::::::::::::、 |:::::::: / \/\::::::::::::::::::::::::::::, |:::::::/--、 ィ妁ス|::::::::::::::::::::::::, :::::イャ妁, |/^Y::::::::::::::::::, 先日、勅使として鄴に来た二人ですね。 〉´iハ _ イ:::::::::::::::::::::, / Jゝ ` イi:i::::::::::::::::::::::::::, 大王に都で政を補佐してもらいたいと述べていましたが…… .___/ ノ ´ノ:>:.. イ |:i:i::::::::::::::::::::::::::::, /∨ _,,xく::::::VT""" ̄ ̄]___:::::::::::::::::::::::, . /......\_∧::::| \::マ-―…ァ´ >トミ::::::::::::::, 〈............. \|ヘ广¨|\ /X"""7.../......∨:::::::| /...\........../∨____|/__,/_,/______/∨..........| ::〈八 /................、/../ F7 / |...j ......... | :::::\ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 長沙王は彼らを疑って殺害した N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
671 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 11:08:12.95 ID:X607wjJx0 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | 本日のその時がやって参りました |:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、 \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶 ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´ | | ヾN ゞソ ゞソ// 再び洛陽に話を戻し、 | | >:´|、 - ,|`:< .そこに至った経緯を述べておこう | | |::::::::| > イ |::::::::| | | >-、\! !/::,-< | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
672 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 11:09:58.42 ID:X607wjJx0 【紀元303年7月 晋 首都 洛陽】 (二二二ニ/二二ニ/二|二二ヽ二ヽ二ニニ) //_/__//_/__//_/| |ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ //_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ //_/__//_/__//_/__| |_ヽ_ヽヽ__ヽヽ_ヽヽ 二二二ニ/二二ニ/二二二//_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ__ヽヽ_ヽヽヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ //_/__//_/__//_/__///_/_//_/__//_/_ | |___ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ //_/__//_/__//_/__//○====○====○======.○=====○===○===○===○ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ //_/__//_/__//_/__//_| |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|__|_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ ○====○====○====○===.| |││││││││││││││││|| .||===○===○===○===○===○ | |││││││││││││││││|| 李 || | |┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴|| .|| | |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|| .|| ___________| |││││││││││││││││||.含..||____________ \/\/\/\/\/\| |││││││││││││││││|| .||\/\/\/\/\/\/ /\/\/\/\/\/| |││││││││││││││││| ̄ ̄|/\/\/\/\/\/\ """ ̄ ̄ ̄'''''''''''''''""""" ̄""" ̄ ̄''''''''''""""""""""""""""""""""""""" ̄ ̄'''''''''"""" ̄ ̄ ̄ ̄""""""""" \__人_人从_人_人从/ _) (__ ) 河南尹李含ッ!! (  ̄ ̄) ( ̄ ̄ /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 ≧ < :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ≧ 長沙王殿下の暗殺を謀った罪で逮捕する!! ニ=- ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. ≧ ≦ : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ この事件、『晋書』『長沙厲王乂伝』や『河間王顒伝』『李含伝』に散見される \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
673 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 11:12:55.60 ID:X607wjJx0 /⌒Y⌒uヽ /(○) (○)ヽ / ニYニヽ _ /::::⌒`´⌒:::: \ / (●)(●)ヽ /´ | ,-) (-、| / ⌒`´⌒\ ./' | l ヽ__ノ l. | / ,-) (-、\ ,゙ / ) \ `⌒´ /、 | l __ l | |/_/ ヽ り、李含殿 \ ` ⌒´ / // 二二二7 u' __ ヽ ,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノ゙-、. /'´r -―一ァ"i .-‐ \ : | '; \_____ ノ.| ヽ i / // 广¨´ /' /´ ̄`ヽ ⌒ヽ | \/゙(__)\,| i | .ノ ' / ノ :::/ / ヽ } > ヽ. ハ | || _/`丶 / ::i {:::... イ _ /............ヽ l.....l...}....l..l ___((、..|......//____ ___/ - - - -}≧/----------\ /. : : \ - - - - ノ〃--〃 ̄ ̄ ̄ ̄\}l お前たちには失望した < : : : : : :|rr、- - r " ‖--‖-----------}l  ̄ ̄( l- - ノ ‖--‖-----------‖ _ く \/ ‖--‖-----------‖ /、---\_l l ‖--‖-----------‖ l---\----- \ ノ‖--‖-----------‖ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 『晋書』の記述を総合すると、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 河南尹李含、中書令卞粹、侍中馮蓀が長沙王を襲い殺害しようと企てた。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .なお、『晋書』『李含伝』によれば、侍中馮蓀は河間王の党派だったという `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
674 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 11:14:46.14 ID:X607wjJx0 //////////////.ヽ '/.∨/////////// ∧ '/ ‖/ }//////,イ////} |//|///}//./!,' Z//i! |//ト,//〕/=={{ } }:}/}! 皇甫商殿。 |//{ ヽ/}匁アゝ{ ィ7ノy/}! |//)h、ヾ! ! ´}/‖/i! .あなたの見立て通りでしたね |////} ヽ 、 // {ヾ |>=={、:.:.)h、__´。イ====、 .〈二二ニニ==/ΥΥ) (_ _ __ _ /ヽ { >イ//{/}:.:.∨\ ⌒)i)´i:i:i:i:i:iヽi:\ /:.:./ )hzzzzzz彡ノ/,':.:./:.:./∨:.} _ _、--ミ--<i:i:i:i:i:i:}i:i:i:ヽ ,:.:.:.i ゝ:.:.:.>''~´ /:.:/:.:./:.:.〕:.:i ⌒ヽY'i:i:i:i:i:i:i:\_i:i:\i:i:ノi:i:i}i:i:i:., _ノ⌒ヽf'⌒~"''ヽ(⌒i:i:i心i:i:iノi:i:i:i〔:, 晋 驃騎従事中郎 苟晞 ⌒7i:i:/´ ;;綴_ツヘi:i:i:i:i:iい(i:i:i:i:i:i〔/, {i:i:i{, -、 '´,.抒ぅァ;;;{i:\i:i:i:}i:i:i:i:i:i:i〔i:i:\ _ ノi:iハィぅ "^`,;;八i:i:i:\'i:i:i:i:i:i:i}i:\:i:i:\ ⌒, -‐う: ´ ′ _,,.. .:⌒ヽ)i:i:/i:i:i}i:i:i:i:\:i:i:\ , -‐う' ̄込rこ=- ┘ ' i Yi:i:i:/i:i:i八i:i:i:i:i:、i:i:i:i:i:\ あの男ならありえる話なので r く´' { y冖>h。. _ イ 〕 _Yi:i{i:i:i:i:i:i:i\i:i:i:i\:i:i:i:i:i:i: !^┘ ´ ′ ∧: . _、-''~/二、(i:i:i:i:i:_,i:ヽi:i:i:i:i≧=-i 〕 ) ノ , ハ/_、-''./:.:.:.:.:>‐-くi:i:i:}i:i:i:i:i:i:i:i:i:i: ′ ´ / _-ア/ //. ./:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.- ミi:}i:i:i:i:i:i:i:i:i:i: ′/〃 {´ /. . /:.:.:.:.:.:.:'.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:ヽi:i:i:i:i:i:i:i:i:i: _/ ./:.:// ;/ . . . √:.:.:.:/.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.‘,~"''ー- ̄ . _、-f/ .√:.:/ 〔/. . . ./√:.:. /.:.:.:.:. /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:‘,_i:i:i:i:i:i:i ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 皇甫商は以前から /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 李含の偽りの多さと河間王の陰謀に備えるよう長沙王に進言していた。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .故に李含の謀略を察知できたのだろう `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
675 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 11:15:50.01 ID:X607wjJx0 /:::/:/::::/::::::/ }:::::::}\:::::::::}::}::::::}::\ ノ:::::::::::::::}::::::} }:::::/ }::::::/:::}::::::}:::::::} /´::::::::::::::::/:::::/___ /:/ ___,j:::/:: /:::::/ヽ:::: {::/"ア::::/::/ ``丶 /:/"´ {::::::::/::::/{:::::::V .皇甫商。 . リ ./::::/::::::ハ ..,,,___ {:::{ _{:::::/}:::/ }:::{〉:} . {:::::{:::::/ r \乂リヽ )::) イ乂{:::{/{:::{ .∧::::〈 どこまで私の邪魔をすれば気が済む。 \{:::∧.{ r, /ノ \V:::j/ }::::::} /::/::∧`ー /: /::::/ー /}:::/ .しかも、よりにもよって長沙王に与するなど . {/´}::{ .{:\,_ ,、{/ /⌒_, イ./:/ /:/,ノ::::/ハ 、 ______ , { /}:::::::} {:{ {::{/::://{ ヽ `¨こ¨´ .イ .|:/:/ リ V/´ .l \ \ / ./{::{``ヽ _ /:i:i:i:i:i:i:i\ /:i:i:i/:i:\:i:i:i:i\:iー---=ニ二___彡イ /:i:>ー{\:i:i:\:i:i:i:i\:i:i:i\_:i:i:i:i:i/:i乂 __/:i:/:i:i:i:i人:i:i\__:i:i:i寸j:乂:_:_:_:_:_艾:i:i<:i:i:i:\ ._/:i{/:i/:i:i/:i:i/>‐=ニ:i_:_寸:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i\:i:\:i:ハ /:i:i{:i/:i:i/:i/:i/:i:i:}:i:\:i:i:i:i:\:i\<:i:i:i:i:i:i:i\ハ:寸 }:i:∧_:i/:i/:i/:i:i:i/:i:i:|:ハ:i:i:i:i:i:\:i\i:i\:i:i:i:i:i:ム从{ .从:i八寸V寸:i:i:i:i:i:i/:i:i:i:|:i:/ \:i:\:\:\:i:\:i:i:i:iム 何故命を踏みつけにする? / }:i:i:} |ノ `⌒V乂i乂ハ. ∨ハ:ハ:iハ:iV\:i:iハ ノ:i:iノ _|_ /二二二二∨:i:i:i}:i:i:}:i:i:八∨ハ:i:i:} 何が楽しい? (ハ{ |Q|\_}//: : : : : _ニ厶:i‖:i‖:/:i:i}:i:∨:i|:‖ .|l l| //_:_-─ /才:i:i:i/:i:i:i:i/:i:i/:i:i:i:|:i:|/ 何が面白い? ./: : : : : : : :彡:i:i:i:i_:i:i:i/}:i:i:i/:i:i:i:i:il:i:| /: : : : : : : : :/:/:/}:i:i:}:i:i}:i:八:/}:i:i:i:i:i八| __/: : : : : : : : : : :{/:i:/: 乂:i:/:i/:i:i:i:i//:i:i:i:i/:i:i:i| |: : : : : : : : : : : : : : : 乂(: :イ/:i:/:i:i:i:i//:i:i:/):i:i:/ |:∨: : : : : : : : : : : : : : : :/:i:/:i:i:/:i:i:i:i//:i/:./:i/ |: :.\: : : : : :./>ー=彡:/:i:i:/:i:i:i:i/イ: : /イ∧ ::厶 |: : : : \: : :/:i/:i:i:i:i/:i:i/:i/:i:i:i/:}: : :./: : :.:.∧ 寸 厶 /:.|: : : : : : :\{:i:{:i:i{:i:i{:i/:i/{:i:i:/: : :.:|: : : : : : : : :ハ
676 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 11:16:20.80 ID:X607wjJx0 ‐- |:.、:i:\: : : : :(( : : 、i:i:i:i\i:i:i:i:i:i:i:\i:i:i:i:i:i:i/、/i:i:'⌒ \ : : : : : : : . .:.:.:.:.:.:.:.:.:. . . .|:.:.\i:i:i〕iト _⌒`\i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:,i:i:i/i:i:i/´ヽ} \: : : : : : . .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. . .|:.:.:.:. \i:i:i:i:i:i:i:i:i:ニ=-- - ミi:i:i:i:i:i:i:}i:i/i:i:i{i://⌒ ヽ: : : : : , ___ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\── ミ:.:. ‐-=ニi:i:i:i:i:i:i:i\i:i:ヽi:i:i:i:i}/i:i:i:ノ´ /i:i/ }.:.:.:.:.:.:.〈:.:.:/ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\.:.:.:.:.:\:.:. : : : : : :((⌒\i\i:}i:i:i:i:´'< ノi:i/:.:\ ./.:.:.:.:.:.:.:.:.V .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:):.:\.:.:.:.:.:\:.:. : : : : )': : :.ノi:ijIニニi:i)i:i:i:i`i:i/:.:.:.:.:. \_//.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:. - _ _:.:.:\_ r : ⌒ア´i:{i:i:i/i:i:i:>、冖 -ミ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. _.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.':.:.:/ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\_ ,込\_/i:i:i:i:iVi:i/i:i:i:i∧⌒ヽ).:.:.:.:.:.:.:.: /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.  ̄~"'' ‐- {:.:.:.{∧.:.:.:.:.:.:.:.''"~:.:. ⌒\i:i:i/⌒\v¬冖、こニ彡'⌒.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. . た- /^ 、:.V∧.:.:.:.{.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ノi:{i:i:i:{´^ ぞハi:i{<i:iノ⌒ハ.:.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. . た-./ \\',:.:.:{.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:(^从i(t恣 竺'いヾ`r‐'i:ノ_.:.:.:/^\.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. r‐`` -‐ ´ 「^、:`、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.,叭 ^`/} ^k公ソノ<⌒:.:.\¬、:.:´'+:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ノ / :::::::\\.:.: 〔.:.:.:.:.:.<_/沁 丶 '/〔⌒\>:.:.:.:.:.:.`:.:.:\:.:.:.:.}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. { _..、 ヽ |::::::::::::\\〔.:.:.:.:.:i:.:.〔{∧丶_ イ /-〔 .〕.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: \:.}.:.:.:.:.:.:.:.:.: / └「 ̄ ̄!' |:::::::::::::::: \〔:.:.:.:.:l.:.:〔{/∧ 'ニ〔 〕.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./):.,:.:.{.:.:.:.:.:.:.:.:./ 命を何だと思っているんだ └「 i┘ !::::::::::::::::::::::!:.:.:.:\} v/∧-/ニ-ノ 〕.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:/.:ノ:.:.:.:.:.:.: / !- ::::::::::::::::::::::::\_ ノ\\ ニニ/ /:{.:.:._、‐''~_ 、 -‐/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ -- 丶:::::::::::::::::::::::::〈 . . . . \\/ /.:ノ/,√ ̄ 廴 -‐¬=‐- . -- \:::::::::::::::::: ∧:. . .. . ..丶─`` ̄. .//::::::::::::::::} /:::::{ -- ── ノ:、 \‐-_. . . ._、‐''~¬∧\:::::::/ /:::::: { . -{ :. ゚ /ア⌒``r┐、 ̄ ̄ イ^ニァrヽ¬' .イ::::::::::{\___ - :. {ニゝ--- '冖} :--=≦ニ/r '_,{[ j} "+, ::::::: {.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: - 、 \ 「j ,ヤニニニニ/ }ニニニ/ニrマツ」 ′ ´ -_!.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: {( --\ ´ /_ヤニニニニ廴 ノ/-ニ/ニニヽ ¨´ / \、.:.:.:.:.:.:.:.:.: 、\_ ) ‐- {=-ヤニニニ=-/ニニ-/ニニニ└´≦〔 r, )〕.:.:.:.:.:.:.:.: ー─ 、 \{ニ ヤニニニ/ニニ /ニニ=-√ ]-] ´ 丶.:.:.:.:.: -- ヽ __ \ニヤニニたニニニ_-ニニ=-√ ]-j(_ ノ  ̄ -- ノ { \ ヽ_Yこたニニ _- ニ/ニニ}√ └´⌒ --(_ ノ ヽ :-Yたニ- /ニ-/ニニ]√ -- } }ニ-たこ/ニニ/ニニ/; -- } }こた/ニニニ/ニ/こ〔
677 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 11:18:52.83 ID:X607wjJx0 ,, . / | /| /| . /:::::i /::i |:::::i /::::::::i |::::! .i::::::i . i::::::::::i i::::i i:::::::i . i:::::::::i. i::::i,/i:::::/' . i:::::::::i. i:::/::::i:::/ . i:::::::::i i/:::::::i/:| . i:::::::::"::::::::::/ i:::::::::::::::/ i:::::::::/ i::::::::i . i:::::::i . i:::::::i i:::::::i . i::::/ ,,. ,. _,,.r':/ /::| /'''"´:::::/ ./:::::::| ./:::::::::::,,.//:::::::/ /:::;.r''" /:::::::/ '"´ ./:::::::/ /:::::::/ /::::::::/ |:::::::/ i::/ i/
678 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 11:19:47.89 ID:X607wjJx0 x仝x ‖___,,|冖|_/i:i|i:i|'///|:|//// 。 ´。o个o。 ` . ‖___|冖|/'/|i:i:|i:i|'//,_|:|,、-ー ´。s≦i:i:i:i:i:i:i:i:≧s。 `丶、、 j{___,.:|冖|'///|i:i:|i:i|'"´ :|:|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `丶、 : .、 i|__,,/..|冖|‐'"´|i:i:|i:i| _|:|,、-‐ ZZZZZZZZZZZZZZZZZZ彡s。`` .,________i|_,,/|:| | |冖| |i:i:|i:i|'"´ .|:| | ||二| ||二| |二二| | | ||三三≧zz弌三三三三三三三三三[| ||:| | |冖|‐'"´|i:i:|i:i| |:| | || ̄| || ̄| | ̄ ̄| | | ||¨¨..| |¨¨| |¨¨¨ | |¨¨¨¨| |¨:| |¨¨¨¨¨~|:| ||:| | |冖| |i:i:|i:i| |:| 王王王王王王王王王王王─‐| |─| |─‐ | |──| |‐:| |──ー|:| ||:| | |冖| |i:i:|i:i| |:| | || ̄| || ̄| | ̄ ̄| | ̄ ̄ | ||¨¨¨[]¨¨[]¨¨¨¨[]¨¨¨¨[]¨¨[]¨¨¨弌s。⌒└‐|冖| |i:i:|i:i| |:| | ||─| ||─| |──| |── | ||────‐_‐_‐,口‐_ ‐_ ‐_‐_ ‐_ ‐,`弌≧s。|冖| ̄ ┴ | |:| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : {ハハ} ‐_ ‐_ ‐_ ‐_ ‐_ ‐_ `'弌|冖ト ̄ ̄ ̄ ̄ ── _ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :( ̄)く二≧≦つ‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ : : : : : : : : : : : : : :_、-=ニニニ=ュ: :_‐_‐_rつ‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐_从从‐_ / ̄ ̄ | 李含めを捕らえました | _:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:丿三三二ニシ_‐_‐_‐_‐_‐_ノつ‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐_| ̄ ̄ ̄ヽ____________乂 ______,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; / ```````‐_‐_‐_‐_wwwww ̄丶___ノ_|冖|‐_‐_‐_‐ `'弌i:i:i:i:i: ~ ‐ _:::::::::::::::::::::::::::::⌒-  ̄ ̄ ̄ : : : : ー=_=_=_=_州州州州州州=_=|冖|=_=_=_=_=_=_`'< : : :~ ‐ _::::_ - ⌒ : : : : :, :, :, :, ----=_=_=_=,川川川川川川==|冖|=_=_=_=_=_=_=_=_ : : : : :∨ : : : : : : : :, :, :, :, :, :, :,..‐‐‐辷辷辷癶从从从从乂ニ|冖|辷辷辷辷辷辷辷 : : : : : : : : : : : : : : :, :, :, :, - ---辷辷ぅ辷ぅ辷ぅ辷ぅ辷ぅ辷ii|冖|辷ぅ辷ぅ辷ぅ辷ぅ辷 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 『晋書』『李含伝』によれば、皇甫商は長沙王に説いて言った \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
679 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 11:20:42.30 ID:X607wjJx0 ////////\///i///////\//////////∧//\/// //////////\ \/i/////////\}/////////i////≧s。 ノィ////////-‐/\//i/Z,,--――--i/////////i////// j//////∧_> ,-‐、,':::::::::::(_i//∧////‖///// /ヘ///////:i (-、:::::::::::::::::::::::}/:::::i///‖////// ∨//j///! ,,,,,':::::::::,-、:::::::;-‐-、!//∧////// }/ j///i {::;;-;;::::;' ,,';;;;'',,+''´ ..i/ }////// 〉//∧ ヾ J;;;'-==''´ /////// {/////≧s。 ./-‐''´-―_.,,。+-‐ァ ///////// {/////∧。,,_` / ,ィ芍ヲ / //}////i∨ 河間王の上奏は、全て李含が関わっています。 ヾ∨/i∨::弋ァ ' ´ γ::´:ヽ{//// ∨ 〉/∧ / '⌒j:丿i/// ,'≧s。 ぐずぐずしていては禍を招くでしょう。 ./ヘ// / ´ .}/ ‖ }/ ー- 、 ‖ 前に河間王が挙兵したのも李含の謀です ヽ 、___ ‖ /ヽ‐- ` ,,イ ‖ . ‖ / ヽ 。s〔 ‖‖⌒ヽ‖ / \/ ヽ _ 。s〔::::: ‖ ≧s。,,,‖ \/ ,,ィ ヽ、::::::::: ‖ 。s≦ /:/ |i!ヽ:::: ‖ 。s≦ 。s≦ \__人_人从_人_人从/ .。s//::/ .i!、 / /:::::::::::/ _) (__ 。s≦/ ./::‖ ! ヽ/ /::::::::::/ ) 皇甫商ッ!! ( 。s≦三/ ‖::::{ { / /::::::::::/  ̄ ̄) ( ̄ ̄ /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 『晋書』における記述を見る限り、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 李含を殺したかったのは、長沙王よりも皇甫商の方に見受けられる ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
680 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 11:21:12.25 ID:X607wjJx0 ./ ̄ ̄ ̄ ̄\ // \\\\\ 寸寸 、__ .| | ./\\\\\\\\> .| | | / \\\\\\\\ .| | | | /ハ. \\\\_ / ̄ -─{..| | | /_/乂 \\ ー=彡イ⌒ ./ /∧ 厂∨ム ,ィイ艾__>ー=ニ三≧ // /∧/{ }奎奎奎奎i≧=ー  ̄\\ // .// .,儂廴,匍奎奎才 ̄/ ̄ ̄ \ |.‖ /./奎奎奎多勾il{ / ノ厂} | | | | |/ ./:\ ̄)/ .寸/ /二二二_.{ | | | | |/ |:⌒ \i{ \..::/ .// .// | | |/ ./|才ニニ\{乂∨ |.| (:{}::) // .| | / / /...|/ ̄ ̄\∨彡厶 {___/ .| | 私は限りなく完璧に近い士大夫だ! イ 人 (:{}:) V 厂 ニニニ_ 八 .八 / , 个ー==::/:/ //⌒_:才\ 貴様さえいなければ!! { ∨//ハ_ / __ | ∨/{ |⌒ \ ⌒ < | \ __ このような無様な身分になどならなかった!! 乂 ∨ .从 _ < .才从 ∧. //⌒ヽVノ / \ Vハ∧ノ) マ| 丁:://///个/,ハ 〈〈 }.八 .} ∧{ \{///////////:} / | }i | ∨///// ̄∧:/} ,イ./ .ム|八 \ ∨/ィ/ 人 / .// .ハ /// |∧ ∨乂 / / .{ | | ./.// | l∧ ',Y´ ̄ / ,,イ:| l | / / .| |l.∧  ̄ ̄ ̄ ,,イ://八 .乂 {i{i / .从l{ ∧_____,,イ/////. \// |i|i | // 人 \\//////. /ハ |i| i| / / /\\/// .{l i乂___// ( / /∧ ∨/ .|
681 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 11:22:35.85 ID:X607wjJx0 ヘ\ ヘ ヽ、 ヘ ヽ、 、 _.. ....ヘ ヽ、 . !\ , . <´. . . . . . . . ..ヽ ` < !. ヽ , < . .,ィ. . . . . . . . .___ヽ、 ヽK i .∨ ,.イ . . . .¨. . . . . . . . . . . .> 、 ̄`¨¨¨'''¬-V ヽ、 . ! ',/.. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .ヽ、 .Y .\ ! ,:'. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ヽ. .゙¬ー─‐-.、└一フ . ! ./.. . . . . . . . . . . . . . . . . . .ヘ, . . . . . . ヘ. . . . . . .', . .', ∠. →ーュ ト . .',.,'. . . . . . . . . . . . . . . . . . . .',. .', . ', . . . _..',-‐. . ',. .', . .V"_-_-_-_-./ ヘ ` <} . . . . . . . . . . ',. . . . . . . . . .',. .',.、 ィ". . . ', V. . .',. .', . .W-_-_-_/. ヘ . ヘ .!. ! . . . . . . . . . .' . . . . . . . . . ヘ .', Vト. . ..Ν V . .',. .', . ',_ニ_-_./ . . . ヘ ヘ !. !. . . . . . . . . . .', . . . . . . . . . :ヘ ', V _,zzt芝≒ij| ', ', . {.. .}_/. . . . . . . ヽ.!. i . . . . .', . . .j,. .ヘ . . . . . . . .!.', ',i ,;t芝F";:}.:.:} ∨. .i..i . | /.,' >ー‐- . ,ィ.i .',. : . . . .'.ィ" i:. .!∨、. . . . . .!. ! イ´∨ゞ::ィ: イ'' ‖ リ!. :〈_,'イ ,ィtニtz,、 可哀想な方ですね ィ" i. .', ', . ィ"', . . i V! .ヘヽ . . . .|ヘ| l. ゞ´ .' . . . |,V.V イヾ3, `VC >'"_', .', .', . . . ヘ. . ', ;,ィti芝ヽ、 ! .,'. . . ..l. . . .V i8ニ=-LiF <.-_-_-_', .ヘ .', . . . ゙;,ィi;k:'":、:;:;:}:.〉` ' , ,'. . . . .!. . .', .V.Fl{`iヘ-、 ` <-_', .',',..ヘ. . . Wヘ ヾ、 イ i. . . . .,' ', . . ', Vi弋ヽヘゞ /∧ ',ヘ. iヽ . Yヽ` _..、 .i . . . .ハ .', . . ',.VioYixヘヽ / //.∧.', .〉、 iヽ.ヘ}._、_ V__.ノ i . . . ,'. . ',__',. . .',.Vi7 ゚2_′ ヽ、/ ¨ ハ.',{. !′ム'"人 /.. . ..,'‐- ._V `¬∨'vn.\ _ . ,' . ヘ.',', ' ! i´ .V.>. .. __ . . . イ‖ . ,'li} .l:.:V ∨{ l iv l三`ヽ__ . /. . . .ヘ ' V. .V |r-=vイt} ,',' . ,'i|i| |:.:.:V VV、ヽ l三 /三三`ヽ /. . . . . !ヘ. ', . } .|ヘ ヾi|ih、 !!! ,'i|i|i .|:/ V゙ら l三 |三三 / , '. . . . . ..|. ヾ、 |. ∧'v:ヘ 寸|h、 !|,'i|i|7 A V.ス }三∧三三/ /三|}三 / l三 |/三 } 〈三 ∧三 / . \_| \ノ . /三〉 _ |三/ {三7  ̄ ゞ.′
682 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 11:25:58.69 ID:X607wjJx0 // \\\\\ 寸寸 、__ .| | ./\\\\\\\\> .| | | / \\\\\\\\ .| | | | /ハ. \\\\_ / ̄ -─{..| | | /_/乂 \\ ー=彡イ⌒ ./ /∧ 厂∨ム ,ィイ艾__>ー=ニ三≧ // /∧/{ }奎奎奎奎i≧=ー  ̄\\ // .// .,儂廴,匍奎奎才 ̄/ ̄ ̄ \ |.‖ /./奎奎奎多勾il{ / ノ厂} | | | | |/ ./:\ ̄)/ .寸/ /二二二_.{ | | | | |/ |:⌒ \i{ \..::/ .// .// | | |/ ./|才ニニ\{乂∨ |.| (:{}::) // .| | / / /...|/ ̄ ̄\∨彡厶 {___/ .| | イ 人 (:{}:) V 厂 ニニニ_ 八 .八 / , 个ー==::/:/ //⌒_:才\ 私を憐れむなアアアッ!! .{ ∨//ハ_ / __ | ∨/{ |⌒ \ ⌒ < | \ __ 乂 ∨ .从 _ < .才从 ∧. //⌒ヽVノ / \ Vハ∧ノ) マ| 丁:://///个/,ハ 〈〈 }.八 .} ∧{ \{///////////:} / | }i | ∨///// ̄∧:/} ,イ./ .ム|八 \ ∨/ィ/ 人 / .// .ハ /// |∧ ∨乂 / / .{ | | ./.// | l∧ ',Y´ ̄ / ,,イ:| l | / / .| |l.∧  ̄ ̄ ̄ ,,イ://八 .乂 {i{i / .从l{ ∧_____,,イ/////. \// |i|i | // 人 \\//////. /ハ
683 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 11:27:49.62 ID:X607wjJx0 // \\\\\ 寸寸 、__ .| | ./\\\\\\\\> .| | | / \\\\\\\\ .| | | | /ハ. \\\\_ / ̄ -─{..| | | /_/乂 \\ ー=彡イ⌒ ./ /∧ 厂∨ム ,ィイ艾__>ー=ニ三≧ // /∧/{ }奎奎奎奎i≧=ー  ̄\\ // .// .,儂廴,匍奎奎才 ̄/ ̄ ̄ \ |.‖ /./奎奎奎多勾il{ / ノ厂} | | | | |/ ./:\ ̄)/ .寸/ /二二二_.{ | | | | |/ |:⌒ \i{ \..::/ .// .// | | |/ ./|才ニニ\{乂∨ |.| (:{}::) // .| | / / /...|/ ̄ ̄\∨彡厶 {___/ .| | 覚えておくがいい! .イ 人 (:{}:) V 厂 ニニニ_ 八 .八 / , 个ー==::/:/ //⌒_:才\ 誰にとっても、 .{ ∨//ハ_ / __ 現実は残酷だという事を!! | ∨/{ |⌒ \ ⌒ < | \ __ 乂 ∨ .从 _ < .才从 ∧. //⌒ヽVノ / \ Vハ∧ノ) マ| 丁:://///个/,ハ 〈〈 }.八 .} ∧{ \{///////////:} / | }i | ∨///// ̄∧:/} ,イ./ .ム|八 \ ∨/ィ/ 人 / .// .ハ /// |∧ ∨乂 / / .{ | | ./.// | l∧ ',Y´ ̄ / ,,イ:| l | / / .| |l.∧  ̄ ̄ ̄ ,,イ://八 .乂 {i{i / .从l{ ∧_____,,イ/////. \// |i|i | // 人 \\//////. /ハ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 長沙王は李含を殺したと『晋書』『李含伝』は記す。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ここに至って、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .長沙王は河間王との対決姿勢を鮮明にした `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
684 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 11:28:35.44 ID:X607wjJx0 【紀元303年7月 晋 雍州 長安】 ,.;'"~⌒' ノ⌒ヾ`'"~ ___ _ _,.,_,人⌒`'"~ (⌒'"~ ::::/|`⌒',=- ,_ _,. .、-ー'"~⌒ヽ⌒';ζ ~"`'ー- 'ヘ.,_,.ソ^ヽ.,ヾ、.,__ソ^`  ̄ ̄| :|`'"~ ~"'^(.,_,.ノ'"~`ヾ.,_ソ' : : : : | :| : : : : | :|n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n : : : : | n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n : : : : |:| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |:| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |:| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |:| : : : ____ _: : : : : : : : : : : : : :_.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,._ : :____ : : : : : : : : : : : : : : : : : |:| : :/____/_|: : : : : : : : : : : : :.[二][二][二];| /__________/_ヽ.: : : : : : : : : : : : : : : : |;|コニ|| ,___||,||ニiニニiニニiニニiニニi|;;;;;=====;;;;|;;| || .|| ||ニニiニニiニニiニニi  ̄ ̄.: ̄7||'____||,||..ノ囮 ̄ ̄品品7.|;;;;| |;;;|;;|.| ̄ ̄ ̄"| ̄| ノ皿皿 ̄ ̄卅  ̄7. :―. : ̄7. :―. : ̄./_____/. : ̄7. :―. : ̄7. ̄ ̄ ̄7 ̄  ̄ ̄ ̄ ̄/\-. :/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/] ̄7. :―. : ̄7. :―. : ̄7. :―.  ̄ ̄ ̄ ̄\/| -[|三三三三三|]/| :―. : ̄7. :―. : ̄7. :―. : ̄ \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ ≧ < -=ニ 李含殿が長沙王に殺されました!! ≦ ≧ ≦ /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\
685 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 11:32:12.30 ID:X607wjJx0 ,..:::.::.::.::.::.::i::.::.::.::.:: ::.:i}::.::.::.',::ム . /::.::.::.::.::.::.::.i::.::.::.::.::.::.,イ::.::..i:.:V::.', . ,::.:::,i::.::.::/::.:∧::.::.::.::.:/∧ .::.i}.:i}::.:i} {::,i:.{i::.::./ニ.メ、{V::.::./l/_, イ/i}::}:.::i} {/i::.{i::./,zt==t,{i\/ ''zァ=ュ、 i/.::.:i} 張方。 . {:∧{ ヽ 辷リ 弋i;ソ/ }::..:: l ゙{::.ム. 丶 ,}:.:.:: l .長沙王を討ちます。 {::.:ム. _ _ u./i} :.::.:l {::.::.::}\ ´ `´ ` .イ ム ::.:, 成都王にも兵を出すよう使者を . V::.:ム > ,< ム::../ . ヽ:::.:} } ¨ {::.:.ヽ {::.:/ . ,z-`‐'‐‐'{' ソー.、゙{i/___ / \::::::::::::', __ /:::::::::::::::/ヽ ー┐ > / \\ { \ . / {:V:::::::::ム´ ソ:::::::::: イ. ', . 厂 ̄ \/ / / \ ∨ /{ ̄ { __7 / / | ∨ \ 乂_// / |‐< >┐ { / ̄{ . / / ′ / | | └< >┐/ / √`\ /| Λ| └< >┐/{_ | {__ Χ j / / j 7└< >┐ . | __x=汽テミ、 ノ / / -―― 7 /└<┐ . | | | | {{ {(::::沁, / /}/_,,.:=云z_ 7/ / 御意 . | | |人 ,,乂,,ソ / "~{:(:::)沁介x_7 / / /| . | | | \\~ 乂:;;;ソ ノ // / / | 八 { 、 ~" /´ ̄∨/ / | | / \ 从 / ノ 厂 厂 ̄\| | | . / / ̄ \ {丶 , // __ノ厂7 } | | . / { / \ い \ ' |/.ィ(| {Lノ / / | | / /\_) / \\ \__ |{ 〉Lノ / | | | / /{ \._/ /_/ {ニ( /\/ , / | | / __} / //  ̄{ニニ=---=ニ/ { { / /___|__ . { ̄ _、‐" _// \ //―┘ニニ/ /| / /___ ノ 晋 振武将軍 張昌
686 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 11:32:41.97 ID:X607wjJx0 〈 ''^/ / \ \ _ノ\ >/ / \ 〉 /\ / / / } \ \ / | . / \ / / / } \ ∨/ | { / / / / / Λ∨ | | ノ . \ }/ / / | / / ∨ Λ Λ | ノ\ / / / / | / \ | |/ | { /、-''" | "''‐ .,,/ Λ Λ ノ \ | _,、-''/ /| / "''‐ ..._ |\ |  ̄ | \| | |‐''" / / / / / "' |\_|_ノ | | | | | /-‐ー‐- / / /-‐ー‐- |二ノ7 | | | | .」>''て Tミ /}/''て T'''< / ⌒「 | | |〈 _)r:::ノ::|/ / _)::r:::ノ::| 〉/Lノ ノ | | |^ 乂;;,,, ノ 乂;;,, ノ ^√ ./ | 李含殿は生贄にされたようで | | |、 :.:.:. :.:.:. √イ| | |, |从 | |Λ ′ / / | | |′ / \八 |/Λ / / | | | . / /\| 仝 ` -::: ´ 仝|/ | | | | / / 乂. | 个 个 | | | | | . / / / / | | |> <| | | | | | | / / / | | |____ >‐<__ | | | | | | | \ ⌒ヽ . / / / / | | |二ニ| ̄ ̄ ̄|二二| | | | | | | ( ) / / / / / 八 | |二ニ| [ ̄] |二二| | | | | | 乂 ノ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 河間王は李含の死を聞くと、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 即座に皇甫商を討つ名目で挙兵に及んだ。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .張方を都督とする精鋭七万が洛陽へ進軍 `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
687 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 11:33:08.82 ID:X607wjJx0 【紀元303年7月 晋 冀州 鄴】 _n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_l二二二ln_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n :.. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :| | || | |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 森森森森森森森森п森::::::....∧Ali;'i゙i゙l'i,::;...;;.;;ii:i;;:ili、_,i斤il]il] ,,,,,__i;;ii:i;;ir=ュ;;;;;;;;,,,,,,............n........ ヮ,'lil、l゚i: :.lA゙ill#「ll!l;lfni|』┌==┬─ii┐.,,'#ll,』 |.lll,,тgi゙i゙lェli;'ュョョョ゙ill#‐「ll!l;li+;;ii: ;rヘ∧凸;;;;;; 田┐工ユE∧ヰA┌─≡─!杢卦士⊂ニ⊃;:::┌┐;;;;;;;:::,,,,,ロ卅ユ鬥H出Tエニ斤彳凵Ξ|田 =,ィ'⌒ニニエニニil]1lー-i]__森森森森_トロロロi|::rーilil==┬≡┐| ̄|─r‐┬||irr-、v冖v"|l巫]||斤 、_|il]il]_三rー| ̄ ̄|─r‐┬|iΠп/____/| |、__\| ̄冂ПーГ┬┬ヱ ̄|─r‐┬|Π /三三三| ̄≡≡ ̄|/二三 〉====Π/ ゙.ヘ_===_\_ |FF|ニ|i ̄ ̄i| /⌒\ /二三 /二二 /∧ ̄∧\ 「 ̄ ̄ ̄/「 ̄ ̄二二|j ゙、_三__| i|三三三三|i |二二! 三\ __,,.‐',. ‐'i| 田|「| | 田,. イ___/´| | il |\ __] Πпr―.、=ニ二>、|| 田 | ェェェ=‐´ 田|/二ニ,ハ_,.-_‐=_二l |__| '|___| |l二ニ‐- 、 ,,_丶、` ‐ 、_,,...> ___ ≡≡===> ,. - ‐''´‐ '' "´i i i i i i i| / \ |l i l i l i`''ー-.、`、‐-、|皿皿|丶、_ ニ―-┐γ´ r''´i i| i| i_l⊥l,.-‐''´ ::'' i '':: `''‐-.l l_i l| i| il|`ヽ、`゙ヽ、 .vi== _,,... -┤ゝ、_゙丶i,''"´ \ .:' :i: ':. / `ヽl| il| i|ノ )、 |! ロ r┐:|-‐''´/|_ `ー-ァ―ァ、 _ |圭圭圭圭圭| _ ._,,...-‐''´ _,.イj:::丶| l^ 」 .i__| :|_,,/n | / / / ||  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |ヽ ._,,..-‐<´-‐||:::::::::ヽ! :| | / ヽ|/∧’/ / i|| / \ |丶\ \ | | | 川 ノ::::::::::::::ヽ -‐ /|| ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄||\ /川||_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_||川 /川 / \
688 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 11:34:41.24 ID:X607wjJx0 . / / / ', l / l | || l l l : / / | |l / l | | -/、|_ | /| /l / / l ト、⊥ヽミトト | 斗|-|‐ /l{ 盧志。 / / ハ「ろn |```ヽノテrラl//| l / / ∧{ 辷丿 ヒリ // l | 河間王が一緒に長沙王を討とうと誘ってきたわ。 | l | {、_ ' 7ノ | | |イ ト、 l :| レゝ、 l`´ ̄l ハl / | | 張昌討伐の軍勢を使いましょう \l、ヽ\ l/`く_> 、 `_‐ ´ イl / | ィ`丶!``l、 ` Tニ ト< /イ /イ/ . / | l ` ー{-‐|| ∧ | / / ....::::::::::::::::::::::` 、 / | | ’. |o / ∨ l ..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ / | | \ | / _/ | /::::::::::::::ト、:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ::::::::::::∧| \:::::::::::::::::::::::::::::::、 |:::::::: / \/\::::::::::::::::::::::::::::, |:::::::/--、 ィ妁ス|::::::::::::::::::::::::, :::::イャ妁, |/^Y::::::::::::::::::, 〉´iハ _ イ:::::::::::::::::::::, / Jゝ ` イi:i::::::::::::::::::::::::::, いけません ___/ ノ ´ノ:>:.. イ |:i:i::::::::::::::::::::::::::::, /∨ _,,xく::::::VT¨¨¨ ̄ ̄]___:::::::::::::::::::::::, . /......\_∧::::| \::マ-―…ァ´ >トミ::::::::::::::, 〈............. \|ヘ广¨|\ /X¨¨¨7.../......∨:::::::| /...\........../∨____|/__,/_,/______/∨..........| ::〈八 /................、/../ F7 / |...j ......... | :::::\ . /.....................〃 // |./.............「\厂 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 成都王は河間王の誘いに応じようとした。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 『晋書』『盧欽伝』によれば、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 張昌討伐に編成した兵を長沙王討伐に転用しようとしたという。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ それに対する盧志の諫言が残っている ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
689 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 11:36:51.63 ID:X607wjJx0 ./::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/| |\::::::::::::.. /::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::: / i::| ヽ:::::::::::. /::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::__>< ::ノ :::::::::: | /::::::::::::::::::::::::/:::::::::::笊卞尤仆、 / __| :::::::::| / ::::::::::::::::::::::::::::::::ィ::/ V辷ソ / ´___ | :::::::::| / ::::::::::::::::::::::::::i::::/ |::| f尤癶::::::: リ 大王は以前陛下に大勲がありました。 ./::::::::::::::::::::::::::::::j:/〈八| , /:::::/|/ /::::::::::::::::::::::::::::::::八___、 厶イ 事が終わると功を斉王に帰し、 ..:::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::小、 ( 丿 // 九錫を辞し、陽翟の飢えた人々を救い、 . / ::::::::::::::::::::::::::: /::/:::::::::::::::| 丶 ...:::/ .黄橋において白骨を弔って盛徳を称えられました。 /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/∧::┌‐┴=-、 > ,__,.. イ ::// ::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ :::{  ̄`广¨∨|:::::::| .四海の人々で大王を頼りにしない者はいません :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::___/::::_人 {.○ }|:::::::| :::/:::::::::::::::::::::::__r< ∨::/ ∧ ̄ ̄\_} 广¨¨¨¨トミ_ ::::::::::::::::::::::/ \ \く .:´ 〈 .:´ ∨.:´\ .
690 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 11:37:41.63 ID:X607wjJx0 ./::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/| |\::::::::::::.. /::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::: / i::| ヽ:::::::::::. /::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::__>< ::ノ :::::::::: | /::::::::::::::::::::::::/:::::::::::笊卞尤仆、 / __| :::::::::| / ::::::::::::::::::::::::::::::::ィ::/ V辷ソ / ´___ | :::::::::| / ::::::::::::::::::::::::::i::::/ |::| f尤癶::::::: リ 今、逆賊が荊・楚で騒がしくしています。 ./::::::::::::::::::::::::::::::j:/〈八| , /:::::/|/ /::::::::::::::::::::::::::::::::八___、 厶イ 大王は郡難を掃き清め、 ..:::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::小、 ( 丿 // 南方を安寧にして凱旋し、 . / ::::::::::::::::::::::::::: /::/:::::::::::::::| 丶 ...:::/ .軍を関外に留めて、文服を着て入朝されるべきです /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/∧::┌‐┴=-、 > ,__,.. イ ::// ::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ :::{  ̄`广¨∨|:::::::| :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::___/::::_人 {.○ }|:::::::| :::/:::::::::::::::::::::::__r< ∨::/ ∧ ̄ ̄\_} 广¨¨¨¨トミ_ ::::::::::::::::::::::/ \ \く .:´ 〈 .:´ ∨.:´\
691 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 11:39:09.92 ID:X607wjJx0 ,: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: :i: ::.::. √.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: ∧::. ::. |.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: /.:: .:: .: ,゙ /::. ::.| |.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .::, .:: .:: : //个::.八 .八.:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: .:: | .:: .:∠.___ |.: ゙ /.:: / .:: .:: .:: .::/.:: .:: .:: .:: | イ´ ィf芹 |/ ,'.:: / .:: .:: .:: .::/.:: .:: .:: .:: /| / ` リ ` ┐ これが覇王の事業でしょう /:/: .: .: .: //.:: .:: .:: .:: / i|{ .′ /.:: .:: .:: /.:: ′.:: .:: .:: :人儿 ,,/ .:: .:: .::./.:: /.:: .::.:: .::∠ ⌒\ / .: .: /.:: /.:: .:: .:ー=ニア¨\_ /)ー=< j/.:: /.:: .:: .:ー=ニ7. . .  ̄[〉o|/ハ .: ::/.:: .::ー==ニニア¨\. |{__/ //| / : : : : : : : : : : : : : \ / /: : : : : : : : : : : : : : ヽ: :. : :' : : : : : : : : : : : : : : : : ': i . | l: :|: : : :│: : : : : : : :| : : l:| ノ: : :| | : : :| : : : : | : : :| : : lハ /:/ : :| ト|、八{: : :从イ八 : : ':ハ . ,: :{ : : 笊弋)ナ ⌒弋)ナ笊| : : } :. 嫌よ .|: ハ: :.:トム. 厶|:.: :ハ: :| |人:\|: :个: ._ ^ _. :个: |/ ノ|ノ . \|\厂V|,二.厂V|/|/ ,.ィ7=- 〔o -=} トミ r'´:::::: ∨ 了 ∨::::::::::ヽ |:::V:::::::::\ |o/:::::十V:::| / :::ト----:::∨::::----イ::::| ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 正論である。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j しかし、成都王は耳を貸さなかった ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
692 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 11:40:35.05 ID:X607wjJx0 -―……―- / : : : : : : : : : : : : : \ / /: : : : : : : : : : : : : : ヽ: : : :' : : : : : : : : : : : : : : : : ': i | l: :|: : : :│: : : : : : : :| : : l:| ノ: : :| | : : :| : : : : | : : :| : : lハ /:/ : :| ト|、八{: : :从イ八 : : ':ハ ,: :{ : : 笊弋)ナ ⌒弋)ナ笊| : : } : |: ハ: :.:トム. 厶|:.: :ハ: :| |人:\|: :个: ._ ^ _. :个: |/ ノ|ノ \|\厂V|,二.厂V|/|/ どうして長沙王の下につかなきゃいけないの? ,ィf>Y ≧.j!::;'..`メ、 /ヽ|!......{/∧∨..........∧ .趙王討伐の時は、 / }........〈イ! |ヽ〉...../ ∨ 司馬穎の指揮下にいたのに勝手な行動ばかりしてる。 / ,゚.........〈j !」.........゚, ∨ / .'`ヽ........∨..............{ ∨ .司馬穎を何だと思っているのよ ≧s。!.................‘,.............ハ>イ´ / i.`......>- 、\.....,'::} マ / !.........}',´- Y_≧>― 、∨ / /......o..`ヾ´,_ _ _ ! , /...................`....../....∨  ̄´ ! !......................../.........∨ i /_\............./...............ハ ! ,'/ .'/,\.//\......./{∧ i ,'/ .'////j!/////|////{,∧ / ハ/.'////.j!/////,|////{/∧ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 成都王は欲望の赴くままに振舞い、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 帝都洛陽にいる長沙王を憚っていたと『晋書』『成都王穎伝』にある ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
693 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 11:41:08.68 ID:X607wjJx0 (二二二ニ/二二ニ/二|二二ヽ二ヽ二ニニ) //_/__//_/__//_/| |ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ //_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ //_/__//_/__//_/__| |_ヽ_ヽヽ__ヽヽ_ヽヽ 二二二ニ/二二ニ/二二二//_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ__ヽヽ_ヽヽヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ //_/__//_/__//_/__///_/_//_/__//_/_ | |___ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ //_/__//_/__//_/__//○====○====○======.○=====○===○===○===○ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ //_/__//_/__//_/__//_| |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|__|_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ ○====○====○====○===.| |││││││││││││││││|| .||===○===○===○===○===○ | |││││││││││││││││||.盧 || | |┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴|| .|| | |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|| .|| ___________| |││││││││││││││││||.志 ||____________ \/\/\/\/\/\| |││││││││││││││││|| .||\/\/\/\/\/\/ /\/\/\/\/\/| |││││││││││││││││| ̄ ̄|/\/\/\/\/\/\ """ ̄ ̄ ̄'''''''''''''''""""" ̄""" ̄ ̄''''''''''""""""""""""""""""""""""""" ̄ ̄'''''''''"""" ̄ ̄ ̄ ̄""""""""" /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 .γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ | 大王は反抗期なのでしょうか? | ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. ヽ_______________乂 : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ このような成都王を諫めたのは盧志だけではない \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
694 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 11:42:04.59 ID:X607wjJx0 :::: \::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ::. _丶::::::::::::::::::::::::::::::::::::′ :. -‐__ ̄ ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::l :. ,ィ^犹符芯fヾ:::::}::::::::::::::::::::::: 参軍の邵続殿も言っていましたが、兄弟は左右の手の如きもの。 Vこzシ ^V:::::::::::::::::::::::::{ V:::::::::::::::::::::::{ 何故天下の敵となって、 l V::::::::::::::::::::::. 自分の手を切り落とそうとされるのか? } /}::::::::::::::::::::::::. /ィ::::::::::::::::::::::::::. ,r,ニニミ、 -- 、,__ // V}/´ \ ` .、 // ./ ̄ヽ \ \、 .{.{ /! }Vヽ ` 、. ∧\ ヾ ./ \.| |. V ≧=-. \ ,' \\. ', .||∧. V |\.|. V ! | ∧\二ニ,xf云ミァ !-、,i V | j/_V ヽ!八辷ノ´ } /! // ',ヽ 反抗期かどうかはさておき、 | `《.{ハヽj/ / ./ |//\ ',ヽ\_ 殿下にそれをさせようという河間王が一番の悪党だ ./へ ヽゝイ -=彡イ/| .|/ V | V  ̄ i\ \ -、 イ/|| .l .| l | | ,x─── 、.l l ヽ>。 `´ ,.< xイl ,l ./,!! .|! j | |l | `¨´.{´Y::::::::::/∧.-</|| ./! ./ | |ヤ', ,r::::ヽ:|::::イ//:::::::::::::::У`//./ | | ヽヽ //::::::::╋:::/イ::::::::::::::/::::::::Vイ ゝ======彳 `>ゝ: /::::::::/o/:::::::::::::::::: /:::::::::::,! |`¨¨´| /::::::/二7:/:::/::{二二二}':::::::::::/! ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 参軍の邵続は兄弟で争う非を説いたが、これも聞き入れられなかった N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
695 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 11:42:35.39 ID:X607wjJx0 / ヽ ヽ 丶、 / | ‘, ‘, , ' | |、 l l ’ ‘ |i | |斗匕´ | ノ 、 } |i | l | 从|\从レ'| / ヽ |i | ト、 |v' -==彡~// ∨ \ |i |V‐\| /'^V | ∨ 、 八ト、|、=彡ヽ v }i、 | |i }i | ,′ ィΛ マ } ノハ | 从: ハ| , / {: 込 丶 ノ _イ ̄ } /レ': : : { {/| /: : :> イ i|: / レ' /}ノ^ヾ 長沙王を討つ。 |、{: : : :ノ: : : ≧≦‐─┴r从_ ∨\从/^ヾ、_}//|o//j>'´ニ/ニ>、 まずは刺客を送りましょう _-‐/_///。j>''´ニニ//ニニ-_ _-/ニ|//ニ╋ニ//ニニニニ _/Yレヘj|/ =====/-{ノニニニニ| r┴ミY]ニニ|゚ニ__ニニ/'⌒ニニニ/ と二 __)_、rf〔ニニニ/`Уニニニニ/ 〃ニニニニ|ニニニニ|/ニニニニ/ |ニニニニニ八ニニニ|\ヽニニニ/ |ニニニニニニ}ニニ/ニニニニ/ `''ー-=ニニニ}ニ/ニニニニ/ \ ̄ ̄ニニ\ニニ/ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 『晋書』『長沙脂、乂伝』によれば、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 成都王は長沙王討伐に挙兵するにあたり、長沙王へ刺客を送っている ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
696 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 11:44:02.99 ID:X607wjJx0 【紀元303年7月 晋 首都 洛陽】 , --──-、 , イ / ヘ ト 、 i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ 成都王殿下から、 | ヽ ' _ ` イ ガルパン最終章上映会への御招待? l l ´=` l ノ ヽ _,、__ノ .この御時世に映画鑑賞とは、 _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 長沙王殿下の身を危険に晒すと同義。 /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 .さては殿下に何か含む所があるな? . i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: /⌒Y⌒uヽ /(○) (○)ヽ _ /::::⌒`´⌒:::: \ /´ | ,-) (-、| /' | l ヽ__ノ l. | ,゙ / ) \ `⌒´ /、 |/_/ ヽ // 二二二7 u' __ ヽ /'´r -―一ァ"i .-‐ \ / // 广¨´ /' /´ ̄`ヽ ⌒ヽ ノ ' / ノ :::/ / ヽ } _/`丶 / ::i {:::... イ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .ところがこれは、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 長沙国左常侍王矩に察知され、逆に殺された。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .長沙王と成都王の軋轢はこれに留まらない `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
697 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 11:48:14.71 ID:X607wjJx0 【紀元303年8月 晋 首都 洛陽】 ___ / / )))) / /_ ⊂ノ / /|\_/ ̄ ̄\_/| / / \\_| ▼ ▼ |_/ 大変です! / / \ \ 皿/ ヽ ⌒\ 従事中郎の諸葛玫様が鄴へ逃亡した模様!! ノ /> > / / 6三ノ ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ ,;;;; _,..-'' '''- .._ :;;;;. ,;;,,''" :;;;;;;. ;' / / l 、ヽ :;;;;;;;:. 、,,,,,,/ / / l l ヽ_L..;;;;;;;;、;:, ゙ヾl l l │l l l`゙ヾ:;;;;;;,;;',,,, ゙ヾ l ヽ l l l __ リ l リ;;;/ 、=ヘ ヽ_二 ̄ヾ〃,___二゙/ /: :`: :> \ソ、 弋::::リ 弋::::ソ//;)~`゙´i ノl ~Tl  ̄ ,  ̄´l lソ l l l l ゝ、 ___ _ l l l l l l l ,:l l:::゙ 、 '",,.l リ-、l 、 l //:l l/;;;;l l//;l リ:: :ヽ 、ム /: :, レ'/;l;;;;;l'/';;;;;,'レ'::::/;;ヽ 、ム /:/: /;;;l;;/: : :/': : :/: :' \ ム /: : /::/゙゙;/ / /: : :/: : :' /;;、 ム ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 『晋書』『応・伝』に曰く。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 長沙王の属官である ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .驃騎従事中郎の諸葛玫は鄴へ奔り、長沙王の非を盛んに訴えた `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
698 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 11:49:27.95 ID:X607wjJx0 , --──-、 , イ / ヘ ト 、 i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ | ヽ ' _ ` イ 申し上げます。 l l ´=` l ノ ヽ _,、__ノ 荊州へ援軍として派遣された _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 牽秀殿の軍勢が方向を転じて鄴へ向かっているそうです /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 . i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: ,;. :;. ,;;;; _,..-'' '''- .._ :;;;;. ,;;,,''" :;;;;;;. ;' / / l 、ヽ :;;;;;;;:. 、,,,,,,/ / / l l ヽ_L..;;;;;;;;、;:, ゙ヾl l l │l l l`゙ヾ:;;;;;;,;;',,,, ゙ヾ l ヽ l l l __ リ l リ;;;/ 、=ヘ ヽ_二 ̄ヾ〃,___二゙/ /: :`: :> \ソ、 弋::::リ 弋::::ソ//;)~`゙´i 人は危難において器量を問われるのは本当のようですね ノl ~Tl  ̄ ,  ̄´l lソ l l l l ゝ、 ___ _ l l l l l l l ,:l l:::゙ 、 '",,.l リ-、l 、 l //:l l/;;;;l l//;l リ:: :ヽ 、ム /: :, レ'/;l;;;;;l'/';;;;;,'レ'::::/;;ヽ 、ム /:/: /;;;l;;/: : :/': : :/: :' \ ム /: : /::/゙゙;/ / /: : :/: : :' /;;、 ム ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 『晋書』『牽秀伝』に曰く N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
699 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 11:50:43.40 ID:X607wjJx0 【紀元303年8月 晋 冀州 鄴】 . / /⌒Yヽ ̄ヽ}\ / ̄ | | __}__} ヽ}゙∨ . | |-< / / ̄ | | ー= / / '. '._/ { { -‐ \.__, . i , |´ ___ , -‐=γ | | / / ‘ __/ .ど〜してもと言うなら、 r‐' i i ̄i-‐'' ¨.{ `== ' この僕の力を貸してあげてもいいんだけどね! .-‐ ¨ {__}_} こ二}-‐ ¨ ' / ゙=== ヽ-‐ ´ -‐ ¨Yゞ_,、__/ ' ミ!.r=、 / ̄ヽ | } | 乂ー' ミ_/}__/ i { / .!  ̄ ̄ }} / { {乂__乂 . \ ',,>|≧=-. └=='─ 、` ニ二二  ̄ ̄ |三三三≧= //} 〇 \ { / , / l ‘, 晋 冠軍将軍 牽秀 l l l l l l l l l ' l ' l ┼-l 、lハ r、 | lvヽ_jl / ヽ / ∨从VV大| \/l/ ̄ l/ l ヽ 歓迎するわよ。 '/ ハ| t==ミ t==ミ/j/ 从 l lハ lゝ_‘, /ノ /l /lj 今度の戦にも従軍しなさい ‘, ヽハ l ゝ f 7 ノ //,イ / \l {ヽノ 〉> __ <lノl/}_/ }/ _></7:::::::「:o:::l::::::l><_ '::::l/////:::::::::}::::::::|::::::ヽ////l::::ヽ /::::::: ̄:::::::::::::::::|::::::::|:::::::::::::::: ̄::::::::l ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 牽秀は長沙王の命令で N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 張昌討伐に派遣されたが、関を出ると成都王の下に奔った ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
700 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 11:54:25.28 ID:X607wjJx0 :: У ヽ , -/ ⌒ヽ }- 、 -=ミ. l ,/ 、 / / ⌒ヽ ::. i| { }/ <  ̄ヽ八 ー′ __\ :::\`ー…' __ i} ヽ ̄ ::::ハ,,,ヽ fァ. V f⌒` ところで長沙王討伐の大将は誰がやるんだい? ::::} { ∨ ::l `ー‐< ::/ ヽ__ "" ...:r'` ‐-、 /:::} / ヽ ヽ 丶、 :::} `¨^ ー‐-} l ヽ ̄ ノノ / | ‘, ‘, , :::l ' | |、 l l ’ ‘ |i | |斗匕´ | ノ 、 } |i | l | 从|\从レ'| / ヽ |i | ト、 |v' -==彡~// ∨ \ |i |V‐\| /'^V | ∨ 、 八ト、|、=彡ヽ v }i、 | |i }i | ,′ ィΛ マ } ノハ | 从: ハ| そんなの決まっているわ! , / {: 込 丶 ノ _イ ̄ } /レ': : : { {/| /: : :> イ i|: / レ' /}ノ^ヾ |、{: : : :ノ: : : ≧≦‐─┴r从_ ∨\从/^ヾ、_}//|o//j>'´ニ/ニ>、 _-‐/_///。j>''´ニニ//ニニ-_ _-/ニ|//ニ╋ニ//ニニニニ _/Yレヘj|/ =====/-{ノニニニニ| r┴ミY]ニニ|゚ニ__ニニ/'⌒ニニニ/ と二 __)_、rf〔ニニニ/`Уニニニニ/ 〃ニニニニ|ニニニニ|/ニニニニ/
701 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 11:54:51.47 ID:X607wjJx0 . / / / ', l / l | || l l l : / / | |l / l | | -/、|_ | /| /l / / l ト、⊥ヽミトト | 斗|-|‐ /l{ / / ハ「ろn |```ヽノテrラl//| l / / ∧{ 辷丿 ヒリ // l | 陸機よ!!! | l | {、_ ' 7ノ | | |イ ト、 l :| レゝ、 l`´ ̄l ハl / | | \l、ヽ\ l/`く_> 、 `_‐ ´ イl / | ィ`丶!``l、 ` Tニ ト< /イ /イ/ . / | l ` ー{-‐|| ∧ | / / __ / / / | | ’. |o / ∨ l \ \ ヽ\ / / / | | \ | / _/ | ___ ヽ ヽ} i / . ナ ヽ. \  ̄ u i cト \ | / . ‐l┼¨ -‐ ¨ u / └. / u ij \{ ┼¨ ∠ ____ | ,, \__, . 丿こ ./ { | 〃 ,/⌒ヽ / 二二 つ. ∠,,ノ}/ヽl l.″ / i|l|l|li|l//二二二 : .`┬ ´ }l|l|lil/ ⌒)二二 : { 0 /,l|lL〃{__/二二二 !!? r'ミ=─=≦´ {{二二二二二 / u ||二二二二二 r=〈 _ u ij ll二二ニ==─ Y:| 、\ ` .ィ'゚」>'゚ ____ `゙ー-ヽ── ´゙ー'¨廴rf´ /¨ハ i i:∧
702 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 11:56:58.58 ID:X607wjJx0 ヽ.、______ .ノ|: : : : : : : : : : : : : :`ヽ、 ミ川川川川川川川彡 ` ー―ァ‐: , : : : : :| : : : : : : :\: : : : : : : : \ 三 三 ,..イ´ : : /: : : :/__l!_:{___ヽ j|: : \:.、ソ^マヽー‐-....、 三 こいつ 三 / ,/. - 7  ̄/ .小--ヘ.:\ ̄ ̄ハ: : : :∨:.:-.、:ノ:..:.:.:.:.:.:.:\ 三 マジか!? 三 / / ′‐: :「 / |:l!: : :lト : :ト., :イ__厂 : : ∨:.:.:.\:::..:.:.:.:.:.:./ .三 .三 / / / l ,:-―トl、 |ハ: : l! >イ\: : :∨. : : : V:.:.:.:.:.\::.:.:.:/ 彡川川川川川川川ミ ′ イ /i:ハ :|′: :/| | \! Yl′>_z三=ァ : : : V:.:.:.:.:.:.:ヽイ // !: : : :|:し.:|: : :/.z土ー| ヽ.Vイ¨´}z.ミli、}ト、 : : : |:.:.:.:.:.:.:.:/:| / ! : : | : :| :くf¨ 丁ミ.、 \ 「7!:::ハ}| ヾ ヽ: : :L:.:.:.:/|: | | : : : l : :.:.! ハ 「7{:::jj} V迂ソリ jヘ : | Y:.:.| : | :| l: : : /!: : :.:〉ヘ V{爪リ `ニ´ jヘ:| リ:.:.| : |:| i: :/ l: : :.|:{ハ `ー' 、 ' ' ,、__ .ィ.:.:.:.! : |: :! ∨ V: :|:.ト._} ´ _ .. - 、 .イ :}:.:.:/:.:.:.:.l : :!: :| V:|/.:八 {7 ̄.. - 一' /|/:./:.: : : :|: :i|:. :| トl:.: : :.:> .._  ̄ . ´ 「:`j/:/ : : : : :l: :l:.|:. :! |ハ : : :.:.:.:.:.|:|:.:| ̄,.不丁 {_/j:/ : : : : : :!: l:.:|:. :| l! : : : :.:.:.:.:l:!|:.:.∨:..:./ノ /:/′: : : : : :l: /:.:|:.:| | : : : : :.:.:.ハ{:.ノ..:..:/-――-/:./: : : : : : : :/:/|:.:.:!:. :| ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 『晋書』『成都王穎伝』に曰く。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 成都王は河間王の将張方が洛陽を討つと、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 陸機を前将軍・前鋒都督として仮節を与えた。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 事実上、陸機を長沙王討伐の総大将に据えたのに等しい ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
703 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 11:58:55.01 ID:X607wjJx0 【成都王殿下の上奏文(大意)@『晋書』『成都王穎伝』】 ┏──────────────────────────────────┓ 後父羊玄之、左将軍皇甫商らを誅殺し、長沙王を私邸に帰らせるよう請うものです。 ┗──────────────────────────────────┛ :::: \::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ::. _丶::::::::::::::::::::::::::::::::::::′ :. -‐__ ̄ ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::l :. ,ィ^犹符芯fヾ:::::}::::::::::::::::::::::: Vこzシ ^V:::::::::::::::::::::::::{ V:::::::::::::::::::::::{ l V::::::::::::::::::::::. } /}::::::::::::::::::::::::. /ィ::::::::::::::::::::::::::. ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 八月。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 河間王司馬顒と成都王司馬穎が N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 長沙王司馬乂を討つべく挙兵したと『晋書』『恵帝紀』は記す。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 両者は建前上では、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 羊皇后の父親羊玄之と李含殺害を教唆した皇甫商の誅殺を旗印とした _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
704 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 11:59:32.27 ID:X607wjJx0 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | しかし |:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、 \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶 ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´ | | ヾN ゞソ ゞソ// | | >:´|、 - ,|`:< 今度は長沙王が追い詰められる立場になった | | |::::::::| > イ |::::::::| | | >-、\! !/::,-< | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
705 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 12:00:03.82 ID:X607wjJx0 【紀元303年8月 晋 首都 洛陽】 | Υ| \\:.:: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |\\ .`' . | //\/ '\ | | | /^ヽ \\ . : : : : : : : : : : : : : : : : : : | \\ /. /_/\/ '\ 〈\. | | ∧ .| \\: : : : : : : : : : : : : : :.:.:,ィ| \_〕//_/_/\/ '\ |\\ | /ィА.:| .\\: : : : : : : : : :..:::,ィ蕊| .∩ | /_/_/_/ \/ | ` /ィ'双ヌА /^ヽ. \\: : : : : ..,ィi蕊ア' | `′∩ | /_/_/_/_/_ | /ィ'双双双А || | \\ ,ィi'蕊蕊/ | ∩ `' .| /_/_/_/_/_/ ./ィ'双双ヌヌ双 Α || |. ./^ヽ ,ィi'蕊蕊al/| `′∩ /_/_/_/_/_/__ /ィ'双双双双双'/ .|| | || .,ィi'蕊蕊a|:f,!/ .:| ∩ `' ./_/_/_/_/_/_ /ィ'双双ヌ双双ヌ/|| | \ |. ,ィi'蕊蕊a.|f,!|/\|. `′∩ ./_/_/_/_/_/_/ ./ィ'双双ヌ双双ヌ入′.|| | \ ,ィi'蕊蕊a |f,!|/ /\ `'./_/_/_/_/_/_/__ /ィ'双ヌ双ヌ双双;/|| |/^i| | ,ィi'蕊蕊al |f,!.|/⌒vヘ∧. \ ./_/_/_/_/_/_/_ \/ィ'双双ヌ双ヌ;双入 || |/|| |ィi'蕊蕊a f,!.|./ /^ヽ .|\ . /_/_/_/_/_/_/_/ ;\\'ヌ双ヌ;双;双/|| |/^i| | || |蕊蕊a| |f,! / | . || l | .\/_/_/_/_/_/_/_/__ 乂;;\\'双双入 || |/l| |/^i| |蕊a f,!.|/ \| . || | .| γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ 乂;乂;`;<\/|| |/^l!| | || |/ll |a| |f,! / \\ || | . | ∩ | 長沙王司馬乂、お召しにより参上致しました | 乂;;乂;/;ィ\\.l |/.|| l/^i| | .|| | f,!,|/ \\ \.| |. `/ ヽ____________________乂 乂乂/;乂;;乂\\ || |/l| l/^i| | /! ./^ヽ \\ . . .|. ./_/_/_/_/_/_/_/_/_ 乂;;;/乂乂乂乂;\\ | || |/| |/ ./: : :|| |. : :. \\.| /_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 乂/乂;乂乂;;乂;乂;;r<\ l| l .l| | /.:::: : : :|| |: : : : : : : \|/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_ 乂;;乂;乂乂;乂;乂;/乂\\!'^i! |/.:::: : : : :|| | : : : : /^ヽ /_/_/_/_/_/_/_/_/_/__ /乂乂乂乂;乂乂/;乂;;乂\\l |: : : : : : : :.:.:\|: : : : :|| |/_/_/_/_/_/_/_/_/_/__
706 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 12:03:14.38 ID:X607wjJx0 !/ゝ_ イ ` :.、/ / / ! , , / i \ / ,' / ; j!'; ∨ ,:' ノ/ /' ' 〈 |/!イ_ ノ/ィ / i! ', / /イ i{ _! |``' _ -=ァ '´〈 .j!イ l ' ,/,' | || Y i! 笊_x、'; ,イ`イ j!_ノ 今日呼び出したのは他でもありません。 / / {`ヽ j.! i i! ハ_t'ソ'i x笊/|イ { ,{ {ニ≧'ヽ! ヽ':, ! (ソ, | 聞けば、河間王が都に大軍を進めているとか ‘, |':, ':,ニニニニ\{|ヽ ' , _ ´イ { ヽ l ‘, !≧s。/ニ!':, 、 ', ‘ ' イi i! ' r`<ヽ_j }_.', }≧´ ‘,i!rvノ ,;. :;. ,;;;; _,..-'' '''- .._ :;;;;. ,;;,,''" :;;;;;;. ;' / / l 、ヽ :;;;;;;;:. 、,,,,,,/ / / l l ヽ_L..;;;;;;;;、;:, ゙ヾl l l │l l l`゙ヾ:;;;;;;,;;',,,, ゙ヾ l ヽ l l l __ リ l リ;;;/ 、=ヘ ヽ_二 ̄ヾ〃,___二゙/ /: :`: :> \ソ、 弋::::リ 弋::::ソ//;)~`゙´i 我が身の不徳の致す所です ノl ~Tl  ̄ ,  ̄´l lソ l l l l ゝ、 ___ _ l l l l l l l ,:l l:::゙ 、 '",,.l リ-、l 、 l //:l l/;;;;l l//;l リ:: :ヽ 、ム /: :, レ'/;l;;;;;l'/';;;;;,'レ'::::/;;ヽ 、ム /:/: /;;;l;;/: : :/': : :/: :' \ ム /: : /::/゙゙;/ / /: : :/: : :' /;;、 ム
707 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 12:04:19.56 ID:X607wjJx0 !/ゝ_ イ ` :.、/ / / ! , , / i \ / ,' / ; j!'; ∨ ,:' ノ/ /' ' 〈 |/!イ_ ノ/ィ / i! ', / /イ i{ _! |``' _ -=ァ '´〈 .j!イ l ' ,/,' | || Y i! 笊_x、'; ,イ`イ j!_ノ そこであなたを大都督に任命します。 / / {`ヽ j.! i i! ハ_t'ソ'i x笊/|イ { ,{ {ニ≧'ヽ! ヽ':, ! (ソ, | 大都督として、都の軍勢で河間王の軍勢を防ぐよう ‘, |':, ':,ニニニニ\{|ヽ ' , _ ´イ { ヽ l ‘, !≧s。/ニ!':, 、 ', ‘ ' イi i! ' r`<ヽ_j }_.', }≧´ ‘,i!rvノ ,;. :;. ,;;;; _,..-'' '''- .._ :;;;;. ,;;,,''" :;;;;;;. ;' / / l 、ヽ :;;;;;;;:. 、,,,,,,/ / / l l ヽ_L..;;;;;;;;、;:, ゙ヾl l l │l l l`゙ヾ:;;;;;;,;;',,,, ゙ヾ l ヽ l l l __ リ l リ;;;/ 、=ヘ ヽ_二 ̄ヾ〃,___二゙/ /: :`: :> \ソ、 弋::::リ 弋::::ソ//;)~`゙´i 大都督、ですか? ノl ~Tl  ̄ ,  ̄´l lソ l l l l ゝ、 ___ _ l l l l l l l ,:l l:::゙ 、 '",,.l リ-、l 、 l //:l l/;;;;l l//;l リ:: :ヽ 、ム /: :, レ'/;l;;;;;l'/';;;;;,'レ'::::/;;ヽ 、ム /:/: /;;;l;;/: : :/': : :/: :' \ ム /: : /::/゙゙;/ / /: : :/: : :' /;;、 ム ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 同月。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 皇帝司馬衷は長沙王司馬乂を大都督とし、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .河間王と成都王の軍勢を防ぐよう命じたと『晋書』『恵帝紀』にある `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
708 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 12:09:35.60 ID:X607wjJx0 ___ _ -― - 、 / r, ヽ - -‐- 、 =- ヽ/ / _ / _ - ' ヽ、 ―-ゝ、/ / /-―-、 ,- ‐- 、 ヽ、 , ` ¨ ト、 / . ヽ 、/ヽ、 \ \ / ト | ヽ i \ ヽ、 \ / / i /! i | l | | .λ | ヽ ヘ ` - 、 /'!/ / | / | |l .| |/| | / | | ヽ ヘ \ / ./ ! / L !ム' ' `¨´ ̄ | | ヽ ヘ ヽ、 | | | ./  ̄ ____ | | 、 ヽ ヘ ト<` `7’ |/ , ヽ ゝ-‐' ̄__ _____|_ | ヽ \ハヽ ヘtトハ| `‐'-!、 | ./ ´ ,'禾 ̄心テ/ | ヽ/ i/ ヘ |. ヽ l/, ‐- / 弋 f,刈/ |`i / /|. ヘ k . .ヘ ,禾心、 `" ´/ |/ / ,'-k' | ヘ 私が六軍を率いて奸逆を誅殺します ヽ、ハ 圦 t}` ./, |-' / : : : \| ヘ |. . .\ ゝ' / |/ ,\: : : : :ト、 ヽ ヽ、 |. . . . .! ` / | ̄/ ト、: : :/ , i } | . . . !ヽ、  ̄ __〉、 / / | ! ヽ : :{ _| | ./ / . . . | > 、 〉^-ヘ_/r-‐、/ t ̄.ヽ,gヽソY_Y"¨` / . . . .:| , -y‐'! {r' /  ̄ ̄¨ヽ二=='ヽ、. `ヽ-〈 〈'ty} ,|' 〈s{! { !ノ ヽ ヽ`/. . . . . . . . . . `ー-!ー'ヽ、. .i `=i==Y‐-’ ! i' // ,-、. . . . . . . . ヽ !. .| | | ヽ,‐yt- 〈 // / ヽ. . . . . . . . . ! |. .| | | 〈 〈t{_{ヽ!´ト//-' ヽ/`i . . . . | : ! |. .| | | `Yt==!' l // |. . . . .| : |. .| | | |' | |.// ⌒ | . . . . | |. /. / | | ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 今回の騒動において、司馬衷は明確に長沙王の側に味方した。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 『資治通鑑』『晋紀』にある詔勅によれば、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 河間王と成都王を「奸逆」とまで言いきる程の強硬姿勢だった。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 『晋書』にはないので後付けの可能性はあるが、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ さすがの司馬衷も河間王と成都王の主張を認める程暗愚ではなかった _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
709 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 12:10:05.70 ID:X607wjJx0 ∧ ___ ∧ ///, '//, ////,> ´ ` <i///ハ //// / ', |///∧ //' / ′ ', ∨ |/////, {/ / ./ , ∨ |/////ハ _ / ./ / ' i ', ∨////∧ マニ=- / ' ' { i ! __}____V --=ミ、 V/// { | .ハ | } / \////////////,ヽ \{ ', ト. _斗 ',七', ./ ` イー- \///////////,}_ <iハ ', ー七ヽト、{ ヽ{ ', /| / } /}`/ー |≧=---r--彡// /| ', .ト,,ィ≦弐笊竺ミx、ヽ/ }/,ィ≦弐笊竺ミx! |//// \ .∧ |《 {{(⌒'⌒)}} {{(⌒'⌒)}} 》 /=≦ヽ Y | \ { -_\/ リ -_\/ リ / /\ / 御意 ハ i! | ヾ ー― ー― / / / }ヽ. Y| ~ .i! |V (////) (////) イ }/ ム i.} ハ| i! .| { , ー― ヽ / / ノ八~| i! | 八 {/: : : : : : : } / / -イ i! i! } .ゝ ゝ :_:_:_:_:_ノ / / i! i! .| i / ≧=- _ __ -=≦ / / i! i! }/}/ > /|| 〃:.`:.<../ /}/ ! / // /i><彡// //イ{ ! / / / V ':.:.| }Kく「レ:.:/ / , ∨ ', ! { / / / i:.:.:.| |全_L!:/ / / ∨ ', !
710 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 12:11:54.30 ID:X607wjJx0 / : : : : : : : : : : : : : : /: : : : : : : : : : : : . /: : : : : : : : : : : : : : : : ' : : : : : : : : : : : : ヽ: :\ . : : : : : : : : : : : : : : : : :./: : : : : : : : /: : : : : : :l: : :丶 ′: : : : : : : : : : : : : : : :/ : : : : : : : : ': : : :l: : : : : : : : :. / : : : : : : : : : /: : : : : : :/: : : : : : : : : l : : : ': : : : : : : : : } .′: : : : : : : : /: : : : : : : ′: : : : : : : : :l: : :/ : : : : } : : : : | |: : : : : : : : : / : : : : : : : l: :|l: : : : : : : :.|:〜}:_:_:_:_:/|: : l: : l | : : : : : : : : ′/: : : : : : l/:|l : : : : : | : |://: :/l/`′: : :/ l:.|: : : : : : : :|: ,′: : : : : : : |l : : : : : | : |' ,ィア芯 ,':/l: :/ :|: : : : : : : :|: l: |: : : l : : : :|、: : : : : :|,.:.| ヾ h| // リ/ lハ : : : : : : l: l: |: : : l : : : :|:.\ : : : |ゞ| ヒl {' l ',: : : : : : V: :|: l: : : : : : : : : :\ : | "" 丶 丶:l: : : : : : :l: l: : : : : : : : : : : :lヾl 〉 ヾ、: : : : : V:',: : : : : : : : : : :| _ / \: : : : ',:',: : : : : : : : l: :| ` ヽ: : : : ハ: : l: : : : : ', | / ',: :/lノ 丶丶: : : : :',|___ / ___ }/ \', : : :从: : : : : :| /⌒丶、 ヽ: : l ',: : : : :| , -'" `ヽ ハ:./ }: : /lノ r==ミ- _ \ (ヾl} }: / ノ'´ `丶丶 丶‐ ノ}\ |/ /'⌒ \\ 丶-─‐┐、 / \\ \  ̄ | ヽ ,' 丶 \\ ヽ:::::| ',} ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 八王の乱はいよいよ佳境に入ろうとしていた N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
711 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 12:12:21.13 ID:X607wjJx0 【紀元303年8月 晋 荊州 方城】 {ニ\ ___ --- /ニ} V=-\ /⌒´ 、 \ /-=V . ∨ニニ>── // / / \ ', ───<ニニ∨ ∨ニニニニ=- / ' : . : : / ', -=ニニニニニ∨ {ニニニニ=- ' i ハW/ \ i } -=ニニニニニニ} . Yニニニ=- i i : { /'''゙{ \ \} } -=ニニニニニW . Yニニニ=-|八| i {メ、 { \\ } } --=ニニニニW Yニニ=- |/| { 笊必八 、\ヽi 八 --=ニニニW |ニニ=- <:i:i:i:i|八 乂 i\{\W/i:i:i:> -=ニニニ| |ニニニ=-\i:i:i「\込、 __ イニ/ }/-=ニニニニ| |ニニ=-- _⌒八ニi }「> <}ニ/:/八⌒__--=ニ| |ニ=-/ -=ニニ\} }ニ\/ニ{ {ニニ=- \-=| ………… |=-/ -=ニニ/⌒} }rくi只i>ヘ{ {⌒Vニニ=- | |ニ' / _--={⌒7八i:/i:i:\:i:i:. ', }=--_ \ ', _// / {⌒///i:i:/i:i/:i:i:i:\} V⌒}\ \\_ . 〈_/ /___// //i:i:/i:i人i:i:i:i:i:八 V ∧__\ \_〉 / /-=ニ, ., {i:i〈/ : :\i:i:i:i:i:V ∧ニ=--\ \ . / __/⌒\_ / i {⌒. . . . . ¨¨⌒v }:',_/⌒\__ 、 L__〈ニ=- -=ニ{: : . . { 八 . . . : :i: : . . . . . .} ': :}ニ=- -=ニ〉__ 」 ⌒7/ ⌒_八: : : : 、 \ : : : : : : : : : / / :八_  ̄ \⌒ . / /ニ个: . : : :\(⌒: 人: : : : ノ/.:个ニ\ __ 人 ′_ --=ニ「⌒//≧=-- イニニ>、⌒--=≦ ⌒}ニ=-- ⌒ ¨ } ___// . :八////////// へ ^V///////八 人__ . /-={ . : 〉//////<_,<_/ニ=- }//////〈: : . _ -=ニ=-\ -=ニ≧=-- ___////////:i:i:i:i:i:i:ヽ--=〈//////∧__ -=ニニニニニ=-', /-=ニニニニニニ「  ̄ Lニニニ':i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iVニ=- ⌒‐‐‐ ┘-=ニニニニニニニ=- ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 張昌の乱を放置したまま N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
712 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 12:14:05.79 ID:X607wjJx0 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | おしまい |:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、 \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、 ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´ | | ヾN ゞソ ゞソ// 幕間は日を改めて投下予定。 | | >:´|、 - ,|`:< | | |::::::::| > イ |::::::::| .お疲れ様 | | >-、\! !/::,-< | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
713 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/04(日) 12:27:16.36 ID:7UUH6Nyio 乙 放置かい!
714 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/04(日) 12:37:39.43 ID:Uh1eyl4B0 乙 成都王は先代大戦犯達よりは戦犯度は低いかもしれんけど 成都王がもう少しまともで長沙王ともう少し仲が良くて、ここで長沙王に味方できえてればってのが 西普最後のチャンスだったかも…いや手遅れか…
715 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/04/04(日) 13:08:13.52 ID:HODaKIIX0 お疲れ様でした。 >>714 いや、西晋にとってのチャンスはまだあるのですよ。チャンスは……
716 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/04(日) 13:17:28.40 ID:X607wjJx0 【>>685 修正】 ,..:::.::.::.::.::.::i::.::.::.::.:: ::.:i}::.::.::.',::ム . /::.::.::.::.::.::.::.i::.::.::.::.::.::.,イ::.::..i:.:V::.', . ,::.:::,i::.::.::/::.:∧::.::.::.::.:/∧ .::.i}.:i}::.:i} {::,i:.{i::.::./ニ.メ、{V::.::./l/_, イ/i}::}:.::i} {/i::.{i::./,zt==t,{i\/ ''zァ=ュ、 i/.::.:i} 張方。 . {:∧{ ヽ 辷リ 弋i;ソ/ }::..:: l ゙{::.ム. 丶 ,}:.:.:: l .長沙王を討ちます。 {::.:ム. _ _ u./i} :.::.:l {::.::.::}\ ´ `´ ` .イ ム ::.:, 成都王にも兵を出すよう使者を . V::.:ム > ,< ム::../ . ヽ:::.:} } ¨ {::.:.ヽ {::.:/ . ,z-`‐'‐‐'{' ソー.、゙{i/___ / \::::::::::::', __ /:::::::::::::::/ヽ ー┐ > / \\ { \ . / {:V:::::::::ム´ ソ:::::::::: イ. ', . 厂 ̄ \/ / / \ ∨ /{ ̄ { __7 / / | ∨ \ 乂_// / |‐< >┐ { / ̄{ . / / ′ / | | └< >┐/ / √`\ /| Λ| └< >┐/{_ | {__ Χ j / / j 7└< >┐ . | __x=汽テミ、 ノ / / -―― 7 /└<┐ . | | | | {{ {(::::沁, / /}/_,,.:=云z_ 7/ / 御意 . | | |人 ,,乂,,ソ / "~{:(:::)沁介x_7 / / /| . | | | \\~ 乂:;;;ソ ノ // / / | 八 { 、 ~" /´ ̄∨/ / | | / \ 从 / ノ 厂 厂 ̄\| | | . / / ̄ \ {丶 , // __ノ厂7 } | | . / { / \ い \ ' |/.ィ(| {Lノ / / | | / /\_) / \\ \__ |{ 〉Lノ / | | | / /{ \._/ /_/ {ニ( /\/ , / | | / __} / //  ̄{ニニ=---=ニ/ { { / /___|__ . { ̄ _、‐" _// \ //―┘ニニ/ /| / /___ ノ 晋 振武将軍 張方
717 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/04(日) 13:25:42.24 ID:QlkT9v+W0 乙でした まあ現代人から見たら「兄弟なら結束するのが普通」と考えるだろうけど、当時もそうだったとは限らんからね まして異母兄弟で、かつ母親の身分や立場で子の待遇が違っていたとしたら、生半な他人よりも憎らしく感じるものなのかも・・・
718 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/04(日) 13:53:43.52 ID:YLngeg6M0 乙 皇帝がようやく自分で動いた しかしなんでしょうねこの司馬一族のていたらくは
719 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/04(日) 14:33:44.87 ID:3QIBT1fk0 乙ー 放置ww…まあ仕方ないのかな
720 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/04(日) 16:12:56.14 ID:Tlo+PUaDO おつ 長沙王しか真っ当な人間はいないんですかね
721 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/04(日) 16:43:05.58 ID:Uh1eyl4B0 李含は死んでも厄介生きててもたちが悪いっていう理由の配役だったんだろうか
722 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/04(日) 18:52:50.78 ID:VLho6uVc0 まぁいくら能力や忠心があっても 序列が低かったり格が足りなければ 軽んじられたり下につくのを嫌がられたりするからね これは仕方がない
723 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/04(日) 19:21:13.22 ID:vUn9tWv4o 皇帝陛下自体がそう思われてるのが問題なのでは…
724 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/04(日) 19:55:07.88 ID:T9b4lTo00 皇帝にしてみれば長沙王は珍しく権勢握って好き放題遊んだり、皇帝蔑ろにしない人間だから信用したんだろうなあ。
725 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/04(日) 21:43:40.33 ID:Qe3ZJnsf0 乙です 逆に河間王は、趙庶人と成都王との間でコウモリムーヴかましたり 今回の一連の件といい、陛下から見ても奸逆しかしてないもんな
726 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/04/05(月) 03:25:40.86 ID:OsZaDn0f0 >>717 司馬穎は無学な自覚があって、それがめんどくさいことになってる気がする。 司馬乂は礼儀作法通りに司馬穎を立てているが、司馬穎は礼儀のお約束を把握していないがために、 実はコイツ俺をバカにしてるだろと、裏の意味を勘ぐってしまうというのか。 しかも、こういう時の勘ぐりの何割かは事実が含まれているのが厄介。
727 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/05(月) 05:01:49.38 ID:orCMXAWlo というかこの頃の司馬一族 一族内の知的レベルに差がありすぎだろ
728 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/04/05(月) 05:58:44.34 ID:EgSHeH680 しかし振り返ってみてもこれまで自分の意思を殆ど見せなかった司馬衷が自分から軍を率いて討伐ってとんでもない事よな
729 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/05(月) 07:13:45.71 ID:ISe3RYZt0 >>727 教育レベルは想像するしかないけど、名家って事でしっかり英才教育するとこもあれば、 権勢に奢ってロクでもない環境で育つ場合もあるし、両極端になりがちなのかもしれない。
730 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/05(月) 09:27:39.16 ID:76W6/ZZ20 その辺は母方にもよるので
731 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/05(月) 09:41:48.27 ID:ULl/TiyRO 三王起義は趙庶人が対象だけど 今回は正当な陛下がいるのに挙兵だからな 正当性皆無の謀反でしかない
732 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/05(月) 09:45:36.61 ID:dV1ZQCgDO 知的レベルに問題がなさそうな数少ない一人が河間王なんだけどなあ 欲望が強すぎて倫さんと同レベルの被害を出しつつある
733 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/05(月) 13:21:47.61 ID:A+T1H8Ok0 乙でした 陸機ちゃんには豪士賦という名文を紹介したいww それにしても羊玄之さんは何をしたんでしょうか? ggっても悪事の記述が出てこない…
734 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/05(月) 14:02:08.26 ID:orCMXAWlo 衝撃の王氏とか見てると叔父甥の会話とか 傍流でも全く知的レベルは引けを取らないのに やはりなんだかんだと成り上がりだから 司馬氏の一族内の教育レベルに差ができたりしたのだろうか
735 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/05(月) 20:34:11.74 ID:Vud6+FPo0 >>727 ,734 一夫多妻制で子沢山が当然だった時代だと、跡取り候補以外は母親の家で養育という事も珍しくなかったみたいだから (特に日本の平安時代みたいな妻問婚の場合はこの傾向が強い、 藤原摂関家の権力が強かったのも、大半の天皇が母親の実家の息のかかった教育を受けていたから) 母親の側が教育資金や教育係のコネの無いような寒門だったりすると、無学な庶子が育っても不思議では無いのかも
736 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/13(火) 14:14:47.33 ID:h/bYOf8j0 それだと、しばりんに関しては 高い地位を与えた色ボケ?オヤジ(と罪を犯した時に罰しなかった宗族の長)が悪いってなっちゃうんだよなー …完璧超人の様に思われている司馬懿も割と個性的な問題児だったのかもね
737 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/13(火) 17:23:39.28 ID:vhpUtHyCO まあ司馬懿の悪い話なんて残されるわけないし全方位に隙がない人なんてほぼありえんでしょうな
738 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/14(水) 00:18:10.25 ID:OcHw+cJgo 司馬懿は優れた軍人ではあっても優れた政治家ではないからな。九品官人法を改悪してしまったし
739 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/14(水) 02:05:11.68 ID:dJnaQmeXo 司馬師と司馬昭の二人の兄貴の責任も結構… ちょうど少年期〜青年期がその時代だし…
740 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/14(水) 02:11:41.40 ID:Ho1v7+Vo0 まぁ上の子供は跡継ぎ候補として厳しく育てても 年取ってからの子供はその辺は緩くなるし 司馬師も司馬昭も国政のことで忙しいからね
741 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/14(水) 04:39:48.79 ID:h30uSQ9z0 なんかしばらくアクセスできなかったわ
742 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/15(木) 03:34:49.47 ID:eB6Oufdto 司馬防、司馬懿を含む司馬八達、司馬師、司馬昭、司馬攸、司馬炎が奇跡の系譜だった。 奇跡が紡いだ遺産を凡人やそれ以下の人が継ぐと崩壊しかない…。
743 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/15(木) 07:41:07.24 ID:8kTmCM+50 司馬駿・司馬伷を忘れないであげて… 特に駿さんは先帝時代の大黒柱の1人なんだから
744 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/15(木) 12:31:28.93 ID:Mpe9iQYB0 晋の前の魏にしたって、文句なしに曹操以上の係累がいたか、と言われるとね… 置かれた立場も違うし、単純に比較は出来ないだろうけどね。
745 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/15(木) 17:51:47.82 ID:fL5Vy+BL0 曹操以上はさすがにいないが、初期は有能な一門は揃ってたし、 政治にガチで悪影響あたえたのも目立つのは一人しかいなかったしで (無力化していた、とも言うが)
746 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/15(木) 18:31:10.87 ID:W6EIGnsjo 後漢にしても和帝(竇憲に簒奪寸前で回避)安帝(西羌族の侵攻で滅亡ギリギリ)沖帝質帝(跋扈将軍に毒殺)と滅亡ギリギリのラインで踏みとどまってきた歴史があるから………
747 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/04/15(木) 20:12:57.58 ID:q9N8rRdC0 >>734 王氏でも、王渾の後妻(顔氏)が「徐州の本籍だから、徐州刺史の王渾にとっては家来のようなもの」という理由で、 王渾にも義理の息子の王済にも露骨に見下されたという話が残っている。 『世説新語』ネタなので信憑性は疑問だが、顔氏の子が記録に残っていない理由を考えると……
748 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/17(土) 00:35:30.27 ID:OQB/uhpB0 【幕間】 ,.⌒ヽ γ⌒ ヽ 〈● ノ\ /\ ●〉 ヽ彡' ヽ / ヾ_ノ ) Y ( /.γ⌒ ⌒ヽ \ 今回の幕間は登場人物短評だ . ,-,-,-,-:| 人 | ,-,-,-,┐ . ̄ ̄ ̄ ̄ ̄L.L.Llノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄イ_/!_l_j_」 ̄ ̄ ̄ ̄ ,.⌒ヽ γ⌒ ヽ 〈● ノ\ /\ ●〉 ヽ彡' ヽ / ヾ_ノ ) Y ( /γ⌒ ⌒ヽ\ .今回取り扱うのは、 / | | ヽ 八王編における重要人物二名となる | ヽ__人__ノ | . ,-,-,-,-: ` ⌒´ -,-,-,┐ . ̄ ̄ ̄ ̄ ̄L.L.Llノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ イ_/!_l_j_」 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
749 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/17(土) 00:37:48.86 ID:OQB/uhpB0 ●閻纘(えんさん) 射命丸文(東方project) / -=ニ二二二|二二二|/.::::::::::::::ヽ .:::/.:::::::::::::::::::-=ニ|二ニ=- .::::::\.::::::::::::. .:: .:::::| .: .:::::::::::/ :|:::::::::::::::::::::::::|:\::::::::::. .::i .:::: | .::::::::::::::::::::|.:::::::::::::::::::::::ハ.:::::.:::::::::::. .::| .:::: |.::::::::::|.::|.:::::|.:::::::::::::::::::/ ̄::i:.::::::::::::. .::| .:::: |.::::::::::|:::|__八.::::::::::::::::::/ ∨:::.:::::::::::i :::| .:::: |.::::::::/:| 、 .:::::::::/ x<:::::::::::::|:| :::| .:::: |.::::::::::|:.:| __ \.::/ ィfい 八.::::::::::|:| :::|:::弋|.::::::::::|斗ャか⌒ ) Vシ |.:/.::::::从 :::|:::: ∧.::::::爪乂rク 、 爪.:::::/\ :::| ∨:∧.::::八 `""´ /.::::::::/ \ \ .::|.:人.::∧.::::个..。 、 ノ イ|.:::::::/ / ○ ∨:∧ .::|\ >。 .,, __/八| .: / | / ハ /:∧::| 〕ト--< / | :/ 八_ / ⌒ \ /\}_}¨∨ / マ / \ / 只`丶、 V \ ∨ノ / /| |l \ \ ', Y' / /=| |l∨ ∧ 〉 , . {i 〈 〈 | |', ∨:/ / / 二二 〕 、 \| |∧∨ノ / 人 \_/| 〈〈 ,. イ :><.::::\ 八_〉-=二 ̄ 八 ////|: 个s。.,_ -=ニ ̄| 、 / . ////| /'\ \ 〉 '///人 / ///∧ `、 /', ///// \ / /////∧ / / ∧ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 「軽生重義」閻纘。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 継母との確執で官品を得られず、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 紆余曲折の末に楊駿の属官となるも、その死によって罷免される。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 数年して河間王の下で西戎校尉司馬となり、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 愍懐太子の騒動の折に、二度に渡る上奏で司馬衷に死を賭して諫言した _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
750 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/17(土) 00:38:25.18 ID:OQB/uhpB0 _ _,,.. -/、/_', ,..::'"´::::::::く / ト 、 /:::::::/:::::::::::::`'::ー‐':::::::\ . /:::::::::/::::::::::::;:::::::::::;:::::::::::::::::::::`フ /::::::::::;':::::::::::/|、::://:::::::!:::::;!::::::::ヽ. ::::::::::/|:::::::::/ァ''7>、!:::::/|::/_|::::::::;::::', ::::rノ:::レヘ:/八 」__リ |/ 'ァ!、 |::::::/!::::| '::::::::::::::|∧ ''" !j ,ハ!/// /::::::::::::,|::::'、 、_ ' ゙iヽ!´ 賈謐二十四友? 、:::::::::::八::::::\  ̄ /::ハ ハ;:イ:::::/ヽ;::::::ト,、 __,.イ::::::/|/ 考えなしのヘタレ集団じゃありませんか |>'く\ \|\_,「ヽ::::|/「! __ / `ヽ.\ /ム」 ヽ- 、 |,'-、 // `ヽ、 ハ `'(:::/|_〉 |/ 'ー-、.// /7'⌒ヽ、 ヽ. 7:::|ム / rノ// // _ / __ ノ く.__」L!/ ,イ´ // ;´|' /´/|/ 、 r'"´ァ'´\ / /! ||ヽ.` ̄ ̄`ヽノ '´ / / 、 `ーく_r'` \ / / ハ__ノ、 /´ / :::\ 〉ヽ、 ´ / イ-ヘ \ i ,イ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ なお、西晋期を代表する文人、 /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 潘岳と陸機は楊駿配下時代の同僚である。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 二人が属した賈謐二十四友を N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 「思慮の乏しい懦弱な徒党」と断じたのは、同時代人による貴重な証言だ。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 「潘陸」とは方向性の異なる ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 閻纘の生き方を『晋書』は壮烈にして忠直と評している _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
751 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/17(土) 00:41:52.60 ID:OQB/uhpB0 イ ⌒ ヽ , ‐ 、 〈 ニ 人 人 = ) !、_ ノ Y / _r j i (_ ( ;;;;( / γ ヽ,);;;;) こんなクソみたいな時代にも、 |. | /;;/ こういうバカがいると知ってもらいたかった次第で登場させたキャラ。 |. !、 ___人_l;;,/ / ∩ ノ)━・' 本籍が陳寿さんと同じ巴西郡なので押し掛け弟子として出した ( \ / _ノ´.| | .\ " /__| | \ /___ イ ⌒ ヽ , ‐ 、 〈 ニ 人 人 = ) !、_ ノ Y / _r j i (_ .閻纘君は当時を代表する諫言の士として、 / γ 、ヽ, 鍾会を葬った向雄・ケ艾復権に尽力した段灼と共に『晋書』に立伝されている。 |. | i l |. !、 ___人_iノ r ヽ 愍懐太子の騒動は、本来なら張華殿か王戎あたりが諫めないといかんが…… / ∩ ノ) 三 ) ( \ / _ノ´.| | ゝ ノ .そりゃ晋朝の公卿は何をしていたのかと『晋書』に書かれもするわ .\ " /__| | \ /___ /
752 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/17(土) 00:43:15.34 ID:OQB/uhpB0 ,.⌒ヽ γ⌒ ヽ ( ( 〈 ー ノ\ /\ー 〉 ) ) ヽ彡' ヽ / ヾ_ノ ,.、 / / ) Y ( .| |l l ,´ /γ⌒ ⌒ヽ\ _-、i::| |ニニii ' >>1 的には / | | ヽ /,‐ヽヽ`、|| 若い頃に管輅の話を取材していたのが印象にあった。 | ヽ__人__ノ | ( .〉〉/ \ ).liiiiiil.( ../ / ノ そこでマスコミのイメージしやすいキャラを配役したとか / `ーヽ-´ / / \ \ \,( ⌒ヽ , ⌒`、_ ) (_ ( _,ノ ) ゞ、 __, ノ , ` ー .//_ヽ, ,;;└''"´ ̄`ヽ、 _ ノ´;;;;;;;;;;;";;";;;;;;;;;`;ヾ / .| )) (( ,ヘ, ,-'7;;;;シャ;λメ;イマ;;ルλ;/ ./ '、 ヽ;゙ー'ル;i ○ ○ .λ;/ ./;-、 . ヽ、ヽ'ハル""r-‐¬""イ/_./ ゙ー、 私が書き記した管輅の話は、 ,-.;ヽノ√ソゝヽ、__,ノ_ノ√λ .,-;、 今でも『三国志』の注釈で読む事ができますよー ゙ー' 〈 /ヽ/{介}ソ7 〉 .゙ー' `弋〈 /| |,トァ〉./ ノ |:|.ルλ く━. ━ .━ゝ く___/;;ヽ_Y_;> . /;/ァ/;;;o;;;;ヽ;;;;\
753 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/17(土) 00:44:45.56 ID:OQB/uhpB0 ●孫秀(そんしゅう) うちはオビト(NARUTO) ,ヘ..∧ /l /i_ _ゞ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::<_ \::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ <_::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::> ムト、`v::::::::::::::::::::_:::::__::::\ ト、ヘ∨\iヾ'/////////| ̄ ト、! .l |/////////////| ト、l l |////////////;| 世界にはもはや、 |::}ll l |////////////| 希望も未来も名のある英雄もいらないのだよ。 レ/l l |///////──;| ソノ l ├──Уニニ,_ 夢は終わり、 ヽ,ノ |ニニ/ニニニニニニ=- あるのは永遠に続く、たった一つの無限の現実 \_ノ-,<ニニニニニニニニ\___ __,ィ升ニニヾニ\ニニニニ二二二|ニニ /ニニ|ニニニニニニニニニニニニ|ニニ /ニ二二|ニニニニニニニニニニニニ|ニニ ./ニニ二二|ニニニニニニニニニニニニニ|ニニ |ニニニ二|ニニニニニニニニニニニニニ|ニニ !ニニニニ/ニニニニニニニニニニニニニlニニ !ニ二二/ニニニニニニニニニ二二二二二〉ニニ |=ニニ仁ニニニニニニニニニニニニニ/ニニ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 「煽成奸悪」孫秀。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 琅邪国の小役人の出自にも関わらず、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 悪辣な謀略によって趙王司馬倫を皇帝に仕立て上げた。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 八王の手先の中では、悪い意味で頭一つ抜けた存在と言える ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
754 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/17(土) 00:45:40.43 ID:OQB/uhpB0 -―‐‐- 、 __, :'"::::::::::::::::::::::::ヽ >::::::::::∧:::::::}\:::ヽ:', /:::/:::`メ、∧:::ム匕|::j_l:| .孫秀! //|:::{::ハ三 ∨三 |:::|.八 |:::V::j'' (⌒v ''l:::爪: ゝ .裴頠も殺したんだから、 ∨レ个トvz ≦j:∧厂 .王戎や王衍も殺すべきじゃないのか? ヾY^V7⌒', 人_人__,人 ヽノVVゝイ lヽ./::∨:::l/:::|/! / 殿 止 l´¨:::, -─-- 、::::> | 下 め ∠´::// ̄ ̄`'、',:::< < て ム|l / , ‐-- 、ヽ lト′ l く |l l /ニミ、 ! l l! | れ |ト、 (::::) l | l |! > . lト、`二ノ / / ,上- 、/ >、`ー,--、 //|;;;;;;レ'| オ そ / |ト、_|;;;;∨- !;;;;;;!::::| レ の . ト----┴‐::|;;;;;;∨::l;;;;;;|:::;| に 術 |::::| |:::::::::::::::!;;;;;;;;∨;;;;;;;V;| 効 は |::::| |:::::::::::::::∨/;;;;;;;;;;;;;;;;;;| く |::::| |::::::::::::::::::〉/;;;;;;;;;‐--| /::::::〉〉::::::::::::::/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| :::::::://::( ̄ ̄´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 狡猾かつ悪逆無道と言われても仕方ない事をした。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } ただ、彼の事績を見るに、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 官品を授けてくれた琅邪王氏に配慮する程度の常識は持っていた。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 士大夫社会の破壊を望むのではなく、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 士大夫社会の中での立身を望んでいたように感じられる _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
755 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/17(土) 00:46:58.30 ID:OQB/uhpB0 イ ⌒ ヽ , ‐ 、 〈 ニ 人 人 = ) !、_ ノ Y / _r j i (_ ( ;;;;( .「中心藏之、何日忘之」 / γ ヽ,);;;;) |. | /;;/ .潘岳は孫秀と再会した時、 |. !、 ___人_l;;,/ .さぞかし生きた心地がしなかっただろう。 / ∩ ノ)━・' ( \ / _ノ´.| | 復讐のために朝廷の中枢まで入り込むのも凄い話だが .\ " /__| | \ /___ イ ⌒ ヽ , ‐ 、 〈 ニ 人 人 = ) !、_ ノ Y / _r j i (_ / γ 、ヽ, こいつの事績を追っていくと、 |. | i l 潘岳を殺して趙王を皇帝にした時点で燃え尽きたように思えてきた。 |. !、 ___人_iノ r ヽ / ∩ ノ) 三 ) .どうしようもない悪役だが、妙に惹かれるのは何故なのか? ( \ / _ノ´.| | ゝ ノ .\ " /__| | \ /___ /
756 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/17(土) 00:47:49.41 ID:OQB/uhpB0 ,.⌒ヽ γ⌒ ヽ ( ( 〈 ー ノ\ /\ー 〉 ) ) ヽ彡' ヽ / ヾ_ノ ,.、 / / ) Y ( .| |l l ,´ /γ⌒ ⌒ヽ\ _-、i::| |ニニii ' 配役に関しては、 / | | ヽ /,‐ヽヽ`、|| 趙王とバカやってくれそうな悪役を考えた結果。 | ヽ__人__ノ | ( .〉〉/ \ ).liiiiiil.( ../ / ノ メタネタやり放題なキャラは書いてて楽しかった / `ーヽ-´ / / \ \ \,( ⌒ヽ , ⌒`、_ ) _,、<:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::< (_ ( _,ノ ) ´ ̄ ̄/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ ゞ、 __, ノ , /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::__\ ` ー /:,:イ::::::::::::::::::::::::::::::/、:::::ト,::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::', ̄` . /' i!:::/::/:::,イ:::/i::::/ ::マ:i :\::、::::::::::::::::::::::::::::::ム i!::///// !:/ |:/ ::ヽ _,マト;::::::::::::://::::::/__ヽ i!/i!///ーメ、 ' _,,-< マ:::::://!ヽ//i! ` / !:::/ー- .,,_! 、 -''",斗t。lア i!、:::::k| !::::::i! i{'マi! <弋フi :::..ゞゝ-' リマ{::ヽ }//ム Z_イ:} i!:::ノ//i!`ヽ ',ー'/:! ! ノ//ii! リンのためなら死ねる ',:ノ::i! _ .:/::|///i`ヽ ∨ ::丶 :,':/:!///i!―- 、 '.{i/ t''" ̄ ̄` .::,'::i i//i!ヽ:::::::::::::::`)i '、 i! :::: ___.ノ::/_i//i!__,,,,,、-≦i! _,,-=-ゝ-=≦ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ i! _,, -≦ i! r≦ { . マ ............:::::::::::::::::::::::::::::::............ ム,_ ∧ ..........:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: .: /: ゙ >
757 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/17(土) 00:49:19.76 ID:OQB/uhpB0 ,.⌒ヽ γ⌒ ヽ 〈● ノ\ /\ ●〉 ヽ彡' ヽ / ヾ_ノ ) Y ( /γ⌒ ⌒ヽ\ / | | ヽ ……と、まあ今回はこんな所だ | ヽ__人__ノ | . ,-,-,-,-: ` ⌒´ -,-,-,┐ . ̄ ̄ ̄ ̄ ̄L.L.Llノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ イ_/!_l_j_」 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ,.⌒ヽ γ⌒ ヽ 〈● ノ\ /\ ●〉 ヽ彡' ヽ / ヾ_ノ ) Y ( /.γ⌒ ⌒ヽ \ .お疲れさん . ,-,-,-,-:| 人 | ,-,-,-,┐ . ̄ ̄ ̄ ̄ ̄L.L.Llノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄イ_/!_l_j_」 ̄ ̄ ̄ ̄
758 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/17(土) 00:50:15.20 ID:OQB/uhpB0 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | おしまい |:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、 \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、 ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´ | | ヾN ゞソ ゞソ// | | >:´|、 - ,|`:< | | |::::::::| > イ |::::::::| | | >-、\! !/::,-< | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
759 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/04/17(土) 00:50:41.67 ID:OQB/uhpB0 【第九十二回に続く】 新規CAST 〜晋〜 ●劉沈(りゅうしん) 静謐のハサン(Fate/Grand Order) ●王粹(おうすい) 絡繰茶々丸(魔法先生ネギま!) ●張昌(ちょうしょう) 藍染惣右介(BLEACH) ●石冰(せきひょう) ウルキオラ・シファー(BLEACH) ●杜曾(とそう) 姉帯豊音(咲-Saki-)
760 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/17(土) 00:57:57.76 ID:fCMyWD0P0 乙 諫言する気持ちが失せていくのは判る
761 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/17(土) 02:31:13.55 ID:OX5R2Dhl0 調子こいて簒奪までやっちゃう阿呆皇族に それを操って成り上がろうとするヤツ ってわかりやすい悪役キャラクターだからね 司馬倫も孫秀も 他の連中も阿呆だったり腹黒なんだろうけど この2人よりキャラが薄い
762 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/17(土) 09:47:17.37 ID:wNIduhoZ0 乙でした >そりゃ晋朝の公卿は何をしていたのかと『晋書』に書かれもするわ こうして見てると、三国時代に比べて主体的に物を言う名士がだんだん減ってきて 声のでかい誰かに付和雷同して「そうだそうだ」と囃すだけになってきている感じはする 名士や宗族の質が下がったというか、自分の財布や発言権を侵害さえしなければ 誰が政権の座についていようが気にしない、という人ごとのような見方をする層が増えたと言うべきか
763 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/17(土) 10:49:27.87 ID:Uj35Sgxe0 おつでした 孫秀(悪)さんはとんでもない悪逆非道だけど自分なりに筋を通した生き方って感じでむしろ清々しかったです
764 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/17(土) 14:02:55.51 ID:vVu34EgN0 乙〜 スレ的にメインを張ったお2人さんですな
765 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/17(土) 14:37:17.62 ID:5YIhS/ds0 閻纘はこのスレでみてググっても全然出てこなくて、どんな人かよくわからなかった・・・。
766 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/04/17(土) 19:08:01.00 ID:iH8c+biP0 お疲れ様でした。 >>765 閻纘はもう1、2前のスレで活躍しています。
767 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/17(土) 19:24:20.28 ID:5YIhS/ds0 >>766 ああいえ、この作品で見たからどういう人物か調べてみようと思った、ということでして。
768 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/04/17(土) 19:59:38.50 ID:iH8c+biP0 >>767 ああ、なるほど。 『晋書』の原文は台湾のサイトで他の正史と一括検索できます。 「免費使用」(無料使用)版でOK。 http://hanchi.ihp.sinica.edu.tw/ihp/hanji.htm 原文読むだけならwikisourceなどにもあり。 https://zh.wikisource.org/wiki/%E6%99%89%E6%9B%B8/%E5%8D%B7048 『晋書』邦訳サイトはいくつかありますが、今はここが進んでいますね。ただし「閻纘伝」は未訳。 http://3guozhi.net/sy/top.html 後は>>1 の述べたとおり、『三国志』管輅伝注の他、張魯伝注にちょっとだけ出てきます。 管輅伝注では、「閻續伯者名纘」という表記なので、「閻纘」では検索に掛かりません。
769 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/17(土) 22:07:03.39 ID:5YIhS/ds0 >>768 情報ありがとうございます。
770 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/17(土) 22:08:26.84 ID:QlvowUaP0 えんさん(書けない)でググると 閻圃が出てくる不具合どうにかなりませんかね あと三国志大戦が八王の乱の面々が出てくるか その前にサ終するかってところ
771 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/04/17(土) 23:03:00.82 ID:dh9W8vmP0 簡体字の「阎缵」だと、中国語の記事がポツポツ出て来る https://www.wukong.com/question/6549818618677297416/ "抚尸恸哭"(撫屍慟哭)が故事成語になっていて、 これは閻纘が張華の遺体を前に慟哭した故事から来ているという。
772 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/19(月) 01:53:49.07 ID:RlJnUcbHo 孫秀は後発の奸臣達と比べると 確かに才覚や人柄が抜きん出てる感じがするね
773 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/04/19(月) 02:10:14.85 ID:M4wxARYB0 潘岳に向けた「中心藏之、何日忘之(心中にこれを秘める。いつまでもこれを忘れない)」の出典は『詩経』の恋愛詩で、 恋人を忘れないという意味の句を、怨敵に用いたのが色々想像させられます。
774 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/19(月) 20:13:37.02 ID:Z+X/ArQI0 射命丸閻纘が今の河間王を見たらなんて言うだろうか…
775 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/22(木) 22:21:41.54 ID:illOOLZW0 趙王主従ってそこまでの悪役なんだろうか? 殺された買南風とその取り巻きも大概だし、簒奪にしたって司馬衷だし… 個人的に司馬倫は李世民や永楽帝の能力がなかったバージョンって印象
776 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/22(木) 22:51:06.28 ID:znyQa6610 >>775 後に出てくる奴ほどやらかして先に出てきた奴の印象が霞んでしまうというか。
777 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/22(木) 23:59:15.82 ID:lEytyrcv0 無能から簒奪して王朝を栄えさせたならまだしも 自分も無能だったからねぇ 司馬衷の無能が悪なら 司馬倫の無能も悪になるよ
778 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/04/23(金) 00:54:56.15 ID:vKUg/cq60 袁術もそうだけど、短期間で破滅したものだから、悪の烙印を押されて終わる。 せめて賈南風並みの年数踏ん張っていれば、司馬倫はもっと評価されたのでは無いか。 たとえ、五胡十六国の史実が変わらなかったとしても。
779 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/23(金) 07:59:08.20 ID:WEAMjFK50 国のトップに立った時点で、旧政権の負債抱えてる場合もあるしな… 個々の才は別にしても、統治者としてどっちが上か、とか状況次第なとこもあるわな。
780 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/23(金) 09:10:08.11 ID:7VpUpiUHO 歴史書なんて基本は勝者が残すものなんで 死人に口はないのである
781 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/04/23(金) 20:34:05.15 ID:vKUg/cq60 ところが、正史として残った歴史書の編者は、直接の勝者とは限らないからややこしい事が起きる。 晋に対する勝者が、唐の『晋書』でどう書かれたかを考えると、一筋縄では行かない。
782 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/27(火) 18:01:35.77 ID:fLUj6e9Z0 その時点では勝者でも 更に後の時代に書かれた史書ではボロクソに書かれたり 講談なんかでは勝った側が悪役になって 負けた方が悲劇のヒーローになって逸話や設定が盛られまくり 世間的にもそういうイメージが定着したり いうほど勝者が歴史作ってるわけでもないのが面白い所
783 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/27(火) 18:02:04.79 ID:rdAwIZb+0 例え勝者であっても、文字を扱えないと記録を残せないのよね 文字を扱える階層なり職能集団なりを敵に回すと、勝者でも悪く書かれる 欧州であれば教会勢力、中国であれば士大夫や科挙で拍車がかかる儒家集団とかかなぁ?
784 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/28(水) 07:00:50.43 ID:YkN9N3mB0 だから唐代以降、滅んだ前王朝の歴史を編纂するのが国家事業になりまして。 後継王朝に都合のいい史書が編纂される事に
785 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/04/28(水) 11:22:45.21 ID:cNw0A4f10 『清史』はまず清の遺臣が原稿を作り(清史稿)、次に中華民国(台湾)が改稿し、 そして中華人民共和国がまた新たに編纂中。 人民共和国版『清史』は、一昨年に脱稿したはずなのに、いまだに上梓されないのは、 新型コロナウイルスのせいばかりでもあるまい。習近平政権の検閲が長引いているのだろう。
786 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/28(水) 12:22:30.98 ID:0VxZXW1mO 俺らが生きてる今の時代が何百年何千年後にどういう残り方をしているのか興味深くもある まあ伝える相手が残っていればの話だが
787 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/28(水) 20:42:50.79 ID:YGVPg0x60 特に晋書は晋から200年以上経って中華全体が落ち着いてから書かれた史書だから(司馬炎の即位からだと約380年) 記録に欠落が出たり変な盛り方がされてたりしても仕方が無いという側面はあるかも知れませんね 日本で例えれば、鎌倉末期から南北朝争乱の歴史書が徳川家光や家綱の代になってから編纂されるような物だし
788 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/04/29(木) 06:11:35.91 ID:iPX0Nwxk0 最近アクセス不通 が 多過ぎ!
789 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/29(木) 11:16:09.49 ID:hl9u/FLo0 すぐに史書を書くと存命の人間が居たり近い親族が居たりして遠慮してまともに書けない 時間が経ってからならそういう配慮はしなくていいが資料が少なくなる。難しい
790 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/30(金) 01:45:14.67 ID:9XMTchLW0 裴注のありがたさよ。 裴松之の三国志補完計画のお陰で、一部とは言え同時代資料の散逸が免れた
791 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/30(金) 08:45:39.47 ID:hPA9nKSlo 裴松之は「蜀記」みたいな月刊ムーレベルの与太話でもちゃんと載せて突っ込むから偉いよ かったるくてしょうがない心境だったろうに
792 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/30(金) 09:05:33.15 ID:M7i8uNxTo もうやめて! 王隠さんのライフと財力はゼロよ!!
793 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/02(日) 23:49:33.87 ID:V1NCGMCH0 【「やる夫が正史を書くようです」反省会会場】 / ./ / // ./ .!ヽ . / ./ / ./ //./ / / i、 /イ/ / / // /イ' .! !', (' / /// /、_ 、 /イ ./! !j {(、_/イ ,' {、.`⌒゙ /.、_ jイ. !| .) 77´ { i、Y , `゙Y//ル 叔父上。 /'^´Yゝ、ミx、!リ ` - ,!イ/ ヽ: /へ> イ_/'x──‐、 __ .本当に陸機と陸遜・陸抗の間柄を知らなかったのか? 斗r<:::::::‐-,-<゙爪(Y')ノ { }-、`! . __ ,x ´-<´:::\:::::/╋v\、_. ∧ /= イ マム ̄{::::::::::::::::::::::::::`:´:::::::}`´::::::\ `¨¨7'ニ´.ノ マム. ',::::::::::::v:{ニニニ}::::::|:{:ニニ}:∧ .{、-_i'ノ} ....::::::::::::::::::::::` 、 マム. ',::::::::::::',|:::::::::::::|::::o!:|:::::::::|:!:::`、 .{ ̄::::: | ..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ /::::::::::::::ト、:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ::::::::::::∧| \:::::::::::::::::::::::::::::::、 |:::::::: / \/\::::::::::::::::::::::::::::, |:::::::/--、 ィ妁ス|::::::::::::::::::::::::, :::::イャ妁, |/^Y::::::::::::::::::, 〉´iハ _ イ:::::::::::::::::::::, 『国志』には載っていませんでしたよ / Jゝ ` イi:i::::::::::::::::::::::::::, ___/ ノ ´ノ:>:.. イ |:i:i::::::::::::::::::::::::::::, /∨ _,,xく::::::VT""" ̄ ̄]___:::::::::::::::::::::::, . /......\_∧::::| \::マ-―ーァ´ >トミ::::::::::::::, 〈............. \|ヘ广¨|\ /X"""7.../......∨:::::::| /...\........../∨____|/__,/_,/______/∨..........| ::〈八 /................、/../ F7 / |...j ......... | :::::\ ※本当です。 ※御無沙汰しています。 ※次回投下は5/4(火)の夜を予定しています
794 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/02(日) 23:59:26.07 ID:V1NCGMCH0 【「やる夫が正史を書くようです」反省会会場】 / ./ / // ./ .!ヽ . / ./ / ./ //./ / / i、 /イ/ / / // /イ' .! !', (' / /// /、_ 、 /イ ./! !j {(、_/イ ,' {、.`⌒゙ /.、_ jイ. !| .) 77´ { i、Y , `゙Y//ル 叔父上、嘘は良くない。 /'^´Yゝ、ミx、!リ ` - ,!イ/ ヽ: /へ> イ_/'x──‐、 __ .読み返してみたら名前だけは出てくる 斗r<:::::::‐-,-<゙爪(Y')ノ { }-、`! . __ ,x ´-<´:::\:::::/╋v\、_. ∧ /= イ マム ̄{::::::::::::::::::::::::::`:´:::::::}`´::::::\ `¨¨7'ニ´.ノ マム. ',::::::::::::v:{ニニニ}::::::|:{:ニニ}:∧ .{、-_i'ノ} ....::::::::::::::::::::::` 、 マム. ',::::::::::::',|:::::::::::::|::::o!:|:::::::::|:!:::`、 .{ ̄::::: | ..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ /::::::::::::::ト、:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ::::::::::::∧| \:::::::::::::::::::::::::::::::、 |:::::::: / \/\::::::::::::::::::::::::::::, |:::::::/--、 ィ妁ス|::::::::::::::::::::::::, :::::イャ妁, |/^Y::::::::::::::::::, 〉´iハ _ イ:::::::::::::::::::::, 間違いは誰にでもあるのです / Jゝ ` イi:i::::::::::::::::::::::::::, ___/ ノ ´ノ:>:.. イ |:i:i::::::::::::::::::::::::::::, /∨ _,,xく::::::VT""" ̄ ̄]___:::::::::::::::::::::::, . /......\_∧::::| \::マ-―ーァ´ >トミ::::::::::::::, 〈............. \|ヘ广¨|\ /X"""7.../......∨:::::::| /...\........../∨____|/__,/_,/______/∨..........| ::〈八 /................、/../ F7 / |...j ......... | :::::\ ※>>793 はなしでお願いします
795 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/03(月) 00:10:29.09 ID:GgYuCjW50 面白いからこのままでww
796 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/03(月) 00:41:18.47 ID:RwurTDBg0 知ってても知らなくても、この時代の人なら「○○という人はあなたの御親戚ですか?」って聞くのなら、 敬称なり肩書付きで呼んで万一にも失礼がないように聞くんでないかなあ。
797 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/03(月) 04:45:17.38 ID:rx3EUXNv0 >>796 そうだよね >>658 の時点で盧志から喧嘩売ってるようにしか見えなかったし、>>665 に至っては無礼なのはどっちだと
798 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/05/03(月) 05:01:55.44 ID:5OosEG8Z0 『世説新語』の話は、盧志が陸機を見下していた、もっと言えば雑に扱っていたというエピソード。 真偽はともかく、陸機を、経歴を前もって調べるような手間を掛ける相手ではない。 あるいは、礼儀を払う必要のある相手ではない。 そう高を括ってなければ、ああいう聞き方はしないでしょう。 と同時に、南朝宋で『世説新語』としてエピソードがまとめられる過程で、盧志を批判する色合いが強められたように思えます。
799 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/03(月) 08:27:04.43 ID:xmw9dmJS0 >>798 それか、疑いの目を持っていたか、もしくは、先輩風(ピュー)を吹かせたかったのかって所でしょうか? >>1 氏の、陸機が自分から押し掛けたという説の後押しになる話ですね 黒い噂のある陸機が呼ばれもしないのに来たら掣肘したくもなるでしょうし
800 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/03(月) 08:56:49.89 ID:GgYuCjW50 掣肘したかったのならやり方がまずいわけでやっぱりとなる
801 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/03(月) 12:03:39.38 ID:RL9cr5PL0 まあ陸機ならええかの精神
802 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/03(月) 12:41:04.03 ID:U1LRgUzuO 盧志がどういう人物なのかいまいち掴み切れない 有能だけどお高くとまってる感じだったのかしら
803 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/05/03(月) 13:27:32.51 ID:5OosEG8Z0 >>801 単純に、呉人ならええかの精神だったのか、陸機だから強く出たのか、 はたまた結果論で後から作られたエピソードなのか、これだけでは判断できない。 私は、実際にこれに近い出来事があったのだとしたら、呉人ならええかの精神が、一番可能性高いと思う
804 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/04(火) 02:44:31.88 ID:q4D8tNb70 陸機は渡り鳥過ぎるからなあ
805 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/05/04(火) 09:45:35.61 ID:sDIPjWT20 いつもお疲れ様です。 次も楽しみにしております。 仮にいろいろ思うところがあったとしても、実際にそういう扱いをするってのは違うんやないの とは思うで…
806 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/04(火) 13:45:48.59 ID:e52k9YxLO 陸機さん渡鳥なのはともかく故主の直接の仇に平気で尻尾振るからなあ 士大夫としての矜持がないのか単純にギリゼロなのか
807 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/04(火) 15:38:18.56 ID:Rbg4fURD0 うっかり叔父上ww
808 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/04(火) 23:33:29.06 ID:1YTApaV00 /} _,、、、、_,、、、_ ,、 / ,'>''´ `'<. |∨ . ,イ / / ', ∨ ト、 /. / ', マ ',. { ヽ―‐ァ. |i | 、,,_ヘ . ヽ . _ヘ ゝ , .イ |i | | 乂 ̄ }―ァ . /¨¨¨ヽ,イ | |i | | `¨∨ ノ . \`―‐ |. | |i | | ∨ ̄`ヽ . o⌒'ハ | | _|.斗- /| ハ. | 〉 |___/ |」 |ハ | | ハ ハ l l /│`ト.、| ハ . o l |ヘ ハ Vィ竿竿ミ', イ}/_W Y. ハl」 |」 . ,'. |. / ハ,,《 乂ン 'イ ''¨うj_x| ハハ/. l 「やる夫が正史を書くようです」第九十二回。 . ,' | {.| | | }ゝ ゞ‐'〃ハ}. | | l /__ ハ| | | {` , __/} ', .|_|. l .界隈におけるマナー、 />''~ヽヘ.| |. ヘ 、 ゝ┐∨/./、|. l .及びネタバレ行為禁止を順守なさって下さいませ。 . /⌒ヽ::::::::::l. ヘ `ト 、 ' _ ‐''´ V /:::::::ハ. l . | ゝ 、\::::l . ヽ ', 、___ァ''´ / /::::::::::::ハ. l .それでは今回もよろしくお願いします . | ゝ、_ヽ }. ヽ ',イ / { l:::::::::::>''´ ̄| . | 乂', l 八{ l { l::::/ , イ ̄ゝ| . /|. ', | lV/.| l { l'"_ノ. ハ / | ', ,′ l./. | ', ゝイ l ∨ / . /. l / ∨ l. l ∨ハ /. l ∨ / / ハ. /. / | __l. ∨-、/ | . ハ ∨ / . / ハ. /. // |ヽ)(___! ヽ ヽ|. |. ハ ∨
809 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/04(火) 23:34:14.35 ID:1YTApaV00 【紀元303年8月 晋 荊州 方城】 __ ,.::-ーュ_,、_rv:..、 _ _,,-─-::_,, _::. ` .:::., ..:::ーy ::.`` -、.::... .:、:...-iー..__,、_ ___ノ:.ー、_ ,,--‐'´::....... :i .::::::::`'-‐'" _"::.:.:.:.. , _::. ` .:::., ..:::ーy ....:.. :... .:::.`'".:: ::i.. ヘ' ̄`::r、─ 、_, 、_,、--''`'´.:::::::::... .::.. :::. .:::::...ノ-",::~_- ::`'-‐'" _"::.:.:.:.. ,_ - 、::..... :: ::..v :....::" ..:;''.:'" ` ::. :.:.... .::::::::.:.:.:.. :... _,..- '':::::::::... .::.. :::. .:::::... ::. ::..:::.......,;,.. ./:: .:.:: 丶 .. ..:......、 :.、 ノ-",::~_- 、:::::::::::.::...-、 `- :::. .., '"::::::::::::::: γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ | これ以上援軍を待っても無駄でしょうね | ヽ___________________乂 r--─‐i r--─‐i r--─‐i . ┌─┐ | 晋 .| ┌─┐ | 劉 | .| 晋 | . ┌─┐ . ├─┘ |--─‐'' ├─┘ |--─‐''. |--─‐''. . ├─┘ ∧二ヽ: :::''::.∧二ヽ:'::∧二ヽ:::∧二ヽ;::::∧二ヽ;;:;:.∧二ヽ;;:∧二ヽ;;: ;;:;:.∧二ヽ;;:∧二ヽ;;:∧二ヽ: :::''::.∧二ヽ:'::∧二 l :ll=lll ...::..:.l:ll =lll:..:.l:ll=lll::::l:ll=lll:::::::l:::l:::::::l::.:::.l:::l:::::::l:::::l:::l:::::::l:....:.:::.l:::l:::::::l:::::l:::l:::::::l:....l :ll=lll ...::..:.l:ll =lll:..:.l:ll= 幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵||:::.:||幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵幵 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 劉弘が張昌討伐へ本格的に乗り出したのは八月の事だった \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
810 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/04(火) 23:35:21.28 ID:1YTApaV00 ___ /ニニニニニ=- ´ -=ニニア´ ニニニニニニニ\ \ニニ {\ニニニニニニニニ /\ \:ニニ\\ニニニニニニ/ ヽ /`.、ニニ\ -=ニニニ/ } / そうですねー。 |::::|::::/ -=ニ=- -=ニ{ {,.ノ <|:\ 人::.V 笊|:::::::‐=ニニ └'^ー――┘ニヽ .到着予定の援軍も、 \ ^ゞ|::i:::x=ミ __‐=ニニニニニニニノ 道中で成都王の下に逃亡したそうで。 . xf爪〈 |八::. }ツ厂::: |::::::::::::::::::::::.⌒´ |/\ 〉 、 _\ ` \:::|::i::::::::::::::::::::::. 元賈謐二十四友の牽秀将軍 |ニニ,ハ___ < ト ::|::i:::::::::::::::::::::..\ . /l/ / /f´ } / l:ト、:::::::::::::::::::::::::::.\ /:/ニ〉、/∧r‐=≦ / ::|=∧!::::::::::::::.\:::::::::::::... \ /://, 斗辷| /ニ :/ニ|ニ乂_,ノ^Y:::::.\ --ミ、 ,. ´ ` ー‐=彡::/ // //└‐く-=ニニ:′/-=ニ/ニ|:::::::::. / ァ ⌒´ \ \ ' / / / ' , 丶 ヽ 丶 晋 鎮南司馬 杜曾 / ,ィ ' , ト、/{ 丶 \ V v ∧ . ' / | {''"゙{ 、 \ ≧=- v ', ハ {/ | : i { 八 \ 斗<´ =-} } } }' | : l ‐‐{ -- \ ト、 ィチ笊芋ア ' Wi { 从ィチ笊 ヽ{⌒ 乂rツ / ' / ′ この一大事に、呆れて物が言えませんわね。 ,八 ト. W V_ツ , , / / / / 丶{ \{从 , , , ノィ. . .厶ィ ___ こうなっては、 .V圦 _ /}. .//////////ア 豫州の劉喬殿と協力して張昌を追い詰める他ありません }. .介: . ´ .イ' ,「 ̄ ¨ ヽ⌒ }. . .} r、≧=- < _/ / | }__ ,. . . } | | ーrォ } 「 /../ | ´: : : :≧s。 _/. . . , __| |i:i:i} { //. / ¨ア 、_/: : : : : : : : : : :丶 //. . . / { ∨ У'. / / /: : : : : : : : : : : : : : : ', 晋 鎮南将軍 劉弘
811 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/04(火) 23:37:36.18 ID:1YTApaV00 --- __ ´ `´ \ / ヽ `< \ ' ' ′ ハ,,ィ :. ヽ \ / /{l i /"゙゙}i丶 : } }^⌒\ ′ / ,{: ┼ -ォ- }l \ i\} } i / /ハ i / { __ 八 、 ト、 } {ィi / }v乂_l/{W示笊_{\{斗} / / __}从{ }从{⌒ ヽ{ Vリ ヽ ィァ, ' / ィ〔///∧>}. .}i , , 〈リ /j/ 〈////////ハ}. .}:.、 , 厶ィ '⌒ヽ//////'}. .}: : . . ‐- イ 「  ̄「l>厶ィ}. .} : : ≧s。 _ ィ /¨オ .張昌の本拠地、 i |:|i:i:{ }. .} :.「 ̄ } / 「{ | 江夏郡へ兵を進めましょう。 | |:|ィ^ヽ}. .} :} ィ/. /|:| | -=ミ イ ¨≧L>_⌒j. .,、__/ /. /斗¬´: : : : : :\ そのためには、 : : : : ‐ァノ__)>j 〈//〉、 ,. . { : : :_:-: : : : : : : : :V まず襄陽を攻撃する張昌の軍勢を破らなければ /: : : :/ ̄ >/ //////>、{. . { ¨´V\>、: : : : : : } : : : イ´ / ////////ハ. . V ヽ v V∧: : : : , / / //////////∧. .V \ V∧ : : { . . . . '. /⌒V//⌒ ¨¨ 丶. .v ', V/〉: : 〉 : : : : : : :{. { . /{. : : : : : : : : \: : :}、  ̄T´ : : : : : :八. .、 . . ,. . : : : : : : : : : .ヽ, \ { 丶 : : : : : ). .).イ/∧丶: : : : : : : : :イ \__ >^> ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 『晋書』『恵帝紀』にはこうある。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 太元二年八月、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 劉弘が張昌と清水において戦い、これを斬った。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ しかし、『晋書』『劉弘伝』や ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 『陶侃伝』『張昌伝』では異なる記述がされている _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
812 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/04(火) 23:38:06.31 ID:1YTApaV00 / ヽ `< \ ' ' ′ ハ,,ィ :. ヽ \ / /{l i /"゙゙}i丶 : } }^⌒\ ′ / ,{: ┼ -ォ- }l \ i\} } i / /ハ i / { __ 八 、 ト、 } {ィi / }v乂_l/{W示笊_{\{斗} / / __}从{ }从{⌒ ヽ{ Vリ ヽ ィァ, ' / その役目は陶侃殿に。 ィ〔///∧>}. .}i , , 〈リ /j/ 〈////////ハ}. .}:.、 , 厶ィ 大都護に任命して、何人か補佐役を就けるので '⌒ヽ//////'}. .}: : . . ,__ァ イ 「  ̄「l>厶ィ}. .} : : ≧s。 _ ィ /¨オ i |:|i:i:{ }. .} :.「 ̄ } / 「{ | | |:|ィ^ヽ}. .} :} ィ/. /|:| | -=ミ イ ¨≧L>_⌒j. .,、__/ /. /斗¬´: : : : : :\ 'i:i:i:i/:i/i:i:i:i:i:i/i:i:i:i:i:i:i:i:}i:i:i:}i:i:i:i:V:i:i\i:i:i:i:i:i\ : : : : ‐ァノ__)>j 〈//〉、 ,. . { : : :_:-: : : : : : : : :V . /i:i:i:i/i:i/i:i:i:i:/i:{i:i:iハvi:i:i:i}:i:i:i}i:i:i:i:i:Vi:iVi:iVi:i:i:i:i<\ /: : : :/ ̄ >/ //////>、{. . { ¨´V\>、: : : : : : } /i:i:i:i/i:i:i:i:i:i:i:ィi:i:'{i:i:i{ }i:i:i/i:i:i:ハi:i:i:i:i:|i:i:i:vi:i:Vi:i:i:i:} . /ィi:i:i:'i:i:il:i:i:i:i斗-{ Vi:iVi:i:ハi:i‐ォ-}i:i:i:i:i}i:i:i:i:vi:i}i:i:i:i/ . {i:i:i|i:i:i|i:i:i:i:i:∧i{ Vi:i:i:/ }/ }:∧i:i:i:i}i:i:i:i:i}i:i:}i:i:/ Yi{i:i:i{i:i:i:i:iY⌒Y 〉i〈 Y⌒Y Vi:i:i}i:i:i:i:i}i:/i:i:{ }i{i:iィ{i:i:iW{ }ノ∧i:〉 { } }i:i/i:i:i:i/i/i:i:i:i{ ':iVi从i:i{ 乂_ノ 乂ノ ノィi:i:i:i://i:i:i:i:∧ それって、私が張昌討伐の大将って事ですか!? /i:i:i:i:i:|i:i:iト、 ' ' ' ' ⌒7i:i:i:i/i:i:i:i:i:i:i:i:∧ . /i:i:i:i:i:i:|i:i:i{⌒ _ 〜'⌒ヽ /i:/i:/}i:i:i:i:i:i:i:i:i:i∧ /i:i:i:i:i:i:i:i{i:i:人 V:::::::::::::::::::::}/ィi:i:/ノィi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:∧ . /i:i:i:i:i:i:i:i:i八i:i:ハ:≧s。 乂 _ 。o≦/i:i:i:/ j∧i:i:i:i:i:i:i:i:i:∧ /i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:V V:i{ィi〔ニア} /ニ7i:i:'ニ>、 ∨i:i:i:i:i:i:i:i:i∧ . /i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/}i/ ,ィニV{ニニ/ /ニニ/イニニア>、 Vi:i:i:i:i:i:i:i:i:∧ 晋 南蛮長史 陶侃 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 『晋書』『劉弘伝』に曰く。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 劉弘は南蛮長史陶侃を大都護に、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 参軍蒯恒を義軍督護に、牙門将皮初を都戦帥として襄陽に進軍させた。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 彼らの派遣に関しては、『晋書』『張昌伝』にもほぼ同様の記述がある ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
813 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/04(火) 23:39:07.90 ID:1YTApaV00 ___ /⌒^\ ---- ¨¨`´ ` . / ' ィ / ,:i:iア \ ', /// ' /wi} ', / / / / { 、 i ' ' i {、 { \ \ } } { i И \八 、 \ /\ } i | l { : {笊示ミ、\{\ィチ芹笊} , И { i W Vツ ヽ Vツ / ' / }八 { 乂__ i ノィ /┐ )八 i从⌒ / ィi:i:i:{_ あなたの働きぶりを見込んでですわ。 \{ 込、 ` ´ イ /i:i:/^| 「 }.} ̄〕iト _ ィi〔/^「 ̄ | 私も後から参りますので |,./.:.:.:.:.:「 } __ / | |... __j___ ,. -//i:.:.:.:.:._|^{ _/ __/| |......./ \ / //| |.:/´ ∧/__//...| |_/ 丶 ' //:::}><i:i:i:i/Vハ '. ./ / __ ', { /^yィi〔/i:i:i:i/i:i:i:i∧-=ァ. {__〕iトr ⌒}\ .. ........} i.......{/ 〈i:i:i:i:/i:i:i:i/:i:i〉 '. .' {、 / } ...............| }..... ′ ⌒/^ア⌒ー┘ {. .{ V〈 〈 ......|、 /.../{ . . . . :.{ |. .|. . . . . .}ヽY∧ ....|. \ 〈_./.八 : : : : : . . :八. : : : : : |. .|: : : : : '..../ Y∧ ......|. . . \ }../-=>、 : : : : : : : : 、: : : : :|. .|: : : :イ....〈 __ Y∧ _ --r┘、. 丶.\ 〈/__ ィi〔7>-_. :⌒: : ≧=-|. .{ < }\^Y __」、 V/. }. . ', 「⌒ / /「\__/「\八∧_ ,. -=/ ∧ ⌒ ̄ __ 〉 }. . ' . . } \ ^7¨.......〉 }i:i:i:i:{ 〉...\ヽ ∧ / / , . ./. . ./ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ この人事を見るだけで、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 劉弘という人物の優秀さがうかがえる。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .彼は付き合いが短いはずの旧呉の士大夫を正しく評価していた `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
814 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/04(火) 23:39:34.42 ID:1YTApaV00 〇方城 ○宛 ○安城 【汝南国】 ,.----' ○新息 _/ `ー――、__/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ○新野 ○弋陽 【義陽郡】 【弋陽郡】 ヽ ○樊城 ∧ ∧∧∧∧  ̄○} i ∧∧ ∧∧∧∧∧∧ 襄陽`} `ヽ【随郡】 ∧∧∧∧∧ } 'ー, ∧∧∧ } 南新市ヽ_,_ 【江夏郡】 ∧∧∧ |○石城 .○ ヽ○安陸 ∧∧ .|__ 石陽○ `ー-, ∧ .長坂○ | _____>-―‐、 ∧ ○当陽 ヽ_ | ○| ○\_ .  ̄ ̄ヽ_ノ 夏口| 武昌 . ̄| 〇竟陵 ___/ ヽ . ̄7 'ー-、 -― -―‐_ ○江陵 / . ○楽郷__) _,.__ _r‐'○陸口 ○'ー'´ ̄ | / 公安 `ヽ r' >'○巴丘 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 陶侃らの軍勢は襄陽へ進軍 \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l: ∧\ マ三ソ| \ ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ /
815 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/04(火) 23:40:04.93 ID:1YTApaV00 【紀元303年8月 晋 荊州 襄陽】 ,..::::⌒ヽ:::Y'r、::::∧:::::::::::ヽ:::、:.、_〉:::::::::::::::\ /::,..::::::::∧::::::{::::M:::|::|::}:::::|:|::::ヽ::}/、-、:::::::::::::\ /イ:/:/:::::/:::: ,|:::|:::::、 }::|ム斗}::::::::∨_}::::`ヽ、、:::::::::\_____,..イ //:/:::::/:::'::/:|:::ト、:::∨::}从ィtォミY:::Y'.::::::::::::`\::.. ` ¨¨ ― ¨¨´ イ:::::{/:':::::,|::::|::|-{-ト、'、:::∨,イ_)刈 }l:::,::::l:| 、:::::::::::::::::\、 /,::::/::::|:::/:{::::{::| ィ_フ芹 〉、::、弋zソ /:::::,::}' \::::::::::::::::::::::\ /イ::::::{::::::{/{∧从::、弋zリ/:イ `\ /イ:::::}:l 、:::::::::::::::::|/|:.、 /:::::::::::::::从 |/|\}`\ ´ ` __ /:::::从 \:::::::::::|/|::::\ /:::::::::::::::::/ |/八::::込、 ´ イ{:::/ 、::::j/,'::::::::::\ /:::::::::::::::::/ // \::从> _,..イ-、l:/ ∨/::::::::::::::::::\ ´:::::::::::::::::::,: // }\}//{⌒∨ //() 〉 //::::、:::::::::::::::::::: 何か呆気なかったな :::::::::::::::::::/ ,イ/ 「 }/() 〉〉/ { {//\ // }::::::\:::::::::::::::::::: :::::::::::::, / / ,. -―マ、()/イ: :、:|/\/()/}ー--、 r } l:::::| \::::::::::::::: ::::::::::/ / / / } }イ: : :/_`ヽ、: : :、}} :. { / !::::{ 、:::::::::: :::::::/ { 〈 { |/イ__/(_)___()__>、ヾ. } / /:::イ \::::: ::::, | 〉 ∧ 「イ: {__ノ: : : 〉==〈、: :. }: ::. ト、 / ::/ ∨ { /----、:人: | {: : : :{{ 、}}: | | : 八-〉 ' 〈イ---、/∧: :\ 、: イ:ヽ 「l:> {イ//∧ }:/ノ/ Y ,: : : `T }: : || マ,::. }ハ:.:.:、∧ j'///:., 、: : : :| ,: : ,'j マ: :. マ:|、:.:.、∧ |//:.:.,.イ }: : : j {: // マ、 }r、//\: |/:.:// | | ̄ol} ):// マ、 (_ }///∧ ,':.:イ//l{ __j_,..ノ://、 {! ヽ、:}-〈///∧ ////// | /// // /} }-,  ̄ ̄`ヽ \、}////∧ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 同地において、張昌の賊を討った旨が『晋書』『陶侃伝』に記されている N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
816 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/04(火) 23:41:50.02 ID:1YTApaV00 , --──-、 , イ / ヘ ト 、 i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ | ヽ ' _ ` イ 奴らは至る所で略奪を働き人心を失っていました。 l l ´=` l ノ ヽ _,、__ノ .宛や襄陽がどうにか持ちこたえたのも大きいでしょうな _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 . i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| . /:::::::::::::::::::} ,....,....::――-....._,..........__ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: . /':::::::::::::::::::::,ハ::::/:::::::::::::::::/::::∧:::::::-、_ミ、 ,..:':::/::::::::::::::::::::/r/,:':::::::::/:::::::::/::::/::::::::::}:::::}:::|∧、:.._, _/:,..イ::/:::::::::::::: //'/::::::::::/:::::::::/:: /:::::/ハ/:::/:|::: i:::、:\´ /イ::::::::/:::::/:::::;::::::: !:::||!--/ト、:|::::: | ':::/::::}::: |:::::',::::,\ /:::::::/::::イ::::::::|: i::: |:::|{{:::/_!/从!::::|/::/|:::/::::::}::::: |ハ::. . /:::::::/:::::/{::::::/|:::|::::|:::|{ん: 心、 {:::::|::/-r/::::::/:::::: i::|マト, そんなもんか。 /:::::::/::r‐ つ::::{ |:::|::::|:::圦_こソ ∧:| ィュ、}::::/:::::|::::;::| ! . /:::::::/::::_} `ー-ミ,::{::::{:从 ` ' 从ムソ}' :/:::: /::/:::| けど、張昌は江夏郡にいるんやろ? /:::::::/:〈 ;/ /二ヽ::::{ \ , `"/::イ:::::/::/::|::::. ,::::::::/::::::\_ { /!|:.|三}人 - 、 彡イ:::::イ::/:::::!,::::. 早く討伐せんとな ./::::::/:::::::::::/  ̄/!'l:.||:.|三|、 \ ィ/イ ̄j/:::::::::.、\ '::::::/:::::::::::/ _,{三l:.||:.|三|_ { ー‐ ´{:/ !::::/::::::::|::::{ \ ::: /:::::::::::/ ./ニ|三l:.||:.|三|三ヽ ヽ三三ヽ{ ,:::::::::::::::{\::. ::/:::::::::::/ ,:'ニ/三|:.||:.|三|三三\`ヽ三}三7、i::::::::::::::|::::{\ :{::::::::::::, /三{三i{|:.||:.|三|、三三 `ヽ/三ニ/三ヽ::::::::::|::::| ` ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 当初は長江流域を席巻した張昌の軍勢だが、 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 彼らは皆小人で、禁制なくただ劫掠に務めたと『晋書』『張昌伝』にある。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j また、彼らは襄陽や宛を攻撃しても陥落させた様子がない。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 天下を狙うような大盗賊では無かった模様 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
817 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/04(火) 23:43:35.54 ID:1YTApaV00 ___ / / )))) / /_ ⊂ノ / /|\_/ ̄ ̄\_/| / / \\_| ▼ ▼ |_/ 申し上げます。 ../ / \ \ 皿/ ヽ ⌒\ .只今、劉弘様が襄陽に到着しました ノ /> > / / 6三ノ ┣¨┣¨┣¨┣¨ ,.:'::::::/:::/::::/:::イ::::::::::,ィ:::::}:::: i:::::::::::::::::::ヽ ヽ:::::::::::::::::::::ヽ /:::/:::::::/::::/::/: |::::::::/ィ}:::/::::::|:::::::{::::{:::::::::Yイ!::::::::::::::ヽ:::::::::. /イ::::::|::::/:::/::/!::/|:::::/ /:::/::::::::}:::::: |::::|:::::::::::Yソ:::::::::::::::::\:::::::. /::::::::::::::{::;':::/::/ ト{、,|::::| /::/:}::::::/|::::::::}::::|::::::::::::|{ハ、::::::::::::::::::::::',:::::::. . ,:':::::::::::::::::::::|::|:/::イィ斥、|::::|:::/}/|:::://!:::::/:::/:::::::::::::} ヽ\_::::::::::::::}:::::::} /::::::::::::::::::::::::{::|::/::| {ト抃,{::::|/ /ー{/--|:::/}::/::::::/:::::;' }::`ー-- 二二二`ヽ、 /::::::::::::::::::::::::::Y{:::::、弋ソ Y / ム圷、//イ::::::/::::::/ |:::::::::::::::::::::::::::::::::|`ヽ\ お、すぐに出迎えんと /::::::::::::::::::::::::::::/ \ミ , 之zソ },':::::::::/::::::/ {:::::::::::::::::::::::::::::::: ! \ /::::::::::::::::::::::::::::/三三ム _ /::::::/:::/ |:::::::::::::::::::::::::::::::::| . /::::::::::::::::::::::::::::/三三三 \ { > 彡_:::イ::::/ |:::::::::::::::::::::::::::::::::| /::::::::::::::::::::::::::::/≧=、三三\` _ ... -/:::/:/三、 !:::::::::::::::::::::::::::::::;' . /::::::::::::::::::::::::::::/イ彡イ\三>\} イ/イ三/三! j!::::::::::::::::::::::::::::/ /:::::::::::::::::::::::::/:./三三>'´ー‐ < ) /三イ三三L ;::::::::::::::::::::::::::::/ ::::::::::::::::::::::/:./三> '´  ̄`ヽ三ヽ /三/三三/三', /::::::::::::::::::::::::: / ::::::::::::::::::://:./三/  ̄Y三≧Y≦三三三i/三三!/::::::::::::::::::::::::::/ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } さて、これから紹介する逸話は張昌の乱当時の事だったらしい N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
818 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/04(火) 23:45:06.20 ID:1YTApaV00 / ァ ⌒´ \ \ ' / / / ' , 丶 ヽ 丶 . / ,ィ ' , ト、/{ 丶 \ V v ∧ . ' / | {''"゙{ 、 \ ≧=- v ', ハ ..{/ | : i { 八 \ 斗<´ =-} } } ..}' | : l ‐‐{ -- \ ト、 ィチ笊芋ア ' 陶侃殿。 Wi { 从ィチ笊 ヽ{⌒ 乂rツ / ' / ′ ,八 ト. W V_ツ , , / / / / まずは見事な働きぶりでした。 丶{ \{从 , , , ノィ. . .厶ィ ___ V圦 , /}. .//////////ア .今後も期待していますわ }. .介: . ` .イ' ,「 ̄ ¨ ヽ⌒ }. . .} r、≧=- < _/ / | }__ ,. . . } | | ーrォ } 「 /../ | ´: : : :≧s。 _/. . . , __| |i:i:i} { //. / ¨ア 、_/: : : : : : : : __ /i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:\ ___ //. . . / { ∨ У'. / / /: : : : : : : : : : _ /i:i/i:i:i/i:i/:i:i:i:,ヘi:i:i:,ヘi:i:i:Vi:i:i:i:Vi:i:i:\ ⌒7i:i/i:i:i/:i:/i:i:i:i:{i:i:wi:i:i:}i:i:i:i:i:i:i:i:iviVi:i<⌒ /i:i/i:i:i:'i:i:i:i:i:i:i:,ィ{i:i{ }i:i:}i:i:i:i:}i:i:i:i:i}i:i}i:i:i:\ /ィi:'i:i:i:i:i{i:i:{i:i:/i:| ViVi:i/}i:|i:i:}i:i:i:i:i:i:i}i:i:i:i「^ヽ . }i{i:{i:i:i:{i:i:{-ォi:┼ vi:i:/ }┼-}i:i:i:/i:i:i}、i:i:i| . }iYi:i:i:Vi:W}i:八 /i:〈 ノ八i:i}i:i/i:i:i:ハ Y . }i:i:i|i:i:i:i:V{ ==ノ/^\==ノィi:i:i:i/}∧ ‘, どうも〜 }i:i:八i:i:i:八_' ' ' ' /i:i:/i/i:i:ハ 〉 . }i:i:i:i∧:i:i:i:i⌒ r ‐─┐ ノィi:i:/i:i:i:i:i{¨´ . }i:i:i:i:i:∧i:i:ト 乂::::::::ノ ィi:i:i:i/i:i:i:i:i:i{ ;i:i:i:i:/ ∨i{ > _ <ィi:i:i:∧i:i:i:i:i:i{ /i:i:i:/ Y_ノニ{ /ニL}i:/、 vi:i:i:∧ /i:i:i:/ /ニニ>、∧ /ニニ/ニニ>、Vi:i:i:i∧ ./i:i:i:/ /ニ>、-=ニニ>、Vニ/ニ=-/ニv>、i:i:i:i:>、 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 劉弘は襄陽に到着すると、陶侃に向かって言った N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
819 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/04(火) 23:46:17.18 ID:1YTApaV00 / / 丶 ' / , _ 丶 \ / / / ,ヘ,,,/ア 、 ゚。 ' ' / '""゙゙"{ ', 、 \ ', /ィ ′ i { 丶 \ ヽ :i |: :i { { 丶 \丶 ー} } |i :l _j__{_ 八 i\ 丶 \_j_ } |l :{ : { ハ  ̄ ` \ ト、 ヽ´ ̄ ヽ} , 昔、私が羊公の参軍だった時、 . 从 :{ i 从ア示沁、 ヽ{⌒,ィ竓示芹ァ} .私の後はお前がいるべきだと仰っていたわ。 丶{ l W V_ツ 乂_rツ ' , / . 从 | 乂_ / ハ ' 今、あなたを見ているけれど、 . ヽト、 {::i⌒ i / ィ / }/ 必ず老夫の後を継いでくれるでしょうね \{込、 r ‐┐ ,ノイォ |" r ─‐┐ } i > . 、__ ノ ィ/ | |____「 ¨ >、 | ト-} l=ァ=}> _ イ _{__ >| |i:i:i:i:i:| | | li:i:} |i:{`┴‐‐┐ }/} | |i:i:i:i:i:| | | l:i:i} |イ>、 ∧ }/}_,. | |i:i:i:i:i:| < ¨¨¨>V |,<} |八 ‐- ∧ //.-‐| |¨^>、|. /i:i:i:i/i:i/i:i:i:i:/i:{i:i:iハvi:i:i:i}:i:i:i}i:i:i:i:i:Vi:iVi:iVi:i:i:i:i< . . . . . . . . \ _| } l VV | | __| /i:i:i:i/i:i:i:i:i:i:i:ィi:i:'{i:i:i{ }i:i:i/i:i:i:ハi:i:i:i:i:|i:i:i:vi:i:Vi:i:i:i:} . /ィi:i:i:'i:i:il:i:i:i:i斗-{ Vi:iVi:i:ハi:i‐ォ-}i:i:i:i:i}i:i:i:i:vi:i}i:i:i:i/ . {i:i:i|i:i:i|i:i:i:i:i:∧i{ Vi:i:i:/ }/ }:∧i:i:i:i}i:i:i:i:i}i:i:}i:i:/ Yi{i:i:i{i:i:i:i:iY⌒Y 〉i〈 Y⌒Y Vi:i:i}i:i:i:i:i}i:/i:i:{ }i{i:iィ{i:i:iW{ }ノ∧i:〉 { } }i:i/i:i:i:i/i/i:i:i:i{ ':iVi从i:i{ 乂_ノ 乂ノ ノィi:i:i:i://i:i:i:i:∧ /i:i:i:i:i:|i:i:iト、 ' ' ' ' ⌒7i:i:i:i/i:i:i:i:i:i:i:i:∧ . /i:i:i:i:i:i:|i:i:i{⌒ _ 〜'⌒ヽ /i:/i:/}i:i:i:i:i:i:i:i:i:i∧ /i:i:i:i:i:i:i:i{i:i:人 V:::::::::::::::::::::}/ィi:i:/ノィi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:∧ . /i:i:i:i:i:i:i:i:i八i:i:ハ:≧s。 乂 _ 。o≦/i:i:i:/ j∧i:i:i:i:i:i:i:i:i:∧ /i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:V V:i{ィi〔ニア} /ニ7i:i:'ニ>、 ∨i:i:i:i:i:i:i:i:i∧ . /i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/}i/ ,ィニV{ニニ/ /ニニ/イニニア>、 Vi:i:i:i:i:i:i:i:i:∧ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } この逸話、『晋書』『陶侃伝』に記されている N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
820 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/04(火) 23:47:26.62 ID:1YTApaV00 〇方城 ○宛 ○安城 【汝南国】 ,.----' ○新息 _/ `ー――、__/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ○新野 ○弋陽 【義陽郡】 【弋陽郡】 ヽ ○樊城 ∧ ∧∧∧∧  ̄○} i ∧∧ ∧∧∧∧∧∧ 襄陽`} `ヽ【随郡】 ∧∧∧∧∧ } 'ー, ∧∧∧ } 南新市ヽ_,_ 【江夏郡】 ∧∧∧ |○石城 .○ ヽ○安陸 ∧∧ .|__ 石陽○ `ー-, ∧ .長坂○ | _____>-―‐、 ∧ ○当陽 ヽ_ | ○| ○\_ .  ̄ ̄ヽ_ノ 夏口| 武昌 . ̄| ●竟陵 ___/ ヽ . ̄7 'ー-、 -― -―‐_ ○江陵 / . ○楽郷__) _,.__ _r‐'○陸口 ○'ー'´ ̄ | / 公安 `ヽ r' >'○巴丘 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ この後、陶侃の軍勢は張昌の根拠地江夏郡を目指して竟陵へ進軍 \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l: ∧\ マ三ソ| \ ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ /
821 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/04(火) 23:48:15.51 ID:1YTApaV00 【紀元303年8月 晋 荊州 竟陵】 ∨i:i:i:i:i:i:i:i:i>、 __ __ ∨i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i>、 ____ r<^Vハ>、「<:::::ィ'ニニ≧s。Vi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:〉 ------ ィi〔:i:i:i:i:i:丶 厶_>{ニニニノニ}/}ニニ{ニニニ>、i:i:i:i:i:ィ//ィi〔i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:`i:i:v//∧:i:i:i:i:i:i:\ }ノ ¨ヽニ/ニニ{/{ニニVニニニニ>、///i:i:i:/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:丶Vハi:i:i:i:i:i:i:i:\ ノニ{ニニニ=-  ̄^\ニニニニ}/i:i/i:i/:i:i:i:i/:i:i:i:iヘi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i<⌒\i:i:i:i:\ r' /  ̄ Vニ/ 'i:i'i:i:i:i/i:i:i:i:/:i:/i:i:i:i/i:i:i:i:i:i,ヘi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:\i:i:i:i:i:i:i:i:i:\ └' {ニ/ {/i:i:i:i/i:i:i:i:/i:i/i:i:i:i/:i:iハvi:i:i:i:}i:i:i:i:iVi:i:i:i:i:i:i:iヽ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:≧s。 ヽ{ /i:i//i:i:i:i/:i:/:i:i:i:/:i:i:' }i:i:i:/i:i:i:i:i:i:iVi:i:i:i:i:i:i:i:iVi:i:i:i:i:ii:i:i:i:i:i:i:i:≧s。 ∨イi:i:/i:i:i:/}i:iハi:i:iイi:i:i:{ 'i:,イi:ハi:i:i:i:i:i:}i:i:i:i:i:i:}:i:i:i}i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i ∧ }i:/i:i:i:/ ノ/`}メ、{i:i:i:{ /i/ }/ }i:i:i:i:i:}i:i:i:i:i:i:}i:i:i:}i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i ∨i:i:i:iハア笊≧x V i:i:Vi/,斗<}i:i:i:i:i:}i:i:i:i:i:i:}i:i:i:,≧s。i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i: __ イi:i:ィi:i:i:八乂ツ 〉i:i:i〈ィ竓示ァi:i:i:/i:}i:iイi:i:/i:i:/ ⌒≧s。i:i:i:i:i:i:i:i ⌒7i:i:/ }i:|从⌒ -=彡^\i:iVツ /i:i:/i:i/}/ }i/ }i:/ ⌒≧s。i:i /イ/ ,从{/圦 , `"⌒/i:i:イi:/>、 ノ′j/ /' ノ/ニ}ニニニ>、 r:::ァ ィ∠ }/ ≧s。 __ 'ニ>、L.斗'¨>、 > ‐<。o≦ニ≧=ミ、 /ニニニニ<≧s。 {/ ア\ \ニニ〉}ニニア -==ァ -' ^\≧s。斗<ニニ>、::{ニニ 八 /ニニ>、 \ニ∨<斗< / ̄ __ >^\ニニニニ「ニニニ>、ニニ ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ .\ニ( \ \ニニニ/ r‐<∠ __ /ニニニニ}ニニニニ≧s。 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 兵を率いて張昌を討伐したと『晋書』『張昌伝』にある N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
822 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/04(火) 23:48:51.06 ID:1YTApaV00 【紀元303年8月 晋 豫州 安城】 ./:/:///: /:,イ.: : :/.: : : :/: : : : :.|† 〉///ハ /イ: ;.イ: //: /}'X: : イ: /: : /: : :/: : :|:.ヽ//////i //{/:/:/イ.:/i芹_ヽj:/: : :/}: : :ハ.: :/: :.///////} _.ノ/,/: :.{: : :|イ .|んイハ} |ハ: ://‐<_j / /:/'/////// |////:/.: :/|: : :,リ 之ン ∨才テぅv/ メ:/'/////// あれ? |>': /{:|: :/: |: : :i{ `" んイ::::ハ}イ: |{'/////// .<:>会从N{: 八: :八 , 之ンイ./.:八////// もしかして、 x≦>/////////∧: :ハ: : }\ ト .._ `"_/.: :/\///! .張昌ってたいした事なかったり? r,≦ア: ://////>―<//ハ{:.}: :/rく\__"´__.> :´: :/.: : :/:Y'/,| |///: ://////,/ `¨フイ { i癶._ハ/: : : . イ: : //: :.|//| |//|: ////// ..:/ / \ _//: :∠=≦二:_:/,{: : V/{ |//|///// .:: _>―ロ――ァ .i从く'////////∧: :∨,\ /ニY二ヽ .. /( 0)( 0 )ヽ 晋 豫州刺史 劉喬 /⌒`´⌒ \ | (-、 | ヽ___ノ | | . | |r┬ー| l ,/ ! l | / // もう何も怖くないっていう ヾ二,/⌒ヽ\ ./ゝ/|( ● )| i\ |ノ//\_ノ ^i:::::| |^:::::::::::|_|,-''iつl/ |^:::::::::::::::[__|_|/〉 [ニニ〉 └―' ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } また、同じく『晋書』『張昌伝』によれば、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 豫州刺史劉喬が陶侃軍に呼応する形で江夏郡へ軍勢を派遣 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
823 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/04(火) 23:49:23.62 ID:1YTApaV00 _ / i| \ . /⌒\ _,,..ィi{ | /⌒\_,, \___ / V\⌒ / ヘ___ ト、 ノ⌒ _ / Vヽ{ i{ / / \ >、 ノヽ\ / \ ゙辷⌒ヽ \, \/ ∧ V//〕iト。,,____,,,.. '⌒ヽ / 丶 ヽ ⌒\ \ { / V i}⌒ // / ̄⌒`^'< _,,,.,. / 教 思 辷=ー 、廴 ∨i川iV i}ノ.ノ// , .ノ/⌒ ̄¨ 7 考 そ : ー 圦 \ヽヘ\'ヘ Vハi//ノノ/⌒´/イ / : え い }⌒ヽミ Vハ 彡 { え の ミ Vハ }iイ { よ 上 }ニ=ィi{ Vハ }i Zノ : が : ! 冫 ─‐‐ 、__ Vハ ___,,.. ─ `ヽ { う が }人{iノ _>─__ ⌒ヽ ヽ 〉⌒ ____ー< i { :{ {i ⌒ヽ 弋zツヾ {\ ィ 弋zツ ノ⌒ }ノヽ り :{ヽ } ` ̄ ̄ ー' \` ̄ ゙ {i /i\ 从i\ 丶 レ'゙/} 丶 だ / }i ∧ i \ /} / _ ノー‐‐ . / ̄¨V/∧ } ヽ / {i ̄ ̄⌒ニ=- _ と .′///iヽ ∧ ┌ 、r゙ .: У.:.{i\/////////\ \ __/////// } h ⌒ヽ⌒ ∧}.:.{i\\////////\  ̄\{i/////{ {//{ i{ {i:. 、____ー‐_____, /i } ヽ.:.} }//// r'´ ヽ //////{ {//} i{ {i:i::. ` """""""´ .:i:i从 ヽ.:.:./ / //// : ∧i//// { {//{i 从{:i:i:i}h、 .ィi{i:i:{ 八 { {///// i {////// { {//∨//:i:i:i:i:i:i}h、 .ィi{i:i:i:i:i:{ノ}i }.:.:i{ {///// { {////// { {/////i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i}h、 _____ ィi{i:i:/i:i:i:i:i:h、i}i}.:.:i{ {///// { {////// { {////i:iノi:i:i:i:i:i:i:i:ヽ i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/i:i:i:i:i:i:i|i:i:V.:.:.i{ { \///{ {////// { {///{ }h、i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ト、i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i|i:i:i}.:.: i{ { \/i 漢 相国 張昌 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } しかし、陶侃らは連日張昌相手に苦戦を強いられた N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
824 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/04(火) 23:51:55.44 ID:1YTApaV00 / / / 斗--<i:i:i:i:i≧s。 ⌒≧s。 ' / __ /i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:>、i:i:i:i:i:i:\ ′ ' .ィi〔i:i:i:i:>v'’i:i_i:i:i:iヘi:iトi:i:i:、i:i:i:>、i:i:i:i:i:i\ 丶 / _/i:i:i:i:i:i:i/ 〉i:i:/i:i:i{i:i:iVwハi:i:i:i\i:i:i\i:i:i:i:i:i:>、 \ ′ー=ァi:i:i:i:i:i:i:i:i:iV{i:i:i:{i:i:Vi、:i:i:i:i:',Vi:i:i:/Vi:i:i:iVi:i:i:i}i:i:i\ 丶 \ /__。o≦i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iハi:i:i{i:i:i:ハi:i>、i:i:i:vi}i::ィ行}i:i:i:i:}^)i/i:{ニニ 、 \ 丶 ' ⌒>-i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/ V八i:i:i:ィチ示_i:\ツノi:i:i:i:i, /i:i/ニニニ‘, 丶 / ィi〔i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iイ 、i:iヽ:i:i:Vツ ノ´、⌒ 7i/iハ/i:i/ニニニニ∧ \ 'i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/ \i:i:i:i≧=一___ .イ/j/∧}/ニニニニ/i:i:∧ 丶 /i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/ ⌒7´  ̄_7//7≧=--=ニニニニニ/i:i:i:i:i:i:', 'i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:厶 __ { <ニ二〉≧=ニニニニニニイ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:. /i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i///////≧s。 八 -V//{≧s。-=====ィi〔i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:. i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i////////////〉 ', /ニア ¨二二二≧s。/i:i:i:i:i:i:i:i/}i:i:i: i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/:¨ア⌒  ̄ \// vィi〔ニ{ {ニ>-<ニV'ハi:i:i:i:ィi:i/ ノイ } i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:7/ V Vニニ、 V {(_ノ、 }//ノi:i:/ }i/ ' i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:{ ( ____ Vニニ≧=-=ニ7 〈ニ〈i:i/ ,ノ' / i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:{ \i:i:i:i:≧s。 ____ .。o≦}ニニニニニ/ V=}/--=ァ/{ ′ i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ハ _ __ ≧=--- i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:{^>-- v/ Vハ └‐'厶/ i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:∧iV>--- ⌒二二ニ=- ___ ィi〔ニ≧s。ノ>、 _V{ニニニニ/ i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:{i:∧/////////////¨¨¨アニニニニ>-=ァL __j__/-∧Vィi〔′ i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:{>、i:i>、////////// /ニニニ> '’≧=-{ }<{.:.:.V// i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:{///≧s。/////// {ニニア--------- > ----'>、>.:.:V i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i∨///////////^ ¨¨7ィ/≧s。_/二ニニニニニ=-「 ̄′ Vi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:∨///////ィi〔「j「j/.:.:/-=ニニニニニニニニ=ァ==-V 、i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iV/。o≦⌒.:.:.:  ̄.:r^-=ニニニニニニニ=ァ'-=ニニ/ \i:i:i:i:i:i:i:i:i:iV.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.r'-=ニニニニニニニ=-/-=ニニア i 丶i:i:i:i:i:i:i:i:V.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/-=ニニニニニニニニ=ィi〔  ̄ ' i i| \i:i:i:i:i:i:>、.:.:.:.:.:.:.:,〈二ニニニニニ=ァ=ニニニ>、ィi〔 i| i| ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ それでも陶侃は張昌の軍勢を大破。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 晋軍に降った者は万に達したという ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
825 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/04(火) 23:52:43.99 ID:1YTApaV00 ∧ .∧ ヽ , ' ̄ ̄ ̄ ゙̄ヽ / ', ', ,イ / ノ( ヽ ト、 / ! ! i ヽ─、 ^ |ー' i / ││ ヾ_,,;;;》 〉 ヾj j/ 〈;;_ノ / | | 杜曾殿。 l ヾニアミ fニアl 〈 | .! i 〈 i } ,' ,' .連中、小舟で逃げていきますぜ。 | イrェェェュ / ./ / / .| \ `ニニ´/ / / / .逃げられたら面倒な事に | ヽ ー '_ / / / ,-ー、 ヽ;;;;;;;;;;;`ー-、 / / / ;;;;;;;;;;\ー、 ,-i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ.. / / / ;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\ / / / Λ:::::::::::::::::: : | | ::::::::::::::::::::::∧ Λ:::::::::::::::: : | ,ィl爪「「「ミメ、. |:::::::::::::::::::::∧ Λ:::::::::::::: : |-─====ニ二芋ミ'| :::::::::::::: ∧ . Λ::::::::::::::: |/i:i:i:/i:i/|i:i:i|i:Τ¬ニ/ :::::::::::: ∧ . Λ::::::::::::::: i:i:i'⌒i:i:|i:i:i‐-|、|i:|i:/ :::::::::::: ∧ __ Λ :::::::::::: i:ic_从i:从i:i\/:::::::::::::::Λ \ Λ::::::::::::::i:|┴’′\!:jゞ/::::::::::::::::Λ . \____.:i:iΛ:_/Λ ┌ ┐ \\:::::::::::::://, 泳いで追いましょうよー  ̄ ̄ ̄ / :: ::: /\乂ノ_、rf \\::::::/'i:i:i:. ( Λ/\ l`¨/ /:::l\\ ∨i:i:. /i/: : : :_>、 !,<_./: : : :|:::/\\∨i:i:. /i/: : __}_>〈〕<_{_: : |':i:i:| ⌒)∨i:i:. /i:i{: : \__ / \_/: : |i:i:i| / Vi:i:. . /i:i:i:i乂: : : : :.\ | /: : : : : :li:i:i| ∨i:i. /i:i:i:i//i:i)''ー──-<: : : : : : : :.ノi:i:i:| ∨i: /i:i:i:i/ /i:i/|.: : : :. :. :.ヽ` ' ‐-=≦_i:i:i:i| |:i:i
826 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/04(火) 23:53:15.33 ID:1YTApaV00 .∧ ヽ , ' ̄ ̄ ̄ ゙̄ヽ / ', ', ,イ / ノ( ヽ ト、 / ! ! i ヽ─、 ^ |ー' i / ││ ヾ_,,;;;》 〉 ヾj j/ 〈;;_ノ / | | l ヾニアミ fニアl 〈 | .! う、ウソだろ!? i 〈 i } ,' ,' | イrェェェュ / ./ / / 鎧着たまんま泳いでやがる!! .| \ `ニニ´/ / / / | ヽ ー '_ / / / .どうなってんだ!!? ,-ー、 ヽ;;;;;;;;;;;`ー-、 / / / ;;;;;;;;;;\ー、 ,-i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ.. / / / ;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\ / / / ざ っ ぱ ー ん ゚ ゚ 。 ゚ ゚ 。 。 ゚ ゚ 。 c ,,, , 。 ゚ ,,,,_ 。 c/´c" ミ゙ヾ'〜'〜 γ´'" ミヾっ c///,:'⌒ヾヾ vヾ' ////,:'⌒ヾっヾっ c"c,, c" ゚ 。 )、 〜''^' ,i// `ヘっっ c ゚ |i|!) ソ !li,'i,( ゚ ゚ 。 i ノi|!゙.;il| ,,ill! 。 ゚ ・ 。 ;、 ノil|! .,:;. jil;:v'll!ヽ ・ ゚ 〜'〜'〜'〜'〜'〜'人人,,,人〜'〜'人,,人,ンヽ、。〜'〜'〜'〜'〜'〜' ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 杜曾、荊州新野郡の人。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 若くして人並外れた驍勇を誇り、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 鎧を装着したまま水中を泳いだという逸話を持つ。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 新野王司馬歆の下で ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 鎮南参軍を務めた後、華容県令、南蛮司馬を歴任したとされる _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
827 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/04(火) 23:53:49.66 ID:1YTApaV00 ______ __/圭圭圭圭ハ_ └┴冖¬ー--==ニ≧(圭弋_土土土土ノ圭)_ 寺圭圭圭圭圭圭ア_」 ̄て≧s。 /:::::(::Vtッヾ|从、:\\`¨¨´ ミ≧s。 ___ /::_ 斗トゝ、 -‐/:::\::寸:`マニ=‐-...-----..ミ ミ≧s。 |ァァァァァ- ミ < 八/二ヽ二 厂ヘ乂::::\:寸ミ;;;;;;;;;;二=‐ <~⌒ヽ ミ≧s。 \/////////> 、\ /ニニ/ニ=∧幵l!ニ\¨ヽ:寸=‐- __::::::::::::\ ミ≧s。 ヾ///////////〆 > 二≧仁ニ,'Yニニ=\|=二ハ )ノ ニ=-、ヾ\ ミ≧s。< ̄ ̄ /ニニニ(二仁二爪ニニニ∧ニニノ_ ハ}⌒ヽ ミ≧s。 /ニ>ニニ.ノ二=,'二>二斗< ̄:::::::;;;;;;≧s。..,,__ > ´二二 〈二=リニニ=\  ̄ ̄ \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ i´二⌒ヽ二∧二∨二二ニ`ー―--、 ≧ < iニニニニ二∧二∨ニニニニニニニ ≧ 敵将が泳いで追って来たぞ!! ニ=- . iニ. - ミニニ=∧二∨ニ二二二二二 ≧ ≦ i7´二二 ヽ二= ∧二.〉ニニニ二x┐/Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ / ∠ニ',ニ二二二二Y~∨二ニニ_」ス ̄ _ _r‐< ___ムイ二二l=‘,二二二| ヤニニ=ス:::::::゙\_r、__ハ(ノ ハ 、二ニニニ=|二丶ニニ=〈///| 二r┘ \::::::゙∨ \__人_人从_人_人从/ 〈 .>┐二_二|二二ニニニ ̄ニ∠-―≦`、::::∨ _) (__ . 〉'::::::ア´ 廴」_」彡-‐' ̄二彡′ ∧::::::`、 ) 逃げろォッ!!! ( ,-/:::::゚‰、 r―‐┐ 「`ー' ̄´ `、:::::: > ̄ ̄) ( ̄ ̄ /ニ≧イ  ̄  ̄ >´.ニ /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ ,'ニニア `寸ニ∧ ,'ニニア 寸_∧ !ニ,' 寸∧ . /ニψ `Y∧_ {_ニ∧ ト、ニ\__ . |jヽニ\ |j 寸ニ∧  ̄  ̄ ̄ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 後年、漢水流域で割拠するが、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j この時点では劉弘指揮下にいたと思われる ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
828 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/04(火) 23:54:55.83 ID:1YTApaV00 【紀元304年秋 晋 荊州 江夏郡】 三三三三i:i:i. /Vハ _jI斗─‐‐‐ `寸辷ノ⌒ヽ : :) ̄ 三三三三i:i:i〔\_Vハ{ ___jI斗<___ `'く:.:.\ヽ⌒ヽ:.:〈 '⌒ヽ 三三三三i:i:i/i:i:iヽVハ:i:i:i:i:i〔/ ̄ ̄ ̄ ¨¨`ヽ _ V/:____:.:.V/} 、_, 三三三三i:i:i}ヽ:i:i:i:iVi}ー''" / .'⌒ヽ )ア ヽ V/:. ニ=‐ミヽ{ 三三三三i:リ \i:iVハ 厶,_ { : :・:ノ イ } V/─‐┐: :{ ァ|/i 三三三三i′ ヽ}i:i} _____ ` ̄´ {.:.:V/} イ}:.:.:{ く| レ 三三三三i {i:i{i:i:i:i:i:i:i:i: ̄ ヽ }:.:. }iリィ i }:.:.{ 三三三少′ V〉  ̄ ̄ / }:.:. }ハ し}:} :{ | ‐┼ 三三三} | ヾ {.:.:/ _ノノ/.:. i レ C!、 三三三} | ! \ {:.:.{/{7 /.:.:.:リ : 三三三} | Ll \ {:./_ ) /:.:.:./i{ : 三三三{ i廴 _ \ {iレ' /:.:.:.:.{/:} : 三三少'ヽ}i '⌒ヽ \ _ハ:.:. /:.:{ : ′ 三三i j 〉 ヽ / ̄/:.:.}:.:.{:.:.ハ / 三三i ’, //: :{i:.:.:.:.:.:.: 」 ノノL____/ 三三i ’, //: : :}:.:.:.}:.:.}:.:{_,,..ィi〔三三三 三三i ニニニ____ i //i: : : }:.:.: i:.:.:.',:.ヽ三三三三三 三三{ イ(_____ `ヽ,_ } /.:.:.:} : : }i:.:.:.:.:.:iハ 三三三三三/ 三三{ `¨¨¨¨¨¨¨¨ ̄  ̄` /.:.:.:./ i}:.:.:.:.:.:.:.:. ',: 三三三三// 三三{ ___ /.:.:.: / {i:.V:{:.:.:}:.:.ノ三三三三// 三三{  ̄ ̄ ̄¨フ /.:.:.:.:.:.:′ i:.:.:}:i}:.: }:/三三三三// 三三{ ´ /.:.:.:.:.:.:.:/ {:.ハノ:.:ノi三三三三// 三三{ / /.:.:.:.:.:.:.:.:./ }/三}:.(三三三三 // 三三| 〈 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ { 三ノ.:.:.)三三三 //\ 三三| /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ′ {三(:./i三三三// `ー 三三| イ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ }三{/i三三三 // 三三|:.:.`ー─── :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: / i三三三三三i{ { ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 張昌は逃亡して潜伏するも、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 翌年秋に捕らえられて処刑され、首は洛陽へ送られた。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .彼の一党は三族誅殺されたという `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
829 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/04(火) 23:55:32.38 ID:1YTApaV00 `}_ } __/ `ー-{ ノ 涂中 `ーr‐' ̄ ○ ,.--------- r―'´○寿春 ,「〇建業 ○京城 ,.----'´ ̄ ./ ○新息 _/ . /  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ○合肥 __{ ○弋陽 | ○六安 横江○|〇牛渚 } ̄ー' ̄} | .∧∧∧∧ `ーv'○東興 ./ ∧ ∧∧∧∧∧∧ `ーr―' ̄ ∧∧∧∧∧∧ 濡須口○} ∧∧∧∧ r' ∧∧∧∧∧∧ _ノ ∧∧∧∧ r―' ∧∧∧ 皖○ _,.-‐' >-―‐、 ∧∧∧∧ | | ○\_ | | 武昌 . ̄| ○尋陽 _r‐'´ ヽ _/ 'ー-、___イ ○ 柴桑 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 張昌の別動隊として \ヽ、 _ , イ!::/ .揚州を荒らしていた石冰の末路も簡単に紹介したい / ヽ{ ト、ヽ l: ∧\ マ三ソ| \ ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ /
830 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/04(火) 23:56:09.33 ID:1YTApaV00 【紀元303年秋 晋 揚州 建業】 /⌒Y⌒uヽ /(○) (○)ヽ _ /::::⌒`´⌒:::: \ /´ | ,-) (-、| 石冰様。 /' | l ヽ__ノ l. | ,゙ / ) \ `⌒´ /、 .揚州の豪族たちの軍勢が攻めて来ましたっていう |/_/ ヽ // 二二二7 u' __ ヽ /'´r -―一ァ"i .-‐ \ / // 广¨´ /' /´ ̄`ヽ ⌒ヽ _..∠、ヽ ノ ' / ノ :::/ / ヽ } .ィ::;;;;;;;;;;;}!'`ヽ .ィ _/`丶 / ::i {:::... イ /:'.:;;;/、:;;ト、 ,ム._ __/.′ ー彡'.:'.:/zz、}:;LI__ーrァ=-‐ '゜ ラ:::i:;弋'r゙=`ハィォy}Y! 7;:::!:::「 l ./ }'ラ;伍 . 厶ム!:ト!、_-=ュ /イ;ト;「` ___ |:′ /、_ イソ¬;;乂_ . ´ ヽ  ̄` ̄`ヽ.〈.、〃|iiii〃゙=-、` 何? . `` トγYム∧_ i |!弋リ ト, > . . -、._ |! ,}il〉 ハ <、 \、! }/ ,' ,| . ヽ、 \ ,j′ ,' /〉 \ヽ._ ヽ Y{ ! | 漢 張昌配下 石冰 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 結論から言うと、石冰平定に貢献したのは旧呉の士大夫たちだった N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
831 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/04(火) 23:57:03.84 ID:1YTApaV00 / , ――――― __ ヽ . / / ___ ` ‐ 、_ ∧ / ´ _ ‐ ´ ___`_ ‐- _ ` 、 \_人_人∧从_人_∧_人_从_// . l / ____ ´ , イ:.:.:.:.:.l:.:.:.:l、:.ト、 ミ 、 \ ) > . |′/ _ _.イ:.:.:.:.:.:.:.:.:/l:.:.:.H:.l=-ヽ:.:.ヽヽ ヽ< 陽羨の周氏!! > . l | /|:.`¬ ┬1ハ:.:.:.:.:.:./:.:/ _!:.:/zlイ=ミ、 l:.:.:.:!‐》 l < ( \トl‐!:.:.:.:.:.l:.|=l'弐:. : :.:l/r'゙ノ'´fラ心 》!:.:.,' ||/ /^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y^ `l‐!:.:.:.:.:.l:.レ'fラ心、:.:.{ 弋=ツノ j:.:.l || /l 〃 __ , . ∧l、:.:.:.:.:い弋zリ )`ミ- 三 ̄ ノ:.:.:l || | || f l| l Vヘ:.:.:、:ヽ ̄三〈 ー彡;.:.:.:.l || | ||弋ノ| | Vム、:.ヽ:.ニ=‐ ヽ ` /:./l:.:/\|| | | ゝ___, | V V∧:.:ハ _ === 、 l:/ / / ≫≦三ヽ二二 ィ ∨ V∧l ヽ ヽ-―‐;┴‐┴'´ /=≦三三三/ / ∨ l 丁\ \__-‐/\ _ =≦ l三三三彳 / {\jヽ{  ̄___/_ ≦キ¬ _ -=≦三三/ \j¬ミニニ -‐≦ 「 _ -≦三=‐¬ 丁´__ ` ¬ _ ≦三/ \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ ≫‐z┬=≦三三彡'´ ≧ < , イ ̄ ̄ ̄「| ̄「 ̄「 ̄ -=ニ 石冰の乱に介入するッ!!! ≦ _/ l _l ! | | _ = ≧ ≦ _r' ヘ. ! / ≫‐1‐ ┼一 ´ /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ , ´ | / ,j ∠ l ‐┼―l一 , ニj/ l / / / l ! !\ \_j_j__」 -―彡'´ { // / 晋 呉興郡の人 周玘 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 『晋書』『周処伝』に曰く。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 周玘は密かに石冰討伐を画策し、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 前南平国内史王矩と共に、呉興郡太守顧秘を都督揚州九郡軍事に推戴。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 江東の人士を率いて挙兵に及んだ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
832 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/04(火) 23:57:35.87 ID:1YTApaV00 \__人_人从_人_人从/ _) ガンダム (__ ) 俺が国士だ!!! (  ̄ ̄) ( ̄ ̄ /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ / -─……─ ─- 丶 〃/'⌒ヽ`ヽ _ \ 人⌒ヽ ̄ヾ ^ 、゚゚ ̄ ー=ミ ヽ ) 〃 | }} }i \_ ‐三‐ ..........:::ミ`:::........../ i{ i| ノ リ ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| V | _____/ I-──=ミ | 》-Yニラ/ 厂⌒ヽ\ \ ! 〔__厂 ̄´ /i⌒ヽ V゙ \ `─-- | ノ \____/ {i .::i ,八 . . \____\___ 見せてもらおうか。 . く...._ {( }} ノ / ⌒ヽ . . : : : :八ニニア゚゚ ̄ ガンダム `L__, _乂_ノ 彳/ jiノ) ; \ 新しい国士の性能とやらを 〔 ̄ } ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ア ゚ '" ヽ\ 7¨ | _父ー匕ノ 〃 \ ) / i| r(´⌒゚゚`ーァ {i/ 、 `゚゚´)y \___|......... 人 Y \ }i ┌┴─( ノ ゚ミ ヽ \ノ)y (yY仁ニニミ__彡く ヽ . : }i 丶 ) 》i| |厂 ̄》゚゚` ;′ ’ . . . . : : : :人 メ ’, /´ | __/{; ム ........::::个ー--=彡ムハ V; ; 《 ;| 「 ゚゚̄]廴 ,ィ{乂≧ー--‐=≦川て゚゚´ ム丿 jノノ 晋 広陵度支 陳敏 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 彼らに協力したのが、広陵度支の陳敏という人物だった N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
833 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/05(水) 00:00:48.43 ID:E94h89ov0 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 陳敏、字令通。揚州廬江郡の人。 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 若い頃から才幹を有し、 \ヽ、 _ , イ!::/ .郡の官吏になった後、洛陽で尚書倉部令史を務めた。 / ヽ{ ト、ヽ l: ∧\ マ三ソ| \ .趙王討伐の後、 ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ 洛陽の食糧が不足したため、自ら建議して合肥・広陵へ食糧調達に赴いていた l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ / / -─……─ ─- 丶 〃/'⌒ヽ`ヽ _ \ 人⌒ヽ ̄ヾ ^ 、゚゚ ̄ ー=ミ ヽ ) 〃 | }} }i \_ ‐三‐ ..........:::ミ`:::........../ i{ i| ノ リ ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| V | _____/ I-──=ミ | 》-Yニラ/ 厂⌒ヽ\ \ ! 〔__厂 ̄´ /i⌒ヽ V゙ \ `─-- | 南方の米穀は ノ \____/ {i .::i ,八 . . \____\___ 各地に数十年分蓄えられている。 く...._ {( }} ノ / ⌒ヽ . . : : : :八ニニア゚゚ ̄ `L__, _乂_ノ 彳/ jiノ) ; \ 腐敗する前に 〔 ̄ } ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ア ゚ '" ヽ\ 水運で中原へ輸送すれば、 7¨ | _父ー匕ノ 〃 \ ) 都の食糧難は解消できるはずだ / i| r(´⌒゚゚`ーァ {i/ 、 `゚゚´)y \___|......... 人 Y \ }i ┌┴─( ノ ゚ミ ヽ \ノ)y (yY仁ニニミ__彡く ヽ . : }i 丶 ) 》i| |厂 ̄》゚゚` ;′ ’ . . . . : : : :人 メ ’, /´ | __/{; ム ........::::个ー--=彡ムハ V; ; 《 ;| 「 ゚゚̄]廴 ,ィ{乂≧ー--‐=≦川て゚゚´ ム丿 jノノ
834 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/05(水) 00:01:43.76 ID:E94h89ov0 【紀元303年秋 晋 揚州 建業】 / ⌒ヽ、\Y^ヽ / -‐==─-〃ノ'ノ爪ヘト、 〈/ _/ (( (( |`)) 〕 ̄_ __ | / //⌒ヽー≪ニ>个X] ノ¨ ̄ { 彳\__l/`┼く} さて。 /⌒Y⌒´ 入 }彡_ . 〉/ (( { '⌒ヽ彡 ̄ ̄ ̄ ̄| 一_‐/ 旧呉の遺臣たちばかり働かせては我らの面子に関わる。 ((⌒ Y⌒ )y≧=ー _人 ノ ゝ-─=ヘ_ _彡く:::::::::::、弖]`T「)) -─ァY⌒ヘ 揚州の兵を借りた手前、戦って見せんとな ..:::::::::::::::::::::::[]乂 ノノ\:::::::::弖=||彡/ └'¨_⊂ニ_\  ̄ ̄\ `ーく::::::...`ー──┘/‐っr──く___ト、 \ <)======0/二7∧≧==::》:::::::::::::::::| |__/ /.::::://.:::==:::/|::::::::::::::::::| <)=====/.::::://.:::::::::::::/ |::::::::::::::::::| / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \ ト、 / \ ,:イ | \___/ ___ ,,),,) ___ ヽ_/ | | ..:::ヾ::::::ヾ:::::::::::/ ヾ::::::::::/ | / ははっ! \ ....::::;;;;ジ::::::: ヾ;;;;;/ ヾ;;;;;/ |;;::. シ  ̄ ̄ ̄|::::::::::::::::: i ̄i ̄i ̄i | ̄ ヽ::::::::::::::::::: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ノ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 石冰が揚州へ侵入してきた際、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 陳敏は寿春で揚州都督の劉準を説き伏せ、兵を借り石冰討伐に赴いた ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
835 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/05(水) 00:02:48.80 ID:E94h89ov0 / `ヽ\ |! / / ', { _ /x=/∠ヽ/ヽマ⌒ヽ_ } ┌′ l/ {/ ̄└┘ Y ̄| }`ヽ ト :| j/ /| r=ミ\ ,. - 、 / _| /{ ハ| マニニ7{=-{-=}マニニ7 :| }、 . く_∧ { /_:|_', :|八\ 兵力の違いが、 _ / V丶 __/ / .:| ∨_ イ :|  ̄ 戦力の決定的差でない事を教えてやる _ ( | ノ ` ー ´ { ノ ーヘ ,. ´ `⌒ :「 ̄ ̄| ‐=ニ=‐ / ̄/⌒ ─=ミ ─=ミ . { / |\ | ─ / /|/ ', } . /( ∨ / / ー=彡}\|\___/=彡:::厶イ :} :ハ ∧ :V{ { ノ::|\::\ | /::/l::::::丿| `ヽ 丿 {__ \ ー─=彡\:{\\ |│|:://}/「 丿 }────=ミ  ̄∠二二( ー─ }: :\─ x─=ミ/: : \ ̄ ̄ / /::::::::::::\_r、_\`丶 ::::::// ̄ 丶 /r─… ´/⌒丶 `ー─┐ ー=彡 イ二二二二二ヽ:::::::::::::::\ ::::{ {: : : : : : : :ー─‐=彡 >r─ ´ x===ミ──ヘ : : : : : : : : : : : : : : : : : : } }:::::::::::::::::::}  ̄ ̄`ヽ: : : : : : : : : : : : ,, ´ `¨¨¨¨´ \ \ : : : : : : : : : : : : : /`¨¨¨¨⌒ヽノ : : : : : : : \: : : : : : : :/ r─……=ミノ \: : : : : /: : : /: : : : : : : : : : :.} ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 陳敏と周玘は蕪湖、建業で石冰軍を破るなど、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 数十回に渡って交戦し、時に十倍の兵を相手にしながらも戦に全て勝利。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .石冰は支え切れずに徐州の賊徒封雲の下に逃走した `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
836 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/05(水) 00:04:31.29 ID:E94h89ov0 【紀元304年3月 晋 徐州 臨淮】 :,: :(::) /⌒''⌒) :,,゜ ' ,,,,,,, (:::::::::::::::!' (::::::) ヽ::::::::';''' ''~~ 。 τ'::/ .;: )/ 。 ' 、 ;: 。 f''`⌒( ,,,, !:(',,,, ::,,,,,、... ,!,,,、( /:: ノ:::::::::::::::::) 。 !::::::::::`! 、 :.、 !:::( ノ::`! o (:::::::::::::::::: (:::,,;,;,、; 。 ゜ (/ ⌒ 、 ;::::::::::::;;.;~~'' ,,、.. // ノ' //'''~~ ..,,.. _,,,.、 ,, ...: .. /;::::::::(,.,.(;;;::::( ,,., ;,;;( ):::::;. c::── '^'''::::::::::;' ):::::::::::::::::::::::::::/ ''''' '` ⌒ ; !.:::τ'' !::::::::::::::::::::::::::::)/,,,,, :'~~~: (::::::::::::::::::::::::::::冫 ~~~ 、,:'::::::`:::,,,, !:::::ノ ::::::::::::::::::::::::::::;(,,,,,,,、:::::::-ー'''' ''''''''" ヽ::::::::';'' ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ その徐州において、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 封雲の部下の張統が石冰・封雲を斬って石冰の乱は終わる。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .これが翌永興元年三月の事となる `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
837 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/05(水) 00:04:58.30 ID:E94h89ov0 【紀元304年3月 晋 揚州 寿春】 /ァ':..:..:..:..:..:、:..:..:..:..:..:..:..:`ミ=‐' ノ/:/:,.:.,:..:.、:.丶、:..、:ヽ:、:.、:\_, ゞニ:..':/:..:..l:..|:..:..:..:.‐-`:..、:.i:..゙;..ヽ-‐'′ 、_>:..':..:.i:..{:ハ:{、:..:iノ}:ム}:.}:..:i:..、:ヽ ≫ィ:..:..:..ir'f{=;ぃヽノィナヵlイ:..ノ:i:.ハl 陳敏殿。 {:从:.弋゙='^ 'ノ ^='‐彳7:.ル゙ ノ ` `い i}, .小、(_ .広陵国内史への御就任、謹んでお祝いする。 _ノィゝ ‐__‐ .ィ从「 「:.:{:Lヽ ...∠.」ノ:.7 .今回の反乱鎮圧での働き、さながら赤い彗星の再来だった __〉:.}: : : |:|: : :{{:.:ム __,,..::ニニ -‐:ハ: : :|:|: : : リ:.:`‐:`ニニ=::....,,_ rf:.-‐:.:.:.:.:.:.:.:.:.〈::::l: : :|:|: : :∧:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∧::.l / `ヽ\ |! / / ', l:|:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ハ::l: : ハ: : l:::|:.:.:.:.:.:.:.:、:.:.:.:.;':.:.ヽ| { _ /x=/∠ヽ/ヽマ⌒ヽ_ } ┌′ l/ {/ ̄└┘ Y ̄| }`ヽ ト :| j/ /| r=ミ\ ,. - 、 / _| /{ ハ| マニニ7{=-{-=}マニニ7 :| }、 . く_∧ { /_:|_', :|八\ 恐れ入る。 ._ / V丶 __/ / .:| ∨_ イ :|  ̄ _ ( | ノ ` ー ´ { ノ ーヘ ところで、君はこの後どうするのかね? ,. ´ `⌒ :「 ̄ ̄| ‐=ニ=‐ / ̄/⌒ ─=ミ ─=ミ . .{ / |\ | ─ / /|/ ', } . /( ∨ / / ー=彡}\|\___/=彡:::厶イ :} :ハ ∧ :V{ { ノ::|\::\ | /::/l::::::丿| `ヽ 丿 {__ \ ー─=彡\:{\\ |│|:://}/「 丿 }──  ̄∠二二( ー─ }: :\─ x─=ミ/: : \ ̄ ̄ / /:::::::::: ::::::// ̄ 丶 /r─… ´/⌒丶 `ー─┐ ー=彡 イ二二 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 戦後、陳敏は反乱鎮圧の功績で広陵国内史に任命された N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
838 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/05(水) 00:05:38.08 ID:E94h89ov0 ー==ニ. ヽ 、 , -―-ヽ: : ヽ, =‐、 ぃ ,. : :´: : : : : : :、`:..: ': :"⌒丶、 、 ゝ`¨¨´:..:..:,.:-―: : : : : : : : : : : ―-、:\___,ィノ} ), `=ァ"´: : : ;r: : : : : : : : : : :、: : : : :.ー‐―一 ´ノ , : :´: :/: : /{: : :、: : : : :` 、:ヽ、ー-、:..:..:..:..:..∠、 /:..:..:// 〃: '、\\: \: : \:\:、_:..:..:..;ノ:..:.ニ=、 ___ /:..:..://: : :八: 、 \:\\_、:..:..丶丶:.二:.._≦、 _, .:.:´:.:/:.:.:.:.\r‐v'⌒Y⌒ `¨¨^ー‐ ァ: / :../: :': :..\\:..:..__:..:..:.`ー-:..、:..;.ィ7⌒. ´:.:.:.:.;.:┼―、/.::/ .: .: . ': 〃:..:|:..:..:..:..l: :.ヽ:丶、:..:ハ:.! ニ=‐:..:.lr}二´:.:.:.:.:.:/ ! .:/ .:::/ .::::::: |:/{:..:..|:..:..:..:..|、:..:..、 ̄!`ト l:|ィ必^ヽ: :..|/:.:.:.:.:.:.:./ .:: .:: .::: . .::::::::/ |{ !:..::.|:..l:..:..:.|__>、:.\ぃレ'j'^'=ン j∧|―〜^´ .:: .: .:: .::::::::/ ぃ ‘:..:.|:..:.、:..:.ミ弋弐‐\ 一''´ 个:..: : :. ::. .: .: .: .::::::/ .: .::/ .戦は終わった。 ` }:.ハ:..:.\:..:` ニ } ///| :: :: :: .: .: .:::::/ .:: .::;r'´ _ノ'′ _>、:..、ー‐ミ、ヽ、'___ // l: :|:::: . .: .:/ .:::/ .:::: .:::::{: : 陽羨へ戻るだけだ _/:.:.:._>ヽ:::::::::> .‘ー ∠< j/:::__ .:/ .::::::´ .::::- ィ::.. : {:.:.:.:.「\ :::::::::、 >‐く `ヽ.::/: , ヽ::´.::: .:::‐ //:::::: : }:.:.:.:.:\ ::::::::−‐::::、:::\ /: :∠=┴y― _ -‐ ´: /::: : : └┐___>_..::::::::::::::. ::::::: \::; ´: :r': : :,.: : 〈-‐ ´ : : : /:: : : : f´::.-――-::::、:::::::、:.::::: .:: ソ: : : : : ゙´: :,r' ヽ==ニ: : : /: ; -―‐ . _ノ =====-:::::::>=v‐f: : : : : : :´:r'゙: :∠、: : : :-‐ ´:/::.::.::.::.: . r'´ -――‐_=―y‐y′厂!:!: : : : : : : : ∠ ``======= 、__ . / ...:::::::::::> ´ // / / ヽ ヽ: : : :_;,.: '′ ぃ _ _ , ' .::::::::::;:::::´ l l ! _> ニイム `::、 |::::::\ . / .::::::-‐ ´ l l ! ̄ /!____// \ ゙::. |::::::::: / ....::::::: -┘ { ∧ ::::::::/ ハ ゙::. ,、 ,:::::/ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 一方、周玘は功賞に関して何も言わず、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 兵を解散して家へ帰還したと『晋書』『周処伝』は記している ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
839 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/05(水) 00:07:47.72 ID:E94h89ov0 -‐ ‐- 、 ´ ,、_ハ / / 厂 ̄ ̄i{`V^}-} {斗 | iヽ ノ >‐‐、 くニニ>√ト 、ノ / __/ノヽ ',____ノ-ヘ"'´} {く / ∧ ∧ { . 〉‐′ __,ノ / `7⌒ -‐- / , :´ { {¨ ̄ ̄{ ハ 赤い彗星、か / i ( \ `ー-=ァ`¨ニ=一′ } i ,ィニニ>‐- __ イニニニニ}{ _八___ \ V⌒ヽ/: : : : : : : : : : : : : : : ̄: :¨ :‐-ミ:_: )_ /: : : : :.:.', : : : : : :ー‐=====‐i}===‐: : :ハ {: : : : : : :.:.', : : : : : : : : : : : : : : : : : i}: : : : : : : : }ヽ .}: : : : : : :.:.} :/: : : : : ー‐=====-}ー===‐: :|: :}_ {: : : : : : : : ノ/: : : : : : : : : : : : : : : : : i}: : : : : : : |: :ハ |:.: : : : : : : :{⌒: : : : : : : :.:ー====-i}-===-:|: : : :\ |:.: : : : : : : :|: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :i} : : : : : :}ー‐: : : :\ |:.: : : : : : : :|: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :i} : : : : : :|: : : : : : : :.\ |:.: : : : : : : :|: : : : : : : : : :.ー====‐-i}‐==: :.|、: : : : : : : : : \ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } この後、揚州の情勢は彼らを中心に動く N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
840 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/05(水) 00:08:22.16 ID:E94h89ov0 【紀元303年8月 晋 荊州 襄陽】 ___ ,..:::'´:::::::::::`ヽ、 /イ::::::::::::::::::::::::::`ヽ_,......:::――::::....、__ /:::::::::::::':::::_,ィ>'´::::::,::::::::::,:::_::::::::∧::::-、:::::―-、 '::/:::::::::::/::/{_//:::/::::/:::/::/:/:::ヽ::':::::',:::::::、::::、:::-ヽ /:イ:::::::::::/::/_/::::/:::/::::/:::/::/:::{:::::::/{:::::::|::::::::::ム::::ヽヽ:::::. /:::::::::/::/_/::::/:::/::::/-/、/:::: !::::::| ハ:::::}:::::,:::::::::',::',:::.ヽ::. イ:::::::::/:::{ニ|::::,'::::;'::::/:/{::/`ト、| ::: | ':::/ ::: |:::|::::::,:::::,::::. リ /:::::: /::::: Y::::|::::|:::::|/ j/j:/从i`:::::|/:://__i:::|::::::|:::::|:::| . /::::::::/:::::::::::::{::::|::::|:::::| , ==ミ {::::/::/イl::/イ::: |::::::|:::::}:::} /::::::::/ :::::::::::::: ',::{::::|:::::| {{ }} ∨イ , ==、}:::/:::::/:::/:::; ,':::::::,イ :::::::::::::::: ヽ|::::|:::::ト、゙ ー ''' {:∧l {{ }}/イ:::::/:::/{::/ 東郷侯!? {:::://::::::::::::::::::::::::::Y:::ム ' ヽ ゙ー ' /:::::/{:/:|/' l /:::::::::::::::::::::::::::::::∧:::::∧ r ー , 八::/::/::::| .本当にもらっても!!? /::::::::::::::::::::: /:::__/-{マ:::::込、 {___」 .イ:::::イ::/::::: | ./ ::::::::::::::::: /三`丶、,::\:::} ` _ ´::://:::{/:::::::::::. ':::::::::::::,..:イ ̄⌒ヽ、三マ::::|\ {三、:{/:::|:::::/ ::::::::::::::. :::::::::::/:.:/`ヽ、,ィ三三`丶:|三\ |\/三、|::/:::::::::::::::|、::. ::::::::::,':./ /:.:.:∧三 ,三三三>、三、 -/三三/>、::::::::::: | `\ :::::::: }:/ /:.:.:/三\j三三三三三≧ij'≦三_/三`ヽ,::::::::. :::: //イ:.:.:.{三三/三三三三三 {/ r,ハ三三 {三/|:!:::::::::. :::::{:.:.| /:.:.:/三三!三三三三三三ゞ二ソ三三`ヽ三i!::::::::::. ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 話を荊州に戻す。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 陶侃は軍功によって東郷侯に封じられ、邑千戸を与えられた ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
841 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/05(水) 00:08:52.48 ID:E94h89ov0 //⌒ _____ __ -- _ 〈< ´ 、 ` /⌒>ー ⌒^ ..: \ \ \ / . ., . . ..::::/ ', ', ' / . :/ . . :..,:W 、 . . . ', .. /ィ : . . : : :i/゙゙{ 、 \: . } i . .: . / | i: . : . { . :{ { \ / \} } . .} | {: : i: . ‐-八 八 iィぅ灯笊} } . . |八: .i: . {: :i ィチ示 \{ 乂ツ メ} , . : ' |⌒)八:..{: .W Vツ ノ イ . ../-へ . )八: .乂 ′ ⌒7// . : イi:i:i:i:i} . ヽ込、 _ - ':{: . /: : : /i:i:i:i:i:i/ 当然ですわ。 ⌒}:::... .::「{: . { ̄ > ---- r}: . }> _ イ_ }{: . { / あなたは爵位に相応しい功績を立てたのですから |, . /ニニ} __}ニニ}{: / ___/. /-=ニL/ __/八/⌒\ / , . ./¨¨アi:只i:\〈ニニ}V///}\ ' // ⌒i/i:i/i:i:i}i:i:i:i\^{∧//ノ } . /〈/⌒Vi:i/i:i:i/ ⌒}i:i/八: V〈 〈 . { , 〈i:i/⌒ . . : :⌒: : ∧: V\ }: / . . . : : : : :^{ : : : : : : : : : : /∧: V}: }::{: : : : : : : : : : :、 : : : : : : : : : :/∧: v: /八: : : : : : : : :_:_:::.. : : : : : : : : : :イ∧ V . ///个: . __ イニニ≧=-- <ニニ}: } 〈_/「ニ/-=ニ/{i:i:i:i{ ⌒L二ニニ=--}: {: {//^ {__/{ 「ニニニ」 〈¨¨  ̄ ̄ 八: : ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ つい最近までの不遇を思えば望外の出世である。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 私見になるが、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .劉弘が朝廷に恩賞を掛け合ったのではないだろうか? `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
842 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/05(水) 00:10:46.18 ID:E94h89ov0 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | 大事なお仕事 |:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::` \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶 ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´ | | ヾN ゞソ ゞソ// | | >:´|、 - ,|`:< 劉弘は前線を陶侃に任せる一方で、 | | |::::::::| > イ |::::::::| 朝廷との折衝や荊州の内政に意を注いでいた | | >-、\! !/::,-< | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
843 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/05(水) 00:11:26.96 ID:E94h89ov0 / / .: .: \ 丶 / . . / .:::....:: ', \ / / . . / . ハW/ 、 ', \ \ ′/ . . ' . ./''゙゙{: . . \ i 、 \ . .: / . .: / : . ./ {: . . \} i ⌒\ . {/ / . ./ ' \i . ./ {: . 丶 . . .} } i . / ' . . ' __/ ___:/ } メ、 {: . 、 i\/ } } } /イ i : . ./ ⌒¨「¨¨笊示ミ、\ {: . . i\{/丶 } } } / 八| : ./: : . :{八 {:://(_, 八 . . { ィチ示ミ } } . __ | : : . .i: . . :{ ` 乂rツ \{ {::/(, Y / i 許昌の范陽王の部下、 「i:i:i:i:i:| i: . {: . . :八 Vツ / ' 八 長水校尉張奕が ∨:i:i:i:| {: . {: . . :\ i ノ / . ./⌒} / 荊州を領有しようとしていました。 Vi:i:i:|八: .八: . . : ⌒ヽ __ ⌒¨ } . . / , ' Vi:i:|:i:i:\: . 、: . { /::::::::::::V 八 . ./ // 我が軍に手向かいしたため、 Y/i:i:i:i:i\(\ 込、 /.:.:.:.:.:.:ヽ:::} ' }: /「\/ 軍を派遣して討ち、斬り捨てましたので 〈:i:i:i:i:i:i:i:i:i:\}\: \ {.:.:.:.:.:.:.:.:.}/ .::r‐r‐‐}/.:.|.:.:.:|、 〉i:i:「 ̄「i:i:i/ ハ: . ::... ` ---- イ:i:| |.:.:.:.:.:.:.|.:.:.:| | . 〈i:i:i:i| |ニ/ /∧ : ::.... イ:i:i:i:i:| |.:.:.:.:.:.:.|.:.:.:| | \i| |/ /「ニ}、__ {へ:i:i:| |.:.:.:.:.:.:.|.:.:.:| | ----- ^|.:./ /.:. |ニニニ} rくニニ}i:i:| |.:.:.:.:.:.:.|.:.:.:| | / --=ニニ/ イ.:.:.:.:.∧-=ニ八 八ニニ人i:| |.:.:.:.:.:.:.|/  ̄ ニニ=-- __ ---=ニニ/ / L.:.:.:/ニVニニ=-\ /-=ニ/ニニ」 i.:.:.:.:./-=ニニニニニニニ=-- __ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } ある時は、友軍の背信行為を朝廷に訴え出た N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
844 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/05(水) 00:11:59.20 ID:E94h89ov0 / , ,__ 丶 . .\ ` . ' / / /i:i:iア . . . . \ . . \ 丶 . / / ' /ミvi{ . . . .Y . . Y ∧ . ' イ / .ィ { 丶 、/ . . .Y . . Y ∧ . / '/ ′ . .' { { \ /\ 丶 Y . . Y\} / , / . .{`ト、 { /\ \ \} . . Y Y i ' { . /イ . . {八 \八 /,ィチ笊芋¨ア〕iト \ . . . Y、 Y |/ | . . '{ . .Nィチ笊ミ、 \ 、 〃,_)//:::} メ }¨¨⌒ . . . . . . } }/ |' | . . イ { . . .W ,_)/::} \{\乂_rツ '. . . i } __, . | . ...' i 八 . .{ v_ツ ヽ / /. . ' } }i:i:i:i:i} 荊州の官吏は欠員が多過ぎます。 . | . .i { ....\乂 〈 / /}. . / '} 'i:i:i:i/ И..| { ........〕iト __ __ ノイ . . ' /}/i:i:i:/ こちらで人材を補充するので、 八{ 八 ......|从⌒ 「.:.:.:.:.:.:.:\ }. . /' /i:i:i:i:i:i/ .朝廷のお許しを頂きたく存じます ヽ/ \ ....{_圦 :.:.:./ ̄:::::', ,. . /i:/ /i:i:i:i:i:i:/ / {.:.:{\{i:i:i:i\ V::::::::::::::::::} ノ. .ィ {i:i:/ィi:i:i:i:i:i:i:〈 / |.:.:|i:i:i:i:i:i:i|i:i:}>、 ---- ´ イ⌒7{. ハi:i:i:r‐‐┐i:i:i〉 { |.:.:|i:i:i:i:i:i:i|i:i:|,r介: . イ , - V.∧-|.:.:.:.:|i:i:/ | |.:.:|i:i:i:i:i:i:i|i:i/ニニニ}>-< {\i:iV. ..、|.:.:.:.:|i/ | |.:.:|i:i:i:i:i:i:i|/ニニ/^{ r‐‐ ´ }i:i:丶. .\.: | _____ ____Y |.:.:|i:i:i:i:i:i/ニニ〈\i } }i:i:i:i:i:\. .〕iト --- 〕iト ., ,. ィi〔 \ Yi:i:i:i:i:〈ニニニ>、 〕iト ., _ / /i:i:i:i:i:i:i|.:≧s。 . . . . . 〕iト ., \ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } ある時は、欠員が多かった荊州の官員の補充を要請 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
845 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/05(水) 00:14:08.48 ID:E94h89ov0 ___ /⌒^\ ---- ¨¨`´ ` . / ' ィ / ,:i:iア \ ', /// ' /wi} ', / / / / { 、 i ' ' i {、 { \ \ } } { i И \八 、 \ /\ } i | l { : {笊示ミ、\{\ィチ芹笊} , И { i W Vツ ヽ Vツ / ' / }八 { 乂__ i ノィ /┐ .私の娘婿の夏侯陟を )八 i从⌒ / ィi:i:i:{_ .襄陽郡太守にと、お話を頂きました。 \{ 込、 ´ ` イ /i:i:/^| 「 }.} ̄〕iト _ ィi〔/^「 ̄ | ですが、もし親族を用いるのなら、 |,./.:.:.:.:.:「 } __ / | |... __j___ .荊州十郡は十人の娘婿によって、 ,. -//i:.:.:.:.:._|^{ _/ __/| |......./ \ .政治を安定させられるのでしょうか? / //| |.:/´ ∧/__//...| |_/ 丶 ' //:::}><i:i:i:i/Vハ '. ./ / __ ', 私の人事案をお認め頂きたく { /^yィi〔/i:i:i:i/i:i:i:i∧-=ァ. {__〕iトr ⌒}\ .. ........} i.......{/ 〈i:i:i:i:/i:i:i:i/:i:i〉 '. .' {、 / } ...............| }..... ′ ⌒/^ア⌒ー┘ {. .{ V〈 〈 ......|、 /.../{ . . . . :.{ |. .|. . . . . .}ヽY∧ ....|. \ 〈_./.八 : : : : : . . :八. : : : : : |. .|: : : : : '..../ Y∧ ......|. . . \ }../-=>、 : : : : : : : : 、: : : : :|. .|: : : :イ....〈 __ Y∧ _ --r┘、. 丶.\ 〈/__ ィi〔7>-_. :⌒: : ≧=-|. .{ < }\^Y __」、 V/. }. . ', 「⌒ / /「\__/「\八∧_ ,. -=/ ∧ ⌒ ̄ __ 〉 }. . ' . . } \ ^7¨.......〉 }i:i:i:i:{ 〉...\ヽ ∧ / / , . ./. . ./ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } またある時は、人事を巡って朝廷に意見を述べている N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
846 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/05(水) 00:14:55.11 ID:E94h89ov0 【紀元303年8月 晋 荊州 襄陽】 __ ,。t r‐‐- 。 _ __ ,。-‐ -。. __ !Ll Ll Ll `tュ _.ィzハュ、 x 「 Ll Ll ゙゚¨ i | _.. 。 - ― - 。 .._ 〔」 z杉イハミ八ハヾz |_.. 。 - ― - 。 .._ | Y> ¨´ ̄ ̄`¨<Yト '了彡ハッγシハハ V¨´ ̄ ̄ ̄`¨V|「 トュ | fl fl =| | ____rュ ィッ彡森本木辷ハハ | i^i i^i =|| ≠=| l;l ,ハ. l;l | ̄ ̄ ̄|>≠≦ 川杉ハソ≧森林杉z | Ll Ll:iニLlニLlニ| Ll ー| 「 ̄ ̄ 彡シイィッ≠彡林森森 |= l |= | | AA〃メソ気シミγ木林森森 |- _ ├―――‐┤‐ =| {田} | AA7シイッハ杉巛人ハ八 火 |,/ヘ /ハ└L「L「L「Lll: ィ代 -l_________|_ ,イ川ヮツノX≦谷辷彡林巛 彡( ||土| |土| |!l V リ |ハ LL| =| |゙____ イソノ彡森林杉ヾレ ハ彡 ||土| |土| l lLl =l iYi :| | | | | ,ィ彡レ盃幵卅ハYミ辷 林杉 二∠二∠二∠二∠二ヾド┼――‐┼===¬冖¬==┤ 山 ::| |_|_l ,.イシ彡ッィハ八ハハv林杉 木炎彡 TL「lTL「lTL「lTL「lTL「l | ,.へ. |= ー| | 〃ソジ彡木ミ木ハうY林杉 杉火彡゙ィ 二王二三二王二三二l〃 /'ヾ|‐ .γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ 非杉彡火ッ゙人 三二王二三二王|l l :l|= ハ | 農業・養蚕を推奨して刑罰を緩めましょう .| くシ杉木ハ辷ミメッt 二王二三二|===== L! .ヽ___________________乂 火杉彡'バ林ミ巛彡狩 ハパバヘミハミミヾミ、 二ニ======_v/´ イ彡不ミ刈_斗< ,, ' ̄ 木パバ彡森杉ミ彡林 ハヾパミYミメ彡彡杉林;;;;皿皿皿皿,,,,;;;>''´. . . イ彡 γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ 火彡辻彡イハ木杉ミミ狩 ハ彡杉森aッッ ッッ ャャ ッッ_,.>'´. . . . . . ハバ | 賦役は当面免除の方向で .| 森杉ツ爻乂彡イ 爻乂ミッメ、 森a. . . 。o彡ф彡'¨ ̄. . . . . . . . . . . .ィ川く. ..ヽ______________乂 森森爻林爻ミ彡 杉ハミ三仆宀 。o8ミ%8 ゚. . . . . . . . . . . . . . . . . . ¨´. . . . . . . 7ハバ’`¨ '¨¨彡イ¨ヾ ヾ乂ノハ乂杉森広 ¨. . . . . _ピ‰£ミ彡イ. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 内政面では、矢継ぎ早に施策をして数年分の収穫を確保、百姓を可愛がった \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
847 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/05(水) 00:17:53.58 ID:E94h89ov0 , --──-、 , イ / ヘ ト 、 i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ ところで劉弘様。 | ヽ ' _ ` イ l l ´=` l 益州から要請のあった兵糧援助の件は如何致しましょう? ノ ヽ _,、__ノ _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 生憎、こちらの物資も乏しいので、 /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ .零陵郡の米を五千石のみ送ろうと思うのですが…… 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 . i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: ---- --ミ、 ,. ´ ` . / ァ ⌒´ \ \ ' / / / ' , 丶 ヽ 丶 . / ,ィ ' , ト、/{ 丶 \ V v ∧ . ' / | {''"゙{ 、 \ ≧=- v ', ハ {/ | : i { 八 \ 斗<´ =-} } } }' | : l ‐‐{ -- \ ト、 ィチ笊芋ア ' Wi { 从ィチ笊 ヽ{⌒ 乂rツ / ' / ′ ,八 ト. W V_ツ , , / / / / あなたは事態をよく考えていませんわね 丶{ \{从 , , , ノィ. . .厶ィ ___ V圦 _ /}. .//////////ア }. .介: . ´ .イ' ,「 ̄ ¨ ヽ⌒ }. . .} r、≧=- < _/ / | }__ ,. . . } | | ーrォ } 「 /../ | ´: : : :≧s。 _/. . . , __| |i:i:i} { //. / ¨ア 、_/: : : : : : : : : : :丶 //. . . / { ∨ У'. / / /: : : : : : : : : : : : : : : ',
848 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/05(水) 00:18:24.10 ID:E94h89ov0 / ヽ `< \ ' ' ′ ハ,,ィ :. ヽ \ / /{l i /"゙゙}i丶 : } }^⌒\ ′ / ,{: ┼ -ォ- }l \ i\} } i / /ハ i / { __ 八 、 ト、 } {ィi / }v乂_l/{W示笊_{\{斗} / / __}从{ }从{⌒ ヽ{ Vリ ヽ ィァ, ' / 天下は一家であって、 ィ〔///∧>}. .}i , , 〈リ /j/ .あちらとこちらで異なるものではありません。 〈////////ハ}. .}:.、 , 厶ィ '⌒ヽ//////'}. .}: : . . ‐- イ .今、私が益州を助ける事は、西顧の憂いを無くすのに等しい。 「  ̄「l>厶ィ}. .} : : ≧s。 _ ィ /¨オ i |:|i:i:{ }. .} :.「 ̄ } / 「{ | 零陵郡の米を三万石用立てて差し上げなさい | |:|ィ^ヽ}. .} :} ィ/. /|:| | -=ミ イ ¨≧L>_⌒j. .,、__/ /. /斗¬´: : : : : :\ : : : : ‐ァノ__)>j 〈//〉、 ,. . { : : :_:-: : : : : : : : :V /: : : :/ ̄ >/ //////>、{. . { ¨´V\>、: : : : : : } , --──-、 , イ / ヘ ト 、 i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ | ヽ ' _ ` イ l l ´=` l ははッ! ノ ヽ _,、__ノ _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 . i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ それでいて、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 益州刺史羅尚の求めに応じて兵糧提供までしている。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .このように、短期間で荊州を再建した劉弘の政治手腕は非凡と言える `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
849 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/05(水) 00:20:44.32 ID:E94h89ov0 / ヽ `< \ ' ' ′ ハ,,ィ :. ヽ \ / /{l i /"゙゙}i丶 : } }^⌒\ ′ / ,{: ┼ -ォ- }l \ i\} } i / /ハ i / { __ 八 、 ト、 } {ィi / }v乂_l/{W示笊_{\{斗} / / __}从{ }从{⌒ ヽ{ Vリ ヽ ィァ, ' / ィ〔///∧>}. .}i , , 〈リ /j/ . それはさておき、 〈////////ハ}. .}:.、 , 厶ィ 都の情勢に何か変化はありましたか? '⌒ヽ//////'}. .}: : . . ‐- イ 「  ̄「l>厶ィ}. .} : : ≧s。 _ ィ /¨オ i |:|i:i:{ }. .} :.「 ̄ } / 「{ | | |:|ィ^ヽ}. .} :} ィ/. /|:| | -=ミ イ ¨≧L>_⌒j. .,、__/ /. /斗¬´: : : : : :\ : : : : ‐ァノ__)>j 〈//〉、 ,. . { : : :_:-: : : : : : : : :V /: : : :/ ̄ >/ //////>、{. . { ¨´V\>、: : : : : : } , --──-、 , イ / ヘ ト 、 i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ | ヽ ' _ ` イ 特には。 .l l ´=` l .ノ ヽ _,、__ノ 河間王と成都王が都に兵を発したという噂が流れたままです ._, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 . i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } また、朝廷の実権を握る長沙王が彼の言い分を全て呑んだ点も幸いした N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
850 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/05(水) 00:21:32.46 ID:E94h89ov0 __ 〈(⌒ __V>、 __ ,. ¨  ̄ ̄ ¨ ., /^⌒´ ^⌒ヾ´ 丶 ` . /⌒ > ¨¨ア ,{ 、 \ \ 丶 \ ' / / ,ヘ/ハ \ 、 -- ∧ \ ', . / ' イ /''"゙゙゙{ 丶 \ ≧=- _} ', 丶 . / / / イ {丶 \ 斗< __ } v } / /{ / /‐┼ - 八 \_ 'ィチ竓笊ミ ∨ } // v // { ィ竓笊_(⌒ヽ 乂_rツメ /∧ / / / / W V__ツ ヽ _ ノ イ// } ' . /イ ィ i :乂_ i ⌒7 ィ . { //} / ' | /八{ i i⌒ ____ ^´ } . {厶ィ/ .嘆かわしい。 / | / ⌒从 ト从 └==┘ ,. . }//≧s。 __ . }' /. . 丶{/ 个: . イ/. . .}//////////> 天下を統べる者は、 /. . . . / > ., _ < / . . ,//「 オ≧s。/ 天下と心を一つにすべきだというのに /. . . . /__ ィi〔//r‐‐┐ | ̄/. . ../}'/| | | - ____ .. 斗 _,. | ト---ォ//{ | | ' . / lY | .斗 ¨¨> . ニ=-- -=ァ.. . . .¨¨ア | |i:i:i:i:i/\ノ レ^V /. / .イ | | /: : : : : : : : : : 、 . ィi〔. . . . ./ 斗-| |i:i:i:i////>、 〈 <>〉. / ⌒´ _/ ̄: : : : : : : : : : : : : : ', ィi〔. . . . . . . //: : ィi〔/////V/////>、 イ .ィ、斗<//(_>--=ミ、: : : : : : : : : : :} ≧=─ ¨ ' : : //////////〉//<//////\>´ 丶 |: \: : : : : : : : { . { : : /ィ/ア ⌒^ V/⌒ ア. .<///ァ==ミ、> V L: : :丶: : : : : : { . } : : : / __ ,.. -=≦. >´/ハ//{ { ヽ: : :\: : : : 〉 . ': :/′⌒ ´ ̄ア. . '<//イ V//> } } \: : : -=オ /: /: :{ /. ./ ∨  ̄ V `ヽ: : r{ / 「 :_:∧ '. ./ ' . '_/ _,.斗 ¨ ̄ ^丶 . 斗V/ 丶 /. ./ イ 丶 イ \¨´-- ,. < / ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } ただ単に、荊州情勢に構っていられなくなったのかもしれないが…… N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
851 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/05(水) 00:23:20.99 ID:E94h89ov0 【紀元303年8月 晋 冀州 鄴】 _n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_l二二二ln_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n :.. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :| | || | |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 森森森森森森森森п森::::::....∧Ali;'i゙i゙l'i,::;...;;.;;ii:i;;:ili、_,i斤il]il] ,,,,,__i;;ii:i;;ir=ュ;;;;;;;;,,,,,,............n........ ヮ,'lil、l゚i: :.lA゙ill#「ll!l;lfni|』┌==┬─ii┐.,,'#ll,』 |.lll,,тgi゙i゙lェli;'ュョョョ゙ill#‐「ll!l;li+;;ii: ;rヘ∧凸;;;;;; 田┐工ユE∧ヰA┌─≡─!杢卦士⊂ニ⊃;:::┌┐;;;;;;;:::,,,,,ロ卅ユ鬥H出Tエニ斤彳凵Ξ|田 =,ィ'⌒ニニエニニil]1lー-i]__森森森森_トロロロi|::rーilil==┬≡┐| ̄|─r‐┬||irr-、v冖v"|l巫]||斤 、_|il]il]_三rー| ̄ ̄|─r‐┬|iΠп/____/| |、__\| ̄冂ПーГ┬┬ヱ ̄|─r‐┬|Π /三三三| ̄≡≡ ̄|/二三 〉====Π/ ゙.ヘ_== .γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ /二二 /∧ ̄∧\ 「 ̄ ̄ ̄/「 ̄ ̄二二|j ゙、_ | 成都王殿下が都へ軍を差し向けるんだって? .| __,,.‐',. ‐'i| 田|「| | 田,. イ___/´| | il | ヽ______________________乂 ェェェ=‐´ 田|/二ニ,ハ_,.-_‐=_二l |__| '|___| |l二ニ‐- 、 ,,_丶、` ‐ 、_,,...> ___ ≡≡===> ,. - ‐''´‐ '' "´i i i i i i i| / \ |l i l i l i`''ー-.、`、‐-、|皿皿|丶、_ ニ―-┐γ´ r''´i i| i| i_l⊥l,.-‐''´ ::'' i '':: `''‐-.l l_i l| i| il|`ヽ、`゙ヽ、 .vi== _,,... -┤ゝ、_゙丶i,''"´ \ .:' :i: ':. / `ヽl| il| i|ノ )、 |! ロ r┐:|-‐''´/|_ `ー-ァ―ァ、 _ |圭圭圭圭圭| _ ._,,...-‐''´ _,.イj:::丶| l^ 」 .i__| :|_,,/n | / / / ||  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |ヽ ._,,..-‐<´-‐||:::::::::ヽ! :| | / ヽ|/∧’/ / i|| / \ |丶\ \ | | | 川 ノ::::::::::::::ヽ -‐ /|| ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄||\ /川||_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_||川 /川 / \
852 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/05(水) 00:23:47.91 ID:E94h89ov0 - - ──ー - -、 /i ,.-‐''"´ \ i\ l \_/ _,, ,,_ ヽ、_/ l l ::::::/ ━━ ━━ ヽ::: l ヾ_,;;;l , , , l;;;__ジ ええ。 | i ̄i ̄i ̄i """ | l  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ l 何でも総大将は最近鄴に来た陸機だそうで ` 、 /⌒⌒i /⌒ヽ / `/ | | \ / /ニYニヽ /( ゚ )( ゚ )ヽ /::::⌒`´⌒::::\ | ,-)___(-、| | l |-┬-| l | 他に誰かいないのかっていう .\ `ー'´ / _, ‐'´ \ / `ー、_ / ' ̄`Y´ ̄`Y´ ̄`レ⌒ヽ { 、 ノ、 | _,,ム,_ ノl 'い ヾ`ー〜'´ ̄__っ八 ノ \ヽ、 ー / ー 〉 \`ヽ-‐'´ ̄`冖ー-く . /ニYニヽ / (0)(0)ヽ /  ̄`´ ̄ \ | ,-) (-、.| | l ____ l | 盧志殿は今回の戦に反対しているそうだっていう \ ` ⌒´ / ,、-='l \_,ン g< \ / \ └〆\ i=i|\' \ 丿 i \ \=i| / i|
853 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/05(水) 00:25:40.60 ID:E94h89ov0 γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ | 長沙王討伐の大将を受けたのは本当なのかしら? | ヽ________________________乂 (二二二ニ/二二ニ/二|二二ヽ二ヽ二ニニ) //_/__//_/__//_/| |ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ //_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ //_/__//_/__//_/__| |_ヽ_ヽヽ__ヽヽ_ヽヽ 二二二ニ/二二ニ/二二二//_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ__ヽヽ_ヽヽヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ //_/__//_/__//_/__///_/_//_/__//_/_ | |___ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ //_/__//_/__//_/__//○====○====○======.○=====○===○===○===○ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ //_/__//_/__//_/__//_| |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|__|_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ ○====○====○====○===.| |││││││││││││││││|| .||===○===○===○===○===○ | |││││││││││││││││||.陸 || | |┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴|| .|| | |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|| .|| ___________| |││││││││││││││││||.機 ||____________ \/\/\/\/\/\| |││││││││││││││││|| .||\/\/\/\/\/\/ /\/\/\/\/\/| |││││││││││││││││| ̄ ̄|/\/\/\/\/\/\ """ ̄ ̄ ̄'''''''''''''''""""" ̄""" ̄ ̄''''''''''""""""""""""""""""""""""""" ̄ ̄'''''''''"""" ̄ ̄ ̄ ̄""""""""" /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 陸機は長沙王討伐の大将就任に乗り気ではなかった \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
854 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/05(水) 00:27:24.26 ID:E94h89ov0 _ ,..: : : : ミ 、 __ ,........-{: : : `: : : : : : :´ ̄`ヽ、\///ハ ,. : :´_,.. : : :':,: : : : : : : : : : : : : : : 、`ヽ、r777ヽ /-‐,イ: : : : : : :':,: : :、: : : : 、: : : : : : : : :、:.\///} /: :,: : : :,: : : ハ: : :∨、: : :\: : : : : : : V`/\/| r-/: : ,': : : l: : : l l ヽ: :', \: : :、ヽ- ': : : :V///// .断わったけど、成都王殿下が許してくれなくて。 {/イ: : イ: : : :ト-:、l__! ゙、:', ,イ´tォァ\: : V//イ |/,|: : ハ: : : :ハ: : {. |`ヽ `\/ ト、_心 l \: l- ':| .三代も将軍が続くのは道家の忌むべき所だし、 V|: //ハ: : :| ヽ: !_,ッ 弋z(ソ {: : :\: :イ .新参者が上に立つと皆に恨まれるって言ったんだけど。 !:{ ̄/ヽ: :! 、ヽ! ̄ ' ノ!: : : : : |', |' / VI ,ハ _ ,.イ .|: : : :.:.:.|:l .特に王粹と牽秀の二人 / `/: :`> _` ` _, <- ''´|: : : : : :!:! ,:' /: : : :',´ ̄{ | `¨´ | ', !: : : : :.:|:.! , ' / l: : : : ハ. ! ,| l ヽ.! |: : : : :イ`ヽ、 . / /-''∨: : : : l ',´ l l. |: : : : :.| \ ,r;^、")'丶≦ =―= _ / /l ',: : : : :.! ヽ _/ !: : :.:.:.:| } . {f,朮;'わ}#__ `''< `''く . 乂マム ノ#ニニム ヽ ヽ 晋 平原国内史 陸機 ノ升サ#キ'' ̄`, ', ', V . ,′ | ', ',.l | ', l | .|│| }│.| |`Y }! | ム_ l l斗―V │.| 廴⌒) 从 . ヘ 芯.W .ィ芯ミV| | 乂`)<フ 从 V .Vン j 从 |ーソ そうでしょうね ⊂ニY^V八 ノ.〃. |. { ⊂_} ̄`"''‐ 、 ,ィ(/ l ,' l {‐.{ ノ:≧z≦. / ,l /. l . `¨>、、.イ | _リ / / /-=ミ. l |...........| ァ'/ヽ // /.| | , r ´ ,l ゝ- イ/_,レpヽ,// 从{´ 从.l / >''´./p / / イ、', . / // / .}. ', 晋 大将軍参軍 孫恵
855 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/05(水) 00:29:18.41 ID:E94h89ov0 ,r;^、")'丶≦ =―= _ . {f,朮;'わ}#__ `''< `''く . 乂マム ノ#ニニム ヽ ヽ . ノ升サ#キ'' ̄`, ', ', V . ,′ | ', ',.l | ', l | .|│| }│.| |`Y }! | ム_ l l斗―V │.| 廴⌒) 从 . ヘ 从.W从ハハ从| | 乂`)<フ 从 マ ミ==彡j 从 |ーソ ⊂ニY^V八 ノ.〃. |. { ⊂_} ̄`"''‐ 、 ,ィ(/ l ,' l 大将、都督の座を王粹殿に譲ると申し出てはどうかしら {‐.{ ノ:≧z≦. / ,l /. l . `¨>、、.イ | _リ / / /-=ミ. l |...........| ァ'/ヽ // /.| | , r ´ ,l ゝ- イ/_,レpヽ,// 从{´ 从.l / >''´./p / / イ、', . / // / .}. ', ァ'´ /p / / / ', { / / / / ', 人 { { / ヽ___ /. ', _{.>‐ァ==z―…''"´ \ /. ', ゝ二 / { ハ. / /. }! ', `¨廴____ヵ=…――─-' / / ハ }} ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 『晋書』『陸機伝』によると、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } この時、孫恵は陸機に都督の位を王粹に譲るよう提案した。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .友人の言葉に、陸機は次のように返したとされる `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
856 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/05(水) 00:30:56.74 ID:E94h89ov0 /,/'" , ../. . ;イ::ハ: :!、: : V. . 、: : :v、‐,,,、 (;;;;;/ , . :/.::::::/: :./ i::/|.l: | ゙、: : V: : : : .、゙、,/;;;;\;;;`;;,,、 У;;イ: : i.:::::::::!:、/ j:/ |!| ヾ: :,V: : : : l:.ヒ/;;;;;;;;;;;`、;;;;;;;;;) 〃;;;j: : :j::::::::::i :/\l:! | !:|、、/: ヘ: : : : :l:|l;;;;;;;;;;;;;;;;;ヾ;;/ /'/;;;l: : ::|:::::::::;!/ |l | ヾ `、:!ヾ: : : l|!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;{ ヾ;;;!: : :;{:::::::;'」≧ミ北 z=≦了V.: :.|!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;〉 .様子を見て、 !: :./;l::::::ハ ヤr'り゙「 ゙ ト'り|゙}ヘ: :.|;;;;;;;;;;::ィ'''" 陥れられないようにしろですって? !: j |゙};::::!^l ヾニ'^ ヾニソ rV:!)::l::::: | ∨ |:|:l;::!゙-! ' ,、_,.ヘ!j::l:::::: ! .そんな真似をしたら、禍いを招くだけじゃない !|::!N::::|ゝ、 r_―ュ /j:|:::::::j::l::::::: ! |!::!: :::::|:::| `丶 、 ,_ _,,. r.'" !|:::::: l:j::::::::.j |::j: : ::::!::j ,r''゙,! |.,゙ヽ. ||:::: :j/::::::::::| |:::!: : :::|::| / | / \|!:: : l'!:::::::::::j ,r;^、")'丶≦ =―= _ !:::l: : : :K 「 ̄ ̄/r'T¬く : : :!l!::::::::::::! . {f,朮;'わ}#__ `''< `''く !::::!: : : l、゙、 ! / Lr !: :lく!::::::::::::! . 乂マム ノ#ニニム ヽ ヽ . ノ升サ#キ'' ̄`, ', ', V . ,′ | ', ',.l | ', l | .|│| }│.| |`Y }! | ム_ l l斗―V │.| 廴⌒) 从 . ヘ 从.W从ハハ从| | 乂`)<フ 从 マ ミ==彡j 从 |ーソ これでもあなたの身を案じているのだけど ⊂ニY^V八 ノ.〃. |. { ⊂_} ̄`"''‐ 、 ,ィ(/ l ,' l {‐.{ ノ:≧z≦. / ,l /. l . `¨>、、.イ | _リ / / /-=ミ. l |...........| ァ'/ヽ // /.| | , r ´ ,l ゝ- イ/_,レpヽ,// 从{´ 从.l / >''´./p / / イ、', ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ それでも陸機は話を受けた。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 彼の心情を推し量るに、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .大恩ある成都王の顔を潰したくなかったのかもしれない `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
857 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/05(水) 00:33:21.30 ID:E94h89ov0 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | 成都王と陸機のやりとり |:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::` \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶 ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´ | | ヾN ゞソ ゞソ// | | >:´|、 - ,|`:< 『晋書』『陸機伝』に、 | | |::::::::| > イ |::::::::| もう一つ、当時の陸機の心情を物語る逸話がある | | >-、\! !/::,-< | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
858 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/05(水) 00:33:50.63 ID:E94h89ov0 【紀元303年8月 晋 冀州 鄴】 / , / l ‘, l l l l l l l l l ' l ' l ┼-l 、lハ r、 | lvヽ_jl / ヽ 陸機。 / ∨从VV大| \/l/ ̄ l/ l ヽ '/ ハ| t==ミ t==ミ/j/ 从 l .功績を立てて事が定まったら、 lハ lゝ_‘, /ノ /l /lj .爵位は郡公、官位は三公にしてあげるわ。 ‘, ヽハ l ゝ f 7 ノ //,イ / \l {ヽノ 〉> __ <lノl/}_/ }/ .頑張って頂戴 _></7:::::::「:o:::l::::::l><_ '::::l/////:::::::::}::::::::|::::::ヽ////l::::ヽ /::::::: ̄:::::::::::::::::|::::::::|:::::::::::::::: ̄::::::::l -―----- 、_,.. -l`ヽー―― - 、 ` ̄二> ': : : : : :.|: : : : : : : : :'`ヽ、:ヽ 晋 成都王 司馬穎 /: : : : : : : : : : :.:|: : : : : : : : : : : : :\:ヽ_ /: : : :,: : :,: : : : /: :.!: : : : : : : : : : : : : : :∨!//ヽ、 /: : : : :/: :./: : : :/: :/|: : :l: : \: : : : 、: : : : ∨-、//! /,: : : : :/: : :,': : : :/: / l: : :|、: : : ヽ: : : :',: : : : :ヘ//ニヽ、 l/l: : : :.イ: : : l: : : /ヘ、 、: :.! \: :ヘ\: : l: : : : : l/////} 殿下。 ヽl: : ://!: : : ,!: :下云≧、 ':,:.| \: , -、-:!: : : :.:|///// l: :///.|: : :.ハ: : l ト::::心 \ /≦云矛、∧: : :!/// 斉の桓公は管仲に九度の会盟の功を立てさせました。 |:/、//.|: : /: ヽ:| 弋_zソ 弋zソ j: :',: :/: :/ l'  ̄ ',: :l,: : :八 _' ハ: :∨: ,イ 燕の恵王は楽毅を疑い、功業を失敗に終わらせました ∨l: : : : :l> 、 ` ,. < l: : : :.,: | l:!: : : : |__ `, ー '"´! .-- |: : :.:.|: | . ,':|: : : : :! / l | | } |: : :.:.|: | ,: :!: : : : | { ,' , ヽ | ,: : : :l: :| l: :|: : : : l !´ / !: : : :|: :! . /!: : : : | ヽ ' ー ! l: : : : !: :!
859 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/05(水) 00:35:18.00 ID:E94h89ov0 ,. : ':´ ̄:!: : : : : : : : : : :ヽ: -`-r、ー-、 /:,. : ': : : : |: : : : : : : 、: : : : : ://イ、}///\ / イ': : : : : : :ハ: : : |: : : : ヽ: : : :{//{/ハ///// / /: : : /: : ,':i ∨: ト、: : : : ∨: :.Y///ト,/// /: :./: |: : /_i! ∨{-‐\: : :∨: :|-,-‐r':.Y ! . /: :./: : |: / {| \ _,.ィtュ-ァ : |: : :/}: :.|:.| |: :/|: : :{:イ=r≧、 マ:r,:斥,:Y: : :/:.:.:}: | |:/ {: :.:|:{! マr刈 弋こソ マ:.ト、/: :./:.:.| {' Y:|:ハ 弋ソ , }リ)}: : /:. : | 今日の事業をなすのは、 ル:|:.ム ,....イ: :./: : : :| 殿下であって私ではありません。 Y: : : .、 v 、 ィ: : : : ,イ: : : : :| |: : : : > ... __. _'´/: : /_ : : : : | .それでは |: : : : :|: | } / , ': : :/⌒} |:.:.:. : :| |: : : : :|: | ,:'/: : / | {:.:.:. : :| ; : : : : |: | /,:': : :/__ Y:.:.: : :| /: : : : : |: |イ:/: : :/イ⌒ヽ、 |: : : : | ....::::::::::::::::::::::` 、 i: : : : : /::::/: :, ' ', | : : : :| ..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ ! : : : /:::::::::{: / |: : : : :. /::::::::::::::ト、:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ::::::::::::∧| \:::::::::::::::::::::::::::::::、 |:::::::: / \/\::::::::::::::::::::::::::::, |:::::::/--、 ィ妁ス|::::::::::::::::::::::::, :::::イャ妁, |/^Y::::::::::::::::::, 〉´iハ _ イ:::::::::::::::::::::, ………… / Jゝ ` イi:i::::::::::::::::::::::::::, ___/ ノ ´ノ:>:.. イ |:i:i::::::::::::::::::::::::::::, /∨ _,,xく::::::VT""" ̄ ̄]___:::::::::::::::::::::::, . /......\_∧::::| \::マ-―ーァ´ >トミ::::::::::::::, 〈............. \|ヘ广"|\ /X"""7.../......∨:::::::| /...\........../∨____|/__,/_,/______/∨..........| ::〈八 /................、/../ F7 / |...j ......... | :::::\ 晋 散騎常侍 盧志
860 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/05(水) 00:37:03.98 ID:E94h89ov0 :|: : : l:l: : : : : :.l: l: : : : : : : : : : : : :|: : : : : : l: :l :|: : : |:l: : : : /:|l: l: : : : : : : : : : : : :|: : : : : : l: :l :| ̄`トハ、: : l:.八ハ: : r: : : : : : : : :/: : : : : :/: ,' :}i : ',rl─‐≧トJ廴 : l、: ; : : : : : /l: : :/_ハ: l ハ: : トllf ̄'⌒笊心Τヽ: : 斗7'゙ l: ̄: : /: l:.l : : ',: :l ヾ fイ゙n l} ヾ l/'~尤抃リ>, ' : : V : : : ハ{ V辷り __ fイJ l //'/}: : : ', どゆこと? : : :/:. , ゝzソ /ィ.: :.}: : : :ト : :/ー、 ι / }: : :}: : : :|:.' : l {ヘ /‐彡} : }: : :从:l : l 丶\ r ⌒ っ __ ィ: :イり}: :}: ,ィ リ : l \ ≧ァ _, <l }⌒ヽ /: // ___ ....::::::::::::::::::::::` 、 ..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ /::::::::::::::ト、:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ::::::::::::∧| \:::::::::::::::::::::::::::::::、 |:::::::: / \/\::::::::::::::::::::::::::::, |:::::::/--、 ィ妁ス|::::::::::::::::::::::::, 陸機殿は自らを管仲・楽毅に例え、大王を暗主に例えているのです。 :::::イャ妁, |/^Y::::::::::::::::::, 〉´iハ _ イ:::::::::::::::::::::, 古来より将に命じて軍を遣わす時、 / Jゝ ` イi:i::::::::::::::::::::::::::, 臣下が君主を凌いで成功した試しはありません .___/ ノ ´ノ:>:.. イ |:i:i::::::::::::::::::::::::::::, /∨ _,,xく::::::VT""" ̄ ̄]___:::::::::::::::::::::::, . /......\_∧::::| \::マ-―…ァ´ >トミ::::::::::::::, 〈............. \|ヘ广"|\ /X"""7.../......∨:::::::| /...\........../∨____|/__,/_,/______/∨..........| ::〈八 /................、/../ F7 / |...j ......... | :::::\ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 盧志は成都王が /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 陸機を寵愛するのを妬んでいたと『晋書』『陸機伝』は記す。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .ただ、『陸機伝』は陸機贔屓なので、若干割引く必要があるかもしれない `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
861 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/05(水) 00:39:07.28 ID:E94h89ov0 / / / ヽ ヽ ′ / / } ,′ { / } } l| ,′ { ′ } l| // { l | ,′ / / / ト|、_ハ ト、 / l / { / 从 |r==寸ミ辷 ̄l /ト辷从 / / / { ヾl _) J圷 ``'ヽ/斧圷ァ}/人 { ; / 厶 人} ` 乂zシ ヒzソ /,ィ/ {l| | / {ゝ """"" , 7 ア } 八 l 从{ |ー 、 u /ノ | } ヽ{\ 丶 l|从}\ ⌒ ノ }/ | .′ \ \りゝL _ > . _ < ノ} /l/ ,ィニ、=─f={ : : : : `:ー┼‐: 〉 /从 /// ./ニニ',ニニ|i\_ : : : : : : |:o:/`ト. _厶イ l/ /ニニニ',ニ|i二\` ー‐┼:.7ニ',ニ`ヽ ,'ニニニニ',=|i二二\: : : |:o:}ニ=',ニ}ニ', |ニニニニニ',|i二二二\: |: ,'二二',=}ニ', lニニニニニ'|i二二二二\,'ニニ╋Yニニ} ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 成都王は黙り込んでしまった N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
862 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/05(水) 00:40:04.66 ID:E94h89ov0 __ ∫ι__________/丁了 丿;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::. ,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.ヾ.ヽ. ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::::::: ,.,.,.,,.,.,.;; .ヾヽ .ヘ. ..ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;::;:::::::::::::::::::::::::::: ::::,.,.,.,.,.,. ヾ.ゝヘ ゝ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::::::::::: :::::::::,.,:::::::λヘ ヘ ,,__ノヾ ~~~~~ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ~~~~~~ゞ,ノヘ ゞ;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;ノゞゞ U/⌒ヽU/⌒ヽU/⌒ヽU/⌒...U/⌒ヽU/⌒ヽU/⌒..U三| U三三,U,,三三U三三,U三三U,三三U,三三U三三U/| _ ├┼┼┼┼┐___┌┼┼┼┐ ___┌┼┼┼┼┤/|_ ‖ミミ│ /,,;;;;;;;; /]ミ;;,, /,,;;;;;;;;;/]ミ;;,, .. │ミミ‖ ┌凹凹凹凹凹凹凹凹凹___.凹凹凹凹凹 ___ 凹凹凹凹凹凹凹凹凹凹凹┐ ミミミミミミミミミミミミミミミミミミミ/,,;;;;;;;;;/]ミミミミミミミミミミ/,,;;;;;;;;;/]ミミミミミミミミミミミミミミミミミミミミミミミミ ┌凹凹凹凹________凹凹凹凹凹凹凹凹凹凹________ 凹凹凹凹凹┐ . . 彳/三三三三三三彳/.|ミミミミミミミミミミミミミミミミミミ彳/三三三三三三彳./|ミミミミミミミミミミミ . 彳/三三三三三三彳/.. |ミミミミミミミミミミミミミミミミ彳/三三三三三三彳/ |ミミミミミミミミミミミ . 彳/三三三三三三彳/ .. |ミミミミミミミミミミミミミミ彳/三三三三三三彳/ . |ミミミミミミミミミミミ /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 以前、陸機は成都王が晋王朝を興隆させると信じて馳せ参じたと述べた \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
863 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/05(水) 00:42:24.69 ID:E94h89ov0 ::. /::.::.::.::.!::.::.:l::.l::l1三三三三三;/:.::.::.::.::.::.::.::.::.::.: /::.::.::.:/1::.::.::.:l:.:.:、:.ヽ、 :./::.::.::.::.:l::.::.::.l::.l:.:lヽ三三三エ/ /::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:/.::.::./l1::.::.::./::.:.:.:ヽ:.:.ヽ /..::.::.::.::.l::.::.::.:l::.l::.:l::.ヽ三エ/::. /::.::.::.::.::.::.::.::.::.:/::.:/ . /!::.::.::.ハ::.::.:.:.:.ヾ、:ヽ . .::.::.::.::.l::.::.::.::l::.l::.::ヽ::. ス,/::.::./::.::.::.::.::.::.::.::.:/: -≠ェ.,_ j l::.::.:/::.:.l:.:::.::.:.:.:.jヽ:ヽ :. /::.::.::.l::.::.::.:.l::.l::.::.::Y::.::.::.::,::.::.::.::.::.::.::.:.::., イ::.::.:/ メ、l::.::/::.::.:.l:.:.:.::.:.:.:.l ヾ,、 :/::.::.::.::l::.::.::.::.:!:_j -/::.::.::.:/::.::.::.::.::.::.::.:/://:/ ___ / .l::./::.::.::.:.lヽ:.:.::. .:l ヾ ::.::.::.::.::l::.::.::.::.:/ _ /::.::.::,〈:/::.::.::.::.::.::../´ /7 ,へz、.,`y j:/::.::.::.::. l ヽ:.:. :l l! ::.::.::.::.::l::.::.::.::.l '::.::./´j1::.::.::.::.// /´ / ( `fミ、 //::.::.::.::.::.:l1 ヽ:.:l j ::.::.::.::.::l::.::.::.::.l l::.:/} ,::.::.::.::/ ./ / l /rf/ j/l::l::.:!::.::.::.:.:l l ヽl ::.::.::.::.j!::.::.::.::.:ヽ l / ヽ l::.!::.::./ ./ l l /ィ/ ./::.::.:/!::l、::.::.:.:.l l l ::.::.::.::l::l::.::.::.::ヽ::.l/、 l/l::.:/ , l /ン´ , ' ::.::./ l::j l::.::.:.:. l l ::.::.::.:l::.l::.::.::.::.::ヽl::. l`} .l Y "´ /::.::.::/7 l/ l::.:.:.:,' ! ::.::.::.l::.:l::.::.::.::.::.::、::.::ヽ´ l 〈::.::.::// .l! l:.::.:l l ::.::.:.l::.:ヽ::.::.::.::.::.:ヽ::.::ヽ 〉: // j l::./ j ::.::.:l::.::.::.〉、::.::.::.::.::ヽ::.:ヽ 、 ` 、 /l:::/ レ / ::.::/::.::.::j::::ヽ::.::.::.::.::.:.ヽ::ヽ´゙' ‐- .,_ , ´ l/ ::/::.::.::/::::::::::\::.::.::.::.::.ヽ::.ヽ::.::.::.ノ1ー'´ / :.::.::.::/::::::::::::::::::`ヽ、::.::.::.ヽ:.ヽィ´ j:.! ::.::. /::_,. -──‐-.,_ヽ、::.:.:.:.ヽヽ// ::.::/'´_,.z=====z.,-\::.::.:.:.ヽ〈 : /γ´ `ヾヘ::.::.::.:.:f^1 :/´ `ヽ::.::.:.:ヽ ヽ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 果たして、長沙王討伐に赴く N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 陸機の胸中に去来した感情は何だったのだろう ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
864 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/05(水) 00:43:04.73 ID:E94h89ov0 _n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_l二二二ln_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n :.. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :| | || | |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 森森森森森森森森п森::::::....∧Ali;'i゙i゙l'i,::;...;;.;;ii:i;;:ili、_,i斤il]il] ,,,,,__i;;ii:i;;ir=ュ;;;;;;;;,,,,,,............n........ ヮ,'lil、l゚i: :.lA゙ill#「ll!l;lfni|』┌==┬─ii┐.,,'#ll,』 |.lll,,тgi゙i゙lェli;'ュョョョ゙ill#‐「ll!l;li+;;ii: ;rヘ∧凸;;;;;; 田┐工ユE∧ヰA┌─≡─!杢卦士⊂ニ⊃;:::┌┐;;;;;;;:::,,,,,ロ卅ユ鬥H出Tエニ斤彳凵Ξ|田 =,ィ'⌒ニニエニニil]1lー-i]__森森森森_トロロロi|::rーilil==┬≡┐| ̄|─r‐┬||irr-、v冖v"|l巫]||斤 、_|il]il]_三rー| ̄ ̄|─r‐┬|iΠп/____/| |、__\| ̄冂ПーГ┬┬ヱ ̄|─r‐┬|Π /三三三| ̄≡≡ ̄|/二三 〉====Π/ ゙.ヘ_===_\_ |FF|ニ|i ̄ ̄i| /⌒\ /二三 /二二 /∧ ̄∧\ 「 ̄ ̄ ̄/「 ̄ ̄二二|j ゙、_三__| i|三三三三|i |二二! 三\ __,,.‐',. ‐'i| 田|「| | 田,. イ___/´| | il |\ __] Πпr―.、=ニ二>、|| 田 | ェェェ=‐´ 田|/二ニ,ハ_,.-_‐=_二l |__| '|___| |l二ニ‐- 、 ,,_丶、` ‐ 、_,,...> ___ ≡≡===> ,. - ‐''´‐ '' "´i i i i i i i| / \ |l i l i l i`''ー-.、`、‐-、|皿皿|丶、_ ニ―-┐γ´ r''´i i| i| i_l⊥l,.-‐''´ ::'' i '':: `''‐-.l l_i l| i|γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ _,,... -┤ゝ、_゙丶i,''"´ \ .:' :i: ':. / `ヽ| 陸機殿とお見受けします .| r┐:|-‐''´/|_ `ー-ァ―ァ、 _ |圭圭圭圭圭| _ ._,,...ヽ______________乂 」 .i__| :|_,,/n | / / / ||  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |ヽ ._,,..-‐<´-‐||:::::::::ヽ! :| | / ヽ|/∧’/ / i|| / \ |丶\ \ | | | 川 ノ::::::::::::::ヽ -‐ /|| ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄||\ /川||_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_||川 /川 / \
865 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/05(水) 00:44:58.07 ID:E94h89ov0 _\: :.ヽ{:ヽ´: ̄: :`ヽ、 /: : : : : : : :l: : : : : : : \: :\_ /_,.:': : : : :: : : {: : :l: : : 、: : :\//`ヽ ´ /: : :,: : :/: :./| 、: ト、: : :∨: : :∨_// / : イ: : /: \ | ヽ: ',\: :.},ィ: :l:∨//} /´ |: :イ:下tf_、 ヽ},.斗テ矛: ト,:∨/ |:/:{:ハ.弋zソ , 弋zソハ: !:Yイ |' |: :込、 ,ハ´|: : |:.| l: : :l > _`_ イイ___|: : |:.| どちらさまで? |: : / } ; |/ } |: : |:.| |: : ヽ / / `/ |: : |:.| /|: : :| 、 ∧ /! |: : |`ヽ、 . { |: : :| ∨::::`::´:::::::! |: : | } /(___r__´ i{ \(_ ̄` 、 i |: : :l |::::::::::::::::::: | |: : | / /(_「 ノ{ >x__ノ }h\. \ /! |: : :i |::::::::::::::::::: | r-- |: : | {\ , ⌒ア¨¨¨ 、 < 「^\. h }ト、 \ / \ \ \ ∨八. \ \_ . / / ∨ V .∧ 〈 ̄ _ノ/ / ./ |! ∨、 ∨ / ',  ̄.′ ′ ∧ 「 ̄ }! }/ }! | _ノ / i| ∧ | i| , 厂 , /  ̄ ̄|! ´∧  ̄厂 、| | ト、_ / /_. イ(_ 失礼しました。 ∧ 《汽、 .ィ芋ミ、| ∧! ∧ 、_,厂 〈\ Vソ )/ V_ソ 》 / ∨ , ー=彡 先頃まで幽州の涿県令を務めていた孫丞と申します。 ノ圦"" ' ""_ノ ∧( _/ j「 \ ー ' _) イ 厂 かつて呉の朝廷に出仕していました )⌒ 丶_..。si´__,ノrく _ -‐ j「| 〈j 〉\_ -┤| /_ // }! r‐ 、 ./ / || 厂_/\__,/ / / ∨ / .′ || i「 ./\ / / / ∨ ′ 〉|| i{ .′/ / / 〉 晋 呉国の人 孫丞
866 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/05(水) 00:46:05.00 ID:E94h89ov0 ::../.:::::::l.::::l::l:ll三三三三イ.::::::::::::::::::::/.:::::, イ.::::::l.::、:ヽ、 :/.:::::::::l.:::::l::l:ll三三エ//.::::::::::::::::::::ノ.:://!.::::: ハ.:::ヽ、ヽ ::::::::::::l.:::::::!:l::ヽ::>/.:::/.::::::::::::::::/-+ 、 j l.:::/:::l.:::::::::j 、ヽ :::/.::::l.::::::::l::l::::::y.::::, .::::::::::::::,::イ.::/ Y、!:/.:::::!.:::::::::l ヽ l /.::::::l.::::::::::y´7.:::::/,.::::::::::::://':/,、‐-、' j/.::::::::!ヽ::::::! j| :::::::::l.:::::::::f f.::::/l:l.::::::::/' /イ/ (`t=、 ノ.:::::::::::l1 ヽ::l j あの『蛍火賦』の孫丞殿ですよね。 :::::::::l.:::::::::l、!.:,ヘ l.:::::/ / / l /f:/ イl:l::l.::::::::!l `j :::::::::!l.:::::::、.::レ、_' .lイ:/ l/::/ /.:::/.l∧.::::::!l まさかこんな場所でお会いするなんて。 ::::::::l.:!.:::::::ヽ.:::!' !レ. " /.:::/7 ! l.:::/ l :::::::l.::!.:::::::::ヽ.::ヽ """ 丶.// j l.:/ j 私に何か御用でしょうか? ::::::!.::::〉、::::::::ヽ.::ヽ、 rっ/l/ .レ ./ :::/.:::/.:::ヽ:::::::::::ヽ.ヽ` ー 、.__ / ./ /.:::/.:::::::::::\:::::::::ヽヽ/::.l ::::/,.. -――- 、、:::::::ヽヽ〃 . / ヽ ヽ / ',::::::} \ :/ y‐'´ ̄ ̄``‐、ゝ:::::::ヽ'、 ,イ i. ヽ ヽ ヽ / ',:::::} ヽ :::/ ヽ::::::::f 1 ‖. l ヽ< _',. ∨ ,'. ',::::} ヽ ‖. ', '、. ヘィ''">、',. '、∨ }_:ノ. ヽ . ,' |. ヘ ', ',. ヘ .,ィ斧ミx', } ゝ、、 } ヘ.. V / l | ', 、',', \ ィ'イ.い:n:::》l ,' / } ` ハ . iヘ ∨ / ', ハ ',ム ',ト、ヽ 、 ',.ゞ゚ツハ,'. ハ{'‐ / ,' }:::', ∨ / おっと、御存知でしたか。 . 乂} 'ヘ } 芯、ヽ`'' ヽ} .// ,イ. ',゙ミ /. }::: ', i ∨ ,' i }ノ.{{ゞ゚) ,イイ. |i } ヽ.,' ,'::::::} | ,'ヽ} 読者の皆さんは忘れているでしょうけど。 ,イ.人 ', ヽ ヽ ノ |i リ ', ,.イ:::::::} ,' , / ヽ ´ \ ヽ、. ヘ、 ‐ ,.}i i. ,' -=ニ::::::::::ノ,'.イ ,.イ,'イ それより、孫丞聞いちゃいました ヽ', >、',ゝ、 ,イ/ ,'./ V>、,,イイ´ ', } T=<ニ}ノハ{ Vニム、、,,,,__ ノ'^} /ニニニ/ } ', /ニニニニニア≧ミ ,'. } .イ/ニニニ/. /ニニニニニ/. Y { イイニニニ/、 、 ,. _/ニニニニニ/. }
867 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/05(水) 00:46:44.58 ID:E94h89ov0 _ /| ___ j{ |__// / -=圦 ∨'´ ̄` 、 ___ / -=〈  ̄\  ̄ ̄∨\ } ({__ _/ / ト、_ :, V/ `、 V/ `¨¨¨7 /i| | 厂¨7| : | /∧ \ . / / | | i ∧l、 | |\./∧ 、 / / i| | |: / __iL_、 | !__ \ ハ } / /_,/_.人 |/ i|__\ト / |_ -==}! ∨ j/| | /___\| i|了f_|./ .! /ハ }! ' :| | ‐t气f笊ト 、 i| h 小ヾx. | / 小. / |! | | { v以 \N 夊夕 '^ | / 八 ./ i j∧ 、"" ' ""/ | , 仆{/ 、_ 范陽の盧志殿と大喧嘩なさったとか。 「`. | i 圦 __ ./ / j{_/ 乂____ | |! ∧ ∨个s。. └ ┘ .′ ./ 厂 `¨´ .それでいて、 | | }小.(\{\「 >r‐<j{ / / .今回の戦の大将を務められるそうで。 厂¨\ _j|jノ j) 〉 _j | / |: /_ { ‐ ̄∨´ ノヾjI斗--‐  ̄ノ | { j|/  ̄ =- _ 人手が足りないと思い、 〈. ‐、 } } / /i「 r―< 乂∨ _`、 .微力ですが、お手伝いに参上しました | ∨イ ,/ ∧ j|_ \__/⌒ /厂  ̄\ r==| iく / ./ | |  ̄>'" ,/ // ̄ ̄ 、 |\j__.lノjア^\i| |/ / __∠ イ ∨/ | ./ >==く__ -=  ̄ / / ∨/ 〈 ./ / ∠______彡 /j{ 、 /\____i| |___,/ / i{ `、 . ∧ | /⌒V )x、 `、 i|:∧ :, / | /⌒ 、 `、 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 孫丞に関しては、過去の本編を参照されたし N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
868 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/05(水) 00:47:20.66 ID:E94h89ov0 ,........-{: : : `: : : : : : :´ ̄`ヽ、\///ハ ,. : :´_,.. : : :':,: : : : : : : : : : : : : : : 、`ヽ、r777ヽ /-‐,イ: : : : : : :':,: : :、: : : : 、: : : : : : : : :、:.\///} /: :,: : : :,: : : ハ: : :∨、: : :\: : : : : : : V`/\/| r-/: : ,': : : l: : : l l ヽ: :', \: : :、ヽ- ': : : :V///// {/イ: : イ: : : :ト-:、l__! ゙、:', ,イ´tォァ\: : V//イ |/,|: : ハ: : : :ハ: : {. |`ヽ `\/ ト、_心 l \: l- ':| お聞き及びでしたか。 V|: //ハ: : :| ヽ: !_,ッ 弋z(ソ {: : :\: :イ !:{ ̄/ヽ: :! 、ヽ! ̄ ' ノ!: : : : : |', 私なんかに味方しても良い事ありませんよ |' / VI ,ハ _ ,.イ .|: : : :.:.:.|:l / `/: :`> _` ` _, <- ''´|: : : : : :!:! ,:' /: : : :',´ ̄{ | `¨´ | ', !: : : : :.:|:.! , ' / l: : : : ハ. ! ,| l ヽ.! |: : : : :イ`ヽ、 . / /-''∨: : : : l ',´ l l. |: : : : :.| \ / -= ¨ア⌒ 寸ハ \{⌒\ / /l ',: : : : :.! ヽ _/ !: : :.:.:.:| } / _厶 ア⌒` 、 / マハ \ i / / ∨ j|`小. 、 | / / / | V 八 |:∧ `、 jL./イ / イ | | ∨ jト、 、 `、 / : : : | /ヽi| ハ i| | /ハ `、 ‘, 〈: : : : : :ノ f圷. :, /|厶ヘ | | ∧ . ァ′ / ∧: : : : イ|:}.ゞ’ ∨ _____∨ / Y /: : `、 , 異郷で同郷の人間が困っているのを放っておけます? /∧: :/ 八 ^t苡フ / 人__j{: : : : : :`、 イ └{/ 、′ , j/ 厶 f厂 ∧: : : : : : \:∧ 八了厂「\ ̄__. イ /: : / 、: : : : : : :`ソ ∧レ ,:|: : : :] |/./: : / | \: : : : / }// | ;∠ .イV: : / / _>'" ,/ / :|:厂 ヾ/ : : : イ / -‐_ア´ . ´ i| :|i /: : : :/∧ i{ 厂 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 『三国志』注『文士伝』に曰く。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 陸機が成都王の都督になると、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 孫丞を招聘して司馬の任に就けた。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 『晋書』『陸機伝』でも陸機の司馬を務めていたとある ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
869 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/05(水) 00:48:38.66 ID:E94h89ov0 _n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_l二二二ln_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n :.. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :| | || | |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 森森森森森森森森п森::::::....∧Ali;'i゙i゙l'i,::;...;;.;;ii:i;;:ili、_,i斤il]il] ,,,,,__i;;ii:i;;ir=ュ;;;;;;;;,,,,,,............n........ ヮ,'lil、l゚i: :.lA゙ill#「ll!l;lfni|』┌==┬─ii┐.,,'#ll,』 |.lll,,тgi゙i゙lェli;'ュョョョ゙ill#‐「ll!l;li+;;ii: ;rヘ∧凸;;;;;; 田┐工ユE∧ヰA┌─≡─!杢卦士⊂ニ⊃;:::┌┐;;;;;;;:::,,,,,ロ卅ユ鬥H出Tエニ斤彳凵Ξ|田 =,ィ'⌒ニニエニニil]1lー-i]__森森森森_トロロロi|::rーilil==┬≡┐| ̄|─r‐┬||irr-、v冖v"|l巫]||斤 、_|il]il]_三rー| ̄ ̄|─r‐┬|iΠп/____/| |、__\| ̄冂ПーГ┬┬ヱ ̄|─r‐┬|Π /三三三| ̄≡≡ ̄|/二三 〉====Π/ ゙.ヘ_===_\_ |FF|ニ|i ̄ ̄i| /⌒\ /二三 /二二 /∧ ̄∧\ 「 ̄ ̄ ̄/「 ̄ ̄二二|j ゙、_三__| i|三三三三|i |二二! 三\ __,,.‐',. ‐'i| 田|「| | 田,. イ___/´| | il |\ __] Πпr―.、=ニ二>、|| 田 | ェェェ=‐´ 田|/二ニ,ハ_,.-_‐=_二l |__| '|___| |l二ニ‐- 、 ,,_丶、` ‐ 、_,,...> ___ ≡≡===> ,. - ‐''´‐ '' "´i i i i i i i| / \ |l i l i l i`''ー-.、`、‐-、|皿皿|丶、_ ニ―-┐γ´ r''´i i| i| i_l⊥l,.-‐''´ ::'' i '':: `''‐-.l l_i l| iγ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ _,,... -┤ゝ、_゙丶i,''"´ \ .:' :i: ':. / `ヽ| ありがとう .| r┐:|-‐''´/|_ `ー-ァ―ァ、 _ |圭圭圭圭圭| _ ._,,...ヽ________乂 」 .i__| :|_,,/n | / / / ||  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |ヽ ._,,..-‐<´-‐||:::::::::ヽ! :| | / ヽ|/∧’/ / i|| / \ |丶\ \ | | | 川 ノ::::::::::::::ヽ -‐ /|| ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄||\ /川||_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_||川 /川 / \ /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 太元二年八月上旬 \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
870 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/05(水) 00:49:10.34 ID:E94h89ov0 【紀元303年8月 晋 司隷 朝歌】 |ニニニ|ニニ{{ニl|ニニニ{{ニニニ}}ニニ|lニ}}ニニニ|ニニニ |ニニニ|ニニ{{ニl|ニニニ{{ニニニ}}ニニ|lニ}}ニニニ|ニニニ |ニニニ|ニニ{{ニl|ニニニ{{ニニニ}}ニニ|lニ}}ニニニ|ニニニ |ニニニ|ニニ{─┴─‐┴──‐┴─ ┴‐}ニニ7ニニ7 ニニニ|lニニ{ニニニニニニニニニニニ}ニニ7ニニ7 _Vニニ',ニニ{ニニニニニニニニニニニ}ニニ7ニニ7 ,,ィi{ニVニニ',ニニ{ニニニニニニニニニニ}ニニ7ニニ7〕iト、 |ニニニ}ニ厶マ{f叮气冬ミxハ ,ィく彡ィ斧芋气ァ⌒アニ{ニニ} |>''~7ニ/〈 ハヾ rハ(_ノ了``ゝ′ rハ(_ノ了 ,ィヽ)、ニ}ニニ| 〈ニア/ } }‘, 乂辷り 乂辷り / ‘, \`''<ノ さあ! n _ノィi/ , 人 ‐‘, ' /‐' 人 \``〜==ニニ7 ゞー‐ニニニニア' /l/ `ー ‘, r ^ 厶イ \ト、 ヤニニニ/ カチューシャの `¨¨、ニニニ"{/ ノ \ 乂 丿 イ ハ ヽ\}ヽ‐'''¨´ 調べに乗せて進軍開始!!  ̄ ̄ ̄ { /}ノ{ハlrl ,ィ==> <==く从{ {ハ ノヽ } ∨ 从f:`ー─┴≧≦ ┴─'': : } }/ }ノ , -─ァ7777}: : : : : /: : : : : : | : : : : : {777ヽ─-、 ': : : ://///,ハ: : : : :.|: : :◯: : : : : : : : :|///ハ : : : :. /: : : : :{////: ゝ=‐ : L:_:_:_:_:_:_| : -‐=八////}: : : : : } r'〈l : : : : :`Y´: : : : : : : : : :{: : :|: : :{: : : : : : : `''<: : : : : : ヽ ノ: :``¨: : : l:|:{: : : : : : : : : : :}: : | : : }: : : : : : : : : :}: /: : : : : 八 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 成都王司馬穎は朝歌に進軍 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
871 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/05(水) 00:50:06.29 ID:E94h89ov0 【>>870 はなしでお願いします】 【紀元303年8月 晋 司隷 朝歌】 |ニニニ|ニニ{{ニl|ニニニ{{ニニニ}}ニニ|lニ}}ニニニ|ニニニ |ニニニ|ニニ{{ニl|ニニニ{{ニニニ}}ニニ|lニ}}ニニニ|ニニニ |ニニニ|ニニ{{ニl|ニニニ{{ニニニ}}ニニ|lニ}}ニニニ|ニニニ |ニニニ|ニニ{─┴─‐┴──‐┴─ ┴‐}ニニ7ニニ7 ニニニ|lニニ{ニニニニニニニニニニニ}ニニ7ニニ7 _Vニニ',ニニ{ニニニニニニニニニニニ}ニニ7ニニ7 ,,ィi{ニVニニ',ニニ{ニニニニニニニニニニ}ニニ7ニニ7〕iト、 |ニニニ}ニ厶マ{f叮气冬ミxハ ,ィく彡ィ斧芋气ァ⌒アニ{ニニ} |>''~7ニ/〈 ハヾ rハ(_ノ了``ゝ′ rハ(_ノ了 ,ィヽ)、ニ}ニニ| 〈ニア/ } }‘, 乂辷り 乂辷り / ‘, \`''<ノ さあ! n _ノィi/ , 人 ‐‘, ' /‐' 人 \``〜==ニニ7 ゞー‐ニニニニア' /l/ `ー ‘, r ^ 厶イ \ト、 ヤニニニ/ カチューシャの `¨¨、ニニニ"{/ ノ \ 乂 丿 イ ハ ヽ\}ヽ‐'''¨´ 調べに乗せて進軍開始!!  ̄ ̄ ̄ { /}ノ{ハlrl ,ィ==> <==く从{ {ハ ノヽ } ∨ 从f:`ー─┴≧≦ ┴─'': : } }/ }ノ , -─ァ7777}: : : : : /: : : : : : | : : : : : {777ヽ─-、 ': : : ://///,ハ: : : : :.|: : :◯: : : : : : : : :|///ハ : : : :. /: : : : :{////: ゝ=‐ : L:_:_:_:_:_:_| : -‐=八////}: : : : : } r'〈l : : : : :`Y´: : : : : : : : : :{: : :|: : :{: : : : : : : `''<: : : : : : ヽ ノ: :``¨: : : l:|:{: : : : : : : : : : :}: : | : : }: : : : : : : : : :}: /: : : : : 八 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 成都王司馬穎は朝歌に進軍 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
872 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/05(水) 00:52:04.99 ID:E94h89ov0 【著作権者からの申し立てにより、音声トラックはミュート状態となっています】 { \ |l|w/L ,rVk、 \\{w└ ¨ ´ Vト、` ー 、 _. . . : :‐, ==- 、 , -― - 、 \´ Vk `ー、 i _ /:`ヽ´ `ヽヽ//////∧ ≡ = - > ; ’ ∠ Vk l/ ー ´: : : : ̄`_、: : : : : . . . . . \/r―-、//! / }| Vk ` ,イ: : : : :.゙、: : : : : : : : : :\: : : : : : 、:.\////ヽ、 /´ヾ, r、r‐|^` 〆 .〉 /: :,: : : :,: : ト,: : : ト、: : : : : : \: : : : : ':,: :\////} // }´ / ノ /: : :/: : : /: : :! ゙、: :.ヽ\: : : : : :_:\ニ´: :∨: : ∨//! / ゝ- ´ /: :.〃: :.:.:,i: : : | 、: : ', \,.イ≦云;ア: : :∨: :.∨/! ,: //: : : :/l: : : | 、: :', 〃´ トヘ_心\: : :.ト、: : l': | / l: : : //ヽ: : ! \:, 弋z(ソ \:.!: \:!: | |: : ///∧: :! ,\ リ: : : |: :| |: ////l:/ト、! _ ,イ|: :.:.:.|: :| |/`ヽ/////ヽ ´ /l 、: : : :|: :| l ` ̄|: : l> _ ,.イ. | |: : : :,: :.| |: : |__  ̄ T ¨ ´ .| } |: : : :l: :.| |: : ヽ  ̄ ̄| | `ヽ | ,: : : :,: : | |: : :l 、 ! ,. / |: : : l ̄ `ヽ |: : :| ´} / _/:::l |: : : | /|: : :| l ,/_ ´/::::::::/ |: : : | ヽ . / |: : :| ヽl:::::::::::ヽ- ':::::::::::/ |: : : | l ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 前鋒都督・前将軍陸機 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
873 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/05(水) 00:52:33.16 ID:E94h89ov0 ,ィi i /`i \ |l|w/L ,rVk、 , -‐ ' ´ ̄ ̄ ̄ 丶、 /`i | \\{w└ ¨ ´ Vト、` ー 、 ,. '´ , 、 ヽ 丶 / l ,! \´ Vk `ー、 i / / / i, i ヽ ヽ. ヽ/ .レ ≡ = - > ; ’ ∠ Vk l/ / / / / i i |i | ヘ i / / / }| Vk . /イ / / '|│! ! i ! !| ! / , ' /´ヾ, r、r‐|^` 〆 .〉 〃'./ ' ,' ! | ! | li i| |!/ , l // }´ / ノ / ,'/i ! | !| | jヒ弋¬¬ !! , -ィ ,. i i / ゝ- ´ ! !|‖i ィ´二!  ̄弐¬ヤ | |! ' i , ' l | ` 「i ト ヤT ー' i| !i ,/l ! ! | ! |i! `丿 !| ||/l l i |! 陸機め |.l. ||ト __ 〃! |i i ! | | |! || || i 丶´ / i !! ! ! ! ! !! || || | |ト、 _, ' / |! !!i i i l | |! || ||i.! |i 冫ィァ -‐|| |! ll | i l !i __ ∧ -‐- || |||!! !i !7'´ ヽ. |! |ム!| ! ! ! !i -‐-、 /´{/ {ノ :} .ハ ‘, / ̄ ̄ ̄ ̄\ || |||!| !∨ル、 / ヽ. i| | \! ! i |! / {∨ l/ :}⌒Y ', ! 笑 : | Y⌒゙< > :} } 、 | 止 フ | 晋 北中郎将 王粹 | ‐-、{ ゙'' } / /\\ ! な ッ :| \ | |/ ′::::} } | :. : | \ ` ‐| ヽ/:::::::// ! .!! | /` ーY´ ', { | } ,' }二二./、 \ / . { ヾ、__ .Ξ ___ノ /.コ ‘, |/ ̄ ̄ 南人が冀州の兵を率いるとかw \  ̄ Ξ  ̄__/二|、 '. ィ、 `‐‐{ __ } O\:! \ 、 . / l二ニ=ー-乂三三乂\}¨} :}:ヽ / } ,' /\ニニニニ{ |__/ \_./ /ニ三≧x./ :.、!ニニ`ー=ニ二 \_O_/二ニニニニ\ 晋 冠軍将軍 牽秀 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 北中郎将王粹、冠軍将軍牽秀 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
874 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/05(水) 00:53:57.11 ID:E94h89ov0 /, ∨ , , ‐ '' ¨ ヽ \ / } // _ ‘, } / / -‐‐- 、 } // ,. 二 _ ヽ ',\ {/´ /´ ̄ ̄`ヽ、/'' ´ ヽ', ', ヽ / ./ } , } 〈 / { ,,. -- .,,〈| , ヽ . ヽi ゝ ,,. -‐-- 、 ‐'´ __ | | .} . l .{ ´ -‐‐- 、 /,ィf示ミx .! | | |ゝ { ,ィ て示ミx ィ 弋_ソ ノ ! | | | { ヽヾ 弋_ソ | | | | ヽ{ゞ‘, | | | | \ヘ ' /.| | | 同じ賈謐二十四友でも仲が悪いのですね | |'ヘ. _ __ / | | | | | \ !.`!ー ' / ! | | | | |丶| | /| .! | | / | |く_,! ! 二.´_r‐'´| .| | | . / _____ | |: : | |: : 〇 | : :│、__,! | | { , < ___,.| |` :| |,. -、:‐'‐ '´: : ヽ| | ̄ヽ \ |l|w/L ,rVk、 . /: : : \ : : : : : ! ! r≦―‐ {-、:{ : : : : : ! | ̄|ヽ \\{w└ ¨ ´ Vト、` ー 、 / : : : : : :\ : : : ! ! | ヽ‐‐ } .|: {: : : : : | |: : j : ', \´ Vk `ー、 i . / : : : : : : : : :\ 人 |│ } ̄、 { : { : : : : | |: :/ : : , ≡ = - > ; ’ ∠ Vk l/ .≡ = - {: : : : : : : : : : : :∨: \ |│ / .}: : ',: : : : ! |:/: : : : i / }| Vk |: : : : : : : : : : : : :|: : : :` , } /ム、ヽ: :人 !{ 、: : : :| /´ヾ, r、r‐|^` 〆 .〉 |: : : : : : : : : : : : :|: : : : / \ / マム、', : ヽ .|_\: :| // }´ / ノ / ゝ- ´ 晋 振武将軍 石超 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 振武将軍石超らに率いられた軍勢 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
875 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/05(水) 00:55:22.79 ID:E94h89ov0 { {. /==z 、 \ |l|w/L ,rVk、 \ |l|w/L ,r_/.. /-=ニ≦/Vk、 \\{w└ ¨ ´ Vト、` ー 、 /二二二二7 .\{w└ ¨ ´ / __ / __ /....Vト、` ー 、 \´ Vk `ー、 i //___.//.....\´. 〃 ヽ' .〃 ヽ' Vk `ー、 i ≡ = - > ; ’ ∠ Vk l/ .≡ = - 三 ≡ = - 三 / ―――‐ /= - > ; ’ ゝ _ノ ゝ. _ノ.....= -.Vk l/.- 三 ≡ / }| Vk // // ../ }| Vk /´ヾ, r、r‐|^` 〆 .〉 , -‐-v./ , -‐-v./ . /´ヾ, r、r‐|^`. 〆 .〉 // }´ / ノ 《 .ノ 《 .ノ // }´. / ノ / ゝ- ´  ̄  ̄ / ゝ- ´ ;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';'; '';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';'; ';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';'; 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 |\_/ ̄ ̄\_/||\_/ ̄ ̄\_/|.|\_/ ̄ ̄\_/||\_/ ̄ ̄\_/||\_/ ̄ ̄\_/||\_/ ̄ |\_/ ̄ ̄\_/||\_/ ̄ ̄\_/|.|\_/ ̄ ̄\_/||\_/ ̄ ̄\_/||\_/ ̄ ̄\_/||\_/ ̄ \_| ▼ ▼ |_/\_| ▼ ▼ |_/\_| ▼ ▼ |_/\_| ▼ ▼ |_/\_| ▼ ▼ |_/\_| ▼ |\_/ ̄ ̄\_/||\_/ ̄ ̄\_/|.|\_/ ̄ ̄\_/||\_/ ̄ ̄\_/||\_/ ̄ ̄\_/||\_/ ̄ \_| ▼ ▼ |_/\_| ▼ ▼ |_/\_| ▼ ▼ |_/\_| ▼ ▼ |_/\_| ▼ ▼ |_/\_| ▼ \ 皿 / .\ 皿 / \ 皿 / \ 皿 / .\ 皿 / \ / .\ / .\ / .\ / .\ / .\ / ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 二十余万が帝都洛陽への進軍を開始した N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
876 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/05(水) 00:56:22.52 ID:E94h89ov0 { {. /==z 、 \ |l|w/L ,rVk、 \ |l|w/L ,r_/.. /-=ニ≦/Vk、 \\{w└ ¨ ´ Vト、` ー 、 /二二二二7 .\{w└ ¨ ´ / __ / __ /....Vト、` ー 、 \´ Vk `ー、 i //___.//.....\´. 〃 ヽ' .〃 ヽ' Vk `ー、 i ≡ = - > ; ’ ∠ Vk l/ .≡ = - 三 ≡ = - 三 / ―――‐ /= - > ; ’ ゝ _ノ ゝ. _ノ.....= -.Vk l/.- 三 ≡ / }| Vk // // ../ }| Vk /´ヾ, r、r‐|^` 〆 .〉 , -‐-v./ , -‐-v./ . /´ヾ, r、r‐|^`. 〆 .〉 // }´ / ノ 《 .ノ 《 .ノ // }´. / ノ / ゝ- ´  ̄  ̄ / ゝ- ´ /´ , ´ __ノ }ト、\ く ̄ i{ (____//く _  ̄\ノ ∨≧s。..\ 乂___,/ i{ \ ̄\ 、 ∨∧( ̄ ̄ _ __ア 、 \/∧ 、 ≧=- ト、 _jIk"⌒}! j | \∠__\}. \}W∧| jI斗-==f´ ,′ _/{ | ト、 〈 ,ィf笊,ハ ∨j{j厂 i{ .′ ⌒ 、 Y \ \ ゞ'' jN jk( i{ r 、 ′ \圦t苡ー― "从 Y__i{. \\ j{ ) ∧"` _ ノ /^\∨^i{ 厂\\ 軍列は朝歌から河橋まで続き、 ,/ 个 /^〉___.ィ( / j{ ___,厂`ヽ .} .鼓声は数百里まで聞こえました。 _ へ/ / ア^j〉 ./ _,i{__.ィ⌒ア¨^ _.ノ r{ { j/ ∧厂i{ ,/___,/ / / 〈 /⌒ー‐┐ 出師の盛んな様子は、 Vソ〈^ー Yi{〈 / ./ .′ 〉 { /⌒ 漢魏以来未だかつてなかったでしょう j,r个 |i{∧V/ イ ∧ ′ .{___/ ⌒,) | j厂ア / ∧_′ .{_`\ ./⌒} | / 7 ./ / 7 {厂 ,/ \__,′ | 〈⌒ー―┐ Yj{ 「 ̄ .′ | ノ / ./ /⌒{ ∨ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } そんな話が『晋書』『陸機伝』に残っている N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
877 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/05(水) 00:57:29.53 ID:E94h89ov0 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | 続く .|:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、 \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、 ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´ | | ヾN ゞソ ゞソ// 続きは日を改めて。 | | >:´|、 - ,|`:< | | |::::::::| > イ |::::::::| .お疲れ様 | | >-、\! !/::,-< | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
878 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/05(水) 01:09:52.10 ID:eT6zqjdv0 おつかれさまでした。
879 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/05(水) 01:11:09.31 ID:izaWRT4f0 乙
880 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/05/05(水) 05:33:03.10 ID:peXW/Lko0 乙かれさま 無体な晋朝に誰がしたと問えばA級戦犯は宣帝以来無数か。駄菓子かし劉弘さんのみ有功無罪。。。晋倒戦犯捜しはいつかやってくれるのか な?
881 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/05/05(水) 06:42:51.52 ID:yndZlX3B0 お疲れ様でした。 >>880 傅祗も功績が勝る一人に数えていいと思う。 あからさまな愚行は極力諫めているし、きちんと事務を回せている要員じゃないでしょうか。 陸機の件で言えば。実務能力があったのなら、政権の事務を回すために、 政権渡り鳥も、ある程度やむを得ない行動ではあるのだけれど。
882 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/05(水) 09:26:16.91 ID:H+/cxJ5h0 乙でした >>845 めっちゃ現政権批判してるww 攻城戦はスキルと道具無しでは無理筋なんでしょうね 項羽や劉邦も失敗多いみたいですし
883 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/05(水) 16:17:52.17 ID:8Ih+50rf0 乙ー 満を持して陸機の見せ場来たな!
884 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/05(水) 21:01:58.24 ID:7/u7URID0 乙でした しかし晋王朝の手詰まり&gdgd感が鰻登りで、アオリ文っぽく言うとこんな感じか 「――一体なにが間違っていたのか。 増えすぎた宗族王はさらなる陰謀と紛争を引き起こし、 慢性的な武力抗争は未知の反乱軍と統治障害を生み出しつづける。 強力なドラッグ(五石散)の蔓延に、強制移民の横行。堕落した政治と結託した大規模な名門貴族。 正義や平和を叫ぶ者は、その逆しかもたらさない。晋王朝は熟れすぎた果実のように、ゆっくりと腐っていた。 そして今、陽光も射さぬ暗い中原の底に、一人の武将が降り立つ。 おそるべき任務を受け、中華の全てを敵に回したその男の名は――陸機!」 元ネタが分からない人は御免なさい
885 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/05/05(水) 21:39:46.15 ID:yndZlX3B0 はっきりしているのは、陸機を粛清すれば解決するような事態では無いということですね。
886 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/06(木) 01:05:54.79 ID:Gl/smDPn0 【>>869 修正】 _n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_l二二二ln_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n :.. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :| | || | |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 森森森森森森森森п森::::::....∧Ali;'i゙i゙l'i,::;...;;.;;ii:i;;:ili、_,i斤il]il] ,,,,,__i;;ii:i;;ir=ュ;;;;;;;;,,,,,,............n........ ヮ,'lil、l゚i: :.lA゙ill#「ll!l;lfni|』┌==┬─ii┐.,,'#ll,』 |.lll,,тgi゙i゙lェli;'ュョョョ゙ill#‐「ll!l;li+;;ii: ;rヘ∧凸;;;;;; 田┐工ユE∧ヰA┌─≡─!杢卦士⊂ニ⊃;:::┌┐;;;;;;;:::,,,,,ロ卅ユ鬥H出Tエニ斤彳凵Ξ|田 =,ィ'⌒ニニエニニil]1lー-i]__森森森森_トロロロi|::rーilil==┬≡┐| ̄|─r‐┬||irr-、v冖v"|l巫]||斤 、_|il]il]_三rー| ̄ ̄|─r‐┬|iΠп/____/| |、__\| ̄冂ПーГ┬┬ヱ ̄|─r‐┬|Π /三三三| ̄≡≡ ̄|/二三 〉====Π/ ゙.ヘ_===_\_ |FF|ニ|i ̄ ̄i| /⌒\ /二三 /二二 /∧ ̄∧\ 「 ̄ ̄ ̄/「 ̄ ̄二二|j ゙、_三__| i|三三三三|i |二二! 三\ __,,.‐',. ‐'i| 田|「| | 田,. イ___/´| | il |\ __] Πпr―.、=ニ二>、|| 田 | ェェェ=‐´ 田|/二ニ,ハ_,.-_‐=_二l |__| '|___| |l二ニ‐- 、 ,,_丶、` ‐ 、_,,...> ___ ≡≡===> ,. - ‐''´‐ '' "´i i i i i i i| / \ |l i l i l i`''ー-.、`、‐-、|皿皿|丶、_ ニ―-┐γ´ r''´i i| i| i_l⊥l,.-‐''´ ::'' i '':: `''‐-.l l_i l| iγ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ _,,... -┤ゝ、_゙丶i,''"´ \ .:' :i: ':. / `ヽ| ありがとう .| r┐:|-‐''´/|_ `ー-ァ―ァ、 _ |圭圭圭圭圭| _ ._,,...ヽ________乂 」 .i__| :|_,,/n | / / / ||  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |ヽ ._,,..-‐<´-‐||:::::::::ヽ! :| | / ヽ|/∧’/ / i|| / \ |丶\ \ | | | 川 ノ::::::::::::::ヽ -‐ /|| ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄〒 ̄||\ /川||_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_⊥_||川 /川 / \ /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 太安二年八月上旬 \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
887 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/06(木) 03:05:22.51 ID:Gl/smDPn0 【>>811 修正】 --- __ ´ `´ \ / ヽ `< \ ' ' ′ ハ,,ィ :. ヽ \ / /{l i /"゙゙}i丶 : } }^⌒\ ′ / ,{: ┼ -ォ- }l \ i\} } i / /ハ i / { __ 八 、 ト、 } {ィi / }v乂_l/{W示笊_{\{斗} / / __}从{ }从{⌒ ヽ{ Vリ ヽ ィァ, ' / ィ〔///∧>}. .}i , , 〈リ /j/ 〈////////ハ}. .}:.、 , 厶ィ '⌒ヽ//////'}. .}: : . . ‐- イ 「  ̄「l>厶ィ}. .} : : ≧s。 _ ィ /¨オ .張昌の本拠地、 i |:|i:i:{ }. .} :.「 ̄ } / 「{ | 江夏郡へ兵を進めましょう。 | |:|ィ^ヽ}. .} :} ィ/. /|:| | -=ミ イ ¨≧L>_⌒j. .,、__/ /. /斗¬´: : : : : :\ そのためには、 : : : : ‐ァノ__)>j 〈//〉、 ,. . { : : :_:-: : : : : : : : :V まず襄陽を攻撃する張昌の軍勢を破らなければ /: : : :/ ̄ >/ //////>、{. . { ¨´V\>、: : : : : : } : : : イ´ / ////////ハ. . V ヽ v V∧: : : : , / / //////////∧. .V \ V∧ : : { . . . . '. /⌒V//⌒ ¨¨ 丶. .v ', V/〉: : 〉 : : : : : : :{. { . /{. : : : : : : : : \: : :}、  ̄T´ : : : : : :八. .、 . . ,. . : : : : : : : : : .ヽ, \ { 丶 : : : : : ). .).イ/∧丶: : : : : : : : :イ \__ >^> ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 『晋書』『恵帝紀』にはこうある。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 太安二年八月、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 劉弘が張昌と清水において戦い、これを斬った。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ しかし、『晋書』『劉弘伝』や ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 『陶侃伝』『張昌伝』では異なる記述がされている _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
888 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/06(木) 21:33:26.90 ID:BG28oG3F0 >>1 乙ー。 孫丞懐かしい、顧栄と並んで孫皓に評価された人だね。
889 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/10(月) 11:16:43.24 ID:Z8/Fsk93O 乙でした 劉弘さん3代続けてチート内政官って半端ないですね
890 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/14(金) 23:11:26.66 ID:kGeA+gSM0 羊コ、劉弘、陶侃と受け継がれていくの良いよね え?顔の長い馬に乗れない男?
891 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2021/05/20(木) 19:22:33.00 ID:dxn0AA+/O 【訃報】ヤングアニマル連載/長編漫画『ベルセルク』作者の漫画家・三浦建太郎さんが急性大動脈解離で死去、54歳。『ベルセルク』未完のまま連載終了へ★10 https://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1621505536/
892 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/22(土) 22:18:21.66 ID:7cUqpBBk0 :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::` ., ::::::::::::\::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ ::::::::、::::::\:::::::: 、:::::::::::::::::::::::::::::、::::::::::::\ ::::::{、',::::::::::::\:::::\::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ :::: { ‘,:::::::::::::::丶、::`::::;::::::::::::::::::::::::,:::::::::::::::::::::、 :::: l. ‘、::::::::::::::::::`::::::::≧=-__:::::::::::::::::{、::::::\ ::::::l ‘.:::::::::::::::::::::::::i_::::::::::::::::::::::::::::::::::::'. ` .,:::::、 Y{_.. -―::::::::::::::::::::: l '.::: ̄:::::‐-::::::::::::::::::::; ` 、 ::::{ __ ‘,::::::::::::::::::::::l '._:::::::::::::::::::::::::::::::::::l ヾ ::N _ ‘,::{、:::::::::::::::l _'._:}、::::::::::::::::::::::::::::l ::lx竓竿T~ ‘,{ \:::::::::::l 竿Tミx、、:::::::::::::::\'. :爪c:し: :l \::::: lら:J:リ `メ、ミx、:::\ ' ゞ-- ' \:l`"゚´ ' } ≧=-\ 御無沙汰しています。 、、、、 、 ゙ ` ` ` ' / ' 続きの投下は明日の22:00頃を予定しています 丶、 ,, / ハ 丶、  ̄ イ :.:.:, ` ., ,, '"::::;' :.:.:.:、 ` .,_ イ::::::::::::/ :.:.:.:.:.、 {:.:.≧x、:::::/ :.:.:.:.:.:.ヽ Y:.:.:.:.:.`ミx、 :.:.:.:.:.:.:.:.ヽ、 `l l:.:.:.:.:.:.V-≧x -、 、:.:.:.:.:.:.:.::ヾ 、 l l:.:.:.:.:.:.:.:V二ニ≧x,, ''" / :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽヽ .l l:.:.:.:.:.:.:.:.:Vニ>''" イ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽヽ l l:.:.:.:.:.:.;,''" /_ -、 :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽヽl l:.:.:.:./ ' ̄ ≧=-<_/____ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽl l:.:/  ̄`'<
893 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/22(土) 23:15:23.19 ID:DpHecalio 乙です、先生。 楽しみに待っています。
894 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/23(日) 00:45:03.90 ID:/gefKu5g0 わーい
895 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/23(日) 22:30:49.36 ID:od6K2tGF0 【>>876 の続き】 【紀元303年8月 晋 司隷 宜陽】 ,,‐''''´´ ,! l `、 /黄 【河東郡】 ( 〉 朝歌○ ', / `ヽ、 / ', / `ヽ、 _,,,,,,-‐'′【河内郡】 ', /河 `‐-‐´ ,-‐'´ ', / 〇安邑 ○垣 _,-‐'i´ ○酸 ) ,' ○解 ,,,..-‐- 、,,,_ 河橋 温 〇懐_,,,-‐'´ `-、 ,''´ 【馮翊郡】 ,' ,,/ 邙山▲ -、,,_ ○ ○ _,,,-一'´ l '、 l ○蒲阪 大陽○,,-‐'´ 【河南尹】 洛陽 ̄`~~~~´ ○滎陽 ! ヽ, ) 入 _,,,,...-一'´○陝 〇十三里橋× ◎ 〇偃師 ○ `~´ 渭水_,,,,,...---‐‐''´×潼関 ‐'´ ○ 新安 ○ 〇緱氏 中牟 ,,,-‐'´´ ○華陰 弘農 ○ ●宜陽 河南 _,,..-‐- 、,_ ,,-一 ,--‐‐'^´ ▲ 澠池 ○ (´ ○輪氏 `、 ,/ 〇長安 〇隠盤 崋山 新城 ``'''‐-、,,_ `‐-‐'''´´ `~~`ヽ、 【弘農郡】 ○梁 _,) 〇陽翟 【京兆郡】 ,,,_ ,ィ´ 【潁川郡】 ○許 / `~´ ヽ /\ /| /゙i \ \、_ハノ ヽ、|/ |ノ (,ハ_、// \)' '( / \ ヽ,) (,,r' / \ ヽ 申し上げますっていう!! ,r' _) (_ ,) (, /-、 、-\ /ヘ '" ヘ / //7/ヘ /l ト、 |\、 /\ /\゙i / V | ,l ヽ| V ゙i
896 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/23(日) 22:31:48.54 ID:od6K2tGF0 /⌒Y⌒uヽ /(○) (○)ヽ _ /::::⌒`´⌒:::: \ /´ | ,-) (-、| /' | l ヽ__ノ l. | 都から、こちらへ軍勢が向かっているのですが…… ,゙ / ) \ `⌒´ /、 |/_/ ヽ // 二二二7 u' __ ヽ /'´r -―一ァ"i .-‐ \ / // 广¨´ /' /´ ̄`ヽ ⌒ヽ ー┐ > / \\ { \ ノ ' / ノ :::/ / ヽ }. 厂 ̄ \/ / / \ ∨ /{ ̄ _/`丶 / ::i {:::... イ { __7 / / | ∨ \ 乂_// / |‐< >┐ { / ̄{ . / / ′ / | | └< >┐/ / √`\ /| Λ| └< >┐/{_ | {__ Χ j / / j 7└< >┐ . | __x=汽テミ、 ノ / / -―― 7 /└<┐ . | | | | {{ {(::::沁, / /}/_,,.:=云z_ 7/ / . | | |人 ,,乂,,ソ / "~{:(:::)沁介x_7 / / /| 誰が率いているのです? .| | | \\~ 乂:;;;ソ ノ // / / | 八 { 、 ~" /´ ̄∨/ / | | / \ 从 / ノ 厂 厂 ̄\| | | . / / ̄ \ {丶 , // __ノ厂7 } | | . / { / \ い \ ' |/.ィ(| {Lノ / / | | / /\_) / \\ \__ |{ 〉Lノ / | | | / /{ \._/ /_/ {ニ( /\/ , / | | / __} / //  ̄{ニニ=---=ニ/ { { / /___| 晋 振武将軍 張方 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 長安からは、張方率いる河間王の軍勢七万が洛陽へ進軍を始めていた N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
897 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/23(日) 22:33:32.71 ID:od6K2tGF0 【紀元303年8月 晋 司隷 十三里橋】 _ __ _ ⌒)i)´i:i:i:i:i:iヽi:\ _ _、--ミ--<i:i:i:i:i:i:}i:i:i:ヽ ⌒ヽY'i:i:i:i:i:i:i:\_i:i:\i:i:ノi:i:i}i:i:i:., _ノ⌒ヽf'⌒~"''ヽ(⌒i:i:i心i:i:iノi:i:i:i〔:, \_人_人∧从_人_∧_人_从_// ⌒7i:i:/´ ;;綴_ツヘi:i:i:i:i:iい(i:i:i:i:i:i〔/, ) > {i:i:i{, -、 '´,.抒ぅァ;;;{i:\i:i:i:}i:i:i:i:i:i:i〔i:i:\ < 先鋒は左将軍皇甫商!! > _ ノi:iハィぅ "^`,;;八i:i:i:\'i:i:i:i:i:i:i}i:\:i:i:\ < ( ⌒, -‐う: ´ ′ _,,.. .:⌒ヽ)i:i:/i:i:i}i:i:i:i:\:i:i:\ /^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y^ , -‐う' ̄込rこ=- ┘ ' i Yi:i:i:/i:i:i八i:i:i:i:i:、i:i:i:i:i:\ r く´' { y冖>h。. _ イ 〕 _Yi:i{i:i:i:i:i:i:i\i:i:i:i\:i:i:i:i:i:i:ー─ 、 ) !^┘ ´ ′ ∧: . _、-''~/二、(i:i:i:i:i:_,i:ヽi:i:i:i:i≧=-i:i:i:i:i:i:i:ii:i:i:\_ _ // 〕 ) ノ , ハ/_、-''./:.:.:.:.:>‐-くi:i:i:}i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:\i:i:i}i:i:i:i:i:\______/i:i/ _, ′ ´ / _-ア/ //. ./:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.- ミi:}i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/, )ノi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i ̄ノ ′/〃 {´ /. . /:.:.:.:.:.:.:'.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:ヽi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/,i:i:\i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i: ̄\i:i:\ _/ ./:.:// ;/ . . . √:.:.:.:/.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.‘,~"''ー- ̄\i:i:i:i:i:/,i:i:i:i\i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:\i:i:ヽ . _、-f/ .√:.:/ 〔/. . . ./√:.:. /.:.:.:.:. /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:‘,_i:i:i:i:i:i:i:i\\i:i:i:i〕i:i:i:i:i:/,冖¬‐-i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i)i:iノ {:.:.:.:.ヤ {〕 /. /. ._./. ..√:.:. ′.:.:.:.:′:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:‘,  ̄ ̄):ノ  ̄〕i:i:i:i:i:i:/,i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:⌒´} }:.:.:.:.:ヤ /}√/. └_ュ\..√:.:.:{.:.:.:.:.:.:.{:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:‘, ´ 〕i:i:i:i:i:i:i:/, 三三ニ=-‐¬冖 ミi:i:i:i:i} . ;:.:.:.:.:. ヤ: /:. √. ., / ,、\` \r_¬ミ---'── ‐- ミ:.:.:.:‘,\_ 〕:i:i:i:i:i:i:i:i:} )i:i:iノ /:.:.:.:.:.:.:.ヤ: 〈:.:.:√ /└L心, `ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\:.‘,<⌒ ('⌒ヽ)}i:i}ノ ⌒ ´ . /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:V∧:.√/. . . . . 、-≧ー-.... `、.:.:.:.:.:.:.´'+ .,:.:.:.:.:.:.:.\i:i\ー ァ ノノ /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\_>-'. . . . . .. ..\---\::::`:.`、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.´'〜.,:.:.:.::.ヽi:i:≧=zz-ノ /:.:.:.:.:.:.:.:.`、:.:.:.:.:.:.√. . . . . . . . . . 丶---ヽ::::::::`、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:´'〜.,:.}  ̄ ̄ ̄ \:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`、:.:.:.:√. . . . . . . . . . . . .\-_沁 :::::::}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:´'〜., . \:.:.:.:.:.:.:.:.:}:.:.: √. . . ._、-‐¬冖冖< ¨´ .}:::::/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.´'〜., __ ‐- .:.:.}:.:.:/t冖'⌒}^\_____≧=' }::/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ {:.:.:.:.:\V_八 },_ \ニニニニニj/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:._、‐''"~ ̄.:.:.:.:~゚"'' ‐- .. ‘,:.:.:.:.:.:.√{ \__.ノ、`: . \ニニニ/′.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:._、‐''~.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ 晋 左将軍 皇甫商
898 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/23(日) 22:34:27.71 ID:od6K2tGF0 【殺伐とした戦場に皇帝陛下が】 〃⌒´`ヽ q=f(((,j,)))p ((ィ{!j゚ ‐゚ノj) /::::::;ゝ-ヽ)ヽ)- 、._/::::::ヽ ヾ-"´ \::::::| / ヾノ ,,.r/ _\ /_ ヽ ,'::;'| /:::::ヽ /::::::ヽ | l:::l l (:::::::・ノ ▼ ヽ・:::::) l |::ヽ` 、 (_人_) / }:::::::ヽ!`ー 、_ / \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ {:::::::::::::::::::::::::::.ー―――''"´ ≧ < '三三ミト、::::::::::::::i^i三三/ ≧ 後方には皇帝陛下がおられますっていう!! ニ=- `ー--' ヽ:::::::::::l l;;;;::::ノ ≧ ≦ `ー-" /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y 1! | i i|l__il___i! | i | | l| l| ___ l|i |!__il_l!_|i l|__i!_l|i l! ! | |l i|l ̄ ̄l|! i|! l|____ i|l li___ li! i|l__il_l! i|_l|! i|l |l  ̄ ̄ ̄ ̄l| l|  ̄ ̄ ̄`i|_li ー====, / /' /' /'^7' l|__i! il^i! i^l! </ / / / /  ̄ /' / /_/  ̄  ̄  ̄ f¨゙! :┐ n /〉 <ヽ /^〉' ! }”/ ,、 <`ヽ ./:::/.,、 ⌒!ィ f¨゚{ <´ 'ヽ Vハ |ヽ Y¨! |::::}イ { , -ー 、 _ /¨> r-‐,、 <⌒! ::〈人_r-ー- 、_r<}| >:::: ̄:`ヽ__, - 、__r 、r=¨>‐-! /:::::}__Vヘ }:::|__}::::{.ィ1.|:.:.:.:.:.:.}_, くノ ̄! ./;;;;;;;;;}_, ヘ⌒', /:.< /::::::::::::::::Y::/|i /::::::::::::::::::::::Y:.:.:.:.:.YVイ!:::::}::::::::|/::::::/:ァ<! V_::| ',く/⌒!}:.:.:.:.:ノ/ /:/^V__〈ヽ;;;;;/_!__ノ::::::ヽ :.:.:.:}|:::::::::::::::::::|:{:. }:!:::::::::::::::::::::::: l:.:.:.:.:.:.|ィ ゝx}:::::: |::::::/:.:/ / > ¨⌒ヽ:'. V¨¨ヒ{_. V==<:::::`ヾア´:f⌒!ヽ:::::} \f':!::::::::::::::::::lハ:.:リ'.:::::::::::::::::::::::∧:.:.:.:./ >イ::! :::: |:::::{Y/' 〈 /:::::::::::::::::}:' V::::::::::{ .} .}::::::::::|:.:.:.:.|:.:.:|:.:.}-:' ヾ!,、:::::::::__/_/ ヽ::::::::::::::::/|レVWハ/::::::::/:::::: |::::::|ハ V!::::::::::::::::::!:/ ./:::::::;:::Y /^!:::::::{:ト、: |:.:.:|:./::::: `Y゚ ̄ _/VレvイW:::::`ー-::__/:::::::::/:::::::| ヽ `!:::::i:::::::::::|' /:::::::/L_|  ̄⌒¨}>ヘ}:.:.:|”:::::::: 、 f´ ̄::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::| ヽ .|:::::l::::i::::::| /:::::::::| >- ._ }} |:.: |ヽ:::::::
899 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/23(日) 22:35:37.96 ID:od6K2tGF0 【紀元303年8月 晋 司隷 宜陽】 { ̄\ { ̄ ̄ \厂\_ | ̄ \ _ ...\___ \ }_ ┌┴>''^~ ´"''< | __} / / \ \ 厂\ { / / \ }_ ∨ / | V } /| ノ| |⌒\^> . , / / |>ー<| ′| / / / 斗―-ミ/ }/ | | | | /| /_,/ /| /| / 「/ | | 八 | x=≠=ミ ⌒7/ x=≠=ミ_ } | | \ 《 f::てド f:::て 》 √Y /| | |\\ V;;ソ V;;ソ /ノ丿 | |八 |「Λ ′ // ノ \ |从人 人| | |: :\ {\{\ ( ) / :| | |: : / \/ / : . イ: :| | | /⌒\/ : : /\/: :/| >ー< | | :| | /⌒} . { ∨ / /: :/〈二=---=二〉 八 ∨/ /⌒\ /´ ̄ ̄\ V /-ニ/ [ ̄] \-\ V / | . | / /ニ/--- 、 「] --- \ニ\ V | . | `\/ // [∩] \ | |〉 / { ̄ ̄ ̄\ | | | |Λ /{ { | | :. | |ニ} _〉 . \ __| | i′ | |ニ√ { ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 『晋書』『恵帝紀』に曰く N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
900 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/23(日) 22:36:42.57 ID:od6K2tGF0 { ̄\ { ̄ ̄ \厂\_ | ̄ \ _ ...\___ \ }_ ┌┴>''^~ ´"''< | __} / / \ \ 厂\ { / / \ }_ ∨ / | V } /| ノ| |⌒\^> . , / / |>ー<| ′| / / / 斗―-ミ/ }/ | | | | /| /_,/ /| /| / 「/ | | 八 | x=≠=ミ ⌒7/ x=≠=ミ_ } | | \ 《 f::てド f:::て 》 √Y /| | |\\ V;;ソ V;;ソ /ノ丿 | |八 |「Λ ′ // ノ \ |从人 人| | |: :\ {\{\ /〉 ) / :| | |: : / \/ /: ./ />┐ イ:..:| | | /⌒\/ : : /\/: :/ / / /) | | :| | /⌒} . { ∨ / /: :/_/___//ニニ〉 八 ∨/ /⌒\ /´ ̄ ̄\ V / ニ|:::::::::::::::::| ] \-\ V / | . | / /ニニ|:::::::::::::::::| ---\ニ\ V | . | `\/ // ∨ ::::::::: Λ \ | |〉 / { ̄ ̄ ̄\ | | V:::::::::::::::} | |Λ /{ { | | 〉::::::::::::::} | |ニ} _〉 . \ __| | / ̄~^''::::/ | |ニ√ { ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 八月二十四日。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 皇帝司馬衷は十三里橋へ行幸 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
901 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/23(日) 22:38:08.26 ID:od6K2tGF0 【紀元303年8月 晋 司隷 十三里橋】 〃⌒´`ヽ q=f(((,j,)))p ((ィ{!j゚ ‐゚ノj) /::::::;ゝ-ヽ)ヽ)- 、._/::::::ヽ ヾ-"´ \::::::| / ヾノ ,,.r/ _\ /_ ヽ 戦況は? ,'::;'| /:::::ヽ /::::::ヽ | l:::l l (:::::::・ノ ▼ ヽ・:::::) l |::ヽ` 、 (_人_) / }:::::::ヽ!`ー 、_ / ,;. :;. {:::::::::::::::::::::::::::.ー―――''"´ ,;;;; _,..-'' '''- .._ :;;;;. '三三ミト、::::::::::::::i^i三三/ ,;;,,''" :;;;;;;. `ー--' ヽ:::::::::::l l;;;;::::ノ ;' / / l 、ヽ :;;;;;;;:. `ー-" 、,,,,,,/ / / l l ヽ_L..;;;;;;;;、;:, ゙ヾl l l │l l l`゙ヾ:;;;;;;,;;',,,, ゙ヾ l ヽ l l l __ リ l リ;;;/ 、=ヘ ヽ_二 ̄ヾ〃,___二゙/ /: :`: :> \ソ、 弋::::リ 弋::::ソ//;)~`゙´i ノl ~Tl  ̄ ,  ̄´l lソ l l 河間王の軍勢は皇甫商殿に防がせますので御安心を l l ゝ、 ___ _ l l l l l l l ,:l l:::゙ 、 '",,.l リ-、l 、 l //:l l/;;;;l l//;l リ:: :ヽ 、ム /: :, レ'/;l;;;;;l'/';;;;;,'レ'::::/;;ヽ 、ム /:/: /;;;l;;/: : :/': : :/: :' \ ム /: : /::/゙゙;/ / /: : :/: : :' /;;、 ム 晋 長沙王 司馬乂 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 左将軍皇甫商を派遣し、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 宜陽において張方を防がせた。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .司馬衷を動かしていたのが長沙王なのは明白だろう `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
902 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/23(日) 22:39:25.29 ID:od6K2tGF0 【紀元303年8月 晋 司隷 宜陽】 /{ / .才 _ノ__彡イ/≦三ニ=ミ ハ /∨ .// / __ -─=/ ̄ ̄ ̄ )八 /ニニ∨ { / / -──‐< /⌒ヽ ニニニ∨ニニ乂_{_/厶_ `二ニ=彡___ \__ .|ニニニニ寸 〉::{ |/ |lハ寸 \ー-=ニ二三厂 /ニニ} ー─寸 -=ニ}二二ニニニV∨\|斗==ー-=彡\ ー=ニ=彡ニニニ∧ ∧ ニニニ/ニニニニニУ /{/三ニ=ー≦=ミ艾ニニニニニ∧ \ ∧ 二二/ニニニニニ人 .〈寸寸ママ艾 ̄ ̄\}二二ニニニ/ \ ハ } ニニ/ニニニニ>ー∧. \寸VV_ニニニニニニニニ/ } } } 人 ニニ|ニニニ/二二 ∧.\ \寸艾ノ≦二二二二ニニ/ // / \ー|ニニニ/ニニニ彡イ∧ .. \__\\二ニニニニ/_ イ彡/  ̄}二/./ ̄ /|ヘ. }}\\ニニニニ// // これも兄上を救うためだ。 /ニ/ .|/, /| | {{\ }}ニニ\\ニ/{乂 {{{{{ \ニ\乂_/ニニV八 l∨ 丁>| ∨ニニ.\\ 八 \_\ .悪く思うな ./ ̄ ̄ \ \∨ `ー匕 乂.\\ ⌒\ / \ く/ / /. \\ | ./ ̄ \ \ { ̄{/ ∧{})∨} \\ ./| ./ ≧ー寸乂 (ー匕´__} ̄}:ム \\ / :| / イV 寸≦__/|Vム \\ | .:| / / ̄ ̄ ̄ | V∧ 寸 | .|: Vム \\ | :/ | { | V.∧ }寸. \:Vム \\ | | | 八 | } ∧ :| ∨ \:ム \} | | | \ | | | :| V /Vム ー | | \/ ̄| | | | ∨ {ヽVム } | / \ | | | ∨.人 \ハ ≧=----| /ヽ ∨ .| | ∨ \ } ー=イ ハ  ̄八. | | ∨ | | ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 八王の乱最大の激戦である洛陽攻防戦。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 『晋書』『恵帝紀』で経過を追っていくと、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .長沙王陣営はまず東進して来る張方の軍勢に当たる考えだったらしい `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
903 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/23(日) 22:40:20.01 ID:od6K2tGF0 【紀元303年8月 晋 司隷 十三里橋】 〃⌒´`ヽ q=f(((,j,)))p ((ィ{!j゚ ‐゚ノj) /::::::;ゝ-ヽ)ヽ)- 、._/::::::ヽ ヾ-"´ \::::::| / ヾノ ,,.r/ _\ /_ ヽ 都へ軍を返すのですか? ,'::;'| /:::::ヽ /::::::ヽ | l:::l l (:::::::・ノ ▼ ヽ・:::::) l |::ヽ` 、 (_人_) / }:::::::ヽ!`ー 、_ / ,;. :;. {:::::::::::::::::::::::::::.ー―――''"´ ,;;;; _,..-'' '''- .._ :;;;;. '三三ミト、::::::::::::::i^i三三/ ,;;,,''" :;;;;;;. `ー--' ヽ:::::::::::l l;;;;::::ノ ;' / / l 、ヽ :;;;;;;;:. `ー-" 、,,,,,,/ / / l l ヽ_L..;;;;;;;;、;:, ゙ヾl l l │l l l`゙ヾ:;;;;;;,;;',,,, ゙ヾ l ヽ l l l __ リ l リ;;;/ 、=ヘ ヽ_二 ̄ヾ〃,___二゙/ /: :`: :> \ソ、 弋::::リ 弋::::ソ//;)~`゙´i ノl ~Tl  ̄ ,  ̄´l lソ l l 鄴から成都王の軍勢が迫っていますので対処致したく l l ゝ、 ___ _ l l l l l l l ,:l l:::゙ 、 '",,.l リ-、l 、 l //:l l/;;;;l l//;l リ:: :ヽ 、ム /: :, レ'/;l;;;;;l'/';;;;;,'レ'::::/;;ヽ 、ム /:/: /;;;l;;/: : :/': : :/: :' \ ム /: : /::/゙゙;/ / /: : :/: : :' /;;、 ム ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 八月二十八日。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 皇帝司馬衷は軍を洛陽北郊の宣武場へ返した ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
904 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/23(日) 22:40:55.92 ID:od6K2tGF0 【紀元303年8月 晋 首都 洛陽】 .‖ ∧ _____| .::|─Λ .‖ Λ /| |n_n_n ∧ n_n_n_n_| .::|⌒| :|へ .∧ i. | i'´ ̄`i∨ . ::|ニニニニニニ|... ∨ .| :| ̄| ∧ヘ Λ | |'´.:∧| | . . ::| ロ ロ ロ ロ .|::: . .:.:|_n_n_n_n_n ΔVΔ | :|ヘ| | / n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n . :::| ..:| ||:||:||:|| n_n_n_n_n_n_n_n_|::.: . . :.:::|_n_n_n_n_n_n_n_n_n_ _||:||:||:|| |::.:. . |::.:.n. n n .n.:.:::| / ̄ |===ト、 │ |:: . . `=f==f===|::.:. .. i | i . :.:::| n ,∠___ \\|_| \n_‖_n_n |:: []__|_|__.|::.:. .. l!ヘl! 「| 「| ____|____.|] [] [] [] [ ]士ェェェェェ| ‖::ロ:ロ|___、 |::.|X⌒X⌒X⌒X|::::.::. |曰|| .|.|'⌒|.| /_n_n_n_.n , .|======== | /Λ /Λ:| //\ :::|─‐ヘ.∧二二二二二二二二|TT| :|:| |:| .| :|ロ|: |ロ|: |ロ|: / |工工工工 | || ||. || ||::| _./__.,>:| ゚_゚::゚::| |_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l.|.|_l.|-──────────|ェェェェェェェェ | ||_||. ||_||::| | 「| 「|| .∠∧┴/_n_n_n_n_n_n__/ l] l] l] l] l] l] l] l] l]|┴r┴r┴r┴r ]士ェェェェェ] | l」 l」|ヘ、| |:::::| ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ /_n_n_n_n_n_n_/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ∠二二ヽl=|====| ̄|::| |:::::| ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ | ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ /_n_n_n_n_n_ | ||:::::::Λ::| l: | 「| 「 ∧ ∧ .∧ ∧ .∧ ∧ ┬┬┬| :|┬┬┬┬| :l┬┬┬┬.| :l┬┬┬┬| :l┬┬┬┬.| :l┬┬┬┬| :l┬┬┬┬.| :|┬┬┬┬‐ ∧∧/`| ::|ヘ/∨∨ヘ| ::|ヘ/'∨∨ヘ| ::|ヘ/∨∨ヘ| ::|ヘ/'∨∨ヘ| ::|ヘ/∨∨ヘ| ::|ヘ/'∨∨ヘ| ::|ヘ/∨∨ヘ| ./⌒ヽ :| ::| 〃⌒ヽ | ::| ,〃⌒ヽ | ::| 〃⌒ヽ | ::| ,〃⌒ヽ | ::| 〃⌒ヽ | ::| ,〃⌒ヽ | ::| 〃⌒ヽ | 二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二 _l'__;l__ l>┬┴┬┴‐┬┴‐┬┴‐┬┴┬┴‐┬┴‐┬┴┬┴‐┬┴‐┬┴┬┴‐┬┴‐┬ __;l__l/´,>┴─┴‐─┴‐─┴‐─┴─┴─‐┴‐─┴─┴─‐┴─‐┴─┴─‐┴─‐┴
905 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/23(日) 22:42:49.37 ID:od6K2tGF0 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \ ト、 / \ ,:イ | \___/ ___ ,,),,) ___ ヽ_/ | | ..:::ヾ::::::ヾ:::::::::::/ ヾ::::::::::/ | / 皇帝と長沙王が西から戻って来たらしい \ ....::::;;;;ジ::::::: ヾ;;;;;/ ヾ;;;;;/ |;;::. シ  ̄ ̄ ̄|::::::::::::::::: i ̄i ̄i ̄i | ̄ ヽ::::::::::::::::::: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ノ - - ──ー - -、 /i ,.-‐''"´ \ i\ l \_/ _,, ,,_ ヽ、_/ l でも、鄴から成都王の軍勢が押し寄せて来るんでしょ。 l ::::::/ ━━ ━━ ヽ::: l .ヾ_,;;;l , , , l;;;__ジ 今度の王様もダメそうですね | i ̄i ̄i ̄i """ | l  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ l ` 、 /⌒⌒i /⌒ヽ / `/ | | \ / イ ⌒ ヽ , ‐ 、 〈 ニ 人 人 = ) !、_ ノ Y / _r j i (_ / γ 、ヽ, |. | i l |. !、 ___人_iノ r ヽ / ∩ ノ) 三 ) ( \ / _ノ´.| | ゝ ノ .\ " /__| | \ /___ / γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ | おや? .| 晋 斉国の人 左思 ヽ_______乂
906 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/23(日) 22:45:07.27 ID:od6K2tGF0 , --─−- く{ ,.r:_;:-‐…‐ゝ‐ … −- . . r─- ..、 , .:.´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : `マニス: :. /. :/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : `マム :. /. :/ : ; .: .: .: ; .: .:.l : : : : : : : : : : : : : : : :マ}]: : /⌒ヾ . : /.: : : :./.: .: .:l : : : : : : :.l : : : : : : : : : リ: : ′:/: : : : :/. : .: : |l: : : : :./:.:| .: :.|l : : : : : : l: : ,′:,′: : : /:. :.‐-:.:|: : /: :/.:-{─:八.: .:l: : :.:.|: i: i.: :.l: : : : :/:,ィ===x杉' : /: :,斗ャ==ミx人: : :.l: |:. l.: :.| l: : : i:,イ{ {:::::刈/ 厶イ {::::::刈 /八: : :|: |:. 左思殿ではありませんか。 | {: | |: : : |从 乂こリ Vこり / :/_): : |: |::.、 {八j |: l: .{ ハ 厶イ:{八: :}八::::::.. .お久しぶりです {八}:.∧: :丶 ' .イ:.:.| |:::::}从 : \:::.. /: : ://∧: :个:。. ‘ ’ ..イ\:.:.| |::::::::八: : : \:::. . /: : ://,ム{ヽ:.∨〈 >.. . ..<{〉 _\:!:::::::{:::::\: : : \::.. /: : ://:::{∧} ト、.:Vニニニ}{ニニニ{_ 厂入::::::|::::::::::\ : : :\:. . ___ ,/: : ://::::/ 〉{ }: :∨ }{ ¨¨7 }::::::::|::::::::::::::::\: : : { { ` ̄ ̄二ニ/ / V}: : :| }{ / \ }`ー一'´ ̄ ̄ ̄7フ}: { { ◯ /_/ 〉.:.:.:| }{. 〈 \ ◯ /∧} 晋 侍中 嵆紹 イ ⌒ ヽ , ‐ 、 〈 ニ 人 人 = ) !、_ ノ Y / _r j i (_ ( ;;;;( / γ ヽ,);;;;) |. | /;;/ 御無沙汰〜 |. !、 ___人_l;;,/ / ∩ ノ)━・' ( \ / _ノ´.| | .\ " /__| | \ /___
907 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/23(日) 22:45:54.71 ID:od6K2tGF0 i__i ∧∧ _ _i_ | U | i r、 , 八 rッ _{__}_ i { } i∧ ,r'::ヽ 八 :: 〈 | | 〉 :: i /^V / ,八 \ i {二二二二二} ヽ{:/::::〈 | | 〉 :: . VV 小 {:::N ∧__{____}__∧ _{}_ i A, l  ̄ ̄ ̄ ̄ | ハ!::::::|VV ∨ _!___! }:::::::〉 { {_} i r, i __ } (ニニ)_/^ヘ{__},| 匸} 匸} | ゥ、 |ノ!:::::{ ∨ ,ィ ,/||ヽ_ ! o V::::::{ 个/\,_{ゝ_{_}__| r|,n | |___/\|  ̄ ̄ ̄ ̄ | ,ッ ,ノ::}──,ノ,‐‐‐ヽ||─── . 爻,,/ニ||ニニ] ̄  ̄  ̄`〈二二〉´---::〈!!〉::}ニニo八___| | l__ ̄__,|: {ニ} r:, ! く:}{:::〈!!〉___く,ニニニ}||_∧_ 林林匸||匸} ! !⌒!⌒! |::日::| 目 目 ||ニソ目_|_ノ〈〉:} | | ----|‐‐‐__ {:。〉,|oノ|〈:::| ||目目!}::::::::::::|||_{__}_ 林林: }_{ ! ̄i ̄i ̄i:, :|::八::|  ̄目 ̄|l::::l 目 |::::| |::::〉j゚ j}。。 | 〃⌒}}〔:|〕 {ll::::} [_]||目目ノ::::::::::::|}{ 日}{日 森森, {___} i_ _ ' ____[ ____ ]t───≠─r=≠==一‐- _。,i_{{' ||=ニ≠=─-ァ──t ‐- 、_[__]{ ,}{日  ̄ ̄i ̄| ̄l´ !__! ___! |__ j -‐ '"´  ̄ ̄´ ̄ : : : : : : :` ̄`>‐- j _ j ‐‐| \ \木  ̄ ̄l ̄| ̄l j -‐: ´ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 、 、ヽ: : : `ヽj | \ \ __l l -‐ ''" : : : : : : : : :' : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ ヽ \ : : : :\|\|\ \ : : : : : : : : : :´ ,: ´ , :´ : : : : :' : : ,: : : : : : : : : : : /_/_/: : : : : \|\|\ : : : : : : : : : : : : : : : : : :' : : : : : : : : : : : : : : :/_/_/ : : : : : : : :\|ヽ ヽ : : : : : : : : : : : : : :' , : : : : : ' : , : : : : : : : : /_/_/ : : : : : : : : : :\|`| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ': : : : : :/_/_/: : : : : : : : : : : : : \ γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ | 斉王が討たれた後、しばらく滎陽の別宅に滞在していまして .| ヽ____________________________乂 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ 先の斉王討伐の折、 Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 司馬衷の下に馳せ参じた嵆紹だが、斉王の属官だった立場上免官された。 \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ 洛陽攻防戦が始まるまでに再び侍中に任命された模様 ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
908 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/23(日) 22:46:29.92 ID:od6K2tGF0 イ ⌒ ヽ , ‐ 、 〈 ニ 人 人 = ) !、_ ノ Y / _r j i (_ / γ 、ヽ, 滎陽? |. | i l |. !、 ___人_iノ r ヽ お前さんの地元じゃないよな? / ∩ ノ) 三 ) ( \ / _ノ´.| | ゝ ノ .\ " /__| | \ /___ / / /: : : : ': , : : : : : : i: : : :W: : :丶:{//{: : : : : : : : : V ': : : : : /: /: : :/ : : : } : : : W: / : : V∧: : : : : : : : : V /: /: : : /: :' : : :ィ : : : : }\ : }:∨/ : : : V∧: : : : : : : : : V /: /: : : /: : i: : /: }: : : :斗<Y: V: : : : : :V/}: : : : : : : : : :V ,: :イ: : : /ィ: 斗:/- :}: : :/ィfチ笊¨ア}: : : : : : : V∧ : : : : : : : : ∨ {:/ |: : : : :i: :八ィ=ミ} : / ,_)/::} }: /: ': : : }/: ∧: : : : : : : : : V |′|: : : : :|: : 〃,_), : / 乂ツ ,: /:/:i : :/}: i: :∧: : : : : : : : : V 都と譙を行き来する際に И: : : |: : :WV: :' ノィ:/ : |: /,ノ: |/: :∧ : : : : : : : : V 山水の見事さを気に入って邸を構えました 八: : ト : : :V/' }': : : W : : :{: /: :∧: : : : : : : : :V \{: \圦 v ァ |: : : :|: : : : ∧: :/: ∧: : : : : : : : :V }: : :イ: :丶 イ: : : :j: : : :/: ∧: :/: ∧: : : : : : : : ∨ , : :/ | : : i > _ < __j : : / ̄ V: / : : 、 /: ∧: : : : : : : : :V /: : ′| : : l///r<´r‐=i{ : / .........V: : : : : \/:∧: : : : : : : : :V /: :/ |: : ∧///}ニ} i {ニニ|: {∧....... \: : : : : :丶:∧: : : : : : : : :V /: : ′ |: /i:i:iV/7ニ7,j }ニニ|: |/∧ >‐─‐ --∧__: : /: : : : V ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 余談になるが、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 嵆紹は何故か滎陽に別邸を所有していた。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .後年、彼の墓も滎陽に造られていたりする `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
909 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/23(日) 22:49:21.44 ID:od6K2tGF0 イ ⌒ ヽ , ‐ 、 〈 ニ 人 人 = ) !、_ ノ Y / _r j i (_ ( ;;;;( / γ ヽ,);;;;) |. | /;;/ そのまま滎陽にいりゃよかったものを |. !、 ___人_l;;,/ / ∩ ノ)━・' ( \ / _ノ´.| | .\ " /__| | \ /___ / __,.rァ===z、 . . . :⌒>‐ヾi ー--. 、 __ /: :/: : : :/: : : : : : : : \メハ'⌒ヽ、 /:/: :/: /: /: : : : : : : : \ : : ヽメハ : : ヽ . /:/: :/: / /: : :/i /i|:ト、 ヘ: :ヽ: : :ヽメi: : : ', /l l: : l: :l /: /:// l:|:|ハ: iヽ: ト、: : l l : : : ', /イlハ: :l: :l:ムイ ィノ:/ /:ハl、: l l: :l |: l: : lリ : : : : ', / l| ヽl: :l从l「it、/ //- l Vリ : l |: l: : lヽ: : : : : ', l Vlハハヒソ// '戊心i> l |: l: : l ヽ: : : : :', 陛下から重ねて侍中就任を打診されました。 〉ハ: l/ / 弋zソ /l/:/! : l ヽ : : : ', . / /イ:ト 、 "" イ /く :l: : lヽ \: : :'., そこまで求められると応じないわけにもいきません ./ /:::::l::l、_\__`,. イ /:/〃l l: : l、: \ \: :'., /r─ ァ N:|:::/i:|r==/:/、 lハl : :l: :\ \ \ '., . /: /l ゚ ム l:l:|/トトl::|、__ /:/l/ 〉、 l: \ \ \ \'., /: : : l:::l 。 ri- l:l:|ヾiV/_,. /:/.:丶 / 。 >ミ ヽヽ\ / : : イ: Vハ l:! l:l:|__// /:/ \ ∨。 /.i:i:i:| \ l:l` ーz、 /´ ̄ /: :/:V/l:l //:l.// 丶l: l / r'.i:i:i:i:i:i:i:| : : メ ヽ / / // : / ヽl/ lヽl / l: l/ Vリi:i:i:i:i:i:i:i:| : : : : \
910 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/23(日) 22:49:48.06 ID:od6K2tGF0 ,.⌒ヽ γ⌒ ヽ ( ( 〈 ー ノ\ /\ー 〉 ) ) ヽ彡' ヽ / ヾ_ノ ,.、 / / ) Y ( .| |l l ,´ /γ⌒ ⌒ヽ\ _-、i::| |ニニii ' .あの皇帝は人を見る目があるのかないのか。 / | | ヽ /,‐ヽヽ`、|| | ヽ__人__ノ | ( .〉〉/ こんな馬鹿げた戦で死ぬなんてやめてくれよ \ ).liiiiiil.( ../ / ノ / `ーヽ-´ / / \ __,.rァ===z、 \ \,( ⌒ヽ . . . :⌒>‐ヾi ー--. 、 __ , ⌒`、_ ) /: :/: : : :/: : : : : : : : \メハ'⌒ヽ、 (_ ( _,ノ ) /:/: :/: /: /: : : : : : : : \ : : ヽメハ : : ヽ ゞ、 __, ノ , . /:/: :/: / /: : :/i /i|:ト、 ヘ: :ヽ: : :ヽメi: : : ', ` ー /l l: : l: :l /: /:// l:|:|ハ: iヽ: ト、: : l l : : : ', /イlハ: :l: :l:ムイ ィノ:/ /:ハl、: l l: :l |: l: : lリ : : : : ', / l| ヽl: :l从l「it、/ //- l Vリ : l |: l: : lヽ: : : : : ', l Vlハハヒソ// '戊心i> l |: l: : l ヽ: : : : :', 職務柄そうもいかないでしょうね。 〉ハ: l/ / 弋zソ /l/:/! : l ヽ : : : ', . / /イ:ト 、 "" イ /く :l: : lヽ \: : :'., それでは失礼します / /:::::l::l、_\__`,. イ /:/〃l l: : l、: \ \: :'., /r─ ァ N:|:::/i:|r==/:/、 lハl : :l: :\ \ \ '., . /: /l ゚ ム l:l:|/トトl::|、__ /:/l/ 〉、 l: \ \ \ \'., /: : : l:::l 。 ri- l:l:|ヾiV/_,. /:/.:丶 / 。 >ミ ヽヽ\ / : : イ: Vハ l:! l:l:|__// /:/ \ ∨。 /.i:i:i:| \ l:l` ーz、 /´ ̄ /: :/:V/l:l //:l.// 丶l: l / r'.i:i:i:i:i:i:i:| : : メ ヽ / / // : / ヽl/ lヽl / l: l/ Vリi:i:i:i:i:i:i:i:| : : : : \
911 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/23(日) 22:50:35.20 ID:od6K2tGF0 i__i ∧∧ _ _i_ | U | i r、 , 八 rッ _{__}_ i { } i∧ ,r'::ヽ 八 :: 〈 | | 〉 :: i /^V / ,八 \ i {二二二二二} ヽ{:/::::〈 | | 〉 :: . VV 小 {:::N ∧__{____}__∧ _{}_ i A, l  ̄ ̄ ̄ ̄ | ハ!::::::|VV ∨ _!___! }:::::::〉 { {_} i r, i __ } (ニニ)_/^ヘ{__},| 匸} 匸} | ゥ、 |ノ!:::::{ ∨ ,ィ ,/||ヽ_ ! o V::::::{ 个/\,_{ゝ_{_}__| r|,n | |___/\|  ̄ ̄ ̄ ̄ | ,ッ ,ノ::}──,ノ,‐‐‐ヽ||─── . 爻,,/ニ||ニニ] ̄  ̄  ̄`〈二二〉´---::〈!!〉::}ニニo八___| | l__ ̄__,|: {ニ} r:, ! く:}{:::〈!!〉___く,ニニニ}||_∧_ 林林匸||匸} ! !⌒!⌒! |::日::| 目 目 ||ニソ目_|_ノ〈〉:} | | ----|‐‐‐__ {:。〉,|oノ|〈:::| ||目目!}::::::::::::|||_{__}_ 林林: }_{ ! ̄i ̄i ̄i:, :|::八::|  ̄目 ̄|l::::l 目 |::::| |::::〉j゚ j}。。 | 〃⌒}}〔:|〕 {ll::::} [_]||目目ノ::::::::::::|}{ 日}{日 森森, {___} i_ _ ' ____[ ____ ]t───≠─r=≠==一‐- _。,i_{{' ||=ニ≠=─-ァ──t ‐- 、_[__]{ ,}{日  ̄ ̄i ̄| ̄l´ !__! ___! |__ j -‐ '"´  ̄ ̄´ ̄ : : : : : : :` ̄`>‐- j _ j ‐‐| \ \木  ̄ ̄l ̄| ̄l j -‐: ´ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 、 、ヽ: : : `ヽj | \ \ __l l -‐ ''" : : : : : : : : :' : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ ヽ \ : : : :\|\|\ \ : : : : : : : : : :´ ,: ´ , :´ : : : : :' : : ,: : : : : : : : : : : /_/_/: : : : : \|\|\ : : : : : : : : : : : : : : : : : :' : : : : : : : : : : : : : : :/_/_/ : : : : : : : :\|ヽ ヽ : : : : : : : : : : : : : :' , : : : : : ' : , : : : : : : : : /_/_/ : : : : : : : : : :\|`| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ': : : : : :/_/_/: : : : : : : : : : : : : \ イ ⌒ ヽ , ‐ 、 〈 ニ 人 人 = ) !、_ ノ Y / _r j i (_ ( ;;;;( .陸機、陸雲、王粹、牽秀…… / γ ヽ,);;;;) |. | /;;/ .二十四友の連中は軒並み向こう側か。 |. !、 ___人_l;;,/ / ∩ ノ)━・' .ある意味分かりやすいな ( \ / _ノ´.| | .\ " /__| | \ /___ /
912 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/23(日) 22:52:16.61 ID:od6K2tGF0 _...._ _,.-':::::::::::::`ヽ、 ,..-':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ __ /:::::::::::::::::::::::::::::\:::::::ヘ l::::::::::::::::::: ̄::::::ー.../::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ ヽ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ::ニ'::::l ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ `ヽ:::::::l \::::::::::::::::::::::\::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:、 ';::::::| ,ン、:::::::::::::::::::::`:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::\ ';:::| / | |`ト 、_:::::::::::::::::::::`:::ー-......__/::::::::::::::\ヾl l ト ト. ト、ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ `ハ_|ヾ 弋弍f'ー、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ '´く. 'ーイ l j、7ァt、__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l rヽ 、 lー'-'ノ_ノ∠Lゝト弋ー-- :::_:ノ 九月に入ると、 ヘ ヽ--j..-<}::::::::::::〈.` .皇帝司馬衷は洛陽周辺を転々としている ,レ-'⌒:、 ヽ:::::::::::ヽ- 、 ,. -‐、 ヽニ.:::::;r‐ '´ l::::::::::::::::::::ヘ ,r'::::.,.-' r'´ ::::ヽ __'Jノヽ::::::::::::::::::ハ /:::::/ | l::: ` ヽ、_ ヽ_,l:::::::::::::::::::::l . | :::| | lヽ、__,. 、 ';::::::::::::::::::::::::::::::l.、 . | | | |:::::::::::::::ヽ. l::::::::::::::::::::::::::::::|:ヽ l. l ヽl. ..|::::/::::::::::´:::::::::::::::::::::::::::::::|::::l. ヽ ヽ.__ ノ | ::|:'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| ` ー- 一 ヘ |::::ー-、.._:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::|ヽ 7ハ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::|:::ヽ /::|::|:ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::|::::::ヽ /::::::|:::|:::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::|:::::::::ヽ /::::::::::{:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::|:::::::::::`
913 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/23(日) 22:53:04.25 ID:od6K2tGF0 【紀元303年9月 晋 司隷 河橋】 ).:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:( ___ ノ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:( _ ノ⌒´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:) (.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:( ⌒).:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ── ==  ̄ ̄ -=─ --  ̄ -- == -- ___-- __ ̄_ -- == ─‐‐ - -- -- ─  ̄ ____--==- -- ─ ___  ̄ _== ==- --== = -- ─ ̄ -- == 。 -- __ == --- ─ -- _ -- = ===─= = =-- ─ ̄ ___-- _ --。o≦  ̄ _ -- -- ─ ==== = ─ __ -= ニ = _ -==─ -- _____ 。o≦  ̄: : - == --- _ ___-- ̄ --==- = _ ___  ̄ -- ニ -- ニ。o≦: : ̄ : : _ -- = --= =二二 == ニ ニ ─ _  ̄ ニ =--- 。o≦: : ̄ : : : ___  ̄ === - -- _ -- = ニニニ --- ─ ニ ニ 。o≦: : ̄ : : : : . . . : : : ==─ ニ ニニ =--- ==--- = _ \__人_人从_人_人从/ ' : : : . : : -- __ ── __ _ = -- _) (__ ; : : : . . . . : : : . : : - ─ ___ === - ニ ニ - ) 皇帝陛下万歳ッ!!( . : : : : :  ̄__ ニ ニニ=== -- -- 。o≦: : ̄ ̄) ( ̄ ̄ : : : : . . . /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ ワアアアア! /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ 九月初旬。 Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ \ヽ、 _ , イ!::/ .皇帝司馬衷は河橋に行幸 / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
914 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/23(日) 22:54:47.06 ID:od6K2tGF0 〃⌒´`ヽ q=f(((,j,)))p ((ィ{!j゚ ‐゚ノj) /::::::;ゝ-ヽ)ヽ)- 、._/::::::ヽ ヾ-"´ \::::::| / ヾノ この黄河の北に成都王の軍勢がいるのですね ,,.r/ _\ /_ ヽ ,'::;'| /:::::ヽ /::::::ヽ | l:::l l (:::::::・ノ ▼ ヽ・:::::) l |::ヽ` 、 (_人_) / }:::::::ヽ!`ー 、_ / ,;. :;. {:::::::::::::::::::::::::::.ー―――''"´ ,;;;; _,..-'' '''- .._ :;;;;. '三三ミト、::::::::::::::i^i三三/ ,;;,,''" :;;;;;;. `ー--' ヽ:::::::::::l l;;;;::::ノ ;' / / l 、ヽ :;;;;;;;:. `ー-" 、,,,,,,/ / / l l ヽ_L..;;;;;;;;、;:, ゙ヾl l l │l l l`゙ヾ:;;;;;;,;;',,,, ゙ヾ l ヽ l l l __ リ l リ;;;/ 、=ヘ ヽ_二 ̄ヾ〃,___二゙/ /: :`: :> \ソ、 弋::::リ 弋::::ソ//;)~`゙´i 彼らはここから下流の地点で渡河の準備を進めているそうです ノl ~Tl  ̄ ,  ̄´l lソ l l l l ゝ、 ___ _ l l l l l l l ,:l l:::゙ 、 '",,.l リ-、l 、 l //:l l/;;;;l l//;l リ:: :ヽ 、ム /: :, レ'/;l;;;;;l'/';;;;;,'レ'::::/;;ヽ 、ム /:/: /;;;l;;/: : :/': : :/: :' \ ム /: : /::/゙゙;/ / /: : :/: : :' /;;、 ム ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 司馬炎時代に /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 杜預が建造させた河橋は、趙王討伐時に焼き払われたままである。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .この付近で渡河準備を進めていた成都王陣営への牽制なのだろう `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
915 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/23(日) 22:55:26.37 ID:od6K2tGF0 , '´ ̄ ̄` ー-、 /: : : r‐r==========、 /: : /├l‐1 ―――――| ,': :∧〉}‐ヒL二二二二二.」 {: :i: i /ゝノイ ノ l/u. ⌒ l :} 申し上げます。 | : レ .|:::::::::○三三○ l :| |: : :(| ⊂⊃:::、_,、_, ⊂l:/ 宜陽の皇甫商将軍が i⌒ヽ: :ゝ:::::::::u::::::: u. ル|_/⌒) .張方の軍勢に破れましたと伝令Aは火急の事態を報告します ヽ ヽ 从ヽ,、::::::__,u.イ从/ ヽ/ ∧___,ヘi.i:.:\__八__/:i.i ハ ヾ .}.}:.:.:.ヽゝoi|.|:.:.:}.} ソ ,' //__ ` ヽ、 / ト----イ / ̄´ - 、 \ ヽ ィ / ハ ! イ´ ヽ 、 ヽ ', / / !ヘ .,' ,' ヾ ヽ ヽ ! // '. ヽ .,' ' ! ! ! ハ ハ! !-イ ヘ ヘハ__ .{ { .! ヘ -}ーィ "´ ヘ ', 'ヽ/ ハ ヽ .,' '. ヽ ヽ ゝィ/ 必7 } }ソ } } }'_ ? ヾ-" ,ヘ、 " 炒 | ヾ',{ //ヽ__ノ ヽ} } !) } } ヽイ ヾ ト-く / | ヽ、 __ // / >⌒ ヽ | 〈 { ! ヽ > 、_/ ヾィヾイ', } ,' ヘ イイノ .,' 、 ハ,,,イヾイ! ,',' ! Y ィミ, ', 、 " イ } 〉! ,',' ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 司馬衷と長沙王が河橋に滞在中に、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 宜陽を守っていた皇甫商の軍勢が張方に破れている。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .これが九月十日頃の事と思われる `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
916 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/23(日) 22:58:54.52 ID:od6K2tGF0 !/ゝ_ イ ` :.、/ / / ! , , / i \ / ,' / ; j!'; ∨ ,:' ノ/ /' ' 〈 |/!イ_ ノ/ィ / i! ', / /イ i{ _! |``' _ -=ァ '´〈 .j!イ l ' ,/,' | || Y i! 笊_x、'; ,イ`イ j!_ノ / / {`ヽ j.! i i! ハ_t'ソ'i x笊/|イ あんな兵士、我が軍にいましたか? { ,{ {ニ≧'ヽ! ヽ':, ! (ソ, | ‘, |':, ':,ニニニニ\{|ヽ ' , _ ´イ { ヽ l ‘, !≧s。/ニ!':, 、 ', ‘ ' イi i! ' r`<ヽ_j }_.', }≧´ ‘,i!rvノ ,;. :;. ,;;;; _,..-'' '''- .._ :;;;;. ,;;,,''" :;;;;;;. ;' / / l 、ヽ :;;;;;;;:. 、,,,,,,/ / / l l ヽ_L..;;;;;;;;、;:, ゙ヾl l l │l l l`゙ヾ:;;;;;;,;;',,,, ゙ヾ l ヽ l l l __ リ l リ;;;/ 、=ヘ ヽ_二 ̄ヾ〃,___二゙/ /: :`: :> この戦のために、新しく集めた兵士でしょう。 \ソ、 弋::::リ 弋::::ソ//;)~`゙´i ノl ~Tl  ̄ ,  ̄´l lソ l l それはさておき、張方の軍にも対処する必要が出てきました l l ゝ、 ___ _ l l l l l l l ,:l l:::゙ 、 '",,.l リ-、l 、 l //:l l/;;;;l l//;l リ:: :ヽ 、ム /: :, レ'/;l;;;;;l'/';;;;;,'レ'::::/;;ヽ 、ム /:/: /;;;l;;/: : :/': : :/: :' \ ム /: : /::/゙゙;/ / /: : :/: : :' /;;、 ム ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 作劇上の都合 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
917 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/23(日) 22:59:45.82 ID:od6K2tGF0 / i ', < / /_ ./_ | ', ≧=---r'∠__ 〃 ` ̄ / | ', ', V / { / ハ i ', i マ≦ 乂_ イ ′ | i 斗 七'' ̄「 | i | / | i .」__ i i } | | | ハ | | .i <.._| | | | ̄「 .ハ | | ! .ハ / | .i | i / | | | | | / ' l / j/ j.ィチ ̄, /| / i く {⌒| | __|_j/ ', /}/ ,ィ´:ij:::} | / j/ .i / ./| \ {:::ij:_ }/ 乂::ノ / / / | i //| ハ | | 乂::ノ , /.イ | // .| ∧ 、 ト.{ハ. _ _ _ / .| / | /イ , \ト.._{ .| ∧--vfニニニYニニYニニト-- </_ .| ./ / i .-=〈ニニニニニ|ニニニ}ニニニニニ/ニニ.\| 陛下におかれましては、 / / / }_.-=fニニ∨ニニニニ|ニニi|ニニニニ/ニニニニi 恐れ入りますが、また御動座頂きたく ./ / / /ニニヽニニ∨ニニニニニニ|ニニニ_/ニニニニニj / / / r≦ニヽニニニ、ニニ.∨ニニニ|ニニニニニニ/ニニニニ/| ./ /イ .′.|ニニニ.\ニニ、ニ∨ニニニ|ニニニニニ/ニニニ_./\| / / / >、ニニニ\ニニ、ニ∨ニニニ!ニニニニ/ニニニ/ / ヽ 〃 / /_ `''<ニニ\ニニニニニニ!ニニニ./ニニニ/ , / V .// , V `ヽ `''<ニニニニ∨ニニ|ニニニ/ニニ/ / / ', , i ヽ ''<ニニニニニ|ニニ/ニ/ / / _i__ i { / | ∨ ''<ニ> ´ ̄ ̄ ̄_ノ / / .ィf笊/ | | / / _|_ .∨ V / {´ ー== ニ、: : ', {/ .イ笊イ ′ | | ./ / マ笊笊≧x ハ }/ { | __ ---ィ: : :} /{ィ笊イ { :, ./ ∨ ミ笊} _...ィ .{ | __): : : : : } /、/ /イ ハ ', ∨ / ∨ {ff_/ { |_ ィ < ̄ ̄/ \ / 〉 ∨ ./, i .// { |__..イ|| ハ∨___., } ./ / / .} / / .{ | ̄ ̄「 ハ∨ i , {
918 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/23(日) 23:01:09.93 ID:od6K2tGF0 【紀元303年9月 晋 司隷 邙山】 ,,‐''''´´ ,! l `、 /黄 【河東郡】 ( 〉 朝歌○ ', / `ヽ、 / ', / `ヽ、 _,,,,,,-‐'′【河内郡】 ', /河 `‐-‐´ ,-‐'´ ', / 〇安邑 ○垣 _,-‐'i´ ○酸 ) ,' ○解 ,,,..-‐- 、,,,_ 河橋 温 〇懐_,,,-‐'´ `-、 ,''´ 【馮翊郡】 ,' ,,/ 邙山▲ -、,,_ ○ ○ _,,,-一'´ l '、 l ○蒲阪 大陽○,,-‐'´ 【河南尹】 洛陽 ̄`~~~~´ ○滎陽 ! ヽ, ) 入 _,,,,...-一'´○陝 〇十三里橋× ◎ 〇偃師 ○ `~´ 渭水_,,,,,...---‐‐''´×潼関 ‐'´ ○ 新安 ○ 〇緱氏 中牟 ,,,-‐'´´ ○華陰 弘農 ○ 〇宜陽 河南 _,,..-‐- 、,_ ,,-一 ,--‐‐'^´ ▲ 澠池 ○ (´ ○輪氏 `、 ,/ 〇長安 〇隠盤 崋山 新城 ``'''‐-、,,_ `‐-‐'''´´ `~~`ヽ、 【弘農郡】 ○梁 _,) 〇陽翟 【京兆郡】 ,,,_ ,ィ´ 【潁川郡】 ○許昌 / `~´ ヽ /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 皇甫商敗戦から二日後。 \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l: 皇帝司馬衷の軍勢は邙山に移っている ∧\ マ三ソ| \ ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ /
919 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/23(日) 23:01:43.47 ID:od6K2tGF0 ___ /................< _ ((__...........................> /.................\...―...........\__ ....l...r....― 、......:..............\...........< l...r 、|―ヘ....|、....l}......\.......\............."< l...|、 ´))了l...|.∨.l.....\.......\................ > 、|、ー_、 z‐z7)ノ...∨\.... \.......\<  ̄ 八 i / 、\∨ \.....................\ 心苦しい l\ ― /l\ ̄...∨/ lノl.......\..........\ >_∧  ̄ 八-\......\ \.......l................> >----/l ∧ / /l|---\......ヽ |.......\............丶 }、 /-----//|\、/ //l|------ 、 l............|............\ _} 、 /-----/ |:::::.\ /.::::j∨------∨ ノ.............\.......丶 ∧ ´ ̄ ̄ \⌒\\ /-----/l ∧::::/.:::::/ v------ ∨´ ̄).............).....\ ' } ⌒\ }/} / ' }/{ \/ 〃 ' / / | ', l| { / / | | | | ハ〉 l|_{ 〈 { ィ | } 抖f芹/_) l|⌒\_V N斗f芹}/ vソ^〈', l| (___{^ 、 v Vrソ l ! 過ぎた事ですのでお気になさらず。 l| {}八__|\〉 _ イ | l| {}_| {__ | |=≦Hノ┐ 張方の動きを見極めるまでここから動きません j| {∧ {、 ⌒{ | |〈 | レ⌒L j| _j_}ハ\cl| ハl l/ }、 j| { ̄ ⌒ア⌒` v′_〉_}⌒l ヽ .j| ', / `丶、J { ⌒\ j| ', ヽ 、 } j| } | ) } i{ く |__/ }
920 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/23(日) 23:03:11.63 ID:od6K2tGF0 【紀元303年9月 晋 司隷 宜陽】 /´'‐、´,。。、ヽィx_ _ {ヽ、ヽ 〉、 / ィ  ̄ ` `ヽx ) _ヽ / / 、 \/イjノハ . / / i ハ ト、イj丿/j i / i |! } }ハ 彡// ! | | | i|ヽ // リ ´彡_ /:! | | ハ i| ハ /ソィ灯笏ァ/ィ,ヽ:! | |、 ヽ l汽沁V `‐´ リ _)).ノi| 態勢を整えつつ、 ゝ! ヽ ゝ` 、 .,ィイ { | .成都王の軍勢を動きを待ちましょうか。 |:\(ヽ 、っ /i:| | i | | | | | > ,-‐-、ィ≦≧、ノ ! ! どうも彼らの動きが遅い気がしますが | | |i ! )、: :__:ヽイ: : :} | | | | |i /イ/ `ヽ、::/( ! ! | | |i (: : :/ ヽ-ヽ :| > ´ )、/ i: :ノ i| > ´ /ィ´! .,ィ/! | . /ニYニヽ / (0)(0)ヽ /  ̄`´ ̄ \ | ,-) (-、.| 大軍なので、渡河に時間がかかっている様子ですっていう .| l ____ l | \ ` ⌒´ / ,、-='l \_,ン g< \ / \ └〆\ i=i|\' \ 丿 i \ \=i| / i| ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 張方はこの時点では宜陽から動かなかった N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
921 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/23(日) 23:04:53.93 ID:od6K2tGF0 【紀元303年9月 晋 司隷 偃師】 ,,‐''''´´ ,! l `、 /黄 【河東郡】 ( 〉 朝歌○ ', / `ヽ、 / ', / `ヽ、 _,,,,,,-‐'′【河内郡】 ', /河 `‐-‐´ ,-‐'´ ', / 〇安邑 ○垣 _,-‐'i´ ○酸 ) ,' ○解 ,,,..-‐- 、,,,_ 河橋 温 〇懐_,,,-‐'´ `-、 ,''´ 【馮翊郡】 ,' ,,/ 邙山▲ -、,,_ ○ ○ _,,,-一'´ l '、 l ○蒲阪 大陽○,,-‐'´ 【河南尹】 洛陽 ̄`~~~~´ ○滎陽 ! ヽ, ) 入 _,,,,...-一'´○陝 〇十三里橋× ◎ ●偃師 ○ `~´ 渭水_,,,,,...---‐‐''´×潼関 ‐'´ ○ 新安 ○ 〇緱氏 中牟 ,,,-‐'´´ ○華陰 弘農 ○ 〇宜陽 河南 _,,..-‐- 、,_ ,,-一 ,--‐‐'^´ ▲ 澠池 ○ (´ ○輪氏 `、 ,/ 〇長安 〇隠盤 崋山 新城 ``'''‐-、,,_ `‐-‐'''´´ `~~`ヽ、 【弘農郡】 ○梁 _,) 〇陽翟 【京兆郡】 ,,,_ ,ィ´ 【潁川郡】 ○許昌 / `~´ ヽ /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 邙山に移って三日後。 \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l: 皇帝司馬衷は偃師に行幸 ∧\ マ三ソ| \ ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ /
922 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/23(日) 23:05:29.68 ID:od6K2tGF0 〃⌒´`ヽ q=f(((,j,)))p ((ィ{!j゚ ‐゚ノj) /::::::;ゝ-ヽ)ヽ)- 、._/::::::ヽ ヾ-"´ \::::::| / ヾノ ,,.r/ _\ /_ ヽ ところで成都王の軍勢は何をしているのですか? ,'::;'| /:::::ヽ /::::::ヽ | l:::l l (:::::::・ノ ▼ ヽ・:::::) l |::ヽ` 、 (_人_) / }:::::::ヽ!`ー 、_ / ,;. :;. {:::::::::::::::::::::::::::.ー―――''"´ ,;;;; _,..-'' '''- .._ :;;;;. '三三ミト、::::::::::::::i^i三三/ ,;;,,''" :;;;;;;. `ー--' ヽ:::::::::::l l;;;;::::ノ ;' / / l 、ヽ :;;;;;;;:. `ー-" 、,,,,,,/ / / l l ヽ_L..;;;;;;;;、;:, ゙ヾl l l │l l l`゙ヾ:;;;;;;,;;',,,, ゙ヾ l ヽ l l l __ リ l リ;;;/ 、=ヘ ヽ_二 ̄ヾ〃,___二゙/ /: :`: :> \ソ、 弋::::リ 弋::::ソ//;)~`゙´i 先鋒は黄河を渡ったようですが、 ノl ~Tl  ̄ ,  ̄´l lソ l l 軍勢の大半は渡河し終えていない様子 l l ゝ、 ___ _ l l l l l l l ,:l l:::゙ 、 '",,.l リ-、l 、 l //:l l/;;;;l l//;l リ:: :ヽ 、ム /: :, レ'/;l;;;;;l'/';;;;;,'レ'::::/;;ヽ 、ム /:/: /;;;l;;/: : :/': : :/: :' \ ム /: : /::/゙゙;/ / /: : :/: : :' /;;、 ム ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 九月中旬の間、偃師に留まり続けたようである N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
923 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/23(日) 23:07:42.17 ID:od6K2tGF0 , '´ ̄ ̄` ー 、 /: : : r‐r==========、 /: : /├l‐1―‐――‐―.| ,': :∧〉}‐ヒL二二二二二」 { :/:/ /ゝノイ ノ l/ ― l :} .申し上げます。 | :レ | ● ● l :| |: i: (|.⊂⊃ 、_,、_, ⊂l:/ 尚書右僕射の羊玄之様が } : :ゝ .ル| .お亡くなりになられましたと伝令Bは訃報をお伝えします ,.イ/イ:}从ヽ,、 __, イ从/ ,.< ゙i.i:.:\__八__/:i.i>、 {_ ,._;ヒ}.}:.:.:.ヽゝoi|.|:.:.:}.};__ } ,' //__ ` ヽ、 / ト----イ / ̄´ - 、 \ ヽ ィ / ハ ! イ´ ヽ 、 ヽ ', / / !ヘ .,' ,' ヾ ヽ ヽ ! // '. ヽ .,' ' ! ! ! ハ ハ! !-イ ヘ ヘハ__ .{ { .! ヘ -}ーィ "´ ヘ ', 'ヽ/ ハ ヽ .,' '. ヽ ヽ ゝィ/ 必7 } }ソ } } }'_ そうですか ヾ-" ,ヘ、 " 炒 | ヾ',{ //ヽ__ノ ヽ} } !) } } ヽイ ヾ ト-く / | ヽ、 __ // / >⌒ ヽ | 〈 { ! ヽ > 、_/ ヾィヾイ', } ,' ヘ イイノ .,' 、 ハ,,,イヾイ! ,',' ! Y ィミ, ', 、 " イ } 〉! ,',' ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 九月二十日頃。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 羊皇后の実父である尚書右僕射羊玄之が病死。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .それが契機となったのか、 `ヘ:ゝ .' 小/ 皇帝司馬衷は洛陽城東まで軍を引き返したと『晋書』『恵帝紀』にある ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
924 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/23(日) 23:09:15.08 ID:od6K2tGF0 【紀元303年9月 晋 首都 洛陽】 !/ゝ_ イ ` :.、/ / / ! , , / i \ / ,' / ; j!'; ∨ ,:' ノ/ /' ' 〈 |/!イ_ ノ/ィ / i! ', / /イ i{ _! |``' _ -=ァ '´〈 .j!イ l ' ,/,' | || Y i! 笊_x、'; ,イ`イ j!_ノ / / {`ヽ j.! i i! ハ_t'ソ'i x笊/|イ 羊玄之には、車騎将軍・開府儀同三司を追贈します { ,{ {ニ≧'ヽ! ヽ':, ! (ソ, | ‘, |':, ':,ニニニニ\{|ヽ ' , _ ´イ { ヽ l ‘, !≧s。/ニ!':, 、 ', ‘ ' イi i! ' r`<ヽ_j }_.', }≧´ ‘,i!rvノ _,,、-=≦ニニニ (同) ニニニニニニ≧x、,, ,ィニニ≫''´ヽ: :/: : : : :\: :/: :`''≪ニ≧x lニア: \/: : : : :\ : : /: : : \: :/`''≪心x . ',ム: : : : :\: : : :/´⌒`\ : :/ : : : \ :ノニ} }! ∨: : : : /:/\ : : : : : : :/ヽ : : : : :,イニニア . \ : : /ニニニム: : : : : /ニニニヽ: :/: : イ /ニニニニ/ <ニl, : : :,イニリ⌒∨心ィニト、 '―‐┘し' /ゞ=ミ彡‐'く ∨〜'´⌒ ,イ /',.、 Y ヘ ∨ / ,イ / ト、\,,ハ,,.イ.ヘ ∨ / ,イ /廴乂 「: : : : :7 ハ ∨ / . /. / >―r': : 汽: :ヘ― ヘ ∨ / /. / ,' ,': : / Vヘ: : ', ヘ ∨ / . /. /. ,' ,': : :|/\| : :', ヘ. ∨ 晋 皇后 羊献容 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 羊玄之については、『晋書』の『外戚』と題された巻九十三に伝がある。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } あの羊eの甥に当たり、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 皇后の父になって以降、光禄大夫、散騎常侍、尚書右僕射を歴任。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 成都王が長沙王討伐の名目に ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 自身の誅殺を挙げた事を憂えて亡くなったと『晋書』『羊玄之伝』は記す _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
925 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/23(日) 23:09:41.34 ID:od6K2tGF0 !/ゝ_ イ ` :.、/ / / ! , , / i \ / ,' / ; j!'; ∨ ,:' ノ/ /' ' 〈 |/!イ_ ノ/ィ / i! ', / /イ i{ _! |``' _ -=ァ '´〈 .j!イ l ' ,/,' | || Y i! 笊_x、'; ,イ`イ j!_ノ / / {`ヽ j.! i i! ハ_t'ソ'i x笊/|イ 成都王の軍勢が緱氏に集結中ですか { ,{ {ニ≧'ヽ! ヽ':, ! (ソ, | ‘, |':, ':,ニニニニ\{|ヽ ' , _ ´イ { ヽ l ‘, !≧s。/ニ!':, 、 ', ‘ ' イi i! ' r`<ヽ_j }_.', }≧´ ‘,i!rvノ ,;. :;. ,;;;; _,..-'' '''- .._ :;;;;. ,;;,,''" :;;;;;;. ;' / / l 、ヽ :;;;;;;;:. 、,,,,,,/ / / l l ヽ_L..;;;;;;;;、;:, ゙ヾl l l │l l l`゙ヾ:;;;;;;,;;',,,, ゙ヾ l ヽ l l l __ リ l リ;;;/ 、=ヘ ヽ_二 ̄ヾ〃,___二゙/ /: :`: :> \ソ、 弋::::リ 弋::::ソ//;)~`゙´i 不届き者共に陛下の御威光を知らしめて頂きたく ノl ~Tl  ̄ ,  ̄´l lソ l l l l ゝ、 ___ _ l l l l l l l ,:l l:::゙ 、 '",,.l リ-、l 、 l //:l l/;;;;l l//;l リ:: :ヽ 、ム /: :, レ'/;l;;;;;l'/';;;;;,'レ'::::/;;ヽ 、ム /:/: /;;;l;;/: : :/': : :/: :' \ ム /: : /::/゙゙;/ / /: : :/: : :' /;;、 ム ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 羊玄之の死から三日後。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 皇帝司馬衷は緱氏へ進軍 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
926 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/23(日) 23:11:06.65 ID:od6K2tGF0 ⌒V^L==-- ''^ヽ- ., ^>'":/⌒:::::::::::::::::'.:::::` . ':::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::, ::::::::::::::::::::::::::::}、::::::::::::i::::::::::::::, :::::::::: i:::::::::::::::,‘、_:::::::: l、:::_::、:::i ::::::::: i|::::::::::: ;'/ '、:::::::l´\`!:\ 慌ただしいですね。 : /:::::リ::::::::::/.斗:zォヽ:::l 斗ォ{::::::::> /:::: /:::::::: / .|//| `.} {/lリ:::「 .陛下もよく応じて下さいます イ:厶イ7/ 乂ン ゞ'l ̄ ::`:ト .__,.、 ヮ ' :::: | ミx __.. イ ::::::| | ̄≧x、ト、 ::::::| ,ノミx、:.:.:.`!:ハ /:./_ ......---\ \ \:.:.:.:.:.:.:.: \ \:.:.:.:\ l:./ )/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ̄\:. \:.:.:.:.:.:.: \ \:.:.:.:\ 晋 驃騎長史 顧栄 |:{_/:.:.:.:.:. ̄\:.:.:.:.:.:./:.:.|\:.: \:.:.:.:.:.:.:\ \:.:.:.:\ /\Λ: _:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\ ̄:.:.:.:.: |:.: |\:.:.: \:.:.:.:.: \ \:.:.:.: ⌒∨ :.:.:.:.:.:`\:.:.:.:.:.:.:.:.:.\:.:.:.:.: |:.: |:.:.|〉 :.:.:. \:.:.:.: \ }:.:.:. :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\:.:.:.:.:.: |:.:.\:.:.:|:.: |:.:.|Λ \:.:.:.:. \:.:.: \ /:.:.: |:.:.:.:.:.:\:.:.:/⌒\:.:.:.:|:.:.:.:. ∨ :. |:.:/:.:.| \:.:.:.:.: \:.:.:./:.:.:.:. /|:.:ト、:.:.:.:.:∨_,ノ笊 |:.:.:.|:.:.:.:.:.:| \:.:.:.:.: / \:.:.:.:.:.:./:.:.:/ /: |:.:| \ :.:|ィ゚Kr| |:.:.:.|:.:.:.:.:.:| | |:.:.:.:/ ∨:./:.:.:/| さすがに今度は戦になるでしょうね /:.:ィ|:.: ィ⌒ :.:ト、V┘ |:.:.:.:.:.:.:ハ| ノ 八:/ //:.:.:/:.:./ / 八:.: |ア笊:.|⌒ :.:. ノイ:|:ィ| 人イ/:/ /:.:.:/:.:.:.:/ /:.:Λ|:. ヽ人| |人|:| ∨Λ /:.:.:/:.:.:.:/ //:.:./ |:.: ノヽ ァ |:| _| _ /:.:.:/:.:.:.:/ . __/:. /:/ :.:.ノイ:.:.八 ゝ リ /:.:./ ̄:.:/:.:.://:/ / ̄ ̄ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: /:.:.:.:.:.:.:. /:.ノ \ イ //:.:./:.:.:.:./:.:.:// ̄ /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:. /:./ ` /:.:./:.:.:.:./:.:.:/ ̄ \ ..:.:.:.:.:.:.:./ ̄ ̄:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:./ _ / :.:.:/ :.:. / ̄ ̄ _ :.:.:. : // :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. _/:./ √ // :.:.:/:.:./ / / \ 晋 驃騎主簿 祖逖
927 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/23(日) 23:11:41.25 ID:od6K2tGF0 ,,‐''''´´ ,! l `、 /黄 【河東郡】 ( 〉 朝歌○ ', / `ヽ、 / ', / `ヽ、 _,,,,,,-‐'′【河内郡】 ', /河 `‐-‐´ ,-‐'´ ', / 〇安邑 ○垣 _,-‐'i´ ○酸 ) ,' ○解 ,,,..-‐- 、,,,_ 河橋 温 〇懐_,,,-‐'´ `-、 ,''´ 【馮翊郡】 ,' ,,/ 邙山▲ -、,,_ ○ ○ _,,,-一'´ l '、 l ○蒲阪 大陽○,,-‐'´ 【河南尹】 洛陽 ̄`~~~~´ ○滎陽 ! ヽ, ) 入 _,,,,...-一'´○陝 〇十三里橋× ◎ 〇偃師 ○ `~´ 渭水_,,,,,...---‐‐''´×潼関 ‐'´ ○ 新安 ○ ●緱氏 中牟 ,,,-‐'´´ ○華陰 弘農 ○ 〇宜陽 河南 _,,..-‐- 、,_ ,,-一 ,--‐‐'^´ ▲ 澠池 ○ (´ ○輪氏 `、 ,/ 〇長安 〇隠盤 崋山 新城 ``'''‐-、,,_ `‐-‐'''´´ `~~`ヽ、 【弘農郡】 ○梁 _,) 〇陽翟 【京兆郡】 ,,,_ ,ィ´ 【潁川郡】 ○許昌 / `~´ ヽ /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ \ヽ、 _ , イ!::/ すでに九月下旬となっていた / ヽ{ ト、ヽ l: ∧\ マ三ソ| \ ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ /
928 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/23(日) 23:15:33.73 ID:od6K2tGF0 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | 一方その頃 |:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::` \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' | | ヾN ゞソ ゞソ// 同じ頃、陸機率いる | | >:´|、 - ,|`:< 成都王陣営は何をしていたのか? | | |::::::::| > イ |::::::::| | | >-、\! !/::,-< .『晋書』『成都王穎伝』に次のような記述がある | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
929 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/23(日) 23:16:20.50 ID:od6K2tGF0 【紀元303年9月 晋 司隷 緱氏】 /"''ー、―;;'"、"、 _ァ―、;;";;、 "'''、,,、―~;;"'';;,ァ―、;'''"'"'';; --、_,―;;"'''-、'";;;、ィ ニ ; ̄`ァ―、;;"'';;、-ニ ,―、" ̄ヾ";;"、、-< ̄`,―_ ̄;;"''、、`-ニ_;;";;、― l;;";"";;,、 ;;"、 l―‐i l ̄ ̄l ̄F―_,,,, 、、、、 - ,/ ̄/ヽ ;;;"ミ ;;"/  ̄lヽ ―' 、_,/ ;;、ヾ''";;、/ ̄丶;;"''"、_ ,,,,、、、、 ---―‐'''''"" ̄, " ;; 、 l ̄ 、,,ィ''i"i''=;;_ /____l_ヽ;;" ;/ ヽ \ ; ,, 、 ;; ,、ィ'"''‐- 、 ;; " " # ;;、 : ,,、ィ'"l l l,,ィ''" "'- ,, ;;""、;; '' "゙;,、_;_; ;; " ;;";; ;;"、 __\ ;; ,、ィ'"//// "''‐-、 " 、 ;; l l l,,、ィ''"  ̄ ̄ ̄ ̄ "'-、;;_,,,, 、、、、 .;_"、 ゙ ";、 l,、ィ'" //////// ."''‐-、 :: . -ニ゙| i――‐イ. ̄ ̄ll i"ニ- l l l l ヽ _ 、',; ;, . ; ,;;ノ、ィ'" ///////////// "''‐-、 l l _|_lェェェェェi|[[[[[[[[|_! l l l l l l l l,ヽ"゙ ̄  ̄ゝ;; ; ; シ "''‐‐、 /////////////// l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l ヽ ;; "l;i!;;ll |ll|."''‐-、 ////////////, ―――――――――――――――‐ ` li!;;;l ; ; |ll|:::;;;;| l l "''‐-、 ////////// 三| |三三l三三| |三三l三三| |三三l三三|! "'' ノl!;i!l ;" |ll|::;;;;;| l l l l l l l "''‐-、 ///////, 三| |三三l三三| |三三l「ュ三| |三三l三三|!; ;; " w ;; "|ll|「「「| l l l l l l l l l l l l "''‐-、 /// . _、ィ' 三| |三三l三三| |三 「ュロ品iii |三三l三三|!. ii ;; " w "'‐、l」l l l l l l l l l l l l l l l l l l"''‐-、_,ィ l l l 三| |三三l三三| |「Eニ|口器ロロ三三l三三|!;: w ; ii , v "''‐-、l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l|l l l l ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 河南へ進軍して駐屯し、清水を利用して塁を為した N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
930 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/23(日) 23:16:51.20 ID:od6K2tGF0 /' ヽ ヽ、 \ ヽ // ', ヽ\ ' ', > て/ / ' /ヽ }ヽ} . /ィ /{ { r 、 }ヽ } ' }ィzzx } } . / / ' /ゝ!, { }ヽ', {_, 斗-‐ ' } ノ 心 `}ノ イ { { { / ゝヘ ', iヽ} |, ! /ィzzzヽ ノ´ ゞtソ {ヽ 黄河に架けた浮橋が完成しました。 { { { { ゞヘ ∨ }.! !`!ゝ/アオバ ,│ } 人 ', ` '/ ノ ノ { {{、ゞtソ ` } { これで鄴からの兵站を確保できるかと ノ 、 ヽ{ 、 / ノ ヽ ヽ、 、 ' /_‐ゝ ヽ ' ヽ' /ゞ_\ \ヽ ,ィ' ヽ }\ ヽ‘ /´ \ ヽ}` ー┬‐く: : \ .}', ノ ‘ / } /´:ヽ,ノ ノ ヽ: : } { | ____ ‘ /、 } , r'_:_: : : :.\ ̄´ / } : }ヽヽ, _. :´: : : : :,.: :- 、: :\ _ ‘ /}ノ}ノ / `ヽ、 \ : : : \― ´ .! / | ,  ̄-ミ: ー: 〈: : : : : : : : : : : : :\/ハ//∧ >: : : : \: : :、: : 、: : : : : : :\--r-、 /: :,: : : : : :∧: :.∨: :\, 、´: : :.:∨///} /:, ィ/: : :.|: :/ l、: :∨ィ、:\\: : : ∨//ト, /´ /: ,: : :l:下テ-|、\: 、ィ斥テ圷 、: ∨イ: :. /: :ハ: : l: {. {抃 \ 弋z(ソ ,\',: :',: :. 御苦労様です。 ,':/l:ハ: :!、∧ ゞ' , イ ゝ'_}: :.l: :} ´ Y \ハ、 -=ヽ / { > |: :.|: :| 浮橋建設に従事した者たちを労わないといけませんね }: : :≧=‐--r ´ / ト、:!:.:| |: : : l/ ! l { / `丶、 |: : : |ヽ / ' | ヽ |: : : | \/ /ヽ } /|: : : | {!:ヽ_/:::::::', ト、 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 浮橋を建造して河北への道とし、 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 石を盛った大木の函を連ねて沈める事で橋とした。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } セキヘツ N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 橋の名を石鱉といった。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 鱉とは、スッポンの事を指す ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
931 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/23(日) 23:19:23.45 ID:od6K2tGF0 / :i ! ヽ ヽ \ / / / :| / ヽ ヽ ',丶丶、 _,. <~ハ / :/ i / i ', i i\ `゙ ヘ;:;:;:/;:;:;| ,' ー-/、 /j: /| ∧ | l: lヽ;:} t;/:;:;:;:;| i≧x、ン`゙ー// | 7''ーl‐l'" l l;:;:;:》 しかし、黄河がこれほど難儀な河だとは思いませんでした。 | \;:;:;| ,.| ミて ≧ミ/ !/,,.ィ杉i /l l;:;:/ | T´( |/ ヾニシ frシ/ / /: リ-'i .これが呉なら、舟で輸送するだけで終わりなのに | ヘ `t-ヘ ::::::: 、 ::::u /_|/ /: ハ ,' \ \ \, -、-‐ _ ィ / ∧ ヘ /:i } ヽ ',/ <ヽ_i`i´| \/ / ', \ ({_ >‐……- _ ___ //| ,xf<ヽ/ ァ-、゙i::::/つ: :/ ,'>ー、ト \ ア´ 寸k⌒≧=- // / fi i: : :/トヽヽ,.-' イ V: / // `ヘ\ ヽ _/ \ マ} ∨ / /" / i ', V`ヽ、`´,イ 'ヘ/:/ / / / >`-、 ヘ ⌒7 ,トx― ヽ. ∨ ∨ | | j_\ ゝ } .厂 l∧ }厂` V ! {_) ∧V У "" ノ∧ 厂 .イ / 、マ フ ノ从{ ./ ∨ \_ . イ [ 風土の違いというかお国柄の違いといいますか。 ./ r┤ /: \ j厂: : /⌒ア: : : : : :\ / 後、河底が浅くて舟の往来に支障が出るそうで .∧: : :/ /: : : : :/⌒V ./ ∧: :{/ : : : : イn ′ r〈 j ア{ー=≦j「| U | r┐, / V∨ .厂{ { Vノ 〉∨ 厂} / } \ / ̄_〉 .′}/ j! ヽ 寸¨V ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } これを見る限り、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 成都王の軍勢は戦役序盤を拠点と兵站の確保に費やしていたようだ ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
932 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/23(日) 23:21:00.42 ID:od6K2tGF0 _ _ ,... -_― , -´: : :  ̄´: l´: :ー-、 /: : ,-: : : : : : :.|: : : : 、: ヽ、 _,./-、: /: : : : : : |: :.!: : ',: :.',: \', /´;;;;/;//: : : : ,: /| |: :|l':,: _l: : ':,: :l\ l;;;;;;;l/;;;;/: :l: : ,下≧ミl:.l ! ´x',: : :l',:.! ヽ;;/;;;;;;l: : :l: :/:/込zソ!' | fj l: : :!ヽ! lヽ_;;;l: :/!:/l' ` ハ:l',! 他に何か報告は? l: : :/|:/ l 、_ ´' ,イ: l:! ,': : / 'l:ヽ ̄ ≧'', ーュ '´、|: :l:| /: :./ l: :l∨ l , | ,} ,': ,':.', /: :./ |: :| l / / `| /:./-:_l _r‐zr―- _ /: :/ .l :,'/ 〉/ ' / /: :l ヽ _jI斗-=ニ=- _厂 /: :/ !:/' l/! ´`/ l: : l } .。≦ニ=- jk―- > 、 /ア´/⌒ i| ` 、\ / // / .| 、 \∨ .イ ./ | /∧ ‘} |:/ ∧. ト、/∧ ', i′ |、_‘, 、.| _ノ∧ i ああ、そうそう。 | |./  ̄、 j厂 ヽi| .N r|. ┌┬‐┬ \V┬‐┬┐l ト、 小都督の孟超殿の所の兵が .八| .人 乂ソ ヽ.乂ソ 人 !ノ この付近で略奪を働いたなんて話がありまして。 ∧ Y 、 Y | . / ∧ 八 、_ 八/ どうします? 「 }. i\ (_ .イ .{\ . /i ∧ | > .__. < | ∨ / 、 . / ∧ j/ \ / jN! ./ ′ \ ‘, / ,. イ ', . { ≧s。._ ‘ ∨ _.。s≦′ }
933 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/23(日) 23:22:07.96 ID:od6K2tGF0 _ '´ ` 、 {`ヽ,/ ┛┗ / /、/´ 厂``y‐、人 ┓┏ >{. Y≠ {____ノヘ_(0_,)- └┐ / 八 { / ∠_,ノ> ,./イ 丿 .戦が始まる前から / /_{ !ト、_ ,/ /´| i∠/ {_.j/ヽ、 民の恨みを買ってどうするのかと! , --/ /´〃 ̄´7 /<{ ||xx /∧ ト、} | / / 〃_ / /〃ハリ且_/´!ノ ,レ′ 首謀者を捕らえるように!! |./ /⌒ー-、ミ'/ // } / /〈こyヘ、 / ,' 〆、 ノ}/) //j>、_ ̄ { |^ト、 j´Yi|⌒T´ ./ _∧jI斗z__ ∨ ソ/´/ /\___ i i |/ \ }|__シ ′_r _jI斗- 、ー=ミ__┐}___ノ _/ / { ヽ `|人 | `ー'ー┘ __jI/⌒7/⌒V -===-ミ_)く ⌒ア´ j/ j_〉 \≧=- _ ./ { ∨( ̄ ̄ / ∨ ′ / 、 ′ i | イ .| \ ‘, ', l | 乂__ト、 _j__,ノ\| 乂_ .八 j| .|' ,x==ミj\ ∧x==ミ、 | |≧=- _,ノ{ | .Wんjハ \{ んjハ Y | ! 了解しました  ̄、| .圦乂_夕 乂_夕 ノ.| jノ ∧ .|、、、 , 、、、/ / / ∧ 〉 ___/ _,/ / / ∧/\ / { アj/ | ̄ ̄\≧s。._ _.。< ___ |  ̄ ̄} ≧=≦ | ̄ ̄ } 厂 、 __,/} .ト、 /\ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ ただ、彼らはどうにも結束に欠けていた。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 『晋書』『陸機伝』にそれを物語る話が残っている ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
934 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/23(日) 23:23:26.02 ID:od6K2tGF0 ,-, ,'::::、 \__人_人从_人_人从/ ,'::::、 `‐‐‐---、 _) (__ ,':::::、`‐--、-、:::::l ) 何をしている!! ( ,'::::.,' `''!::::.l l:::::丶,,  ̄ ̄) ( ̄ ̄ ,':::::,' .!:::::::'´:::::::::::::::``i /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ ,':::::,' /:::::::::::::::::::::::::::::::::! __ ,':::::.,' l::::::::::::::::::::::::::!`´`' , ,-‐'´ ̄::::`ヽ ,':::::.,' l::::::::::::::::::::/ 、_ヽ`、 !,-、::::::::::::::::::ヽ ,':::::::,' .l::::::::::::::::./ .'-、__,,、`‐-、__ .,'::::::::::::::::::/ ,':::::::,' l::::::::::::::::i ,--`::::,__`‐‐-`ヽ_,'::::::::::::::::,'´ ,':::::::,' /::::::::::::::::! .`‐-‐' `‐‐--、__:::::::::::::::`ヽ ,':::::::,' ヽ::::::::::::::::ヽ ヽ::::::::::::::::l `‐‐' /::::::::::::::::ゞ '、:::::::::::::! i::::::::::::::::::.', .ヽ:::::`、 l::::::::::::::::::::`‐-、_ ',:::::::::`、 ',:::::::::::::::::::::::::::::`‐-、_ _ ,'´:::::::::::::::) ',:::::::::.',`‐‐--、:::::::::::::::`, /::::::::::::::::./ ',:::::::::', ``.l:::::::::,' /::::::::::::::::.、'´ ___,、_,-‐‐、 ,':::::::::', .l:::::::,' /::::::::::::::::::::::'´`´: : : : : : : : ,':::::::::::/ l:::::.,' __i: : : : : : : : : : : : : ,':::::::::/ l:::::', _,--‐‐'´: : : : : : : : : ,':::::::./ ',:::::', _,--‐‐'´: : \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ ,':::::./ _,--‐‐' `'´: : : : : : : : ≧ < i .!_,--‐‐'´: : : : : : : : : : : : : : : : : : :-=ニ 陸機将軍の命で逮捕する!!! ≦ _,--‐‐'´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ≧ ≦ _,--‐‐'´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ ‐'´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 小都督の孟超は一万の兵を率いていたが、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 戦が始まる前から兵を放って大いに略奪を重ねていた。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .そこで陸機は略奪に携わった主な者たちを捕らえた `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
935 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/23(日) 23:23:59.80 ID:od6K2tGF0 、_ _\: :.ヽ{:ヽ´: ̄: :`ヽ、 /: : : : : : : :l: : : : : : : \: :\_ /_,.:': : : : :: : : {: : :l: : : 、: : :\//`ヽ ´ /: : :,: : :/: :./| 、: ト、: : :∨: : :∨_// / : イ: : /: \ | ヽ: ',\: :.},ィ: :l:∨//} /´ |: :イ:下tf_、 ヽ},.斗テ矛: ト,:∨/ |:/:{:ハ.弋zソ , 弋zソハ: !:Yイ |' |: :込、 ,ハ´|: : |:.| l: : :l > _`_ イイ___|: : |:.| |: : / } ; |/ } |: : |:.| あなたたち。 |: : ヽ / / `/ |: : |:.| /|: : :| 、 ∧ /! |: : |`ヽ、 どうしてこんな真似をしたのかしら? . { |: : :| ∨::::`::´:::::::! |: : | } i |: : :l |::::::::::::::::::: | |: : | / /! |: : :i |::::::::::::::::::: | r-- |: : | {\ / | : リ {::::::,::::::::/:::{ { X }|: : | \ \_人_人∧从_人_∧_人_从_// /\ !:./ |::::::::,::::/:::: | |: :リ / \ ) > \__{:{ j:::::::::::/::::::::| l:./  ̄ _/ < 陸機将軍!! > | リ i::::::::::,:::::::::::j /イl_,....イ < ( |/ />!、:::::::::::,:::::/ <\ ! l | /^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y^ . /r_//二二[]二{ \_>} } , l`、_/三\三\ l_,..イ´\ ! ! | !三ヽ三\三\三ヽ三ニ\ ! ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } ところが、話はこれで終わらなかった N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
936 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/23(日) 23:26:00.14 ID:od6K2tGF0 / \ / ヽ / , −´  ̄ ̄ ̄ ─ 、| / / , ───── \ | / / ヽ / / |/ / ⌒\ /ヽ ヽ / / / ヽ l / ヽ l / ヽ 調子に乗らないで! / l / / ⌒ヽ /⌒ヽ l / | l | (‘l | |(‘l | | 貉如きに都督なんて務まらない!! / | | l l _ l l l / / l | ` ー ´ (二) ー ´ | おにぃに言いつけてやる!!! / l l ___ ! / / ヽ ヽ ヽ/´ l / // lヽ ヽ ノ─-、 ノ / ,. - -: .__ // /ヽ\ ヽ /____ノ_ / / 、 ____l`ヽ´: : . . . . . . ._: :`ヽ / / \` ー` ‐─────── イ / ` 、 _: : : : : ゙、: : : : : : : : : ´: :ヽ、: : :ヽ _ / / ` −──/⌒/´ー‐─´\ / ,イ: : : : : : l゙、: l: : : : 、: : : : : : :.\´/-、///}/ /: : : : : :|: : | 、: :ト、: : : :ヽ: : :、: : : :.\ヽ}/// 晋 小都督 孟超 /: : : : : : : イ: : l ゙、: l \: : : lヘ: _ヽ:_: : : :∨},イ /: : : :/: : : :ハ: : ! ゙、: l \: :l二__ 、: : : :l/'ン, /: : :.,イ: : : :/\: ! \ ,ィヘ_爪ハ下\: : !: l: | /: :/ l: : : ∧下云 込z(ソ \: ヽ:.l:.,: :| /イ l: : ://ハ弋(ソ , _ /: /: /: :.! 調子に乗っているのはどっちよ!! |: :∧//ハ, v´ ̄ ヽ r--/: /: : ,: : :|_ |:/ ` ̄ハ、 ヾ ノ,.イ /: /: : / ̄ `ヽ、 /: : : : ≧ ー - ' | /: /: : / \ /: : : : / } | //:./: : / 、 /: : : : / /ヽ / //:./: : / l /: : : : / 〈 l/_ノ,': :l: : :, ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 捕らえられた兵を奪還した挙句、捨て台詞を吐いて自陣へ戻っていった N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
937 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/23(日) 23:28:25.00 ID:od6K2tGF0 【>>936 はなしでお願いします】 \__人_人从_人_人从/ _) (__ ) 大変です!! (  ̄ ̄) ( ̄ ̄ /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ ≧ < -=ニ 孟超殿の部隊の鉄騎が突撃してきます!!! ≦ ≧ ≦ /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ /"''ー、―;;'"、"、 _ァ―、;;";;、 "'''、,,、―~;;"'';;,ァ―、;'''"'"'';; --、_,―;;"'''-、'";;;、ィ ニ ; ̄`ァ―、;;"'';;、-ニ ,―、" ̄ヾ";;"、、-< ̄`,―_ ̄;;"''、、`-ニ_;;";;、― l;;";"";;,、 ;;"、 l―‐i l ̄ ̄l ̄F―_,,,, 、、、、 - ,/ ̄/ヽ ;;;"ミ ;;"/  ̄lヽ ―' 、_,/ ;;、ヾ''";;、/ ̄丶;;"''"、_ ,,,,、、、、 ---―‐'''''"" ̄, " ;; 、 l ̄ 、,,ィ''i"i''=;;_ /____l_ヽ;;" ;/ ヽ \ ; ,, 、 ;; ,、ィ'"''‐- 、 ;; " " # ;;、 : ,,、ィ'"l l l,,ィ''" "'- ,, ;;""、;; '' "゙;,、_;_; ;; " ;;";; ;;"、 __\ ;; ,、ィ'"//// "''‐-、 " 、 ;; l l l,,、ィ''"  ̄ ̄ ̄ ̄ "'-、;;_,,,, 、、、、 .;_"、 ゙ ";、 l,、ィ'" /////\_人_人∧从_人_∧_人_从_/ -ニ゙| i――‐イ. ̄ ̄ll i"ニ- l l l l ヽ _ 、',; ;, . ; ,;;ノ、ィ'" /////// ) > l l _|_lェェェェェi|[[[[[[[[|_! l l l l l l l l,ヽ"゙ ̄  ̄ゝ;; ; ; シ "''‐‐、 ////// < なんですって!? > l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l ヽ ;; "l;i!;;ll |ll|."''‐-、 //// < ( ―――――――――――――――‐ ` li!;;;l ; ; |ll|:::;;;;| l l "''‐-、 / /^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y^ 三| |三三l三三| |三三l三三| |三三l三三|! "'' ノl!;i!l ;" |ll|::;;;;;| l l l l l l l "''‐-、 ///////, 三| |三三l三三| |三三l「ュ三| |三三l三三|!; ;; " w ;; "|ll|「「「| l l l l l l l l l l l l "''‐-、 /// . _、ィ' 三| |三三l三三| |三 「ュロ品iii |三三l三三|!. ii ;; " w "'‐、l」l l l l l l l l l l l l l l l l l l"''‐-、_,ィ l l l 三| |三三l三三| |「Eニ|口器ロロ三三l三三|!;: w ; ii , v "''‐-、l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l|l l l l
938 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/23(日) 23:28:59.10 ID:od6K2tGF0 ::::'''''ヘ-.. 冫:::::::::::::::::`ー_ \__人_人从_人_人从/ 冫_::::::::上,,⌒ _) (__ /VニニニニニVl ) 陸機ッ!! ( ゝニニニニニニノ_  ̄ ̄) ( ̄ ̄ |ニニニニニニニ/ /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ ヽ_ニニニニニニ\__ ノニニニニニニニニニ`'ャ。,__ ,。ャ'´ニニニニニニニニニニニニニニく _.-_上,,,,,,..-‐ノ' 〉ニニニニニニニニニニニニニニニニニ', ..l1 l 、 」'、ノ`-'"ニニニニニニニニ`゙''゙亡ー-L , 'ニニニニニニニニニニニニニニニニニニ', .l| l1 _..ノ宀'’ニニニニニニニニニニニニニニニ~~''‐ニ− , 'ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ'., │'‐‐ .l| ./=ァニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ', l/l \,,,,,,. │'‐‐ -/レ彡ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ-┘ l..|− / .l/l \,,,,,,. \ニニlニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ_ニニニニニニニニニニニニニニニニニニ', l:lj''ー----‐'´ .|− /  ̄.',ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ┌ナニニニニニニニニニニニニニニニニニニ.', l.│ :lj''ー----‐'´ ',ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ', l 彳 │ ,-'''''゙゙ニニニニニニニニニl┐ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ',.│ 彳 lニニニニ',ニニニニニニニl lニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ\ .│ lニニニニハニニニニニニニl lニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ\,。ャ------、 ',ニニニ≧',ニニニニニニlミlニニニニニニニニニニニニ\ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ ,。sニニニニニs。,ニニニノ ',ニニニニニニニニニニニ .≧ < /ニニニニニニニニヽ´,。ャ'',ニニニニニニニニニ-=ニ 私の兵は返してもらう!!! ≦ ≧ ≦ /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 孟超は鉄騎百人を率いて陸機の陣営に突入 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
939 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/23(日) 23:29:26.55 ID:od6K2tGF0 / \ / ヽ / , −´  ̄ ̄ ̄ ─ 、| / / , ───── \ | / / ヽ / / |/ / ⌒\ /ヽ ヽ / / / ヽ l / ヽ l / ヽ 調子に乗らないで! / l / / ⌒ヽ /⌒ヽ l / | l | (‘l | |(‘l | | 貉如きに都督なんて務まらない!! / | | l l _ l l l / / l | ` ー ´ (二) ー ´ | おにぃに言いつけてやる!!! / l l ___ ! / / ヽ ヽ ヽ/´ l / // lヽ ヽ ノ─-、 ノ / ,. - -: .__ // /ヽ\ ヽ /____ノ_ / / 、 ____l`ヽ´: : . . . . . . ._: :`ヽ / / \` ー` ‐─────── イ / ` 、 _: : : : : ゙、: : : : : : : : : ´: :ヽ、: : :ヽ _ / / ` −──/⌒/´ー‐─´\ / ,イ: : : : : : l゙、: l: : : : 、: : : : : : :.\´/-、///}/ /: : : : : :|: : | 、: :ト、: : : :ヽ: : :、: : : :.\ヽ}/// 晋 小都督 孟超 /: : : : : : : イ: : l ゙、: l \: : : lヘ: _ヽ:_: : : :∨},イ /: : : :/: : : :ハ: : ! ゙、: l \: :l二__ 、: : : :l/'ン, /: : :.,イ: : : :/\: ! \ ,ィヘ_爪ハ下\: : !: l: | /: :/ l: : : ∧下云 込z(ソ \: ヽ:.l:.,: :| /イ l: : ://ハ弋(ソ , _ /: /: /: :.! 調子に乗っているのはどっちよ!! |: :∧//ハ, v´ ̄ ヽ r--/: /: : ,: : :|_ |:/ ` ̄ハ、 ヾ ノ,.イ /: /: : / ̄ `ヽ、 /: : : : ≧ ー - ' | /: /: : / \ /: : : : / } | //:./: : / 、 /: : : : / /ヽ / //:./: : / l /: : : : / 〈 l/_ノ,': :l: : :, ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 捕らえられた兵を奪還した挙句、捨て台詞を吐いて自陣へ戻っていった N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
940 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/23(日) 23:29:53.09 ID:od6K2tGF0 __彡へ \ ∨ / Λ ',\ > / \ ∨ /| ハ ト--彡 { `、 ∨ | | | . { \ / `、 } ノ | | / / \ \"''〜/..,,,__`、 / j 八__ . / 、__ \ \ ≫=ミ、⌒ { 八 //__ //.| | | /  ̄ \ 〃 _):;;:ハ )7 ∨ / Λ 八(ニニニ-_ / | | |≫==x ``ー \∨:::ソ | \/_}/ニニニニニニ_ | 八 〃 _):;ハ '''" ノ 卜--ニ/ニニニニニニ} } . / \トー\ ^''┘ 、 ⌒| |--<ニニニニニニ /Λ/ 何ですかアレは! } ヽ "'' - ⌒ 八 |::::::::::::`¨¨´::::::::)-__ //=Λ ノ Λ 乂 ⌒ソ / \|}:::::::::::::::::::::::: /ニ/\ニニΛ .放っておけば示しがつきません!! / \{:::::>-..... / :::::::::::::::::::::::: /ニ/ ∨ニΛ | ∨::::::::::::::::::'  ̄ /:::::::::::::::::::::::/ニ/ \ー--.、 .誅殺するべきです!!! |. ∨:::::::::::::::::', //:::::::::::::::::::::::/ニ/ }:::::::::} | ∨::::::::::::::::', -―-</::::::::::::::::::::x―‐、 /::::::::/ . /「 \ ::::::::::::'"´ ̄´"/::::::::::::::::::::/ _ \ /::::::::/ 丶 /. \::::::::::', /:::::::::::::::::::::「 ̄ ̄ } /:::::::::/ \ . /_... l、 \::::::' /::::::::::ニ- ̄/>ー-- ∨::::::::/ ,. -‐- \ '"´ ̄ }:::\__,Λ\ \::',../::ニ- ̄ / (__ Vこ>''´ Y 〈 ー''"⌒〉::::::::::::Λ ` ー \/____/ニニ乂_ ノ ヽ '"⌒〉―< \ 〈`¨¨¨:::::::} /ニニ/ \ _,,,,-=ニΛ { ⌒〉 } >- \:::::::::ソ/ニニ/ > --―=ア:::<ニニニΛ \ くノ // / `¨¨´∨ニ/ _ア::::::::::::::\ニニΛ `、 _,. -=ニニ〈 / Λ | ∨/ _ニ-::::::::::::::::::::::::::\ニニ〉 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } この時、陸機の司馬孫丞は孟超を誅殺するよう勧めた N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
941 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/23(日) 23:31:32.80 ID:od6K2tGF0 ___ _ , .  ̄ ̄: :ヽ._ `丶、: _: :\{: ヽ´: : : : :´`ヽ、: : : \___ /: : : : : :! : : : : : : : : : : : :\///////ハ /: ,: : : : : : :l : : : ,: : : : : : : : : : \77>、/! /: : /: : : :,: : : ハ: : :.ト、: : : ∨ : : : ,: :\////ハ /: :,イ: : : : {: : / | 、: :.l \: :_∨--: : :∨ \/// // {: : : : :l: :,:' | ヽ: ', ,イ,..-tォァ : : :∨// イ / |: イ: : |:/下≧ミ \ イトヘ,.心 \ : : ∨イ ! . |:ハ: :.|ハ ∨zソ 弋z(ソ ヽ、: } : |: | ' {:∧:{、‘, `" ' _ノ∨!:., : | ' ヽ! 、 - 、 / /: : :/: : | l: :.> , . __ , . イ_,': : :/l : : | l: : : :l/ } / /: : :/ !: : | |: : :/ / / } ':.:.:.イ  ̄`ヽ、 |: : :lヽ / ' | /: : :.:| \ /|: : :|. ∨ r-/ !: : : :.| ; /│: :.! {ヽ.__/{ l: : : : | } l |: : :| }::ヽ::::::::::| |: : :.:.:| , | ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ しかし、陸機はそれを用いなかった。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 詩賦で見せる威勢の良さはどこへ消えてしまったのか? ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
942 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/23(日) 23:32:14.32 ID:/gefKu5g0 どっちがムジナだよって言わせるためのAA選択か?ww
943 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/23(日) 23:32:19.27 ID:od6K2tGF0 /"''ー、―;;'"、"、 _ァ―、;;";;、 "'''、,,、―~;;"'';;,ァ―、;'''"'"'';; --、_,―;;"'''-、'";;;、ィ ニ ; ̄`ァ―、;;"'';;、-ニ ,―、" ̄ヾ";;"、、-< ̄`,―_ ̄;;"''、、`-ニ_;;";;、― l;;";"";;,、 ;;"、 l―‐i l ̄ ̄l ̄F―_,,,, 、、、、 - ,/ ̄/ヽ ;;;"ミ ;;"/  ̄lヽ ―' 、_,/ ;;、ヾ''";;、/ ̄丶;;"''"、_ ,,,,、、、、 ---―‐'''''"" ̄, " ;; 、 l ̄ 、,,ィ''i"i''=;;_ /____l_ヽ;;" ;/ ヽ \ ; ,, 、 ;; ,、ィ'"''‐- 、 ;; " " # ;;、 : ,,、ィ'"l l l,,ィ''" "'- ,, ;;""、;; '' "゙;,、_;_; ;; " ;;";; ;;"、 __\ ;; ,、ィ'"//// "''‐-、 " 、 ;; l l l,,、ィ''"  ̄ ̄ ̄ ̄ "'-、;;_,,,, 、、、、 .;_"、 ゙ ";、 l,、ィ'" //////// ."''‐-、 :: . -ニ゙| i――‐イ. ̄ ̄ll i"ニ- l l l l ヽ _ 、',; ;, . ; ,;;ノ、ィ'" ///////////// "''‐-、 l l _|_lェェェェェi|[[[[[[[[|_! l l l l l l l l,ヽ"゙ ̄  ̄ゝ;; ; ; シ "''‐‐、 /////////////// l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l ヽ ;; "l;i!;;ll |ll|."''‐-、 ////////////, ―――――――――――――――‐ ` li!;;;l ; ; |ll|:::;;;;| l l "''‐-、 ////////// 三| |三三l三三| |三三l三三| |三三l三三|! "'' ノl!;i!l ;" |ll|::;;;;;| l l l l l l l "''‐-、 ///////, 三| |三三l三三| |三三l「ュ三| |三三l三三|!; ;; " w ;; "|ll|「「「| l l l l l l l l l l l l "''‐-、 /// . _、ィ' 三| |三三l三三| |三 「ュロ品iii |三三l三三|!. ii ;; " w "'‐、l」l l l l l l l l l l l l l l l l l l"''‐-、_,ィ l l l 三| |三三l三三| |「Eニ|口器ロロ三三l三三|!;: w ; ii , v "''‐-、l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l|l l l l /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ ただ、陸機が孟超誅殺を躊躇する理由がなくはなかった \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
944 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/23(日) 23:34:13.70 ID:od6K2tGF0 【紀元303年9月 晋 司隷 朝歌】 , ─── 、 / /⌒ ⌒ヽ\ / , ┤ ・|・ |-、ヽ l / ー ●ー ヽ . | / 三 | 三 | _ | | /⌒\ __|_/^ヽ l(__) 前線の弟から手紙が届き、陸機に二心ありと訴えています ヽヽ ( ______ / / / >━━━━,-、━━イ / / / ヽフ ヽ l/ ( _) | ____ | | l ヽ ヽ _____ ノ ノ l / /: : : : : : : : : : : : : : ヽ: :. : :' : : : : : : : : : : : : : : : : ': i . | l: :|: : : :│: : : : : : : :| : : l:| ノ: : :| | : : :| : : : : | : : :| : : lハ /:/ : :| ト|、八{: : :从イ八 : : ':ハ . ,: :{ : : 笊弋)ナ ⌒弋)ナ笊| : : } :. |: ハ: :.:トム. 厶|:.: :ハ: :| そんな馬鹿な |人:\|: :个: ._ ^ _. :个: |/ ノ|ノ . \|\厂V|,二.厂V|/|/ ,.ィ7=- 〔o -=} トミ r'´:::::: ∨ 了 ∨::::::::::ヽ |:::V:::::::::\ |o/:::::十V:::| / :::ト----:::∨::::----イ::::| | :::::|::::::::::::::::「o ::::::::::::::| :::| ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 孟超の兄は成都王の寵臣の宦官孟玖だった。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 立場上、成都王陣営で N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 昵懇にしている者が多く、簡単に処罰できなかったのかもしれない。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ とはいえ、生かした結果が讒言され放題では世話がない ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
945 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/23(日) 23:35:06.13 ID:od6K2tGF0 / / / ヽ ヽ ′ / / } ,′ { / } } l| ,′ { ′ } l| // { l | ,′ / / / ト|、_ハ ト、 / l / { / 从 |r==寸ミ辷 ̄l /ト辷从 / / / { ヾl _) J圷 ``'ヽ/斧圷ァ}/人 { それでも陸機なら何とかしてくれるわ。 ; / 厶 人} ` 乂zシ ヒzソ /,ィ/ {l| | / {ゝ """"" , 7 ア } だって呉の名将の息子でしょ? 八 l 从{ |ー 、 u /ノ | } ヽ{\ 丶 l|从}\ ⌒ ノ }/ | .′ いつも本人がそう言っていたじゃない \ \りゝL _ > . _ < ノ} /l/ ,ィニ、=─f={ : : : : `:ー┼‐: 〉 /从 /// ./ニニ',ニニ|i\_ : : : : : : |:o:/`ト. _厶イ l/ /ニニニ',ニ|i二\` ー‐┼:.7ニ',ニ`ヽ ,'ニニニニ',=|i二二\: : : |:o:}ニ=',ニ}ニ', |ニニニニニ',|i二二二\: |: ,'二二',=}ニ', lニニニニニ'|i二二二二\,'ニニ╋Yニニ} ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 残念ながら、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 陸機の将器は祖父や父には遠く及ばない。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .成都王も何故彼を長沙王討伐の大将に起用したのか? `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
946 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/23(日) 23:36:01.57 ID:od6K2tGF0 【紀元303年9月 晋 司隷 緱氏】 / / / i, i ヽ ヽ. ヽ/ .レ / / / / i i |i | ヘ i / / . /イ / / '|│! ! i ! !| ! / , ' 〃'./ ' ,' ! | ! | li i| |!/ , l / ,'/i ! | !| | jヒ弋¬¬ !! , -ィ ,. i i ! !|‖i ィ´二!  ̄弐¬ヤ | |! ' i , ' l | ` 「i ト ヤT ー' i| !i ,/l ! ! 孟超殿は随分とお怒りの様子。 | ! |i! `丿 !| ||/l l i |! |.l. ||ト __ 〃! |i i ! | | |! 先程私の所へ来て、陸機謀反と吹聴していました || || i 丶´ / i !! ! ! ! ! !! || || | |ト、 _, ' / |! !!i i i l | |! || ||i.! |i 冫ィァ -‐|| |! ll | i l !i || |||!! !i !7'´ ヽ. |! |ム!| ! ! ! !i || |||!| !∨ル、 / ヽ. i| | \! ! i |!. / /⌒Yヽ ̄ヽ}\ / ̄ | | __}__} ヽ}゙∨ . | |-< / / ̄ | | ー= / / '. '._/ { { -‐ \.__, . i , |´ そりゃそうだ。 ___ , -‐=γ | | / / ‘ __/ .r‐' i i ̄i-‐'' ¨.{ `== ' ちょっと前まで .-‐ ¨ {__}_} こ二}-‐ ¨ ' / ゙=== ヽ-‐ ´ 趙王の側近だった奴の下になんか立てるかと -‐ ¨Yゞ_,、__/ ' ミ!.r=、 / ̄ヽ | } | 乂ー' ミ_/}__/ i { / .!  ̄ ̄ }} / { {乂__乂 . \ ',,>|≧=-. └=='─ 、` ニ二二  ̄ ̄ |三三三≧= //} 〇 \ {
947 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/23(日) 23:38:22.62 ID:od6K2tGF0 ___ / / )))) / /_ ⊂ノ / /|\_/ ̄ ̄\_/| / / \\_| ▼ ▼ |_/ .申し上げます! / / \ \ 皿/ ヽ ⌒\ 長沙王の軍勢が攻め寄せて来たのですが……!! ノ /> > / / 6三ノ ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ :: У ヽ , -/ ⌒ヽ }- 、 / ̄ ̄¨ヽ -=ミ. l ,/ 、 / / ⌒ヽ | む | ::. i| { }/ < | っ |  ̄ヽ八 ー′ u __\ ! !!! | :::\`ー…' __ i} ヽ ̄ 乂____/ ::::ハ,,,ヽ fァ. V f⌒` 来たか ::::} { ∨ ::l `ー‐< ::/ ヽ__ "" ...:r'` ‐-、 /:::} :::} `¨^ ー‐-} l ヽ ̄ ノノ :::l ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 成都王陣営は、このような状態で戦闘に臨んだのである N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
948 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/23(日) 23:38:54.43 ID:od6K2tGF0 〃⌒´`ヽ q=f(((,j,)))p ((ィ{!j゚ ‐゚ノj) /::::::;ゝ-ヽ)ヽ)- 、._/::::::ヽ ヾ-"´ \::::::| / ヾノ ,,.r/ _\ /_ ヽ ,'::;'| /:::::ヽ /::::::ヽ | l:::l l (:::::::・ノ ▼ ヽ・:::::) l \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ |::ヽ` 、 (_人_) / ≧ < }:::::::ヽ!`ー 、_ / ≧ 皇帝陛下の車駕を確認しました!!! ニ= {:::::::::::::::::::::::::::.ー―――''"´ ≧ ≦ '三三ミト、::::::::::::::i^i三三/ /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y `ー--' ヽ:::::::::::l l;;;;::::ノ `ー-" ワアアアア! f¨゙! ウオオオオ! :┐ n /〉 <ヽ /^〉' ! }”/ ,、 <`ヽ ./:::/.,、 ⌒!ィ f¨゚{ <´ 'ヽ Vハ |ヽ Y¨! |::::}イ { , -ー 、 _ /¨> r-‐,、 <⌒! ::〈人_r-ー- 、_r<}| >:::: ̄:`ヽ__, - 、__r 、r=¨>‐-! /:::::}__Vヘ }:::|__}::::{.ィ1.|:.:.:.:.:.:.}_, くノ ̄! ./;;;;;;;;;}_, ヘ⌒', /:.< /::::::::::::::::Y::/|i /::::::::::::::::::::::Y:.:.:.:.:.YVイ!:::::}::::::::|/::::::/:ァ<! V_::| ',く/⌒!}:.:.:.:.:ノ/ /:/^V__〈ヽ;;;;;/_!__ノ::::::ヽ :.:.:.:}|:::::::::::::::::::|:{:. }:!:::::::::::::::::::::::: l:.:.:.:.:.:.|ィ ゝx}:::::: |::::::/:.:/ / > ¨⌒ヽ:'. V¨¨ヒ{_. V==<:::::`ヾア´:f⌒!ヽ:::::} \f':!::::::::::::::::::lハ:.:リ'.:::::::::::::::::::::::∧:.:.:.:./ >イ::! :::: |:::::{Y/' 〈 /:::::::::::::::::}:' V::::::::::{ .} .}::::::::::|:.:.:.:.|:.:.:|:.:.}-:' ヾ!,、:::::::::__/_/ ヽ::::::::::::::::/|レVWハ/::::::::/:::::: |::::::|ハ V!::::::::::::::::::!:/ ./:::::::;:::Y /^!:::::::{:ト、: |:.:.:|:./::::: `Y゚ ̄ _/VレvイW:::::`ー-::__/:::::::::/:::::::| ヽ `!:::::i:::::::::::|' /:::::::/L_|  ̄⌒¨}>ヘ}:.:.:|”:::::::: 、 f´ ̄::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::| ヽ .|:::::l::::i::::::| /:::::::::| >- ._ }} |:.: |ヽ::::::: ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 先程述べたように、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 九月下旬に皇帝司馬衷は緱氏へ進軍している。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .『晋書』『恵帝紀』にはっきり書いてある `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
949 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/23(日) 23:40:11.32 ID:od6K2tGF0 丶=ヽ , ´  ̄ ̄/ |丶 |\ ,、 | _ | / _ | \| | \ / | |ー- | / / ヽ| \ | / | ノ _..| / /< ̄\| ∨ ∨ |/| / / | | \> , /, -―― ヽ /\ / | | < u / / ,u / ヽ、 /_ /_ | | <,/ ̄ヽ // / ̄ ̄`、 | / ̄ ̄ `ー´ ̄| ヽ/ / | , ー 、 / | | / ヽ \ 〉/ ・ .|/ ヽ / / / `、 、_> / / ・ | // ̄ ̄ / / | ー|三三| `ー 、_/ | | / / |´ |三三| __ ヽ /彡 \ / / \ ー 、 丶 _,/ ー ´ / ∧ \ ヽ ー ヽ _ /丶 / < 丶 _ 丶、 | /  ̄ \ `i | _/ \ |丶、 ノ | ぶ | ノ`i /\ 〉 /| \ T \ ノ| \ /,ー´ ノヽ | ( / | \ ) , | ,ー 、_/| `ー ´ ̄ ー´ \ 丶_/ | \ |/ / |. ノーー、 ´ ̄/ ̄ ̄ 丶/ \ `< ̄|iー、 | ノ \ |___ \ / \_i/ | ̄ ̄| \ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ そこで牽秀を撃って敗走させたという。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 迎え撃った牽秀からすれば、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .割と真面目にこんな反応だったのではないだろうか? `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
950 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/23(日) 23:41:42.71 ID:od6K2tGF0 _ '´ ` 、 {`ヽ,/ ┛┗ / /、/´ 厂``y‐、人 ┓┏ >{. Y≠ {____ノヘ_(0_,)- └┐ / 八 { / ∠_,ノ> ,./イ 丿 / /_{ !ト、_ ,/ /´| i∠/ {_.j/ヽ、 , --/ /´〃 ̄´7 /<{ ||xx /∧ ト、} 何やってるのよ! | / / 〃_ / /〃ハリ且_/´!ノ ,レ′ |./ /⌒ー-、ミ'/ // } .前線崩壊させる気!? / /〈こyヘ、 / ,' 〆、 ノ}/) //j>、_ ̄ { |^ト、 j´Yi|⌒T´ ソ/´/ /\___ i i |/ \ }|__シ _/ / { ヽ `|人 | `ー'ー┘ |丶 ., , ― 、 、―‐、| \|\__/ _ 丶 ,>、 ;;;;;;;;;;;;;;;/ / __`i .| / < ̄ , ;;;;;;;;;;;;;;;;;|./ | | | |´> / , /丶;;;;;∨ / / | ヽ 〉、 |, イツ |;;;;;;;丶-´ / 長沙王はともかく、 .', `>|.|`ェ、 < _ノ  ̄γ~ 皇帝陛下と干戈を交えるわけにはいかない! ,-ヾ`\ 丶|彡, ̄= ;; ) ̄`\ i´ 、丶 )、ヽ , -―ー 、 ノ、ぶ __`| 逆賊になれと言うのか!! |~ ヽ _ヽノ_, ´ 丶、i,-´ / ̄丶 /丶 ̄ ̄ ̄,) 〉、、)ノ~`i、 ヽヽ| ,-, ,ノ |/ ,ニニ ̄、 丶 | ー´ | 丶`==イ/ \ イ_, -− ´ ̄ / / ー、 ,_ ノ/ | | ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } なお、この戦で陸機が何をしていたのかは不明 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
951 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/23(日) 23:42:27.83 ID:od6K2tGF0 !/ゝ_ イ ` :.、/ / / ! , , / i \ / ,' / ; j!'; ∨ ,:' ノ/ /' ' 〈 |/!イ_ ノ/ィ / i! ', / /イ i{ _! |``' _ -=ァ '´〈 .j!イ l ' ,/,' | || Y i! 笊_x、'; ,イ`イ j!_ノ / / {`ヽ j.! i i! ハ_t'ソ'i x笊/|イ まずは勝ち戦ですね { ,{ {ニ≧'ヽ! ヽ':, ! (ソ, | ‘, |':, ':,ニニニニ\{|ヽ ' , _ ´イ { ヽ l ‘, !≧s。/ニ!':, 、 ', ‘ ' イi i! ' r`<ヽ_j }_.', }≧´ ‘,i!rvノ , / V ∧ |\ / \ ̄ ----∧ | ヽ:/ \ } ___ \ / ,' l ` ト- / ̄ / __〉{ :| l l | | } V / \ 从 | _l_ l _ , lーl-.- 、/ /-< ̄ 、 > -〉 |\|\ |ヘ` l // |/-|/| / / / \ 人 、人 _ -==ミVヘ // ァ≠=ミ/ // |Y^Y_ / 幸先の良い勝利かと。 \,,/| \\ 从" ///イ } || |_|l | | |_|ヽ|ヽ ' | |_ノ , せっかくですので、 |_| | 心 __ | | V ' 大赦令を発したいと存じます l l ト ` ´ イ ,; V , , /l | > _ イ _ | / V V / / l -- V∧ // l / 〉\ ヽ l / / ̄/ ̄| V∧////l / /| \ \ / l 〈 | V//// l / ´ | \ ヽ / ___ | 〉 | V/ /「 ̄ ̄ > 、 \ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 司馬衷は戦勝の後に大赦を行っている。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ほぼ確実に長沙王の思惑だろうが ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
952 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/23(日) 23:43:22.85 ID:od6K2tGF0 , '´ ̄ ̄` ー-、 /: : : r‐r==========、 /: : /├l‐1 ―――――| ,': :∧〉}‐ヒL二二二二二.」 {: :i: i /ゝノイ ノ l/u. ⌒ l :} も、申し上げます。 | : レ .|:::::::::○三三○ l :| |: : :(| ⊂⊃:::、_,、_, ⊂l:/ .都より、衝撃のお知らせをお持ちしましたと伝令Cは…… i⌒ヽ: :ゝ:::::::::u::::::: u. ル|_/⌒) ヽ ヽ 从ヽ,、::::::__,u.イ从/ ヽ/ ∧___,ヘi.i:.:\__八__/:i.i ハ ヾ .}.}:.:.:.ヽゝoi|.|:.:.:}.} ソ ,;. :;. ,;;;; _,..-'' '''- .._ :;;;;. ,;;,,''" :;;;;;;. ;' / / l 、ヽ :;;;;;;;:. 、,,,,,,/ / / l l ヽ_L..;;;;;;;;、;:, ゙ヾl l l │l l l`゙ヾ:;;;;;;,;;',,,, ゙ヾ l ヽ l l l __ リ l リ;;;/ 、=ヘ ヽ_二 ̄ヾ〃,___二゙/ /: :`: :> \ソ、 弋::::リ 弋::::ソ//;)~`゙´i 何かありましたか? ノl ~Tl  ̄ ,  ̄´l lソ l l l l ゝ、 ___ _ l l l l l l l ,:l l:::゙ 、 '",,.l リ-、l 、 l //:l l/;;;;l l//;l リ:: :ヽ 、ム /: :, レ'/;l;;;;;l'/';;;;;,'レ'::::/;;ヽ 、ム /:/: /;;;l;;/: : :/': : :/: :' \ ム /: : /::/゙゙;/ / /: : :/: : :' /;;、 ム ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } ところが、ここで長沙王陣営に問題が発生する N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
953 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/23(日) 23:45:19.73 ID:od6K2tGF0 【紀元303年9月 晋 首都 洛陽】 .! {ヽ,\ ヽ ,! ./ ! l ∨ l `'Λ | l │ │ i′ .l ゙'レ |.l リ l lr'゙、Х.! .il| ! ` 从 l,! 〈`.|リ /! ./ | .! l l リ /\. l |しイ { l, |.l .! .l //.:::.:.::〉 .! / .\ ゙l l .、│ . l 〉へ::.:/ヌ/〉 l / `''″゙ヽ 廴) .ヽ /'个y´ ̄Lム、 . │ / l ! ノ⌒i 廴 ノ| |:.'.;| [] . :::.ヒ! .│ { l ...l .!. ._.、 そ l゙ .l゙ |;'.:.| . : : : :ロ.::|. ノ イ il゙ ノ/ ! ヽ|../:/\..ヽ ! .,! |.:::;|.: :.: :.:.::.:.::.:|. ./ し' { ,ノ./ ┌个┐| | .:_|___. .i |./⌒). |_.' |.::.:..:.[]::.:.::.:| `Y l /./ | .:|...:|/:/...:.:|..: : : : : :.:`L..r─┬i. /| T/⌒).. ...//| |.: :.: :.:.:.:.:..::| } .| ノ ./ \ | └┴┬i::::|==========|: : ://__.....|`7'..:/´(.rr┴' | |.:.::.[]:.:: : : :|./ / .ヽ, ./ ./ :::...>、 .|[]..::[]. 〈〈::::|::::::[]::::.:.:[]..r、.、 , |/...::::)::7.|.]:]:: : | | :.:: ::..::.::.:::.|. ┌::、 ...../〉../ { / ‐く.:〈 ,、 |. : : : :.: :\:|:::::::::::::::::::::/. ,ノ) : :〉〉 /^7<:〈..人.:: : :| | : :.::.::.:::..::.:|-┘:::L、r‐//┐ ,、.廴ィ .: ::L└i _ .||_ | : : : : : :、 〉.,./〉::::::;;:.`Y´(: : :〈 './...::|::::|/|\ く、::..::.::_|:::/Tl::::;二/ム、| || _r─. { ::.: :└i:| //\| ::::ト、__ : : :||_'/ヽ、 ‖::..| ) //ト、У〕:|:....;>.}.:./rへ/レ.丿).:>┘/ト┘.//::::.`L「|-┘ 、.トyィ 工エ::「 /〈. ::〈|-、_/::::::..\r':.|.::[,.__,ノ ) ' / (. //.:::::;>|::::l/ヘ「.: \ノ!.__./ (.L:冂_|.ノ!. .::::::ir==| |.::,ノ)[]:}il|{´ : :∠7ヘlコ:::|:.:..|-i_::_r√ソ\> (. (_,/ . ̄\∧ \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/l : :|ェ| .:::::|:.:.|:::..|::::.|\.::::》: :::L;:..::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::[ニ ≧ < ≧ 河間王の軍勢が都に突入して来ました!! ニ=- ≧ ≦ /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y
954 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/23(日) 23:45:56.48 ID:od6K2tGF0 ,。 、 ,、 _ノ ´ ヽ_, 。 (_ _,。 -=、- x l , ィ´ \ヽ `ヽ / ヽ {_ \__人_人从_人_人从/ / ヾ、 / _) (__ / ii .{ヽ ) ヒャッハーッ!! ( l ,' i!/}: l  ̄ ̄) ( ̄ ̄ ,' ノ / ! /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ | / / !イ´ノ | / / j l / ,' :/ / / /イ / / / / /-‐-、_ 帝都という割に不用心過ぎませんか . / / /: / ./`ヽイ´ ) /: / // イ 、, -‐-、 <.l / / ////`ヽ/ ∨ `丶, / / / // } -‐/ } } ./ / / :///ヽ.ノl ノ i ノ / /// / >, {_/ /┌´ヽ / / / l/ / /i:i:i| / /ノ , 。-ゝ . / / ./ / /`´i:i:i:i:i:∨ ./ィ‐"´ ∨ . / / / // |i:i:i:i:i:i:i:i:i/ /i ノ :} / / // // !i:i:i:i:i:i:i:i/ /´ `i´i:l、 ´ / . / / /-‐ ´/!. |i:i:i:i:i:i(´ ̄ヽ `ヽi:ヽ--‐ ´ / / / / <l、_ノi:i:i:i<´ )、 ヽ´i:i:i:i:iヽ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 『晋書』『恵帝紀』に曰く。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 張方は京城に入り、清明門と開陽門の二門を焼いた ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
955 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/23(日) 23:47:39.18 ID:od6K2tGF0 , . , ' . ' ゙: ', ;'゙;;.゙:'゙,;':.':;゙;.';;,'゙;:.,'. ,':.,.';゙,', ',゙;:.'.;,ム . , 、 . . : , . ; . , . , ゙ ; . ゙. ';'゙;,゙,;';r=====zzx,;,__,zttzニ ; ;,,', ; :゙; ; :. . . .: ' .,'; ,゙,、 , ' : .' ;, ';;゙, ;';.:.':,;:゙|ニニニニニニニニニニ ;;';;',.;::,,;';,.゙:';:,:' :゙;,'゙;;, :. ゙, : . . . ' : .'; ,゙;;. ':;,;゙:.';;'.,',Wニニニ-'':¨ラニニニニ ;;:;,;';;,;;:;;,:,;,,:;;';;:'.:' ;;'.,' : ,゙ 、 . , ' : , '゙ .゙ '. : .' :゙ ;.;,マ二ニム.゙;.|ニニニニ 、: _;:';z=ニニア:;,:.:' .: : . ,' , 、 . , 、 .' .: ' . : ' .゙ ; '. ';.'.゙; .゙:,マ二二ニtx!ニニニニ 二ニニ彡;";;':,゙;:.: : :,、. .: ' , , ゙ ' , ,. : ' ゙. ; ' ゙, : ,' . ' : ,: '. ゙ ;: .' ;゙;.','.ヾニニニニニニニ ニニニ];;';;':;;'';゙;;,::,:. :,,: ; ゙, ;' .: ; ゙:,' ゙, : ., ゙; .'; ;'゙,:'゙ ;.;'.:'.゙;゙'.;':,; ;,'.;,';゙;';;,';.;',;゙.;;マニニニニニニ ニニ7´.;;゙';:fi7〃__:.' ;:;,'.:;'';.;:;';.;゙.:':' ; ';. .;' ゙. ;' : .゙ ,.゙;,ィニニ=zニ,;__';;';;゙;.';.';;ムニニニニニニ ニニ;.;;';゙;;'.|三/´:.;';;';;.,;';.:;;'.:.;'.; ,',. ;':: ', .:;' .゙':'. :';' iニニニニニニ=;,゙;,';,;';.:iニニニニニニニ ニニ!:;゙;゙;';;|ニシ.;:.'.,;'゙':゙;;:'::'_,,,ィ二ニx;:゙;';:.';,'. :.;゙;;;':;.Lニニニニニニミt、;.';'::.;|二二ニニニニニラ ニニ!:'';;イニ/;,;゙;.;;;';,;';,ィニニニニニ二zzzzx:;:'.:;',ノニニニニニニニム;:;';;|ニニニニニニV;;' ニニイニジ;;,';;;:;;';;,イニニニ二二二==‐''゙:,;.,ムニニニニニニニニム;゙;|ニニニニニW,';゙; ニニシ";;:;;';;;゙;:;゙/二ニニニ/:,; ;.:.;',,';.:';;',;:.':.fニ二ニ二ニニ7¨;|二ニニ|;;;|ニニニニ二二!';:;' ニニム';;:;;';;;';ムニニニ∠,,ィニiヽ;.;:,';,;;,;.::;,;,;,;゙'"´;,;.;,:ヾニ=リ;;:,;ィニニニム;;!ニニニニ二ム゙; ニニニム:';;';;'ムニニニー─‐'':,ヾ:;;,;;,;';;';.:;':;;';;';;;.';.;.:'.,:,;.゙'";;ィニニニニ二ニニニニニニニ ニニニム:.;ムニニニニi.::;'.';.';゙:;';゙;;';,;'.;;;,';:,;゙.:';;,';:'゙;':.,':;';,'. :<ニニニニニニニニニニニニニニ ニニニニム!ニニニニハ;;,;;,;';;,:,';;,;,;;;,';;;:,;:;;;,':.:';;;,;';;;,'.;;,',;ィニニニニニニニニニニニニニニ 二二ニニニiニニニ二ム;;;;,';;,';,;;;';;,;;;,;';;,;;;;';,::';;,.:':.';';イニニニニニニニニニニニニニニニ :人ニニニニ二二二ニニム;;;;;,;;;';;;;';;,;;;;;';;;;;;,:',;';;,'::〈ニニニニニニニニニニニニニニニニ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 死者は万に達した N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
956 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/23(日) 23:48:55.40 ID:od6K2tGF0 【洛陽城略図@晋代】 .┏━━━━━┓ .┃ .┃ .┏━広莫門.━━━┓ .┃ .┗━大夏門━┛ ┃ .┃ ...┃ .┃ .┃ .┃ .┃ 閶闔門 建春門 .┃ ..┃ .┃ ..┃ .┃ ..┃ .┃ 東陽門 .┃ .┃ 西明門 ┃ .┃ .┃ .┃ . ┃ 広陽門 ┃ .┃ 清明門 ← .┃ ..┃ .┗━建陽門━━宣陽門━平昌門.━ 開陽門━┛ ↑ /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ .参考までに、 Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 晋代の洛陽における城門の位置をまとめてみた。 \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l: 『晋書』『恵帝紀』と照らし合わせると、 ∧\ マ三ソ| \ 張方の軍勢は東南から洛陽城へ侵入した事になる ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ /
957 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/23(日) 23:49:57.81 ID:od6K2tGF0 【紀元303年9月 晋 首都 洛陽】 厂|_..」=-‐¬‐<. / /( . _、-''´ \ / } ´ ∨  ̄} . , // } / \ / // √ ̄ 厂 丶 . / // / √ ̄{ Λ< / / √ ノ | <⌒\ へ―ヘ―ヘ―ヘ―ヘ √-――-/ | \_<―<\<―<\<―<\<√/ /.| | ー‐\__>―\__>―\__>‐√ __./|/ | Λ| | |/ 〉 ┌ギうトミ / } | | | / 八 {::::ノ( / / ./| | |.//|/ 乂:ノ// | | ∨ 7 長沙王は何を考えているのか ./| / ', / . / ', _ ノ / ', ', ノ . / /Λ r‐ ',‐- ..,,_/´ / /⌒ヽ ', . / // ∨⌒\ / / {'^゚~ ̄~^''< | . / _ノ ∨ |゙, / | |/( ゙, . / _ノ |  ̄〉 / / | | _ノ ゙, _ ./ / _ノ | | ゙, ノ〜、、 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 張方の軍勢はしばらく洛陽に留まり続けている N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
958 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/23(日) 23:51:51.33 ID:od6K2tGF0 }〉┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰〈{ ヘへへハ┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃ハへへヘ @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ 五ヾヾヾ ⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥ シシシ五 \三三ヾ.「 ̄ ̄「 ̄ ̄ ̄ ̄「 ̄ ̄ ̄ ̄「 ̄ ̄|フ三三 / ({ \三三lニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ|三三/ }) /巫巫巫巫巫巫巫|===========================.|巫巫巫巫巫巫巫\ /////////| ┏─━─━─┓ |\\\\\\\\\ @@@@@@@@@| | 中 書 省 | |@@@@@@@@@ ヾ!⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥ | ┗─━─━─┛ | ⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥jジ |.ニニニニニニニニニニニ | ,. -──- 、 | ニニニニニニニニニニニ.| | | i i | | | ,. -- 、 | | | | ,. -- 、 | |. i i | | | | i i. | ≧ii≦ | | ,≧ii≦ | | ≧ii≦ | | ≧ii≦ ⌒il⌒ | | '⌒il⌒ | | ⌒il⌒ | | ⌒il⌒ iコ─┘ └─‐.iコ‐───┘ └───‐.iコ.─┘ └──iコ /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 一見、帝都陥落の危機である \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
959 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/23(日) 23:52:31.42 ID:od6K2tGF0 .' : : : : ' : : : : / : : /:l゙|:|: : : : : : : : : : :|: : : :. l : : : : l: : : : / : : /: | |:|l: : : :l: : : l : : | : : : | | : : : : |:l: _:l/-─ハ:| l八__|: : : | : : | : : : | | : : : : |:l´: :j: : : :l lj ヾ: :lヽ`7ー: :l : : : l | : : : : Yl: ,ィ尤圷ヽ '尤圷、ハ : / : : : ' |: :l: : : ‘,〈{ fィルl} fィルl}ヾ〉/: : : : ' これ、本当に大丈夫? lヽ|、: : ト‘, 乂こソ 弋こソ /: : /:./ j:/|:ヽ: |、ヾ、 , イ7:,イ: / |:l: :ヾ: T、 /イ/ : /、 |:l: : : : :l:l丶 ⊂ ⊃ ィ |介.: :/l } ノlj\: : :lリ ヽ> _ <l |: :/ .l | ′|:.:.:.:.:.:.: .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. |:.:.:.:.:.:.|:.:.:│..:.:i '-、-_-\j \ -、 / | ノl/ / | |:.:.|:.:.:.:.:.:.:|i:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.|:.:.:.:.:.:.|:.:.:│..:.:| / \ -_-_ \─彡'| _- / / |:.:.|i :.:|:.:.:.||:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.|i:.:.:.:.:.:| :|:│:.:.:| |: A:.:|i==‐-|L:.:.:.:.:.:」L -‐==:|丿 |:.:.:.:| 晋 東海王 司馬越 |: 从: 乂 斗-ミ 斗-ミ_乂:_乂:.:.:.′ |:.:.:.:.:. jY; _j::::i| _j:::::i| Yi:.:.:.:.:.:/| |i.:.:.:.:. |从 ヒ rリ ヒ..rリ 从 .:.:./.:.| 八:r-ミ:.:. , /.:.:.:./ .:.:.\ /.:.:.:| i:∧ /.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.\ 清明門や開陽門の周辺は都の外れだから /.:.:.:.:.:.:| |′i:.. (⌒) イ :.:.:∧.:. \:.:.:.:.:..\ / ..:.:.:.:.:.:/:| |: : |:.:.:|i> _,,. <i.:.| :.:.:.|:. \:.:.:\____|_ ;.:.:.:.:.:.:/.:.:| |: : |:.:.:lL.! ト.∨.:.:.:人:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..\ j__/, -┴ |/ ̄〉l丿 V.′.:.:.:.:.:.\:.:.:.:.:.:.:.:.:\).:.:| /.:.:.:.:.:./ 、__} / | _j:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ト- 、:.:.:.:.:.:.:.人 ∨.:.:.:.:.:.|  ̄| ∧ | ̄`  ̄乂___:.:.:.:.:.:.::| │:.:.:.:.:.:( 晋 司隷校尉 劉暾 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } しかし、皇帝と長沙王はすぐには戻って来なかった N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
960 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/23(日) 23:53:34.54 ID:od6K2tGF0 【紀元303年9月 晋 司隷 緱氏】 ,,‐''''´´ ,! l `、 /黄 【河東郡】 ( 〉 朝歌○ ', / `ヽ、 / ', / `ヽ、 _,,,,,,-‐'′【河内郡】 ', /河 `‐-‐´ ,-‐'´ ', / 〇安邑 ○垣 _,-‐'i´ ○酸 ) ,' ○解 ,,,..-‐- 、,,,_ 河橋 温 〇懐_,,,-‐'´ `-、 ,''´ 【馮翊郡】 ,' ,,/ 邙山▲ -、,,_ ○ ○ _,,,-一'´ l '、 l ○蒲阪 大陽○,,-‐'´ 【河南尹】 洛陽 ̄`~~~~´ ○滎陽 ! ヽ, ) 入 _,,,,...-一'´○陝 〇十三里橋× ◎ 〇偃師 ○ `~´ 渭水_,,,,,...---‐‐''´×潼関 ‐'´ ○ 新安 ○ ●緱氏 中牟 ,,,-‐'´´ ○華陰 弘農 ○ 〇宜陽 河南 _,,..-‐- 、,_ ,,-一 ,--‐‐'^´ ▲ 澠池 ○ (´ ○輪氏 `、 ,/ 〇長安 〇隠盤 崋山 新城 ``'''‐-、,,_ `‐-‐'''´´ `~~`ヽ、 【弘農郡】 ○梁 _,) 〇陽翟 【京兆郡】 ,,,_ ,ィ´ 【潁川郡】 ○許昌 / `~´ ヽ |\ /\ / | // / _| \/\/ \/\/ |∧/ /// \ / ∠ 敵勢襲来ッ!!! > /_ _ \  ̄ / /∨| /W\ /\|\ .|  ̄ // |/ \/ \|
961 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/23(日) 23:55:26.43 ID:od6K2tGF0 }、 _} 、 ∧ ´ ̄ ̄ \⌒\\ ' } ⌒\ }/} / ' }/{ \/ 〃 ' / / | ', l| { / / | | | | ハ〉 l|_{ 〈 { ィ | } 抖f芹/_) l|⌒\_V N斗f芹}/ vソ^〈', 西から東から。 l| (___{^ 、 v Vrソ l ! l| {}八__|\〉 _ イ | 今度は誰が来たのです? l| {}_| {__ | |=≦Hノ┐ j| {∧ {、 ⌒{ | |〈 | レ⌒L j| _j_}ハ\cl| ハl l/ }、 j| { ̄ ⌒ア⌒` v′_〉_}⌒l ヽ j| ', / `丶、J { ⌒\ j| ', ヽ 、 } , -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、 r===========r‐、: : \ |.―‐――‐―h‐l┤、 :ヽ L二二二二二」.ニ|‐{ミi : : | {/ /ゝ、ノイ ノl/ ― トl!: : :| |l:/|/● ● ト、: :| 趙王討伐で活躍した石超ですと伝令Dは見たままを報告します |/!:ll⊃ 、_,、_, ⊂⊃ノ: : | /⌒ヽ__|ヘ ..イ:i : :/⌒i . \ /:ノ从ヽ,、 __, イト:}ノ/ / / //ヾゝ八__/:.:.//ヘ、__∧ ヽ、.{ {:.:.:.|.|oi//:.:.:.:.{.{ ;_、_ ,'
962 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/23(日) 23:56:54.98 ID:od6K2tGF0 【紀元303年9月 晋 司隷 緱氏】 ,.ノ´ -‐- 、\ ヽ `¨ - 、 f´,. - r 、,、 ヽ / -‐‐- .,\ ノ´, ィ'´ ヽ}',/´ァ'' ¨ `, ヽ 、 〈/ f´、、 ´¨ ‐-/ | ', { } `ヽ / .l : ゝ、"'うミx, 、、 / | | { ./ ゞソ __ `ヽ、 .| { ∧! うミx, { ', ', / : ' ゞソ ./| ', ', 成都王殿下を支えるのは、 . / ' r _ / ./ ', { ', ', .盧志殿や私であって陸機殿ではありません。 / , '、 ‘ー ´ { {_ノ ヽ ', ', ', .' / ー┬― ''´ | |,r‐- 、- 、} 、 ヽ .新参者に大きい顔はさせません { {、 { rL _,/,ィ! !ニ ` \ , ヽ | |ヘ {\___{. .o. ./: /: ヘ .∨_ /´ ̄ヽ } 、 ', | | 7{´フ: :/. . /: :j : | :ヘ ∨: /: : : : : : :',ノ ', 、 ゞ //: : :/ ./╋ /: : {: : :\、:| : : : : : : : | } .! , イ / ̄ ̄`ヽ, ト、 . ,く : : : //.: : : :/ : : : ',: : : :\ー 、: : : : : |. jヽ} i !-/ ヘ.-ノ i ヾ_l 〉__ j j __〈 l_ジ _ | `-",':: `-" | /´ ト _ イ /' |ヽ `竺" /| ,゙ / ) ノ `ー^ー" `ヽ、 しかし、皇帝陛下に矢を放ってよろしいので? .|/_/ ヽ // 二二二7 __ ヽ /'´r -―一ァ"i '"´ .-‐ \ / // 广¨´ /' /´ ̄`ヽ ⌒ヽ ノ ' / ノ :::/ / ヽ } _/`丶 / ::i {:::... イ
963 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/23(日) 23:57:56.47 ID:od6K2tGF0 /, ∨ , , ‐ '' ¨ ヽ \ / } // _ ‘, } / / -‐‐- 、 } // ,. 二 _ ヽ ',\ {/´ /´ ̄ ̄`ヽ、/'' ´ ヽ', ', ヽ / ./ } , } 〈 / { ,,. -- .,,〈| , ヽ . ヽi ゝ ,,. -‐-- 、 ‐'´ __ | | .} . l .{ ´ -‐‐- 、 /,ィf示ミx .! | | |ゝ { ,ィ て示ミx ィ 弋_ソ ノ ! | | | { ヽヾ 弋_ソ | | | | ヽ{ゞ‘, | | | .陛下への手出しは禁じると通達を。 | \ヘ ' /.| | | | |'ヘ. _ __ / | | | 我々は陛下を惑わす輩を討ちに来たのですから | | \ !.`!ー ' / ! | | | | |丶| | /| .! | | / | |く_,! ! 二.´_r‐'´| .| | | . / _____ | |: : | |: : 〇 | : :│、__,! | | , < ___,.| |` :| |,. -、:‐'‐ '´: : ヽ| | ̄ヽ . /: : : \ : : : : : ! ! r≦―‐ {-、:{ : : : : : ! | ̄|ヽ / : : : : : :\ : : : ! ! | ヽ‐‐ } .|: {: : : : : | |: : j : ', . / : : : : : : : : :\ 人 |│ } ̄、 { : { : : : : | |: :/ : : , {: : : : : : : : : : : :∨: \ |│ / .}: : ',: : : : ! |:/: : : : i |: : : : : : : : : : : : :|: : : :` , } /ム、ヽ: :人 !{ 、: : : :| |: : : : : : : : : : : : :|: : : : / \ / マム、', : ヽ .|_\: :| ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 『晋書』『石苞伝』によれば、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 石超は成都王と長沙王の戦いにおいて常に前鋒を務めたとある。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .緱氏の戦いでの働きが史書に残っている `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
964 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/23(日) 23:59:29.60 ID:od6K2tGF0 ,_,--,――---、 Oニニニニニニニニニ)_/_|(( i=i .\、 l--!--!,,,ゝ、,,,,,,,,,,,,,,,,,→,____、 ,i→`‐===-→`――――`(__))二))二))、 ,__,・=)_フ /____/_____|,,,,___________\_ /____r_/ (i (i /____r========================`i (==(_(;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;(===((0_)r.O )r.O )r.O ) r.O ) r.O )(0_) ヽ==ヽゝ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ==ヽ__ゝ_ノ_ゝ_ノ_ゝ_ノ_ゝ_ノ_ゝ_ノ_ン ` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄´キュラキュラキュラ ,_,--,――---、 Oニニニニニニニニニ)_/_|(( i=i .\、 l--!--!,,,ゝ、,,,,,,,,,,,,,,,,,→,____、 ,i→`‐===-→`――――`(__))二))二))、 ,__,・=)_フ /____/_____|,,,,___________\_ ,__n___n______ /____r_/ (i (i /____r========================`i .ir----t-t.|| _ || (==(_(;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;(===((0_)r.O )r.O )r.O ) r.O ) r.O )(0_) ____iニニt ̄t ./ |.|| ' ' || ヽ==ヽゝ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ==ヽ__ゝ_ノ_ゝ_ノ_ゝ_ノ_ゝ_ノ_ゝ_ノ_ン (_)_)_)_).| .| { |.|| _ || ` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄´キュラキュラ ヽ-t--ゝヽ_|.|| ' ' _|| __|二二二_||______|_______ ,_____/o(_) .liニil_・=))/_l\_l\__|二`i_`i_`i ←‐‐、_,,‐'' ̄ ̄ ̄←―'ニニニニテ、ニニニテ、ニニニテ、ニニニニニt (ニニ(――――(ニニ(o`1;;;;`-';;;;;;;;;`-';;;;;;;;;;`-';;;;;;;;;(´.`i ヽニニヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽニニヽノ r'.ヽr'.ヽ.r'.ヽr'.ヽ.r'.ヽr'.ヽ.`-ノ ヽニニヽ ̄ ̄ ̄ ̄ヽニニヽ_ヾ_ノヾ_ノヾ_ノヾ_ノヾ_ノヾ_ノ_ノ ` ̄` ̄ ̄ ̄ ̄ ` ̄ ̄` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄´キュラキュラキュラキュラ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 『晋書』『恵帝紀』によれば、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 石超は緱氏において乗輿に迫った。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .乗輿とは天子の乗り物を指す `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
965 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/24(月) 00:00:50.50 ID:R3SHVrzA0 ;;;;;;;::::::::::::::............. ...... : .. :::::::::::::::....... ,_ ;;;;:,,:::.... _ ィ;:).ヽ ,,┣¨┣¨ 彡(ヽ,:::::::::....... (. | | てヽ),,;彡(ヽ / `' ) | /ヾヽー' / `' |ヽ |ヽ  ̄|へ =ミ≡(. | | / lソ/ミミミミ;, く|)ヽ_、 ノ ) ノ << ヽ丶 ゝ くi \ ハ / へ ヽヽ ヾ ヽ、ミヾ ヽ、 ( \ \ .. .. く|)ヽ_、 ...... : .. ゝ ヽミゝ ヽ ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ -,,,, \ ソ ...... : .. ハ ー=彡三彡彡彡丿\ / ''''-◎ ll .. : .... -ー=彡三彡彡彡彡丿 ヽ ;;;;;;;;::::::::........ ,. ‐'''' ̄''ー 、 ll ー=彡三彡彡彡彡彡ノ く)\ ;;;;;;;;;;;;;,,,,,,.../;;;;/;;l l ヽ`'、 ll ... ..: ー=彡三彡彡彡彡彡彡ヾヽ \ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;/;;;;;;l;;;;,,,, l ヽ `ヽil ー=彡三彡彡彡彡彡彡彡彡 ヾヽ ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ∧///////////// ∨ i/////////∧///// , i////////! ∧∨// , i//// /~`}! .} !∨/ , i////iィvッ/ }ノ‐}// , |/// ∧ ' l ,ノ// i ' 血が騒ぎますね |///‖:., 、 ァ ,イ// ! , ! |/┌====)h。 _///// .i∧i |//!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}i冖=〕~7}/i /}i >''~\:.:.:.:.:.:.:.:.}!:.((ヽィヽ!/i//} /~~~\ \:.:.:.:.:.∧:.<ノ、>'__ ̄∨ 晋 驃騎従事中郎 苟晞 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 九月下旬の間、緱氏で戦闘が繰り広げられた N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
966 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/24(月) 00:01:27.96 ID:R3SHVrzA0 【紀元303年10月 晋 司隷 緱氏】 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: `、/:.:.:.: /|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. |:.:.i :.:.:.:.ト、:,:.|:.:.:.:.:.:. i:.:.:./:.:.:.、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`、 |:.:.|:.:.:.i:.| /:.:|:.:.:.:.:.:. |/:.:.:.:.:.:.:`、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`、 |:.:.|:.:.:.|:.|'__Vl:.:.:.:.:|:.:|'⌒ヽ:.:.:.:.:.:`、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`、 そろそろ頃合かしら? |:.:.|:.:.:.:ィ'ハ } |:.:.:.:.:ト::〈ヽノ }:.:.:.:/:`、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`、 . 人:.ト、:.:.| tリ |:.:.:.:.:||:i:;∨ ,:.:/:/ :.`、:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.: `、 陛下に万が一の事があってからじゃ遅いし ヽ >ゝ |:.:./lノ|:|_〉V:,_:.:.:.:.:.:.:.:./:`、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.. く / :|:| ヾ、`'〜、;./ヘ:::::\:.:.:.:.:.:.:.:.:\:.:. \ . .ヽ、__ ::! ∨))、:::::::\:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. . 心 ,l:| ∨__\:::::: \:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:.: ,;. :;. ゝ-‐≦{ ヾ:、 У/\ 、::::::::ヽ:.:.:.:|:.:.:.:. ,;;;; _,..-'' '''- .._ :;;;;. ヾ /ハ .// ヽ、 __}__:.|:.:.:.:. ,;;,,''" :;;;;;;. jI斗:r'' |:i} // / `丶:. ;' / / l 、ヽ :;;;;;;;:. /´ / : : l Vk / / / 、,,,,,,/ / / l l ヽ_L..;;;;;;;;、;:, ゙ヾl l l │l l l`゙ヾ:;;;;;;,;;',,,, ゙ヾ l ヽ l l l __ リ l リ;;;/ 、=ヘ ヽ_二 ̄ヾ〃,___二゙/ /: :`: :> \ソ、 弋::::リ 弋::::ソ//;)~`゙´i そうですね。 ノl ~Tl  ̄ ,  ̄´l lソ l l l l ゝ、 ___ _ l l l l l l 陛下に都への帰還を願い出るとしましょう l ,:l l:::゙ 、 '",,.l リ-、l 、 l //:l l/;;;;l l//;l リ:: :ヽ 、ム /: :, レ'/;l;;;;;l'/';;;;;,'レ'::::/;;ヽ 、ム /:/: /;;;l;;/: : :/': : :/: :' \ ム /: : /::/゙゙;/ / /: : :/: : :' /;;、 ム ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 十月二日。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 皇帝司馬衷は宮城へ帰った ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
967 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/24(月) 00:02:04.73 ID:R3SHVrzA0 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | 『晋書』『恵帝紀』に曰く |:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::` \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' | | ヾN ゞソ ゞソ// この時の戦況を推察できる一文がある | | >:´|、 - ,|`:< | | |::::::::| > イ |::::::::| | | >-、\! !/::,-< | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
968 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/24(月) 00:03:02.77 ID:R3SHVrzA0 【紀元303年10月 晋 司隷 緱氏】 /‖ ) ( /" / ノ }! 乂 ノ. { `Y 乂 ::; 、 " ‖ ト、 {( 、 i{ # ,, . ノ ,)} ヽ, ;: " } 〃゛ . / / }` ー 、 ヾ ヘ´" ( ) `( r'/ / / } i ヾ 、 ::; (⌒ ( 、 ヽ { { .' / , j ゞ、 ) )、 ゙ }! } | | | / / Y y `ヾ ;:;' ‖ 人 | | | . / / ;:;' ,,:;' {(" ,..yー " | ! | / /{、 ト、 ...;:;'' \ ,r'" / ,, '' | ! | ./ { .| !  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ l | / .| .|' . ∧ / / | .| / } ./ / v . / l ./ / ', { l ./ / } | | ! ' { !、 | | ゝ ' j j ', | { | / ./: :| 人 ‘,、 { .! / /´´: : :l \〉\{、 | /}/ {: : : : : :l . l : : :ヽ \ | / : : : : : l: : : : : :! l : : : : ',: : `:ヽ/: : : : : : : l: : : : : :! . ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 石超は緱氏に火を放ち、天子の衣服や御物は全く残らなかった。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j これを見るに、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .皇帝と長沙王の軍勢は物資を放置して撤退した可能性がある `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
969 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/24(月) 00:04:35.08 ID:R3SHVrzA0 /' ヽ ヽ、 \ ヽ // ', ヽ\ ' ', > て/ / ' /ヽ }ヽ} . /ィ /{ { r 、 }ヽ } ' }ィzzx } } . / / ' /ゝ!, { }ヽ', {_, 斗-‐ ' } ノ 心 `}ノ イ { { { / ゝヘ ', iヽ} |, ! /ィzzzヽ ノ´ ゞtソ {ヽ .陸機殿。 { { { { ゞヘ ∨ }.! !`!ゝ/アオバ ,│ } 人 ', ` '/ ノ ノ { {{、ゞtソ ` } { .長沙王の軍勢が ノ 、 ヽ{ 、 / ノ ヽ ヽ、 、 ' /_‐ゝ 都へ撤退していったと石超将軍から報告がありました ヽ ' ヽ' /ゞ_\ \ヽ ,ィ' ヽ }\ ヽ‘ /´ \ ヽ}` ー┬‐く: : \ .}', ノ ‘ / } /´:ヽ,ノ ノ ヽ: : } { | ‘ /、 } , r'_:_: : : :.\ ̄´ / } : }ヽヽ, -―----- 、_,.. -l`ヽー―― - 、 ` ̄二> ': : : : : :.|: : : : : : : : :'`ヽ、:ヽ /: : : : : : : : : : :.:|: : : : : : : : : : : : :\:ヽ_ /: : : :,: : :,: : : : /: :.!: : : : : : : : : : : : : : :∨!//ヽ、 /: : : : :/: :./: : : :/: :/|: : :l: : \: : : : 、: : : : ∨-、//! /,: : : : :/: : :,': : : :/: / l: : :|、: : : ヽ: : : :',: : : : :ヘ//ニヽ、 l/l: : : :.イ: : : l: : : /ヘ、 、: :.! \: :ヘ\: : l: : : : : l/////} ヽl: : ://!: : : ,!: :下云≧、 ':,:.| \: , -、-:!: : : :.:|///// 次は、いよいよ洛陽ですね l: :///.|: : :.ハ: : l ト::::心 \ /≦云矛、∧: : :!/// |:/、//.|: : /: ヽ:| 弋_zソ 弋zソ j: :',: :/: :/ l'  ̄ ',: :l,: : :八 _' ハ: :∨: ,イ . ∨l: : : : :l> 、 ` ,. < l: : : :.,: | l:!: : : : |__ `, ー '"´! .-- |: : :.:.|: | . ,':|: : : : :! / l | | } |: : :.:.|: | ,: :!: : : : | { ,' , ヽ | ,: : : :l: :| l: :|: : : : l !´ / !: : : :|: :!
970 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/24(月) 00:07:46.82 ID:R3SHVrzA0 /"''ー、―;;'"、"、 _ァ―、;;";;、 "'''、,,、―~;;"'';;,ァ―、;'''"'"'';; --、_,―;;"'''-、'";;;、ィ ニ ; ̄`ァ―、;;"'';;、-ニ ,―、" ̄ヾ";;"、、-< ̄`,―_ ̄;;"''、、`-ニ_;;";;、― l;;";"";;,、 ;;"、 l―‐i l ̄ ̄l ̄F―_,,,, 、、、、 - ,/ ̄/ヽ ;;;"ミ ;;"/  ̄lヽ ―' 、_,/ ;;、ヾ''";;、/ ̄丶;;"''"、_ ,,,,、、、、 ---―‐'''''"" ̄, " ;; 、 l ̄ 、,,ィ''i"i''=;;_ /____l_ヽ;;" ;/ ヽ \ ; ,, 、 ;; ,、ィ'"''‐- 、 ;; " " # ;;、 : ,,、ィ'"l l l,,ィ''" "'- ,, ;;""、;; '' "゙;,、_;_; ;; " ;;";; ;;"、 __\ ;; ,、ィ'"//// "''‐-、 " 、 ;; l l l,,、ィ''"  ̄ ̄ ̄ ̄ "'-、;;_,,,, 、、、、 .;_"、 ゙ ";、 l,、ィ'" //////// ."''‐-、 :: . -ニ゙| i――‐イ. ̄ ̄ll i"ニ- l l l l ヽ _ 、',; ;, . ; ,;;ノ、ィ'" ///////////// "''‐-、 l l _|_lェェェェェi|[[[[[[[[|_! l l l l l l l l,ヽ"゙ ̄  ̄ゝ;; ; ; シ "''‐‐、 /////////////// l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l ヽ ;; "l;i!;;ll |ll|."''‐-、 ////////////, ―――――――――――――――‐ ` li!;;;l ; ; |ll|:::;;;;| l l "''‐-、 ////////// 三| |三三l三三| |三三l三三| |三三l三三|! "'' ノl!;i!l ;" |ll|::;;;;;| l l l l l l l "''‐-、 ///////, 三| |三三l三三| |三三l「ュ三| |三三l三三|!; ;; " w ;; "|ll|「「「| l l l l l l l l l l l l "''‐-、 /// . _、ィ' 三| |三三l三三| |三 「ュロ品iii |三三l三三|!. ii ;; " w "'‐、l」l l l l l l l l l l l l l l l l l l"''‐-、_,ィ l l l 三| |三三l三三| |「Eニ|口器ロロ三三l三三|!;: w ; ii , v "''‐-、l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l|l l l l /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ | 申し上げます .| γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. ヽ_________乂 | 范陽王殿下が陸機将軍に会いたいと .| : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ .ヽ___________________乂 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ さて、ここで新たな宗族諸王が登場する \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
971 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/24(月) 00:09:56.98 ID:R3SHVrzA0 , '" ○ .i ./ / __.リ ., ' /,. - '" 范 陽 {、 , " ./",>'7"i~ ̄| ̄~V ./ ムi": : : iLム: :./ii-‐:}i.V ゝ..,,,..彡": :.{: : : ,ムzェミ/ 灯/:',ヾ、 x\: : :.f`キ: : 弋リ `'t: : :! .i .,.,'.'ハ{\ ト、_V: :.ハ. ノV: } .// .{ .{ .` s、~.V } _ ´ / レ" // .ハ .', z.┴Vミxi ̄ ../f ヘト' ./":::::::r/ ̄~.Y .i i ./:::::::::.‖ .ト, {v{ ,>ラ::::::::::./f,' ,'.\,_ / \ \:::::::::::./ `! i} .ヽ~ア ' /_ - ―……―-', ヽ `7T" ..,' .," .}~~ / ,:i:i:i:i:i:i:i:i:i○:i:i:i:i:i:i:i:.', ', .i i ,' .,' i .: i'":| i|:  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ', ', i i | :|八 :i i , 晋 范陽王 司馬虓 __| | | :|_ 、 ''  ̄「 ヽ ,「{'/| l / , | \_,,.ィf笊ミ、 i |: :i |i l 、| | |/ィf 笊 f:rwリ | |: :| } Y.:| | 乂zソ , " ´ | |: :| 征南将軍・都督豫州諸軍事、范陽王司馬虓。 i v| |:. , , ' ' , | |: :| ', }|i |込 - ' / :| |: :| 長沙王討伐に加勢致したく }__{:i| |: :个 イ: : : :| |: :| . 〔ニ{__}ニ〕 |: :.:|: : :.:} `""´ |__:. :.:| |: :| 7| | | | |: :./〈〈} //ヽ| |: :| . / | | |_| lイ '/, /,: | lトミ , | | | | |八 '/, // | | \ 晋 征南司馬 劉琨 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 司馬虓、字を武会。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 「司馬八達」の四男坊司馬馗の孫に当たり、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 父の司馬綏は晋建国時に范陽王に封じられている。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 咸寧五年(二七九年)に ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 父を継いで范陽王となり、散騎常侍、尚書、安南将軍、征南将軍を歴任 _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
972 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/24(月) 00:15:19.33 ID:R3SHVrzA0 {: : : : : ◎: : : : : : : : : : : :\: : : : : 乂: : : 。s≦三三三三三三三≧s、: : : : 〈范陽>‐¬ ¨  ̄ ̄ ̄: : :ヾ三≧s。__;ノ }イ: : l: |: : : ;\:_\:Y: : :ヽ: :/: : : 寸 |: l: : :l: ヽ : イム==x:}: : : : }/ヽ : : : } |: ヽ:xzヾ---′乂ソ‖: : :/_ノ l: : : イ }: : ∧リ /:/ : :{__/: :/リ l: :::|:::ハ′ | l : :/: /..イ |::| l: :::|::l从 _ | {: / |Y l:::| ヾ::、 ヽゝミ \ イ人l-=l |:::| ヾ::、 {{o冖¨ ̄ / :\::| ヾ::、 /}} / : : : : \ }:::l 分かりやすく言うと、東海王の従弟よ。 / : //  ̄/: : : : ::≫": ‘, |:::l {{ : //o/: : : : :≫": : : : : :∨ ヽ:l 私の席はどこかしら? /ゞ///:-== ": : : : : : : : : : ∨ /_/三/_/: : : : : : : { : : : : : : : ∨ ,:'〃_/__|:  ̄‖==-: : : ヽ: : : : : : : :∨ /‖: : : : : : : ‖: : : : : :ヾ、:∧: : : : : : : :∨ l:‖ : : : : : : : {{: : : : : : : : / ム:: : : : : : : :∨ }:}} : : : : : : : :ヾ: : ___ : :-=¬冖⌒丶: : : ∨ l‖: : : : : : : : :-=ヽ : : ヾ、 : : : : : : : : : \: : ∨ . /‖: : :>'' ´ l: : : : }}: : : : : : : : : : : : : : :〉 /‖/ / _ /l: : : : }}: : : : : : : : : : -=≦ /‖:{ / // /l /||: :l: : : : {{_: : :-=≦ /‖: /_/ :/ / l ! : ||: :  ̄ ̄:∨ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ 趙王討伐後、斉王の後任の都督豫州諸軍事として許昌に駐屯。 /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 河間王が斉王打倒を唱えた際、成都・新野両王と共に同心している。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 当時三十三歳。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 若くして学問を好んで経書を研究し、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 言論を得意としたと史書に残る比較的まともな宗族諸王 _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
973 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/24(月) 00:17:05.55 ID:R3SHVrzA0 . / ,r'´,ヽ~ヽ!. V )'"´ ゙̄ヽ {. i< ` / r'"⌒ヽ. ゙i . i {∠ ! { i' ,' i ,. -‐‐ } .! ヽヽ! - 、 ,. ‐- 、 ゝ、__.ノ ノ ,(_ d! d ,,,. - 、‐" _(つ  ̄ `ー-‐´ ) __l7/〉 . ,. -=!、 ミ 、 /~ ̄`ヽ ゝ、,, ミ! / _`iー--="-‐'/) ゝ ゙i "/lヘ^ . {;; '""  ̄ ゙̄ヽ/゙ー====i'" l | i':;,,,, ''' ,;ノ‐/ ,.' ,;;:ノ;! ./=! `'iー---=;'" ,,; ,.‐'"-┤ ./;/ /\-――=:_‐: . _ ,. : ':´ ̄:!: : : : : : : : : : :ヽ: -`-r、ー-、 /:,. : ': : : : |: : : : : : : 、: : : : : ://イ、}///\ / イ': : : : : : :ハ: : : |: : : : ヽ: : : :{//{/ハ///// / /: : : /: : ,':i ∨: ト、: : : : ∨: :.Y///ト,/// /: :./: |: : /_i! ∨{-‐\: : :∨: :|-,-‐r':.Y ! . /: :./: : |: / {| \ _,.ィtュ-ァ : |: : :/}: :.|:.| |: :/|: : :{:イ=r≧、 マ:r,:斥,:Y: : :/:.:.:}: | 殿下の到着をお待ちしていました。 |:/ {: :.:|:{! マr刈 弋こソ マ:.ト、/: :./:.:.| {' Y:|:ハ 弋ソ , }リ)}: : /:. : | 上座へどうぞ ル:|:.ム ,....イ: :./: : : :| Y: : : .、 v 、 ィ: : : : ,イ: : : : :| |: : : : > ... __. _'´/: : /_ : : : : | |: : : : :|: | } / , ': : :/⌒} |:.:.:. : :| |: : : : :|: | ,:'/: : / | {:.:.:. : :| ; : : : : |: | /,:': : :/__ Y:.:.: : :| ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 『晋書』『恵帝紀』を見ると、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 成都王陣営が洛陽を攻めた段階で、唐突に范陽王の名前が登場する。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .このあたりで陸機率いる軍勢に合流したのだろうか? `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
974 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/24(月) 00:17:38.78 ID:R3SHVrzA0 _,. ‐ ''" ̄`ヽ , '" ○ .i ./ / __.リ ., ' /,. - '"范 陽 {、 , " ./",>'7"i~ ̄| ̄~V ./ ムi": : : iLム: :./ii-‐:}i.V ゝ..,,,..彡": :.{: : : ,ムzェミ/ 灯/:',ヾ、 x\: : :.f`キ: : 弋リ `'t: : :! .i このまま洛陽へ? .,.,'.'ハ{\ ト、_V: :.ハ. ノV: } .// .{ .{ .` s、~.V } _ ´ / レ" // .ハ .', z.┴Vミxi ̄ ../f ヘト' ./":::::::r/ ̄~.Y .i i ./:::::::::.‖ .ト, {v{ ,>ラ::::::::::./f,' ,'.\,_ __ \:::::::::::./ `! i} .ヽ~ア /` ー''"´ .,,_ 、 `丶、 `7T" ..,' .," .}~~ _,,.-‐,7 ! `ヽ、`7〜⌒;;;,,,、 ,.:'' '"/ ! ハ _ 、ヽ{;;;;;;;!;;;;;;;;;;;;;;;> / j :| .,'! ,/ 、 : ヾ\;;;;l゙、;;;;/ィ′ /,:' !::j i::l ,xャ、:、: . ヾ;;;;;;;;|::Y: :{ l/ j::::!l;'ハ. 行、:、ヾ: . マ゙゙゙:::i: : : i ′ !:::}/ ! ヒ! ヾ:、 `ヾ、∨:::ハ: : :i ∨ ! _ イ/`: /l: :i: : :i はい ` ´_ .,, /:: /:N: :.i: : i r<!' /_ヾ、!: :!: : i r/ // .厶‐二ヾ:.!: : i ,,!i./7 ,:' '" ';.!: : i ,-宀、7| ,.' l:l : i ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 八王の乱後半を引っ掻き回す人物だ N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
975 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/24(月) 00:20:33.27 ID:R3SHVrzA0 _ ___ __)L_ _j/ ̄ ̄\ / アア´ ̄ ー< / ./ _}/ ,、 ∨ ` 、 . / 7 .i /∧. ト、 、∨ | i{ .イ i|/ ̄ | 厂V Vハ |∧ i{| | == レ ==| ト.j | l/∧ ∧‘, 、 .从厂 /∧}i \〉 ノ く_フ イi/ .ノ __,厂} 、 /∨ / ⌒>‐┤ `[_≧s。._ (……明るい未来が見えません) r< \x===i|  ̄} / \ ‘, | .∧ . } \ > .,__∨_j_/〉ハ . / 厂\_入__厂 ̄ }ハ j___{ i| 〈 厂 〉 {┌―‐.r } 八 \ .ムr┘ . 、| i_ノ 〈___jー ' || | | || | |________j , | |________,〉 ′ | | { | ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 大将の陸機より明らかに格上な范陽王の登場。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 軍を一致結束させようとするのなら、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .成都王自身が出てくるしかなかったように思う `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
976 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/24(月) 00:20:59.38 ID:R3SHVrzA0 /"''ー、―;;'"、"、 _ァ―、;;";;、 "'''、,,、―~;;"'';;,ァ―、;'''"'"'';; --、_,―;;"'''-、'";;;、ィ ニ ; ̄`ァ―、;;"'';;、-ニ ,―、" ̄ヾ";;"、、-< ̄`,―_ ̄;;"''、、`-ニ_;;";;、― l;;";"";;,、 ;;"、 l―‐i l ̄ ̄l ̄F―_,,,, 、、、、 - ,/ ̄/ヽ ;;;"ミ ;;"/  ̄lヽ ―' 、_,/ ;;、ヾ''";;、/ ̄丶;;"''"、_ ,,,,、、、、 ---―‐'''''"" ̄, " ;; 、 l ̄ 、,,ィ''i"i''=;;_ /____l_ヽ;;" ;/ ヽ \ ; ,, 、 ;; ,、ィ'"''‐- 、 ;; " " # ;;、 : ,,、ィ'"l l l,,ィ''" "'- ,, ;;""、;; '' "゙;,、_;_; ;; " ;;";; ;;"、 __\ ;; ,、ィ'"//// "''‐-、 " 、 ;; l l l,,、ィ''"  ̄ ̄ ̄ ̄ "'-、;;_,,,, 、、、、 .;_"、 ゙ ";、 l,、ィ'" //////// ."''‐-、 :: . -ニ゙| i――‐イ. ̄ ̄ll i"ニ- l l l l ヽ _ 、',; ;, . ; ,;;ノ、ィ'" ///////////// "''‐-、 l l _|_lェェェェェi|[[[[[[[[|_! l l l l l l l l,ヽ"゙ ̄  ̄ゝ;; ; ; シ "''‐‐、 /////////////// l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l ヽ ;; "l;i!;;ll |ll|."''‐-、 ////////////, ―――――――――――――――‐ ` li!;;;l ; ; |ll|:::;;;;| l l "''‐-、 ////////// 三| |三三l三三| |三三l三三| |三三l三三|! "'' ノl!;i!l ;" |ll|::;;;;;| l l l l l l l "''‐-、 ///////, 三| |三三l三三| |三三l「ュ三| |三三l三三|!; ;; " w ;; "|ll|「「「| l l l l l l l l l l l l "''‐-、 /// . _、ィ' 三| |三三l三三| |三 「ュロ品iii |三三l三三|!. ii ;; " w "'‐、l」l l l l l l l l l l l l l l l l l l"''‐-、_,ィ l l l 三| |三三l三三| |「Eニ|口器ロロ三三l三三|!;: w ; ii , v "''‐-、l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l|l l l l /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ そして、戦の舞台は…… \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i
977 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/24(月) 00:21:50.78 ID:R3SHVrzA0 【紀元303年10月 晋 首都 洛陽】 .‖ ∧ _____| .::|─Λ .‖ Λ /| |n_n_n ∧ n_n_n_n_| .::|⌒| :|へ .∧ i. | i'´ ̄`i∨ . ::|ニニニニニニ|... ∨ .| :| ̄| ∧ヘ Λ | |'´.:∧| | . . ::| ロ ロ ロ ロ .|::: . .:.:|_n_n_n_n_n ΔVΔ | :|ヘ| | / n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n . :::| ..:| ||:||:||:|| n_n_n_n_n_n_n_n_|::.: . . :.:::|_n_n_n_n_n_n_n_n_n_ _||:||:||:|| |::.:. . |::.:.n. n n .n.:.:::| / ̄ |===ト、 │ |:: . . `=f==f===|::.:. .. i | i . :.:::| n ,∠___ \\|_| \n_‖_n_n |:: []__|_|__.|::.:. .. l!ヘl! 「| 「| ____|____.|] [] [] [] [ ]士ェェェェェ| ‖::ロ:ロ|___、 |::.|X⌒X⌒X⌒X|::::.::. |曰|| .|.|'⌒|.| /_n_n_n_.n , .|======== | /Λ /Λ:| //\ :::|─‐ヘ.∧二二二二二二二二|TT| :|:| |:| .| :|ロ|: |ロ|: |ロ|: / |工工工工 | || ||. || ||::| _./__.,>:| ゚_゚::゚::| |_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l]_l.|.|_l.|-──────────|ェェェェェェェェ | ||_||. ||_||::| | 「| 「|| .∠∧┴/_n_n_n_n_n_n__/ l] l] l] l] l] l] l] l] l]|┴r┴r┴r┴r ]士ェェェェェ] | l」 l」|ヘ、| |:::::| ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ /_n_n_n_n_n_n_/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ∠二二ヽl=|====| ̄|::| |:::::| ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ | ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ /_n_n_n_n_n_ | ||:::::::Λ::| l: | 「| 「 ∧ ∧ .∧ ∧ .∧ ∧ ┬┬┬| :|┬┬┬┬| :l┬┬┬┬.| :l┬┬┬┬| :l┬┬┬┬.| :l┬┬┬┬| :l┬┬┬┬.| :|┬┬┬┬‐ ∧∧/`| ::|ヘ/∨∨ヘ| ::|ヘ/'∨∨ヘ| ::|ヘ/∨∨ヘ| ::|ヘ/'∨∨ヘ| ::|ヘ/∨∨ヘ| ::|ヘ/'∨∨ヘ| ::|ヘ/∨∨ヘ| ./⌒ヽ :| ::| 〃⌒ヽ | ::| ,〃⌒ヽ | ::| 〃⌒ヽ | ::| ,〃⌒ヽ | ::| 〃⌒ヽ | ::| ,〃⌒ヽ | ::| 〃⌒ヽ | 二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二二;l二 _l'__;l__ l>┬┴┬┴‐┬┴‐┬┴‐┬┴┬┴‐┬┴‐┬┴┬┴‐┬┴‐┬┴┬┴‐┬┴‐┬ __;l__l/´,>┴─┴‐─┴‐─┴‐─┴─┴─‐┴‐─┴─┴─‐┴─‐┴─┴─‐┴─‐┴ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } ……帝都洛陽へ移る N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
978 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/24(月) 00:22:43.16 ID:R3SHVrzA0 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | 続く .|:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、 \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、 ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´ | | ヾN ゞソ ゞソ// 続きは日を改めて。 | | >:´|、 - ,|`:< | | |::::::::| > イ |::::::::| .お疲れ様 | | >-、\! !/::,-< | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
979 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/24(月) 00:25:36.86 ID:FQSSsM3T0 おつかれさまでした。 八王の乱なのにまだ参加する王族が増えた?!
980 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/05/24(月) 00:33:21.36 ID:T7JazjE/0 お疲れ様でした。 既に司馬が多過ぎなので、一人増えたとところで(ぐるぐる目)
981 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/24(月) 00:35:38.63 ID:wSg9hC380 乙 もうなにがなにやら
982 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/24(月) 02:17:58.33 ID:KPYxR/V20 乙です〜 皇帝が動いたので決定的な会戦が避けられ続けたのか 自ら馬に跨って戦うような歴戦の皇帝なら一発で蹴散らしていたんだろうか
983 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/24(月) 10:11:36.48 ID:FNw2f73IO 自ら戦うような気性の皇帝ならそもそもこんな事態には
984 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/24(月) 10:37:55.66 ID:txXsztzL0 乙でした 私利私欲で寄せ集めの連中では、皇帝を弑すだけの度胸は持ち合わせていないだろうと踏んでの親征だったんですかね? 都に攻撃を受けるほど兵を繰り出したのに、方針が定まらず、移動だけに時間を費やしてしまったのがもったいないですね
985 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/24(月) 16:04:35.13 ID:+iWRFpXy0 乙 これだけ大量の司馬氏の王が協力すれば悪の司馬乂を倒した後は太平の世が来るな!
986 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/24(月) 18:29:21.15 ID:NiF3qscbo 司馬乂ってもっと果断なイメージあったけど、軍の動かし方みるにそうでもないのかな
987 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/24(月) 20:31:03.24 ID:oSXQpZV0o 乙です。 泥沼一直線ですな。 司馬懿がこの状況を見たら、どんな感想を言うか…。
988 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/25(火) 17:03:01.80 ID:op6RFj64o 司馬懿ならとっくに長安落として終わらせてそう
989 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/25(火) 19:55:20.61 ID:/5RjLoD9o 司馬懿はあの世で息子以降の子孫たちに腹パンかましまくってそう
990 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/26(水) 00:41:47.12 ID:dr96r5SSo 司馬師「え?俺も?」
991 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/26(水) 02:04:39.60 ID:d/K9rW3i0 でも最初に簒奪したの司馬懿の子供だしなあ・・・老齢で生まれてあんま指導できなかっただろうけど
992 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/26(水) 02:25:25.07 ID:avZ5507g0 司馬師は曹芳廃位の時点で親父はどう思うかなぁ
993 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/05/26(水) 11:59:00.44 ID:WpsYwJxeO 晋自体どう贔屓目にみても乗っ取り政権だしなぁ 曹魏が大失敗した訳でもなし悪どさだけで言ったら景帝文帝もなかなかのもんよね
994 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/26(水) 12:33:50.76 ID:yGPwS7ZCO だいたい曹爽が悪い
995 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/05/26(水) 21:09:39.65 ID:tPkjX5i90 いつもお疲れ様です。 おひざ元の洛陽が戦場になるって時点で末期感が半端ないで…
996 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/26(水) 22:22:37.98 ID:FpekLgEp0 乙 同族の重鎮が主導権争いしてるならいいんだけど(良くない) 今争ってる三人のうち二人は恵帝弟なんだよね。今更だけど余計に情けなさが増す
997 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/05/28(金) 23:21:17.03 ID:HlRXd2qu0 >>996 野心のある重鎮がおおむね死に絶えて、下の世代に移ってもやってる事は一緒。 それどころか、反乱を放置して非漢民族まで動員していて、確実に事態は悪化しています。
998 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/30(日) 16:36:28.57 ID:CJZV19/O0 【CM】 ,,ィ{.: : : :,xく丈丈丈ム: :(__/ : : : : : : : : : : : `k, ,x夕.: 乂,x夕'.: : : : :. :./ /⌒Yxく丈丈ム. : : xへ .. ≧s。,,: : :.` ぐx,,: : :.,,イ}卩厂i n从、: : :. :. :.{乂/ . /: : :. :.゜~,x夕´ 乂_k 丈x: : : :,xくヘ}_ . / , ∧.: : : :,タ. / `k,: :`≧≪: : :.ヘ}_ ′. ∧: : ,タ , `k,: : : : :. :. :. :.ヘ} / ∧,タ. !. ′. ! ! `k,.: :/ ̄又ア . / | !. l |. | l ト、.`k/. }. レ ′l i. | | !. / . /.|-∨ } } ,xくノ 乂i |. | |. | /i /}/ Y }//:/ 290年 八王の乱 从.. |i 从 |. /. }/.彡芋ミ}. 从/ /:/´ く.ノ入 ト、.. l \ |/ 乂::_丿ノ// /:/⌒ . くx=ミ,\| \ 人 {\l{. / ´ ⌒Y. // x冬ン 入 ト. \{ `、 ,x冬 /{ / /. , く. \ 乂ヽ父s。 - ' x冬: : : 乂(.)'⌒ /三二ニツテヲ / / ≧s。,,__ ,ィ〔.: : :.:. :. :. :.  ̄丈{ ( ノ>*≦⌒ヾ x冬: : : : : : :. :. :.  ̄ ̄ /. ,x冬: :: : : : : : :. :. :. :. Y´ Y´: : : : : : : : : : : : : :. :.. 乂(八: : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ: : : : : : : : : : : : : : : :
999 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/30(日) 16:36:54.89 ID:CJZV19/O0 ____ ,、, -:‐:‐;=tz、 f/: : :./ノ:ゝ'`ゝx、___ f/: ;y彳": : : l}} {{i: : : :i}}: : : : : : __Y}:`^ヽノ___: : : :.l}} {{!: : : :i}}>:-‐':´:xタ `ヽ‐‐ヽ_/}=x: l}} {{l: : : : l}}: : :,xク` ´ ̄ ヽヾx 》‐‐:-:、}}:xタ´ :. ヽ:ヾ、 rタ: : : : : :,vノ / l ヽ_:ゞ 〃‐- 、: :/ノ l/ ,,. -ト‐- ,'i‐-、/ } ヽ / ´ { / /l/ :, ハ/ }_/l //i ハ 皇帝司馬炎、 / lヽト、/ィf云l/ ,イ示l/ l :, . ,′ ´  ̄ ` l ハ´弋リ ゞ‐' l-‐‐┐ / 親子三代天下制覇。 { -‐ ニニ ‐-__lr-‐`‐┐ ' 八、.-'‐-く ` ー,=-‐'´ ̄ __ゝr‐‐< ー ' ,.イ≧/ヽ__,ノ `ヽ、,.ィ'´_,、 ハ_ゝ´r≧‐- , <__´ゝ7-' `´ )ノ´: : : : : `ヽ、ly: : : :`ヽ、 ,': : : : : : : :、: : rf}==ュ、: :ヽ、 l: : : : : : : : :ヽf}:i:}ト、: :`i::}: : :〉 r――‐-、: :、: i: : : : : : 〉l:l:}ト、:ヽl::l: : :ゝ l::::i`ー-、{ヽ: ヽ: : : : :./:{::l::}lヾ:ト、::! : : :} . l::::l , イゝ:ヽ: : : : :.〈: :{::l::}:! i::}ゞ' : : : i l::::l /: : / : :l : : : : : ヽゞt::} l::}l : : : : :! l:::/ : : :./: : : l: : : : : : : ヽ: : l l:l: : : : : : }
1000 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/05/30(日) 16:37:21.61 ID:CJZV19/O0 rx<¨ヾァ ___ _ r/ 乂 》=ァ . f¨¨_{ >‐'===z‐< 〈ーx_, . 乂{/ , `≧==テ { ( . / // ⌒}人 }ヽーr‐‐ イ. / { {x=ミ} . / | { } {丈 . / 乂从,x乂' vツ{ / i| 〉/〉'{´ ノゞv} _ `Y 乂{. { {. ∧` < ノ / ⌒>s。___ 乂|V≧=―‐/ =-- i {lヽ>,_ 乂{ }ノ { / -=ミ.乂ハ ` }ー‐‐ 、 絶対の統治は、 \{__{ _ i⌒!>,. }しっ ∧ . { ∨ |. |\ >, } ‐う 時に人を退屈させる。 / ∧ \.ヽ!. lノ⌒) >,.し´ / __∧ }. `¨\ r‐‐.、 >, Y⌒!、 }/⌒/ __ノ.一 \_)⌒ヽ}___ノ⌒, { 乂>' / (_ イ____ ノ'. 乂ノ⌒ヽノ>‐ 、 __∠ノ/ / `¨^¨^¨^´ } \ / /´ ̄ ̄ / ⌒ヽ ノ イ ∨ 乂_. / _ _. 〈´⌒´ '|.! 乂__ ノl / ´ /⌒ノ⌒Y } /. ! 、 ∧ '. ノ}ヘ,イ _ Y. / ∨ ∧ _ {. (⌒/ / ,'. / / . ∧{_/}. 八.. r</ /. / / {⌒゜ }. r>{ / /. / / ゚v ノ 乂__{ ' {. / イ. |. ∨´ 乂、_ イ-==≦}rー‐‐{ ノ /乂__}⌒ゝ人{  ̄ ̄ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 八王の乱が来る。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 新スレ N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1622359883/ ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 投下日 6/1(火) 22:00 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
1001 :1001 :Over 1000 Thread | l| l || || l| | l| l || || l| | l| | || || l! | l| | || || l! たらい回しの最果ての地へようこそ! l l| .| ☆ l l| .| ☆ ____ / . ____ / ゝ___ノ がーん! . ゝ___ノ がーん! ( ) . . . ( ) と i と i SS速報VIP(SS・ノベル・やる夫等々) しーJ しーJ http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/
1002 :最近建ったスレッドのご案内★ :Powered By VIP Service やる夫が正史を書くようです52 @ 2021/05/30(日) 16:31:23.75 ID:CJZV19/O0 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1622359883/ ソフレ募集スレ @ 2021/05/30(日) 15:45:35.09 ID:Ra6IKEa3o http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1622357134/ ソフレ募集スレ @ 2021/05/30(日) 15:44:40.33 ID:aTsLKJbJO http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1622357080/ 【神様になった日】ひな「NGシーン集を鑑賞するのじゃ!」 @ 2021/05/30(日) 14:29:13.85 ID:jC/wjJkA0 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1622352553/ あっち行こうか? こっち行こうか? どっち行こうか? わかんない ないないなーい! @ 2021/05/30(日) 09:43:08.35 ID:DPNvXqWD0 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1622335388/ まる子「前田さんガチギレするの巻」 @ 2021/05/30(日) 01:38:07.42 ID:mKyfTJiK0 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1622306287/ すずやんでれか @ 2021/05/30(日) 01:13:36.86 ID:C72e0Ict0 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aaorz/1622304816/ 【安価】男「こんなところで、死んでたま、るか…」 @ 2021/05/29(土) 21:55:47.22 ID:VA0HW//10 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1622292946/ VIPサービスの新スレ報告ボットはじめました http://twitter.com/ex14bot/ 管理人もやってます http://twitter.com/aramaki_vip2ch/ Powered By VIPService http://vip2ch.com/
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