【艦これ】触ってねえよテキサスクローバーホールド極めるぞ -残穢-

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1 : ◆L6OaR8HKlk [sage saga]:2021/01/02(土) 22:27:01.13 ID:gtHYn8060
提督「触ってねえよテキサスクローバーホールド極めるぞ」 ←次回から無かったことになるお話
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1425908876/

【艦これ】武蔵がチャリで来た
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1428585375/

加賀「乳首相撲です」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1429706128/

【艦これ】ウンコマン あるいは(提督がもたらす予期せぬ奇跡)
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1431856590/

時雨「流れ星に願い事」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1464825792/

【艦これ】居酒屋たくちゃん〜提督のクソ長い夜〜
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1468896662/

磯風「蒸発した……?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1477871266/

【艦これ】加古ちゃん空を飛ぶ、めっちゃ長く飛ぶ、すごい
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1479816994/

鈴谷「うわ不思議の国こわい、キモい」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1484788439/

【艦これ】ヒトミとイヨの恰好がスケベなので
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1493211800/

※今回はこの間くらいのお話

【艦これ】ウキウキ!!首相の鎮守府訪問!!のようです
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1511697940/

時雨「静岡グレーゾーン連盟」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1518501606/

【艦これ】鎮守府微震!!五歳児と化した提督!!パワフル全開ですよみさえさーん!!
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1546267221/

夕立「ボ、ボコフェス連れてってっぽい!!!!!!!」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1566821566/

熊野「裏世界ハンティング」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1574681916/

叢雲「地獄の鎮守府」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1597493549/

【艦これ】出張!!艦娘専門店のようです
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1601813278/


エンド・オブ・オオアライのようです ※連載中のコラボ作品(◆vVnRDWXUNzh3作)
https://engawa.open2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1536501657/


艦これ×天華百剣 編

川д川 ウホウホ!!鎮守府に颯爽と登場した貞子ゴリラ、トランスフォームウホ!!
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1494169295/

【艦これ】艦天って略すとカロリー低い食材みたい 第一章【天華百剣】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1520554882/

【艦これ】艦天って略すとカロリー低い食材みたい 第二章【天華百剣】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1528764244/

『艦天って略すとカロリー低い食材みたい』 幕間
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1531108177/

【艦これ】艦天って略すとカロリー低い食材みたい 第三章【天華百剣】
https://engawa.open2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1537917602/

【艦これ】艦天って略すとカロリー低い食材みたい 第四章【天華百剣】
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1552399367/

【艦これ】『Last one week & Epilogue』【天華百剣】
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1554717008/

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1609594020
2 : ◆L6OaR8HKlk [sage saga]:2021/01/02(土) 22:37:42.70 ID:gtHYn8060
あ け お め
五年目も経てばそりゃ設定も変わるってだって当初こんなに続ける気無かったもん
そんな感じのリメイク、始まります。今年も頭ヤバい連中をよろしくお願いします


・提督の表記は『( T)』になっています。マスク超人です
・提督はドウェイン・ジョンソン並みのマッスルです
・新感染 ファイナルエクスプレスから四年。待望の続編『新感染半島 ファイナル・ステージ』元旦から公開中(ノルマ)
・モンスター?知るか!!俺らはムエタイスターに会いに行くんだ!!トニー・ジャー出演『モンスターハンター』三月二十六日公開!!(ノルマ)

・劇 場 で ト ニ ー ・ ジ ャ ー と 握 手 ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! !
3 : ◆L6OaR8HKlk [sage saga]:2021/01/02(土) 22:45:58.94 ID:gtHYn8060
( T)「ん?」


首筋に、風とも氷ともつかないヒヤリとしたモノが触れた気がした


( T)「?」


春先のまだ冷える時期。執務室の窓は全て閉め切っており、暖房を緩く効かせているにも関わらず
まぁなんかそういう事って多々あるんじゃないかな知らんけどっていう気持ちで、俺は手元のキン肉マンのコミックスに視線を戻した
今日は鎮守府Yeah!めっちゃホリディ(あやや)の日だったんで結構ダラダラしてる。夏曲だろとか細かいこと言うな


( T)「金剛ちゃんはさぁ」

金剛「ハイ?」

( T)「超人の中ならやっぱロビン派?」

金剛「uhh……」


一緒に漫画読んでた金剛はソファーから身体を起こして暫し悩み


金剛「ペンタゴン……」


割と納得はいく答えに落ち着いた


金剛「シンプルにカッコいいデース……」

( T)「わかる」


首筋の違和感をやんわりと忘れていきそうになったその時


金剛「ウェイ!?」


急に金剛が素っ頓狂な声をあげて飛び跳ねた
4 : ◆L6OaR8HKlk [sage saga]:2021/01/02(土) 22:48:28.69 ID:gtHYn8060
( T)「どうした?背骨でも折れたか?」

金剛「……?」

( T)「肺が爆発したのか?」

金剛「今……Ankleを掴まれた気がしマス……え?へ、ヘーイテートクゥ……触ってもいいけどサー……」

( T)「いや遠い遠い金剛ちゃんひょっとして俺のことラバーメン(ゴム人間)か何かだと思ってたりする?」

金剛「時間と場所を弁えなヨー……」

( T)「最後まで言っちゃうか……」


普段なら『嘘松ゥーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーwwwwwwwwwwwwwwwwwwww』で済ます所ではあるが、先ほどの首に感じた冷たさが嫌な現実味となって襲いかかる
金剛は右脚のショートブーツと……なん……長い靴下……何……ソックス……長い靴下を脱ぎ、何者かに触られたと思しき個所を確認すると


金剛「ヒッ!?」


短く悲鳴を上げた


( T)「どうした?足首が溶け始めたか?」

金剛「スルーしてたけどさっきから発言が怖すぎマース!!Please look!!」


ちょっと引くくらいの剣幕で脚を上げて見せつけてくる金剛。もしかしたら後で怖いお兄さんとか出てくるのかもしれない
だがこんな小粋なジョークを言ってる場合ではない事態が彼女の身に起こっていた。掴まれたらしき足首にはくっきりと


(;T)そ「うわっ……」


『手の跡』が残されていたのだから
5 : ◆L6OaR8HKlk [sage saga]:2021/01/02(土) 22:51:57.37 ID:gtHYn8060
(;T)「オバケの仕業じゃん……」

金剛「ここゴースト出るんデース!?」

(;T)「出るけど?」

金剛「ええええええええええええ!!!!!?????」


確かに『出る』のは間違いない。そもそも我が鎮守府は『そういう曰くのある廃村』に設立しているし、俺がここに来た当初は教室の幾つかはえれえ呪われてた気がする(掃除した)
しかしこうもハッキリと……『霊障』っていうの?生きてるモンの身に何かが起こるって事は無かった。金縛りとかも特に無く、ラップ音なんかも聴かなかったはずだ。チェケラ


( T)「うーん……」

金剛「ソ……ソルトぶち撒けるネー?」

( T)「塩でなんとかなるなら廃村になってねえと思うんだよな……」

金剛「OMG!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


うるせえ金剛だなジョジョの奇妙な冒険黄金の遺産でKOされたジョセフかよ
だが今後このような冷やかしに一々おっかなびっくりしてたら此方の身が保たないしクソうぜえ。問題が発生したなら後回しにせず早々に解決すべし。それこそがスタイリッシュな男のタシナミ
6 : ◆L6OaR8HKlk [sage saga]:2021/01/02(土) 22:53:13.46 ID:gtHYn8060
( T)「まぁ見てろって金剛。何事も知恵と暴力で解決出来るってのを教えてやっからよ」

金剛「暴力は解決って言わないデース……」


まずは情報収集だ。この村に暮らしていた元住民に話を聞くべく、俺はスマホを手に取った


金剛「……やっぱりテートクが触ったんじゃないデスカー?」

( T)「触ってねえよテキサスクローバーホールド極めるぞ。もしもし?Gさん(寺生まれ)います?」


幽霊より俺の手が伸びる方が怖いだろ
7 : ◆L6OaR8HKlk [sage saga]:2021/01/02(土) 22:54:55.02 ID:gtHYn8060





艦隊これくしょん 〜艦これ〜 Original Story


地獄の血みどろマッスル鎮守府




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8 : ◆L6OaR8HKlk [sage saga]:2021/01/02(土) 22:56:09.93 ID:gtHYn8060




『触ってねえよテキサスクローバーホールド極めるぞ -残穢-』




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9 : ◆L6OaR8HKlk [sage saga]:2021/01/02(土) 22:59:01.37 ID:gtHYn8060
( T)「はいはい、うん、わかった。はーい……え?うん、そこから十五分動かなかったら隠しエンディング発生する。うん、それが一番いいエンディング。ゴールデン・パスはクソ」

金剛「何のトークデース?」


世間話を交えつつ、廃村の元住民である寺生まれのGさんに今回の件を相談した所、何やら鎮守府もといこの周辺が面倒な状態に陥っているようだ


( T)「ふむ……」

金剛「どうでしタ?」

( T)「最近になってテレビゲームにハマったのは良いけど3D酔いが大変だって」

金剛「Gさんの近況じゃなくテ」

( T)「なんかぁ、ここ数年でこの場所が活気付いてきたから、オバケの類も湧きやすくなったんじゃないかって」

金剛「逆じゃないデスか?」

( T)「認知された方が興奮するらしい」

金剛「oh……変態デース……」

( T)「俺もそう思う」


Gさんが言うには、静かに寝ていた所を騒がしくしたから怒って起きたようなもんなのだそうだ。俺もキレる
元を断つのは難しく、かつての村人が住処を隣村に移したように、この場所を棄てるのが一番手っ取り早い解決方法とのこと


( T)「だからって引っ越しも出来ねえからな……」

金剛「にっちもさっちも行きませんネー」

( T)「バルサンでなんとかなるかな?」

金剛「Cockroachと同じ扱いで済む問題じゃないデース!!」


そりゃ、ぶっ殺せるだけゴキブリの方が遥かにマシだ。だって幽霊は既に死んでいるのだから殺しようがない。悔しい
いやだが『除霊』なんて言葉があるのもまた事実だ。気合と根性、そして暴力で退治する事も可能なんじゃないだろうか
10 : ◆L6OaR8HKlk [sage saga]:2021/01/02(土) 23:00:23.75 ID:gtHYn8060
( T)「やるか……ゴースト・バスターズ……」


( T) ポチッ


スマンホホ<Ghostbusters!!!!! If there's something strange In you neighborhood Who you gonna call♪


( T)「ゴースト・バスターズ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

金剛「何のソングデース?」

( T)「嘘じゃん……知らんの……ゴースト・バスターズ……カッ……」

金剛「テートク?」


なんか息苦しい。いやなんか重い空気で息しづらいとかそういうのじゃなくて直接的なやつ


(;T)「グッ……ゴ、カッ……!!」


金剛「テートク!?首に何か浮かび上がってマース!!」

(;T)「ナニ……ネコチャンノシッポ……?」

金剛「そんなキュートなものじゃ無いデース!!」


確かに、背後から縄で首をギュウと締め付けられているかのような圧迫感がある
さしものマッスルを誇る俺もこれじゃ持って精々五時間程度だ。あれ?充分じゃね?


金剛「Rope markデース!!」

(;T)「ハサミデキレルヤツ……?」

金剛「Invisible!!」


見えないのねはいはい呪い的なやつねわかるわかる死んじゃうどうしよう
11 : ◆L6OaR8HKlk [sage saga]:2021/01/02(土) 23:10:40.67 ID:gtHYn8060
(#T)「フンうぜぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」ブチィッ!!!!!!!!!!!!!!!!!

金剛「!?」


首に力を加えると、千切れた音と共に息苦しさから解放される。案外大したこと無かった
さっきの冷たい感触はこれが原因と見ていいだろう。こうも殺意マシマシで襲い掛かってくるとは良い度胸してやがる


( T)「こりゃ悠長にしてる場合じゃなさそうだなオイ」

金剛「相変わらずのアイアンメンタル&ボディデース……」


まぁ俺が襲われる程度ならこの通り撃退も容易そうだが、艦娘もそうとは言い切れない。中には極端に臆病な子(夕立)もいる
怯えは竦みを産み、竦みは大きな隙を産み出す。こうして命を狙ってきた以上、放置するわけにはいかない


( T)「とりあえず叢雲と、幽霊事情に詳しそうな奴に連絡……」


音楽をかき鳴らすスマホを手に取ると、『お約束』が待っていた


( T)「んーーーーーーーーーーーーー……」

金剛「どうしましタ?」

( T)「圏外」

金剛「オーマイ……」


現代っ子特攻の電波障害まで発生してやがる。Gさんと連絡取れたのは幸運だったな。となるともう一つ懸念が発生する


( T)「ドア開く?」

金剛「まさかそこまデ……Jesus……」


いつもはすんなりと開くはずの扉が、まるで勇次郎がホテルの部屋から出ようとした時にドアノブ向こう側から抑え付けられているあのシーンのように固められているようだ。なんて握力だッ!!!!!!!!!


金剛「これが……SEXしないと出られないRoomデスか……?」

( T)「やめな??????」


確かにそんな感じやけども
12 : ◆L6OaR8HKlk [sage saga]:2021/01/02(土) 23:11:31.47 ID:gtHYn8060
( T)「まぁ窓も開かんわな……仕方ねえ」

金剛「プランがあるんデース?」

( T)「出口が無いなら作れば良いじゃん良いじゃんスゲーじゃん」

金剛「作……テートク!?ウェイt……」

(#T)「ダラァッ!!!!!!!!!!」


扉の隣の壁をクソ力一杯蹴り飛ばすと、なんと言う事でしょう。人二人余裕で通れるような大穴が出来たではありませんか。匠の技が光ります


( T)「幽霊が常識人で助かった」

金剛「テートクは非常識デース!!」

( T)「ヘヘッ……」

金剛「褒めてないデース!!」


兎にも角にも、これで外に出れるようになった。後で叢雲にしこたま怒られる以外は問題ない。こわい。金剛の所為にしよう


青葉「なーにやってんです?」


すると、開けた大穴から通りすがりであろう青葉がひょっこりと顔を覗かせる。あ!!!!!!!!!ひょっこりはんだ!!!!!!!!!!!!!


( T)「宮下 聡」※本名

青葉「青葉です。だーれがひょっこりはんですか」

金剛「今のよく拾えたネー……」

青葉「付き合い長いですからね。このような奇行は今だに理解できませんけど。頭?」

( T)「おかしくない。常時まとも」
13 : ◆L6OaR8HKlk [sage saga]:2021/01/02(土) 23:13:01.24 ID:gtHYn8060
青葉「それで」

( T)「幽霊に閉じ込められたから壁を蹴破った」

青葉「力技ぁ。ホラー映画の見過ぎで幻覚でも見えたんじゃないんですかぁ?」

( T)「馬鹿野郎おめぇそれならおめえオイアレだよ……ジェイソンやらマイケル・マイヤーズやらハイター博士やらの幻覚が視えるに決まってらぁ」

青葉「偏りがすごい。あれ?首どうしたんですか?痣……みたいなの付いてますけど」


あからさまに信じられないといった表情の青葉も、ようやく俺の身に起きた異常に気がついたようだ。アホは理解が遅い


( T)「だからついさっき幽霊に殺されかけたんだって」

青葉「またまたぁ。金剛さんと特殊なプレイに興じてたんじゃないんですかぁ?」

( T)「信じらんねぇ話に直面すると低俗な発想に到るんだな。恥って知ってる?」

青葉「勿論!!司令官の人生の大半を占めているモノですよね!!」


( T)「スゾ……」

青葉「ッテミロボケ……」


金剛「どーして喧嘩になるんデース!!!!Calm down!!!!」
14 : ◆L6OaR8HKlk [sage saga]:2021/01/02(土) 23:14:41.30 ID:gtHYn8060
―――――
―――



青葉「なるほど、事情は大体わかりました」

( T)「嘘松ぅーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

青葉「喧嘩なら買いますよ?」


その後、金剛の足首や鎮守府の過去、謎の電波障害やGさんの話を諸々説明し、一先ず理解を得られた
ここで五分も使ってしまったのでとんでもない時間のロスだ。アホは理解が遅い


青葉「Gさんに解決策は教えて貰えたんでしょ?」

( T)「引っ越せってさ」

青葉「なんの解決にもなってないですね」

( T)「ワハハ」

青葉「何ワロ」

( T)「もう今日は寝て明日には全部なんとかなってる可能性に賭けるか」

金剛「ポディシブシンキング過ぎマース!!ゴースト・バスターズはどうしたんデース!?」


せやった


( T)「とは言ってもよ、何から始めりゃいいのかもわかんねえじゃねえか」

金剛「ソ……ソルト盛るとカ……」

( T)「塩を過信し過ぎ」

青葉「とりあえず見回りだけでもしとくべきでは?青葉も久々に面白い記事が書けそうなんで付き合いますよ」

( T)「記者キャラ気取るのやめてください」

青葉「記者キャラですけど???????」


アホの戦闘狂の言う通り、やはり行動しなければ埒が明かない
叢雲とも対策案を講じたい所だ。携帯も通じない以上、迎えに行く他無いだろう


( T)「叢雲どこに居るか知ってる?」

青葉「青葉は見てないですねぇ。虱潰しに探すしかないんじゃないですか?」

( T)「虱潰しって言葉なんか嫌だよな。汚い」

青葉「ブチッ、ネチョッって感じしますよね」

金剛「関係ないトークしてる場合デスか!!」
15 : ◆L6OaR8HKlk [sage saga]:2021/01/02(土) 23:17:00.65 ID:gtHYn8060
<ビャアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!


金剛の言う通り、どうでもいい話に興じている場合ではなかった
廊下に響く甲高い悲鳴に、意識は一気にケツの穴のように引き締まる


(#T)「そこかぁ!!!!!!!!!ブッッッッッッッッ殺してやる!!!!!!!!!」ダッ!!!!!!!!!!!!!

青葉「抜け駆けは許しませんよ司令官!!幽霊だろうと何だろうと、一番首はこの青葉が頂きます!!!!!!!!!!」ダッ!!!!!!!!!!

金剛「ムラクモは!?」

(#T)「知るかそんなもん!!!!!!!!!先に殺せば全部解決じゃい!!!!!!!!!!!!」

金剛「結局暴力なんデスか!?待ってくだサーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーイ!!!!!!!!」


金剛を置き去りに、先に行こうとする青葉を肘で牽制しながら辿り着くは視聴覚室
『使用中』の札がぶら下がっている引き戸を勢いよく開けて飛び込んだ


(#T)「ここk青葉「邪魔ですよ司令官!!!!!!!!!!!」痛ぇな押すなクソ重巡!!!!!!!!!!!!!」ドンガラガッシャァン!!!!!!!!!


「ギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!??????」

「わぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!?????????」


金剛「うるさっ……どしたんデース!?」


耳を劈く悲鳴を上げたのは、青葉に続く高練度駆逐艦娘の二人。一人は鎮守府一のアホでもう一人は鎮守府一の臆病者(カーレッジくん)


夕立「何ーーーーーーーーーーー!!!!怖いっぽいーーーーーーーーーーーー!!!!!」

時雨「ふざけっ……喧嘩なら余所でやってよ!!」


何型だっけ……なんとかつゆ……つゆ……麺つゆ型駆逐艦の二番目と四番目だ
16 : ◆L6OaR8HKlk [sage saga]:2021/01/02(土) 23:20:41.61 ID:gtHYn8060
不知火「司令?どうなさったのですか?」

(#T)「どうなさったのですかだと!?俺どうなさったのだろう!?教えてくれ不知火!?俺どうしたの!?」

不知火「存じ上げません落ち着いてください」


なんで俺は青葉に押し倒されて視聴覚室の床を転がってんだろう?やだぁ歳取ると色んなこと覚えてらんない


金剛「ここからScreamが聞こえたから駆け付けたんデスけど……もしかしテ、あれデスカ?」


背中に乗っかる青葉を押しのけてスクリーンの方向を見ると、ティム・カリー演じるピエロがケタケタと笑いながら此方に手を振っている
俺も大好きなスティーブン・キング原作のホラー映画、『IT』だ。但し後編、テメーはダメだ


不知火「ええ。夕立が臆病を克服したいと仰ったので、訓練がてら上映会を」

( T)「良いチョイスじゃん」

不知火「でしょう?」ドヤヌイ

青葉「本題。司令官、本題」

( T)「夕立ちゃん臆病治った?」

夕立「怖いものは怖いっぽいぃ!!」

( T)「オーケー頑張ったな少しずつ慣れていけば優勝間違いなしだ」

青葉「そうじゃなくて」

( T)「叢雲いる?」

時雨「これ以上いらない」

( T)「俺も」

青葉「そうでもなくて」

金剛「テートク、アオバ!!ムラクモこっちで寝てマース!!」


悲鳴は幽霊騒ぎとは関係が無かったが、探していた人物は見つかった。なんでこんなところで寝てんだろうか。薄暗くしてるからだろうか
17 : ◆L6OaR8HKlk [sage saga]:2021/01/02(土) 23:22:23.62 ID:gtHYn8060
叢雲「うっ……さいわね……何……」

時雨「提督とアホ葉がくんずほぐれつしながら部屋に入って来た」

叢雲「アンタには訊いてない」

時雨「酷じゃん……僕、美少女だよ?」

叢雲「私もよ……」

( T)「やかましいわ。叢雲、お休みの所すまないが緊急事態だ」

叢雲「襲撃?それとも本土侵攻?」

( T)「幽霊が出た」

叢雲「……」


目つきが急激に悪くなったのは、不知火が点けた蛍光灯の明かりに眼が眩んだワケではなさそうだ


夕立「オ、オバケ……?」

時雨「またまた御冗談を。今何時だと思ってんのさ。白昼堂々現れる幽霊なんているもんか」

叢雲「そいつにやられたの?首」

時雨「え?」

夕立「ぽい?」

不知火「首……ッ、縄痣……ですか?」


賢くて付き合い長い相棒は察しが良くて助かる。アホ共も見習ってほしい。無理か。アホだもんな


( T)「軽くな」

金剛「ギチギチデース」

叢雲「そう……首を絞めた程度で殺せると思われてたなんて、随分甘く見られたものね」

( T)「ああ全く腹立たしい」

青葉「普通死にます」
18 : ◆L6OaR8HKlk [sage saga]:2021/01/02(土) 23:24:55.47 ID:gtHYn8060
( T)「とにかく、実害がある以上放置は出来……」


蛍光灯がチカチカと点滅を始める。初めは遅いテンポだったが、段々とテンポを上げていく
何より不気味なのが、部屋を照らすその全てがコンマ一秒のズレもなく明暗を繰り返している点だ


夕立「ヒッ……」

金剛「Hory Shit……」

( T)「不知火」


不知火がスイッチを何度か押し直しても結果は一緒のようだ。電気代とく子さんか?????? ※仲間由紀恵
テンポは最高潮へと達すると、蛍光灯の限界が来たのか一斉に『バツン』と音を立て鳴りを潜めた
スクリーンでは相変わらず、ペニーワイズが此方に手を振っている。影響が出たのは照明だけか


時雨「……」


時雨「カメラどこ?」

( T)「ドッキリじゃないんだな、これが」


表情こそ無色な真顔だが、怯えは態度になってハッキリと現れており、夕立と共に金剛に抱きつき小刻みに震えている
叢雲、不知火はそこまで過剰な反応は無いものの、突如訪れた異変に警戒を示している。青葉も同様だ。俺は尻を掻いた


( T)「尻かゆ」

青葉「尻よりもっと気になるとこあるでしょ?」

不知火「早霜が喜びそうなシチュエーションですね……」


不知火は明かりを取り込もうと閉め切ったカーテンに近づく


( T)「ッ!!不知火、待て!!」

不知火「はい?」


咄嗟に呼び止めたのは、長年培った危機に対する勘と、ホラー映画の知識が働いたからだ
彼女の意識が此方へと向いた瞬間、窓の外から


『どさっ』


不知火「っ!?」


まるで屋上から、重たい砂袋を落としたかのような音が聞こえた
19 : ◆L6OaR8HKlk [sage saga]:2021/01/02(土) 23:27:11.64 ID:gtHYn8060
不知火「っ……飛び……」


戦艦も裸足で逃げ出す眼光が自慢の不知火も、突然の『自殺』らしきアクションに動揺を隠せない


( T)「罠だ。気にすんな」

叢雲「結構な無茶を言うわね……」


彼女に代わって俺が窓へと近づき、カーテンを掴む。隙間からは部屋に蔓延する気味の悪さとは無縁の陽光が差し込む
こう言うのは躊躇ったら負けだ。それに、奴らが行動を起こすのは『このタイミング』じゃない


( T)そ「明るっ!!」


一息に開け放つ。今でこそ太陽が出ているが、海の向こう側から嫌な色の雲が近づいて来ている
地面も確認したが、特に異常は見当たらない。やはり『音』だけの驚かしだった


( T)「……」


ホラー映画に置いて、このような仕掛けは『ジャンプ・スケア』の前振りだ。異常を確認し、何も無かったと安心した時に意識外からギョッと驚かす
外には何もない。ありがちなのは『カーテンの裏』などの死角からの襲撃だが、特にそれも無い。オタク特有の深読みか?だが意味も無くこんな事……


(;T)そ「ッ!!」


『死角』!!クソが何がホラー映画の知識だ!!この場にいる全員の意識が『窓』に向いているなら、襲いかかってくるのは『ここ』じゃねえ!!


(;T)「後ろだッ!!」


俺らの背後、『視聴覚室内』からじゃねえか!!


叢雲「っつ!?」

(;T)「叢k……」


俺から見て最奥にいた叢雲の背後から、長い毛を伴った『異形』が両手を広げ、今まさに覆い被さろうとする。だが


時雨「わぁあ!?」


投擲の天才が反射的に放った『仕込みクナイ』が、その影を貫いた


( T)「かっこいい!!」

夕立「かっこいい!!」

金剛「Cool!!!!!!」

青葉「チクショウ出遅れた!!」

時雨「え!?何!?」


日本語わからなくなったの?
20 : ◆L6OaR8HKlk [sage saga]:2021/01/02(土) 23:29:16.55 ID:gtHYn8060
叢雲「ハッ、ハッ……」

不知火「叢雲さん!!此方に!!」

叢雲「え、ええ……ありがとう」


腰の抜けた叢雲を不知火が支え、息絶えたように見える異形から遠ざける
事実、貫通した箇所からなんか汚い汁がドクドクと流れ出ており、正直息があるとは思えない。そもそも息してんのかこれ


( T)「一体だけとは限らん。警戒を怠るな」

時雨「提督が先に言っといてくれたらさぁ!!こっちもビックリしないで済んだんだよ!!」

( T)「あんっ、ゴメ」

時雨「何で喘いだ!!!!!!!」


正体と生存を確かめに、ピクピクと痙攣する『それ』に近づく。実際IT
身長はそう大きくはなく、小柄な少女と同レベル。長い髪とワンピースと思わしき衣服は使い古した油のようなもので真っ黒に染まっている

( T)「時雨、もう一本」

時雨「ええー……勿体無い……捨ててよね」

( T)「洗って返す」

時雨「捨 て て よ ね ! ! ! ! ! ! !」


投げ渡されたクナイを掲げ、いつでも迎撃出来るように備える。お約束なら触れようとした瞬間襲いかかってくるが、はたして
21 : ◆L6OaR8HKlk [sage saga]:2021/01/02(土) 23:32:29.77 ID:gtHYn8060
( T)「……」


すると、触れるまでもなく『それ』は、死体を焼いた時のような臭いを放ちながら徐々に溶けていく
身体はコールタールのような液体になり、液体は気化して天井に昇ってすり抜けていく。やがて、汚ねえ髪と服を残して、異形は消滅した


( T)「……」

叢雲「……死んだ?」

( T)「っぽいな……」

夕立「夕立のセリフ……」

( T)「ごめん。って今はそんな事どうでもええやないけ」


フゥと大きく息を吐きたかったが、気を抜いた瞬間また襲われる可能性がそうさせてくれない
金剛とアホとビビりはめちゃくちゃ安堵してた。人の気も知らないでおめえらよぉ


( T)「叢雲、怪我は?」

叢雲「指一本触れられてないわ。ありがとう時雨。恩に着るわ」

時雨「ま、まぁね?そこのノロマより優秀ってところ見せつけちゃったかな?」

青葉「えらいえらい」

時雨「提督、それ返して。アホ葉にそいつの後を追わせる」

( T)「……」

時雨「提督?おーい聴こえてる?耳に筋肉詰まったの?」


ここは存分に時雨を褒めてやる所だったが、異変がもう一つ残っていたのに今更気がついた
スクリーンでは、ペニーワイズが俺らに向かって手を振っている。『一体いつから』?


( T)「不知火、一時停止押したか?」

不知火「……いえ」


例えば、円盤の傷で映像に乱れが生じて、数秒間を繰り返し再生しているってのなら、溜飲も下がる
しかしスクリーンに映る映像は、九十年代特有の味のある画質でありながら、『滑らか』にその動作を行っている。まるで親しい人間に挨拶でもするかのように、自然に


青葉「司令官!!リモコン押しても電源落ちません!!」

( T)「だろうな……電源抜こうが消えねーだろうぜ。全員下がれ。壁を背にしろ」
22 : ◆L6OaR8HKlk [sage saga]:2021/01/02(土) 23:34:47.98 ID:gtHYn8060
クナイを構え、慎重にスクリーンへと近づく。我が国が誇るホラー・モンスターは画面から這い出てくるが、奴はどうだろうか
もしそうなら実に都合がいい。今しがた『ぶっ殺せる』事は確認済みだ。探す手間が省けてちょうどいい


( T)「……」


『それ』は、近づいてくる俺の姿を目にすると、ピエロらしいコミカルな動きでバタバタと足踏みをする
そしてポケットから『チョーク』を取り出すと、壁に向かって文字を書き始めた


『REDRUM』『REDRUM』『REDRUM』と、絶え間なく、狂ったように、一心不乱に


( T)「……クク」


こいつ、よくわかってんな。相当なキングファンと見た
やがて、壁一面にその『言葉』を書き終えた奴は、此方に指を差してゲラゲラと笑って


青葉「あ」


映像が途切れ、スクリーンは青一色に染まった


青葉「えと……こういう映画なんですか?」

金剛「REDRUM……赤いラム酒?どういう意味なんデース?」


映画を余り嗜まない奴にはピンと来ないだろうが、不知火ならこの意味が解かるだろう


不知火「司令……」

( T)「ああ、明確な宣戦布告らしい」


プロジェクターの電源を消し、スクリーンを巻き上げる。その裏側の壁には


夕立「ヒィッ……!!」

時雨「何……これ……」


REDRUMを逆さに綴った文字、『MURDER』がビッシリと刻み込まれていた
23 : ◆L6OaR8HKlk [sage saga]:2021/01/02(土) 23:37:16.49 ID:gtHYn8060
夕立「な、何……金剛ちゃん、何て意味……?」

金剛「『殺人』、デース……」

夕立「ぽぃぃ!?」


ITと同じくスティーブン・キング原作の作品『シャイニング』で使われた手法だ。不覚にも良い演出って思っちまった


不知火「他に異常は?」

( T)「今の所、これだけみたいだな。クソが誰が修理すると思ってんだこれ」

青葉「そんな文句は終わった後でいいんですよ」


知らぬ間に怨みでも買っていたのか、それとも、愉悦を目的とした行為なのかは知らんが、連中はここが何処かご存じないらしい
『殺してやる』と言うのなら、良いだろう。その戦争、受けて立とうじゃあねえか


( T)「叢雲、鎮守府全域に放送……いや、電気機器は全部ジャックされるかも知れん。この場にいる人員を三班に分ける」

叢雲「内訳は?」

( T)「ぐっちょっぱで」

叢雲「悠長」


\ぐーっちょーぱ!!!!!!ぐっちょっぱ!!!!ぐっちょっぱ!!!!!/


( T)「はい」


・青葉、夕立、不知火
・叢雲、時雨
・筋肉、金剛


( T)「完璧か……?」

青葉「何を以て?」

不知火「司令、ご指示を」

( T)「よし、青葉、夕立、不知火チームは寮。叢雲、時雨は工廠、訓練場方面に緊急招集を呼びかけろ。待機場所は食堂だ」

時雨「LINE飛ばせば?」

( T)「圏外だパズドラも出来ねえよ」

時雨「え……パズドラだよ?唯一ホーム画面に戻ってもバックグラウンドでダウンロードしてくれるパズドラだよ?」

( T)「電波通ってねえっつってんだろガンホーは全能じゃねえんだよ」
24 : ◆L6OaR8HKlk [sage saga]:2021/01/02(土) 23:43:03.88 ID:gtHYn8060
( T)「異常があった場合はその場から速やかに離れろ。俺が後で対処する」

青葉「え?こっちで何とかしますけど?」

夕立「やだ!!!!!!!!!!」

青葉「臆病克服したいんでしょ?こんなチャンス滅多にないですよ!!さぁさぁレッツゴー!!」※爆走兄弟

夕立「やだ!!!!!!!やだぁああああああああああ!!!!!てーとくさん!!!!!!てーとくさぁああああああああん!!!!!!」


全身で拒否を示す夕立を脇に抱え上げ、青葉は颯爽と視聴覚室から退出した


(;T)「不知火、頼めるか?」

不知火「お任せを……と、言いたいところですが、青葉さんの手綱は少々荷が重いですね」

(;T)「ああもう最悪青葉は放っといていい。夕立が限界そうなら先に引き揚げろ」

不知火「畏まりました。では、不知火もこれで」


軽く敬礼を行い、不知火も二人の後を追う。『荷が重い』と言ってはいたが、いざとなったら頭どついて引きずり回すくらいしてくれるだろう。信頼できる


叢雲「アンタらは?」

( T)「鎮守府内を見回るついでに軽空母の連中を迎えに行く。多分『たくちゃん』で昼間っから飲んでんだろう」

金剛「Why?」

( T)「龍驤や隼鷹の艦載機の発艦方式は陰陽術をベースにしてる。多分こう、結!!滅!!ってやってくれるかもしれない」

時雨「それ陰陽師とは関係ないよね?」

( T)「似たようなもんやろ」

時雨「適当じゃないか……」

叢雲「いつもの事。行くわよ時雨」

時雨「ちょっと待ってよ!!提督、それ返して!!」

( T)「あー……ちゃんと見極めてから投げろよ?人によっちゃマジで一撃で死ぬからな?」

時雨「わかってるよ。幽霊と青葉以外には投げないってば」

( T)「お前は本当に青葉が嫌いだなぁ」
25 : ◆L6OaR8HKlk [sage saga]:2021/01/02(土) 23:45:16.37 ID:gtHYn8060
時雨はクナイを受け取ると、慌ただしく叢雲の後を追う。視聴覚室には俺と金剛、そして異形の汚い残骸が残った


金剛「大丈夫デスカネ〜?」

( T)「死にはせんやろ……どれ、ちょっと調べてみるか」


足下に広がる湿り気のある残骸に触れてみる。金剛は『Oops……』と呟いた。俺が言いてえよ


( T)「油が染み込んでんな……」

金剛「Oil?」

( T)「それに、細かい金属の粒子が混じってる」


指を擦り合わせると、極小の金属片がラメのような煌めきと、滑りの中にザラリとした触感を伝えてくる
服を摘まみ上げようとしたが、劣化が激しく水に濡らしたトイレットペーパーのように自重で千切れていく


( T)「服も溶けて始めてんな。髪も……ああ、ダメっぽい」


髪を摘まんでみると、ネチャリと糸を引きながら溶け切れる。腐ってやがる早すぎたんだって感じ


金剛「よく触れるネ……」

( T)「いやめっっっっっっっちゃキッッッッッッッッツイどうしよう泣きそうだ」

金剛「ラフメイカー」


マジで冗談じゃねえよこんなもん呼んだ覚えはない
26 : ◆L6OaR8HKlk [sage saga]:2021/01/02(土) 23:47:41.49 ID:gtHYn8060
( T)「拭くもんある?」

金剛「ハンカチなら……」

( T)「洗って返す」

金剛「捨ててくだサイ」

( T)「勿体無いじゃん」

金剛「捨 て て く だ サ イ」


なんだよ時雨といい金剛といい物に執着がないな。この顔になってからシミ抜き得意になったのに


( T)「後でジョイくんぶち撒けて掃除だな……ついでに塩も撒くか」


金剛のハンカチで指を拭いて、そろそろ出ようとした時、不意に新しい発見をした
今尚液状化していく髪の中。腐った水溜りに湧くボウフラのように、鮮やかな『青色』をした塗料が所々混じっている


( T)「なんだ……?」

金剛「もう触るのやめとくネー……」

( T)「逆に意地張ってもっと触りたくなっちまったぜ」

金剛「ジョータロー」


摘んでみようと指を伸ばすと、すぐさま油と溶け合って見えなくなった

( T)「うん……」

金剛「何かわかりマシタ?」

( T)「……『髪色』」

金剛「Hair color?」

( T)「いや……行くか」


分析に時間を割くのは後回しでもいい。今は解決の為に動くのが先だろう
27 : ◆L6OaR8HKlk [sage saga]:2021/01/02(土) 23:52:08.96 ID:gtHYn8060
―――――
―――



金剛「今の所……大きなTroubleは無さそうデスネ」

( T)「俺はToLOVEるが嫌いだ」

金剛「そう言う意味じゃなくテ」


今の矢吹の画力でブラックキャット描いてくれねえかなとは思う


金剛「テートク、さっきのHair colorはどういう事だったんデース?」

( T)「あー……」


言っちゃって良いもんかな。こいつらにとっちゃかなり悍ましい話になっちゃうが


( T)「……」

金剛「テートク?」

( T)「……アアラアラァ」

金剛「え?」

( T)「予定調和蹴散らすノイズ射るようにカッと睨む眼光!!!!!!!!忍び込んだガレージで夢みたあの頃と変わらぬハート!!!!!!!!!」※爆走夢歌

金剛「!?」


やめとこう。不確定事項をベラベラ喋っても不安を煽るだけだ。歌って誤魔化そう


( T)「そう今日と同じ明日なんて来ねえぜ俺敏感(乳首の話では無い)に爆走!!!!!!!!!!歌う心臓奏でるビート生きてる確かな証を!!!!!!!!!!」

金剛「急にどしたんデース!?」

( T)「(手にしては)失って(手にしては)失って、移ろう時代の中で人知れず涙した夜も!!!!!!!!!」

金剛「誤魔化すにしてもだいぶ強引デスヨテートク!?」


俺もそう思う


( T)「(全ては)ここにあって(全てが)ただ自分で、そうさまだ!!!!!!!!!行けるはずだろ!!!!!!!!!!」デッデッデッデゥデッ♪
28 : ◆L6OaR8HKlk [sage saga]:2021/01/02(土) 23:53:38.23 ID:gtHYn8060
―――――
―――



金剛「今の所……大きなTroubleは無さそうデスネ」

( T)「俺はToLOVEるが嫌いだ」

金剛「そう言う意味じゃなくテ」


今の矢吹の画力でブラックキャット描いてくれねえかなとは思う


金剛「テートク、さっきのHair colorはどういう事だったんデース?」

( T)「あー……」


言っちゃって良いもんかな。こいつらにとっちゃかなり悍ましい話になっちゃうが


( T)「……」

金剛「テートク?」

( T)「……アアラアラァ」

金剛「え?」

( T)「予定調和蹴散らすノイズ射るようにカッと睨む眼光!!!!!!!!忍び込んだガレージで夢みたあの頃と変わらぬハート!!!!!!!!!」※爆走夢歌

金剛「!?」


やめとこう。不確定事項をベラベラ喋っても不安を煽るだけだ。歌って誤魔化そう


( T)「そう今日と同じ明日なんて来ねえぜ俺敏感(乳首の話では無い)に爆走!!!!!!!!!!歌う心臓奏でるビート生きてる確かな証を!!!!!!!!!!」

金剛「急にどしたんデース!?」

( T)「(手にしては)失って(手にしては)失って、移ろう時代の中で人知れず涙した夜も!!!!!!!!!」

金剛「誤魔化すにしてもだいぶ強引デスヨテートク!?」


俺もそう思う


( T)「(全ては)ここにあって(全てが)ただ自分で、そうさまだ!!!!!!!!!行けるはずだろ!!!!!!!!!!」デッデッデッデゥデッ♪
29 : ◆L6OaR8HKlk [sage saga]:2021/01/02(土) 23:55:13.22 ID:gtHYn8060




_人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人_
> 那珂ちゃん「汚れ無き光が闇夜を貫いて!!!!!!!この時が永久だと今命が叫んでる!!!!!!」 <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄




(;T)そ「わぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!????????」

金剛「WAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!!????????」





急にどこから現れたこいつ
30 : ◆L6OaR8HKlk [sage saga]:2021/01/02(土) 23:57:03.44 ID:gtHYn8060
金剛「ワッタ……心臓飛び出るかと思いまシタ……」


突然の那珂ちゃんアンブッシュに金剛は腰を抜かしてしまった。俺は大人なので辛うじて持ちこたえた。えらい
彼女が現れたのは音楽室と言う名の鎮守府カラオケボックスだ。防音を施している筈だったがよく聴こえたな


( T)「大丈夫か金剛ちゃん」

金剛「I'm fine……サンクス……」


_人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人_
> 那珂ちゃん「ほら心の奥にいつも君が映るよ!!!!!!守るべき真実をただ、抱いていくんだ!!!!!!!!!理由なんてないさ!!!!!!!!」 <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄


( T)「那珂ちゃん」


_人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人_
> 那珂ちゃん「震える!!!!!!!!魂よ!!!!!!!!嗚ァ呼ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!」 <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄


( T)「歌うま……那珂ちゃん聞いて?」

那珂ちゃん「何?」

( T)そ「うわぁ急に歌い終わるな!!!!!!!!!」

那珂ちゃん「二番も歌っていいの?尺足りなくなるよ?」

( T)「何の尺???????」

金剛「折角ですが遠慮しマース」

( T)「え……二番も聴きたい……」※那珂ちゃんのファン

金剛「後デ!!ナカちゃん、Troubleはありまセンカ?」

那珂ちゃん「置いてないじゃん」

金剛「ToLOVEるじゃなくテ」
31 : ◆L6OaR8HKlk [sage saga]:2021/01/03(日) 00:01:06.64 ID:MFbfX0MG0
那珂ちゃん「んー、大したことは起こってないかなー」

金剛「それを聞いて安心……」

那珂ちゃん「カラオケ機がえげつないレベルでバグってるのを除けばね……」

金剛「出来ないデース……」

( T)「起っとるやんけ。ちょ、見せてみ?」

那珂ちゃん「てーとくに直せるのー?」

金剛「ただのBugじゃないかもしれないんデース」

那珂ちゃん「え?どゆこと?」


音楽室に踏み入ると、大井と北上、そして五十鈴がカラオケ機を弄っていた
スピーカーからは先ほどまで歌っていたであろうリンキン・パークの名曲『Faint』がノイズと共に飛び飛びで流れ出し
ディスプレイにはカラオケ特有の謎PVのワンシーンが繰り返し再生されていた。さっきのITの件もあって少々不気味だ。製作者は何を考えてレモンを皮ごと丸かじりする男のシーンを撮ったんだろうか


北上「あ、てーとく」

大井「げ、提督……」

五十鈴「ゲゲゲの提督?」

( T)「俺は水木しげる先生の何なんだよ。ありがとうって見つめたくて貴方を伝えるけど案件か?」

那珂ちゃん「それ逆」

( T)「金剛、出入り口確保」

金剛「OKデース」


金剛を出入口で待機させ、逃げ道の確保と死角のカバーをして貰う
物々しい雰囲気を察したのか、五十鈴の目つきが鋭くなった


五十鈴「敵襲?」

( T)「みたいなもんだ。ただ少し事情がな。これはどのタイミングでぶっ壊れた?」

五十鈴「そんなもの触ってる場合じゃ……」

( T)「関係してるかもしれねえんだよ」
32 : ◆L6OaR8HKlk [sage saga]:2021/01/03(日) 00:07:13.30 ID:MFbfX0MG0
北上「ちょっち待ちなよ。話が見えないよー?」

( T)「幽霊が出た」

大井「は?」

( T)「ほら!!!!!!!!!!!大井っちはすぐ突っかかる!!!!!!!!!!!!!!!」

大井「大井っちって呼ぶな。金剛さん、こんなのに付き合わされているの?」

金剛「今回ばかりはテートクも大マジデース……」

( T)「いつも大マジじゃい。なんなら絞め殺されかけたからな」

那珂ちゃん「首を絞めた程度で殺せると思われてたの!?」

( T)「びっくりだよなぁ」

北上「普通死ぬよ?」


プラグを引きぬくが、画面とスピーカーに変化はない


五十鈴「ちょっ……え?嘘でしょ?」


『電源』が断たれたにも関わらず、映像と音楽は流れ続ける。こりゃいるな完全に


(;T)「出……ッ!?」


部屋から出るように指示しようとした途端、スピーカーから流れ出す大音量の『ハウリング』が鼓膜の奥を痛めつける


那珂ちゃん「きゃあッ!?」


その場にいた全員が、思わず俯いて耳を塞ぐ


(;T)「っあ……」


聴覚を奪われ、身体は防御反応によって『硬直』。頼りになるのは視覚だが、『死角』から襲い掛かってくる以上期待は出来ない
いや、その為の『金剛』だ。耳の鋭い痛みで痙攣する瞼を見開き、彼女を確認する。すると


金剛「――――――ッ!!!!!」


俺ではなく『その奥』を、恐怖の形相で見つめていた
33 : ◆L6OaR8HKlk [sage saga]:2021/01/03(日) 00:10:50.74 ID:MFbfX0MG0
(;T)「っ……ワンパターンでッ」


妨害こそ場に合った方法を取っているが、『襲い来る場所』がわかれば大した脅威ではない


(#T)「助からァッ!!!!!!!!!!!」


トラース・キックで背後を蹴り上げる。手ごたえは


(;T)「くっ……!!」


『無い』。黒い影は身を翻し、俺の頭上を飛び越えた。向かう先は――――


北上「やば……」


あっ大丈夫だわ勝ったわ


大井「北上さんにィッ!!!!!!!!!!」


大親友の危機に、大井っちは俊敏な反応を見せる。その影が何かもロクに確認もせず鷲掴み


大井「近づくんじゃッ!!!!!!!!!!!!!!」


壁に叩き付け


大井「無いわよォッ!!!!!!!」


トドメと言わんばかりに膝蹴りを決めた


大井「蹴り殺してやるッ!!このド畜生がァーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!」

(;T)「やめろォォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!ヴァニラ・アイスッ!!!!!!!!」


部屋どころか建物が壊れるからマジでこれ以上はやめて欲しい
34 : ◆L6OaR8HKlk [sage saga]:2021/01/03(日) 00:12:21.31 ID:MFbfX0MG0
那珂ちゃん「ストップストップストーーーーーップ!!!!!」

五十鈴「なんか汁漏らしてるわよ!!汚いから提督にバトンタッチしましょ!?ねっ!?」

( T)「どういうこと?汚かったら俺に丸投げすんの?」

五十鈴「今ので決めてたら大井もキレなくて済んだのよ!!!!!」

( T)「マジごめ。北上、聞くまでもないけど平気か?」

北上「お……おっけおっけ……大井っちのお陰でなんとか……ありがとね、大井っち」

大井「ハァー、ハァー……ご無事なら、何よりです……って」



大井「いやああああああああああ!!!!!何なのよこれえええええええええええええええ!!!!!?????」



那珂ちゃん「今!!!???」

( T)「何だかんだと言われたら!!!!!!!!!!!」

北上「答えてあげるが世の情けー」

五十鈴「ふざけてる場合じゃないでしょ!!ていうかくっさ!!!!!!無理!!!!!!早く出るわよ!!!!!!」


悪臭に耐え切れず、カラオケメンバーは次々と退散する。俺は一応最後まで残り、『それ』の原型が無くなるまで見届ける事にした
さっきのもそうだが、俊敏な割に耐久度は低いらしい。大井っちの蹴りがえげつねえ威力だったってのもあるだろうが、ウチの連中なら反撃も容易そうだ


金剛「ゴホッ、酷いスメルデース……」

( T)「これで廃油せっけんとか作れんもんかな」

金剛「クレイジー過ぎマース!!!!!どーいう神経してるネー!!!!!!!!!」

( T)「冗談だよ……ん?」


電源の繋がってないディスプレイとスピーカーは、『それ』の状態を表すかのように光と音を徐々に弱めていく。元に戻るのも時間の問題に見えたが
僅かに、微かに、『声』のようなノイズが混じっているのに気づいた。何かのメッセージかもしれないし、ひょっとしたらイタチの最後っ屁の可能性もある
35 : ◆L6OaR8HKlk [sage saga]:2021/01/03(日) 00:14:17.12 ID:MFbfX0MG0
( T)「……」


『豐医?縺?ス樞?ヲ 縺帙a縺ヲ譛?譛溘?窶ヲ譛ャ蠖薙?莠銀?ヲ』


( T)「……」


聞き取れ……聞き取れんわなんやこれ。男性とも女性とも取れない声色が、雑踏のざわめきのように入り混じって意味をかき消している
声は声だが、『言葉』ではない。折角見つけた変化だったが、『それ』の消失と共に事切れ、ただの電気の通ってない電化製品へと戻った


金剛「スペル……デスカ?」

( T)「どうだかな……どっちかって言うと、捨て台詞みてーなもんだと思うが」


何を吐き残したかは知らんが、死んでくれたのなら此方から言い返す言葉はない。『残滓』を一瞥し、部屋を出た
廊下では大井っちが吐きそうな顔して俯いている。まぁ得体の知れない半液状のバケモンに触れりゃ誰しもこうなるか


北上「大井っち大丈夫?飴ちゃん舐める?」

大井「い、い、今は、何も口に、したくないです……」

五十鈴「あんたよく頑張ったわよ。偉い偉い」

( T)「診せてみろ」


相手は『幽霊』。憑かれた可能性もある。オカルトは専門外だったが、幸いにもここには『変化』に目ざとい艦隊のアイドルがいる
脈は早いが呼吸は正常。青ざめた顔色も一時的なモノだろう。後は『彼女』に確認を取るだけだ


( T)「那珂ちゃん、見た感じどうだ?」

那珂ちゃん「見た感じ?」

( T)「パッと見でいいから」

那珂ちゃん「えーっと……珍しく疲弊した大井ちゃんって感じだけど……」

大井「珍しくないわよ……」

北上「そんなことないよ?」

大井「珍しいわよ……」

( T)「手首に油でも差したの??????」

金剛「このキタカミイズムは紛れも無くオオイっちデース」


那珂ちゃんが『変化なし』と判断を下したなら問題は無さそうだ
そもそも、取り憑くのなら絞め殺そうとする前にやってても可笑しくはない。杞憂のし過ぎか
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