男「なんか前にもこんなことなかったけ?」幼馴染「二人でゲームしてるの?」

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19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/12/31(木) 21:59:57.64 ID:IJQQ8Hoa0
男「ごめん...別になんでもないんだ」

病弱「嘘だよ....」手を握る

男「えっ?」

病弱「一緒にあのゲームをやった日から男君の手に触れるたびになんとなくだけど気持ちがわかるんだ....」

病弱「いまどうしていいかわからないって気持ちが伝わってくるよ」

男「・・・・・・」

病弱「やりたいようにやって?どんな風になっても私はいつでもここにいる」

病弱「保健室で待ってるから」

男「ありがと....ちょっと行ってくる」

ワタリドリ

ミス女「待ってたわ。迷いは晴れた?」

男「機械生命体にサーバーを攻撃されるとどうなるんだ?」

ミス女「もちろんそこにいる人達は全員死ぬわ」

男「......俺は俺にできることをする。守るために戦う」

ミス女「.....ならついて来て艦内を案内するわ」

ゆりかご

ミス女「ここがゆりかご、アナライザーはここを通してファイターと繋がりアシストするわ」

転送ポータル

ミス女「これは転送ポータル、地上に降りるときに使うわ」

ミス女「廃墟のゲーム機も転送ポータルなのよ」

男「俺はあのゲーム機から現実に転送されて戦ってたのか」

男「ちなみに現実で死ぬとどうなるんだ.....」

ミス女「もちろん死ぬわ。現実に現界してるって言ってもデータだもの」

ミス女「破壊されたらサーバーでも現実でも死ぬのよ」

ミス女「怖い?」

男「怖くないわけじゃないけど戦わなきゃいつかサーバーを破壊されて死ぬんだろ?だったら守って死にたいから」

ミス女「生まれ変わっても同じことを言うのね」

・・・・・・・・・

男「死ぬなら君を守って死にたい。君に出会えてよかったよ」

ミス女「・・・・・うん。私も貴方に会えてよかった」

男「君が俺の残骸を見つけてくれたらまた会えるから」

・・・・・・・・・・

男「???」
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/12/31(木) 22:43:37.68 ID:IJQQ8Hoa0
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21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/12/31(木) 22:56:28.12 ID:IJQQ8Hoa0
ブリッジ

保険医「よく戻ってきたわね」

男「保険室の先生!?」

保険医「ええ。サーバーではそういう役割で活動してるわね。でも現実ではこの対機械生命体用母艦の艦長なのよ」

男「先生が艦長って!マジかよ.....」

傭兵「おー!男じゃないか!久しぶりだな!」

男「え?誰?どっかで会ったことある?」

キザ男「彼はデータサルベージの際に記憶を失っているんだ。もちろん僕たちのことも覚えてない」

傭兵「なんだと!?あの背中を合わせて戦った日々もか!?」

男「データサルベージ?」

ミス女「貴方はかつてこの艦の戦闘部隊の一人で一度機械生命体との戦いで死んだのよ」

男「俺が死んだ.....?」

ミス女「そうよ....貴方のデータの残骸をなんとか集めてサーバー上に再生したの....記憶は戻らなかったけど」

男「そうだったのか....」

・・・・・・・・・・・

男「そのあと俺はメガネ女とキザ男に謝り和解した。そして機械生命体と戦いながらサーバーで病弱と過ごし一ヶ月が過ぎた」
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/12/31(木) 23:05:45.68 ID:IJQQ8Hoa0
保険医「今日は新しい仲間の覚醒者を紹介するわ」

病弱「病弱です....身体は弱いんですけどアナライザーとしての適性があるみたいで.....よろしくお願いします」

男「!?」

男「艦長!病弱は身体が弱いんだ!戦いなんて無理だ!」

艦長「これは彼女の希望なのよ。それに彼女のアナライザーの適正はメガネ女やミス女を遥かに超えているわ」

キザ男「ほう」

傭兵「あの二人だって相当レベル高いけどな」

病弱「男君が戦ってたのはなんとなく知ってたよ....守ってくれるのもなんとなく伝わってたの....でもそう感じるたび近くにいるのに男君がどんどん遠くなっている気がして....」

男「でも.....」

傭兵「ほら女にここまで言わせたら守ってやるから大丈夫くらい言ったらどうなんだ?」

キザ男「前の君ならそう言ってたかもな」

男「お前らなぁ....わかった!病弱は俺が絶対守る!」

病弱「男君.....//」

ミス女「・・・・・・・・」
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/12/31(木) 23:19:14.47 ID:IJQQ8Hoa0
ミス女「話って何かしら」

男「俺のアナライザーを病弱と変わって欲しいんだ」

男「別にミス女が嫌なわけじゃないんだ」

男「ただ病弱と一緒居て守ってやりたいんだ」

ミス女「そう....いいわよ」

ミス女「私は傭兵と組むわ」

男「わかった」

・・・・・・・・

ミス女「あんな風に言うならいっそのこと嫌いって言ってくれれば気が楽なのに.......バカ」

・・・・・・・・・

傭兵「シュミレーターをノーミスクリア!?」

傭兵「しかも以心伝心してるかの様に声に出さなくて武器の転送が可能ってどんなチートだよ」

キザ男「想像以上だな。分析能力もずば抜けている」

艦長「これなら大丈夫そうね。早速偵察任務に行ってもらおうかしら」

男「了解」

地上

男「小型が何体かいたけど大きい奴はいなかったな」

病弱「最初の実践だから小さい方がいいよ....」

男「それもそうか。それにしてもゆりかごの中でも外の景色って見えるんだな」

病弱「うん、視界も共有してるみたいで同じ景色が見えてるよ」

男「へーじゃあ今度地上のお花畑でも見に行くか!廃墟ばかりだけど自然は結構残ってるんだぜ」

病弱「うん!二人で見に行こう!約束だよ?」

男「ああ」
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/12/31(木) 23:35:28.52 ID:IJQQ8Hoa0
保険医「なにこの反応!?こんな高エネルギーの機械生命体の接近に気が付かないなんて」

キザ男「まさかステルスと飛行装備か!」

傭兵「あいつらいつの間にそんな物を....」

メガネ「しかも反応が偵察任務に出てる男の真上です!」

・・・・・・・

男「そろそろ戻るか....」

病弱「そうだね....もうちょっと繋がっていたいけど」

男「なんか空赤くないか?」

病弱「えっ?」

男「(それが俺たちの見た最後の光景だった)」

人型機械生命体「・・・・・・・・」

・・・・・・・・・・

保険医「病弱の入ってるゆりかごを強制シャットダウンして!男も強制転送!」

ミス女「わかったわ!」

医務室

男「ここは.....」

保険医「目が覚めたのね」

男「確か空が光ったと思ったら....ここにいて」

保険医「敵の新型の攻撃を受けたのよ....装甲が守ってくれたから外傷は少ないわ 貴方の方は....」

男「貴方の方って病弱は!?」

保険医「データの完全破壊は免れたけど感情のデータと視力のデータが完全に消滅したわ......」

男「病弱はどこにいるんだ?」

保険医「隣の病室で寝ているわ」

隣の病室

男「病弱!!」

病弱「どうしたの?」目に包帯

男「ごめん....守るって約束したのに....ごめん」抱き
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/12/31(木) 23:48:47.81 ID:IJQQ8Hoa0
病弱「大好きな男君に抱きしめられてるから嬉しいはずなのにわからないんだ.....記憶はあるけど大好きって感情がわからない」

男「少し休もう......」

病弱「うん......」

・・・・・・・・・

男「病弱を治す方法はないのかよ!」

艦長「ないことはないんだけど.....」

男「あるのか!!」

艦長「サーバーの時がどうやって流れてるか知ってる?」

男「現実と同じ時間じゃないのか?」

艦長「違うわ....サーバーは何度も同じ2ヶ月間をなんども繰り返しているの....覚醒者以外は記憶をリセットされてまた同じ2ヶ月を繰り返すのよ」

男「それが病弱と関係あるのか?」

艦長「彼女を覚醒者としての記憶を消してサーバーに戻せばサーバーの巻き戻し機能で元に戻るはずよ」

男「覚醒者としての記憶.....」

艦長「そう....貴方との記憶もよ」

男「・・・・・・」
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/01/01(金) 00:00:52.26 ID:7m1+tSCs0
男「保険医の話だとそういうことらしい」

病弱「うん....わすれちゃうんだね」

男「そうだな....」

病弱「これが悲しいって気持ちなのかな?」

男「ああ....少なくとも俺は悲しいよ」

病弱「ちゃんと会いに来てくれる?」

男「ああ....すぐ行くよ」

・・・・・・・・・・・・

傭兵「男はどこに行ったんだ?」

キザ男「サーバーだろう。今日はリセットされた日だ」

メガネ女「流石にあの間に入るのは無理だと思いますよ」

ミス女「別に私はもう....男のことなんて」

メガネ女「男とコンビに戻れた時の嬉しそうな顔見てもそんなこと言えるかしら写真撮ってあるわよ」

ミス女「今すぐ消して!!」

・・・・・・・・・・・・・

保険医「今日は病弱ちゃんに紹介したい人がいるのよ」

男「艦ちょ....違うっ!先生来ましたよ」

保険医「彼は貴方と同じ学年で病弱ちゃんと仲良くなれそうだなと思って呼んだのよ」

保険医「友達になってあげてね」

病弱「私なんかでよかったら....それになんだか....初めて会った気がしません....」

男「俺もだ」

男「前にもどこかで会った気がするよ」

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