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【艦これ】提督「俺と……愛宕と高雄」

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802 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/02(木) 23:03:38.66 ID:Rt29Eht50

< 天秤の両端は同じに見えますか? >







時雨「ふふん……なんなら僕もその譲渡物資に入れてくれればよかったのに」

GZ「時雨だけなら罷り間違うと上手くいってしまうだろう?
あなたはこの国から英国に渡って一般人になるだけだ」

時雨「あぁ、“ ドイツの所有物 ”である君と違ってね」

GZ「横須賀の貴人が確約してくれてあと四十は若ければ真剣に考えたが……フゥ……」

時雨「下手すると残りは十年も無いよ。…………ふふ、楽しくなってきたから煙草、一本くれない? 」
803 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/02(木) 23:04:06.29 ID:Rt29Eht50

ありがとうございました
804 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/02(木) 23:05:56.42 ID:1OOchoqR0
805 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/03(金) 22:14:11.54 ID:KRLXY/uz0

< 二度寝にオプションはありだろうか >







高雄「っ…………頭痛い」

愛宕「中途半端に発情した後で馬鹿みたいに飲めばそうなるわね」

高雄「途中でまたあなたが欲しくなる筈だったのよ」

愛宕「お酒飲みながらのお喋りだけでも姉妹愛は確認できるじゃない」

高雄「確認したら触ってみたくなるし触れれば抱き締めたくなるもの」

愛宕「あ、そ……ふぁ、私お昼パスで」

高雄「私も、いい。…………また、後で」

愛宕「はいはい。ん、背中見せて寝るなんて寂しいこと、言わないでしょう? 」
806 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/03(金) 22:16:09.13 ID:KRLXY/uz0

< 痛みの無い、熱 >







海風「、っと……おはようございます」

雲龍「ん、やはー」

海風「…………痕」

雲龍「チョーカー、要る? 」

海風「貸していただけると、嬉しいです」

雲龍「あげる。私の寂しさ埋めてくれたお礼」

海風「私も埋めてもらったんですけど……ふぅ、トーストでもいい? 」

雲龍「お願い。…………ふふ、嗚呼……首筋気にするあなた、可愛いわ」
807 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/03(金) 22:16:51.55 ID:KRLXY/uz0

< ハジメテ >







天城「…………」

加賀「…………」

天城「…………」

加賀「…………」

天城「…………」

加賀「…………」

天城「……………………まさか加賀さんと二人きりで起きるなんて」

加賀「予想できていた方が怖いわ。……初めてよ、弓、サボったの」
808 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/03(金) 22:17:32.08 ID:KRLXY/uz0

< 企図するだけなら別にいいが >







漣「なんか時々あるけどさー、昨日はレズの日だったの? 」

叢雲「知らない。あいつは? 」

漣「龍田涼風の後ろ暗いコンビと飲んでたみたい」

叢雲「さぞやお元気でしょうねそれは」

漣「朝食べる前からもう仕事してたよ」

叢雲「それはそれは。……単にやる気あるだけよね?
変な悪巧みのために時間つくってるわけじゃないのよね? 」
809 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/03(金) 22:18:59.42 ID:KRLXY/uz0

< お姉様 >







海風「ふぅ……お粗末様でした」

雲龍「満足したわ」

海風「燃費良いですね。卵、もう一つ増やせばよかったかな」

雲龍「トレーニーとかじゃないんだからタンパク質ばかり摂る意味」

海風「充実感だとか心地良い倦怠感は当然物凄いですけど疲労感も半端無いんですよ」

雲龍「あなたが誘ったのなら、私も満足させないと……ね? 駄目でしょう」

海風「それ、究極的にはあの人にしか無理でしょう? 」

雲龍「そんなこと、無い。あなたの可愛いらしい顔……良かったわ。
次は私が朝の半熟目玉焼き、つくってあげる」

海風「ッ…………………………………………はい」
810 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/03(金) 22:20:20.56 ID:KRLXY/uz0

< 薄い生地のスカートだと特に >







提督「…………」

旗風「首捻ってどうしたんですか? 別に寝違えたような感じにも見えませんでしたけど」

提督「寝違えてもこんな夜までは続かねぇよ。
……大概のやつと風呂一緒になったことあるよな? 」

旗風「? まぁ……なんなら司令とも」

提督「うん……うん、だよな」

旗風「? 」

提督「さっき悪酔いした阿賀野が膝に乗ってきたんだけどさ」

旗風「はぁ。まだ被害者増やすんですか? 」

提督「ひでぇこと言うな。…………感触がな、履いてないやつだった」

旗風「…………はい? 」
811 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/03(金) 22:22:17.03 ID:KRLXY/uz0

< 禍福の微小変化 >







提督「いや、こう、なんだ。下を履いてるか履いてないかって割と分かりやすいんだけど」

旗風「えーと……うん? 」

提督「阿賀野だから忘れることもあるかと思って能代に訊いてみたら

旗風「はい」

提督「“ 阿賀野姉ぇはその辺きっちりしてますよ ”って言われてな」

旗風「あぁ、それでさっきの。旗風も阿賀野さんが履き忘れるとかそういうのは見たこと無いですね。
じっくりと凝視しているわけでもありませんけど」

提督「だよな普通。ノリとはいえあいつにあんなことされたの初めてだったんだよなぁ」

旗風「なるほど。…………嫌な予感をひしひしと感じますね。誰も不幸にはならないでしょうけど」
812 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/03(金) 22:23:35.10 ID:KRLXY/uz0

< まぁ、付いても数百円とかザラだけど >







漣「所謂ところの改二というものに憧れて幾星霜」

能代「そんなのに憧れてたの? いや、強いのに越したことは無いけど」

漣「だって改二になったら手当付くんでしょ? 」

能代「え、そうなの? 」

江風「え、知らない」

叢雲「一応明細は出てるんだから総額だけじゃなくて内訳くらい見なさいよ……手当なんて無いから」

漣「えー……じゃあLv.1に戻るぅ」

能代「改二より余程難しいような」

明石「なんならそれ複製の糸口かもしれませんしねぇ……」

赤城「へぇ」

漣「や、冗談にそんな絡み方しないでよ。高雄さんに殺されちゃう」

高雄「いえいえ、いえ、そんな短絡思考してませんよ……」
813 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/03(金) 22:26:09.86 ID:KRLXY/uz0

< 冗談に冗談、その冗談へ冗談を >






漣「でもでも、さっきのは冗談として誰かの冗談が不利益の引き鉄になったらヤバいでしょ? 」

高雄「気分次第では、まぁ」

明石「最初に脱出手段用意しておくべきですかねぇ」

赤城「そのときは是非御用命をお待ちしております」

明石「あ、いいです……」

漣「抱き込めばなんとかなる高雄さんの方がマシだよねぇ」

高雄「赤城さんと比べられるのはちょっと……」

赤城「あのですねぇ……」
814 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/03(金) 22:27:14.96 ID:KRLXY/uz0

< 最近ハマりました >







江風「姉貴ー、フライドポテト食べたい」

海風「自分で用意したら? 冷凍庫にあるでしょたぶん」

江風「ちげーの。なンつーか手作りでやるあの、えーと、しょっぱいあれ」

海風「フライドポテトって基本しょっぱいと思うけど」

江風「や、そりゃそーだけども甘い気もして……雲龍さンこの前つくってくれたフライドポテト何使ってたの? 」

雲龍「? だし汁」

江風「そうそれ! それ食べたい」

海風「だから自分でやりなよ……だし汁って聞いて余計やる気無くなったよ私」
815 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/03(金) 22:28:38.71 ID:KRLXY/uz0

< いや、本当美味しいんです酒も進むんです >







雲龍「あら、特に難しいことでも……だし汁を用意したら適当にまぶして煮詰めて冷まして揚げるだけよ」

海風「そりゃあ難しくはないですけど」

江風「明日じゃ駄目なンだ姉貴、今なンだ」

海風「あのね」

雲龍「ふふ……用意してあげましょうか? 」

江風「え、いいの? 」

雲龍「ええ、待ってなさい」

江風「よっしゃあ! 何故か知らないけど雲龍さン滅茶苦茶機嫌良い! ラッキー! 」

海風「それだけなのかな……後で対価に致命的なもの奪われても知らないよ? 」
816 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/03(金) 22:30:30.24 ID:KRLXY/uz0

< 反芻 >







江風「致命的ってもどーせベッドに引き摺り込まれるだけだろ? 逃げればいいだけだよ」

海風「本気で落とそうとしてくる雲龍さん拒否できる女ってそういないと思うけど……うん」

江風「や、差別じゃなく大概の女はレズじゃ……姉貴ー? 」
817 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/03(金) 22:32:13.16 ID:KRLXY/uz0

< 妹() >








天城「? 妙に機嫌良さそうですね」

雲龍「そう? あぁ、でも、そうでしょうね」

天城「訊いても? 」

雲龍「おしえてあげない、秘密」

天城「はぁ」






雲龍「? 江風は? 」

提督「あん? トイレか何かじゃねぇの。さっきまでそこで海風とくっちゃべってたぞ

雲龍「そう。…………海風、妹にしてもいい? 」

天城「えっ」

提督「……は? 」
818 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/03(金) 22:34:03.11 ID:KRLXY/uz0

最近どうもシチュエーションもネタも何もかも思い浮かばない……
ストック消費しつつどうにもならない気がしてきました
出てくるときは切掛一つでどうとでもなるんですが

ありがとうございました
819 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/03(金) 22:37:30.46 ID:HfohmYks0
乙 まあこんだけ続けててよくネタ続くなっていつも思ってます
820 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/04(土) 19:28:57.54 ID:61xcgoKco
いつもありがとうございます
無理せず、でも出来るだけ続けて頂きたいと思います
821 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/04(土) 21:56:34.91 ID:s6dwBuLZ0

< 正しい筈だけど個人的に気持ち悪い言葉ってあるよね >







提督「お天気お姉さんって何か変じゃないか? 」

高雄「はい? 」

提督「お、が二つ続くの何か違和感無い? 」

愛宕「お天気姉さんの方がおかしくならない?
天気お姉さんもそれはそれで別の仕事みたいだし」

高雄「そもそもその呼び方自体が所謂ところの女性蔑視と受け取られる気はしますが」

提督「や、大した意味も意見も無ぇんだけど……うぅん? 」
822 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/04(土) 21:57:21.64 ID:s6dwBuLZ0

< 絡む >








時雨「お、いたいた。お腹が空いたよあきつ丸」

あきつ丸「では何故喫煙所に来た」

時雨「煙草臭いよ、ねぇ。酷い臭いだ」

あきつ丸「だから何故喫煙所に来た」

時雨「というか何であきつ丸いるの? 」

あきつ丸「探しにきたのではなかったのでありますか」

時雨「ねぇ、煙草早く消して? 」

あきつ丸「もうなんでもいいから失せろ」

時雨「そうそう、鈴谷さんが探してたよ」

あきつ丸「それを早く言え。……その言葉が無ければ本気で正気を疑っていたところであります」
823 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/04(土) 21:57:51.65 ID:s6dwBuLZ0

< 誰の為のかは知らない >








あきつ丸「というか鈴谷をネタにすれば何にでも食い付くと思わないでもらおうか」

時雨「食い付いたじゃん。戯れ合ってオチも付いたでしょ? 」

あきつ丸「オチ……? 」
824 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/04(土) 21:58:24.48 ID:s6dwBuLZ0

< 教師と生徒 >








提督「俺は断然先生がいいね。年上のお姉さんがいい」

愛宕「私も先生がいいかなぁ。歳下ってどうも考えられない」

天城「姉様なら音楽と美術くらいおしえられそうですね」

雲龍「無理。私と同じレベルじゃないと伝わらない」

葛城「で、そんなレベルの子はもう開花してる、と」

海風「先生……って言いたいですけどこのなりじゃあ……はぁ……」
825 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/04(土) 21:59:05.93 ID:s6dwBuLZ0

< 大器晩成 >








瑞穂「そこはこう、所謂ショタ? なこの人という設定で」

海風「同年代なら兎も角ですね、歳下なこの人に一体何の価値があるっていうんです」

愛宕「そうねぇ……」

高雄「分からないとは言えませんね」

瑞穂「は、はぁ」

提督「今を褒められているんだろうが……なんか妙に傷付くな」
826 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/04(土) 22:00:50.46 ID:s6dwBuLZ0

< 好みは人それぞれですので >







高雄「ん……でも皆高校生くらいを想像して……おかしいわね」

瑞穂「一応はショタと言いましたのにね」

愛宕「……高、雄? 」

提督「えぇ……」
827 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/04(土) 22:04:37.58 ID:s6dwBuLZ0

< 結局自分本位にならざるを >







高雄「でも今現在は私の見た目年齢とこの人の実年齢差が十は離れているわけですし」

瑞穂「生徒、と言われると印象では最大でも高校三年生ですけど」

愛宕「つまり十八歳と八歳? 」

提督「犯罪だろうそれ」

高雄「? あなたと海風さんの見た目年齢差は? 」

提督「い、いや、えーと……高校生と大人なら、ほら、なぁ……? 」

海風「まったくです。…………私自身とこの人以外の話であれば嫌悪感が湧く気もしますけど」
828 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/04(土) 22:05:13.97 ID:s6dwBuLZ0

< 狂師の所為徒 >







漣「っても世の中小学校とか中学校の教え子と結婚してるクソ野郎沢山いるでしょ実際」

叢雲「まぁ、テレビとかでも平気で観るわね」

漣「結婚したのは成人後だからいいんですー、とか詭弁だよね」

叢雲「普通にヤってるわけよね。ヤってなくてもどうかと思うけど」

漣「これが罷り通るんなら世のロリコンにも多少の希望が見えるよねー」

提督「男としては何言ってもこれは……いや、成人まで待ってとかあるだろうとか……いやいや」
829 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/04(土) 22:06:00.52 ID:s6dwBuLZ0

< 愛でるということ >








龍田「真正さんだと成長して結婚できる年齢になったら要らなくなるんじゃない? 」

雲龍「満足行く娘を育成できるまで何度でも合法的にチャレンジできるわね」

龍田「確かに」

葛城「えぇ……」
830 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/04(土) 22:09:15.98 ID:s6dwBuLZ0

< 早々に >







提督「俺の知る限りヤってるときの余韻? あれってMっ気ある子の方が長いんだよね」

天城「はぁ」

提督「友達の話とか総合してもだぜ? でさ

天城「なるほど、もう話は読めましたから結構ですよ」

雲龍「そんなつれないこと言わないでよ」

天城「そうですね。……姉様がここで言うのは流れがおかしいと思いますが」
831 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/04(土) 22:09:59.90 ID:s6dwBuLZ0

< 否定はできないものの >







雲龍「ん……でも余韻は長い方だと思うわ、実際」

提督「そうか? すーぐ次の欲しがるじゃん」

雲龍「余韻抑え付けて溜め込んで重ねてくれると女ってもっと重くイけるのよ。ね? 」

天城「まぁ……ええ」

提督「寸止めよりよっぽど高性能だな、女の子って」

雲龍「壊されやすいだけよ、ね? 」

天城「まぁ…………ええ」
832 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/04(土) 22:10:46.71 ID:s6dwBuLZ0

< パブロフの云々 >







涼風「けっ、そんなに処女がいいんならAVでも観とけよ。沢山いるぜ? 」

山城「どうせ設定だし本当でもすぐにそうじゃなくなるじゃない」

涼風「お、何? 山城さんそういうの語れるヒト? 」

山城「イメージよ。あとホテルでちょっと観たことあるくらい」

阿賀野「つまんなそうな顔でラブホのAV観る山城さんとかそれだけで面白い」

涼風「どうせその後すぐもっとハードなことしてるだろうしな」

山城「そうね。ライターかマッチ、ある? 」

涼風「ほい」

山城「ありがと。…………フゥ、品の無い話をすると、吸いたくなるわ」

阿賀野「うぅん? 」
833 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/04(土) 22:11:52.82 ID:s6dwBuLZ0

< 紫煙と背中に背を向けて >







涼風「っても提督ってそんな吸う? 大して見かけないけど」

山城「私が気分良く起きられた朝は大体吸ってるわ」

涼風「確かに品の無さ極まってるな。あと、共依存と」

山城「だから、そう言ったの」

阿賀野「……なるほど」
834 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/04(土) 22:13:03.47 ID:s6dwBuLZ0

どうもこう、どんな内容でもしっくりこないというか
今までしっくりきていたわけでもありませんが

ありがとうございました

835 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/04(土) 22:19:34.13 ID:p7c5yigI0
836 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/05(日) 14:46:49.88 ID:4zR0asTEo
お疲れ様です
837 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/05(日) 23:46:46.11 ID:I51tKv4C0

< ???? >







提督「おいそこの酒盗、そっちの酒盗分けてくれ」

加賀「ん……それ、私に言いました? 」

提督「他に誰がいるよ」

加賀「能代? 」

提督「酒盗には程遠いじゃねぇか」

能代「あの、小皿……はい、えーと、どうぞ」

加賀「能代、ご飯」

能代「はぁ……ん、どうぞ」

提督「ありがとう。……そういうとこだぞ酒盗女」

加賀「む、おかしいですね……」
838 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/05(日) 23:48:00.54 ID:I51tKv4C0

< 自分以外が遅いだけなのです >








赤城「そこで私に振らない辺り加賀さんの優しさがありますね」

提督「お前は盗むというよりその場で食い尽くす感じがあるから」

赤城「そんな馬鹿な」

能代「こっちが言いたいですよ……なんでこの人がグラス二杯目なのにまだ白ご飯お代わりしてるんですか」
839 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/05(日) 23:49:49.30 ID:I51tKv4C0

< そんなわけ >







能代「あ、でもつまりあなたにとって能代は酒を盗むような女には思えないと」

提督「は? 」

能代「ふぅん……」

提督「…………なんなんだよ。抱きたいって言えば満足か? あぁん? 」
840 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/05(日) 23:52:17.83 ID:I51tKv4C0

< や、本当米って選び始めたら終わりが無いと思うの >








提督「まぁ、んな冗談はどうでもいいよ。……苦労をかけるなぁ、のしろん」

能代「そう言うなら席代わっていただけます? 」

提督「別にいい、けど」

加賀「駄目。ここは譲らせません」

赤城「能代さんってご飯よそうの早くて上手なんですよ。
ふんわりふっくらって感じで」

提督「だそうだ」

能代「はぁ」

阿賀野「酌婦、じゃなくて、えーと……飯婦? 」
841 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/05(日) 23:53:36.22 ID:I51tKv4C0

< 意味は分からずとも雰囲気くらいは >








加賀「ストレートに飯盛女でいいのじゃなくて」

能代「盛るだけならいいですよ」

赤城「言質は取りました」

加賀「やりました」

能代「随分とレベルの低い誘導でしたね」

阿賀野「能代も別に嫌じゃないでしょ、最初っからお櫃の隣座ってるんだし」

能代「……まぁ」







江風「解説プリーズ」

叢雲「えーと…………いい? 」

海風「お酒飲んでダルいから駄目。……ざっくり言うと遊女、以上。オーライ? 」

江風「お、おう……? 」

叢雲「…………」
842 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/05(日) 23:55:10.49 ID:I51tKv4C0

< 仕組まれた運命という禍福 >








雲龍「今から短冊に願いを書いても間に合うかしら」

瑞穂「七月七日にも八月七日にも全くかすってさえいませんけど」

雲龍「星は毎日どこかで瞬いているわけだし」

瑞穂「そうですけれども七夕の意味」

雲龍「そんなものは無いわ。牽牛も織姫も今すぐ不幸になればいいのに」

瑞穂「雲龍さんの言ってること、分かりません……」
843 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/05(日) 23:56:01.27 ID:I51tKv4C0

まぁ、騙し騙しやっていく感じですかね……暫くは

ありがとうございました

844 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/05(日) 23:58:06.09 ID:q/t0k3xU0
845 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/06(月) 23:12:57.67 ID:E1mQu1QQ0

< ノープランもプランの一つ >







加賀「お出掛け? 」

提督「あぁ、どっか行かない? 」

加賀「どっか、って……どっか? 」

提督「ノープランデートもたまにはいいだろ? 」

加賀「そうね。……三十分いただける? 」

提督「煙草吸ってエンジンあっためておくよ」
846 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/06(月) 23:13:37.87 ID:E1mQu1QQ0

< でもあれ無限に食べられる気はする >







雲龍「…………Zzz」

能代「あれ、加賀さんは……いえいいです雲龍さん見て分かりました」

天城「天城と飲んでいるときに不貞寝は酷いですよね」

能代「まぁ……でもこの大量につくったおつまみキャベツどうしよう。一玉分あるのに」
847 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/06(月) 23:14:49.27 ID:E1mQu1QQ0

< どこでも隣にあなたがいれば >








赤城「いただきます」

天城「天城も少しだけ」

能代「まぁ、保存しておいても味が染みて美味しいですけどね」

赤城「このシャキシャキ感はつくったときだけですよ? 」

天城「ごま油、変えました? 」

能代「ええ、加賀さんがおすすめしてくれたやつです」

天城「なるほど。……あ、出ましたね」

赤城「十九時過ぎの大湊、しかもこのご時世。車といってもどこに行くんでしょうねぇ……」

雲龍「…………ん……………………Zzz」
848 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/06(月) 23:15:49.43 ID:E1mQu1QQ0

< 眠いけど寝たくない >







愛宕「何かこう、程良く飲んでて調子も丁度良くてね?
あぁ今寝たら気持ち良くグッスリいけるなぁ、ってときあるじゃない」

龍田「そうね」

愛宕「さっきまでそういう気分だった、んだけど」

龍田「気分悪くなってきた? 」

愛宕「んーん、女の子に触れたい気分」

龍田「私しかいなくて残念だったわね」

愛宕「え……? 」

龍田「…………え? 」
849 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/06(月) 23:17:03.60 ID:E1mQu1QQ0

< 選択と行動の果て >







龍田「冗談だからいいけど……本気で触れてきたら、殺す」

愛宕「物騒ねぇ」

龍田「私に触れていいのはあの人だけって九年前のあの日から決まってるの」

愛宕「ふぅん? 」

龍田「何? 馬鹿にされようと蔑まれようと惨めに思われようとこんな私にだって譲れないものくらいあ

愛宕「私と同じね、って。何かがちょっとでも違えばあなたがこっち側だったわ」

龍田「……………………」
850 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/06(月) 23:18:01.51 ID:E1mQu1QQ0

< 誰にとっての >








時雨「高雄姉妹、龍田、扶桑姉妹、あきつ丸、か」

鹿島「うん? 」

時雨「いやね、大湊のアレって本当に罪深い人間だなぁ、って」

鹿島「それは……当然そうでしょう」

時雨「この中での最善ルートを選んだのは確かだけど」

鹿島「うぅん……? 」
851 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/06(月) 23:19:03.38 ID:E1mQu1QQ0

< ただ弱ったところを見せないだけで >









時雨「だってそうじゃないか。山城も扶桑もどちらかが最初に選ばれていれば片方が修羅になる」

鹿島「まぁ、そうかな? 」

時雨「あきつ丸は問答無用の国家の狗ルート」

鹿島「うーん」

時雨「龍田なんて選んだ日には……いや、ある意味では一番幸せではあるのかな。
そのうちに考えるのをやめそうな泥沼に陥るわけだけど」

鹿島「それは分かります」

時雨「ね? 」

あきつ丸「…………あいつとて傷付くことくらいあるのでありますよ? 」
852 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/06(月) 23:20:13.21 ID:E1mQu1QQ0

< 何から救われるのか >







鹿島「まぁまぁ。別にこれくらい陰口には入りませんよ」

時雨「龍田も内心分かってるさ。自分がどれだけ重い女かなんて」

あきつ丸「それは……そうであろうが」

時雨「今からだって一番目とその他の間くらいになれそうなのはさ、龍田しかいないんだよ。
それは高雄姉妹以外の皆が望んでいて、でも絶対に手に入らないモノだ」

あきつ丸「…………だが、龍田はそんなもの投げ捨てる」

時雨「自分と折り合いを付ければ一番ではなくてもオンリーワンになれるくらい好かれてるのに、龍田だけはそれを嫌がってる。
だから、これは僕の心からの嫉妬だよ」

鹿島「…………救われ、ないですね」

時雨「本当にね。…………だから言ったんだよ、罪深い男だって」
853 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/06(月) 23:21:37.78 ID:E1mQu1QQ0

< 独りの背中は見ていられなくて >








龍田「……………………はぁ」

山城「はぁ。……………………飲め」

龍田「何? 今あんまり強いの飲みたくない」

山城「いいから」

龍田「よくないんだけど……ん」

山城「…………」

龍田「…………」

山城「…………」

龍田「…………悔しいなぁ。色々、頑張ってきた筈なのに」
854 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/06(月) 23:22:19.88 ID:E1mQu1QQ0

< 積み重なった過去は嘘を吐かない >







鹿島「そもそも、何故提督さんとその六人なんですか? 」

時雨「知らない。全員ウマが合って、気付いたらあの七人で楽しむようになってたんだ」

あきつ丸「自分にも分からん。分からん、が」

鹿島「? 」

あきつ丸「あの一瞬でなくてはならなかったのは確かだ。
その少し前でも少し後でも、当然今でも駄目で、
ある瞬間が重ならなければああも深い繋がりにはならなかった」

時雨「素直に、妬けるよ。……実を言うとね、憧れてたんだ。
君たちがいっつも楽しそうにしているものだから」

あきつ丸「自分も、そうだ。あの頃に戻れるのなら何だって捧げてみせようものであります」

時雨「だろうねぇ……」

鹿島「はぁ。…………………………………………私はそういうお話ができるお二人に憧れちゃいますけどね」
855 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/06(月) 23:23:57.69 ID:E1mQu1QQ0

< 付けた傷を舐めることさえできない >







愛宕「んー……やり過ぎた」

高雄「うん? 」

愛宕「飲んでも飲んでも気分悪くてね?
気分良いフリして余計気分悪いことしてきたの」

高雄「そ。……嫉妬、でしょう? 」

愛宕「……そうね」

高雄「龍田から奪ったようなものだものね、私たち」

愛宕「…………ええ」

高雄「…………」

愛宕「…………」

高雄「…………」

愛宕「…………明日には、忘れてくれると思う? 」

高雄「万に一つくらいは。…………だとして、あなたの方が忘れられないでしょうけど」
856 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/06(月) 23:24:39.53 ID:E1mQu1QQ0

ありがとうございました
857 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/06(月) 23:33:21.30 ID:L+NtB/8v0
乙 ここの龍田が凄い好き
858 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/07(火) 23:19:26.58 ID:Sg8fHwqU0

< 割烹術(真) >







愛宕『えー、やる気なーい』

高雄『私もちょっと……』

天城『今日は天城でしたので』

扶桑『昼食当番なのだけれど』

海風『ヤダ。テンション上がらない』

江風『江風に用意できるとでも思ってンの? 』

叢雲『あなたたちねぇ……』






赤城『ふむ……少しだけ本気というやつを、出しましょうか』

涼風『…………まだマルサンマルマルだぜ?
トイレで起きてきたやつの目の前で朝食準備とか調子狂うわ』
859 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/07(火) 23:20:16.08 ID:Sg8fHwqU0

< Rrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrr……! >







提督「ん、んん……ん? 」

加賀「……………………どうぞ? 」

提督「あぁ、煙草吸ってくるわ。シャワー先に浴びといて」

加賀「ええ。……ねぇ」

提督「ん? 」

加賀「どうでもいいことを一つ言って、いいかしら」

提督「え、いいけど何? 」

加賀「下着セット、忘れたわ」

提督「えぇ……」
860 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/07(火) 23:20:58.35 ID:Sg8fHwqU0

< “ 心身にけがれがなく、清らかなこと。” >







時雨「僕が知ってて割と喋れる方の空母群って大体非処女なんだよね」

あきつ丸「……は? 」

時雨「加賀さんとか雲龍さん姉妹はもう言うに及ばずだし。
翔鶴さんと瑞鶴さんはこの前二人の部屋から喘ぎ声聞こえたらしいし」

あきつ丸「自分は? 」

時雨「君は鈴谷さんと秒読みでしょ。
……一生純潔保ってそうなのがダントツで純潔じゃないね」

あきつ丸「赤城なら目的の為に、いやいや……そもそも飛龍や千代田辺りがいるだろうが」
861 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/07(火) 23:21:52.31 ID:Sg8fHwqU0

< 二日酔いというわけでもないが >







時雨「でも千代田さんは千代田さんだし飛龍さんはいつの間にか良い男捕まえてそうじゃない? 」

あきつ丸「言いたいことは分かるが」

時雨「Saratogaさんなんてもう清楚に遊ぶ感じが透けてるし」

あきつ丸「意味が分からんが」

時雨「生涯で何人かとだけ熱烈に楽しんで、ってこと。
……IntrepidさんもHornetさんも明らかに遊んでそうだし」

あきつ丸「それは分からんでもない」

時雨「鳳翔さんとか龍鳳さんのお料理組はもうアレだし。
鷹とか鳳が着く皆さんは鳥並に煩そうだし」

あきつ丸「最早意味さえ分からん。雑になり過ぎではないか」

時雨「君、さっきから分かったり分からなかったり忙しないね」

あきつ丸「誰の所為だと思っているのでありますか……」
862 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/07(火) 23:23:05.35 ID:Sg8fHwqU0

< 気配が抱き締めてくれている気にさせてくれる >







提督「っ、と……悪い、遅くなった」

龍田『…………』

提督「…………うん? 」

龍田『…………』

提督「龍田? 」

龍田『…………』

提督「たーつーた? 」

龍田『…………』

提督「おーい? あのー? 」

龍田『……………………』

提督「…………出ないなら

龍田『あと、ちょっと…………もう少し……………………待って、お願い』

提督「ん……」
863 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/07(火) 23:24:10.24 ID:Sg8fHwqU0

< 野菜の小鉢すら輝いて見える >







愛宕「えぇ……」

高雄「…………」

漣「ご主人様もだけど加賀さんが悔しがるでしょうなぁ……」

赤城「言われればやりますよ。時々なら」

叢雲「…………二十四人分の和食御膳って、何? 」
864 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/07(火) 23:25:03.74 ID:Sg8fHwqU0

< 美味しいは正義 >







赤城「治部煮とだし巻きはつくり過ぎたので沢山ありますよ」

能代「お櫃フル稼働っておかしいでしょうこれ」

赤城「? 二十四人もいればこんなものでは? 」

初月「いや、さすがに朝食でこれは」

阿賀野「? でも美味しいよ? 」

江風「まったくだぜ」

赤城「ありがとうございます」

扶桑「……本当ね、身体に染み込む味」

愛宕「理不尽に負けた気分なんだけど……」
865 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/07(火) 23:26:15.49 ID:Sg8fHwqU0

< 食べる手も配る手も止めずに >







江風「ってもさ、そっちの二つ、要る? 」

涼風「あん? 」

江風「二人とも今日はまだ寝てンじゃないの? 」

赤城「龍田も山城もそのうち来ますよ。
山城は暇を持て余して煙草でもふかしているんでしょうし」

江風「? 」

扶桑「そうですね。…………お気遣い、ありがとうございます」

赤城「はて……なんのことやら」
866 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/07(火) 23:27:34.56 ID:Sg8fHwqU0

< おかえりを言う為にかただいまを聞く為にか >







龍田『…………』

提督「…………」

龍田『…………』

提督「…………」

龍田『…………』

提督「…………」

龍田『…………』

提督「…………」

龍田『…………………………………………私のこと、好き? 』

提督「うん」

龍田『そ……。……………………莫迦』

提督「うん。……龍田は」

龍田『ん……」

提督「この世で無条件に俺を殺していい数少ない女の子だよ。たぶん誰も恨まない」

龍田『あっ、はっ……そんなの、嬉しくない』

提督「そう? 」

龍田『今すぐ殺してやりたいけど殺してなんてあげない。つまらないじゃない』

提督「……そうだね」

龍田『早く帰ってきなさいな。皆、待ってるから』

提督「ん……」
867 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/07(火) 23:32:11.60 ID:Sg8fHwqU0

< 仕+合わせ >







山城「フ-…………で? 」

龍田「うん? 待ってなくてもよかったのに」

山城「煙草を何本続けられるか試していたのよ、なんとなく」

龍田「それはそれは……珍しいわね。……………………ありがと」

山城「……何が? 」

龍田「んーん」

山城「…………」

龍田「…………」

山城「…………あなたになり損なったのよ、私も、姉さまも、その他も」

龍田「……何が? 」

山城「別に。……ふぅ…………最後の一本、あげる。
あなたも吸っていきなさいな。私は朝食、先に行ってるから」
868 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/07(火) 23:32:40.22 ID:Sg8fHwqU0

ありがとうございました
869 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/07(火) 23:38:38.78 ID:ze1TWJj80
870 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/08(水) 22:11:23.89 ID:TsVdOwUL0

< 永遠に見ていられる >







提督「ん? おお……」

愛宕「んー? 」

提督「もっかい、もっかいそれやって」

愛宕「それ? 」

提督「垂らしてた髪後ろにやりながらくるんって感じでまとめてポニテにするの」

愛宕「いいけど……うん? 」

提督「あぁ^〜……」
871 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/08(水) 22:13:40.95 ID:TsVdOwUL0

< 悪いことではなくて >







秋雲「バストって単語の意味がバストじゃん」

鈴谷「は? そりゃそーでしょ頭大丈夫? 」

秋雲「それは分かるんだけど薄いとこうバスト感無くない? 」

鈴谷「? どゆこと? 」

秋雲「聖数使って申し訳無いけど……バスト72cmです! とか言われてもバスト感無いよね? 」

鈴谷「う、うぅん? 聖数……? 」
872 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/08(水) 22:14:44.51 ID:TsVdOwUL0

< 富める >







秋雲「いや、あのね、おっぱいに貴賤は無いよ。それは真理なんだよ」

鈴谷「はぁ? 」

秋雲「でもそーいうことじゃなくてさ、違うの」

時雨「君さ、それ自分で言ってて惨めにならないわけ? 」

秋雲「ぜーんぜん。時雨もならないでしょ? 」

時雨「まぁ……でもほら、時々思うことなら、あるよ? 」

あきつ丸「ほう」

鈴谷「ふーん」

時雨「ほらね、この興味無さ気なヒトたちと連んじゃってるからさ、僕。ついでに浜風とか伯爵とかも」

秋雲「……なるほど」
873 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/08(水) 22:16:37.34 ID:TsVdOwUL0

< 描くスタイルにもよりますが >







秋雲「よっぽど小柄とかじゃない限り80……んん、75切ってるとヤバいと思うんだよね。
しょーじき描いてても“ あれ、これ確実に75以上あるじゃん…… ”ってなる」

鈴谷「秋雲は? 」

秋雲「よゆーでそれ以上あるんすよー。これよりどんだけ薄くすればいいの? って感じ。見ます? 」

鈴谷「いっ、いいいいや、いいっ」

秋雲「一緒にお風呂行ったりしてるじゃないですかヤダなー」

時雨「というか鈴谷さんはよく本気っぽい顔で恥じらえるね」

あきつ丸「ある種尊敬の域だな。……………………だから、いいのでありますが」
874 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/08(水) 22:18:46.23 ID:TsVdOwUL0

< 凶とかって存在してるのかな? >







提督「伊右衛門のなんか茶色いやつ飲んだらおみくじついててさ」

明石「茶色ってあんた……琥珀色ブレンドって書いてるでしょ」

提督「大大吉だった」

山城「私はそれ絶対に飲まないって決めたわ」

明石「ああいうのって下限末吉とかじゃないんですか? 」

山城「印字漏れとかしてたら嫌じゃない」

提督「そんなこと……いや、なんかお前の顔見てたら本気でありそうな気がしてきたけどさ」
875 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/08(水) 22:19:35.51 ID:TsVdOwUL0

< タイミング >







加賀「なん、てこと……赤城さんの御膳を、楽しみ逃すだなんて、不覚」

赤城「まぁ、たぶん加賀さんがいたらつくりませんでしたけどね」

加賀「…………」

扶桑「悪意はまぁ……無いのでしょうけれど」

山城「加賀さんがあの男にほいほいついて行かなければああいう状況にならなかったわけですし」

赤城「そういうことです。……次は、加賀さんにも食べてもらいますよ? 」
876 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/08(水) 22:20:22.52 ID:TsVdOwUL0

< 程度ではなくて種類、ですよ? >






山城「あ、そうだ。加賀さんが次あの人に誘われたとき譲ってくれるなら私からも赤城さんに頼みますよ」

加賀「いえ、それは結構」

山城「でしょうね」

扶桑「比較する二つが馬鹿馬鹿しいくらい違い過ぎますものね」

赤城「むむ……分かっていたこととはいえ妬きますねぇ」
877 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/08(水) 22:21:17.22 ID:TsVdOwUL0

< 汐風が優しく髪を撫で上げる >







龍田「んふ……ねぇ、もう少し、寄って」

提督「あん? 」

龍田「そう……こんな感じ、こういうの」

提督「あ、そう……」

龍田「…………」

提督「…………」

龍田「…………」

提督「…………」

龍田「…………ふふ、眠たく、ならない? 」

提督「多少はね。おっさんの膝枕でよろしければ、寝る? 」
878 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/08(水) 22:22:24.31 ID:TsVdOwUL0

< 見たいわけではなくて >







高雄「……」

愛宕「悪趣味」

高雄「ッ…………そうね」

愛宕「海がよく見える場所までお弁当とベンチ持って、か。妬けるものねぇ〜」

高雄「…………」

愛宕「ふふ……あぁ、肩に頭預けちゃった」

高雄「……………………はぁ」
879 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/08(水) 22:23:56.78 ID:TsVdOwUL0

< ヒトの感情は一つではないから >







高雄「…………」

愛宕「うん? 」

高雄「どうして…………どうして、そんなに楽しそうなわけ? 」

愛宕「楽しいからよ。思うところは沢山あるけど……でも、楽しいの。嬉しい、の方が近いかな? 」

高雄「盗られて喜ぶ趣味でも? 」

愛宕「んーん、色んな感情は一旦置いておいたらね?
龍田にも楽しく愉快にできれば幸せに生きてほしいから」

高雄「…………私は、私も、でも……

愛宕「いいのよ高雄はそれで。…………ふふ、あっちに行きましょう?
加賀さんたちがもうお肉焼いて飲み始めてるみたいだから」
880 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/08(水) 22:25:58.15 ID:TsVdOwUL0

< 『私の男』 >






愛宕「んふ……それにほら、自分の男が好かれてるって気分良いじゃない?
私のところに帰ってくる男が、人気って」

高雄「特には。……………………いい性格ね、我が妹様は」
881 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/08(水) 22:33:41.27 ID:TsVdOwUL0

< 二人だけの蕉風吹きて >







龍田「あ、そうだ」

提督「うん? 」

龍田「写真、撮りましょう? 」

提督「いいけど……」

龍田「ふふ……」

提督「……ん」

龍田「あは、覇気の無い顔……ほら、もっと寄ってよ」

提督「うん……こういうのって普通海を背景にするんじゃねぇの」

龍田「そうねぇ……写真を撮ってるけど写真を撮ってる自分の目を幸せにしてるの」

提督「あん? 」

龍田「手を伸ばした先、海の方にスマホがあって、インカメがこっち向いてて。
くっついた私とやる気の無いあなたがラグ有りで映っていて。
そういうのを全部合わせて私だけの風景なの。写真はおまけ」

提督「…………そ」

龍田「ふふ……」
882 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/08(水) 22:34:54.70 ID:TsVdOwUL0

< 熊本なんて次いつ行けるのやら >







天城「どうぞ、馬刺しです」

加賀「よくやったわ」

葛城「この上から目線よ」

雲龍「ユッケ風ね。……多いからいい」

天城「焼肉用の方も多少用意しましたよ」

雲龍「どうせサガリでしょう? あの人が五月蠅かったもの」

天城「あぁ、上富良野が元祖だのお店がどうだのと」

赤城「たまには馬刺しもいいですね。……それ、馬肉のお話ではないのでは? 」

雲龍「あの人がそんなこと気にして考えて喋ると思います? 」

赤城「え、いや、まぁ……」

葛城「……変な信頼感と説得力があり過ぎる」
883 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/08(水) 22:35:31.60 ID:TsVdOwUL0

< 風は、何処吹く風で >







葛城「で、その五月蝿くするだけしていない提督閣下は? 」

天城「一応お金も出してますよ」

葛城「や、そりゃそーだろうけど」

赤城「お花を摘みに? 」

葛城「鷹狩りじゃなくて? 」

加賀「本当の意味で。……多少寒い気もするけれど、くっついているでしょうしね」

葛城「うん……? 」
884 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/08(水) 22:37:34.90 ID:TsVdOwUL0

< 多少ならまぁ……ねぇ >







天城「焼き大蒜のこの食感がどうも受け付けません。よく好き好んで食べますね」

葛城「美味しいじゃん」

加賀「今日はどうせ誘っても遊んでくれなさそうだから大蒜にしたわ」

赤城「あんまり気にしなさそうですけどね」

天城「あの人が? 」

葛城「加賀さんが? 」

赤城「どちらも。……いえね、女としてというのは理屈であって加賀さんに非難がましい目を向けられるのは違うと思うんですが」
885 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/08(水) 22:38:40.49 ID:TsVdOwUL0

< 完璧に生きられても困るけれど >







葛城「焼肉パーティー散々楽しんだ後でもあの人に誘われたら連れ込まれますもんね」

加賀「やわな腹筋はしていないわ」

天城「そういう問題でしょうか」

赤城「違いますよね」

加賀「違いません。いついかなるときでも女として恥ずかしくないよう生きていますから」

葛城「えー……」

天城「……審議拒否」

赤城「うーん……」

加賀「は? 」

雲龍「ふぁ…………ねむ」
886 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/08(水) 22:39:28.55 ID:TsVdOwUL0

< 直接触れるにはまだ怖くて >







提督「ご馳走様でした」

龍田「ん…………」

提督「…………」

龍田「…………」

提督「…………」

龍田「…………」

提督「…………」

龍田「…………ん、吸わない? 」

提督「や……さっきライター着かなくなった」

龍田「んふ……ほぉれ」

提督「失礼。…………ふぅ、ありがとう」
887 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/08(水) 22:40:19.19 ID:TsVdOwUL0

< 同じ箱の同じ一本を >







時雨「鈴谷さんが吸うヒトならシガーキスの流れで持ち込めたのにね」

あきつ丸「んぐぉっホッ、エボっ……」

鹿島「私、吸いますよ? 」

あきつ丸「そういう……ことでは……ないだろうが………ゲホッ」
888 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/08(水) 22:41:30.81 ID:TsVdOwUL0

< 好意的と言えないことも無い >








時雨「あきつくんも割にウブで可愛い方だよね。
拡大解釈した中二行為の実体験でやさぐれてるけど」

鹿島「あー……でもそれこそあきつ丸さんの良さでは? 」

時雨「かもね」

あきつ丸「…………」
889 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/08(水) 22:42:18.34 ID:TsVdOwUL0

< 会話の流れなんてそんなものじゃない? >







愛宕「あら、馬刺しなんて珍しいもの食べてるのね」

高雄「焼いてもいるようで……上富良野がどうだと言われませんでした? 」

天城「言われました」

葛城「それしか言うこと無いんかい」

加賀「会話のレパートリーが少ないのは許してあげなさい」

愛宕「北海道がちょっとでも掠ってたら傾けていくだけですからねぇ〜」
890 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/08(水) 22:42:48.29 ID:TsVdOwUL0

ありがとうございました
891 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/08(水) 22:50:43.76 ID:ETYL9MaP0
892 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/09(木) 02:18:07.03 ID:4Jpyo/Gm0

< 寝たけど(この後)寝れない(たぶん) >







加賀「…………………………………………っはっ」

雲龍「おはようございます、居眠り先輩」

加賀「……………………寝落ち? 」

雲龍「カウチになんて座るから、駄目なんです」

加賀「そう、ね。……………………何、やってるの? 」

雲龍「残り火でお湯沸かして……豆腐スープ」

加賀「激辛? 」

雲龍「当然」
893 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/09(木) 02:19:14.01 ID:4Jpyo/Gm0

< 朝日の頃にはたぶん寝てる >







加賀「ふぅ…………沁みる」

雲龍「具はもやしと……何故か大量に余っていた豚肉だけですけどね」

加賀「美味しいわ、ありがとう。辣油と一味、好き」

葛城「……………………それ、私が持ってきてたぶん寝落ち」

雲龍「おはよう」

葛城「ん…………ちょーだい? 」

雲龍「はいはい。…………口、漱いできなさいな」
894 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/09(木) 02:20:25.79 ID:4Jpyo/Gm0

< 肌寒さも、また >







葛城「おいし。…………てーか何? 天城姉ぇは私たち放置して消えたの? 」

雲龍「迷っていたから、私が寝てきなさいって言ったの」

加賀「悪かったわね」

雲龍「別に」

葛城「雲龍姉ぇはいつから? 」

雲龍「全員寝て天城がおろおろしてたときから。月、綺麗だったの」

加賀「それはそれは……ふぅ」

葛城「風流……かな? いやいや…………」
895 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/09(木) 02:22:44.25 ID:4Jpyo/Gm0

< 今日までさようなら >






赤城「あら……起きちゃいました? 」

葛城「毛布? 」

赤城「このまま朝まで皆でいようかな、って」

雲龍「いいですね。……おやすみなさい」

葛城「ん」

加賀「スープ、飲みます? 」

赤城「ええ。…………嗚呼、星が……………………綺麗」

雲龍「…………Zzz」
896 :sage [sage]:2021/09/09(木) 05:11:01.18 ID:lla+5S9Z0
>>1
乙です。
最近更新が多くてうれしい。
897 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/09(木) 19:47:00.59 ID:Z4tl8hN+o
お疲れ様です
898 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/09(木) 22:12:19.87 ID:4Jpyo/Gm0

< 炭の処理だけはしました >







雲龍「ってことで……私は寝るから」

葛城「私も……」

提督「おう。……お前はまだ食うのか」

加賀「は? 朝食は一日の基本ですが」

提督「や……そうだけども、そういうことじゃねぇだろうが」
899 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/09(木) 22:14:10.37 ID:4Jpyo/Gm0

< 食 >







加賀「白米に明太子……いいものですね、シンプルとは」

提督「そっすね。…………明太子って博多だけど基本道産なんだぞ。
あれ、加工品でしかないからな美味いけど」

加賀「はいはい。おかわり」

提督「ほい。…………妙に腹立つな。無視とはまた違うあれで」
900 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/09(木) 22:15:09.34 ID:4Jpyo/Gm0

< 吻 >







海風「ねぇ、__さん」

提督「んー? 」

海風「キス、しません? 」

提督「いいよ」

海風「はい。…………そう言って立つの、駄目です。私、届きません。
こんなとこで笑わないでくださいよ、もうっ」
901 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/09(木) 22:15:45.84 ID:4Jpyo/Gm0

< 開き直り >







提督「一応仕事中だからね。盛っちゃいけない」

海風「この前択捉沖の案件処理中に高雄さんとキスしてました」

提督「見てたのかよ。……大好きな子優先して何が悪いの? 」

海風「…………」

江風「サイッテーだよテートク……」
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