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【艦これ】提督「俺と……愛宕と高雄」

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696 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/24(火) 22:12:25.94 ID:Ub8/qdlc0

< 本気でバグパイプ探してしまうくらい豊富 >







叢雲「公式見たらクラベスとかトーンチャイムはあるみたいだけどね」

阿賀野「えぇ……」

Littorio「学童用品……? 」
697 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/24(火) 22:14:05.26 ID:Ub8/qdlc0

< 理想が唐突に降って湧くと >







提督「あぁ^〜……リッちゃんさ、まだ飲みたい? 」

Littorio「は? いえ、まぁ、他に何かあるならそこまでは」

提督「サモン! 当警備府のヘアメイクアーティストあーちゃん! 」

愛宕「はいはーい♪……何? 」

提督「リッちゃんを草原と馬とビールと理不尽な悲哀の似合う女の子にしてくれ」

愛宕「また難しい注文ねぇ……ここでいい? 」

Littorio「え、まぁ……」

愛宕「ふふ、お姉ちゃんの好みも訊かないとねぇ〜……」






能代「…………何故あの人はLittorioさんに平伏しているので? 」

阿賀野「持病、かなぁ……阿賀野も雪風ちゃんが漢服着て結い上げて髪飾り挿して扇とか持ってたら危なかったよ」

能代「はぁ……? 」
698 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/24(火) 22:15:04.40 ID:Ub8/qdlc0

< ショットで飲むなんて面倒とか言い出しちゃうヒトたち >







那珂「あのさ……いや、言っても仕方無いことだと思うんだけど」

Pola「はい〜? 」

那珂「…………なんで、那珂ちゃんとPolaちゃんがテキーラ勝負なんてさせられてるの? 」

Pola「うーん……? 」

那珂「那珂ちゃんが負けるわけ無いじゃん。そんな貧弱な肝臓してないよ、ねぇ? 」

Pola「だからじゃあ……いえ、Polaは心ゆくまで飲めて幸せですけどぉ〜」

那珂「はぁ……意識失うまで飲みたい気分だよ、まったくもう」
699 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/24(火) 22:16:37.18 ID:Ub8/qdlc0

< 魔女 >







時雨「……やり過ぎじゃないかなあれ」

GZ「すまない……すまない……Bismarckの間抜けが煽り立ててお膳立てをしてしまったから」

WS「あれ、いつ終わるの? 」

時雨「Polaがぶっ倒れるまでかな」

Maestrale「諸悪の根源? のBismarckさんは? 」

Aquila「哄笑と見紛う爆笑の上でフェードアウトして行きましたねぇ〜……」

GZ「逃げた、というんだそれは……すまない……すまない……」
700 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/24(火) 22:18:24.47 ID:Ub8/qdlc0

< 鬼の居ぬ間(数時間前) >







那珂「浜風ちゃん? レモン追加で」

浜風「あの、もうやめた方がいいと思いますけど……」

那珂「なんで? Polaちゃんまだいけるみたいだよ? 那珂は言うに及ばず」

Pola「お酒の強さにだけは自信がありますので〜。
テキーラの山もBismarckがどこからか貰ってきたものですしぃ」

浜風「それはそれでどうなんです。……あのですね」

那珂「? 」

Pola「? 」

浜風「明日の早朝、赤城さんが来るそうなので」

那珂「? それ関係ある? 」

Pola「」

那珂「? 何で青褪めるの? 明日オフなんでしょ? 」







時雨「真なる飼い主が来訪するんじゃあねぇ……ねぇ? 」

大井「そうね。…………水喉に詰まらせてるけどアルコールより飲みにくそうじゃないあれ。どうなってんのよ」
701 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/24(火) 22:19:31.04 ID:Ub8/qdlc0

< 何かへの反応ですらなくて >







江風「あぁ^〜……! 黒髪乙女の湯上がり濡れ髪しっとりボディ巻き巻きタオル付きぃ」

扶桑「……はい? 」

能代「…………さっきまで工廠に籠ってたんですよね? 」

海風「えっ、と……はい」

明石「三人で艤装の確認してましたよ」

阿賀野「飼い主に似るというかなんというか……いやいや」
702 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/24(火) 22:20:36.72 ID:Ub8/qdlc0

< 誰しも信ずる限りは…… >







山城「良かったですね姉さま。江風は乙女だと思ってくれているみたいですよ」

龍田「そうねぇ……思わず周り見渡しちゃったけど乙女っぽい子は兎も角黒髪は他にいなかったもの」

扶桑「あのね……」
703 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/24(火) 22:21:59.58 ID:Ub8/qdlc0

< 自称の乙女っていうのもアレですが >







山城「他に黒髪っていうと高雄に加賀さん、赤城さん、瑞穂、阿賀野、松風、ヒトミイヨ姉妹? 」

龍田「ギリギリで初月ちゃんもかなぁ。たぶん茶髪だけど」

扶桑「乙女っぽいのは結局いないじゃない」

松風「えっ」

伊14「えっ」

伊13「はぁ。…………イヨちゃんは、たぶん、お酒が、無ければ……まぁ……」
704 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/24(火) 22:23:23.85 ID:Ub8/qdlc0

< フェチというものの収斂 >







雲龍「いえ、戦闘衣のことだと思うけれど。
幼女すれすれの少女があの衣装って清純では有り得ない話だと思うの」

伊14「なるほど確かに」

松風「僕は? 」

雲龍「僕っ娘はそれだけで性的過ぎるわ」

伊13「なる、ほど? 」

松風「……は? 」
705 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/24(火) 22:28:37.76 ID:Ub8/qdlc0

< 灯台の下というか足下レベルのお話 >







那珂「ふぅ……開けたやつは飲んだよ? 」

浜風「お疲れ様です。顔色一つ変わらないのはいっそ恐怖を覚えますが」

那珂「そういう体質だもん仕方無いね」

浜風「Polaさんでさえ頬は赤らんでいるのに」

那珂「それも体質なんじゃない? それにこれでもPolaちゃん結構酔ってるよ」

浜風「本当ですかそれ」

那珂「本当本当。強いのは強いけどね」

浜風「はぁ。私もそれくらい強ければずっと食べていられるかもしれないのに」

那珂「死ぬでしょそれ。那珂ちゃんさすがに食べるのはそこそこじゃないと戻すし」

浜風「本当ですかそれ」

那珂「本当に本当本当。……あのさ、沢山水飲んでるところ悪いけど酔い過ぎじゃない? 」

Pola「ふぇ〜……だから飲んでるんですよお水ぅ〜」

那珂「そうだね。…………身体機能向上させて消化酵素弄れば? 」

Pola「あっ」

浜風「…………Polaさんが本当に酔っているのは良く、分かりました」
706 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/24(火) 22:29:05.90 ID:Ub8/qdlc0

ありがとうございました
707 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/24(火) 22:31:45.24 ID:ckwJBUyM0
708 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/25(水) 01:53:10.38 ID:DFHT9M4Go
お疲れ様です
709 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/25(水) 22:03:29.93 ID:knMzY+BA0

< 普通に何の違和感も無く死ぬ >







提督「テレビ観ながら冗談でさ、俺もマン島TTみたいなの出たいなぁ、とか言ったら」

旗風「言ったら? 」

提督「バイクレースですか……とか言って笑いながら冗談飛ばしてた高雄が」

旗風「ええ」

提督「天辺回ってベッドの中で“ 絶対に許しませんからね ”って抱き着いてきたときは鬼気迫るものを感じたね」

旗風「うーん……? 」
710 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/25(水) 22:04:20.50 ID:knMzY+BA0

< 遂に(車を無視して)買いました >







明石「そりゃそうでしょ。あなた素人の人間なんだから」

提督「同じく素人の明石ちゃんは大丈夫だって? 」

明石「弾け飛んでも基本直る化け物ですからね」

瑞穂「えーと……あの」

提督「そいつの言うことも時々は容れてやれよ」

明石「あなたも乗りたいくせに。嫉妬ですかぁ? 」

提督「……」

漣「こやつ煽りおる」

雲龍「取り敢えず駄目。高雄じゃないけど、駄目」

能代「いくら明石さんとはいえバイクで言えば素人なヒトが整備したものに乗る、ですか……うーん……」
711 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/25(水) 22:08:59.40 ID:knMzY+BA0

< 信用が無いという意味でもなくて可能性がある時点で >







旗風「えっと……え、着いてきただけだから知りませんけどそれに乗るんですか? 」

明石「ええ、これからちょっとずつカスタムしていこうかと」

瑞穂「くれぐれも安全には考慮してくださいね? 」

明石「死にはしないしへーきへーき」

旗風「はぁ? 」

明石「それこそレース並の速度だとそれだけでイきかけると思いますよ? それか脳汁がヤバい」

旗風「ちょっと意味が」

提督「敷地内ならまぁ今すぐいけるな。……高雄と愛宕にキーの場所は極秘って約束で買わせてもらったらしいぞ」

旗風「妥当ですよね。……あなたが勝手に他人の物乗り回す人だとは思いませんけど」

712 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/25(水) 22:09:26.77 ID:knMzY+BA0

< 最高の自分というものを常に考えていると逆に >







愛宕「今日は何を着て行こうかなぁ、なんて」

高雄「うん? 」

愛宕「そう思えるような女の子になりたかったなぁ……」

高雄「……うん? 」

愛宕「朝起きてお風呂に浸かりながら考えてみたりして、はぁ……」

高雄「…………はい? 」
713 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/25(水) 22:11:01.11 ID:knMzY+BA0

< あなたが似合うと言ってくれた過去を振り切って >







愛宕「だってそうでしょう? デートの約束したらもうその瞬間から全部考え始めるじゃない」

高雄「まぁ……分からなくはないけど」

愛宕「その日の天気と気分でふわふわ悩めたらもっと楽しいのかなぁ、って」

高雄「それはあなたの考える普通の女の子、らしいかもしれないけど私の思うあなたらしさじゃないわ」

愛宕「そうよね。ペディの色もヘアもランジェもバッグも何もかも決めて、
その日の事情で少しだけ修正するくらいなのが私」

高雄「普通そうでは? あなたは明日いきなり叢雲さんになったりするの? 」

愛宕「なれたらいいな、とは思うけど……そういう話じゃなくてね? 」

高雄「……? 」
714 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/25(水) 22:12:14.95 ID:knMzY+BA0

< 一時期その日の出来事や誕生日、なんてものに凝りましてね? >








漣「明日は! なんと! 」

提督「なんと? 」

漣「なななーんと! 」

提督「うん? 」

漣「漣様に全てを捧げる日です! 喜べ騒げ喝采せよ! 」

阿賀野「ラヴォアジエとかアンティゴナ・ゴンジャ・ボヤジの誕生日だね」

提督「坂井三郎生誕とかド・ゴール入城とか」

叢雲「あんたたちの好きそうなのだとドレスデンの戦い開始とか?
あとこの国初の缶ビール発売とかも二十六日らしいわね。さっきたまたま調べただけだけど」

漣「漣もさっきググったけどパワプロの日みたいだね。……それ全部マジに覚えてんの? 」

阿賀野「? 」

提督「? 」

叢雲「だから私はさっき調べたんだってば。
……この辺の歴史オタク馬鹿にしない方がいいわよ、時々キモいけど」
715 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/25(水) 22:16:17.97 ID:knMzY+BA0

< 冗談に冗談で返さなければならないルールはありませんので…… >







提督「まぁ、あれだな。西暦3373年まで俺が生きてたら何もかも漣様に捧げてやるよ」

漣「や、そんな生きたとしても高雄さんとか愛宕さんが離してくれるとは到底思えませんし」

阿賀野「まったくだね。下手したら3000年越えた辺りで漣ちゃんの方が排除されてるよ」

叢雲「永遠と信じられる時間を生きてなお至上の更に上の幸福を、か……化け物って怖いわね」

提督「…………何故真顔なんだ? 冗談だぜ? 」
716 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/25(水) 22:17:12.06 ID:knMzY+BA0

ありがとうございました
717 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/25(水) 22:24:29.04 ID:BppTdwTx0
718 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/28(土) 21:56:06.69 ID:skcO9a3R0

< 怪力乱神然もありなん >







雲龍「愛と勇気だけは友達にしていればなんとかなるわ」

山城「情愛と蛮勇の間違いでしょうそれ」

雲龍「少なくともあの人は歪んだ情愛と特攻兵器輸送艦の蛮勇を受け入れてくれたもの」

扶桑「えーとあの、誠意とか信頼は」

雲龍「好きだから抱いてくれるわけでもないし、
信ずるから犯してくれるわけでもないじゃない? 」

龍田「そういう話だったかしらねぇ〜……赤城さんが珍しくコンビニのあんぱんなんて食べてるから連想されたんですよ? 」

赤城「いえ、これはさすがに私悪くないでしょう……」
719 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/28(土) 21:58:12.15 ID:skcO9a3R0

< 寧ろ小さく少しずつ消して頬張らないで >







赤城「そもそもこれはあんドーナツです。もちもちですよ」

龍田「知りませんよそんなこと」

明石「ドライブのお土産にそんなもの頼まれたの初めてですよ私」

赤城「一度食べてみたかったんです。あ、カスタードもありますから」

山城「から、ってなんですか。だからなんだっていうんです」

赤城「? 美味しいですよ? 」

雲龍「普段の赤城さんにある緊張感とかシニカルな面欠片も無いですね」

扶桑「つまり当たりの日でしょう? 」

赤城「大当たりですね」

龍田「あんぱんが? 」

赤城「だからあんドーナツです。…………時々こんな感じを思い出さないと擬態もできませんからねぇ……」
720 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/28(土) 21:59:00.26 ID:skcO9a3R0

< それどころか一仕事終えた後の可能性 >







龍田「、という冗談? 」

赤城「ご馳走様でした。……ええ、別にこんなもの全然食べたくなんてなかったですよ? 」

明石「物凄い馬鹿レベルの救えない逆張り人間でも信じませんよそんなこと」

山城「本当に大当たりの日ね。赤城さん、一緒にお料理でもしませんか? 」

扶桑「いえ、私と縫い物でもしましょう? クラシックを聴きながら」

赤城「どっちもできますよ、時間的には」

龍田「赤城さんのカラータイマーって三分もちましたっけ? 」

雲龍「さすがにもつでしょう。…………ここまでほんわかしてくると逆に怖いわ。
世紀の大罪でも起こす前兆か何か? 」
721 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/28(土) 21:59:58.69 ID:skcO9a3R0

< 相性というもの >








赤城「でもね、普段の私でも常に何かしているわけではありません。
オフの日くらい誘っていただければ喜んで遊びますよ? 」

山城「ハズレの赤城さんは要りませんので」

扶桑「お酒が入るなら幾らでも付き合いますけれど……うーん……」

赤城「…………」

龍田「付き合う分には楽しいけど最優ではないしベターですらないのよねぇ〜……楽しいのは間違い無いんだけど」
722 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/28(土) 22:03:38.81 ID:skcO9a3R0

< 同類とはいえ程度の差は大事なんですよ、個人としては >







龍田「でもよかったじゃないですか。やっぱり擬態してるときの赤城さん大人気ですよぉ」

山城「横須賀の大多数が信じる素の赤城さんね」

扶桑「この世で最も本人からは遠い他人だけど」

赤城「あのね、これでも割とハートに近い部分は繊細で

提督「だからお前はお前をやっていられるんだろうが。繊細で他人を見れるから擬態が上手い」

龍田「見えるだけで慮りはしないのね」

赤城「否定はしません。……でもあなたがそれを言うんですか? 他でも無い、あなたが? 」
723 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/28(土) 22:04:27.23 ID:skcO9a3R0

< 何をしたのか >







時雨「ふとした瞬間思い出したんだけどさ」

あきつ丸「あぁ」

時雨「Aquilaって美人だよね。ショートシャツにUネックとか着こなしちゃって」

あきつ丸「スタイルも抜群だからな。ただ多少頭が弱いだけで」

時雨「そうなんだよ。ちょっと常識とまともさが足りてないだけで実際はクール系美人だよね」

Pola「素直に憧れちゃいますぅ〜」

Aquila「謝りますから……ねぇ〜……許してくださいよぉ〜……」
724 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/28(土) 22:04:58.87 ID:skcO9a3R0

ありがとうございました
725 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/28(土) 22:11:23.90 ID:kLAIJN1R0
乙 Polaまで参加してるのってよっぽどだよね...
726 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/28(土) 22:21:06.77 ID:CGRfuL3no
お疲れ様です
727 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/29(日) 21:40:37.12 ID:ntnQXS0E0

< 正射必中 >







赤城「正しく射れば応えてくれる、弓は素直でいいですねぇ……」

加賀「正しく生きてなどいない赤城さんには眩しいでしょうね」

赤城「それはあなたも同じでしょう、加賀さん」

加賀「赤城さん程弓が正確ではない分それなりに幸せですから」

赤城「幸せ自慢なんてみっともないですよ。……ねぇ、加賀さん」

加賀「なんでしょうか」

赤城「弓弦の音高く真っ直ぐに射る、そんな簡単なことだけで世界が変わると思いますか」

加賀「所謂ところの中二病というやつですか? 」

赤城「そんな幼さは生憎と持っていませんよ。お婆さんですから」

加賀「はぁ。……赤城さんならば正道であっても必ずや目的を成し遂げる、そう信じてはいます、が」

赤城「ええ」

加賀「この世の中、正道を進めば進む程に死人は増えるでしょう。
正道が正道として正しいが故にそれは倫理的に正道ではなくなります」

赤城「困ったものですよねぇ……いやいや、邪道を突き進んでいる私が免罪符として主張するわけではありませんけれども」
728 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/29(日) 21:41:56.68 ID:ntnQXS0E0

< 戦いといえばまぁ…… >







山城「あ、っは……汗臭さなんて、もうどこかに行ってしまったわね。昨日の話ではあるけど」

提督「別の強い匂いがあるからな。……足、大丈夫か? 」

山城「股関節は危なかった、というか微妙にイってたわ。直したけど」

提督「」

山城「男に組み敷かれているときなんて戦闘と同じじゃない。どうということも無いわ」

提督「いや、え…………そう……? 」
729 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/29(日) 21:42:44.93 ID:ntnQXS0E0

< 嘘のような本当 >








鹿島「うふ……あぁ、動かないで、首、締まっちゃいます」

あきつ丸「はぁ……何故自分はネクタイなど締められているのでありますか」

時雨「いいじゃないか。お世辞抜きに似合うよ」

春雨「なんなら時雨ちゃんも似合うと思うけど」

Aquila「可愛い女の子で似合わない子なんていないですからぁ〜」

あきつ丸「ではせめて鈴谷くらい呼んでくれないか」

時雨「戦闘衣はスカーフだもんね」

あきつ丸「まぁ、あれ以上に似合うものなど無いかもしれんが」

春雨「そうですね。……これでお互いが嫌いじゃないの知っててまだ告白も返答も保留してるって嘘でしょ? 」
730 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/29(日) 21:44:31.42 ID:ntnQXS0E0

< スカーフって多用途()だと思うの >







GZ「ふむ……若葉、逆にスカーフなんてどうだ? 」

若葉「どうせネクタイよりは嵌るまい。若葉はこのままの自分だけでいい」

GZ「……そうか」

若葉「ま、伯爵がどうしても見たいというのであれば新しい甘味で手を打つが」

WS「寧ろ伯爵がスカーフにしてみるべきですよね」

若葉「まぁ、確

GZ「この前してやっただろうが」

WS「そうでしたっけ」

若葉「伯爵……? 」
731 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/29(日) 21:46:08.03 ID:ntnQXS0E0

< 草臥れていても許せる数少ない…… >








あきつ丸「まったく……これだから馬鹿女の相手は疲れるであります」

鹿島「嗚呼それっ、それっ」

あきつ丸「あ? 」

鹿島「嗚呼……あゝ……あぁもう……」

春雨「気怠そうにネクタイを緩める男装の麗人っていいですよね、はい」

時雨「そもそも男がやってカッコいい仕草だしね」

GZ「……若葉? 」

若葉「やってもいいが期待値は越えられないと思うぞ」

WS「期待値なんて相手によっては簡単に……いえ、若葉の気持ちはよく分かりますけれどね」
732 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/29(日) 21:48:46.69 ID:ntnQXS0E0

< 主体とは >







時雨「というか何さ、伯爵は若葉を毒牙にかけたいわけ? 」

GZ「甚だ不当な言い掛かりだな。私は若葉の多様な面を見せてほしいだけだ」

WS「あの子なら私も構いませんよ」

GZ「……は? 」

時雨「えぇ……」
733 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/29(日) 21:51:23.97 ID:ntnQXS0E0

< 何かあれば仕方無い風で助けるところまで含めて >







秋雲「あきつ丸さんって」

あきつ丸「? 」

秋雲「この狭い界隈では本人公認で鈴谷さんのこと大好きだから許されてますけど」

あきつ丸「?? 」

秋雲「鹿島さんの扱い見る限りやれやれ系のクソ主人公みたいな雰囲気ありますよね」

春雨「若干のセフレ感みたいなやつあるよね」

秋雲「それそれ」

あきつ丸「???? 」
734 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/29(日) 21:54:48.26 ID:ntnQXS0E0

< 個人による倫理のカタチ >







雲龍「まぁ、ボテ腹とか母乳は無理よねそもそも」

漣「その唐突な話の転換、見習いたくない」

天城「さっきまで無理な姿勢だとかって話だったのに」

山城「無理なプレイの話はしていないのだけれど」

雲龍「ボテ腹なんて……本当に…………あぁ……

山城「まぁ……私たちに妊娠なんて尊いことできるわけな

雲龍「安定期だからって信用なんて……危ないし……無理に決まって……

漣「そういう……いや、決して悪くないどころか善性甚だしいけど…………そういう? 」
735 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/29(日) 21:55:35.54 ID:ntnQXS0E0

< 手に入れられないこともないけども >







提督「何、暇とな? では吾輩が愉快な友人の話をしてやろう」

葛城「何そのうっざいキャラ」

涼風「どうせそれ海軍内の変なのの話だろ」

提督「はて……まぁ、同い年の勇壮な男子で

葛城「はいはい同期の桜同期の桜」

提督「其奴は殊更にゲータレードを好む男でな」

涼風「ゲータレード……? 」

提督「え……え? 」

江風「2015年までは売ってたンだけどなぁ……久々に飲みたいかも」

涼風「飲み物……? 」

736 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/29(日) 21:56:41.96 ID:ntnQXS0E0

< 出す >







雲龍「ね、お願い」

提督「まぁ……それくらいなら」

雲龍「別に殴ってくれとか絞めてくれって言ってるわけじゃないんだし」

提督「うん……うん? 」

天城「姉様……今度は何を頼んだんです」

雲龍「自分がただただイく為だけに腰を振ってほしい、って。
時間とかそういうのどうでもいいから何もかも自分の一番気持ち良い動きで相手してって」

提督「…………」

天城「ん、んんっ……? 」
737 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/29(日) 21:59:09.49 ID:ntnQXS0E0

< (モノは取り敢えず)出る >







提督「まぁ、プレイとしてならいいけど……それフッツーにつまんねぇと思うぞ俺」

雲龍「つまらないならつまらないでいいじゃない。
セックスはコミュニケーションだったってだけだし、
その次はちゃんとその分も足して愛してくれればいいの」

提督「うーん……」

雲龍「でも自分の気持ち良さだけ、種蒔くことだけ考える動きで消費されたら物凄く気持ち良いと思うの。
使われてる背徳感と使ってもらえている承認欲求の満足で。
勿論あなたのことを愛しているわけだし? 元が大きいから勝手にイけるだろうから一回くらい試して」

提督「…………」

天城「…………ちょっと納得しかけた自分が嫌です、天城」
738 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/29(日) 21:59:37.88 ID:ntnQXS0E0

ありがとうございました
739 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/29(日) 22:14:59.90 ID:GvjZlnFYo
お疲れ様です
740 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/29(日) 22:16:55.90 ID:uRjSv74a0
741 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/30(月) 23:07:02.94 ID:yDQvxXF00

< 嫌いな人は本当に無理らしいですが >







阿賀野「うんうん、成育は順調ですよ、っと」

能代「栗の木の成長日記って小学生みたい」

阿賀野「これはこれで楽しいものだよ? 家庭菜園の延長だし」

能代「まぁ、植物の成長って中々侮れない楽しさらしいけど……」

阿賀野「それにほら、あの人たちに本物の栗の花の香りをおしえてあげようかなって」

能代「えぇ……」
742 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/30(月) 23:08:09.26 ID:yDQvxXF00

< 愛情込めていつまでも >







愛宕「ついでに桃と柿も植えてみたら? それも苗木からでしょう? 」

阿賀野「検討してもいいけど阿賀野は栗ご飯が食べたいの」

愛宕「ふぅん? 食べたいなら明日か明後日はそれにする? 」

阿賀野「いいけど阿賀野の最優先はこの木だよ? 」

愛宕「? なんで? 」

阿賀野「なんで、って……自分で育てた子だよ? 」

愛宕「?? 」

能代「そんな農家さんみたいなこと言われても……」
743 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/30(月) 23:09:13.62 ID:yDQvxXF00

< はーゔぇすと >







阿賀野「ほら、提督さんに頑張ってほしいときとかって素材選んでしっかりお料理してるでしょ? 」

愛宕「あぁ、そういうこと」

能代「前言撤回。……そんなので理解した気になる方もさせる方も農家さんに謝っては? 」
744 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/30(月) 23:10:19.67 ID:yDQvxXF00

< 即答 >







雲龍「天城ってね、誰かに聞かれるかもしれない、
見られるかもしれないって思うとキュッと締め付けてくれるのよ」

葛城「妹に語る意味」

雲龍「でもそれを続けて弄ってあげると見られてもいい、
寧ろ聞かせてやるって壊れていくの、素晴らしいわね」

葛城「だからそんな世迷言聞かせる意味」

雲龍「いえ、あなたもそういうタイプなのかしら、って」

葛城「それはどっちかというと瑞鶴さんの方かな」

雲龍「へぇ……」

瑞穂「あのですね……」
745 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/30(月) 23:11:13.95 ID:yDQvxXF00

< 公序良俗さんはお休み >







瑞穂「瑞穂は妹ですらないのですけれど」

雲龍「あら、あなたも明石とシてみればいいじゃない」

葛城「最初は窓開けっ放しとかでレベル上がると廊下とかになるよね」

瑞穂「……なるほど」

明石「…………雲龍さんとシてれば? 」

葛城「またまたー。私知ってるよ? あの人に廊下で苛められてそのまま部屋に消えたの」

雲龍「へぇ……」

明石「あの人とだから許されるっていうか絵面を想像する暇も無いというか……あのですねぇ……」
746 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/30(月) 23:12:39.23 ID:yDQvxXF00

< 頑なな否定はいつかの…… >







葛城「まぁ、別にいいじゃん。瑞穂さんとヤったら感想聞かせてね? 」

明石「はいはい検討しておきます」

雲龍「頑張りなさいね」

瑞穂「頑張るというのは違う気がしますけれど……まぁ、はい」

明石「言い触らすんなら絶対やりませんから」

雲龍「こういうのを変えていってしまうのが楽しいのよ、ね? 」

葛城「あ、それ分かるー」

瑞穂「なるほど確かに」

明石「だーかーら……あのですね……」
747 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/30(月) 23:14:10.08 ID:yDQvxXF00

< 二人きり没頭して >







葛城「なんか変に気分良く酔ってるかも。……双頭ディルドって間抜けだよね」

雲龍「端から見れば、そうかも」

葛城「でさ、ああいうの使ってると本人たちはかなりイイから絵面とかは実際どうでもいいんだけど」

瑞穂「? 」

葛城「やっぱ棒、っていうか男とヤるのって気持ちいいものなのかなって思うよね」

明石「女ってそういう風にできてますから仕方無いんですよそれは」

瑞穂「む、むむ……それは……いえ、でも…………」
748 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/30(月) 23:15:02.26 ID:yDQvxXF00

< (強い)ツッコミ不在とも言える >







雲龍「ホルモンバランスの崩壊で母乳が出てしまうケースがあるそうだけど」

明石「まぁ……はい。しっかしなんでこの面子だとひっどい下ネタになるんですかね」

雲龍「実はうぶな龍田ちゃんとかすぐに愛がどうとかいう愛宕とか、
そういうのがいると長続きしないで話が流れていくだけね」

瑞穂「天城さんがいるとすぐオチを付けてしまいますし」

葛城「あれはあれで羞恥とかなのかな? 」

雲龍「さぁ? ……つまり意識して代謝を弄れば私たちって母乳プレイはできそうじゃない? 」

明石「…………」

瑞穂「…………」

葛城「…………」

雲龍「…………? 」
749 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/30(月) 23:16:08.29 ID:yDQvxXF00

< そういう問題かな? >







明石「まぁ……できてしまうでしょうね、理論上は」

葛城「体内物質を弄るんじゃなくて、
あくまでコンディションを生存に最適な身体へ持っていくわけだからかなり難しいと思うけどね」

雲龍「で、それを固めて加工すればバターくらいは? 」

明石「いやいやいや……」

瑞穂「何を行き過ぎたヤンデレみたいなこと言ってるんですか……」
750 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/30(月) 23:18:13.44 ID:yDQvxXF00

< 興味の範囲= ? >








海風「ちなみに巾着だとか蛸壺と言われるあれは鍛えれば誰でも身に付くそうですよ」

葛城「なんか増えた」

明石「海風ちゃんは別に鍛えなくても大丈夫でしょう。体躯的に」

海風「あれするとあの人の顔、ぐんと良くなるんです」

雲龍「確かに」

瑞穂「確かに、って……雲龍さんの守備範囲に限界は無いんですか? 」
751 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/30(月) 23:22:01.10 ID:yDQvxXF00

< 艦にとっての重荷となるとこれくらいは >







漣「そういえばここの総旗艦って? 」

阿賀野「それ実際の軍では概ね使わない言葉だし……どうなの? 」

愛宕「うん? 興味無いわ」

高雄「さぁ? どうでもいいですね」

加賀「はい? この二人を差し置けると? 」

Littorio「え? 一応外国籍ですよ? 」

叢雲「は? いや、いやいやいや……あのね……」

漣「陣形とか駆逐とかんなもんクソどうでもいいでしょ?
むーちゃん以外の誰にその座を任せられるのって話ですよマジで」

提督「別にそんなの誰でもいいんだけどなぁ……やる? 」

伊14「そんな軽い言葉で任せられるのものじゃ……や、そんな輝く自殺行為押し付けないでくださいよー……」
752 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/30(月) 23:24:54.76 ID:yDQvxXF00

< 怖いもの知らずだなぁ、とかなんとか >






愛宕「でも……つまりそれ総司令官的な立場の乗艦なわけでしょう? 」

漣「まぁ、そっすね」

愛宕「公私共に三笠さんでいいんじゃない? 」

漣「なるほど? 」

高雄「随分と小型で古めかしい旗艦で……あの、なんですその目は」

提督「え、いや……別に? 」
753 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/30(月) 23:26:37.61 ID:yDQvxXF00

< 誇りある高らかな宣言 >






何かヤバい黒幕っぽいやつ『八咫烏、という名を聞いてお前はどう思う』







漣「ノータイムでサッカーとか答えるのが江風だとして」

叢雲「私はくだらない雑学でも語ると思われてるのかしらね」

漣「漣とご主人様しかいないときだけでしょ。
……漣は某ゲームの某組織を思い浮かべるんだけどさ」

叢雲「ふぅん? 」

漣「次の目標はむーちゃんもそういう考え方ができるように調教することです! 」

叢雲「調教ってあなたね……」
754 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/30(月) 23:27:42.20 ID:yDQvxXF00

< あぁ、忘れていたけど >








叢雲「あっ、あとむーちゃん言うな馬鹿」

漣「はいはい。…………このあざといキャラ付けは一体どういう意図なんだろう」

叢雲「うん? 何か言った? 」

漣「べっつにー? 」
755 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/30(月) 23:32:54.74 ID:yDQvxXF00

< 減る嫌ー >







提督「え、俺A4くらいの方が好きなんだけど」

漣「また始まった……人間脂身の方が旨く感じるようにできてるとかほざいておきながら」

提督「俺の年齢考えろ。A5とか無理だわ完食不可だぞ」

漣「とか言いつつ全部食い散らかした挙句脂の塊まで食すくせに」

叢雲「同族以外の化け物なんて悪食にも程があるものね」

提督「悪意有り過ぎか。さすがにロリコンではねぇわ。
あと俺は可愛い女の子を化け物とは呼ばない」

漣「や、どっちかってーと女の方はA5の方が好みでしょって。
別に熟女とかではなくて脂乗り切った方が好きでしょ? 」

提督「んな俺がデブ専みたいな言い方」

愛宕「ふぅん……? 」

高雄「ほう……」

漣「……どこから湧き出てきたんですお二人。
目がヤバいんですけど目だけ笑い方忘れちゃったんですか? 」
756 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/30(月) 23:34:42.59 ID:yDQvxXF00

< それもこれも全部酔いってやつの所為でしてね >







雲龍「加賀さんがこう今すぐ死にます沈みますっていう今際の際に」

加賀「……は? 」

雲龍「一航戦を継がせるとしたら現時点では瑞鶴さんでしょう? 」

加賀「ちょっと……あの、意味が分からないわ」

雲龍「私、負けませんから。ええ、絶対に、勝ち取りますから」

加賀「あの、え、ちょっと……それだけ言っていなくならない……あの……? 」
757 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/30(月) 23:36:27.85 ID:yDQvxXF00

< 捨てた瞬間爆発しそうでもある >







提督「バレンタインのチョコレートってさ」

高雄「ええ」

提督「割に日持ちはするよな。別にその日のうちに全部食べなきゃいけないとかってルールも無いし」

高雄「ちゃんと食べてくれればまぁ。……何か? 」

提督「や、割と頑張って毎回食べ切ってるよ全員分。……共用の冷蔵庫くん最奥に

高雄「やめて。誰のか知らないけど知らないフリをしてるの」

提督「あ、そう……」

高雄「冷えた爆弾は火薬が腐り切ってから処理するものですよ」

提督「お、おう……」

758 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/30(月) 23:38:19.28 ID:yDQvxXF00

< 笑えばいいと思……うーん…… >






時雨「あのさ、僕結構瑞鳳さんと話すんだけど」

あきつ丸「なんだ、友人自慢か何かか? 」

時雨「君最近僻みキャラみたいなの酷いよね。……そうじゃなくて」

あきつ丸「あぁ」

時雨「瑞鳳さんの隣室って翔鶴さん瑞鶴さんの部屋なんだ」

あきつ丸「らしいな」

時雨「明らかに二人の喘ぎ声が聞こえたみたいなんだけど僕はどう反応すればよかったと思う? 」

あきつ丸「」
759 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/30(月) 23:41:30.47 ID:yDQvxXF00

< 八方塞がり >







あきつ丸「いや、あー……あぁ、あぁん? 」

時雨「その辺の将校でも連れ込んでたら面白いなとか一瞬は思ったんだけどさ、
葛城さんの気持ちはどうなるんだろうね、って」

あきつ丸「……」

時雨「あれで割に繊細だし。彼女をその姉に寝取られるってダメージ酷くない? 」

あきつ丸「……あぁ、それなら大湊の女衒将校に絡め取られていることを願えばいいのでは? 」

時雨「そういうの察して手出さないんだよ、あの鬼畜野郎」

あきつ丸「……」

時雨「……」

あきつ丸「…………嗚呼」
760 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/30(月) 23:42:36.68 ID:yDQvxXF00

< 忘れた頃に掘り返す >







漣「ねーねー江風大先生」

江風「うン? 大先生? 」

漣「間接キスはキスに分類してもいーのでしょーか」

江風「いいンじゃねーの、ってーかなンで江風? もっと適任なの大量にいるじゃン」

漣「や、ファーストキスが姉とディープなのな大先生に訊きたかったから」

江風「」
761 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/30(月) 23:45:05.37 ID:yDQvxXF00

< 撮られるってまた別の趣味だけどね >








江風「あ、あれはほら、酔った故のじ、事故だから……」

海風「酷い……あれは遊びだったんだね江風」

江風「そーだよ、遊びだよ、遊びだから忘れてくれ、頼む」

海風「もう一回、遊びじゃないキスで忘れさせてくれない? 」

漣「初月くーん! 」

初月「呼んだか? ……よし、撮ればいいんだな? 」

海風「理解の速さ」

漣「●REC」

初月「●REC」

海風「んー……? 」

江風「なンなのさもう……しないよ馬ッ鹿じゃないの? 」
762 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/30(月) 23:49:13.75 ID:yDQvxXF00

ありがとうございました
763 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/08/30(月) 23:50:39.18 ID:s3CBNUYY0
764 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/31(火) 06:42:27.93 ID:MmsiBU4to
お疲れ様です
765 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/31(火) 22:48:00.91 ID:erCERIvh0

< 愛した男ではなく、愛してくれる男が >







雲龍「幸せにしてくれるらしいわね」

愛宕「同じ男だし」

高雄「だからでしょう? 特大の幸せと、同じくらいの痛苦も味わわされてるじゃない」

愛宕「なるほど」

雲龍「道理ね」

葛城「禍福を半分ずつ分け合って終局がここなんだ」

天城「つまり天城たちへの愛情がまだ足りないのでは? 」

提督「あのさ……いや、意識して愛するって何か違うと思うんだけど」
766 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/31(火) 22:48:52.79 ID:erCERIvh0

< 姉妹から真心を込めて >







海風「ふふ……」

江風「あーねきー。お昼できたってさー」

海風「うん? ありがと」

江風「あぁ。何やってンの? 外いたら蒸し暑くない? 」

海風「まぁね。……四葉のクローバー、探してたの。
最初はただの気晴らしでお散歩してたんだけど」

江風「へぇ……見つかった? 」

海風「沢山ね。後で栞にする」

江風「いいじゃンそれ。江風も手伝うよ」

海風「ん、ありがと。江風にも一つあげるね」






赤城「四葉のクローバーって“ 復讐 ”でしたっけ? 」

Littorio「“ 私を思って ”だとか“ 幸福 ”の方が一般的かと思いますけれど、そうですね」

Roma「他方では十字架に見立てられたりもしていましたから。……普通その栞を見てそんなこと考えます? 」
767 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/31(火) 22:50:49.26 ID:erCERIvh0

< ほぼノータイムで >







叢雲「シロツメクサの花言葉には色々と文化史的な物語と人間の感じょ

漣「ご主人様! 阿賀野さんと二人で聞いてあげてくださーい! 」

阿賀野「阿賀野も今文化史の気分じゃないからパスで」

叢雲「…………」

提督「…………聞いてやるよ、休憩中だから十分も無いけど」
768 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/31(火) 22:52:26.36 ID:erCERIvh0

< R25くらいで本気の映画つくったりしてくれないかな >







龍田「なんだかまた趣味の悪いもの読んでそう」

高雄「あなた程じゃないわ。……『サロメ』」

龍田「戯曲なんて読んで楽しいわけ? 時々見るけど」

高雄「これはこれで自分の想像を掻き立てられるものなの」

龍田「ふぅん……? 」

高雄「ふふ……あなたならサロメも似合いそうね」

龍田「七つのヴェールの踊りをご要望ですか? 」

高雄「要らない。あの人が首だけになっても接吻をして共に終わるのは私の役目だから」

龍田「そ、そう……もうちょっと軽い冗談だったんだけどなぁ〜……」
769 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/31(火) 22:53:30.63 ID:erCERIvh0

< 停滞か雌伏か >








時雨「変に利口にならないでさ、馬鹿なときの、なんなら酒に酔ったときみたいな頭で進めばよかったんだよ」

あきつ丸「まったくでありますね。鈴谷への気持ちは変わらないがどうにも踏み出す機会を失ってしまった」

時雨「そのまま足踏みし続けていたら次期に龍田みたいになるよ? 」

あきつ丸「失礼な。……いや、別に龍田が嫁き遅れだとかそういう意味ではなくて反射的にだな……いやいや」
770 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/31(火) 22:55:04.23 ID:erCERIvh0

< 猫を眺めているよりいっそ可愛い >







龍田「ところで新しい住に……住猫になった雄猫くんの名前はどうなったんですか? 」

加賀「私の誕生日に対照した聖人の名前を取ってエリザベトになったわ」

龍田「男の子なのに? 」

加賀「私はエリィと呼ぶことにしたの」

龍田「はぁ」

加賀「サンと違って黒地に所々ある白い毛がまた可愛らしいわ。
まだこちらを敵として見ている状態だけれどいつかはサンと一緒にーーーー






龍田「……会話にならなかったんだけど」

山城「だから言ったじゃない。私も姉さまも同じこと経験したのよ? 」

扶桑「しかも……あの人と雲龍から聞いて笑っていて、あれだったのよね」
771 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/31(火) 22:56:14.96 ID:erCERIvh0

< St. Elizabeth of Hungary >







扶桑「少し真面目に話すと元ハンガリー王女でありながら紆余曲折の後に修道女となって、
それから短い余生を救済に充てた人物らしいわ」

山城「男と女の名前が逆っていうのもまぁ好きそうな人がいるし。
幼名に女性名を付けて厄を祓う風習がどうとかって言ってたわ」

龍田「誰が? 」

山城「初月と阿賀野」

龍田「意外というかそうでもないというか」

山城「雲龍は名付けになんて興味が無いの一言で放り投げたし、
加賀さんは決め切れずに結局諦めたらしいわ」

扶桑「加賀さんの案はどれも可愛らしいのばかりだったみたいね。
鬼の形相で口止めされたって阿賀野が言っていたけれど」

山城「……へぇ」

龍田「ふふ……それは意外でもない、かなぁ……」
772 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/08/31(火) 22:56:43.63 ID:erCERIvh0

ありがとうございました
773 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/08/31(火) 22:59:45.09 ID:c7KEbsVG0
774 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/01(水) 01:48:41.43 ID:I22VjBFmo
お疲れ様です
775 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/01(水) 21:41:01.71 ID:kITCRf6p0

< 真意を探るような目で見られました >








龍田「ねぇ、さすがに酷いと思わない? 」

山城「普段の自分を思い返して反省するべきね」

扶桑「然もありなん、というところだと思うわ」

Littorio「まぁ、あの夫婦のようにあれたらと思うことは龍田でも許されるでしょう」

Roma「生憎と相手がいないけれどね」

龍田「…………『賢者の贈り物』っていい話よね、って言っただけで場が静まりかえるなんて」
776 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/01(水) 21:42:13.31 ID:kITCRf6p0

< 想い人の踊る掌、汚れていませんか? >







明石「今日のお昼……どうでした? 」

提督「え、まぁ普通に美味かったけど。珍しいっちゃ珍しいか、ラーメンなんて」

明石「あれ、私が高雄さんと愛宕さんにお願いしたんですよ。
寸胴もあるし豆乳を使ったりすればそこまで長時間の仕込みも要らないみたいですよ、って」

提督「ふぅん? いや、まぁいいんじゃねぇの? 食いたかったんだろう? 」

明石「あのヒトたちのつくるオシャレ系味噌ラーメンにも純粋に興味はありましたけどそうじゃなくて」

提督「? 」

明石「瑞穂さんがあれを見て次の夜食には何をつくってくれるかなぁ……って」

提督「…………え? 」
777 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/01(水) 21:42:54.49 ID:kITCRf6p0

< 分からないということが分かる >







漣「お互いの好きなところは? 」

高雄「顔」

提督「から、顔」

愛宕「顔」

瑞穂「瞳と笑ったときの優しい口の端」

漣「ね? 」

江風「ね? ってなンだよ……こンなンじゃなンにも分かンねーよ」
778 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/01(水) 21:44:07.81 ID:kITCRf6p0

< 素直に認められるとまた一つ先へ >







瑞穂「取り敢えずこの人は身体と言いかけましたね」

提督「ノリを読み違えたんでー」

愛宕「まぁ、素面じゃあ本音なんて語れないわよねぇ〜」

高雄「途端に嘘っぽく思えてしまうもの」

江風「瑞穂さンは? 」

漣「修行と場数が足りてないなーって」

瑞穂「……」

漣「んふ…………ま、悪い意味だけじゃ、ないけどね」
779 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/01(水) 21:45:56.27 ID:kITCRf6p0

< ベットするのは良心と寿命です >







提督「で? これは何なんだ? 」

漣「ここまで場を温めまして! はい、雲龍さんの反応賭博! 」

提督「最低か」

愛宕「怒らない子だとは……うーん」

高雄「まぁ、今みたいなノリなら別にいいと思うけど」

江風「どうせ本命下ネタ大穴ガチ回答だろ? 」

漣「ったりめーじゃん? なんなら下半身以外全部大穴だよ。☆だよ☆」

瑞穂「まぁ、やりたいのなら……ここまで積み立てると大事故のフラグにしか思えませんけれど」
780 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/01(水) 21:47:30.31 ID:kITCRf6p0

< 穿たなければいいだけですが >







龍田「そういえばあなたも古参といえば古参よね。
あの人の体制ができ始めてからのでは」

明石「まぁ……高雄さん愛宕さんがいて、その後仮所属含めて加賀さんがいて、の後ですからね」

龍田「救急車って呼んだこと無いの? 」

明石「あるわけ無いじゃない。あのヒトたち怒らせたらあの人が全力で隠蔽するんだから」

龍田「なるほど」

山城「あの人がやらかすことは無い、というところがポイントかしら」

扶桑「はぁ……何かしらあった可能性を少しでも残さないでほしいものね」
781 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/01(水) 21:49:34.86 ID:kITCRf6p0

< 何を前提とするかで >







山城「姉さまだっておかしい考え方だと思いますけれどね。
普通は身内で喧嘩をして、だとかを想定した話でしょう今の」

扶桑「まぁ……そうね」

龍田「一応ほら、唾すら付けなくても直る化け物だから」

山城「それでもあの人だけは人間でしょう? 」

明石「嫌ですね、あの人が肉体的に傷付くなんてあったらですよ?
内実は兎も角どこぞの要港部が半壊したって情報が横須賀に届いてますよ」

龍田「確かに」

扶桑「……とんでもないわね」

明石「今更気付いたんですか? 」

扶桑「忘れていたいのよ、常に。……ね? 」

山城「……? 」

扶桑「……」

明石「山城さんならこっち側でしょうよ」

龍田「んふ……自覚して開き直った女って怖いわねぇ」
782 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/01(水) 21:50:19.49 ID:kITCRf6p0

< 発つ時跡を汚さず >







海風「…………ねぇ」

涼風「うん? 」

海風「ポテチをクズ一つ落とさずに食べるってどうやるの? 」

涼風「んっ、と……証拠を残さずというかなんというか…………三笠さんとかもこうだぜ? 」

海風「生粋の貴人タイプと比べられても……うぅん? 」
783 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/01(水) 21:51:13.03 ID:kITCRf6p0

< 読む >







漣「お互いの好きなところは? 」

提督「身体」

雲龍「……」

漣「……? 」

提督「……」

雲龍「…………」

漣「…………? 」

提督「…………」

漣「…………あの、ジーッと見られても漣はレズじゃないんで」

雲龍「……ま、下半身かしら。…………責任、取ってくださいますよね、少将閣下」

提督「……ウィッス」
784 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/01(水) 21:56:05.73 ID:kITCRf6p0

< 結果は分かっていた気もする >







瑞穂「やっぱり事故だったじゃないですか」

漣「さ、漣に被害は無いし……? 」

高雄「今更擦り減る良心も僅かですものね」

愛宕「一定以上の信頼があれば許してくれるってあの子もチョロい感じ」

高雄「雲龍さんだから」

愛宕「そうねぇ……もし瑞穂がやってたら引き摺られていったのは瑞穂だったかもだけど」

漣「やー……まぁ? 愛情のヤベー深さを再確認したってことで? 」

愛宕「さすがに終わらせた方がいいわね」

高雄「というか本人がいなくなって強制終了だけど。……追加、要る? 」

愛宕「いるー。炭酸水で割って? 」

高雄「はいはい」

瑞穂「いや、あの……あの人犠牲にしてそんな能天気に……あのぅ……? 」
785 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/01(水) 21:56:33.06 ID:kITCRf6p0

ありがとうございました
786 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/09/01(水) 23:01:17.17 ID:ieA1sgO70
787 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/02(木) 22:40:06.59 ID:Rt29Eht50

< 恐ろしい相関図 >







あきつ丸「……………………」

鈴谷「……………………」

あきつ丸「……………………」

鈴谷「……………………」

あきつ丸「……………………なぁ」

鈴谷「見てない見てない、見てないから……彼女がいる同士の姉妹がディープなのしてるところなんて見てないから……ああもうっ」
788 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/02(木) 22:42:54.16 ID:Rt29Eht50

< 良いのか悪いのか >






鈴谷「ああもう……もう……」

あきつ丸「恐ろしい相関図になるな、などと思ったのだが」

鈴谷「ん、んん……思ったのだが? 」

あきつ丸「大湊のアレ程ではないでありますね」

鈴谷「比べる対象がカレー御膳じゃあねぇ……」

あきつ丸「あぁ。…………これは一体どういうレベルの比較の話だったか」

鈴谷「……うん? 」
789 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/02(木) 22:43:30.30 ID:Rt29Eht50

< バレーチームとかどうなんだろうね >







涼風「もしここで殺人……んん、殺艦事件が起こったらさ」

龍田「んー? 」

涼風「大概のヒトに理由がありそうで迷宮入り待った無しだよな」

龍田「これでも女の園としては奇跡的な平和状態だと思うけど」

涼風「確かにね。横須賀とか呉は規模と人数の多さもあるけど酷いものだった」

龍田「ああいう女の争いを上手くいなして流れて手懐けていけるからあの人はあの若さで少将なわけだし」

涼風「本当それ。……あぁ、本当凄いな我が提督閣下は。どうやってんだ? 」

龍田「さぁ……? 」
790 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/02(木) 22:45:15.09 ID:Rt29Eht50

< 流れ星程刹那では無いひとときと信じて >






あきつ丸「ふぅ……まぁ、早晩暴露るだろう、あれは」

鈴谷「どうかなぁ」

あきつ丸「中々に難しいものなのでありますよ、隠蔽し誤魔化すというのは」

鈴谷「あきつちゃんは自分隠すの上手いじゃん? 」

あきつ丸「まぁ、な。…………自分が今考えていること、分かるでありますか? 」

鈴谷「んー……」

あきつ丸「二人きりで屋上にいて、星を眺めながら煙草を咥えていて、寸前にはアレな光景も見た」

鈴谷「そうだね。……卑怯じゃん、そんなこと言葉にできるわけ、ないよ」

あきつ丸「……………………フゥ……」
791 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/02(木) 22:46:14.54 ID:Rt29Eht50

< ランクアップととるべきか否か >







龍田「まぁ、でも……そうね」

涼風「ん? 」

龍田「私が殺されたとして、犯人っぽそうなのは? 」

涼風「超難問じゃん」

龍田「候補者が多過ぎて? 」

涼風「“ 艦娘 ”であることが心底悔やまれる謀略の鬼みたいな女を殺すなんて難易度が高過ぎで、だよ」

提督「まず間違い無く江風や初月にはできねぇな、俺も混ぜろ」

涼風「はいはい。……上官とこんな話って罰ゲームか何か? 」

龍田「前世の報いかなんかでしょう? 」

提督「俺の前世は徳を積んだ聖人らしいぞ。今の暴虐振りを鑑みると」

龍田「……んふ」

涼風「そりゃあ愉快だね。……あたいたちは徳を積んだ虫とかだったのかなぁ、それなら」
792 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/02(木) 22:47:25.61 ID:Rt29Eht50

< 姉妹(終い)愛(哀) >







提督「取り敢えず動機がありそうなやつは? 」

龍田「山城? 」

提督「ある意味一番無ぇだろうあいつ」

涼風「扶桑さんと比べるのを嫌がるくらいには大切なオトモダチだろ、掛け値無しに」

龍田「あら嬉しい」

提督「言わせてるだけだろうが。……案外と扶桑かもな」

龍田「どうして? 」

提督「山城をお前に盗られたと思って」

涼風「あっは、ありそうだねそれ」

提督「だろ? 」

龍田「私はそれ喜べばいいのか恐れればいいのか……うぅん? 」
793 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/02(木) 22:48:06.47 ID:Rt29Eht50

< 失って初めて(偽) >







涼風「まぁ、その理論だと提督も瑞穂さんに刺されそうだけど」

龍田「無い無い。そんなことしたら明石を永遠に喪うって分かってるものあの子」

提督「忍者もいるしな。……高雄! 愛宕! 」

涼風「……」

龍田「……」

提督「……」

涼風「…………」

龍田「…………」

提督「…………あれ? 」
794 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/02(木) 22:48:38.63 ID:Rt29Eht50

< 嫌われ者 >








龍田「嘘でしょ……初めてなんだけどこんなの」

涼風「どんな状況どんな場所だろうとどっちかは必ず出てくるのに」

提督「ヤバくね? 今なら俺どっかの刺客にさっくり殺られちゃうぜ? 」

龍田「……涼風ちゃん? 」

涼風「信じなくてもいいけどあたいはそんな命令受け取ったこと無い。
……明石さんの防諜システムが完璧でよかったな、提督」

提督「お、おう……」
795 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/09/02(木) 22:49:32.75 ID:Rt29Eht50

< マッサージか何かかな? >







高雄「んっ……」

愛宕「ぁふ……んん…………ねぇ、ココこんなことになっ

高雄「んぐっっっっ」

愛宕「いひゃっっっっ」

高雄「……」

愛宕「……」

高雄「……呼ばれた気がする」

愛宕「私もそうだけど……こんなことしてるときに腹筋だけで起き上がらないでくれる? 」
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