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【艦これ】提督「俺と……愛宕と高雄」
- 50 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/20(日) 23:37:54.98 ID:KN04ADPt0
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< 流転する他愛無さ >
葛城「や、何回愛してるとか好きとか言われても問題無いから。
好きな人に言われるのに飽きとか来ないから」
提督「おい、何かまともなこと言い始めたぞお前らの妹」
雲龍「女の子の日なんでしょうたぶん」
天城「もしくは風邪を引いたか」
夕立「なるほど。提督さん、さすがの焼き加減っぽい! 」
提督「なるほどな。それ程でも」
葛城「せめて女だけのときにする冗談でしょそれ……あと今日は違うし、違うし! 」
- 51 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/20(日) 23:39:05.05 ID:KN04ADPt0
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< 本日のハイライト >
葛城「え、レズだけど」
瑞穂「」
明石「ほえ……」
葛城「何か文句ある? 別にあっても気にしないけど」
瑞穂「」
明石「やー……文句は無いです、はい。無問題ですとも」
瑞穂「」
龍田「? 何がクリティカルだったの? 」
明石「なんというか……今に至ってなお割り切れない自分に気づかされたのがショックだったようで……」
- 52 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/20(日) 23:47:18.04 ID:KN04ADPt0
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< 舞台裏(厨房) >
提督『ーー昨今の情勢を鑑みて懇親会は中止。
ただしささやかな料理と酒は用意しているので各自明日からの演習に備えるように』
愛宕「ってキメ顔で言った後にね? 」
高雄「? ええ」
愛宕「夕立ちゃんとかそれなりに仲の良い子だけさり気無く夜は誘ったじゃない」
高雄「この棟に? 」
愛宕「うん。演習中開放する棟には殆どの将校と艦娘が詰めてるけど」
高雄「実際あの人は朝から将校の相手をしていたわけだしいいじゃない別に」
愛宕「文句じゃないわよ? 朝から下らない話続けてたのずーっと側で見てたから」
高雄「ええ」
愛宕「歓待用は業者入れたからいいとして……私に何人分までならこっちの分用意できるか訊いてきたのは面白かったわ」
高雄「なんだか結婚式みたいね」
愛宕「そうそう。あれでもしあと何人かいけるって言ったら誰呼んだのかなって」
高雄「さぁ……? 」
- 53 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/20(日) 23:47:45.50 ID:KN04ADPt0
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ありがとうございました
- 54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/20(日) 23:49:16.98 ID:9PU9YNoO0
- 乙 遂に葛城が来たか(夕立も)
- 55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/21(月) 04:48:28.68 ID:cG1tG0O3o
- 乙
- 56 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/21(月) 22:11:38.12 ID:Tc/ARY800
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< おかしいというのを否定はしないけれど >
明石「や、頭がおかしいと頭が弱いは別物でしょう」
初月「まぁ、雲龍さんとかを見てると本当にそう感じるよ」
雲龍「私が弱いのは頭じゃなくて唇とか頬だものね」
明石「はいはい。……こういうとこをまぁ回転が早いと言えるかどうか、ですけども」
- 57 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/21(月) 22:12:41.62 ID:Tc/ARY800
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< 羞恥も何も感じさせないっていうのは不可能だと思う >
提督「ある深淵なる疑問があるんだがね高雄さん」
高雄「今日はどう下らなさを深めるつもりです」
提督「おっぱいには癒し効果があるらしい。特に大きくて綺麗なのは」
高雄「はぁ」
提督「物は試しに一時間ぐらいずっと見させてくれ」
高雄「そんなのいつもやってい……単にずっと見る、だけ? 」
- 58 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/21(月) 22:15:06.38 ID:Tc/ARY800
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< 初心者の振り回すモノ程怖い物も無い >
雲龍「今のご時世だと棒術の動画なんてものもありふれているのよね」
天城「でしょうね。寧ろ人気かは別として存在しないジャンルの動画なんてあるのかどうか」
雲龍「無さそう。……それでね? 」
天城「棒術を始めたい、と」
雲龍「一昨年だったか一昨々年だったか随分前にLittorioとそんな話をしたのよ」
天城「姉様なら割とすんなり人間の達人レベルまではいきそうですね」
雲龍「分からないけれど……それで」
天城「嫌です」
雲龍「…………」
雲龍「何もあそこまで強く断らなくても……」
提督「あー……まぁ、取り敢えずそこはこう、型で? 」
- 59 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/21(月) 22:15:48.37 ID:Tc/ARY800
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< いつもの幕間 >
雲龍「姉様並の精神破壊兵器と遊びでも戦いたくなんてありません、なんて」
提督「おおもう……」
雲龍「まるで私が乱暴者みたいな。……どちらかというと乱暴にされたいのに」
天城「そんなこと言うからですよ……」
- 60 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/21(月) 22:19:22.54 ID:Tc/ARY800
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< 実際に始めてみるかは、さて >
提督「つーかあれじゃね? 鍛錬型とはいっても真剣ぶん回せる加賀がいるじゃん」
雲龍「……ぁ」
加賀「私も構わないけれど……条件があります」
提督「うん? 」
加賀「必ず最低月に一回は見にきてくれること」
提督「そんなんでいいの? 」
加賀「弓を月一で見に来てから言ってくれるかしら」
雲龍「加賀さんは寂しがり屋の構ってちゃんなのよ? 」
提督「え、あー……」
加賀「それが条件。……あと雲龍はせめてもう少し言葉を繕いなさい。まるで私が駄々っ子みたいじゃない」
- 61 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/21(月) 22:20:43.32 ID:Tc/ARY800
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< そんな想い出、唐突に >
天城『姉様が用意したテーブルって四角いですよね』
雲龍『? そうね』
天城『虚しくなりません? 』
雲龍『何故? 』
天城『これ以上家族が……同居人が増えることなんてきっと無いのに』
雲龍『? あなたと対面なんだからいいじゃない。細長いテーブルでも買う? 』
天城『……いえ』
雲龍「ふむ……ね」
提督「あん? 」
雲龍「新しい家族、欲しくない? 」
提督「…………は? 」
- 62 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/21(月) 22:22:44.98 ID:Tc/ARY800
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< 転居届は不要で御座います >
提督「あ、そういう……」
雲龍「孕ませてくれるとしても私に子供を育てる覚悟や資格なんて無いわ」
提督「覚悟は兎も角資格はあると思うが。……雲龍」
雲龍「うん? 」
提督「いいよ。お前がそれで少しでも幸せになるなら葛城の席、用意してやる」
雲龍「……ありがとう」
提督「いーえ、大したことではありませんのでお嬢様」
雲龍「莫迦。……………………本当に、心臓でもなんでも、捧げるから」
- 63 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/21(月) 22:23:56.56 ID:Tc/ARY800
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< うん? メタ? >
秋雲「Lv.18とかで進化するのをさ」
漣「うん」
秋雲「進化キャンセルでレベル上げ続けるって普通に虐待だと思うんだよね」
漣「まぁ……そう? 若い頃を維持してあげていると思えば」
秋雲「そんなの人間の勝手でしょ。改二の戦闘衣気に入らないとか言われるあれだよあれ」
漣「」
瑞穂「メタイノハチョット……」
- 64 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/21(月) 22:28:09.25 ID:Tc/ARY800
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< あっ……(察し) >
秋雲「でもさー、尻肉波打たせて壁に押し付けられる高雄さんとか見てみたいよねー」
叢雲「いや、あの……何? 」
海風「ごめん……ちょっと飲ませ過ぎた」
江風「か、江風はまだまともだぞ! 」
叢雲「まともな女は酔って下らないことほざく女を別のテーブルに連れてこない」
漣「でもさぁ、さっすがにカシオレだけでここまでアホになると思わないじゃん? 」
叢雲「あなたが一番強いんだから抑えておきなさいよ」
漣「無理無理。さっきまで龍田さんと山城さんに絡まれてたんだから」
叢雲「秋雲が? 」
漣「秋雲が」
叢雲「はぁ。…………あなた変なこと言っても許すからせめていきなり吐いたりしないで。
それだけ守るなら、ここ座りなさいな」
- 65 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/21(月) 22:29:21.48 ID:Tc/ARY800
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< ノーガード戦法極め中 >
秋雲「中に出されるのだけはイヤっていうのはまぁ分からないでもないんだけどさ」
漣「何言い出したの君」
秋雲「もうどうせ犯されてるんだから嫌悪感とか殺意は仕方無いとして最悪その後ピルでも使えばいいんじゃないかな」
漣「まぁ……いやいやいや」
秋雲「寧ろクソ野郎が変な嗜好してなきゃマグロでいた方が嫌がられそうだよね」
漣「何故秋雲がそんなこと突然口走り始めたのかも知りたくないよ漣」
秋雲「やー、訓練終わりの苦しみというか爽快感というかねー? 」
漣「漣以外で解放してくれませんかねぇ……そういうのは雲龍さんで足りて溢れて瘴気放ってるんで」
雲龍「あのね…………さすがに発想が悪魔的というかなんというか。
そんな割り切り方普通できないわよ」
- 66 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/21(月) 22:30:04.79 ID:Tc/ARY800
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< 絡めるなら誰であれ絡め >
秋雲「思ったんだけどさ」
提督「んー? 」
秋雲「オークとかゴブリンって血は赤だったり青だったり緑だったりするくせに」
提督「お、おう? 」
漣「話は読めた」
秋雲「なんでセーエキは絶対白いんだろう」
提督「……は? 」
漣「そんなこったろーとー……」
- 67 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/21(月) 22:33:39.68 ID:Tc/ARY800
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< 今年も今年とて >
提督「かったる……ってのはまぁ仕事の延長だと思えばいいけどさ」
高雄「ええ」
提督「年始過ぎまでここ詰めてるんだし派遣されてきてるあいつらに年賀状とか要らねぇ気がする」
高雄「今年も頑張ってくださいね」
提督「はいはい。……いきなり世の中で年賀状消滅デモとか流行り出したりしてくれねぇかなマジで」
- 68 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/21(月) 22:34:56.92 ID:Tc/ARY800
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< 他方ぼんやりと >
時雨「あー……なんかヒトも人も少ないと思ったら大規模演習か」
春雨「外国組まで連れてよくやるよね」
浜風「食堂が空いていて言うこと無いですよ」
時雨「あっ、そう……」
春雨「ここに残されたってことは一応精鋭扱いされてるってことでいいのかな? 」
浜風「いいんじゃない? 何故か夕立は呼ばれたけど」
時雨「あぁ、あれは夕立が参加させてくれないなら暴れるって駄々こねただけ」
浜風「えぇ……」
春雨「恥ずかしいよね。……それが認められるくらいの戦績ってのが物凄い怖いけど」
- 69 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/21(月) 22:38:02.96 ID:Tc/ARY800
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< 真の意味での鬼札というもの >
時雨「まぁ、どうしても提督に対して敵愾心燃やしてる将校がいるってのも理由でさ」
浜風「ここから引き抜いてもいいギリギリの切り札が夕立だと? 」
時雨「うん。夕立はあれで上官へのウケ悪くないし」
春雨「嫌な利害の一致を見てしまったわけですね、はい」
時雨「うん。……仮に夕立で勝ったって大した意味は無いと思うけどね、心の底から」
春雨「誰も指揮官の能力は見ないもんね……」
- 70 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/21(月) 22:40:19.53 ID:Tc/ARY800
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< 借り駄弁り >
夕立「ぽいぃぃぃぃぃぃぃぃっっっっ?! 」
漣「よっわ。君現実とのギャップおかしくない? 」
秋雲「一気に酔い冷めたよ五月蝿いなぁ。
……や、さすがに秋雲さんもゲームキューブなんて殆ど触ったこと無いんだけど」
江風「やっぱこれそういうゲームなのか。最近ここに導入されたンだけど」
海風「雲龍さん個人のだけどね」
涼風「パーティーゲームでは弱い夕立の図、なんて時雨に見せたら爆笑しそうだな」
雲龍「ふぅ……結構頑張ったわ」
漣「あ、雲龍さんどーも。お料理当番終わりました? 」
雲龍「二時間しっかりとね。……寝床は確保してくれてるのはいいけどそもそもゲームを持って行った方が早くないかしら」
- 71 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/21(月) 22:41:49.29 ID:Tc/ARY800
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< パーティーゲームって素晴らしいと思う今日この頃 >
漣「や、漣の部屋はむーちゃんが休んでますんで」
海風「私たちの部屋はスペースがちょっと。主に江風の所為ですけど」
夕立「夕立たちはあくまで仮の部屋だしあっちで楽しそうにするのはよくないから」
涼風「食堂だとか談話室も誰に見られるか分かんないし」
雲龍「あ、そう……変なところで真面目にされると調子狂うわね」
- 72 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/21(月) 22:44:32.22 ID:Tc/ARY800
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< 大人の会話(偽) >
愛宕「よく考えるとここって随分と大きな人生の墓場よね」
提督「あん? 」
山城「結婚を人生の墓場とするなら、そうかもしれないわね」
扶桑「何人分の墓石があるのかしら」
高雄「十匹分くらいはまぁ優に」
扶桑「私たちって匹で数えられるのね」
高雄「“ 機 “だとか“ 台 ”の方がお好みでしたらそちらで。
あぁ、“ 隻 ”は英霊に申し訳無いので駄目です」
愛宕「一応は生き物だしペット霊園くらいなら許される? 」
高雄「罪を割引きに割り引いてなら」
山城「それが無いなら産廃置き場が関の山ね」
提督「愛宕は最初俺に言ったんじゃねぇのかよ。
……高雄ちゃんちょっと今日はもう飲むのやめたら? 」
- 73 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/21(月) 22:48:42.53 ID:Tc/ARY800
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< 部屋の扉を開けただけなのに >
雲龍「ん……? あら、遅いお帰りね」
天城「裸にハイヒールってあのですね……」
- 74 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/21(月) 22:49:40.40 ID:Tc/ARY800
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< 愉快な客人たちが帰って片付けを >
雲龍「こう……着替えをしていたのだけれど途中から色々と探し物だとかを……その過程で履いてしまっただけよ」
天城「その過程が全く理解できないのですが」
雲龍「私にも分からないわ」
天城「はぁ……? 」
- 75 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/21(月) 22:51:46.11 ID:Tc/ARY800
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< つまり全てといえる >
高雄「ん……そろそろ甲斐性も売り切れですか? 」
提督「最初から売ってねぇの。……まだ撫でてないと駄目? 」
高雄「心を込めていれば時間なんて気にならなくなるものです」
提督「や、時間は気にしてねぇとな」
高雄「そう……私が」
提督「うん? 」
高雄「私が気にする時間はあなたといられる残りの時間だけ、ですよ」
提督「ん……」
- 76 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/21(月) 22:52:46.41 ID:Tc/ARY800
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< 二人きり寝室でする話ではないでしょう? >
提督「……俺の制服の臭いそんなに好きなのか? 」
高雄「寧ろ時々、嫌い。煙草の嫌な臭いも他の女の不愉快な臭いもします」
提督「そうか」
高雄「ええ」
提督「…………」
高雄「…………」
提督「…………そんなに嗅ぎたいなら今度高雄のも貸してくべやいたっ! 」
- 77 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/21(月) 22:55:40.47 ID:Tc/ARY800
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< 高雅の失楽 >
高雄「ふぅ……ベッドにへたり込んで、あなたに抱えられて見下ろされて」
提督「うん」
高雄「心臓を高鳴らせて、腰を震わせて、内臓を戦慄かせて……淺ましい女になったものです。
酔っているだけの方がまだ何倍もマシな程に」
提督「男目線過ぎるかもしれないけど女の子の幸せではあると思うよ。あくまでその一つとして」
高雄「……ええ」
提督「それともあれかい? 今から高尚な話ばかりする明晰で聖人かくやな女神でも目指す? 」
高雄「いいえ。それでは見下ろした先のあなたが砂粒程にも見えないでしょう? 」
提督「言うね。…………似たような場所から引き摺り下ろした感覚では、あるんだけど」
- 78 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/21(月) 22:56:19.54 ID:Tc/ARY800
-
ありがとうございました
- 79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/12/21(月) 23:16:36.02 ID:dCIw9KAf0
- 乙 葛城も警備府所属になるのかな?
- 80 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/22(火) 21:23:10.55 ID:QlYNlWYV0
-
< 真面目にお仕事 >
愛宕「で、誰出すの? 」
提督「ん? 」
愛宕「一応今日ある模擬戦はトリにあなた指揮の編成も出すわけでしょう? 」
提督「雲龍、天城、扶桑、阿賀野、海風、江風」
愛宕「ふぅん……? 」
提督「気は進まないが安心しろ。最低でも最終日にはお前も出す」
愛宕「まぁ、記録係が必要だものねぇ〜」
提督「あぁ。…………ガッチガチに編成組み続けてたら訓練の意味無ぇしな」
- 81 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/22(火) 21:24:27.08 ID:QlYNlWYV0
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< 瘴気漂う愉快な >
赤城「えーと……ここは第一航空戦隊が参ります? 」
加賀「ここは譲れません」
提督「譲っていいから。雲龍と天城で十分優勢取れてるから」
加賀「勝ちは詰めて詰めて詰め切っておくべきかと」
提督「お前は相手の面子を立てるってことを覚えてくれねぇかな」
加賀「あなたを侮辱した男の顔なんて汚泥を塗りたくっても足りませんが」
提督「はぁ。……赤城くん君は大人でしょなんとかして」
赤城「私は客将みたいなものなので知りません」
提督「……高雄」
高雄「頼む相手を間違っているのでは」
龍田「あなたを侮辱したなんて初めて聞いたわぁ〜」
提督「…………詰んだ」
- 82 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/22(火) 21:25:14.97 ID:QlYNlWYV0
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< 勝つと知っているからですよ? >
叢雲「あのね、あんたが指揮権持ってるんだから命令不服従でどうにかしなさいよ」
提督「下手なことしたらこいつら怖いもんむーちゃん」
叢雲「むーちゃん言うな。……そういえばここで営倉っていう感じのアレ見たこと無いわね」
漣「一応存在はしてるけど一番漣たちの生活エリアに近かったやつは」
叢雲「ええ」
漣「ご主人様がただの倉庫にしちゃってますもんね! 」
提督「あぁ」
加賀「あちらの国では懲罰房をモンキーハウスと呼ぶそうね」
龍田「一番お猿さんっぽい人が頭っていうのも愉快よねぇ〜」
提督「はいはい。……気持ちは分かったから取り敢えず観戦しておけよ後輩だろう一応」
- 83 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/22(火) 21:27:28.29 ID:QlYNlWYV0
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< ちなみに普通に勝ちました >
提督「つーかお前はペラペラと会議の中身を暴露すんじゃない」
愛宕「てへぺろっ? 」
高雄「そもそも副官として会議に随伴していたのだから愛宕は面子なんて知っているわよね」
愛宕「まぁ、ほら、皆さんにはこの人から発表しなきゃでしょう? 」
提督「それなら尚更変な部分だけ暴露すな。
……侮辱っていうか遠回しに殿下の靴の味は美味いのかって訊かれただけだからな? 」
高雄「それは遠回しだろうがなんだろうが侮蔑に変わりないのでは」
加賀「そうよね。……それで? 」
提督「あん? 」
加賀「しっかり“ 美味過ぎてしゃぶり続けるつもりだが何か ”と返したのよね? 」
提督「当然。……魂落とす程美味だって答えてやったさ、最高の笑顔で」
- 84 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/22(火) 21:30:01.29 ID:QlYNlWYV0
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< ある種最もフラットに観ていた方々 >
Littorio「横須賀から派遣されてきたとはいっても大したこと無さそうですね」
Roma「最後のはあくまで模擬戦なわけでしょう?
試したことの無い組み合わせや戦術も使ってみる場なわけで」
Littorio「それでも、よ。少なくとも今日見た中でここの最優に比肩し得るのは何人かしか」
Roma「当然、一線級の人員は横須賀や呉に張り付いているわけだけれどね」
Littorio「何も弱いと言っているわけでは。……でも」
Roma「? 」
Littorio「夕立という子にはあまり当たりたくないですね」
Roma「まったくもって。…………魚雷が生き物に見えたのなんて初めての悪夢よ、私」
- 85 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/22(火) 21:30:59.02 ID:QlYNlWYV0
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< 屈託、欠片もありませんでした >
提督「よく考えるとこのクソ寒い時期に演習延期した奴マジで馬鹿だな」
高雄「あなたもその一人かと」
提督「っても俺は日程調整にはあんまり関わってねぇし」
愛宕「あらぁ、派手に吹っ飛んだわねぇ〜」
提督「吹っ飛んだのにそのまま空中でバランス取って着地って頭おかしいのかあいつ」
高雄「あれ、たぶん当たって飛ばされることまで計算してますよ」
提督「マジかー……やっべぇなバトルジャンキー」
夕立「提督さん! 褒めて褒めてっ」
提督「はいはいよく頑張りました。
……さすがに満身創痍で片腕吹き飛ばされてる血塗れの女の子に笑顔向けられたくはないなぁ」
- 86 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/22(火) 21:38:14.44 ID:QlYNlWYV0
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< 劇的ビフォーアフター(戯) >
提督「つーか君さ……もうちょっと頭使える子でしょ? うん? 」
夕立「? 」
提督「一応君はあっちの何とかかんとか中佐が指揮してたの知ってる? 」
夕立「知らなかったっぽい! 特に指示聞いてないし」
提督「えぇ……」
夕立「そんなことよりこの場で一番偉くて将来夕立を使う可能性が高い人間にアピールするのが筋でしょ? 」
高雄「夕立さんを使う程の戦闘なんてあまり気が進みませんね」
愛宕「私も。……でも一応挨拶くらいしてきたら? この後の反省会が延びるとちょっとうんざりするの」
夕立「はーい。……あ、タオル一枚借りるっぽい! 」
江風「なンだあれ化け物かな? 」
海風「残念ながら一応の姉妹だね」
涼風「噛み付いたら離さないというか……あたいには普段とのギャップが演出に見えるくらいだよ」
- 87 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/22(火) 21:41:47.74 ID:QlYNlWYV0
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< 翻訳コンニャクって美味しいのかな? >
葛城「死ぬ……マジで死ぬ、ヤバい。意味分かんないんだけど……」
雲龍「安心しなさい。いきなり腹パンされた方が戦闘じゃない分痛いくらいだから」
葛城「意味分かんないんだけど……」
天城「訳すと……えーと、覚悟と身構えができる分ダメージを負うのが葛城が悪い、となります」
雲龍「翻訳ありがとう」
葛城「あのさ……意味分かんないんだけど」
- 88 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/22(火) 21:43:03.24 ID:QlYNlWYV0
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< カシュクールとかお洒落で好き >
秋雲「嗚呼……ニットおっぱい……」
高雄「あの……ん、身の危険を感じるわ」
秋雲「そのギュッと自分を抱き締めるのもいいですねー」
天城「お客様とはいえこれは……姉様化しないでいただけますか」
秋雲「この際UネックとかVネックもみたい! 谷間見えるエグいやつをこの機会に! 」
天城「どの際ですそれは。……あんまりそれ単体では着ないと思いますけれど」
雲龍「だからいいんじゃない。リブ編み重ね着だとかと合わせてもそれはただのお洒落なコーデよ」
天城「はぁ」
高雄「んん……何か、あの人とは違う目の怖さが…………何? 」
秋雲「ふへへ……」
- 89 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/22(火) 21:44:51.30 ID:QlYNlWYV0
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< しかも独り酒 >
Littorio「んふふ……」
高雄「? どうしたの? 」
Littorio「あぁ、変な笑い方でしたね。ごめんなさい」
高雄「別に。……それで? 」
Littorio「あの人がセンスの悪い眼鏡を掛けてきたとして」
高雄「? ええ」
Littorio「“ 似合ってる? “からの“ 似合ってない “まではいいじゃないですか」
高雄「そうね」
Littorio「“ あいつは似合ってるって言ってたんだけどなぁ ”という発言への返答をシミュレートしていました」
高雄「はぁ。……巫山戯たことをお酒の肴にするのはいいけれど何故、そんなピンポイントなの? 」
- 90 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/22(火) 21:47:25.41 ID:QlYNlWYV0
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< 戯言着飾って生きる日々を >
龍田「あの人そこまで昇進に対して熱意は無いみたいだけどぉ」
山城「野心の無い人間は自分の為にああまで腐った手段講じないと思うけれど」
龍田「全く無いとは言ってないもの。……仮にそういう野心の強い人がいたとしてね? 」
山城「ええ」
龍田「あと少しで理想に手が届く、っていうところで理不尽に閉ざしてあげたら付き従った皆さんはどうなるかしら」
山城「取り敢えず何がしかの方向性で暴走しそうね」
龍田「でしょう? その指向性を上手く制御できるならこの戦争なんて一年待たずに終わると思わない? 」
山城「あぁ……言いたいこと、分かった」
龍田「あの人ってそういう実証実験みたいなのの被験者だったりしそうよね〜」
山城「物凄く良いところで深海棲艦の皆さんに惨殺されるのね? 」
龍田「そうそう。暴走する私たちが楽しみだわぁ」
扶桑「……そんな悪辣過ぎること考えるのはあなたたちくらいだと思いたいところね」
- 91 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/22(火) 21:51:45.62 ID:QlYNlWYV0
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< ♪ 曲がりくねった道の先に(未知の咲に) >
山城「そもそもあれの野心はある意味では元帥になるより得難いものではあるでしょう」
龍田「そうねぇ。モテモテハーレム王国を建国したい、だったかしら」
山城「名称は兎も角そんな感じね」
龍田「曲がりなりにもほぼほぼ目当ての生活手に入れた辺りが怖いところ」
山城「手に入れるより維持する方が余程面倒だなんて思ってもみなかったみたいだけれど」
龍田「それは仕方無いんじゃないかなぁ。釣った魚にふんだんに餌を与えつつね?
周りには食べるなと釘を刺してリリースの勧めを断って家にも帰らず釣り場の近くで遊んでるんだから」
扶桑「言い得て妙というかなんというか。……私も雲龍に対する天城みたいな翻訳者が欲しいところだわ」
- 92 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/22(火) 21:52:54.55 ID:QlYNlWYV0
-
< 玉になり、滴る >
雲龍「ッ………………………………………」
瑞穂「……? 」
雲龍「…………………………………………」
瑞穂「…………? 」
雲龍「…………………………………………」
瑞穂「…………あのぅ? 」
雲龍「ん…………紙で指の腹を切ったの。わざとじゃないわよ? 」
瑞穂「はぁ」
雲龍「浮き上がる血を眺めていただけ。人間らしさってこういうことかなって」
瑞穂「そういうことではないと思いますけれど……」
- 93 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/22(火) 21:54:07.92 ID:QlYNlWYV0
-
< 酔いも醒めようというもの >
雲龍「まぁ、こうやって半分だけ修復してみたりした方が暇潰しにはなるわね」
瑞穂「なりませ……そんなことできるんですか雲龍さん」
雲龍「? できないの? 」
瑞穂「そこまで細かくなんてできませんよ。
傷がある程度離れていればできるでしょうけれど基本的に直すか直さないかでしょう」
雲龍「……分からないわね。ねぇ? 」
明石「や、それ普通に異常ですよ……レベル的には化け物一段階やめてるやつですってば」
- 94 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/22(火) 21:57:34.13 ID:QlYNlWYV0
-
< フィナーレの為のセミフィナーレ >
提督「お、いいところに一人酒。赤城は? 」
加賀「お手洗いついでに肴の追加を。あなたは? 」
提督「下らない会議が終わったところ。……加賀くん、明日は君別メニューな」
加賀「あら、本気で懲罰房を経験させてくれるのかしら? 」
提督「ちげぇよ。所謂ところの改二化ってやつ。明石には話付けてるから」
加賀「はぁ……今、このタイミングで? 」
提督「最終日の模擬戦、まかせたぞ」
加賀「…………ええ」
赤城「べつに構いませんけれどね ” だから好きなのよ……酷い男 ”とか顔覆って呟いて、
剰え勝手にキラキラするのは止めてほしいですねぇ」
- 95 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/22(火) 21:58:00.74 ID:QlYNlWYV0
-
ありがとうございました
- 96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/22(火) 22:08:28.72 ID:b3sBUW150
- 乙 遂に改二きたか
- 97 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/23(水) 22:06:57.49 ID:VRP/WQ1Q0
-
< お役所のお仕事 >
提督「…………邪魔臭ぇな」
愛宕「まぁ……そうね」
提督「談話室と食堂に置いていいか? 」
愛宕「いいんじゃない? お花は好きだし虫が出る時期でもないし」
漣「業者に頼まれて買わされた、と」
海風「いいじゃん。どうせ経費でしょう? 」
漣「癒着だよ癒着これー、ねー? 」
涼風「祝い用のスタンドフラワーかぁ。ある種不謹慎の極みだな」
高雄「構いませんけれどね……これを民間とのパイプと言っていいんでしょうか」
- 98 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/23(水) 22:09:39.10 ID:VRP/WQ1Q0
-
< 科学者というものA >
明石「はい、終わりです」
加賀「こんなもので? 」
明石「ようは貯まったポイントを肉体に還元してるだけですから。
ゲーム的な発想に過ぎるかもしれませんが」
加賀「ふぅん……」
明石「加賀さんはその貯まったポイントが多いのと特殊なアレなんですけどね」
加賀「はぁ」
明石「色々変化できるってことですよ。こう、シャキーンジャーンドーンって」
加賀「あなた得意分野なら無理な例えはやめた方がいいわ。全く意味が分からないもの」
明石「一応その書類に“ 戊 ”とか“ 護 ”とか書いてるでしょう? それです」
加賀「単行本並に分厚いわね。……後で読むわ」
明石「そうなるでしょ? お堅い言葉で説明しても誰も分かってくれませんし。
……ほらほら行った行った。あの人に見せてくるんでしょ? うん? 」
- 99 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/23(水) 22:10:58.40 ID:VRP/WQ1Q0
-
< 悪鬼羅刹って笑うのかな? >
提督「夕立たちはいいなぁ……派遣されてても演習後は自由時間長くて」
愛宕「あなたはその後が本番だものね。素晴らしい会議」
提督「クッソダルいわマジで。反省会とか本当に意味あんのかこれ」
愛宕「会議をしました、っていうのは意味のあることでしょう? なし崩しにお酒が入るとしても」
提督「まぁそうだけども。……じゃ、あとは俺だけでおもてなししてくるから」
愛宕「はいはーい。酌婦が必要になったらいつでも呼んでね? 」
提督「ばーか。…………あいつらの方が拒否しそうだけどなお前らの評判聞いてれば」
- 100 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/23(水) 22:12:21.69 ID:VRP/WQ1Q0
-
< 未亡人プレイの為に喪服を用意するのは許されるだろうか >
雲龍「どう? 」
天城「さすがに不謹慎過ぎるのでは? 」
雲龍「今更? 」
天城「それでもやって良いことと悪いことがあるんですよ姉様。
第一あの人が嫌がりそうじゃありません? 」
雲龍「最近あの人上手い具合におかしくなってきてるから」
天城「だとしたら姉様の所為でしょうけどね。……でもさすがにやめてくださいよ? さすがに、庇い切れませんから」
- 101 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/23(水) 22:13:55.51 ID:VRP/WQ1Q0
-
< 脳が壊れる(欺) >
山城「あの人は? 」
愛宕「将校何人かとお酒」
山城「懇親会は中止と言いつつ? 」
愛宕「まだお友達面できる程度の皆さんとお話しだから許してあげて」
山城「許す許さないではないけれど……くだらないことね」
愛宕「そのくだらないことが私たちの為になったりするんだから」
山城「それが、くだらないことだっていうのよ。そんなことしないで休んでいればいいのに」
愛宕「まぁねぇ〜。それができるならしてると思うんだけどぉ……」
天城「龍田さんとお酒追加で持って行きましたけれど嫌味なくらい笑顔で話していましたよ。ちょっと見ないくらい」
龍田「つまり最高に面白くないってことよねぇ。
……天城ちゃんがビールケース何個も担いでるの見て一番笑ってたとは思うけど」
- 102 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/23(水) 22:14:47.46 ID:VRP/WQ1Q0
-
< 罪無き悪意無き遠慮無き団欒 >
秋雲「え、何この肉塊は」
Littorio「? ステーキ用の牛肉ですが」
秋雲「えぇ……? これ、全部食べられるの? 」
Littorio「? 何人いると思っているのです」
葛城「もう胸焼けしそう」
雲龍「大変ね。肉って焼けたら縮むのよ? 」
葛城「あぁん? 」
瑞穂「どこからでもそういう話に結び付けられるのは便利というかなんというか……いえいえ」
- 103 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/23(水) 22:15:27.50 ID:VRP/WQ1Q0
-
< 科学者というものα >
明石「宇宙人? いるに決まってるじゃないですか」
阿賀野「そうなの? 」
能代「真っ先に否定しそうなのに」
明石「だってですよ? いた方が面白いし私は楽しいですからね。
来ないだけでいるに決まってるんですよ、宇宙人」
伊13「なる、ほど……? 」
- 104 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/23(水) 22:18:16.33 ID:VRP/WQ1Q0
-
< それでも胸を張って笑みを >
夕立「ここのヒトたちの方が未知の生命体よりよっぽど宇宙人っぽい! 」
涼風「お前が言うな」
海風「本当そうだね」
江風「まったくだぜ」
阿賀野「寧ろ夕立ちゃんの動きが宇宙人だよね」
能代「どころか宇宙人すら超越した何か? 」
夕立「……ぽい? 」
明石「まぁ、否定はできませんけどね。……ここで生活始めたら宇宙人だって腰抜かすでしょうよ」
- 105 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/23(水) 22:19:11.66 ID:VRP/WQ1Q0
-
< 真っ暗な海眺めて、紫煙と寄り添って >
提督「んんっ……フゥ-…………かったる」
加賀「お疲れ様。隣、良い? 」
提督「ん……」
加賀「……」
提督「…………」
加賀「…………」
提督「…………相変わらず、さ」
加賀「? 」
提督「綺麗だね。……フ-…………」
加賀「…………あなたの、隣にいるからですよ、__さん」
- 106 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/23(水) 22:20:06.25 ID:VRP/WQ1Q0
-
< 笑み深く、情は熱く >
提督「悪いな。様子見に行ってやれなくて」
加賀「いいえ、見ていて特段面白いものでも……明石が話し相手になってくれましたし」
提督「そっか」
加賀「ええ」
提督「…………」
加賀「…………」
提督「…………」
加賀「…………」
提督「…………ん」
加賀「…………? 」
提督「煙草吸ってたら、手、冷たくなっちゃった」
加賀「ん…………本当に、仕方の無い、人ですね」
- 107 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/23(水) 22:22:32.31 ID:VRP/WQ1Q0
-
< 舌華 >
加賀「…………」
提督「…………」
加賀「…………」
提督「…………」
加賀「…………」
提督「…………」
加賀「…………」
提督「…………」
加賀「…………ねぇ」
提督「うん? そろそろ部屋、戻るか? 」
加賀「そうね。……私、煙草を始める気は無いわ」
提督「? あぁ」
加賀「でも、そう……少しだけ薫る、というのは嫌いじゃなくなったんです。何年か前に」
提督「……」
加賀「紫煙だけではなくてその薫り、下さらない? 」
提督「もっとストレートに誘って欲しいな。……………………おいで」
- 108 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/23(水) 22:23:20.00 ID:VRP/WQ1Q0
-
ありがとうございました
- 109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/23(水) 22:37:34.48 ID:LDrCib3i0
- 乙
- 110 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/24(木) 23:00:59.43 ID:pcBSCz/L0
-
< 笑顔で、舞う >
夕立「えっ? 高雄さんと愛宕さん? 嫌っぽい! 仲間なんて嫌! 敵がいい! 」
高雄「はぁ」
愛宕「……ふふ」
江風「お、おう……」
海風「……状況を知らなければとんだ間抜けって感じだよね」
提督「……………………」
瑞穂「うわぁ……凄い、切り返し」
阿賀野「何でアレ直撃させられるんだろう」
能代「夕立ちゃん並に怖いですね」
提督「…………………………………………」
明石「私が言うのもなんですけど……あなたの奥さん二人って時々悪魔に見えますよね」
- 111 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/24(木) 23:02:36.58 ID:pcBSCz/L0
-
< 我が道を征く >
加賀「というかそもそもあの二人は最終日以外出さないんじゃなかったかしら」
提督「怒るなよ……今日と明日が何の日か知ってるか」
阿賀野「1914年の歴史的な独英休戦とボードゥアンのエルサレム王即位! 」
加賀「当然クリス……は? 」
提督「そういうことだよ……二日とも缶詰めってのを盾に押し切られたんだ」
加賀「……は? 」
能代「……阿賀野姉ぇはよくこの加賀さんの前で死ぬ程面白くないこと言えるね」
- 112 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/24(木) 23:04:44.86 ID:pcBSCz/L0
-
< 凶器が乱舞 >
提督「付き合って以来初めてクリスマス期間のデート行けない代償」
加賀「ふぅん……? 」
提督「…………なんで俺クリスマス中嫁が傷付くの眺めてそれを事務的に処理させられるんだろう」
能代「えーと、ほら、あんまり損しょ
提督「あ”あ”ん”っ”? 」
能代「し、失礼しましたっ。……負傷、しない、かも? 」
提督「…………全く心に響かない慰めをどうもありがとう」
能代「……あ、ははは、は……? 」
明石「夕立ちゃんが狂喜乱舞して戦いたいって望んでましたからねぇ…………」
- 113 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/24(木) 23:05:33.49 ID:pcBSCz/L0
-
< 海に咲く罪咎 >
愛宕「スッキリ? 」
高雄「まぁ……そうね」
愛宕「実戦じゃないから本当にスポーツって感じ」
高雄「下手を打つと当然沈むけれどね」
愛宕「でも私たちでしょう? 」
高雄「そうね」
愛宕「んふ……嗚呼…………心の底から化け物って感じ。悲しくなるくらい楽しかったもの」
高雄「…………そう、ね」
- 114 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/24(木) 23:07:42.48 ID:pcBSCz/L0
-
< 寒々と沸々と >
提督「…………はぁ」
叢雲「シャキッとしなさい馬鹿。あんた、軍人、あの二人、軍人。
当然いつか死ぬかもしれないって覚悟が今を幸せにするんでしょうが」
提督「ん……」
叢雲「あの二人の前ならそういう顔でいいから、私たちの前ではまともな軍人でいなさいよ」
提督「…………」
叢雲「平和ボケ甚だしいわ。…………あんたにはッ、信じた私たちに背中を見せる義務があるのッ」
提督「ッ……………………悪かったよ。そんな、辛そうな顔、しないでくれ」
- 115 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/24(木) 23:10:33.11 ID:pcBSCz/L0
-
< “ いつも通り ” >
愛宕「どうだった? 」
提督「お疲れ。……悪くはないけどお前は高雄のカバーに頼り過ぎ。
効果的な突撃と無謀な突出は違うんだから次は修正しろ。
特に今回は相手を最初から認識している弊害が多過ぎる。
仕方の無い部分もあるとはいえ夕立ばかりマークするな。
お前の目的は夕立の撃破か? ストレスの解消か? 違うだろうが。
無傷での生還を大前提に敵全体の全容を把握しつつ撃滅することだ馬鹿」
愛宕「ん……分かった。次はどうにかする」
提督「そうしろ。……高雄」
高雄「はい」
提督「今すぐ実戦に突入するなら愛宕の突撃をカバーする従来通りの組み合わせでいい。
だが今はあくまで演習だ、次は極力カバーしてやるな。
最大限に二人が活きる戦い方はこれまでの通りだろうがそれに頼り過ぎて慢心が見るに耐えない」
高雄「……はい」
提督「そもそもお前は相手の初弾を甘く見過ぎでーー
叢雲「まったく……最初っからあれでやりなさいよ馬鹿」
漣「発破かける役って大変だねぇ……お疲れ様むーちゃん」
叢雲「むーちゃん言うな! 」
- 116 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/24(木) 23:11:45.24 ID:pcBSCz/L0
-
< (非)ソロ者の悪夢 >
江風「あーいうトコだよな。一応は有能なの」
龍田「何でも表裏なのよ。二人の生存率を最大限高める為の勝利とその戦術」
山城「だから死んだ目でずっと真面目に観続けているわけね」
龍田「勝てば良かろうなのだ、っていうところ?
……あんなに夕立ちゃんが愉しそうなんだから効果は抜群ね」
- 117 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/24(木) 23:12:26.53 ID:pcBSCz/L0
-
< 楽しければ何でもいいと思うよ >
漣「今年もあと一週間かー」
叢雲「そうね」
漣「今年何か良いことあった? 」
叢雲「それなりには」
漣「そっか。ならいいや」
叢雲「ええ」
漣「……」
叢雲「……」
漣「…………今年さ、中身のある会話ってした? 」
叢雲「まぁ……それなりには? 」
- 118 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/24(木) 23:14:58.64 ID:pcBSCz/L0
-
< 喫煙所、独り >
提督「フ-……明日もやんのかあれ」
提督「…………」
提督「…………」
提督「…………」
提督「…………」
提督「…………まぁ、平和ボケは平和ボケだよな。らしくなかった」
提督「…………」
提督「…………」
提督「…………」
提督「…………」
提督「次世代の夢を創る仕事、前の世代に頑張ってほしかったなぁ……」
- 119 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/24(木) 23:18:33.44 ID:pcBSCz/L0
-
< 一人、寄り付いて >
赤城「であれば、出逢うことすら無かったでしょうね」
提督「…………今お前と話す気分じゃない」
赤城「別に難しい話も嫌な話もしませんよ、今は」
提督「他にお前と話すことあったっけ」
赤城「失礼な。益体も無い話や意味の無い話、馬鹿らしい話を楽しんできたでしょう? 」
提督「…………フ-」
赤城「私とて、あなたや彼女たちへの親愛は、あるのですよ? 」
提督「知ってるよ。…………切り替えた、全部無理矢理切り替えたから本当に心配そうな顔なんてしないでくれ、怖くなってきた」
赤城「本っ当に失礼ですねぇ……」
- 120 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/24(木) 23:20:34.82 ID:pcBSCz/L0
-
< 日常を楽しむ為に必要な日常という儀式 >
漣「ジェネリックATMなご主人様ー」
提督「んだよ……素直に財布扱いされた方がまだマシだな。何? まだ酒殆ど入ってないんだけど」
漣「暇なんで風俗の話しましょー」
提督「巫山戯んな馬鹿」
漣「寝取りプレイ専門風俗とか無いんです? 」
提督「あのさぁ……」
漣「人妻風俗じゃーなんかちょっと違うじゃないですか。JDとか寝取りたいでしょ? ん? 」
提督「俺は何でもかんでも下半身で物考えるアホじゃねぇから」
漣「またまたー。野生の愛宕さんとかいたら勝手に保護して閉じ込めるでしょ? 」
提督「意味が分からないんだけど……」
叢雲「保護までは普通でしょうよそれ。
……上手くいけば愉快な話し相手くらいにはなりそうだし」
- 121 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/24(木) 23:22:48.05 ID:pcBSCz/L0
-
< 巻き髪とかリボンスカートとかサマンサとかそんな感じかな >
提督「つーか海軍将校の肩書き見て股開くJDとかぜってー面倒臭ぇから願い下げだわ」
漣「ほーん? 」
愛宕「JDコスすればいいの? 」
提督「こういう嫁がいるわけだしな。……でもJDコスって、なんだ? 」
- 122 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/24(木) 23:23:16.45 ID:pcBSCz/L0
-
< 非日常であるという前提 >
提督「っても……そうだな。風俗って所謂異世界というかさ、
普通では関われない世界に踏み入れるって感じだと思うんだよな」
漣「あぁ、一応続けてくれるんすね。
……肩書見せればヤれそうなJDより普通なら訴えられるかもしれない人妻の方がいいって? 」
提督「単に乱れられるより次の子もお願いしますね♥︎ とか言われた方が燃えそうではある」
漣「なるほどなるほど」
愛宕「一人目の可能性すら限り無く低い石女でごめんなさいねぇ〜」
提督「」
- 123 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/24(木) 23:23:43.51 ID:pcBSCz/L0
-
ありがとうございました
- 124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/24(木) 23:39:37.58 ID:Pzw+ptpH0
- 乙
- 125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/25(金) 12:20:25.64 ID:b3YGCdnoO
- 乙
艦これ的には海域ドロップするのが野生の艦娘?
- 126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/25(金) 14:52:14.13 ID:JdBqUGx10
- 前スレで親友と“ 艦娘の複製 ”計画について言ってるから同名艦ってのがいない世界観で
野生の艦娘ってのはまだ軍の管理下に無い艦娘のこと?
だから深海棲艦倒して艦娘でてくる海域ドロップじゃなくて工廠等で建造される艦娘しかいないのかな?
- 127 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/26(土) 23:08:03.68 ID:l7CPmI6y0
-
< ただ、二人在れれば >
愛宕「クリスマス、終わっちゃった」
提督「……そうだな」
愛宕「色々と理由付けて無理矢理戦闘訓練させてもらったけど」
提督「ん」
愛宕「別にクリスチャンでもないしどうでもよかったのよ、本当は」
提督「知ってる」
愛宕「あなたに八つ当たりして、覚えていてほしかったの、来年まで」
提督「忘れないよ。どんな理由であれ、くだらない意地であれ、何も楽しませてやれなかったんだから」
愛宕「そうじゃなくて……うぅん……」
提督「無理矢理言葉にしなくてもいいさ。お前が言いたいことは分かる」
愛宕「んん……何だと思う? 」
提督「肩に頭、載せたいんじゃない? 」
愛宕「正解だけど大外れ、ってところね。取り敢えず手、握って」
提督「それはそれは…………ん」
- 128 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/26(土) 23:08:55.71 ID:l7CPmI6y0
-
< 街頭インタビューVTRでも眺めつつ >
葛城「やっぱこのご時世ナンパとかも減ってるのかな? 」
江風「知らねーよ何故江風の方向いた」
雲龍「まぁ……元々マッチングアプリだとかに流れていそうじゃない? 」
天城「あんまり詳しくはありませんが写真の修正だとかが効かない分ナンパの方がいい方もいるのでは? 」
雲龍「なるほど。確かにそうね」
葛城「男は色んな意味でナマが好き、と」
江風「そら嫌いじゃないだろーけどな……」
- 129 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/26(土) 23:09:22.76 ID:l7CPmI6y0
-
< 擦れていると言うと言い過ぎなラインで >
明石「葛城さんが割りかし下ネタいけて反面女の子っぽい女の子してる所為で」
葛城「はい? 」
明石「なんだか妙に自分が大人みたいな錯覚を覚えて困ってるんですよ。どうしてくれるんですか」
葛城「意味分かんな。明石さんも女の子してるじゃん」
明石「じゃない、とは言いませんけども……言葉では説明しにくいですねぇ……」
- 130 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/26(土) 23:10:05.75 ID:l7CPmI6y0
-
< 素(レズ) >
葛城「あっ、メスにされてばかりで女の子って感じではないってこと? 」
明石「えぇ……」
天城「……姉様」
雲龍「さすがに私はそこまで悪くないと思うけど……」
- 131 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/26(土) 23:10:51.81 ID:l7CPmI6y0
-
< 実感と重みと説得力のあるお言葉 >
葛城「てーか私も割と女の子忘れてることあるけどね」
雲龍「あぁ、輸送機の中で口半開きにしながら涎垂らして寝てたり」
葛城「は? 」
天城「しかも半笑いで」
葛城「は? 」
明石「やー、そういう感じのベクトルじゃないんで私。それは別のアレ」
瑞穂「そういう忘れ方をするともう戻れなくなりそうですものね」
葛城「……私いじめられてません? 」
加賀「さぁ……私も似たような扱いされることあるから」
赤城「そういう扱いをされたいとは思いませんけれど……全くされない方が疎外感のあるものなんですよ? 」
- 132 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/26(土) 23:11:27.32 ID:l7CPmI6y0
-
< 載せて、載せられて、抱き付かれて抱き締めて >
愛宕「あなたの人生で私だけが、って」
提督「うん? 」
愛宕「そういう生を望んだことが無いとは言えないけれど」
提督「うん」
愛宕「こういう生も悪くないって思わせてくれて、思える程幸せにしてくれて、ありがと」
提督「別に。……死期でも悟ったの? 」
愛宕「んーん、単にセンチなだけ。ありがちだけど年の瀬の魔力ってやつね」
提督「そ……」
愛宕「……」
提督「……」
愛宕「…………」
提督「…………」
愛宕「…………♪ 」
提督「ん…………こちらこそ、こんなにだらしないやつを幸せにしてくれて、ありがとう」
- 133 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/26(土) 23:12:53.00 ID:l7CPmI6y0
-
一応建造的なアレと極々低確率のドロップ的なアレとドロップ的なサルベージ的なアレ、って感じですね
あくまでエッセンスなので忘れていただいても何ら問題は無いですけども
ありがとうございました
- 134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/26(土) 23:41:12.32 ID:fXegchK/0
- 乙
- 135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/27(日) 02:04:37.45 ID:WMZSTZfQ0
- >>1乙
- 136 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/31(木) 23:00:26.77 ID:PBTI8azaO
-
< 失礼だけど笑ってしまった名前 >
提督「友達の伊達は嫁さんがマキさんだな」
叢雲「実際はどうか知らないけど割とそれ結婚で悩みそうよね」
提督「どうなんだろうな。赤井翠さんとかも実在するらしいけど」
叢雲「山佐佳奈さんとかも聞いたことある気がするわ」
提督「うん? 」
叢雲「ヤマサカナ、山の魚」
提督「あぁ、そういう……伊達のお母さんがさ」
叢雲「ええ」
提督「マキコっていうらしい。それ海兵のとき聞いて笑ってたんだよね」
叢雲「んん……それはまた」
- 137 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/31(木) 23:00:56.78 ID:PBTI8azaO
-
< らしくある >
提督「幸せならどうでもいいと思うけどな。……でさ」
叢雲「ええ」
提督「なんで年末に極限までくだらない話して全員の着付け待ってるんだろう」
叢雲「さ、さぁ……? 」
- 138 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/31(木) 23:01:55.25 ID:PBTI8azaO
-
< 祓え不幸を >
天城「年末と年始両方で集合写真を撮ると決めたのはあなたでしょう」
瑞穂「恒例行事ですしね」
提督「俺去年は年始が晴れ着で年末は普段着ってした気がするんだけど」
天城「何故かあなたが和服を着るからです」
提督「年始は大礼服着ろって言われたんだもん和服の出番無いじゃん」
高雄「年始は縮小してとはいえ訓示を与えたりと祝いの席ですからね。
正装して和服にして正装して、なんて整える私も面倒ですよ」
提督「だそうだ」
天城「はぁ」
瑞穂「しかしこうしてシャンとしているところを見ると本当に……いえいえ」
叢雲「……明石」
明石「はい? 」
叢雲「フラフラ血迷わせずにちゃんと繋ぎ止めておきなさいよ? 」
明石「や……えぇ…………? 」
- 139 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/31(木) 23:03:16.98 ID:PBTI8azaO
-
< イったっぽい! ぽい……? >
愛宕「女も男も大概面倒臭いしそもそも人間だって化け物だって個人差があるけどね?
割にちょろい生き物なのよ思考する時点で」
夕立「ふーん? 」
愛宕「ちょっと優しくされただけですぐコロっといっちゃったりね? 」
夕立「ちょっと強いだけの子なんて好きにならないけど? 」
愛宕「あの人戦闘力は人間レベルだけどベッドだと強いのよ? 」
夕立「夕立はそれ知らないから。知ってもいいの? 」
愛宕「私は別にいいけど? 」
夕立「えっ、いいの? 」
愛宕「いいっぽいいいっぽい」
夕立「ぽいー……? 」
高雄「……馬鹿な会話で頭がおかしくなりそう」
海風「姉がご迷惑をお掛けし……愛宕さんも大概ではありますけども」
- 140 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/31(木) 23:04:13.35 ID:PBTI8azaO
-
< イメージという事実 >
海風「そもそも夕立姉さんって激しく噛み付いたりしそうだから危ないですよ」
夕立「海風は夕立のことを何だと思ってるの? 」
海風「攻撃性に支配されてる飢えた狂犬」
夕立「酷いっぽーい。夕立はこれでも利口な方だよ? 」
海風「利口ね……高雄さんとか見て馬鹿って言える?
馬鹿じゃないから安心してってちゃんと私の目見て言える? 」
夕立「え……」
高雄「おかしいでしょう? 何故そこで私に飛び火するんですか……」
- 141 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/31(木) 23:14:38.94 ID:PBTI8azaO
-
< 来年もどうぞよろしく >
提督「えー、本年もまぁ楽しく過ごしましたが」
高雄「世情など何処吹く風に」
愛宕「なんとなくいつも通りに」
加賀「時折後輩にいじめられつつ」
雲龍「そんなわけ」
天城「愛ですとも」
明石「愛かは兎も角敬愛ではありますよね」
瑞穂「敬愛なんかではなくて、愛をください。肉の欲で構いませんからぁ! 」
叢雲「誰よこんな年末まで酔わせ倒させたの」
漣「さぁね。どうでもいいでしょそんなの」
江風「あぁ^〜……! 」
海風「ぴょんぴょん飛び跳ねるのは何かのギャグなの? 」
阿賀野「絶妙に馬鹿っぽいよね」
夕立「っぽい? 」
能代「ぽいぽい」
秋雲「ぽいよねー」
葛城「ぽいわー」
Littorio「ぽいですとも」
伊13「ノリ、いい、んですね」
伊14「いいっぽいいいっぽーい」
Roma「馬鹿ばっか」
龍田「年の瀬でもここらしいわねぇ〜」
扶桑「でも悪くは、ないわ」
山城「お蕎麦、揃いましたよ」
涼月「この量を越すまでに食べ終わるんでしょうか」
初月「いざとなれば加賀さんがいる」
涼風「赤城さんはフライング駄目だぜ? 」
赤城「ほえ? 」
旗風「もう既にずるずるしてるけど」
松風「仕方無いね。赤城さんだし」
提督「そうだな。……ま、変わらぬ明日で新年を迎えられれば、それにこしたことは、無いかなって」
- 142 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/12/31(木) 23:16:17.04 ID:PBTI8azaO
-
本年も本当にありがとうございました
なんとはなしにぼんやりなんとなく続きますが来年もどうぞよろしくお願い致します
皆さん良いお年をお過ごし下さい
どうぞ良い一年になりますように
ありがとうございました
- 143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/31(木) 23:21:46.72 ID:ZqSJ9e2a0
- 乙 来年もよろしくね
- 144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/31(木) 23:38:34.38 ID:mGA5RPthO
- 乙乙
今年も楽しませてもらってありがとうございました
来年もよろしゅうです
にしても大湊組と夕立の親和性高いな
- 145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/31(木) 23:58:11.56 ID:ZqSJ9e2a0
- >>144
そりゃ時雨の妹で海風・江風・涼風の姉だぞ
てか登場してる白露型でまともなの春雨だけか...
- 146 : 【吉】 [saga]:2021/01/01(金) 21:57:30.55 ID:d4p5TGt+0
-
新年あけましておめでとうございます
今年も大概低速ですがよろしくお願い致します
2016年……吉
2017年……末吉
2018年……ピョン吉
2019年……凶
2020年……吉
2021年……?
- 147 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/01(金) 21:58:16.14 ID:d4p5TGt+0
-
< 時々は狭い湯船もいいよね >
愛宕「はうぅん……」
提督「ん……もっと力抜いていいよ」
愛宕「それでは遠慮なーく」
提督「んー……」
愛宕「…………」
提督「…………」
愛宕「…………はぅぅん? 」
提督「はうぅん? 」
愛宕「ふぅぅん」
提督「はうん……? 何か触った? 」
愛宕「んーん、あったかいなぁって」
提督「そっか。……よく考えなくてもさ」
愛宕「んー? 」
提督「こんな馬鹿なことしててこれから今年一番目の訓示垂れに行くとか笑っちゃうよな」
愛宕「いいじゃない別に。あったまって行きなさいよ」
提督「まぁね」
愛宕「ん……」
提督「……」
愛宕「……」
提督「……はうぅん? 」
愛宕「はうぅーん……? 」
- 148 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/01(金) 22:01:11.72 ID:d4p5TGt+0
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< 諸々終わりまして >
提督「疲れた」
愛宕「疲れたわねぇ〜」
高雄「そうね」
提督「尊敬してもいねぇ蹴落としてぇ相手に挨拶するあいつらの方がよっぽどお疲れ様だが……ぁ」
愛宕「? 」
高雄「? 」
提督「あけおめことよろ? 」
愛宕「ことよろー」
高雄「今年もよろしくお願いします。……そんなこと、わざわざ言わなくてもいいじゃない? 」
- 149 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/01(金) 22:02:36.06 ID:d4p5TGt+0
-
取り敢えずこれだけやってまだ吉以上が出ないのは悲しいような違うような
2016年……吉
2017年……末吉
2018年……ピョン吉
2019年……凶
2020年……吉
2021年……吉
改めて今年もよろしくお願い致します
ありがとうございました
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