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【艦これ】提督「俺と……愛宕と高雄」

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434 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/23(火) 23:42:42.19 ID:yHWWweCk0
435 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/03/24(水) 22:28:12.39 ID:DHryx1Vg0

< 肩触れ合って、笑み見せ合って >







提督「カトラリーセットって貰って嬉しいものかな? 」

愛宕「良いところじゃない? そこそこ歳の離れた後輩への結婚祝いでしょ? 」

提督「まぁ、我ながら世話してやったやつだし最悪センスの無い先輩扱いでいじってはくれるしこの辺でいいか」

愛宕「む……? 」

提督「うん? 」

愛宕「なんか……好きを感じる」

提督「隙? 」

愛宕「そうじゃなくて、好き」

提督「俺ら用も買う? 」

愛宕「あなたが欲しいなら。……物のことじゃなくて」

提督「うん? 」

愛宕「夫が後輩夫婦の為に選ぶちょっとお洒落なお祝いについて意見を求められる状況、好き」

提督「ふぅん……? 」
436 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/03/24(水) 22:29:14.90 ID:DHryx1Vg0

< 時が経てばまぁ犯罪臭は消えますが…… >







提督「俺の友達にさ」

愛宕「うん」

提督「バレンタインはクッキーを貰ってホワイトデーにチョコをあげるやつがいるんだ」

愛宕「ふぅん? 海外系なやつ? 」

提督「や、ふっつーにこの国出身だけどな。なんかこう、拡大解釈した中二病なんだ」

愛宕「あなたみたい」

提督「かもね。……そいつは滅茶苦茶一途な良いやつなんだけど」

愛宕「ん」

提督「駆逐よりやべぇ相手とガチ恋できる怖いやつなんだ。
仮に結婚できたとして俺はどんな言葉を掛ければいいかな? 」

愛宕「う、うぅん……? えー、と……」
437 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/03/24(水) 22:30:01.00 ID:DHryx1Vg0

< 文化とか社会との齟齬って怖いね、って >








愛宕「一応念の為に訊いておくけれどそれって海防艦クラスとかそういう意味よね? 」

提督「さぁ? 」

愛宕「さぁ? ってあなたね……本気でただの人間相手だったら私に言えることは一つしか無いわよ」

提督「通報でもしておけって? 」

愛宕「んーん、末永く奥様の心に疑問抱かせないで頑張ってくださいね、って」

提督「うぅん……? 」
438 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/03/24(水) 22:31:52.15 ID:DHryx1Vg0

< 肯ていいものかどうか >







高雄「実際に一定年齢で配偶者と自分の年齢差に嫌悪感を抱く場合は少なくないそうね」

愛宕「元教師と教え子の場合とか聞いたことあるわ」

提督「だから疑問を抱かせずにずっと幸せな生活を続けて、ってことか」

愛宕「そういうことー」

高雄「結局はその一瞬一瞬が幸せかどうか、ですからね」






涼風「そもそも” 艦娘 ”の海防艦クラスなら別に良いみたいな思考がナチュラルってどう思う? 」

海風「え、いや、別に良い……ん……いや……えっと…………いやいや」
439 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/03/24(水) 22:32:34.75 ID:DHryx1Vg0

< 大事なことですので >







江風「大丈夫じゃねーの? 例えばだけど姉貴とよつを同年代に見るやつはいねーよ」

海風「そう、だよね? 」

涼風「なんつー変な心配してやがるんですかねおねーちゃんは」

江風「そういうお年頃なンだよ」

涼風「あ、そう……」

海風「うん……うん、そうだよね、分かった」

江風「あン? 」

海風「海防艦クラスの女の子を恋愛対象として見てはいけません、よし」

涼風「あ、おい、え……」

江風「……何故それをテートクへ伝えに行くンだ? 」
440 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/03/24(水) 22:34:15.07 ID:DHryx1Vg0

< 試してみたくないわけではないのだけれど >






愛宕「カラー……カラーね……」

高雄「カラー……ですか……」






瑞穂「? 何をボソボソやっているんですか? 」

加賀「あなたまた余計なことでも言ったの? 」

雲龍「私は美容室でのカラーってどうなのって訊いただけです」

天城「基本的に関わりませんからね」

瑞穂「あー……」
441 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/03/24(水) 22:35:35.88 ID:eYnKNZSEO

< 分かる、ということ >







雲龍「あぁ、そうだ、髪といえば」

提督「うん? 」

雲龍「アホ程長い髪の女って実際どうなの? かったるくなったりしない? 」

提督「しないけど。……こいつこんな時間から酔わせるとか何やったんだお前。まだ22:00過ぎだぞ」

天城「天城は別に何も。……これ、酔ってます? 普段からこうでしょう? 」

提督「微妙に変なこと言うのは兎も角顔が違う」

雲龍「? いつも通り綺麗でしょう? 」

提督「そうだな」

天城「うぅん……? 」
442 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/03/24(水) 22:36:30.49 ID:DHryx1Vg0

< 一晩でもセンチになれないこんな世の中じゃ >







提督「何か疲れることでもあったか? 」

雲龍「いいえ。ちょっとだけ……ええ、センチなだけ」

提督「ふぅん? 」

雲龍「今日は……私に構わなくて、いいから。飛行甲板も……触らないでね」

天城「姉様、熱でもあるんじゃないですか? 」

葛城「なんかヤバいウイルスに犯され切ってるんじゃない? 」

雲龍「…………」

提督「…………悪いけどな、お前自身の所為だと思うぞ」
443 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/03/24(水) 22:37:27.33 ID:DHryx1Vg0

< 追い込み >







漣「ぼんやりネット巡回してたらですね」

雲龍「? 」

漣「能動的マゾと受動的サドがテーマなエロCG集の広告見つけまして」

雲龍「……へぇ」

漣「まるで雲龍さんだなとか思ったんです、が」

雲龍「が? 」

漣「雲龍さんって普通にイチャつきたいご主人様に責めさせて精神的負荷かけてる分実は能動的なサディストじゃないです? 」

雲龍「…………」

天城「……言ってはならないタイミングで言ってはならないことを」
444 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/03/24(水) 22:39:46.37 ID:DHryx1Vg0

< 邪気ではないのでけれど聖性は無い >







雲龍「まぁ……そうね、それくらい分かってる」

漣「や、やや、なんでそんな妙に落ち込むんです」

雲龍「……別に」

天城「センチなだけらしいですよ。……そもそも割に楽しんでいると思いますけれどね、あの人も」

雲龍「そう? 本当に? 」

天城「何故ことあの人から自分への評価には自信が無いんです姉様は。
……本気で嫌なら姉様は前の要港部にはいませんでしたしましてや大湊にも連れられていませんよ」

漣「冷たい男っすからねー」

雲龍「そう、かしら」






高雄「ふふ……何人の引き抜きや配置転換を断って何隻の異動受け入れを断っているか知ったら……嗚呼……」

叢雲「……時々しか見せないけどあなた程嫌な笑い方する女って見たこと無いわ、私」
445 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/03/24(水) 22:40:22.29 ID:DHryx1Vg0

< 暫定としておきたいところ >






高雄「酷いことを言いますね。義娘の叢雲さんだから見せているんですよ? 」

叢雲「あ、そう……時々しか感じないけどあなた程嫌な信頼寄せてくる女って見たこと無いわ、私」
446 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/03/24(水) 22:41:50.59 ID:DHryx1Vg0

< 似たようなのが他にいてたまるか、という気もする >






高雄「ふふ……叢雲さんだってあの人と上手くやれてあの人の守り刀を続けているんだから、似たようなものでしょう? 」

叢雲「守り刀って普通乳児か新婦に渡す物でしょうが」

高雄「懐刀も第一の刃もそういう立場を私はもう手放しませんから」

叢雲「あ、そう。……あなた程独善的で支配的な独占欲の塊なのに幸せそうな顔する女って見たこと無いわ、私」
447 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/03/24(水) 22:42:38.74 ID:DHryx1Vg0

< 親愛を否定するわけではないけれど >






高雄「ま、私はまだまだ幸せになる途中ですよ。
だからこそ、叢雲さんや漣さんにも幸せになっていただかないと」

叢雲「だから守り刀をずっとやっていろと、と」

高雄「ええ。あの人の幸せは私の幸せですし、あの人の幸せに叢雲さんたちは欠かせません」

叢雲「ふぅん……あなた程あいつ以外には平等に冷たい女って見たこと無いわ、私」
448 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/03/24(水) 22:43:30.27 ID:DHryx1Vg0

< 酔いの回りが世の回り >







高雄「それでこそ私ですから許し

叢雲「ストップ、ストップ」

高雄「? 」

叢雲「楽しくなってきたんだか悪酔いしてきたんだか知らないけど、これいつまで天丼重ねていくつもり? 」

高雄「叢雲さんが怒る寸前までは」

叢雲「はぁ。……あなた程他人の限界試すようなことして楽しそうな女……えーと」

高雄「駄目じゃないですか叢雲さん。そんな女ここには沢山いますよ」

叢雲「…………はぁ」
449 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/03/24(水) 22:43:59.41 ID:DHryx1Vg0

ありがとうございました
450 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/24(水) 23:16:50.65 ID:SeQ9ZWxI0
乙 
451 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/01(木) 23:03:59.64 ID:BQN2ed3i0

< 理解なんてナンセンス >







天城「姉様の初めての夜って? 」

雲龍「戦闘衣。それ以上の勝負服は無いし、あの人に私そのものを返すのなら、捧げるのなら、それを置いて他に有り得ないから」

天城「はぁ」

雲龍「あれ以来、一度も着てヤっていないわ。
次に着るときはあの人を殺すときか、自分が死ぬとき」

天城「……」

愛宕「……何でいきなり重くしたわけ? 」

高雄「あの流れで尊さ演出し始めるなんて思わないでしょうさすがに……」
452 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/01(木) 23:07:05.63 ID:BQN2ed3i0

< 親しき仲には礼儀外の何か 有り >







雲龍「演出ってあなたね……」

天城「天城もてっきりいつもの周りまで頭が悪くなりそうな流れになるのかと」

雲龍「事実が魂に迫る尊さだから仕方無いじゃない。
魂なんてものがあるのかは知らないけど」

愛宕「……そう」

高雄「……はぁ」

天城「まぁ、姉様の気持ちまで切り捨てるつもりはありませんけれど……」

雲龍「ん…………ええ……それだけは、捨てないわ。あなたたちの理解なんて、全く要らないくらいには」

天城「はぁ」

山城「いえ、本当なんでよ、何故この流れで未だにあなたが尊さ演出できてるのよおかしいじゃない」

雲龍「あっ、あなたねぇ……」
453 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/01(木) 23:08:41.63 ID:BQN2ed3i0

< 幕間の幕開けの幕間 >







江風「あははっ、安っぽい真っピンクなキャミドレスとか着てそうなのになーハジメテカッコワライ」

雲龍「…………」

海風「…………本当に酷く酔ってますから。見下げ果てた顔、取り下げてあげてください」

涼風「…………まっさか姉貴に対して殺意と憐れみ同時に湧くとは思わなかったよあたい」
454 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/01(木) 23:12:43.01 ID:BQN2ed3i0

< 配られた配役というもの >






山城「……間抜け」

高雄「……はぁ」

愛宕「んー……」

江風「ン? 」

雲龍「…………」

海風「…………これで嫌われない辺り本当に奇跡的な集団だよね」

涼風「あぁ……女社会であれは普通駄目だよな」

雲龍「…………」

江風「ンー……ン? ビール飲む? 」

雲龍「…………貰うわ」

江風「へいへーい! ビールいっぱーい! 」

能代「はい。…………なんで能代が? 」
455 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/01(木) 23:14:45.29 ID:BQN2ed3i0

< 漸進(退)する…… >







漣「このガーターね? ヘソ上のレースも可愛いんだけど鼠蹊部のちょっと上がハート型にくり抜かれてるのがすっごい良いの」

叢雲「あ、そう……何故あなたの姉は一応は私の無二の親友的なアレを歪ませたわけ? 」

天城「よかったですね、無二の親友ですって」

漣「あ、それは知ってるんで今更言われても別に。超々々々々嬉しいけど」

叢雲「あなたはあなたで腹立つわね……」

天城「姉様なら歪ませた覚えはないけど……なんて言いそうですけれど、あの」

叢雲「何よ」

天城「あなた、心当たり、無いの? みたいな? 」

叢雲「は? 」

漣「ガーター選び始めるとランジェも追加で欲しくなるよねぇ……」

叢雲「……はい? 」
456 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/01(木) 23:15:54.71 ID:BQN2ed3i0

< 夜という救い/掬い >







提督「クッソだるいわあいつら……ぅん? 」

雲龍「…………」

提督「…………抱き締めてもいいタイミング? 」

雲龍「、…………抱き締めないと、駄目なタイミング」

提督「そ。……うん? 」

雲龍「…………」

提督「…………? 」

雲龍「…………抱き締めたままで、撫でて」

提督「ん……」

雲龍「…………」

提督「…………」

雲龍「…………甘えさせて」

提督「いつでも甘えさせてもらってるからな。……行こうか」
457 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2021/04/01(木) 23:16:22.13 ID:BQN2ed3i0

ありがとうございました
458 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/01(木) 23:23:09.66 ID:iNx2zvNK0
乙 江風は泥酔時の記憶ないんだっけ?
459 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/13(火) 22:38:04.10 ID:mqovhhjyO

< 一粒ずつ食べるのなら俵も云々 >







涼月「おにぎりって凄いよね」

初月「うん? 」

涼月「お茶碗だと四、五杯で限界見えてきちゃうけどおにぎりだとスルスル食べちゃうでしょう? 」

初月「確かに」

涼月「偉大な食べ物だよねぇ……」

初月「あぁ……」






伊14「普通の人間はあれさ、限界のライン一、二杯じゃない? 」

伊13「どんぶり茶碗で、計算しないだけ、赤城さんたちより、マシ……じゃない? 」
460 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/13(火) 22:39:21.91 ID:mqovhhjyO

< あとはまぁ吸血とかその辺かな >







涼月「食べたいし食べられるんだから仕方無いでしょう? 」

初月「そうだな」

伊14「そりゃそうだけどさー」

赤城「何か問題でも? 」

初月「一応食費=税金だが」

赤城「気の所為ですよ」

涼月「気の所為」

赤城「ええ」

伊13「気の、所為」

赤城「そうですとも。……使役の対価としての貪食、なんて化け物らしくて素敵じゃありませんか? 」
461 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/13(火) 22:40:30.14 ID:mqovhhjyO

< 超反応と言えなくもない >








提督「ふぃー……深爪した」

雲龍「どこにとは言わないけれど突っ込んだら染みそうね。酸性だし」

葛城「感じてたらアルカリになるでしょ。もしかして提督さん独り善がり? 」

提督「あの……えー……? 」

天城「…………はぁ」
462 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/13(火) 22:41:09.06 ID:mqovhhjyO

< 深く頷いていました >








雲龍「いえ、この人の名誉の為に言っておくけれど普通にイイわよ。
最初に指突っ込んだときはまだ酸性でしょうってだけ」

葛城「ふぅん? 」

雲龍「というか女として言うけれど濡れないなんてその女がクズなだけよ。
心から愛した相手に対して気持ち昂らないなんて失礼な話。それは好きって言うのが錯覚なのよ」

葛城「……なるほど」

提督「…………俺、何かこれ言っていいのか? 」

天城「いいと思いますよ。……言えることがあるかは、知りませんが」
463 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/13(火) 22:43:29.78 ID:mqovhhjyO

< 狐さんやお遊戯さんはお休み >







秋雲「フッツーにIE使ってたら熟女好き扱いされた件について」

時雨「う、うぅん? 」

あきつ丸「重い女よりはマシでありましょうよ」

秋雲「何それ、Chromeのこと? 」

あきつ丸「なんならばedgeの方がマシであります」

秋雲「まぁ、結局パクリってーか寄せてる気がするけどね」

あきつ丸「使えればそれでいい。使えないのが最大の罪だ」

秋雲「まーねー」

時雨「???? 」
464 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/13(火) 22:44:33.70 ID:mqovhhjyO

< 本日のデザートは! >







雲龍「私? 」

天城「ミルクレープです」

葛城「雲龍姉ぇの? 」

天城「ええ」

雲龍「出ないわよ」

葛城「そりゃそうでしょ」

天城「プレーンとお抹茶がありますよ」

雲龍「抹茶」

葛城「ん」

天城「ありがとう。……どうしました? 」

旗風「あの……全く止めもせず続く会話かなぁ、と」

天城「? はぁ……」
465 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/13(火) 22:46:28.50 ID:mqovhhjyO

< 打てば響く、話せば響く >






旗風「いえ、あの、天城さんって葛城さんがいると」

天城「ええ」

旗風「雲龍さんが色々口走っても随分と普通に対応するんだなって。しっくりくる流れというか」

天城「三人揃って初めて天城は天城になれますから」

葛城「お、今良いこと言ったよ天城姉ぇ」

雲龍「昨日しっくりしっかりハメられたから気分良いだけよたぶん」

葛城「なるほどー」

天城「…………」

旗風「憧れないけど憧れる、けどやっぱり憧れない」

松風「……さすがにこの阿吽は求めてほしくないね、僕は」
466 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/13(火) 22:48:04.65 ID:mqovhhjyO

< でもやっぱ美丈夫って憧れるよね >







阿賀野「提督さんって戦国の三傑では誰が好きなの? 」

提督「? 家康」

阿賀野「なんで? 」

提督「一番余生楽しんだだろうたぶん。世の中楽しんだやつが勝ちだし尊敬に値する」

阿賀野「まぁ、分からなくもないけど」

漣「まぁ、恵体信仰ヤベーご主人様は秀吉とか好きにならないでしょ」

能代「信長も身長は高い方だったようですしね」

阿賀野「なるほど。……英傑すらカラダで選ぶのはどうかと思うよ? 」

提督「あのさ……」
467 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/13(火) 22:52:26.37 ID:mqovhhjyO

< 侮辱の意思は微塵もありません >








速吸「今日も今日とてつまらない三流映画ですよ」

夕立「ぽいー……」

速吸「何かが……何かが違うんです……つまらないただの三流と笑みが溢れるド三流とはっ……! 」

夕立「分かるっぽい! 駄菓子とただの駄目なお菓子くらい違うっぽい! 」

時雨「言いたいことは分かるけどただの駄目なお菓子って何さ」

春雨「しけたばかうけ? 」

夕立「っぽい! 」

秋雲「それネタとして知ってるわけじゃ……あぁ、だよねやっぱ。うん、別にいいよ知ってた」

春雨「うん……? 」
468 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/13(火) 22:53:00.83 ID:mqovhhjyO

< 十二分に間に合っております >








速吸「おかしいですね……あれはあれで美味しいのに」

夕立「ぽいー……? 」

時雨「……もしかして速吸さんってただのゲテモノ好きなんじゃあ」

秋雲「クソ映画好きと変な味覚、まだツーアウトってところだから」

速吸「はい? 」

春雨「……やめてよね、これ以上変なキャラ掘り起こすの」
469 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/13(火) 22:56:00.86 ID:mqovhhjyO

< できない、というかしたくない >







Littorio「ウブに、とまでは求めませんけれど可愛らしく啄むような、触れ合うようなセックスなんてもう楽しくないんでしょうね」

高雄「さぁ……」

Littorio「まぁ、そもそもLittorioの思うような優し過ぎる混ざり合いを自分が経験したかというと怪しいですが」

高雄「混ざり合う、なんて表現を可愛らしく思う辺りもう救えないわね」

Littorio「ええ。……はぁ」

高雄「くだらないことで鬱屈できるのは幸せな証拠よ、きっと」

Littorio「勿論幸せですとも。ただ、こう、なんというか……」

愛宕「恥ずかしくなってハニカミたくなるようなソワソワするようなエッチがしたいんでしょう? 」

Littorio「! ええ、そう、それですね、間違い無いです」

高雄「ん……あまりよく、分からないわ」

愛宕「高雄はそういうのも好きそうだけどねぇ〜」






提督「……あいつらはまぁまだいいとして三十過ぎたおっさんだぞこっち。絵面が想像できねぇよ」
470 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/13(火) 22:56:44.51 ID:mqovhhjyO

< 当然のようにノーリアクション >







愛宕「でもほら、制服のプリーツスカートを迷い無くノータイムで脱がされるとちょっとだけアレじゃない? 」

提督「いや、え……経験あるとさ、無理じゃんそれ。演技でもして慌てふためけと? 」

愛宕「経験あるのが駄目なのよぉ〜。できればハジメテ同士が良いって分からない? 」

提督「分からなくも……いやいや、うぅん? 」

高雄「私はアレでよかったですよ」

Littorio「Littorioも。……でもそれとはまた違った変な理想というか、思い描くところはあるでしょう? 」

高雄「む……」

提督「分からない、とは言い切れないけど……その辺男女の差ってやつ、ってことにしていい? 」
471 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/13(火) 22:57:57.98 ID:mqovhhjyO

< 理詰めよりも余程非道 >






高雄「そもそも学生時代無しの私たちに制服のプリーツスカートを脱がされる、
なんて状況を持ち込んでくる男の話じゃない」

Littorio「そうね」

愛宕「セーラーのジッパーも割と同じかしら」

Littorio「なんならば女物の服はほぼ全て当て嵌まる気も」

高雄「クズの極みですね」

提督「なんなの君ら……」
472 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/13(火) 22:59:52.93 ID:mqovhhjyO

< パチパチと煌々と >







提督「焚き火しようぜ焚き火」

加賀「焚き火……? 」

提督「焼肉並とはいかねぇけどフライパンくらいは使っていいぞ」

加賀「なるほど……把握しました」

提督「酒とフライパンは俺が持ってくるから好きなもの持ってこい」

加賀「はい」






提督「…………」

加賀「焚き火というのは……中々に魅入られるものなのですね」

提督「ん……そうだなぁ……」

赤城「そんなしみじみと……勇んで色々持ってきた私が馬鹿に見えません……? 」
473 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/13(火) 23:00:42.56 ID:mqovhhjyO

< 取り敢えず三回焼けば均等かな? >







提督「や、それとこれとは別よ。……最初はベーコンでいいか? 」

加賀「ええ」

赤城「はい。……あゝ……この音、香り、情景……」

加賀「魔性ですね……」

提督「もう満腹中枢が刺激されておかしくなりそう……」

加賀「……」

赤城「……」

提督「……」

加賀「……あの、何故四枚焼いたの? よりによって、四枚とは? 」

提督「は? 」

赤城「戦争ですよねぇ……」
474 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/13(火) 23:02:44.57 ID:mqovhhjyO

< 数取りゲーム、という程でもない >







提督「知らねーよ……俺は一枚でいい。あとビール開けて」

加賀「空けて? 」

提督「分かりにくいボケをどうも。……グラスで悪いな」

赤城「いえいえ、こんなにも素晴らしい……あゝ……」

提督「君のあゝってなんかエロいね。どうも」

加賀「いえ。……やわ目」

赤城「どうぞ? 」

提督「悪いが俺も硬め」

赤城「硬め二枚、いただきますね」

加賀「むぅ……」
475 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/13(火) 23:07:38.29 ID:mqovhhjyO

< 本当に? >







提督「結局お前らが二枚食ってんじゃねぇか」

赤城「私は硬め二枚でしょう? やわ目一枚硬め一枚の贅沢者に言ってくださいな」

加賀「んん……私、捧げておりますから」

提督「何をだよ……純潔とか言われても困るぞ俺」

赤城「他に奪われる予定も無いですしね。……卵」

加賀「ご自由に。その後ピザを焼かせていただきます」

赤城「では卵は後回しにしてステーキとインゲンを。ガーリックとあと幾つか」

提督「はいはい。…………おい」

赤城「はい? 」

提督「多少分けろよ? 火ぃ崩されたらちょっと怒るよ僕」

加賀「そんなことで暴れませんよ……」

提督「
476 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/13(火) 23:08:58.97 ID:mqovhhjyO

< 親愛には親愛を >






龍田「罪にはその罪に見合った罰が必要なのよ〜」

江風「ひえっ」






山城「何度やられても時々楯突いて何度も何度も変則的にやり込められて、
よくあれで都度都度怖がったりできるわねあの子」

海風「良くも悪くもそういう子なんですよ江風は。
……何度も何度も遊んであげてる龍田さんこそさすがだと思いますけど」
477 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/13(火) 23:10:37.78 ID:mqovhhjyO

< 欲しい相手の為だけでそれは >







時雨「あのさ……大井さんってまだ北上さんモノにしてないんだよね? 」

あきつ丸「そういう話は聞かないが」

時雨「きちんと処理するのはまぁ当然だけどね? 相手もいないのにハートに整えるものなのかな? 」

あきつ丸「知らん。……まぁ、大井らしいと言われれば納得してしまえるように思うであります」

鈴谷「可愛いオシャレってことにしとけばい……あのさ、鈴谷はしてないからマジで!
いや、別にボーボーでもないけどなんなのその目ぇ! 」
478 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/13(火) 23:11:49.11 ID:mqovhhjyO

< そもそも生えていない可能性も無きにしも非ず >







鈴谷「なんなのもう……何? 見せればいいの? 見せればいいんだね? 」

時雨「やめてよね。狗が発情して手に負えなくなる」

あきつ丸「ほざいているであります。……鈴谷」

鈴谷「うん? 」

あきつ丸「処理が甘かろうが逆に整え過ぎていようが、全て剃ってようが自分は気にしない」

鈴谷「あ、あのねぇ……」
479 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/13(火) 23:17:23.34 ID:mqovhhjyO

< それこそ、しみじみと >






提督「これがやりたかったのよ、これ」

加賀「何故ステーキやピザの大トリが炒飯なんです」

赤城「順序が逆というか重過ぎるというか」

提督「とか言いつつ殆どそっちによそわれてるんだが……ん」

加賀「何にします? 」

赤城「肌寒さを忘れさせてくれる友の為に? 」

提督「飯と酒のお陰じゃねぇのそれ。……友の為に」

加賀「ん……」

赤城「ん、乾杯。…………ん…………………………………………ゆらゆら、綺麗ですねぇ」

480 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/13(火) 23:18:48.20 ID:mqovhhjyO

いつの間に凍結していつの間に復旧したのか……

ありがとうございました
481 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/13(火) 23:20:20.54 ID:FMtdykiGo
482 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/13(火) 23:35:51.08 ID:o3Dfgiqx0
乙 復活して良かった
483 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/14(水) 01:04:07.27 ID:kJCLPQUSo
お疲れ様です
484 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/21(水) 23:34:05.52 ID:MS1Uifmf0

< 渾身 >






天城「あの……これ、罰ゲームになってます? 」

龍田「なってるんじゃない? ようは雲龍や山城がやりたいことやる権利使いたいだけだし」

扶桑「自分なら絶対にしないスタイルにさせられる、っていうのは十分罰ゲームだと思うけれど」

天城「でも嫌だ、というわけでもありませんよ。一生これ、と言われると困りますが」






雲龍「そこそこ自信作。あれ、どう? 」

提督「あん? うん……うん? 」

山城「ミックス巻きって本当に簡単なのね。しないから知らなかったわ」

高雄「…………巻き髪でリブニットのタイトな天城さんって物凄い違和感ありますね」
485 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/21(水) 23:34:34.19 ID:MS1Uifmf0

< 末永くなんてとてもとても >







天城「どう……でしょうか? 」

提督「可愛い、とは思うよ」

天城「はぁ」

提督「街歩くんなら見せびらかすのも楽しいかもね」

天城「なるほど? 」

提督「ただまぁ……うん」

天城「? 」

提督「一晩遊んで終わりだね。楽しい夜をありがとう天城ちゃん、って感じ」

天城「……なるほど」
486 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/21(水) 23:38:24.87 ID:MS1Uifmf0

< 悪ノろう皆で >







提督「ま、罰ゲームとしては良い方かな。よくやった」

雲龍「それほどでも」

山城「巻く練習にはなったから今度試してみましょうね、姉さま」

扶桑「え……? 」

提督「ってもどうせ派手な方に寄せるなら……櫛、は手櫛でいいや、ゴム貸してくれ」

雲龍「どうぞ」

天城「ん……」

扶桑「ねぇ……もしかしてそれ罰ゲー……あの……」

山城「嗚呼……不服なのに派手なヘアにされた顔の姉さま……」

葛城「女郎屋の待機中、みたいな感じかな? 」

雲龍「あぁ、それっぽいわね」

山城「だとして姉さまなら華を咲かせるわ……それも、大輪の」

扶桑「山城……? 」
487 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/21(水) 23:39:15.39 ID:MS1Uifmf0

< お人形になる才能というものは >







提督「っと……どう? 」

雲龍「よりビッチっぽくなったわね」

提督「そう見えるようにやった」

山城「あぁ、片方だけ垂らして手櫛でトップを弄るっていうのもあるのね」

扶桑「あの、山城に変な選択肢を与えないでいただけます? 」

提督「うん? 」

愛宕「ねぇ、これこの前のカードのときのやつでしょ? 私にも権利あるわよね? 」

天城「まぁ、盛大に負けましたからね。あぁ、待って、写真だけ撮らせてください」

初月「抜かり無し。360°撮ってある」

Littorio「ふふ……久方振りにこれは、腕が鳴りますね」

山城「……ふふ」

扶桑「…………怖気を振るうわ。誰も助けてくれないであろうこの場まで含めて」
488 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/21(水) 23:40:16.57 ID:MS1Uifmf0

< 気持ちの問題(偽) >







龍田「? 助けてほしいなら誠意ってものが必要でしょう? あなたにそれを用意できるの? 」

扶桑「…………」

江風「諦めな扶桑さン。悪魔への報酬は得たモノの倍以上が相場らしいぜ? 」

涼風「本当に倍で済むんですかねぇ……」
489 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/21(水) 23:42:17.07 ID:MS1Uifmf0

< 何言ってんだこいつ、と語る瞳×2 >







提督「女は星の数程、って言うじゃん」

高雄「まぁ……慣用句かは怪しいところですけれど」

提督「で、基本的にはおっぱいって二つお持ちだよな」

高雄「病気で切除したりしていなければ、そうですね」

提督「つまり女=おっぱい×2が成り立つわけよ」

高雄「はぁ」

提督「色々と可能性に満ち満ちている気がするんだけど今のところ地球から見える星って何個くらいあるんだ? 」

高雄「全天に見える六等星までの星が8.600。
場所にもよりますが地平線から見える限界を考えて4.300ですね。概算に過ぎませんが」

提督「つまり一個人の視野でさえも4.300の女の子がいてさ、8.600のおっぱいがあるんだよ」

高雄「……はぁ」

提督「8.600の可能性が誰にでもあると考えれば、いやいや……偉大な言葉だなぁ」

高雄「…………」
490 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/21(水) 23:43:04.49 ID:MS1Uifmf0

< 水差し、というよりは現実 >







漣「星に手は届きませんぞプ-クスクス」

高雄「確かに」

提督「…………」
491 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/21(水) 23:45:11.35 ID:MS1Uifmf0

< 別にカッコいいことが言いたいわけでもないけれど >







提督「い、いや待て俺は届いたが」

高雄「私は星ではありませんよ」

愛宕「ようは物凄く価値のある岩みたいなものでしょう? 同格扱いは失礼よねぇ〜」

明石「愛宕さんなら貴重な隕石だとかでもその辺の石ころ扱いしそうですもんね」

Littorio「何の変哲も無い路傍の石に価値が、とはなりませんし」

漣「石っころは所詮石っころですからなぁ〜」

愛宕「あなたも胸が硬かったら嫌でしょう? 」

提督「え、いや、そうだけど……いや、そうじゃなくて……えーと……」
492 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2021/04/21(水) 23:45:38.73 ID:MS1Uifmf0

ありがとうございました



493 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/21(水) 23:50:57.64 ID:fPTprNV80
494 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/22(木) 02:15:44.05 ID:81hVajFzo
お疲れ様です
495 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/22(木) 23:46:49.25 ID:8DMtSlBh0

< 秋の空程お高くとまってもいないが >







鈴谷「あのね、一応言っておくけどフツーに美味しくいただいてるよ?
でも鈴谷別に心からカレー煎が食べたいわけじゃないから。カレーを食べたいの」

時雨「そんなこと言われても」

あきつ丸「言いたいことは分かるが今は食後でありますよ?
しかも緑茶なのだから茶請けの話だと思うだろうが」

大井「そんなの気分で変わるに決まってるでしょうが。
食事じゃないんだからカレーは要らないけどでも食べたいってだけ」

あきつ丸「分からん……女というやつは、分からん」

時雨「まぁ、このカレー煎僕は好きだけどね。
……鈴谷さんもなんでカレー煎食べながら本当はカレーが良かったなんて言っちゃうかな」
496 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/22(木) 23:48:10.08 ID:8DMtSlBh0

< カレーは和食(錯乱) >






大井「あなたはカレーを食べたいときに高級だとしても和食を出されて喜べるわけ? ってことでしょう? 」

鈴谷「本当それ、マジでそれ、さすが大井様」

時雨「鈴谷さん特効が酷い。論点もズラされてどっかいっちゃったし」

あきつ丸「あぁ。……逆の例えなら怪しかったでありますがね」
497 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/22(木) 23:48:43.49 ID:8DMtSlBh0

< じゃあ >







時雨「和食の気分で楽しみにしていてカレーを出されたらどうする? 」

鈴谷「や、嫌でしょふっつーに。カレーは大好きだけど限度あるよ」

あきつ丸「……なんだと? 」

鈴谷「は? 」

時雨「君、本当に本物の鈴谷さん? 」

鈴谷「は? 」

あきつ丸「我慢は身体に良くないであります。鈴谷にストレスを与えたいわけではない」

鈴谷「あぁん? 」

大井「いや、どう考えてもあなたたち二人の方が喧嘩売ってるでしょうが……」
498 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/22(木) 23:49:42.48 ID:8DMtSlBh0

< 禁断症状という程差し迫ってもいないけれど >








夕立「グルルルルッ……ッ」

時雨「どうどう馬鹿いぬ。落ち着いて骨でも齧ってなよ」

夕立「ングゥルルルルルルルルルッ……? 」

時雨「まぁ、そんなもの無いんだけど」

夕立「ガウガウバウバゥ……ッ? 」

春雨「はぁ……」

速吸「? 夕立ちゃんどうしたの? 」

時雨「あぁ……訓練でも殲滅戦でも理由はなんでもいいから大湊に遣れって上申して即却下されたんだ」

速吸「うぅん? 」

春雨「ビュッフェとステーキとZ級映画が忘れられないんですって」

速吸「ん、んんっ……? 」
499 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/22(木) 23:51:11.49 ID:8DMtSlBh0

< U^ェ^U >







速吸「まぁ、ああいう映画が楽しめるなら所属したいのも分か

夕立「所属はしたくないの! 所属したら大きい作戦に呼ばれないかもしれない! 」

速吸「は? 」

時雨「欲張りが過ぎるよアホ犬」

春雨「期間限定の配属なら寧ろいけそうなのにね」

夕立「提督さんに家族認定されたら終わりなの! 庇護対象になりたいわけじゃないの! 分からないの? 」

時雨「それが俗に言うところの幸せではあるんだけど」

春雨「一般論ではね。絆って割に馬鹿にできないよ」

夕立「守られたいんじゃない! 遊んで遊んで遊び尽くしたいだけなの! 馬鹿時雨! 分からず屋! 卑しい雌犬! 」

時雨「クソ犬が。……や、僕は分からなくも無いよ。共感はしないけど」

春雨「半笑いで上官に言って却下されただけでこの有様って本当、馬鹿いぬちゃん姉妹だね」

速吸「???? 」
500 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/22(木) 23:53:37.59 ID:8DMtSlBh0

< それこそ半笑いで >







大井「いえね、そもそもビュッフェって何よ。あの男そこまで軍事施設私物化してるわけ? 」

あきつ丸「実に想像し易いな」

鈴谷「鈴谷もそれだけちょっと体験したい。ちょっとだけだけど」

夕立「カレービュッフェな日もあったっぽい! 」

時雨「はぁ、余計なこと言わないでくれるかなボンクラ犬くん」

鈴谷「よし、行こうか夕立ちゃん」

時雨「ちょっと誰かこの馬鹿二人止めて」

鈴谷「いーやー!!!! 」

夕立「ッグルルルルゥッ!!!! 」

山城「ん……止めたわよ? 次は? 」

鈴谷「ぐえっ」

夕立「んうぇっ」

速吸「はい? ……ちょっと、首絞まってますって」

山城「あら失礼」

あきつ丸「……ふん」

時雨「」

提督「愉快なことやってんな。……来ない方がよかったか? 」
501 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/22(木) 23:54:37.44 ID:8DMtSlBh0

< カレー煎祭りはお開き >







時雨「いや、ちょ、え……何? 」

山城「結婚の許可を貰いに」

時雨「は? 」

山城「冗談、でもないけれど……どうするの? 」

提督「遊んでやれ。俺一人でいい」

山城「……ん」

提督「ってことで」

時雨「いやいやいやいや……おかしいよ君たち絶対僕悪くないよねぇ? 」

あきつ丸「知らん」

夕立「夕立は着いていくっぽい! 」

速吸「あ、あの! ちょっとお話しさせていただいても? 」

提督「あん? 」

大井「……最悪」

春雨「ああもう……嗚呼……滅茶苦茶ですよ……」
502 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/22(木) 23:55:47.80 ID:8DMtSlBh0

< 昔から取り続けている杵柄 >







時雨「つまりなにか? 戦力的な問題を解消する為に指輪の増産を上申するだけだと? 」

山城「ええ、くだらない話ね」

時雨「それにしても、だよ」

山城「当然、あなたやあきつ丸の飼い主が喜ぶお土産もあるわ」

あきつ丸「……はぁ」

山城「あら、不服? 」

時雨「飼い主が喜ぶからって飼い犬も喜ぶとは限らないよ」

山城「知ったことじゃないわ。
いっときだけでも陶酔できる、指輪を嵌めてもらえる幻想に浸れる、そういう幸福の礎になっておいて」

時雨「……最悪」

あきつ丸「本当に。……こんなにも滑らかに戯言をほざきながらグラスを用意する自分たちに呆れるな」
503 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/22(木) 23:56:17.44 ID:8DMtSlBh0

< 自信というもの、陶酔というもの >








山城「自信なんか無くたっていいのよ。
間違ったって許してくれるって思える男に身を預けているだけなんだから」

鈴谷「ヤベー山城が女の子してる」

時雨「天変地異の前触れかな? 」

あきつ丸「最後の審判に震えねばなるまい」

山城「…………」

大井「割と普通でしょうが……どうなってるのよあなたたち」
504 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/22(木) 23:56:49.69 ID:8DMtSlBh0

< 仕切り直しました >







山城「例えばこう、手を差し出す向きなんて私知らなかったわ」

時雨「う、うぅん? 」

鈴谷「あれでしょ? オペラグローブとかしてるフォーマルっぽいときに嫋やかー(笑)な感じで手乗っけるやつ」

山城「漣や葛城ならカッコワライを口で言うなって言うところね。……まぁ、たぶんそれよ」

あきつ丸「そんな刹那が一度でも訪れてほしいものでありますね」

山城「そう……鈴谷? 」

鈴谷「んー? 」

山城「そろそろ、受け入れてあげたら? 馬鹿にしたわけでもなくあなたたち、似合うと思うけれど」

鈴谷「え、や、うーん……うん? 」

時雨「こっちに助け求められても困るよ。……山城さ、あれに抱かれて余計な勢いまで身に付けちゃってない? 」
505 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/22(木) 23:59:39.41 ID:8DMtSlBh0

< 思考の無い思考 >







愛宕「ふふ……」

高雄「……ん」

愛宕「ありがと。……戸籍を貰って喜ぶなんて、難民みたいじゃない? 」

高雄「まぁ……生と死に惑って難儀しているわけだし難民でも間違いじゃないわ」

愛宕「そうねぇ……」

高雄「…………」

愛宕「…………」

高雄「…………」

愛宕「…………」

高雄「…………」

愛宕「…………本気でびっくりしちゃった。俺の苗字に合う好きになれそうな名前でも考えておいて、なんて」

高雄「本当に唐突で…………酷い、男よね」
506 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2021/04/23(金) 00:00:07.15 ID:xjJZjDa00

ありがとうございました
507 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/23(金) 00:05:32.52 ID:dRFoPdro0
508 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/05/12(水) 23:48:04.87 ID:O2+OiQTe0

< 弥終まで共にあれるのならば >






提督「結婚生活において大切なこと三つ」

高雄「唐突な。……料理、献身、そして……

提督「そして? 」

高雄「いえ……それは全て愛の一言で終わらせてしまえることだと思うから、言えない」

提督「なるほどね」

高雄「あなたにとっては? 」

提督「愛と愛と、それと愛かな。それは全部意味の違う言葉で全く同じ意味の感情だけど」

高雄「言葉遊びも大概にしてほしいものね」

提督「悪い。こういうのが好きでガキなまま大人になったんだ」

高雄「そう……」

提督「…………」

高雄「…………」

提督「…………」

高雄「…………あなたといるから幸せだって覚えていてください。
あなたといれば不幸せでもいいなんて嘘を吐いたら、殺してくださいね」

提督「分かった。……そんなこと高雄に言わせることになったら殺してくれよ? 」

高雄「当然です。…………果てまで、ずっと見つめさせていてくださいね、あなたの横顔を」
509 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/05/12(水) 23:48:37.76 ID:O2+OiQTe0

恐らくまたちょっとずつ再開していくかと

またよければよろしくお願い致します
510 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/12(水) 23:59:19.78 ID:cYKlCZWa0
乙 復活して良かった
511 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/08(木) 11:02:42.57 ID:oLIXUJ4S0
復活待機中
512 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/17(土) 23:51:27.21 ID:9eSKjny50

< ヒトにとってはてぇてぇNTR >







雲龍「嗚呼……これが、寝取られている女側の気持ち……? 」

天城「違うと思いま……そうかもしれませんけれど」





阿賀野「馬鹿みたいに好かれている雌猫の前で猫動画観るってどういう特殊獣姦プレイなの? 」

加賀「…………猫に縋り付かれるってどうやったら成し遂げられるのかしら」
513 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/17(土) 23:52:44.32 ID:9eSKjny50

< 去年の三月くらいの話 >








海風「そういえば江風さ」

江風「あン? 」

海風「結構前だけど雲龍さんが責任取ってくれる発言してたじゃん」

江風「あぁ……チートス勝手に食べた冤罪吹っかけられて唐突にディープなのされたとき」

海風「そんなに誰かに相手してほしいならお姉様呼びしてくれば? 」

江風「や、雲龍さンのこと嫌いじゃないけどさすがに姉貴の方がマ……

海風「うん? 」

江風「……姉貴の方がマシって言わせようとしなかったか? なぁ、その顔はなンだ? 」
514 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/17(土) 23:54:47.08 ID:9eSKjny50

< 盲目と笑いますか? >








漣「現実主義なんてロックじゃねーんだよなー。ねぇ? 」

天城「その通りです」

涼風「それでもロックってーか音楽は現実だぜ? 」

天城「何をほざいてるんですか。ロックはロックであって現実なんてくだらないものの介在は許されません」

涼風「そっか。……ボケ? 」

漣「そうであってほしい、とは思うけど」

雲龍「残念ながら……」

葛城「手遅れ、でございまして……」

天城「???? 」
515 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/17(土) 23:56:03.29 ID:9eSKjny50

< 無いモノは壊せない云々 >







葛城「てーかロックって現実があって初めて映えるものじゃないの?
反目して攻撃して貶す存在がいないとロックって成り立たなくない? あれこれ赤ちゃん? 一人で立てるのかな? 」

天城「」

涼風「……なんでそういうこと言っちゃうかな」

雲龍「ね? こういう水差しもしない身の程を理解した話しかしない私の価値が分かるでしょう? 」

漣「そういう程度の話ですかね……」

天城「」
516 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/17(土) 23:57:15.29 ID:9eSKjny50

< 唐突ですがおっぱいに平伏さないのは間抜けです >







提督「や、本当意味分からんわ。人間兵器ってんならおっぱい大きくつくる意味はどこにあるんだよ」

愛宕「それ前も聞いたけど」

提督「お前らはいいんだよ。一応なんというか勝手にその形になるわけでな、手ぇ加えておいてデカくする意味」

愛宕「再利用を見越して? 」

提督「なんのだよ……そもそも可愛くつくる意味」

愛宕「広報に使えるでしょう? 」

提督「あぁもうじゃあ人間味を表現する意味」

愛宕「所謂自己修復自己保存の為には自己愛を育めないと? 」

提督「んぎぎぎぎっ……」

愛宕「うん? 」

高雄「はぁ。……あなたが何を求めているのか全く分からないのですけれど」
517 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/17(土) 23:57:53.12 ID:9eSKjny50

< “ 悪魔たちの中のユダ ” >







時雨「これ、物凄く好意的かつ中二的に表現したあきつ丸だよ」

あきつ丸「そうか。……春雨殿」

春雨「拒否。……時雨ちゃんはなんで最近物凄く変な酔い方するようになったの? 」
518 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/17(土) 23:58:50.41 ID:9eSKjny50

< 心から欲しいものなんてきっと永遠に手に入らない >







雲龍「私がオバさんになっても ♪ 」

天城「そもそもオバさんになるんですかこの女」

葛城「寧ろなれるんならいいねって感じ」

赤城「この人なら腐りかけの女の方が余程好みでしょうしね」

天城「なるほど」

葛城「永遠にストライクは取れない女なんだ」

赤城「アンパイアどころかルールからして偏屈ですから」

提督「素直とは言わねぇけども……歳取りたいって贅沢過ぎると思うんだよなぁ」
519 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/18(日) 00:00:16.52 ID:jElZ5p6h0

なんというかメンタル復帰しました
本当に失踪して申し訳ありませんでした



それもこれも泥酔した勢いが良くないのです
こういうのさっきぶん投げました

【艦これ】提督「カップサイズ幾つ? 」蒼龍「I だけど」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1626532734/

よければどうぞ
520 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/18(日) 00:06:30.80 ID:mHfZySRN0
乙 復活して良かった
521 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/18(日) 10:17:16.23 ID:OKJB687uo
おかえりー
522 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/19(月) 22:44:54.72 ID:DkM/vZgl0

< 絶妙に潰れないくらいに極悪な無造作 >







提督「ッ〜〜〜〜……! 」

雲龍「……うん? 」

提督「タマ……タマ、タマ…………思いっきり膝入ったぞ今」

雲龍「あ、そう……」

提督「な、涙が出ちゃう、男の子だもん」

雲龍「……お詫びに舐めて慰めてあげましょうか? 」

提督「俺は犬猫じゃねぇしこの痛みはそんなんじゃ……うん? 」

雲龍「? 」

提督「未だかつてタマを痛めてからすぐに舐めてもらったやつはいないだろうおそらく。
もしかして治るかもしれなイッ! った……っ……いってぇ」

雲龍「やれと言われたらやるけれど……馬鹿? 」
523 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/19(月) 22:46:03.25 ID:DkM/vZgl0

< フッツーに吐きそうなくらい痛い >







提督「馬鹿だよ。……クッソいてぇ」

雲龍「シーツが滑ったのだもの」

提督「そもそも寝起きでベッドに潜り込まなくていいから」

雲龍「他にやることが無いの」

提督「黙って寝ときゃいいだろうが」

雲龍「言い直す。他にヤりたいことが無いの」

提督「バック多かった翌日は乗りたいとかそういう? 」

雲龍「そういう。……で、舐めた方がいい? ふやけるまでしゃぶってあげるけれど」

提督「フッツーに仕事だよこの後……」
524 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/19(月) 22:46:58.93 ID:DkM/vZgl0

< 結果が変わらないとか言ってはいけない >








江風「デートに一番金使いそうなのって? 加賀さンからは食事抜いて」

海風「んー……Littorioさんじゃない? 」

涼風「それっぽいな。買わせるのも美人の務めとか思ってそうだし」

江風「確かに」

Littorio「失礼な。あの人が勝手に買ってくれるだけですけれど、何か? 」
525 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/19(月) 22:47:37.99 ID:DkM/vZgl0

< 頑張るの度合いとは >








海風「じゃあ逆は? 」

江風「姉貴、って二、三年前なら言ってたけどうーン? 」

伊14「涼風とか姉貴じゃない? 小食だったり食事にあんまり興味無かったりだし」

涼風「アクセとか服も最低限でいいしな。……でもそう考えると扶桑姉妹は割と使わせてそう」

海風「当然でしょ? 下手したら愛宕さんなんかより余程使わせてると思うよ」

山城「おっさん舌の金髪より舌が現代向きなだけよ」

愛宕「しっつれーな。……ランジェから始まってアウターも頑張って抑えてると思うんだけどなぁ」
526 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/19(月) 22:49:03.41 ID:DkM/vZgl0

< ぽーんと札束で殴られても納得できてしまう相手 >







赤城「あれ、てっきり例によってお手付き組の中だけの話かと思ったらここの面子全員みたいなんです」

龍田「え? まぁ……そうみたいですね」

赤城「我ながら食事関係は加賀さん並だと思うんですけど名前が上がらないということは」

龍田「“ 赤城さんが誰かとデートする ”なんて悍しい状況誰も想像し得なかったのじゃないかしら」

赤城「やっぱりそういうことですよねぇ……」
527 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/19(月) 22:50:13.69 ID:DkM/vZgl0

< トクベツ >






赤城「これでも“ 誰かと二人きりで特別な話をする ”だとか、
“ 社会的立場のある特別な相手と秘密を共有する ”なんて機会は皆さんより多いんですけど」

龍田「はぁ。……だからじゃないですか嫌ですねぇ〜……」
528 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/19(月) 22:51:43.19 ID:DkM/vZgl0

< あくまとのとりひき >







雲龍「高雄って合理的かつある意味奔放で手が付けられないタイプじゃない」

明石「まぁ」

雲龍「だから……もしかしてね? 」

明石「はい? 」

雲龍「あの人が生涯現役であり続けて今のまま猛るようになるクスリつくればね?
あなたの研究も許してくれそうじゃない? 妊娠機能の回復」

明石「いやいやそんなまさか……高雄さんの愛情馬鹿にし過ぎでしょ」





高雄「約五十年間の今と引き換えに……ふむ」

愛宕「あのね……」
529 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/19(月) 22:53:02.50 ID:DkM/vZgl0

< 冗談、冗談ですよ? >







高雄「いえ、でも割りかし悪くない取引だと思うわ」

雲龍「ね? 」

愛宕「えー……」

明石「…………つまりあの人が八十過ぎまで生きたとしてその直前に“ 艦娘 ”の寿命を解放して妊娠能力も付与しろと? 」

高雄「大雑把に言えば」

明石「それをできるかは置いといてお子さんはどうするおつもりで? 」

高雄「私が死んでも複製の私か愛宕に任せれば

愛宕「少なくとも私はお断りしておきますねお姉ちゃん」

雲龍「あと五十年も本気で全盛期維持できるならなんとか説得できそうじゃない? 」

提督「ロスタイムがロスタイムに思えねぇんだけど……アディショナルはそのまま使って終わるんじゃねぇかなそれ」
530 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/19(月) 22:56:03.58 ID:DkM/vZgl0

< 何の冗談かと思いました >







漣「うーん……やってしまいましたなぁこれは」

叢雲「電気シェーバーなんてあなた何に使うのよ。そんな剛毛だった? 」

漣「しっつれーな。花も恥じらういと美しき柔肌の美少女にボーボー発言とは。
つーか足に産毛以外の毛なんぞ生えとらんわこんちくしょう! 」

叢雲「ネバーロリータ様様ね。……じゃあ何よこれ、通販でしょ? 」

漣「勝手に送られてきたんだよこれ。尼さんから」

叢雲「尼? 」

漣「密林、って言った方がいいかな」

叢雲「ふぅん……」

漣「まぁ、マケプレもふっつーに使ってたし業者もあんま気にしてなかったからなぁ……どうせ海軍の検閲入ってると思って」

叢雲「某国の業者が郵便関係の優遇とか狙ってるって噂のあれってこと? 」

漣「たぶんそーいうこと」

叢雲「ふぅん……つまりこれ海軍の一部にはあなたが剛毛でかつシェーバーでかるーく処理する女って思われるってことよね。
なんならギフトでそんなもの贈られる程周りに気遣われてる」

漣「……………………」
531 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/19(月) 22:57:41.03 ID:DkM/vZgl0

< そんなものに何か意味があって? >






加賀『ほら……おいで…………ね? 安心しても、いいから……あぁ…………んぅ……』






提督「可愛いね。……これ撮ってお前何も言われなかったの? 」

初月「無言で……演習場に……一時間も掛からなかったよ」

提督「あ、そう……」

加賀「恥ずかしいのはまだ無くならないけれど冷静になれば指先を嗅いで、舐めて、ゆっくりと抱き締めさせてくれた数少ない記録よ」

涼月「そうですね。……沈みゆく初月を必死に引き上げた私に何か労いは無いんですか加賀さん」
532 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/19(月) 22:58:47.97 ID:DkM/vZgl0

< このあと滅茶苦茶云々 >







加賀「? あぁ、貴重なカメラを引き揚げてくれてありがとう。万謝に値するわ」

初月「僕はカメラ扱いなのか」

加賀「あなたにそれ以外の価値があって? 」

涼月「たかが猫の動画で……ネットも漁れないんですか? 」

初月「あっ」

加賀「ほう……」

提督「なんで素面なのに数時間以内で連続して失言するんだお前ら。
……加賀もにこやかな顔で拉致していくんじゃない馬鹿」
533 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/19(月) 23:04:16.75 ID:DkM/vZgl0

< ホントどーにかしてこの暑さ >







愛宕「あのね、エロいランジェって確かに女物なのに男寄りの価値観かもしれないし、
単純に喜んでほしいとか興奮してほしいとかは置いておいても」

旗風「は、はぁ」

愛宕「ケダモノっていうのは言う程語感にストレートじゃないのよ?
貪られる代わりにすっごい楽しませてくれるのよ? 」

旗風「ん、んんっ? 」

愛宕「自分が楽しみたいなら楽しませなきゃ。愛には愛で応えてあげたくなるものなのよ」

旗風「否定なんてできませんけれど……愛宕さんが透けるTシャツ着てビールなんていよいよこの世の終わりみたいな暑さですね」
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