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【艦これ】提督「俺と……愛宕と高雄」

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402 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/03/18(木) 23:24:49.41 ID:Cp0UvhSR0

< 投げっぱなしぶつけっぱなし >







漣「はい、漣様とむーちゃんしかいませんよ? 」

提督「あ? 」

漣「不謹慎なこと言いたいでしょ? ん? 一週間経ったしそろそろ? 」

提督「あのな……」

漣「周りが皆沈むようなことがあったら中二染みたきっしょいこと言いたくなっちゃうんでしょ?
遠い親戚の葬式で笑いたくなっちゃうみたいな」

提督「その二つはちょっと違うんじゃねぇかな……おい」

叢雲「何よ。これのお守りなんてこれで限界よ」

漣「むーちゃんは基本的にご主人様とお話しできれば文句言わないんで」

叢雲「つまり今日からこれと話さなければお守りもしなくていいのね? ……そういうことだから」

漣「おっけー」

提督「や、やや……あのさぁ……」
403 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/03/18(木) 23:25:15.63 ID:Cp0UvhSR0

< 小噺ということでここは一つ >







漣「で? 」

提督「はぁ。……安否札って分かるか、お前ら」

叢雲「当時から極々一部の地域で配布されてたやつでしょ。
避難したってことを家族とか近隣に知らせるやつ」

漣「玄関とかに貼ったりぶら下げるやつっしょー?
それで救助中の被災を避けるやつ」

提督「あぁ。…………心底嫌いな家の玄関にわざと引っ掛けたやつを俺は知ってる。
住人は杖が必須なくらい足腰が悪いと知りながらな」

叢雲「……」

漣「……」

提督「どうだ? 満足したか? 」

漣「……え、や、うーん……えぇ……? 」
404 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/03/18(木) 23:26:24.14 ID:Cp0UvhSR0

< 悪意には罪と罰とそして逃避を >







漣「や、あー……冗談でしょ? テレビ観て思い付いた即席の安否札殺人事件みたいな」

提督「さぁね。……これでも俺は友達を何人か失ったし知人まで含めたら色んな奴の話を聞いてるんだぜ」

漣「はぁ……でもそれが事実ならどこかの誰かにとっ

叢雲「やめときなさい。それ以上掘っても蟠るだけよ、お互い」

提督「だろうね。究極的には俺自身にさえ肯定も否定もできないことだ」

叢雲「事実なんてもう誰にも分からないものね」

提督「ん」

漣「…………」
405 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/03/18(木) 23:27:45.05 ID:Cp0UvhSR0

< はたからは随分楽しそうに見えた >







時雨「あの将校常にアホ面だけどどう話合うわけ? 」

秋雲「? まぁ、フツーにアニメとかゲームとか」

時雨「秋雲の趣味を知らないわけじゃないけどさ……例えばさっきは? 」

秋雲「催眠にかかり易いアイドルトップ10」

時雨「は? 」

秋雲「かかり易そう、じゃないよ? 昨今の同人界隈で一番催眠パターンが多いのは誰かって話」

時雨「???? 」
406 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/03/18(木) 23:28:29.25 ID:Cp0UvhSR0

< 違います >







鈴谷「じゃあ催眠にかかり易そうな艦娘トップ10は? 」

時雨「いやいやいや……僕ら現実に存在してるから」

秋雲「ナマモノもアリっちゃありだけど。……鹿島さんとか」

鈴谷「ほーん? 」

秋雲「浜風とかもそうだしなんなら鈴谷さんも時雨も怪しいよね」

時雨「は? 」

鈴谷「うん? 」

秋雲「うーん? これ、フリ? フリだよね? 」
407 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/03/18(木) 23:31:14.15 ID:Cp0UvhSR0

< 難問といえば難問 >







秋雲「まぁ、エンコーしてそうなヒトランキングとかよりはマシだよたぶん」

時雨「鈴谷さんしかランクインしないじゃないか」

鈴谷「は? 」

あきつ丸「四つ足で飼育されていそうな時雨殿よりは幾らか人間寄りでありますね」

秋雲「いやいやいや、いやいや……時雨は飼う方でしょ、ねぇ? 」

鹿島「は、はいぃ……? 」

浜風「……どう反応するのが正解なのかこの世に一人でも知っているヒトはいるのですか? 」
408 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/03/18(木) 23:34:10.37 ID:Cp0UvhSR0

>>376 >>377
いつもありがとうございます
眺めていると本当に日付が飛ぶなぁ……なんて思いますが
報いるためにもなんとかしたいところです

また時々来るような気がします
ありがとうございました
409 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/18(木) 23:36:48.70 ID:yHJYdvwj0
乙 待ってた
410 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/18(木) 23:37:41.37 ID:WckAMK5/o
お疲れ様です
411 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/03/22(月) 23:50:05.95 ID:R85v+xCB0

< 空の下、晴れ間探して >







提督『あー……葛城くん』

葛城『何? まさかこんだけレズアピールしてて男に呼び出されるとは思わなかったんだけど』

提督『そうかい。……まどろっこしい言葉遊びでもして空気暖めようと思ったけどダルいからパス。ここに来い』

葛城『……は? 』

提督『拒否られるのも面倒だから言っておくけど、お前が姉貴と瑞鶴を天秤に掛けるだけだ』

葛城『それだけ、ってことも無いでしょーよ。……分かった』

提督『あん? 』

葛城『自分の女の頼み事、断れるような男じゃないもんね。許してあげる』

提督『……別にお前が瑞鶴への気持ち捨てる必要なんざ無い。
少しだけ、本当に少しの間、俺が俺であれるうち、それだけの話だ』

葛城『問題はそういう話じゃないでしょ。…………女の子泣かす女の子って、最低な気がするなぁ」
412 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/03/22(月) 23:51:14.82 ID:R85v+xCB0

< 一条の陽射し、それだけを盲目的に >







天城『……卑怯者』

雲龍『ッ……そうね』

天城『姉様のことを言ったのではなくて……いえ、姉様も卑怯者なのでしょうけれどね、客観的には』

雲龍『…………』

天城『自分から__さんに葛城のことを頼んだ時点で、姉様は自分で罪を背負いました』

雲龍『……ええ』

天城『でも天城は、そういうことすら放棄してただ冷めた目で俯瞰しているような気になって、
その実ただただ安寧と享楽を享受しているだけです』

雲龍『そんなこと……いえ、否定しないでおいてあげた方が楽? 』

天城『罵られるか失笑でもされるのが一番楽です』

雲龍『ばーかばーか淫乱女』

天城『莫迦。…………はぁ』

雲龍『…………』

天城『…………』

雲龍『…………葛城、きっと何も言ってこないわね』

天城『姉妹、ですからね。……お互い、何が一番辛いかなんて、分かりきったことです』
413 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/03/22(月) 23:52:09.60 ID:R85v+xCB0

< あなたが、きっと私の太陽だから >








葛城『ま、別に死に別れるわけじゃないし。……死ぬ気で守ってね? 』

提督『あん? 』

葛城『私が沈んだら雲龍姉ぇたちどころかこの国巻き込む大惨事になるんだから』

提督『あながち間違いじゃねぇところが……瑞鶴ってそこまでお前に入れ込んでんの? 』

葛城『あなたも大好きでしょ? 爛れ切って惰性に近いところにある共依存』

提督『キツいこと言いやがる』

葛城『私に響く言葉はあなたにも強く響くって知ってるだけ』

提督『そ……ま、誓うよ』

葛城『この国の平和を守り切るって? 』

提督『ばーか。…………自分の心と自分の腐り切った愛を死ぬまで抱いてるってこと』
414 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/03/22(月) 23:53:46.09 ID:R85v+xCB0

< 自分でプリントアウトって上手くできるのかな? >








時雨「そういえば瑞鶴さんがさ」

春雨「? 」

時雨「特大の抱き枕買ったんだって」

春雨「ふーん……? 」

時雨「どう思う? 」

春雨「春雨ですら欲しいくらいだし別にいいんじゃない?
寂しさなんて自分で処理し切れないの良く分かってるでしょ瑞鶴さんも。
それでもどうにもならないから買ったんだと思うけど」

時雨「まぁね。……だってさ」

春雨「? 」

あきつ丸「……そうか」

大井「……鹿島ちゃんに妙に写真を撮られるからって考え過ぎでしょうよ、さすがに、たぶん」
415 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/03/22(月) 23:56:56.51 ID:R85v+xCB0

< お目目ぐるぐるパーティー >







あきつ丸「そうか? 」

大井「あん? 」

あきつ丸「本当に、心から、そう思うか? 自分の考えが妄想の類いだと切り捨ててくれるでありますか? 」

大井「え、いや、え? 」

あきつ丸「頼む、時雨殿や鈴谷は否定し切ってくれない」

大井「は……? 」

時雨「や、ほら……下着泥棒事件で余計なダメージ負っちゃって何かに依存したい欲が……」

春雨「香取さんにも限界あるもんね」

あきつ丸「大井殿が切ってくれるのなら心強いのであります。この通り」

大井「え、と……うーん…………えぇ……? 」
416 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/03/23(火) 00:00:20.66 ID:Jz928FUg0

< 誰しもがそうあれかしとは言えないけれど >







葛城「ふぅ……ねぇ」

提督「? 」

葛城「私のこと、好き? 」

提督「話せるやつだとは思うけど、それが? 」

葛城「そこで好きって言ってこない辺り本当に卑怯だよね」

提督「そういう生き方しか知らないから」

葛城「あっそ」

提督「……ん」

葛城「…………」

提督「…………」

葛城「…………」

提督「…………」

葛城「…………今はまだ私のままだけど」

提督「…………あぁ」

葛城「本気で、心折れそうになって、縋りたくなったら、本気で心配してね? 」

提督「当然。…………理由はなんであれ背負ったものぶん投げる生き方もしてないさ」
417 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/03/23(火) 00:00:48.47 ID:Jz928FUg0

ありがとうございました
418 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/23(火) 00:03:56.60 ID:yHWWweCk0
419 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/03/23(火) 23:13:44.95 ID:Jz928FUg0

< アーティスティックスイミングに改称しました >







提督「ちいさい頃ってクッソくだらねぇ冗談言った挙句放置してたりされてたりするんだけどさ」

高雄「ええ」

提督「俺が約一年間もシンクロの選手をシンクロナイズドスイミンガーだと思ってた話する? 」

高雄「したいなら構いませんけれど、出オチでは? 」

提督「っすよねぇ……」
420 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/03/23(火) 23:14:20.70 ID:Jz928FUg0

< 大陸に行って食べればいいと思うよ >







加賀「オオサンショウウオ、食べてみたいですね」

赤城「そうですねぇ……お縄を頂戴しなければ捕獲に行きたいものですけれど」

加賀「魯山人も賞味して絶賛したらしいですし」

赤城「鼈と河豚の間、という表現も理解できそうで少し難しいです」

加賀「…………」

赤城「…………」

提督「あ、そう……や、期待した目、しないでくれる?
そりゃあクソみたいな権力振りかざせばってのはあるけどさぁ」
421 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/03/23(火) 23:18:41.05 ID:Jz928FUg0

< 特に否定も肯定もしなかったけれど >






初月「というかあんなにも可愛らしい動物の映像を観た第一の感想がそれなのか」

涼月「可愛らしい……? 」

初月「なんだ、文句でもあるのか姉さん」

涼月「えーと……どちらかというと不気味で気持ち悪い見た目だと思うけど。ぬるぬるしてるし」

初月「まったく……これだから女は」

涼月「お初さんも女だと思うけど」

加賀「私、牛も鳥も豚もその他も基本的に可愛らしいと思うわ」

提督「感謝して食え、ってことだな。ちなみに俺もオオサンショウウオは可愛い方だと思うぞ」






赤城「あの和気藹々だと味さえよければ何でもいい、なんて言えない雰囲気でしたねぇ……」
422 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/03/23(火) 23:19:32.72 ID:Jz928FUg0

< それはそれ、これはこれ、乳は乳 >







雲龍「どうせ私たち麗しい親愛で繋がった姉妹だし、
今更竿姉妹になっても大して変わらないわよ」

葛城「んなわけあるか。乳に栄養吸われて頭空っぽなの? 」

雲龍「そうね。でもそうなるとあなたの栄養はどこへ? そのまま垂れ流してるの? 」

天城「ッ……クフッ」

葛城「…………」

加賀「……麗しさ、とは? 」
423 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/03/23(火) 23:20:32.59 ID:Jz928FUg0

< 不味いと断言する程でもありませんでしたが…… >







雲龍「女ってメインディッシュと見られたいかデザートと見られたいかで性格が分かると思うの」

提督「おいまた意味分からんこと言い出したぞ」

天城「いつもの姉様じゃないですか」

雲龍「自分を見てほしいって意識が強いのか、
強い男として守ってほしいって意識が強いのかね」

提督「つまりメインにもデザートにもなる料理が最強か」

葛城「例えば? 」

雲龍「パイとか? 」

葛城「“ あたしこのパイ嫌いなのよね ”」

雲龍「そう……あなたは好きでしょう? 」

提督「そうだな。…………ニシンパイは正直遠慮したいが」
424 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/03/23(火) 23:22:10.04 ID:Jz928FUg0

< 本気で悔しいとかそういうものでもなくて >







雲龍「まぁ、女の趣味を見るに葛城はどのパイも嫌いかもしれないけれど」

葛城「瑞鶴さんの名誉の為に言うけど無いわけじゃないから。
あと提督さんと違って別にカラダで相手見てないから」

提督「飛び火させないでくれるかなぁ」

雲龍「瑞鶴さんとあなたってどっちの方があるの? 」

葛城「わた……瑞鶴さんかな」

天城「? そんなに迷う程僅差だった? 」

葛城「……」

提督「……やめてやれよ天城」

雲龍「……あのね」

天城「はい? 」

葛城「そりゃあ天城姉ぇくらいあればそういう感想でしょーよ……」
425 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/03/23(火) 23:24:07.96 ID:Jz928FUg0

< 小数点以下は切り捨て予定ですので悪しからず >







漣「仮に今夜ね? 」

雲龍「? 」

漣「ヤクキメ首絞め暴行セックスなんてしてしまったら」

雲龍「え、ええ」

漣「雲龍さんもう二度と帰ってこれなくなりません?
それを楽しめてしまっても失敗してしまっても」

雲龍「まぁ……」

天城「でも……楽しめてしまった場合はあの人もそちらに堕ちるということですから……」

雲龍「つまりあの人を独占できるチャンス? 」

叢雲「そうかもね。……どう立ち回っても分の悪い賭けだと思うけど」
426 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/03/23(火) 23:26:25.76 ID:Jz928FUg0

< 蓼食う虫も好き好き大好き >







天城「一応念の為億が一に備えて大事を取って言っておきますけれど、賭けないでくださいね」

雲龍「はいはい。……どうせ最初からあの人馬鹿にした顔してくるだけよ」

漣「馬鹿に、ってーかドン引きでしょ」

雲龍「でも……実際に恋人と友人関係の違いってセックスだと思うのよね。
ただ在るだけの親しい仲を否定しているのではなくてエロって割と人間関係では大事なファクターでしょう? 」

天城「まぁ……ええ」

雲龍「親しい仲だけで満足できなくなってしまったんだから仕方無いじゃない。
あの人のそれ以上を求めていけばそこに男と女の関係があっただけ」

漣「で、更にその奥へ進むことは関係を深める為の方法でしかないって? 」

雲龍「平たく大雑把に言えば」

Littorio「妙に一理ありそうなこと言いますね」

雲龍「私の生にも理はあるってことよ」

漣「ははーん……? 」

天城「つまり姉様の生=エロ、ということになりますけれど」

雲龍「? 何か問題でも? 」

Littorio「ありませんよ。…………Littorioは願い下げですが」
427 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/03/23(火) 23:27:05.50 ID:Jz928FUg0

< 生に理 >







雲龍「まぁ、私の生に意味のある生理はこないけど」

天城「…………」

漣「わざわざスルーしてあげたんですから……あのですねぇ……」
428 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/03/23(火) 23:28:19.32 ID:Jz928FUg0

< 刹那主義者(誤) >








愛宕「百年の恋も冷めるっていうけど」

高雄「? ええ」

愛宕「百年続くであろうとも思えるあつーくてこゆーい恋を楽しんだんだから別に終わっても損はしてないわよね」

高雄「恋なんて損得じゃないと思うけど」

愛宕「まぁね? でもほら、こうくっだらない女子トークみたいなね? 」

高雄「はぁ。……つまり短ければ短い程濃度としては凄かったってことよね」

愛宕「そうねぇ〜」

高雄「それを勘違いや一瞬の過ちって言うんじゃ……」

愛宕「今この現状よりも? 」

高雄「え……」

提督「いやいやいやいや……おーい……? 」
429 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/03/23(火) 23:28:58.31 ID:Jz928FUg0

< 国際補助語の皆さんはもっと頑張ってね! >







江風「英語がww世界共通wwww語wwだと思ってるwwwwボンクラwwww違うンだなぁこれがwwwwwwww」

海風「先に言っておきますね。……お騒がせして申し訳ありません」

龍田「いつもより五月蝿い酔い方ねぇ〜。酷さは大して変わらないけど」

山城「はぁ。……じゃああなたは何だと思っているわけ? 」

海風「聞いてあげなくてもいいですって」

龍田「ほら、搦め手で揚げ足取りたい陰湿女だから」

海風「はぁ」

山城「あのね……」
430 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/03/23(火) 23:29:44.20 ID:Jz928FUg0

< 言いたいときに言いたいことを >








江風「聞きたい? 聞きたい?やっぱ聞きたい? ねぇ聞きたい? 」

山城「…………」

扶桑「その冷たい目線止めてあげなさいよ山城。
……ものともしない江風も凄い気がするけれど」

江風「正解はwwww数ww学wwでしたwwww」

山城「……あぁ」

龍田「なるほど」

明石「ほうほう……珍しくちょっと鋭そうなこと言いましたね」

扶桑「そうね。……せめて素面でとは言わないから会話の流れで言えれば格好も付くのに」
431 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/03/23(火) 23:31:11.13 ID:Jz928FUg0

< 溜息という共通語が生まれた今このとき >







海風「音楽は? 」

江風「音楽ってモロ言語じゃンか。姉貴馬鹿なの? 」

海風「や、共通語が何かって話だし……話がすり替わってるじゃん」

龍田「譜面でしか音楽を理解できないなんて可哀想」

山城「というか寧ろ変に高度な気がするわ」

扶桑「言葉ではないただの音に宿る言の葉が分からないの? 」

江風「それは所詮共感や感動なんていう曖昧なモノじゃンか。
数学みたいに全く同じ結果を生んでから共通語名乗っゔぉっっっっ

龍田「…………」

山城「…………」

扶桑「…………」

海風「…………お騒がせ、致しました」
432 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/03/23(火) 23:31:58.82 ID:Jz928FUg0

< 親愛に言語は要らないから >








龍田「でも、まぁ……」

山城「少なくとも普段よりは理に適っていそうなこと言いそうだった気がするわ。結局は詭弁だけれど」

扶桑「泥酔を半歩越えた辺りがベストコンディションって不幸よね」

明石「何にせよぶっ倒れてグラス割って……よくあれで嫌われませんよねぇ」
433 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/03/23(火) 23:32:26.89 ID:Jz928FUg0

ありがとうございました
434 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/23(火) 23:42:42.19 ID:yHWWweCk0
435 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/03/24(水) 22:28:12.39 ID:DHryx1Vg0

< 肩触れ合って、笑み見せ合って >







提督「カトラリーセットって貰って嬉しいものかな? 」

愛宕「良いところじゃない? そこそこ歳の離れた後輩への結婚祝いでしょ? 」

提督「まぁ、我ながら世話してやったやつだし最悪センスの無い先輩扱いでいじってはくれるしこの辺でいいか」

愛宕「む……? 」

提督「うん? 」

愛宕「なんか……好きを感じる」

提督「隙? 」

愛宕「そうじゃなくて、好き」

提督「俺ら用も買う? 」

愛宕「あなたが欲しいなら。……物のことじゃなくて」

提督「うん? 」

愛宕「夫が後輩夫婦の為に選ぶちょっとお洒落なお祝いについて意見を求められる状況、好き」

提督「ふぅん……? 」
436 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/03/24(水) 22:29:14.90 ID:DHryx1Vg0

< 時が経てばまぁ犯罪臭は消えますが…… >







提督「俺の友達にさ」

愛宕「うん」

提督「バレンタインはクッキーを貰ってホワイトデーにチョコをあげるやつがいるんだ」

愛宕「ふぅん? 海外系なやつ? 」

提督「や、ふっつーにこの国出身だけどな。なんかこう、拡大解釈した中二病なんだ」

愛宕「あなたみたい」

提督「かもね。……そいつは滅茶苦茶一途な良いやつなんだけど」

愛宕「ん」

提督「駆逐よりやべぇ相手とガチ恋できる怖いやつなんだ。
仮に結婚できたとして俺はどんな言葉を掛ければいいかな? 」

愛宕「う、うぅん……? えー、と……」
437 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/03/24(水) 22:30:01.00 ID:DHryx1Vg0

< 文化とか社会との齟齬って怖いね、って >








愛宕「一応念の為に訊いておくけれどそれって海防艦クラスとかそういう意味よね? 」

提督「さぁ? 」

愛宕「さぁ? ってあなたね……本気でただの人間相手だったら私に言えることは一つしか無いわよ」

提督「通報でもしておけって? 」

愛宕「んーん、末永く奥様の心に疑問抱かせないで頑張ってくださいね、って」

提督「うぅん……? 」
438 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/03/24(水) 22:31:52.15 ID:DHryx1Vg0

< 肯ていいものかどうか >







高雄「実際に一定年齢で配偶者と自分の年齢差に嫌悪感を抱く場合は少なくないそうね」

愛宕「元教師と教え子の場合とか聞いたことあるわ」

提督「だから疑問を抱かせずにずっと幸せな生活を続けて、ってことか」

愛宕「そういうことー」

高雄「結局はその一瞬一瞬が幸せかどうか、ですからね」






涼風「そもそも” 艦娘 ”の海防艦クラスなら別に良いみたいな思考がナチュラルってどう思う? 」

海風「え、いや、別に良い……ん……いや……えっと…………いやいや」
439 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/03/24(水) 22:32:34.75 ID:DHryx1Vg0

< 大事なことですので >







江風「大丈夫じゃねーの? 例えばだけど姉貴とよつを同年代に見るやつはいねーよ」

海風「そう、だよね? 」

涼風「なんつー変な心配してやがるんですかねおねーちゃんは」

江風「そういうお年頃なンだよ」

涼風「あ、そう……」

海風「うん……うん、そうだよね、分かった」

江風「あン? 」

海風「海防艦クラスの女の子を恋愛対象として見てはいけません、よし」

涼風「あ、おい、え……」

江風「……何故それをテートクへ伝えに行くンだ? 」
440 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/03/24(水) 22:34:15.07 ID:DHryx1Vg0

< 試してみたくないわけではないのだけれど >






愛宕「カラー……カラーね……」

高雄「カラー……ですか……」






瑞穂「? 何をボソボソやっているんですか? 」

加賀「あなたまた余計なことでも言ったの? 」

雲龍「私は美容室でのカラーってどうなのって訊いただけです」

天城「基本的に関わりませんからね」

瑞穂「あー……」
441 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/03/24(水) 22:35:35.88 ID:eYnKNZSEO

< 分かる、ということ >







雲龍「あぁ、そうだ、髪といえば」

提督「うん? 」

雲龍「アホ程長い髪の女って実際どうなの? かったるくなったりしない? 」

提督「しないけど。……こいつこんな時間から酔わせるとか何やったんだお前。まだ22:00過ぎだぞ」

天城「天城は別に何も。……これ、酔ってます? 普段からこうでしょう? 」

提督「微妙に変なこと言うのは兎も角顔が違う」

雲龍「? いつも通り綺麗でしょう? 」

提督「そうだな」

天城「うぅん……? 」
442 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/03/24(水) 22:36:30.49 ID:DHryx1Vg0

< 一晩でもセンチになれないこんな世の中じゃ >







提督「何か疲れることでもあったか? 」

雲龍「いいえ。ちょっとだけ……ええ、センチなだけ」

提督「ふぅん? 」

雲龍「今日は……私に構わなくて、いいから。飛行甲板も……触らないでね」

天城「姉様、熱でもあるんじゃないですか? 」

葛城「なんかヤバいウイルスに犯され切ってるんじゃない? 」

雲龍「…………」

提督「…………悪いけどな、お前自身の所為だと思うぞ」
443 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/03/24(水) 22:37:27.33 ID:DHryx1Vg0

< 追い込み >







漣「ぼんやりネット巡回してたらですね」

雲龍「? 」

漣「能動的マゾと受動的サドがテーマなエロCG集の広告見つけまして」

雲龍「……へぇ」

漣「まるで雲龍さんだなとか思ったんです、が」

雲龍「が? 」

漣「雲龍さんって普通にイチャつきたいご主人様に責めさせて精神的負荷かけてる分実は能動的なサディストじゃないです? 」

雲龍「…………」

天城「……言ってはならないタイミングで言ってはならないことを」
444 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/03/24(水) 22:39:46.37 ID:DHryx1Vg0

< 邪気ではないのでけれど聖性は無い >







雲龍「まぁ……そうね、それくらい分かってる」

漣「や、やや、なんでそんな妙に落ち込むんです」

雲龍「……別に」

天城「センチなだけらしいですよ。……そもそも割に楽しんでいると思いますけれどね、あの人も」

雲龍「そう? 本当に? 」

天城「何故ことあの人から自分への評価には自信が無いんです姉様は。
……本気で嫌なら姉様は前の要港部にはいませんでしたしましてや大湊にも連れられていませんよ」

漣「冷たい男っすからねー」

雲龍「そう、かしら」






高雄「ふふ……何人の引き抜きや配置転換を断って何隻の異動受け入れを断っているか知ったら……嗚呼……」

叢雲「……時々しか見せないけどあなた程嫌な笑い方する女って見たこと無いわ、私」
445 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/03/24(水) 22:40:22.29 ID:DHryx1Vg0

< 暫定としておきたいところ >






高雄「酷いことを言いますね。義娘の叢雲さんだから見せているんですよ? 」

叢雲「あ、そう……時々しか感じないけどあなた程嫌な信頼寄せてくる女って見たこと無いわ、私」
446 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/03/24(水) 22:41:50.59 ID:DHryx1Vg0

< 似たようなのが他にいてたまるか、という気もする >






高雄「ふふ……叢雲さんだってあの人と上手くやれてあの人の守り刀を続けているんだから、似たようなものでしょう? 」

叢雲「守り刀って普通乳児か新婦に渡す物でしょうが」

高雄「懐刀も第一の刃もそういう立場を私はもう手放しませんから」

叢雲「あ、そう。……あなた程独善的で支配的な独占欲の塊なのに幸せそうな顔する女って見たこと無いわ、私」
447 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/03/24(水) 22:42:38.74 ID:DHryx1Vg0

< 親愛を否定するわけではないけれど >






高雄「ま、私はまだまだ幸せになる途中ですよ。
だからこそ、叢雲さんや漣さんにも幸せになっていただかないと」

叢雲「だから守り刀をずっとやっていろと、と」

高雄「ええ。あの人の幸せは私の幸せですし、あの人の幸せに叢雲さんたちは欠かせません」

叢雲「ふぅん……あなた程あいつ以外には平等に冷たい女って見たこと無いわ、私」
448 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/03/24(水) 22:43:30.27 ID:DHryx1Vg0

< 酔いの回りが世の回り >







高雄「それでこそ私ですから許し

叢雲「ストップ、ストップ」

高雄「? 」

叢雲「楽しくなってきたんだか悪酔いしてきたんだか知らないけど、これいつまで天丼重ねていくつもり? 」

高雄「叢雲さんが怒る寸前までは」

叢雲「はぁ。……あなた程他人の限界試すようなことして楽しそうな女……えーと」

高雄「駄目じゃないですか叢雲さん。そんな女ここには沢山いますよ」

叢雲「…………はぁ」
449 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/03/24(水) 22:43:59.41 ID:DHryx1Vg0

ありがとうございました
450 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/24(水) 23:16:50.65 ID:SeQ9ZWxI0
乙 
451 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/01(木) 23:03:59.64 ID:BQN2ed3i0

< 理解なんてナンセンス >







天城「姉様の初めての夜って? 」

雲龍「戦闘衣。それ以上の勝負服は無いし、あの人に私そのものを返すのなら、捧げるのなら、それを置いて他に有り得ないから」

天城「はぁ」

雲龍「あれ以来、一度も着てヤっていないわ。
次に着るときはあの人を殺すときか、自分が死ぬとき」

天城「……」

愛宕「……何でいきなり重くしたわけ? 」

高雄「あの流れで尊さ演出し始めるなんて思わないでしょうさすがに……」
452 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/01(木) 23:07:05.63 ID:BQN2ed3i0

< 親しき仲には礼儀外の何か 有り >







雲龍「演出ってあなたね……」

天城「天城もてっきりいつもの周りまで頭が悪くなりそうな流れになるのかと」

雲龍「事実が魂に迫る尊さだから仕方無いじゃない。
魂なんてものがあるのかは知らないけど」

愛宕「……そう」

高雄「……はぁ」

天城「まぁ、姉様の気持ちまで切り捨てるつもりはありませんけれど……」

雲龍「ん…………ええ……それだけは、捨てないわ。あなたたちの理解なんて、全く要らないくらいには」

天城「はぁ」

山城「いえ、本当なんでよ、何故この流れで未だにあなたが尊さ演出できてるのよおかしいじゃない」

雲龍「あっ、あなたねぇ……」
453 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/01(木) 23:08:41.63 ID:BQN2ed3i0

< 幕間の幕開けの幕間 >







江風「あははっ、安っぽい真っピンクなキャミドレスとか着てそうなのになーハジメテカッコワライ」

雲龍「…………」

海風「…………本当に酷く酔ってますから。見下げ果てた顔、取り下げてあげてください」

涼風「…………まっさか姉貴に対して殺意と憐れみ同時に湧くとは思わなかったよあたい」
454 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/01(木) 23:12:43.01 ID:BQN2ed3i0

< 配られた配役というもの >






山城「……間抜け」

高雄「……はぁ」

愛宕「んー……」

江風「ン? 」

雲龍「…………」

海風「…………これで嫌われない辺り本当に奇跡的な集団だよね」

涼風「あぁ……女社会であれは普通駄目だよな」

雲龍「…………」

江風「ンー……ン? ビール飲む? 」

雲龍「…………貰うわ」

江風「へいへーい! ビールいっぱーい! 」

能代「はい。…………なんで能代が? 」
455 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/01(木) 23:14:45.29 ID:BQN2ed3i0

< 漸進(退)する…… >







漣「このガーターね? ヘソ上のレースも可愛いんだけど鼠蹊部のちょっと上がハート型にくり抜かれてるのがすっごい良いの」

叢雲「あ、そう……何故あなたの姉は一応は私の無二の親友的なアレを歪ませたわけ? 」

天城「よかったですね、無二の親友ですって」

漣「あ、それは知ってるんで今更言われても別に。超々々々々嬉しいけど」

叢雲「あなたはあなたで腹立つわね……」

天城「姉様なら歪ませた覚えはないけど……なんて言いそうですけれど、あの」

叢雲「何よ」

天城「あなた、心当たり、無いの? みたいな? 」

叢雲「は? 」

漣「ガーター選び始めるとランジェも追加で欲しくなるよねぇ……」

叢雲「……はい? 」
456 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/01(木) 23:15:54.71 ID:BQN2ed3i0

< 夜という救い/掬い >







提督「クッソだるいわあいつら……ぅん? 」

雲龍「…………」

提督「…………抱き締めてもいいタイミング? 」

雲龍「、…………抱き締めないと、駄目なタイミング」

提督「そ。……うん? 」

雲龍「…………」

提督「…………? 」

雲龍「…………抱き締めたままで、撫でて」

提督「ん……」

雲龍「…………」

提督「…………」

雲龍「…………甘えさせて」

提督「いつでも甘えさせてもらってるからな。……行こうか」
457 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2021/04/01(木) 23:16:22.13 ID:BQN2ed3i0

ありがとうございました
458 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/01(木) 23:23:09.66 ID:iNx2zvNK0
乙 江風は泥酔時の記憶ないんだっけ?
459 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/13(火) 22:38:04.10 ID:mqovhhjyO

< 一粒ずつ食べるのなら俵も云々 >







涼月「おにぎりって凄いよね」

初月「うん? 」

涼月「お茶碗だと四、五杯で限界見えてきちゃうけどおにぎりだとスルスル食べちゃうでしょう? 」

初月「確かに」

涼月「偉大な食べ物だよねぇ……」

初月「あぁ……」






伊14「普通の人間はあれさ、限界のライン一、二杯じゃない? 」

伊13「どんぶり茶碗で、計算しないだけ、赤城さんたちより、マシ……じゃない? 」
460 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/13(火) 22:39:21.91 ID:mqovhhjyO

< あとはまぁ吸血とかその辺かな >







涼月「食べたいし食べられるんだから仕方無いでしょう? 」

初月「そうだな」

伊14「そりゃそうだけどさー」

赤城「何か問題でも? 」

初月「一応食費=税金だが」

赤城「気の所為ですよ」

涼月「気の所為」

赤城「ええ」

伊13「気の、所為」

赤城「そうですとも。……使役の対価としての貪食、なんて化け物らしくて素敵じゃありませんか? 」
461 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/13(火) 22:40:30.14 ID:mqovhhjyO

< 超反応と言えなくもない >








提督「ふぃー……深爪した」

雲龍「どこにとは言わないけれど突っ込んだら染みそうね。酸性だし」

葛城「感じてたらアルカリになるでしょ。もしかして提督さん独り善がり? 」

提督「あの……えー……? 」

天城「…………はぁ」
462 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/13(火) 22:41:09.06 ID:mqovhhjyO

< 深く頷いていました >








雲龍「いえ、この人の名誉の為に言っておくけれど普通にイイわよ。
最初に指突っ込んだときはまだ酸性でしょうってだけ」

葛城「ふぅん? 」

雲龍「というか女として言うけれど濡れないなんてその女がクズなだけよ。
心から愛した相手に対して気持ち昂らないなんて失礼な話。それは好きって言うのが錯覚なのよ」

葛城「……なるほど」

提督「…………俺、何かこれ言っていいのか? 」

天城「いいと思いますよ。……言えることがあるかは、知りませんが」
463 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/13(火) 22:43:29.78 ID:mqovhhjyO

< 狐さんやお遊戯さんはお休み >







秋雲「フッツーにIE使ってたら熟女好き扱いされた件について」

時雨「う、うぅん? 」

あきつ丸「重い女よりはマシでありましょうよ」

秋雲「何それ、Chromeのこと? 」

あきつ丸「なんならばedgeの方がマシであります」

秋雲「まぁ、結局パクリってーか寄せてる気がするけどね」

あきつ丸「使えればそれでいい。使えないのが最大の罪だ」

秋雲「まーねー」

時雨「???? 」
464 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/13(火) 22:44:33.70 ID:mqovhhjyO

< 本日のデザートは! >







雲龍「私? 」

天城「ミルクレープです」

葛城「雲龍姉ぇの? 」

天城「ええ」

雲龍「出ないわよ」

葛城「そりゃそうでしょ」

天城「プレーンとお抹茶がありますよ」

雲龍「抹茶」

葛城「ん」

天城「ありがとう。……どうしました? 」

旗風「あの……全く止めもせず続く会話かなぁ、と」

天城「? はぁ……」
465 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/13(火) 22:46:28.50 ID:mqovhhjyO

< 打てば響く、話せば響く >






旗風「いえ、あの、天城さんって葛城さんがいると」

天城「ええ」

旗風「雲龍さんが色々口走っても随分と普通に対応するんだなって。しっくりくる流れというか」

天城「三人揃って初めて天城は天城になれますから」

葛城「お、今良いこと言ったよ天城姉ぇ」

雲龍「昨日しっくりしっかりハメられたから気分良いだけよたぶん」

葛城「なるほどー」

天城「…………」

旗風「憧れないけど憧れる、けどやっぱり憧れない」

松風「……さすがにこの阿吽は求めてほしくないね、僕は」
466 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/13(火) 22:48:04.65 ID:mqovhhjyO

< でもやっぱ美丈夫って憧れるよね >







阿賀野「提督さんって戦国の三傑では誰が好きなの? 」

提督「? 家康」

阿賀野「なんで? 」

提督「一番余生楽しんだだろうたぶん。世の中楽しんだやつが勝ちだし尊敬に値する」

阿賀野「まぁ、分からなくもないけど」

漣「まぁ、恵体信仰ヤベーご主人様は秀吉とか好きにならないでしょ」

能代「信長も身長は高い方だったようですしね」

阿賀野「なるほど。……英傑すらカラダで選ぶのはどうかと思うよ? 」

提督「あのさ……」
467 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/13(火) 22:52:26.37 ID:mqovhhjyO

< 侮辱の意思は微塵もありません >








速吸「今日も今日とてつまらない三流映画ですよ」

夕立「ぽいー……」

速吸「何かが……何かが違うんです……つまらないただの三流と笑みが溢れるド三流とはっ……! 」

夕立「分かるっぽい! 駄菓子とただの駄目なお菓子くらい違うっぽい! 」

時雨「言いたいことは分かるけどただの駄目なお菓子って何さ」

春雨「しけたばかうけ? 」

夕立「っぽい! 」

秋雲「それネタとして知ってるわけじゃ……あぁ、だよねやっぱ。うん、別にいいよ知ってた」

春雨「うん……? 」
468 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/13(火) 22:53:00.83 ID:mqovhhjyO

< 十二分に間に合っております >








速吸「おかしいですね……あれはあれで美味しいのに」

夕立「ぽいー……? 」

時雨「……もしかして速吸さんってただのゲテモノ好きなんじゃあ」

秋雲「クソ映画好きと変な味覚、まだツーアウトってところだから」

速吸「はい? 」

春雨「……やめてよね、これ以上変なキャラ掘り起こすの」
469 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/13(火) 22:56:00.86 ID:mqovhhjyO

< できない、というかしたくない >







Littorio「ウブに、とまでは求めませんけれど可愛らしく啄むような、触れ合うようなセックスなんてもう楽しくないんでしょうね」

高雄「さぁ……」

Littorio「まぁ、そもそもLittorioの思うような優し過ぎる混ざり合いを自分が経験したかというと怪しいですが」

高雄「混ざり合う、なんて表現を可愛らしく思う辺りもう救えないわね」

Littorio「ええ。……はぁ」

高雄「くだらないことで鬱屈できるのは幸せな証拠よ、きっと」

Littorio「勿論幸せですとも。ただ、こう、なんというか……」

愛宕「恥ずかしくなってハニカミたくなるようなソワソワするようなエッチがしたいんでしょう? 」

Littorio「! ええ、そう、それですね、間違い無いです」

高雄「ん……あまりよく、分からないわ」

愛宕「高雄はそういうのも好きそうだけどねぇ〜」






提督「……あいつらはまぁまだいいとして三十過ぎたおっさんだぞこっち。絵面が想像できねぇよ」
470 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/13(火) 22:56:44.51 ID:mqovhhjyO

< 当然のようにノーリアクション >







愛宕「でもほら、制服のプリーツスカートを迷い無くノータイムで脱がされるとちょっとだけアレじゃない? 」

提督「いや、え……経験あるとさ、無理じゃんそれ。演技でもして慌てふためけと? 」

愛宕「経験あるのが駄目なのよぉ〜。できればハジメテ同士が良いって分からない? 」

提督「分からなくも……いやいや、うぅん? 」

高雄「私はアレでよかったですよ」

Littorio「Littorioも。……でもそれとはまた違った変な理想というか、思い描くところはあるでしょう? 」

高雄「む……」

提督「分からない、とは言い切れないけど……その辺男女の差ってやつ、ってことにしていい? 」
471 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/13(火) 22:57:57.98 ID:mqovhhjyO

< 理詰めよりも余程非道 >






高雄「そもそも学生時代無しの私たちに制服のプリーツスカートを脱がされる、
なんて状況を持ち込んでくる男の話じゃない」

Littorio「そうね」

愛宕「セーラーのジッパーも割と同じかしら」

Littorio「なんならば女物の服はほぼ全て当て嵌まる気も」

高雄「クズの極みですね」

提督「なんなの君ら……」
472 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/13(火) 22:59:52.93 ID:mqovhhjyO

< パチパチと煌々と >







提督「焚き火しようぜ焚き火」

加賀「焚き火……? 」

提督「焼肉並とはいかねぇけどフライパンくらいは使っていいぞ」

加賀「なるほど……把握しました」

提督「酒とフライパンは俺が持ってくるから好きなもの持ってこい」

加賀「はい」






提督「…………」

加賀「焚き火というのは……中々に魅入られるものなのですね」

提督「ん……そうだなぁ……」

赤城「そんなしみじみと……勇んで色々持ってきた私が馬鹿に見えません……? 」
473 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/13(火) 23:00:42.56 ID:mqovhhjyO

< 取り敢えず三回焼けば均等かな? >







提督「や、それとこれとは別よ。……最初はベーコンでいいか? 」

加賀「ええ」

赤城「はい。……あゝ……この音、香り、情景……」

加賀「魔性ですね……」

提督「もう満腹中枢が刺激されておかしくなりそう……」

加賀「……」

赤城「……」

提督「……」

加賀「……あの、何故四枚焼いたの? よりによって、四枚とは? 」

提督「は? 」

赤城「戦争ですよねぇ……」
474 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/13(火) 23:02:44.57 ID:mqovhhjyO

< 数取りゲーム、という程でもない >







提督「知らねーよ……俺は一枚でいい。あとビール開けて」

加賀「空けて? 」

提督「分かりにくいボケをどうも。……グラスで悪いな」

赤城「いえいえ、こんなにも素晴らしい……あゝ……」

提督「君のあゝってなんかエロいね。どうも」

加賀「いえ。……やわ目」

赤城「どうぞ? 」

提督「悪いが俺も硬め」

赤城「硬め二枚、いただきますね」

加賀「むぅ……」
475 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/13(火) 23:07:38.29 ID:mqovhhjyO

< 本当に? >







提督「結局お前らが二枚食ってんじゃねぇか」

赤城「私は硬め二枚でしょう? やわ目一枚硬め一枚の贅沢者に言ってくださいな」

加賀「んん……私、捧げておりますから」

提督「何をだよ……純潔とか言われても困るぞ俺」

赤城「他に奪われる予定も無いですしね。……卵」

加賀「ご自由に。その後ピザを焼かせていただきます」

赤城「では卵は後回しにしてステーキとインゲンを。ガーリックとあと幾つか」

提督「はいはい。…………おい」

赤城「はい? 」

提督「多少分けろよ? 火ぃ崩されたらちょっと怒るよ僕」

加賀「そんなことで暴れませんよ……」

提督「
476 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/13(火) 23:08:58.97 ID:mqovhhjyO

< 親愛には親愛を >






龍田「罪にはその罪に見合った罰が必要なのよ〜」

江風「ひえっ」






山城「何度やられても時々楯突いて何度も何度も変則的にやり込められて、
よくあれで都度都度怖がったりできるわねあの子」

海風「良くも悪くもそういう子なんですよ江風は。
……何度も何度も遊んであげてる龍田さんこそさすがだと思いますけど」
477 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/13(火) 23:10:37.78 ID:mqovhhjyO

< 欲しい相手の為だけでそれは >







時雨「あのさ……大井さんってまだ北上さんモノにしてないんだよね? 」

あきつ丸「そういう話は聞かないが」

時雨「きちんと処理するのはまぁ当然だけどね? 相手もいないのにハートに整えるものなのかな? 」

あきつ丸「知らん。……まぁ、大井らしいと言われれば納得してしまえるように思うであります」

鈴谷「可愛いオシャレってことにしとけばい……あのさ、鈴谷はしてないからマジで!
いや、別にボーボーでもないけどなんなのその目ぇ! 」
478 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/13(火) 23:11:49.11 ID:mqovhhjyO

< そもそも生えていない可能性も無きにしも非ず >







鈴谷「なんなのもう……何? 見せればいいの? 見せればいいんだね? 」

時雨「やめてよね。狗が発情して手に負えなくなる」

あきつ丸「ほざいているであります。……鈴谷」

鈴谷「うん? 」

あきつ丸「処理が甘かろうが逆に整え過ぎていようが、全て剃ってようが自分は気にしない」

鈴谷「あ、あのねぇ……」
479 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/13(火) 23:17:23.34 ID:mqovhhjyO

< それこそ、しみじみと >






提督「これがやりたかったのよ、これ」

加賀「何故ステーキやピザの大トリが炒飯なんです」

赤城「順序が逆というか重過ぎるというか」

提督「とか言いつつ殆どそっちによそわれてるんだが……ん」

加賀「何にします? 」

赤城「肌寒さを忘れさせてくれる友の為に? 」

提督「飯と酒のお陰じゃねぇのそれ。……友の為に」

加賀「ん……」

赤城「ん、乾杯。…………ん…………………………………………ゆらゆら、綺麗ですねぇ」

480 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/13(火) 23:18:48.20 ID:mqovhhjyO

いつの間に凍結していつの間に復旧したのか……

ありがとうございました
481 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/13(火) 23:20:20.54 ID:FMtdykiGo
482 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/13(火) 23:35:51.08 ID:o3Dfgiqx0
乙 復活して良かった
483 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/14(水) 01:04:07.27 ID:kJCLPQUSo
お疲れ様です
484 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/21(水) 23:34:05.52 ID:MS1Uifmf0

< 渾身 >






天城「あの……これ、罰ゲームになってます? 」

龍田「なってるんじゃない? ようは雲龍や山城がやりたいことやる権利使いたいだけだし」

扶桑「自分なら絶対にしないスタイルにさせられる、っていうのは十分罰ゲームだと思うけれど」

天城「でも嫌だ、というわけでもありませんよ。一生これ、と言われると困りますが」






雲龍「そこそこ自信作。あれ、どう? 」

提督「あん? うん……うん? 」

山城「ミックス巻きって本当に簡単なのね。しないから知らなかったわ」

高雄「…………巻き髪でリブニットのタイトな天城さんって物凄い違和感ありますね」
485 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/21(水) 23:34:34.19 ID:MS1Uifmf0

< 末永くなんてとてもとても >







天城「どう……でしょうか? 」

提督「可愛い、とは思うよ」

天城「はぁ」

提督「街歩くんなら見せびらかすのも楽しいかもね」

天城「なるほど? 」

提督「ただまぁ……うん」

天城「? 」

提督「一晩遊んで終わりだね。楽しい夜をありがとう天城ちゃん、って感じ」

天城「……なるほど」
486 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/21(水) 23:38:24.87 ID:MS1Uifmf0

< 悪ノろう皆で >







提督「ま、罰ゲームとしては良い方かな。よくやった」

雲龍「それほどでも」

山城「巻く練習にはなったから今度試してみましょうね、姉さま」

扶桑「え……? 」

提督「ってもどうせ派手な方に寄せるなら……櫛、は手櫛でいいや、ゴム貸してくれ」

雲龍「どうぞ」

天城「ん……」

扶桑「ねぇ……もしかしてそれ罰ゲー……あの……」

山城「嗚呼……不服なのに派手なヘアにされた顔の姉さま……」

葛城「女郎屋の待機中、みたいな感じかな? 」

雲龍「あぁ、それっぽいわね」

山城「だとして姉さまなら華を咲かせるわ……それも、大輪の」

扶桑「山城……? 」
487 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/21(水) 23:39:15.39 ID:MS1Uifmf0

< お人形になる才能というものは >







提督「っと……どう? 」

雲龍「よりビッチっぽくなったわね」

提督「そう見えるようにやった」

山城「あぁ、片方だけ垂らして手櫛でトップを弄るっていうのもあるのね」

扶桑「あの、山城に変な選択肢を与えないでいただけます? 」

提督「うん? 」

愛宕「ねぇ、これこの前のカードのときのやつでしょ? 私にも権利あるわよね? 」

天城「まぁ、盛大に負けましたからね。あぁ、待って、写真だけ撮らせてください」

初月「抜かり無し。360°撮ってある」

Littorio「ふふ……久方振りにこれは、腕が鳴りますね」

山城「……ふふ」

扶桑「…………怖気を振るうわ。誰も助けてくれないであろうこの場まで含めて」
488 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/21(水) 23:40:16.57 ID:MS1Uifmf0

< 気持ちの問題(偽) >







龍田「? 助けてほしいなら誠意ってものが必要でしょう? あなたにそれを用意できるの? 」

扶桑「…………」

江風「諦めな扶桑さン。悪魔への報酬は得たモノの倍以上が相場らしいぜ? 」

涼風「本当に倍で済むんですかねぇ……」
489 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/21(水) 23:42:17.07 ID:MS1Uifmf0

< 何言ってんだこいつ、と語る瞳×2 >







提督「女は星の数程、って言うじゃん」

高雄「まぁ……慣用句かは怪しいところですけれど」

提督「で、基本的にはおっぱいって二つお持ちだよな」

高雄「病気で切除したりしていなければ、そうですね」

提督「つまり女=おっぱい×2が成り立つわけよ」

高雄「はぁ」

提督「色々と可能性に満ち満ちている気がするんだけど今のところ地球から見える星って何個くらいあるんだ? 」

高雄「全天に見える六等星までの星が8.600。
場所にもよりますが地平線から見える限界を考えて4.300ですね。概算に過ぎませんが」

提督「つまり一個人の視野でさえも4.300の女の子がいてさ、8.600のおっぱいがあるんだよ」

高雄「……はぁ」

提督「8.600の可能性が誰にでもあると考えれば、いやいや……偉大な言葉だなぁ」

高雄「…………」
490 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/21(水) 23:43:04.49 ID:MS1Uifmf0

< 水差し、というよりは現実 >







漣「星に手は届きませんぞプ-クスクス」

高雄「確かに」

提督「…………」
491 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/21(水) 23:45:11.35 ID:MS1Uifmf0

< 別にカッコいいことが言いたいわけでもないけれど >







提督「い、いや待て俺は届いたが」

高雄「私は星ではありませんよ」

愛宕「ようは物凄く価値のある岩みたいなものでしょう? 同格扱いは失礼よねぇ〜」

明石「愛宕さんなら貴重な隕石だとかでもその辺の石ころ扱いしそうですもんね」

Littorio「何の変哲も無い路傍の石に価値が、とはなりませんし」

漣「石っころは所詮石っころですからなぁ〜」

愛宕「あなたも胸が硬かったら嫌でしょう? 」

提督「え、いや、そうだけど……いや、そうじゃなくて……えーと……」
492 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2021/04/21(水) 23:45:38.73 ID:MS1Uifmf0

ありがとうございました



493 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/21(水) 23:50:57.64 ID:fPTprNV80
494 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/22(木) 02:15:44.05 ID:81hVajFzo
お疲れ様です
495 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/22(木) 23:46:49.25 ID:8DMtSlBh0

< 秋の空程お高くとまってもいないが >







鈴谷「あのね、一応言っておくけどフツーに美味しくいただいてるよ?
でも鈴谷別に心からカレー煎が食べたいわけじゃないから。カレーを食べたいの」

時雨「そんなこと言われても」

あきつ丸「言いたいことは分かるが今は食後でありますよ?
しかも緑茶なのだから茶請けの話だと思うだろうが」

大井「そんなの気分で変わるに決まってるでしょうが。
食事じゃないんだからカレーは要らないけどでも食べたいってだけ」

あきつ丸「分からん……女というやつは、分からん」

時雨「まぁ、このカレー煎僕は好きだけどね。
……鈴谷さんもなんでカレー煎食べながら本当はカレーが良かったなんて言っちゃうかな」
496 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/22(木) 23:48:10.08 ID:8DMtSlBh0

< カレーは和食(錯乱) >






大井「あなたはカレーを食べたいときに高級だとしても和食を出されて喜べるわけ? ってことでしょう? 」

鈴谷「本当それ、マジでそれ、さすが大井様」

時雨「鈴谷さん特効が酷い。論点もズラされてどっかいっちゃったし」

あきつ丸「あぁ。……逆の例えなら怪しかったでありますがね」
497 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/22(木) 23:48:43.49 ID:8DMtSlBh0

< じゃあ >







時雨「和食の気分で楽しみにしていてカレーを出されたらどうする? 」

鈴谷「や、嫌でしょふっつーに。カレーは大好きだけど限度あるよ」

あきつ丸「……なんだと? 」

鈴谷「は? 」

時雨「君、本当に本物の鈴谷さん? 」

鈴谷「は? 」

あきつ丸「我慢は身体に良くないであります。鈴谷にストレスを与えたいわけではない」

鈴谷「あぁん? 」

大井「いや、どう考えてもあなたたち二人の方が喧嘩売ってるでしょうが……」
498 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/22(木) 23:49:42.48 ID:8DMtSlBh0

< 禁断症状という程差し迫ってもいないけれど >








夕立「グルルルルッ……ッ」

時雨「どうどう馬鹿いぬ。落ち着いて骨でも齧ってなよ」

夕立「ングゥルルルルルルルルルッ……? 」

時雨「まぁ、そんなもの無いんだけど」

夕立「ガウガウバウバゥ……ッ? 」

春雨「はぁ……」

速吸「? 夕立ちゃんどうしたの? 」

時雨「あぁ……訓練でも殲滅戦でも理由はなんでもいいから大湊に遣れって上申して即却下されたんだ」

速吸「うぅん? 」

春雨「ビュッフェとステーキとZ級映画が忘れられないんですって」

速吸「ん、んんっ……? 」
499 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/22(木) 23:51:11.49 ID:8DMtSlBh0

< U^ェ^U >







速吸「まぁ、ああいう映画が楽しめるなら所属したいのも分か

夕立「所属はしたくないの! 所属したら大きい作戦に呼ばれないかもしれない! 」

速吸「は? 」

時雨「欲張りが過ぎるよアホ犬」

春雨「期間限定の配属なら寧ろいけそうなのにね」

夕立「提督さんに家族認定されたら終わりなの! 庇護対象になりたいわけじゃないの! 分からないの? 」

時雨「それが俗に言うところの幸せではあるんだけど」

春雨「一般論ではね。絆って割に馬鹿にできないよ」

夕立「守られたいんじゃない! 遊んで遊んで遊び尽くしたいだけなの! 馬鹿時雨! 分からず屋! 卑しい雌犬! 」

時雨「クソ犬が。……や、僕は分からなくも無いよ。共感はしないけど」

春雨「半笑いで上官に言って却下されただけでこの有様って本当、馬鹿いぬちゃん姉妹だね」

速吸「???? 」
500 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/22(木) 23:53:37.59 ID:8DMtSlBh0

< それこそ半笑いで >







大井「いえね、そもそもビュッフェって何よ。あの男そこまで軍事施設私物化してるわけ? 」

あきつ丸「実に想像し易いな」

鈴谷「鈴谷もそれだけちょっと体験したい。ちょっとだけだけど」

夕立「カレービュッフェな日もあったっぽい! 」

時雨「はぁ、余計なこと言わないでくれるかなボンクラ犬くん」

鈴谷「よし、行こうか夕立ちゃん」

時雨「ちょっと誰かこの馬鹿二人止めて」

鈴谷「いーやー!!!! 」

夕立「ッグルルルルゥッ!!!! 」

山城「ん……止めたわよ? 次は? 」

鈴谷「ぐえっ」

夕立「んうぇっ」

速吸「はい? ……ちょっと、首絞まってますって」

山城「あら失礼」

あきつ丸「……ふん」

時雨「」

提督「愉快なことやってんな。……来ない方がよかったか? 」
501 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/04/22(木) 23:54:37.44 ID:8DMtSlBh0

< カレー煎祭りはお開き >







時雨「いや、ちょ、え……何? 」

山城「結婚の許可を貰いに」

時雨「は? 」

山城「冗談、でもないけれど……どうするの? 」

提督「遊んでやれ。俺一人でいい」

山城「……ん」

提督「ってことで」

時雨「いやいやいやいや……おかしいよ君たち絶対僕悪くないよねぇ? 」

あきつ丸「知らん」

夕立「夕立は着いていくっぽい! 」

速吸「あ、あの! ちょっとお話しさせていただいても? 」

提督「あん? 」

大井「……最悪」

春雨「ああもう……嗚呼……滅茶苦茶ですよ……」
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