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【艦これ】提督「俺と……愛宕と高雄」

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177 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/05(火) 23:09:27.94 ID:iAbNbgLs0

< 本ッ当企業向けとか要らねーと思うの >







提督「っても……来年は虎柄水着で再来年はバニーか」

愛宕「年始ってそういう数え方するんだったかしら」

提督「もう面倒臭過ぎてそれでいい気がしてきたわ。年賀状が無ければまだ頑張れる」

雲龍「あれ楽しみなんだから無くなったら困るわ」

提督「お前は来たやつの当たり外れ見てダラダラするだけだろうが」

愛宕「切手シートなんて、ねぇ」

雲龍「あぁ、邪魔といえば邪魔だと思って」

提督「思って? 」

雲龍「あなたのアカウントをつくってフリマアプリで売ればいいと思うわ。今思っただけだけれど」

提督「それならまぁ」

高雄「はぁ。……いいから、出していない相手の選別早く進めていただけます? 」
178 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/05(火) 23:11:39.50 ID:iAbNbgLs0

< 年賀状も出せないこんな世の中じゃ >






提督「こんなもんじゃねぇのか。ほぼ抜けは無いと思う」

高雄「まぁ、リスト外からなんて逆に予想し易かったでしょうから」

提督「うん。ちょちょっと終わらせるわこの辺」

高雄「はい。……そういえば先日も年賀状撲滅デモが始まればいいなんて話をしていましたけれど」

提督「したっけ? や、心から同意できるからたぶんしたんだろうが」

高雄「環境問題と絡めてSNS上で上手く立ち回れば物議を醸すくらいはできそうですよね」

提督「ん……まぁ」

高雄「演習相手の底も知れましたし、暇をいただけるなら素敵なSNS生活でも始めてみます? 」

提督「悪辣に過ぎるんじゃねぇかなそれ。……別に本気で絶滅させたいわけでもねぇし」
179 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/05(火) 23:13:18.79 ID:iAbNbgLs0

< なんでも無いことだからこそ衒い無く >







高雄「言いましたね? 」

提督「は? 」

高雄「言質はいただきました」

提督「おい、そんな本気で止めたいわけじゃ……おーい」

高雄「ふふ……では、私はコーヒーを淹れてきますので」

提督「あ、そう……なんでこんな下らないことで艶のある顔できるの君」
180 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/05(火) 23:14:16.72 ID:iAbNbgLs0

< かんじあそび >







雲龍「愛しい愛しいと言う心……で、戀」

天城「はぁ」

雲龍「つまり愛しい愛しいと言う化け物みたいな木も存在するってことね」

天城「ちょっと意味が……団欒の欒ですか? 」

雲龍「ええ」

瑞穂「綺麗な言葉と漢字でも雲龍さんの舌にかかれば簡単に品の無い意味に聞こえますね」

天城「まったくです」

雲龍「今のは品の無い話じゃあ……いえ、高尚な話って言い張るつもりは毛頭無いけれども」
181 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/05(火) 23:14:44.71 ID:iAbNbgLs0

< 孌 / 㜻 >







雲龍「ちなみに“ みめよい ”と読む容貌が美しいって意味の字は愛しい愛しいと言う女って書くわね」

天城「はぁ」

雲龍「更にその異体字は女偏に下心で意味同じ」

天城「……」

雲龍「すなおだとかしたうって読みもあるけれどこれなら割と品が無……うん? 」

瑞穂「……瑞穂が悪かったですから無理にそういう話に向けないでください」

天城「……姉様ってどうしてこう意味の無いことばかり知っているんでしょうね」
182 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/05(火) 23:15:46.21 ID:iAbNbgLs0

< 享受する気は勿論あるのだけれど >







雲龍「誰しもそんなものじゃない。……ちなみに非人名用漢字なの。よかったわね」

天城「まぁ、意味としても字体としても悪くはありませんが画数は多いですものね」

雲龍「名前なんてラベルなんだから分かりやすい方がいいものよ」

天城「姉様も天城も分かりやすいというか平易な方ですしね。龍はちょっと怪しいですけれど」

雲龍「一応人口に膾炙しているってことで。別に私は“ 竜 ”でもいいし」

天城「はぁ。……子供の名前、なんて考えるのは楽しいことなのでしょうか」

雲龍「きっと、ね。夢見るのも努力するのも、自由よ」

天城「ですね。…………せめて、いつかあの人が死んで百年後くらいには、実現すると、嬉しいです」
183 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/05(火) 23:16:26.07 ID:iAbNbgLs0

< 愛してくれる人により愛してもらえるよう首輪を贈るのは許されるだろう







雲龍「か >

天城「あんまりウケは良くないかと」

雲龍「この前いい感じにお酒と雰囲気で寝室まで持っていったらリードは楽しそうだったのよね」

瑞穂「雲龍さんがあの意味の分からないくらい巫山戯たトレーニングをこなして頭脳労働にまで手を出した日ですか? 」

雲龍「ええ。ハートが燃えるってああいうことを言うんだって実感したわ」

瑞穂「違うと思いますけれど……」

雲龍「そう? 」

天城「そんな積み上げて騙し討ちみたいな」

雲龍「本気で拒まれれば私だって謝るわよ」

天城「それを知っているからあの人も無理矢理ノるんじゃあ……」

雲龍「それくらい甘んじてほしいものよ。……そもそも言い出したのは私じゃないし」

天城「はい? 」

海風「私です」

天城「はぁ……」

江風「…………姉貴に首輪なんて捧げ持って来られた日には膝から崩れ落ちるンじゃねーのかテートク」
184 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/05(火) 23:17:39.75 ID:iAbNbgLs0

< 自分でラベリングできるとして >







秋雲「秋雲さんたちに用意された戸籍ってテキトーにそれっぽい名前付けられてるじゃん」

漣「だねー。古くも無く新しくも無いありがちな名前」

秋雲「基本的に雑に付けられた無用の長物だからダッサい名前だったり好みじゃないじゃん? 」

漣「まぁ……でも実際殆ど使わないし」

秋雲「そ・れ・が! じゃじゃーん! 強くお願いす・れ・ば」

漣「保険証常に所持かよ君」

叢雲「えーと、コシミズ……“ 輿水 幸子 ”? 」

秋雲「フフーン! 」

漣「えぇ……」
185 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/05(火) 23:18:40.03 ID:iAbNbgLs0

< 遊びに本気≒人生 >







秋雲「まぁ、世に出ないというか出られない自信があるからこそのネタだけどね。自己満足の」

漣「ちなみに名前をアニメキャラと同じ名前にするには如何程の代償を支払ったので? 」

秋雲「十日間フルで身体機能異常励起し続けて……同好の士である将校の満足する、絵を……捧げました! 」

漣「えぇ……」
186 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/05(火) 23:19:05.59 ID:iAbNbgLs0

< 予定調和染みた >







葛城「どうなってんの海軍……それでいいのか帝国……」

秋雲「誰も損なんてしてないでしょ? 」

漣「そこまでさせる将校もクソ馬鹿だけどさ、
そこまでしてそんなものしか手に入れられない秋雲は損してると思うよ」

叢雲「時間の方が明らかに大事よね」

葛城「てーか一応私たち税金暮らしでしょうが」

漣「あ、知ったこっちゃないんでそれは」

秋雲「どーでもいーよね」

葛城「確かに」

叢雲「……それはショートコントか何かなの? 」
187 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/05(火) 23:20:35.23 ID:iAbNbgLs0

< 今日の私にさようなら >







提督「ふぃー……今日も疲れただるい。……どした? 」

愛宕「お布団暖めておきました? 」

提督「そりゃどーも……ん」

愛宕「ふふ、まだあったかいわね身体」

提督「風呂入って髪乾かしてすぐだし」

愛宕「暖めておく必要無かった? 」

提督「いてくれる必要はあったよ。……初めて触るパジャマだ」

愛宕「そこは初めて見るパジャマだけど似合ってるぜ、ってところでしょう? 」

提督「足すな。……手」

愛宕「んー……」

提督「……ん」

愛宕「…………」

提督「…………」

愛宕「…………」

提督「…………」

愛宕「…………また、あした」

提督「ん、また、明日も明後日もいつまでも」
188 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2021/01/05(火) 23:21:02.22 ID:iAbNbgLs0

ありがとうございました
189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/05(火) 23:31:01.30 ID:iTWM1sL20
乙 とりあえず秋雲にスカイダイビングさせてみるか?
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/05(火) 23:41:44.82 ID:D7z7fTtDO
どっかの輿水幸子かよ
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/05(火) 23:44:07.86 ID:l9wsOGt2o
そういえば同じ声よね
192 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/07(木) 23:23:46.29 ID:skH08+KO0

< 寝顔を眺めながらコーヒーっていいよね >







愛宕「んー…………? 」

提督「おはよう。コーヒーなら淹れてあるよ」

愛宕「シャワー浴びたら貰う。……何時? 」

提督「(4+4)/4+4時ちょっと過ぎ」

愛宕「はぁ……ばーか」

提督「んんっ……寝てから六時間くらいかな」

愛宕「そ……んぅ……」

提督「寝ててもいいさ。ゆっくりしとけ」

愛宕「そ、うねぇ……んー……」

提督「…………」

愛宕「…………」

提督「…………」

愛宕「…………おでこにチューしてくれたら、起きる」

提督「手の甲を選ばせていただいても? 」

愛宕「ばーか」
193 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/07(木) 23:25:31.34 ID:skH08+KO0

< 好みというだけですが >







提督「なんかこれも結構前に話した気がするんだけどさ」

漣「? 」

提督「フローラと結婚しようがビアンカと結婚しようがデボラと結婚しようが側室ぐらい持てばいいんじゃねぇのかな」

漣「ハーレムエンド含めてブランド的なアレとかゲームのテーマ的に駄目じゃないのって話になりませんでしたっけ」

提督「や、でももうその辺はいいと思うんだよな。
ジェンダーとかそういうのはどっかしらで突っついてくるんだから。
なんならR15指定とかで出せばいい」

漣「別に漣はそういうエンドあってもいいじゃんとは思いますけども」

秋雲「エロ同人のネタを狭めるのは創作として近年駄目な方向行ってる潮流を感じるので駄目です」

提督「えー……」

漣「まぁ……」

秋雲「介護で山奥幽閉とか商家の為にも他の男と結婚とか素晴らしいじゃないですか、ねぇ? 安易に馬とかよりも、ねぇ……? 」
194 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/07(木) 23:26:58.42 ID:skH08+KO0

< むつかしいおはなし >







提督「俺はその辺よく分からねぇけどさ、一応グレーゾーンなんじゃねぇの」

漣「明確に二次創作に対してお気持ち表明してるとこもありますしね」

秋雲「それを否定はできないよ。それは作品に対する思い入れとか当然の権利だもん。でもさ」

提督「あん? 」

秋雲「SNSがここまで浸透してね、敢えて奨励したりステマじゃないステマ狙ってるとこは増えてると思うよ」

提督「そうなの? 」

漣「なんとなくそうなのかなって思うときはありますねー」

提督「ふーん……」

秋雲「どうでもいいといえばいいんだけどさ。
……別に秋雲さんは売ったりしてるわけでもないしね」
195 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/07(木) 23:27:55.68 ID:skH08+KO0

< 質実共に >






秋雲「まぁ、そういう硬かったり面倒な話は置いといて」

提督「ん? おう」

秋雲「明確に姉妹とまではいかなくとも同じ血筋の女の子全員娶るってやっぱ浪漫? 」

提督「すげーぶっ込み方。……まぁ、いいんじゃねぇの? 」

漣「ご主人様割と現在進行形でしょそれ。特にそこ興奮ポイントじゃない気がする」

提督「そう言われるとそうか」

秋雲「なんだこの社会の敵」

漣「今頃気付いたの? 」

秋雲「だって外面だけはいいじゃんこの人」

漣「まーねー」

提督「はいはい。……曲がりなりにも正義の味方なお前らに言われると実際何も反論はできねぇな俺」
196 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/07(木) 23:29:26.30 ID:skH08+KO0

< 意味が分かると脳が壊れる話 >







明石『ん……瑞穂さんが、一番安心します』

瑞穂『もっと、抱き締めて、ください……強く、締め付けて、離したくならないように』






瑞穂「はぁ……」

天城「……? 」

瑞穂「いえね…………あれって1/1での一番じゃないんだな、と」

天城「は、はい……? 」
197 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/07(木) 23:30:18.71 ID:skH08+KO0

< 言葉の裏というものにはほぼ全て >







雲龍「更に穿ってみると単に安心するだけで快感も幸福感も一番ではないみたいね」

瑞穂「…………」

天城「…………」

雲龍「そんなのその辺のペットだとかぬいぐるみと同……うん? 」

葛城「…………なんで雲龍姉ぇは無造作に追い討ちかけたの? 」
198 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/07(木) 23:30:56.69 ID:skH08+KO0

< そう思ってしまう方が悪い云々 >






雲龍「いえね、実際素直に考えると盛った後のラリったクールタイム以外では割とそう聞こえると思うけれど」

瑞穂「…………」

葛城「だからさ……」

天城「…………姉様って何故か最近瑞穂さんへの当たり強くありません? 」
199 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/07(木) 23:32:06.34 ID:skH08+KO0

< 勝ち負けの話ではないと思うものの >






葛城「そもそもさ、私は男に抱かれたこと無いから知らないけど」

雲龍「ええ」

葛城「男、っていうかあの人みたいにタッパあって筋肉質な人と瑞穂さんじゃあ安心感の意味が違うと思うよ」

雲龍「そうね」

葛城「瑞穂さんのは普通に好きだから安心できるわけでさ、
あの人のには単に身体大きいからって意味もあると思う」

瑞穂「……そう、ですね…………ええ」

葛城「うん? 」

天城「……普通に好き、という表現も穿てそうですけれどね、
身体が大きいからってだけの相手に負けている扱いはさすがにどうなのです」
200 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/07(木) 23:36:51.67 ID:skH08+KO0

何かのキャラと同姓同名の方って割といますよね
何人かお会いしたことがあります

ありがとうございました
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/07(木) 23:51:15.46 ID:/huzjKt80
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/08(金) 02:05:08.57 ID:+2ccrLGiO
乙ー

大昔テレビでアメリカの国立公園の紹介してて
その時出てきた担当者だかなんだかの人が
ジム・キャノンって名前でビックリしたことが
203 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/08(金) 23:15:44.29 ID:QnSA60dC0

< 革新的だと確信する >







提督「紐パン……」

高雄「はい? 」

提督「や、変こと呟いたんじゃねぇよそんな目で見るな。……紐パンがあるんだ、そこに」

高雄「? ……? 」

提督「な? 」

高雄「……ええ」

提督「……執務室は鍵掛けてないし無断での侵入とは言わねぇけど執務室のデスクに紐パン置き去りって凄い斬新だな」
204 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/08(金) 23:16:10.72 ID:QnSA60dC0

< 革新的だと確信する >







提督「紐パン……」

高雄「はい? 」

提督「や、変こと呟いたんじゃねぇよそんな目で見るな。……紐パンがあるんだ、そこに」

高雄「? ……? 」

提督「な? 」

高雄「……ええ」

提督「……執務室は鍵掛けてないし無断での侵入とは言わねぇけど執務室のデスクに紐パン置き去りって凄い斬新だな」
205 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/08(金) 23:19:32.64 ID:QnSA60dC0

< ノータイムで >






提督「まぁ、高雄が今履いてるエロい紐パン見せてくれるなら喜んで見るけど」

高雄「はぁ……どうぞ? 」

提督「え、何本当に捲って見せてく……

高雄「さ、犯人探しに行きましょうか」

提督「あ、あぁ。……………………スリットって、いいな」
206 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/08(金) 23:21:18.93 ID:QnSA60dC0

< 幕間 >






提督「取り敢えず犯に……雲龍探すか」

高雄「ええ。……………………割とこう勢いで見せたら妙にドキドキしたのは言わない方が、いいわね」
207 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/08(金) 23:22:21.92 ID:QnSA60dC0


< 最近簡単に見せてくれるのも逆にいい気がしてきた >







雲龍「え、私知らないけれど」

提督「えー……」

高雄「詰みましたね」

雲龍「そんな私ならするだろうみたいな……ほら、ちゃんと履いてる」

提督「わざわざ捲って見せるなエロいな」

雲龍「ありがと。……天城のも見る? 」

提督「何言ってんだお前見な……いや、見るに決まってんだろう」

天城「決まってません。……いえ、でも本当に天城ではありませんからねそのエグいの」
208 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/08(金) 23:23:19.70 ID:QnSA60dC0

< 研究者の目 >








雲龍「まぁ、天城は朝食後ずっと私と一緒だから……残念だけど無いわね」

提督「高雄も俺といたしな。お前ら三人はほぼ有り得ないわけか」

高雄「ほぼ? 」

提督「そもそもこんなことをした意味も分からないけどさ、
雲龍たちがグルだったり高雄が俺の目を盗むくらいはやってやれないことは無い」

高雄「まぁ……そうね、そこまで言われると」

提督「取り敢えず高雄たちではないと思ってはいるけどな。……しっかし」

雲龍「? 」

提督「なんか絶妙に俺の好みだなこれ。絶妙ってーか滅茶苦茶滾るわこれ」

高雄「……む」

雲龍「ふぅん……? 」

天城「あの……余計なこと言った自覚あります? 」

提督「……うん? 」
209 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/08(金) 23:24:38.67 ID:QnSA60dC0

< 無くなると普通に困る >







鹿島「あれ、ブラが無い……? 」

あきつ丸「うん? 」

鈴谷「はい? 」

鹿島「えーと……うん? あれ……? 」

あきつ丸「遂に正義面のし過ぎで頭が壊れたのでありますか」

鈴谷「色ボケする程何かヤってたっけカシマール」

鹿島「あのですね……いえ、本当に無いんですよ。ショーツはあるのに」

あきつ丸「……着けていたでありますよね? 」

鈴谷「まーじっくりは見てないけど脱いでたと思うよ。
さすがに脱衣所でブラしてないの見たら違和感あるし」

鹿島「…………」

あきつ丸「…………」

鈴谷「…………」

鹿島「…………これが俗に言うところの変態さん、ですか? 」
210 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/08(金) 23:25:37.12 ID:QnSA60dC0

< 想像するだに >






あきつ丸「はぁ……うんざりするであります」

鈴谷「たまたま鈴谷たち三人しか大浴場にいなかったしねー。
脱衣所なんてしょーじき誰でも入れるといえば入れるし」

鹿島「…………」

あきつ丸「何故こんなことで聴取を受けなければいけないのでありますか。誰が損をした」

鈴谷「や、カシマール損してるじゃん。ランジェ結構高いやつでしょ? 」

あきつ丸「それくらいすぐに買えるだろうが。……しかし」

鈴谷「うん? 」

あきつ丸「通常こういったものはショーツの方な気がするのであります。ブラでも、いいのか? 」

鈴谷「知らないよ鈴谷変態じゃないし。……カシマール? 」

鹿島「…………悪寒が、止まりません。それと物凄く、恥ずかしいです」

鈴谷「あー……」
211 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/08(金) 23:26:34.15 ID:QnSA60dC0

< セカンドレイなんとか >







鈴谷「で、どんなんだっけ? 」

鹿島「はい? 」

鈴谷「どーいうブラ盗られたの? 」

鹿島「えーと……? 」

あきつ丸「……鈴谷、ある種セクハラのラインすら越えていないかそれは」

鈴谷「え、いや、ちがっ」
212 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/08(金) 23:27:44.92 ID:QnSA60dC0

< 誰に盗られるのが一番マシだろうか、みたいな >







鈴谷「やー、え、うーん……ほら、あー……」

あきつ丸「慰めの言葉など無いであります。盗られてしまったものはもうどうしようもない」

鈴谷「そうだけどそうじゃなくて。……心当たりは? 」

鹿島「え、えーと…………うぅん……」

鈴谷「うん? 」

あきつ丸「……はぁ、言うな、分かった」

鹿島「あはは、は、は……? 」

鈴谷「? 」

あきつ丸「鈴谷……残念だが心当たりが多過ぎるようであります」

鈴谷「えぇ……」

鹿島「……………………」

あきつ丸「まぁ、しかし……よく考えると横須賀に限ってもこんな事件が初めてという方が驚くな、ある意味では」
213 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/08(金) 23:28:27.48 ID:QnSA60dC0

< 脛が傷だらけの女神たち >








伊14「そーいや加賀さんと赤城さんって」

加賀「? 」

赤城「? 」

伊14「赤城さんがいつまでいるか分からないからお互い一人部屋なんですか?
横須賀では二人部屋だったんでしょ? 」

加賀「え……」

赤城「えーと……」

伊14「うん? 」

加賀「こう……お互い見られたくないモノだとかコトだとか……」

赤城「恥ずかしい写真だとか着替えがしにくい、だとかなら良かったんですけどねぇ……」
214 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/08(金) 23:29:47.15 ID:QnSA60dC0

< 脛の傷を舐めたがる人 >







加賀「まぁ、でも……私は構いませんよ」

赤城「私もまぁ」

加賀「どうせなら一つの部屋にしてみますか? 新年早々ではありますけれど」

赤城「私もいつまでいるか分かりませんが逆に荷物は少ない方ですしね。……少将閣下? 」

提督「いいぞ。……一応軍事施設だし俺も書くけどお前らも書類必要なんだぞこれ」

加賀「そこは有能な少将閣下にお任せ致しますので」

赤城「今後の戦果にご期待くださいませ? 」

提督「はいはい。……赤城の戦果って期待値ごと吹き飛ばす悪寒がするな、こう良い意味ですら」
215 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/08(金) 23:31:13.62 ID:QnSA60dC0

まぁ、何にも意図せずであろうからこそ驚く度合いは中々に

ありがとうございました
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/08(金) 23:39:42.98 ID:9wlM/5bO0
乙 迷宮入りか
217 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/11(月) 21:20:43.98 ID:YXHMJ3+vO

< 全力で世に憚る >







龍田「あ、そうだ初詣行く? 」

愛宕「何をさも唐突に思い付いたような顔で宣ったのよ」

山城「はぁ……このご時世に? 」

龍田「このご時世だからこそよぉ〜。皆様の不幸せを払拭しなくちゃ」

扶桑「収束祈念で初詣に行く人間を散々嘲笑って煽った後でしょうあなた」

龍田「ヒトデナシの化け物だから寧ろ正しい行いじゃないかなって」

山城「……む。そう言われると考慮に値し

愛宕「しないわよ馬鹿」

龍田「そう? どうせ私たち死なないけど保菌者にはなるじゃない? 出歩く間抜けを駆逐できるわぁ」

扶桑「あのね……」
218 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/11(月) 21:21:35.07 ID:608Wafr+0

< 仕事終わりってなんかこう……ね? >







提督「あぁぁぁぁ……」

雲龍「なに? 」

提督「エロいことしたい。今めっちゃしたい」

雲龍「そう……」

提督「そうなの」

雲龍「……」

提督「……? 」

雲龍「ん…………だいじょぶ」

提督「…………冗談にこう返されるのはお約束だからいいけどお前今何で紐パン解いたんだ? 」
219 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/11(月) 21:22:02.45 ID:608Wafr+0

< 其は魔法の紐 >







雲龍「こう、すぐにでも挿れたいのかと」

提督「お前のこと一度でも道具扱いした? ねぇ俺そんな欲望見せたことある? 酷くない? 」

雲龍「見せてくれたらいいなって」

提督「なんなのきみ……あと」

雲龍「まだあるの? 」

提督「だとして紐パンの紐解くとかねぇわ。お前全く何にも分かってないわ。やり直し」

雲龍「はぁ……? 」
220 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/11(月) 21:23:13.03 ID:608Wafr+0

< 勿論ただの気分 >







提督「まぁ、仕事終わりの一杯くらいさせてくれ」

雲龍「用意……してるわ。高雄と愛宕は今日もう来ないから」

提督「あ、そういう……あとシャワーも」

雲龍「新しいタオルは脱衣所に」

提督「ありがとう、用意いいな」

雲龍「着替えは自分で好きなものをどうぞ」

提督「ん」

雲龍「私、ここにいるけれど……欲しい肴があれば言って」

提督「ナッツが少しあればいいかな。大して飲む気も無いし」

雲龍「ん……いってらっしゃい」

提督「はいはい」






提督「この時期の風呂はやっぱすげ……

雲龍「? おかえり」

提督「…………全く何の脈絡も無くバニーってなんなの? 」
221 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/11(月) 21:24:24.08 ID:608Wafr+0

< 発情兎 >







雲龍「うん? 」

提督「あのさ……なんなのそれはきみ」

雲龍「私、うさぎさんなの」

提督「ちょっと無理あるだろうお前。……なんで兎なら俺の話聞かなくていいんだよ」

雲龍「兎に祭文っていうでしょう? 」

提督「猫なら小判が玩具になるし豚は綺麗好きだから真珠も守ってくれるだろうよ」

雲龍「うさぎさんはこうびのことしかかんがえられないの」

提督「じゃあずっと考えてれば? 」

雲龍「この辺の床が勝手に濡れていくけれどいいの? 」

提督「放置プレイは嫌なんじゃなかったのかよ……こえーよお前」
222 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/11(月) 21:25:23.88 ID:608Wafr+0

特にこことは関係ありませんがこんなの終わらせました
よければどうぞ
【艦これ】明石「つくりました! 」提督「捨てろ」【コンマ】
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1610354603/


ありがとうございました
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/11(月) 21:35:48.98 ID:BtF6iUea0
224 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/12(火) 22:48:00.63 ID:6Qzm0jy20

< 自業自毒 >






雲龍『やめて! そんな、そんなこと、無い……っ』

提督『身体はそうは……いや、いいけどな。すぐに釣れるのは小物って決まってるから、さッ』

雲龍『ッ! ……駄目……駄目なの、駄目、こんな……っ……あの人より、もっと……凄っ……! …………あっはっ』






提督「……………………」

雲龍「寝取られフリプレイ、割とよかったわね。あなたもちゃんとノれてたし」

提督「……………………死のうかな俺」
225 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/12(火) 22:49:10.86 ID:6Qzm0jy20

< あくまで中身がノーマルなのがまた >







提督「こう……脳がぶっ壊れる寸前だった気がする」

雲龍「ようは気持ち良ければいいのよ。頭の誤作動でも錯覚でもなんでもいいわ」

提督「んなわけ……んなわけ……」

雲龍「お手軽に背徳感と征服感を得られておまけで精神的被虐も唆られるなんて羨ましいわね」

提督「なんでや……なんでやねん俺」

雲龍「そこはワイでしょう? 」

提督「どうでもいいよそんなの……ふへぇ」
226 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/12(火) 22:50:08.23 ID:6Qzm0jy20

< 求道者というもの >







提督「つーかお前さ」

雲龍「? 」

提督「ヤってるときは何も思わなかったけどまさかI字バランスまで行けんの? 」

雲龍「ん……うん? 」

提督「無意識の開脚なのかよ……ウンリューちゃんの身体どうなってんの本当」

雲龍「Y字まではそれなりに頑張ったからその先も自然と? 」

提督「あ、そう……何で君そんな世の中に平気で喧嘩売れるの? 」

雲龍「うん……? 」
227 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/12(火) 22:52:30.51 ID:6Qzm0jy20

< 知らなくてもいいこと >






提督「あれ、そもそも何で寝取られフリプレイなんていう頭おかしいノリになったんだっけ」

雲龍「大して飲んでもいなかったのに忘れたの? 」

提督「或いは頭の悪い行動を封印したのか」

雲龍「思い出させてあげましょうか? 」

提督「要らん。……でもバニーから寝取られって本当どういう状況だったんだろう」
228 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/12(火) 22:53:22.66 ID:6Qzm0jy20

< 二人きりと独りきり >







加賀「……? 」

赤城「? 」

加賀「?? 」

赤城「あぁ……」

加賀「! 」

赤城「……」

加賀「っ…………」

赤城「…………ふふ」

加賀「…………ん」

天城「首を傾げて訊ねて教えて試して快心で……。
微笑ましいですけれども付き合わされる身になってほしいものですね」
229 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/12(火) 22:57:44.31 ID:6Qzm0jy20

< 一閃、放って >






加賀「ごめんなさいね。納得がいかなかったから……つい」

天城「別に嫌ではありませんけれど」

赤城「雲龍さんはあの人と、ですものね。葛城さんは? 」

天城「幸せそうな顔でベッドにいるでしょうね。あくまで客人ですから」

加賀「あちらの棟で一人部屋だったかしら」

天城「ええ」

赤城「それはそれは。……妙な気配を感じたのは錯覚でしょうか」

加賀「? 」

天城「? 」






葛城「……………………」

扶桑「? どうしたの? 」

葛城「……………………瑞鶴さんの気持ち、分かった気がする。カッコいいもんあれ」

扶桑「はい? 」
230 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/12(火) 22:58:58.68 ID:6Qzm0jy20

< 毒気無しに >








伊14「実際今まで何人と付き合って何人食い物にしてきたの? 」

提督「あのさ……」

漣「君は今までに食べたパンの枚数を覚えているのかね? 」

提督「あのさ……」

夕立「3.682枚! 」

提督「あのさ……いや、お前それ適当だよな? 何か自信あり気な顔だけどマジとかそんな……おーい? 」
231 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/12(火) 22:59:54.37 ID:6Qzm0jy20

< 割と納得のいかないこと >







葛城「雲龍姉ぇがあれで加賀さんに信頼されるくらい成長していて且つ何故か元々頭がいいこと」

加賀「あの言動しかできないことを代償に悪魔からそれを獲得したと答えは出ていた筈だけれど」

天城「中々にフェアなものですよね悪魔って」

葛城「あのぽややーんとしつつも時折影があってキリっとした顔もできる雲龍姉はどこへ……? 」

加賀「水底、かしら」

天城「天城たちの手が届かないところですよね」

葛城「悲しいなぁ……それが幸せそうな雲龍姉ぇが一番悲しい」

加賀「まぁ……才能に努力を重ねるのが上手いだけであの子程健気で努力家な子もいないわよ」

葛城「そっすかねー……」






雲龍「ん……舐めないでったら、ざらざらしないで」

加賀「はぁ。…………動物全般から無条件に好かれる方がよっぽど納得なんて……」
232 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/12(火) 23:00:22.64 ID:6Qzm0jy20

ありがとうございました
233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/12(火) 23:05:33.66 ID:G4tCoBOR0
234 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/13(水) 23:01:04.58 ID:42VIIV8+0

< ピグマリオン哀歌 >







雲龍「できる限り動くな、か」

天城「? 」

雲龍「いえ、割と文章の綺麗な小説に当たったから気分がいいのだけれど」

天城「当然の様に官能を省かないでいただけます? 」

雲龍「伝わればいいのよ言葉なんて。……出来得る限り着飾って人形になって、ただ抱き締められるって」

天城「はぁ」

雲龍「ある意味では最高に生き物扱いの反対よね……嗚呼……」

天城「……まぁ、動きの少ない分穏当で周りの精神的被害は少ないですしいいのじゃないですか」

葛城「えぇ……? 」
235 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/13(水) 23:02:29.45 ID:42VIIV8+0

< 今日も今日とて >







葛城「そもそもそれを私が着せ替え人形にされてるときに言う意味」

雲龍「他意は無いわ」

天城「あまり動かないで。帯、大事なの」

葛城「はいはーい」

雲龍「普通こういうのって洋服でやるものよね。……そういえば」

葛城「ん? 」

雲龍「trick or treat」

葛城「は? 」

雲龍「おかしをくれなきゃうなじをなめるわよ」

葛城「……は? 」

天城「だから、動かないの」

葛城「いやいやいや……えぇ……? 」
236 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/13(水) 23:03:42.41 ID:42VIIV8+0

< ボケボケボケボケボケボケボケボケ……ツッコミくらい >







雲龍「おかしをくれなきゃいたずらするわよかつらぎちゃん」

葛城「だーから着せ替え人形にされてんだから持って……あ」

雲龍「うん? 」

葛城「雲龍姉ぇにとっては天城姉ぇもおかしみたいなものでしょ? あげる」

雲龍「ありがとかつらぎちゃん」

葛城「いえいえ。可愛い雲龍ちゃんのためですから」

天城「成立しませんね。とうに姉様の物ですから天城は」

雲龍「そういえばそうだったわね。……おかしは? 」

葛城「えーと、えー……えと」






Littorio「構いませんけれどね……それで何故Littorioがお菓子づくりを? 」

雲龍「私は兎も角葛城が悪ノリして天城までボケてしまった結果よ」

天城「あぁすれば姉様の矛先を逸らせるんですね」

葛城「逸らしたといえばまぁ……でも取り敢えず逸らさないと永遠にあの流れ終わらなさそうだったしなぁ」
237 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/13(水) 23:08:22.52 ID:42VIIV8+0

< expect it 'til then !っぽい! >







漣「……………………」

叢雲「? 何変な顔してるわけ? 」

漣「や、なんてーか……夕立さんとか葛城さんとお風呂行ったことある? 」

叢雲「ん……いえ、そういえば無いわね。浴場で会ったこと自体はあるけど。あと夕立“ さん ”? 」

漣「漣も何故か無かったんだけどさっき一緒だったの。
特にこう流れも無く自然と行こっか、って」

叢雲「ええ」

漣「夕立さん超エグいの履いててさ、エロいっすねーとか言ってたら」

叢雲「? 」

漣「“ 私は漣みたいなのも、好きだよ? ”って。
耳元で、漣にだけ聞こえるように、滅茶苦茶艶のある囁き方で」

叢雲「…………」

漣「…………あの後いつものぽいぽいに戻ったけどさ、なんだったんだろうあれ」
238 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/13(水) 23:13:38.91 ID:42VIIV8+0

< はしたなさとは寧ろ対極の >







提督「執務机に座ってるとさ」

高雄「ええ」

提督「どうもふんぞり返って足組んで深く座りたくなる」

高雄「そうされればいいのでは? 間違い無くここでは一番偉いわけですし」

提督「や、なんか身内の前だからこそ逆にそういうことすると違和感というか変な感じになるんだ」

高雄「面倒な。……それなら」

提督「うん? 」

高雄「私があなたに座りましょうか? 」

提督「どうぞ? ……ん……高雄って時々欲望に支配されて脈絡も流れもガン無視するよな。別にいいけど」
239 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/13(水) 23:14:36.48 ID:42VIIV8+0

< いつまでも暖かくならなくてもいいや、なんて >






高雄「欲に塗れているなら向き合って座りますから」

提督「じゃあ背中預けてお腹に腕回させるのは何? 」

高雄「寒いだけです」

提督「あ、そう……ん」

高雄「ん……あんまり、うなじに顔押し付けないで」

提督「…………ん」

高雄「…………」

提督「…………」

高雄「…………」

提督「…………あったかくなった? 」

高雄「全然足りませんね。……身体の芯がから冷えてるんですよ、私」
240 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/13(水) 23:16:20.21 ID:42VIIV8+0

< 寒さの価値 >







高雄「んん……それにしてもさすがに冬の大湊は寒いですね」

提督「っても一回多少あったかくなる筈なんだけどな」

高雄「天気予報はあくまで予報ですから」

提督「まぁね。……何色? 」

高雄「当てられたら、休憩しましょうか」

提督「んん……黒、と見せかけて白? レース細かいの」

高雄「それ、あなたが今見たいやつでは? 」

提督「かもね。どう? 」

高雄「さぁ? 」

提督「さぁ? って……」

高雄「ふふ……コーヒー淹れてきます。ゆっくり、考えていてください」





愛宕「? 何で着替え? 断線したの? 」

高雄「別に。ちょっと、暖かくなりたかったから」

愛宕「ふぅん……? 」
241 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/13(水) 23:16:46.78 ID:42VIIV8+0

ありがとうございました
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/13(水) 23:25:17.21 ID:0VvxmGwV0
乙 夕立は姉妹があれだからな
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/13(水) 23:26:41.15 ID:LZ71dGGDo
ガチレズっぽい
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/14(木) 19:47:06.41 ID:iZgKgGHX0

高翌雄すき
245 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/14(木) 23:12:43.58 ID:A6m4bBTz0

< 須く(誤用) >







雲龍「ん……確かに挿れられてしまえば私はただの雌犬に成り下がるけれど」

天城「そんなものでは済まされませんが」

雲龍「五月蝿い。……私が奉仕している間は私が主人なのよ」

葛城「まぁ、それは分からないでもない」

雲龍「瑞鶴さんってあれで受けだったりするの? 」

葛城「んん……割合でいえば私の方が攻めかな。明確にはお互い考えてないと思うけど」

雲龍「そう……天城ちゃん? 」

天城「なんです雌犬姉様」

雲龍「こうやって恥じらいを持ちつつもサラッと話してくれる子になってくれると、嬉しいわ」

天城「……自分で言うのも変な話ですけれどそれはもう天城ではないのでは」

葛城「さっすが雌犬姉ぇ、本気で頭おかしいね」

雲龍「はいはい。……それを爽やかそうな笑顔で言う方が頭のおかしいことだと思うの」
246 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/14(木) 23:13:49.23 ID:A6m4bBTz0

< 犬種にも色々ありますが >







天城「まぁ、姉様はこれはこれで飼い慣らされた優秀な猟犬と言えないこともないので」

葛城「雌犬前提の話だけどね」

雲龍「分かってないわね。猟犬という前提を破壊されて作り直されて調教されて雌犬になったのよ」

天城「知ったことですか」

葛城「鶏と卵、って言おうと思ったけど慣用句に失礼だよね」

雲龍「慣用句に失礼ってあなたね……」
247 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/14(木) 23:14:27.63 ID:A6m4bBTz0

< (自主規制) >






天城「まぁ……だとして戦闘能力も今やズバ抜けたものですし」

葛城「まぁ、知ってるよそれは。……提督さんは首輪でも付けておいた方がいいんじゃない? 」

雲龍「あら、この上首輪まで与えてもらえるの? 」

天城「指輪の一つ前くらいですものね、姉様にとっては」

雲龍「ええ。…………間に直接手指で絞めてもらう、が入るっていうのは言わない方がいいわね」
248 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/14(木) 23:16:14.08 ID:A6m4bBTz0

< ただ思う儘に >






夕立「漣? 」

叢雲「ええ、昨日何かしたんでしょう? 」

夕立「? 別にただの気分と流れの遊びだよ? 」

叢雲「ふぅん? ガチレズってわけでもないのね」

夕立「正直分からないっぽい。好きになれば、それか気に入れば男とか女とか関係無いでしょう? 」

叢雲「あるでしょうが。あなたに食い荒らされる方の身にもなってあげなさい」

夕立「食い荒らされる程圧倒的に弱い方が悪いっぽい! 夕立は純粋無垢! 悪くない! 」

叢雲「あなたね……」
249 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/14(木) 23:17:02.13 ID:A6m4bBTz0

< 下品と言っているわけでもなく >







夕立「というか夕立は結構なんでもお上品に食べるよ? 」

叢雲「あなたね、テーブルマナーならこれだって上級だけど上品な人間って言える? 」

提督「や、そこで俺に飛び火させる意味」

夕立「提督さんは今後誰かに刺されない限りお上品だよ?
食い散らかしたと思われた瞬間刺されるんだよ? 」

叢雲「む、一理

提督「一理もねーよ。欠片もねーわ」

夕立「壮大に自分たちに都合の良い暗示かけて誤魔化してるだけのくせに」

提督「あぁん? 」

叢雲「あなたたちね……」
250 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/14(木) 23:18:02.50 ID:A6m4bBTz0

< 笑みだけは本当に無垢な >







夕立「大体提督さんって高雄さんたちを人間として見てるんじゃなくて」

提督「あん? 」

夕立「自分が化け物扱いされたくないだけでしょ? 違う? 」

提督「は? 」

夕立「この際化け物の定義なんてどうでもいいっぽい。
単に社会から逸れた異常者って意味の存在に見られたくないだけ、防衛機制だよね」

提督「……」

夕立「それか自分だけはまともでいないといけない、
なんていう笑える責任感かしら? 」

提督「…………」

叢雲「あなたねぇ……いや、そもそも発端は私なんだけど」
251 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/14(木) 23:18:32.10 ID:A6m4bBTz0

< 琴線、握り締められて >






愛宕「あんまりこの人虐めないの。メンタル弱いんだから」

夕立「はーい」

提督「……夕立ちゃんさ」

夕立「ぽい? 」

提督「ステーキでも食べる? 」

夕立「レア! 」






漣「うぃー……お風呂はいいですなーやっぱ」

叢雲「そう」

漣「このクソ寒い季節だと一日抜きなんて考えら……なんで夕立さんと二人でマジな顔して飲んでんの? 」
252 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/14(木) 23:19:29.28 ID:A6m4bBTz0

< 疑惑は疑惑のままに >








叢雲「まぁ……何かしら感じ入るところでもあったんでしょ、たぶん」

漣「ふぅん……? 」

叢雲「よかったわね、横須賀が夕立のこと手放してくれないであろうこの状況で」

漣「や……えーと……うん? もしかして本当に警戒してないといけないの? あの狂犬を……? 」
253 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/14(木) 23:20:43.67 ID:A6m4bBTz0

< いつかそれがお姉様になりませんように >







叢雲「最近大規模な戦闘が無くて弛んでたからちょっと強い言葉貰っただけでコロっと傾いちゃったみたいね、あれ」

漣「愛宕さんたちの戦傷で目死んでましたからなー」

叢雲「雰囲気的に悪巧みしてそうな顔だけど……嫌な感じに生気取り戻してるわね」

漣「夕立さん好みのステージでも用意してあげるのかな? 」

叢雲「あなたその“ 夕立さん ”はもう固定なのね。……そうなると」

漣「うん? 」

叢雲「私たちも投入される公算が大きいわけだけどどうするの? 」

漣「そりゃあ本気でぶっ殺すつもりでやるよ」

叢雲「そ。…………まぁ、あれで明日の夕食なんて話してることも有り得る馬鹿二人ではあるけど、どうかしらね」
254 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/14(木) 23:25:37.76 ID:A6m4bBTz0

< 日付け回って頭回って >







夕立「ふぅ……有意義な時間だったっぽい」

叢雲「結局私たちも巻き込んで……飲み過ぎた」

夕立「ごめんね? そろそろ横須賀戻らないとって考えてちょっとはしゃいじゃった」

叢雲「別に嫌じゃない。……じゃ、また明日、じゃなくて今日」

夕立「はいはーい、また朝に! 、とその前に」

叢雲「あん? 」

夕立「叢雲が許可出さない限り漣に手は出さないから安心して? じゃーねー! 」

叢雲「あ? ちょっとあなた待ち……………………簡単に他人の心掻き乱して良い度胸ね、まったく」
255 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/14(木) 23:26:13.01 ID:A6m4bBTz0

ありがとうございました
256 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/14(木) 23:39:21.48 ID:05pqnF7a0
乙 たしかにこの娘は夕立さんだな
257 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/15(金) 23:19:24.20 ID:QRybbhuH0

< 限定永遠試用中です >







提督「んん、さみーな朝の風呂上がり……このタオル妙にあったかくない? 」

愛宕「たった今まで抱き締めてたから」

提督「あ、そういう……ん、なんかこれすげぇいい匂いする」

愛宕「化け物の生体臭フレグランス限定発売中なの」

提督「表現の酷さよ。…………本当にいい匂いだと思ったんだけどそう言われると何か嫌に思えるな」
258 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/15(金) 23:20:16.08 ID:QRybbhuH0

< 唐突に懐抉るように >







天城「お座敷遊び、してみませんか? 基本無料ですよ」

葛城「ですよー」

加賀「…………は? 」
259 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/15(金) 23:21:02.21 ID:QRybbhuH0

< 当然遊びたいだけですが何かございまして? >







天城「いえね、こう、色々と暇だったものですから」

加賀「あなた雲龍姉妹ではまだまともな方なのが取り柄だったでしょうが」

葛城「いや、あの……私は? 」

天城「葛城、自己の客観視は大切ですよ? 」

葛城「あのさ……」

加賀「あなたがまともな方なら私は聖人になれるわ」

天城「いえ、それは無いかと」

加賀「……」

葛城「天城姉ぇは素面のくせに何をどうしたいの……? 」
260 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/15(金) 23:23:29.84 ID:QRybbhuH0

< 虎拳でもしてたのかな? >






天城「お座敷遊びの真髄は会話ですからね。結構お話の仕方も考えてみたんですよ」

加賀「だから試させてほしい、と。あの人に頼むべきじゃないかしら」

天城「本物の方に行ったことありそうですし……。
そもそも自分から会話を盛り上げたいタイプでしょう? 」

加賀「だからといって私に……この子は? 」

天城「芸妓側ですね。葛城は瑞鶴さんへの気持ちを大切にしたいそうなので」

葛城「や、あの……一言も言われてない……」

加賀「そう……誰かもう一人客側が欲しいところね」






雲龍「…………自室で妹たちと尊敬する先輩が四つ足になっていた場合の作法って? 」

山城「知らないわよそんなの…………僚友の部屋で愛する姉が四つん這いになっていた場合の作法があるならおしえてほしいくらいなのだけれど」
261 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/15(金) 23:24:29.30 ID:QRybbhuH0

< 時、動き出して >







葛城「あぁぁぁぁっ!? 雲龍姉ぇに憐れなものを見る目で見られたぁ?! あぁぁぁぁぁぁぁ?! 」

加賀「…………山城もいたわね」

扶桑「…………不幸だわ」

天城「…………姉様のあの目って普段を知る分ですけれど、よりキますよね」
262 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/15(金) 23:28:46.73 ID:QRybbhuH0

< まともとは何か >







扶桑「……今度から空母の集まりに参加するときはよく考えて決めるわ」

加賀「……そうね」

天城「……申し訳、ありません」

葛城「……唯一参加していないヒトがまとも過ぎるだけで実は皆アレなんじゃあ」

扶桑「いえ、それは無いわ」

加賀「無いわね」

天城「ありませんよね」

葛城「や、この後に及んでさぁ……」






赤城「くしゅんっ……ぅん? 」

龍田「? 可愛い女の子の演技でも練習しているんですか? 」

赤城「これでも素で可愛い女でありたいと思っているんですけど……良い噂をされているといいですねぇ」
263 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/15(金) 23:29:23.54 ID:QRybbhuH0

ありがとうございました
264 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/15(金) 23:35:47.62 ID:0Zgydu++0
265 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/16(土) 23:04:45.76 ID:Y4gZvN9W0

< 良い匂いなのか嫌な臭いなのか >







山城「まぁ、あなたがストレートって割と信じられないのは確かね」

龍田「えー? 」

扶桑「陰湿に絡み付いてきそうなイメージはあるわね」

山城「表裏中身外面全て陰湿なんだから当然のイメージね」

龍田「あのねぇ……」

夕立「え? ストレートに決まってるでしょ? 匂いがストレートっぽい! 」

山城「匂い……? 」
266 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/16(土) 23:05:30.55 ID:Y4gZvN9W0

< 見せる趣味はございません >







秋雲「まー、龍田さんはストレートでもバイでもレズでも面白いからいいんじゃない? 」

龍田「あのね……いや、でも逆に面白くない子なんている? 」

秋雲「いないですけどー、でもやっぱ龍田さんは特に面白いと思うんですよ」

龍田「うぅん? 」

秋雲「ね、今度横須賀行ったら天龍さん誘ってみません? カメラは用意しておきますから、ね? 」

龍田「……? 」

山城「私がおかしいの? みたいな顔で見られても」

扶桑「仮に天龍なんて誘ったら簡単に受け入れそうだものね」

山城「姉さま? そういうことではないでしょう……? 」
267 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/16(土) 23:06:26.80 ID:Y4gZvN9W0

< 好きでそうしているわけでも >







葛城「私はレズだからストレートの気持ちは分かんないんだけどさ」

龍田「え、ええ」

葛城「実際ずっと好きな男と一緒に生活してて思い切って踏み込めば押し切れる状態でね?
それでもグダグダしてんのって情け無くないの? 」

龍田「…………」

夕立「ほぼ唯一のウィークポイントを踏み付けるなんて中々できることじゃないっぽい! 」

秋雲「大して仲良い程でもないのにね。
……でもこれで奥手な龍田さんも悪くないし秋雲さんはどっちでもいいと思うよ? 」
268 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/16(土) 23:08:14.42 ID:Y4gZvN9W0

< 説得力のあるお言葉 >







海風「江風はちょっと言語が怪しいと思うの、特に発音」

江風「や、これは江風のらしさっていうかさ、ン? 」

夕立「英語も割と危ないんでしょ? 」

江風「っても簡単なコミュニケーションくらいは取れるぜ? 」

夕立「海上だと割と死活問題っぽい。友軍との通信って緊急なの多いよ? 」

江風「そうなったら姉貴に頼むよ」

海風「私が沈んで救援頼むときかもよ? 」

江風「そンときは潔く一緒に死ぬよ。姉貴も一人で逝くのは寂しいだろ? 」

海風「江風……」

夕立「そこで頬染めるのは間違ってるっぽい。……そもそも沈ませないくらい言えないの? 」
269 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/16(土) 23:09:13.63 ID:Y4gZvN9W0

< ありふれた一コマ >







江風「てーか江風さ、ガキも若干そうだけど実は言葉通じないの苦手なンだよ」

海風「子供はあの人も似たようなこと言ってた気がする」

夕立「取り敢えずHello! OK! でなんとかなるっぽい」

江風「それに対する反応が分からないじゃンか。
そんなの犬に対してワンワン言ってンのと同じだぜ? 」

海風「ん……」

夕立「なんか珍しく面白いこと言ったね」

提督「そうだな。……君ら一応演習前の確認事項共有してる意識ある? そろそろキれるよ俺」
270 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/16(土) 23:10:03.29 ID:Y4gZvN9W0

< 言語@実例 >








夕立「それとっぽいっぽい! 」

江風「トッポ? 」

夕立「じゃなくて! とっぽい! 」

江風「とっ、ってなンだよ」

夕立「と・っ・ぽ・い! 」

江風「だーから! 」

夕立「そーいうとことっぽいっぽい! 」

江風「……あぁン? 」
271 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/16(土) 23:11:15.03 ID:Y4gZvN9W0

ありがとうございました
272 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/16(土) 23:16:05.32 ID:KWHFZeub0
273 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/20(水) 00:00:10.19 ID:nkIOAs090

< 仕方無いね >







提督「男にはね、好きな子に着てほしいコーデがあるんだ」

高雄「それは分かりますけども」

提督「でもその中にはさ、見せびらかしたいやつと自分以外の誰にも見せたくないやつがある」

高雄「はぁ」

提督「高雄だってあるだろう? 自分のセンスで選んだのは同じでも見せたいのと自分で楽しみたいのと」

高雄「まぁ……コーデはいいでしょう、あなたに着てほしいものだってあるわけですからね」

提督「うん」

高雄「この際どい水着がコーデと言えるのかどうかについてはもう少し別のお話が必要だと思いますが」

提督「やー……」
274 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/20(水) 00:00:49.13 ID:nkIOAs090

< 不満というわけではなくて >







提督「だからほら、他人には見せたくないタイプのアレだから」

高雄「別に着るのもその後も構いませんけれど……あのね」

提督「あぁ」

高雄「室内で着る用の水着というのはどうなのです」

提督「えー……? 」

高雄「それはこちらの反応なのですが……」
275 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/20(水) 00:02:06.58 ID:nkIOAs090

< 2018.1.17 >







瑞穂「実は記念すべき日だったんですよ、先日」

葛城「うん? 」

瑞穂「初めて明石さんと一夜を過ごした日なんです、二年前の十七日」

葛城「なるほど。それは確かに記念日だね」

瑞穂「でもあのヒトそういうの覚えていないタイプなんですよね……」

葛城「あー……瑞鶴さんもそんな感じだなぁ」

瑞穂「記憶力というか頭は随分と回るのにどうしてなんでしょうね」

葛城「注意が向いてないっていうか……でも本当どうしてなんだろうねぇ」






明石「や、一応覚えてないわけでも……」

葛城「ふぅん? なんで瑞穂さんにはああ思わせてるの? 」

明石「重いんですよ……正直こう、怖いっていうか」

葛城「あー……」
276 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/01/20(水) 00:03:48.32 ID:nkIOAs090

< そういう二人だと思うの >







雲龍「葛城には言えないけれど瑞鶴さんって」

天城「? ええ」

雲龍「葛城のことを本当に一番だと想ってくれているのかしら」

天城「一応はそうなのでは? あれであの子も聡い子ですし代用品扱いくらい気付くでしょう」

雲龍「他の子に手を出したって話も聞かないのは確かね。……それなら」

天城「? 」

雲龍「百年だか二百年経って仮に戦争が終われば私たちに挨拶してもらえるのね。
“ 妹さんをお婿さんにください ”って」

天城「どうでしょうね。…………姉様は葛城を夫側に見ているのに挨拶は瑞鶴さん側だと? 」
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