喜多見柚「忙しくても、いいんだよ」

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1 ： ◆qEJgO2U6bM [saga]：2020/12/02(水) 20:45:42.36 ID:Ykv3zRZ+O

Ｐ「…ただいまー」

喜多見柚「おかえりー」

Ｐ「あれ」

柚「お疲れさま」

Ｐ「お疲れ」

Ｐ「まだいたのか。もう遅いのに」

柚「うん。レッスン終わって、ちょっと、のんびりしてた」

Ｐ「そっか」

Ｐ「……。俺、プレゼントは朝に渡したよな？」

柚「あはは、なにそれ。ひどい」

Ｐ「あ、すまん」


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2 ： ◆qEJgO2U6bM [saga]：2020/12/02(水) 20:46:43.51 ID:Ykv3zRZ+O

Ｐ「ちょっと片付けがあるから……済んだら、一緒に帰るか？」

柚「いいの？」

Ｐ「いいよ」

柚「アリガトー」

柚「へへっ。待ってたかいがあったナー」

Ｐ「もうちょっと待たせるけどな」

柚「いいよいいよー」

Ｐ「…待ってたのか？」

柚「じゃー待ってるあいだＰサンにもらったゆずティーでも淹れよっかな♪」

Ｐ（ごまかされた）

3 ： ◆qEJgO2U6bM [saga]：2020/12/02(水) 20:47:57.42 ID:Ykv3zRZ+O

柚「はいどーぞ」

Ｐ「あ、どうも」

Ｐ「俺に？」

柚「ン？うん。アタシも飲むけど」

Ｐ「そういう問題？」

柚「おいしいねーこれ」

Ｐ「そりゃよかった」

Ｐ「おいしい」

柚「それはよかった！」

4 ： ◆qEJgO2U6bM [saga]：2020/12/02(水) 20:48:45.88 ID:Ykv3zRZ+O

Ｐ「自分だけで飲んでくれればいいのに」

柚「てっきりゆずティーをＰサンに淹れてあげる権利がプレゼントなのかと」

Ｐ「おそろしい偏見ですよ」

柚「超☆亭主関白！」

Ｐ「違います。色々」

柚「入れ物の缶が可愛くてお気に入り！」

Ｐ「そりゃよかった」

柚「Ｐサンってマメだよねー」

Ｐ「普通だよ」

柚「大事にするね」

Ｐ「うん」

5 ： ◆qEJgO2U6bM [saga]：2020/12/02(水) 20:49:23.58 ID:Ykv3zRZ+O

柚「こういうのは一緒に味わった方が楽しいもんね♪」

Ｐ「そうだな」

Ｐ「ありがとう」

柚「こちらこそー」

6 ： ◆qEJgO2U6bM [saga]：2020/12/02(水) 20:50:08.73 ID:Ykv3zRZ+O

柚「仁奈チャンにお菓子もらったから食べる」

Ｐ「うん」

柚「もぐもぐ」

Ｐ「…」ｶﾀｶﾀ

柚「…」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

柚「…」

柚「…Ｐサンって、早く帰らなくっていいのかーとか、あんま聞かないよね」

Ｐ「うん？」

柚「オトナってわりと言うよね」

Ｐ「ああ」

7 ： ◆qEJgO2U6bM [saga]：2020/12/02(水) 20:50:44.80 ID:Ykv3zRZ+O

Ｐ「…」

Ｐ「…それは、まともな大人の人は、そういうもんだろう。心配して言うのが普通だよ」

柚「ふーん」

Ｐ「…」

Ｐ「なにかあったのか？」

柚「ン？ううん、なにもー」

Ｐ「そうか？」

柚「うん」

8 ： ◆qEJgO2U6bM [saga]：2020/12/02(水) 20:51:21.20 ID:Ykv3zRZ+O

Ｐ「もうちょっとかかりそう」

柚「はーい」

Ｐ「ごめんな、待たせて」

柚「全然っ」

Ｐ「退屈じゃないか？」

柚「たいくつ…」

柚「あ、わかった」

Ｐ「ん？」

柚「アタシ、Ｐサンのこと待ってるの、楽しいカモ」

9 ： ◆qEJgO2U6bM [saga]：2020/12/02(水) 20:52:03.81 ID:Ykv3zRZ+O

柚「へへ」ﾎﾟｽ

柚「こうやって、ソファーで待ってるだけで、別に、面白いこと探さなくても楽しいっていうのも、たまにはいいね」

Ｐ「…おー。なんかよく分からんけど」

柚「あれっ。伝わってない！」

Ｐ「うん。ごめん」

柚「へへ。まあいいや」

柚「たまにはこんなふうに大人しくおしとやかな柚もどうかな！」

Ｐ「おしとやかとは、ちょっと違うと思う」

柚「あれっ」

10 ： ◆qEJgO2U6bM [saga]：2020/12/02(水) 20:52:38.81 ID:Ykv3zRZ+O

柚「だからいいよー。Ｐサンが忙しくても、アタシ楽しいし、いいかな♪」

Ｐ「そっか」

Ｐ「……なんかそれ」

柚「あっ。いまのってなんかプロポーズみたいだね！」

Ｐ「……」

Ｐ「どうだろうな」

柚「いまの気持ちは！」

Ｐ「あ、はい。楽しいです」

柚「アタシもっ！はいはいっアタシの方が楽しいです！」

Ｐ「競うとこ？」

11 ： ◆qEJgO2U6bM [saga]：2020/12/02(水) 20:53:12.91 ID:Ykv3zRZ+O

柚「はー。次の誕生日まであと一年かー」

Ｐ「すごいこと言うな」

柚「いまからそわそわするね！また来年もこんなふうに楽しいね、きっと！」

Ｐ「子どもか。そうだな」

12 ： ◆qEJgO2U6bM [saga]：2020/12/02(水) 20:53:56.71 ID:Ykv3zRZ+O

Ｐ「来年の展望は」

柚「むむ。そうだなー」

柚「こう、もっとおしとやかに！この世に生を受けたことに感謝する日にしたいね！」

柚「無理カモ！」

Ｐ「無理かー」

13 ： ◆qEJgO2U6bM [saga]：2020/12/02(水) 20:54:42.59 ID:Ykv3zRZ+O

Ｐ「柚みたいに毎日楽しそうに過ごすのが、何より感謝の証だと思うよ」

柚「いいこと言うね。それでいこう」

Ｐ「どうも」

柚「では次の一年はよりハッピーに生きるということで！」

Ｐ「いつも通りだな」

柚「いつも通りだねー」

14 ： ◆qEJgO2U6bM [saga]：2020/12/02(水) 20:55:26.94 ID:Ykv3zRZ+O

柚「またＰサンと」

柚「事務所のみんなと。お祝いできたらそれでいいかな」

Ｐ「そっか」

柚「うん」

Ｐ「うん」

Ｐ「おまたせ。帰ろう」

柚「はーい」

柚「あ、あとこんなふうに、Ｐサンと一緒に帰れたりとか、そんなふうにも思う！」

Ｐ「うん」

Ｐ「よし。じゃあ、あらためて…誕生日おめでとう。今日もお疲れさま」

柚「わーい。アリガトー。こちらこそ、今日もお疲れさまでしたー」

15 ： ◆qEJgO2U6bM [saga]：2020/12/02(水) 20:56:17.56 ID:Ykv3zRZ+O

おわりん
喜多見柚さん誕生日めでたい。お読みいただきありがとうございましたー