国王「勇者よ!>>2を倒すため、>>4と共に旅立ってくれ!」

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123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/27(火) 21:29:17.54 ID:VNuXvr+8O
2
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/27(火) 21:29:40.71 ID:hEylQZce0
3
125 : ◆3pflJEip3M :2020/10/27(火) 21:41:27.32 ID:mJgm/uO+0
勇者「分かりました。しかし、あれがクロマクダー配下のゴーレムか」

駄犬「ウウウ…」

勇者「俺の後ろで唸ってないで、一緒に戦うぞ!」

ゴーレム「ゴー」

もう一人の勇者「頑丈そうだな…剣は通らないと見た方が良いだろう」

アマゾネス「どうします?」
126 : ◆3pflJEip3M :2020/10/27(火) 21:42:10.63 ID:mJgm/uO+0
もう一人の勇者「アマゾネスと駄犬は十分に距離をとった上で注意を引いてくれ」

もう一人の勇者「私と勇者で突き回して弱点を探る」

勇者「分かった!じゃあ僧侶は…!」

僧侶「回復担当ですよね。さ、ゾンビアタックの時間ですよ〜」

勇者「嫌なこと言うなよ…」

もう一人の勇者「作戦開始だ!」
127 : ◆3pflJEip3M :2020/10/27(火) 22:09:37.43 ID:mJgm/uO+0
駄犬「キャンキャンキャンキャン!」

ゴーレム「ゴー」

勇者「どこ見てんだ…よ!っと」

ゴーレム「ゴー?ゴー!」

アマゾネス「サイドスロー!」

ゴーレム「ゴ!?ゴアー!」

もう一人の勇者「はあ!」

ゴーレム「ゴー?」

勇者「これ、あと何セット繰り返せばいいんだ?」

もう一人の勇者「弱点が見つかるまでだ」
128 :お休み ◆3pflJEip3M :2020/10/27(火) 22:11:06.52 ID:mJgm/uO+0
ゴーレム「ゴー!!」

勇者「ぐっ!…おあ…!」

僧侶「はい回復。単独トップの3コンティニューおめでとうございます」

勇者「お前は…いや、回復してくれてありがとうな!くそ!」

アマゾネス「もう手頃な石落ちてないな。何投げよう」

駄犬「ワン!ワンワンワン!ワオーン!」

ゴーレム「ゴー」

勇者「駄犬が無視されるようになってきたな。アマゾネスの手数も減ったし、まずいな」

僧侶「私も注意引いときます?」

勇者「駄目だ。お前がやられたら終わりなんだ。というかどうやるつもりだ?」

僧侶「この彫刻刀で奴の体に『駄犬×勇者』と刻みます」

勇者「寄越せ!投げつけた方がまだまし、だ!」

ゴーレム「ゴ!!?ゴ、ア?」

もう一人の勇者「効いた!?そうか、奴の弱点は>>130か!」
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/27(火) 22:46:29.28 ID:ppY3F3mR0
ksk
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/27(火) 22:47:43.37 ID:ppY3F3mRo
ステンレス
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/27(火) 23:05:15.38 ID:FEZDLQoe0
わきのした
132 :もう一人の勇者視力良過ぎ問題 ◆3pflJEip3M :2020/10/28(水) 21:42:45.91 ID:C2IjOFVE0
もう一人の勇者「あの丸刀の材質からして、奴の弱点はステンレス…!」

勇者「なら、僧侶!残りの彫刻刀は…!」

僧侶「ステンレス製はあれで最後ですよ。10年間慣れ親しんだ逸品だったのに」

もう一人の勇者「私にはステンレス製品の持ち合わせがない。勇者は?」

勇者「電動ドリルと一緒に買った六角レンチがある。ただこのサイズじゃ…」

もう一人の勇者「いや、私に考えがある。二人とも、うまく合わせてくれ」
133 : ◆3pflJEip3M :2020/10/28(水) 21:43:27.56 ID:C2IjOFVE0
勇者「こっちだデカブツ!」

ゴーレム「ゴー!」

もう一人の勇者「今だ!」

ゴーレム「ゴガアア!?グゴゴ、ゴー!!」

もう一人の勇者「かふっ…!」

僧侶「回復。ノーコンティニュー未達成ですね」

勇者(もう一人の勇者が奴の脇の下に刺した六角を、剣で奥へ突きこむ!)

勇者「うおおおお!」

ゴーレム「ゴガアー!!ガ、グガ…!」

勇者「おりゃあ!!」

瓦礫「」
134 : ◆3pflJEip3M :2020/10/28(水) 21:44:06.71 ID:C2IjOFVE0
勇者「はあっ…はあっ…!何とか、倒したぞ…!」

僧侶「浸ってないで次行きますよ」

アマゾネス「町の中心付近でコカトリスが陣取っているそうです」

勇者「息つく…暇も、ないのか…」

もう一人の勇者「ことは一刻を争う。泣き言は後だ」

負傷兵「待ってくれ。これを、礼代わりだ。持っていってくれ」

勇者「>>136か。ありがとうございます」

>>136 お礼の品
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/10/28(水) 21:51:31.15 ID:cHV+QN/N0
バスターソードと腕部装着型の中型の盾
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/28(水) 21:51:54.65 ID:YHAQnH/IO
長ドス
137 : ◆3pflJEip3M :2020/10/28(水) 22:05:08.91 ID:C2IjOFVE0
勇者「長ドスか。ありがとうございます」

負傷兵「こいつで目に物見せてやってくれ。コカトリスに、発狂変質者に、そして」

勇者「クロマクダーにも」

負傷兵「頼んだぞ!」
138 : ◆3pflJEip3M :2020/10/28(水) 22:06:35.47 ID:C2IjOFVE0
コカトリス「コケーーー!!」

勇者「あいつか」

アマゾネス「この一帯に転がってる石像は…」

もう一人の勇者「奴のブレスを浴びた方々だろうな」

僧侶「迂闊に近づけない相手ですか。脳筋前衛集団の天敵が続きますね」

勇者「毎回思うけどお前本当に…」

もう一人の勇者「君の回復魔法で石化は治るか?」

僧侶「治りますけどまたすぐブレス吐かれて石化されるのが落ちですね」

もう一人の勇者「そうか……手荒い策になるが、いいか?」
139 : ◆3pflJEip3M :2020/10/28(水) 22:41:20.18 ID:C2IjOFVE0
もう一人の勇者「駄犬は正面、勇者は右、アマゾネスは左から突撃!」

駄犬「ワンワンワンワン!」

勇者「うおおお!」

アマゾネス「はあああ!」

コカトリス「モケーーー!」

駄犬像「キャワ…!」

勇者像「お…!」

アマゾネス像「キャ…!」

もう一人の勇者「超雷撃!」
140 : ◆3pflJEip3M :2020/10/28(水) 22:41:49.53 ID:C2IjOFVE0
コカトリス「ギャギャギャギャ!!」

駄犬像「」

勇者像「」

アマゾネス像「」

コカトリス「コケー…コケー…」

もう一人の勇者「ブレスが霧散した…!僧侶!」

僧侶「範囲回復。勇者以外もノーミス途切れましたね」
141 : ◆3pflJEip3M :2020/10/28(水) 22:42:25.63 ID:C2IjOFVE0
駄犬「ワンワワン!」

コカトリス「…コケ…!」

駄犬「キャイン!」

アマゾネス「はあ!!」

コカトリス「コ!!!グブ…!」

勇者「負傷兵の分まで、受け取れ!」

コカトリス「」
142 : ◆3pflJEip3M :2020/10/28(水) 22:56:09.50 ID:C2IjOFVE0
勇者「もう一人の勇者は魔法使えるのか」

もう一人の勇者「細かい調整は利かないが、嗜み程度にはな」

アマゾネス「石化した人たちは…」

もう一人の勇者「後にする。クロマクダー配下の撃退が先だ」

僧侶「じゃあ、発狂変質者?でしたっけ、のところに行きますか」
143 : ◆3pflJEip3M :2020/10/28(水) 22:56:52.50 ID:C2IjOFVE0
勇者「こ、これは…」

発狂変質者「何見てんだてめえ!見世物じゃねえぞごらあ!!」

軍人「ぐあっ!!」

アマゾネス「変質者とは聞いてましたけど…」

僧侶「上はレインコートにアロハシャツ、手には釘バット」

もう一人の勇者「下はスリッパとニーソ、以外になし。人類には早過ぎたファッションだな」
144 : ◆3pflJEip3M :2020/10/28(水) 22:56:52.63 ID:C2IjOFVE0
勇者「こ、これは…」

発狂変質者「何見てんだてめえ!見世物じゃねえぞごらあ!!」

軍人「ぐあっ!!」

アマゾネス「変質者とは聞いてましたけど…」

僧侶「上はレインコートにアロハシャツ、手には釘バット」

もう一人の勇者「下はスリッパとニーソ、以外になし。人類には早過ぎたファッションだな」
145 :お休み ◆3pflJEip3M :2020/10/28(水) 23:19:29.64 ID:C2IjOFVE0
勇者「ど、どうする?どう戦う?」

もう一人の勇者「すまない、頭が、働かない。あまりに、衝撃的なスタイルで、戦略が吹き飛んだ」

僧侶「おっさんおのニーソとフル○ンのコラボ…これは解釈違い」

発狂変質者「何こそこそしてやがんだ!無視してんじゃねえぞ蛆虫共が!」

勇者「うわ!来たぞ!どうするどうする!」

もう一人の勇者「急かしてないで君も考えろ!」

発狂変質者「おらあ!!」

アマゾネス「ふん!」

勇者「受け流した!ってそれ、もしかして>>147?」

アマゾネス「はい、見ての通り>>147です」

1.ダンベル

2.ストレッチポール

3.ヨガマット

4.その他ジム用品
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/28(水) 23:22:59.53 ID:YHAQnH/IO
ksk
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/28(水) 23:27:07.73 ID:IOABPhTS0
4 エアロバイク
148 : ◆3pflJEip3M :2020/10/29(木) 19:52:26.37 ID:k+qaZoQY0
アマゾネス「見ての通りエアロバイクです」

勇者「どうやって持ってきたんですか?」

アマゾネス「話してる時間はありませんよ!」

発狂変質者「横入りしてんじゃねえぞ!このアマ!」

勇者「やめろ!くっ!」

発狂変質者「受け止めんじゃねえ!大人しく脳漿ぶちまけとけダボが!」

勇者「いてて、口も足癖も悪いなお前…!」
149 : ◆3pflJEip3M :2020/10/29(木) 19:53:32.10 ID:k+qaZoQY0
アマゾネス「うん…っしょ!」

もう一人の勇者「勇者!横に飛べ!」

勇者「え!?うわ!!」

アマゾネス「えい!!」

発狂変質者「ぐえっ!!」
150 : ◆3pflJEip3M :2020/10/29(木) 19:54:26.96 ID:k+qaZoQY0
もう一人の勇者「エアロバイクの下敷きになってもまだ生きているとは」

僧侶「クロマクダーの力ですかね?元々タフなんですかね?」

軍人「それは分からない。が、助かった。ありがとう。止めは任せてくれ」

アマゾネス「お願いします」

軍人「さて、言い残すことがあれば聞いてやろう」

発狂変質者「俺に、勝ったからって、図に乗ってんじゃねえぞ…」

発狂変質者「てめえら全員、クロマクダー様の能力、>>153でくたばっちまえ…」

>>153 クロマクダーの能力やスキル
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/29(木) 20:02:11.44 ID:c71wTHDF0
TBSに説明求めます
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/29(木) 20:36:17.10 ID:0NAHCcWQ0
全人類迷惑系ユーチューバー化
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/29(木) 20:54:40.08 ID:Yg/n9/ZV0
美味しい水をだす
154 : ◆3pflJEip3M :2020/10/29(木) 21:03:23.15 ID:k+qaZoQY0
軍人「それは彼らが阻止するだろう。地獄で主を待つといい」

発狂変質者「」

勇者「それにしても、美味しい水をだす能力か」

もう一人の勇者「美味しい水でどうしてここまで被害を出してきたのか考えなければ」

軍人「先のことよりも、今は残党を蹴散らさなければ」

アマゾネス「そうですね。案内して下さい」
155 : ◆3pflJEip3M :2020/10/29(木) 21:12:39.30 ID:k+qaZoQY0
---------

軍人「君達のお陰で助かった。クロマクダー配下の撃退に、石化した人の治療まで」

負傷兵「感謝してもし切れねえ…!」

勇者「顔を上げて下さい。それで、これからどうするんですか?」

軍人「住民も含めて全員、この町から撤退する」

負傷兵「今回は勇者御一行のお陰で何とかなったが、次はもう持ちこたえられないだろうし」

もう一人の勇者「ではここでお別れか」

軍人「そうなるな。武運を祈る」

負傷兵「長ドスくらいしか渡せてないんだ。まだ返し足りない恩は、戦勝報告の時に返させてくれ」

勇者「分かりました。では、また」
156 : ◆3pflJEip3M :2020/10/29(木) 21:13:42.55 ID:k+qaZoQY0
国境

もう一人の勇者「皆、少し話がある。止まってくれ」

アマゾネス「話って何ですか?」

もう一人の勇者「ここから先は隣国、つまりクロマクダーの前線基地だ」

もう一人の勇者「踏み入れれば、もう後戻りはできない」

僧侶「ああ、覚悟を問う、的な感じですか」

もう一人の勇者「私や勇者はいざ知らず、君達に命を懸けてまで戦う義務はない」

もう一人の勇者「各々雇用費に見合う活躍はすでにしてくれた。今抜けても責めはしない」

もう一人の勇者「今日とて少なからず危険はあったが、ここから先の危険はそれ以上になる」

もう一人の勇者「それを踏まえた上で、進むか引き返すか、各自判断して欲しい」
157 : ◆3pflJEip3M :2020/10/29(木) 21:14:54.77 ID:k+qaZoQY0
僧侶「昨日雇われたばかりでバックれる気はありませんよ」

勇者「僧侶…」

アマゾネス「私もついていきます。討伐の成否がジムの存続にも響いてきそうですし、それに」

勇者「それに?」

アマゾネス「途中で抜けたら、結末が気になって仕方ないじゃないですか」

勇者「そんな読みかけの小説みたいな…いえ、ありがとうございます」

駄犬「クウゥゥン…」

もう一人の勇者「お前まで…分かった。それでは5人全員で、行くぞ」

もう一人の勇者「隣国へ」
158 :以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします [sage]:2020/10/29(木) 21:31:48.60 ID:afBoP3h30
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
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VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
159 : ◆3pflJEip3M :2020/10/29(木) 21:33:34.11 ID:k+qaZoQY0
国境

隣国側

勇者「もう一人の勇者と僧侶はこの国の出身だって言ってたな」

もう一人の勇者「ああ。とはいえ、随分と戻っていないからな」

僧侶「道案内として期待されても困りますね」

アマゾネス「クロマクダー出現で各地がどう変わったか分かりませんしね」

もう一人の勇者「それでも、地形そのものが変わっていなければ…」

僧侶「この先に町がありますね」

もう一人の勇者「宿泊施設や民家が残っていれば、今日はそこで休もう」

>>160 町の状況

1.更地

2.建物は残っているが無人

3.建物は残っているがクロマクダー配下の巣窟
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/29(木) 22:28:12.02 ID:0NAHCcWQ0
1
161 : ◆3pflJEip3M :2020/10/29(木) 23:27:47.67 ID:k+qaZoQY0
もう一人の勇者「さて、そろそろ見えてくる頃だが…」

勇者「まだ何も見ないな」

僧侶「駄目みたいですね」

勇者「早合点するなよ。まだ距離があるだけだろ」

もう一人の勇者「君がその指摘をするとはね」

アマゾネス「でも勇者さんの言う通りですよ」

もう一人の勇者「確かめるためにも、このまま進もう」

僧侶「特に問題が無ければ、後半刻もすれば到着ですね」
162 : ◆3pflJEip3M :2020/10/29(木) 23:28:18.29 ID:k+qaZoQY0


僧侶「すっかり夜ですね。町の安否はご愁傷様ということで…」

勇者「ま、まだ、ペースが遅くて着かなかっただけ、だろ?」

僧侶「諦めの悪い人ですね。あれから4時間経ってこれですよ」

勇者「でも…!」

もう一人の勇者「勇者、受け入れろ」

勇者「もう一人の勇者…」

もう一人の勇者「通り過ぎてもその痕跡にすら気付けないほど、町は綺麗に消滅した」

もう一人の勇者「存在しない町を探し歩いても、徒に消耗するだけだ」
163 : ◆3pflJEip3M :2020/10/29(木) 23:28:59.31 ID:k+qaZoQY0
勇者「そんな言い方…!」

アマゾネス「勇者さん…」

勇者「何です…か…あ…」

勇者「悪い…俺より余程、辛いはずなのに、そんなこと言わせて…」

もう一人の勇者「謝らなくていいが、引き摺るな。下を向いてばかりもいられない」

僧侶「駄々こねるの終わったら手伝って下さい。野営の準備しますよ」

勇者「…分かった…」
164 : ◆3pflJEip3M :2020/10/29(木) 23:30:09.92 ID:k+qaZoQY0
もう一人の勇者「さて、寝る前に明日からの方針を決めたい」

勇者「例の火口地帯に向かうんじゃないのか?」

僧侶「火口地帯ってどの辺のですか?」

勇者「この国で一番高い山の火口って聞いた」

僧侶「そこならこのペースで行けば3日で麓に着きますよ」

もう一人の勇者「一方、最初に滅んだ王都跡地へは4日かかる」

勇者「何で王都跡地が出てくるんだ」

もう一人の勇者「クロマクダーの能力の詳細を探るためだ」
165 : ◆3pflJEip3M :2020/10/29(木) 23:39:18.21 ID:k+qaZoQY0
アマゾネス「美味しい水を出す能力…」

もう一人の勇者「それがどう作用して脅威を生んでいるのか、奴の出現地点で手がかりを探ろうと思う」

勇者「じゃあそれでいいんじゃないか?」

もう一人の勇者「そう言いたいのは山々だが、調査に行くデメリットもある」

僧侶「何も手がかりが得られない可能性ですね。さっきの町が更地になってたくらいですし」

もう一人の勇者「ああ。それと日程だ。真っ直ぐ向かえば3日が調査に向かえば最低5日になる」

アマゾネス「王都から火口地帯まで1日かかると」

もう一人の勇者「ああ。概ねそうだ」

もう一人の勇者「2日以上日程を遅らせて、あるかも分からぬ手がかりを探りに行くか」

もう一人の勇者「現在の情報量で最短距離で火口地帯へ向かうか」

もう一人の勇者「皆の体力も価値観もある。そこと相談して考えてくれ」
166 :お休み ◆3pflJEip3M :2020/10/29(木) 23:45:55.97 ID:k+qaZoQY0
もう一人の勇者「駄犬は、しゃべれないからな。勇者、アマゾネス、僧侶の多数決になる」

もう一人の勇者「次の目的地を火口地帯にするか、王都跡地にするか。答えてくれ」

勇者「俺は>>166で」

アマゾネス「私は>>168

僧侶「私は>>169

1.火口地帯

2.王都跡地
167 :お休み ◆3pflJEip3M :2020/10/29(木) 23:47:03.40 ID:k+qaZoQY0
ミス

勇者「俺は>>168で」

アマゾネス「私は>>169

僧侶「私は>>170

1.火口地帯

2.王都跡地
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/29(木) 23:48:07.07 ID:fQ8khe5C0
2
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/30(金) 00:17:23.04 ID:kGSVxBpt0
1
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/30(金) 00:29:22.94 ID:Bn80qbWG0
1
171 : ◆3pflJEip3M :2020/10/30(金) 20:18:17.20 ID:Q+gqPYeX0
勇者「俺は王都跡地で」

アマゾネス「私は火口地帯」

僧侶「私は火口地帯」

もう一人の勇者「2対1で火口地帯か。という訳だが、いいか?勇者」

勇者「ああ。考えてみれば長旅になるよりいいと思う」

もう一人の勇者「では明日から火口地帯を目指そう。お休み」
172 : ◆3pflJEip3M :2020/10/30(金) 20:18:59.38 ID:Q+gqPYeX0
翌日

もう一人の勇者「では出発だ」

勇者「ああ…」

僧侶「眠そうですね」

勇者「交代で見張りしながら寝るってしたことなかったからな」

もう一人の勇者「負担をかけて済まないが、君はこのパーティーで数少ない男手、我慢してくれ」

勇者「分かってる。同じく見張りをしてたもう一人の勇者より先に音は上げない」
173 : ◆3pflJEip3M :2020/10/30(金) 20:19:58.24 ID:Q+gqPYeX0
3日後

火口地帯 麓

勇者「ついにここまで来たな」

アマゾネス「流石に敵の本拠地、何度も戦闘になりましたね」

僧侶「そのせいで到着が1日遅れてしまいました」

もう一人の勇者「それでも収穫はあった」

勇者「ああ。クロマクダーには覇王四天王という強力な配下がいること」

アマゾネス「その内の3体をすでに倒していたこと、ですね」

もう一人の勇者「新幹線、ゴーレム、コカトリス。いずれも難敵だった」

僧侶「そして最後の四天王がここでクロマクダーを守護しているそうですけど、見当たりませんね」

もう一人の勇者「ここはこの国で最も高い山、その麓だからな」

勇者「登っていけばいずれ辿り着くだろ。じゃあ、行くぞ」

駄犬「ワン!」
174 : ◆3pflJEip3M :2020/10/30(金) 20:21:30.75 ID:Q+gqPYeX0
火口地帯 中腹

アマゾネス「何かいますね。もしかして…」

勇者「ああ。ここまで敵がいない中でてきた以上、あいつが最後の四天王だ」

>>176 クロマクダー配下覇王四天王の姿
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/30(金) 20:24:02.41 ID:dPbE/g7g0
おにぎり
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/30(金) 20:31:13.11 ID:mci5x9sQ0
黒電話
177 :黒電話って器物の方じゃないよな?書いて大丈夫かな ◆3pflJEip3M :2020/10/30(金) 20:46:50.42 ID:Q+gqPYeX0
黒電話「貴様らが勇者一行か」

勇者「ああ。そういうお前は覇王四天王の一人か」

黒電話「対外的にはそうだ」

アマゾネス「何だか込み入った事情がありそうですね」

僧侶「そういうのいいんでさっさと倒しましょう。ゴーレムよりは体格小さいですし柔らかそうですよ」

黒電話「これを見てもそんな口が利けるか?」

もう一人の勇者「クロマクダーの美味しい水か。何か特殊な効能でもあるのか?」

黒電話「冥土の土産に教えてやろう。この水には飲むと>>180の効果が得られるのだ」

>>180 クロマクダー印の美味しい水の効果
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/30(金) 21:12:04.19 ID:Bn80qbWG0
ksk
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/30(金) 21:30:05.49 ID:JVA2LY35O
魔物が飲むとパワーやスピード等どれかがランダムにあがるが人が飲むと何も上がらずその代わりに姿が魔物に変わってしまう。
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/30(金) 21:32:14.05 ID:F/fdR7Ev0
頭がよくなる
181 : ◆3pflJEip3M :2020/10/30(金) 22:16:50.34 ID:Q+gqPYeX0
黒電話「この水は飲むと頭がよくなるのだ」

勇者「何!?それは阻止…しなきゃいけないのか?」

僧侶「言ってる間に飲み干しましたよ」

もう一人の勇者「頭がよくなると言うが、その程度如何では脅威になるぞ」

黒電話「貴様らに最も有効な手段は、これだ!」

アマゾネス「キャ!」

もう一人の勇者「くっ!爆発、いや、煙幕か!?全員、背中合わせに集まれ!」

勇者「油断した!数的不利を不意打ちで埋める気か!?」
182 : ◆3pflJEip3M :2020/10/30(金) 22:17:50.42 ID:Q+gqPYeX0
もう一人の勇者「煙が晴れる…あの男はどこに…」

僧侶「ええっと、もしかして、あそこですか?」

アマゾネス「かなり上まで行ってますね。私なら今からでも追いつけないこともないですけど」

勇者「クロマクダーと合流するつもりだったのか!急いで追うぞ!」
183 : ◆3pflJEip3M :2020/10/30(金) 22:18:23.23 ID:Q+gqPYeX0
火口地帯 山頂付近

黒電話「ぜえっ!ぜえっ!ここまで、追って、きたか!」

勇者「散々石投げて邪魔してきたが、ここまでだ!」

黒電話「黙れ!ここが、貴様らの墓場だ!出でよ、クロマクダー!!」

もう一人の勇者「間に合わなかったか…!」

>>185 恐怖の覇王クロマクダーの姿

>>187 クロマクダーの黒電話への対応

   1.絶対服従

   2.無礼討ち

   3.自由安価
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/10/30(金) 22:30:06.50 ID:dE1Zs8QG0
トランプ
185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/30(金) 22:32:39.00 ID:Frf/SwGf0
うんち
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/31(土) 00:53:26.71 ID:6mV3KabHo
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/31(土) 00:54:32.08 ID:anvsEv50O
3
吸収する
188 :最終章 くそまみれの最終決戦 ◆3pflJEip3M :2020/10/31(土) 09:04:23.43 ID:hgFjjE+S0
勇者「マグマからうんちが!」

もう一人の勇者「あれが、恐怖の覇王クロマクダーだというのか…!?」

黒電話「クロマクダー!此奴らを粛清するのだ!」

クロマクダー「……」

黒電話「聞こえんのか!速やかに此奴らを…な!?貴様…!うご…!もご…!」

勇者「攻撃した!?」

もう一人の勇者「いや、吸収している、のか…?」

僧侶「気持ち悪いなぁ。私達何見せられてるんでしょうね」
189 : ◆3pflJEip3M :2020/10/31(土) 09:05:00.55 ID:hgFjjE+S0
アマゾネス「あの人の輪郭が消えた…」

僧侶「その分サイズが増してますね。うええ」

クロマクダー「アー、アー、アー…あー…」

勇者「形が…!?」

もう一人の勇者「人型に…?」

クロマクダー「あー…あえいうえおあお、マイクテスト、マイクテスト」

僧侶「あの男を取り込んで声を得たと」

クロマクダー「>>191

>>191 クロマクダーの第一声
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/31(土) 11:08:24.68 ID:bZPH0DL30
アマゾネスさん、よければお付き合いください
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/31(土) 11:49:17.90 ID:TaxOhPWDO
「勇戦奮闘でもって必ずや皇国の不朽を勝ち取らん!」
192 : ◆3pflJEip3M :2020/10/31(土) 17:59:56.35 ID:hgFjjE+S0
クロマクダー「勇戦奮闘でもって必ずや皇国の不朽を勝ち取らん!」

僧侶「急に流暢に話し出しましたね」

勇者「皇国…どの国のことを言ってるんだ?」

クロマクダー「いざ尋常に、勝負勝負!」

もう一人の勇者「くっ!こ、これは…水?」

アマゾネス「例の頭がよくなる美味しい水ですか!?」

勇者「地面が抉れるほどの勢いで出せるのか…!」

クロマクダー「そこへ直れ!者共、斬り伏せてくれる!」
193 : ◆3pflJEip3M :2020/10/31(土) 18:00:51.69 ID:hgFjjE+S0
僧侶「危な!」

アマゾネス「うわっ!」

勇者「これじゃ迂闊に近づけない!」

クロマクダー「姑息なり!幾許か永らえて何とする!潔く打って出ようとは思わなんだか!」

もう一人の勇者「全員、私より後方へ!」

勇者「!分かった!」

クロマクダー「臆したか!成敗!」

もう一人の勇者「超雷撃!」
194 : ◆3pflJEip3M :2020/10/31(土) 18:01:53.67 ID:hgFjjE+S0
勇者「くっ!…どうなった!?」

もう一人の勇者「あ、ぐっ…!…うう…」

勇者「もう一人の勇者!?」

クロマクダー「悲しき哉、力不足なり!」

アマゾネス「水圧で押し切られるなんて…」

勇者「僧侶!」

僧侶「回復魔法!このうんこ、こっちを流しに来るんですけど!」

クロマクダー「愚弄するか!」

僧侶「やばばばば…!」
195 : ◆3pflJEip3M :2020/10/31(土) 18:02:45.98 ID:hgFjjE+S0
クロマクダー「投了か?辞世の句でも詠むが良い!」

勇者「お前は…!一体何なんだ!何が目的なんだ!何のためにこの国を滅ぼした!」

クロマクダー「ふむ、冥途の土産に答えてやろう」

クロマクダー「我こそは皇国の決戦兵器!皇国に異を唱える輩を討ち、皇国の不朽を勝ち取らんがために生み出された!」

もう一人の勇者「人工的に創り出されたと言うのか?」

クロマクダー「如何にも。皇国に降る栄誉を拒絶したこの国を手始めに、逆賊を粛清するのが目的よ!」

もう一人の勇者「皇国と言うのは、お前が取り込んだ男の祖国か?」

クロマクダー「然り。皇国の指導者たる彼の者に従い目的を達する手筈であった」

アマゾネス「え?じゃあ取り込んだらまずいんじゃ…」

クロマクダー「貴様らに背を向ける程度の者に、その地位はそぐわん!」

勇者「こいつ、無茶苦茶だ…!」
196 : ◆3pflJEip3M :2020/10/31(土) 18:03:34.71 ID:hgFjjE+S0
クロマクダー「では疑問が解けたところで、疾くと逝け!」

もう一人の勇者「くっ!こうなったら…!>>199

1.Mk101投下合図(バッドエンド)

2.勇者の武器で何とかする(長剣、電動ドリル、長ドス)

3.アマゾネスの身体能力に賭ける

4.僧侶の回復魔法でゾンビアタック

5.駄犬のまだ見ぬ可能性に託す

6.自由安価
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/31(土) 18:11:51.80 ID:bZPH0DL30
5
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/31(土) 18:50:35.74 ID:Spe+oNBI0
5
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/31(土) 20:22:40.16 ID:nCf8r1+/0
6 自爆する
200 : ◆3pflJEip3M :2020/10/31(土) 21:15:17.08 ID:hgFjjE+S0
もう一人の勇者「くっ!こうなったら…!策など不要!参る!」

クロマクダー「その意気や良し!誇り高く果てて見せよ!」

もう一人の勇者「ぐっ…!うっ…ああああ!まだまだぁ!!」

アマゾネス「無茶です!一旦退いて…!」

もう一人の勇者「ぐううっ…!勇者!受け取れ!」

勇者「うわっと!…これ、例の合図の道具か?何のつもりだもう一人の勇者!!」

クロマクダー「賊軍にしては良い根性だが…これで止めだ!」
201 : ◆3pflJEip3M :2020/10/31(土) 21:16:18.30 ID:hgFjjE+S0
もう一人の勇者「ごふっ!!」

勇者「もう一人の勇者!!クロマクダー…!絶対に許さないぞ!!」

クロマクダー「次は貴様か。後が閊えている。さっさと来るが良い」

もう一人の勇者「…捕まえた…!」

クロマクダー「何!?」

もう一人の勇者「至近距離ならかき消せまい…!共に浴びてもらうぞ…!」

アマゾネス「まさか…!やめて下さい!!」

クロマクダー「賊軍なれど天晴れな覚悟よ」

勇者「やめろ!!もう一人の勇者―――!!!」

もう一人の勇者「極雷撃!!」
202 : ◆3pflJEip3M :2020/10/31(土) 21:17:38.82 ID:hgFjjE+S0
---------------

アマゾネス「そんな…」

勇者「もう一人の勇者!!」

僧侶「クロマクダーは…どこにもいませんね。どうやら倒せたみたいです」

駄犬「クウゥゥン…」

勇者「そこか!おい大丈夫か!!」

もう一人の勇者「」
203 : ◆3pflJEip3M :2020/10/31(土) 21:18:36.16 ID:hgFjjE+S0
勇者「あ…!…そ、僧侶!回復魔法を…!」

僧侶「無茶振りやめて下さいよ」

アマゾネス「どういうことですか!?」

僧侶「回復魔法が効くのってあくまで生きてる相手だけ、死体には効かないんですよ」

アマゾネス「まだ確認も…!」

僧侶「いやいや、それだけ黒焦げで生きてると思います?」

勇者「まずは魔法をかけろ!話はそれからだ!!」

僧侶「怖!!分かりましたから、駄目でも恨まないで下さいよ。回復魔法」

>>205 回復魔法の成否

1.成功

2.音沙汰なし
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/31(土) 21:21:03.15 ID:TaxOhPWDO
アウト
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/31(土) 21:50:19.72 ID:anvsEv50O
1
206 : ◆3pflJEip3M [saga]:2020/10/31(土) 22:19:42.37 ID:hgFjjE+S0
勇者「どうだ!?」

もう一人の勇者「けほ!クロマクダーは、どうなった…?」

僧侶「うっそ〜ん…」

勇者「もう一人の勇者…!」

もう一人の勇者「もう私が女だと知っているだろう。セクハラだぞ…」

アマゾネス「もう一人の勇者さん!!良かった!本当に良かった!!」

駄犬「キャンキャンキャン!!レロレロレロ」

もう一人の勇者「うぐ…!揃いも揃って怪我人に…それより、クロマクダーは…」

僧侶「常識的に考えて下さいよ。敵前でここまではしゃぎます?」
207 : ◆3pflJEip3M :2020/10/31(土) 22:20:24.36 ID:hgFjjE+S0
もう一人の勇者「倒せたのか…」

僧侶「見ての通りです」

もう一人の勇者「勝ったのか…」

アマゾネス「はい!!」

もう一人の勇者「私達の力だけで…」

勇者「ああ…!核なしで、俺達の力だけで!!」
208 : ◆3pflJEip3M :2020/10/31(土) 22:21:28.50 ID:hgFjjE+S0
もう一人の勇者「おい…」

勇者「ん?あ…!」

アマゾネス「核ってどういうことですか!?」

僧侶「契約事項にないワードが飛んだんですけど」

駄犬「アオン?」

もう一人の勇者「…済まない、帰路で話す」
209 : ◆3pflJEip3M :2020/10/31(土) 23:12:50.90 ID:hgFjjE+S0
火口地帯 麓

アマゾネス「もう!!何考えてるんですか!本当に!!」

もう一人の勇者「敗北の許されない戦いなんだ。大目に見てくれ」

僧侶「いや、そんな重大事項を伏せて契約させるとか詐欺ですよ詐欺」

もう一人の勇者「そこを突かれると私も心苦しい限りだ」

勇者「まあまあ、もう一人の勇者もかなり苦しんで…」

アマゾネス「勇者さんも同罪ですよ!?」

勇者「薮蛇!?」

僧侶「知った時点で共有しないと。社会人の基本ですよ、報・連・相」

勇者「僧侶に常識を説かれた!」
210 : ◆3pflJEip3M :2020/10/31(土) 23:13:36.06 ID:hgFjjE+S0
勇者(その後も散々責められた)

勇者(最終的に、アマゾネスは怒りを収めてくれて、僧侶は報酬の50割増しで手を打ってくれた)

勇者(クロマクダーが消えても配下は消えないようで、帰路で何度か戦闘になった)

勇者(難なく退けながら帰国を果たし、報告のため、王都を目指す)

勇者(途中立ち寄った宿場町では軍人や負傷兵が労ってくれた)

勇者(工業の町ではアマゾネスが同僚達にもみくちゃにされてた)

勇者(後、槍使いが履歴書の束を抱えて奔走してた)

勇者(穀倉地帯でカジノに寄ろうとしたが、猛バッシングを受け敢え無く断念)

勇者(と、いった紆余曲折を経て王都へ辿り着き…)
211 : ◆3pflJEip3M :2020/10/31(土) 23:14:08.16 ID:hgFjjE+S0
王城 玉座の間

国王「恐怖の覇王クロマクダー、その正体が人工の兵器だったとは…」

勇者「なお、当のクロマクダー没後も配下は健在のようです」

国王「そこまで都合良くはいかぬか。まあ良い。以後増えていかないのなら対処できる」

国王「それよりも、よくぞクロマクダー討伐を果たしてくれた!」

国王「勇者、もう一人の勇者、アマゾネス、駄犬、僧侶、そなたらは我が国の誇りだ!」

国王「報酬は色をつけて渡そう。そして、勇者よ…」

勇者「はっ!」

国王「此度の代表者たるお主には、それとは別に褒美を取らせよう」
212 : ◆3pflJEip3M :2020/10/31(土) 23:14:42.94 ID:hgFjjE+S0
国王「して、何か希望はあるか?」

勇者「では、恐れながら…>>215

>>215 最後の安価 希望する褒美

1.褒美はすでに心の中に

2.隣国の復興事業の担当者に

3.ジムのインストラクターの資格取得の助成を

4.駄犬に義務教育を

5.僧侶へ補助魔法の返還を

6.自由安価
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/31(土) 23:36:54.52 ID:bZPH0DL30
2
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/01(日) 00:46:04.48 ID:rItJ6v0A0
ksk
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/01(日) 01:41:55.38 ID:PMH4NwGi0
毎度思うが安価遠くないかい?
直下でいいと思う
というわけで>>213
216 :>>215申し訳ない 後でその辺り含めて言訳させて頂きたい ◆3pflJEip3M :2020/11/01(日) 14:06:34.70 ID:K2TrRNGm0
勇者「では、恐れながら…俺を隣国の復興事業の担当者に」

国王「それは構わんが、当分は国内のクロマクダー配下の掃討に人員をとられる」

国王「暫くはあまり十分な助力は望めんが、良いのか?」

勇者「構いません。それでも、やりたいんです」

国王「そうか。では、お主を隣国の復興事業の担当者に任命する」

国王「存分に手腕を振るってくれ。人的援助は追って行うぞ」

勇者「はっ!ありがたき仕合せ!」
217 : ◆3pflJEip3M :2020/11/01(日) 14:07:09.35 ID:K2TrRNGm0
城下町

僧侶「もらうものもらったんで、はいさよなら」

勇者「予想はしてたけど、本当お前は最後まで…」

もう一人の勇者「隣国の復興事業、手伝ってはくれないのか?」

僧侶「それ本気で言ってます?私そこまで野暮じゃないので、ここらで失礼しますよ」

アマゾネス「どこか宛てはあるんですか?」

僧侶「宿場町に一旦戻りますかね。あの二人も暫くはあそこにいるでしょうし」

勇者「あの二人?」

僧侶「ふふ…軍人×負傷兵…いい…尊い…」

勇者「…深くは聞かないことにする。じゃあ、またな」
218 : ◆3pflJEip3M :2020/11/01(日) 14:07:58.68 ID:K2TrRNGm0
もう一人の勇者「アマゾネスはジムに戻るのか?」

アマゾネス「はい。ただ、有給が60日近く残っているので、あちこちぶらぶらしながらゆっくり戻ろうかと」

もう一人の勇者「思えばよく72日も取れたものだ」

アマゾネス「暫くはここでお土産でも見繕いながら滞在するので、用があったら声を掛けて下さい」

アマゾネス「ないとは思いますけど」

勇者「色々と、ありがとうございました」

アマゾネス「ふふっ、じゃあ、頑張って下さいね」
219 : ◆3pflJEip3M :2020/11/01(日) 14:08:41.37 ID:K2TrRNGm0
勇者「駄犬はどこに行った?」

もう一人の勇者「私も見ていないが…ん?」

勇者「通行人から食パンせしめてる…」

もう一人の勇者「何だかんだどこに行ってもやっていけそうだな」

駄犬「ワン!」

もう一人の勇者「そこだけは、私とは似ても似つかないな」

勇者「むしろ似てるのそこだけじゃないか?」
220 : ◆3pflJEip3M :2020/11/01(日) 14:09:13.81 ID:K2TrRNGm0
勇者「さて、色々準備して、また隣国に行くか」

もう一人の勇者「ああ、向こうに行っても頑張ってくれ」

勇者「他人事みたいに…」

もう一人の勇者「次期勇者の教育を中断して討伐に加わったからな。そちらに戻るのが筋だろう」

勇者「マジか!一人舞い上がって復興担当になった俺って、馬鹿そのものじゃないか!」

もう一人の勇者「突飛な褒美を願い出るな、とは聞いていて思ったよ」

勇者「うわあ!俺一人で現地入りするのか!?もう一人の勇者は来ないって冗談だろ!?」

もう一人の勇者「勿論冗談だ」

勇者「おい!」
221 : ◆3pflJEip3M :2020/11/01(日) 14:09:56.36 ID:K2TrRNGm0
もう一人の勇者「君が勇者に任命された時点で、彼は勇者候補から外れている」

もう一人の勇者「私が勇者として専属で教育を続ける必要はない」

勇者「驚かすなよ…」

もう一人の勇者「私の所属国だ。復興には当然、私も携わる。だがその前に立ち寄るところがある」

勇者「立ち寄るって、どこに?」

もう一人の勇者「預けていたものを返してくれ」

勇者「ああ、あれか。なら立ち寄る場所は…」
222 : ◆3pflJEip3M :2020/11/01(日) 14:10:35.51 ID:K2TrRNGm0
衛星観測所

所長「Mk101投下スイッチ、確かに受け取りました」

もう一人の勇者「本体共々、処分してくれ。脅威が去った今、過ぎた兵器は必要ない」

所長「分かりました。今後、あなたはどうされますか?」

もう一人の勇者「今一度帰国する。今度は、復興のために」
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