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アスカ「最近、シンジの様子がおかしい」
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1 :
◆gOTpx3aFsM
:2020/10/15(木) 22:22:07.28 ID:DCAtAWgo0
アスカ「おかしい…」
※初投稿です。
※EOE後、ご都合主義的に平和になった世界です。
※ギャグです。
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1602768126
2 :
◆gOTpx3aFsM
:2020/10/15(木) 22:44:11.35 ID:DCAtAWgo0
シンジ「あ、綾波さ…今日の放課後って何か、予定ある?」
アスカ「おかしい…」
ヒカリ「おかしい?碇君が?」
シンジ「いや、あ、その大したことじゃないんだけど、夕飯の買い出し付き合ってもらえないかなって…」
アスカ「うん、なんかヘン。明らかに何かおかしいのよ…」
シンジ「ッ!え、ええと別に特別な事とか何もなくてその、嫌なら全然いいんだけど」
3 :
◆gOTpx3aFsM
:2020/10/15(木) 22:48:26.50 ID:DCAtAWgo0
アスカ「…………」
ヒカリ「アスカもしかして」
シンジ「!、そっか、ありがとう。じゃあ放課後また声かけるから…!」
ヒカリ「嫉妬?」
アスカ「バッ……!違うわよ!全然そんなんじゃないから!」
ヒカリ「だって綾波さんとおしゃべりしてる碇君をずっと睨んでるんだから、普通そう思うでしょう?」
4 :
◆gOTpx3aFsM
:2020/10/15(木) 22:59:50.96 ID:DCAtAWgo0
もう書き上がってるんで、ちょこちょこ上げていきます。
アスカ「ハァ…そうじゃなくて、なんかここ数日、ファーストに対するシンジの態度が明らかにいつもと違うのよ。なんかぎこちないっていうか、挙動不審?」
ヒカリ「それは確かにそうかも」
シンジ「あっそういえば綾波、今日は本、何読んでるの?楽しそうに読んでるから気になってさ…」
ヒカリ「でもそれってほら、今まで何でも無かった女子がある日急にかわいく見えて…みたいなやつじゃない?」
アスカ「いや、アレは多分…」
5 :
◆gOTpx3aFsM
:2020/10/15(木) 23:04:34.63 ID:DCAtAWgo0
シンジ「…?、!?、ちょ、綾波!?」
アスカ「…警戒?」
6 :
◆gOTpx3aFsM
:2020/10/15(木) 23:27:48.92 ID:DCAtAWgo0
ーーーーーーーーーーー
シンジ「…………疲れた」
アスカ「アンタ、何朝からずっと一人でテンパってるワケ?」
シンジ「ッ!!げ、アスカ…なんだよ、別に僕はいつも通りだよ」
アスカ「げ、じゃないわよバカ。アレがいつも通りだったらアンタどんだけファーストにベッタリなのよ気持ち悪い」
シンジ「べ、別に、アスカには、関係ないだろッ…」
アスカ「大アリよ!ったく朝からやれ綾波それ綾波って常にアタシの目の端でキョドってる自覚ある?鬱陶しいったらありゃしない!なんかあったのはバレバレなんだから、さっさと白状したらどうなの?」
シンジ「あぁもう…まあ僕一人じゃ荷が重そうだし、アスカなら別にいいかな。」
アスカ「ハァ?アンタバカァ?アタシまだ何をするともしないとも言ってないんだけど?」
シンジ「…聞いたら協力せざるを得なくなると思うよ」
7 :
◆gOTpx3aFsM
:2020/10/16(金) 00:00:23.88 ID:WiVwwXwo0
〜ちょっち前の碇家、夕食の場にて〜
ゲンドウ「シンジ、最近学校のレイの様子はどうだ」
シンジ「…?綾波がどうかしたの?」
ゲンドウ「特に変わったことは無いか?」
シンジ「いや特に…でも、綾波も最近はクラスメイトと混ざって話すことが増えてさ、前よりずっと表情も豊かになったと思うよ。学校生活、楽しめてるんじゃ無いかな?」
ゲンドウ「…そうか」
シンジ「父さん?」
ゲンドウ「シンジ、忠告しておく」
シンジ「忠告?急にどうしたのさ」
ゲンドウ「レイから目を離すな、行動に注意しろ」
シンジ「なッ……!?」
ゲンドウ「アレは危険だ」
8 :
◆gOTpx3aFsM
:2020/10/16(金) 00:33:06.31 ID:WiVwwXwo0
シンジ「父さん!どういうことだよ!もう使徒との戦いも人類補完計画も、全部終わったじゃないか!!」
ゲンドウ「シンジ」
シンジ「今更綾波に何があるっていうんだよ!?綾波はもうエヴァもリリスも関係ない普通の女の子だよ!それとも父さんは、父さんはまだ綾波について何か隠してることがあるのかよ!?」
ゲンドウ「シンジ、落ち着け。この話には、エヴァも使徒も、ゼーレもネルフも無関係だ」
シンジ「じゃあ何だって…!」
ゲンドウ「ユイだ」
シンジ「…!」
ゲンドウ「これはお前の母さん、つまりレイのオリジナルと深く関わってくる話だ。座れシンジ、続けるぞ」
9 :
◆gOTpx3aFsM
:2020/10/16(金) 00:35:33.49 ID:WiVwwXwo0
今日はここまで。
誰か読んでてくれるといいんだが。
10 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/16(金) 01:52:04.60 ID:hPNlF0O4O
いるぞ
11 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/10/16(金) 07:16:20.22 ID:W+9ogHSJO
>>10
ありがとう。短編なので、よかったら最後まで。
シンジ「……」
ゲンドウ「シンジ、母さんのことはどれくらい覚えている?」
シンジ「まだ小さかったから全然思い出とかは無いよ。でも凄く、優しかった思う」
ゲンドウ「そうだな、ユイは本当に優しい人間だった。誰よりもお前と、そして私を愛してくれていた」
シンジ「…父さん」
ゲンドウ「だがそれ以上に、クソブッ飛んだ女だった」
シンジ「!?!?!?」
12 :
◆gOTpx3aFsM
:2020/10/16(金) 07:20:06.59 ID:W+9ogHSJO
ゲンドウ「この話をするためには、そうだな…随分昔の思い出話をすることになる。お前が生まれるより前、私とユイがまだ結婚もしていなかった頃の話だ。」
シンジ「父さんと母さんの結婚前…」
ゲンドウ「アレは付き合い始めてから間もない頃、ユイとドライブで海に行った時のことだった」
13 :
◆gOTpx3aFsM
:2020/10/16(金) 07:23:44.82 ID:W+9ogHSJO
ユイ「ゲンドウさん見て!凄いキレイ!」
ゲンドウ「見えてるよ、あんまりはしゃいで転ぶなよ?」
ユイ「大丈夫よ!早くこっちこっち!」
ゲンドウ「急がなくても海は逃げんよ」
ユイ「きゃっ…!ふふっ!」
パシャパシャ
ゲンドウ「おいおい…サンダルくらい脱いだらどうだ?」
14 :
◆gOTpx3aFsM
:2020/10/16(金) 07:33:48.16 ID:W+9ogHSJO
バシャバシャバシャバシャ
ゲンドウ「全く…あれじゃまるで」
バッシャア、ザバッ、ザッパァ
ゲンドウ「子供じゃ…」
ザブッ、ザブッ、ザブッ…
ゲンドウ「無い…か…」
ザブッ…………………
ゲンドウ「…ユイ?」
…………………………………………
ゲンドウ「…………ユイ!?!?!?」
15 :
◆gOTpx3aFsM
:2020/10/16(金) 07:38:52.36 ID:W+9ogHSJO
ーーーーーーーーーー
ゲンドウ「今でもハッキリと目に焼き付いている。アレは車から降りるなり一目散に浜へと駆け出し、白いワンピースにサンダル、麦わら帽子という格好のまま一切の躊躇なく真っ直ぐ海へと突入し、そのまま海に消えた」
シンジ「」
ゲンドウ「呆気に取られた私が思考力を取り戻してユイを追って浜を駆け出すまで、10秒ほどの時間が必要だった」
ーーーーーーーーーー
ゲンドウ「ユイ!?ユイ!!!大丈夫か!?しっかりしろ!!」
ユイ「ゴボッ、ゲッ、ゲボっ……っハッ………ハァっ…ハァッ………ハァっ…………ゲン…ドウ、さん……」
ゲンドウ「一体どうしたんだ!何を考えてる!?とにかく、一旦車に戻るぞ…!クソ、まさか着替えなんか持ってきている訳も無いし…」
ユイ「ハァ…ッハァ…ハァ…ゲンドウさん…ちょっと聞いて欲しいんだけど…」
ゲンドウ「こんな時になんだ!?」
16 :
◆gOTpx3aFsM
:2020/10/16(金) 07:41:10.34 ID:W+9ogHSJO
ユイ「溺れて、思ったん…だけど…ッ、ハァ、ハァ、生理食塩水のような、体液と浸透圧が等しい液体に…ッ、過飽和まで酸素を溶かし込んだものを肺に、充填したら…呼吸って、できるのかしら……?」
ーーーーーーーーーー
ゲンドウ「この時のユイのアイデアが、後のLCLの利用で活かさせることになる。LCLは本来神経接続の媒介のみを目的としエントリープラグ内での呼吸は補助器具で行う予定だったが、LCL自体から肺に直接酸素を取り込むことでその必要はなくなった」
シンジ「……………」
ゲンドウ「同時にエントリープラグ内でのパイロットの溺死や身体の自由度についての問題も解消されることになる」
シンジ「………大分、規格外だったんだね……母さん………」
17 :
◆gOTpx3aFsM
:2020/10/16(金) 07:44:49.46 ID:W+9ogHSJO
朝はここまで、続きはまた夜に。
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