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魔剣転生 part3

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233 : ◆.Wc5EvOFRBvV [saga]:2020/10/08(木) 18:27:54.01 ID:8d3qYdCBo
………。
ユリアーネスの時代から、随分経ってるんだろうな。
流石のお前も、体が衰えている様に見えるぞ。



エルライザ「……まあね。もう何百年生きてるのかも忘れちゃったくらい、生きてるし」

エルライザ「………」

エルライザ「ローザちゃんも、死んじゃったよ。最後に、世界最大のダンジョンを創ってね」



……ローザ。
そうか。
ローザも逝ったんだな。
ミセトやナシュラさんは?
…いや、ナシュラさんは流石に居ないか。



エルライザ「あはは、ナシュラさんも結構生きたけどね。……戦死したよ、勇者と交戦して」



勇者……。
………。
俺が、正義を理解出来なくなった原因だな。
勇者は、人に厭戦的な魔族すら殺した。
ああいうのは、嫌いだよ。



エルライザ「………」

エルライザ「ねぇ。私、腕と尾を無くしちゃったんだ」
234 : ◆.Wc5EvOFRBvV [saga]:2020/10/08(木) 18:33:08.32 ID:8d3qYdCBo
腕?
尾?
………。

ああそうか。
勇者か。
ハハ、本当にクソだな。
殺してやりたいよ。



エルライザ「貴方は剣だから殺せないでしょ」



いやあ、分からんぞ?
要するに間接的に殺せば良いんだよ。
例えば魔族だとか、蹴落とされた勇者候補に遣われてさ。
そういうのの意思を利用してブチ殺せば良い。

勇者なんてのは総じてゴミだ。
お前のそれを見て理解したよ。



エルライザ「……まあ、向こうにも向こうの都合があるからね」

エルライザ「でも貴方、本当に変わったね」



何が?



エルライザ「昔は、理想的な正義を掲げてたでしょ」

エルライザ「でも今の貴方は、凄くリアリストになってる様に見える」

エルライザ「意志が変質してるっていうかさ」



……………。
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/08(木) 18:35:01.68 ID:cV03lz/t0
すっかり魔族側に染まっちゃったなぁ
236 : ◆.Wc5EvOFRBvV [saga]:2020/10/08(木) 18:43:32.09 ID:PLdCgPNko
何百年も生きれば変わるさ。
レオンだって、認めてくれただろ?
一回、共和国の勇者が魔王城をぶっ壊そうとした時とかそうだ。

あの時、ユリアーネスがすげえ怪我をしただろ?
で、あの温厚なレオンが珍しくブチ切れた。
ナシュラさんもブチ切れた。
俺もブチ切れた。
というかお前もブチ切れた。
マリアさんやネストさんもブチ切れた。
魔王軍全員ブチ切れた。

それで、総出で共和国を壊滅寸前まで破壊したじゃねえか。
よく考えてみろ、あんな感情的な行動に論理性があったと思うか?
レオンの掲げる共生は崩れ、俺の掲げる絶対的正義も崩れ去った。

向かってきた兵士を殺しまくった。
ただ命令しただけの官僚を物言わぬ肉塊にした。
な?この時点で俺たちの本質的正義は破綻してる。
だから俺だって変わった。
それだけの話だぜ。



エルライザ「………」



まあ言ってもさ、俺も勇者も変わんないんだよな。
向こうが厭戦的な魔族を殺したのも、俺たちが罪のない人間を殺したのも。
どっちもおんなじ。

じゃあ、もう感情貫き通したって良いだろ。
俺たちも相手も悪い。
なら全てを決めるのは、後は感情。意思だ。
違うかよ?



エルライザ「………」

エルライザ「……まあ、それでも良いと思うよ」

エルライザ「そもそも私は貴方の言う通り、あの行動に手を貸した訳だから。何も言えないもん」
237 : ◆.Wc5EvOFRBvV [saga]:2020/10/08(木) 18:47:25.55 ID:PLdCgPNko
エルライザ「でもさ。ちょっと良いかな」



何だ?
勇者に復讐でもするか?
良いぜ、手くらい貸してやるよ。
お前は親友みたいなもんだしな。



エルライザ「違う。…ねえ、私が本当に、本来の実力を出して負けると思う?」



はあ?
そりゃどういう………。
…………。

……そうか。
お前も、か。



エルライザ「うん」

エルライザ「老衰できるだけ、良い事なのかな」

エルライザ「もう、無理して体を動かしてるんだ」



…………。
何をすれば良い?
なんだって聞いてやるさ。
言ってみろよ。
238 : ◆.Wc5EvOFRBvV [saga]:2020/10/08(木) 18:54:21.55 ID:PLdCgPNko
エルライザ「………」

エルライザ「私はね。貴方にこの先の世界を維持して欲しいと思ってる」

エルライザ「私も結構、頑張ったんだけどさ。……ほら、もうダメだから」



………。
良いぜ。
それくらいやってやるさ。

でも、俺は自分じゃ行動出来ないぞ。
だからさっき俺が自分でも言った様に、間接的になる。
それでも良いな?



エルライザ「もちろん。剣が自分で歩ける訳ないし、ね」

エルライザ「………」

エルライザ「もう、それだけ言えれば十分かな。……まあ、もう一つ、実は言いたい事があったんだけど」



ん?
何だよ。
言ってくれよ。
2つでもいいぞ。
友の遺言だ、なんなら100個くらいまでなら聞いてやる。
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/08(木) 18:55:28.65 ID:RhEczvc7O
今更気づいたけど
魔族って見た目は老いない感じなのか
240 : ◆.Wc5EvOFRBvV [saga]:2020/10/08(木) 18:58:39.73 ID:PLdCgPNko
エルライザ「……あのね」

エルライザ「貴方の変化は、経験としては悪い事じゃないと思ってる」

エルライザ「でも、やっぱり輝いてたのは昔の貴方だよ」



…………。

何が言いたい?



エルライザ「……人間、嫌い?」



勇者だけ嫌いだな。
後その仲間。
見つけた瞬間に魔力暴走起こして全員皆殺しにしてやりたいよ。



エルライザ「………」

エルライザ「まあ、正直勇者は良いや」

エルライザ「でも、人間がそこまで嫌いじゃないのは良かった」



……。
言いたい事はわかった。
言いたい事はな。
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/08(木) 19:04:21.19 ID:qB0n7W0DO
完全に魔剣の精神になりきってるな…
元は自分も人間だったのはもう忘れてそう
242 : ◆.Wc5EvOFRBvV [saga]:2020/10/08(木) 19:06:02.78 ID:PLdCgPNko
要するに、人間とも関われって事だろ?
それは良いさ。
人間の世界を見るのも悪くはなかったしな。

今思い返せば、シェルみたいな可愛い女の子にずっと持たれてるのは嬉しかったな。
なんかこう、人生の勝者になった感があった。



エルライザ「剣だけどね」



じゃあ剣生。



エルライザ「………」

エルライザ「まあ、分かってくれてるなら良いや」

エルライザ「貴方には、再び色々な世界を見て欲しい」

エルライザ「それで、あの頃の輝きを取り戻して欲しい」



正義の獲得を目的としなくともか?
人間と関わるだけで、再び元の正義観を得れる保証なんてないぞ。
ただ、知識と経験を得るだけだ。



エルライザ「……出来れば、あの頃の貴方に戻って欲しいかな」

エルライザ「あの頃の貴方は、ユリちゃんの良きアドバイザーだったから」
243 : ◆.Wc5EvOFRBvV [saga]:2020/10/08(木) 19:11:11.29 ID:PLdCgPNko
エルライザ「………」

エルライザ「いや、本音を言おっか」

エルライザ「多分ね。今のままだと、貴方はいずれ壊れるよ」

エルライザ「勿論、あと数百年くらいは良いと思う」

エルライザ「けれど、何度も何度も『悪』に遣われて」

エルライザ「本来の貴方が持っていたモノを全て捨て去ってしまったら」

エルライザ「残るのは、貴方の二度目の主人と同じ道だよ」



……………。
…………………。

………そうかもな。
ベリオル。
あいつは真の邪悪だった。
ああなった理由はともかく、奴の行動は狂気と破壊に満ちていた。
一切の善性を見出せない、究極のカオスだった。



エルライザ「そういうのに、なりたいの?」



…………。
なりたくはないな。
理性を、完全に失いそうだから。
244 : ◆.Wc5EvOFRBvV [saga]:2020/10/08(木) 19:18:09.34 ID:PLdCgPNko
ニッ

エルライザ「……なら、大丈夫かな」

エルライザ「………」

エルライザ「私は、後数年生きられたら良い方だと思う」

エルライザ「だから、龍化して何処かの無人島にでも篭るよ」

エルライザ「はぐれ龍種なんて、見つかっても少し珍しいくらいにしか思われないだろうしね」



…そうか。
俺はどうすれば良い?



エルライザ「もともと持ってた人に返すよ」



持ってた……ああ。
新しい主人か。



エルライザ「うん。…優しそうな人だったし、あの人は貴方を正しく使えると思う」



どうだかな。
人間なんて曖昧な生物だ、すぐに精神なんて変化するぞ。



エルライザ「まあ、それは貴方が見ていけば良いでしょ。存外、ずっと良い人を貫けるかもよ?」



……………。
ま、期待せずに居るよ。
245 : ◆.Wc5EvOFRBvV [saga]:2020/10/08(木) 19:23:50.15 ID:PLdCgPNko
エルライザ「………じゃ、返すね」

エルライザ「最後に聞きたい事とかある?」



ミセトはどうした?
あいつの安否は聞いてないぞ。



エルライザ「まだ生きてるよ。まあ、後数十年で死にそうだけど」



そうか。
あいつは本当に頭が良かったからな、何か功績でも遺すかもしれないな。



エルライザ「実際遺すんじゃない?自動ドア作ったのミセトだし」



やべえよな。
ユリアーネスは純粋な天才だったけど、あいつはあいつで天才だわ。
でも今はちょいデブになってそうだよな。



エルライザ「なってたなってた。お腹少し出てたよ」



笑えるわ。
見たかったな、ミセトのビール腹。



エルライザ「……………」



……………。



「ばいばい」じゃあな。
246 : ◆.Wc5EvOFRBvV [saga]:2020/10/08(木) 19:30:09.40 ID:PLdCgPNko
王城



ヒュウウウウウウウウウウッ

スタッ


エルライザ「………」



バカ王族「ヴェッ!!?」

王国兵A「お、王子をお守りしろ!」

王国兵B「囲め!敵は負傷しているッ、傷口を重点的に狙え!!」

王国兵C「こ、こっちには『死神』と『戦乙女』と魔剣遣いが居るんだぞ!!幾ら上位魔族とはいえ負けるはずが無い!!!」


有名冒険者「……龍の剥製って高く売れるっけ?」

某国ギルドマスター「人型だぞ。龍化した上で採らねば意味がない」スッ

今代『死神』「龍ね……あんまり戦った事はないんだけれども」ジャキンッ!

ゼーベック「貴様ァ……良くもわしのランドルフをォッッ!!!」ギロ


ランドルフ「」
247 : ◆.Wc5EvOFRBvV [saga]:2020/10/08(木) 19:32:58.42 ID:PLdCgPNko
エルライザ「………」


ガチャンッ



今代『死神』「おや?」

有名冒険者「ん?」

某国ギルドマスター「む?」

ゼーベック「!」



エルライザ「………」

スッ

ヒュウウウウウウウウウウッ....



バカ王族「………」

バカ王族「えっ?」
248 : ◆.Wc5EvOFRBvV [saga]:2020/10/08(木) 19:38:31.02 ID:PLdCgPNko
ランドルフ「………ん、んん……」

ムクッ

ランドルフ「………ん?ここは……」


ゼーベック「!!! ランドルフッッ!!!!!」


ヒュンッ!

ダキィィィィィィッッッ!!!!!!


ランドルフ「ごッほ!!!??」

ゼーベック「ランドルフ、ランドルフ、ランドルフ!!生きとったか!!!!」


バカ王族「………」

バカ王族「……逃げた、のか?」

某国ギルドマスター「……その様だな」

有名冒険者「えー、つまんないなー。龍殺せると思ったのにー」

今代『死神』「……流石の伝説の竜人も、この人数には恐れをなしたのかもね」


ゼーベック「ランドルゥゥゥゥゥフッッッッッ!!!!!!!!!!!!」メキメキメキメキ

ランドルフ「あががががががががががががが………!!!!!」




エルライザが退却しました。

1日が経過します。
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/08(木) 19:39:16.53 ID:oBe+vxkKO
これはお金消費してないよな?
250 : ◆.Wc5EvOFRBvV [saga]:2020/10/08(木) 19:40:36.61 ID:PLdCgPNko
と、少し用事。
一旦落ちます。

ちなみにこの次の一日はこれからのランドルフのスタンスを決める一日です。
ちょこーーーっと重要かもしれないので注意。

1時間以内に戻ります。
251 : ◆.Wc5EvOFRBvV [saga]:2020/10/08(木) 19:41:24.26 ID:PLdCgPNko
>>249
勿論です。
殺戮人形ちゃんだけ消費しました。
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/08(木) 20:22:37.26 ID:vDQc8kjFo
そういや人形ちゃんいるのか 忘れてた
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/08(木) 20:22:53.33 ID:o/ZdJ0Eoo
………………。


キューブリック邸



「ランドルフちゃ〜〜〜〜〜んッッ!!!!!」


ガチャッッ


ランドルフ「うお! ……ってなんだ、王子ですか」

バカ王族「なんだじゃねーーーよ!!! もうオークション出来なくなっちまったよチミの所為でよおおおお!!!! どうしてくれんだこんにゃろう!!!???」プンスコ

ランドルフ「いや、まあ……その件は本当に申し訳ないと思ってますが」

バカ王族「申し訳もクソもねえよ!!! ……あー、まあぶっちゃけそれはどうでも良いわ」

ランドルフ「どうでも……? 王子にしては珍しいですね」

バカ王族「んだよボクちんが年がら年中金の事ばっか考えてると思ったか?実際その通りだけど今日だけは例外よ」スッ

ピッ

バカ王族「見ろこれ」

ランドルフ「はあ……失礼」ピラ


『王位継承戦 開始案内』


ランドルフ「………」

ランドルフ「は!!??」
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/08(木) 20:29:57.58 ID:o/ZdJ0Eoo
ランドルフ「な、なんですかこれ?」

バカ王族「何もクソもねェよ、見りゃ分かんでしょ」

ランドルフ「いや………王位継承戦って、まだ国王は存命の筈では」

バカ王族「生きてるよ?おう、生きてるとも。んで健康体だわな」

ランドルフ「じゃあ何故?」

バカ王族「そりゃァ先に決めときてえからだろ。親父のヤローも俺ら兄弟姉妹が泥沼の争いすンのは避けてェんだろうな」

ランドルフ「……まさか、王子もこれに参加すると?」

バカ王族「んな訳ねェーーーだろボケッ」ボコッ

ボキッ

バカ王族「いッッッッッッッッッッッッッッッた!!!!????」

ランドルフ「ああ……今日課の腹筋固めやってたんですよ」

バカ王族「先に言えボケ!!!」ペシッ

ランドルフ「でも、参加しないのに何故これを?」

バカ王族「おう、それなんだがよ……ま、どっかレストラン行こうぜ。あの人形マンコもまだ安全確認中なんだろ?」スクッ

ランドルフ「あ、はい」スクッ
255 : ◆.Wc5EvOFRBvV [saga]:2020/10/08(木) 20:35:33.31 ID:o/ZdJ0Eoo
高級レストラン


ランドルフ「……で、詳しくお話を聞かせてもらえますか?」

バカ王族「おう、その事なんだがな……なァランドルフちゃん」

ニヤ

バカ王族「これ、ボクちん達で色々引っ掻き回さねェか?」

ランドルフ「………」

ランドルフ「…と、言いますと?」

バカ王族「だからさ、わざと色々不穏な動きをして情報を撹乱させンだよ。で、あたかもボクちんとチミが謎の動きをしてる様に見せかける……」

バカ王族「こうすりゃ兄貴も姉貴も妹もビビリまくりだろ。ボクちんだって一応王子だぜ?怖ェっちゃ怖ェだろ、んな動きされるとよ」

ランドルフ「……まぁ、そうですね」

バカ王族「じゃやろうぜ?なんか楽しそうだろ?な?」

ランドルフ「……うーん………」


1 嫌です
2 考えさせて下さい
3 やりますか

下5まで多数決
256 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/08(木) 20:36:19.31 ID:21JpAG0io
2

悪友的な…?意外と仲いいな
257 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/08(木) 20:38:31.31 ID:HEPEw57Zo
3
258 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/08(木) 20:38:48.63 ID:RhEczvc7O
3
259 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/08(木) 20:39:42.72 ID:cV03lz/t0
260 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/08(木) 20:42:21.66 ID:rvShY0we0
3 この王子バカのフリしてるだけなのか?
261 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/08(木) 20:45:02.00 ID:cV03lz/t0
バカというか人間の屑
262 : ◆.Wc5EvOFRBvV [saga]:2020/10/08(木) 20:50:02.47 ID:o/ZdJ0Eoo
ランドルフ「………」

ランドルフ「……やります?」

バカ王族「……やろうぜ?」

ランドルフ「…公爵と、第三王子が予測不可能な動きをする……」

バカ王族「ヒヒ、おンもしれェだろ〜〜〜なァ。ぜぇッてぇアイツらビビんだろォなァ」

ランドルフ「しかも僕はハルシオンを所持していて」

バカ王族「ボクちんはオークションで他国の有力者とコネクションがある……!」

ランドルフ「……ふっふっふ」

バカ王族「ヒッヒッヒ……」


ガシッ!


ランドルフ「やりましょう」ニヤ

バカ王族「おう」ニィッ




公爵・第三王子は王国の王位継承戦を引っ掻き回す事になりました。
以後、ランドルフや第三王子が為した事は実績として今後の継承時に影響し、最後どうするかによってあらゆる結果に向かいます。
途中で誰かを2人で支援しても良いですし、クロメやオークション常連連中にコンタクトを行い仲間として引き入れ、派閥の仲間にしてもいいです。

ただ、第三王子を王とする事は絶対に出来ません。
ご了承下さい。

また王位継承日は一年以上先の事になります。
まあ緩くやってきましょう。
263 : ◆.Wc5EvOFRBvV [saga]:2020/10/08(木) 20:53:52.00 ID:o/ZdJ0Eoo
………………。

キューブリック邸


カチャ....

カチャ....


ランドルフ「……これで、後はスイッチを押せば………」

ピッ

…………。

ウィーーーーーーーン......


ゼーベック「……大丈夫なのか?これは」

ランドルフ「……大丈夫だと、信じたいですね」


白髪の少女「」

白髪の少女「」

白髪の少女「」

パチ

白髪の少女「………」

ガバッ
264 : ◆.Wc5EvOFRBvV [saga]:2020/10/08(木) 21:01:05.32 ID:o/ZdJ0Eoo
白髪の少女「……アドミニスターを指定して下さい」


ゼーベック「アドミニ………?」

ランドルフ「ええと、管理者の事ですね。…君の主人は僕だよ。聞こえるかな?」

白髪の少女「」チラ


ウィーーーン....


白髪の少女「個体認識完了。アドミニスター、ランドルフ・キューブリック。この名称で宜しいでしょうか」


ランドルフ「! 分かるのか!」

ゼーベック「凄いな、古代の技術は……」


白髪の少女「『分かるのか』。諒解と捉えます。次に、固有識別名を設定して下さい」


ランドルフ「固有識別名の設定……? あ、名前ね……」


殺戮人形ちゃんに名前を付けてあげましょう。

下3〜5まで
265 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/08(木) 21:03:09.15 ID:HEPEw57Zo
ソフィア・キューブリック
266 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/08(木) 21:05:38.35 ID:YESPK+kC0
イブ
267 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/08(木) 21:07:28.20 ID:qB0n7W0DO
アタランテ
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/08(木) 21:07:36.20 ID:TdRD/ZIf0
バニ
269 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/08(木) 21:08:09.20 ID:g22Te/vDO
ヘカテリーナ
270 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/08(木) 21:09:21.03 ID:21JpAG0io
エリミ
271 : ◆.Wc5EvOFRBvV [saga]:2020/10/08(木) 21:17:05.12 ID:+HDVogjjo
ランドルフ「……うーん………」

ゼーベック「名前か……お前が生まれた時も悩んだものよな」ウーム

ランドルフ「…………」

ランドルフ「……イブ。イブ、って名前はどうかな?」


白髪の少女「『イブ』。それが私の識別名でしょうか」


ランドルフ「ああ。……どう?」


イブ「アドミニスターの命令に反抗する事は不可能です。従って、これより私は『イブ』となります」


ゼーベック「……何だか嫌な言い方だな」

ランドルフ「兵器だから、って言うか……こう、グサっときますよね」


イブ「………」


ランドルフ「……まあ、アレだ。これから宜しく頼むよ。学習もするんだろ?」


イブ「はい。戦闘に於いて対象の行動性を理解する為に自律魔導知能が設置されております」


ランドルフ「あ、うん……」

ランドルフ(……上手くやっていけるのか、これ?)


イブちゃんの戦闘力決めです。
戦闘関係の行動の際、必ず同行します。
また訓練に連れ出せば成長します。


物理戦闘力

下1

魔法戦闘力

下2
272 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/08(木) 21:19:17.40 ID:g22Te/vDO
はい
273 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/08(木) 21:19:29.48 ID:21JpAG0io
274 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/08(木) 21:19:30.43 ID:YESPK+kC0
275 : ◆.Wc5EvOFRBvV [saga]:2020/10/08(木) 21:24:58.15 ID:+HDVogjjo
物理戦闘力:40
魔法戦闘値:48

決して弱くはないですね。
育てれば優秀なサブウェポンとして行動出来るでしょう。

ただ、場合によっては破壊されます。
替えのパーツもないので一度破壊されればそのまま終了です。
行動には充分注意しましょう。



王城


ランドルフ「……という事があってですね」

貴族A「はあ……」

貴族B「そうですか」

スタスタスタ....


ランドルフ「………」

ハァ

ランドルフ(前みたいに話せないものかな)

ランドルフ(こんな事なら、魔剣なんて手に入れなきゃ良かった……)


ランドルフの行動を決めて下さい。
イブを連れて行く場合はその旨も書き込んで下さい。

1 会話(人物指定お願いします)
2 移動(イベントを起こします)
3 戦闘訓練(物理戦闘力に補正)
4 魔法訓練(魔法戦闘力に補正)
5 公務(時間が過ぎます)

下1
276 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/08(木) 21:26:12.82 ID:HEPEw57Zo
1クロメ
277 : ◆.Wc5EvOFRBvV [saga]:2020/10/08(木) 21:27:51.48 ID:+HDVogjjo
クロメは仕事で国外に居ます。
年の上半期にのみ王国でランドルフの動向を監視する為に来国する感じです。
ですので他の人にしましょう。

下1
278 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/08(木) 21:29:21.23 ID:R3D7tEK/O
1早速イブと
279 : ◆.Wc5EvOFRBvV [saga]:2020/10/08(木) 21:33:03.09 ID:+HDVogjjo
キューブリック邸


兵士A「……何だあの女の子」

兵士B「また連れてきてんのか?」

兵士C「あの筋肉ダルマの何が良いんだろうな……」



イブ「何か御用でしょうか」

ランドルフ「いや、ほら。僕たちもう家族だろ?だから話したいなーって」

イブ「では、どの様な事を会話しましょう」

ランドルフ「……ええと」

ランドルフ(無機質すぎてどういう反応すれば良いのか分からないんだが……)


1 君が作られた時代ってどんな感じだったの?
2 今の世の中をどう思う?
3 具体的に君何ができるの?
4 僕の事どう思ってる?

下1
280 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/08(木) 21:34:10.19 ID:YESPK+kC0
1
281 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/08(木) 21:34:24.92 ID:21JpAG0io
3
282 : ◆.Wc5EvOFRBvV [saga]:2020/10/08(木) 21:46:26.07 ID:+HDVogjjo
ランドルフ「ああ、そう言えば君を見た時から聞いておきたい事があったんだよな」

イブ「………」

ランドルフ「君が造られた時代って言うのはどんな感じだったんだ?」

イブ「私が造られた時代は、戦乱の世でした」

イブ「軍事国家が全ての覇権を握り、小国や軍事力を持たない国を破壊していきました」

イブ「私はその内の小国の一つにより、国家の粋を以て開発された対人特化型戦闘兵器として戦時に使用されました」

イブ「そして私の様な軍事兵器は人型から超巨大魔獣型まで広く発明され、その多くが戦禍の存続に貢献しました」

イブ「結果先に述べた様に小国を中心に多くの国家が滅亡し、やがて一時は覇権を握った軍事国家も、帝の暴虐により崩壊しました」

イブ「その後は多くの機体、素体がマジックコントロールにより機能停止、破壊され、我々人型戦闘兵器もその例に漏れず、多くの素体が魔力へ還元されました」

ランドルフ「……何で君は無事だったの?」

イブ「早期にコールドスリープへ移行した為です」

ランドルフ「……あ、そう」

ランドルフ(なんかヤバそうだなとしか分からなかった)


イブはランドルフの事を、従うべきアドミニスターと認識している様です。

1ヶ月が経過します。
283 : ◆.Wc5EvOFRBvV [saga]:2020/10/08(木) 21:50:46.34 ID:+HDVogjjo
シンシン....


ランドルフ「ゆーきやこんこん」

イブ「あられやこんこん」

ランドルフ「降っては降っては」

イブ「ずんずんつーもる」

ランドルフ「……なんで知ってるの?」

イブ「高機能魔導存在は魔力の存在する場所に於いてアクセス出来ない領域が存在しません」

ランドルフ(それ地味にヤバくないか?)


ランドルフの行動を決めて下さい。
イブを連れて行く場合はその旨も書き込んで下さい。

1 会話(人物指定お願いします)
2 移動(イベントを起こします)
3 戦闘訓練(物理戦闘力に補正)
4 魔法訓練(魔法戦闘力に補正)
5 公務(時間が過ぎます)

下1
284 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/08(木) 21:52:40.38 ID:RhEczvc7O
2
285 : ◆.Wc5EvOFRBvV [saga]:2020/10/08(木) 21:53:20.66 ID:+HDVogjjo
ランドルフの行く場所を選んで下さい。

1 私邸
2 王城
3 大広場
4 大商店
5 王立図書館
6 王都ギルド
7 完全ランダム(思わぬ場所を発見出来るかも)
8 孤児院

下1
286 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/08(木) 21:53:22.73 ID:RhEczvc7O
すみません、イブも連れていきます
287 : ◆.Wc5EvOFRBvV [saga]:2020/10/08(木) 21:54:38.06 ID:+HDVogjjo
はひ。

下1
288 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/08(木) 21:55:13.86 ID:g22Te/vDO
5
289 : ◆.Wc5EvOFRBvV [saga]:2020/10/08(木) 22:00:42.07 ID:+HDVogjjo
王立図書館


ワイワイ

ガヤガヤ


イブ「こちらは、図書館でしょうか」

ランドルフ「ああ、煩いけどな」

イブ「騒音の存在する場所で読書を行う事は、非効率的ではないのですか」

ランドルフ「いや、まあそれはそうなんだけどな……」

ランドルフ(説明したとこで非論理的と断じられる未来が見えてるんだよなぁ……)


何を読みますか?
以前気になった本があったらそれを書いて下さい。


1 楽しい自殺の仕方
2 世界最大のダンジョン
3 最近注目の魔剣遣い
4 筋肉は何処まで成長するか

下1
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/08(木) 22:01:02.11 ID:21JpAG0io
4
291 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/08(木) 22:01:07.13 ID:YESPK+kC0
唯一属性『ユリアーネス』
292 : ◆.Wc5EvOFRBvV [saga]:2020/10/08(木) 22:13:43.58 ID:+HDVogjjo
ランドルフ「………ん?」チラ

筋肉は何処まで成長するか「」

ランドルフ「」バッ

イブ「アドミニスター、如何しましたか」

ランドルフ「シッ、静かに読ませてくれ」

イブ「諒解しました」

ランドルフ「なになに……『筋肉は、結論から言えば無限に成長する』

『君は、細身の人間なのに、異常に強い者を見た事がないだろうか』

『無論魔力が高いとか技術的に特化していると言った話ではない、筋力的な問題を言っている』

『ああ言った者は、実は多くが「白筋」を発達させている事をご存知だろうか』

『筋肉には「白筋」と「赤筋」がある』

『前者は瞬発性の筋力発揮に有用なもので、後者はスタミナ維持に有用な筋肉だ』

『一般に、我々はこれらをそこまで保持していない』

『質量的に見ても大して存在しているとは言えない』

『だが、一部の生まれながらの強者や、何かを極めた者は違う』

『例えば、魔剣遣いが多いとされる『死神』を例にとろう』

『彼らは隠形に長ける為に、痩身の者が多い』

『だがその実、潜在的魔力によって白筋がどこまでも発達している』

『故に、一撃一撃が重く、人知を超えた実力を発揮出来る』

『……そう、潜在的魔力である』

『筋肉に特化する者は、その多くが魔法を得意としない』

『それはそうだ、何せ魔力が無い者が筋力を伸ばす例が多いのだから』

『しかし、それは外部へ出でる魔力の話』

『実は、人体の内部にはある程度の循環魔力が存在する』

『そしてそれは、人が強くなる毎に筋力と比例して増していき、やがて本来破裂寸前まで至っている筈の白筋の体積増加を押し留めている』

『故に、細身であろうが筋肉は存在し』

『これに則れば、人間は無限にその筋力を成長させられる』……」

ランドルフ「……長いが、為にはなったな」

イブ「……内容物インストール。いつでも現在の文章をアウトプット出来ます」

ランドルフ「!!?」


イブと少し仲良くなりました。

1ヶ月が経過します。
293 : ◆.Wc5EvOFRBvV [saga]:2020/10/08(木) 22:17:22.73 ID:+HDVogjjo
キューブリック邸


ランドルフ「」スッ

バカ王族「」スッ

ゼーベック「」バッ

イブ「」スッ

ランドルフ「」スッ

ランドルフ「……あ」

バカ王族「あッお前ジョーカー引いたな!!?引いただろ今!!」

ランドルフ「ひ、引いてないです」

バカ王族「絶対引いた!! バーカバーカクソマヌケェ〜〜〜!!!!」フリフリ

ランドルフ「ぐぬぬ……」



ランドルフ「……結局負けた」


ランドルフの行動を決めて下さい。
イブを連れて行く場合はその旨も書き込んで下さい。

1 会話(人物指定お願いします)
2 移動(イベントを起こします)
3 戦闘訓練(物理戦闘力に補正)
4 魔法訓練(魔法戦闘力に補正)
5 公務(時間が過ぎます)

下1
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/08(木) 22:17:55.69 ID:HEPEw57Zo
3イブと
295 : ◆.Wc5EvOFRBvV [saga]:2020/10/08(木) 22:23:12.93 ID:+HDVogjjo
ランドルフ「……クソッ、行くぞイブ!」

イブ「何処へでしょうか」

ランドルフ「王都走るぞ!あの王子の煽り顔思い出すとムカムカして来る……!」ピキピキ

イブ「諒解です。アドミニスター」スッ



ランドルフ「うおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」ダダダダダダダッ

イブ「」スタタタタタタッ


第三王女「……何してるのよ、あれ」

王国近衛兵A「さぁ……」

王国近衛兵B「キューブリック家は頭がおかしいですからね……」


ランドルフの物理戦闘値が+54から+62に上がりました。
イブの物理戦闘値が40から45に上がりました。
イブと少し仲良くなりました。

1ヶ月が経過します。
296 : ◆.Wc5EvOFRBvV [saga]:2020/10/08(木) 22:24:35.78 ID:+HDVogjjo
イベントコンマです。
何が起きるんでしょうか。

下1
297 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/08(木) 22:25:23.12 ID:TdRD/ZIf0
298 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/10/08(木) 22:25:40.63 ID:VLIrS/bx0
299 : ◆.Wc5EvOFRBvV [saga]:2020/10/08(木) 22:27:42.88 ID:+HDVogjjo
ひぃ……。


81以上 魔王軍が戦争を仕掛けて来ました。
80〜40 他国が戦争を仕掛けて来ました。
39以下 巨大な魔獣が王都に来襲。

下1
300 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/08(木) 22:28:55.01 ID:YESPK+kC0
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/10/08(木) 22:29:02.78 ID:VLIrS/bx0
302 : ◆.Wc5EvOFRBvV [saga]:2020/10/08(木) 22:34:48.21 ID:+HDVogjjo
チュンチュンッ


ランドルフ「ふあぁ〜……今日は良い天気だな、イブ」

イブ「そうですね」


クロメ(……しごと終えてかえってきたけど………)

クロメ(えっ、あの子だれ?)

クロメ(かみとか顔だちからしてしんせきやきょうだいじゃないだろうし………)

クロメ(………)

クロメ(……ちょっとしらべてみようか)


ズンッッ!!!!


ランドルフ「へっ?」

イブ「」クルッ

クロメ「なっ?」


「な、なんだ……?」

「じ、地震……?」

「何があ─────は?」


そこに居たのは────


71以上 巨大な亀
70〜40 巨大な飛蝗
39以下 巨大な龍

下1
303 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/08(木) 22:35:31.30 ID:RhEczvc7O
304 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/08(木) 22:35:36.03 ID:zhyChu5kO
カメェェェ!
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/10/08(木) 22:35:40.61 ID:VLIrS/bx0
306 : ◆.Wc5EvOFRBvV [saga]:2020/10/08(木) 22:36:55.65 ID:+HDVogjjo
うわぁ……。
これはマズいかも。

もしかしたらまた復帰かもですが、取り敢えず切ります。
初めての巨大魔獣戦です。

スキル、属性あるんで結構厄介です。
307 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/08(木) 22:39:14.24 ID:PfQFv70g0
308 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/08(木) 22:54:57.84 ID:ZWEa5zFOo
ランドルフ編正直最初は魅力感じなかったけど今感じて来てるわ

分かる奴おる?
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/08(木) 23:17:47.23 ID:21JpAG0io
おつおつ
周りもいいキャラ増えたから一緒に輝き出した気がする
310 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/08(木) 23:18:58.77 ID:vDQc8kjFo
即死せずにちゃんと一般人ムーブしてるのがいいわ 初めてこんなに訓練してる気がする
311 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/08(木) 23:19:05.93 ID:ecWgBp4V0
バカ王子めっちゃいいキャラしてるよね…
312 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/08(木) 23:28:18.69 ID:qB0n7W0DO
キャラの立て方が上手すぎる
設定とかも
こんなに書けるの凄いなあ…
313 : ◆.Wc5EvOFRBvV [saga]:2020/10/09(金) 00:03:32.23 ID:VbaCr95fO
再開です。

魔獣の対処の為貴族が召集される事になりました。
よって、国王の設定を決めます。

名前、性別、性格や特徴をお願いします。

下3〜5まで
314 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/09(金) 00:11:48.01 ID:d5Sn3wW/o
バレエンド・カリヨン・ディッセンドルグV世

お祭り好きて人を見る目と運だけで王位に就いてるとよく言われる
根っこはバカ王族と同じなので彼だけは王族にしないと決めている(王様ってつまんないから)
315 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/09(金) 00:16:39.21 ID:/7QJfKbko
名前:アドルフ
性別:男
性格:フランクでいてどこか冷徹
特徴:不真面目に見えてただの実力者
王国と臣民の利益のみを考えており、外国や魔族への愛は希薄も希薄
316 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/09(金) 00:19:00.47 ID:Wh3gXwj/0
名前ルージェニア・リーン・ラウラ
性別女
性格や特徴 厳格で自他ともに厳しい性格(バカ王族曰く真面目なだけでつまらない人)

317 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/09(金) 00:40:25.14 ID:84EodeZDO
名前 クローディクス
性別男
性格と特徴 普段は良く使用人にセクハラしているスケベな好々爺だが、肉親にすら見せない本性はかなりの冷徹な切れ者で油断なら無い性格
318 : ◆.Wc5EvOFRBvV [saga]:2020/10/09(金) 00:40:33.92 ID:VbaCr95fO
王城 会議場


アドルフ「────やあ皆、よく集まってくれた」

アドルフ「全員、現在起こっている事態は把握しているね?」


ランドルフ(……王子、あの龍は一体何なのですか?)

バカ王族(知らねェよ。まだ判定も出てねェーかんな)

バカ王族(けど、ありゃどう考えてもかなりの大物だわな。多分名付きだぜ)

ランドルフ(名付き……ですか)

バカ王族(ま親父はそこら辺知ってっかもしんねェーし、とりま聞こうや)

ランドルフ(…はい)


アドルフ「……という事だ。つまり、あの龍は古龍の様だね」

アドルフ「現在は王国兵の8割を動員して止めているが、まあ当然時間の問題だ」

アドルフ「基本的には周辺国家に援軍を頼む形になる、が……可能ならば、魔剣遣いや有力者の力も得たい。そう例えば、」

チラ

アドルフ「ランドルフくん。君とかね」


ランドルフ「……!」

バカ王族「………」
319 : ◆.Wc5EvOFRBvV [saga]:2020/10/09(金) 00:51:33.37 ID:VbaCr95fO
アドルフ「当然他の皆々にも協力して頂くよ。私兵はまず全員、出して貰うしね」

貴族A「……待たれよ、王。その代わりの報酬はないのですか?」

貴族B「褒賞も無しに働く者など居ませんぞ。私兵は特に、自身の身の安全にも直結しますからな」

貴族C「龍の遺体をそのまま分割するというのなら別ですがね……」

アドルフ「ん?ああ……じゃあ龍の遺体をそのまま報酬としようか。古龍だし高く売れるのだっけね」

貴族A「……何ですと?」

貴族B「それは真ですかな?」

アドルフ「ああ本当さ。王国も最近は財政難だしね、現物で賄えるならそれが一番良いよ」ニコ


ランドルフ(……何を考えているのですかね、王は)

バカ王族(さァな……けど、ゆうに1匹300億は下らねえ名付き古龍の遺体を対価として出すんだ。間違いなくコイツらは動くだろうな)

ランドルフ(明らかに勿体無いのでは?)

バカ王族(そこら辺は親父に聞けッての。アイツの思考なんてアイツじゃねーんだから分かんねェよ)
320 : ◆.Wc5EvOFRBvV [saga]:2020/10/09(金) 00:59:51.18 ID:VbaCr95fO
アドルフ「ま、そういう事だから。全員、王国の為に全力を尽くしてほしいかな」

貴族A「まぁ……古龍の皮を手に入れられるのなら」

貴族B「そうですな…さて、何百人捻出するか……」

貴族C「どうします?功を狙いますか?」

貴族D「時期が悪い気がしますがなぁ……」


ザワザワ....


ランドルフ「……僕も、勿論私兵を出しますが」

バカ王族「当然ボクちゃんも出す、が………」

グイッ

バカ王族(アレ、忘れてねェだろうな?)ボソ

ランドルフ(無論ですよ)

バカ王族(ならいい)スッ

バカ王族「……ッつー事で、今回は奪りに行くぞ、首。実績はあればある程おもしれーからな」ニヤ

ランドルフ「ですね」ニヤ

ランドルフ(……とはいえ、僕が保有する戦力はあまり多くはない。父上はどうせついてくるから勘定に入れるとして、後は僕、イブ、私兵が……)


81以上 1000人
80〜50 700人
49〜10 300人
9以下 100人

下1
321 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/10/09(金) 01:00:34.28 ID:IN8wmCTa0
322 : ◆.Wc5EvOFRBvV [saga]:2020/10/09(金) 01:05:09.38 ID:VbaCr95fO
ランドルフ(……300人。あまり多くはないけど、戦時でも無いから必然公爵位の家でもこうなってしまう)

ランドルフ(王子は3000人だから、それに僕の300を加えた3300が今回の利益獲得に向けられる純粋な戦力になる)

ランドルフ(………)

ランドルフ(……ただ、ハルシオンを使えばまた話は変わる)

ランドルフ(ハルシオンの魔法を使ってしまえば、恐らく想像も付かない程のダメージを初手で与えられるだろう)

ランドルフ(ああいう巨龍はタフネスだから一撃で死ぬかどうかは分からないけど……さて)

ランドルフ(王子に、初手ハルシオンの使用許可を得るか?)


1 得る(今回の戦いでハルシオンを最大活用します)
2 得ない(ハルシオンの魔法はあまり使いません)

下1
323 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/09(金) 01:08:53.60 ID:/7QJfKbko
1
324 : ◆.Wc5EvOFRBvV [saga]:2020/10/09(金) 01:16:45.09 ID:VbaCr95fO
ランドルフ「……王子」

バカ王族「あ?何」

ランドルフ「ハルシオンの使用許可を、頂けませんか」

バカ王族「…………」

バカ王族「あーーーーーーーーッッ!!!! そういやオメェそれが有ったじゃんかよ!!!???」

ランドルフ(忘れてたのかよ)

バカ王族「おう良いぜ良いぜ使おうぜ!! あでもボクちんも一緒に連れてけや?特等席で魔法ブッパされンの見てェからさ!!!」

ランドルフ「…王子も、父上と同じ様に拒否しても来るんでしょうから構いませんけど……ただ、万が一。もしあまりダメージを受けなかったら」

バカ王族「あー、そん時はしゃーねえよ。ボクちんが望んで行ってんだ、テメーが責を負う必要はねー。でもハルシオンだろ?どォせ数撃魔法ブチ放てば沈むだろ、あんなデカブツ」

ランドルフ「ですかねえ」

バカ王族「取り敢えず兵動員して来ようぜ!広場前集合な!遅れんなよ〜〜〜ッ!!!」ダダダッ!!!


「……アイツ、ガキかっての」

「あれで私たちと同じ王族って……」

第三王女「」ハァ
325 : ◆.Wc5EvOFRBvV [saga]:2020/10/09(金) 01:32:24.54 ID:VbaCr95fO
………………………。

王都 大広場


ザワザワ....


ゼーベック「お?来たか、ランドルフ。遅いぞ」

イブ「………」

ランドルフ「父上はまあ、来ますよね………ってイブも来てたのか?」

イブ「アドミニスターを護衛する様強制的にプログラムが作動している為、システムに違反する事が出来ません。従って、私はアドミニスターを護る以外の選択を採択する事が出来ません」

ランドルフ「……そ、そう」

ランドルフ(最近割と仲良くなって来たと思ってたんだが、気のせいか……?)


スッ

「だーれだ!」

ランドルフ「!?」グッ

クロメ「お……っ!?」グイッ

ランドルフ「だ、誰だ! ……って、君は」

クロメ「………」

クロメ(筋肉人間だとは思ってたけど、まさかこんな簡単に引き剥がされるなんて………)

クロメ「……あはは。おひさしぶりー、公爵さま」ニコ
326 : ◆.Wc5EvOFRBvV [saga]:2020/10/09(金) 01:41:55.85 ID:VbaCr95fO
ランドルフ「クロメちゃん、だっけか?魔剣遣いの……」

クロメ「そーそー。公爵さま、あれから元気だった?」

ランドルフ「ああ、まあぼちぼちな……」ハハ

クロメ「そっかー」

クロメ(まあわたしがいないあいだの動向もそれなりにかくにんしてるんだけどね。そこの女の子はよそうがいだったけど)

ゼーベック「おう、ランドルフ。この娘は誰だ?」

ランドルフ「あ、申し訳ありません父上。彼女は……」

クロメ「お、公爵さまのお父さん?はじめまして、『罪歌』のクロメです!いちおう魔剣遣いやってます!」ブイ

ゼーベック「ほお?魔剣遣いなのか、この若さで」

クロメ「あはは、まーね。めずらしいでしょ?」

ゼーベック「まあ、年齢はな」


「お〜〜〜〜〜いッッ!!!!」

ザッ ザッ ザッ ザッ


クロメ「……んっ?」

ゼーベック「ほう…?」

ランドルフ「お……」
327 : ◆.Wc5EvOFRBvV [saga]:2020/10/09(金) 01:46:34.84 ID:VbaCr95fO
王国兵の軍勢『』ザッ ザッ ザッ

王国兵の軍勢『』ザッ ザッ ザッ

王国兵の軍勢『』ザッ ザッ ザッ

王国兵の軍勢『』ザッ ザッ ザッ


パカラッ パカラッ


バカ王族「おう、待たせたなァ?」


クロメ「……え?なにこれ?」

バカ王族「あ?ナニもクソもあるか、ナニしゃぶらせんぞボケ」

クロメ「!!?」

ランドルフ「ちょッ、王子!この娘は……!」ヒソヒソ

バカ王族「あァ? ………」

バカ王族「……マジ?」

ランドルフ「」コクコク



ゼーベック「……即刻黙りこくっとる」

イブ「………」
328 : ◆.Wc5EvOFRBvV [saga]:2020/10/09(金) 10:19:17.35 ID:YIhzewG5O
バカ王族「あーーーーー……。あー、ランドルフちゃん」チョイチョイ

ランドルフ「はい」

バカ王族「……ちょっと追っ払ってくンね?魔剣遣いでしょ?次下手言ったら殺されそうで怖いわ」ボソボソ

ランドルフ「……………」

ランドルフ「……えっと。クロメちゃんは、どうしてここに居るのかな?幾ら魔剣遣いだからって、古龍がすぐ近くまで迫ってる状況で出歩いていいとは思えないけど」

クロメ「……いや、わたしもあの龍のとうばつの為に王国にやとわれたから来たんだけどさ」

ランドルフ「え、あそうなの?」

クロメ「………。それよりさ、あの人なに? なんかこう……なに、なんていうの」

ランドルフ「いや、言いたい事は分かるけどな。……あの人ああ見えて王族なんだ」

クロメ「王族!?あれで!!?」

ランドルフ「信じられないだろ?でも実際そうだからな…」

クロメ「えぇ………」

ランドルフ「というか、クロメちゃんは別の隊に合流するんじゃないのか?魔剣遣いだし、指揮もやろうと思えば出来るんでしょ?」

クロメ「ん、よく知ってるね?まあじっさい公爵さまとはなしたらそっち行こうとおもってたんだけど」

ランドルフ「そうか。じゃあまあ、行ってきたら?こんなところで油売ってても仕方ないだろ?」

クロメ「そうだね。……でも公爵さま、いくら王族だからってともだちはえらんだほうがいいよ」

タタタッ


ランドルフ「………」

ランドルフ(……何で僕も王子と付き合ってんだろうな?)
329 : ◆.Wc5EvOFRBvV [saga]:2020/10/09(金) 10:36:27.93 ID:YIhzewG5O
バカ王族「……ランドルフちゃん、話終わッたか?」

ランドルフ「ええ、終わりましたよ」スタスタ

バカ王族「じゃー話始めっぞ。ゼーベックの爺さんも来い」

ゼーベック「おう、作戦会議だな?」ニッ



バカ王族「でだ。まずボクちんらがやれンのは2つの手しかない」

バカ王族「第一に、初手でランドルフちゃんがハルシオンをブッ放つ。まあ言ってもここまではどっちも同じよ」

バカ王族「問題はこッからだな。問題は『ボクちんたちだけで実績を総取りするか』、『本隊と合流して確実性を得ながら戦闘を行う』か、って話」

ゼーベック「ふむ?前者で良いんじゃないのか?」

バカ王族「いや、そうとも言えねェーよ。後者でも活躍さえすればそれなりに功は得られるし、何より前者の3300に対し後者なら50000以上が動く。まァ数日後の援軍も考慮すりゃァ70000は行くだろうな」

ランドルフ「つまり、色々面倒ではあるが後者の方が良いと?」

バカ王族「良い、と断ずるのも良くねえな。まずランドルフちゃん、テメェのそれが今回肝要になってくる」ス

ランドルフ「……ハルシオンが」

バカ王族「おう。それの如何によっては、本隊が集合する前にあのデカブツをブチ殺せる」

バカ王族「まァ、んな事しでかしたらやべェだろうな」

ゼーベック「王子の評価も覆るな」クックック

バカ王族「いや冗談抜きに有りうるぜ? 巨大魔獣なんざホント生きる大災害だからな、そりゃボクちんらだけで仕留められればすげェ評価貰えるよ」

バカ王族「けど逆に言えば、想定よりハルシオンがショボけりゃ全て意味が無ェ作戦よ。ボクちんもランドルフちゃんも爺さんも一瞬でアチアチウマウマな肉塊ハンバーグになっちまう」

バカ王族「で、以上の話を理解して貰った上で聞くぞ。ランドルフちゃん、テメェはどうしたい?」

ランドルフ「僕が、ですか?」

バカ王族「ああ。テメェもここじゃボクちんと同じ指揮系統に属すンだ、意見くらい聞いとくべきだろ?」

ランドルフ「そうですね……」


1 少人数でやりましょうか(王位継承戦超有利化、リスク高)
2 本隊の編成を待ちましょう(王位継承戦やや有利化、リスク低)

下1
330 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/09(金) 10:42:58.06 ID:/7QJfKbko
死んだら元も子もない2
331 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/09(金) 10:54:23.67 ID:s1QQa/JEO
恩賞とかもそうだけど頭の回転は悪くない寧ろ良いよなバカ王族
332 : ◆.Wc5EvOFRBvV [saga]:2020/10/09(金) 10:55:47.80 ID:YIhzewG5O
ランドルフ(………)

ランドルフ「まあ、死んだら意味がありませんし。ここは本隊と合流してから、というので良いのではないですか?」

ゼーベック「なんだランドルフ、日和ったかお前」ムスッ

バカ王族「いやしゃァねえよ。そう責めてやんな爺さん」

ランドルフ「父上には残念だと思いますが……やはり、少人数特攻は非常に危険だと思います。いえ、戦う事自体は構いませんけども……」チラ

イブ「………」

ランドルフ「恐らく、前線では多くの死者が出ます。つまり、イブや王子の様な唯一の存在に対するシールドが薄過ぎる」

ランドルフ「であるなら、確実かつ活躍すればそれなりの栄誉も得られる、本隊と合流した上での特攻が望ましいかと」

ゼーベック「ふん……まぁそちらの方が論理的に正しいのは分かっとるがな」

ランドルフ「いえ、気持ちはわかります。…そうですね、近々我が家主催で武術大会でも開きましょう。それで如何です?」

ゼーベック「………まあ、良いだろ。絶対だぞ?」

ランドルフ「勿論です」

バカ王族「話終わッたか?じゃ合流待つけど、取り敢えず大規模魔法ブッ放てる様にテメェは城壁の上登っとけ。親父にはボクちんから話しとくからよ」

ゼーベック「わしは騎士団長の方に言ってくる。奴とは知己だからな」

ランドルフ「お願いします。じゃあ行こうか、イブ」

イブ「」コクン
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