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【艦これ】龍驤「足りないもの、その後」その6【安価】
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299 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/11(日) 22:49:57.15 ID:DH28AnNA0
ポーラ「あんまり先走ると〜身を滅ぼしますよ〜」
名取「確かにそうだよ。このままじゃ私達も悪者になっちゃう」
ポーラ「そうなったら〜提督の側には居れませんね〜」
Y朝潮「……分かりました。その態度が嘘だったら、また後日に通報しますよ」
龍驤「なんや…今日はしてなかったんか」
山城「私達は何があったのか経緯までは理解してるのよ。偽装しないというなら引き下がるわ」
龍驤「幹部さんの提案は断ったんや。何も偽る気なんてないよ」
秋雲「山城さんがそう言うなら秋雲さんも乗っておこうかな〜」
蒼龍「……」
300 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/11(日) 22:54:42.40 ID:DH28AnNA0
秋雲「でもさ、病気を理由に逃げられるのも限界があるよね」
龍驤「そうやいつかは捕まる。ウチが無罪ってなったら同じような事が起こった時に困るからな」
ポーラ「じゃあ〜今日はもう帰りましょうね〜」
秋雲「ネタ…にはちょっと弱いか。なら秋雲さんがアレンジして…」
山城「……」
名取「龍驤さん…」
龍驤「わざわざ来てもらってありがとうな」
蒼龍「…なによそれ、嫌味みたい」
青葉「誰も彼も味方だと思わないで下さいよ…」
龍驤「うん…よーく分かってるよ」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
301 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/11(日) 23:02:08.58 ID:ZnkaAB1wo
帰りの青葉、クッソ機嫌悪い。Y朝潮ですら察して大人しくなる
(青葉と名取は過去開示なかったよね?)
302 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/11(日) 23:02:08.62 ID:NDz2LqhDO
帰る途中の秋雲達
ポーラの端末に連絡が来るがポーラは青い顔をして出ようとはしない
…あの人フォローしないで居なくなって私困りますよ〜
欠陥のある設計図にいつまでも気付かないはずはなくポーラを探している
303 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/11(日) 23:04:36.85 ID:EL/D/24EO
>>301
青葉はあるよ
304 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/11(日) 23:08:40.79 ID:ZnkaAB1wo
>>303
(ポーラとカメラの話してたね…やらかすところだったありがとう)
305 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/11(日) 23:09:02.53 ID:DH28AnNA0
ーー
ポーラ「ふんふふ〜ん帰ったら〜今日はとっておきのワインを〜」
ピピピピピ…
ポーラ「……」ビクッ
ポーラ「もう……出れるわけないじゃないですか…」
ポーラ「フォローもしないで…居なくなるなんて困りますよぉ〜」
ポーラ「 欠陥のある設計図を配るなんて…計画が失敗した時のことも考えておいて下さいよ〜!」
ピピピピピ…
ポーラ「また……!」
ポーラ「……あ…この人は…」
ポーラ「出ないと…いけませんよね……」
306 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/11(日) 23:12:44.75 ID:DH28AnNA0
ーー某所
「お久しぶりですねポーラさん」
ポーラ「え、えぇ……」
「酒蔵はここに移すことになりましたけど、味は変わらなかったんです!」
ポーラ「良かった…ですねぇ…」
「ポーラさん好みのお酒も作れますよ」
ポーラ「……」ビクッ
「ポーラさん…?」
ポーラ(技術者さん…素敵な人ですけど……そんな気持ちは…無くて…)
「あの……また何か作りましょうか?」
ポーラ「い、いえ……大丈夫…ですよ…」
「そうですか…あ、今日…」
ポーラ「き、今日は仕事がありますので〜!」
「そうですか……」
ポーラ(なんとか…なんとかしないと……)
下2 この後の展開やその他起こったことなど
307 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/11(日) 23:26:22.39 ID:K9Dl1fOeO
龍驤の犯した罪やタシュケントの殺しが因果となるなら、ポーラもまたある種の因果を持つ者なのかな
ついに技術者から真正面で告白される
308 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/11(日) 23:31:43.98 ID:EL/D/24EO
ただ別れるという選択肢を考えるとお酒づくりを楽しそうにしている技術者が思い浮かぶ(魂は一緒にいたっぽいので)
切り出せないまま何度か会ってると、そんな気持ち…無くて…無かったはずなんですが…
309 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/11(日) 23:39:32.77 ID:DH28AnNA0
ーー
ポーラ(技術者さんに特別な感情はありませんけど…別れるということを考えると…)
ポーラ(武器じゃなくてお酒を楽しそうに作ってる技術者さんが…もう見れなくなってしまうかも…)
ポーラ(でも…好きとか……体を重ねたりなんか…)
ポーラ(そんな気持ち……無かった…はずなのに……)
ポーラ(今日もまた…技術者さんの所に……行こうとしている…)
ポーラ(こんな中途半端な気持ち…技術者さんも困るのに……)
「おい…」
「ああ、間違い無いな」
ポーラ「どうしたら…」
「おい」ヒュッ
ポーラ「!!」
「騒ぐな、大人しくしろ」
ポーラ「……」コクコク
「よし、腕を縛れ」
「車に運んだら口も塞ぐぞ」
ポーラ「……」
310 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/11(日) 23:43:04.79 ID:DH28AnNA0
ーー
「オブザーバー、以前の件はどういうことですか」
ポーラ「……その…」
「貴女の設計図には欠陥がありました。気付かなかったということはありませんよね」
ポーラ「……」
「安心して下さい、何も我々が貴女をどうにかしようだなんて思ってません」
ポーラ「本当ですか…?」
「貴女は貴重なオブザーバーなんです」
ポーラ「……良かった…」
「手荒な真似をして申し訳ありませんでした」
ポーラ「いえ……私も…悪かったので……」
「…よければこちらへ来てもらえますか?」
ポーラ「はい……」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
311 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/11(日) 23:50:05.66 ID:K9Dl1fOeO
設計図って亜也虎に代わる陸戦艦娘兵装だっけ?
オブザーバーがいない間にいろんなことが起きました
富嶽が開発し、試用段階で姿を消した亜也虎が何故か現大本営が使っている
そしてこの前、大本営側から「防衛目的で亜也虎を簡素化した陸戦型艦装を開発したい」と、かつて旧大本営にいた技術者にコンタクトがあった
判断に迷うのでオブザーバーの意見がほしい
312 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/11(日) 23:58:55.19 ID:UB72FY4wo
説明の結果ポーラの行動は加熱しかけてた議論を止めるためだったと受け止められる
物量のある国が強くなっては管理ができないとういのは正しい
で
>>311
313 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/11(日) 23:59:48.82 ID:NDz2LqhDO
ちょっとこの組織についての説明が欲しい
傀儡の組織とは別なんだよね
314 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/12(月) 00:08:05.28 ID:SLwXrfpJ0
「オブザーバーがいない間に色々なことが起こったんです。姿を消した陸上艤装、亜也虎が何故か大本営の手に渡ってもいましたね」
ポーラ「それは…」
「そして、なんと大本営側から亜也虎を簡素化した陸戦型艦装を開発したい、と旧大本営の技術者にコンタクトがあったんです」
ポーラ「それって……!」
「我々も判断に迷っていますオブザーバーの意見が欲しいんですよ」
ポーラ「……」
「どうされました?」
ポーラ「その意見もそうですけど……設計図の件も…説明させて下さい」
「是非とうぞ」
315 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/12(月) 00:12:05.97 ID:SLwXrfpJ0
ーー
「なるほど…議論を止めるためにわざとあの設計図を」
ポーラ「物量のある国が強くなると…誰も管理ができなってしまいます…」
「それは正しいですね。そんな国は独裁者も生んでしまいます」
ポーラ「分かって…もらえたなら…」
「……もう時間ですか」ヒソヒソ
ポーラ「え、え……?」
「すいませんが少しこちらに…」
ポーラ「え?何が…?何もしないって……」
「はい、『我々は』何もしませんよ」
316 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/12(月) 00:16:35.41 ID:SLwXrfpJ0
「貴女にどんな意図があったとしても、皆さんがあの設計図で無駄なお金を使うことになったんです」
ポーラ「や……やだぁ…!」
「オブザーバーならオブザーバーらしく、ちゃんと補填もお願いしますね」
ポーラ「ポーラは悪くないんです!あれは…」
「さ……どうぞ」ガチャン
ポーラ「出して!!ここから出して下さいぃ!!」
「オブザーバー、足元に何がありますか?」
ポーラ「あ、足……鉄パイプ……?」
「目の前の檻の中に何が居ますか?」
グルルル…
ポーラ「いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「……では、ごゆっくり」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
317 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/12(月) 00:24:54.86 ID:pHDLuvbDO
はっ…そういえば私は艦娘でした
艤装展開するポーラ
出してくれないと撃ちますよ?この建物壊れちゃいますよ?
お金の事は何とかしますからここは見逃してください!
暴れられたら困るのはこちらだと渋々解放する
318 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/12(月) 00:37:12.56 ID:IavS6F8HO
なんとか交わしつつも浅い傷を負い始めてもうだめだと思った時あの残ってる欠片がポーラに力を貸してくれた
飛びかかる猛獣に対してポーラがどう見ても偶然のようにこけてパイプは突っ立った形に
猛獣はパイプに突っ込み突き刺さり倒れる
いいショーが見れてこの収益でペイできましたと解放される
319 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/12(月) 00:40:40.58 ID:SLwXrfpJ0
ポーラ「…艤装!!艤装を展開すれば…!」
「貴女の背中と腕に付いているものは何でしょうか?」
ポーラ「あ…あぁ!!」
「オブザーバーが艦娘であることは知っています。その対策も取らせてもらっていますよ」
ポーラ「そんな、そんな、そんな……!」
「では…皆さんもご覧になっているようですので。ショーの始まりです」
ガシャンッ
グァァァァァ〜ッ!
ポーラ「……っ!!」
320 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/12(月) 00:44:05.45 ID:SLwXrfpJ0
「今日は随分と獣が小さめだね」
「艤装の無い艦娘ということなので」
「殆ど少女と変わらないということか」
……
「流石は艦娘。致命傷は避けてるみたいですわ」
「だが時間の問題だろう」
「収益はどうなってる?」
「順調です。このままいけば十分に取り返せます」
「あとは彼女の肉を愛好家に回せば相当なプラスね」
「もうそろそろだろうな……」
321 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/12(月) 00:47:15.41 ID:SLwXrfpJ0
ポーラ(痛い……血が……もう……無理……)
ポーラ(こんな事になるなら……私は……)
ポーラ(死ぬなら……せめて……苦しまずに……)
グルァッ!
ポーラ(あ……)
カランッ
ギャウッ!!
ポーラ(……)
ポーラ(…………)
ポーラ(……………)
ポーラ(血……私のじゃない………いっぱい……顔に……)
322 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/12(月) 00:52:52.10 ID:SLwXrfpJ0
ガチャンッ
「お疲れ様でした」
ポーラ「あ……」
「今日は素晴らしかったですよ。ショーの収益でマイナスは補えました」
ポーラ「収益……ショー……?」
「生身の艦娘が小型の獣を倒す。誰も予想できない素晴らしいショーでした」
ポーラ「あ……あ…?」
「オブザーバー」
ポーラ「はい……?」
「次 は あ り ま せ ん よ」
ポーラ「ひ……!!!!」
「分かってくれましたか?」
ポーラ「……!!」コクコク
「それでは…またお会いしましょう」
ポーラ「……っ!」ダダダッ
323 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/12(月) 00:58:49.57 ID:SLwXrfpJ0
「…窮鼠猫を噛むとは言いますが、あんな偶然あるんでしょうか」
「倒れたパイプが獣に突き刺さる…天文学的な確率です」
「彼女が倒れた時、何か光ったような気がしたんですよ。照明か何かだと思ったんですが…」
「…どんなに大金を払っても手に入れられないものは沢山あります。その中でも『運』というのは誰もが欲しがります」
「彼女には運…とびきりの悪運があるということなんでしょうか」
「はたまた私の考え過ぎかもしれません。最後のあれくらいで漏らす艦娘なんて肝が据わっていません」
「どちらにせよ……彼女にはオブザーバーでは無い利用価値がありますね」
「横須賀鎮守府……大本営……亜也虎……」
「やれやれ、平和には程遠そうですね」
ーー
324 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/12(月) 00:59:31.20 ID:SLwXrfpJ0
遅くまでありがとうございました
コメントなどあればお願いします
325 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/12(月) 01:05:35.52 ID:pHDLuvbDO
お疲れ様でした
ポーラ欠片持ってるの忘れてたなあ
難しいのはやっぱり龍驤か…
法を超越させたり抜け道使うのもまた違うよね
罪状は何になるんだろう
テロとして扱われるから数十年なのかな
326 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/12(月) 01:08:41.33 ID:MnjZfoO/o
乙でした
また波乱の幕開けっぽいけど龍驤の因果ってテーマから離れて次は何になるんだろう
あと龍驤は過程を説明がつくようにして偽装退役は拒否して本当に退役するだと持ってたけどそうじゃないのか
327 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/12(月) 01:15:28.10 ID:IavS6F8HO
おつです
ポーラさんが尻拭いしてるの可哀想…
328 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/12(月) 01:16:07.20 ID:stYf750Xo
おつです
富士さんのポンコツ遺伝子が全然希釈されてねぇ!ポーラのアフターケアなさ過ぎであんまりだぞ!
横須賀組の所ヒガンテレビかと思った、まだ早いか?
329 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/12(月) 01:31:13.14 ID:pHDLuvbDO
艤装の無い普通の艦娘でも人間よりはよっぽど強いとは思うけど猛獣よりは下なのかな
330 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/12(月) 12:47:04.01 ID:Bf2kGMv5O
ポーラもこちら側からすれば平和のために各方面のリスクを潰しているけど、技術者側からすれば一杯喰わされてるからね
そりゃキレるよな、青年君はどうかな?
331 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/12(月) 19:08:21.86 ID:SLwXrfpJ0
ーー
あきつ丸「これはこれは由良さん」
由良「なに」
あきつ丸「今日はとても良いお天気で…」
由良「用件」
あきつ丸「あの〜…」
由良「早く」
あきつ丸「…初めに言っておきますけど、これは自分が言い出したことではありません」
由良「何が」
あきつ丸「近日中に龍驤殿を拘束、逮捕することに…なったんですよ」
由良「止めさせて」
あきつ丸「ですから…その……」
332 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[saga]:2020/10/12(月) 19:14:36.21 ID:SLwXrfpJ0
由良「貴女は、私のお陰で出世した」
あきつ丸「…ええそうです。由良さんのお陰で自分は警部にまで登り詰めることができました」
由良「恩を仇で返すの」
あきつ丸「…ですから!自分ではどうしようもできないんです!」
由良「なぜ」
あきつ丸「龍驤殿の罪状はテロ特別法です!軍の施設を攻撃しておいて逮捕をしないとなると、陸の警察の面目丸潰れなんです!」
由良「そんなつまらない理由」
あきつ丸「つまらなくてもこれが道理なんです!」
由良「…」
あきつ丸「龍驤殿は強制連行になります。ですのでそれを阻止しようとしたり妨害したりすると…」
由良「こちらも捕まる」
あきつ丸「テロの…仲間ということに……なりますから…」
由良「…」
あきつ丸「本来なら自分はここに来ることさえ危険なんです。そのリスクを負ってまで由良さんに伝えに来たんですよ!」
由良「…」
あきつ丸「いいですか、絶対に邪魔をしないで下さいね!龍驤殿の為でもあるんです!」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
333 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/12(月) 19:20:04.23 ID:pHDLuvbDO
龍驤殿を救うも救わないも法の下で行われるべきなんです
解ってくださいとあきつ
裁判はあるのと
334 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/12(月) 19:48:39.56 ID:IavS6F8HO
>>333
逮捕=有罪判決での収監ではありません
逮捕は陸の面子を保つために必要で、彼女の置かれていた状況は海と陸の間でやり取りがされています
335 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/12(月) 19:53:59.55 ID:SLwXrfpJ0
あきつ丸「龍驤殿を救うも救わないも法の下で行われるべきなんです、解って下さい!」
由良「裁判はあるの」
あきつ丸「それはもちろん」
由良「…」
あきつ丸「良からぬことは考えないで下さい!」
由良「なに」
あきつ丸「逮捕したといっても有罪判決ありきでの収監ではありません!逮捕は陸の面子を保つために必要なだけなんです!」
由良「…」
あきつ丸「龍驤殿が精神を病んでいるのは我々も知っています。残材に扱うことはしませんから…」
由良「…」
336 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[saga]:2020/10/12(月) 20:00:03.03 ID:SLwXrfpJ0
ーー
由良「提督」
提督「どうした…?」
由良「あきつ丸から聞いた」
由良「龍驤は逮捕される」
提督「……そうか」
由良「どうするの」
提督「…どうもしない」
由良「…」
提督「龍驤は罪を認めて償うと言っているんだ。それに…約束したからな」
由良「約束」
提督「何十年になろうが待っている。龍驤とはそう簡単に切れる仲じゃないからな」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
337 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/12(月) 20:03:06.36 ID:stYf750Xo
心配してくれてありがとうと提督
338 :
以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします
[sage]:2020/10/12(月) 20:03:35.19 ID:qujLoyQj0
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
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339 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/12(月) 20:06:48.33 ID:MnjZfoO/o
↑はマルチポストだから気にしないでね
多分ageてる安価スレ全部にやってる
>>337
この国は司法が機能していることも俺は信じている
だから俺達は頑張っているんだ
340 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/12(月) 20:14:54.45 ID:SLwXrfpJ0
提督「心配してくれてありがとう。この国の司法が機能していることを俺は信じている」
由良「…」
提督「だから俺達は頑張れるんだ…うん」
由良「無理はしないで」
提督「させてくれ」
由良「…」
提督「……霞のお腹も大きくなってきている。父親としても振る舞わなければいけない」
由良「その道を選んだのは貴方」
提督「そうだ、だから無理もするし無茶もする。誰にも見つからないようにな」
由良「…」
341 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/12(月) 20:17:37.99 ID:SLwXrfpJ0
提督「由良の口が堅いのは知っているからな」
由良「狡い人」
提督「…龍驤の逮捕はいつなんだ?」
由良「近日中」
提督「具体的な日にちが分かれば教えてくれ」
由良「どうするの」
提督「朝霜達を近付けさせないようにしておく。会議や何でもいい訳ができるからな」
由良「…」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
342 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/12(月) 20:35:12.71 ID:pHDLuvbDO
自分に出来る事は無いか考える由良
裁判官や関係者が艦娘に偏見のある人物かどうか…調べてみようかと
343 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/12(月) 20:39:29.71 ID:IavS6F8HO
幹部さんは陸側と面子を保つこと、真実に則した結果を得ること、両立しなければならないところが上に立つ者として辛いところだねと話しながら情報交換してる
どちらかを取るだけなら簡単だがそれでは過去と何も変わらないと
344 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/12(月) 20:49:05.52 ID:SLwXrfpJ0
ーー
幹部「陸側とは面子を保つこと、真実に則した結果を得ることの両立しなければならない。これが上に立つ者として辛いところだね」
提督「……」
幹部「どちらかだけを取るだけなら簡単だ。しかしそれでは過去と何も変わらない」
提督「…いいんです。無駄に動き回れば龍驤に迷惑がかかりますから」
幹部「提督君、君の表情を見ていると安心はできない」
提督「そんなことはありません」
幹部「まるで龍驤君とは逆…曇った表情をしているよ」
提督「少し寝不足なだけです、問題ありません」
幹部「ふむ…」
345 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/12(月) 20:54:43.97 ID:SLwXrfpJ0
提督「入院に休暇と自分は休み過ぎました。これからは休みなく働きます」
幹部「それは困る、大本営としては認められない。ちゃんと休みは取ってくれ」
提督「善処します」
幹部「……」
提督「自分はこれからも横須賀鎮守府の提督として恥じないよう仕事を続けます。プライベートはプライベートです」
幹部「…君がそこまでの覚悟をしているのなら、私は止めないよ」
提督「はい、ありがとうございます」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
346 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/12(月) 20:56:14.24 ID:stYf750Xo
>>342
347 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/12(月) 21:08:18.56 ID:aZjcXSzYO
>>346
提督や新棲姫、あきつ丸など各方面と連携
逮捕や裁判妨害するわけじゃない、真っ当に罪を償う道を進めるのか調べることは決して悪ではないはず
348 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/12(月) 21:15:00.92 ID:aZjcXSzYO
あっ、逮捕は口外しない設定か
これだと再安価?
349 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/12(月) 21:15:45.50 ID:SLwXrfpJ0
再安価
下2
350 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/12(月) 21:28:52.71 ID:pHDLuvbDO
提督君は少し…心配だな
彼は思い詰めやすいと幹部さんの独り言
しかしこれに関しては僕に出来る事は無い…
それにこちらも一刻も早く本部の移転を進めなければ…いつまでも特務艦を預けていては彼らの負担になってしまう
351 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/12(月) 21:32:58.18 ID:MnjZfoO/o
曇った表情なんてしてたら鎮守府のみんなが調子が悪そうと気づかないはずもなく
二人も人をつけてるんだから働きすぎどうかはわかっちゃう
352 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/12(月) 21:37:42.09 ID:SLwXrfpJ0
ーー
Y朝潮「司令官」
提督「…なんだ」
雲龍「今日はもう休んで」
提督「何を言っているんだ、まだ仕事をやり始めたばかりだろう」
Y朝潮「そんな顔をして良くそんなことが言えますね」
雲龍「体調でも悪いの?心配ごとでもあるの?」
提督「大丈夫だ」
雲龍「いい加減にして、大丈夫に見えないから言ってるの」
提督「なにも問題はない」
雲龍「そうやって言い返す時は都合の悪いとき。貴方のことはよく知ってるのよ」
353 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/12(月) 21:42:10.06 ID:SLwXrfpJ0
提督「放っておいてくれ!」
雲龍「…」ビクッ
Y朝潮「…お茶を持ってきます。雲龍さん特製のハーブティーは美味しいですからね」ガチャッ
雲龍「……ねぇどうしたの?怒鳴ることなんて殆ど無かったじゃない」
提督「……」
雲龍「お願い、話して」
提督「……」
雲龍「話して」
提督「……」
雲龍「話しなさい」
提督「……」
雲龍「…私じゃダメなの?私のことは信頼してくれないの?」
提督「……」
雲龍「提督……」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
354 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/12(月) 21:53:27.50 ID:pHDLuvbDO
提督の独白
誰かを気遣ったり、優しく出来るのも…龍驤が居てこそなんだと…俺は…
今の俺は確かに幾らでも待つと言ったしそのつもりではある
…だけど人は変わるんだ…俺はそれが怖い…
355 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/12(月) 22:13:20.46 ID:stYf750Xo
>>354
356 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/12(月) 22:19:37.05 ID:SLwXrfpJ0
ーー
提督「……」
提督「誰かを気遣ったり…優しく出来るのも…全て…龍驤が居てこそなんだ…」
提督「俺は確かに幾らでも待つと言った…だが人は変わるんだ……俺はそれが怖い…」
提督「龍驤を信頼できないとは違う……俺が…変わってしまう……」
提督「霞とはこれからどうなる?朝霜はどうするんだ?」
提督「……怖い…」
提督「龍驤の居なくなった世界は……耐えられない…」
提督「……」
提督「無理だ…………」
357 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/12(月) 22:22:39.47 ID:SLwXrfpJ0
提督「……」ゴソゴソ
提督「龍驤や響が飲んでいた強い薬…これのお世話になるとはな……」
提督「水……」
提督「……」ゴクッ
提督「……」
提督「龍驤は俺にとって…」
提督「……」
提督「龍驤ぉ……」
提督「俺は…耐えられない……」
提督「無理だ…無理なんだ……」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
358 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/12(月) 22:44:52.45 ID:IavS6F8HO
霞は提督の様子を見て薬を飲んでると気づく
それでも取り繕う提督にビンタ一閃
一人で抱え込んで辛くなって…自分を信じれなくて…その薬を飲んで…
あなたが自分を信じれないなら龍驤さんを信じなさい!周りを信じなさい!
龍驤さんはあなたを信じてる!私達も信じてる!
間違えそうになれば何度でも正してあげる!
オカンのきつけビンタがジンジン痛くても心地よい提督
龍驤は居なくなったわけではない、逮捕されたとしても会いに行けるし言葉も交わせる
それに弁護だってできるし最善も尽くさず勝手に諦めていた自分が恥ずかしい
359 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/12(月) 22:45:58.83 ID:CzC3ruLFo
霞にバレる(薬の服用)
押し問答の末お腹の子に障るから俺の問題に首を突っ込むなと言っちゃうも、馬鹿じゃないのそれなら家族の問題じゃない!!と一喝される
360 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/12(月) 22:47:30.12 ID:CzC3ruLFo
もっといいの出てるやんけ!
申し訳無い
361 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/12(月) 22:57:45.44 ID:SLwXrfpJ0
ガチャッ
霞「ねぇあなた…」
提督「ん……」
霞「今日はその…寂しいかなと思って…一緒に…」
提督「あぁ……」
霞「……ちょっと、こっちを見なさい」
提督「……」
霞「こっちを見て!」
提督「……」
霞「呆れた…誤魔化せると思ったの?私が作った薬なんだからどんな症状か出るのか、目を見れば分かるのよ!?」
提督「……」
霞「黙ってないで何か言いなさい!」
提督「…そんなに怒鳴るんじゃない」
霞「はぁ〜〜〜〜!?!?」
362 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/12(月) 23:01:56.56 ID:SLwXrfpJ0
提督「お腹の子に障るだろう。それに俺の問題に首を突っ込むな」
霞「……!!」バッチーンッ
霞「馬鹿じゃないの!?あなたの問題は家族の問題じゃない!!」
提督「……」
霞「全部…全部嘘だったの!?私と繋がりを持ちたいって言ったのも全部!!」
提督「…それとこれとは違う」
霞「いい加減にしなさ……!!」ヒュッ
提督「……」ガシッ
霞「あ……!?」
提督「…もういい、霞は安静にしているんだ」
霞「……ふざけないで!!」
363 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/12(月) 23:06:40.27 ID:SLwXrfpJ0
霞「分かったわ…龍驤さんに関して何かあったのね」
提督「……」
霞「それで不安になって薬を頼る……あんた、本物のクズよ」
提督「…そうか」
霞「私も!朝霜も…!家族の一員なんでしょ!!」
霞「どうして頼らないの!?なんで頼ろうとしないの!!」
提督「…部屋に帰って寝てるんだ」スッ
霞「触るな!!」バシッ
提督「……」
霞「もう頭きた……!謝っても一生許してやらないわよ!!」
霞「ウジウジして誰にも相談しないで!勝手にしてろこのクズ!!」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
364 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/12(月) 23:17:27.53 ID:pHDLuvbDO
走り去る霞とすれ違う漣
霞は泣いていた
ご主人様…そのままだと何よりも龍驤さんを失望させてしまいますよ?
漣…俺はどうしたらいい…子供が産まれて、日々の生活に…龍驤が居ない日々にもし少しでも満足してしまったら…と提督
別にいいじゃないですか、変わっても
幸せで、笑顔で龍驤さんを迎えてあげた方が龍驤さんにも救いになると漣は思います
むしろそうじゃなかったらまた龍驤さんは自分を責めますよ?と
365 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/12(月) 23:28:00.00 ID:IavS6F8HO
>>364
変わらない人はいません。あの神様みたいな人達だって変わってます。
でも変わらないものもがあるんですよ、絆です。
私達はずっと絆があるからどんなに苦しくても辛くてもそれを辿ってやってこれました。
私とご主人の間には絆があります。霞とご主人様の間にも絆があります。
でもそれが龍驤さんとの絆を切るわけじゃありません。
366 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/12(月) 23:43:31.00 ID:SLwXrfpJ0
ーー
漣「ご主人様、霞さん泣いてましたよ」
提督「……」
漣「そのままだと霞さんに嫌われるどころか龍驤さんを失望させてしまいますよ」
提督「漣…俺はどうしたらいい…子供が産まれて、日々の生活が……龍驤が居ない日々に…少しでも満足してしまったら……」
漣「別にいいじゃないですかそれでも」
提督「な…?」
漣「満足ってことは幸せなんですよね?幸せで、笑顔で龍驤さんを迎えてあげた方が救いになると思いますよ」
漣「ていうかむしろそうじゃなかったら、また龍驤さんは自分を責めますよ。あの女はそういうヤツです」
提督「……」
漣「変わらない人なんかこの世に居ませんよ。あのカミサマみたいな人達だって変わってますからね」
367 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/12(月) 23:49:45.95 ID:SLwXrfpJ0
漣「人は変わっても変わらないものもがあるんですよ。絆です、知ってますよね?」
漣「漣はずっと絆があるからどんなに苦しくても辛くてもやってこれました」
漣「私と提督の間には絆があります。霞と提督の間にも絆があるんです」
漣「でもそれが龍驤さんとの絆を切るわけじゃありません。そんなことはあり得ないんですよ」
提督「……」
漣「はぁ〜…多分龍驤さんが飲んでたキツ〜い薬飲んだんですね。そうなる前に相談して下さいよ〜」
提督「……」
漣「霞も妊娠中で不安定ですからね。よーしよし、漣がいっぱい癒してあげますよ〜」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
368 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/12(月) 23:56:42.26 ID:pHDLuvbDO
扉の外には新棲姫
まあ…今回ばかりは大目に見るか
ワタシは出来た嫁だからな
絆…いい言葉だな、因果なんていうのより余程いい…
ありがとう漣
少し楽になった気がする
それに…まだ判決も出ていないんだ、絶望するには早すぎると思い直す提督
369 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/12(月) 23:59:17.32 ID:MnjZfoO/o
>>368
遅かれ早かれあのままでは龍驤は逮捕されていただろう
龍驤は罪を償うつもりだが必要以上に償う必要はない
なら由良からの情報の有無は関係なく対策はやっていてしかるべきだった
ガンビアベイもいるのだから弁護の準備だって進めていけばいい
できることはいくらでもある
370 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/13(火) 00:09:31.29 ID:3lFvdiQb0
……
提督「……ありがとう漣、少し…楽になった気がする」
漣「運動して体を動かしましたし、薬も効いてきたんでしょうね」
提督(逮捕されるといっても判決すら出ていないんだ。絶望するには早すぎる)
提督(あのままでは龍驤は遅かれ早かれ逮捕されていただろう。事前に知れて良かった)
提督(龍驤は罪を償うつもりだが必要以上に償う必要は全くないんだ。その対策はやっていて然るべきだった……)
提督「……」
漣「ほらもう考え込まないで下さい。漣の肉布団でゆっくり寝てて下さいね〜」
提督「……ありがとう…漣…」
371 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/13(火) 00:15:23.22 ID:3lFvdiQb0
ーー
潜水新棲姫「…今回ばかりは大目に見よう。ワタシは出来た嫁だからな」
潜水新棲姫「絆…いい言葉だな、因果なんていうのより余程いい……」
潜水新棲姫「…裁判か。ここには専門家がいるじゃないか」
ガンビアベイ「…はい」
潜水新棲姫「準備はできているんだな」
ガンビアベイ「それはできていますけど…本当に龍驤さんが逮捕されるんですか…?」
潜水新棲姫「提督の様子を見れば分かる。それにまるゆが急に来なくなったことから推測できる」
ガンビアベイ「病人を逮捕するなんて…」
潜水新棲姫「龍驤のやったことを考えれば当然と言えると思うぞ」
ガンビアベイ「……」
潜水新棲姫「これからだぞ、提督。まだ始まったばかりなんだ」
ーー
372 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/13(火) 00:15:59.85 ID:3lFvdiQb0
今日はここまでです
コメントなどあればお願いします
373 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/13(火) 00:18:02.82 ID:SaiJR6zCo
乙です
そういえば世界の仕組み?の因果はなくなっても社会の仕組みが残ってるんだね
374 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/13(火) 00:20:54.74 ID:mBb39ipDO
お疲れ様でした
初期艦の面目躍如
裁判とか法律は難しいから詳しい人に頑張ってほしい
それはともかく…今のところあまりageずにひっそりと進行した方がいいかもしれませんね…
元よりここまで話が進んでるなら新規の方も入ってはこれないだろうし…
375 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/13(火) 00:33:07.38 ID:eT94y3O4o
おつです
変わっても変わらずにそばにいてくれる、そんな漣の言葉は一段深く届いたんだ
さて……提督は可及的速やかに霞に謝って???仲直りせんと龍驤ガチおこぞ?
376 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/13(火) 00:36:20.62 ID:eT94y3O4o
あと月曜更新ありがとうございます!
無理はしないで下さいね
377 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/15(木) 18:35:33.32 ID:Rj2WIoRXO
ーー隔離施設
ドタドタドタドタ
龍驤「…えらい大人数やなぁ」
「テロリストを捕まえるんだ、これくらい当然だ」
「抵抗すれは即射殺だからな」
龍驤「分かってるよ、抵抗もせぇへんし大人しくついていくわ」
「抑えろ!!相手は病人では無くテロリストだ!」
「「「……」」」ガシッ
龍驤「ぅ……」
「……!」
「なんだ、どうした」
「隊長……!」
龍驤「なんな……何も…聞いて……無かったんか…?」
「喋るな!次に口を開けば抵抗したとして射殺する!」
「どうした!早く身柄を拘束しろ!」
「で…できません……!手錠が……!」
「何を言っているだ!」
「どけ!私がや…………」
「な…な……!?」
378 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[saga]:2020/10/15(木) 18:42:02.80 ID:Rj2WIoRXO
「おい!どうなっているんだ!?」
龍驤「……喋って…ええの…?」
「隔離施設に入れたのは仮病で逮捕を逃れる為じゃなかったのか!?」
龍驤「あんたら…上の人らと…意思疎通……できてないんやね…」
「答えろ!」
龍驤「…ウチの腕と…脚……なんで知らんかったんよ…」
「そんなもの資料には無かった!」
「隊長!」
「私は上からの指示に従っただけだ!」
龍驤「どないするん……?」
「無理矢理にでも歩かせろ!」
「それは…」
「怪我をしても関係ない!抵抗したとでも何とでも言える!」
龍驤「あ……」
「なんだ!」
龍驤「ごめんな……ウチの部屋…監視カメラ付いてんねん…」
「!!」
龍驤「ウチが自殺…せぇへんようにって……録音も…されてる…」
「…おい、お前、この施設の…」
龍驤「無駄やで……」
「……何がだ」
龍驤「映像な……ネットで見れるようになってるんよ…」
「……」
379 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[saga]:2020/10/15(木) 18:44:15.26 ID:Rj2WIoRXO
龍驤「ウチの様子見たいって……司令官が…言うてくれて…」
「……」
龍驤「録画も……してるみたいやね…」
「…隊長」ボソッ
「……」
龍驤「…でも逮捕はされなおかしいから…行こか…」
「……」
龍驤「車椅子…用意してくれへんかな…?」
「……おい」
「……」
龍驤「…ごめんな…ウチに関わったせいで…」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
380 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/15(木) 18:47:16.54 ID:jfBea5iDO
弱りきった隊長以下今回の拘束部隊は結局龍驤を拘束せずに一度出直すと去っていった
その後話が違う!凶悪なテロリストと聞いていたんだぞ!と超激怒している隊長にビビりまくる部下
381 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/15(木) 18:57:06.08 ID:tSjvCVdXO
>>380
場数踏んでる隊長は違和感を覚える
こいつがテロリスト…?
ホンモノってのは捕まろうと死ぬ間際だろうと目が違う
ちなみに車椅子はちゃんと用意する
382 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/15(木) 19:19:00.04 ID:7d4tqBWC0
隊長(……おかしい。コイツがテロリストだと?)
隊長(俺は今まで何人もテロリストの相手をしてきた。どの場面も死と隣り合わせでいつ死んでもおかしくは無かった)
隊長(連中も捕まれば終わりだと知っているからこそ、最後の抵抗が凄まじいものになる)
隊長(それに比べてコイツはどうだ?こんな腑抜けたヤツがテロリストだと?)
龍驤「……」
隊長(この目は違う。テロリストなんかじゃなく、真逆の…)
隊長(……)
隊長「撤収だ」
「え?」
「本気ですか隊長?」
隊長「私が撤収だと言ったら撤収だ!!」
「は、はい!!」
383 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/15(木) 19:24:50.25 ID:7d4tqBWC0
「隊長はテロリストを放置するんですか?」
「今後拘束しないとは言っていない!今日は出直す!」
「隊長、それでは上の指示に…」
隊長「私はその『上』に話があるんだ。聞いていた話とまるで違う!!」
「……」
隊長「何が凶悪なテロリストで大量の武器を所持しているんだ!一体どうなっている!」
「わ、私に言われましても…」
隊長「いいか、このままでは我々のプライドにも関わる。こんな障害者を捕まえるのにわざわざ我々が使われているんだぞ!この部隊であるという誇りが貴様には無いのか!!」
「……」
隊長「…あまりにも話が違う。今日は引き下がるがお前にも事情を聞くことになるだろう」
龍驤「うん…もちろんやで……」
隊長「行くぞ、全員引き揚げだ」
384 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/15(木) 19:27:23.01 ID:7d4tqBWC0
龍驤「…えらい騒がしかったなぁ。他の人に迷惑かけてしもて悪かったわ……」
龍驤「テロリストか…当然なんやけど……あの隊長さんには悪いことしてしもたなぁ」
龍驤「特殊部隊の人らやから、ウチが成虫倒したことになってる動画とか…何も見て無かったんやろうな」
龍驤「……」
龍驤「でも…悪い人や無いみたいやね」
龍驤「車椅子…ちゃんと用意してくれてるもんな」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
385 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/15(木) 19:42:24.51 ID:CzMyqX0ZO
提督は龍驤の因果のことは知ってたよね?
書面上は大本営襲撃、成虫撃退とそうそうたる記録はあるが、特殊部隊に指示を出した人間が、そこまで知っといて龍驤の欠損、病状を伝えていないのはおかしい
龍驤の拘束以上に、射殺さえ想定している動き方だった
龍驤を[
ピーーー
]理由がある、あるいは龍驤が抱えているとんでもない因果を知っている人間がいるのか……?
386 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/15(木) 19:42:59.68 ID:jfBea5iDO
その「上」に詰め寄る隊長
相手が上司でもまったく引かない
正しい情報も伝えずに拘束しろなどとふざけるなよ
何か政治的な理由があるのか?と
387 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/15(木) 19:49:50.52 ID:7d4tqBWC0
ーー
隊長「どうなっているんだ!」
「……」
隊長「正しい情報も伝えずに拘束しろなどとふざけるな!我々を何だと思っている!?」
「……」
隊長「答えろ!武器はどこにあった?凶悪なテロリストはどこに居た!?」
「……」
隊長「貴様…我々はお前の玩具じゃないんだぞ!」
「…言いたいことはそれだけか」
隊長「なんだと!?」
388 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/15(木) 19:54:27.35 ID:7d4tqBWC0
「次の任務だ。某国にレジスタンスのアジトがある、その連中を排除又は拘束してこい」
隊長「貴様っ!」
「なんだ?たかが隊員がこの私に楯突くというのか?」
隊長「……金か、政治か」
「お前の考えることじゃない。黙って任務をこなせばそれでいいんだ」
隊長「……」
「あんな艦娘一人捕まえて来ないとは、お前達の評価は地に落ちたな」
隊長「貴様に言われる筋合いは無い」
「もういい、お前達で無くとも特殊部隊はいくらでもある。お前達はさっさと次の任務に取り掛かれ」
隊長「……ラジャー」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
389 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/15(木) 20:09:24.74 ID:jfBea5iDO
正確ではない情報は部隊を危険に曝す事を知っている隊長は独自のルートで裏を取る事にする
そのついでに龍驤の事も調べ、足りないもの鎮守府の存在を知り興味を持つ
390 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/15(木) 20:11:45.47 ID:C3rNx2XYo
情報が錯綜し特殊部隊の出動まで命じたが実際はテロリストと言えないような障害を持った艦娘だった
架空の記録は作れないが実際に出動すれば記録に残すことができる
海との関係と面子の両方を保つ為とはいえ難儀なもんだと陸の上の人
一方で
>>389
391 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/15(木) 20:21:04.38 ID:7d4tqBWC0
「…やれやれ、アイツには本当に参るな」
「架空よ記録は簡単には作れないが、部隊が動きさえすれば記録は残せる」
「その記録にちょっとした解釈違いの事を書き足しても…問題も無い」
「海に負けたくないのは分かるが、こうまでする必要性があるとは思えん。特殊部隊を自由にできる権限を剥奪せねばなるまい」
「障害を持った艦娘…それを隠す為にわざわざあんな資料を用意するのもな…」
「面子を保つ為……テロリストより難儀なもんだ」
392 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/15(木) 20:26:34.19 ID:7d4tqBWC0
ーー
「君が調べものだなんて珍しいね。暇さえあれば訓練じゃないの?」
隊長「いいから早く聞かせろ」
「はいはい……まず拘束対象だった艦娘、龍驤についてだけど彼女は一応英雄扱いみたいだね。君は深海棲艦成虫体の騒動は知らないんだよね?」
隊長「お前が関係あるというから調べておいた」
「なら話は早い。アレを倒したのは彼女なんだよ」
隊長「不可能だ。いくら艦娘の攻撃とはいってもあの不可解なフィールドは破れない」
「それを彼女は破ったんだ。動画もあるけど今は省くね」
隊長「それで?」
「僕から話すよりこの資料を読んだ方が早いかもね」バサッ
隊長「…そうか」
393 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/15(木) 20:31:22.80 ID:7d4tqBWC0
「……どう?」
隊長「おおよその事態は把握した」
「鎮守府への攻撃はこの国の軍への攻撃になる。彼女はテロリストと言えばテロリストだけど、君が携わってきたような連中とは違うね」
隊長「……」
「大本営の地下に核なんか無くて彼女の狂言だった。これがよくある話だけど、実際に核はあったんだよ」
「怪我をしてからずっと精神を病んでたのは本当みたいだし、あの隔離施設に居たのは仮病じゃないと思うよ」
隊長「…気になるな」
「そうだよね、こんな事実があったのにどうして君達の部隊を動かす必要が…」
隊長「この女と所属する鎮守府…」
「…あ、そっちなんだ」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
394 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/15(木) 20:48:25.48 ID:CzMyqX0ZO
あきつ丸にどんな所か聞いてみる
なんか上手いことやって見学に行けないか?
暴行を働いた謝罪もあるし
395 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/15(木) 20:54:56.09 ID:jfBea5iDO
>>394
の後
少し時間が掛かりますが会えるよう手配はしておくでありますとあきつ
それを信じてひとまず龍驤の事は置いておいて目の前の任務に意識を移す
レジスタンスのリーダーとおぼしき写真には金髪の美しい女性(夕立)
またこれにも裏がありそうだな…と隊長
396 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/15(木) 20:55:36.61 ID:tSjvCVdXO
>>394
横須賀へ陸が見学に行くなんて……まあダメ元で……
許可が出たみたいだ、海もほんと変わったね
397 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/15(木) 21:01:38.64 ID:7d4tqBWC0
ーー
あきつ丸「これはこれは。特殊部隊の中でも精鋭部隊、その隊長が自分に話でありますか」
隊長「貴様が足りないもの鎮守府に出入りしているのは知っている。そこはどんな所なんだ」
あきつ丸「どう、と言われましても。人伝いはどうしても主観が入ってしまいますから」
隊長「なら一度そこに行けるように横須賀提督と交渉してくれ」
あきつ丸「隊長殿がわざわざ向かうと?」
隊長「暴行を働いた謝罪もある。会う理由にはなるはずだ」
あきつ丸「会えるよう手配はしておくでありますが…」
隊長「なんだ?」
あきつ丸「あの鎮守府は仲間意識が抜群に高いのであります。隊長殿が龍驤殿に暴行したのは当然向こうも知っていますので…」
隊長「それがどうした」
あきつ丸「……分かりました、すぐに連絡を取っておくでありますや
隊長「頼んだぞあきつ丸警部」
398 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/15(木) 21:07:52.34 ID:7d4tqBWC0
隊長「野暮用は終わった。これで次の任務に集中できる」
隊長「某国とは言っていたが…やはりロシアか。レジスタンスはソビエト派の生き残りか?」
隊長「これが資料か……」
隊長「コイツがリーダー……艦娘の次は金髪に赤目の女か」
隊長「この写真と資料を見る限り、コイツは確かにレジスタンスのリーダーだ」
隊長「またこれにも裏があってもおかしくは無いが、任務を遂行することが俺達にとって最重要だ」
隊長「排除又は拘束…龍驤の時とは違って最初から排除の選択肢がある」
隊長「いつも通り抵抗すれば即射殺だ。何も問題は無い」
隊長「ミッション、スタンバイ」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
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