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【艦これ】龍驤「足りないもの、その後」その6【安価】
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190 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/08(木) 23:54:06.54 ID:qB0n7W0DO
全部…全部思い出したんです
それはもう全部…と訥々と語る漣
うん、うん…と優しく話を聞く新棲姫
191 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/08(木) 23:56:15.23 ID:bEFWEGO0O
大本営地下の兵器騒ぎやら、爆撃事件やら、大本営の移設やらでてんやわんやの幹部とか特務艦とか綾波とか
鎮守府襲撃、艦載機、燃料等の窃盗、爆撃事件の張本人のため、龍驤は大本営により拘束
ただし病人のため、もともとの隔離施設に戻して事情聴取、特段の物理的拘束は無しとする
192 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/08(木) 23:57:10.25 ID:GgP3zJRrO
>>190
+もう昔の思い出に苦しめられる事はないと潜水新棲姫、未来の話をしようと言う。家族計画とか。
193 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/09(金) 00:12:46.76 ID:ySyQg/DN0
ーー
潜水新棲姫「……整理できたか?」
漣「情報量が多くて…もう一回お願いできますか?」
潜水新棲姫「分かった。一番大きいかったのは大本営の移設だ。大本営の地下に核兵器が隠されていたのが発見された。旧大本営時代のものだろう」
潜水新棲姫「幹部はかなり大変そうだった。漣が寝ていた間寝てなかったんじゃないか」
漣「凄いですね…」
潜水新棲姫「大本営が移設される関係で一部の特務艦がここに来ている。それから…」
ぎゃーーー助けてくれーーー!!
漣「…当然綾波さんも来ていると」
潜水新棲姫「綾波は核からこの国を救ったと担ぎ上げられている。ちょっとした英雄だな」
漣「あの綾波さんがねぇ……」
194 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/09(金) 00:21:31.88 ID:ySyQg/DN0
潜水新棲姫「それと龍驤だが……大本営で拘束されている」
漣「当たり前といえば当たり前…」
潜水新棲姫「鎮守府の襲撃、艦載機や燃料の窃盗、大本営の爆撃……普通なら解体されてもおかしくない」
漣「…どうなるんですかね」
潜水新棲姫「幹部が居る限り大丈夫なはずだ。事情聴取は隔離施設で行われて、物理的拘束の無しらしい」
漣「龍驤さんは悪くないんですよ……」
潜水新棲姫「それとこれとは話が別だ。龍驤がやったことには間違いないんだからな」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
195 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/09(金) 00:28:44.95 ID:+RYRDVTZO
提督と幹部同席のもと、女査察官と特務艦の時津風による事情聴取が行われる
なお聴取に先立って時津風から幹部作の台本が龍驤に手渡される
196 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/09(金) 00:29:42.59 ID:vzEM8KkDO
幹部と話す龍驤
攻撃目標が街や市民でなかったのは不幸中の幸いだね
もしも一般市民に被害が出ていたらもう庇えなかったと幹部
今回君は旧大本営が秘匿していた兵器の存在を知り、居ても立ってもいられず勇み足を踏んでしまった…そうだね?
まあ無罪放免とはいかないが解体なんて事にはならないしさせないから安心していいと
197 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/09(金) 00:40:43.19 ID:ySyQg/DN0
ーー隔離施設
幹部「今回君は旧大本営が秘匿していた兵器の存在を知ってしまい、いても立ってもいられず……ということだね?」
龍驤「幹部さん…」
幹部「攻撃目標が街や市民でなかったのは不幸中の幸いだね。もし一般市民に被害が出ていたらもう庇えなかったよ」
龍驤「…ありがとうございます」
幹部「無罪放免とはいかないが、解体なんて事にはならない。安心していればいい」
龍驤「……」
幹部「納得できないかい?」
龍驤「こんなこと言うたら怒られるかもしれんけど…早く司令官に会いたい。ほんで……」
幹部「…すぐに会える、心配しなくていい」
龍驤「ウチ…今までのモヤモヤが消えて…なんか……」
龍驤「とにかく会いたい、司令官に会いたい…!」
ーー
198 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/09(金) 00:41:12.83 ID:ySyQg/DN0
ありがとうございました
コメントなどあればお願いします
199 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/09(金) 00:43:40.02 ID:hGwpJ3T/O
乙でした
やっと龍驤が前に進めるようになった
200 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/09(金) 00:44:48.96 ID:DIK9x7bso
神は自ら助くるものを助く
201 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/09(金) 00:46:07.52 ID:vzEM8KkDO
お疲れ様でした
途中核地雷ではなく兵器という言い方してたから一度巻き戻した時に変化したのかと思った
202 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/09(金) 00:51:50.07 ID:d5Sn3wW/o
おつおつです
雨降って…感、これはいいぞ……!安価しっかり考えてくれる人達もありがとう
あと扉開け閉めしたから枝葉のキャラ再登板通るかもしれねぇのか…!
203 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/09(金) 22:49:58.79 ID:W6A6ajimO
どれだけ酷い状況になろうが「夢だった」安価通せば全部無かった事にできるんだから関係なくね?
今までもそうだったろ
204 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/10(土) 18:13:29.36 ID:sUaS//y2O
ーー横須賀鎮守府
幹部「すまないね提督君」
提督「いえ、元々部屋も余っていましたし」
幹部「大本営の移設が決まったのはいいんだが急な話だったからね。仮の施設も何も無い状態だったんだ」
提督「事情は分かっています。大本営の地下にあんなものがあると分かった時点で移動するのが正しいですから」
幹部「本当に驚いたよ……」
提督「悲惨な事態にならなかったのが幸いです」
幹部「そうだね…一歩間違えればどうなっていたか」
205 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[saga]:2020/10/10(土) 18:15:26.92 ID:sUaS//y2O
幹部「…すまないが特務艦達は暫くこのまま面倒を見てもらうことになる」
提督「構いません」
幹部「仮の施設や新しい大本営の目処が付き次第、彼女達を回収する」
提督「分かりました」
幹部「…提督君も大変なのにすまない」
提督「自分は問題ありません」
幹部「無理は…するんじゃないよ」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
206 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/10(土) 18:21:04.07 ID:+awrqZeDO
幹部さんが帰ろうとしていると廊下の影に駆逐棲姫
仲直りしないのか?とレ級
207 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/10(土) 18:31:43.49 ID:WLqv2wBWO
>>206
あうあうあうってなってたら幹部さんからやってくる
208 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/10(土) 18:40:02.50 ID:d7qSsXMP0
ーー
幹部「やれやれ…力になると言っておきながら、世話になっているのはいつもこっちとは情けない」
幹部「提督君はリーダーシップを取るタイプでは無い。だが頼み事は忠実に熟してくれる頼れる存在なんだ」
幹部「だからつい甘えてしまうんだが…上司が部下に頼っているようじゃまだまだか」
幹部「甘える……か。私も…」
駆逐棲姫「……」コソッ
レ級「いいのか?あのままだと帰っていくぞ」
駆逐棲姫「うう……」
レ級「オッサンの家にはもう何日も帰ってないんだろ?」
駆逐棲姫「だって…喧嘩して……」
レ級「アイツが悪いなら半殺し。でも今回のはクキが悪いんだろ?」
駆逐棲姫「ん……」
209 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/10(土) 18:43:32.04 ID:d7qSsXMP0
幹部「……?そこに居るのはクキ君かい?」
駆逐棲姫「あ……」
レ級「よく気付いたなオッサン」
幹部「妻の存在には…いや、本当の事を言うと義足の音が聞こえたんだ」
駆逐棲姫「ん……幹部…」
幹部「……クキ君」
駆逐棲姫「……」
幹部「…帰ろうか?」
駆逐棲姫「……」コクリ
幹部「よし、じゃあ二人で帰ろう」
駆逐棲姫「…ん」
レ級「オッサン」
幹部「レ級君にも迷惑をかけてしまったね」
レ級「クキを傷付けたらどうなるか分かってるだろうな」
幹部「もちろんさ、彼女は大切な妻だからね」
レ級「ふん……」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
210 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/10(土) 18:58:25.81 ID:j6LqASJfo
速吸も綾波の元へ行きたくてウズウズしてる
それを見た綾波がしゃーねえなぁってこの短くない間早霜を見てどうだったか聞く
211 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/10(土) 19:05:32.35 ID:HPfwd2vuO
>>210
彼女は朝霜だけの為でなく人の為になる事をしていました
報告で聞いていたような発作のような気配は全くなかったです
212 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/10(土) 19:08:22.38 ID:d7qSsXMP0
ーー
速吸「……」
早霜「貴女も随分分かりやすいわね」
速吸「何がですか」
早霜「特務艦達が大勢来たみたいだけど、その中に貴女のお気に入りが居たのね」
速吸「良く分かりません」
早霜「残念ながら私には分かるのよ」
速吸「……」
早霜「私から離れられなくて残念ね」
速吸「これが仕事です」
早霜「そう…なら仕方ないわね」
213 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/10(土) 19:11:30.62 ID:d7qSsXMP0
深海綾波「上手く撒いたな…っと」ガチャッ
速吸「綾波さ…!」
早霜「……」
速吸「…綾波隊長、どうしたんですか」
深海綾波「まだ隊長じゃねぇ!!これ以上出世させるな!」
早霜「それは無理なんじゃないの。貴女は核から世界を救った英雄なんだもの」
深海綾波「なんで私が…!武蔵の奴が悪い!」
速吸「綾波さんが隊長になるのは当然です」
深海綾波「止めてくれって…私は穏やかに過ごしたいんだよぉ…」
214 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/10(土) 19:16:28.74 ID:d7qSsXMP0
早霜「で、そんな英雄さんがどうして私の部屋に?」
深海綾波「あーそうだ、速吸に話がある」
速吸「二人だけで…!」
深海綾波「監視対象の早霜の様子とか聞いてこいって言われたんだよ」
速吸「…普段の様子等はレポートにまとめてあります」
深海綾波「じゃ、それをくれ」
速吸「いやでも…文章だけでなく言葉で説明もしたいんです」
深海綾波「え〜文字で分かればいいって」
速吸「せっかくなので!ね、ね?」
深海綾波「ん〜〜そっちの方が早く済むっちゃ済むか…会話を録音すればこっちも報告書を書かなくていいし」
速吸「そうと決まれば早速イきましょう!」グイッ
深海綾波「はいはい…おいお前、一時的に監視が外れたからって余計なことすんなよ」
早霜「ええ、大人しくしているわ」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
215 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/10(土) 19:33:34.73 ID:j6LqASJfo
自室でゆっくりおとなしくしてる早霜
速吸はあの綾波の相手を一人でするつもりなのかしら…?どんな状態で帰ってくるか楽しみねなんて考えてる
綾波はまあ報告だけじゃないとは分かってたけどと余裕で相手をしながら報告を聞いてる
216 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/10(土) 19:44:51.59 ID:BeMQEDKgo
>>215
217 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/10(土) 19:50:23.42 ID:d7qSsXMP0
ーーレクリエーションルーム
深海綾波「早霜は目立った奇行は無し。発作も起こっていないってことだな」
速吸「お"っ!ぉっ…!」
深海綾波「だけどまぁ様子見は続けた方がいいだろ。そうした方が処理も面倒くさくないしな」
速吸「い……ィィィっ!!」
深海綾波「…はいよ、これで終わりっと」グイッ
速吸「お"ぉぉぉぉぉ……!!」
深海綾波「ふぃ〜終わった終わった」
(随分と余裕ですね)
深海綾波「こんなこと余裕になりたくなかったけどな」
速吸「……」ピクピク
(白目剥いちゃってますよ)
深海綾波「やり過ぎぐらいでいいんだよ。一日に何回も来られると疲れるからな」
218 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/10(土) 19:54:13.94 ID:d7qSsXMP0
(早霜は放っておいていいんですか?)
深海綾波「下手なことをしたら即終了だ。そんな状況で動く馬鹿じゃねぇだろ」
深海綾波「それに発作も無いっていうなら放置でいい」
(理由があってのことなんですね)
深海綾波「…さて、また次の奴が来る前に逃げるか」
(ここは広いですから逃げ放題ですね)
深海綾波「鬼ごっこは疲れるし、ここに来て正解だな」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
219 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/10(土) 19:55:52.60 ID:+awrqZeDO
こたつが設置された部屋でみかんを剥いている八島と雛鳥のように口を開けて待っているS朝潮
芙蓉は言う
龍驤の因果は消えたけれど今も因果を積み重ねている存在がいるわ
龍驤のそれよりも遥かに深く大きなそれは業という人間の歴史そのもの
これからもまた何かしら起こるでしょうけれど少なくとも彼女はもう大丈夫…
220 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/10(土) 20:04:42.80 ID:c9YIIjKGO
話し相手(監視の目)がおらず、何をするにも朝霜には原則会わないので暇になった早霜さん
221 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/10(土) 20:08:34.60 ID:d7qSsXMP0
ーー
早霜「…困ったわねぇ」
早霜「速吸が居ないと何もできないじゃない」
早霜「彼女の監視があるから誰かと一緒に居れたし、食事もできた」
早霜「あの様子じゃ暫く帰って来なさそうよね…」
早霜「ふぅ……何をしていればいいのかしら」
早霜「困ったわねぇ……」
222 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/10(土) 20:12:15.63 ID:d7qSsXMP0
朝霜「よぉ早霜〜」ガチャッ
早霜「ダメよ姉さん、貴女と二人だけで会うのは禁止されてるじゃない」
朝霜「あたいから会いに来るのは問題ないだろ?」
早霜「それもダメって言われたじゃない」
朝霜「やっぱそうか…」
早霜「私のことは気にしないで。姉さんはパパの所に行けばいいわ」
朝霜「早霜がパパって言うと違和感あるな…」
早霜「あら、ある意味私もそういう関係なのよ?」
朝霜「…まだ続いてたのか」
早霜「速吸立ち会いのもと…よ」
朝霜「……」
早霜「ふふふふふふ…」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
223 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/10(土) 20:25:49.20 ID:HPfwd2vuO
もう衝動もないのに続けてる早霜そんな気配でも見せれば速吸が感づいてる
どっちかというと目的は龍驤がいなくて更に霞ができないからローテに入って性豪提督の発散になってた
あんな私に根気よく付き合ってくれてたのだから
嫌よ嫌よも好きのうちとは言ったものかしら…
224 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/10(土) 20:32:46.72 ID:BeMQEDKgo
>>223
というのは認めたくない早霜、パパに惚れただろ〜?と絡んでくる朝霜の方を見ず否定
225 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/10(土) 20:38:09.81 ID:d7qSsXMP0
早霜「もうあんな気持ちにはならないから…私にとってあんな行為を続ける意味は無いわ」
早霜「目的は…龍驤が居なくなって、更に霞ともできなくなった今…司令官の発散係になってたという所かしら」
朝霜「なんでそんなことする必要があるんだよ」
早霜「あんな私に根気よく付き合ってくれてたのよ?」
朝霜「嫌よ嫌よも好きのうちってヤツか?」
早霜「そんなのじゃないわよ」
朝霜「正直に言えよ、パパに惚れたとかそんなんだろ?」
早霜「あり得ないわよあんな男」
朝霜「即答かよ…」
226 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/10(土) 20:41:52.10 ID:d7qSsXMP0
深海綾波「お前ら、ほどほどにしとけよ」ガチャッ
朝霜「何の用だよ」
深海綾波「バーカ、お前がこの部屋に入って行くのが見えたからだよ」
早霜「速吸はどうしたのよ」
深海綾波「向こう側までイっちゃったってヤツだな」
朝霜「おい、早霜はどうするつもりだ」
深海綾波「丁度いいから私がここに居てやる。他の奴らは入って来ないだろうし、コイツの見張りもできる」
早霜「それはいいわね、私の話し相手もできるし」
深海綾波「だからお前はとっとと出て行け。ここはお前が本来来れないんだよ」
朝霜「……」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
227 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/10(土) 20:44:25.77 ID:j6LqASJfo
ちぇーパパのとこ行くかぁと部屋を移動する朝霜
そしたらちょうどよかった龍驤のところに行くから一緒に行こうと提督から言われる
228 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/10(土) 20:45:51.11 ID:+awrqZeDO
記憶を取り戻した漣
老幹部との思い出も空白になっていた部分が補完され感傷的になっいた
教官の理念は間違ってはいなかったが周囲や出資者達がそれを許さず悩んでいた姿もようやく思い出しました
お墓参り…行きたいなあと溢す
229 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/10(土) 20:54:05.35 ID:d7qSsXMP0
ーー
漣「……」
重巡棲姫(全て思い出したのか)
漣「ええ…忘れてた方が良かった記憶も思い出してしまいましたよ」
重巡棲姫(老幹部についてもか)
漣「…ハッキリ言ってあの人のいうことは間違ってはいませんでしたよ。ただ行動が良く無かった」
重巡棲姫(周りの奴らがそうさせた)
漣「出資者とかいう奴らですよね…本当にロクでもない連中です」
重巡棲姫(そんな連中の仲間だったんだ。老幹部はやはり死ぬ運命だった)
漣「…はぁぁぁ……」
230 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/10(土) 20:58:38.38 ID:d7qSsXMP0
漣「あの時の漣がおかしかったのは認めますよ。アバズレに提督を奪われてもう全てがどうでも良かったんです」
重巡棲姫(裏切り、スパイ。全て提督達を殺すため)
漣「結局失敗して四肢切断。挙げ句の果てに出戻りですもん」
重巡棲姫(死ななかっただけ良い)
漣「…老幹部…教官としても優秀だったのに…」
漣「……お墓ってあるんですかね」
重巡棲姫(まず無いだろうな)
漣「…行きたかったなぁ」
重巡棲姫(行ってなにをする?)
漣「ただ…手を合わせるだけですよ。ただ……それだけ。供養しようなんて思ってません」
漣「…あんなのでも漣の恩人には変わりありませんから」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
231 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/10(土) 21:09:01.31 ID:j6LqASJfo
でも今は横須賀の、潜水新棲姫の旦那の漣ですと気持ちを切り替えて
そういえばアバズレといえば今どうなんですかね?
から
>>227
232 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/10(土) 21:09:49.29 ID:BeMQEDKgo
今でも漣にここまで思われているのは根っからの悪人ではなかったのだろう…と重巡
思い出の場所はあるか?一緒に手を合わせに行くくらいはしよう
233 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/10(土) 21:13:41.09 ID:d7qSsXMP0
重巡棲姫(今でも漣に思われているのは、アイツが根っからの悪人ではなかったのだろう…)
重巡棲姫(漣、老幹部との思い出の場所はあるか?)
漣「思い出……」
重巡棲姫(墓がないならそこでいい。手を合わせに行くのはどうだ?)
漣「…あんたにしては良いこと言いますね」
重巡棲姫(私はいつでも漣の味方だ)
漣「じゃあ勝手に私と入れ替わってご主人様とエッチするのやめて下さい」
重巡棲姫(…さあ行こうじゃないか)
漣「ほんとにもう……」
234 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/10(土) 21:18:07.90 ID:d7qSsXMP0
ーー書庫
潜水新棲姫「そうか、その場所に行くのか」
漣「老幹部が教官だった頃の訓練施設に行ってきます」
潜水新棲姫「ワタシはいい、一人で行ってくればいい」
漣「お気遣い感謝です…っと。貴女を連れて行ってもいいんですけど…うーん…」
潜水新棲姫「気にしないでいい。微妙な感情というやつだろう」
漣「場合によっては帰って来るのが遅くなります。ですから漣のことは待たなくて大丈夫ですよ」
潜水新棲姫「分かった」
漣「一区切りしたらご主人様のとこにでも遊びに行けばいいですよ〜」
潜水新棲姫「……そうだな、久々に楽しむのもいいだろう」
漣「では行ってきます〜」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
235 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/10(土) 21:33:35.94 ID:HPfwd2vuO
訓練施設は今も純粋に訓練用として使われてる
ただ今はKAN-1のホーム施設になってる
ゴタゴタがあって伸び伸びになってたけど大本営の被害対応に目処が立ったら本格的に世界初の艦娘プロ競技としてスタートが切られるらしい
236 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/10(土) 21:38:11.61 ID:j6LqASJfo
>>235
競技化に惹かれて所属してる艦娘も増えてる様子
静かなお参りになるかと思ったら賑やかになってますな〜と呆気に取られる漣
まあ寂れてなくなってるよりは全然マシですけど
237 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/10(土) 22:09:46.55 ID:sUaS//y2O
ーー訓練所
漣「おかしいですねぇ…ここはもう廃墟のはずなんですけど」
五月雨「ここは俺達が使ってるんだよ」
漣「KAN-1…でしたか。艦娘の競技化団体」
五月雨「ここはホーム施設兼新人の訓練所だ」
漣「気が付かない内に人数も増えて…」
五月雨「頭数は揃った。大本営の方で目処が立ったら、こっちに協力するって約束も取り付けた」
漣「ようやくスタートってわけですね」
五月雨「あぁ…やっとだよ。本当ならとっくに動いてるはずだったのに、誰かさんが余計なことしやがるから」
漣「言っておきますけどね、漣は悪くありませんよ」
五月雨「仲間なら責任取れ」
漣「それは無茶ってヤツですよ……」
238 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/10(土) 22:14:29.27 ID:sUaS//y2O
五月雨「どうやら戦いたくねぇって奴は艦娘にも居るみたいだな。競技ならってこっちに来るヤツが多い」
漣「そりゃそうですよ。漣達みたいに何の感情も無く引き金を引ける連中がおかしいんです」
五月雨「…予想に反して深海棲艦の数が増えてきてやがる。それでも俺達みたいな受け皿は必要だ」
漣「それはそう思います。ただプロとしてやっていくならスポンサーは必要ですよ」
五月雨「……相当な物好きを見つけてくる必要があるんだよ」
漣「一応そっちは大本営公認かもしれませんけど、お金の話は協力できませんからね」
五月雨「分かってるよ、こっちもお前らに頼む気なんてさらさら無ぇ」
漣「おほ〜言いますねぇ」
239 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/10(土) 22:16:32.77 ID:sUaS//y2O
漣「静かなお参りになるかと思ったら、随分と賑やかでしたな」
五月雨「あぁ?」
漣「寂れてるよりマシってことですよ」
五月雨「そうかよ」
漣「…今日はここに来て良かったです」
五月雨「用がねぇならとっとと帰れ。こっちも忙しいんだよ」
漣「はいはい、お邪魔しないうちに退散しますよ」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
240 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/10(土) 22:31:44.28 ID:+awrqZeDO
そういえば…と訓練施設の老幹部の部屋だった所は…と行ってみるとどうもパスワード設定が為されていて開かずの間となっているらしい
何の気無しに番号を打ち込んでみると扉が開いた
その番号は漣が建造された生年月日だった
241 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/10(土) 22:32:20.30 ID:c9YIIjKGO
>>240
242 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/10(土) 22:38:54.64 ID:sUaS//y2O
漣「あ、帰る前に一ついいですか?」
五月雨「なんだよ」
漣「パッと目る限りでは施設に何も手を加えてませんよね?老幹部の部屋とかどうなってます?」
五月雨「あそこはどうにもできねぇ」
漣「できないというのは?」
五月雨「部屋にパスワードがかかってやがる。壊そうとしたが下手に壊すと建物に影響が出るらしい」
漣「訓練所は漣が居た頃からボロかったですもんね。そうなれば壊すのは無理ですな」
五月雨「…帰る前にそこに寄っていけ。うまくいけば開くかもしれねぇからな」
漣「番号なんて知りませんよ?」
五月雨「いいからやれ、話してやった礼くらいしろ」
漣「全く…分かりましたよ、漣は暇なので特別にやってあげますよ」
243 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/10(土) 22:42:15.65 ID:sUaS//y2O
ーー
漣「ふんふん、典型的なヤツですな」
重巡棲姫(これならどうとでもできるんじゃないのか)
漣「…いや、厄介なヤツっぽいです。何桁の数字を入れるか分からないタイプみたいですな」
重巡棲姫(組み合わせは無限か)
漣「せめて何桁か分かればトライアンドエラーでどうとでもなるんですけどね〜」
重巡棲姫(無理か)
漣「開けば面白かったんですけどね〜っと」ピピピ
重巡棲姫(こうやって適当にやっても…)
ガコン
漣「……」
重巡棲姫(漣……?)
漣「明らか…開いた音しましたよね……」
244 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/10(土) 22:44:23.62 ID:sUaS//y2O
重巡棲姫(どんな数字を入れたんだ?)
漣「私の……」
漣「漣が生まれた…作られた……生年月日を…」
重巡棲姫(…開いたのなら入るしかない)
漣「どうして…漣の……」
重巡棲姫(ひょっとすると何か見つけられるかもしれないぞ)
漣「ええ…何かが……あるかも…」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
245 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/10(土) 22:57:30.06 ID:+awrqZeDO
老幹部が教官として教えている写真やまだ現役の提督だった頃の写真が飾ってあった
そして老幹部の息子夫婦とおぼしき写真もある
そこに写るもうひとり
おそらく孫娘だろうか
髪の色こそ黒髪だがその顔は漣にそっくりだった
246 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/10(土) 23:04:51.74 ID:HPfwd2vuO
>>245
教官の頃は厳しくてもやけに優しかったですけど…こういうことだったんですねぇ
ここもじきに片付けられると思いますが、この優しかった貴方がいたことは漣の思い出にしまっておきますよ
247 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/10(土) 23:18:39.02 ID:DbVDDR+V0
ーー
重巡棲姫(めぼしい物は無さそうか)
漣「考えてみればここに居た頃はまだ教官だったんです。そんな秘密の資料なんか出てきませんよ」
重巡棲姫(出てきたのはこの写真と…アルバムか)
漣「……提督だった頃の写真とか、色々ですね」ペラッ
重巡棲姫(これを見る限り、やはりアイツは優秀だったようだな)
漣「理想を追い詰める余り…ですか。よくある話といえばそれまでですけど…」
重巡棲姫(その写真はなんだ?随分小さい子を抱えている)
漣「……老幹部はお爺ちゃんだったんですよ。この小さいのは孫です」
重巡棲姫(孫…そうか息子の子ども。理解した)
漣「……え」
重巡棲姫(孫が成長した姿…漣とそっくりだな)
248 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/10(土) 23:23:33.31 ID:DbVDDR+V0
漣「…同じ漣と言っても個体差はあります。体型とか微妙な顔つきとかもそうです」
漣「私の体型はド貧乳で、少し顔がアホっぽいと言われたことがあるんですが……」
重巡棲姫(髪色以外、何から何までそっくりだな)
漣「教官として厳しくてもやけに漣には優しかった……こういう理由だったんですね」
重巡棲姫(…これ以上成長した孫の写真は無い。ということは…)
漣「このお孫さんはもう…この世には居ないんでしょう。だからこそ漣に優しかった」
重巡棲姫(逃げ出した漣を受け入れた理由も分かったな)
漣「…ですね」
249 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/10(土) 23:26:27.46 ID:DbVDDR+V0
「開かずの部屋が開いてる!?」
「ボス!あの部屋がーー!」
重巡棲姫(騒がしくなる前に帰るか?)
漣「…そうした方がいいかもしれませんね」
重巡棲姫(漣、この写真やアルバムはどうする?)
漣「五月雨さんに任せますよ。多分全て処分されるでしょう」
重巡棲姫(…そうか)
漣「でも…この一枚だけは貰っていきますね」スッ
漣「…優しかった時の貴方が居た事は、漣の中にしまっておきます」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
250 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/10(土) 23:28:15.11 ID:Z7xmWmjxo
鎮守府に帰って潜水新棲姫に報告
251 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/10(土) 23:36:27.34 ID:j6LqASJfo
>>250
行く前よりいい顔になった気持ちの整理は大切だからなと言われて
はい!もう物思いにふける漣ではなく元の潜水新棲姫の旦那の漣です!
252 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/10(土) 23:43:58.52 ID:DbVDDR+V0
ーー書庫
漣「待ってなくていいって言ったじゃないですか。ご主人様のとこに行かなかったんですか?」
潜水新棲姫「先客が居たんだ」
漣「あ、なるほど……」
潜水新棲姫「…行ってきて良かったみたいだな」
漣「分かりますか?」
潜水新棲姫「表情が違う。気持ちの整理というヤツができたんだろう」
漣「はい!もう物思いにふける漣ではなく、貴女だけの旦那の漣です!」
潜水新棲姫「ワタシがついて行かなくて良かっただろう」
漣「……はい」
253 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/10(土) 23:47:31.10 ID:DbVDDR+V0
潜水新棲姫「お互いに都合の悪い事を隠しているんじゃない。誰にだって触れて欲しくないものはある」
潜水新棲姫「それだけじゃない、自分だけが知っているからこそ意味のあることだってある」
漣「……」ギュッ
漣「出来すぎた嫁でこっちが困っちゃいます」
潜水新棲姫「なら存分に構ってくれ。提督と遊べなかった分モヤモヤしてるからな」
漣「そりゃあもうとことん愛してあげますよ!」
潜水新棲姫「…漣を選んで良かった」
漣「貴女が居てくれて良かった」
潜水新棲姫「……ん」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
254 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/10(土) 23:52:57.65 ID:tXkSZ0OQO
そういえば約束を覚えているかと潜水新棲姫
一瞬何の事か分からなかった漣の耳元で子作り解禁を囁く
255 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/10(土) 23:56:29.02 ID:WeIclxmpO
>>254
ドクドク下半身に血が溜まって限界突破を感じる漣
見なくてもわかりますご主人様の形だったのが、今、私の形になりました
256 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/11(日) 00:05:13.43 ID:DH28AnNA0
潜水新棲姫「そういえば約束を覚えているか」
漣「……えっと」
潜水新棲姫「漣との子ども……作ると言っただろう……」ボソボソ
漣「……」ピクッ
潜水新棲姫「ぅ……凄い…大きくなってるぞ……抱きついてるだけなのにぃ…」
漣「…記憶が戻ったのと気になってた事が解決したからですかね」
潜水新棲姫「何がだぁ……」
漣「もうご主人様の模倣品じゃありません。貴女を孕ませるモノですよ!!」ガバッ
潜水新棲姫「そんな…強引な……ぁぁ…」
257 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/11(日) 00:10:05.38 ID:DH28AnNA0
ーー
潜水新棲姫「…漣との子どもか」
漣「どんな子が生まれるんでしょうね?」
潜水新棲姫「……漣が特殊だからな」
漣「種としては艦娘の種なんでしょうけど」
潜水新棲姫「人間と深海棲艦の子どもは富士の例がある」
漣「あれは転生したからというか…例としては不適ですな」
潜水新棲姫「…本当にできるんだろうか」
漣「そんな心配する前にヤりまくりましょうよ!」
潜水新棲姫「…漣はそうでないとな」
漣「…では早速延長戦を!」ギュッ
潜水新棲姫「あ!そんな……まだ…余韻…ぁ……!」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
258 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/11(日) 00:14:08.25 ID:5aTuAB7VO
朝霜とのんびりしてる提督
面会許可が下りたから明日一緒に龍驤に会いに行こうと話してる
259 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/11(日) 00:17:33.98 ID:UB72FY4wo
>>258
朝霜はもちろん!とノリノリの様子
260 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/11(日) 00:21:49.21 ID:DH28AnNA0
ーー
朝霜「〜〜」
提督「…なぁ朝霜」
朝霜「なんだ〜?」
提督「面会許可が下りたんだ。だから明日一緒に龍驤に会いに行くか?」
朝霜「行くに決まってんだろ!」
提督「…そうだよな」
朝霜「きっと暇してるんだろうし、あたい達が行ってやらねぇとな!」
提督「あぁ、きっと龍驤も喜ぶはずだ」
朝霜「…早く出てこれるといいのにな」
提督「……簡単にはいかないだろう」
朝霜「……」
提督「罪を犯したことには間違いないんだ…覚悟はしておかなければいけない」
ーー
261 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/11(日) 00:22:16.04 ID:DH28AnNA0
今日はここまでです
コメントなどあればお願いします
262 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/11(日) 00:26:59.38 ID:NDz2LqhDO
お疲れ様でした
まあ…もしかしたら…くらいに止めておいた方がいいのかな
263 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/11(日) 00:29:22.90 ID:UB72FY4wo
乙でした
龍驤はどんな考えになってるんだろうか
264 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/11(日) 00:40:06.77 ID:ZnkaAB1wo
おつおつ
文字通り憑き物が落ちた、となっていると嬉しいが
姉/娘としての朝霜、色々な面の漣、今日は一人の複数の側面多く見れて満足、!
265 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/11(日) 00:46:42.60 ID:5aTuAB7VO
やっぱ落ち着いた世界での他メンバーのあれこれも見ていきたいなあ
物語の根幹に関わる部分に入っちゃうとメインキャラクター以外は焦点当て辛かったし
266 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/11(日) 19:05:20.79 ID:DH28AnNA0
ーー隔離施設
龍驤「わざわざ来てくれてありがとうな」
朝霜「龍驤さんに会えるなら来るに決まってるだろ」
提督「調子はどうだ?」
龍驤「問題無いよ。普通やったら退院できるくらいには安定してる」
朝霜「これから…どうなるんだろうな」
龍驤「怪我人が出てないとはいえ鎮守府、軍の施設を襲ったことには間違いない」
提督「それなりの罰は覚悟しておく必要があるな」
朝霜「……」
267 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/11(日) 19:08:51.08 ID:DH28AnNA0
龍驤「幹部さんとも話したんやけど、横須賀鎮守府に迷惑がかからんようにはするわ」
朝霜「どういうことだよ…」
提督「龍驤個人への対応ということか」
龍驤「それもあるし、場合によってはウチが艦娘を止める」
朝霜「なんでだよ!」
龍驤「よく考えてみ、軍の施設を攻撃した奴が無罪なんかあり得るか?」
朝霜「……」
龍驤「大丈夫やで。塀の中に入るっていうても何十年もおるわけや無いと思う。数年くらい…キミは待っててくれるわな?」
提督「…あぁ。何十年だろうと待ち続けている」
龍驤「その言葉だけでウチは救われたよ。やっぱり司令官を選んで良かったわ」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
268 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/11(日) 19:16:54.25 ID:OdX3MXN3o
しばらくは漣への件でまるゆ警部から、軍関係で担当の特務艦から取り調べを受ける事になると龍驤
ただ、不利な証言にされることを防ぐため望んだ人を同席させても構わないとされている
269 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/11(日) 19:24:54.66 ID:UB72FY4wo
処遇は幹部さん次第やからじたばたしてもどうにもならんし色々ゆっくり話して教えてやと龍驤
その顔は諦めの表情じゃなくて晴れた顔
270 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/11(日) 19:32:21.76 ID:DH28AnNA0
龍驤「処遇は幹部さん……大本営次第やからじたばたしてもどうもなれへん」
龍驤「せやから…色々ゆっくり話してウチに教えてや?」
朝霜「龍驤さん……」
提督「…そうだな」
龍驤「前のウチやとウシウジして司令官にも迷惑かけてたやろうな。でもな、もうそんな事にはならへんよ」
提督「……」
龍驤「ウチが悪いことには変わりないんよ。やったことが分かってるから償うのもウチ」
龍驤「前を向けてるって言うんかな?罪を忘れるとは違うけど、後ろを向いてても意味が無いって分かったからね」
271 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[saga]:2020/10/11(日) 19:37:52.88 ID:DH28AnNA0
幹部「どうやらお揃いみたいだね」ガチャッ
提督「幹部さん…」
まるゆ「これから龍驤さんの取り調べになります」
朝霜「龍驤さんに乱暴なことでもしてみろ。殺すぞ」
まるゆ「一応入院ということになってますから強引なことはしませんよ」
幹部「入院中の患者に取り調べというのは滅多に無いんだがね…」
まるゆ「幹部さんがどうしてもと言うので逮捕はしていませんが、本来なら龍驤さんは逮捕されて当然です」
提督「龍驤は…」
まるゆ「ここからは私達の領域です。どうか…ご退室を」
提督「…朝霜、帰ろう」
朝霜「……覚えてろよ」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
272 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/11(日) 19:45:36.62 ID:NDz2LqhDO
龍驤は今回の行動の理由を包み隠さず話す
多少理解出来ない話もあるが嘘は無いと判断するまるゆ
しかしどう決着を付けるのかは幹部も頭を悩ませる
仮にも龍驤は英雄扱いもされている程の艦娘
そこに活路があるのでは?とまるゆ
273 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/11(日) 19:54:48.34 ID:plZsQxmtO
>>272
超常的な存在、全く持って非科学的です
…が、私もそういった類いに出会ったことがあるんですよねぇ
274 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/11(日) 20:03:15.60 ID:DH28AnNA0
ーー
まるゆ「改めて事情を聞くと、言い訳にしか聞こえませんね」
龍驤「そうやんなぁ…」
まるゆ「頭の中で悪魔が囁いた。それとほとんど同じですよ」
幹部「龍驤君は嘘は言っていない」
まるゆ「信じないとは言ってませんよ。かと言ってどうするかはまた別の問題です」
幹部「菊月君のように人知を超えるものがあるのは確かだ。だが超常的なその存在は責任までは取ってくれない」
まるゆ「龍驤さんは英雄扱いもされていましたよね?そこに活路はありませんか?」
幹部「難しいね…新しい英雄が生まれてしまったんだよ」
まるゆ「特務艦の綾波さん……でしたか?」
幹部「世の中は新しいものを求める。綾波君がこの国を救ったのも事実というのもあるね」
275 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/11(日) 20:08:44.77 ID:DH28AnNA0
幹部「悪いことに綾波君が亜也虎を使っている動画が流出したんだ」
まるゆ「…私も見ました」
幹部「まるでロボットアニメの主人公のような活躍だっただろう?艦娘は海だけでは無いと主張しているようにも取れる」
まるゆ「大本営は亜也虎…陸上艤装を製作するらしいですね」
幹部「亜也虎をベースに簡略化したものを数機作るそうだ。そういう声が高まっているらしい」
まるゆ「時代は常に動きますからね…」
龍驤「…幹部さん。ウチ、逮捕されてええよ」
幹部「簡単に言わないでくれ。そんなことを認めてしまっては提督君に合わせる顔が無い」
龍驤「悪いのはウチなんやから、ええんやで」
276 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/11(日) 20:11:59.25 ID:DH28AnNA0
まるゆ「悪いのはその『天の声』ですよ」
龍驤「でもその存在を証明できへん。結局はウチが聞いた幻聴で片付けられてしまうよ」
まるゆ「普通なら確かにそうです。でも私は信じます」
龍驤「なんで?」
まるゆ「私も超常現象…そういった類のモノの経験はありますから」
龍驤「……」
幹部「とにかく龍驤君を塀の中になんか行かせない。これは大本営の威信にも関わるんだ」
まるゆ「もう少し時間を下さい。きっといい方向に話を持っていきます」
龍驤「無理はしやんでええのに…」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
277 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/11(日) 20:47:36.41 ID:UB72FY4wo
旧大本営の崩壊、大型深海棲艦の撃破、時代が龍驤自身の望まない英雄扱いをしてしまい心を病んでしまった
あれから表舞台に出てこなかったのはそのせい
そこに大本営の地下にある核兵器の存在を耳にして、いても立ってもいれなくなってしまった
結果、人的被害を出さない大本営への攻撃を行ってしまう
しかし新たな英雄となる綾波との接触で心の呪縛から開放され共に核兵器の破棄に貢献した
ただ自身は全くの無罪放免に納得はいかず、責任を取る形で龍驤は退役し夫を支える立場となった
元々精神を病んで病院にいたことも事実なので二人で考えたストーリーはこのような形
278 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/11(日) 20:51:40.55 ID:ZnkaAB1wo
>>277
提督の方にも内容を話してみる
279 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/11(日) 20:53:33.03 ID:K9Dl1fOeO
>>277
世間が綾波や旧大本営に注目が行っているので退役まではとりあえず要らない
無期限の謹慎(治療期間を経た後に所属鎮守府にて謹慎)とする(ほとぼり冷め次第本人の意向次第でひっそりと復帰、あるいは退役可能)
280 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/11(日) 21:03:34.77 ID:DH28AnNA0
ーー
幹部『旧大本営の崩壊、深海棲艦成虫体の撃破。そして龍驤君自身が望まない英雄扱いを受け心を病んでしまった』
幹部『症状改善の為通院、短期入院を繰り返していた時に大本営の地下にある核兵器の存在を知ってしまい、いても立ってもいれなくなってしまった』
幹部『その結果……大本営への攻撃を行ってしまった』
提督「…それが事件の真相だと」
幹部『悪者のままでは終わらせないよ。龍驤君は綾波君と共に核兵器の破棄に貢献したと付け加えておく』
提督「それでは世間は納得しません。龍驤に何も処分が無いのは…」
幹部『その件についても考えた。考えた結果……龍驤君は退役した方がいいという結論になった』
提督「……」
281 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/11(日) 21:09:40.26 ID:DH28AnNA0
幹部『まるゆ君と相談したが、もし逮捕になれば執行猶予は付かず、数十年は刑務所の中だ』
幹部『まるゆ君達が忖度してくれている今なら間に合う。これなら…』
提督「……」
幹部『龍驤君が艦娘で無くなることに抵抗はあると思う。だが……他に選択肢が思い付かないんだ』
幹部『退役では無く他の施設へ異動も考えたが…大本営を攻撃したというのがネックでね』
幹部『もちろん答えは今すぐで無くていい。しかしゆっくりはしていられない』
幹部『龍驤君や周りの人達とよく相談してくれたまえ』
提督「…ありがとうございました」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
282 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/11(日) 21:17:05.81 ID:K9Dl1fOeO
そうそう、もうひとつ話があるんだが……
また提督君に艦娘を1人預かってほしいんだ
その娘は経験豊富な軽空母でね、不安なことに任務外で事故に遭ってしまい、片方の腕と脚がないんだ
それで精神を病んでしまい、ずっと病院に入っていたんだが……しばらく先になるが、退院の目処が見えてきた
本人への確認はまだだが、艦娘として運用したり、指導役にしたり、社会進出をしたり、行先は方々にある
まだ、しばらく先にはなるが、提督君と本人とで話して、面倒を見てやってくれないかな?
283 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/11(日) 21:18:57.91 ID:DsSj8UFc0
>>282
この会話を聞いている何者か、真実の隠蔽と過保護っぷりに不快感を覚える
284 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/11(日) 21:21:12.89 ID:plZsQxmtO
朝霜は龍驤さんは悪くねえのにと納得してない
龍驤はこんなにしてくれてありがたいくらいやって納得して受け入れて諭す
過程はどうあれ元々はウチの弱さが発端だった、それを前を向ける環境を作ってくれた
それに艦娘止めてもみんなとの繋がりは消えへんやろって
285 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/11(日) 21:28:12.95 ID:DH28AnNA0
幹部『……そうそう、もうひとつ話があるんだ。また提督君に艦娘を一人預かってほしいんだよ』
幹部『その娘は経験豊富な軽空母でね、不安なことに任務外で事故に遭ってしまい、片方の腕と脚がないんだ』
提督「幹部さん……」
幹部「 それが原因で精神を病んでしまい、ずっと病院に入っていたんだが……どうやら退院の目処が見えてきたらしい』
幹部『また艦娘として運用したり、指導役にしたり、思い切って社会進出をしたり…方法は君に任せるよ』
提督「本当に……自分は…」
幹部「まだ先にはなるが、提督君と彼女とで話をして…面倒を見てやってくれないかな?」
提督「はい…ありがとう……ございます…!」
幹部『細かい所はまた直接話合おう。それと……』
286 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/11(日) 21:32:56.20 ID:DH28AnNA0
ーー
(ふーん…)
(ちょっと気になって電話を盗聴してたら面白い話が聞けちゃった)
(横須賀は大本営の言いなりなのは変わってないってわけね)
(それに…)
(その隠蔽はどうかな。どう考えても龍驤が悪い)
(これは簡単には認められないよね)
(…やっちゃう?)
(うまくいけば色々と……)
(むふふ、面白くなってきたじゃん)
下2 この後の展開やその他起こったことなど
287 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/11(日) 21:42:02.27 ID:NDz2LqhDO
話を聞いた漣
確かに嬉しい申し出だとは思いますが…
あんまり特別扱いだと後がつらくなりますよ
幹部さんもその辺りちょっと考えてほしいですねぇ…
冷静になった提督も確かに…だが…と悩む
288 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/11(日) 21:43:40.40 ID:plZsQxmtO
(これはまあ横須賀組だよね)
>>287
龍驤自身も偽装退役は望まないと返してくる
真実を語っても受け入れられへんから経緯をどうにかするのはわかる
でもそこは誤魔化したくない、後ろめたさを感じながら過ごすのは嫌や
あらっと呆気に取られる横須賀組は龍驤もまともになったんだねーと
289 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/11(日) 21:53:12.58 ID:DH28AnNA0
ーー隔離施設
龍驤「面会なんか聞いて無かったんやけど…」
蒼龍「私達にも権利はあるのよ」
秋雲「いや〜あんなの聞いちゃ黙ってられないよ」
青葉「罪は無かったことになりませんよ」
山城「天城から聞いていた話とは…はぁ…」
名取「……こんなの間違ってる」
Y朝潮「貴女はさっさと逮捕されて刑務所に行くべきなんです!!」
ポーラ「あらぁ〜〜」
龍驤「……うん。ウチも偽装退役は断ったねん」
秋雲「おろ……?」
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