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【咲安価】京太郎「清澄の探索者」その2【ADV】
- 965 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/09(月) 20:45:11.23 ID:O6XcSNyy0
- 申し訳ないですが、これには再判定補正はかかりません。
【4日目 10:30】 楸野宅 2階 書斎
柊「んー!んーんー!!!」モガモガ
京太郎「悪いな柊さん。カブを泣かせるような事にはしないから安心してくれ」
竹井先輩と椿屋を伴って書斎に戻る。
既に気づいていたのだろうか、襖を開けた向こうにはこちらに向き直って姿勢を正す老爺の姿があった。
久「また来てあげたんだから感謝しなさいよね」ベリッ
楸野「ふぅ、やはり口を塞がれると息が苦しゅうて適いませんな」
久「でも死なないんでしょ」
楸野「そりゃあ勿論。窒息の苦しみは続きますがね......おや、その足音は椿屋か」
楸野「先程ははぐらかされてしもうたが、どうしてお前が寝返ったというのだい」
椿屋「.........彼らに手を貸すのが、この村の為になると考えたからです」
楸野「カッカッカ!ほうかいほうかい。全く愚かな......いや、愚かしいのは私の方かね?」
久「......ご老人、申し訳ないけどあなたの研究室に入らせてもらったわ」
久「勿論『霎伝』も見つけ出して、今は目下解読中よ」
楸野「左様ですか。あれは中々どうして良い部屋だと思いませんかな」
京太郎「おい楸野、あんた随分余裕ぶっこいてるけど何かあるのか?」
京太郎「いずれ解読は終わっちまうし、そうすれば俺たちがオフラシサマを祓うなり封印するなりしちまうのも時間の問題なんだぜ」
楸野「そうは仰いますがね、須賀さん。このような状況で一体何が出来ましょうか?」
楸野「手下も全て裏切り、我が身もこうして捕らえられてしまいました」
楸野「私に出来ることといえば唯一つ、貴方がたとのお喋りを愉しむくらいのものです」
久「それにしたって、もう少しは焦る様子を見せたって良いと思うけど」
楸野「それは勿論、『霎伝』を解読したところでどうにもならんということを知っているからですよ」
楸野「我々『楸野』は千年以上に渡って調べ、集め、そしてまた調べてきました。そしてその誰もが」
楸野「『手の施しようが無い』という結論に至っているのです」
楸野の顔は――その目つきこそ隠されているものの――、如何にも自身で満ち溢れているものだった。
「貴様らには何も出来まい」ということを確信しているような、その顔は。
久「私たちのように、生贄側に逃げられたことは今までにあったの?」
楸野「古くには何度かはあったようです。その度に村は少なからず土へ埋もれたようですが」
久「乗っ取られたことは?生贄の側がこうして神様を鎮めようとしたことは?」
楸野「それはどちらも初めてでしょうなぁ。少なくとも、この千と数百年は」
久「なら何が起こってもおかしくないわよ!あなたの呪いを解く方法だって見つかるかもしれないわ」
久「あなたが協力してくれるなら解読する必要は......ううん、それ以上の情報を得られる」
久「それでも......それでも協力してくれないっていうの?」
(【交渉(久)】+【交渉(京太郎)】× 0.5)× 0.5 = 6
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