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【咲安価】京太郎「清澄の探索者」その2【ADV】
- 819 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/28(水) 21:22:14.83 ID:HHlzQSwb0
- これ、楸野はオカルト値が0になるまで延々復活?
- 820 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/28(水) 21:58:21.96 ID:EgGKm3MJ0
- >>818 ないです!
77→恐怖
米本「さあぁッッ!」ザクッ
楸野「うぐぁっ!......」バタッ
米本「やばっ!やりすぎちゃったかも...」
俺たちは殺しをしたいわけじゃない。今までも攻撃は急所を避けて体力を削ろうとしながら戦ってきた。
榎田の家でも小佐目山でも、柴田の爺さんの時も。それから椿屋の時......いや、流石にあの時はそんな余裕はなかったっけか。
優希「......おい、楸野?」
山下「おい...これひょっとしてマズいんじゃないか」
北村「ああ、かなりマズい」
しかし――不幸にもと言ってもいいだろう――米本の白い腕が備中鍬を振り回すと、先端の錆びついた刃が思いがけず楸野の胸部、その中心へ突き刺さってしまったのだ。
そのまま楸野は地面に伏し、流れる鮮血が足元を赤く染めた。色あせた藺草色の畳がその赤を美しいほどに浮かび上がらせる。
だが、すぐに手当すれば助かるかもしれない。情報も引き出したいし、何より人殺しになるわけには――――その時だった。
楸野「...!」カッ
京太郎「えっ、今眼が開い――――――――――――
- 821 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/28(水) 21:59:57.01 ID:EgGKm3MJ0
- もし巨大隕石が地球に落下したとして、その動きが俺たちにどう見えるか知っているだろうか?
実は意外なことに、隕石は『ゆっくり』落ちてくるらしい。
当然速度は相当なものになるのだがそのあまりの大きさによって、対比からそのように錯覚されるのだ。
〜〜〜〜〜
視界が一瞬にして暗転し、空中に放り投げられたような浮遊感を覚えた。
それこそ数秒の間に収まったものの、似たような感覚は未だに続いている......足元に地面がない...?
京太郎「......ここは...?」パチリ
京太郎「!!」
簡潔に俺の状況を述べよう。その空間は前後左右どこまでも暗闇が続いているにも拘わらず、矛盾するように明瞭として自分の身体を視界に入れることができた。
身体は腕諸共に縛り上げられて天井......といっても見上げてもどこまでも深い闇が続く、その遥か彼方から”吊り下げられている”。
そして下方。つまり重力が掛かっている先であり、一般に下と呼ぶであろう方向には――――
大蛇「......」シュルシュル
――――長さ数十メートルはあるであろう、見たこともない蛇がとぐろを巻いていた。
その鋭い目線が俺を捉える。こちらに気がついたようだ。大蛇が自身の身体を器用にくねらせて姿勢を上げる。
京太郎「...え?嘘だろ?...おい、楸野、おい!!」
蛇の口が開かれる。鱗の下に隠れていたのは、しゅるしゅると動く巨大な舌と鋭い牙だ。
威嚇じゃない。遥か下の地面から、明らかに何かを捕食しようとその眼を光らせている。
その時、蛇の身体が『ゆっくり』と地面を蹴った。
- 822 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/28(水) 22:02:32.63 ID:EgGKm3MJ0
- 京太郎「――――――――ああああぁぁぁぁああああああ!!!!!!!!!」
まこ「!?!? おい、京太郎!?」
京太郎は楸野に歩み寄った途端歩みを止めたかと思うと、突如この場全員の鼓膜を破らんばかりの絶叫を放った。
他のみんなは...和や久はおろか、堅物の椿屋でさえ驚きの顔色を見せている。
その時、階段を駆け上り走り寄ってくる三つの男の影があった。
柊「楸野さん!大丈夫か...って、お前は...!」
柊「おい椿屋ッ!こりゃどういうこった!」
椿屋「話している余裕は無いと言っている.......!」
ここで増援か......数は三人。この人数比ならつい先程同様に何とかなるだろうが、問題は後ろの二人だ。
倒れ込んだ――あるいは死んだかと思われた楸野は既に身体を起こし、それとは対照的な京太郎は頭を抱えて蹲り、言葉とも取れない呻きを漏らし続けている。
まこ「もう一度応戦じゃ!何だか分からんが、楸野に気をつけろ!!」
【4日目 09:30】 楸野宅 2階 書斎
・京太郎は動けない
・長物は扱いづらい
どうする?
持ち物:>>768
同行者:大学生、会社員、主人、椿屋
ステ :>>764-766
周囲 :
人 :楸野、柊、護衛C,D、護衛A,B(気絶)
武器 :>>807
デバフ:
・京太郎→恐怖(行動不能、残り3ターン)
・優希→【行動】【体力】-1(打撲、【5日目 03:20】まで)
・和→【体力】-3(戦闘)
・久→【体力】-3(戦闘)
1. 移動する
・楸野宅から出る
・応接間へ向かう
・1階廊下奥の部屋へ向かう
・場所指定(地図参照)
2. さぐる
・内容指定(成功再判定)
・辺りを見渡す
【探索】× 8
・麻酔薬を準備する
3. その他
・装備を変更する
・グループ分けを変更する
4. 自由安価
5. 戦う
・護衛C(【体力】:4 装備→日本刀)
・護衛D(【体力】:6 装備→日本刀)
・柊(【体力】:7)
・楸野(【体力】:2 【オカルト】9→8)
他キャラで指定ある場合は↓2同時
↓1:咲
↓2:和・優希
↓3:まこ・久
- 823 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/28(水) 22:12:18.16 ID:GKUrv5ur0
- 4 咲はどうせ攻撃当たんないだろうし、楸野が気絶したタイミングを見計らって目や口をガムテで塞ぐ。
復活までのタイムラグで出来るなら腕とか拘束も
- 824 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/28(水) 22:17:46.35 ID:HHlzQSwb0
- 和は京太郎のフォローとして傍に付いておこう。優希は護衛Cと戦う
- 825 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/28(水) 22:20:46.58 ID:7UwiE+/Mo
- 4 山下、向坂
護衛A・Bが装備してた日本刀を装備して柊に攻撃
4 和、優希
山下、向坂の装備してた武器を装備(和がモンキーレンチ)して柊に攻撃
- 826 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/28(水) 22:38:03.88 ID:EgGKm3MJ0
- 再安価出ないので改めて取ります。
それから、>>825の山下と向坂の内容を採用する場合はそれについても記述をお願いします。
↓1:まこ・久
- 827 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/28(水) 22:38:15.96 ID:+ps+Eo0Ao
- 5 二人とも攻撃 柊
- 828 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/28(水) 22:39:40.66 ID:+ps+Eo0Ao
- >>825みたいなのありなら
>>825の和とタコスをまことヒッサに変えた奴で
- 829 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/28(水) 22:51:00.88 ID:EgGKm3MJ0
- 武器
装備中
京太郎:金属パイプ
咲:スコップ
和:モンキーレンチ
優希:スコップ
まこ:包丁
久:シャベル
山下:日本刀
北村:シャベル
向坂:日本刀
堂島:大斧
米本:備中鍬
主人:包丁
椿屋:日本刀
余剰
スコップ × 1
包丁 × 1
高枝鋏 × 1
・金属パイプ:判定値+20・与ダメージ+1
軽くて取り回しのいいパイプ。素の【行動】が5以上なら隠し持てる。
・包丁:判定値+5・与ダメージ+2
どこにでもある普通の包丁。小さいので隠し持てる。
・モンキーレンチ:判定値+15・与ダメージ+1
ずっしり重いステンレスのレンチ。素の【行動】が3以上なら隠し持てる。
・高枝鋏:判定値+30・与ダメージ+2、狭い場所(室内など)では判定値-30・与ダメージ+2
リーチの長さが売りの高枝切りバサミ。どう考えても隠せない。
・スコップ:判定値+5
園芸用の小さな「スコップ」。戦闘に使うには心許ない。小さいので隠し持てる。
・備中鍬:判定値+10・与ダメージ+1
畑の土を耕すのに使われる鍬。隠せないため、持っていれば相当目立つ。
・シャベル:判定値+10・与ダメージ+1
掘ってもよし、振り回してもよしの「シャベル」。隠せないため、持っていれば相当目立つ。
・日本刀:判定値+20・与ダメージ+2
木刀や竹刀とは違う本物の真剣。素の【行動】が5以上なら隠し持てる。
・大斧:与ダメージ+3
金太郎が担いでいそうな大きな斧。これで叩き斬られれば堪ったものではないだろう。
しかしあまりに重いため、行動順について【体力】-3相当のデバフがつく。
- 830 : ◆copBIXhjP6 [sage]:2020/10/28(水) 23:02:31.17 ID:EgGKm3MJ0
- 〜訂正〜
武器
装備中
京太郎:金属パイプ
咲:スコップ
和:高枝鋏
優希:スコップ
まこ:モンキーレンチ
久:シャベル
山下:日本刀
北村:シャベル
向坂:日本刀
堂島:大斧
米本:備中鍬
主人:包丁
椿屋:日本刀
余剰
スコップ × 1
包丁 × 2
・金属パイプ:判定値+20・与ダメージ+1
軽くて取り回しのいいパイプ。素の【行動】が5以上なら隠し持てる。
・包丁:判定値+5・与ダメージ+2
どこにでもある普通の包丁。小さいので隠し持てる。
・モンキーレンチ:判定値+15・与ダメージ+1
ずっしり重いステンレスのレンチ。素の【行動】が3以上なら隠し持てる。
・高枝鋏:判定値+30・与ダメージ+2、狭い場所(室内など)では判定値-30・与ダメージ+2
リーチの長さが売りの高枝切りバサミ。どう考えても隠せない。
・スコップ:判定値+5
園芸用の小さな「スコップ」。戦闘に使うには心許ない。小さいので隠し持てる。
・備中鍬:判定値+10・与ダメージ+1
畑の土を耕すのに使われる鍬。隠せないため、持っていれば相当目立つ。
・シャベル:判定値+10・与ダメージ+1
掘ってもよし、振り回してもよしの「シャベル」。隠せないため、持っていれば相当目立つ。
・日本刀:判定値+20・与ダメージ+2
木刀や竹刀とは違う本物の真剣。素の【行動】が5以上なら隠し持てる。
・大斧:与ダメージ+3
金太郎が担いでいそうな大きな斧。これで叩き斬られれば堪ったものではないだろう。
しかしあまりに重いため、行動順について【体力】-3相当のデバフがつく。
- 831 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/28(水) 23:22:14.39 ID:EgGKm3MJ0
- ・山下→柊:16/58+20→成功! 柊:【体力】7→4
・椿屋→護衛D:04/66+20→成功! 護衛D:【体力】6→3
・柊→椿屋:52/42→失敗
・向坂→柊:60/42+20→成功! 柊:【体力】4→1
・主人→護衛D:28/50+5→成功! 護衛D:【体力】3→0
護衛Dは気絶した!
・まこ→柊:56/42+15→成功! 柊:【体力】1→0
柊は気絶した!
・久→楸野:44/42+10→成功! 楸野:【体力】2→0
楸野は気絶した!
・咲→楸野:特殊行動→楸野を拘束した
楸野:【オカルト】:8→7
楸野は意識を取り戻した
・北村→護衛C:100/50+10→失敗
・米本→護衛C:58/50+10→成功! 護衛C:【体力】4→2
・護衛C→久:96/74+20→失敗
・楸野 楸野は行動できない
・優希→護衛C:84/26+5→失敗
・堂島→護衛C:32/34→成功! 護衛C:【体力】2→0
護衛Cは気絶した!
護衛A〜D、柊、楸野との戦闘に勝利しました
- 832 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/28(水) 23:28:36.90 ID:EgGKm3MJ0
- ギリギリで1ターンキルできたところで今日は終わりにします。
イベントを除けば、多分これが最後の戦闘かと思われます.........
明日は来れるか微妙なところで、進める場合は20時頃開始になるかもです。
どちらにせよ19時までにはお知らせしますので確認よろしくお願いします。
みなさま、今回もお疲れ様でした。
- 833 :以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします [sage]:2020/10/29(木) 03:08:16.82 ID:afBoP3h30
- VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
- 834 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/29(木) 06:35:21.81 ID:ACPNBYZp0
- 乙です
- 835 : ◆copBIXhjP6 [sage]:2020/10/29(木) 18:34:05.15 ID:arRPz7mU0
- 本日はお休みです。
- 836 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/29(木) 19:00:29.53 ID:ruD+80lNo
- りょ
- 837 : ◆copBIXhjP6 [sage]:2020/10/30(金) 18:22:27.14 ID:d331u+MT0
- 今日は進めます。
19時より開始です。
- 838 : ◆copBIXhjP6 [sage]:2020/10/30(金) 19:12:02.00 ID:d331u+MT0
- そろそろ始めます
- 839 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/30(金) 19:14:51.86 ID:d331u+MT0
- 護衛C「こんのぉおおお!!!――――」ガスッ
堂島「ふぅ......これで最後みたいだな」
最後の一人が膝を崩す。部屋の中やすぐ外の廊下では、六人の敵全員がどこかしらに倒れ込んでびくとも動かない。
......視線の端に何かもぞもぞと蠢くものを見つける。おっと、こいつは例外だった。一番貧弱そうに見えるこの老人だけは。
取り敢えず米本が派手に開いた胸元の傷でも止血するか――――そう思い楸野へ近寄ったわしは、あまりに奇妙な事に気がついてしまった。
まこ「こいつ......傷口がもう塞がっとる」
山下「何だと?んなわけねえだろ、あんだけこのお姉さんが派手にヤッちまったんだぜ?」
米本「う、うん......私が言うのもなんだけど、結構綺麗に入ってたよ」
楸野が倒れ込んでいた辺りは緋色に染まり、ちょっとした池ができている。健康な若い男であっても意識はとうに失っている出血量のはずだ。
にも拘わらず、この――推定120歳の――男の胸元は衣服だけが切れ、その向こうには年老いた肌が見えるだけなのだ。
まこ(何者なんじゃ、このジジイは......京太郎もあの様子じゃしのぅ)チラッ
京太郎「ぁ......ぁぁ.........」ブルブル
和「須賀君、しっかりしてください!大丈夫ですか?!」ユサユサ
京太郎「............のどか...?」
和「はい、須賀君の同級生の原村和です」
京太郎「......のどか......」ウルウル
京太郎「和ぁぁぁぁぁぁあああっっ!!!」ダキッ
京太郎「あああぁぁ!!俺生ぎてるよぉぉぉぉ!!!!」
和「きゃっ!!!」ドカッ
京太郎「たわばっ!」グシャッ
咲「きょ、京ちゃん!?何やってるの!!!???」
優希「犬がついに壊れたじぇ!」
和「ご、ごめんなさい!急に抱きつかれて驚いてしまって......大丈夫ですか?」
京太郎「いててて.........あれ、俺は何を......」キョロキョロ
久「何だかよくわからないけど、大丈夫そうね。須賀君だし」ヤレヤレ
京太郎「????」
【4日目 09:30】 楸野宅 2階 書斎
どうする?
持ち物:>>768
同行者:大学生、会社員、主人、椿屋
ステ :>>764-766
周囲 :
人 :護衛A〜D(気絶)、柊(気絶)、楸野(拘束)
武器 :>>807
デバフ:
・優希→【行動】【体力】-1(打撲、【5日目 03:20】まで)
1. 移動する
・楸野宅から出る
・応接間へ向かう
・1階廊下奥の部屋へ向かう
・場所指定(地図参照)
2. さぐる
・内容指定(成功再判定)
・辺りを見渡す
(【探索(優希)】+【探索(京太郎)】× 0.5)× 8 = 84
・話をする
・話し合う(10分)
・金庫を開ける
3. その他
・装備を変更する
・グループ分けを変更する
4. 自由安価
↓2
- 840 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/30(金) 19:19:46.26 ID:2xF9lUZQo
- ↓
- 841 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/30(金) 19:27:58.09 ID:uc2M9wPWo
- 2 見渡す
- 842 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/30(金) 20:08:24.86 ID:d331u+MT0
- 2. 辺りを見渡す:04/84→成功!
それはあまりにも現実味がありすぎた。
話の内容は今思えば荒唐無稽ですぐに夢だとわかりそうなものだが、何せ縄で吊るされていた痛みや大蛇がやってくる風圧、
自分が噛み砕かれる感触――ほんの一瞬ではあったが――さえも空想とは思えないくらい、ありありと感じていたのだ。
まこ「京太郎、おぬし本当に大丈夫なのか?」
京太郎「ええ...もう平気ですし、気持ちも大分落ち着きましたよ」
......しかし俺が『喰われた』と思ったそれは、どうやら幻覚に過ぎなかったらしい。
部屋にあった鏡で自分を見つめるが、特筆すべきものといえば和に付けられた頬の紅葉くらいのものだった。
京太郎「さて......護衛たちがそこらで伸びてる間に、この部屋を探しますか」
両側の壁に敷き詰められた本棚の一番端――榎田から貰ったメモと同じ位置に、黒い金庫はひっそりと置かれていた。
相当古そうに見えるその扉には、ところどころが錆びたダイアル以外に仕掛けは認められない。情報によればあの中に地下通路の鍵が入っているようだ。
京太郎「他には.........優希、何か見つかったか?」
京太郎「例えば『霎伝』とか」
優希「そんなに簡単に見つかったら苦労しないじぇ」
京太郎「そりゃそうか。しかし、そう簡単に諦めるってわけにもいかないよな」
部屋の外、この家のどこかに誰かがいるような気配はない。あるいは外を見ても、道路には――雨で視界の遮られていない限りは――、人っ子一人居ないようである。
榎田の人払いが完璧に働いてくれたおかげで、しばらくは安心して探せそうだ。
【4日目 09:30】 楸野宅 2階 書斎
どうする?
持ち物:>>768
同行者:大学生、会社員、主人、椿屋
ステ :>>764-766
周囲 :
人 :護衛A〜D(気絶)、柊(気絶)、楸野(拘束)
武器 :>>807
デバフ:
・優希→【行動】【体力】-1(打撲、【5日目 03:20】まで)
1. 移動する
・楸野宅から出る
・応接間へ向かう
・1階廊下奥の部屋へ向かう
・場所指定(地図参照)
2. さぐる
・内容指定(成功再判定)
・辺りを見渡す
(【探索(優希)】+【探索(京太郎)】× 0.5)× 8 = 84
・話をする
・話し合う(10分)
・金庫を開ける
・『霎伝』を探す(10分)
(【探索(優希)】+【探索(京太郎)】× 0.5)× 2 + 20 = 62
3. その他
・装備を変更する
・グループ分けを変更する
4. 自由安価
↓2
- 843 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/30(金) 20:10:39.56 ID:nUmD+XtHo
- 踏み台
- 844 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/30(金) 20:38:14.11 ID:5p6MGkS5o
- 金庫を開ける
- 845 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/30(金) 21:07:19.68 ID:d331u+MT0
- 2. 金庫を開ける
京太郎「よん......きゅう.........さん..............きゅう.........」ガチャッ
蝶番が不快な音を立てて扉を開くと、小さなスペースの中に寂しくも入っていたものは一つの金属片だった。
鈍く光を反射するその先端には、いくらかの簡単な突起が付いている。
地下通路の鍵を手に入れた
京太郎「ここには霎伝はないか......」
和「霎伝は他の家にも見せていないそうですから、当然でしょう」
【4日目 09:30】 楸野宅 2階 書斎
どうする?
持ち物:>>768
同行者:大学生、会社員、主人、椿屋
ステ :>>764-766
周囲 :
人 :護衛A〜D(気絶)、柊(気絶)、楸野(拘束)
武器 :>>807
デバフ:
・優希→【行動】【体力】-1(打撲、【5日目 03:20】まで)
1. 移動する
・楸野宅から出る
・応接間へ向かう
・1階廊下奥の部屋へ向かう
・場所指定(地図参照)
2. さぐる
・内容指定(成功再判定)
・辺りを見渡す
(【探索(優希)】+【探索(京太郎)】× 0.5)× 8 = 84
・話をする
・話し合う(10分)
・金庫を開ける
・『霎伝』を探す(10分)
(【探索(優希)】+【探索(京太郎)】× 0.5)× 2 + 20 = 62
3. その他
・装備を変更する
・グループ分けを変更する
4. 自由安価
↓2
- 846 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/30(金) 21:22:31.48 ID:uM5EoggXo
- 4
護衛と柊、楸野をガムテープ拘束
- 847 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/30(金) 21:28:37.94 ID:y7E1XZqgo
- いつも念入りに拘束してるけど、気絶したり麻酔射たれた敵って自発的に目覚める判定あるの?
一応↑でそれだけだと時間も人も勿体ないし拘束後に霎伝捜索
- 848 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/30(金) 21:52:36.61 ID:d331u+MT0
- 気絶や麻酔からは1時間程度で目覚めます(話的にキリが悪ければ多少前後しますが)
4. 拘束 → 2. 『霎伝』を探す:94/62→失敗
いつもの手順で柊と護衛にガムテープを巻きつけていけば、あっという間に丸太が五本出来上がり。
捜索の邪魔になるというので今は廊下に転がしてある。
そんなわけで多少広くなったこの部屋を13人がかりでほじくり返しているのだが......
久「ないわねぇ...優希、上の方はどう?」
優希「こっちも見当たらないじぇ。おいゴリラ!もうちょっと左!」
山下「ゴリラって...はぁ、やれやれ」トボトボ
何せこの量の本棚だ。「どこかへ巧妙に隠してあるんじゃ?」ということを考えると、乱雑に見るだけということにもいかないだろう。
果たしてあとどれくらい時間が掛かるのか、そもそもこの部屋にあるのか。全く見当がつかない。
【4日目 09:40】 楸野宅 2階 書斎
どうする?
持ち物:>>768
同行者:大学生、会社員、主人、椿屋
ステ :>>764-766
周囲 :
人 :護衛A〜D・柊(気絶、拘束)、楸野(拘束)
武器 :>>830
デバフ:
・優希→【行動】【体力】-1(打撲、【5日目 03:20】まで)
1. 移動する
・楸野宅から出る
・応接間へ向かう
・1階廊下奥の部屋へ向かう
・場所指定(地図参照)
2. さぐる
・内容指定(成功再判定)
・辺りを見渡す
(【探索(優希)】+【探索(京太郎)】× 0.5)× 8 = 84
・話をする
・話し合う(10分)
・金庫を開ける
・『霎伝』を探す(10分)
(【探索(優希)】+【探索(京太郎)】× 0.5)× 2 + 20 = 62
3. その他
・装備を変更する
・グループ分けを変更する
4. 自由安価
探す系安価、成功まで連続判定も可にします。
その場合は指定お願いします。
↓2
- 849 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/30(金) 22:06:30.93 ID:y7E1XZqgo
- 霎伝捜索
- 850 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/30(金) 22:07:18.41 ID:G/elh4k7o
- 2 霎伝を探す
成功判定72では?
- 851 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/30(金) 22:15:49.21 ID:d331u+MT0
- >>850
数値は間違ってないんですが、左辺の係数の表記が間違ってました:
(【探索(優希)】+【探索(京太郎)】× 0.5)× 2 + 20 = 62
↓
(【探索(優希)】+【探索(京太郎)】× 0.5)× 4 + 20 = 62
失礼しました。
どちらにしても成功になります。
- 852 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/30(金) 22:35:03.51 ID:d331u+MT0
- 2. 『霎伝』を探す:41/62→成功!
優希「うーむ、これは......」
廊下にはチェックした本が所狭しと積み重なっているし、本棚を動かしてその向こうに隠れていた壁も調べた。
念には念をと思いわざわざ畳を引っぺがしてその下も確認したが、結局何も見つからなかった。
よって、ここから導かれる結論はこういうことだ。
京太郎「この部屋に霎伝は無い!」
咲「えぇぇぇ!?こんなに疲れたのに...骨折り損だよぉ」グデー
和「咲さん、そう言わないでください」
久「そうよ?『何もない』って事がわかっただけでも儲けものよ」
確かに和や竹井先輩の言う通りである。後になって「ひょっとしてあの部屋にあったんじゃ...」と疑心暗鬼になるより、
自信を持って無いと言えるほうが実益的にも精神衛生的にも大変よいだろう。しかしそうは言っても......
米本「この家の部屋、全部調べなきゃいけないってこと?」
向坂「おいおい、そんなんやってらんねーぜ!」
この田舎の大邸宅にいくつ部屋がある?榎田の家を見る限りは一階に十数部屋、二階に五部屋弱。
トイレや物置など細かい場所も含めれば、20箇所はくだらなさそうだ。そんなことをしていては文字通り日が暮れることだろう。
となればその場所を知る人物に聞くのが一番手っ取り早い方法だ――――しかしそれにも、聞けさえすればという問題は存在する。
楸野「......」
最初はいくらか暴れていた楸野も、既に抵抗を止めて大人しく廊下に座り込んでいる。この態度が本当に諦めたものであるならいいのだが。
【4日目 09:50】 楸野宅 2階 書斎
どうする?
持ち物:>>768
同行者:大学生、会社員、主人、椿屋
ステ :>>764-766
周囲 :
人 :護衛A〜D・柊(気絶、拘束)、楸野(拘束)
武器 :>>830
デバフ:
・優希→【行動】【体力】-1(打撲、【5日目 03:20】まで)
1. 移動する
・楸野宅から出る
・応接間へ向かう
・1階廊下奥の部屋へ向かう
・場所指定(地図参照)
2. さぐる
・内容指定(成功再判定)
・辺りを見渡す
(【探索(優希)】+【探索(京太郎)】× 0.5)× 8 = 84
・話をする
・話し合う(10分)
・金庫を開ける
・『霎伝』を探す(10分)
(【探索(優希)】+【探索(京太郎)】× 0.5)× 4 + 20 = 62
3. その他
・装備を変更する
・グループ分けを変更する
4. 自由安価
↓2
- 853 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/30(金) 22:48:49.71 ID:G/elh4k70
- 4
楸野家の部屋を一通り回って部屋数とか何があるか確かめる
- 854 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/30(金) 22:56:51.85 ID:wGGWZuApo
- 2 話をする
楸野に霎伝の在処を問い詰める
オカルト対策で京太郎とヒッサだけ近づき口の拘束のみ外す。他の皆は一定距離離れておく
- 855 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/30(金) 23:40:14.95 ID:d331u+MT0
- 長くなるので「話し合う(10分)」になります。この名前も紛らわしいから変えたほうがいいかな。
2. 話し合う
久「......仕方ないわ。楸野に話を聞きましょう」
久「念の為みんなは席を外してちょうだい」
咲たちは無言のまま――染谷先輩だけは何かを言おうとしたが、それを飲み込んだ後――小さく頷いて、部屋からぞろぞろと出ていく。
一人ひとりと階段を降りていく中で椿屋が不意に立ち止まった。
椿屋「我々は1階の階段前で待機している。何か問題があれば呼べ」
椿屋「......先の様子を鑑みるに、そうするまではないと思うが」
振り返りもせずそう言った椿屋も立ち去ると、床板だけになった書斎に居るのはついに俺と竹井先輩だけになった。
京太郎「大丈夫ですかね、あの爺さん......目は勿論だけど、口にも何か秘密があるかも」
久「あら、もしそうなっても大丈夫よ?その時は須賀君に抱きつかせてもらうから」
京太郎「ちょっと、からかわないでくださいよ!」
廊下にいた楸野を最低限の畳を敷いた上へ座らせる。一応襖は閉めておくか......一応な。
無言のまま竹井先輩と目線を合わせ、一、二回唾をごくりと飲み込んだ。
京太郎「楸野、今からテープを剥がすから絶対に何もするなよ......3,2,1...」ベリッ
楸野「――――ッ!......やれやれ、老いぼれを雑に扱うのが上手な方々ですな」
京太郎「黙れ。お前がこれから口に出来るのは『はい』か『いいえ』かの受け応えだけだ」
京太郎「それ以外の言葉は俺たちが許可したときだけ言ってもいい。判ったか?」
楸野「ええ、よく判りましたとも」
京太郎「......まあいいか。先輩、ひとまず大丈夫そうです」
久「ありがとね......さてご老人、あなたに聞きたいことは一つだけだからよく聞いてね」
久「『霎伝』の在り処を教えなさい」
楸野「カッカッカ!無駄なことを」
久「勿論私たちの行動をどう思うかはあなたの勝手よ?......ところで、つい最近分かったんだけど」
久「私、実は案外怒りっぽいのかもしれないわ。話の通じない相手については特にね」
この言を聞いた楸野は「やれやれ」とか「困りましたなぁ...」とか、あるいは唸るような声を出してしばらく勿体つけていた。
そして数十秒が過ぎた頃、ようやく意義のある言葉を発したのだった。
- 856 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/30(金) 23:44:55.74 ID:d331u+MT0
- 今日はここまでになります。
楸野の家の地図も一応画像に起こしておいたほうがよさそうかなぁ。
明日は一日中休みなので、気が向きさえすれば昼くらいから始めたいところです。
みなさん、今回もお疲れ様でしたー
- 857 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/30(金) 23:45:11.27 ID:G/elh4k70
- 乙です
- 858 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/31(土) 08:32:10.86 ID:jJi6ynnio
- 乙よー
尋問してる二人以外は他の部屋を探し続けるべきじゃないか?
- 859 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/31(土) 13:56:14.21 ID:552DXnWF0
- コンマ取れてから30分後くらいに投下始めます
(【交渉(久)】+【交渉(京太郎)】× 0.5)× 8 = 92
↓1
- 860 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/31(土) 14:03:57.41 ID:N5PkWhfRo
- ん
- 861 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/31(土) 14:43:11.15 ID:552DXnWF0
- そろそろ開始です。
一応>>858ということでそちらの安価も出します。
- 862 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/31(土) 14:45:34.84 ID:552DXnWF0
- 41/92→成功!
楸野「......この部屋の天井裏をご覧なさい。蓋を開けてすぐの所に置いてありますよ」
京太郎「天井裏か......盲点だった。よし、どこかから脚立でも――――」
久「――――待ちなさい」
そう言った竹井先輩の腕が、外に出ようとした俺の身体を遮った。
しかしその目線だけは俺へは向けられておらず、眼の前の老人をまじまじと観察していた。
久「冗談ばかり言って困るのはあなたの方よ?」
楸野「おやおや...流石にバレましたか」
久「当たり前よ。こんな悪どい事を百年も続けてる人間が、そんなに大事なものをおいそれと明け渡す訳ないわ」
楸野「ならばお分かりでしょう?つまり、そういうことですよ」
久「自分から言う気は無いってことね」
【4日目 09:50】 楸野宅 1階 廊下
和「さて、そうは言っても尋問には多少時間がかかるでしょうし......今のうちに何かしたほうがいいのでしょうか」
階段を降りると、私たちが突入する前に話し声が聞こえていた突き当りの部屋の扉は大きく空いたままになっていました。
榎田さんの家と同じように、そこはやはり居間になっているようです。
1. 『霎伝』を探す(10分、場所指定)
(【探索(優希)】+【探索(和)】× 0.5)× 4 + 20 = 64
2. 家全体の構造を確認する(10分)
3. 待機
↓2
- 863 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/31(土) 14:57:26.65 ID:N5PkWhfRo
- ↓
- 864 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/31(土) 15:02:35.08 ID:aG4LcBwEo
- 2
- 865 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/31(土) 15:45:00.28 ID:552DXnWF0
- 2. 家全体の構造を確認する
米本「あきー、そっちどう?」
堂島「私の方は......うわっ、熊の剥製なんて置いてあるよ......」
北村「ここの扉、建付け悪いな...宮永さん、そっち持ってもらっていい?」
咲「は、はい!」ガシッ
【4日目 10:00】 楸野宅 1階 廊下
和「......それで見つかった部屋がこれですか」
【1階】
・応接間
・居間
・台所
・風呂
・洋室1〜4
・和室1〜5
・トイレ1
【2階】
・書斎
・和室6
・トイレ2
・物置
【屋外】
・車庫
・土蔵
まこ「思った通り結構あるのぅ」
優希「ぎゃー!こんなん全部見てられないじぇ!」
向坂「車庫は二台くらい車を置くスペースがあったけど、どっちも空だったぜ」
主人「蔵は閂が差してあるだけで鍵は掛かっていません。一応中も覗いてみましたが、ぱっと見では特に目立つようなものは何も...」
和「なるほど......皆さん、お疲れ様でした」
- 866 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/31(土) 15:46:17.52 ID:552DXnWF0
- 京太郎「しかし困りましたね。片っ端からローラーかけるしかないのか......」
久「時間的余裕は無いわけじゃないし、その手もあることにはあるけど」
久「うーん......なんとかならないかしら」
そんな会話をして頭を悩ませる俺たちに、楸野はニヤニヤとその口元を見せるだけだった。
このジジイ......妙に人をイライラさせる奴だ。
【4日目 10:00】 楸野宅 2階 書斎
どうする?
持ち物:>>768
同行者:久
ステ :>>764-766
周囲 :
人 :護衛A〜D・柊(気絶、拘束)、楸野(拘束)
武器 :>>830
デバフ:
・優希→【行動】【体力】-1(打撲、【5日目 03:20】まで)
1. 移動する
・楸野宅から出る
・応接間へ向かう
・1階廊下奥の部屋へ向かう
・場所指定(地図参照)
2. さぐる
・内容指定(成功再判定)
・辺りを見渡す
(【探索(京太郎)】+【探索(久)】× 0.5)× 8 = 52
・話をする
・話し合う(10分)
・『霎伝』を探す(10分)
(【探索(京太郎)】+【探索(久)】× 0.5)× 8 = 52
3. その他
・装備を変更する
・グループ分けを変更する
<現在のグループ>
・京太郎、久(楸野宅 2階 書斎)
・咲、和、優希、まこ、大学生、社会人、椿屋(楸野宅 1階 廊下)
4. 自由安価
↓2
- 867 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/31(土) 16:31:20.62 ID:UN9eDYIlo
- 咲を呼んできて祭壇でサイコメトリったみたいに楸野の過去が分からないか試してみる
- 868 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/31(土) 16:41:55.19 ID:dramB4L8o
- ↑
儀式の記憶見たからってそんな事出来るの?とは思うが駄目でも咲ちゃんには楸野さんが儀式に反対した時の記憶を直接語って説得して欲しいから呼ぶだけ呼んどこ
- 869 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/31(土) 17:31:52.85 ID:552DXnWF0
- 4. 咲を呼ぶ
ずっと考えていたことがある。少し前、俺がおっかない蛇野郎と対面したときのことだ。
あの幻覚を見る直前、急に瞼を開いた楸野と目線が合った。いや、こちらの眼を見てきたと言ったほうがいいか。
その瞬間の楸野の虹彩は――普段のそれは深い黒色であったのに――まるでアルビノのように鮮やかな赤色をしていた。
また少し前のことを思い起こすと、確か昨晩の榎田の回顧にもそのような話があった。
京太郎「先輩。この老人、何かあると思うんですよ」
京太郎「いや、『何かあるって』のは当然なんですけどね。言いたいのはそういうことじゃなくて......」
久「『オカルト』ね」
京太郎「ええ」
久「......呼びましょうか」
咲「失礼します」
楸野「これは......ああ、神楽神社でお見かけしたお嬢さん。大丈夫ですかな?お体が優れなかったように見えましたが」
京太郎「楸野、うるさいぞ」
俺に爪先で小突かれると、くっくっくと喉を鳴らしてまた黙り込む。
そんな楸野に対して咲は先ほどの返答のつもりなのか少々はにかんだ後、声を潜めて俺たちに問いかけた。
咲「何かあったんですか?私だけ来てほしいって......」
久「咲...最初に謝っておくわ。あなたのこと、実験台になってもらうために呼んだのよ」
咲「え?!実験台って――――ああ、そういうことですか」
咲は目前に座らされた老人を一瞥した。その顔はおおよそ畏怖の表情が支配していたが、やがてそこに違った性質のものが混じった。
何だろうか......困惑、哀れみ、好奇、信仰......ダメだ、全然わからん。
京太郎「咲、無理ならしなくても大丈夫だぞ?」
咲「ううん、やるよ」
咲「最初からこの人は変な感じがあったし......怖いけど、少し気になってたから」
姿勢をかがめて楸野に近づいた咲は、その手を取って大きく深呼吸する。
白く綺麗な指先は老人の骨ばった手の甲に対比され、非常に映えて見えた。
......数十秒して、ようやく瞳が開かれた。
【オカルト(咲)】× 4 = 32
↓1
- 870 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/31(土) 17:34:50.22 ID:WHh2wwBv0
- 七
- 871 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/31(土) 17:42:22.78 ID:OrvoqcSto
- こいつ目をガムテで塞いでも普通に見えてやがる
- 872 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/31(土) 18:10:12.03 ID:552DXnWF0
- 京太郎「咲、どうだ?」
咲「......わかんない」
京太郎「何ともなかったか......」
咲「ううん、そういうわけじゃないの」
咲「上手く言葉にできないけど......縛られてるような感じ?」
咲「牢屋に閉じ込められてるみたいな、怖い人に見張られてるみたいな......うーん?」
その後も詳しく話を聞こうとしたのだが、咲の証言は全く持って要領を得なかった。
どうも前回――祭壇で見た過去のように、特定の風景がフラッシュバックするというような事は無かったようである。
久「少なくとも、ここから霎伝の所在に辿り着けそうにはないわね...困ったわ」ポリポリ
咲「ご、ごめんなさい!私が役に立てなかったせいで...」
久「いいのよ。第一オカルトなんて何なのかすらよく解らないんですもの」
咲「ありがとうございます......ねえ、京ちゃん」
咲「さっきはこの人の眼を見た瞬間、変になったんだよね」
京太郎「ああ......思い出しただけでゾッとする」
咲「私も見てみたら何か解るんじゃないかな」
京太郎「えぇ?!おいおい、流石に止めておいたほうがいいと思うぜ」
咲のことだし、あの幻覚を見れば粗相くらいしてしまってもおかしくはない。それは色々マズいというか......
それ以前に、楸野の眼について詳しいことは何一つ判明していないのだ。自分からそれに引っ掛かりに行くなど自殺行為ではないか。
久「.........」
【4日目 10:10】 楸野宅 2階 書斎
どうする?
持ち物:>>768
同行者:咲、久
ステ :>>764-766
周囲 :
人 :護衛A〜D・柊(気絶、拘束)、楸野(拘束)
武器 :>>830
デバフ:
・優希→【行動】【体力】-1(打撲、【5日目 03:20】まで)
1. 移動する
・楸野宅から出る
・応接間へ向かう
・1階廊下奥の部屋へ向かう
・場所指定(地図参照)
2. さぐる
・内容指定(成功再判定)
・辺りを見渡す
(【探索(京太郎)】+【探索(久)】× 0.5)× 8 = 52
・話をする
・話し合う(10分)
・『霎伝』を探す(10分)
(【探索(京太郎)】+【探索(久)】× 0.5)× 8 = 52
3. その他
・装備を変更する
・グループ分けを変更する
<現在のグループ>
・京太郎、咲、久(楸野宅 2階 書斎)
・和、優希、まこ、大学生、社会人、椿屋(楸野宅 1階 廊下)
4. 自由安価
↓2
- 873 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/31(土) 18:19:31.14 ID:uLQd0XSho
- 恒例の仲間にする交渉しかないか?
- 874 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/31(土) 18:30:18.27 ID:stY9B6aZo
- 4 咲に楸野の眼を見てもらう。京太郎も一緒に。あわよくば二人で体験出来るように手でも繋いで
和たちのグループは何かあった時の為に向坂と山下を書斎の前に呼び、他は土蔵を探索
- 875 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/31(土) 19:14:36.60 ID:552DXnWF0
- 久「......眼のテープを剥がすわよ」
京太郎「せ、先輩......?!それってつまり......」
久「元より私たちはとんでもない事をやってるのよ。多少の危険は冒さなくちゃならないこともあるわ」
久「可能性があるなら最大限やるしかない...特にこの状況ではね」
久「そう思わないかしら、須賀君?」
京太郎「......」チラッ
竹井先輩の言うことは尤もだ。何だかんだと恙無く済んでしまったことも幾らかはあるが、俺たちは既に十分危ない橋を渡ってきている。何を今更物怖じする必要があるのだろうか?
だが、それを率先して咲にさせるというのはどうしても気が引けてならない。例え本人が言い出したことだとしても、俺の何かがそれをさせてはならないと訴えていた。
京太郎「それでも、俺は反対です。やっぱり別の――――」
咲「――――京ちゃん、私はやるよ」
咲「みんなを助けるために何でもするって決めたんだもん。このくらいへっちゃらだよ」
京太郎「咲......」
結局俺は、折れる代わりに一つの妥協案を提示することにした。
楸野「本当に後悔しませんかな?カッカッカ」
久「安心して。もし咲と須賀君に何かあったらタダじゃおかないから」
楸野「おお、怖い怖い」
襖の外には、階下から来て貰った山下と向坂が有事に備えて待機している――そのようなことがなければ良いのだが。
書斎の中には並んで座る俺と咲、それに対面する楸野。楸野の後ろには竹井先輩が立ち、既に半分くらい剥がしてあるテープに手を掛けている。
そして俺の右手と咲の左手は、互いの指によって固く結ばれていたのだった。
京太郎「な、なんか緊張してきたな...//」ドキドキ
久「はいはい、別に今はそういうこと期待してないからねー」
久「......二人とも、準備はいい?」
京太郎「ええ、何時でも」
咲「私も大丈夫です」
久「じゃあ行くわよ。3,2,1――――」
先輩の指が、楸野の顔から黒いガムテープを剥がしていく。あと数秒もしないうちにあの赤い瞳と二度の対面を果たすことになるのだろう。
頭蓋が噛み砕かれる感覚が蘇りそうになり、心臓は今にも破裂するかとすら思われた。
京太郎「咲......」ギュッ
咲「..........ばか」
【オカルト】対抗
50 + (【オカルト(咲)】+【オカルト(京太郎)】× 0.5 - 【オカルト(楸野)】)× 8 = 62
↓2
- 876 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/31(土) 19:24:43.80 ID:5b1B7cmQ0
- 踏み台
- 877 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/31(土) 19:30:31.69 ID:stY9B6aZ0
- あ
- 878 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/31(土) 19:38:32.66 ID:fzm57CBio
- 惜しい。あと何回か楸野ボコるべきだったか?
- 879 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/31(土) 19:49:12.08 ID:552DXnWF0
- 【4日目 10:10】 楸野宅 土蔵
和「すごい雨ですね......くしゅん!」
優希「大丈夫か?のどちゃん、中で待ってたほうがいいんじゃ......」
和「いえ、このくらい平気ですから」
家の中ではあまり気にならなかったものの、玄関の扉を開けた途端に漏れ入ってくる雨音が、外で降りしきる雨の激しさを物語っています。
気を失った歩哨さんの横を通ってぬかるんだ庭を回り込んだ先に、そのこぢんまりとした蔵は建っていました。
金属製の堅牢そうな扉は既に少しばかり隙間が空き、閉ざしていたであろう閂は近くの地面へ置かれています。ご主人が中を覗いたあとでしょうか。
その隙間を広げると中には小さな小窓から光が差し込む以外には照明もなく、薄暗くて冷たい空気が私の肌を包みました。もう少し厚着も持ってくるべきでしたね......
家から持ってきたポーチ――おしゃれの為に持ってきたはずが、いつの間にかこんなことに――から懐中電灯を取り出してスイッチを押すと、その狭い土蔵の全容が見えてきました。
・土蔵捜索(10分)
(【探索(優希)】+【探索(和)】× 0.5)× 4 + 20 = 64
↓1
- 880 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/31(土) 19:56:24.27 ID:tv8PxBZso
- ほい
- 881 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/31(土) 20:01:52.33 ID:552DXnWF0
- 【4日目 10:10】 楸野宅 2階 書斎
69/62→失敗
状態異常判定
・効果→コンマ10の位
1-5:ステータスへのデバフ(-2)
6-8:発狂
9,0:身体の傷害
・持続期間→(コンマ1の位) × 1時間
ゾロ目→持続期間1日
00→死亡
↓1:京太郎
↓2:咲
- 882 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/31(土) 20:17:40.37 ID:stY9B6aZo
- なんで戦闘の時より弱ってるはずなのに効果高いの?
- 883 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/31(土) 20:18:32.21 ID:tv8PxBZso
- オカルトのステータス下がったらヤバい
- 884 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/31(土) 20:21:06.62 ID:552DXnWF0
- ・ステータス異常
1:【探索】
2,3:【行動】
4,5:【交渉】
6,7:【知識】
8,9:【オカルト】
0:【体力】
京太郎:1の位
咲:10の位
↓1
- 885 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/31(土) 20:37:22.23 ID:stY9B6aZ0
- s
- 886 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/31(土) 20:45:29.21 ID:552DXnWF0
- ・京太郎→【行動】-2(【4日目 17:10】まで)
・咲→【行動】-2(【4日目 11:10】まで)
〜〜〜〜〜
早いですが今日はここで終わります。
>>1の一貫した方針ですが、オカルトに関連するものは
物理的な体力等には左右されないだろうとしています。消耗然り、加齢然り。
むしろ戦闘中、しかも覚醒後の咄嗟の対応でないだけ、更に重い内容になるだろうと考えました。
発狂判定表、結構ウキウキで作ったのですが未だに出番なしです。
明日はお休みで、次回月曜夜17時前後から開始の予定です。
みなさま、今回もお疲れ様でした。
- 887 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/31(土) 21:08:13.96 ID:stY9B6aZo
- 乙よー
これ再挑戦出来るの?
- 888 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/02(月) 12:57:07.00 ID:TDgNYz1yo
- 再挑戦するなら楸野のオカルトが1になるまで攻撃してその復活直後を狙いたいけどそんなメタデータ参照して行動していいものか
- 889 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/02(月) 17:54:44.62 ID:iV3Fbexc0
- >>886 は19時の間違いです。失礼しました。
再挑戦は何度でも可能です。しかしキャラクター的にはそもそも復活が
【オカルト】消費ということは知らないので、メタ行動はRP的にナシの方向でお願いします。
- 890 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/02(月) 18:56:22.05 ID:QgYacz9Wo
- 榎田親子に挑戦させたら駄目かな?いや、さすがに盛り下がるか
- 891 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/02(月) 19:21:00.96 ID:iV3Fbexc0
- 遅れました。そろそろ始めます。
- 892 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/02(月) 19:26:55.81 ID:iV3Fbexc0
- 【4日目 10:20】 楸野宅 土蔵
27/64→成功!
探索を始めてそろそろ10分。いくら物が多いとはいえ、この狭い土蔵では探すところなどたかが知れています。
手前――つまり出口の周囲は粗方探し終わり、最後に奥の角に積まれたガラクタの山を崩している時でした。
椿屋「......これは」
優希「どうした?......ほほー、これはいかにも怪しいじぇ」ニヤリ
千歯扱きをどかそうとする椿屋さんの手が止まると、その下には地面から不自然に生える取っ手のような突起。
間違いなく、その下の空間に存在する何かへの入口でした。
突起を上に引っ張ると蓋は案外すんなりと跳ね上がり、地下へ続く階段が現れました。
明かりもないその階段を何本かの懐中電灯が照らしますが、それでもなお半ばまでしかその姿を現しません。
山下「結構長いみたいだな...何があるかは実際に行ってからのお楽しみってわけか」
【4日目 10:20】 楸野宅 2階 書斎
京太郎「――――!」
久「須賀君!」バッ
直後、竹井先輩の素早い手によって楸野の眼が再び隠される。
なんだ?!楸野と眼が合った瞬間、何か吐き気のようなものが俺を襲った。
しかしそれは幻覚であるとか具体的にどこかの不調であるとかとは言えず、抑えつけるような漠然とした感覚が俺の身体に纏わりつき続けている。
久「須賀君、大丈夫?!」
京太郎「は、はい。なんだか変ですけど、さっきみたいな事にはならないみたいです」
久「そう、よかったわ......咲は何ともない?」
咲「えぇっと......言われてみれば、なんだか怠いような感じがするかも」
京太郎「人によって差異があるのか」
【4日目 10:20】 楸野宅 2階 書斎
どうする?
持ち物:>>768
同行者:咲、久
ステ :>>764-766
周囲 :
人 :護衛A〜D・柊(気絶、拘束)、楸野(拘束)
武器 :>>830
デバフ:
・京太郎→【行動】-2(【4日目 17:10】まで)
・咲→【行動】-2(【4日目 11:10】まで)
・優希→【行動】【体力】-1(打撲、【5日目 03:20】まで)
1. 移動する
・楸野宅から出る
・応接間へ向かう
・1階廊下奥の部屋へ向かう
・場所指定(地図参照)
2. さぐる
・内容指定(成功再判定)
・辺りを見渡す
(【探索(京太郎)】+【探索(久)】× 0.5)× 8 = 52
・話をする
・話し合う(10分)
・『霎伝』を探す(10分)
(【探索(京太郎)】+【探索(久)】× 0.5)× 8 = 52
3. その他
・装備を変更する
・グループ分けを変更する
<現在のグループ>
・京太郎、咲、久(楸野宅 2階 書斎)
・和、優希、まこ、大学生、社会人、椿屋(楸野宅 土蔵)
4. 自由安価
↓2
- 893 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/02(月) 19:31:44.91 ID:g5H50PCa0
- 2 『霎伝』を探す
- 894 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/02(月) 19:35:06.38 ID:QgYacz9Wo
- 4 京太郎たちは再挑戦
和たちは地下を捜索
- 895 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/02(月) 19:35:12.25 ID:an1tmegUO
- ↑
- 896 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/02(月) 20:02:28.97 ID:iV3Fbexc0
- 【4日目 10:20】 楸野宅 2階 書斎
咲「京ちゃん、もう一回やってもいい?」
咲「さっきはもう少しで何か見えそうだったから...次は上手くいくかも」
数分が経った今でも倦怠感以外には異常は見られない。手足の動きが鈍くなった気がするが、まだいけると頭は訴えている。
まぁ、これくらいなら筋肉痛と同じようなものだろう......多分。
楸野「カッカッカ、勇敢なお嬢さんだ!さらば今度こそは目に物見せて――――」グイッ
久「まったく、最初からこうしてれば良かったわ。次そういうことを言ったらテープじゃ済まないわよ?」
久「じゃあもう一回眼を開くけど......須賀君、大丈夫?」
京太郎「はい、構いません」
「はいかいいえか」という指示も忘れたのかベラベラと喋り続ける楸野の口を、呆れ顔の竹井先輩が若干キツめに塞いだ。
そうして先輩は俺の返事に無言で頷くと、少し前と同じようなカウントダウンを始めたのだった。
【オカルト】対抗
50 + (【オカルト(咲)】+【オカルト(京太郎)】× 0.5 - 【オカルト(楸野)】)× 8 = 62
↓2
- 897 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/02(月) 20:04:21.33 ID:QgYacz9Wo
- 再挑戦は判定+10ではなかった?
- 898 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/02(月) 20:05:24.33 ID:g5H50PCa0
- おりゃ
- 899 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/02(月) 20:08:26.26 ID:tfGDFTxgo
- すばら!
- 900 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/02(月) 20:49:03.28 ID:iV3Fbexc0
- 33/62→成功!
た、確かに......まあどちらにせよ成功なので許してください...
それから>>892ですが、山下は書斎の外で見張りをしているため土蔵にはいないため誤りです。北村あたりの発言に脳内補完お願いします。
【4日目 10:20】 楸野宅 土蔵 階段
古い階段を一歩一歩踏み込むたびに、一部が腐り落ちた段板が悲鳴のような軋みを上げています。
和「......」
優希「のどちゃん、ひょっとして怖いのか?」
和「まさか、この程度で怖いなんて言っていたら――――ひいっ!?」サッ
私の顔のすぐ横を落ちてきたのは10センチはあろうかと思われる大きな蜘蛛。
――――いえ、少し驚いただけです。確かに虫は嫌いですが、別にこの空間が怖いわけではありませんよ?
優希「素直じゃないなぁ、のどちゃんは」
そんなやり取りが交わされる間も、少しずつ目的地は近づいている筈......
やがて、先頭を行く椿屋さんの懐中電灯がようやく階段以外のものを照らしたのです。
まこ「......こりゃたまげた」
染谷先輩は思わずぽかんと口を開けて唖然としていますが、無理もありません。私たちを待ち構えていたのは、
一面が書物で――それもただの本ではなく、非常に古そうなものも相当数含んでいる――で埋め尽くされた小さな地下室でした。
比較的新しそうな一冊を試しに手にとってみると、表紙に踊る活字の示す題名は『古語拾遺講義稜威男健』......出版は昭和四年。
天井を照らしても蛍光灯のような照明機器は一切無く、机の上と壁面のいくらかに燭台が立てられています。
しかし、こんな密閉された部屋で蝋燭なんて――――なるほど、壁の一部が開いて、そこから空気が流れているようでした。
「秘密の研究室」という言葉がよく似合う、そんな部屋だったのです。
【4日目 10:20】 楸野宅 地下研究室
どうする?
持ち物:>>768
同行者:優希、まこ、北村、社会人、椿屋
ステ :>>764-766
周囲 :土蔵
人 :
武器 :>>830
デバフ:
・京太郎→【行動】-2(【4日目 17:10】まで)
・咲→【行動】-2(【4日目 11:10】まで)
・優希→【行動】【体力】-1(打撲、【5日目 03:20】まで)
1. 移動する
・楸野宅から出る
・応接間へ向かう
・書斎へ向かう
・場所指定(>>865、地図参照)
2. さぐる
・内容指定(成功再判定)
・辺りを見渡す
(【探索(優希)】+【探索(和)】× 0.5)× 8 = 88
・話をする
・話し合う(10分)
・『霎伝』を探す(10分)
(【探索(優希)】+【探索(和)】× 0.5)× 4 + 20 = 64
3. その他
・装備を変更する
・グループ分けを変更する
<現在のグループ>
・京太郎、咲、久、山下、向坂(楸野宅 2階 書斎)
・和、優希、まこ、北村、社会人、椿屋(楸野宅 地下研究室)
4. 自由安価
↓2
- 901 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/02(月) 20:55:17.60 ID:utBONfQr0
- 2『霎伝』を探す
- 902 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/02(月) 21:01:57.44 ID:tfGDFTxgo
- ↑
- 903 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/02(月) 21:49:04.56 ID:iV3Fbexc0
- 2. 『霎伝』を探す:44/64→成功!
主人「一番怪しいのはこの研究机ですが、どこにも見当たりませんね」
和「仕方ありません。本棚の方を手伝いに行きましょうか」
優希「......ちょっと待つじぇ」
和「?」
ゆーきの手が先程調べたばかりの引き出しを開けますが、中はやはり走り書きのようなメモの断片とか、
大して重要そうではない書籍とかそういった物ばかりで目立ったものはありません。一体何を......
和「――――!」
......おもむろに中身をすべて取り出したゆーきがその一番下をぐいっと押し込むと、ぱかりと音を立てて蓋のような板が外れました。
なるほど、二重底で隠しスペースを作っていたということですか。
それほどまでに隠蔽されていた空間にただぽつんと置いてあったのは、たった一つの桐箱でした。
まこ「これって、ひょっとして......」ゴクリ
優希「......開けるじぇ」
――――桐箱の蓋を開けるその手の動きは、うんと遅かったように思います。
『霎伝』を手に入れた
表紙にはただ手書きで『霎伝』と毛筆で記されているだけ。そこには著者の名前も、――おそらく写本でしょうが――書き写した人物の名前も記されていませんでした。
それにもかかわらずこの本が持っている魔法のような引力に、私は思わず手を伸ばします。
和「ちょ、ちょっと失礼します」パラパラ
中身は書き下し文はおろか読みや訓点も振られていない正真正銘の白文や、かと思えばくずし字で長々と続く大和言葉。
目すら覆いたくなるそのような内容は、およそ百ページ弱に渡って記述されていました。
北村「幸いここには翻訳に使える資料も沢山ある。あっちの用事が終われば、山下くんがその手のモノは詳しいだろう」
北村「しかし、そうはいっても......ねぇ」
これをすべて読むのに、一体どれだけの時間がかかるのでしょうか?
- 904 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/02(月) 21:58:08.64 ID:iV3Fbexc0
- 今日はここで終わります。
リアルの方が忙しくなってきたため、今後は平日のみ&終了早めで進行します。
年始から立て込んでいるので12月中旬くらいまでには完結させようと思っていますが、
食い込んでしまった場合数ヶ月お休みになるかもです。この調子なら多分終わるとは思うけど......
どちらにせよエタらせることは絶対にありませんので、気長にお付き合い頂ければ幸いです。
というわけで次回は水曜の夜19時頃からになります。
皆さま、今回もお疲れ様でした。
- 905 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/02(月) 22:02:32.50 ID:utBONfQro
- 乙よ
- 906 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/03(火) 03:06:36.11 ID:lUah7qpZO
- エタらないと聞くほどエタるんだろうなあと思う
期待せずに待ってる
- 907 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/03(火) 08:23:19.97 ID:XYQ95PC2o
- 余計な事言わずにおれんのか
- 908 : ◆copBIXhjP6 [sage]:2020/11/04(水) 18:23:52.00 ID:PBL5F9LQ0
- まあ、自分でも要らんこと言ったかなと反省しているので大丈夫です。
今日は咲と京太郎の【オカルト】判定成功後から処理していくつもりでしたが、
非安価部分が案外長くなりそうな上に筆の進みが遅いので多分安価はありません。
書き溜めさえできていれば良かったのですが、申し訳ないです。
- 909 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/04(水) 18:32:27.24 ID:lkwvqnoAo
- それはそれで楽しみ
- 910 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/04(水) 22:44:14.41 ID:PBL5F9LQ0
- 咲「――――ゃん!京ちゃんってば!ねえ京ちゃん!」ユサユサ
京太郎「Zzz......Zzz......」
咲「京ちゃんっ!」ビシャン
京太郎「痛ってぇ!!」
京太郎「咲!お前いきなり何すん...だ......?」キョロキョロ
咲「寝てる場合じゃないよ!早く起きて!大変だよ!!」
慌てふためいた咲に促されて姿勢を起こすと、俺が寝ていたのは柔らかい土の上で、ともなれば大粒の雨がやって来る筈の頭上からは燦々と太陽光が降り注いでいる。
周囲は山々に囲まれているが、開けた南方遥か遠くに見える平地には小さな人里が点在している。
映る風景には小さな差異こそあれど、稜線が切り取る空の輪郭は、ほんの一日か二日前に優希と並んで眺めたものに違いなかった。
そして後ろを振り返ればどこか見覚えのある、しかしそれとは様相の異なった建物が鎮座していた。
【???】 小佐目村 旅館前
咲「......!ねぇ、あの人」
腕を小突く咲の指差す先からは、一人の青年――俺たちと同じくらいの年だろうか、その身体を薄汚れた藍の甚平で包んでいる――がこちらへ向かってずんずんと歩み寄ってきた。
状況が全く飲み込めない俺は彼に話を聞こうと声を掛けようとしたが、間もなくその努力は徒労に終わることになる。
京太郎「すみません、ちょっとお話を伺いたいんですけど......」
少年「......」スタスタ
京太郎「......あれ?」グイグイ
咲「ちょっと京ちゃん、ダメだって!」
京太郎「何がダメなんだよ」
咲「......あの人、地下の祭壇で見たよ」
京太郎「祭壇で?......なぁ、それってもしかして......」
すぐ近くで怪しげな会話を繰り広げる俺たちに構うこともなく、青年が旅館の戸を引いた。
中に居た男の格好は青年と比べれば幾分洋風だが、清潔感のない着潰したズボンと下着のシャツの上から屋号の入った羽織を着ているだけだ。
- 911 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/04(水) 22:45:11.67 ID:PBL5F9LQ0
- 男「いらっしゃ――――ああ、お前か。また例の娘目当てだな?」ニヤッ
青年「おっちゃんお疲れ様。まあそんなところじゃ」
男「畑仕事もせんで女の子の尻ばかし追いかけとると、また軟派じゃとか何とか言われんぞ?」
青年「べ、別にそないなこと!」
男「はっはっは!まあ程々にしときっちゅー話よ」
青年「解っとるから、親父に言うのだけは堪忍な」
男「しゃーねえなぁ......ま、いつもの事じゃしええけどな」
男「『楸野さん』には黙っといてやるよ」
楸野「ありがとよ、おっちゃん」
「楸野さん」の息子...つまり彼の名もまた楸野と思わしき青年が靴を脱いで、平然と階段を昇っていく。
続けて俺と咲が下駄箱に靴を入れるが、男は全くもってこちらには気づいていないようだった。
京太郎「おーいおっさん、俺らも上がらせてもらうけど大丈夫だよなー?」トントン
男「.........ふわぁぁぁ、眠い.....」ボリボリ
京太郎「微塵も反応しそうにねえな。一体どういう――――おい咲、これ見てみろ」
咲「どうしたの?」
男の両手に握りしめられた新聞。果たして自分がこんな陳腐なシチュエーションに居合わせることになろうなどと告げたところで、数日前の俺は歯牙にも掛けなかっただろう。
寂しい平原に成り果てた遠くの小都市に、俺が知るよりも一回りも二回りも小さい旅館。彼らの古めかしい装束に、極め付けは日付欄ときた。
帳場に立つ男が持つその一面に刷られた活字は、今日が120年前の『今日』であることを秋風冽々に知らしめていたのだ。
- 912 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/04(水) 22:46:09.42 ID:PBL5F9LQ0
- 【120年前】 旅館 二〇二号室
急いで楸野の跡をつけると、3階まで続くはずの階段は2階で終わっていた。
部屋の配置も変わっていたため危うく見失うところだったが、何とか青年の背中がある部屋へ入っていくのを捉えた。
無作法など気にしてはいられまいとノックもせず扉を開ける。中で追いかけていた青年と机を挟んで座っていたのは、一人の清楚な少女だった。
楸野「――――それではあなたは、一人でここまでいらっしゃったという事ですか。どうしてこのような村まで?」
少女「いえ、何ということはありませんわ。東京で色々ありまして、気晴らしにいこうと思っていた所に紹介されまして」
少女「知り合いが『非常に良い村だ』と言うものですから、気になって来たんです」
楸野「色々、ですか。ご家庭で何かあったのでしょうか?」
少女「...............」
楸野「こ、これは不躾なことを申し上げました!......しかし、このような村がお気に召しますか?」
楸野「数十年前までは静かであったと聞きますが、今では近くに炭鉱もありますし......余り落ち着ける場所ではないでしょう」
少女「全然!むしろそのお陰で活気に満ちていて、非常に楽しいですわ」
少女「それに、貴方のような素敵な方とも出会えたことですし、ね?」
楸野「......//」
京太郎「なんかいい雰囲気になってきちゃったみたいだな......」
咲「ど、どうしよう!私たち、こんなところで見ちゃってていいのかな?!」アタフタ
結局若き男女の歓談は昼を過ぎ、秋の日が間もなく傾こうかという時間まで続いていたが、楸野が不意に窓の外を見て失敗したとでも言いたげに顔を歪め、
少女へ「父に叱られるのでそろそろ戻る」という旨を伝えたところでついにお開きとなった。
- 913 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/04(水) 22:47:56.66 ID:PBL5F9LQ0
- 【120年前】 旅館 玄関
楸野「おっちゃん!もし親父が来たら良しなに!」ダダダッ
男「.........楸野の倅」
楸野「な、なんじゃ?珍しく真面目な声色しよって.....」
男「あの部屋のお客さんとはどんくらい仲良くなった?」
楸野「どんくらい言うても......東京に戻っても文通しようって約束したぜ」
男「.........そうか」
楸野「?......悪い、そろそろ行くわ」タッタッタ
楸野が小走りで出て行くのを見送った男......恐らくこの時代の旅館の主人であろうその人物は、深く溜息をついた。
その顔には幾分の迷いが含まれていたが、数秒置いて元のように新聞を読み耽るようになる頃にはそれも消え去っていた。
咲「ねぇ、京ちゃん......あの女の人って、その...つまり.........」
京太郎「......十中八九、そういうことだろうな」
京太郎「とにかく、楸野を追おう。走れるか?」
咲「ちょっとならね......はぁ」
やれやれという顔で下駄箱から運動靴を取り出す咲と、一足早く戸の外側でそれを待つ俺。左を見れば、楸野は村の喧騒に紛れる寸前である。
そうなる前に追わなければと準備を終えた咲と一歩を踏み出した、その瞬間だった。
咲「あ、ちょっと待って!く――――」
京太郎「......咲?おい、どうし――――」
――――突如、俺の意識は奪われた。
- 914 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/04(水) 22:49:33.67 ID:PBL5F9LQ0
- 京太郎「――――たんだ?!」
咲「――――つひもほどけちゃったから......って、あれ??」
まるでドラマの場面転換のようにして二度、一瞬で目の前の風景が変化した。
先程と異なる部分は、その風景は『最近』見たものと殆ど違わないことである。
【120年前】 小佐目山 祭壇
紫色の光で照らされた岩のドームは、やはり優希と......そして咲と訪れたもので間違いない。
違うところといえば俺たちのすぐ後ろにある地下通路がコンクリで固められていないこと。
そして、祭壇の周りには何人もの男たちがたむろして声を張り上げているという点であった。
「おい柊!四人目が消えたいうんはどういうことじゃ!」
「わかりません!うちらが目を離しとった間に逃げ出したとしか......」
「馬鹿タレェ!榎田はもう『降ろし』始めちまっとるんやぞ!今更止められんわ!」
様子を見るに中心で怒号を飛ばしているのがあの青年の父親である『楸野』であり、その取り巻きは他の四家の面子だろう。
だがそこにいる人間は四人では足りない。祭壇に置かれた四つの皿の内、三つには既に白装束の女性が寝かされていた。
アレが生贄か......生憎、ここからではその生死までは判りそうにない。
「椿屋、捜索の方はどうなんじゃ!」
「......芳しくありませんな」
「......糞が、時間がもう――――」
「――――そうじゃ!それでええ!」
京太郎「!!」
咲「!!」
- 915 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/04(水) 22:50:29.91 ID:PBL5F9LQ0
- 俺たちのすぐ後ろから、叫びにも近く張り上げられた声が鼓膜へ飛んでくる。
つい先程まで小一時間にも渡って耳にし続けていた俺には、それが紛れもなく楸野青年のものであることは容易に判別できた。
楸野「親父ィ!こないな儀式、止めてしまえばええやろうが!!」
「紅蔵......ッ!お前、この事何時知った!」
楸野「さっきじゃ!うちの爺さん絞め上げて喋らせた......そこの人たちや、あの子を殺そうとしとるんもな!」
「四人目もお前が逃したんか!」
楸野「そうじゃ!」
「......楸野さん、もう限界です.........そろそろおわしますわ」
「楸野の小倅ッッ!!自分何しとんのかわかっとんか!!!」
「馬鹿野郎!あの娘どこやりやがった!!みんな死んじまうんだぞ!!」
「そのためにあの子を殺すんか!!?絶対そんなん間違っとるッ!!」
「こんのクソガキがぁぁぁぁあああ!!!!」
- 916 : ◆copBIXhjP6 [!蒼_res saga]:2020/11/04(水) 22:52:23.17 ID:PBL5F9LQ0
- 人か、それとも神か。
犬らしく見えるそれは、同時に魚のようでもある。
四方八方から轟音が鳴り響くところへ、不意に赤子の啼き声が聞こえた。その時だった。
龍が、一匹の龍が俺と咲の身体を「すり抜け」、楸野へと吸い込まれていった。
- 917 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/04(水) 22:53:14.04 ID:PBL5F9LQ0
- かれ、各依さしたまひし命のまにまに知らしめす中に、――――――命さしし国を治らさずして、八拳須心前に至るまで啼きいさちき。
その泣く状は、青山は枯山如す泣き枯らし、河海は悉に泣き乾しき。ここをもちて悪しき神の音なひ、さ蠅如す皆満ち、万の物の妖悉に発りき。
――『古事記』上巻より引用
- 918 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/04(水) 22:54:50.42 ID:PBL5F9LQ0
- 【4日目 10:30】 楸野宅 2階 書斎
「――――――――くん、須賀君ったら!返事して!」
ああ、こういう風に起こされるのは二度目だ。ついさっきも旅館の前で咲に......
京太郎「――――!!」ガバッ
久「きゃっ!......ちょっと、びっくりするからいきなり起き上がらないでよ!」ゼーハー
京太郎「ご、ごめんなさい――――って、んなこと言ってる場合じゃねぇ!」
京太郎「先輩、咲は?!」
久「まだ起きないわ......さっきから起こそうとしてるんだけどね」
京太郎「そうですか......」
どうやら無事帰ってこれたようであることに一先ず胸を撫で下ろす。辺りを見渡せば――楸野の目は隠されているが、
それを除けば――先程と寸分違わぬ書斎が俺を迎えてくれるし、窓の外ではバケツをひっくり返したような雨が未だ降り続いていた。
左手首の腕時計は、正確に現在が【4日目 10:30】であることを俺に伝え、精神の安定に一役買ってくれている。
つまるところ、俺たちは10分間寝ていたということになるようだ。
咲「......」
久「!......咲も起きたみたいね」
京太郎「咲、大丈夫か!?最後は何だかよく分からない様子だったが......」
俺がその事実を認識してから数十秒と待つこともなく、咲も独りでにその上半身を起き上がらせた。
どうやら無事に終わってくれたようだ。その絶対的安堵が俺の心を包み込んで――――
咲「............」
京太郎「――――咲?」
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