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【咲安価】京太郎「清澄の探索者」その2【ADV】
- 140 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/01(木) 17:09:59.28 ID:jmlyayjf0
- 榎田はよろよろと姿勢を起こそうとしているが、方向感覚が狂ったのか思うように立ち上がれない。
とりあえず逃げ切るか、榎田を動けなくさせたいところだが――
手元にある麻酔薬を使いたいが、注射器に薬品を移し替えるのにも手間がかかりそうだ。
他に武器になりそうな物を探すが、調度品の少ない応接間には目ぼしいものはなか。
さて、どうしたものか......
【3日目 15:20】 榎田宅 応接間
目標:戦闘を終了させる
榎田はひるんでいる
どうする?
同行者:優希
持ち物:>>97
ステ :>>4
周囲 :
人 :榎田
デバフ:京太郎→【探索】【体力】-1(睡眠不足)
【体力】-1(戦闘)
1. 移動する
・応接間を出る
2. さぐる
・内容指定(成功再判定)
・辺りを見渡す
(【探索(優希)】+【探索(京太郎)】× 0.5)× 8 = 80
・麻酔薬を移す(どちらか指定。指定された方は次回も行動不可)
3. 戦う
・榎田(【体力】:7)
自動成功
4. 自由安価
↓2
- 141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/01(木) 17:13:59.64 ID:xYjNhZcuo
- 見渡すって今やっても0分?
- 142 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/01(木) 17:23:35.98 ID:jmlyayjf0
- あー、そのへんの説明忘れてた...
戦闘中はターン制で進めます。1ターン10秒か20秒くらいのイメージなので時間経過はありません。
見渡すは1ターン消費します。
安価下
- 143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/01(木) 17:29:44.20 ID:FDqnDHzGo
- タコス、体当たりで榎田を倒す。京太郎、マウントポジションとってタコ殴り。顎狙え!
- 144 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/01(木) 17:58:57.39 ID:jmlyayjf0
- 京太郎「今がチャンスだ、わかってるよな?」
優希「おう!」コクッ
榎田「クソッ、おい!これ以上やるなら本当に僕らは君たちを殺さ――」ドガッ
優希「ふぅ...いまさらだじぇ」
ようやく起き上がろうとしていたところに優希の飛び蹴りを食らい、そのままの勢いで再び倒れ込んだ榎田に馬乗りになる。
その顔に握りこぶしを何度も叩きつけ、最後に顎へ大きいのを一発お見舞いしてやった。
京太郎「当たり前だ!このっ...このっ...このっ...!」
京太郎「さっきのお返し...だっ!」ゴッ
榎田「ぐはぁっ......ナメられて、たまるかよぉ!」
だが榎田もいつまでも殴られるがままに甘んじているわけではない。
ぐわっと上に跨った俺ごと持ち上げ、何とか立ち上がろうとする。
京太郎「うぉおっとっと?!...あぶねぇ」
榎田「ハァ....ハァ......」
間一髪で直前に距離を取ったが、今や榎田は完全に姿勢を戻していた。
【3日目 15:20】 榎田宅 応接間
目標:戦闘を終了させる
どうする?
同行者:優希
持ち物:>>97
ステ :>>4
周囲 :
人 :榎田
デバフ:京太郎→【探索】【体力】-1(睡眠不足)
【体力】-1(戦闘)
1. 移動する
・応接間を出る
2. さぐる
・内容指定(成功再判定)
・辺りを見渡す
(【探索(優希)】+【探索(京太郎)】× 0.5)× 8 = 80
・麻酔薬を移す(どちらか指定。指定された方は次回も行動不可)
3. 戦う
・榎田(【体力】:7 - 2 = 5)
50 + (【体力(京太郎)】+【体力(優希)】× 0.5−【体力(榎田)】)× 8 = 34
4. 自由安価
↓2
- 145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/01(木) 18:03:12.65 ID:eDwAKIYjo
- 顎とか急所当たっても行動不能にはならんの
- 146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/01(木) 18:14:36.70 ID:70tisExko
- 二人で攻撃。優希は相手の背後に回って金的を全力で蹴りあげる
- 147 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/01(木) 18:16:19.69 ID:jmlyayjf0
- うーむ、なるほど...
では、「3. 戦う」の判定で成功した際の判定コンマが
01〜10なら急所に当たって、ダメージ倍増ということにしましょう。
ただし、二人がかりで攻撃して成功しても、与えるダメージは一人のときと変わりません。
ということで安価下
- 148 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/01(木) 18:29:33.54 ID:jmlyayjf0
- 3. 戦う:70/34→失敗
京太郎「まだまだぁ!」ブンッ
榎田「甘いッ」ガシッ
京太郎「!?」
右脇腹に向かって放った俺のパンチをしっかりと掴む榎田。そしてそのまま自分を軸に投げようと引っ張り上げ――
まずい、身体が浮く...!
榎田「そこにいるのは分かってんだよォ!!」
優希「...!」
放り投げられた俺の身体は後ろに回り込んでいた優希へ思い切り叩きつけられ、諸共に壁に倒れ込んだ。
京太郎「ぐっ...!優希、大丈夫か...」ヨロヨロ
優希「京太郎...お前重いじぇ...」
京太郎「このタッパなんだから仕方ねえだろ...」
しかしかなり不味い。俺も優希も立ち上がるのにも一苦労で、限界が近づいているのは明らかだ。
次に一発食らってしまえば、もう動けないだろう......
【3日目 15:20】 榎田宅 応接間
目標:戦闘を終了させる
どうする?
同行者:優希
持ち物:>>97
ステ :>>4
周囲 :
人 :榎田
デバフ:
・京太郎→【探索】【体力】-1(睡眠不足)、【体力】-2(戦闘)
・優希 →【体力】-1(戦闘)
1. 移動する
・応接間を出る
2. さぐる
・内容指定(成功再判定)
・辺りを見渡す
(【探索(優希)】+【探索(京太郎)】× 0.5)× 8 = 80
・麻酔薬を移す(どちらか指定。指定された方は次回も行動不可)
3. 戦う
・榎田(【体力】:7 - 2 = 5)
50 + (【体力(京太郎)】+【体力(優希)】× 0.5−【体力(榎田)】)× 8 = 34
4. 自由安価
↓2
- 149 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/01(木) 18:31:55.90 ID:jmlyayjf0
- 訂正:
3. 戦う
・榎田(【体力】:7 - 2 = 5)
50 + (【体力(京太郎)】+【体力(優希)】× 0.5−【体力(榎田)】)× 8 = 22
安価なら下
- 150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/01(木) 18:37:25.11 ID:2xhvLifHo
- 二人で攻撃してもダメージ変わらんのは先にいって欲しかった
ゆき→麻酔薬準備
京太郎→攻撃
- 151 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/01(木) 18:43:13.24 ID:jmlyayjf0
- 二人がかりでは判定が有利になるという時点で恩恵は受けられているという判断で、ダメージ量は等倍にしました。
グダグダになってしまいごめんなさい...
50 + (【体力(京太郎)】−【体力(榎田)】)× 8 = 18
よって成功です
- 152 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/01(木) 18:59:56.01 ID:jmlyayjf0
- 3. 戦う:11/18→成功!
京太郎「優希、これ頼んだ!」
ポーチからビンと注射器を渡し、再び榎田に殴り掛かる。
さっきは受け流されてしまったが、今度は無策じゃないぜ?
京太郎「オラァッ!!」
榎田「同じ手で来ても無駄だ!」
先ほどと同じ右ストレート。当然榎田は再び投げようと、腕を伸ばして掴みに掛かってきて...
ここだ!
京太郎「文句言うな...よッ!」ガブッ
榎田「ぐあッ!てめぇ...!」
まさに投げられようという数瞬前、目の前にやってきた右腕に遠慮なく齧りつく。
思わず怯んだ榎田を引き剥がし、がら空きの下半身へ何度も蹴りを入れた。
京太郎「はぁ....優希、注射は?!」
優希「もうちょっとだじぇ!量は...このくらいか?」
【3日目 15:20】 榎田宅 応接間
目標:戦闘を終了させる
どうする?
同行者:優希(行動不可)
持ち物:>>97
ステ :>>4
周囲 :
人 :榎田
デバフ:
・京太郎→【探索】【体力】-1(睡眠不足)、【体力】-2(戦闘)
・優希 →【体力】-1(戦闘)
1. 移動する
・応接間を出る
2. さぐる
・内容指定(成功再判定)
・辺りを見渡す
【探索(京太郎)】× 8 = 32
・麻酔薬を移す(優希が実行中)
3. 戦う
・榎田(【体力】:7 - 2 = 5)
50 + 【体力(京太郎)】−【体力(榎田)】)× 8 = 18
4. 自由安価
↓2
- 153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/01(木) 19:06:44.22 ID:2xhvLifHo
- ↓
- 154 : ◆copBIXhjP6 [sage]:2020/10/01(木) 19:06:52.53 ID:jmlyayjf0
- あーもう、また訂正!:
3. 戦う
・榎田(【体力】:7 - 3 = 4)
50 + 【体力(京太郎)】−【体力(榎田)】)× 8 = 26
土下座からの安価なら下
- 155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/01(木) 19:23:17.45 ID:cTfRgdh5o
- 1回目の攻撃成功で7-2=5なら2回目は5-2=3では?
京太郎、3
- 156 : ◆copBIXhjP6 [sage]:2020/10/01(木) 19:50:27.53 ID:jmlyayjf0
- 元の【体力(榎田)】が7
>>144で-2
>>152で-1
よって7-(2+1)=7-3=4です。
初回が-2なのは...まあ、急所ということで
3. 戦う:45/26→失敗
榎田「その注射器は...!おい、それをよこせ!」
京太郎「!!」
優希の持つ麻酔薬に気づいた榎田が標的を変えるが、両手の塞がった彼女には対処の仕様がない。
マズい!
京太郎「馬鹿野郎!相手は俺だぁぁっ!」ガシッ
地面を蹴り、優希に襲いかからんとする榎田の胴体に掴みかかる。よし、このままの勢いで――――
優希「よし、出来た!京太――」
私に殴り掛かろうとした男を京太郎が跳ね除けてくれてから数十秒、
もたつく手を何とか操ってなんとか麻酔薬の準備が終わった。
だが、その頃には既に...
榎田「ハァ...ハァ......手こずらせやがって......」
そこに立っていたのは京太郎ではない男だ。
私が頼りにしていた金髪は床に倒れ伏せ、唸り声をあげる他は動くこともままならない。
京太郎「うぅ......ゆう、き......」
優希(私が...やるしかないんだじぇ......)グッ
針をあの男に刺してピストンを押し込むだけ。簡単な作業だ。
私は、液体が僅かに入った注射器を右手に持ち替えた。
【3日目 15:20】 榎田宅 応接間
目標:戦闘を終了させる
京太郎は動けない
どうする?
同行者:優希
持ち物:>>97
ステ :>>4
周囲 :
人 :榎田
デバフ:
・京太郎→【探索】【体力】-1(睡眠不足)、【体力】-3(戦闘)
・優希 →【体力】-1(戦闘)
1. 移動する
・応接間を出る
2. さぐる
・内容指定(成功再判定)
・辺りを見渡す
【探索(優希)】× 8 = 64
・麻酔薬を打つ
50 + 【体力(優希)】−【体力(榎田)】)× 8 + 20 = 46
3. 戦う
・榎田(【体力】:7 - 3 = 4)
50 + 【体力(優希)】−【体力(榎田)】)× 8 = 26
4. 自由安価
↓2
- 157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/01(木) 19:51:16.44 ID:CZTjU7GL0
- 麻酔薬を打つ
- 158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/01(木) 20:07:24.17 ID:JTc4tiuKo
- ↑
- 159 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/01(木) 20:46:03.11 ID:jmlyayjf0
- 2. 麻酔薬を打つ:17/46→成功!
クソッ、してやられたぜ......腕も動かないほど痛めつけられ、優希に榎田の毒牙が掛かるのを眺めるしかなかった。
ただえさえ小柄な上に既に相当量消耗している。情けないが、それに立ち向かえるとは到底思えなかった。しかし――
優希「うおおおぉぉぉぉぉぉおおお!!!」
雄叫びを上げ飛びかかったかと思えば、その小さな身体全体が榎田の右腕を掴んだ。
右腕を振り回したり左拳で顔を殴ったりして何とか剥がそうとする榎田だが、決して優希は離さない。
榎田「離せ!このっ、このっ...」グイッ ドガッ
優希「女の子の顔を殴るなんて...ぐっ...バチ当たりな奴だ...じぇッ!」
京太郎(ははっ...あんなに猛々しい叫び声の女の子は嫌だな......)
ブスリと一刺し。
それを見届けた直後、俺の意識は限界を迎えた。
榎田を無力化した。
目標:戦闘を終了させる
目標を達成しました。
- 160 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/01(木) 20:46:32.87 ID:jmlyayjf0
- 優希「――――ろう、京太郎、京太郎...」
京太郎「......優希か」
優希「京太郎!」
目を覚ますと、室内なのに雨が降っていた――と思ったら、目線の先には大きく優希の顔があった。涙が顔に当たってこそばゆい。
しかも頭の後ろに柔らかいものが敷いてある......ひょっとしてこれ、膝枕ってやつか?
京太郎「おいおい、お前何泣いて...いてて」
優希「バカ犬!死んだかと思ったぞ!」グスッ
京太郎「そんな簡単に死ぬわけねえだろ」
嘘です。死ぬかと思いました...そんなことを思いながら身体を起こすと、すぐ隣には榎田が倒れていた。
全く動いておらず、息をしているのかどうかもわからない。
京太郎「こいつこそ死んでるんじゃねえの?」
優希「いや、寝てるだけだじぇ。倒れてすぐ確認した」
京太郎「そうか。いやしかし、これはどうしたもんかな......」
室内は酷い有様だった。机は天地ひっくり返り、棚の上の小物は全て地面に落ちている。
鏡が割れたり観葉植物が倒れたり、嵐が通り過ぎたかのようという比喩がぴったりだ。
京太郎「よいしょっと」ノソッ
優希「京太郎、お前もう大丈夫なのか?」
京太郎「まあな。まだ節々が痛いけど」
天井の照明が今にも落ちてきそうだった。
【3日目 15:30】 榎田宅 応接間
どうする?
同行者:優希
持ち物:>>97
ステ :>>4
周囲 :
人 :榎田(気絶)
デバフ:京太郎→【探索】【体力】−1(睡眠不足)
1. 移動する
・応接間を出る
・榎田宅を出る
・場所指定(10分)
(【行動(京太郎)】+【行動(優希)】× 0.5)× 8 = 64(まだ行ったことのない場所)
2. さぐる
・内容指定(成功再判定)
・辺りを見渡す
(【探索(優希)】+【探索(京太郎)】× 0.5)× 8 = 80
3. 自由安価
↓2
- 161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/01(木) 20:49:50.78 ID:Gw534RgC0
- 薬が切れたら一気に追い詰められるから、さっさとクリアを目指さないとな
- 162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/01(木) 20:53:35.18 ID:JTc4tiuKo
- 見渡す
- 163 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/01(木) 21:12:12.81 ID:jmlyayjf0
- 2. 辺りを見渡す:18/80→成功!
優希「麻酔がどのくらい効くのかもわからないし、まだ安心とは言えないじぇ」
京太郎「そうだな、何か縛るものでもあればいいんだが...ん?」
京太郎「...病院か」
地面に伏せられていた写真立て――前面のガラスはバリバリだ――を持ち上げると、その写真には3人の人間が写っていた。
一人はすぐそこで伸びている榎田で間違いなく、その隣には老人が座ってる。
そしてその奥で病床に伏せているのはまた別の老人......一人目は男で、二人目は女。榎田の両親だろうか。
写真はそう古いものには見えないが、いつ頃のものだろう?
優希「あ、ここにカレンダーが写ってるじょ」
日付はわからないが、年と月が判別できた。
一年半くらい前だな。
ガシャン!
先程からブラブラしていた照明が、ついに床と仲良しになった。
【3日目 15:30】 榎田宅 応接間
どうする?
同行者:優希
持ち物:>>97
ステ :>>4
周囲 :
人 :榎田(気絶)
デバフ:京太郎→【探索】【体力】−1(睡眠不足)
1. 移動する
・応接間を出る
・榎田宅を出る
・邸内場所指定
(【行動(京太郎)】+【行動(優希)】× 0.5)× 8 = 64(まだ行ったことのない場所)
2. さぐる
・内容指定(成功再判定)
・辺りを見渡す
(【探索(優希)】+【探索(京太郎)】× 0.5)× 8 = 80
3. 自由安価
↓2
- 164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/01(木) 21:22:01.25 ID:dfpTjc2H0
- 倉庫にロープとかないか探す
- 165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/01(木) 21:30:12.97 ID:bUb2frvBo
- ↑
- 166 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/01(木) 21:37:14.84 ID:jmlyayjf0
- >>94で倉庫の位置を認識しているので判定無しで
【3日目 15:30】 榎田宅 倉庫
玄関から外に出、門の外から見かけた倉庫の扉を開ける。
幸運にも――あるいはあの男の適当な性格のお陰か――鍵は掛かっていなかった。
ガラガラ
優希「ごほっ...暗くてよく見えないな」
京太郎「そのための懐中電灯だろ?」カチッ
優希「...京太郎、それ旅館の部屋のだよな?」
京太郎「ああ、そうだけど?」
優希(こいつ、下手したら長野まで持って帰りそうだじぇ)
(【探索(優希)】+【探索(京太郎)】× 0.5)× 8 = 80
↓2
- 167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/01(木) 21:45:23.90 ID:dfpTjc2Ho
- ん
- 168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/01(木) 21:56:14.85 ID:lBvVy7U/o
- あ
- 169 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/01(木) 22:13:53.59 ID:jmlyayjf0
- 85/80→失敗
京太郎「うーん、縄なんてそうそうないか...秋だし、この時期使ってるのかなぁ」ガサガサ
塀を越えた隣には水の少なくなった水田があるが、おそらくこの家のものだ。
もうすぐ収穫期だろうし出払っているのかもな、いや知らんけど。
縄じゃなくても、代わりになる別のものならあるか?そっちを探せばよかったか......
優希「見つかったかー?」
京太郎「全然ダメだな」
優希「へっ、これだから犬は使えないんだじぇ」ヤレヤレ
京太郎「テメーもちったぁ探しやがれ!!」
【3日目 15:40】 榎田宅 倉庫
どうする?
同行者:優希
持ち物:>>97
ステ :>>4
周囲 :
人 :
デバフ:京太郎→【探索】【体力】−1(睡眠不足)
1. 移動する
・榎田宅を出る
・応接間へ行く
・玄関へ入る
・邸内場所指定
(【行動(京太郎)】+【行動(優希)】× 0.5)× 8 = 64(まだ行ったことのない場所)
2. さぐる
・内容指定(成功再判定)
・辺りを見渡す
(【探索(優希)】+【探索(京太郎)】× 0.5)× 8 = 80
・倉庫を探す(10分)
(【探索(優希)】+【探索(京太郎)】× 0.5)× 8 = 80
3. 自由安価
↓2
- 170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/01(木) 22:18:07.17 ID:hqt8un7X0
- ↓
- 171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/01(木) 22:26:58.89 ID:wUhmGMZHo
- 倉庫を探す
- 172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/01(木) 22:28:39.90 ID:dfpTjc2Ho
- こんなことある?ってぐらいコンマが酷い
- 173 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/01(木) 22:37:29.68 ID:jmlyayjf0
- このスレ、マジでコンマ運ないなぁ
89/80→失敗
優希「...確かにないじぇ」
京太郎「だろ?」
そんなに広い倉庫じゃない。流石に家の大きさに見合った大きさではあるが
20分探して見つからないというのはおかしいし、ひょっとしてここにはないのだろうか?
京太郎「そうはいっても、使えそうなものが何もないってことはねえだろ...」
【3日目 15:50】 榎田宅 倉庫
どうする?
同行者:優希
持ち物:>>97
ステ :>>4
周囲 :
人 :
デバフ:京太郎→【探索】【体力】−1(睡眠不足)
1. 移動する
・榎田宅を出る
・応接間へ行く
・玄関へ入る
・邸内場所指定
(【行動(京太郎)】+【行動(優希)】× 0.5)× 8 = 64(まだ行ったことのない場所)
2. さぐる
・内容指定(成功再判定)
・辺りを見渡す
(【探索(優希)】+【探索(京太郎)】× 0.5)× 8 = 80
・倉庫を探す(10分)
(【探索(優希)】+【探索(京太郎)】× 0.5)× 8 = 80
3. 自由安価
↓2
- 174 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/01(木) 22:38:10.54 ID:jmlyayjf0
- 嘘!嘘です!
失敗してるから+10だった!成功成功!!
- 175 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/01(木) 22:53:14.95 ID:jmlyayjf0
- 完全に制度の存在を忘れていた...
89/90→成功!
京太郎「...あ」
倉庫には屋根付きのガレージ...というほど立派でもないが、自動車を停められる屋根付きのスペースが隣接している。
あまりに倉庫から見つからないので、こちらに何か落ちていないものかと探しているときだった。
稲を収穫する時に使う機械...「コンバイン」だったか?その座席には、黒色のガムテープが置かれていた。
京太郎「おーい優希、ガムテープあったぜ」
優希「おお、それなら縛るのも口塞ぐのもなんでもアリだじぇ」
優希「...それから、こんなものが」
優希が木の棒を右手に持って出て来た。先端には何又にも分かれた金属の棒がついている。
・備中鍬
戦闘時、判定値に+10、余ダメージに+1
当然隠せないため、持っていれば相当目立つ。
【3日目 15:50】 榎田宅 倉庫
どうする?
同行者:優希
持ち物:>>97
ステ :>>4
周囲 :
人 :
デバフ:京太郎→【探索】【体力】−1(睡眠不足)
1. 移動する
・榎田宅を出る
・応接間へ行く
・玄関へ入る
・邸内場所指定
(【行動(京太郎)】+【行動(優希)】× 0.5)× 8 = 64(まだ行ったことのない場所)
2. さぐる
・内容指定(成功再判定)
・辺りを見渡す
(【探索(優希)】+【探索(京太郎)】× 0.5)× 8 = 80
3. 自由安価
備中鍬を持っていくかも同時に
↓2
- 176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/01(木) 23:01:14.44 ID:hqt8un7X0
- ↓
- 177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/01(木) 23:01:37.13 ID:dfpTjc2H0
- 鍬は持っていく
応接間に戻って榎田を拘束
- 178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/01(木) 23:07:25.49 ID:dfpTjc2H0
- 鍬は持っていく
応接間に戻って榎田を拘束
- 179 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/01(木) 23:20:42.91 ID:jmlyayjf0
- 玄関を少し開けて耳を澄ます......物音は聞こえない。まだ寝てるみたいだな。
一応静かに扉を閉め、応接間に向かう。
京太郎「...そういえば、この家って他の部屋どうなってるのかな」
玄関のすぐ脇にある応接間に入る直前、目の前の廊下を端まで見渡すと
一番向こうの突き当たりには居間と台所、その途中にはいくらかの扉と2階への階段があった。
京太郎「こんなに広い家に一人で住むのって、孤独だよなぁ」
優希「お前も将来そのくらい稼いで私にご飯をおごれ!」
〜〜〜〜〜
応接間では、未だ榎田が同じ姿勢のまま地面に倒れ伏していた。
両手、両足......簡単に解けないよう何重にもガムテープを回していく。
優希「騒がれないように、一応口も塞いだほうがいいじぇ」
うわ、剥がした時にヒゲが抜けて痛そうだな...
そんな同情があることも知らず、優希は榎田の口に黒いテープを貼った。
【3日目 15:50】 榎田宅 応接間
どうする?
同行者:優希
持ち物:>>97
ステ :>>4
周囲 :
人 :
デバフ:京太郎→【探索】【体力】−1(睡眠不足)
1. 移動する
・榎田宅を出る
・応接間を出る
・倉庫へ行く
・邸内場所指定
(【行動(京太郎)】+【行動(優希)】× 0.5)× 8 = 64(まだ行ったことのない場所)
2. さぐる
・内容指定(成功再判定)
・辺りを見渡す
(【探索(優希)】+【探索(京太郎)】× 0.5)× 8 = 80
3. 自由安価
↓2
- 180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/01(木) 23:23:28.54 ID:hqt8un7X0
- ↓
- 181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/01(木) 23:37:15.08 ID:/VpJSCgf0
- 見渡す
- 182 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/01(木) 23:39:36.47 ID:jmlyayjf0
- >>163で成功してるので特にありませぬ
再安価↓1
- 183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/01(木) 23:45:48.83 ID:BeeLbgHJo
- 家を一通り探索
- 184 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/01(木) 23:50:50.55 ID:jmlyayjf0
- 内容的に長くなりそうなので、今日はここで切りたいと思います。
いや、戦闘部分がグダグダしてしまい本当に申し訳ない...もうちょっと練っておくべきでした。
次回までにもう少しシステム面を考えておきます。
明日は普通に夜から始めますので是非お越しを
今日もお疲れ様でしたー
- 185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/01(木) 23:57:13.69 ID:dfpTjc2H0
- 乙
- 186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/02(金) 03:21:02.84 ID:/+fhUiqe0
- おー敗北でバッドエンドも覚悟してたが乗り切ったか
立ち向かう優希かっこええぞ
- 187 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/02(金) 18:17:01.09 ID:9iTWaL+H0
- 前スレ>>873から
【カノジョカッコカリ】
【3日目 13:20】 旅館・本館 1階 玄関
主人「須賀様に竹井様、何か御用でしょうか?」
久「学校と両親に連絡を取りたくて、電話をお借りしたいんですが...」
主人「ああ、そういうことですか。事務所に入って手前にありますので是非」
久「ありがとうございます。お言葉に甘えさせていただきます」ガチャ
もっともらしい言い訳をして竹井先輩は事務所に入っていくが、嘘をあんなに平然とした顔で話せるのだから見事なものだ。
いや、恐らく竹井先輩は本当に電話をするつもりだろう...学校だけだとは思うが。
そうやって虚偽の中に真実を織り交ぜることで他人を、そして自分すらも騙すことが出来るのだ。知らんけど。
兎にも角にも、俺もそれに続こうとした。
京太郎「それじゃあ俺も」スタスタ
主人「お待ちを...お一人ずつでもよろしいですか?一応書類なんかがありますので...」
京太郎「え?そそ、そうですよね!アハハ...」ダラダラ
そうくるか...!マズい、何の言い訳も思いつかない。
竹井先輩に目線で助けを求めると、まるで「仕方ない」とでも言いたそうな顔で溜息をついた。
久「ごめんなさい、私たち...」ギュ
久「見ての通り仲が良くて...両親同士の付き合いもあるので、一緒に電話したいんです」
!?!?!?!?!?!?
瞬間、現実が脳の処理性能を大幅に上回った。取り敢えず落ち着いて、そして一つずつ整理しなければ。
まず竹井先輩が事務所に二人入ることの言い訳をした。これはいい。
次に俺の右腕に、竹井先輩が左腕を絡めてきた...?? 既に理解の境界線を越えてしまっているが、時にはそのまま前に進むことも人生には大事だ。
さらに竹井先輩は主人に向かってこう言った。「私たち、見ての通り仲が良くて」......「仲が良い」?ナカガイイって何?
そして現在、目の前には狐につままれたおっさん――失礼、主人――の顔。きっと俺も同じような顔をしているに違いないが、そんなことはどうでもいい。
今この場で最も重要なことは何か。つまり俺の右腕、特に肘の辺りには正体不明の柔らかい感触が............
〜〜〜
主人「.........本当ですか?」
久「...えっ?」
主人「いえ...こういった事をお客様に申し上げるのは無礼だとは分かっていますが」
主人「しかしここまで宿泊なさっている間のお二人を見る限り、とてもそうとは思えませんし..」
主人「それに、普段は須賀様のことを『須賀君』とお呼びになっていませんでしたか?」
久「え、あ、えーっと...そう!普段はほら、部活としての体裁がありますから」
久「これでも夏まで部長でしたし、みんなの前でそんなことしたら示しがつかないというか...」
主人「......その辺りの事情は存じ上げませんが、とにかくですね」
主人「機密の多い事務所にあなた方を二人とも入れるには、少々不審すぎるのです」
主人「よもや何かやましい事をするために二人で入ろうと、偽っているのではありませんね?」ギロリ
久「ひっ...」ギュッ
京太郎「......!」ハッ
竹井先輩に押し付け――腕を強く握られたことで、意識がようやくはっきりしてきた。
えーっと...要するに主人は、俺たちが事務所を物色しようと企んでいるのではないかと怪しんでいるらしい。図星です。
普通ならとんだ疑心暗鬼だが、今の主人はこの村で何かよくわからんがヤバいことをしようとしている可能性大なのだ。
チョロチョロと周囲を探っている俺たちに半ば勘付き、警戒していてもおかしい話ではないだろう。
- 188 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/02(金) 18:17:56.12 ID:9iTWaL+H0
- 女将「なになに、何の話してるの?」ヒョコッ
主人「うおっ...ってお前、いつの間に...」
主人「いやぁ、大した話じゃあないんだが――」
全く気付かぬ間に主人の横に立っていたのは今まで姿の見えなかった女将だ。
主人が語るここまでの経緯を聞くにつれ、その顔はどんどん悪魔的な笑みを増していった......嫌な予感がする。
女将「つまりあなたは、この二人がカップルだって事が分かればいいのよね」
主人「いや、そういう話じゃ...」
女将「いいのよね」ニコッ
主人「......まあ、そうだな」タラッ
女将「なら話は簡単よ。ね?」
久「えっ...『ね?』と言われても......」
女将がこちらを向いて同意を求めてくるが、俺には全くその意図が汲めない。竹井先輩ですら分かっていないのだから当然と言えば当然だが。
結果的に俺たちは答え合わせを待つほかにすることがなかった。しかし、数秒後に女将の口から放たれた模範解答は――――
女将「チューしちゃいなさいよ、ここで」
――――予想の遥か上、無限遠点へ到達していた。
- 189 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/02(金) 18:19:07.52 ID:9iTWaL+H0
-
京太郎「......マジでするんすか?」
主人「え、私に聞きますか...?」
京太郎「...」チラッ
女将「勿論!本当に恋人同士なら、そのくらいワケないわよね?」
京太郎「...竹井せ―― 「久」ボソッ ――久さんは?」
久「しょ、しょうがないでしょ!」
そう言いつつ竹井先輩――久さんは必死の目線を送ってきた。普段なら無視するところだが、今の俺には生命線だ。
その言わんとする内容が手に取るように理解できた。
久(いい?本当にやる必要はないのよ)
久(つくかつかないか。そこを攻めましょう)
京太郎(わかりました)グッ
あちらから顔を近づけてくるだろうと予想し、来たるべき瞬間に向けてジッと久さんの顔を見つめる...
しかし中腰のまま数十秒待っても、久さんが動く様子は全くなかった。
京太郎「久さん?」
久「...!私からやるわけないじゃない!」
久「男ならこんな時くらい、頼りがいあるとこ見せなさいよ!」
女将「そうだぞー青年!甲斐性見せろー!!」
京太郎(...はぁ)
こうなりゃヤケだ。覚悟を決めてやる。
京太郎「久さん...目閉じて」
久「んっ......」
くっつくかくっつかないか、そこを攻める。
だがその距離感を見極めようとすればするほど、嫌でも久さんの顔をまじまじと見ることになる。
こう改めて見るとやっぱり綺麗だよなぁ......
どこからともなく漂う甘い香りは嗅覚を無視し、その口から漏れ出る息遣いは俺の聴覚と触覚を通り越す。
そうして直接俺の頭に働きかけてくる度に、自分の鼓動が速く、大きくなっていくのが感じられた。最早女将の野次は聞こえてすらもいない。
鮮やかな赤をした唇と俺の唇との距離は、既に小指の幅ほどにまで縮まっていた。
自分が何をすべきなのかも忘れてしまった俺は、まるで吸い込まれるかのように――――
- 190 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/02(金) 18:20:18.01 ID:9iTWaL+H0
- 【3日目 13:40】 旅館・本館 2階 廊下
京太郎「...先輩、本当にすみませんでした!」
久「いいわよ...一瞬だったし、作戦のための必要経費ってことにしてあげるわ」
京太郎「......怒ってますか?」
久「いえ、全然?」
京太郎「ならこっち向いてくださいよ」
久「そ、それは無理よ!」
京太郎「...ひょっとして初めてでしたか?」
久「まさか。私を誰だと思ってるの?」
久「き、キスくらい男でも女でもいくらでもあるわよ」
京太郎「そ、そうですよね......」
その後どうなったかはお察しの通りであるが、とりあえず真っ赤になった主人と半笑いの女将によって事務所への入室を許可された俺たちは
なんとか無事に情報と物品――従業員名簿やら鍵やら――を入手し、こうして203号室に戻ろうとしている。
だが今の俺の脳裏を占めているのはそれらのどれでもなく、まさしくあの瞬間に竹井先輩が見せた表情だった。
しかし竹井先輩は初めてじゃないのか......まあ、当然か。などと思っていたその時、竹井先輩が何かを呟いた。
久「―――――――」ボソツ
京太郎「え?」
久「――――――の?」
京太郎「すみません、もうちょっと....」
久「須賀君こそ、初めてだったのかって聞いてるのよ!!」
京太郎「............ええ、もちろんです」
久「そ、そう...残念だったわね、こんなことで」
京太郎「いえ、俺...竹井先輩だったし良いかなって思ってますよ」
久「...へえ、そういう言い方をするのね?」
京太郎「た、竹井先輩が相手で嬉しかったです!」
久「......まあ当然よね」フフン
急に機嫌を良くしたのか鼻歌を歌いながら歩みを早める竹井先輩。少し先に行ったと思えばピタリと止まり、その場でくるりと回ってこちらに向き直った。
先輩が――久さんがその顔を、照れたような幸せなような顔を見せたのは、これで二回目だった。
- 191 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/02(金) 18:21:39.23 ID:9iTWaL+H0
- 【3日目 13:20】 旅館・本館 1階 食堂
咲「優希ちゃんも染谷先輩もヒドイよ、水持ってこいだなんて」
咲「確かこの辺にコップと水が......あれ?」
「――――――――」
「――――――――!」
「――――――――――――?!」
「――――――」
咲「すぐそこに誰かいる...」
咲「この声は旅館の人たちと......京ちゃんと竹井先輩?」ヒョコッ
咲「何してるん――――」
【3日目 13:20】 旅館・本館 2階 遊戯室
優希「ふっ!」パコォン
まこ「ハァッ!」スパァン
優希「うわっ!?」カツン
まこ「よし!!わしのマッチポイントッ!」
優希「くそぅ...まだまだだじぇ!!」
咲「」フラフラフラフラ
まこ「おお、すまんな咲......咲、おぬし水はどうしたんじゃ?」
優希「咲ちゃん口開いてるじょ?どうしたん...だっ!」スパァン
まこ「あ、ちょい待ちんしゃい!!卑怯なやっちゃ...!」パァン
優希「むふふふ...何とでも言うがいいじぇ!」カコォン
咲「京ちゃんが......」
優希「京太郎が?」パシンッ
咲「...京ちゃんが......」
まこ「京太郎...が?」スパコォン
咲「...京ちゃんが竹井先輩とキスしてた......」
優希「」スカッ
まこ「」ポロッ
咲「............」
カンッ
- 192 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/02(金) 18:23:00.67 ID:9iTWaL+H0
- 前スレ>>1000でした
本編とは全く関係ありません、はい。
19時から開始します
- 193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/02(金) 18:27:52.02 ID:2yD6hTf5o
- 乙です!最高だぜ!!
- 194 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/02(金) 19:00:34.37 ID:JCJMeyHoo
- 京久いいよね
- 195 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/02(金) 19:23:49.86 ID:9iTWaL+H0
- すみません、だいぶ遅れましたが始めたいと思います
>>179の続きから再開ー
- 196 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/02(金) 19:28:02.05 ID:9iTWaL+H0
- 複雑に入り組む廊下に面した扉を開けて回ると、それぞれ全く異なる姿の部屋たちが現れた。
ガラッ
優希「寝室...何もなし」
ガチャッ
京太郎「ぐえっ、トイレか。もっと掃除しろよ...」
ガラッ
優希「茶の間だじぇ...色々と物が置いてあるけど、あんまり使ってないのか?」
ガラッ
京太郎「客室か。ご立派に床の間には掛け軸まで......でも、ホコリを被ってるな。勿体無い」
〜〜〜〜〜
京太郎「優希、なんかあったか?」
優希「ダメだな、どの部屋もあんまり使ってないみたいだじぇ」
京太郎「こっちもだ。柊さんちくらい家族が多ければともかく、一人じゃあなぁ...」
俺と優希が合流したのは応接間前の廊下から見えていた居間の扉のすぐ前。
1階はこの部屋以外、既に調べ終わっていた。
【3日目 16:10】 榎田宅 居間
この家の日本家屋的外見にそぐわず、居間は随分西洋的だった。リビングルームと呼んでもいいだろう。
床はフローリングで、脚のある椅子に座ることを前提とした背の高い家具たちが並んでいた。
優希「茶の間があったりリビングがあったり、ちぐはぐな家だじぇ」
京太郎「この辺の旧家はもう何回も修繕を繰り返してるって言ってたからな...まあ、そんなもんだろう」
ソファにはだいぶ汚れた作業着が上下投げ捨てられ、その横の机にはまだ中にコーヒーが入ったままのコップが。
さらに灰皿には、火が消えてからまだ時間はそう経っていないようなタバコが押し付けてある。
優希「仕事が終わってここで寛いでたのかな?」
京太郎「だとしたらちょっと悪いことしたかな」ハハハ
(【探索(優希)】+【探索(京太郎)】× 0.5)× 8 = 80
↓2
- 197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/02(金) 19:32:17.92 ID:dw2nBJFS0
- たあっ
- 198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/02(金) 19:33:19.31 ID:ftnXh78f0
- ほい
- 199 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/02(金) 19:49:02.53 ID:9iTWaL+H0
- 31/80→成功!
京太郎「ん、作業着のポケットから何か...」
グレーのポケットから顔を覗かせていたのは白いプラスチックのキーホルダーだった。
引き上げると、妙に凛々しい表情をしたキャラクターと目があった。しかも顔の下に書かれている名前が......
優希「ぎゃははは!『白米くん』って...安直すぎだじぇ!」
優希「持って帰ってのどちゃんに見せよーっと」
京太郎「和がそんなんで笑うとは到底思えねーけどな」
そんな白米くんに引き連れられ出てきたのは、誰もが知る自動車メーカーのエンブレムが書かれた鍵だった。
そういえば、外に軽トラがあったな。
車の鍵(榎田)を手に入れた
居間の端には3、4人で着席できるくらいの食卓が置かれ、更にその向こうには台所が見える。
- 200 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/02(金) 19:49:51.52 ID:9iTWaL+H0
- 持ち物
・携帯電話
俺のケータイ。高画素の背面カメラが自慢の機種だ。
・腕時計
旅行の時は身につけている腕時計。
普段学校に行くときはかったるいので着けないのが男子高校生。
・旅館の地図
泊まっている旅館の館内地図。流石にもう迷わない。
http://imgur.com/laCzxEN
・懐中電灯
俺の泊まっている部屋にあった懐中電灯だが、もはや私物化してしまっている。
結構酷使しているが電池は絶対大丈夫。
・小佐目村の地図
この村の簡単な地図。やけに手書きっぽく雑に見えるが目の錯覚である。
http://imgur.com/a/xUtc2WP
・電子メモ帳
神楽神社の縁台下に落ちていた電子メモ帳。充電ケーブルがあれば動きそうだ。
・曲げたヘアピン
優希から貰ったヘアピンを曲げたもの。
相当頑張れば、補正なしの【探索】でピッキングできるかもしれない。
・小さな鍵
小佐目山の炭鉱入り口で拾った、旅館事務所の金庫の鍵だ。
・古い新聞
とても古そうに見える英字新聞。1932年に発行されたアメリカの記事だった。
・麻酔薬
「ケタミン」という麻薬指定のアブナイ薬。茶色いビンに入っている。
・注射器
お医者さんごっこのおもちゃではない、正真正銘の注射器。
ビンから薬品を抜き出すのには多少手間取る。
・小瓶
注射一回分の薬品を入れることができる小瓶。
ここに入っている薬品はすぐに注射できる。
・車の鍵(榎田)
榎田の作業着に入っていた鍵。白米くんストラップ付き。
- 201 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/02(金) 19:53:46.14 ID:9iTWaL+H0
- 【3日目 16:10】 榎田宅 居間
どうする?
同行者:優希
持ち物:>>200
ステ :>>4
周囲 :
人 :
武器 :備中鍬(戦闘時、判定値+10・与ダメージ+1)
デバフ:京太郎→【探索】【体力】−1(睡眠不足)
1. 移動する
・榎田宅を出る
・2階の探索へ向かう
・邸内場所指定
(【行動(京太郎)】+【行動(優希)】× 0.5)× 8 = 64(まだ行ったことのない場所)
2. さぐる
・内容指定(成功再判定)
・辺りを見渡す
(【探索(優希)】+【探索(京太郎)】× 0.5)× 8 = 80
3. 自由安価
↓2
- 202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/02(金) 19:56:24.94 ID:JCJMeyHoo
- 2階の探索
- 203 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/02(金) 20:04:51.52 ID:BX9Fro2Ro
- ↑
- 204 : ◆T3wZhmz5ZM :2020/10/02(金) 21:01:47.61 ID:eopGE7N30
- ××月××日
どうしようか…。こんなに悩んでいるのはある理由がある。プロとしての生活にもだんだん慣れてきて、時間に余裕がもてるようになった。
そんなときにモモから一緒に遊びましょうと誘われた。ちょうど用事もなかったので、すぐ返事をして一緒に遊園地に行った。コーヒーカップやジェットコースターなど久しぶりに行くとかなり楽しかった。
しかし、もう帰るというときになってそれは起こった。なんと、モモが俺に付き合って欲しいと告白してきたのだ。しかも、俺が返事をする間もなく走り去ってしまった。…俺は一体どうすればいいんだ。
ー
なるほど、この後、モモとも付き合うことになるのか。でも、どうして断れなかったんだろうか。俺には妻も恋人もいるの
- 205 : ◆T3wZhmz5ZM [sage]:2020/10/02(金) 21:02:22.60 ID:eopGE7N30
- すいません、誤爆しました
- 206 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/02(金) 21:08:59.92 ID:9iTWaL+H0
- わたしは一向にかまわんッッ
1. 2階の探索へ
2階もやはりいくらか部屋があったが、1階に比べればかなり少なかった。
その中でも最も奥まった所にある和室。これが最後の部屋だ。
――いざ開けようと襖に手を伸ばした、その時だった。
優希「...!」
京太郎「どうした?」
優希「静かにっ......中に誰かいる」
京太郎「おいおい、嘘だろ...散々音たてちまったよ」
優希「こうなっちゃたものは仕方ないじぇ。京太郎、私が開けるから武器を」
京太郎「......わかった」
適当な紐で肩から掛けてあった鍬を取り、両手で構える。
早まった鼓動が落ち着いてきたのを双方目線で確認しあい、無言の合図を送る。
京太郎・優希(いち、に...)
京太郎・優希(さんッ!)ガラッ
京太郎「動くな!!」
優希「下手なことすると痛い目見るじょ!」
そんな威勢のいい俺たちの声が誰も居ない部屋に響き、虚しさと気恥ずかしさが襲ってきた。
おい優希、めっちゃ恥ずかしいじゃねえか!
優希「...いや、違うじぇ」
京太郎「は?何言って......!」
果たして優希がこちらを一瞥もせず、そう言って見つめる先にあったのは一組の布団だった。
――いや、この表現は正しくはあるが、本来主眼を置くべき部分からはズレている。
本当に最初からこの部屋に居たのだろうか。そこには、誰かが床に伏せていた。
老人「...騒がしい」
老人「......ん。見慣れない顔じゃな、若いの」
そういうしゃがれた声の主は少したりともこちらを見ていない。
そもそも、俺と優希の位置からは布団の膨らみから誰かがそこで寝ているということが分かるだけで、その顔は全く見えないのだ。
こちらから見えなければあちらからも見えぬのが道理だろう。
京太郎「あんた、何者だ?」
老人「くっくっく、ずかずかと踏み入ってきて随分な言い様じゃな」
老人「こちらへ寄って見るがいい。お主にも分かる」
京太郎「...?」
少なくともこの老爺が突然立ち上がって、俺たちに何か危害を加えるということはないだろう。
備中鍬を再度肩に掛け枕元に歩み寄ると、確かに見覚えがあった。
京太郎「あんたは...」
榎田爺「やあ若いの。息子が世話になったな」
半時ほど前に応接間にあったその顔は、写真より相当肉がそげていた。
- 207 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/02(金) 21:09:44.46 ID:9iTWaL+H0
- 【3日目 16:10】 榎田宅 老爺の部屋
どうする?
同行者:優希
持ち物:>>200
ステ :>>4
周囲 :
人 :榎田爺
武器 :備中鍬(戦闘時、判定値+10・与ダメージ+1)
デバフ:京太郎→【探索】【体力】−1(睡眠不足)
1. 移動する
・榎田宅を出る
・邸内場所指定
(【行動(京太郎)】+【行動(優希)】× 0.5)× 8 = 64(行ったことのない場所)
2. さぐる
・内容指定(成功再判定)
・辺りを見渡す
(【探索(優希)】+【探索(京太郎)】× 0.5)× 8 = 80
・話をする
(【交渉(京太郎)】+【交渉(優希)】× 0.5)× 8 = 72
3. 自由安価
↓2
- 208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/02(金) 21:11:21.09 ID:ftnXh78f0
- 優希に周囲を警戒してもらいつつ、京太郎が会話
- 209 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/02(金) 21:13:53.40 ID:9iTWaL+H0
- あ、ごめんなさい
会話内容は安価です
・話をする(10分、内容安価)
(【交渉(京太郎)】+【交渉(優希)】× 0.5)× 8 = 72
安価なら下
- 210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/02(金) 21:28:46.62 ID:JCJMeyHo0
- 話をする
榎田ジュニアとの関係と、見てないはずの物事を知れた理由、この爺さん自身も儀式を含む犯罪に関わっていたのか尋ねる
- 211 : ◆copBIXhjP6 [sage]:2020/10/02(金) 22:05:00.12 ID:9iTWaL+H0
- 2. 話をする:62/71→成功!
広い畳張りの立派な部屋にも拘わらず、ここには布団と傍に置かれた水、そしてこの老爺自身以外何もない。
誰も喋らないだけで異常なまでの静寂が流れる中、優希と二人腰を下ろした。
京太郎「聞きたいことは山ほどあるが...まず、さっきの言いぶり」
京太郎「あんたは下でグルグル巻きになって寝てる榎田の父親で間違いないな」
榎田爺「ああ、そうともさ...おっと、寝てるかどうかは置いておいても」
京太郎「?......まあいいか」
京太郎「じゃあやっぱり、あのおばあさんは...」
榎田爺「あいつの母親、つまり私の家内だ」
京太郎「まだ入院してるのか?」
榎田爺「...いや、あの写真を撮った後すぐにな」
京太郎「そうか......悪かった」
優希「そ、それより!さっきからお前、なんか不気味だじぇ!」
優希「隠しカメラでも置いてあるのか?!」
強引に割り込んできた優希は、焦るようにその疑問を口に出した。
確かに不審だ。先程からの話し方、まるで下での出来事を見ていたかのような......
- 212 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/02(金) 22:06:02.72 ID:9iTWaL+H0
- 榎田爺「くっくっく、そんな今風なもんじゃあないさ」
榎田爺「小佐目の四家はそれぞれ役割がある。うちは代々呪術を取り扱う家系でな」
榎田爺「まあ、この家の中くらいなら色々と...な」
優希「呪術......そんなムチャクチャだじぇ...」
和を連れてこなくて良かったと心から思う。もしこの場に居れば、なんやかんやと騒ぎ立てて敵わなかっただろう。
だが、それより気になるのは「役割」という文言だ。
京太郎「さっき『役割』って言ってたよな。他の家の役割は何なんだ?」
榎田爺「それを言っちゃあ面白くないだろうよ。まだお楽しみだ」
榎田爺「どうせ今回成功しようがしまいが、私はもう永くない」
榎田爺「ちったあ楽しませろってもんよ......」
京太郎「ということは、やっぱりあんたらも関与してるんだな」
京太郎「この村で起ころうとしていることに」
榎田爺「そりゃあお前さん、うちの息子があそこまで殴りかかっておいて」
榎田爺「何の関係もありませんってこたあないだろう」
(【探索(優希)】+【探索(京太郎)】× 0.5)× 8 = 80
↓2
- 213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/02(金) 22:09:20.93 ID:JCJMeyHoo
- ん
- 214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/02(金) 22:16:45.26 ID:hJHpUhrX0
- ほい
- 215 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/02(金) 22:26:44.70 ID:9iTWaL+H0
- 26/80→成功!
榎田爺「まあ、息子が『楸野さん』から何を言われてるかは知らんが......」
榎田爺「わしはこの通り、布団から出るのも一苦労の病人じゃ」
榎田爺「その時が来れば役目は果たすが、それ以外にお主らが何をしようが何もせんよ」
京太郎「まあ、なら良いんだけどな.........?」
優希ほど耳が良いわけではないが、その音は確かに俺にも聞こえた。
ドシン、と何かが地面に落ちるような、あるいは人が盛大に転んだような――――
京太郎「......起きちまったか」
優希「あ、忘れてたじぇ」
榎田爺「自分から縛っておいて、酷いことを言うのう」
【3日目 16:20】 榎田宅 老爺の部屋
どうする?
同行者:優希
持ち物:>>200
ステ :>>4
周囲 :
人 :榎田爺
武器 :備中鍬(戦闘時、判定値+10・与ダメージ+1)
デバフ:京太郎→【探索】【体力】−1(睡眠不足)
1. 移動する
・榎田宅を出る
・邸内場所指定
(【行動(京太郎)】+【行動(優希)】× 0.5)× 8 = 64(行ったことのない場所)
2. さぐる
・内容指定(成功再判定)
・辺りを見渡す
(【探索(優希)】+【探索(京太郎)】× 0.5)× 8 = 80
・話をする(10分、内容安価)
(【交渉(京太郎)】+【交渉(優希)】× 0.5)× 8 = 72
3. 自由安価
↓2
- 216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/02(金) 22:39:54.53 ID:JCJMeyHo0
- 榎田父をおぶって榎田のところに一緒に連れていく
- 217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/02(金) 22:47:14.32 ID:zwt0LRGto
- ↑
- 218 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/02(金) 23:17:35.93 ID:9iTWaL+H0
- 起き上がるのも辛い要介護老人をおぶって運ぶ鬼畜
京太郎「仕方ない。優希、これ持ってくれ」
優希「?」
鍬を優希に預けた俺は、老爺の寝ている掛け布団を引っぺがした。
優希はおろかミステリアスな発言ばかりのこのジジイさえ、豆鉄砲を食らったような顔をしていやがる。
榎田爺「お主、何を...?」
京太郎「おぶってやるから下に行くぞ。話は親子で聞く」
優希「おい京太郎、相手はよぼよぼの爺さんだじぇ?!」
榎田爺「......手を滑らせるんじゃないぞ」
京太郎「分かってる」
優希「爺さんはそれで良いのか?!......何がなんだか」ハァ
老爺がよろよろと背中に被さるが、全く持って重量を感じない。
まるでマネキンを背負っているかのようだった。
【3日目 16:20】 榎田宅 応接間
応接間の扉を開けると、榎田――中年の方――は何とか起き上がろうと身体を捩らせていたが、
こちらに気づくや否や口をふさぐテープ越しに何かを必死に訴え始めた。そりゃあ言いたいことはごまんとあるだろうさ。
ひとまず辺りを片付けた椅子に背中の老人を下ろし、榎田のガムテープを取ろうと手を伸ばした。
京太郎「はいはい、分かってるよ......ほら」ビリッ
榎田「――ってぇええッ!!おい君たち、親父まで連れ出して一体どういう......」
京太郎「見ての通り尋問って奴だ」
榎田「そりゃそうだけども!クソッ、この手足のも取ってくれよ!」
優希「そうは問屋が卸さないじぇ!ともかく落ち着けおっさん」
榎田爺「そうだな......あまり叫ばれると喧しくて敵わんわ」
榎田「ハァ......わかったよ。話は聞くから、せめて椅子くらいには座らせてくれないかな」
殴り合いをしていた頃よりは大分クールダウンしたのか、その口調は少しずつソフトになっていった。
そんな紳士的な態度の男が手足を縛られて椅子に座っている姿は......正直面白い。
榎田「よっこいしょ...ふぅ、ありがとう」
榎田「あー、まだ頭がクラクラするよ......お嬢ちゃん、随分痛い注射をくれたね」
優希「おっさんも私の顔殴ったんだからおあいこだじぇ」
傷だらけでひっくり返った机を戻して部屋の中央に引っ張り、椅子も全て元に位置に。
並んで榎田父子、その対面に優希と俺が座った。随分滑稽な事情聴取だぜ、まったく.........
- 219 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/02(金) 23:20:20.40 ID:9iTWaL+H0
- 今日はここで終わりにします。
なんかまこ飯がすごいらしいですね。まだ読めてないけど
あちこち賑わってるし早めに読みたいなぁ
ということで明日は夕方から始めます。
みなさま、今回もお疲れ様でしたー
- 220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/02(金) 23:23:00.59 ID:JCJMeyHo0
- おつおつ
- 221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/03(土) 01:39:09.78 ID:OSyL7FceO
- おつ
探索や交渉がいい感じに成功する様になってきたか?続き楽しみ
そして最初の京久茶番パート好き…放心咲さんもかわいかった
- 222 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/03(土) 16:50:48.95 ID:/mvcZ0Lw0
- これ明らかに交渉(物理)出来ちゃう状況ですけど、判定どうしよう
正直榎田はそこまで肝が座ってないので、ガチで脅されればいくらでも情報吐くと思うんですよね
そんなん考慮しとらんよ...
17時半に開始です
- 223 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/03(土) 17:39:27.38 ID:/mvcZ0Lw0
- 始めます
今日は早めに終わる予定
【3日目 16:20】 榎田宅 応接間
どうする?
同行者:優希
持ち物:>>200
ステ :>>4
周囲 :
人 :榎田(拘束)、榎田爺
武器 :備中鍬(戦闘時、判定値+10・与ダメージ+1)
デバフ:京太郎→【探索】【体力】−1(睡眠不足)
1. 移動する
・榎田宅を出る
・邸内場所指定
2. さぐる
・内容指定(成功再判定)
・辺りを見渡す
(【探索(優希)】+【探索(京太郎)】× 0.5)× 8 = 80
・話をする(10分、内容安価)
(【交渉(京太郎)】+【交渉(優希)】× 0.5)× 8 = 72
3. 自由安価
↓2
- 224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/03(土) 17:43:42.18 ID:NUg6x8AA0
- 旅館の主人と女将について聞いてみる
- 225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/03(土) 17:59:33.77 ID:hZW400t3o
- 聞きたいことは沢山あるが、まずはこの村や四家がはるか昔から四人もの女性を生け贄にする壬申の儀を続けてきたのか?分かってると思うがこっちもある程度調べてある。嘘ついても分かるぞ。嘘だと判断した場合はお前たちには多少痛い目見てもらうぞ
- 226 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/03(土) 19:22:02.46 ID:/mvcZ0Lw0
- いきなり間開いてごめんなさい。再開します
2. 話をする:77/70→失敗
京太郎「さて、尋問開始だな」
榎田「お手柔らかに頼むよ」
京太郎「...やっぱりまず聞きたいのは『壬申の儀』のことだ」
榎田「神楽神社で毎年やってるやつのことかい?」
ダンッ
優希「しらばっくれるんじゃないじぇ!お前らが地下でやってる方のことだ」
優希「一応これでも色々調べてあるんだ。ふざけてると痛い目を――」
榎田「ああ、そこまで知ってるんだ」
京太郎「当たり前だ。毎年四人ずつ、女性を生贄にする儀式......」
京太郎「この村やお前ら四家は、こんなことをいつから続けているんだ?」
榎田「...いや、実は僕もこんなことになるのは初めてだ」
榎田「今まで、こんな血生臭い真似をしたことなんて一度もないよ」
榎田爺「さあて、わしもどうじゃったかな...いかんせん、最近は物も思い出せなくての」
そう語る榎田の顔は、一見如何にも本当そうな迫真さを持っている。正直それが本当なのかどうか判断はつかない。
常に飄々とした老人の方は、相変わらず掴みどころのない口調で言葉を紡いだ。
【3日目 16:30】 榎田宅 応接間
どうする?
同行者:優希
持ち物:>>200
ステ :>>4
周囲 :
人 :榎田(拘束)、榎田爺
武器 :備中鍬(戦闘時、判定値+10・与ダメージ+1)
デバフ:京太郎→【探索】【体力】−1(睡眠不足)
1. 移動する
・榎田宅を出る
・邸内場所指定
(【行動(京太郎)】+【行動(優希)】× 0.5)× 8 = 64(行ったことのない場所)
2. さぐる
・内容指定(成功再判定)
・辺りを見渡す
(【探索(優希)】+【探索(京太郎)】× 0.5)× 8 = 80
・話をする(10分、内容安価)
(【交渉(京太郎)】+【交渉(優希)】× 0.5)× 8 = 72
3. 自由安価
「話をする」は、同じ話題の場合は+10の補正をします
↓2
- 227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/03(土) 19:25:16.76 ID:hZW400t3o
- ↓
- 228 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/03(土) 19:34:55.34 ID:8+mR+LQf0
- もう一度同じ内容で尋問しとく
- 229 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/03(土) 19:35:26.52 ID:9TcPBR1so
- 2 尋問
嘘ついた罰として鍬を榎田の座ってる椅子にフルスイングで突き刺して脅した後に同じ質問をする
- 230 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/03(土) 20:27:39.93 ID:/mvcZ0Lw0
- なんか爺さんの一人称安定しないので、「私」に統一します。脳内補完お願いします
2. 話をする:34/82→成功!
優希「そんなの怪しすぎるじぇ!おいおっさん、本当はどうなんだ!!」グイグイ
榎田「さあね、どう捉えるかは君らの自由――――」
ザクッ
その瞬間、榎田の座る椅子の側面に鋭い金属片が刺さる。引き抜かれた跡は無残にも生地が破れ、ぼろぼろと綿がこぼれ落ちる。
なぜそんなことがって?俺が鍬を思い切り突き刺したからに決まってるさ。
榎田「ひっ...!」
優希「...!」ブルッ
京太郎「おい榎田、真面目に答えないなら次はあんたがこうなる番だぜ」
榎田「そ、そんな安っぽい脅しを...」
京太郎「......安っぽければ、なんなんだ?」
自分でも慣れないことをしていると思うが、なるべく威圧感を与えるようなドスの効いた目線を送る。
だが榎田はそれで十分怯えきってくれたようで、渋々と再度口を開き始めた。
榎田「......嘘じゃないさ」
榎田「話は昔から知ってたよ。でもただの言い伝えだと思ってた」
榎田「実際に今回の事を楸野さんから聞いたのは今年の頭くらいのことだった。流石に耳を疑ったよ......」
榎田「今までに同じことが本当にあったかは僕は知らない。これは本当の話だ」
京太郎「そうか...疑って悪かったな」
京太郎「それよりもだ、爺さん。あんたの証言の方がよっぽど欲しい」
京太郎「以前にも同じことが何度も繰り返されてることは分かってる。ただ、そのスパンが長いだけで...」
京太郎「あんたなら体験したことがあるんじゃないか?」
そう言った俺が見つめる老爺の顔は、変わらず皺だらけで生気が抜けたままだ。
それが一度、大きく息を吸った。そしてそれをゆっくり吐き出すと――――
榎田爺「.........あれは、私がまだ10歳にもならぬ頃だったかな」
- 231 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/03(土) 20:29:22.89 ID:/mvcZ0Lw0
- あの頃は私も――何と言ったか、柊の坊主――あのくらい元気な少年でな、よく村の中を友だちと走り回って遊んでいたよ。
当時から小佐目には、今と同じ場所に旅館が建っとった...今より一回りは小さかったが。
この村へ旅行に来る客といえば大抵は夏場に避暑を求めてくる者ばかりで、それ以外の時期はほとんど人がおらなんだ。
だが、その年の秋はやけに人が多かった。
ある日、道で旅行者たちが私に顔写真を見せてきた...「この子が昨日から行方不明だが知らないか」とな。
私には見覚えが無かったので首を横に振ったが、翌日も私は旅行者に尋ねられた。ただし、今度はまた別の一団だったが。
そうしてその次の日も、更にその次の日も人は消えていった。話によれば、それらは皆若い女性だったということだ。
その後彼らは当然、麓の警察に通報した。だが結局、警察がいくら探しても4人の女は出てこなかったという話だった......
榎田爺「私が親父から『壬申の儀』のことを教わったのは、それからしばらくして高校を出た後だった」
榎田爺「当時の私は恐ろしくて直接聞くことは出来なかった...じゃが、あれはつまりそういう事だったのだろうな」
京太郎「......爺さん、あんた今いくつだ?」
榎田爺「さてな。自分の歳なぞ忘れちまったよ」
榎田「...今年で68だ」
つまり、60年前か。
【3日目 16:40】 榎田宅 応接間
どうする?
同行者:優希
持ち物:>>200
ステ :>>4
周囲 :
人 :榎田(拘束)、榎田爺
武器 :備中鍬(戦闘時、判定値+10・与ダメージ+1)
デバフ:京太郎→【探索】【体力】−1(睡眠不足)
1. 移動する
・榎田宅を出る
・邸内場所指定
(【行動(京太郎)】+【行動(優希)】× 0.5)× 8 = 64(行ったことのない場所)
2. さぐる
・内容指定(成功再判定)
・辺りを見渡す
(【探索(優希)】+【探索(京太郎)】× 0.5)× 8 = 80
・話をする(10分、内容安価)
(【交渉(京太郎)】+【交渉(優希)】× 0.5)× 8 = 72
3. 自由安価
↓2
- 232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/03(土) 20:31:20.90 ID:JoFKtkhv0
- 2 話をする
ほかの旧家とは違って、
どうして好戦的なんです?
- 233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/03(土) 20:38:36.93 ID:1QzXeRv9o
- 2 話をする
こさめでんの内容を書き換えてたりするのに未だに生け贄を捧げる本当の儀式をやる理由はなんだ?
- 234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/03(土) 20:44:28.20 ID:r3ptq9+Lo
- 7割成功する判定とは思えない成功率
- 235 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/03(土) 21:19:12.99 ID:/mvcZ0Lw0
- 2. 話をする:93/72→失敗
優希「そういえば、ずっと疑問に思ってたことがあるじぇ」
京太郎「なんだ?」
優希「神社にあった古い本の内容は、神社でやってた『壬申の儀』そのままだったんだよな?」
京太郎「ああ、そうだな」
優希「ならそもそも人を殺したりなんて、する必要ないはずだじょ」
京太郎「......なるほど、そういうことか」
優希「おっさん、そこのところを話してほしいじぇ」
榎田「............」
優希「おいおい、だんまりは困るじぇ」ヤレヤレ
京太郎(...確かに不思議だな)
神楽神社に安置された古文書、「霎伝」。
あれがこの村における信仰の拠り所の一つであるようだが、ならば実際の「壬申の儀」の内容は何故違うのだろうか。
最も「霎伝」通りの儀式も行われてはいるが、あれはより凄惨な小佐目山でのものから目を逸らすためのカモフラージュだろう。
だがそもそもそのような儀式を行う必要性、その根拠自体がどこにもないのだ。
考えられることはいくつかある。何らかの別の理由で儀式を行っており、「霎伝」はそのデコイか。
あるいは「霎伝」自体は実際に信仰を編纂したものだが、その内容が書き換わっているのか............
- 236 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/03(土) 21:22:25.28 ID:/mvcZ0Lw0
- 予告通り今日は早めに終わります。3回しか安価取れてねえ......
尋問失敗しても再挑戦はいくらでもできますが、当然ながらその間も時間が流れていることにはご注意を。
明日はもうちょい早めに始めて遅く終わりたい。つまりもっと進めたい。
というところで、今回もお疲れ様でしたー
- 237 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/03(土) 21:27:54.88 ID:NUg6x8AA0
- 乙でした
- 238 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/03(土) 21:35:28.81 ID:r3ptq9+L0
- 乙です
久よびたい
- 239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/04(日) 03:49:04.25 ID:nMO/axAhO
- 乙乙
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