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765楽園sideL3話ルート星梨花
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1 :
◆X0TyCi.5oo
[saga]:2020/09/25(金) 15:44:04.86 ID:ZiJ0Lua/0
注意
765楽園sideL、sideL2話から読んだ方がいいかも
当シリーズは 765学園物語シリーズ 様の三次創作、つまりファン作品
作者も当然違う
スレタイを被せずオリジナルの設定でやることも考えたが、どうしてもPが学生、兄妹がこのみと桃子という設定が外せなくなったので、そこまで同じなら堂々とファン作品として打ち出した
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1601016244
2 :
◆X0TyCi.5oo
[sage saga]:2020/09/25(金) 15:48:22.78 ID:ZiJ0Lua/0
プロローグ
環「くふふ。おやぶんにたまきの球が打てるかな」
俺はバットを握りしめて言った。
P「さあ、打たれる覚悟はできたか?」
今いっしょに野球をやってる相手は大神環。
近所に住む女の子で昔から公園だとかでよく遊ぶのだ。
一瞬なぜか野球禁止という文字が頭をよぎったが気にしない。
環「いけったまきの! スーパーウルトラボンバーボール!」
豪速球がうなりを上げる。
P「うらああああ! 満月大根斬り!」
カーン。小気味よい音が響く。
3 :
◆X0TyCi.5oo
[sage saga]:2020/09/25(金) 15:49:09.45 ID:ZiJ0Lua/0
環「打たれたぞ〜」
P「ははっまあこれぐらい余裕のよっちゃんイカを食うってやつだな」
環「それにしてもよく飛んでるぞ。まるであのお屋敷の窓に届くぐらい」
パリン
P・環「え?」
環「今って窓ガラスが割れる音だよね? おやぶんどうする?」
正直なところ逃げ出したい。
だがそれでは環の教育に悪い。
俺はお屋敷の住人に謝りに行くのだった。
4 :
◆X0TyCi.5oo
[sage saga]:2020/09/25(金) 15:49:41.20 ID:ZiJ0Lua/0
お屋敷
P「それにしてもでかい家だなあ。ごめんくださーい」ピンポーン
P「出ないなあ。って鍵があいてる」
P「誰かいませんかー?」ガチャ
ドアを開けると恐るべき光景を目にした。
廊下の奥に女の子が倒れていたのだ。
つい今までの思い出がリフレインした。
5 :
◆X0TyCi.5oo
[sage saga]:2020/09/25(金) 15:50:31.64 ID:ZiJ0Lua/0
少し時系列を戻して、育に求婚されるようになった次の日のこと。
朝、目覚めると布団に違和感があった。目を開けると、星梨花が添い寝をしてるではないか!
星梨花「くぅー……くぅー」
顔が近い!
なんでこんなことなってるのだろう。
おそらく寝ぼけて入ってきたのかもしれない。
P「おーい、星梨花さんや」
ほっぺをつんつんする。やわらかい。
星梨花「うーん」
まだ起きない。いたずら心が湧いて一瞬、鼻をつまんでみる。
星梨花「んっ」
苦しそうな顔をしたものの、まだ目覚める気配はなかった。
6 :
◆X0TyCi.5oo
[sage saga]:2020/09/25(金) 15:51:20.47 ID:ZiJ0Lua/0
その次は煩悩がわいた。多少、身体を触っても起きないのではないか?
呼吸に合わせて上下している控えめな胸に注目する。
揉んだら露骨だから手の甲で軽く胸を押してみる。
ふにっ。
やっ柔らかい! でもどこか胸を守るパッドの感触もあった。
多分、胸の部分だけ二重になってるタイプかカップが入っているキャミソールだと思う。
星梨花「ううん、ジュニオール」
だが胸は女性にとって敏感だったか、星梨花は寝ながらも、もぞもぞ動き出した。
しかしその体勢の変更がまずく、俺を抱きしめるような体勢になった。
顔がさらに近くなる。ファーストキスを奪ってもいいんじゃないかと邪念が浮かぶ。
そして身体が密着してるからこそ伝わってくる体温がより一層、頭をクラクラとさせた。
とりあえず、星梨花から抱きついてきたんだ、俺から抱きしめてもおかしいないだろうと背中に手を回す。
そのときさりげなくお尻をなでた。柔らかさと背徳感でおかしくなりそうだ。
しばしの間、抱き合って、幸せを噛みしめていると、残念ながらその時間はふいに終わりを告げた。
星梨花が目覚めたのだ。
7 :
◆X0TyCi.5oo
[sage saga]:2020/09/25(金) 15:52:00.90 ID:ZiJ0Lua/0
星梨花「ふぇ? えっお兄ちゃん! なんでこんな近くに!?」
俺も今目覚めたとばかりに言った。
P「お、俺も驚いたぞ。でもここ、俺の布団なような」
星梨花「わ、わたしが寝ぼけて入っちゃったのかも……ごめんなさい」
P「いいや。毎日いっしょに寝たいぐらいだ」
星梨花「ほ、本当ですか」
P「ただ、そろそろ準備しないとな」
朝はタイムリミットは短い。
8 :
◆X0TyCi.5oo
[sage saga]:2020/09/25(金) 15:52:43.27 ID:ZiJ0Lua/0
P「俺は簡単にトーストとハムエッグを作るよ。星梨花は紅茶を頼む」
星梨花「はいっ」
P「誰かさんが寝ぼけないぐらい眠気が覚めるやつを頼むぞ」
星梨花「もう、お兄ちゃんってば、からかわないでくださいっ」
抗議する星梨花を尻目に俺はリビングに向かった。
そうそう。いつのまにか星梨花はお兄ちゃん呼びするようになったが、これは桃子と協議した結果らしい。
桃子みたいにお兄ちゃんと呼びたくなったと聞いた。うらやましくなったんだな。微笑ましく思う。
9 :
◆X0TyCi.5oo
[sage saga]:2020/09/25(金) 15:54:05.18 ID:ZiJ0Lua/0
キッチン
キッチンに立つ2人。夫婦みたいでなんか良いなって思った。
P「今日はどんな紅茶なんだ?」
星梨花はティーセットをいじりながら言う。
星梨花「アールグレイです。柑橘系の匂いですっきりするんです」
P「聞いたことあるな、有名なやつだよな」
星梨花「さすがお兄ちゃん♪代表的なフレーバーティーです」
改めてキッチンを眺めると星梨花が持ち込んだ可愛らしい紅茶の道具が揃っていた。
P「なんかさ、俺、朝が好きになったよ」
星梨花「そうなんですか?」
P「ギリギリまで寝てて、桃子にむりやり起こされる日々だったけど、こうやって星梨花とキッチンに立てて、なんというか幸せだなって」
星梨花「お役に立てて、わたしも幸せですよ」
そう言って屈託のない笑顔を向ける。
この時間だけは俺がこの子の笑顔を独り占めできている気がした。
10 :
◆X0TyCi.5oo
[sage saga]:2020/09/25(金) 15:55:30.53 ID:ZiJ0Lua/0
放課後、帰宅すると星梨花が何かを作っていた。
P「ただいまー」
星梨花「おかえりなさい。お兄ちゃん」
P「何か作ってるのか?」
星梨花「えへへ、クッキーを焼いてるんです」
P「うおお!テンション上がってきたー!」
星梨花「喜んでもらえてなによりです。もちろん紅茶も淹れてますよ」
P「わーい」
P「星梨花はなんでもできてすごいなあ」
星梨花「なんでもなんて、そんな。わたしはお料理はあんまりたくさん知りません」
P「そうなの?」
星梨花「お料理とお菓子づくりはちょっと違うんです。わたしももっとお料理覚えないと」
P「まあ無理せずにな。それよりクッキー早く食べたい」
星梨花「もうすぐできるので、いい子で待っててくださいね♪」
P「はーい」
星梨花「できましたよ」
P「わーい。もぐもぐ……うまい!」
星梨花「本当ですか? うれしいです」
P「紅茶も合うなあ」
星梨花「クッキーに合うミルクティーにしたんです」
11 :
◆X0TyCi.5oo
[sage saga]:2020/09/25(金) 15:56:12.18 ID:ZiJ0Lua/0
P「ふーおいしかった。あっそうだ、せっかくだから紅茶の淹れ方を教えてよ」
星梨花「分かりました。えっと、まずティーカップを温めて」
P「本格的だな」
星梨花「いれるときは熱湯を使ってくださいね。そうしないと茶葉が開かないんです」
P「へーそれはどのくらい入れるの?」
星梨花「人数分プラス1とはよく言われます。今回は2人なのでスプーン3杯です」
P「こんな感じで……どうだ!」
星梨花「うーん、もう少し蒸らした方がよかったかもしれませんね」
P「ほんとだ。うっす!」
星梨花「大丈夫です。練習したらぜったいに上手になります」
P「まぁぼちぼちやるよ」
なんか星梨花の世話になってばっかだなあ。
12 :
◆X0TyCi.5oo
[sage saga]:2020/09/25(金) 15:57:26.12 ID:ZiJ0Lua/0
P「よし、今度星梨花をどこかに連れて行ってあげよう」
星梨花「どこか?」
P「例えば……遊園地とか?」
我ながら見栄を張った。
星梨花「遊園地ですか? うーん」
P「興味ない?」
星梨花「こんなことを言うのも変なんですが、危なくない限り、わたしのお家は連れて行ってほしいところには全部連れて行ってくれるんです」
P「全部って、北極でも?」
星梨花「たぶん、連れて行ってくれると思います」
星梨花の家はお金持ちなのだろう。
13 :
◆X0TyCi.5oo
[sage saga]:2020/09/25(金) 15:58:27.28 ID:ZiJ0Lua/0
星梨花「でもわたしがやりたいことが全部やれるとは限らないんです、危ないからと言われて……あっそうだ、思いつきました!」
P「聞かせておくれ」
星梨花「秘密基地です!」
P「秘密基地?」
星梨花「はいっ学校の男子たちが言ってたのを聞いたことがあるんです。それがすっごく気になってて」
P「あーあれか。俺も小学生のときやってたよ」
星梨花「本当ですか!?」
すっげえ目をキラキラさせている。
P「じゃ、じゃあやってみるか?」
星梨花「ぜひお願いします!」
頭まで下げられた。
この年で秘密基地はまあアレだが、ここまでくると仕方ない。
P「あっそうだ。環も呼んでいいか?」
星梨花「環さん?ですか?」
P「ああ、昔から一緒に遊んでやってる近所の女の子だよ」
そもそも俺と星梨花と一対一で秘密基地を探すぞーとか言って茂みに入っていったら、秘密基地があっと言う間に刑務所に早変わり。
それは避けたい。
星梨花「あっお兄ちゃんと遊んでいる女の子みたことがあります」
P「知っているのか?」
星梨花「このお家に来る前、お屋敷の近くの原っぱでお兄ちゃんたちをみたことがあるんです。お屋敷から楽しそうだなあとずっと眺めてて……」
まぁそうなったら話は早い。
P「よしっじゃあ明日環を連れて秘密基地建国だ! ファイト!」
星梨花「おー」
そんなこんなで秘密基地をつくることになった。
14 :
◆X0TyCi.5oo
[sage saga]:2020/09/25(金) 15:59:21.14 ID:ZiJ0Lua/0
次の日
環「おやぶん、聞いたぞ〜。なんだって秘密基地を作るって。くふふ、この辺は環の庭みたいなものだから何でも教えるぞ」
星梨花「おやぶん?」
P「ああ、この子は俺を親分って呼ぶんだ。ちょっとしたごっこ遊びだな」
星梨花「よーしわたしも……おっおやぶん///」
P「なんだか新鮮でいいな。まぁ好きに呼んでくれ」
星梨花「えへへ、照れくさいので、やっぱりお兄ちゃんで行きます」
P「で、環隊員。基地の目途はたっているのか?」
環「おばちゃんの駄菓子屋があるでしょ? そのずっと右いったとこ」
P「えんとつ工場の付近か?」
環「そうそうそこ! そのあたりにまだ発掘されていない、細い道がたくさんあるんだぞ」
P「じゃあそこ行ってみるか。星梨花は俺たちについてきな」
星梨花「ラジャーです」
星梨花はびしっと、ポーズを決めた。
15 :
◆X0TyCi.5oo
[sage saga]:2020/09/25(金) 16:00:06.35 ID:ZiJ0Lua/0
スーパー
星梨花「えっと、なんで秘密基地をつくるのにスーパーなんでしょう」
P「そりゃ食糧調達よ」
環「あとは……くふふ」
星梨花「む〜早く教えてください」
P「まぁまぁ焦んなさってお嬢さん」
星梨花「そうこう言ってるうちにレジまで来てしまいました。2人ともいじわるです」
P「いじわるなんてしてないよ。これだよ、これ」
星梨花「これは……ダンボール?」
P「ああ、スーパーだと無料で持って行っていいことも多いんだ」
星梨花「すごいです!」
P「別にすごかないよ、環も持ったか?」
環「持ったけど、前が見えないぞ〜」
P「やっぱかさばるよなー」
16 :
◆X0TyCi.5oo
[sage saga]:2020/09/25(金) 16:00:42.39 ID:ZiJ0Lua/0
環「ここが目的地だぞ」
P「へえ……狭い通路の行き止まりか。面白いな」
星梨花「ここにわたしたちの基地になるんですね」
P「よしじゃあダンボールを敷こうか」
環「おやぶん、カッターは?」
P「もちろん持ってる。こんな感じかな」
環「ちょっと大きいぞ」
P「そんなの折り曲げりゃあいいんだよ」
環「雑だぞーおやぶん!」
P「えーそうかな」
星梨花「ふふっなんだか2人をみていると面白いです」
17 :
◆X0TyCi.5oo
[sage saga]:2020/09/25(金) 16:01:38.74 ID:ZiJ0Lua/0
P「とりあえずダンボールは敷いたけどあとはどうする」
環「看板を作る!」
星梨花「秘密基地なのに看板、ですか?」
P「ほら、星梨花にも言われてる」
環「えー看板ほしいぞー」
P「分かった分かった。ほらマジックやるから」
星梨花「あっいろんな色があるんですね。じゃあわたし、敷いた段ボールにお絵かきします」
P「じゃあ俺もなんか描くか」
カキカキ
P「星梨花は絵が上手だなー」
星梨花「えへへ、少し恥ずかしいけどネコさんです」
環「おやぶんの化け物も中々だぞ」
P「化け物じゃねーよ、犬だ」
18 :
◆X0TyCi.5oo
[sage saga]:2020/09/25(金) 16:02:26.36 ID:ZiJ0Lua/0
やがて……
P「完成だ!」
環「上手にできてるよね」
星梨花「これがわたしたちの基地……!」
P「よしっ基地完成のパーティだ。さっき買った食糧を食うぞ」
食料といっても駄菓子だが。
星梨花「あの、これってどうやって食べるんですか?」
P「これはこうやって」
星梨花「もぐもぐ……おいしいです!」
P「そりゃよかった」
環「みてみておやぶん! 当たりが出たぞ!」
P「おお、やるじゃん」
星梨花「紅茶もありますよ」
P「そんなものまで持ってきたのか」
環「のど渇いてたからうれしいぞー……あれ、なんか味がしない」
星梨花「あっそれはお兄ちゃんがいれたお茶です」
P「なんで俺の失敗作を持ってくるんだよ!」
星梨花「お湯をどばどば入れるから余っちゃって」
P「……それはすまん」
星梨花「ティーハニーでもいれますか?」
P「なにそれ?」
星梨花「はちみつです」
環「おっおいしくなったぞ」
星梨花「それはよかったです」
そんなこんなでゆっくり過ごした。
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