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【モバマス×ポケモン】藍子「めざせポケモンマスター! …ポケモン、マスター?」

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722 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/17(水) 22:05:21.45 ID:2nYpmShU0
乙 呼び出して、操って、爆弾にするなんて...なんて卑劣なんだ
723 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2021/02/19(金) 19:55:49.73 ID:0dNYBxHkO
『ポケモンセンター封鎖のお知らせ
〜ブラックver〜バッジ6個目〜
(20:00〜放送開始)

https://youtube.com/watch?v=cst_wfRI-qg
724 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2021/02/20(土) 19:36:06.56 ID:KIrl9dDlO
『ポケモンセンター封鎖のお知らせ
〜ブラックver〜最終回〜』
(19:14〜放送開始)

https://youtu.be/JJd5Ynsfxg8
725 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/02/21(日) 01:35:32.58 ID:ep5fPXUA0

生存本能ヴァルキュリア編 一三「最後の一手」


藍子「3匹目の、ドラゴン……?」

キュレム「!」ギンッ

キュレム「キュルルルァァァァ!!」バッ

つかさ「うおっ!?」

夏美「石が……!」

バシュゥ

藍子「……石が、キュレムに吸い込まれた……?」
726 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/02/21(日) 01:36:58.73 ID:ep5fPXUA0

キュレム「キュルルルァァァァ!!!」

つかさ「まさかアイツ……ゼクロムとレシラムの力を取り込んだのか……?」

カッ

ブラックキュレム「ギュルオォォォォォ!!」

夏美「姿が変わった……どういう、ことなの?」

ブラックキュレム「ギュルオォォォォォ!!」

コォォォォォォ

つかさ「!! まずい、あの先は!」

つかさ「そうか、ヤツらの狙いはアレだったのか……!」

夏美「アレ……まさかっ!」

藍子「ど、どういうことですか!?」

つかさ「説明は後だ! ムゲンダイナ、ヤツの攻撃を封じてくれ!」
727 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/02/21(日) 01:37:47.87 ID:ep5fPXUA0

夏美「ウォーグルも行って!」

ムゲンダイナ「グルオォォォォ!!」グワッ

ウォーグル「ウォー!」

ブラックキュレム「ギュルオォォォォォ!!」

バリィィィィッ

ムゲンダイナ「グルオォォ……!!」ズドォォン

ウォーグル「ウォー……!」ズドォォン

つかさ「ムゲンダイナッ!!」

夏美「ウォーグルっ!」
728 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/02/21(日) 01:38:39.81 ID:ep5fPXUA0

ブラックキュレム「ギュルオォォォォォ!!!」

ズドォォォォォォン

藍子「うわあっ……!」

つかさ「クソッ……!」

カッ

コォォォォォォ

藍子「! 攻撃された場所から、ガラル粒子が……?」

つかさ「……ああ。あそこはガラル粒子の流れが集まる竜脈の穴だ。シュートシティ第二のパワースポットとして、より大きなスタジアムの建設を予定していた」
729 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/02/21(日) 01:39:36.08 ID:ep5fPXUA0

シュゥゥゥゥゥ

藍子「ガラル粒子が、リングに吸い込まれていく……?」

つかさ「藍子の話が本当なら、あのリングはガラルのあちこちに繋がっているんだよな!?」

つかさ「だとしたら……!」

ブルルルルル

夏美「! 美波ちゃんっ!?」

美波『な、夏美さん! 大変だわ、伝説のポケモンまで町に……しかもダイマックスしていて――』

ズドォォォォン

美波『――きゃあああっ!!』
730 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/02/21(日) 01:41:04.36 ID:ep5fPXUA0

夏美「どうしたの美波ちゃん!? 美波ちゃんっ!!」

藍子「伝説のポケモン……!? そんな……」

つかさ「クソッ……ヤツら、ただ強いポケモンを送り込んだだけじゃない」

つかさ「ソイツらに大量のガラル粒子を注ぎ込んで、強制的にダイマックスさせやがったんだ……!」
731 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/02/21(日) 01:41:47.86 ID:ep5fPXUA0


フーパ「……!!」

フーパ「フゥゥゥパァァァ!!!」

ブワッ

凛「! あれは……ガラル粒子!?」

奏「あんな量、いったいどこから……?」

レナ「フフ、向こうはうまくいったみたいね」
732 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/02/21(日) 01:43:23.73 ID:ep5fPXUA0

凛「向こう……?」

レナ「そう。ゼクロムやレシラムたちにはシュートシティのパワースポットを襲わせていたのよ」

レナ「あそこには地下に溜まりっぱなしのガラル粒子が大量に眠っていたからね」

凛(シュートシティ……まさか!)

美城「さあ、フーパ。最後の仕事だ」

美城「ダイマックス」
733 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/02/21(日) 01:44:04.51 ID:ep5fPXUA0

カッ

ズンッ

ズンッッ

ズンッッッ


フーパ「フゥゥゥゥゥゥパァァァァァァ!!!」


ズドンッッッ
734 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/02/21(日) 01:47:05.88 ID:ep5fPXUA0

凛「うわっ……!」

奏「いったい何をしたの……?」

美城「フーパの力を持ってして、各地に伝説のポケモンを送り込んだ。ダイマックスのオマケと共にな」

奏「っ!?」

美城「直にどの町も陥落するだろう。ようやく訪れたのだ。ガラルを蹂躙するその日がな」

凛「……させない!!」
735 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/02/21(日) 01:47:45.31 ID:ep5fPXUA0

カッ

凛「!!」

ズドドドドドド

奏「きゃっ……!」

凛「うわああっ!!」

凛(そんな……急に空から攻撃が……)

時子「よくやったわね、ブーピッグ」

ブーピッグ「ブピ」
736 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/02/21(日) 01:48:28.63 ID:ep5fPXUA0

凛(時間差攻撃……『みらいよち』か……!)

凛「ぐっ……」

シャキッ

凛「!?」

レナ「……少しでも動けば、刺すわよ」

ドラピオン「ドラピ」

奏「……!」
737 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/02/21(日) 01:50:04.22 ID:ep5fPXUA0

凛「そんな、ポケモンは持っていないって……」

レナ「フフッ、敵の言葉を真に受けるなんて、凛ちゃんも可愛いところあるじゃない♪」

レナ「……ボス」

美城「ああ。……来い、オーベム」

ポンッ
738 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/02/21(日) 01:50:51.65 ID:ep5fPXUA0

オーベム「オベ」

奏「オーベム……?」

凛「アンタ、一体何を……」

まゆ「うふふ……オーベムがどんなポケモンか、私が説明してあげましょう」

まゆ「『3色に光る指で相手を操り、記憶を書き換えてしまうポケモン』……ですって」
739 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/02/21(日) 01:56:47.62 ID:ep5fPXUA0
次回
「戦乙女が跪く時」

補足説明
@剣盾でローズタワー(バトルタワー)が建っていた場所はこのSS内のガラルではなにも建設されていません
社長の言うとおり、これから何かしら手をつける予定でした
Aこのキュレムは映画に出てきた個体と同じく、くさび無しでフォルムチェンジするチート野郎です

ありがとうございました
740 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/21(日) 13:23:20.40 ID:4ZSYrQuq0
乙 オーベムまでか...
741 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/02/24(水) 20:58:55.20 ID:oT95z2c70

生存本能ヴァルキュリア編 一四「戦乙女が跪く時」


凛「!!」

美城「カラマネロ、お前もだ」ポンッ

カラマネロ「カラ」

美城「……君たちは優秀なトレーナーだ。この状況下であっても諦めず、一縷の希望に縋りつこうとする。実に見上げた根性だ、このまま葬り去るのは惜しい」

美城「その勇気に免じて、命だけは助けてやろう」

美城「……このカラマネロは、ポケモンの中で最も強力な催眠術を操るといわれている」
742 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/02/24(水) 20:59:40.95 ID:oT95z2c70

凛「催眠術……記憶を書き換える……」

凛「! ……まさか、他の幹部たちもソイツで操っているの!?」

時子「……なにを抜かしているの」

まゆ「私たちは自分の意思でこの場所に来たんですよ……? ボスと共に新しい世界を創るために」

レナ「私は本当にただ面白そうだからついてきただけよ?」

奏「……素面なのか、既に事を済ませているのかわからないけど」

奏「そうやって、次は私たちを洗脳しようという訳ね」
743 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/02/24(水) 21:00:28.37 ID:oT95z2c70

美城「話が早いな。やれ、オーベム」

オーベム「オベ」スッ

凛「……奏……!」

奏「……こんなことで屈したりしないわ。それより自分の心配をしたらどうかしら――」

カッ

奏「……っ!!」

奏「な、なに、これ……私の頭に、私じゃない誰かが――」

奏「……い、いや、やめて! 出ていって!! あ……あああっ!!」
744 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/02/24(水) 21:01:17.34 ID:oT95z2c70

凛「奏っ!!」

レナ「おっと。ドラピオン♪」

ドラピオン「ドラピ」ガシッ

凛「うぐっ……!」

美城「待ち時間は退屈だろうから教えてやろう」

美城「オーベムは記憶を書き換える能力を持つ。だが今行っているのは記憶の上書きじゃない。奪取だ」

凛「奪取……!?」
745 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/02/24(水) 21:02:23.90 ID:oT95z2c70

美城「何かの拍子に記憶が呼び戻されるのは都合が悪い。故に、その者の記憶を完全に奪い去る」

レナ「ま、映画とかマンガじゃよくあるわよね。仲間の呼びかけで奇跡的に記憶が戻る、なんてこと」

時子「それを根本から封じるというわけね」

美城「そして空白となった器を、カラマネロによって支配する」

凛「……! なんて、ことを……!」
746 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/02/24(水) 21:03:04.96 ID:oT95z2c70

奏「……や、やめ、て……わたし、を、奪わない、で……」

オーベム「オベ」キュゥゥゥゥン

奏「あ、ああ……ダメ……思い、出せない……」

奏「ここは、どこ……? わたしの、名前、は……わたしは、だ、れ、なの……?」

奏「……っ!!」

ガクッ
747 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/02/24(水) 21:03:38.99 ID:oT95z2c70

凛「奏! 奏っ!!」

美城「カラマネロ」

カラマネロ「カラ」グイッ

カラマネロ「カラ……!」カッ

奏「……!」

奏「………………あ」

凛「奏っ――」
748 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/02/24(水) 21:04:21.50 ID:oT95z2c70

奏?「……思い、出したわ。そう、私はボスを手伝うためにこの町に……」

スクッ

凛「そんな……奏! そいつらは敵だってば! 奏! 奏っ!!」

美城「無駄だ」

まゆ「うふふ……こちら側へようこそ、奏ちゃん……♡」

凛「……」ギリッ

凛「……許さない。絶対に、絶対に……」

凛「アンタは……私がぶっ倒す!!」
749 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/02/24(水) 21:05:17.01 ID:oT95z2c70

グサッ

凛「!!」

レナ「あーあ、刺さっちゃった。だから動くなって言ったじゃない」

凛「う……」

凛(ダメだ、意識が……朦朧と……)

美城「安心しろ。その激しい怒りも、直に忘れられる」

美城「次に目が覚めたとき、君は新たな世界で、我々と共に真の幸せを手に入れるんだ」

美城「オーベム」

オーベム「オベ」スッ
750 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/02/24(水) 21:05:44.09 ID:oT95z2c70

凛「ううっ……」

カッ

凛「……!!」

凛(なに、これ……私の中に、違う誰かが……)

凛(アンタは誰なの……? イヤだ……居座らないで……!)

凛(……!!)

凛「うわ……うわあああ!!」
751 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/02/24(水) 21:06:15.05 ID:oT95z2c70

凛(ここがガラル地方……)
夏美「挨拶が遅れましたね。シュートジムのジムリーダー、夏美です」
都「よし、決めました! 凛さん、今からあなたを今回の事件の調査員に任命させて下さい!」
つかさ「約束通り、そのダイマックスバンドはアンタのもんだ。好きに使ってくれ」
凛「……そろそろ寝ようか。明後日くらいにはナックルシティに着けるといいね」
凛「麗奈……どうしてここにいるの? この森で何をしていたの!?」
凛「私こそ、たくさん迷惑をかけるかもしれないけど……これからも、よろしくね」
美波「凛ちゃんには、灯織ちゃんのコーチになってもらいたいの」
レナ「今まで黙っていてごめんね。アタシも時子ちゃんやまゆちゃん、麗奈ちゃんと組ませてもらっていたの」
752 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/02/24(水) 21:06:51.83 ID:oT95z2c70

凛(ここが■ラ■地■……)
夏■「挨拶■■れ■■た■。■ュー■ジ■のジ■■ーダー、■美です」
■「よし、■めま■た! 凛さ■、今■らあ■を今■の■件の■査■に任■さ■て下■い!」
■かさ「約■通■、そのダイ■■ク■バン■はアンタ■も■だ。好■に■■■くれ」
凛「……■ろそ■■よう■。明■■くらい■はナッ■■シテ■に着■ると■いね」
■「麗■……どうし■ここ■い■の? この■で■を■■いた■!?」
凛「私こそ、■くさん迷惑■■■るかもし■ないけ■……こ■か■■、よ■しくね」
美■「凛ちゃん■は、灯織■のコー■に■ても■いた■の」
■ナ「今まで■ってい■ごめん■。アタ■も時■ちゃん■■ゆ■ゃん、麗■■んと■ませて■らって■の」
753 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/02/24(水) 21:07:34.10 ID:oT95z2c70

凛(なんなの、これ……!? 記憶が、断片的に……!)

凛(イヤだ、忘れたくない……全部、大切な思い出なのに!)

凛「やめて! 出ていって!! う……うあああっ!!」

美城「……苦しいのは一瞬だ。もう少しで、楽になれる」
754 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/02/24(水) 21:08:01.67 ID:oT95z2c70

蘭子「その中より顕現せしは無限の可能性を秘めたる獣……これを汝に託そう」
ヘレン『しかと記憶に焼き付けなさい……私たちはシンデレラ団』
夕美「この人の力になりたい、そう思わせる不思議な魅力っていうのかな……そういうものを凛ちゃんは持ってるんだと思うよ」
菜々「何も知らないくせに……! 何も知らないくせに、勝手なことを言わないでください!」
凛「親友のポケモンを盗まれて黙ったままでいるくらいなら、私はバッジなんていらない……!」
P「その代わり、約束しろ。必ず全員で、無事に帰ってこい」
ちひろ「そして、すべてを生み出した創造神・アルセウスが、間もなく復活します」
真奈美「君こそ、このバッジを持つにふさわしい……受け取ってくれ」
蘭子『只今より、ポケモンリーグを開催することを……ここに宣言します!』
蘭子「勇者よ! 約束の頂を前にして、大いなる闇の力にひれ伏すがいい!!」
755 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/02/24(水) 21:08:29.16 ID:oT95z2c70

蘭■「その■より■現せ■は無■の可■性を■めた■獣……こ■を汝■託■■」
■レン『しかと記憶■■き付■な■い……私■ちはシン■レラ■』
夕■「この人■力■な■■い、そ■思わせ■不思■な■力■てい■のか■……そ■いう■のを凛ちゃ■は持って■ん■と思■よ」
菜■「何も■■ない■せ■……! ■も■ら■い■■に、勝手■こ■を■わ■いで■だ■い!」
凛「親■のポケモン■盗■れ■黙■たま■でい■■らいな■、私■バ■ジ■ん■いら■■……!」
P「その■わ■、約束■■。必■全員■、無■に■っ■こい」
ちひ■「そして、■べ■を■み出■た創■■・アル■ウス■、間も■く復■し■す」
■■美「君■そ、こ■バッジ■持■に■さ■しい……受け■■て■■」
蘭■『■■より、■ケモ■リー■を■催す■こ■■……ここ■宣■しま■!』
■子「勇■■! 約■の頂■前に■て、■い■る闇の■■ひれ伏■■■い!!」
756 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/02/24(水) 21:09:00.33 ID:oT95z2c70

凛(あ、ああ……思い出せなくなっていく……)

凛(思い出が……私が……殺されていく……)

まゆ「うふふふふ……凛ちゃん、泣いているんですね……」

まゆ「もっと……もっと泣き喚いてもいいんですよぉ……? うふ、うふふふふふ」

時子「……ククク、いい気味ね」

オーベム「オベ!」キュゥゥゥゥン
757 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/02/24(水) 21:09:36.41 ID:oT95z2c70

藍子「……」

凛(……! 藍子!!)

凛(ダメだ、その記憶だけは……! 忘れちゃ……!!)

藍子「……」

凛(ダメだ、藍子……そっちに行っちゃ……!)

凛(お願い藍子……行かないで!)

凛(藍子っ!!)
758 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/02/24(水) 21:10:05.94 ID:oT95z2c70

藍■「……」

スタスタ

凛(ああ……藍子……)

凛(藍、子……)

凛(……あれ……)
759 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/02/24(水) 21:10:35.94 ID:oT95z2c70



凛「あいこって、だれ、だ……?」


プツン


760 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/02/24(水) 21:11:52.72 ID:oT95z2c70

シュートシティ


ブラックキュレム「ギュルオォォォォォ!!!」

カッ

ズンッ ズンッ ズンッ

つかさ「おい、アイツまでダイマックスまでしちまうのかよ……」

夏美「……あんなポケモンが暴れ出したら、町全体が崩れちゃう……」

夏美「も、もうダメだわ……もう、おしまいよ……」ペタン

藍子「な、夏美さん……!」
761 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/02/24(水) 21:12:51.91 ID:oT95z2c70

つかさ「おい夏美サン、しっかりしてくれ! アンタが折れちまったら町の連中はどうなるんだよ!」

つかさ「アタシが時間を稼ぐ。直ぐに自分のポケモンとザシアン、ザマゼンタを回復させるんだ!!」

夏美「……つかさ、ちゃん……」

つかさ「……藍子、スパイクタウンへ行ってくれ。ここはアタシたちがなんとかする」

つかさ「凛の元へ行くんだ。一緒に親玉をぶっ飛ばしてきてくれ」

藍子「つかささん……」
762 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/02/24(水) 21:13:22.08 ID:oT95z2c70

つかさ「飛べるポケモンは持ってるか?」

藍子「……いえ。アーマーガアは、さっきの戦いで倒れてしまいました」

つかさ「ならアタシのアーマーガアを貸す。使ってくれ」

つかさ「藍子……頼んだぞ!」

藍子「……はい!」

藍子「つかささん、夏美さん、絶対、無事でいてください!」

藍子「凛さん……今、向かいます!」
763 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/02/24(水) 21:16:56.09 ID:oT95z2c70

次回
「それぞれの戦い」

こんな展開になったのはファフナーを一気見してしまったから。全部フェストゥムが悪い。オレは悪くねえ。
次回は少し横道に逸れて各地のジムリーダーたちの奮闘をお届けします。ではまた
764 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/24(水) 21:19:56.50 ID:oT95z2c70
誰がこんな激重展開にしろと頼んだ…
765 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/24(水) 21:52:31.44 ID:jMHiuSwM0
乙 敵の戦力過多でバッドエンド感が凄い...
766 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/02/27(土) 22:28:46.29 ID:6t66r8+i0

生存本能ヴァルキュリア編 一五「それぞれの戦い」


ターフタウン

ズドォォォォン

タルップル「タルッ……」ドサッ

あかり「ああっ、タルップルっ!」

エンテイ「エエエェェェンンッ!!」

あかり「う、うう……もう戦えるポケモンがいないんご。これじゃ町や農園が……」

あかり「……やっぱり、わたし一人じゃ、ダメだったのかな……」

ズドンッ

あかり「……えっ?」
767 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/02/27(土) 22:31:03.40 ID:6t66r8+i0

あきら「あかりチャンっ!」

りあむ「ふっふっふ、ボクもいるよー!」

あかり「あ、あきらちゃんっ!? それにりあむさんも!」

あきら「ごめんあかりチャン。この人が駄々こねてたせいで、来るの遅れちゃった」

りあむ「んなっ、ボク悪くない! そりゃ誰だって暴れてるポケモンとは戦いたくないっしょ!? 自分の命が一番大事っしょ!?」

あきら「……そうやって友達を見殺しにする気だったんスね、最低」

りあむ「と、とにかくっ! なんていうか……もうあかりちゃんは一人じゃない! うん!」

あかり「……ふ、二人とも……」グスッ

あきら「ほら、泣いてる暇あるなら戦うよ。あかりチャンの大好きな町……絶対、傷つけさせないから」
768 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/02/27(土) 22:32:05.96 ID:6t66r8+i0


エンジンシティ

テラキオン「デルアアァァッ!!」

涼「……どうした、かかってこいよ」

涼「アタシは……まだ、戦える、ぜ……!」

テラキオン「デルアアァァ!!」

涼「……ぐっ……」

ズドォォォン

晶葉「大丈夫か!?」

涼「! アンタ、たしか……ポケモン博士?」

晶葉「ああ。ガラルの危機だ、私も町の一人として協力させてもらう!」

晶葉(……凛もどこかで戦っているはずだ。凛なら、きっと何とかしてくれるはず)
769 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/02/27(土) 22:33:21.11 ID:6t66r8+i0

シュゥゥゥ

晶葉「ちょうど試してみたいところだったんだ。さあ来い、イーブイ! キョダイマックス!」

カッ

イーブイ「イイィィブウウゥゥイイィィ」ズドンッ

晶葉「おお、これがキョダイマックス……なんと暴力的な可愛さなんだ……! もふもふで、か、かわいい……!!」

涼「……はあ」

涼「ま、いいか。……よし、気を取り直していくよ!」
770 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/02/27(土) 22:34:10.12 ID:6t66r8+i0


ラテラルタウン

カプ・コケコ「コオオオオオオオッ!!」

バリリリリ

李衣菜「うわあっ、これ、エレキフィールド……!?」

聖來「すごいエネルギー……こんなのに勝てるの……?」

聖來「いや、藍子ちゃんたちもきっとどこかで戦っているはず……弱音を吐いちゃいけない!」

聖來「李衣菜ちゃん! あと一息、耐えよう!」

李衣菜「うん! それに、こんな強い相手に勝ってこそ、ロックだよねっ!」
771 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/02/27(土) 22:35:24.36 ID:6t66r8+i0


アラベスクタウン

トルネロス「トルネエエエェェッ!!」ギュルルルル

かな子「ううっ、強いっ……!」

マスクドピカチュウ「ピッカアアッ!!」ズドンッ

かな子「あ、ありがとうございます!」

心「かな子ちゃん、無理すんなよっ☆ とか言ってるはぁともかなりヤバいけど☆」

はぁと「おいそこ心って表記やめろ二回目だぞ☆」

かな子「……いえ、私もまだ戦えます。何度だって、立ち上がり続けます……!」
772 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/02/27(土) 22:36:13.74 ID:6t66r8+i0


キルクスタウン

泉「きゃああっ!!」

ズドォォォォン

バリコオル「バリヴァーリ……」

泉「……ううっ」

レジアイス「ジャ、ジャ、ジャ、ジャキー!!」

泉「……ここまで、か。約束したのにな……今度こそ、町を守るって」

泉「みんな、ごめん――」
773 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/02/27(土) 22:38:05.56 ID:6t66r8+i0

「泉ちゃんっ!」

泉「……!」

泉「さくら! それに……亜子!?」

さくら「泉ちゃん、大丈夫!? ケガしてないっ!?」

亜子「って、めっちゃケガしてるやん! もう……また一人でいろいろ背負おうとしたやろ!?」

泉「当たり前じゃない……私はジムリーダーなんだから。二人とも、ここは危険だから、早く逃げて……」

さくら「そんなことできない! できないよっ!」

さくら「だって泉ちゃん、あの時、私を置いていかなかったから……!」
774 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/02/27(土) 22:39:24.32 ID:6t66r8+i0

泉「……!」

ポンッ

ニャース「ニャー」

亜子「ウチらは特段、バトルが強くなる努力はしてへん。そんなウチらに何ができるかはわからんけど、一つ絶対できることがあるとすれば」

亜子「イズミンを一人にはさせない、っちゅうことやな」

亜子「やからイズミン……もっとウチらを頼ってや。友達やろ?」

泉「……さくら、亜子……」

亜子「うちらニューウェーブが三人揃ったら無敵や。さ、あのアホを追っ払うで!」
775 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/02/27(土) 22:39:59.63 ID:6t66r8+i0


バウタウン

カプ・レヒレ「レヒレエエエェッ!!」

灯織「うわあっ!」ズドンッ

美波「灯織ちゃん、無茶よ! 逃げて!」

灯織「……い、嫌、です。私は、まだ……」

美波「灯織ちゃんっ!」

灯織「イヤだっ!!」

美波「……!」
776 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/02/27(土) 22:40:37.47 ID:6t66r8+i0

灯織「美波さんを置いてなんて行けません。それに今逃げてしまったら……」

灯織「……あの時、島を出た時の私に逆戻りしてしまう……」

カプ・レヒレ「レヒレエエエェッ!!」

美波「灯織ちゃんっ!!」

灯織「私は誓ったんです。町の皆が、美波さんが誇れるようなジムリーダーになるって!」

灯織「お願い、ヨワシ……力を貸して!」

ヨワシ「ヨ、ヨワ……」

ヨワシ「……!!」カッ

灯織「! ヨワシ……?」

美波「あれは……『ぎょぐん』が発動してる!」

カプ・レヒレ「レヒレエエエェッ!!」バシュゥ

灯織「!」
777 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/02/27(土) 22:41:03.27 ID:6t66r8+i0

ヨワシ「ヨワッ!」

ズドォォォン

灯織「ヨワシ!」

シュゥゥゥゥゥ

覚醒ヨワシ「オオオォォォン!!」

灯織「……!」

灯織「よし……ここからは私の領域……!!」
778 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/02/27(土) 22:41:44.28 ID:6t66r8+i0


ナックルシティ

珠美「まさか伝説のポケモンまでもがガラル各地に現れるなんて……」

珠美「ただこの場所から祈ることしかできないのが心苦しいです。どうかみなさん、ご武運を」

珠美「……しかし、なぜナックルシティにはなにも現れないのでしょうか」

珠美「……」

珠美「いや、まさか……もう既に――」
779 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/02/27(土) 22:42:16.52 ID:6t66r8+i0

珠美「!! エルレイド!」ポンッ

エルレイド「エル!」

ズバッ

……ニュッ

マーシャドー「マシャ」

珠美「な、一体どこから……!?」

マーシャドー「マシャ!」

エルレイド「エル……!」ドガッ
780 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/02/27(土) 22:42:58.09 ID:6t66r8+i0

珠美「まさか、影から……!?」

ニュッ ニュッ ニュッ

ゲンガーA「ゲンゲー!」

ゲンガーB「ゲガー!」

ゲンガーC「ゲンゲンガー!」

珠美「くっ……迂闊でした……!」
781 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/02/27(土) 22:43:43.81 ID:6t66r8+i0

ブルルルルル

『珠美殿! ただ今ナックルシティに到着しましたぞ!』

珠美「亜季殿! すみませんが至急、ナックルジムに――」

マーシャドー「マシャ!」

ゲンガーたち「ゲンゲー!」

珠美「!」

ズドォォォォン

『た、珠美殿……? 応答してください、珠美殿! 珠美殿ーー!!』
782 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/02/27(土) 22:44:39.74 ID:6t66r8+i0


2番道路

都「……」

パッ

都「おお、本当に繋がった……!」

都「初めまして、考古学者さん。ガラル地方で探偵を営んでいる都です」

都「……ええ、さきほど楓さんがここを訪ねてこられて、あなたの連絡先を渡してくれたんです。……楓さんですか? いえ、もう行ってしまわれましたが……」

都「……わかりました。では今、このガラル地方で何が起きているか、改めて説明させてもらいます」

都「その上で、楓さんから託された使命――フーパというポケモンへの対抗策を、共に調べていきましょう」
783 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/02/27(土) 22:45:48.47 ID:6t66r8+i0


カンムリ神殿

ギャロップ「ギャロ!」パカラッパカラッ

楓「ギャロップ、長距離の移動、ありがとうございました。さて」ザッザッ

楓「バドレックス、いますか」

…………………………

楓「あなたの力を悪用しようと企んでいる人間がいます。私は彼らに出し抜かれる前に、あなたを保護しに来ました」

楓「どうか、私の前に姿を見せてくれませんか」
784 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/02/27(土) 22:46:29.27 ID:6t66r8+i0

ヒュゥゥゥゥゥ

楓「この音……」

楓「……どうやら、後をつけられていたみたいですね」

バッ

楓「ガブリアス!」ポンッ

ガブリアス「ガブ!!」

バシュゥ

……ギロッ

ガラルファイヤー「ファァァァイッ!!」

ガラルフリーザー「フリ」
785 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/02/27(土) 22:47:32.94 ID:6t66r8+i0

ダッダッダッダッ

楓「! ガブリアス、左です!」

ガブリアス「!」バッ

ズドンッ

ガラルサンダー「サンダァァァ!!」

楓「……ガラルの渡り鳥たち。既に敵の手中に落ちていたのですね」

楓「仕方ありません。バードたちからバドレックスを守りますよ……ガブリアス!」
786 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/02/27(土) 22:50:24.80 ID:6t66r8+i0

次回
「愛は、心の核(コア)に」

今回新たに名前が登場した子らは後々どっかで再登場します
ちなみに楓さんがわざわざギャロップに乗って神殿まで行ったのはちゃんと意味があったりします。これがわかる人はかなりの通です

でわ
787 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/27(土) 23:22:57.59 ID:+gs2Wyqj0
乙 やっぱ過剰戦力だな...
788 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/03/03(水) 20:41:07.10 ID:SKH/ZHPt0

生存本能ヴァルキュリア編 一六 「愛は、心の核(コア)に」



凛(……)

凛(ここはどこだろう)

凛(夢の中、なのかな)

ヒュゥゥゥゥゥゥゥ

凛(……いや、風の音が聞こえる。ここは……空の上……?)

凛(なんで私、こんな場所にいるんだろう)
789 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/03/03(水) 20:41:45.76 ID:SKH/ZHPt0

凛(そうだ。クローネの奴らと戦っていて……)

凛(……あれ? 私、オーベムに、記憶を奪われたはずじゃ……)

「……………!」

「…………ん!」

凛(……どこからか声が聞こえる。私を、呼んでいる……?)

凛(誰だろう。聞いたことのあるような、懐かしい声だ……)
790 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/03/03(水) 20:42:16.16 ID:SKH/ZHPt0

「り……ちゃ……!」


「………りん!」


「しぶりんっ!!」

791 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/03/03(水) 20:42:53.52 ID:SKH/ZHPt0

凛(!!)

ガバッ

未央「! しぶりんっ!!」

卯月「よかった……気がついたんだね!」

凛「卯月、未央……どうしてここに!?」
792 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/03/03(水) 20:43:42.25 ID:SKH/ZHPt0

未央「どうしてってそりゃ……しぶりんを助けに来たに決まってるじゃん……!」

ギュッ

未央「よかった……私、もう目を覚まさないかと思って、怖かったんだよ……!」

卯月「うん、よかった……本当に」

凛「……卯月、未央……」

凛(そうか、二人が……助けてくれたんだ。二人が来るのがもう少し遅かったら、私は――)

凛「……ありがとう……」

グスッ
793 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/03/03(水) 20:44:52.11 ID:SKH/ZHPt0

凛「……泣いてる場合じゃないよね。二人とも、いつの間にガラル地方まで来ていたの……?」

卯月「ふふっ。この子たちに乗って来たんだよ」

凛「この子たち……?」

ラティアス「ティア」

ラティオス「ティオ」

未央「知り合いのポケモンなんだけどね。しぶりんがピンチだって噂を聞いてさ、この二匹に乗れば超特急で向かえると思って、貸してもらったんだ!」
794 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/03/03(水) 20:45:24.54 ID:SKH/ZHPt0

凛「そうだったんだ。……っ!!」

未央「しぶりん!?」

凛「ごめん……さっき、ドラピオンの毒を浴びたんだ。身体が痺れて、うまく動かない……」

卯月「それなら……チルタリス! リフレッシュをかけてあげて!」ポンッ

チルタリス「チルー」ポワワー

凛「……! 治った……ありがとう、卯月」
795 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/03/03(水) 20:46:52.26 ID:SKH/ZHPt0

未央「……あいつらが、しぶりんが戦っている相手だよね?」

凛「うん。ガラル地方を支配しようとしているんだ。早く倒さないと大変なことになる」

卯月「シンデレラ団の幹部もいるなんて……」

未央「しぶりん、どうする? ここはけっこう高い位置だから、どこからでも攻撃できるけど」

凛「……そうだね」

凛(! そうだ、奏も洗脳されて……)

凛「あいつらのボスは、オーベムとカラマネロを使って部下を操っているんだ。あの青い髪の女の子もそう」

凛「まずはあの子を助けたい。オーベムかカラマネロを攻撃すれば、もしかしたら解放できるかもしれないから」
796 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/03/03(水) 20:47:44.37 ID:SKH/ZHPt0

未央「よーしわかった! エレザード、ラティオスに乗って降下していって!」ポンッ

エレザード「エレ!」

卯月「この子も乗せていって!」ポンッ

トゲデマル「トゲッ!」

凛(! トゲデマル……卯月の新しいポケモンだ)

*トゲデマル まるまりポケモン でんき・はがねタイプ
背中の長い毛で電撃を受けて電気袋に充電する
興奮すると毛が逆立ち、防御と同時に襲ってくる敵を突き刺すのだ

未央「しぶりん、サンダースは出せる!?」

凛「ごめん、戦闘不能なんだ」

未央「わかった、じゃあ二匹だけでいくよ、しまむー! ラティオス!」
797 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/03/03(水) 20:48:19.91 ID:SKH/ZHPt0

卯月「うん!」

ラティオス「ティオ!」ギュンッ

未央「エレザード、でんじは!」
卯月「トゲデマル、でんじは!」

エレザード「エレ!!」
トゲデマル「トゲー!!」

バリリリリリ

美城「ぐっ……!」

オーベム「オベ……!」

カラマネロ「カラ……!」

時子「チッ……援軍か!」
798 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/03/03(水) 20:48:53.66 ID:SKH/ZHPt0

卯月「よし、マヒさせた!」

未央「じゃあ次は……ボーマンダ、ゴー!」ポンッ

ボーマンダ「ボー!」

卯月「いくよ、チルタリス!」

卯月・未央「「りゅうせいぐん!!」」

カッ

ズドドドドドドド
799 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/03/03(水) 20:49:28.20 ID:SKH/ZHPt0

レナ「きゃあっ……!」

オーベム「オベ……」バタンキュー

カラマネロ「カラ……」バタンキュー

奏「……!!」ハッ

バタッ

時子「う、うぐっ……頭、が……」バタッ

まゆ「あ、ああっ……まゆは、今まで何を……」バタッ

凛(洗脳が解けた……!)

凛「よし、降下しよう!」

スタッ
800 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/03/03(水) 20:50:13.01 ID:SKH/ZHPt0

卯月「チルタリス、トゲデマル、戻って!」

未央「ボーマンダ、エレザード、ありがと!」

凛「ラティアス、ラティオス、倒れてる三人を保護して!」

ラティアス「ティア!」

ラティオス「ティオ!」

ヒョイッ
801 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/03/03(水) 20:50:51.07 ID:SKH/ZHPt0

美城「……」ギリッ

レナ「もうっ……せっかくいい所まで来てたのに!」

レナ「ドラピオン、あの子たちを迎え撃つわよ!」

ドラピオン「ドラピ――」

ズドォォォォン

凛「!?」

レナ「こ、今度は何!?」

??「今度は何、と聞かれたら――」
802 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/03/03(水) 20:52:23.24 ID:SKH/ZHPt0

仮面の女「答えてあげるがダンサブル!」

卯月「ええ!?」

未央「へ、ヘレンッ!? なんでここに!?」

ヘレン「愚問ね、未央。アナタの行く先には常にワタシもいる。そして今のワタシは……アナタの味方」

ヘレン「ヘイ、ギャンブルレディー! アナタの相手はこのヘレンよ!」

レナ「くっ……!」

未央「ヘレン……」

バサッバサッ
803 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/03/03(水) 20:53:07.00 ID:SKH/ZHPt0

凛「! あれは……」

藍子「凛さん!」

凛「藍子! 無事だったんだね、よかった……!」

藍子「凛さんこそ、無事で何よりです! 遅くなってすみません!」

スタッ

美城「……次から次へと」ギリリ

美城「我々の計画を、邪魔するなっ!!」

フーパ「フウウウウパアアア!!!」
804 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/03/03(水) 20:54:16.76 ID:SKH/ZHPt0

ゴゴゴゴゴ

卯月「うわっ……何、あのポケモン……!」

未央「めちゃくちゃ大きいし……すごいオーラを感じる……!」

凛「卯月、未央。あのポケモン……フーパが、アイツらの切り札なんだ」

卯月「なら、あのポケモンを倒せば……!」

未央「オッケー! ちょっと怖いけど……誰が相手でも、この未央ちゃんがぱぱっとやっつけちゃうんだから!」

凛「藍子、この二人は私の親友なんだ。この四人で……フーパを倒そう!」

藍子「わかりました!」

藍子「絶対に……守り抜いてみせます! 私たちの大切な、ガラル地方を!」
805 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/03/03(水) 20:55:27.86 ID:SKH/ZHPt0

美城「……これ以上、私の理想を阻ませはしない」

美城「フーパ! 全てを凌駕するその力で、一人残らず絶望の底に突き落とせ!!」

フーパ「フウウウウパアアア!!!!」


フーパがあらわれた!

806 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/03/03(水) 20:58:07.16 ID:SKH/ZHPt0

凛&藍子 手持ちポケモンの生存状況

ゲッコウガ  ○
ムクホーク  ×(長距離飛行による疲弊で実質戦闘不能)
ドリュウズ  ×
サンダース  ×
サザンドラ  ×
チャーレム  ○

ゴリランダー ○
マホイップ  ×
サニーゴ   ×
ドロンチ   ×
ヤドン    ○
807 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/03/03(水) 20:59:00.24 ID:SKH/ZHPt0

次回
「仲間と世界を守り抜け」

レイドバトル、開戦。
808 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/03(水) 21:36:11.29 ID:/2TEq2yt0
乙 ヘレンはどうやって来たんだろう?
809 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/03/06(土) 22:20:54.21 ID:tk28RkYw0

生存本能ヴァルキュリア編 一七 「仲間と世界を守り抜け」


藍子「ヤドン、お願い!」ポンッ

ヤドン「やどーん」

未央「いっけー、ゲンガーっ!」ポンッ

ゲンガー「ゲンゲー」

卯月「マリルリ、いくよ!」ポンッ

マリルリ「マリ!」

凛「ゲッコウガ!」ポンッ

ゲッコウガ「ゲコ」
810 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/03/06(土) 22:21:41.55 ID:tk28RkYw0

フーパ「フゥゥゥパァァァ!!!」

藍子「ヤドン、サイコキネシス!」

ヤドン「……やどん」フワッ

藍子「しねんのずつきです!」

ヤドン「やどん」ドガッ

フーパ「……」ゴゴゴ

藍子「き、効いてません……!?」

未央「ということはあくタイプだね! ゲンガー、きあいだま!」

ゲンガー「ゲンゲー!」ボッ
811 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/03/06(土) 22:22:13.94 ID:tk28RkYw0

美城「あくのはどう」

フーパ「フウウウウパアアア!!」

ズドドドドド

未央「うわあ、ゲンガーっ!」

凛「ならこれはどう!?」

ゲッコウガ「ゲコ!」バババババ

藍子「いつの間にかげぶんしんを……!」

卯月「凛ちゃん、サポートするね! てだすけ!」

パァァ
812 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/03/06(土) 22:22:42.65 ID:tk28RkYw0

凛「卯月ありがとう! 全方位から……みずしゅりけん!!」

ゲッコウガ「ゲコ!」シュバババ

美城「……無駄だ」

フーパ「フウウウウパアアア!!」グワッ

ヒュンッ ヒュンッ ヒュンッ ヒュンッ ヒュンッ

凛「……え!?」

卯月「そんな、リングに吸い込まれた!?」
813 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/03/06(土) 22:23:24.08 ID:tk28RkYw0

フーパ「フウウウウパアアア!!」

ズバババババババ

凛「ゲッコウガ!」

未央「リングからみずしゅりけんが出てきた……どういうこと!?」

藍子「……そうだ、楓さんが言っていました」

藍子「あのリングは空間を歪めることができるんです! おそらくそれを利用して……!」

未央「じゃ、じゃあ、リングを避けて攻撃しなきゃいけないの!?」

卯月「そんなのどうやって……」
814 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/03/06(土) 22:24:07.12 ID:tk28RkYw0

フワッ

凛「しまった、リングに囲まれた――」

美城「いじげんラッシュ」

ズドドドドドドド

卯月「わあっっ……!」

未央「リングから腕が……ゲンガー、影に逃げて!」

ゲンガー「ゲンゲー!」スッ

マリルリ「マリ……!」

ゲッコウガ「ゲ、ゲコ……!」
815 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/03/06(土) 22:24:50.09 ID:tk28RkYw0

藍子「う、うう……」

ヤドン「……やどーん」バタンキュー

藍子「! ヤドン、戻って!」

凛(リングからの連続攻撃……物凄い威力だ)

凛(それにどこから攻撃してくるかわからないなんて……)

藍子「ゴリランダー、お願い!」ポンッ

ゴリランダー「ゴリ!」

凛「ゲッコウガ、みずしゅりけん!」

ゲッコウガ「ゲコ!」シュバババ

ヒュンッ ヒュンッ ヒュンッ

凛「ダメだ……正面からじゃリングに防がれてしまう」
816 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/03/06(土) 22:25:19.97 ID:tk28RkYw0

卯月「なら……マリルリ、回り込んでじゃれつく!」

マリルリ「マリ!」バッ

凛「ダメだ卯月、あのリングはどこに通じてるからわからない! 直接攻撃は――」

マリルリ「マリ!?」ヒュンッ

卯月「ああっ、マリルリ!?」

藍子「そんな、マリルリがリングの中に消えた……!?」

未央「くっそー、しまむーのポケモンを返せー! シャドーボール!」

ゲンガー「ゲゲーン!」ボッ
817 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/03/06(土) 22:25:53.12 ID:tk28RkYw0

美城「なら望み通り返してやる」

パッ

マリルリ「!!」

ゴッツンコー

卯月「マリルリっ!」

未央「わわっ、しまむーごめん!」

卯月「ううん、大丈夫! マリルリ、戻って!」

凛「っ……これじゃ迂闊に攻撃できない……!」
818 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/03/06(土) 22:26:27.15 ID:tk28RkYw0

未央「だったら動きを封じてみる! ゲンガー、さいみんじゅつ!」

ゲンガー「ゲンゲー!」

パァァ

未央「これでどうよ!?」

フーパ「……」

未央「あれっ」

ゲンガー「zzz」スヤァ

藍子「ゲ、ゲンガーの方が寝ちゃってます!?」
819 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/03/06(土) 22:27:11.23 ID:tk28RkYw0

フーパ「フゥゥゥパァァァ!!」

ズドンッ

ゲンガー「ゲンゲー」バタンキュー

凛「さいみんじゅつを跳ね返した……今のはマジックコートだ!」

未央「そんな、変化技も効かないの!? 戻って、ゲンガー!」

美城「……君たちが束になってかかろうと、この魔神を倒せはしない。いい加減、理解したらどうだ」

藍子「そ、そんな……」
820 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/03/06(土) 22:27:45.91 ID:tk28RkYw0

凛「……なら! ゲッコウガ、もう一度かげぶんしん!」

ゲッコウガ「ゲコ!」バババババ

凛「動いているリングは五つ……ゲッコウガ、全部のリングにみずしゅりけんを打ち込み続けて!」

ゲッコウガ「ゲコ!」シュバババ

ヒュンッ ヒュンッ ヒュンッ ヒュンッ ヒュンッ

凛「これでリングを使った防御はできない……今だよ、藍子!」

藍子「はい! ゴリランダー、ドラムアタック!」

ゴリランダー「ゴリ!」ドンドコドンッ
821 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/03/06(土) 22:28:15.06 ID:tk28RkYw0

美城「……小癪な」

フワッ

凛「しまった、六つ目のリングが……!」

美城「ゴリランダーを切り刻め」

ズババババ

ゴリランダー「ゴリ……!」

藍子「ゴリランダー!」

凛「くっ、これもダメなのか……」

未央「でもおかげで後ろを取れたよ! ジュカイン、リーフブレード!」

卯月「バシャーモ、ブレイズキック!」
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