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【モバマス×ポケモン】藍子「めざせポケモンマスター! …ポケモン、マスター?」

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423 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/12/11(金) 21:01:31.72 ID:dwIyoQkx0

凛(せっかくの機会だし、話してみようかな)


その夜

凛「まず、メガシンカについてだけど」

凛「例えば藍子のゴリランダーは、もう最終進化形に達している。だからこれ以上進化のタイミングが訪れることはない。そうだよね?」

藍子「はい」

凛「ただ、一部のポケモンはさらにその上をいく進化――言うなれば、進化を超えた進化が発現することがあるんだ」

藍子「進化を超えた進化……あの時のジムトレーナーさんも、そう言っていましたね」

藍子「キョダイマックスと似たようなものなのでしょうか」

凛「厳密にはすごく違いがあるんだろうけど、そうなのかもね」

凛「キョダイマックスと同じなのは、パワーアップしてポケモンの姿は変わるけど、あくまでも一時的な変化ってこと。それから、ダイマックスバンドのように
道具が必要ってことかな」
424 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/12/11(金) 21:02:34.65 ID:dwIyoQkx0

凛「……実は、私が持っているペンダントにも、メガシンカに必要な道具――キーストーンが埋め込まれているんだ」チャラ

藍子「へえ、これがキーストーン――」

藍子「ってええっ!? それじゃ凛さんも、メガシンカが使えるんですかっ!?」

凛「ま、まあ、ね」

藍子「そんな、もっと早く言ってくださいよ……!」

凛「ごめんね、黙ってて。ただ、この力はあまりにも強すぎるから、今までのジム戦ではあえて封印してたんだ」

凛「今後も使う予定はないかな……珠美が使ってきたら別だけど」

藍子「そ、そうだったんですね……」

425 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/12/11(金) 21:03:14.79 ID:dwIyoQkx0

凛「ただ、メガシンカは誰でも使えるってわけじゃないみたい。発動するには、トレーナーとポケモンの絆が必要なんだって」

凛「だからこれを使えるトレーナーは、ただ強いだけじゃない。ポケモンを愛していて、絶対的な信頼関係を築いている……そんな、精神的にも強いトレーナーなんだ」

凛「私も何度か戦ったことがあるけど、メガシンカはとても強い。たった一匹で戦況をひっくり返す可能性を秘めている」

藍子「前に見たときは、キョダイマックスしたカジリガメが一撃で倒されていましたからね……」

凛「うん。小細工は一切ない。単純に、圧倒的なパワーを持つ存在なんだ」
426 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/12/11(金) 21:03:45.21 ID:dwIyoQkx0

凛「対策としては……なるべく手持ちのポケモンを温存して戦っていく。それこそ全員がかりで倒していくぐらいの覚悟で挑まないと倒せないかもね」

藍子「メガシンカされる前に苦戦していたら、話にならないっていうことですよね……」

凛「そういうことだね」

藍子「わかりました。アドバイス、ありがとうございます」

藍子「どこまでやれるかわかりませんが……明日は精一杯やってみます!」

凛「その意気だよ。じゃ、そろそろ寝ようか」

藍子「はい、おやすみなさい!」

……………………………………
427 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/12/11(金) 21:04:44.26 ID:dwIyoQkx0

凛(……)

凛(……?)

ムクッ

凛(藍子……?)

藍子(あ、凛さん……ごめんなさい。起こしちゃいましたね)

凛(……眠れないの?)

藍子(はい。これまでの旅のこと、思い出していたら……)

藍子(シュートシティを出てから、本当に初めてのことばかりだったのに……気づいたら、これが最後のジム戦で)

藍子(長いような、短いような……そんな旅だったなあって、思い返していたんです)
428 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/12/11(金) 21:05:27.06 ID:dwIyoQkx0

凛(そうだね。私も藍子と旅を始めてから、時間が経つのがすごく早かった。それだけ充実した旅だったんだろうね)

藍子(ふふっ。凛さんもそう思ってくれていたら、すごく嬉しいです)

藍子(……あの、凛さん)

凛(……? どうしたの、真剣な目をして)

藍子(……)

藍子(いえ、やっぱり何でもないです。明日のバトル、しっかり見ていて下さいね)

藍子(……おやすみなさい)

凛(うん。おやすみ)
429 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/12/11(金) 21:06:12.81 ID:dwIyoQkx0


翌日

藍子「行ってきます、凛さん!」

凛「頑張ってね」

ジムのスタッフ「ではチャレンジャー、こちらのエレベーターから地下に降りて下さい!」

藍子「はい!」

ウイィィィン

ガラッ

藍子「ここは――」

藍子「!!」
430 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/12/11(金) 21:06:50.06 ID:dwIyoQkx0

ジムトレーナー「おっ、誰かと思えば! あの時一緒に珠美の試合を見たお嬢ちゃんだよな!?」

藍子「あっ、ジムトレーナーさん! お久しぶりです、藍子です!」

ジムトレーナー「久しぶりだなァ! そうかそうか、ついにジムバッジを7つ集めたのか! よく来たなあ!」ポンポン

藍子「あ、ありがとうございます……それより、この場所は?」

ジムトレーナー「おっとそうだった。今のお嬢ちゃんは観客じゃなく、立派なチャレンジャーだもんな」

ジムトレーナー「よし、じゃあこのジムでのミッションを説明するぜ」
431 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/12/11(金) 21:07:28.99 ID:dwIyoQkx0

ジムトレーナー「ここは見ての通り地下だ。ナックルシティの地下には巨大なプラントが置かれていて、ガラル中にエネルギーを供給しているんだが」

ジムトレーナー「珠美はその一部を大胆に改造して、人口のダンジョンを作り上げちまったのさ!」

藍子「ダ、ダンジョン……!?」

ジムトレーナー「ああ、スゲェだろ? どうやら別の地方にある『チャンピオンロード』っつーのを意識したみてぇだな」

ジムトレーナー「お嬢ちゃんに課せられたミッションは、このダンジョンを踏破すること。それだけだ」
432 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/12/11(金) 21:08:19.03 ID:dwIyoQkx0

藍子「踏破……どんどん先へ進んでいけばいいんですね」

ジムトレーナー「ああ。だが簡単に通すつもりはねえ。あちこちにジムトレーナーが待ち構えているから、そいつら全員をぶっ倒してくれ」

ジムトレーナー「これまでのジムトレーナーは小細工のついでに戦うようなヘナチョコばかりだったかもしれねぇが、今回は違う。どいつもこいつもガラルの外ではジムリーダーになれるレベルのエリート達だ」

藍子「……!」

ジムトレーナー「そしてオレもその一人ってわけよ。っつーわけで、さっそくお手並み拝見といくぜ!」

ジムトレーナー「もちろん派手に戦ってもプラントには影響しないから、その辺は遠慮しなくていい。さあ、お嬢ちゃんの本気を見せてくれ!」ポンッ
433 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/12/11(金) 21:08:49.36 ID:dwIyoQkx0

ボスゴドラ「ボスッ!」

ボスゴドラ てつヨロイポケモン はがね・いわタイプ
山一つを自分の縄張りにしていて荒らした相手は容赦なくたたきのめす
鎧のキズは戦いの勲章だ

藍子「ボスゴドラ……ならこっちはゴリランダーです!」ポンッ


……………………

藍子「今です! ドラムアタック!」

ゴリランダー「ゴリ!!」

ドゴオッ
434 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/12/11(金) 21:09:28.47 ID:dwIyoQkx0

藍子「よし、決まった……」

ジムトレーナー「まだだ! ボスゴドラ、メタルバースト!!」

ボスゴドラ「ボスッ!!」パァァ

ズバァン

ゴリランダー「ゴリ……」ドサッ

藍子「……!! ゴリランダー!」

ボスゴドラ「ボス……」ドシャン
435 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/12/11(金) 21:10:25.13 ID:dwIyoQkx0

ジムトレーナー「どうやら相討ちみてえだが、手持ちの数ではお嬢ちゃんの勝利だったか。いいぜ、先に進みな」

ジムトレーナー「だが、この先も厳しい戦いが続くだろう。腹括っていきなよ」

藍子「……はい!」

藍子(さすが最後のジム……ジムトレーナーのレベルも今までとは桁違いだ)

藍子(温存なんて考えていられない。全部のバトルが総力戦と思っていかないと)


………………………………

藍子「これで……終わりです!」

ドゴオッ
436 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/12/11(金) 21:11:34.31 ID:dwIyoQkx0

マルヤクデ「マルー……」バタンキュー

ジムトレーナー「あちゃー! 負けちゃったかあ」

藍子「はあ……はあ……」

ジムトレーナー「おめでとー。これでジムトレーナーは全員倒したね。次はジムリーダーだよー」

ジムトレーナー「でもキミ、なかなか疲れてるみたいだねー。先に進む前に、あれ、使いなよー」

藍子「あれ……?」

藍子「! あれはポケモンセンターに置いてある回復マシンですか!?」

ジムトレーナー「そだよー。このジムだけの特別サービス。自由に使っていいんだってー」

ジムトレーナー「じゃ、この後も頑張ってねー」

藍子「……ここはありがたく使わせてもらいましょう」

テンテンテレテン♪
437 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/12/11(金) 21:12:05.96 ID:dwIyoQkx0

藍子「……このエレベーターを上がれば、スタジアム……」ゴクリ

藍子「よし……行こう!」

ウイィィィン

ガラッ

ウワァァァァァァ

珠美「ようこそ、チャレンジャー」ザッ

藍子「! あなたがジムリーダー……珠美さんですね」
438 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/12/11(金) 21:13:40.62 ID:dwIyoQkx0

珠美「……ご存知でしたか。いかにも、ナックルシティジムリーダーの珠美と申します」

珠美「よくぞここまで辿り着きましたね。7人ものジムリーダーを下し、地下ダンジョンを抜け、こうして珠美の前に立っているだけでも、あなたは充分に素晴らしいトレーナーです」

珠美「そんなトレーナーと手合わせできること、光栄に思います」

珠美「下の回復マシンも使われたでしょうし、準備は万端と見ました……ではさっそく、いきましょうか」スチャッ

藍子「……はい1」チャキッ

珠美「使用ポケモンは無制限です。ただし先に4匹が戦闘不能になった時点で決着とします。ダイマックスも使用可能です」
439 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/12/11(金) 21:15:14.91 ID:dwIyoQkx0

珠美「道中の戦闘でお察しかとは思いますが、ナックルジムに専門タイプはありません。敢えて言うなら……マルチタイプ、といったところでしょうか」

珠美「試されるのはあなたとポケモンとの絆、知略、勇気、そして意志です。意志なき攻撃は、珠美には届きません」

珠美「持てる力全てを存分に発揮し……共にこの瞬間を楽しみましょう。いざ尋常に、勝負っ!」

ジムリーダーの珠美が勝負をしかけてきた!


藍子 手持ちポケモン

ゴリランダー (しんりょく) Lv57
ドラムアタック/アクロバット/ちょうはつ/いやなおと

マホイップ (スイートベール) Lv56
マジカルシャイン/てんしのキッス/デコレーション/あまいかおり

サニーゴ (はりきり) Lv55
アクアブレイク/パワージェム/じたばた/いのちのしずく

ドラメシヤ (すりぬけ) Lv49
おどろかす/でんこうせっか/かみつく/みがわり

ヤドン (マイペース) Lv54
サイコキネシス/なみのり/しねんのずつき/かなしばり

440 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/12/11(金) 21:16:33.66 ID:dwIyoQkx0
今回はここまで。安価へご協力いただきありがとうございました。お疲れ様でした
441 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/11(金) 21:24:51.53 ID:Z+r54Hu00
乙 マルチタイプって事は剣士パーティーかな?あともうちょいでドラメシヤ進化しそうで楽しみ
442 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 13:33:30.19 ID:eaMD22+20

詳細にやるかわからないが凛対珠美のメガシンカ対決は同タイプ対決だし楽しみだ
443 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/12/19(土) 00:25:47.74 ID:6kKIE8vR0
投下します
444 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/12/19(土) 00:26:15.96 ID:6kKIE8vR0

珠美「まずは先鋒、ネギガナイトがお相手します!」ポンッ

ネギガナイト「ネギガ」

ネギガナイト かるがもポケモン かくとうタイプ
ガラル地方に暮らすカモネギが歴戦を生き抜き、戦いの果てに進化した
愛用のネギが枯れるとき、静かに戦場を去るという

藍子「ヤドン、お願い!」ポンッ

ヤドン「……やどーん」
445 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/12/19(土) 00:27:16.50 ID:6kKIE8vR0

ワァァァァァァァァ

珠美「ネギガナイト、つるぎのまい!」

ネギガナイト「ネギガ!」シャキンッ

凛(つるぎのまい……攻撃力を格段に上げる技だ)

凛(さっき珠美は専門タイプを持っていないと言った。ならエスパータイプに有利なポケモンも持っているはず)

凛(なのに能力を上げてきたということは……ネギガナイトで勝負するということか)

藍子「ヤドン、サイコキネシスです!」

ヤドン「……」
446 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/12/19(土) 00:27:58.69 ID:6kKIE8vR0

ヤドン「……やどーん」

フワッ

珠美「なるほど、自分自身にサイコキネシスを……」

藍子「いきます! しねんのずつき!」

ヤドン「やどーん」ギュンッ

珠美「サイコパワーを推進力に変えての突進……面白い戦法ですね。ネギガナイト!」

ネギガナイト「ネギガ!」ガキンッ
447 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/12/19(土) 00:28:54.94 ID:6kKIE8vR0

藍子(盾で防がれた……でも!)

藍子「ヤドン、押し切って!」

ヤドン「やどーん」グググ

珠美「そうはいきませんよ、ぶんまわす!」

ネギガナイト「ネギガ!」ブウンッ

ヤドン「!」ドゴオッ

藍子「ヤドン!」

藍子「……やっぱり、つるぎのまいの効果もあって、すごいパワーだ……!」
448 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/12/19(土) 00:29:37.46 ID:6kKIE8vR0

藍子「ヤドン、もう一度いける!?」

ヤドン「……や、やどーん」フワッ

ギュンッ

ネギガナイト「ネギガ……!」ガキンッ

珠美「かなりの威力ですが、この程度なら盾で防ぎきれますね――」

珠美「!! いや、ネギガナイト、いなしてください!」

ネギガナイト「ネギガッ!」ガッ

『な、なんだ? 急にどうした?』

『……! 見て、あれ!』
449 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/12/19(土) 00:30:42.92 ID:6kKIE8vR0

ピシッ

『あっ、ネギガナイトの盾にヒビが!』

珠美「ただ突撃してきただけでなく、漏れ出るサイコパワーで盾を蝕んでいたのですね」

藍子「これでもうガードはできません。次で決めます!」

珠美「ならば、こちらも守りを捨てて全力で対峙いたしましょう!」

ネギガナイト「ネギガ!」ポイッ

凛(! ネギガナイトが盾を捨てた……!)

ネギガナイト「ネギガ!」ググッ

藍子(ネギを両手で持った……大技が来る……!)

藍子「ヤドン、私たちもいきますよ!」
450 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/12/19(土) 00:31:27.60 ID:6kKIE8vR0

珠美「紫電一閃! スターアサルト!!」

藍子「しねんのずつきです!」

ネギガナイト「ネギガァァ!!!」ズギュンッ

やどん「やどーん」ギュンッ

ズドォォォォォン

藍子・珠美「……!!」

ヒュルルルル

ヤドン「……やどーん」ドサッ

藍子「ヤドン!!」

ネギガナイト「ネ……ギ……ガ……」バタッ

ドローンロトム『ヤドン、ネギガナイト、共に戦闘不能!』
451 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/12/19(土) 00:32:32.40 ID:6kKIE8vR0

珠美「まずは相討ちですか。ネギガナイト、ご苦労様でした」

藍子「ヤドン、頑張ったね」シュゥゥ

藍子(残りあと3体……メガシンカのことを考えると、これ以上は手持ちを減らすわけには……)

藍子(……いえ、今は目の前のバトルに集中しないと)

藍子「ドラメシヤ、お願い!」ポンッ

ドラメシヤ「ドララー!」

珠美「中堅、ガラガラ! 推して参る!」ポンッ

ガラガラ「ガラ」

凛(! あのガラガラ……骨の先に炎が灯っている。それに体色もなんだか禍々しい)

凛(もしかして、あれもリージョンフォーム?)

*ガラガラ ほねずきポケモン ほのお・ゴーストタイプ
アローラのすがた
仲間を弔う踊りを踊る習性がある
骨に灯った呪いの炎はいつまでも治らない痛みを体と心に残す
452 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/12/19(土) 00:33:39.55 ID:6kKIE8vR0

珠美(あのドラメシヤ……なるほど、そういうことですか)

珠美「受けて立ちましょう! ガラガラ、つるぎのまい!」

ガラガラ「ガラ」シャキンッ

藍子「ドラメシヤ……こんなにたくさんの人の前でバトルするの、久しぶりだよね」

藍子「もしかしたら怖いかもしれないけど、大丈夫。私を信じて!」

ドラメシヤ「ドラッ」

藍子「かみつく!」

珠美「シャドーボーンです!」

ガラガラ「ガラッ!!」ブウン

藍子「! 避けて!」

ドラメシヤ「ドラッ!」ヒョイッ
453 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/12/19(土) 00:34:14.71 ID:6kKIE8vR0

藍子「おどろかす!」

ドラメシヤ「ドララ!」バアッ

ガラガラ「ガラ!?」

ドラメシヤ「ドララwww」

藍子(……あと少し。あと少しで……!)

藍子「かみつく!」

珠美「させません!」

ガラガラ「ガラ」ブンッ

ドラメシヤ「ド、ドラッ!?」
454 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/12/19(土) 00:34:53.04 ID:6kKIE8vR0

珠美「フレアドライブ!!」

ガラガラ「ガラ!!」ゴォォォォォ

藍子「ドラメシヤ!」

ドラメシヤ「ドラ――」

ズドォォォン

凛(喰らってしまった……)

凛(……いや!)

バッ

ドラメシヤ?「ドラッ!」バッ

ガラガラ「!」バシィ

珠美「む……あのフレアドライブを受けてなお無傷とは」
455 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/12/19(土) 00:35:41.17 ID:6kKIE8vR0

シュゥゥ……

身代わり人形「」コテッ

珠美「みがわり……いや、それだけじゃない!」

藍子「今です!」

バッ

ドロンチ「ドローン!」ガブゥ

ガラガラ「ガラ!?」

珠美「やはり図っていたのですね、進化のタイミングを!」

ドロンチ せわやくポケモン ドラゴン・ゴーストタイプ
時速200キロで飛行し、ドラメシヤと共に戦う
世話をするドラメシヤを頭に乗せていないと落ち着かない
456 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/12/19(土) 00:36:58.32 ID:6kKIE8vR0

『おおっ、ドロンチに進化したあ!!』

珠美「さきほど飛び出してきたドラメシヤはドロンチの連れ子でしたか!」

藍子「はい、ここからは一緒に戦います!」

藍子「ドロンチ、りゅうのはどう!」

ドロンチ「ドローン!」バババ

珠美「ガラガラ、防いで下さい!」

ガラガラ「ガラ!」バシィ

藍子「ドラメシヤ、横です!」

ドラメシヤ「ドラ!」ガブゥ

ガラガラ「ガラッ……!」

ドラメシヤ「ドララwww」

ドロンチ「ドローンwww」
457 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/12/19(土) 00:38:02.52 ID:6kKIE8vR0

珠美「……これは少々厄介ですな。ですが珠美は退きませんよ!」

ガラガラ「ガラッ!」シャキンッ

藍子「! またつるぎのまい……!」

珠美「狙うは頭領! ガラガラ、シャドーボーン!」

ガラガラ「ガラ!」ブウンッ

ドロンチ「ドローン」サッ

珠美「もう一振り、いきますよ!」

ガラガラ「ガラッ!」ブウンッ

藍子「も、もう一回!? ダメ、躱せない……!」
458 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/12/19(土) 00:39:14.40 ID:6kKIE8vR0

ドラメシヤ「ドラー!」ビュン

ドゴオッ

ドロンチ「ド、ドロン!?」

藍子「ドラメシヤ!?」

ドラメシヤ「ドラ……」バタンキュー

珠美「……これで一騎討ちができそうですね」

ドロンチ「……」ギリッ

ドロンチ「ドロォォォォン!!」

凛(! ドロンチの様子が……!?)

藍子「ド、ドロンチ!? どうしたの!?」
459 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/12/19(土) 00:40:13.89 ID:6kKIE8vR0

ドロンチ「ドロォォン!!」バババ

ガラガラ「ガラッ……」バシィ

珠美「むむ……!」

ドロンチ「ドロン!!」ガブゥ

グワッ

ドロンチ「ドロォォォン!!」ブンッ

ズドンッ

藍子「! ガラガラに噛みついて、投げ飛ばした……?」

ガラガラ「ガラッ……」バタンキュー

ドローンロトム『ガラガラ戦闘不能! ガラガラ戦闘不能!』
460 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/12/19(土) 00:40:54.83 ID:6kKIE8vR0

『な、なんだ? どうしたんだあのポケモン?』

『急にキレ出したな……トレーナーの言うことも聞いてなかったぞ』

藍子「ド、ドロンチ……」

ドロンチ「ドロォォォォン!!」

藍子「落ち着いて、ドロンチ! どうしたの!?」

珠美「……ドロンチはドラメシヤの世話をすることで知られていますが、そのドロンチは殊の他ドラメシヤへの愛情が強いようですね」

珠美「だからこそドラメシヤを傷つけられて逆上してしまったのでしょう」
461 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/12/19(土) 00:42:21.38 ID:6kKIE8vR0

珠美「……しかし、藍子殿の指示も頭に入っていない様子。これではまともに戦えません」

珠美「一度ボールに戻すことを推奨します」

藍子「は、はい。ドロンチ、戻って!」シュゥゥ

珠美「進化のタイミングを合わせるという作戦は面白かったですが、今一つポケモンへの理解が足りていなかったようですね」

藍子「うう……」
462 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/12/19(土) 00:43:11.88 ID:6kKIE8vR0

珠美「まあいいでしょう。次は副将、ダイケンキがお相手します!」ポンッ

ダイケンキ「ダイ!」

ダイケンキ かんろくポケモン みずタイプ
ミジュマル時代から愛用のホタチはアシガタナという武器に変化した
前足のヨロイの一部に組み込まれ、目にもとまらぬ速さで使いこなすという

藍子「ゴリランダー、お願い!」ポンッ

ゴリランダー「ゴリ!」

藍子(あと、2匹……!)
463 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/12/19(土) 00:45:02.63 ID:6kKIE8vR0
今回はここまで。お疲れ様した
464 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/19(土) 00:59:43.85 ID:NBiGToxk0
乙 遂に進化したがまだ実践には問題ありなのかな?
465 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/20(日) 12:36:40.33 ID:9PU9YNoO0

ドラメシヤのファンネルかドロンチでこれならドラパルトになったらもっと色々なことができそうアローもあるし
466 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/12/26(土) 00:19:18.38 ID:2LnlWJ3c0
投下します
467 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/12/26(土) 00:20:03.72 ID:2LnlWJ3c0

藍子「ゴリランダー、ドラムアタック!」

ゴリランダー「ゴリ!!」ドンドコドンッ

ダイケンキ「ダイ!」シャキン

スパッ スパッ スパッ

藍子「そんな、木の根が!」

珠美「そのまま斬りかかってください!」

ダイケンキ「ダイ!!」ズバッ

藍子「ゴリランダー!」

珠美「今のはただの斬撃にあらず。『れんぞくぎり』の効果によって更なるダメージを叩き込ませてもらいましたよ」
468 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/12/26(土) 00:21:18.10 ID:2LnlWJ3c0

凛(れんぞくぎり……技を出せば出すほど威力が上がる技だ)

凛(ただ攻撃を打ち消すためじゃなく、次の反撃に繋げるための攻撃か……)

藍子「っ……ドラムアタックは逆効果、ということですか……」

珠美「その通り。相性の有利不利など、珠美には些末な問題でしかありません」

珠美「ダイケンキ、れいとうビームです!」

ダイケンキ「ダイ!」バババ

ゴリランダー「ゴリッ」ヒョイッ

藍子「なら……これならどうですか! ゴリランダー!」

ゴリランダー「ゴリ!」ドンドコドンッ

グワッ
469 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/12/26(土) 00:24:31.98 ID:2LnlWJ3c0

珠美「ダイケンキ!」

藍子「そこです! ウッドハンマー!!」

ゴリランダー「ゴリ!!」

ドガッ

ダイケンキ「ダイッ……」グラッ

ダイケンキ「!!」

ズドドドド

藍子「やった!」

珠美「くぅ……体勢を崩されましたか」

珠美「ですがまだまだここから! ダイケンキ、れんぞくぎりの構え!」
470 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/12/26(土) 00:25:22.69 ID:2LnlWJ3c0

ダイケンキ「ダイ!」シャキン

藍子(次こそは……!)

藍子「ドラムアタックです!」

ゴリランダー「ゴリ!!」ドンドコドンッ

珠美「その技は既に攻略済みですぞ!」

ダイケンキ「ダイ!!」ズバッ

ドガッ

ダイケンキ「ダ、ダイッ……!」

珠美「……やや!?」

ズドドドド

ダイケンキ「ダイ……」バタンキュー

ドローンロトム『ダイケンキ戦闘不能! ダイケンキ戦闘不能!』
471 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/12/26(土) 00:26:18.70 ID:2LnlWJ3c0

珠美「なんと、反撃が間に合わなかった……!」

藍子「ドラムアタックは素早さを下げる効果のある技です」

藍子「最初の攻撃を見た時に、ダイケンキは余裕で木の根を切り裂いている様子ではありませんでした。だから一度素早さを下げられれば、次は確実にヒットさせられると思ったんです」

珠美「……なるほど。それを瞬時に見抜き、行動に移されたのですね」

珠美「実に見事な観察眼と腕っぷし。まさか、これを全て独学で身につけられたのですか?」

藍子「いえ……直接教わったわけではないんですが、私にはコーチがいるんです。強くて優しくてかっこよくて、いつも私を見守ってくれる……憧れの人です」

珠美「そうですか。互いに、よき師に恵まれてきたようですね」
472 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/12/26(土) 00:27:04.02 ID:2LnlWJ3c0

珠美「さて、残すは大将のみとなってしまいました。ですが大将とはチームの切り札。珠美も全幅の信頼を寄せる存在です」

珠美「さあ、藍子殿。珠美を下し、その先の道を切り拓いてください!」

珠美「エルレイド、よろしくお願いします!」ポンッ

エルレイド「エル」

ワァァァァァァ

『待ってたぜエルレイドォー!』

『ここから珠ちゃんの逆転劇が始まるぜー!』

凛(……)

藍子「ゴリランダー、戻ってください」シュゥゥ

藍子(エルレイド……きっとメガシンカも使ってくるはず。凛さんが言っていたように、総力戦で臨まないと……!)
473 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/12/26(土) 00:27:54.54 ID:2LnlWJ3c0

藍子「まずは……マホイップ、お願いします!」ポンッ

マホイップ「マホ〜」

珠美「エルレイド、サイコカッター!」

エルレイド「エル」ズバッ

藍子「躱して!」

マホイップ「マ、マホッ」

藍子(……わかる。あの気迫……持てる全てを出し尽くさないと勝てない!)

藍子「てんしのキッス!」

マホイップ「マホ」チュッ

エルレイド「!!」

エルレイド「エル……」ピヨピヨ
474 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/12/26(土) 00:29:10.99 ID:2LnlWJ3c0

藍子「よし、今のうちに……デコレーション!」

マホイップ「マホ」シュシュシュ

珠美「む、能力を上げられてしまいましたか。エルレイド、サイコカッター!」

エルレイド「エルー」バシィ

藍子「行動不能になってる……今がチャンスです! マジカルシャイン!」

マホイップ「マホ〜!」ピッカァ

エルレイド「……!」ズバァン
475 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/12/26(土) 00:29:42.51 ID:2LnlWJ3c0

珠美「たしかに強烈な一撃ですが、おかげで目が覚めたようですね!」

珠美「つるぎのまい!」

エルレイド「エル!」シャキンッ

藍子「もう一度てんしのキッス!」

珠美「二度目はありませんよ!」

エルレイド「エル!」バッ

珠美「サイコカッター!」

エルレイド「エル」ズバッ

藍子「マジカルシャイン!」

マホイップ「マ、マホッ!」

ズバァァァン
476 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/12/26(土) 00:30:17.90 ID:2LnlWJ3c0

エルレイド「……エルッ」ドサッ

珠美「どうやらマホイップがわずかに勝ったようですね」

藍子「……」

珠美「藍子殿、ありがとうございます。ここまで追い詰められたことが久々であるゆえ……珠美は今、猛烈に昂っています!」

珠美「もっともっと高みを目指していきたい。熱くなりたい。そのために、珠美も本気を出させてもらいます!」

チャキッ

凛(!! 来る……)

藍子(メガシンカ……!)

珠美「お見せしましょう、進化を超える進化を!」
477 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/12/26(土) 00:30:58.37 ID:2LnlWJ3c0

珠美「エルレイド、メガシンカッ!!」

シュウウウウ……

カッ

ズドォン

メガエルレイド「エルッ」スタッ

ドワァァァァァァァァ

『来たァァァァ!! メガシンカだァァァ!!』

マホイップ「マ、マホ……!?」

藍子「うっ……すごいオーラ……! これが、メガシンカ……」
478 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/12/26(土) 00:31:38.32 ID:2LnlWJ3c0

メガエルレイド「エルッ」ビュン

藍子「!? は、速い……!」

珠美「覚悟! リーフブレード!」

メガエルレイド「エルッ」ズバッ

マホイップ「マホッ……!」

藍子(!! 一瞬でマホイップが斬り上げられた……!?)

藍子「マ、マジカルシャ――」

珠美「サイコカッター!」

ズバンッ

マホイップ「マホ……」ドサッ
479 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/12/26(土) 00:32:29.02 ID:2LnlWJ3c0

藍子「マ、マホイップ!」

珠美「……詰めの一手です。エルレイド!」

メガエルレイド「エルッ」

藍子「な、なんとか動きを止めないと……」

藍子「マホイップ、がんばって! マジカルシャイン!」

マホイップ「マ……ホ……」

ズバァァァン

藍子「!! そんな……」

マホイップ「〜〜」バタンキュー

ドローンロトム『マホイップ戦闘不能! マホイップ戦闘不能!』

珠美「……まずは一体」
480 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/12/26(土) 00:33:00.73 ID:2LnlWJ3c0

藍子「マホイップ、無理をさせてごめんね」シュゥゥ

藍子「相手はエスパータイプ……ならドロンチ!」ポンッ

ドロンチ「ドローン!」

藍子「よかった、今は落ち着いてる……」

藍子「りゅうのはどう!」

ドロンチ「ドロ――」

ズバンッ
481 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/12/26(土) 00:35:23.67 ID:2LnlWJ3c0

ドロンチ「――!?」

ドサッ

藍子「……えっ?」

ドローンロトム『ドロンチ戦闘不能! ドロンチ戦闘不能!』

藍子「ド、ドロンチ、しっかりして!」

珠美「今のはつじぎりです。……これで二体」

珠美「追い詰めましたよ、藍子殿」

藍子(……そんな。強すぎる)

藍子(覚悟はしていたつもりだったけどこんなに強いなんて。どうやって、戦えばいいの……?)

藍子(……凛さん……!)
482 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/12/26(土) 00:36:25.84 ID:2LnlWJ3c0

凛「藍子……」

凛(……っ)

凛(今までずっと、藍子が戦っている時は余計な応援はしなかった。柄じゃないし、そんなことしなくても、藍子なら大丈夫だって信じていたから)

凛(……けど、最後くらい。最後くらい、私らしくないこと、やってもいいよね。いい、かな)

凛「……藍子!」

藍子「!」

凛「諦めないで! あと一歩なんだから! 藍子なら勝てる!!」
483 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/12/26(土) 00:37:34.59 ID:2LnlWJ3c0

…………………

『……そうだそうだ! 白けた顔してんなよチャレンジャー!』

凛「!」

『ターフタウンで初めて見た時からファンなのよ! 頑張ってー!』

『おねーちゃんがんばえー!』

『まだまだ勝負はこれからぞー!』

ワアアァァァァァァァァ

凛「み、みんな……」

藍子「……!!」
484 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/12/26(土) 00:38:26.76 ID:2LnlWJ3c0

珠美「……どうやらあなたは師だけでなく、たくさんの人に愛されているようですね」

藍子「……」

藍子(最後の、1匹……)

藍子(初めて一緒に旅に出て、色んな経験をして、笑ったり泣いたりしてきた、私のパートナー……)

藍子「……ゴリランダー、いくよ」

藍子「一緒に……この先へ進もう!」ポンッ

ゴリランダー「ゴリッ!!」

シュゥゥ
485 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/12/26(土) 00:39:21.56 ID:2LnlWJ3c0

藍子「キョダイマックスっ!」

ズドォォォォォン

ゴリランダー「ゴリィィィィィィィ!!」

ウォアアァァァァァァ

『待ってたぜー! キョダイマックスVSメガシンカだァーッ!』

珠美「お互いに切り札同士の対決ですね。さあ、最後の刹那……楽しみましょう!」



※ここからは「義勇忍侠花吹雪」をBGMにお楽しみください

486 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/12/26(土) 00:40:14.45 ID:2LnlWJ3c0

珠美「サイコカッター!」

メガエルレイド「エルッ!」

藍子「防いで!」

ゴリランダー「ゴリィィィィィ!!」

ズバッ

藍子「間に合わなかった……でもダメージは大きくないはずです!」

ゴリランダー「ゴリィィィィィ……」グラッ

藍子「! まさか、狙いはひるませること!?」

珠美「踏み込んでっ! インファイトっ!!」

メガエルレイド「エルッ!!」

ドドドドド
487 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/12/26(土) 00:41:23.38 ID:2LnlWJ3c0

ゴリランダー「ゴリィィィィィ……!」ズズゥン

藍子「っ……ゴリランダーがのけぞるなんて……」

藍子「こちらも反撃です! キョダイコランダ!」

ゴリランダー「ゴリィィィィィィィ!!」

グワッ

メガエルレイド「エルッ!」

ガキィィィィン

珠美「くっ、さすがの威力ですね! ですが……!」

スパッ

珠美「再度突撃です!」
488 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/12/26(土) 00:42:57.79 ID:2LnlWJ3c0

メガエルレイド「エルッ!!」

ドドドドド

藍子「っ……!」

『すげえ……一歩も引かねえ殴り合いだ』

『いいぞいいぞー! もっとやれー!』

ォォォォォォォォォォォォォォ

藍子(インファイト……すごいパワーだ。何度も受けてはいられない)

藍子(だけどチャンスはある)

藍子(インファイトは守りを捨てる技。あれを使う度に、エルレイドに与えるダメージも大きくなっていくはず)

藍子(そこを狙って……!)
489 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/12/26(土) 00:43:39.27 ID:2LnlWJ3c0

珠美「まだまだ! サイコカッター!」

メガエルレイド「エルッ」ブゥン

藍子「ダイジェットです!」

ゴリランダー「ゴリィィィィィ!」ブォォォォォン

珠美「くっ、切り裂いてください!」

メガエルレイド「エルッ!」スパッ

ビュォォォォォォォン

『おおっ、ダイジェットが真っ二つにされたっ!』

珠美「インファイト!」

メガエルレイド「エルッ!」バッ

藍子(今度は間に合って……!)

藍子「ダイウォール!」
490 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/12/26(土) 00:44:34.69 ID:2LnlWJ3c0

ゴリランダー「ゴリィィィィィ」

ガキィィィィン

珠美「くうっ……あと一歩及ばず!」

藍子「今です! キョダイコランダ!!」

ゴリランダー「ゴリィィィィィィィ!!」ドンドコドンッ

グワッ

珠美「しまった、エルレイド!」

メガエルレイド「……!」

ズドォォォォォン
491 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/12/26(土) 00:45:02.02 ID:2LnlWJ3c0

珠美「……まだです。勝負はピンチになってから!」

珠美「エルレイドっ!!」

メガエルレイド「……!」キンッ

ズバァァァン

藍子「そんな……キョダイコランダが全部斬られた!?」

珠美「そこっ!!」

メガエルレイド「エルッ!」ギュンッ

藍子「! ゴリランダー!」

ゴリランダー「ゴリィィィィィィィ!!」グワッ

ズバァァン
492 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/12/26(土) 00:45:38.10 ID:2LnlWJ3c0

珠美「なるほど、木の根をダイウォールの代わりとした防御ですね」

珠美「ですが! ダイウォールでないのなら突破は不可能ではありません!」

メガエルレイド「エルッ!」グググググ

藍子「っ……耐えて、ゴリランダー……!」

珠美「おおおおおっ!!」

ビキビキビキビキビキ

藍子「……! 木の根が……」

藍子「……!」


珠美『意志なき攻撃は、珠美には届きません』


藍子「……そうだ。意志のない攻撃は届かない。耐えるだけじゃ、勝てない……」
493 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/12/26(土) 00:46:16.35 ID:2LnlWJ3c0

藍子「ゴリランダー……押し返して!!」

ゴリランダー「……!」

ゴリランダー「ゴリィィィィィィィ!!」

メガエルレイド「……!」


ズドォォォォォン


藍子「うあっ……」

珠美「っ……!」

藍子「……!」
494 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/12/26(土) 00:46:59.49 ID:2LnlWJ3c0

バシュゥ

エルレイド「エル……」ドサッ

ゴリランダー「ゴリッ……!!」グググ

ドローンロトム『エルレイド戦闘不能! エルレイド戦闘不能!』

ドローンロトム『勝者……』

ドローンロトム『チャレンジャー・藍子!!』
495 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/12/26(土) 00:47:45.78 ID:2LnlWJ3c0

……………………………

ドワァァァァァァァァ

藍子「……や、やった」

藍子「勝った……勝ったんだ……!」

藍子「ゴリランダーっ!」ガバッ

ゴリランダー「ゴリ」

藍子「ありがとう……よく頑張ったね、ゴリランダー……!」

珠美「……負けました」

珠美「個性的な策略は多々あれど、やはり最後は藍子殿の前に進むという意志。それが勝負の決め手だったのでしょう」

珠美「珠美も、こんなに心を震わせたバトルは久々で、つい熱くなってしまいました。本当に、ありがとうございます」

藍子「……いえ、勝ったのは私の力じゃありません」

藍子「ポケモン達が、頑張ってくれたから……私を信じてくれたから、勝てたんです」

珠美「そう謙遜なさらず。この勝利は、あなたとポケモン、両者がもたらしたものです」
496 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/12/26(土) 00:48:35.68 ID:2LnlWJ3c0

珠美「どうぞ受け取って下さい。ガラルの英雄を象った最後のバッジ、ソードバッジです」

藍子はソードバッジを手に入れた!

藍子は技マシン「つるぎのまい」を手に入れた!

珠美「さあ、ソードバッジをリングの中へ」

藍子「はい!」カチッ

藍子「……!」

珠美「8つのバッジが揃い、ジムチャレンジ制覇の証であるエンブレムが完成しましたね。おめでとうございます。藍子殿が自らの力でもぎ取った、努力の結晶です」

藍子「自分の……力で……」

珠美「さて、今後のチャレンジャーの予定についてお伝えしておきます」
497 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/12/26(土) 00:49:12.79 ID:2LnlWJ3c0

珠美「例年通りであれば藍子殿はこのままトーナメントへ出場できるのですが、今年はガラル地方の知名度上昇に伴い、世界中からチャレンジャーが集まりました。その結果、爆発的にチャレンジャーの数が多くなっているようなんです」

珠美「そこで初めて、トーナメント出場者を決める予選を開催することになりました。予選の概要については近日中にお知らせしますので、それまでお待ちいただきたい」

珠美「これからの期間は己を鍛え、来るべき次の戦いに備えておくのがよいでしょう。また、そのエンブレムは必ず大切に保管していて下さいね」

珠美「……それでは。いつか必ず、また手合わせをお願いしますね、藍子殿」

藍子「……私も、またバトルしたいです!」

グッ
498 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/12/26(土) 00:50:19.46 ID:2LnlWJ3c0



ウゥオオオオオォオォォォォォォン



藍子「!?」

『な、なんだぁ!?』

『何この音!?』

珠美「! これは緊急事態を知らせる際のサイレン……!」

ダッ

藍子「あっ、珠美さん!」

ブルルルルルル

『な、なんじゃこりゃあ!?』

凛「!? これって……!」

藍子「みんなスマホロトムを見てる……ど、どうしたんでしょうか」バッ
499 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/12/26(土) 00:51:05.92 ID:2LnlWJ3c0

藍子「……!!」


【ニュース速報】
ガラル各地でダイマックスポケモンが大量発生 町を襲撃中
500 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/12/26(土) 00:56:55.52 ID:2LnlWJ3c0
次回、「生存本能ヴァルキュリア」編、開始

今回は以上です
年内最後の投下が終わりました。気づけばもう8か月もやってんだな…
だいぶストックが溜まってきているので、来年からは週2ペースで投下していきます。まだまだ終わりそうにないので、来年も引き続きよろしくお願いします

よいお年を
501 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/26(土) 00:59:09.60 ID:fXegchK/0
乙 キョダイマックスVSメガシンカはまさに夢の対決だな藍子を応援する凛とファンとか今までで最高に熱い回だった
502 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/27(日) 12:24:29.24 ID:G3JbR0YW0

>珠美「そうですか。互いに、よき師に恵まれてきたようですね」
珠ちゃんの師匠も今後登場するのかな?
あと「生存本能ヴァルキュリア」で「アインフェリア」が関わってくるとしたらアイマス地方の
夕美(ジムリーダー)・ありす(見習いトレーナー)・文香(考古学者)も登場か?
503 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2020/12/27(日) 19:19:16.58 ID:0AtbKV7CO
リベンジ達成か、返り討ちか。
最強トレーナーに再び挑戦。

加藤純一(うんこちゃん) Youtubelive

DS/ポケモンPt『バトルファクトリー50連戦』
vsファクトリーヘッド:金ネジキ/第5夜

『ポケモン金ネジキ絶対クリア放送』
(18:20〜放送開始)


https://youtu.be/7E3czP9_mec
504 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2020/12/30(水) 20:13:34.57 ID:fQK9cVQTO
加藤純一(うんこちゃん) Youtubelive

DS/ポケモンPT・バトルファクトリー
『加藤純一vs金ネジキ』生放送/第6夜

『ポケモン金ネジキ絶対感動のクリア放送』
(19:32〜放送開始)


https://youtu.be/0t2E8gL4IeA
505 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2021/01/02(土) 23:09:43.23 ID:TmJJpHbTO
『ポケモン金ネジキを
クリアする放送〜2021〜』
(20:27〜放送開始)


https://youtube.com/watch?v=55FFvq84-w0
506 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/01/03(日) 01:45:40.36 ID:9Uxtkrax0
投下します
507 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/01/03(日) 01:47:07.78 ID:9Uxtkrax0

生存本能ヴァルキュリア編 〇一 「終わりの始まり」


ナックルジム前

凛「藍子!」

藍子「凛さんっ! 町が……町がっ!!」

凛「落ち着いて、藍子!」

凛(……藍子が驚くのも無理はない)

凛(突然流れてきたニュース速報……それはガラル各地でダイマックスポケモンが大量発生し、暴れているというものだった)

凛(そして中継映像として映されていたのは、無数のダイマックスポケモンが暴れているシュートシティ――藍子の出身地だった)
508 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/01/03(日) 01:47:48.54 ID:9Uxtkrax0

凛(……でも妙だ。ニュースによればほとんどの町にダイマックスポケモンが出現しているみたいだけど)

凛(ナックルシティは何も起きていない……どうして?)

藍子「! 凛さん、あれ……!」

凛「! あれは……赤い光?」

凛(ガラル粒子に似た色……そうだ、あれはワイルドエリアで見た覚えがある)

凛「あそこで何かあったのかも。あの方面は――」

藍子「そ、それよりシュートシティが……!」
509 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/01/03(日) 01:49:06.24 ID:9Uxtkrax0

珠美「シュートシティでしたら、今のところ大きな被害は起きていません」

藍子「! 珠美さん……」

珠美「現在、夏美殿が指揮をとってダイマックスポケモン達を鎮めてくれています。他のジムリーダー達も同じく交戦中のようですが、幸いにも戦力は確保できているようです」

藍子「よ、よかった……」

珠美「……原因はあの光のようですね。あれはガラル粒子が充満した時に現れる光の柱です」

凛「あの光、見覚えがある。ワイルドエリアで変な穴から伸びていた光だよね」

珠美「ええ。それはワイルドエリア各地に点在するポケモンの巣ですね。あの中にはダイマックスした野生のポケモンが住み着いています」
510 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/01/03(日) 01:50:09.23 ID:9Uxtkrax0

珠美「しかしあの方角にあるのはスパイクタウン……あそこはパワースポットではありませんし、あのような光が出現するのはおかしいです」

凛「スパイクタウン……」

凛「前に訪れたときも妙な空気の町だと思っていたんだ。もしかして……」

凛「とにかく、行ってみよう。藍子」

藍子「は、はい!」

珠美「待ってください。藍子殿、念のためポケモン達を回復させておきます」

パァァ

珠美「できれば珠美も向かいたいのですが、この町に何かあれば珠美が対処しなければなりません。口惜しいですが、どうかお気をつけて」

藍子「ありがとうございます!」

凛「そっちも気をつけてね」
511 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/01/03(日) 01:50:59.56 ID:9Uxtkrax0

そらとぶタクシー発着所

ガラッ

凛「お願い! スパイクタウンまで乗せてほしいんだ」

運転手「お、おいどうした、そんな勢いで」

運転手「それにスパイクタウンだって? あそこは発着所がないから行けねえよ。それに今は奇妙な光が出ているし――」

凛「今は一刻を争う事態なんだ……適当なところで降ろしてくれていい!」

運転手「そんなこと言われても――」

凛「お願い……」

藍子「お願いします……!」

運転手「お、おいおい……ったく、何なんだよアンタら」

運転手「……あー、わかった、乗せるよ。ただし、会社には言うんじゃねえぞ」
512 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/01/03(日) 01:51:35.63 ID:9Uxtkrax0

バサッバサッ

凛(見えてきた……スパイクタウン)

凛(やっぱり、光の源は町の中のようだ)

凛「……よし、ここで大丈夫。ありがとう!」ガラッ

運転手「お、おい!? 運転中だぞ、勝手に扉を開けるな!!」

凛「藍子!」ガシッ

藍子「えっ」

バッ
513 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/01/03(日) 01:52:10.66 ID:9Uxtkrax0

藍子「えっちょっと凛さ――えええっ!?」

運転手「んなあっ!? 飛び降りたぁ!?」

凛「ムクホーク!」ポンッ

ムクホーク「ムクホー!」

ドサッ

藍子「あ、あわわ……」

凛「よし、ムクホーク、降下していくよ」

ムクホーク「ムクホー!」
514 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/01/03(日) 01:52:47.68 ID:9Uxtkrax0

運転手「……なんだよまったく……」

運転手「っておい! アンタ!! 運賃!!」

凛「そこに置いてる!」

運転手「そこ……?」

運転手「ってこれ、おだんごしんじゅじゃねえか!?」
515 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/01/03(日) 01:53:49.23 ID:9Uxtkrax0

スパイクタウン

凛(……前よりも町全体がピリピリしている。この中に誰かが……いる)

凛「光は町の奥から差しているみたいだ。藍子、気をつけて進んでいこう」

藍子「わかりました」

ザッザッザッ

凛「……」

藍子「……」

凛(! あれは――)
516 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/01/03(日) 01:54:40.34 ID:9Uxtkrax0

??「フン、ノコノコとやって来たようね」

??「うふふふふ……あなたたちだったんですね。私たちのこと、色々と嗅ぎまわっていたのは」

凛「まゆ……やっぱりここにいたんだ」

凛「それに、時子まで……」

藍子「な、なんなんですか、あなたたちは……この町で、何を……」

凛「藍子、こいつらは前に話した、私がアイマスで戦った犯罪組織の連中……しかも幹部だった奴らだよ」

藍子「え……!?」
517 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/01/03(日) 01:56:04.56 ID:9Uxtkrax0

凛「アンタ達、こんなところで何をしているの? まさか……シンデレラ団の再興でも企んでいるわけ!?」

時子「シンデレラ団? なんだそれは」

凛「……は?」

まゆ「凛ちゃんこそ、どこで私たちの名前を聞いたんですか? 私たち、初対面じゃないですか……♪」

凛「な、なにを言ってるの……?」

凛(二人とも、様子がおかしい……初対面なはずないじゃないか)

凛(シンデレラ団のことだって……まさか、記憶をなくしているの?)

時子「不気味なトレーナーね……でも、今さらここに来たところで私たちの計画は止められないわ」

まゆ「そうですよ。もうすぐガラル地方はまゆ達のものに……うふ、うふふふふ♪」
518 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/01/03(日) 01:57:12.20 ID:9Uxtkrax0

凛「計画……?」

ザッ

??「あら、凛ちゃんに藍子ちゃん。久しぶりねー、元気してたかしら?」

藍子「えっ……!?」

凛「……レナさん……!?」

藍子「ど、どうしてここに……」

レナ「そりゃあビックリするわよね。――そう、アタシもこの計画に加担させてもらっていたの」

レナ「時子ちゃんはマクロコスモスにスパイとして潜入、まゆちゃんはボスの補佐。で、麗奈ちゃんとアタシで外回り。少ない人数だったけど、ここまで順調に事を進められたわ」

レナ「……頭の悪いみんなのおかげでね」
519 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/01/03(日) 01:57:49.58 ID:9Uxtkrax0

藍子「そんな……レナさん、冗談ですよね……? レナさんが、悪いことを、企んでいるなんて」

レナ「そうだ、せっかくここまでたどり着いたんだもの。少しは種明かしをしてもいいわよね、まゆちゃん?」

まゆ「ええ。いまさら真実を知ったところで、まゆ達には関係ないんですもの」

藍子「レナさんっ!」

レナ「そうね、どこから話そうかしら」

レナ「……ガラル各地で起きたポケモン暴走事件。あれ実は、全部アタシが起こしたものなのよ」
520 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/01/03(日) 01:58:33.08 ID:9Uxtkrax0

凛「……!!」

レナ「どういう原理か、この場で説明した方が早いかしら。はい、時子ちゃん、これ持って」

時子「……しかたないわね」パシッ

凛(あれは……金のリング?)

レナ「じゃあ今からとびきりの手品を見せてあげるわ。このモンスターボールを、時子ちゃんの手元まで移動させまーす!」

レナ「はいっ」

ヒュン
521 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/01/03(日) 01:59:33.45 ID:9Uxtkrax0

レナ「実はこのリング、あるポケモンの力を宿していてね。どんな空間とも自由に繋げることができるの。こんな風に」

パシッ

藍子「え……?」

藍子(リングの中に入れたモンスターボールが、時子って人の持つリングから出てきた……これって、瞬間移動……)

藍子(それにあのリング、どこかで見たような――)

藍子「……!!」ハッ

凛「じゃあ、まさか……ジムの前に置いていたあれは」

レナ「ええ、そのまさか。全部これと同じリングよ」

レナ「ただのオブジェに見せかけて、こんな驚きのギミックが仕掛けてあったなんてねー」

凛「……!!」
522 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2021/01/03(日) 02:00:22.10 ID:9Uxtkrax0

レナ「今各地で暴れているポケモン達は、全てリングを通して世界中から送り出されたポケモンよ。ま、何も知らない人からしたらジムからポケモンが出てきたって思うでしょうけど」

レナ「思ったより大変だったのよー、全てのジムにあれを設置する作業って」

時子「全て? 一ヶ所だけ断られた場所があったらしいじゃない」

レナ「ああ、ナックルジムね……あそこのジムリーダー、かなり意固地だったから、アタシが先に折れちゃった」

レナ「ま、一ヶ所くらいいいじゃない。今頃、パワースポット周辺の地域は大パニックに陥っているはずよ」

まゆ「そうですねえ。『ねがいのかたまり』、ちょっと与え過ぎちゃったかしら」

藍子「……そ、そんな……」

レナ「リングなら他にもたくさん持っているわ、ほら」ジャラジャラ
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