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【安価コンマ】転生させてみたらこうなった
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520 :
◆vmfmKqFvN2
[saga]:2022/01/04(火) 18:31:04.36 ID:aOrqJ+YP0
そんなやりとりをしていると続々と人が入ってきた。
服装的に冒険者だと分かる。
受付嬢「そろそろお喋りは終わりね。タリアちゃん、アンと仲良くしてくれてありがとう」
タリア「いえそんな…。お仕事頑張ってください」
頭をさげてアンジェと二人でそそくさとギルドの裏口から外へ出る。
正面入口の方まで戻るとさっきと違って人がたくさん歩いている。
お店も開き始めたようだ。
アンジェ「運び屋のお仕事が終わって帰ってくるなら……こっち」
タリア「え、ちょっとアンジェ!?」
まるで僕はペットのようにアンジェに手を引かれてずるずると街中を歩いていく。
気になる場所を探す暇さえ与えてくれない。首を左右に振っては景色が流れる。その繰り返しだ。
タリア「…あれは」
十字路に着いた時、右奥にレグルスらしき人物を発見。また左奥にネリアらしいのも発見。一瞬だったから本人かは分からない。
アンジェは真っすぐ進んでいく。目的地しか見えてないのか気付く様子がまるでない。
安価下2
1:このまま引きずられていく
2:アンジェに気付かせるため振り解く
521 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/01/04(火) 18:33:27.26 ID:ljAUKzEW0
2
522 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/01/04(火) 18:34:20.73 ID:dbdB8aSDO
待ってた
2
523 :
◆vmfmKqFvN2
[saga]:2022/01/04(火) 19:02:32.60 ID:aOrqJ+YP0
引きずられている手を振り解く。
アンジェ「タリアさん? どうしましたか?」
タリア「右にレグルス、左にネリアが見えたの。だから気になっちゃって」
アンジェ「…そうですか。ならワタシのことは気にせず行ってください」
タリア「え?」
アンジェ「帰ってくる時間を聞くの忘れちゃいましたし、タリアさんを待たせるわけにいきませんから」
まだ朝方だ。帰ってくるにしてもしばらくかかるだろう。
アンジェはそれまで待ち続けるかもしれない。僕まで待たせては申し訳ないと思っているのかも。
タリア「……ごめん。そういうつもりじゃなかった。それにさ、ずっと待つのは大変だから時間潰しに行こうよ」
アンジェ「でも」
タリア「お出かけは一緒がいいんだよ。後でまたギルドに行こう!」
アンジェ「…はい。ありがとうございます」
さて、これでアンジェが一人で外で待つことはなくなった。
あとはどっちに行こうかな。
安価下1〜3多数決
1:右のレグルスらしい方
2:左のネリアらしい方
524 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/01/04(火) 19:20:41.14 ID:ljAUKzEW0
2
525 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/01/04(火) 19:28:49.83 ID:dbdB8aSDO
2
526 :
◆vmfmKqFvN2
[saga]:2022/01/04(火) 20:31:25.25 ID:aOrqJ+YP0
タリア「じゃあ左に行こう」
今度は僕がアンジェを引っ張っていく。
え〜と? とりあえず道を進んでみるけど土地勘皆無の僕だ。見失うよね。
アンジェ「ネリアさんなら近くの教会にいるかも」
タリア「教会?」
アンジェ「はい。テスト復習の時に親が聖職者だと聞いたんです」
ほう。僕がリオと魔法の練習をしている間にそんな話を…。
道なりに進んでいくと確かに教会に辿り着いた。
タリア「おお。初めて見た。中に入ってもいいの?」
アンジェ「出入り自由です。行きましょう」
ゆっくりとトビラを開ける。
内装はシンプルで横長の椅子が二列に並べられ、一番奥に神官が立っている。
漫画やゲームで見慣れた光景が目の前にある。
527 :
◆vmfmKqFvN2
[saga]:2022/01/04(火) 20:57:10.04 ID:aOrqJ+YP0
…そうだ、ネリア。僕たちはネリアを探しに来たんだった。
椅子に座っている人はほとんどが大人だ。
アンジェ「見える範囲にいません。奥に行ったんでしょうか」
奥か。アンジェと同じように関係者しか知らない場所があるならそこしかない。
タリア「もしそうならお手上げだね」
神官「迷えるお嬢さんたち。どうされましたか」
うろうろ見渡していた僕たちを見て声をかけてくれた。
優しそうなおじいさんだ。
アンジェ「あ、お祈りもせずすみません」
神官「大丈夫ですよ。子供が来てくれただけで嬉しいですから」
タリア「それならよかった……友達がここに来たと思ったんですけど…」
神官「友達ですか。失礼ですがお名前を伺っても?」
そう言って神官さんの顔色が少し変わる。
528 :
◆vmfmKqFvN2
[saga]:2022/01/04(火) 21:00:35.89 ID:aOrqJ+YP0
タリア「名前? タリアです。こっちはアンジェ」
神官「!? Sランク対決の…タリア様でしょうか」
タリア「えっと、…はい」
教会にまで広まってるのか。学園から近いというのも一因かな。
神官「…ネリア様はこちらです。どうぞ」
外へ案内され、横にある物置小屋の前までやってきた。
神官「ここから教会の地下へと降りる梯子があります。その先にネリア様がおられます」
アンジェ「そんな大事なことをあっさり教えていいんですか…?」
神官「かまいません。我らの声は最早無意味。どうかネリア様をお助けください」
タリア「…?」
神官さんの言葉の意味が分からない。
安価下2
1:何も言わず小屋に入る
2:説明を求める
529 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/01/04(火) 21:02:51.95 ID:znR+BVyio
2
530 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/01/04(火) 21:21:25.62 ID:ljAUKzEW0
2
531 :
◆vmfmKqFvN2
[saga]:2022/01/04(火) 22:13:01.25 ID:aOrqJ+YP0
タリア「ネリアを助けてってどういうことですか…?」
神官「…まだ幼きネリア様が魔力に目覚めたのは一年と半月ほど前のことです」
長くなりそうな感じがするけど聞いておこう。
神官「ネリア様とネリア様の母君、そして二人の護衛を任された冒険者たちがいました」
神官「母君はとても優れた聖魔法の使い手故、癒しの力を欲する賊が後を絶えません」
神官「賊の卑怯な罠にかかり冒険者たちは次々と傷ついていきました」
神官「その度に母君の力で態勢を整えて賊から逃げてきたのです」
アンジェ「……聖職者攫い。ギルドでよく聞きます」
神官「ある時、賊に母君が捕らわれてしまい当時の冒険者たちは教会とギルドの双方に謝罪しにきました」
タリア「捕らわれた!? ネリアのお母さんが!?」
神官「情けない話です。ネリア様はその時、まだ魔力は目覚めていないので解放されましたが…」
神官「多くの冒険者は謝罪の後、冒険者を辞めました。残りの数人は謝罪だけで足りないと遺書を残し自害を…」
アンジェ「……!!」
神官「これは申し訳ない。聞かせるにはまだ早すぎました」
タリア「……。アンジェは教会の中に戻って。続きはボクだけでいい」
アンジェ「へ、平気です。『何事にも恐れるな』…。続きを」
532 :
◆vmfmKqFvN2
[saga]:2022/01/04(火) 23:04:56.22 ID:aOrqJ+YP0
神官「…自害した冒険者のほとんどは家の中。そうじゃない二人の者は……」
神官「あろうことか、ネリア様の前で自害したのです」
タリア「…そんな」
アンジェ「どうして…」
神官「そのお二人は母君を護衛していた最前線に立つ者でした。当然ネリア様も顔を覚えておいでです」
神官「母君が捕らわれた罪を娘の前で償う。そういう意図があるつもりでしょうが、正常とは思えない思考でした」
神官「お二人を救おうと、ネリア様は魔力に目覚めました」
神官「今もお二人の遺体に魔法をかけ続けておられます。ですが、もう……」
そこまで言うと神官さんは目を閉じる。
タリア「…学園じゃそんな様子見せたことなかったのに」
アンジェ「はい。むしろ明るく見えます」
神官「御学友のお二人の前では心配させないよう振る舞っていたのでしょう」
神官「ネリア様はもう二度と悲劇を繰り返さぬよう風の支援魔法を独学で習得なされました」
神官「冒険者を支援すれば賊から護れる人が増えると信じて…」
安価下2
1:小屋に入る
2:現在の母親の安否を尋ねる
533 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/01/04(火) 23:07:27.68 ID:ljAUKzEW0
ksk
534 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/01/04(火) 23:14:17.54 ID:znR+BVyio
1
535 :
続く。早めにやりたい
◆vmfmKqFvN2
[saga]:2022/01/04(火) 23:57:35.83 ID:aOrqJ+YP0
タリア「貴重なお話ありがとうございました」
アンジェの方を見ると震えているのが分かる。
タリア「無理しなくていいから」
アンジェ「大丈夫です…!」
アンジェの手を取り物置小屋の中に入る。
小屋の隅の床に梯子が見えた。あそこから行けるはずだ。
僕が先に降りて安全を確認。…ネリアも通ってるから安全だと思うけど念のため。
タリア「うん。特に問題なし。アンジェも降りて平気だよー!」
アンジェ「は、はい!」
何もない一本道の地下の奥に行くと広い部屋に出た。
その中心に座る人がいる。そばには白くて長い袋が二つある。
ネリアだ。そして袋の中身は恐らく……。
意味のない聖魔法を必死にかけている。その後ろ姿は何とも言い難い。
安価下2
1:様子をみる
2:声をかける
536 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/01/05(水) 00:02:58.62 ID:7yLaYFYG0
乙
1
537 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/01/05(水) 00:10:56.87 ID:jEIIOsElo
おつ1
538 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/01/05(水) 00:35:33.55 ID:3g+sD/WDO
乙でした
539 :
週一更新…
◆vmfmKqFvN2
[saga]:2022/01/11(火) 21:13:49.68 ID:pNWcbkwh0
ネリア「……はぁはぁ」
中に入らずネリアの様子をみること数分が経過した。
ずっとあの調子で魔法を使い続けている。
アンジェ「止めないんですか?」
タリア「もうちょっと」
魔力は無限じゃない。魔力が無くなれば終わるのだ。
それでもSランクのネリアだ。魔力量は高いはず。いつ終わるかは分からない。
ネリア「なんで、まだ…起きないの…?」
魔力を高めたのかネリアの周囲が輝きだす。
反動のない聖魔法とはいえ、この量の魔力を制御していると考えると
タリア「…羨ましいな」
つい声を出してしまうほどだった。小声だったからアンジェに聞こえていないと思う。
安価下2
1:魔力切れまで待つ
2:中断させる
540 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/01/11(火) 21:16:36.58 ID:Bsfiklqg0
2
541 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/01/11(火) 21:24:10.84 ID:slUJGu0DO
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