このスレッドは1000レスを超えています。もう書き込みはできません。次スレを建ててください
やる夫が正史を書くようです50
785 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/15(火) 14:09:08.15 ID:sEJn3UAyO >>783 孫秀さんが書き込んでるのかな?
786 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/16(水) 09:11:04.08 ID:F108U3j80 >>785 そう取ったかww 確かに孫秀にとってはいい主君だったろうな
787 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/16(水) 17:45:28.15 ID:LPf0EGFnO 司馬倫くんは自分では書き込めないからね
788 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/27(日) 11:28:09.42 ID:UOxtjiSG0 【おまけ】 ,.⌒ヽ γ⌒ ヽ 〈● ノ\ /\ ●〉 ヽ彡' ヽ / ヾ_ノ ) Y ( 御無沙汰している。 /.γ⌒ ⌒ヽ \ . ,-,-,-,-:| 人 | ,-,-,-,┐ 次回までの繋ぎを兼ねて登場人物短評の時間だ。 . ̄ ̄ ̄ ̄ ̄L.L.Llノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄イ_/!_l_j_」 ̄ ̄ ̄ ̄ ,.⌒ヽ γ⌒ ヽ 〈● ノ\ /\ ●〉 ヽ彡' ヽ / ヾ_ノ ) Y ( /γ⌒ ⌒ヽ\ .今回取り扱うのは西晋を象徴するこの御方 / | | ヽ | ヽ__人__ノ | . ,-,-,-,-: ` ⌒´ -,-,-,┐ . ̄ ̄ ̄ ̄ ̄L.L.Llノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ イ_/!_l_j_」 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
789 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/27(日) 11:29:44.85 ID:UOxtjiSG0 ●張華(ちょうか) 渡良瀬準(はぴねす!) ' / /::: ,.イ ::: / |:: /´ | :::|! ::::: |\::: .| ' / .'.::... / !: / |:::! !::::ハ ::::::|:::::\:::: .| | ::!:::::| ::::j -‐|‐|─ ト::| l::::| -‐─ヽ--ヾ:::: i⌒v::::|! ::|::::::ィ:´::| |: | |:::| ゝv ゝ:::::ヾ::::::ヽ 官吏の道は何と我々を苦しめるものか。 | v ::| i: l ::∧:::::| V -- ゝ \ __ \::::\ | |:::|:: !:::l:::| ヽ_:l _ __ __`_ー いつも暇は乏しく、 .| | ::ハ::ij:::ハ::!イ`弋ゝ-'フ`` ´ !ノ__フハ 始終慌ただしく過ごさなければならない。 | | :::|:V:::::::ヽヽ  ̄ ` ´ , -v ,イ V::| ::::::ハ::\ ,. 良き友であるあなたは、 , -<. `| ` ヽ| :::/ゝ∧`´ <:i 詩を贈られ、我と共に楽しみたいと示された , '⌒ヽ ヽ ヽ ヽ/ヘ/::l! ! | | -.ハ V|!:::∧ l ー| | r トi_ノ ゝ |:|:::|:::,.\ ´ ` . イ | 人 i´ト l_ノl ノ/:::j:/::|::::ゝ.、 イ:::: |::::: ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 「王佐の才」張華。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } その孝行ぶりと文才・学識の深さから、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 地元范陽郡の有力者廬欽の後援を得て、異例の速さで中書令まで昇進。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 呉討伐の折は司馬炎の意を受け、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 羊祜・杜預と共に積極的に討伐を推進し、王濬に匹敵する恩賞を得た _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
790 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/27(日) 11:30:17.02 ID:UOxtjiSG0 ' / /::: ,.イ ::: / |:: /´ | :::|! ::::: |\::: .| ' / .'.::... / !: / |:::! !::::ハ ::::::|:::::\:::: .| | ::!:::::| ::::j -‐|‐|─ ト::| l::::| -‐─ヽ--ヾ:::: i⌒v::::|! ::|::::::ィ:´::| |: | |:::| ゝv ゝ:::::ヾ::::::ヽ | v ::| i: l ::∧:::::| V -- ゝ \ __ \::::\ 我らは同僚であり住まいも近い。 | |:::|:: !:::l:::| ヽ_:l _ __ __`_ー | | ::ハ::ij:::ハ::!イ`弋ゝ-'フ`` ´ !ノ__フハ 互いに年老いて官に在っては、 | | :::|:V:::::::ヽヽ  ̄ ` ´ 身を危うくし、辱めを招く事になろう。 ., -v ,イ V::| ::::::ハ::\ ,. , -<. `| ` ヽ| :::/ゝ∧`´ <:i 共に官を辞したいと思う , '⌒ヽ ヽ ヽ ヽ/ヘ/::l! ! | | -.ハ V|!:::∧ l ー| | r トi_ノ ゝ |:|:::|:::,.\ ´ ` . イ | 人 i´ト l_ノl ノ/:::j:/::|::::ゝ.、 イ:::: |::::: ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー しかし、太康年間以降の彼の人生にはどこか影がつきまとう。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 一見不可解な都督幽州諸軍事から太常への左遷、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 太常を解任され、紆余曲折を経て司馬衷治世下で司空・中書監に就任。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ この復活劇には賈南風の思惑があり、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ それが愍懐太子の騒動での煮え切らない態度に繋がったのかもしれない _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
791 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/27(日) 11:31:58.46 ID:UOxtjiSG0 ' / /::: ,.イ ::: / |:: /´ | :::|! ::::: |\::: .| ' / .'.::... / !: / |:::! !::::ハ ::::::|:::::\:::: .| | ::!:::::| ::::j -‐|‐|─ ト::| l::::| -‐─ヽ--ヾ:::: i⌒v::::|! ::|::::::ィ:´::| |: | |:::| ゝv ゝ:::::ヾ::::::ヽ | v ::| i: l ::∧:::::| V -- ゝ \ __ \::::\ | |:::|:: !:::l:::| ヽ_:l _ __ __`_ー | | ::ハ::ij:::ハ::!イ`弋ゝ-'フ`` ´ !ノ__フハ 従容として余日を養い、晩年を楽しみたいものだ | | :::|:V:::::::ヽヽ  ̄ ` ´ , -v ,イ V::| ::::::ハ::\ ,. , -<. `| ` ヽ| :::/ゝ∧`´ <:i , '⌒ヽ ヽ ヽ ヽ/ヘ/::l! ! | | -.ハ V|!:::∧ l ー| | r トi_ノ ゝ |:|:::|:::,.\ ´ ` . イ | 人 i´ト l_ノl ノ/:::j:/::|::::ゝ.、 イ:::: |::::: ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 後世の人々は無邪気に張華を才人と持て囃すが、 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 太康年間の挫折と元康年間の立場については知っておくべきだろう。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j また、多芸多才な人物なのは間違いないが、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .史書における彼の逸話は脚色されがちであり、読む上で注意を要する。 `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 「●●は張華に評価された」は『晋書』のテンプレ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
792 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/27(日) 11:33:49.26 ID:UOxtjiSG0 イ ⌒ ヽ , ‐ 、 〈 ●人 人●) !、_ ノ Y / _r j i (_ / γ ヽ、 上にある張華殿のセリフは、 |. | i i 『答何劭』という張華殿作の詩の一節を抜粋したものだ。 |. !、 ___人_ノ/ \. `ー- ' ヽ __ ちなみにこの詩、『文選』にも収録されている / / ̄ ̄⌒/⌒ / (⌒ / ./ / i\ \ ,(つ / ⊂) | \ y(つ__./,__⊆) | ヽ_ノ | |: | / ̄: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \ Λ: : : : : : : : | \―― : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \: : : : : :\___,|: : : : : : : :.| . /: : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\: : : : : :\|: : : : : : : :.| | : : : : |.:. : : : : : : : : : :|: : |\:. : : : : :|: : : : : : :.\: : : : : : | | : : : : | : : : | : : : : : : :|: : | : :/⌒:|: : : : :|T⌒: : : : : : :.| | : : : : | : : : | : : : : : : :|: : | /\: : :|: : : : :|:|: : : : : : : : : | | : : : : | : : : | : : : : : : :|: : | ァ===x : : : : |:|: : : : : : : : : | . /| : : : : | : ―|\: : :. :. :∨:| イ V/ソ ノ: : : : : |:|: : : : : : : : :Λ 厶| : : : : |: : : :.:__ァ===: : : :\ |: : : : : |:|: : : : : : : :/: :.\ 私が張華殿に贈った詩に答えた詩ね。 |Λ : : |:.Λ:.イVツ ノ ̄ ̄ |: : : : : |:|: : : : :Λ/: : : : : \ . \ |\:∨\ 、 |: : : Λ|八:. :../:./: : : : :|⌒ 詩の文脈から察するに、 .|:\ :\:.:人 ┐ |: : /.:. :.| : \{: : : : : : : | 今上(司馬衷)の治世初期の作のはずよ .|: : : : : : :|: :|:> /⌒\ / |: /{:..:.:..| : : : \: : : |Λ| |: : : : : : :|: :|: :/ /\ \. |//{\| : : : : : : : : | | :Λ: : : :|__厂 ̄ ̄ ̄\>┘__/ { | : :厂 ̄ \| |/ \:./ \ \/二\ { |/ \ . 厂⌒\ / \ \ } ニニ)\{ / \ / / _ \ ∨\ / / | 晋 太宰 何劭
793 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/27(日) 11:35:05.39 ID:UOxtjiSG0 イ ⌒ ヽ , ‐ 、 〈 ニ 人 人 = ) !、_ ノ Y / _r j i (_ ( ;;;;( ちょうど楊駿が権力握ってた頃に書いた詩だ。 / γ ヽ,);;;;) |. | /;;/ .中書監になる前の時点でこれじゃあ、 |. !、 ___人_l;;,/ .元康年間の張華殿の心境は如何ばかりだったのか? / ∩ ノ)━・' ( \ / _ノ´.| | .『答何劭』を見る限り、政治に積極的な意欲があるようには見えないんだよな .\ " /__| | \ /___ γ( 弋>''"´ ̄~"''〜 、、 / V γ⌒ヽ ヽ ,、イ Λ V{ λ /{ 斗‐} , 从 弋{ ハ {人 {灯j/ 小ハ ゝ、ハ f´ヾ /リ j丿乂 `ヽ| そこに至るまでに色々あったものね。 Λ_ / / ``ヽ、 人 Λ 厶イ `ヽ、 \ 楚王が暴れた時に出て来たのも、  ̄戈ヽ {`ー=ミ 朝廷の状況を見るに見かねてという感じだったのかも? /´ ̄ `\h、、 ト、 j { ', ヽ 寸込 ,゙ 、 j/ } ∨ /,' j/ 乂 / i! / ,' i} 人 { ′ ,' /ハ ヽj{ ,'_ ,' j/ V ,゙ ′ `"''〜 、/ V
794 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/27(日) 11:36:39.77 ID:UOxtjiSG0 イ ⌒ ヽ , ‐ 、 〈 ニ 人 人 = ) !、_ ノ Y / _r j i (_ それならそれで、 / γ 、ヽ, 楊駿討伐の時に出てくるべきだったんじゃねというのが>>1 の意見。 |. | i l |. !、 ___人_iノ r ヽ このへんは本編で陳寿さんに代弁させている。 / ∩ ノ) 三 ) ( \ / _ノ´.| | ゝ ノ 後は、愍懐太子を見殺しに近い形にしたのが判断に困る .\ " /__| | \ /___ / .ィ /| / | / レ' レ' ∠_ /|/ < /  ̄ フ |V / V < | ̄ ̄/ ̄ ̄`\|\ \ 諫言はしました。 .|. 〈 < @厂 ヽ | 二> ̄ ̄ |__>== :、 ハ |\| だが、群臣の頂点にいた御仁がそれではダメでしょ。 .f^V ´rtュ‐`l_\\_/ V | くl  ̄/: : : :ヽ. | 「王佐の才」も老いたのかね ゝ_. _/: : : : : : : :\_/ f⌒| __| |: : : : : : : : : : : : : |ニ\ | | /く.Vヘ: : : : : : : : : : : .イ// | r‐ .へ | | | | \:_:_:_:_:_:_:/ || | |__| / .へ_}ヽ
795 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/27(日) 11:39:28.15 ID:UOxtjiSG0 イ ⌒ ヽ , ‐ 、 〈 ニ 人 人 = ) !、_ ノ Y / 迷いがあったのかもしれんし、 _r j i (_ ( ;;;;( 先行きが見通せなかったのかもしれない。 / γ ヽ,);;;;) |. | /;;/ ただ、結果として、一番下手打ったらダメな所で下手打ったというね。 |. !、 ___人_l;;,/ / ∩ ノ)━・' 「大雑把に善事を為した」とは言い得て妙かもな ( \ / _ノ´.| | .\ " /__| | \ /___/ ,.、 ,/`;、 / ヽ`丶、 ,;:;:;、 /;:;:;:;:( ,.-iー‐ -- i ''",.!., /:;:;:/ ./:;:;:;:;:;:;:;、 /´:::::: ̄:::"":::´::::::`ヾ.、 /:;:;:;:;:/ i:;:;:;:;:;:;:;:;:;ゝ/ィ:::::7‐::!:::::i::::',-ヽ::::::::',:ヽ (:;;:;:;:;:;:;:;:!,. i:;:;:;:;:;:;:;:;:; !:::::ィ‐i、',:: l、;:ィ-、',:::.:<ス::', \;:;:;:;:;:;:;:l l;:;:;:;:;:;:;そ ハ:: i' トj ヽ!. ト、,!i::::;んl:: ! とはいえ、寒門の身分から ヽ;:;:;:;:;:'7 .l:;:;:;:;:;: '´ !:::ヽ!" , `´,'::::!:::i::::;ゝ 三公にまでなった尊敬できる方ですよ。 i;:;:;:;:/_ .!;:;:;:;:フ ',:ハ::ヽ、 r‐、 /::::7:::ハ/ /;:´;:;:;::;:`:;:;:< _/`''ー`'=rt ''"!/i/∨ >>1に言わせると杜預将軍の方が上だそうですが i':;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ミ二r-っ/´i //' ,.ィ´`y -、 〈:;:;・:;:;:;:;_;:;:;:;:;:;:;:;:;:ミ_`u_〈. ', >ァヘ´ /. \ 'r i" `-ヽ;:/ ̄ `ー弋/ >イ_ハ ,イ ヽ ` 〈 < /:!_i ''" :i、 / _r--''ゝ i' l゙T_''  ̄,! i`'、‐ '':":7 。' <コ r-r '" l ̄ :!
796 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/27(日) 11:40:45.06 ID:UOxtjiSG0 イ ⌒ ヽ , ‐ 、 〈 ニ 人 人 = ) !、_ ノ Y / _r j i (_ 確かに士大夫にとって才覚は重要だ。 / γ 、ヽ, |. | i l .しかし、それ以上に大切なものがあるのは閻纘君が示した通り。 |. !、 ___人_iノ r ヽ / ∩ ノ) 三 ) 張華殿が史書が書き記す通りの御仁なら、 ( \ / _ノ´.| | ゝ ノ 是非とも閻纘君を属官に招聘してほしかった .\ " /__| | \ /___ / ,/`;、 / ヽ`丶、 ,;:;:;、 /;:;:;:;:( ,.-iー‐ -- i ''",.!., /:;:;:/ ./:;:;:;:;:;:;:;、 /´:::::: ̄:::"":::´::::::`ヾ.、 /:;:;:;:;:/ i:;:;:;:;:;:;:;:;:;ゝ/ィ:::::7‐::!:::::i::::',-ヽ::::::::',:ヽ (:;;:;:;:;:;:;:;:!,. i:;:;:;:;:;:;:;:;:; !:::::ィ‐i、',:: l、;:ィ-、',:::.:<ス::', 士大夫にとって大切なもの? .\;:;:;:;:;:;:;:l l;:;:;:;:;:;:;そ ハ:: i' トj ヽ!. ト、,!i::::;んl:: ! ヽ;:;:;:;:;:'7 .l:;:;:;:;:;: '´ !:::ヽ!" , `´,'::::!:::i::::;ゝ このスレでよく言われるのは、節義と保身ですよね? i;:;:;:;:/_ .!;:;:;:;:フ ',:ハ::ヽ、 r‐、 /::::7:::ハ/ /;:´;:;:;::;:`:;:;:< _/`''ー`'=rt ''"!/i/∨ 張華様にはそれが欠けていると? .i':;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ミ二r-っ/´i //' ,.ィ´`y -、 〈:;:;・:;:;:;:;_;:;:;:;:;:;:;:;:;:ミ_`u_〈. ', >ァヘ´ /. \ 'r i" `-ヽ;:/ ̄ `ー弋/ >イ_ハ ,イ ヽ ` 〈 < /:!_i ''" :i、 / _r--''ゝ i' l゙T_''  ̄,! i`'、‐ '':":7 。' <コ r-r '" l ̄ :!
797 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/27(日) 11:42:09.68 ID:UOxtjiSG0 イ ⌒ ヽ , ‐ 、 〈 ニ 人 人 = ) !、_ ノ Y / _r j i (_ ( ;;;;( / γ ヽ,);;;;) 酷な言い方になるがね。 |. | /;;/ |. !、 ___人_l;;,/ さすがに衝撃爺さんみたいな保身全振りもどうかと思うが / ∩ ノ)━・' ( \ / _ノ´.| | .\ " /__| | \ /___/ ;;;:;;:;:;;:;;:;;::;;::;:;;;:;;;:;;;:;;;::;;::;::;;;::;;;:; ;;:;;:;::;;::;;::;;::;;:;;::;;::/\:;;:;::;::;::;:; ;::;::;::;::;::;::;:::;::;::;:_lニニl_:::;::;::;::;: :::.:::.:::.:::.:::.::/:::::::::::::::ヽ::\::.:: :.:.:.:.:.:.:.:.:.〃:/∧::::::l:::l::|::::::ヽ:. :. :. :. :. : :|::l-‐l Vー-リ|::::|::::|: |::| ○ ○ |::::|)::| どういう態度を取るにせよ、覚悟は大切なのでしょうね |::{ r ┐ |::::|::::| ヽl>‐r┴r<j从lノ (⌒} .l 〈八〉(⌒}ヽ | | .| .ハ .| .|__ノ | V| .。| | .| .| └‐‐〉.。| .ーr┘
798 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/27(日) 11:43:42.47 ID:UOxtjiSG0 , ー.、 .r ⌒ヽ !;;:. ,! l、 ノ }::::..ヽ_/ { _ /:::::::::: \ .と、まあ、今回はリアル多忙につき短評は一人だけだ。 |::::::::::::::::.. l |:::::::::::::::::::. | ....:::,, コロナ禍と言われて久しいが、忙しい業種は忙しいんだよなぁ。 ヽ;:::::::::::::::.. / ,):::::::ノ . }:::::::::::::::::. { (:::::ソ 幸い今日から休みなので、 /:::::::::::::::::::: ヾ、 ,ふ´ 年内に次回分を投下できるよう作成に移りますはい -―――-|::::::::::::::::::::::::: \ -――,ノ::ノ―― |:::::::::::::::::::::::::|ヽ、 '⌒)━ //_ヽ, .,;;└''"´ ̄`ヽ、 _ ./´;;;;;;;;;;;";;";;;;;;;;;`;ヾ / .| )) (( ,ヘ, 7;;;;シャ;λメ;イマ;;ルλ;/ ./ '、 '、 .iル;;i ○ ○ λ;/ ./ . ヽ、ヽ.'ハル""r-‐¬""イ/ ./ . ヽソ√ソゝヽ、__,ノ_ノ;;━;´ そういえば、もうすぐ十二周年ですね! 〈 /ヽ/{介}ヽ7 .〉 . `弋〈 /| 凵 〉./ . ノ |: .λ ,く━. ━ ━ゝ く___/;;ヽ__> /;;;;;;/;;;;o;;;;;ヽ;;;;;\
799 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/27(日) 11:51:34.23 ID:gQJNErlH0 乙 長いスレになりましたな
800 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/27(日) 12:01:33.19 ID:kMKXVAHoo 乙でごわす まっこと身を保つのは難しか
801 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/27(日) 12:08:04.31 ID:egmosZfso 乙です 気づいたら追いかけ始めて早10年か… いつも楽しみにしております
802 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/27(日) 13:16:17.81 ID:6iesAfqq0 乙 楊駿討伐時点じゃ出てきてもなにもできなかったと思うなあ
803 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/27(日) 14:55:03.48 ID:t8bjQzcxo 乙でした〜 明哲保身……言うは易く……
804 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/27(日) 19:38:53.00 ID:7J+glzo50 乙ー 結局は賈氏に使われるだけの存在だったのかなー
805 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/12/27(日) 19:54:13.32 ID:H1cL442c0 お仕事お疲れ様です。 こういう例を見ると王翦の凄さを改めて思い知らされる次第
806 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/27(日) 23:25:13.48 ID:NfhbnITY0 乙でした そう考えると、割とハチャメチャな人柄なのに 功成り名遂げて栄光に包まれて亡くなった杜預さんと王濬さんって半端ないですね
807 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/28(月) 01:01:23.82 ID:joDHwzoD0 セミリタイアしたいと思ってたとすると見方も変わってくるか
808 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/28(月) 07:09:18.04 ID:3BB4EGjO0 >>806 そこらの人はハチャメチャなとこが思い切りの良さに繋がってた面もあるかもね。 失敗してたらただのバカ扱いだった可能性もあるけど、 歴史的に称賛されるような偉人は、そういう思い切りの良さと天運、 どっちも持ってる稀有なとこが無いとダメなんだろうな
809 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/28(月) 17:40:19.52 ID:K0+Z0H/+o 乙です。 >そういえば、もうすぐ十二周年ですね! 十二周年は通過点、二十周年への旅はまだまだ続きます><
810 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/28(月) 18:28:32.10 ID:BB21ZxEI0 やる夫スレだと古参の方なんだろうな 八王の乱なんておまけだし晋滅亡まではやると思うけど
811 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/28(月) 19:09:39.13 ID:vlV5FGY7O ここより長いスレってどのくらいあるの? 相当古参な方だと思ってたわ
812 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/29(火) 02:58:34.98 ID:70px5+XK0 やる夫スレ元年から続いてるスレは もうここしかあるまい
813 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/29(火) 03:02:48.04 ID:70px5+XK0 あれ、最初のスレは2007年だったか。 2008年と勘違いしてた
814 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/29(火) 05:50:12.39 ID:CwkxanNjo 歴史スレじゃ多分一番長寿でしょ あとは柳生スレか
815 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/29(火) 23:02:53.70 ID:sZ5nP/o70 12年この高クオリティで続けるって本当にすごいと思う。 (自分は西晋成立あたりからリアルタイムで追っかけ始めたんで、それでも8年目か) >>1 さん完結まで末永く続けてください。毎回楽しみにしてます。 張華や司馬亮の悲惨な末路は、 「司馬炎死去後の政界は、司馬炎治世時と一変し、政争はやるかやられるかの殺し合いになった」 という、時代の急激な変化についてゆけなかったからなのかなと思ったり。 まあ自分も、こんな変化についてゆきたくないとは思うけど、 「いや政敵とはいっても、[ピーーー ]まではふんぎれないよ。武帝時は政敵を[ピーーー ]とかなかったでしょ」 と躊躇しているうちに政敵に殺されたような感じがする。
816 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/30(水) 02:45:59.37 ID:7RxkLVNi0 孫秀のような「「ブッ[ピーーー ]」と心の中で思ったならッ!その時スデに行動は終わっているんだッ!」 的な覚悟が足りなかったということかな。
817 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/30(水) 09:55:29.57 ID:K3Vrr2iN0 張華 晋時代のプロデューサー。数々のタレントを発掘したことで知られている。 司馬48の推しメンであった攸が引退した後は地方局に左遷されたが、 体験!!異民族生活等の地方バラエティー番組を成功させ、本社に復帰した。 スタッフと飲んでいた時、煙草の火がウイスキーに引火してボヤ騒ぎを起こしたため 個人の部屋を取り上げられ、以後は会議室で仕事をさせられた。 司馬48メンバー遹の報道の誤報に対する謝罪文が軽薄であったと叩かれ解雇。 代表作は「博物誌」(現存) 好奇心が強く、センスも良かったが、趣味に合わないものには割りと冷淡な所もあった。 といった感じ?
818 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/30(水) 09:59:01.38 ID:GqZ7qmpj0 張林に「忠臣を[ピーーー ]気か」みたいな事言ってたあたり、政変が起きたとしてもまさか自分が殺されるとか考えてなかったのかも。 中立の立場取っておけば大丈夫、とか思ってたとしたら認識が大甘だと思うけど
819 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/30(水) 13:45:39.75 ID:dOVmFXHUo 司馬炎という存在がどんだけ大きかったかが今更痛感する
820 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/30(水) 14:31:12.35 ID:pkzpKWmEo でも、歴史的評価はいまいち…。 後宮に1万人規模の女をはべらして羊に選ばす、八王の乱を引き起こす土壌形成と、名君に成り損ねた残念な人評価で損をしてますな。
821 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/30(水) 17:08:00.35 ID:m+fCf3Sj0 >>820 何がまずかったんだろうかねえ。臣下の世代交代?息子が馬鹿すぎた?
822 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/30(水) 17:49:49.30 ID:iO+c5D9q0 このスレの恵帝は暗愚というより、司馬瑋や息子にも普通に死を命じたり、かなり血の気が多い描写が多い感じがする。 賈南風があまり陰謀得意じゃない描写をされてる分なおさら恵帝の容赦なさが際立つというか、 寛容たらんと不断に努力してきた司馬炎の逆を(単なる暗愚や、場に流されてではなく)率先して目指しているような。
823 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/30(水) 17:50:19.47 ID:BQ7yosyr0 身も蓋もないけど後継者に悩む時点で状況的には詰んでるのかもしれない 逆に上手く処理できた例とかあるのかしら
824 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/30(水) 17:55:05.06 ID:iO+c5D9q0 >>822 自己レスだけど、「率先して目指していた」は言いすぎかな。やっぱり回りに流されること多いし恵帝。 でも血の気が多いというか「自分の命令で人が死ぬのは別にかまわない」と思ってる感じはある。
825 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/30(水) 18:19:04.02 ID:aBjLxVydo ネタバレになるけど恵帝は羊献容にまで「彼(恵帝)は一人の女も(賈南風)も息子(司馬遹)守る事ができず妻子を下賤のものに辱めさせた」なんてdisられてる時点でアカン臭が
826 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/30(水) 18:42:21.63 ID:nCPg9lbL0 そのエピは既出なのでネタバレと言う程では無い
827 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/30(水) 21:14:40.52 ID:bZfJY5Jq0 司馬衷が殺そうぜ!って言われたらそうか、殺しとけ。で気軽に流してそのまんま殺させることが多いから 人臣が何かしようとしてもあまり意味がなさそうな。鳩山に一貫した行動しろって言うようなもんでしょ 内心疑問に思ってたり悩んだりしても結局通させちゃうから皇帝としてはどうも
828 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/31(木) 02:00:14.68 ID:8TJAU0aS0 >>823 全てにおいてカクが最強すぎる
829 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 17:10:07.89 ID:j1yEElDr0 \ー―\::r、:::\ 、 ヘ l , / 丿::::::::::::::/ __>:::::::::\ `¨¨ヘ \ \ / / ≦―一:::< _ \::::::::::\ ̄¨ー- _,≧=zzヘz、__,,z=≠=zz一 ¨ア:::::::/ _>:::::/\__ _7 ⌒7、 一 \:::::ア ⌒ヽ:::7⌒^^ / ヘ / `ミ、 \ ⌒< _/_ / / .|\ И }! フ_ \ ⌒/ ム,ヘ、_乂_\ _// N \ {⌒ . 厶イ / :7 \////ヘz_ ,イ/////7ア ∨ヘ } ̄ N } V⌒7、__Z≠=zzヘ ////z≠=z_,, W⌒V { 「やる夫が正史を書くようです」第八十九回。 フ { ∧ \ {"茴_、^ ⌒,ィf^茴"}^/ }lγ、 } \ ⌒7 l{ {∧ ヽゝ‐ ' - ` ′ ゝ- ' " И}9 / ー一 .この界隈におけるマナー及び、 / 八 }Y | 、 }/ 人 i { ネタバレ禁止については必ず守るように。 ^ア/ 》 ∧ ∧7〔 l \ 〆 ‖ }∧ ヽ ┘ ∧ ヘ, ⌒ 大司馬主簿、 、 / / | ヘ ,.:〔 { ∧ \ 荊州順陽国の王豹がお送りした \¨__ ,イ il l |∧ ` ‐-‐ '′ ∧ |i | }) ⌒ヽ . _/⌒ ({ i| |{.\::\ こ> /::/}l ハ{ 、 ヘ >x / }八 {\ \::>、 <:::/ ,イ / }l \ \ //_/ヘ∧| {=-\ \_二ニ=zz=ニニ二/ /_厶イ ..:N_ ¨フ  ̄/ /{::::i:::\ ,ヘニニ\___ T __,/ニニニИ::::::::::}l ヽ  ̄ . / 7.厶イi:::|::::N(ニニニニニニ_|. | |ニニニニニニニニ厶イ:::リ \ \
830 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 17:10:43.80 ID:j1yEElDr0 【紀元301年7月 晋 首都 洛陽】 ∧ ___ ∧ ///, '//, ////,> ´ ` <i///ハ //// / ', |///∧ //' / ′ ', ∨ |/////, {/ / ./ , ∨ |/////ハ _ / ./ / ' i ', ∨////∧ マニ=- / ' ' { i ! __}____V --=ミ、 V/// { | .ハ | } / \////////////,ヽ \{ ', ト. _斗 ',七', ./ ` イー- \///////////,}_ <iハ ', ー七ヽト、{ ヽ{ ', /| / } /}`/ー |≧=---r--彡// /| ', .ト,,ィ≦弐笊竺ミx、ヽ/ }/,ィ≦弐笊竺ミx! |//// \ .∧ |《 {{(⌒'⌒)}} {{(⌒'⌒)}} 》 /=≦ヽ Y | \ { -_\/ リ -_\/ リ / /\ / 仰せのままに ハ i! | ヾ ー― ー― / / / }ヽ. Y| ~ .i! |V (////) (////) イ }/ ム i.} ハ| i! .| { , ー― ヽ / / ノ八~| i! | 八 {/: : : : : : : } / / -イ i! i! } .ゝ ゝ :_:_:_:_:_ノ / / i! i! .| i / ≧=- _ __ -=≦ / / i! i! }/}/ > /|| 〃:.`:.<../ /}/ ! / // /i><彡// //イ{ ! / / / V ':.:.| }Kく「レ:.:/ / , ∨ ', ! { / / / i:.:.:.| |全_L!:/ / / ∨ ', ! ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 前回のあらすじ。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 長沙王司馬乂が驃騎将軍に任命された。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .何故趙王討伐の論功行賞が行われた後に、 `ヘ:ゝ .' 小/ 改めてこのような人事が行われたのだろうか? ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
831 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 17:12:27.82 ID:j1yEElDr0 !/ゝ_ イ ` :.、/ / / ! , , / i \ / ,' / ; j!'; ∨ ,:' ノ/ /' ' 〈 |/!イ_ ノ/ィ / i! ', / /イ i{ _! |``' _ -=ァ '´〈 .j!イ l ' ,/,' | || Y i! 笊_x、'; ,イ`イ j!_ノ / / {`ヽ j.! i i! ハ_t'ソ'i x笊/|イ { ,{ {ニ≧'ヽ! ヽ':, ! (ソ, | ‘, |':, ':,ニニニニ\{|ヽ ' , _ ´イ { ヽ l ‘, !≧s。/ニ!':, 、 ', ‘ ' イi i! ' r`<ヽ_j }_.', }≧´ ‘,i!rvノ 晋 皇帝 司馬衷 , -'": : : : : : : : `: . ./: /: /: : : : : : : : : \ /: :, ': : :,': : : : : : }l:|: : :.|: l :. .': :/: : : :': : : : : : :ハ:|: : l:|: l : } |: :l: : : : l:斗ャセハ/ ト、:从ノ : } |: :{:l: : l:.l,芹汽 ィ芹ぃ: : / ところで長沙王 |: 从: : :K ヒzリ ヒリ Y}: ;イ :l: i:∨:.|ヾ゙゙゙ ' ゙゙ ハl/:/ ',:i: : : :l心 ` ´, ィ: : :l:{ Vl、 : lィl >‐< |: : ハ{ _,ィ==\lY {ヽー|/lノ、 晋 東海王 司馬越 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 考えられる理由として、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 皇帝司馬衷と斉王司馬冏が味方を欲していた点だ ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
832 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 17:15:34.98 ID:j1yEElDr0 , -'": : : : : : : : `: . ./: /: /: : : : : : : : : \ /: :, ': : :,': : : : : : }l:|: : :.|: l :. .': :/: : : :': : : : : : :ハ:|: : l:|: l : } |: :l: : : : l:斗ャセハ/ ト、:从ノ : } .私の中書省と斉王の大司馬府から、 |: :{:l: : l:.l,芹汽 ィ芹ぃ: : / 何名かをあなたの属官として派遣します。 |: 从: : :K ヒzリ ヒリ Y}: ;イ :l: i:∨:.|ヾ゙゙゙ ' ゙゙ ハl/:/ 何かあった時は彼らを使って私たちに知らせてもらえれば ',:i: : : :l心 ` ´, ィ: : :l:{ Vl、 : lィl >‐< |: : ハ{ _,ィ==\lY {ヽー|/lノ、 ,;;;; _,..-'' '''- .._ :;;;;. ,;;,,''" :;;;;;;. ;' / / l 、ヽ :;;;;;;;:. 、,,,,,,/ / / l l ヽ_L..;;;;;;;;、;:, ゙ヾl l l │l l l`゙ヾ:;;;;;;,;;',,,, ゙ヾ l ヽ l l l __ リ l リ;;;/ 、=ヘ ヽ_二 ̄ヾ〃,___二゙/ /: :`: :> \ソ、 弋::::リ 弋::::ソ//;)~`゙´i それは良いのですが、当の斉王の姿を見かけませんね ノl ~Tl  ̄ ,  ̄´l lソ l l l l ゝ、 ___ _ l l l l l l l ,:l l:::゙ 、 '",,.l リ-、l 、 l //:l l/;;;;l l//;l リ:: :ヽ 、ム /: :, レ'/;l;;;;;l'/';;;;;,'レ'::::/;;ヽ 、ム /:/: /;;;l;;/: : :/': : :/: :' \ ム /: : /::/゙゙;/ / /: : :/: : :' /;;、 ム ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー まず、皇帝司馬衷の場合。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } ここまでの八王の乱を見ての通り、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 都の軍事力は時の権力者が握り、司馬衷が有する兵力はほぼ皆無。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 時の権力者を掣肘する手段がないのである ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
833 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 17:17:58.79 ID:j1yEElDr0 【>>832 修正】 , -'": : : : : : : : `: . ./: /: /: : : : : : : : : \ /: :, ': : :,': : : : : : }l:|: : :.|: l :. .': :/: : : :': : : : : : :ハ:|: : l:|: l : } |: :l: : : : l:斗ャセハ/ ト、:从ノ : } .私の中書省と斉王の大司馬府から、 |: :{:l: : l:.l,芹汽 ィ芹ぃ: : / .何名かをあなたの属官として派遣します。 |: 从: : :K ヒzリ ヒリ Y}: ;イ :l: i:∨:.|ヾ゙゙゙ ' ゙゙ ハl/:/ .何かあった時は彼らを使って私たちに知らせてもらえれば ',:i: : : :l心 ` ´, ィ: : :l:{ Vl、 : lィl >‐< |: : ハ{ _,ィ==\lY {ヽー|/lノ、 ,;;;; _,..-'' '''- .._ :;;;;. ,;;,,''" :;;;;;;. ;' / / l 、ヽ :;;;;;;;:. 、,,,,,,/ / / l l ヽ_L..;;;;;;;;、;:, ゙ヾl l l │l l l`゙ヾ:;;;;;;,;;',,,, ゙ヾ l ヽ l l l __ リ l リ;;;/ 、=ヘ ヽ_二 ̄ヾ〃,___二゙/ /: :`: :> \ソ、 弋::::リ 弋::::ソ//;)~`゙´i それは良いのですが、当の斉王の姿を見かけませんね ノl ~Tl  ̄ ,  ̄´l lソ l l l l ゝ、 ___ _ l l l l l l l ,:l l:::゙ 、 '",,.l リ-、l 、 l //:l l/;;;;l l//;l リ:: :ヽ 、ム /: :, レ'/;l;;;;;l'/';;;;;,'レ'::::/;;ヽ 、ム /:/: /;;;l;;/: : :/': : :/: :' \ ム /: : /::/゙゙;/ / /: : :/: : :' /;;、 ム ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー まず、皇帝司馬衷の場合。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } ここまでの八王の乱を見ての通り、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 都の軍事力は時の権力者が握り、司馬衷が有する兵力はほぼ皆無。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 時の権力者を掣肘する手段がないのである ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
834 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 17:18:44.72 ID:j1yEElDr0 「y_)_)_))っ/:i:i:i:i:У:i:i:i:| /:i:| ,ィ _ _ /::/__「 、{:i:i:i:i:{:i:i:/:i:/_ /:i:i:i:i:}_,ノ:{ _// , \ ー ' {: : : : : : :}\i:/厂^  ̄\ ̄\l:i:/:/:i:i:i:i:| // ̄\ ヽ {:_:_:_:_: ト-/  ̄ヽヽ/:i:i:i:i:i:/ 、 /(_人 \´ | |: : : : :У / / V― ´ i 〈 \_ L } `ヽ| _/|: :// /l\ / | `ーノ | \_ / | ___ // |: /´ i | | レ'\l |/ヽ / / く | | { | / y 」 / | : : :_l N ー==ミ \| ,_レ' l/ l || }| l ヽ | /  ̄〕 / { |: : 〃\|`i __  ̄ヾ /<_/lノ / 八 丶 | / ̄ ̄\ 厂 _r | | {: :‖ ハ ー\ |:::::::::`i /_ノ、 | ,/ } > ´ ̄ ̄ ̄ ヽ /_ Y _ / / | 丶リ : : : ーへ_\ー ' / リ | / / 「 | レ`ヽ / ⌒V i! { __ノ《 ヽ: : :/:/:{:〈l`_T,_´ 《. / / 〉 l | Y {l {! \ ノ ∨/ : /::::{こ}彡:}:|三)ー、 }} / / / | ____ , ―― '~\ } ~`ー{__У /: >:|:::/:i:/:::/: !: : /: :∨{ /ヘ /´ } \ \ j ′:l: : |/:i:// : <: :{ : : : {. \ / 〉、 | \ / i : : \|_/__/: :|: : : : ノ\ 〈 / } | / |: : : {/{: ̄i`TT´i:\ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ . / 〉、: {∧: :丶 _ノ≧ < / / : : : V∧ : : :-=ニ 正史スレ十二周年を祝って!!! ≦ / : : : : : \\: : : ≧ ≦ r―/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`/Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ 晋 斉王 司馬冏 \__人_人从_人_人从/ γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ _) (__ | いつものアレです | ) 乾杯ッ!! ( ヽ_____________乂  ̄ ̄) ( ̄ ̄ /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 次に、斉王司馬冏の場合。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 彼は成都王と河間王という N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 潜在的な敵を抱えていたが、兵力において明らかに二王に劣っていた。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 挙兵以来の盟友新野王が荊州に戻った今、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ どうしても二王に対抗できる味方が必要になってくる _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
835 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 17:19:42.32 ID:j1yEElDr0 |ヽ ____ | ハY >''て |\`''< >''7 |/ |>'´: : : ≧: : : : : | \: : ,イ / r'~ /: : : / : : : : : : : : :', \. / | ,ィ^: : : ,' : : : : : : : : : : ヘ ヽ |∨__ ヽ ̄,' : : : : ,' : : : : : : : : : : : : :`ヽ /´ / >l : : : : :l : : : : : :___: : : : : : : |/ /===ミ ヘ |: : >'" ̄ : : : : : : : `''< : : | / // |: : : : : : ', : : : : : : : : : : : : : :/:.ト<⌒ヽ_/ ハ、 ト、ヽ、 : : : :,イ:/ィ:/|イ:イ/: :|.i 「| :「|l 困った御方ですね。 ,: : |ヘ',.ミ==ヘ//' ィ==‐'' | : : : | /|」 :|」l .7: : |: : :ハ. , |: : : :l: : : : : : :l 後で大司馬府に挨拶に行きましょうか 7 : : |: : :|∧ l : : :ハ: : : : : : :', /: : : :|: : :|//ミh、 ^^ , l : : ハ ∧: : : : : ∨ / /: : : : :|i : :|//⌒⌒ヽ、 .<. l: : :/ /乂 : : : : ∨ / /: : : : : :|l : :|7 /ニニニ7/ 从:// /`''<:.∨ / ,イ: : : : : : 从八 /ニニニ7∧ヘ/},イ´ / __、:\ , イ: : : : : : : : : :/ 7/ニニニ7/ // / / ヽ!: :\ . >''´: : : : : : : : : : : /| 7/ニニア,イ// / | // l : : : :` 、 >''´ : : : : : :/ : : : : : : |. 7/ニニアイ. / / i |./ |! : : : : : :ヽ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } そんな二人にとって、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 長沙王司馬乂は是非とも懐柔したい相手だったように思われる ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
836 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 17:20:54.57 ID:j1yEElDr0 s。:::::≧s。≧s。::::::::ミs。:::ミs。 \ 弋ー‐弌ナ__≧s。:::::::ミs。::ミs。`丶、 |ーr‐弌弋 `ヽ」::::::::::::ミs。::ミs。 ≧=- ..,,_ ≧s。_,| | ̄~|トミノ::≧s。:::::::::::::ミs。::ミs。____ノ . l | ̄ ̄ ̄|| ̄弌____ノ≧s。::::::::::ミs。:ミis。 s。__l |___ト 凵 ̄7^弌_ノ-ミs。:::::::ミs。:ミs。 | ̄::::::|≧s。 ̄ ≧s弌_ノ|^YTーt r'≧s。::::ミs。:ミs。 | ::::|──≧s。 ``rr─ゝ‐r'YY^灯二ア:::ミs。ミs。 | ::::|_____≧s。 ||____ト弌_ノノ弋弋ナs。ミs。::ミs。ー- .,_ |____,|-=ニ ̄ ̄≧o。|: ::::::|≧s。 `弌─‐r'´≧z{^Yミs。:::ミs。 ``¨ア .i |: /) | ``'''<_|: ::::::|____≧s。::|─‐┘ミ凵弋ナナ≧ァァ::::::\/ rz≦≧zュ |::(_ソ | .|:::||___|≧s。___::,| :::|三≧s。 |___ト、二二「l^^^ 弌竺竺竺テ |弋 : (| lマニT.=┐ .|:::||弋) |.  ̄|::|≧| .::|______,|~~゙|≧s。,_|__|//゙ミs。 ,|:|i:口i:|:|、 |\):::i| | |_l||_ロ | .|:::||\( |‐ュ .|::|三| ゙̄|::|‐||^|,,,,,,|//丁:゙|777777777ミihs。.,_ 弌ZZZZZZテ |:l:l〈::: | |/__||/Y . |:::||:l:|::|:|_|| |::|_||:|::::: |::|‐||^|::::::|7ミ |,,,,|///////////ミs。^_。.,_ __|i:i口i:i|_ |从_)(:| | |_l||_ロ | .|:::|l从ノ:|_|| |::|/|:::: :|::|ート::|::::::| l^^|::::|.TTー‐TTーーTTT≧:.フ7ァァx__,,..。o≦フフフフフフフ≧o。..,,_ |::::::: (:| |/__||__Y |:::||乂) |_|| _rヶぅ,|::::: |::|二`|::::::|_|;;; |::::|;;|::|;;;;;;;;|:|;;;;;;;;;|:||:|ー弌テテミis。ーーrrーーrrーーrrーーーrrーァ |-=ミ、|───---|:::||⌒ー|/( (゚_rソ:::: |::|;|二|::::::|ニニ:|::::|三三三三三三テ_,,,,|:| | |::|.|.|ノ777777777777777777777ァァs。..,,_ |::::: :: ,|二二||二二二|、___レ{ / (^ヽ: :: |::|;;|ニ:|::::::|:| ;; |::::|;;Y|_|ニフマY|_|‐ァ'ーー |ニニニニ|ーー弌ナーーーーー弌ナーー弌ナー弌テ彡 |ー=彡|-----------|_弋乂_ゝ__ノ‐:i|┴‐.┴::┴'‐┴┤弋ナ___弋ナ| .:|:| | |::|.|.|──||______rzzzュ_,||──‐||─‐|:| 二二二二二二二二──|:|:::::::::::::::::||::::i| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_二二ニ='=========┴┴=ニコ__||i:i:i:i:i:||::|:::|i:i:||__|「fis。.,|:| 二二二二二二二二二二|:|:::::::::::::::::i{::::i{ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `'ミ||||||「∩ 二二二二ニニ==──  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `'ミ|||凵 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ さて、太康年間以来、士大夫の奢侈は留まる所を知らなかった \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i i: : : :: : : : :|<V>| : : : !
837 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 17:22:21.83 ID:j1yEElDr0 ニニニ\ニニニニ.\ ニニニニ} _ }ニニニニニ}_,/ニニニ', \ニニニ\,_ニニニニ}ニニニニjI=‐ -=ニ=‐ ''⌒\⌒\__八ニニニノ ノニニニニニニ' \ニニニニニ〕レ小二/ .:/ \ \^ト //ニニニニニニニ}  ̄/ [ニ/ .:/ / \ ∨ニニニニニノニノ / ∨ .:/ / '/圦ニニニニニニイ / . : : : / .:/ . : | ∨ハ⌒ ̄ ̄ \ . ‰ : : : : / .: . :/ | | ∨ハ : : : : . \ / : : : : :/ . :/ :. | : :/ ∨ : : : : : :. \ . / : : : : : φ _ . :/ | :. : :Λ |_ \ : : : : : / . : : : :| | ̄| ヽ| :. : :7 ̄: :八 ト---: : : : . : : : | | | 八 | : :/ | / |: . 八 : : : : : : : :} . : : : | \ | 抖托ミk\| |/ 抖托テミk / '/.: : : : :φ .:ム 丶 彡^⌒ :.\| ⌒У: :./ '/ : : : / . : : /\ \/い/い/ /い/┐イ〉 '/ : :/ . : : : / \|ト--\ n / / }ノ ./ / . : : : :/ 八 ヽ ノ:: | | / / / // / : 長沙王が挨拶に来た? . : : : : :/ {( | じ / /j j‰ : : : : : : : : :/ )〉 > ィノ / ./ / : : .すぐに通せ : : : :/ __(( 斗=ァ冖i} `¨´ / ノ / / :/ : : :/ /ニニニニ/ニニ{ \ { /ニ=‐- _ /:./ / : : : ∨:: ::/ ノニjI=-=I{ニ从 へ ><rく_,ノ |ニニニニニニ∨:/ ⌒\ : : ∨/ .ィiニア゚.;.;.;.;.;.;.;.;ヽニ', //__ |l |-ニニニニニニV ∨ /ニア:(O.;( _)小Jニニ'//ニニ∨ ノ气ニニニニニニ} / }/ : : ∨ /).;.;.;/).;. ‖ニニニニ} {ニニニノ`¨Γ }ニニ=-__く\ / / : : : \ \/ /.;ア /:.; ‖ニニニニノ 7ニ7 し /Λニニニニ} / / : : : . \ 〈 /.;/ /:.;/)  ̄ ̄ /ニ{ / 「^\ニ{ φ : : { ∨ /:.;/ Λ /ニニニ', ノ \) { _ / Λ Lノ /:,:,} /ニニニニ]|', |^\ L. 乂 . : / ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 斉王司馬冏からしてそうだった。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 広大な邸宅を建造させ、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 酒色に溺れて朝見を怠り、人事は不公平で昵懇な者ばかり寵愛していた。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 『晋書』『斉武閔王冏伝』は、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ このような斉王の様子を驕恣と記している _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
838 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 17:23:32.18 ID:j1yEElDr0 r____ュ |i i| ノ__r'^ュ_乂_ _|_/\_|_ |≦二二二≧ |i _.ノ_└‐癶‐‐┘_乂___ /|Ёn ゚寸Ё|\ i|¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨|i==ソ__ ,、i;、、 /\ __ i| |i┘ ̄|i¨¨´/\`¨¨i ______| ̄| ___、-ミ /¨゚a \__.ノ|_/_____\_,レ''゚/ \ニニ/\ ̄|\ /____/\_ノ<__________≧zz癶\__|_|__/ \\/\━ |ニ |____|¨¨¨|/i| |_II_II___II_II_| |i^\ 〉__| ̄ ̄ ̄ ̄| ̄__|工工 _____/\ ̄___/_/ /´ `丶 \_,|i¨¨丁──ー|i⌒i| ̄|⌒|_〈 ∨工工 |//// \i|¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨|i'⌒\ i|¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨|i、__ __ノi|¨¨¨/¨マ¨¨¨¨¨|h, ∨ ̄ ̄ /\ //⌒\ / \¨¨゚ア \ | / ./ V∧\ \ ∨ / /_/¨¨¨¨¨¨゙`'く_________Υ____/|\____.Υ / .V∧ \___丶 /\_/ |-| ̄ ̄ ̄ ̄| ̄/| /^\ | |. / | | _辷'´_ V∧ `'弌 ̄| ¨|¨¨¨|/¨¨¨¨)>──r辷_..|___/\ /_|______,|__| /\| | ̄ ̄ / //\ \  ̄ ̄¨i / ̄ ̄___/___\/'´/`¨7¨|¨アく ̄/\ |,/_..//| |____/ / \ \ |h  ̄| ̄ ̄|___|_|____/::::/::::::/ /\/___\────‐//`| /__ァ=宀=s。,_\ \__|i∧ ノ工工工工工工工工_//\_/_|___|_/ |:::::::| |_______/____| _/  ̄/ \ `'弌ヘ ::: ¨¨¨¨¨¨¨¨¨/:::/::::::/____∨  ̄ |____|\____|、>'^` ̄ `丶、 |_____> ___ ____/__/___,/ | II II |」 ______.____ └───| 口口´ ̄ ̄ ̄ ̄`口口 |__|__ /|工工工i|::::::::::::::::|i /::/  ̄ ̄ ̄ ̄ i|::::::::::::::::::|i/::ハ |_________} ̄Гi|:::::::::::::::::|ヘ //|工工in____,\/|___________/_____\' :| |::::::{_,ノ:::::::::::::::: |i∧ //|工工n|___/\_|//:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ::: :::::|_/\_,|:::::| ‘,::/____\∧ // ̄ ̄//:::: ̄ ̄:::::::\___________/::::: ̄ ̄::::::::\| ∧ |___/\__| ̄ /:::::::::::::::/ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄| ̄_________| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz/:::::::::: ̄ ̄:::::::::\ ::::::::::::: :: /_└ー── ┘____________└────ー|______________丁¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨| ̄ γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ | あら? | ヽ______乂
839 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 17:25:07.24 ID:j1yEElDr0 /: : : : /: : : : : /: : : : : : : : : : : : : : : :V_):\ /: : : / : : : : : : ′i: : : : : : : : : :i: : : : : :V__)ハ ‐-=≦: : : : : : : : :i.: .:| i: : : : : : :: ::|: : :i: : : :V_):ハ : : : : : / i: : i.: : .:|.:_.:|_|\i: :i: : : ::|: : :|: : : : V: :⌒` : : : : :/.:.:|: : |.:.:ィi|\:N ヽ ! : : : |:_:_:|: : : : : : :{ 長沙王殿下じゃない。 i : : イ ィi:|: : | : :|,ィi笊笊ミ :ノ: : : /.: .:ノ: : : : (: ::{ ノ.:.:.:.:.|:i:/ |: : |\|ヾ 乂ノ ⌒>:/ィ爪}: : :/:ハ: :. 驃騎将軍への御就任、謹んでお祝いするわ。 .: : : : : |:i\|: : | ` ´ V/:レ:' /: : \:. / /: : : : |:i:i:i八: 、 ` /: : ::イ `、: : : \ 殿下も大司馬府へ御用かしら? /:7: : : : : Y(:i:i:}\\ r‐:ァ /:: : :: ::| V: : } {: : : V∧:Vノ^'<: : :}h。 `´ ィi{: : :V: : ! ノ.:.:ノ {: : : : V∧:V  ̄‐=ミiト。s≦i:i:i:i{〉: : :V :!イ‐=彡 ,;. :;. V,: : : :\V:V /A\ 〉~^‐-=': : :/V:ノ ,;;;; _,..-'' '''- .._ :;;;;. _-‐ \\: : : >ノiト , _/\/j′ ‐=彡' V ,;;,,''" :;;;;;;. { ̄ ‐- _ : . /^ < <> > `ヽ、 : : :/} ,ノ ;' / / l 、ヽ :;;;;;;;:. 、,,,,,,/ / / l l ゝ;;;;;;;;;;;;;;;;:〉 晋 太宰 何劭 ゙ヾl l l l_ l l`゙ヾ:;;;;;;,;;';;; ' ゙ヾ lヾ ̄l lリ ̄T‐-リ ;;;/ 、=ヘ ヽ_二ミ、ヾ〃,゙≡ミ、/ /: :`: :> はい。 .\ソ、 弋:::リ 弋::::/ /;)~`゙´i ノl ~Tl ' ´l lソ l l 驃騎将軍就任の挨拶に。 l l ゝ、 ー' _ .l l l l l l l ,:l l:::゙ 、 '",,.l リ-、l 、 l 何劭殿はどのような御用で? //:l l/;;;;l l//;l リ:: :ヽ 、ム /: :, レ'/;l;;;;;l'/';;;;;,'レ'::::/;;ヽ 、ム /:/: /;;;l;;/: : :/': : :/: :' \ ム /: : /::/゙゙;/ / /: : :/: : :' /;;、 ム ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } この当時、奢侈の風潮を生んだ一人である何劭はまだ存命だった N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
840 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 17:26:28.12 ID:j1yEElDr0 // /: : : : : : : : :  ̄~^''<⌒)''"~ ̄~"'' /: : { '^~ ̄: : : : : : : :\: : : : : : : :.\⌒\: : : : : : :\ {: : : \ / : : : : :/: : : : : : : : : : \: : : :', : : \ ): : : : : : : :.\ \___――: : : :/: : : : : : : : : : : : : : : : : :',. :. :..∨⌒ : : : : \: :\ /: :/ : : : : : :|: : : : : : : : :| : : : : : : : : :∨: : : :.∨ ): : : : : : \: :\___ ノ . / : : / / : : / : |: : : : : : : : :|: : :|: : : : :|: : :∨: : : :|く: : : : : : : : :.∨⌒ / : : /:..:|: : : |: : :|: : : : : : : : :|: : :| -――- : ∨:./: :| ): : : : : : : : : :', | : : /:. :.:|: : : |: : :Λ: : : : : : : :/ :/ \:.|: : : : :∨: :├<: : : : : : : : : : : :', | : /| : : :|: : : |: :/⌒Λ : : : : : |:/xf笊天ミx,__ : :| : : |__ノ\: : : : : : : : : : : | || : : :|: : : |: :| |xf笊⌒: : : : :| _)Jメ| Y : : | : : | ‘,: : : : : : : : : Λ| ‘,|| : : :|: : : |__jV _)J| \:. :.| 乂 ツ ノ: : : | : : | ‘,: : : : : : : :/ }| ‘,|:.|八:Λ : 人八 Vヅ \| "" |: /|: : :| : : |:', ‘,: : : : :|{ ノ \: :.\|: : : : \_"" ` |/ :|: : :| : : |: :', }/}: : /| : /: : : : :|: :厂:Λ⌒ ノ:|: : :| : : |: : :',/ }: /:人 \_/ : : : : : : :ノ/|: : :八 / ̄ ̄冫 /:.|: /: : :.|.: : : : }/ 時候の挨拶よ \__,/: : : : :.| : |: : : .. / /⌒| /: : : :.|:./: : : :.|: : : :| / / : : : : : : :八 : |: : : :/ ∠ニL|_,/ |:...:. / : : : : : : : : |〉 /⌒7 : /: : : : : :\: : :/ ┴┐ /´∨: :. :.l\: : : : : : :|Λ |: /:{.: .:{ : : :/\:/ /Lノニ| \ :| \{\ : | : } |/ 人: :{\:{_/ 厂ニニニ| / ̄\\ )ノ: ノ /|  ̄ ̄ ̄ / />こ<|/ \  ̄~^''〜< | | / / \__/ \ \ | \_,/ /{ /\二二二二二二二==-- _ / > | / / \ /ニニ\―/――===二二二二∨ . / / /\ \二二二)/  ̄ | | | ./\ \__________/:| | | / \____/| | | / /: | | ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 『晋書』『何曾伝』に曰く N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
841 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 17:28:32.78 ID:j1yEElDr0 __r‐‐ ミ⌒ヽ >''"´: : : 、 : : :`'<): : :\ _、: : : : : : :i : : :\ : : : : \: : : \ . /: : / : : : : |: : : : : : : : : : : :.\: : : \ / : : :/ : : : : 八 : : : : : : }\: : : : `、: : : :\ . /: : : : : : : : : ' ̄`‐_: : : リ ,ィミ、: : : `、: \ :\ {: /: : :i: : : : : iィ笊ミiトメ、: / { U}): : : : `、: :`、: : 斉王殿下。 {/: : : :|: : : : : ^ 乂,ノ 、 `"´{ハ: : }⌒ : :}ノ 人 : : : : : : : :八 { :ハ 八 ノノ 我が家で用いている珍奇な食材をいくつか持参したわ。 ' : :.\ : :( `、 : :( rv : : : :ァ 八: :/ / :\__/ . {: : : : : : : :\`、 :`、 ゝ: : :ノ イ: : \ : : : : : : : :/ .よろしければどうぞ . { 八: : : : : : : ``、: :\ .イ : : \.:.\ \ : : :.\ . {′ `、: : : : : : : : `、 : `、うO≦{L___\ V⌒Vノ⌒''<(⌒ `、: i : : : : : : : : :_;,>=={ ̄ / `、ノ ′ `'< 乂 `| : : : : : : \ :\/\}:/ / フ/\ : : :\ :\( \/ `丶、 __r=ミ . |ニニニニ}_/^\へ._ /ニニニ| . |ニニ/ / \ \{二二二 | /ニ/ ∨ニニノ\ . __/ニ/ / | | ∨二二\| \二二| 斗-‐十 ―|‐- ミ |ニニニニ\ . |ノ | |八 | | | ノ 八ニニニニニ\ --イ |Λ|_\ |Λ| _|/| \  ̄「 ̄ ̄ それはさぞかし美味に違いない。 ノ八 | ア^ ̄^ \| ア'^ ̄`ヽ| ノ ̄ 八 . / \乂''' ' ''ノイ /| \ 有難く頂戴しよう // 八 r ノ___ノ \\ / l | 乂 ノ | | | ヽ / / ノノ > < | | | | | { { <( /^\ / ̄ ̄| ノノ | | | . \ _)>_/ /ヘ ノ<( ノノ | | }\ ⊂/ニニ|/[ニニΛ/ /ニ)>ニ< ノ .ノ . { ̄\\ ∨ニニニ|. / √ /ニニニニ \ __,∠  ̄}
842 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 17:29:18.52 ID:j1yEElDr0 γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ | そういえば先日、河間王がFGOと艦これでコラボしたいって…… | .ヽ_____________________________乂 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ | いや、そこはガルパンとだな | \_____________/ ,;. :;. ,;;;; _,..-'' '''- .._ :;;;;. ,;;,,''" :;;;;;;. ;' / / l 、ヽ :;;;;;;;:. 、,,,,,,/ / / l l ヽ_L..;;;;;;;;、;:, ゙ヾl l l │l l l`゙ヾ:;;;;;;,;;',,,, ゙ヾ l ヽ l l l __ リ l リ;;;/ 、=ヘ ヽ_二 ̄ヾ〃,___二゙/ /: :`: :> \ソ、 弋::::リ 弋::::ソ//;)~`゙´i ノl ~Tl  ̄ ,  ̄´l lソ l l l l ゝ、 ___ _ l l l l l l l ,:l l:::゙ 、 '",,.l リ-、l 、 l //:l l/;;;;l l//;l リ:: :ヽ 、ム /: :, レ'/;l;;;;;l'/';;;;;,'レ'::::/;;ヽ 、ム /:/: /;;;l;;/: : :/': : :/: :' \ ム /: : /::/゙゙;/ / /: : :/: : :' /;;、 ム ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 何劭は三王が互いに争い始めた頃、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 高位高官であるため、彼らと共に楽しみに耽る機会が多かった ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
843 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 17:31:35.13 ID:j1yEElDr0 _| ̄|_| ̄| | ̄|_| ̄|__| ̄|_| ̄| | ̄|_| ̄|_| ̄| |_ _|| | ̄ | | | | ̄ | |  ̄| r┘└へ| |二コ ┌'| |二コ ┌| |二コ ┌'| |二コ ┌┘ 〈 〈] ゚,、〈| | o ヽ| | o ヽ| | o ヽ| | o └「 ̄\ ヽ-ヘ_>ノ_ノ|_|、_ハ/|_|、_八ノ|_|、_ハ/|_|、_ハ/`⊇.ノ ___ _,,,,,,,,,_ {n_} ,,,x-─''''''''''''''''ー-─く,,,,:..:.:::..;~゙''',二区い}つ ,z'~:; 彡;:. : .::.;'':::.. ,,:.:;''..:.,~ミt、:::;;t~ {こ} __ ,,,イ~ .;:`メ:;;...,'',:::..:::,:..;::::..;:. __,,,,,;;;;,二ュ,,,,,,,,,,__{n_}_ ン~;: ,,:' ,,,:::,':,;'::゙;;';;:...:::.'';::.,;:: ,r'~ `". ;:... .::::;;,;::,:'.:,,,;;;}い,}二) __,,,,,,,,,,,,,,,,,,,__ A彡ノ,''. :: ' ;,:.::, :::,Zx,,:::';;`,:; ,::,;..゙:: ';: ..;;::..,;:: ::;r''~,,__ 込} i<___>! ∧,、{米ミ,,:.: ;:;.`::.;,'':...::'';''::,,ノヤ; 炎';;,.:. ::::,:.. :.;;:...;;;;/Y,,, i巛), ;;;;;;;;k,,;;;;;;;;;;;;;;;;;,,-'|__ノYて){ミ;爻i;;;.::;`:.:;;:.;;r‐'''~ ,,;ジ::,: ::,;; "::,,::';;;;;;;ッぎテ~..';;;ア(')}心ュ,,___________ ..:. .|: ;::.. ; :::l:::.:| メヾW个`=ベ-ェ、,,;.:{;,,. ;=~~'''ュ,,,;,_:::.:,':...::,;===''~.:::;;;ソViYY)K)Ei゙ヾ,、 .. :.. :::...: : ..:.... . .: .|: L::. j ::|;;:::|. .いYソヽ/A(Yい)V台、>-、,,,,. ,:::,:..,;;~ヱ;;;,,,:::::.、、=X〆()のr、iミ}Tノル/゙j .. : ::.. :. . {・;;;;.::,,;;..;;.....} i`ヾ、、i^rひMべTノ のl'*=z=爻m≡'∧ひ,六俎ミどヾ)メ2ノハ)=ィ",ノ _,,,-‐'''"tュ~r-ミニ'‐-、,,, ..:. ::.人,;;__;;;ソ;;;..:_ `-、`ヾ、ッニ士t),;豆ZY)亘ミメX)rYt川广}ハir、tわ&YO,,=-'~,,-''~ i' (,_ 々(コ/´ ::;}J ,; .゙i . ; .`''''':; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::;,::. .~`-=,二二二二二二二二二二二二二二二二二二,=-''~ ...... .. .`-、,,_ `゙'"~ __,,,-´  ̄~~~~~~~ ̄:
844 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 17:34:50.89 ID:j1yEElDr0 \:{∠ : : : : : : : : : : :/ ̄/'⌒\ /\: : : : : : : : : : : :( |: : | : : :. ./ : : : : : : : : : : : : : : : : > |: : |: : :| : : : : : : : :/|: : : : : :|: : : ( |: : |: : :| |: : :|..:./⌒|: : : : : :| ⌒\:┐ ∨:. : :.| |: : :|: : |. |: : /: : :| |:Λ | : : : : | |: : :|Λ|==|/\: :|== ∨|: ⌒| : : : : | ところで長沙王殿下の周辺には、 |: : : :| '' '' |: : : | : : : : | 失礼ながら名の知れた者がいないみたいね |Λ:从 , '"~~"' , |: /: | : : : : | |: :个/)/ 酒 .(\} イ:|/:イ| : : : 八 |/:/ ノ/ 〈 \ 厂〉 |ノ/|/ /| / ,:'"~~"'' 〉 ∨ \ | | 乂__ノ\ 厂| \ ,;. :;. | > ノΛ〉〈ΛΛ/ | | ,;;;; _,..-'' '''- .._ :;;;;. ,;;,,''" :;;;;;;. ;' / / l 、ヽ :;;;;;;;:. 、,,,,,,/ / / l l ヽ_L..;;;;;;;;、;:, ゙ヾl l l │l l l`゙ヾ:;;;;;;,;;',,,, ゙ヾ l _L__l l l __ リ l リ;;;/ 、=ヘ ヽ 、ゝ ヾ〃 /ノ / / /: :`: :> 私のようなつまらない人間の下に来る者などいないでしょう。 .\ソ、 ,==、、 ,==、//;)~`゙´i ノl ~Tl , ´l lソ l l 私など身に授かった小石を拾い集めて、 l l ゝ、 rー, _ l l l l l l 才と認められるべく、ただ日々磨くばかりです l ,:l l:::゙ `_ '",,.l リ-、l 、 l //:l l/;;;;l l//;l リ:: :ヽ 、ム /: :, レ'/;l;;;;;l'/';;;;;,'レ'::::/;;ヽ 、ム /:/: /;;;l;;/: : :/': : :/: :' \ ム /: : /::/゙゙;/ / /: : :/: : :' /;;、 ム ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } しかし、彼を怨む者はいなかった N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
845 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 17:37:06.46 ID:j1yEElDr0 \:{∠ : : : : : : : : : : :/ ̄/'⌒\ /\: : : : : : : : : : : :( |: : | : : :. ./ : : : : : : : : : : : : : : : : > |: : |: : :| : : : : : : : :/|: : : : : :|: : : ( |: : |: : :| |: : :|..:./⌒|: : : : : :| ⌒\:┐ ∨:. : :.| |: : :|: : |. |: : /: : :| |:Λ | : : : : | .そういう事にしておいてあげましょう。 |: : :|Λ|==|/\: :|== ∨|: ⌒| : : : : | |: : : :| '' '' |: : : | : : : : | .何だか久しぶりに司馬家の人間と話した気がするわ。 |Λ:从 , '"~~"' , |: /: | : : : : | |: :个/)/ 酒 .(\} イ:|/:イ| : : : 八 最近の若造は謙虚さが足りないから困る |/:/ ノ/ 〈 \ 厂〉 |ノ/|/ /| / ,:'"~~"'' 〉 ∨ \ | | 乂__ノ\ 厂| \ | > ノΛ〉〈ΛΛ/ | | ,;. :;. ,;;;; _,..-'' '''- .._ :;;;;. ,;;,,''" :;;;;;;. ;' / / l 、ヽ :;;;;;;;:. 、,,,,,,/ / / l l ゝ;;;;;;;;;;;;;;;;:〉 ゙ヾl l l l_ l l`゙ヾ:;;;;;;,;;';;; ' ゙ヾ lヾ ̄l lリ ̄T‐-リ ;;;/ 何劭殿。 、=ヘ ヽ_二ミ、ヾ〃,゙≡ミ、/ /: :`: :> \ソ、 弋:::リ 弋::::/ /;)~`゙´i 今度機会がありましたら、 ノl ~Tl ' ´l lソ l l 昔の司馬家の話や先帝の話をうかがいたく l l ゝ、 ー' _ .l l l l l l l ,:l l:::゙ 、 '",,.l リ-、l 、 l //:l l/;;;;l l//;l リ:: :ヽ 、ム /: :, レ'/;l;;;;;l'/';;;;;,'レ'::::/;;ヽ 、ム /:/: /;;;l;;/: : :/': : :/: :' \ ム ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 『晋書』『何曾伝』によれば、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 何劭は穏やかに心のままに振舞って満足し、権勢を貪らなかった。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .皇帝司馬炎の親友にして、長年側に仕え続けた人物の処世である `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
846 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 17:38:21.54 ID:j1yEElDr0 / _ l _ ...... _ / ヽ \ 、 <.: : : : : : : :. :. :.> _// ̄ヽ \____ ./.: : : : : : : : : : : : : : : : :.マ_ムz、⌒ヽ /: : :./: : : : : : : : : : : l: : :.ヽ: :寸二}!: : :.∨ /: : : : :.l: : :.ノ: :〈 : : : : : : : : : ハ: :.∨ハl: : : : ∨ / /: : : : : :l : : イ: : { : : /: :l: : : : :.l: : :V:ノ.: : : : :.∨ イ: : /.: : : :.l: :∧: :f′: :/ ∧、 l.: : : : :.,: :∨^ : : : : : : ∨ __: : : : !: : l: : l / ∨ : : / /ヽ\l: : : : /: : :.∨ : :l: : : : : : . { //l: : l: : {\ {: : / /-― '、l: : :./!: : : : :.,:.:.:.:!.: : : :. :. :.\ / l ト、 ィ=ミ /ヘ /イ忝 ̄}: :イ l.: : : :. :., : :l: : !.: : : :.、: :\__, イ: : ∨ ∨{弋}イ/へ′乂ノ /: : : :/ヽ.: : : :. :. :.l: :l.: : : :. :.\`ー―' 、_//イ: : l : : l:::::::::: , :::::::::イ ィ: :/ ノ: : : : : :l: : : :!.: : : : : :. :.\ /: :l : : !: : ハ イ / /l ./ : : /.: : : : :.l ト、: : : : : : : : :.. その折は是非私の邸で。 r― 二ヽ: : !: : l: : {八 r 、 イ: :l/ : : / : : /!: : l ! \.: : : : : : : :. :.、 _/  ̄二V: :/: :八: :l:. ノ:. 、 </: :ノ //: : :.イ/: : :.l ! \: : : : : :ト、l 二万銭する / / ´ -、」} Y: : / : :\ : :ノl /  ̄,/ {/-__: : ィ {/′: : l l }/.: : : :.! j′ 卵かけご飯を御馳走するわ / / r= 、ノ、^_ ノ / /:. : :,r '⌒´{^ _ / : : /{: : : :l /.: : : :. :.∨. /: : : : :.l / : : Y // / }\: : :./ /_, - / へ}- ' |: : / !: : :./{: : : :ノ: : :.∨ /.: : : :.l : : :./l 、_//|./: :l! : :`¨ : :/ {/{{__}「l ! / イ弋: :(_从: :(: : : : :.,イ /: : : : /l l ../ _l // .l′ l:.:.:.:.:. : / / 〈rフ { l イ弋_ `ー-弋__/: :/.: : : :./ ! l ' / !// |/: : :.l:.:.:.:.:.:/zイzfZZtz.xニ′ L へ 、 / / ヽ_ /.: : : :./ l! ! !、 //ノ′ : : !:. /⌒¨¨` /~¨¨Zzzx、_ 、、 / / /⌒7: : : :./ 、 ノイ ! `.// /: : : : :.}!/ イ  ̄¨Xzt、L! l! / /: : : :/: : :.\ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 永寧元年十二月。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 食事に課金し続けた男、何劭は亡くなった。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .司徒を追贈、 `ヘ:ゝ .' 小/ 諡号は康公とされたのだが…… ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
847 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 17:39:53.72 ID:j1yEElDr0 / :. ィ.;:.:.:.:.:.:.:ヽ イ:.:.:.:/-|/|∧:;、:.:.〈 リ:.:./ ● く!:,:.:..、 l:.:.l ●/:./ ̄ vヘ - ノ:./ ……彼の息子たちの世代で、 _,-+ 匸ヘ/V 魏晋の名族の一角だった陳郡陽夏の何氏は滅亡する。 ,《 ヒ⌒j 》、 l::\ l /‖::l 永嘉の乱を生き抜けなかった模様 |:::::::ト,Vイ:::::| |:::::::l介l:::::::| l::::::|人|:::::::l _____ . . : : .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: . . _ /{ ,.: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .ヘ.: .: /i:>ヘ 〈.:.V.: .: .: .: .:'.: .: .: .: {.: .: .、.: .: .\{/.: .: .:', y.: .: /.: .:/.:/.: .: .i八.: .: {\.: .: .:ハ.: .: .: .:. ,.: .:/.: :ィ.: /{.: .:...:| 〃 ̄ ¨¨V.: .: 八.: .: .: .i /.: .:'.: .:斗ミハ .: .: | /.: ̄.:ヽ V.:.:.i.: .\.: .:八 . _ノ.: .: :{.: /: ̄ヽ八 .: | {::・::::::::::} }.: .:|^Y⌒.: .: .:.\ ⌒¨¨i.: V{:::・:::::} \{ 乂 __ ノ ノィ.: } }.: .: .: .{ ⌒ |.: :i ー , |.: .:,_ノ.:\.: 人 |.: .{ _ -┐ .:.}.::/.: .: .: .:{ ⌒ 八:人 、_ノ ィ.:ノ八.: ./⌒ . 人:{:≧=-r‐:r r‐=≦ニハハ⌒)' ⌒¨⌒}.:.八.::{ | | ̄「 ̄.:| }
848 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 17:41:21.87 ID:j1yEElDr0 【紀元301年7月 晋 首都 洛陽】 /___|冖|____,,////|:|//// /___,,|冖|____/i:i|'///|:|//// x仝x ‖___,,|冖|_/i:i|i:i|'///|:|//// 。 ´。o个o。 ` . ‖___|冖|/'/|i:i:|i:i|'//,_|:|,、-ー ´。s≦i:i:i:i:i:i:i:i:≧s。 `丶、、 j{___,.:|冖|'///|i:i:|i:i|'"´ :|:|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `丶、 : .、 i|__,,/..|冖|‐'"´|i:i:|i:i| _|:|,、-‐ ZZZZZZZZZZZZZZZZZZ彡s。`` .,________i|_,,/|:| | |冖| |i:i:|i:i|'"´ .|:| | ||二| ||二| |二二| | | ||三三≧zz弌三三三三三三三三三[| ||:| | |冖|‐'"´|i:i:|i:i| |:| | || ̄| || ̄| | ̄ ̄| | | ||¨¨..| |¨¨| |¨¨¨ | |¨¨¨¨| |¨:| |¨¨¨¨¨~|:| ||:| | |冖| |i:i:|i:i| |:| 王王王王王王王王王王王─‐| |─| |─‐ | |──| |‐:| |──ー|:| ||:| | |冖| |i:i:|i:i| |:| | || ̄| || ̄| | ̄ ̄| | ̄ ̄ | ||¨¨¨[]¨¨[]¨¨¨¨[]¨¨¨¨[]¨¨[]¨¨¨弌s。⌒└‐|冖| |i:i:|i:i| |:| | ||─| ||─| |──| |── | ||────‐_‐_‐,口‐_ ‐_ ‐_‐_ ‐_ ‐,`弌≧s。|冖| ̄ ┴ | |:| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : {ハハ} ‐_ ‐_ ‐_ ‐_ ‐_ ‐_ `'弌|冖ト ̄ ̄ ̄ ̄ ── _ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :( ̄)く二≧≦つ‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ : : : : : : : : : : : : : :_、-=ニニニ=ュ: :_‐_‐_rつ‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐_从从‐_ / ̄ ̄ | しかし、本当によろしかったので? | _:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:丿三三二ニシ_‐_‐_‐_‐_‐_ノつ‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐_| ̄ ̄ ̄ヽ_________________乂 ______,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; / ```````‐_‐_‐_‐_wwwww ̄丶___ノ_|冖|‐_‐_‐_‐ `'弌i:i:i:i:i: ~ ‐ _:::::::::::::::::::::::::::::⌒-  ̄ ̄ ̄ : : : : ー=_=_=_=_州州州州州州=_=|冖|=_=_=_=_=_=_`'< : : :~ ‐ _::::_ - ⌒ : : : : :, :, :, :, ----=_=_=_=,川川川川川川==|冖|=_=_=_=_=_=_=_=_ : : : : :∨ : : : : : : : :, :, :, :, :, :, :,..‐‐‐辷辷辷癶从从从从乂ニ|冖|辷辷辷辷辷辷辷 : : : : : : : : : : : : : : :, :, :, :, - ---辷辷ぅ辷ぅ辷ぅ辷ぅ辷ぅ辷ii|冖|辷ぅ辷ぅ辷ぅ辷ぅ辷 : : : : : : : : : : : : : : ,: :, :, : ⊂ぅうつうつうつうつうつうつうつ|冖|うつうえうつうつう : : : : : : : : : : : : :, :, :, :, :, :,: 弋つうぅつうつうつうつうつうつ|冖|つうつうつうつうつ : : : : : : : : : :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, rつうつうつうつうつうつうつう|`¨¨´|うつうつうつうつ
849 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 17:43:28.98 ID:j1yEElDr0 , --──-、 , イ / ヘ ト 、 i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ | ヽ ' _ ` イ l l ´=` l 中書省と大司馬府から属官が来るなど、 ノ ヽ _,、__ノ これでは先方にこちらの状況が筒抜けになりかねません _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 . i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| / i ', < / ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: /_ ./_ | ', ≧=---r'∠__ 〃 ` ̄ / | ', ', V / { / ハ i ', i マ≦ 乂_ イ ′ | i 斗 七'' ̄「 | i | / | i .」__ i i } | | | ハ | | .i <.._| | | | ̄「 .ハ | | ! .ハ / | .i | i / | | | | | / ' l / j/ j/ | /| / i く {⌒| | |_j/ ', /}/ ,ィ≦弍ミ | / j/ .i 構いません。 / ./| .ィf弍≧x }/ / / / | i //| ハ | | , /.イ | 別にやましい事はしていませんから // .| ∧ 、 ト.{ハ. _ _ _ / .| / | /イ , \ト.._{ .| ∧--vfニニニYニニYニニト-- </_ .| ./ / i .-=〈ニニニニニ|ニニニ}ニニニニニ/ニニ.\| / / / }_.-=fニニ∨ニニニニ|ニニi|ニニニニ/ニニニニi ./ / / /ニニヽニニ∨ニニニニニニ|ニニニ_/ニニニニニj / / / r≦ニヽニニニ、ニニ.∨ニニニ|ニニニニニニ/ニニニニ/| ./ /イ .′.|ニニニ.\ニニ、ニ∨ニニニ|ニニニニニ/ニニニ_./\|
850 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 17:44:10.24 ID:j1yEElDr0 ___ / / )))) / /_ ⊂ノ / /|\_/ ̄ ̄\_/| / / \\_| ▼ ▼ |_/ 申し上げます。 / / \ \ 皿/ ヽ ⌒\ .属官に任じられた方々がお越しになられました ノ /> > / / 6三ノ ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ / i ', < / /_ ./_ | ', ≧=---r'∠__ 〃 ` ̄ / | ', ', V / { / ハ i ', i マ≦ 乂_ イ ′ | i 斗 七'' ̄「 | i | / | i .」__ i i } | | | ハ | | .i <.._| | | | ̄「 .ハ | | ! .ハ / | .i | i / | | | | | / ' l / j/ j/ | /| / i すぐに会いましょう。 く {⌒| | |_j/ ', /}/ ,ィ≦弍ミ | / j/ .i / ./| .ィf弍≧x }/ / / / | i 失礼のないよう、丁重にお通しするように //| ハ | | , /.イ | // .| ∧ 、 ト.{ハ. _ _ _ / .| / | /イ , \ト.._{ .| ∧--vfニニニYニニYニニト-- </_ .| ./ / i .-=〈ニニニニニ|ニニニ}ニニニニニ/ニニ.\| / / / }_.-=fニニ∨ニニニニ|ニニi|ニニニニ/ニニニニi ./ / / /ニニヽニニ∨ニニニニニニ|ニニニ_/ニニニニニj / / / r≦ニヽニニニ、ニニ.∨ニニニ|ニニニニニニ/ニニニニ/| ./ /イ .′.|ニニニ.\ニニ、ニ∨ニニニ|ニニニニニ/ニニニ_./\| ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 長沙王司馬乂には、これまでの八王とは大きく異なる点がある N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
851 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 17:45:38.92 ID:j1yEElDr0 _...._ _,.-':::::::::::::`ヽ、 ,..-':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ __ /:::::::::::::::::::::::::::::\:::::::ヘ l::::::::::::::::::: ̄::::::ー.../::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ ヽ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ::ニ'::::l ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ `ヽ:::::::l \::::::::::::::::::::::\::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:、 ';::::::| ,ン、:::::::::::::::::::::`:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::\ ';:::| / | |`ト 、_:::::::::::::::::::::`:::ー-......__/::::::::::::::\ヾl l ト ト. ト、ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ `ハ_|ヾ 弋弍f'ー、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ '´く. 'ーイ l j、7ァt、__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l rヽ 、 lー'-'ノ_ノ∠Lゝト弋ー-- :::_:ノ 彼には片腕・腹心と恃むべき部下が存在しなかった。 ヘ ヽ--j..-<}::::::::::::〈.` ,レ-'⌒:、 ヽ:::::::::::ヽ- 、 楚王の公孫宏、趙王の孫秀、 ,. -‐、 ヽニ.:::::;r‐ '´ l::::::::::::::::::::ヘ .成都王の盧志、河間王の李含のような。 ,r'::::.,.-' r'´ ::::ヽ __'Jノヽ::::::::::::::::::ハ /:::::/ | l::: ` ヽ、_ ヽ_,l:::::::::::::::::::::l .斉王にしても名士の招聘を行っていた . | :::| | lヽ、__,. 、 ';::::::::::::::::::::::::::::::l.、 . | | | |:::::::::::::::ヽ. l::::::::::::::::::::::::::::::|:ヽ l. l ヽl. ..|::::/::::::::::´:::::::::::::::::::::::::::::::|::::l. ヽ ヽ.__ ノ | ::|:'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| ` ー- 一 ヘ |::::ー-、.._:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::|ヽ 7ハ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::|:::ヽ /::|::|:ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::|::::::ヽ /::::::|:::|:::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::|:::::::::ヽ /::::::::::{:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::|:::::::::::`
852 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 17:46:44.15 ID:j1yEElDr0 【紀元301年7月 晋 首都 洛陽】 /___|冖|____,,////|:|//// /___,,|冖|____/i:i|'///|:|//// x仝x ‖___,,|冖|_/i:i|i:i|'///|:|//// 。 ´。o个o。 ` . ‖___|冖|/'/|i:i:|i:i|'//,_|:|,、-ー ´。s≦i:i:i:i:i:i:i:i:≧s。 `丶、、 j{___,.:|冖|'///|i:i:|i:i|'"´ :|:|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `丶、 : .、 i|__,,/..|冖|‐'"´|i:i:|i:i| _|:|,、-‐ ZZZZZZZZZZZZZZZZZZ彡s。`` .,________i|_,,/|:| | |冖| |i:i:|i:i|'"´ .|:| | ||二| ||二| |二二| | | ||三三≧zz弌三三三三三三三三三[| ||:| | |冖|‐'"´|i:i:|i:i| |:| | || ̄| || ̄| | ̄ ̄| | | ||¨¨..| |¨¨| |¨¨¨ | |¨¨¨¨| |¨:| |¨¨¨¨¨~|:| ||:γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ 王王王王王王王王王王王─‐| |─| |─‐ | |──| |‐:| |──ー|:| ||:| 長沙王殿下のおなりです | | || ̄| || ̄| | ̄ ̄| | ̄ ̄ | ||¨¨¨[]¨¨[]¨¨¨¨[]¨¨¨¨[]¨¨[]¨¨¨弌s。⌒ .ヽ_____________乂 | ||─| ||─| |──| |── | ||────‐_‐_‐,口‐_ ‐_ ‐_‐_ ‐_ ‐,`弌≧s。|冖| ̄ ┴ | |:| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : {ハハ} ‐_ ‐_ ‐_ ‐_ ‐_ ‐_ `'弌|冖ト ̄ ̄ ̄ ̄ ── _ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :( ̄)く二≧≦つ‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐_ |冖|i:i:≧s。 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ : : : : : : : : : : : : : :_、-=ニニニ=ュ: :_‐_‐_rつ‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐_从从‐_ / ̄ ̄ヽ‐|冖|`'弌i:i:i:≧s。 ̄ ̄ ̄ _:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:丿三三二ニシ_‐_‐_‐_‐_‐_ノつ‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐_| ̄ ̄ ̄|‐|冖|‐_‐_`'弌i:i:i:i:≧s。 ______,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; / ```````‐_‐_‐_‐_wwwww ̄丶___ノ_|冖|‐_‐_‐_‐ `'弌i:i:i:i:i: ~ ‐ _:::::::::::::::::::::::::::::⌒-  ̄ ̄ ̄ : : : : ー=_=_=_=_州州州州州州=_=|冖|=_=_=_=_=_=_`'< : : :~ ‐ _::::_ - ⌒ : : : : :, :, :, :, ----=_=_=_=,川川川川川川==|冖|=_=_=_=_=_=_=_=_ : : : : :∨ : : : : : : : :, :, :, :, :, :, :,..‐‐‐辷辷辷癶从从从从乂ニ|冖|辷辷辷辷辷辷辷 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 勿論長沙王とて、他の宗族諸王並みに家臣はいただろう。 \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ ただ、世に知られた人士を抱えるのは驃騎将軍就任以降となる ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i i: : : :: : : : :|<V>| : : : !
853 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 17:47:49.20 ID:j1yEElDr0 | / / / ___ / | / / ̄ ̄ ̄:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\ /:./ \ {\{_ :.:.:.:.:.:.:.:.\ ̄ ̄\:.:.:.:\ /:./_ ......---\ \ \:.:.:.:.:.:.:.: \ \:.:.:.:\ l:./ )/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ̄\:. \:.:.:.:.:.:.: \ \:.:.:.:\ |:{_/:.:.:.:.:. ̄\:.:.:.:.:.:./:.:.|\:.: \:.:.:.:.:.:.:\ \:.:.:.:\ /\Λ: _:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\ ̄:.:.:.:.: |:.: |\:.:.: \:.:.:.:.: \ \:.:.:.:\ ⌒∨ :.:.:.:.:.:`\:.:.:.:.:.:.:.:.:.\:.:.:.:.: |:.: |:.:.|〉 :.:.:. \:.:.:.: \ }:.:.:.:.:.} :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\:.:.:.:.:.: |:.:.\:.:.:|:.: |:.:.|Λ \:.:.:.:. \:.:.: \ /:.:.:.:./ |:.:.:.:.:.:\:.:.:/⌒\:.:.:.:|:.:.:.:. ∨ :. |:.:/:.:.| \:.:.:.:.: \:.:.:./:.:.:.:./ /|:.:ト、:.:.:.:.:∨_,ノ笊 |:.:.:.|:.:.:.:.:.:| \:.:.:.:.: / \:.:.:.:.:.:./:.:.:/ /: |:.:| \ :.:|ィ゚Kr| |:.:.:.|:.:.:.:.:.:| | |:.:.:.:/ ∨:./:.:.:/| /:.:ィ|:.: ィ⌒ :.:ト、V┘ |:.:.:.:.:.:.:ハ| ノ 八:/ //:.:.:/:.:./ / 八:.: |ア笊:.|⌒ ノイ:|:ィ| 人イ/:/ /:.:.:/:.:.:.:/ /:.:Λ|:. ヽ人| |人|:| ∨Λ /:.:.:/:.:.:.:/ 初めまして。 //:.:./ |:.: ノヽ ァ |:| _| _ /:.:.:/:.:.:.:/ . __/:. /:/ :.:.ノイ:.:.八 ゝ リ /:.:./ ̄:.:/:.:.://:/ 大司馬掾だった / ̄ ̄ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: /:.:.:.:.:.:.:. /:.ノ \ イ //:.:./:.:.:.:./:.:.:// ̄ 幽州范陽国の祖逖、字を士稚。 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:. /:./ ` /:.:./:.:.:.:./:.:.:/ ̄ \ ..:.:.:.:.:.:.:./ ̄ ̄:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:./ _ / :.:.:/ :.:. / ̄ ̄ _ よろしく :.:.:. : // :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. _/:./ √ // :.:.:/:.:./ / / \ | :.: //:.:.:.:.:./ ̄ ̄ ̄ ̄ // / :.:.:/:/ // | :./ /:.:.:.:.:.:/ /⌒ニ-/:.:.: / ∨ :/:.:.:.:./ /二二二|: / - _ | / _:.:./ /ニニニニニ|/二二ニニ- _」| | /-‐=ニ二二二―ニ=‐- __ニ7 / |二二二二二二―――二-/ | |二二二二二二二――二/ | 晋 大司馬掾 祖逖 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 驃騎主簿の祖逖。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 後世には東晋初期の名将として知られる ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
854 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 17:48:35.56 ID:j1yEElDr0 -----ミ / \ ''"゚~ ̄~゚> \ /''"゚~ ̄~゚"' L\ // / ̄ ̄\ \)\ r/ :/ ://  ̄ ̄\\ \ // / :/ .:/ :/ .:/ :\ |.:.|:/ ̄ ̄ ̄〉 /-/ / :/ _.:/_ .:.:/:| \__ ∨ :| / ⌒ / / //.:/ :/ .:.:/ :/ / |/)\ /.: :∨ // /⌒〉 \/ |:∧/ .:.:/ィうう_ ノ)/ィうう_ :| ∨⌒ / / \/ | .:/小乂ツ ヒツ 小人 、 |// < /| .:.乂 ` __彡イ . : \ \ !/ /\ 八 .::八 , 、 ん) .: .: \ \ お初にお目にかかります。 / /// :/ :/: 个 イ )ー''"゚~ ̄~゚"'' 、 . / / // :/ :/ :八 .: >--<:l.: し' { / ̄ ̄ ̄ \ 大司馬の参軍を務めていた / / // :/ :/ :/ V ⌒X ̄ ̄\_,/〈 / ̄ ̄ ̄ ̄〉\ 豫州譙国の嵆含、字を君道といいます。 / / { .://⌒\/\/⌒\\/ ∨ / ̄ ̄\__〉 \ . / / 八 .: |( |⌒ー┐__)\( L/ | / |__| \ '⌒ 以後、お見知りおきの程を . / / \l ノへ |\ 八_ | / / 人 | ./ / / )/|___ \(_L (_,/| ∨ / l \ / / / / :/  ̄ ̄|__ /__|| ̄ |_|_/ | \__/ / / :/ :八  ̄|_:{ ̄ 人 \___/\ . / (:/ \ /∧ 、 イ> ___/ \ . // /\``~T=ー=〈 ∨ 个 ----< / | .: | \ \ . /.::/ /  ̄ ̄〉 / ∧ノ /.:.| .:| .: | \ \ / .:/ /| / 7/ | :| :| .:| .: | :|\ \ ..:/ .:|.: / 人_____/____ //::::| :| :| .:| .: | :| :| | ::( ∨ | ̄\/〈___/:// ::: | / ̄ ̄\ .:| .:人 :| :| | 晋 大司馬参軍 嵆含 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 驃騎記室督の嵆含。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } かの嵆康の兄嵆喜の孫で、嵆紹の従子に当たる。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .学問を好み文章を得意とし、 `ヘ:ゝ .' 小/ 秀才に推挙され、一時は楚王の属官を務めていた ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
855 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 17:50:04.41 ID:j1yEElDr0 :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::` ., ::::::::::::\::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ ::::::::、::::::\:::::::: 、:::::::::::::::::::::::::::::、::::::::::::\ ::::::{、',::::::::::::\:::::\::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ :::: { ‘,:::::::::::::::丶、::`::::;::::::::::::::::::::::::,:::::::::::::::::::::、 :::: l. ‘、::::::::::::::::::`::::::::≧=-__:::::::::::::::::{、::::::\ ::::::l ‘.:::::::::::::::::::::::::i_::::::::::::::::::::::::::::::::::::'. ` .,:::::、 Y{_.. -―::::::::::::::::::::: l '.::: ̄:::::‐-::::::::::::::::::::; ` 、 ::::{ __ ‘,::::::::::::::::::::::l '._:::::::::::::::::::::::::::::::::::l ヾ ::N _ ‘,::{、:::::::::::::::l _'._:}、::::::::::::::::::::::::::::l ::lx竓竿T~ ‘,{ \:::::::::::l 竿Tミx、、:::::::::::::::\'. :爪c:し: :l \::::: lら:J:リ `メ、ミx、:::\ 初めまして長沙王殿下。 ' ゞ-- ' \:l`¨゚´ ' } ≧=-\ 、、、、 、 ゙ ` ` ` ' / 中書侍郎、呉国の顧栄、字を彦先と申します。 ' 丶、 ,, / .よろしくお願いしますね ハ 丶、  ̄ イ :.:.:, ` ., ,, '"::::;' :.:.:.:、 ` .,_ イ::::::::::::/ :.:.:.:.:.、 {:.:.≧x、:::::/ :.:.:.:.:.:.ヽ Y:.:.:.:.:.`ミx、 :.:.:.:.:.:.:.:.ヽ、 `l l:.:.:.:.:.:.V-≧x -、 、:.:.:.:.:.:.:.::ヾ 、 l l:.:.:.:.:.:.:.:V二ニ≧x,, ''" / :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽヽ .l l:.:.:.:.:.:.:.:.:Vニ>''" イ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽヽ l l:.:.:.:.:.:.;,''" /_ -、 :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽヽl l:.:.:.:./ ' ̄ ≧=-<_/____ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽl l:.:/  ̄`'< 晋 中書侍郎 顧栄 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 驃騎長史の顧栄。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 彼がここに至った経緯は前回の幕間参照 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
856 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 17:50:39.65 ID:j1yEElDr0 |ヘ / | ∧ / | --- _ | ∧ / | , ´ _ ` '; ∧ ,' / \ V ∧ , / V ∧ |\ / \ ̄ ----∧ | ヽ:/ \ } ___ \ / ,' l ` ト- / ̄ / __〉{ :| l l | | } V / \ 从 | l l l / / ,: /-< ̄ 、 > -〉 |\|\ |ヘ l // |/-|/| / / / 驃騎将軍を拝命した \ 人 、人ィヘ云ミ Vヘ / / イ芹≠V // |Y^Y_ / 長沙王司馬乂、字を士度と申します。 \,,/| \\ 从廴.::ノ ゞ- イ//イ } || |_|l | | |_|ヽ|ヽ ' | |_ノ , 何分若輩の未熟者にて、 |_| | 心 | | V ' .皆様の御指導御鞭撻を賜われますよう。 l l ト ` ´ イ ,; V , , /l | > _ イ _ | / V V .しかし、皆様のような立派な方々が何故こちらへ? / / l -- V∧ // l / 〉\ ヽ l / / ̄/ ̄| V∧////l / /| \ \ / l 〈 | V//// l / ´ | \ ヽ / ___ | 〉 | V/ /「 ̄ ̄ > 、 \ / / V | | | / / | /\ | \ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 言わば長沙王は、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 出来合いの部下を率いて八王の乱に身を投じたわけだ ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
857 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 17:52:06.43 ID:j1yEElDr0 / ./|::::/::::::::::::-−‐....、::::::::::-...、::, __ / ./ヽ/:::::::::::::/Yヽ:::::::::::丶::::::::::::::丶:::, .r‐.、 ___ -‐:::::::::::| i::::/:::::::::::::::l~~~.l:::::::::::::::::::!::::::::::::::::ヽ::, :::! .ト、 :::::_ -::::::::::::{ | /:::::::::::::::/ |:::::::::!:::::::ハ:::::::::::::::::::ヽ| } |:::..、 /:::::::::::::::::::ゝ::/:::::!:::::/:ム、 !::::::::i::::斗弌::::::::::::ヽ:::i//::::::::::..、 .何故って? :::::::::::::::::::ノ//:::/::!:::ト:/ ` .|ハ!::::|:/ ,z 、ヽ:::i::::::|::::|::::ヽ:::::::::::....、 :::::::::::::/ .|::://:i::::! .z≠ iノ/゚/ん心 |:::::!:::::|::::ト:::::::ヽ:::::::|:::| .大司馬府は斉王のお気に入りと :::::::/ .〉:/::::i:::|lif ん心 }/ 乂ソ ネ::::|:::::}::/ \:::::〉::!:i:/ .趙王討伐に参加した連中で固められているのよ。 :/ /:ハ::::::|::| ! 乂ソ 、 ハ::/::ハ!/ .∨:::|:::, // .|::::::!::ヽ /|´::::/ }:::l:::::, 立身出世なんて望めやしない。 / 〉:从ハ::ゝ ハ::::/ /:::::!:::::, . /´ |::! \ r , ´ |:/ /::::::/::::::, 鷹の二軍より、 ,−- _ .ヽ .个 < .i´________ ./::::::/ .ヽ::., .燕の一軍の方がいいじゃない / ー−-.|::::::::≧s イ/ r==|三三三ミ/::::::/ }::., . / ヽ .ヽ:::::::: ´ / |三三三三/:: . / __ ヽ .丶 /` . ̄/三三/ { 〈 W: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : W/ _辷W : : : {: : : : ⌒ : : : ⌒} : : : : : / : V ̄/ \ |: : : /: : : : :',: : : : : /: : : \/: : : }/ニ=- -‐=ニニ)Ih|: : : : :丶 : : : ',: : : : : : : : : :/: : /:ノニニニ 寸ニニニr‐圦丶: :ト、i\ト、ト、 /|/レIノL: /:/⌒ヽニニ なるほど。 \_/ii j[|:\ト「x===ミ V x===ミ厶イ:|:[|:. [| [|/: : :|: : :|、、、 、、、 ハ: : |: : その心意気を買いましょう。 .': : : :|: : :| ′ 从|: : |: : :. /: : :/|: : :|i.、 マ フ .イ:.:.i|: : |: : : :.、 祖逖殿を祭酒にしますので、皆を取りまとめて下さい ': :/:.:从: : ∨:> __r=z__ < .:.:.:.i|: : |、: : : :. //:.:.:.:.:.:∧: : :V:.人|| ||人.:.:.:.:.:.i|: : |i.:、: : : : 、 ':´:.:.:.:.:.:.:./:.∧: : l//|| ||/\人i|: : |i.:.:.\.: : :. /.:.:.:.:.:.:._-=Tニ∨ト\ || ^ || /ニニ|: : 厂\:.:\: : 、 .:' :.:.:.:.:.:./ニニニニニニУ| i ||/ニニニ八/ニニ〉:.:.:.:\:\
858 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 17:53:27.75 ID:j1yEElDr0 , < >. : :´: : : : : : `: .< __./ 〉 フ´: : : : : : : : : : : : : : : : >。 >≦_/ ∧/: : : : :i`ヘ: : : : : : : : : : : : : : : ヽーz __ .x <´>/ : i / /: : : : : :'⌒ヽ: : : : : : : ',: : : : : : : : ムニi_| | />≦:::/ : : : .' /: : : : : : ' i: : : : : : : i: : : : : : : : : i: :/ lヽ ´ /:/: : : : : :人_i: : : : : : _/ |: : : : : : /ヽ: : : : : : : : :| /: : i`ヽ. /::/: : : : : :/⌒)': : : : :/ /⌒ヽ /l: : : :イ'⌒丶: : : : : : : :レヘ : : ム`、:i :/: : : : > ´ /!/: : : : !/.zf=x / i..: : :/xz=、∨: : : : : :ト,::::::∨: :ム i:| : : : > ´ 、 _./_ イ/ : : : :|〃.んヾヽ ハ /.'ん ム 》i: : : : : : ,∧::::::∨: : :::i : /  ̄ //|: : : : :l.ヘ弋ーノ / 弋ーノ//: : : : : :/ ∨::/: : : / i/i !: : : 从 ′ /: : : : : :/ ∨: : : :i | リ人/ 个、 /´/: : : / .〉: : : l 、 / ハ .ム /: : : / /: : :,ベ、 ≧x _ ' i l ヽ ‘ ’ .'´i : / / : : /:::::ト、 祭酒? 三(_ / `ヽ∧_|::> 、 イ ゙/__ . ': : :/::: : :|: ∨  ̄ / ヽ::::::\ニニ≧=<´ /≧/三三三才: : : /i : : : !`.ム =- / ∨::::ム≧´ /.| 〈ニニニニ/: : : /.ナ: : / .リ , ' ∨:::::ム ./, .ト、 `/ニニ≧: : : : ∠/: : :. ' / / i::::::::ム_/〈 .≧'ニニニニニニニi: : :/ . ' 〈 |::::://三ニ≦x  ̄ヽニニニニl/ ..ノ 〉 ./_i/: :/ニ> ノ::〉 /ニニニニ| . / i´: : : : :/='´,x 〈:∨ ./ニニニニニl ( し___/≦ニニx_∨ ,イニニニニニl / ≧=-、 iニニニニ≧zx/ / iニニニニニl . //´ニニニニヽ ノニニニニニニニ)/ lニニニニニニl ../.iニニニニニ≧、 /ニニニニニニニニ〉 |ニニニニニl ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 『晋書』『祖逖伝』によれば、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 祖逖は大司馬掾から長沙王司馬乂の驃騎祭酒、主簿に転じたという。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .この祭酒は筆頭を意味し、さしずめ長沙王の筆頭幕僚といった所だろうか `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
859 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 17:55:37.39 ID:j1yEElDr0 ,':.:L/:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ ,':.:.:/:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.`'x、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:, i:.:.:.':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/^ヘ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:, |:.:.:i:.:.:.:.:i:.:.:.:.:.:.:.:.i/ V:.:.:.:.{:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:} |:.:.:l:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.: i| _ヽ、:.:',、:.:.:―-:.:.:V |:.:.:.,:.:.:rノ:.:.:.:.:.:.:.リ ̄ `ヽ'. 斗zx'<{ V:.∧/イ:∧:.{/x竓竿ミ 泛7`/、:乂 それだけ、殿下は祖逖殿を買っておられると ∨:.:‘'く }/ ヾ、“ ヒ斗 '"´ ′`ー V:.:.:.:.:.`'<x ; ' .|:.:.:.:.:.:.:.:リ ,〕 、 、_ ,, , ' /|:.:.:.:.:.:.://{! ` ., - イ ./:.:.:.:.:.:.:.//: : : ヽ、 `ーr ´: :≧= 、_ /:.:.:.:.:.:.:ノく: : : : : :ヾx、 /} !: *l: : : : ヽ >::´;:::::;::i:::::::::ヽ:::::::::::ヽ:::::ヽ! /、 ,':.:.:.:,,': : : : : 、: : : : :ヽヽ ,j l: : : :l: :*: : : '、 /:::::/::::/-|::::::::::::i、:::::::::::::∨::∧-.< ,':.:.r'’: : : : : : : : :、: : : : :`''</: : +!: : :+ : 〉 . /::/::'::::/ l::::::::::::|‘,:::::::::::∨::::';::::‘, . /:::'::::|:::;'、 ';::::::::::| }:ト、:´:::::i:::::::}:::::::i /ィ::|:::::|::i ヽ、丶::::::lイリ V::::::!::::::'::::::::| . j:|::|:::::|:ィ芹抃 \!ィf芹示k:l::::/:::::::::| . |:|::|、小{ Vり V:ンl|:::|:/ l:::::::::| よーし。 . | !ノ:::|.l∧ ′ ||:::| |::::::::: |:::::::::| |:込 ` ‐ ´ イ||::; |::::::::: 期待には応えようじゃない。 |:::::::::|人::| ,> ,_ ィ^i、 .ル′ |::::::::: . |:::::::::|jI斗f´: : ∧ { {: :`i=-. . ,_|:::::::: 士は己を知る者のために死す、ってね |:::::::/:i: : :|.|: : : : _ヽ/} '´Y: : : : : : `ヽ:: . !::::/: :|: :r゙└、: :(___ `ー | | )ヽ:/: :__: : |::/: : :|: :| i|:ヽ://:ヽ.,_ゝシイ: :/: ミヽ l/: : ヽ/ ̄ ̄ =‐- ゝ辷彡' ` <: ヽ /:.: : : :{≧=- ___\ } ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 『晋書』『祖逖伝』における祖逖の事績は、 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ そのほとんどが東晋の将軍になってからのものである。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ただし、彼の官歴から察するに、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .八王の乱の真っ只中にいたのは間違いない。 `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ この当時の経験が後の活躍に繋がったのかもしれない _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
860 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 17:56:19.37 ID:j1yEElDr0 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | 井の中の蛙大海を知らず |:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::` \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶 ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´ | | ヾN ゞソ ゞソ// | | >:´|、 - ,|`:< .斉王が奢侈に溺れている頃、 | | |::::::::| > イ |::::::::| 晋王朝を取り巻く内外の状況は混沌とし始めていた | | >-、\! !/::,-< | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
861 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 17:56:53.49 ID:j1yEElDr0 【紀元301年8月 晋 首都 洛陽】 ./: /: /: : : : : : : : : \ /: :, ': : :,': : : : : : }l:|: : :.|: l :. .': :/: : : :': : : : : : :ハ:|: : l:|: l : } |: :l: : : : l:斗ャセハ/ ト、:从ノ : } |: :{:l: : l:.l,芹汽 ィ芹ぃ: : / 東平王。 |: 从: : :K ヒzリ ヒリ Y}: ;イ :l: i:∨:.|ヾ゙゙゙ ' ゙゙ ハl/:/ 詔勅により、あなたを平東将軍・都督徐州諸軍事に任命します ',:i: : : :l心 ` ´, ィ: : :l:{ Vl、 : lィl >‐< |: : ハ{ _,ィ==\lY {ヽー|/lノ、 //⌒ヽ_:: :: \:: \ .:'.:/:: :: :: :: :: :: :\:: ::ヽ:: :ヽ /:: :i:: :: :: |:: : ハ:: :: :ヽ}::.:i:: :: :. /:: :八:: :: :: :/‐}:: : : : ∨|:: :: :: . ,' : : : xミ、:/ィ=ミ:: :: :: :|::|i: :: ::.:i i : :: :《 vj vソ:: :: :: ::|:八:: :: :| 人:: ::.圦 ' , : : :/ : 八:: :ノ}人 \:: 个 `__´( :: イ:/ ⌒´ わたしは しょうきに もどった \j_/||二二ニ人 _/F 八ニ=-:/ \ ∧彡'_/ / メミ ヽ / / :/,、丶 ⌒ } / ∧ / ' // 〕/ / } ノ__{ { , .:/ / \/¨人. .:. :.、. . . . . . . ァ_ /{ 晋 東平王 司馬楙 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 八月。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 東平王司馬楙が平東将軍・都督徐州諸軍事に任命される。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .半年前に趙王側の将軍を務めたのに、 `ヘ:ゝ .' 小/ よく斉王がこのような人事を許したものだと首を傾げる ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
862 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 17:58:06.52 ID:j1yEElDr0 __ . /.: .: .: .:>-―――- /.: .: .: .:/.: \.: .: .: .: .: .: .: ``丶、 ': : /: : /{: \.: .: .: .: .: : /.: ̄.:V⌒\ /: : :/: : :'.: 八.: .: .: .: .:_.: .: .: .:. :. :.: .: .: : . .: .: .{.: : i.: .: .: .: .: /.: .: .: .: .: / .: .: .:∧.: .: :. i.: .: .: .: .:|.: .: .: .: . i.: .: .: .: /.: ∧.: .: :// .: .: : . |.: .: .: .: .:|.: .: .: .: : |.: : ―/―‐- : : ィ笊 |.: .: .:i 人.: .: .: :八.: .: .: .:.:.|.: .: :ィf笊_ j/ ヒリ |.: .: .:| 、.: .: .: .:\ .: : : |.: .:八Vシ 、 |.: .: ::| \.: .: .: : \ ( |.: .: .:.:\ 八 .: 八 \ : : .: : ヽ:|.: .: .: :〈⌒ ( ァ , )' いやぁ、大赦令様々だねぇ `⌒¨¬八(\.: .:ト ., __/ `_ト\|==:〈 __ /\__:::::::::::::\―< \∠\ _/-- \:::::::::::::. { \7∧ __/ \ \::::::::i八 ==- 、 //::\> \ \::| i ∧:__\ __{_{{ :∠\_ \ :| 人 . . . .\}} \ \ / レ'\ __{ /  ̄``丶、 \ i ____\. . . ./ \ / \ ヽ \ 人 /  ̄ ̄\ ', \ Y ―ハ 、}\i 八 i . . . . . . . . . 勹::::\:} ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 大赦令とは便利なものである。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ちなみに、この永寧元年は六月と八月に大赦令が出ていたりする ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
863 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 17:59:02.54 ID:j1yEElDr0 【紀元301年9月 晋 首都 洛陽】 !/ゝ_ イ ` :.、/ / / ! , , / i \ / ,' / ; j!'; ∨ ,:' ノ/ /' ' 〈 |/!イ_ ノ/ィ / i! ', / /イ i{ _! |``' _ -=ァ '´〈 .j!イ l 東安王。 ' ,/,' | || Y i! 笊_x、'; ,イ`イ j!_ノ / / {`ヽ j.! i i! ハ_t'ソ'i x笊/|イ 息災でしたか? { ,{ {ニ≧'ヽ! ヽ':, ! (ソ, | ‘, |':, ':,ニニニニ\{|ヽ ' , _ ´イ { ヽ l ‘, !≧s。/ニ!':, 、 ', ‘ ' イi i! ' /:::::::::::::::::::::::::::::::/ 、 ::::::::::::::::::::|:::::::::::∧::`:.、 r`<ヽ_j }_.', }≧´ ‘,i!rvノ / :::::::::::::/::::::::::/:/ ヽ:::::::::::::::::|::::::/::∧:::::::. ′::::::::::∧ ::::::::|ノ、 _ jハ::i::::::::::|/::::::::::∧::::::i . |:/:::::::::::| ヽ::::::| ヽx≦´=‐xj:ハ:::::::|::::::::::/ /|::::::| ノハ:::::::::::|‐‐-\{ {三三三三i} |::::::|::::/:::::/ :|::::::| |::::::::斗≠ミ、 ヽ三三三iソ !::::∧/⌒V′:|::::::| 八::::::|戈'ツ `""""ヾ |::/ ⌒} | ::∨ ::::| \{ 〈 \j/ )´ /::::/ :::::::| はっ。 |::.{ \___ /:/::::i :::::| |:人 -=‐- / {:::/ ::::::::| :::::| 陛下の御配慮により、 |l::::.iヽ ー 「 二二二ニニミヘ:!::::::| 今また御尊顔を拝せる事、心より嬉しく思います 「 ニニ|l:::::|ニ\ | | ∨::::::| 、ヽ 八 ::| ` ___ ´| | |:::::|::| . \ \ ヽ{ | | | |:::::ハ{ . \ \ | , / ≧}:::::| ヽ 〉 〉 _| _| | -‐ < ` ─-- 〈 〈 /...} /./ / ` ─-- 晋 東安王 司馬繇 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 九月。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } かつて汝南王司馬亮によって N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 帯方郡へ流罪とされた東安王司馬繇が都へ戻り、元の爵位を授かった。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ この人事には、琅邪王系の司馬家の家庭事情が絡んでいる ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
864 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 18:00:47.36 ID:j1yEElDr0 ┌────────────────────────────────┐ │ 司馬伷======諸葛太妃 ......│ │ (琅邪武王) .│ ....│ │ │ ....│ │ ┌─────┬─────┴─────┬─────┐ .│ │ 司馬漼 司馬繇 司馬澹 司馬覲 .│ │ (淮陵王) (東安王) (東武公) (琅邪恭王) │ │ . │ ...│ │ . │ ...│ │ 司馬睿 .│ │ (琅邪王) .│ └────────────────────────────────┘ .:::´:::::::::::::::::::::::`ヽ-‐:::::::::::::::::::::\:::::::::::\ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::⌒ヽ:::::::::::::∧::::::::::::::ヽ /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∨::::::/::∧::::::::::::::::. /::::::::::::::::::ハ:::::::::::::::/´^ヽ::::::::::::::∨ :::::/ ::} ::::::::::::::} ノイ:::::::::/:/ |:::::::::::/ | ::::::::::::::|::::::/::::::}::::::::::::::: |i::::::::j/⌒ハ:::::jノ , -‐ - |::/:::::::::::|:/::::∨::::::::::::::′ 八 ::::|符ぅ、|i:::lヽx===xノィ:::i::::::::::|l :::::::/:::::::::::::::′ 読者の方々に分かりやすいよう系図を用意した。 \{ `ー八::{ 〈/////∧j/|:::::::::八 :::/:::::::::::::::′ |:::{ , ヽ ヽ////ソ |::::::/')}/::::::::::::::::′ つまり私は琅邪王司馬睿の叔父の一人で、 |:::::. ヽ `""´ \,|:::/ノイ'::::::::::::::::::::′ 趙王打倒の際に登場した淮陵王司馬漼は弟に当たる。 _|::::::::.、┌_, j/`{ l::::::::::::::::::::′ /_八:::::| ヽ 「 ニニニニニニニニ}:::::::::| 問題となるのは、私を流罪に追い込んだ兄の東武公だ 〈 く ヽ{ \___ ´ | | {:::::::::i| \\ ∧ | | 〉、:从 \ヽ /.....} ヽヽ -‐,, <ニ>.ヽ -‐=ニニ二〉 〉 /...../ / } }__ ´ `<二>. / /´ 〈 {′ '...../ /.....// `<二>. / / \ /......{ /.........// `ヽ´⌒\
865 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 18:01:34.84 ID:j1yEElDr0 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ .東武公司馬澹。 Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ \ヽ、 _ , イ!::/ 琅邪王司馬伷の次男にして、 / ヽ{ ト、ヽ l:′ 八王の乱序盤において東安王司馬繇失脚に一役買った人物だ ∧\ マ三ソ| \ ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ / / l l l ヽ / ! l ゝ 、 ! ゝ ! i l 1 l l l i / / l l l / l l\ lヘ l l l l l lヽ i /l 1 l /l ! l ヘ l 入 ヘノノヽ_ノ\ノ ! l-、l l l l│l ソ ソ ヽ1\ !,-´ ̄ ̄ ヽ━l / l ヽ l ソ ゝ l /´ ̄ ̄ ヽ_ l 丿 lノ 6 1 l ヽ l 弋 ,丿 \___ ノ 1 │/ l l ヽl\l`─ ´ l i l l l 兄より優れた弟なんていない .l l │ 、 / l ヘ l、 l │ \ `_ / l │l l ゝ l ! !\ -` _/ l l i l ヘ i l l l lヽ、 / __ − l │ ヽ ∧ i l l ⊥ l ⊥`ー ´ __ /.:.:.:.:.:::l l lゝゝ ヘ ! //:::::::──=/:::::::::::.:..::.:.:.:l i i::::\ \ i 人::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:::/::i │l::::/::  ̄ i l /ヽ ::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::l ! !:::::::::::: 晋 東武公 司馬澹
866 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 18:02:58.70 ID:j1yEElDr0 【紀元300年頃 晋 首都 洛陽】 ./ ゙, l / .l ./ / | / lー-、_ / / /| | / /| |ヽ,, | l::::::::::`ー-、_ / / ,/ | | // /| /| / | / ヽ、|-‐ヽ | l:::::::::::::::::::::::ヽ / / / | | // / ,レ ,| / | //,.=─'',ヽ| l::::::::::::::::::::::::::ヽ / / / | レレ / ー==-、 レ 、 ' ゞノ ノ=| l::::::::::::::::::::::::::::::::l 郭俶殿、郭侃殿。 / | |ヽl、ヘ ゞノ ノ  ̄ ` ─‐'' ,| |:: ::: ::::::::::::::::::::::::l / / /ヽヽ` ─‐'' ,':| | ::: :::::::::::::::::::::/l 酒はまだまだあるわ。 / / /::::::``ヽ 、 , /::| |::: ::::::::::::::::::/ l / / /::::::::::::::::::\ , -、. /:::::| |:: :::::::::::::/ l .どんどん飲んで頂戴 / / /::::::::::::::::::::::::::ヽ、  ̄ /::... | | ::::::::::/ l / / /\::::::::::::::::::::::::::::::`.. . __ ':::.....::::::| |::::::/ \ \::::::::::::::::::::::::::::::..............::::::::::::| |// - - ──ー - -、 /i ,.-‐''"´ \ i\ l \_/ _,, ,,_ ヽ、_/ l .l ::::::/ ━━ ━━ ヽ::: l 東武公、実は折り入ってお願いがあるのですが…… ヾ_,;;;l , , , l;;;__ジ | i ̄i ̄i ̄i """ | l  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ l ` 、 /⌒⌒i /⌒ヽ / `/ | | \ / ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 親不孝であり弟の名声を妬むような人物だが、 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 『晋書』『宣五王伝』は彼の酒癖の悪さを特筆している。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 趙王が朝廷の実権を握った頃の話である。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 司馬澹は親しくしていた ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 河内郡の郭俶、郭侃兄弟と酒宴に興じていた _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
867 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 18:03:34.15 ID:j1yEElDr0 - - ──ー - -、 /i ,.-‐''"´ \ i\ l \_/ _,, ,,_ ヽ、_/ l l ::::::/ ━━ ━━ ヽ::: l 先頃誅殺された張華殿は冤罪です。 .ヾ_,;;;l , , , l;;;__ジ | i ̄i ̄i ̄i """ | .どうか東武公のお力で名誉回復を…… l  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ l ` 、 /⌒⌒i /⌒ヽ / `/ | | \ / / l l l ヽ / ! l ゝ 、 ! ゝ ! i l 1 l l l i / / l l l / l l\ lヘ l l l l l lヽ i /l 1 l /l ! l ヘ l 入 ヘノノヽ_ノ\ノ ! l-、l l l l│l ソ ソ ヽ1\ !,-´ ̄ ̄ ヽ━l / l ヽ l ソ ゝ l /´ ̄ ̄ ヽ_ l 丿 lノ 6 1 l ヽ l 弋 ,丿 \___ ノ 1 │/ l l ヽl\l`─ ´ l i l l l l l │ 、 / l ヘ l、 l │ \ `_ / l │l l ゝ l ! !\ -` _/ l l i l ヘ i l l l lヽ、 / __ − l │ ヽ ∧ i l l ⊥ l ⊥`ー ´ __ /.:.:.:.:.:::l l lゝゝ ヘ ! //:::::::──=/:::::::::::.:..::.:.:.:l i i::::\ \ i 人::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:::/::i │l::::/::  ̄ i l /ヽ ::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::l ! !:::::::::::: i 人:::::::: ヘ:::::::::_/ ̄::::::::::::/::l │ l::::::/ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 宴もたけなわになった頃、郭兄弟が張華は冤罪であると訴え出た所…… N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
868 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 18:04:27.21 ID:j1yEElDr0 \__人_人从_人_人从/ _) (__ ) 張華ァッ!? (  ̄ ̄) ( ̄ ̄ /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ /⌒''⌒) :,,゜ ' ,,,,,,, (:::::::::::::::!' (::::::) ヽ::::::::';''' ''~~ 。 τ'::/ .;: )/ 。 ' 、 ;: 。 f''`⌒( ,,,, !:(',,,, ::,,,,,、... ,!,,,、( /:: ノ:::::::::::::::::) 。 !::::::::::`! 、 :.、 !:::( ノ::`! o (:::::::::::::::::: (:::,,;,;,、; 。 ゜ (/ ⌒ 、 ;::::::::::::;;.;~~'' ,,、.. // ノ' //'''~~ ..,,.. _,,,.、 ,, ...: .. /;::::::::(,.,.(;;;::::( ,,., ;,;;( ):::::;. c::── '^'''::::::::::;' ):::::::::::::::::::::::::::/ ''''' '` ⌒ ; !.:::τ'' !::::::::::::::::::::::::::::)/,,,,, :'~~~: (::::::::::::::::::::::::::::冫 ~~~ 、,:'::::::`:::,,,, !:: \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ ::::::::::::::::::::::::::::;(,,,,,,,、:::::::-ー'''' ''''''''" ≧ < ヽ::::::::';'' -=ニ あいつのせいで愍懐太子が死んだんだろうが!!≦ ≧ ≦ /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ……酔っていた司馬澹は郭兄弟を殺害、首を趙王に送ってしまった。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 愍懐太子廃立の折、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 太子の護送をしていた事もあり、何か思う所があったのかもしれない。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ だからと言って蛮行には変わりないが ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
869 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 18:06:26.01 ID:j1yEElDr0 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 また、司馬澹の妻の郭氏は賈南風の縁者だった。 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 悪い事に、彼女は姑に当たる諸葛太妃と仲が悪かった。 \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ 『晋書』『宣五王伝』曰く、賈氏の勢いを恃んで義母に無礼だったという ∧\ マ三ソ| \ ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ / '"´ `丶、 / ヾ\_ _/ \ ミ〃^ーヘ /; l 、 \ ヽ ∨{{ ,小 . /: / | { : |l\| \}: : | Y`ー‐'´|」 ! /l / l: : 小 :l: : l| `戈-、\: | l人 ノ |, |: |: :|V:斗匕\|:::' _f少:: リハ |:/ :77 Y:ハ{Y_f少::::::::::::::::::::: | |⌒l'/ あのクソアマ、 \l:ゝ:::::: 〈 . | |) ノ′ 賈皇后の親戚だからって調子乗ってるネ。 |ハ _ j : lィ′ |!:人 ‘ー` /|: リ| 皇后も死んだし、絶対に訴えてやる |: | 丶、 / ,':≠=7 . l: | ` - r≦=/イ __〔__ ヾ{ _〃 '´ `^> 、 ヽ 《jj / / '⌒ヽ _ル' / ハ 〆 / │ 晋 諸葛太妃
870 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 18:08:12.48 ID:j1yEElDr0 ./ノ` │ ,ト .,/ .,l゙,,,,ヽ, ,ヒ .l゙ ,/ .| | │ |,i´ ,l゙ 丿| ,i´ ゙],i´ `~''从 .| .,i´ | .li、 .| ,″ .l゙ ,i´.l|丿 .rl「 .゙゙l|.| 丿 | .| ゙l | 丿 | ,l゙ ,,l゙レ` .| ._,,,, '|| 丿 ゙l .l゙ ゙l | .丿 l゙.レ゙l′ .゙l (.+゙l } / | | │ l|、,、 ノ .,|〔 │ .ヽ ‘''″| 丿 ゙l l゙ ゙l、 .|.| |゙l ,/.タ .l゙ `'-_、 | l゙ | ," ゙l .| .|.|,゙l 丿ヽ │ `゙゙"'.| |!,,,. 、 | l゙ _,,,,,,┤ /゙゙|{ ." ,/ `゚リ ゙l,,| .〔,,,,,,,,,,,,,,| ,P'「'''''''''| .,|ー‖ 丿 | ゙ト .`''''''フ'゚~| ,l'i+) ゙l.l゙ヽ ″ 東武公司馬澹は親不孝者! ,l゙ | -│,l゙゙‐'" .レ " 丿 | _,,,,,,、 ,レ" _. 妻子共々遠方へ流罪にしてほしいヨ!! " l У-,.゙ヾ‐ 、 l゙ `ー-,,,,,,,―'" .,、 ゙l ,i´ `'-,\,,,,,_ ,彳 親孝行な東安王を呼び戻してほしいネ!! │ ,l゙ .,,-‐'''''''ぐ‐、,, ̄i、 ,/,i´ ヽ ,l゙/ ゙i、 `|7 / / ゙l, ||` ) ,/` ,/ ./ ヽ ||、 /./ ,/ 丿 ヽ {.| ,,ii/ ,,-ヽ-‐,i´ ヽ ゙l\,,__,,-xlフ" ,/ ,/ .,. ゝ `ー--‐'"` _,,,―'" / / ────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } そこで諸葛太妃、斉王に東武公夫婦の所業を告発 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
871 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 18:08:42.40 ID:j1yEElDr0 【紀元301年9月 晋 首都 洛陽】 . ト、 ,ヘ ,.ィ . 、_ |:i:\ /:i:i:\ /:/ {:i:i`|:i:i:i:i:\ {:i:i:i:i:i:/:i:i:{ |:i:i:i:{:i:i:i:i:}:i:} - ┴‐¬ー、:i:ノ、 . V⌒\:i:ノ:/ ´ \ ヽ / / ヽ´/ }  ̄/ . / / 、__/ l | /l | / i\ / |人_ゝ、 / И / . / | 、 l { V 三 三 レ i / | \V \_> , -、 / 八 /7 . / { | `\_} 、 L ノ / // \ /´ / \ { { i>┬ イ / 〉 / 母親に不孝を働くとは言語道断。 . 〈 \ -)-{ニ{::}へ! / / . 〈\ 、 〉///( //\ \ヽ\- 、 / / 東武公及びその妻子を遼東郡へ配流する。 \ ー////////// \ ヽ:ヽ\\ / >―― < //////////// }:::} V,l/) なお、東安王は呼び戻すように { }////////// |:::| / ニ} { _ ノ }///////.:.... ..::|:::|:./ _ } `て /////,/―― ´ ̄`7i ノ`´ー 、 . {__///// { _>' ´ _.ノ-っ / 、レ// イ /::::{ l / ー く . ///  ̄ //{__У―――. .' `ヽ\_}- 、)))) /////////////: : :/: : : :l: : : : :|: :\//`ヽ、 . ′,//////////: : :/: : : : :l: : : : :|: : : :∨//∧ |///////////: : :/: : : : : :l: : : : :|: : : : :∨//∧ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 結果、東武公司馬澹は妻子と共に遼東郡へ流罪となった N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
872 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 18:10:50.90 ID:j1yEElDr0 /:::::::::::::/::::==‐-/ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|ヘvヽ::::::`::..、 . ′..:::::::∧ :::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|^^^ヾ:::::::::::::::. |::::::::::::::{:::ヽ::::::::: ′ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::′ |::::::::::::::::. |::::::::::::::{ ::::::\ :| :::::::::/::::::::::::/:::::::/:::::::::::::::::′ l::::::::::::::::::. |::::::::::::::{ ::::::::::::.:|::::::::/::::::::::::/:::::::/i :::/::::::::/ | :::::::::::::::::| |::::::::::::::{ ::/:/ ::::|:::::::′::::::::/'|⌒' |::/ ::/j/ヾx≦ニニ| :::::::::::::::::| |:::::::::::::::V::/: '^ |::::::|::::::::::::, j/ }// 〃/////|::::::::::′i::| |:::::::::::::::::V::::{ |::::::| ::::::|::|ヾ≠≠彡' ∨/////|..:::::/ ::∧{ ,::::::::::::::::::∨::\|::::::| ::::::|::| ‘ー─‐イ} :::/:::/ ,:::::::::::::::::: \::::|::::::| ::::::|::{ 〉 / ::/jノ 凡愚が |:::「二二二二二二ヽ ::|`ヽ ' ´ .::::::′ |:::| | |::| 、 ー - ' /|:::::|二二二二 7 ;::::, | |::| \ `"´ ´ |:::::| / / /:::∧ | |:::、 ` _ ´ |::jノ / / . /:::/'!::ヘ | |、:::\ | |::| / / // |ニ∧ V\( ∧ jノ / / /ニニニ\ \\...\ {....ヽ / / /ニニニニニ厂\ \\...ヽ ヽ......\ / / ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 哀れ司馬澹は、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 母と弟が世を去るまで都へ戻る事はなかった。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .ちなみに、東安王司馬繇は宗正、尚書、尚書左僕射を歴任する `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
873 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 18:11:32.65 ID:j1yEElDr0 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ なお、余談になるが、 Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 趙王打倒に貢献した淮陵王司馬漼はしばらくして亡くなった模様。 \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ 趙王討伐の論功行賞に与った後、 ∧\ マ三ソ| \ .宗正・光禄大夫に転任して死んだと『晋書』にある ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ / 〃⌒)ノ .< ̄ヽ{ ̄>、 /. : : : : : : 、: :,: : : :ヽ_ /.,二ニ=-: : : : V: : .-= ノヽ /イ:/: :/:/: : ; :/∨}: : : : :、:ト:! ' ,:/!: :.i:/:i: :ィ:.i: ! |: :i: :i: :}:!}` 宗正は皇族・宗族の嫡庶の序列等を管轄をするのさ。 イ:i: :ィl':i:l!:メ!、!:′ !:ム:/: :!ハ ノイ/'|:!:Vキ乃ヾ ィァヵ,!:/:,ゝ 時系列的に東安王より先に宗正になったかもね。 .レi:ヘ'|:i、! `= ' `=' ハ!:{ ヘ:ハ:!、 〉 ,ハ/`` 頼むから司馬一門同士仲良くしてくれよ 〈:_:j` 、 `Ξ´ イ/′ 〈:jニ≧x > ._ イ ″ _ .----≦Ξ、三ニ≧、 |≦|、 /‐=-、-=ニ三三≧x三ニV彡'三≧-._ /-=ニ三=\-=ニ三三二ニ=+≦三ニ=-=ニミヽ 晋 淮陵王 司馬漼
874 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 18:12:47.68 ID:j1yEElDr0 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | むりむりかたつむり .|:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::` \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶 ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´ | | ヾN ゞソ ゞソ// | | >:´|、 - ,|`:< それができれば、 | | |::::::::| > イ |::::::::| そもそも八王の乱はここまでひどくなっていない | | >-、\! !/::,-< | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
875 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 18:14:03.24 ID:j1yEElDr0 【紀元301年9月 晋 首都 洛陽】 !/ゝ_ イ ` :.、/ / / ! , , / i \ / ,' / ; j!'; ∨ ,:' ノ/ /' ' 〈 |/!イ_ ノ/ィ / i! ', / /イ i{ _! |``' _ -=ァ '´〈 .j!イ l 東海王。 ' ,/,' | || Y i! 笊_x、'; ,イ`イ j!_ノ / / {`ヽ j.! i i! ハ_t'ソ'i x笊/|イ 亡き楚王に驃騎将軍を追贈し、 { ,{ {ニ≧'ヽ! ヽ':, ! (ソ, | 息子に跡目を継がせて、改めて爵位を授けたく思います ‘, |':, ':,ニニニニ\{|ヽ ' , _ ´イ { ヽ l ‘, !≧s。/ニ!':, 、 ', ‘ ' イi i! ' r`<ヽ_j }_.', }≧´ ‘,i!rvノ . . : : : : :": : : : : : : : : : : :\ /: : : : : : : : : : : : \: : : : : : : . . . : : : : : : : i : : :{: : : : : ヽ: : : : : : :ヽ /: : : : : : : : : :ト : : ト: : : :Vハ: : : : : : : : .: : : : : :i : : : {: | \: 斗―-: }: : : : : : : : : : : : : : | : i: :ハ:{ `:ゝ: \Y : : : i : : :| |: : : : : : :.イ⌒ { fう下ト} : } : i: : : | |: i: : : : : 从{,ィうハ 弋ツ 〉: ノ: : : : : | : :|: :{: : : : | f代ツ 、 イ: : : : : : : :リ 仰せのままに Y:八: : i :ト 、 ┐ イ: : : : : :ル( 人{: :\ト込い、 V ノ .: /: : : : / ー…=イ:ソ: : : : : : : :个. _ イ: /: イ : / ___ /: : : : : ノイ:/レ^爿__ W{:/ル<二二 /: イ.: :/ ノレ( < // /二二二二二 (' ノ/ イ⌒ミy斤…=ミ〈二二二 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 同じ九月。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 亡き楚王司馬瑋に ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .驃騎将軍が追贈され、息子の司馬範が襄陽王に封じられた `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
876 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 18:15:43.16 ID:j1yEElDr0 /イ / / // \ ヽ V ) / / / / / ∧ l 丶 l 人ノ ′ ,′ 〃 ‖ / / ! | } |/. :ノ: : i l i! ′ ′l イ ' l ハ ! ! Yー── 、__ i l i! i! l ̄lヽハ i ! / ‖ ! | l l二二二二 >ー -- 人 } |! i! l ィf斧_ V ,イ斗七lーイ、 ! l!───‐  ̄ ー─‐イ人 Vニl八 《 _ノ::iヾ ノ l /z=≠ミi ! i二二二二 これで楚王殿下の無念が / . : Vニニ\ヽ l 弋zソ "´_ノ::::::}ヾ/ ,二二二二 少しは晴れると良いのですが / . : : :く/>‐‐イ 个 七z:::::シ ≧ 入\ニニ/ / /: : : ,ィ \//l! 八 ′ `゙`" ノ ∧ニ\マイ二 イ ′:// `个 丶 ー=彡 ムニ\/l_/ / / i /:/ / . : l \ ` _ イ ムニニl lニ!二 / /: : ! /´ / / . : : リ /. ≧=─ // 个ー‐マ_z≧´ ,;. :;. /: : メ { 〃 . : : : ,′ l /: : /⌒| _ 斗匕 . : :/ /: / / ! ,;;;; _,..-'' '''- .._ :;;;;. / /: :イ l i / . : : : . , リーイー‐、 / . : : ノ /: / / | ,;;,,''" :;;;;;;. ;' / / l 、ヽ :;;;;;;;:. 、,,,,,,/ / / l l ゝ;;;;;;;;;;;;;;;;:〉 ゙ヾl l l l_ l l`゙ヾ:;;;;;;,;;';;; ' ゙ヾ lヾ ̄l lリ ̄T‐-リ ;;;/ 、=ヘ ヽ_二ミ、ヾ〃,゙≡ミ、/ /: :`: :> \ソ、 弋:::リ 弋::::/ /;)~`゙´i .ノl ~Tl ' ´l lソ l l l l ゝ、 ー' _ .l l l l l l l ,:l l:::゙ 、 '",,.l リ-、l 、 l //:l l/;;;;l l//;l リ:: :ヽ 、ム /: :, レ'/;l;;;;;l'/';;;;;,'レ'::::/;;ヽ 、ム /:/: /;;;l;;/: : :/': : :/: :' \ ム ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 楚王の同母弟に当たる長沙王への配慮と思われる。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } とはいえ、このように処分を覆すような措置が N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 何度もあったのが皇帝司馬衷の治世だったという見方もできる。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 定見のない暗君と呼ばれても仕方ないのかもしれない ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
877 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 18:16:59.78 ID:j1yEElDr0 【紀元301年10月 晋 首都 洛陽】 }〉┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰〈{ ヘへへハ┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃ハへへヘ @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ 五ヾヾヾ ⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥ シシシ五 \三三ヾ.「 ̄ ̄「 ̄ ̄ ̄ ̄「 ̄ ̄ ̄ ̄「 ̄ ̄|フ三三 / ({ \三三lニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ|三三/ }) /巫巫巫巫巫巫巫|===========================.|巫巫巫巫巫巫巫\ /////////| ┏─━─━─┓ |\\\\\\\\\ @@@@@@@@@| | 中 書 省 | |@@@@@@@@@ ヾ!⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥ | ┗─━─━─┛ | ⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥jジ |.ニニニニニニニニニニニ | ,. -──- 、 | ニニニニニニニニニニニ.| | | i i | | | ,. -- 、 | | | | ,. -- 、 | |. i i | | | | i i. | ≧ii≦ | | ,≧ii≦ | | ≧ii≦ | | ≧ii≦ ⌒il⌒ | | '⌒il⌒ | | ⌒il⌒ | | ⌒il⌒ iコ─┘ └─‐.iコ‐───┘ └───‐.iコ.─┘ └──iコ \_人_人∧从_人_∧_人_从_// /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 ) > :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ < 申し上げます!! > ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. < ( : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 /^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y^ : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ \ヽ、 _ , イ!::/ 十月 / ヽ{ ト、ヽ l: ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i i: : : :: : : : :|<V>| : : : !
878 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 18:17:26.10 ID:j1yEElDr0 ___ / / )))) / /_ ⊂ノ / /|\_/ ̄ ̄\_/| / / \\_| ▼ ▼ |_/ 益州より! / / \ \ 皿/ ヽ ⌒\ 雍州・秦州の流民たちが ノ /> > .李特なる者に率いられて反乱を起こしました!! / / 6三ノ ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ //: : : :/ : : : : : : : : l: : : : : : : : : : : : : :ヽ /: : : : / : : : : / : : : j|:| : : : : : : : : : : : : : :. .' : : : : ' : : : : / : : /:l゙|:|: : : : : : : : : : :|: : : :. l : : : : l: : : : / : : /: | |:|l: : : :l: : : l : : | : : : | | : : : : |:l: _:l/-─ハ:| l八__|: : : | : : | : : : | | : : : : |:l´: :j: : : :l lj ヾ: :lヽ`7ー: :l : : : l 反乱? | : : : : Yl: ,ィ尤圷ヽ '尤圷、ハ : / : : : ' |: :l: : : ‘,〈{ fィルl} fィルl}ヾ〉/: : : : ' 流民たちには、本籍地に戻るよう再三勧告したはず .lヽ|、: : ト‘, 乂こソ 弋こソ /: : /:./ j:/|:ヽ: |、ヾ、 , イ7:,イ: / |:l: :ヾ: T、 /イ/ : /、 |:l: : : : :l:l丶 ⊂ ⊃ ィ |介.: :/l } ノlj\: : :lリ ヽ> _ <l |: :/ .l | '-、-_-\j \ -、 / | ノl/ / | / \ -_-_ \─彡'| _- / / ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 十月。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 流人李特が蜀において反乱を起こしたと『晋書』『恵帝紀』は記す ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
879 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 18:19:49.76 ID:j1yEElDr0 【紀元301年10月 晋 益州 綿竹】 ':::::::/:::::::::`'''´::::::::::::tタ', l:::::::f:::(((ぅ:::l::::i:::l::::::l:::l:::', l:::::::i:::::::l:_:_:|_:_凵⊥l-|:l::| ',:::::::!::::::|で6ラ')ノィ5ラ川 ヽ::::i::::::l ''"'( ::{;i::::j::リ`二ヽ-、 __ 朝廷は我らに再三北へ帰るよう勧告している! {ヽ::l::::::l 、.ノ::://ニ二:.eヽ ヽ‐=' O) ハ \:::::l ∈=':〃ニニニ::.’i }e、ヽ ̄ .しかし、北方は大いに乱れており、帰還する意味はない!! ム e,\ヽドェ.、二ノ=-‐'`iニFl | e、\ /ヾ〉 e、`r― - = 二⌒i lニF|e|、_e、 .北方へなど帰れるものか!!! /e、 ヾ〉 e、 \ _/ (r \| |-F|’| \ e、 / e、 ヾ〉 e、 //" \rぅ|eF|el \ {e、\ e、ヾ>、/ l |l \_.ノ´l’E|’! \._ `ミ>、/ ,イ[|l ll 、ヽ、.ノ, ,' 〃| l 晋 略陽郡の人 李特 オオオオ! f¨゙! :┐ n /〉 <ヽ /^〉' ワアアア! ! }”/ ,、 <`ヽ ./:::/.,、 ⌒!ィ f¨゚{ <´ 'ヽ Vハ |ヽ Y¨! |::::}イ { , -ー 、 _ /¨> r-‐,、 <⌒! ::〈人_r-ー- 、_r<}| >:::: ̄:`ヽ__, - 、__r 、r=¨>‐-! /:::::}__Vヘ }:::|__}::::{.ィ1.|:.:.:.:.:.:.}_, くノ ̄! ./;;;;;;;;;}_, ヘ⌒', /:.< /::::::::::::::::Y::/|i /::::::::::::::::::::::Y:.:.:.:.:.YVイ!:::::}::::::::|/::::::/:ァ<! V_::| ',く/⌒!}:.:.:.:.:ノ/ /:/^V__〈ヽ;;;;;/_!__ノ::::::ヽ :.:.:.:}|:::::::::::::::::::|:{:. }:!:::::::::::::::::::::::: l:.:.:.:.:.:.|ィ ゝx}:::::: |::::::/:.:/ / > ¨⌒ヽ:'. V¨¨ヒ{_. V==<:::::`ヾア´:f⌒!ヽ:::::} \f':!::::::::::::::::::lハ:.:リ'.:::::::::::::::::::::::∧:.:.:.:./ >イ::! :::: |:::::{Y/' 〈 /:::::::::::::::::}:' V::::::::::{ .} .}::::::::::|:.:.:.:.|:.:.:|:.:.}-:' ヾ!,、:::::::::__/_/ ヽ::::::::::::::::/|レVWハ/::::::::/:::::: |::::::|ハ V!::::::::::::::::::!:/ ./:::::::;:::Y /^!:::::::{:ト、: |:.:.:|:./::::: `Y゚ ̄ _/VレvイW:::::`ー-::__/:::::::::/:::::::| ヽ `!:::::i:::::::::::|' /:::::::/L_|  ̄⌒¨}>ヘ}:.:.:|”:::::::: 、 f´ ̄::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::| ヽ .|:::::l::::i::::::| /:::::::::| >- ._ }} |:.: |ヽ::::::: ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .一度は帰順した李特だったが、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 朝廷から流民と共に本籍地に戻るよう勧告を受けていた。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ しかし、彼らは長雨による食糧不足によって移動できなかった `ヘ:ゝ .' 小/ . ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
880 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 18:20:52.16 ID:j1yEElDr0 \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ ≧ < -=ニ しかも益州は先の戦の恩賞を渋り!! ≦ ≧ ≦ /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ ≧ < -=ニ あまつさえ我らの財産を奪おうとしている!! ≦ ≧ ≦ /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ ≧ < -=ニ どのみち北へ帰れるはずがないんだ!!! ≦ ≧ ≦ /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ ワアアア! :┐ n /〉 <ヽ /^〉' ! }”/ ,、 <`ヽ ./:::/.,、 ⌒!ィ f¨゚{ <´ 'ヽ Vハ |ヽ Y¨! |::::}イ { , -ー 、 _ /¨> r-‐,、 <⌒! ::〈人_r-ー- 、_r<}| >:::: ̄:`ヽ__, - 、__r 、r=¨>‐-! /:::::}__Vヘ }:::|__}::::{.ィ1.|:.:.:.:.:.:.}_, くノ ̄! ./;;;;;;;;;}_, ヘ⌒', /:.< /::::::::::::::::Y::/|i /::::::::::::::::::::::Y:.:.:.:.:.YVイ!:::::}::::::::|/::::::/:ァ<! V_::| ',く/⌒!}:.:.:.:.:ノ/ /:/^V__〈ヽ;;;;;/_!__ノ::::::ヽ :.:.:.:}|:::::::::::::::::::|:{:. }:!:::::::::::::::::::::::: l:.:.:.:.:.:.|ィ ゝx}:::::: |::::::/:.:/ / > ¨⌒ヽ:'. V¨¨ヒ{_. V==<:::::`ヾア´:f⌒!ヽ:::::} \f':!::::::::::::::::::lハ:.:リ'.:::::::::::::::::::::::∧:.:.:.:./ >イ::! :::: |:::::{Y/' 〈 /:::::::::::::::::}:' V::::::::::{ .} .}::::::::::|:.:.:.:.|:.:.:|:.:.}-:' ヾ!,、:::::::::__/_/ ヽ::::::::::::::::/|レVWハ/::::::::/:::::: |::::::|ハ V!::::::::::::::::::!:/ ./:::::::;:::Y /^!:::::::{:ト、: |:.:.:|:./::::: `Y゚ ̄ _/VレvイW:::::`ー-::__/:::::::::/:::::::| ヽ `!:::::i:::::::::::|' /:::::::/L_|  ̄⌒¨}>ヘ}:.:.:|”:::::::: 、 f´ ̄::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::| ヽ .|:::::l::::i::::::| /:::::::::| >- ._ }} |:.: |ヽ::::::: ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 加えて、益州刺史羅尚の /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 中途半端な対応が流民たちの不満に火をつけた。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .益州側でも流民の措置を巡って意見の相違があったためだが `ヘ:ゝ .' 小/ . ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
881 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 18:21:48.14 ID:j1yEElDr0 ,.ィ':´::‐ ァ .._:::::::::::::::/,ィT丁Tハ:Yフ:.、 /::::/::::/:::::::::7 ,.、`丶ヽ-==ミ..__.リ::::::` 、入、 /:::::::/:::::::/:::::::::/::::::/::::::/:::::/:::/::::::l::::::::l:::::::V::ハ . /:::::::/::::::::;':::::::::;':::::::;'::::::;':::::/::_⊥::__L::_:::l:::::::::l:::i:::lヽ. . ,'::::::::;':::::::::;::::::::::;::::::::;:::::::;:::::;'/-‐ ¨ ̄\`ヽ:::::l:/:l::ト、! ;:::::::::;:::::::::;:::::::::::;:::::::;:::::::;:::::::i _.. ニ、\ `ゝ、::リノ! . i:::::::::i::::::::i:::::::::::i:::::::i::::::;::::::::l. く ,ィマハ !ヽ、j、 ,ハノ l:::::::::l::::::::l:::::::::::i:::::::l::::::i::::::::l ` ー┴‐- 'V-=イ _ l:::::::::l::::::::l:::::::::::i:::::::l::::::i:::::::::l ,人¨マ !::::::::l::::::::l::::::::::i::::::::l:::::i::::::::::l / \ l::::::::l:::::::l:::::::::::l::::::::l:::::l:::::::::::l ヽ'´ / それならば、 . i::::::::l::::::l::::::::::::l:::::::l:::::l::::::::l:::l ゝ'ニ! ここに我らの国を建てようではないか!! i::::::::l:::::i::::::::::::l:::::::l:::::l::::::::l:::l ,ィニニ) l . ';:::::::i:::::i::::::::::::l:::::::l:::::l:::::::l::::l. /::::::::/ ,' . V:::::::::::i:::::::::::i:::::::l:::::l:::::::l:::::l / !::::/ ,i ヽへ、::::::::::::i::::::l:::::::::::::l:ハ:l l l::i ,':! | __ ` ''<:::::::::::::::::::トi l:! ト、..___,ソ /::l 「  ̄ ¨ ‐- _` <::::l ヽ..__ノ iヾ' リ 丶、ヾ、 \__ ,,.ィ´ / / >,、 \ 丶、 / . / `'ヽ.ノ\ `¨ ‐ \...... _/ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 流民たちは益州との折衝に当たっていた李特を首領に推戴。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 李特は行鎮北将軍に推挙され、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .巴蜀の地に割拠する意志を明確にした `ヘ:ゝ .' 小/ . ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
882 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 18:22:32.23 ID:j1yEElDr0 :::....::::::........ . .::::::... .... ..::::::::::::::::....::::::........ . .::::::... .:::: ,_:::....::::::........ ( ... ..::::::::::::::::....::::::........ . .::::::... .... ..:::::::`⌒ :::::::::....::::: : ゙゙"'ー-、,, ..::::) ノ::::::........ . .::::::... .... ..:::::::`⌒ :::::::::....::::::........ ( :::::::: : : : : : : : `(( ,,,;)..::::::::::::::::....::::::........ . .::::::(;;、(,,, 、::::::....::::::..) ノ:::::... ....::::::::: : : : : : : : : ) ノ 、.. .. . ... .::::.. . . .:: : ,,) ( :::: :: (( ,,,;) :... . .:::: .. . : : : : : : : : ( _ ⌒) `ー( .. .. . ... ..( ( ,;;. .. `⌒) ノ .. .. . ... ... ..::. .. . . : : : : : 、:( ( : :) ノ ... .. .. . ヽヽ ,,ノ .. ..::. .( _ ⌒) . .. .: :::.. ... .. .. . ... . ~~^^;:;:'',,,,.....=) ノ-;;;;;~~^(( ,,,;)^^~~~~~^^"'''~) )) ^^'',,~~~~~( ( ''~~^^~~~^~~^^~~~^~~^^~~~^ "^ )ノ ) ノ .,"'`',( (,, ( ''.,,.....=) ノ-': . ... .::::.. . . .:: : :.. . ... ::: :::.. ... .. .. . ... ... ..::. .. . .. . .. .::::: :: :. ... .::::: :... . .:::: :. ... .::::: :... . .:::: ....::::::........ . .::::::... .... ..::::::::::::::::....::::::........ . .::::::... .:::::........ . .::::::... .... ..::::::::: . .::::::... ....::::::::: :::::::: . .::::::... ....::::::::: ,ィ!´ ̄``i''ー─- 、、、,,_ イ三二二ニニニゞ ( j〉 」´ ̄ ̄``ー-、ヽ .,.:,..:.. .,.:,..:.. ... ,... ``ー─'"´  ̄ ̄ ̄ ̄ ,ィゞ .,.:,..:.. .,.:,..:.. ... ,... ー====- ー====- ... ,... .,.:,..:.. ... ,... .,.:,. _, -─‐- 、ー‐-、ー-、 ;: ;:;: :;:;: ; ; ,ィゞ ,イ、,r'⌒ヾ ヽ ヾ ``''ー- -、-‐''"´ヽ;;: :;:; ;:; :;:; ;: . .,.:,..:.. ,r/ (::;;:;:;;/ー-、 j `, _ /ィ´ ;:; :; ;:; : ;: ,ィゞ ヽ 「i''ー'"´ ,r-‐'ー''''"´ ̄ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 益州側は李特討伐の軍勢を派遣するも大敗 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ . ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
883 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 18:24:59.04 ID:j1yEElDr0 【紀元301年10月 晋 益州 成都】 /ヽヽヽ Pi`> 、 / aァ} } } }d/⌒ヽ, {== /イ /_ V{\__,ノ∧ ト、__/ /(タ) } }/⌒ヽノ} どうなってんの? (タ)、/ P{\__ノヽ} } }l| l|く_>/ .詳細はキンクリしたが、 ∧ jTミァ |l}く}⌒∨{ .お前、俺に内緒で色々やっていたらしいな ∧ ⌒ ノリノ_ イ /{ .ヘ /_. イノ/⌒i_ >--≧一'======x<´ `ヽ ___/{r====イ 斗</ _、_ 、、___ゝ--ヽ‐-、ト、ヽ、i、 、 ヽL| ト、 晋 益州刺史 羅尚 ヽ`` ``‐-ニ‐` `ヽ ` ````ヽl、ヽL| ヽ, \` 、`‐、'‐-、_ 、 ``''-、ヽ 、ヽ、 ヽヽL| lヽ ヽヽ\ ` ,.. -─ '''''''''''''' ─-:..、_' ヽヽL| lヽ ヾ i ヾ/-‐。┐;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`ヽi、! ヽL| lヽ \,:'/ 。|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ ヽL| |ヽ 〈/ / _,.'-──- 、、、;_;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i ゙,L,| l.ヽ あなたも李特から賄賂を受け取ったでしょう。 | / ,r,'',∠ l l l `'''‐-、;;;;;;;;;;i i,,L| |.ヽ 〉 〃/.l{・.) /// / |:::i `ヽ;;;;;;! __i_L!`‐ 彼らは盗賊ですよ。 V:/ 'ー゙´ ._ ', '!:::! \;>'';;;;;;;;;;;;;;;;; .l;;k'i _,.ィi` ', ノ:::i , ‐'";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; 遅かれ早かれこうなっていたのでは? .| ,.. ,r'Fiシ __,/ /:;: ‐'";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; L.、′,.イrシ" ,. ‐'";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; └:ニ,'"/ , ‐'";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; / >‐'";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; 晋 広漢郡太守 辛冉 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 益州と流民の関係が ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ ここまでこじれたのは広漢郡太守辛冉の存在がある。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 彼は貪欲かつ乱暴な人物で、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .流民の首領を殺害して財産を奪おうと目論んでいたという。 `ヘ:ゝ .' 小/ . ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 故に流民たちに冷淡な態度を見せ、彼らから恨みを買っていた _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
884 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 18:26:46.00 ID:j1yEElDr0 . ,' ヽ. }、 !i i F‐、{ \ ,ィ.! /¨ヽ. l: :l :〉>: `:ー一';ル' ,..ィi:f:ゝヽ {<ヽ〉: :i : : : :》:} /_;.::l入__、 :l.i: ィt:ッ、シ、 ;.ィfフ こうなるから、 . /:::L.ノ:::i: : :.l: : )): : ̄ : : ,:i `/、 .流民帰還の期限を一年延長しろと言ったのだ。 /::::::::i::r‐'ハ: : \' i.: : : :._'´: !:/:::::ヽ ./:::::::::/ト、ー'::::::;\: :\: : ←-`オ:::::::::::::', あなたには秀才に推挙された恩はあるが付き合い切れない。 ::::::::::::/::::::l::::\::( ):::/. ̄ ヽ:`ニ/::__::::::::::i ::::::::::〈:::::::::i::::::::::>::⊥..__,,.彳ヽ::(_ i::::ノ 秀才推挙の書状は返すから別駕は辞任させてもらう  ̄`ヽレ-、:::\::::::::___:::::\ ll. レ'" /:/ :::::::::::ノ:\:::::::::∨ r':__..ノ__ll 〈::}. :::: ̄::::::::::\:::::::} / i >':´ ̄: 〉、 ,x─‐==、--,-,─‐,-、 :::::::::::::::::::::::::)、::\ / l/: : : 、: : /: : }、 / `ヽ ∨/\/\i {o o │|│\/\/| 晋 益州別駕 杜弢 l ___ ノ i ト、/\/ヽ! . ∧ ー' / / / ∨/\/| . {\ー' / /__ j∨/\j Yoヽ/ /fo ソ V〈_,ノ . i  ̄  ̄ ´ ̄ | |/} ', ノ l ハ--、 お、おう…… ∧ }王lヨ / / ∧ ‘,__ . ∧ / / / ∧ i\ }\ . / iー一<___/ / / / 人 / ∨O \_____// ̄ _/ / \ ,' /`し'⌒ヽO__OV´ ̄ __ 丶、 . i ∨ |/^\/ 乂{ ̄ , '"´ `゙ヽ \ j__/| ∧ / \ / .) '"_ ヽ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 杜弢、字を景文。蜀郡成都の人。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 祖父の杜植は蜀の名士で、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 司馬炎の時代に符節令を務め、父の杜眕は略陽護軍を務めた。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 若い頃から才学によって高く評価され、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 益州の秀才に挙げられるも、李特が乱を起こすと荊州に疎開している _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
2265.50 KB Speed:0.6
[ Aramaki★ クオリティの高いサービスを貴方に VIPService!]
↑
VIP Service
SS速報VIP
更新
専用ブラウザ
検索
全部
前100
次100
最新50
続きを読む
スポンサードリンク
Check
荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service)
read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)