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やる夫が正史を書くようです50
785 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/15(火) 14:09:08.15 ID:sEJn3UAyO >>783 孫秀さんが書き込んでるのかな?
786 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/16(水) 09:11:04.08 ID:F108U3j80 >>785 そう取ったかww 確かに孫秀にとってはいい主君だったろうな
787 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/16(水) 17:45:28.15 ID:LPf0EGFnO 司馬倫くんは自分では書き込めないからね
788 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/27(日) 11:28:09.42 ID:UOxtjiSG0 【おまけ】 ,.⌒ヽ γ⌒ ヽ 〈● ノ\ /\ ●〉 ヽ彡' ヽ / ヾ_ノ ) Y ( 御無沙汰している。 /.γ⌒ ⌒ヽ \ . ,-,-,-,-:| 人 | ,-,-,-,┐ 次回までの繋ぎを兼ねて登場人物短評の時間だ。 . ̄ ̄ ̄ ̄ ̄L.L.Llノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄イ_/!_l_j_」 ̄ ̄ ̄ ̄ ,.⌒ヽ γ⌒ ヽ 〈● ノ\ /\ ●〉 ヽ彡' ヽ / ヾ_ノ ) Y ( /γ⌒ ⌒ヽ\ .今回取り扱うのは西晋を象徴するこの御方 / | | ヽ | ヽ__人__ノ | . ,-,-,-,-: ` ⌒´ -,-,-,┐ . ̄ ̄ ̄ ̄ ̄L.L.Llノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ イ_/!_l_j_」 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
789 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/27(日) 11:29:44.85 ID:UOxtjiSG0 ●張華(ちょうか) 渡良瀬準(はぴねす!) ' / /::: ,.イ ::: / |:: /´ | :::|! ::::: |\::: .| ' / .'.::... / !: / |:::! !::::ハ ::::::|:::::\:::: .| | ::!:::::| ::::j -‐|‐|─ ト::| l::::| -‐─ヽ--ヾ:::: i⌒v::::|! ::|::::::ィ:´::| |: | |:::| ゝv ゝ:::::ヾ::::::ヽ 官吏の道は何と我々を苦しめるものか。 | v ::| i: l ::∧:::::| V -- ゝ \ __ \::::\ | |:::|:: !:::l:::| ヽ_:l _ __ __`_ー いつも暇は乏しく、 .| | ::ハ::ij:::ハ::!イ`弋ゝ-'フ`` ´ !ノ__フハ 始終慌ただしく過ごさなければならない。 | | :::|:V:::::::ヽヽ  ̄ ` ´ , -v ,イ V::| ::::::ハ::\ ,. 良き友であるあなたは、 , -<. `| ` ヽ| :::/ゝ∧`´ <:i 詩を贈られ、我と共に楽しみたいと示された , '⌒ヽ ヽ ヽ ヽ/ヘ/::l! ! | | -.ハ V|!:::∧ l ー| | r トi_ノ ゝ |:|:::|:::,.\ ´ ` . イ | 人 i´ト l_ノl ノ/:::j:/::|::::ゝ.、 イ:::: |::::: ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 「王佐の才」張華。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } その孝行ぶりと文才・学識の深さから、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 地元范陽郡の有力者廬欽の後援を得て、異例の速さで中書令まで昇進。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 呉討伐の折は司馬炎の意を受け、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 羊祜・杜預と共に積極的に討伐を推進し、王濬に匹敵する恩賞を得た _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
790 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/27(日) 11:30:17.02 ID:UOxtjiSG0 ' / /::: ,.イ ::: / |:: /´ | :::|! ::::: |\::: .| ' / .'.::... / !: / |:::! !::::ハ ::::::|:::::\:::: .| | ::!:::::| ::::j -‐|‐|─ ト::| l::::| -‐─ヽ--ヾ:::: i⌒v::::|! ::|::::::ィ:´::| |: | |:::| ゝv ゝ:::::ヾ::::::ヽ | v ::| i: l ::∧:::::| V -- ゝ \ __ \::::\ 我らは同僚であり住まいも近い。 | |:::|:: !:::l:::| ヽ_:l _ __ __`_ー | | ::ハ::ij:::ハ::!イ`弋ゝ-'フ`` ´ !ノ__フハ 互いに年老いて官に在っては、 | | :::|:V:::::::ヽヽ  ̄ ` ´ 身を危うくし、辱めを招く事になろう。 ., -v ,イ V::| ::::::ハ::\ ,. , -<. `| ` ヽ| :::/ゝ∧`´ <:i 共に官を辞したいと思う , '⌒ヽ ヽ ヽ ヽ/ヘ/::l! ! | | -.ハ V|!:::∧ l ー| | r トi_ノ ゝ |:|:::|:::,.\ ´ ` . イ | 人 i´ト l_ノl ノ/:::j:/::|::::ゝ.、 イ:::: |::::: ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー しかし、太康年間以降の彼の人生にはどこか影がつきまとう。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 一見不可解な都督幽州諸軍事から太常への左遷、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 太常を解任され、紆余曲折を経て司馬衷治世下で司空・中書監に就任。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ この復活劇には賈南風の思惑があり、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ それが愍懐太子の騒動での煮え切らない態度に繋がったのかもしれない _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
791 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/27(日) 11:31:58.46 ID:UOxtjiSG0 ' / /::: ,.イ ::: / |:: /´ | :::|! ::::: |\::: .| ' / .'.::... / !: / |:::! !::::ハ ::::::|:::::\:::: .| | ::!:::::| ::::j -‐|‐|─ ト::| l::::| -‐─ヽ--ヾ:::: i⌒v::::|! ::|::::::ィ:´::| |: | |:::| ゝv ゝ:::::ヾ::::::ヽ | v ::| i: l ::∧:::::| V -- ゝ \ __ \::::\ | |:::|:: !:::l:::| ヽ_:l _ __ __`_ー | | ::ハ::ij:::ハ::!イ`弋ゝ-'フ`` ´ !ノ__フハ 従容として余日を養い、晩年を楽しみたいものだ | | :::|:V:::::::ヽヽ  ̄ ` ´ , -v ,イ V::| ::::::ハ::\ ,. , -<. `| ` ヽ| :::/ゝ∧`´ <:i , '⌒ヽ ヽ ヽ ヽ/ヘ/::l! ! | | -.ハ V|!:::∧ l ー| | r トi_ノ ゝ |:|:::|:::,.\ ´ ` . イ | 人 i´ト l_ノl ノ/:::j:/::|::::ゝ.、 イ:::: |::::: ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 後世の人々は無邪気に張華を才人と持て囃すが、 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 太康年間の挫折と元康年間の立場については知っておくべきだろう。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j また、多芸多才な人物なのは間違いないが、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .史書における彼の逸話は脚色されがちであり、読む上で注意を要する。 `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 「●●は張華に評価された」は『晋書』のテンプレ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
792 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/27(日) 11:33:49.26 ID:UOxtjiSG0 イ ⌒ ヽ , ‐ 、 〈 ●人 人●) !、_ ノ Y / _r j i (_ / γ ヽ、 上にある張華殿のセリフは、 |. | i i 『答何劭』という張華殿作の詩の一節を抜粋したものだ。 |. !、 ___人_ノ/ \. `ー- ' ヽ __ ちなみにこの詩、『文選』にも収録されている / / ̄ ̄⌒/⌒ / (⌒ / ./ / i\ \ ,(つ / ⊂) | \ y(つ__./,__⊆) | ヽ_ノ | |: | / ̄: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \ Λ: : : : : : : : | \―― : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \: : : : : :\___,|: : : : : : : :.| . /: : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\: : : : : :\|: : : : : : : :.| | : : : : |.:. : : : : : : : : : :|: : |\:. : : : : :|: : : : : : :.\: : : : : : | | : : : : | : : : | : : : : : : :|: : | : :/⌒:|: : : : :|T⌒: : : : : : :.| | : : : : | : : : | : : : : : : :|: : | /\: : :|: : : : :|:|: : : : : : : : : | | : : : : | : : : | : : : : : : :|: : | ァ===x : : : : |:|: : : : : : : : : | . /| : : : : | : ―|\: : :. :. :∨:| イ V/ソ ノ: : : : : |:|: : : : : : : : :Λ 厶| : : : : |: : : :.:__ァ===: : : :\ |: : : : : |:|: : : : : : : :/: :.\ 私が張華殿に贈った詩に答えた詩ね。 |Λ : : |:.Λ:.イVツ ノ ̄ ̄ |: : : : : |:|: : : : :Λ/: : : : : \ . \ |\:∨\ 、 |: : : Λ|八:. :../:./: : : : :|⌒ 詩の文脈から察するに、 .|:\ :\:.:人 ┐ |: : /.:. :.| : \{: : : : : : : | 今上(司馬衷)の治世初期の作のはずよ .|: : : : : : :|: :|:> /⌒\ / |: /{:..:.:..| : : : \: : : |Λ| |: : : : : : :|: :|: :/ /\ \. |//{\| : : : : : : : : | | :Λ: : : :|__厂 ̄ ̄ ̄\>┘__/ { | : :厂 ̄ \| |/ \:./ \ \/二\ { |/ \ . 厂⌒\ / \ \ } ニニ)\{ / \ / / _ \ ∨\ / / | 晋 太宰 何劭
793 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/27(日) 11:35:05.39 ID:UOxtjiSG0 イ ⌒ ヽ , ‐ 、 〈 ニ 人 人 = ) !、_ ノ Y / _r j i (_ ( ;;;;( ちょうど楊駿が権力握ってた頃に書いた詩だ。 / γ ヽ,);;;;) |. | /;;/ .中書監になる前の時点でこれじゃあ、 |. !、 ___人_l;;,/ .元康年間の張華殿の心境は如何ばかりだったのか? / ∩ ノ)━・' ( \ / _ノ´.| | .『答何劭』を見る限り、政治に積極的な意欲があるようには見えないんだよな .\ " /__| | \ /___ γ( 弋>''"´ ̄~"''〜 、、 / V γ⌒ヽ ヽ ,、イ Λ V{ λ /{ 斗‐} , 从 弋{ ハ {人 {灯j/ 小ハ ゝ、ハ f´ヾ /リ j丿乂 `ヽ| そこに至るまでに色々あったものね。 Λ_ / / ``ヽ、 人 Λ 厶イ `ヽ、 \ 楚王が暴れた時に出て来たのも、  ̄戈ヽ {`ー=ミ 朝廷の状況を見るに見かねてという感じだったのかも? /´ ̄ `\h、、 ト、 j { ', ヽ 寸込 ,゙ 、 j/ } ∨ /,' j/ 乂 / i! / ,' i} 人 { ′ ,' /ハ ヽj{ ,'_ ,' j/ V ,゙ ′ `"''〜 、/ V
794 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/27(日) 11:36:39.77 ID:UOxtjiSG0 イ ⌒ ヽ , ‐ 、 〈 ニ 人 人 = ) !、_ ノ Y / _r j i (_ それならそれで、 / γ 、ヽ, 楊駿討伐の時に出てくるべきだったんじゃねというのが>>1 の意見。 |. | i l |. !、 ___人_iノ r ヽ このへんは本編で陳寿さんに代弁させている。 / ∩ ノ) 三 ) ( \ / _ノ´.| | ゝ ノ 後は、愍懐太子を見殺しに近い形にしたのが判断に困る .\ " /__| | \ /___ / .ィ /| / | / レ' レ' ∠_ /|/ < /  ̄ フ |V / V < | ̄ ̄/ ̄ ̄`\|\ \ 諫言はしました。 .|. 〈 < @厂 ヽ | 二> ̄ ̄ |__>== :、 ハ |\| だが、群臣の頂点にいた御仁がそれではダメでしょ。 .f^V ´rtュ‐`l_\\_/ V | くl  ̄/: : : :ヽ. | 「王佐の才」も老いたのかね ゝ_. _/: : : : : : : :\_/ f⌒| __| |: : : : : : : : : : : : : |ニ\ | | /く.Vヘ: : : : : : : : : : : .イ// | r‐ .へ | | | | \:_:_:_:_:_:_:/ || | |__| / .へ_}ヽ
795 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/27(日) 11:39:28.15 ID:UOxtjiSG0 イ ⌒ ヽ , ‐ 、 〈 ニ 人 人 = ) !、_ ノ Y / 迷いがあったのかもしれんし、 _r j i (_ ( ;;;;( 先行きが見通せなかったのかもしれない。 / γ ヽ,);;;;) |. | /;;/ ただ、結果として、一番下手打ったらダメな所で下手打ったというね。 |. !、 ___人_l;;,/ / ∩ ノ)━・' 「大雑把に善事を為した」とは言い得て妙かもな ( \ / _ノ´.| | .\ " /__| | \ /___/ ,.、 ,/`;、 / ヽ`丶、 ,;:;:;、 /;:;:;:;:( ,.-iー‐ -- i ''",.!., /:;:;:/ ./:;:;:;:;:;:;:;、 /´:::::: ̄:::"":::´::::::`ヾ.、 /:;:;:;:;:/ i:;:;:;:;:;:;:;:;:;ゝ/ィ:::::7‐::!:::::i::::',-ヽ::::::::',:ヽ (:;;:;:;:;:;:;:;:!,. i:;:;:;:;:;:;:;:;:; !:::::ィ‐i、',:: l、;:ィ-、',:::.:<ス::', \;:;:;:;:;:;:;:l l;:;:;:;:;:;:;そ ハ:: i' トj ヽ!. ト、,!i::::;んl:: ! とはいえ、寒門の身分から ヽ;:;:;:;:;:'7 .l:;:;:;:;:;: '´ !:::ヽ!" , `´,'::::!:::i::::;ゝ 三公にまでなった尊敬できる方ですよ。 i;:;:;:;:/_ .!;:;:;:;:フ ',:ハ::ヽ、 r‐、 /::::7:::ハ/ /;:´;:;:;::;:`:;:;:< _/`''ー`'=rt ''"!/i/∨ >>1に言わせると杜預将軍の方が上だそうですが i':;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ミ二r-っ/´i //' ,.ィ´`y -、 〈:;:;・:;:;:;:;_;:;:;:;:;:;:;:;:;:ミ_`u_〈. ', >ァヘ´ /. \ 'r i" `-ヽ;:/ ̄ `ー弋/ >イ_ハ ,イ ヽ ` 〈 < /:!_i ''" :i、 / _r--''ゝ i' l゙T_''  ̄,! i`'、‐ '':":7 。' <コ r-r '" l ̄ :!
796 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/27(日) 11:40:45.06 ID:UOxtjiSG0 イ ⌒ ヽ , ‐ 、 〈 ニ 人 人 = ) !、_ ノ Y / _r j i (_ 確かに士大夫にとって才覚は重要だ。 / γ 、ヽ, |. | i l .しかし、それ以上に大切なものがあるのは閻纘君が示した通り。 |. !、 ___人_iノ r ヽ / ∩ ノ) 三 ) 張華殿が史書が書き記す通りの御仁なら、 ( \ / _ノ´.| | ゝ ノ 是非とも閻纘君を属官に招聘してほしかった .\ " /__| | \ /___ / ,/`;、 / ヽ`丶、 ,;:;:;、 /;:;:;:;:( ,.-iー‐ -- i ''",.!., /:;:;:/ ./:;:;:;:;:;:;:;、 /´:::::: ̄:::"":::´::::::`ヾ.、 /:;:;:;:;:/ i:;:;:;:;:;:;:;:;:;ゝ/ィ:::::7‐::!:::::i::::',-ヽ::::::::',:ヽ (:;;:;:;:;:;:;:;:!,. i:;:;:;:;:;:;:;:;:; !:::::ィ‐i、',:: l、;:ィ-、',:::.:<ス::', 士大夫にとって大切なもの? .\;:;:;:;:;:;:;:l l;:;:;:;:;:;:;そ ハ:: i' トj ヽ!. ト、,!i::::;んl:: ! ヽ;:;:;:;:;:'7 .l:;:;:;:;:;: '´ !:::ヽ!" , `´,'::::!:::i::::;ゝ このスレでよく言われるのは、節義と保身ですよね? i;:;:;:;:/_ .!;:;:;:;:フ ',:ハ::ヽ、 r‐、 /::::7:::ハ/ /;:´;:;:;::;:`:;:;:< _/`''ー`'=rt ''"!/i/∨ 張華様にはそれが欠けていると? .i':;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ミ二r-っ/´i //' ,.ィ´`y -、 〈:;:;・:;:;:;:;_;:;:;:;:;:;:;:;:;:ミ_`u_〈. ', >ァヘ´ /. \ 'r i" `-ヽ;:/ ̄ `ー弋/ >イ_ハ ,イ ヽ ` 〈 < /:!_i ''" :i、 / _r--''ゝ i' l゙T_''  ̄,! i`'、‐ '':":7 。' <コ r-r '" l ̄ :!
797 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/27(日) 11:42:09.68 ID:UOxtjiSG0 イ ⌒ ヽ , ‐ 、 〈 ニ 人 人 = ) !、_ ノ Y / _r j i (_ ( ;;;;( / γ ヽ,);;;;) 酷な言い方になるがね。 |. | /;;/ |. !、 ___人_l;;,/ さすがに衝撃爺さんみたいな保身全振りもどうかと思うが / ∩ ノ)━・' ( \ / _ノ´.| | .\ " /__| | \ /___/ ;;;:;;:;:;;:;;:;;::;;::;:;;;:;;;:;;;:;;;::;;::;::;;;::;;;:; ;;:;;:;::;;::;;::;;::;;:;;::;;::/\:;;:;::;::;::;:; ;::;::;::;::;::;::;:::;::;::;:_lニニl_:::;::;::;::;: :::.:::.:::.:::.:::.::/:::::::::::::::ヽ::\::.:: :.:.:.:.:.:.:.:.:.〃:/∧::::::l:::l::|::::::ヽ:. :. :. :. :. : :|::l-‐l Vー-リ|::::|::::|: |::| ○ ○ |::::|)::| どういう態度を取るにせよ、覚悟は大切なのでしょうね |::{ r ┐ |::::|::::| ヽl>‐r┴r<j从lノ (⌒} .l 〈八〉(⌒}ヽ | | .| .ハ .| .|__ノ | V| .。| | .| .| └‐‐〉.。| .ーr┘
798 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/27(日) 11:43:42.47 ID:UOxtjiSG0 , ー.、 .r ⌒ヽ !;;:. ,! l、 ノ }::::..ヽ_/ { _ /:::::::::: \ .と、まあ、今回はリアル多忙につき短評は一人だけだ。 |::::::::::::::::.. l |:::::::::::::::::::. | ....:::,, コロナ禍と言われて久しいが、忙しい業種は忙しいんだよなぁ。 ヽ;:::::::::::::::.. / ,):::::::ノ . }:::::::::::::::::. { (:::::ソ 幸い今日から休みなので、 /:::::::::::::::::::: ヾ、 ,ふ´ 年内に次回分を投下できるよう作成に移りますはい -―――-|::::::::::::::::::::::::: \ -――,ノ::ノ―― |:::::::::::::::::::::::::|ヽ、 '⌒)━ //_ヽ, .,;;└''"´ ̄`ヽ、 _ ./´;;;;;;;;;;;";;";;;;;;;;;`;ヾ / .| )) (( ,ヘ, 7;;;;シャ;λメ;イマ;;ルλ;/ ./ '、 '、 .iル;;i ○ ○ λ;/ ./ . ヽ、ヽ.'ハル""r-‐¬""イ/ ./ . ヽソ√ソゝヽ、__,ノ_ノ;;━;´ そういえば、もうすぐ十二周年ですね! 〈 /ヽ/{介}ヽ7 .〉 . `弋〈 /| 凵 〉./ . ノ |: .λ ,く━. ━ ━ゝ く___/;;ヽ__> /;;;;;;/;;;;o;;;;;ヽ;;;;;\
799 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/27(日) 11:51:34.23 ID:gQJNErlH0 乙 長いスレになりましたな
800 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/27(日) 12:01:33.19 ID:kMKXVAHoo 乙でごわす まっこと身を保つのは難しか
801 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/27(日) 12:08:04.31 ID:egmosZfso 乙です 気づいたら追いかけ始めて早10年か… いつも楽しみにしております
802 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/27(日) 13:16:17.81 ID:6iesAfqq0 乙 楊駿討伐時点じゃ出てきてもなにもできなかったと思うなあ
803 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/27(日) 14:55:03.48 ID:t8bjQzcxo 乙でした〜 明哲保身……言うは易く……
804 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/27(日) 19:38:53.00 ID:7J+glzo50 乙ー 結局は賈氏に使われるだけの存在だったのかなー
805 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/12/27(日) 19:54:13.32 ID:H1cL442c0 お仕事お疲れ様です。 こういう例を見ると王翦の凄さを改めて思い知らされる次第
806 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/27(日) 23:25:13.48 ID:NfhbnITY0 乙でした そう考えると、割とハチャメチャな人柄なのに 功成り名遂げて栄光に包まれて亡くなった杜預さんと王濬さんって半端ないですね
807 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/28(月) 01:01:23.82 ID:joDHwzoD0 セミリタイアしたいと思ってたとすると見方も変わってくるか
808 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/28(月) 07:09:18.04 ID:3BB4EGjO0 >>806 そこらの人はハチャメチャなとこが思い切りの良さに繋がってた面もあるかもね。 失敗してたらただのバカ扱いだった可能性もあるけど、 歴史的に称賛されるような偉人は、そういう思い切りの良さと天運、 どっちも持ってる稀有なとこが無いとダメなんだろうな
809 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/28(月) 17:40:19.52 ID:K0+Z0H/+o 乙です。 >そういえば、もうすぐ十二周年ですね! 十二周年は通過点、二十周年への旅はまだまだ続きます><
810 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/28(月) 18:28:32.10 ID:BB21ZxEI0 やる夫スレだと古参の方なんだろうな 八王の乱なんておまけだし晋滅亡まではやると思うけど
811 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/28(月) 19:09:39.13 ID:vlV5FGY7O ここより長いスレってどのくらいあるの? 相当古参な方だと思ってたわ
812 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/29(火) 02:58:34.98 ID:70px5+XK0 やる夫スレ元年から続いてるスレは もうここしかあるまい
813 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/29(火) 03:02:48.04 ID:70px5+XK0 あれ、最初のスレは2007年だったか。 2008年と勘違いしてた
814 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/29(火) 05:50:12.39 ID:CwkxanNjo 歴史スレじゃ多分一番長寿でしょ あとは柳生スレか
815 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/29(火) 23:02:53.70 ID:sZ5nP/o70 12年この高クオリティで続けるって本当にすごいと思う。 (自分は西晋成立あたりからリアルタイムで追っかけ始めたんで、それでも8年目か) >>1 さん完結まで末永く続けてください。毎回楽しみにしてます。 張華や司馬亮の悲惨な末路は、 「司馬炎死去後の政界は、司馬炎治世時と一変し、政争はやるかやられるかの殺し合いになった」 という、時代の急激な変化についてゆけなかったからなのかなと思ったり。 まあ自分も、こんな変化についてゆきたくないとは思うけど、 「いや政敵とはいっても、[ピーーー ]まではふんぎれないよ。武帝時は政敵を[ピーーー ]とかなかったでしょ」 と躊躇しているうちに政敵に殺されたような感じがする。
816 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/30(水) 02:45:59.37 ID:7RxkLVNi0 孫秀のような「「ブッ[ピーーー ]」と心の中で思ったならッ!その時スデに行動は終わっているんだッ!」 的な覚悟が足りなかったということかな。
817 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/30(水) 09:55:29.57 ID:K3Vrr2iN0 張華 晋時代のプロデューサー。数々のタレントを発掘したことで知られている。 司馬48の推しメンであった攸が引退した後は地方局に左遷されたが、 体験!!異民族生活等の地方バラエティー番組を成功させ、本社に復帰した。 スタッフと飲んでいた時、煙草の火がウイスキーに引火してボヤ騒ぎを起こしたため 個人の部屋を取り上げられ、以後は会議室で仕事をさせられた。 司馬48メンバー遹の報道の誤報に対する謝罪文が軽薄であったと叩かれ解雇。 代表作は「博物誌」(現存) 好奇心が強く、センスも良かったが、趣味に合わないものには割りと冷淡な所もあった。 といった感じ?
818 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/30(水) 09:59:01.38 ID:GqZ7qmpj0 張林に「忠臣を[ピーーー ]気か」みたいな事言ってたあたり、政変が起きたとしてもまさか自分が殺されるとか考えてなかったのかも。 中立の立場取っておけば大丈夫、とか思ってたとしたら認識が大甘だと思うけど
819 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/30(水) 13:45:39.75 ID:dOVmFXHUo 司馬炎という存在がどんだけ大きかったかが今更痛感する
820 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/30(水) 14:31:12.35 ID:pkzpKWmEo でも、歴史的評価はいまいち…。 後宮に1万人規模の女をはべらして羊に選ばす、八王の乱を引き起こす土壌形成と、名君に成り損ねた残念な人評価で損をしてますな。
821 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/30(水) 17:08:00.35 ID:m+fCf3Sj0 >>820 何がまずかったんだろうかねえ。臣下の世代交代?息子が馬鹿すぎた?
822 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/30(水) 17:49:49.30 ID:iO+c5D9q0 このスレの恵帝は暗愚というより、司馬瑋や息子にも普通に死を命じたり、かなり血の気が多い描写が多い感じがする。 賈南風があまり陰謀得意じゃない描写をされてる分なおさら恵帝の容赦なさが際立つというか、 寛容たらんと不断に努力してきた司馬炎の逆を(単なる暗愚や、場に流されてではなく)率先して目指しているような。
823 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/30(水) 17:50:19.47 ID:BQ7yosyr0 身も蓋もないけど後継者に悩む時点で状況的には詰んでるのかもしれない 逆に上手く処理できた例とかあるのかしら
824 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/30(水) 17:55:05.06 ID:iO+c5D9q0 >>822 自己レスだけど、「率先して目指していた」は言いすぎかな。やっぱり回りに流されること多いし恵帝。 でも血の気が多いというか「自分の命令で人が死ぬのは別にかまわない」と思ってる感じはある。
825 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/30(水) 18:19:04.02 ID:aBjLxVydo ネタバレになるけど恵帝は羊献容にまで「彼(恵帝)は一人の女も(賈南風)も息子(司馬遹)守る事ができず妻子を下賤のものに辱めさせた」なんてdisられてる時点でアカン臭が
826 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/30(水) 18:42:21.63 ID:nCPg9lbL0 そのエピは既出なのでネタバレと言う程では無い
827 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/30(水) 21:14:40.52 ID:bZfJY5Jq0 司馬衷が殺そうぜ!って言われたらそうか、殺しとけ。で気軽に流してそのまんま殺させることが多いから 人臣が何かしようとしてもあまり意味がなさそうな。鳩山に一貫した行動しろって言うようなもんでしょ 内心疑問に思ってたり悩んだりしても結局通させちゃうから皇帝としてはどうも
828 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/31(木) 02:00:14.68 ID:8TJAU0aS0 >>823 全てにおいてカクが最強すぎる
829 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 17:10:07.89 ID:j1yEElDr0 \ー―\::r、:::\ 、 ヘ l , / 丿::::::::::::::/ __>:::::::::\ `¨¨ヘ \ \ / / ≦―一:::< _ \::::::::::\ ̄¨ー- _,≧=zzヘz、__,,z=≠=zz一 ¨ア:::::::/ _>:::::/\__ _7 ⌒7、 一 \:::::ア ⌒ヽ:::7⌒^^ / ヘ / `ミ、 \ ⌒< _/_ / / .|\ И }! フ_ \ ⌒/ ム,ヘ、_乂_\ _// N \ {⌒ . 厶イ / :7 \////ヘz_ ,イ/////7ア ∨ヘ } ̄ N } V⌒7、__Z≠=zzヘ ////z≠=z_,, W⌒V { 「やる夫が正史を書くようです」第八十九回。 フ { ∧ \ {"茴_、^ ⌒,ィf^茴"}^/ }lγ、 } \ ⌒7 l{ {∧ ヽゝ‐ ' - ` ′ ゝ- ' " И}9 / ー一 .この界隈におけるマナー及び、 / 八 }Y | 、 }/ 人 i { ネタバレ禁止については必ず守るように。 ^ア/ 》 ∧ ∧7〔 l \ 〆 ‖ }∧ ヽ ┘ ∧ ヘ, ⌒ 大司馬主簿、 、 / / | ヘ ,.:〔 { ∧ \ 荊州順陽国の王豹がお送りした \¨__ ,イ il l |∧ ` ‐-‐ '′ ∧ |i | }) ⌒ヽ . _/⌒ ({ i| |{.\::\ こ> /::/}l ハ{ 、 ヘ >x / }八 {\ \::>、 <:::/ ,イ / }l \ \ //_/ヘ∧| {=-\ \_二ニ=zz=ニニ二/ /_厶イ ..:N_ ¨フ  ̄/ /{::::i:::\ ,ヘニニ\___ T __,/ニニニИ::::::::::}l ヽ  ̄ . / 7.厶イi:::|::::N(ニニニニニニ_|. | |ニニニニニニニニ厶イ:::リ \ \
830 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 17:10:43.80 ID:j1yEElDr0 【紀元301年7月 晋 首都 洛陽】 ∧ ___ ∧ ///, '//, ////,> ´ ` <i///ハ //// / ', |///∧ //' / ′ ', ∨ |/////, {/ / ./ , ∨ |/////ハ _ / ./ / ' i ', ∨////∧ マニ=- / ' ' { i ! __}____V --=ミ、 V/// { | .ハ | } / \////////////,ヽ \{ ', ト. _斗 ',七', ./ ` イー- \///////////,}_ <iハ ', ー七ヽト、{ ヽ{ ', /| / } /}`/ー |≧=---r--彡// /| ', .ト,,ィ≦弐笊竺ミx、ヽ/ }/,ィ≦弐笊竺ミx! |//// \ .∧ |《 {{(⌒'⌒)}} {{(⌒'⌒)}} 》 /=≦ヽ Y | \ { -_\/ リ -_\/ リ / /\ / 仰せのままに ハ i! | ヾ ー― ー― / / / }ヽ. Y| ~ .i! |V (////) (////) イ }/ ム i.} ハ| i! .| { , ー― ヽ / / ノ八~| i! | 八 {/: : : : : : : } / / -イ i! i! } .ゝ ゝ :_:_:_:_:_ノ / / i! i! .| i / ≧=- _ __ -=≦ / / i! i! }/}/ > /|| 〃:.`:.<../ /}/ ! / // /i><彡// //イ{ ! / / / V ':.:.| }Kく「レ:.:/ / , ∨ ', ! { / / / i:.:.:.| |全_L!:/ / / ∨ ', ! ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 前回のあらすじ。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 長沙王司馬乂が驃騎将軍に任命された。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .何故趙王討伐の論功行賞が行われた後に、 `ヘ:ゝ .' 小/ 改めてこのような人事が行われたのだろうか? ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
831 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 17:12:27.82 ID:j1yEElDr0 !/ゝ_ イ ` :.、/ / / ! , , / i \ / ,' / ; j!'; ∨ ,:' ノ/ /' ' 〈 |/!イ_ ノ/ィ / i! ', / /イ i{ _! |``' _ -=ァ '´〈 .j!イ l ' ,/,' | || Y i! 笊_x、'; ,イ`イ j!_ノ / / {`ヽ j.! i i! ハ_t'ソ'i x笊/|イ { ,{ {ニ≧'ヽ! ヽ':, ! (ソ, | ‘, |':, ':,ニニニニ\{|ヽ ' , _ ´イ { ヽ l ‘, !≧s。/ニ!':, 、 ', ‘ ' イi i! ' r`<ヽ_j }_.', }≧´ ‘,i!rvノ 晋 皇帝 司馬衷 , -'": : : : : : : : `: . ./: /: /: : : : : : : : : \ /: :, ': : :,': : : : : : }l:|: : :.|: l :. .': :/: : : :': : : : : : :ハ:|: : l:|: l : } |: :l: : : : l:斗ャセハ/ ト、:从ノ : } |: :{:l: : l:.l,芹汽 ィ芹ぃ: : / ところで長沙王 |: 从: : :K ヒzリ ヒリ Y}: ;イ :l: i:∨:.|ヾ゙゙゙ ' ゙゙ ハl/:/ ',:i: : : :l心 ` ´, ィ: : :l:{ Vl、 : lィl >‐< |: : ハ{ _,ィ==\lY {ヽー|/lノ、 晋 東海王 司馬越 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 考えられる理由として、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 皇帝司馬衷と斉王司馬冏が味方を欲していた点だ ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
832 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 17:15:34.98 ID:j1yEElDr0 , -'": : : : : : : : `: . ./: /: /: : : : : : : : : \ /: :, ': : :,': : : : : : }l:|: : :.|: l :. .': :/: : : :': : : : : : :ハ:|: : l:|: l : } |: :l: : : : l:斗ャセハ/ ト、:从ノ : } .私の中書省と斉王の大司馬府から、 |: :{:l: : l:.l,芹汽 ィ芹ぃ: : / 何名かをあなたの属官として派遣します。 |: 从: : :K ヒzリ ヒリ Y}: ;イ :l: i:∨:.|ヾ゙゙゙ ' ゙゙ ハl/:/ 何かあった時は彼らを使って私たちに知らせてもらえれば ',:i: : : :l心 ` ´, ィ: : :l:{ Vl、 : lィl >‐< |: : ハ{ _,ィ==\lY {ヽー|/lノ、 ,;;;; _,..-'' '''- .._ :;;;;. ,;;,,''" :;;;;;;. ;' / / l 、ヽ :;;;;;;;:. 、,,,,,,/ / / l l ヽ_L..;;;;;;;;、;:, ゙ヾl l l │l l l`゙ヾ:;;;;;;,;;',,,, ゙ヾ l ヽ l l l __ リ l リ;;;/ 、=ヘ ヽ_二 ̄ヾ〃,___二゙/ /: :`: :> \ソ、 弋::::リ 弋::::ソ//;)~`゙´i それは良いのですが、当の斉王の姿を見かけませんね ノl ~Tl  ̄ ,  ̄´l lソ l l l l ゝ、 ___ _ l l l l l l l ,:l l:::゙ 、 '",,.l リ-、l 、 l //:l l/;;;;l l//;l リ:: :ヽ 、ム /: :, レ'/;l;;;;;l'/';;;;;,'レ'::::/;;ヽ 、ム /:/: /;;;l;;/: : :/': : :/: :' \ ム /: : /::/゙゙;/ / /: : :/: : :' /;;、 ム ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー まず、皇帝司馬衷の場合。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } ここまでの八王の乱を見ての通り、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 都の軍事力は時の権力者が握り、司馬衷が有する兵力はほぼ皆無。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 時の権力者を掣肘する手段がないのである ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
833 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 17:17:58.79 ID:j1yEElDr0 【>>832 修正】 , -'": : : : : : : : `: . ./: /: /: : : : : : : : : \ /: :, ': : :,': : : : : : }l:|: : :.|: l :. .': :/: : : :': : : : : : :ハ:|: : l:|: l : } |: :l: : : : l:斗ャセハ/ ト、:从ノ : } .私の中書省と斉王の大司馬府から、 |: :{:l: : l:.l,芹汽 ィ芹ぃ: : / .何名かをあなたの属官として派遣します。 |: 从: : :K ヒzリ ヒリ Y}: ;イ :l: i:∨:.|ヾ゙゙゙ ' ゙゙ ハl/:/ .何かあった時は彼らを使って私たちに知らせてもらえれば ',:i: : : :l心 ` ´, ィ: : :l:{ Vl、 : lィl >‐< |: : ハ{ _,ィ==\lY {ヽー|/lノ、 ,;;;; _,..-'' '''- .._ :;;;;. ,;;,,''" :;;;;;;. ;' / / l 、ヽ :;;;;;;;:. 、,,,,,,/ / / l l ヽ_L..;;;;;;;;、;:, ゙ヾl l l │l l l`゙ヾ:;;;;;;,;;',,,, ゙ヾ l ヽ l l l __ リ l リ;;;/ 、=ヘ ヽ_二 ̄ヾ〃,___二゙/ /: :`: :> \ソ、 弋::::リ 弋::::ソ//;)~`゙´i それは良いのですが、当の斉王の姿を見かけませんね ノl ~Tl  ̄ ,  ̄´l lソ l l l l ゝ、 ___ _ l l l l l l l ,:l l:::゙ 、 '",,.l リ-、l 、 l //:l l/;;;;l l//;l リ:: :ヽ 、ム /: :, レ'/;l;;;;;l'/';;;;;,'レ'::::/;;ヽ 、ム /:/: /;;;l;;/: : :/': : :/: :' \ ム /: : /::/゙゙;/ / /: : :/: : :' /;;、 ム ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー まず、皇帝司馬衷の場合。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } ここまでの八王の乱を見ての通り、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 都の軍事力は時の権力者が握り、司馬衷が有する兵力はほぼ皆無。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 時の権力者を掣肘する手段がないのである ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
834 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 17:18:44.72 ID:j1yEElDr0 「y_)_)_))っ/:i:i:i:i:У:i:i:i:| /:i:| ,ィ _ _ /::/__「 、{:i:i:i:i:{:i:i:/:i:/_ /:i:i:i:i:}_,ノ:{ _// , \ ー ' {: : : : : : :}\i:/厂^  ̄\ ̄\l:i:/:/:i:i:i:i:| // ̄\ ヽ {:_:_:_:_: ト-/  ̄ヽヽ/:i:i:i:i:i:/ 、 /(_人 \´ | |: : : : :У / / V― ´ i 〈 \_ L } `ヽ| _/|: :// /l\ / | `ーノ | \_ / | ___ // |: /´ i | | レ'\l |/ヽ / / く | | { | / y 」 / | : : :_l N ー==ミ \| ,_レ' l/ l || }| l ヽ | /  ̄〕 / { |: : 〃\|`i __  ̄ヾ /<_/lノ / 八 丶 | / ̄ ̄\ 厂 _r | | {: :‖ ハ ー\ |:::::::::`i /_ノ、 | ,/ } > ´ ̄ ̄ ̄ ヽ /_ Y _ / / | 丶リ : : : ーへ_\ー ' / リ | / / 「 | レ`ヽ / ⌒V i! { __ノ《 ヽ: : :/:/:{:〈l`_T,_´ 《. / / 〉 l | Y {l {! \ ノ ∨/ : /::::{こ}彡:}:|三)ー、 }} / / / | ____ , ―― '~\ } ~`ー{__У /: >:|:::/:i:/:::/: !: : /: :∨{ /ヘ /´ } \ \ j ′:l: : |/:i:// : <: :{ : : : {. \ / 〉、 | \ / i : : \|_/__/: :|: : : : ノ\ 〈 / } | / |: : : {/{: ̄i`TT´i:\ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ . / 〉、: {∧: :丶 _ノ≧ < / / : : : V∧ : : :-=ニ 正史スレ十二周年を祝って!!! ≦ / : : : : : \\: : : ≧ ≦ r―/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`/Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ 晋 斉王 司馬冏 \__人_人从_人_人从/ γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ _) (__ | いつものアレです | ) 乾杯ッ!! ( ヽ_____________乂  ̄ ̄) ( ̄ ̄ /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 次に、斉王司馬冏の場合。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 彼は成都王と河間王という N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 潜在的な敵を抱えていたが、兵力において明らかに二王に劣っていた。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 挙兵以来の盟友新野王が荊州に戻った今、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ どうしても二王に対抗できる味方が必要になってくる _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
835 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 17:19:42.32 ID:j1yEElDr0 |ヽ ____ | ハY >''て |\`''< >''7 |/ |>'´: : : ≧: : : : : | \: : ,イ / r'~ /: : : / : : : : : : : : :', \. / | ,ィ^: : : ,' : : : : : : : : : : ヘ ヽ |∨__ ヽ ̄,' : : : : ,' : : : : : : : : : : : : :`ヽ /´ / >l : : : : :l : : : : : :___: : : : : : : |/ /===ミ ヘ |: : >'" ̄ : : : : : : : `''< : : | / // |: : : : : : ', : : : : : : : : : : : : : :/:.ト<⌒ヽ_/ ハ、 ト、ヽ、 : : : :,イ:/ィ:/|イ:イ/: :|.i 「| :「|l 困った御方ですね。 ,: : |ヘ',.ミ==ヘ//' ィ==‐'' | : : : | /|」 :|」l .7: : |: : :ハ. , |: : : :l: : : : : : :l 後で大司馬府に挨拶に行きましょうか 7 : : |: : :|∧ l : : :ハ: : : : : : :', /: : : :|: : :|//ミh、 ^^ , l : : ハ ∧: : : : : ∨ / /: : : : :|i : :|//⌒⌒ヽ、 .<. l: : :/ /乂 : : : : ∨ / /: : : : : :|l : :|7 /ニニニ7/ 从:// /`''<:.∨ / ,イ: : : : : : 从八 /ニニニ7∧ヘ/},イ´ / __、:\ , イ: : : : : : : : : :/ 7/ニニニ7/ // / / ヽ!: :\ . >''´: : : : : : : : : : : /| 7/ニニア,イ// / | // l : : : :` 、 >''´ : : : : : :/ : : : : : : |. 7/ニニアイ. / / i |./ |! : : : : : :ヽ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } そんな二人にとって、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 長沙王司馬乂は是非とも懐柔したい相手だったように思われる ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
836 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 17:20:54.57 ID:j1yEElDr0 s。:::::≧s。≧s。::::::::ミs。:::ミs。 \ 弋ー‐弌ナ__≧s。:::::::ミs。::ミs。`丶、 |ーr‐弌弋 `ヽ」::::::::::::ミs。::ミs。 ≧=- ..,,_ ≧s。_,| | ̄~|トミノ::≧s。:::::::::::::ミs。::ミs。____ノ . l | ̄ ̄ ̄|| ̄弌____ノ≧s。::::::::::ミs。:ミis。 s。__l |___ト 凵 ̄7^弌_ノ-ミs。:::::::ミs。:ミs。 | ̄::::::|≧s。 ̄ ≧s弌_ノ|^YTーt r'≧s。::::ミs。:ミs。 | ::::|──≧s。 ``rr─ゝ‐r'YY^灯二ア:::ミs。ミs。 | ::::|_____≧s。 ||____ト弌_ノノ弋弋ナs。ミs。::ミs。ー- .,_ |____,|-=ニ ̄ ̄≧o。|: ::::::|≧s。 `弌─‐r'´≧z{^Yミs。:::ミs。 ``¨ア .i |: /) | ``'''<_|: ::::::|____≧s。::|─‐┘ミ凵弋ナナ≧ァァ::::::\/ rz≦≧zュ |::(_ソ | .|:::||___|≧s。___::,| :::|三≧s。 |___ト、二二「l^^^ 弌竺竺竺テ |弋 : (| lマニT.=┐ .|:::||弋) |.  ̄|::|≧| .::|______,|~~゙|≧s。,_|__|//゙ミs。 ,|:|i:口i:|:|、 |\):::i| | |_l||_ロ | .|:::||\( |‐ュ .|::|三| ゙̄|::|‐||^|,,,,,,|//丁:゙|777777777ミihs。.,_ 弌ZZZZZZテ |:l:l〈::: | |/__||/Y . |:::||:l:|::|:|_|| |::|_||:|::::: |::|‐||^|::::::|7ミ |,,,,|///////////ミs。^_。.,_ __|i:i口i:i|_ |从_)(:| | |_l||_ロ | .|:::|l从ノ:|_|| |::|/|:::: :|::|ート::|::::::| l^^|::::|.TTー‐TTーーTTT≧:.フ7ァァx__,,..。o≦フフフフフフフ≧o。..,,_ |::::::: (:| |/__||__Y |:::||乂) |_|| _rヶぅ,|::::: |::|二`|::::::|_|;;; |::::|;;|::|;;;;;;;;|:|;;;;;;;;;|:||:|ー弌テテミis。ーーrrーーrrーーrrーーーrrーァ |-=ミ、|───---|:::||⌒ー|/( (゚_rソ:::: |::|;|二|::::::|ニニ:|::::|三三三三三三テ_,,,,|:| | |::|.|.|ノ777777777777777777777ァァs。..,,_ |::::: :: ,|二二||二二二|、___レ{ / (^ヽ: :: |::|;;|ニ:|::::::|:| ;; |::::|;;Y|_|ニフマY|_|‐ァ'ーー |ニニニニ|ーー弌ナーーーーー弌ナーー弌ナー弌テ彡 |ー=彡|-----------|_弋乂_ゝ__ノ‐:i|┴‐.┴::┴'‐┴┤弋ナ___弋ナ| .:|:| | |::|.|.|──||______rzzzュ_,||──‐||─‐|:| 二二二二二二二二──|:|:::::::::::::::::||::::i| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_二二ニ='=========┴┴=ニコ__||i:i:i:i:i:||::|:::|i:i:||__|「fis。.,|:| 二二二二二二二二二二|:|:::::::::::::::::i{::::i{ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `'ミ||||||「∩ 二二二二ニニ==──  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `'ミ|||凵 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ さて、太康年間以来、士大夫の奢侈は留まる所を知らなかった \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i i: : : :: : : : :|<V>| : : : !
837 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 17:22:21.83 ID:j1yEElDr0 ニニニ\ニニニニ.\ ニニニニ} _ }ニニニニニ}_,/ニニニ', \ニニニ\,_ニニニニ}ニニニニjI=‐ -=ニ=‐ ''⌒\⌒\__八ニニニノ ノニニニニニニ' \ニニニニニ〕レ小二/ .:/ \ \^ト //ニニニニニニニ}  ̄/ [ニ/ .:/ / \ ∨ニニニニニノニノ / ∨ .:/ / '/圦ニニニニニニイ / . : : : / .:/ . : | ∨ハ⌒ ̄ ̄ \ . ‰ : : : : / .: . :/ | | ∨ハ : : : : . \ / : : : : :/ . :/ :. | : :/ ∨ : : : : : :. \ . / : : : : : φ _ . :/ | :. : :Λ |_ \ : : : : : / . : : : :| | ̄| ヽ| :. : :7 ̄: :八 ト---: : : : . : : : | | | 八 | : :/ | / |: . 八 : : : : : : : :} . : : : | \ | 抖托ミk\| |/ 抖托テミk / '/.: : : : :φ .:ム 丶 彡^⌒ :.\| ⌒У: :./ '/ : : : / . : : /\ \/い/い/ /い/┐イ〉 '/ : :/ . : : : / \|ト--\ n / / }ノ ./ / . : : : :/ 八 ヽ ノ:: | | / / / // / : 長沙王が挨拶に来た? . : : : : :/ {( | じ / /j j‰ : : : : : : : : :/ )〉 > ィノ / ./ / : : .すぐに通せ : : : :/ __(( 斗=ァ冖i} `¨´ / ノ / / :/ : : :/ /ニニニニ/ニニ{ \ { /ニ=‐- _ /:./ / : : : ∨:: ::/ ノニjI=-=I{ニ从 へ ><rく_,ノ |ニニニニニニ∨:/ ⌒\ : : ∨/ .ィiニア゚.;.;.;.;.;.;.;.;ヽニ', //__ |l |-ニニニニニニV ∨ /ニア:(O.;( _)小Jニニ'//ニニ∨ ノ气ニニニニニニ} / }/ : : ∨ /).;.;.;/).;. ‖ニニニニ} {ニニニノ`¨Γ }ニニ=-__く\ / / : : : \ \/ /.;ア /:.; ‖ニニニニノ 7ニ7 し /Λニニニニ} / / : : : . \ 〈 /.;/ /:.;/)  ̄ ̄ /ニ{ / 「^\ニ{ φ : : { ∨ /:.;/ Λ /ニニニ', ノ \) { _ / Λ Lノ /:,:,} /ニニニニ]|', |^\ L. 乂 . : / ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 斉王司馬冏からしてそうだった。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 広大な邸宅を建造させ、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 酒色に溺れて朝見を怠り、人事は不公平で昵懇な者ばかり寵愛していた。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 『晋書』『斉武閔王冏伝』は、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ このような斉王の様子を驕恣と記している _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
838 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 17:23:32.18 ID:j1yEElDr0 r____ュ |i i| ノ__r'^ュ_乂_ _|_/\_|_ |≦二二二≧ |i _.ノ_└‐癶‐‐┘_乂___ /|Ёn ゚寸Ё|\ i|¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨|i==ソ__ ,、i;、、 /\ __ i| |i┘ ̄|i¨¨´/\`¨¨i ______| ̄| ___、-ミ /¨゚a \__.ノ|_/_____\_,レ''゚/ \ニニ/\ ̄|\ /____/\_ノ<__________≧zz癶\__|_|__/ \\/\━ |ニ |____|¨¨¨|/i| |_II_II___II_II_| |i^\ 〉__| ̄ ̄ ̄ ̄| ̄__|工工 _____/\ ̄___/_/ /´ `丶 \_,|i¨¨丁──ー|i⌒i| ̄|⌒|_〈 ∨工工 |//// \i|¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨|i'⌒\ i|¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨|i、__ __ノi|¨¨¨/¨マ¨¨¨¨¨|h, ∨ ̄ ̄ /\ //⌒\ / \¨¨゚ア \ | / ./ V∧\ \ ∨ / /_/¨¨¨¨¨¨゙`'く_________Υ____/|\____.Υ / .V∧ \___丶 /\_/ |-| ̄ ̄ ̄ ̄| ̄/| /^\ | |. / | | _辷'´_ V∧ `'弌 ̄| ¨|¨¨¨|/¨¨¨¨)>──r辷_..|___/\ /_|______,|__| /\| | ̄ ̄ / //\ \  ̄ ̄¨i / ̄ ̄___/___\/'´/`¨7¨|¨アく ̄/\ |,/_..//| |____/ / \ \ |h  ̄| ̄ ̄|___|_|____/::::/::::::/ /\/___\────‐//`| /__ァ=宀=s。,_\ \__|i∧ ノ工工工工工工工工_//\_/_|___|_/ |:::::::| |_______/____| _/  ̄/ \ `'弌ヘ ::: ¨¨¨¨¨¨¨¨¨/:::/::::::/____∨  ̄ |____|\____|、>'^` ̄ `丶、 |_____> ___ ____/__/___,/ | II II |」 ______.____ └───| 口口´ ̄ ̄ ̄ ̄`口口 |__|__ /|工工工i|::::::::::::::::|i /::/  ̄ ̄ ̄ ̄ i|::::::::::::::::::|i/::ハ |_________} ̄Гi|:::::::::::::::::|ヘ //|工工in____,\/|___________/_____\' :| |::::::{_,ノ:::::::::::::::: |i∧ //|工工n|___/\_|//:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ::: :::::|_/\_,|:::::| ‘,::/____\∧ // ̄ ̄//:::: ̄ ̄:::::::\___________/::::: ̄ ̄::::::::\| ∧ |___/\__| ̄ /:::::::::::::::/ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄| ̄_________| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz/:::::::::: ̄ ̄:::::::::\ ::::::::::::: :: /_└ー── ┘____________└────ー|______________丁¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨| ̄ γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ | あら? | ヽ______乂
839 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 17:25:07.24 ID:j1yEElDr0 /: : : : /: : : : : /: : : : : : : : : : : : : : : :V_):\ /: : : / : : : : : : ′i: : : : : : : : : :i: : : : : :V__)ハ ‐-=≦: : : : : : : : :i.: .:| i: : : : : : :: ::|: : :i: : : :V_):ハ : : : : : / i: : i.: : .:|.:_.:|_|\i: :i: : : ::|: : :|: : : : V: :⌒` : : : : :/.:.:|: : |.:.:ィi|\:N ヽ ! : : : |:_:_:|: : : : : : :{ 長沙王殿下じゃない。 i : : イ ィi:|: : | : :|,ィi笊笊ミ :ノ: : : /.: .:ノ: : : : (: ::{ ノ.:.:.:.:.|:i:/ |: : |\|ヾ 乂ノ ⌒>:/ィ爪}: : :/:ハ: :. 驃騎将軍への御就任、謹んでお祝いするわ。 .: : : : : |:i\|: : | ` ´ V/:レ:' /: : \:. / /: : : : |:i:i:i八: 、 ` /: : ::イ `、: : : \ 殿下も大司馬府へ御用かしら? /:7: : : : : Y(:i:i:}\\ r‐:ァ /:: : :: ::| V: : } {: : : V∧:Vノ^'<: : :}h。 `´ ィi{: : :V: : ! ノ.:.:ノ {: : : : V∧:V  ̄‐=ミiト。s≦i:i:i:i{〉: : :V :!イ‐=彡 ,;. :;. V,: : : :\V:V /A\ 〉~^‐-=': : :/V:ノ ,;;;; _,..-'' '''- .._ :;;;;. _-‐ \\: : : >ノiト , _/\/j′ ‐=彡' V ,;;,,''" :;;;;;;. { ̄ ‐- _ : . /^ < <> > `ヽ、 : : :/} ,ノ ;' / / l 、ヽ :;;;;;;;:. 、,,,,,,/ / / l l ゝ;;;;;;;;;;;;;;;;:〉 晋 太宰 何劭 ゙ヾl l l l_ l l`゙ヾ:;;;;;;,;;';;; ' ゙ヾ lヾ ̄l lリ ̄T‐-リ ;;;/ 、=ヘ ヽ_二ミ、ヾ〃,゙≡ミ、/ /: :`: :> はい。 .\ソ、 弋:::リ 弋::::/ /;)~`゙´i ノl ~Tl ' ´l lソ l l 驃騎将軍就任の挨拶に。 l l ゝ、 ー' _ .l l l l l l l ,:l l:::゙ 、 '",,.l リ-、l 、 l 何劭殿はどのような御用で? //:l l/;;;;l l//;l リ:: :ヽ 、ム /: :, レ'/;l;;;;;l'/';;;;;,'レ'::::/;;ヽ 、ム /:/: /;;;l;;/: : :/': : :/: :' \ ム /: : /::/゙゙;/ / /: : :/: : :' /;;、 ム ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } この当時、奢侈の風潮を生んだ一人である何劭はまだ存命だった N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
840 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 17:26:28.12 ID:j1yEElDr0 // /: : : : : : : : :  ̄~^''<⌒)''"~ ̄~"'' /: : { '^~ ̄: : : : : : : :\: : : : : : : :.\⌒\: : : : : : :\ {: : : \ / : : : : :/: : : : : : : : : : \: : : :', : : \ ): : : : : : : :.\ \___――: : : :/: : : : : : : : : : : : : : : : : :',. :. :..∨⌒ : : : : \: :\ /: :/ : : : : : :|: : : : : : : : :| : : : : : : : : :∨: : : :.∨ ): : : : : : \: :\___ ノ . / : : / / : : / : |: : : : : : : : :|: : :|: : : : :|: : :∨: : : :|く: : : : : : : : :.∨⌒ / : : /:..:|: : : |: : :|: : : : : : : : :|: : :| -――- : ∨:./: :| ): : : : : : : : : :', | : : /:. :.:|: : : |: : :Λ: : : : : : : :/ :/ \:.|: : : : :∨: :├<: : : : : : : : : : : :', | : /| : : :|: : : |: :/⌒Λ : : : : : |:/xf笊天ミx,__ : :| : : |__ノ\: : : : : : : : : : : | || : : :|: : : |: :| |xf笊⌒: : : : :| _)Jメ| Y : : | : : | ‘,: : : : : : : : : Λ| ‘,|| : : :|: : : |__jV _)J| \:. :.| 乂 ツ ノ: : : | : : | ‘,: : : : : : : :/ }| ‘,|:.|八:Λ : 人八 Vヅ \| "" |: /|: : :| : : |:', ‘,: : : : :|{ ノ \: :.\|: : : : \_"" ` |/ :|: : :| : : |: :', }/}: : /| : /: : : : :|: :厂:Λ⌒ ノ:|: : :| : : |: : :',/ }: /:人 \_/ : : : : : : :ノ/|: : :八 / ̄ ̄冫 /:.|: /: : :.|.: : : : }/ 時候の挨拶よ \__,/: : : : :.| : |: : : .. / /⌒| /: : : :.|:./: : : :.|: : : :| / / : : : : : : :八 : |: : : :/ ∠ニL|_,/ |:...:. / : : : : : : : : |〉 /⌒7 : /: : : : : :\: : :/ ┴┐ /´∨: :. :.l\: : : : : : :|Λ |: /:{.: .:{ : : :/\:/ /Lノニ| \ :| \{\ : | : } |/ 人: :{\:{_/ 厂ニニニ| / ̄\\ )ノ: ノ /|  ̄ ̄ ̄ / />こ<|/ \  ̄~^''〜< | | / / \__/ \ \ | \_,/ /{ /\二二二二二二二==-- _ / > | / / \ /ニニ\―/――===二二二二∨ . / / /\ \二二二)/  ̄ | | | ./\ \__________/:| | | / \____/| | | / /: | | ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 『晋書』『何曾伝』に曰く N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
841 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 17:28:32.78 ID:j1yEElDr0 __r‐‐ ミ⌒ヽ >''"´: : : 、 : : :`'<): : :\ _、: : : : : : :i : : :\ : : : : \: : : \ . /: : / : : : : |: : : : : : : : : : : :.\: : : \ / : : :/ : : : : 八 : : : : : : }\: : : : `、: : : :\ . /: : : : : : : : : ' ̄`‐_: : : リ ,ィミ、: : : `、: \ :\ {: /: : :i: : : : : iィ笊ミiトメ、: / { U}): : : : `、: :`、: : 斉王殿下。 {/: : : :|: : : : : ^ 乂,ノ 、 `"´{ハ: : }⌒ : :}ノ 人 : : : : : : : :八 { :ハ 八 ノノ 我が家で用いている珍奇な食材をいくつか持参したわ。 ' : :.\ : :( `、 : :( rv : : : :ァ 八: :/ / :\__/ . {: : : : : : : :\`、 :`、 ゝ: : :ノ イ: : \ : : : : : : : :/ .よろしければどうぞ . { 八: : : : : : : ``、: :\ .イ : : \.:.\ \ : : :.\ . {′ `、: : : : : : : : `、 : `、うO≦{L___\ V⌒Vノ⌒''<(⌒ `、: i : : : : : : : : :_;,>=={ ̄ / `、ノ ′ `'< 乂 `| : : : : : : \ :\/\}:/ / フ/\ : : :\ :\( \/ `丶、 __r=ミ . |ニニニニ}_/^\へ._ /ニニニ| . |ニニ/ / \ \{二二二 | /ニ/ ∨ニニノ\ . __/ニ/ / | | ∨二二\| \二二| 斗-‐十 ―|‐- ミ |ニニニニ\ . |ノ | |八 | | | ノ 八ニニニニニ\ --イ |Λ|_\ |Λ| _|/| \  ̄「 ̄ ̄ それはさぞかし美味に違いない。 ノ八 | ア^ ̄^ \| ア'^ ̄`ヽ| ノ ̄ 八 . / \乂''' ' ''ノイ /| \ 有難く頂戴しよう // 八 r ノ___ノ \\ / l | 乂 ノ | | | ヽ / / ノノ > < | | | | | { { <( /^\ / ̄ ̄| ノノ | | | . \ _)>_/ /ヘ ノ<( ノノ | | }\ ⊂/ニニ|/[ニニΛ/ /ニ)>ニ< ノ .ノ . { ̄\\ ∨ニニニ|. / √ /ニニニニ \ __,∠  ̄}
842 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 17:29:18.52 ID:j1yEElDr0 γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ | そういえば先日、河間王がFGOと艦これでコラボしたいって…… | .ヽ_____________________________乂 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ | いや、そこはガルパンとだな | \_____________/ ,;. :;. ,;;;; _,..-'' '''- .._ :;;;;. ,;;,,''" :;;;;;;. ;' / / l 、ヽ :;;;;;;;:. 、,,,,,,/ / / l l ヽ_L..;;;;;;;;、;:, ゙ヾl l l │l l l`゙ヾ:;;;;;;,;;',,,, ゙ヾ l ヽ l l l __ リ l リ;;;/ 、=ヘ ヽ_二 ̄ヾ〃,___二゙/ /: :`: :> \ソ、 弋::::リ 弋::::ソ//;)~`゙´i ノl ~Tl  ̄ ,  ̄´l lソ l l l l ゝ、 ___ _ l l l l l l l ,:l l:::゙ 、 '",,.l リ-、l 、 l //:l l/;;;;l l//;l リ:: :ヽ 、ム /: :, レ'/;l;;;;;l'/';;;;;,'レ'::::/;;ヽ 、ム /:/: /;;;l;;/: : :/': : :/: :' \ ム /: : /::/゙゙;/ / /: : :/: : :' /;;、 ム ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 何劭は三王が互いに争い始めた頃、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 高位高官であるため、彼らと共に楽しみに耽る機会が多かった ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
843 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 17:31:35.13 ID:j1yEElDr0 _| ̄|_| ̄| | ̄|_| ̄|__| ̄|_| ̄| | ̄|_| ̄|_| ̄| |_ _|| | ̄ | | | | ̄ | |  ̄| r┘└へ| |二コ ┌'| |二コ ┌| |二コ ┌'| |二コ ┌┘ 〈 〈] ゚,、〈| | o ヽ| | o ヽ| | o ヽ| | o └「 ̄\ ヽ-ヘ_>ノ_ノ|_|、_ハ/|_|、_八ノ|_|、_ハ/|_|、_ハ/`⊇.ノ ___ _,,,,,,,,,_ {n_} ,,,x-─''''''''''''''''ー-─く,,,,:..:.:::..;~゙''',二区い}つ ,z'~:; 彡;:. : .::.;'':::.. ,,:.:;''..:.,~ミt、:::;;t~ {こ} __ ,,,イ~ .;:`メ:;;...,'',:::..:::,:..;::::..;:. __,,,,,;;;;,二ュ,,,,,,,,,,__{n_}_ ン~;: ,,:' ,,,:::,':,;'::゙;;';;:...:::.'';::.,;:: ,r'~ `". ;:... .::::;;,;::,:'.:,,,;;;}い,}二) __,,,,,,,,,,,,,,,,,,,__ A彡ノ,''. :: ' ;,:.::, :::,Zx,,:::';;`,:; ,::,;..゙:: ';: ..;;::..,;:: ::;r''~,,__ 込} i<___>! ∧,、{米ミ,,:.: ;:;.`::.;,'':...::'';''::,,ノヤ; 炎';;,.:. ::::,:.. :.;;:...;;;;/Y,,, i巛), ;;;;;;;;k,,;;;;;;;;;;;;;;;;;,,-'|__ノYて){ミ;爻i;;;.::;`:.:;;:.;;r‐'''~ ,,;ジ::,: ::,;; "::,,::';;;;;;;ッぎテ~..';;;ア(')}心ュ,,___________ ..:. .|: ;::.. ; :::l:::.:| メヾW个`=ベ-ェ、,,;.:{;,,. ;=~~'''ュ,,,;,_:::.:,':...::,;===''~.:::;;;ソViYY)K)Ei゙ヾ,、 .. :.. :::...: : ..:.... . .: .|: L::. j ::|;;:::|. .いYソヽ/A(Yい)V台、>-、,,,,. ,:::,:..,;;~ヱ;;;,,,:::::.、、=X〆()のr、iミ}Tノル/゙j .. : ::.. :. . {・;;;;.::,,;;..;;.....} i`ヾ、、i^rひMべTノ のl'*=z=爻m≡'∧ひ,六俎ミどヾ)メ2ノハ)=ィ",ノ _,,,-‐'''"tュ~r-ミニ'‐-、,,, ..:. ::.人,;;__;;;ソ;;;..:_ `-、`ヾ、ッニ士t),;豆ZY)亘ミメX)rYt川广}ハir、tわ&YO,,=-'~,,-''~ i' (,_ 々(コ/´ ::;}J ,; .゙i . ; .`''''':; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::;,::. .~`-=,二二二二二二二二二二二二二二二二二二,=-''~ ...... .. .`-、,,_ `゙'"~ __,,,-´  ̄~~~~~~~ ̄:
844 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 17:34:50.89 ID:j1yEElDr0 \:{∠ : : : : : : : : : : :/ ̄/'⌒\ /\: : : : : : : : : : : :( |: : | : : :. ./ : : : : : : : : : : : : : : : : > |: : |: : :| : : : : : : : :/|: : : : : :|: : : ( |: : |: : :| |: : :|..:./⌒|: : : : : :| ⌒\:┐ ∨:. : :.| |: : :|: : |. |: : /: : :| |:Λ | : : : : | |: : :|Λ|==|/\: :|== ∨|: ⌒| : : : : | ところで長沙王殿下の周辺には、 |: : : :| '' '' |: : : | : : : : | 失礼ながら名の知れた者がいないみたいね |Λ:从 , '"~~"' , |: /: | : : : : | |: :个/)/ 酒 .(\} イ:|/:イ| : : : 八 |/:/ ノ/ 〈 \ 厂〉 |ノ/|/ /| / ,:'"~~"'' 〉 ∨ \ | | 乂__ノ\ 厂| \ ,;. :;. | > ノΛ〉〈ΛΛ/ | | ,;;;; _,..-'' '''- .._ :;;;;. ,;;,,''" :;;;;;;. ;' / / l 、ヽ :;;;;;;;:. 、,,,,,,/ / / l l ヽ_L..;;;;;;;;、;:, ゙ヾl l l │l l l`゙ヾ:;;;;;;,;;',,,, ゙ヾ l _L__l l l __ リ l リ;;;/ 、=ヘ ヽ 、ゝ ヾ〃 /ノ / / /: :`: :> 私のようなつまらない人間の下に来る者などいないでしょう。 .\ソ、 ,==、、 ,==、//;)~`゙´i ノl ~Tl , ´l lソ l l 私など身に授かった小石を拾い集めて、 l l ゝ、 rー, _ l l l l l l 才と認められるべく、ただ日々磨くばかりです l ,:l l:::゙ `_ '",,.l リ-、l 、 l //:l l/;;;;l l//;l リ:: :ヽ 、ム /: :, レ'/;l;;;;;l'/';;;;;,'レ'::::/;;ヽ 、ム /:/: /;;;l;;/: : :/': : :/: :' \ ム /: : /::/゙゙;/ / /: : :/: : :' /;;、 ム ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } しかし、彼を怨む者はいなかった N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
845 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 17:37:06.46 ID:j1yEElDr0 \:{∠ : : : : : : : : : : :/ ̄/'⌒\ /\: : : : : : : : : : : :( |: : | : : :. ./ : : : : : : : : : : : : : : : : > |: : |: : :| : : : : : : : :/|: : : : : :|: : : ( |: : |: : :| |: : :|..:./⌒|: : : : : :| ⌒\:┐ ∨:. : :.| |: : :|: : |. |: : /: : :| |:Λ | : : : : | .そういう事にしておいてあげましょう。 |: : :|Λ|==|/\: :|== ∨|: ⌒| : : : : | |: : : :| '' '' |: : : | : : : : | .何だか久しぶりに司馬家の人間と話した気がするわ。 |Λ:从 , '"~~"' , |: /: | : : : : | |: :个/)/ 酒 .(\} イ:|/:イ| : : : 八 最近の若造は謙虚さが足りないから困る |/:/ ノ/ 〈 \ 厂〉 |ノ/|/ /| / ,:'"~~"'' 〉 ∨ \ | | 乂__ノ\ 厂| \ | > ノΛ〉〈ΛΛ/ | | ,;. :;. ,;;;; _,..-'' '''- .._ :;;;;. ,;;,,''" :;;;;;;. ;' / / l 、ヽ :;;;;;;;:. 、,,,,,,/ / / l l ゝ;;;;;;;;;;;;;;;;:〉 ゙ヾl l l l_ l l`゙ヾ:;;;;;;,;;';;; ' ゙ヾ lヾ ̄l lリ ̄T‐-リ ;;;/ 何劭殿。 、=ヘ ヽ_二ミ、ヾ〃,゙≡ミ、/ /: :`: :> \ソ、 弋:::リ 弋::::/ /;)~`゙´i 今度機会がありましたら、 ノl ~Tl ' ´l lソ l l 昔の司馬家の話や先帝の話をうかがいたく l l ゝ、 ー' _ .l l l l l l l ,:l l:::゙ 、 '",,.l リ-、l 、 l //:l l/;;;;l l//;l リ:: :ヽ 、ム /: :, レ'/;l;;;;;l'/';;;;;,'レ'::::/;;ヽ 、ム /:/: /;;;l;;/: : :/': : :/: :' \ ム ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 『晋書』『何曾伝』によれば、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 何劭は穏やかに心のままに振舞って満足し、権勢を貪らなかった。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .皇帝司馬炎の親友にして、長年側に仕え続けた人物の処世である `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
846 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 17:38:21.54 ID:j1yEElDr0 / _ l _ ...... _ / ヽ \ 、 <.: : : : : : : :. :. :.> _// ̄ヽ \____ ./.: : : : : : : : : : : : : : : : :.マ_ムz、⌒ヽ /: : :./: : : : : : : : : : : l: : :.ヽ: :寸二}!: : :.∨ /: : : : :.l: : :.ノ: :〈 : : : : : : : : : ハ: :.∨ハl: : : : ∨ / /: : : : : :l : : イ: : { : : /: :l: : : : :.l: : :V:ノ.: : : : :.∨ イ: : /.: : : :.l: :∧: :f′: :/ ∧、 l.: : : : :.,: :∨^ : : : : : : ∨ __: : : : !: : l: : l / ∨ : : / /ヽ\l: : : : /: : :.∨ : :l: : : : : : . { //l: : l: : {\ {: : / /-― '、l: : :./!: : : : :.,:.:.:.:!.: : : :. :. :.\ / l ト、 ィ=ミ /ヘ /イ忝 ̄}: :イ l.: : : :. :., : :l: : !.: : : :.、: :\__, イ: : ∨ ∨{弋}イ/へ′乂ノ /: : : :/ヽ.: : : :. :. :.l: :l.: : : :. :.\`ー―' 、_//イ: : l : : l:::::::::: , :::::::::イ ィ: :/ ノ: : : : : :l: : : :!.: : : : : :. :.\ /: :l : : !: : ハ イ / /l ./ : : /.: : : : :.l ト、: : : : : : : : :.. その折は是非私の邸で。 r― 二ヽ: : !: : l: : {八 r 、 イ: :l/ : : / : : /!: : l ! \.: : : : : : : :. :.、 _/  ̄二V: :/: :八: :l:. ノ:. 、 </: :ノ //: : :.イ/: : :.l ! \: : : : : :ト、l 二万銭する / / ´ -、」} Y: : / : :\ : :ノl /  ̄,/ {/-__: : ィ {/′: : l l }/.: : : :.! j′ 卵かけご飯を御馳走するわ / / r= 、ノ、^_ ノ / /:. : :,r '⌒´{^ _ / : : /{: : : :l /.: : : :. :.∨. /: : : : :.l / : : Y // / }\: : :./ /_, - / へ}- ' |: : / !: : :./{: : : :ノ: : :.∨ /.: : : :.l : : :./l 、_//|./: :l! : :`¨ : :/ {/{{__}「l ! / イ弋: :(_从: :(: : : : :.,イ /: : : : /l l ../ _l // .l′ l:.:.:.:.:. : / / 〈rフ { l イ弋_ `ー-弋__/: :/.: : : :./ ! l ' / !// |/: : :.l:.:.:.:.:.:/zイzfZZtz.xニ′ L へ 、 / / ヽ_ /.: : : :./ l! ! !、 //ノ′ : : !:. /⌒¨¨` /~¨¨Zzzx、_ 、、 / / /⌒7: : : :./ 、 ノイ ! `.// /: : : : :.}!/ イ  ̄¨Xzt、L! l! / /: : : :/: : :.\ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 永寧元年十二月。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 食事に課金し続けた男、何劭は亡くなった。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .司徒を追贈、 `ヘ:ゝ .' 小/ 諡号は康公とされたのだが…… ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
847 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 17:39:53.72 ID:j1yEElDr0 / :. ィ.;:.:.:.:.:.:.:ヽ イ:.:.:.:/-|/|∧:;、:.:.〈 リ:.:./ ● く!:,:.:..、 l:.:.l ●/:./ ̄ vヘ - ノ:./ ……彼の息子たちの世代で、 _,-+ 匸ヘ/V 魏晋の名族の一角だった陳郡陽夏の何氏は滅亡する。 ,《 ヒ⌒j 》、 l::\ l /‖::l 永嘉の乱を生き抜けなかった模様 |:::::::ト,Vイ:::::| |:::::::l介l:::::::| l::::::|人|:::::::l _____ . . : : .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: . . _ /{ ,.: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .ヘ.: .: /i:>ヘ 〈.:.V.: .: .: .: .:'.: .: .: .: {.: .: .、.: .: .\{/.: .: .:', y.: .: /.: .:/.:/.: .: .i八.: .: {\.: .: .:ハ.: .: .: .:. ,.: .:/.: :ィ.: /{.: .:...:| 〃 ̄ ¨¨V.: .: 八.: .: .: .i /.: .:'.: .:斗ミハ .: .: | /.: ̄.:ヽ V.:.:.i.: .\.: .:八 . _ノ.: .: :{.: /: ̄ヽ八 .: | {::・::::::::::} }.: .:|^Y⌒.: .: .:.\ ⌒¨¨i.: V{:::・:::::} \{ 乂 __ ノ ノィ.: } }.: .: .: .{ ⌒ |.: :i ー , |.: .:,_ノ.:\.: 人 |.: .{ _ -┐ .:.}.::/.: .: .: .:{ ⌒ 八:人 、_ノ ィ.:ノ八.: ./⌒ . 人:{:≧=-r‐:r r‐=≦ニハハ⌒)' ⌒¨⌒}.:.八.::{ | | ̄「 ̄.:| }
848 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 17:41:21.87 ID:j1yEElDr0 【紀元301年7月 晋 首都 洛陽】 /___|冖|____,,////|:|//// /___,,|冖|____/i:i|'///|:|//// x仝x ‖___,,|冖|_/i:i|i:i|'///|:|//// 。 ´。o个o。 ` . ‖___|冖|/'/|i:i:|i:i|'//,_|:|,、-ー ´。s≦i:i:i:i:i:i:i:i:≧s。 `丶、、 j{___,.:|冖|'///|i:i:|i:i|'"´ :|:|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `丶、 : .、 i|__,,/..|冖|‐'"´|i:i:|i:i| _|:|,、-‐ ZZZZZZZZZZZZZZZZZZ彡s。`` .,________i|_,,/|:| | |冖| |i:i:|i:i|'"´ .|:| | ||二| ||二| |二二| | | ||三三≧zz弌三三三三三三三三三[| ||:| | |冖|‐'"´|i:i:|i:i| |:| | || ̄| || ̄| | ̄ ̄| | | ||¨¨..| |¨¨| |¨¨¨ | |¨¨¨¨| |¨:| |¨¨¨¨¨~|:| ||:| | |冖| |i:i:|i:i| |:| 王王王王王王王王王王王─‐| |─| |─‐ | |──| |‐:| |──ー|:| ||:| | |冖| |i:i:|i:i| |:| | || ̄| || ̄| | ̄ ̄| | ̄ ̄ | ||¨¨¨[]¨¨[]¨¨¨¨[]¨¨¨¨[]¨¨[]¨¨¨弌s。⌒└‐|冖| |i:i:|i:i| |:| | ||─| ||─| |──| |── | ||────‐_‐_‐,口‐_ ‐_ ‐_‐_ ‐_ ‐,`弌≧s。|冖| ̄ ┴ | |:| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : {ハハ} ‐_ ‐_ ‐_ ‐_ ‐_ ‐_ `'弌|冖ト ̄ ̄ ̄ ̄ ── _ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :( ̄)く二≧≦つ‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ : : : : : : : : : : : : : :_、-=ニニニ=ュ: :_‐_‐_rつ‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐_从从‐_ / ̄ ̄ | しかし、本当によろしかったので? | _:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:丿三三二ニシ_‐_‐_‐_‐_‐_ノつ‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐_| ̄ ̄ ̄ヽ_________________乂 ______,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; / ```````‐_‐_‐_‐_wwwww ̄丶___ノ_|冖|‐_‐_‐_‐ `'弌i:i:i:i:i: ~ ‐ _:::::::::::::::::::::::::::::⌒-  ̄ ̄ ̄ : : : : ー=_=_=_=_州州州州州州=_=|冖|=_=_=_=_=_=_`'< : : :~ ‐ _::::_ - ⌒ : : : : :, :, :, :, ----=_=_=_=,川川川川川川==|冖|=_=_=_=_=_=_=_=_ : : : : :∨ : : : : : : : :, :, :, :, :, :, :,..‐‐‐辷辷辷癶从从从从乂ニ|冖|辷辷辷辷辷辷辷 : : : : : : : : : : : : : : :, :, :, :, - ---辷辷ぅ辷ぅ辷ぅ辷ぅ辷ぅ辷ii|冖|辷ぅ辷ぅ辷ぅ辷ぅ辷 : : : : : : : : : : : : : : ,: :, :, : ⊂ぅうつうつうつうつうつうつうつ|冖|うつうえうつうつう : : : : : : : : : : : : :, :, :, :, :, :,: 弋つうぅつうつうつうつうつうつ|冖|つうつうつうつうつ : : : : : : : : : :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, rつうつうつうつうつうつうつう|`¨¨´|うつうつうつうつ
849 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 17:43:28.98 ID:j1yEElDr0 , --──-、 , イ / ヘ ト 、 i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ | ヽ ' _ ` イ l l ´=` l 中書省と大司馬府から属官が来るなど、 ノ ヽ _,、__ノ これでは先方にこちらの状況が筒抜けになりかねません _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 . i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| / i ', < / ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: /_ ./_ | ', ≧=---r'∠__ 〃 ` ̄ / | ', ', V / { / ハ i ', i マ≦ 乂_ イ ′ | i 斗 七'' ̄「 | i | / | i .」__ i i } | | | ハ | | .i <.._| | | | ̄「 .ハ | | ! .ハ / | .i | i / | | | | | / ' l / j/ j/ | /| / i く {⌒| | |_j/ ', /}/ ,ィ≦弍ミ | / j/ .i 構いません。 / ./| .ィf弍≧x }/ / / / | i //| ハ | | , /.イ | 別にやましい事はしていませんから // .| ∧ 、 ト.{ハ. _ _ _ / .| / | /イ , \ト.._{ .| ∧--vfニニニYニニYニニト-- </_ .| ./ / i .-=〈ニニニニニ|ニニニ}ニニニニニ/ニニ.\| / / / }_.-=fニニ∨ニニニニ|ニニi|ニニニニ/ニニニニi ./ / / /ニニヽニニ∨ニニニニニニ|ニニニ_/ニニニニニj / / / r≦ニヽニニニ、ニニ.∨ニニニ|ニニニニニニ/ニニニニ/| ./ /イ .′.|ニニニ.\ニニ、ニ∨ニニニ|ニニニニニ/ニニニ_./\|
850 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 17:44:10.24 ID:j1yEElDr0 ___ / / )))) / /_ ⊂ノ / /|\_/ ̄ ̄\_/| / / \\_| ▼ ▼ |_/ 申し上げます。 / / \ \ 皿/ ヽ ⌒\ .属官に任じられた方々がお越しになられました ノ /> > / / 6三ノ ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ / i ', < / /_ ./_ | ', ≧=---r'∠__ 〃 ` ̄ / | ', ', V / { / ハ i ', i マ≦ 乂_ イ ′ | i 斗 七'' ̄「 | i | / | i .」__ i i } | | | ハ | | .i <.._| | | | ̄「 .ハ | | ! .ハ / | .i | i / | | | | | / ' l / j/ j/ | /| / i すぐに会いましょう。 く {⌒| | |_j/ ', /}/ ,ィ≦弍ミ | / j/ .i / ./| .ィf弍≧x }/ / / / | i 失礼のないよう、丁重にお通しするように //| ハ | | , /.イ | // .| ∧ 、 ト.{ハ. _ _ _ / .| / | /イ , \ト.._{ .| ∧--vfニニニYニニYニニト-- </_ .| ./ / i .-=〈ニニニニニ|ニニニ}ニニニニニ/ニニ.\| / / / }_.-=fニニ∨ニニニニ|ニニi|ニニニニ/ニニニニi ./ / / /ニニヽニニ∨ニニニニニニ|ニニニ_/ニニニニニj / / / r≦ニヽニニニ、ニニ.∨ニニニ|ニニニニニニ/ニニニニ/| ./ /イ .′.|ニニニ.\ニニ、ニ∨ニニニ|ニニニニニ/ニニニ_./\| ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 長沙王司馬乂には、これまでの八王とは大きく異なる点がある N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
851 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 17:45:38.92 ID:j1yEElDr0 _...._ _,.-':::::::::::::`ヽ、 ,..-':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ __ /:::::::::::::::::::::::::::::\:::::::ヘ l::::::::::::::::::: ̄::::::ー.../::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ ヽ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ::ニ'::::l ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ `ヽ:::::::l \::::::::::::::::::::::\::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:、 ';::::::| ,ン、:::::::::::::::::::::`:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::\ ';:::| / | |`ト 、_:::::::::::::::::::::`:::ー-......__/::::::::::::::\ヾl l ト ト. ト、ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ `ハ_|ヾ 弋弍f'ー、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ '´く. 'ーイ l j、7ァt、__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l rヽ 、 lー'-'ノ_ノ∠Lゝト弋ー-- :::_:ノ 彼には片腕・腹心と恃むべき部下が存在しなかった。 ヘ ヽ--j..-<}::::::::::::〈.` ,レ-'⌒:、 ヽ:::::::::::ヽ- 、 楚王の公孫宏、趙王の孫秀、 ,. -‐、 ヽニ.:::::;r‐ '´ l::::::::::::::::::::ヘ .成都王の盧志、河間王の李含のような。 ,r'::::.,.-' r'´ ::::ヽ __'Jノヽ::::::::::::::::::ハ /:::::/ | l::: ` ヽ、_ ヽ_,l:::::::::::::::::::::l .斉王にしても名士の招聘を行っていた . | :::| | lヽ、__,. 、 ';::::::::::::::::::::::::::::::l.、 . | | | |:::::::::::::::ヽ. l::::::::::::::::::::::::::::::|:ヽ l. l ヽl. ..|::::/::::::::::´:::::::::::::::::::::::::::::::|::::l. ヽ ヽ.__ ノ | ::|:'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| ` ー- 一 ヘ |::::ー-、.._:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::|ヽ 7ハ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::|:::ヽ /::|::|:ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::|::::::ヽ /::::::|:::|:::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::|:::::::::ヽ /::::::::::{:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::|:::::::::::`
852 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 17:46:44.15 ID:j1yEElDr0 【紀元301年7月 晋 首都 洛陽】 /___|冖|____,,////|:|//// /___,,|冖|____/i:i|'///|:|//// x仝x ‖___,,|冖|_/i:i|i:i|'///|:|//// 。 ´。o个o。 ` . ‖___|冖|/'/|i:i:|i:i|'//,_|:|,、-ー ´。s≦i:i:i:i:i:i:i:i:≧s。 `丶、、 j{___,.:|冖|'///|i:i:|i:i|'"´ :|:|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `丶、 : .、 i|__,,/..|冖|‐'"´|i:i:|i:i| _|:|,、-‐ ZZZZZZZZZZZZZZZZZZ彡s。`` .,________i|_,,/|:| | |冖| |i:i:|i:i|'"´ .|:| | ||二| ||二| |二二| | | ||三三≧zz弌三三三三三三三三三[| ||:| | |冖|‐'"´|i:i:|i:i| |:| | || ̄| || ̄| | ̄ ̄| | | ||¨¨..| |¨¨| |¨¨¨ | |¨¨¨¨| |¨:| |¨¨¨¨¨~|:| ||:γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ 王王王王王王王王王王王─‐| |─| |─‐ | |──| |‐:| |──ー|:| ||:| 長沙王殿下のおなりです | | || ̄| || ̄| | ̄ ̄| | ̄ ̄ | ||¨¨¨[]¨¨[]¨¨¨¨[]¨¨¨¨[]¨¨[]¨¨¨弌s。⌒ .ヽ_____________乂 | ||─| ||─| |──| |── | ||────‐_‐_‐,口‐_ ‐_ ‐_‐_ ‐_ ‐,`弌≧s。|冖| ̄ ┴ | |:| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : {ハハ} ‐_ ‐_ ‐_ ‐_ ‐_ ‐_ `'弌|冖ト ̄ ̄ ̄ ̄ ── _ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :( ̄)く二≧≦つ‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐_ |冖|i:i:≧s。 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ : : : : : : : : : : : : : :_、-=ニニニ=ュ: :_‐_‐_rつ‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐_从从‐_ / ̄ ̄ヽ‐|冖|`'弌i:i:i:≧s。 ̄ ̄ ̄ _:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:丿三三二ニシ_‐_‐_‐_‐_‐_ノつ‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐_| ̄ ̄ ̄|‐|冖|‐_‐_`'弌i:i:i:i:≧s。 ______,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; / ```````‐_‐_‐_‐_wwwww ̄丶___ノ_|冖|‐_‐_‐_‐ `'弌i:i:i:i:i: ~ ‐ _:::::::::::::::::::::::::::::⌒-  ̄ ̄ ̄ : : : : ー=_=_=_=_州州州州州州=_=|冖|=_=_=_=_=_=_`'< : : :~ ‐ _::::_ - ⌒ : : : : :, :, :, :, ----=_=_=_=,川川川川川川==|冖|=_=_=_=_=_=_=_=_ : : : : :∨ : : : : : : : :, :, :, :, :, :, :,..‐‐‐辷辷辷癶从从从从乂ニ|冖|辷辷辷辷辷辷辷 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 勿論長沙王とて、他の宗族諸王並みに家臣はいただろう。 \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ ただ、世に知られた人士を抱えるのは驃騎将軍就任以降となる ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i i: : : :: : : : :|<V>| : : : !
853 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 17:47:49.20 ID:j1yEElDr0 | / / / ___ / | / / ̄ ̄ ̄:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\ /:./ \ {\{_ :.:.:.:.:.:.:.:.\ ̄ ̄\:.:.:.:\ /:./_ ......---\ \ \:.:.:.:.:.:.:.: \ \:.:.:.:\ l:./ )/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ̄\:. \:.:.:.:.:.:.: \ \:.:.:.:\ |:{_/:.:.:.:.:. ̄\:.:.:.:.:.:./:.:.|\:.: \:.:.:.:.:.:.:\ \:.:.:.:\ /\Λ: _:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\ ̄:.:.:.:.: |:.: |\:.:.: \:.:.:.:.: \ \:.:.:.:\ ⌒∨ :.:.:.:.:.:`\:.:.:.:.:.:.:.:.:.\:.:.:.:.: |:.: |:.:.|〉 :.:.:. \:.:.:.: \ }:.:.:.:.:.} :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\:.:.:.:.:.: |:.:.\:.:.:|:.: |:.:.|Λ \:.:.:.:. \:.:.: \ /:.:.:.:./ |:.:.:.:.:.:\:.:.:/⌒\:.:.:.:|:.:.:.:. ∨ :. |:.:/:.:.| \:.:.:.:.: \:.:.:./:.:.:.:./ /|:.:ト、:.:.:.:.:∨_,ノ笊 |:.:.:.|:.:.:.:.:.:| \:.:.:.:.: / \:.:.:.:.:.:./:.:.:/ /: |:.:| \ :.:|ィ゚Kr| |:.:.:.|:.:.:.:.:.:| | |:.:.:.:/ ∨:./:.:.:/| /:.:ィ|:.: ィ⌒ :.:ト、V┘ |:.:.:.:.:.:.:ハ| ノ 八:/ //:.:.:/:.:./ / 八:.: |ア笊:.|⌒ ノイ:|:ィ| 人イ/:/ /:.:.:/:.:.:.:/ /:.:Λ|:. ヽ人| |人|:| ∨Λ /:.:.:/:.:.:.:/ 初めまして。 //:.:./ |:.: ノヽ ァ |:| _| _ /:.:.:/:.:.:.:/ . __/:. /:/ :.:.ノイ:.:.八 ゝ リ /:.:./ ̄:.:/:.:.://:/ 大司馬掾だった / ̄ ̄ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: /:.:.:.:.:.:.:. /:.ノ \ イ //:.:./:.:.:.:./:.:.:// ̄ 幽州范陽国の祖逖、字を士稚。 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:. /:./ ` /:.:./:.:.:.:./:.:.:/ ̄ \ ..:.:.:.:.:.:.:./ ̄ ̄:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:./ _ / :.:.:/ :.:. / ̄ ̄ _ よろしく :.:.:. : // :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. _/:./ √ // :.:.:/:.:./ / / \ | :.: //:.:.:.:.:./ ̄ ̄ ̄ ̄ // / :.:.:/:/ // | :./ /:.:.:.:.:.:/ /⌒ニ-/:.:.: / ∨ :/:.:.:.:./ /二二二|: / - _ | / _:.:./ /ニニニニニ|/二二ニニ- _」| | /-‐=ニ二二二―ニ=‐- __ニ7 / |二二二二二二―――二-/ | |二二二二二二二――二/ | 晋 大司馬掾 祖逖 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 驃騎主簿の祖逖。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 後世には東晋初期の名将として知られる ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
854 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 17:48:35.56 ID:j1yEElDr0 -----ミ / \ ''"゚~ ̄~゚> \ /''"゚~ ̄~゚"' L\ // / ̄ ̄\ \)\ r/ :/ ://  ̄ ̄\\ \ // / :/ .:/ :/ .:/ :\ |.:.|:/ ̄ ̄ ̄〉 /-/ / :/ _.:/_ .:.:/:| \__ ∨ :| / ⌒ / / //.:/ :/ .:.:/ :/ / |/)\ /.: :∨ // /⌒〉 \/ |:∧/ .:.:/ィうう_ ノ)/ィうう_ :| ∨⌒ / / \/ | .:/小乂ツ ヒツ 小人 、 |// < /| .:.乂 ` __彡イ . : \ \ !/ /\ 八 .::八 , 、 ん) .: .: \ \ お初にお目にかかります。 / /// :/ :/: 个 イ )ー''"゚~ ̄~゚"'' 、 . / / // :/ :/ :八 .: >--<:l.: し' { / ̄ ̄ ̄ \ 大司馬の参軍を務めていた / / // :/ :/ :/ V ⌒X ̄ ̄\_,/〈 / ̄ ̄ ̄ ̄〉\ 豫州譙国の嵆含、字を君道といいます。 / / { .://⌒\/\/⌒\\/ ∨ / ̄ ̄\__〉 \ . / / 八 .: |( |⌒ー┐__)\( L/ | / |__| \ '⌒ 以後、お見知りおきの程を . / / \l ノへ |\ 八_ | / / 人 | ./ / / )/|___ \(_L (_,/| ∨ / l \ / / / / :/  ̄ ̄|__ /__|| ̄ |_|_/ | \__/ / / :/ :八  ̄|_:{ ̄ 人 \___/\ . / (:/ \ /∧ 、 イ> ___/ \ . // /\``~T=ー=〈 ∨ 个 ----< / | .: | \ \ . /.::/ /  ̄ ̄〉 / ∧ノ /.:.| .:| .: | \ \ / .:/ /| / 7/ | :| :| .:| .: | :|\ \ ..:/ .:|.: / 人_____/____ //::::| :| :| .:| .: | :| :| | ::( ∨ | ̄\/〈___/:// ::: | / ̄ ̄\ .:| .:人 :| :| | 晋 大司馬参軍 嵆含 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 驃騎記室督の嵆含。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } かの嵆康の兄嵆喜の孫で、嵆紹の従子に当たる。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .学問を好み文章を得意とし、 `ヘ:ゝ .' 小/ 秀才に推挙され、一時は楚王の属官を務めていた ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
855 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 17:50:04.41 ID:j1yEElDr0 :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::` ., ::::::::::::\::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ ::::::::、::::::\:::::::: 、:::::::::::::::::::::::::::::、::::::::::::\ ::::::{、',::::::::::::\:::::\::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ :::: { ‘,:::::::::::::::丶、::`::::;::::::::::::::::::::::::,:::::::::::::::::::::、 :::: l. ‘、::::::::::::::::::`::::::::≧=-__:::::::::::::::::{、::::::\ ::::::l ‘.:::::::::::::::::::::::::i_::::::::::::::::::::::::::::::::::::'. ` .,:::::、 Y{_.. -―::::::::::::::::::::: l '.::: ̄:::::‐-::::::::::::::::::::; ` 、 ::::{ __ ‘,::::::::::::::::::::::l '._:::::::::::::::::::::::::::::::::::l ヾ ::N _ ‘,::{、:::::::::::::::l _'._:}、::::::::::::::::::::::::::::l ::lx竓竿T~ ‘,{ \:::::::::::l 竿Tミx、、:::::::::::::::\'. :爪c:し: :l \::::: lら:J:リ `メ、ミx、:::\ 初めまして長沙王殿下。 ' ゞ-- ' \:l`¨゚´ ' } ≧=-\ 、、、、 、 ゙ ` ` ` ' / 中書侍郎、呉国の顧栄、字を彦先と申します。 ' 丶、 ,, / .よろしくお願いしますね ハ 丶、  ̄ イ :.:.:, ` ., ,, '"::::;' :.:.:.:、 ` .,_ イ::::::::::::/ :.:.:.:.:.、 {:.:.≧x、:::::/ :.:.:.:.:.:.ヽ Y:.:.:.:.:.`ミx、 :.:.:.:.:.:.:.:.ヽ、 `l l:.:.:.:.:.:.V-≧x -、 、:.:.:.:.:.:.:.::ヾ 、 l l:.:.:.:.:.:.:.:V二ニ≧x,, ''" / :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽヽ .l l:.:.:.:.:.:.:.:.:Vニ>''" イ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽヽ l l:.:.:.:.:.:.;,''" /_ -、 :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽヽl l:.:.:.:./ ' ̄ ≧=-<_/____ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽl l:.:/  ̄`'< 晋 中書侍郎 顧栄 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 驃騎長史の顧栄。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 彼がここに至った経緯は前回の幕間参照 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
856 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 17:50:39.65 ID:j1yEElDr0 |ヘ / | ∧ / | --- _ | ∧ / | , ´ _ ` '; ∧ ,' / \ V ∧ , / V ∧ |\ / \ ̄ ----∧ | ヽ:/ \ } ___ \ / ,' l ` ト- / ̄ / __〉{ :| l l | | } V / \ 从 | l l l / / ,: /-< ̄ 、 > -〉 |\|\ |ヘ l // |/-|/| / / / 驃騎将軍を拝命した \ 人 、人ィヘ云ミ Vヘ / / イ芹≠V // |Y^Y_ / 長沙王司馬乂、字を士度と申します。 \,,/| \\ 从廴.::ノ ゞ- イ//イ } || |_|l | | |_|ヽ|ヽ ' | |_ノ , 何分若輩の未熟者にて、 |_| | 心 | | V ' .皆様の御指導御鞭撻を賜われますよう。 l l ト ` ´ イ ,; V , , /l | > _ イ _ | / V V .しかし、皆様のような立派な方々が何故こちらへ? / / l -- V∧ // l / 〉\ ヽ l / / ̄/ ̄| V∧////l / /| \ \ / l 〈 | V//// l / ´ | \ ヽ / ___ | 〉 | V/ /「 ̄ ̄ > 、 \ / / V | | | / / | /\ | \ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 言わば長沙王は、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 出来合いの部下を率いて八王の乱に身を投じたわけだ ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
857 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 17:52:06.43 ID:j1yEElDr0 / ./|::::/::::::::::::-−‐....、::::::::::-...、::, __ / ./ヽ/:::::::::::::/Yヽ:::::::::::丶::::::::::::::丶:::, .r‐.、 ___ -‐:::::::::::| i::::/:::::::::::::::l~~~.l:::::::::::::::::::!::::::::::::::::ヽ::, :::! .ト、 :::::_ -::::::::::::{ | /:::::::::::::::/ |:::::::::!:::::::ハ:::::::::::::::::::ヽ| } |:::..、 /:::::::::::::::::::ゝ::/:::::!:::::/:ム、 !::::::::i::::斗弌::::::::::::ヽ:::i//::::::::::..、 .何故って? :::::::::::::::::::ノ//:::/::!:::ト:/ ` .|ハ!::::|:/ ,z 、ヽ:::i::::::|::::|::::ヽ:::::::::::....、 :::::::::::::/ .|::://:i::::! .z≠ iノ/゚/ん心 |:::::!:::::|::::ト:::::::ヽ:::::::|:::| .大司馬府は斉王のお気に入りと :::::::/ .〉:/::::i:::|lif ん心 }/ 乂ソ ネ::::|:::::}::/ \:::::〉::!:i:/ .趙王討伐に参加した連中で固められているのよ。 :/ /:ハ::::::|::| ! 乂ソ 、 ハ::/::ハ!/ .∨:::|:::, // .|::::::!::ヽ /|´::::/ }:::l:::::, 立身出世なんて望めやしない。 / 〉:从ハ::ゝ ハ::::/ /:::::!:::::, . /´ |::! \ r , ´ |:/ /::::::/::::::, 鷹の二軍より、 ,−- _ .ヽ .个 < .i´________ ./::::::/ .ヽ::., .燕の一軍の方がいいじゃない / ー−-.|::::::::≧s イ/ r==|三三三ミ/::::::/ }::., . / ヽ .ヽ:::::::: ´ / |三三三三/:: . / __ ヽ .丶 /` . ̄/三三/ { 〈 W: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : W/ _辷W : : : {: : : : ⌒ : : : ⌒} : : : : : / : V ̄/ \ |: : : /: : : : :',: : : : : /: : : \/: : : }/ニ=- -‐=ニニ)Ih|: : : : :丶 : : : ',: : : : : : : : : :/: : /:ノニニニ 寸ニニニr‐圦丶: :ト、i\ト、ト、 /|/レIノL: /:/⌒ヽニニ なるほど。 \_/ii j[|:\ト「x===ミ V x===ミ厶イ:|:[|:. [| [|/: : :|: : :|、、、 、、、 ハ: : |: : その心意気を買いましょう。 .': : : :|: : :| ′ 从|: : |: : :. /: : :/|: : :|i.、 マ フ .イ:.:.i|: : |: : : :.、 祖逖殿を祭酒にしますので、皆を取りまとめて下さい ': :/:.:从: : ∨:> __r=z__ < .:.:.:.i|: : |、: : : :. //:.:.:.:.:.:∧: : :V:.人|| ||人.:.:.:.:.:.i|: : |i.:、: : : : 、 ':´:.:.:.:.:.:.:./:.∧: : l//|| ||/\人i|: : |i.:.:.\.: : :. /.:.:.:.:.:.:._-=Tニ∨ト\ || ^ || /ニニ|: : 厂\:.:\: : 、 .:' :.:.:.:.:.:./ニニニニニニУ| i ||/ニニニ八/ニニ〉:.:.:.:\:\
858 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 17:53:27.75 ID:j1yEElDr0 , < >. : :´: : : : : : `: .< __./ 〉 フ´: : : : : : : : : : : : : : : : >。 >≦_/ ∧/: : : : :i`ヘ: : : : : : : : : : : : : : : ヽーz __ .x <´>/ : i / /: : : : : :'⌒ヽ: : : : : : : ',: : : : : : : : ムニi_| | />≦:::/ : : : .' /: : : : : : ' i: : : : : : : i: : : : : : : : : i: :/ lヽ ´ /:/: : : : : :人_i: : : : : : _/ |: : : : : : /ヽ: : : : : : : : :| /: : i`ヽ. /::/: : : : : :/⌒)': : : : :/ /⌒ヽ /l: : : :イ'⌒丶: : : : : : : :レヘ : : ム`、:i :/: : : : > ´ /!/: : : : !/.zf=x / i..: : :/xz=、∨: : : : : :ト,::::::∨: :ム i:| : : : > ´ 、 _./_ イ/ : : : :|〃.んヾヽ ハ /.'ん ム 》i: : : : : : ,∧::::::∨: : :::i : /  ̄ //|: : : : :l.ヘ弋ーノ / 弋ーノ//: : : : : :/ ∨::/: : : / i/i !: : : 从 ′ /: : : : : :/ ∨: : : :i | リ人/ 个、 /´/: : : / .〉: : : l 、 / ハ .ム /: : : / /: : :,ベ、 ≧x _ ' i l ヽ ‘ ’ .'´i : / / : : /:::::ト、 祭酒? 三(_ / `ヽ∧_|::> 、 イ ゙/__ . ': : :/::: : :|: ∨  ̄ / ヽ::::::\ニニ≧=<´ /≧/三三三才: : : /i : : : !`.ム =- / ∨::::ム≧´ /.| 〈ニニニニ/: : : /.ナ: : / .リ , ' ∨:::::ム ./, .ト、 `/ニニ≧: : : : ∠/: : :. ' / / i::::::::ム_/〈 .≧'ニニニニニニニi: : :/ . ' 〈 |::::://三ニ≦x  ̄ヽニニニニl/ ..ノ 〉 ./_i/: :/ニ> ノ::〉 /ニニニニ| . / i´: : : : :/='´,x 〈:∨ ./ニニニニニl ( し___/≦ニニx_∨ ,イニニニニニl / ≧=-、 iニニニニ≧zx/ / iニニニニニl . //´ニニニニヽ ノニニニニニニニ)/ lニニニニニニl ../.iニニニニニ≧、 /ニニニニニニニニ〉 |ニニニニニl ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 『晋書』『祖逖伝』によれば、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 祖逖は大司馬掾から長沙王司馬乂の驃騎祭酒、主簿に転じたという。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .この祭酒は筆頭を意味し、さしずめ長沙王の筆頭幕僚といった所だろうか `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
859 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 17:55:37.39 ID:j1yEElDr0 ,':.:L/:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ ,':.:.:/:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.`'x、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:, i:.:.:.':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/^ヘ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:, |:.:.:i:.:.:.:.:i:.:.:.:.:.:.:.:.i/ V:.:.:.:.{:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:} |:.:.:l:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.: i| _ヽ、:.:',、:.:.:―-:.:.:V |:.:.:.,:.:.:rノ:.:.:.:.:.:.:.リ ̄ `ヽ'. 斗zx'<{ V:.∧/イ:∧:.{/x竓竿ミ 泛7`/、:乂 それだけ、殿下は祖逖殿を買っておられると ∨:.:‘'く }/ ヾ、“ ヒ斗 '"´ ′`ー V:.:.:.:.:.`'<x ; ' .|:.:.:.:.:.:.:.:リ ,〕 、 、_ ,, , ' /|:.:.:.:.:.:.://{! ` ., - イ ./:.:.:.:.:.:.:.//: : : ヽ、 `ーr ´: :≧= 、_ /:.:.:.:.:.:.:ノく: : : : : :ヾx、 /} !: *l: : : : ヽ >::´;:::::;::i:::::::::ヽ:::::::::::ヽ:::::ヽ! /、 ,':.:.:.:,,': : : : : 、: : : : :ヽヽ ,j l: : : :l: :*: : : '、 /:::::/::::/-|::::::::::::i、:::::::::::::∨::∧-.< ,':.:.r'’: : : : : : : : :、: : : : :`''</: : +!: : :+ : 〉 . /::/::'::::/ l::::::::::::|‘,:::::::::::∨::::';::::‘, . /:::'::::|:::;'、 ';::::::::::| }:ト、:´:::::i:::::::}:::::::i /ィ::|:::::|::i ヽ、丶::::::lイリ V::::::!::::::'::::::::| . j:|::|:::::|:ィ芹抃 \!ィf芹示k:l::::/:::::::::| . |:|::|、小{ Vり V:ンl|:::|:/ l:::::::::| よーし。 . | !ノ:::|.l∧ ′ ||:::| |::::::::: |:::::::::| |:込 ` ‐ ´ イ||::; |::::::::: 期待には応えようじゃない。 |:::::::::|人::| ,> ,_ ィ^i、 .ル′ |::::::::: . |:::::::::|jI斗f´: : ∧ { {: :`i=-. . ,_|:::::::: 士は己を知る者のために死す、ってね |:::::::/:i: : :|.|: : : : _ヽ/} '´Y: : : : : : `ヽ:: . !::::/: :|: :r゙└、: :(___ `ー | | )ヽ:/: :__: : |::/: : :|: :| i|:ヽ://:ヽ.,_ゝシイ: :/: ミヽ l/: : ヽ/ ̄ ̄ =‐- ゝ辷彡' ` <: ヽ /:.: : : :{≧=- ___\ } ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 『晋書』『祖逖伝』における祖逖の事績は、 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ そのほとんどが東晋の将軍になってからのものである。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ただし、彼の官歴から察するに、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .八王の乱の真っ只中にいたのは間違いない。 `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ この当時の経験が後の活躍に繋がったのかもしれない _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
860 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 17:56:19.37 ID:j1yEElDr0 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | 井の中の蛙大海を知らず |:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::` \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶 ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´ | | ヾN ゞソ ゞソ// | | >:´|、 - ,|`:< .斉王が奢侈に溺れている頃、 | | |::::::::| > イ |::::::::| 晋王朝を取り巻く内外の状況は混沌とし始めていた | | >-、\! !/::,-< | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
861 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 17:56:53.49 ID:j1yEElDr0 【紀元301年8月 晋 首都 洛陽】 ./: /: /: : : : : : : : : \ /: :, ': : :,': : : : : : }l:|: : :.|: l :. .': :/: : : :': : : : : : :ハ:|: : l:|: l : } |: :l: : : : l:斗ャセハ/ ト、:从ノ : } |: :{:l: : l:.l,芹汽 ィ芹ぃ: : / 東平王。 |: 从: : :K ヒzリ ヒリ Y}: ;イ :l: i:∨:.|ヾ゙゙゙ ' ゙゙ ハl/:/ 詔勅により、あなたを平東将軍・都督徐州諸軍事に任命します ',:i: : : :l心 ` ´, ィ: : :l:{ Vl、 : lィl >‐< |: : ハ{ _,ィ==\lY {ヽー|/lノ、 //⌒ヽ_:: :: \:: \ .:'.:/:: :: :: :: :: :: :\:: ::ヽ:: :ヽ /:: :i:: :: :: |:: : ハ:: :: :ヽ}::.:i:: :: :. /:: :八:: :: :: :/‐}:: : : : ∨|:: :: :: . ,' : : : xミ、:/ィ=ミ:: :: :: :|::|i: :: ::.:i i : :: :《 vj vソ:: :: :: ::|:八:: :: :| 人:: ::.圦 ' , : : :/ : 八:: :ノ}人 \:: 个 `__´( :: イ:/ ⌒´ わたしは しょうきに もどった \j_/||二二ニ人 _/F 八ニ=-:/ \ ∧彡'_/ / メミ ヽ / / :/,、丶 ⌒ } / ∧ / ' // 〕/ / } ノ__{ { , .:/ / \/¨人. .:. :.、. . . . . . . ァ_ /{ 晋 東平王 司馬楙 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 八月。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 東平王司馬楙が平東将軍・都督徐州諸軍事に任命される。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .半年前に趙王側の将軍を務めたのに、 `ヘ:ゝ .' 小/ よく斉王がこのような人事を許したものだと首を傾げる ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
862 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 17:58:06.52 ID:j1yEElDr0 __ . /.: .: .: .:>-―――- /.: .: .: .:/.: \.: .: .: .: .: .: .: ``丶、 ': : /: : /{: \.: .: .: .: .: : /.: ̄.:V⌒\ /: : :/: : :'.: 八.: .: .: .: .:_.: .: .: .:. :. :.: .: .: : . .: .: .{.: : i.: .: .: .: .: /.: .: .: .: .: / .: .: .:∧.: .: :. i.: .: .: .: .:|.: .: .: .: . i.: .: .: .: /.: ∧.: .: :// .: .: : . |.: .: .: .: .:|.: .: .: .: : |.: : ―/―‐- : : ィ笊 |.: .: .:i 人.: .: .: :八.: .: .: .:.:.|.: .: :ィf笊_ j/ ヒリ |.: .: .:| 、.: .: .: .:\ .: : : |.: .:八Vシ 、 |.: .: ::| \.: .: .: : \ ( |.: .: .:.:\ 八 .: 八 \ : : .: : ヽ:|.: .: .: :〈⌒ ( ァ , )' いやぁ、大赦令様々だねぇ `⌒¨¬八(\.: .:ト ., __/ `_ト\|==:〈 __ /\__:::::::::::::\―< \∠\ _/-- \:::::::::::::. { \7∧ __/ \ \::::::::i八 ==- 、 //::\> \ \::| i ∧:__\ __{_{{ :∠\_ \ :| 人 . . . .\}} \ \ / レ'\ __{ /  ̄``丶、 \ i ____\. . . ./ \ / \ ヽ \ 人 /  ̄ ̄\ ', \ Y ―ハ 、}\i 八 i . . . . . . . . . 勹::::\:} ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 大赦令とは便利なものである。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ちなみに、この永寧元年は六月と八月に大赦令が出ていたりする ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
863 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 17:59:02.54 ID:j1yEElDr0 【紀元301年9月 晋 首都 洛陽】 !/ゝ_ イ ` :.、/ / / ! , , / i \ / ,' / ; j!'; ∨ ,:' ノ/ /' ' 〈 |/!イ_ ノ/ィ / i! ', / /イ i{ _! |``' _ -=ァ '´〈 .j!イ l 東安王。 ' ,/,' | || Y i! 笊_x、'; ,イ`イ j!_ノ / / {`ヽ j.! i i! ハ_t'ソ'i x笊/|イ 息災でしたか? { ,{ {ニ≧'ヽ! ヽ':, ! (ソ, | ‘, |':, ':,ニニニニ\{|ヽ ' , _ ´イ { ヽ l ‘, !≧s。/ニ!':, 、 ', ‘ ' イi i! ' /:::::::::::::::::::::::::::::::/ 、 ::::::::::::::::::::|:::::::::::∧::`:.、 r`<ヽ_j }_.', }≧´ ‘,i!rvノ / :::::::::::::/::::::::::/:/ ヽ:::::::::::::::::|::::::/::∧:::::::. ′::::::::::∧ ::::::::|ノ、 _ jハ::i::::::::::|/::::::::::∧::::::i . |:/:::::::::::| ヽ::::::| ヽx≦´=‐xj:ハ:::::::|::::::::::/ /|::::::| ノハ:::::::::::|‐‐-\{ {三三三三i} |::::::|::::/:::::/ :|::::::| |::::::::斗≠ミ、 ヽ三三三iソ !::::∧/⌒V′:|::::::| 八::::::|戈'ツ `""""ヾ |::/ ⌒} | ::∨ ::::| \{ 〈 \j/ )´ /::::/ :::::::| はっ。 |::.{ \___ /:/::::i :::::| |:人 -=‐- / {:::/ ::::::::| :::::| 陛下の御配慮により、 |l::::.iヽ ー 「 二二二ニニミヘ:!::::::| 今また御尊顔を拝せる事、心より嬉しく思います 「 ニニ|l:::::|ニ\ | | ∨::::::| 、ヽ 八 ::| ` ___ ´| | |:::::|::| . \ \ ヽ{ | | | |:::::ハ{ . \ \ | , / ≧}:::::| ヽ 〉 〉 _| _| | -‐ < ` ─-- 〈 〈 /...} /./ / ` ─-- 晋 東安王 司馬繇 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 九月。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } かつて汝南王司馬亮によって N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 帯方郡へ流罪とされた東安王司馬繇が都へ戻り、元の爵位を授かった。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ この人事には、琅邪王系の司馬家の家庭事情が絡んでいる ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
864 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 18:00:47.36 ID:j1yEElDr0 ┌────────────────────────────────┐ │ 司馬伷======諸葛太妃 ......│ │ (琅邪武王) .│ ....│ │ │ ....│ │ ┌─────┬─────┴─────┬─────┐ .│ │ 司馬漼 司馬繇 司馬澹 司馬覲 .│ │ (淮陵王) (東安王) (東武公) (琅邪恭王) │ │ . │ ...│ │ . │ ...│ │ 司馬睿 .│ │ (琅邪王) .│ └────────────────────────────────┘ .:::´:::::::::::::::::::::::`ヽ-‐:::::::::::::::::::::\:::::::::::\ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::⌒ヽ:::::::::::::∧::::::::::::::ヽ /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∨::::::/::∧::::::::::::::::. /::::::::::::::::::ハ:::::::::::::::/´^ヽ::::::::::::::∨ :::::/ ::} ::::::::::::::} ノイ:::::::::/:/ |:::::::::::/ | ::::::::::::::|::::::/::::::}::::::::::::::: |i::::::::j/⌒ハ:::::jノ , -‐ - |::/:::::::::::|:/::::∨::::::::::::::′ 八 ::::|符ぅ、|i:::lヽx===xノィ:::i::::::::::|l :::::::/:::::::::::::::′ 読者の方々に分かりやすいよう系図を用意した。 \{ `ー八::{ 〈/////∧j/|:::::::::八 :::/:::::::::::::::′ |:::{ , ヽ ヽ////ソ |::::::/')}/::::::::::::::::′ つまり私は琅邪王司馬睿の叔父の一人で、 |:::::. ヽ `""´ \,|:::/ノイ'::::::::::::::::::::′ 趙王打倒の際に登場した淮陵王司馬漼は弟に当たる。 _|::::::::.、┌_, j/`{ l::::::::::::::::::::′ /_八:::::| ヽ 「 ニニニニニニニニ}:::::::::| 問題となるのは、私を流罪に追い込んだ兄の東武公だ 〈 く ヽ{ \___ ´ | | {:::::::::i| \\ ∧ | | 〉、:从 \ヽ /.....} ヽヽ -‐,, <ニ>.ヽ -‐=ニニ二〉 〉 /...../ / } }__ ´ `<二>. / /´ 〈 {′ '...../ /.....// `<二>. / / \ /......{ /.........// `ヽ´⌒\
865 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 18:01:34.84 ID:j1yEElDr0 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ .東武公司馬澹。 Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ \ヽ、 _ , イ!::/ 琅邪王司馬伷の次男にして、 / ヽ{ ト、ヽ l:′ 八王の乱序盤において東安王司馬繇失脚に一役買った人物だ ∧\ マ三ソ| \ ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ / / l l l ヽ / ! l ゝ 、 ! ゝ ! i l 1 l l l i / / l l l / l l\ lヘ l l l l l lヽ i /l 1 l /l ! l ヘ l 入 ヘノノヽ_ノ\ノ ! l-、l l l l│l ソ ソ ヽ1\ !,-´ ̄ ̄ ヽ━l / l ヽ l ソ ゝ l /´ ̄ ̄ ヽ_ l 丿 lノ 6 1 l ヽ l 弋 ,丿 \___ ノ 1 │/ l l ヽl\l`─ ´ l i l l l 兄より優れた弟なんていない .l l │ 、 / l ヘ l、 l │ \ `_ / l │l l ゝ l ! !\ -` _/ l l i l ヘ i l l l lヽ、 / __ − l │ ヽ ∧ i l l ⊥ l ⊥`ー ´ __ /.:.:.:.:.:::l l lゝゝ ヘ ! //:::::::──=/:::::::::::.:..::.:.:.:l i i::::\ \ i 人::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:::/::i │l::::/::  ̄ i l /ヽ ::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::l ! !:::::::::::: 晋 東武公 司馬澹
866 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 18:02:58.70 ID:j1yEElDr0 【紀元300年頃 晋 首都 洛陽】 ./ ゙, l / .l ./ / | / lー-、_ / / /| | / /| |ヽ,, | l::::::::::`ー-、_ / / ,/ | | // /| /| / | / ヽ、|-‐ヽ | l:::::::::::::::::::::::ヽ / / / | | // / ,レ ,| / | //,.=─'',ヽ| l::::::::::::::::::::::::::ヽ / / / | レレ / ー==-、 レ 、 ' ゞノ ノ=| l::::::::::::::::::::::::::::::::l 郭俶殿、郭侃殿。 / | |ヽl、ヘ ゞノ ノ  ̄ ` ─‐'' ,| |:: ::: ::::::::::::::::::::::::l / / /ヽヽ` ─‐'' ,':| | ::: :::::::::::::::::::::/l 酒はまだまだあるわ。 / / /::::::``ヽ 、 , /::| |::: ::::::::::::::::::/ l / / /::::::::::::::::::\ , -、. /:::::| |:: :::::::::::::/ l .どんどん飲んで頂戴 / / /::::::::::::::::::::::::::ヽ、  ̄ /::... | | ::::::::::/ l / / /\::::::::::::::::::::::::::::::`.. . __ ':::.....::::::| |::::::/ \ \::::::::::::::::::::::::::::::..............::::::::::::| |// - - ──ー - -、 /i ,.-‐''"´ \ i\ l \_/ _,, ,,_ ヽ、_/ l .l ::::::/ ━━ ━━ ヽ::: l 東武公、実は折り入ってお願いがあるのですが…… ヾ_,;;;l , , , l;;;__ジ | i ̄i ̄i ̄i """ | l  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ l ` 、 /⌒⌒i /⌒ヽ / `/ | | \ / ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 親不孝であり弟の名声を妬むような人物だが、 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 『晋書』『宣五王伝』は彼の酒癖の悪さを特筆している。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 趙王が朝廷の実権を握った頃の話である。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 司馬澹は親しくしていた ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 河内郡の郭俶、郭侃兄弟と酒宴に興じていた _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
867 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 18:03:34.15 ID:j1yEElDr0 - - ──ー - -、 /i ,.-‐''"´ \ i\ l \_/ _,, ,,_ ヽ、_/ l l ::::::/ ━━ ━━ ヽ::: l 先頃誅殺された張華殿は冤罪です。 .ヾ_,;;;l , , , l;;;__ジ | i ̄i ̄i ̄i """ | .どうか東武公のお力で名誉回復を…… l  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ l ` 、 /⌒⌒i /⌒ヽ / `/ | | \ / / l l l ヽ / ! l ゝ 、 ! ゝ ! i l 1 l l l i / / l l l / l l\ lヘ l l l l l lヽ i /l 1 l /l ! l ヘ l 入 ヘノノヽ_ノ\ノ ! l-、l l l l│l ソ ソ ヽ1\ !,-´ ̄ ̄ ヽ━l / l ヽ l ソ ゝ l /´ ̄ ̄ ヽ_ l 丿 lノ 6 1 l ヽ l 弋 ,丿 \___ ノ 1 │/ l l ヽl\l`─ ´ l i l l l l l │ 、 / l ヘ l、 l │ \ `_ / l │l l ゝ l ! !\ -` _/ l l i l ヘ i l l l lヽ、 / __ − l │ ヽ ∧ i l l ⊥ l ⊥`ー ´ __ /.:.:.:.:.:::l l lゝゝ ヘ ! //:::::::──=/:::::::::::.:..::.:.:.:l i i::::\ \ i 人::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:::/::i │l::::/::  ̄ i l /ヽ ::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::l ! !:::::::::::: i 人:::::::: ヘ:::::::::_/ ̄::::::::::::/::l │ l::::::/ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 宴もたけなわになった頃、郭兄弟が張華は冤罪であると訴え出た所…… N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
868 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 18:04:27.21 ID:j1yEElDr0 \__人_人从_人_人从/ _) (__ ) 張華ァッ!? (  ̄ ̄) ( ̄ ̄ /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ /⌒''⌒) :,,゜ ' ,,,,,,, (:::::::::::::::!' (::::::) ヽ::::::::';''' ''~~ 。 τ'::/ .;: )/ 。 ' 、 ;: 。 f''`⌒( ,,,, !:(',,,, ::,,,,,、... ,!,,,、( /:: ノ:::::::::::::::::) 。 !::::::::::`! 、 :.、 !:::( ノ::`! o (:::::::::::::::::: (:::,,;,;,、; 。 ゜ (/ ⌒ 、 ;::::::::::::;;.;~~'' ,,、.. // ノ' //'''~~ ..,,.. _,,,.、 ,, ...: .. /;::::::::(,.,.(;;;::::( ,,., ;,;;( ):::::;. c::── '^'''::::::::::;' ):::::::::::::::::::::::::::/ ''''' '` ⌒ ; !.:::τ'' !::::::::::::::::::::::::::::)/,,,,, :'~~~: (::::::::::::::::::::::::::::冫 ~~~ 、,:'::::::`:::,,,, !:: \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ ::::::::::::::::::::::::::::;(,,,,,,,、:::::::-ー'''' ''''''''" ≧ < ヽ::::::::';'' -=ニ あいつのせいで愍懐太子が死んだんだろうが!!≦ ≧ ≦ /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ……酔っていた司馬澹は郭兄弟を殺害、首を趙王に送ってしまった。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 愍懐太子廃立の折、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 太子の護送をしていた事もあり、何か思う所があったのかもしれない。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ だからと言って蛮行には変わりないが ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
869 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 18:06:26.01 ID:j1yEElDr0 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 また、司馬澹の妻の郭氏は賈南風の縁者だった。 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 悪い事に、彼女は姑に当たる諸葛太妃と仲が悪かった。 \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ 『晋書』『宣五王伝』曰く、賈氏の勢いを恃んで義母に無礼だったという ∧\ マ三ソ| \ ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ / '"´ `丶、 / ヾ\_ _/ \ ミ〃^ーヘ /; l 、 \ ヽ ∨{{ ,小 . /: / | { : |l\| \}: : | Y`ー‐'´|」 ! /l / l: : 小 :l: : l| `戈-、\: | l人 ノ |, |: |: :|V:斗匕\|:::' _f少:: リハ |:/ :77 Y:ハ{Y_f少::::::::::::::::::::: | |⌒l'/ あのクソアマ、 \l:ゝ:::::: 〈 . | |) ノ′ 賈皇后の親戚だからって調子乗ってるネ。 |ハ _ j : lィ′ |!:人 ‘ー` /|: リ| 皇后も死んだし、絶対に訴えてやる |: | 丶、 / ,':≠=7 . l: | ` - r≦=/イ __〔__ ヾ{ _〃 '´ `^> 、 ヽ 《jj / / '⌒ヽ _ル' / ハ 〆 / │ 晋 諸葛太妃
870 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 18:08:12.48 ID:j1yEElDr0 ./ノ` │ ,ト .,/ .,l゙,,,,ヽ, ,ヒ .l゙ ,/ .| | │ |,i´ ,l゙ 丿| ,i´ ゙],i´ `~''从 .| .,i´ | .li、 .| ,″ .l゙ ,i´.l|丿 .rl「 .゙゙l|.| 丿 | .| ゙l | 丿 | ,l゙ ,,l゙レ` .| ._,,,, '|| 丿 ゙l .l゙ ゙l | .丿 l゙.レ゙l′ .゙l (.+゙l } / | | │ l|、,、 ノ .,|〔 │ .ヽ ‘''″| 丿 ゙l l゙ ゙l、 .|.| |゙l ,/.タ .l゙ `'-_、 | l゙ | ," ゙l .| .|.|,゙l 丿ヽ │ `゙゙"'.| |!,,,. 、 | l゙ _,,,,,,┤ /゙゙|{ ." ,/ `゚リ ゙l,,| .〔,,,,,,,,,,,,,,| ,P'「'''''''''| .,|ー‖ 丿 | ゙ト .`''''''フ'゚~| ,l'i+) ゙l.l゙ヽ ″ 東武公司馬澹は親不孝者! ,l゙ | -│,l゙゙‐'" .レ " 丿 | _,,,,,,、 ,レ" _. 妻子共々遠方へ流罪にしてほしいヨ!! " l У-,.゙ヾ‐ 、 l゙ `ー-,,,,,,,―'" .,、 ゙l ,i´ `'-,\,,,,,_ ,彳 親孝行な東安王を呼び戻してほしいネ!! │ ,l゙ .,,-‐'''''''ぐ‐、,, ̄i、 ,/,i´ ヽ ,l゙/ ゙i、 `|7 / / ゙l, ||` ) ,/` ,/ ./ ヽ ||、 /./ ,/ 丿 ヽ {.| ,,ii/ ,,-ヽ-‐,i´ ヽ ゙l\,,__,,-xlフ" ,/ ,/ .,. ゝ `ー--‐'"` _,,,―'" / / ────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } そこで諸葛太妃、斉王に東武公夫婦の所業を告発 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
871 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 18:08:42.40 ID:j1yEElDr0 【紀元301年9月 晋 首都 洛陽】 . ト、 ,ヘ ,.ィ . 、_ |:i:\ /:i:i:\ /:/ {:i:i`|:i:i:i:i:\ {:i:i:i:i:i:/:i:i:{ |:i:i:i:{:i:i:i:i:}:i:} - ┴‐¬ー、:i:ノ、 . V⌒\:i:ノ:/ ´ \ ヽ / / ヽ´/ }  ̄/ . / / 、__/ l | /l | / i\ / |人_ゝ、 / И / . / | 、 l { V 三 三 レ i / | \V \_> , -、 / 八 /7 . / { | `\_} 、 L ノ / // \ /´ / \ { { i>┬ イ / 〉 / 母親に不孝を働くとは言語道断。 . 〈 \ -)-{ニ{::}へ! / / . 〈\ 、 〉///( //\ \ヽ\- 、 / / 東武公及びその妻子を遼東郡へ配流する。 \ ー////////// \ ヽ:ヽ\\ / >―― < //////////// }:::} V,l/) なお、東安王は呼び戻すように { }////////// |:::| / ニ} { _ ノ }///////.:.... ..::|:::|:./ _ } `て /////,/―― ´ ̄`7i ノ`´ー 、 . {__///// { _>' ´ _.ノ-っ / 、レ// イ /::::{ l / ー く . ///  ̄ //{__У―――. .' `ヽ\_}- 、)))) /////////////: : :/: : : :l: : : : :|: :\//`ヽ、 . ′,//////////: : :/: : : : :l: : : : :|: : : :∨//∧ |///////////: : :/: : : : : :l: : : : :|: : : : :∨//∧ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 結果、東武公司馬澹は妻子と共に遼東郡へ流罪となった N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
872 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 18:10:50.90 ID:j1yEElDr0 /:::::::::::::/::::==‐-/ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|ヘvヽ::::::`::..、 . ′..:::::::∧ :::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|^^^ヾ:::::::::::::::. |::::::::::::::{:::ヽ::::::::: ′ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::′ |::::::::::::::::. |::::::::::::::{ ::::::\ :| :::::::::/::::::::::::/:::::::/:::::::::::::::::′ l::::::::::::::::::. |::::::::::::::{ ::::::::::::.:|::::::::/::::::::::::/:::::::/i :::/::::::::/ | :::::::::::::::::| |::::::::::::::{ ::/:/ ::::|:::::::′::::::::/'|⌒' |::/ ::/j/ヾx≦ニニ| :::::::::::::::::| |:::::::::::::::V::/: '^ |::::::|::::::::::::, j/ }// 〃/////|::::::::::′i::| |:::::::::::::::::V::::{ |::::::| ::::::|::|ヾ≠≠彡' ∨/////|..:::::/ ::∧{ ,::::::::::::::::::∨::\|::::::| ::::::|::| ‘ー─‐イ} :::/:::/ ,:::::::::::::::::: \::::|::::::| ::::::|::{ 〉 / ::/jノ 凡愚が |:::「二二二二二二ヽ ::|`ヽ ' ´ .::::::′ |:::| | |::| 、 ー - ' /|:::::|二二二二 7 ;::::, | |::| \ `"´ ´ |:::::| / / /:::∧ | |:::、 ` _ ´ |::jノ / / . /:::/'!::ヘ | |、:::\ | |::| / / // |ニ∧ V\( ∧ jノ / / /ニニニ\ \\...\ {....ヽ / / /ニニニニニ厂\ \\...ヽ ヽ......\ / / ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 哀れ司馬澹は、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 母と弟が世を去るまで都へ戻る事はなかった。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .ちなみに、東安王司馬繇は宗正、尚書、尚書左僕射を歴任する `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
873 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 18:11:32.65 ID:j1yEElDr0 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ なお、余談になるが、 Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 趙王打倒に貢献した淮陵王司馬漼はしばらくして亡くなった模様。 \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ 趙王討伐の論功行賞に与った後、 ∧\ マ三ソ| \ .宗正・光禄大夫に転任して死んだと『晋書』にある ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ / 〃⌒)ノ .< ̄ヽ{ ̄>、 /. : : : : : : 、: :,: : : :ヽ_ /.,二ニ=-: : : : V: : .-= ノヽ /イ:/: :/:/: : ; :/∨}: : : : :、:ト:! ' ,:/!: :.i:/:i: :ィ:.i: ! |: :i: :i: :}:!}` 宗正は皇族・宗族の嫡庶の序列等を管轄をするのさ。 イ:i: :ィl':i:l!:メ!、!:′ !:ム:/: :!ハ ノイ/'|:!:Vキ乃ヾ ィァヵ,!:/:,ゝ 時系列的に東安王より先に宗正になったかもね。 .レi:ヘ'|:i、! `= ' `=' ハ!:{ ヘ:ハ:!、 〉 ,ハ/`` 頼むから司馬一門同士仲良くしてくれよ 〈:_:j` 、 `Ξ´ イ/′ 〈:jニ≧x > ._ イ ″ _ .----≦Ξ、三ニ≧、 |≦|、 /‐=-、-=ニ三三≧x三ニV彡'三≧-._ /-=ニ三=\-=ニ三三二ニ=+≦三ニ=-=ニミヽ 晋 淮陵王 司馬漼
874 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 18:12:47.68 ID:j1yEElDr0 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | むりむりかたつむり .|:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::` \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶 ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´ | | ヾN ゞソ ゞソ// | | >:´|、 - ,|`:< それができれば、 | | |::::::::| > イ |::::::::| そもそも八王の乱はここまでひどくなっていない | | >-、\! !/::,-< | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
875 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 18:14:03.24 ID:j1yEElDr0 【紀元301年9月 晋 首都 洛陽】 !/ゝ_ イ ` :.、/ / / ! , , / i \ / ,' / ; j!'; ∨ ,:' ノ/ /' ' 〈 |/!イ_ ノ/ィ / i! ', / /イ i{ _! |``' _ -=ァ '´〈 .j!イ l 東海王。 ' ,/,' | || Y i! 笊_x、'; ,イ`イ j!_ノ / / {`ヽ j.! i i! ハ_t'ソ'i x笊/|イ 亡き楚王に驃騎将軍を追贈し、 { ,{ {ニ≧'ヽ! ヽ':, ! (ソ, | 息子に跡目を継がせて、改めて爵位を授けたく思います ‘, |':, ':,ニニニニ\{|ヽ ' , _ ´イ { ヽ l ‘, !≧s。/ニ!':, 、 ', ‘ ' イi i! ' r`<ヽ_j }_.', }≧´ ‘,i!rvノ . . : : : : :": : : : : : : : : : : :\ /: : : : : : : : : : : : \: : : : : : : . . . : : : : : : : i : : :{: : : : : ヽ: : : : : : :ヽ /: : : : : : : : : :ト : : ト: : : :Vハ: : : : : : : : .: : : : : :i : : : {: | \: 斗―-: }: : : : : : : : : : : : : : | : i: :ハ:{ `:ゝ: \Y : : : i : : :| |: : : : : : :.イ⌒ { fう下ト} : } : i: : : | |: i: : : : : 从{,ィうハ 弋ツ 〉: ノ: : : : : | : :|: :{: : : : | f代ツ 、 イ: : : : : : : :リ 仰せのままに Y:八: : i :ト 、 ┐ イ: : : : : :ル( 人{: :\ト込い、 V ノ .: /: : : : / ー…=イ:ソ: : : : : : : :个. _ イ: /: イ : / ___ /: : : : : ノイ:/レ^爿__ W{:/ル<二二 /: イ.: :/ ノレ( < // /二二二二二 (' ノ/ イ⌒ミy斤…=ミ〈二二二 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 同じ九月。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 亡き楚王司馬瑋に ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .驃騎将軍が追贈され、息子の司馬範が襄陽王に封じられた `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
876 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 18:15:43.16 ID:j1yEElDr0 /イ / / // \ ヽ V ) / / / / / ∧ l 丶 l 人ノ ′ ,′ 〃 ‖ / / ! | } |/. :ノ: : i l i! ′ ′l イ ' l ハ ! ! Yー── 、__ i l i! i! l ̄lヽハ i ! / ‖ ! | l l二二二二 >ー -- 人 } |! i! l ィf斧_ V ,イ斗七lーイ、 ! l!───‐  ̄ ー─‐イ人 Vニl八 《 _ノ::iヾ ノ l /z=≠ミi ! i二二二二 これで楚王殿下の無念が / . : Vニニ\ヽ l 弋zソ "´_ノ::::::}ヾ/ ,二二二二 少しは晴れると良いのですが / . : : :く/>‐‐イ 个 七z:::::シ ≧ 入\ニニ/ / /: : : ,ィ \//l! 八 ′ `゙`" ノ ∧ニ\マイ二 イ ′:// `个 丶 ー=彡 ムニ\/l_/ / / i /:/ / . : l \ ` _ イ ムニニl lニ!二 / /: : ! /´ / / . : : リ /. ≧=─ // 个ー‐マ_z≧´ ,;. :;. /: : メ { 〃 . : : : ,′ l /: : /⌒| _ 斗匕 . : :/ /: / / ! ,;;;; _,..-'' '''- .._ :;;;;. / /: :イ l i / . : : : . , リーイー‐、 / . : : ノ /: / / | ,;;,,''" :;;;;;;. ;' / / l 、ヽ :;;;;;;;:. 、,,,,,,/ / / l l ゝ;;;;;;;;;;;;;;;;:〉 ゙ヾl l l l_ l l`゙ヾ:;;;;;;,;;';;; ' ゙ヾ lヾ ̄l lリ ̄T‐-リ ;;;/ 、=ヘ ヽ_二ミ、ヾ〃,゙≡ミ、/ /: :`: :> \ソ、 弋:::リ 弋::::/ /;)~`゙´i .ノl ~Tl ' ´l lソ l l l l ゝ、 ー' _ .l l l l l l l ,:l l:::゙ 、 '",,.l リ-、l 、 l //:l l/;;;;l l//;l リ:: :ヽ 、ム /: :, レ'/;l;;;;;l'/';;;;;,'レ'::::/;;ヽ 、ム /:/: /;;;l;;/: : :/': : :/: :' \ ム ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 楚王の同母弟に当たる長沙王への配慮と思われる。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } とはいえ、このように処分を覆すような措置が N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 何度もあったのが皇帝司馬衷の治世だったという見方もできる。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 定見のない暗君と呼ばれても仕方ないのかもしれない ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
877 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 18:16:59.78 ID:j1yEElDr0 【紀元301年10月 晋 首都 洛陽】 }〉┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰〈{ ヘへへハ┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃ハへへヘ @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ 五ヾヾヾ ⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥ シシシ五 \三三ヾ.「 ̄ ̄「 ̄ ̄ ̄ ̄「 ̄ ̄ ̄ ̄「 ̄ ̄|フ三三 / ({ \三三lニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ|三三/ }) /巫巫巫巫巫巫巫|===========================.|巫巫巫巫巫巫巫\ /////////| ┏─━─━─┓ |\\\\\\\\\ @@@@@@@@@| | 中 書 省 | |@@@@@@@@@ ヾ!⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥ | ┗─━─━─┛ | ⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥jジ |.ニニニニニニニニニニニ | ,. -──- 、 | ニニニニニニニニニニニ.| | | i i | | | ,. -- 、 | | | | ,. -- 、 | |. i i | | | | i i. | ≧ii≦ | | ,≧ii≦ | | ≧ii≦ | | ≧ii≦ ⌒il⌒ | | '⌒il⌒ | | ⌒il⌒ | | ⌒il⌒ iコ─┘ └─‐.iコ‐───┘ └───‐.iコ.─┘ └──iコ \_人_人∧从_人_∧_人_从_// /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 ) > :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ < 申し上げます!! > ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. < ( : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 /^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y^ : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ \ヽ、 _ , イ!::/ 十月 / ヽ{ ト、ヽ l: ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i i: : : :: : : : :|<V>| : : : !
878 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 18:17:26.10 ID:j1yEElDr0 ___ / / )))) / /_ ⊂ノ / /|\_/ ̄ ̄\_/| / / \\_| ▼ ▼ |_/ 益州より! / / \ \ 皿/ ヽ ⌒\ 雍州・秦州の流民たちが ノ /> > .李特なる者に率いられて反乱を起こしました!! / / 6三ノ ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ //: : : :/ : : : : : : : : l: : : : : : : : : : : : : :ヽ /: : : : / : : : : / : : : j|:| : : : : : : : : : : : : : :. .' : : : : ' : : : : / : : /:l゙|:|: : : : : : : : : : :|: : : :. l : : : : l: : : : / : : /: | |:|l: : : :l: : : l : : | : : : | | : : : : |:l: _:l/-─ハ:| l八__|: : : | : : | : : : | | : : : : |:l´: :j: : : :l lj ヾ: :lヽ`7ー: :l : : : l 反乱? | : : : : Yl: ,ィ尤圷ヽ '尤圷、ハ : / : : : ' |: :l: : : ‘,〈{ fィルl} fィルl}ヾ〉/: : : : ' 流民たちには、本籍地に戻るよう再三勧告したはず .lヽ|、: : ト‘, 乂こソ 弋こソ /: : /:./ j:/|:ヽ: |、ヾ、 , イ7:,イ: / |:l: :ヾ: T、 /イ/ : /、 |:l: : : : :l:l丶 ⊂ ⊃ ィ |介.: :/l } ノlj\: : :lリ ヽ> _ <l |: :/ .l | '-、-_-\j \ -、 / | ノl/ / | / \ -_-_ \─彡'| _- / / ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 十月。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 流人李特が蜀において反乱を起こしたと『晋書』『恵帝紀』は記す ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
879 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 18:19:49.76 ID:j1yEElDr0 【紀元301年10月 晋 益州 綿竹】 ':::::::/:::::::::`'''´::::::::::::tタ', l:::::::f:::(((ぅ:::l::::i:::l::::::l:::l:::', l:::::::i:::::::l:_:_:|_:_凵⊥l-|:l::| ',:::::::!::::::|で6ラ')ノィ5ラ川 ヽ::::i::::::l ''"'( ::{;i::::j::リ`二ヽ-、 __ 朝廷は我らに再三北へ帰るよう勧告している! {ヽ::l::::::l 、.ノ::://ニ二:.eヽ ヽ‐=' O) ハ \:::::l ∈=':〃ニニニ::.’i }e、ヽ ̄ .しかし、北方は大いに乱れており、帰還する意味はない!! ム e,\ヽドェ.、二ノ=-‐'`iニFl | e、\ /ヾ〉 e、`r― - = 二⌒i lニF|e|、_e、 .北方へなど帰れるものか!!! /e、 ヾ〉 e、 \ _/ (r \| |-F|’| \ e、 / e、 ヾ〉 e、 //" \rぅ|eF|el \ {e、\ e、ヾ>、/ l |l \_.ノ´l’E|’! \._ `ミ>、/ ,イ[|l ll 、ヽ、.ノ, ,' 〃| l 晋 略陽郡の人 李特 オオオオ! f¨゙! :┐ n /〉 <ヽ /^〉' ワアアア! ! }”/ ,、 <`ヽ ./:::/.,、 ⌒!ィ f¨゚{ <´ 'ヽ Vハ |ヽ Y¨! |::::}イ { , -ー 、 _ /¨> r-‐,、 <⌒! ::〈人_r-ー- 、_r<}| >:::: ̄:`ヽ__, - 、__r 、r=¨>‐-! /:::::}__Vヘ }:::|__}::::{.ィ1.|:.:.:.:.:.:.}_, くノ ̄! ./;;;;;;;;;}_, ヘ⌒', /:.< /::::::::::::::::Y::/|i /::::::::::::::::::::::Y:.:.:.:.:.YVイ!:::::}::::::::|/::::::/:ァ<! V_::| ',く/⌒!}:.:.:.:.:ノ/ /:/^V__〈ヽ;;;;;/_!__ノ::::::ヽ :.:.:.:}|:::::::::::::::::::|:{:. }:!:::::::::::::::::::::::: l:.:.:.:.:.:.|ィ ゝx}:::::: |::::::/:.:/ / > ¨⌒ヽ:'. V¨¨ヒ{_. V==<:::::`ヾア´:f⌒!ヽ:::::} \f':!::::::::::::::::::lハ:.:リ'.:::::::::::::::::::::::∧:.:.:.:./ >イ::! :::: |:::::{Y/' 〈 /:::::::::::::::::}:' V::::::::::{ .} .}::::::::::|:.:.:.:.|:.:.:|:.:.}-:' ヾ!,、:::::::::__/_/ ヽ::::::::::::::::/|レVWハ/::::::::/:::::: |::::::|ハ V!::::::::::::::::::!:/ ./:::::::;:::Y /^!:::::::{:ト、: |:.:.:|:./::::: `Y゚ ̄ _/VレvイW:::::`ー-::__/:::::::::/:::::::| ヽ `!:::::i:::::::::::|' /:::::::/L_|  ̄⌒¨}>ヘ}:.:.:|”:::::::: 、 f´ ̄::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::| ヽ .|:::::l::::i::::::| /:::::::::| >- ._ }} |:.: |ヽ::::::: ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .一度は帰順した李特だったが、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 朝廷から流民と共に本籍地に戻るよう勧告を受けていた。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ しかし、彼らは長雨による食糧不足によって移動できなかった `ヘ:ゝ .' 小/ . ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
880 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 18:20:52.16 ID:j1yEElDr0 \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ ≧ < -=ニ しかも益州は先の戦の恩賞を渋り!! ≦ ≧ ≦ /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ ≧ < -=ニ あまつさえ我らの財産を奪おうとしている!! ≦ ≧ ≦ /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ ≧ < -=ニ どのみち北へ帰れるはずがないんだ!!! ≦ ≧ ≦ /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ ワアアア! :┐ n /〉 <ヽ /^〉' ! }”/ ,、 <`ヽ ./:::/.,、 ⌒!ィ f¨゚{ <´ 'ヽ Vハ |ヽ Y¨! |::::}イ { , -ー 、 _ /¨> r-‐,、 <⌒! ::〈人_r-ー- 、_r<}| >:::: ̄:`ヽ__, - 、__r 、r=¨>‐-! /:::::}__Vヘ }:::|__}::::{.ィ1.|:.:.:.:.:.:.}_, くノ ̄! ./;;;;;;;;;}_, ヘ⌒', /:.< /::::::::::::::::Y::/|i /::::::::::::::::::::::Y:.:.:.:.:.YVイ!:::::}::::::::|/::::::/:ァ<! V_::| ',く/⌒!}:.:.:.:.:ノ/ /:/^V__〈ヽ;;;;;/_!__ノ::::::ヽ :.:.:.:}|:::::::::::::::::::|:{:. }:!:::::::::::::::::::::::: l:.:.:.:.:.:.|ィ ゝx}:::::: |::::::/:.:/ / > ¨⌒ヽ:'. V¨¨ヒ{_. V==<:::::`ヾア´:f⌒!ヽ:::::} \f':!::::::::::::::::::lハ:.:リ'.:::::::::::::::::::::::∧:.:.:.:./ >イ::! :::: |:::::{Y/' 〈 /:::::::::::::::::}:' V::::::::::{ .} .}::::::::::|:.:.:.:.|:.:.:|:.:.}-:' ヾ!,、:::::::::__/_/ ヽ::::::::::::::::/|レVWハ/::::::::/:::::: |::::::|ハ V!::::::::::::::::::!:/ ./:::::::;:::Y /^!:::::::{:ト、: |:.:.:|:./::::: `Y゚ ̄ _/VレvイW:::::`ー-::__/:::::::::/:::::::| ヽ `!:::::i:::::::::::|' /:::::::/L_|  ̄⌒¨}>ヘ}:.:.:|”:::::::: 、 f´ ̄::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::| ヽ .|:::::l::::i::::::| /:::::::::| >- ._ }} |:.: |ヽ::::::: ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 加えて、益州刺史羅尚の /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 中途半端な対応が流民たちの不満に火をつけた。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .益州側でも流民の措置を巡って意見の相違があったためだが `ヘ:ゝ .' 小/ . ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
881 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 18:21:48.14 ID:j1yEElDr0 ,.ィ':´::‐ ァ .._:::::::::::::::/,ィT丁Tハ:Yフ:.、 /::::/::::/:::::::::7 ,.、`丶ヽ-==ミ..__.リ::::::` 、入、 /:::::::/:::::::/:::::::::/::::::/::::::/:::::/:::/::::::l::::::::l:::::::V::ハ . /:::::::/::::::::;':::::::::;':::::::;'::::::;':::::/::_⊥::__L::_:::l:::::::::l:::i:::lヽ. . ,'::::::::;':::::::::;::::::::::;::::::::;:::::::;:::::;'/-‐ ¨ ̄\`ヽ:::::l:/:l::ト、! ;:::::::::;:::::::::;:::::::::::;:::::::;:::::::;:::::::i _.. ニ、\ `ゝ、::リノ! . i:::::::::i::::::::i:::::::::::i:::::::i::::::;::::::::l. く ,ィマハ !ヽ、j、 ,ハノ l:::::::::l::::::::l:::::::::::i:::::::l::::::i::::::::l ` ー┴‐- 'V-=イ _ l:::::::::l::::::::l:::::::::::i:::::::l::::::i:::::::::l ,人¨マ !::::::::l::::::::l::::::::::i::::::::l:::::i::::::::::l / \ l::::::::l:::::::l:::::::::::l::::::::l:::::l:::::::::::l ヽ'´ / それならば、 . i::::::::l::::::l::::::::::::l:::::::l:::::l::::::::l:::l ゝ'ニ! ここに我らの国を建てようではないか!! i::::::::l:::::i::::::::::::l:::::::l:::::l::::::::l:::l ,ィニニ) l . ';:::::::i:::::i::::::::::::l:::::::l:::::l:::::::l::::l. /::::::::/ ,' . V:::::::::::i:::::::::::i:::::::l:::::l:::::::l:::::l / !::::/ ,i ヽへ、::::::::::::i::::::l:::::::::::::l:ハ:l l l::i ,':! | __ ` ''<:::::::::::::::::::トi l:! ト、..___,ソ /::l 「  ̄ ¨ ‐- _` <::::l ヽ..__ノ iヾ' リ 丶、ヾ、 \__ ,,.ィ´ / / >,、 \ 丶、 / . / `'ヽ.ノ\ `¨ ‐ \...... _/ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 流民たちは益州との折衝に当たっていた李特を首領に推戴。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 李特は行鎮北将軍に推挙され、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .巴蜀の地に割拠する意志を明確にした `ヘ:ゝ .' 小/ . ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
882 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 18:22:32.23 ID:j1yEElDr0 :::....::::::........ . .::::::... .... ..::::::::::::::::....::::::........ . .::::::... .:::: ,_:::....::::::........ ( ... ..::::::::::::::::....::::::........ . .::::::... .... ..:::::::`⌒ :::::::::....::::: : ゙゙"'ー-、,, ..::::) ノ::::::........ . .::::::... .... ..:::::::`⌒ :::::::::....::::::........ ( :::::::: : : : : : : : `(( ,,,;)..::::::::::::::::....::::::........ . .::::::(;;、(,,, 、::::::....::::::..) ノ:::::... ....::::::::: : : : : : : : : ) ノ 、.. .. . ... .::::.. . . .:: : ,,) ( :::: :: (( ,,,;) :... . .:::: .. . : : : : : : : : ( _ ⌒) `ー( .. .. . ... ..( ( ,;;. .. `⌒) ノ .. .. . ... ... ..::. .. . . : : : : : 、:( ( : :) ノ ... .. .. . ヽヽ ,,ノ .. ..::. .( _ ⌒) . .. .: :::.. ... .. .. . ... . ~~^^;:;:'',,,,.....=) ノ-;;;;;~~^(( ,,,;)^^~~~~~^^"'''~) )) ^^'',,~~~~~( ( ''~~^^~~~^~~^^~~~^~~^^~~~^ "^ )ノ ) ノ .,"'`',( (,, ( ''.,,.....=) ノ-': . ... .::::.. . . .:: : :.. . ... ::: :::.. ... .. .. . ... ... ..::. .. . .. . .. .::::: :: :. ... .::::: :... . .:::: :. ... .::::: :... . .:::: ....::::::........ . .::::::... .... ..::::::::::::::::....::::::........ . .::::::... .:::::........ . .::::::... .... ..::::::::: . .::::::... ....::::::::: :::::::: . .::::::... ....::::::::: ,ィ!´ ̄``i''ー─- 、、、,,_ イ三二二ニニニゞ ( j〉 」´ ̄ ̄``ー-、ヽ .,.:,..:.. .,.:,..:.. ... ,... ``ー─'"´  ̄ ̄ ̄ ̄ ,ィゞ .,.:,..:.. .,.:,..:.. ... ,... ー====- ー====- ... ,... .,.:,..:.. ... ,... .,.:,. _, -─‐- 、ー‐-、ー-、 ;: ;:;: :;:;: ; ; ,ィゞ ,イ、,r'⌒ヾ ヽ ヾ ``''ー- -、-‐''"´ヽ;;: :;:; ;:; :;:; ;: . .,.:,..:.. ,r/ (::;;:;:;;/ー-、 j `, _ /ィ´ ;:; :; ;:; : ;: ,ィゞ ヽ 「i''ー'"´ ,r-‐'ー''''"´ ̄ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 益州側は李特討伐の軍勢を派遣するも大敗 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ . ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
883 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 18:24:59.04 ID:j1yEElDr0 【紀元301年10月 晋 益州 成都】 /ヽヽヽ Pi`> 、 / aァ} } } }d/⌒ヽ, {== /イ /_ V{\__,ノ∧ ト、__/ /(タ) } }/⌒ヽノ} どうなってんの? (タ)、/ P{\__ノヽ} } }l| l|く_>/ .詳細はキンクリしたが、 ∧ jTミァ |l}く}⌒∨{ .お前、俺に内緒で色々やっていたらしいな ∧ ⌒ ノリノ_ イ /{ .ヘ /_. イノ/⌒i_ >--≧一'======x<´ `ヽ ___/{r====イ 斗</ _、_ 、、___ゝ--ヽ‐-、ト、ヽ、i、 、 ヽL| ト、 晋 益州刺史 羅尚 ヽ`` ``‐-ニ‐` `ヽ ` ````ヽl、ヽL| ヽ, \` 、`‐、'‐-、_ 、 ``''-、ヽ 、ヽ、 ヽヽL| lヽ ヽヽ\ ` ,.. -─ '''''''''''''' ─-:..、_' ヽヽL| lヽ ヾ i ヾ/-‐。┐;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`ヽi、! ヽL| lヽ \,:'/ 。|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ ヽL| |ヽ 〈/ / _,.'-──- 、、、;_;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i ゙,L,| l.ヽ あなたも李特から賄賂を受け取ったでしょう。 | / ,r,'',∠ l l l `'''‐-、;;;;;;;;;;i i,,L| |.ヽ 〉 〃/.l{・.) /// / |:::i `ヽ;;;;;;! __i_L!`‐ 彼らは盗賊ですよ。 V:/ 'ー゙´ ._ ', '!:::! \;>'';;;;;;;;;;;;;;;;; .l;;k'i _,.ィi` ', ノ:::i , ‐'";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; 遅かれ早かれこうなっていたのでは? .| ,.. ,r'Fiシ __,/ /:;: ‐'";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; L.、′,.イrシ" ,. ‐'";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; └:ニ,'"/ , ‐'";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; / >‐'";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; 晋 広漢郡太守 辛冉 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 益州と流民の関係が ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ ここまでこじれたのは広漢郡太守辛冉の存在がある。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 彼は貪欲かつ乱暴な人物で、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .流民の首領を殺害して財産を奪おうと目論んでいたという。 `ヘ:ゝ .' 小/ . ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 故に流民たちに冷淡な態度を見せ、彼らから恨みを買っていた _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
884 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 18:26:46.00 ID:j1yEElDr0 . ,' ヽ. }、 !i i F‐、{ \ ,ィ.! /¨ヽ. l: :l :〉>: `:ー一';ル' ,..ィi:f:ゝヽ {<ヽ〉: :i : : : :》:} /_;.::l入__、 :l.i: ィt:ッ、シ、 ;.ィfフ こうなるから、 . /:::L.ノ:::i: : :.l: : )): : ̄ : : ,:i `/、 .流民帰還の期限を一年延長しろと言ったのだ。 /::::::::i::r‐'ハ: : \' i.: : : :._'´: !:/:::::ヽ ./:::::::::/ト、ー'::::::;\: :\: : ←-`オ:::::::::::::', あなたには秀才に推挙された恩はあるが付き合い切れない。 ::::::::::::/::::::l::::\::( ):::/. ̄ ヽ:`ニ/::__::::::::::i ::::::::::〈:::::::::i::::::::::>::⊥..__,,.彳ヽ::(_ i::::ノ 秀才推挙の書状は返すから別駕は辞任させてもらう  ̄`ヽレ-、:::\::::::::___:::::\ ll. レ'" /:/ :::::::::::ノ:\:::::::::∨ r':__..ノ__ll 〈::}. :::: ̄::::::::::\:::::::} / i >':´ ̄: 〉、 ,x─‐==、--,-,─‐,-、 :::::::::::::::::::::::::)、::\ / l/: : : 、: : /: : }、 / `ヽ ∨/\/\i {o o │|│\/\/| 晋 益州別駕 杜弢 l ___ ノ i ト、/\/ヽ! . ∧ ー' / / / ∨/\/| . {\ー' / /__ j∨/\j Yoヽ/ /fo ソ V〈_,ノ . i  ̄  ̄ ´ ̄ | |/} ', ノ l ハ--、 お、おう…… ∧ }王lヨ / / ∧ ‘,__ . ∧ / / / ∧ i\ }\ . / iー一<___/ / / / 人 / ∨O \_____// ̄ _/ / \ ,' /`し'⌒ヽO__OV´ ̄ __ 丶、 . i ∨ |/^\/ 乂{ ̄ , '"´ `゙ヽ \ j__/| ∧ / \ / .) '"_ ヽ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 杜弢、字を景文。蜀郡成都の人。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 祖父の杜植は蜀の名士で、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 司馬炎の時代に符節令を務め、父の杜眕は略陽護軍を務めた。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 若い頃から才学によって高く評価され、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 益州の秀才に挙げられるも、李特が乱を起こすと荊州に疎開している _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
885 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 18:28:06.99 ID:j1yEElDr0 x≦ ≧x / /⌒ヽ \ 〃 } ヽ / {{ ', ', .′ ; 、 } } , \ ト、 } } >=ミ 〈 : \ } } { } : : : \ヽ : :.\ ,ノ -=ミ } : :} : : : ヽ.〉 : : :≧=-=≦/:}.′ ___/ : : : : V .} :ノ_: : : // : : : : : : : : }.:〈〈 { /i:i:i:{ 「_ }_ __} \ `ヽ_>〉 : :ハ.. : : : イ ://ノ} /i:i:i:i:i人 :` 〈 : : :} } : : : :≧x\ : ..)i} : : : {i|丿{rv′ お前たちには計り知れない事だろうが…… /i:i:i:i:i:i:i:{ : :`ー=、 : : } } : : 弋''迹ハ_>x.ソ : /_xfrnY ./i:i:r=-‐ァi:i{ : : : : : }..:..:乂_: : : : :W :x≦′ : :{`ニ=-.′ .最後に一つ言っておく。 ./i:i:i:i:i:ゝ''”i:i:i:i:i, : : :.{ : : : : }} : : : : : :''” : : : :..:;{ニ=- ハ i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:, : : \..:.:ノ } : : : : : : : : : : : : ::},ノ=.,′i:', 「時は加速」する i:i:i:i:i:i:i:i:ir''⌒/i:i:i:i\..: . \ .{ : : : : : : : :.:⌒ー='′./i:i:i:i:i:\ i:i:i:i:i:i:i:i:iゝイi:i:i:i:i:i:i:i:i\ : : : :\〉 : : : :_,,..,,,_-=‐_,ィ .'′i:i:i:i:i:i:i:iヽ i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/^{i:i:i:i:i≧x : :..:\ : : : :ヽ_ ̄”ノ/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:} i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:(__/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:≧=-→、 : : : : :..::,イi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:} i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:{ {{ `¨“ニ彡i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 并州に端を発した流民の反乱の影響は、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 雍州・秦州を経て、益州・荊州にも及んでゆく。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .こうした地方情勢の変化も八王の乱を複雑化させる要因となる `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
886 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 18:29:41.95 ID:j1yEElDr0 {:::/:: / \ :::{ i ヽ :::| |`(_・)ミ .:. :::| . :|  ̄` .(・):. :::| : :| .___ i :∧ ∧ /++++{ .:| ∧ ∧ ` ニニ 从 ==ミ:::..\ /:::ハ }ト、:.:.:>――く::/:::::::. 、{ ・}<}ト、\、___ く::::_::::. ミ==ミメ、 ヾミ }::::}Y ヾ}  ̄....:::::::) .: .人 {・}<!}} ..::::::::/ ヾミ:く .流民たちはいずれは去るはずだった。 :. ,ィヘ____,.ィ i だが、辛冉が俺の言葉を . //ヽ_ ,ィl| ..::| 用いなかったばかりに賊の勢いが盛んになってしまった。 . //┼┼┼{{..::::::| ∠ニニニニニム): ::| この状況、どう収拾を付けろというのだ . 、................. :::::| .`ー==ミィ.:::::::| : ::| ..:::| ___ ィ77777777>、 ::::| ///////////////////ヽ::/ //////////////////// ト、/////////////> ´ :::::\///////// :::::::::::二二二Y ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 『晋書』『李特載記』によれば、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 羅尚は左右の諸将にそんな言葉を吐いたという。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .流民の本籍地帰還は望めど、彼らとの武力衝突は望まなかったのだろう `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
887 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 18:31:46.09 ID:j1yEElDr0 【紀元301年10月 晋 首都 洛陽】 ___ / / )))) / /_ ⊂ノ / /|\_/ ̄ ̄\_/| .益州より伝令! / / \\_| ▼ ▼ |_/ / / \ \ 皿/ 羅尚様は援軍派遣を求めています!! ヽ ⌒\ ノ /> > .近隣の州郡からだけでは足りません!!! / / 6三ノ ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ //: : : :/ : : : : : : : : l: : : : : : : : : : : : : :ヽ /: : : : / : : : : / : : : j|:| : : : : : : : : : : : : : :. .' : : : : ' : : : : / : : /:l゙|:|: : : : : : : : : : :|: : : :. l : : : : l: : : : / : : /: | |:|l: : : :l: : : l : : | : : : | | : : : : |:l: _:l/-─ハ:| l八__|: : : | : : | : : : | | : : : : |:l´: :j: : : :l lj ヾ: :lヽ`7ー: :l : : : l | : : : : Yl: ,ィ尤圷ヽ '尤圷、ハ : / : : : ' 困りましたね。 .|: :l: : : ‘,〈{ fィルl} fィルl}ヾ〉/: : : : ' lヽ|、: : ト‘, 乂こソ 弋こソ /: : /:./ 長安の河間王にも兵を出してもらいましょうか j:/|:ヽ: |、ヾ、 , イ7:,イ: / |:l: :ヾ: T、 /イ/ : /、 |:l: : : : :l:l丶 ⊂ ⊃ ィ |介.: :/l } ノlj\: : :lリ ヽ> _ <l |: :/ .l | '-、-_-\j \ -、 / | ノl/ / | / \ -_-_ \─彡'| _- / / ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 羅尚は近隣の州及び洛陽へ救援を求めた。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 一応断わっておくが、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .八王の乱の最中とはいえ、朝廷は益州へ何度か援軍を派遣している `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
888 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 18:33:42.80 ID:j1yEElDr0 【紀元301年10月 蜀 寧州 雲南郡】 ∩___∩ | ノ ヽ / ● ● | | ( _●_) ミ 彡、 |∪| 、`\ 益州刺史羅尚様、 / __ ヽノ /´> ) .広漢郡太守辛冉様の軍勢は連戦連敗。 (___).f^f^f^f^f^f^f^f^┐ | |~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~| どうか勇名高き「黒旋風」の李毅様のお力添えを頂きたいクマ― | | | | /..| .援軍要請 .| | /. | | ∪ |._________| \_) . |. |. | /. /. / / / ∧.V |. | | | l |. / /. / ー/-,.___∧',゚',. |. | . ヤ | | /_,。{,/ ‐|,/ ,ィ' ,'/  ゚̄,}゚'ート |,' ヤl. -‐}'´ ̄ "゙l | /. /  ̄. | | ゚,l. |. _. V / ' -=x、_,ィx=-| . | |. ィzzzxィ'゚´ `'  ̄ ゚. | | 無敵のキングクリムゾンでなんとかしてくださいよー .| | l |. | | |、 _ l. | | , | ゚. ,ィ ― '゚´ `ヽ. /', l . |/゚, | . ゚.. / ∧. /'゚ ',. l、', . / . V. l|ヾ¨,゚. | ノ ,イ/i l ', | ゚, V. ,'l . `' ヽゝ、 `ー―‐ '¨¨゚ ̄ ̄ ,。<./ ゞ ',\ | V `' \゚>. <l./i/'゙ `' 晋 寧州刺史 李毅 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } その中には、かつて王濬配下で呉討伐を戦った李毅の姿もあった N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
889 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/31(木) 18:36:05.42 ID:j1yEElDr0 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | 良いお年を |:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、 \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、 ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´ | | ヾN ゞソ ゞソ// 続きは年明けにでも。 | | >:´|、 - ,|`:< | | |::::::::| > イ |::::::::| 本年もお世話になりました | | >-、\! !/::,-< | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
890 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/31(木) 18:47:11.88 ID:WBgCjx/m0 乙でした。 これ流民問題は抜本的に解決する方法はあったのかねえ?
891 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/31(木) 19:40:34.84 ID:Nc2cqEYxo 乙 内川ァ!
892 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/31(木) 21:35:41.52 ID:8TJAU0aS0 乙ー 司馬の一族にして奇跡的にまともな人 頑張ってくれ!
893 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/31(木) 22:05:03.06 ID:5cHv9Uen0 今年も一年乙でした、良いお年を それにしても、宗族名士達の「わたしは しょうきに もどった」のオンパレードに苦笑を禁じ得ない 南宋の文天祥あたりが聞いたら目を剥いてブチ切れるんじゃないだろうか(正確には、あっちは「しょうき」ではなく「せいき」らしいが)
894 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/31(木) 23:38:34.38 ID:4gZwr411o 乙でごわす! これは李卓吾センセイからDISられるのも残当と言うか……
895 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/01(金) 00:31:47.53 ID:fF6MlJ2x0 乙乙 今年完結いけますかねぇww
896 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/01(金) 00:33:12.23 ID:dr8LX5Or0 乙
897 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/01(金) 00:47:02.19 ID:vdTMMF+30 乙です 都督諸軍事クラスの有能な皇族を派遣しないと蜀の動乱は収まらなそうですね
898 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/01(金) 20:14:11.56 ID:gAjkbhGC0 >>1 さん乙です。
899 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/01(金) 20:17:00.01 ID:gAjkbhGC0 祖逖や顧栄ったら東晋の立役者だよね。この頃から活躍しだすのか。
900 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/01(金) 20:24:56.13 ID:pwg1Nicu0 出来合いっつってもいい人材囲えてんね 道理で…
901 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/01/02(土) 09:18:50.51 ID:kzSc8yck0 素敵な祖逖さんに顧栄さんっていうSSRレベルの人材が転がりこんでくるあたりさすがやで
902 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/04(月) 23:15:44.15 ID:mWLBMJ060 >>901 孫秀・張方・王輿・司馬威・陸機の錚々たる顔ぶれとは大違いですね…
903 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/04(月) 23:43:01.78 ID:7gjJNJG/0 あの主君に天下取らせたんだから孫秀とかスーパー優秀だろう 志が無いだけで
904 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 19:34:38.52 ID:TMmT16DB0 【今年もよろしくお願いします】 ___________ . ////////////.| .//////////// .| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| . | | .奉 納 | / |___________|/ |,.| ̄| |:;|伍| |..| | |:.|君| |::| | |;:|神| wjvww\ . /: :l : !、:ヽ: : : : : : : : : '; : : : ;ヽ /: : :!: :l \\:、 : : : : _: '; : : : l::丶 ,': : : :l:l: ', 丶 :r<、¨:_:、_',: : : l: : 丶 . l: : : : :l:l、;レ' ゛ー .,r示ラゥl: : : l: : : 丶 l: : : ',: k代、_,,, ´ '-‐" l: : : !: : : : :丶 !:: : : :', :.'杙沙 , l: : : l: :、ミ`' ; :ヽ 遅くなったけど、あけましておめでとー。 . !l : : : j'; : ',` _ l : : l: :, ` l.l : : : :ト.}: :.:、 ´ ´ /:l: : :l : :, 最近のアニメ映画は、 l:l : リノl: 'l ::' '>、 イ:::::!: : l: : :', .少年少女の青春物にすぐ超常現象を持ち出すから困る。 l:l:/" |: ::'; : '.ミ::::::ヽ {::::::!: : l: : : ', .. リ' l :.:::'; : :ヘ::::::} 八;;::l: : :l: : : : ', .このスレはそういうのを抜きにした作品を | :::.:_:i : : ト;~' ' j: : j‐r, ; _:', .見たい読みたい>>1 がお送りしていまーす . >ヘ", !: : l_ =-t=‐r ー-=ヘ`r、 `t . } }  ̄ !: : !. r_ ̄_ ̄、 `!::l \ l . l ヽ. l ! : l ,〃.,介{、.>゛ __. |::| ヽ. l l !'l ! : l《./ ll レ' ,.イ /, _ _!:!__. ヘ ', / ̄ ̄\ / ヽ_ \ (●)(● ) | ____ (__人__) U | / \ >>1 も神様も青春は遥か彼方じゃなかったかお? l` ⌒´ | /─ ─ \ . { | / (●) (●) \ おいバカやめろ消されるぞ .{ / | (__人__) | ヽ ノ \ ` ⌒´ ,/ / ^ヽ / \ ヒソヒソ | | ヒソヒソ| |
905 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/05(火) 21:33:45.13 ID:uHp0PXNk0 あけましておめでとうございます 映画じゃないけど超常現象とかない半月はいい作品でしたね…今となっては悲しさもあるが
906 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 21:53:08.35 ID:TMmT16DB0 【>>888 の続き】 【紀元301年冬 晋 雍州 長安】 ∩___∩ | ノ ヽ / ● ● | .李特めは広漢郡を攻略しましたクマ。 | ( _●_) ミ 彡、 |∪| 、`\ 益州刺史羅尚様は成都に籠城、 / __ ヽノ /´> ) .広漢郡太守辛冉様は逃走してしまいましたクマ (___).f^f^f^f^f^f^f^f^┐ | |~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~| | | | | /..| .援軍要請 .| /:::::::::::::::::::l::::::ヽ::::::::ヽ | /. | | /:/::::::::::::::::::::::∨:::∧:::::::::::∨ ∪ |._________| /::/ :: |::::::::::::::::|:|∨、: |::::::::|:::::', \_) . ::::l::::::::|∨∧/|',z=、Ν :::: |::::::l . ',l:::::::::::l_,Ν ´Vソ : :::: |、:::: {V::;:Ν.Vソ 、 |::::::::| }/ . |/:∧ |::::::::|イ |::::::::}、 ' ` |::::::::|ノ.、 冗談ではありません。 |:::::::|.` 、 イ|:::: /:::::::ヽ . |::::: | >.< l::::∧}:::::::/ すぐに救援の軍勢を派遣しましょう |::::::|-= . < | ./:::/≧ Y' . ,ィ::::::|、////.∧. / ィ' V/ヽ、、 l ゝヽ.\////.∧´ ∨.////ト、 . l. \///.∧- 、ィ:|/////' ヽ . / ヽ l:`<//∧` ´| ////il./ .| 晋 河間王 司馬顒 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 河間王司馬顒は督護衛博率いる軍勢を益州に派遣。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j この時点において、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .晋の朝廷は対策を講じていたのだが…… `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
907 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 21:54:54.68 ID:TMmT16DB0 【紀元301年12月 晋 首都 洛陽】 「y_)_)_))っ/:i:i:i:i:У:i:i:i:| /:i:| ,ィ _ _ /::/__「 、{:i:i:i:i:{:i:i:/:i:/_ /:i:i:i:i:}_,ノ:{ _// , \ ー ' {: : : : : : :}\i:/厂^  ̄\ ̄\l:i:/:/:i:i:i:i:| // ̄\ ヽ {:_:_:_:_: ト-/  ̄ヽヽ/:i:i:i:i:i:/ 、 /(_人 \´ | |: : : : :У / / V― ´ i 〈 \_ L } `ヽ| _/|: :// /l\ / | `ーノ | \_ / | ___ // |: /´ i | | レ'\l |/ヽ / / く | | { | / y 」 / | : : :_l N ー==ミ \| ,_レ' l/ l || }| l ヽ | /  ̄〕 / { |: : 〃\|`i __  ̄ヾ /<_/lノ / 八 丶 | / ̄ ̄\ 厂 _r | | {: :‖ ハ ー\ |:::::::::`i /_ノ、 | ,/ } > ´ ̄ ̄ ̄ ヽ /_ Y _ / / | 丶リ : : : ーへ_\ー ' / リ | / / 「 | レ`ヽ / ⌒V i! { __ノ《 ヽ: : :/:/:{:〈l`_T,_´ 《. / / 〉 l | Y {l {! \ ノ ∨/ : /::::{こ}彡:}:|三)ー、 }} / / / | ____ , ―― '~\ } ~`ー{__У /: >:|:::/:i:/:::/: !: : /: :∨{ /ヘ /´ } \ \ j ′:l: : |/:i:// : <: :{ : : : {. \ / 〉、 | \ / i : : \|_/__/: :|: : : : ノ\ 〈 / } | / |: : : {/{: ̄i`TT´i:\ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ . / 〉、: {∧: :丶 _ノ≧ < / / : : : V∧ : : :-=ニ 今晩は我が子の封建を祝って!! ≦ / : : : : : \\: : : ≧ ≦ r―/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`/Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ \__人_人从_人_人从/ _) (__ ) 乾杯ッ!! (  ̄ ̄) ( ̄ ̄ /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 十二月。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 斉王の息子に当たる N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 司馬冰が楽安王、司馬英が済陽王、司馬超が淮南王に封じられた。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 自分の息子たちを王に封建するあたり、どこか趙王を彷彿とさせる ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
908 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 21:55:34.20 ID:TMmT16DB0 s。:::::≧s。≧s。::::::::ミs。:::ミs。 \ 弋ー‐弌ナ__≧s。:::::::ミs。::ミs。`丶、 |ーr‐弌弋 `ヽ」::::::::::::ミs。::ミs。 ≧=- ..,,_ ≧s。_,| | ̄~|トミノ::≧s。:::::::::::::ミs。::ミs。____ノ . l | ̄ ̄ ̄|| ̄弌____ノ≧s。::::::::::ミs。:ミis。 γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ s。__l |___ト 凵 ̄7^弌_ノ-ミs。:::::::ミs。:ミs。 | 流民の反乱に蝗害続発というのに…… | | ̄::::::|≧s。 ̄ ≧s弌_ノ|^YTーt r'≧s。::::ミs。:ミs。 ヽ___________________乂 | ::::|──≧s。 ``rr─ゝ‐r'YY^灯二ア:::ミs。ミs。 | ::::|_____≧s。 ||____ト弌_ノノ弋弋ナs。ミs。::ミs。ー- .,_ |____,|-=ニ ̄ ̄≧o。|: ::::::|≧s。 `弌─‐r'´≧z{^Yミs。:::ミs。 ``¨ア .i |: /) | ``'''<_|: ::::::|____≧s。::|─‐┘ミ凵弋ナナ≧ァァ::::::\/ rz≦≧zュ |::(_ソ | .|:::||___|≧s。___::,| :::|三≧s。 |___ト、二二「l^^^ 弌竺竺竺テ |弋 : (| lマニT.=┐ .|:::||弋) |.  ̄|::|≧| .::|______,|~~゙|≧s。,_|__|//゙ミs。 ,|:|i:口i:|:|、 |\):::i| | |_l||_ロ | .|:::||\( |‐ュ .|::|三| ゙̄|::|‐||^|,,,,,,|//丁:゙|777777777ミihs。.,_ 弌ZZZZZZテ |:l:l〈::: | |/__||/Y . |:::||:l:|::|:|_|| |::|_||:|::::: |::|‐||^|::::::|7ミ |,,,,|///////////ミs。^_。.,_ __|i:i口i:i|_ |从_)(:| | |_l||_ロ | .|:::|l从ノ:|_|| |::|/|:::: :|::|ート::|::::::| l^^|::::|.TTー‐TTーーTTT≧:.フ7ァァx__,,..。o≦フフフフフフフ≧o。..,,_ |::::::: (:| |/__||__Y |:::||乂) |_|| _rヶぅ,|::::: |::|二`|::::::|_|;;; |::::|;;|::|;;;;;;;;|:|;;;;;;;;;|:||:|ー弌テテミis。ーーrrーーrrーーrrーーーrrーァ |-=ミ、|───---|:::||⌒ー|/( (゚_rソ:::: |::|;|二|::::::|ニニ:|::::|三三三三三三テ_,,,,|:| | |::|.|.|ノ777777777777777777777ァァs。..,,_ |::::: :: ,|二二||二二二|、___レ{ / (^ヽ: :: |::|;;|ニ:|::::::|:| ;; |::::|;;Y|_|ニフマY|_|‐ァ'ーー |ニニニニ|ーー弌ナーーーーー弌ナーー弌ナー弌テ彡 |ー=彡|-----------|_弋乂_ゝ__ノ‐:i|┴‐.┴::┴'‐┴┤弋ナ___弋ナ| .:|:| | |::|.|.|──||______rzzzュ_,||──‐||─‐|:| 二二二二二二二二──|:|:::::::::::::::::||::::i| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_二二ニ='=========┴┴=ニコ__||i:i:i:i:i:||::|:::|i:i:||__|「fis。.,|:| 二二二二二二二二二二|:|:::::::::::::::::i{::::i{ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `'ミ||||||「∩ 二二二二ニニ==──  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `'ミ|||凵 γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 | いい気なものだな斉王は | :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ヽ_____________乂 ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ この年、十二の郡国で蝗害が発生している \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i i: : : :: : : : :|<V>| : : : !
909 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 21:56:59.37 ID:TMmT16DB0 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | さらなる混沌を .|:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::` \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶 ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´ | | ヾN ゞソ ゞソ// | | >:´|、 - ,|`:< 翌永寧二年は、 | | |::::::::| > イ |::::::::| .八王の乱に転機が訪れる年となる | | >-、\! !/::,-< | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
910 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 21:57:31.95 ID:TMmT16DB0 【紀元302年3月 晋 首都 洛陽】 / '. §~ヽ{ } \, ` 、 丿 r‐ う⌒!′ `゙゙ ‐< _ | { γヽ _ § 乂_.ノ (U ) _ノ j´ ` 乂_ (__ノ ` ー ´ , --──-、 , イ / ヘ ト 、 i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ | ヽ ' _ ` イ l l ´=` l 御臨終です ノ ヽ _,、__ノ _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 . i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|:::
911 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 21:59:09.76 ID:TMmT16DB0 !/ゝ_ イ ` :.、/ / / ! , , / i \ / ,' / ; j!'; ∨ ,:' ノ/ /' ' 〈 |/!イ_ ノ/ィ / i! ', / /イ i{ _! |``' _ -=ァ '´〈 .j!イ l ' ,/,' | || Y i! 笊_x、'; ,イ`イ j!_ノ / / {`ヽ j.! i i! ハ_t'ソ'i x笊/|イ { ,{ {ニ≧'ヽ! ヽ':, ! (ソ, | ‘, |':, ':,ニニニニ\{|ヽ ' , _ ´イ { ヽ l ‘, !≧s。/ニ!':, 、 ', ‘ ' イi i! ' r`<ヽ_j }_.', }≧´ ‘,i!rvノ ,. ‐ ''"´:::::::::::: ̄` ' ‐ 、 ,. -‐/:::::::::i^ヽ、:::::::::::,. 1:::::::::::::::丶 / /::::::::::|:::|-ー-ー-‐ーー|:::::|::::::::::::::::ヽ , '::::::,::::::::::l:::| |:::::l::::::::l:::::::::::ヽ /:::::::::|::::::::::,!::| |::::ハ::::::::!::::::::l::::i /:::::/:::::!::::::::ハ:! !:/ ,i::::::|:::::::::l::::l , ':::::/::::::::!:::::,'丶リ、 、 ,l/,/ i:::::!:::::::::|::::| /::/オ::::::::|:::::l ,. ,=、` `^,=、 、 !:::l::::::::::|::::| ー´‐'" /'|:::!:::::!::::!/ ハ_ノi l、__ハヽ!:/::::::::::|::::| 陛下の男系の血筋が絶えてしまったっス / ヽ|::::::!:::|{. N::::l.| 、 , N:::::} ! }イ:::::::::::;!::::! |:::::::ヽ! 弋z.ソ ,}⌒{ 弋.z,ソ , |:::::::::/!::::l |::::i::::::ト 、_ ノ ヽ、 __,ノ !::::::/.'.i::/ |:::ハ:::::ゝ,、 r ' ´ ̄ `i ,. イ::::/::::::リ . |::| ヽ::::::!/ ` ー ̄,二 ̄‐'7". . .|::,ヘ:::::::| ヽ! ハ::::!、 . . . . ├―‐-/ . . . .l/ , ヘ::::l !::ヾ、|、ヽ . . . .| ,/ . . . . // 〉::l 晋 梁王 司馬彤 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 永寧二年三月。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 皇太孫に立てられていた襄陽王司馬尚が病死。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .これによって、 `ヘ:ゝ .' 小/ .皇帝司馬衷の男系の血筋は断絶した ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
912 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 22:00:58.87 ID:TMmT16DB0 【紀元302年5月 晋 首都 洛陽】 !/ゝ_ イ ` :.、/ / / ! , , / i \ / ,' / ; j!'; ∨ ,:' ノ/ /' ' 〈 |/!イ_ ノ/ィ / i! ', / /イ i{ _! |``' _ -=ァ '´〈 .j!イ l ' ,/,' | || Y i! 笊_x、'; ,イ`イ j!_ノ 今度は梁王ですか。 / / {`ヽ j.! i i! ハ_t'ソ'i x笊/|イ { ,{ {ニ≧'ヽ! ヽ':, ! (ソ, | 頼るべき相談相手も少なくなりました ‘, |':, ':,ニニニニ\{|ヽ ' , _ ´イ { ヽ l ‘, !≧s。/ニ!':, 、 ', ‘ ' イi i! ' r`<ヽ_j }_.', }≧´ ‘,i!rvノ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 五月。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 今度は梁王司馬彤が病死 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ . ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
913 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 22:02:33.79 ID:TMmT16DB0 / :. ィ.;:.:.:.:.:.:.:ヽ イ:.:.:.:/-|/|∧:;、:.:.〈 リ:.:./ ● く!:,:.:..、 l:.:.l ●/:./ ̄ vヘ - ノ:./ 葬儀は汝南王司馬亮の例に倣って執り行われた。 _,-+ 匸ヘ/V ,《 ヒ⌒j 》、 .諡号の選定は博士の蔡克が、 l::\ l /‖::l 梁王は宰相に相応しくない働きが多かったと主張し、霊王と決まったのだが…… |:::::::ト,Vイ:::::| |:::::::l介l:::::::| l::::::|人|:::::::l /ニYニヽ /\Y/ヽ /( ゚ )( ゚ )ヽ / ( 0) (0)ヽ ふざけんなっていう! /::::⌒`´⌒::::\ . /::::⌒` ´⌒\ | ,-)___(-、| |::::::::::-) __ (-| | l |-┬-| l | l::::::: ヽ|!!il|i|!l|. l | 賈皇后や趙王が専横した時、 \ `ー'´ /l!| ! . \:: lェェェェ| / .梁王は何もしなかったと言うが、 / \ |i . /⌒〜" ̄, ̄ ̄〆⌒,ニつ .なら朝廷の群臣は何をしていたんだっていう!! / ヽ !l ヽi | ,___゙___、rヾイソ⊃ ( 丶- 、 しE |そ | `l ̄ 我らは梁王殿下の名誉のために戦うっていう!! `ー、_ノ 煤@l、E ノ | |
914 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 22:03:53.17 ID:TMmT16DB0 / :. ィ.;:.:.:.:.:.:.:ヽ イ:.:.:.:/-|/|∧:;、:.:.〈 リ:.:./ ● く!:,:.:..、 l:.:.l ●/:./ ̄ vヘ - ノ:./ ……梁王の旧臣が幾度となく抗議した結果、孝王なる諡号を追贈された。 _,-+ 匸ヘ/V ,《 ヒ⌒j 》、 なお、彼には子がいなかったため、 l::\ l /‖::l 梁王の家は何度か養子を迎える形で東晋末期まで存続する |:::::::ト,Vイ:::::| |:::::::l介l:::::::| l::::::|人|:::::::l .: .│ .: .: .: .: .: .:|.: :ハ ト;:| _゙、 .: .: .: ハ .: .: | .: .: .: : : : : |: .:U レ|⌒ !: .: .: .: ハ : : : i.: .: .: .: .: .: :| .: .: i! l| !.: .: .:.l、ハ : : : :i.: .: .: .: .: .: | : : : | | │ .: .: lkハ : : : : i.: .: .: .: .: .::l: : :│ヽ| |.: .: | :|ヘ.:| .: .: .: :i .: .: .: .: .: .l.: : :| !.: .: |k:| リ .: .: : .: i .: .: .: .: .: i! .: |__ |.: .: | l:| なんか申し訳ないっス : .: /⌒;: .: .: .: .: |ハ: |〓〓 .{! : .:| | .:. .:{ ∨.: .: .: .: | ヽ:| i! j、: :j .: .: .\__,∨.: .: .: .| ヾ 弋ノノ / .: .: .: .: .:ノ ∨.: .: .:| | フ /: / : : : : ::/ ∨.: .: |._´.イ:: : / .: .: : √≧、_ |∨ .: | ∨:/ .: .: :/_  ̄∨ :| ∨ .: ./  ̄\ ヾ;|
915 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 22:04:34.83 ID:TMmT16DB0 【紀元302年5月 晋 首都 洛陽】 s。:::::≧s。≧s。::::::::ミs。:::ミs。 \ 弋ー‐弌ナ__≧s。:::::::ミs。::ミs。`丶、 |ーr‐弌弋 `ヽ」::::::::::::ミs。::ミs。 ≧=- ..,,_ ≧s。_,| | ̄~|トミノ::≧s。:::::::::::::ミs。::ミs。____ノ . l | ̄ ̄ ̄|| ̄弌____ノ≧s。::::::::::ミs。:ミis。 s。__l |___ト 凵 ̄7^弌_ノ-ミs。:::::::ミs。:ミs。 | ̄::::::|≧s。 ̄ ≧s弌_ノ|^YTーt r'≧s。::::ミs。:ミs。 | ::::|──≧s。 ``rr─ゝ‐r'YY^灯二ア:::ミs。ミs。 | ::::|_____≧s。 ||____ト弌_ノノ弋弋ナs。ミs。::ミs。ー- .,_ |____,|-=ニ ̄ ̄≧o。|: ::::::|≧s。 `弌─‐r'´≧z{^Yミs。:::ミs。 ``¨ア .i |: /) | ``'''<_|: ::::::|____≧s。::|─‐┘ミ凵弋ナナ≧ァァ::::::\/ rz≦≧zュ |::(_ソ | .|:::||___|≧s。___::,| :::|三≧s。 |___ト、二二「l^^^ 弌竺竺竺テ |弋 : (| lマニT.=┐ .|:::||弋) |.  ̄|::|≧| .::|______,|~~゙|≧s。,_|__|//゙ミs。 ,|:|i:口i:|:|、 |\):::i| | |_l||_ロ | .|:::||\( |‐ュ .|::|三| ゙̄|::|‐||^|,,,,,,|//丁:゙|777777777ミihs。.,_ 弌ZZZZZZテ |:l:l〈::: | |/__||/Y . |:::||:l:|::|:|_|| |::|_||:|::::: |::|‐||^|::::::|7ミ |,,,,|///////////ミs。^_。.,_ __|i:i口i:i|_ |从_)(:| | |_l||_ロ | .|:::|l从ノ:|_|| |::|/|:::: :|::|ート::|::::::| l^^|::::|.TTー‐TTーーTTT≧:.フ7ァァx__,,..。o≦フフフフフフフ≧o。..,,_ |::::::: (:| |/__||__Y |:::||乂) |_|| _rヶぅ,|::::: |::|二`|::::::|_|;;; |::::|;;|::|;;;;;;;;|:|;;;;;;;;;|:||:|ー弌テテミis。ーーrrーーrrーーrrーーーrrーァ |-=ミ、|───---|:::||⌒ー|/( (゚_rソ:::: |::|;|二|::::::|ニニ:|::::|三三三三三三テ_,,,,|:| | |::|.|.|ノ777777777777777777777ァァs。..,,_ |::::: :: ,|二二||二二二|、___レ{ / (^ヽ: :: |::|;;|ニ:|::::::|:| ;; |::::|;;Y|_|ニフマY|_|‐ァ'ーー |ニニニニ|ーー弌ナーーーーー弌ナーー弌ナー弌テ彡 |ー=彡|-----------|_弋乂_ゝ__ノ‐:i|┴‐.┴::┴'‐┴┤弋ナ___弋ナ| .:|:| | |::|.|.|──||______rzzzュ_,||──‐||─‐|:| 二二二二二二二二──|:|:::::::::::::::::||::::i| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_二二ニ='=========┴┴=ニコ__||i:i:i:i:i:||::|:::|i:i:||__|「fis。.,|:| 二二二二二二二二二二|:|:::::::::::::::::i{::::i{ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `'ミ||||||「∩ 二二二二ニニ==──  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `'ミ|||凵 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ それはさておき、 Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ .皇太孫と梁王の相次ぐ死は困った問題を生んだ。 \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ .皇帝司馬衷の跡継ぎをどうするのかである ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i i: : : :: : : : :|<V>| : : : !
916 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 22:06:36.52 ID:TMmT16DB0 !/ゝ_ イ ` :.、/ / / ! , , / i \ / ,' / ; j!'; ∨ ,:' ノ/ /' ' 〈 |/!イ_ ノ/ィ / i! ', / /イ i{ _! |``' _ -=ァ '´〈 .j!イ l ' ,/,' | || Y i! 笊_x、'; ,イ`イ j!_ノ ところで斉王は、 / / {`ヽ j.! i i! ハ_t'ソ'i x笊/|イ 代わりの皇太子について、何か考えがあるのでしょうか? { ,{ {ニ≧'ヽ! ヽ':, ! (ソ, | ‘, |':, ':,ニニニニ\{|ヽ ' , _ ´イ { .近頃全然顔を見ませんが ヽ l ‘, !≧s。/ニ!':, 、 ', ‘ ' イi i! ' r`<ヽ_j }_.', }≧´ ‘,i!rvノ .:'.: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: :ヽ /.: .: .: {.: .: .:.:{.: .: .: .: .: .: .: .: }.: .: .: .: .: .: . . .: .: .: .: {.: .: .:.:{ :、.:\ : : : .: .: }.: :}.: .: .: .: .:. .: :{.: .: {.: .: .:.:{ \: \__}.: :}.: .: .: }.: .: {.: .:{.: .: {.: .: .:.:{ \( \ : }.: :}.: .: .: } .: } {.: .:{.: .: .: .: /{ y===ミ:}.: .: .: } .: } {.: .:{.: .: .:∨ .: ≫ ノハ 》.: : .: .:.:./ 八.: .: .: .: .: 〃 ノハ 乂シ .:./.: .:.:/ それでしたら、斉王から上奏文を預かっています \:\.:.:.八 乂リ 、 ' ' /:イ.: .:.:/ \{\.:.\ ' ' , }.: .:/ {.:.:.: .: .:.\ ` /..}.:./ 从.: .: .: .:> ___/. . {..:/┐ \.: .: (_/}. . . . . . . ./\ ̄ ̄ ̄\ / |.\.:{ 〈..}. . . . . __// / / / 〕 |\ }\ / :/ / / : ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 皇帝司馬衷の男系の子孫が断絶したため、 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 次の皇太子は武帝司馬炎の血筋から選ぶ事になる。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ただ、司馬炎の子孫は候補が多過ぎて、跡目争いが起こりかねなかった。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ しかも、長老格の梁王が死んだ以上、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 皇太子決定に最も強い影響力を持つのは斉王司馬冏なのである _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
917 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 22:09:04.76 ID:TMmT16DB0 【斉王殿下の上奏文(大意)】 _____|:i:i:i:i:i:i:i:〉 {:i:i:i:i:i:i:i:У:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/ <:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:`ヽ:i:i:i/ __ r―――‐\:{:i:i:/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/ \:i:i:i:i:i:i:i:く:i:i:i:|:i:/-≦ `ヽ:/:i:i:i:i:i:i:/ \:i:i:i:i:i:i:\У /⌒\- 、 _ _ \ ̄ ̄ ヽ / \:i:i:i:i:/ r/ ̄/ \~ \ ヽ V /  ̄/ 「 ̄/ \| V / ′/ \__ V / |/ \ __ノ V / / , | | V v / / | | | ト、 | || | l l、 i 今、東宮は空き、 . /  ̄,| 、 l、l  ̄\\ / / | ハ| | | | | .後宮で育てられている御子はいない。 / / |ヘ、 ∨ r=====ミ 、\}/ レ====ァレ/ / / l | . // / \ \゙ V_ソ V_ソ"<_/_/ / | .これは祖宗の意志に反し、 // / \_> 、 /-}}' / | .社稷の長計にあらずと考える。 ./ { { {{ ー\ 、_ -‐' / {{ / | { \ | }} > 、 __ ィ_ }} / | .礼に従えば、 | \ 丶 _{{、 ― ´// \_ _/`ヽ \‖/ / 陛下の御兄弟の子を猶子とするべき |  ̄ ̄ ̄\ ///ヾ}///,l 〈〉/^⌒^ヽ〈〉|// {{/ / ̄ ̄}/ \ __ \\ ///,リ////| / `{:i:i:i:}´∨|// / // ̄ ̄} . \_{ \ Y // ((_, ///|V /:i:iヽ |/ 〈 // { 「 ̄ ̄ ̄\ 〉 ////////| /:i:i:i:i:| l// ∨/ / } ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 梁王の死と同じ五月。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 斉王司馬冏は次の皇太子について上奏を行っている。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .『晋書』『恵帝紀』の時系列に従うと、 `ヘ:ゝ .' 小/ 梁王の死後に皇太子擁立に動いた事になる ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
918 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 22:10:01.94 ID:TMmT16DB0 /', {ヽ ノヽ /// l {/∧////}___ ////∧__ ノ', {///\//ノ/\_ ̄ - {_////∧///l V//⌒ ̄/ ⌒⌒ ̄ \//∧/,/ 7 V v 〃 ', v 〃 { i{ ', v 'l{ | { { i{ ', } v ' l{ | { 人 ハ{__l \ v ' l{ 癶¨¨f心\} / ィf笊しア / /\〉 v / 八 ', ',Vり 〈/ V_ソ厶ィ 7ィ v , \ \ 〉 、 //ィ,' } , - 、 v 清河王司馬覃は ,' {⌒{{、 r ┐ 〈〈(^ } ,' l v .容姿に優れ、若くして知恵もあり、 ,' { {{个s 乂_ ノ イ_v } ,' | 〉 .外祖父の周恢の名声は世に知られている。 i{ { {{ ≧=r / }=┐ } ,' l ,′ 八 { ^ /{ ノ / ノニ 「≧s。' / ∧ 先帝の孫の中で陛下の嫡子に最も相応しい。 〈^\ ノ_ -=/ニニ{ 厂⌒{ /ニ=‐\ニ/ /^\/ 〉 ∧ 、 r-=ニニ /ニニ={'{____ノ vニニニニニ// / ⌒{ \ .成都王を初めとする群臣に諮ってもらいたい 、\ i{ニニニニ⌒\//___/ /ニニニ=// イ } \_ ノ く 、i{ニニノニニ/^/___/ l/ ̄ , ノ , / }{ \ r〃_/= / /___/ { ⌒ ̄ } / / ノ{ }j/_/ニ / ,'____{ {\__ ノ(_ イ__ /、_〉 /=i{= / i{_____{ \ ⌒ ー― ⌒'ニニ=\ ,'==i{ニ{ i{_____{ / 、___/ニニニニ= \ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 斉王は清河王司馬覃を皇太子に推した N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
919 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 22:10:55.56 ID:TMmT16DB0 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ 清河王司馬覃。 Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ \ヽ、 _ , イ!::/ 八王の乱序盤に登場した清河王司馬遐の息子に当たる。 / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| \ .永康元年(三〇〇年)に死んだ父親の跡を継いで清河王となっている ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ / 二二二二二二二二二ニニニニニ\二ニニニニ∧ }: : : : : : :./ ニニニニ>──ニ二二二二ニニニニ\ニニニニ/ }: : : : :. :.' ニニニ=/ `''<二二二ニニニ\ニ\⌒Y⌒/ /: : : : : :/ 二ニ=/ j! j{ / `''<二ニニニニ<⌒∨;/\/ : : : : /__ ニニニY /_∨ /' ! `丶二二二二)∧_)\)\〉: :. :.//ニ=| ニニニ∧ |⌒∨' |_\ 丶二二ニニ\:_:_:_:,.。 *''"/ニニニ| `''<ニニ〉\|笊ぅ\ :|\_ \‐- :| 丶、二ニニニ\__∠二ニニニ/ _>’ |` り \!⌒だ_乂 :| \二二二二ニニニニニ/ . ⌒ア | ,: 弋ツノ乂 |ヽ \二二二二二二ニ/ ,: ∧ ` ∨ ∧」 \二二二ニニ/ 私に関しては | ハ / ∧ 乂_ > ∨ ∧ \__\──‐< 本編第七十七回と第七十八回を参照 .l /∧ / |∧ ,,.。*'"+'∨ ∧\_\ |' ∧' :|/个ー=ニ〉 ∠(_ ∨ ∧ {i:i:i〉⌒ . ∧ !' ! )// "'∨ |∧/i:>_ . ∧ | / / ∨ !i:∧i:〉 ‐- }从ノγ^! ∨ :|´ ``〜、、 ‐- //::/ { / 〉 .:'\ ``〜、、 \ ィi〔i:i:/⌒∧ ∨ / // '\_______\ \ 晋 清河王 司馬遐
920 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 22:12:17.69 ID:TMmT16DB0 !/ゝ_ イ ` :.、/ / / ! , , / i \ / ,' / ; j!'; ∨ ,:' ノ/ /' ' 〈 |/!イ_ ノ/ィ / i! ', / /イ i{ _! |``' _ -=ァ '´〈 .j!イ l ' ,/,' | || Y i! 笊_x、'; ,イ`イ j!_ノ / / {`ヽ j.! i i! ハ_t'ソ'i x笊/|イ なるほど { ,{ {ニ≧'ヽ! ヽ':, ! (ソ, | ‘, |':, ':,ニニニニ\{|ヽ ' , _ ´イ { ヽ l ‘, !≧s。/ニ!':, 、 ', ‘ ' イi i! ' r`<ヽ_j }_.', }≧´ ‘,i!rvノ .:'.: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: :ヽ /.: .: .: {.: .: .:.:{.: .: .: .: .: .: .: .: }.: .: .: .: .: .: . . .: .: .: .: {.: .: .:.:{ :、.:\ : : : .: .: }.: :}.: .: .: .: .:. .: :{.: .: {.: .: .:.:{ \: \__}.: :}.: .: .: }.: .: {.: .:{.: .: {.: .: .:.:{ \( \ : }.: :}.: .: .: } .: } {.: .:{.: .: .: .: /{ y===ミ:}.: .: .: } .: } {.: .:{.: .: .:∨ .: ≫ ノハ 》.: : .: .:.:./ 八.: .: .: .: .: 〃 ノハ 乂シ .:./.: .:.:/ 幸い、清河王の皇太子擁立に反対する声はありません .\:\.:.:.八 乂リ 、 ' ' /:イ.: .:.:/ \{\.:.\ ' ' , }.: .:/ {.:.:.: .: .:.\ ` /..}.:./ 从.: .: .: .:> ___/. . {..:/┐ \.: .: (_/}. . . . . . . ./\ ̄ ̄ ̄\ / |.\.:{ 〈..}. . . . . __// / / / 〕 |\ }\ / :/ / / : ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 『晋書』の関係各所の記述を見る限り、 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 清河王の皇太子擁立への反対意見は表立っては見られない。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j これに関しては、斉王の言い分に筋が通っていたのが大きい。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 礼の規定に従えば、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 次の皇太子は司馬衷の子世代から選ばなければならないからだ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
921 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 22:13:58.50 ID:TMmT16DB0 !/ゝ_ イ ` :.、/ / / ! , , / i \ / ,' / ; j!'; ∨ ,:' ノ/ /' ' 〈 |/!イ_ ノ/ィ / i! ', / /イ i{ _! |``' _ -=ァ '´〈 .j!イ l ' ,/,' | || Y i! 笊_x、'; ,イ`イ j!_ノ ですが清河王はまだ幼少。 / / {`ヽ j.! i i! ハ_t'ソ'i x笊/|イ { ,{ {ニ≧'ヽ! ヽ':, ! (ソ, | .孫たちのように雑に扱われないと良いのですが ‘, |':, ':,ニニニニ\{|ヽ ' , _ ´イ { ヽ l ‘, !≧s。/ニ!':, 、 ', ‘ ' イi i! ' r`<ヽ_j }_.', }≧´ ‘,i!rvノ ,心/////////////////////////心, ┌x、,心'///>'"~~""'''〜、寸'////////////∧ _,,,]..〉ッx.'人/ ヘ /,............マく...⌒マ ////, .(..._]..{.......〉. .′ / 、 /,............}...)........かヘ'///, \〕i{.....}i.,′ ,′ ` 、 乂_,,.ィヘ.......,心//}i //} ;''刀{'/}h,杣 ; \ (フ7升人シ{'//リ ~"''ぅ'//〉'/! :i _ _,,..、、、..,,,_ ヤ//く//厄〈ジ {///ト┘ i{'"~- _,,. `、 ヤ//}i)'///〈 └-彡']|/,. '汽冬 气芫k キ辷彡'/ノ ∨ ]| /, ム弋} 弋;;シ ゚, i ~" `、 ' / ]| :, 叭 , _,,_{゚, :|rx、 ゚, `、 \/ ]| :} {,公.、 ャ;;ぅ ,゙......Yi l、'/}h、. ゚,. `、、 〈 ]| :| } /,ヘ、〕iト、.,,.、ィ........〕.} ノ >/∧}ト、 ゚,/, '/ . 八 !γk_,,.){...,] //人,,xi(/ー升'////]}}_ノぐ:, :,/, 〔 _,,.、rセだ==i{'///〉 `寸"~'///////うぅo。'"~)>〈'/} '/, 〔 ,ィi{'//ア゛ /`゙</,_),,.、く、'/////////////)h、_,,ノ/}h、 ∨/ 晋 清河王 司馬覃 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } ただし、清河王はまだ八歳の子供だった N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
922 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 22:16:22.59 ID:TMmT16DB0 :´ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : `丶 /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \ .:': : : : :/ : : : : : : : : : : : : : : : : : : ',: : : : : : : : : : : : : :. /: : : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : | : : : : : : : : : : : : : :. : : : : :.:/ : : : : : : /: : : : : : : : : : : :l: :|i : |: : : l:|: : : l: : : : :. : : : : :,′: : : : : : : : : : : : : : : : : : :|: ハ: |: : : |:|: : : |: : : : :.l : : : :.;′.: : : : : :.| : : : : : : }: : : :}:.ノ: :l W: : : |:|: : : |: : : : :.| : : : :.:. : : : : : : :.i|: : : :.|イノ.:.斗‐ミ|: ' W⌒``丶: ': : : : : | : : : :|: : : : : : : : i| : : 斗匕´_/ |:/ |:' レ}:/从}: /: : : : : :' : : : :| : : : : : : : :i|/:/ / /:./^ |′リ ノ ' レ'レ' : : : : :' : : : :l : : : : : : : : |: :/ / 厶' ,ィ=..__ /v: : : :/リ 御心配無く。 : : : : : : : : : : : : :∨ ,,ィ芋ミ レ'⌒ヾ>/: : : // : | : : ', : |: : : : : : :', ,ィチ''" ̄`゙ ぃぃ '从 : / .斉王と私で太子をお支えしますので 从: : : ',:.|、 : : : ト、:', ぃぃ ,j j:厶イ \: :.',| \: : :|: :\ _ ': : |: | ヽ: l: : : \|: :.| ` ィ′: :ハ:| }:.}: : : : : : : ト} > ィ: : : : : ,' ,| レ'V:.l: : : : : |ノ| ≧= ノ: :/ :// V \ : 从| | \レ|: : 从 _ -‐ \( ヾ {ーゝ 7/- _ /⌒ヽVL \ \ ‘ \ }}ヽ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 五月二十五日。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 清河王司馬覃が皇太子に立てられ、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 斉王司馬冏が太子太師を兼任し、東海王司馬越が司空・中書監に就任。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ これを見るに、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 清河王立太子は斉王と東海王が組んで進めたように思われる _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
923 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 22:18:39.67 ID:TMmT16DB0 ___ / / )))) / /_ ⊂ノ / /|\_/ ̄ ̄\_/| / / \\_| ▼ ▼ |_/ 申し上げます! / / \ \ 皿/ ヽ ⌒\ 河間王が益州に派遣した援軍が李特に敗れました!! ノ /> > / / 6三ノ ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ //: : : :/ : : : : : : : : l: : : : : : : : : : : : : :ヽ /: : : : / : : : : / : : : j|:| : : : : : : : : : : : : : :. .' : : : : ' : : : : / : : /:l゙|:|: : : : : : : : : : :|: : : :. l : : : : l: : : : / : : /: | |:|l: : : :l: : : l : : | : : : | | : : : : |:l: _:l/-─ハ:| l八__|: : : | : : | : : : | | : : : : |:l´: :j: : : :l lj ヾ: :lヽ`7ー: :l : : : l | : : : : Yl: ,ィ尤圷ヽ '尤圷、ハ : / : : : ' |: :l: : : ‘,〈{ fィルl} fィルl}ヾ〉/: : : : ' えぇ…… lヽ|、: : ト‘, 乂こソ 弋こソ /: : /:./ j:/|:ヽ: |、ヾ、 , イ7:,イ: / |:l: :ヾ: T、 /イ/ : /、 |:l: : : : :l:l丶 ⊂ ⊃ ィ |介.: :/l } ノlj\: : :lリ ヽ> _ <l |: :/ .l | '-、-_-\j \ -、 / | ノl/ / | / \ -_-_ \─彡'| _- / / ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 同じ月。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 河間王が蜀へ派遣した督護衛博の軍勢が李特に敗れた ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
924 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 22:19:19.09 ID:TMmT16DB0 【紀元302年5月 晋 梁州 巴西郡】 ...,,_ ,. ヘ;;;)_ ゞ;;;;/,,,, .,.、‐'" _ _ 冫!i!i!゚チ メll!i!i!i!ノ ._ _,.、‐'" ぃメ,.二‖ 」 メ!i!i!iノl jo/ ィ¬.ィムチ))''" .,. .,' ;;l .ノllγ┘ L!i!,.==r'゙ イ/弋_/ '┘ _.、‐''" ,.、、, ,.' .;;l ,,.。*゙ ヒ ィ==ぷ,,」γ/ ./ゞヽ )'''"´ \__人_人从_人_人从/ ( ィソ) ,.' ,,.。*'゙ メ // 「(////"L .ノ卜''┘ _) (__ Uト- ソ,.'ヽ弋/┘ --┐ ヘi,,.。*'゙ソ ノ ̄,,.。*'ソへ 、 、、 ) 李特尚可ッ! ( > / ,.'卜--く 二 ヘi ===ヘi。*'゙ ´"'〜。.。*'゙////へ ミミミゞミミ;;、 ̄ ̄) ( ̄ ̄ イrf〔 〕 │ノ) // ヘi 」l ヘi ,,.、‐''" /厶llへミミミミミ〃:::::ll ヘィ /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\  ̄o ======ア:::::::∩┌─┐ ヘi ィi〔 └::::'*⊂_」ミ::::::::::::ll////ヽ 、 、、 ,.、''"´ ノ:::::::::::::://__0_」 冫 ヘi// .〕l:::::"'*。.::::::::::ソll::::ノL/::ヽ 彡彡ミミミ彡〃ィ'"::::::::::::: :://!!!!!!!!!│ L____ヘi .lヒ::::::::::::"'*。└ 。.。*'゙" ヘ 彡彡彡彡 レ /:::::::::::::::::::://!!!!!!!!!!!!!〕iト.L ./ ヘr /:::::::::::::/ `¨´.。oぅう _/ 彡彡彡 \l::::::::::::::::::::/マ=====:=‖ _//:::::::::メ\r*。。*」 *。,,/ .人:::::::::::::::/‐'"ヽ:::::::::::::::ll:::::::/l::::::::::::メ_‖:::::ノヽ \__人_人从_人_人从/ 「 ̄___,.、r''"´l ``'〜、、__‖メィ⌒ャ:::::::::/l`' 、、::::ヽ _) (__ / γ:::/└"j :│-─┐ / /-‐"/:::::/ j::::l`'、、\ ) 羅尚殺我ッ!! ( ノ::::// ヒ::::ヘ ̄Lλムメ-┘ / / ルl \",.、  ̄ ̄) ( ̄ ̄ ノ::::/ \::ヘ .\ノ L::::/ 厶,、''" ",.、 /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ .「 ノ ソ │ /::/ └ iィォ │ノ ヽ ノ ソ::〔 └─ 〉ム ┌┐┌i ┌┐┌i ┌┐┌i ┌┐┌i ┌┐┌i ┌┐┌i └─ |└[][]L.ロロ|└[][]L.ロロ.|└[][]L.ロロ |└[][]L.ロロ|└[][]L.ロロ.|└[][]L.ロロ |┌┤.r‐┘|┌┤.r‐┘ |┌┤.r‐┘ |┌┤.r‐┘|┌┤.r‐┘ |┌┤.r‐┘ └┘..凵 └┘..凵 └┘..凵 └┘..凵 └┘..凵 └┘..凵 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 李特の軍勢は梓潼郡・巴西郡を陥落させた N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
925 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 22:20:48.50 ID:TMmT16DB0 【紀元302年5月 晋 益州 綿竹】 `ト- '::::::::l:::::::::::::::l:::::::l:::::ヽヲヲ二レ'::::l:::l i::::::::i:::::::l:::::::::::::::i:::::::i::::::::i: ̄:: ̄::::i::::::l::l: !::::::::l::::::i:::::::::::::::l::::::i::::::::i::::::l::::l:::::::l:::::l:::: |::M:::l:::::::l::::::::::::::i::::::i::::::::i::::::l::::l::::::::l::::l::::: l';l.\ー- L:::::::::リ::::/::::::::'::::::::__:!::::::::l:::l:::::: '; ト,、  ̄ ¨¨ ブ''¨´ ̄ ,. l:::::::i::::l:::::: !:', ヒ:ソ\ i_/ rtテォ‐-ミ. !::::::i:::i::::::: l::',.` ¨´i ´ 以ソ_,,.ィ i:::::i:::i:::::::: l:::', ,' ヽ l:::::i:::i::::::::: 今日から俺は、 .l::::', /''"`゙ヽ ', !:::;::::i:::::::::: 益州牧・都督梁益二州諸軍事・大将軍・大都督を名乗る。 .i:::::∨ ,':::;::::;::::::::::: ,'::/::'ー- ..,,_-_ ,':::;'::;'::::::::::::: なお、今後俺たちが使う元号は建初と改元する /::/::::/::ハ. 、 __ /:::;'::/:::::::::::::: 〈::/:::/:::/:::', `゙゙¨ ̄,. /:::/::/::::>'" ヽ.、:::<:::::∧`¨ "´ /:::/:>'" Y /'¨ ̄ ̄ \ _,,.. ィ_:∠l l _ / / i`¨(::) l l (::::) / _.. -‐ニ ‐''" (::) \ lj ,.-、 l l jノ / __.. --‐ ニ¨- ̄ (⌒)__ lj 丶、Y l l / / / r‐、 jノ  ̄ ̄ ̄ ¨¨´  ̄ > 、.j i / / // `Y i リ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 『晋書』『恵帝紀』によれば、李特は大将軍を号したとある。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 一方『晋書』『李特載記』では、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 益州牧・都督梁益二州諸軍事・大将軍・大都督を自称したという。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ また、元号を建初と定めたともあり、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 巴蜀で割拠する意志を内外に示している _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
926 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 22:22:32.38 ID:TMmT16DB0 ∧∧∧∧∧∧∧ .\\______ ∧∧∧∧∧∧ .\ ./ ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧ ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧ \______\ ∧∧∧ ∧∧○ . \\ ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧ ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧ .\\ ∧∧∧∧ 剣閣∧.||○漢寿 ∧∧∧∧∧∧∧∧∧ ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧ 江油○|| ∧∧∧ ∧|| ∧∧∧∧∧∧∧∧∧ ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧ || ∧∧ ニニニ\∧|| ∧∧∧∧∧∧∧∧∧ ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧ || ∧∧ 梓潼○ \\ .\\ ∧∧∧∧∧∧∧∧∧ ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧|| ∧【梓潼郡】 ∧\ ̄ .| ○閬中 ∧∧∧∧∧ ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧ .|| ∧ ∧∧∧∧  ̄.\\ 【巴西郡】 ∧∧ ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧ .|| ∧∧ ||○西充国 ∧∧∧ ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧ \\〇涪∧∧∧(梁 州) \\ ∧∧∧∧∧∧∧∧∧ ∧∧∧∧∧∧∧∧∧ ∧∧ \\ ∧∧ ||○南充国 ∧∧∧∧∧∧∧∧ ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧ ●綿竹 \\ ∧∧ \\ ∧∧∧∧∧∧∧∧ ∧∧∧∧∧∧∧∧∧\\______ ∧∧ \\ ∧ \\ ∧∧∧∧∧∧∧∧∧ \______\ 【広漢郡】 \\ .\\ ∧∧ ∧∧ ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧ ○雒 \\ ∧∧∧ .\\ ..安漢○// ∧∧∧∧∧ ∧∧ ││∧∧ .\\ .// ∧∧ ∧∧ ∧∧∧∧∧ (益 州) ││ .○ \\ .|| ∧∧∧∧ 〇成都 ││ 郪 広漢○|| .|| ∧∧ ∧∧ ∧∧∧∧ ∧ .││ || .|| ∧∧∧ .││ || .|| \_人_人∧从_人_∧_人_从_// /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 ) > :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ < 次は巴郡を攻める!! > ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. < ( : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 /^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y^ : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ .李特の軍勢はここに至るまでに、 \ヽ、 _ , イ!::/ 益州の広漢郡、梁州の梓潼郡・巴西郡を攻略。 / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| \ 蜀と漢中の通路を遮断するように領土を広げている ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ /
927 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 22:23:57.03 ID:TMmT16DB0 【紀元302年5月 晋 首都 洛陽】 / : : : : : : : : : : : : : : /: : : : : : : : : : : : . /: : : : : : : : : : : : : : : : ' : : : : : : : : : : : : ヽ: :\ . : : : : : : : : : : : : : : : : :./: : : : : : : : /: : : : : : :l: : :丶 ′: : : : : : : : : : : : : : : :/ : : : : : : : : ': : : :l: : : : : : : : :. / : : : : : : : : : /: : : : : : :/: : : : : : : : : l : : : ': : : : : : : : : } .′: : : : : : : : /: : : : : : : ′: : : : : : : : :l: : :/ : : : : } : : : : | |: : : : : : : : : / : : : : : : : l: :|l: : : : : : : :.|:〜}:_:_:_:_:/|: : l: : l | : : : : : : : : ′/: : : : : : l/:|l : : : : : | : |://: :/l/`′: : :/ l:.|: : : : : : : :|: ,′: : : : : : : |l : : : : : | : |' ,ィア芯 ,':/l: :/ :|: : : : : : : :|: l: |: : : l : : : :|、: : : : : :|,.:.| ヾ h| // リ/ lハ : : : : : : l: l: |: : : l : : : :|:.\ : : : |ゞ| ヒl {' このままでは都と益州が寸断されて、 l ',: : : : : : V: :|: l: : : : : : : : : :\ : | "" 丶 巴蜀に独立国家ができてしまいますね。 丶:l: : : : : : :l: l: : : : : : : : : : : :lヾl 〉 ヾ、: : : : : V:',: : : : : : : : : : :| _ / さらなる討伐軍の派遣を考えなければ \: : : : ',:',: : : : : : : : l: :| ` ヽ: : : : ハ: : l: : : : : ', | / ',: :/lノ 丶丶: : : : :',|___ / ___ }/ \', : : :从: : : : : :| /⌒丶、 ヽ: : l ',: : : : :| , -'" `ヽ ハ:./ }: : /lノ r==ミ- _ \ (ヾl} }: / ノ'´ `丶丶 丶‐ ノ}\ |/ /'⌒ \\ 丶-─‐┐、 / \\ \  ̄ | ヽ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 現代風に言うならば、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } EU圏内に逃れて来たシリア難民がイタリアあたりで独立するようなものだ。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .こうなると中央政府が看過できないのは、いつの世も同じだろう `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
928 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 22:25:05.80 ID:TMmT16DB0 . /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::....、 /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ . /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::、:::::::::::::::::::、.... . |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ∨:::::::::::::::::::::::::| . |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::|::::' . |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::|:/ . | :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ∧::::::::::::::::: |' . | ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |:::/:: |:::::::::::::::::::| . |:::|::l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}∧::::|:::::::::::::::::::| . |:::}∧:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::l :::::::::::::::: | 本当に斉王で大丈夫なのでしょうか? . |:::::::}ヘ、:::::::::::}∧::::::::::::::::::::::| :|:::::::::::::::|:::| . |:::::::::: |:}へ、::::::::::::::::::::::::::/.| :|:::::::::::::::|:/ . |:∧ :: |::::::::|へ::::::::::::::// | :|:::::::::::::::|' . {' .∧ :|::::::::| }小{∧{ .| _/ヘ{ ::::::::::::リ . ∧{\:::{ ┴ − <| .|::::::::::::| >'’ ` 、\{\{ . , .ィ'´ ` ,ィ. 、 Y´/ }i{ ,:i' ∧_ . | .| }i{ }i} | ヽ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } この時期、斉王司馬冏は N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 清河王を皇太子にした以外、特筆すべき政治的な動きを見せていない ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
929 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 22:26:17.63 ID:TMmT16DB0 「y_)_)_))っ/:i:i:i:i:У:i:i:i:| /:i:| ,ィ _ _ /::/__「 、{:i:i:i:i:{:i:i:/:i:/_ /:i:i:i:i:}_,ノ:{ _// , \ ー ' {: : : : : : :}\i:/厂^  ̄\ ̄\l:i:/:/:i:i:i:i:| // ̄\ ヽ {:_:_:_:_: ト-/  ̄ヽヽ/:i:i:i:i:i:/ 、 /(_人 \´ | |: : : : :У / / V― ´ i 〈 \_ L } `ヽ| _/|: :// /l\ / | `ーノ | \_ / | ___ // |: /´ i | | レ'\l |/ヽ / / く | | { | / y 」 / | : : :_l N ー==ミ \| ,_レ' l/ l || }| l ヽ | /  ̄〕 / { |: : 〃\|`i __  ̄ヾ /<_/lノ / 八 丶 | / ̄ ̄\ 厂 _r | | {: :‖ ハ ー\ |:::::::::`i /_ノ、 | ,/ } > ´ ̄ ̄ ̄ ヽ /_ Y _ / / | 丶リ : : : ーへ_\ー ' / リ | / / 「 | レ`ヽ / ⌒V i! { __ノ《 ヽ: : :/:/:{:〈l`_T,_´ 《. / / 〉 l | Y {l {! \ ノ ∨/ : /::::{こ}彡:}:|三)ー、 }} / / / | ____ , ―― '~\ } ~`ー{__У /: >:|:::/:i:/:::/: !: : /: :∨{ /ヘ /´ } \ \ j ′:l: : |/:i:// : <: :{ : : : {. \ / 〉、 | \ / i : : \|_/__/: :|: : : : ノ\ 〈 / } | / |: : : {/{: ̄i`TT´i:\ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ . / 〉、: {∧: :丶 _ノ≧ < / / : : : V∧ : : :-=ニ 今晩は皇太子冊立を祝って!! ≦ / : : : : : \\: : : ≧ ≦ r―/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`/Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ \__人_人从_人_人从/ _) (__ ) 乾杯ッ!! (  ̄ ̄) ( ̄ ̄ /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 『晋書』『斉武閔王冏伝』を見ると、 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 大司馬就任以降の記述は、ほぼ「驕恣」の様子とそれに対する諫言だ。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j それが終わると、斉王打倒に筆が進む。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ある意味、趙王以上に政治的な動きが少ないのである ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
930 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 22:26:55.60 ID:TMmT16DB0 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | 絶対に話を聞かない斉王冏24時 .|:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::` \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶 ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´ | | ヾN ゞソ ゞソ// ここからしばらく、 | | >:´|、 - ,|`:< .斉王と彼を諫める人々の様子を紹介していく | | |::::::::| > イ |::::::::| | | >-、\! !/::,-< | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
931 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 22:29:22.63 ID:TMmT16DB0 【紀元302年頃 晋 首都 洛陽】 / ∨ヘ , /^ミ二 ⌒7, 代、_ ,イ/ }〉、 厶 {二弌 ,ィ升ニニ=- `ミ ) { ̄⌒\ ⌒¨¨´ ̄ ミ ^} ミxz___ , ヘ レ l `"""` `≠===≠- / 殿下。 / :. ‖ / / ., ∧ ヽ _ , ′ / .平原王殿下が面会を求めている ムハ/ }∧ 、__ ‘ l / ∧/::.  ̄` { ヽ ⌒{ //,}: ::个:、 .:<{ハ / ) __/'////}一'|=-≧≦__ -=ニノ/)/ |::::::::::::::\ /:::::::::::::::::::::ノ /  ̄ l{////,ハ /ニニ| l |ニニニ/////,{ __|_/⌒\」L ___ {::::>―‐<⌒\ ′ / l{从{リ/ニ寸二| | |ニニニl{///,ハル /:::::::: ̄`>'´:_: :へ:._: : :/ ::::::::: |: : : :| / l{ / /ニニ=寸」 | |ニニニl{八/ | __/ ::::::::::::: _/: : : : : : : : : \| ::::::::: 人: : : :| `\___/: :/: : : : : : : : : : : : :.|::::::/:..|: : : :| 晋 大司馬主簿 王豹 |: :/: : : : | : : : : : : : : : : : |/ :|:|: : : :| |/.: : : : :.| : :|: : : :| : |: : : : : : : 乂|: : : :| - イ.: : : :、_|_|: : : :|、人_|_,ノ: :ト--: : : :| 平原王か。 |:| |: : : :斗扞ミ: :├沃テミ: :|: :|: :| : : |:| . 八 |人: : : | ,,ヒ;;リ\{ ヒ;;ツ_:.:ノ 人 | : : |:| 会おう。 / : : : : : \_乂_ ' イイノ/: : : :/:人 . { : : : : : : : : :| )人 /|| / : : : /: : :| さすがに大叔父上を粗略にはできない \ : : : : : : :|\ > ==ッ ィ リ: : : : /: : : ::ノ {\: : : : : : : :} /::::::::: | ∨ 厂: : : : : : : : :/ \:\: : : : : :} {::::::::::::|/Λ {: : : : : : : :_/ 辷=‐-‐_彡{::::::::::::| |::___辷=-‐ 彡:::::::} ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 『晋書』『宣五王伝』に曰く。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 斉王が政を補佐していた頃、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .平原王司馬榦が斉王の下を訪ねた `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
932 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 22:30:10.60 ID:TMmT16DB0 `ヽ:i:i:i:i:`ヽ:i:i:i/ __ ___ {:i:i:i:i:/:i:i:i:i:i:i:| {:i:i:i:i:i:i:i:}/´ _/`ー 、-、_`{:{:i:i:i:i:i:i:i:i:ノ / \:i:i:i:i:/ ̄/ \ヽ ̄ ̄、 l /  ̄/ \ 〉 | ′ / / l ヽ i | l / | l | l | \ | | / |,ハ/、| /|八_,イ l⌒ 平原王。 |  ̄,Vl { ,ィ忙ト、| ,ィォェt、 | / | . 八 | |ハノ、\V_ソ ソ´ V_ソ ,ノ_/´ 八 .私に御用でしたら、こちらから伺いましたのに…… / \ | \\{ , i ノl / ヽ . / \ }ー 、 r― _, /´{ ! / | { \ { }> _ _< }./ _丿 \ \ _/;::L _ _」:\ __ 〈 / } ┌-─ ´ ̄ ー-- 、 \ 「//: :|::::/{:i:}\:l: :\: : : ヽ /´ ̄ ̄} /`ーヽ ヽ ヽ ヽ、 .} ̄ ̄ ̄\|,/ : 人':::::|:i:|:::::l:‐<: : : 〈/ 〈 / , レヽl、 ヽ 、 \ ヽ / l l __ ヽヽ、 く ̄ヽ、 ヽ ヽ l l l f´ ヽヽ ヽヽヽ ヽ lヾ、」 ,、 l l l│ ヽ、 >ヒz七、 ト、Y┤r┐ リ l N、,,三ミ ` '´´〃ヾ,、 V│ l ├、 l|`l| N、 '_ , -,、 l∧、|││ |│ ああ、忙しい所すまんな。 l ヽ M. { l レ┤ l ` ' l、 l ヽ l リー 、_ `ー- ' , イ | l ヽ l ひとつだけ言いたい事があって来ただけやから ヽl l|/ >、´ レlヽヘ ` l ` { ,/ ├ / ' ├'`┐ 、 lト 、 , -_ニ''フ | / l ∧ /〉 l / l //1 / \、_ l / メ' ´/ l l l / イ,/ l l ヽ」、l l∧ / lヽ ,┘ Y < lv' /, l/ N ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 斉王が出迎えて拝礼すると、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 平原王は勝手に床に座って彼に語りかけた ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
933 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 22:31:58.48 ID:TMmT16DB0 /゙ヽ __ _,..-''" '′ マ'" ヽ / , , ∧゙,.、、 `、 / / /./'''`'''ヽヽ `、 ! , /__/| ! _', ', `、 l ,l イ「./ !l '´ !.l 、゙、 ! /,! 、,/_!/、 {| ,.._zャ!|:. !i i V/l ,! |:::;t` イ::t,!,リ:: .l. l.i {j´! j:!ヾニ! ヒシ ハ{::. j l.! あんたは白女の子を真似したらあかん。 ,>l /l:l '' _ ,! !::/ } 〈;;;;;{';;;;!{`ト、 ´ _,. -:''!| |/ .ほな、邪魔したで ヾ;;;;;;;/ハ、 丁 j:! ハ;/∧ \ヾ:.、 リ ,';':::;.' ,ヘ. `iヾt._ !; /'´ 、 `'''"´L_\゙! j:' ! `、 `ヾ.} |::::::\ /´ ̄ ̄ ̄ ̄`\:::::/ /:::::::::::::::::: / l; .l `、 }ヘ |:::::::::::ヽ ――<´ ̄ ̄`\ ⌒\{::::::::::::::::::::/ , l .::i. i / ,! i __ へ >―/. . . . \ ∨::::::::: / \ |  ̄|` l .:::| |./ ,.:' ,ノ . \:::::::::::::::: ノ. ./ ノハ ̄ \ L ⊂ノヽ ! :::j ! ...:::::::{o::| . \ ::: /./. . . . . . . . . . . . .|. . . . \__ Λ. . _ .  ̄ノ /. . . .| . . . . . . . . . .|. . |\. . . . 厂 |. . ´ ) く . .|. . . . | .|. . . . . . . ┼―|--\ . . . / /| . . 厂 . ∨. . . . | 斗匕. . . . . . x=ミ ∨. . . . ./ / . . . ι /. | . . . |.x=ミ\ . . ./ ハ ヽ .|. . . . /. ./ . . | . . / . .| . . .〃 ハ ヽjノ rリ ノ |. . ア⌒Y . . .| . . ⌒―八. . . | ,,り '' _,.ノ イ j. ./| . . | \_乂_ 丶 (( ( _ノ'´ ノ/. . . / . / { J / j厂 / / (( 八 { ⌒ヽ ((/. / / / |. .\ 乂 イ \ { . . ./ \ (( |. . . ..> < /^ \ . / | ノ/⌒\ `¨¨´ハ / 厶 __/ / . / . . . . .ノ\ /ノャ''゛ / ⌒\\ / /\
934 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 22:33:27.77 ID:TMmT16DB0 У ̄\_:i:i:i:/ \:i:i:i:i:/ \ \ ヽ /:i:i:i:i:i:i:i:i:/`/  ̄、\ ヽ | __/:i:i:i:i:i:i:i:/^/ \ ∨ ,| \:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/ || |  ̄/ /」 \:i:i:i:i:i/| | l 、 | l、ハ /、 l ∨ l / | `T ´ | l | / \ ` | | __ V 〉 / 」 | / 丶 | ___ 、 | /´}:::::l 》/ / /、/ / | l / i lヽ《 _):::ヽー\l' 弋:_ノ、/ / ´,| / 八 白女の子? . <_| \ 、V::ノ <_/}}-_ノ / \ | i |/\_ >ヽ´ ' u /{{´ l/ | | 、 〃l乂∧ _ 人 }}/ / / \ ‖ | > 、´ ` / /{{ / . 〈 `|! 、|  ̄ ―_´ヽイ ‖ / \ )) \ _/ ヘ_ソ、{_, / ̄ ̄ ̄ ̄}_ . \ 、((__, \ //} /:i:i:i:}{ / / ̄ ̄ ̄}/`ヽ / ∨ヘ , /^ミ二 〈 \  ̄ 、 ヽ/// |,イ:i:i:i:i/ У // ´ ノ _////,| ⌒7, 代、_ ,イ/ }〉、 \ \\ \ /// | }:i:i:「 { / ̄ ̄ ̄ ̄}//////| 厶 {二弌 ,ィ升ニニ=- `ミ ) { ̄⌒\ ⌒¨¨´ ̄ ミ ^} ミxz___ , ヘ レ l `"""` `≠===≠- / / :. ‖ / / ., ∧ ヽ _ , ′ / 恐らくは趙王の事かと ムハ/ }∧ 、__ ‘ l / ∧/::.  ̄` { ヽ ⌒{ //,}: ::个:、 .:<{ハ / ) __/'////}一'|=-≧≦__ -=ニノ/)/ /  ̄ l{////,ハ /ニニ| l |ニニニ/////,{ ′ / l{从{リ/ニ寸二| | |ニニニl{///,ハル ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 白女の子とは、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 趙王司馬倫とその生母柏夫人を指す。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .白に木を加えて柏女、柏夫人という事らしい `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
935 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 22:35:32.33 ID:TMmT16DB0 _,. . -― - 、、 ,,.. -‐ '"´|,.ヘ ,. ‐'" '´ ,l ', '´ _ .. l ‐ '゛!.;:. i、 _ / ‐ ´ .! l:'::i::. l゙、 _.. ‐ ´_./ , - ―― | ‐ -ハ;:::!:. l.゙、 / ´ ̄ ,' i .| _,,{、 l:::l:: l. ゙. i .l :T´ ,' ̄ j:::!: | '. .,.: '" .:l :j .::j|. / |:::i: ! .i ..:;: '´ .:;:::::! .:i| .::-=;ミ,_ j:::::!: | | .::/ .:/:::::j :/:! .:::ハ'イ::「 !::::.}. |;. | ..::; ' .:; ' .:::::::/|./^| ::/ |J| i::::::.!!.| i. j / .: .;.'゛.:::::::::::!.|' | ::/ |.;j l::::::.!j.j !.l .:/ .;:' .:::::::::::::::::^:.、,_l .:/! "´ ヾ;::l !l. リ 期待してたんやけどなぁ ゙'、 .:::;:::::::::::、-` l .:;{ | /::l |! ;;;j;;^i<;:::::、‐` l i l ! _ ,.イ:::;! ;;;;l;;;ヘ. ,_コ l .i l.! /,' !:/ ;;;;;!;;;;ヘ゛ ``''- ,_ i'! i``T¬i" |:/ !' ;;;;;;;;;;;;;ヘ `'ー.、.トリ、 j! .l! j' ;;;;;;;;;;;;;;;;ト 、_ `'i `> ,} ;;;;;;;;;;;;;;;;j `丶、 |〈 { ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 平原王司馬榦は生来持病があり、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 精神に異常があったため、政務に関わらなかった人物である。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .そんな人物に心配される程、斉王司馬冏の振舞いが危うかったと言える `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
936 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 22:36:16.07 ID:TMmT16DB0 }〉┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰〈{ ヘへへハ┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃ハへへヘ @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ 五ヾヾヾ ⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥ シシシ五 \三三ヾ.「 ̄ ̄「 ̄ ̄ ̄ ̄「 ̄ ̄ ̄ ̄「 ̄ ̄|フ三三 / ({ \三三lニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ|三三/ }) /巫巫巫巫巫巫巫|===========================.|巫巫巫巫巫巫巫\ /////////| ┏─━─━─┓ |\\\\\\\\\ @@@@@@@@@| | 中 書 省 | |@@@@@@@@@ ヾ!⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥ | ┗─━─━─┛ | ⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥jジ |.ニニニニニニニニニニニ | ,. -──- 、 | ニニニニニニニニニニニ.| | | i i | | | ,. -- 、 | | | | ,. -- 、 | |. i i | | | | i i. | ≧ii≦ | | ,≧ii≦ | | ≧ii≦ | | ≧ii≦ ⌒il⌒ | | '⌒il⌒ | | ⌒il⌒ | | ⌒il⌒ iコ─┘ └─‐.iコ‐───┘ └───‐.iコ.─┘ └──iコ γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ | 東海王殿下 | /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::..ヽ________乂 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. | 司隷校尉がお越しになられました | : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 ヽ________________乂 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 「驕恣」だったのは、斉王に限った話ではなかった \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l: ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i i: : : :: : : : :|<V>| : : : !
937 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 22:37:23.15 ID:TMmT16DB0 , -'": : : : : : : : `: . ./: /: /: : : : : : : : : \ /: :, ': : :,': : : : : : }l:|: : :.|: l :. .': :/: : : :': : : : : : :ハ:|: : l:|: l : } |: :l: : : : l:斗ャセハ/ ト、:从ノ : } これは劉暾殿。 |: :{:l: : l:.l,芹汽 ィ芹ぃ: : / |: 从: : :K ヒzリ ヒリ Y}: ;イ .今日はどういった御用件で? :l: i:∨:.|ヾ゙゙゙ ' ゙゙ ハl/:/ ',:i: : : :l心 ` ´, ィ: : :l:{ Vl、 : lィl >‐< |: : ハ{ _,ィ==\lY {ヽー|/lノ、 〃:/ ; : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : . :ヽ: . . : / / : : : : : : : : l: : : : : : : :ヽ : : l: : : l: : : : : :l : : . . i : ': : : : : :i: : : : : :|: : : : : : : : :l : : |: : : |: : :l : : l: : :l: . |: |: |: : : : :|: : : : : :|l : : : : : : : l|__,」L,,_: |: : :| : : |: : :| :l |: |: |: : : : :|l: : : : : ||: : : : : : : :l|: : |l: : :´"''*: : :ノ: : :| :| |: |: |: : : : :|l_、+≠=|: : : : : : : :リ ,x==ミ:、ノ/ : : : | :| ; l: :l: : : l〃´ : : : :乂 ⌒¨~ .イ芋ミ ヾ | : : : : | :| ′: 、: : :l: :ゞ` ̄ i┘_刈 j「 | : : : : | :| l l : \:乂 -- 乂ー:ク .:| : : : : | :| 不法行為を働いた朝臣の摘発報告よ .| |: : : :`トミ ,x竓芋ミ l:| : : : : | :| 「 Y 、 | |: : : : :|`ヘ ' l_| : : : : | :| | l / 〉 | |: : : : :| (_:, r ¬ , :| : : : : |l:乂| |. / / .、 : :|l : : : :|≧‐ヘ ノ .イ: j: : : : :从 :│ |\/ / / ノ /: :从: : : :|: : : : :〉、 ` ´ /:│, : <⌒寸 W l:_/ / / / /: : / ∧: : :|: : : :/i⌒≧s。., _ .、f´ : l : /: : : \ V/ └ ´/ /: : : : / ∧ : l: : :/: | : :|l: : : | |_ノ_/: : : : / ハ \ └‐── , 〃〃: : : / / :∧: l─‐----=彡ノ ー }7: : : : : ¨¨}l ゝ ≦ ̄ |{: i{: : : /: : 〃 、: .、 l _ _ l|: : : : :| ゙| ヽ {: :\ 晋 司隷校尉 劉暾 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 趙王討伐に参加した劉暾は、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } ごく短期間に御史中丞、左衛将軍、司隷校尉を歴任していた。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .そんな彼、当時二度に渡って、十数人の朝臣を罷免するよう上奏している `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
938 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 22:38:13.60 ID:TMmT16DB0 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.. /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.. ′|:.:.:.:.:.:.: .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. |:.:.:.:.:.:.|:.:.:│..:.:i |:.:.|:.:.:.:.:.:.:|i:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.|:.:.:.:.:.:.|:.:.:│..:.:| |:.:.|i :.:|:.:.:.||:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.|i:.:.:.:.:.:| :|:│:.:.:| |: A:.:|i==‐-|L:.:.:.:.:.:」L -‐==:|丿 |:.:.:.:| |: 从: 乂 斗-ミ 斗-ミ_乂:_乂:.:.:.′ |:.:.:.:.:. jY; _j::::i| _j:::::i| Yi:.:.:.:.:.:/| .東安王司馬繇、董艾、王粹、何綏…… |i.:.:.:.:. |从 ヒ rリ ヒ..rリ 从 .:.:./.:.| 八:r-ミ:.:. , /.:.:.:./ .:.:.\ あの人たちの不法行為を目に余るわ。 /.:.:.:| i:∧ /.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.\ /.:.:.:.:.:.:| |′i:.. (⌒) イ :.:.:∧.:. \:.:.:.:.:..\ .全員罷免した方が良いと思う / ..:.:.:.:.:.:/:| |: : |:.:.:|i> _,,. <i.:.| :.:.:.|:. \:.:.:\____|_ ;.:.:.:.:.:.:/.:.:| |: : |:.:.:lL.! ト.∨.:.:.:人:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..\ j__/, -┴ |/ ̄〉l丿 V.′.:.:.:.:.:.\:.:.:.:.:.:.:.:.:\).:.:| /.:.:.:.:.:./ 、__} / | _j:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ト- 、:.:.:.:.:.:.:.人 ∨.:.:.:.:.:.|  ̄| ∧ | ̄`  ̄乂___:.:.:.:.:.:.::| │:.:.:.:.:.:( 〈.:.:.:.:.::/|  ̄Υ |:ノ ∨ ̄ ̄ ̄∨j_}:.:.::.:./ :|:.:.::.:.:.厂 \.:.:.}| T_丿 丿 V  ̄ ̄∨ 乂__,/V |_/ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ 『晋書』『劉毅伝』によれば、 /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 罷免対象には、流罪前の東武公司馬澹や東安王司馬繇もいた。 ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 董艾は斉王の腹心、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 王粹は王濬の孫の一人、何綏は何劭の甥に当たる。 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ 彼らの罷免理由は記されていないが、 ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 王粹や何綏の事績を見る限り、奢侈な暮らしぶりが問題視された模様 _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
939 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 22:40:06.32 ID:TMmT16DB0 : : : : : : : / : : : : : : : : : /|: : : : |: : : : : : ヽ : : : : : : 7: ̄ ̄:`〜、: / : : : |: : : : : : : | : : : : : :/,ィzzzミ、ム |/ |.:.ト、、: : :}: : : : | |: : |,ィア⌒尤r坏ミ |从- 从:./: : : : : |: : |ヾ{ ん::::::} ィ≠ミvi|:/.: : :./: | 言わんとする所はよく分かります。 |\|i 乂__ノ ん::::::} i}: : : :/: :ノ 、_, 乂__ノ リ: : :/:/ .ただ、肝心の斉王からして酒浸りなわけでして…… : :\ 、 { ノ: /:.| : : |i \ ア: : : : | : : | \  ̄` ィ : : : : : :| : : | 〕h、_ '´ |_: : : : : :.| /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.. 从|\ 八 \ |: : : : : ノ ./: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.ハ: : : : :. /: : /: :.:.{: : : : |: : : : : : :|: : : : : : : : : : :ハ: : : : . .i: : :i!: : :.:|: : : : |: : : : : : :{,.:zzzzx、: :}: : :ハ: : : : . i!: : i!: : : :|: : jI斗: : : : : : {: : : : : : : : :}: : :.ハ: : : :∨ |: : :|: : : : /: : : : |: : : : :」ヾ;_:_;_;_; : :ノ: : : :ハ: : : :∨ |: : :|: : : : |: : : : ;斗 ̄ ̄ 〃芹笊ミ、}: : : : :}: : : :.∨ .从:.圦: : : :ハ: /,ィ斧{ V:し:::} }〉: : : : :|: :V: :ハ ヾ;}ヾ: : :ム .〃 J::ハ ゞ-''′ |: : : : :!: :.:V: :.:\ だよねー。 ヾ; : ヽ ゞ ヾ斗 |: : : : i!: : : :V: : : : ハ:.:ハ 、 .|: : :.:/:.{: : : :.\: : 誰も彼も緊張感が無さ過ぎるのよ .圦:八 _ ,.:!: : /: :|: : : : : : \ /: :}:.:个s。. ィi〔 }: :/: : :{: : : : : : : : /: : :.|: : : : : }: ≧=‐- =≦ /:./: : : : ミメ、: : : : ./:/: : j!: : : : :j!: : : _/ /-| ./: /{: : : : : : : :.〉: : : : {:{|: : /: : : : /‐=≦ j! /: :/ .|: : : : :>'´ "''< |:|!: :{: : : :./| !| |--- /: :/ .乂: :/ ,。s个
940 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 22:40:32.67 ID:TMmT16DB0 }〉┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰〈{ ヘへへハ┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃ハへへヘ @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ 五ヾヾヾ ⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥ シシシ五 \三三ヾ.「 ̄ ̄「 ̄ ̄ ̄ ̄「 ̄ ̄ ̄ ̄「 ̄ ̄|フ三三 / ({ \三三lニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ|三三/ }) /巫巫巫巫巫巫巫|===========================.|巫巫巫巫巫巫巫\ /////////| ┏─━─━─┓ |\\\\\\\\\ @@@@@@@@@| | 中 書 省 | |@@@@@@@@@ ヾ!⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥ | ┗─━─━─┛ | ⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥jジ |.ニニニニニニニニニニニ | ,. -──- 、 | ニニニニニニニニニニニ.| | | i i | | | ,. -- 、 | | | | ,. -- 、 | |. i i | | | | i i. | ≧ii≦ | | ,≧ii≦ | | ≧ii≦ | | ≧ii≦ ⌒il⌒ | | '⌒il⌒ | | ⌒il⌒ | | ⌒il⌒ iコ─┘ └─‐.iコ‐───┘ └───‐.iコ.─┘ └──iコ _. .-‐ : : : : ‐-. ._ /: : : : : : : : : : : : : \ /: : : :/: :/.: :.l : : : |: : : :.ヽ {: : : :.l: :/:.==:|:.|:.| : : |: : } {: : : :.|: {: L :⊥⊥⊥L:.|: :/ | : : : | : Y 芯 ノ:/ | : : : |: : |=≠ミ り/: | あら? ノ: : : :.|: : |つ と|: :ト、 ': : : : : {: : ト.、 _( ノ_,ィi:|: :}i:i:) {: ハ: : : : :\Yミ寸|〉i:i:i:i:i|:/L |/ ノ人(:γ (r'`ー大 )`┬rレ'" '" t{_{ 〈人〉丶─'
941 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 22:41:55.03 ID:TMmT16DB0 //.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽヽ ,'.,'.:.:,'.:.:.:.:.:.:.:.:.:i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i i i i.:.:.:.:.:.:.:.:i.:.:.:.:ii.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i.:.:.:i.:.:.:.:i.:.:.i i i i i.:.:i .i.:.:.:.:i ._ii.:.:.:.:.:i.:.:.:_ii__ .i.:.:.:.:i.:.,' .i i i .i.:i.:.:i. :.´i.:.:.:.:i丶.:.:.,イ ..:/i .`メ、.:.リ.:/ i .i i.:.:i..:ヽヽ.:_= ニ=ミ  ̄  ̄ レ='└./,.イ.:.:i.:.:i i.:.:i.:.:.:i¨ ィf ,、(l イ ,、`iヽ i.:.:.:i.:.:.:i 長沙王殿下。 i.:.:.:i.:.:.ト. ハ ` j .{ ` リ. i i.:.:.i.:.:.:.:i ,.'.:.:.:.i.:.:.トi.  ̄  ̄ /i.:.:.i.i..:.:.:', 御無沙汰しています /.:.:.:.:..i:.:.:iゝ', .,'_.i.:.:ハ.:.:.:∨ /,.:.:.:.:.:.i:.:.:i:.:.:iヽ ` ´ .ノi .i.:.:i ,.:.:.:.:.:.ヽ . , ' イ.:.:.:.:ノ.:.:.:i.:.:i.:.:.:` , '.i.:.:.:i.イ.:ハ ',.:.:.:.:i.:.:∨ / .〃.:.:.:/ i.:.:.:i:.:.i.:.:.:.:i_.i ` .‐ .´i_i.:.:i.:.:.:.i:i.i.:i..:.:i.:.:.:.ト:.:.i ,;. :;. ..,' ,' i.:.:.:.:.i.:.:i.:.:.ト.:.:i.:.:./ .ノ ゝ `ヽ:.:i.:.:ii.:i.:.:i.:.:.:.:i .i .i ,;;;; _,..-'' '''- .._ :;;;;. i ハ/.:.:.:.:.:i.:.:.:i.:.:i∨/ ',__ ___.i `i.:.:.i.:.:.i.:.:i.:.:.:∨ i ,;;,,''" :;;;;;;. ;' / / l 、ヽ :;;;;;;;:. 、,,,,,,/ / / l l ヽ_L..;;;;;;;;、;:, ゙ヾl l l │l l l`゙ヾ:;;;;;;,;;',,,, ゙ヾ l _L__l l l __ リ l リ;;;/ これは劉暾殿。 、=ヘ ヽ 、ゝ ヾ〃 /ノ / / /: :`: :> \ソ、 ,==、、 ,==、//;)~`゙´i 聞けば東武公と東安王を弾劾なさったとか。 ノl ~Tl , ´l lソ l l l l ゝ、 rー, _ l l l l l l 宗族諸王すら恐れぬ御姿、まさに国士と言うべきでしょう .l ,:l l:::゙ `_ '",,.l リ-、l 、 l //:l l/;;;;l l//;l リ:: :ヽ 、ム /: :, レ'/;l;;;;;l'/';;;;;,'レ'::::/;;ヽ 、ム /:/: /;;;l;;/: : :/': : :/: :' \ ム /: : /::/゙゙;/ / /: : :/: : :' /;;、 ム
942 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 22:42:45.57 ID:TMmT16DB0 .| .|. . . | . . . .|. . . . . . || . . |. . . .| . . .|l │. | .|. . =|==|. . . . . . || =|=. . .|. . . || │. | .|i . . |____jL . . . . 」|__| . . .i|. . . || やだもー。 | .│八/ ―┐ ┌― \_八. . .|| ノ .│. ∧〈/ ̄  ̄\〉r| . . . 八 おだてても何も出ませんよー。 /. . . | . ト 〉 ::::::::::: ::::::::::: 丿ノ. . .∧ . ヽ、 . . . . . . . |/. \ 「  ̄| /〃. . . .|. .\ . .\ 司隷校尉として、 .〃. . . . . ./. . . . .). | .| / {{ . . . .│. . . . .i_丿 殿下が相手でも手心を加えたりはしませんからね ..| . . |. . ./ . . . . / \ . :丿| /乂____. . . . |丿 .乂__|. . . . . . / ̄\ |≧=‐‐=≦〔/ |〉 . .ノ \. |. ./  ̄\ ∧======, ∧ ___| . {_ ,;. :;. ./し. ∨ ̄\ / ∨/ †/// V/ 〈. ._,ノ ,;;;; _,..-'' '''- .._ :;;;;. ,;;,,''" :;;;;;;. ;' / / l 、ヽ :;;;;;;;:. 、,,,,,,/ / / l l ゝ;;;;;;;;;;;;;;;;:〉 ゙ヾl l l l_ l l`゙ヾ:;;;;;;,;;';;; ' ゙ヾ lヾ ̄l lリ ̄T‐-リ ;;;/ 、=ヘ ヽ_二ミ、ヾ〃,゙≡ミ、/ /: :`: :> \ソ、 弋:::リ 弋::::/ /;)~`゙´i 朝廷が劉暾殿のような方ばかりだと良いのですが ノl ~Tl ' ´l lソ l l l l ゝ、 ー' _ .l l l l l l l ,:l l:::゙ 、 '",,.l リ-、l 、 l //:l l/;;;;l l//;l リ:: :ヽ 、ム /: :, レ'/;l;;;;;l'/';;;;;,'レ'::::/;;ヽ 、ム /:/: /;;;l;;/: : :/': : :/: :' \ ム /: : /::/゙゙;/ / /: : :/: : :' /;;、 ム ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 劉暾の上奏は朝廷で好意的に受け止められたらしい。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 朝臣の間で、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .斉王への不満が渦巻いていたのは想像できるだろう `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
943 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 22:44:57.29 ID:TMmT16DB0 }〉┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰〈{ ヘへへハ┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃ハへへヘ @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ 五ヾヾヾ ⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥ シシシ五 \三三ヾ.「 ̄ ̄「 ̄ ̄ ̄ ̄「 ̄ ̄ ̄ ̄「 ̄ ̄|フ三三 / ({ \三三lニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ|三三/ }) /巫巫巫巫巫巫巫|===========================.|巫巫巫巫巫巫巫\ /////////| ┏─━─━─┓ |\\\\\\\\\ @@@@@@@@@| | 中 書 省 | |@@@@@@@@@ ヾ!⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥ | ┗─━─━─┛ | ⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥jジ |.ニニニニニニニニニニニ | ,. -──- 、 | ニニニニニニニニニニニ.| | | i i | | | ,. -- 、 | | | | ,. -- 、 | |. i i | | | | i i. | ≧ii≦ | | ,≧ii≦ | | ≧ii≦ | | ≧ii≦ ⌒il⌒ | | '⌒il⌒ | | ⌒il⌒ | | ⌒il⌒ iコ─┘ └─‐.iコ‐───┘ └───‐.iコ.─┘ └──iコ /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::. :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 斉王へ不満を抱いていたのは朝廷の士大夫ばかりではない \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l: ∧\ マ三ソ| .\ ./: : \\ ヾ-〃 ..∧ l; : : : : \\.り/: : :i i: : : :: : : : :|<V>| : : : !
944 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 22:46:22.24 ID:TMmT16DB0 r____ュ |i i| ノ__r'^ュ_乂_ _|_/\_|_ |≦二二二≧ |i _.ノ_└‐癶‐‐┘_乂___ /|Ёn ゚寸Ё|\ i|¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨|i==ソ__ ,、i;、、 /\ __ i| |i┘ ̄|i¨¨´/\`¨¨i ______| ̄| ___、-ミ /¨゚a \__.ノ|_/_____\_,レ''゚/ \ニニ/\ ̄|\ /____/\_ノ<__________≧zz癶\__|_|__/ \\/\━ |ニ |____|¨¨¨|/i| |_II_II___II_II_| |i^\ 〉__| ̄ ̄ ̄ ̄| ̄__|工工 _____/\ ̄___/_/ /´ `丶 \_,|i¨¨丁──ー|i⌒i| ̄|⌒|_〈 ∨工工 |//// \i|¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨|i'⌒\ i|¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨|i、__ __ノi|¨¨¨/¨マ¨¨¨¨¨|h, ∨ ̄ ̄ /\ //⌒\ / \¨¨゚ア \ | / ./ V∧\ \ ∨ / /_/¨¨¨¨¨¨゙`'く_________Υ____/|\____.Υ / .V∧ \___丶 /\_/ |-| ̄ ̄ ̄ ̄| ̄/| /^\ | |. / | | _辷'´_ V∧ `'弌 ̄| ¨|¨¨¨|/¨¨¨¨)>──r辷_..|___/\ /_|______,|__| /\| | ̄ ̄ / //\ \  ̄ ̄¨i / ̄ ̄___/___\/'´/`¨7¨|¨アく ̄/\ |,/_..//| |____/ / \ \ |h  ̄| ̄ ̄|___|_|____/::::/::::::/ /\/___\────‐//`| /__ァ=宀=s。,_\ \__|i∧ ノ工工工工工工工工_//\_/_|___|_/ |:::::::| |_______/____| _/  ̄/ \ `'弌ヘ ::: ¨¨¨¨¨¨¨¨¨/:::/::::::/____∨  ̄ |____|\____|、>'^` ̄ `丶、 |_____> ___ ____/__/___,/ | II II |」 ______.____ └───| 口口´ ̄ ̄ ̄ ̄`口口 |__|__ /|工工工i|::::::::::::::::|i /::/  ̄ ̄ ̄ ̄ i|::::::::::::::::::|i/::ハ |_________} ̄Гi|:::::::::::::::::|ヘ //|工工in____,\/|___________/_____\' :| |::::::{_,ノ:::::::::::::::: |i∧ //|工工n|___/\_|//:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ::: :::::|_/\_,|:::::| ‘,::/____\∧ // ̄ ̄//:::: ̄ ̄:::::::\___________/::::: ̄ ̄::::::::\| ∧ |___/\__| ̄ /:::::::::::::::/ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄| ̄_________| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz/:::::::::: ̄ ̄:::::::::\ ::::::::::::: :: /_└ー── ┘____________└────ー|______________丁¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨| ̄ γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ | 斉王のおられる大司馬府はこちらか? | ヽ___________________乂
945 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 22:48:54.89 ID:TMmT16DB0 _ ` ''^~ ´'' _ ` _、‐''~~ ̄ ̄ ̄Ζ⌒ヽ´_ , /''^~~^''ミヾーv,,└ァ /,´ / :{: . ,.:.:.:.:.:.´''ー 、.:.:~''〜 ,,_ ミ__/, i / {: : . /.:.:.:vぃ^=-_.:\.:.:ヽ.:.:_i _>:/,| l: : : :. 、`.:.:.:.:<ニニ-{.:.:.:‘,.:.:````、彡:.:| ,′ .l: : : : ./.:.:.:.:.:.:.:.:.\ニ=-_.:.:‘,.:.:.:._.:`Vミ.: : ノ :{: : : : ./.:.:.:.:.:.:.:.:.: 〃rfーミニ-_.:`ヾ`.:.:人: :八 / : : : : /W{.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.{ V//リ.トvヘ.:.:.:,r=ニノ:/ / : : : . : {゙小.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ゝ `ニ´ノ.:.ゝ.,,ーrァi1': / 冫 V/: : : :}./∧.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:_、‐`丶.:.:.:、Vノ八 .儂は鄭方、字を子回。 / 、 V/: : :|, ./ハ.:.:.:.:.:.:rvへ.:.{.:.:.:.:.`.:.:.:.⌒~"''ー=ニL__ Y : : \ V/:.:.|/, . 〕.:.:.:.:_」ニニ=- _⌒:.:.__、.;.:.i.:.{.:.:.:.:'´.:.:.:.:.ヽ 荊楚の逸民である。 /八: . : : :、 V/!: ./〕.:.:.:.⌒ー==-‐''^.:.:.:.:rーz:/~''〜 ,,___ノ /∧: : : : : : \. 〈: 八.{ {〕.:.:.:.:.:.:.:.-‐¬冖¬.:.{ニア' | 斉王の所業を ーz_ ~''〜\ ∨/ヽ八.:.:.:.:.r乂__ー‐,,、.:.:ヽ.:/ : | .諫める文を持参した 〃⌒~'' ,,_: :.ヽ 〈/ハ `ヽ.:.:ミニニ=-^i乂__/ : : | {_、-‐- ~'' _\: : : . . ´'' .ゝ/∧.:.:. ̄.:.:.:.:.:.V_Z : : : ; _、‐''~ . . . ~'' ~''〜 ,,_: : . ⌒ 〕iト,.:,:,:,:,:,:,:, イ : ノ.ノ `: _,,.、、vぃぃv、\__: . . ~'' _: : : : : : : :.うぅ=≦ ̄. イ _ - ⌒_、‐ : : ~"''〜 .,,⌒^丶: . ´'' _: : : : : : : : : : : . . .八 /`二´.,,__∠⌒"''〜 ,,_ ̄: \: : . ´'' ,,_: : : : : : : / /: /: : : : : :_、‐゛⌒´"''∠__⌒¨二ブ''+.,_. . ´''〜 _彡\ : :/__,,.、vヽ``: : : : : : : :/: : : :~"''<: : : : : `ト: . . ´~"'' `ヽ 晋 南陽郡の人 鄭方 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .自称荊楚の逸民の鄭方は、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 朝廷の現状に発憤し、洛陽へ赴いて斉王に書状を献上した。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .書状の中身は斉王への諫言である `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
946 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 22:49:56.91 ID:TMmT16DB0 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ .鄭方は書状において、 \ヽ、 _ , イ!::/ 斉王の五つの問題点を指摘している。 / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| \ ほぼ今回ここまで述べてきた内容と合致する ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ / 【鄭方さんのお手紙(大意)】 ┌────────────────────────────────────────────┐ │@斉王は平穏に安んじて危機を考えず、酒色を楽しむ様子は度を過ぎている。 │ │ │ │A斉王が檄を飛ばして天下は一新されたのに、宗室と助け合う様子が見られない。 ...│ │ │ │B四夷が侵入して辺境が不穏であるのに、斉王は功業を過信して注意を払っていない。 │ │ │ │C斉王が義兵を挙げてから、民が困窮しているのにこれを救おうとしていない。 .....│ │ │ │D義兵を挙げた折に、功を立てた者に賞を与えると約束したのに、まだ論功行賞が終わっていない。 .....│ └────────────────────────────────────────────┘
947 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 22:51:32.42 ID:TMmT16DB0 【紀元302年頃 晋 首都 洛陽】 / ∨ヘ , /^ミ二 ⌒7, 代、_ ,イ/ }〉、 厶 {二弌 ,ィ升ニニ=- `ミ ) { ̄⌒\ ⌒¨¨´ ̄ ミ ^} ミxz___ , ヘ レ l `"""` `≠===≠- / / :. ‖ / こちらが鄭方の書状です / ., ∧ ヽ _ , ′ / ムハ/ }∧ 、__ ‘ l / ∧/::.  ̄` { ヽ ⌒{ //,}: ::个:、 .:<{ハ / ) __/'////}一'|=-≧≦__ -=ニノ/)/ /  ̄ l{////,ハ /ニニ| l |ニニニ/////,{ {:i:i:i:i:i:i:i:} ___ __{:i:i:/⌒ヽ ′ / l{从{リ/ニ寸二| | |ニニニl{///,ハル / `ヽ/ _ ,, _」:/__ヘ V / l{ / /ニニ=寸」 | |ニニニl{八/ | . / ̄,:i:} _/ \- 、 /:i:i:i:{:i:i:ヽ} V /:i:i:i:i:i:i:{/ |:i:i:i:i:i:i:i:i:/ | <___.:厂 |:i:i:i:i:i:i:/l| | / / \:i:i:i:/ | | . / /, | l | /| \{ >l | /  ̄| V \| /レ'l/ |/l | |// l| 私はこの五つの誤りに気付かなかった。 / l レ^V\_{三三、{ 三三 }/レ / 八 . 〈 | | 〃\ イ / / ヽ あなたがいなければ、 \ \ { ‖ > 、-=っ//'/ / / 聞かずに終わっていただろうと伝えてくれ 〈 \ \_ ) {{ /////} ̄_/{ ̄ ̄ / \ ー{ ((_, |////{/^ー /___ イ . / \__} |////|〈:i:/{ / }///ハ 〉 / |////|/:i:{ ̄ ̄ ///// | \_/{ /////,l:i:i:{__/ 〉////| ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 斉王は例によって、その場で己の非を認めたが行いは改めなかった N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
948 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 22:54:00.46 ID:TMmT16DB0 ./ ./ /小ハi小ハ V イ ./ ./竺竺竺竺竺、 | ( / /:八:⌒ヽ: : : :/:.:| | ./ ./: 乂ニ\: :.ー彡ハ/ V. / ./: : : \ニニ寸ニr=i/ / ∨ | /:|: : : : { {iiiムニノ: :.V/ / \ .|./.l |≧: :.乂マツノ: : : :\ / どうだった? /.\ .| |彡: : : : : (:_:_: : : : : \ { ハ .| {l |彡フ三ニ=ー: / \: : :.\ /| .} .| {| |彡: : :/⌒/ / \:_:_ノ ./.ミ八 |. \ | \l|: : /: : : :/ { .../ 辷彡ハ 八 \ \:八: : : : : : :| ,イ ..辷彡=ミ辷ム \ \.  ̄\: : : : :|/ }', / ∨ヘ , /^ミ二 ⌒7, 代、_ ,イ/ }〉、 厶 {二弌 ,ィ升ニニ=- `ミ ) { ̄⌒\ ⌒¨¨´ ̄ ミ ^} ミxz___ , ヘ レ l `"""` `≠===≠- / / :. ‖ / 殿下は鄭方殿がいなければ、過ちに気付かなかったと仰せだった / ., ∧ ヽ _ , ′ / ムハ/ }∧ 、__ ‘ l / ∧/::.  ̄` { ヽ ⌒{ //,}: ::个:、 .:<{ハ / ) __/'////}一'|=-≧≦__ -=ニノ/)/ /  ̄ l{////,ハ /ニニ| l |ニニニ/////,{ ′ / l{从{リ/ニ寸二| | |ニニニl{///,ハル / l{ / /ニニ=寸」 | |ニニニl{八/ |
949 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 22:54:42.32 ID:TMmT16DB0 / : : _....-‐''''" : : : : : : : : : : : : : : : :`ヽ、 : : / . /,.-''" : __,,____-‐‐''"⌒''‐、_ : : : : : : : : : :ヽ、/ _ノ : _,,..-'"ノ ノ,,/´ノ"'''-..,,_ `''‐-、,,,__ : : : : :l ,,..''" :ィタクァノフ'´|ノ'"/'" /'" ノ`゙゙゙゙'''‐-、,,__`゙゙'''‐-| 判 . l : :,/ノフ''_,,,... --‐‐''''''"""´````‐-、,,__''フフ'ゝ、 : : :| |,/ : ,/´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,,‐":::::::::::::::ゝ、'"クァヽ、| .断 . ノ:,/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,'´:::::::::::::::::::::::::::ゝ、 '"ク | / /::-‐‐-、__::::::::::::::::::::::::,/::::::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ三三| が . ,' l::::::::::::::::::::::`ヽ、:::::::_,/:::::::::,/:::::::::::::::::::::::::::::ゝ三ニ| . l |:::::::::::::::::::::::::::::::`゙゙´::::::::::::::/::::彡,,,::::::::::::::::::::::::ゝ三=| 遅 . l.|::::::::::::::::、゙ヽ、_:::::::::::::::::::::,/:::::::彡彡,,,:::::::::::::::::::ゝ三 | ',|:::::::::::::ミミ、::::::::`ヽ、__,,./:::::::::::,彡彡彡"::::::::::::::::ゝ三 | い . l::::::、ミミミミ、:::::::::::::::::::::::::::::_,,ノ彡彡彡`ヽ、:::::::::::::ゝ三 | l::::::ミミミミミ、ミ、:::::::::::::::::::彡彡彡'"_,,_ `ヽ:::::::::| '" l ヽ::::::゙ヾミミミミミ`ヽ、_,/::彡彡",霧越心 l:::::::::::| ノl l ヽ:::::: | `ヾミミミ:::::::::::::::::::,ノ::{ l潮巌リ ノ::::::::::::| ゝ、,,____,,. ヽ::::| ィ堪圦`ヽ、__,,,/::::ゝ、_`゙゙゙"´,./:::::::::::::::::|ヽ、 〉 ,/,/`゙'''-,,,_,,,. ヽゝ. l瀧巖リ ,/::::::::::::::::::::::::`゙゙゙"´::::::::::::::::::::::::|ヽ、 ,レ'''"| : : : : : : : : : : ト、ゝ、,,_,,../::::::::::::::::::,,.‐--、::::::::::::::::::::::::::::::::::ト、 / 〉 : : : : : : : : : | ゝ::::::::ィ'´::::::::::::::::::::::::::::::::::}::::::::::::::,,::::::::::::::::|ヽヽ '┬-'"´〉 : : : : : : : : : l'ヽ,ィ:::::::::::::::::::::::::::,.-''ヽ、ノ:::::::::::::,ィll::::::::::::: |、 l .l | ,/l : : : : : : : : : ,ィ::::::::::::::::::::::::::/::::::,,,__::::::::::::_,ィll彡:::::::::::::::| l l / / : l : : : : : : : : : ,ィ::::::::::::::::::::::::::/ ,,,ァ''::::::::`゙゙゙ヾミミ彡":::::::::::::::.| ,,イ´ / : l : : : : : : :/ : ,ィ::::::::::::::::::::::,,イミミ彡":::::::,,‐--、,,,,,,,,,,,,,,,,、:::::::::::::::| ,/ ノ / : : l : : : : : : / : : ,イ:::::ヽ、:::::::,イ´ :ヾ彡",,,,,/:::::::::::::::::::`゙゙゙゙"::::::::::::::レ'´ ! ./ : : / : : : : : / : : : ヽ:::::::::,,ゞ´ ヽ : : : `ヾ゙゙":::::,ィミミミ==-==-::::::::::::,/ ,.-'´ : :/ : : : : :/ : : : : `゙゙´ ヽ : : : : ヽ ,彡" `゙ヾミミミ三::::::::,/ ,/ : : : / : : : : :/ : : : : : ./´ゝ : : : :ヾ彡:::::::::::::::`゙゙゙::::::::/ / : : : : : : : : : : / : : : : : : : / : : | ヽ : : :ヽ::::::::::::::::::::::::::,/-‐'''ツ´ : : : : : : : : : : / : : : : : : : : / : : :| : |ヽ、 : :`'''''‐--‐‐=ニ,,,,,...-ツ´ : : ,. : : : : : : : / : : : : : : : : : ,/ : : : :| : ! : ゞヽ、 : : : : : : : : : : : : : _,,.‐''" : : : : : : :/ : : : : : : : : : :
950 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 22:55:16.59 ID:TMmT16DB0 / : : _....-‐''''" : : : : : : : : : : : : : : : :`ヽ、 : : / . /,.-''" : __,,____-‐‐''"⌒''‐、_ : : : : : : : : : :ヽ、/ _ノ : _,,..-'"ノ ノ,,/´ノ"'''-..,,_ `''‐-、,,,__ : : : : :l ,,..''" :ィタクァノフ'´|ノ'"/'" /'" ノ`゙゙゙゙'''‐-、,,__`゙゙'''‐-| 縮 . l : :,/ノフ''_,,,... --‐‐''''''"""´````‐-、,,__''フフ'ゝ、 : : :| |,/ : ,/´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,,‐":::::::::::::::ゝ、'"クァヽ、| ん . ノ:,/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,'´:::::::::::::::::::::::::::ゝ、 '"ク | / /::-‐‐-、__::::::::::::::::::::::::,/::::::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ三三| ど . ,' l::::::::::::::::::::::`ヽ、:::::::_,/:::::::::,/:::::::::::::::::::::::::::::ゝ三ニ| . l |:::::::::::::::::::::::::::::::`゙゙´::::::::::::::/::::彡,,,::::::::::::::::::::::::ゝ三=| る . l.|::::::::::::::::、゙ヽ、_:::::::::::::::::::::,/:::::::彡彡,,,:::::::::::::::::::ゝ三 | ',|:::::::::::::ミミ、::::::::`ヽ、__,,./:::::::::::,彡彡彡"::::::::::::::::ゝ三 | ぞ . l::::::、ミミミミ、:::::::::::::::::::::::::::::_,,ノ彡彡彡`ヽ、:::::::::::::ゝ三 | l::::::ミミミミミ、ミ、:::::::::::::::::::彡彡彡'"_,,_ `ヽ:::::::::| '" l ぉ ヽ::::::゙ヾミミミミミ`ヽ、_,/::彡彡",霧越心 l:::::::::::| ノl l ヽ:::::: | `ヾミミミ:::::::::::::::::::,ノ::{ l潮巌リ ノ::::::::::::| ゝ、,,____,,. ヽ::::| ィ堪圦`ヽ、__,,,/::::ゝ、_`゙゙゙"´,./:::::::::::::::::|ヽ、 〉 ,/,/`゙'''-,,,_,,,. ヽゝ. l瀧巖リ ,/::::::::::::::::::::::::`゙゙゙"´::::::::::::::::::::::::|ヽ、 ,レ'''"| : : : : : : : : : : ト、ゝ、,,_,,../::::::::::::::::::,,.‐--、::::::::::::::::::::::::::::::::::ト、 / 〉 : : : : : : : : : | ゝ::::::::ィ'´::::::::::::::::::::::::::::::::::}::::::::::::::,,::::::::::::::::|ヽヽ '┬-'"´〉 : : : : : : : : : l'ヽ,ィ:::::::::::::::::::::::::::,.-''ヽ、ノ:::::::::::::,ィll::::::::::::: |、 l .l | ,/l : : : : : : : : : ,ィ::::::::::::::::::::::::::/::::::,,,__::::::::::::_,ィll彡:::::::::::::::| l l / / : l : : : : : : : : : ,ィ::::::::::::::::::::::::::/ ,,,ァ''::::::::`゙゙゙ヾミミ彡":::::::::::::::.| ,,イ´ / : l : : : : : : :/ : ,ィ::::::::::::::::::::::,,イミミ彡":::::::,,‐--、,,,,,,,,,,,,,,,,、:::::::::::::::| ,/ ノ / : : l : : : : : : / : : ,イ:::::ヽ、:::::::,イ´ :ヾ彡",,,,,/:::::::::::::::::::`゙゙゙゙"::::::::::::::レ'´ ! ./ : : / : : : : : / : : : ヽ:::::::::,,ゞ´ ヽ : : : `ヾ゙゙":::::,ィミミミ==-==-::::::::::::,/ ,.-'´ : :/ : : : : :/ : : : : `゙゙´ ヽ : : : : ヽ ,彡" `゙ヾミミミ三::::::::,/ ,/ : : : / : : : : :/ : : : : : ./´ゝ : : : :ヾ彡:::::::::::::::`゙゙゙::::::::/ / : : : : : : : : : : / : : : : : : : / : : | ヽ : : :ヽ::::::::::::::::::::::::::,/-‐'''ツ´ : : : : : : : : : : / : : : : : : : : / : : :| : |ヽ、 : :`'''''‐--‐‐=ニ,,,,,...-ツ´ : : ,. : : : : : : : / : : : : : : : : : ,/ : : : :| : ! : ゞヽ、 : : : : : : : : : : : : : _,,.‐''" : : : : : : :/ : : : : : : : : : :
951 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 22:56:58.57 ID:TMmT16DB0 ./ ./ /小ハi小ハ V イ ./ ./竺竺竺竺竺、 | ( / /:八:⌒ヽ: : : :/:.:| | ./ ./: 乂ニ\: :.ー彡ハ/ V. / ./: : : \ニニ寸ニr=i/ / ∨ | /:|: : : : { {iiiムニノ: :.V/ / \ .|./.l |≧: :.乂マツノ: : : :\ / /.\ .| |彡: : : : : (:_:_: : : : : \ { ハ .| {l |彡フ三ニ=ー: / \: : :.\ /| .} .| {| |彡: : :/⌒/ / \:_:_ノ ./.ミ八 |. \ | \l|: : /: : : :/ { .../ 辷彡ハ 八 \ \:八: : : : : : :| ,イ モミモミ ..辷彡=ミ辷ム \ \.  ̄\: : : : :|/ }', ≧ニ戈'¨¨‐- _\ー/_ -一 _,xf〔三≦⌒ \ ≫ -‐ __/__ ー-  ̄ <`''≪ \ 「 rへ/\ )\____/( "⌒ァ /´ `` ーァー-、-一<⌒____\ \./ 〉 } _ {, _,ノ ' / ミ \ < ̄ __ノ 不 主 { } } { ⌒7 | ,ィ''" `ヾ \≦ \ \ 甲 簿 〉 } ノ\_ (, 从ト、 _、rf〔//≫''" }\,厂 ̄\ 〈 斐 と ! ノ り { _ノ l=ミ ,z=≠ミ、 ミ ノあ 穴 ヽノ な し > ヽ .た { ⌒)f狗〉 フ(回) ア }/ .っ .が し て { } い ,「 _lァ' ⌒ ー ´ { た !! 〈 } !! { ヽ、、 ノ .ら __ _______〉 ) {, ィl ⌒l / \/ > ⌒ヽ/¨¨⌒ / 小 マ二ニ =ァ /\____/ ハ \ { ミ=≦7/ ノ ヽヽ(___ / ノ ハ } ¨-_ \ {
952 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 22:59:17.32 ID:TMmT16DB0 / ∨ヘ , /^ミ二 ⌒7, 代、_ ,イ/ }〉、 厶 {二弌 ,ィ升ニニ=- `ミ ) { ̄⌒\ ⌒¨¨´ ̄ ミ ^} ミxz___ , ヘ レ l `"""` `≠===≠- / / :. ‖ / / ., ∧ ヽ _ , ′ / ムハ/ }∧ 、__ ‘ l / ∧/::.  ̄` { ヽ ⌒{ //,}: ::个:、 .:<{ハ / ) __/'////}一'|=-≧≦__ -=ニノ/)/ /  ̄ l{////,ハ /ニニ| l |ニニニ/////,{ ′ / l{从{リ/ニ寸二| | |ニニニl{///,ハル / l{ / /ニニ=寸」 | |ニニニl{八/ |
953 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 23:01:12.90 ID:TMmT16DB0 \ -‐ / ト ト、 \ \ < _____,>-‐ァ= ア |∧ }::∧ < \ `> ⌒丁__,/ ,/_______{::∧ }::::∧ ∨ \ _______>く ⌒ア´ イ \:::::::::::::::∧ /:::::::::L__,,..、イ ∨ \ 〈⌒ヽ〉 -=彡'´ ̄} 〈| { \:::::::::: ∧ /:::::::::::::::::::::/ .} \ \ /イ //ヽ } | `丶、:::::\ ./::::::::::_;;>'" } {\____\⌒ // { j .| | 弌冖==ァ=ミx:::::::\ /::::::>''z=≦冖''"ア´ |∨ l } \ . /イ l } {ヘ.| | ヽ, f r。、ヾ\:::::. ー //´ /f r。、ヽ ./ .| ‘,、 } ト、 \ /イ .} } l ' |∧ \,乂匕シ__,〉`⌒ ´ イ 乂匕シ/ V / .} \`⌒ / ./ .| .〉/ .∧  ̄  ̄ ̄ .′ /{ \ / ./イ ヽ/ ヽ .′ ∨ .{ _ \ ⌒ア V/ / \ i|||li / \ \ `⌒` ムイ // / ト、\ / } ヽ \ / / ム{/\ { ∧ \〉 ヽ ' / { .{ ./\{\〉. \ . / / / ./ }::\{\ ∧‘. / /} ./}/::::::: \\ \ . /イ ./ / /:::::::::::::::\,〉‘, ____ / /}::::}/::::::::::::<⌒ \ }⌒ . / ./イ/ / ./:::::::::::::::::::::::: } } ヽ '""""こ""""` /ムイ/:::::::::::::::::::::::::::\ ヽ, }``ヽ、 ⌒7 />ァ''"{::::::::/{::::::::::::::::{ }\ \ / / /⌒}:::::::::::::::::{ヽ:::}::{ }/ / .>''" / /|:::::::{ .| :::::: ハ:::{ |ニ=\ \ / /ニ/ニ=/イ::::{\ :{ Vヽ} / {/ .|ハlハ{. \::::{ V 〈ニニ=\ 〕iト ___ イ /二二ニニ/ 〈{\{ V \ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 『晋書』『斉武閔王冏伝』によれば、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 鄭方が書状で極諫した後、大司馬主簿の王豹が斉王を戒めたという ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
954 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 23:02:09.18 ID:TMmT16DB0 、_ _, _ __ >⌒ Y ⌒ ヘ _, _> 7 V ⌒ヽ _, マ,≧ \//, 、ー 7 ノ ∨/ア ≧/7 ,>/ /l ,N≦ヘ ∨' ⌒ ノ_//7////}⌒ 乂| l{ ^乂/乂^ }l l{ l i: .:ス:. :i: 、 }l j{ l{ . : : : : : :ヘ. } }l 、 __ン 八ノ . : : : :丿从/ ` 一ノ 心を燃やせ > / < //} l ア >'" 丿ハ/l /从 ∧/{ヘノ`'< >'" ⌒ ′ }//∧///乂///,ハ: ′ `'< . / 厶イ: :У//,ノソ乂 : . \ / . : : : :Y乂: : : . ∨ . / : . . : : : : : . . : ∨ ‖ : : . . : : : : ∨ ‖ : : : . . : : : : : ∨ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .王豹は斉王へ手紙を書いた。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .以下に内容を一部紹介したい ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
955 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 23:02:58.58 ID:TMmT16DB0 【王豹さんのお手紙(一部抜粋)】 ┏────────────────────────────────────┓ 伏して考えるに、 明公は下士に謙虚であり、 懐を開いて善を納める誠実さはあれど、耳に逆らう言葉を聴きいれた事はありません。 ┗────────────────────────────────────┛ /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ 前置きに続いて、 Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 早々に斉王の問題点の核心を突いている。 \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ 斉王に仕える人々の思いを代弁したとでも言おうか ∧\ マ三ソ| \ ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / i: : : :::\::\i../ / \///// _z一/  ̄/ マ \ ー<///7 /  ̄^^¨7ー/_ ¨ ̄⌒ヽ ―一 ヽ ヽ⌒ . ⌒≦7 / ヽ 、 \ 、 \ `ア ) / ,ィニア´ 「 二ニ=- `>  ̄ ヘ⌒ 乂 ⌒^, ////二ニ=‐ ヘ \ \ \ > ,/≧ {ィ升‐'"~_ }! \{^ ヽ }(///'7⌒ . ハ ,,zz===ャ'′ .}〉 \ '⌒ヽ⌒ \//> :..^^ {r| / |ヘ ヽ,ヘ .} ⌒¨ / ゞ" | / }\}:/ /\ \ さすがに、誰かが言わねばな / / ノ }!ー'" / \ ヘ __, ヽ - //,} ,く_/| \ __/ } }(//j//} }l i| ¬ヽ \ . `>ニ=- //////| ヘ { | ヽ . ム ////////{___∨ { \| \ }l^ ∧ {//{/|//ル' __V |⌒ \ ゝ zz=ニニ_ヽ,{ハ{从{ ̄ニニ=-∨ 7⌒
956 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 23:03:54.91 ID:TMmT16DB0 ┏───────────────────────────────────────────┓ 王豹が伏して思うに、 晋の政は少しずつ欠け始め、 元康以来、宰相の位に在ったまま終わった者は一人もおりません。 これはすなわち不善があるからです。 今、明公は禍乱を平定し、国を安んじ家を定めましたが、 再び転覆した車の軌跡を辿っており、長く在りたいと願い欲するのなら、非を敢えて聞かねばなりません。 ┗───────────────────────────────────────────┛ 、_ _, _ __ >⌒ Y ⌒ ヘ _, _> 7 V ⌒ヽ _, マ,≧ \//, 、ー 7 ノ ∨/ア ≧/7 ,>/ /l ,N≦ヘ ∨' ⌒ ノ_//7////}⌒ 乂| l{ ^乂/乂^ }l l{ l i: .:ス:. :i: 、 }l j{ l{ . : : : : : :ヘ. } }l 、 __ン 八ノ . : : : :丿从/ ` 一ノ > / < //} l ア >'" 丿ハ/l /从 ∧/{ヘノ`'< >'" ⌒ ′ }//∧///乂///,ハ: ′ `'< . / 厶イ: :У//,ノソ乂 : . \ / . : : : :Y乂: : : . ∨ . / : . . : : : : : . . : ∨ ‖ : : . . : : : : ∨ ‖ : : : . . : : : : : ∨
957 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 23:05:45.86 ID:TMmT16DB0 ┏───────────────────────────────────┓ 今、河間王は関右において樹根となり、 成都王は旧魏において盤桓としており、新野王は江漢において大封を得ております。 三王はいずれも強盛であり、精鋭の戎馬を揃えて険害の地に拠っております。 ┗───────────────────────────────────┛ . /::.::.::.::.::.::.::.i::.::.::.::.::.::.,イ::.::..i:.:V::.', . ,::.:::,i::.::.::/::.:∧::.::.::.::.:/∧ .::.i}.:i}::.:i} {::,i:.{i::.::./ニ.=ヘ{V::.::./l/笊气.i}::}:.::i} {/i::.{i::./,zt==t,{i\/ ''zァ=ュ、 i/.::.:i} . {:∧{ ヽ 辷リ 弋i;ソ/ }::..:: l / ヽ ヽ 丶、 ゙{::.ム. 丶 ,}:.:.:: l / | ‘, ‘, , {::.:ム _ /i} :.::.:l ' | |、 l l ’ ‘ {::.::.::}\. ゛ー´ イ ム ::.:, |i | |斗匕´ | ノ 、 } . V::.:ム > ,< ム::../ |i | l | 从|\从レ'| / ヽ . ヽ:::.:} } ¨ {::.:.ヽ {::.:/ |i | ト、 |v' -==彡~// ∨ \ . ,z-`‐'‐‐'{' ソー.、゙{i/___ |i |V‐\| /'^V | ∨ 、 / \::::::::::::', __ /:::::::::::::::/ヽ 八ト、|、=彡ヽ v }i、 | |i }i | ,′ ィΛ マ } ノハ | 从: ハ| , / {: 込 丶 ノ _イ ̄ } /レ': : : { {/| /: : :> イ i|: / レ' /}ノ^ヾ |、{: : : :ノ: : : ≧≦‐─┴r从_ ∨\从/^ヾ、_}//|o//j>'´ニ/ニ>、 _-‐/_///。j>''´ニニ//ニニ-_ _-/ニ|//ニ╋ニ//ニニニニ <:::::::::::::::::::::::::::::::> <´:::z-r─--v、:::::::::> 晋 成都王 司馬穎 く:::::{ | }ハ::}:::::〉 ,...:::' ̄ヾ<::::i ィ=z z=く 〉:::> ,...::::´::::::::::::::::::V:::レ´ ! `!::/ /:::::::::::::::::::::::::::::::}rj ≡≡ ≡≡|< 盤桓っていうのは、徘徊、ぐずぐずしている意味合いがある . 〈:::::::::::::::::::::::::_::z-┤ u ''' i '' |ノ ヽ:::::::::::::::::ス_r- 、`¨l、 、__ ノ ヽ:::::::::::::::::::ヾ:::::`ー-{ヽー--‐ イ_..:-─::.、 \:::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ-{チ-<::::::::::::::::l 晋 新野王 司馬歆
958 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 23:06:59.81 ID:TMmT16DB0 ┏──────────────────────────────────────┓ 明公は義によって逆賊を討ち、功は天下を覆い、徳は光り輝き、名は当世を震わせました。 賞する事の難しい功と君主を震わせる威により、 独り京都に拠って大権を専らとしており、 進めば亢龍の悔い有り、退けば蒺藜の生えた庭にいるようなものです。 これでは平安を求めても福を知る事はないでしょう。 ┗──────────────────────────────────────┛ |\ 「≧ミ. |〕iトミ / \ lニ=\|ニニ} _,,.. --- ..,,_ |ニニ/二=,} |二ニ 〕iト ∠: :,__/ ̄\: : : \=/ニニ } 人ニニ=/ : : : : : : : : : : : \---:{三三ノ /≧=:/: : : : : : :.‘:,: : : ‘,: :. :.\: : : r=ミ:‘:, . /: : : :/: : : : : : : : : ‘:,: : :.‘,: : : : :\:.| ヽ‘:, /: : : :/: : : : : : : : : : : :|: : : :.|: :|`ヽ: :.∧ ∨:, ./: : : :/: : : : |: : : : : : : : |\ 斗-| ∨ ∧ ∨:, ,: : : :./: : : : : |\: : : :. :.N/,ヽ| ∧ ∨ ∧ ∨:, | : : : |: : : : :‐‐--ミ:. :. :.|,ィf竓芋ミメ:, V: ∧ ∨, | : : : |: : : : :,ィf芋ミメ:. :.| 乂ツ ノ∧ ∨,ハ {/ ̄\_ ∧:. :.人:. :. :.人 乂ツ \| ,,,,,,,, / ∧ ∨ ,}. 、 :,\ ./: : \: : :\{\乂''''' ' __ フ__∧ ∨} 〉 | :| . |: : : : : : : :.「\{\{ r'::::::::V} / ノ ∧ ー‐‐ / / イ . |: : : : : : : : | ノ:込、 乂:::::::ノ .:'{__( ,/∧ ,人_/|,/: | |: : : : : : : :|(:::( ≧s。.,_,.。s≦ {フへ=- } | /、:.:∧ 人: : : : : : :丿 ):::} /ニ|___/ニ=/ニ__,ノ |___/ニ|: /:.∧ 〉、 : : : 〈 ー=≦_,,..。s≦/77,二ニ// ノ__,/ニニヘ: :/ :∧ ./: : :\: : :〉 /ニ,}//}ニ,|/}//ハ /=/ 。s≦二二二/,〈: : :./: :| 〈: : : : : : 「 ./二= //,/-‐‐|////二r 'ー=彡「:::::|ニ≧==≦二二〉: : : :.| . 〉、: : : //ニニ {//{ニニ|_/ニニ }二ニ= |:::::: 寸二ニニニ/: : :. :.∧ . {: : :/ニニニ/{//{二 /ニ_,.。s≦ニニニ|::::::::::::寸ニニ/: : : : : :/:.| /ニニニ/_Y {//{-‐=≦「≧=ミ,,二ニ/人::::::::::::::寸/: : : : : : : : :. :.|
959 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 23:08:45.26 ID:TMmT16DB0 ┏──────────────────────────────────┓ 昔、周の武王が殷の紂王を討った時、 諸侯を封建して二伯を為し、陝の東は周公を主とし、陝の西は召公を主としました。 周は覇国の時代になると、 数州の地に過ぎなくなりましたが、 四海の強兵が敢えて九鼎を窺う事はありませんでした。 これこそ天下が習うべきでしょう。 ┗──────────────────────────────────┛ : ,/´ : 燕 ノ . : ' ' : .: /´`‐´ : 中 : ( : : ' ' . . . . . : ' ' \_ : 山 : : `| 、‐-、 : . . . ' ' ' ' ' ' . : 斉 ヽ_、ノ´ `〜´`ゝ : : ' : : : : ' : 趙 : _ノ`´ : . : ' . : : : . : : /´ ' ' . . : : ' : : : ' ' ' : /`‐´ : : : : : ' ' : . . . . : ' : ' ' / : ' ' : . 周. . : . ' : . . . ' 魯 .' : : /´ 秦 : 魏. . : : . . . ' ' : . : : . . ' ': ' . : ' ( : . : ' ' '. : ' ' : ' ' : . . 宋 : . . : : `\ ' ' ' . . . . . . . . . ' : .: : ' 韓 : ' : ' ' ' ' ' : : ' ' ' ' : ~| : ' ' ' . . ' ' ' : ' ' ' ' ' : . . : ' ' ' ' : . . : : | : ' : . . : : `ヽ : ' ' ' : |、 ' ' : : \ ' ' ' ' . 楚 : \
960 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 23:09:16.65 ID:TMmT16DB0 ┏────────────────────────────────────┓ 今、成都王を北州伯として河北の王侯を統べさせ、 明公は南州伯として南土の官吏の長となられ、諸侯は各々地方に出るべきです。 外に徳を樹立し、内に忠を尽くし、歳末に所領より朝貢を行い、 良才・賢俊を選んで天子の百官とすれば、四海は長く安寧で万国は幸甚でありましょう。 そうすれば、明公の徳は 周公・召公と同じく賛美され、路が塞がって危ういと言えども社稷を保てるでしょう。 ┗────────────────────────────────────┛ V///\ ト \r 、 >∨////ヽ}\} \\ ヽ)ヽ <///、-‐一)\l \ \ V{ V{ __/>///> \___ \ / \ _,.ィi「(_ / 〕___>''" } ``'< }/´ ̄` ー==ァ--‐ァ ./ / /// `'<⌒ く//,/ ./ // /__}ミh、 ヽ r-=ニ7 フ ア /`''<///}h、 / V {⌒ 7 /_ / ``ドミx } \ . / , -、} _,z=≠ミx、 <ア//ア } 「 / //^ } { `` `'<(_ ヽ { { / { ー=ミx、 ,' {⌒ .漢の高祖が . ハヽ{/} ,ハ }l `ヾ ,' N 婁敬の策を納め、張良の謀を悟ったように。 . /込 ///V/} ^ ' /W { / `7////,} \ /{ \ .明公の聖思に沿うのなら、全てお許し頂きたい . ///////,} 一 / ハ /⌒ ⌒7/// }/ イ }/ / ⌒}__ \ / ノ / } . / ィ /ニ=- _)h、 ___ ィ( / /{イ } / }/l/ニニニニヽ_______/_ 丁////∨ \ニニニニニニ7ニニニニ} /イ,//, \
961 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 23:10:33.70 ID:TMmT16DB0 _...._ _,.-':::::::::::::`ヽ、 ,..-':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ __ /:::::::::::::::::::::::::::::\:::::::ヘ l::::::::::::::::::: ̄::::::ー.../::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ ヽ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ::ニ'::::l ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ `ヽ:::::::l \::::::::::::::::::::::\::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:、 ';::::::| ,ン、:::::::::::::::::::::`:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::\ ';:::| / | |`ト 、_:::::::::::::::::::::`:::ー-......__/::::::::::::::\ヾl l ト ト. ト、ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ `ハ_|ヾ 弋弍f'ー、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ '´く. 'ーイ l j、7ァt、__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l rヽ 、 lー'-'ノ_ノ∠Lゝト弋ー-- :::_:ノ 王豹の手紙への論評は ヘ ヽ--j..-<}::::::::::::〈.` .今の時点では差し控えたい。 ,レ-'⌒:、 ヽ:::::::::::ヽ- 、 ,. -‐、 ヽニ.:::::;r‐ '´ l::::::::::::::::::::ヘ .ただ、彼は斉王を取り巻く環境を憂い、 ,r'::::.,.-' r'´ ::::ヽ __'Jノヽ::::::::::::::::::ハ 誠心誠意献策を行ったのは間違いないだろう /:::::/ | l::: ` ヽ、_ ヽ_,l:::::::::::::::::::::l . | :::| | lヽ、__,. 、 ';::::::::::::::::::::::::::::::l.、 . | | | |:::::::::::::::ヽ. l::::::::::::::::::::::::::::::|:ヽ l. l ヽl. ..|::::/::::::::::´:::::::::::::::::::::::::::::::|::::l. ヽ ヽ.__ ノ | ::|:'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| ` ー- 一 ヘ |::::ー-、.._:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::|ヽ 7ハ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::|:::ヽ /::|::|:ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::|::::::ヽ /::::::|:::|:::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::|:::::::::ヽ /::::::::::{:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::|:::::::::::`
962 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 23:12:16.01 ID:TMmT16DB0 【紀元302年頃 晋 首都 洛陽】 「y_)_)_))っ/:i:i:i:i:У:i:i:i:| /:i:| ,ィ _ _ /::/__「 、{:i:i:i:i:{:i:i:/:i:/_ /:i:i:i:i:}_,ノ:{ _// , \ ー ' {: : : : : : :}\i:/厂^  ̄\ ̄\l:i:/:/:i:i:i:i:| // ̄\ ヽ {:_:_:_:_: ト-/  ̄ヽヽ/:i:i:i:i:i:/ 、 /(_人 \´ | |: : : : :У / / V― ´ i 〈 \_ L } `ヽ| _/|: :// /l\ / | `ーノ | \_ / | ___ // |: /´ i | | レ'\l |/ヽ / / く | | { | / y 」 / | : : :_l N ー==ミ \| ,_レ' l/ l || }| l ヽ | /  ̄〕 / { |: : 〃\|`i __  ̄ヾ /<_/lノ / 八 丶 | / ̄ ̄\ 厂 _r | | {: :‖ ハ ー\ |:::::::::`i /_ノ、 | ,/ } > ´ ̄ ̄ ̄ ヽ /_ Y _ / / | 丶リ : : : ーへ_\ー ' / リ | / / 「 | レ`ヽ / ⌒V i! { __ノ《 ヽ: : :/:/:{:〈l`_T,_´ 《. / / 〉 l | Y {l {! \ ノ ∨/ : /::::{こ}彡:}:|三)ー、 }} / / / | ____ , ―― '~\ } ~`ー{__У /: >:|:::/:i:/:::/: !: : /: :∨{ /ヘ /´ } \ \ j ′:l: : |/:i:// : <: :{ : : : {. \ / 〉、 | \ / i : : \|_/__/: :|: : : : ノ\ 〈 / } | / |: : : {/{: ̄i`TT´i:\ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ . / 〉、: {∧: :丶 _ノ≧ < / / : : : V∧ : : :-=ニ 読者の皆様の御健康と御多幸を願って!! ≦ / : : : : : \\: : : ≧ ≦ r―/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`/Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ \__人_人从_人_人从/ _) (__ ) 乾杯ッ!! (  ̄ ̄) ( ̄ ̄ /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } ところが斉王は返事をしなかった N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j . ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
963 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 23:13:21.50 ID:TMmT16DB0 /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、 :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ. : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 : ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ そこで王豹、もう一度斉王に手紙を書いている \ヽ、 _ , イ!::/ / ヽ{ ト、ヽ l:′ ∧\ マ三ソ| \ ./: : \\ ヾ-〃 _ !______ l; : : : : \\」リ/ / r _ _ ャ__ i: : : :::\::\i../ / __k‐ ̄ K-___ }_ヽ W)Yフ) _,,.ィa _‐}_ j{\}::ミ ヽ { _‐ ::::ィ::::z:::::/ノ _ヽ:: ヽ __\ V /___ -z z::::::::ア \:.. Z ` ヽイ ミ _..:-::::フ <:: .V、}、 ノ} ノ l フ > __ノ .l WC EYノ } ト_\升 ⌒7ィl','"同_ a,ィ同"/ / lイl ヽ__ _ノハ `"" ""´<l .{/ ',⌒ 十二日も返事が来なければな __J l .', く / ル く __フノ::l込、` __ ´ ..j{:レl l:',\__ 示 > >::::::::l \ ..::i{ .|:r:::::::ル \ フ ヽ-⌒h }ハ)/ ..}'‐.._¨¨_,,.-‐''"ハ}八l {- _ミ r} >_ ‐ ノ::イレ/ニニニl|l{ニニニニ.::イ /::ハ - _く _‐ /ィ:l::::::{ニニニニニニニニニイl:::::r::ハ} - _ _‐ /ヽ::{ニニニニニ〇ニニニニ ノ// ‐_ _‐ / /ニニニニニニニニニニニニ ', ::. ‐_
964 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 23:14:16.19 ID:TMmT16DB0 【王豹さんのお手紙(一部抜粋)】 ┏───────────────────────────────┓ 王豹が書状を差し上げて十二日、 聖旨は高遠で未だ一字の命令も賜わっておらず、可否を聞いておりません。 伏して思うに、 明公は大功を挟み、大名を抱え、大徳を抱き、大権を執っておられます。 この四つの大きいものは、気安く飲み下せるものではありません。 ┗───────────────────────────────┛ 、_ _, _ __ >⌒ Y ⌒ ヘ _, _> 7 V ⌒ヽ _, マ,≧ \//, 、ー 7 ノ ∨/ア ≧/7 ,>/ /l ,N≦ヘ ∨' ⌒ ノ_//7////}⌒ 乂| l{ ^乂/乂^ }l l{ l i: .:ス:. :i: 、 }l j{ l{ . : : : : : :ヘ. } }l 、 __ン 八ノ . : : : :丿从/ ` 一ノ > / < //} l ア >'" 丿ハ/l /从 ∧/{ヘノ`'< >'" ⌒ ′ }//∧///乂///,ハ: ′ `'< . / 厶イ: :У//,ノソ乂 : . \ / . : : : :Y乂: : : . ∨ . / : . . : : : : : . . : ∨ ‖ : : . . : : : : ∨ ‖ : : : . . : : : : : ∨
965 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 23:15:49.13 ID:TMmT16DB0 ┏────────────────────────────┓ 今、明公の功徳は周公ほどでしょうか。 元康以来、宰相が患い、 危機は密かに発し、思い及ばぬ所で禍が起こりましたが、 君子が遠くに思いを巡らさずとも、憂いは必ず近くにございましょう。 ┗────────────────────────────┛ _ /:i:i:i:i:ノ:i:i:i:i:i:ノ /:i:i:i:i:| / /~У`/⌒ヽ ̄_`ヽ /:i:i:i:i:i:i:/ ___ / / / \ `ヽ {:i:i:i:i:/´:i:i:i:i:i:i:i:/ / / / \:{:i:}:i:i:i:i:i:i:/ < ̄ ̄ / | V:i:i:i:i:/ > /l | , | | 彡|  ̄ ヽ / /` V| /l /、 ∧ 、 l | / {,イ /ィ=ミ、 / /'==ミ、 `/ / / l 、 《 てki ヽ{ : んヘ ‖ / / / ̄ ̄ V\{ Vソ 、 lひy' / / / / /(ハ "" ' """'イ _/ / / 、 / ̄ ̄`ヽ _/ 八 ___,ィ ノ´ )/ / } { _r‐,< ̄ ̄ ̄ ̄≧='´\ ̄ r―――< / / > ´Э ξ /´ ̄ ̄ >-―/ , 「ヽ / 〈 { Δ /( ___ /}:i:「::::(\ l |――┬ ´ \\ σ /、 ー 、'::{::::::::::::ム}/:i:|::::::;\\l | /)_/ ( \\_ロ/ -' |::::l::/::::::::/:i:r―亠 ヽ V // \ \_/ __ イ::::::/:::::::::::/:i:/ -=ミ / ̄`ヽ _ノ '  ̄ ̄ ̄ ̄ | |!-ァ―ァ―ァ:〈 〈 ̄`ヽ/::::| ,..| V:::/::/  ̄ ̄ ̄ 〈_丁´::::/ /:::| V:::::::( /:::::::::::/ 〈::::/ |<::::\―,――..´:::::::::::/
966 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 23:16:50.92 ID:TMmT16DB0 ┏───────────────────────────────────────────┓ 今、もし王豹の献策を用いるのなら、 王侯は皆封地に赴かせ、成都王を黄河より北の伯とし、鄴に留まらせるようにして下さい。 明公は宛を都とし、 方千里の広さに渡って諸侯を相集め盟約を結び、皇家を盛り立てるのが貢御の法、周典に由来します。 ┗───────────────────────────────────────────┛ _Vニニ',ニニ{ニニニニニニニニニニニ}ニニ7ニニ7 ,,ィi{ニVニニ',ニニ{ニニニニニニニニニニ}ニニ7ニニ7〕iト、 |ニニニ}ニ厶マ{f叮气冬ミxハ ,ィく彡ィ斧芋气ァ⌒アニ{ニニ} |>''~7ニ/〈 ハヾ rハ(_ノ了``ゝ′ rハ(_ノ了 ,ィヽ)、ニ}ニニ| 〈ニア/ } }‘, 乂辷り 乂辷り / ‘, \`''<ノ n _ノィi/ , 人 ‐‘, ' /‐' 人 \``〜==ニニ7 ゞー‐ニニニニア' /l/ `ー ‘, r ^ 厶イ \ト、 ヤニニニ/ `¨¨、ニニニ"{/ ノ \ 乂 丿 イ ハ ヽ\}ヽ‐'''¨´  ̄ ̄ ̄ { /}ノ{ハlrl ,ィ==> <==く从{ {ハ ノヽ } ∨ 从f:`ー─┴≧≦ ┴─'': : } }/ }ノ , -─ァ7777}: : : : : /: : : : : : | : : : : : {777ヽ {\___/ //∧ ///ノ__//∧ ': : : ://///,ハ: : : : :.|: : :◯: : : : : : : : :|///ハ {////\///} 〈//////////} /: : : : :{////: ゝ=‐ : L:_:_:_:_:_:_| : -‐=八////} {//////}/⌒ ̄ ̄ `ヽ〈,////////ノ {////,/⌒ア ̄⌒ ` 、 ∨,/////\ /\_/ / \ V/_/ ', / / ∨ \ l }/ i{ ∨ ', | / { { /ハ ', l , .∠ / 'Vハ } '/ハ ', , / ∠ { /_` ', /jI斗=ァ ' ∨ ,′ / Vハ \ Vソ V/ Vソ' /}⌒ア ,′ ,' {^ァi{ 、 厶 イ_ノ ィ , / { {{八 /l l⌒ | ,′ / _ ヘ ))个s。 ^ イ{[_ノ | { / _ ‐ }(( r--rT爪=ア}^\ | { _ - ィ リ __}{⌒}O_/...〈 ___、 |、 ', { _ ‐ /{アi:iア⌒ ̄.../⌒ ̄... ',ノ 、 ',
967 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 23:17:27.47 ID:TMmT16DB0 ┏─────────────────────────────┓ 王豹はつまらない者ですが、 州の法によって、明公が事を起こして険難な時に主簿に加わりました。 故に私は軽い身ですが、その言葉まで必ず否定されませんように。 ┗─────────────────────────────┛ |:i:i:i:i:i:i:i:l_、:i:i:i:/ __ /:i:i:i:i:i:i:i:/_ _____ 、:i:i:ー:i:i:{:i:i:У ̄> ´ `〈:i:i:i:i:/:i:i://:i:i:i:i:i:i:i:i:/ >―/ ̄/ \_ `ヽ:{i:i:/:_ノ:i:i:i:i:i:i:/、 / /´/ `ヽ\¬ {i:/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i::/ | . ′/ / 、 \:i:i:i:i:i:i:/ | l/ / / \__ l ̄l ̄ | ⌒/ 、 _/ | | 八 | | | \ /l /\ | | \ . / 、|、 |八 l/-|/ } l l / / |/ 〉 / i \ゝhヽ |/ 芍芸=ァ|/ 、 /|/ / \ \ \/ ハ)\ . 〈 { 〃 rtリ V V_jノ / /ノ ァ/'´ / / ミミ / ̄ / ̄\ / / . \ \_ |l、|:i: , :i:i:i:i: 〃ー<ー..、/ / 三 / ,/ \ / / \ ゝ〉`ヽ、_, /|l /∨}:〉 、 /、 ___/ / 、_)\ \ > 〈 、 \‖{ 、 _/ U|ー‐< ヽ}}/、 /´/l/\ / l { \ニ\ } . \_ _/;/ : |.;|////_Y{{ Lノ////|///\ | ∠_ { 、__\// r 、_/o;:; r; :;.:,:|// {:i:i:i:}'\ /////|///// ヽ /、 , - 、 人 \ んハ ( ( ̄` 、::; :: r; ::: :o;:::rヘ¬:/ /へ.__!////// | / ./ } 、 \ \じ \_ У),-ァ、_;:(_):;;:::rく\Vi:| _ ノ///、/////////|_/、 { / \__ア⌒ / .\_/i:i/:i:i:i|:i:∧ / ⌒7:i:i:iハi:i:i:} |≧=- ′ {ハ/ ',i:/ o | / | |″ `7 ,/ .人 ____./ ハ \/ \ } } ∨i:i:i\:i:i::} 、 (⌒ _____,;'⌒ヽ ,/ \{i:i:i:i\}、 \> / ̄ ̄ ̄ 二〉二二二二] / \ \i:i:i\、:i::} / ア ̄ \ \(⌒\ / ヲ :、 \ ,/\ / ヽ \ / \ イ
968 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 23:19:15.52 ID:TMmT16DB0 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | 返答や如何に? |:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::` \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶 ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´ | | ヾN ゞソ ゞソ// | | >:´|、 - ,|`:< さすがに、今度は斉王も返事をしている | | |::::::::| > イ |::::::::| | | >-、\! !/::,-< | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
969 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 23:20:26.65 ID:TMmT16DB0 【斉王殿下のお返事】 . { __ \ / / ̄ } ̄\_{...........:::::::ノ / \ ⌒\::::::::::::∨ /"´ ̄ / \ー‐< / . \ \:::>{/ ..:ノ / __ / \\_/ . \>''" {.::::::/ /厂 / ∨( `、 . / 〈;;/ /"⌒/ /Λ ハ ∨/\ノリ`、 / └<__/ ノ( }/ | | \ / }\ / | jV / | | \ _ ノ . / / Λ::::/ |/ /Λ / | | | \__/ / / /:::::∨ |/ { 八 | Λ |\ | | / {:::::::ノ || / \ | | j/"⌒ Λ | | |:V |/ / _|.斗┼―|‐-ミ j |,xfF灯∨ |Λ| | :::{ _/__ノ j′ |::/ |_|__ | / 灯j:} ノ jノ ノ . 丶 \ Λ:::::::l 八 ヘ ィ灯T荻ハ⌒ヽ j / /{::ノソ ,,{ ノ/ \ \ | \| /\ ⌒''弋乂;;;)ソ ノ/  ̄ イ \ .二度の手紙で \ \| |人{ { \ { ,,, ̄ { j )} 言わんとする所は分かった。 . \ \ |人 \( \\_ 人\ |`〜 、 } \_ ノ^「 Y´}/ ) ー ´ /:::::::::: \ .だが、私には別の考えがあるのだ | \ノ __/| \| || {___/:::::::::::: } | \/"―‐{| \\\_  ̄ ̄\__ / . _| \ \ |__ )ノ  ̄厂::> __ )::\ '" `、 \ \ ! < /] |  ̄´"'' ー┴_:::\ / | } | )\/⌒} /|  ̄} . { | `、 | ノ | |::::::ノ 〈 | / | | `、 ノ / |_Λ 厂| ノ\ | /⌒ヽ | | \_/ j/ \|| :::\ | / / ‐ヘ | | ー―---{ 厂| :::::::\___/:::⌒∨ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 表面上は型通りの対応だった N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j . ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
970 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 23:21:38.61 ID:TMmT16DB0 {イ:i:i:i:i:i:i:i:/{:i:i:i:V:i:i:iー-≧=ミ... 艾:i:i:/:i:i/:i:∧:i:i:i:i\:i:i/:i:i:i:i寸/:iヽ ー=彡:i:イ:i:i:iV:i{:i:i:i∧:i:i:i:i/:i:i:i:i:i:{-─寸ハ /:i:i:i:ノ:i:i:i:i{八:i:i:i:i:i\:{:i:i:i:i:i:i:i八 }:i:ハ .厶イ:i乂:i:i:i:{:i:i:i\:i/ニ Y:i:i:{乂─-- |八{ |:iノ个:i八:i:i:i:i八(:マ {乂( -==ッ. / ノ:i:i乂:i:i:i:i:\:i:i:i∧_。_  ̄ \ 殿下。 ノイ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i个≦:「:†:}', r‐ ' ノ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:人:\l.⌒|∧ 7′ .長沙王殿下が面会を求めています ノイ:i:i:i|:i:i:i:i:i:i从\ 寸| ≧=- 个:. 乂:i:i:i八:i:i:i:i:个\:\ \∧:i:i人:i:乂 才:i:i:i:i:i/}:i:i:i八: : :\:\ .| |VV:i:i:i:ハ ア:i:i:i:i:/:iハ:i:i:i:i}\: : :\ 寸 .|:.VV:i:i:乂 /:i:i:i:i:i:/: : : : : : : : :∧ : :.∧. |:::} V:i:i:ハ ト.、 ,..イ {:i:i:\ /:i:i:i} __ 晋 斉王参軍 皇甫商 .、ー'⌒ヽ:i:i} _, - 、_ {:i:i:i/:i:i:i:/ \:i:i:i:i//  ̄\:i:i/、 /  ̄/ 丶_ ヽ / / N\ Иハ/| < l| / レV、{《宜\l 宜》/∨ l| / l | Y_、 、 ' _, /_Y、 八 すぐに通せ / 、 | } \_ _/ } | / ヽ 〈 \! { _人__人_ { 〈 / \ },.ィ〔ニ{∨:i:i∨}ニ〕ト、_ /、 / \ /二二 ,{ 〉〈 }二二ニ\ 〈 〈_ r<ニニニ/ l:i:| \二二二\! . 〈 /二二/ |:i:l T\ ̄ ̄ \ / ̄ ̄/ ∧ .|:i:| l ニ\ \ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } しかし、事はこれで終わらなかった N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j . ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
971 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 23:22:18.31 ID:TMmT16DB0 |///\ _, -‐===‐- _ |///\_///////} }/////}/ ⌒ヽ//////)く////ノ _ -┴- 、// / \//// V/ 〔/////// ' l} \'" ', V ///,' { l} ノ斗}l ヽ─‐' V/ィ7 | { 斗ャセ }ハ ',: :. } おお、長沙王。 ア 斗r孑‐ト V ,イ坏¨l7 lノ`|: : :. } =彡T| |lヾヤ芯``'‐ゝ ヒzリ 'ノ 人|ノ: : : :/ } .これを見てどう思う。 l.| ',ムヽVソ r -= T} ノイ : / } ,' {寸、 \ヽ ノノ彡' }/ 私の主簿の王豹が書いたのだが…… / V : `7X^ 、 マ ) イ/、 / ノ ./ ∨: :/{{ > _ < V=ス / / / ', ∨{ ヾ=ァ } }ノ ⌒丶 / ,;. :;. ,;;;; _,..-'' '''- .._ :;;;;. ,;;,,''" :;;;;;;. ;' / / l 、ヽ :;;;;;;;:. 、,,,,,,/ / / l l ゝ;;;;;;;;;;;;;;;;:〉 ゙ヾl l l l_ l l`゙ヾ:;;;;;;,;;';;; ' ゙ヾ lヾ ̄l lリ ̄T‐-リ ;;;/ 、=ヘ ヽ_二ミ、ヾ〃,゙≡ミ、/ /: :`: :> \ソ、 弋:::リ 弋::::/ /;)~`゙´i 拝見しましょう ノl ~Tl ' ´l lソ l l l l ゝ、 ー' _ .l l l l l l l ,:l l:::゙ 、 '",,.l リ-、l 、 l //:l l/;;;;l l//;l リ:: :ヽ 、ム /: :, レ'/;l;;;;;l'/';;;;;,'レ'::::/;;ヽ 、ム /:/: /;;;l;;/: : :/': : :/: :' \ ム /: : /::/゙゙;/ / /: : :/: : :' /;;、 ム ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } ちょうどこの頃、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 斉王は自身の下を訪ねて来た長沙王に王豹の手紙を見せた ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
972 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 23:23:37.62 ID:TMmT16DB0 ┏────────────────────────────────────┓ 今、成都王を北州伯として河北の王侯を統べさせ、 明公は南州伯として南土の官吏の長となられ、諸侯は各々地方に出るべきです。 外に徳を樹立し、内に忠を尽くし、歳末に所領より朝貢を行い、 良才・賢俊を選んで天子の百官とすれば、四海は長く安寧で万国は幸甚でありましょう。 そうすれば、明公の徳は 周公・召公と同じく賛美され、路が塞がって危ういと言えども社稷を保てるでしょう。 ┗────────────────────────────────────┛ ,;. :;. ,;;;; _,..-'' '''- .._ :;;;;. ,;;,,''" :;;;;;;. ;' / / l 、ヽ :;;;;;;;:. 、,,,,,,/ / / l l ヽ_L..;;;;;;;;、;:, ゙ヾl l l │l l l`゙ヾ:;;;;;;,;;',,,, ゙ヾ l ヽ l l l __ リ l リ;;;/ 、=ヘ ヽ_二 ̄ヾ〃,___二゙/ /: :`: :> \ソ、 弋::::リ 弋::::ソ//;)~`゙´i ノl ~Tl  ̄ ,  ̄´l lソ l l l l ゝ、 ___ _ l l l l l l l ,:l l:::゙ 、 '",,.l リ-、l 、 l //:l l/;;;;l l//;l リ:: :ヽ 、ム /: :, レ'/;l;;;;;l'/';;;;;,'レ'::::/;;ヽ 、ム /:/: /;;;l;;/: : :/': : :/: :' \ ム /: : /::/゙゙;/ / /: : :/: : :' /;;、 ム
973 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 23:24:12.48 ID:TMmT16DB0 ┏───────────────────────────────────────────┓ 今、もし王豹の献策を用いるのなら、 王侯は皆封地に赴かせ、成都王を黄河より北の伯とし、鄴に留まらせるようにして下さい。 明公は宛を都とし、 方千里の広さに渡り、諸侯を相集めて盟約を結び、皇家を盛り立てるのが貢御の法、周典に由来します。 ┗───────────────────────────────────────────┛ ,;. :;. ,;;;; _,..-'' '''- .._ :;;;;. ,;;,,''" :;;;;;;. ;' / / l 、ヽ :;;;;;;;:. 、,,,,,,/ / / l l ヽ_L..;;;;;;;;、;:, ゙ヾl l l │l l l`゙ヾ:;;;;;;,;;',,,, ゙ヾ l ヽ l l l __ リ l リ;;;/ 、=ヘ ヽ_二 ̄ヾ〃,___二゙/ /: :`: :> \ソ、 弋::::リ 弋::::ソ//;)~`゙´i ノl ~Tl  ̄ ,  ̄´l lソ l l l l ゝ、 ___ _ l l l l l l l ,:l l:::゙ 、 '",,.l リ-、l 、 l //:l l/;;;;l l//;l リ:: :ヽ 、ム /: :, レ'/;l;;;;;l'/';;;;;,'レ'::::/;;ヽ 、ム /:/: /;;;l;;/: : :/': : :/: :' \ ム /: : /::/゙゙;/ / /: : :/: : :' /;;、 ム
974 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 23:25:21.62 ID:TMmT16DB0 {ゝ==ミ、 /: : : :, -─ \ニニニソ ..___Vニ>_>─γ⌒ \'´ ', ..\ニニ=γ´ \ 丶 \ニ/ ヽ \ , \ 、 } l l ィ⌒`l \.} ', \─ \ |、 ', | | ハ 从zzハ l }l^丶 \ l l {ィ⌒ ',|J/ 犹心′} lVリ ', l } \ { {l 'l \ '{ ィ^乂_り- ム' / ', } ,' どうだった? }ノ \ ',ヾ,ィ芹ミー' ''' }‖, -─ 、} / } 〉 }人``''、- 乂ぅ , /Tl ヽ } / ./ { ',: \ ゞ-、 '''' /l {{、 } } ./ / / }、 \__f⌒ {{ ヽ _ ` ィ' ハ ))ヽ { .},' / / / 乂\ /{ 》_``'l l ̄ イМ :. V / /--、 ',\/ 、 / :. \- 、 l マj :.,...-r、/ Y l \ :. マヘ> _ノ___} ,} `ヽ/ _} 、 , ∧ ´ ̄ ̄ \⌒\\ ' } ⌒\ }/} / ' }/{ \/ 〃 ' / / | ', l| { / / | | | | ハ〉 l|_{ 〈 { ィ | } 抖f芹/_) l|⌒\_V N斗f芹}/ vソ^〈', l| (___{^ 、 v Vrソ l ! l| {}八__|\〉 _ イ | l| {}_| {__ | |=≦Hノ┐ j| {∧ {、 ⌒{ | |〈 | レ⌒L j| _j_}ハ\cl| ハl l/ }、 j| { ̄ ⌒ア⌒` v′_〉_}⌒l ヽ j| ', / `丶、J { ⌒\ j| ', ヽ 、 }
975 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 23:27:57.68 ID:TMmT16DB0 __, -―― _}\ }ヽ ´ ∧ \ , '/ -- .∧ / / i´ \ 、 `''< / / .| ヽ \ -―― Y / / ', / } / i ', < / /_ ./_ | ', ≧=---r'∠__ 〃 ` ̄ / | ', ', V / { / ハ i ', i マ≦ 乂_ イ ′ | i 斗 七'' ̄「 | i | / | i .」__ i i } | | | ハ | | .i <.._| | | | ̄「 .ハ | | ! .ハ / | .i | i / | | | | | / ' l / j/ j.ィチ ̄, /| / i く {⌒| | __|_j/ ', /}/ ,ィ´:ij:::} | / j/ .i / ./| \ {:::ij:_ }/ 乂::ノ / / / | i //| ハ | | 乂::ノ , /.イ | // .| ∧ 、 ト.{ハ. _ _ _ / .| / | /イ , \ト.._{ .| ∧--vfニニニYニニYニニト-- </_ .| 斉王 ./ / i .-=〈ニニニニニ|ニニニ}ニニニニニ/ニニ.\| / / / }_.-=fニニ∨ニニニニ|ニニi|ニニニニ/ニニニニi ./ / / /ニニヽニニ∨ニニニニニニ|ニニニ_/ニニニニニj / / / r≦ニヽニニニ、ニニ.∨ニニニ|ニニニニニニ/ニニニニ/| ./ /イ .′.|ニニニ.\ニニ、ニ∨ニニニ|ニニニニニ/ニニニ_./\| / / / >、ニニニ\ニニ、ニ∨ニニニ!ニニニニ/ニニニ/ / ヽ 〃 / /_ `''<ニニ\ニニニニニニ!ニニニ./ニニニ/ , / V .// , V `ヽ `''<ニニニニ∨ニニ|ニニニ/ニニ/ / / ', , i ヽ ''<ニニニニニ|ニニ/ニ/ / / _i__ i { / | ∨ ''<ニ> ´ ̄ ̄ ̄_ノ / / .ィf笊/ | | / / _|_ .∨ V / {´ ー== ニ、: : ', {/ .イ笊イ ′ | | ./ / マ笊笊≧x ハ }/ { | __ ---ィ: : :} /{ィ笊イ { :, ./ ∨ ミ笊} _...ィ .{ | __): : : : : } /、/ /イ ハ ', ∨ / ∨ {ff_/ { |_ ィ < ̄ ̄/ \ / 〉
976 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 23:29:45.25 ID:TMmT16DB0 __, -―― _}\ }ヽ ´ ∧ \ , '/ -- .∧ / / i´ \ 、 `''< / / .| ヽ \ -―― Y / / ', / } / i ', < / /_ ./_ | ', ≧=---r'∠__ 〃 ` ̄ / | ', ', V / { / ハ i ', i マ≦. 乂_ イ ′ | i 斗 七'' ̄「 | i | / | i .」__ i i } | | | ハ | | .i <.._| | | | ̄「 .ハ | | ! .ハ / | .i | i / | | | | | /::::' l /::j/:::j.ィチ ̄, /| / i く {⌒| | __|_j/:::::::::', /}/:::::,ィ´:ij:::} .::| / j/ .i / ./| \ {:::ij:_:::::}/::::::::::::::乂::ノ ..::/ / / | i //| ハ | |::.乂::ノ .::; /.イ | 小人が骨肉を離間させるというのに、 // .| ∧ 、 ト.{ハ. _ _ _ / .| / | 何故、銅駝の下で打ち殺さないのです? /イ , \ト.._{ .| ∧--vfニニニYニニYニニト-- </_ .| / / i .-=〈ニニニニニ|ニニニ}ニニニニニ/ニニ.\| / / / }_.-=fニニ∨ニニニニ|ニニi|ニニニニ/ニニニニi . / / / /ニニヽニニ∨ニニニニニニ|ニニニ_/ニニニニニj / / / r≦ニヽニニニ、ニニ.∨ニニニ|ニニニニニニ/ニニニニ/| . / /イ .′.|ニニニ.\ニニ、ニ∨ニニニ|ニニニニニ/ニニニ_./\| / / / >、ニニニ\ニニ、ニ∨ニニニ!ニニニニ/ニニニ/ / ヽ 〃 / /_ `''<ニニ\ニニニニニニ!ニニニ./ニニニ/ , / V . // , V `ヽ `''<ニニニニ∨ニニ|ニニニ/ニニ/ / / ', , i ヽ ''<ニニニニニ|ニニ/ニ/ / / _i__ i { / | ∨ ''<ニ> ´ ̄ ̄ ̄_ノ / / .ィf笊/ | | / / _|_ .∨ V / {´ ー== ニ、: : ', {/ .イ笊イ ′ | | ./ / マ笊笊≧x ハ }/ { | __ ---ィ: : :} /{ィ笊イ { :, ./ ∨ ミ笊} _...ィ .{ | __): : : : : } /、/ /イ ハ ', ∨ / ∨ {ff_/ { |_ ィ < ̄ ̄/ \ / 〉
977 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 23:33:33.20 ID:TMmT16DB0 l\ ___ | :: \ /::::::::::::/´ |\ |::::::::: /⌒ /::::::::::::::::/ |::::::\ /´ ̄ ̄ ̄ ̄`\:::::/ /:::::::::::::::::: / |:::::::::::ヽ ――<´ ̄ ̄`\ ⌒\{::::::::::::::::::::/ , __ へ >―/. . . . \ ∨::::::::: / \ |  ̄|` . \:::::::::::::::: ノ. ./ ノハ ̄ \ L ⊂ノヽ . \ ::: /./. . . . . . . . . . . . .|. . . . \__ Λ. . _ .  ̄ノ /. . . .| . . . . . . . . . .|. . |\. . . . 厂 |. . ´ ) く . .|. . . . | .|. . . . . . . ┼―|--\ . . . / /| . . 厂 . ∨. . . . | 斗匕. . . . . . x=ミ ∨. . . . ./ / . . . ι /. | . . . |.x=ミ\ . . ./ ハ ヽ .|. . . . /. ./ . . | . . / . .| . . .〃 ハ ヽjノ rリ ノ |. . ア⌒Y . . .| . . ⌒―八. . . | ,,り '' _,.ノ イ j. ./| . . | \_乂_ 丶 (( ( _ノ'´ ノ/. . . / . / { J / j厂 / / (( 八 { ⌒ヽ ((/. / / / |. .\ 乂 イ \ { . . ./ \ (( |. . . ..> < /^ \ . / | ノ/⌒\ `¨¨´ハ / 厶 __/ / . / . . . . .ノ\ /ノャ''゛ / ⌒\\ / /\ . \. . . . ./. . ―/ /::::| / \\___/ . . . . . . | \/ . ./ /|:::::Λ_/ | |. . / / . . . .| / /:::::| / | |. . / | . . . . |./ /:::::: | { | |. .  ̄ ̄\ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 銅駝とは、洛陽の宮城の前におかれていた駱駝の銅像を指す N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
978 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 23:34:36.56 ID:TMmT16DB0 、 _.. ....ヘ ヽ、 . !\ , . <´. . . . . . . . ..ヽ ` < !. ヽ , < . .,ィ. . . . . . . . .___ヽ、 ヽK i .∨ ,.イ . . . .¨. . . . . . . . . . . .> 、 ̄`¨¨¨'''¬-V ヽ、 . ! ',/.. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .ヽ、 .Y .\ ! ,:'. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ヽ. .゙¬ー─‐-.、└一フ . ! ./.. . . . . . . . . . . . . . . . . . .ヘ, . . . . . . ヘ. . . . . . .', . .', ∠. →ーュ ト . .',.,'. . . . . . . . . . . . . . . . . . . .',. .', . ', . . . _..',-‐. . ',. .', . .V"_-_-_-_-./ ヘ ` <} . . . . . . . . . . ',. . . . . . . . . .',. .',.、 ィ". . . ', V. . .',. .', . .W-_-_-_/. ヘ . ヘ .!. ! . . . . . . . . . .' . . . . . . . . . ヘ .', Vト. . ..Ν V . .',. .', . ',_ニ_-_./ . . . ヘ ヘ !. !. . . . . . . . . . .', . . . . . . . . . :ヘ ', V _,zzt芝≒ij| ', ', . {.. .}_/. . . . . . . ヽ.!. i . . . . .', . . .j,. .ヘ . . . . . . . .!.', ',i ,;t芝F";:}.:.:} ∨. .i..i . | /.,' >ー‐- . ,ィ.i .',. : . . . .'.ィ" i:. .!∨、. . . . . .!. ! イ´∨ゞ::ィ: イ'' ‖ リ!. :〈_,'イ ,ィtニtz,、 ィ" i. .', ', . ィ"', . . i V! .ヘヽ . . . .|ヘ| l. ゞ´ .' . . . |,V.V イヾ3, `VC 返事がありませんね? >'"_', .', .', . . . ヘ. . ', ;,ィti芝ヽ、 ! .,'. . . ..l. . . .V i8ニ=-LiF <.-_-_-_', .ヘ .', . . . ゙;,ィi;k:'":、:;:;:}:.〉` ' , ,'. . . . .!. . .', .V.Fl{`iヘ-、 ` <-_', .',',..ヘ. . . Wヘ ヾ、 イ i. . . . .,' ', . . ', Vi弋ヽヘゞ /∧ ',ヘ. iヽ . Yヽ` _..、 .i . . . .ハ .', . . \_人_人∧从_人_∧_人_从_// / //.∧.', .〉、 iヽ.ヘ}._、_ V__.ノ i . . . ,'. . ',__',. . ) > ヽ、/ ¨ ハ.',{. !′ム'"人 /.. . ..,'‐- ._V `< 分かった!! > . ,' . ヘ.',', ' ! i´ .V.>. .. __ . . . イ‖ . ,'li} .l:.:V < ( . /. . . .ヘ ' V. .V |r-=vイt} ,',' . ,'i|i| |:.:.:V /^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y^ /. . . . . !ヘ. ', . } .|ヘ ヾi|ih、 !!! ,'i|i|i .|:/ V゙ら \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/ ≧ < -=ニ 処分は追って下す事にする!!! ≦ ≧ ≦ /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 『晋書』『王豹伝』によれば、 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 斉王は王豹の策を良く思っておらず、長沙王の言葉を受け入れたという ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
979 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 23:35:58.38 ID:TMmT16DB0 /........................................................................................\ ......................................................................................................... /........................................ト、..丶........................................................ . / .........................................| 、.....丶.............................. |.................... ′................................... |...| 、..', ,....................}....... |..............|...... ′...............{.................... |...| ',.. ∨.......|i....抖<..|..............|....... . |..............l.....|.................... |...′ 〉.} V斗fセ´. ハ ....|..............|........| . |..............|.....〉........... |!... |V v匕 xr==ミ、 '∨..............|........| . |............∧......Y .....斗z.セ´ 斤fハ ヾ | ........... |........| . |............. ∧匕´........|r=≦ V代ノ仍 "i!.,′......′ . | . ..................ヘ...i,У/ ,斤fハ 又廴_ソ }/|...../|,′.....| Yト...............iV i{ ∨代ノ,ム `" " ,.../...リ ........| . |i∧..........∧ ゙ 又廴シ 、 /// し ノ,イ......|..........| . |......\.......∧,、 }|...... ノ........ ′ . |.......... \.}..ハ ヘ //´/ ´ ̄ヽ ,ル...............,..,′ . |.................`..ト、 丶 /´ ノ イj.}............./|′ . |....}............... }.....t‐'\ 、 - ´ /./ レ|........../ j! . |..∧............V......| \>  ̄ イ...// |../.../ . レ 、...ト、...{.. N \、...T ー‐ ´ | / !イ../ \ \...ト入 __,| |´- 、 jノ V V /´ i,ノ 乂,j >、 x< { _ __,′ `> rイ´ ∧ ` -- ´ ,′ `>、 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 問題となるのは、上奏文の内容である N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
980 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 23:36:50.58 ID:TMmT16DB0 【斉王殿下の上奏文(大意)】 ┏─────────────────────────────────┓ 臣は凶逆が陛下を廃位した事に怒り、 成都王・長沙王・新野王と共に義兵を興し、社稷を再び安んじました。 ただ、皇家のために戮力し、親親宗室共に心の奥底から従事したかったのです。 これは臣が夙夜に誓っている事で、神明に負い目はありません。 ┗─────────────────────────────────┛ /:i( /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/ ____ /:i:i:i:ヽ ____ __ __ {i:i:i:i:i:i:i:ノ⌒ヽ }:i:i:i:i:i:i:i:iヾ:i:i:i:i:i/ ` `ヽ`ヽー / ∨ 乂i:i:i:i:i:i:i:i:У ̄ ∨ /, ∨ >y'" ∨/, | ' | il | | \ | ‖ | | ム斗匕| ! _,.> | , { |人! / j.ノ 八| ト、 ノイ_ \(ー-\ / j/ __,! / / '/, / 厂}∧∨ ( ヽ ヽ{ ==彡'"ノイ__彡' У . / 人∧∨ \__彡'" ⊂⊃j,.ィフ'" /, ノ ヽ ∧∨__⊂⊃ _,. ┐ xく(¨ { { / Y \/∧∨(乂 __ ゝ _,..ィ jノ ) ゝ=彡' r=ミ、 ヽ∧∨ァ-、,.ィi{a><_八 (___彡' 人 ヾー‐一' (___)ノ ヾイ/i:i|〈_ニニh、 >彳 \____.ノ /`ー=ァ ヾ'" (\¨¨ヽ ( ゞテ' ,:仁ニ/ニニ==---{ニヽ_,.ノ!ー--、___ ( ,.ィi{ニニ=/ニニニニ八ニニ≧彡ニニニr'⌒ `寸ニニ〈ニニニニニ=->ニニニニ=-  ̄ ̄}`ーテ''¨ヽ ̄ ∨ ̄ ̄ | / \ ∨ 人ノ ヽノ
981 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 23:37:42.55 ID:TMmT16DB0 ┏───────────────────────────────────┓ しかし、主簿王豹は敢えて異端を造れと述べております。 曰く、臣が宰相を務めると必ず危害が起きるので、 一旦不祥を避けるために臣と成都王を伯とし、藩王として出鎮すべしと申すのです。 上は聖朝の教えを誣告し、下は妖惑を助長し、人々の疑いを招き噂になっております。 ┗───────────────────────────────────┛ . -―- . やったッ!! さすが王豹殿! / ヽ // ', おれたちにできない事を | { _____ | 平然とやってのけるッ! (⌒ヽ7´ ``ヒニ¨ヽ ヽ、..二二二二二二二. -r‐''′ そこにシビれる! /´ 〉'">、、,,.ィ二¨' {. ヽ _ _ あこがれるゥ! `r、| ゙._(9,)Y´_(9_l′ ) ( , -'′ `¨¨´ ̄`ヽ、 {(,| `'''7、,. 、 ⌒ |/ニY { \ ヾ| ^'^ ′-、 ,ノr')リ ,ゝ、ー`――-'- ∠,_ ノ | 「匸匸匚| '"|ィ'( (,ノ,r'゙へ. ̄ ̄,二ニ、゙}了 , ヘー‐- 、 l | /^''⌒| | | ,ゝ )、,>(_9,`!i!}i!ィ_9,) |人 -‐ノ .ヘー‐-ィ ヽ !‐}__,..ノ || /-‐ヽ| -イ,__,.>‐ ハ } ''"//ヽー、 ノヽ∧ `ー一'´ / |′ 丿! , -===- 、 }くー- ..._ //^\ ヾ-、 :| ハ  ̄ / ノ |. { {ハ. V'二'二ソ ノ| | `ヽ ,ノ ヽ,_ ヽノヽ_)ノ:l 'ーー<. / |. ヽヽヽ._ `二¨´ /ノ ノ / <^_,.イ `r‐'゙ :::ヽ \ `丶、 |、 \\'ー--‐''"// \___,/| ! ::::::l、 \ \| \ \ヽ / ノ
982 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 23:39:14.95 ID:TMmT16DB0 ┏────────────────────────────────┓ 誠に乱をもって名声を得ようとするのは、秦の趙高のような詭怪之類でしょう。 王豹は臣に不忠不順不義を為しており、 詔勅によって吟味し、正邪を明らかにして頂きたく存じます。 ┗────────────────────────────────┛ /: : : : : : : : : /: : : : : : : /: : : : : : :\ . : : : : : : : : : :/: : : : : : : /: : : : : : : : : : :ヽ / : : : : : : : : : :': : : : : : : :/: : : : : : : : : : : : : : :. : : : : : : : : : :/ : : : : : : : ': : : : : : : : /.: : : : : : : :. |l: : : : : : : : :/: : : : : : :/: : : : : : : : :': : : : : : : : : : :.l |l: : : : : : : : ': : : : : : : ': : : : : : : : / : : : : : : : /: : : ! |l: : : : : : : :': : : : : : :/: : : : : : : : ': : : /: : : : / : : : ' |l : : : : : : i|: : : : : : ': : : : : : : : :'>、/: : // : : : / ',: | : : : : i| : : : : : i|: l: : : : : : {i: /=ミア/: : : : ' ',:|、: : : :.i| : : : : : i|人: : : : |: |r'7斧//: // ヾ\: : i| : : : : : i|: : V : : |V 弋ソ // 趙高ときましたか。 ',:从: : : : : : : : : V: : | 〔 ',: :ハ: : : : : : : : :V: | 〉 .普通、そこまで書きますかね __ノ'^ } : : : : : : : /ヾ| r 、 / ′``丶 ハ: : : : : l/ __ -‐く / \ ', : : : / `Y _ノ 人 ,′ \: : / / ´ ノ /-- 、 |:./、 ′ ノ、 '  ̄ `丶\ lレ' ‘,{ / \\ r──-、 / ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } この上奏文に記されている内容が斉王の本音なのだろうか? N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
983 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 23:41:02.80 ID:TMmT16DB0 【紀元302年頃 晋 首都 洛陽】 !/ゝ_ イ ` :.、/ / / ! , , / i \ / ,' / ; j!'; ∨ ,:' ノ/ /' ' 〈 |/!イ_ ノ/ィ / i! ', 斉王。 / /イ i{ _! |``' _ -=ァ '´〈 .j!イ l ' ,/,' | || Y i! 笊_x、'; ,イ`イ j!_ノ 上奏文を読みましたが、 / / {`ヽ j.! i i! ハ_t'ソ'i x笊/|イ 王豹は実にけしからん者ですね。 { ,{ {ニ≧'ヽ! ヽ':, ! (ソ, | ‘, |':, ':,ニニニニ\{|ヽ ' , _ ´イ { 申し出通りなら、誅殺しなければなりません ヽ l ‘, !≧s。/ニ!':, 、 ', ‘ ' イi i! ' r`<ヽ_j }_.', }≧´ ‘,i!rvノ {:i:i`|:i:i:i:i:\ {:i:i:i:i:i:/:i:i:{ |:i:i:i:{:i:i:i:i:}:i:} - ┴‐¬ー、:i:ノ、 . V⌒\:i:ノ:/ ´ \ ヽ / / ヽ´/ }  ̄/ . / / 、__/ l | /l | / i\ / |人_ゝ、 / И / . / | 、 l { V 三 三 レ i / | \V \_> , -、 / 八 /7 陛下の同意は得た。 / { | `\_} 、 L ノ / // \ /´ / \ { { i>┬ イ / 〉 / 王豹を誅殺しよう .〈 \ -)-{ニ{::}へ! / / . 〈\ 、 〉///( //\ \ヽ\- 、 / / \ ー////////// \ ヽ:ヽ\\ / >―― < //////////// }:::} V,l/) { }////////// |:::| / ニ} { _ ノ }///////.:.... ..::|:::|:./ _ } `て /////,/―― ´ ̄`7i ノ`´ー 、 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .『晋書』『斉武閔王冏伝』によれば、 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 斉王は鄭方と王豹の意見を用いず、上奏して王豹を殺してしまったという。 N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .上奏して王豹を殺したのに注目したい `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
984 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 23:42:57.42 ID:TMmT16DB0 .Y::::{:::::::{三三二\:: |:::::::::|{ ハ::::::`ニ=- '´::::::/ /(__.. ’ 从:::\:::{三三こ/ 狄::::::/_〉 }:::::::::::::__彡'゛ /:::::: .. ’ .、 (:、:|トミ:`辷三三{_/ニ}/ {_/::::::::::::::::::::`¨¨¨´::: .. ’ .、:iU j::从:::爪___フ三三ニニ 内\___:::::::::::::::::::: .. ’ .、:iU |U {〈 }Vホ、三三三ニニ /.凶// ̄\:::::.. ’ .、:iU | . . : :: ⌒ {:::{内i:、二二二 / ///| .. ’ .、:iU |U . : :::::::::: .乂:凶^个c。.._// // .|... ’ .、:iU ! i \. : : :::::::::::::: ⌒ 乂/∧ / //.. ’ .、:iU ! l i ..:::::\厂 ̄ ̄ すまない。 /:::/| ∨ . ’ 、:i||l U....:::::::: \ /:::::::/|:| /. ’ .、:iU:l|U ...::::::::: ∧ 思い残す事はないか? /::::|:::::/::|:l. ’ .、:iU U |...::::::::: / ∧ /::::::::|:::.. ’ .、:iU:リ / ...:::::::: / ∧ /::::::::. ’ .、:iU/:::::/ { ..:::::: U / ∧ /:.. ’ .、:iU::|:::/::: / ..:::}::::::U | / / ∧ /. ’ .、:iU:|U::|/:::::/..:::::::::∧: ',| / / \ /\_. ’ .、:iU::|::| :| 、/:::::/::::::::::::/:: | ∨/ / \ ___/ ̄//:::::/ / .、:iU |::i::::|::圦 ̄`丶、::::: /: | _{_ /_二ニ=-‐─ ノ| | :| |::::/、丶灯 |::i::::::::::::::::|::::`丶、 \ / / ̄\  ̄ ̄ ̄ ̄ .f ‘, 、 \:::::::: / |::::::::::::_:_:_:_:j_,_,___〉 \_{..二ニ=-\ γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ ,| | :、 \__} ̄/ |::::::::::(匚}____ | | よもやよもや .| _、< \\__>‐(___/‐- |::::::::::::::::::::::|_,,、丶´ | ヽ________乂 _、<(>''´  ̄ ̄ ̄\ |:::::::(匚} ̄´ / | ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 『晋書』『王豹伝』に曰く N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
985 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 23:44:24.40 ID:TMmT16DB0 j( i j{__,ノー ''7´ }|ーノ[_,ノ _/ , ' 'i_ /::´::::::::::/--z_ 了 , ' 7 ハ,ノ7::::::::::::::'Z,,二Σ ,ィ_ < iV i i /ノ /|:::::::::::::< ̄ ̄ {[ i( ]く 二 V // 'i , 了二二 ̄ ヾマム、 寸zz心、_ ̄ ̄\ i ノ_/_/__ ̄ ̄ ̄fア「 寸h..,,__, ー=ニ三≦ 二_ _/ ~ミ ー=彡 {辻ニf´ ー=≦三三ア __,,ァ-`^ j{ / Y {[ f⌒Y{ フ少彡7''T~ ノjグ |从 i) } |乂 ノj / [ x彡,k'{{/ [r‐' ノ __,,フ  ̄彡 ∧、__\__ /´ ,f'佃)リ^| [T~\ \  ̄]人心 竺三ミ、 j{ゝ''゙ ノ 人-、 \ `ーァ )ハ 气_(廻)夂 ー-イ V:V 「\  ̄ ̄\ }V心, Vj _ , | N^[::::V t―く⌒ 我が頭を __/ノV |\ __ / ∧ |::::::\[\i [ [` 大司馬府の門に懸けて頂きたい。 _] / i:::| ニ= ..,,,_ / ∧|\:::::::Y ノハ i ト、 \ 了 /| |/|Vi |{i:i:{辷ニ=r‐ 彡i:i| Y^)\ Vjノ \[__ 兵が斉王を攻めるのを見たい _/ /::::7j/ |::i:∧i:i:\i:i:i:i | |i:i:i:i:i | i | \ i \ >''~j∧/ /ノイ::::::Vi:i:i:i:i:i:i:iLji:i:i:i:i:从 \ \ { / / j/|:::::|i:i:i:i:i:i:i{{(__)i:i:i:i:i:i:i:`r‐-\ \ / / /i:i:}ノi:i:i:i:i:i:i:i:}}:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:\ \ ____/ / /i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i‖i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:\ \ / / /i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:‖i:i:i:i:i:i:i:i:i:i: | ̄ ̄ ̄\ / / /i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i‖i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i「 ̄ ̄ ̄ ̄\ ./ /(~\_(~\ __/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:‖(__)i:i:i:i:i:i:i:i:i:i ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \ /( ̄\__ `ヽ `'くr┐i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:{{:i:i:i:i:i:_,,..へ―-、_ :i:i:i:i:i:i:i:i:i:)\ / ( \__ \ \ { |:i:i:i:i:i:i:_,,二ニ=‐'゚:i:i:i:i:i:i:i:i:\ \ \:i:i:i:i:/i:i:i:i\ \ \ ヽ_j,,.斗七i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i i \/:i:i:i:i:i:i/\ _,,,..>‐―ァf''~:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:| | ji:i:i:i:/:i:i:i:i:i:i\ /i:i:i:i:i:i:i:i/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i | |――'―'":i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i
986 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 23:45:07.33 ID:TMmT16DB0 :,: :(::) /⌒''⌒) :,,゜ ' ,,,,,,, (:::::::::::::::!' (::::::) ヽ::::::::';''' ''~~ 。 τ'::/ .;: )/ 。 ' 、 ;: 。 f''`⌒( ,,,, !:(',,,, ::,,,,,、... ,!,,,、( /:: ノ:::::::::::::::::) 。 !::::::::::`! 、 :.、 !:::( ノ::`! o (:::::::::::::::::: (:::,,;,;,、; 。 ゜ (/ ⌒ 、 ;::::::::::::;;.;~~'' ,,、.. // ノ' //'''~~ ..,,.. _,,,.、 ,, ...: .. /;::::::::(,.,.(;;;::::( ,,., ;,;;( ):::::;. c::── '^'''::::::::::;' ):::::::::::::::::::::::::::/ ''''' '` ⌒ ; !.:::τ'' !::::::::::::::::::::::::::::)/,,,,, :'~~~: (::::::::::::::::::::::::::::冫 ~~~ 、,:'::::::`:::,,,, !:::::ノ ::::::::::::::::::::::::::::;(,,,,,,,、:::::::-ー'''' ''''''''" ヽ::::::::';'' ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ . /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 王豹は死に際して、そんな捨て台詞を吐いている N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ . `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
987 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 23:45:33.91 ID:TMmT16DB0 , ' ̄ ̄ ̄ ゙̄ヽ ,イ / ノ( ヽ ト、 i ヽ─、 ^ |ー' i ヾ_,,;;;》 〉 ヾj j/ 〈;;_ノ l ヾニアミ fニアl 御隠居。 i 〈 i | イrェェェュ / こんな真似が許されていいんですかい .| \ `ニニ´/ | ヽ ー '_ ,-ー、 ヽ;;;;;;;;;;;`ー-、 ;;;;;;;;;;\ー、 ,-i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ.. ;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\ ,.⌒ヽ γ⌒ ヽ ( ( 〈 ー ノ\ /\ー 〉 ) ) ヽ彡' ヽ / ヾ_ノ ,.、 / / ) Y ( .| |l l ,´ /γ⌒ ⌒ヽ\ _-、i::| |ニニii ' / | | ヽ /,‐ヽヽ`、|| 寒い時代になったもんだ | ヽ__人__ノ | ( .〉〉/ \ ).liiiiiil.( ../ / ノ / `ーヽ-´ / / \ \ \,( ⌒ヽ , ⌒`、_ ) (_ ( _,ノ ) ゞ、 __, ノ , 晋 斉国の人 左思 ─────────────────────────────────────────────── /.:.:. \ /:,:.:.: / ヽ \ /.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .人々は王豹が冤罪であると言い合った。 /イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j なお、王豹は『晋書』において、 ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .『忠義』と題された巻八十九に立伝されている `ヘ:ゝ .' 小/ ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ _, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_ ───────────────────────────────────────────────
988 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 23:48:04.23 ID:TMmT16DB0 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | 今年もよろしくお願いします |:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、 \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、 ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´ | | ヾN ゞソ ゞソ// 続きは次の日曜あたりに。 | | >:´|、 - ,|`:< | | |::::::::| > イ |::::::::| お疲れ様 | | >-、\! !/::,-< | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
989 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2021/01/05(火) 23:49:07.49 ID:TMmT16DB0 _________________ィ‐' ̄`ヽ | |::::::::::::::::ヽ | |::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::::::::::::::\ | |:::::::::::::f \::::::::} | 新スレ |:::::::::::::| ゝ::::| | |::::::::::::::ヽ ∨ | |ー:、::::::::::ヘ | |::::::::::::::::::::::ヘ_ |_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、 \::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、 ` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´ | | ヾN ゞソ ゞソ// | | >:´|、 - ,|`:< | | |::::::::| > イ |::::::::| | | >-、\! !/::,-< やる夫が正史を書くようです51 | | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1609850622/ | | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! | | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| , ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::| | ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::| ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::| 〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::| |:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::| |:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::! |:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::| |::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l |::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::! !:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
990 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/05(火) 23:49:12.85 ID:ZwgBLiTu0 お疲れさまでした。
991 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/06(水) 00:11:08.03 ID:Vy6ySRAn0 趙王は臣下に任せて流されるアレだったけど 斉王は違う方向でアレだな
992 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/06(水) 00:17:10.41 ID:R1QFMJx50 新年一発目乙です 何度目かのちゃぶ台返しの準備が整ってきましたね!
993 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/06(水) 00:32:26.28 ID:1qhcYNge0 乙 いい感じに末期の香が漂ってまいりました
994 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/06(水) 00:42:39.48 ID:jpmUx6N40 乙です コレまでに出てきた諸王とちがって斉王は全然腹心が目立った働きをしていないのが気になります
995 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/06(水) 01:49:45.61 ID:JhMqZ4+N0 陸機ってなんで生きられてるんだろう?
996 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/06(水) 12:50:56.74 ID:sKxgEzvw0 >>995 その命に価値が無いからでは?
997 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/06(水) 13:28:47.52 ID:Y06dx2J2o 自分達で散々骨肉の争いしておいて今更離間もクソもないやろってすごくツッコミたい
998 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/06(水) 15:44:45.91 ID:X2kogB2U0 司馬乂黒い…なんだかんだ言って八王のひとりなんやなって あと司馬越がさらっととんでもない事言ってる
999 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/06(水) 18:32:37.85 ID:sKxgEzvw0 王豹の最大のミスは周を例に出したことだと思う 切られてもしょうがない
1000 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/06(水) 21:10:32.49 ID:UpOm1GYk0 乙乙 忠勇の士、想い届かず
1001 :1001 :Over 1000 Thread _,,-‐'' ̄`''- 、,_ . /:::::::::::::::::__;;;;;;;;;`ヽ |:::::::::::::/ `''ヾ、 |:::::::::/ ヽ . |:::::::| . ┌―――|::::::|―――――┐ | _,,,,,,ヽ::| | | 帝凍庫クン | |_________________| ./|==========iト、 ../ | -―- 、__, .|| .\ / l '叨¨ヽ `ー-、 .|ト、 \ r、 / .!〕 ` ー /叨¨) || \ \ ,、 ) `ー''"´ ̄ ̄ / | ヽ, || \  ̄` ー‐'´ (_ とニ二ゝソ____/ | `ヽ.___´, || \____(、,二つ | `ニ´ || |_____________j| |´ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄`i| | || |〕 常識は通用しねぇ || /| || |___________j| / ゚ =ー----'、... __ ゚ + ===== ! ,.  ̄丶 __ ,. -'':.、 u ゚ 。 \ ==三/ `ニ ー――-- 、..-''´ ゙ー‐ァ--―''" ̄`丶、 u 丶、ヽト、 ,.. --、 ,r''´。 ゚ __ ・ 。 _.. -''´ `丶、 `‐'" ´‐'´' 。 /, ,. - '´  ゙̄''ー-----―''"´ + ゚ ヽ ー _ノ-'´ SS速報VIP(SS・ノベル・やる夫等々) `゙ー-'´ −−===三三三 ヽ、_/ http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/
1002 :最近建ったスレッドのご案内★ :Powered By VIP Service 主人公は安価とコンマをつかってアーマードコアの世界をきのこるようです @ 2021/01/06(水) 19:01:41.14 ID:HqV8YpbG0 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1609927300/ スレ立てをしてみちゃったりなんかして @ 2021/01/06(水) 17:41:02.95 ID:u5Vg067SO http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aaorz/1609922462/ 【イナイレ安価】円堂「豪炎寺!サッカーやろうぜ!」豪炎寺「チッ...」 @ 2021/01/06(水) 11:06:49.70 ID:4wb2aaB10 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1609898809/ P「システムの初期化?」ちひろ「そうみたいです」 @ 2021/01/05(火) 23:03:01.49 ID:aIEntmJV0 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1609855381/ 【ミリマス】帰省できなかったシアター上京組の年末年始 @ 2021/01/05(火) 22:29:27.32 ID:1nFF4fw90 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1609853366/ やる夫が正史を書くようです51 @ 2021/01/05(火) 21:43:42.76 ID:TMmT16DB0 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1609850622/ 【安価】俺VSスーパー戦隊【コンマ】 @ 2021/01/05(火) 21:25:16.74 ID:JKCwnVjM0 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1609849516/ DIOの娘 ジョジョの奇妙な冒険ss @ 2021/01/05(火) 20:53:42.26 ID:W9W9v4zY0 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1609847621/ VIPサービスの新スレ報告ボットはじめました http://twitter.com/ex14bot/ 管理人もやってます http://twitter.com/aramaki_vip2ch/ Powered By VIPService http://vip2ch.com/
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