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やる夫が正史を書くようです50
- 609 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/11/22(日) 18:37:17.40 ID:0ULks0zK0
- 【>>590修正】
【紀元301年6月 晋 首都 洛陽】
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林林匸||匸} ! !⌒!⌒! |::日::| 目 目 ||ニソ目_|_ノ〈〉:} | | ----|‐‐‐__ {:。〉,|oノ|〈:::| ||目目!}::::::::::::|||_{__}_
林林: }_{ ! ̄i ̄i ̄i:, :|::八::|  ̄目 ̄|l::::l 目 |::::| |::::〉j゚ j}。。 | 〃⌒}}〔:|〕 {ll::::} [_]||目目ノ::::::::::::|}{ 日}{日
森森, {___} i_ _ ' ____[ ____ ]t───≠─r=≠==一‐- _。,i_{{' ||=ニ≠=─-ァ──t ‐- 、_[__]{ ,}{日
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!、_ ノ Y /
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/ γ 、ヽ, .今じゃ酒色に溺れるばかりか、
|. | i l .陛下への上奏は全て斉王を通しているんだって?
|. !、 ___人_iノ r ヽ
/ ∩ ノ) 三 ) 朝見はサボって、官吏の任免を勝手にやってると評判だ
( \ / _ノ´.| | ゝ ノ
.\ " /__| |
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- 610 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/22(日) 23:33:35.14 ID:uz5ebSIv0
- うーんこの右から左男
- 611 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/23(月) 01:21:15.57 ID:brkf69BB0
- みんな似たようなタイプすぎて
そりゃ政権握った後も同じこと繰り返すよな、とww
- 612 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/23(月) 08:22:45.46 ID:AKj1opdO0
- 乙かれさまです
>>611
何が恐ろしいって、今現在も続いてるってことだ
- 613 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/24(火) 11:29:57.14 ID:WwTuH40F0
- 乙ー
どんなに良い家臣がいても結局はトップの資質次第だよなー
司馬の一族の中で倫さんを笑える奴が何人いるか…
というか恒例の書を知らないで笑うwwwwww
- 614 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/24(火) 12:06:32.50 ID:3yBlcUb7O
- そら羊献容さんも「天下の男はみなこのようなものか」と呆れ返りますわ
- 615 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/24(火) 15:16:48.62 ID:duACGT0ZO
- >>613
倫は孫秀が我を狂わせたと言って死んだ
しかし盧志がいた穎がどうなったかを考えるとまあうん
- 616 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/24(火) 19:45:54.54 ID:nH5G0qSbO
- 中国の王公レベルで「書を知らない」って勉強不足とかじゃなくて、何かしら障害があるんじゃないかと思うんだけど違うんかな。
- 617 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/24(火) 20:00:19.18 ID:1AFHFdo7o
- 他の奴の「書を知らず」って表現は「こいつ書経も読んでねーのか」とかの意味なんだろうけど司馬倫や司馬穎の場合なんか障害があるように見える
- 618 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/24(火) 22:10:32.50 ID:gRI/MsYa0
- 今スレ1から読み直してるんだけど
杜預が衛カンを罵るの>>1のオリジナルだと思って調べたが
直接じゃなくて遠回しにって違いはあるが史実なんだな
晋書でも杜預の言う通りとか書かれてるし
- 619 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/11/24(火) 22:11:44.51 ID:3MquGsK4o
- 倫も穎も父親が結構歳いってからの子供だからあながち笑えん話よな
- 620 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/24(火) 22:21:49.03 ID:WzuS9pwv0
- ディスレクシアだったとか?
- 621 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/11/24(火) 22:29:57.26 ID:W5K+eSEN0
- 日本の平安貴族みたいに子供は成人するまで母親が育児の責任を負うものだとしたら、
母親の家が貧しいorド寒門なので満足な教育を受けさせられませんでした、ぐらいは有り得る話
印刷技術も公立学校も無い時代だから、金とコネが充分に無いと勉強は教えられないし
まして司馬家は大家族なので、末端の庶子まで均等に育てる余裕は流石に・・・
- 622 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/24(火) 23:12:05.32 ID:WnfORMVn0
- よく考えたら、武帝の子の中でも、司馬衷、司馬遐、司馬穎、司馬晏とかは現代基準で健常じゃないレベルなのかもしれんな
- 623 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/11/24(火) 23:15:35.55 ID:Ha4GrFD/0
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/ ::::::::::::::::::::::::::i::::/ |::| f尤癶::::::: リ .その話自体は『漢晋春秋』の捏造で、
./::::::::::::::::::::::::::::::j:/〈八| , /:::::/|/ 本編のケ艾殺害の箇所でそれに言及しています。
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今日の洛スポの三面記事はっと…… /::::::⌒(__人__)⌒:::::\
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日本シリーズ記念の同人誌が今年も発売か? __ \ `ー'´ / ___
「お父さん犬×若大将、目指せ抜かずの四発!!」 .ヽ  ̄`"¬ー--、,,,_ _,,,、-ー"´ ̄´....,., /
∨ ;:;:;;;;:;:;:;::;洛スポY´ ;;::;;:::;:;:;:;:;;;:;:;:;::; /
巨人ナインはとんこつラーメンを食べに行っただけ? ', ;:;:;::;::;:;;;:;;:;:;::;;:;;:;: i ;;:;:;:/ ̄ ̄/;;:;:;: /
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- 624 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/24(火) 23:19:06.68 ID:BTyVm7pK0
- 2017年横浜はそこから2回は反撃したんじゃぞ!
- 625 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/24(火) 23:31:51.22 ID:gRI/MsYa0
- >>623
解説ありがとうございます
読み込みが足りてませんねww
某大人気(笑)アーケードゲームの人物評にも書かかれてたものでつい^^;
- 626 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/25(水) 07:08:15.66 ID:GGWMe79e0
- …セリーグは晋末期だった?
(圧倒的強者は存在せず足の引っ張り合いで疲弊してるのばかり)
- 627 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/25(水) 23:37:51.27 ID:eYvi+4880
- パ・リーグは五胡だった…?!
- 628 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/26(木) 11:41:46.65 ID:PU0CZdyKo
- もう北周出てきたレベルじゃないですかね
- 629 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/26(木) 13:16:07.13 ID:rAnEs6Mz0
- つまり天下制覇直前で
- 630 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/26(木) 22:39:55.13 ID:wE13vXpl0
- 工藤監督石勒説
- 631 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/29(日) 21:50:32.17 ID:xCPXl4Em0
- なんとなくハムは前燕、オリックスは仇池っぽい(暴言)
- 632 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/11/29(日) 23:39:15.95 ID:BgAbeaFu0
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/( ●) (●)\ 【特集】日本シリーズ反省会会場。
/::::::⌒(__人__)⌒:::::\
| |r┬-| | 全試合DH制なる強攻策に打って出た原監督、
__ \ `ー'´ / ___ .結果はSBの物量の前に見るも無残な大敗北となってしまいました。
ヽ  ̄`"¬ー--、,,,_ _,,,、-ー"´ ̄´....,., /
∨ ;:;:;;;;:;:;:;::;洛スポY´ ;;::;;:::;:;:;:;:;;;:;:;:;::; / 現代に再現された長平の戦い、
', ;:;:;::;::;:;;;:;;:;:;::;;:;;:;: i ;;:;:;:/ ̄ ̄/;;:;:;: / .令和の趙括原監督と言わざるを得ません。
', ;:;::;;::;::;:;;::;;;;:;:;;:;: i ;;:;:/ijknw/;;:;::: /
{⊃;;:;:;;:;::;:;;;:;::;:;;::: l ;;:;;:;;:;:;:;;;:::;:;;:;⊆} .なお、セが最後に福岡で勝ったのは2011年の落合中日が最後です
ヽ⊃) ̄7;;:;:;:;::;;:;: l ;:;:;:;;:;::;:;::;;::; ⊂ノ
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SBが秦、他六国がセ各球団とでも言いますか、 〉´iハ _ イ:::::::::::::::::::::,
球団の経営努力の差が如実に反映されたシリーズでした。 / Jゝ ` イi:i::::::::::::::::::::::::::,
___/ ノ ´ノ:>:.. イ |:i:i::::::::::::::::::::::::::::,
投下の続きは12/2(水)の深夜を予定しています /∨ _,,xく::::::VT¨¨¨ ̄ ̄]___:::::::::::::::::::::::,
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〈............. \|ヘ广¨|\ /X¨¨¨7.../......∨:::::::|
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- 633 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/29(日) 23:40:29.49 ID:cdv3u2Vxo
- >現代に再現された長平の戦い
噴きましたww
- 634 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/30(月) 05:28:39.64 ID:FwQqFm9b0
- SBはが強いのはその通りだけど巨人が去年以上にシーズン終盤調子落としてたってのもあるでしょ
10月だけ見ればセの他の4球団のが強いよ
今年の巨人は例えるなら趙の武霊王かな
- 635 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/30(月) 07:11:50.59 ID:RU6FAkNz0
- セは巨人以外、どこも実績ある監督いない状態だし、
戦力的にはどこも足りてない状態なのを、
原監督のやりくり上手で何とかしてる状態って気がするな。
ただ、そういう誤魔化しじゃ圧倒的強者には手も足も出ないって感じがした
- 636 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/30(月) 15:29:09.09 ID:ZA9VGVTyo
- 正直な話内川とサファテになんてことするんだと言いたかった年があった
今年に関して言えばリーグ優勝でお仕事終了みたいな感じに思えてしまったな
- 637 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/30(月) 23:33:40.41 ID:NIgXWqw70
- 巨人と西武の思想をもって来た人達が強くしていったのも秦っぽいかもね
- 638 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/02(水) 17:52:27.83 ID:f4KDRdAH0
- 李庠は中央じゃ文鴦に比されたけど、当時の晋朝で一番著名な豪傑が文鴦だったんだろな。
趙キンが評した「関、張」の方が後世メジャーになるけど
- 639 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/02(水) 23:42:24.05 ID:C2VKH4o/0
- 【>>595の続き】
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: :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ
: ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/
Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 少し、本筋から外れた話をしたい
\ヽ、 _ , イ!::/
/ ヽ{ ト、ヽ l:′
∧\ マ三ソ| .\
./: : \\ ヾ-〃 ..∧
l; : : : : \\.り/: : :i
i: : : :: : : : :|<V>| : : : !
- 640 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/02(水) 23:44:47.36 ID:C2VKH4o/0
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/.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ.
: :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、
: ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/
Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ かつて尚書左僕射だった裴頠は、
\ヽ、 _ , イ!::/ 嵆紹の器量を認めており、常々こんな言葉を述べていたという
/ ヽ{ ト、ヽ l:′
∧\ マ三ソ| \
./: : \\ ヾ-〃 _ !______
l; : : : : \\」リ/ /
i: : : :::\::\i../ /
/ / / | 、 `ヽ | |' ,
ヽ/ |. | l | |/ ',
/ l. l. |. | l、..、.. | _l_| ヽ ',
l | l. l.| l斗十z、、 . | '/l |`lヽ、,l l
l | l. l.|/|/l从| ヽ ヽ|/. l/l/ヽ,/l ,' ,' ,、. |
l |.l. 、.从|,r===、 ヽ| ,r===、 l ,' ,' / ヽ|
嵆紹殿を吏部尚書にすれば、 .从|ヽヽ ヽ /,' //|
天下から遺才がいなくなるでしょうね V\ \ ___ // ∧|
\ lヽ ̄ ( ) ア / ∧
从\l ヽ ` ´ , イ l/l/ ∧
ヽ|ヽ\> _ イ( (. / ノノノ
∧二二ヾzイ |\ /l > ー<彡'-,、
//_V______ヽ/_ l /、ー,'''ヽ |( ノ ) /ヽヽ
晋 尚書左僕射 裴頠
- 641 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/02(水) 23:47:32.54 ID:C2VKH4o/0
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,. :-:.' ー ' ¨ :.ゝ.、
,.:´: : : : : : : : : : : : : ヽ.
,.': : : : : : : : : : : ',: : : : : : ヽ、
,':.:;':.:.:;'.:.:.;'.:./.:;'.:.:|i:';:.:.:.:.:.:.::`、`ゝ
,':.:.i:.:.:.i:.:/i:.:/i:.:ハ:.:l:i:.:.i:.:i:.:.:.';.:.:',
/イハ:!:.:.:l:/ i/ ノノ ノリリハリ:!:i:.:.!:.l 裴頠に評価されるだけあって、
i/!:.:!:.:.;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;l:.!:ハ! .嵆紹も当時の風潮に色々と思う所があったらしい。
∨|:.:.! ノ/i/ノ
ヘ!:| ノ!/′ 太尉を務めた広陵公陳準が死んだ折、
ヾ!>ー- -- <イリ .太常が彼の諡号を決めて上奏すると、それについて反論した記録がある
(;;;;;ソ⌒) ̄`´ ̄(⌒ヽ
ヽ;;=;;/__,,、_/;;`ソ
〉;;;;;;;;ソ:/A.i:l;;;;;;!′
ノ`;;;;;;;;;;i;!___i;!;;;;;ゝ、 __,.rァ===z、
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` ̄ ̄ ̄´` ̄ ̄ ̄´ /: :/: : : :/: : : : : : : : \メハ'⌒ヽ、
/:/: :/: /: /: : : : : : : : \ : : ヽメハ : : ヽ
. /:/: :/: / /: : :/i /i|:ト、 ヘ: :ヽ: : :ヽメi: : : ',
/l l: : l: :l /: /:// l:|:|ハ: iヽ: ト、: : l l : : : ',
/イlハ: :l: :l:ムイ ィノ:/ /:ハl、: l l: :l |: l: : lリ : : : : ',
諡号は不朽の教えです。 / l| ヽl: :l从l「it、/ //- l Vリ : l |: l: : lヽ: : : : : ',
l Vlハハヒソ// '戊心i> l |: l: : l ヽ: : : : :',
大功を受けて大名となり、細功を受けて細名となり、 .〉ハ: l/ / 弋zソ /l/:/! : l ヽ : : : ',
功徳を明らかなら文・武とし、道理に暗ければ霊・厲とします。 ./ /イ:ト 、 "" イ /く :l: : lヽ \: : :'.,
/ /:::::l::l、_\__`,. イ /:/〃l l: : l、: \ \: :'.,
近頃の礼官は情によって、 /r─ ァ N:|:::/i:|r==/:/、 lハl : :l: :\ \ \ '.,
教えに外れた諡号ばかり贈っています /: /l ゚ ム l:l:|/トトl::|、__ /:/l/ 〉、 l: \ \ \ \'.,
/: : : l:::l 。 ri- l:l:|ヾiV/_,. /:/.:丶 / 。 >ミ ヽヽ\
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- 642 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/02(水) 23:51:49.65 ID:C2VKH4o/0
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i.: :.l: : : : :/:,ィ===x杉' : /: :,斗ャ==ミx人: : :.l: |:.
l.: :.| l: : : i:,イ{ {:::::刈/ 厶イ {::::::刈 /八: : :|: |:. 太常が陳準殿に
| {: | |: : : |从 乂こリ Vこり / :/_): : |: |::.、 贈ろうとしている諡号は過分でしょう。
{八j |: l: .{ ハ 厶イ:{八: :}八::::::..
{八}:.∧: :丶 ' .イ:.:.| |:::::}从 : \:::.. 繆公こそが相応しいかと
/: : ://∧: :个:。. ‘ ’ ..イ\:.:.| |::::::::八: : : \:::.
. /: : ://,ム{ヽ:.∨〈 >.. . ..<{〉 _\:!:::::::{:::::\: : : \::..
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:::: /_イ: : イ: : : : : : : : :\: 、〉/
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`¨7 |: :i〈xf¨¨二_¨¨ア ニミ|: ハ
|: : : |]i f´::::: ハ f´ハ|:ノ i
|: : : | 乂__゚ノ 乂゚ハ: |
どう見ても悪諡じゃない |: : : |┐ ):|
. 八: |: :V> __ マ_フ___. イ: :|
`⌒⌒ 7_L<入>マ⌒⌒j/
|厂::(_)::「|
.ノ |===o=i |
晋 太尉 陳準
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/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 陳準は元康年間後半に中書令として、
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 司空・中書監の張華と共に朝廷の中枢にいた人物だ。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 司馬倫が皇帝になるまでに亡くなったと思われる。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .嵆紹が陳準に抱いていた印象が分かるだろう
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 643 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/02(水) 23:54:16.21 ID:C2VKH4o/0
- 【紀元301年6月 晋 首都 洛陽】
| Υ| \\:.:: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |\\ .`' . | //\/ '\
| | | /^ヽ \\ . : : : : : : : : : : : : : : : : : : | \\ /. /_/\/ '\
〈\. | | ∧ .| \\: : : : : : : : : : : : : : :.:.:,ィ| \_〕//_/_/\/ '\
|\\ | /ィА.:| .\\: : : : : : : : : :..:::,ィ蕊| .∩ | /_/_/_/ \/
| ` /ィ'双ヌА /^ヽ. \\: : : : : ..,ィi蕊ア' | `′∩ | /_/_/_/_/_
| /ィ'双双双А || | \\ ,ィi'蕊蕊/ | ∩ `' .| /_/_/_/_/_/
./ィ'双双ヌヌ双 Α || |. ./^ヽ ,ィi'蕊蕊al/| `′∩ /_/_/_/_/_/__
/ィ'双双双双双'/ .|| | || .,ィi'蕊蕊a|:f,!/ .:| ∩ `' ./_/_/_/_/_/_
/ィ'双双ヌ双双ヌ/|| | \ |. ,ィi'蕊蕊a.|f,!|/\|. `′∩ ./_/_/_/_/_/_/
./ィ'双双ヌ双双ヌ入′.|| | \ ,ィi'蕊蕊a |f,!|/ /\ `'./_/_/_/_/_/_/__
/ィ'双ヌ双ヌ双双;/|| |/^i| | ,ィi'蕊蕊al |f,!.|/⌒vヘ∧. \ ./_/_/_/_/_/_/_
\/ィ'双双ヌ双ヌ;双入 || |/|| |ィi'蕊蕊a f,!.|./ /^ヽ .|\ . /_/_/_/_/_/_/_/
;\\'ヌ双ヌ;双;双/|| |/^i| | || |蕊蕊a| |f,! / | . || l | .\/_/_/_/_/_/_/_/__
乂;;\\'双双入 || |/l| |/^i| |蕊a f,!.|/ \| . || | .| /_/.γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
乂;乂;`;<\/|| |/^l!| | || |/ll |a| |f,! / \\ || | . | ∩/_/ | 侍中嵆紹、お召しにより参上致しました |
乂;;乂;/;ィ\\.l |/.|| l/^i| | .|| | f,!,|/ \\ \.| |. `/_/ .ヽ__________________乂
乂乂/;乂;;乂\\ || |/l| l/^i| | /! ./^ヽ \\ . . .|. ./_/_/_/_/_/_/_/_/_
乂;;;/乂乂乂乂;\\ | || |/| |/ ./: : :|| |. : :. \\.| /_/_/_/_/_/_/_/_/_/
乂/乂;乂乂;;乂;乂;;r<\ l| l .l| | /.:::: : : :|| |: : : : : : : \|/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_
乂;;乂;乂乂;乂;乂;/乂\\!'^i! |/.:::: : : : :|| | : : : : /^ヽ /_/_/_/_/_/_/_/_/_/__
/乂乂乂乂;乂乂/;乂;;乂\\l |: : : : : : : :.:.:\|: : : : :|| |/_/_/_/_/_/_/_/_/_/__
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } そんな人物が、張華をどう見ていたかという話が『晋書』『嵆紹伝』にある
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 644 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/02(水) 23:57:08.36 ID:C2VKH4o/0
-
!/ゝ_ イ ` :.、/ / / ! , ,
/ i \ / ,' / ; j!'; ∨
,:' ノ/ /' ' 〈 |/!イ_ ノ/ィ / i! ', 嵆紹。
/ /イ i{ _! |``' _ -=ァ '´〈 .j!イ l
' ,/,' | || Y i! 笊_x、'; ,イ`イ j!_ノ 近頃、朝廷で張華の爵位を
/ / {`ヽ j.! i i! ハ_t'ソ'i x笊/|イ 元に戻すべきという声が挙がっているとか。
{ ,{ {ニ≧'ヽ! ヽ':, ! (ソ, |
‘, |':, ':,ニニニニ\{|ヽ ' , _ ´イ { あなたの意見を聞かせて下さい
ヽ l ‘, !≧s。/ニ!':, 、 ', ‘ ' イi i! '
r`<ヽ_j }_.', }≧´ ‘,i!rvノ
__,.rァ===z、
. . . :⌒>‐ヾi ー--. 、 __
/: :/: : : :/: : : : : : : : \メハ'⌒ヽ、
/:/: :/: /: /: : : : : : : : \ : : ヽメハ : : ヽ
. /:/: :/: / /: : :/i /i|:ト、 ヘ: :ヽ: : :ヽメi: : : ',
/l l: : l: :l /: /:// l:|:|ハ: iヽ: ト、: : l l : : : ',
/イlハ: :l: :l:ムイ ィノ:/ /:ハl、: l l: :l |: l: : lリ : : : : ',
/ l| ヽl: :l从l「it、/ //- l Vリ : l |: l: : lヽ: : : : : ',
l Vlハハヒソ// '戊心i> l |: l: : l ヽ: : : : :',
博士の摯虞殿が斉王に働きかけているそうですね 〉ハ: l/ / 弋zソ /l/:/! : l ヽ : : : ',
. / /イ:ト 、 "" イ /く :l: : lヽ \: : :'.,
/ /:::::l::l、_\__`,. イ /:/〃l l: : l、: \ \: :'.,
/r─ ァ N:|:::/i:|r==/:/、 lハl : :l: :\ \ \ '.,
. /: /l ゚ ム l:l:|/トトl::|、__ /:/l/ 〉、 l: \ \ \ \'.,
/: : : l:::l 。 ri- l:l:|ヾiV/_,. /:/.:丶 / 。 >ミ ヽヽ\
/ : : イ: Vハ l:! l:l:|__// /:/ \ ∨。 /.i:i:i:| \ l:l` ーz、
/´ ̄ /: :/:V/l:l //:l.// 丶l: l / r'.i:i:i:i:i:i:i:| : : メ ヽ
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 趙王司馬倫と孫秀が死に、
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 斉王司馬冏が政治を補佐するようになった頃の話。
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .張華の名誉を回復し、元の爵位を授けるべきと主張があった
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 645 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/03(木) 00:00:25.28 ID:e35GOXkw0
-
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
. : : : : : : : :/: : : : : : : : : : : : : \: : : : : .
/: : : : : : : : : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .
. : : : : : : : : /: : /:: : : :/|: : : : |: : : : : : : : : : : : : : .
. : : : : : : : |/ : :/: : : :// |: : : : |: : : : : : : : : : : : : : : .
: : |: : : : :.|: :斗―-ミ/ /: : :/Λ : : : : : : |: : : : : : : : :
. : : : |: : : : :.|: :/: : : /:/ /: : :// --ミ : : |: : : : : : : : :
|: : :l|: : : : :.| 斗r笊 ミ  ̄ ヽ : : |: : : : : : : : :
|: : :l|: : : : :.|{{ んハ Y ヽ___..斗r笊ミ\ |: : : : : : : : : 近頃、中書省へ行った折、
|: : :l|: : : : :.| \弋`ソ丿 ノ⌒Y んハ} 刈| : : : : : : : || .先帝の詔勅に答えた
|: : :l|: : : :.八.  ̄ ̄ 乂`ソ __ノ }: : : : : : : :|| .張華殿の上奏文の草稿を見つけました。
|: : :l|.: : :. :.|: \ ′  ̄ 7 }: : : : : |: : |丿
|: : :l|.: : :. :.|::\ _ 厶イ}: : : : : |: : | .それにはこうありましたにゃ。
|: :.八: : : 八: : :\ ` ィ: : : :|ハ : : :|: :
. 八: : : :\: : : \: :. ≦从: : 丿: : }: : :|: :八 .「明徳・至親である点、先王に及ぶ者はおりません」
\_ヽ\: : :\ 〕爪 レへ _丿 丿从:|:/
\_人__ /:::::::::::\i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:. 「先王を留めて社稷の鎮めとなさるべき」と
. :i厂i/:::::::::ノ分く::::::::::::: 丿i:i\:i:i:i:i:i:i:i:ii:i:,
, :i:i:i:i:i/:i:i〈::::::::::>-Vノ⌒ー=く:::::::7 \i:i:i:i:i:i:i:i:i:,
. .::i:i:i:i:i:i:i:i/i:i:i:i:i\::::::::::::::厂\:::::::::::〉::/i:i:i:i:i:i:〉i:i:i:i:i:i:i:i:〉
|i:i:i:i:i:i:i:i:i:/ii:i:i:i:i:i:i:i:i}::::::/}匚__\:://i:i:i:i:i/:i:i:i\i:i:i〈
晋 博士 摯虞
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 主張の中心となっていたのは、
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 元賈謐二十四友で博士を務めていた摯虞だった。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 彼は斉王への手紙の中で張華復権を説いている。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ 先王とは斉王司馬攸を指すとされるが、
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 何やら斉王に都合の良い話に見えるのは考え過ぎだろうか?
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 646 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/03(木) 00:01:55.75 ID:e35GOXkw0
-
. . . -==-z=-. .
/: : : : : : : : : : : : : .\
,. ': : : : : _: : : : : : 丶: : : : : .
/ : : : : /´ : : : : : \. ヽ: : : : : .
,: : : : : / : : l: :|\: : : \:} : : : : :.
/: : : ; : : : : : |: :| 、: 、 :.ヽ : : l : :.
,: : : :/:l : : |: : |: :l .z=<T、:}: : :.|: : |
l: : : :.l: |:|:,:_j_ /j / ,.ィ艾ミ、: : :.|: : |
l: :, : : : ≠ル'V_´ 乂:リ/, : : |: : |
l:/{: : : : ト{.爪心 、__, ノ/, : : |: :.j
l:|、{: : : :.|圦 弋.j_ノ , ー= /"|: : :l: /
l:| ∨: : |{:、:. ー ´ ,.: : :l/
| ヽ :.:|`:.{人 -‐ ,イ: : /" その忠良たる謀と誠実なる言は
∨|: : :{: :≧t- , _.//: :./、 幽冥において信あり、死後に明らかになりました。
ヾ|\:{'"__..x./{j.__, }./} 〉、
r=ニ/ .// ヾ / / ≧ 、 .時勢に従う者と同列に論じる事はできません
, : >' /' {__.,.∧ /、__{ -=-、
∧:, r'" ./ / .j 〉' { /´ }
/ , ' .{ { / / / 〉/ . ,
、/ /___.∨ i' ,/´ > ´.: : }: : /
rJ、ヽ.'. /∨.}'" > ´ . : /: :
ry(゙` {: : : :{ : :Y´: : . . . . : :.j: : /
ゞ, ゝ___j: : {○: : : : : : : : : /. . ., /
)、 〃´ー--乂_: : : : : : : :ノ:. . ./
/ ゝ{{: : .  ̄  ̄:.、: : /,
{ /´ } 。 。: : . . :. .//
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } なお、この摯虞の手紙は『晋書』『張華伝』にある
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 647 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/03(木) 00:05:07.98 ID:e35GOXkw0
-
. ----、--
,、丶` : : : : : : : : : : :.`丶
/ . : : :/: : : : : : : \: : : : :\
/ . : : :/: : : : : : : : : : : :\: : \:\
/ .: : : : : : : : : /: : : ::∧: : : : \: : \::.
/ .: : /: : : : :./:/: : :.// 、: : : :.:.: : :: : : :.
′ : : :|: : :/-/:/: : :.// -\: : :.:.:|: : : |: :|
|:.:.: : : :|: :/: /l/__// \:.:.:|: : : |: :|
|:.:.: : : :|:/l斗==ミ 斗==ミ ヽ:|: : : |: :| 張華殿を責める者は愍懐太子の件を持ち出します。
|:.|:.:.:.: :l'┌ Lノ |‐┐_┌‐Lノ |‐┐|: : : |: :|
|:.|: :|: :.|=|| 乂ツ ||''⌒''|l 乂ツ ノ|/:.: ::.:|: :| 彼らは張華殿が節を守って諫争しなかったと責めますが、
|:.|: :|: ∧`===== ´ ' `======'7::/: : :|: :| このような時に諫める者は必ず命に違うとして死を得るもの。
|:.|: :|: |:∧ : : : : : : :/:/: : :.:.|: :|
|:.|: :|:个ー'、 ー 一 /イ:.:.:|:.: /:.::| .「死して益無き者は、もって人を責めず」という言葉があります。
|:.|: :|:.:|:::::::|:..、 ,.:i:.:.:. |:./:.:. :|
.八ハ|:.:|:::::::|::::l>. イ:::::l:.:.:. l/:.ハ八 .晏嬰は斉の正卿でしたが、崔杼の難に死ぬ事はなく、
└:|:::::::l:::ノ―| -- |┴ヘ:|:.:.:./:// 季札は呉の宗族でしたが、逆順の理を争いませんでしたにゃ
\::|´ _/\ /\ |/´
// \/ |\
---/:i:i:l ___〈__〉____|:i:i:i\---..、
/:i:i:i:i:i/:i:i:i:i:〈: : : : ::-|_|-: : : : 〉:i:i:i:i|:i:i|:::::l\-、
/:i:i:i:i:i:i:i:|:i:i:i:i:i:i:i\ : : /| |\: : /i:i:i:i:i:i|:i:i|:::::l::::|:i:i|
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 余談になるが、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 崔杼云々の時期の晏嬰は斉の正卿ではない
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 648 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/03(木) 00:08:29.29 ID:e35GOXkw0
-
/.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ.
: :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、
: ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/
Yヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ
\ヽ、 _ , イ!::/ 摯虞の手紙を読んだ斉王は上奏を行った
/ ヽ{ ト、ヽ l:′
∧\ マ三ソ| \
./: : \\ ヾ-〃 _ !______
l; : : : : \\」リ/ /
i: : : :::\::\i../ /
/{
「_] |:i:\ /{
| | ト、 |:i:i:i:i:ヽ /:i:|
| | |:i:\ _/ ̄ ̄\:i:i:i:|/:i:i:|
| | _ |:i:i:i:/ \{:}:i:i:i:|、
| | / 丶_/ 、 \:i:/ ヽ
| | |/:i:i:| ト |\ト、 }' 〉 |
| |/:i:i:i:i:/ ,l l | リィ斧=ァ | l / , |
孫秀が逆乱した折、残虐さを欲しいままにした。 | | ̄i ̄/ |リィェェV Vソ | | / / //|
| | | ノイ {《 Vソ , ムイ / / |
張華・裴頠は憚られて誅殺され、 { | | 、 リ\_> r ⌒i /,,/ / /{
解系・解結は節倹であったために殺害され、 .r┴{\ \ { 人 ー ' /~/ / / 〉
欧陽建に至っては罪なくして殺されてしまった | ヽ \ `ヽ ー イ__〈 / / /_
、 / \ ヽ | __ノ―<У / ///\
. \ / ̄{ \ V ///////// 〈_/ //////\
〈/ ̄ヽ ヽノ//////////// | く_ //////\
} | 「//////////////{/)ノ ////////\
〈 | / |/////////////////////////////\
- 649 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/03(木) 00:09:07.18 ID:e35GOXkw0
-
/',
{ヽ ノヽ /// l
{/∧////}___ ////∧__ ノ',
{///\//ノ/\_ ̄ - {_////∧///l
V//⌒ ̄/ ⌒⌒ ̄ \//∧/,/
7 V v
〃 ', v
〃 { i{ ', v
'l{ | { { i{ ', } v
' l{ | { 人 ハ{__l \ v
' l{ 癶""f心\} / ィf笊しア / /\〉 v
/ 八 ', ',Vり 〈/ V_ソ厶ィ 7ィ v 人民はこれを憐れんでいる。
, \ \ 〉 、 //ィ,' } , - 、 v
,' {⌒{{、 r ┐ 〈〈(^ } ,' l v 今、陛下は日月を光を改め、維新の命を布かれた。
,' { {{个s 乂_ ノ イ_v } ,' | 〉
i{ { {{ ≧=r / }=┐ } ,' l ,′ 彼らはまだその恩恵を被っていないから、
八 { ^ /{ ノ / ノニ 「≧s。' / ∧ .群臣に命じてこの件を議論させてもらいたい
〈^\ ノ_ -=/ニニ{ 厂⌒{ /ニ=‐\ニ/ /^\/ 〉
∧ 、 r-=ニニ /ニニ={'{____ノ vニニニニニ// / ⌒{ \
、\ i{ニニニニ⌒\//___/ /ニニニ=// イ } \_ ノ
く 、i{ニニノニニ/^/___/ l/ ̄ , ノ , / }{
\ r〃_/= / /___/ { ⌒ ̄ } / / ノ{
}j/_/ニ / ,'____{ {\__ ノ(_ イ__ /、_〉
/=i{= / i{_____{ \ ⌒ ー― ⌒'ニニ=\
,'==i{ニ{ i{_____{ / 、___/ニニニニ= \
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } そこで朝廷で議論を行った所、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j さまざまな意見が出たが、多くの者が張華は冤罪であると述べた
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 650 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/03(木) 00:10:40.54 ID:e35GOXkw0
- 【紀元301年6月 晋 首都 洛陽】
!/ゝ_ イ ` :.、/ / / ! , ,
/ i \ / ,' / ; j!'; ∨
,:' ノ/ /' ' 〈 |/!イ_ ノ/ィ / i! ',
/ /イ i{ _! |``' _ -=ァ '´〈 .j!イ l
' ,/,' | || Y i! 笊_x、'; ,イ`イ j!_ノ
/ / {`ヽ j.! i i! ハ_t'ソ'i x笊/|イ どう思います?
{ ,{ {ニ≧'ヽ! ヽ':, ! (ソ, |
‘, |':, ':,ニニニニ\{|ヽ ' , _ ´イ {
ヽ l ‘, !≧s。/ニ!':, 、 ', ‘ ' イi i! '
r`<ヽ_j }_.', }≧´ ‘,i!rvノ
__,.rァ===z、
. . . :⌒>‐ヾi ー--. 、 __
/: :/: : : :/: : : : : : : : \メハ'⌒ヽ、
/:/: :/: /: /: : : : : : : : \ : : ヽメハ : : ヽ
. /:/: :/: / /: : :/i /i|:ト、 ヘ: :ヽ: : :ヽメi: : : ',
/l l: : l: :l /: /:// l:|:|ハ: iヽ: ト、: : l l : : : ',
/イlハ: :l: :l:ムイ ィノ:/ /:ハl、: l l: :l |: l: : lリ : : : : ',
臣が君に仕えるのは、 / l| ヽl: :l从l「it、/ //- l Vリ : l |: l: : lヽ: : : : : ',
煩わしい事や惑うような事を取り除くためです。 l Vlハハヒソ// '戊心i> l |: l: : l ヽ: : : : :',
〉ハ: l/ / 弋zソ /l/:/! : l ヽ : : : ',
張華殿は内外の官職を歴任し、 / /イ:ト 、 "" イ /く :l: : lヽ \: : :'.,
大雑把に見れば善事を為したのかもしれません / /:::::l::l、_\__`,. イ /:/〃l l: : l、: \ \: :'.,
/r─ ァ N:|:::/i:|r==/:/、 lハl : :l: :\ \ \ '.,
. /: /l ゚ ム l:l:|/トトl::|、__ /:/l/ 〉、 l: \ \ \ \'.,
/: : : l:::l 。 ri- l:l:|ヾiV/_,. /:/.:丶 / 。 >ミ ヽヽ\
/ : : イ: Vハ l:! l:l:|__// /:/ \ ∨。 /.i:i:i:| \ l:l` ーz、
/´ ̄ /: :/:V/l:l //:l.// 丶l: l / r'.i:i:i:i:i:i:i:| : : メ ヽ
- 651 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/03(木) 00:13:38.38 ID:e35GOXkw0
-
__ _,
/⌒ 。o≦/〉
-<:〈 -- ,斗////////{
-=ァ冖 ´: : : : `: : : : :< ⌒: : \/∧
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/: : : : ハ:{: /: :/: : :ィ: : ,ィ:.}: : : :/:|: : : v: : : }/////〕iト __
. /: : : : / ^V: : /: :/`ト、/ }/}: : :/斗イ: : }: : : '////< ⌒  ̄
': : : : / }: /: :/ィチ笊_: : /ィ行ア}: :,: : :/ V/////〕iト、
. /: : : :/ ,ノイ{: /{ 込ツ /: : ' Vツ/: /}: /: :.∧⌒ <////> しかし、棺を閉じた後に責を問う声は
/: : : :/{ W圦 __ノ:/ i 厶ィ ノィ \: : : >、  ̄ .遠近において著しく、禍の兆しがあり乱が始まりました。
: : : :/i { i介:.⌒ _ _ イ: :i \: : : >、
: : :/八:.. }: |ノ ≧s。 <i:i:}: :,_ \ : : \ これは確かに張華殿が為した事です。
: :/ \ _/}: |^  ̄ }i「 ト、i:/:/ {_ v : : :.丶
:/ _ . 。o≦/ }: |ト、 `ー V{´ 7/\\ ̄  ̄} }: : : : : : ', .無罪の理由がなければ、
' 「>、 ′ }: | >、 V{ }:L __ >、〉 o ハ , : : : : : : : .爵位を戻すべきではありません
. }ニ\ o }i/}: }/ \ニニ{:i / /ニ{ /: : : : : : : : '
. }ニニニ>、o ,: :,≧s。 \={:{ / \ /ニ{': : : : : : : : /
. }ニニニ∧} /:/ ≧s。 yV Vニ{ : : : : : : : '
. }ニニニニハ// Vi:i∧\ . : : : . }ニニ〉 : : : /
', ノニニニニ{圦 . : : : : : :Vi:i:∧: \: : : ,ニニ{: : /
:∧ {>、-=ニニレハ丶: : : : : : : ィVi:i:∧=- イ  ̄ ^Y
: :∧ }>、  ̄ ̄/r==V/  ̄ vi:i:∧ {ニニ∧
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 嵆紹は慎重に対応するよう進言。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 晋王朝に禍乱の兆しが見えたのは、張華が権力中枢にいた元康年間だ。
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .また、先の政変における張林らのように、
`ヘ:ゝ .' 小/ 愍懐太子の死に際し、張華が何もしなかったと考える人々は確かにいた
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 652 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/03(木) 00:15:16.99 ID:e35GOXkw0
-
!/ゝ_ イ ` :.、/ / / ! , ,
/ i \ / ,' / ; j!'; ∨
,:' ノ/ /' ' 〈 |/!イ_ ノ/ィ / i! ', 裴頠は元の官職である
/ /イ i{ _! |``' _ -=ァ '´〈 .j!イ l 尚書左僕射を追贈し、成公と諡しましょう。
' ,/,' | || Y i! 笊_x、'; ,イ`イ j!_ノ
/ / {`ヽ j.! i i! ハ_t'ソ'i x笊/|イ .解系と解結には、それぞれ光禄大夫を追贈します。
{ ,{ {ニ≧'ヽ! ヽ':, ! (ソ, |
‘, |':, ':,ニニニニ\{|ヽ ' , _ ´イ { 張華に関しては、今回は見送りましょうか
ヽ l ‘, !≧s。/ニ!':, 、 ', ‘ ' イi i! '
r`<ヽ_j }_.', }≧´ ‘,i!rvノ
__|_/⌒\」L ___ {::::>―‐<⌒\
/:::::::: ̄`>'´:_: :へ:._: : :/ ::::::::: |: : : :|
__/ ::::::::::::: _/: : : : : : : : : \| ::::::::: 人: : : :|
`\___/: :/: : : : : : : : : : : : :.|::::::/:..|: : : :|
|: :/: : : : | : : : : : : : : : : : |/ :|:|: : : :|
|/.: : : : :.| : :|: : : :| : |: : : : : : : 乂|: : : :|
- イ.: : : :、_|_|: : : :|、人_|_,ノ: :ト--: : : :|
|:| |: : : :斗扞ミ: :├沃テミ: :|: :|: :| : : |:|
思っていた結果と違う 八 |人: : : | ,,ヒ;;リ\{ ヒ;;ツ_:.:ノ 人 | : : |:|
/ : : : : : \_乂_ ' イイノ/: : : :/:人
. { : : : : : : : : :| )人 /|| / : : : /: : :|
\ : : : : : : :|\ > ==ッ ィ リ: : : : /: : : ::ノ
. {\: : : : : : : :} /::::::::: | ∨ 厂: : : : : : : : :/
\:\: : : : : :} {::::::::::::|/Λ {: : : : : : : :_/
辷=‐-‐_彡{::::::::::::| |::___辷=-‐ 彡:::::::}
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 結局、張華の名誉回復は、裴頠・解系らより遅れる事となる
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 653 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/03(木) 00:18:09.62 ID:e35GOXkw0
- 【紀元301年6月 晋 首都 洛陽】
.(ヽ、00 ∩
⊂ニ、ニ⊃ ⊂ ⊃
,, -‐- \ | |/⌒ヽ 〇 〇
, --─−- ( ⊂ニニ / /⌒) )
く{ `ー――'′ し∪ (ノ
,.r:_;:-‐…‐ゝ‐ … −- . . r─- ..、 (ヽ、00 ∩
, .:.´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : `マニス: :. ⊂ニ、ニ⊃ ⊂ ⊃
/. :/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : `マム :. ,, -‐- \ | |/⌒ヽ 〇 〇
/. :/ : ; .: .: .: ; .: .:.l : : : : : : : : : : : : : : : :マ}]: : ( ⊂ニニ / /⌒) )
/⌒ヾ . : /.: : : :./.: .: .:l : : : : : : :.l : : : : : : : : : リ: : `ー――'′ .し∪ (ノ
′:/: : : : :/. : .: : |l: : : : :./:.:| .: :.|l : : : : : : l: :
,′:,′: : : /:. :.‐-:.:|: : /: :/.:-{─:八.: .:l: : :.:.|: i:
i.: :.l: : : : :/:,ィ===x杉' : /: :,斗ャ==ミx人: : :.l: |:.
l.: :.| l: : : i:,イ{ {:::::刈/ 厶イ {::::::刈 /八: : :|: |:.
| {: | |: : : |从 乂こリ Vこり / :/_): : |: |::.、 γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
{八j |: l: .{ ハ 厶イ:{八: :}八::::::.. | 嵆紹様とお見受けする |
{八}:.∧: :丶 ' .イ:.:.| |:::::}从 : \:::.. .ヽ_____________乂
/: : ://∧: :个:。. ‘ ’ ..イ\:.:.| |::::::::八: : : \:::.
. /: : ://,ム{ヽ:.∨〈 >.. . ..<{〉 _\:!:::::::{:::::\: : : \::..
/: : ://:::{∧} ト、.:Vニニニ}{ニニニ{_ 厂入::::::|::::::::::\ : : :\:.、
. ___ ,/: : ://::::/ 〉{ }: :∨ }{ ¨¨7 }::::::::|::::::::::::::::\: : : \\
{ { ` ̄ ̄二ニ/ / V}: : :| }{ / \ }`ー一'´ ̄ ̄ ̄7フ}: : :\\
{ { ◯ /_/ 〉.:.:.:| }{. 〈 \ ◯ /∧}: : : : :\\
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } これらの発言によって、朝廷は嵆紹を憚ったと『晋書』『嵆紹伝』は記す
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 654 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/03(木) 00:19:19.00 ID:e35GOXkw0
-
__
___ ,. --〈:/-⌒
ィi〔: : : :⌒^: : : : : : : : ` .rミr'⌒ヽ
/: ィ: : ': /: :,: : : ': : : : i: : 、: : V:.〉: : : .
'//: /: :/: :/: : /: i: : : :}: i: :\: V:〉 : : }
/ .': /: : ': :/: : /: /}: : : :ハ:}:ィ: : V:v{: : : |
i:イ : : i:斗-:ォ: / j : : :.'‐ォ-}ハ: :V}'i: : :.|
|' } : : {: :{ィて笊 ,: : /芹ぅミ }V:..} |: : :.|
. 八: :i{: WVツ/:/ Vツ Y/Vi |: : :.| どちらさまで?
. /: : )八{乂⌒"´ ' ノィ:i `|: : :.|
': : : / }:.込、 r__, .イ/}:} ノ: : : {
. /: : : ′ }: :|r=≧ _ ≦==ァ:/>、⌒V:∧
/: : :/ }: :|Yi:iト┬ォ‐‐{i:i/:/ / ∨∧
' : : / __ 斗: i∧/ゝ |i:i| イ ':./_ト .__ } : ∧
/: : :/ W i:/___}i'⌒ }i:i}⌒ア/ >、 \///// _z一/  ̄/ マ \
: : :/ }∧ '〈 Vニニニ7:/ / ー<///7 /  ̄^^¨7ー/_ ¨ ̄⌒ヽ ―一 ヽ ヽ⌒
. ⌒≦7 / ヽ 、 \ 、 \ `ア
) / ,ィニア´ 「 二ニ=- `>  ̄ ヘ⌒ 乂
⌒^, ////二ニ=‐ ヘ \ \ \ > ,/≧
{ィ升‐'"~_ }! \{^ ヽ }(///'7⌒
失礼。 ハ ,,zz===ャ'′ .}〉 \ '⌒ヽ⌒ \//>
:..^^ {r| / |ヘ ヽ,ヘ .} ⌒¨
俺は大司馬主簿で、 / ゞ" | / }\}:/ /\ \
荊州は順陽国の王豹という者。 / / ノ }!ー'" / \ ヘ __,
ヽ - //,} ,く_/| \ __/
斉王殿下からの使いで嵆紹様を探していた } }(//j//} }l i| ¬ヽ \
`>ニ=- //////| ヘ { | ヽ
. ム ////////{___∨ { \| \ }l^
∧ {//{/|//ル' __V |⌒ \
ゝ zz=ニニ_ヽ,{ハ{从{ ̄ニニ=-∨ 7
晋 大司馬主簿 王豹
- 655 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/03(木) 00:23:13.12 ID:e35GOXkw0
-
了 , ' 7 ハ,ノ7::::::::::::::'Z,,二Σ ,ィ_
< iV i i /ノ /|:::::::::::::< ̄ ̄ {[
i( ]く 二 V // 'i , 了二二 ̄ ヾマム、
寸zz心、_ ̄ ̄\ i ノ_/_/__ ̄ ̄ ̄fア「 寸h..,,__,
ー=ニ三≦ 二_ _/ ~ミ ー=彡 {辻ニf´
ー=≦三三ア __,,ァ-`^ j{ / Y {[ f⌒Y{
フ少彡7''T~ ノjグ |从 i) } |乂
ノj / [ x彡,k'{{/ [r‐' ノ __,,フ
 ̄彡 ∧、__\__ /´ ,f'佃)リ^| [T~\ \
 ̄]人心 竺三ミ、 j{ゝ''゙ ノ 人-、 \ `ーァ
)ハ 气_(廻)夂 ー-イ V:V 「\  ̄ ̄\
}V心, Vj _ , | N^[::::V t―く⌒ 実は殿下が近々催す宴に、
__/ノV |\ __ / ∧ |::::::\[\i [ [` 嵆紹様を招きたいと仰せでな。
_] / i:::| ニ= ..,,,_ / ∧|\:::::::Y ノハ i ト、 \
了 /| |/|Vi |{i:i:{辷ニ=r‐ 彡i:i| Y^)\ Vjノ \[__ 我ら属官一同も嵆紹様の話を拝聴したく。
_/ /::::7j/ |::i:∧i:i:\i:i:i:i | |i:i:i:i:i | i | \ i
>''~j∧/ /ノイ::::::Vi:i:i:i:i:i:i:iLji:i:i:i:i:从 \ \ { 是非、お越し頂きたい
/ / j/|:::::|i:i:i:i:i:i:i{{(__)i:i:i:i:i:i:i:`r‐-\ \
/ / /i:i:}ノi:i:i:i:i:i:i:i:}}:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:\ \
____/ / /i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i‖i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:\ \
/ / /i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:‖i:i:i:i:i:i:i:i:i:i: | ̄ ̄ ̄\
/ / /i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i‖i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i「 ̄ ̄ ̄ ̄\
./ /(~\_(~\ __/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:‖(__)i:i:i:i:i:i:i:i:i:i ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
/( ̄\__ `ヽ `'くr┐i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:{{:i:i:i:i:i:_,,..へ―-、_ :i:i:i:i:i:i:i:i:i:)\
/ ( \__ \ \ { |:i:i:i:i:i:i:_,,二ニ=‐'゚:i:i:i:i:i:i:i:i:\ \ \:i:i:i:i:/i:i:i:i\
\ \ ヽ_j,,.斗七i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i i \/:i:i:i:i:i:i/\
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 王豹、荊州順陽国の人。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 若くして抗直、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 気が強く意見を変えない人物だったと『晋書』『王豹伝』は記す。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ 最初豫州別駕を務めていたが、
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 斉王司馬冏が大司馬になると、その主簿になっている
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 656 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/03(木) 00:25:06.25 ID:e35GOXkw0
-
-<:〈 -- ,斗////////{
-=ァ冖 ´: : : : `: : : : :< ⌒: : \/∧
. /: : :/y: ': :/: : : : : : : : : : :ヽ: : :>、: \/≧s。
/: : :ア7:/: :' : , : : /: : : : : : : : : : : : : :V: 丶//
. /: : : :{:y/: /: :/: : /: : : i: : : : : i: : V: : : :v⌒}〈__
/: : : : ハ:{: /: :/: : :ィ: : ,ィ:.}: : : :/:|: : : v: : : }/////〕iト __
. /: : : : / ^V: : /: :/`ト、/ }/}: : :/斗イ: : }: : : '////< ⌒  ̄ 分かりました。
': : : : / }: /: :/ィチ笊_: : /ィ行ア}: :,: : :/ V/////〕iト、
. /: : : :/ ,ノイ{: /{ 込ツ /: : ' Vツ/: /}: /: :.∧⌒ <////> .せっかくの申し出、
/: : : :/{ W圦 __ノ:/ i 厶ィ ノィ \: : : >、  ̄ .断わる理由もありません
: : : :/i { i介:.⌒ _ _ イ: :i \: : : >、
: : :/八:.. }: |ノ ≧s。 <i:i:}: :,_
: :/ \ _/}: |^  ̄ }i「 ト、i:/:/ {_
:/ _ . 。o≦/ }: |ト、 `ー V{´ 7/\\ ̄ ヘミニニ=- 〆 ,ィニア¨ | V ⌒ヽ<
' 「>、 ′ }: | >、 V{ }:L __ >、〉 \ / / " | \ } \
. }ニ\ o }i/}: }/ \ニニ{:i / >一' i{ ,,ィニニミx、 ,ィfi竺竺チ | ,ハ 一`' } }⌒
. }ニニニ>、o ,: :,≧s。 \={:{ / \ <ニニ/ ,ィl}kjI斗'"⌒ヽ ,ィa j/ l \/ i|
 ̄⌒{ ∧ ,ィ" __ | \ i|
レ'|∧ ,,fa¨^^ ili ‘、 }l⌒ ‘、
ハ }h、 ,fa ヽ ‐ ∧ \ ヽ
ありがたい。 ノ j :.^^ / ヽ} }∧ \
.l{/у 丶 .: ハl/∧__
では後日、 ./ |i \  ̄ .: ノ|///}i⌒
使いの者を迎えに差し向けよう {/八|i } }h、 / _ -=ニ{////\/
|i∧\} 个n、 / ,ィニニニヽ( ¬
////{ ル | 〕i Τ了¨¨ /ニニニニニ/
{///八 | |i ヘ{ /ニニニニ/ ̄
──────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 斉王が以前赴任していた豫州で召し抱えたと思われる
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 657 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/03(木) 00:25:40.30 ID:e35GOXkw0
- 【紀元301年6月 晋 首都 洛陽】
r____ュ
|i i|
ノ__r'^ュ_乂_
_|_/\_|_
|≦二二二≧ |i
_.ノ_└‐癶‐‐┘_乂___
/|Ёn ゚寸Ё|\
i|¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨|i==ソ__ ,、i;、、 /\
__ i| |i┘ ̄|i¨¨´/\`¨¨i ______| ̄|
___、-ミ /¨゚a \__.ノ|_/_____\_,レ''゚/ \ニニ/\ ̄|\
/____/\_ノ<__________≧zz癶\__|_|__/ \\/\━ |ニ
|____|¨¨¨|/i| |_II_II___II_II_| |i^\ 〉__| ̄ ̄ ̄ ̄| ̄__|工工
_____/\ ̄___/_/ /´ `丶 \_,|i¨¨丁──ー|i⌒i| ̄|⌒|_〈 ∨工工
|//// \i|¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨|i'⌒\ i|¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨|i、__ __ノi|¨¨¨/¨マ¨¨¨¨¨|h, ∨ ̄ ̄
/\ //⌒\ / \¨¨゚ア \ | / ./ V∧\ \ ∨
/ /_/¨¨¨¨¨¨゙`'く_________Υ____/|\____.Υ / .V∧ \___丶
/\_/ |-| ̄ ̄ ̄ ̄| ̄/| /^\ | |. / | | _辷'´_ V∧ `'弌 ̄|
¨|¨¨¨|/¨¨¨¨)>──r辷_..|___/\ /_|__ .γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
/ ̄ ̄___/___\/'´/`¨7¨|¨アく ̄/\ | まさか、嵆紹様がお越しになられるとは…… |
 ̄| ̄ ̄|___|_|____/::::/::::::/ /\/___\ヽ_____________________乂
ノ工工工工工工工工_//\_/_|___|_/ |:::::::| |_______/____| _/  ̄/ \ `'弌ヘ :::
¨¨¨¨¨¨¨¨¨/:::/::::::/____∨  ̄ |____|\____|、>'^` ̄ `丶、 |_____>
___ ____/__/___,/ | II II |」 ______.____ └───| 口口´ ̄ ̄ ̄ ̄`口口 |__|__
/|工工工i|::::::::::::::::|i /::/  ̄ ̄ ̄ ̄ i|::::::::::::::::::|i/::ハ |_________} ̄Гi|:::::::::::::::::|ヘ
//|工工in____,\/|___________/_____\' :| |::::::{_,ノ:::::::::::::::: |i∧
//|工工n|___/\_|//:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ::: :::::|_/\_,|:::::| ‘,::/____\∧
// ̄ ̄//:::: ̄ ̄:::::::\___________/::::: ̄ ̄::::::::\| ∧ |___/\__| ̄
/:::::::::::::::/ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄| ̄_________| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz/:::::::::: ̄ ̄:::::::::\
::::::::::::: :: /_└ー── ┘____________└────ー|______________丁¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨| ̄
- 658 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/03(木) 00:27:20.73 ID:e35GOXkw0
-
____
/ \
/ ー ー \
|⊃ rェェェェェy ⊂⊃| ……こういうバカ騒ぎの席には無縁の方だと思っていました
/⌒lゝェェェェ/ ィ’
/ / ヽ
| l Y | オヒサシブリデス
晋 斉王掾 陳莅
__,.rァ===z、
. . . :⌒>‐ヾi ー--. 、 __
/: :/: : : :/: : : : : : : : \メハ'⌒ヽ、
/:/: :/: /: /: : : : : : : : \ : : ヽメハ : : ヽ
. /:/: :/: / /: : :/i /i|:ト、 ヘ: :ヽ: : :ヽメi: : : ',
/l l: : l: :l /: /:// l:|:|ハ: iヽ: ト、: : l l : : : ',
/イlハ: :l: :l:ムイ ィノ:/ /:ハl、: l l: :l |: l: : lリ : : : : ',
/ l| ヽl: :l从l「it、/ //- l Vリ : l |: l: : lヽ: : : : : ',
馬鹿騒ぎ、ですか? l Vlハハヒソ// '戊心i> l |: l: : l ヽ: : : : :',
〉ハ: l/ / 弋zソ /l/:/! : l ヽ : : : ',
斉王の使いからは、 . ./ /イ:ト 、 "" イ /く :l: : lヽ \: : :'.,
酒を飲みつつ、当今の情勢を論じたいと聞きましたが ./ /:::::l::l、_\__`,. イ /:/〃l l: : l、: \ \: :'.,
/r─ ァ N:|:::/i:|r==/:/、 lハl : :l: :\ \ \ '.,
. /: /l ゚ ム l:l:|/トトl::|、__ /:/l/ 〉、 l: \ \ \ \'.,
/: : : l:::l 。 ri- l:l:|ヾiV/_,. /:/.:丶 / 。 >ミ ヽヽ\
/ : : イ: Vハ l:! l:l:|__// /:/ \ ∨。 /.i:i:i:| \ l:l` ーz、
/´ ̄ /: :/:V/l:l //:l.// 丶l: l / r'.i:i:i:i:i:i:i:| : : メ ヽ
/ / // : / ヽl/ lヽl / l: l/ Vリi:i:i:i:i:i:i:i:| : : : : \
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 『華陽国志』『陳寿伝』によれば、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .陳寿の甥の陳莅は斉王に招聘され、その属官となっていた
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 659 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/03(木) 00:31:02.00 ID:e35GOXkw0
-
「y_)_)_))っ/:i:i:i:i:У:i:i:i:| /:i:| ,ィ _ _
/::/__「 、{:i:i:i:i:{:i:i:/:i:/_ /:i:i:i:i:}_,ノ:{ _// , \
ー ' {: : : : : : :}\i:/厂^  ̄\ ̄\l:i:/:/:i:i:i:i:| // ̄\ ヽ
{:_:_:_:_: ト-/  ̄ヽヽ/:i:i:i:i:i:/ 、 /(_人 \´ |
|: : : : :У / / V― ´ i 〈 \_ L } `ヽ|
_/|: :// /l\ / | `ーノ | \_ / |
___ // |: /´ i | | レ'\l |/ヽ / / く | | { |
/ y 」 / | : : :_l N ー==ミ \| ,_レ' l/ l || }| l ヽ |
/  ̄〕 / { |: : 〃\|`i __  ̄ヾ /<_/lノ / 八 丶 |
/ ̄ ̄\ 厂 _r | | {: :‖ ハ ー\ |:::::::::`i /_ノ、 | ,/ } > ´ ̄ ̄ ̄ ヽ
/_ Y _ / / | 丶リ : : : ーへ_\ー ' / リ | / / 「 |
レ`ヽ / ⌒V i! { __ノ《 ヽ: : :/:/:{:〈l`_T,_´ 《. / / 〉 l |
Y {l {! \ ノ ∨/ : /::::{こ}彡:}:|三)ー、 }} / / / | ____ , ―― '~\
} ~`ー{__У /: >:|:::/:i:/:::/: !: : /: :∨{ /ヘ /´ } \ \
j ′:l: : |/:i:// : <: :{ : : : {. \ / 〉、 | \
/ i : : \|_/__/: :|: : : : ノ\ 〈 / } |
/ |: : : {/{: ̄i`TT´i:\ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/
. / 〉、: {∧: :丶 _ノ≧ <
/ / : : : V∧ : : :-=ニ 我らの繁栄を祝って!!! ≦
/ : : : : : \\: : : ≧ ≦
r―/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`/Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\
_/ ̄ ̄\ ` \ 「 ̄ ̄ ̄| ∧
(ー ' \ } / \ l―――{ ∧
\__人_人从_人_人从/ γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
_) (__ | ごらんのありさまです |
) 乾杯ッ!! ( ヽ_____________乂
 ̄ ̄) ( ̄ ̄
/⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\
- 660 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/03(木) 00:33:48.45 ID:e35GOXkw0
-
-<:〈 -- ,斗////////{
-=ァ冖 ´: : : : `: : : : :< ⌒: : \/∧
. /: : :/y: ': :/: : : : : : : : : : :ヽ: : :>、: \/≧s。
/: : :ア7:/: :' : , : : /: : : : : : : : : : : : : :V: 丶//
. /: : : :{:y/: /: :/: : /: : : i: : : : : i: : V: : : :v⌒}〈__
/: : : : ハ:{: /: :/: : :ィ: : ,ィ:.}: : : :/:|: : : v: : : }/////〕iト __
. /: : : : / ^V: : /: :/`ト、/ }/}: : :/斗イ: : }: : : '////< ⌒  ̄
': : : : / }: /: :/ィチ笊_: : /ィ行ア}: :,: : :/ V/////〕iト、
. /: : : :/ ,ノイ{: /{ 込ツ /: : ' Vツ/: /}: /: :.∧⌒ <////> なるほど
/: : : :/{ W圦 __ノ:/ i 厶ィ ノィ \: : : >、  ̄
: : : :/i { i介:.⌒ _ _ イ: :i \: : : >、
: : :/八:.. }: |ノ ≧s。 <i:i:}: :,_ \ : : \
: :/ \ _/}: |^  ̄ }i「 ト、i:/:/ {_ v : : :.丶
:/ _ . 。o≦/ }: |ト、 `ー V{´ 7/\\ ̄  ̄} }: : : : : : ',
' 「>、 ′ }: | >、 V{ }:L __ >、〉 o ハ , : : : : : : : }
. }ニ\ o }i/}: }/ \ニニ{:i / /ニ{ /: : : : : : : : '
____
/ \
/ \
天下の名士を大々的に集めたのに、 | ● ● |
やった事と言えば、巨大な邸宅を造って酒浸りの生活を送るだけ。 ヽ⊂⊃rェェェェェy⊂′
/ ヽ
いずれ、人心が離れるのは必至でしょう | | | !
| | | !
(_ノ |リ
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 斉王は権力を握ると、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 先の趙王と同じく天下の名士を自身の下に招聘している
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 661 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/03(木) 00:37:22.68 ID:e35GOXkw0
-
,.⌒ヽ γ⌒ ヽ
〈 ● ノ,\ 人 ● 〉
ヽ彡' ヽ / ヾ_ノ
) Y (
/γ⌒ ⌒ヽ\
/ | | ヽ
| ヽ__人__ノ | γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
\ 、`ー'´, / | 左思殿はもう斉王を見限っているようでして |
r、 r、/ < ヽ_____________________乂
ヽヾ 三 |:l1 ヽ
\>ヽ/ |` } | |
ヘ lノ `'ソ | |
/´ / |. |
\. ィ | |
| | ____
/ \
/ \
| ● ● u. |
. \⊃rェェェェy⊂⊃’
. / \
/ | | \
(ュ )| |\ ソ .)
. | | `ー'
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 例えば、左思。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ただ、彼は招聘を断わっている
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 662 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/03(木) 00:38:15.84 ID:e35GOXkw0
-
__
_ /:i:i:i:i:i:i:i\
/:i:i:i/:i:\:i:i:i:i\:iー---=ニ二___彡イ
/:i:>ー{\:i:i:\:i:i:i:i\:i:i:i\_:i:i:i:i:i/:i乂
__/:i:/:i:i:i:i人:i:i\__:i:i:i寸j:乂:_:_:_:_:_艾:i:i<:i:i:i:\
._/:i{/:i/:i:i/:i:i/>‐=ニ:i_:_寸:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i\:i:\:i:ハ
/:i:i{:i/:i:i/:i/:i/:i:i:}:i:\:i:i:i:i:\:i\<:i:i:i:i:i:i:i\ハ:寸
}:i:∧_:i/:i/:i/:i:i:i/:i:i:|:ハ:i:i:i:i:i:\:i\i:i\:i:i:i:i:i:ム从{
.从:i八寸V寸:i:i:i:i:i:i/:i:i:i:|:i:/ \:i:\:\:\:i:\:i:i:i:iム
/ }:i:i:} |ノ `⌒V乂i乂ハ. ∨ハ:ハ:iハ:iV\:i:iハ
ノ:i:iノ _|_ /二二二二∨:i:i:i}:i:i:}:i:i:八∨ハ:i:i:}
(ハ{ |Q|\_}//: : : : : _ニ厶:i‖:i‖:/:i:i}:i:∨:i|:‖
.|l l| //_:_-─ /才:i:i:i/:i:i:i:i/:i:i/:i:i:i:|:i:|/ 私はあの男を倒すために
/: : : : : : : :彡:i:i:i:i_:i:i:i/}:i:i:i/:i:i:i:i:il:i:| .生まれて来たのだと分かった
/: : : : : : : : :/:/:/}:i:i:}:i:i}:i:八:/}:i:i:i:i:i八|
__/: : : : : : : : : : :{/:i:/: 乂:i:/:i/:i:i:i:i//:i:i:i:i/:i:i:i|
|: : : : : : : : : : : : : : : 乂(: :イ/:i:/:i:i:i:i//:i:i:/):i:i:/
|:∨: : : : : : : : : : : : : : : :/:i:/:i:i:/:i:i:i:i//:i/:./:i/
|: :.\: : : : : :./>ー=彡:/:i:i:/:i:i:i:i/イ: : /イ∧
::厶 |: : : : \: : :/:i/:i:i:i:i/:i:i/:i/:i:i:i/:}: : :./: : :.:.∧
寸 厶 /:.|: : : : : : :\{:i:{:i:i{:i:i{:i/:i/{:i:i:/: : :.:|: : : : : : : : :ハ
寸厶/: : 八: : : : : : :.:人:i:i:i:{:i:{/:/: : :{:i:il: : : : : :|: : : : : : : : :.:.乂
寸: : : : : \: : : : ∧:i{:i:i:i{:i:{:八: : :乂{: : : : :.:.|: : : : : : : : : : : :.\
/: : : : : : : : ∨: : {:∧{:i:i:i{:i:i\:\: : : \: : :.:.|: : : : : : : : : : : : : : \
./: : : : : : : : : : ∨: :\:\:i:\:i:i{\三=≦: : : ∧: : : : : : : : : : : : : : : :
/: : : : : : : : : : : : ∨: : : \:\:i:i:i乂: : : : : : : : :.:.∧: : : : : : : : : : : : : : :
晋 斉王参軍 皇甫商
──────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 他に、司馬倫政権下で梁州刺史を務めた皇甫商
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 663 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/03(木) 00:41:27.58 ID:e35GOXkw0
- 【>>662修正】
_ /:i:i:i:i:i:i:i\
/:i:i:i/:i:\:i:i:i:i\:iー---=ニ二___彡イ
/:i:>ー{\:i:i:\:i:i:i:i\:i:i:i\_:i:i:i:i:i/:i乂
__/:i:/:i:i:i:i人:i:i\__:i:i:i寸j:乂:_:_:_:_:_艾:i:i<:i:i:i:\
._/:i{/:i/:i:i/:i:i/>‐=ニ:i_:_寸:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i\:i:\:i:ハ
/:i:i{:i/:i:i/:i/:i/:i:i:}:i:\:i:i:i:i:\:i\<:i:i:i:i:i:i:i\ハ:寸
}:i:∧_:i/:i/:i/:i:i:i/:i:i:|:ハ:i:i:i:i:i:\:i\i:i\:i:i:i:i:i:ム从{
.从:i八寸V寸:i:i:i:i:i:i/:i:i:i:|:i:/ \:i:\:\:\:i:\:i:i:i:iム
/ }:i:i:} |ノ `⌒V乂i乂ハ. ∨ハ:ハ:iハ:iV\:i:iハ
ノ:i:iノ _|_ /二二二二∨:i:i:i}:i:i:}:i:i:八∨ハ:i:i:}
(ハ{ |Q|\_}//: : : : : _ニ厶:i‖:i‖:/:i:i}:i:∨:i|:‖
.|l l| //_:_-─ /才:i:i:i/:i:i:i:i/:i:i/:i:i:i:|:i:|/ 私はあの男を倒すために
/: : : : : : : :彡:i:i:i:i_:i:i:i/}:i:i:i/:i:i:i:i:il:i:| .生まれて来たのだと分かった
/: : : : : : : : :/:/:/}:i:i:}:i:i}:i:八:/}:i:i:i:i:i八|
__/: : : : : : : : : : :{/:i:/: 乂:i:/:i/:i:i:i:i//:i:i:i:i/:i:i:i|
|: : : : : : : : : : : : : : : 乂(: :イ/:i:/:i:i:i:i//:i:i:/):i:i:/
|:∨: : : : : : : : : : : : : : : :/:i:/:i:i:/:i:i:i:i//:i/:./:i/
|: :.\: : : : : :./>ー=彡:/:i:i:/:i:i:i:i/イ: : /イ∧
::厶 |: : : : \: : :/:i/:i:i:i:i/:i:i/:i/:i:i:i/:}: : :./: : :.:.∧
寸 厶 /:.|: : : : : : :\{:i:{:i:i{:i:i{:i/:i/{:i:i:/: : :.:|: : : : : : : : :ハ
寸厶/: : 八: : : : : : :.:人:i:i:i:{:i:{/:/: : :{:i:il: : : : : :|: : : : : : : : :.:.乂
寸: : : : : \: : : : ∧:i{:i:i:i{:i:{:八: : :乂{: : : : :.:.|: : : : : : : : : : : :.\
/: : : : : : : : ∨: : {:∧{:i:i:i{:i:i\:\: : : \: : :.:.|: : : : : : : : : : : : : : \
./: : : : : : : : : : ∨: :\:\:i:\:i:i{\三=≦: : : ∧: : : : : : : : : : : : : : : :
/: : : : : : : : : : : : ∨: : : \:\:i:i:i乂: : : : : : : : :.:.∧: : : : : : : : : : : : : : :
晋 斉王参軍 皇甫商
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 他に、司馬倫政権下で梁州刺史を務めた皇甫商
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 664 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/03(木) 00:42:12.73 ID:e35GOXkw0
-
. r'^l ,,,,
>ム"'寸! _ =―= _
. { {/ム .}リ''"´__ `''< `''く
. 乂マム ノニニニム ヽ ヽ
. /ゞ彳´ ̄ ̄`, ', ', V
. ,′ | ', ',.l | ',
l | .|│| }│.| |`Y }!
| ム_ l l斗―V │.| 廴⌒) 从
. ヘ 从.W从ハハ从| | 乂`)<フ
从 マ ミ==彡j 从 |ーソ
⊂ニY^V八 ノ.〃. |. {
⊂_} ̄`"''‐ 、 ,ィ(/ l ,' l
{‐.{ ノ:≧z≦. / ,l /. l
. `¨>、、.イ | _リ / / /-=ミ. l
|...........| ァ''"´ 、 / /.| | ',. l
ゝ- イ/_, // 从{ 从.l
/ >''´ ァ // __>―‐イ、. ',
. <⌒( ァ′_/イ_..........................}. ',
ァ'´マ心x斗zz´ ̄ /................_ノ. ',
{ 7///// /_...............ア. ',
人 ヾ/ ヾ/〉 /.....ヽ___..../. ',
_{.>‐ァ==z―…''"´ \........./. ',
ゝ二 /.........{ ハ...../ /. }! ',
`¨廴____ヵ=…――彡..ノ/ / / ハ }
晋 大司馬掾 孫恵
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 呉の豫章郡太守孫賁の曾孫に当たる孫恵。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 彼は吃音だったが、学問を好み才識を有しており、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 天下統一後は揚州の招聘に応じず、豫州の蕭・沛周辺で暮らしていた。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ 趙王討伐の際に
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 斉王の下に馳せ参じた功で晋興侯に封じられ、大司馬掾に任命された
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 665 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/03(木) 00:44:36.52 ID:e35GOXkw0
-
>ム"'寸! _ =―= _
. { {/ム .}リ''"´__ `''< `''く
. 乂マム ノニニニム ヽ ヽ
. /ゞ彳´ ̄ ̄`, ', ', V
. ,′ | ', ',.l | ',
l | .|│| }│.| |`Y }!
| ム_ l l斗―V │.| 廴⌒) 从
. ヘ 从.W从ハハ从| | 乂`)<フ
从 マ ミ==彡j 从 |ーソ
⊂ニY^V八 ノ.〃. |. {
⊂_} ̄`"''‐ 、 ,ィ(/ l ,' l
{‐.{ ノ:≧z≦. / ,l /. l
. `¨>、、.イ | _リ / / /-=ミ. l -==ミ/⌒ヽ
|...........| ァ''"´ 、 / /.| | ',. l /-====- ミ!:.:.:.:.:.ヽ
ゝ- イ/_, // 从{ 从.l ノ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: \:. ',:.:.∨
/∧:.:.:.:. \:.:.:.:.:\:.:.\!:.:.:.∨
':.:.:. ヽ:.:.:.:.:.:\:.:.:.:.:\:.:.\:.:.}
i:.:.:.:.:7 \:.:.:.∧\、、:.:.ヽ:.:.:\__
}:.:.:.:.:| / \:.∧ x≠ミヽ(⌒! ,⌒
ノイ: 从 ___. ⌒` /:/:/: rイ:.:.,
´ v:.:.:.ヽ7⌒ 、 _ ノ:.:.:.:i:.:.,
)ノ {廴、/:/: r ノ , ∨:.!:.:.ヽ
圦  ̄ヽr、 -z≦ \___ヽ
/ ヽ } '/, } _ \
{ :.〕 ! '/,ヽ / ̄ }\
} :リ , '/, } -===ミ:.:ヽ
人 7 , ∨, _ -=ニ⌒ ̄\/:.:从
晋 大司馬主簿 顧栄
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 司馬倫の息子の属官を務めていた顧栄。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 趙王一味が討たれた際に投獄されたが、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 炙り肉を食べさせた下人の手引きで脱獄したと『晋書』『顧栄伝』にある。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ その頃出された大赦の恩恵か、
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 脱獄の件は不問とされたらしく、斉王に招聘に応じた模様
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 666 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/03(木) 00:45:15.03 ID:e35GOXkw0
-
]:、 ]、 _,,.. -――'f /{-―z_
]:::\] \ノ\ ,.. '" 'フ--/論__
\__,,,.:::::::::::< 」j L...,,_ -- -く::::::::::::::::::/
\:::::::::::::/ >'~ ~''< 才::::::::::::::/i
了:::/_/ \ '<::::::<_j
<二 /込, ,f{ _ ヽ Y ̄\
/ ./`''=≧x、 ,rセ佐ア~´ } i i \
__,,ノ }_, ==ミ、 ,斗===t' | V i \
ノ 气 ((・),ハ / f(・)) 从 } i V| 「 ̄
 ̄]r‐] `=‐- i/ ノ'=--- 彡 ノ | | | r-┘
/ ノ| ハ 、 / jノ~\ \ ̄\
{__ソ! __ / / / /} } }/⌒ >
/ 从 Y'´___/  ̄| / /__ノ/{ {
/イ / ∧ 寸7⌒`{ | i |_,/i | \[
__ j/ / ム `' 二ノi j人八 | |\ト、 [
r― / _,,,>――t二二二二二ニニニュ、 フ _,. /:::::::::| / | |
[二j _j/ _,..'"~}----― ::::::「 ̄ ̄]_\__ ,,...=ニ-- /::::::: : |'7 i | |
i f _,.'゙ /) |::i::::::i::|フ {二二二 | 「 ̄ ̄ ̄j/|:::::::::::| | V 、
| f _,.. ' / j人::::「 ̄j_|:i:i:i:i:i:i:i: | |:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i|::::::|V \[
| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|\i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i込{V j\/⌒\
_/| | | \i:i:i:__i:i:i:i|/∨ i\
/{ | | | \ V:i:/i:i:i| | \
,fi:i:i | | |r─────────────‐ 、 Y Vi:i:i:i:| |
i:i:i:i:i:, 、 \\ __ \,.. '~ 寸i:i:| |
i:i:i:i:i∧ \ j |\\ ( `'´ ̄ V :| |
i:i:i:i:i: ∧ \j .\\ f´ ̄`ヽ ____ V:| |
:i:i:i:i:i:i:i∧ > / \\____  ̄>-、 / ̄\,へ |
:i:i:i:i:i:i:i:i:i:\/{ ./ /  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `'::..,,_¨¨¨¨¨ / /:i:i:i:i\ |
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } このように、当時の名士や後に名を馳せる人材が何人もいたのである
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 667 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/03(木) 00:47:07.82 ID:e35GOXkw0
-
_| ̄|_| ̄| | ̄|_| ̄|__| ̄|_| ̄| | ̄|_| ̄|_| ̄|
|_ _|| | ̄ | | | | ̄ | |  ̄|
r┘└へ| |二コ ┌'| |二コ ┌| |二コ ┌'| |二コ ┌┘
〈 〈] ゚,、〈| | o ヽ| | o ヽ| | o ヽ| | o └「 ̄\
ヽ-ヘ_>ノ_ノ|_|、_ハ/|_|、_八ノ|_|、_ハ/|_|、_ハ/`⊇.ノ
___
_,,,,,,,,,_ {n_}
,,,x-─''''''''''''''''ー-─く,,,,:..:.:::..;~゙''',二区い}つ
,z'~:; 彡;:. : .::.;'':::.. ,,:.:;''..:.,~ミt、:::;;t~ {こ} __
,,,イ~ .;:`メ:;;...,'',:::..:::,:..;::::..;:. __,,,,,;;;;,二ュ,,,,,,,,,,__{n_}_
ン~;: ,,:' ,,,:::,':,;'::゙;;';;:...:::.'';::.,;:: ,r'~ `". ;:... .::::;;,;::,:'.:,,,;;;}い,}二)
__,,,,,,,,,,,,,,,,,,,__ A彡ノ,''. :: ' ;,:.::, :::,Zx,,:::';;`,:; ,::,;..゙:: ';: ..;;::..,;:: ::;r''~,,__ 込}
i<___>! ∧,、{米ミ,,:.: ;:;.`::.;,'':...::'';''::,,ノヤ; 炎';;,.:. ::::,:.. :.;;:...;;;;/Y,,, i巛),
;;;;;;;;k,,;;;;;;;;;;;;;;;;;,,-'|__ノYて){ミ;爻i;;;.::;`:.:;;:.;;r‐'''~ ,,;ジ::,: ::,;; "::,,::';;;;;;;ッぎテ~..';;;ア(')}心ュ,,___________
..:. .|: ;::.. ; :::l:::.:| メヾW个`=ベ-ェ、,,;.:{;,,. ;=~~'''ュ,,,;,_:::.:,':...::,;===''~.:::;;;ソViYY)K)Ei゙ヾ,、 .. :.. :::...: : ..:....
. .: .|: L::. j ::|;;:::|. .いYソヽ/A(Yい)V台、>-、,,,,. ,:::,:..,;;~ヱ;;;,,,:::::.、、=X〆()のr、iミ}Tノル/゙j .. : ::..
:. . {・;;;;.::,,;;..;;.....} i`ヾ、、i^rひMべTノ のl'*=z=爻m≡'∧ひ,六俎ミどヾ)メ2ノハ)=ィ",ノ _,,,-‐'''"tュ~r-ミニ'‐-、,,,
..:. ::.人,;;__;;;ソ;;;..:_ `-、`ヾ、ッニ士t),;豆ZY)亘ミメX)rYt川广}ハir、tわ&YO,,=-'~,,-''~ i' (,_ 々(コ/´ ::;}J ,; .゙i
. ; .`''''':; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::;,::. .~`-=,二二二二二二二二二二二二二二二二二二,=-''~ ...... .. .`-、,,_ `゙'"~ __,,,-´
 ̄~~~~~~~ ̄:
- 668 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/03(木) 00:47:36.98 ID:e35GOXkw0
-
__, -=ニニニヽ
ア二>..‐…┷‐-.ミ
-ニ/.::::::::::::::::::::::::::::::.\
{ニ/::::::::::;::::::::::、::::::::::`:、::::ヽ
7::::i::/イ::::::::::}厶、::::::::::';:::::i
|::::i|⌒乂::::::ノ,z=ミ:.、::::::|::::乂__,
ノ::::|l,斧ミ `^ ゙い`i`j\乂:::::ー::フ
フ:人:ゝ弋ソ , ゝ‐' (::)人::丈´
⌒7/::ハ r ¬ .-(::):::r≧ー 成都王が鄴へ帰った今、
,.::::/:人 、 ノ /|:ハ(::)、{ 天下を握るのは斉王殿下ただ一人っス
{イ '´:ハ_> - < -┴ 、乂;Y┬::..、
,__-┐ 乂 /,´∠厂:ヽ´ > ´ ̄'^:、弋::彡
/ ‐-、jヽ / /^v'⌒二_ ' `、
{ 二jノレ′ 〃 /.:::::/ //≦/ i \
':, '∧_ i .':::::::::/  ̄ ¨~ l \
{_ゝ' /i `、 │ .'::::::::::' :, 、 , ‐- 、 , 丶
/ニY二ヽ
晋 龍驤将軍 董艾 /( ゚ )( ゚ )ヽ
/⌒`´⌒ \
| (-、 |
,-ゝ、 ヽ___ノ | ト- :、
/'´ミ)ゝ^) | |r┬ー| l ,/;;;;;;;;;;;;`゙
天下は殿下の双肩にかかっていますっていう ト、つノ,ノ ∧ l | / //;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
i _,,.:イ レ''";;;;;ヾ二,-;;´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
ヽ ゙v'′ ,:;;;;r-'"´`i,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
ヽ ゙':く´ ;f´' ll;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
ヽ ヾハ. l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
t `^t;\ ,,.ゝ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
- 669 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/03(木) 00:49:42.08 ID:e35GOXkw0
-
_ /:i:i:i:i:ノ:i:i:i:i:i:ノ /:i:i:i:i:|
/ /~У`/⌒ヽ ̄_`ヽ /:i:i:i:i:i:i:/ ___
/ / / \ `ヽ {:i:i:i:i:/´:i:i:i:i:i:i:i:/
/ / / \:{:i:}:i:i:i:i:i:i:/
< ̄ ̄ / | V:i:i:i:i:/
> /l | , | | 彡|  ̄ ヽ
/ /` V| /l /、 ∧ 、 l |
/ {,イ /ィ=ミ、 / /'==ミ、 `/ /
/ l 、 《 てki ヽ{ : んヘ ‖ / /
/ ̄ ̄ V\{ Vソ 、 lひy' / / /
/ /(ハ "" ' """'イ _/ / / 、
/ ̄ ̄`ヽ _/ 八 ___,ィ ノ´ )/ / } そう持ち上げてくれるな。
{ _r‐,< ̄ ̄ ̄ ̄≧='´\ ̄ r―――< / /
> ´Э ξ /´ ̄ ̄ >-―/ , 「ヽ / それはそうと、
〈 { Δ /( ___ /}:i:「::::(\ l |――┬ ´ .嵆紹殿は絲竹の名手であるとか。
\\ σ /、 ー 、'::{::::::::::::ム}/:i:|::::::;\\l | /)_/
( \\_ロ/ -' |::::l::/::::::::/:i:r―亠 ヽ V // 一度聞いてみたいものだ
\ \_/ __ イ::::::/:::::::::::/:i:/ -=ミ / ̄`ヽ _ノ '
 ̄ ̄ ̄ ̄ | |!-ァ―ァ―ァ:〈 〈 ̄`ヽ/::::|
,..| V:::/::/  ̄ ̄ ̄ 〈_丁´::::/
/:::| V:::::::( /:::::::::::/
〈::::/ |<::::\―,――..´:::::::::::/
Y |::::l`ヽ´ ̄::::::::::、::::::_/
、 /:::::j::::::l:::::::::::::::::::::::/
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 『晋書』『嵆紹伝』に曰く。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } ある宴会の席で
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 斉王と側近たちが時の政治について話し合っていた。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ 話が進むと、嵆紹が絲竹の名手であるという話題が出た
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 670 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/03(木) 00:51:13.67 ID:e35GOXkw0
-
{二/::::::::::::::':::::::::::::::::、::::\::::::::::::';::::::::丈_
、_7:::::::::::::::|::::i::::::::::ト、:><:ヽ:::::::::i:::l::::::<_
7:i:::i::::::::∧::ト;::::::::|'´ ,z≠ー';:::::::|::乂:::::::::::::::フ
_ノ:::l:::l:::::!√`ヾ ヽ:::| 伐iハ |::::::':::::::::>::::イ
⌒フ::::ノ八:::|/^芹ミ .ソ 乂_フ |:::/`√::::::´:::人 おおっ!
<:::::::::ィ:::';::、 乂;ノ 、 厶')} }::::i::::/
 ̄ノ.:::::トハ . -┐ (::::) ノ::ル1 それは是非聞いてみたいっス。
 ̄ |:::l::|:::、 、 _ノ (::::)´:::/jハノ
∨::|:::::〕h。 . (::::):イ:{ .誰か、琴を
|::::|⌒ヾiうぅ:r ´ ,..-(::::) 、
|::::| j r、K´ 爪/⌒ ァ=
乂j ,.イf::::::::ト、 乂j / . . . :⌒>‐ヾi ー--. 、 __
_.。≦__ レ!::-‐{ ´ __ / /: :/: : : :/: : : : : : : : \メハ'⌒ヽ、
/:/: :/: /: /: : : : : : : : \ : : ヽメハ : : ヽ
. /:/: :/: / /: : :/i /i|:ト、 ヘ: :ヽ: : :ヽメi: : : ',
/l l: : l: :l /: /:// l:|:|ハ: iヽ: ト、: : l l : : : ',
/イlハ: :l: :l:ムイ ィノ:/ /:ハl、: l l: :l |: l: : lリ : : : : ',
/ l| ヽl: :l从l「it、/ //- l Vリ : l |: l: : lヽ: : : : : ',
l Vlハハヒソ// '戊心i> l |: l: : l ヽ: : : : :',
お断わりします 〉ハ: l/ / 弋zソ /l/:/! : l ヽ : : : ',
. / /イ:ト 、 "" イ /く :l: : lヽ \: : :'.,
/ /:::::l::l、_\__`,. イ /:/〃l l: : l、: \ \: :'.,
/r─ ァ N:|:::/i:|r==/:/、 lハl : :l: :\ \ \ '.,
. /: /l ゚ ム l:l:|/トトl::|、__ /:/l/ 〉、 l: \ \ \ \'.,
/: : : l:::l 。 ri- l:l:|ヾiV/_,. /:/.:丶 / 。 >ミ ヽヽ\
/ : : イ: Vハ l:! l:l:|__// /:/ \ ∨。 /.i:i:i:| \ l:l` ーz、
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 絲竹とは、弦楽器と管楽器の総称だ。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 斉王主従は嵆紹の腕前を見ようと、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 左右の者に琴を用意させ、嵆紹に演奏するよう求めた。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ ところが、彼は琴を差し出されても受け取らなかった
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 671 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/03(木) 00:52:24.18 ID:e35GOXkw0
-
. |二二\ /二二/.二二二二|
. ____|ニニニニ\ |ニニ/ニニニニニ|
. ⌒\二二二二二\二| / ̄\__|ニニ|二二二二二 |
\二⊂ニ=-二 } / ̄/  ̄\二二二二 |
/\ニニニ厂/ |二二二/
|  ̄ ̄/ ∨  ̄ ̄ \
| / / | \ |
| __/ .| | | | | | \_ |
| \ _|_|_ノ ト―|―| | |⌒ |
|  ̄| \| |人 |xf荻で~刈 |
| | | ァ荻でうT \ | V;;;;ヅ,, ノ 八 |
| |八 乂,,V;;;ツ \{\乂 ::: _ノ /.| | | .今日は良い気分だったのに、
| {. |\ \:: ⌒7/} | | | どうして嵆紹殿は琴の演奏を惜しむのか
| | 乂 ̄ ̄ >'⌒ /___ノ | | |
Λ | ‖ ̄人 }} | | \
. / | {{ イ / | |
/ \| \ | ≧≦ | { | / |
. | \ \ _/ \_ _/\ | / |
. | \ \/ニ| 〔> /^Y^∨〉 |\ |/ /
\ \/二二|\/〈:::::::::〉 \/ニ-\/ /\
/ ̄ ̄\ \二| ∨/ |ニニ/ / |
. | \ |二| |::::| |ニニ| / /〉
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 不満そうな斉王の言葉に対し、嵆紹は次のように返している
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 672 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/03(木) 00:54:19.81 ID:e35GOXkw0
-
-<:〈 -- ,斗////////{
-=ァ冖 ´: : : : `: : : : :< ⌒: : \/∧
. /: : :/y: ': :/: : : : : : : : : : :ヽ: : :>、: \/≧s。
/: : :ア7:/: :' : , : : /: : : : : : : : : : : : : :V: 丶//
. /: : : :{:y/: /: :/: : /: : : i: : : : : i: : V: : : :v⌒}〈__
/: : : : ハ:{: /: :/: : :ィ: : ,ィ:.}: : : :/:|: : : v: : : }/////〕iト __
. /: : : : / ^V: : /: :/`ト、/ }/}: : :/斗イ: : }: : : '////< ⌒  ̄
': : : : / }: /: :/ィチ笊_: : /ィ行ア}: :,: : :/ V/////〕iト、
. /: : : :/ ,ノイ{: /{ 込ツ /: : ' Vツ/: /}: /: :.∧⌒ <////> .殿下は社稷を復興して正し、
/: : : :/{ W圦 __ノ:/ i 厶ィ ノィ \: : : >、  ̄ 規範に従って振舞い、後世の手本となるべき御方
: : : :/i { i介:.⌒ _ _ イ: :i \: : : >、
: : :/八:.. }: |ノ ≧s。 <i:i:}: :,_ \ : : \
: :/ \ _/}: |^  ̄ }i「 ト、i:/:/ {_ v : : :.
:/ _ . 。o≦/ }: |ト、 `ー V{´ 7/\\ ̄  ̄} }: : : :
' 「>、 ′ }: | >、 V{ }:L __ >、〉 o ハ , : {ゝ==ミ、 /: : : :, -─ \ニニニソ
. }ニ\ o }i/}: }/ \ニニ{:i / /ニ{ /: : ___Vニ>_>─γ⌒ \'´ '
\ニニ=γ´ \ 丶
\ニ/ ヽ \ , \ 、
} l l ィ⌒`l \.} ', \─ \
|、 ', | | ハ 从zzハ l }l^丶 \
l l {ィ⌒ ',|J/ 犹心′} lVリ ', l } \
{ {l 'l \ '{ ィ^乂_り- ム' / ', } ,'
}ノ \ ',ヾ,ィ芹ミー' ''' }‖, -─ 、} / }
〉 }人``''、- 乂ぅ , /Tl ヽ } / ./
{ ',: \ ゞ-、 '''' /l {{、 } } ./ / /
}、 \__f⌒ {{ ヽ _ ` ィ' ハ ))ヽ { .},' / / /
.乂\ /{ 》_``'l l ̄ イМ :. V / /--、
',\/ 、 / :. \- 、 l マj :.,...-r、/ / _L
Y l \ :. マヘ> _ノ___} ,} `ヽ/ , -'" }
- 673 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/03(木) 00:55:45.57 ID:e35GOXkw0
-
、 ____
∨//≧s。 . ---=ァ、 ______ ___
V//////≧s。 _ / : : : : :厶斗ァ: : : : :〕iト /^⌒\
V/////////// : : : : ,ィ竺沙': : : : : : : : `〈{ }
V//。o≦///': : : : :./=彡': : : : - :⌒ : : : :ヽ斗 ‐‐ 、
。o≦////////イ: : : : :, : : : : /: : : : : : : : ,: : : : : : : :ヽ:\
.。o≦//////////> ´/} : : : /: : :/: : : : :/: : : /: : : : ': : : : : :V:丶
⌒  ̄ ̄  ̄ ̄ ア/////}: : : :': /:/: : :/: :/:/: : : : /: : : : : : :}: : :}
////>´,: : : /⌒ア: : : ィ: : /:.`メ、:/.:/: : , : : : : : : : }
///>ァ: : :/: : :/: :-=≦/: ィ:「 ̄ア/\/: : /: : : : : ' ⌒}
//>´ /: : :/: : :ハ: : :ハ⌒7: 乂 ⌒´笊ミ/}/:/ : : : ': :/ ノ 私は卑しい田舎者ですが、
. /⌒´ /: : :/: : :/ 〉''" |: :|⌒ ヒリ /:,イ: : :/}:/ かたじけなくも官職を頂戴した身。
/: : :/: : :/___/ :. |: :| ' ' W }/ ノ'
' : : /: : :/  ̄ 〕iト圦|: :| 〉 .今も公服で参上しました。
/: : : ' : : ,イ {i:i:| |: :| `>‐ ´
' : : /: : :厶ィ---- 、__{i:i:l^ |: :ト、_ ィ' i .琴を演奏するような、
/: : : ' : : /-=ニニニニ>、}i:i:|,/|: :|/i7|: :| .伶人の真似事などできません
/: : :/: : : イニニニニニニ}、_ 〉 |: :|i:/ |: :|
/: : :/: : :/ }ニニニニニニ{,/\ |: :|〈__j : |
/: : :/: : : ,イ }ニニニニニニ{.:/ `|: :|∧i:iY
-=≦: : : : :': :.ィi〔⌒} }ニニニニニニi'. . . |: :|\>、Z
-=≦: : : : : : : ィi〔⌒ 7: :ノ {-=ニニニニ=-l: : : . |: :| \\〕iト、
: : : : : : : :ィi〔⌒ ノ:/ 〉-==(___)==-〈: {: : : |: :| \i:iヽ ',
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .伶人とは、
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 音楽・雅楽を演奏する者を指す。
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .卑しい身分の者がやる仕事とされていた
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 674 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/03(木) 00:57:03.08 ID:e35GOXkw0
-
ニニニニニニニニ/.::::::::::::::::::::.\
lニニニニニニニ/.:::::::::::::`:::::::::::::::::ヽ
人ニニニニニニ/.:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::.
_.ィ::::::::ー:ァ==--...:1:::::::::::::::::::::::::::::l:::::::::::';::::::乂
 ̄_彡.:::::::::::/:::::::::::::/|::::l:::::::::::::::::::::::::l::ト;:::::::::::::::ト一
\:::::::::::_彡::::イ::::::;__,乂L::::::i::::::::::::_イ::| '::::::::i:::::厂
`>:::::T⌒ |::::/ ___.、\:::}:::::::/ |:√|:::::::'::イ::ゝ
⌒7:::ハ { 、{:イl 「 芹:ミヾ; ヾ:/,z≠r 、j::::/::::乂
l::/´l:.、` l:::l 乂zク ´ 代ノフ ノ:イ::ハ⌒
' 乂:.ー|:::l `~´ .イ:::√
「ヾ:::ト、し ′ /::} リ ,.. -_-. .、
} 人::l 丶、 r ー_, イイ::} _,..--- 、マ{. ......_  ̄`
_ 、丶` | `\ > -≦l 、 {:::} /: _,: : : : : : : : : : : : `ヽ、-、: : :`ヽ
/⌒ l `、 ノ l `` {:::}、 /:'/: ,: : : : : ,: !: : :、:、: : 、: 、ヽミ、: : :
, l ,ィ:ヽ 厶 l 、j ヽ / /:/:/:/: : /:/:/: |: : : }:.|:.:|:ム: ∨マ}: : :
/:/:/:/: : /:/:/:/:}: : :/_,|_!|__}: : ∨!: : : :
|/イ: :||: : |T7イ、/!: :,イ/l从イ',: :.|:ト|: : : :
{! | : |{: :下示ミ/: / ら::示 }:∨:!:!、: : : :
乂八: ム弋ソ: / 弋こソ/:イ}ハ:|:|\: :
从i: : } /:./ ' {/:/ノ:リ: : : : :
|: : : 、´ ‘ ` イ:./: : : : :l: : :
ですが |: |: |: > _ ,.. イ/:/--,: : :.|: : :
|: |: |} ̄}rYYYY /:/}i! | : : |: : :
|: |: |!/ ||_, /:/ |! ヽ、:.|:_:_
,ィ--|: |{! // /:/ ヽ/ o,ィ´`
∧- '' !: !|_///,:/-ァ /:.:.:.:.:.:
, ´ Y| /'/ :// `Y,/:.:.:.:.:.:.:.:
{.::::::::::::.... ∨!イ _/::::... } {:.:.:.:.:.:.:.:.
i::::::::::::::::::|o∨´:::::::::::::::::::::... ハ:.:.:.:.:.:.:.
人:::::::::::::::」::-ム:::::::::::::::::::::::::/ }:.:.:.:.:._
- 675 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/03(木) 00:57:28.94 ID:e35GOXkw0
-
____
/: > ⌒\
<: : :/ ___
,. ---- _ \{ ,. -──‐- ., _ /: : : : \
/ ^⌒ > ": : : :`´:`: : : : ヽ: : :\ : : ア/7: : : : : : :丶 /
/ /: : : : ': , : : : : : : i: : : :W: : :丶:{//{: : : : : : : : : V /
': : : : : /: /: : :/ : : : } : : : W: / : : V∧: : : : : : : : : V /
/: /: : : /: :' : : :ィ : : : : }\ : }:∨/ : : : V∧: : : : : : : : : V /
/: /: : : /: : i: : /: }: : : :斗<Y: V: : : : : :V/}: : : : : : : : : :V /
,: :イ: : : /ィ: 斗:/- :}: : :/ィfチ笊¨ア}: : : : : : : V∧ : : : : : : : : ∨ /
{:/ |: : : : :i: :八ィ=ミ} : / ,_)/::} }: /: ': : : }/: ∧: : : : : : : : : V /
|′|: : : : :|: : 〃,_), : / 乂ツ ,: /:/:i : :/}: i: :∧: : : : : : : : : V /
И: : : |: : :WV: :' ノィ:/ : |: /,ノ: |/: :∧ : : : : : : : : V /
公服を脱いだ私宴であれば、 八: : ト : : :V/' }': : : W : : :{: /: :∧: : : : : : : : :V /
敢えて断わったりは致しません \{: \圦 v ァ |: : : :|: : : : ∧: :/: ∧: : : : : : : : :V /
}: : :イ: :丶 イ: : : :j: : : :/: ∧: :/: ∧: : : : : : : : ∨ /
, : :/ | : : i > _ < __j : : / ̄ V: / : : 、 /: ∧: : : : : : : : :V /
/: : ′| : : l///r<´r‐=i{ : / .........V: : : : : \/:∧: : : : : : : : :V /
/: :/ |: : ∧///}ニ} i {ニニ|: {∧....... \: : : : : :丶:∧: : : : : : : : :V /
/: : ′ |: /i:i:iV/7ニ7,j }ニニ|: |/∧ >‐─‐ --∧__: : /: : : : V /
, : : :{ | {i:i:i:i:}/ニ/ //ニニ|: | 〕iト- ´ .ィi〔ニニニV: / : : : ∨ /
{: : :八 | |/^7ニ{ {i{ニニア|: |\ /ニニニニニV : : : : : ∨
- 676 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/03(木) 00:59:48.17 ID:e35GOXkw0
-
__人////} __ /////ノ__
,ィi〔/////}hノ-─/ : `ヽ-、\///////>
 ̄ト、///>': : : : : : : : : : : : : : : ヽ////ハ:ヽ
,' / ̄:./: : : : : : : : : : : : :l: : : : :∨ ̄: : }: :.
,' /: : :/: : :|:|l: :| : : : : : : }:| : : l: : :∨: : : } : :l
..,/:/: : 厶 : : |ハ トミ: : :斗ャセ⌒l: : : r>: ,': : :l
/ /: {i: : : :{从: :Kf´示ミ 、/示`ヾ>: /り: : /: : : :l その……
/ /: : 丶: : : {\:',` Vリ Vリ /イl/ }: :/: : : : :}',
{: : : : :\: :{ ‖_、 ′ /__}ノ }:/: : : : : :} i .お気を悪くされたようなら許してもらいたい
i .{: : : : : : :\V/ ゝ r つ イ } /: : : : : : :/ '
i 乂 : : : : : : `{{l 〕ー‐〔 ノ /: : : : : : :/ ,'
弋l 〉、: : : : : : }{ _,ィi{<>==<>\ })/: : : : :/〈, '
i ): :\ : : : }ィ////}VYYV{///\: : : :/ : : {l
(: : : : `ー 〉///ハ {/} //////、/ : : : }) -ニ/.::::::::::::::::::::::::::::::::::::`::::::::::::ヽ:::::.ヽ
{二/:::::::::::;::::::::::::::::::::::::::::i::l:::::::::::::::',::::::::.
7::;:::::::::ハ:::::::::::::::::::::::::::|::li:::::::::::::::l::::i:::::、
'::/::::::::′'、:.、::::::::::::::::::l{::|乂:::::::::::l::::l::::::.\
__ノ:厶:::::::|ー--一、:::::::::::八j--=≦::::l:::乂::`丈_
フ::::::::|::i:::l 〈{Τ心、ヽ:/ .ィセΤ}〉::::厂⌒::::::::::/
<:::::::::::乂:、:、`弋rク ' 弋rク ノ:イ::::::::::::彡
し、失礼するっス  ̄ 了:::::::\, , (::)::::::<´
l/´}:|:::i:、 U , (::)^ヾ⌒'
´ |:::|:(丶、 '⌒) 、イ:イ(::)
|:::| ⌒ソ≧ー<jソヽ、(;;)
l::リ .、〈 、l / /^从 、_
レ.ィ´ l ハ ハ / /⌒ ,
' l l' {:⌒Vヽ' ′
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 嵆紹の言葉に斉王は大いに恥じ、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 側近たちは気まずくなって退出してしまった
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 677 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/03(木) 01:02:55.06 ID:e35GOXkw0
-
/ ∨ヘ , /^ミ二
⌒7, 代、_ ,イ/ }〉、
厶 {二弌 ,ィ升ニニ=- `ミ
) { ̄⌒\ ⌒¨¨´ ̄ ミ
^} ミxz___ , ヘ
レ l `"""` `≠===≠- /
/ :. ‖ / 見事
/ ., ∧ ヽ _ , ′ /
ムハ/ }∧ 、__ ‘ l
/ ∧/::.  ̄` { ヽ
⌒{ //,}: ::个:、 .:<{ハ / ) ___」`L _
__/'////}一'|=-≧≦__ -=ニノ/)/ {γ>[]<¨ヽ
/  ̄ l{////,ハ /ニニ| l |ニニニ/////,{ V{::::::::::::::::j}ノ
′ / l{从{リ/ニ寸二| | |ニニニl{///,ハル ´ 斗ゝ----イ、 \ \
/ l{ / /ニニ=寸」 | |ニニニl{八/ | / // `¨¨¨\i:i:} | ヽ
/ / / ヾ| '。 ∨
i{ / /{ / ./ | '。 ∨
i} /{ト 、' ′ / .| i} i{\ '
γ 示 ', ト< | ,八 } }
,′iト乂ソ ij人r ト 、`i| / / {__∨ ノ
/ / i| / 、込ソ〉./ , / |{
-=彳 / / / .| ゝ
士大夫たる者、こうでなくては .| 八 ` _ -= - 彡 .|{
{ i}\ __ <| ./ ,' ||
', i{― ̄i{ | / /
γ '。 } ハ j} / / 八
_/ } |'フ \ , / ヽ
/ { i 人/7 Τ/ / \ \ \
. / 乂 / (⌒iO= /i{ / \ ヽ ヽ
/ ヽ/ { f⌒i ∨乂j{ { ./ ヽ ', 、 ヽ
- 678 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/03(木) 01:04:30.52 ID:e35GOXkw0
-
,ィニニ、
r=ニニ==ミ〉-───-..._
∨////::::::::::::::::::_:::::::::::``ー-、
|>イ/{ ::::::::::::::/:::::::/:::::::ヽ::::::\
<///{::\ :::/::::::::::/::/'^i:::::::',:::::::::::.、
|ヽ{:::\::::/:::::::::::::/::/ .|::::::::::::::::',:::::.、
|:::i{:::\:::j{:::::::::/::/¨` |ハ :::::::::::::',:::::}
|:::i{::::/ヽ::::/ l/ | ',::::::::::::::',:::′
|:::i{:::( ⌒|:/ -=≠ミ | \::::::::::}:l
:::::::\ゝ、|' /:./:./:./:. =ミァ ):::::::从
::::::::::| ヽ::ト _j/:.゙Y_ノレ'
.:::::::::::l )| 、 マ ァ rv'}
|::::::::::: rj| ` 、 _ イ、ヽ さあさあ、嵆紹殿も一杯どうぞ
:::::::::::| r<__ |≧ ´} | j ,' }
.::::::::::l {  ̄``〜、、‘,| , .′
.::::::::::: } ‐- `丶人 ' {
|::::::::::| ,'≠=ミ、 ` 、、 \ {`丶、
|::::::::::|,' \ 、 丶 ',丶 、 ヽ
|:::::::::/ \} 丶', '、 \‐-、_
|::::::::i /⌒'' 、、 ヽ '、 ヽ \ \
|::::::::| ' ` ', li ', \、\
|::::::::| / ‘, |i | ヽヽヽ
|V:::::l′ ‘,i} |i | ト、 ,′
| ∨::} ‘, |i |>、___ノ} /
──────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー この逸話。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 嵆紹の硬骨ぶりを示すと同時に、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 斉王司馬冏が士大夫の矜持を理解していなかった様子が見える。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ 「諸生の家」も富貴になれば、
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ こういう人物を生み出してしまうらしい
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 679 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/03(木) 01:06:23.73 ID:e35GOXkw0
-
___
〈: : :/ ⌒\ ___,
. - ─‐‐ . V:/ ------ . __ .ィi〔////////
/: :, : : : : : : : : : ^´: `: : : : : : : : : : : ` <: : : >、ィi〔///////////
. ': : /' : : : ,: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ: \:}:ハ^ ⌒ヽ///////
. /: /: /: : : :/: : : : : : :' : : : : : : : : : : : : :,: : : : :V: :V:∧: : : : :V////{ _____
/:イ: : : ' : : : /: : : : : : /: : : : : : : :': : : : : /: : :/: : V: :V:v:〉: : : :.}////∧///////≧s。
':/ i: : /: : : :/: : : : : : /: : : ' : : : /: : : : : ': : : ': : : : V: :Vv〉: : : :.|/////∧///////////≧s。
. i: l l: /: : : :/: : : : : : ィ: : : /: : : ィ: : : : : /|: : /: : : ィ: :i : :i y〉: : : :|///////〉/////> ´  ̄ ⌒\
. {: | レ: : : : :': : : : : : 斗- :ォ‐‐:/ }: : : : :/┼:ォ‐:-:/:}: :l: :,:}Y〉: : : : |////////> ´
人{ { : : : : : : : : : :i/: }: / }: :./ }: : : :/ ノ:/}: : / / : |:/:W : : : : ,_(_^ー‐ 、{/
. ヽ{ : : : : i: : : : : |: : ィチ示笊x }: : :/^¨芹示ミ、/: : :|: :ハ: : : : : //(__ ̄\\
. W: : : :l: : : : : |:W }:::/(_, ': : .' }:::/(_, ∧: : :!:/ }: : r 、{と二_ \ ∨
八: : : ト、 : : : |:八 乂rツ/: :/ 乂rツ ,}: V: |' }: : } V/// } }/>、
ヽ: :{: :\ : ト乂 , , __/:/ , , , _ ノ:}: :}V{ 人:.ノ ノ__/´{ {///\
/: ⌒:ア: {ヽ{: 込、⌒¨´ ⌒ア/: / V ´ /` ' 、////丶
': : : : /}: :i }: :介: . ^ ィ^7: :/ { / /___ 〕iト///\
/: : : : ' }: :{ rく}: :i´i:i:_≧s。 _ 。o≦ァ /: :/{ 圦 /i:i:i:i:i:i:i:i:>、 ⌒^\
': : : : / ノ: :, Y: :|i:i:i:iト==┬ォ=== '^{/: :/^i V≧s。 ___{__ __ ィi〔{
/: : : r┼┴ ---r'}l|: :|i:i:iノ、 __ |i:i} /: :/i:i:i{>、 Vニニニニニニニニ/
': : : : :}/{ / ノl|: :ト、i{ ⌒7i:i7 --=ァ: :/^Vi:{ 〕iト-=ァ }ニニニニニニニニト、
. /: : : : : :}/{ o / /__W{_/{ /i:/ /: :/_ Y / /ニ}ニニニニニニニニ}: :\
': : : : : :/}/', {__「 ̄ }:| vニニニニ7: :/ 〕iト、' /ニニニ〉ニニニニニニニ/: : : : :ヽ
/: : : : : イ W∧o { \ j | V {i:i{ /: :/ / 'ニニニニ{ニニニニニニニ' \: : : : : ',
: : : :/}:{ }ニ>、〉ノ ヽ} | V|i:i| /: :/ /. .ヽ{ニニニニ}ニニニニニニ{ }: : : : : :}
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 斉王を諫めたのは嵆紹に限らない。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j こうした人物は他にも数多く登場する
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 680 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/03(木) 01:06:51.53 ID:e35GOXkw0
-
_...._
_,.-':::::::::::::`ヽ、
,..-':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
__ /:::::::::::::::::::::::::::::\:::::::ヘ
l::::::::::::::::::: ̄::::::ー.../::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ
ヽ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ::ニ'::::l
ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ `ヽ:::::::l
\::::::::::::::::::::::\::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:、 ';::::::|
,ン、:::::::::::::::::::::`:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::\ ';:::|
/ | |`ト 、_:::::::::::::::::::::`:::ー-......__/::::::::::::::\ヾl
l ト ト. ト、ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
`ハ_|ヾ 弋弍f'ー、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
'´く. 'ーイ l j、7ァt、__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l
rヽ 、 lー'-'ノ_ノ∠Lゝト弋ー-- :::_:ノ
ヘ ヽ--j..-<}::::::::::::〈.`
,レ-'⌒:、 ヽ:::::::::::ヽ- 、 そして、そんな斉王を敵視していたであろう人物が一人
,. -‐、 ヽニ.:::::;r‐ '´ l::::::::::::::::::::ヘ
,r'::::.,.-' r'´ ::::ヽ __'Jノヽ::::::::::::::::::ハ
/:::::/ | l::: ` ヽ、_ ヽ_,l:::::::::::::::::::::l
. | :::| | lヽ、__,. 、 ';::::::::::::::::::::::::::::::l.、
. | | | |:::::::::::::::ヽ. l::::::::::::::::::::::::::::::|:ヽ
l. l ヽl. ..|::::/::::::::::´:::::::::::::::::::::::::::::::|::::l.
ヽ ヽ.__ ノ | ::|:'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
` ー- 一 ヘ |::::ー-、.._:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::|ヽ
7ハ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::|:::ヽ
/::|::|:ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::|::::::ヽ
/::::::|:::|:::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::|:::::::::ヽ
/::::::::::{:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::|:::::::::::`
- 681 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/03(木) 01:09:03.64 ID:e35GOXkw0
- 【紀元301年7月 晋 首都 洛陽】
!/ゝ_ イ ` :.、/ / / ! , ,
/ i \ / ,' / ; j!'; ∨
,:' ノ/ /' ' 〈 |/!イ_ ノ/ィ / i! ',
/ /イ i{ _! |``' _ -=ァ '´〈 .j!イ l
' ,/,' | || Y i! 笊_x、'; ,イ`イ j!_ノ
/ / {`ヽ j.! i i! ハ_t'ソ'i x笊/|イ
{ ,{ {ニ≧'ヽ! ヽ':, ! (ソ, |
‘, |':, ':,ニニニニ\{|ヽ ' , _ ´イ {
ヽ l ‘, !≧s。/ニ!':, 、 ', ‘ ' イi i! '
r`<ヽ_j }_.', }≧´ ‘,i!rvノ
.:'.: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: :ヽ
/.: .: .: {.: .: .:.:{.: .: .: .: .: .: .: .: }.: .: .: .: .: .: .
. .: .: .: .: {.: .: .:.:{ :、.:\ : : : .: .: }.: :}.: .: .: .: .:.
.: :{.: .: {.: .: .:.:{ \: \__}.: :}.: .: .: }.: .:
{.: .:{.: .: {.: .: .:.:{ \( \ : }.: :}.: .: .: } .: }
常山王。 {.: .:{.: .: .: .: /{ y===ミ:}.: .: .: } .: }
.{.: .:{.: .: .:∨ .: ≫ ノハ 》.: : .: .:.:./
あなたを長沙王に戻し、 .八.: .: .: .: .: 〃 ノハ 乂シ .:./.: .:.:/
驃騎将軍に任じて、開府の権利を与えます。 \:\.:.:.八 乂リ 、 ' ' /:イ.: .:.:/
\{\.:.\ ' ' , }.: .:/
今後の働きに期待します {.:.:.: .: .:.\ ` /..}.:./
从.: .: .: .:> ___/. . {..:/┐
\.: .: (_/}. . . . . . . ./\ ̄ ̄ ̄\
/ |.\.:{ 〈..}. . . . . __// / /
/ 〕 |\ }\ / :/ / / :|
- 682 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/03(木) 01:10:14.22 ID:e35GOXkw0
-
|ヘ
/ | ∧
/ | --- _ | ∧
/ | , ´ _ ` '; ∧
,' / \ V ∧
, / V ∧
|\ / \ ̄ ----∧
| ヽ:/ \ } ___
\ / ,' l ` ト- / ̄ /
__〉{ :| l l | | } V /
\ 从 | l l l / / ,: /-< ̄ 、
> -〉 |\|\ |ヘ l // |/-|/| / / /
\ 人 、人ィヘ云ミ Vヘ / / イ芹≠V // |Y^Y_ /
\,,/| \\ 从廴.::ノ ゞ- イ//イ } || |_|l 謹んでお受け致します
| | |_|ヽ|ヽ ' | |_ノ ,
|_| | 心 | | V '
l l ト ` ´ イ ,; V ,
, /l | > _ イ _ | / V V
/ / l -- V∧ // l / 〉\ ヽ l
/ / ̄/ ̄| V∧////l / /| \ \
/ l 〈 | V//// l / ´ | \ ヽ
/ ___ | 〉 | V/ /「 ̄ ̄ > 、 \
/ / V | | | / / | /\ | \
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 七月。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 常山王司馬乂が
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 長沙王に復し、驃騎将軍に任命された。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ 撫軍大将軍になった翌月にこの人事である
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 683 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/03(木) 01:10:57.50 ID:e35GOXkw0
-
!/ゝ_ イ ` :.、/ / / ! , ,
/ i \ / ,' / ; j!'; ∨
,:' ノ/ /' ' 〈 |/!イ_ ノ/ィ / i! ',
/ /イ i{ _! |``' _ -=ァ '´〈 .j!イ l 長沙王。
' ,/,' | || Y i! 笊_x、'; ,イ`イ j!_ノ
/ / {`ヽ j.! i i! ハ_t'ソ'i x笊/|イ .今生きている私の弟の中では、あなたが最も年長です。
{ ,{ {ニ≧'ヽ! ヽ':, ! (ソ, |
‘, |':, ':,ニニニニ\{|ヽ ' , _ ´イ { .頼りにしていますよ
ヽ l ‘, !≧s。/ニ!':, 、 ', ‘ ' イi i! '
r`<ヽ_j }_.', }≧´ ‘,i!rvノ ,;. :;.
,;;;; _,..-'' '''- .._ :;;;;.
,;;,,''" :;;;;;;.
;' / / l 、ヽ :;;;;;;;:.
、,,,,,,/ / / l l ゝ;;;;;;;;;;;;;;;;:〉
゙ヾl l l l_ l l`゙ヾ:;;;;;;,;;';;; '
゙ヾ lヾ ̄l lリ ̄T‐-リ ;;;/
、=ヘ ヽ_二ミ、ヾ〃,゙≡ミ、/ /: :`: :>
\ソ、 弋:::リ 弋::::/ /;)~`゙´i
ノl ~Tl ' ´l lソ l l
l l ゝ、 ー' _ .l l l l l l
l ,:l l:::゙ 、 '",,.l リ-、l 、 l
//:l l/;;;;l l//;l リ:: :ヽ 、ム
/: :, レ'/;l;;;;;l'/';;;;;,'レ'::::/;;ヽ 、ム
/:/: /;;;l;;/: : :/': : :/: :' \ ム
/: : /::/゙゙;/ / /: : :/: : :' /;;、 ム
/::::/:::/;/;___/ /;; ::/: : , / ゙゙゙゙;; ム
- 684 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/03(木) 01:11:30.65 ID:e35GOXkw0
-
∧ ___ ∧
///, '//,
////,> ´ ` <i///ハ
//// / ', |///∧
//' / ′ ', ∨ |/////,
{/ / ./ , ∨ |/////ハ
_ / ./ / ' i ', ∨////∧
マニ=- / ' ' { i ! __}____V --=ミ、
V/// { | .ハ | } / \////////////,ヽ
\{ ', ト. _斗 ',七', ./ ` イー- \///////////,}_
<iハ ', ー七ヽト、{ ヽ{ ', /| / } /}`/ー |≧=---r--彡//
/| ', .ト,,ィ≦弐笊竺ミx、ヽ/ }/,ィ≦弐笊竺ミx! |////
\ .∧ |《 {{(⌒'⌒)}} {{(⌒'⌒)}} 》 /=≦ヽ
Y | \ { -_\/ リ -_\/ リ / /\ /
はい ハ i! | ヾ ー― ー― / / / }ヽ. Y|
~ .i! |V (////) (////) イ }/ ム i.} ハ|
i! .| { , ー― ヽ / / ノ八~|
i! | 八 {/: : : : : : : } / / -イ i!
i! } .ゝ ゝ :_:_:_:_:_ノ / / i!
i! .| i / ≧=- _ __ -=≦ / / i!
i! }/}/ > /|| 〃:.`:.<../ /}/ !
/ // /i><彡// //イ{ !
/ / / V ':.:.| }Kく「レ:.:/ / , ∨ ', !
{ / / / i:.:.:.| |全_L!:/ / / ∨ ', !
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ これが何を意味するのか?
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 次回はそこから話を進めていきたい
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
- 685 :1 ◆ZXqVVWPHtc [saga]:2020/12/03(木) 01:12:31.08 ID:e35GOXkw0
-
_________________ィ‐' ̄`ヽ
| |::::::::::::::::ヽ
| |::::::::::::::::::::\
| |:::::::::::::::::::::::::\
| |:::::::::::::f \::::::::}
| おしまい |:::::::::::::| ゝ::::|
| |::::::::::::::ヽ ∨
| |ー:、::::::::::ヘ
| |::::::::::::::::::::::ヘ_
|_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、
\::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、
` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´
| | ヾN ゞソ ゞソ// 幕間は日を改めて投下予定。
| | >:´|、 - ,|`:<
| | |::::::::| > イ |::::::::| .お疲れ様
| | >-、\! !/::,-<
| | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、
| | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::!
| | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::|
, ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::|
| ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::|
ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::|
〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::|
|:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::|
|:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::!
|:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::|
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|::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::!
!:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
- 686 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/12/03(木) 05:11:54.44 ID:y4Ka9t8I0
- 乙でした。
ハートキャッ❎プリ・❎アな長沙王。この方は司馬炎のお墓でいつまでも泣いていた人と同一だっけ?なにか変身しそうでこわいな。それにしてもあっちの王族って富貴になると馬鹿になる流れかね。
- 687 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/03(木) 06:37:04.38 ID:IPQabZtJo
- 乙でごわす
後の宇文泰や楊堅が「奢侈はアカン。贅沢は敵や」って口を酸っぱくして説教してるのもこの時代を反面教師にしてるんだろうなぁ
- 688 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/03(木) 07:25:09.89 ID:mQWhuZ5o0
- 乙
- 689 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/03(木) 07:54:29.42 ID:o1/gfh/c0
- 乙です。
スレ開始当時は原作も無かったキャラのAA増えてきたな。
長期連載のやる夫スレはこういうとこも面白い。
- 690 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/03(木) 09:21:42.88 ID:pN+NBw5eo
- この時期に必要な君主こそ劉禅では無いのか
- 691 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/03(木) 10:23:53.00 ID:8rU1hDADo
- 乙でした。
仕事中に読んでしまいましたww
- 692 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/03(木) 11:47:43.05 ID:+1f4UV9AO
- 乙でした
司馬冏くんはまるで曹爽の生まれ変わりですね……
微妙に暴君ではないところまでそっくりな気がする
- 693 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/12/03(木) 12:23:50.40 ID:lRUaEiKbO
- 乙です
なぜ皆でかい家を建てたがるのか
- 694 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/03(木) 12:39:06.55 ID:b14rLVCcO
- 乙
そこに家が建つからだ
- 695 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/03(木) 17:07:11.06 ID:o/r9UfKB0
- 乙
これで天下は安泰だぜ!と思える神経が分からない
- 696 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/03(木) 17:30:06.00 ID:6auO8K3B0
- 乙ー
前任者の失敗から学ばないとか無能を通り越して単なる○鹿だよねww
個人的にはこいつがナンバー1だと思う
- 697 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/03(木) 19:00:26.51 ID:E4N9Od+VO
- 乙
都で宴会ばかりしているけど益州は放っておいていいんですかね…?
- 698 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/12/03(木) 20:15:30.17 ID:5Gv7s5pT0
- 乙でした
司馬攸は泣いていい
- 699 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/03(木) 20:22:57.46 ID:IgK3zVge0
- ぶっちゃけまだ帝国が崩壊するなんてみんな本気で思ってないだろうしね
外戚に専横されたり、アホな皇族同士で殺し合っても
感覚としては身内でワーワーやってるだけだし
辺境はともかくまだ中原でどこか反乱軍が切り取ったわけでも
異民族に侵攻されてるわけでもないからね
まぁ中央の連中が本気で危機感持った時にはもう遅いんだろうけど
- 700 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/03(木) 20:42:50.35 ID:DSPnSlsM0
- 三国時代から通じて異民族がごちゃごちゃしても撃退出来てきたのが悪い意味で弛緩した空気を生んでる気がする
- 701 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/03(木) 23:39:52.46 ID:Ee0jmf5M0
- >698
息子の行状とか死ぬ直前のグダグダとかを見るに司馬攸さんも質素で親孝行だけど結構問題のある人物である気もしない?
- 702 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/04(金) 00:48:02.74 ID:E+KRxH/50
- 晋が三国統一してからは20年だけど
魏が建国してからは80年
曹操が中原華北を制してほぼ安定させてからはもっと経つ
世間的にもすぐさま中原が滅茶苦茶になるなんて思わないだろうね
- 703 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/04(金) 07:28:34.71 ID:gI3foMNr0
- もう後漢がどういう流れで滅ぶ事になったか
理解してる人はほとんどいないだろうしな。
- 704 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/04(金) 17:58:51.41 ID:gJwTXsng0
- >>697
益州やばいけどどうせちょっと前は別の国だったし独立しても北伐なんか絶対成功しないし中央は安泰と思ってたんかね
- 705 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/12/04(金) 21:30:43.39 ID:AmNhx7zj0
- >>704
中央が混乱しているから辺境でそれに乗じる輩が現れる、と考える傾向は多分にあると思う
特に儒教的な名士社会だと、中央が革まって「徳のある統治者」が立てば
自ずと辺境の蛮族も帰服するだろう、という発想になりがちなのが所謂中華思想なので・・・
- 706 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/12/05(土) 11:07:00.43 ID:ZeYH0aiT0
- 乙でした
周処さんのことを思うと、嵆紹ちゃんも報われなさそうなのが悲しくなってくるわ
>>697
雲行きが怪しいのは感じていても、自分にはどうすることもできないから
宴会に参加するようなのは厳しい現実から目を逸らそうとするような手合いも多い気がするで。
ホンマはそれじゃアカンねんけどな… 基本的に人間って悲しいくらい弱いもんやからね…
- 707 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/05(土) 11:37:46.42 ID:JB3UvsVgo
- もうこの時点だと骨のある奴とか世を憂う奴ほど晋朝に見切りつけてそうな状態やから
- 708 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/05(土) 12:26:35.92 ID:6lRJNuG+0
- >>707
見切り付けるのはいいけれど、その後無事に済んだのはどれくらいいたのかねえ。
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