このスレッドは1000レスを超えています。もう書き込みはできません。次スレを建ててください
勇者「安価とコンマで輪廻転生を繰り返して世界を救う」
- 96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/16(水) 19:03:40.13 ID:3bdglEOhO
- 堪え性のない奴だ
- 97 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/16(水) 19:54:03.23 ID:bURatvCDO
- ユウシャは殺しを我慢できない
ユウシャ「……別にいいや。殺そう!」
ユウシャ「我慢する意味なんかねぇよなぁ!? 殺したい時に殺すんだよ! それがアタシだ!」
ユウシャ「よっしゃあ! 誰からイク!?」
選択してください。誰から殺しに行く?
1.同僚
2.アレク
3.第三王子
↓2
- 98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/16(水) 20:01:01.17 ID:M3Vnel0K0
- ユウシャ厄介すぎィ!
安価下
- 99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/16(水) 20:11:34.82 ID:e3FdG5SZ0
- 初手から国家転覆だ!3で
- 100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/16(水) 20:15:34.62 ID:iR760fzeo
- 1
- 101 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/16(水) 22:06:22.43 ID:bURatvCDO
- 3選択
ユウシャ「やっぱり……元凶の金髪ヤローからイクか!」
ユウシャ「駐屯地にいるって言ってたな……早速殺しに行ってやるぜ!」
〜駐屯地〜
第三王子「…………」
「王子……どうしました?」
第三王子「……いや、何でもない」
第三王子(僕が『輪廻転生』のスキルを追っていることは言わない方がいいだろう……。彼女が協力してくれるまでは)
第三王子(……言い方が不味かっただろうか。何も知らずに彼女の生き方に踏み込むのは確かに良くなかったかもしれんな……)
第三王子「……まぁいい」
第三王子(とにかく今日は寝よう。明日から作戦の練り直しだ)
ガサッ!!
第三王子「……?」
第三王子(何だ……?)
「私が見てきます」ザッザッ……
「……ん?」
「うわっ、何だおま───」
ザシュ!!
第三王子「……!?」
第三王子「……誰かいるのか!?」
ガサガサ……
↓1 第三王子の回避判定。コンマ30以下で第三王子はやられます
- 102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/16(水) 22:07:50.93 ID:1pgcAtw3O
- 低い方がいいのかな?
- 103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/16(水) 22:14:10.50 ID:iR760fzeo
- やるな王子
- 104 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/16(水) 22:21:44.99 ID:bURatvCDO
- 高かったので第三王子は(この段階では)やられません。
ブンッ!!
第三王子「なっ……!?」
第三王子(危なかった……! 攻撃!? 誰だ……!?)
第三王子「……!」
第三王子「どういうことだ。ずいぶんと雰囲気が違うじゃないか……」
第三王子「勇者……!」
ユウシャ「ヘヘヘ……コッチが本当のアタシよ。王子様よぉ……!」
ユウシャ「アタシのスキルを知ったヤツは生かしておけねぇ! 覚悟しなぁ!」
第三王子「くっ……!」
↓ さらにコンマ判定。ユウシャの攻撃判定は自動成功、第三王子の回避判定です。コンマ50以下で王子はやられます
- 105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/16(水) 22:22:23.43 ID:H4NAHoWy0
- あ
- 106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/16(水) 22:28:08.49 ID:iR760fzeo
- が…ダメっ…!
- 107 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/16(水) 23:02:29.33 ID:bURatvCDO
- 50以下なので第三王子、脱落です。
第三王子「ナメるなよ……! 君如きに遅れを取る僕ではない……!」
第三王子「くらえ……!」
第三王子「……何?」
第三王子(どこにもいない……!? 何故だ……!?)
ユウシャ「コッチだよ」
第三王子「……!」ゾクッ!!
第三王子(後ろか───!)
ザクッ!!
第三王子「ガハッ……!」
第三王子(バカ、な……)
第三王子(こんな細身の女性が……男の体に刃を突き立てられるハズが……)
ドサッ……
ユウシャ「ヘッ、王子っつーワリには呆気ねぇな」
ユウシャ「アタシが強すぎるのかもな? アハハ!」
ユウシャ「……せっかくだし、家探しでもするか。王子ってことは色々あんだろ」
安価です。王子の待機場所にありそうな物、王子が持ってそうな物、ユウシャにとって必要そうな物などを一つ二つ安価してください。
↓3まで。また、下1のコンマ50以上で良い感じの剣をゲット
- 108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/16(水) 23:04:13.18 ID:F7xBv0QVO
- 開けたら呪われそうな箱
- 109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/16(水) 23:05:52.59 ID:M3Vnel0K0
- 城の見取り図
- 110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/16(水) 23:05:53.49 ID:e3FdG5SZ0
- 王侯貴族の名簿
- 111 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/16(水) 23:32:18.38 ID:bURatvCDO
- >>108-110までを発見。剣は見つかりませんでした。
ユウシャ「……チッ、何だよ。コイツの使ってるヤツなまくらじゃねぇか」
ユウシャ「あー……でもよく考えたらそうか。こんなところに大事な剣とか持ってこねぇよな」
ユウシャ「昼間の動き見る限り、王子ってバレないようにしてたっぽいし……」
ユウシャ「そのせいで殺されたら世話ねぇけどな。アハハ!」
ユウシャ「……お、コレもしかして城の見取り図か!?」
ユウシャ「それにコッチは……王侯貴族の名簿か。どっちもアタシみたいな身分じゃ手に入れられねぇシロモノだ」
ユウシャ「ラッキー! 使うかどうか分かんねぇけどもらっとこ!」
ユウシャ「後は……」チラッ
ヤバそうな箱<ズゾゾ……
ユウシャ「アレだよなぁ」
いかにも開けたら呪われそうな箱だ。魔法を満足に使いこなせないユウシャでも、呪いの魔法が掛かっていると分かる禍々しさがある。
ユウシャ「何でコイツこんなの持ってんだよ……」
ユウシャ「気になるけど……流石にヤベーかなぁ……」
選択してください
1.開ける
2.取り敢えず持って帰る
3.置いておく
↓1
- 112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/16(水) 23:35:45.42 ID:k+/znl1S0
- 1
- 113 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/16(水) 23:40:36.98 ID:bURatvCDO
- 1選択
ユウシャ「……グダグダ考えても仕方ねぇか! 開けよう!」
ユウシャ「何が出るかな♪ 何が出るかな♪」ガチャ
ユウシャは呪われてしまいます。どんな呪い? 良い呪いでも悪い呪いでもオッケー。
↓3まで安価。コンマの一番高いものを採用
- 114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/16(水) 23:42:51.00 ID:F7xBv0QVO
- 解呪するまで永遠に続くスリップダメージ
- 115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/16(水) 23:43:40.15 ID:e3FdG5SZ0
- 狂化の呪い
血を浴びるごとに攻撃翌力プラス、防御力マイナス、理性マイナスの補正がかかっていく
周りに自分以外の動くモノが無くなるとリセットされる
- 116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/16(水) 23:43:46.00 ID:k+/znl1S0
- 00出ちゃったけど一応、幸運ダウンの呪い
- 117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/16(水) 23:45:01.98 ID:e3FdG5SZ0
- 002つは草
おまえらスゲーな
- 118 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/17(木) 00:05:37.64 ID:s9b1LT16O
- 00二つ!? そんなことあるの!? どっちも採用します。
ユウシャ「うぐっ……!?」
ユウシャ(な、何だこの気持ち悪い感じ……!)
ユウシャ「チッ、やっぱ開けるんじゃなかった……」
ユウシャ「うぐっ!?」ビキッ!!
ユウシャ(こ、これ……まさか……)
ユウシャ「スリップダメージか!?」
スリップダメージ……それは呪いの中でも厄介な物の一つだ。動くたびに一定間隔で体力が削られていく呪い。
ユウシャ(厄介なのは……これがそのうち治るのか、解呪するまで治んねぇのか、それが分かんねぇことだ!)
ユウシャ(ヤッベェな……! この感じ、永遠に続くタイプじゃねぇだろうな……!?)
ユウシャ(……あと、なんかそれ以外にも呪い食らった気がする)
ユウシャに掛けられたもう一つの呪いは、幸運のステータスが下がるという呪い。ラッキーガールだったユウシャだが、今では人並み程度の幸運値となっている。
ユウシャ(マズイ……マズイマズイマズイマズイマズイ!)
ユウシャ(やっぱり開けるんじゃなかった! どうすりゃいいんだ!)
ユウシャ(と、とにかく呪いを解かねぇと! 呪いを解くには……アレだ、教会とかそんな感じだよな!?)
幸運判定。幸運が人並みになった上に、コヨーテという僻地なのでさらにマイナス補正です。
↓1 コンマ80以上で呪いを解ける人がいます
- 119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/17(木) 00:06:45.10 ID:c82Gr+Wp0
- えい
- 120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/17(木) 00:12:29.88 ID:WWw7nghrO
- この殺人鬼人格、娼婦人格になりすまして誘き寄せて[ピーーー]とか器用な事は出来なそうだなぁ
- 121 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/17(木) 00:19:03.54 ID:s9b1LT16O
- そんな人はいません。
ユウシャ「……いるわけねぇだろうが!」
ユウシャ(この町だぞ!? こんな僻地に呪い解ける人材とかいるかよ!)ビキッ!!
ユウシャ(クソッ……ダメだ、コヨーテにいたらそのうち死んじまう……!)
ユウシャ(すぐに死ぬことはねぇだろうが……早いとこ呪い解かなきゃいけねぇのは確かだ。一週間もつが自信ねぇぞ……!)
ユウシャ「……あ」
勇者『……どこの領主様?』
ベレト『どこって……コヨーテの隣町だぞ』
勇者『隣町って……ビーフの領主見習いなの?』
ベレト『ああ、そうさ。何てったって僕は優秀だからな!』
ユウシャ「……アイツがいたな」
ユウシャ「アイツは確実にアタシに惚れてる……! アイツを頼っていきゃあ何とかなるか……!?」
ユウシャ「……ちょうどいい。こんなシケた町とは今日でオサラバだ!」
ユウシャ「行くぜ、隣町ビーフによぉ!」
- 122 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/17(木) 00:19:50.18 ID:s9b1LT16O
- 今日はこんなところで終わります。呪いを解かなきゃいけないのでユウシャは勝手に隣町に向かいますが、無事につけるかな……? それではまた明日……という今日かも。
- 123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/17(木) 00:28:10.23 ID:MY8bT3n0o
- おつ!
- 124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/17(木) 00:37:03.99 ID:b0i9qMIm0
- 乙です!
楽しみにしてます!
- 125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/17(木) 01:26:53.48 ID:c82Gr+Wp0
- 乙。どうなる
- 126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/17(木) 01:32:42.87 ID:M0eNtnY3o
- 乙
次回からの転生ハードルが上がりまくる
- 127 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/17(木) 11:04:00.06 ID:s9b1LT16O
- やっていきます。
【次の日:早朝】
ユウシャ「よし……朝になったな。行くか」
ユウシャは日が昇るまで待ち、行動を開始した。どのルートでビーフに行こうとも、夜に移動するのは危険が伴うからだ。
ユウシャ「さっさと行かねぇとな……。呪いもそうだが、勇者の野郎が目覚めても困る」
勇者にはユウシャの記憶が無い。中途半端なところで勇者の人格に変わられたら大変なことになる。早く出発しなければ。
ユウシャ「さて……どっちの方法で行くかな……」
ビーフに行くには二つの方法がある。山を越えるルートと商人の一団を頼るルートだ。
山育ちのユウシャにとっては山越えなど大したことは無い……と言いたいところだが、何が起きるのか分からないのが山だ。慢心は禁物だろう。ただし、検閲などを通る必要は無いという利点がある。
また、商人の一団を頼るのもユウシャの美貌があれば容易だと思うが、どのように説明すればいいものか。検閲も受けなければならない。受けないように商人が隠してくれるだろうか? だが、山よりは遥かに安全だ。
ユウシャ「……うーむ」
ルートを選択してください
1.山越えルート
2.商人の一団ルート
↓1
- 128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/17(木) 11:10:33.41 ID:c82Gr+Wp0
- 1
- 129 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/17(木) 11:25:42.09 ID:s9b1LT16O
- 1選択
ユウシャ「……山だな」
わざわざ商人のルートを選ぶ利点は無い。やはりここは一刻も早く山越えをするべきだろう。
ユウシャ「この山には多分何もいねぇと思うけど……。頼むぜ? コッチは呪い受けてんだからよ……」ビキッ!!
幸運判定。下3までコンマ判定で、失敗した回数分トラブルが発生します。
↓3までコンマ二桁判定。コンマ50以上であれば成功です
- 130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/17(木) 11:27:51.18 ID:X0EV8TTtO
- は
- 131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/17(木) 11:28:17.31 ID:c82Gr+Wp0
- てやてや
- 132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/17(木) 11:29:15.31 ID:lseR65TiO
- あ
- 133 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/17(木) 11:35:31.53 ID:s9b1LT16O
- 全部失敗!? 幸運ダウンの呪いが効いてるなぁ……
ユウシャ「……何かイヤな予感がする」
ユウシャ「……気のせいか?」
安価です。トラブルを募集します。
↓3まで
- 134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/17(木) 11:36:35.32 ID:b0i9qMIm0
- 全部失敗してて草
- 135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/17(木) 11:37:50.04 ID:b0i9qMIm0
- あ、ごめんなさい
何故か仕掛けられてる落とし穴に引っかかる
- 136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/17(木) 11:38:55.63 ID:NemChz2oO
- 普段は雑魚だが呪いを受けている相手にだけめちゃくちゃ強くなるモンスターが出てくる
- 137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/17(木) 11:44:29.21 ID:/vmZzaIfO
- たまたま出くわした山賊集団を皆殺しにしてしまい時間を大幅にロス
- 138 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/17(木) 18:11:16.23 ID:s9b1LT16O
- 安価の順に採用。
ユウシャ「……別に何にもないよな?」キョロキョロ
ユウシャ「はぁ……しっかりしろよアタシ。こんな山なんか怖くもなんともねぇだろうが」
ユウシャ「うしっ、最速で行くぞ!」
ズボッ
ユウシャ「は?」
ユウシャの踏んだ地面は、不自然に凹んだ。そのままどんどん凹んでいき……
ユウシャ「……ヤベッ!? 落とし穴か!?」
ユウシャ「うわああああ……!」
ヒュウウウ……!!
ユウシャ(だ、誰だこんなところに罠仕掛けたヤツ! ここにゃ動物とかいねぇだろ!?)
ユウシャ(……! ヤベーな、底に槍仕掛けてあんじゃねぇか……!)
↓1 身体能力判定。コンマ30以上で成功。失敗すると少しダメージ
- 139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/17(木) 18:15:06.06 ID:iHX9n3/h0
- あ
- 140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/17(木) 18:19:57.55 ID:9RpRCEjvo
- 安価がユウシャ殺しに来てない?w
- 141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/17(木) 18:26:39.25 ID:c82Gr+Wp0
- 踏んだり蹴ったりで草
- 142 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/17(木) 18:38:53.65 ID:s9b1LT16O
- コンマに嫌われてるなぁ……でもまだ死にはしません。
ユウシャ(ヘッ、このアタシがこんなところで死ぬわけがねぇだろ……!)ビキッ!!
ユウシャ(うぐっ……!?)
持ち前の身体能力で落とし穴を登ろうとしていたユウシャだったが、呪いによるダメージでバランスを崩してしまう。
ザクッ……!!
ユウシャ(いぎっ……!?)
ユウシャの体に槍の穂先が刺さった。傷は浅いが、このまま体重を掛けると体を貫かれてしまうだろう。
ユウシャ「こ、こんなとこで……アタシが死ぬわけねぇだろうがあああ!」ガシガシガシッ!!
持ち前の運動能力をありったけ総動員し、何とか穴から脱出できた。
ユウシャ「ゼー……ゼー……」
ユウシャ「危なかったぜ……こんなつまんねぇとこで死ぬとこだった」
ユウシャ「……さっさと行くか。これ以上足止め食らってらんねぇ」
ユウシャ「……!」ゾクッ……
ユウシャ「……何かいるな」
↓1 モンスター安価。今回はモンスターを見た目のみを安価します。形状または容姿と簡単に
- 143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/17(木) 18:41:05.29 ID:t2G1aWCd0
- ゾンビ
- 144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2020/09/17(木) 18:52:00.74 ID:lhR853AC0
- 貞子(無理なら安価↓)
- 145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/17(木) 18:53:37.16 ID:c82Gr+Wp0
- ダメージ甚大なまま人格交代したらショック死とかしそうで怖い
- 146 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/17(木) 18:54:09.07 ID:s9b1LT16O
- カースゾンビ「アー……」
ユウシャ「うげっ!? よりにもよって何でこんなところにモンスターが……!?」
魔族とモンスターは、似て非なるものである。
魔族は、人間族やドワーフ族、獣人族などの世界に存在する種族とは明らかに違う種族だ。見た目や能力などが異形じみており、ほとんどが魔王に従っている。対してモンスターは、どちらかというと動物に近い。魔族が使役していることもあるが、基本的には野生の化物だ。
例を挙げるなら、犬の獣人族が「魔族」で、犬が「モンスター」と言うところだろうか。
そして目の前にいるモンスターは、カースゾンビだ。呪いで死んだ人間の成れの果てで、他の人間たちを自分の同じ目に合わせようとさまよっている。基本的に雑魚なのだが……
ユウシャ「呪い掛かってる相手にはめっちゃ強いんだよな……!」
ユウシャ(何でそんなピンポイントなモンスターがいるんだよ!)
「アー……」「アー……」「アー……」
ユウシャ「しかも結構いるっ!?」
ユウシャ「チッ、ブッ殺すしかねぇか……!」
↓1 攻撃判定は自動成功。コンマ40以上でユウシャにほぼダメージ無しでカースゾンビを倒せます。コンマ10以下で致命傷
- 147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/17(木) 18:55:37.07 ID:c82Gr+Wp0
- うい
- 148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2020/09/17(木) 18:55:38.45 ID:lhR853AC0
- ほい
- 149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/17(木) 18:55:42.22 ID:Sy9uxmOE0
- たあっ
- 150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/17(木) 18:55:50.50 ID:WufssBv/0
- はい
- 151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/17(木) 18:56:02.82 ID:9GQDVSCJO
- 草
- 152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/17(木) 18:56:20.65 ID:HbmvZphGO
- えぇ…
- 153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/17(木) 18:57:06.93 ID:t2G1aWCd0
- 運命がユウシャを嫌いすぎている
- 154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/17(木) 19:03:52.89 ID:voxGyWRzO
- 王子[ピーーー]ところまでは絶好調だったのに……
- 155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/17(木) 19:41:27.02 ID:MY8bT3n0o
- コンマ神、第三王子がお気にだったか……
- 156 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/17(木) 20:10:35.56 ID:s9b1LT16O
- マジ!? ちょっとホントにヤバイかも。
ユウシャ「ウラァ!」
ユウシャは剣を振り回す。その細腕からは考えられない力で、カースゾンビの頭を吹き飛ばしていく。
だが……
「アー……!」「アー……!」「アー……!」
ユウシャ(チクショウ……! 数が多すぎるんだよ……!)
どんなにユウシャが暴れ回ろうと、カースゾンビはユウシャの前に立ち塞がる。呪いを受けた者は、カースゾンビに触れられただけでダメージを負う。そのため、ユウシャの動きに制約が掛かり、なかなかいつものように立ち回れないのだ。
ユウシャ(クッソ……! 何とかしないと……!)
カースゾンビ「ア……!」ガシッ
ユウシャ「……!」
ユウシャ(しまった……!)
ユウシャ「うわああああ……!!」ビキビキッ!!
ユウシャの体を電流を流されたような激痛が襲う。
その隙をゾンビたちは見逃さなかった。カースゾンビたちは一斉にユウシャを襲い、噛み付いていく。
「アー……!」「アー……!」「アー……!」
ガブッ!! ブチッ……!! ボキッ……!!
肉を引きちぎり、骨を砕く音が響く。
ユウシャ「……! ……!?」
だが、激痛に襲われたユウシャは反撃することができない。
↓1 幸運判定。コンマ75以上でユウシャを助けるかもしれない人物が現れます
- 157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/17(木) 20:14:50.80 ID:nKHe7tqDO
- はい
- 158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/17(木) 20:14:57.65 ID:voxGyWRzO
- なんとか!
- 159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/17(木) 20:15:25.60 ID:voxGyWRzO
- 自分じゃ無くて良かった
- 160 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/17(木) 20:21:02.89 ID:s9b1LT16O
- うおおおお首の皮一枚繋がった……。
では、キャラクター安価です。名前・年齢・職業・固有スキル・その他の特徴を記載して安価してください。
同時にコンマ判定でキャラクターの特徴を付け足します。コンマ十桁は【特に秀でたステータス】、一桁は【職業の熟練度】。
↓5まで募集。その中からユウシャを助けそうな人を1〜複数選びます
- 161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/17(木) 20:28:10.20 ID:0vMUaVV+O
- 名前 ククル
年齢 18
職業 聖職者
性格 表面上は穏やかだが本性は冷徹
その他の特徴
蘇生は使えるが回復はできないため、一度殺してからザオリクをかけると言う割とえげつない人。短距離限定で瞬間移動とかもできる。聖職者としての使命から人を助けはするが、基本的に誰のことも信用していない
- 162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/17(木) 20:35:42.71 ID:c82Gr+Wp0
- 名前・テトラ
年齢・200
職業・魔剣の精
スキル・魔剣由来の生命力増大化
その他特徴・任意で人形態と剣形態を切り分けられる。この魔剣を手にすると膨大な生命力を得られるが殺人衝動が抑えられなくなり、一定期間人を殺さないと飢えて死んでしまう。なお一度持つと手放すことができない
- 163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/17(木) 20:54:35.83 ID:jNwEahZEO
- 名前・ザナフ
年齢・25
職業・傭兵
固有スキル・嘘を見抜く
その他の特徴
こん棒を装備した大柄で凶悪な人相の傭兵。顔つきは凶悪だが悪党以外は手を出さないし、困っている人に手をさしのべる善人。
嘘を見抜く能力のおかげで官憲にコネがある。
今日は薬草を採取する依頼で山にきた。
- 164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/17(木) 22:34:07.76 ID:A8EPu5DH0
- 名前・サージェス
年齢・28
職業・僧侶
その他特徴・回復魔法を専門とした男の僧侶。防御力の高い壁も張ることができる。
一人につき一度だけ蘇生が可能
- 165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/17(木) 22:38:10.87 ID:A8EPu5DH0
- 上に固有スキル忘れてた。
スキル・自動回復(自分のみ戦闘が終わってから一歩ごとに1回復する)
- 166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/17(木) 22:38:40.30 ID:VjDSSGiPO
- 名前 メアリィ
年齢 14
職業 魔法使い
固有スキル 防御結界
その他特徴 田舎出身の至って普通な魔法使い。常に薬草を持ち歩いている
- 167 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/18(金) 11:24:39.10 ID:Bb6vr82jO
- 寝てました。続きやります。他のキャラもそのうち出るかも。
ザシュ!!!
カースゾンビ「……!?」
突然、カースゾンビたちが次々に屠られていく。ユウシャの攻撃ではない。第三者による攻撃だ。
ユウシャ(だれ……だ……?)
ユウシャ(まぁ……助かった、から……何でも……いいか……)ガクッ……
ザナフ「……片付いたぞ」
メアリィ「おー、さんきゅーさんきゅー! やっぱりザナフは強いねー」
メアリィ「まさかこんなところでカースゾンビに会えるとはねぇ……。魔族の群れから出てきたのかな?」
ザナフ「……さぁな」
ザナフ「そんなことより……コイツを何とかした方がいい」
メアリィ「ん?」
メアリィ「のわーっ!? 死にかけの人だーっ!?」ガーン!!
ザナフ「……この傷は薬草程度ではどうしようもない。お前なら何とかできるだろう。早く助けてやってくれ」
メアリィ「んー、そりゃあ私ならできると思うけど……いいの? どんな人か分かんないんだよ?」
ザナフ「……死にかけている人間を放っておくわけにはいかない」
メアリィ「……ふーん、分かったよ」
メアリィ「ザナフは強いけど、この世界には向かない性格してるよねー。そのうち寝首かかれるよー?」
ザナフ「……そうかもな」
ザナフ「……いいから早くしてくれ」
メアリィ「はーい」
コンマ判定。コンマ十桁で【ユウシャがどれだけダメージを負ったか】を判定。高ければ高いほど後遺症が残る。コンマ一桁で【ユウシャがどのくらい寝てたか】を判定。
↓1のコンマで判定
↓2のコンマで幸運判定。コンマ50以下でユウシャではなく勇者が目覚めてしまう
- 168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/18(金) 11:29:02.66 ID:KCx3K+ZQ0
- 乙です!どうなる?
- 169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/18(金) 11:29:31.87 ID:APNM0HdW0
- よいしょー
- 170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/18(金) 11:30:01.56 ID:pbckki45O
- 結構痛いな……
- 171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/18(金) 11:40:07.15 ID:0SJbxdrnO
- 山賊皆殺しイベントどうなるかね。メアリィ庇う形で仕方なく対処した形になれば穏便に済みそうだけど
- 172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/18(金) 11:40:53.48 ID:0SJbxdrnO
- てかメアリィ職業レベル最高か
- 173 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/18(金) 13:05:14.19 ID:Bb6vr82jO
- モンスターにメッタメタにやられたせいで、ユウシャが山賊を皆殺しにできませんでした。すいません。代わりにザナフが皆殺しにしています。
【1ヶ月後:ビーフの片田舎】
ユウシャ「…………」
ユウシャ「ぐっ……」
ユウシャ(体……いってぇな……)
ユウシャ「……はっ!?」ガバッ!!
ユウシャ「あ……? え……」
ユウシャ「……ここは……アタシは一体……」
メアリィ「おー、起きた起きた」
ユウシャ「……何だテメー」
メアリィ「ちょいちょい……ひどくない? 恩人に向かってその言い方はさ」
ユウシャ「恩人だぁ……?」
メアリィ「覚えてないの? キミ、カースゾンビに美味しく食べられるとこだったんだよ。てかちょっと食べられてたし」
ユウシャ「……!」
ユウシャ(そうだ……アタシはゾンビ共にやられて……)
ユウシャ「……クソッ! あんな雑魚にこのアタシが……!」
メアリィ「仕方ないんじゃない? 呪い掛けられてたわけだし……しかも二つだよ? なかなか無いよそんなの」
ユウシャ「……! そうだ、呪い……!」
ユウシャ(こんなとこで寝てる場合じゃねぇ……! 早く呪いを解かねぇと……!)
ユウシャ「……!?」
バタン!!
ユウシャ(体が……動かねぇ……!?)
メアリィ「ダメだって。ちゃんと安静にしてないと」
メアリィ「ホントにヤバかったんだよ? マジで死にかけだったんだから」
メアリィ「……うん、ちゃんと説明した方がいいかもね」
- 174 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/18(金) 13:07:34.42 ID:Bb6vr82jO
- ユウシャ「んだよ……!」
メアリィ「キミはね、カースゾンビに殺されたかけて1ヶ月以上寝ていたんだよ」
ユウシャ「そ、そんなに……!?」
メアリィ「それだけダメージが大きかったんだよね。で……私が治してあげたんだけど、足はどうしてもね……」
ユウシャ「あ、足……?」
見ると、ユウシャの足には痛々しいほどに包帯が巻き付けられていた。血がにじんでおり、動かそうとしても感覚が無い。自分の意思では動かせなくなってしまったようだ。
【メタ的に言うと、身体能力が7から3になりました】
ユウシャ「……! マジ、かよ……!」
メアリィ「あ、でも安心して。呪いは解いておいたから。もうあのゾンビにあってもへっちゃらだよ」
【メタ的に言うと、幸運が元の9になりました】
ユウシャ「……さっきから聞いてりゃ、お前は一体何なんだ?」
ユウシャ「何でアタシを助けた? 何でお前にそんなことができんだ?」
メアリィ「うーむ、意外と好戦的な子だね。助けたの失敗かも?」
ユウシャ「ああん……!?」
メアリィ「助けたのはね、私の意思じゃないよ。それは……」
ガチャ
ザナフ「……帰ったぞ」
メアリィ「あ! おかえりザナフー!」
メアリィ「彼がキミを助けようと決めたザナフ君だよ!」
ザナフ「……目が覚めたのか。良かったな」
ユウシャ「……何で助けたんだよ。テメーに何のメリットもねぇだろうが」
ザナフ「……目の前で死にかけている人間を助けないわけがないだろう」
ユウシャ「それは……」
ユウシャ(……まぁ、勇者ならするかもしれねぇな)
ユウシャ「……それは分かったよ。だが、何でお前みたいなガキにそんなことができんだよ」
メアリィ「失礼だなー、ガキじゃなくてメアリィだよ!」
ユウシャ「んなことはどうでもいいんだよ……!」
メアリィ「分かった分かった、ちゃんと教えるよ」
メアリィ「実は私は……賢者なんだ!」ばばーん!
ユウシャ「…………」
メアリィ「…………」
ザナフ「…………」
メアリィ「……あれ? ノーリアクション?」
ユウシャ「いや……賢者とか言われてもよく分かんねぇよ」
メアリィ「うえっ!? け、賢者をご存じない!?」
ザナフ「……そんなにメジャーな職業でもないだろう。きちんと説明してやれ」
メアリィ「うーん、そうか……。それもそうだね」
- 175 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/18(金) 13:10:29.15 ID:Bb6vr82jO
- メアリィ「魔法の基本属性が十個なのは知ってるよね?」
ユウシャ「知らね」
メアリィ「」
ザナフ「……絶句してないで説明してやれ」
ユウシャ「しょうがねぇだろ。アタシは魔法なんか使わねーし」
メアリィ「はぁ……分かったよ」
メアリィ「この世界の魔法はね、基本的に十個の属性に分けられるんだ。光、闇、土、火、森、水、風、音、雷、月の十個ね」
メアリィ「基本的にはってだけで、他にも応用属性はあるんだよ。氷とか毒とか」
ユウシャ「ふーん……」
メアリィ「興味なさそうだね……。じゃあ簡単に言うよ」
メアリィ「んで、それぞれを扱う魔法使いを光魔法使いとか土魔法使いとか言うんだ。それの上位職が賢者」
ユウシャ「つまり?」
メアリィ「色んな魔法が使えるから、体も治せたし呪いも解けた」
ユウシャ「最初からそう言えよバカ」
メアリィ「うわーん! コイツ乱暴だよザナフー!」
ザナフ「……一つ聞いていいか」
メアリィ「うん!なになに?」
ザナフ「お前じゃない」
メアリィ「うわーん!」
ユウシャ(うるせぇなコイツ)
ザナフ「お前は……あんな場所で何をしていた?」
ユウシャ(……コイツは強そうだな。下手に逆らわねぇ方がいいか)
ユウシャ「……呪いを解こうとビーフに行こうとしてたんだよ」
ザナフ「……あんな山をか?」
ユウシャ「アタシにとっちゃ山越えなんて屁でもねぇ。あんなモンスターさえ現れなきゃな」
ザナフ「……嘘はついてなさそうだ」
ユウシャ「……?」
ザナフ「……不幸中の幸いと言っていいのか分からんが、お前の目的は達成したようだぞ」
ザナフ「呪いは解けたようだし、ここはビーフの片田舎だ」
ユウシャ「! そうなのか……」
ユウシャ「……じゃあもうここにいる必要はねぇな」
- 176 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/18(金) 13:12:40.91 ID:Bb6vr82jO
- ユウシャ「メアリィとか言ったか。あと……ザナフか? そこの男。世話んなったな」
メアリィ「えっ、その体で出てくの?」
ユウシャ「……別に足が動かねぇだけだろ。ここにいる意味もねぇよ」
ザナフ「……いや、出ていかない方がいい」
ユウシャ「あ? 何でだよ!?」
ザナフ「この町の隣のコヨーテで、グランティア王国の第三王子の死体が発見されたんだ」
ユウシャ「……!?」
ユウシャ(しくじった……! 呪い解くのに必死で死体そのままだった!)
ザナフ「王国全体大騒ぎさ。それもそうだ、王族が殺されたわけだからな……」
ザナフ「だが、犯人の目星はついているらしくてな。人相書きが出ている」
ザナフ「…………」
ユウシャ「……な、何だよ」
↓1 幸運判定。コンマ50以下でユウシャの顔と人相書きが一致します
- 177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/18(金) 13:13:06.67 ID:tHxNQJQ8O
- う
- 178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/18(金) 13:13:44.31 ID:MP/YDNY3o
- なんだかんだ目的は達成できそう……なのか?
- 179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/18(金) 13:19:26.22 ID:ecMpkGr2O
- 開けなきゃ済む話だったとはいえとんでもない置き土産だったな…
- 180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/18(金) 13:28:56.39 ID:APNM0HdW0
- 宝箱 開けるであろう 人として
- 181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/18(金) 13:42:43.94 ID:hL8SJPe1o
- 第三王子の罠だった可能性
- 182 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/18(金) 14:18:33.54 ID:Bb6vr82jO
- 幸運が帰ってきたかも。
ザナフ「…………いや、何でもない」
ユウシャ「ケッ、ジロジロ見るんじゃねぇよ……」
ザナフ(人相書きとは似ていないな……。そもそも殺したのは【男】という話だから確認するまでもなかったか)
ザナフ「……そういうわけだから、ビーフの中央に行くよりここにいた方が落ち着けるんじゃないか?」
ユウシャ「……あ? アタシがいてもいいのかよ」
メアリィ「別にいいよー。大勢の方が賑やかで楽しいしー」
ユウシャ(アタシは殺人鬼なんだぞ……呑気なヤローだ)
ザナフ「……まぁ、無理矢理引き止めようとは思わん。お前の意思を尊重するさ」
ユウシャ(……どうする? 正直コイツらはまだ信用できねぇが、助けてくれたのは事実だ。ここにいた方が安全か……?)
ユウシャ(でも……なんかアタシが殺したってバレてないっぽいし、町中行っても大丈夫だろ。ベレトの野郎のところでお世話になったっていい)
ユウシャ(……その前に、アタシがこれからどうしたいか、だな)
選択してください。当座の目標決め。
1.足が動くようにリハビリする
2.まだ見ぬ地に行く
3.いっそビーフに住む
4.王都を目指す
5.その他
↓2 複数選択可
- 183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/18(金) 14:22:13.39 ID:21k+BC5lO
- なにするにしてもまずは1からかな
- 184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/18(金) 14:24:07.55 ID:APNM0HdW0
- ↑
足がまともに動かない事にはいくら幸運でも襲われたらザエンドってね
- 185 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/18(金) 14:59:41.36 ID:Bb6vr82jO
- ユウシャ(……とにかく足治さなきゃ話になんねぇか。殺すのも体が資本だしな!)
ユウシャ「……おいメアリィ。アタシの足は治んのかよ」
メアリィ「足? うーん、どうかなー」
メアリィ「回復魔法掛けたんだけど、流石に限界があってさー。まずは足の怪我……骨とか肉とか皮膚とか、そういうとこがちゃんと治んなきゃダメかな。自然治癒でね」
ユウシャ(……ってことは、それまでは大人しくしてなきゃいけねぇのか)
メアリィ「ちなみに回復魔法は光属性のものが多いよ」
ユウシャ(知らねぇよ)
ユウシャ(……冷静に考えて、コイツらの世話になるしかねぇわな)
ユウシャ「……仕方ねぇ。お前らの世話になってやるよ」
メアリィ「お? ホントに?」
メアリィ「わーい! 賑やかになるぞー!」ガシッ!!
ユウシャ「いっ……!? さわんなバカ! いてぇじゃねぇかよ!」
ザナフ「……まだ体が本調子じゃないんだろう。よくそれで出ていこうとしたな……」
ユウシャ「う、うるせぇな!」
ザナフ「フッ……これからしばらくよろしくな」
ユウシャ「!」
ユウシャ「……フン、よろしくしてやるよ」
メアリィとザナフの家で厄介になることになったユウシャ。殺人鬼の人格の時に感じる初めての優しさに、少しばかり心が揺れ動いているのかもしれない。
ユウシャ(……チャンスあったらこいつら殺せるかな?)
……揺れ動いていないかもしれない。
【現在の人格乗っ取られ度】50/100
ユウシャの足が治るまで日常パートです。安価によっては日常じゃない可能性もあります。
↓3までイベント募集。ユウシャやメアリィ、ザナフなどの周りで起こるほのぼの事件からユウシャには直接関係ない世界を揺るがす大事件まで……何でもオッケー
- 186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/18(金) 15:02:09.10 ID:21k+BC5lO
- とある大国が魔王軍に占領され世界中に衝撃が走る
- 187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/18(金) 15:04:00.21 ID:g0K99+UtO
- たまたま呪いの箱の正体を知る(本や何かで)
- 188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/18(金) 15:08:52.53 ID:NJpoHs9t0
- 魔王軍内紛
- 189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/18(金) 15:50:01.82 ID:FNs18z1x0
- 新たなヒロインが現れる
- 190 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/18(金) 21:16:05.85 ID:Bb6vr82jO
- ちょっと離席してました。続きやるぜ。
【三ヶ月後:メアリィの家】
月日は流れ。ガラの悪いユウシャだが、少しずつメアリィたちに馴染んできた。これまで一ヶ月以上殺人欲求を我慢できたことはなかったが、もう三ヶ月も人を殺していない。人間、やればできるものだ。
ユウシャ(……そういや、勇者のヤツ出てこないな)
どうやらカースゾンビにやられた時の精神的ダメージが勇者には堪えたらしい。心を休ませている段階なのだろう。
ユウシャにとっては良い兆候だが、油断は禁物だ。ひょんなことから現れたら大変なことになってしまう。早いとこ人格を乗っ取らねば。
メアリィ「ユウシャー、ご飯まだー?」
ユウシャ「うるせぇなぁ。もう少しだよ! 黙って待ってろ!」
メアリィ「はーい」
ユウシャ「ったく……」
三ヶ月も一緒にいれば、同居人がどんな人間は分かってくる。メアリィは、十代半ばで賢者という上位職についたことを除けば普通の女の子だ。無邪気で人懐っこく、関心の無いことはやらない。そして何故か薬草が好き。そんなどこにでもいるような可愛いらしい子どもだ。
メアリィ「今日のご飯はー?」
ユウシャ「カレーだよ、カレー」
……メアリィに押しつけられたせいで、ユウシャはこの家の炊事を担当することになっている。最近では料理するのがちょっと楽しみになってきた。
ユウシャ(アタシはこういう甲斐甲斐しいタイプじゃねぇのに……)
- 191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/18(金) 21:25:46.76 ID:cfuyvFVRo
- 殺人鬼も変わるもんだねえ
- 192 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/18(金) 21:38:42.18 ID:Bb6vr82jO
- ザナフ「…………」
ユウシャ「……おい、そろそろメシできるぞ。新聞ばっか読んでねぇで手伝えや」
ザナフ「……ああ、すまない」
ザナフは顔こそ悪人だが、根っからの善人だ。ユウシャとは真逆である。
元々メアリィとは薬草を探してほしい依頼主とそれを受けた傭兵という関係性だったが、メアリィがザナフを気に入ったらしく、強引に住まわせたらしい。
……ユウシャの中では、いつも新聞を読んでいるという印象だ。
ユウシャ「新聞なんか読んで何が楽しいんだか……」
ザナフ「……何を言う。新聞は情報の宝庫だぞ。こういう世の中では特にな……」
メアリィ「なんか面白い記事あったー?」
ザナフ「……面白いかどうか分からんが、魔王軍で内紛があったようだな」
ユウシャ「ゲッ……!? それヤベー事件じゃねぇのか?」
ザナフ「そうでもない……。いくら魔王軍の中で争いが起こり、たとえば魔王の地位を狙おうとしたヤツがいたところで……魔王にとっては何の問題もないだろうな」
ユウシャ「……魔王がめっちゃ強いから、か?」
ザナフ「ああ、そうだ。魔王にとっては魔王軍の内紛など大したことないだろう」
ユウシャ(んだよそれ……そんな強いヤツに勝てるわけねぇじゃん)
ユウシャ(……やっぱあの王子殺して正解だな。『輪廻転生』繰り返したところで魔王なんか倒せねぇよ)
ユウシャ(……あ! そういやアレクと同僚殺すの忘れてたな……)
ユウシャ(……まぁいいか別に。わざわざ言いやしないだろ)
ザナフ「……!? これは……!」
ユウシャ「あ? 何だ。おもしれー事件でもあったか?」
ザナフ「……いや、これは大事件だぞ」
↓1 国の名前安価。「○○帝国」や「○○共和国」みたいに国の形態の名称もお願いします
- 193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/18(金) 21:44:03.10 ID:zU2ToNk8O
- ゴーン帝国
- 194 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/18(金) 22:20:36.54 ID:Bb6vr82jO
- ザナフ「……ゴーン帝国が、魔王軍に占領されたらしい」
メアリィ「うえええええっ!?」
ユウシャ「マジか……!?」
ゴーン帝国。グランティア王国と並ぶ北の大国だ。代々皇帝一族が強権を振るい、魔族に対抗するために軍事産業に力を入れている国である。
世情に疎いユウシャですら知っている……いや、ゴーン帝国のことを知らない者はいないだろう。それだけ世界に影響力のある国なのだ。
その国が魔王の支配下に落ちたというのは、世界に激震が走るニュースである。グランティア王国は第三王子が死んだだけでも大騒ぎなのに、ゴーン帝国まで陥落したとなると収拾がつかないほどの混乱に違いない。
ザナフ「……どうなってしまうんだろうな、この世界は」
ユウシャ「…………」
正直、ユウシャは魔王がどれだけ世界を支配しようとどうでもいいと思っている。自分が自分らしく生きていられれば、それでいい。
だが、ゴーン帝国まで魔族にやられたとなると……この国も安全ではないかもしれない。
ユウシャ(……もうちょっと振る舞い考えた方がいいんかね。魔王に対抗しようとかは思わねぇけどさ)
ユウシャ(人ブッ殺してぇ! ばっかり言ってられねぇのかもなぁ……)
ユウシャ「……まー、考えても仕方ねぇよ。取り敢えず食べようぜ」
ザナフ「……そうだな」
メアリィ「うんうん! ご飯の時くらいイヤなこと忘れたいよね!」
- 195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/18(金) 22:23:51.38 ID:zU2ToNk8O
- 生理的欲求が満たされない事には殺人衝動なんて抱いてる暇すらないとか?
519.97 KB Speed:0.6
↑
VIP Service
SS速報VIP
更新
専用ブラウザ
検索
全部
前100
次100
最新50
続きを読む
スポンサードリンク
Check
荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service)
read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)