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勇者「安価とコンマで輪廻転生を繰り返して世界を救う」

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671 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/08(木) 15:02:53.94 ID:Tpna97+wO
5
672 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/08(木) 17:03:40.39 ID:PJOn60ZSO
5選択→逆月と遭遇

「ヘイ! 豚骨醤油お待ちィ!」

勇者2「これが……ラメン……」ゴクリ……

勇者2「お、美味しそう……!」

勇者2「い、いただきます……!」ズルッ……

勇者2「!!?!!?」

勇者2「お、美味しいっ!!」

「おおっ、そうかいそうかい! そいつぁ良かった!」

勇者2「ホントに……ホントに美味しいっ!!」ズルズルッ!!

「ヘッ、良い食べっぷりじゃねぇか! ラメン屋冥利に尽きるねぇ!」

勇者2(いいなぁ……ヨコハマの人はこれが毎日食べられるのか……!)

勇者2(……ヨコハマ住んじゃおうかな!)

第三王子『……おい、勇者2』

勇者2「? 第三王子も食べる?」

第三王子『僕は食べられないだろう……。そんなことはどうでもいいんだ、見ろ』

勇者2「へ?」

逆月「…………」ズルズル……

第三王子『……あの男がさっきからこちらを見ている。知り合いか?』

勇者2「ううん……違うけど……」

第三王子『なら、気をつけた方がいいな……。あいつ、勇者2を狙っているかもしれない』

勇者2「えっ!? 何で!?」

第三王子『分からない……だが、用心に越したことは無い。この町は賑やかだが、その分治安も悪いからな……』

勇者2「…………」



安価です。行動を選択してください。

1.逆月に話しかけてみる
2.席を立ち、走って逃げる
3.席を立ち、警戒しながら何事もないように歩く
4.替え玉を頼む
5.その他(上以外で何かあれば書いてください)

↓1
673 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/08(木) 17:10:22.20 ID:8MbupLt1O
4
674 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/08(木) 17:11:51.06 ID:Tpna97+wO
当たり前だよなぁ?
675 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/08(木) 17:35:14.53 ID:VQDSen4MO
ここまで来たらラメンライスもしたいところ
676 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/08(木) 17:44:50.64 ID:HRKVgD1uO
餃子もほしい、チャーハンも捨てがたい
677 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/08(木) 18:06:49.36 ID:PwWjGhXgO
4選択。餃子食べたいな〜〜〜

勇者2「……よし」

勇者2「替え玉くださいっ!!」

第三王子『なにぃーっ!?』

「へいよ!! もちろん替え玉もサービスだぜ!!」

「よっ! 大将太っ腹ぁ!」

「あ、俺も替え玉! サービスで!」

「馬鹿野郎! オメーはさっさとツケ払いやがれっ!」

勇者2「ふふ……賑やかな店だなぁ」

第三王子『お、おい……! 何を考えている!』

勇者2「?」

第三王子『お前も狙っているヤツかもしれないと言っているんだぞ!?』

勇者2「うん……たとえそうだとしても、替え玉は譲れないよ」

勇者2「私は今、ラメンの虜になっているんだっ!!」

第三王子『知るかっ!』

「ヘイお待ち!! 替え玉一丁!!」

勇者2「わーい!!」

第三王子『わーいじゃない!!』

「餃子もオマケしとくぜ!!」

勇者2「ギョーザ……?」

第三王子『ダメだコイツ……』

逆月「…………」スッ……

第三王子『!』

逆月「…………」カツ、カツ、カツ……

第三王子(……出ていった)

第三王子(……僕の、気のせいだったのか?)
678 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/08(木) 18:07:45.39 ID:PwWjGhXgO
逆月「…………」

逆月「…………」ゴソゴソ……

逆月は、懐から音魔法の札を取り出す。

逆月「…………」プルル……

逆月「…………出ないか……」

逆月「……やはり総帥には本部経由で連絡した方がいいか……」



ファイザー「私に何か用ですか?」

逆月「……!?」ゾクッ……!!

逆月(い、いつの間に……!?)

逆月(……ファイザー商会の総帥、か。やはり得体が知れないな……)

逆月「……はい、勇者2の件ですが……」

ファイザー「怖気づきましたか?」

逆月「……いえ、そうではありません。俺が彼女を連れ去ることは現実的ではない。他の人にやってもらった方が合理的かと」

ファイザー「ふむ……まぁ、いいでしょう」

ファイザー「どうやらネズミが紛れ込んでいるみたいですし……警戒はした方がいいかもしれませんね」

ファイザー「あなたは安全な場所で待機、実行の時まで連絡を待っていてください」

ファイザー「では、誰に任務をしてもらいましょうかね……」



コンマ二桁判定です。逆月の任務を代わりにするキャラを決めます。

↓1のコンマ偶数で紫電、コンマ奇数で炎髪、コンマゾロ目でレヴィーナ
679 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/08(木) 18:08:40.08 ID:Tpna97+wO
ゆけ
680 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/08(木) 20:32:42.64 ID:PwWjGhXgO
コンマ偶数のため、紫電が来るぜ

ファイザー「……紫電、来なさい」

紫電「はっ……!」シュン!!

逆月「!」

逆月(速い……飛脚か?)

ファイザー「聞いていましたね? 勇者2を捕らえてきなさい」

紫電「はっ……!」シュン!!

逆月(消えた……)

ファイザー「さて……後は彼女に任せて、あなたは任務を遂行しなさい」

逆月「…………」

逆月「……はい」

【その頃ラメン屋台では】

勇者2「はぁ〜……食べた食べた」

あの後、店主や常連たちから気に入られた勇者2は、色んな物をご馳走になった。

勇者2「もうお腹いっぱいで動けないよー」

第三王子『……そんなにだらけてどうする。さっきあと三日しかないのにとか言ってなかったか?』

勇者2「さっきはさっきだよ!」

第三王子『……ユウシャとは違う厄介さがあるなコイツ』

第三王子『まぁ、確かに今の勇者2にはやることは無いが……』

第三王子『……ん?』



コンマ二桁判定。コンマ30以上で勇者2は紫電の存在に気づきます。それ以下だと気づかず連れていかれます。

↓1
681 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/08(木) 20:34:15.87 ID:zhyChu5kO
築く
682 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/08(木) 22:45:49.98 ID:PwWjGhXgO
勇者2はちゃんと気づくぜ

第三王子『……!』

第三王子(何か来る……!)

第三王子『勇者2……!』

勇者2「───うん、分かってるよ」スッ……

勇者2「はぁっ!!」ブンッ!!

紫電「うぐっ……!?」ドサッ!!

勇者2の振るった薙刀が、見えないほど素早く動いていた紫電を正確に捉え、吹き飛ばす。

ガシャァン!!

「きゃああああっ!!」

「な、何だぁ!?」

紫電は屋台の列に突っ込んだ。客や店主たちは驚き、その場から離れていく。

紫電「チッ……!」

紫電(この私が動きを見切られるとは……不覚!)

勇者2「何者!? 私に何の用なの!!」

紫電「…………」

紫電「退散……!」シュン……!!

第三王子『消えた……!?』

勇者2「……いや、あそこだ! あそこにいるよ!」

勇者2(どうする……!? 追った方がいいのかな!?)



安価です。選択してください。

1.紫電を追う
2.追わないで周りを見る
3.一度ハスターと連絡を取ってみる

↓1
683 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/08(木) 22:46:59.51 ID:vvYn1Up00
2
684 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/09(金) 08:53:02.43 ID:66Zmt5f3O
すいません、寝てました。続きやります。

2選択

勇者2「…………」キョロキョロ

第三王子『……どうした!? 追わないのか!?』

勇者2「……いたっ!」

逆月「…………」

勇者2(さっきの男の人だ……! 第三王子の言う通り、私を狙ってる……!?)

勇者2(今の女の子を差し向けたのもあの人かも……!)

逆月「…………」スッ……

勇者2「!」

勇者2(逃がしちゃダメだ……! そんな気がする……!)



コンマ二桁判定。コンマ40以上で逆月を確保。

↓1
685 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/09(金) 09:03:20.44 ID:u0VGFcED0
よん
686 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/09(金) 09:03:55.08 ID:u0VGFcED0
あああ悪ゾロ目すまねえ
687 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/09(金) 11:50:21.18 ID:66Zmt5f3O
44なので結構なピンチかも

勇者2「……!」グン……!!

逆月「……!」

逆月(気づかれたか……!)ダッ!!

逆月「……何!?」

逆月(どこにもいない……さっきまで俺を追っていたはずなのに……)

勇者2「───捕まえたっ!」グニョン!!

逆月「!?」

逆月(影の中から出てきた……!? これは……!)

逆月「閃影の……!?」

勇者2「!? 閃影様を知ってるの!?」

勇者2「まぁいいや……捕まえれば分かるよね!」

勇者2「『影縛り』!!」タンッ……!!

逆月「ぐっ……!?」

逆月(体が、動かない……!)

勇者2「よし、決まった!」

勇者2「さぁ、話してくれるよね? どうして私を……」



ファイザー「───失礼します」トンッ……

突如現れたファイザーが、勇者2の首に手刀を落とす。

勇者2「……!?」ガクン……

勇者2はなす術なく気絶してしまった。
688 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/09(金) 11:52:00.02 ID:66Zmt5f3O
ファイザー「助かりました、逆月さん。あなたがいてくれたおかげで彼女に気づかれずに済みました」

逆月「総帥……! どうして……!?」

ファイザー「いえ……気が変わりましてね」





ファイザー「大規模な生命吸収魔法の展開……あれ、今日にしましょうか」

逆月「!?」

ファイザー「三日も待たなければならないというのが、急に億劫になりましてね。時間は有限ですから早めに終わらせましょう」

逆月「そ、それは……!」

ファイザー「大丈夫ですよ、約束通り勇者2さんの命は守ります」

ファイザー「ですから……逆月さんは、安心して死んでくださいね」パチンッ!!

逆月「……!!」ドクン……!!

ファイザーが指を鳴らすと、逆月の体が震え始めた。鼓動と共に明滅し、そのまま倒れ込む。

そして……逆月を中心に、魔法陣が地面に向けて急速に展開していく。

ザワッ……!!!

「な、何だこれ……!?」

「祭りの出し物かぁ?」

「こんなの聞いてねぇぞ!? 大丈夫か!?」



第三王子『ま、マズイ……! マズイぞこれは……!』

第三王子『とにかくハスターに伝えねば……!』
689 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/09(金) 11:53:20.63 ID:66Zmt5f3O
ハスター「……!? この魔法陣……!」

ククル「バカな……預言は三日後のはずじゃあ!?」

第三王子『ハスター!!』

ハスター「第三王子さん……!」

第三王子『分かっていると思うが、生命吸収魔法が展開した! このままでは一日もしないうちにヒノモトが終わる!!』

第三王子『首謀者は見覚えのあるヤツだった……ファイザー商会の総帥・ファイザーだ!!』

ハスター「何ですって……!? どうしてその人物が……!」

第三王子『分からん……それと、勇者2がファイザーにさらわれてしまった!』

ハスター「!? そんな……!」

ククル「考えられる限り最悪の事態ですね……!」

ハスター「……諦めるわけにはいかない。預言は変わってしまうこともあるが、自らの手で変えることだってできる……!」

ハスター「第三王子さん! 私を魔法の中心点に連れていってください!」

ハスター「ククルはあの人たちに連絡を! 勇者2さんを連れ戻してください……!」

ククル「分かりました……!」

ハスター(何とか、何とかしないと……!)



安価です。どっちの場面から見るかを選択してください。

1.魔法を何とかするチーム
2.勇者2を助けるチーム

↓1
690 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/09(金) 11:53:34.76 ID:84EodeZDO
2
691 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/09(金) 11:55:15.09 ID:s1QQa/JEO
@
692 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/10(土) 12:52:27.72 ID:8Cpo5U6VO
また寝てしまった。やります。

2選択

【ククルSIDE】

ククル「この状況で必要なのは……!」

ククル「アイン! ビート! ダフク! 聞こえますか!?」

アイン『おう、聞こえんぜ!』

ビート『どうしたぁ? 俺の仕事はまだだと思ったんだがなぁ』

ダフク『いやいや、そうもいかないみてぇだぜ』

ダフク『見ろよ、地面にどんどんと魔法陣が描かれていきやがる』

アイン『うわ、ホントだ……。三日後じゃなかったのかよ』

ククル「事情が変わったんです! 今ハスターさんが向かっています!」

ククル「我々はとある女性を助けなければなりません! 名前は勇者2! ファイザーにさらわれました!」

アイン『ファイザー!? マジ!? そんな大物出てくんの!?』

ダフク『これは大変なことになってきたようだなぁ……!』

ククル「おそらくファイザーは港です! 港に一番近いのは誰ですか!?」



安価です。勇者2を助けるための行動を選択してください。

1.アイン……ファイザーの乗り込む船に潜入する
2.ビート……ファイザーの乗り込む船をバズーカでブッ壊す
3.ダフク……ファイザーの乗り込む船の船員に会話を交わし、出航を遅らせる

↓1
693 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/10(土) 12:58:32.86 ID:dPw3Y8ioO
1
694 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/10(土) 15:42:47.51 ID:8Cpo5U6VO
1選択

アイン『あー……多分俺が一番近いぜ。何をすればいい?』

ククル「ファイザーを見つけられますか!?」

アイン『んー……』

アイン『! いた!』


ファイザー「…………」ゴゴゴ……


アイン『アイツの担いでるのが勇者2って子か……?』

アイン『……すごいなアイツ。全然隙が無い。ホントにタダの商人かよ……?』

ククル「……ファイザーから取り返すのは厳しいですか?」

アイン『ああ、そりゃ無理だな』

アイン『船の中に潜入してみるよ。コッソリ勇者2ちゃんも取り返してくる』

ククル「ええ……! お願いします……!」

ククル「ビートとダフクは港で待機していてください!」

ダフク『いいのか? ハスターさんのところには向かわなくて』

ククル「問題ありません。そちらにはアンリとフレアが向かってますから……!」
695 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/10(土) 15:44:18.37 ID:8Cpo5U6VO
【ハスターSIDE】

ハスター「これは……!?」

魔法陣の中心に向かったハスターは、驚きを隠せなかった。中心には、一人の男が苦しみながら倒れていたからである。

第三王子『彼の体から魔法陣が広がっていったんだ』

ハスター「……人柱か!」

ハスター(ヒノモトを滅ぼすほど大規模な魔法をどうやって展開するのかと思っていたが……人間の命を使うとは……!)

ハスター「こんなの……許されない……!」ギリッ……!!

ハスター「アンリさん! どうですか!?」

アンリ「うーん、無理そうっすねー」

アンリは命の吸収や分配を行う固有スキルを持つ。彼女の力で生命吸収魔法を鎮静化させられないかと考えたのだが、それは難しいようだ。

アンリ「ウチがスキルでうまーくやったとしても、半日しか誤魔化せないっすよ多分」

ハスター「くっ……! やはりそうですか……!」

ハスター「……仕方ありません」

ハスター「フレアさん、お願いします」

フレア「……了解」

フレア「……『凍結』!」

フレアが手をかざすと、逆月の体が一瞬で凍結した。彼の動きが止まり、それと同時に魔法陣の展開も止まる。
696 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/10(土) 15:47:15.97 ID:8Cpo5U6VO
第三王子『……これで解決したのか?』

ハスター「いえ、これも時間稼ぎにしかなりません。このままの状態では魔法陣は展開を徐々に再開し、最終的には元通りになるでしょう」

アンリ「ウチのスキルでこの男を殺すのはどうっすか?」

ハスター「過激なことを言いますね……」

アンリ「でも、コイツの命で魔法が動いてんなら、殺すってのは悪くない選択肢だと思うっすけど」

ハスター「……いえ、そうとも言えません」

ハスター「確かにこの魔法は彼を軸に構成されているのだと思いますが、彼の魔力だけではこの魔法を維持できないでしょう。殺したところで止まりませんよ」

ハスター「どこかに魔力を供給する装置がある……! それを破壊できれば勝機はあります!」

フレア「……ヨコハマで、まだわたしたちが調べていない怪しい場所は一つしかない」

フレア「……あれ」スッ……

ハスター「……例の高層ビルですか……!」

フレア「でも、あの場所は……ヨコハマのしょーぐん? が入るのを許可していない……」

フレア「……どうする?」

ハスター「……致し方ありません。潜入するしかないでしょう……!」

アンリ「了解っす!」

アンリ「早速見張りをぶっ飛ばしに行くっすよー!」

ハスター「……ん?」

フレア「ぶっ飛ばす……了解」

ハスター「い、いや……潜入です! 潜入! なるべく穏便に!」

フレア「……分かった。穏便にぶっ飛ばす」

ハスター「ぜ、全然分かってない……!」

第三王子『……だ、大丈夫だろうな……!? 頼むぞ……!』



コンマ二桁判定。コンマ40以上で勇者2が目覚めます。

↓1
697 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/10(土) 15:49:10.34 ID:sZRfm1DHO
起きろ
698 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/10(土) 15:51:43.32 ID:gdmVI94QO
数値としての幸運は高いがリアルラックが足りない!
699 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/10(土) 15:59:27.91 ID:8Cpo5U6VO
勇者2が目覚めないので、アインの視点でやっていきます。

【アインSIDE】

アイン(よっと……)

アイン(潜入は簡単だったな……侵入されることを想定してないのかもな)

アイン(でも、この船デカイな……ちまちま探してたら一生見つかんないぜこれ)

アイン(ここは……『直近未来視』!)



安価です。この後起こる未来を自由に記述してください。ただし、コンマが低いと解釈でその未来が変更されることも。

↓2
700 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/10(土) 16:01:51.87 ID:m6kx6hcb0
気味が悪い位に無防備な部屋に勇者が寝かされていたのであっさりと救出成功(?)
701 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/10(土) 16:02:28.27 ID:WppCceTzO
魔法陣の発動トリガーになる装置を見つける
702 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/10(土) 16:12:26.84 ID:p4mcRY5UO
死に戻りってタイムリープみたいなもん?もしそうならファイザーが観測していない未来まで辿り着くしか対処法ないよな
703 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/10(土) 19:34:20.97 ID:8Cpo5U6VO
>>701を採用。ただしコンマが低めなので厄介なことに……

アイン「……!?」

アイン「どういうことだよ……!?」

アインが見たのは、魔法陣の発動トリガーであろうと思われる装置だった。見たことも無い機械がいくつも並び、スクリーン上に魔法陣のような物が表示されている。

その装置が設置されている部屋に、アンリとフレアが突入してくる。

だが……問題はそこではない。

アイン「何で……」


アイン「何でファイザーがその部屋にいるんだ……!?」


そう、ファイザーがその装置の近くに立っているのである。アンリとフレアが突入したということは、さっきの連絡に間違いがないならば、例の高層ビルのはずだ。

アイン「この一瞬で移動したってのか……!?」

アイン「クソッ、あいつら……無事ならいいけど……!」

アイン「……ともかく俺は勇者2ちゃんを探すしかないか……!」
704 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/10(土) 19:37:33.42 ID:8Cpo5U6VO
【ハスターSIDE】

ハスター「……!?」

アンリとフレアの後を追ったハスターは目を疑った。そこに、勇者2と共に船に乗ったはずのファイザーがいたからである。

ファイザー「どうも、皆さんこんにちは」

ファイザー「ここはヨコハマ将軍が立ち入り禁止区域にしていたはずですが……?」

アンリとフレアは言葉通り見張りをぶっ飛ばしていったので、ハスターは後で将軍の元で平謝りすることを覚悟しながら、ビルに入っていた。

中には誰もおらず、がらんどうとしていた……が、かすかに何かの駆動音が聞こえたため、その音が聞こえる場所に向かったのである。

……まさか、そこにファイザーがいるとは思わなかったが。

ファイザー「侵入者がいるという情報は得ていましたが……あなたたちは一体どちら様ですか?」

ハスター「それに答える前に……その装置を止めていただけますか」

ファイザー「……何故?」

ハスター「誤魔化す必要はありません……あなたがヒノモトに大規模な生命吸収魔法を展開していることは分かってるんです!」

ハスター「さっさとその装置を止めなさい!!」

ファイザー「……どこからその情報を得たのか気になるところですが……まぁ、それは後でいいですかね……」

ファイザー「装置ですが、止めるわけにはいきませんね。クライアントの意向なもので」

アンリ「クライアント……これが仕事ってわけっすか」

ファイザー「ええ。私は報酬を貰えるならば何でもしますから」

ハスター「……では、報酬を払うのでその装置を止めてくださいっ!」

ファイザー「それは……難しいんじゃないでしょうか。こっちのクライアントよりも価値のある報酬をあなたたちが提供できるとは思えませんね」

ハスター「……それは分からないじゃないですか。一体そちらのクライアントはどんな報酬を?」

ファイザー「世界を支配した後、私が今まで通り商売をやれる権利です」

全員「!?」
705 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/10(土) 19:39:22.78 ID:8Cpo5U6VO
フレア「……まさか、アンタのクライアントって」

ファイザー「ご察しの通り、魔王軍ですよ」

第三王子『魔王……!』

ハスター「……あなたが魔王軍と取引しているという噂……本当だったんですね」

ファイザー「そうです。まぁ……正直あまり隠してもいませんが」

ファイザー「魔王はいつの日か必ず我々人類を支配するようになるでしょう。だから、今のうちに関係を保っているだけです」

ファイザー「魔族が跋扈する世界になろうとも、商売が無くなることは無いでしょうから」

ハスター「くっ……! それなら……!」

ファイザー「あなたたちが魔王軍を倒す、とでも言うつもりですか?」

ハスター「……!」

ファイザー「本気で言っているんですか? 本当に……本気で、人類が魔王に勝てると?」

ハスター「……ええ、我々はそのつもりですよ」

ファイザー「…………」



コンマ二桁判定。コンマゾロ目だと、ファイザーがハスターたちのことを信じるかもしれません。

↓1
706 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/10(土) 19:41:44.77 ID:Zp2N6Ek40
おや
707 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/10(土) 19:43:00.03 ID:37meWARAO
ここでゾロ目とは格好いいぜ
708 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/10(土) 19:45:06.53 ID:7puhYqf/O
ハスターさん主人公じゃん
709 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/10(土) 20:00:26.82 ID:8Cpo5U6VO
ホントに!?! ハスターさんの時ゾロ目めちゃくちゃ出るね!?!

展開ガッツリ変わるので、しばしお待ちください。
710 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/10(土) 20:01:29.96 ID:37meWARAO
ファイザー章ボスから仲間ルートへ…?
711 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/10(土) 20:33:15.01 ID:Ky6HCMy0O
偉業を成し続ける男
712 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/10(土) 21:15:26.91 ID:WxVPNN28O
ルナちゃんの見守り力
713 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/10(土) 21:47:03.79 ID:8SnVHBwVO
本当に長生きしそう
714 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/10(土) 23:29:14.80 ID:wagtMRTMo
いまのとこ勇者が死んで転生したり意識を失ったり他の事してたりする間に他の人ががんばると言う勇者のスキルっていったい……な感じね
715 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/11(日) 00:49:03.85 ID:uufnvUay0
ユウシャ成分完全に抜かないと何かしら面倒事起こしそうな気がする
716 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/11(日) 01:08:35.74 ID:6X5OIs5Io
・第三王子の亡霊とコンタクトを取り勇者を見つける
・準幹部級モンスターを撃破し予言の書を手に入れる
・勇者にかけられた呪いを単独で解呪
・敵対寄りの一大勢力を説得する
こいつ人類に貢献しすぎでは
717 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/11(日) 17:21:47.24 ID:S+zYT0z7O
よくよく考えたらハスター本当にすごいな。続きをやります。

ファイザー「…………」

ファイザー「……少し時間をいただけますか?」

ハスター「……? 何を……」

ファイザー「いくつか体験するだけです。何もしませんからご安心を」

ファイザー「……………………」

ファイザー「……ふふ、ふふふふふ……」

ファイザー「はははははははは!」

全員「!?」

ファイザー「ふふふ……ふは……!」

ファイザー「いやはや……参りましたね。困ったな……」

ファイザー「……分かりました。止めましょう」

ハスター「……え?」

ファイザー「生命吸収魔法の展開を止めましょう……そう言っているんです」

ハスター「えっ……!?」

ファイザー「? 不服ですか?」

ハスター「い、いや、そういうわけでは……!」

ファイザー「そうでしょうね。では止めます」ガコン!!

そう言うと、ファイザーは機械のレバーを動かす。小気味良い音がしたと思うと、目の前の機械は運動を停止した。

ファイザー「これでいいですね。後は、起点となる逆月さんの体から魔法陣の種を取り出す必要があるな……」

フレア「……その男なら氷で固めてしまったが」

ファイザー「おや、それはマズイですね。魔法陣の展開が終わった今、魔力の供給が無くなった体はどんどん冷えていきますよ」

ファイザー「放置したら死んでしまうでしょうね」

ハスター「……い、今すぐ彼の凍結を解いてください!」

フレア「……りょ、了解した……!」

アンリ「あ、ウチも行くっす!」

タタタッ……!!
718 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/11(日) 17:24:17.82 ID:S+zYT0z7O
ハスター「……これで、止められた……のか?」

ファイザー「はい。これでヒノモトが消滅することはありません」

第三王子『どういうことだ……? 何か裏があるんじゃ……?』

ファイザー「何もありませんよ、第三王子さん」

第三王子『……! 僕が見えているのか……!?』

ファイザー「霊的存在は見えていた方が商売の役に何かと立ちますからね」

第三王子『そ……そうなのか?』

ファイザー「まぁ、それはともかく……あなたたちは私の心変わりを不審に思っていることでしょう。ご安心ください、きちんと説明します」

ファイザー「まずは……私の固有スキルについて話しましょう」

ファイザー「私の固有スキルは『死に戻り』です。死んだ時にその時の記憶を保有したまま、任意の時間に戻ることができます」

ファイザー「このスキルのおかげで、どんなに危険な商売でもこなすことができました。間違って死んだら戻ればいいだけですので」

ハスター(強力なスキルだ……勇者2さんにも引けを取らない……!)

ファイザー「このスキルを使い、私は魔王軍とも取引をしていましたが……」

ファイザー「……あなたのせいでそれができなくなりました」

ハスター「……え? 私……ですか?」

ファイザー「あなた……お名前は?」

ハスター「ハスター……と言います」

ファイザー「ハスター……ハスターさん……」

ファイザー「私は、あなたが世界を救うと言った時の目を見てしまった。そのせいで、私の心の中に生まれてしまったのです」

ファイザー「この人と一緒にいれば世界を救えるかもしれない……そんな淡い希望が」

ハスター「!」
719 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/11(日) 17:28:32.97 ID:S+zYT0z7O
ファイザー「バカバカしいことです。そんなことあるわけないのに……」

ファイザー「あるわけないんですが……一度心に生まれた希望というのはなかなか消えないものですね」

ファイザー「あなたたちは覚えていないと思いますが、私は何回かヒノモトを滅ぼしています」

第三王子『何……!?』

ハスター「……なるほど、『死に戻り』を使ったんですね」

ハスター「でも、どうして時間を戻ったんですか?」

ファイザー「それが……何度やり直しても、私は魔王軍に殺されてしまうんですよ」

ハスター「!?」

ファイザー「やり直してどう上手く立ち回っても……最終的には魔王の部下に殺されてしまいます」

ファイザー「あなたのせいで私が希望を抱いたからです。魔王軍の誰かがその希望を見抜いて、私を不穏分子として殺すのですよ」

ファイザー「……もう今までのように動くことはできません。私は魔王軍との取引を止め、あなたたちの味方になるほか道は無いのです」

ファイザー「それがおそらく……私が生き残る唯一の道だから」

ファイザー「……信じられないかもしれませんが、これが私があなたたちに協力する理由です」

ハスター「ファイザーさん……!」

ハスター「……事情は分かりました」

ハスター「私は……あなたを信じ、そして歓迎します」

第三王子『!? い、いいのかハスター!?』

ハスター「私は……彼の言葉にウソは無いと思いますよ。もちろん、警戒はさせてもらいますが」

ファイザー「賢明な判断です。すぐに人を信じる商人はすぐ身を滅ぼしますからね」
720 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/11(日) 17:31:03.54 ID:S+zYT0z7O
ファイザー「……では、信じてもらうためにもう少しお話ししましょう。魔王軍が何故ヒノモトを滅ぼそうとしているのか……その理由をお教えします」

ファイザー「このヒノモトに、妖怪王と呼ばれるモンスターがいることはご存知ですか?」

ハスター「! はい、知っています」

ファイザー「ならば話が早い」


ファイザー「魔王軍は、この魔法を展開することで妖怪王を消し去ろうとしたのです」


ハスター「……!?」

第三王子『つまり……妖怪王は魔王軍と敵対しているのか!?』

ファイザー「敵対……どうでしょうね、少なくとも魔王軍はかなり警戒しているようです」

ファイザー「妖怪王は知能の高いモンスターに過ぎませんが、魔王軍の幹部に匹敵する力を持っています」

ファイザー「そして、妖怪王は縛られることを嫌うようで……魔王軍の傘下に入ることを拒否したらしいのです」

ハスター「だから殺してしまおうとした……と」

ファイザー「ええ、正攻法では損害が大きいですからね」

ハスター(……ということは、『救済の唄紡ぎし者、黒き龍によりその身を裂かれる』という預言は一体……)

ハスター(……いや、魔王軍の敵だからと言って、こちらの味方とは限りませんね)

ハスター「……ありがとうございます。では、一度皆を集めてもいいですか?」

ファイザー「分かりました。私も勇者2さんを解放しなければなりませんね」

ハスター「……何故彼女を?」

ファイザー「ああ……人質ですよ。魔法陣の起点となる例の男……逆月さんに言うことを聞かせるためのね」

ファイザー「どうやら、彼は過去に彼女の父親の部下だったようでね。人質として使うのに好都合だったまでです」

ハスター「な、なるほど……」

第三王子『……本当にいいのか? こいつを仲間に引き入れて』

ハスター「だ……大丈夫でしょう」

ハスター(……多分)
721 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/11(日) 17:34:19.68 ID:KjtbyaiqO
ファイザー敵のままだったら大変やったろな
722 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/11(日) 17:34:34.78 ID:S+zYT0z7O
【ヨコハマの港:ファイザー所有の船の中】

ハスターによって集められた面々は、ヒノモトの危機が去ったこと、それからファイザーと魔王軍に立ち向かう共闘関係になったことを伝えた。

ククル「……しょ、正気ですか先生!?」

ククル「彼の話の言う通りなら、魔王に与しヒノモトを滅ぼそうとした張本人と手を組むことになるんですよ!?」

ファイザー「まぁ、そう興奮しないでくださいよ」

ククル「アンタね……!」

ファイザー「あなたの考えることは分かります。敵だった人間がいきなり味方になる……危険ですし、信用できないでしょう」

ファイザー「ですが、私もあなたたちに協力するしか道が無いのでね。無理にでも信用していただきますよ」

ファイザー「商人の信用は現物でお見せしないといけませんが……」

ファイザー「その前に、ここにいる人の気持ちを確認しておきたいところですね。私も慎重にいきたいので」

ビート「俺とアインは問題ねぇぞ。俺たちは帝国の軍人だからな、上官であるハスターに従うさ」

ビート「まぁ……ここにヒノモトの酒でもあれば、もっと信用してやるがなぁ……」

ファイザー「いいでしょう。早速用意させます」

ビート「ガッハッハッハッ! 今日からお前はダチだなぁ!」

アイン「仕事中に飲もうとするなよ……まぁ、ビートの言う通りだ。俺も従うよ」

アイン「任務はヒノモトを救うことだったが、これで終わりってわけじゃないんだろ? ハスター」

ハスター「ええ……任務内容を変え、このまま続行するつもりです」

フレア「……なら、報酬の上乗せを要請する。それを認めるならば、わたしも文句は言わない」

ファイザー「傭兵の方ですか? 話が早くて助かりますね」

ファイザー「私の情報を信用してくれるならば報酬は今の倍は出しましょう」

フレア「……一生ついていく」

ダフク「それでいいのかいフレアの嬢ちゃん!?」

ダフク「あー……俺はハスターさんが信じるなら信じるよ。ハスターさんが俺を雇ってくれなかったら飢え死にしていたろうからな……恩人のことは信じるさ」

ファイザー「……なるほど、ハスターさんの信頼を勝ち取ることが皆から信用される近道というわけですね」

ハスター「そ、そういうわけではないと思いますが……」
723 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/11(日) 17:37:34.97 ID:S+zYT0z7O
逆月「……なぁ、俺は帰ってもいいのか?」

フレア「……助けてやったのに、その言い草は何だ」

逆月「いや、それは感謝してるが……計画が無くなったのなら、俺がここにいる意味は無いだろう?」

ファイザー「どうせですからあなたも手伝いなさい、逆月さん」

逆月「……俺にはもう従う理由は無いんですよ、総帥」

ファイザー「そんなことはありませんよ。このチームには勇者2さんがいます。守りたいのではないですか?」

逆月「……!」

勇者2「?」

逆月「…………」

逆月「……給料は出るんでしょうね」

ファイザー「ええ、もちろん。通常通りに」

逆月「……分かりましたよ。お手伝いします」

逆月「手伝いついでに……アンタ」

アンリ「ん? ウチっすか?」

逆月「アンタ……多重スパイだろう」

全員「!?」

アンリ「……ほー、よく分かるっすね!」

逆月「俺の職業は間者だからな」

アンリ「はー、なるほど。同業者っすかー……」

ククル「す、スパイ……なんですかアンリ……!?」

アンリ「あー、大丈夫っすよ。ちょっと事情話すの面倒っすけど、別にあんたたちを裏切ってるわけじゃないんで」

アンリ「それより、ファイザーとやらの話を聞いた方がいいんじゃないっすか? そっちの方が重要でしょ」

ハスター「……後で必ず訳を話してくださいよ」

アンリ「話すっす、話すっす」

アイン「軽くね?」

勇者2(……逆月さんって人、私の知り合いなのかな? 後で教えてもらおう……)
724 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/11(日) 17:38:05.87 ID:S+zYT0z7O
ハスター「……では、ファイザーさん。色々と教えていただきますよ」

ファイザー「私が教えられるものであれば、何なりと」



安価です。ファイザーから色んな情報を教えてもらいましょう。何を教えてもらうか安価してください。

↓3まで
725 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/11(日) 17:41:11.11 ID:uufnvUay0
預言を見せて何かわかることがあるか聞いてみる
726 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/11(日) 17:42:47.62 ID:KjtbyaiqO
魔王軍幹部の情報とか拠点とか
727 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/11(日) 17:48:23.35 ID:e3ex+ZQFO
男?女?
728 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/11(日) 18:10:36.16 ID:r2nHY6myO
幹部の一人、エターナルさんのあっさり死をみてると妖怪王大したことなさそう
729 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/11(日) 18:22:46.54 ID:Oo29MfUeO
分身を本物と勘違いして油断してる可能性もある
730 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/11(日) 18:30:51.52 ID:S+zYT0z7O
一つずつ処理していきます。

ハスター「では……こちらの『預言の書』を見ていただきたいのですが……」

ファイザー「! 実在したのですか……」

ハスター「私たちはこの書物によってヒノモトの破滅が迫っていることを知りました」

ハスター「魔王軍と取引をしていたファイザーさんであれば、私たちにはできなかった預言の解釈が可能かもしれません」

ファイザー「なるほど……では、失礼して……」



安価とコンマ二桁判定です。

↓1のコンマ30以上で>>628>>630の預言の情報を獲得

↓2、3で更なる預言を募集。コンマ50以上で採用します
731 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/11(日) 18:31:12.75 ID:BzXsqFFuO
よい
732 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/11(日) 18:37:45.70 ID:e3ex+ZQFO
闇を打ち払う一人のツワモノ現れ、各国を束ね、人々を導くであろう
733 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/11(日) 18:39:18.46 ID:Oo29MfUeO
チート盾もみつかるぞ!すごい
734 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/11(日) 18:44:38.67 ID:uufnvUay0
預言が随時更新されていくタイプのものなら、ヒノモトが救われたことで他の予言に変化が生じていないかどうか気になる
735 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/12(月) 02:17:30.07 ID:XC4nGpdh0
序盤からチートなキャラ、インフレについていけなくなりがち
736 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/12(月) 08:25:18.82 ID:MEO2UcIvO
また寝てしまいました。続きやるぜ。

ファイザー「…………なるほど」

ファイザー「この『救済の唄紡ぎし者』というのは、シャリー女王のことではありませんね」

ハスター「……! やはり……!」

ファイザー「黒き龍の方は妖怪王か……? この辺りは微妙なところですが、ともかくシャリー女王が妖怪王によって殺されるという預言では無さそうです」

ファイザー「彼女が危険な立場にいることには変わりありませんがね」

ファイザー「そして、この剣についてですが……存在する場所が分かりますよ」

ククル「! 本当ですか?」

ファイザー「ええ……この剣は、魔王軍も目をつけているのでね」

第三王子『……!』

ハスター「それは、一体どこに……?」



安価です。チートな剣はまだ行ったことの無いエリアに存在します。下から選択してください。

1.獣人族が支配する谷
2.エルフ族が支配する森
3.人魚族が支配する海

↓1
737 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/12(月) 08:27:29.76 ID:lY675w5b0
2
738 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/12(月) 10:31:02.17 ID:MEO2UcIvO
2選択

ファイザー「エルフ族の支配する森です」

全員「……!?」

ハスター「それはまた何というか……厄介な場所にありますね……」

勇者2「そうなの?」

ハスター「ご存知ありませんか? まぁ、それも仕方ないかもしれませんね……」

ハスター「エルフ族とは、『森の賢者』とも呼ばれる種族です。森に生き、森と共生しながら暮らしています」

ハスター「男女共に美形で、エルフ族と言えば皆が羨望の眼差しで見るような種族だったんですよ」

勇者2「……だった?」

ファイザー「その能力値の高さから、魔王が最も危険視した種族なんです。そのため、魔王軍はどの種族よりも先にエルフ族の撲滅を優先しました」

勇者2「……!」

ハスター「そのせいでエルフ族の数は減り、前にも増して排他的になりました。当然ですけどね……」

ククル「そんな場所にある剣など、手に入るのでしょうか?」

ハスター「……ですが、魔王軍に渡すことは避けねばなりません。エルフ族との対話も考えなければ……」
739 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/12(月) 10:33:16.48 ID:MEO2UcIvO
ファイザー「……! これは……」

ハスター「どうしました?」

ファイザー「……皆さん、預言が追加されましたよ」

全員「!?」

アイン「えー、なになに……?」

アイン「『闇を打ち払う一人のツワモノ現れ、各国を束ね、人々を導くであろう』……だってさ」

ビート「うむむ、これだけじゃ抽象的すぎて何も分からんな」

第三王子『……お前の出番じゃないのか』ジー……

勇者2(こ、こっちを見ないでよ! そんな大層なことできないって……!)

ハスター「これは後々解析しましょう……他にも聞きたいことがありますからね」

ハスター「例えば……魔王軍の幹部の情報など、です」

ファイザー「……確かに、それは私しか知らないでしょうね」



安価です。魔王軍には十体の幹部がいます。その魔族の名前・性別・属性・容姿・特徴をお願いします。>>586-589の中から採用する可能性もあるので、いくつか幹部には選ばれませんが、そのうちどこかで出します。

属性は>>175の十個の中から選んでもいいし、オリジナルの属性でもオッケー。特徴ではその魔族の戦い方とか性格とかを。

↓10まで
740 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/12(月) 10:39:51.47 ID:XC4nGpdh0
名前 エス
性別 男
属性 永遠
容姿 モヤモヤした白い霧の中に赤い眼のような光が2つ
特徴 あらゆる時間、空間、世界線において常に存在している生き物。この性質ゆえに魔王に滅ぼされることはないのだが、倒せるだけの力もなく成長もしないので魔王に従っている
741 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/12(月) 10:48:55.80 ID:/cnKk4OhO
名前 スライムマン
性別 既に出てる設定の通りに
属性 同上
容姿 同上
特徴 今度こそジャコを倒すと力をつけた結果エターナルの後継として幹部の座についた。奴は幹部の中でも最弱
742 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/12(月) 10:50:09.04 ID:ixpEUKiko
名前:クラウディア・ベル
性別:女
属性:雷風
容姿:龍角と立派なしっぽと赤いお目めがチャームポイントの白龍
特徴:希少種龍人の1人
長命種として人生経験豊富だろうに性格は随分と青春期乙女のように幼く
恋愛漫画を読んで恋に憧れたり、バトル漫画で戦闘フェチになったりと影響されやすい
743 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/12(月) 10:55:34.15 ID:f/IJQ+EPO
名前 シヴァ
性別 女
属性 風
容姿 占い師の装いをした盲目の老婆
特徴 はるか太古より生きている魔人、少なくとも魔王より遥かに歳上。
風と意志疎通でき、過去から未来に渡るまで世界中の風が彼女の目であり耳である、故に彼女はこの世界の殆どのことを知っている。人と魔の争いに興味はなく干渉も積極的にはしないが魔王の志の行く末に興味があるため傍についている。
任務に赴く他の幹部等に占いと称して少しばかりの助言を出すのが暇潰し。
744 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/12(月) 10:59:10.51 ID:JvSo8DE7O
名前:エリシア・ドリーマー
性別:女
属性:月
容姿:ナイトキャップにネグリジェを着た常に気だるげな美人
特徴:怠惰な性格で基本横になっており、移動は基本魔法を使って浮翌遊する。
通称"夢の王"であり、他人の夢世界に干渉し渡り歩くこともできる。
魔王への忠誠心は高くなく魔も人も平和に暮らせればと思う平和主義者。
平和のために世界の全てを永遠に夢世界に落とすことを目標としてひっそりと行動している。
745 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/12(月) 11:02:00.91 ID:baCjx9pmO
名前 ベルゼ
性別 女
属性 闇・火・水・土・風
容姿 頭から悪魔の様な角が生えている妖艶な女性。5色の魔導球を操る
特徴 元人間の大賢者で迫害され死にかけていたところを気まぐれで魔王に救われた。その為人類に対しては殺意を剥き出しにし幹部一残虐とも言われる。魔王から受ける行為は何であろうと愛であると認識しており、魔王が絶対の信頼を置いている珍しい人物
746 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/12(月) 11:06:06.23 ID:/JY4wlozO
名前 ククパド
性別 男
属性 火
容姿 コック帽をかぶったおじさん
特徴 相手を調理して絶品料理にしてしまう恐怖のおじさん
747 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/12(月) 11:09:56.17 ID:BPME93cdO
名前:アルシエル
性別:男
属性:闇
容姿:大きな黒翼と黒スーツをがっちり着た伊達男
特徴:コミュ強の陽キャであり、幹部たち全員や魔王にも軽口飛ばすようなちゃらんぽらんだが、魔王に対する忠誠心や幹部たちへの仲間意識は人一倍強い
人間たちへの感情は普通
悪魔の一人であり、純粋な魔翌力量が桁違いな幹部筆頭
748 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/12(月) 11:11:04.82 ID:Ib5NgzEI0
名前 クスノキ
性別 男
属性 斬(風属性の亜種)
容姿 黒髪ロングな美麗な男、長身痩躯だが引き締まった体をしており、身の丈程の太刀を扱う
特徴 ヒノモト出身、人の身ながら『最強の武』を求めて鍛え続けた結果『半仙人』と呼ばれる種族となる
無口で無愛想、強者との立ち合いでのみ笑顔を見せる
魔王軍に参加しているのは『世界全てを敵にすればいずれ最強になれる』と考えた為
戦闘スタイルは太刀に魔翌力を纏わせてぶった斬るオンリー、しかし【斬】の性質上、リーチも威力も通常の太刀とは比較にもならない
749 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/12(月) 11:17:27.75 ID:kER4cSmF0
名前 怒海天
性別 男
属性 水
容姿 山10個分の大きさはあろうかという海蛇/人型のときは半魚人の漁師っぽい男性
特徴 漁師だったが近頃は収穫がよくなく魔王軍に志願し、実力で幹部にのし上がった
スライムマンと同じく新参だが、豪雨や津波を起こして敵軍や敵地を一掃できるので軍略面で重宝されている
田舎者丸出しのなまりがきつい話し方
750 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/12(月) 11:20:01.75 ID:baCjx9pmO
名前:マルケ
性別:女
属性:空間
容姿:ただの美人
特徴:そこはかとなくボケキャラ、天然。
方向音痴を極めた古参魔王軍幹部
幹部に任命されてから今でも魔王城に辿り着けないため現幹部たちから認識されていない。人間たちへの攻撃命令も知らないので、意外に人間たちとも仲良く、放浪無職迷子旅を繰り返している。
空間属性が抑えられなく常に周りの空間が歪んでいるためこんなことに…
751 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/12(月) 13:56:40.61 ID:FU0tQUCcO
>>1が性格や特徴欄は短いと嬉しいって一度言ってるのお構いなしで長文安価取られまくってるの草生える
752 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/12(月) 14:01:56.56 ID:Pt66k5Ea0
長文ばっかの中クッソシンプルなネタキャラ枠クックパッドおじすき
753 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/12(月) 16:48:37.69 ID:pk80oGyeo
クックパッドは草
754 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/12(月) 17:35:24.73 ID:S0i6ySwU0
途中から読み始めた人は読み飛ばすことも多いし、設定を短くして欲しいのなら安価の度にその旨を伝えた方がいいと思う
755 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/12(月) 23:16:50.74 ID:MEO2UcIvO
今さらなんですが、アイリの名前を「アンリ」と表記してました。ごめんなさい。脳内で変換しておいてください。あと、この世界では「名前・名字」の形式です。アメリカ式。

キャラ安価ですが、長くてダメってわけじゃないですよ。設定が多すぎると生かしきれない可能性もあるかなーというだけで。

ではやるぜ。
756 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/12(月) 23:21:33.04 ID:MEO2UcIvO
ファイザー「……いいんですか? 本当に聞いても」

ククル「……もちろんですよ。知らなければ倒せないでしょう」

ファイザー「そうですか……」

ファイザー「……個人的には、知らない方が良いこともあると思いますがね」

ファイザー「では……お教えしましょう」

ファイザー「魔王軍には十体の幹部が存在しますが、十つの席全てが埋まったのは数年前のことです。今までは様々な理由で空席があったので」

ファイザー「その中でも……雷の女帝・麒麟后、暴虐の炎魔・アズール、殺戮の大賢者・ベルゼ、闇使いの悪魔・アルシエルは特に危険です」

ファイザー「彼らは昔から魔王に仕えており、忠誠心が強く、そして……桁外れに強い」

ファイザー「また、アルシエルはそうでもありませんが、麒麟后、アズール、ベルゼは人類を嫌っており、殺戮を好みます」

ファイザー「私も機嫌を損ねて何度殺されたことか……」

ダフク「……何度殺されても諦めんのは、流石は世界一の商会の総帥といったところか」
757 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/12(月) 23:45:49.18 ID:MEO2UcIvO
ファイザー「最近入ってきたのは三体。スライムマン、怒海天、そしてクスノキです。スライムマンと怒海天は実力で幹部までのし上がってきました」

ファイザー「ですがスライムマンは……まぁ、正直幹部の中では最弱でしょうね。強いモンスターといったところですか」

ファイザー「しかし、ゴーン神聖帝国に並々ならぬ敵意を持っていましてね……」

ファイザー「誰だったかな……帝国にいる有名なビーストテイマーは確か……」

ハスター「……もしかして、ジャコさん?」

ファイザー「ああ、そうそう。その人です」

ファイザー「ジャコを絶対に殺してやるんだと息巻いてましたよ。何か恨みでもあるんでしょうか?」

ハスター「さ、さぁ……?」

勇者2(……勇者を助けてくれた時のモンスターだっけ。まだ怒ってるんだ……)

ファイザー「問題はクスノキですね……。彼は元々ヒノモト出身で、妖怪王の説得に失敗した魔王が直々にスカウトしたんです」

ファイザー「彼は人間だったんですが、強さを求めて修業しているうちに『半仙人』となり、魔族と認められて魔王軍に入隊しました」

ファイザー「元人間の彼を快く思ってない者もいるようですが……彼の強さには並の魔族じゃ敵いませんからね。何も言えないというのが実情のようです」

ククル「幹部から袋叩きにあったりはしないんですかね……」

ファイザー「魔王が認めてますからね。幹部の多くは魔王に従いますから」

ファイザー「幹部の一人・ベルゼも元人間ですが、魔王に認められて幹部入りし、今では魔族の仲間入りです。幹部たちと楽しく人間をブチ殺していますよ」

アイン「怖いな……!」
758 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/12(月) 23:47:37.64 ID:MEO2UcIvO
逆月「……ちょっと待て、クスノキと言ったか!?」

ファイザー「? ええ、言いましたが」

逆月「…………」

ハスター「どうかしましたか?」

逆月「……俺の知り合いに、剛拳という男がいる。そいつも仙人のような暮らしをしているんだが……」

逆月「そいつの知り合いにクスノキという名の男がいたはずだ……!」

勇者2「!」

ファイザー「なるほど……その人に話を聞ければ彼の攻略に一歩近づけるかもしれませんね」

ファイザー「残りの三体は……まぁいいですかね」

ビート「何でだよ!? ここまで来たら教えてくれよぉ!」

ファイザー「いや……彼らに関してはどう説明していいものか……」

ファイザー「一体はエリシア・ドリーマー。『夢の王』と呼ばれる魔族ですが、彼女は魔族とか人類とか……そういう区別が無いんですよ」

ファイザー「ただ、幸せな夢の中のように平和にいつまでも暮らせれば……そういう考えなんです」

フレア「何だ……良いヤツじゃないか」

ファイザー「触れた相手を夢の中に引きずり込み、一生目覚めないようにしたとしても、ですか?」

フレア「……前言撤回だ」

ファイザー「でしょうね」

ファイザー「もう一人は地獄の料理人・ククパド。どんな相手でも調理して『料理』にしてしまう恐怖のおじさんです」

勇者2「こわっ!」

ファイザー「ですが、全然厨房から出てこないんですよね……。なのでどれだけ強いのかは不明です。幹部なので弱いとは思いませんが」

ファイザー「そして、最後の一体は……エス。彼は……よく分かりません」

ファイザー「魔王軍の参謀として指示を出しているのですが、どういう存在なのかいまいち掴めないんですよね……」

ファイザー「私が会った時は、モヤモヤした白い霧の中に赤い眼のような光が2つ漂っていただけでした」

ハスター「…………」ゴクリ……
759 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/12(月) 23:49:03.41 ID:FU0tQUCcO
ククパド拾われてて草
760 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/12(月) 23:49:11.77 ID:MEO2UcIvO
ファイザー「……以上が十幹部の全容です。理解していただけましたか?」

ファイザー「より詳細なデータは後々お知らせしますが、全員が規格外に強いということが分かっていれば問題ありません。スライムマンでさえね」

ファイザー「ハスターさんなら知っていますかね……隊長と交戦したエターナルという元幹部をご存知ですか?」

ハスター「! はい」

ファイザー「彼、最近復活したようですよ」

ハスター「……!?」

ファイザー「新たな召喚者が現れたらしいです。しかし、彼は幹部にはならなかった」

ファイザー「……他の幹部に比べ、圧倒的に弱すぎたからです」

全員「……!!」

ファイザー「そして……魔王はその幹部が束になっても敵わないほど強いのですよ」

ファイザー「だから私は魔王軍に逆らうことを止めたんです。絶対に勝てるとは思えなかったので」

ファイザー「……ハスターさんに会ってしまったのが運の尽きですね。魔王に勝とうとしなければならないなんて……」

ハスター「いいえ……そのうちに良かったと思うようになるでしょう。我々の仲間になって、ね」

ファイザー「……だと良いんですが」
761 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/12(月) 23:52:46.74 ID:MEO2UcIvO
ファイザー「……話は戻りますが、十幹部に勝つことはほぼ不可能だと言わざるを得ません」

ファイザー「ですが、いつかはきっと勝たなければならないでしょう。魔王軍から世界を救うつもりなら」

ファイザー「そこで……勇者2さん」

勇者2「えっ、あ、はい!」

ファイザー「あなたが一縷の希望になると思われます」

勇者2「わ、私が!?」

ファイザー「先程誘拐して分かったのですが、あなたは強い。そこらの魔族なら余裕で屠ることができるでしょう」

ファイザー「……理由は分かりませんが、ハスターさんたちが目を掛けているようですし。何か特別な力を持つのでしょうね」

ファイザー「勇者2さん、あなたには……エルフ族の森に行って、最強の剣を手に入れてほしいのです」


ファイザー「そして───幹部の一人・クスノキを倒したください」


勇者2「!?」

逆月「な……何を言うんですかっ……!?」

ファイザー「そもそも魔王軍がその剣を手に入れようとしているのは、クスノキが倒される危険性があるためです」

ファイザー「彼は『最強の武』を目指しています。チートな剣には興味が無いようですが、その剣を手に入れた者と戦いたいと考えているようです」

ククル「……そうなると、クスノキの方が負ける公算が高いわけですか」

ファイザー「ええ……だから魔王軍は先手を打とうとしています」

ファイザー「誰かが剣を手に入れ、クスノキと交戦し、勝つ。それで魔王軍に大打撃を与えましょう」

ファイザー「いいですか……そもそも我々だけで魔王軍を倒すことはできません。必ず各国との連携が必要なんです」

ファイザー(……私もヨコハマ将軍と話をする必要がありますね。それはともかく……)

ファイザー「魔王軍の幹部を一体撃破したとなれば、手を貸してくれる勢力は格段に増えます。これを狙わない手は無いでしょう」

勇者2「わ、私にできるかな……」

第三王子『少なくとも、この中では勇者2が一番適任だろう』

ハスター「勇者2さん……私たちがサポートします。やってくれませんか?」

勇者2「……うんっ、分かった!」

勇者2「私……頑張ってクスノキっていう人を倒すよ!」

勇者2「その前に、まずはすごい剣ってのを手に入れないとね!」



【勇者2の短期的な目標】妖怪王を倒し、自らにかけられた呪いを解く

↓変更

【勇者2の短期的な目標】エルフ族の住む森に行き、チートな強さを持つ剣を手に入れ、クスノキを倒す
762 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/12(月) 23:53:40.98 ID:MEO2UcIvO
勇者「……それで、すぐ行くの? 私、神主様に挨拶とかしないと……」

ファイザー「どれくらいの猶予があるか……ヒノモトを消滅させる任務をこなさないわけですから、私がどこまで魔王軍を誤魔化せるかですね……」



コンマ判定です。コンマ一桁の数だけ、○週魔王軍を誤魔化せます。ゾロ目だと倍。

↓1
763 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/12(月) 23:54:37.87 ID:FU0tQUCcO
ほいな
764 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/12(月) 23:54:44.41 ID:6XelRG5Qo
ぞろぞろ
765 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/12(月) 23:55:15.80 ID:Yp1O71wBO
普通に有能商人
766 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/12(月) 23:56:04.89 ID:OkHyFojmO
この有能ほとんどの確率で敵のままだったんだよな
767 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/13(火) 01:00:38.90 ID:AJ+VF0xGO
ファイザーは肉体の成長止めてたりすんのかな
もし人並にしか生きられないのであればファイザー的にはこの協力関係あまり旨味がなさそう(平和になるの待ってる間に寿命で死にそうなので)
768 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/13(火) 01:14:52.23 ID:DtCx0Hh1O
7週間、つまり一ヶ月以上猶予があります。割と色々できそう。

ファイザー「……そうですね、実行日を一ヶ月ずらしたことにしましょう。そうすれば7週間ほどは誤魔化せると思います」

ハスター「そ、そんなに誤魔化せますか?」

ファイザー「おそらく問題ないかと。今までの実績がありますからね。誰も私が裏切るとは思っていないはずです」

ファイザー「……魔王の庇護が無いとなると、私も商売のやり方を変えねばなりません。しばらくは商会のあれこれで忙しくなると思います」

ハスター「ありがとうございます……! ファイザーさんのおかげで、綿密に計画を立てることができそうだ!」

ファイザー「……礼には及びません。私は自分の利益のためにあなたたちについただけですから」

ファイザー「拠点は私の船を使うと良いでしょう。ヨコハマ内よりも安全かと」

ククル「……そういえば、幹部たちはどこを拠点にしてるんですか?」

ファイザー「基本は世界の北西側……魔王軍が支配を拡大しているエリアにいますよ。彼らは魔王の指示が無い限りほとんど動きませんから」

ファイザー「……ああ、でも、スライムマンは実績を上げようと色んなところに行ってるようですが」

ククル「なるほど……何か無い限りは動かないんですね」

ファイザー「そうですね。正直、幹部たちは我々人類を舐め腐っています。だから未だ本気を出してないとも言える」

ファイザー「……そして、敢えて言うならばそこが狙い目かもしれません」

第三王子『ふむ……』
769 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/13(火) 01:17:49.17 ID:DtCx0Hh1O
ハスター「……では、ファイザーさんの話も一段落したところで……」

ハスター「話していただけますか、アイリさん」

アイリ「ん? 何っすか?」ゴクゴク

ククル「何を飲んでるんだお前は……!」

ビート「おおっ! これ美味いなぁファイザー!」

ファイザー「ああ、それはヒノモトのニーガタ産ですからね。米が違いますから美味しいでしょう」

アイン「いつの間にビートも!」

ククル「何じゃないだろう、何じゃ! お前がスパイだという話だぞ!?」

アイリ「ああ、その話っすか。完全に忘れてたっす」

アイリ「うーん、そうっすねぇ……何て言えばいいのかなぁ……」

アイリ「ウチは元々帝国の残党に向けて送られたエージェントなんす。知ってます? ゴーン帝国の残党のこと」

ハスター「……話には聞いたことがあります」

ハスター「魔王軍に占領された時は任務で他の場所にいたゴーン帝国の軍人たちが、現帝国を良く思っていないとか……」

アイリ「んで、ウチがそこに送り込まれたわけなんすけど……その組織のスパイもしたりしてるんすよね。今の帝国の情報を横流ししてたっす」

ダフク「か、軽くないかい?」

アイリ「いいんす。だって、ウチが忠誠誓ってるの他のところなんで」

全員「!?」

ファイザー「……ゴーン神聖帝国でも帝国の残党組でも無いのですか?」

アイリ「そうっす」

勇者2「い、一体どこに……!?」



コンマ一桁判定です。一桁の数によって忠誠を誓う相手が変わります。それにより交流できる種族が増えるかも。ゾロ目だとボーナス。

↓1
770 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/13(火) 01:18:40.77 ID:XiD/NW6c0
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