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勇者「安価とコンマで輪廻転生を繰り返して世界を救う」
- 587 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/06(火) 13:05:24.86 ID:EbDgc3zo0
- 魔族の名前 麒麟后
性別 女
属性 雷
容姿 長く大きな電気を纏った角を持つ銀髪の褐色美人(人間態時)、角はそのままに青白く光輝く巨大な天馬(真の姿)
特徴 残虐非道。圧倒的速さと多彩な雷技で嬲り[ピーーー]のが趣味。
人間はゴミと見下し、魔族や亜人族にも敵と判断したら容赦ない。唯一魔王だけは崇拝してる。
- 588 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/06(火) 13:06:55.00 ID:1Q69TiuH0
- 名前 カマセ
性別 男
属性 月
容姿 モブっぽいキャラが強そうな装備で身を固めた姿
特徴 魔王級の実力を持つとされるが、何やら致命的な弱点があるらしい
- 589 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/06(火) 13:10:03.88 ID:cI/H1hBF0
- 名前 アズール
性別 男
属性 火
容姿 赤肌に黒い髪、三つ目で金目、腕が四つ
特徴 『炎魔』と呼ばれる魔王軍の中でもかなり好戦的な存在
殺戮・強奪、そして何より強者との闘争を好み、あらゆる戦場に顔を出す
非常に粗野で横暴、彼が敬意を払うのは強者と魔王のみである
- 590 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/06(火) 13:20:39.74 ID:N0vuyBLRO
- それぞれの強さ設定考慮した上で描写しなきゃならなかったのか。ハツモトさん思ってた以上に強かった
- 591 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/06(火) 13:26:07.19 ID:72rHBHtUO
- >>586を採用
隊長「な……何だと!? エターナルが!?」
エターナルとは、魔王軍の十幹部の一体である。幹部たちは魔王に忠誠を誓い、各々が強力な能力を持つ。エターナルは黒い甲冑を纏った人型モンスターで、身長の5倍以上の剣を振るう恐ろしい存在だ。
「エターナルがこんな近くにいることはありません……! ここで倒しておくべきです!」
「幹部を一人消し去ることは、後の人類の士気をあげます!」
隊長「…………」
隊長「……ああ、そうだな!!」
隊長「行くぞ!! エターナルを……倒す!!」
【ハスター・ルナSIDE】
死神「あなた程度に時間を掛けてはいられませんね……一瞬で殺してあげましょう」
ブゥン!!
ハスター「……!」
死神は背中の何も無い空間から鎌を取り出し、一瞬で間合いを詰めてハスターに振り下ろす。
ガキィン!!
死神「……ほう? 思ったよりは強いのですね」
ハスターは錫杖で何とか死神の鎌を防ぐ。だが、死神に何の乱れも無いのに対し、ハスターは腕が震えている。攻撃を防ぐので精一杯だ。
ハスター「……だから、お願いします!」
ルナ『おっけー!』
ルナ『呪いを食らえ……!』
死神「……霊体ですか」ガシッ!!
ルナ『きゃあああああっ!?』シュウウウ……!!
死神は何なくルナの手首を掴み、強い力で握り締める。その骸骨にも似た白く細い手は、ルナの体に確実なダメージを与えていた。
ルナ『うっ……! は、離して……!』
ハスター「!」
ハスター(手首辺りが薄くなっている……! 消滅しようとしているのか!)
死神「死を体現した怪物である私に呪いを掛けようとするなど……あまりにも愚かだ」
死神「私は人間が死を恐れる気持ちから生み出されたモンスター……生物が死と隣合わせである以上、私に勝つことはできませんよ」
ハスター「くっ……!」
- 592 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/06(火) 13:27:43.18 ID:72rHBHtUO
- ハスター「……そう言われましてもね、私もこんなところで引き下がれないんですよ……!」
ハスター「『護封』!!」ガッ……!!
死神「……!」
ハスターは光の込められた錫杖で殴打する。まだ大したダメージは与えられていないが、少しは効いているようだ。
死神「……霊体を封印する力ですか」
ハスター「いや……霊体による害からこの世を守る力ですよ……!」ブン……!!
死神「……なるほど……」ヒュッ……!!
ルナ『きゃっ……!』
死神はルナを投げ捨て、ハスターの攻撃をいとも簡単に避ける。
死神「霊体を世界から排除する……つまり破魔の力というわけですか」
死神「面白い物を見せていただきました。お礼に、殺して差し上げましょう」
ハスター「……!」
ザッ……!!!
死神の鎌が、ハスターの肩を掠る。
ハスター「……!?」ガクン……!!
その瞬間、ハスターは膝を着いた。急に倦怠感が襲ったのだ。
死神「私の鎌は、文字通り命を刈り取る……」
死神「これであなたの寿命は一年削られました」
ハスター「……!」
死神「さぁ……あなたの寿命はあとどのくらいあるんでしょうか?」
ハスター「ぐっ……!」
- 593 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/06(火) 13:32:45.04 ID:72rHBHtUO
- ルナ『ど、どうしよう……このままじゃハスターが……!』
ルナ『でも、わたしの力じゃ……!』
ルナ『…………』
【何年も前:ビーフの教会にて】
ルナ『…………』ボーッ……
ルナ『……ここ、は……?』
ハスター「おや、意識が戻りましたか」
ルナ『わたし、確か、死ん……』
ハスター「ええ、そして意識の霞となって漂っていた。それを私が安定させました」
ハスター「私は、あなたを今から霊体としてこの世に定着させることができます」
ハスター「その代わり、あなたは私がいなければこの教会から出られません……。このまま消えることを望むのも良いでしょう」
ハスター「……どうしますか?」
ルナ『……まだ……』
ルナ『まだ……この世に、いたい……』
ハスター「……分かりました」
ハスター「あなたの死後の人生が健やかでありますように……」
【そして現在……】
ルナ『…………』
ルナ『…………!』
ハスター「くっ……! 参ったな……!」
ハスターは、死神に壁際まで追い詰められていた。死神の鎌で切り裂かれたが最後、一歩間違えれば即死してしまうことが分かり、防戦一方なのである。
ハスター(このままでは……私の来た意味が……!)
死神「人間にしては頑張った方ですが……そろそろ死になさい!」ブゥン!!!
ハスター「!!」
ハスター(ここまで、か……!!)
…………ザッ!!!
ハスター「…………え?」
鎌が刺さったにしては、軽い音だ。それに、ハスターの体には何のダメージも無い。
ハスター(ば、バカな……!?)
……何故なら、死神の鎌は、ハスターを庇ったルナの体に突き刺さっていたからである。
- 594 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/06(火) 13:35:57.67 ID:72rHBHtUO
- ハスター「ルナ……!? そんな、どうして……!!」
死神「……人間を庇いましたか」
死神「霊体なら死なないとでもお思いで? 残念ながら霊体も消えますよ」
ルナ『わか、ってる……!!』シュウウウ……!!
ルナ『だから、さい、ごに……! これをくらえ……!!』ズズ……!!!
死神「呪いですか……? だから、そんなものは私には効かな……」
死神「……!?」ピキピキ……!!
死神「ガアアアアアアアア!!」バァン!!!
死神の体が、破裂した。胴体部分はちぎれ、使い物にならなくなった足から崩れ落ちる。辛うじて残った鎌で倒れ込むのを支えてはいるが、息も絶え絶えだ。
ハスター「これは……一体……!?」
死神「……ふふふ、なるほど……。生者の呪いですか……」
死神「死の象徴である私に命を活性化させる呪いを与える……そうすることで、私の体に、負荷を掛けたのですね……!」
死神「で、すが……私の鎌を受け、私、を、倒すほどの、呪いを行使したあなたは、もう……」
ルナ『うん……わかってる。覚悟の上だよ』スウ……
ハスター「! ルナ、体が……!」
ルナ『さっ、ハスター! トドメだよ!』
ルナ『まだコイツは生きてる。早く倒さないと、ハスターの願い叶えられないよ?』
ハスター「しかし、ルナを助ける方が……!」
ルナ『バッカだなぁ……さっきも言ったでしょ! 消えてもいいんだって!』
ルナ『……わたしはもう、充分すぎるほど、この世界にいた。だから、いいんだよ』
ルナ『司祭のハスターなら、ちゃんと分かるよね? 幽霊のわたしがウソ言ってないって』
ハスター「……!」
ハスター「…………」
ハスター「……ええ。分かりますとも」
ハスター「何年もルナと共に過ごしてきたハスターなら……ね」
ルナ『!!』
ルナ『ふふっ……消える前に良いこと聞けたなぁ……』
ルナ『じゃあねっ、ハスター! 長生きしろよっ!』
ハスター「……ルナも、お元気で」
ルナ『ふふふ……』
ルナ『…………』
……シュン……
- 595 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/06(火) 13:37:14.75 ID:72rHBHtUO
- ハスター「…………」
死神「……消えましたか」
死神「初めてですよ、モンスター化もしていない幽霊で、これほどまで私にダメージを、与えたのは……」
ハスター「……逃げないでくださいよ」
死神「まさか……この後に及んで足掻きません。死神は諦めが早いのですよ」
死神「あなたはどうやら、魔王軍に楯突くおつもりのようだ……」
死神「……あなたが……あなたたち人類が、魔王様に、完膚なきまで殺戮されるよう、死の世界から祈っております」
ハスター「……では、その祈りは届きませんね」
ハスター「私には、ルナがついていますから。必ずや世界を救ってみせますよ」
ハスター「……『護封』」
……バチィ!!!
ハスター「……倒せましたか」
ハスター「…………」
ハスター「……感傷に浸るのは後だ。私には成さなければならないことがある……!」
ハスター「世界を救うために……!」
- 596 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/06(火) 13:38:54.62 ID:72rHBHtUO
- 【ジャコSIDE】
ジャコ「クソッ……! 大変なことになってんな……!」
ジャコが想定したよりは魔族は少ない。だが、思ったよりはという程度だ。魔族やモンスターの数は普通の戦闘に比べてとんでもなく多く、幾度となく死を覚悟する攻撃がやってくる。
ジャコ(だが、せっかくここまで来たんだ……! 魔王のヤツらに一撃かましてやらねぇと気がすまねぇよ!)
ジャコ(……やっぱり、当初の目的果たすしかねぇな!)
ジャコがゴーン帝国にやってきた理由。それは……
ジャコ「───魔王軍の飼う魔獣を、オレが貰う!!」
安価です。魔王軍が飼っている魔獣を募集。なんか壮大なモンスターをお願いします。
↓3まで。コンマの一番高いものを採用
- 597 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/06(火) 13:43:02.23 ID:j8DbbNPkO
- オルトロス
双頭の犬、右の頭が火属性、左の頭が闇属性をもつ
非常に巨大で、熊の2.5倍の大きさはある
- 598 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/06(火) 13:43:54.13 ID:N0vuyBLRO
- 高位天使の成れの果て
負傷した天使に魔獣としての属性を強引に植え付け使役しているもの。従来程の力は出せないが人類からすれば脅威であることに変わりはない
- 599 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/06(火) 13:44:02.80 ID:qPMXxl9Wo
- 魔獣フェニックス
知能が高い不老不死
魔王軍も人間も別にどっちが生き残ろうが興味ないやつ
一宿一飯の恩義は感じるタイプ
- 600 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/06(火) 13:48:40.77 ID:0K9emjEh0
- ケルベロス
三つの頭を持つ巨大な犬。光以外のすべての魔法が使える。
- 601 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/06(火) 13:56:39.53 ID:H4rQK+4OO
- ルナ生存でハスターだけ死亡の判定だったらどういう設定になってたんだろう
- 602 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/06(火) 14:03:43.02 ID:72rHBHtUO
- >>599を採用
ジャコ「魔獣フェニックス……! 魔王軍が飼う魔獣の中でもトップクラスの強さのヤツだ!」
ジャコ「コイツがいればオレはもっと強く……!」
ジャコ「……いや、ちげーな」
ジャコ「今日で分かったよ。強いだけじゃ意味ねーんだ。誰かを助けられなきゃな……!」
ジャコ「魔獣フェニックスを手に入れ、オレはもっと強くなり、そして魔王軍をブッ潰す!」
ジャコ「これがオレの人生第二章のテーマだぁ!!」
フェニックス「ふむぅ、見た目に似合わず志の高いヤツだ」
ジャコ「おう、ありがとな」
フェニックス「魔獣フェニックスをご所望のようなのでな、来てやったぞ」
ジャコ「マジ? 自分から来てくれて助かるぜ!」
ジャコ「…………」
ジャコ「……………………」
ジャコ「わあああああああああああああっ!!?」
ジャコ「ふぇ、ふぇふぇふぇふぇふぇふぇ……!?」
フェニックス「やかましいヤツだな……。そんなに怯えることも無いだろう。結局は我を配下に収めるつもりだったのだから」
ジャコ「な、ななななな、何でいるんだよっ!?」
フェニックス「何だ……我が欲しくないのか?」
ジャコ「いや欲しいよ!? 欲しいけどさぁ!! 自分から来るなんてことあんのかよ!!」
フェニックス「簡単な話だ。我は幹部の一人をゴーン帝国に運んできたのだが……このままでは我は死んでしまう。早く我を貴様の配下にしろ。そうすれば死ぬことはあるまい」
ジャコ「はぁ? 何だよそれ」
フェニックス「我にとっては魔王軍も人間もどうでもいいのだ。こんなところで死にたくはない、それだけだ……!」
フェニックス「貴様の配下になればカプセルとやらに入り込むことができるであろう! 早く我をその中に入れろ!」
ジャコ「お、おいおい……お前不死鳥だろ? 死ぬなんて……」
フェニックス「聞こえぬのか! この唄が……!」
ジャコ「……唄?」
フェニックス「これは……人類にとっては救済かもしれんが、我々にとっては破滅の唄だ……!」
- 603 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/06(火) 14:29:57.49 ID:72rHBHtUO
- 【隊長SIDE】
隊長たちは、帝国議事堂の中に入った。ボロボロだったが、まだ辛うじて講堂やロビー、エントランスなどは無事のようだ。
エターナル『…………』
生存者はいなかったが、その代わり、エントランス中央にエターナルが立っていた。幸い、隊長たちはエターナルの背後にいた。彼の視線は隊長たちを捉えていない。
隊長「チャンスだ……! 行くぞ……!」
「はいっ!!」
隊長たちは、移動魔法でエターナルのすぐ近くに移動する。
エターナル『!』
エターナルも気づいたようで、とんでもない大きさの剣を振るう。
ガキィン……!!
騎士たちが、五人がかりでその大剣を受け止める。
「うぐっ……!!」
「耐えろっ!! ここで負けるわけにはいかない……!!」
「隊長っ!! お願いしますっ!!」
隊長「ああっ、任せろ!!」
隊長「うおおおおおおおおおおっ!!」
……ザンッ!!!
火魔法によって炎を纏った隊長の剣が、エターナルの胴体を真っ二つに斬り裂いた。
エターナル『……!』
ズズゥン……!!
エターナルはそのまま声も無く倒れ伏す。
隊長「た……倒した、か……?」
「や、やった……!」
「さ、流石隊長だ!!」
隊長「いや、お前たちのおかげさ……!」
「隊長……!」
召喚者「ククク……!」
- 604 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/06(火) 14:31:35.62 ID:72rHBHtUO
- ……彼らは知らなかった。エターナルが、召喚者がいればいくらでも転生可能な幹部であることを。
エターナル『……!』ギギ……
隊長「……!?」
隊長(動いた……!? いや、まさか……!!)
エターナル『…………』ギギギ……!!
「!? な、何!?」
「こ、コイツ……まだ生きて……!?」
ザシュ!!!
復活したエターナルは、信じられないほどのスピードで大剣を振るう。
騎士たち五人は……全員その餌食となった。
隊長「お、お前たち……!!」
騎士たちは大剣で斬り飛ばされ、壁に叩きつけられて肉塊と化す。エターナルはそれに見向きもせず、隊長目掛けて剣を振り下ろした。
召喚者「ハハハ……!」
召喚者(毎度毎度人間は愚かだ……! あいつらは俺の存在に気づきもしない……!)
……召喚者は知らなかった。隊長の固有スキルのことを。
隊長(これは……! エターナルに向けて魔力が……!?)
隊長の目が、召喚者が隠れている彫像の裏からエターナルに向けて魔力が供給されているのを見抜いたことを。
隊長「くっ……!」
ガシャァン!!!
間一髪のところで隊長は剣を避け、思い切り走って彫像のところへ向かう。
召喚者「!?」
召喚者(な……何故だ!? 何故こちらに来る!?)
隊長「うおおおおおおっ!!」
……ザシュ!!!
召喚者「ギャアアアアアアア!!!」
隊長の突きが、隠れていた召喚者の胸を貫く。
エターナル『……!?』
召喚者の絶命と共に、エターナルも崩れ落ちていく。そして……そのまま動くことはなかった。
隊長「はぁ……はぁ……」
隊長「…………少し、休むか……」
数多の激闘に騎士たちの死、幹部を一人倒したことの緊張感の途切れ……怪我こそしていないが、隊長の心は限界だった。
隊長(……このまま、寝てしまっても……)
隊長(…………ん?)
隊長「この、唄は……」
- 605 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/06(火) 14:34:01.61 ID:72rHBHtUO
- 【シャリー・ローレンスSIDE】
ローレンス「ここだ……! この塔が一番高い!」
シャリー「ハァ……ハァ……」
ローレンス「だ、大丈夫かシャリー!?」
シャリー「はい……大丈夫です。ごめんなさい……」
シャリー「聖女の力を行使するのは、とても体力を使うので……」
ローレンス「……だから先程はああいう感じだったのか」
ローレンス「だが、ここを登ればすぐだ! もう少しだけ……!」
ズズゥン……!!
ローレンス「!? 何だ!?」
塔の上から、虚ろな目の巨人が降りてきた。巨大に似つかわしくない素早い動きで敵を殴り潰すモンスター・タイラントである。
タイラント「ウウウ……!!」
ローレンス「ここでか……!」
ローレンス「すまない、シャリー……一緒には行けそうにない」
シャリー「!」
シャリー「……分かりました。どうか、どうかご無事で……!」タタッ……!!
タイラント「! ゴオオオ……!!」
ローレンス「聖ッ!!」ドゴッ!!!
タイラント「ゴアアア……!?」ズズーン……!!
ローレンス「どうだ……俺の拳は効くだろう……」
ローレンス「魔力を多く消費するからあまり使いたくはないが……そうも言ってられないのでな」
ローレンス「俺の人生を掛けて生み出した闘拳の一つ……『聖拳』。その身で受けてみよッ!!」
ローレンス「ここは絶対に……通しはしないッ!!」
- 606 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/06(火) 14:47:22.54 ID:72rHBHtUO
- 【シャリーSIDE】
シャリー「ハァ……ハァ……」
シャリー「……やっとついたー……!」
シャリー「……いけない、元に戻ってしまう……! その前にやらなければ……!」
シャリー「……ふう…………」
シャリー「──────」
シャリーの声が……聖女の祈りの唄が、ゴーン帝国に響き渡った。
聖女の力で増幅された言葉無き祈りの唄は、帝国内の人間たちを癒し、帝国内の魔族たちを苦しめる。
ハツモト「…………」
ハツモト「……チッ、うるさいな……」
ハツモト「何だこの唄は……ぐっ!!」
ハツモト「…………体が痛いのは、まだ生きている証拠か……」
ハツモト「……いや……」
ハツモト「体が……さっきより、軽い……?」
隊長「……何だこの唄は……」
隊長「心が洗われるようだ…………」
隊長「……そうだ、何を弱気になっているんだ俺は」
隊長「まだ生存者はいるはず……! 生き残った者たちをちゃんと守り通すのが、隊長の役目だろう!」
隊長「俺は……俺は負けんっ!! 死んでいった人々のためにも……!!」
ジャコ「唄って……この唄のことか?」
ジャコ「うーん……良い唄だけど、これに何か問題があんのか?」
ジャコ「……フェニックスめ、カプセルに入ったのはいいが、喋りゃしねぇ」
ハスター「ジャコさん!! ご無事で!!」
ジャコ「! おう、そっちこそ!」
ハスター「聞こえますか、この唄が……! これは聖女の唄だ!」
ハスター「見てください、魔族やモンスターたちが消滅していく……!」
ジャコ「……!? マジかよ!?」
ハスター「きっとシャリーさんだ……!!」
ジャコ「ハァ? あんなチビ助がぁ?」
ジャコ「……ん? お前何持ってんの? 本?」
ハスター「……これは───私たちが命がけで見つけ出した、この世界の希望の一つですよ」
コンマ二桁判定。高ければ高いほどシャリーの祈りの唄の有効範囲が広がります。コンマゾロ目だと……?
↓1
- 607 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/06(火) 14:49:18.97 ID:IR6aF+V/O
- せい
- 608 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/06(火) 14:49:20.87 ID:1Q69TiuH0
- あい
- 609 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/06(火) 15:28:12.91 ID:Cy2q4S7So
- やべえ
- 610 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/06(火) 15:41:57.15 ID:72rHBHtUO
- シャリー「──────」
シャリーの唄は、ゴーン帝国全土に行き渡る。それだけではない。国境を飛び越え、クランディア王国にまで、それは聞こえる。
第二王子「ウギャアアアアア!!!」
「きゃああああああっ!?」
「た、大変です!! だ、第二王子が、第二王子が化物に変化しています!!」
第一王子「何……!?」
第一王子(いや、これは……魔族か!? いつの間に入れ替わっていやがったんだ……!?)
第一王子(……この唄のせいで弱ってる。この唄は、一体……?)
唄は、ビーフを飛び越え、コヨーテにまで響き渡る。魔族との前線は、この唄によって浄化されていく。
そして…………
- 611 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/06(火) 15:43:34.27 ID:72rHBHtUO
- 【現在:ヒノモト:オーエドへと向かう道】
ククル「そして───聖女・シャリーによって浄化されたゴーン帝国は、再び国として再建しました」
ククル「帝国を治めていた人々は皆死んでしまっていたので……シャリーを元首とし、ローレンスや隊長、ジャコを筆頭にしてゴーン神聖帝国と名を変えてね」
勇者2「そ、そんなことが……」
勇者2(全然知らなかった! 私が処刑されてる頃そんなことが!)
ククル「私はまだ生まれていなかったので知りませんが、とんでもない騒ぎだったようですよ」
ククル「何しろ一日で色んなことがありましたからねぇ」
勇者2「確かに……」
ククル「……あなたもその“色んなこと”に含まれているんですよ───ユウシャさん」
勇者2「!!?」
- 612 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/06(火) 15:45:41.64 ID:72rHBHtUO
- 勇者2「な、何のこと……」
ククル「ああ、安心してくださいよ。私はあなたを『輪廻転生』のスキルを持つ者と知った上で助けたんですから」
勇者2「えっ!? じゃ、じゃあ……宣教師うんぬんはウソってこと!?」
ククル「ウソではありません。ゴーン帝国が植民地政策をしていたのは本当ですからね。私はそれに便乗してヒノモトに入ったんです。ある人の指示でね」
勇者2「ある人って……?」
ククル「それは……本人から聞いたらどうでしょう?」
ザッ……
勇者2「!!」
道端の打ち捨てられた廃屋から、一人の男性が出てきた。法衣を着て、少しくたびれた雰囲気のその男は……
ハスター「お久しぶりですね、ユウシャさん」
勇者2「は、ハスター……!?」
勇者2「い、いや、は、はじめまして……!」
ハスター「大丈夫ですよ。あなたの固有スキルのことは知っています」
勇者2「!? な、何で……!!」
ハスター「その前に……一つ教えましょう。私の固有スキルは『啓示』。幽霊などの超常的存在とコンタクトを取ることができる力です」
ハスター「私はユウシャさんと会った後、何かから接触を受けました。曰く、彼女はこの世界を救う鍵であるから、彼女を絶対に手放してはならないと……」
ハスター「だから私は……ルナと一緒にゴーン帝国に向かい、一冊の本を手に入れました」
ハスター「『預言の書』……これから世界で何が起こるかを断片的に記録する書物です」
ククル「私は、その本に基づいてヒノモトに派遣されたんですよ。ユウシャが転生するはずだからって」
勇者2「そ、そんなことが……!?」
ハスター「そして……長らく私に接触してきた人物が誰なのか分からなかったのですが、何年か前にようやく姿を現しましてね」
ハスター「来ていただきましょう。ユウシャさんも知っている人ですよ」
勇者2「……?」
ハスターが連れてきたのは、若い男だった。そして……体が透けていた。
勇者「うげっ……!?」
- 613 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/06(火) 15:47:24.25 ID:72rHBHtUO
-
第三王子『久しぶりだな、勇者。いや、ユウシャ……それとも違う名か?』
第三王子『僕はお前に殺された程度で消えやしない。死してなお、僕は世界の救済を望み、こうして復活した』
第三王子『さぁ、ユウシャ……これから世界を救う話をしよう』
- 614 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/06(火) 15:56:58.76 ID:72rHBHtUO
- というとこで本日はここまで。めちゃくちゃ投稿しちゃった。でも、考えていた設定が色々出せて良かったです。各キャラについてちょっとだけ。
・ハツモト……コンマのおかげでちょっとカッコイイ感じになった。本人は魔族殺しを楽しんでただけなんだけど。
・ヌアザ……元から裏切り者の予定。なので、>>307でヌアザを選んでいたら、盗賊に売り飛ばされたり殺されたりしていました。ここでヌアザが改心する可能性もあったかもね。
・シャリー……最初からゴーン帝国を救う聖女設定でした。でもこんな大規模なことになるとは……
・ローレンス……まだ現役でシャリーを守ってます。
・ジャコ……タダのチャラ男だったはずが、安価やコンマのおかげで世界を救う側に。
・ハスター……最初から第三王子とコンタクトを取っている設定でした。でも、こんな形で再開するとは……コンマ神のお導きだ。
・ルナ……>>214でルナが銃について知っているのは、ゴーン帝国の出身だからだったりします。>>601についてですが、どうかな……シャリー辺りが生きていたら、シャリー経由でハスターの願いを叶えられたかもしれませんね。
・隊長……一番の出世頭。名前すら貰ってないチョイ役なのに、いつの間にか重要人物に。
次回からは勇者2の時代に戻ります。第三王子と出会った勇者2はどうなっちゃうのか。また明日以降!
- 615 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/06(火) 15:59:13.68 ID:1Q69TiuH0
- 乙
隊長もネームドキャラにしちゃう?
- 616 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/06(火) 16:03:24.62 ID:NRffvKX6o
- むしろ名前が無い故にキャラ立ちしてるというのもありえる
- 617 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/06(火) 16:34:35.06 ID:Cy2q4S7So
- ヌアザの死亡判定とシャリーのクリティカルでとんでもないことに
しかし第三王子の執念がすげえ……他はろくでなしなのに
- 618 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/06(火) 18:23:09.18 ID:XRYjr9nbO
- ローレンスさんかっこいい
- 619 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/06(火) 18:48:29.19 ID:Z7FiimpXO
- ハスターに解呪頼めねえかなあ
- 620 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/07(水) 11:23:14.93 ID:lmtwalIAO
- おはようございます。やっていくぜ。
勇者2「だ、第三王子……!」
勇者2「えっと……! あ、あの時は私……いや私じゃなくてユウシャなんだけど……!」
勇者2「と、とにかく……ごめんなさいっ!」ペコッ!!
第三王子『……驚いたな。まさか君から謝罪の言葉があるとは』
第三王子『安心しろ。恨みが……無いわけではないが、もう18年も前のことだ。今さらとやかくは言わない』
勇者2「ほ、ホントに……!?」
第三王子『ああ。その代わり……今度こそ魔王を倒すために力を貸してもらうぞ』
勇者2「うぐっ……!」
勇者2「す、すごいね……本当に世界を救いたいんだ……」
第三王子『当たり前だ。この世界を魔王の手になんか落としてはならない……誰もが思っているだろう』
第三王子『お前が……いや、ユウシャが処刑された時から情勢はだいぶ変わりつつある』
第三王子『……残念ながら、魔王軍の優勢に違いないがな。それでも前よりは良い。女王シャリーのおかげだ』
勇者2「シャリーかぁ……そんなに強いとはねぇ……」
勇者2「みんな元気かなぁ……」
ハスター「ええ……隊長やジャコさん、ローレンスさん……それにシャリーさんも元気ですよ」
ハスター「ローレンスは流石にそろそろ体が厳しいようですが……それでもあの年齢とは到底思えないほど身軽です」
勇者2「……あれ? ハツモトは?」
ハスター「……ハツモトさんですか」
ハスター「彼は……いなくなってしまいました」
勇者2「えっ……」
ハスター「何やらやることができたとかで……引き止めたのですが、ハツモトさんはなかなか難しい性格の人でしたから……」
勇者2「そうだねぇ、性格悪かったもんね」
ハスター(……ユウシャさんの方が悪かったような……)
ハスター「……は、ハツモトさんは怪我や呪いで体が傷ついていたので、本当はもう少し療養してほしかったのですがね……」
ハスター「あれから十数年……どこで何をしているのでしょう……」
勇者2「元気だといいなぁ……」
ハスター「そうですねぇ……」
- 621 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/07(水) 11:27:21.75 ID:lmtwalIAO
- 第三王子『……おい、ユウシャ』
勇者2「違うよ、私は勇者2! それは前の周回の名前でしょ!」
第三王子『それはすまない……で、勇者2』
勇者2「なに?」
第三王子『まだ力を貸すかどうか返事を貰っていないんだが……話を変えて誤魔化そうとしていないか?』
勇者2「…………」
勇者2「ソ、ソンナコトナイヨー」
ククル「ウソ下手だな」
第三王子『何だ……そんなに手を貸したくないのか?』
勇者2「ち、違うよ! 前回の私はそうだったけど、今回は違う理由で手を貸せないの!」
勇者2は、自分が短命の呪いを掛けられていることを話した。
第三王子『……呪いか……』
勇者2「そうだよー、なんか第三王子のところで呪いの箱開けてから呪いばっかりだよー」
第三王子『……? そんな物あったか? 覚えていないな……』
勇者2「え? じゃあ、アレって第三王子の持ち物じゃなかったんだ……」
第三王子『さぁな……18年も前の記憶など当てにならん』
第三王子『特に僕は……自力で何年も掛けて実体化した幽霊だ。人格こそあれ、記憶も曖昧だし能力も持たない……』
第三王子『あるのは……世界を救いたいという気持ちだけだ』
勇者2(すごい執念だなぁ……)
ククル「呪いか……ハスター先生なら解呪できるのでは?」
ハスター「それは何とも……取り敢えず、見せていただけますか?」
勇者2「うん」
コンマ二桁判定。コンマ80以上、またはゾロ目でハスター先生の解呪が成功します。
↓1
- 622 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/07(水) 11:30:43.33 ID:kN348fz9o
- 9999
- 623 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/07(水) 11:31:28.78 ID:kN348fz9o
- これぞ有言実行よ
- 624 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/07(水) 11:42:10.67 ID:Pa+HlLCK0
- やるやん
- 625 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/07(水) 11:57:09.47 ID:mvi3hbOdO
- 呪いを解くための修行から世界を救うための修行へ
- 626 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/07(水) 12:09:14.43 ID:5tGj9WZPO
- ルナちゃんがついてるハスターさんに不可能などないのだ
- 627 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/07(水) 12:23:50.38 ID:lmtwalIAO
- すげええええええマジか!? 解いちゃったよ!!
ハスター「……はい、解呪できましたよ」
勇者2「え?」
第三王子『ん?』
ククル「は?」
ハスター「……いや、だから、あの……」
ハスター「勇者2さんの短命の呪いを解呪することができました」
勇者2「…………」
勇者2「えええええええええっ!?」
勇者2「ほ、ほほほほホントに!? ホントなのっ!?」
ハスター「え、ええ……思ったよりも簡単な呪いでしたので……」
ククル「ハスター先生の実力が高いのもありますが……」
ククル「……もしかして、ヒノモトの司祭って力が弱いのですかね?」
勇者2「か、神主様を馬鹿にしないでよっ!」
ハスター「おそらくですが……大陸の呪いとヒノモトの呪いでは毛色が違うのだと思われます」
ハスター「鎖国体制のヒノモトには大陸の呪いを解呪できる方法は伝わっていなかった……そう考える方が妥当かと」
第三王子『……ということは、妖怪王とやらは……ヒノモトのものではない呪いをかけたのか』
第三王子『その妖怪王……怪しいな。まさか、ヒノモトの外から来たモンスターじゃないのか?』
勇者2「わ、分かんないよ……」
ククル「……じゃあ……」
勇者2「……ん?」
第三王子『これで、本当に力を貸してくれるんだろうな……!?』
勇者2「わわっ、ちょ、ちょっと待ってよ!」
勇者2「こ、こんなことになると思ってないから、あ、頭が追いついてなくて……!」
ハスター「……実は、そうも言っていられないんですよ」スッ……
勇者2「あ……『預言の書』……」
ハスター「ここに……これから起こる世界の危機が書かれているんですが……」
安価です。『預言の書』に書かれている内容安価。基本的にどんな内容でも構いませんが、預言っぽいと嬉しい。
↓3まで採用
- 628 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/07(水) 12:33:57.40 ID:mryvH1CQ0
- 救済の唄紡ぎし者、黒き龍によりその身を裂かれる
- 629 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/07(水) 12:36:22.33 ID:2diObjhFO
- 3日後の日没後に大規模な生命吸収魔法が発動してヒノモト壊滅します
- 630 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/07(水) 12:44:46.09 ID:enoKARr2O
- 超チート剣が世界のどこかで生まれる。人魔どちらに渡るかは不明
- 631 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/07(水) 12:58:04.26 ID:mryvH1CQ0
- 自分も糞雑魚なりに頑張ったんだし、皆ももっと予言っぽくしようぜ!
- 632 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/07(水) 12:59:10.40 ID:kN348fz9o
- まるで匿名掲示板のようなフランクさで書き込まれる予言
- 633 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/07(水) 13:12:26.53 ID:PF3L7ywxO
- 書いた人別人やろ(事実)
- 634 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/07(水) 14:45:17.76 ID:e3txKpUno
- 悪いことばっかでチート剣以外救う気も無い予言ばっかだな
- 635 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/07(水) 14:47:38.79 ID:mvi3hbOdO
- 3日後にヒノモト滅亡は早急すぎるする気がするめう…
せっかく募集した懐刀さん出す機会めっちゃ逃しとる
- 636 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/07(水) 15:46:28.99 ID:lmtwalIAO
- >>1の権限でちょっと預言っぽくするぜ。大丈夫、どんな預言でも頑張れば解決できるし、死ぬ時は死ぬ。そして勇者3へと……
ハスター「この書物には様々な預言が記されていますが、その中でも重要な物は赤い血のような文字で浮かび上がってきます」
勇者2(怖い……)
ハスター「そして、更にその中で私が気になったのは、この2つ……」
ハスター「『───救済の唄紡ぎし者、黒き龍によりその身を裂かれる』」
勇者2「……! そ、それって……!」
ハスター「はい。『救済の唄紡ぎし者』は……おそらくシャリーです」
ハスター「今まで黒き龍が誰のことか分からなかったのですが……勇者2さんの話を聞いてハッキリしました」
勇者2「妖怪王が……シャリーを、殺す……!?」
第三王子『マズイな……ゴーン神聖帝国の元首が死ぬことは、人類の士気低下と魔王軍の活性化を意味するぞ……!』
ハスター「それだけではありません……もっと一大事があります」
ハスター「私たちがヒノモトに来たのは、ユウシャさん……勇者2さんを探しに来ただけではないのですよ」
勇者2「……えっ?」
ハスター「『───長い秋から三日目、太陽の沈む頃、日の出ずる国にて全ての命が失われる』」
勇者2「……!?」
勇者2「それって……ヒノモトが危ないってこと!?」
ククル「他の小さい預言を読み解いた結果、ヒノモトに大規模な生命吸収魔法を掛けられているのだろうと予測できました」
ククル「それを用いて……ヒノモトの人々を殺すつもりなのでしょうね」
勇者2「ど、どうしよう!? どうすればいいの!?」
第三王子『……勇者2は、ヒノモトを救いたいのか?』
勇者2「当たり前じゃんっ!!」
第三王子(……変わったな。僕を殺した時とは大違いだ……良い人間に転生した)
第三王子『よし……ならば、まずはその預言から何とかしよう。誰の仕業か知らんが、人が死ぬところを黙って見ておくわけにはいかない……!』
ハスター(『凡ゆる力を込められた剣、×××にてうまれる。だが、それはどちらでもない』……この預言も気になりますが、今では無いでしょう)
ハスター(まずは……ヒノモトの危機を何とかせねば)
- 637 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/07(水) 15:47:58.35 ID:lmtwalIAO
- ハスター「ククル、生命吸収魔法がどこに仕掛けられているかは分かりましたか?」
ククル「はい、当然です」
ククル「仕掛けられているのは───ヨコハマです」
勇者2「……! もしかして、だからヨコハマに行こうって言ってたの!?」
ククル「そうですが……」
勇者2「ウソばっかじゃん!!」
ククル「説明が面倒だったので」
ハスター「ククル……お前はそういうところが良くない。聖職者なのだからウソはやめなさい」
ククル「……すいません」
ハスター「日付は?」
ククル「おそらく……三日後かと」
勇者2「三日後!? ヤバイよ!! もうヤバイって!!」
ハスター「お、落ち着いてください。我々も対策はしています」
ハスター「私たちゴーン神聖帝国大教会の人間は、預言の解読と解決のために尽力していました」
ハスター「今回のヒノモトの件を解決するため、ククルを含めた何人かの人間をヒノモトに送り込んでいます」
ハスター「……彼らはヨコハマに?」
ククル「ええ、おそらく……」
キャラクター安価。ヒノモトに送り込まれたチームメンバーの名前・性別・年齢・固有スキル・職業・性格・容姿・その他特徴を募集します。
同時にコンマ判定でキャラクターの特徴を付け足します。コンマ十桁は【特に秀でたステータス】、一桁は【職業の熟練度】。熟練度が10だと上位職になるかも。
↓5まで
- 638 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/07(水) 15:57:27.31 ID:mvi3hbOdO
- 名前 アイン
性別 男
年齢 17
固有スキル 直近未来視
職業 軽剣士
性格 軽薄飄々だが仕事は真面目
容姿 茶髪緑眼の美男子、ライトアーマーにショートソードを装備している
その為特徴 そのスキルから『斥候』としても活躍できる他、投擲がうまい
- 639 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/07(水) 15:58:59.65 ID:4BWnbaQ60
- 名前 ビート
性別 男
年齢 30
固有スキル 物体増殖
職業 砲撃手
性格 豪放磊落、細かいことは気にしない
容姿 筋肉ムキムキの大柄で常にバズーカ砲を背負っている
その他特徴 無類の酒好き。ヒノモトの酒が飲みたくて志願した
- 640 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/07(水) 16:20:14.69 ID:YTnOD1oBo
- 名前:アイリ
性別:女
年齢:謎
固有スキル:命の吸収および分配
文字通り生命から命を吸収することで人を越えて生きたり、傷の治りが早くなる。またそれを他人にも行える
職業:エージェント
性格:後輩口調のお調子者
容姿:セミロングの銀髪とスーツの美少女
特徴:固有スキルのため何歳なのか分からないが、行動言動は若め
新ゴーン帝国からその他の組織へのスパイだが、実はその他の組織からゴーンへのスパイもしている多重スパイであり、彼女の忠誠心がいったいどこに向いているのか彼女自身しか分からない
- 641 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/07(水) 16:25:22.03 ID:+FWA97A8O
- 名前・ダフク
性別・男
年齢・35
職業・破戒僧
固有スキル・相手の心を鎮め警戒心を解く
性格・基本的に世話焼きだがエロ親父
容姿・褐色の肌。スキンヘッド。小柄だが筋肉質な体つき。
その他特徴
各地を修行しながら回っている僧侶。話術が得意。
修行の一環として教会が無い寒村などで懺悔を聞く時や説法をする際にスキルと持ち前の話術を活かしており、チームでは交渉や説得を担っている。
なお、職業が破戒僧なのは女癖が悪く修行の際にしょっちゅう迷える子羊をナンパしてお持ち帰りした結果、破門されているため。
- 642 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/07(水) 16:27:12.92 ID:wG9yRf5pO
- 名前:フレア・ステュアート
性別:女
年齢:24
固有スキル:凍結
職業:傭兵
性格:クール&クールちょっとボケキャラ
容姿:軍服にロングソードの黒色美人
特徴:ゴーン神聖帝国に雇われた傭兵であり、とある国際精鋭傭兵組織のメンバーである。お金さえあれば戦争から家事までこなす。
- 643 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/07(水) 16:38:48.96 ID:lmtwalIAO
- >638-642を採用。登場はちょい待ち。
ククル「ヤツらは優秀ですが……扱うのが難しい連中ばかりです。本当に大丈夫なんでしょうか?」
ハスター「問題ありませんよ。優秀であれば、どんな人間だろうと関係ありません」
第三王子『ああ……その通りだ……』
勇者2「こ、こっち見ないでよ! 悪かったって!」
ハスター「では……早速ヨコハマに向かいましょう。時間が無いので、向かいながら色々説明をします」
再び安価とコンマ二桁判定。
↓1のコンマ25以上でヨコハマの大規模生命吸収魔法が仕掛けられている場所が判明
↓1〜5までヨコハマの説明。どういう町なのかを様々な観点から説明してください。それを合わせます
- 644 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/07(水) 16:44:31.09 ID:mvi3hbOdO
- 海外の異文化を吸収して独自の文化としている
- 645 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/07(水) 16:45:22.28 ID:4BWnbaQ60
- 毎月大きな祭りが開かれている活気に満ちた町
- 646 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/07(水) 16:51:09.07 ID:YTnOD1oBo
- なんか中心に無駄にデカイ高層ビルのような建物がある
- 647 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/07(水) 16:53:10.28 ID:gRHThi+vO
- ラメンという美味い料理が有名
- 648 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/07(水) 17:01:20.84 ID:wG9yRf5pO
- 巨大商会の支部があり様々な船が多く停泊している
- 649 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/07(水) 17:02:12.88 ID:R8p5BGV7O
- (友好的な個体に限るが)魔族との共存が実現している珍しい街
- 650 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/07(水) 17:03:13.16 ID:GUBx0CroO
- 道端ではヒノモトの言語よりも海外の言語の方が耳に聞こえるくらいもはや異国となっている
- 651 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/07(水) 17:07:05.29 ID:mryvH1CQ0
- >>634
悪い出来事を事前に予知してそれを防ぐ為に動くみたいな流れをイメージしてたんだ……すまんて
- 652 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/07(水) 17:14:24.42 ID:U2B7HymyO
- 解決できるって事は運命を確定させる類のものでは無いって事ね。
- 653 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/07(水) 17:22:28.36 ID:Y9b80QGhO
- 預言が誰視点で書かれてるのかで意味合い変わるよね。フェニさんにとってシャリーの歌が有害なものだったように
- 654 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/07(水) 17:25:39.10 ID:lmtwalIAO
- >>644-648を採用。まとめてくるので町の描写自体は後日。
ハスター「ヨコハマは……本当に異様な町ですよ。良い意味でも悪い意味でもね」
ハスター「あの町は海外の異文化を取り入れ、自国の独自の文化として昇華しています。毎月色んなお祭りも開催されていますし、その辺りは良い点だと思います」
ククル「……やかましくて私は苦手ですけど」ボソッ
ハスター「ただ……やはりその分キナくさい部分も多いんですよ。用途不明のビルや巨大商会の支部があるなど……」
ハスター「発展はしていますが、あまりにも急速なので付け込まれるところがありすぎるんです」
ククル「そうなんですよ……そのせいでいまだ魔法が仕掛けられている正確なポイントを特定できていません」
勇者2「そんな……!」
ハスター「ヨコハマで活動する怪しげな組織も少なくないですし……」
勇者2(み……三日で何とかなるかなぁ!?)
更に再び安価です。ヨコハマで活動する組織を募集します。危険思想を持つ組織からちゃんとした組織、ネタ組織でもオッケー。
↓3まで。コンマの一番高いものが逆月の所属組織
- 655 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/07(水) 17:29:00.86 ID:GUBx0CroO
- ファイザー商会
- 656 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/07(水) 17:32:46.95 ID:Y9b80QGhO
- ファイザー商会
- 657 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/07(水) 17:33:41.17 ID:YTnOD1oBo
- 連投だけど
全世界ラーメン同盟
逆月は勇者2に美味しいラーメンを食べさせたいという思いから和食を裏切ってラーメンの傘下に入ったのだ!
- 658 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/07(水) 17:35:19.95 ID:Y9b80QGhO
- ↑面白そう笑。機会あったらまたネタ安価とって欲しい
- 659 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/07(水) 17:46:06.25 ID:3F4ljPORO
- ファイザーは死に戻りと聞くと厄介そうだけど、勇者視点の物語だからそこまで脅威でも無かったな
- 660 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/07(水) 17:50:23.23 ID:lmtwalIAO
- 逆月からファイザー商会に参加していることが決まったところで今日はここまで。次回からヒノモトを救うためにヨコハマを駆け回ります。果たして救えるのか? 勇者2はせっかく呪いが解けたのにここで死んでしまうのか? 続きは明日以降。
- 661 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/07(水) 17:58:00.77 ID:YTnOD1oBo
- 乙乙
- 662 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/07(水) 17:59:13.18 ID:3F4ljPORO
- 乙でっしゅ
サッポロで味噌ラメン食べたい
- 663 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/07(水) 18:00:34.05 ID:+FWA97A8O
- おつ。塩ラメン野菜マシマシ。
- 664 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/07(水) 21:21:44.99 ID:cfvfYZuwo
- 豚骨ラメン!
おつー
- 665 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/08(木) 00:44:52.48 ID:vvYn1Up00
- 煮干ラメンください
- 666 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/08(木) 02:39:28.20 ID:QKy6l6ZhO
- チャシュメンの大盛
- 667 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/08(木) 03:09:42.64 ID:QKy6l6ZhO
- 全ての生命を吸い尽くす事で妖怪王がヒノモトから解き放たれるとかそういう感じなのか?
- 668 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/08(木) 13:55:03.93 ID:PJOn60ZSO
- >>1は豚骨醤油ラメンが好き。やっていくぜ!
【数時間後:ヨコハマ】
勇者2「うわぁー……」ボーッ……
勇者2は、ヨコハマの雰囲気に圧倒されていた。
見たこともないくらい高い建物や不思議な匂いの料理、初めて見るような格好をしている人々……初めて来る勇者2でも、一目でヨコハマが活気に満ち満ちている場所であることが分かった。
第三王子『おい、ボーッとするな。道の真ん中で止まると危険だぞ』
勇者2「あ、う、うん」
勇者2は第三王子と一緒にいた。ハスターとククルは別行動である。
曰く、
ハスター「魔法の捜索は私たちが行います。他の五人とも連携を取らなければなりませんからね。それまで待機していてください」
……とのことだ。
勇者2「いいのかなぁ……時間が無いのに何もしなくて……」
第三王子『仕方ないだろう。君には魔法を探す力は無いんだ』
第三王子『だからここに僕がいる。何かあったらハスターから連絡が来るさ。それまで落ち着いて待っていればいい』
勇者2「うーん……」
確かに第三王子の言う通りだ。勇者2は魔法を捜索するような能力は無い。戦闘の機会があるまで大人しくしているのが無難な判断だろう。
だが、あと三日でヒノモトが無くなってしまうかもしれないというのに、何もしないというのも収まりが悪い。
勇者2「どうしようかな……」
選択してください。
1.お祭りやってるみたい。会場に行ってみよう!
2.町の中心にある巨大な建造物を見に行こう!
3.なんか良い匂いがする……何の食べ物かな? 探しに行こう!
4.港に行って海でも見よう!
5.やることも無いしそこら辺で休もう!
↓1
- 669 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/08(木) 13:55:41.95 ID:EOCRQsRA0
- 3
- 670 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/08(木) 15:00:18.46 ID:PJOn60ZSO
- 3選択
勇者2「……あれ?」
勇者2(なんか良い匂いする……どこからだろ?)
勇者2(……コレかな?)
匂いの原因は、近くの屋台にある謎の食べ物だった。良い匂いのするスープの中に蕎麦……よりも太めの麺が入っており、色んな具が乗っている料理だ。
「おっ、お嬢ちゃん! 食べるかい!?」
勇者2「これって……?」
「ラメンだよ。知らないかい?」
勇者2「ラメン……?」
「知らないのか……よし! 一杯食べてもらおうじゃないか!」
勇者2「あ、でも、私お金無くて……」
「いいって! サービスさぁ!」
安価です。店のおっちゃんがサービスしてくれたラメンの種類を選んでください。選択によって会える人が変わります。
1.味噌ラメン
2.塩ラメン
3.豚骨ラメン
4.醤油ラメン
5.豚骨醤油ラメン
6.煮干ラメン
7.その他のラメン(上以外の好きなラメン書いてください)
↓1
- 671 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/08(木) 15:02:53.94 ID:Tpna97+wO
- 5
- 672 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/08(木) 17:03:40.39 ID:PJOn60ZSO
- 5選択→逆月と遭遇
「ヘイ! 豚骨醤油お待ちィ!」
勇者2「これが……ラメン……」ゴクリ……
勇者2「お、美味しそう……!」
勇者2「い、いただきます……!」ズルッ……
勇者2「!!?!!?」
勇者2「お、美味しいっ!!」
「おおっ、そうかいそうかい! そいつぁ良かった!」
勇者2「ホントに……ホントに美味しいっ!!」ズルズルッ!!
「ヘッ、良い食べっぷりじゃねぇか! ラメン屋冥利に尽きるねぇ!」
勇者2(いいなぁ……ヨコハマの人はこれが毎日食べられるのか……!)
勇者2(……ヨコハマ住んじゃおうかな!)
第三王子『……おい、勇者2』
勇者2「? 第三王子も食べる?」
第三王子『僕は食べられないだろう……。そんなことはどうでもいいんだ、見ろ』
勇者2「へ?」
逆月「…………」ズルズル……
第三王子『……あの男がさっきからこちらを見ている。知り合いか?』
勇者2「ううん……違うけど……」
第三王子『なら、気をつけた方がいいな……。あいつ、勇者2を狙っているかもしれない』
勇者2「えっ!? 何で!?」
第三王子『分からない……だが、用心に越したことは無い。この町は賑やかだが、その分治安も悪いからな……』
勇者2「…………」
安価です。行動を選択してください。
1.逆月に話しかけてみる
2.席を立ち、走って逃げる
3.席を立ち、警戒しながら何事もないように歩く
4.替え玉を頼む
5.その他(上以外で何かあれば書いてください)
↓1
- 673 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/08(木) 17:10:22.20 ID:8MbupLt1O
- 4
- 674 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/08(木) 17:11:51.06 ID:Tpna97+wO
- 当たり前だよなぁ?
- 675 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/08(木) 17:35:14.53 ID:VQDSen4MO
- ここまで来たらラメンライスもしたいところ
- 676 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/08(木) 17:44:50.64 ID:HRKVgD1uO
- 餃子もほしい、チャーハンも捨てがたい
- 677 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/08(木) 18:06:49.36 ID:PwWjGhXgO
- 4選択。餃子食べたいな〜〜〜
勇者2「……よし」
勇者2「替え玉くださいっ!!」
第三王子『なにぃーっ!?』
「へいよ!! もちろん替え玉もサービスだぜ!!」
「よっ! 大将太っ腹ぁ!」
「あ、俺も替え玉! サービスで!」
「馬鹿野郎! オメーはさっさとツケ払いやがれっ!」
勇者2「ふふ……賑やかな店だなぁ」
第三王子『お、おい……! 何を考えている!』
勇者2「?」
第三王子『お前も狙っているヤツかもしれないと言っているんだぞ!?』
勇者2「うん……たとえそうだとしても、替え玉は譲れないよ」
勇者2「私は今、ラメンの虜になっているんだっ!!」
第三王子『知るかっ!』
「ヘイお待ち!! 替え玉一丁!!」
勇者2「わーい!!」
第三王子『わーいじゃない!!』
「餃子もオマケしとくぜ!!」
勇者2「ギョーザ……?」
第三王子『ダメだコイツ……』
逆月「…………」スッ……
第三王子『!』
逆月「…………」カツ、カツ、カツ……
第三王子(……出ていった)
第三王子(……僕の、気のせいだったのか?)
- 678 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/08(木) 18:07:45.39 ID:PwWjGhXgO
- 逆月「…………」
逆月「…………」ゴソゴソ……
逆月は、懐から音魔法の札を取り出す。
逆月「…………」プルル……
逆月「…………出ないか……」
逆月「……やはり総帥には本部経由で連絡した方がいいか……」
ファイザー「私に何か用ですか?」
逆月「……!?」ゾクッ……!!
逆月(い、いつの間に……!?)
逆月(……ファイザー商会の総帥、か。やはり得体が知れないな……)
逆月「……はい、勇者2の件ですが……」
ファイザー「怖気づきましたか?」
逆月「……いえ、そうではありません。俺が彼女を連れ去ることは現実的ではない。他の人にやってもらった方が合理的かと」
ファイザー「ふむ……まぁ、いいでしょう」
ファイザー「どうやらネズミが紛れ込んでいるみたいですし……警戒はした方がいいかもしれませんね」
ファイザー「あなたは安全な場所で待機、実行の時まで連絡を待っていてください」
ファイザー「では、誰に任務をしてもらいましょうかね……」
コンマ二桁判定です。逆月の任務を代わりにするキャラを決めます。
↓1のコンマ偶数で紫電、コンマ奇数で炎髪、コンマゾロ目でレヴィーナ
- 679 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/08(木) 18:08:40.08 ID:Tpna97+wO
- ゆけ
- 680 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/08(木) 20:32:42.64 ID:PwWjGhXgO
- コンマ偶数のため、紫電が来るぜ
ファイザー「……紫電、来なさい」
紫電「はっ……!」シュン!!
逆月「!」
逆月(速い……飛脚か?)
ファイザー「聞いていましたね? 勇者2を捕らえてきなさい」
紫電「はっ……!」シュン!!
逆月(消えた……)
ファイザー「さて……後は彼女に任せて、あなたは任務を遂行しなさい」
逆月「…………」
逆月「……はい」
【その頃ラメン屋台では】
勇者2「はぁ〜……食べた食べた」
あの後、店主や常連たちから気に入られた勇者2は、色んな物をご馳走になった。
勇者2「もうお腹いっぱいで動けないよー」
第三王子『……そんなにだらけてどうする。さっきあと三日しかないのにとか言ってなかったか?』
勇者2「さっきはさっきだよ!」
第三王子『……ユウシャとは違う厄介さがあるなコイツ』
第三王子『まぁ、確かに今の勇者2にはやることは無いが……』
第三王子『……ん?』
コンマ二桁判定。コンマ30以上で勇者2は紫電の存在に気づきます。それ以下だと気づかず連れていかれます。
↓1
- 681 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/08(木) 20:34:15.87 ID:zhyChu5kO
- 築く
- 682 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/08(木) 22:45:49.98 ID:PwWjGhXgO
- 勇者2はちゃんと気づくぜ
第三王子『……!』
第三王子(何か来る……!)
第三王子『勇者2……!』
勇者2「───うん、分かってるよ」スッ……
勇者2「はぁっ!!」ブンッ!!
紫電「うぐっ……!?」ドサッ!!
勇者2の振るった薙刀が、見えないほど素早く動いていた紫電を正確に捉え、吹き飛ばす。
ガシャァン!!
「きゃああああっ!!」
「な、何だぁ!?」
紫電は屋台の列に突っ込んだ。客や店主たちは驚き、その場から離れていく。
紫電「チッ……!」
紫電(この私が動きを見切られるとは……不覚!)
勇者2「何者!? 私に何の用なの!!」
紫電「…………」
紫電「退散……!」シュン……!!
第三王子『消えた……!?』
勇者2「……いや、あそこだ! あそこにいるよ!」
勇者2(どうする……!? 追った方がいいのかな!?)
安価です。選択してください。
1.紫電を追う
2.追わないで周りを見る
3.一度ハスターと連絡を取ってみる
↓1
- 683 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/08(木) 22:46:59.51 ID:vvYn1Up00
- 2
- 684 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/09(金) 08:53:02.43 ID:66Zmt5f3O
- すいません、寝てました。続きやります。
2選択
勇者2「…………」キョロキョロ
第三王子『……どうした!? 追わないのか!?』
勇者2「……いたっ!」
逆月「…………」
勇者2(さっきの男の人だ……! 第三王子の言う通り、私を狙ってる……!?)
勇者2(今の女の子を差し向けたのもあの人かも……!)
逆月「…………」スッ……
勇者2「!」
勇者2(逃がしちゃダメだ……! そんな気がする……!)
コンマ二桁判定。コンマ40以上で逆月を確保。
↓1
- 685 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/09(金) 09:03:20.44 ID:u0VGFcED0
- よん
- 686 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/09(金) 09:03:55.08 ID:u0VGFcED0
- あああ悪ゾロ目すまねえ
- 687 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/09(金) 11:50:21.18 ID:66Zmt5f3O
- 44なので結構なピンチかも
勇者2「……!」グン……!!
逆月「……!」
逆月(気づかれたか……!)ダッ!!
逆月「……何!?」
逆月(どこにもいない……さっきまで俺を追っていたはずなのに……)
勇者2「───捕まえたっ!」グニョン!!
逆月「!?」
逆月(影の中から出てきた……!? これは……!)
逆月「閃影の……!?」
勇者2「!? 閃影様を知ってるの!?」
勇者2「まぁいいや……捕まえれば分かるよね!」
勇者2「『影縛り』!!」タンッ……!!
逆月「ぐっ……!?」
逆月(体が、動かない……!)
勇者2「よし、決まった!」
勇者2「さぁ、話してくれるよね? どうして私を……」
ファイザー「───失礼します」トンッ……
突如現れたファイザーが、勇者2の首に手刀を落とす。
勇者2「……!?」ガクン……
勇者2はなす術なく気絶してしまった。
- 688 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/09(金) 11:52:00.02 ID:66Zmt5f3O
- ファイザー「助かりました、逆月さん。あなたがいてくれたおかげで彼女に気づかれずに済みました」
逆月「総帥……! どうして……!?」
ファイザー「いえ……気が変わりましてね」
ファイザー「大規模な生命吸収魔法の展開……あれ、今日にしましょうか」
逆月「!?」
ファイザー「三日も待たなければならないというのが、急に億劫になりましてね。時間は有限ですから早めに終わらせましょう」
逆月「そ、それは……!」
ファイザー「大丈夫ですよ、約束通り勇者2さんの命は守ります」
ファイザー「ですから……逆月さんは、安心して死んでくださいね」パチンッ!!
逆月「……!!」ドクン……!!
ファイザーが指を鳴らすと、逆月の体が震え始めた。鼓動と共に明滅し、そのまま倒れ込む。
そして……逆月を中心に、魔法陣が地面に向けて急速に展開していく。
ザワッ……!!!
「な、何だこれ……!?」
「祭りの出し物かぁ?」
「こんなの聞いてねぇぞ!? 大丈夫か!?」
第三王子『ま、マズイ……! マズイぞこれは……!』
第三王子『とにかくハスターに伝えねば……!』
- 689 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/09(金) 11:53:20.63 ID:66Zmt5f3O
- ハスター「……!? この魔法陣……!」
ククル「バカな……預言は三日後のはずじゃあ!?」
第三王子『ハスター!!』
ハスター「第三王子さん……!」
第三王子『分かっていると思うが、生命吸収魔法が展開した! このままでは一日もしないうちにヒノモトが終わる!!』
第三王子『首謀者は見覚えのあるヤツだった……ファイザー商会の総帥・ファイザーだ!!』
ハスター「何ですって……!? どうしてその人物が……!」
第三王子『分からん……それと、勇者2がファイザーにさらわれてしまった!』
ハスター「!? そんな……!」
ククル「考えられる限り最悪の事態ですね……!」
ハスター「……諦めるわけにはいかない。預言は変わってしまうこともあるが、自らの手で変えることだってできる……!」
ハスター「第三王子さん! 私を魔法の中心点に連れていってください!」
ハスター「ククルはあの人たちに連絡を! 勇者2さんを連れ戻してください……!」
ククル「分かりました……!」
ハスター(何とか、何とかしないと……!)
安価です。どっちの場面から見るかを選択してください。
1.魔法を何とかするチーム
2.勇者2を助けるチーム
↓1
- 690 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/09(金) 11:53:34.76 ID:84EodeZDO
- 2
- 691 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/09(金) 11:55:15.09 ID:s1QQa/JEO
- @
- 692 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/10(土) 12:52:27.72 ID:8Cpo5U6VO
- また寝てしまった。やります。
2選択
【ククルSIDE】
ククル「この状況で必要なのは……!」
ククル「アイン! ビート! ダフク! 聞こえますか!?」
アイン『おう、聞こえんぜ!』
ビート『どうしたぁ? 俺の仕事はまだだと思ったんだがなぁ』
ダフク『いやいや、そうもいかないみてぇだぜ』
ダフク『見ろよ、地面にどんどんと魔法陣が描かれていきやがる』
アイン『うわ、ホントだ……。三日後じゃなかったのかよ』
ククル「事情が変わったんです! 今ハスターさんが向かっています!」
ククル「我々はとある女性を助けなければなりません! 名前は勇者2! ファイザーにさらわれました!」
アイン『ファイザー!? マジ!? そんな大物出てくんの!?』
ダフク『これは大変なことになってきたようだなぁ……!』
ククル「おそらくファイザーは港です! 港に一番近いのは誰ですか!?」
安価です。勇者2を助けるための行動を選択してください。
1.アイン……ファイザーの乗り込む船に潜入する
2.ビート……ファイザーの乗り込む船をバズーカでブッ壊す
3.ダフク……ファイザーの乗り込む船の船員に会話を交わし、出航を遅らせる
↓1
- 693 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/10(土) 12:58:32.86 ID:dPw3Y8ioO
- 1
- 694 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/10(土) 15:42:47.51 ID:8Cpo5U6VO
- 1選択
アイン『あー……多分俺が一番近いぜ。何をすればいい?』
ククル「ファイザーを見つけられますか!?」
アイン『んー……』
アイン『! いた!』
ファイザー「…………」ゴゴゴ……
アイン『アイツの担いでるのが勇者2って子か……?』
アイン『……すごいなアイツ。全然隙が無い。ホントにタダの商人かよ……?』
ククル「……ファイザーから取り返すのは厳しいですか?」
アイン『ああ、そりゃ無理だな』
アイン『船の中に潜入してみるよ。コッソリ勇者2ちゃんも取り返してくる』
ククル「ええ……! お願いします……!」
ククル「ビートとダフクは港で待機していてください!」
ダフク『いいのか? ハスターさんのところには向かわなくて』
ククル「問題ありません。そちらにはアンリとフレアが向かってますから……!」
- 695 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/10(土) 15:44:18.37 ID:8Cpo5U6VO
- 【ハスターSIDE】
ハスター「これは……!?」
魔法陣の中心に向かったハスターは、驚きを隠せなかった。中心には、一人の男が苦しみながら倒れていたからである。
第三王子『彼の体から魔法陣が広がっていったんだ』
ハスター「……人柱か!」
ハスター(ヒノモトを滅ぼすほど大規模な魔法をどうやって展開するのかと思っていたが……人間の命を使うとは……!)
ハスター「こんなの……許されない……!」ギリッ……!!
ハスター「アンリさん! どうですか!?」
アンリ「うーん、無理そうっすねー」
アンリは命の吸収や分配を行う固有スキルを持つ。彼女の力で生命吸収魔法を鎮静化させられないかと考えたのだが、それは難しいようだ。
アンリ「ウチがスキルでうまーくやったとしても、半日しか誤魔化せないっすよ多分」
ハスター「くっ……! やはりそうですか……!」
ハスター「……仕方ありません」
ハスター「フレアさん、お願いします」
フレア「……了解」
フレア「……『凍結』!」
フレアが手をかざすと、逆月の体が一瞬で凍結した。彼の動きが止まり、それと同時に魔法陣の展開も止まる。
- 696 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/10(土) 15:47:15.97 ID:8Cpo5U6VO
- 第三王子『……これで解決したのか?』
ハスター「いえ、これも時間稼ぎにしかなりません。このままの状態では魔法陣は展開を徐々に再開し、最終的には元通りになるでしょう」
アンリ「ウチのスキルでこの男を殺すのはどうっすか?」
ハスター「過激なことを言いますね……」
アンリ「でも、コイツの命で魔法が動いてんなら、殺すってのは悪くない選択肢だと思うっすけど」
ハスター「……いえ、そうとも言えません」
ハスター「確かにこの魔法は彼を軸に構成されているのだと思いますが、彼の魔力だけではこの魔法を維持できないでしょう。殺したところで止まりませんよ」
ハスター「どこかに魔力を供給する装置がある……! それを破壊できれば勝機はあります!」
フレア「……ヨコハマで、まだわたしたちが調べていない怪しい場所は一つしかない」
フレア「……あれ」スッ……
ハスター「……例の高層ビルですか……!」
フレア「でも、あの場所は……ヨコハマのしょーぐん? が入るのを許可していない……」
フレア「……どうする?」
ハスター「……致し方ありません。潜入するしかないでしょう……!」
アンリ「了解っす!」
アンリ「早速見張りをぶっ飛ばしに行くっすよー!」
ハスター「……ん?」
フレア「ぶっ飛ばす……了解」
ハスター「い、いや……潜入です! 潜入! なるべく穏便に!」
フレア「……分かった。穏便にぶっ飛ばす」
ハスター「ぜ、全然分かってない……!」
第三王子『……だ、大丈夫だろうな……!? 頼むぞ……!』
コンマ二桁判定。コンマ40以上で勇者2が目覚めます。
↓1
- 697 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/10(土) 15:49:10.34 ID:sZRfm1DHO
- 起きろ
- 698 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/10(土) 15:51:43.32 ID:gdmVI94QO
- 数値としての幸運は高いがリアルラックが足りない!
- 699 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/10(土) 15:59:27.91 ID:8Cpo5U6VO
- 勇者2が目覚めないので、アインの視点でやっていきます。
【アインSIDE】
アイン(よっと……)
アイン(潜入は簡単だったな……侵入されることを想定してないのかもな)
アイン(でも、この船デカイな……ちまちま探してたら一生見つかんないぜこれ)
アイン(ここは……『直近未来視』!)
安価です。この後起こる未来を自由に記述してください。ただし、コンマが低いと解釈でその未来が変更されることも。
↓2
- 700 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/10(土) 16:01:51.87 ID:m6kx6hcb0
- 気味が悪い位に無防備な部屋に勇者が寝かされていたのであっさりと救出成功(?)
- 701 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/10(土) 16:02:28.27 ID:WppCceTzO
- 魔法陣の発動トリガーになる装置を見つける
- 702 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/10(土) 16:12:26.84 ID:p4mcRY5UO
- 死に戻りってタイムリープみたいなもん?もしそうならファイザーが観測していない未来まで辿り着くしか対処法ないよな
- 703 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/10(土) 19:34:20.97 ID:8Cpo5U6VO
- >>701を採用。ただしコンマが低めなので厄介なことに……
アイン「……!?」
アイン「どういうことだよ……!?」
アインが見たのは、魔法陣の発動トリガーであろうと思われる装置だった。見たことも無い機械がいくつも並び、スクリーン上に魔法陣のような物が表示されている。
その装置が設置されている部屋に、アンリとフレアが突入してくる。
だが……問題はそこではない。
アイン「何で……」
アイン「何でファイザーがその部屋にいるんだ……!?」
そう、ファイザーがその装置の近くに立っているのである。アンリとフレアが突入したということは、さっきの連絡に間違いがないならば、例の高層ビルのはずだ。
アイン「この一瞬で移動したってのか……!?」
アイン「クソッ、あいつら……無事ならいいけど……!」
アイン「……ともかく俺は勇者2ちゃんを探すしかないか……!」
- 704 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/10(土) 19:37:33.42 ID:8Cpo5U6VO
- 【ハスターSIDE】
ハスター「……!?」
アンリとフレアの後を追ったハスターは目を疑った。そこに、勇者2と共に船に乗ったはずのファイザーがいたからである。
ファイザー「どうも、皆さんこんにちは」
ファイザー「ここはヨコハマ将軍が立ち入り禁止区域にしていたはずですが……?」
アンリとフレアは言葉通り見張りをぶっ飛ばしていったので、ハスターは後で将軍の元で平謝りすることを覚悟しながら、ビルに入っていた。
中には誰もおらず、がらんどうとしていた……が、かすかに何かの駆動音が聞こえたため、その音が聞こえる場所に向かったのである。
……まさか、そこにファイザーがいるとは思わなかったが。
ファイザー「侵入者がいるという情報は得ていましたが……あなたたちは一体どちら様ですか?」
ハスター「それに答える前に……その装置を止めていただけますか」
ファイザー「……何故?」
ハスター「誤魔化す必要はありません……あなたがヒノモトに大規模な生命吸収魔法を展開していることは分かってるんです!」
ハスター「さっさとその装置を止めなさい!!」
ファイザー「……どこからその情報を得たのか気になるところですが……まぁ、それは後でいいですかね……」
ファイザー「装置ですが、止めるわけにはいきませんね。クライアントの意向なもので」
アンリ「クライアント……これが仕事ってわけっすか」
ファイザー「ええ。私は報酬を貰えるならば何でもしますから」
ハスター「……では、報酬を払うのでその装置を止めてくださいっ!」
ファイザー「それは……難しいんじゃないでしょうか。こっちのクライアントよりも価値のある報酬をあなたたちが提供できるとは思えませんね」
ハスター「……それは分からないじゃないですか。一体そちらのクライアントはどんな報酬を?」
ファイザー「世界を支配した後、私が今まで通り商売をやれる権利です」
全員「!?」
- 705 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/10(土) 19:39:22.78 ID:8Cpo5U6VO
- フレア「……まさか、アンタのクライアントって」
ファイザー「ご察しの通り、魔王軍ですよ」
第三王子『魔王……!』
ハスター「……あなたが魔王軍と取引しているという噂……本当だったんですね」
ファイザー「そうです。まぁ……正直あまり隠してもいませんが」
ファイザー「魔王はいつの日か必ず我々人類を支配するようになるでしょう。だから、今のうちに関係を保っているだけです」
ファイザー「魔族が跋扈する世界になろうとも、商売が無くなることは無いでしょうから」
ハスター「くっ……! それなら……!」
ファイザー「あなたたちが魔王軍を倒す、とでも言うつもりですか?」
ハスター「……!」
ファイザー「本気で言っているんですか? 本当に……本気で、人類が魔王に勝てると?」
ハスター「……ええ、我々はそのつもりですよ」
ファイザー「…………」
コンマ二桁判定。コンマゾロ目だと、ファイザーがハスターたちのことを信じるかもしれません。
↓1
- 706 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/10(土) 19:41:44.77 ID:Zp2N6Ek40
- おや
- 707 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/10(土) 19:43:00.03 ID:37meWARAO
- ここでゾロ目とは格好いいぜ
- 708 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/10(土) 19:45:06.53 ID:7puhYqf/O
- ハスターさん主人公じゃん
- 709 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/10(土) 20:00:26.82 ID:8Cpo5U6VO
- ホントに!?! ハスターさんの時ゾロ目めちゃくちゃ出るね!?!
展開ガッツリ変わるので、しばしお待ちください。
- 710 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/10(土) 20:01:29.96 ID:37meWARAO
- ファイザー章ボスから仲間ルートへ…?
- 711 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/10(土) 20:33:15.01 ID:Ky6HCMy0O
- 偉業を成し続ける男
- 712 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/10(土) 21:15:26.91 ID:WxVPNN28O
- ルナちゃんの見守り力
- 713 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/10(土) 21:47:03.79 ID:8SnVHBwVO
- 本当に長生きしそう
- 714 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/10(土) 23:29:14.80 ID:wagtMRTMo
- いまのとこ勇者が死んで転生したり意識を失ったり他の事してたりする間に他の人ががんばると言う勇者のスキルっていったい……な感じね
- 715 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/11(日) 00:49:03.85 ID:uufnvUay0
- ユウシャ成分完全に抜かないと何かしら面倒事起こしそうな気がする
- 716 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/11(日) 01:08:35.74 ID:6X5OIs5Io
- ・第三王子の亡霊とコンタクトを取り勇者を見つける
・準幹部級モンスターを撃破し予言の書を手に入れる
・勇者にかけられた呪いを単独で解呪
・敵対寄りの一大勢力を説得する
こいつ人類に貢献しすぎでは
- 717 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/11(日) 17:21:47.24 ID:S+zYT0z7O
- よくよく考えたらハスター本当にすごいな。続きをやります。
ファイザー「…………」
ファイザー「……少し時間をいただけますか?」
ハスター「……? 何を……」
ファイザー「いくつか体験するだけです。何もしませんからご安心を」
ファイザー「……………………」
ファイザー「……ふふ、ふふふふふ……」
ファイザー「はははははははは!」
全員「!?」
ファイザー「ふふふ……ふは……!」
ファイザー「いやはや……参りましたね。困ったな……」
ファイザー「……分かりました。止めましょう」
ハスター「……え?」
ファイザー「生命吸収魔法の展開を止めましょう……そう言っているんです」
ハスター「えっ……!?」
ファイザー「? 不服ですか?」
ハスター「い、いや、そういうわけでは……!」
ファイザー「そうでしょうね。では止めます」ガコン!!
そう言うと、ファイザーは機械のレバーを動かす。小気味良い音がしたと思うと、目の前の機械は運動を停止した。
ファイザー「これでいいですね。後は、起点となる逆月さんの体から魔法陣の種を取り出す必要があるな……」
フレア「……その男なら氷で固めてしまったが」
ファイザー「おや、それはマズイですね。魔法陣の展開が終わった今、魔力の供給が無くなった体はどんどん冷えていきますよ」
ファイザー「放置したら死んでしまうでしょうね」
ハスター「……い、今すぐ彼の凍結を解いてください!」
フレア「……りょ、了解した……!」
アンリ「あ、ウチも行くっす!」
タタタッ……!!
- 718 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/11(日) 17:24:17.82 ID:S+zYT0z7O
- ハスター「……これで、止められた……のか?」
ファイザー「はい。これでヒノモトが消滅することはありません」
第三王子『どういうことだ……? 何か裏があるんじゃ……?』
ファイザー「何もありませんよ、第三王子さん」
第三王子『……! 僕が見えているのか……!?』
ファイザー「霊的存在は見えていた方が商売の役に何かと立ちますからね」
第三王子『そ……そうなのか?』
ファイザー「まぁ、それはともかく……あなたたちは私の心変わりを不審に思っていることでしょう。ご安心ください、きちんと説明します」
ファイザー「まずは……私の固有スキルについて話しましょう」
ファイザー「私の固有スキルは『死に戻り』です。死んだ時にその時の記憶を保有したまま、任意の時間に戻ることができます」
ファイザー「このスキルのおかげで、どんなに危険な商売でもこなすことができました。間違って死んだら戻ればいいだけですので」
ハスター(強力なスキルだ……勇者2さんにも引けを取らない……!)
ファイザー「このスキルを使い、私は魔王軍とも取引をしていましたが……」
ファイザー「……あなたのせいでそれができなくなりました」
ハスター「……え? 私……ですか?」
ファイザー「あなた……お名前は?」
ハスター「ハスター……と言います」
ファイザー「ハスター……ハスターさん……」
ファイザー「私は、あなたが世界を救うと言った時の目を見てしまった。そのせいで、私の心の中に生まれてしまったのです」
ファイザー「この人と一緒にいれば世界を救えるかもしれない……そんな淡い希望が」
ハスター「!」
- 719 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/11(日) 17:28:32.97 ID:S+zYT0z7O
- ファイザー「バカバカしいことです。そんなことあるわけないのに……」
ファイザー「あるわけないんですが……一度心に生まれた希望というのはなかなか消えないものですね」
ファイザー「あなたたちは覚えていないと思いますが、私は何回かヒノモトを滅ぼしています」
第三王子『何……!?』
ハスター「……なるほど、『死に戻り』を使ったんですね」
ハスター「でも、どうして時間を戻ったんですか?」
ファイザー「それが……何度やり直しても、私は魔王軍に殺されてしまうんですよ」
ハスター「!?」
ファイザー「やり直してどう上手く立ち回っても……最終的には魔王の部下に殺されてしまいます」
ファイザー「あなたのせいで私が希望を抱いたからです。魔王軍の誰かがその希望を見抜いて、私を不穏分子として殺すのですよ」
ファイザー「……もう今までのように動くことはできません。私は魔王軍との取引を止め、あなたたちの味方になるほか道は無いのです」
ファイザー「それがおそらく……私が生き残る唯一の道だから」
ファイザー「……信じられないかもしれませんが、これが私があなたたちに協力する理由です」
ハスター「ファイザーさん……!」
ハスター「……事情は分かりました」
ハスター「私は……あなたを信じ、そして歓迎します」
第三王子『!? い、いいのかハスター!?』
ハスター「私は……彼の言葉にウソは無いと思いますよ。もちろん、警戒はさせてもらいますが」
ファイザー「賢明な判断です。すぐに人を信じる商人はすぐ身を滅ぼしますからね」
- 720 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/11(日) 17:31:03.54 ID:S+zYT0z7O
- ファイザー「……では、信じてもらうためにもう少しお話ししましょう。魔王軍が何故ヒノモトを滅ぼそうとしているのか……その理由をお教えします」
ファイザー「このヒノモトに、妖怪王と呼ばれるモンスターがいることはご存知ですか?」
ハスター「! はい、知っています」
ファイザー「ならば話が早い」
ファイザー「魔王軍は、この魔法を展開することで妖怪王を消し去ろうとしたのです」
ハスター「……!?」
第三王子『つまり……妖怪王は魔王軍と敵対しているのか!?』
ファイザー「敵対……どうでしょうね、少なくとも魔王軍はかなり警戒しているようです」
ファイザー「妖怪王は知能の高いモンスターに過ぎませんが、魔王軍の幹部に匹敵する力を持っています」
ファイザー「そして、妖怪王は縛られることを嫌うようで……魔王軍の傘下に入ることを拒否したらしいのです」
ハスター「だから殺してしまおうとした……と」
ファイザー「ええ、正攻法では損害が大きいですからね」
ハスター(……ということは、『救済の唄紡ぎし者、黒き龍によりその身を裂かれる』という預言は一体……)
ハスター(……いや、魔王軍の敵だからと言って、こちらの味方とは限りませんね)
ハスター「……ありがとうございます。では、一度皆を集めてもいいですか?」
ファイザー「分かりました。私も勇者2さんを解放しなければなりませんね」
ハスター「……何故彼女を?」
ファイザー「ああ……人質ですよ。魔法陣の起点となる例の男……逆月さんに言うことを聞かせるためのね」
ファイザー「どうやら、彼は過去に彼女の父親の部下だったようでね。人質として使うのに好都合だったまでです」
ハスター「な、なるほど……」
第三王子『……本当にいいのか? こいつを仲間に引き入れて』
ハスター「だ……大丈夫でしょう」
ハスター(……多分)
- 721 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/11(日) 17:34:19.68 ID:KjtbyaiqO
- ファイザー敵のままだったら大変やったろな
- 722 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/11(日) 17:34:34.78 ID:S+zYT0z7O
- 【ヨコハマの港:ファイザー所有の船の中】
ハスターによって集められた面々は、ヒノモトの危機が去ったこと、それからファイザーと魔王軍に立ち向かう共闘関係になったことを伝えた。
ククル「……しょ、正気ですか先生!?」
ククル「彼の話の言う通りなら、魔王に与しヒノモトを滅ぼそうとした張本人と手を組むことになるんですよ!?」
ファイザー「まぁ、そう興奮しないでくださいよ」
ククル「アンタね……!」
ファイザー「あなたの考えることは分かります。敵だった人間がいきなり味方になる……危険ですし、信用できないでしょう」
ファイザー「ですが、私もあなたたちに協力するしか道が無いのでね。無理にでも信用していただきますよ」
ファイザー「商人の信用は現物でお見せしないといけませんが……」
ファイザー「その前に、ここにいる人の気持ちを確認しておきたいところですね。私も慎重にいきたいので」
ビート「俺とアインは問題ねぇぞ。俺たちは帝国の軍人だからな、上官であるハスターに従うさ」
ビート「まぁ……ここにヒノモトの酒でもあれば、もっと信用してやるがなぁ……」
ファイザー「いいでしょう。早速用意させます」
ビート「ガッハッハッハッ! 今日からお前はダチだなぁ!」
アイン「仕事中に飲もうとするなよ……まぁ、ビートの言う通りだ。俺も従うよ」
アイン「任務はヒノモトを救うことだったが、これで終わりってわけじゃないんだろ? ハスター」
ハスター「ええ……任務内容を変え、このまま続行するつもりです」
フレア「……なら、報酬の上乗せを要請する。それを認めるならば、わたしも文句は言わない」
ファイザー「傭兵の方ですか? 話が早くて助かりますね」
ファイザー「私の情報を信用してくれるならば報酬は今の倍は出しましょう」
フレア「……一生ついていく」
ダフク「それでいいのかいフレアの嬢ちゃん!?」
ダフク「あー……俺はハスターさんが信じるなら信じるよ。ハスターさんが俺を雇ってくれなかったら飢え死にしていたろうからな……恩人のことは信じるさ」
ファイザー「……なるほど、ハスターさんの信頼を勝ち取ることが皆から信用される近道というわけですね」
ハスター「そ、そういうわけではないと思いますが……」
- 723 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/11(日) 17:37:34.97 ID:S+zYT0z7O
- 逆月「……なぁ、俺は帰ってもいいのか?」
フレア「……助けてやったのに、その言い草は何だ」
逆月「いや、それは感謝してるが……計画が無くなったのなら、俺がここにいる意味は無いだろう?」
ファイザー「どうせですからあなたも手伝いなさい、逆月さん」
逆月「……俺にはもう従う理由は無いんですよ、総帥」
ファイザー「そんなことはありませんよ。このチームには勇者2さんがいます。守りたいのではないですか?」
逆月「……!」
勇者2「?」
逆月「…………」
逆月「……給料は出るんでしょうね」
ファイザー「ええ、もちろん。通常通りに」
逆月「……分かりましたよ。お手伝いします」
逆月「手伝いついでに……アンタ」
アンリ「ん? ウチっすか?」
逆月「アンタ……多重スパイだろう」
全員「!?」
アンリ「……ほー、よく分かるっすね!」
逆月「俺の職業は間者だからな」
アンリ「はー、なるほど。同業者っすかー……」
ククル「す、スパイ……なんですかアンリ……!?」
アンリ「あー、大丈夫っすよ。ちょっと事情話すの面倒っすけど、別にあんたたちを裏切ってるわけじゃないんで」
アンリ「それより、ファイザーとやらの話を聞いた方がいいんじゃないっすか? そっちの方が重要でしょ」
ハスター「……後で必ず訳を話してくださいよ」
アンリ「話すっす、話すっす」
アイン「軽くね?」
勇者2(……逆月さんって人、私の知り合いなのかな? 後で教えてもらおう……)
- 724 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/11(日) 17:38:05.87 ID:S+zYT0z7O
- ハスター「……では、ファイザーさん。色々と教えていただきますよ」
ファイザー「私が教えられるものであれば、何なりと」
安価です。ファイザーから色んな情報を教えてもらいましょう。何を教えてもらうか安価してください。
↓3まで
- 725 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/11(日) 17:41:11.11 ID:uufnvUay0
- 預言を見せて何かわかることがあるか聞いてみる
- 726 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/11(日) 17:42:47.62 ID:KjtbyaiqO
- 魔王軍幹部の情報とか拠点とか
- 727 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/11(日) 17:48:23.35 ID:e3ex+ZQFO
- 男?女?
- 728 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/11(日) 18:10:36.16 ID:r2nHY6myO
- 幹部の一人、エターナルさんのあっさり死をみてると妖怪王大したことなさそう
- 729 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/11(日) 18:22:46.54 ID:Oo29MfUeO
- 分身を本物と勘違いして油断してる可能性もある
- 730 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/11(日) 18:30:51.52 ID:S+zYT0z7O
- 一つずつ処理していきます。
ハスター「では……こちらの『預言の書』を見ていただきたいのですが……」
ファイザー「! 実在したのですか……」
ハスター「私たちはこの書物によってヒノモトの破滅が迫っていることを知りました」
ハスター「魔王軍と取引をしていたファイザーさんであれば、私たちにはできなかった預言の解釈が可能かもしれません」
ファイザー「なるほど……では、失礼して……」
安価とコンマ二桁判定です。
↓1のコンマ30以上で>>628、>>630の預言の情報を獲得
↓2、3で更なる預言を募集。コンマ50以上で採用します
- 731 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/11(日) 18:31:12.75 ID:BzXsqFFuO
- よい
- 732 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/11(日) 18:37:45.70 ID:e3ex+ZQFO
- 闇を打ち払う一人のツワモノ現れ、各国を束ね、人々を導くであろう
- 733 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/11(日) 18:39:18.46 ID:Oo29MfUeO
- チート盾もみつかるぞ!すごい
- 734 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/11(日) 18:44:38.67 ID:uufnvUay0
- 預言が随時更新されていくタイプのものなら、ヒノモトが救われたことで他の予言に変化が生じていないかどうか気になる
- 735 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/12(月) 02:17:30.07 ID:XC4nGpdh0
- 序盤からチートなキャラ、インフレについていけなくなりがち
- 736 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/12(月) 08:25:18.82 ID:MEO2UcIvO
- また寝てしまいました。続きやるぜ。
ファイザー「…………なるほど」
ファイザー「この『救済の唄紡ぎし者』というのは、シャリー女王のことではありませんね」
ハスター「……! やはり……!」
ファイザー「黒き龍の方は妖怪王か……? この辺りは微妙なところですが、ともかくシャリー女王が妖怪王によって殺されるという預言では無さそうです」
ファイザー「彼女が危険な立場にいることには変わりありませんがね」
ファイザー「そして、この剣についてですが……存在する場所が分かりますよ」
ククル「! 本当ですか?」
ファイザー「ええ……この剣は、魔王軍も目をつけているのでね」
第三王子『……!』
ハスター「それは、一体どこに……?」
安価です。チートな剣はまだ行ったことの無いエリアに存在します。下から選択してください。
1.獣人族が支配する谷
2.エルフ族が支配する森
3.人魚族が支配する海
↓1
- 737 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/12(月) 08:27:29.76 ID:lY675w5b0
- 2
- 738 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/12(月) 10:31:02.17 ID:MEO2UcIvO
- 2選択
ファイザー「エルフ族の支配する森です」
全員「……!?」
ハスター「それはまた何というか……厄介な場所にありますね……」
勇者2「そうなの?」
ハスター「ご存知ありませんか? まぁ、それも仕方ないかもしれませんね……」
ハスター「エルフ族とは、『森の賢者』とも呼ばれる種族です。森に生き、森と共生しながら暮らしています」
ハスター「男女共に美形で、エルフ族と言えば皆が羨望の眼差しで見るような種族だったんですよ」
勇者2「……だった?」
ファイザー「その能力値の高さから、魔王が最も危険視した種族なんです。そのため、魔王軍はどの種族よりも先にエルフ族の撲滅を優先しました」
勇者2「……!」
ハスター「そのせいでエルフ族の数は減り、前にも増して排他的になりました。当然ですけどね……」
ククル「そんな場所にある剣など、手に入るのでしょうか?」
ハスター「……ですが、魔王軍に渡すことは避けねばなりません。エルフ族との対話も考えなければ……」
- 739 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/12(月) 10:33:16.48 ID:MEO2UcIvO
- ファイザー「……! これは……」
ハスター「どうしました?」
ファイザー「……皆さん、預言が追加されましたよ」
全員「!?」
アイン「えー、なになに……?」
アイン「『闇を打ち払う一人のツワモノ現れ、各国を束ね、人々を導くであろう』……だってさ」
ビート「うむむ、これだけじゃ抽象的すぎて何も分からんな」
第三王子『……お前の出番じゃないのか』ジー……
勇者2(こ、こっちを見ないでよ! そんな大層なことできないって……!)
ハスター「これは後々解析しましょう……他にも聞きたいことがありますからね」
ハスター「例えば……魔王軍の幹部の情報など、です」
ファイザー「……確かに、それは私しか知らないでしょうね」
安価です。魔王軍には十体の幹部がいます。その魔族の名前・性別・属性・容姿・特徴をお願いします。>>586-589の中から採用する可能性もあるので、いくつか幹部には選ばれませんが、そのうちどこかで出します。
属性は>>175の十個の中から選んでもいいし、オリジナルの属性でもオッケー。特徴ではその魔族の戦い方とか性格とかを。
↓10まで
- 740 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/12(月) 10:39:51.47 ID:XC4nGpdh0
- 名前 エス
性別 男
属性 永遠
容姿 モヤモヤした白い霧の中に赤い眼のような光が2つ
特徴 あらゆる時間、空間、世界線において常に存在している生き物。この性質ゆえに魔王に滅ぼされることはないのだが、倒せるだけの力もなく成長もしないので魔王に従っている
- 741 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/12(月) 10:48:55.80 ID:/cnKk4OhO
- 名前 スライムマン
性別 既に出てる設定の通りに
属性 同上
容姿 同上
特徴 今度こそジャコを倒すと力をつけた結果エターナルの後継として幹部の座についた。奴は幹部の中でも最弱
- 742 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/12(月) 10:50:09.04 ID:ixpEUKiko
- 名前:クラウディア・ベル
性別:女
属性:雷風
容姿:龍角と立派なしっぽと赤いお目めがチャームポイントの白龍
特徴:希少種龍人の1人
長命種として人生経験豊富だろうに性格は随分と青春期乙女のように幼く
恋愛漫画を読んで恋に憧れたり、バトル漫画で戦闘フェチになったりと影響されやすい
- 743 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/12(月) 10:55:34.15 ID:f/IJQ+EPO
- 名前 シヴァ
性別 女
属性 風
容姿 占い師の装いをした盲目の老婆
特徴 はるか太古より生きている魔人、少なくとも魔王より遥かに歳上。
風と意志疎通でき、過去から未来に渡るまで世界中の風が彼女の目であり耳である、故に彼女はこの世界の殆どのことを知っている。人と魔の争いに興味はなく干渉も積極的にはしないが魔王の志の行く末に興味があるため傍についている。
任務に赴く他の幹部等に占いと称して少しばかりの助言を出すのが暇潰し。
- 744 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/12(月) 10:59:10.51 ID:JvSo8DE7O
- 名前:エリシア・ドリーマー
性別:女
属性:月
容姿:ナイトキャップにネグリジェを着た常に気だるげな美人
特徴:怠惰な性格で基本横になっており、移動は基本魔法を使って浮翌遊する。
通称"夢の王"であり、他人の夢世界に干渉し渡り歩くこともできる。
魔王への忠誠心は高くなく魔も人も平和に暮らせればと思う平和主義者。
平和のために世界の全てを永遠に夢世界に落とすことを目標としてひっそりと行動している。
- 745 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/12(月) 11:02:00.91 ID:baCjx9pmO
- 名前 ベルゼ
性別 女
属性 闇・火・水・土・風
容姿 頭から悪魔の様な角が生えている妖艶な女性。5色の魔導球を操る
特徴 元人間の大賢者で迫害され死にかけていたところを気まぐれで魔王に救われた。その為人類に対しては殺意を剥き出しにし幹部一残虐とも言われる。魔王から受ける行為は何であろうと愛であると認識しており、魔王が絶対の信頼を置いている珍しい人物
- 746 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/12(月) 11:06:06.23 ID:/JY4wlozO
- 名前 ククパド
性別 男
属性 火
容姿 コック帽をかぶったおじさん
特徴 相手を調理して絶品料理にしてしまう恐怖のおじさん
- 747 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/12(月) 11:09:56.17 ID:BPME93cdO
- 名前:アルシエル
性別:男
属性:闇
容姿:大きな黒翼と黒スーツをがっちり着た伊達男
特徴:コミュ強の陽キャであり、幹部たち全員や魔王にも軽口飛ばすようなちゃらんぽらんだが、魔王に対する忠誠心や幹部たちへの仲間意識は人一倍強い
人間たちへの感情は普通
悪魔の一人であり、純粋な魔翌力量が桁違いな幹部筆頭
- 748 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/12(月) 11:11:04.82 ID:Ib5NgzEI0
- 名前 クスノキ
性別 男
属性 斬(風属性の亜種)
容姿 黒髪ロングな美麗な男、長身痩躯だが引き締まった体をしており、身の丈程の太刀を扱う
特徴 ヒノモト出身、人の身ながら『最強の武』を求めて鍛え続けた結果『半仙人』と呼ばれる種族となる
無口で無愛想、強者との立ち合いでのみ笑顔を見せる
魔王軍に参加しているのは『世界全てを敵にすればいずれ最強になれる』と考えた為
戦闘スタイルは太刀に魔翌力を纏わせてぶった斬るオンリー、しかし【斬】の性質上、リーチも威力も通常の太刀とは比較にもならない
- 749 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/12(月) 11:17:27.75 ID:kER4cSmF0
- 名前 怒海天
性別 男
属性 水
容姿 山10個分の大きさはあろうかという海蛇/人型のときは半魚人の漁師っぽい男性
特徴 漁師だったが近頃は収穫がよくなく魔王軍に志願し、実力で幹部にのし上がった
スライムマンと同じく新参だが、豪雨や津波を起こして敵軍や敵地を一掃できるので軍略面で重宝されている
田舎者丸出しのなまりがきつい話し方
- 750 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/12(月) 11:20:01.75 ID:baCjx9pmO
- 名前:マルケ
性別:女
属性:空間
容姿:ただの美人
特徴:そこはかとなくボケキャラ、天然。
方向音痴を極めた古参魔王軍幹部
幹部に任命されてから今でも魔王城に辿り着けないため現幹部たちから認識されていない。人間たちへの攻撃命令も知らないので、意外に人間たちとも仲良く、放浪無職迷子旅を繰り返している。
空間属性が抑えられなく常に周りの空間が歪んでいるためこんなことに…
- 751 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/12(月) 13:56:40.61 ID:FU0tQUCcO
- >>1が性格や特徴欄は短いと嬉しいって一度言ってるのお構いなしで長文安価取られまくってるの草生える
- 752 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/12(月) 14:01:56.56 ID:Pt66k5Ea0
- 長文ばっかの中クッソシンプルなネタキャラ枠クックパッドおじすき
- 753 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/12(月) 16:48:37.69 ID:pk80oGyeo
- クックパッドは草
- 754 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/12(月) 17:35:24.73 ID:S0i6ySwU0
- 途中から読み始めた人は読み飛ばすことも多いし、設定を短くして欲しいのなら安価の度にその旨を伝えた方がいいと思う
- 755 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/12(月) 23:16:50.74 ID:MEO2UcIvO
- 今さらなんですが、アイリの名前を「アンリ」と表記してました。ごめんなさい。脳内で変換しておいてください。あと、この世界では「名前・名字」の形式です。アメリカ式。
キャラ安価ですが、長くてダメってわけじゃないですよ。設定が多すぎると生かしきれない可能性もあるかなーというだけで。
ではやるぜ。
- 756 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/12(月) 23:21:33.04 ID:MEO2UcIvO
- ファイザー「……いいんですか? 本当に聞いても」
ククル「……もちろんですよ。知らなければ倒せないでしょう」
ファイザー「そうですか……」
ファイザー「……個人的には、知らない方が良いこともあると思いますがね」
ファイザー「では……お教えしましょう」
ファイザー「魔王軍には十体の幹部が存在しますが、十つの席全てが埋まったのは数年前のことです。今までは様々な理由で空席があったので」
ファイザー「その中でも……雷の女帝・麒麟后、暴虐の炎魔・アズール、殺戮の大賢者・ベルゼ、闇使いの悪魔・アルシエルは特に危険です」
ファイザー「彼らは昔から魔王に仕えており、忠誠心が強く、そして……桁外れに強い」
ファイザー「また、アルシエルはそうでもありませんが、麒麟后、アズール、ベルゼは人類を嫌っており、殺戮を好みます」
ファイザー「私も機嫌を損ねて何度殺されたことか……」
ダフク「……何度殺されても諦めんのは、流石は世界一の商会の総帥といったところか」
- 757 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/12(月) 23:45:49.18 ID:MEO2UcIvO
- ファイザー「最近入ってきたのは三体。スライムマン、怒海天、そしてクスノキです。スライムマンと怒海天は実力で幹部までのし上がってきました」
ファイザー「ですがスライムマンは……まぁ、正直幹部の中では最弱でしょうね。強いモンスターといったところですか」
ファイザー「しかし、ゴーン神聖帝国に並々ならぬ敵意を持っていましてね……」
ファイザー「誰だったかな……帝国にいる有名なビーストテイマーは確か……」
ハスター「……もしかして、ジャコさん?」
ファイザー「ああ、そうそう。その人です」
ファイザー「ジャコを絶対に殺してやるんだと息巻いてましたよ。何か恨みでもあるんでしょうか?」
ハスター「さ、さぁ……?」
勇者2(……勇者を助けてくれた時のモンスターだっけ。まだ怒ってるんだ……)
ファイザー「問題はクスノキですね……。彼は元々ヒノモト出身で、妖怪王の説得に失敗した魔王が直々にスカウトしたんです」
ファイザー「彼は人間だったんですが、強さを求めて修業しているうちに『半仙人』となり、魔族と認められて魔王軍に入隊しました」
ファイザー「元人間の彼を快く思ってない者もいるようですが……彼の強さには並の魔族じゃ敵いませんからね。何も言えないというのが実情のようです」
ククル「幹部から袋叩きにあったりはしないんですかね……」
ファイザー「魔王が認めてますからね。幹部の多くは魔王に従いますから」
ファイザー「幹部の一人・ベルゼも元人間ですが、魔王に認められて幹部入りし、今では魔族の仲間入りです。幹部たちと楽しく人間をブチ殺していますよ」
アイン「怖いな……!」
- 758 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/12(月) 23:47:37.64 ID:MEO2UcIvO
- 逆月「……ちょっと待て、クスノキと言ったか!?」
ファイザー「? ええ、言いましたが」
逆月「…………」
ハスター「どうかしましたか?」
逆月「……俺の知り合いに、剛拳という男がいる。そいつも仙人のような暮らしをしているんだが……」
逆月「そいつの知り合いにクスノキという名の男がいたはずだ……!」
勇者2「!」
ファイザー「なるほど……その人に話を聞ければ彼の攻略に一歩近づけるかもしれませんね」
ファイザー「残りの三体は……まぁいいですかね」
ビート「何でだよ!? ここまで来たら教えてくれよぉ!」
ファイザー「いや……彼らに関してはどう説明していいものか……」
ファイザー「一体はエリシア・ドリーマー。『夢の王』と呼ばれる魔族ですが、彼女は魔族とか人類とか……そういう区別が無いんですよ」
ファイザー「ただ、幸せな夢の中のように平和にいつまでも暮らせれば……そういう考えなんです」
フレア「何だ……良いヤツじゃないか」
ファイザー「触れた相手を夢の中に引きずり込み、一生目覚めないようにしたとしても、ですか?」
フレア「……前言撤回だ」
ファイザー「でしょうね」
ファイザー「もう一人は地獄の料理人・ククパド。どんな相手でも調理して『料理』にしてしまう恐怖のおじさんです」
勇者2「こわっ!」
ファイザー「ですが、全然厨房から出てこないんですよね……。なのでどれだけ強いのかは不明です。幹部なので弱いとは思いませんが」
ファイザー「そして、最後の一体は……エス。彼は……よく分かりません」
ファイザー「魔王軍の参謀として指示を出しているのですが、どういう存在なのかいまいち掴めないんですよね……」
ファイザー「私が会った時は、モヤモヤした白い霧の中に赤い眼のような光が2つ漂っていただけでした」
ハスター「…………」ゴクリ……
- 759 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/12(月) 23:49:03.41 ID:FU0tQUCcO
- ククパド拾われてて草
- 760 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/12(月) 23:49:11.77 ID:MEO2UcIvO
- ファイザー「……以上が十幹部の全容です。理解していただけましたか?」
ファイザー「より詳細なデータは後々お知らせしますが、全員が規格外に強いということが分かっていれば問題ありません。スライムマンでさえね」
ファイザー「ハスターさんなら知っていますかね……隊長と交戦したエターナルという元幹部をご存知ですか?」
ハスター「! はい」
ファイザー「彼、最近復活したようですよ」
ハスター「……!?」
ファイザー「新たな召喚者が現れたらしいです。しかし、彼は幹部にはならなかった」
ファイザー「……他の幹部に比べ、圧倒的に弱すぎたからです」
全員「……!!」
ファイザー「そして……魔王はその幹部が束になっても敵わないほど強いのですよ」
ファイザー「だから私は魔王軍に逆らうことを止めたんです。絶対に勝てるとは思えなかったので」
ファイザー「……ハスターさんに会ってしまったのが運の尽きですね。魔王に勝とうとしなければならないなんて……」
ハスター「いいえ……そのうちに良かったと思うようになるでしょう。我々の仲間になって、ね」
ファイザー「……だと良いんですが」
- 761 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/12(月) 23:52:46.74 ID:MEO2UcIvO
- ファイザー「……話は戻りますが、十幹部に勝つことはほぼ不可能だと言わざるを得ません」
ファイザー「ですが、いつかはきっと勝たなければならないでしょう。魔王軍から世界を救うつもりなら」
ファイザー「そこで……勇者2さん」
勇者2「えっ、あ、はい!」
ファイザー「あなたが一縷の希望になると思われます」
勇者2「わ、私が!?」
ファイザー「先程誘拐して分かったのですが、あなたは強い。そこらの魔族なら余裕で屠ることができるでしょう」
ファイザー「……理由は分かりませんが、ハスターさんたちが目を掛けているようですし。何か特別な力を持つのでしょうね」
ファイザー「勇者2さん、あなたには……エルフ族の森に行って、最強の剣を手に入れてほしいのです」
ファイザー「そして───幹部の一人・クスノキを倒したください」
勇者2「!?」
逆月「な……何を言うんですかっ……!?」
ファイザー「そもそも魔王軍がその剣を手に入れようとしているのは、クスノキが倒される危険性があるためです」
ファイザー「彼は『最強の武』を目指しています。チートな剣には興味が無いようですが、その剣を手に入れた者と戦いたいと考えているようです」
ククル「……そうなると、クスノキの方が負ける公算が高いわけですか」
ファイザー「ええ……だから魔王軍は先手を打とうとしています」
ファイザー「誰かが剣を手に入れ、クスノキと交戦し、勝つ。それで魔王軍に大打撃を与えましょう」
ファイザー「いいですか……そもそも我々だけで魔王軍を倒すことはできません。必ず各国との連携が必要なんです」
ファイザー(……私もヨコハマ将軍と話をする必要がありますね。それはともかく……)
ファイザー「魔王軍の幹部を一体撃破したとなれば、手を貸してくれる勢力は格段に増えます。これを狙わない手は無いでしょう」
勇者2「わ、私にできるかな……」
第三王子『少なくとも、この中では勇者2が一番適任だろう』
ハスター「勇者2さん……私たちがサポートします。やってくれませんか?」
勇者2「……うんっ、分かった!」
勇者2「私……頑張ってクスノキっていう人を倒すよ!」
勇者2「その前に、まずはすごい剣ってのを手に入れないとね!」
【勇者2の短期的な目標】妖怪王を倒し、自らにかけられた呪いを解く
↓変更
【勇者2の短期的な目標】エルフ族の住む森に行き、チートな強さを持つ剣を手に入れ、クスノキを倒す
- 762 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/12(月) 23:53:40.98 ID:MEO2UcIvO
- 勇者「……それで、すぐ行くの? 私、神主様に挨拶とかしないと……」
ファイザー「どれくらいの猶予があるか……ヒノモトを消滅させる任務をこなさないわけですから、私がどこまで魔王軍を誤魔化せるかですね……」
コンマ判定です。コンマ一桁の数だけ、○週魔王軍を誤魔化せます。ゾロ目だと倍。
↓1
- 763 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/12(月) 23:54:37.87 ID:FU0tQUCcO
- ほいな
- 764 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/12(月) 23:54:44.41 ID:6XelRG5Qo
- ぞろぞろ
- 765 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/12(月) 23:55:15.80 ID:Yp1O71wBO
- 普通に有能商人
- 766 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/12(月) 23:56:04.89 ID:OkHyFojmO
- この有能ほとんどの確率で敵のままだったんだよな
- 767 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/13(火) 01:00:38.90 ID:AJ+VF0xGO
- ファイザーは肉体の成長止めてたりすんのかな
もし人並にしか生きられないのであればファイザー的にはこの協力関係あまり旨味がなさそう(平和になるの待ってる間に寿命で死にそうなので)
- 768 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/13(火) 01:14:52.23 ID:DtCx0Hh1O
- 7週間、つまり一ヶ月以上猶予があります。割と色々できそう。
ファイザー「……そうですね、実行日を一ヶ月ずらしたことにしましょう。そうすれば7週間ほどは誤魔化せると思います」
ハスター「そ、そんなに誤魔化せますか?」
ファイザー「おそらく問題ないかと。今までの実績がありますからね。誰も私が裏切るとは思っていないはずです」
ファイザー「……魔王の庇護が無いとなると、私も商売のやり方を変えねばなりません。しばらくは商会のあれこれで忙しくなると思います」
ハスター「ありがとうございます……! ファイザーさんのおかげで、綿密に計画を立てることができそうだ!」
ファイザー「……礼には及びません。私は自分の利益のためにあなたたちについただけですから」
ファイザー「拠点は私の船を使うと良いでしょう。ヨコハマ内よりも安全かと」
ククル「……そういえば、幹部たちはどこを拠点にしてるんですか?」
ファイザー「基本は世界の北西側……魔王軍が支配を拡大しているエリアにいますよ。彼らは魔王の指示が無い限りほとんど動きませんから」
ファイザー「……ああ、でも、スライムマンは実績を上げようと色んなところに行ってるようですが」
ククル「なるほど……何か無い限りは動かないんですね」
ファイザー「そうですね。正直、幹部たちは我々人類を舐め腐っています。だから未だ本気を出してないとも言える」
ファイザー「……そして、敢えて言うならばそこが狙い目かもしれません」
第三王子『ふむ……』
- 769 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/13(火) 01:17:49.17 ID:DtCx0Hh1O
- ハスター「……では、ファイザーさんの話も一段落したところで……」
ハスター「話していただけますか、アイリさん」
アイリ「ん? 何っすか?」ゴクゴク
ククル「何を飲んでるんだお前は……!」
ビート「おおっ! これ美味いなぁファイザー!」
ファイザー「ああ、それはヒノモトのニーガタ産ですからね。米が違いますから美味しいでしょう」
アイン「いつの間にビートも!」
ククル「何じゃないだろう、何じゃ! お前がスパイだという話だぞ!?」
アイリ「ああ、その話っすか。完全に忘れてたっす」
アイリ「うーん、そうっすねぇ……何て言えばいいのかなぁ……」
アイリ「ウチは元々帝国の残党に向けて送られたエージェントなんす。知ってます? ゴーン帝国の残党のこと」
ハスター「……話には聞いたことがあります」
ハスター「魔王軍に占領された時は任務で他の場所にいたゴーン帝国の軍人たちが、現帝国を良く思っていないとか……」
アイリ「んで、ウチがそこに送り込まれたわけなんすけど……その組織のスパイもしたりしてるんすよね。今の帝国の情報を横流ししてたっす」
ダフク「か、軽くないかい?」
アイリ「いいんす。だって、ウチが忠誠誓ってるの他のところなんで」
全員「!?」
ファイザー「……ゴーン神聖帝国でも帝国の残党組でも無いのですか?」
アイリ「そうっす」
勇者2「い、一体どこに……!?」
コンマ一桁判定です。一桁の数によって忠誠を誓う相手が変わります。それにより交流できる種族が増えるかも。ゾロ目だとボーナス。
↓1
- 770 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/13(火) 01:18:40.77 ID:XiD/NW6c0
- ん
- 771 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/13(火) 01:20:04.42 ID:OVVcghLWO
- まーたゾロ目でてる
- 772 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/13(火) 01:21:02.14 ID:F2nxbPiH0
- もうおら慣れてきたぞ
- 773 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/13(火) 01:30:52.82 ID:DtCx0Hh1O
- ゾロ目出すぎ! ゾロ目のため、砂漠の王国に住む獣人族との交流が深くなります。
アイリ「……真面目なとこだし、真面目になった方がいいっすね」
アイリ「───ハスター殿」
ハスター「!」
アイリ「私は東南にある砂漠の国から、ゴーン神聖帝国へと送り込まれたエージェントです」
アイリ「任務は『ゴーン神聖帝国が協力に値するかどうかを見極める』というものです」
アイリ「潜入の結果、ゴーン神聖帝国は協力に値する国であると判断しました」
アイリ「近いうちに、我が王国に使者をお送りください。正式な同盟の手続きを行います」
全員「……!?」
ハスター「な、何と……!」
ファイザー「……まさかこの段階で同盟を持ち掛けるところがあるとは」
アイリ「……まぁ、そんな感じっす。余裕あったら連絡ヨロっす」
フレア「……真面目なアイリの方が好きだな」
アイリ「えー、でも疲れるんすよねぇ」
- 774 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/13(火) 01:32:49.76 ID:DtCx0Hh1O
- ハスター「こ、これは……! やることが山積みだな……!」
ハスター「皆にもかなり働いてもらうことになります。よろしくお願いしますね……!」
全員「はいっ!!」
アイリ「……あ、最後にいいっすか? ずっと気になってたんすけど」
ククル「どうした?」
アイリ「ファイザーって……男? 女?」
全員「!?!」
全員(み……皆聞きたくても聞けなかったことを!)
ファイザー「…………」
ファイザー「どっちがいいですか?」
アイリ「へ?」
ファイザー「男と女、どっちがいいですか?」
↓5まで多数決。3票集まった方の性別になります。決まらなかったらコンマの高い方を採用
- 775 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/13(火) 01:34:16.14 ID:OVVcghLWO
- 男
- 776 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/13(火) 01:34:19.92 ID:Eteytnumo
- おんにゃのこ
- 777 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/13(火) 01:34:22.83 ID:F2nxbPiH0
- 男
- 778 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/13(火) 01:34:34.28 ID:XiD/NW6c0
- 男
- 779 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/13(火) 01:34:37.35 ID:jUqKEKy/O
- 女女女
- 780 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/13(火) 01:35:56.34 ID:VAjCFV3mO
- 性別不明という性別がすき
- 781 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/13(火) 01:43:54.24 ID:DtCx0Hh1O
- 多数決の結果、男になりました。
アイリ「じゃあ……男?」
ファイザー「……はい、なりました」
アイリ「え?」
ファイザー「私は今から男です」
ダフク「せ……性別ってそういうものだったか!?」
ハスター「ははは……相変わらず不思議な人だ」
ハスター「では、今日は解散しましょう。明日から忙しくなりますから」
ハスター「繰り返しになりますが、皆さんよろしくお願いしますね」
全員「はいっ!!」
- 782 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/13(火) 01:45:49.54 ID:DtCx0Hh1O
- そんなわけで本日はここまで。次回からは色々やらなきゃいけないことがたくさんですね。
ちなみにファイザーは、勇者が何度転生しても厄介な敵役として登場させるつもりでした。まさかこんなことになるとは。
まだまだ世界を救う足掛かりができたくらいなので、これから勇者の活躍はあると思います。多分。皆さんの安価やコンマで何とかよろしくお願いします。ではまた明日以降。
- 783 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/13(火) 01:51:48.14 ID:Eteytnumo
- 乙乙
何度転生しても頼りになる仲間を得たのか幸先が良いのよ
- 784 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/13(火) 01:59:58.63 ID:VAjCFV3mO
- 乙
アイリちゃんは何歳なんすかね
- 785 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/13(火) 02:04:34.67 ID:F2nxbPiH0
- 乙
ラッキー
- 786 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/13(火) 02:07:04.91 ID:XiD/NW6c0
- 乙
希望を持った瞬間にファイザーの生存√が消えたって事は魔王は運命を感知する力でもあるのだろうか。それともエスに監視させてる?
- 787 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/13(火) 08:05:57.63 ID:uWj6LK6Wo
- 乙
ハスターは後世で英雄と呼ばれてそう
- 788 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/14(水) 09:55:15.73 ID:pWObsMdZO
- おはようございます。やります。
翌日。
勇者2たちは行動を開始した。ファイザーのおかげで7週間の猶予ができたとは言え、やることは山積みだからである。ハスターの指示のもと、皆はやることをしっかりとやっていく。
そんな中、勇者2は逆月と話し、彼が懐刀の一人・逆月その人であることを知った。
勇者2「あなたが……逆月様!?」
勇者2「私を守ろうと……?」
ファイザー「ええ。ヒノモトを消す起点となるのは構わないが、勇者2だけは助けてくれと言われましてね」
ファイザー「適性を持つ人物が彼しかいなかったので、条件を飲んだわけです」
逆月「……ただの罪滅ぼしさ。俺は裏切り者だからな」
勇者2「その……裏切り者っていうのはどういう……?」
逆月「……知る必要は無い。知ったところで何も変わらない、非合理だ」
ファイザー「……そんなことはありませんよ」
逆月「!」
逆月「……意外ですね、総帥がそんなこと言うなんて」
ファイザー「私は、ハスターさんの意志を知って確実に人生の歩む道が変わりましたよ。あなたもそうなる可能性はある。ならないかもしれませんが」
逆月「…………」
勇者2「教えて……くれませんか。知りたいんです、父上のことや、他の懐刀の皆さんのこと……」
勇者2(……私が、まだユウシャのことを知らなかった頃のことを)
逆月「…………はぁ、分かったよ」
逆月「言わなきゃ帰してもらえなそうだしな……」
コンマ二桁判定です。妖怪王はそこまで悪くないテイなわけですが、どこまで良い存在なのか。コンマが高いほど良いヤツ。ゾロ目だと守り神的な。
↓1
- 789 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/14(水) 09:59:41.87 ID:OPlo2CbB0
- おいう
- 790 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/14(水) 14:26:40.62 ID:c0vlnNYxO
- 女の時に恋人ができて男に転生して再会したらホモになるのか?
- 791 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/14(水) 21:50:58.62 ID:yHowofcNo
- 結構いいやつなのかな
- 792 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/15(木) 08:30:06.09 ID:ndh2Cz980
- いつの間にか戻ってた……これからの展開が楽しみだ
- 793 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/15(木) 08:44:36.45 ID:8U8Kun6oO
- 昨日はすいません。続きをやっていきます。
コンマ87……妖怪王、実はめちゃくちゃ良いヤツ
逆月「……勇者2、ヒノモトに妖怪がどれだけいるか知ってるか?」
勇者2「へ? よ、妖怪?」
逆月「ヒノモトの人口と約同数だ。これは大陸における妖怪……モンスターのことだな、そっちの数を考えても異常に多い」
ファイザー「そうですね。ヒノモトにおけるモンスターの数はかなり多いです」
勇者2「そ、そうなんだ……」
逆月「だが、その反面ヒノモトでは妖怪による事件は少ない……。これがどういうことか分かるか?」
勇者2「……妖怪王が、他の妖怪たちを統制してるってこと?」
逆月「そうだ。妖怪の中でも危険なヤツは抑え、ある程度の自由を許し、人間たちに迷惑を掛けないように繁栄していく……」
逆月「妖怪王はそうやって人間と妖怪の中立を保ってきたんだ」
勇者2「逆月様は、そのことをどうして……?」
逆月「……勇者2父様はダテという城下町の将軍に仕えていた。その町は昔から妖怪王と交流があったんだよ。俺はそのことを知ってる唯一の懐刀だった」
勇者2「……! じゃあ、御父様は妖怪王のことを知ってて……!?」
勇者2「それじゃあどうして私に呪いなんか……!」
逆月「……魔王のヤツのせいだ」
勇者2「!?」
逆月「勇者2父様は、勇者2が生まれたくらいに一線を退かれた。子育てに専念したいと言ってな。俺たち懐刀もそれを受け入れ、共に暮らしていた」
逆月「そんな時だ、魔王が妖怪王のスカウトに来たのは」
逆月「妖怪王に拒否された魔王は……あろうことかヒノモトに呪いを掛けた。ヒノモトの人間たちがバケモノになる呪いをな」
逆月「名前は何だったかな……体が腐敗しながら生きているバケモノだったはずだが……」
ファイザー「……ゾンビですか?」
逆月「ああ、それだ。魔王は俺たちにゾンビになる呪いを掛けやがったのさ」
勇者2「ゾンビ……!」
勇者2(この周回でもゾンビが……!)
逆月「勇者2父様は、それを妖怪王から聞き……苦渋の決断を為された」
逆月「……ゾンビの呪いを勇者2父様の住む村にだけ凝縮することにしたんだ」
ファイザー「! それは……ヒノモトを救うために犠牲になった……と?」
逆月「……そうだ。妖怪王は呪いを消すことはできなかったが、一箇所にまとめることはできたんだ」
逆月「……俺が裏切り者と呼ばれるのはここからさ」
逆月「俺は……勇者2父様から命令を受け、懐刀たちを騙して村の外に出したんだ。あいつらを救うためにな……」
逆月「だが……あいつらからしたら、俺がゾンビになりたくなくて逃げ出したとしか思えない。妖怪王のことは知らないんだからな。嫌われて当然だ」
勇者2「そ、そんな……! 別に逆月様が悪いわけじゃ……!」
逆月「いいんだ……。結局は俺が主君を置いて逃げたことに変わりは無い」
逆月「勇者2のことだって、ゾンビ化が進んでいたから置いてきたんだ。何故か妖怪王が短命の呪いを掛けて人間にしたみたいだけどな」
勇者2「!」
勇者2(じゃあ……この呪いは私を助けるために……? どうして妖怪王は私にだけ……)
勇者2(……ううん、そんなことより……)
- 794 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/15(木) 08:49:29.06 ID:8U8Kun6oO
- 勇者2「……話に行こうよ。そのことを他の懐刀の人たちに!」
逆月「!? バカな、何を今さら……」
勇者2「だって、皆仲間だったんでしょ? それが仲悪いままだなんて……御父様も悲しむよ」
逆月「しかし、それは……」
ファイザー「悪くないと思いますよ」
逆月「!? ファイザー総帥……!?」
ファイザー「勇者2父さんは非常に強い侍だったと聞いています。彼の懐刀があなたと和解し、もしこちらの味方になってくれるとしたらかなりの戦力になるでしょう」
ファイザー「それに、あなたが勇者2父さんへの不義理を悔い、侍であることを止め、銃を持ったことは知っています。そろそろいいのでは?」
逆月「……!」
勇者2「私をついてるし……きっと皆許してくれるよ!」
逆月「…………」
逆月「……ここで意地になっても意味が無いか」
逆月「……分かったよ。久しぶりにあいつらに会ってみるよ」
勇者2「! うんっ!」
逆月「しかし……いいんですか? 俺たちだけ私的な理由で動いて」
ファイザー「身辺の問題をきちんとしておくのも戦いの前には大切なことです。こちらの味方になるかもしれないという利益もある」
ファイザー「ただ、その代わりと言ってはなんですが……妖怪王とのコンタクトも取ってほしいところですね」
逆月「!」
逆月「……試してはみますよ」
勇者2「じゃあ、早速行こっ! 懐刀の皆のところに!」
コンマ二桁判定です。今から残りの懐刀9人に会いに行きます。コンマ50以上でこちらの仲間になります。なお、閃影だけは自動成功。
コンマなので、人少なそうだったら連投あり。
↓1 風切
↓2 玉藻前
↓3 剛拳
↓4 大樹
↓5 白鷺
↓6 雷蔵
↓7 紅蓮
↓8 弱
- 795 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/15(木) 08:51:36.12 ID:2DLRjtsDO
- はい
- 796 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/15(木) 08:56:04.36 ID:r6ItKJp6O
- えいやっ
- 797 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/15(木) 09:13:10.91 ID:DkNgqme8O
- ナカーマ
- 798 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/15(木) 09:24:45.85 ID:DkNgqme8O
- 人いない?
- 799 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/15(木) 09:33:46.93 ID:2DLRjtsDO
- はい
- 800 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/15(木) 09:43:10.96 ID:b+kVOGCOo
- ここに
- 801 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/15(木) 09:43:40.64 ID:b+kVOGCOo
- いる
- 802 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/15(木) 09:43:46.14 ID:DkNgqme8O
- 狙う
- 803 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/15(木) 09:44:10.79 ID:b+kVOGCOo
- ぜ
- 804 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/15(木) 09:47:13.89 ID:bLnQWd3I0
- どうだ
- 805 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/15(木) 11:12:59.45 ID:8U8Kun6oO
- コンマの結果、協力してくれるのは剛拳、大樹、白鷺、雷蔵、紅蓮の5人。ここに閃影と逆月を足して7人の懐刀が協力してくれることとなりました。そこら辺の描写はもうちょい後で。
勇者2「行ってきます! 後のことよろしくねっ!」
ファイザー「はい、分かりました」
勇者2「まずは神主様のところに行かないと! 呪い解けたこと教えてあげるんだ! 早く早く!」グイッ
逆月「わ……分かった! 分かったから引っ張るな……!」
ファイザー「行きましたか……」
ポスドク「おい!」
ファイザー「おや……これは珍しい。あなたが研究室から出てくるなんて」
ポスドク「おやもクソもあるかよ! どういうことだ!」
ポスドク「オレの開発した大規模生命吸収魔法を使わねーだと!?」
ファイザー「……地獄耳ですねぇ」
ポスドク「ふざけんなよ! あの開発にどれだけ注ぎ込んだと思ってんだ!」
ポスドク「オレの共同制作者たちも黙ってねーぞ!」
コンマ二桁判定。コンマ30以上で○○○○が、60以上で○○○と○○○○が登場。
↓1
- 806 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/15(木) 11:30:29.39 ID:b+kVOGCOo
- こん
- 807 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/15(木) 13:17:22.00 ID:8U8Kun6oO
- コンマ39のため、デューカ再登場。ちなみに60以上だとザナフとメアリィも出てました。
ポスドク「なぁ、そうだろう!? デューカ!」
デューカ「フハハハハ! ここが東洋の魔地か! 思わず三度目の堕天を陥りそうなほどの美しさだ……!」
デューカ「……ムム! この芳香は……噂に聞く人を地獄に落とす悪魔の料理・ラメンではないか!?」
デューカ「こうしてはおれん……ボクの右手に封じ込められた悪魔の六六六柱の一体・≪悲劇の堕天使(ルシフェル)≫が疼いて仕方がない……!」
デューカ「ではさらばだ! 狂気の研究者に亡者の総帥よ! フハハハハー!」ダダダッ!!
ポスドク「あっ、おい! 何ちゃっかりメシ食いに行ってんだ!!」
ファイザー「……相変わらず自由な方だ」
ポスドク「魔法使いとしてはかなりの素質があるんだけどな……コミュニケーションが全然取れねぇ」
ポスドク「……あいつはあんな感じだったが、自分の研究が使われねぇことに怒ってるはずだ! そうに違いねぇ!」
ファイザー「使わないとは言ってませんよ?」
ポスドク「え?」
ファイザー「もっとも……使い道は魔王軍の殲滅に変更しますが」
ポスドク「は?」
ファイザー「ああ、言い忘れてましたね。私は生き方を変えたんです。これからは魔王軍を倒す正義の商人になろうかなと」
ポスドク「…………」
ポスドク「はああああああっ!?」
ポスドク「お、おいおいおいおいおいおいおいおい!!」
ファイザー「うるさいですね……。契約解除しますよ」
ポスドク「お、お前なぁ! 分かってんのかよ!?」
ポスドク「オレはお前の元にいりゃあ安全に研究できると思って契約したんだぞ!?」
ファイザー「そう言われても事情が変わったのだから仕方ありませんよ。諦めて協力してください」
ポスドク「がああああっ! クソォ! マジかよ!」
ポスドク(でもコイツがスポンサーになってくれてるおかげで助かってるからなぁ……!)
ポスドク「……分かったよ。協力すりゃいいんだろ!」
ファイザー「理解が早くて助かります」
ポスドク「チクショー……! オレもラメン食ってくるっ!」ドスドスドス……!!
- 808 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/15(木) 13:18:43.52 ID:8U8Kun6oO
- ファイザー「……行きましたか。あの方も割と自由ですね……」
ファイザー「……では、私も向かいますか」
ファイザー「話をしなければならない人は私にもいるのでね……」
【ヨコハマ城:天守閣】
ファイザー「……お久しぶりですね、ヨコハマ将軍」
ヨコハマ将軍「…………」
安価です。ヨコハマ将軍の性格募集。
↓2
- 809 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/15(木) 13:18:50.29 ID:r7M0i8VR0
- 俺も食ってくる!
- 810 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/15(木) 13:19:39.66 ID:/fzCgxtzO
- とてもシャイ。筆談じゃなきゃ喋れない
- 811 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/15(木) 13:24:09.12 ID:896s+tUFO
- 33歳で厨二病はキツいっす……
- 812 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/15(木) 13:34:16.85 ID:8U8Kun6oO
- そういえばデューカは33歳だったね。これは大変だ……まぁいいか。
ヨコハマ将軍「…………」
ヨコハマ将軍「…………」サッ……
ファイザー「……顔を隠さないでもらえますか」
ヨコハマ将軍「…………」サラサラサラ……
ヨコハマ将軍『仕方ないであろう。私は恥ずかしがり屋なのだ』
ファイザー(相変わらず筆談なんですね……)
ファイザー「……まぁ、いいでしょう」
ファイザー「今日来たのは、ヨコハマ将軍にお話しなければならないことができたからです」
ヨコハマ将軍『何だ。言うてみい』サラサラ……
ファイザー「ヨコハマで私が行うはずだった計画ですが……中止が決定しました」
ヨコハマ将軍「…………」
安価とコンマ二桁判定です。ゾロ目だとなんかいいことあるよ。
↓1のコンマ偶数でヨコハマ将軍は計画を知っていた、奇数で知らない
↓2のコンマ偶数でヨコハマ将軍はファイザーに友好的、奇数で敵対的
↓3で中心部に立っている高層ビルは何のためにあるのかを安価で募集。
- 813 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/15(木) 13:36:43.21 ID:2DLRjtsDO
- はい
- 814 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/15(木) 13:39:57.14 ID:r7M0i8VR0
- ん
- 815 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/15(木) 13:41:02.56 ID:896s+tUFO
- 代々伝わる秘伝のラメン製造工場
- 816 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/15(木) 15:37:57.58 ID:8U8Kun6oO
- みんなラメン好きだなぁ。美味しいもんね。
ヨコハマ将軍『計画?』
ファイザー「……ああ、そういえば説明してませんでしたね」
ファイザー(私がヒノモトを消そうとしていたと知ったら流石に怒るかもしれないな……)
ファイザー(黙っておきますか)
ヨコハマ将軍『あのラメン工場の一部を使って行っていたものか?』
ファイザー「ええ、そうです。しかし、もう終わったことなので……一応ご報告までに」
ファイザー「……あの場所ってラメン工場なんですか」
ヨコハマ将軍『そうだ。代々伝わる秘伝のラメン工場だぞ。我が町で一番重要な場所だ!』サラサラサラ!!
ファイザー(興奮している……ヨコハマの人たちは本当にラメンが好きですね)
ファイザー「そして……ここからが本題なのですが……」
ファイザー「私、そして私の率いるファイザー商会は……魔王軍と敵対することを決定しました」
ヨコハマ将軍「!!」
ヨコハマ将軍「…………」サラサラ……
ヨコハマ将軍『真か?』
ファイザー「はい」
ヨコハマ将軍「…………」サラサラサラ……
ヨコハマ将軍『貴殿のことだ。その決断がどんな結末を意味するか分からないわけでもあるまい』
ヨコハマ将軍『それでもやると言うのか』
ファイザー「……はい」
ヨコハマ将軍「…………」フゥ……
ヨコハマ将軍『あのファイザーともあろう人物が、まさかそんな決意をするとなぁ……。人とは分からないものだな』
ファイザー「自分でも驚いていますよ」
ファイザー「……そこで……」
ヨコハマ将軍『分かっておる。私たちにも手伝えというのだろう?』
ヨコハマ将軍『確かに鎖国しているとはいえ、ヒノモトにとっても魔王軍は脅威であるしな』
ファイザー「ええ……」
コンマ二桁判定です。ヨコハマ将軍は手伝おうかなーと思っていますが、他の将軍はどうでしょう。
↓1のコンマ50以上でオーエド将軍は勇者2たちに協力。ここが一応ヒノモトの総意となります
↓2のコンマ50以上でキョート将軍は勇者2たちに協力。また、↓1と↓2のコンマ一桁を足した数だけ他の城下町の将軍が協力
- 817 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/15(木) 15:40:29.22 ID:RRfKdbtIO
- 99
- 818 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/15(木) 15:52:06.91 ID:896s+tUFO
- ナイスゾロ目!
- 819 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/15(木) 16:08:48.57 ID:8U8Kun6oO
- ゾロ目なのでオーエドもキョートも協力してくれるし、ヒノモト全体も「魔王軍倒すで御座る」って感じです。
再び安価です。他に手伝ってくれる城下町は3つです。城下町の名前と特徴をお願いします。名前はオーエド、キョート、ヨコハマ、ダテ以外。特徴はシンプルでオッケー。
↓3まで
- 820 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/15(木) 16:12:04.39 ID:SGyvRvHWO
- イガ
ニンジャがいっぱいいる
- 821 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/15(木) 16:13:52.89 ID:b+kVOGCOo
- サツーマ
老若男女皆殺戮マシーンなやつらばかりの街
- 822 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/15(木) 16:18:16.89 ID:dmJVnyaQO
- ビワ
中央に巨大な湖がある。この湖の上に空飛ぶからくりを飛ばして距離を競う行事があるらしい
- 823 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/15(木) 17:55:17.01 ID:8U8Kun6oO
- ヨコハマ将軍『貴殿は運が良い』
ヨコハマ将軍『数週間前、将軍たちの秘密裏の会議にて、ヒノモト全体が魔王軍に対抗するために鎖国を一時的に中断することを決定した』
ファイザー「! それは……本当ですか!?」
ヨコハマ将軍『発案者はオーエド将軍だ。ヒノモトを治める将軍が言うことだ、誰も反対しなかった』
ヨコハマ将軍『ただし、全ての城下町が一度に魔王軍と対抗するわけではない。自国の防衛が第一だからな』
ヨコハマ将軍『まずは第一陣として、オーエドにキョート、我がヨコハマ……そしてイガ、サツーマ、ビワの六つが兵を送ることになっている』
ヨコハマ将軍『そちらの協力者は?』
ファイザー「ゴーン神聖帝国です」
ヨコハマ将軍「何……!?」
ヨコハマ将軍「あ……」
ヨコハマ将軍「……!」サラサラサラ!!
ヨコハマ将軍『失礼した。それは真か?』
ファイザー(別に喋ったっていいのに……)
ファイザー「はい、本当です。疑うなら使者を呼びますが?」
ヨコハマ将軍『いや、構わない』
ヨコハマ将軍『ゴーン神聖帝国の噂はこちらに入っている……強国が協力者というのは心強い。早速オーエド将軍に飛脚を飛ばそう』
ファイザー「飛脚ですか……ウチのを使いますか?」
紫電「お呼びで」シュン……!!
ヨコハマ将軍『……いや、申し訳ないが飛脚は自分のを使う』
ファイザー「おや、そうですか」
ファイザー「では紫電、帰りなさい」
紫電「…………はい」シュン!!
ヨコハマ将軍(可哀想に……)
- 824 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/15(木) 17:56:36.89 ID:8U8Kun6oO
- ヨコハマ将軍『話は終わりか? ならば失礼する。貴殿らとの連携を進めるため、家老にも話を通さねば』
ヨコハマ将軍『そちらも帝国の使者に話を通しておいてくれ。いつか会合を開きたいのでな』
ファイザー「分かりました。話しておきましょう」
ファイザー(……ハスターさんは、今何をしているところでしょうか)
【その頃:ファイザー所有の船にて】
ハスター「よし……このルートなら安全にエルフ族のところに行けそうですね」
ククル「はい、調整は私がやっておきます」
ククル「……砂漠の王国への使者はどのように?」
ハスター「そちらは、帝国側で決めるようです」
ハスター「……あちらも話が盛り上がっていることでしょうね」
- 825 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/15(木) 17:58:28.34 ID:8U8Kun6oO
- 【ゴーン神聖帝国:シャリーの部屋】
シャリー「まぁ……! ユウシャが!?」
シャリー「それは良かった……! 無事に会えたのですね!」
隊長「はい、そのようです」
隊長「しかし……にわかには信じられないな。『輪廻転生』のスキルとは……」
ジャコ「オレはユウシャちゃんに会えんなら何でもいいな! 覚えてっかなぁオレのこと……!」
ジャコ「でも今のユウシャちゃんは12歳なんだっけ? オレ今年で38だから厳しいか……?」
フェニックス「……この男は相変わらずであるな」
ローレンス「全くだ。年齢を考えろ、ジャコ」
ジャコ「う、うるせぇな! お前だってもうジジイだろうが、ローレンス!」
ローレンス「なにぃ!? 俺はまだまだ現役だぞ!」
シャリー「ふふふ……」
ローレンス「何を笑っているんだシャリー……」
ジャコ「お前がジジイすぎて笑えるんじゃね?」
ローレンス「そんなわけあるか!」
シャリー「いえ……久しぶりに皆さんに会えて嬉しいのです。このところ、忙しくて皆が集まることはありませんでしたから」
シャリー「これでハスターとハツモトが揃えば、もっと良いのですけれど」
ジャコ「あー、ハスターはともかく……ハツモトはなぁ。一体どこに行きやがったんだか……」
ローレンス「あの男のことだ。どうせ魔族やモンスターを屠っていることだろう」
隊長「ははっ、そうだな。また会えるといいけどな……」
シャリー「祈りなさい……そうすれば、いつか会える。わたしはそんな気がするのです……」
ジャコ「おお、聖女様の祈りは効果がありそうだぜ」
ローレンス「茶化すんじゃない……」
- 826 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/15(木) 18:01:11.89 ID:8U8Kun6oO
- 隊長「しかし、ハスターさんはお手柄だな……。まさかあのファイザーを味方につけるとは」
ジャコ「その分余計な仕事増やしやがってよぉ……」
フェニックス「何だ、貴様が行くのか」
ジャコ「お前も行くんだよ!」
フェニックス「えー」
ジャコ「えー、じゃねぇ!」
ローレンス「そうか、砂漠の王国にはジャコと隊長が行くんだったか」
隊長「ああ、増員もあるかもしれないが、使者としては我々が行く」
隊長「……シャリー女王がゴーン帝国を救ってから18年。ようやく魔王軍から世界を救う足掛かりが見えてきた」
隊長「この仕事、必ずや遂行してみせる……!」
ジャコ「ったく、昔から変わんねぇなホントに。真面目だぜ隊長は」
ジャコ「……まぁ、オレもきちんとやってくるよ。女王のためにな」
シャリー「ありがとうございます」ニコ……
シャリー「……では……」
シャリー「おなかすいたー! ろーれんすー! ごはーん!」ぐでーん!
ローレンス「こ、コラコラ、はしたないぞ床に寝転がるなんて……!」
ジャコ「……うーむ、10歳の頃は良かったが、28歳の女が幼女の振る舞いをしてるとなると……」
シャリー「なにか……?」
ジャコ「きゅ、急に聖女モードになるなよ!」
隊長「はいはい、準備しに行くぞジャコ」
ジャコ「何でオレがあしらわれてんの!?」
安価です。アイリが忠誠を誓う砂漠の王国についての設定を募集。少しだけ決まっているので、そこには矛盾しないものをお願いします。
<今ある砂漠の王国の設定>
・人間族と獣人族が共存している
・過酷な環境を生き抜くためか、国民たちは皆バイタリティがある
・交易が盛ん
↓1〜5まで設定を募集。また、同時に王国の名前もお願いします。コンマの一番高いものを採用
- 827 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/15(木) 18:04:07.61 ID:r7M0i8VR0
- 稀(10年に一度くらい)に全身が真っ白で赤い瞳の獣人が生まれ、神の子として神聖視される
王国名はタモタモ
- 828 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/15(木) 18:15:32.91 ID:mN1fcUkdO
- 純度の高い魔石が多く採れる広大な鉱山を保有している
国名 カワキスタン
- 829 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/15(木) 18:16:08.65 ID:dmJVnyaQO
- 交易が盛んなので料理は基本的に万人受けする物だが伝統料理の『シーモツ』だけは独特な味で外から来た人は大体がクソ不味いと感じる事で有名
国名 チョベリィ
- 830 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/15(木) 18:17:55.66 ID:fEkRCLyDO
- 王国名:ベル王国
特徴:強さによる階級が存在する強さ至上主義国
- 831 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/15(木) 18:22:03.04 ID:5c8c4MHxO
- 王政ルーム
秘境中の秘境である世界最大規模の大穴世界が地下に広がっている
- 832 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/15(木) 18:25:41.25 ID:8U8Kun6oO
- 安価をもらったところで本日はここまで。名前は>>828を採用。でもせっかくゾロ目なので>>830もどこかで出すかも。
勇者2が全然出てきませんが、次回は勇者2のターンになると思われます。多分。エルフ族のところに行けると思うし。ではまた明日以降。
- 833 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/15(木) 18:39:20.15 ID:ndh2Cz980
- 乙です
- 834 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/15(木) 18:46:03.62 ID:5c8c4MHxO
- 乙
この面子も転生繰り返したら死ぬんか
- 835 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/15(木) 18:55:40.31 ID:r7M0i8VR0
- 乙
シャリー女王はまあ、ギリギリ可愛いの範囲じゃないかな……
- 836 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/15(木) 19:06:21.13 ID:mN1fcUkdO
- 乙
- 837 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/15(木) 20:25:14.61 ID:4d4rq+pEO
- 乙
そういえばスライムマンは聖女の歌をどうやって回避したんだろう
- 838 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/15(木) 20:54:09.78 ID:kNb1SBRto
- 変にズル賢かったしジョジョばりの機転とひらめきで切り抜けてそう
- 839 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/15(木) 21:27:48.54 ID:nvEltZXE0
- スラ男「音波は効かねェ!スライムだから!」どん!!
- 840 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/15(木) 21:38:18.85 ID:LkbvpkLeo
- やはりスライムは強属性…
- 841 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/15(木) 22:49:36.46 ID:/+HLtCZ7o
- 不定形である以上(外)骨格等で形を保てる生物より音波の影響は大きいんだよなあ……
- 842 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/17(土) 09:01:48.92 ID:5UuLy3AA0
- そろそろ起きなさい
- 843 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/18(日) 14:15:05.63 ID:ydWVlWh00
- まだかしら
- 844 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/19(月) 10:57:49.14 ID:K9mjwkhk0
- ほぼ毎日更新するタイプの人って1週間更新途絶えるとそのままエタるイメージ
- 845 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/19(月) 11:07:08.65 ID:xJVK5DfuO
- おそらくですが、スライムマンは魔王軍のいる北西部まで逃げに逃げ、体がほとんど無くなりながらも何とか逃げ切ったと思われます。めっちゃ素早く動くモンスターに変化したりして。
懐刀たちのくだりが思ったよりも長くなって遅くなりました。やっていくぜ。
- 846 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/19(月) 11:11:24.94 ID:xJVK5DfuO
- 【ヒノモト:勇者2が居た神社】
その頃、勇者2と逆月は神主様のいる神社へと戻ってきていた。
神主様「」ポカーン……
勇者2「か、神主様!? 大丈夫!? 気をしっかり!!」
神主様「……はっ!!」
神主様「い、いかんいかん……危うく逝ってしまうとこじゃった」
神主様「えーっと、ちょっと待ってくれ、整理させてくれんかの……」
神主様「つまり……ハスターとやらのおかげで呪いは解け、勇者2は『輪廻転生』というスキルの持ち主で、実は妖怪王は良い存在で、逆月は裏切り者ではなく、ヒノモトは間一髪で救われ、魔王軍の幹部を倒しに行くために勇者2は異国の森に向かうんじゃな?」
勇者2「うん、まぁ、そういうこと」
神主様「…………」
神主様「」ポカーン……
勇者2「か、神主様ーっ!?」
神主様「……はっ!! いかんいかん……」
- 847 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/19(月) 11:20:03.93 ID:xJVK5DfuO
- 神主様「じゃが……短命の呪いが解けたことは本当に良かった。良かったぞい……」ホロリ……
神主様「魔王軍に刃向かうなど止めなさい……と言いたいところだが、言っても聞かんじゃろうな」
勇者2「うん……。何て言ったらいいか分かんないけど、私は世界を救うために頑張らなきゃいけないと思うんだ」
勇者2「私の周りの……皆の期待に応えるためにも」
神主様「うんうん……勇者2父も昔から頑固じゃったからのお。よく似ているぞい」
勇者2「それで……神主様にお願いがあるんだけど……」
神主様「何じゃ?」
勇者2「……あれ、何とかできない?」
閃影「テメェどのツラさげて私の前に現れてんだこの野郎!! 帰れ帰れ帰れ帰れ死ね死ね死ね!!」ドガガガガガッ!!!
閃影「つーか何私に許可無く勇者2様の隣歩いてんだよ!! おい!! ズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルいズルい!!」ドガガガガガッ!!!
逆月「ま……待て!! 話を聞いてくれ!! 少しは話を聞こうとしてくれよ!!」
謎の嵐によって勇者2と離ればなれになった閃影は、取り敢えず神主様のところに戻っていた。
そしてこれから勇者2を探しに行こうとした矢先、憎き逆月と勇者2が現れてしまい、怒り狂っているのである。
神主様「……まぁ、そのうち落ち着くじゃろ。好き勝手やらせた方が良い」
神主様「逆月も強者じゃ。簡単にやられはせんからのお」
勇者2「そ、そうかな……」
- 848 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/19(月) 11:46:01.19 ID:xJVK5DfuO
- その後、勇者2はようやく落ち着いた閃影に今までの経緯を話した。
ただし、『輪廻転生』のスキルのことは話していない。お世話になった神主様には伝えたが、他の人たちには極力黙っておこうと考えたのだ。
勇者2(色んな人に話してハスターに迷惑掛けられないし……)
閃影「…………」
逆月「……と、言うわけなんだが……」
閃影「ふーん……」
閃影「で? まさか今さら許してもらおうって?」
逆月「……いや、そういうわけではない。ただ……勇者2と話して、やはり皆に伝えておくべきだと思い直したんだ」
閃影「ふーーーん…………」
勇者2「せ、閃影様……許してあげて? 逆月様も悪いことをしたわけじゃ……」
勇者2「あと、できれば私たちを手伝ってほしいなーって……」
閃影「もちろん手伝うわよ。勇者2様のためだもの」
閃影「魔王軍だか何だか知らないけど、勇者2様には指一本触れさせないわ……!」ゴゴゴ……!!
閃影「でも、アンタのことは許さないわよ逆月。たとえ勇者2様の頼みでもね」
逆月「…………」
勇者2「そ、そんな……!」
閃影「妖怪王の件が本当だとして……アンタは私たち懐刀に何も言わず、しかも勝手にいなくなったのよ」
閃影「それって私たちのこと信じてなかったわけでしょ? そんなヤツ信用できない」
逆月「……言い訳はしない」
逆月「ウソをつきでもしなければ、お前たちは勇者2父様から離れなかっただろう。あの時の判断が間違っていたとは思わん」
閃影「ほら、やっぱり全然信じてない……」
逆月「……だが、あの時他にも選択肢があったんじゃないのか……そうも思うさ」
閃影「……!」
- 849 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/19(月) 11:48:44.52 ID:xJVK5DfuO
- 閃影「……別に、もう怒ってはいないわよ。昔の話だし」
逆月「さっきあんなに怒ってたじゃないか……」
閃影「あれはアンタが勇者2様に馴れ馴れしいからよ……!」
逆月「す、すまない……」
閃影「……まぁいいわ。アンタは紅蓮よりは信頼できるし。勇者2様をよろしくね」
逆月「……どういうことだ?」
閃影「? 剛拳のとこに行くんじゃないの? クスノキとか言うヤツの話聞きに」
逆月「それはそうだが……あいつがどこにいるのか……」
閃影「知ってるわよ」
閃影「フジノヤマ……そこで修業してるんだって。昔から元気な人よね」
逆月「!? 何故知って……!?」
閃影「さっき飛脚が来たのよ。剛拳からの手紙を持って」
閃影「そろそろ訪ねてくる頃だろうから、居場所を伝えておく……だってさ」
逆月「……相変わらず喰えない爺さんだ」
閃影「まったくね」
閃影「アンタは勇者2様を連れてフジノヤマへ……そしてそのままキョートに行っちゃいなさい」
閃影「私はオーエドの方にいるヤツらと話してくるから」
逆月「……了解した」
閃影「勇者2様、逆月をよろしくね。コイツ馬鹿だから、すぐに自分を犠牲にしようとするのよ。馬鹿だから」
逆月「馬鹿馬鹿言うな……」
勇者2「はい、私が逆月様を守ります!」
閃影「……ちょっと逆月、役割変わりなさいよ。私も守られたい」
逆月「お前は本当に昔から変わらないな……悪い意味で」
閃影「何ですってぇ……!?」
ギャーギャー……!!
勇者2(また始まっちゃった……)
- 850 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/19(月) 12:28:17.32 ID:xJVK5DfuO
- 神主様「勇者2よ……」
勇者2「! はい」
神主様「これから他の懐刀たちを訪ね、そして……そのまま行ってしまうのだな」
勇者2「……はい」
神主様「……気をつけるんだよ」
神主様「何かあったらいつでも帰ってきなさい。たとえ……勇者2じゃなくなったとしてものお」
勇者2「……!」
神主様「仮にワシが生きておらんとしても、この神社はお前の家じゃ。分かったかの?」
勇者2「……はいっ!!」
- 851 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/19(月) 12:36:47.19 ID:zu3TDhgEO
- 2周目、初めは雲行き怪しかったけど勇者に優しい世界になってるな
- 852 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/19(月) 13:31:30.79 ID:xJVK5DfuO
- 【フジノヤマ:樹海の中】
神社を発って数日後。勇者2と逆月はフジノヤマの樹海にいた。
勇者2「すごい森……こんなところにいるの?」
逆月「ああ、剛拳は世捨人だからな。こういうところで修業して能力を高めているんだ」
逆月「……剛拳! いるんだろ! 出てきてくれ!」
剛拳「呼んだ?」
二人「うわあああっ!?」ビクゥ!!
勇者2「い……いつの間に!」
逆月「心臓に悪いから普通に現れてくれ……」
剛拳「ほっほっほっ……久しぶりなのだからいいじゃろ。サプライズじゃ、サプライズ」
剛拳「それにしても……勇者2ちゃん、大きくなったのお……」
剛拳「しかも、クスノキを倒しに行くなんて大きなことをしようとしておる……」
勇者2「!? 何で……!?」
逆月「……こいつの固有スキルだよ」
逆月「剛拳のスキル『真実の瞳』は、あらゆることを見通せるんだ。それで知ってるんだろう」
勇者2「す、すごいスキル……!」
剛拳「そんなことも無いわい。人よりちょっとだけ物事を知っておるだけじゃ。年の功じゃな」
剛拳「例えば勇者2ちゃんの固有スキルのこととかも……知っておるぞ」ニッコリ
勇者2「……!」ドキッ……!!
勇者2「そ、そんなことより……!」
剛拳「分かっておる。クスノキのことと……わしに手伝ってほしいということじゃろ?」
剛拳「もちろん協力するぞ、勇者2ちゃんのためじゃからのお」
剛拳「そして、クスノキのことじゃが……」
コンマ二桁判定です。コンマが高いほど剛拳はクスノキと親しい。
↓1
- 853 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/19(月) 13:33:14.02 ID:zu3TDhgEO
- およよ
- 854 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/19(月) 13:35:27.20 ID:Emr8470DO
- これは殺し合ってる
- 855 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/19(月) 13:49:02.04 ID:xJVK5DfuO
- 剛拳「……何にも分かりません」
逆月「……は?」
剛拳「いやぁ、わしがフジノヤマに来た頃にはもうクスノキはいなくてのお……本当に名前を知ってるくらいなんじゃ。すまんのお」
逆月「何だよ……何か知ってると思ったんだがな……」
剛拳「仙人仲間に聞いても知ってる者はおらんし……」
勇者2「仙人仲間……!?」
剛拳「さて……せっかくフジノヤマに来たんじゃ。勇者2よ、修業でもするか?」
勇者2「へ?」
剛拳「今からこの木の棒を投げる。それを取ってきなさい」
逆月「犬じゃないんだぞ……」
勇者2「や……やります!」
逆月「やるのか……」
勇者2「最近何だかたるんでる気がするので!」
剛拳「では……取ってきなさいっ!」ブンッ!!!
勇者2「えっ」
剛拳が投げた棒は音速で飛んで行き……樹海の奥へと消えていった。
勇者2「あ……あれを取ってくるんですか!?」
剛拳「そうじゃよ。頑張れ頑張れ」ほっほっほっ……
勇者2「ううう……が、頑張ります!」ダダッ!!
- 856 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/19(月) 13:50:35.31 ID:xJVK5DfuO
-
剛拳「……逆月よ」
逆月「……何だ。勇者2を遠ざけてまで言いたいことでもあるのか」
剛拳「やはり気づいていたかの」
逆月「当たり前だ。分かりやすすぎるぞ」
剛拳「……気をつけなさい」
逆月「……どういうことだ」
剛拳「これから勇者2を中心にとんでもないことが起こる……それに巻き込まれすぎないように、ということだ」
剛拳「勇者2はもちろん、逆月や閃影……わしだって無事でいられるか分からぬ」
逆月「……!? 一体、何が起こるんだ……!?」
剛拳「知っているだろう。わしは人より物事が少し分かるだけじゃ。全て分かるわけでは無い」
剛拳「特に……これからのことは、わしにもほとんど分からぬよ……」
逆月「…………」
逆月(剛拳にも分からないような未来が待ってるってのか……!?)
逆月(……勇者2だけは守らないとな)
逆月(頼むぞ閃影……懐刀たちを呼んできてくれ……!)
- 857 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/19(月) 13:51:43.47 ID:xJVK5DfuO
- 【オーエド】
風切「よっ、そこのお嬢ちゃん!」
「あら、私? お嬢ちゃんなんて歳じゃないよぉ」
風切「そうなのかい? こんなに綺麗なのに……」
「まぁ……///」
『ホント……顔は綺麗だけど手がね……』
「……ん?」
風切「え?」
「……何か言ったかい?」
『やっぱり年齢は手に出るよねぇ……』
「は?」
風切「ん?」
「……最低だねアンタ! からかうのもいい加減にしなっ!」バシッ!!
風切「うごっ!?」
風切「……行っちまった」
風切「……おい。いるんだろ閃影。出てこいよ」
閃影「相変わらずナンパ者ねぇ」ニュ……!!
風切「お前こそ、久しぶりに来たと思ったら影に入って邪魔しやがって……!」
閃影「しょうがないでしょう。あんな女と一夜を共にされたら話ができないもの」
風切「……何かあったのか?」
- 858 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/19(月) 13:53:43.52 ID:xJVK5DfuO
- 【場所を移して:風切剣術道場】
風切「……そんなことが……」
閃影「ええ、だから、あなたにも手伝ってほしい……」
風切「それは断る」
閃影「……!」
風切「俺の主君は勇者2父様だ。勇者2様を守ろうとは思わねぇ」
閃影「風切……!」
風切「それはこいつも同じだと思うぜ」
風切「なぁ、弱?」
弱「……うん」
閃影「うわっ……!? い、いたの……?」
弱「……うん。ずっと掃除してたよ」
閃影「相変わらず影薄いわね……」
風切「掃除してるのも相変わらずさ。勇者2父様に最期に言われたからってな」
弱「……主君の言葉は、絶対。主君の命令があるまで僕は掃除を続ける……」
閃影「にしても限度があるでしょ……」
弱「勇者2ちゃんのことは……好きだけど、主君じゃない。だから、僕は掃除を止めない……」
風切「……そういうわけだ。悪いが他を当たってくれ」
風切「俺にはこの道場や門下生を守るっていう大切な仕事もあるしな。他のことに構ってらんねぇよ」
閃影「チッ……! 頼り甲斐の無いヤツら!」
風切「まぁそう言うなって。代わりと言っちゃあ何だが、他の懐刀たちを連れてきてやるよ」
閃影「! 他の……雷蔵?」
風切「と、もう一人いる。白鷺さ」
風切「弱、雷蔵と白鷺を連れてきてくれ」
弱「……僕は掃除中だ」
風切「ああ、そうだったな……。じゃあ、確かそろそろ石鹸が切れる頃だから買ってきてくれ。掃除に必要だろ?」
風切「そのついでに雷蔵と白鷺を持ってこい」
弱「……分かった」スッ……!!
閃影「……音も無く消えた……足捌きは昔と変わらないわね。実力があるのにもったいない」
風切「しょうがねぇさ。俺の道場にいれば再び剣を持ちたくなるかとも思ったんだがな」
風切「……頑固なヤツだよ、アイツは」
- 859 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/19(月) 13:56:08.40 ID:xJVK5DfuO
- しばらくして、弱は無精髭を生やした男と似合わない質素な服を着た美女を連れてきた。雷蔵と白鷺である。
……白鷺の方は、麻縄で縛られていた。
閃影「……何で縛られてるの?」
雷蔵「フン、この女が逃げようとするからだ」
白鷺「だって、突然弱が現れて連れていこうとするからじゃないか! アタシを奉行所に突き出すつもりなのかと思ったのさ!」
弱「……別に突き出してやってもいいけど」
白鷺「何だってぇ!?」
風切「コイツは相変わらず小狡いことで金を稼いでるからなぁ……勇者2父様が死んでからは特に酷い」
雷蔵「主君が死んでからすぐに悪の道に逆戻り……嘆かわしいことだ」
閃影「白鷺が小狡いのは想定内だわ。そんなことより、話したいことがあるのよ」
雷蔵「……深刻なことなのか」
閃影は、先程風切に話したことをもう一度話した。
雷蔵「…………」
閃影「どうかしら? この二人は血も涙も無かったけど、あなたたちは違うでしょう?」
風切「おい」
雷蔵「……風切の言うことは分からないでもない」
閃影「!」
雷蔵「俺たちの主君は勇者2父様だ。俺たちは勇者2父様に惚れ、あのお方に命を渡したも同然。今さら他の主君に仕えようなどとは思わん」
雷蔵「……ましてや、逆月が言うには我々は勇者2父様に生かされたようではないか。懐刀が主君に命を助けられてしまったのだぞ」
雷蔵「ならば……恥を忍んで天寿を全うするのが、せめてもの主君への報いだ」
風切「お堅いねぇ……」
雷蔵「お前らもそうだろう。風切、弱」
風切「……どうだかね」
弱「……僕は、掃除をするだけ」
雷蔵「……だが、勇者2様に手は貸そう」
風切「!?」
閃影「ほ、本当……!?」
- 860 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/19(月) 13:57:58.42 ID:xJVK5DfuO
- 風切「どういうことだ雷蔵……」
雷蔵「……勘違いするな。俺は勇者2様というより、勇者2様の勢力に力を貸すのだ」
雷蔵「知り合いから聞いたのだが……近々オーエドは、魔王軍に向けて兵を差し向ける」
全員「!?」
雷蔵「俺がヒノモトの裏社会と繋がっていることは知ってると思うが……そいつらから聞いてな」
雷蔵「本来ならば御奉行様の御厄介になるようなヤツらさえ、実力があればオーエド将軍は派遣するつもりでいるようだ」
雷蔵「これには勇者2の……大陸の帝国も一枚噛んでいるとのことだぞ」
雷蔵「俺は鍛冶屋だからな、前線に立つことは無いだろうが……ヒノモトを守るためだ、力になるさ」
白鷺「ふぅん、そんなことになってんの」
白鷺「あ、一応言っとくとアタシも手伝うから」
雷蔵「……意外だな、利害でしか動かないお前が」
風切「ひょっとして、勇者2様に手を貸せば奉行所に行かなくて済むからか?」
白鷺「好き勝手言ってくれるねぇ……まぁ、そういう魂胆が無いとは言わないけど」
白鷺「……エルフ族と交流するんだろう? だったらアタシは役に立つよ」
白鷺「アタシは……エルフ族だからね」
閃影「……! そういえば昔そんなようなことを言っていたような……」
風切「ああ、アタシは妖精だとかなんとか……ババアの戯言だと思ってたが、本当だったんだな」
白鷺「この若造共め……!」
白鷺「……まぁいい。ちょっと事情があってヒノモトの勇者2父にお世話になってたのさ。借りを返すにはちょうどいい」
閃影「……アンタたちは心変わりしないの?」
風切「しないね。魔王軍とやり合うってんなら、なおさらここから離れられねぇ」
風切「オーエドを守る人材も必要だろ?」
弱「……僕は、掃除夫だから」
閃影「……気持ちは分かったわ。もう言わないわよ」
閃影(……こっちは全員参加とはいかなかった。キョートの方も……どうかしらね……)
- 861 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/19(月) 13:59:22.26 ID:xJVK5DfuO
- 【キョート】
勇者2「ここがキョート……」
逆月「……胡乱な雰囲気だろう? 俺はここが苦手なんだ……」
逆月「迷路みたいな町並み、妖しげな装飾、数多の妖怪たち……おまけに住んでるヤツらも何を考えてるのか分からないのばかりだ」
剛拳「ほっほっほっ……キョートは良い町なんじゃが、昔から逆月は肌に合わんかったのお……」
勇者2「へぇ……」
勇者2「……ん?」
執事の格好をした河童(以下、執事河童)「お待ちしておりました。勇者2様、逆月様、剛拳様」
勇者2「!?」
逆月「……河童だ。しかも西洋の服を着ている……」
執事河童「私は昔、ヨコハマに住んでいたことがあるのでございます。そこでこの服を手に入れ、色々あってキョートに流れ着きました」
執事河童「今の御主人……玉藻前様がお待ちです。どうぞこちらに……」
逆月「……アイツか」
勇者2「もしかして……懐刀の一人?」
剛拳「そうじゃ。わしが連絡しておいたのじゃよ。話がスムーズに進むようにのお」
勇者2「なるほど……」
執事河童「どうぞこちらに……玉藻前様はあまり気の長い方でありませんので……」
- 862 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/19(月) 14:01:05.64 ID:xJVK5DfuO
- 【場所を移して:玉藻前の屋敷】
玉藻前「お久しぶりですねぇ……残念ながらお元気なご様子で」
逆月「お前も元気そうだな……色んな意味で」
玉藻前「は?」ピキッ……
執事河童「た、玉藻前様! お、落ち着いて!」
逆月(相変わらず煽り耐性の無いヤツだ……)
逆月「剛拳から話を聞いているということは、事の顛末も分かってるってことだよな?」
玉藻前「ええ、もちろん。こちらの腹の内も決まっております」
玉藻前「……勇者2ちゃんを助ける気は毛頭ありません」
玉藻前「突然来て手を貸せだなんて……虫の良い話。育ちが知れますわ」
勇者2「えっ……」
逆月「……やっぱりな。そう言うと思ったよ」
逆月「心配するな勇者2。コイツはガキなんだよ」
逆月「玉藻前は勇者2父様のことが好きでな……勇者2父様と結婚した勇者2母様のことを未だに許せないでいるんだ」
逆月「だからその子どもである勇者2を心から受け入れられない……一体いくつなんだよお前は」
玉藻前「し、失礼しますわっ! 年齢は関係ないでしょう!?」
玉藻前「そ、それに勇者2父様を好きだなんて……! お、おおおおおお慕い申し上げてるだけですわ!」
逆月「はぁ……? お前、勇者2父様に振り向いてもらおうとして呪符を……」
剛拳「逆月、やめておくといい」
玉藻前「…………」ゴゴゴ……
剛拳「それ以上暴露すると、大変なことになるからのお……」
逆月「……そうだな、やめておこう」
勇者2(ちょっとめんどくさい人みたいだね……)
- 863 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/19(月) 14:03:09.47 ID:xJVK5DfuO
- 玉藻前「ふんっ、せっかく他の人たちを見つけておきましたのに……」
勇者2「他の人?」
玉藻前「……他の懐刀たちのことですわ。キョートには後二人いるので、呼んでおいたのです」
逆月「……何だ、協力する気あるんじゃないか」
玉藻前「ち、違いますわよ!」
剛拳「ほっほっほっ……玉藻前にも色々と事情があるからのお……」
玉藻前「うぐっ……! そ、その何でもお見通しな感じ、気にいらないですわ!」
玉藻前「…………わたくしは、キョートから離れられないのです」
玉藻前「妖怪たちが騒いでいるのですわ……ヒノモトに脅威が訪れそうだと」
逆月「! それは……」
大樹「玉藻前はキョートを守るのに必要な人材だからなぁ! キョートから離れさせるわけにはいかんのだ!」
大樹「話は聞かせてもらっている! 代わりに俺が力になろう!!」
逆月「大樹……!」
大樹「そしてもう一人! 紅蓮も協力するとのことだ!」
紅蓮「ムー……!! ムムー……!!」ジタバタ
逆月「……何で縛られてるんだ?」
大樹「邪な考えを持っていたのでな! 封印させてもらったぞ!」
- 864 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/19(月) 14:05:06.38 ID:xJVK5DfuO
-
紅蓮「……まぁ、簡単に抜けられるんだけどねー」
大樹「ぬおーっ!? 何故だー!?」
紅蓮「大樹が甘ちゃんなんだよ。俺も封印したいならもっとガッツリ結界とかしないとな!」
玉藻前「そうですわね……」スッ……
紅蓮「おっとっと……玉藻前の封印はシャレにならんて……」
紅蓮「それよりも……」クルッ!!
勇者2「?」
紅蓮「勇者2ちゃあああああんっ!!」ダダッ!!
勇者2「!?」
逆月「くっ……やっぱりかコイツ!」
紅蓮「───せいっ!!」ブンッ!!
勇者2「……!」
ガキィン!!!
紅蓮「……へぇ?」
紅蓮「俺の剣を止めるなんて……結構やるじゃん?」
勇者2「…………」
勇者2(び、ビックリした……! 突然斬りかかってくるなんて……!)
逆月「どういうつもりだ紅蓮!? 幼子に興奮した色狂いかと思えば、突然殺そうとするなんて……!」
紅蓮「失礼だなぁ。殺そうとなんてしてねーって。試験だよ、試験」
紅蓮「合格だ、勇者2ちゃん。アンタに手を貸してやるよ」
勇者2「は、はぁ……」
逆月「何を偉そうに……!」
- 865 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/19(月) 14:06:23.84 ID:xJVK5DfuO
- 剛拳「まぁまぁ……紅蓮は懐刀の中でも入る経緯が異質じゃからの」
剛拳「何せ勇者2父様に挑んだ男じゃ……そこそこの実力が無ければ手助けできんと言うことじゃろ」
紅蓮「まっ……そういうことにしていてやるよ」
紅蓮「本当はもうちょい勇者2ちゃんとイチャイチャしたいとこだが、玉藻前から話があるみてーだぜ?」
玉藻前「……妖怪王のことですわ」
逆月「!」
玉藻前「逆月は妖怪王のことを知っていたのが自分だけだと思ってるみたいですけど……わたくしだって知ってましたのよ? ダテ随一の陰陽師だったのですから」
逆月「……! そうだったのか……」
玉藻前「何も言わず悲劇の主人公気取りで去っていくのが気に食わなくて黙っていましたけれど」
逆月「ぐっ……! 返す言葉も無い……」
玉藻前「まぁ、そんなことはどうでもいいですの。わたくしはキョートから離れない代わりに……妖怪王との橋渡しを試してあげますわ」
勇者2「!」
玉藻前「といっても上手くいくは分かりませんけれど……妖怪王は勇者2父様の一件依頼、前にも増して表に出なくなりましたから」
逆月「頼む……試すだけ試してくれないか」
玉藻前「……そのつもりですわよ」
コンマ二桁判定。コンマ30以上で妖怪王とのコンタクト成功。
↓1
- 866 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/19(月) 14:08:17.97 ID:Emr8470DO
- せいこう
- 867 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/19(月) 15:46:31.63 ID:xJVK5DfuO
- コンマが高かったので、妖怪王に会った時のSAN値チェックは無し
玉藻前「……! これは……」
逆月「……どうした?」
玉藻前「……妖怪王が、勇者2ちゃんとの対話を望んでおりますわ」
全員「!?」
勇者2「わ……私と!?」
玉藻前「……勇者2ちゃん。この呪符を額に貼ると、妖怪王のいる精神世界に行くことができますわ」
玉藻前「わたくしたちに友好的とはいえ、妖怪は妖怪……それもこの国一番の妖怪です。くれぐれも気をつけて」
大樹「お、俺たちは行けないのか!?」
玉藻前「駄目ですわ。妖怪王の機嫌を損ねて対話できなくなったらどうするのです?」
大樹「うぐぐっ……!」
剛拳「勇者2ちゃんを信じるしかあるまいのお……」
紅蓮「…………」
- 868 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/19(月) 15:47:46.84 ID:xJVK5DfuO
- 勇者2「じゃ、じゃあ……行ってきます……!」ペタリ
グググググ……
勇者2「……!?」
勇者2(体が……気持ち悪い……!?)
勇者2(何か、体が、いや……空間全体が引き延ばされているような……!)
【???】
勇者2「…………」
勇者「……ん!? え、あれ!?」
勇者2(い、いつの間にこんなところに……!?)
勇者2がいたのは、上下左右全てが黒に塗り潰された世界だった。気を抜くと平衡感覚が壊れてしまいそうだ。生き物の気配は無い。
妖怪王『……よく来たな』
勇者2「……!!」
どこからともなく、威圧感のある声が聞こえてきた。
妖怪王『……我輩に話があると?』
聞いているだけで体が押し潰れそうだが、勇者2は気力を振り絞って答えた。
勇者2「は、はい……! いくつかお聞きしたいです……!」
妖怪王『……良いだろう。言ってみたまえ』
安価です。妖怪王に聞きたいことやお願いを募集。勇者2に関することでも世界のことでもオッケー。
↓3まで
- 869 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/19(月) 15:53:14.15 ID:OG6go1cko
- 単刀直入に魔王征伐の仲間になって
- 870 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/19(月) 16:23:32.14 ID:snBpKKS4O
- この国に他に協力してもらえそうな妖怪はいるか
- 871 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/19(月) 16:37:21.47 ID:uGs2HxijO
- 魔王と敵対してる国家や種族は?
- 872 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/19(月) 17:07:42.56 ID:SONOsDHeO
- 現状魔王に相対した唯一のキャラだし魔王がどういう奴なのか聞いておきたかった気も
- 873 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/19(月) 17:30:57.56 ID:xJVK5DfuO
- 一個ずつやってくぜ。
勇者2「あ……あの……」ゴクリ……
勇者2「私たちの仲間になってもらえませんかっ!?」
妖怪王『…………ほう?』
妖怪王『妖怪の長である我輩に、そのようなことを言うとはな……』
勇者2「わ……私は、妖怪王さんが悪い妖怪だとは思いません! 私を助けてくれたみたいだし……!」
妖怪王『……随分と好意的な解釈をするものだ。我輩は御主に短命の呪いを掛けたのだぞ?』
勇者2「そ、それでも……私が助かったのは間違いありません」
妖怪王『……ふん、我輩が助けたわけではない。御主の父親だ』
勇者2「!」
妖怪王『彼奴は我輩に御主を助けるように懇願してきたのだ……それはもうしつこくな」
妖怪王『御主を人間にするために力を使い過ぎたせいで、長い間この空間で過ごさねばならなくなった……』
勇者2「……! だからずっとここに……!?」
勇者2「……あれ? でも、確かオーエドの近くで妖怪王さんっぽいのを見たような……」
妖怪王『……ああ、それはおそらく我輩の夢だ』
勇者2「夢?」
妖怪王『我輩でも時々外界の夢を見るのだ。そうすると、我輩の幻が外界に顕現するらしい。まぁ、気にするな』
勇者2(迷惑な夢だ……!)
勇者2「そ、それでその……仲間になってくれる件は……?」
妖怪王『……そうだな……』
コンマ二桁判定。コンマ50以上で手を貸してくれる。コンマ80以上、またはゾロ目で勇者2たちに同行してくる。
↓1
- 874 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/19(月) 17:35:00.40 ID:K9mjwkhk0
- ん
- 875 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/19(月) 17:49:57.59 ID:xJVK5DfuO
- 残念ながら妖怪王は手を貸してはくれない。
妖怪王『……止めておこう。我輩は人間と妖怪の仲を保つ存在……必要以上に人間と関わるべきではない』
勇者2「そんな……」
妖怪王『安心しろ。ヒノモトに危機が迫った時は我輩も動く。御主らには借りもあるしな』
勇者2「? 借り?」
妖怪王『ヒノモトを滅ぼそうとする魔法から我輩を救ってくれたであろう? アレは我輩の力でも対処の難しい異国の物であったからな、助かったぞ』
勇者2(救ったっていうか、元凶が味方になっただけなんだよねぇ……)
勇者2「……じゃあ、他に手を貸してくれそうな妖怪はいませんか? 妖怪王さんの伝手で」
妖怪王『ふむ……そうであるな……』
安価です。力になってくれる妖怪を募集。強そうなヤツをお願いします。容姿とか特徴とかも簡単に追記していただければ。
↓3まで
- 876 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/19(月) 17:56:42.01 ID:K9mjwkhk0
- 九尾
飄々とした性格。妖怪としての姿は紫炎を纏う九尾の狐。人間体はやや長めの白髪で高身長のイケメン。ヒノモト起源の呪いの扱いに関しては右に出るものがいない
- 877 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/19(月) 18:02:02.15 ID:fVjwvTGDO
- 白龍
妖怪王になれなかった妖怪界のナンバーツー
妖怪王をライバル視しており何かと張り合おうとするので、妖怪王と仲良しだよと伝えれば俺の方が仲良くなってやるとかそんな感じで仲間にできちゃう
見た目は千と千尋のハクのイメージ
- 878 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/19(月) 18:03:08.70 ID:OG6go1cko
- 名前:天魔
容姿:長下駄に黒装束と仮面を纏ってお顔どころか肌一つ見えない露出の少なさ
特徴:神速の天魔と謳われるヒノモト最速の妖怪。
速すぎて姿を見せないので誰も顔や歳も性別も知らない。
会話はテレパシーでする。
- 879 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/19(月) 18:04:30.28 ID:snBpKKS4O
- 雪女
髪も目も肌も服も白い雪女だけど心は熱い姉御肌
トオーノという地で付近の妖怪たちをまとめてる
- 880 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/19(月) 20:48:27.87 ID:xJVK5DfuO
- もったいないので>>879まで採用します。
妖怪王『呪いに長けた九尾や神速の天魔などは、我輩からの言付けだと言えば力を貸すだろう。キョートにいるはずであるしな』
妖怪王『トオーノにいる雪女もヒノモトを守るためなら力を貸してくれるだろう……』
妖怪王『後はそうだな……白龍という妖怪がいる。此奴は遥か昔に我輩と戦い、そして敗れたものだ。我輩に妖怪王の地位を取られたことを未だに根に持っておる』
妖怪王『……まぁ、力を貸してくれるだろう』
勇者2「ほ……ホントですか!? そんなことしたのに!?」
妖怪王『彼奴は我輩の次に強いが……非常にちょろい。我輩の存在を匂わせれば簡単に靡くぞ』
勇者2(妖怪王の次に強いのに……?)
妖怪王『……そろそろ御別れのようだな』
勇者2「えっ!? あ、じゃ、じゃあ最後に……!」
勇者2「魔王と敵対している国や種族とかありますか!?」
妖怪王『……魔王と敵対していないものなどいないのではないか?』
勇者2「……それもそうかも」
妖怪王『……ただ、一つ懸念はあるな。話は少し変わるが……』
妖怪王『御主は、半魔族という種族を知っているか?』
勇者2「半魔……?」
妖怪王『魔族と他の種族の混血種族だ。数は少ないがな』
妖怪王『彼奴らは……魔族からも迫害され、他の種族からも迫害されている。誰も味方のいない種族なのだ』
妖怪王『気をつけると良い。彼奴らの怒りは……もしかすると他の種族を凌駕しているかもしれん……』
勇者2「…………」ゴク……
- 881 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/19(月) 20:55:20.21 ID:xJVK5DfuO
- 妖怪王『……それではな。御主の旅に幸があることを祈っておる』
勇者2「! はいっ!!」
グググググ……!!
勇者2(! この感じ……!)
妖怪王『…………行ったか』
妖怪王『……我輩も彼奴らに乗じたいところだがな……』
妖怪王『ヒノモトの危機は、まだ終わっておらぬのだ……』
【キョート:玉藻前の屋敷】
勇者2「…………はっ!?」
逆月「勇者2……! 大丈夫か!?」
勇者2「か……帰ってきたんだ……」
玉藻前「……どうでしたの?」
勇者2「う、うん……色々と教えてもらったよ……!」
逆月「よし……それは帰り道で聞こう」
逆月「そろそろヨコハマに戻り、エルフ族の森に戻らなければな……!」
安価です。これから勇者2はエルフ族の森に向かいます。他にどのメンバーが来る? 下から選択してください。なお、閃影は勇者2から絶対に離れまいと影に入り込むので自動参加。
<選べるキャラクター>
ハスター、ククル、第三王子、アイン、ビート、ダフク、フレア、ファイザー、紫電、逆月、雷蔵、大樹、紅蓮、剛拳、白鷺
↓5まで。一レスに三キャラお願いします。そこから多数決で票の多い順に3人採用
- 882 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/19(月) 20:57:55.81 ID:K9mjwkhk0
- 逆月 第三王子 ククル
- 883 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/19(月) 20:58:28.22 ID:wGFEUPf2o
- 逆月ファイザー白鷺
- 884 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/19(月) 20:59:01.40 ID:r8MZ4JA/O
- 紅蓮ハスター第三王子
- 885 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/19(月) 20:59:19.81 ID:XyGdKXP8O
- 逆月ククルビート
- 886 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/19(月) 21:01:08.95 ID:eKLzQBIxO
- ファイザー第三王子逆月の逆ハーレム
- 887 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/19(月) 21:01:59.14 ID:snBpKKS4O
- 第三王子ハスタービート
- 888 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/19(月) 21:17:16.29 ID:xJVK5DfuO
- 逆月……4
第三王子……4
ククル……2
ファイザー……2
ハスター……2
ビート……2
白鷺……1
紅蓮……1
逆月と第三王子は決定。ククル、ファイザー、ハスター、ビートが同票のため再安価。
↓5まで。一レスにつき一キャラお願いします。3票集まったキャラを採用。決まらなかった場合はコンマの一番高いものを採用
- 889 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/19(月) 21:18:20.78 ID:eKLzQBIxO
- ファイザー
- 890 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/19(月) 21:18:40.98 ID:snBpKKS4O
- ファイザー
- 891 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/19(月) 21:19:10.80 ID:RiIp4E2KO
- ファイザー
- 892 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/19(月) 21:32:41.96 ID:nq3l2hJPO
- ビートに投票してた人がファイザーに投げるのか
- 893 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/19(月) 21:34:37.01 ID:K9mjwkhk0
- というか3人投票式で挙げた人がそのまま安価とっても良かったのか
- 894 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/19(月) 21:36:18.96 ID:snBpKKS4O
- >>892
なんか俺のも含まれちゃってたし、自分の内容に票しちゃうのは悪いかなって…
- 895 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/19(月) 21:58:35.03 ID:xJVK5DfuO
- そっか、入れたキャラ以外に入れてねとか言った方が良かったですね。すいません。
ともあれ、ファイザーを採用。メンバーは勇者2、閃影、逆月、第三王子、ファイザーとなります。漢字が多い。
ハスター「では……勇者2さん、準備はいいですね?」
勇者2「う……うん、大丈夫っ!」
ハスター「勇者2さんの護衛には逆月さんに閃影さん……そしてファイザーさんがつきます」
ファイザー「よろしくお願いします」
逆月「……いいんですか? 総帥でしょう?」
ファイザー「構いません。むしろ、数多の交渉をくぐり抜けてきた私がいた方がスムーズに事が進むのでは?」
ファイザー「また、私は音魔法を得意とするため、エルフ族の情報を白鷺さんから聞くこともできますし」
白鷺「おー、みんな頑張りなー」
逆月「やる気を出せお前は……!」
第三王子『……勇者2、僕も共に向かうぞ』
勇者2「うん、よろしくね!」
ファイザー「よろしくお願いします」スッ……
第三王子『音も無く忍びよるな……!』
閃影「……ねぇ、あなた。あなたは男?」
ファイザー「? そうですが」
閃影「警戒対象ね……! 勇者2に必要以上に近づかないように……!」
ファイザー「何故……?」
逆月「気にしないでください。こいつは少しおかしいんです」
閃影「何ですってぇ……!?」
勇者2(大丈夫かなぁ……)
安価です。いよいよ森に向かいます。エルフ族の森の名前と、向かう途中で起こるイベントを募集。
↓1 エルフ族の森の名前
↓1〜3 エルフ族の里に向かう途中で起こるイベント。コンマ50以上で発生
- 896 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/19(月) 21:59:00.98 ID:DfFvigUlO
- リョジョク
- 897 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/19(月) 22:02:09.96 ID:X4M/cWNZO
- エターナルが襲ってくる
- 898 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/19(月) 22:03:44.70 ID:wGFEUPf2o
- 世界を旅する究極の焼きそば屋台に遭遇する
- 899 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/19(月) 22:04:44.57 ID:K9mjwkhk0
- ずれる分のイベント安価誰かとったほうが良さそう?安価下
- 900 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/19(月) 22:05:19.31 ID:OVby5jr1O
- リョジョク名物の茶畑の緑茶(リョクチャ)と抹茶(マッチャー)が最近誰かに盗まれたり荒らされてる
エルフが作るから特殊な効能がありただの娯楽用輸出品ではない
- 901 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/19(月) 22:06:57.66 ID:OVby5jr1O
- コウチャ・カ・デン入れ忘れた…
- 902 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/10/19(月) 22:44:15.60 ID:cA3gr6fw0
- >>898
全部イベントに遭遇するんだな……というか、焼きそばのやつ某アイドルの設定(?)にそっくりの遭遇だなぁ
- 903 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/20(火) 09:18:20.63 ID:Pow49ahfO
- 寝ちゃった。やります。
エルフ族の里「リョジョク」に向かう途中、>>897と>>898が起こります。
【大陸に向かう海上:ファイザーの船】
勇者2たちは、ファイザーの所有する船を借りて大陸に向かっていた。大陸までは一週間ほどかかるため、魔王軍がヒノモトの現状に気づくまで約3週間である。
勇者2(それまでに何とかチートな剣を手に入れないと……)
逆月「……ん?」
逆月「おい、何か来るぞ」
第三王子『……!』
船を運転していた逆月が、前方から現れた小舟に気づいた。
ファイザー「この海を小舟で……? 一体何者ですか……?」
閃影「何か……書いてあるわ。船に旗が……」
閃影「あれは…………」
閃影「……『焼きそば』?」
逆月「は? 焼きそば?」
ファイザー「焼きそば……?」
第三王子『やきそば……』
勇者2「ヤキソバ……?」
焼きそば職人「おおっ! ニイちゃんネエちゃん! ええところにあったわ!」
焼きそば職人「今ちょうど焼きそばできたところやねん! 食べていかへん!?」
逆月「……気をつけろ、どんなヤツか分からないからな……」
勇者2「食べるーっ!」
逆月「お、おい!?」
閃影「勇者2様が食べるなら私も食べるわ!」
ファイザー「食べて死んだらまた戻ればいいだけですし」
逆月「お、お前らまで……!」
第三王子『僕は食べれないからなぁ……』
コンマ二桁判定。焼きそばは美味しい。ですが、ラメンより美味しいかどうか。コンマが高いほどラメンよりも好きになっちゃう。
↓1
- 904 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/20(火) 09:39:41.88 ID:g1aMauk50
- な
- 905 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/20(火) 10:06:01.39 ID:Uuo5XuG+0
- 神そば
- 906 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/20(火) 10:41:05.60 ID:U2hfcv39o
- これは伝説のそば
- 907 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/20(火) 10:48:14.09 ID:KOBSTQIfO
- さては勇者2腹ペコキャラだな
- 908 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/20(火) 14:28:30.45 ID:AV0XA/zyO
- 第三王子まで毒されてきてる
- 909 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/20(火) 17:14:09.15 ID:Pow49ahfO
- ここでゾロ目!? 美味すぎてラメンよりも焼きそばが好きになります。
勇者2「いただきます……」ズゾゾ……
勇者2「…………」
焼きそば職人「どや? ウマイやろ?」
勇者2「…………店長」
焼きそば職人「何や?」
勇者2「いや…………師匠!」
勇者2「私も焼きそば職人になりたい! 弟子にしてください!!」
全員「!?!」
逆月「な、何を言ってる!?」
第三王子『そ、そうだ! お前はラメンが好きではなかったのか!?』
ファイザー「……そこはどうでもいいのでは?」
第三王子『はっ……! そ、そうだ! お前は勇者なんだぞ!? 世界を救いに行くんだ!』
勇者2「私……分かったんだ。私が今まで生きていた理由……」
勇者2「それは焼きそばを食べるためだっ!!」
全員「違うわっ!!」
- 910 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/20(火) 17:15:13.99 ID:Pow49ahfO
- 焼きそば職人「なっはっはっはっ! 嬉しいなぁ、そんなに喜んでくれるとは!」
焼きそば職人「しかし悪いなぁ……ワイ、弟子は取らない主義やねん」
勇者2「えーっ!?」
閃影「えーっ!? じゃないわ! 目を覚まして勇者2様!」
勇者2「まぁまぁ、そんなこと言わずに! 食べてみてよ!」
閃影「……まぁ、勇者2様が言うなら……」ズルズル……
逆月「……そうだな……腹は減ってるし……」ズルズル……
ファイザー「食べましょう食べましょう」ズルズル……
焼きそば職人「ほい、アンタも食えや。ワイの焼きそばは幽霊でもいけんで!」
第三王子『!? それは本当か……!?』ズルズル……
全員「!?」
全員「う……!」
全員「うまい……!!」
- 911 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/20(火) 17:16:13.93 ID:Pow49ahfO
- 焼きそば職人「せやろせやろ! ワイの焼きそばは世界一やからなぁ!」
焼きそば職人「しかし弟子入りしたいとまで言われるのは初めてやわぁ……嬉しいなぁ……」
焼きそば職人「よし来た! アンタには特別にプレゼントや! 頭貸してみぃ!」
勇者2「? こう?」
焼きそば職人「それっ!」ポオ……!!
勇者2「!? こ、これは……!?」
焼きそば職人「アンタには世界のどこにいても、ワイの屋台がある場所が分かる能力を授けたで! これでいつでも食べに来れるわ!」
第三王子『こ……こいつ、何者なんだ……!?』ズルズル……
第三王子『……美味いな!』ズルズル……!!
- 912 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/20(火) 17:17:20.61 ID:Pow49ahfO
- 焼きそば職人「それじゃあ皆さん方! また会ったら食ってってや!」
そう言って、焼きそば職人は笑いながら去っていた。
きっと、これからも彼は焼きそばを作り続けていくのだろう……
逆月「……焼きそばは美味かったが、何だったんだアイツは?」
ファイザー「不可解な人でしたね……」
勇者2「美味しかったなぁ……もう焼きそば以外の麺食べられないかも……」
第三王子『まさか幽霊になってからあんなに美味い物が食べられるとはな……生きていてよかった……』
ファイザー「死んでますよ?」
第三王子『い、いいじゃないか。その辺りは雰囲気だよ』
閃影「……今さらなんだけど、そこに幽霊がいるの?」
ファイザー「ええ、割と最初の方から……」
逆月「説明しててくれよ……!」
- 913 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/20(火) 17:37:45.44 ID:Pow49ahfO
- それから数日後。一行は大陸へと辿り着いた。
逆月「やっと着いたか……思ったよりもかかったな」
ファイザー「ここから真っ直ぐ進んだところに森があります。そこはまだエルフ族の領地ではありません。その先にあるのが……エルフ族の森『リョジョク』です」
勇者2「リョジョク……」
ファイザー「気をつけてくださいね。彼らは誇り高き種族であり、魔王軍に狙われている経緯から警戒心が強いです。下手なことをすると殺されますよ」
閃影「その時はあなたを盾にするわ」
ファイザー「ほう、それは悪くないアイデアだ」
第三王子『いいのか?』
第三王子『……! 何か来る……!』
第三王子『勇者2!!』
勇者2「分かってる! 皆、気をつけて!!」
ドスーン……!!
突如、空から何かが降ってきた。
その物体は人型であり、甲冑のような物を身に纏い、巨大な剣を背負っていた。
ファイザー「こいつは……エターナル!」
逆月「! 過去魔王軍の幹部だったヤツか……!?」
逆月「どうしてここに……!?」
ファイザー「分かりません……しかし、私たちの現況がバレている可能性は否めませんね……!」
閃影「……いえ、それは早計よ。ただのこいつの単独行動かも……!」
逆月「どちらにせよ、ここで倒さないとマズイな……!」
勇者2「うん……!」
安価です。エターナルとの戦闘を行います。下から勇者2の行動を選択してください。
1.エターナル本体と一戦交える
2.エターナルは他に任せ、自分は召還者を探す
3.その他。それっぽいので
↓1
- 914 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/20(火) 17:41:12.98 ID:kKwOM82Lo
- 2
- 915 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/20(火) 18:36:36.31 ID:Pow49ahfO
- 2選択
ファイザー「勇者2さん! ここは私たちが引きつけます!あなたは召還者を!」
勇者2「わ……分かった!」
逆月「! 総帥、危ない!」
ファイザー「!」
エターナルが、言葉を発したファイザーに向けて大剣を横薙ぎに振るう。
勇者2「ファイザーさん……!」
ファイザー「───この程度、造作もありません」ガシッ!!
エターナル「……!?」
……だが、ファイザーはエターナルの剣を素手で止めた。
閃影「……あなた、本当にタダの商人?」
ファイザー「商人には強靭な肉体も求められますから」
閃影「そうかしら……? まぁいいわ、そのまま抑えてて……!」
閃影「『影打ち』!!」バキッ!!
閃影の蹴りが、エターナルの影に決まる。
エターナル「……!?」ビキッ!!
すると、エターナルの鎧の前面部が砕けた。しかし、中身は空洞だ。
逆月「コイツが操り人形なのは変わらないようだな……!」
第三王子『勇者2! 今のうちだ!』
勇者2「う、うん!」
コンマ二桁判定。コンマ10以上で召還者を発見。
↓1
- 916 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/20(火) 18:37:34.19 ID:AV0XA/zyO
- ほ
- 917 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/20(火) 18:54:06.86 ID:Pow49ahfO
- コンマ19のため、召還者を感知
勇者2「召還者は……!」キョロキョロ……
勇者2「……!」
召還者「…………」
勇者2(いた……! フード被ってて顔は見えないけど、あの人が召還者だ……!)
召喚者「……!」ダッ!!
勇者2「! 待て!!」ダダッ……!!
コンマ二桁判定。コンマ40以上で成功。下3までコンマ判定をし、成功した回数に応じて召還者の正体が変わります。
↓3まで
- 918 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/20(火) 18:54:55.45 ID:aVAO28W00
- せいや
- 919 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/20(火) 18:56:20.79 ID:kKwOM82Lo
- せいこう
- 920 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/20(火) 18:56:40.11 ID:LysZWscmO
- ん
- 921 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/20(火) 20:22:52.33 ID:6kgAMkTbO
- ナイスゾロ目
- 922 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/20(火) 20:34:33.48 ID:Ssj0Ez4yO
- 判定下回ったと思ったらゾロ目出るパターン多いな
- 923 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/20(火) 20:39:50.74 ID:Pow49ahfO
- >>920はゾロ目なので成功扱い。よって召還者を捕まえられます。さらに……
勇者2「待てぇーっ!」ダダダッ……!!
召喚者「……!!」ダッダッダッ……!!
勇者2「ぐっ……待てって言ってるでしょ!」ガシッ!!
召喚者「うわっ……!?」ドサッ!!
勇者2「捕まえた……! この、顔を見せなさい……!」バッ!!
勇者2「……えっ?」
フードを外した召喚者の顔は、勇者2の……いや、『ユウシャ』の見覚えのある顔だった。
メアリィ「くっ……!」
勇者2「メア、リィ……!?」
メアリィ「!? 何で知って……!?」
メアリィ「……そんなことどうでもいい、死んで!!」ボオッ……!!
メアリィがかざした掌に、火球が作られていく。
勇者2(マズイ、回避しないと……!)
コンマ二桁判定です。
・コンマ50以下……ダメージを負い、メアリィ?にも逃げられる
・コンマ51〜80……回避はできるが、メアリィ?に逃げられる
・コンマ81〜00、ゾロ目……回避もでき、メアリィ?も無力化できる
↓1
- 924 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/20(火) 20:45:07.05 ID:9M22QDiLo
- こい
- 925 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/20(火) 20:45:10.54 ID:Ssj0Ez4yO
- うぇい
- 926 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/20(火) 20:56:38.70 ID:Ssj0Ez4yO
- 重症?
- 927 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/20(火) 21:10:01.70 ID:Pow49ahfO
- コンマ5により、ダメージも負うし逃げられます。重症とまではいかないけど。
メアリィ「『陽の玉』……!!」ボウ!!
勇者2「うぐっ……!!」ドガッ!!!
炎の塊をマトモに受けた勇者2は、そのまま後ろの木に叩きつけられる。
勇者2「ガハッ……!!」ドゴッ……!!
メアリィ「…………」
メアリィ「…………」ザッザッザッ……
勇者2「ま……待って……!」
勇者2「ゴホッ!! ゴホッ……!!」
勇者2「ぐっ……!」
逆月「勇者2! 大丈夫か!?」
勇者2「逆月様……」
勇者2「私は大丈夫だけど、メア……召還者には逃げられちゃった……」
逆月「そうか……だが、エターナルも逃げたんだ。勇者2が召還者を追ったおかげだろう」
逆月「あいつの意図は分からんのが困ったがな……」
勇者2「…………」
勇者2(メアリィ……一体どうして……)
- 928 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/20(火) 21:11:24.27 ID:Pow49ahfO
-
メアリィ「ハァ……ハァ……」
メアリィ「……しくじった……顔を見られた……!」
メアリィ「……まぁ、いいや。切り替えよう……」
メアリィ「あいつらよりも早く……あの剣を……!」
安価です。これからリョジョクに踏み入るわけですが、そこで起こるイベントを募集。コンマ50以上、またはゾロ目で発生。
↓3まで
- 929 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/20(火) 21:13:08.68 ID:qrwQYbBQO
- ハツモトと再会
- 930 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/20(火) 21:15:36.65 ID:pqLG4Ee1O
- 突如何体か超巨大な妖怪が町を襲ってきた
- 931 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/20(火) 21:18:30.48 ID:Ssj0Ez4yO
- ↑でピンチに陥るところを九尾が助けてくれる
- 932 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/20(火) 21:20:24.25 ID:8azmsZHRO
- メアリィがエターナルの召喚権奪って、ファイザーを見て魔王軍と勘違いしたとか?
- 933 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/20(火) 21:24:58.10 ID:Pow49ahfO
- >>929と>>930を採用したところで本日はここまで。砂漠の国「カワキスタン」やヒノモトの描写もありますが、それはまた後ほど。ではまた明日以降。明日は多分来れないです。
- 934 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/20(火) 21:26:03.87 ID:9M22QDiLo
- 乙乙
- 935 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/20(火) 23:22:55.39 ID:fR8RCRZyO
- 乙
>>932
展開予測はネタ潰しになるから気をつけた方がええで
- 936 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/21(水) 14:08:41.51 ID:gc2EHMJ7o
- 読まれた位でつまらなくなるものは元からつまらないものだからあんま気にする必要は無いと思う
見たこと無い展開で無いとダメって人は刺激があればそれでいいってだけで内容なんてたいして気にしてないし
- 937 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/22(木) 08:34:01.08 ID:/tjgSW91O
- やっていきます。今日はコンマ判定が多いかも。
エターナルとの戦闘後、勇者2たちは森の中に入っていった。先程の一件があったので警戒はしているが、追手や待ち伏せがいるような気配は無い。
勇者2「イテテ……」
閃影「勇者2様……!? 大丈夫!?」スリスリ
勇者2「だ、大丈夫……火傷は大したことないんだけど、ちょっと体が痛くて……」
逆月「騒ぎすぎなんだよお前は……勇者2なら大丈夫だろう」
閃影「何よその言い方は……! あなたには勇者2様を庇護したいって欲望は無いの!?」スリスリ
逆月「お前のような薄汚れた欲望は断じて無い……!」
閃影「私の欲望のどこが薄汚れてるって言うのよ! 言ってみなさい!」スリスリ
逆月「それ! それだよ! さっきからずっと勇者2をスリスリしてるだろ!?」
閃影「何よ……あなたもスリスリしたかったの?」
逆月「違う……!」
ファイザー「……そろそろリョジョクに入るというのに……愉快な人たちですね」
第三王子『緊張感が感じられないな……』
第三王子『……どうだ? この森に変なところはあるか?』
ファイザー「いえ……今のところは感じませんね……」
第三王子『そうか……。だが、エターナルがいたということは魔王軍に動きを察知されている可能性があるからな……警戒はしないと……』
第三王子『……一応聞くが、お前は何も言っていないよな?』
ファイザー「まさか……私も死にたくはないので」
ファイザー「しかし……魔王軍に我々の動きが察知されているとは考えにくいんですよね。やはりエターナル及び召喚者の単独行動では……」
全員「……!!」ゾクッ……!!!
逆月「な、何だこの気配は……!?」
閃影「恐ろしい化物の気配……!? 何かいるの!?」
第三王子『……この辺りには見えないぞ!?』
ズズーン……!!!
ファイザー「! この先です! 何かが森の中で暴れている……!」
勇者2「この先って……エルフ族の里があるんじゃないの!?」
全員「……!!」
勇者2「……急ごう!」
- 938 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/22(木) 08:37:00.88 ID:/tjgSW91O
- 走って森を抜けた勇者2たちは、エルフ族の里に行くために通る森「リョジョク」の入口に着いた。
だが……そこは酷い有様だった。
勇者2「これは……!?」
入口付近の木々はへし折られ、エルフ族と思われる遺体が数体ある。奥では火事も起きているようだ。
ファイザー「一体何が……!?」
勇者2「……!」
勇者2(何か来る……!)
突如、森の奥から何者かが走ってこちらにやってきた。
「……チッ! 新たな刺客か……!」
「何でもいいが……死ね!!」ブンッ!!!
勇者2「うわっ!?」キィン!!!
慌てて剣を受けるが、力が強い。押し負けそうだ。切先から出る禍々しい気配にもやられそうであり……
勇者2「……ん!?」
勇者2(この雰囲気……っていうかこの顔!)
「なかなかやるな……少しは楽しませてくれるんだろうなぁ!?」バッ……!!
勇者2「は……ハツモト!? ハツモトだよね!?」
ハツモト「あ……? 俺を知ってるのか?」
勇者2「わ、私! 私だよ! ユウシャ!!」
ハツモト「…………」ジロジロ
ハツモト「妄言を吐くな。殺すぞ」
勇者2「相変わらず怖いね!」ガーン!!
閃影「勇者2様を、殺す……!?」
閃影「アンタ……言ったからには返り討ちにあう覚悟はあるんでしょうねぇ……!?」ピキッ……!!!
ハツモト「……何だお前は。人間のようだが……邪魔立てするなら殺すぞ……!」
ハツモト「……ちょっと待て、そいつ……ファイザーか!?」
ハツモト「魔族に加担する憎きクソ人間……! ここであったが好機、ブチ殺してくれる……!!」
ファイザー「おや、困りましたね」
勇者2「わーっ! 待ってってハツモト!」
ハツモト「俺の名前を馴れ馴れしく呼ぶな……!」
- 939 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/22(木) 08:38:31.55 ID:/tjgSW91O
- 勇者2(えっとえっと……ハツモトが信じてくれるエピソードとか無いかな……!)
勇者2(……そうだ!)
勇者2「ほ、ほら! 二人で火の番したじゃん! そこで期待してるって言ってくれたでしょ!」
ハツモト「はぁ……?」
勇者2「後は……あれだ、シャリーを崖から突き落として怒られたり!」
ハツモト「!? お前、何で……!?」
勇者2「だから私はユウシャなんだって!」
ハツモト「…………そうか。そういやハスターがそんなことを言ってたな……。本当だったってことか……」
勇者2「そうそう! そして今私はハスターと一緒に色々やってるの! ここにいるのは皆同じ仲間だよ!」
閃影「どういうこと……? 勇者2様、知り合いなの……?」
勇者2「ちょっとね!」
ファイザー「ちなみに私はもう魔王軍には加担していませんので。信じられないかもしれませんが」
ハツモト「…………まぁいい。今は信じてやる。ウソだったから殺せばいいだけだ」
逆月(コイツ怖いな……)
ハツモト「お前がユウシャなら話は早い。俺を手伝え」
勇者2「な、何かあったの!?」
ハツモト「ああ……エルフ族の里が襲われているんだ!!」
全員「……!?」
安価です。エルフ族の里を襲っている巨大な妖怪たちを募集。名前・容姿・特徴をお願いします。特徴はシンプルに戦い方や特性などを。
下5まで募集。コンマ30以上だと登場します。30以上が一つだけ、または全て30以下だった場合は、コンマの高い順に採用し、最低でも2体は登場させます。
↓5まで
- 940 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/22(木) 09:08:24.55 ID:3KsIfYipO
- 名前:魚雷おじさん
容姿:魚雷
特徴:猛スピードで突っ込んで自爆する
- 941 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/22(木) 09:27:52.64 ID:UqaAjcqZ0
- 名前→紅葉鬼(もみじおに)
容姿→髪の毛が真っ赤な青鬼
特徴→葉っぱを手裏剣みたいに投げたり、目隠しに使う
- 942 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/22(木) 09:48:54.90 ID:rfpQ1Qex0
- 名前 ニワトリオバケ
容姿 巨大なニワトリ
特徴 自分が産んだ卵を投げつけて爆弾として使う
- 943 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/22(木) 10:18:24.93 ID:WSWMPpuGo
- 名前:フレスベルク
容姿:かっこいいでっかい鷲
特徴:知能が高いため空から一方的に鎌鼬をふらし、地上にはおりない
- 944 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/22(木) 10:46:02.60 ID:HknrzIwa0
- アトミック狸
あそこに核弾頭がついてる道頓堀のあいつ
すごく長い時間溜めたあと大爆発!!!!
- 945 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/22(木) 10:55:36.23 ID:bm+S9WKoO
- 爆弾魔が多すぎる
- 946 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/22(木) 11:35:58.26 ID:m08VqIxso
- 航空部隊かな
- 947 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/22(木) 11:35:58.60 ID:UqaAjcqZ0
- 自分で書いておいてなんだけど、特徴って攻撃方法みたいなので良いのかな……?
口癖や喋り方とかのほうが良かったのでは
- 948 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/22(木) 11:37:31.04 ID:t9UfZRKDO
- 特徴欄は戦い方や特性って書いてあるやん
- 949 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/22(木) 13:35:58.33 ID:/tjgSW91O
- まさか全て登場するとはね。エルフ族の里、ヤバイな。
ドゴォン!!!
ハツモト「くっ……またか!」
勇者2「な、何か上から降ってきたよ!?」
逆月「上空からの攻撃か……!」
逆月「!? あれは……フレスベルクか!?」
ハツモト「! 貴様、知っているのか!?」
逆月「ウチの国に生息する『妖怪』というモンスター群の一つだ! どうしてこんなところに……!?」
逆月「アイツは基本常に滞空し、下に向かって鎌鼬を放つんだ! 知能が高いから簡単な陽動は効かない……!」
ハツモト「なるほどな、どおりで何をしても降りてこないわけだ……!」
ハツモト「だがな、アイツが放っているのはそれだけじゃない……見ろっ!」
魚雷おじさんたち「ヒッヒッヒッヒッー!!」
勇者2「魚雷みたいのがいっぱい鷲の上に乗ってる!」
逆月「あれは……魚雷おじさん!?」
ファイザー「そのまんまですね」
逆月「ああ、だがアイツたちは脅威だ! 何せ猛スピードで突っ込んで自爆しやがる!」
逆月「おまけにしばらくすると破片同士が合体して復活するんだ!」
ハツモト「何だと……!?」
逆月「アイツを殺すにはきちんと破片も壊さないとダメだ! 壊しているか!?」
ハツモト「いや、していない……! 伝えてくる!」
逆月「待て! もし他にも妖怪がいるなら教えてくれ! 何か教えられるかもしれない!」
ハツモト「他には……髪の毛が真っ赤な青鬼がいる! ヤツは巨大なクセに機敏でな、俺でも手に負えん……!」
逆月「紅葉鬼だ! そいつがリーダーかもしれないな……!」
ハツモト「それと、デカイニワトリがいる! 産んだ卵をぶつけてくるんだが、それが爆発するんだよ!」
閃影「何よそいつ!?」
逆月「ニワトリオバケだ……!」
ハツモト「他には……何か大きなタヌキがいるな。特に何もしないんだが、下腹部に巨大な何かがついている」
勇者2「? それってタダのキン」
閃影「わーっ! わーっ!!」
閃影「そ、そのタヌキは無害そうね!」
第三王子『急にどうしたこの女は……』
逆月「……おい、お前本当か!? そのタヌキがいるのか!?」
ファイザー「何かマズイんですか?」
逆月「マズいも何も……そいつが一番危険だ! 睾丸が核弾頭になっているアトミック狸だ!」
全員「!!?」
閃影(言いやがったわねコイツ!)
逆月「まさか実在するなんて……! 伝説の存在だと思っていた!」
逆月「一説には、ヒノモトが島国なのはアトミック狸によって陸地が破壊されたからだとも言われているんだ!」
勇者2「そ、そんな危ないヤツがここに!?」
勇者2「と……というか、何か爆発するヤツばっかだね!?」
ファイザー「……この森を跡形もなく無くしてしまおうとしているのかもしれませんね……!」
- 950 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/22(木) 13:37:13.33 ID:/tjgSW91O
- ハツモト「俺は訳あってエルフ族の厄介になっている。今、里を潰されるわけにはいかないんだ……!」
ハツモト「お前らの事情は知らんが、きっとエルフ族に用があるんだろう!? 手を貸せ!! 俺がエルフ族には話をつける!!」
勇者2「わ、分かった!!」
勇者2「皆……行こう!!」
逆月「ファイザー総帥、これは……!」
ファイザー「ええ、あまり考えたくはありませんが……我々の情報が魔王軍に漏れているということでしょう……!」
第三王子『何てことだ……!』
閃影「一体誰が……!?」
ファイザー「……一度ハスターさんに報告をすべきですね……!」ピッ
ファイザー「ハスターさん! 聞こえますか!?」
ここでちょっと場面の違う安価です。砂漠の王国「カワキスタン」には隊長、ジャコ、アイリが向かいますが、それ以外に2人メンバーを決めます。下から選んでください。
<選べるキャラクター>
ククル、雷蔵、白鷺、大樹、紅蓮、剛拳、アイン、ビート、ダフク、フレア、紫電
↓5まで募集。一レスに2つ書いてください。多数決で票の多いキャラ2名を採用
- 951 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/22(木) 14:08:42.98 ID:rfpQ1Qex0
- ククル、フレア
- 952 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/22(木) 14:11:46.11 ID:UqaAjcqZ0
- 紫電、ククル
- 953 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/22(木) 14:12:33.22 ID:HknrzIwa0
- ククルビート
- 954 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/22(木) 14:27:44.80 ID:z81Y4yCYO
- 白鷺ククル
- 955 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/22(木) 14:30:07.25 ID:WSWMPpuGo
- フレア紫電
- 956 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/22(木) 14:31:15.40 ID:m08VqIxso
- まあこんだけ漏れてれば絶対いるよね裏切り者……
- 957 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/22(木) 14:54:14.64 ID:/tjgSW91O
- フレアと紫電が同票なのでコンマ二桁判定で決めます。
↓1 偶数でフレアが、奇数で紫電がカワキスタンに向かう
- 958 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/22(木) 15:00:11.36 ID:WSWMPpuGo
- こんま
- 959 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/22(木) 15:12:57.59 ID:neoGiwDzO
- これ敵襲撃安価取ればいくらでもピンチにできるやんけーと思うのだけど、現状がその手の安価の採用の余地があるくらい情報ダダ漏れってだけで安全になれば制限かかるのかね
- 960 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/22(木) 15:15:00.68 ID:/tjgSW91O
- >>959
その通りです。仮に敵襲安価が無かったとしても、どの道遅かれ早かれこういう感じになっていました。
偶数のためフレアを選択。カワキスタンにはククルとフレアも向かいます。
そして裏切り者に関するコンマ判定。コンマ50以下で……
↓1
- 961 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/22(木) 15:15:30.92 ID:neoGiwDzO
- のよ
- 962 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/22(木) 15:19:31.99 ID:HknrzIwa0
- エスが全ての空間に存在するのなら、これを対策しないとどうしようもないよね…
- 963 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/22(木) 17:58:27.48 ID:/tjgSW91O
- コンマ92のため、ハスターの周りにいた裏切り者が暴れるのを防ぐことはできました。
ファイザー「ハスターさん! 聞こえますか!?」
ザッ……ザザッ……!!
ガンッ!!!
ファイザー「!?」
ファイザー「ハスターさん……! ハスターさん!!」
ハスター『……ハァ、ハァ……』
ハスター『き……聞こえますか? こちらハスターです』
ファイザー「! 良かった……無事だったようですね」
ハスター『ええ、何とか……。そちらは大丈夫ですか?』
ハスター『実は裏切り者が我々の中にいまして……捕まえたところなんです』
ファイザー「! やはり……!」
逆月「それは一体誰なんだ!?」
ハスター『……それは…………』
ハスター『……今から尋問をするので、聞いていただければ分かるでしょう』
- 964 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/22(木) 18:00:06.36 ID:/tjgSW91O
- 【ヨコハマ:ハスターSIDE】
ハスター「では……話していただけますね? 何故我々を裏切ったのか……」
ハスター「───紅蓮さん」
紅蓮「…………」
大樹「紅蓮……! お前一体どうして……!?」
大樹「答えてくれ! 俺は昔の仲間に手荒な真似はしたくない……!」
紅蓮「…………」
白鷺「やっぱりねぇ……おかしいと思ってたんだよ。アンタみたいなのがここにいることがね」
白鷺「いくらアンタが幼い子どもに欲情する変態野郎だとしても、勇者2のために動くとは思えん」
白鷺「アンタが唯一仕えたのは勇者2父なんだからね……」
紅蓮「……フン」
紫電「……拷問しますか?」
ダフク「まぁまぁ、そんな必要は無いぜ? 俺に任せとけ」
ダフク「なぁ、アンタ、そうそっぽを向くなって。いいじゃねぇか、話してくれよ」
ダフク「別に何でもかんでも洗いざらい話せってわけじゃねぇんだ。裏切った経緯だけでも教えてくれよ〜」
紅蓮「…………チッ、うるせぇな……」
紅蓮「……分かったよ。話しゃあいいんだろ。だから近づくなジジイ」
ダフク「多分同い年くらいじゃねぇかなぁ!?」
ハスター(……そうか、ダフクさんの固有スキルか……!)
ハスター(警戒心を解いて紅蓮さんに話をしてもらおうと……!)
- 965 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/22(木) 18:01:59.72 ID:/tjgSW91O
- 紅蓮「……そもそも俺は、はなからアンタたちの仲間なんかじゃない」
紅蓮「俺はアンタらを裏切るために仲間になったんだからな」
全員「……!?」
大樹「それは……懐刀にいる頃からか!?」
雷蔵「そんなわけないだろう……。お前の裏切りはつまり……」
雷蔵「勇者2が訪ねてくる前から、魔王側の人間だったということか」
紅蓮「……まっ、そういうことだ」
紅蓮「ある日……目ん玉だけのバケモノみたいのが訪ねてきたんだよ。魔王の味方になれってな」
紅蓮「何年か後に必ず指示を出す、だからその時は従え……って」
ハスター「……!」
ハスター「それは……幹部のエスですか!? まさかエスには未来を知る力が……!?」
アイン「……俺でさえ少し先の未来くらいなら分かるからな。魔族ならなおさら……」
ファイザー『……すいません、そこまでは把握していませんでした……』
紅蓮「……そいつがお前らの言ってるヤツがどうかは知らねぇが、俺は言われたんだよ」
紅蓮「仲間になれって言われるだろうから、仲間のフリして内側から全員殺せってな」
紅蓮「……失敗しちまったけどさ」
- 966 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/22(木) 18:04:05.52 ID:/tjgSW91O
- ビート「何故だ!? あのファイザーですら改心したのに、お前は何故魔王の味方を!?」
白鷺「……こいつの考えることはいつも単純だよ。今回もそうだろう」
白鷺「なぁ紅蓮? アンタ……勇者2父を復活させるから手伝えとでも言われたんだろ?」
全員「!?!」
紅蓮「…………」
白鷺「それを信じたのかい? バカだね……どの世界でも死者が蘇ることはないんだよ……!!」
紅蓮「……いや、蘇るさ」
白鷺「!?」
紅蓮「俺には分かる。魔王は俺たちとは比べものにならねぇ力を持つんだ。あいつならできる……!」
紅蓮「俺は勇者2父様が生き返るなら何でもするさ!! たとえ俺が死んだとしても……他のヤツらが死んだとしてもなぁ!!」
ズゴゴゴ……!!!
全員「……!?」
剛拳「……! しまった……!」
紅蓮「ハハハ……! 剛拳のジジイには見えたようだなぁ! 滅びの未来が!」
紅蓮「俺の反乱なんてなぁ、魔王にとっては保険に過ぎねぇんだよ! 俺の失敗なんてさして関係ねぇんだ!」
紅蓮「俺が魔王軍にお前らの情報を渡した時点で、お前らの負けは決まってる!」
ズゴゴゴ……!!!
紅蓮「ヒノモトは……いや……」
紅蓮「───この世界は、今日で終わるんだよ!!!」
- 967 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/22(木) 18:05:44.93 ID:/tjgSW91O
- 【ヒノモト海上】
ヒノモトの海に、とてつもない大きさの海蛇が現れた。山10個分ほどの巨躯は、田舎訛りで困ったように語り出す。
怒海天『いんやぁ……魔王さんには好き勝手やっていいって言われたけんちょも……』
怒海天『ほんとにええんかなぁ……オラが本気出したら……』
怒海天『ヒノモトなんて跡形も無くなっちまうんだども……』ゴゴゴ……!!
怒海天『……まぁええか。人間なんて別にどうでもいいしなぁ』ズズズ……!!!
怒海天の周りの海が持ち上がり、怒海天の半分ほどの大きさの津波がそこにできあがる。
怒海天『しかたねぇ、魔王さんの指示通り……』
怒海天『取り敢えずオーエドからヨコハマまで津波で潰してやっかぁ……!!』
【キョート】
アルシエル「はぁ〜……何でこのオレが、こんな僻地まで来なきゃならないのかねぇ……」
麒麟后「おや、命令違反かい? 殺してやろうか?」
アルシエル「怖いこと言うなよな! ちゃんとやるって!」
アルシエル「そっちこそ、ちゃんと命令分かってる? 人間殺したくてウズウズしちゃってるでしょ? 魔王様の命令忘れたりしてない?」
麒麟后「殺す」バチバチ……!!
アルシエル「じょ、冗談だって!」
アルシエル「やれやれ……よりもよって冗談通じないタイプと仕事かぁ……」
アルシエル「ていうかウチの幹部連中、冗談通じないヤツばっかりなんだよな……困るよマジで……」
アルシエル「しゃーね、さっさと済ますかぁ……」
アルシエル「早いとこ妖怪王ブチ殺そうぜ……!!」
- 968 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/22(木) 18:07:37.09 ID:/tjgSW91O
- 【カワキスタン】
カワキスタンは、砂漠の中にある王国だ。過酷な環境だが国民たちには活気があり、いつも国内には活発的な雰囲気が漂っている。
だが……今日はいつもと状況が違う。
ジャコ「おいおい……どうなってんだこりゃ……」
カワキスタンは……魔王軍によって今まさに侵攻されていた。まるで昔のゴーン帝国のようである。唯一違うのは、逃げ惑う市民が存在するということだろうか。
フレア「町が……!」
ククル「これは……一体……!?」
アイリ「……!」ダダッ!!
隊長「! 待つんだアイリさん!」
隊長「くっ……ジャコ! ここは任せた! 俺は彼女を追い、そのまま国王と合流する!」
隊長「ククルさんとフレアさんは私についてきてください!」
ククル「りょ……了解しました!」
フレア「…………」コクリ……
ジャコ「わ、分かった!」
隊長「生きていてくれよ……!」ダッ……!!
ジャコ「……任せたって言われてもな……この惨状どうすりゃいいってんだ……」
ジャコ「とにかく魔族を片っ端からブッ潰せばいいか……」
ジャコ「……!!」
ジャコ「危ねぇ……!!」スッ……!!
避けた瞬間、ジャコがいた場所に銃弾のような物が撃ち込まれる。
ベチャ!!
弾は地面を穿ち、いやに粘着質な音を放つ。
ジャコ「何だぁ、これ……?」
ジャコ「……スライム?」
- 969 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/22(木) 18:08:53.07 ID:/tjgSW91O
- スライムマン「あーっはっはっはっはっ! その通り!」
スライムマン「ぼくだよジャコ! ここで遭ったが百年目、絶対にブチ殺してやるからねっ!」
ジャコ「…………誰?」
スライムマン「なにぃーっ!?」ガーン!!
スライムマン「ほ、ぼくだよぼく! スライムマンだよーっ!!」
ジャコ「……んー?」
ジャコ「…………ああっ、あのザコか!」
スライムマン「」ブチッ!!!
スライムマン「お、おおおおお……」
スライムマン「お前───っ!!」ゴゴゴ……!!
ジャコ「!? 何だぁ!? どんどんデッカくなりやがる……!」
スライムマン「ぼくはなぁ、魔王様から力を頂いたんだ! 強大な力をな! ゴーレムほどの大きさになったぼくはぁ……!」シュ……!!
ドゴォン!!!
スライムマン「拳一つで建物をブッ壊せるんだよぉ……!」
ジャコ「……はっ、何だか偉そうに言ってるが、要はデッケェスライムってことだろ!?」
ジャコ「出てこいフェニックス!」カチ
フェニックス「おおっ……何じゃ、我の力が必要か?」
ジャコ「ああ、ザコはザコでも、厄介なザコみてーでな。手早く済ませたいんだ」
スライムマン「お、お前えええええっ! ザコザコ言うな! ぼくは魔王軍幹部だぞ!?」
ジャコ「……えっ、お前が? マジ?」
スライムマン「そ、その言い方腹立つ! 腹立つなお前!」
スライムマン「絶対に殺してやるからなぁーっ!!」
ジャコ「やれるもんならやってみな、ザコスライム!!」
- 970 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/22(木) 18:10:36.19 ID:/tjgSW91O
- 隊長「……くっ、マズいな。見失った……!」
隊長「何としても王のところには行かなきゃならんが……この状況では人に尋ねることはできないし……」
隊長「雑兵の魔族を倒したところで疲れるだけだ。統率しているリーダーを叩かねば……!」
ズズーン……!!!
アズール「よぉ! 俺様をご所望か!?」
隊長「……!?」ゾクッ……!!!
隊長(何だこの雰囲気は……! 明らかに他の魔族とは格が違う……!)
隊長「まさか……幹部!」
アズール「御名答! 俺様は『炎魔』アズール! カワキスタンを灰に変える魔族だ!」
フレア「アズール……! つい最近聞いた気がする……!」
ククル「そりゃそうでしょうね! 十幹部のことを聞いたばかりですから!」
アズール「この辺りではお前が一番強そうだなぁ……いや、そこの女も悪くねぇな?」
アズール「……よしっ! 俺様にお前たちまとめて殺させろっ!!」
フレア「……交戦する?」
隊長「くっ……やるしかないか……!!」
隊長「ククルさん! あなたは国王のもとへ……!」
ククル「わ……分かりました!」ダダッ!!
ククル(クソッ……! 一体何がどうなってんだよ!? わけわかんねぇぞ!?)
【ゴーン神聖帝国】
ベルゼ「うふふふふ……」
ローレンス「!? 貴様……いつからそこに!? どこから入った!?」
ローレンス「いや、それより……貴様、魔族か!?」
ベルゼ「タダの魔族じゃないわぁ……魔王軍十幹部の一人・ベルゼよ」
シャリー「……!」
ローレンス「幹部だと……!?」
ベルゼ「えいっ♪」ズッ……!!!
シャリー「ガハッ……!!」ドゴッ!!!
ボゴォン!!!
ローレンス「シャリー!!」
ローレンス(何が起きた!? この女が黒い塊を出したと思ったら、そいつがシャリーを壁に吹き飛ばした……!?)
ベルゼ「あらあら……もう死んじゃったかしら?」
ローレンス「くっ……!」
ローレンス(シャリーの『自己再生』があれば今ので死ぬことは無い……きっと大丈夫だ)
ローレンス(……外はおそらく魔王軍に侵攻されているだろうな……!)
ローレンス(だが……俺がやるべきはやるべきことは一つだ)
ローレンス「貴様を……倒す!!」
- 971 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/22(木) 18:12:29.41 ID:/tjgSW91O
- 【リョジョク入口】
逆月「何てこった……」
閃影「……紅蓮のヤツが……!?」
勇者2「ど、どうしよう……私が仲間になってって言いに行かなければ……!」
ファイザー「いえ、それは関係ないでしょう」
ファイザー「……これは私のミスだ。完全に魔王軍を見くびっていた……」
ハツモト「……おい、何を落ち込んでいるんだ!」
ハツモト「貴様らの事情なんてどうでもいいんだよ! 早くあのバケモノたちをブチ殺しに行くぞ!」
勇者2「……!」
勇者2「うん……そうだよね! まずは目の前の相手に集中しないと……!」
ハツモト「……お前ホントにユウシャか? 爽やかすぎて気持ち悪いな」
閃影「気持ち悪いですって……!?」
勇者2「い、今はいいから! 早く行こう!」
ザッザッザッ……!!
逆月「俺も早く行かねば……!」
ファイザー「…………」
第三王子『……どうしたファイザー?』
ファイザー(紅蓮が裏切り者なのは分かったが……おかしい、彼には妖怪を操る力など無いはずだ……)
ファイザー(他にいるとすれば玉藻前だが……彼女が裏切り者なら妖怪王に合わせる意味が無い。魔王の不利益になる)
ファイザー(なら……他にあれだけの妖怪を使役できる人物……)
ファイザー「…………!」
ファイザー(キョートの将軍か!!)
ファイザー「ということは……マズい!!」ピッ
- 972 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/22(木) 18:18:08.88 ID:/tjgSW91O
- 【ヨコハマ】
ファイザー『ヨコハマ将軍! 聞こえますか!?』
ファイザー『緊急事態です! 突然の音魔法失礼致します……!』
ヨコハマ将軍「……構わない……貴殿の用件は、分かっている……」
ヨコハマ将軍「……キョート将軍のことだろう?」
ファイザー『!』
ヨコハマ将軍「ヤツは我々ヒノモトを裏切った……! 妖怪を使役し、多くの城下町を攻め落とそうとしている……!」
ヨコハマ将軍「私も先程襲われたところでな……なに、命は大丈夫だ……」
ヨコハマ将軍「……はは、人というのはやればできるものだな。今、私は筆談ではなく、直で話して……いる、ぞ……」
ヨコハマ将軍「…………」
ファイザー『将軍! ヨコハマ将軍!』
ファイザー「切れてしまった……! 大丈夫なのか……!?」
逆月「総帥! 我々も行かなければ……!」
ファイザー「……そうですね。まずは目の前の妖怪たちを倒さねば」
ファイザー「……本気でね……!」
安価です。魔王軍幹部が複数攻めてきました。安価やコンマ判定で迎え撃ちましょう。絶望的な状況ですが、まだ希望はあります。どの場面からやるか選択してください。
1.リョジョクの対妖怪戦
2.怒海天の津波
3.アルシエルと麒麟后の妖怪王との接触
4.ジャコvsスライムマン
5.隊長、フレアvsアズール
6.カワキスタンのアイリとククル
7.ローレンスvsベルゼ
↓1
- 973 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/22(木) 18:18:47.36 ID:HknrzIwa0
- 7
- 974 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/22(木) 18:23:43.88 ID:eXYDD2eJO
- 別に幹部全部倒してしまっても構わんのだろう
- 975 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/22(木) 18:28:33.32 ID:0Aa8qXBWO
- 絶望ってのはよォ〜、希望様に踏みにじられて噛ませ犬の役者になるもんなんだぜェーッ!
- 976 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/22(木) 18:29:36.78 ID:Zq/hhN9TO
- エスが完全にファイザーの上位互換でつらい
- 977 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/22(木) 19:01:10.28 ID:m08VqIxso
- 隊長とスライムマンは今回も何だかんだ生き残りそうではある
- 978 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/22(木) 19:10:49.95 ID:HknrzIwa0
- 予言の性能すら負けてるってやばいなぁ…
- 979 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/22(木) 19:26:51.04 ID:Hks5wsRy0
- 一気に攻めてきたな
- 980 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/22(木) 20:24:43.47 ID:/tjgSW91O
- 7選択
ローレンス(ベルゼ……ハスターの情報では、元人間の大賢者だとか……)
ローレンス(闇・火・水・土・風の魔法を操り、残虐性は他の幹部をも凌ぐと……!)
ローレンス(様子を見てる場合ではない、一気に行くぞ……!!)
安価です。ローレンスは今からベルゼに攻撃しますが、その方法を募集。コンマ50以上で有効、ゾロ目だと致命的ダメージを与える。
技名は「○○拳」でお願いします。実際にあるヤツでも創作でもオッケー。創作の場合は簡単な説明をお願いします。
↓3まで
- 981 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/22(木) 20:27:19.58 ID:Zq/hhN9TO
- 四魔拳
火水風土属性の魔翌力を帯びて攻撃
- 982 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/22(木) 20:29:54.11 ID:549qbqDhO
- 生命波動拳
自身の寿命を削って絶大な力を得る禁断の技
- 983 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2020/10/22(木) 20:30:59.17 ID:m08VqIxso
- 聖輝拳
光属性の魔力を叩き込む攻撃
- 984 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/22(木) 20:31:57.33 ID:HknrzIwa0
- よりにもよってな技でゾロ目が……シャリーが曇りそう
- 985 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/22(木) 20:41:01.05 ID:549qbqDhO
- じっちゃんかっこいい
- 986 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/22(木) 20:59:00.30 ID:Hks5wsRy0
- 自爆道連れはロマン
- 987 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/22(木) 21:06:08.51 ID:XHW6ZmVZ0
- 弱点突いたが通用せず、ならばと相手と同じ属性で殴り合い最後には道連れとかかっこよすぎんかこの爺
- 988 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/23(金) 00:55:35.15 ID:YTR9+ntPO
- ローレンス「我が魔力を込めた技『聖拳』……それを十年掛けて強化した『聖輝拳』! 受けてみよ!」コオオ……!!!
ローレンス「破ァ!!」ドゴッ!!!
光属性の魔力を込めた拳が、ベルゼの体に突き刺さる。
ローレンス「……!? 何!?」
ベルゼ「ふふふ……私にそんな攻撃が当てられるとでも?」
……突き刺さったと思われたが、ローレンスの拳はすんでで止められていた。ベルゼが両手で生み出した闇の塊によって。
ベルゼ「殴り合いをしたいのなら……この魔法はどうかしら?」
ベルゼ「『亡者共の手』……!」ズズズ……!!!
闇の塊からいくつもの腕が作り出され、触手のようにうねりながらローレンスを殴打する。
ローレンス「うぐっ……!」
ローレンス(フニャフニャした腕だというのに……何て重い拳だ! マトモに受けてはやられる……!)
ローレンス「『受け流し』……!」
ローレンスは、熟練の技で数多の触手を捌いていく。
ベルゼ「……チッ、人間風情が気に入らないわぁ……!」
ローレンス「お前も人間だっただろうが! 同じ種族で争って恥ずかしくないのか!?」
ベルゼ「……!!」ブチィ!!!
ベルゼ「……知ったような口をきくなっ!!」
ベルゼの叫びと共に、何本もの腕がまとまって一本の剛腕へと変化する。
ドゴォ!!!
ローレンス「ガッ……!!」
剛腕は、ローレンスの腹を的確に打ち抜いた。
ベルゼ「私は……人間のヤツらに迫害されたんだ! ただ人より魔法が少しできたくらいで……それだけであいつらは差別しやがった!」
ベルゼ「魔女狩りのようなものよ……実の親まで私を殺そうとした!」
ベルゼ「魔王様に救われてから、私が何をしたと思う!? そいつらを皆殺しにすることよ!」
ベルゼ「その日から私は人間をやめて魔族になったの! キサマみたいな汚れた種族と一緒にするなっ!!」
ドゴォ!!! ドゴォ!!! ドゴォ……!!!
ローレンス「ぐう……!!」
ベルゼが叫ぶたびに、亡者の剛腕がローレンスを殴りつける。ローレンスは受け流すこともできず、ただずっと殴られたままだ。
- 989 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/23(金) 00:58:54.12 ID:YTR9+ntPO
- ローレンス「……確かに、貴様のその境遇……同情に値する……」
ローレンス「だが……!」ボオ……!!
ローレンス「だからといって虐殺をしていい理由にはならんっ!!」バキャッ!!!
ベルゼ「!?」
ベルゼ(『亡者共の手』が破壊された……!? そんなバカな……!)
ベルゼ「……! その手は……!?」
ローレンスの腕は、赤・青・緑・茶の輝きに包まれていた。
ローレンス「ふうううう…………!」
ローレンス「これは火・水・風・土の属性の魔力を帯びたまま、相手に攻撃できる技……『四魔拳』!」
ローレンス「大量の魔力を消費するが、貴様を倒せるならば魔力が空になっても構わん!」
ローレンス「噴ッ!!」ブンッ!!!
ローレンスの振るった拳は赤く輝き、その光を強くしながらベルゼの火の魔導球を狙う。
パキィン……!!!
ベルゼ「……!? なっ……!?」
ベルゼ「わ……私の魔導球があああああっ!?」
ローレンス「やはりな……! 赤い魔導球は火の魔導球だったか!」
ローレンス「火属性には火属性を! 強い魔力同士は打ち消し合う! 高い耐久力を持つという魔導球もこうすれば脆く儚いものよ!」
ローレンス「貴様の魔法はその魔導球で強化されている! 一つずつ壊していき、最後は貴様自身を仕留めてやる!!」
ベルゼ「き……キサマアアアアアアアッ!!」ゴオオッ!!!
ローレンス「ぬおっ……!?」
バァン!!!
ローレンス「うぐっ……!」
ベルゼの怒りにより生み出された強風が、ローレンスを壁に叩きつける。
ベルゼ「魔王様から……魔王様から頂いた大切な魔導球を……!!」
ベルゼ「キサマアアア……! コロス……殺してやるっ!!」ブンッ!!!
ズバババババッ……!!!
ローレンス「グハッ……!!」
ベルゼは両腕を振り、黒い鎌鼬をローレンスに放つ。不可視の刃は避けることができず、彼の体は切り刻まれていく。
ローレンス(これはマズい……! このままでは致命傷を負ってしまう……!)
シャリー「…………ううっ……」
ローレンス「……!」
ベルゼ「!」
- 990 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/23(金) 01:00:17.62 ID:YTR9+ntPO
- ベルゼ「…………」ニヤリ……
ローレンス「! 貴様、待て……!!」
ベルゼ「待つわけないでしょう!!」ガシッ!!
シャリー「ガッ……!?」
ベルゼはシャリーの首を掴み、そのまま持ち上げる。ベルゼが少し浮かんでいるため、シャリーもまた宙に浮かぶこととなる。
シャリー「クッ……ガッ……!」
ベルゼ「この子がシャリー……聖女と呼ばれる娘ね……」
ベルゼ「そして……あなたの大切な人でしょうねぇ!?」バキィ……!!!
シャリー「ガアッ……!?」
ローレンス「や……やめろ!!」
ベルゼ「やめろ……!? あなたは私の大切な魔導球を一つ壊したのよ!? その報いは受けてもらうわっ!!」
ベルゼ「さっきのでは殺せなかったみたいだから……ちゃあんと首の骨を握り潰してあげるわねぇ……?」バキバキ……!!!
シャリー「……!!」ジタバタ
ローレンス「シャリー……! ぐっ……!!」
ローレンス(情けない……! こんなところで体が……!)
ローレンス(ダメだ、シャリーを救わなくては……! 彼女はこの国の希望なのだ……)
ローレンス(……いや、それ以前に……!)
ローレンス「俺の一番大切な子だ……!!」
ローレンス(……この手しかあるまい。シャリーは怒るかもしれんが……)
ローレンス「シャリーを救えるのならば、この命、惜しくはないっ!!」
ローレンス「『生命波動拳』!!」パキパキ……!!
- 991 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/23(金) 01:02:30.38 ID:YTR9+ntPO
- ベルゼ「何……? うるさいわねぇ……!」
ベルゼ「安心しなさい、この子を殺したらあなたも殺し……」
ベルゼ「……!?」
ローレンス「…………」ゴゴゴ……!!!
ベルゼ(な、何なの……!? 体はボロボロなのに、さっきと明らかに雰囲気が違う……!?)
ローレンス「……!」シュ!!!
ベルゼ「!? 消えっ……!?」
ローレンス「破ァァァァァァァァァァァ!!!」ドゴォ!!!
ベルゼ「ゴハァッ……!!!」
ローレンスの渾身の力を込めた拳が、ベルゼの体に突き刺さる。今回は防御する暇も無い。
コンマ二桁判定です。ベルゼとローレンスに関する判定。ゾロ目は良いことがある。
↓1 コンマ30以上でベルゼは戦略的撤退。50以上で戦線離脱。80以上で死亡。
↓2 コンマ30以上でこの場で死ぬのは回避。50以上で死なないが戦線離脱。80以上で意外と大丈夫。
- 992 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/23(金) 01:03:29.76 ID:DRpew+CEO
- せいや
- 993 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/23(金) 01:05:41.68 ID:umO2ShOoo
- そいや
- 994 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/23(金) 01:06:07.66 ID:ES40AkG80
- お互いすぐには死なないか
- 995 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/23(金) 01:19:49.78 ID:YTR9+ntPO
- 痛み分けといったところでしょうか。
ベルゼ「ガッ……!!」ドサッ……
パリィン……!!!
倒れた瞬間に、もう一つの魔導球も割れてしまう。
ベルゼ「あ……あああああああっ……!!」
ベルゼ「私……私は……!!」
ベルゼ「……!!」ズズズ……!!!
ベルゼは苦悶に表情を歪めながら、手をかざして床に闇色の穴を作る。
そして、その中に入って姿を消してしまった。
ローレンス「待て……!! 逃げる気か……!!」
ローレンス「ぐっ……!!」
ローレンス(……流石に限界か!)
ローレンス(だが、まだやるべきことは残っている……!)
ローレンス「シャリー! 無事か!?」
シャリー「ゴホゴホッ……!! え、ええ、何とか……」
ローレンス「それなら良かった……! しかし、すまない……まだ休むべき時ではない……!」
ワー……!!! キャー……!!!
ローレンス「幹部は消えたが、まだ外には魔王軍がいる。戦っている兵士たちの指揮を取る者が必要だ……!」
ローレンス「俺が行きたいところだが、もう体が、な……!」
ローレンス「シャリー、頼む……!」
シャリー「……もちろんです。私は……この国のトップですから」
ローレンス「!」
シャリー「待っててください……! すぐに帰ってきますから……!」タッタッタッ……!!
ローレンス「…………」
ローレンス「フッ、立派になったな……」
ローレンス「もう少し、守って、やり、たかった、が……」
ドサッ…………
安価です。どの場面をやるか選択してください。
1.リョジョクの対妖怪戦
2.怒海天の津波
3.アルシエルと麒麟后の妖怪王との接触
4.ジャコvsスライムマン
5.隊長、フレアvsアズール
6.カワキスタンのアイリとククル
7.シャリーの魔王軍掃討
↓1
- 996 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/23(金) 01:21:33.55 ID:ES40AkG80
- 4
- 997 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/10/23(金) 01:24:23.63 ID:YTR9+ntPO
- 4選択で本日はここまで。スレがギリギリだ! 続きは次スレ立ててやります。残りは埋めちゃってください。無理なものでなければ>>1000の安価が叶うかも。
- 998 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/23(金) 01:30:16.03 ID:ES40AkG80
- 乙
- 999 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/23(金) 01:30:17.11 ID:umO2ShOoo
- 乙乙
たとえここで幹部全員倒せたとしてもまだ厄介な幹部が三人控えてるんだよな
- 1000 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/23(金) 01:30:25.70 ID:aibyDOPpO
- >>1000ならシャリーは死なない程度に酷い目にあって欲しい
- 1001 :1001 :Over 1000 Thread
- , -― 、
/ 丶
/ ヽ こんなにもスレ住民達がおじぎに飢えてるとは思わなかった
i _,,_ル,,rョュ 、 i
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ニニニニニニニニ/ ∨ / }八
ニニニニニニニ./ }ニ{ >>1000 thread over ノニヽ ノ
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