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勇者「安価とコンマで輪廻転生を繰り返して世界を救う」

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1 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/12(土) 22:44:58.38 ID:cSOWZo06O
あらゆるファンタジー要素が詰め込まれた世界。諸問題はありながらも、それなりに平穏な日々を送っていた剣と魔法の世界。

だが、十数年前に【魔王】が現れたことで状況は一変した。世界の半分以上が魔王の率いる魔族たちによって支配されてしまったのである。今も、魔王の侵攻は続いている。

そんな世界に貴方は勇者として降り立った。しかし、貴方は余りにも無力だ。世界を救うことなど到底不可能であろう。

───輪廻転生を繰り返さない限りは。



◆◇◆◇◆

本スレは、主人公の勇者が安価とコンマを駆使して魔王に支配された世界を救うことを目的とした安価スレです。

しかし残念ながら、世界を救う難易度は非常に高くなっています。世界の半分以上は魔王たちに支配されており、多くの人々が不幸になり、死んでいきます。また、本スレには主人公補正というものは存在しないため、勇者と言えども道半ばで死にます。

ですが、ご安心ください。本スレの勇者は『輪廻転生』という固有スキルを持ちます。このスキルは「前の周回の能力や記憶を次の周回に引き継ぐ力」となっております。そのため、次の周回に行けば行くほど勇者は強くなっていきます。

どんどん死んで、どんどん強くなっていきましょう!

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1599918298
2 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/12(土) 22:47:37.47 ID:cSOWZo06O
とはいえ、最初は世界を救おうと気負わなくて大丈夫です。スレを進めていくうちに勇者らしくなっていくでしょう。

それでは、まずは勇者の初期ステータスを決めましょう。コンマ一桁判定です。

↓1のコンマ十桁……身体能力、一桁……戦闘力
↓2のコンマ十桁……精神力、一桁……知性
↓3のコンマ十桁……器用さ、一桁……感受性
↓4のコンマ十桁……魔力、一桁……幸運
↓5のコンマ十桁……魅力、一桁……スキル適応力
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 22:48:14.72 ID:OfpVXo4o0
死に戻りじゃなくて転生ってことは死後転生して成長するまでに魔王軍は進軍するわけだ
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 22:48:41.54 ID:8fUaZoxr0
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 22:49:50.59 ID:52cOP8Y10
ロマサガじゃねーか
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 22:51:36.29 ID:MgweUizj0
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 22:51:40.93 ID:OfpVXo4o0
>>5
ロマサガって死にゲーなの?
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 22:51:55.72 ID:h8R4SrPDO
はい
9 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/12(土) 23:00:52.02 ID:cSOWZo06O
・勇者のステータス
身体能力:7
戦闘力:2
精神力:5
知性:4
器用さ:5
感受性:9
魔力:2
幸運:9
魅力:9
スキル適応力:3

〜ステータスについてのちょっとした説明〜
1.身体能力……体を動かすセンスのこと。高ければ高いほどアクロバティックな動きが可能で、咄嗟の対応力が上がる。
2.戦闘力……純粋に肉弾戦が強いかどうか。どのような戦い方になるかは他のステータスによって左右される。
3.精神力……メンタルの強さ。本スレの世界では精神力の弱さは致命的になる場合がある。最低値だとショック死なども考えられる。
4.知性……賢さ。頭が良いのに越したことはない。
5.器用さ……割と便利なステータス。色々なところで使える。これが低いと不器用な生き方になるかも。
6.感受性……相手の心を汲み取ったり怪しげな雰囲気を感じ取ったりする能力。高いと某少年探偵のように隠された真実に気づける。ただし、時と場合によっては高いことが仇となることも。
7.魔力……魔法を使いこなす力。高いと魔法が強くなるし、多くの魔法を使える。
8.幸運……どれだけラッキーか。コンマ判定とは別のステータスで、日常的にどれだけ幸運かが決定される。
9.魅力……人間的魅力のこと。外見が良くても人間として最悪ということも有り得る。
10.スキル適応力……どのくらい職業スキルや種族スキルなどを上手く扱えるか。これに固有スキルは含まれないので、たとえ1でも『輪廻転生』に影響は無い。

戦闘は期待できませんが、人の心を読み取る力と人間としての魅力がズバ抜けていますね。あと運がめちゃくちゃ良い。

ここで本来は年齢と種族を決めることになっています。年齢とは『輪廻転生』によって前周回の記憶を思い出す年齢のことです。また、選択できる種族は10個で、それぞれ異なる特徴があります。

今回は最初なので、年齢は【18歳】で種族は【人間族】とします。次の周回から選びましょう。

では、次に性別を決めます。

↓1のコンマ偶数で男性、奇数で女性
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 23:02:32.07 ID:MgweUizj0
11 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/12(土) 23:07:13.39 ID:cSOWZo06O
性別は男に決定。

最後に勇者の経歴を決めます。容姿や性格、過去、趣味嗜好、隠された能力など何でも構いません。できるだけステータスや年齢、種族に即したものだとありがたいです。場合によっては細部を変更して採用するかも。最初なので軽めの設定でいいかなと。

↓5くらいまでを採用
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2020/09/12(土) 23:12:34.40 ID:8fUaZoxr0
黒髪の優男系顔。普段は大人しく温厚だが怒ったら静かにキレるタイプ。理不尽や不条理などが弱者が強いたげられるのが嫌い。悪人にはそれ相応の罰を与えるべきと考えてそれにたいしては手段は選ばない
13 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/12(土) 23:20:58.04 ID:cSOWZo06O
あ、すいません。勇者の経歴はキーワードみたいな感じでシンプルにお願いします。それを下5まで募集し、合わせて勇者にキャラ付けする感じです。

すいませんが再安価で。

↓5
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 23:22:34.36 ID:cy2TsRYWo
茶髪で元気そうな好青年、性格としては元気な性格でありあまり悩みは無さそうな感じ。昔から山近くの村で自然と関わりながら生活してきたため、しっかりとした訓練をしていなくても多少身体能力が高い。昔から感受性が高く、悩みがある人や悲しいことがあった人にはすぐ気づき、少しでも相談に乗ったり励ましたりなどしていた、そして、そんな彼にたくさんの人々は惹かれていた。趣味はガーデニングで、隠された能力としては昔から自然と関わっていたため、植物に関する知識がある
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 23:23:11.53 ID:OfpVXo4o0
淫乱売春夫
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 23:23:15.24 ID:8fUaZoxr0
優しく人を思いやれる心がある。多重人格

こんな感じですか?長いなら多重人格だけで
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 23:23:16.41 ID:LkodWj4L0
記憶が確かであれば7って奇数だから女の子では?
安価下
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 23:23:23.48 ID:cy2TsRYWo
あ、すいませんロードできてませんでした、わたしのはなかったことにしてください
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 23:23:42.65 ID:aRtxgTnsO
剣と会話できる
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 23:26:01.88 ID:MgweUizj0
山育ちで幼少時から身体を動かす生活をしていた
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 23:34:20.33 ID:cy2TsRYWo
趣味はガーデニング
22 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/12(土) 23:48:03.53 ID:cSOWZo06O
>>17
ホントだ。たびたびすいません。性別は女性でした。

採用した経歴は
【淫乱売春婦】
【優しく人を思いやれるが多重人格】
【剣と会話できる】
【山育ち】
【趣味はガーデニング】
となります。

……大丈夫かな? まぁ、やっていきましょう!

経歴により、職業は【娼婦】となります。でもエッチな描写は無いぜ、残念だったな!

では、最後に勇者が勇者として目覚める場所を選択してください。今回のエリアはあらゆる種族が住む世界で一番大きな王国です。そのエリアが治める国または村を下から選んでください。

1.中心部にある巨大な王国
2.外交都市
3.魔族との前線に近い町

↓1
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 23:49:10.65 ID:OfpVXo4o0
3
24 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/12(土) 23:51:47.15 ID:cSOWZo06O
3の魔族との前線に近い町を選択されました。ハードモードを選びますねぇ。

では本編を始めます。少しお時間いただくかも。
25 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/13(日) 00:10:09.43 ID:/S/2QewlO
【勇者一周目:太陽暦123年:秋の夜】

勇者「う〜〜……ん、よく寝たわぁ……」

勇者「さて、今日もお仕事頑張らないと♪」

勇者は、娼婦である。娼婦とはもちろん、男性の「夜のお相手」を務める職業だ。時代がどうなろうと、場所がどこであろうと食いっぱぐれることの無い働き口である。

……特に、魔族との前線であるこの町では。

↓1 町の名前
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/13(日) 00:11:15.64 ID:Em/ej9ZI0
コヨーテ
27 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/13(日) 00:21:50.99 ID:/S/2QewlO
王国の東に位置する町「コヨーテ」は、昔はのんびりとした農村だったらしい。……魔族たちが攻めてくる前は。

魔王が魔族を引き連れて支配したエリア……コヨーテはその隣に位置するのだ。今は必死になって王国軍が魔族の侵攻を留めているが、いつそれが突破されてもおかしくない。

魔族による悲劇はコヨーテでは日常茶飯事。この前も同僚が二人嬲り殺されたばかりだ。

この町では、生きているだけで奇跡なのである。

勇者「……だからこそ、感謝して仕事頑張らないとね」

幸か不幸か、戦争の前線では娼婦の需要は高まる。勇者が蠱惑的なのも相まってか、彼女には毎日指名が入る。

勇者「……んー、でも、お仕事にはちょっと時間あるかな」

少しだけなら自由時間がありそうだ。何をしよう?

1.ブラブラ散歩する
2.自宅の家庭菜園をいじくる
3.仕事場で待機
4.自由安価。「流石にそれは無くね?」っていうのは無効

↓1 眠いので安価して終わり。明日からよろしくお願いします
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/13(日) 00:22:27.19 ID:7u4YktZ80
2
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/13(日) 03:13:45.67 ID:cPSY4cIQo
おつ
30 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/13(日) 10:41:55.33 ID:/S/2QewlO
やりますぜ。



2選択

勇者「……家庭菜園でもやろっかな」

そう言うと、勇者は再び下宿先に戻る。町と同じ名前を冠する下宿「コヨーテ」には勇者のような娼婦たちが多く住んでいる。そのためか、この時間は人がほとんどいない。働きに出ているのだろう。

ガチャ

勇者「うんうん、今日も野菜たちは元気だねっ」

勇者はガーデニングが好きだ。しかし、この下宿先では家庭菜園やちょっとした観葉植物を買うくらいが限界。もう少し大きなところに住めたらいいのだが……

勇者「……こんなご時世じゃ、そんな生活できないよね」

王都に行けばもう少しマシな暮らしができるのかもしれないが、今のところそのつもりは無い。

勇者「だって、娼婦の仕事好きだしー……」

新しい環境で働くよりも、馴染みの客ばかりの方が遥かにラクに働ける。わざわざ王都で働ける娼館を探すことも無いだろう。

『輪廻転生』なんて大層なスキルを持つ勇者だが、彼女は今の生活で充分満足しているのだ。

……このまま、何も起きなければいいのだが。



安価です

↓1 コヨーテを含む大規模なエリアを統治する王国の名前
↓2 幸運判定。10以上出せば不幸を回避できる
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/13(日) 10:50:58.61 ID:diin13OE0
クランディア(王国)
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/13(日) 10:51:04.63 ID:buD0fMT4o
アズレイ
33 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [sage]:2020/09/13(日) 11:06:44.51 ID:/S/2QewlO
コンマ10以上のため不幸を回避。幸運が高いとこういう時良いですね。



ワー!! キャー!! ウオー!!

勇者「あら?」

外から人々の声が聞こえる。悲鳴ではなく、歓声だ。

ベランダから身を乗り出し、歓声の上がっている方を見てみる。

勇者「……ああ、王国軍か」

王国軍は世界でも屈指の騎士団だ。コヨーテはクランディア王国の統治下にあるので、定期的に新しい一団が送られてくる。

……それだけこの町で殺されたり傷つけられたりした王国軍が多いということだが。

勇者「……あ、そろそろ時間だ。仕事行かないと」

どんなに魔族との戦争が激化していようと、勇者にできることは何も無い。彼女はただ、精一杯男たちの癒しになるだけだ。



キャラクター安価です。今日の勇者の客(性別は男)を募集します。名前・年齢・職業・役職・その他の特徴を記載してください。

同時にコンマ判定でキャラクターの特徴を付け足します。コンマ十桁は【特に秀でたステータス】、一桁は【職業の熟練度】。

↓3まで
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/13(日) 11:19:31.76 ID:diin13OE0
アレク
26歳
戦士
(役職とかわからないので>>1さんに任せます)
大男。右目に傷がある
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/13(日) 11:20:49.61 ID:buD0fMT4o
名前:ベレト
年齢:19歳
職業:領主見習い
特徴:ナルシスト。頭はキレるが見栄っ張りで童貞
36 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/13(日) 11:27:17.05 ID:/S/2QewlO
>>34
たびたびすみません! 【役職】じゃなくて【性格】でした。変な間違いしちゃった。このレスは無効扱いでお願いします。
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/13(日) 12:12:00.94 ID:KVFXc6jDO
名前・ドルキン
年齢・30
職業・鍛冶職人
性格・頑固者、職人肌。
その他の特徴
筋肉質で低身長、もじゃもじゃ髭といった典型的なドワーフ。
勇者にとってはお得意様。勇者に「剣と会話できる」能力があるため時折プライベートの時に作った剣を見せている。
38 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/13(日) 15:07:48.45 ID:/S/2QewlO
勇者「……あら、アレクさん!」

アレク「よお勇者ちゃん!」

勇者「久しぶりじゃない? 私のこと忘れちゃったのかと思ったわ」

アレク「冗談キツイぜ。コヨーテ随一の癒し手のことを忘れられるわけねぇだろう」

最初のお客様はアレク。大柄な戦士の男だ。コヨーテ派遣の王国軍に傭兵として参加している。お得意様とまではいかないが、たびたび勇者を指名してくれる人である。

アレク「最近魔族の野郎共が大量に湧き出やがってよ。そいつらの対処に手一杯だったのよ」

勇者(……新しく騎士団が派遣されたのはそういうわけか)

きっと、多くの騎士団や傭兵が傷つけられたのだろう。

勇者「……さっ、横になって。今日はお仕事のことなんか忘れさせてあげるっ♪」



安価です
↓1 コンマ二桁判定。アレクの「癒し」は自動成功。コンマ45以上でイベントフラグを入手できます
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/13(日) 15:08:14.99 ID:bbcs0O190
40 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/13(日) 15:20:47.98 ID:/S/2QewlO
99のため、めちゃ大きなイベントになるかもしれないフラグをゲット。

アレク「ふう……」

アレク「いつもありがとうな、勇者ちゃん」

勇者「ふふっ、こちらこそ。楽しかったわよ♪」

仕事柄セールストークをすることも多いが、これは本当だ。勇者は娼婦が天職だと思っているし、娼婦として働いている時が一番幸せを感じる。

アレク「……そうだ。そういや知ってるか? 最近コヨーテでもちきりの噂」

勇者「? 何かしら。この町には変な噂はいっぱいあるわよ?」

アレク「それはそうだけどさ……結構信憑性の高いヤツらしいんだよ」



選択してください

1.王都の貴族が勇者を買おうとしている
2.コヨーテを騒がす殺人鬼の事件に進展があった
3.派遣された騎士団の中に王子がいる

↓1
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/13(日) 15:21:03.95 ID:mqs3j4wN0
2
42 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/13(日) 15:33:10.77 ID:/S/2QewlO
アレク「ほら、最近あっただろ? コヨーテで出た殺人鬼の話」

勇者「ああ……」

基本的に治安のあまりよろしくないコヨーテだが、魔族以外の殺人はほとんど皆無であった。それは王国軍の働きによるものだろう。

しかし、一か月ほど前から「魔族以外の存在」による殺人事件が多発しているのである。その数、実に9件。これはこんな小さな町では異常な数字だ。恐ろしさから引っ越しを決意した住人も少なくない。

アレク「その事件に進展があったらしいんだよ。犯人の目星がついたんだと」

勇者「! 目星が……」

アレク「ああ、何でも王都から捜査系のスキルを持つヤツらが派遣されてきたらしくてな。どんどん証拠が上がっているらしい」

勇者「それは良かった……」

これで少しは町も落ち着くだろう。

アレク「それじゃあ……俺はそろそろ帰るよ。また来るぜ!」

勇者「ええ、待ってるわ♪」
43 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/13(日) 15:35:30.91 ID:/S/2QewlO
ベレト「君か! コヨーテで有名な『女神様』とは」

勇者「……?」

二人目のお客様は、新しいお客様のようだが……

ベレト「君の評判は聞いている。さ、さぁ、僕を満足させてみたまえ!」

勇者「……ふふっ」

ベレト「な……何がおかしい!」

勇者「あなた……こういう店初めてでしょ?」

ベレト「なっ……!」カアア……

勇者「初めての子って、横柄な態度を取りがちなのよね。緊張の裏返しなのは分かってるけど、そんな風じゃ女の子に嫌われちゃうわよ?」

ベレト「ぐっ……!」

ベレト「……う、うるさいっ! 仕方ないだろ! 僕は、その……色々と未経験なんだ!」

勇者「あら、童貞さん?」

ベレト「そんなハッキリ言うな!」

勇者「ふふ、ごめんなさい」

ベレト「うっ……」

顔を真っ赤にして俯いてしまった。若い男には、勇者の魅力はあまりにも刺激が強すぎるのである。

勇者「じゃあ……今日は私で卒業してくれようと?」

ベレト「…………」

ベレト「……だ、誰にも言うなよ?」

勇者「うんうん♪」

ベレト「……実は僕、領主見習いなんだ」

ベレト「それで今月から領主様の元で修業をしているんだが……領主様に童貞を笑われてしまってな」

ベレト「だったらコヨーテに女神様がいるからソイツで卒業してこい、とそう言われて……」

勇者(なるほどねぇ……)

勇者はコヨーテではかなりの人気を誇る。指名をすんなり取れることは珍しく、ましてや初めてのお客様が勇者を指名できるはずがない。

勇者(領主様のお力ってわけだ……)

勇者「……どこの領主様?」

ベレト「どこって……コヨーテの隣町だぞ」



安価です

↓1町の名前安価。同時にコンマ二桁判定で町の大きさを決めます
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/13(日) 15:36:46.68 ID:d1NLcZAzO
ビーフ
45 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/13(日) 15:46:57.36 ID:/S/2QewlO
コンマ68なのでそこそこデカい。ちなみにコヨーテは20くらいで、クランディア王国は95くらい。

勇者「隣町って……ビーフの領主見習いなの?」

ベレト「ああ、そうさ。何てったって僕は優秀だからな!」

ビーフはコヨーテの二倍くらいある町だ。確かクランディア王国の主要な町の一つに入っていたはず。

勇者(そこの領主見習いだなんて……本当に優秀なのかもね)

勇者「ふふ……すごいのね、ボク」

ベレト「そ、そんな呼び方するな! 僕はもう19歳だぞ!」

勇者(私の方が年下なのは黙っておこう)

勇者「……それで、どうする?」

ベレト「へ?」

勇者「私と、する?」

ベレト「ぐ……! ぐぐぐっ……!」

ベレト「…………はぁ」

ベレト「……いや、せっかくだが止めておくよ」

勇者「えっ……」

ベレト「安心してくれ。ちゃんと代金は払うよ」

勇者「やめちゃうの……?」

ベレト「うっ……! あ、ああ……」

ベレト「……何ていうか、このままアンタとしても、意味が無い気がする。もっと自分を磨いてからまた来るよ」

ベレト「……今度は、自分の力でさ」

勇者「……ふふっ、真面目なのね、ベレトくん」

ベレト「……!」

ベレト「と、当然さ! 僕は将来ビーフの領主になる男なのだからな!」
46 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/13(日) 15:49:19.61 ID:/S/2QewlO
三人目のお客様は……

ドルキン「がっはっはっはっ! 久しぶりだなぁ勇者ちゃん!」

勇者「ど、ドルキンさん……」

ドルキン「お? 何じゃ何じゃ、客に向かってその苦笑いはいかんなぁ……」

勇者「だって……ドルキンさん、今日は私のサービス受ける気ないでしょ?」

ドルキン「がっはっはっはっ! 相変わらず鋭いのぉ!」

ドルキンはコヨーテでは珍しいドワーフ族だ。町で数少ない鍛治職人で、王国軍の武具の整備や製造を任されている。

お得意様で優しい人なのだが……たびたび娼館には似つかわしくない物を持って現れるのが玉に瑕だ。

勇者「……それで? 今日はどんなの?」

ドルキン「おおっ、見てくれるか!」

勇者「見ないと帰ってくれないでしょう?」

ドルキン「がっはっはっはっ! 確かにな!」

そう笑って取り出したのは、シンプルな形状の剣だった。

ドルキン「今回は敢えてシンプルに、教科書通りに打ってみた。もちろん丹念にな」

ドルキン「どうじゃ? 剣は何て言っている?」

……そう、勇者は剣と会話ができるのだ。

もっとも、勇者自身本当に剣が話すとは思っていない。おそらく剣に対する鑑定眼が優れており、それが言葉として勇者の耳には聞こえるのだろう。

数年前にドルキンの店の前を通った時、剣の「そろそろ壊れそうだ」という言葉を伝えて以来、勇者の剣の鑑定眼を信頼してここを訪れるようになった。

……来てくれるのはいいのだが、何度も剣を持ち込まれては困るというのが本音だ。

勇者「はぁ……」

勇者(仕方ない。声を聞くか……)



↓1コンマ二桁判定。コンマが高いほど良い剣
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/13(日) 15:50:26.42 ID:07X98Wnq0
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