【シャニマス】P「よし、楽しく……」- Straylight編- 【安価】

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/09/05(土) 15:44:32.58 ID:TUxOY/VZ0
・シャニマスのSSです。二次創作や解釈違いを敬遠される方はブラウザバックを推奨します。

・ストーリーは、途中提示される選択肢を安価で選ぶことによって分岐することがあります。

・エンディングにたどり着いたら冒頭に戻ります。

・前作は
【シャニマス】P「よし、楽しく……」-noctchill編- 【安価】 https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1594223305/
ですが、読まなくても大丈夫です。また、前作を読まれた方々におかれましては、このスレでの前作のネタバレになるレスはご遠慮願います。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1599288272
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/09/05(土) 16:08:12.01 ID:TUxOY/VZ0
P(人の才能を見抜く――だなんて、簡単なことじゃない)

P(世の中に天才は一定数いるけど、それでも圧倒的な天才だらけじゃないから)

P(天才にもいろいろいる。天才なのに知名度が低いなんてまったくもって珍しいことじゃないんだ)

P(才能に貴賎はないが、才能ごとの中では貴賎はある)

P(アイドルで言えば、そう……歌、ダンス、演技、見た目――なんでもいい。放っておいても人をひきつける圧倒的な天才……)

P(そんなものをお目にかかれる機会なんて巡ってくるのだろうか……俺は、そう思っていた)

P(けど、思ったよりも早く――)


「よっ……ほっ……っと」


P(それは、偶然か、必然か)


「――ここは……こう?――」


P「!」

「――っと……うん、決まった!」

P「君、ちょっといいかな?」

「? わたしっすか?」

P「ああ、さっきのダンスって――」


P(――一瞬で“それ”だと確信できる存在に、俺は出会ったんだ)
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/09/05(土) 16:41:58.15 ID:TUxOY/VZ0
〜事務所〜

P「おはようございます」

あさひ「あ! プロデューサーさん!」

P「お、あさひか。どうした?」

あさひ「これ、見てくださいっす!」

P「これって……石、だよな」

あさひ「ただの石じゃないっすよ〜?」

P「どんな石なんだ……?」

あさひ「それはっすね〜……」

愛依「おっ、あさひちゃんじゃ〜ん。なになに? また何か持ってきたの?」

あさひ「これっす!」

愛依「石……? しかもわりとでかめの」

あさひ「これ、冬優子ちゃんにそっくりなんすよ!!」

愛依「ぶふっ!」

あさひ「わっ! 愛依ちゃんきたないっすよ。いきなり噴き出してどうしたんすか?」

愛依「い、いや……だって……」プルプル

あさひ「プロデューサーさんはどうっすか!? この石、似てるっすよね? 冬優子ちゃんに」

P「ど、どうなんだろうな……」

あさひ「えーっ、みんなわかんないんすかねー」

あさひ「この辺の輪郭とか、そっくりだと思うっす!」

P「ただのゴツい岩の一部にしか……」

愛依「あっはっはっはっは!! ひーっ、ちょーウケる……」ククク...

あさひ「むぅ」

P「……なあ、あさひ。一つ聞きたいんだが」

あさひ「なんすか?」

P「それ、冬優子には言ってないよな?」

あさひ「もちろん――」

P ホッ

あさひ「――最初に伝えたっすよ?」

P「……」

あさひ「今朝早起きして走ってたら河川敷の近くで見つけたんすよ! ゲットしてすぐ報告っす!!」

愛依「あー……。ねえ、プロデューサー?」

P「なんだ?」

愛依「今日のうちらの予定って、どうなってたっけ?」

P「午後からレッスン。現地集合も可」

愛依「あはは…………やば」

あさひ「今日もがんばるっすよ! 愛依ちゃん」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/09/05(土) 17:16:01.78 ID:TUxOY/VZ0
夕方。

P カタカタ

P「ふぅ……」

P(そろそろ、あいつらが戻ってくる頃か)

P(というか、冬優子怒ってるだろうな……)

P(ちゃんと仲直りしててくれよ)

あさひ「ただいま戻ったっす!」

愛依「たっだいま〜」

冬優子「あー、ほんっとに疲れたわ……」

P「おかえり、3人とも」

あさひ「プロデューサーさんプロデューサーさん!」

P「ん? どうしたんだ?」

あさひ「今日のレッスンなんすけどね、冬優子ちゃんすごかったんすよ!」

あさひ「なんていうか、迫力がはんぱなかったっす!!」

冬優子「……あんたに怒るのに体力使うくらいなら、レッスンでストレスもろとも発散させてやろうと思っただけよ」

愛依「とか言って〜、ほんとは怒るつもりもなかったんじゃないの〜?」

愛依「冬優子ちゃん優しいし」

冬優子「そんなんじゃないわよ」

冬優子「……思い出したらまたイライラしてきたわね」

P「ま、まあ、あさひも悪気があったわけじゃないんだろうし、な?」

冬優子「それが余計にタチわるいっての」

冬優子「まあいいわ。ちょっと休ませて」ボフッ

あさひ「あ! じゃあわたし、冬優子ちゃんのとなりに座るっす!」

あさひ「とーう!」ボフッ

冬優子「ちょっ……! 暑いからあっちいきなさいよ、ほら、しっしっ」

あさひ「……っ」ショボン

冬優子「……」

冬優子「……嘘よ。ちょっとくらいなら、いいわ」

あさひ「!」パァァァ

あさひ「わーい! 冬優子ちゃんの隣ゲットっす!」ダキッ

冬優子「抱きつくことまでは許可してないわよ! ちょっとって言ったじゃない! ……もう」

愛依「いいねいいね〜、見てて微笑ましいわ」

P「なんだかんだで仲良いんだよな」

愛依「ね。うち、あの子たちとアイドルできてよかった」

愛依「さーってと、うちも混ぜてもらお〜」

冬優子「ちょっ! あんたまでなに抱きついてんのよ!」

P(3人とも笑顔だ。このユニットにしてよかった)

P(あさひは天才で、冬優子と愛依は決してそうではない。けど、それは2人があさひの引き立て役という意味なんかじゃなくて……)

P(裏表のないあさひと、2面性のある冬優子と愛依――)

P(――強い光と濃い影が、綺麗なグラデーションを成して魅力的なものになっているんだ)

冬優子「……ったく、暑いわねもうっ!」

冬優子「プロデューサー! もっとクーラー効かせて!」

P「ははっ、はいよ」ピッ
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