【艦これ】龍驤「足りないもの、その後」その5【安価】

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806 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/03(土) 19:24:46.52 ID:cVgORbFL0
潜水新棲姫「それにワタシも分かってきたんだ。自我も無くただ目の前に敵が居るから襲う。そんな奴も居る」


潜水新棲姫「深海棲艦の全ては同胞とは言えない。それが分かったから心配しなくていい」


漣「……」


潜水新棲姫「それより心配しなければいけないのはアイツだ。ワタシはそれを理解したが、奴もそうなるとは言えない」


潜水新棲姫「それこそ価値観の違いだな。深海棲艦全てを同胞だと思っているなら、この問題は解決しない」


漣「穏便に…出て行ってもらうしか無い…」


潜水新棲姫「そんなことは提督が嫌がるだろうな」


漣「……」


潜水新棲姫「奴はワタシの様な特異点では無く本物の深海棲艦なのかもしれない。種族が違えば考え方が違うのが本来なら当たり前なんだ」


漣「ご主人様の考えを…否定すると…」


潜水新棲姫「どう受け取るのかは、お前次第だ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
807 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/03(土) 19:34:35.57 ID:OcAGmb1DO
とりあえず今まで我慢させてごめんなさいと新棲姫をなでなでする漣
でれでれしながらも今の話は提督にも伝えておくべきだと新棲姫
いざとなれば対応するのは提督になるのだから
808 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/03(土) 19:38:30.87 ID:WJoGTJYpo
新姫だきしめて>>807
809 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/03(土) 19:45:28.22 ID:cVgORbFL0
ぎゅっ


漣「本当に…申し訳ありません」


潜水新棲姫「何がだ」


漣「今まで我慢させて……いえ、そんなことも言えないような環境を作ってしまったのが…」


潜水新棲姫「……」


漣「こんなことをしてもすぐに許されるものでは無いのは分かっています。でも貴女に気持ちを伝えるのはこれが一番なんです」


潜水新棲姫「…分かるぞ」


漣「貴女が大切だから…失いたくないから…」


潜水新棲姫「漣の温もりが答えだ。だからもう少し……」


漣「……」ナデナデ


潜水新棲姫「ん…ふふ…」
810 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/03(土) 19:47:27.89 ID:cVgORbFL0
潜水新棲姫「…いつまでもこうしてはいられないぞ。この話は提督にも伝えておくべきだ」


漣「そうですね…」ナデナデ


潜水新棲姫「早く行ってくるんだ」


漣「もう少し…もう少しだけ……」ナデナデ


潜水新棲姫「……」


漣「…よし。それじゃあご主人様の所に行ってきますね」


潜水新棲姫「ワタシも後で向かう。先に説明しておいてくれ」


漣「了解ですっと!」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
811 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/03(土) 20:08:51.57 ID:mGvE8C3Go
近くで観察するといったらしっかり近くで観察する中枢棲姫
提督はつい先日までは戦っていたことも考えて深海棲艦の撃破の話題についてはオブラートに包む

人を襲う好戦的な奴らがいるのが事実と理解しつつもまだ整理しきれてない中枢棲姫はその気遣いがありがたくて分かってる奴だと認識
812 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/03(土) 20:23:30.33 ID:WJoGTJYpo
>>811
813 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/03(土) 20:28:47.47 ID:cVgORbFL0
ーー提督の部屋


中枢棲姫「提督よ、仕事はしないのか」


提督「…今日は休みだ」


中枢棲姫「他の奴らは働いているぞ」


提督「お前は知らないだろうが、俺は最近体調が悪かったり入院したりしていた。だから休みを他より多めに取っているんだ」


中枢棲姫「理解した」


提督「…出て行ってくれないか」


中枢棲姫「なぜだ」


提督「ここは俺の部屋なんだ」


中枢棲姫「私が来ているんだぞ」


提督「……」
814 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/03(土) 20:32:09.83 ID:cVgORbFL0
中枢棲姫「お前がやろうとしていたのは仕事だな。私の前で仕事はできないのか?どうしてだ?」


提督「……艦娘の出撃に関する仕事なんだ」


中枢棲姫「ほう…」


提督「この資料は…他の誰にも見せられない」


中枢棲姫「嘘を言うな。それと同じようなものを漣が見ていた」


提督「……」


中枢棲姫「私は嘘が嫌いなんだ」


提督「……」


中枢棲姫「だが…お前は信頼できる」
815 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/03(土) 20:35:31.46 ID:cVgORbFL0
中枢棲姫「その資料は私達深海棲艦に関するものだ。艦娘がどれだけ同胞を沈めたのかが詳細に分かる」


提督「……」


中枢棲姫「お前はそれを私に見せたく無かった。私に気を遣ってだな?」


提督「……」


中枢棲姫「ククク、黙っていては分からないと言う言葉があるがそれは嘘だ。お前の顔を見れば全て分かる」


提督「…そうか」


中枢棲姫「やはり人間は興味深い…いや、提督が特殊なのかもしれないな」


提督「……」
816 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/03(土) 20:39:27.90 ID:cVgORbFL0
中枢棲姫「遠慮する必要は無い。人を襲ったり好戦的な奴らがいるのが事実なんだ」


中枢棲姫「私はそいつらを同胞とは認めたくないが、お前達から見れば同じ枠組みに入る」


提督「そうだ。だが俺達はそう思っていない」


中枢棲姫「ほぉぉ…」


提督「潜水新棲姫達だってそうだ。戦意が無かったり陸での生活を求めている深海棲艦と、戦うことしか考えない深海棲艦が同じ扱いであっては失礼だろう」


中枢棲姫「やはりお前の所に来て良かったようだ。喜べ、私はお前を信頼した」


提督「…信頼されるとどうなるんだ」


中枢棲姫「安価」


下2 台詞やその他起こったことなど
817 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/03(土) 20:53:25.85 ID:ljvvolFvO
こうやって堅苦しい喋り方好きじゃないのよね…と素が出てくる
提督はなら無理しなくていいんじゃないか?壁を感じない方がお互い歩み寄りやすいだろうと
中枢棲姫はこう話せるのは気の許せる相手だけ
深海棲艦は舐められたら負けの世界なの
貴方は舐められなさそうな見た目だけれど
818 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/03(土) 21:03:17.95 ID:EOF8adj9o
>>817
819 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/03(土) 21:08:16.72 ID:cVgORbFL0
中枢棲姫「…ふふ。こんな堅苦しい喋り方好きじゃないのよね」


提督「な……!?」


中枢棲姫「あら…提督なのに随分と驚くのね」


提督「……先程までと同じ存在だとは思えない」


中枢棲姫「失礼ね、貴方なら無理する必要が無いと思って話してるのに」


提督「騙していた…というわけでは無さそうだな」


中枢棲姫「こんなのを同胞達の前でやったらどうなると思う?大したことない奴だと思われて何度も襲われるでしょうね」
820 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/03(土) 21:13:13.93 ID:cVgORbFL0
中枢棲姫「こうやって話すのは気の許せる…信頼してる相手だけ。ここでは貴方だけよ」


提督「…それは良かった」


中枢棲姫「私は人間のことがもっと知りたい。だから貴方の側に居てもいい?」


提督「…構わないが、俺の近くに居れば誰かが来る。ずっとその様子は無理だろう」


中枢棲姫「そんなこと無いわ。二人だけで過ごせるわよ」


提督「……」


中枢棲姫「一緒に行動してたあの子達も私の本当の事は知らない。深海棲艦は舐められたら負け、弱肉強食の世界」


中枢棲姫「貴方は舐められ無さそうな見た目だけど、私の言ってることは分かるわね?」


提督「…あぁ」
821 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/03(土) 21:15:14.31 ID:cVgORbFL0
コンコン


「すいませんご主人様〜」


中枢棲姫「…貴方の言うことは嘘じゃなかったわね」


提督「……」


中枢棲姫「いいわ…今はこれで。また後で私の部屋に来て」


提督「…行かなかったら?」


中枢棲姫「貴方は来るわ。そういう人間だから」


提督「……」


中枢棲姫「…ふふ、待ってるわね」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
822 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/03(土) 21:30:56.97 ID:WJoGTJYpo
>>806
この辺を説明して場合によってはお帰り願うかも…という漣にいや、そうはならんと提督
断言に安心したら漣がもう落としたんですかと茶化す
823 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/03(土) 21:59:59.60 ID:EOF8adj9o
漣「部屋に呼ばれたって…一人で行くんですか、それはまずいでしょ」
提督「いや、危害を加えられる事はないだろう」
漣「…………何かされました?」
824 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/03(土) 22:07:10.82 ID:MYeU1fPZO
ーー


漣「……ということがあったんです。ですので中枢棲姫さんは最悪…」


提督「彼女のことなら大丈夫だ」


漣「ご主人様ならそう言うと思ってましたけどね、首を絞められた漣としては心配で仕方ないんですよ」


提督「それ以上のことはしなかっただろう?俺からすれば春雨に襲われた方が恐怖だ」


漣「それを言われると何も言えねぇ……」


提督「自分で口に出すのも恐ろしい」


漣「…分かりましたよ、そう言うなら様子見を続けます」


提督「ああ、それでいい」
825 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2020/10/03(土) 22:12:27.93 ID:MYeU1fPZO
提督「…さて、俺は少し用がある」


漣「ご飯にはまだ早くないですか?」


提督「中枢棲姫の部屋に呼ばれたんだ」


漣「部屋に呼ばれたって…一人で行くのはマズいですよ」


提督「いや、危害を加えられる事はない」


漣「……彼女に何かされました?」


提督「脅されてなんか無いぞ」


漣「……」


提督「心配しなくていい。それより漣は仕事をしてくれていたんだろう?もう終わらせて潜水新棲姫と…」


漣「いえ、まだもう少し頑張ります。ご主人様に無理はさせられませんからね」


提督「ありがとう」
826 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2020/10/03(土) 22:14:39.81 ID:MYeU1fPZO
漣「ご主人様は分かりやすいんです。彼女と何かあったのはすぐに分かりますよ。でもそれを漣達には知られたく無いんですね」


提督「…すまない」


漣「悪いことじゃないなら許します」


提督「断じてそんな事は無い」


漣「漣の目を見て」


提督「……」


漣「分かりました、信じましょう。ですがくれぐれも注意して下さいね」


提督「分かった」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
827 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/03(土) 22:24:23.58 ID:mGvE8C3Go
部屋に行くと早速だけど…と提督の口から今の人間社会の状況を聞きたいという中枢棲姫
本の情報は一定でないから信頼できる相手から聞きたいらしい
828 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/03(土) 22:42:20.03 ID:OcAGmb1DO
>>827
829 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/03(土) 22:48:37.36 ID:MYeU1fPZO
ーー中枢棲姫の部屋


提督「…それを俺に聞きたかったのか」


中枢棲姫「本の情報は一定じゃないの。だから信頼できる相手から聞きたいのよ」


提督「今の人間社会……簡単には説明できない」


中枢棲姫「それでいいし寧ろそれが目的なのよ」


提督「……」


中枢棲姫「言葉を交わすことで親交を深めるのは悪いことではないでしょう?」


提督「そうだな…」


中枢棲姫「貴方の口から聞かせて欲しいの。人間とは、社会とは何かを」
830 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/03(土) 22:51:59.34 ID:MYeU1fPZO
ーー


中枢棲姫「…貴方の話を聞いてて、感想を言うならお金、ね」


提督「そっちには無い概念か」


中枢棲姫「あるわ。でもお金で何でもはできないしやろうとしない。気に入らない奴が居れば殺せばいいだけなのよ」


提督「それを解決…してしまうのも金だ」


中枢棲姫「人間は金に汚い奴が勝つ……そういうことね」


提督「残念ながら当たっているな…」


中枢棲姫「そんな中貴方はお金以外のものを欲しがったのね」


提督「あぁ、俺は深海棲艦を、争いを…」


中枢棲姫「そうじゃないでしょう?貴方はもっと別のモノが欲しかった」


提督「……」
831 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/03(土) 22:55:43.73 ID:MYeU1fPZO
中枢棲姫「ふふ、貴方からは私と似たような臭いがするわ」


提督「…どういうことだ」


中枢棲姫「私があの子達を従えていたのは自分の身を守る以外にも意味があったのよ」


提督「……」


中枢棲姫「貴方の思想は提督という立場で無くても叶えられた。それなのに何故提督という立場に拘るのか」


中枢棲姫「貴方も…繋がりが欲しかったのね」


提督「……」


中枢棲姫「それこそお金なんかじゃ買えないような……誰かとの繋がり」


中枢棲姫「私にも分かるの…貴方はずっと孤独を感じていた」


中枢棲姫「…貴方とならもっと仲良くなれそうね」


提督「……」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
832 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/03(土) 23:00:36.82 ID:OcAGmb1DO
ところで小さい子っていいわよね…貴方のお気に入りは誰かしら?と中枢
833 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/03(土) 23:10:52.07 ID:ljvvolFvO
>>832
幹部さん以来の同士が見つかる
会話に花咲いた後二人は固い友情の握手を交わす
834 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/03(土) 23:19:20.68 ID:QsdUe/jt0
中枢棲姫「……ところで、小さい子っていいわよね…」


提督「……」ピクッ


中枢棲姫「もしかしてそっちの趣味もあるの?貴方のお気に入りは誰?」


提督「…龍驤だ。写真がここに……」スッ


中枢棲姫「ふぅん……」ジーッ


中枢棲姫「……」


中枢棲姫「貴方、いい趣味してるわね」


提督「龍驤の魅力が分かるのか」


中枢棲姫「こんな完璧なまな板なんかそうそう無いわ。その辺にいる学生でも少しはあるのに」


提督「そうだろう、完璧な体型だ」


中枢棲姫「私が連れてるあの子達も……」
835 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/03(土) 23:24:45.39 ID:QsdUe/jt0
ーー


中枢棲姫「ふふ、はははは!まさか趣味まで同じなんて思わなかったわ。思わず握手をしたくなるくらいにまるで同じにんぁもの」


提督「そうだな」


中枢棲姫「貴方の人間としての価値感も分かった。立場を利用してでは無く本当の家族を作ろうとしている」


提督「俺の子どもも生まれてくる。家族がまた増えるんだ」


中枢棲姫「…ねぇ、私もその家族に入ってあげてもいいわよ」


提督「なに…?」


中枢棲姫「同じ悩みを持って同じ趣味を持つ。そんな相手なんかそうそういないと思うわよ?」


提督「……」


中枢棲姫「答えは直ぐじゃなくていいわ。でも…よく考えておいて」


提督「…分かった」


中枢棲姫「ロリコン…いい言葉も知れて良かったわ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
836 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/03(土) 23:39:33.45 ID:mGvE8C3Go
お勉強して帰ってきたちびっこ二人をもふもふする中枢棲姫
837 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/03(土) 23:52:37.60 ID:OcAGmb1DO
>>836
ただ提督とは違って割とぞんざいに扱われて素足で蹴られたりしている中枢棲姫
だけどむしろそれがいいらしい
838 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/04(日) 00:00:00.67 ID:BHTlL26A0
ーー


北方棲姫「終ワッタ…」


北方棲妹「疲れた」


中枢棲姫「ご苦労だったな」


港湾棲姫「……」


中枢棲姫「ク…ククク……良く…頑張ったぞ…」


北方棲姫「出タ、イツモノダ」


北方棲妹「今日は、私か」


中枢棲姫「ほら…こっちに来い……」グイッ


北方棲妹「むぅぅ」
839 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/04(日) 00:03:54.53 ID:BHTlL26A0
北方棲妹「止めろ、このぉ」ゲシッ


中枢棲姫「おいおい…私に向かって…何を…」


北方棲姫「コノ癖ガ無カッタラ…」


港湾棲姫「……」


北方棲姫「ン?ソウイウ趣味?ドウイウ意味ダ?」


港湾棲姫「……」


北方棲姫「良ク分カラナイガ、怒ラナイナライイ」


北方棲妹「脚を、舐めようと、するな」ゲシゲシッ


中枢棲姫「ふ、ふへ…ククク…元気で…素晴らしい…」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
840 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/04(日) 00:12:43.43 ID:kyD4zmQw0
一応監視を続けてた由良が見ていた
呆れながらも注意し、それは人間達の価値観からすると良く思われないことが多いから控えた方が良いと諭す
841 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/04(日) 00:14:10.65 ID:WBZUJxjso
一方の提督、すぐ漣に接触される
提督の様子や俺達は分かり合えたとの言葉から大きく前進した(間違っては…いない)と察して提督を労う
842 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/04(日) 00:21:00.93 ID:BHTlL26A0
ーー


漣「ご主人様、大丈夫でしたか!?」


提督「ああ、何も問題は無い」


漣「……本当みたいですね。外傷もパッと見ありません」


提督「彼女とは…そう、分かり合えたんだ」


漣「あの中枢棲姫を……流石はご主人様ですね」


提督(…嘘は言っていないな)


漣「いくらご主人様とは言え彼女を説得するのは大変だったはずです。今日はもうゆっくりとお休み下さい」


提督「いや、まだ仕事が…」


漣「ご主人様。本来なら今日は休みなんですよ?」


提督「む……」
843 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/04(日) 00:25:34.45 ID:BHTlL26A0
漣「…仕方ありませんね。こうなったら強制的に休んでもらいます」


提督「何をするつもりだ…?」


漣「するって、スるしか無いでしょうよ」


提督「……」


漣「服を〜脱いで〜」シュルッ


提督「お、おい……」


漣「言っときますけどご主人様が悪いんですからね。こうでもしないと休まないでしょうよ」


提督「……」


漣「ほら!とっとと脱いでゴムを出す!そして終わったら休んで寝るんですよぉ!」


提督「…………」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
844 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/04(日) 00:33:39.91 ID:ONjgmgDDO
むしろ漣だって休むべきだぞと提督
メイクで誤魔化してる目の下の隈を指摘する
845 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/04(日) 00:38:28.77 ID:qRUxIJp6o
>>844
じゃあどうしますよと話してたら雲龍や神通が代わりを買って出たので二人ともぐっすりと休息を取れる
846 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/04(日) 00:50:41.23 ID:BHTlL26A0
提督「その気持ちは嬉しいが漣こそ無理をしないでくれ」


漣「何がですか」


提督「メイクで誤魔化してるが、目の下に隈が出ているぞ」


漣「…さっき目を見てって言ったのが余計でしたか」


提督「そんな状態の漣とはできない」


漣「じゃあどうするんですか。貴方は放っておいたら勝手に仕事をするでしょうよ」


提督「……」


雲龍「話は聞いたわよ」ガチャッ


神通「私達が代わりに……漣さん!?」


漣「あ、はい服を着ますね」


雲龍「私達になら任せられるでしょ」


提督「……」


雲龍「ゆっくり寝ていて…お願いだから」


提督「そこまで言われて仕事をしているようじゃ、提督失格だな」


雲龍「分かってくれたならいいのよ」


神通「なんで上から着るんですか……!」


漣「神通さんの反応が面白いからですよ」ぷらぷら
847 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/04(日) 00:54:45.40 ID:BHTlL26A0
ーー


提督「こんな時間から寝るなんて久しぶりだな…」


提督「いつもなら…龍驤と…龍驤が隣に居て……」


提督「…龍驤」


提督「龍驤……」


提督「霞の事も大切だが…龍驤も……」


提督「……」


提督「明日病院に電話をしよう。また一時退院ができるかもしれない」


提督「龍驤…」


提督「俺はずっと…待っているからな……」


ーー
848 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/04(日) 01:01:56.15 ID:BHTlL26A0
ーー


「一時退院の扱いは前回と同じです」


龍驤「うん、ありがとう」


「提督さんが迎えに来てくれて良かったですね」


龍驤「自慢の旦那さんだから」


「ではまた、お待ちしております」


龍驤「はい、ありがとうございました」


……


「これで良かったんだよな?」


龍驤「うん、これバイト代」


「お!?こんなにくれるの!?」


龍驤「その代わり分かってる?」


「なるほど口止め料込みってね。大丈夫、俺は旅行でこっちに来ただけだからまぁバレないって」


龍驤「変装までしてくれてありがとう」


「…俺はそれでいいんだけどさ、その体で大丈夫なわけ?」


龍驤「心配要らないよ」


「そ…じゃ、俺はもう行くから。そっちも気を付けなー」


龍驤「……」


龍驤「この世界に理想郷があるなら、その逆もある」


龍驤「……ゲヘナ」


龍驤「…さぁ、行こう」


ーー
849 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/04(日) 01:02:31.77 ID:BHTlL26A0
続く


コメントなどあればお願いします
850 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/04(日) 01:04:53.09 ID:qRUxIJp6o
ふぁ!?
851 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/04(日) 01:06:07.44 ID:ONjgmgDDO
お疲れ様でした
やはりまだか…
852 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/04(日) 02:29:03.26 ID:qev6xnw8O
誰かに許されたとしても自分が自分を許さなければ…
853 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/04(日) 06:42:22.80 ID:WBZUJxjso
おつおつ
口調が……
854 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/04(日) 06:56:13.40 ID:JDoEBhezo
いつぞやの謎の男がインストールされてる
855 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/04(日) 07:29:01.48 ID:T6TZTyyNO
八島……カミサマモドキ
不錏……元艦娘側の神様
生命……誰もがカミサマになりうる存在
名前を言ってはいけないあの人……神(八島、不錏以上)

では、>>1は何なのか?
ただの書き手?それとも?
856 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/04(日) 08:09:55.88 ID:qRUxIJp6o
龍驤はエルサレムにいくのかな…?
857 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/04(日) 19:02:57.98 ID:BHTlL26A0
ーー


漣「急な呼び出しとは、幹部さんも気が利きませんねぇ」


提督「ここから大本営は近いんだ。俺もいつでも呼んで下さいと言ってある」


漣「だからと言ってですねぇ」


提督「俺は何とも思っていない。さぁ急いで大本営に向かおう」


漣「…はいはい。ご主人様ならそう言いますよね」


提督「皐月はもう準備が済んで先に向かった。残るは俺と漣だ」


漣「秘書艦だけ先に着いたらご主人様のメンツがたたねぇってヤツですよ。さっさと向かいますよ!」


提督「そうだな急ごう」
858 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2020/10/04(日) 19:06:51.59 ID:BHTlL26A0
漣「…あ!ご主人様病院から何か送られてきてます!」


提督「内容は何だ?」


漣「ええっと…多分龍驤さんの治療か何かについてです。ご主人様のサインが必要っぽいです」


提督「…なら今書いてしまって出先で出そう」


漣「了解です!ええっと…ここですね、ここにサイン書くみたいです」


提督「……よし」カキカキ


漣「よっしゃ!後は漣にお任せを!行きながら封してコンビニかどこかで投函します!」


提督「…よし、大本営に急ごう」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
859 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/04(日) 19:10:47.32 ID:90EohBLgO
移動しならがらも一読はする
内容を把握せずサインは大失敗のもと
860 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/04(日) 19:16:07.39 ID:qRUxIJp6o
>>859
なになに一時退院…おーまたできるんですかね
ほへ?済み?立ち会ったのは…ご主人様?
861 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/04(日) 19:28:50.10 ID:BHTlL26A0
ーー


ブーン…


漣「タクシーで乗り換え駅まで行って、そこで皐月さんと合流しましょう」


提督「なんとか間に合いそうだな…」


漣「さて間に合うと分かった所で資料の確認と…」ゴソゴソ


漣「…あ、病院からの手紙も持ってきちゃいました」


提督「せっかくだから良く見ておこう。龍驤の状態や何かが書いてあるはずだ」


漣「あ、じゃあ先にこっちを見て下さい。内容を確認せずにサインは怖いですからね」スッ


提督「よし……」


漣「その間に漣は手紙の内容を。なになに、一時退院……ほぉ〜またできるんですかね」


提督「……」


漣「…はへ?退院済み?立ち会ったのは……ご主人…様?」


提督「……漣!!」


漣「…運ちゃん!目的地変更!大至急ですよ!!」
862 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/04(日) 19:33:13.45 ID:BHTlL26A0
ーー


幹部『龍驤君が行方不明!?』


漣「そうなんです!ご主人様に成り済ました誰かが退院に立ち会ったらしいんです!」


幹部『なんということだ……』


漣「そういう事情なんでそっちには迎えません…」


幹部『それは構わないが提督君はどうしている?』


漣「ヤバイくらいパニクッて病院に向かいました。移動中に少しでも冷静になってくれればいいんですけど…」


幹部『龍驤君は目立つだろう、目撃情報は入っていないのかい?』


漣「……何も」


幹部『これは…非常にまずいね』


漣「あのクソアマ…どこまで迷惑をかければ気が済むんですかねぇ!」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
863 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/04(日) 19:38:49.43 ID:ONjgmgDDO
冷静さを欠いている提督に代わり詳しい話を担当医師に聞く漣
立ち会った男は誰か
まさかまた誘拐?と
864 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/04(日) 19:42:48.10 ID:dJhkCK5Vo
>>863
そこの人(提督)よく似た方と出て行かれましたが……お知り合いの様でした、と担当医
担当医でも分かるのに龍驤が見間違えるはずがない、誘拐ではない…?と推理漣
865 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/04(日) 19:53:45.84 ID:BHTlL26A0
ーー


漣「もう一度確認しますけど、龍驤さんはちゃんと帰ったんですね?」


『はい、確かに提督さんが迎えに来られました』


漣「まさかまた誘拐……?」


『何かの間違いや勘違いでは無いんですね?』


漣「当たり前ですよ、だからこうやって横須賀から大急ぎでそっちに向かってるんです」


『私も遠目から見ていましたが、あれは提督さんだと思いました。お知り合いの誰かでは無いんですか?』


漣「違います。そもそもそちらが提督だと判断したのはどうしてですか?」


『いつもの軍服で無口な様子と…あと龍驤さんと親しそうにしていましたから』


漣「親しそうに……なら誘拐では無い…」


『本当なら大問題です。こちらも話を伺いたいので駅に着き次第連絡を下さい、迎えを出します』


漣「…分かりました、すぐに連絡しますよ」ピッ


提督「龍驤、龍驤、龍驤……」


漣「ご主人様…」
866 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/04(日) 19:59:19.43 ID:BHTlL26A0
ブブブブ…


漣「どうしましたか」ピッ


朝霜『悪い知らせだ。クローゼットをよく調べたら司令の制服が一着無ぇ』


漣「……龍驤さんが持ち出したと」


朝霜『入院する前から準備してたんじゃねぇのか。そうだとすると手がつけられねぇ』


漣「一時退院も…全部フラグだったと」


朝霜『これだけ用意周到なら逃げた先で何をするのかも全部決めてあるかもな』


漣「全く目撃情報が無いのも頷けますな」


朝霜『……なんでだよ…どうして……あたい達のこと…捨てるなんて…』


漣「そういうのはいいです。そっちはそっちで動いて下さい」ピッ


提督「……」


漣「…貴女が何をしようと構いませんけどねぇ、ご主人様を傷付けるってんなら容赦はしませんよ!」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
867 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/04(日) 20:02:55.13 ID:wYc030pC0
夢で提督の影武者に
誘拐されてしまった漣
868 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/04(日) 20:04:06.89 ID:ONjgmgDDO
目撃証言は今のところ無い…つまり身を隠しながら移動している?一人なのか、徒歩なのか、それによって捜索する範囲が変わる
人手が足りないなあと愚痴りながらもとにかく情報を集める漣
869 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/04(日) 20:07:51.23 ID:4jt5mnkmo
>>868
870 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/04(日) 20:17:50.42 ID:BHTlL26A0
漣「目撃証言が今のところ無い…つまり身を隠しながら移動している?」


漣「一人なのか、徒歩なのか……それによって捜索する範囲が変わりますよね」


漣「普通に考えて一人だとは思えない。提督に成り済ました人物と一緒に行動して…いや、そんな分かりやすいことをするのか?」


漣「あぁくそ人手が足りない……!とにかく情報を集めないと」


漣「その為には……これしかない」


提督「……」
871 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/04(日) 20:21:26.76 ID:BHTlL26A0
漣「ご主人様、漣はここで降ります」


提督「……」


漣「ご主人様はこのまま病院に向かって下さい」


提督「……」


漣「ローラー作戦みたいなことをするしかありません。その為には一人でも多くの人員が必要になります」


提督「……」


漣「龍驤さんは絶対に探し出しますよ。そうでないと文句を言えませんからね」


提督「……」


漣「ではご主人様、後は宜しく頼みます。諦めるにはまだ早いですからね!」タタタッ


提督「……龍驤…」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
872 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/04(日) 20:23:00.96 ID:wYc030pC0
駆逐艦娘一同で、本当に
ローラー作戦おっ始めた
873 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/04(日) 20:32:37.61 ID:dJhkCK5Vo
龍驤の病室を調べる提督
なにか…何か残して行ってないか…
874 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/04(日) 20:34:26.17 ID:90EohBLgO
>>873
これは…聖書?
875 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/04(日) 20:40:21.57 ID:BHTlL26A0
ーー病院


「こちらが龍驤さんが使っていた病室です」


提督「……」


「部屋は変わりますが一時退院ということなのである程度の荷物は置いてありますね」


提督「……」


「その様子を見る限りあれは提督さんでは無かった…本当に申し訳ありません」


提督「……」


「こちらとしても全力を尽くします。絶対に龍驤さんを見つけます」


提督「……」


「この部屋は好きに調べてもらっても構いません。では…」ガチャッ


提督「……」
876 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/04(日) 20:44:42.07 ID:BHTlL26A0
提督「……ベッドから龍驤の匂いがする…」


提督「龍驤……」ギシッ


提督「……?」


提督「この分厚い本は…」


提督「……聖書」


提督「龍驤は…キリスト教を……?いや…そんな素振りは…」


提督「……」ペラッ


提督「何度も読んでいるが…最初から最後までは読んでいない。どこか…気になった所を集中的に読んである…」


提督「……」ペラペラッ
877 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/04(日) 20:50:38.37 ID:BHTlL26A0
からだを殺しても、たましいを殺せない人たちなどを恐れてはなりません。

そんなものより、たましいもからだも、共にゲヘナで滅ぼすことのできる方を恐れなさい


提督「……ゲヘナ」


提督「罪人の永遠の滅びの場所であり、地獄を示す場所」


提督「龍驤は……死んで…地獄へ…」


提督「……」


提督「…………」


提督「俺は…どうすれば……」ピラッ


提督「…メモが……挟まって…いたのか…」


【理想郷がこの世界にあるなら、地獄だってある】


提督「……」


提督「龍驤…どうしてなんだ……」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
878 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/04(日) 20:54:51.47 ID:wYc030pC0
身投げしようとしている龍驤。
その前に、司令官への最後の
手紙を出すことにしたが……
ポストの前で漣と鉢合せする
879 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/04(日) 20:58:46.47 ID:ONjgmgDDO
何故だ龍驤…俺は龍驤の救いにはなれなかったのか…?と聖書を握り締める提督
するともう一枚のメモを見付けた

ただ一言、司令官、愛してるとだけ書かれてあった
それを見た提督は立ち上がり行動する
まだ諦めない
880 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/04(日) 21:10:24.10 ID:dJhkCK5Vo
>>879
881 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/04(日) 21:14:30.41 ID:BHTlL26A0
提督「何故だ龍驤……俺は…お前の救いにはなれなかったのか…?」


提督「……くそっ!」ブンッ


バサッ


提督「……どうしてなんだ…」


ヒラヒラ…


提督「また……メモか…」スッ


『司令官、愛してる』


提督「…………」


提督「まだ…諦めない」


提督「絶対に龍驤を……連れ戻してみせる!」
882 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/04(日) 21:18:35.14 ID:BHTlL26A0
ーー


漣「そっちはどうですか?」


皐月『何も情報は無いよ…』


漣「これで病院から東西南北、全ての方向を調べましたが手掛かりすら無しと」


雲龍『やっぱり提督に成り済ました人と一緒に行動してるのよ』


朝霜『そうとも限らねぇ』


潜水新棲姫『いや、一人の可能性が高い』


漣「今は有力な情報が無いんです。黙って考え込むより動き回りましょう」


皐月『闇雲に探しても無駄だよ』


漣「そんなもの分かってるんですよ!でもやるしかないでしょうが!」


雲龍『そうね、とにかく捜索を続けるわ』


下2 この後の展開やその他起こったことなど
883 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/04(日) 21:20:40.27 ID:wYc030pC0
白鶴の店にいた龍驤
884 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/04(日) 21:48:50.01 ID:dJhkCK5Vo
提督から漣に連絡
メモの事と向かって欲しい所を伝える
龍驤の事故のあったあの駅にと
885 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/04(日) 21:57:52.00 ID:UMMx4JfZo
怖いな…
886 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/04(日) 22:16:11.88 ID:90EohBLgO
>>884
887 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/04(日) 22:22:15.98 ID:BHTlL26A0
ーー


漣『聖書にメモが挟まっていたと。龍驤さんが聖書を愛読していたなんて知りませんでした』


提督「ゲヘナに関係する場所も覚えは無いか」


漣『ありませんねぇ…というよりゲヘナなんて初めて聞きましたよ』


提督「…そうか」


潜水新棲姫『……漣の話を聞いていて少し気になる所があった』


提督「なんでもいい、言ってくれないか」


潜水新棲姫『理想郷というのは扉がどうこうと言っていたものに間違いないだろう。だが地獄については何も聞いていない』


潜水新棲姫『そもそも存在すらしていない可能性もあるが、龍驤のメモの話を聞いてある仮説が建てられる』
888 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/04(日) 22:26:29.20 ID:BHTlL26A0
潜水新棲姫『龍驤は死んで魂を地獄に送るつもりだ。だがただ死ぬのでは駄目だと考えている』


潜水新棲姫『龍驤にとってのこの世の地獄。それは…子どもを見殺しにした駅なんじゃないか』


提督「あの駅…!」


潜水新棲姫『今度は自分が飛び込んで死のうとしている。居るならその近くだ』


提督「…他に思い当たる場所が無い。急いでそこに向かう!」


潜水新棲姫『…こっちも漣が行くと言って飛び出した』


提督「あの駅……あそこに龍驤が!」


下2 コンマ判定


奇数   ○
偶数   ×
ゾロ目 ×××××
889 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/04(日) 22:28:11.91 ID:90EohBLgO
たのむ
890 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/04(日) 22:28:41.87 ID:qRUxIJp6o
ゾロ目だけはやめて…
891 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/04(日) 22:31:37.90 ID:JDoEBhezo
あっぶ
892 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/04(日) 22:35:59.18 ID:dJhkCK5Vo
セーフよね…ふぅぅぅぅうう
893 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/04(日) 22:40:58.25 ID:ONjgmgDDO
ゾロ目だと考えうる最悪なんだよね…ifでちょっと見てみたいかも
894 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/04(日) 22:46:00.95 ID:BHTlL26A0
ーー駅周辺、ホテル


すいません、この近くで写真の人を見たことはありませんか?


「…知りませんねぇ」


…そうですか


「……」


「行ったよお嬢さん」


龍驤「……ありがとうございます」


「随分と訳有りみたいだね。ただ泊まるだけじゃなくて匿ってくれだなんて」


龍驤「……」


「言っとくけど警察が絡んだらこっちも黙っておけないよ。それまでに何とかするんだね」


龍驤「はい……」


「客であることは間違い無いんだ、変なことをしなきゃ追い出すこともしないよ」


龍驤「…失礼します」


ペタ…ギッ…ペタ…ギッ…


「……あの体で、探してた男の人相は最悪。これはひょっとすると監禁か何か……」
895 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/04(日) 22:50:15.70 ID:BHTlL26A0
龍驤「……そうか気付いちゃったか」


龍驤「そんなに私の事…考えてくれたんだね」


龍驤「嬉しいよ…けど……貴方とは一緒に居れない」


龍驤「罪は死なない限り消えない。相手が許す、許さないは関係ない」


龍驤「…私が生きてる限り皆んなが不幸になる」


龍驤「司令官がずっと心配だった…けどもう大丈夫」


龍驤「貴方は霞と幸せな家庭を築いて」


龍驤「私の事は忘れて…幸せになって」


龍驤「……」


龍驤「私は…諦めない」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
896 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/04(日) 23:06:33.52 ID:ONjgmgDDO
しかし漣に見付かる龍驤
まったく不本意な事にね、あんたの行動パターンは分かっちゃうんですよ
同じクズですからね…と

いい加減にしろよ…死んだって何も変わらないっていつになったら理解するんだあんたは!
あんたの為に皆走り回ってる!本当に皆を裏切る気なのか!?
いつしか感情がはち切れて泣きながら絶叫のようになる漣
897 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/04(日) 23:26:42.04 ID:x4N+gUIUo
>>896
898 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/04(日) 23:35:27.46 ID:BHTlL26A0
ーー


龍驤「ホテルの食事は慣れて無いし、数日くらいならコンビニの…」


漣「コンビニの弁当で十分ですよねぇ」


龍驤「!!!!」


漣「貴女が何処に居るのかは分かってませんよ。でもね不本意な事に、あんたの行動パターンは分かっちゃうんですよ」


龍驤「な…あ……!」


漣「あんたも漣と同じクズですからね」


龍驤「……!!」ダッ


漣「この期に及んで逃げようとすんじゃねぇ!!」ガシッ


龍驤「ぐ……!」


漣「いい加減にしろよ…死んだって何も変わらないって、いつになったら理解するんだよあんた!」


龍驤「……」


漣「あんたの為に皆が走り回ってる!本当に皆を裏切る気なのか!?」


龍驤「…違う」


漣「何が違うんだよぉ!!」


龍驤「私は……生きてちゃ…」


漣「もう……いい加減に…止めて……くれって…」


龍驤「……」
899 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/04(日) 23:39:47.45 ID:BHTlL26A0
漣「死ぬなら…一人で死んで……提督に…大切な人に迷惑をかけないで……」


龍驤「……」


漣「提督、霞、朝霜……お前のせいで傷付く人を…見てられない…」


龍驤「……」


漣「頼むから……もう…いいから……」


龍驤「……分かってんねん」


龍驤「ウチが死ぬとか自殺するとか言うたら皆んなは止めてくれる」


漣「……」


龍驤「でもな、今回は本気やねん」


漣「もう……聞き飽きた……」


龍驤「本気なんや。あの場所で全て終わらせる」


漣「……」
900 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/04(日) 23:44:24.09 ID:BHTlL26A0
龍驤「漣」


龍驤「ウチのこと見逃して」


漣「……」


龍驤「ここには居らんとか他の場所が怪しいとか言うて、司令官をここから離して」


漣「……」


龍驤「死ぬことに意味があるんや無い。ウチが死ぬのは当然なんや」


龍驤「…心残りがある内に死にたい」


漣「普通…逆ですよ……」


龍驤「これで良いんや。あの子は親にお別れする時間なんか無かった」


龍驤「……もう行って」


龍驤「私の邪魔はしなくていいから」


龍驤「…じゃあね」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
901 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/04(日) 23:55:29.53 ID:ONjgmgDDO
あんたは[ピーーー]て満足だろうさ
地獄で責め苦を受けても自業自得って受け入れられる
だけど残された提督や朝霜や皆はそこから地獄が始まるんだ!
あんたはあんたが大切だと思ってる人まで地獄に落とそうとしてる!
必死な漣に龍驤はどうして?と
貴女にとっては私が居なくなった方が好都合でしょう?と逆に聞いてくる
902 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/05(月) 00:22:31.89 ID:b0vLftVWo
>>901
私もあんたが大切だからにきまってんでしょうが!!!
903 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/05(月) 00:24:45.57 ID:XCfQSD1y0
>>901
都合は良いよ。でももっと全体を見ろよ、私も含めてあんたに死んでほしくないやつが何人いると思ってるんだよ。仮に死んだとしたらとんでもない絶望を残すことになるんだよ。あんたもいつまで経っても自己満足で動いてんじゃねえよ。
904 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/05(月) 00:31:15.81 ID:306Y1jOm0
漣「あんたは死ねて満足だろうよ…地獄に堕ちても自業自得って…受け入れられる…」


漣「だけど…残された提督や霞や皆は…そこから地獄が始まるんだよぉ!」


漣「あんたは自分が大切だと思ってる人まで地獄に落とそうとしてるんだ!なぜそれが分からない!」


龍驤「……どうして?どうしてそこまで言うの?」


龍驤「貴女にとって私が居なくなった方が好都合なのに」


漣「それを……私に言わせるんですか…?」


龍驤「なにが…?」


漣「本当に…あんたは……」
905 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/05(月) 00:37:16.63 ID:306Y1jOm0
漣「私も……あんたが大切だからに決まってんでしょうが…」


龍驤「…そっか」


漣「そっかじゃないんですよ…もう懲りたらいい加減…」


ズブッ


漣「……」


龍驤「ありがとう。今の答えは私が欲しかったの」


漣「お……前…」ドロッ


龍驤「急所は外したし、重巡棲姫が居るから死なない。でもこれで私を追えなくなった」


漣「何を……言って…」


龍驤「私にはハッキリ見えた」


龍驤「私の死に場所はここじゃない」


龍驤「ゲヘナ(地獄)はこんな所に無かった」


龍驤「私が行くべき場所は別にある」


漣「……ぅ…」
906 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/05(月) 00:42:51.69 ID:306Y1jOm0
そうよ。貴女が行くべき場所は…


龍驤「…また声が聞こえた」


龍驤「何処かで聞いたことのあるような…安心する声」


龍驤「この声が私を導いてくれる」


漣「……」ドサッ


龍驤「この世界に理想郷はある。そこに向かう扉もある」


龍驤「この世界に地獄はある。そこに向かう門がある」


龍驤「扉に鍵があるように、門を開くにも鍵がいる」


龍驤「この世界は始まり」


龍驤「そして…終わり」


貴女が因果の始まり


龍驤「始まったのなら」


龍驤「終わりはある」


永遠に続く物語なんて無い


龍驤「…ふふふっ」


ーー
907 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/05(月) 00:43:24.15 ID:306Y1jOm0
このスレはここまでです


次スレでも宜しくお願いします
908 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/05(月) 00:51:28.50 ID:1R+cFFtDO
お疲れ様でした
あそこまで言っても駄目ならもう説得は無理なのかな
龍驤が死んだらどうなるか何度か言われてるし簡単には[ピーーー]ないはずだけど
地獄の門なんて開かせる訳にはいかない
でも個人的な気持ちとしてはだいぶ龍驤にヘイト溜まってる
909 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/05(月) 01:10:25.22 ID:b0vLftVWo
乙乙
なんか変なのに唆されてる線が出てきたな?
コンマ神もバッドはお望みではないんだ、まだ折れるわきにゃいかん
910 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/05(月) 16:09:47.43 ID:lemSot1pO
これ仮に因果が解けたとしても自分を許せない状態やな……許すって、なんだ?
911 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/05(月) 16:13:40.38 ID:fejh8u2SO
もうチェーンソーで神をバラバラにするしかない
912 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/05(月) 18:31:51.06 ID:IIghPHwaO
デウスエクスマキナがごとくのハッピー系クソ安価を投げるしかないのか
913 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/05(月) 18:52:37.17 ID:xgpc/GZ7O
ニュートラルな安価はBADに傾くからプラスの安価で攻めてくしかない
914 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/05(月) 19:08:43.85 ID:xgpc/GZ7O
今日も更新あるみたいなので誘導

【艦これ】龍驤「足りないもの、その後」その6【安価】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1601892072/
915 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/05(月) 19:09:45.99 ID:b0vLftVWo
thanks
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