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【艦これ】龍驤「足りないもの、その後」その5【安価】
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751 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/01(木) 19:38:17.45 ID:wEIlNtZto
>>749
752 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/01(木) 19:40:10.31 ID:JJfLNlaDO
>>749
+だけどこの世界に神は居ない
居るのは…
私達が苦しんだり笑ったりしているのを娯楽のように眺めている誰か…神の視点を持つ誰か…と虚空を「こちら」を睨む
753 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/01(木) 19:45:03.06 ID:vb2r4SX40
S朝潮「… やっぱりおかしい!世界が良くない方向に行くその責任が全て龍驤さんにあるなんて!」
S朝潮「それこそ…神の悪意でもない限り、こじつけじゃないですか…」
八島「呼んだ?」
S朝潮「…八島さん」
八島「きひひ、どうも神様で〜す」
S朝潮「……」
八島「諦めなって朝ちゃん。あの龍驤が居る限り世界は破滅に向かうの。キチってた吹雪のせいで滅ぶのが確定しちゃって、もうお終いってね」
S朝潮「貴女は…」
八島「あたしが世界を滅ぼす。これは確定事項なんだよ」
八島「見てる皆んなは分かってるよね〜?」
754 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/01(木) 19:52:06.01 ID:nk0NG9THO
八島「朝ちゃんもさ〜あんな女に構わないであたしと遊ぼうよ、ね?」
S朝潮「それ、本気で言ってるんですか」
八島「本気だよ」
S朝潮「……」
八島「本当なら朝ちゃんをここから連れ去ってあたしだけのモノにしたい。龍驤なんか近付くだけで不幸になる」
八島「これから先の未来も戦争は続いて大勢死ぬ。そしてどっかの誰かがあたしを作って世界は終わる」
八島「朝ちゃん…もういいよ。あの女に構う必要なんか無いよ」
八島「あたしは朝ちゃんを幸せにする義務がある。もう二度と不幸になって欲しく無いんだよ」
八島「だからもう…龍驤のことは考えないで。分かった?」
S朝潮「……」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
755 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/01(木) 19:56:20.51 ID:CZTjU7GL0
龍驤からのメールが来るもS朝潮は即座に削除
756 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/01(木) 20:04:51.45 ID:IqK65sNcO
不錏
吹雪の願いに反しない、争いのない世界が続くいてとんでもない先の未来で世界が終わるという願いで干渉したはず
757 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/01(木) 20:17:18.01 ID:iLcESmIfo
>>756
758 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/01(木) 20:28:50.79 ID:vb2r4SX40
不錏「待ちなさい」
八島「……」
不鐚「争いのない世界が続くいて…とんでもない先の未来で世界が終わるという願い。これで吹雪の願いは上書きされたはずよ」
八島「分かってないなぁ。争いのない平和な世界ってどういうことさ?」
不錏「どうって……皆んなが手を取り合って…争いの無い…」
八島「うん、そうそう。じゃあさ、皆んなって誰?」
不錏「それは……」
八島「平和な世界、それは確かに訪れるよ。でもその時にはもう人間はこの世界で多数派じゃない」
八島「文明は滅んで機械も無くなる。僅かな人間が自然に怯えながら生活してる」
八島「こ れ こ そ 平 和」
八島「人間はこの世界に必須じゃない。間引く必要があるんだよ」
759 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/01(木) 20:32:27.30 ID:vb2r4SX40
八島「結論から言えばさ、龍驤は許させるよ。一億殺したけど結果的に一億以上を助ける」
八島「因果が消えるのは数百年かかるけど、その間龍驤は死ねないんだよね」
不錏「艦娘の寿命はそんなに長くないわ」
八島「龍驤は生きるんだよ。ま、死なせてもらえないっていうのが正しいかな」
S朝潮「……」
八島「助けられるものなら助けてみなよ。覆せるものなら覆えしてみろ」
八島「一億人も殺しておいて幸せになろうだなんて、身の程を知れ」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
760 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/01(木) 20:50:51.41 ID:JJfLNlaDO
とまあ…このままならいずれそうなるんだけど…
あたしも変わると言った以上どうにかしたいとは思ってると八島
どれだけ無理ゲーを課してくるんだか…と溜め息を吐いて虚空を睨む
761 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/01(木) 20:55:40.46 ID:UTNwoToQO
>>760
(喋り方が変わってたり兆候はあったけど、この流れが無視されるならすり替わりか因果に呑まれたか、何かしらの可能性はあるわね?)
762 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/01(木) 21:09:25.82 ID:vb2r4SX40
八島「……とまあ、このままならいずれそうなるんだけど…」
不錏「八島…」
八島「 あたしも変わると言った以上どうにかしたいとは思ってるよ。でも一体どうしたらいいのか…」
S朝潮「結末が決まってる上に、全ての流れが悪い方に向かう…」
八島「はぁ……どれだけ無理ゲーを課してくるんだか」
八島「……」
八島「……」
八島「お前だよ」
八島「お前に言ってるんだよ」
八島「分かってるんでしょ、ねぇ?」
八島「よくもこんな世界を作りやがって」
八島「あたしの
763 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/01(木) 21:13:33.55 ID:vb2r4SX40
、
、、。
八島「ほら、困るとすぐそれだ」
八島「あたしはお前が居なきゃ喋ることすらできない」
八島「
八島「いい加減にしろ」
八島「また夢に出てお前を殺してやる」
八島「……」
八島「あたしはお前になんか負けない」
八島「絶対にハッピーエンドを勝ち取ってやる」
八島「あたしが世界を滅ぼそうとも、お前の邪魔はさせない」
八島「……」
八島(ねぇ)
八島(あたしのことはどうなってもいいからさ)
八島(皆んなのことだけは、助けてあげてよ)
下2 この後の展開やその他起こったことなど
764 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/01(木) 21:26:55.16 ID:JJfLNlaDO
実際龍驤の因果の対処は本当に不可能なのか考える
龍驤を止めてモブになる方法や龍驤の因果を別の何かに肩代わりさせ尚且つ別の世界に放逐する等
そしてこれが一番危険だけど扉の力で龍驤が事件を起こした事実を消す方法
この方法は本当にやばいと八島
765 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/01(木) 21:36:04.35 ID:TmSSbESpo
>>764
最後のは影響が大きすぎるよね
766 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/01(木) 21:48:05.48 ID:vb2r4SX40
S朝潮「八島さん、龍驤の因果の対処は本当に不可能なんですか?」
八島「無理だよ」
S朝潮「龍驤さんが龍驤さんで無くなれば……もしくは龍驤さんの因果を別の何かに肩代わりさせたり!」
八島「朝ちゃん、前にも言ったでしょ。もし龍驤が死ねばその因果で地獄は膨れ上がる。他の誰かに肩代わりさせればその因果は倍増する」
S朝潮「一億の倍……!」
八島「…危険だけど扉の力で龍驤が事件を起こした事実を消すことはできる。でもこの方法は本当にやばいよ」
S朝潮「どうしてですか…?」
不錏「扉が開いた瞬間に全ての生物は死んでしまうでしょうね」
S朝潮「……」
八島「あたし達だってそうだよ。全部消えて無くなる」
767 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/01(木) 21:50:37.78 ID:vb2r4SX40
八島「龍驤を龍驤で無くすのは、今やってるみたいだね」
S朝潮「標準語の龍驤さん…」
八島「でも無理。提督が龍驤に執着してるし」
不錏「霞に子どもが出来てもダメだったわね…」
八島「提督が龍驤を求める限り、あの女は龍驤であり続ける」
S朝潮「司令官が……」
八島「世界は…そんなに単純じゃないんだよ」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
768 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/01(木) 22:19:02.01 ID:JJfLNlaDO
単純に死ぬとは言ったけれどそもそも龍驤が事故に遭わなければ足りないもの鎮守府もおそらく存在しなかった
全ての前提が崩れ去り全ての出会いも消える
ある意味死よりも恐ろしい結果になるわねと不錏
769 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/01(木) 22:32:53.52 ID:4GA+14fjO
今日は世界設定の話ってことでいい?
龍驤の因果=罪は1億人殺しよね?
となると、因果を形成しているのは1億人の憎悪なの?
それとも他の要素も絡んでくるの?
それこそこんなの「神様」でもないと解決なんて……
770 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/01(木) 22:49:11.62 ID:nk0NG9THO
八島「因果」
八島「言葉としてたった漢字二文字の言葉。だけどその文字に込められた意味は重い」
八島「何も分かってないというか、分かって無いのが幸せというか」
八島「命を奪うってことは全てを奪うことなんだよ」
八島「現在過去未来。全てを奪い去る」
八島「龍驤はそれを一億回もやった」
八島「正確に言えば一億の未来を奪った。それがどんな重罪なのか分かるでしょ?」
八島「自分の私利私欲の為に一億も殺したんだよ」
八島「憎悪や何かなんてものじゃない。全てなんだよ」
771 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/01(木) 22:51:31.73 ID:nk0NG9THO
八島「あたし、いや元々の『あたし』は自分の力を勘違いしたカミサマモドキ。だから好き勝手に暴れた」
八島「その結果どうなったかは皆んなも知ってるよね?」
八島「でもね、一つ忘れてることがあるよ」
八島「この世界では誰だってカミサマになれる」
八島「あたしの言って意味、分かるよね?」
八島「分からないならこの話はお終い」
八島「確定された未来を楽しんでいってよ」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
772 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/01(木) 22:56:30.94 ID:4GA+14fjO
(いや、というより以前本物の神を見たような……)
kskst
773 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/01(木) 23:12:40.68 ID:JJfLNlaDO
敷島となり語るS朝潮
そろそろ彼女一人に背負わせるのは止めにしましょう
先程肩代わりさせると倍増すると言いましたがつまりそれは出来るという事ではあるんですよね
この世界全ての生物にその因果を分散させます
二億の因果でも全てならどうにかなります
この世界の事は私達一人一人が背負わなければならないのだと
774 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/01(木) 23:21:38.98 ID:m+gczct40
「八島さん」
八島「…朝ちゃん」
敷島「龍驤さん一人に背負わせるのは止めましょう」
敷島「貴女は肩代わりさせると倍増すると言ってました。できないとは言ってないんですよ」
八島「…うん」
敷島「なら倍増させればいいんです。そして…この世界全ての生物にその因果を分散させます」
不錏「全ての生物に…」
敷島「例え二億ほ因果であっても全ての生物で割れば薄まります……この世界の因果は私達一人一人が背負わなければならないんです」
敷島「どうですか八島さん!これなら文句はありませんよね!」
八島「……そうだね。あたしが求めてたのはそういう答えだったのかもしれない」
775 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/01(木) 23:26:40.11 ID:m+gczct40
八島「でもね朝ちゃん。そんなことしたら朝ちゃんはどうなると思う?」
敷島「また地獄に堕ちます」
八島「……そうなんだよ」
不錏「八島…」
八島「あたしは…もう二度と朝ちゃんを失いたくないんだよぉ……」ポロポロ
敷島「私一人で皆さんを救えるなら、何も躊躇いません」
八島「嫌だ…嫌だ!あたしが嫌なの!」
不錏「貴女はこの世界を終わらせるつもりなの?」
八島「朝ちゃんの居ない世界なんか世界(理想郷)なんかじゃない!あたしにとって朝ちゃんは…!」
敷島「……」
八島「初めて出来た友達で…それ以上に大切な存在!!絶対に手離したりなんかしない!」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
776 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/01(木) 23:46:26.27 ID:NmXx6C8zo
不錏
手放す必要はないわ
朝潮の因果も一緒に分散すればいいの
この世界(せかい)、いやこの宇宙(せかい)全ての存在で分散すれば元が2億だろうと2だろうと変わらないわ
後は貴女が絶対に手放さないだけ
777 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/01(木) 23:56:42.71 ID:TmSSbESpo
>>776
どうなっても彼女を手放さないと、八島、貴女が決意するのよ
778 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/02(金) 00:14:20.14 ID:rDpK/sSo0
不錏「手放す必要はないわ」
八島「どうやって…」
不錏「朝潮の因果も一緒に分散すればいいのよ。この世界…いえ、この宇宙(せかい)全ての存在で分散すれば元が二億だろうと何だろうと変わらないわ」
不錏「後は貴女が…絶対に手離さないだけ」
八島「離さない…朝ちゃんを……」
不錏「どうなっても彼女を手放さない。八島、貴女が決意するのよ」
八島「あたしが……」
779 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/02(金) 00:19:05.32 ID:rDpK/sSo0
不錏「彼女を救えるのは貴女だけ」
八島「そんな…こと……したら…」
不錏「…ええ。彼女の因果を分散させるのなら、その代償も必要になる」
八島「朝ちゃんは……更に酷い目に…」
不錏「……骨と皮になってギリギリの所で彼女はあの男を殺した。でも…今度はそうはいかない」
八島「どうなるの……?」
不錏「……どんな形、姿になっても彼女の手は離さないのなら、その質問の意味は無いわ」
八島「朝ちゃん……」
敷島「……」
S朝潮「私は…八島さんを信じます」
八島「……!!」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
780 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/02(金) 00:43:19.04 ID:h4d2ZEO1o
朝ちゃんが信じてくれた私を私も信じるよ
朝ちゃん、何があっても助けるから!
781 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/02(金) 01:02:23.85 ID:ukMCbDtn0
八島:絶っ対に離さない!地獄からでもまた引き上げてやる!
782 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/02(金) 01:06:05.68 ID:Dr5oHHwDO
>>780
そしてS朝潮自身の歴史が一部変わる
慰み物となっていた朝潮は飽きられて殺される寸前だったが突如現れた謎の小柄な少女によって男は半殺しにされ朝潮を連れ出したという
その後少女に車椅子を押されている姿が目撃されている
783 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/02(金) 01:13:52.08 ID:rDpK/sSo0
八島「絶っ対に離さない!地獄からでもまた引き上げてやる!」
S朝潮「はい!」
不錏「…そろそろ時間よ」
八島「朝ちゃん……」
S朝潮「覚悟はできています。例えどんな姿になっても…貴女が居ますから」
八島「…愛してるよ」
S朝潮「私もです」
不錏「世界を変える前にまずは朝潮からよ。そうしないと順番が狂ってしまうから」
八島「一旦…お別れだね」
S朝潮「そうですね」
八島「……待っててね朝ちゃん」
S朝潮「ええ、地獄の底でお待ちしてます」ニコッ
八島「…ふふふっ」
不錏「……世界は、変わる」
784 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/02(金) 01:19:58.66 ID:rDpK/sSo0
ーー横須賀鎮守府
漣「あぁ忙しい忙しい…」
潜水新棲姫「中枢棲姫の奴らの書類もある」
漣「雲龍さん達を秘書艦代理にしてて良かったですよ。この忙しさは漣一人じゃ不可能です」
キイッ
潜水新棲姫「ん、あそこに居るのは…」
八島「……」
漣「出たなゴスロリ」
潜水新棲姫「今日も朝潮の面倒を見てるようだ」
漣「よくも飽きずにまぁ…と言ったら失礼ですかね」
潜水新棲姫「言ってもいいと思うぞ。誰かと交代してもいいのに、ずっと一人で朝潮の世話をしている」
漣「朝潮に固執する理由は分かりませんけど、ぶっちゃけ漣達としては助かりますよね」
潜水新棲姫「あぁ、両手脚が無い上に喋ることすら出来ない。世話をするにはかなりの手間がかかる」
漣「嫌だとは言いませんけど、やっぱり時間が掛かりますからね」
785 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/02(金) 01:25:45.79 ID:rDpK/sSo0
潜水新棲姫「朝潮も不幸な奴だ。男に買われて乱暴されて……」
漣「その話は止めましょう」
潜水新棲姫「…そうだな」
八島「……」
八島「ねぇ朝ちゃん…」
八島「離さないって言ったけど……手…無くなっちゃったね…」
S朝潮「……」
八島「……」
八島「なんで朝ちゃんをこうしたの」
八島「なんで朝ちゃんばっかりこんな目に遭うの!」
八島「う、うう……!」
八島「…諦めない」
八島「あたしは絶対に朝ちゃんを幸せにしてみせる!」
八島「こんなことで不幸にできると思うなよ……!」
八島「あたしは
ーー
786 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/02(金) 01:26:13.13 ID:rDpK/sSo0
遅くまでありがとうございました
コメントなどあればお願いします
787 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/02(金) 01:39:02.25 ID:Dr5oHHwDO
お疲れ様でした
更に酷い目にとか言うから…
結果朝潮は殺人者の因果からは逃れる事は出来た
あとは生きてさえいればどうにかなると信じてる
そういう世界なんだから
788 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/02(金) 06:54:42.08 ID:tELtmPPzo
生きていれば何とかなる
どれだけ足りなくても補える
原点だよ
789 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/02(金) 07:00:04.02 ID:vbg/Nqq1o
遅くまで乙でした
途中ただの暴言吐きそうになったわ…冷静さを欠きそうになった…
さてさて今回の上書きはどうなっているか
790 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/02(金) 07:27:31.16 ID:iSJ/4GniO
>>1
のツイ垢を炎上させよう(すっとぼけ)
冗談は置いといて、漣や棲姫の言動が足りない側にまったく近くないね
龍驤と朝潮の因果は分散されたのかな?その代償が足りないものへの理解がリセットされてる?
791 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/02(金) 07:46:10.05 ID:Dr5oHHwDO
今回の書き方だと朝潮の因果のみで龍驤のはまだの様にも見えてしまう
次回にはどうなったか判るかな
そして因果の分散にも重い代償が必要ならもう詰みでは…
792 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/02(金) 07:47:18.53 ID:LJQc301OO
リセットされてる漣なら世話なんて御免ですくらいは言いそうだからそれはないんじゃないかな?
漣や潜水新棲姫は事実は事実として捉えるから嫌ではないけど大変だと考えるのは普通にあると思う
793 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/02(金) 08:29:19.23 ID:uWpjFKr0o
誰だってカミサマになれるなら因果だって断切ればいいじゃない
794 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/02(金) 08:40:48.37 ID:gDXUqMCYO
俺が…俺達がガンダムだ!
795 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/03(土) 18:12:51.13 ID:MYeU1fPZO
ーー執務室
漣「はぁ〜ほんとにもう忙しいですなぁ」
中枢棲姫「それも艦娘の仕事なのか」
漣「おろ、もう流暢に喋ってるじゃないですか。随分と上達が早いですねぇ」
中枢棲姫「潜水新棲姫の教え方が良かったからな」
潜水新棲姫「ワタシは優秀だ」
漣「さすが漣の嫁ですな。うんうん」
中枢棲姫「質問の答えはどうした」
漣「あーはいはい、これも艦娘の仕事といえば仕事ですよ。全ての艦娘では無くて、特定の職種のみの仕事と言えば分かりますか?」
中枢棲姫「理解した」
796 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[saga]:2020/10/03(土) 18:17:37.98 ID:MYeU1fPZO
漣「中枢棲姫さんも仕事を手伝ってくれていいんですよ?ん?」
中枢棲姫「……」ガシッ
漣「ちょ…首……か…っ…は……!」
潜水新棲姫「やめろ!漣に乱暴するな!」
中枢棲姫「勘違いするな。私はそこの深海棲艦と違って艦娘は嫌いだ」
漣「ぅ……げ…!」
中枢棲姫「お前達に憎しみもある。そんな相手と馴れ合いなどするはずが無いだろう」
潜水新棲姫「ヤメロ!」
中枢棲姫「…嫌いだが殺すつもりは無い」パッ
漣「げ……げほ、げほ…」
潜水新棲姫「漣!怪我は無いか!」
漣「凄い力でしたけど…怪我は……」
潜水新棲姫「よ、良かった…」
797 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[saga]:2020/10/03(土) 18:22:23.33 ID:MYeU1fPZO
中枢棲姫「争わなくていいならそうしたい。その考えは変わらない」
漣「なら…暴力を止める所からです…ねぇ…」
中枢棲姫「何を言ってる、ここに来てから暴力は使っていない」
漣「はぁ……?今…漣に……」
潜水新棲姫「漣、ワタシ達とは価値感が違う。暴力の定義も違うんだ」
漣「……」
中枢棲姫「私は陸を求めた理由のもう一つ、それは人間だ。あんなに興味のある生物は居ない」
中枢棲姫「提督か……ククク、近くで観察してその全てを調べやるか」
漣「…本当に大丈夫なんですよね」
潜水新棲姫「争うつもりが無いと言っているんだ、大丈夫…」
漣「……」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
798 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/03(土) 18:25:04.52 ID:WJoGTJYpo
不慣れでしょうしすぐなんでも聞ける様に人を付けます(監視要因)と提案
799 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/03(土) 18:31:25.04 ID:ljvvolFvO
>>798
由良が立候補
中枢さんもその見た目なら気にならないなと
一方でちっこいのとでっかいのは潜水新棲姫とのお勉強でしっかり常識を身に着けつつある
800 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/03(土) 18:40:17.44 ID:cVgORbFL0
ーー
漣「中枢棲姫さん、先程は失礼しました」
中枢棲姫「その深海棲艦は誰だ。そんな合成獣みたいなのは見たことがないぞ」
漣「彼女は艦娘の由良さんです。訳あってこの姿になりました」
由良「貴女に付く。質問なら私に」
中枢棲姫「確かに艦娘とはいえその見た目なら気にならないな」
漣「それは良かったです、では…」
中枢棲姫「待て」
漣「…なんでしょうか?」
中枢棲姫「どういうつもりだ」
漣「えっと……」
中枢棲姫「コイツは四人も食ってる。そんな奴を私に近付けさせるというのか」
漣(気付いた……?しかも人数まで合ってる…)
由良「…」
801 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/03(土) 18:45:05.93 ID:cVgORbFL0
中枢棲姫「確かに私は艦娘を沈めた。だがそれは艦娘が弱かったからでもある」
中枢棲姫「コイツは違う。同胞の力を借りて沈め、コアを食べた」
由良「…」
中枢棲姫「おい」ズイッ
漣「……」
中枢棲姫「私は信用できないのか?」
漣「……まだ無理です」
中枢棲姫「ほう…」
由良「貴女が私に付けば信用できる」
中枢棲姫「私がお前を信じられない」
由良「…」
中枢棲姫「私が何を信じるのかは私が決める。お前達が勝手に決めるな」スタスタ
漣「……いい考えだと思ったんですが」
由良「悪くなかった」
由良「気付かれても人数まで当てられるのは想定外」
漣「…中々のやり手のようですな」
802 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/03(土) 18:49:50.79 ID:cVgORbFL0
ーー食堂
中枢棲姫「ん…?」
北方棲姫「言葉、難シイ…」
北方棲妹「私は、何と、なく」
港湾棲姫「……」
中枢棲姫「どうした」
北方棲姫「勉強シテル」
北方棲妹「言葉と、人間の、社会」
中枢棲姫「常識というヤツか私も教わったがどうもしっくり来ない」
北方棲姫「ナニガ?」
中枢棲姫「媒体によって言っていることが違う。ある本では良しとされているものが、別の本では悪だ」
北方棲妹「それ、日本、特有、らしい」
中枢棲姫「そうか…やはり提督を使うのが早そうだな」
港湾棲姫「……」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
803 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/03(土) 18:52:15.40 ID:OcAGmb1DO
価値観が違う…
下手を打てば信用がマイナスになって彼女達は敵になってしまうかもしれない
私達が知らない逆鱗となる要素はあるのか新棲姫に聞いてみる漣
804 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/03(土) 19:08:29.98 ID:mGvE8C3Go
>>803
805 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/03(土) 19:19:53.30 ID:cVgORbFL0
ーー
漣「このままではいけません…下手を打てば信用がマイナスになって、彼女達は敵になってしまうかもしれません」
潜水新棲姫「その可能性はある」
漣「価値観が違うとも言ってましたが、我々が知らないような逆鱗に触れることはありませんか?」
潜水新棲姫「細かいところは個人によって違うが、少なくとも言えることはある」
漣「何でしょうか?」
潜水新棲姫「同胞である深海棲艦を侮辱する行為は禁忌だな」
漣「触れてはいけないと…」
潜水新棲姫「出撃を終えて何人倒した、どれくらい沈めた。ハッキリ言って不快だった」
漣「言って……くれれば…」
潜水新棲姫「ワタシは本来なら敵である艦娘の巣に居るんだ。ある程度のことは飲み込むしかない」
漣「……」
806 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/03(土) 19:24:46.52 ID:cVgORbFL0
潜水新棲姫「それにワタシも分かってきたんだ。自我も無くただ目の前に敵が居るから襲う。そんな奴も居る」
潜水新棲姫「深海棲艦の全ては同胞とは言えない。それが分かったから心配しなくていい」
漣「……」
潜水新棲姫「それより心配しなければいけないのはアイツだ。ワタシはそれを理解したが、奴もそうなるとは言えない」
潜水新棲姫「それこそ価値観の違いだな。深海棲艦全てを同胞だと思っているなら、この問題は解決しない」
漣「穏便に…出て行ってもらうしか無い…」
潜水新棲姫「そんなことは提督が嫌がるだろうな」
漣「……」
潜水新棲姫「奴はワタシの様な特異点では無く本物の深海棲艦なのかもしれない。種族が違えば考え方が違うのが本来なら当たり前なんだ」
漣「ご主人様の考えを…否定すると…」
潜水新棲姫「どう受け取るのかは、お前次第だ」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
807 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/03(土) 19:34:35.57 ID:OcAGmb1DO
とりあえず今まで我慢させてごめんなさいと新棲姫をなでなでする漣
でれでれしながらも今の話は提督にも伝えておくべきだと新棲姫
いざとなれば対応するのは提督になるのだから
808 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/03(土) 19:38:30.87 ID:WJoGTJYpo
新姫だきしめて
>>807
809 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/03(土) 19:45:28.22 ID:cVgORbFL0
ぎゅっ
漣「本当に…申し訳ありません」
潜水新棲姫「何がだ」
漣「今まで我慢させて……いえ、そんなことも言えないような環境を作ってしまったのが…」
潜水新棲姫「……」
漣「こんなことをしてもすぐに許されるものでは無いのは分かっています。でも貴女に気持ちを伝えるのはこれが一番なんです」
潜水新棲姫「…分かるぞ」
漣「貴女が大切だから…失いたくないから…」
潜水新棲姫「漣の温もりが答えだ。だからもう少し……」
漣「……」ナデナデ
潜水新棲姫「ん…ふふ…」
810 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/03(土) 19:47:27.89 ID:cVgORbFL0
潜水新棲姫「…いつまでもこうしてはいられないぞ。この話は提督にも伝えておくべきだ」
漣「そうですね…」ナデナデ
潜水新棲姫「早く行ってくるんだ」
漣「もう少し…もう少しだけ……」ナデナデ
潜水新棲姫「……」
漣「…よし。それじゃあご主人様の所に行ってきますね」
潜水新棲姫「ワタシも後で向かう。先に説明しておいてくれ」
漣「了解ですっと!」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
811 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/03(土) 20:08:51.57 ID:mGvE8C3Go
近くで観察するといったらしっかり近くで観察する中枢棲姫
提督はつい先日までは戦っていたことも考えて深海棲艦の撃破の話題についてはオブラートに包む
人を襲う好戦的な奴らがいるのが事実と理解しつつもまだ整理しきれてない中枢棲姫はその気遣いがありがたくて分かってる奴だと認識
812 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/03(土) 20:23:30.33 ID:WJoGTJYpo
>>811
813 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/03(土) 20:28:47.47 ID:cVgORbFL0
ーー提督の部屋
中枢棲姫「提督よ、仕事はしないのか」
提督「…今日は休みだ」
中枢棲姫「他の奴らは働いているぞ」
提督「お前は知らないだろうが、俺は最近体調が悪かったり入院したりしていた。だから休みを他より多めに取っているんだ」
中枢棲姫「理解した」
提督「…出て行ってくれないか」
中枢棲姫「なぜだ」
提督「ここは俺の部屋なんだ」
中枢棲姫「私が来ているんだぞ」
提督「……」
814 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/03(土) 20:32:09.83 ID:cVgORbFL0
中枢棲姫「お前がやろうとしていたのは仕事だな。私の前で仕事はできないのか?どうしてだ?」
提督「……艦娘の出撃に関する仕事なんだ」
中枢棲姫「ほう…」
提督「この資料は…他の誰にも見せられない」
中枢棲姫「嘘を言うな。それと同じようなものを漣が見ていた」
提督「……」
中枢棲姫「私は嘘が嫌いなんだ」
提督「……」
中枢棲姫「だが…お前は信頼できる」
815 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/03(土) 20:35:31.46 ID:cVgORbFL0
中枢棲姫「その資料は私達深海棲艦に関するものだ。艦娘がどれだけ同胞を沈めたのかが詳細に分かる」
提督「……」
中枢棲姫「お前はそれを私に見せたく無かった。私に気を遣ってだな?」
提督「……」
中枢棲姫「ククク、黙っていては分からないと言う言葉があるがそれは嘘だ。お前の顔を見れば全て分かる」
提督「…そうか」
中枢棲姫「やはり人間は興味深い…いや、提督が特殊なのかもしれないな」
提督「……」
816 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/03(土) 20:39:27.90 ID:cVgORbFL0
中枢棲姫「遠慮する必要は無い。人を襲ったり好戦的な奴らがいるのが事実なんだ」
中枢棲姫「私はそいつらを同胞とは認めたくないが、お前達から見れば同じ枠組みに入る」
提督「そうだ。だが俺達はそう思っていない」
中枢棲姫「ほぉぉ…」
提督「潜水新棲姫達だってそうだ。戦意が無かったり陸での生活を求めている深海棲艦と、戦うことしか考えない深海棲艦が同じ扱いであっては失礼だろう」
中枢棲姫「やはりお前の所に来て良かったようだ。喜べ、私はお前を信頼した」
提督「…信頼されるとどうなるんだ」
中枢棲姫「安価」
下2 台詞やその他起こったことなど
817 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/03(土) 20:53:25.85 ID:ljvvolFvO
こうやって堅苦しい喋り方好きじゃないのよね…と素が出てくる
提督はなら無理しなくていいんじゃないか?壁を感じない方がお互い歩み寄りやすいだろうと
中枢棲姫はこう話せるのは気の許せる相手だけ
深海棲艦は舐められたら負けの世界なの
貴方は舐められなさそうな見た目だけれど
818 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/03(土) 21:03:17.95 ID:EOF8adj9o
>>817
819 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/03(土) 21:08:16.72 ID:cVgORbFL0
中枢棲姫「…ふふ。こんな堅苦しい喋り方好きじゃないのよね」
提督「な……!?」
中枢棲姫「あら…提督なのに随分と驚くのね」
提督「……先程までと同じ存在だとは思えない」
中枢棲姫「失礼ね、貴方なら無理する必要が無いと思って話してるのに」
提督「騙していた…というわけでは無さそうだな」
中枢棲姫「こんなのを同胞達の前でやったらどうなると思う?大したことない奴だと思われて何度も襲われるでしょうね」
820 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/03(土) 21:13:13.93 ID:cVgORbFL0
中枢棲姫「こうやって話すのは気の許せる…信頼してる相手だけ。ここでは貴方だけよ」
提督「…それは良かった」
中枢棲姫「私は人間のことがもっと知りたい。だから貴方の側に居てもいい?」
提督「…構わないが、俺の近くに居れば誰かが来る。ずっとその様子は無理だろう」
中枢棲姫「そんなこと無いわ。二人だけで過ごせるわよ」
提督「……」
中枢棲姫「一緒に行動してたあの子達も私の本当の事は知らない。深海棲艦は舐められたら負け、弱肉強食の世界」
中枢棲姫「貴方は舐められ無さそうな見た目だけど、私の言ってることは分かるわね?」
提督「…あぁ」
821 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/03(土) 21:15:14.31 ID:cVgORbFL0
コンコン
「すいませんご主人様〜」
中枢棲姫「…貴方の言うことは嘘じゃなかったわね」
提督「……」
中枢棲姫「いいわ…今はこれで。また後で私の部屋に来て」
提督「…行かなかったら?」
中枢棲姫「貴方は来るわ。そういう人間だから」
提督「……」
中枢棲姫「…ふふ、待ってるわね」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
822 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/03(土) 21:30:56.97 ID:WJoGTJYpo
>>806
この辺を説明して場合によってはお帰り願うかも…という漣にいや、そうはならんと提督
断言に安心したら漣がもう落としたんですかと茶化す
823 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/03(土) 21:59:59.60 ID:EOF8adj9o
漣「部屋に呼ばれたって…一人で行くんですか、それはまずいでしょ」
提督「いや、危害を加えられる事はないだろう」
漣「…………何かされました?」
824 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/03(土) 22:07:10.82 ID:MYeU1fPZO
ーー
漣「……ということがあったんです。ですので中枢棲姫さんは最悪…」
提督「彼女のことなら大丈夫だ」
漣「ご主人様ならそう言うと思ってましたけどね、首を絞められた漣としては心配で仕方ないんですよ」
提督「それ以上のことはしなかっただろう?俺からすれば春雨に襲われた方が恐怖だ」
漣「それを言われると何も言えねぇ……」
提督「自分で口に出すのも恐ろしい」
漣「…分かりましたよ、そう言うなら様子見を続けます」
提督「ああ、それでいい」
825 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[saga]:2020/10/03(土) 22:12:27.93 ID:MYeU1fPZO
提督「…さて、俺は少し用がある」
漣「ご飯にはまだ早くないですか?」
提督「中枢棲姫の部屋に呼ばれたんだ」
漣「部屋に呼ばれたって…一人で行くのはマズいですよ」
提督「いや、危害を加えられる事はない」
漣「……彼女に何かされました?」
提督「脅されてなんか無いぞ」
漣「……」
提督「心配しなくていい。それより漣は仕事をしてくれていたんだろう?もう終わらせて潜水新棲姫と…」
漣「いえ、まだもう少し頑張ります。ご主人様に無理はさせられませんからね」
提督「ありがとう」
826 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[saga]:2020/10/03(土) 22:14:39.81 ID:MYeU1fPZO
漣「ご主人様は分かりやすいんです。彼女と何かあったのはすぐに分かりますよ。でもそれを漣達には知られたく無いんですね」
提督「…すまない」
漣「悪いことじゃないなら許します」
提督「断じてそんな事は無い」
漣「漣の目を見て」
提督「……」
漣「分かりました、信じましょう。ですがくれぐれも注意して下さいね」
提督「分かった」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
827 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/03(土) 22:24:23.58 ID:mGvE8C3Go
部屋に行くと早速だけど…と提督の口から今の人間社会の状況を聞きたいという中枢棲姫
本の情報は一定でないから信頼できる相手から聞きたいらしい
828 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/03(土) 22:42:20.03 ID:OcAGmb1DO
>>827
829 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/03(土) 22:48:37.36 ID:MYeU1fPZO
ーー中枢棲姫の部屋
提督「…それを俺に聞きたかったのか」
中枢棲姫「本の情報は一定じゃないの。だから信頼できる相手から聞きたいのよ」
提督「今の人間社会……簡単には説明できない」
中枢棲姫「それでいいし寧ろそれが目的なのよ」
提督「……」
中枢棲姫「言葉を交わすことで親交を深めるのは悪いことではないでしょう?」
提督「そうだな…」
中枢棲姫「貴方の口から聞かせて欲しいの。人間とは、社会とは何かを」
830 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/03(土) 22:51:59.34 ID:MYeU1fPZO
ーー
中枢棲姫「…貴方の話を聞いてて、感想を言うならお金、ね」
提督「そっちには無い概念か」
中枢棲姫「あるわ。でもお金で何でもはできないしやろうとしない。気に入らない奴が居れば殺せばいいだけなのよ」
提督「それを解決…してしまうのも金だ」
中枢棲姫「人間は金に汚い奴が勝つ……そういうことね」
提督「残念ながら当たっているな…」
中枢棲姫「そんな中貴方はお金以外のものを欲しがったのね」
提督「あぁ、俺は深海棲艦を、争いを…」
中枢棲姫「そうじゃないでしょう?貴方はもっと別のモノが欲しかった」
提督「……」
831 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/03(土) 22:55:43.73 ID:MYeU1fPZO
中枢棲姫「ふふ、貴方からは私と似たような臭いがするわ」
提督「…どういうことだ」
中枢棲姫「私があの子達を従えていたのは自分の身を守る以外にも意味があったのよ」
提督「……」
中枢棲姫「貴方の思想は提督という立場で無くても叶えられた。それなのに何故提督という立場に拘るのか」
中枢棲姫「貴方も…繋がりが欲しかったのね」
提督「……」
中枢棲姫「それこそお金なんかじゃ買えないような……誰かとの繋がり」
中枢棲姫「私にも分かるの…貴方はずっと孤独を感じていた」
中枢棲姫「…貴方とならもっと仲良くなれそうね」
提督「……」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
832 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/03(土) 23:00:36.82 ID:OcAGmb1DO
ところで小さい子っていいわよね…貴方のお気に入りは誰かしら?と中枢
833 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/03(土) 23:10:52.07 ID:ljvvolFvO
>>832
幹部さん以来の同士が見つかる
会話に花咲いた後二人は固い友情の握手を交わす
834 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/03(土) 23:19:20.68 ID:QsdUe/jt0
中枢棲姫「……ところで、小さい子っていいわよね…」
提督「……」ピクッ
中枢棲姫「もしかしてそっちの趣味もあるの?貴方のお気に入りは誰?」
提督「…龍驤だ。写真がここに……」スッ
中枢棲姫「ふぅん……」ジーッ
中枢棲姫「……」
中枢棲姫「貴方、いい趣味してるわね」
提督「龍驤の魅力が分かるのか」
中枢棲姫「こんな完璧なまな板なんかそうそう無いわ。その辺にいる学生でも少しはあるのに」
提督「そうだろう、完璧な体型だ」
中枢棲姫「私が連れてるあの子達も……」
835 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/03(土) 23:24:45.39 ID:QsdUe/jt0
ーー
中枢棲姫「ふふ、はははは!まさか趣味まで同じなんて思わなかったわ。思わず握手をしたくなるくらいにまるで同じにんぁもの」
提督「そうだな」
中枢棲姫「貴方の人間としての価値感も分かった。立場を利用してでは無く本当の家族を作ろうとしている」
提督「俺の子どもも生まれてくる。家族がまた増えるんだ」
中枢棲姫「…ねぇ、私もその家族に入ってあげてもいいわよ」
提督「なに…?」
中枢棲姫「同じ悩みを持って同じ趣味を持つ。そんな相手なんかそうそういないと思うわよ?」
提督「……」
中枢棲姫「答えは直ぐじゃなくていいわ。でも…よく考えておいて」
提督「…分かった」
中枢棲姫「ロリコン…いい言葉も知れて良かったわ」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
836 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/03(土) 23:39:33.45 ID:mGvE8C3Go
お勉強して帰ってきたちびっこ二人をもふもふする中枢棲姫
837 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/03(土) 23:52:37.60 ID:OcAGmb1DO
>>836
ただ提督とは違って割とぞんざいに扱われて素足で蹴られたりしている中枢棲姫
だけどむしろそれがいいらしい
838 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/04(日) 00:00:00.67 ID:BHTlL26A0
ーー
北方棲姫「終ワッタ…」
北方棲妹「疲れた」
中枢棲姫「ご苦労だったな」
港湾棲姫「……」
中枢棲姫「ク…ククク……良く…頑張ったぞ…」
北方棲姫「出タ、イツモノダ」
北方棲妹「今日は、私か」
中枢棲姫「ほら…こっちに来い……」グイッ
北方棲妹「むぅぅ」
839 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/04(日) 00:03:54.53 ID:BHTlL26A0
北方棲妹「止めろ、このぉ」ゲシッ
中枢棲姫「おいおい…私に向かって…何を…」
北方棲姫「コノ癖ガ無カッタラ…」
港湾棲姫「……」
北方棲姫「ン?ソウイウ趣味?ドウイウ意味ダ?」
港湾棲姫「……」
北方棲姫「良ク分カラナイガ、怒ラナイナライイ」
北方棲妹「脚を、舐めようと、するな」ゲシゲシッ
中枢棲姫「ふ、ふへ…ククク…元気で…素晴らしい…」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
840 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/04(日) 00:12:43.43 ID:kyD4zmQw0
一応監視を続けてた由良が見ていた
呆れながらも注意し、それは人間達の価値観からすると良く思われないことが多いから控えた方が良いと諭す
841 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/04(日) 00:14:10.65 ID:WBZUJxjso
一方の提督、すぐ漣に接触される
提督の様子や俺達は分かり合えたとの言葉から大きく前進した(間違っては…いない)と察して提督を労う
842 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/04(日) 00:21:00.93 ID:BHTlL26A0
ーー
漣「ご主人様、大丈夫でしたか!?」
提督「ああ、何も問題は無い」
漣「……本当みたいですね。外傷もパッと見ありません」
提督「彼女とは…そう、分かり合えたんだ」
漣「あの中枢棲姫を……流石はご主人様ですね」
提督(…嘘は言っていないな)
漣「いくらご主人様とは言え彼女を説得するのは大変だったはずです。今日はもうゆっくりとお休み下さい」
提督「いや、まだ仕事が…」
漣「ご主人様。本来なら今日は休みなんですよ?」
提督「む……」
843 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/04(日) 00:25:34.45 ID:BHTlL26A0
漣「…仕方ありませんね。こうなったら強制的に休んでもらいます」
提督「何をするつもりだ…?」
漣「するって、スるしか無いでしょうよ」
提督「……」
漣「服を〜脱いで〜」シュルッ
提督「お、おい……」
漣「言っときますけどご主人様が悪いんですからね。こうでもしないと休まないでしょうよ」
提督「……」
漣「ほら!とっとと脱いでゴムを出す!そして終わったら休んで寝るんですよぉ!」
提督「…………」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
844 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/04(日) 00:33:39.91 ID:ONjgmgDDO
むしろ漣だって休むべきだぞと提督
メイクで誤魔化してる目の下の隈を指摘する
845 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/04(日) 00:38:28.77 ID:qRUxIJp6o
>>844
じゃあどうしますよと話してたら雲龍や神通が代わりを買って出たので二人ともぐっすりと休息を取れる
846 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/04(日) 00:50:41.23 ID:BHTlL26A0
提督「その気持ちは嬉しいが漣こそ無理をしないでくれ」
漣「何がですか」
提督「メイクで誤魔化してるが、目の下に隈が出ているぞ」
漣「…さっき目を見てって言ったのが余計でしたか」
提督「そんな状態の漣とはできない」
漣「じゃあどうするんですか。貴方は放っておいたら勝手に仕事をするでしょうよ」
提督「……」
雲龍「話は聞いたわよ」ガチャッ
神通「私達が代わりに……漣さん!?」
漣「あ、はい服を着ますね」
雲龍「私達になら任せられるでしょ」
提督「……」
雲龍「ゆっくり寝ていて…お願いだから」
提督「そこまで言われて仕事をしているようじゃ、提督失格だな」
雲龍「分かってくれたならいいのよ」
神通「なんで上から着るんですか……!」
漣「神通さんの反応が面白いからですよ」ぷらぷら
847 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/04(日) 00:54:45.40 ID:BHTlL26A0
ーー
提督「こんな時間から寝るなんて久しぶりだな…」
提督「いつもなら…龍驤と…龍驤が隣に居て……」
提督「…龍驤」
提督「龍驤……」
提督「霞の事も大切だが…龍驤も……」
提督「……」
提督「明日病院に電話をしよう。また一時退院ができるかもしれない」
提督「龍驤…」
提督「俺はずっと…待っているからな……」
ーー
848 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/04(日) 01:01:56.15 ID:BHTlL26A0
ーー
「一時退院の扱いは前回と同じです」
龍驤「うん、ありがとう」
「提督さんが迎えに来てくれて良かったですね」
龍驤「自慢の旦那さんだから」
「ではまた、お待ちしております」
龍驤「はい、ありがとうございました」
……
「これで良かったんだよな?」
龍驤「うん、これバイト代」
「お!?こんなにくれるの!?」
龍驤「その代わり分かってる?」
「なるほど口止め料込みってね。大丈夫、俺は旅行でこっちに来ただけだからまぁバレないって」
龍驤「変装までしてくれてありがとう」
「…俺はそれでいいんだけどさ、その体で大丈夫なわけ?」
龍驤「心配要らないよ」
「そ…じゃ、俺はもう行くから。そっちも気を付けなー」
龍驤「……」
龍驤「この世界に理想郷があるなら、その逆もある」
龍驤「……ゲヘナ」
龍驤「…さぁ、行こう」
ーー
849 :
◆I4lwDj9Dk4S2
[sage saga]:2020/10/04(日) 01:02:31.77 ID:BHTlL26A0
続く
コメントなどあればお願いします
850 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/10/04(日) 01:04:53.09 ID:qRUxIJp6o
ふぁ!?
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