モバP「いびきがうるさい？」

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1 ： ◆v.dj1DxwXc [sage]：2020/08/03(月) 22:24:29.81 ID:5v9Y6ewh0

実体験半分、ネットで調べた知識半分です。
心当たりがある人は内容を鵜呑みにせず専門家に意見を聞いてください。個人差があります。


全く関係ない前作。かなり久々に書いたようです。
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1491572608/

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1596461069

2 ： ◆v.dj1DxwXc [sage]：2020/08/03(月) 22:25:40.89 ID:5v9Y6ewh0

モバP「いびきがうるさい？」


【事務所前】

水本ゆかり「〜♪〜〜♪」

ゆかり(レッスンでたくさん褒められました。お昼ご飯は奮発しようかな……ん？)

ドア「ｫｫｵｵｵ　　ｽﾞｩｫｫｵｵｵｵｵ」

ゆかり「……ひっ」

3 ： ◆v.dj1DxwXc [sage]：2020/08/03(月) 22:30:52.91 ID:5v9Y6ewh0

西川保奈美「あら、ゆかり？ 廊下で座り込んで、どうかしたの？」

ゆかり「ほ、保奈美さん……事務所の中から変なうめき声が……」

保奈美「うめき声？」ｽﾀｽﾀ

保奈美「んー特に何も聞こえないけれど。」

ゆかり「で、でもさっきはドアの向こうから変な声が。」

保奈美「レッスンのし過ぎで疲れているんじゃない？ さ、入りましょう。」

ゆかり「ああ、待ってください！」

4 ： ◆v.dj1DxwXc [sage]：2020/08/03(月) 22:32:12.04 ID:5v9Y6ewh0

保奈美「ほら、事務所の中にも何もないじゃない。というかちひろさんもPさんもいないね。」

ゆかり「う〜ん……気のせいだったのでしょうか……」


＜ｽﾞｩｵｵｵｵｵｵｵｵ　ｸﾞｺﾞｫｫｫｵｵｵｵ


保奈美「！？」

ゆかり「こ、これです保奈美さん！！これ！！ 妖怪がこの事務所に……！！」

保奈美「この声、仮眠室から？ ということはまさか……」

ｶﾞﾁｬ

ゆかり「保奈美さん！？ 開けて大丈夫なんですか！？」

保奈美「大丈夫よ。だってこの声は……」

モバP「ｸﾞｺﾞｫｵｵｵｵｵｵ　ﾝｺﾞｺﾞｫｵｵｫ」

保奈美「Pさんのいびきなんだから……」

5 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2020/08/03(月) 22:33:43.89 ID:/h4d6s4G0

睡眠時無呼吸症候群だから病院行け

6 ： ◆v.dj1DxwXc [sage]：2020/08/03(月) 22:34:12.43 ID:5v9Y6ewh0

保奈美「ちょっと、Pさん。起きて！」ﾕｻﾕｻ

モバP「ｽﾞｩｵｵｵｵｵｵｵｵ」

ゆかり「お疲れなのでしょうか？ よく寝てますね。」

保奈美「最近は睡眠時間取れてる方だって言ってたけど……まぁお昼休憩中でしょうから寝てるのは構わないけれど問題はこのいびきよ。」

ゆかり「いびきをかいていると良くないんですか？」

＜ｶﾞﾁｬ

千川ちひろ「ただいまー、っと。」

ゆかり「あ、ちひろさん。おはようございます。」

ちひろ「あら、ゆかりちゃん、保奈美ちゃん。おはよう。」

保奈美「おはようございます、ちひろさん。」

ちひろ「モバPさんまた仮眠室？」

保奈美「そうですね。また、ということは最近よく使っているの？」

ちひろ「ええ。最近は無茶な残業もしていないはずなんだけど、夜更かしでもしてるのかしら？」

保奈美「んー、そんなはずないですけど……」

ゆかり「何かご存じなんですか？」

保奈美「い、いえ、何となくよ！　Pさんて仕事のほかに趣味ないし、楓さんたちとのお酒は控えてるみだいだし！」

ちひろ「そうねぇ。でも、そろそろお昼休みも終わりなので起こしてあげてください。」

保奈美「そうですね。ほら、Pさん！ 起きて！！」ﾕｻﾕｻ ﾕｻﾕｻ

モバP「ｺﾞｺﾞｫｵｵ……んがっ」

モバP「ん〜、保奈美？ とゆかりか。おはよう。」

ゆかり「おはようございます。Pさん、お疲れなんですか？」

モバP「んー、ご飯はちゃんと食べてるし、睡眠時間も取れているけど、最近どうにも寝た気がしないんだよなぁ。」

保奈美「Pさん、それはいびきのせいよ！」

モバP「え？！」

7 ： ◆v.dj1DxwXc [sage]：2020/08/03(月) 22:36:18.27 ID:5v9Y6ewh0

ゆかり「いびきが、ですか？ そういえば、事務所のドアにまで響く大いびきでしたね。」

モバP「え、そんなに？」

ゆかり「はい。最初は妖怪のうめき声かと思ってしまいました。」

ゆかり「でも、保奈美さんが来て事務所に入った時には止んでましたね。」

保奈美「そもそもなぜいびきをかくか知ってる？」

ちひろ「あ、聞いたことある。口で呼吸してる時に息が気道を通るときに音がなるのよね。」

保奈美「口呼吸はいびきの原因の1つね。ただ、気道を通るときに、気道が通常より狭くなっているから音が鳴るのよ。」

ゆかり「気道が狭くなる……ということは呼吸が上手くできないですね。」

保奈美「ええ、自分で自分の首を絞めているようなものよ。」

モバP「まじか……」

保奈美「マジよ。そして私が来た時、一時的にいびきが止まっていたのは気道が広くなっていたり、口を閉じていたり、もしくは……」

ゆかり「もしくは？」

保奈美「呼吸が止まっていたか……よ！」

モバP「え！？」

ゆかり「た、大変じゃないですか！」

保奈美「大変よ。いわゆる睡眠時無呼吸症候群と言われているわ。」

ちひろ「なるほど、だから寝ても疲れが取れなかったりするのね。」

保奈美「睡眠の質が下がってる状態だからね。」

モバP「それにしても保奈美、詳しいな。」

保奈美「声楽を勉強した時にちょっとね。」

8 ： ◆v.dj1DxwXc [sage]：2020/08/03(月) 22:39:22.93 ID:5v9Y6ewh0

ゆかり「いびきを治すにはどうしたらいいんでしょうか。お仕事に支障が出ているようでは……」

保奈美「う〜ん、一般的には耳鼻科なんかで治療してもらうみたいだけど手術が必要とかだった気が……ごめんなさい、そこまではわからなくて。」

モバP「手術かぁ。最近は仕事が落ち着いてるとはいえ、またすぐ忙しくなるからなぁ。」

ちひろ「そもそもいびきをかく原因よね。口呼吸とか？」

保奈美「あとは肥満か、お酒を飲んだあとだったり、疲れていたりするのが原因ね。」

ゆかり「Pさんは別段太っていませんし、最近はお酒も控えてるそうですが。」

保奈美「あとは、その……ストレスとか……」

モバP「それもないな。この仕事は楽しいし、最近は特にストレスを溜める事なんてないから。」

ちひろ「あら、何か良いことでもあったんですか？」

モバP「え？ ええ、はい。」

保奈美「Pさん！今、スマホで調べてみたんだけど、歯医者で簡単に治療できるそうよ！」

ゆかり「歯医者、ですか？　耳鼻科ではなくて？」

保奈美「ええ、マウスピースのようなものを作ってもらうことでいびきが抑えられるそうよ。」

モバP「なるほど。それなら時間もかからなそうだな。」

ちひろ「それなら、明日はオフですから予約して行って来たらどうですか？」

モバP「そうします。」

保奈美「それじゃあ、この話はいったんおしまいね。レッスンに行ってきます。」

モバP「ああ、気をつけてな。」

ちひろ「いってらっしゃーい。私たちも仕事しますか。」

モバP「そうですね。ところでちひろさん、今日も外食だったんですか？」

ちひろ「はい。ちょっと新しいお店開拓しようと思いまして。」



ゆかり(お昼を一緒に食べてくれる方を探していましたけど……はぁ、帰ってから食べることにしましょう。)

9 ： ◆v.dj1DxwXc [sage]：2020/08/03(月) 22:40:59.98 ID:5v9Y6ewh0

翌日】【モバP宅】

保奈美「Pさん。Pさん！起きて！」

モバP「ん、ああ保奈美。おはよう。」

保奈美「おはよう。朝ごはんできているから、早く起きて顔洗って。病院に行くんでしょう？」

モバP「そうだな。まさかいびきがひどくて保奈美に迷惑かけていたとは、面目ない。」

保奈美「時々一緒に寝るようになって間もないからあんまり気にしていなかったけど、やっぱり普通の人と比べるとPさんのはよっぽどだって。昨日のちひろさんとゆかりちゃんのやりとりでわかったわね。」

モバP「ああ。それじゃあ今後の夜のためにも早く起きなきゃな。」

保奈美「もう、Pさんってば……」

10 ： ◆v.dj1DxwXc [sage]：2020/08/03(月) 22:42:52.36 ID:5v9Y6ewh0

【数週間後】

モバP「いやー、最近はいびきがかなり軽減されたおかげかだいぶ疲れが取れたように感じますよ。」

ちひろ「そうですか、それじゃあその調子でバリバリ仕事を片付けて下さいね。」

モバP「それはそうですけど、もうちょっとこう同僚をいたわる気持ちを……」

ちひろ「Pさんの仮眠を見過ごして労わっていたから仕事がたまったんですよ。」

モバP「さいですか……」

ちひろ「にしても、いびき１つで睡眠が変わるものなんですね。わたしもいびきがひどかったりするのかなぁ。」

モバP「病院でそういう検査もできるんですよ。」

ちひろ「へぇー……」

ちひろ「……その検査でいびきが軽減されたって言われたんですか？」

モバP「いえ、保奈美に言われて。」

モバP「あ……」

ちひろ「以前話した時にちょっと怪しいと思ったけれど、やっぱり……詳しい話を聞かせてもらいましょうか？」

モバP「」


おわり