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桐乃「アタシの兄貴がゲイなわけがない」
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1 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/28(火) 18:13:12.01 ID:34E8RAEK0
BL注意
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1595927591
2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/28(火) 18:17:14.47 ID:34E8RAEK0
「ふひひ..ひ..久しぶりのりんこちゃん..今までごめんね?寂しかったでしょ?た〜っぷり..かわいがって上げるからね...ふひひ..じゅるり」
アタシ高坂桐乃..学業優秀、スポーツ万能な上容姿端麗な完璧美少女中学3年生!
海外留学から帰ってきたばかりのアタシはベッドの上でエロゲーを機動させて、りんこちゃんの裸体をたっぷりと堪能しているの
あ〜もう!りんこちゃんかわいすぎる..愛しのマジエンジェル..はぁはぁ(*´Д`)
海外留学中はエロゲをプレイできなくてエロゲ中毒を起こしていたアタシは画面の中のりんこちゃんで妹成分を五臓六腑にたっぷりと染み込ませているの♡
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2020/07/28(火) 18:17:57.32 ID:34E8RAEK0
「あちゃ..もうこんな時間か..夜更かしはお肌の大敵なのに..今日はこの辺にしておくか..ふひひ..りんこちゃん..またちゅっちゅしよーね♡ふひひ♡」
時計を見ると深夜の2時を回っていて、そろそろ眠くなってきたアタシはエロゲを終了しパソコン画面を閉じて、ベッドで眠ることにした
「...あのバカ..さすがにもう寝ちゃってるよね..」
パソコンを閉じたことでシン..となった部屋になんとなく落ち着かなくなったアタシは隣の部屋で寝ている兄貴の様子を確かめるために壁に耳を押し付けてみた
べ、別に変なこと考えてるわけじゃないし!!
た、ただ..兄貴の寝息を聞けば..落ち着いてグッスリ眠れるかなって..ってちがう!
ア..アイツが..何かエロい夢でも見てキモイ寝言でも呟いていたら、上に飛び乗ってたたき起こしてやろうと思っているだけなんだから!!
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2020/07/28(火) 18:18:36.94 ID:34E8RAEK0
「ふぅ..我ながら自分の才能が怖い..俺って..天才かも知れないな..」
あ、あれ?兄貴まだ起きてるの...?
寝言の代わりに薄い壁越しに聞こえてきたのは自分に酔ったキモイ声だった
「フフフ..アイツら..きっと驚くだろうな..俺がこんなシナリオを書けるようになったなんて知ったら..」
なに?シナリオって..そういえば..兄貴と黒いのがゲームを作る部活に一緒に入ったって聞いたけど..もしかしてソレ関係の?
「おっと..もうこんな時間か..続きはまた今度にしてそろそろ寝るか..」
カチャ..パタン..というペンを置く音とノートを閉じる音がしたあと、兄貴がベッドにもぐりこむゴソゴソ..という音が聞こえてきた
兄貴..ゲームのシナリオなんて書いてるんだ..どんなの書いているんだろ...
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2020/07/28(火) 18:19:20.30 ID:34E8RAEK0
「zzz..zzz...」
はやッ!もう寝ちゃったの?
アタシなんか妹空書いていた時は神経が昂っちゃってなかなか寝付けなかったっていうのに..ある意味すごいわ..
「ラブリーマイエンジェルあやせたん..ふひっ」
キモッ!アイツあやせの夢みてる!! キモッ!!キモキモキモキモッ!!
何アイツ..妹の親友を夢にまで見て興奮しているっていうの!? こんなかわいい妹が隣の部屋にいるのにふざけんな!
海外留学から遥々私を連れ戻したっていうのに..他の女の子を夢に見るなんて何考えてんのよ!
あ〜ムカつくッ!ムカつくムカつくムカつく!どうせならアタシの夢を..って何考えてんのよアタシ..
(こんな気分になったのは全部アイツのせいだ!!)
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2020/07/28(火) 18:20:02.10 ID:34E8RAEK0
アイツがあやせの夢を見ていることにいてもたってもいられなくなったアタシは部屋を飛び出して兄貴の部屋の前へとやってきた
カチャ..キィ..
カギのかからないドアを開けると、ベッドの中でだらしない寝顔を浮かべる兄貴の姿が目に飛び込んできた
「グオー..グオー..ふひひ..あやせたん..」
兄貴は毛布を抱き枕のごとく抱きしめて、チュッチュと口づけを交わしている..マジキモイ
「キモっ...夢の中であやせに刺されて死ねばいいのに..」
親友のあやせを夢の中で慰み者にされていることに怒りを覚えた私は、兄貴の頭にティシュボックスを叩きつけて部屋から逃げようと考えた
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2020/07/28(火) 18:20:36.17 ID:34E8RAEK0
「アレ..これってもしかしてさっき兄貴が書いていた..」
ティッシュ箱を振り上げた時、机の上に3冊のノートが置きっぱなしになっているのが目に入った
兄貴がシナリオを書いていたと思わしき数冊のノートが机の上にあることに気が付いた私は、ティッシュを投げるのを中断してその中の赤いノートを手に取った
「ふーん..どうせ素人の兄貴が書いたシナリオなんて読めたモノじゃないだろうけど..妹空作者の理乃先生が添削してあげようじゃないの..どれどれ..?」
ペラ..何気なくノートをめくり、兄貴が作ったシナリオが目に飛び込んできた..
「な..なにこれ..」
アタシはページをめくったことをすぐに後悔した..なぜならそこに描かれていた内容はというと..
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2020/07/28(火) 18:21:12.19 ID:34E8RAEK0
『なぁ..いいだろ..?高坂..』
『や..やめろ...何をするんだ赤城!?』
『暴れんなって...ローションを入念に塗っておかないと痛いからな..ジっとしてろよ..』
『や..やめろ..ウワッ!』
な..なによ..これ..お、男の人同士で..何をやっているの?
そこに描かれていたのは兄貴とガチムチマッチョの男のBLシナリオだった。
右のページには全裸にひん剥かれた兄貴がベッドに手足を拘束され、ガチムチマッチョの親友に尻の穴にローションを塗られている挿絵が描かれている
アタシの頭にガーン!という強烈な衝撃が走り、足元に根っこが生えたかのようにその場から動けなくなってしまった
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2020/07/28(火) 18:21:47.65 ID:34E8RAEK0
「あ..アイツ..一体何を考えて..」
アタシはペラペラとノートをめくっていき、兄貴が脳内で創り出した物語をドンドンと読み進めていった
「部長..お、俺..初めて会った時から部長のことが...」
「高坂..お前もか..俺も一目見た時からおまえのことが...」
「部長..」
「高坂..」
兄貴と臭そうな眼鏡の男が狭い部室の中で全裸になって抱き合い...
二人は床に倒れ込んでそのまま...
10 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2020/07/28(火) 18:22:29.08 ID:34E8RAEK0
「あ..あああ...」
アタシの口からうめき声が漏れ出す...
これ以上はもう読んではいけない..これ以上は..
頭ではわかっているのに...指が勝手にページを次々とめくってしまい...
「真壁君...キミ..かわいいよね...」
「か..からかわないで下さいよ高坂先輩...」
「子犬みたいな潤んだ瞳で俺を見つめないでくれよ...興奮するじゃんか...」
「こ、高坂先輩..だ..あ...」
兄貴は真壁という男の顎を指先でクイと摘まみ、口をゆっくりと近づけていき....
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
心に大きなショックを受けたアタシは声なき悲鳴を口から漏らし、茫然とその場に立ち尽くしてしまった
11 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2020/07/28(火) 18:23:11.81 ID:34E8RAEK0
「う...うーん...」
「や、やば..」
兄貴が寝返りを打ち布団の中でモゾモゾと動きだす
焦ったアタシはそのまま部屋を飛び出し、自分の部屋へと逃げ帰った
「ハァ..ハァ...ハッ!!し、しまった..持って帰ってきちゃった!!」
混乱していたアタシはうっかり兄貴の部屋にあったBLシナリオを手に持ったまま部屋に戻ってしまった
「ど..どうしよう..戻したほうが..いいよね?」
兄貴の部屋に戻ってノートを元の場所に戻そうか迷っていると..
12 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2020/07/28(火) 18:23:46.31 ID:34E8RAEK0
ガチャ..バタン
「ふぃ〜..トイレ...」
兄貴の部屋の扉が開き、トイレへと向かう兄貴の足音がスタスタと廊下に鳴り響いた
兄貴が起きてきちゃった..どうしよう..これじゃあこっそり戻すのは無理だよ..
兄貴の部屋に再度忍び込むのを諦めたアタシは、BLシナリオが書かれた赤いノートを両腕に抱きベッドの上に座り込んだ
(もしかして..アタシのせいなのかな..アタシがエロゲばっかりやらせていたから..兄貴は変な性癖に目覚めちゃったんじゃ...)
(でも..アタシはホモゲーなんて一本も持ってないし...それじゃあこれは兄貴の性癖...)
アタシは混乱する頭と悶々とする情緒を引きずったまま布団の中へと潜り込んだけど..結局一睡もすることができずに次の日を迎えてしまった
13 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2020/07/28(火) 18:24:22.31 ID:34E8RAEK0
ーーーーーーー
ーーーーーーー
「ない..ない!..ない!!..ない!!!」
俺は高坂京介、自分で言うのも悲しいが特に目立った特徴のない平凡な高校3年生だ。
そんな俺はいまかつてないほどの焦りに襲われていた
「どうしたのかしら?先輩..」
俺の後ろからあまり感情の籠らない声で問いかけるコイツは黒猫
桐乃のオタク仲間にして、俺の大切な後輩だ
14 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2020/07/28(火) 18:24:59.57 ID:34E8RAEK0
「く..黒猫..ない..ないんだよ!!」
「ないって...なにが?」
「瀬菜のシナリオがだよ!!まいったな〜..自分の作品を失くされたなんて知られたらアイツ怒り狂うぞ..」
「何をやっているのかしら..これだから下等な人間は..家に置いてきてしまったんじゃないの?」
「おまえも人間だろーが..それにしてもまいったな..今日は皆が書いたシナリオを踏まえて、皆の前でシナリオの良かったところと直すべきところを発表する場だったのに..これじゃあ瀬菜に怒られちまうな..」
俺はゲー研の部員だが専門的なスキルは何も持っていないので、みんなが書いたゲームのシナリオを読んで、思ったことや感想を述べるという役割を最近になって担うようになった。
もちろん、俺も自分も物語を作ってみたいという気持ちがあるから、みんなの書いた話を読んで勉強させてもらっているという目的もある。
正直言って読むのもキツイ作品も多々あったが、皆が心の中に持っている世界観の片鱗を覗くことができて中々面白くもあった。
15 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2020/07/28(火) 18:25:39.67 ID:34E8RAEK0
部長の作品はエロや2次元のキャラが中心の作品が多かったが、さすが部長というべきか..なかなかに完成度の高い話が多く大変参考になった。
真壁君が書いたシナリオは巨乳の女がやたらと出てくるお話で、思春期の男子高校生が抱く健全なエロがふんだんに盛り込まれていた。
そして...瀬菜が書いたシナリオは
「まあいっか...瀬菜の書いたシナリオはホモばっかりだったから、流し読みしかしてないんだよな..」
「あの女が聞いたら怒るでしょうね..」
「だって..アイツの今回の作品って..俺がメインキャラになっていてさ..俺が赤城やゲー研の皆に犯される内容がノートの隅から隅まで描かれているんだぜ?」
「そんじょそこらのホラー小説よりもよっぽどホラーね...」
黒猫の額に一筋の汗がツ..と流れ落ちた
「たく..なにが悲しくて俺と周りの男どもが交わっている話を読まなければならんのだ...しかも、挿絵の完成度が滅茶滅茶高くて、脳内にそのシーンが妙に生々しく浮かんでしまうところがまた...」
俺は肩をすくめると、やれやれと頭を横に振った
16 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2020/07/28(火) 18:26:11.27 ID:34E8RAEK0
「あの女の頭には腐海が詰まっているようね..アナタごとき人間風情がその一端に触れるだけでも邪悪な瘴気に身も心も侵食されて、正気を保てなくなるのも当然ね」
「役割とはいえアレを読まされる俺の身にもなってくれよ..なにが悲しくて俺が赤城や部長に犯されているシーンが描かれている話を読まにゃならんのだ..正直言って吐きそうになったぜ」
「そ..それなら..私が代わりに..読んであげてもいいのよ?」
黒猫は頬をわずかに赤く染め、体を落ち着きなくモジモジとさせた
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