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【モバマス安価】P「プロデューサーレンタル(社内向け)始めました」
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113 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/07/28(火) 21:40:12.84 ID:hTVIlRvy0
P「時間は....∞?」
P「....」
P「ま、まああいつなりの洒落なんだろう」
P「とりあえず....」
まゆ「呼びましたか?」ニコニコ
P「まだ呼んでないけどいいか」
114 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/07/28(火) 21:40:44.19 ID:hTVIlRvy0
P「んで、俺をレンタルしてどうするんだ?」
まゆ「プロデューサーさんなら知っていると思うんですけど」
まゆ「夏休みに入ったので、今から帰省します」
P「そうだったな、仕事も割と長めに空けてるし」
まゆ「....でも」
まゆ「1人で帰るのが心細いので」
まゆ「一緒に帰って欲しいんです....」ニコ
P「???」
115 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/07/28(火) 21:41:13.99 ID:hTVIlRvy0
P「でもお前、ちょくちょく1人で帰ってただろ?」
P「なんで今更そんなこと」
まゆ「....」
まゆ「プロデューサーさんをレンタルできるんじゃなかったんですか....?」ジィ
P「うっ、それは....」
116 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/07/28(火) 21:41:48.64 ID:hTVIlRvy0
ちひろ「いいじゃないですかPさん、行ってあげれば」
ちひろ「担当アイドルを家に送ってあげるなんて普段からやってることじゃないですか」
P「家は家でもまゆの実家は仙台ですよ....」
まゆ「ダメ、ですか....?」ジー
P「....わかった、行こう」
P「その代わり、俺はあんまり長居できないからな?」
P「仕事もあるし」
まゆ「はい、問題ありません」ニッコリ
117 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/07/28(火) 21:43:37.94 ID:hTVIlRvy0
P「よし行くか、出る前にまゆの部屋よった方がいいか?」
まゆ「いえ、必要な荷物は全てまとめてきたので大丈夫です」
P「そっか、じゃあ俺準備してくるから待っててくれ」
ガチャリ
まゆ「....」
まゆ「....戻ってきて」
シュルル
118 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/07/28(火) 21:44:39.15 ID:hTVIlRvy0
ちひろ「....」ボー
ちひろ「....ハッ!?」
ちひろ「いけない、居眠りしちゃった!」
まゆ「....お疲れですか?」ニコ
ちひろ「最近なかなか疲れが取れなくて....」
ちひろ「あ、私寝言とか言ってませんでした?」
まゆ「....」
まゆ「言ってませんでしたよ」ニッコリ
まゆ「....ちひろさんは」
ちひろ「そうですか?」
まゆ「はい」ニッコリ
119 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/07/28(火) 21:45:12.44 ID:hTVIlRvy0
スタンド名-リボンインザスカイ
本体-佐久間まゆ
破壊力-E スピード-D 射程距離-B
持続力-A 精密動作性-C 成長性-B
能力-左手首に巻かれたリボンを自由自在に操る。リボンの一部が巻き付いたものならば、
生物・無生物を問わず思いのままに動かすことができない。視界の範囲内であれば、
リボンはどこまでも伸びてゆく。しかし真の想い人だけは操ることができない。
120 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/07/28(火) 21:45:40.34 ID:hTVIlRvy0
訂正
スタンド名-リボンインザスカイ
本体-佐久間まゆ
破壊力-E スピード-D 射程距離-B
持続力-A 精密動作性-C 成長性-B
能力-左手首に巻かれたリボンを自由自在に操る。リボンの一部が巻き付いたものならば、
生物・無生物を問わず思いのままに動かすことができる。視界の範囲内であれば、
リボンはどこまでも伸びてゆく。しかし真の想い人だけは操ることができない。
121 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/07/28(火) 21:48:01.89 ID:hTVIlRvy0
P「お待たせ、そんじゃ行こうか」
まゆ「はい」ニコ
P「新幹線でいいよな?」
まゆ「プロデューサーさんとなら何でもいいですよ」
P「オッケーってことで」
122 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/07/28(火) 21:55:53.43 ID:hTVIlRvy0
〜仙台〜
P「やっぱ新幹線だと早いな、あっという間だ」
まゆ「まゆは、もっと時間がかかってもよかったんですけど....」
P「?」
P「移動時間なんて短い方がいいだろ?」
まゆ「....」
まゆ「そうですね、おかげでたくさん時間ができました」
P「おう、まゆも早く実家でゆっくりしたいもんな」
まゆ「....そうですねぇ」ニコニコ
まゆの実家の特徴
>>123
123 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/28(火) 21:58:21.87 ID:ORCoV440o
無人の廃墟
124 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/28(火) 22:01:17.07 ID:6iosLEDDO
逃げてー
125 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/28(火) 22:02:11.18 ID:utz2DOKfO
あっ、これヤバいやつだ
126 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/07/28(火) 22:04:12.21 ID:hTVIlRvy0
まゆ「....」ザッ
まゆ「....」ザッ
P「はぁ....」ザッ
P「はぁ....」ザッ
P「まゆ、本当にこっちであってるのか?」
まゆ「どうしてですか?」
P「や、別に疑ってるわけじゃないんだが」
P「なんというか、結構な山奥まで入って来たなと思って」
まゆ「....」
127 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/07/28(火) 22:04:58.72 ID:hTVIlRvy0
まゆ「うふふ、生まれ育った場所は間違えませんよ」ウフフ
P「だよな、でも意外だったな」
まゆ「そうですか?」
P「なんかまゆの持つ雰囲気と、こういう自然豊かな感じってあんまり結びつかなくてさ」
まゆ「こっちに住んでいる頃からすると、成長したのかもしれません」ニコニコ
P「女の子だもんな、垢ぬけて見違えるなんてことはよくあるよくある」
128 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/07/28(火) 22:10:29.39 ID:hTVIlRvy0
〜無人の廃墟〜
まゆ「お疲れ様でしたプロデューサーさん」
まゆ「ここがまゆの生まれ育ったお家です」ニコ
P「ん?」
P「俺の目には森に飲み込まれかけてる廃墟しか見えないんだが....」
まゆ「....」
シュルリ
P「うわ、なんか赤い蛇みたいなのが巻き付いてきた!?」
まゆ「....」
129 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/07/28(火) 22:11:08.41 ID:hTVIlRvy0
まゆ「....やっぱりプロデューサーさんには、効かないんですね」
P「へ?」
まゆ「....でもっ」シュルシュル
P「!?!?!?!?」
グルグルグル
まゆ「リボン自体で物理的に干渉することができるのも」
まゆ「確認済みです」
P「な、なんだよこれ!?」
まゆ「....プロデューサーさん」
P「?」
130 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/07/28(火) 22:12:05.89 ID:hTVIlRvy0
まゆ「まゆのリボンインザスカイの力は効かないようなので」
まゆ「プロデューサーさんがまゆを選んでくれるまでは」
まゆ「そうしておきますね」ウフ
P「はぁっ!?」
まゆ「安心してください、まゆもずぅっと傍にいます」
まゆ「これからここで暮らしましょう」
まゆ「命果てるまで」ニッコリ
P「」
131 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/07/28(火) 22:26:07.26 ID:hTVIlRvy0
P「....」
まゆ「....」
P「....」
P「....なぁまゆ」
まゆ「なんですか?」
P「この家は、本当にまゆの実家なのか?」
まゆ「?」
132 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/07/28(火) 22:26:39.47 ID:hTVIlRvy0
まゆ「そうですよ?」
P「だったらなんでこんな状態なんだ」
P「よく見たら壁や屋根はそこまで古くないようだが」
P「普通に人が住んでいたら、ここまで荒れ放題にはならないだろ?」
まゆ「....」
133 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/07/28(火) 22:27:40.07 ID:hTVIlRvy0
まゆ「まゆがプロデューサーさんのところ」
まゆ「今の事務所に移る時」
まゆ「パパもママも認めてくれませんでした」
P「でもその時は説得してきたって言ってたじゃないか」
まゆ「説得しようと思ったんですけど、ほとんど話も聞いてくれなくて」
まゆ「....その時に、この力」
まゆ「リボンインザスカイが、発現したんです」シュルシュル
P「なんだって....!?」
134 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/07/28(火) 22:28:17.84 ID:hTVIlRvy0
まゆ「強い負の感情があふれ出してしまったみたいで」
まゆ「気が付いたら、パパとママが倒れていました」
P「た、倒れてたってまさか....」
まゆ「....いえ、命に別状はありませんでした」
まゆ「ただ、私に関する記憶だけが」
まゆ「すっぽりと抜け落ちてしまって....」
P「....能力の暴発、か」
まゆ「....はい」
135 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/07/28(火) 22:29:20.43 ID:hTVIlRvy0
まゆ「今はこの家を出て、別の場所で暮らしています」
まゆ「まゆがいなければ、パパとママは家族になれますから」ニコ
P「....」
まゆ「でもあれは必要なことだったんだと思います」
P「....必要?」
P「ご両親がまゆのことを忘れることが?」
まゆ「そうです」
136 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/07/28(火) 22:30:01.49 ID:hTVIlRvy0
まゆ「あの出来事のおかげでこの力が発現し、今では自由に操ることができるようになりました」
まゆ「人は悲しみを乗り越えて成長していく生き物です」
まゆ「パパとママは、愛を持ってまゆを新たなステージへと導いてくれた」
まゆ「そう思うんです」ニッコリ
P「....そんなことは
まゆ「プロデューサーさん、お腹すきませんか?」
まゆ「ご飯作りますね」
P「....」
137 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/07/28(火) 22:40:25.25 ID:hTVIlRvy0
まゆ「....」シュコシュコ
まゆ「....」シュコシュコ
プス....
まゆ「付いた!」
まゆ「火口!」
シュルシュル
まゆ「ありがとう」
P「....」
138 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/07/28(火) 22:40:51.88 ID:hTVIlRvy0
P「ガス通ってないのか....」
まゆ「電気も水道も止まっています」
まゆ「誰も住んでいませんでしたから」
まゆ「突然だったので開通が間に合わなかったんです」
まゆ「業者の方が来るまではプロデューサーさんに不便をかけてしまいます、すみません」
P「そういうことを気にするならこの拘束を解いてほしいんだが....」
まゆ「....」
139 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/07/28(火) 22:43:22.26 ID:hTVIlRvy0
まゆ「どうぞ」スッ
P「....」
P「....いただきます」アム
P「....ボンカレーはどう作ってもうまいな」
まゆ「うふ、ありがとうございます」
P「ボンカレー自身も、まさか焚火の上で作られるとは思ってなかっただろうがな」
まゆ「すみません、こんなものしか用意できなくて....」
P「別に買ってくりゃいいのに」
P「いくら山奥って言っても、買い物くらいいけるだろ?」
まゆ「ずぅっと傍にいると言いましたから」ニッコリ
P「....」
140 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/07/28(火) 22:49:12.21 ID:hTVIlRvy0
まゆ「....」
まゆ「....あれ」
P「どうした?」
まゆ「おかしいです」
P「....何が」
まゆ「どうしてプロデューサーさんは、まゆのリボンインザスカイが見えるんですか?」ジー
P「リボンくらい誰でも見えるだろ」
まゆ「いいえ、この力は普通の人には見えません」
まゆ「見ることができるのは本人か」
まゆ「他のスタンド使いのみ....」
P「....」
141 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/07/28(火) 22:50:20.34 ID:hTVIlRvy0
P「....迂闊だったな」
まゆ「....まさかプロデューサーさん」
P「....」
まゆ「....」
まゆ「....出してください、あなたのスタンドを」ジィー
P「....」
Pのスタンド名
>>142
Pのスタンドの能力
>>144
142 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/28(火) 22:50:51.72 ID:OeYpSGE60
ザ・セブン・オーシャン
143 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/28(火) 22:53:07.98 ID:FUgVrHeL0
無限に魚を出せる
144 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/28(火) 22:53:55.99 ID:YIo8BmSc0
アイドルのことならなんでもわかる
145 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/28(火) 22:58:54.98 ID:06YF5QYu0
七つの海…?
146 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/07/28(火) 23:03:02.56 ID:hTVIlRvy0
P「....ザ・セブン・オーシャン」
ヌッ
まゆ「!?」ビクッ
まゆ「凄く大きな....Pの文字!?」
P「アイドルとの信頼関係が第一のこの仕事をやる以上」
P「心の中を覗き見るようなこの力は使いたくなかったんだが....」
P「まゆに頼まれてしまったなら仕方ないな....」
まゆ「....素敵なスタンドですね」ニコ
P「ありがとう」
147 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/07/28(火) 23:04:05.28 ID:hTVIlRvy0
スタンド名-ザ・セブン・オーシャン
本体-P
破壊力-A スピード-A 射程距離-B
持続力-C 精密動作性-D 成長性-D
能力-巨大なPの文字をかたどったスタンド。自分が担当しているアイドルの全てを見通し、
理解することができる。スタンドパワーは担当しているアイドルの人数に比例する。
Pは現在、大量のアイドルを担当しているため、パワーは非常に高くなっている。
148 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/07/28(火) 23:14:02.98 ID:hTVIlRvy0
P「さて」
ブチブチブチィ
まゆ「あっ!」
P「悪いなまゆ、このままじゃエコノミークラス症候群になっちまう」
まゆ「....」
まゆ「....もう、帰ってしまうんですか」
P「....」
まゆ「....」
149 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/07/28(火) 23:14:29.95 ID:hTVIlRvy0
まゆ「....そうですよね」
まゆ「プロデューサーさんは忙しい方ですし」
まゆ「....まゆと一緒に暮らすなんて、無理だってことくらい」
まゆ「頭のどこかではわかっていましたから....」ニコ
P「....」
まゆ「....こんなことをしてしまって、すみませんでした」
まゆ「謝っても許されないことをしてしまいました....」ウルッ
P「....」
150 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/07/28(火) 23:15:14.58 ID:hTVIlRvy0
P「....まゆ」
P「俺の方こそ謝っておく、本当にすまない」
まゆ「え....?」
まゆ「ど、どうしてプロデューサーさんが謝るんですか....?」
まゆ「悪いのはまゆなのに....」
P「....このスタンドを発動させた瞬間、近くにいるアイドルの全てが頭の中に流れ込んでくるんだ」
P「だから俺は、まゆの全てを知ってしまった」
まゆ「....」
151 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/07/28(火) 23:15:57.84 ID:hTVIlRvy0
まゆ「謝る必要なんてありません....」
まゆ「プロデューサーさんがまゆのことを分かってくれるなんて....嬉しい....////」
まゆ「想い、伝わりましたか....?」ニコニコ
P「あぁ」
P「お前の気持ち、苦しいくらいに伝わったよ」
まゆ「////」
P「....そして」
P「ご両親への想いも」
まゆ「!!!」
152 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/07/28(火) 23:23:10.56 ID:hTVIlRvy0
P「....」ギュッ
まゆ「プロデューサーさん!?」
P「行こう」スタスタ
まゆ「行くってどこへですか!?」
P「ご両親のところだ」
まゆ「....」ピタ
まゆ「....行きません」
P「....」
153 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/07/28(火) 23:23:40.69 ID:hTVIlRvy0
P「....まゆ、お前の心を俺に隠し通すことはできない」
まゆ「....」
P「お前がわざわざ俺を、実家まで連れてきたのは」
まゆ「....やめてください」
P「幸せに暮らしていたあの頃を」
P「失った家族の穴を」
P「埋めたかったからなんだろ」
まゆ「....違います」
P「違わない」
154 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/07/28(火) 23:24:26.93 ID:hTVIlRvy0
P「口では成長に必要なことだとか言っていたが」
P「お前はご両親に忘れられてから」
P「一切前に進めてはいない」
まゆ「進んでいます!」
まゆ「まゆは、プロデューサーさんと」
まゆ「一緒に....」
まゆ「一歩ずつ....っ....」ポロッ
P「....」
155 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/07/28(火) 23:25:04.44 ID:hTVIlRvy0
P「早く行こう、日が暮れちまう」
まゆ「ダメです!」
まゆ「確かに、まゆはまだパパやママのことを忘れることはできません」
まゆ「でも、2人は違います」
まゆ「新しい時間を生きているのに」
まゆ「身に覚えのない子供が現れても」
まゆ「戸惑わせるだけじゃないですか....!」ポロポロ
P「....」
156 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/07/28(火) 23:25:51.14 ID:hTVIlRvy0
P「俺に任せろ、まゆ」
まゆ「えっ....?」
P「....行こう」スタスタ
まゆ「ちょ、ちょっとプロデューサーさん....!」
157 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/07/28(火) 23:29:28.24 ID:hTVIlRvy0
〜両親の家〜
P「ここか....」
まゆ「どうしてここを....」
P「言っただろ、お前の全てを知ったんだ」
P「ご両親の住んでいる場所くらいわかるさ」
まゆ「....」
まゆ「それで、何をするんですか....?」
P「まずは」ポチ
ピンポーン
まゆ「!?」
158 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/07/28(火) 23:29:59.88 ID:hTVIlRvy0
まゆ「どうしていきなりチャイムを鳴らすんですか!?」
P「必要なことだ」
まゆ「???????」
ガチャリ
まゆママ「どなた?」
まゆ「....」
まゆ「....あの、お久し
P「まゆ、まゆママをリボンインザスカイで操ってくれ」
まゆ「!!?!?!??!」
まゆ「プ、プロデューサーさん、一体何を....」
P「いいからいいから」
まゆパパ「どうしたんだ?」
P「まゆパパも操ってくれ」
まゆ「!!?!?!?!?!!??!」
159 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/07/28(火) 23:40:30.06 ID:hTVIlRvy0
まゆママ「....」ボー
まゆパパ「....」ボー
P「.....」ガサゴソ
まゆ「....あの」
P「お、あったあった」
P「じゃあ2人を操って」
P「この書類に、印鑑を押させてくれ」
まゆ「!?!!??!?!?!?!?!?!?!?!」
160 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/07/28(火) 23:40:55.61 ID:hTVIlRvy0
まゆ「プロデューサーさん!」
まゆ「そろそろ何をするつもりなのか教えてください!」
P「....」
P「これは契約書だ」
まゆ「契約書?」
P「うちの事務所のな」
まゆ「....?」
まゆ「勝手に持ち出して大丈夫なんですか....?」
P「使うつもりはなかったが、緊急事態だししょうがない」
まゆ「....」
161 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/07/28(火) 23:41:25.58 ID:hTVIlRvy0
まゆママ「....」ペタ
まゆパパ「....」ペタ
まゆ「....押させました」
P「ありがとう」
P「....よし」
P「これでまゆのご両親はうちの事務所所属のアイドルになり」
P「それと同時に俺の担当アイドルとなった」
まゆ「!?」
162 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/07/28(火) 23:41:54.86 ID:hTVIlRvy0
P「ザ・セブン・オーシャン!」
P「ふむ....」
P「なるほど、ここか」
P「まゆ、頭のこの部分にリボンインザスカイを使って攻撃してくれ」
まゆ「えぇっ!?」
163 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/07/28(火) 23:43:33.69 ID:hTVIlRvy0
まゆ「そんなところを攻撃しても....」
P「記憶を失うといっても、何も完全に消えてしまうわけじゃない」
まゆ「どういうことですか....?」
P「記憶の入った引き出しが開かなくなっているようなものなんだ」
まゆ「....」
P「だからこのまゆの記憶が入っている場所を、記憶喪失の原因であるまゆの力で刺激すれば」
P「開かなくなった引き出しは再び開き」
P「ご両親の記憶は元に戻る!」
まゆ「!!!」
164 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/07/28(火) 23:44:46.92 ID:hTVIlRvy0
まゆ「で、でもそんなことをどうして....」
P「担当アイドルのことを全て知り、理解できるのがこのザ・セブン・オーシャンの能力」
P「記憶している場所を探し出すことくらい簡単だ!」ニヤリ
まゆ「だからさっき契約を....!」
P「さぁまゆ、後はお前の番だ」
まゆ「プ、プロデューサーさん....!」
P「行け!」
まゆ「....ママ、パパ」
まゆ「リボンインザスカイッ!!!」シュルリ
165 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/07/28(火) 23:51:45.00 ID:hTVIlRvy0
〜翌日〜
P「いやあまさかまゆのご両親がうちの事務所に所属することになるとはなあ」
P「俺としてはあの時だけの仮契約のつもりだったんだが」
まゆ「なぜか社長のお眼鏡にかなってしまいましたから....」
P「まあでも言われてみれば....」チラ
まゆママ「?」
まゆママ「どうかしましたか?プロデューサーさん♪」ウフ
P「....」
P「いける」
まゆ「むぅ....」プクー
166 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/07/28(火) 23:52:22.76 ID:hTVIlRvy0
P「やっぱまゆのご両親だけあって美男美女だなぁ」
まゆ「ママ、あっちいって!」シッシッ
まゆママ「あらあら、これは失礼しました〜」サッ
P「?」
167 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/07/28(火) 23:52:49.49 ID:hTVIlRvy0
まゆ「....プロデューサーさん」
P「どうした?」
まゆ「本当にありがとうございました」
まゆ「あんなことをしてしまったのに、ママとパパの記憶まで....」
P「いいんだよ、俺もまゆの中を勝手に覗き見ちゃったし」
P「それでお互いさまってことにしよう」ニコ
まゆ「....」
168 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/07/28(火) 23:53:26.78 ID:hTVIlRvy0
まゆ「....プロデューサーさんは」
まゆ「まゆの想いも全部、知ってしまったんですよね?」
P「....」
P「....なんのことかな」シラー
まゆ「大丈夫です、返事を聞くつもりはありませんから♪」ウフフ
P「ホッ....」
まゆ「これからまゆはもっと頑張って」
まゆ「いつか、プロデューサーさんの方から言わせて見せます」ニッコリ
P「....」
P「フッ、せいぜい頑張ってくれ」クスリ
まゆ「はい」ニコニコ
本日の依頼完了!
169 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/07/28(火) 23:55:11.85 ID:hTVIlRvy0
本日はここまでになります
書いていて楽しかったです
明日の夜に再開します
170 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/07/28(火) 23:55:49.53 ID:hTVIlRvy0
まゆのスタンド能力の元ネタ『Ribbon In The Sky』です
いい曲なのでぜひ聴いてみてください
https://www.youtube.com/watch?v=lWd1NZckbBs
171 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/28(火) 23:57:38.17 ID:3v9k3385o
おつおつ
イイハナシダナー
172 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/29(水) 06:53:15.81 ID:NftqnLrHo
乙
食われるかと思ったらいい話だった
173 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/29(水) 09:59:03.21 ID:WPBLfRYmo
乙
なんで幸子みたいなスタンド名なんだと思ったら元ネタがあったのか
174 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/07/29(水) 21:24:08.67 ID:7MtTIV++0
申し訳ありません、本日は時間が取れないためお休みさせていただきます
明日は必ず更新しますのでよろしくお願いします。
175 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/29(水) 22:09:19.14 ID:iHSqZ1Ino
あいよ
176 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/30(木) 23:05:15.54 ID:MBEa6QRZo
今日も忙しそうかな
177 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/07/30(木) 23:14:31.23 ID:46YfKgx90
本日は時間があまりないので、少しだけ再開します
178 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/07/30(木) 23:14:58.87 ID:46YfKgx90
〜翌日〜
P「昨日はなんとか日帰りで帰って来られたな....」
P「まゆには色々と驚かされたが」
P「結果的には役に立てたんじゃないだろうか」フリフリ
ドサドサッ
P「うわっ、何枚か入ってるなぁ」
P「さてどうなるか....」
本日1人目の依頼
>>179
179 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/30(木) 23:15:09.51 ID:wkNKIVyr0
あやめ
180 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/07/30(木) 23:20:11.02 ID:46YfKgx90
P「依頼者はあやめか....」
P「あやめならまあ大体内容は想像できるから大丈夫そうだな....」
依頼内容
>>181
181 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/30(木) 23:23:05.58 ID:+GMfBDFKo
変装の特訓したい
182 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/07/30(木) 23:37:53.71 ID:46YfKgx90
P「1時間、軽そうな依頼だな」パンパン
あやめ「ニンッ!」
P「おうあやめ、おはよう」
あやめ「おはようございます!」
P「それで?」
あやめ「はい!」
あやめ「わたくしはご存知の通りくノ一です!」
P「知ってる、いやくノ一なのか?」
あやめ「くノ一です!」
P「まあ本人が言ってるならそれでいいか」
183 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/07/30(木) 23:38:23.78 ID:46YfKgx90
あやめ「くノ一、というか忍者全般のイメージって何を思い浮かべますか?」
P「うーん....」
P「全身真っ黒」
あやめ「ですが?」
P「?」
P「音殺して歩くのが癖になってる」
あやめ「惜しい!それは暗殺者です!」
184 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/07/30(木) 23:39:21.75 ID:46YfKgx90
P「忍者もそういうものじゃないのか?」
あやめ「まあそういうイメージもありますが」
あやめ「忍者の主は諜報集団であったようですよ」
P「はぇ〜」
あやめ「というわけで私の依頼はズバリ!」
あやめ「変装の特訓をしたい!」
あやめ「です!」
P「話の流れを無視するな」
185 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/07/30(木) 23:39:58.64 ID:46YfKgx90
あやめ「一流のくノ一になるために私に足りないのは」
あやめ「変装の腕だけなんです!」
P「おいおいずいぶん大きく出たな」
あやめ「なのでプロデューサー殿、お願いします!」
あやめ「あやめに変装のやり方を教えてください!」
P「....」
P「(当然俺も、変装のやり方なんて知るはずがない)」
P「(だがここで教えられずして何がプロデューサーだ!)」
P「(考えろ俺!)」
P「(変装のやり方を考えるんだ!)」
変装に必要なこと
>>186
186 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/30(木) 23:41:11.27 ID:guva4fRZ0
心、つまり仁奈のきぐるみ
187 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/07/30(木) 23:45:34.48 ID:46YfKgx90
P「あやめ」
あやめ「はい....!」
P「変装に必要なものは何かわかるか」
あやめ「....」
あやめ「....目的の人物になりきるテクニック....ですか?」
P「確かにそれも大切だ」
P「しかし、もっと大切なことがある!」
あやめ「!!!」
あやめ「それはなんですか!?」
P「それはな....」
P「....」
188 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/07/30(木) 23:46:10.93 ID:46YfKgx90
P「 心だ 」
あやめ「....」
あやめ「 心ですか 」
P「ああ」
189 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/07/30(木) 23:51:42.07 ID:46YfKgx90
P「つまり仁奈のきぐるみだ」
あやめ「なるほど!」
あやめ「....?」
あやめ「....あの」
P「どうした」
あやめ「つい先ほど、大切なのは心と言いましたが」
あやめ「なぜ仁奈殿が出てくるのですか?」
P「....」
190 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/07/30(木) 23:52:12.68 ID:46YfKgx90
あやめ「それにきぐるみ....?」
あやめ「心ではなく物ではないですか!」
あやめ「言っていることが矛盾しています!」
P「....」
P「....やれやれ」
P「お前はまだわかっていないようだな」
あやめ「!?」
P「あやめよ、目をつぶってよく考えてみろ」
あやめ「は、はい....」パチリ
191 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/07/30(木) 23:54:23.53 ID:46YfKgx90
P「仁奈がいるよな」
あやめ「はい....」
P「それを見てどう思う」
あやめ「かわいいです....」
P「そうだ、仁奈はすごくかわいい」
P「担当アイドルじゃなかったら誘拐してると思う」
192 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/07/30(木) 23:55:31.15 ID:46YfKgx90
P「仁奈は喋るよな」
あやめ「はい....」
P「仁奈の声はどうだ」
あやめ「かわいいです....」
P「そうだ、仁奈の声もすごくかわいい」
P「毎日聴いているから免疫が付いたが」
P「出会い頭に聴いてしまったら脳が蕩けて体中の穴という穴からあふれ出すと思う」
193 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/07/30(木) 23:56:12.32 ID:46YfKgx90
P「そんな仁奈がクマのきぐるみを着て」
仁奈『仁奈はクマでごぜーますよね?』
P「こう言ったとしたら」
P「....」
P「どうする?」
あやめ「....ます」ボソッ
P「ハッキリ言ってみろ!」
あやめ「クマですと答えます!!!!!」ババーン
P「それが変装だ!!!!!!」
あやめ「ありがとうございます!!!!!!!」
194 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/07/30(木) 23:57:05.97 ID:46YfKgx90
中途半端になりますが、本日はここまでになります
すみません、遅くなったせいで最後までいけませんでした
明日は書けそうにないので、明後日の土曜日夜に再開します
195 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/31(金) 00:07:13.76 ID:Bybo6n+Eo
おつ
196 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/31(金) 01:40:22.00 ID:PZwdFxrwo
乙です
なんかせっついたみたいになって申し訳ないです…
197 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/07/31(金) 08:18:28.46 ID:Yxg/tw6d0
時間的にせっつかれて書いたように見えるかもしれませんが
私としては、前日に必ず書くと言ったから絶対に書こうと考えていただけですので大丈夫です!
198 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/08/01(土) 22:10:19.67 ID:5BkohoIy0
あやめ「つまり、変装の達人への近道は....」
P「あぁ、可愛くあれ、だ」
あやめ「!!!」
P「....だが」
P「あやめは既に可愛いからな」
P「その面での上積みはなかなか難しい」
あやめ「そ、そんなことは....////」
199 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/08/01(土) 22:10:46.36 ID:5BkohoIy0
P「だから変装技術を磨こう」
あやめ「ふりだしに戻りましたね」
P「とりあえず....」ズラズラ
あやめ「これは!?」
P「仁奈のきぐるみをいくつか借りてきた」
P「安心しろ、許可はちゃんと取ってる」
あやめ「しかし、仁奈殿とわたくしでは体格が違います」
あやめ「これは入るんでしょうか....」
200 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/08/01(土) 22:11:17.09 ID:5BkohoIy0
P「さっきも言っただろ」
P「心さえあればなんとかなる」
あやめ「むむ....昭和の精神論のようですが....」
あやめ「ええい物は試し!挑戦してみます!」
あやめの選んだ着ぐるみ
>>201
201 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/08/01(土) 22:11:46.72 ID:UvXc73T80
牛
202 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/08/01(土) 22:22:20.12 ID:5BkohoIy0
あやめ「ど、どうでしょうか....////」テレッ
P「....」
あやめ「へ、変ですか?」アワ
P「変だ」
あやめ「」ガーン
あやめ「確かにこのようなきぐるみを着る機会はあまりありませんが
P「牛は二足歩行はしない」
あやめ「!!!」ハッ
203 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/08/01(土) 22:22:48.99 ID:5BkohoIy0
P「変装を極めるんじゃなかったのか?」
あやめ「すみません、甘かったです....」
P「わかったら早く牛になるんだ」
あやめ「はいっ!」
あやめ「四つん這いになりました!」
P「....」
あやめ「あの....?」
204 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/08/01(土) 22:23:28.67 ID:5BkohoIy0
P「あやめが今着ているのはきぐるみ」
P「牛の変装という観点で考えるなら」
P「牛の皮の同じ役割になる」
あやめ「そう、なんでしょうか?」
P「その様子を見るに、皮の下は普通に服を着ているのか?」
あやめ「ええ、そうなりますが」
P「....」
あやめ「?」
205 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/08/01(土) 22:23:56.08 ID:5BkohoIy0
P「きぐるみの下は全裸でないと変装の特訓にはならない!!!」ババーン
あやめ「!!?!?!?!?!???」
あやめ「何を言っているのですかプロデューサー殿!?」
P「お前は自分の皮膚の下に服を着ているのか!」
あやめ「へ!?」
P「皮膚の下は体組織しかないだろ!」
あやめ「え?え?」
P「そのきぐるみの下も同じ状況にしないと、牛にはなれないっていってるんだ!」
206 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/08/01(土) 22:26:52.41 ID:5BkohoIy0
あやめ「....」
P「どうした」
あやめ「....それではその、恥ず
P「自分以外の何者かになりきる行為はそもそも恥ずかしいものだ」
P「自らのアイデンティティを捨て去るんだからな」
P「その程度の羞恥心を乗り越えられないなら」
P「変装は上達しないぞ」
あやめ「....」
あやめ「分かりました....!」
あやめ「脱ぎます!」
P「その意気だ!!!」
207 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/08/01(土) 22:27:21.30 ID:5BkohoIy0
あやめ「....」ヌギヌギ
P「....風の噂では」
P「某有名マスコットキャラクター達も」
P「全国にいるご当地ゆるキャラ達も」
P「きぐるみの下は全員全裸らしい」
あやめ「そ、そうなんですか....!」モゾモゾ
P「だからあやめよ」
P「恥じることはない」ニコ
あやめ「はい....」ヌギヌギ
P「きぐるみを着てると人前でも服を脱げるから楽だな」アハハ
あやめ「....////」カァッ
208 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/08/01(土) 22:35:54.88 ID:5BkohoIy0
〜脱衣後〜
あやめ「....////」
P「なぜ二本足で立ち、胸と股の辺りを両腕で覆い隠しているんだ」
あやめ「その、このきぐるみ、少々生地が薄いようでして....」
あやめ「こうして隠さないと、人前には立てないのです....////」
P「....」
209 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/08/01(土) 22:36:26.59 ID:5BkohoIy0
P「....これを見ろ」ポチポチ
あやめ「これは....?」
P「雌牛の乳房の画像だ」
P「この雄大な乳房を見ろ」
P「ここから出るお乳は自らの子を育て、さらには人も育てている」
P「命を育んでいるんだ」
P「だから彼女たちは誇りを持って乳房をさらけ出している」
P「否、隠すという概念すらない」
あやめ「なるほど....?」
P「こっちは雌牛の生殖器の画像だ」
P「隠そうにも雌牛の手足はここに届かないから隠しようがない」
あやめ「はい....?」
210 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/08/01(土) 22:53:37.58 ID:5BkohoIy0
P「今のお前の姿を鏡で見てみろ」
P「二足歩行、人の言葉を話す、胸と股を両手で隠す」
P「そんなのただのコスプレじゃないか」
あやめ「言われてみるとそうですね、こんな牛はいません....」
P「お前はコスプレをしに来たわけじゃないだろ?」
あやめ「....」
P「....牛に」
P「牛になりに来たんだろ!!!」ババーン
あやめ「はいっ!!!」キリッ
P「じゃあもうわかるな」ニコ
あやめ「プロデューサー殿には教えてもらってばかりです....」
211 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/08/01(土) 22:56:34.73 ID:5BkohoIy0
P「....」
あやめ「....」
P「あやめ....」
あやめ「....ンモォ」
P「....いや」
P「これはもうあやめではない」
P「かつてあやめだった牛だ!」
212 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2020/08/01(土) 22:57:04.61 ID:5BkohoIy0
かつてあやめだった牛「....モゥ」
かつてあやめだった牛「....ムチャムチャ」
P「これは....反芻!」
P「牛は1度胃の中に入ったエサを口の中に戻し、ゆっくりとすりつぶす」
P「このムチャムチャした口の動きはまさしく反芻だ!」
かつてあやめだった牛「....」ゴクン
かつてあやめだった牛「....」
かつてあやめだった牛「....ムチャムチャ」
P「いい牛っぷりだ....」ホロリ
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