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いつか世界がおわるまで
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1 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[♯任意の文字列]:2020/07/18(土) 08:00:30.38 ID:xb8jywBI0
女「やぁ、久しぶり」
男「……あぁ、なんだお前か。久しいな」
女「なんだとはなんだ、せっかくの数十年ぶりの対面だというのに」
男「初対面だけどな。【今回】は」
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1595026830
2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[♯romangazer10]:2020/07/18(土) 08:33:55.89 ID:xb8jywBI0
女「それにしても君、渋いオジサンになったねぇ」
男「『前回』からのブランクがおまえよりも長かったからな。今年でめでたく三一だ」
女「勝った」
男「何にだ」
女「こちとら花の女子大生でね――ねぇーん、オジサマ奢ってーん」
男「ハッ」
女「鼻で笑われた!」
男「何千年生きてるんだおまえ、歳を考えろよ」
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[♯romangazer10]:2020/07/18(土) 08:41:05.25 ID:xb8jywBI0
女「レディに年齢の話をするものじゃあないよ、ボウヤ」
男「もうメチャクチャじゃないか、年功序列はどっちなんだ」
女「実際覚えてないから、そんなこと言われてもね」
男「まぁな」
女「んじゃあ、ま、とりあえず」
我々の、何回目かの初めましてに。
男「乾杯」
女「乾杯!」
男「……なぁ、これは何世紀か前から言ってると思うんだが」
女「なんだい、私が蠱惑的だってことかい」
男「なんでもいいが、お前はカフワ――じゃない、珈琲にミルクを入れすぎなんだ。四つって、それなら初めからラテを頼め」
女「これだって何世紀も前から言っているけどね――私は、これが、好きなんだ」
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[♯romangazer10]:2020/07/18(土) 08:46:01.61 ID:xb8jywBI0
もしもなにかの間違いで、俺がある女の伝記を書くことになったとしよう。
あいつのことを書くとなると俺はきっと否応にもなく言葉数が多くなると思うが、書き出しはきっと、こうだ。
「彼女は人間ではない」
「幾度となく生まれ変わり、その都度国籍も人種も異なった姿で筆者の前に現れる」
「何故か互いに、会った瞬間に直感のようなものが働き、『あぁ、あいつか』と認識してしまう。ようは腐れ縁のハイエンドみたいなものだ」
「もう一度言おう。彼女は、人間ではないのだ」
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[♯romangazer10]:2020/07/18(土) 08:46:28.59 ID:xb8jywBI0
「筆者と同じように」
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/18(土) 16:43:31.68 ID:+HMFKKZsO
いい話なんだろうけど
酉の付け方は名前欄に半角#に好きな文字を入れることだからね
そこは覚えとくといいよ
7 :
◆tWXSXysNIKNl
:2020/07/20(月) 09:42:22.55 ID:pbzIRpLrO
できてっかな
>6 ありがたい
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